最初に一言。「甘肌少女」( 倉田いち朗)は地雷。八的暁の壮絶劣化コピー。
手りゅう弾第二弾。簡単に回避出来るから。よろしく。
大林森「魔法少女マヂカルペンチ」晋遊舎
話○+〜◎ 抜き○〜○+ 消し小 個人的総合○+
「ポプリクラブ」掲載の話を集めた短編集。消しはクリカリ割れ目黒線。
ボノボという猿が進化して人類となった別宇宙。この「ボノ=サピエンス」にはパニックを
起こすとその場でホカホカ(H)を始めてしまう習性が残っていた、という「ホカホカ」に
代表されるように、Hもありのほのぼのギャグというのがこのひとの持ち味。そうかと思うと
「武者嫁!!エリカ!!」で純情一縷(ただしロシア出身でボケボケ)なヒロインを出してみたりと
様々な試みが楽しい。ギャグ風味が強めなのとやや鼻につくグレースケール処理で抜きに使うには
抵抗が少し強いかも知れない。現時点では「マンガとして楽しめる」人向け。要精進。
昭島しゅん「NATURAL SCIENCE」晋遊舎
話○− 抜き○ 消し小 個人的総合○−
同じく「ポプリクラブ」掲載の表題作8話他短編2本。消しはクリカリ割れ目トーン線
(下は見えず)。
ケガで野球部を退部、員数合わせで入った科学部で主人公・上野はうわあああああ、という
物語の導入部はよかったのだが、この科学部の骨格や、部員のキャラの掘り下げ、ヒロインの
事情(バレ防止のため言えるのはここまで)といった細部がしっかりと描かれずはっきりいって
欲求不満の残る出来。Hはいろいろな組み合わせで描かれていてそれなりには使えるのだが、
「とりあえず入れた」感が強くちぐはぐなのが残念。巻末の短編「Together...?」がこの本の
中では一番このひとらしい話だった。まあこの失敗にこりずにまた長編を手がけて欲しいものだが。
冊を重ねるごとにレベルが下がっているような。奮起すべし。
今冬に綾乃れなの単行本出るってさ。わくわく。