小説書いてみたい奴と読みたい奴のスレ〜第6章〜

このエントリーをはてなブックマークに追加
>藤原忍さん
保管サイトの猫かわいいでしょ?
ほめてくださってありがとうございます。
最近の悩みは18禁サイト可の素材屋さんがなかなかないことです。
ところでEZwebでうまく表示できないんですか…
多分容量の問題だと思うので、一度携帯キャリアごとの最大表示容量を調べてみます。
それで、必要に応じてページを分割しようと思います。
教えていただいてありがとうございます。
真紀ちゃん、いいところで終わってますね。

>はじめまして。さん
はじめまして。
作品のタイトルをお知らせください。
傾向違いませんよ。大丈夫です。
続きお待ちしております。

>TJさん
忘れてなんかいませんよー。
むしろ新聞小説のように続きが気になりますw

>携帯からの読者さん
保管サイトに一部見られないページがあるようですが、もうしばらくおまちください。
できるだけ早く対策をとってみます。


保管サイトはこちら。
http://novels2ch.s6.x-beat.com/
144水戸っち:04/06/16 07:39
>>142
保管サイト猫様
恐縮です。続きはこちらに「汁フィード」名義でアップしています。面倒な
奴ですみません。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1076217352/233-239

こちらのスレで報告しようかと思ったのですが、メールのほうがよろしい
かもしれませんね。

145藤原忍:04/06/16 14:32
>>保管サイト担当猫様
いつもお世話になっております。
素材やさんというのがあるんだ・・・初めて知った

お待たせしました、「真紀」です。
聡史視点です。

18 黒川・声A
 俺はベッドに真紀を横たえると、そのまま一緒に横になって真紀と唇を重ねた。
 真紀は震えながら目を閉じていた。その決心が嬉しい。
 俺は真紀の唇を味わうとそっと舌を真紀の中に滑り込ませた。
 真紀はびくりと身体を震わせたが、おずおずと俺に答えてくる。
 初々しい真紀の舌使いに俺は一人微笑んだ。それから真紀の
身体を撫でた。最初は肩から腰に。
 真紀はその愛撫を受け入れていた。少しだけ、眉間に皺を寄せて。
薄暗いので良く見えないが、真紀の肌はもうピンクに染まっただろうか。
 俺はそんなことを考えながら、真紀の首筋から耳へとキスを続けながら移動させた。
真紀は少し息を乱し、俺に全てを預けるように身悶えした。
首筋も、耳も、真紀の弱点だ。逃れようと俺の胸の中に擦り寄ってくる。
…逆に誘っていると言う自覚は…余裕もないだろうな、きっと。
 キスしながらバスタオルをはだけると、真紀の動きが止まった。
 俺の視界には何も入らないが、掌から伝わる真紀の裸身は、
俺を興奮させる。あいつの決心を表すかのように、バスタオル一枚だけだった。
 その気持ちが痛々しい。
 俺はその気持ちに答えられるのだろうか?
 けれども、欲望が突っ走る。
 真紀の体の緊張が取れると、俺は体の位置をかえた。
 薄暗がりに、つややかな、漆黒の黒子。
 真紀のコンプレックスの胸。でも俺は大好きだ。
 俺の手にすっぽりおさまる大きさ。形は悪くないし、艶のある肌。そして凄く敏感で。
 真紀が小さな吐息をついて、震えている。
146真紀 18の2:04/06/16 14:34
 そう、ちょっと触っただけでこうやって自己主張を始める。
 口に含むと真紀が胸を突き出すように仰け反る。それを見て、もっと楽しくなった。
 背中に指を這わせると、また仰け反る。俺の口の中で、真紀の胸が乱れた。
 もっと乱れさせたい。感じて欲しい。
 愛しい真紀。
 俺は真紀に愛情を注ごう。
 息を乱し、少しだけ声を上げる真紀。
 声を我慢する為なのか、指を噛んでいるが、それを外してやる。
 どんどん感じて欲しい。鳴き声を聞かせて欲しい。
 自分という殻を失ったのなら、一緒に取り戻そう。
 女を失ったというのなら、一緒に探せば良い。
 いつでも側にいたい。
 真紀の二つの膨らみに、俺の舌と指が這う。指を噛むことを封じられた
真紀は素直にそれに従って両手を俺の頭と肩に置いている。
 小さい艶やかな声しか出さないが、真紀の指が俺の肩をじりっじりっと動き、
髪の毛を乱すことで、指先のその力で、嬉しさを伝えてくれる。
 堪らなくなってパジャマを脱いだ。熱を帯びたお互いの肌が、
またその熱を伝え合う。真紀の温もりは、俺の心の奥底を安心させてくれた。
 一方で真紀の胸の尖りが、俺を楽しませるたびにどんどん素直になってゆく。

 女の経験はある。一応、両手では足りないほどだ。
 昔は生活が荒れていた。風俗関係で欲望を処理したこともあるし、
街角でそれ目的にナンパしたこともある。援助交際したこともある。
だが、愛あって抱いた女は少ない。
 最後に女を抱いたのは半年ほど前だ。酷い女だった。
147真紀 18の3:04/06/16 14:36
「感じているふりをしてやったのに、そんなこというの?
フェイクも見抜けないの?貴方なんかに感じていないわよ」
 決定的なセリフだった。あとで泣いて謝ったが、俺は許さなかった。
 正直、フェイクでも良かった。それを口にして欲しくなかった。
 女は身体が感じたからといって心まで感じるわけではない。両方感じて初めて、
エクスタシーに達すると俺は解釈している。だから俺は俺なりに
その努力は怠らない。両方感じて欲しいからだ。
 わがままな言い分であることは重々承知している。しかし、
俺にも我慢の限界があった。
 フェイクしているという女に、俺は愛情を抱けなかった。フェイクなら
それはそれで良いのだが、だったらお互いにどうにかして感じて欲しい
と思うのが愛情であって、努力することも必要ではないか。それを全くしないで
なじる女は俺の許容範囲外だ。
 俺は、愛を選びたい。

「ああっ」
 真紀が一際大きく声をあげた。

 俺はお構いなしに、またキスを落とす。
 さっきからじりじりと逃げる真紀の身体を追い詰め、ベッドの端に追い込んで、
真紀の内股にキスしている。
 いやいやと首を振っているが、月明かりに照らされた身体は
もう上気して赤く染まっている。その恥じらいが堪らない。
「辛い?」
 真紀の目から涙の雫がまた零れ落ちた。
 こっちがとろけてしまいそうなほど、綺麗な瞳だ。
 真紀は俺と目をしっかり合わせて、首を横に振った。
「綺麗だよ、真紀」
 ベッドに入って何度となくそう声をかけた。真紀は本当に綺麗で、俺を欲情させる。
148真紀 18の4:04/06/16 14:38
 真紀の意思を確認したところで、俺はまた真紀の肌にキスした。
 真紀の指と絡めた左手から、真紀の喜びが伝わってくる。
「あ…あっ…いや…」
 俺の耳に、艶めいた声が入ってくる。
 真紀の身体が震えて、俺に喜びを伝えてくれる。
 言葉こそ拒否しているが、その実、明らかな拒否はしていない。
 甘い、艶やかなため息を漏らしながら俺に身を任せてくれている。
 時折、ふるふると震える体に、真紀のためらいや恐怖が見て取れるが、
それもすぐに消えて行く。
 少しだけ、真紀の足を上げさせる。俺の肩がつっかえると悟ったのか、
ほんの少しだけその動きに足を上げてくれた。
 俺はそこにもぐりこむと、真紀の真ん中にキスした。
「あっ」
 思ったとおり、そこは蜜があった。
 真紀の気持ちを表すように、喜びが溢れていた。
「いやよ、そこは…」
 後は続かない。俺が容赦なくその複雑な体に添って舌を這わせたからだ。
 真紀の足を押さえて、柔らかく舌を滑らせると水音がした。
「ひ…」
 酷い、と言おうとしたのか、声は途中で途切れたまま、
同時に耐えるように真紀の身体が硬直する。
 真紀の目から、耐えられなくなった涙のしずくが一つ、二つと落ちた。
 俺は身体を起こして今度は指でそこのラインを撫でながら真紀を腕の中に抱いた。
「嬉しいよ」
 真紀の涙にキスし、唇を重ねる。けれど、真紀はふるふると震えて俺の指の位置を気にしている。
149真紀 18の5:04/06/16 14:40
「やめて…」
「ん?」
 指に蜜を絡め取ると今度は指を二本にして真紀の襞に添わせる。
「恥ずかしいの…」
 羞恥に震えている真紀は、余計に欲情させる。真っ赤になって、顔を隠していた。
「嬉しいよ」
「やだ…」
「真紀は俺に触られて感じた?嬉しかった?」
 俺は真紀の女の部分を探り当てた。
「そんなこと…」
 真紀が真っ赤になっていた。
「ちゃんと教えて」
 俺は真紀を抱きしめながら耳元で言う。
 俺も結構な悪魔だ。
「だって…こんなに濡れて恥ずかしい…。わかっているくせに」
「俺は凄く嬉しいよ」
「はしたない…よ」
 俺は真紀をぎゅっと抱いた。はしたなくなんかない。
「好きな男に抱かれて、感じて、濡れることが恥ずかしいか?
はしたないか?…男としては…少なくとも俺は嬉しいんだが?」
 俺は真紀の言葉を封じて、ゆっくり指を入れた。
 真紀の身体がびくりとして、硬くなる。
 真紀の中が温かくて、俺の指を抱きしめている。
 真紀はそれどころではなく、指のほうが気になるようだった。
「大丈夫?」
 真紀が小さく頷いた。
 俺は真紀の首筋にキスをした。
「心配しなくて良い。お前の身体はもっと正直だよ。…嬉しい…
もっと感じて欲しい。真紀が欲しい…」
150真紀 18の6:04/06/16 14:41
 俺は耳元で囁くと、キスをしながら真紀の中の指を掻き回す。
 真紀が身悶えして、また水音が立った。
 俺を包むしっとりとした肉の感触。柔らかで、温かい。
 真紀はゆっくり息を吐いた。指の感覚に慣れてきたのだ。
身体の緊張も、解けてくる。
 俺はキスの位置を下へ下へとずらしていった。
 真紀は俺の愛撫の一つ一つにリアクションを起こす。
リアクションがないのは感じていないということだった。何と解かりやすい体だろう。
 俺が真紀の中の指を動かすと、真紀は眉間に皺を寄せた。
痛いのかと聞いたらちょっと、という声が返って来た。怖いのかもしれない。
 蜜壷の、その柔らかい壁をゆっくりと探検してゆく。真紀は
その愛撫にもじもじしていたが、ある一点に当たったときに反射的に声を殺した。
全く、解かりやすい身体だ。
「ここ、気持ちよい?」
「そんなこと…」
 真紀が戸惑う。それで充分だった。
 俺は真紀の足の間に陣取っている。場所がわかったところで攻撃再開だった。
 ゆっくり、丹念に愛撫しているから充分に濡れている。けれども、
俺は真紀のことを考えると簡単に入りたくはなかった。
 再び、真紀の女の部分にキスをする。
「えっ?」
 最初真紀は何もわからなくて上半身を起こした。その動きで俺は
真紀の足をぐっと引き寄せると、もう一度キスをして本格的な愛撫を始めた。
「あっ…あっ…」
 真紀の艶かしい小さな声。
 俺を捕らえようとしたのか、頭に真紀の手が触れる。
151真紀 18の7:04/06/16 15:06
 俺は二本目の指も入れて壷にあるポイントを刺激する。
「ああっ」
 真紀の抵抗の力が抜けた。わかりやすい身体だ、全く。
 俺は真紀の襞の中から目的のものを見つけると、舌で愛撫した。
「ひゃっ」
 真紀の足がふるふると震えていた。
「だめ、はじける…」
 俺は想いのたけを込めてその行為に没頭する。
 真紀の身体が、ゆっくり、ゆっくり、時間をかけて俺の腕の中で
溶け出してゆくのがわかる。陽だまりの中のアイスのように。

 真紀の身体が仰け反り、俺の予想よりはるかに早く、
あっけないほど簡単に達してしまった。
 俺の指は、その変化を捉えている。
 暖かな、ぬかるみ。
 俺は身体の位置を変え、真紀の隣に横になった。
「真紀?」
 真紀が荒い息の中、俺を見つめ、自分からキスを求めてきた。
「まだまだだよ」
 真紀のキスから解放された俺は、今度は脚で真紀の身体を割った。
 真紀が欲しい。
 真紀は俺が意図するところがわかったのか、しかし、ぎゅっとひざ小僧を合わせた。
「御免…」
 真紀の声が小さくて聞き取れない。
「真紀?」
「ひ…ひにん、して」
 真紀がピルを飲んでいることは知っている。だがここ数日の状態から
多分飲んでいないと俺は思う。だから真紀は口にしたんだ、そう思うと、
真紀の心の傷に言葉がなかった。
「真紀、大丈夫だよ」
 俺は真紀の左手を息子に導いた。とっくの昔に準備を整えた息子に。
真紀はその状態を手で確認すると、ほっとした表情を見せた。
しえん
153真紀 18の8:04/06/16 15:09
「御免ね…」
 そう言いかけた唇を封じる。俺たちの身体が重なったとき、真紀は自分から足を開いた。
 俺はそれが嬉しくて真紀の下腹部に俺の息子を押し付けた。
「大丈夫?嫌じゃない?」
「大丈夫。…聡史さんの、熱い」
 掠れた声だった。俺はもう一度キスした後、真紀の胸を愛撫しながらポジションを取り、
ほんの先端だけ、真紀の身体に沈めた。
「!!」
 真紀の身体が逃げた。といっても実質的に逃げるスペースはないので
実際は身体を捩るような体勢だった。しかし、それ以上の抵抗はない。
真紀はシーツを握り締めていた。
 正直、真紀のことを思いやるという状態ではないような気がしてきた。
 真紀がぐいぐいと締め付けてきていた。それだけで俺は果ててしまいそうだった。
「真紀、ゆっくり息を吐いてごらん?力を抜いて」
 無理な要求だということは百も承知だった。しかし、真紀は少しだけ
捩った身体を元に戻し、震えながらゆっくり息を吐いた。
「噛んで良いから」
 俺は真紀の口に指を入れた。真紀の、痛みを共有したかった。
 けれど、真紀はその指を舐めた。
 たちまち、俺に胴震いするほどの興奮が訪れる。
「バカ、そういうことすると…」
 真紀は聞こえているのか、いないのか、その行為を止めない。
「いいの…」
 真紀のかすかな返事に、俺の頭の血管が沸騰したような気がする。
 俺はそれでもなるべくゆっくりと、前進する。
「あ…あ…」
 真紀が指を咥えたまま、くぐもった声をあげ、指に力が入った。
154真紀 18の9:04/06/16 15:10
 けれども指を噛もうとはしない。歯を立てないように咥えたままだ。
その姿が、俺を悩殺する。
 俺が前進すると真紀の身体が割れてゆく。例えるならそんな感じか。
しかし、その抵抗は強かった。真紀が俺を包む様はまだ10代のそれのような気がする。
 俺はもう真紀を貪りたくて仕方なかった。まだ半分も入っていないというのに。
「真紀?」
 大丈夫、というように健気に真紀は頷いた。俺はゆっくり中に進み、
真紀の体の中に全部沈めた。
 指を抜くと真紀は荒い息をしていた。眉間に皺を寄せて。しかし一方で
俺を包む真紀はもう女のそれになっていて、俺を強く抱きしめ、待ち望んでいる。
「大丈夫?」
 真紀は唇を噛んだまま、何かに耐えていた。それが、俺を正気に戻す。
「良いよ…動いて」
 苦しい息の中で真紀はそう言い、俺の両腕に手を絡めた。
 ここでやめるのも優しさだが、真紀を蹂躙するようでそれは出来なかった。
「良いのか?」
「ん」
 真紀はそう言った。
「真紀、愛してるよ」
 その言葉に、真紀の中がぎゅんと締まった。
 思わず苦笑する。本当にわかりやすい奴だ。
 俺は耐え切れなくなって動き始めた。頭の中がチカチカしている。
 できるだけ真紀に苦痛を与えないように、しかし真紀の身体を堪能したかった。
155真紀 18の10:04/06/16 15:12
 人口の薄皮一枚をつけていても真紀の熱さを感じていた。嬉しい。
 けれど、逆にそれがもどかしいとも思う。
 その一枚が、俺と真紀との距離。
 しかし俺は真紀のことを考えて、できるだけ早めに自分を解放した。

 真紀の隣に横たわって、俺は荒い息をついていた。
「…満足、してないでしょ?」
「え?」
 真紀が俺の胸に頭を乗せてそう言った。
 俺は果てた後、手早く欲望の残骸を処分して真紀の身体を抱きしめた。
 俺が果てた直後、真紀は堰を切ったように激しい発作を起こしたからだ。
 俺自身、戸惑った発作だったが、暫くして発作がおさまった真紀の第一声が、これだった。
「満足、してないでしょ?」
「何で?」
 真紀の手が、俺の息子に伸びた。一度欲望を吐き出してはいたが、
まだ息子はいきり立っている。
「お前がこんな格好でいるとな」
 俺はそう言って真紀を抱きしめた。蒲団から出た肩口が、冷えていた。
「発作のほう、大丈夫か?」
「御免、驚かせたね」
「我慢していたの?」
「普通はコントロールしているのよ」
「俺といるときは?」
「コントロールしていたんだけど、終った、と思ったら出ちゃった」
「嫌だから出たのか?」
「ちょっと思い出しただけだから」
156真紀 18の10:04/06/16 15:13
 真紀が俺の胸にキスした。甘い快感が走る。
「ありがとう」
 真紀はそういうと、俺の左腕を抱きしめるようにして横になり、目を閉じた。
「真紀」
「ん?」
「慌てるなよ。ゆっくりで良いから。それから…本調子になったら
一晩中離さないからな、覚悟しろよ」
 真紀が耳まで真っ赤になっていた。可愛くて、俺はその頬にキスした。
「こんなんで終ったと思うなよ。お前がどんなに素敵な女か、教えてやる」
「その前に出てゆく」
「じゃぁその前に襲う」
 いたずらっぽく笑う真紀が俺は大好きだった。
「でも…」
 俺はもう一度、真紀を押し倒すとその胸に顔を埋める。
 真紀の身体はまだ強張ったままだ。けれど、それが俺の腕の中で
蕩ける事を俺はもう知っている。
 真紀の胸の尖りが、そうして欲しくて俺に訴えている。
 ふるふると息づいているし、俺を見る真紀の目が潤んでいる。
「声、聞かせてくれ」
 俺はそう言うと、愛しい真紀の身体に唇を落とした。
 真紀の身体が嬉しそうに仰け反り、俺の頭はその両腕の中に抱かれた。
 情けないことに、俺の自制心はなくなったようだった。
157真紀 19の1:04/06/16 15:17
19 由美・声B
 私は待ち合わせのファミレスに入る。
 少し痩せた真紀が、角の席に座っていた。
 うつろな目をした真紀。
 顔から表情が消えたね。
 ホットコーヒーを頼むと、私は真紀の目の前に封筒を置いた。
「よしてよ」
 真紀はそう言って封筒を付き返してきた。
「後悔…しているの?」
「まさか」
 真紀の表情が揺れる。嘘だという証拠。
 私はため息をついた。
「探しているんだって、真紀のことを」
「聞きたくないよ」
「連絡、欲しいって」
「駄目よ。もう…」
 そう言いながら目の前のホットコーヒーに視線を移す。
「もう、無理だわ。嫌われたもの」
 真紀はしっかりそう付け加えた。どうやら覚悟はあるようだ。
「全部、知っているよ」
「え?」
「話したの、全部」
「誰が?」
「私が」
 真紀は呆れたようにため息をついた。
「とにかく、受け取ってね」
「わかった」
 真紀は封筒をバッグに突っ込むと席を立った。
「御免、バイトの時間なんだ」
「はいはい」
158真紀 19の2:04/06/16 15:19
 私は適当に返事して、真紀を見送った。
 泣き顔は見られたくない、か。ふと心の奥で思う。
 バイトは休みのはずだ。だからここで待ち合わせたはずなのに。

 私は真紀の姿を目で追う。
 真紀がファミレスを出て行き、道路を隔ててすぐの駐車場に向かう。
そこは市営駐車場でその向こうの林は市の緑化公園だとかでかなり広い。
 真紀が自分の車に乗り込むと、注文したコーヒーが運ばれてきた。


 真紀と黒川さんの間で何があったかは知らない。
 けれども、私たちが様子を見に行った次の日の朝、
真紀は弁護士の所に行く、当座の生活の用意をするといって会社に行く
黒川さんと駅の雑踏で別れたという。
 黒川さんの元へはそれっきり、戻っていない。
 心配しないで、一人で生きてゆきますと言うメールが彼の元に届いたのは夕方。
 貴方、彼に抱かれたのね?
 逃げることなんかなかったのに。
 全部、捨てたのね?


 悪趣味なチャット、と言うべき?
 それともゲーム?
 きっかけは本当に些細なこと。
 そもそもチャットで知り合った「黒川さん」というのは渡辺さんという
黒川さんの同僚で、その渡辺さんからワンクッションおいて会う事になった
黒川さんは本当に素敵な人だった。
 渡辺さんは心底黒川さんを心配していたの。恋人に手酷い仕打ちを
受けた傷の深い男に誰か紹介してくれといって。
159真紀 19の3:04/06/16 15:20
 だから紹介したまでは私も本気だった。
 真紀にも良い男、紹介したいもの。
 でも、渡辺さん、黒川さんをカケの材料にしていたとはね…。
 気が付いて連絡したとき、貴方は五反田の駅で黒川さんと別れた後だった。
わかってくれたと思ったけど…。貴方は本当はわかっていなかったの?
 真紀、黒川さんは、信頼できる男だよ?
160真紀 20 :04/06/16 15:23
20 黒川・賭け
 ファミレスに清水さんが入って少し経つと、真紀が出てきた。
 痩せたか?
 俺には気がつかないまま、道路を渡って車に乗り込んだ。
 すぐに帰るのか?
 一瞬不安になる。けれど、今ここで捕まえられなくても、清水さんには
真紀のアルバイト先も住所も教えてもらっている。問題はない。

 俺は一歩を踏み出した。

 あいつが姿を消した理由を、清水さんからと渡辺から聞いた。
 頭を殴られた、と言うほどの衝撃。
 渡辺の腹黒さに絶句した。
 できるならコンクリートに詰めてどこかの海の底に沈めたいほどの怒り。
自分にこんな感情があるとは認めたくなかった。
 人に晒すようなものではない。けれど、叔父さんだとかの一件よりも
俺には自制し切れなかった。
 気が付いたら、3発ほどあいつを殴っていた。清水さんが咄嗟に
俺の前に立たなかったら、あいつを殺していたかもしれないと言う怒り。
161真紀 20の2:04/06/16 15:27
 あの日、会社に着くと同時に渡辺が賭けのお礼に、と言って俺に
現金入りの封筒を渡した。その前に清水さんから連絡を貰わなかったら、
真紀が渡辺とグルだと誤解するところだった。
 清水さんは平身低頭俺に謝り、謝罪の席を真紀同席で設けたいといった。
 俺はそれよりも、真紀や清水さんや、あの赤沢さんの方が気になった。
付き合いはずっと短いが、本当に誠実な人たちだったから。
 真紀が酷く傷ついたことは確かだ。直後に連絡を取ったらもう携帯は
繋がらなかった。俺の昼休みには携帯も解約していて、弁護士にも連絡はない
という状態だったくらいだ。
 唯一生きていると言うのは清水さんのところに届く、パソコンからのメール。
フリーメールではないほうのメアドは、まだ生きていると言った。
 いつ、目を通してくれるのかもわからなかったが、清水さんが連絡を取ってくれた。
 再三連絡を取った弁護士は、ようやく、彼女は生きていること、
今は穏やかに暮らしたいと望んでいると教えてくれた。俺のことは伝える
つもりはないとハッキリと言われた。それが、真紀の望みだそうだ。だから、
清水さんに頼むしかなかった。

 車の中で、真紀はどうやらあの手紙を読んでいるらしい。
 あの白い封筒。
 渡辺は賭けでかなり儲けたらしい。あの日、レストランの帰りに眠った真紀を
「お持ち帰り」した段階で勝負は付いたという。だから、その金は清水さんと真紀と、
赤沢さんに慰謝料として差し出させた。本来なら警察沙汰だ。
 渡辺は、不承不承だがそれで納得した。
 真紀の慰謝料であるその現金と一緒に、俺は手紙を託した。
 真紀に対して、何もいえなかった。何も推し量ることは出来なかった。
けれど、けれど一言だけどうしても伝えたいことがあった。
 溢れる思いをその一言に封じ込めた。
162真紀 20の3:04/06/16 15:36
 道路を横切った俺はゆっくりと車に近づく。
 真紀の横顔が、泣いていた。
 しっかりと、俺からの手紙を胸に抱いて。
 くしゃくしゃにするなよ、婚姻届、俺のささやかな覚悟。
 俺と真紀の、これから膨らませる夢の塊なんだから。
 やがて、真紀が俺に気がついた。
END


真紀、完結です。
続きは皆さんの脳内で〜。
もし、もし御感想いただけたらメアドのほうへ。
読者の皆様、他の作家の皆様、保管さん、
応援してくださった方、ありがとうざいます。
次回の予定は・・・まだ下書き書きかけです。
エロ小説になるかまだ未定。ゆっくり考えます。
スレには遊びに来てますけどね。
藤原忍さま
感涙。次回作お待ちしてます。
>藤原忍様
お疲れ様でした!
愛のあるセックスってほんと素晴らしいですね…最近ご無沙汰だぁ(泣)
ご無沙汰しております。
引継ぎ不十分で、「やさしく・・・を孕んで」の更新がとまっていました。
181から200まで追加です。
ちなみに作品は324くらいまで進んでいるようです・・・orz。

保管サイトはこちら
http://novels2ch.s6.x-beat.com/
.゚(ノд`)゚・.サイコゥ!
167マルチネス:04/06/20 01:14
>>126からのつづき

「ただいま」帰宅した杉野は何事も無かったように言った。
「おかえりなさい」由紀が返事をする。
普通なら「遅かったのね」の一言ぐらいありそうなものだが由紀は
そういった追求を一切したことがなかった。そういう意味では妻は
杉野にとって都合の良い女だ。由紀は黙って食事の用意をし始めた。
TVをつけ漠然と野球中継を見入る杉野。が、全く試合展開など興味
はなかった。杉野の脳裏に(佐和子が妊娠してしまったら?)という
淡い不安がよぎる。
168マルチネス:04/06/20 01:22
佐和子の手前ああは言ったが、こうして我が家に帰ればさすがの杉野も
冷静になる。出すものを出してしまえば、あれほど執着した中出しも
(何であんな馬鹿のことをしたんだ?)と思えてくる。
まぁ、男の性欲というものはそんなもんだという事も杉野はよく分かっていた。
自分が築き上げてきた家庭。それが今自分が犯した小さなミステイクで
脆弱なものになっている事に気付く。大人しい妻のことだ浮気までなら
許してくれるだろう。もちろん誠意ある謝罪があってのことだが。
が、同僚の妻を妊娠させたとあれば、さしもの妻も黙ってはいまい。
杉野の心が(どうにもなれ!)という自暴自棄な気持ちと、
(守れるものなら守りたい!)という気持ちの中で揺れ動く。
169マルチネス:04/06/20 01:33
同時刻、ちょうど佐和子も帰宅していた。
息子陽一を預けていた親元から引き取り一緒に帰ってきた。
「ごめ〜ん!遅くなっちゃった。今すぐ支度するわね」
夫の同僚の精を受けた事など無かったかのように普通に振舞う佐和子。
「あぁ、まぁゆっくりで良いよ。あんまり腹減ってないし」
TVを見ながらぶっきらぼうに応える信二。
「あれ?ちょっと怒ってる?」佐和子が機嫌を伺うように夫の顔を覗き込む。
「べつに」
やはり仏頂面な信二に
「やっぱり怒ってるじゃない。ごめんね〜。あ・な・た」
と佐和子が機嫌をとる。
170マルチネス:04/06/20 01:41
「杉野とのテニスが楽しすぎて遅くなっちゃったんだろ?」
嫉妬心を隠し切れず信二が思わず本音を洩らした。
信二は佐和子の表情を見逃すまいと妻の表情を窺う。
一瞬ヒキつる佐和子。が、即取り成すように
「や、やぁね!妬いてるのあなた」
と言って笑いながら信二の背中を軽く叩く。が、信二は佐和子のその一瞬の
引きつった表情を見逃さなかった。
(まぁいいさ。この代償は払ってもらうからな)心の底で呟く信二。
171マルチネス:04/06/20 01:50
夫の突っ込みに内心たじろぐ佐和子。
(やだ。もしかしてばれてる?)
笑いながらも夫の表情を窺う佐和子。が、元々夫はそれほど愛想が良い
男ではなくいつもと同じと言えば同じようにも見えた。
(だ、大丈夫よね?)佐和子は自分で自分を納得させた。
ふと、ベッドでの杉野の言葉がよぎる。
(近いうちに夫に抱かれ夫の精を受ければ辻褄が合う)
そんなに都合がよく行くとは思えないが、とりあえず今はそれしか逃れる
術はないようにも思え、それにすがり付きたい気持ちだった。
支援
173マルチネス:04/06/20 01:56
が、ここ数ヶ月佐和子は夫に抱かれていない。
ここで自分が「抱いてください」といきなり言ったらギラギラしているみたいで
逆に引かれてしまいそうだ。思案を巡らす佐和子。
「そういえば、あなたもう直ぐ結婚記念日ね」
佐和子が強引に話を振る。
「あ?そうだっけ?」
相変わらず素っ気無い信二。
「ねぇ、あなた。たまには美味しい所に食べに行きましょうよ」
猫なで声で佐和子は甘ったれるように杉野の背中に纏わり着く。
174マルチネス:04/06/20 02:08
「どうしたんだよ急に。陽一も居るんだし無理だろ」
信二が佐和子の提案をあっさり却下した。
(杉野に抱かれた罪滅ぼしのつもりか?)佐和子の態度を図りかねる信二。
「もう何年も記念日なんてやってないじゃない。何でだめなのよ?」
口を尖らせ拗ねる佐和子。佐和子としてはここで諦める訳にはいかなかった。
「どっかの夜景の綺麗なホテルでさ。ね?ね〜行きましょうよ」
「毎日毎日家事ばっかりじゃ、つまんないわよ。腐っちゃうわよ私」
佐和子に肩を揺らされ信二の頭がガクガクと前後に振れる。
「あ〜分かった分かった!好きにしろよ。でも段取りはお前やれよ」
信二は珍しい妻の執拗な頼みにとうとう屈してしまった。
信二としては杉野との浮気を気付かない振りをしているという弱みもあり
あんまり頑固に断ると逆に不振に思われるのもまずいと思った。
175マルチネス:04/06/20 02:26
つづきはまた。ん〜、この先どうしたもんか・・・

>>172さん支援どうも!

藤原忍さん長編完結お疲れさまっす!
最初書き出すときから最後のシーンまでだいたい構想考えて書いてるんですか?
自分はな〜んか書いててどこいっちゃうのか分かんないんで着地の仕方が
わかんなくて参ってます。だから構想力が羨ましいです。

>>保管担当者さん&猫さん
いつもご苦労様です。保管してもらってると何かほっとしますよ〜。


じゃ、また!
誰か新しい人も書いてほしいっす!待ってます!
176水戸っち:04/06/20 05:44
こんにちは

>>175
マルチネスさん、楽しみにしています。信二のたくらみが成功するのが今か今かと待っています。ねちっこいのお願いします(^^)/
177藤原忍:04/06/20 14:40
マルチネスさま
お疲れ様です。
佐和子奥ピーンチ!
信二は復讐逆転ホームランか?(どういうホームランなんだ?)
展開、いろいろできそうですね・・・。

書き方は、人それぞれだと思いますけど私はなーんにも考えてません。
パソの保管の為のタイトルと便宜上の主人公の名前を決めて(構想に当たる)、後は書くだけ。
これが脳内暴走の記録(下書き)で、脳内で良い登場人物は自分たちできっちり着地してくれます。
でも聡史や真紀のように一歩押しの弱い登場人物同士だと、きっちり着地してくれない・・・。
どこに行っちゃうのかわからない状態になるので管制官命令で強制着陸処分(笑

>>165 保管サイト担当様
 いつもありがとうございます。
 保管サイトに時々お邪魔して楽しんでます、ひっそりと
178あるふぁ:04/06/21 18:16
初めて書いてみました。 そして、ここを初めて覗きました。
UPさせていただくタイミングとかそういうのがありましたら、教えて下さい。

今はマルチネスさんが書いてらっしゃる途中ですかね?
同時に投稿されなければ、自由に投稿なさって結構ですよ。
小説のタイトルが分るようにしていただくとありがたいです。
あと、続編であればどこの続編かアンカーをつけるなりして分りやすいようにしていただけると幸いです
180あるふぁ:04/06/21 19:07
じゃ、今、大丈夫かな?
初めてなんで、まだまだ未熟ですが、宜しくお願いします。

タイトルは「優花」です。
181優花:04/06/21 19:08
「だめ・・・先生・・・」
優花は、自分の唇をこじ開ける、強引な舌を拒んだ。
他に誰もいない夕方の研究室、うっすらと光の残る空は、もう間もなく、漆黒の夜を
迎えることを告げていた。
科学部に所属する優花は、顧問の石崎に壁に押し付けられ、身動きが取れずにいる。
そう、これは自ら招いた事態だ。受け入れるしかないのだろうけど・・・と、半分諦めた
ような、でも、どこか罪悪感のようなものに苛まれながら、それでもぎこちなく、
石崎の舌を受け入れる。

そう、事の始まりは、部活の後。
30代前半の、頼れるお兄さんという感じの、しかしどことなく母性本能をくすぐる
タイプの石崎に、優花はほんのりと、憧れのようなものを感じていた。
しかし、いつもは多数の生徒の中の一人、数人の部員の中の一人、そんな優花には、
なかなか石崎とゆっくり話をする機会がなかった。
それが今日、部活の後、忘れ物を取りに来た優花を、一人、帰り支度をする石崎が出迎えた。
「あれ、どうした、忘れ物か?」
「あ、はい、机の中に・・・。先生、まだお帰りになってなかったんですね」
「ああ、機材を研究室に持っていったら、帰るぞ」
「たくさんあるんですか?お持ちしましょうか?」
「う〜ん、そうだと助かるが・・・じゃ、お願いするかな」
内心、やったぁ!と飛び上がる優花。
いつも、石崎の周りには他の女子生徒がバリケードになっていて、なかなか近づけない。
しかし、今日は違う。
自分以外には生徒はいない。
石崎との初めての接近に、心臓がバクバクしそうだった。
なんとか平静を装い、石崎と並んで廊下を歩く優花。
182優花:04/06/21 19:09
「そう言えばお前とゆっくり話す事って、あんまりなかったな」
「そうですね、先生はいつも、渡辺さんたちに囲まれてますもんね」
「渡辺かぁ・・・あいつはイカン。授業の時もいつも、人の説明を聞いてるようで、全然聞いてないもんな」
はははと笑いながら、他の女子生徒の話をする石崎。優花はほんの少し、胸が痛まないこともなかった。
「でもな、渡辺たちまでとは言わないが、お前はもう少し、積極的にならんといかんぞ」
研究室の鍵を開けて、優花を中に促す石崎。

「積極的って・・・?例えば、どんな?」
「もっと、高校生らしい積極性だよ。今のうちしか出来ない事とか、あるだろ。勉強も大事だけどな。
大人にならないと出来ない事もあるが、大人になったら出来なくなる事だって、あるんだぞ。
おっと、サンキューな。そのへんに置いといてくれ。コーヒーしかないけど、飲むか?」
「はい、いただきます。でも、ビーカーに入れるのだけは止めてくださいね」
すでに石崎の手には、ビーカーに入ったコーヒーが・・・。
少しの沈黙の後、お互い同時に噴出す。
「これだもんな、どうも俺にはデリカシーってものがないらしい」
「大丈夫ですよ、先生、女生徒から人気あるんですよ」
「へぇ、そうか?そりゃありがたい事だな」
軽く笑いながら答える石崎に、ちょっと悪戯心を抱く優花。

そう・・・こんなチャンスは滅多にないから・・・ほんの少し、冗談めかして打ち明けたくなっただけなのだ。
「だって、私も、好きですもの」
183優花:04/06/21 19:11
てへっと舌を出して、ビーカーから立ち上った湯気をフーっと吹く。
そして、石崎の反応を待つ。

何も反応がない。
とたんに、自分の顔がカッと熱くなるのを感じた。
しまった・・・もしかして、シャレにならないことを言ったのだろうか。
さっきと同じように、軽く笑い飛ばしてくれると思っていたのに・・・。
優花は、意外な展開に戸惑いを隠せなかった。
「あ、あの・・・ごめんなさい、冗談です、冗談・・・」
笑顔が強張るのが分かる。これじゃ、ますますシャレにならない。

「冗談・・・?」
やっと石崎の口から出た言葉は、それだった。
もう、すっかり日は落ちて、石崎がどんな表情をしているのか、優花には分からなかった。
そのせいか・・・優花は一言一言、言葉を自分で確認するように、呟く。
「冗談・・・じゃ・・・ない。私・・・先生のこと・・・」


そこから、どういうやり取りがあり、どういう言葉を交わしたのか、優花自身、よく覚えていない。
脳が痺れたように、目の前で起こる出来事が視覚と聴覚で判断出来なくなっていた。
ただ、石崎の胸にそっと包まれ、コーヒーの香りのする熱い息をかすかに唇に感じたのは覚えている。
そして・・・。


184優花:04/06/21 19:12
もう、どのくらいこうして、石崎の舌の動きを感じているだろう。時に激しく、時についばむように、
優花の唇の形を確認するように、石崎の舌が動く。
ほんの数分前は、こんな風になるなんて、夢にも思っていなかった。
そう、夢・・・今見ている事も、もしかしたら夢かも知れない。
甘く、淫靡な夢・・・。

石崎の唇が頬にすべり、少しずつためらうように移動し、優花の耳を軽く噛んだ。
初めての感覚に、優花はビクっと反応する。
熱い・・・優花の耳が熱いのか、石崎の唇が熱いのか、分からない。お互いの体温が重なり合う。
その反応に、石崎はふと顔を離し、優花の後頭部に手を当て、優花の顔を自分の胸に軽く押し当てるようにして聞いた。
「やめるか・・・?」
石崎の声は、少しかすれていた。

優花は返事の代わりに、石崎の首に腕を回し、幼い濡れた唇を石崎に押し付けた。
石崎はこれまでになく腕に力を入れ、優花を抱きしめて、口づけする。
顔を右に左にずらしながら、あらゆる方向でお互いの唇を感じあう。
すっかり暗くなった部屋には、時折チュ・・・チュク・・・という音だけが響く。
時に離れると、唾液が糸を引き、それが切れるよりも早く、また口付けしあう。
185優花:04/06/21 19:13
ふと、優花は、胸に何かを感じた。
ゆっくりと、石崎の手が制服のリボンを探る。
口付けをしたまま、優花は石崎の手の動きを、自分の胸で感じるしかない。
リボンを解き、ボタンに手がかかる。一つ一つ、上から外されていく音がする。
胸に、直接部屋の温度を感じる。優花の背中にあった手が、肩に移動し、
肩甲骨のあたりを滑り、膨らんだ胸の上に当てられた。
「んっ・・・」
「・・・怖い?」
「・・・ううん・・・ちょっとびっくりしただけ」
そっと、ブラに包まれた乳房の形を確認するように、石崎の手が被う。
「お前・・・」
「・・・え?」
「胸、結構、でかいのな」
クスッと笑い混じりに、からかうように石崎が言う。
「もう!そんな事言うんだったら・・・」
186優花:04/06/21 19:16
優花はカァっと赤くなり、石崎の体から離れようとしたが、強い力でグィッと引き寄せられ、
唇が再び塞がれた。
歯が当たるくらいに強く唇を貪られ、同時に乳房は、石崎の手によって強く弄られる。
先ほどの一瞬の軽い戯れをきっかけに、優花は緊張がほぐれたようだ。
いや、強くほぐすように乳房を揉む、石崎の手のせいかも知れない。

あまりにも強く揉まれて、ブラが少しずれる。
レースの飾りから、優花のまだ成熟していない乳首が覗く。ふとした弾みで、石崎の手に触れる。
「あっ・・・」
「ん?どうした・・・?痛かったか?」
「ううん・・・あの・・・誰かに触れられるの、初めてで・・・」
「・・・そうか・・・」

石崎は少し力を緩め、同時に唇の動きも緩やかになる。
優しく、唇に、頬にキスを落としながら、石崎の右手の中指は、優花の乳房をその形を確認するように、円を描く。
じっと石崎の動きに体を任せ、優花はだんだんと乱れていく自分の下着を感じていた。
石崎の唇が、優花の首筋に滑り、
「ごめんな・・・先生が最初になっちまうな・・・」
と囁き、その位置を下に移す。
187優花:04/06/21 19:17
かろうじて、まだ乳首を隠しているブラの上の膨らみ付近に、石崎の唇が落ちる。
まるで意思を持つかのように、石崎の舌が膨らみの上を這い、レースの飾りの淵からそっと舌を差し込んで、
優花の乳首を捕らえた。
「あっ・・・んっ・・・!」
電気が走ったような、初めての感覚に、優花はガクンと膝を折る。
「おっと・・・」
間一髪、石崎の腕に支えられ、優花は石崎の腰にしがみついた。
「私・・・立ってらんないよ・・・もう・・・」
「仕方ないなぁ」

石崎は白衣を脱ぎ、無造作に床にパサッと投げるようにして、敷いた。
その不器用な行動に、優花はプッと笑う。
「あ、笑ったな?」
「すみません、だって・・・」
再びキスで口を塞がれ、腰を抱いていた手により、ゆっくりと床に横たえられる。

188優花:04/06/21 19:17
「もう・・・止めてもダメだからな」
もう一度強く口づけされ、今度は少し乱暴に、首筋にキスをされる。
「これ・・・って・・・いけない・・・事なのかな・・・」
だんだん荒くなっていく息の中で、優花は自分に問うかのように呟く。
最初は頬のあたりに感じていた石崎の柔らかい髪が、今は顎のあたりに感じる。
「俺は・・・な。さっきも言っただろ、大人になったら出来なくなる事があるんだって・・・。
 これはな、分別のある大人が、決してやっちゃいけない事なんだぞ」

わざと、かしこまって言う石崎がおかしくて、優花はプッと笑った。
でも、それはすぐに、喘ぎに変わる。喋りながら受ける愛撫は、独特の刺激がある。
石崎は語っているときも決して、唇を優花の肌から離す事はない。
「キスマークがたくさんついちゃったぞ。これ、まずいか?」
そういう時も唇は絶えず、愛撫を続けている。
「ううん・・・平気・・・」

プツン・・・と、ブラのホックが外れる音がして、優花の胸を締め付けていたものが緩んだ。
石崎はそっと、かろうじて肩にかかっていたストラップに手をかけ、ゆっくりと下に下ろす。
暗がりに、優花の白い胸が映える。
「先生・・・黙ってないで・・・何か・・・喋って・・・」
恥ずかしくて、石崎の顔を見ることが出来ない。
右の手で隠すように自分の胸に手を当て、反対の手の甲を自分の口に当てる。
その手をそっと外し、石崎は優しく口づけをして、手は優花の乳房に直接触れる。

189優花:04/06/21 19:19
下から持ち上げるように、時には荒々しく、揉みしだく。
ピッ・・・と指で乳首を弾かれると、優花は体に電流が流れたような感覚に陥る。
白衣を通して、床の冷たさが背中に伝わってくる。
しかし次の瞬間、優花は胸に、火がついたような熱い感覚を覚える。
「ああっ・・・!」
形のいい顎が上を向き、優花の首筋が大きくのけぞる。
熱い吐息とともに、石崎の唇が優花の乳首を含んだ。

舌で転がすように、そして唇を開いたり閉じたりして、優花の乳房を貪るように味わう。
「はんっ・・・あぅっ・・・!いやっ・・・」
優花はもう何が何だか分からず、顔を左右に何度も振る。しかし言葉と裏腹に、自然に手は、石崎の頭を抱いていた。
いつの間にかグランドのライトが点灯し、時折ボールを打つ音が聞こえる。その音を潜るように、
部屋に、チュウチュウと音が響く。そして、かすかに部屋に漏れてくる明かり。
優花は朦朧としながら、自分の胸元を見下ろす。そこには、自分の乳房を貪るように咥える、石崎の顔があった。

遠い人だった、石崎先生・・・いつも、黒板の前にいる姿しか見たことのない、石崎先生・・・。
その先生が、今、私の乳房を・・・。
今、目を閉じて夢中で自分の乳房を貪るこの男性は、誰??
先生じゃない・・・そして、今私は、生徒じゃない・・・。
もう、良い、何もかも、どうでも良い。

時折、強く吸われる軽い痛みに、少しずつ快感を感じながら、優花の口からはいつの間にか、甘い溜息が出始めていた。
190優花:04/06/21 19:20
「お前の・・・喘ぎ声って・・・たまんないな」
ずっと黙っていた石崎が、やっと言葉を発する。しかし、愛撫を続ける唇と舌は、休む事なく動き続ける。
「え・・・?そう・・・ですか?」
「うん・・・良いよ。何か、もっと乱れさせてしまいたい気分になるよ」
「どうやって・・・?」
「うん・・・例えばね・・・」

石崎の手が、優花の下半身に下りる。咄嗟に、優花はその手を抑える。
「私・・・!週刊誌とかでしか、読んだことなくて・・・」
石崎は優花の胸から顔を少し離し、表情を確認するように、見上げた。
「じゃ、実技はやめておく?」
「・・・・・・」
「ん?」
「・・・・・・」

優花は、返事の代わりに、掴んでいた石崎の手を離した。
石崎は黙ったまま、優花の乳房を再び吸い始め、スカートの中に手を潜らせる。
乳房を愛撫されて、すっかり敏感になってしまった優花の体は、石崎の手が自分の太ももに触れた瞬間も、
敏感に反応する。
191優花:04/06/21 19:23
ビクンと、魚のように床を跳ねる。
「ほら・・・思ったとおりの反応なんだもんな、お前」
カリッと軽く乳首を噛まれ、さらにビクン、ビクンと反応する優花。
「今からそんなんじゃ、この後どうすんだよ、お前、死ぬぜ?」
わざと意地悪気に言う。
しかし、優花は自分の下半身に当てられた石崎の手の動きに神経を集中していた。
少しずつ、太ももを割り、ついにはその割れ目に当たる。
「お前・・・」
唇を噛み締めてじっと耐えている優花に、石崎が囁く。
「ここ・・・凄いことになってる。知ってた?」

優花は恥ずかしさのあまり、首を横に振る。
・・・嘘だ。自分の体の事は、自分が一番良く知っている。
"そこ"が何かを求めて、じっとりを濡れそぼっている事は、自分が一番、実感している。
口づけをする度に、石崎が新しい動きをする度に、そこは悲しいほど、そして恥ずかしいほどに敏感に反応していたのだ。
しかし、無駄な抵抗だとは分かっていても、優花は首を横に振らないワケにはいかなかった。

下着の上から軽く触れられただけでも、"そこ"は容赦なく音を立てる。
小さな音のはずなのに、優花の耳には、スピーカーから流されているかのように感じた。
クチュ・・・クチュ・・・。
恥ずかしいような、情けないような気持ちで唇を噛み締め、何度も首を横に振る優花の顔を、
石崎は楽しむように、見下ろす。
「これね・・・わざと音が出るように、触ってるんじゃないんだよ?」
「分かっ・・・・・・てるから。な・・・にも言わないで、お願い」
192優花:04/06/21 19:24
何度も、下着も上から指をスライドさせたせいで、ついに優花の恥ずかしい液は、下着から流れ出た。
「下着の上から触っただけで、これだもん。直接だったら・・・どんな事になるかな」
「いやっ・・・先生意地悪・・・そんな事・・・」
「何かしゃべってくれって言ったのは、お前じゃなかったっけ?」

優花の下着が、悪戯っ子のように笑う石崎の手により、下に下ろされる。
反射的に、優花は自分の下半身を両手で隠す。
「こら、確認してあげるから、言う事聞きなさい」
わざと教師の口調で、だだっ子に言い聞かすように、優花の手を払う。
「ほら・・・思った通りだ」

勝ち誇ったように石崎が嬉しそうに微笑む。
そこは・・・まるでハチミツをぶちまけたかのように、優花の愛液がしたたっていた。
グランドから差し込まれる僅かな光を吸収し、そこだけライトアップされているかのように、
愛液の流れに沿って形を映し出していた。
ゴクンと、石崎が唾を飲み込む音がする。その音で、ふっと優花は我に返った。
「い・・・いやっ・・・!そんな・・・見ないで!」
咄嗟に足を閉じようとする優花よりも早く、石崎の両手が、優花の両の膝を捕らえる。
「あっ・・・!」
193優花:04/06/21 19:25
優花の懸命な抵抗も虚しく、それは大きく、石崎の眼前に晒された。
「これが、どういう感覚なのか、週刊誌を読んだだけじゃ、分からないだろう?」
そう言ったかと思うと、石崎は顔を優花の太ももの間に寄せ、秘部にうずめた。
「いゃあっ・・・!あぁあっ・・・・・」

ピチャッ・・・という音と共に、優花の頭の中で、何かが弾け飛んだ。
無理もない、まだ下着の上からしか触れられた事のない部分が、いきなり石崎の舌に捕らえられたのだ。
手の甲を自分の口に押し付け、優花は悲鳴にも似た声を押し殺そうと、必死だった。
「すご・・・凄いよ、本当に・・・」
それだけを発し、石崎は優花の秘部を、啜るように舐め始める。

ピチャッ・・・クチャッ・・・クチャッ・・・・・・。

まるで、水に飢えたネコが夢中で水を舐め上げるような音。それが、研究室中に響く。
啜られた瞬間は、そこに冷たい風を感じる。しかしすぐに石崎の熱い舌に覆われ、容赦なく攻撃を受ける。
「いや・・・お願い・・・んっ・・・」
「だって、これ以上溢れたら、下に敷いた俺の白衣が、凄いことになるだろ?」
本当は、そんな事、どうだって良い。石崎は夢中で、優花の秘部を味わった。
194優花:04/06/21 19:26
「お前、クリトリスって、どれか、知ってるか?」
優花は、首を振る。その部位の存在は知っている。しかし・・・。
「良いか?クリトリスってのはな・・・」
石崎の舌が、ふいにある突起を弾く。再びビクンと、魚が跳ねたような反応に見舞われる優花。
「まだ、ちっちゃいな、これ、どんどん大きくなっていくんだぞ」
もう、ここまで来たら言葉の暴力だ。
「んっ・・・くぅっ・・・」

優花は言葉にならない声を発するのが、精一杯。石崎はそれを確認して、フッと笑い
「声・・・出せよ。先生は、お前の喘ぎ声、好きだぞ」
石崎は再び、口での激しい愛撫を繰り返す。舌を差し込み、周りの花びらを捲るように舐め、突起を舌先でつつく。

「自分で、指を入れたこと、あるか?」
「・・・・・・・・・」
「答えなさい」
笑いを含んで、またわざとそういう口調で、尋問する。
「・・・ちょっとだけ・・・」
「よろしい。じゃ、何本まで入れたことある?」
「い・・・一本だけ」
「そっか・・・。じゃ、今日はもっともっと、凄いことをしちゃうな」
195優花:04/06/21 19:28
石崎は、優花の手を自分の下半身に導く。
優花は、ズボン越しにそれを感じ、驚愕の表情を隠せなかった。
「これ・・・?こんなのが・・・?」
「うん。お前の指の、何倍くらいあるかな・・・」
「そんな・・・無理だよ、先生・・・」
「じゃ、まず先生の指で、ならしていこう」
石崎は優花の上に体を横たえ、肩の後から手を回し、抱きしめるような格好で優花の頬に
キスをした。
秘部に、指を当てる。

「んっ・・・!」と、石崎の肩を噛む優花。
「ここ・・・ここに入るんだ」
石崎は穴を探りあて、そこに人差し指の第一間接を潜り込ませ、少しずつ進めていった。
「そして、2本入れると・・・」
と、中指を追加する。その2本の指の間隔を少し開き、優花のそこを広げるような形になる。
「怖い・・・」
「大丈夫だから・・・みんなこうやって、知っていくんだよ」
「でも・・・」
その口を、石崎の唇で塞がれた。
「お前の体は、もう、すっかり準備出来てるよ」
そう言い、石崎は自分の衣服を脱ぐ。
「先生の・・・見たいか?」
優花は、首を横に振る。
「見たら・・・なんだかもっと怖くなっちゃいそうだから・・・」
「そうか」
「だから・・・優しくして」
「うん・・・分かってる」
196優花:04/06/21 19:30
石崎は優花の体に、体を重ねる。
優花は、自分の太ももに当たる硬いものを感じていた。
石崎は、優花の首の後に左手を回したまま、右手で頭を撫でてやる。
「大丈夫だから・・・」
何度も優花の顔にキスを降らせながら、太ももを少しずつ割る。
そこに、自分の体を滑り込ませる。
優花はきつく目を閉じたまま、唇を噛む。
「力を抜いて・・・そうだ」

最後に一度、ついばむように口づけをし、自分のものを優花のそこに、押し当てた。
「痛かったら、言うんだぞ」
その言葉を合図に、石崎は下半身をゆっくりと沈めた。
「ん・・・くっ・・・!」

優花が、のけぞる。まだ、ほんの頭の部分が、隠れただけ。
優花は、石崎の体にしがみついた。
少しずつ、石崎が自分の中に入ってくるのが、分かる。
しかし、途中で何かがひっかかっているような感じ・・・。
「大丈夫・・・か?」
「うん・・・大丈夫・・・だけど・・・なんか・・・変・・・」

石崎は、優花の表情の変化を見逃さないように見つめながら、更にゆっくり、探るように体を沈める。
優花の下半身に、すこしずつ石崎の体重がかかる。
優花は無意識に、緊張して硬くなっていた下半身の力を、石崎を受け入れやすいように、少し緩めた。
すると、石崎はそれに応えるように、少し力を入れて、腰を沈める。
その瞬間、優花の膣の中で、何かが突破するような感触があった。

ぱちゅっ・・・・・・
197優花:04/06/21 19:31
それと同時に、石崎と優花の間を遮っていた「何か」がなくなった。
音が聞こえるはずはない、しかし、優花は自分の胎内で、それを感じた。
「あっ・・・!」
「んっ・・・」
二人、同時に声を発する。
「せん・・・せい・・・。今の・・・もしかして・・・?」
「うん、多分・・・そうだな」

友達の話や週刊誌の体験談とは違う、自分の処女喪失の瞬間に、優花自身、戸惑っていた。
ギャーギャー騒ぐほどの痛みがあると、思っていたのだが・・・。
なんだか、物足りなさに似た感覚に苛まれる。
なぁんだ、自分が怖がっていたのは、この程度のもの・・・。
「大丈夫か?痛くない?」
「うん・・・大丈夫みたい」
「・・・・・・動くぞ・・・」
「うん・・・」

石崎が、ゆっくりと動き始める。
優花をいたわるように、優しく、上下に動きながら自分を見つめる、石崎の目。
それを確認して、優花は目を閉じ、次第に下半身に刻まれ始めるそのリズムに、しばらく体を任せていた。
研究室に、静かに二人の吐息が響く。
198優花:04/06/21 19:34
石崎の息が、だんだん荒くなってきた。時折、短く、呻くような低い声を上げる。
そっと目を開けると、さっきまで優しく自分を見つめてくれていた石崎の目は、堅く閉ざされていた。
「先生・・・気持ち・・・良いの?」
「当たり前だろ・・・めちゃくちゃ気持ち良いよ。ほんと・・・たまんない」

本当は、もっと激しく、腰を動かしたいに違いない。でも、きっと先生は私を気遣って・・・。
優花は、自分の不安から開放されたせいか、うっすらと汗ばみながら動く石崎が、なぜかとても愛しく感じられた。
「ねぇ・・・先生・・・教えて。私の中って・・・どんな感じなの・・・?」
「え・・・?どう・・・って・・・?」
突拍子もない質問に、石崎はふいに、動きを止めた。
「今・・・今、先生が感じていること、聞きたいの。お願い・・・」
「ん・・・そうだな・・・」
またゆっくりと、動き始める。
「暖かいよ・・・熱いくらい。か・・・からみついてくるように、締め付け・・・て・・・。でも・・・柔らかく・・・て。すごく・・・」
「すごく・・・何?」
「・・・・・・気持ち・・・良い・・・」

石崎の言葉が、途切れ途切れになっていく。苦しそうだ。多分、かなり自分を抑えているんだろう。
優花は、まだセックスによる物理的な快感は、分からない。
でも、もしかしてセックスという物の快感って、こんな風に、愛しい相手の気持ち良さそうな顔を
見る事を言うのかも知れないと思った。
切なそうな目で、口を少し開いて、甘えるように、自分を見下ろす、石崎。
開放してあげたい・・・開放された先生の姿を見てみたい。
優花の中に、そんな感情が生まれた。


199優花:04/06/21 19:35
「私・・・大丈夫みたい・・・。ね、先生・・・もっと動いて、良いよ」
「え・・・?」
「もっと、激しく・・・しても良いよ。私、壊れないから・・・」
「・・・・・・どうなっても・・・知らないぞ・・・」
「・・・・・・うん」

一呼吸置いて、石崎の腰の動きに、激しさが増す。
「あ・・・・・・」
優花は思わず、言葉を漏らした。
「ンッ・・・・・・!ンッ・・・・・・!」
石崎も耐えられず、声を漏らす。
クッと腰に力を入れ、今まで入っていたよりも更に、奥を突く。
「あ・・・うっ・・・!せん・・・せいっ・・・!」
「分かるか・・・?ここ・・・ここが・・・お前の一番・・・奥・・・・・・」
「う・・・んっ・・・!すごい・・・なんか・・・当たっ・・・てるっ・・・」
「痛い・・・か・・・?」
「ううん・・・平気。・・・大丈夫」
「さすがに・・・まだ・・・気持ちよさってのは・・・ないだろ?」
少し、笑ったような顔になる。その石崎の顔につられ、優花も少し、微笑む。
「うん、でもね・・・いつか・・・気持ち良く・・・なるの・・・かな」
「なるさ・・・」
「その時は・・・・・・先生・・・」
「ん?」
「一緒に・・・・・・」
200優花:04/06/21 19:40
その次の言葉を、優花は飲み込んだ。同時に石崎も、聞くのをためらったのだろう。
強く杭を打ち込むように、優花の下半身をすくった。
「あぁあっ・・・・・・!!」
そう、現実に返りそうになったのだ。
教師と生徒・・・この次にまた、こういう事があって良いのかという理性を、取り戻しそうになったのだ。
今は、何も考えたくない・・・何もかも取っ払って、このままでいたい。それが、今の二人に共通する感情だった。

ぱちゅっ・・・・・・ぱちゅっ・・・・・・
二人の荒い息の音に混じって、違う音も激しさを増す。
いつの間にか、優花は自分の下半身を撃ちつけてくる、石崎の腰を抱いていた。
「もっと・・・・・・あ・・・もっと・・・」
自分でも分からない、何が言いたいのか分からない、けど、無意識に口から出てくる。
「ほら・・・はっきり・・・言えよ。もっと・・・・・・何?」
意地悪気に、石崎が問う。

もっと、動いて欲しいのか、もっと奥まで突いて欲しいのか、それとも、もっと優しくして欲しいのか・・・
もっと長い時間、こうしていたいのか・・・・・・。
何かを言おうとして、優花は口を開く。しかし、その唇からは、熱い吐息しか漏れてこない。
「いい・・・すごく綺麗だ・・・。可愛いよ・・・」
石崎は優花のその唇を貪り、同時に狂ったように腰を撃ちつけて来た。

上と下を塞がれ、優花はもうどうしようもなく、ただ、苦しい息の下で声を漏らしながら、喘ぐしかなかった。
ぷはっと唇を離すと、石崎は上体を起こし、ますます激しく撃ちつける。
喪失の瞬間はそこまで痛みを感じなかった優花も、さすがに辛くなってきた。
201優花:04/06/21 19:41
「お前・・・今日は・・・安全かどうか・・・なんて・・・分かんない・・・よな?」
我慢が出来なくなって来たのか、石崎の声も、更に絶え絶えになってきている。
「ん・・・確か・・・もうすぐ生理・・・だから、多分、大丈夫・・・んあぁっ・・・!」
優花も、遠くなっていく意識の中で、必死に答える。
「お前・・・」
石崎は少し驚いたように動きを止め、優花を見下ろし、フッと笑って
「処女のくせに・・・・・そういう勉強ばっかり・・・しやがって」
ニヤッとしたかと思うと、また激しく、腰を撃ちつけて来た。
「あうっ・・・・・・!」

少し、悲鳴のような声になってくる優花。かなり辛い。
「もう・・・ダメだ。お前の・・・ここ・・・気持ち良すぎ・・・だぞ・・・」
「そんな・・・事・・・言ったって・・・・・・あんっ・・・!」
「イクぞ・・・良いのか・・・?中に出し・・・・・・くっ・・・・・・!」
「うん・・・先生・・・お願い・・・来てっ・・・このまま・・・あっ・・・・・・!」
202優花:04/06/21 19:43
会話にならない会話をしたまま、今までにない強い動きをしたかと思うと、石崎はそのまま低い呻き声を上げて、止まった。
優花は、自分の下半身の痺れの中で、自分の中に入ったままの異物が、ビクン・・・ビクンと息づくのを、はっきりと感じ取った。
まるで、時が止まったかのように、二人は繋がったまま動かない。
やがて、異物の脈打つのがおさまり始めたのに優花が気付く頃、石崎は最後の一滴まで搾り出すように、少し動いた。
すると、一瞬脈打つのを忘れていたかのように思われた石崎のそれが、再びビクン・・・と、2.3回、脈打つ。

男の人のこれって・・・不思議だ・・・。
朦朧とする意識の中で、優花は思った。

「ん・・・・・・ああっ・・・・・・」
果てて初めて、石崎が声を出す。
「大丈夫か・・・?痛く・・・ないか?」
やっぱり、優花をいたわるように、見つめる。
「うん・・・最後のへん・・・ちょっと辛かったけど・・・」
「わっ・・・ばかっ・・・動くな・・・っ!」
また、ビクンと脈打つ。優花は、少しクスッと笑った。
「何だよ!」
「だって・・・ごめんなさい・・・何だか先生じゃないみたいで・・・」
「あのなーっ・・・。一つ言っておいてやる。お前のここ、気持ち良すぎるんだよ!」
少し怒ったように、優花から引き抜こうとする。
「い・・・たっ!」
「あ、ごめん、痛かったか?」
「うん・・・変だな・・・さっきまで、全然痛くなかったのに・・・」
「夢中だったからだろ。それとも・・・俺が上手かったからかな」
ニヤッと笑う石崎。優花を優しく抱き起こし、
「大丈夫か?起き上がれるか?」
「うん、ありがとう」
「お前・・・すごい格好してんな」
「え?」
203優花:04/06/21 19:44
改めて、自分の格好を見てみる。
腕に、かろうじてからまったままの、ブラウスとブラ。
膝にも下着がからまったままで、靴下は勿論、履いたまま・・・。
優花は突然恥ずかしくなって、ブラウスを胸の前で合わせる。
「ごめんな・・・こんなとこで・・・・・・」
石崎は、床の上でくちゃくちゃになった白衣を見る。
薄暗い部屋の中、色ははっきりと確認出来ないが、そこに染み込んでいるのは、
優花の愛液と、優花の体内から流れ出た石崎の精子と、そして・・・・・・。

優花は、その染みを、とても静かな気持ちで、見た。
後悔は、なかった。むしろ、誇らしいような、くすぐったいような、変な気分。
石崎は、上体を起こしたままでまだ余韻の中にいる優花の頭を、優しく撫でて、自分の胸に引き寄せる。
ポンポンと、小さな子供をあやすように数回、頭に手を触れる。
優花は、腕を石崎の背中に回し、しがみ付くように抱きついた。

グランドでは、部活の終わった生徒たちが片づけを終え、ライトだけが消し忘れられたように灯っている。
この校舎の一角で、一人の少女が終えた、記念すべき一つの儀式を見送るように・・・。

END
204あるふぁ:04/06/21 19:47
すみません、一気にUPしてしまいました^^;;
いきなり登場して、失礼致しました。
ありがちな展開ではあるのですが、初めて書いてみた作品です。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

では、これからは読者として、参加させていただきます^^
あるふぁぁさん すごくよかった!
読者としてだけではなく作者としてどんどん僕らを楽しませてくださいね。
206あるふぁ:04/06/22 01:03
>>205
ありがとうございました。
そう言っていただいて、ホッとしました(^^;;
もう、全精力を出し切ったような気がしますのでw、またエネルギーを
充電して書いたら、載せさせていただきます。
207名無しさん@ピンキー:04/06/22 12:15
ここはエロパロとはどうちがうんですか?
208マルチネス:04/06/22 14:07
あるふぁさん。初投下とは思えない丁寧な書きくち乙っす!
素人同士の発表の場なのであんまり気張らないで気楽に思いついたもん
書いちゃって良いと思いますよ。
自分みたいに細切れで書いてても許してもらってますからw

水戸っちさん。ありがとうございます。ねちっこいの書くよう努力してみます。
タンパクな自分に書けるかどうか疑問ですが。
それとこっちでも何か書いてください待ってます!。

藤原忍さん。新作期待してますよ〜。


じゃ、仕事に戻ります!また!
209藤原忍:04/06/22 15:41
>>あるふぁさま
お疲れ様です。
きっちりまとまっていて、優花ちゃん瑞々しく、いいなぁ・・・若いってと、
過去を振り返り・・・自己嫌悪(w
登場人物に感情移入しすぎ?
次の作品、お待ちしてます。

>>マルチネスさま
お仕事お疲れ様です。
正直に言います、出せるだけのストックがありましぇん。
下書き挫折中で、まだまだ修行中です。
リアル投稿も検討してますから、しばしお待ちを。
>>207
パロディーじゃないエロだわな
こんにちは。猫です。みなさま台風は大丈夫でしたか?

>>210まで保管しました。
水戸っちさん(汁フィードさん)のエロパロ板のスレ作品も保管しました。

>藤原忍さん
完結お疲れ様でした。未来を感じさせる終わり方で、ほんわかしました。
次の作品、無理をされないようにゆっくりどうぞ。

>マルチネスさん
お仕事お疲れさまです。
佐和子さんやっぱり妊娠しているのかな…とどきどきしています。

>あるふぁさん
はじめまして。初投稿なのにそんな風には思えない感じでしたよ。
完結してからじゃなくてもいいので、またどうぞ。

>携帯閲覧の方たち
保管サイトで見られないページがあった人は、今一度確認してもらえませんか?
少し設定をいじってみました。
まだダメなところがあった場合は、ぜひ具体的に教えてください。
(キャリア・機種・どこが見れないか・エラーメッセージなど)
よろしくおねがいします。

保管サイトはこちら。
http://novels2ch.s6.x-beat.com/
保管サイトはもうすぐカウンターが10万になります。
コンテンツを書いていただいている作者さんたち、
いつも来ていただいている読者さんたち、どうもありがとうございます。
10万カウント踏む人は誰かな〜。
212あるふぁ:04/06/23 01:37
>マルチネス様
恐れ入ります〜〜!そんな風に言っていただけて、嬉しいです(^^)
今後も、短編をちょこちょこっと書いてみようかなと思ってますので
また良かったら読んでください。
マルチネスさんの作品も、続き楽しみにしていますね!
>藤原忍様
まとまっていたとご感想いただき、嬉しく思います(^^)
感情移入していただけたのは、生みの親としても大変感激です。
若さゆえの初々しさって、たまんないですよねw
これからもよろしくお願いします。
>担当猫様
ありがとうございます。お言葉に甘えて、またこまめにお邪魔します。
今後ともどうぞよろしくお願いします(^^)
213げんちゃん:04/06/24 01:44
初投稿です。小説書きのノウハウすら解りませんので何卒ご勘弁を…

返り討ち

誠は、夏季講習の帰り道に総菜屋で買った揚げ物とサラダをテーブルに広げながら姉、
美香の部活からの帰りを待っていた。両親は福引の特賞である熱海温泉三泊四日の旅行
に出掛けていて、今日の夕食の支度は誠の番であった。
「ちょっと早かったかな。それにしても姉貴遅いな…先に食べちゃおうかな。でももう
少し待つか」
夕日に照らされたテーブルに並ぶ料理を見つめながら一人呟いた。その時浴室から風呂の自動
沸き上げの完了を告げるアラームが鳴り響いた。美香は誠と同じ中学の2学年上で水泳部に所属
しており、部活から帰ると直ぐに汗を流せるように風呂の自動運転をセットしていたのである。
「俺が先に入っちゃおうかな…」強い西日で汗にまみれた体を一刻も早くさっぱりさせたい気分
の誠であった。そして意を決したように脱衣所に向かい、そそくさと服を脱ぎ浴室に飛び込むと
シャワーを浴び、湯船にゆっくりと半身を沈めた。
『父さんと母さんは今夜帰ってくるんだっけ…変なおみやげ買ってこなきゃいいけどな…』
日頃からセンスの悪い両親をふと思い返した。
心地よい良い湯加減にウトウトしている所へ脱衣所のドアが開く音が誠の耳に届いた。浴室ドア
のすりガラスごしに透けたそのシルエットから、入ってきたのは美香だと直ぐに判った。
「誠ー、入ってるのー?」姉の甲高い声に「えっ?うっうん!」誠は上擦った声で答えた。
そのまま目線をドアの方へ固定してると、素早く制服の上下を脱ぎ、外したブラジャーを脱衣籠
へ無造作に放り込むと、白いショーツを膝下まで一気に下ろし、片足を持ち上げ抜き取る動作の
一部始終をぼやけたガラスの奥に確認した。そのとき誠の脳裏に級友とのある会話がよぎった。
214返り討ち その2:04/06/24 01:46
「オイ誠、お前んちの姉ちゃんエロいよな…」
「ハァ?」
クラスでも早熟と評判の貞行の突然切り出した言葉を誠は咄嗟に理解できなかったようだ。
「すげースタイルいいもんな〜昨日も部活のとき、俺ずっとプールの横に座ってお前の
姉ちゃん見てたんだぜ。おかげで顔も腕もこの通りだよ。」
貞行は中一にしては不精ひげの目立つ顔をニタつかせながら、誠の目の前で日焼けした腕を自慢
げにかざして見せた。
「ウチの姉貴の何処がそんなにいいんだよ?」誠は怪訝そうな顔で貞行に尋ねた。
「お前にはあの水泳で鍛え抜かれた体の美しさが解らないのか?」
逆に貞行が声を荒げて問い返した。
「わかんねーよ!肩幅広くてゴリラだし、一年中日焼けで真っ黒だし、胸はねーし、足はでけーし…
まるで男だよ」誠は思いつく限りの言葉で姉を罵倒して見せた。
「やっぱ子供にはわからんよな…」
あきれたように貞行が呟くと誠は苦笑しながら「お前も子供だろ?」と漫才のように返した。続けて
「そんなにウチの姉ちゃんが好きならお前も水泳部に入れば?」と貞行に問うと
「俺は見るのが専門だからな。」と得意げに答えた。
『本当は泳げないくせに…』誠は喉元まで出かけた言葉を押し殺した。
「ところでお前の姉ちゃん、もうヤっちゃってるよな?」貞行はまたしても年相応に見えない日焼け面
をニタつかせながら話題をエスカレートさせた。
「ヤっちゃってるって何を?」意味を知りつつも誠は聞き返した。貞行は拳を作り、人差し指と中指
の間から親指を覗かせながら呟いた。
「セックスに決まってんじゃん!絶対水泳部の奴らに食われまくってるって。あんなに乳首がくっきり
透けていて、超ハイレグでお尻丸出しの水着を着てるのを毎日間近で見てるんだぜ?あのお尻を見たら
皆放って置かないよ!」
「そんなわけないって、ウチの姉貴、ブスでモテねーもん…」誠は貞行の自分の価値観のみで押し捲る
力説を一蹴した。

「入るよー?」美香の呼び掛けに答える間もなくドアが開いた。
215返り討ち その3:04/06/24 01:50
「何よアンタ、ちゃっかりしてるわねー私が先に入るつもりだったのに!」美香は怒りながらも仕様が
無いか、といった面持ちで、手にしたタオルで体を隠すわけでもなく浴室にズカズカと入ってきた。
「仕方ないだろ、汗で体がベタベタだったんだから!」誠は全裸で立っている姉を目の前にしての動揺を
取繕うように強い口調で言い返した。
「今日はミーティングがあって帰りが遅れちゃったのよ。おまけに更衣室のシャワーが壊れていて、体を
拭いただけだから気持ち悪くてさ…」愚痴りながら美香はシャワーヘッドを体の上を滑らすように全身に
湯をかけ始めた。脂肪こそ少ないが充分に張りのある両乳房の先端には薄茶色に色付いた小さなサークルと
、白い鋭角の面積を1/3程占有する陰毛が、肌色の競泳水着を着ていると錯覚してしまう程くっきりと残る
日焼け跡の中に、まるでボディペインティングのように貼り付いていた。美香は地区大会で優勝する程の実力
を持つスイマーであり、広い肩幅に比して小振り且つ引き締まった尻は、機能的なカットの水着の所為か半分
以上も日焼けしており、まるで少年のように筋肉質でスレンダーな体型は二歳年下の誠と良く似ていた。誠は
自分の体の中心に熱い違和感を覚えながらも湯船の中から、シャワーを浴び続ける姉の裸身を注視した。
「ちょっと御免…」美香は誠に小声で断るとシャワーを止め、やおら浴槽の脇にある排水口の前で自分の股間
を覗き込むようにしゃがんだ。

ジョロジョロジョロジョロ…なんと美香は浴室にけたたましい音を響かせ、安堵の表情を浮かべながら放尿を
始めたではないか。
「きったねーな、何やってんだよ!」自分の目の前での姉の予期せぬ行動に誠は思わず声を荒げた。
「体が冷えてるからしょうがないのよ。アンタだってたまにはするでしょ?」美香は顔を上げながら何処吹く風
といった調子で問い返した。
自分にも心当たりがある為、誠は黙ってしまったが、美香が姿勢を崩したとき、陰毛の隙間から一瞬だけ覗いた
美しいサーモンピンクを目の当たりにして、誠の熱い違和感は更に膨らみ続けていた。
『やっぱ、貞行の言ってた通りヤリマンなのかな…?』美香の奔放な振る舞いに誠は疑念を抱かずにはいられな
かった。
216返り討ち その4:04/06/24 01:53
用を足し終えた美香は、浴槽から手桶で汲み出した湯を丹念に下半身にかけながら誠に言った。
「アンタいつまでは入ってるのよ?」
「へっ?」不意を突かれたような間抜けな返事をする誠に向かって、美香は邪魔者を見るような目付きで更に続けた。
「こんな狭いお風呂にふたり一緒に入れるわけ無いでしょ。早く出てよ。」
部活での疲れを一刻も早く湯に浸かり癒したい美香にとって先客、誠は鬱陶しくて堪らなかった。だが誠には湯船を
出るに出られぬ事情があった。
「ちょっと待ってよ!」「駄目!早く出なさい」「もうちょっとだから!」「いい加減にしてよ!」
押し問答の果てに誠は浴槽から前屈みに立ちあがった。
「何これー!?」美香は誠の下半身を見て歓喜とも嘲笑ともとれる声をあげた。
誠自身は、美香が執拗に見せ付ける刺激的なビジュアルのおかげで今まで経験したこともない程に膨張しきっていた。
まだ異性を知らぬ、小振りなプラムのような先端は張り詰めた水風船のように艶やかで誠の下腹部にピッタリと寄り
添っていた。
「だから言っただろ…」雄々しくそそり立つ自分自身とは裏腹に誠はうなだれながら弱々しく呟いた。
「プッ、やっぱアンタも男よねー。ウチの部の男どもも女子部員のケツを見ちゃ、しょっちゅう水着の前を膨らましちゃっ
てるけどアンタ程盛っちゃいないわよ。」
美香はその場に立ち尽くしたままの誠の下半身を覗き込みながら、まだ13歳の自分と同じ思春期の只中の少年の目前で
行った傍若無人な振舞いを棚に上げて勝ち誇ったように捲し立てた。
「俺、もう上がるわ…」誠は沈痛な面持ちで自身を勃てたまま浴槽から出ると浴室のドアノブに手を掛けた。
「待ちなさいよ!」背後から美香が瞳に湿った輝きを湛えながら呼び止めた。
「何だよォ?」面倒臭そうな声で聞き返す誠の下半身を指差しながら美香は続ける。
「そのオチンチンどうするのよ?自分の部屋でオナニーするんでしょ?違うの?」
「うん…」矢継ぎ早に詰問をされた誠は恥ずかしさを忘れ真正直に答えてしまった。
「ここでやって見せてよ。」美香は悪戯っぽい眼差しで誠にとんでもない要求をした。
217返り討ち その5:04/06/24 02:00
「えー!嫌だよー」まさかまだ中学3年生の異性の、しかも実の姉の口から発せられた言葉とは誠には信じ難かった。
だが美香は更に追い討ちを掛けてきた。
「この間、私のクローゼットの中のパンツが一枚だけ裏返しになってたんだけど…」誠の心臓は止まりそうになった。
「私、こう見えても几帳面だから洗濯物を仕舞うときは必ず裏表を確かめるのよ。」うろたえる誠を尻目に美香は更
に続けた。
「で、そのパンツ見たらチン毛が貼り付いててさー、私自分のを剃るからちゃんと見分けが付くのよねー」美香は競泳
水着からはみ出さないように日頃から自分の陰毛をトリミングしていたのだ。誠は観念して浴用椅子にゆっくりと腰掛
けた。
美香は嬉しそうに腕組みしながら顔を真っ赤に染めた誠の前にしゃがみ込んだ。
「じゃあ始めるよ…」誠は、本来親兄弟であっても絶対に見られてはならない恥ずかしい行為を目の前で開始するのを
美香に小声で告げた。
異性の裸体を目前にして勢いが最高潮に達した自分自身を、誠はぎこちなく上下にしごき始めた。
「あっあっ凄い!だんだんムラサキ色になってきた!血管が浮き出てるよ!」美香は光る液体の滲む誠の先端を指差し
ながら興奮気味に呟いた。
誠は死ぬほどの恥ずかしさから開放されたい苦痛と、自分の体型と大差ないながらも、しゃがんだ尻の間から鮮やかな色
をした生殖器の一部を覗かせた、自分と年齢の近い全裸の少女を目の前にして自慰行為が出来る嬉しさとのジレンマの嵐
の中で、今まで体験した事のない絶頂を迎えようとしていた。
218返り討ち その6:04/06/24 02:02
「ン…クッ!」自分の意思とは逆に更に上下動のスピードを速めた瞬間、誠の先端が美香の目の前で狂ったように脈動を
始め、とめどなく打ち出される白い液弾は美香の顔から胸元にかけて情け容赦無く降り注いだ。
「きゃあ!何よこれー!!」美香が嫌悪に満ちた叫び声を上げた。息も絶え絶えの誠は自分の発射した白濁液に慌てふためく
姉の姿を呆然と見つめるしか術がなかった。
「やだ臭い!ヌルヌルするよー!お湯かけても取れないじゃないのー!どうすんのよ!!」美香は怒鳴りつけながら誠の背中
を平手でおもいっきり叩いた。大量の射精と背中に跡が付く程叩かれた痛みの為、誠自身はすっかり萎えてしまっていた。
美香は今まで見たこともないような泣きっ面で誠を怒鳴りつけた。「こんなの出るンだったらさっさと始めに言いなさいよ
。早くボディソープ貸してよ!」
誠は、美香が自分の想像より遥かに奥手であることが解り不思議な気分になった。
玄関から響く帰宅を告げる両親の疲れ切った声は二人の耳にはまだ届かなかった…           (了)



失礼しました。
昨夜とんでもない時間に保管したので報告忘れ。
「やさしく・・・を孕んで」を20回分追加しました。
すでにご覧になられた方もいらっしゃるようですが^^

保管サイトは・・・どこだっけw
こんばんは、猫です。
>>219まで保管しました。

>げんちゃんさん
はじめまして。
小説のノウハウなんて気にしなくても大丈夫ですよ〜。
2人が一緒にお風呂に入っているところを両親に見つかったのか気になりますw
また投稿してくださいね。

保管サイトはこちらです。(>保管サイト担当w)
http://novels2ch.s6.x-beat.com/
221水戸っち:04/06/24 06:14
マルチネスさん、
エロパロのほうがそろそろ終わりそうなのでこちらのほうに書くネタも
考えています。自分の中では終わってるつもりの「糸」が保管サイトで
「執筆中」になっているので、動揺しつつもそれかなぁとか。

でも人妻モノのアイデアが二つばっかりあるんですよねぇ。ちょっと
悩んでます。

げんちゃんさん、
よかったです。主人公が最後に姉に対して持った感想が特によかった
です。この終わり方は新鮮です。

保管サイト担当様、保管サイト担当猫さま、いつもありがとうございます。
222げんちゃん:04/06/24 12:36
> 担当猫さま
その一言でちょっと安心しました。
両親は二人の馬鹿騒ぎを聞きつけて浴室に直行したと思われますw
又まとまったら投稿させていただきます。

> 水戸っちさま
ありがちな展開かな〜とも思いましたが、そう言っていただけると
とても嬉しいです。

ちなみに作品に登場する姉弟は共に三倉茉奈・佳奈をイメージしました。
223マルチネス:04/06/24 13:12
げんちゃんさん 初投下乙っす!
語彙が豊かっすねー。とても初めてとは思えないっす。
どっかで書いてたんじゃないっすか?
今度はもっと長編を読んでみたいっす!
よーし!負けずに俺も書くぞー!・・・・いつか。
224藤原忍:04/06/24 17:01
げんちゃんさん、お疲れ様です。
姉と弟の秘密の香り〜。いいなぁ・・・「きょうだい」って。
それにしても、ご両親はどうやってあの二人を叱ったのだろうかと・・・
私もノウハウなんてないですから(完結することしか考えていない)
登場人物出したら最後は自然着陸だろうが強制着陸だろうが、着陸させるだけ。
あまりノウハウにこだわると、自分の流れを遮断することになるので自然体で。
225げんちゃん:04/06/25 00:09
>マルチネスさま
とんでもないです!正真正銘、処女作でありますw
国語力に自信が無いので検索エンジンをよく使います。
マルチネスさまの作品も楽しみにしてますよ。

>藤原忍さま
とりあえずおまけを…

「うわっ!まだ感触が残ってる!」美香は泡まみれのボディスポンジで、控えめな乳房を小刻みに震わせながら
皮膚が剥けんばかりの勢いで胸元を擦り続けた。
「もーいい加減にしろよ!俺はバイキンかよ!」姉の過剰とも思える反応に見かねた誠は釘を刺したが、
本音を言えば、美香が独り占めしているボディソープとスポンジを使って、激しかった手淫の跡始末をしたか
っただけなのだが、今は口が割けても言える状態ではなかった。
「似たようなもんよ!汚いじゃない!」美香のあまりにも無情な一言に誠が口を開こうとした瞬間浴室のドアが
開いた。
「お前ら風呂場で何騒いでるんだ!」父親の怒鳴り声で二人は一斉に黙り込んだ。
「本当よ。玄関先まで響いてきたわよ。夕飯ほったらかしにしてお風呂に入ってるなんて」母が続ける。
「お、お帰りなさい…」二人はどうにも説明できない状況を取繕うように両親によそよそしい挨拶をした。
「今日は蒸し暑かったから、ひとっ風呂浴びてから晩飯にしたいもんなあ…でもウチの風呂は狭いんだから
譲り合って入んなきゃ駄目だぞ。なあ美香、お前はお姉さんなんだから弟の誠を可愛がんなきゃなあ…」父は穏や
かな口調で二人を諭した。そして手にした小袋を、拍子抜けして全裸のまま立ち尽くす姉弟に一つづつ手渡した。
「これは熱海に住むお医者様が処方したものなの。疲労回復に効果があるから水泳をやってる美香ちゃんには
ピッタリよ!丁度いいから今入ってみたら?」母はまるで通販の司会者のような口調でにこやかに効能を説明した。
小袋に記された文字はこう読めた。
『熱海の薬湯 やすらぎ』

♪ちゃんちゃん

数をこなすうちに自分のスタイルが見つけられると思いますので生暖かく見守ってくださいませ。
22681 ◆6MrPDRIjS6 :04/06/25 02:41
こんばんは、>>81です。
ふらっと来てみたら何やらすごいことに…。
保管庫スタッフの方々、お疲れさまです。
藤原さま、マルチネスさまも執筆の方がんばってください〜。

>>225(げんちゃん様)
(前の話も読みましたが)両親のあの行動に激笑しました…
こういうコメディタッチの話も好きなので
また書いてくださいましー。
>>221
あ 終わってたんですか・・・。
いや たしかにやることはやり終わってるんですけど・・・。
あれで話を終わりにするのはいささか唐突ではないかと思いまして。
終わりということでしたら記載を終了に書き換えますが、
いかがいたしましょう?
228水戸っち:04/06/25 12:38
>>227
いくら5年以上前の書きかけとはいえ、確かに半端ですよね。
ちょうど構想も湧いてきたので続きを書いてみようと思います。

と、いうことでこのままでお願いします。
229水戸っち:04/06/25 12:42
保管サイト担当様。

一つだけ、わがままを言ってもよろしいでしょうか。「糸」の主人公ですが、
「田代」を「田辺」に一括置換してもらえると幸いです。女の子の名前と
違って男の名前はどうでもいいのですが、「田代」は2ちゃんでは特別な
名前なので(笑)。
230マルチネス:04/06/26 19:24
>>126からのつづき

水曜日。今日は妻と食事の約束をした日だ。
正直気が進まないが仕方がない。信二は上司に早めに帰る事を伝え、
外回りに出た。彼女が罪滅ぼしに誘ったのか、それとも他の理由が
あるのか。が、そんな事はどうでも良い事だった。
むしろ信二にとっては、ここで妻が杉野との浮気を止めてしまう事が心配だ。
せっかくの目論見がパァになってしまう。それだけは勘弁してほしかった。
231マルチネス:04/06/26 19:32
得意先から帰る途中、また例の電気街へ向かう。路上パーキングに
車を止めると調査器具屋へ歩く信二。まだ何の目的も達してもいないのに
この胸の高鳴りは遠足へ行く子供のそれに似ている。
思わず足を速める信二。目的の看板の前に立つと深く深呼吸をし中へ入る。
相変わらず空いている。いったいこれで採算が取れているのか疑問だ。
が、まぁそんな事はどうでも良い。信二は店主を探す。
見ると近所の同業者だろうか?店の制服を着ている同年代の男と
談笑しているようだ。
232マルチネス:04/06/26 19:40
信二に気づくと「よう!」と手をあげた。小さくお辞儀をする信二。
同業者は「それじゃ」と店主に挨拶をすると自分の店に帰っていった。
「よし!じゃ作戦会議だな」店主はおもむろに信二の背中を押して
二階へ上がるように促した。それに従い先に階段を上がる信二。
上がると店主は何時もと同じようにパイプ椅子を取り出しドッカと
腰をかけた。
「とにかく奥さんと相手が何処で情事に及ぶか。それが明確に
分からないと話になんないんだよ」いきなりきりだす店主。
233マルチネス:04/06/26 19:49
「そこでだ」と店主は言うと何やら奥の棚にある箱をガサゴソと取り出した。
「これを奥さんの携帯の中に装着するんだ。やり方は今から教えるから」
そう言うと信二の前に箱を置いた。見ると携帯用のプリント基板と
スピーカーのようなものが入っている。
「何ですか?これは」意味も分からず不思議そうに聞く信二。
「これを奥さんの携帯に取り付けると、奥さんが誰かに連絡した場合。
または誰かから連絡があった場合に、自動的に会話をこっちの携帯
番号に送信して聞けるようになってるんだ」
234マルチネス:04/06/26 19:55
「こっちの携帯は受信専用。だからこっちの携帯からは向こうに話はできない」
そう言って店主は新しい携帯を渡した。
「なるほど。これで行き先を明確に突き止めろと?」
意味を理解し頼もしげにその機材を見つめる信二。
「会う日時、場所、ホテル名それをなるべく早く知りたい」
店主は、そう言いながら設置方法の実践して見せる。
「知らせてからどうするんです?」それを見ながら聞き返す信二。
235マルチネス:04/06/26 20:04
「ホテルを突き止めたら、それからはこっち仕事だ。40万用意しな」
店主がいきなり金の要求をしてきた。
「よ、40万ですか?何に使うんです?」信二は思わず驚きの声をあげる。
「オーナーに金を渡して二人が特定の部屋に入るように誘導するんだ。
そしてその部屋を覗けるように盗撮ビデオカメラを設置する。」
信二は自分の思い描いていた通りの作戦に目をキラキラさせながら
店主を見つめる。「いい!凄くいい!」そう言うと店主の両手をつかみ
上下に揺さぶった。
「分かった分かった!そう喜んでもらえると俺も作戦の練り甲斐があるよ!」
と言いながら揺さぶられたあたまがガクガク揺れる。
236マルチネス:04/06/26 20:11
正直、100万と言われても信二は金を惜しまなかっただろう。
仕事だけが取り柄の信二が見つけた初めてのやり甲斐だった。
「相手の例の美人の奥さんには予め連絡して後をつけるんだな」
店主が最後のアドバイスをする。
「初めっから浮気だとは言わない方が良いよ。
相談したい事があるって言ってホテルの最寄で待ち合わせるんだ。
衝撃が大きければ大きいほど崩れ落ちる相手の奥さんが、あんたに
堕ちる可能性も高くなる」
237マルチネス:04/06/26 20:17
「え?」店主の意図を理解できず聞き返す信二。
「ばっか!仕返しするんだろ?こっちも寝取るってやんなきゃ何の為の仕返しだよ」
「寝取るって・・・」
あのモデル顔負けの杉野の妻が自分に抱かれるなんて事は思いもよらない事だった。
(俺が・・・あの杉野の奥さんを・・・)信二は心の中で何度も復唱した。
「グッドラック!」店主が信二の肩を叩き親指を立てて見せた。
呆けた表情で弱々しく信二も親指を立てた。
238マルチネス:04/06/26 20:23
つづきはまた!
239藤原忍:04/06/28 09:42
げんちゃんさまありがとうございます。
とてもユニークなご両親で安心しました。

マルチネスさま
お疲れさまです。ワクワクの展開に期待。

@携帯、読みにくかったらごめんなさい。
240マルチネス:04/06/28 13:00
藤原忍さん。どうも!
っていうか新作書いてください。待ってます!
241げんちゃん:04/06/28 17:35
前作のキャラクターを流用して一編書いてみました。ちょっと長めですがお付き合い
下さいませ。

せいしょくの碑

「何ですか?このアバラ屋は」これが今日から実施される臨海学校として使用する宿泊施設
を見ての、ある生徒の第一声である。
「まあ、そういうなよ。ここの食事は美味いし、大浴場は候補に上がっていた何処よりも広いん
だぞ。ちょっとした温泉宿気分だ」老朽化が見て取れる施設に対して不満をこぼす生徒をなだめ
たのは1年3組の担任で水泳部顧問でもある北都だった。
たとえカナヅチの生徒でも最低500mは泳げるように指導する事が毎年実施される臨海学校の
趣旨である。25mプールを満足に完泳できない誠は入学時からこの日が近づいてくるのが憂鬱
で仕方が無かった。
砂浜では水着に着替えた生徒たちが集合し、各クラス毎に担任が点呼をとり始めた。
「沢田君のお姉さんは水泳部の副部長さんだったわよね。弟のあなたもきっと素質があるはずだか
ら北都先生の言う事を良く聞いて頑張ってね。」
優しい口調で誠を励ましたのはクラス担任の三波優子であった。本人の話によれば自分が受け持つ
生徒たちと同い年くらいの子供がいても不思議ではない年齢なのだそうだが、周囲には、その私生
活をも犠牲にする熱心な教育姿勢に晩婚も厭わない信念が見てとれるらしい。
誠の親友である貞行は、日頃から優子の後ろ姿を眺めては「やっぱ安産型はいいよな」などと本気
とも冗談ともつかない言葉をため息交じりに漏らしているが、カナヅチであることを皆に暴露され
るのを恐れてかコッソリその場から逃げ出そうとしたが彼の体育の成績を熟知している優子は貞行
を直ぐに呼び止めた。
「兼子君はまだ全然泳げないみたいだけど、あなたは陸上競技は優秀なんだから絶対諦めちゃ駄目
よ」貞行は誉め殺しをされたような複雑な気分になった。
夕刻までの練習を終え宿泊施設に戻った桜中学一学年一行は、夕食前の自由時間を利用して各々
大浴場に足を運んだ。
「いやー、今日の練習はキツかったよなー。半日でこなすメニューじゃないよ」誠は貞行と共に大
浴場の湯船に浸かりながら辛かった練習の愚痴を言い合っていた。
「俺なんてサボって砂浜でサンオイル塗ってたら、毬藻男が俺を担ぎ上げてそのまま海に放り込
みやがった!ムカつくぜ!」
「ハハハ、そりゃご愁傷様だね。で、毬藻男ってだれよ?」自分の怠慢を棚に上げ陰口を叩く貞
行から聞きなれない渾名の主を尋ねた。
「北都の事だよ。ホラ、あいつ緑色の小っちゃい海パン履いててデカいアソコをすげえモッコリさ
せてるだろ。だから毬藻男」
何事も下半身に集中する貞行の着眼点には親友の誠もさすがに辟易していた。
誠は水泳部の顧問を務める北都の面倒見の良さ、人柄については日頃姉から聞かされていた。
三十路も半ばに近づき未だ独身なのに本人はいつも「出会いが無いだけ」とはぐらかすそうである。
「兼子!俺がどうかしたか?」誠たちの浸かる湯船の淵にいつの間にか腰掛けていた北都が自分の
噂話を聞きつけ耳をそばだててきた。
「今日は2人とも頑張ったな。お前らがたった一日でクロールで100m以上泳げるようになると
は俺も驚いた。明日は遠泳に便利な平泳ぎと立ち泳ぎの練習をするから今晩はゆっくり休めよ。」
てっきり昼間の行いを咎められるかと思い身構えていた貞行は北都の激励に拍子抜けした。
誠は、カランの前で腰に巻いたタオルを外し立ったまま体を流す北斗に目をやると、厚みのある筋
肉質の体は全身褐色に日焼けしており、唯一ビキニタイプの競泳水着の白い跡だけが本来の肌の色
を露にしていた。その白い逆三角形の中央にまるで黒ナマコのように取り付く物体を見て誠は思わず
呟いた。「やっぱりデカイな…」
それに続くように貞行が呟いた。
「独身だと辛いよな…」
入浴を終えひとまず部屋に戻ろうとする誠を貞行が引きとめた。
「お前にいいモノ見せてやるよ…」貞行は顔をニタつかせながら大浴場の入り口から数歩離れた
『清掃用具室』の札を掲げたドアの前に誠を連れてきた。鍵の掛かっていないドアをきしませながら
開け2人は真っ暗な部屋の中に入ると貞行は蛍光灯のスイッチを入れた。室内には何の変哲もない
モップや箒、ポリッシャーなどが雑然と置かれていた。
「じゃん!」貞行が一言叫び、蛍光灯のスイッチを切ると部屋は再び真っ暗になった。
「これは…!!」しばらくして目が慣れてきた誠は驚きの声を上げた。部屋の壁面には少なくとも
十数個の穴があいており、隣の部屋からの明かりがプラネタリュウムのように漏れていた。
「ちょっと覗いて見てくれ」貞行は、得意げな面持ちで小穴の一つを覗くよう誠に奨めた。
「じょ、女子の脱衣所じゃん!!」「馬鹿!声がでかい!」思わず驚きの声を上げた誠を貞行は
あわてて制止すると傍にある小穴を覗き込んだ。その視線の先には昼間の練習で薄っすらと日焼け
した裸身を晒し、着替えや湯上りで濡れた体をタオルで拭いている女子生徒たちの姿があった。
「わっ以外に胸でかかったんだなあの娘!あいつすげえボーボーじゃん!隣の奴なんかまだツルツル
じゃねえか!何だあの馬鹿、水着のまんま風呂に入る気か?」小穴に顔を押し付けひとりはしゃぐ貞行
を見て少々あきれ気味に尋ねた。
「こんなとこ、よく見つけてきたね?」
「俺を『桜中学のCIA』と呼んでくれ。楽しみが増えて良かったな誠!」貞行は得意げに言った。
2日目以降もハードなスケジュールで練習が続けられたが、北都を始めとする引率教師たちの熱心な
指導と自らの努力により生徒たちは皆メキメキと泳力を付けていった。
第3日目の事、誠と貞行は大勢の生徒が練習をする遊泳区域を遠く離れ、二人きりで泳いでいた。
「俺ら初日に比べたら凄い進歩だな!」「俺だって姉貴にバカにされたくないからな!」覚えたばかり
の立ち泳ぎをしながらお互いの向上を称え合っていた。
その時、突然高波が押し寄せ少年2人をあっという間に飲み込み沖へとさらっていった。
浅瀬で水泳指導を行っていた北都は、沖に流されようとしている2人に気づくと、身近にあった
救命具を手に波間に小さく漂う2つの水泳帽を目指し全力で泳ぎ出した。
『ハッ!いけない!』
砂浜から双眼鏡で監視していた優子も異変に気づき、周りの教師たちに呼びかけるとワンピース水着
の上に羽織っていたパーカーを脱ぎ捨て、波打ち際に向かって走る男性教師たちをあっという間に
ゴボウ抜きした。
『俺たち、死ぬのかな…』『もう…駄目…』少年2人は薄れていく意識の中で、波間を縫うよう泳いで
くる2つの人影を見た…
誠と貞行は、教師と生徒たちに見守られるように砂浜に横たわっていた。意識を取り戻した誠の隣では
優子の手で貞行に人工呼吸が施されていたが、程なく少量の海水を吐きながら息を吹き返した。
「特に異常はないですね…」保険医は落ち着いた口調で誠の胸から聴診器を離しながら呟いた。
2人は北都と優子に連れられ宿泊施設の医務室で検査を受けていた。
「あれほど遊泳禁止区域で泳ぐなといったのに!お前ら余程命が惜しくなかったんだな!」海水で濡れ
た所為もあるが薄毛が気になる前髪をかき上げながら北都は誠たちに声を荒げて説教を続けた。
「罰として反省文を400字詰め原稿用紙50枚!新学期までに書いてこいよ。分ったな!」
「エェー!?」北都の余りにも重すぎる一言に2人は思わず悲鳴のような声を上げた。
「まあ、それは冗談として。俺一人じゃ沢田しか連れて泳げないと気づいた時には正直、もう駄目かと
思ったよ。」「じゃあ、俺の事は誰が…?」北都が急に穏やかな口調で漏らした本音に貞行はすかさず問い
ただした。
「俺の直ぐ後ろから優子…、いや三波先生が泳いで来てくれてな。俺と手分けして砂浜までお前らを運んで
きたんだよ」
「えー!マジですか!」貞行は、北都の背後で控えめに佇む160センチに満たない身長の優子を驚きの
表情で覗き込んだ。がっしりした体格だが決して長身とは言えない優子が中学一年生の平均身長をやや上
回る自分を背負っていたとはにわかに信じ難かったが、死神に手を牽かれそうだった自分の胸の辺り
に柔らかく暖かい背中の感触が確かにあったのを思い出した。
「先生ね、こう見えても学生時代は毎年、海水浴場でライフセービング活動をしていたの。もう大昔の事
だけどね。でも泳ぎにはちょっと自信があるのよ」そう言うと優子はおどけるように固太りの二の腕を
捲り上げ、力瘤を作る仕草をして見せた。北都は大事故になりかけた直後でも当事者である子供たちに
屈託無く接する優子を誇らしげな眼差しで見つめていた。
「もうあんな無茶をしちゃ駄目よ…私たちには皆を無事に親御さんの元にお返しする責任があるの」涙
目の優子にいつもに増して優しい口調でたしなめられた貞行の目はやはり涙ぐんでいた。
「最高の思い出を作ろうぜ!」貞行は昼間の顛末をもう忘れたかのように、就寝時間をとうに過ぎたにも
関わらず部屋から誠を連れ出すと、見廻りの教師たちの目をかいくぐりながら清掃用具室へと向かった。
「こんな時間に誰が着替えてるっていうんだよ…?」眠そうな目を擦りながら誠は迷惑そうに尋ねた。
「この宿泊施設にはな、夜になると近所の民宿やペンションに泊まってるお客サンたちが大浴場を目当て
に貸し切りで利用しにくるんだってさ。昨晩も2組くらい来たらしいから、事によっちゃ今夜も女子大生
やらOLが…クゥーたまんねえ!」気長な皮算用をする貞行に呆れながらも誠はしばらく付き合って見る事
にした。真っ暗な清掃用具室のかび臭さに耐えながらターゲットを待ち続ける2人の耳に脱衣所の引き戸
が開く音が届いた。すかさず2人は傍にある小穴を覗き込むと見慣れた人物が目に飛び込んできた。
「優子先生!」驚きの声を上げてしまった誠にとどめを刺すように優子の後をやたら体格が良く顔が真っ
黒に日焼けした中年男が続いて入ってきた。
「ゲッ!北都まで何で…?」予想だにしなかった光景に貞行は落胆したかのように呟いた。
優子は脱衣所の内鍵を掛けると、まるで空き巣にでも入ったかのような仕草で辺りを見回す北斗の姿を見て
指をさして笑っているようだった。2人は手持ちの着替えを脱衣籠に放り込むとおもむろに服を脱ぎ始めた。
優子は白いポロシャツとジャージズボンを脱ぎ、普段は後ろに束ねてひっつめている長い髪を降ろす
とベージュのブラジャーを体から引き剥がすように外した。こげ茶色に染まったやや大きめの乳暈
を具えた柔らかそうな両乳房が、重力に逆らえずこぼれ落ちた。
続けてブラと同色のサイドが幅広いショーツをそそくさと脱ぎ捨てた。露になった年増女の下半身
の中央を本能的に凝視した誠は少し弛んだ下腹部を広く覆う濃い茂みに、父親が家に持ち込んだ男
性週刊誌のヘアヌード写真のそれよりも、幼い頃一緒に入浴した母親を連想した。肉付きの良い真
っ白な背中には、所々痛々しく腫れあがった赤い日焼け跡が残っていた。
誠たちが優子に気を取られてる間に北都は、自分の裸身を脱衣所の大鏡に映し、日に焼けた筋肉質
の体に目立ち始めた腹の出っ張りを両手で擦っていた。全裸の優子は何処を隠すでもなく微笑みな
がら北都に寄り添うと二人はとうのたったアダムとイブのように手を取り合って足早に大浴場に消
えていった。「ちっ、もう見えないのかよ」「もう部屋に戻ろうよ」残念そうに歯噛みする貞行に
誠はせっつくように声をかけたが貞行はその場を動こうとしなかった。
「風呂から上がるまで待とう」貞行の一言にこの忍耐力を別の事に活かせば良いのに、と誠は思っ
た。2人の少年は小穴からわずかな光の射す空間の中で教師2人の湯上りをひたすら待ち続けた。
「来た!」30分近く経っただろうか、体育座りをしてじっと身を潜めていた貞行は男女2人の楽しげ
に談笑する声を聞きつけ条件反射のように身を翻し立ち上がり、壁の小穴に再び顔を押し付けた。
上気した顔の中年男女二人はまるで幼児の湯上りのように全身から水滴を垂らしながら脱衣所に戻って
いた。何時の間にか誠も、貞行に釣られるように手近な小穴に顔を近づけていた。
優子は自分の脱衣棚からバスタオルを取り出すと自分の体に巻かず、濡れた北都の体を拭き始めた。
北都は全身を拭いてもらうと、今度は自分がと言わんばかりに優子の手からバスタオルを受け取り
無言で彼女の背中をなれた手付きで拭き始めた。湯上りから時間が経過したためか程なく全身を拭き終
えた。
北都は乾いたバスタオルを取り出し、脱衣所の中央にある広い樹脂製のベンチに敷くと、優子はその上
へ仰向けに横たわり上体を起こした。北都はベンチの横へ跪き、互いの唇を合わせながら優子の少し垂れ
気味の乳房をごつい手で強く揉みしだいた。
「すげえ…」自分たちに背を向けた状態でベンチに載り、優子に体を重ねようとする北都の尻の
間から上下左右に微動しながら見え隠れする巨大な北都自身を見て、貞行は思わず呟いた。
成熟しきった2人が交合を開始するのに、もはや前戯など必要なかった。北都の全てを受け入れるべく、
自らM字形に開いた優子の両脚の中央には、菊門までびっしりと密生する黒々とした茂みによって外周を
飾りつけられた赤茶色の花弁が、自ら意思表示をするかのように大きく開かれている。
北都は開かれた優子の両足を自分の両腿を使い一層押し開き、彼女の腰をやや浮かすように体位を整えた。
「うへぇ、北都のケツの穴が丸見えだー!」貞行は吐き捨てるように小声で漏らしたが、誠にはそんな事に
耳を貸す余裕など無かった。
何かを優子に耳打ちされた北都は意を決したかのように、張り詰めた自分自身の先端を、手にしていた避妊具
を被せぬまま優子の中心にゆっくりと押し当てた。
「は、ン…」優子はそれに応えるかのように小さく喘ぎながら北都の首の後ろに腕を廻しそのまま引き寄せた。
北都は優子の体を優しく気遣うかのように静かに腰を沈め、やがて限界に達するまで自分自身を埋め尽くした。
『あんなに大きいのが…あんなに奥まで入っちゃうんだ…』二人のピーピングトムは、2人の中学教師が身体
機能を極限まで駆使して実践する性の課外授業を、暗闇に息を潜めながらつぶさに観察していた。
「駄目だ…誠…俺もう我慢できないよ」貞行は切羽詰ったような声で誠に懇願した。
「何がだよ?」誠が小声で答える間もなく貞行は慌しい仕草で自分のジャージズボンと純白のブリーフを同時
に膝上までずり下ろした。
「馬鹿!何してんだよ!!」
誠は貞行の場をわきまえない行動とともに、同い年の自分より早熟な部分が勢い良く跳ね上がっている事に驚愕
した。誠が制止するのも聞かず、貞行は壁穴にぴったり顔を押し付け、下半身を壁から遠ざけた姿勢で怒張した
自分自身を上下にしごき始めた。
暴走する貞行を止めるのは不可能と判断した誠は再び小穴の外に視線を戻すと、北都は気遣いを感じさせたそれ
までのデリケートな動作と打って変わって優子の内腿に激しく下半身を打ち付けていた。
『優子先生の体…大丈夫かな…?』誠の心配をよそに、巨茎による強い摩擦で粘膜が幾度と無く捲りあがるその
周囲には、潤滑を助けるかのように乳白色の粘液がねっとりと糸を引き絡みついていた。
「ウン!ウン!グン!グン!ウン!ウン!オン!オン!…」北都が尻の肉を波打たせながら、より激しく腰を
動かし始めるとそのリズムに合わせるように、優子はまるで体を内臓ごと突き上げられているかのような低い唸り
声を上げた。
2人の載った簡素なベンチは大人の男女が起こす激しい挙動に耐え切れず壊れんばかりにきしみ続けている。
「ふんっ!…ふんっ!…ふんっ!」優子が自分の背中に廻した腕の力を一層強めたとき、北都は鼻から大きく息を
吐きながら、何かのタイミングを計っていたかのようにゆっくりと彼女の花芯の奥深くを数回、強く突き上げた。
腰の動きを止めた北斗をまるで無視するかのように彼自身は激しい脈動を始め、長らく温存されていたであろう
濃厚な白蜜液を花芯の最深部へ一滴残らず注ぎ尽くした。
互いの愛情を確認し合う為の、荒々しい儀式は全て終わった。脱衣所には男女の荒い吐息だけが響きわたり、
むせ返るような臭気が充満している。北都は肩で息を切らせたまま、優子の体の上に密着し動かなくなった。優子
もまた両脚をだらしなくM字形に開いたまま、北都の背中に廻した腕の力を決して緩めることはなかった。
愛の交歓の余韻に浸る2人の姿を固唾を呑んで見守る誠は、自分の隣から漂ってくる鼻を突く臭いで我に返った。
誠が小穴から真横に視線を移すと、そこにはグッタリとその場に崩れ落ちるようにしゃがみ込んだ貞行の姿があった。
その前方の壁にはおびただしい量の白濁液が命中した痕が…
「もう…立ち直れない…」蚊の泣くような声で誠に囁いた貞行の目は酷く充血していた。
脱衣所の様子が気になり小穴を覗くと、2人はベンチの上に裸のままあぐらをかいて座っていた。ほんの少し前まで
大量の蜜液を分泌し合いながら深く結合されていた部分はすっかり形を変えており、互いの蜜に塗れたその部分を
ティッシュで丹念に拭いながら和やかに談笑していた。
誠と貞行は廊下での鉢合わせを恐れ、教師2人が脱衣所から立ち去る前に足早に清掃用具室を後にした。
「みんなー、昨夜はよく眠れたかー?先生は朝までぐっすりだったぞー!」翌朝の食堂に北都の威勢の良い声が響いた。
「そんな訳ないって…なあ?」睡眠不足で眼を赤く腫らした誠は隣席に座る貞行に同意を求めた。
「そりゃー良く眠れましたよー!」誠の声を無視するように貞行は、北都の問いかけにヤケクソ気味に大声で答えた
が誠にはその横顔が何処か寂しげに見えた。3泊4日の臨海学校は予定通り無事終了した。


そして3ヶ月後
「エー、私、三波優子はこの度結婚することになりました。御相手は3組の担任の北都政治先生です。実は北都先生
とは10年以上のお付き合いになりますが、お互いの年齢も考えて話し合った結果、共に苦労を乗り越え、力を合わ
せて幸せな家庭を築いて行こうという事で意見が一致しました。ありきたりな言葉を並べちゃいましたが、ここに御
報告させていただきます。あっそれからお腹には赤ちゃんがいまして現在妊娠3ヶ月ですが、とりあえず授業は今ま
で通りに続けられますので皆さんにご迷惑をかけることはないと思います。」ホームルームでの突然のスピーチに
クラス中から祝福の歓声が上がる中、貞行は掻き消されるような小声で呟いた。
「俺、見かけほどタフじゃないんだよね…」                        
                                                                  (了)




最後までお付き合いありがとうございました。
こんばんは、猫です。
>>254までと、エロパロ板での水戸っちさんの作品を保管しました。

>水戸っちさん
「糸」の名前を変換しておきました。
ご確認ください。

>マルチネスさん
高山は金を惜しまないんですねぇ…。
それほどまでって感じですね。

>げんちゃんさん
早速の第2作、お疲れさまです。
貞行くんの実はって感じの繊細さがいいですね。

保管サイトはこちら。
http://novels2ch.s6.x-beat.com/
256藤原忍:04/06/29 00:05
>げんちゃんさん
 お疲れ様です。
 貞行君、そのキャラ好きです。

>保管サイト担当猫さま
 いつもお世話になっております。
 全部見たわけじゃないですが、保管サイト、携帯でも見られました。@au

>マルチネスさま
 いまのところ、短編〜中篇計画で執筆中。気長に待っていただけると、幸いです。
 リアルが波乱万丈状態に突入で、これからの展開にハイテンションを維持中。
 というのが現状でしょうか。
 まだ仕事が片付かない・・・日付変更線を越えたのに。
 持ち帰るんじゃなかった・・・orz
257水戸っち:04/06/29 12:45
>>225
保管サイト担当猫様
確認しました。ありがとうございました。

マルチネスさんサイコー!
希望どおりのいい展開になってきました。
続き待ってます。
259マルチネス:04/06/29 19:20
>>げんちゃんさん
んー巧い!文章力はかなりの物とお見受けしました。
初投下だとすると相当な読書量なんじゃないっすか?
個人的には、せいしょくの碑の方が文が巧いって感じですが
返り討ちの会話描写の方が好きっす!臨場感が有るっていうか。
つづき、もしくは新作期待してます!

>>藤原忍さん
仕事大変だとは思いますが、でも気長に期待して待ちます!
できれば短編ちょっとづつで良いから落としてくださいw

>>猫さん
いつもご苦労様っす!

>>258さん
どうも!その言葉を糧に頑張ります!
最近あんま長くなっちゃって最初の頃何書いてたか忘れちゃってたいへんっす!

じゃ!また!
260げんちゃん:04/06/29 21:04
>担当猫さま
>藤原忍さま

どーいたしまして。思春期の少年はやはり書いていて楽しいですね。

>マルチネスさま

とんでもありません。ここ数年まとまった読書はしておりません(汗
次回まで少しブランクを置いて構想を練ります。続編になるか、新作
になるかはわかりませんが…その時はまたこちらにお世話になります。
マルチネスさんも次の展開に期待してますので頑張って下さいね。
261マルチネス:04/06/30 00:33
>>237からのつづき

夕方、とりあえず仕事を早く引けた信二は約束のホテルへと急ぐ。
何やかやで仕事が長引き時間がぎりぎりになってしまった。
港近くの某ホテルへ着いたがどうやら間に合ったようだ。
佐和子はまだ来ていないようだ。時計を確認し辺りを見回す信二。
外人や格好よく着飾った男女が行き交っている。
(どうも居心地悪いな・・・)信二は場違いな疎外感を感じていた。
ふと見ると右前方に、ひと際目立つ美女が立っている。
黒いフォーマルなドレスを着ている彼女は、人を待っているのか
退屈そうに灯が入り出した港の向こうの高層ビルを眺めている。
ぼーっと見つめる信二。肩まで伸びた黒髪が海風になびきかき上げる彼女。
262マルチネス:04/06/30 00:41
(すげぇな。やっぱこういう所は女の質も違うわ)
信二はすっかり彼女のとりこになり腕組みをしながら関心している。
往来する男達の何人かが、やはり彼女が気になるらしくわざとらしく
近回りして彼女の顔を確認している。
(あぁいう女を横にはべらしたら、鼻が高いだろうなぁ畜生〜)
そう思いながら信二はふと杉野の妻を思い出していた。
(彼女なら、あの女にも引けをとらないだろう)
変に対抗意識を燃やし、もう一度たたずむ女の方を見る信二。
あまり凝視する信二に気付いたのか、彼女がこっちに振り向いた。
263マルチネス:04/06/30 00:49
(やばい!)即、目を逸らす信二。だが彼女はまだこっちを見ているようだ。
(おいおい、見てただけで因縁つけられるんじゃないだろうな?)
信二は目を合わさず体をこわばらせて相手の視線が反れるのを待った。
が、一向に反れる気配がない。それどころか腰に手を当てまだこっちを見ているようだ。
それどころかツカツカとこっちに歩み寄って来る。
(何だよぉ見てただけだろぉ?不細工な俺じゃ見られただけでも汚れるってか?)
必死で気付かない振りをし、そっぽを向く信二。
が、もう1メートル圏内に彼女は近付いている。
(絶体絶命だ)信二はかんねんして彼女の方に振り向く。
264マルチネス:04/06/30 01:02
(ごめんなさい)そう言おうとして信二が彼女を見ると、
「あなた!来てるなら言ってよ!もぉ〜)聞き覚えの有る声がする。
「へ?」素っ頓狂な声をあげて彼女を凝視しる信二。
・・・・・・・佐和子だった。
「あれっ!あれぇ?佐和子だったのか!全っ然分からなかった!」
驚きの声をあげる信二。元々素材が良いのは知っていたが、
我が妻の事ながら、まともに着飾ればこれ程の美貌の持ち主だったとは思わなかった。
(女はこれが有るから恐いよなぁ・・・)繁々と妻を見つめる信二。
「なによぉ」あまりに見つめられて恥ずかしそうにモジモジする佐和子。
夜の街の明かりに反射しピアスが光る。信二は思わず見とれてしまった。
「いや、馬子にも衣装だと思ってさ」照れ隠しに思わず失言する信二。
「いててて!」怒った佐和子が夫の足を踏みつけた。
265マルチネス:04/06/30 01:06
「さ、行きましょ」佐和子はそう言うと夫の手を取りホテルへ入った。
「あっいて!」ギクシャクと途中の階段でコケそうになる信二。
(これじゃまるで囚われの宇宙人だな)
あまりのアンバランスさに信二は少し悲しくなった。

つづきはまた!
266日向:04/07/03 09:01
http://www.geocities.jp/stakkijp/kyokutyou.html
私の友人の書いた小説です…
批評していただけないでしょうか?
>>266
批評してくれということなので一応・・・
誤字はなくしたほうがいいと思います。
さっと一読しただけでも「巻き」とか「講義」とか。
あとなぜ子供たちだけで住むことになったのかという理由付けがいまいち弱い。
唐突過ぎる印象を持ちました。
内容的には個人的に興味大なので期待しております。
ここで連載されてはどうでしょうか。期待しております。
>>266

はあはあしますた。つづきをぜひおねがいします。
はじめて書いてみたんだけど、投下してみてもよろしいですか?
“ヘ( ̄∇ ̄ )カモォーン♪
271MK 01 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 12:17
俺の彼女の美紀とは大学のサークルで知り合い、俺の方から告白して付き合い始めた。
学年で言えば美紀は2個下で、付き合い始めたときは俺が3年、美紀が1年生だった。
美紀はおっとりとした感じに見える女の子だったが、
話してみるとけっこうしっかりと自分を持っていることがわかった。
俺は美紀と付き合いを深めるにつれ、告白する前よりももっと美紀のことを
好きになっている自分に気づいた。

俺と付き合い始めた頃、美紀はまだ処女だった。俺も経験は豊富ではなかったが、
知っている限りの知識で美紀を喜ばせるようにがんばり、
そして付き合い始めてから一ヶ月、俺達は結ばれた。

二人とも実家を離れたアパート暮らしだったために、
いつの間にやら半同棲生活を送るようになり、エッチなことも人並みか、
それ以上にやってきたつもりだ。

しかし、俺が卒業し、少し離れた町に就職してしまったために、
遠距離恋愛ということになってしまった。とは言っても、
車で飛ばせば3時間くらいの場所だったので、会いたいと思えばいつでも会える。
俺は卒業のときにプロポーズをし、美紀が大学を卒業したら結婚をしよう、と約束していた。
272MK 02 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 12:18
遠距離になって約1年ほどがたった。
俺の仕事がけっこう忙しくて、月に1、2度会えたらいい方だったが、
メールや電話の連絡はお互いにわりとマメに取り合い、
俺はなんの心配もしてなかった。

美紀の誕生日が近づいていた。去年の誕生日はちょうど休日前だったので、
二人でゆっくりと過ごせたのだが、今年はそうはいかなかった。
美紀は夜だけでも来て欲しいと言っていたが、俺は仕事を理由に断った。
代わりに次の休みには美紀の好きなものを何でもプレゼントする、
ということで話をつけていた。

しかしそれは嘘で、俺は美紀の誕生日の夜にこっそりと会いに行くことを考えていた。
もちろんプレゼントも用意していた。卒業のときには
貧乏だったために買えなかった婚約指輪を、誕生日プレゼントとして渡すつもりだった。

そして美紀の誕生日が来た。仕事を早々に切り上げ、
定時と同時に会社を出て車に飛び乗った。何度も通った道を駆け抜ける。
といっても、帰宅ラッシュに巻き込まれて思うように車は進まない。
イライラが募るが、これから美紀のびっくりした、
そしてたぶん喜んだ顔を見れるということを考えると自然と顔がにやけてきた。
273MK 03 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 12:19
渋滞のためにいつもよりも少し時間がかかった。
3時間半ほどで、俺は何度も通い、そして半同棲していた
見慣れた美紀のアパートの前までたどり着いた。
時刻は午後9時半過ぎ。
アパートの裏手から部屋を見てみると、明かりが付いている。
誕生日なのにひとりで過ごしているんだろうかと考えると、
嘘をついたことが少し後ろめたく感じられた。
しかしそれもこれも、美紀の喜んだ顔を見るためだ。

そう思い玄関に回ろうと思ったそのときだった。
美紀の部屋のカーテンが少し揺れ、そこに誰かの人影が見えたのだ。
美紀か、と思ったが明らかに違う。それはどう見ても男の影だった。

俺は想像だにしてなかった展開に心臓をつかみ上げられたようなショックを受けた。
まさか美紀が、俺以外の男を部屋に上げているなんて。

いや、まてよ、ひょっとしたらサークルか研究室の仲間が何人か集まって
誕生日パーティをやっているのかもしれない。
いやきっとそうだ。さっき見えた男はその中の一人に違いない。

そう自分に言い聞かせ、どうにか気持ちを落ち着けようと試みたが、
不安はどんどん大きな渦となって俺を飲み込もうとしていた。
274MK 04 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 12:20
ともかく確かめてみるしかない。いや、ここは美紀を信じるしかない。
そう考え、俺は重い脚を引きずって玄関に回った。

見慣れたアパートのドア。
しかしこのドアをこれだけ近寄りがたいと感じることはいままでになかった。
それはまるで俺の接近を拒むかのようにそこに立ちはだかっている。
しかしここで引き返す勇気さえ、俺にはなかった。

なすすべもなくドアの前に立つ。すると、置くから何かが聞こえてきた。
泣くような、悲鳴のような声。
俺は鼻の頭に嫌な汗をかきながら、ドアに耳を近づけていった。

「はっ、あっ・・・・・・」

か細いが、それは間違いなく美紀の声だった。
しかも、俺以外には絶対に聞かせることはないと確信していた喘ぎ声に違いなかった。

全身の毛が逆立つような感覚。体に力が入らないが、
体中を何か得体の知れない熱く不快なものが駆け巡るような感覚。
腹の底に、怒りやら憎しみやら恐怖やら悲しみやら、
ありとあらゆる感情がどろどろと固まり、広がっては全身に溶け出していくような、
耐え難い感覚。
275MK 05 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 12:22
もはや疑うべくもなかった。俺が信じて止まなかった女は、
今この部屋の中で、俺以外の誰かに喘ぎ声を上げさせられている。
俺は身動きできないまま、ただ耳をそばだてることしかできなかった。
やがて喘ぎ声が止んだ。
と思ったのもつかの間、今度は「ぱん、ぱん」という規則的な音とともに、
さっきよりも激しい美紀の喘ぎ声が聞こえてきた。

「あっ、いい!・・・・・・気持ちいいよ小谷君!!」

小谷!その名前には聞き覚えがあった。
確か俺が卒業するのと入れ替わりにサークルに入ってきた後輩の中に
そんな名前の奴がいると聞いていた。
けっこうかっこいい、と美紀が話していたのを覚えている。
そのときは聞き流していた。
美紀は普段からかっこいい男を見かけると思ったままを口に出して言っていたし、
たとえいい男がいたとしても、俺を裏切るような行為をするとは思っていなかった。
しかし、あのときの小谷が今、俺の美紀に腰を打ち付けているに違いなかった。

どうしていいのかわからなかった。絶望感と激しい怒り。
中に入っていって二人を刺し殺してやろうか、とか、
このまま黙って家に帰り、美紀との関係を絶ってしまおうか、とか。
しかし度胸もない俺にはどれもできるはずがなかった。
せいぜいここで怒鳴り込んで行って相手の男をぶん殴る、ぐらいしかできないだろう。
しかし、そこで美紀が相手の男をかばったらどうする。
俺を捨ててその男を取るとしたら・・・・・・。

俺は我ながら情けないことにそんなことを考えてしまっていた。
婚約をしたといっても口約束でしかないし、俺と別れても美紀には小谷がいる。
俺との縁を切って小谷を選ぶ、という可能性もなくはない。
そんなことは耐えられない。
276MK 06 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 12:23
心臓がバクバクと高鳴り、両腕は行き場をなくしてただドアにすがっていた。
耳にはドア越しに聞こえてくる美紀の喘ぎ声が飛び込んでくる。
入っていくことも立ち去ることもできず、二人が事を終えるまで
俺はこうやっているしかないのか・・・・・・。

そのとき、俺はひらめいた!
美紀から別れを切り出されることもなく、
そして二人に対して俺のこのやり場のない憤りをぶつけることのできる方法を!

そのとき俺は、きっとものすごく歪んだ笑みを浮かべていたに違いない。
俺はポケットから美紀の部屋の合鍵を出し、音を立てないように静かに鍵を開けた。
ドアを開けると、さっきよりもはっきりと、美紀の声とパンパンという音が聞こえてくる。
気が狂いそうになりながらも俺は冷静に静かにドアを閉め、鍵をかけ直した。
お泊り用の手荷物を玄関に置き、
その中を探って買ったばかりのデジタルビデオを取り出す。
美紀との想い出を撮ろうと思って買ったビデオだった。
まさかこんなことに使うことになろうとは・・・・・・。

ワンルームの美紀のアパートは玄関から短い廊下が伸び、その右手に風呂とトイレ、
その奥にある扉の向こうに、キッチンつきの8畳の部屋がある。
扉は閉まっていて、俺が入ってきているのは見えていない。
そもそも、ベッドは部屋の入り口の脇にあって、
玄関からは見えないようになっているはずだ。

俺は足音を忍ばせて奥へと進む。
さっきとは違う意味も込めて心臓が高鳴る。
相変わらず不快な感覚が全身を駆け巡っているが、
俺の顔は引きつった笑みを浮かべている。
ビデオの電源を入れる。電源を入れる音が聞こえてしまうのではと心配もしたが、
そんな心配もいらないほどに、美紀の声は大きく激しかった。
続きが気になる
278MK ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 13:11
ここって連投制限あるんだね・・・
まだまだ長いんだけど・・・地道に続けますのでよろしく
279MK ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 13:23
ドアにたどりつき、ノブに手をかける。美紀の声は止まない。
それどころかどんどん激しさを増していた。
俺は一呼吸置き、ビデオを構え、一気にドアを開けた。

「こらー!なにやってるかーー!!」

できるだけおどけて言ったつもりだったが、実際にその声はガクガクに震えていた。
それでもここで弱気を見せるわけにはいかない、と、
虚勢を張りまくって笑顔と明るい雰囲気を作り出してみた。

俺はなるべく肉眼で二人を見ないようにしていた。ビデオのディスプレイを通し、
素っ裸の男と女をその中に捕らえ、撮影することに専念することにしていた。
そうすることで、目の前にいるのが
俺の婚約者である美紀とは違う女だと認識しようとしていたのかもしれない。

突然の乱入者に、盛り上がりに盛り上がっていた二人の動きがぴたりと止まった。
何が起こっているのかわからないという表情でこちらを呆然と見ている二人。
その二人を、必死の作り笑顔で撮影している俺。

「ほら、やめないで。続けて続けて」

そう言おうと思っていた台詞を、震える声でどうにか搾り出す。
そこで、ようやく事態を把握した美紀が悲鳴を上げた。
280MK 08 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 13:25
「きゃあー!!」

おいおい、婚約者に向かってきゃあはないだろ、と思いつつ、
ビデオを美紀の顔にフォーカスする。このときの美紀の驚いた顔は傑作だった。
驚きというより恐怖に近い表情だったかもしれない。
そして美紀は、上に乗っかっていたひょろりと背の高い男を押しのけ、
足元でしわくちゃになっていた毛布を取り上げて体を隠した。

次に俺はビデオをひょろりと背の高い男の方へと向ける。
なるほど整った顔立ちをしている。
がたいがいいとは言えないが、太ってもいないそれなりに引き締まった体をしている。
美紀に突き飛ばされ、仰向けになった男の股間で、ゴムのついたイチモツが屹立していた。
俺はさすがにそれを長い間見ていることができず、男の顔にフォーカスした。

「これが間男、小谷君です」

小谷は青ざめた顔で小さくがくがくと震えていた。おそらく俺の存在を知っているのだろう。
サークルの2年生以上の連中は俺と美紀の関係を知っているし、
婚約しているということも何人かは知っているはずだ。
小谷がそれを知らないはずはない。
少なくとも彼氏がいるということを知らないはずはないだろう。
281MK 09 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 13:26
「ほらほら、二人とも続けて!」

俺は少し凄みを聞かせてそう言ってみた。しかし二人は動こうとしない。
変わりに、美紀が消え入りそうな声で話しかけてきた。

「ケンちゃん・・・・・・、きょ、今日はこれないって・・・・・・」
「今日来ちゃまずかったみたいだね」

俺は間髪入れずに答えてやった。とにかく優位に立たないといけない、と思っていた。

「ほら、いいからさっきの続き。俺、こうやって撮ってるからさ。
邪魔しないから、続きやってよ」

俺は床に転がっている小谷を軽く足で蹴りながら、美紀の方へ行くよう促した。
動くそぶりを見せなかった小谷も、俺が二度、三度蹴りを続けると、
しぶしぶといったようすで腰を上げ、美紀の方へ動き始めた。

「ちょ、ちょっとやめてよ・・・・・・」

擦り寄ってくる小谷を腕で制しようとする美紀。小谷は困り顔で、
俺と美紀の顔を交互に見ている。

「美紀もほら、続きやりたいんだろ? やれよ」
282MK 10 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 13:28
笑顔は絶やさず、口調だけを強めた。
美紀は怒ったような困ったような顔を俺に向けた。
いま気づいたが、頬が赤く上気している。
当然だ、さっきまでセックスしていたのだから。
しかしいま、頭の中は冷めまくりだろう。
その状況で、セックスをやれといわれて戸惑わないわけがない。
婚約者にビデオ撮影されながら他の男とセックスをする。
これは誰がどう見ても異常なシチュエーションだ。

だが俺は、そういう状況だからこそ余計に嗜虐心を掻き立てられていた。
いままで、とにかく大切に、傷つけないように、
その心が平穏であるように、美紀に接してきた。
そうすることが正しい、そうしてさえいれば美紀は俺のことだけを愛してくれると信じていた。
しかしそれは俺の勝手な思い込みだったのだ。
こうなったらすべてを壊したい。俺と美紀の関係、二人の未来を壊したい。
いや、壊したいではなく、既に壊れているのだ。
美紀が、壊していたのだ。
だから俺は、それを完膚なきまでに叩き潰さなければならない。
わずかな希望さえも残してはならない。そうしなければ、俺は救われない。
支援
>>266
文字が読みにくい背景はいかがなものかと。
285マルチネス:04/07/03 20:05
MK 01 ◆/dhLtuzpPEさん乙!
彼女を驚かせてやろうと思って、こっちが倍驚かされる展開最高っす!
ドアの向こうから彼女のあえぎ声が聞こえるシーンは個人的には大好きな展開でハァハァもんでした。
こっからが勝負どこっすね!期待してます!
286MK 11 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 20:47
「ほら! はやくしろ!!」

今度は力を込めて、小谷の尻を蹴り上げた。
見たには「ひぃ」と情けない悲鳴を上げて美紀の方によろめいた。
美紀も、いままで見たこともない俺の荒れた様に呆然として、
小谷を押しとどめるどころではないようだった。

小谷は美紀の毛布を剥ぎ取り、その上にのしかかった。
ビデオのディスプレイに美紀の肢体や胸が写っている。
俺のもの、俺だけのもの、俺だけの美紀が、いま他の男に汚されようとしている。
美紀は「やめて」と言っているが、俺の様子におびえているのか、
さっきまでのような強い抵抗はしない。
小谷はきょどりながらも、自分の半分萎えたイチモツを握り締め、
美紀の陰部へと持って行った。

興奮しなかったと言えば嘘になる。確かに俺のモノは激しく勃起していた。
しかしその興奮は苦痛の裏返しでしかなかった。
自分でしろと言ったとはいえ、他の男と愛する女の行為を見たいだなんて思わない。
世の中にはそういう趣味の男もいるらしいが、
少なくとも俺はそういう種類の男にはなれそうもなかった。
287MK 12 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 20:48
ドアの前にいたときのように、全身の毛が逆立つような感覚が戻ってきた。
手に持つビデオを思わず落としてしまいそうになるほど、腕から力が抜けてしまう。
それを必死でとどめ、二人の男女の体を撮影する。
もう笑顔を作っている余裕などなかった。
俺はきっとすごい形相をしていたと思う。
美紀と小谷は、そんな俺に明らかにおびえていた。

小谷の腰がグイと進み、美紀の可愛い顔が歪む。
眉間にしわが刻まれたその表情は、快楽とも苦痛ともつかなかった。
小谷の腰が前後に動き始める。
美紀は両腕を小谷の胸に当て、二人の体が密着しないようにしているようだったが、
下腹部は接合しているのだからまったく無駄なことだと思った。
小谷は目をつむり、とにかく腰を動かしていた。
美紀は俺に顔を向けるのが辛いのか、
それともビデオに善がった表情を撮られるのが嫌なのか、
顔を向こうに向けてしまった。

「美紀!こっちむけ!!」

俺は自分でもびっくりするほどのドスの聞いた声でそう怒鳴っていた。
美紀はびくんと体をこわばらせ、ゆっくりと顔をこっちに戻した。
その眼からは、涙が流れていた。

「騙されるな」と俺は自分自身に言い聞かせていた。
信じて、裏切られたばかりなのだ。この女は俺を騙す女なのだ。
この涙で、また俺を騙そうとしているのだ。
288MK 13 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 20:49
小谷の動きに応じて美紀の体が揺れる。
形のよい胸が、別の男の体の下で前後に揺れている。
ありえない光景だった。それを俺はビデオに撮っている。
なんなんだ、これは。まるで茶番劇だ。

小谷も美紀も目を瞑っている。感じているというよりも、
現実を見たくないから目を閉じているといった感じだった。
俺が入ってきたときのような美紀の喘ぎ声も聞こえてこない。
仮に感じていたとしても声は殺しただろうが、
それ以前に二人とも感じているようには見えなかった。

「おいおい、手ぇ抜いてもらっちゃこまるよ!」

二人は揺れながら目を開けてこっちを見た。
小谷はおびえたように、美紀は哀願するように。俺はそれを無視し、続けた。

「ほら、さっき俺が入ってくる前みたいに。美紀、もっと声あげて。
小谷君、いい、もっと、とかゆってただろ。
小谷も、もっとパンパン音がするくらい腰を打ちつけろよ」

「ケンちゃん、もう、ゆるして・・・・・・ごめんなさい・・・・・・」

美紀が泣きながらつぶやく。
小谷も腰を止め、「もう許してください」と言っている。
289MK 14 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 20:50
「おいおい、なんか勘違いしてないか?
許すも何もないよ。お前達がやりかけたことをやらせてやってるんだろ。
感謝こそされ、許してくれなんていわれる筋合いはないぞ」

よくもこんな言葉が口から出てくるものだと我ながら感心した。
案外俺には加虐趣味が眠っていたのかもしれない。

それでも二人は、行為を再開しようとしなかった。
俺はだんだんイライラしてきた。
俺を裏切ったくせに言うことも聞けないのか。
だがその思いは口に出さず、代わりに二人が拒否できないような言葉を選んでやった。

「わかった、じゃあ許してやる」

二人は一瞬ほっとした表情を見せた。
そこで俺は間髪を入れずに続けた。

「ただし条件がある。セックスを最後まで続けろ。小谷がイったら許してやる」

二人は「そんな・・・」とかなんとか言っていたが、
俺はそれきり黙って、拒否できない雰囲気を作ってやった。
二人は顔を見合わせて、しぶしぶといった表情で行為を再開しようとした。
しかし、様子がおかしい。
小谷が挿入しようとしているが、うまくいかないようなのだ。
見てみると、小谷のイチモツは完全に萎えてしぼんでしまっていた。
290MK 15 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 20:52
「おいおい、こんないい女の裸前にしてその萎え方はねえだろう。
俺の女がそんなに魅力ないってのか?」

小谷は申し訳なさそうに頭をかいている。
確かに顔はいいが、態度といいイチモツといい、激しく情けない男だ。
美紀はこんなののどこがよかったのだろうか。
それともこの情けなさが母性本能をくすぐりでもしたのだろうか。
しかし、こんな情けない男に婚約者を寝取られた俺は、もっと情けない・・・・・・。

俺はビデオカメラをベッドが写るようにテーブルの上に置き、二人に近づいていった。

「もういい、どけ。お前は見とけ」

俺はそう言って小谷を横にのけると、美紀を四つんばいにさせて後ろに回った。
俺も着ているものを脱ぎ捨て、素っ裸になる。
冗談半分でパンツを小谷の顔に投げつけてやった。
小谷は顔にかぶさったパンツをあたふたと取り除いていた。

「もう濡れてるだろ、入れるぞ?」

確認というよりも、わざと口に出して辱めているといった感覚が強かった。
そして俺は美紀の返事を待たず、いきり立ったモノをバックから一気に挿入した。
そこにさっきまで別の男の汚い物が入っていたかと思うと、
美紀の体まで汚らわしく思えた。
291MK 16 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 20:53
「はんっ」

小さく美紀が声を上げる。
感じているのか痛がっているのかよくわからなかったが、止める気はなかった。
予想どおり、中は十分に濡れていた。俺以外の男で感じて濡れている。
怒りや苛立ちもあるが、悲しかった。けっきょく俺の愛した女も、
性欲に狂うただの雌豚でしかなかったという事実が、ただ悲しかった。

その悲しみを振り払うように、そのまま一気に腰を動かす。
俺もテクニックに自信があるわけではないが、美紀の感じるポイントは心得ているつもりだ。
腰を激しく動かしてしのポイントを突く。
いつもは美紀を気遣って優しく動いていたが、
今日はまるで獣のように、激しく美紀の体を突き上げた。
美紀の体が俺の目の前で大きく前後し、髪が振り乱される。
顔は見えないが、いまは美紀の顔は見たくなかった。
見たらおそらく同情して手を抜いてしまう。だから今はこのバックの体制がいいのだ。

「はっ、あっ、はんっ」

小谷が側にいるからか、美紀はいつもよりも声を押し殺しているようだった。
それでも、俺が突くにつれて声が大きくなってくる。
パン、パンという腰を打ち付ける音に混じって、
グチュ、グチュという卑猥な音が聞こえてくる。
美紀の手は、何かに耐えるようにぎゅっとシーツをつかんでいる。
しかし今の俺には、本当に美紀が感じていると信じることはできなかった。
支援
293MK 17 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 20:54
「あっ、はっ、ケン・・・・・・ちゃん・・・・・・いつもと・・・・・・違う・・・・・・」

そりゃ違うにきまってるだろ、と言おうと思ったけどやめた。
そういえば、美紀と生ですることはいままでほとんど無かった。
結婚するまで子供は作らないという、二人の間での暗黙の了解があり、
常にゴムをつけて交わっていた。
二、三度、絶対安全日だろうという日に生挿入したことはあるが、
それも途中までで、まともに生でやらせてもらったことはないと言ってもよかった。
いまは、俺はなんの躊躇もなく生挿入している。
その感触もあって、俺のイチモツがいつもよりも
興奮しているということもあったかもしれない。

興奮しているのは俺だけではないようだった。
美紀は俺に突かれながら、何度か体を小刻みに震わせ、
少し脱力していた。軽くイっていたのだろう。

美紀が何度か脱力した後で、俺は無言で、後ろから美紀の両腕を掴み、
後ろに引っ張って美紀の上半身を引き上げた。
すると、美紀の目の前にちょうど小谷が座っている形になる。
美紀はちょっとはっとした様子で、顔を横に背けた。

「ほら、横向かないで、感じてる顔を小谷に見せてやれよ」

俺は下方から美紀の体を突き上げながらそう言ってやった。
美紀はイヤイヤというように頭を横に振る。
小谷の方は、目の前で繰り広げられる他人の情事に興奮しているようで、
ぽかんと口をあけてじっと俺達のまぐわいを見ていた。
さっきまで萎え萎えだったイチモツも少し復活しているようだった。

「小谷、来い。くわえてもらえ」
294MK 18 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 20:55
俺がそういうと、美紀がまた大きく頭を横に振っていやいやをする。
しかし小谷は言われるがままに美紀の目の前にやってきて、
大きくなりかけたイチモツからゴムを外し美紀の前に差し出した。

「ほら、美紀も、愛しい間男ちゃんのをくわえてやれよ」

後ろから美紀のアゴをつかみ、顔をぐいと上にあげてやる。
美紀の顔は見えないが、観念したように口を開いたのはわかった。
そこへずいと、小谷が腰を前に出す。

「んっ、うんっ」

小谷の陰茎が口に入り、美紀の喘ぎ声がくぐもった。
AVなどで何度かこういう光景を見たことはあるが、
まさか自分が実際にすることがあるとは思わなかった。
愛する女が二本のチンポでもだえている。
想像さえしたくなかった光景を、俺はいま自分の意志で目の前に作り出している。

そんなことを考えていると、俺の下腹部に熱いものがこみ上げてきた。
いつもよりかなり早いが、この異常な状況と、生挿入のせいに違いない。
俺は美紀の中をこすり上げるようにチンポを出し入れし、
そのまま腰の動きを加速していった。
それに合わせて美紀のくぐもった喘ぎ声も高鳴る。
小谷も気持ちよさそうに美紀の口にモノを出し入れしている。
思念
296MK 19 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 20:58
「うっ、いくっ・・・・・・!」

俺のその言葉を聞いて美紀ははっとしたように腰を抜いて逃げようとしたが、
俺はとっさに美紀の腰を掴んで引き寄せ、体を美紀の背中に密着させ、
さらに腰を深く打ちつけた。
美紀は「んー、んー」と何か言いたげにうめいていたが、
小谷のチンポがそれを塞いでかき消していた。
そして俺は美紀の中の一番深いところで、一気に解き放った。
びゅくんびゅくんとチンポが大きく脈動し、美紀の膣内に大量の精子を送り込んだ。
明らかにいつもの射精よりも多い量の精液が、
生のまま、美紀の胎内に解き放たれたのだ。

いつもの倍くらい長いあいだ、俺のチンポは脈打っていた。
同時に、美紀の体が小刻みにぶるぶると震えていた。
射精の衝撃で美紀もイってしまったようだった。
射精が終わった後も、しばらく俺は脱力したように美紀の背中を抱きしめていた。
美紀も俺も膝立ちだったために、美紀のあそこから、
解き放たれたばかりの生暖かい精液がしたたり落ち、
俺と美紀の足をつたってシーツの上に落ちていった。
小谷はいつの間にか動きをとめ、俺達二人を呆然と眺めていた。

「ははっ、はじめて中出ししちゃったぜ」

少し冷静になりはじめていた俺は、罪悪感を打ち消すようにそう口に出していた。

「ケンちゃん・・・・・・ひどい。赤ちゃんできたらどうするの・・・・・・」

美紀がそうつぶやいていたが、俺は心の中で
「酷いのはどっちだ」と言い返していた。
そこで口に出さなかったのは、まだこの先のことを考えてのことだった。
その無言が、逆に美紀には辛いようでもあった。
297MK 20 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 20:59
少し小さくなってきたチンポを美紀の股間から引き抜くと、
栓を失った精液がぼとぼととシーツの上に垂れた。
美紀は脱力したようにベッドの上に崩れ落ちた。
俺はそのままベッドから少し離れた床の上に腰を下ろした。
ベッドの脇で、まだひとり性欲を解放されていない小谷が所在なげに立っていた。
いちもつは美紀の口と俺の中出しのおかげで、立派に復活していた。

「ほら、小谷も復活したみたいだし、もっかい本番行こうか」

美紀がえっ、というように俺の方に顔を向けるが、
小谷の方はもうすっかりその気になっているようで、
俺の方を向き返すこともなく、美紀の上にのしかかって行った。
もうここまで来ると、嫉妬とか怒りとかはほとんど感じなかった。
そもそも、以前のような美紀への愛情さえも
ほとんど感じられなくなっているような気がした。

「ちょ、ちょっとまって、シャワー浴びさせて。赤ちゃんできちゃうよ」

慌てた美紀が逃げようとする。小谷は少し躊躇し、
俺の方に助けを求めるような顔を向けた。

「かまわんだろ、そのまま生でやっちゃえ」

俺はそう言い捨てた。
美紀が目をむいて俺の方を見る。
俺は優しい作り笑顔を返してやる。
小谷は血走らせた目を美紀に戻し、暴れる美紀を組み敷いた。
じたばたと動く両腕を掴み、暴れる足を開かせてその間に自分の体を入り込ませる。
その状態で、大きくなった自分のチンポを、
俺の精液で薄汚れた美紀の股間に滑り込ませていった。
298MK 21 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 21:03
「いやっ!」

美紀の声が上がる。同時に、小谷の腰が一気に動き出した。
まるでレイプだ。俺はまるで別世界のできごとのように、その光景を眺めていた。
美紀の悲鳴、小谷の獣ような動き。さっきの俺もあんなだったのだろう。
これは確かに、見てるだけで興奮するかもしれない。
激しく打ち付けられる小谷のチンポ。
最初は抵抗しようとしていた美紀も、再び感じ始めたのだろう、
その力を弱め、「いやっ」と繰り返す声にも吐息が混じり始めた。
小谷は美紀の上に覆いかぶさり、腰を動かしながら、美紀の胸にむしゃぶりついている。
大きくはないが形のよい美紀の胸が、獣と化した男に蹂躙されている。
片方の胸にむしゃぶりつき、反対の胸の乳首を指でねじ上げている。

そういえば、俺は今日、美紀の胸さえ触っていない。キスさえもしていない。
いままでは会うとキスからはじまり、いちゃいちゃしながらベッドに倒れこみ、
服の上から胸を触って「だめー、お風呂入ってから」とか言われて
二人で風呂に入ったりしたものだった。

今日は、前戯さえもなく生で挿入し、中で射精。
俺の変わりに、目の前の男が美紀の胸や唇を愛撫してくれている。

小谷の愛撫がうまいとうよりも、このありえないシチュエーションと
小谷の獣のような動きに刺激されているのだろう。
美紀は何度か「いくっ!」と叫びながら小谷に抱きついていた。
愛する女が、いや、愛していた女が他の男のチンポをくわえ込んで絶頂を迎えている。
299MK 22 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 21:05
その光景を見ていて、俺のイチモツが早くも復活をしはじめていた。
さっきの一発が終わってからろくに拭いてもいないので、
精液と美紀の愛液でどろどろに汚れているチンポ。
俺は立ち上がり、二人に近づくと、そのチンポを黙って美紀の口元に差し出した。

美紀は小谷に突かれて喘ぎながら、俺のチンポを見て、
舐めるの?というような目線を俺に投げてきた。
俺は黙ってうなずいた。美紀に選択権はない。
そういう態度で俺はチンポを美紀の口に押し付けた。
一瞬躊躇した美紀だったが、小さな可愛い口をぱくっとあけると、
俺の汚れきったチンポをその中へ吸い込んでいった。

それを見ていた小谷の腰の動きが激しさを増した。
突かれながら舐めるのは難しそうだったが、その振動がまたチンポに心地よい。
美紀は手を差し伸べて俺のチンポをさすりながら、一生懸命なめていた。
俺のチンポは美紀の口の中で、さっきと同じくらいギンギンに勃起してしまった。

そのときだった、小谷が「いくっ!」っと叫んで痙攣したように体を振るわせた。
美紀が逃げようとするが時既に遅し。
小谷のチンポは美紀の膣にしっかりと突き刺さったまま、その中に射精してしまっていた。
美紀が体をずらして小谷のチンポを引き抜く。
抜き出された小谷のチンポの先から、最後の一滴の精液が飛びはね、
美紀の陰毛を汚した。
300MK 23 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 21:06
美紀は放心したような表情で自分の股間を見ていたが、
俺は容赦なく美紀の頭をつかみ、再び俺の股間へと導いた。
美紀は今度は抵抗なくチンポをくわえ込んだ。美紀の頭を掴んだまま、
上下に動かす。美紀はときどきむせながらも俺のチンポを受け入れていた。

そこへ小谷が近づいてきた。何をする気かわからず少し焦ったが、
小谷は俺と同じように、チンポを美紀に向けて差し出していた。
驚いたことに、小谷のチンポは今射精したばかりだというのに、
まったく衰えておらず、しっかりと膨らんでいた。
若さとはこういうものかと変に関心してしまった。

美紀は体を起こし、右手と口で俺のチンポを愛撫しつつ、
左手で小谷のチンポを刺激し始めた。
怒張した二本のチンポを放心したまま愛撫する美紀。
しばらく俺のチンポを咥えたら、今度は小谷のチンポに口を移し、
俺のときと同じように愛撫している。
きっと今の美紀には目の前のチンポしか見えていないのだろう。
それはあるいは彼女の現実逃避だったのかもしれない。

ひとしきり二本のチンポをフェラチオした後、
俺は小谷に、また生で挿入するように勧めた。
ただし今度は、美紀が上になるように指示をした。
美紀も抵抗しなかった。諦めたような表情で、言われるがままに小谷の上に乗っかった。
美紀は自分で小谷のイチモツをつかみ、腰を下ろしていく。
入った瞬間、「はあぁ」というため息が美紀の口から漏れ、眉間に快楽を示す皺が寄った。
そのまま、うんこ座り状態の美紀が小谷の上で腰を上下させ始める。
小谷も美紀の腰を掴んでその動きを支援している。
死ねん
302MK 24 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 21:16
俺は美紀の後ろに回り、上下するその尻に手を這わせた。
尻の割れ目をなぞり、それを次第に下へと下げていく。
そしてその先にある菊状の穴まで指を進めた。
そこに触れた瞬間、美紀の体がびくんと反応し、動きをとめた。
小谷のチンポを下半身でくわえ込んだまま、肩越しの俺の方を向いて、
「そこはだめ」と言いたげに首を横に振った。
しかし俺はお構いなしに、後ろの穴への刺激を続ける。

動きが止まったことに痺れを切らせた小谷が、
再び美紀の腰を掴んで上下に動かし始めた。
美紀は小谷のチンポに刺激されて声をあげはじめる。
それに合わせて、俺は美紀の後ろの穴への刺激を強めていった。

指先に唾をつけ、中指の先をまず挿入してみる。
弾力のある肛門が少し開き、案外簡単に指先が穴に吸い込まれた。
「いやっ」と美紀は声をあげたが、俺はそれを無視し、さらに奥へと指を進めた。

美紀は腰を動かして逃げようとするが、下では小谷が腰を掴み、
後ろでは俺が美紀の肩を掴んでいるので逃げられるものではない。
俺はそのまま、後ろの穴に入れた中指を前後に動かしはじめた。

美紀と後ろの穴でやったことはなかった。
興味はあったが、美紀にそんなことをさせてはいけないという思いが、
俺にブレーキをかけていた。しかし今日は違う。
今日はどんなブレーキも必要ないのだ。
俺は小谷の腰の動きに合わせ、美紀の尻の穴に突っ込んだ指の出し入れを続けた。
303MK 25 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 21:17
美紀が感じているのかどうかわからなかった。
しかし最初にいやと言った以外には、痛いともやめてとも言わなかったので、
痛みなどは感じていないのだろう、と勝手に解釈することにした。
そして俺は、中指に加えてもう一本、人差し指を尻の穴に挿入した。

「いたっ」

さすがに二本はきつかったらしい。美紀は小さく悲鳴を上げた。
しかしここでやめるわけにはいかない。
俺はそのまま一気に二本目の指を突っ込んだ。
美紀の体に力が入るのがわかる。しかしもう痛いとは言わなかった。
ただ我慢しているのかもしれない。
これが俺に対する罪滅ぼしだとでも思っているのだろうか。
他の男のチンポを入れておきながら。

しばらく、俺は指先で美紀の尻の穴の内壁の感触を堪能した。
後ろ向きなのでわからなかったが、美紀はまた泣いているようだった。
だが俺はそれを気にしている余裕などなかった。
最後の仕上げに取り掛からなければならないのだから。

俺は美紀の尻から二本の指を引き抜いた。
美紀はほっとしたように体の力を抜いた。
俺はその美紀の上に覆いかぶさった。
そのまま自分のチンポを掴み、美紀の後ろへゆっくりと近づけていった。
美紀の下になっている小谷も、俺が何をしようとしているのか察して一旦動きを止めている。
美紀は、首をこっちに向けて、「本当にするの?」とでも言いたげな目で俺を見ていた。
俺は何も言わず、左手で美紀の腰を固定し、
右手でチンポを掴んで、ゆっくりとその場所を探り当てた。
左手ゆっくりと美紀の腰を引き寄せながら、穴に向けてチンポを進める。
美紀も観念したかのように俺に身をゆだねている。
しかし思うように穴に棒が入らない。やはりちょっと無理があるのか・・・・・・。
304MK 26 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 21:20
そう思っていたとき、にゅるんと、予想外にあっさりと、
俺の先端が美紀の尻の穴に入っていった。
「ひぁっ!」と美紀が変な悲鳴を上げる。
俺はそのまま、ゆっくりと腰を進めていった。
美紀の体に再び力が入っていく。同時に、小谷がゆっくりと腰の動きを再開していた。

一度入ってしまえば案外に問題なく、腰を動かすことができた。
いや、美紀にとっては苦痛だったのかもしれないが、
いまはそれを訴えるような雰囲気ではなかった。
美紀は精液にまみれ、二本のチンポを差し込まれている。
そしてその姿を、俺はビデオに撮っている。

小谷と俺の腰の動きは次第に速く、強くなっていった。
途切れていた美紀の喘ぎ声も、次第に復活してきた。
二人の腰の動きに合わせて、美紀も腰を動かし始める。
感じているのか、無理をしているのか、俺にはわからなかったが、
喘ぎ声を聞く限りでは、苦痛だけということはないようだった。
さらには、小谷がチンポを差し込んでいる膣から大量の愛液があふれ出てきているらしく、
ぐちゅぐちゅという卑猥な音も増してきているように思えた。

ここで美紀に卑猥な言葉でも浴びせかけようかとも思ったが、
なんだか三文エロ小説のようになりそうだったのでやめた。
逆にただ黙って行為を続けることの方が、美紀にとって苦痛なのではないかと思った。
305MK 27 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 21:25
俺は初めて味わう美紀の後ろの穴を堪能していた。
中で小谷のチンポと肉壁一枚を隔ててこすれ合う奇妙な感触。
内部は膣ほどの締め付けはないが、
入り口の締め付けは膣に比べ物にならないくらいきつい。
それ以上に、尻の穴を犯しているという背徳感が俺を興奮させていた。

しかしこんなに簡単に後ろの穴を許してしまうなんて、
ひょっとしてはじめてではないんじゃないだろうかと思ってみたりもする。
しかしそんなことさえももうどうでもよかった。
いまは余計なことは考えず、ただ下半身をしびれさせるような快感に
身をゆだねていたかった。

俺は後ろから突きながら美紀の胸を両手で掴み、愛撫する。
小谷は下から美紀を突き上げながら、股間に手を伸ばしてクリトリスを愛撫していた。
二人の男から攻めたてられ、美紀の快感はガンガンたかまっているようだった。

「だめ、ケンちゃん・・・あたし、おしり・・・・・・気持ちいいの、ああっ、小谷君も、おっきい。
あたし、あたしもう、いく、いっちゃうっ!!」

いつの間にか美紀は自分からそんなことを叫び始めていた。
そういいながら何度も美紀は絶頂を迎えていた。
それでも俺達の攻め手は止まない。いや、止められなかった。
ものすごくいろいろな感情がまざって、攻撃的になった俺は、
美紀の尻の穴に思い切り俺自身をぶち込んでいた。
小谷も途中からはすっかり性の獣と化して美紀を蹂躙している。
二人の獣が、エロに狂った女を犯している。
そのシチュエーションがまた俺達を興奮させていた。
306MK 28 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 21:27
どのくらいそうやっていただろうか。美紀はもうイきすぎて体に力が入らず、二人の男に揺さぶられるがままにガクガクと揺れていた。小谷は目を瞑り、首に青筋を浮かび上がらせて最後の時を迎えようとしている。俺もそろそろ限界だった。

「イくぞ」

俺の声を合図に、小谷の腰の動きが2倍くらいになる。
俺も負けずに動きを早める。
くたっていた美紀が倍化した刺激に我を取り戻し、再び激しい喘ぎ声をあげる。

「も、もうだめ、はやくきてーー」
「いっくーー」
「いくっ」

三人が同時に叫び、男二人は美紀の前後の穴に同時に精子を放出した。
二度目とは思えない量の精液が、美紀の後ろの穴に吐き出されていく。
前の穴にも、小谷の白い液体が大量の放出されているのが膣壁越しに伝わってきた。

ひとしきり痙攣したあと、三人は折り重なってベッドの上に崩れ落ちた。
美紀の前後の穴から白い体液があふれ出ている。
もう妊娠とかそんなことも考えられないぐらい、美紀はぐったりとしていた。
目を瞑ってぴくりとも動かないが、ひょっとしたら気絶していたのかもしれない。
307MK 29 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 21:27
俺の口元にちょうど美紀の耳があった。俺は小さな声で美紀に告げた。
耳に息を吹きかけられ、美紀は「んっ」といってうっすらと目を開けた。

「誕生日おめでとう。今日は婚約指輪を準備してきたんだけど、
それを渡す前に本当の君が分かってよかったよ。
婚約はなかったことにしよう。
指輪は僕を裏切らない、僕が本当に結婚したい人にあげることにするよ。
でもその結婚相手が見つかるまでは、君の体をちゃんと喜ばせてあげるからね」

美紀は確かにそれを聞いているようだったが、目を瞑ったまま何も言わなかった。
たぶん喜んでいたのだと思う。


                                           終わり
308 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 21:28
長々と失礼しました・・・・・・。
読んでくださったかたありがとうございます。

今度はもっとコンパクトにまとめるよう努力してみます。
おつかれ

ttp://moemoe.homeip.net/view.php?article_id=18
↑でこういう話はイヤだと思っても読んでしまう自分がいる…_| ̄|○
おもしろかった。
ラストもなかなか良かった。
今後の作品にも期待。
311 ◆/dhLtuzpPE :04/07/03 23:24
>>309
>>310
どうもありがとございます
312マルチネス:04/07/04 01:10
ひー凄い長編が。。。自分はいつもちょぼちょぼ情けないっす。ご容赦。

>>265

港の夜景が見えるホテルのスカイラウンジで食事をとる二人。
佐和子はワイングラスを片手に外を見ている。
信二は果たして目の前の女が自分の妻なのかと思うほど映えていた。
家事や育児に付きっ切りにさせていた自分に若干の自責の念を感じる信二。
「そう言えば全然子供が生まれてからどっか連れてった事なかったな」
信二がつい本音を洩らす。が、信二は妻の誘いが杉野との残酷な策略だという
事にまだ気付いていない。佐和子にとっては夫の偽りの子種を受ける為の
一世一代の賭けなのだ。
「そうよぉ、初めてよぉ。もっと奥さんを大事にしてねっ」
上目遣いで信二を見る佐和子。口元がワインでしっとり濡れている。
「ごくっ」その唇の動きに思わず唾を飲み込む信二。
313マルチネス:04/07/04 01:23
ふと信二の脳裏にテニスコート裏で杉野に抱かれていた佐和子がよぎる。
(しかし、前は俺の同僚に抱かれた。それは許せない)
幾分冷静になる信二。佐和子はそんな夫の心を見透かしたのか否か、
口元についたワインをぺろりと舐める。その舌先の動きが妙に艶めかしい。
信二は再びいつになく妖しい魅力を放つ妻に溺れそうになる。
「ねぇ、今日はこれからどうするの?」濡れた瞳で夫を見つめる佐和子。
「ど、どうって?」吸い寄せられそうになりながら、どぎまぎと問い返す信二。
「このホテル部屋空いてるって」佐和子は、ちょっと悪戯そうに言った。
314マルチネス:04/07/04 01:32
「あ、空いてるってお前。陽一はそうするんだよ?」
思わぬ妻の誘惑に動揺を隠せない信二。
(待て待て!これは何かおかしい!何かある!)理性の信二が自制を促す。
「大丈夫よ陽ちゃんは母さんが見てくれてるんだからぁ」
ちょっと悲しそうな顔で信二を見つめる佐和子。こういう顔に男は弱い。
「だ、だけど・・・高いんだろぉ?こういうとこって」
思わず無粋なことを言う信二。ハッと気付くと佐和子が泣きべそをかいている。
「いいわよもう!帰るわよぉ私は家事をやってれば良いんでしょ?どうせ」
そう言うと席を立ってしまった。
「あ、ちょちょっと待って」慌てて後を追う信二。
(どうする?この場を諌めるには要求を呑むしかない)信二は葛藤する。
315マルチネス:04/07/04 01:47
支払いを済ませ信二はエレベーターに乗ろうとしている妻を追いかけた。
どうにか閉まるまでには間に合った。荒い息をしながら信二は妻を見る。
少し間を置き「ごめんね無理言っちゃって、何か急に我がまま言いたくなっちゃったの」
ちょっと後悔したのかすまなそうに謝る佐和子に信二はホッとした。
「いや、良いんだ。確かに俺も今までお前に構わなすぎたよな」
とりあえず場が治まったことを良しとする信二。
「ううん。あなた仕事でいつも大変だもん」
妻にかいがいしい事を言われ、つい同僚とのあやまちの事を忘れそうになる信二。
(とりあえず仕切りなおしだ。今後の作戦のこともある。ここはやり過ごそう)
何とか妻の妖しい魅力から逃れる事が先決だと理性が信二に言い聞かせる。
316マルチネス:04/07/04 01:56
妻の方を見ると胸元から豊かな胸の谷間が見えている。
信二は必死に目を逸らそうとする・・が、悲しい男の本能には勝てない。
ついついそっちに目が行ってしまう。
気付くと佐和子がそんな信二の表情を見ている。
「ちょっと開きすぎてるかしらこれ?」少し胸の部分を開いてみせる。
「あ、いや。良いんじゃないかな。うん」慌てて目を逸らす信二。
豊かな胸・・揉み心地の良さそうな胸・・・そもそも佐和子は自分の妻。
揉む権利が自分にはある。いや、この魅力的な女を抱く権利が自分にはあるのだ。
信二の心の中の悪魔が少しずつ信二の理性を侵食していった。
317マルチネス:04/07/04 01:57
つづきはまた!
318マルチネス:04/07/04 02:01
失礼
314の1行目
「あ、空いてるってお前。陽一はそうするんだよ?」もとい
「あ、空いてるってお前。陽一はどうするんだよ?」です。
すんません。
319水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/04 09:45
うは、急に展開が変わったと思ったらその策略だったんだ。

狐と狸…怖。
320マルチネス:04/07/04 12:27
水戸っちさんどうも!もうドロドロで書き手の自分が訳わかんないっす(汗
それはそうと水戸っちさんの新構想の方はどうっすか?楽しみにしてます!
じゃ、また!
321 ◆/dhLtuzpPE :04/07/05 03:01
えっと、懲りずにまた投下してみます
短くできそうにもないですが _| ̄|○

よろしくお願いします

秋穂、高校1年生。趣味は読書。勉強はそこそこできるけれど、
取り立てて頭がいいというほどでもない。
見た目は眼鏡に三つ編みという典型的な地味ファッション。
おしゃれが苦手というのもあるが、このスタイルが彼女の鎧だった。
私みたいなのががんばっても、もてるわけもないし、
派手な格好してたらトラブルも増える。
だから私には眼鏡と三つ編みがいいの。
秋穂はいつもそう自分に言い訳していた。

人と群れることが苦手。傷つくのが嫌だから、人と深くかかわるのが苦手。
友達といえる女子は何人かいたが、本心から親友と呼べるような子はいない。
もちろん、彼氏などいるはずもないし、いたこともなかった。
気になる男子がいなかったわけではないが、
告白してしまうほど好きな相手はいなかった。
「それに告白したとしても、どうせあたしなんかには無理だし」、
と思って最初から諦めている。

秋穂は昼休みや放課後などは、たいてい一人で図書館で本を読んでいた。
本を読んでいられればそれなりに幸せだった。
知識を蓄えていくことは心地よかったし、
自分とはまったく違うタイプの登場人物が繰り広げる物語を読むのも好きだった。

その日の放課後も、秋穂は図書館で本を読んでいた。
昼間はわりと人の姿のある図書館も、放課後ともなるとほとんど人がいない。
この学校には自習室がある代わりに、図書室での自習を禁止していたのでなおさらだった。
逆に秋穂にとっては、人のいないこの時間こそが最もくつろげる時間だった。
特にその日は、夕方から雨になるという話だったので、いつにもまして人が少なかった。
カウンターの中に書士の人がひとり、奥の方の本棚で何か探してる男子が二人。
秋穂はいつも座っている席をとった。
その席はカウンターからは死角となり、図書室の入り口からも離れていて、
人もほとんど来ない。最も人のこない落ち着ける、秋穂のお気に入りの席だった。

先に読んでいた本は、今日の昼休憩に読み終えてしまっていた。
わりと名の売れたハードカバーの青春小説だったが、秋穂には少し物足りなかった。
というわけで、秋穂は席に荷物を置いて確保すると、
次に読む本を物色するために本棚の方へ回った。
特に当てがあるわけではなく、たいていはこうやって
うろうろと本棚を見回ってピンと来るものを手に取る。
ジャンルも文学、推理物、ファンタジー物、恋愛小説から、
実用書、歴史書まで、なんでも読んだ。

その日はなんとなく宗教関係の書棚の方へと向かってみた。
特に何かを信心しているわけではないが、
宗教という人の営みについては大いに興味があった。
宗教とラベルの貼ってある書棚の前に立ち、ざっと背表紙に目を通す。
そのとき、目の端にひとつの本が強く印象に残った。
何の変哲もない茶色い背表紙のハードカバーの本。
比較的大きな本だったが、以前に何度かこの本棚を眺めたことはあるが、
そのときにはこんな本を見かけた記憶はない。
新しく入った本かと思ったが、そんなに新しい感じでもなかった。
誰かがずっと借りっぱなしだったのが、最近返却されたのかもしれない。
考えても正解などわかるはずもないので、秋穂はそれ以上考えるのをやめた。

その本の背表紙には金色の飾り文字で何か書いてある。
英語でもなく、見たことのない文字だった。
その上にカタカナで小さく「サバト」と書いてある。

何かに導かれるようにその本を取り出し、手にとって見る。
ずっしりと重い。手にとってわかったのだが、
ハードカバーと思ったものは、実は本革の外装だった。
古びてはいるがかなり高級感の漂う本だ。
表紙には背表紙と同様、読めない金文字で何か書いてあり、
「サバト」とカタカナが振ってある。その下に六芒星が描いてあった。
裏表紙には、山羊の頭と女性の乳房、
毛だらけの足で胡坐をかいた悪魔の絵が描かれている。

その本にかなり興味を引かれた秋穂は、
特に中身を確認することもなく、その本を持って席に戻った。
席と席の間にはついたてが立っており、席に座るとほんとうに一人の世界に浸れる。
ひとつ、軽く呼吸を置いて、秋穂は本を開いた。
どうやらそれは、サバトの様子を絵入りで記したもののようだった。
まずは悪魔の解説やそれを辛抱する魔女などについて解説されている。
続いて、サバトの儀式についての説明に入った。

読み進めてまもなく、秋穂は気づいた。その本はサバトについて書いてあるだけに、
かなり強烈に卑猥な表現を伴っていた。しかも図入りなので、
その卑猥な行為を文字だけでなく、絵としても詳細に描いているのだ。
まずはサバトに参加した人間同士のまぐわいについて描かれていた。
二人の男女がもつれるように性行為にふけっている様が、
何ページにも渡って描かれている。
加えてそれを強調するような詳細な説明文が添えられていた。
最初は二人だった人間は、ページが進むにつれて増えてゆき、
最後には山羊の頭の悪魔の周囲で、十人以上の男女が、
快感に狂った表情で行為に没頭している様となっていた。

物語の中には、性描写が描かれたものは少なくない。
そういうものを読み、秋穂は微妙な気持ちになっていたこともある。
しかしだからといってどうしたということもなかった。それは物語の中の話しだし、
そもそもここは人の出入りのある図書館だ。
そういう気持ちを誰かに察せられることさえあってはならないことだ、と秋穂は思っていた。
しかし「サバト」の刺激は度を越えていた。
あからさまに描かれた性描写、それを文字だけでなく、
淫猥な図も交えて目の当たりにさせられたのである。
お互いの性器を舐めあったり、性器を結合させたりしている様子が、
黒塗りもボカシもなく描かれている。
時には三人の男が一人の女を攻め立てているものや、
逆に一人の男に複数の女が群がっているものさえあった。
こんなものが日本で発行されてもよいものだろうか、と疑問に思ったが、
卑猥なことを目的としているのではなく、
歴史的な資料として扱っているのだからアリなのかもしれない、などと考えていた。
しかし少なくとも、高校の図書室に置くにふさわしい本とは思えない。

かといって、その本を読む手を止めることは、もう秋穂にはできなかった。
読みながら、体のいろんな部分が敏感になっているのがわかった。
ブラの中の決して大きいとはいえない乳房、その先端の突起が堅くなり、こすれている。
スカートの中の大切な部分も、いままで感じたこともないほど熱くなり、
湿ってきていることが触れずともわかるくらいだった。
首筋や腕、太ももや足先にも、得体の知れぬ熱い感覚がほとばしっているように感じた。

秋穂は頬を上気させつつ、さらにページをめくっていった。
人との交わりの節が終わり、今度は異形のモノと人との交わりについての節に入った。
犬のようなものにのしかかられ、後ろから人の数倍もありそうな性器を押し込まれている絵。
小さな蟲が全身にまとわりつき、体中の穴にその蟲が入り込んでいく絵。
蛸の足のような触手が女性にからみつき、性器や肛門、口に差し込まれている絵。
人の半分ほどの身長の子鬼のようなグロテスクな怪物数体に襲われ、犯されている絵。
人の二倍もありそうな毛むくじゃらの怪物に性器をぶち込まれている絵。
どれもグロテスクで普段なら見るに耐えないものに違いなかったが、
興奮したこの状態と、添えられた淫気を誘う巧みな文章、
そしてどのページの女性も、苦痛ではなく、恍惚の表情を浮かべていることが、
秋穂の気持ちをさらに高めていた。
こんなこと、本当にあるわけがない。そうわかってはいるものの、
女性達の恍惚の表情を見ていると、
こんな経験をしてみたいとさえ思えてくるような気がした。

そして我知らぬ間に、秋穂の左手は、セーラー服の裾から中に入り
ブラの上から自分の乳房をまさぐっていた。
いままでそれほど性に強い興味を持ったことの無かった秋穂は、
ちゃんとオナニーをしたこともなかった。
何度か自分の胸に触れてみたことはあったが、
罪悪感とか、バカバカしさなどが邪魔をして、きちんとはできなかったのだ。

しかし今は違っていた。秋穂のまだ成熟していない欲望は、
高まりに高まっていたのだった。
ふくよかとはいえない自分の乳房をぎゅっとつかんでみる。
胸にじんわりと快感が広がる。しかしそれだけでは物足りなかった。
今度は指先で、堅くなった乳首の上に触れてみる。
ブラの上からとは言え、かなり強い刺激に、秋穂は「はんっ」と小さく声を上げた。
慌てて周囲を見て誰もいないことを確認する。
人の気配はないのに安心して、再び指先で乳首の上をさすってみる。
ブラ越しに指先に堅くなった自分自身の先端が触れ、同時に電撃のような快感が走る。
指を往復させ、何度もその快感をむさぼる。
指が触れるたびに「はんっ」というため息が漏れる。
次に指を反対の胸に移し、しばらくの間、同じように刺激を与えていた。
刺激を与えれば与えるほど快感は高まり、次第に指の動きは早くなり、
声も大きくなってしまっていた。
しかし、それでも秋穂は物足りなく感じ始めていた。
もう一度あたりに人がいないことを確認してから、思い切ってブラを下にずらし、
直接乳首に触れてみた。

「あっ」

押し殺した快感の声が自然に漏れ出てしまう。
ブラの上から触るよりも何倍も強い刺激が乳首から周囲へと伝わり、
それが脳と下半身をじわりと熱くする。
人差し指と親指で、いままでになく堅く充血した乳首を掴み、転がしてみる。
途切れることなき快感に「う、うう・・・・・・」と声が出る。
胸から下半身へと伝わった衝撃は、右足の力を奪い、痙攣させていた。
指先で乳首を転がしてみたり、乳房を強くもみしだいてみたり、
手を大きく開いて両方の乳首を片手で同時に刺激してみたり、秋
穂は欲望のままに次々と自分の胸に刺激を与えていった。

ひとしきり胸への愛撫を終え、秋穂は椅子の上でぐったりとしていた。
そこで思い出したかのように、目の前の「サバト」の本のページをめくる。
異形のモノとの交わりの次は、悪魔との交わりの節だった。
頬を真っ赤に染め、目を充血させた秋穂は、食い入るようにそこに描かれた行為を見る。
その間に、秋穂の左手はセーラー服を抜け、
今度は自分のスカートをゆっくりとたくし上げていった。
内太ももに自分の指を滑らせる。それだけでも体がびくんとはねるくらい気持ちよい。
やがて指は、自分の下着の端へと到着する。
そこへたどり着いた指は、自分のあそこがびっくりするくらい濡れていることに気づいた。
秋穂の下着は、陰部から分泌された愛液でびっしょりと濡れていたのだ。

そのまま指をうごかし、下着の上から陰部を触る。
そこを自分でそんな風に触るのははじめてだった。
どう指を動かしてよいのかもよくわからない。
しかし秋穂は、本能のままに指先を上下に動かしはじめた。
すっかり濡れそぼった下着が陰部に密着していて、
その形を指先ではっきりと感じられるほどだった。

開いた方の右手で秋穂は本のページをめくる。
山羊頭の悪魔の立派な陰茎がリアルに描かれ、
喜びの表情でそこに接吻する女性の絵、
その人の腕ほどもある陰茎を挿入されて善がり狂っている女性の絵、
さらには他にも多くの醜い悪魔が、好きなように女性を犯す絵や、
逆に女の姿をした悪魔が男を相手にしている絵などが次々に現れた。
最初は単なる解説のようだった説明文も、次第に淫猥さを増しているような気さえした。
陰部に触れる秋穂の指は速さを増し、「はっ、はっ」と漏れ出る吐息も勢いを増した。
そのとき、秋穂の指が割れ目の上にある突起に触れた。

「あああっ!」

突然、それまで感じたことのない快感の衝撃が全身に走り、
自分でもびっくりするくらいの声が漏れてしまった。
頭が真っ白になり、全身が痙攣しているのだけがわかった。
何が起きたのかわからなかったが、とにかく気持ちがよいということだけは感じていた。
しばらく、全身の力が完全に抜けてしまった秋穂は、
呆けたように椅子の上でぐったりとしていた。
そのときの秋穂は知らなかったが、はじめてイった瞬間だった。

少しずつ我を取り戻してきた秋穂は、恐る恐る、
もういちどさっきの衝撃を感じた部分に指を伸ばしてみる。
再び全身を貫く衝撃が走るが、今度は頭が真っ白になるということはなかった。
ただそこに触れている間は、本当に電撃が走ったように両の足がつっぱり、
他のことが考えられない状態になってしまうのだった。
秋穂も知識だけでは知っていた。そこがクリトリスなのだろう。
気持ちいい部分だとは聞いていたがこれほどのものだとは思わなかった。
指が触れるたびに電気が走り、頭の中に星が飛ぶ。体がびくりと反応し、声が出る。

しかし秋穂の欲望はさらに上を欲していた。

(直接触れてみたい)

秋穂はその思いをとどめることができなかった。
下着の脇に指をかけ、膝の上までずり下げる。
はいたままでも中に触れることはできたのだが、これ以上下着を濡らしたくなかったし、
はいたままでは指が動かしにくいとも思ったからだった。

まずは指を割れ目に触れてみる。
粘液が指先を湿らせ、くちゅくちゅと卑猥な音を立てた。
それが自分の音であるという恥ずかしさが、秋穂の欲望をさらに強めた。
さすがに中に挿入する勇気はなかったので、そのまま割れ目の上に指を滑らせる。下
着の上からでは味わえなかった直接的な快感が下半身を振るわせた。

そしていよいよである。秋穂は自分自身の液体でたっぷりと濡れた指を上に動かした。
ごくり、と息を呑む。もうそれがどこにあるか、秋穂ははっきりとわかっていた。
指の先をゆっくりとそこへ近づける。そしてそれは、触れた。
「はああんっ」

再び、自分でもびっくりするほどの声が出て、慌てて口を塞ぐ。
しかし指の方はもう止まらなかった。突起を捕らえた指は、快感をむさぼるように蠢く。
さっきまでその存在さえ知らなかった指先は、
より強い快感を求めてさまざまにクリトリスをもてあそんだ。
指先でつまみ、指の腹でこすり、ときには爪の先を強く押し付けてみた。
そのたびにさまざまな種類の喜びが全身を伝わり、脳を溶かす。

ほどなくして、秋穂は下半身に何かがこみ上げてくるような感覚を覚えた。
指先はさらに勢いを増し、いつの間にか右手は
服の中に入り込んで胸を強くまさぐっていた。
電撃はもはや断続的ではなく、とどまることなく秋穂の神経を刺激している。

何かが来る。

そう思った瞬間、また秋穂の目の前が真っ白になった。
さっきよりも何倍も激しい痙攣が全身を襲い、
閉じた口から悲鳴とも嗚咽ともつかぬ声があふれ出る。
陰部から尿のような液体が放出されたような気さえした。
あまりの激しい痙攣に椅子の上から落ちてしまいそうになるのを必死に耐え、
途切れそうになる意識を必死の思い出保った。
しばらくの痙攣が落ち着くと、秋穂は放心したように呆然と椅子の上に横たわっていた。

「なにしてんのかなぁ?」

そのとき、不意に後ろの方から男の声が聞こえた。慌てて振り向くと、
さっき別の方で本を探しているらしかった二人の男子生徒が、
秋穂のすぐ後ろに立っていたのだった。

疑うまでもなく、今の行為を見られてしまっていた。弁解する余地もない。
そして二人は、すべてを知った上で、不適な笑みを浮かべて秋穂を見ている。

「そんな大きな声出して、みんなに聞こえちゃうよ」
「真っ赤な顔して、こんなことしていいと思ってるの?」

二人は意地悪をするようにそう言った。

「ご、ごめんなさい」

秋穂はうつむいてそういうと、かばんを掴んでその場を逃げようと立ち上がった。
しかし秋穂は忘れていた。行為をするときに下着を膝上まで下ろしていたのだ。
足をとられ、バランスを失った秋穂は床に倒れた。
そのとき、スカートがめくれ、下着をはいていない白いお尻があらわになってしまった。

おびえつつ振り返った秋穂の目に、明らかに目の色を変えている二人の男の姿が映った。


                                               つづく
続きプリーズ
335 ◆/dhLtuzpPE :04/07/07 00:24
>>334
現在ぼちぼち書いてます
まとまったらまた投下させていただきます
336 ◆/dhLtuzpPE :04/07/07 02:26
では投下させていただきます

書いてるとこれでエロいのかどうかわからなくなってくる・・・
下着もはいていない白いお尻を丸出しにしたかっこうで、秋穂は床にはいつくばっていた。
二人の男から、お尻も陰部も丸見えだったに違いない。
自身から染み出てきた愛液でいっぱいの陰部が、見も知らぬ男に見られているのだ。

男達は先ほどよりも紅潮させた顔で、にやにやと秋穂を眺めている。
秋穂はもうどうしていいかわからなかった。
とにかく場を取り繕おうと、慌てて立ち上がり、
ずり下げた下着をスカートの上から引っ張り上げて吐きなおした。
下着は愛液で濡れそぼっていて、陰部にひんやりとした不快な刺激を与えた。

秋穂は立ち上がったものの、そこから逃げ出すことも、
振り返って改めて男達を見ることもできなかった。
その秋穂の背中に、男の声が投げかけられた。

「そんなに我慢できないんだったら、俺達が手伝ってやるよ」
「そうそう、そんなに濡れてるのに放っておいたら体に悪いよ」

秋穂はそれでも振り返ることができず、ただかばんを握り締め、
恐怖と羞恥に打ち震えていた。
「ほら、こっち来いよ。自分の指だけじゃ物足りないだろ」

そういって男達は下卑た笑い声を上げた。

「そ、そんなこと、あなたたちには関係ありません・・・・・・」

秋穂はありったけの勇気を振り絞って、蚊の鳴くような声でどうにかそれだけ言い返した。
しかし男達はまるっきり動じる様子もない。そんなことで動じるはずも無かった。

「そっかぁ、じゃあこれをみんなに見せちゃおうかなぁ」

そういって男のひとりがガタンと何かを動かした。
気になって、ようやく秋穂は恐る恐る振り返る。
そこにあるものを見た眼鏡の奥の瞳が、大きく見開かれる。
背の高い方の男が、さっきまで秋穂が座っていた木製の椅子を引っ張り出し、
こっちに向けて置いていたのだ。言われるまでもなかった。
その椅子は、さきほどまでの秋穂の行為でびっしょりと濡れていたのだった。
男がその濡れた部分に触れている。

「それだけじゃないぞ。床にまでお漏らししてるじゃねえか」

もうひとりの背の低い方の男が、秋穂が座っていた席・・・
秋穂の一番のお気に入りの席の下にもぐりこみ、
秋穂が最後に果てたときに放出した体液を指先でびちゃびちゃと触ってみせていた。
「まあ、別に俺達も無理やりどうこうしようってわけじゃないんだけどさ、
学校の図書館でこんなことされて黙ってるってわけにもいかないしなぁ」

背の高い男がそういうと、二人は目を見合わせて不適な笑みを浮かべる。
対して秋穂は、眼鏡の奥の瞳にうっすらと涙を浮かべ、うつむき加減で立っていた。

「どうすれば・・・・・・いいんですか?」

そう言うしかなかった。

「とりあえずこっちに来な。乱暴なことはしないから」

背の低い男がそう言って図書室のさらに奥の方を指差す。
優しく言ったつもりだろうが、秋穂の警戒心がそれで解かれるはずもなかった。
それに、男が指差すした方は、誰も読まない百貨事典などが並べられている、
普段まったく人の来ない場所だった。
この状況でそこへ連れ込まれるということが何を意味するのかは、
いくら経験のない秋穂でも察することができた。

激しい恐怖と羞恥で身がすくんでいた秋穂だったが、その心の奥深くのどこかに、
わずかな疼きを感じていた。敢えて言うなれば、期待のような・・・・・・。
しかし秋穂はそんな気持ちを打ち消した。打ち消したかった。
自分がそんな欲望を持っていると認めることはできなかったのだ。
秋穂は黙って男達の指し示す方へと歩き出した。
こんなところで自慰に耽り、あまつさえ小便まで漏らしていたなんて、
他の人には絶対に知られてはならない。
そう、これは選択の余地のない行動なのだ。
秋穂はそう自分に言い聞かせ、足を進めた。
恐怖と、さきほどの絶頂の余韻で足元がおぼつかないが、
なんとか自分を保ち、歩いていく。そのすぐ後ろに、二人の男がついてきた。

そこは書架の最奥。光もろくにとどかぬ、年中かび臭い一角だった。
たまに秋穂はそこに入ってみることもあったが、
さすがに興味を引くような本は少なかったし、
それ以上にそのじめじめした空気が体に悪そうだったので、長居をしたことがなかった。
他の者は寄り付きさえしないだろう。
その書架の奥に、いま自分を含め三人の人間がいる。

二人の男は上級生のようだった。おそらく二年生くらいだろう。
二人ともルックスがいいとはお世辞にも言えない容姿だった。
不良というほど悪い感じもないが、頭がよさそうな感じもしない。
どこにでもいるような感じの男子学生だ。
暗がりに入るなり、背の高い男が秋穂の両肩を掴んだ。
突然のことに驚く暇もなく、秋穂の体は反転させられ、男と向き合うような形になった。
そしてさらに突然、男の唇が秋穂の唇を覆った。

恋愛に過度の理想を持っていたわけではなかったが、
初めてのキスがこんな形で奪われるとは思っていもいなかった。
好きでもない、好きにもなれそうにない男の唇が、秋穂の唇に触れている。
しかしそれは、思っていたよりもずっと優しいキスだった。
こんな状況なのでどんな乱暴をされるかと身を強張らせていたが、
予想外の優しさに秋穂は逆に少しひるんだ。思わず「んっ」という吐息が漏れる。
男はそれを聞き逃さなかった。その一瞬を狙い、
開いた口の中に一気に舌が入り込んできた。
初めてのキスでそんな・・・・・・と言いたいところだったが、
そんなことが言える状態ではなかった。

男は唇を唇でまさぐり、軽く噛み、舌を差し入れて自分の舌にからめてくる。
生まれてはじめての粘膜と粘膜の接触。好きでもない男と、
そんな行為をしても何も感じない、と思っていた。しかし男の唇が触れ、
舌が蠢くたびに、秋穂は脳髄にじんわりとした快感を感じてしまっていたのだった。
それだけではない。その快感は秋穂のほかの敏感な部分、乳首や陰部にまで伝わり、
触れてもいないのに、それらをぎゅっとしめつけてくるのだった。

「んっ、んっ・・・・・・んっ」

秋穂はいつのまにか目を閉じ、男の胸に手を当ていた。
男もキスに慣れた感じではなかったが、一生懸命秋穂を求めてくる。

そのとき、不意に後ろ、両の胸に何かが触れた。
うっすらと目を開け振り返ると、背の低い方の男が、秋穂の後ろに回りこみ、
セーラー服の上から胸に手を触れていたのだった。
手のひらでぎゅっと乳房を握り締める。
それほど大きくはない秋穂の胸が、服の上から男の手で蹂躙されている。

「んっ、んんっ!!」と、秋穂の鼻から抜ける吐息が強まった。

後ろの男はその反応を嬉しそうに見ながら、秋穂の胸を揉みしだく手に力を込めた。

そういえば、ひとりでしているときにブラを下にずらしていた。
胸に触れている男もそれに気づいたらしい。
胸を鷲づかみにしていた手を少しずらし、指先で胸の突起物を探る。
ほどなく、それは見つかってしまった。
服の上からでもわかるくらい乳首は堅くなっていたのだ。
男の指が服の上から敏感な突起をなぞる。
それはさっき自分が触れたときの何十倍も強い刺激をもたらした。
体がびくんと跳ね、思わずキスしていた口が離れる。
いままで接吻でふさがれていた口が解放され、
「はあんっ」という声が直接口から漏れてしまった。
自分の声にはっとして、真っ赤になってうつむく。
しかし男達は休んでいる暇を与えてはくれなかった。
背の高い男は秋穂の顎をつかみ、上を向かせると、今度は首筋に唇をはわせてきた。
くすぐったいような、気持ちいような感覚。
秋穂はもう抵抗することなどすっかり忘れ、男達のなすがままになっているようだった。

その間にも、後ろの男の手は次の段階へと移ろうとしていた。
男の手は秋穂の服の裾から入り、腹を伝って上へと上がってくる。
秋穂はこれから触れられるであろう部分に全神経を集中させていた。
想像するだけで、その部分が痛くなるほど充血していくのがわかる。
いったい、自分の中のどこにそんな淫乱な部分があったのかわからないが、
秋穂はいま、確かに男の手が自分の乳房にふれることを期待していた。

そして、男の指が秋穂のやわらかい膨らみの下にずりさげられたブラに触れる。
さらに上がってきた指は、とうとう秋穂の乳房の下端に触れた。
男の指の熱さが伝わってくる。男の指も興奮しているようだった。

そこからずいと手のひらが上にあがってきた。
男の大きくはない手のひらが、秋穂の柔らかい胸を包む。
同時にその手のひらがぎゅっと縮まり、秋穂の乳房を収縮させた。

「んっ、んんー」

直接触れられる感触は、服の上からのものとまったく違った。
背中にびりびりと快感が走り、全身の力が抜ける。
男の手のひらは秋穂の乳房と乳首に触れ、それを刺激する。
その刺激は全身に広がり、脳から麻薬を分泌させ、下半身からホルモンを分泌させてゆく。
乳房を掴む男の指が、リズミカルに動き始めた。
それに応じて、秋穂のため息が漏れる。
「んっ、んっ、はっ、んっ」という艶かしい吐息が、
必死で声を押し殺そうとする秋穂の鼻から漏れる。

そのとき、秋穂の首筋をむさぼっていた男の唇が離れた。

「おい、脱がせようぜ」

背の高い男はそう言うと、慣れない手つきで秋穂のセーラー服のチャックをすっと降ろした。
男達は二人がかりで上着を脱がす。白いブラウスがあらわになる。
二人の男はもどかしそうにその前ボタンをはずしていった。
秋穂は眼鏡の奥の目をとろんと潤ませて、呆けたようにその様子を見ていた。

男達がボタンを外し終わり、ブラウスの前が一気にはだけられる。
すると男達の目の中に、秋穂の白くまだ熟れ切っていない胸が飛び込んできた。
膨らみはあるが、まだ幼さを残すその胸の真ん中で、ピンク色の小さな乳首が、
苦しそうに堅く充血していた。二人の男達はそれを食い入るように見ている。
秋穂はそうやって見られているだけでも、さらに乳首が堅くなってくるのを感じていた。

二人の男達は同時にその秋穂の胸にむしゃぶりついた。
秋穂の口から快感の声が漏れる。
男達は、まるで飢えた赤子のように、秋穂の胸にむしゃぶりついていた。
舌が乳首を転がし、時に軽く噛んでくる。
乳首を離れ、乳房を嘗め回したかと思ったら、また突然乳首へと戻ってきて
それに吸い付く。そのたびに快感が電撃となって走り、秋穂は声を上げてしまう。
秋穂はいつしか、二人の男の頭を両腕で抱え込んでいた。
まるで「もっと強く」とでも言うように、秋穂は男達の頭をぎゅっと抱きしめていたのだ。
そうしていないと、全身から力が抜けてその場に崩れ落ちてしまいそうだったのだ。。

その間に、二人の男の手が、今度は秋穂の太ももを這っていた。
スカートの裾から中にもぐりこみ、ゆっくりとスカートを持ち上げていく。
白い両太ももがあらわになり、そこに男達の指が這い登っていく。

まだ恐怖もあった。知らない男達に蹂躙されているという恐怖。
しかしそれは快感が増すにつれて打ち消されていく。
もうどうにでもなれ、という気持ち、そしてさらには、
この先を知りたいという気持ちが高まってくる。認めたくはないが、
秋穂のあそこは男達の指先を待っているようだった。

秋穂の陰部から分泌された愛液は、いまや下着を完全に濡らし、
太ももを伝って下にこぼれだすほどになっていたのだ。
太ももの内側に触れている男達もそれに気づき、
胸を吸いながら秋穂の顔を見上げてニヤリと笑った。
秋穂は恥ずかしくて男達の顔をまともに見返せなった。

愛液をぬぐいとりながら、男達の手が刷り上ってくる。
秋穂は、くすぐったさと快感と不安と期待がないまぜになって、もうわけがわからなかった。
そしてとうとう、男達の手が秋穂のあの部分に到着した。
熱く濡れた下着の上に、男の指がはってきたのだ。
秋穂はびくんと反応して少し腰を引いた。しかし男達の手は離れない。
ひとりの男は陰部の前から上の方を、
もう一人は陰部の下から後ろの穴あたりを、前後に刺激し始めた。
二人の男に胸を吸われながら、陰部をいじられている。
そう考えるだけで秋穂の頭は白くしびれてくるようだった。
いままでなら嫌悪感しか感じないようなそのシチュエーションで、
秋穂は明らかに感じていた。

男達は容赦なく秋穂の感じる部分を愛撫する。
「あ、あんっ、はんっ・・・」と、秋穂の口からあられもない喘ぎ声が漏れる。
それがますます男達を興奮させるようで、
乳首を口に含む男達の鼻息が荒くなるのがわかった。

男達のひとりの指が、割れ目から上の方へと移動し始めた。
その指が、秋穂の一番敏感な部分を通り過ぎた。
「あああっ」と悲鳴にも近い声が思わずあがってしまい、また秋穂の腰が後ろに跳ねる。
そして今度は下向きに動き始めた指が、また同じ部分をこすった。

「いやっ、そこは・・・・・・」
「ここがいいんだろ?」

そう言いながら男は指を何度も上下に往復させた。
その指先が下着越しにクリトリスに触れるたび、秋穂は小さく悲鳴を上げ、体を強張らせる。

「じゃあこっちは・・・と」

もう一人の男がそう言いながら、秋穂の下着の脇へと指を滑らせた。
そしてぐしょぐしょに濡れた下着を少し脇によけると、
その指は直接秋穂の性器へと触れてきたのだった。
「いや、いやっ」
「ははっ、こんなに濡らしておいて嫌もなにもないだろ」

そう言いながら男は、秋穂のまだ誰も触れたことのないその部分へと指を這わせた。
まだ使ったことはないとはいえ、さっきの自慰と今の愛撫で、
秋穂のあそこはしっかりと濡れ、女の匂いを漂わせていた。

もうひとりの男も、下着の上の方に指を入れてきてクリトリスを探る。
下の方では割れ目にそって指が上下に動き、その上でもうひとつの指が、
秋穂の一番感じるところを探しているのだ。
秋穂の中で「きて」という思いと「こないで」という思いが交錯する。
そして次の瞬間、秋穂の頭に火花が飛んだ。

「はあううっ!!!」

男の指がクリトリスに触れた。瞬間、秋穂は絶頂に達していた。
それまでためにためていたものが一気に噴出すように、
下半身から脳髄に快感の渦がこみ上げ、一気にはじけた。
秋穂は膝をがくがくと震わせ、全身の力を失い、そのばにぺたりと座り込んでしまった。

意識がはっきりしはじめると、二人の男が
秋穂の顔を覗き込みながらにやにやと笑っているところだった。
「いっちゃったみたいだねぇ」

男達はわざと、秋穂の陰部から分泌された愛液に濡れた手をみせながら、
それをいやらしい感じでべっとりと舐めてみせた。秋穂はたまらず目をそらす。
それを見て男達がまたいやらしそうに笑った。

「さて、次は俺達も気持ちよくしてもらおうかなぁ」

そう言って男達は、自分のズボンに手をかけ、かちゃかちゃとベルトを外し始めた。
学生ズボンがずり落ち、男達のパンツが目に飛び込んでくる。
そのパンツの上からでもはっきりとわかるほど、二人の男のモノは大きく屹立していた。
男達はそのまま、そのパンツも脱ぎ捨てる。
秋穂の目の前に、怒張した二本の巨大な男性自身が現れた。

ついさっき、「サバト」の本に描かれていた男性器そのものだった。
とはいえ、やはり絵で見るものとはかなり印象が違う。
秋穂ははじめて見るその男性の象徴を、思わずまじまじと見つめてしまっていた。
太い竿の先に太くなった黒光りする亀頭部がついている。
その先端に、おちょぼ口のような尿道があり、そこから透明な体液がこぼれだしている。
まるで人の体の一部とは思えぬほどグロテスクでありながら、
どことなく滑稽な部分だった。

背の低い男のそれはそれほど大きくなかったが、
背の高い方のそれは、まるで女性の手首のように太く、そして長かった。
幅は指三本分よりも太いくらい、長さも軽く20センチを越えるだろう。
あんなものが果たして女性気に入るものだろうか、と、秋穂は妙に冷静な心配をしていた。
男達は、ぼーっと二本の陰茎を見ていた秋穂の手をとって、自分達のそれらに導いた。
秋穂は強い抵抗もなく、男達の誘導に従い、膝立ちになって手を伸ばした。
初めて見るモノ、そして当然、初めて触るモノ。
秋穂の白く細い指が、それに触れる。
男達のそれは、秋穂がおもっていたよりもずっと堅く、そして熱く脈打っていた。
どうすればいいか詳しくはしらなかったが、なんとなくこすればいい、
ということくらいは秋穂も知っている。
両手に1本ずつ、陰茎を掴んだ秋穂は、つたない動きで手を前後に動かし始めた。

最初は動かしにくかった手も、男達自身の体液が潤滑油となって、
だんだんと動かしやすくって来た。秋保自身が動きになれてきたということもあるだろう。
そして二本のそれは、秋穂が刺激を与えるとさらに大きさを増した。
くちゅくちゅと淫猥な音が響き、秋穂の手が男達の汚い先走り汁で汚れていく。
二本の陰茎は怒張と赤みをましてゆき、
それを見ている秋穂の頭もなぜかじーんと痺れてきた。

「ああ、もう我慢できね、咥えてくれ!」

背の高い男はそう言うと、秋穂の手を振り払い、背の低い男を押しのけて、
巨大なその陰茎を秋穂の口元に持ってきた。目の前で見ると、
それはますます大きく見える。先端の尿道が、ぴくぴくと、本当の口のように蠢いていた。
「で、でも・・・・・・」

さすがに秋穂は躊躇した。フェラチオという行為は知っているが、当然したことがない。
そもそもこんな巨大なものが簡単に口に入るとは思えなかった。
しかし男の欲望は秋穂の躊躇などまるで意に介さなかった。
男は、怒張した巨大なものを、秋穂の薄い唇にぐいと押し付けてきたのだ。
若い男の洗ってもいないモノからは、強い体臭が放たれていた。それが鼻を突いた。
臭いと恐怖から秋穂は眼鏡の奥の瞳をぎゅっと閉じた。
それでも容赦なく、陰茎が押し付けられる。

秋穂は観念したように、少しだけ口をあけた。
それをこじ開けるように男の陰茎が入ってくる。
指三本分の太さの陰茎が、秋穂の小さな口にねじこまれてきた。
口の中に男の臭いが充満し、舌の先にぬるりとした先端が触れる。
否が応でも男の先端からあふれ出た体液を味合わされる。少ししょっぱい味がした。

どうすればよいかよくわからない。
秋穂には口を前後に動かす、という真似まではさすがにまだできなかった。
そもそもモノが大きすぎて、そんなことはできそうになかったのだが。
しかし何もしないというわけにもいかない。
秋穂は口の中にある陰茎の先を、舌でぺろりと舐めてみた。
男が「ううっ」と苦しそうな声を上げた。失敗したかと思って
上目遣いで男の顔を見上げてみたが、実際には男は恍惚の表情を浮かべていた。

再び秋穂は舌先を動かしてみる。
どこが気持ちいいのか良く分からないので、
とりあえず動く範囲内で口内の陰茎の先のいたるところを刺激してみた。
どこを舐めてもそれなりの反応があったが、特に尿道を舐めたところで、
男は声をあげ、口内の陰茎が上に跳ね上がるということがわかった。
秋穂はそこだとばかりに、尿道を舌で刺激してみた。
男は「うう、うううーー」とうめき声を上げながら、膝をがくがくと震わせていた。

そのとき、秋穂は陰部に刺激を感じた。いつの間にか背の低い方の男が、
秋穂の後ろ側にまわり、スカートをたくし上げて陰部に手を伸ばしていたのだ。
さっきの快感がゆり戻ってくる。しばらくの間、男は下着の上から陰部を刺激していた。
「んー、んー」と秋穂の鼻から声が漏れる。

「おいおい、噛むなよ」

咥えられている方の男がそう念を押すが、
快感に沈んでいっている秋穂に聞こえているかどうか怪しかった。
それでも秋穂はけなげにも、舌を動かし陰茎を刺激しようとがんばっていた。

後ろの男の指が、先ほどと同じように、下着の横から入り込んできた。
直接の刺激が秋穂の割れ目を襲う。
濡れに濡れた秋穂のあそこから、くちゃくちゃといやらしい音が聞こえてきていた。
しばらく、男は割れ目を上下になぞり、ときどきクリトリスに刺激を与えたりしていた。
秋穂は咥えている陰茎を、すがるように握り締め、必死にその快感に耐えていた。
その刺激が、ずっと続くものだと思っていた。
しかし次の瞬間、その刺激が変わった。
後ろの男の指が、秋穂の割れ目をかきわけ、中へと入ってきたのだ。
秋穂は思わず目をむき、咥えていた陰茎から口を離し、「いたいっ」と声をあげてしまった。

「おいおい、こんだけ淫乱で、まさか処女かよ?」

後ろの男がひひひ、と笑いながらそう言う。
秋穂はどんな顔をしていいのかわからず、ただうつむいていた。

男は秋穂が処女だとわかると、それ以上指を入れてはこなかった。
秋穂は少しほっとしていた。
しかしそれもつかの間、男の次の言葉が秋穂にとっての最終宣告だった。

「指で処女なくすってのもかわいそうだからな、俺のモノで奪ってやるぜ」

言うなり、後ろの男は秋穂の下着を一気にずりおろした。
お尻と陰部がひんやりとした空気にさらされる。

「い、いやっ」

さすがにさすがに挿入となると、簡単に快楽だのとなんだの言ってはいられない。
秋穂は抵抗しようとするが、後ろの男は既に秋穂の腰をがっちりと掴んでいた。
上半身で抵抗しようとするが、今度は前の男に肩をつかまれ、
秋穂は身動きができなくなってしまった。
「お先にー」

後ろの男が言う。

「ずりーぞ、お前」
「何いってんだよ、お前のでかいの先に入れたら、ゆるゆるで後が楽しめないだろ。
それにお前は先に口でやってもらったんだからこっちは俺にゆずれ」
「ちっ、しゃーねーな」

そうして、当事者の秋穂をよそに、男達は二人で秋穂を蹂躙する順番を決めてしまった。

「んじゃ、いきまっす」

そう言って後ろの男は秋穂の腰を掴む手に力を込めた。

「いやっ、いやっ、やめて・・・・・・」

そう言いながら秋穂は腰を振って逃げようとしたが、まったく無駄な抵抗だった。
むしろ、陰部と肛門を男に晒したかっこうでお尻をふるふると振る様は、
男の欲情をさらにかきたてることにしかならなかった。

後ろから何かが近づいてくる。
恐怖と不安にさいなまれながらも、秋穂の神経はすべて陰部に集中されていた。

熱い何かが秋穂の陰唇に触れる。
拒否の声を出すが、他の人に気づかれては、と思いあまり大きな声は出せない。
全身をよじって逃げようとするが、大の男二人に組み敷かれていては、
ひ弱な秋穂にはなすすべが無かった。
熱い塊が、そのまま陰唇を分け入って、中に入ってくる。
体の中に異物が入ってくる感触と、それが陰部の何かを裂く痛み。
それらのさまざまな感覚にさいなまれ、秋穂は「うううう・・・・・・」と苦痛の声を発していた。

「い・・・た・・・い・・・」

秋穂が声を絞り出す。

「ううー、き、気持ちいい。すげー締まる」

逆に、陰茎を秋穂に差し込んだ男は、歓喜の声を上げていた。

「だめだ、我慢できねー」

そう言って挿入している男は、急に腰を動かしだした。
膝立ちした姿勢で、秋穂は斜め下から男根に突き上げられる格好になっていた。
初めての痛みに耐える秋穂の膣に、男のモノが容赦なく打ち付けられる。
大きくなった男のモノは、大量の体液を分泌しながら、秋穂の内壁をこすっていた。

「いたい、いたいよ、いたいよー」
「はっ、はっ、すげっ、きもちいっ」

秋穂の腰を掴み、男は若さゆえの激しさでもって秋穂を突いた。
男が動くたびに秋穂の下半身に痛みが走る。
しかし時間がたつにつれ、その痛みに違うものが混じってくるのを、秋穂は感じていた。

「おいっ、こっちも相手してくれよ」

上の方から声がして、口元に熱いものが押し付けられる。
見上げると、背の高い男が犯される秋穂を見て目を血走らせていた。
男のモノも、さっき以上に血走っているようにさえ思えた。

秋穂は言われるがままに口をあけ、男の巨大なものを受け入れた。

「手でこすりながら前後に動かせ」

頭の上から命令が下る。秋穂は目を瞑り、言われるがままに動き始めた。
右手で竿の部分を掴み、先端を咥えた口を前後に動かしてみる。
下半身で激しく出し入れされつつ、握りきれないほど大きなものを咥えたままでは
かなり動きにくかったが、それでも秋穂は精一杯口を広げて男のモノを口と手で愛撫した。

「んっ、んっ、はっ」

下と上で陰茎に犯されながら、いつの間にか秋穂の鼻から声が漏れ始めていた。

「おいおい、処女なくしたばっかりだってのに感じはじめてんじゃないか?」

挿入してる男が嬉しそうに言う。言われたとおりだった。
まだ痛みは完全には消えないが、陰茎が陰壁をこするたびに、
下半身がとろけるような快感が広がっていくのを感じ始めていた。

秋穂はその快感をごまかすように、咥えた陰茎への愛撫を強めた。
手を動かし、口を動かす。男の先端からは
たえず透明な愛液があふれ出て、秋穂の口の中を汚した。
飲み込むこともできず、秋穂の口の端からは
唾液と男の液の混じった卑猥な液体が筋となってこぼれていた。

三人の男女の汗と吐息が、狭い書架の奥に充満していた。
さっきまで処女だった女が、上と下から見知らぬ男の汚いもので攻め立てられ、
喘ぎ声をあげている。異様な光景だった。
そしてその異様さが、三人の欲情をさらに駆り立てているようだった。

どのくらいその状態でいただろうか。
いまや秋穂の膣は、男のものを完全に受け入れていた。
それまでに自慰で濡れ、愛撫で感じていたとしても、
こんなに早く男性器を受け入れられるなんて、自分はよほど淫乱なのかもしれない。
秋穂はそんないままで考えたこともないようなことを考え始めていた。
後ろの男が動くたびに、快感の波が高鳴ってくる。
クリトリスを刺激されたときとは違う、少しまどろっこしいが、より深く、濃い感覚。
ずん、と突かれるたびに、次の一撃を待ちわびてしまう。
秋穂の陰部からはとめどなく愛液があふれ、
それが陰茎でこすられて白い泡となって陰部を汚し、床へと落ちていた。

男は腰を掴んでいた手を上に動かし、秋穂の小さな乳房を掴んでいる。
男が動くたびに乳房と乳首に刺激が与えられ、それがまた陰部を余計に濡らしていった。

上の方でも、秋穂の男性器に対する扱いは上達していた。
いきなりそんなにうまくなるわけではないが、動くこつをなんとなくつかみはじめていた。
右手で竿を刺激しながら、口を動かして唇で亀頭部を締め付ける。
舌先で尿道をつつき、亀頭を舐め上げ、排出されるカウパー液を味わった。

後ろの男の動きが次第に速くなってくる。
それに比例して、秋穂の快感も加速していく。

「ううっ、いきそうだ・・・・・・」

後ろの男がうめくように言う。

「おいおい、後で俺も入れるんだから、中に出すなよ」
「だめだ・・・我慢できない、このまま・・・・・・」
後ろの男が苦しそうにそう言う。秋穂は驚いて、陰茎を咥えたまま、首を横に振った。
しかし頭では拒否しても、体ではもう拒否し切れなかった。
打ち付けられる陰茎を、より深く受け止めようと、
秋穂の体は我知らぬうちにじっと腰を下ろしていたのだった。

「いっくーーーっ!!」
「んんーーっ!!」

その瞬間、男の腰がぐいっと奥に突きこまれ、陰茎が一瞬膨らんだかと思うと、
一気に暖かいものが秋穂の胎内に流れこんできた。
熱い液体は、秋穂の中に次から次へと解き放たれていった。
同時に、秋穂の体に一気に何かがこみ上げてきた。

「んっ、んんーーっ!!」

次の瞬間、今度は秋穂の体が跳ねた。全身が痙攣し、膣が収縮する。
まるで男の陰茎をのがさまいかとするかのように膣壁が陰茎に吸い付き、
精液の最後の一滴までをも搾り取ろうとしているようだった。

「ははっ、こいつ中だしされながらイってるぜ」

陰茎を差し込んだまま、後ろの男が満足げに言う。
「お、俺もそろそろ」

今度は上の男が苦しげな声を上げた。

「いくぞ、いくぞ、口ん中にいくぞ、飲めよ!」

そう言って男は、自分のものを握る秋穂の手を上から掴み、激しく動かした。
口の中の男の巨大な陰茎がさらに大きさを増し、熱さを増す。
そして、秋穂の小さな口の中に、一気に精液を解き放った。
喉の奥に熱くてねばっこい液体が飛び込んでくる。銀杏のような臭いが鼻に広がった。
いままで感じたことがなかったが、いまはそれがとても卑猥な臭いのように思えた。

「んっ、んっ、んーー、げ、げほっ」

とどまることのない男の精液が秋穂の口と喉を満たしていき、
秋穂は思わずむせてしまった。
陰茎を口から放すと、口の端からどぼどぼと濃い白濁した液体が零れ落ちる。
口を離してもまだ、男の射精は終わってはいなかった。
最後の二、三撃が秋穂の顔に跳ね、白い肌や眼鏡や髪を汚した。

同時に、後ろの男も自分の物を秋穂の膣から引き抜いた。
こっちからもだらだらと白い液体が零れ落ちる。
床の上には二つの白い液体の水溜りが出来上がっていた。
360 ◆/dhLtuzpPE :04/07/07 03:06

たぶんつづく・・・・・・

長くてすいません・・・・


リアルで読ませて頂きマスタ。 グッジョブ。
続きもきたいしてまつ
ttp://logexp.hp.infoseek.co.jp/
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1060443779/l50

誰か壷中天ネタで書きたい、書いてくれる人おらんかね〜 チリンチリン
おらんかね〜
>>360

とてもよかった!感動した!抜けた!
続きを・・・プリズ
36481 ◆6MrPDRIjS6 :04/07/08 08:04
お料理ラップキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
365 ◆6MrPDRIjS6 :04/07/08 08:06
誤爆陳謝保守 orz
>>360
良すぎる!
続きが楽しみだ。
367 ◆/dhLtuzpPE :04/07/09 22:46
第3弾、投下いきます
気が付くと秋穂は、冷たい床の上に倒れ込んでいた。
少しの間だが気を失っていたようだった。
口元と股間から流れ出た生暖かい白い液体が体と衣服を汚している。
意識はなんとか取り戻したものの、体はまだ思うように動かなかった。
二人の男に責められた体は、寄せてきた激しい快感にまだ押し痺れているようだった。

そのぼうとした頭で、秋穂は考えるとはなく今の状況を思っていた。
図書館での自慰行為。それを見られ、二人の男に脅されるように体を蹂躙された。
経験のなかった秋穂の体は、男たちのうちの一人に貫かれ、処女を失った。
痛みはあったが、それもすぐに快感に変わっていった。
血も思ったほど出ていなかったようだ。同時に巨大なモノで口をよごされた。
初めての体験で3P。しかも最後は膣内と口内に同時に射精された。
そのまま気絶するほどイってしまったのだ。

とんでもない状況だった。しかし秋穂は不思議なほどに落ち着いていた。
無理やり処女を奪われたことはショックではあったが、絶望するほどではなかった。
中出しされたことで妊娠は心配だったが、それもなんだかどうでもいいことのように思えた。
それよりも・・・・・・行為によって与えられた快感の方が上回っていたのだろう。

嬉しいとはまでは言わないが、嫌、ではなかった。
むしろその状況を思い起こすだけで体が火照り、下半身が疼いてくるような気さえした。
頭の上に二人の男の影があるのがわかる。
秋穂は虚ろの目でそれを見るとはなく見ていた。

「ちっ、中出しなんかしやがって、汚ねえなあ。まあ仕方ない、次は俺の番な」

言っているのが背の高い方の男だった。
小さい男は言い訳めいたことを言っているようだったが、秋穂の頭には入ってこなかった。

不意に、ぐっと体が押される。うつぶせだった秋穂のからだが仰向けになる。
ふくらみの小さな胸が上向きになり、薄い陰毛も丸見えになる。
口元からしたたっていた精液が、ほほを伝わり、秋穂の三つ編みを汚した。

続けて、背の高い男が秋穂の脚の方へと回り、
秋穂のまだ靴さえ脱いでいない脚の両足首を掴み、開いた。
秋穂はあられもない格好で、男の真正面に陰部をさらしていた。
さすがに恥ずかしさがあり、もじもじと脚を閉じようとするが、
男は強い力で両足首を開いているため、まともに閉じることはできなかった。
開かれた陰部から、またごぽりと白い精液がこぼれた。

男の体がゆるゆると秋穂の方へと近づいてくる。
その下半身の真ん中に、さっきまで秋穂の口の中にあった巨大なものが聳え立っていた。
いまイったばかりだというのに、まったく衰えた様子もない。
先端からは白い液体の名残と、透明な新たなる液体の混じったものが
じっとりと滲み出していた。
秋穂の足の間を通して、男のモノが近づいてくる。
男はいたずらっぽい表情で、秋穂の腹の上にそれをぼとんと落とした。
入り口からはじまり、その異物の先端は秋穂のへその下にまで到達していた。

秋穂はぞっとした。いまからこれが自分の胎内に入るのだ。ありえない。
さっき処女を失ったばかりの狭い膣内に、そんな巨大なものを飲み込めるわけがない。
さすがに恐怖が沸き立ってくる。こんなものを入れられたら、自分は絶対に壊れてしまう。
そのくらいの圧倒的な威圧感を、男の陰茎は放っていた。

「無理です、絶対無理、そんなの入りません」

我に返った秋穂は必死にそう言い、体をよじって抵抗しようとする。
しかし男は秋穂の両足首をつかみ、
その体はすっかり秋穂に乗りかかり、押さえつけている。
しかもいつの間にかもう一人の小柄な男が、秋穂の頭の方に回って肩を押さえつけていた。

「大丈夫だって、優しくするから」

優しくも何もない。どんなに優しくされてもそんなものが自分の体に入るとは思えなかった。
しかし男が容赦してくれるはずもなかった。

男は一度体を引き、まだ吐いたままの秋穂のスカートをたくし上げる。
そしてまた秋穂の両足を掴んで大きく開くと、器用に陰茎を秋穂の陰部に近づけていった。
口にさえようやく入るかどうかという巨大なイチモツが、
秋穂の小さな陰唇へと近づいていった。
その濡れそぼった先端が、同じく濡れそぼった割れ目へと触れる。
男の先端はすごく熱かった。
大きいからといって柔らかいわけではない。
さっき口に咥えていたので、秋穂にはそれがよくわかっていた。
しかしもう秋穂にはなすすべがなかった。
秋穂は観念したように両目を閉じ、強く歯を食いしばった。

男の大きな先端が、秋穂の秘肉を押し開き、中に入ろうとする。
当然、すんなりとは入らない。男は軽く前後に腰を動かしながら、秋穂への侵入を試みる。
ゆっくりと、しかし確実に、秋穂の陰唇は男の先端によって押し広げられていった。

「ほら、さきっちょが入ったぞ」

男が嬉そうに言う。秋穂にはそれを自分の目で確認する余裕はなかった。
秋穂の頭側に座っている男が、ブラウスを避け、両手で秋穂の小さな胸をまさぐってくる。
それが、秋穂の苦痛を少しごまかしてくれた。

さらに男が腰を進めてくる。膣内が強く押し開かれ、肉壁が引っ張られるような感覚。
そして痛み。処女を失ったときの裂けるような痛みとは違い、押し広げられ、
軋むような痛みが秋穂の陰部を襲った。
しかし不安に思っていたほどではない。
男は言葉どおり、無理をせず、優しく挿入を試みてくれているようだった。
男は無茶をせず、前後にゆっくりと腰を動かしながら、
しかし確実に秋穂の奥を目指して分け入ってくる。
太い陰茎と狭い膣内だけに、肉壁が竿にまとわりつき、
秋穂にはその形がわかるような気さえした。
痛みはあるが、次第にそれとは異なる感覚が呼び起こされてくる。

「んっ・・・・・・」

男の動きに思わず声が出る。まさか、あんな巨大なものを受け入れ、感じているのか。
秋穂は自分に少し呆れながらも、確実に押し寄せてくる快楽に
不安と期待を抱き始めていた。

「よくなってきたみたいじゃん」

挿入している男が、秋穂の反応に目ざとく気づき、言葉を投げかけてくる。
認めたくない。いや、認められない。それを認めてしまえば、もう自分をとどめる術がない。
いや、もうそんな術なんてないのかもしれなかったのだが。

「ほら、半分入ったよ」
「ああ、うん・・・・・・はっ、はっ」

まだ半分・・・・・・。しかし秋穂の膣内はもう男のモノでいっぱいいっぱいだった。
いろんなものに耐えているため、息をするのも苦しくなってきていた。
それでも男は、まだ奥を目指して入り込んでくる。
入っている部分が多くなるにつれて、前後の動きが大きくなった。
秋穂の愛液と、男の汁、そしてさっき中出しされた精液が潤滑油となって、
案外スムーズに男の陰茎は出入りを繰り返している。
もう無理と思っても、男のモノはさらに秋穂の中を押し広げ分け入ってくる。
秋穂は恐る恐る目を開け、自分の陰部に目をやってみた。
男の怒張した巨大なものが、自分の大切な部分に埋め込まれている。
男が言っているように、半分以上が自分の体に飲み込まれているようだった。
男がゆっくりと動くたびに、体液が泡となって陰茎にまとわりつく様が見えた。
まるで現実感のない光景だったが、男が動くたびに秋穂の下半身に痛みと快感が走り、
それが現実であることを教えてくれた。

さらにどのくらいの時間が経ったのだろうか。
男は、予告したとおり、ずっと優しい動きで秋穂の中へ自身をうずめていっていた。
そのとき、男の先端が、秋穂の中の一番奥を突いた。

「んあっ・・・・・・くっ・・・・・・」

秋穂の体が一瞬跳ねる。
動くと、びっしりと自分の中に入っている男のモノがずるりと動いて、
秋穂の中やら奥やら入り口やらを一度にこするようだった。

「あっ、だっ、だめ、だめーーーー!!」

その一瞬の刺激で、秋穂は軽くイってしまったようだった。
上半身を少し起こし、小さく痙攣している。

「おいおい、もういっちゃったのかよ。ほんとに感じやすい奴だなぁ」

自分の陰茎を差し込んだままで男が言う。

「これで動いたらどうなっちゃうんだろうな」
それを聞いて秋穂の頭に血が上ってきた。
恥ずかしさと、絶頂への渇望と、恐怖、それらがない交ぜになって、
ただでも真っ赤だった秋穂の顔をさらに真っ赤に染めた。

「一番奥までいっちゃったみたいだし、そろそろ本格的にいかせてもらうぞー」

そう言いながら、男は秋穂の足首を放し、代わりに細い腰をぐっと掴んできた。
秋穂はイった余韻に酔いながら、眼鏡の奥の瞳で、
男の顔とそのイチモツをぼんやりと見ていた。

男が動き始めた。秋穂の手首ほどもある男の太く長い竿が、
秋穂のまだ未熟な陰部に出入りを始めた。
激しくはないが、先ほどまでと比べると明らかに早い動きで、男は前後に体を揺さぶる。

「あうっ、いたいっ、きつい・・・・・・、きついよー!」

秋穂が声が大きくならないように叫ぶが、男は聞く耳を持たず、行為を続けた。
ごりっ、ごりっ、と音がしそうなほどだった。
男のものが一番奥を突きあげると、秋穂の腹にぼこっとその形に盛り上がる。
そのたびに秋穂の体が跳ね、悲鳴と喘ぎ声の混じった声が上がる。

「すげっ、さすがさっきまで処女だったことはある。めっちゃ締め付けてくるぞ」

男はそう言って恍惚の表情を浮かべながら、腰の動きを早くしていく。
男の陰茎は興奮から激しく反り上がり、突くだけではなく、
秋穂のお腹側の内壁をこすり上げるように動いていた。
その刺激に秋穂は気が狂いそうになりながら、必死に耐える。
何に耐えているのかわからないが、とにかく歯を食いしばり、
つかめない床を必死に掴んで、耐えていた。
「あっ、あっ、いやっ、あっ・・・・・・、いくっ!!」

男のモノが奥を突くたびに体が跳ね、目の前に火花が飛んだ。
男のモノが中をこするたびに、おしっこが出そうな感覚が襲い、
体が小刻みに震えた。その間に何度イったかわからない。
イってもまたすぐ男の刺激がやってきて、脳がはぜ、火花が飛び散る。
イくたびにあそこから愛液だか尿だかわからない液体が飛び散り、男の体を汚す。
尽きることのないその快楽の繰り返しが、秋穂の全身を躍らせ、意識を溶かしていった。
結合部からあふれ出した液体が、床に濡れたしみを作っていた。

「俺も気持ちよくしてくれよ」

そう言って頭側にいた男が、自分の勃起したモノを秋穂の口に押し当ててきた。
秋穂は眼鏡の奥の焦点の定まらない目でそれを見ながら、
ゆっくりとした動作で掴み、むしゃぶりついた。
精液と愛液のしょっぱい味に混じって、少し血の味がしたような気がする。
おそらく、自分の処女を失ったことを示す血なのだろう。

最初に咥えた巨大な男のものと違って、それはとても咥えやすかった。
男の喜ばせ方をなんとなく体で会得し始めていた秋穂は、
無意識のうちにその陰茎に快楽の刺激を与えはじめていた。
唇をしぼめて吸い付くように刺激しつつ、舌でカリ首や尿道を刺激する。
ときどき痛くない程度に歯を立て、唇と手で竿をこする。

「うおっ、こいつなんだ、すげっ」

吸い付かれた男は、予想外の秋穂の攻勢にたじろいでさえいた。
それでも、突きが激しくなり、イってしまうと、口の方がおろそかになる。
イってしばらくして思い出したかのようにフェラチオを再開するが、
またすぐにイってしまい、また呆けて口が止まる。
それでも、小柄な男は秋穂の積極的な刺激に十分満足しているようで、
それ以上の無理強いはしなかった。

「んっ、んっ、んくっ、はっ、はんっ・・・・・・」

すっかり板についてきた秋穂喘ぎ声が男達の欲情をさらに刺激した。

「うっ、やべ、そろそろ・・・・・・」

腰を動かしている男が情けない顔でそう言うと、腰の動きを早めた。
巨大なモノが、秋穂の小さな体を激しく揺らし、蹂躙する。
秋穂もそれに合わせて動いていた。いままではリズムにのって与えられていた刺激が、
男の激しい動きにより、止まることなく怒涛のように押し寄せてくる。
秋穂は思わず口に咥えていたモノを放し、
無意識のうちに自ら動く男の背中を掴んでそれを引き寄せるように抱きしめようとした。

「う、もうだめだ、い・・・・・・く・・・・・・」
「きて、きて! 中に、中にいっぱいきてーー!!」

もう秋穂は完全に壊れていた。自分で激しく腰を振りながら、
膣内での射精を懇願していた。
男はその言葉にさらに触発されたようで、
秋穂の中のモノがさらにひとまわり大きくなったように思えた。
「うっ、ぐあっ!!」

醜い悲鳴をあげ、男が秋穂の上に倒れこんでくる。同時に男のものがはぜた。
秋穂の一番奥まで突っ込まれた男の巨大な先端から、
ものすごい勢いで精子が射出されていた。

「あっ、出てる、出てる、奥に入ってる・・・・・・!!」

秋穂は男の背中に腕を回しながら、自分の中に込められた巨大な男根が、
子種を胎内に撒き散らしているのを感じていた。
熱い液体が奥の奥に送り込まれる。そのたびにびくんと体が感じて反応してしまう。

「うっ、すげとまらねぇ・・・・・・」
「うん、すごい、いっぱい、いっぱい出てる・・・・・・」

男は2度目だというのに、ものすごい量の射精をしていた。
しかし巨大なものは秋穂の入り口を、栓のようにしっかりと閉じており、
中に放たれた液体はひたすら秋穂の中に溜まり続けた。

激しい射精がひとだんらくし、秋穂の上でぐったりとしていた男は、
ゆっくりと秋穂から体を離した。男がモノを抜こうとしたが、
秋穂の膣はすごい力でそれを締め付けていて、なかなか抜けなかった。
力を入れてどうにかそれを抜き取ると、ごぽりと音を出しながら
大量の精子が割れ目からあふれ出していた。
秋穂の陰唇は赤く充血しながら、ひくひくと生き物ように蠢いていた。
378図書室にて 3-11篤郎:04/07/09 22:59
「お、俺もイかせてくれよ」

放置されていた背の低い男が情けない声を上げる。
秋穂は少し微笑んで、行き場所を失っていた男のモノを再びくわえ込んだ。
右手と口を激しく前後させ、陰茎を刺激する。
舌を使って刺激を増幅させることも忘れない。
激しく動きすぎて、秋穂の口元からよだれやら愛液やらの混じった液体が垂れ、
それが動きによって辺りに飛び散っていた。

「うわっ、すごいっ。これやばい、もういくっ」
「んっ、んっ」

秋穂は眼鏡の上から男を見上げ、「きて」と言うようにじっと男の顔を見つめた。

「うっ、いっ、いくっ」

男は秋穂の頭をがっと掴み、逃げられなくした。
秋穂は一瞬驚いた表情を浮かべたが、男の欲望をそのまま受け入れた。
口内で男のモノが一気に膨張し、先端から白い液体が解き放たれる。
それが喉の奥に当たってむせそうになるが、今度は必死に耐えた。
どくん、どくんと口の中で堅い棒が脈打ち、次々に精子を送り出してくる。
秋穂は目を瞑り、右手で軽く棒の部分をこすりながら受け止めていた。

やがて男の脈動がとまった。秋穂は口の中にたまった精液を
こぼさないようにしながら、男の陰茎を口の外に出した。
棒の先にまだ白い液が糸を引いていたが、秋穂の赤い下がそれをちろっと舐めとった。
口の端から少しこぼれていたものや、その前に背の高い男が放って
口からこぼれて顔を汚していた液も、指で掬い取り、口の中に入れていった。
379図書室にて 3-12篤郎:04/07/09 23:01
秋穂は頬を膨らませ、そこに精液をためているようだった。
男は、二度目とはいえ、かなり長いこと射精していたようなので、
相当な量の精液が溜まっていることは間違いない。

どうするのか、と、二人の男が秋穂を見ている。
秋穂は真っ赤な顔でその二人に軽く目をやってから、ごくり、と喉を鳴らした。

驚いたのは男二人の方だった。
飲め、とか煽ってはみたものの、さっきまで処女だった女が
自分から進んで精液を飲み干すなど思ってもみなかった。

秋穂は口の中のどろどろした液体を喉の奥にすべて送り込み、
「はぁー」とため息をついた。
おいしいとは思わなかったが、それを飲み込むことですごく興奮する自分がいた。
そしてそれで興奮していたのは秋穂だけではなかった。
二人の男は二度目を終えたばかりだというのに、
ランランと目を輝かせて秋穂ににじり寄ってきていた。

もう秋穂は迷わなかった。
自分から進み出て、少し萎えかけた二本の棒を掴み、交互に唇を這わす。
少し腰を浮かすと、膣に残っていた精液が泡を吹いてあふれ出て、
白い太ももを伝って落ちた。

肉棒を咥える秋穂の顔は、解き放たれたように、幸せそうに微笑んでいた。
380 ◆/dhLtuzpPE :04/07/09 23:02
しまった・・・トリップはずれてた・・・
変えます
381 ◆3.EZZDItXY :04/07/09 23:03
◆/dhLtuzpPEです。
今回は短め。

いちおう結びかな。

この後番外編的な続きは考えてるんですが、
それはそれでまた長くなりそうな・・・
陵辱ものイイネ!
でもこれからは陵辱じゃなくなるんだなぁ。
383 ◆3.EZZDItXY :04/07/10 00:52
>>382
フフフ
こんばんは。猫です。遅くなってすみません。
>>383まで保管しました。

>藤原忍さん
携帯報告ありがとうございます。
少しは改善されているようでよかったです。

>マルチネスさん
一世一代の大芝居ですね。
「そっちに行ったら殺されるー」という映画を見ているように、
読んでいるこっちの方がどきどきします。

>◆3.EZZDItXYさん
はじめまして。
お名前は◆3.EZZDItXYさんでよいのでしょうか。
短い間に2つもお疲れさまです。
しっかりした文章で読みやすいですね。
長くてもいいと思いますよ〜お気になさらずに。


保管サイトはこちら。
http://novels2ch.s6.x-beat.com/
7月になったので夏色にしてみました。
追加です。
水戸っちさんのエロパロ板での作品も最後まで保管しました。
386 ◆3.EZZDItXY :04/07/10 23:11
>>384
> はじめまして。
はじめまして。

ま、まとめサイトに載ってる (; ´Д`)
何の気なしに投下してたので
あらためてまとめられると
恥ずかしいやらなにやら・・・

名前もいい加減ですみません
なんかつけた方がいいならつけますけど、
ページの再編集も大変でしょうから
◆3.EZZDItXYでいきますね

お邪魔じゃなければまたなんか書いて投下してみたいと思います
387マルチネス:04/07/11 14:51
いやーやっと引越し終わりますた。腰痛い・・・。
PC立ち上げようと思ったら回線工事をしていなかったらしくネットはおろか
電話もつながらない。よめに任せっきりだったから文句も言えないし。とほほ
今一息ついてマン喫から読んでます。
じゃ!また来ます。また!
388藤原忍:04/07/12 10:22
皆様お疲れ様です。

ここ2週間ほど殺人的スケジュールで、
作家さん登場にニマニマと携帯で観戦してました。
(怪しい通勤時間?結構「変な人」になっていたりして)
新作、カメの歩みです。結構短編ですけど。
今日は久しぶりのお休みで、野暮用片付けたらとっとと続きを書きます。
2週間分、取り戻すぞ、と意気込みだけ。


389藤原忍:04/07/12 16:35
意気込みだけでは勿体無いので、
調子に乗って頭の部分だけでも書いてみる。
てか、自分を追い込まないと進まない状況に来ている精神状態。
短編ポチポチ投稿ですけどお付き合いくだされば幸いです。
タイトルは「あなたまでの距離」です。

 私は、戸惑いながらもそこにいた。
 着慣れたワンピース。白いエプロン。
「どうしてリボンを?和音(わおん)?」
 私を呼ぶ声。ゆっくりと抱きしめられる。
 そして落とされる口付け。
 冷たい印象とは程遠いほど、熱い唇。情熱の、証。
 私の唇をなぞるようについばみながら動くその情熱は、私の心を溶かしてゆく。
「良い子だ」
 キスは唇から頬に移り、私の耳に落とされる。
 それだけで身体から力が抜けてゆく。立っていられない。
 必死に足を踏ん張って彼の背中に手を回す。
 喉の奥でくくっと笑われて耳の穴をざらりと舐められた。
 一瞬にして、官能の鳥肌が立つ。
 ぎゅっと手のひらを閉じながら彼のバスローブを握った。次に来るのは、
耳を甘噛みされること。これにはてきめん弱いから。
 けれど、予想に反して耳のキスを繰り返すだけ。
 え?と思った瞬間、キスは首筋に落ち、彼の手が襟元のリボンを解いていた。
 その一瞬に、また耳の穴をざらりと舐められた。
「あんっ」
 意識していなのに、声が出た。
 その声を聞いて、目の前に嬉しそうな顔があった。
「お前の負け。今度は・・・何にしようかな?」
 本当に嬉しそうに彼は笑うと、私の唇にもう一度キスをした。
 声が出せない・・・。声が出なかった。
 これで、ゲームセットだ。
 机の上の砂時計は、まだたっぷりと砂を残していた。

つづく、です。
391水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/13 01:43
そんじゃま、枯れ木も山の賑わいで私も書きかけを投稿します。
「糸」第二部です。
392水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/13 01:44
「お邪魔してもかまいませんか?」
8月の昼下がり、ビルの二階の静かな喫茶店。窓際の特等席は直射
日光があたることも無く、原稿書きにはもってこいの場所だ。田辺は
週に4日はこの店に来て午後いっぱい原稿を書く。客が増えれば店を
出るし、たいてい一時間に一度くらいは飲み物のおかわりをするので
店のほうも特に文句をいうことは無い。
原稿書きに没入していた田辺の意識を無理やり引き戻した声の主は、
席につく許可をもらうために椅子の横に立ってはにかむように微笑んで
いる。ジーパンに包まれた大きな腰、ゆったりしたTシャツでもわかる
胸の豊かなふくらみ、袖から出た真っ黒に日焼けした腕。ショートカット
が似合うやはり日焼けしたシャープな顔つき。
田辺は(また君か)と言う気にすらならず
「ああ、もちろん」
と応えてウエイトレスの方を向いた。
「アイスティーを」
こちらに向かうウエイトレスにそう伝えると、椅子に座った若い女が
いたずらっぽく舌を出して笑う。
「えへ、すみません」
「いや、遠慮はいいさ」
田辺のほうはそれほど嬉しげでも無い。
393水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/13 01:44
彼女が田辺の前に現れたのは1ヶ月ほど前だ。やはりこの喫茶店で
原稿を書いていた田辺の前にいきなり立ち、田辺であることを確認す
ると同意も求めずに向かいの椅子に座った。そしてこういい放った。
「みずきちゃんにひどいことするの止めてください」
挑みかかるような目つきだった。
女は中嶋裕美と名乗った。

裕美は中学時代部活でみずきの先輩だったという。進学した高校が
違うためにその後行き来はなかったが、ある日偶然夕刻に田辺と
みずきが並んでホテルを出てくるのを見つけたのだ。ショックを受けは
したが、その後みずきと別れた田辺のあとを付けて彼が間借りして
いる事務所を突き止めた。夏休みでもあり、部活の合間に田辺の
動きを探偵まがいに調べ上げて、動かぬ証拠を押さえ、みずきから
手を引くように要求してきたのだった。要は二十歳の女子大生の
義憤から来る行動だった。
394水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/13 01:47

この汚らわしい大人め、少女から手を引け!と詰め寄られた田辺は、
別にうろたえることも無く、こう返した。
「なぜ?」
斬り返された裕美はかなり頭にきたらしい。淫行おやじに開き直られて
バカにされたと考えたのだ。警察に淫行で訴えるといきまいた。それに
対して田辺はやはり一言返しただけだった。
「どうぞ」
これには裕美が黙り込んでしまった。実のところ、田辺には失うものは
無い。数年前、宝くじで大当たりを当てた際に会社は辞めている。その
あとは図書館で好きな調べ物をしたり、単車で旅をしたりと自由に暮ら
している。いまさら淫行でつかまったからといって会社を首になるわけ
でもない。原稿を寄稿している出版社は手を引くかもしれないが、それ
にしても田辺が困るわけではない。淫行といっても合意だしみずきも18歳
だから別に刑務所にぶち込まれるわけではないだろう。おそらくニュース
にすらならない。
居直られた、と考えた裕美は負けじと言い返してきた。もっとも田辺に
してみれば居直ったわけでもなんでもなかった。ただ、この男は少し
世間からずれ始めており、それが裕美にはわかりづらかっただけだ。
395水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/13 01:47
「どうしてみずきちゃんにあんな事するんですか?」
「あんなことって?」
「とぼけないでください。二人がホテルから出てくるところを見たんですからね。」
「合意の上さ。」
「合意だったら何をしてもいいと思ってるんですか?」
「彼女が悲しむようなことはしていないよ。」
「嘘、こんなことして、絶対あの子、後から後悔します。」
「本当にそう思うのかい。」
「もちろんです。」
「そう思うのなら、彼女に僕と別れるように言えばいい。」
そういわれて、裕美は言葉に詰まった。
「わかりました。そうします。」
と、言いはしたものの、少し表情が曇ったのは、やはり本人には言い
にくいのかもしれない。
「それがいい。ただ、あらかじめ言っておくけど、誘ったのは彼女だ。」
「誘惑されたとでも言うんですか。」
もう一度挑みかかるような目になる。
「違うさ。合意の上だといっているんだ。彼女は自ら望んで僕に抱かれ
ている。だから君の説得に応じるかどうかはわからない。だが、彼女が
別れたいというのなら僕は彼女の気持ちを尊重する。」
「本当に彼女が誘ったんですか。」
「ああ。だが、多分君が想像しているような誘い方じゃない。少し表現は
難しいけどね。」
「想像って…」
少し顔を赤らめながら怒ったような表情で裕美が口篭もる。
「みだらに誘うのでも、気軽なセックスを求めるのでも、恋焦がれて愛を
求めるのでもなかった。好奇心ではあるが、彼女の年齢らしいうぶさがあったよ。」
「…」
396 ◆6MrPDRIjS6 :04/07/13 02:22
補守しますっ
397 ◆3.EZZDItXY :04/07/13 22:54
投下してもいいですか?

今回のは、ぱくり、というか、
ネット読んでてすごく気になったカキコを
小説風にアレンジして、自分なりのラストを付け加えてみたものなんですが。

2部作です。
398 ◆6MrPDRIjS6 :04/07/14 00:02
>>397
お願いしますっ
彬は平凡な高校生だった。
小学生の時に母をなくしてはいたが、父、大学生の姉、
そして中学生の双子の弟と妹といっしょに比較的幸せに暮らしていた。
2年前から付き合っている彼女のもいた。彼女の名前はさやかといった。
まだ体の関係はないが、すごく仲の良い心の通じ合える彼女だった。

そう、思っていた。

その日の放課後、彬はさやかとデートをしていた。
夜の塾までの空いてる短い時間に、二人はよくこうやってデートをしていた。
ウインドウショッピングをしたり、喫茶店に入ってたわいもないをしたりと、
初々しいデートだった。

そのとき、さやかの携帯にメールが入った。
さやかは何気なく携帯を開き、メールを見る。
一瞬、さやかの顔がひきつったように見えた。
が、次の瞬間にはいつもの朗らかなさやかの顔に戻っていた。

「ごっめーん、お母さんに買い物頼まれてるの忘れてた。催促のメールきちゃった」

顔の前で両手を合わせ、片目を瞑り、小さな舌を出しながらさやかが謝る。
彬は少し違和感を感じながらも「なんだよー、仕方がないなぁ」とか言って、
いつもの調子でおどけてみせた。
今日に限らず、さやかは何度かデート中に携帯で呼び出されて
どこかへ行ってしまうことがあった。
どうせその後はすぐ塾の時間だし、たいていは親からの呼び出しだと
聞いていたのでさほど気にもとめていなかったのだが。
しかし彬はそんな不安を言葉にはもちろん、顔にも出さなかった。
仮に単なる誤解だったら、それを追及することで
この穏やかな関係が崩れてしまうかもしれない。
まだ何の証拠もないし、自分の不安をさやかに押し付けるようなことをしてはいけない。
そう思い、自分の気持ちを心の奥底にしまった。

さやかは手を振って帰っていった。彬は少し早いが、塾へと向かう道を歩き始めた。
しかし一人になると、さきほど押し込めたはずの不安が膨らみ始めてしまった。
まさか浮気してるとは思わない。でも・・・・・・。

そんなことを考え始めると、不安と苛立ちで体が熱くなってくるような気がした。
皮膚がビリビリと震えるような不快な感覚。
それが嫉妬の感覚だと、彬ははじめて自覚した。
とても塾に行くような気分ではなかった。かといってさやかに問いただすこともできない。
彬は悶々としながら、しばらく街を歩き、とりあえず今日は塾をサボって家へ帰ることにした。

家に着くとあたりはすっかり暗くなっていた。本来ならまだ塾にいる時間だ。
突然家に帰ってきたら、家族はどんな顔をするのだろうか。
父親は怒るかもしれない。でもそんなこともどうでもよかった。
とりあえず自分の部屋に帰って横になりたかった。

玄関のドアを開ける。と、そこに不思議なものがあった。
「さやかの・・・・・・靴?」

玄関先に、確かにさっきさやかが履いていたブーツが脱いであったのだ。
姉や妹が同じものを持っているということも考えにくい。
新品にしては少しくたびれているし、
何よりさっき一緒にいるときに目にしたさやかの靴に間違いない。

何がなんだかわからないうちに、彬は本能的に足音を忍ばせ、
奥へと入っていった。居間の方から何かが聞こえる。
人の話し声のような・・・・・・しかし話し声にしてはトーンの高い声。規則的に聞こえる声。
経験はなくともわかる、アダルトビデオなどで聞いたことのあるそれ。女の喘ぎ声だった。

「あっ、あっ、すごいっ、いいっ!!」

聞こえてくるその声に、彬は確かに聞き覚えがあった。
それは愛しい恋人の声に間違いなかった。
脳がしびれ、全身から力が抜けていくような感触。
まるで目の前が真っ赤になって見えなくなるような感覚。
嫉妬や怒りを越えた、それは絶望の感覚だったかもしれない。
彬は寒さではなく、気持ち悪さで少し身震いした。
ドアがうっすらと開いている。彬は向こう側から見られないように
極力注意を払いながら、その隙間から室内を覗いた。
見たくはないという思いも強かったが、見て確かめずにはいられなかった。
果たして、そこには思った通りの光景、いや、思った以上の光景が広がっていた。

居間の真ん中に敷かれた絨毯に四つんばいになっている全裸のさやか。
とても綺麗な裸だった。ずっと見たいと思っていたけれど、見られなかったさやかの肌。
何度か誘ったことはあるが「私達まだ高校生でしょ」と断られ続けていた。
その裸がいま、目の前にあって、違う男に汚されている。

そしてそのさやかの美しいお尻に腰を撃ちつけているのは、
厳しくも優しい、尊敬していたはずの彬の父だった。ありえない光景だった。

ソファーの上にもう二人の人間がいた。こちらも彬がよく見知った顔だ。
弟の太陽と妹の月子が、こちらも全裸で絡まっていた。
まだ成熟しきっていない弟と妹の体が、大人の行為をしている。
双子とはいえ仲が良すぎると思ったこともあったが、
まさかこんなことになっていようとは思っても見なかった。
姉の姿だけは、室内にはないようだった。
「ほら、こんなに濡れてぐちゅぐちゅいってる。
恋人とのデートをほっぽりだして、まったく酷い娘だ」

言いながら、父はパンパンと音を響かせてさやかの白いお尻に腰を打ちつける。
遠目ながらにも、父の太く怒張したものが、
さやかの股間に出入りしているのがよくわかった。
そのたびに、さやかの形のよい胸がゆれ、
顔をほてらせた口から「あっ、あっ」と吐息が漏れる。
さやかは彬がいままでに見たことのない淫らな表情で、その行為を楽しんでいるようだった。

「あっ、あん、私をこんなにしたのは、おじさまでしょう・・・・・・」

さやかは嬉しそうな声をあげながら、肩越しに父の顔を振り返る。
父は意地悪をするように腰の動きを早めた。
さやかは一段と大きな声を出して、眉根にしわをよせて目をつむり、
絨毯をつかむように指先を強く曲げた。

「っつたく兄貴もバカだよなぁ。何にも知らないんだから」

口を開いたのは、ソファーの上で双子の妹の月子と体を絡めている、弟の太陽だった。
太陽はソファーの上に座り、その上に月子が向かい会うように座っている。
太陽が月子の腰のあたりを支えて、月子は太陽の首に腕をかけ、
お互いを抱きかかえているような姿勢だった。
はっきりとは見えないが、おそらく陰部はつながっているのだろう。
ソファーの振動を利用して、太陽がギシギシと動き、
そのたびに上に載っている月子が快感の声をあげていた。

「そこがお兄ちゃんのいいとこなんじゃない」

そうフォローしたのは月子だった。
「なんだ月子、兄貴のことかばうのか?
そんな奴にはお仕置きしてやらないといけないなぁ」

そう言いながら、太陽は月子の腰を掴んでいた手を下に滑らせ、
お尻の肉を掴んで左右に開き、指先でそこに開いた後ろの穴を刺激し始めた。

「父さん、月子のお尻にお仕置きしてやって」

父がそれを聞いて、さやかから離れる。
するとさやかが、父の聳え立つ陰茎にすがるようにして訴えた。

「いや、いや、やめないで。もっと欲しいの」
「まあまあ、待ちなさい、さやかちゃん。まだ時間はある。
彬が帰ってくるまでまだ時間はあるんだから、ゆっくり楽しもう。
少し月子にお仕置きしたら、またたっぷりかわいがってあげるから」

さやかは少し拗ねたような顔をしながら、父の陰茎から手を放した。
父はそのさやかの顎を掴み、濃厚なキスをした。
さやかはうっとりしながらそれを受け止めている。
父の唇が離れると、二人の口の間に唾液の筋が伸びた。
さやかはとろんととろけた瞳で父を見つめていた。

彬もさやかと何度かキスをしたことはあるが、唇と唇が触れる程度のもので、
あんな濃厚なキスはしたことがない。
したいと思ったことはあるが、さやかに悪いと思って遠慮していた。それなのに・・・・・・。
父は、太陽の上で揺れている月子の後ろにやってくると、その細い腰をぐっと掴んだ。
まだ太陽がお尻の肉を開き、穴に指を出し入れして刺激している状態だったので、
父の方には月子の肛門が丸見え状態だった。

「お、お尻まだ慣れてないから優しくしてね」

月子が言う。

「はは、嫌とは言わないんだな」

父が答える。

「だって、気持ちいいんだもん。あ、あんっ」

月子が話し終えないうちに、父のモノが月子の後ろの穴に入っていったようだ。
慣れてない言いながら、あっさりと父の大きなモノを咥えてしまったようだった。

「あっ、あっ、すごっ、中で、中でこすれてる!!」

月子のお尻に向かって腰を動かしている父の足元に、さやかがやってきた。
さやかは父のお尻の方に入り込むと、そこを開いて顔を近づけていく。
まさか、やめてくれ、と彬は念じるが届くはずもない。
そのままさやかは、父の肛門に舌を這わせはじめた。
月子が二人の肉親の男に激しく疲れながら叫ぶ。幼い体が跳ね、快感に歪む。
やがて月子の声が高まっていき、「いっくーー!!」と絶叫して太陽の上に突っ伏した。
それでも、二人の男の攻めは止まない。
倒れた月子の体に容赦なく二本の肉棒がぶち込まれて行く。

ほどなく、感覚を取り戻した月子が再び喘ぎ始める。

「だめ、だめ、まじすごい、またイッちゃう!」
「うっ、そろそろ俺も!」

太陽と月子が叫ぶ。同時に、二人の体がびくんびくんと痙攣し始めた。

「あっ、あっ、出てる、お兄ちゃんの中に出てる」

どうやら月子の膣に突き刺さった太陽の陰茎が中出ししているようだった。

「二人とも情けないなぁ。もうイッっちゃったのか」

父がそう言いながら、まだ果てていない陰茎を月子の尻の穴からゆっくりと抜いた。
その陰茎は月子の体液と排泄物で少し汚れていた。
その陰茎に向かって、さやかが飛びついた。
何をするのか、やめてくれ、とまた念じる彬だったが、
その思いはやはりさやかには届かない。
さやかは掴んだその父の大きなものを自分の口に持って行き、
そこに付着した月子の汚物をぬぐうこともなく、それを口に含んだ。
そして嬉しそうな顔で、それを舐め始めたのだ。
「さやかちゃんは優秀だなぁ。ものすごくエッチだし、
しっかりするべきこともわかってる。おじさんうれしいよ」

父が薄ら笑いを浮かべて、自分の汚れたものを綺麗にしているさやかを見下ろしている。
こんな父の醜い顔は見たことがない。見たくもなかった。
そしてこんなさやかの姿も。
その父の顔を見上げながら、さやかは父のモノを加えた顔を前後に揺さぶる。

「まったく、こんなイイ子が彬の彼女だなんて」
「いいえ、今は私のすべてはおじさまのものです」
「ははは、本当にイイ子だ。じゃあそんなさやかちゃんにはご褒美だ」

父はそう言いながら、さやかの体を絨毯の上に横たえた。
さやかの顔は赤く火照り、期待に輝いているようにさえ見える。
反比例して、彬は苦しさに歯を食いしばり、ものすごい頭痛にさいなまれていた。
それでも、その場を離れることが出来ずにいた。

父がさやかの股間に割って入り、さやかのしなやかな白い足を自分の肩にかけた。
そして膨らみきった陰茎をさやかの股間に当てると、一気に体を前に押し出した。

「あっ、ああん!」

さやかが喜びの声を上げる。同時に、父がものすごい勢いで腰を動かし始めた。

「だっ、だめ。すごっ、すごい。おじさま、そんなにされたらあたし・・・・・・」
「いいよ、さやかちゃん。たくさんイきなさい。これはご褒美なんだから」
言いながら、父が手を伸ばし、さやかの形のよい胸をわしづかみにする。
ずんずん、と音がしてきそうな腰の動き。
父の大きなものは、さやかの小さな体の一番奥まで貫いているようだった。

「あっ、いくっ、いくっ、おじさま、いちゃうーーー!!」

そう叫んで、さやかは絨毯に爪を立てながら果てた。
ぐったりとしているさやかを、さらに父の陰茎が攻め立てる。

「だめっ、だめっ、おじさま、さやかおかしくなっちゃう」
「なんだ、まだおかしくなってなかったのか。じゃあもっと突いてあげないといけないな」

父はそう言いながら、ひょいとさやかの体を持ち上げた。
さやかが反射的に父の首にすがりつく。
そのまま父は、さやかの体を抱いて立ち上がった。

「うおっ、駅弁!」

太陽が体を起こして、おどけた声で叫ぶ。

「だめ、これ奥までささっちゃう。怖い、怖いよおじさま」
「だいじょうぶ、その感覚に身をゆだねなさい」
「だめっ、だめっ、あっ、さやか、さやかもう何も考えられない!!」
空中で父に支えられて揺れているさやかが鳴き声を上げる。
父が突き上げるたびに、さやかのからだがびくんびくんと跳ねているように見える。
感じているのか、イっているのか、もうさやかはまともに声も出せないようで、
ただ必死に父の首にしがみついてもだえていた。

「さあ、さやかちゃん、次はどうしてほしいのかな?」

さやかを揺さぶりながら父が問う。
さやかは完全に呆けた目で父の顔を見て、苦しそうな息の合間に言った。

「お、おじさまのが欲しい。おじさまの出してほしいの」
「何を出して欲しいのかな? ちゃんと言わないとわからないよ」
「おじさまの精子欲しいの。おじさまのスペルマ、中にいっぱいくださいっ!」
「そうか。でもそんなことしたら赤ちゃんができてしまうぞ」
「いいのっ、おじさまの赤ちゃん欲しい。いっぱい欲しいの。
出して、出してください、お願いします!」
「そうかそうか。よし、じゃあたっぷり出してあげるからね」

そう言うと、父はさらに激しくさやかをゆさぶりはじめた。
さやかの体が上に持ち上がり、どすんと落ちる。
同時に父のモノがさやかに深々と突き刺さる。
そのたびにさやかが悲鳴のような善がり声を上げる。
二人の体液がこすれる、じゅぷじゅぷという音が、彬の元まで聞こえてきていた。
「さやかちゃん、じゃあそろそろいくよ」
「来て、来てください! いっぱい出してさやかを妊娠させてください!」

ひときわ深く、父のモノがさやかの中に突き刺さった。
「うっ」と小さく父がうめき、同時に腰がびくん、びくんとはぜる。
さやかは腰をがくがくと震わせながら、よだれを垂らして父の首にしがみついていた。

「あっ、出てる・・・・・・、さやかの中におじさまのがいっぱい出てる・・・」

言葉どおり、二人の結合部から、父が射精した白い液体が
どろっとあふれ出して来ていた。それが絨毯を汚す。

彬は静かにその場を離れた。見るべきではないものを見てしまった。
そんな気分だった。皆に気づかれないように玄関から家を出た。
行く当てはなかったので、とにかく歩いた。どこをどう歩いたかなど覚えていなかった。
体が恐ろしく重く感じられ、歩きながら何度か吐きそうになった。
頭の中を、さやかの喘ぎ声といま見た光景がぐるぐると渦を巻き、
それらが怒りと絶望と恐怖を繰り返し生み出してゆく。
興奮したというよりは、とにかく怒りに打ち震えていた。
行為を見ながら勃起はしなかった。
ひょっとするとこのまま一生勃起できないのではないかとさえ思ったほどだった。
2時間ほどさまよった後、いつのまにか彬は家の前に戻っていた。
玄関のドアを開ける。さやかのブーツはもうなかった。変わりに姉の靴が脱いである。

居間までいくと、そこにはいつもの一家団欒の光景が広がっていた。
ソファーに座ってテレビを見ている父と太陽。洗い物をしている姉。
ちょうど風呂から月子があがってきたところだった。
まったくの日常、まったくの平凡な光景。
さっき見たのは夢か幻だったのではないかとさえ思う。
いや、そうであったらどれだけ救われただろうか。

「あ、お兄ちゃんおかえり、おそかったね」

月子がいつもの調子で声をかけてきた。

「あ、ああ、ちょっと寄り道してて」
「受験生なんだからあんまり遊びまわってるんじゃないぞ」

今度は父が声をかけてくる。

「お父さん、彬は彬でがんばってるんだから。少しくらい息抜きしたっていいじゃない」

姉が助けに入る。太陽はテレビに熱中してるのか、会話には入ってこなかった。

「御飯は?」

母代わりの姉が尋ねてくる。
彬は「うん適当にすませたから、ごめん」とか何とか言って、さっさとその場を出て行った。
居間にはいたくなかった。その絨毯にはさやかと父が交わった体液がこぼれ、
そのソファーには兄妹が繋がってこぼしたものが付着しているはずだ。
そんな場所に、これ以上いられるはずがなかった。
けっきょく彬は今日見たことを誰にも切り出せなかった。
姉はあの場にいなかったとはいえ、
彬が塾に行っている時間にはたいてい家にいるはずだ。
それに太陽が「知らないのは兄貴だけ」と言っていたことから考えても、
姉もあの狂乱に加わっている可能性は高いと思われた。

どうしていいかわからなかった。誰にも相談できない。
なぜ自分の彼女が父にまたがって善がりくるっているのか、
父と子、兄と妹が生でつながり、あまつさえ中で射精なんてことができるのか。
彬には理解できなかった。

けっきょく彬は、気が狂いそうなほど悶々としながらも、
その記憶を封印することしかできなかった。


                          つづく
413 ◆3.EZZDItXY :04/07/14 00:52
とりあえず前編終了
後編は・・・・・・あんまりエロくないです
(;´Д`)ハァハァしますた。
415 ◆6MrPDRIjS6 :04/07/14 01:01
>◆3.EZZDItXY さん
前半アップ御疲れさまですー。
しっかし怖いっすねー…あの家族。
どうしてああなったのか気になりますです。
416 ◆3.EZZDItXY :04/07/14 01:14
つづけて後半いきます
彬はここしばらくものすごく気分の悪い毎日を送っていた。
あの日の光景が、声が、臭いがフラッシュバックして、そのたびに吐きそうになった。
原因不明の頭痛と腹痛にもさいなまれ、勉強にも身が入らない。

しかしそんな状況でも、さやかとのデートは続けていた。
デートのときに、あの話を切り出そうと思ったりもしたが、けっきょくは切り出せなかった。
あんな光景を見てさえも、彬はさやかを失うことが怖かったのだ。
そんな彬の挙動不審な様子を見て、
さやかが「浮気なんてしてないよね」なんて聞いてきた。
彬は「お前がそれを言うか」と突っ込みを入れたかったのを必死で耐え、
「そんなこと絶対にないよ」と作り笑顔で答えるのが精一杯だった。

その日、彬がいつも通り家に帰ってくると、家にはまだ誰も戻っていなかった。
その足で部屋に戻って、気分転換に音楽でも聴こうと、お気に入りのCDを探す。
しかしCDラックの中にお目当てのCDが見当たらなかった。
そういえば先月くらいに、妹の月子がそのCDを貸してくれと言って持っていったような・・・・・・。
彬はそう思い出し、月子の部屋に向かった。

月子の部屋の前には「無断入室絶対厳禁」と変な丸っこい文字で書いてある。
その言葉どおり、勝手に月子の部屋に入ると猛烈に怒られるのだが、
今回は事情が事情なだけに仕方がない。さっさと返さない方が悪い。
彬は勝手に自分でそう言い訳して、月子の部屋のドアを開けた。
ぬいぐるみやら、アイドルのポスターやらが氾濫するいかにも少女趣味な部屋。
全体的にピンクなのが目に痛い。

彬は「CDは・・・・・・っと」と誰かに言い訳するように
独り言を言いながら、部屋を物色しはじめた。
CDラックを見るがそれらしいものは見当たらない。
女の子の部屋にしては散らかっている室内を適当に見てまわる。
机の上、ベッドの脇、床の上、それっぽい場所を見回してみるがない。
「仕方が無いな」と彬はまた言い訳するような独り言を言い、
今度は勉強机の引き出しを開いた。
文房具や教科書などが詰まっている。
その一番下の引き出しの奥に、彬は真っ赤な分厚い手帳のようなものを見つけた。

彬はピンとくるものがあり、その手帳を取り上げて開いてみた。
それは月子が書き記した日記帳だった。
わりと几帳面な性格らしく、数年前からの出来事が事細かに書かれている。
彬はそれをぱらぱらとめくってみた。
そして数ページめくっただけで、彬は心の奥に封じていた
例の嫌な感覚を呼び起こされていた。
そこには、月子と他の家族との赤裸々な性生活が事細かに記されていたのだ。

ざっとページをめくり、一気に過去にもどってみる。
パラパラと流し読みをしながら、その「最初」のページを探した。
そのページはほどなく見つかった。
月子が家族と行為をはじめるきっかけが記されたページ。
月子はどうやら、中学に入ってすぐに、父と弟に犯されたらしい。
それからは彬の目を盗んでしょっちゅう関係を繰り返し、ほどなく、
月子も性の快楽に落ちていったことが詳細に書かれていた。

月子の日記から見るに、姉はもっと以前から二人と関係を持っていたらしい。
具体的にいつからかは書いてなかったが、
ひょっとすると月子と同じくらいの頃から既に父の性玩具になっていたのかもしれない。

彬は書き綴られる性的な描写をどんどんと読んでいった。
それも他人のものであればあるいは単にエロい話で終わったかもしれない。
しかしいま、そこに登場しているのは自分に最も近い人間、
否、自分が最も近いと信じていた者達なのである。
彬は先日のような吐き気をもよおす不快感を感じていた。
そして、月子の日記の中に彬の名前が出てきた。
はじめてさやかを連れてきたときのことだ。
「お兄ちゃんにあんな可愛い彼女ができるなんて信じられない」とか書いてある。
それはまあいい、その後に信じられないようなことが書いてあった。

「お父さんと太陽兄ちゃんは、さやかちゃんも仲間に入れようと言ってる。
特に太陽兄ちゃんは、レイプしてでも絶対にやってやるって意気込んでる。
男ってちょっと可愛い子を見るとこれだから」

彬は乾いた喉に舌が張り付くのを感じていた。
目は血走り、まばたきするどころではなかった。
彬はページをめくってゆき、「そのとき」を探した。そしてそれは一ヶ月後のことだった。

「今日、お兄ちゃんがいないときにさやかちゃんが遊びに来た。
お兄ちゃんは遅くなるって電話してきたから、
まだしばらくは戻らないってわかってたので、太陽兄ちゃんとお父さんは、
さやかちゃんを家に上げて、待ってもらうことにしたみたい。

でもほんとはちがうの、さやかちゃんが居間に入るなり、
二人はさやかちゃんに襲い掛かってレイプしちゃったの。あたしのときみたいに。
さやかちゃんは泣き叫んでたけど、太陽兄ちゃんが一発頬を殴ると黙ってしまった。
あたしは乱暴はやめて、って言ったんだけど、
『騒ぐ奴が悪い』って太陽兄ちゃんは笑ってた。
それからは最初に太陽兄ちゃんが、次にお父さんが、さやかちゃんにハメてた。

さやかちゃん、まだお兄ちゃんとやってなかったみたいで、
凄く痛がってたくさん血が出てた。太陽兄ちゃんはそれを見て凄くうれしそうだった。
さやかちゃんはずっと泣いてた。
あたしはちょとお兄ちゃんに悪いかな、とも思ったけど、
でもこれでさやかちゃんもあたしたちの仲間入りをするんだと思うとちょっとうれしかった」
彬は思わず月子の日記帳を破りそうになっていた自分に気づいた。
こっそり日記を見られていたことがばれてはまずい。
彬は深呼吸して自分を抑えようとしたが、空気はひどく重く、どんよりとしていて、
息をいくら吸っても気分は楽にはならなかった。

さらに読み住んでいく。父は行為の最中の写真を撮るのが趣味らしく、
さやかとの行為も撮影していた。父が写真が趣味だというのは知っている。
自分で現像をするために、家には現像用の部屋まで作ったくらいだ。
しかしまさか、そこでそんな写真を現像していたとは・・・・・・。

そして父と太陽は、その写真を脅迫の材料にして、
その後も何度もさやかを呼び出してはレイプしたらしい。
最初は嫌々ながら従っていたさやかも、次第に性の快感にめざめはじめ、
半月もすると自分から求めるようになっていったという。
それは彬がさやかと付き合い始めてから半年ほどの頃のことだった。
それからいままで一年半、彬は家族とさやかに騙され、
馬鹿にされながらさやかと付き合い続けてきたのだ。

なぜさやかがそんな状態になって自分に相談に来なかったのか。
いや、そんなことだから相談に来れなかったのかもしれない、というのはわかる。
しかしよくも平気で一年半も付き合っていられたものだ。
たぶん、うちに来るためのカモフラージュなのだろう。
ここでもし彬と別れてしまうと、彬の家に来る口実がなくなる。
ましてやたまたま彬と顔を合わせてしまったりしたら説明のしようがない。
付き合えってさえいれば、さやかの家族にも、彬にも、
なんの心配もなく彬の家に出入りすることができるのだ。

さやかも最初は被害者だった。
しかし父と弟に性の快楽を教え込まれ、そのために彬を利用していたに違いない。
彬はそれまで感じていた以上の怒りを覚え始めていた。
ページをざざっと進め、最近の書き込みを読んでみる。彬についての記述があった。

「最近、お兄ちゃんがウザい。キモい。
一人だけ童貞で何にもしらないからかわいそうとか思ってたけど、
最近はあんなのに仲間に入って欲しくないって思うようになった。
さやかちゃんに、よくあんなのと平気で付き合ってられるね、って聞いたら、
『うん、エッチはしないから』って言ってた。
エッチしなくても、あんなのと恋人なんて絶対ありえない」

「今日、お兄ちゃんからCDを借りるといって何枚か持ち出して、中古屋に売ってきた。
未成年なんで親の許可がいるってお父さんに言ったら、書類書いてくれたし。
たいしたお金にならなかった。しょぼいCDばっかり持ってて、ほんと役に立たない」

自分の名前が出てくるときはたいていそんな話だった。
それ以上読んでも意味がないと判断し、彬は赤い日記帳を閉じた。

月子の部屋にあまり長居していてはまずい、と、
彬は日記を元の位置にしまい、月子の部屋を出た。

けっきょく探していたCDは見つからなかった。
おそらく日記にあった売られたCDというのがそれなのだろう。
彬は怒りを通り越して、廃人のようにげっそりとしていた。
しかし彬にはもうひとつやるべきことがあった。
彬は今度は、一番奥の父の書斎へと向かった。
そこには父の仕事の書類なども置いてあるため、
入ってはいけないと言われている部屋だった。
例の写真があるとすればこの部屋に違いなかった。

部屋には鍵などはかかってなかった。
ドアを開けて中を見ると、写真特有の酢酸の臭いがした。
夕暮れの薄暗い光の中で、見慣れぬ部屋の中を物色する。
それは案外にあっさりと見つかった。
父の机の脇に置かれた小さなダンボール箱のフタを開けると、
中にびっしりと写真が入っていたのだ。
上の何枚かは、カモフラージュのためか、風景の写真だった。
それを取り除くと、その下から例の写真がどっさりと出てきたのだ。

何百枚あるかわからない。
そのすべてが、セックスの最中に撮影した写真のようだった。
父と姉、太陽、月子、そしてさやか。
太陽の上に乗って恍惚の表情をあげているさやか。
バックスタイルで尻の穴に父のでかいものを
思いっきりぶち込まれてハメ撮りされている姉。
太陽の股間と顔の上にのって、女同士でキスしている姉と月子。
さやかの顔に思いっきり顔射している写真や、
それを姉と月子が舐め撮っている写真なんかもあった。

ときどき知らない男性や女性も混ざっている。
その知らない男にしっかりと挿入されているさやかの写真もあった。
家族だけでなく、乱交パーティにでも参加していたのだろうか。
そのさやかも、すごく妖艶な表情でもだえているように見えた。
さすがに写真が趣味な父だけあって、アングルはばっちりだった。
結合部や尻の穴がしっかりと写り、同時に顔も移すことを忘れてはない。
しかし彬はそれを見ても嫌悪と怒りが湧き上がるばかりで、興奮などしなかった。

中には父自身が写っているものもあった。
月子と正常位で一番奥まで突っ込んでいる父の写真や、
父と弟が二人でさやかに前後から挿入しているものまであった。
それらはおそらく月子か姉が撮ったものだろう。
父のものに比べてアングルが甘いように感じた。

あまりゆっくりはしていられない。誰かが帰ってくるまでに事を終わらせねばならない。
彬は顔と行為がはっきりと分かる写真を十枚ほど抜き出した。
いろいろなパターンでなるべくたくさんが一度に写っているものを選んだ。
抜き取るのは少し危険なようにも思ったが、
これだけたくさんの写真があればさすがに管理なんてできていないだろう。
そもそも父はそんなに細かいタチではない。
だいたい写真をダンボールに詰め込んでいる時点で、
管理がおざなりだということは想像できる。

彬は風景の写真を元にもどし、ダンボールのフタを閉めて父の書斎を出た。
同時に玄関のドアががちゃりと開く音がした。
自分の部屋の前で、帰ってきた姉と目があった。

「あら、彬、帰ってたの?」

いつもの穏やかな表情で姉が言う。

彬は「うん」とだけ答えた。
しかし彬が手に握っている写真の姉は、顔を真っ赤に火照らせ、
よだれをたらして父のものを陰部でくわえ込んでいる。
彬はなんだかすごく悲しい気分になって、そのまま自分の部屋に入っていった。
数日後、彬は学校でものすごく気分が悪くなり早退した。
そもそも、あの一件を目にして以来、頭痛や腹痛で体調が優れなかったのだが、
月子の日記を読んでからそれが加速し、
日ごとに体が壊れていくような感じで悪化していった。
今日は頭痛が酷く、めまいで倒れそうなほどだったので、
午後に入ってすぐに早退させてもらうことにしたのだ。

しかし家に帰ってもよくならないどころか、
それが酷くなるだけだということは彬はよくわかっていた。
いまや家は安らげる場ではなく、自分を拒否した者達がセックスをしている
汚らわしい場所だとしか思えなかった。

それでも、横になっていればめまいで倒れることもないだろう。
それに自分の部屋にさえいれば、少しはましだった。
そこはこの世に残された彬の最後のテリトリーのような気がしていた。

帰り道、彬はさやかのことを考えていた。
きっと自分が今日早退したこともしらないだろう。
最近は体調が悪いことを理由に、夕方のデートも断っていた。
今日も昼前にちょっと会って、デートは無理、と伝えたので、
放課後迎えにくるということもないだろう。
無理と言えばさやかはあっさりと「わかった」と言い、そ
れ以上わがままを言うこともなかった。
放課後に様子を見に来るということもなかった。
塾の前の放課後デートはあるいは、彬がちゃんと塾に行くようにしむけるために
やっていたことだったのかもしれない、とさえ思うようになっていた。

ふらふらになりながら家にたどり着く。当然、この時間には家には誰もいない。
夕方帰ってきたときと違い、昼間の無人の家は、
いつにもましてひっそりとしているように感じた。
彬は玄関で靴をぬぎながら彬はふと考えた。今日は彬は塾に行く予定の日だ。
今日まで、体調が悪いとはいいつつ、塾には真面目に通っていた。というより、
家族がいるときに自宅にいたくなかったし、
「塾の日はセックスの日」というのが彼らの決まりごとだったようなので、
その日に家にいるのはいろんな意味で耐えられなかったのだ。
ということは、今日この家で事がなされる可能性は高い・・・・・・。

彬は玄関の鍵を閉め、靴を持って家に上がった。
そのまま二回の自分の部屋に上がり、クローゼットの奥にその靴を隠した。
階下に下りて、必要だと思われるものをいくつか集めた。
そして父の部屋に忍び込み、カラーコピー機を使って例の写真を何枚かコピーした。
作業が終わると、彬は自分の部屋に戻った。後は・・・・・・待つだけだった。

自分が家にいることを悟られてはいけないので、冬の寒い時期にもかかわらず、
暖房もつけず、彬は毛布をかぶってクローゼットの奥でまんじりとしていた。
脳内で今夜のことをいろいろとシミュレートしてみる。とてもうまくいくとは思えなかった。
そもそも自分にそんなことができるとは思えない。
しかし、今彬が追い詰められていることも確かだった。
そしてチャンスは、今日しかない。
どのくらいの時間そうしていたのかわからない。
何もしていないのに眠くもならず、むしろ時間が経つにつれて目がさえ、
ランランと光を帯びてきていた。
クローゼットに差し込む光が暗くなりはじめた頃、がちゃり、と玄関の扉が開く音がした。
続いて、とととと、っと階段を駆け上る足音が聞こえる。
同時に、変な鼻歌も聞こえてきた。月子が帰宅したのだろう。
そのまま月子は自分の部屋に入っていったようだ。

しばらくして、月子の部屋のドアが勢いよく開かれる音がして、どどどど、
と足音が聞こえてくる。同時に、玄関の開く音がして誰かが帰ってきた。

「あ、太陽兄ちゃんおかえりー。今日はあれの日だよね」
「ああ、父さんと姉ちゃんも早く帰ってくるって言ってたから。さやかも来るだろうし」
「えへへ、楽しみぃ」

そう言いながら月子は下におりていった。
太陽は階段を上ってきて自分の部屋に入ってきた。
太陽の部屋は彬の部屋のすぐ隣、それもクローゼット側だった。
彬は物音を立てたら彬に聞こえてしまう、などと心配をしながら、体を強張らせていた。

そのとき、突然携帯が動き出した。マナーモードにしていたが、
それでもブーンブーンという音が狭いクローゼットに響く。
彬は焦って、それを手近にあった服でぐるぐるに包む。
その中で、携帯はムーンムーンと震え続けていた。

ほどなく、太陽は部屋を出て下におりていった。
どうやら気づかれずにすんだようだった。
彬はあわてて服をほどき、携帯を取り出す。さやかからだった。
427 ◆6MrPDRIjS6 :04/07/14 01:47
保守さげっ
「ご、ごめん出るの遅くなって。なに?」

外に聞こえるのを恐れて小声で話す。

「どうしたの?声ちっちゃいよ」
「あ、いまお店だから」
「そっか。なんか早退したって聞いたから。大丈夫?」
「うん・・・・・・、もう大丈夫」

頭痛は全然治まってなかったが、彬は元気を装ってそう答えた。

「そっか。今日どうすんの?」

彬は、さやかが塾について聞いているのだということを悟った。
彬が塾に行かずに家にいるとまずいために、確認をしに来たんだろう。

「実は体調不良ってのは半分サボりでさ。家に帰らず、ゲーセン行ってたんだ。
調子も戻ってきたし、このまま塾行こうと思ってるんだけど」
「そっか。家にいるならお見舞いに行こうかなぁと思ったけど、いないんじゃ仕方ないね。
でも体調悪いんだから無理しないでね」
「うん、わかったありがと。あ、学校さぼったってことはみんなには内緒で」
「わかってるって。じゃね」

いつものような会話だった。それがなんだか余計に悲しかった。
たぶんこんな会話をするのはこれが最後になるだろう。

ほどなくして、父が、そして姉が帰ってきた。
彬が帰ってきていることには誰も気づいていないようだった。
そもそも、気にもされていないのかもしれない。
その十分ほど後、玄関の呼び鈴が鳴らされた。
「はーい」と月子の声がしてぱたぱたと足音が聞こえる。
玄関を開ける音がし、同時に「あ、さやかちゃん、いらっしゃーい」と
月子の声が聞こえてきた。

来た・・・・・・。彬の心臓が早鐘のように高鳴る。
やはり、来た。あれは見間違いとか妄想とか幻覚ではなかった。
彬がいないはずの彬の家に、さやかが来ている。
いくつも証拠があり、もう疑うべくもないのに、やはり本人が来るまではどこか
「嘘だろ」と思う気持ちが残っていた。それが今、完全に打ち砕かれた。

「もうみんな待ちくたびれてるよー」

月子が言いながら、ぱたぱたと足音をさせる。月子にひっぱられているのか、
もうひとつ、おそらくさやかの足音もぱたぱたとそれに続いた。
がちゃり、と居間の扉が閉まる音がする。

全員、そろった。いまから宴がはじまる。

彬はさらに待った。彬が事を成し遂げるためには、
全員が行為におよんでいなければならなかった。
できれば何度か絶頂に達し、意識が朦朧としている方が事が上手く運ぶ。
そう考え、彬はクローゼットの中で落ち着かない時間を過ごした。

携帯の時計を何度も何度も確認する。
一分が何時間にも感じられる長い長い時間。
そんな中で、あきらは一時間を耐えた。
静かに、クローゼットから出る。外はもう真っ暗だった。
腰につけたウエストポーチに手をやる。そこに必要なものをすべて詰め込んでいた。
その前にもうひとつ、すばやく月子の部屋に侵入して日記を拝借してきた。

足音を立てないように階段を下りていく。
ここで誰かがトイレにでも出てきたら一巻の終わりだ。
しかし、写真の中には行為をしながら小便を垂れ流していたものもあった。
宴の最中ならわざわざトイレに行かず、その場で流してしまうのかもしれない。
彬はそんなことを冷静に考えていた。

階下まで降り、彬はとりあえず実際に事が行われているかどうか確認することにした。
抜き足で居間の扉に近づく。確かめるまでもなかった。
ドア越しに女達の喘ぎ声がしっかりと聞こえてきていた。

彬は静かに廊下を戻った。そして階段の下にある小さな物置の扉を開く。
そこには、石油ストーブ用の灯油のポリタンクが二つ、置いてあった。
いつもはエアコンを使っているのだが、冷え込みが厳しいときには石油ストーブを使っている。
これはそのストーブ用の灯油だった。

彬はそのうちのひとつを取り出し、ふたを開いて、中身をぶちまけた。
玄関から階段の下、バスルームと、灯油を撒いてまわった。
心地よさはなかった。ただぞわぞわとした快感とも不快感ともつかない感覚が
耳の下からうなじあたりをはっていた。
ポリタンクが空になると、それを静かに脇に置く。
本当はポリタンクを思いっきり投げ捨てたい気分だったが、まだ気づかれてはいけない。
次に彬は、ウエストポーチを開くと、そこから小さなマッチ箱を取り出した。
中身を一本取り出して、火をつける。それをじっと見つめる目は、真っ赤に燃えていた。

しばらく、彬はその姿勢で止まっていた。
躊躇しているのか、それともこれから起きるできごとを堪能するために
時間を溜めているのか。
しかし彬の顔はまったくの無表情で、何を考えているのかいっこうに読み取れなかった。

すっ、と、彬は目を閉じた。そして右手に持ったマッチを、ぽんと前に投げ捨てた。
マッチは火を点したまま、撒いた灯油の海の中へ落ちていく。
その瞬間、彬の目の前にボッと朱色の炎があがった。

その炎で生じた熱風で彬は思わず後ずさった。
思っていたよりもずっと炎の勢いは強く、もう少しで火傷してしまうところだった。
しかしこんなところでひるんでいる暇はなかった。
もうこうなってしまったら絶対に後へは引けない。やるべきことを完遂させること。
今はそれしか頭になかった。

もうひとつのポリタンクを階段下の倉庫から取り出す。
火の勢いが予想外に激しく、そこも火の海に飲み込まれそうだったが、
なんとかポリタンクを取り出し、安全なところにまで引き下がった。
ポリタンクのふたを開き、準備はできた。
彬は居間のドアの前に立ち、ひとつ大きく息を吸い込んでから、一気にそのドアを開けた。
部屋の中では予想通り性の狂宴が繰り広げられていた。
ソファーの上で月子と姉の霞が、双頭のおもちゃを使ってレズっている。
床の上に太陽が寝そべり、その上でさやかが腰を振っていた。
そしてドアを開けたちょうどその瞬間、恍惚の表情のそのさやかの顔に向かって、
父が白いスペルマをぶちまけているところだった。

行為に脳を麻痺させながらも、一同は突然の闖入者の方へと一斉に視線を向けた。

「うわっ!」
「きゃーー!!」

何人かが悲鳴を上げる。
特にさやかは、一瞬で我に返ったらしく、
自分の顔を両手で覆いながらひときわ大きな奇声をあげていた。

しかし彬は、その部屋にいる人間にはまったく注意を払わず、とにかくあるものを探していた。
部屋の隅にまとめて置かれていたそれに気づくと、彬はポリタンクを持ったまま、
精一杯の速度でそっちへと走っていった。
一同は突然の状況に順応できず、ただ呆然と
彬のその行動を見ていることしか出来なかった。

あきらはそれ・・・・・・脱ぎ捨てられた一同の服に向かって、一気に灯油をかけた。
その勢いのまま、灯油を周囲にばら撒いてゆく。
ポリタンクの半分くらいの灯油が、あたりの床や壁に撒き散らされていた。

彬はポリタンクを足元に置くと、さっとマッチを取り出し、火をつけた。
誰かが「あっ」と言うのが聞こえたが、その者が動き出すより早く、
彬はそのマッチを服の山へと投げつけた。
ボッ、っと激しい音を立てて、炎があがった。服だったものは一瞬で燃え上がり、灰になっていく。同時に炎は周囲に広がり、窓際のカーテンを燃やしはじめていた。その炎で、一同の顔が朱色に照らされる。

「きゃああああ!!!」

さっきのよりもさらに大きな悲鳴があがる。
裸の女たちは腰が抜けたように、とにかく火から遠ざかろうと床を這っていた。

「な、なにやってんだてめー!!」

最初に我に返ったのは太陽だった。
上に載っていたさやかを投げ捨てるようにどかすと、
起き上がってきて彬の方へ駆け出した。
彬はそれを見ながら、冷静にポリタンクに手を伸ばす。
これもクローゼットの中でイメージトレーニングしていた出来事のひとつだった。

太陽はいままで見せたことの無いような凶悪な人相で彬に向かって近づいてくる。
右の拳を振り上げているが、そのままなぐりかかるつもりなのだろう。
彬はポリタンクを両手で抱えると、近づいてきた太陽の足元に向かってそれをぶちまけた。
灯油は太陽の足元から腰あたりまでを濡らした。

「それ以上近づくと引火するぞ?」

彬が口を開く。緊張と熱さで下が喉にはりついていて酷くしゃべりにくかったが、
言いたいことは相手に伝わったようだった。太
陽はそこで足を止め、やり場をうしなった拳をわなわなと震わせていた。

「い、いやー! 私死にたくない!」

そう言って駆け出したのは月子だった。
股間に双頭のバイブをぶら下げたまま、彬が入ってきた居間のドアに向かって駆け出した。
しかしドアを開けると、月子はまた絶叫して後ずさった。
「いやー!! こっちも火事ぃ!!」

廊下の炎は、いまやゴウゴウと音を立てて萌えくるっていた。
乾燥する冬の時期というのもあるだろう。
炎は完全に廊下を覆い尽くし、とても通れるような状態ではなかった。

「彬、何をやっているんだっ?こんなことして許されると思っているのか!?」

声をかけてきたのは父だった。彬は父の方に目をやる。
父は蒼白になりながらも、いつもの威厳でもって彬に対峙していた。
しかし陰部まで丸見えのその格好でのその言葉には、
どんな威厳も掻き消えてしまっていた。

「父さんこそ、何やってるんだ?こんなことして許されると思ってるのか?」

彬は負けじと言い返す。

「お前のやってるいことは犯罪だぞ。放火という重罪なんだぞ」
「レイプだって重罪だぞ」

彬はまったくの無表情で切り替えしていた。
父は冷静に切り返してくる彬に不気味さを感じていた。

「こ、こんなことして、お前自身の生活も壊れてしまうんだぞ」
「かまわないよ」
「な・・・・・・何を」
435名無しさん@ピンキー:04/07/14 02:05
続きが気になるっ(>_<)すごくおもしろいです!
436 ◆6MrPDRIjS6 :04/07/14 02:07
うわ、すごい展開っすね…
そして彬は、実に久々に、笑った。口の端をすっと上げ、わずかに歯を見せた。
しかしその目は、燃え盛る炎を受けて真っ赤に燃え、泣いているようでもあり、
怒っているようでもあり、壊れてしまっているようにも見えた。

「あ、彬、すべてを壊すって、あたしたち家族じゃない。なんでそんな・・・・・・」

口を開いたのは姉の霞だった。
家の中では影が薄いが、ずっと母代わりとして家族を支えてきた姉だっただけに、
この突然の崩壊が理解できなかったようだった。

「家族?家族ってのはセックスするものなのか?
家族ってのは息子や兄の彼女をレイプしてセックスに狂わせたりするものなのか?」
「そ・・・・・・それは・・・・・・」
「僕は家族が大事だから、この腐った家族を壊さなきゃいけないんだ。
直らないなら死ぬまで壊し続ける。さやかもだ。
愛した女だからこそ壊して、壊して、怖しまくってやらなくちゃいけないんだ。
それが僕のさやかへの愛なんだよ、きっと」

ふたたび無表情に戻った彬がそう一気にまくしたてた。

「彬君、ごめんなさい。だから、だからもう、許して・・・・・・」

今度は、父の後ろにいたさやかが口を開いた。
精液まみれの顔は蒼白になり、唇はわなわなと震えていた。
「許して・・・・・・?じゃあ僕も言うよ、火事にしちゃってごめんね。許して。
そしてさやか、例えば君を殺してからこう言おうか?
許して、ごめんね。それで許してくれるか?」
「そ、そんな・・・・・・」

「そうだな・・・・・・許してほしいなら、僕の言うことをひとつ聞いてくれ」
「な、なに?あたし何でもするよ。なんでもするから」
「僕のさやかを返してくれ」
「わ、私ならここに・・・・・・」
「おまえじゃない!!」

彬が突然大きな声を出した。
それはさやかがいままでに一度も聞いたことのない、知らない彬の声だった。
さやかはびくんと首をすくめ、いまにも泣き出しそうな顔をしていた。

「お前は僕の知っているさやかじゃない。僕のさやかはそんな薄汚れた女じゃない。
さあ、許して欲しかったらいますぐ僕の本当のさやかを返せ!」

さやかはただ泣くことしかできなかった。
恐怖からか、悲しさからか、しかし彬には、それさえも既にどうでもいいことだった。
なぜなら、目の前にいるのはもはや彬の彼女のさやかではなかったのだから。

彬が怒声とさやかが言葉を交わしている間にも、火はまわり、家を崩し始めていた。
廊下の方からバキンと大きな音がして、バラバラと何かが崩れる音が続く。
いよいよ危険な状態になってきているようだった。

「こ、こいつはもうだめだ。狂ってる。みんな、とにかく逃げるぞ」

完全に気おされた父は、彬と対話するのを諦め、
とにかくこの場を逃げ出すよう指示を出した。
父に促され、さやかと姉も立ち上がる。
439名無しさん@ピンキー:04/07/14 02:14
がんばれがんばれ!!
「こ、こっちの窓から逃げ出すんだ」

父はそう言って、火のまわっていない窓を指差した。
まっさきに月子が走る。カーテンと窓を開け、その先が無事であることを確認する。
「大丈夫だよ」とみなに告げ、月子は身軽にひょいと、その窓から外へ逃げ出した。
続いて姉が、そしてさやかが窓から出る。父はその二人が窓を越えるのを手伝っていた。

「おい、太陽、お前も逃げろ」

父が振り返って太陽に声をかる。そしてそのまま窓枠に手をかけて窓の外へと跳んだ。
彬とにらみ合っていた太陽だったが、父の声にうながされて逃げようと振り返った。
その肩が強い力で引き寄せられた。

「なに!?」

突然肩を掴まれた太陽が驚いて振り返る。
そこには眼を血走らせ、鬼のような形相で笑う彬が立っていた。
彬はそのまま太陽の体を突き飛ばす。
足元が灯油で濡れているため、太陽は滑ってそのまま転んでしまった。
その太陽を見下ろすように、彬は立っていた・・・・・・。
一家が燃え盛る家から逃げ出したときには、家の前には既に人だかりができていた。
遠くから消防車のサイレンも聞こえている。
玄関辺りは特に激しく燃えているが、通りに出るにはそこを一気に通り抜けるしかなかった。
身を隠す場所もないし、裏道もない。
そもそも身を隠してなどいたら、炎か煙に巻かれてしまうのは確実だった。
そこを通って人のいる通りに出るしか、助かるすべは無かった。

しかし一同は全裸だった。しかもさきほどまでセックスの最中だったため、
全身にその痕跡がのこっている。
しかも、ここにいる者のほとんどは肉親だった。
ここで出て行くということは、肉親どうして行為をしていたと
世に知らしめることに他ならなかった。

そして皆はここに来て気づいた。彬の真の目的はこれだったのではないか、と。
だからまず服を燃やし、裸のままで逃げるしかない状態を作ったのだ。

しかしこれ以上ためらっていては命が危ない。
先陣を切ったのはやはり月子だった。
燃え盛る玄関脇をダッシュで抜け、人ごみができている通りへと出ていく。
続いて姉、そしてさやかが、胸と陰部を手で隠しながらダッシュしていった。
そうするしか、なかった。

父はそこで後ろを振り返った。
そこには服を着た男が立っていた。彬だった。
「お前・・・・・・、こんなことしてただではすまさんぞ」
「いいよ、警察に僕が放火したって言えば?
ただし、僕は全部を話すよ。あんたがさやかや自分の娘をレイプしたこと」
「な、なにをばかな・・・・・・。証拠もないのに」
「証拠はあるよ。それにセックスしてたってことは、いまのあんたら見れば一目瞭然だしな。
まあ警察の調書に残ってもいいなら、どうぞあなたの息子を警察に突き出してください。
あ、そうだ。マスコミにも流そうかな。近親相姦と、息子の彼女とのセックス。
マスコミは喜んで取り上げるだろうな」
「き・・・・・・きさま!」
「あ、そうそう、大変なこと言い忘れてたけど、そういえば僕の弟、
足元に火がついて大変なことになってたよ。早く助けてあげなきゃ」
「なにっ」

父はそれを聞き、はじかれたように再び奥へと走って戻っていった。
そして父は、そこで下半身を燃え盛る炎に包まれている我が息子の姿を見つけた。
太陽は涙を流し、わけのわからない叫び声をあげながら
必死に助けを求めるように父の方へと手を伸ばしていた。
父は火を消そうと思ったが、自分は一糸纏わぬ姿だったし、
周囲にも火を消せるようなものは見当たらない。
ふと思いつき、家の中を覗く。
火は猛り狂ったように部屋を焼いていたが、こっちの窓側は
まだかろうじて大丈夫のようだった。
父は家の中に入り、窓にかかったカーテンを外すと太陽の元へと戻った。
そのカーテンを、息子の足にかけて打ち下ろす。
そのたびに息子は奇怪な悲鳴を上げたが、
とにかくそれで火の勢いは弱まっているようだった。
何度かカーテンを打ち下ろし、火の勢いが弱まってきたのを見て、
それを足の上にかぶせた。
酸素を失った炎はどうにか鎮火されたようだった。

カーテンをとってみると、そこには黒焦げになった息子の脚が横たわっていた。
腰から下、陰部も含めて、炭のように黒くなってしまっていた。

「大丈夫か?」

太陽に問うが、太陽はあうあうと意味不明のことを言うばかりで、
まともにしゃべれる状態ではなかった。
父はその太陽を背負い、燃え盛る我が家を後にした。

外ではようやく消防車が到着するというところで、
人々が道を開け、そこへゆるゆると赤い車体が入ってくるところだった。
太陽の体を抱えた父がその通りへ出て行く。

しかし野次馬の視線はひどく冷たかった。
まるで汚い物を見るような目で、こちらを見ている。
それも当然であると父は思った。家族で全裸でいったいなにをしていたのか。
まさか一緒に風呂に入っていたと言い訳するわけにもいくまい。
「ほら、あれが近親相姦の元凶ですよ」

そこに追い討ちをかけるようにそんな声が聞こえてきた。
声の方に頭をやると、声の主はやはり彬だった。

「あの男が、娘をレイプして、息子の彼女までをもレイプした性狂い。
ほら、そこの女の子の顔に精液がついているでしょ? それも彼のものですよ」

そう言って彬は隅っこの方でうずくまっているさやかの方を指差した。
三人は塀際に身を寄せていた。
誰かが差し出してくれたコートやら上着やらを羽織っていたが、
その下が全裸であることは簡単に見てとれた。

そして彬が言うように、さやかの顔にはさっき出したばかりの父の精液がこびりついていた。
さやかは慌てて顔を伏せるが、その行為が彬の言っていることを裏付けてしまっていた。

「ほらね、狂ってる。うちの家族みんな狂ってるんですよ。
だから息子の僕も狂っててもおかしくないでしょ。
あはは、あははははははははは」

彬はそう言って高らかに笑った。まるで機械のような笑い声だった。
その彬の目には燃え盛る炎がうつり、まるで赤い眼のようだった。
445 ◆3.EZZDItXY :04/07/14 02:33





長々と失礼しました。
ほんとエロくないですね。板違いかも・・・・・・スマソ。

寝取られものは、男の立場から離されるとすごく鬱になって、
でも読んでしまって、
で、どうしても「解放」が欲しくなって。
MKもそうなんですけどね。

中でもこれはいちばんキた話しなんで、
どうしても成仏させてあげたくて・・・・・・・。
本当にオナニーですね。

お眼汚しすみませんでした。
読んでくださった方、ありがとうございました。
446名無しさん@ピンキー:04/07/14 02:34
おつかれさまです!最後までコーフンしました!!釘づけでしたー!続編とか書いてほしいかも。。。その後がきになる(◎-◎;)
447 ◆6MrPDRIjS6 :04/07/14 02:36
>◆3.EZZDItXY さん
アップ御疲れさまでしたー!!
今回の話は自分としては「狂気」「破壊」というイメージがきましたね。
全体的にダークな内容ですごく怖かったですけど…。
448 ◆3.EZZDItXY :04/07/14 02:41
>>446
>>447

ありがとございます。

続編かぁ。
エピローグぐらいなら書けそうですが。
でも主要キャラ壊れちゃってるから。 ^^;
素直に眠らせてあげる方がよいかも、と思ってます。
実はあのテンションの後をうまく書く自信がなかったり・・・・・・。


ダークなものは書いててもダークになっちゃうので、
次はエロいものを目指して書いてみますね。

でも最近、僕ばっかり投下してるようで、ちょっと申し訳ない・・・・・・。
449名無しさん@ピンキー:04/07/14 02:46
そうですよね(^o^;壊れちゃってるしそっとしといた方がいいのかも!?ほんとたのしかったです!次の作品も楽しみに待ってます!
すごい展開でびっくりですが、正直者がバカをみるこの世の中、
なぜか共感しました。続編は無理ということですが、彬には、女神様
みたいなひとと出会って幸せになってほしいですね。
かってな感想ですいません。また、がんばってください。
元ネタはあれか・・・
どれ?
「家族も敵」とかいうやつだったな。元ネタ。
えっパロなの?
455 ◆3.EZZDItXY :04/07/15 10:14
>>454

>>397>>445に書いてる通りです
>>455
お手数ですが元ネタのURLを
保管用メアドに送っていただけませんでしょうか。
保管をするにあたって著作権について考慮しなければなりませんので。
457 ◆3.EZZDItXY :04/07/15 13:04
>>456
2ch系なので大丈夫と思いますので晒してしまいますね
ttp://n2ch.lazy8.info/moe/part3/389.html

著作権的にやばそうだったらスルーしてください
ご面倒をおかけしてもうしわけありません
>457
いや、つーか、コピペ元は近親相姦系サイトの投稿された文章だから、保管所にあげるのはまずいかも
しれんぞ。
そりゃまずい
>457の元ネタ。近親相姦研究所に京也という人が投稿した実体験談。
題は「家族も敵」だったと思う。この人の周りでは「ネタか?」と思うくらい近親相姦が満ちあふれていた。
あまりに悲惨なので、読者は全員ネタだと思おうとした。
461マルチネス:04/07/15 20:53
やっとつながりますた!yahooのプロバ使ってるんですが工事の後しばらく
不安定になるとかで12日に工事終わってたのにつながらなかったり遅かったり。
他のプロバでも同じなんすかね? 今度は自分の部屋も持てたから周りを
気にせず見れます。作品も・・・がんばります・・できるだけ。
>>461
はっきり言いますが、ヤフブロはお勧めできません
(断言<プロバイダー板でも被害者の会スレがあるくらい対応が酷い)
以前勝手にうちの母宛てにモデムが送りつけられてきたり
(当然あっち費用で返送しました)
うちの知人が入ろうとしたら向こうのミスでトラブられて
今違うプロバ探しをしております…。

板違い発言ですまそ
463 ◆3.EZZDItXY :04/07/15 21:41
>>460
なるほどそんな経緯があったんですね・・・
464マルチネス:04/07/15 22:26
>>462
やっぱりですねぇ・・・電話して事情話しても要領得ないんだもん。
12日から工事なんですよね?5時からつながるって言いましたよね?って
聞いても「それは分かりません」と言われてしまいますた。おいおい。
NTTの光にしちゃおうかな・・・。何にせよ貴重な情報どうも。

>>460
近親相姦研究所ってかなり昔によく行ってた記憶があります。
今は行ってないけど凄かった。頭おかしいんじゃないか?と思われるくらいの
明らかな妄想を書いてる人もいれば、絶対にマジだと思われる人も居た。
もう2年以上前だと思うけど、姉が弟と受験に成功したらやらせてやるという
約束を冗談でしたら。弟がだんだんマジになってきて恐くて断れなくて
どうしよう?って話があった。10日おきぐらいにカキコがあるんだけど、
段々深刻になってくるんで凄い本当っぽくて萌えより引いた。
あそこまだあるんですね。また行ってみようかな。

ってことですれ違い発言すんません。
465あなたまでの距離 2:04/07/15 23:03
>>390のつづき

 彼、北白川修とのゲームはごく単純なもの。
 砂時計が落ちるまでの5分間の時間制限ゲーム。
 私が声を出せばゲームセット。次回からは身に着けていたもの一つが外せる対象となる。
 メイド用の服といえば靴にストッキングに、とはじまってワンピースにエプロン、
リボンと決まっている。
 今までに何回かゲームをやって、もう既にストッキングとリボンは
身につけることを許されてはいない。
 私に許されたのは上下の下着とスリップ、それに「制服」である紺のワンピースと
フリルつきのエプロン。前回またしても声をあげてしまったのでリボンを身につける権利は
失われ、今回声をあげたので次回からは彼が指定されたものは身につける権利はない。
 ばかばかしいゲーム、と思う。そう思うが、私にはどうしてもそれを拒否できない理由がある。
 一つは、このお屋敷にいる限り、私の身の安全は保証されているし、学校にも行けるし、
衣食住には困らない。大きなポイントだった。
 他にも条件はいろいろある。
 こんな無茶な要求を受け入れたのはその条件がことのほか良かったからだ。
 このゲームをすると決めた時点で拒否権は私にあるということが明確にされたこと。
その拒否権はいつでも行使できること。このゲームを行うのは二人だけであり、
他者は存在しないし、ビデオ撮影や証拠の残るようなことはしないこと、身体に
傷を負うような危害は加えないこと、などなど。
「もっと我慢してくれなきゃ困るじゃないか」
 悪戯っぽく北白川修はそう言い、もう一度私にキスした。
「だって・・・」
 もう一度足を踏ん張るが、力が入らない。彼はくすくす笑って私を抱き上げ、椅子に座らせた。
「また、そこが初々しくて良いんだけどね」
 そういう彼の感情を測りかねて私はまた、自分の感情を持て余すことになってしまった。

 結城和音に興味を持ったのは偶然ともいえた。
 どこにでもあるような町工場の、工場と住宅が一つになった家。
 一家4人、笑いの絶えない家。
 けれど、不況の波に町工場は倒産し、残ったのは多額の借金だけ。
 借金の清算のために両親は全てを手放した。
 そう、全てだ。
 両親は、和音をも手放した。聞けば、和音は借金のカタに売られた、という意味らしい。
 幼い弟は、養護施設に預けられた。ただ単に、施設の前に置き去りにされて。
 少なくとも、両親はそんなことをする人間ではない。和音はそう叫びだしたかった。
 しかし、数日後、雑木林で両親が自殺しているところが発見され、
保険金の受取金は和音でも弟でもなく、見知らぬ誰かだと言うことを知ったとき、
和音の身体に恐怖が走った。
「弟にも、保険がかけられているんだぜ」
 その一言は、和音を黙らせるには充分だった。

 部屋に帰った私は、ため息をひとつつく。
 修様の真意がわからなかった。
 カケは毎週金曜日の夜、11時から。修様のちょっとした楽しみ。
それ以外の理由はない、という。
 賭けに負けたからといって私に不利になるわけじゃない。修様の
楽しみのために私が存在しているからだ。
 そう、私は修様にとってはおもちゃでしかない。
 私は着ているものを全部脱ぎ捨てると、冷たいシャワーを頭から浴びた。

つづく
467藤原忍:04/07/15 23:14
>マルチネスさん
他当ってみては?今使っているプロバは懇切丁寧に対応してくれました。
でも、そこまで到達するのに2軒ハシゴしましたけど。
気力体力です。

>読者の皆様
ポチポチ投下でごめんなさい。以下鋭意制作中です。
生暖かく見守ってください。
468マルチネス:04/07/16 00:23
>藤原忍さん
乙っす!今度は展開が複雑そうっすね。楽しみにまってます!
プロバはどうやらヤフが本当に不評なようなので検討しようかなと。
やっと繋がったんでもったいない気もしますが。(w
自分もポチポチ明日あたりから書こうかな。
水戸っちさんもこっちで書き始めたことだし(w
469藤原忍:04/07/17 14:13
>マルチネスさま
ご期待に添えず、展開単純企画です(w
今回は濃厚にいこうかと。


>>466の続き

 2年前、両親の葬儀を慌しく終えた私は、怪しげな黒服の男の手に渡り、
そのまま数人のブローカーと思える男たちの手を介して、最後にこの屋敷に連れてこられた。
 そして、私は現実を知る。
 未成年の私には、弟の海晴(みはる)と一緒に住むことは出来ないこと、
海晴は施設に任せるしかないということ。借金の不足分の代わりに、私自身が売られたこと、
売られた以上、この屋敷で働かなければならないこと、だった。
 最初は理不尽な条件だと思った。
 修様の執事である梶山さんと奥さんである椿さんがこの屋敷を取り仕切っているから、
ある意味、ずいぶん怨んだ事もあった。
 けれど、転校手続きを取ったとはいえ、学生生活を続けられるようになったことは
将来を考えれば私にとっては喜ばしいことでもあったし、海晴は近所の施設に移ることも出来た。
 最も、今は海晴を気に入ってくれた夫婦が里親になってくれ、その夫婦の子供として
幸せに暮らしている。5歳になっているし、幼稚園ではかけっこでは誰にも負けないらしい。
転勤で大阪に移った養い親から、定期的にメールが届けられる。それが私の楽しみでもある。
  もろもろのことを考えると、私がここにいるということは既に幸せなことだと思っている。
  借金のかたに売られた以上、文句は言えないが、私はごく真っ当な「買主」に
当たったということだろうか。数々の疑問は残るが、少なくとも借金はチャラになった、
あとは私がこのお屋敷で22の春まで働けばそれで良いことなのだ。
 それに、このお屋敷での暮らしは悪くはない。
 梶山さん夫婦も、仕事には厳しいが、しかし、冗談も通じないような相手ではない。
いつも私を気遣ってくれているのがありありとわかる。同じようにメイドの香織さんも
その旦那さんであるコック長の畑山さんも私のことを大切にしてくれている。
 本当ならお昼のお弁当は自分で作らなきゃいけないのに、畑山さんは
いつも余り物だからといってそれを弁当箱に詰めてくれる。香織さんにいたっては
ご飯に海苔でパンダの絵を描くというお茶目ぶりも発揮してくれた。
 梶山さん夫婦には子どもはいないが、畑山さん夫婦には子供がいる。
同じ屋敷内にある、従業員用の寮に家族3人が住んでいて、梶山さん夫婦も
そこに住んでいる。
 私は、何故か4階にある住み込み用のワンルームが与えられている、恵まれた状態だった。


 私はまた、修様に呼ばれていた。
 取るものが多いので、今日は修様がシャワーを使っている間にミニキッチンの隅で身支度を整える。
 リボン、キャミソール、そして上下の下着。
 つまり、私が身につけているのはエプロンと紺のワンピースだけ。
 スースーする感覚に、私はその場に座り込んでしまった。
 海晴がいるうちはよかった。こんな気持ちをごまかすことが出来たし、見ないでいることが出来た。
 カケをした後はいつもせつない。
 自分の欲望が渦巻いていると思う。
 カケの後のシャワーで、水の粒と一緒に、目から零れ落ちた水分を何度となく
弾き飛ばしたのは一度や二度ではない。
 修様は、北白川修なのだ。
 それをわかっていながらまた賭けに応じてしまう自分。

「北白川に仕える身として、命令には絶対服従です」
 眼鏡の奥で誇らしげに言う梶山さん。

「私達はご主人様である修様が気持ちよく過ごして下さる様に気を配らなきゃいけないの」
 年齢差カップルなんて感じさせない香織さんは自信たっぷりに微笑む。

 けれど、今の私に何ができるというのだろう?
 もしかして、異国の地に性奴隷として売られてしまっても文句は言えなかった私を、
こんなにも大切に扱ってくれているというのに。
 修様が賭けで楽しんでくださるのなら、私は反論できない。
 私のご主人様。

つづく
昼休み終わっちゃったよ〜。続きはまた。
藤原さん乙
マルちゃんまだぁー?
473水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/17 23:54
こんばんは。暑いですね。融けそうです。どうせなら融かされるんじゃなく
て女性に蕩かしてほしいです。

「糸」第二部

>>395 の続きです。
474水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/17 23:55
「そのときは好奇心だったはずだ。だが、今は違う。だから君の説得に
応じるかと言うと。まぁ、どうなるか楽しみにしておこう。」
「自信満々ですね。」
「違うさ。男女の機微だよ。」
「機微?」
「最初は彼女も好奇心だった。だが、今は違う。女の悦びを覚えてしまった。
だから、そう簡単には僕からは離れないだろう。離れても別の男とくっつく
だけさ。そいつがまともな男ならいいが。」
「いやらしい。」
憎憎しげに裕美がつぶやく。
「まだ、少し誤解があるようだな。別に僕は彼女を快楽の奴隷にしたわけ
じゃない。彼女は肌を許す安心感を知ってしまったんだよ。あの子はあれ
で寂しがりやだ。それに繊細な心をもっている。だから、僕の腕に包まれ
て眼を閉じることの心地よさが恋しいのさ。君にもわかるだろう。」
「…」
わかるだろう、と言われて裕美は黙り込んでしまった。結局、その日は
物別れになった。彼女はまた来るといって席を立った。
その後、三回ほど同じようなことが続いた。そのたびに二人とも声を押
し殺して会話を続ける。いいかげん田辺もうんざりしてしまった。喫茶
店を変えても事務所の場所を知られているから意味がない。早いところ
みずきと直談判してくれと思い始めた頃に、裕美の方に変化が起きた。
475水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/17 23:56
きっかけは田辺の原稿だった。話の合間に彼女が何とはなしに
「それ、何の原稿ですか?」
と汚いものでも見るようにたずねてきたのだ。
「日本の対災害呪術さ」
「タイサイガイジュジュツ?」
エロ雑誌の原稿だとでも思っていたのだろう。まったく予想して
いなかった方面の言葉を理解できない様子がありありと見えた。
「土着の地方信仰だよ。水害、風害、雷、雨、地震。およそあらゆる
災害に対して、日本には古来の防災呪術がある。映画やゲームに
出てくる印を切るような奴じゃない。地面を縄でたたいたり、日干しに
した魚を戸に打ち付けるような奴さ。そういう地方信仰の研究者は
いるんだが、じいさんたちばかりで一般向けの解説を書く奴は
ほとんどいない。だから、たまにそういう原稿を書く奴が現れると
喜ばれる。」
「はぁ」
完全に意表をつかれた裕美は間の抜けた返事をしただけだった。
まさか高校生に手をかけるエロ男から日本の土俗信仰の話を
聞かされるとは思っていなかっただろう。
「それって、お金になるんですか?」
「ならないさ。だから誰も原稿を書かない。」
田辺が笑って返す。
「今度学校の図書館で『信仰』という雑誌を探してごらん。半分は
いかがわしい原稿だが半分はまともだ。そこに実名で書いている。」
そういわれてコクリとうなずく姿には、以前挑みかかってきた
ときの勢いは無かった。
476水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/17 23:57
その次にきたときにはあからさまに様相が変わっていた。
「こんにちは」
と、挨拶をしたあと、
「お邪魔していいですか?」
と、来た。
(これまでたいがい邪魔してくれただろう)
とは口に出さずにウエイトレスを呼んでアイスティーを頼むと
慌てて遠慮したが、田辺はかまわずに注文を取った。
「あの、雑誌読みました。」
「そう。どうだった?」
「面白かったです。ぜんぜん知らないことが書いてあって。でも、
わかりやすくて。前からこんなこと研究してるんですか?」
「研究と言われるとそんなものじゃないけど、興味はあったよ。
10年くらい前からかな。」
そう言うと裕美は下を向いてしまった。何かきっかけでも探して
いるようだが、何もしゃべらないので田辺も黙ったまま裕美を
見ていた。女にしては肩幅が広く、肉付きもいい。太っている
のではなく二の腕など筋肉質だ。それでも男の筋肉とは違い
脂肪に覆われているのか日焼けした腕の線にエロティックな
ものを感じる。
「あの、すみませんでした。」
「何が?」
「私、失礼なことしちゃって。」
どうやら田辺が雑誌に寄稿するような人物であるとわかった
途端に「エロい人」から「えらい人」に格上げになったらしい。
それはそれでお笑いだが、彼女なりにまっすぐな気持ちから
きているらしいことは見て取れた。
477水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/17 23:59
結局、みずきの事はみずきの気持ちに任せようというのが
裕美の結論だった。それで終わるはずだったが、こっけい
にも裕美は変わらず部活のあとに喫茶店に来て田辺の
前に座るようになった。部活は水泳だと聞かされて田辺は
なるほど、と思った。それならば真っ黒に日焼けした肌も、
がっちりとした肩も納得が行く。それはともかく、用も無く
裕美が来ることに関しては居心地の悪さを感じざるを得ない。
檻の中の猿にでもなった気分だ。

裕美は、田辺のことを学のあるプレイボーイとでも思って
いるのだろう。周りにいないタイプの男を見つけたので興味
本位で見ているのだ。あいにく、田辺はプレイボーイでは
ない。棚ぼたで18歳の少女と体の関係を持っているが、
(視界に入った女は口説かないと失礼)などと考えるタイプ
ではない。女はみずき一人で間に合っている。もう一人
ほしくなってもそれは大人の女だろう。
478マルチネス:04/07/18 12:53
藤原忍さん、水戸っちさん 乙っす!んー前振り丁寧に書いてますねー。
期待してまつ!

>>272さん
すんません。ひとに書け書け言っときながら全然書けてなくて・・・(汗
今晩あたりひょっとして・・・いやきっと書こうかと思うとりますです。
みんな上手いから読んでる方が楽しいかったり(w
479マルチネス:04/07/18 12:55
失礼>>272さんもとい>>472さんでした。
480水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/18 16:41
マルチネスさん、どもっ。
私は前振りを書き込まないと女の子のイメージを頭の中で固められない
奴なんで仕方なく書いています。「糸」を書いた5年位前はそんなことはな
かったのですが、その後アイテクに手をだしまして(^^; その後遺症かも。

アイドルが素材だと、イメージをぶち壊さずにエロい話にしないといけない
ので、何かとお膳立てが必要なのです。

でもくどいだけかも。

ということで、「糸」第二部続きです。
481水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/18 16:42
誤解がとけてしまえば、裕美は礼儀正しく気さくな娘だった。
田辺の正面に背筋をきれいに伸ばして座り、きらきらとした
目で世間話などした後、「仕事の邪魔だから」といって静かに
している。最初は鬱陶しく感じていた田辺も彼女が一時間
くらい平気で黙っているので気にならなくなった。奇妙な関係だった。

「あの」
と、裕美が声をかけてきたのは一区切りついた田辺が原稿
用紙をまとめ始めたころだ。田辺は原稿を使うのにPCを使わない。
使い方はわかっているが、折角原稿を書くのだから万年筆で
原稿用紙に文字を埋めていきたいと思ってのことだ。言って
みれば酔狂である。最初に出版社に原稿を持ち込んだときには
露骨に嫌な顔をされたが、結局原稿を読んだ担当者は
「是非に」
といってきた。無論
「できればデータはメールで」
と付け加えることも忘れなかったが、田辺は原稿用紙に固執
した。PCへの入力は編集部でやっている。編集者はいい面の皮だ。

声をかけられた田辺が裕美の顔を見ると、少し言いよどみながら、
「今晩、空いていますか?」
と尋ねてきた。
482水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/18 16:43

「ああ、空いてるよ」
「あの、ごいっしょしてもいいですか?」
「もちろん」
そう応えると、少し複雑な表情で眼をそらしながら微笑んだ。
「ありがとうございます。」
「事務所に原稿を置いてくるからここでまっていてくれるかい?」
「あの、お話があるんで、事務所にごいっしょしたいんですけど。
だめでしょうか。」
「いや、かまわない。おいで。」
そう応えて立ち上がると、つられるように裕美も立ち上がった。


483水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/18 16:44
事務所は喫茶店から100m程離れている。ここで原稿を書いても
いいのだが、殺風景で気分が乗らないので喫茶店まで遠征して
いる。であれば事務所を借りることも無いのだが、
(まぁ、人と会うこともあるかもしれないから)
と言うことで毎月利用料を払っている。事務所といっても賃貸
マンションの一室である。中には本棚と机くらいしかない。と、
言っても本棚は壁を覆い尽くしている。
「わあ、すごい本ですね」
と、あっけに取られている裕美を横目で見ながらいったい何の
話かと田辺は考えをめぐらせた。女子高生との淫行をやめろ、
と喫茶店で詰め寄ってきた女である。何を二人きりで話したいと
いうのか。
「座ってくれよ」
「あ、はい。ありがとうございます。」
はっとしたように裕美が振り向いて返事をした。来客用の椅子に
座る。考えてみるとこの椅子に座った来客は裕美がはじめてである。
「で、話って?」
「はい。あのぉ…変な話ですけど。」
そこで言葉を切った裕美を田辺はじっとしている。裕美はきょろ
きょろと視線を動かして、いかにも緊張しているようだ。日に焼け
ていて良くわからないが、心なしか顔が赤い。
484水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/18 16:45
「あの、抱いてください」
小さな声だった。
「え?」
と、驚いて田辺が聞き返す。裕美はうつむいて黙っている。その様子から
見ると、どうやら聞き違いではなかったようだ。だが、さすがに信じがたい
言葉だ。
「中嶋君、今なんていった。」
「抱いてほしいんです」
消え入りそうな声で裕美が応える。
(こんなバカな話があるか)
と半ばあきれながら田辺は困ってしまった。20歳の健康な女に抱いてくれ
と言われれば田辺にしてもご相伴にあずかるにやぶさかではない。だが、
抱いてくれと言っているのはほんの一月前にみずきとの肉体関係を糾弾
した張本人である。悪い話ではないと思いつつも疑問が先に立ってしまう。
「ごめんなさい、変なこと言って。迷惑ですよね。」
「ちょっと待った。まず迷惑じゃない。これははっきり言っておこう。僕だって
男だから君のような女の子に抱いてくれと言われれば悪い気はしない。
いや、むしろ踊りだしたいくらいだ。だけど、確かにこれは『変な話』だ。
だって君は、みずきとの関係を知って僕にねじ込んできたんだから。」
こくり、と裕美がうなずく。
「理由を聞かせてくれるかい?」
そう言うと、やっと搾り出すように裕美が応える。
「やっぱり、言わないと駄目ですか?」
「いや、無理に言う必要は無い。だが、どうしたもんだろう。君は本当に僕に
抱かれたいのかい?」
やはり黙って裕美がこくりとうなずく。
485水戸ッち ◆fDszcniTtk :04/07/18 16:46
ため息をついて田辺が続ける。
「彼氏に申し訳ないだろう」
「恋人は、いません」
「僕に恋人になってほしいのか?」
「いえ、そんなわけじゃ。ごめんなさい。」
消え入りそうな声で申し訳なさそうに詫びる裕美をみて田辺も
かわいそうになってきた。あの快活そうな裕美がこれほど申し
訳なさそうに言うのなら事情があるのだろう。
「いや、僕こそ悪かった。わかった。もう詮索はしない。君が
そうしてほしいと言うなら、今夜は君と過ごす。」
はっとしたように顔を上げて裕美が田辺を見つめた。
「ありがとうございます。」
眼が潤んでいるのは嬉しいのではなく、田辺にいろいろ聞か
れてつらかったのかもしれない。快活な娘の意外な一面に驚く。
「今夜は遅くなってもいいのかい?」
「はい。今夜は遅くなるって母に言ってますから。」
母に、と言われてどきりとした。自分も親をだまして外泊する
ような変な気分だ。
「そうか。じゃ、まず軽く何か食べよう。」
そういって立ち上がると、
「はい」
と返事して裕美も立ち上がった。
486マルチネス:04/07/19 01:05
>>316からのつづき

エレベーターが開き二人はとりあえずホテルの外に出た。街はすっかり
暗くなっている。アルコールで上気した体が熱い。信二は海風を深く吸い込んだ。
見ると佐和子も海を見ながら大きく伸びをしている。夜風が佐和子の服を
吹き抜け彼女の均整のとれた肉体が強調された。ごくっと唾を飲み込む信二。
どうにも取り込まれてしまいそうな佐和子の艶っぽさに信二は動揺を禁じえない。
今妻を抱いたからと言って、これからの自分の作戦に大きな支障が起きるだろうか?
信二は既に自分の欲望を満たすための言い訳を自分でしている事に気付いていない。
「あ〜いい気持ち!あなたちょっと歩きましょうよ」
佐和子が一人でテクテクと歩き出した。
487マルチネス:04/07/19 01:18
信二は灯に集まる虫のように佐和子の後に続いて歩く。
ホテルの先の道は華やかなそこまでの街とは違い一変して船の積み下ろし用の
運送会社が港に並列して続いている。時折走る大型トラックと遠くで荷を
積んでいるらしいフォークリフトの音だけが聞こえるだけだ。街灯もまばらで
かなり薄暗くただ大型貨物船とコンテナの影だけが夜の中に不気味にそびえている。
「お、おい!どこまで行くんだよ!」信二はちょっと心配になって声をかけた。
「ほら!あそこ!あそこ!」と佐和子が指をさす。
信二がつられてそっちを見ると、お台場の観覧車が派手な光を放って輝いている。
どうやら佐和子はそれをなるべく近いところで見たいという事らしい。
だがしばらくすると道は行き止まりになってしまった。この先は工場の所有地らしい。
だが佐和子は諦めない。何と鉄柵の横にある人一人やっと通れるような隙間から
スルスルと通り抜けて入っていってしまった。
488マルチネス:04/07/19 01:27
「お、おい!やばいって!関係者に見つかったら・・・」
信二が慌てて止めるが、佐和子は全く意に介していないようだ。
「だいじょうぶよ。早く早く!」と手招きしている。
信二は深く溜息をつくと「しょうがねぇなぁ・・・」
と言って佐和子の後に続いた。工場を恐る恐る通り抜ける二人。
窓からは夜勤の従業員が何人か残っているらしく明かりが灯っている。
「何だかわくわくしてくるわね」悪戯そうな顔で佐和子が言った。
「好きだねぇお前も・・・」だが信二もまんざらでもなかった。
工場を過ぎると急に視界が開けた。目の前が小さな湾になっている。
そこに何席かの貨物船が停泊しているようだ。貨物船の一つはまだ中に
人が残っているのか小さな明かりが一つ灯っている。見つかったら明らかに
自分達は不審者だ。二人はじっと船に人影がないか様子を窺った。
489マルチネス:04/07/19 01:38
どうやら大丈夫らしい。二人は湾のこそこそと歩いた。
とりあえず一番観覧車が良く見える位置を探すと、佐和子がズリズリと
運送用の木枠を運んできた。
「何するんだよ?そんなの」腰に手をあて呆れて言う信二。
「何って座るのよ椅子よい・す」と言って木枠をハンカチでパンパン叩いている。
「はい、できた。座って」と言ってかけろと促す佐和子。
とりあえず言う通りに座る信二。
「綺麗ね〜」うっとりと遠くを見つめる佐和子。
「あぁ・・・」生返事をする信二。
信二はどうしても佐和子の胸の谷間が気になってしまう。薄暗い街灯でも
白く映える佐和子の肌・・・。くびれた腰・・・。思わず肩に手をまわしたくなってしまう。
いや、待て!亭主の俺が肩に手をまわして何が悪い?
490マルチネス:04/07/19 01:45
自問自答する信二。それを見透かしたのか佐和子が信二を見た。
「なに?」信二を見つめている。
「いや」とっさに目を逸らす信二。見透かされたようで萎縮してしまう。
「キスしよっか」いきなり佐和子が信二に言った。
「へぇ?」いきなりの妻の誘惑に間抜けな返事をする信二。
「キスしましょうよ。ね?」更に誘惑を繰り返す佐和子。
艶めかしい唇が信二の目から離れない。佐和子は信二に寄り掛りながら
目を瞑り魅惑的な唇を信二の顔に近付けてきた。
491マルチネス:04/07/19 01:48
・・・・電池切れっす。つづきはまた。

みなさんの作品楽しみにしてますよ〜。でわ。
TFJさん、元気ですか?
493 ◆3.EZZDItXY :04/07/19 21:36
えーとまた書いちゃったんですけど、
なんかまた長くなって・・・

どっかの投稿サイトとかに行った方がいいですかね
全然ここでok
495 ◆3.EZZDItXY :04/07/19 23:46
ではお言葉に甘えて・・・
496青い鎖1-01 ◆3.EZZDItXY :04/07/19 23:48
沙希は高校2年生。平凡な女の子だった。
女子高生といっても、いまどきよく話題に上るギャル系ではなく、
よく言えば真面目なタイプ、悪く言えば地味で目立たないタイプの女性だった。
根暗というほどでもなく、友達も少なくはない。
かといって誰とでもすぐ仲良くなれるというタイプでもなく、男の人は苦手。
家庭もいたって普通、そこそこの進学校に通っていて、来年は大学受験を控えている。
そんな平凡な毎日を送っていた。

沙希は中学校から吹奏楽部に入り、そこそこ真面目に取り組んでいた。
楽器はクラリネット。特に思い入れがあったわけではないが、
中学のときに先生にそう割り振られてからずっとクラリネットを吹いている。
将来それで食べていきたいとか大それたことは思っていなかったが、
人よりは少し上手いかな、くらいの自負はあった。
そういうわけで、部活をサボったこともない。
練習は毎日あったので、いつも帰りは暗くなってからだった。

しかし今日は、テスト前ということもあり、練習は中止。
ということで、珍しく早く、沙希は家に帰ってきた。
まだ日が高いうちに家に帰ってくるなんて、本当に久しぶりのことのように思う。
練習が嫌いなわけではなかったが、いつもと違う日常というのはなんとなく気分が弾む。
沙希はただいま、と言って玄関を開けた。

しかし、沙希は一番乗りではなかったようだ。弟と妹の靴が、玄関に乱雑に転がっていた。
弟と妹は中○生。高校より早く終わるのは当然といえば当然だ。
二人ともまともに部活なんかやってないみたいなので、
この時間に家に帰っていても不思議ではなかった。

弟達の靴をそろえて、沙希はリビングへと向かった。しかしそこに人の気配はない。
いつも帰ってきたら、誰かしらリビングにいるので、
しーんとしたリビングは新鮮であり、それでいてどことなく寂しかった。
497青い鎖1-02 ◆3.EZZDItXY :04/07/19 23:51
ここにいないということは、二人とも二階の自室にいるのだろう。
自室といっても部屋数は多くは無いので、沙希と妹の優は同じ部屋を使っていた。

妹の優は自分の部屋が欲しいとよく両親にゴネていたが、どう考えても部屋数が足りない。
弟の尚樹はひとりでひと部屋使っていたが、
さすがに中○生にもなって同じ部屋で寝起きするのはまずいということで、
いまの部屋の割り振りになっている。
沙希も自分専用の部屋が欲しいとは思うが、年長でもある沙希は親に対して
そんな我がままは言い出せなかった。

沙希はリビングを出て、二階の自分の部屋へ上がっていった。
優と尚樹もそれぞれの部屋にいるのだろう。
そんなことを思いながら階段を登っていく、と、二階の方から何から声が聞こえてきた。
甲高い、鳴き声のようなそれに、沙希は耳を奪われた。
まだ男性との経験はないし、アダルトビデオを見る趣味なんてないので
はっきりとは知らないが、しかし映画でのラブシーンなどで
これに似た声を聞いたことがある。

「あっ、あっ」と断続的に聞こえてくる甲高い声。そ
れは男女のまぐわいの際の快感の声だった。

「どういうこと?」と沙希は思いながら、自然に足音を忍ばせていた。
声は明らかに二階から聞こえてくる。それも尚樹の部屋の方から聞こえてくるようだった。
彼女がいるなんて話は聞いたことないし、
尚樹が一人でアダルトビデオを見ているのだろうか。
尚樹の部屋の前までたどり着き、耳をそばだててみる。
あまりいい趣味とはいえないことはわかっていたが、
姉として、弟の性生活を知っておく必要がある。
もし間違っていたなら注意する義務もある、などと自分勝手に理由を作っていた。
498青い鎖1-03 ◆3.EZZDItXY :04/07/19 23:53
「あっ、あっ、すごい、き・・・・・・きもちいいよ・・・・・・」

女性は相変わらず断続的な喘ぎ声をあげながら、相手へ言葉をかけていた。
それにあわせて、ギシギシと何かが軋む音が聞こえてきた。
それらの声や音は、ビデオにしてはかなりリアルに聞こえてきた。
そしてそれに続いて、沙希は耳を疑うような言葉を聞いたのだった。

「きもちいいよ、お兄ちゃん・・・・・・」

声を聞いたときに、まさかとは思っていた。
どこかで聞いたことのある声だとは思ったが、
沙希は頭の中でその可能性を勝手に否定していた。
その声は妹の優の声にそっくりだった。
そっくりどころではない、その声はやはり優のものだったのだ。
この扉の奥で、弟と妹が何かをやっている。

「でもひょっとするとマッサージしてるだけかもしれない」と、
沙希はありがちな言い訳を考えていた。
そして、沙希はそれを確かめねばならないという使命感に駆られていた。

ドアノブに手をかけ、中の二人に気づかれぬよう、静かに、ゆっくりとドアを開ける。
いや気づかれても悪くはないのだろうが、なるべく気づかれたくなかった。
中の二人の行為をきちんと観察したい、という気持ちが沙希の中にあるのは確かだった。

ドアをゆっくりと動かし、中の様子が見える程度に隙間を開ける。
それだけで十分だった。沙希が開いたドアの隙間の正面に、二人の姿はあった。
499青い鎖1-04 ◆3.EZZDItXY :04/07/19 23:55
そこには尚樹の勉強机が置いてあった。その椅子の上に、尚樹が座っている。
さらにその上に、優の小さな体が乗っかっていた。
尚樹は上半身はカッターを着たままだったが、下半身はまったくの裸だった。
足元にズボンとパンツが投げ捨てられていた。

一方その尚樹の膝の上に乗っている優は、上下とも制服を着たままだが
、服の前のボタンは全部外され、その中の小さな胸があらわになっている。
スカートははいたままだが、その足首に下着がぶら下がっているのが見える。

尚樹は優の腰の辺りを抱きかかえ、優は尚樹の首に手を回したかっこうで、
向かい合わせに座っている。
優のスカートに隠れてはっきりとは見えないが、
二人の腰の辺りが密着しているようだった。
尚樹が下から腰を突き上げ、同時に優の腰をぐっと引き寄せる。
優の方もその尚樹の動きに合わせて、体を上下に揺さぶっていた。

「あっ、あっ、おにいちゃん、すごい、入ってる。
奥まで当たってる、気持ちいい、きもちいいよぉ」

まだあどけない顔の優が、顔を火照らせ、眉根にしわを寄せながら必死に腰を振っていた。
尚樹もまだまだあどけなさの残る顔立ちである。
その尚樹が、妹の優を太ももの上に乗せ、必死に腰を打ちつけている。
そのたびに、椅子がギシギシと悲鳴をあげていた。

沙希は固まっていた。まさかにまさかが重なり、
それが現実として目の前に繰り広げられている。
幼い兄妹同士のセックス。それがいままさに目の前で繰り広げられているのだ。
止めなければ、と思いながらも、沙希は体も動かなければ声も出せなかった。
そして我知らず、下半身に熱いものがこみ上げてくるのを感じていた。
500青い鎖1-05 ◆3.EZZDItXY :04/07/19 23:56
尚樹は優を上下に動かしながら、腕を動かして、
優のシャツの中から背中を抱くような形へと移動させた。
腕を軽く開くと、優のシャツの前の部分がさらにはだける。
まだほとんど膨らみもない優の胸があらわになる。
その胸の真ん中に、小さな豆粒のような赤い点が二つ見えた。
尚樹は優の体をぐっと抱き寄せると、その豆粒のひとつに口を寄せていった。

「ひゃうん!」

尚樹の口が優のその豆粒大の乳首に触れると、優は強く目をつむって声を上げた。
苦痛ではなく、快感の声だった。尚樹はそのまま優の乳首に口付けを続ける。
優は「ああああぁぁ」と声を上げながら、その尚樹の頭を、しがみつくように抱き寄せた。

「あんな小さな胸でも感じるんだ・・・・・・」

沙希は妙なところに関心していた。
そして、妹の胸が舐められているのを見ながら、
自分の胸の突起も充血してきていることに気づいていた。
ゆっくり手を動かし、シャツの上からその突起に触れてみる。
触れると同時にビクリと体が反応する。
ひとりエッチをしたことがないとは言わないが、実際のエッチを見ている今、
その快感はひとりで想像しながらやっているときの比ではなかった。
そしてシャツとブラ越しにでも感じるくらい、その突起は堅く大きくなっていた。

尚樹は優の反対の乳首にも舌を這わせ、優のぺったんこの胸は、
尚樹の唾液でべとべとになっていた。
優はとろんとした目で尚樹を見下ろしながら口を開いた。
501青い鎖1-06 ◆3.EZZDItXY :04/07/19 23:57
「お兄ちゃん、キス、して・・・・・・」

言うなり、尚樹の手が優の後頭部に伸びてそれをぐいと引き寄せた。
なんのためらいもなく二人の唇が重なる。
しかしそれはドラマなどで見る唇だけのキスではなかった。
二人のキスは、外国映画などで見る、お互いに吸い付くような濃厚なそれだった。
舌が伸び、相手の唇を舐め、その中に割って入る。
お互いに舌を絡め、唾液を飲み、唇を軽く噛んではまた吸い付く。

「あんな濃厚なキスを・・・・・・」

沙希は弟達のその濃厚なキスを見ながら、こみ上げてくる欲情をもてあましていた。
いやキスどころか、二人は下半身をつなげたまま、いまだに腰は動き続けている。
姉として止めなくては、と思いながら、
自分も知らぬ大人な行為に没頭している二人を羨ましく思ってもいた。

ひとしきりキスをし終えると、尚樹は優の体を床に下ろした。
優のスカートの中から、勃起した弟の陰茎がぼろりとこぼれ出た。
保健の授業などで図を見たことはあったが、実物を見るのは初めてだった。
それは図で見るのとはまったく違う印象だった。
はじめてみるリアルな男性自身に、沙希の目は釘付けになった。
まだ若いとはいえ、妹の体液でぬらぬらと光っている尚樹のそれは、
とてもたくましく、そしてひどく淫猥に見えた。
502青い鎖1-07 ◆3.EZZDItXY :04/07/19 23:59
いっぽう優の方は、腰に力が入らないのか、
尚樹の膝につかまりながらふらふらとしている。
その優の足に、つ、と液体が垂れてきているのが見えた。
かすかに白濁した透明な液体。おそらく二人の愛液が混ざったものなのだろう。
それを見ながら、沙希は自分の下半身からも同じ液体が分泌されつつあるのがわかった。

「机に手をついて」

尚樹が優に指示を出す。
優は言われた通りに両手を机について、尚樹の方にお尻を向けた。
優はその体勢のまま頭だけ振り返って、肩越しに尚樹の顔を見ている。
尚樹は優のお尻の方へとまわると、そのスカートをばっと背中の方にたくし上げた。
沙希の目の中に、妹の白く小さなお尻と、細い太ももが飛び込んでくる。
この角度からだと、陰部もお尻の穴も丸見えだった。
まだまだ子供だと思っていたが、しかし沙希の陰部はぱっくりと開いて
その内側のピンク色の部分をあらわにし、ぬらぬらと濡れて、
侵入者を待ちわびているようだった。

尚樹が自分の陰茎を掴み、優の陰唇へと近づけていく。
優の赤い秘肉が、期待するようにひくひくと蠢いた。
尚樹の大きくなった先端が優のあそこにふれる。
まだまだ小さく、毛もロクに生えていない優の陰部に、真っ赤な亀頭部分が触れる。
「はんっ」と優が声をあげた。そのまま尚樹は腰を突き出し、一気に奥まで突き刺した。
503青い鎖1-08 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 00:01
「あ、ああんっ!! 入ってくる、入ってくるよ!」

優が女の叫び声を上げた。まだまだ幼さの残る声が、性交による喘ぎ声をあげている。
しかもその声をださせているのは優の実の兄。
それを覗き見ながら、自分の胸をまさぐっている実の姉。なんとも異常な光景だった。

優にぶち込んだ尚樹は、そのまま一気に腰を振り始めた。
優の小さなお尻に腰がぶち当たり、パンパンと規則正しい音をたてる。
そのたびに優の口から快感の声が上がる。
その音に混ざって、じゅぷ、じゅぷといういやらしい音も聞こえてきた。
優の幼いあそこは、快感で相当に濡れそぼっているようだった。

沙希はブラウスのボタンをひとつ開け、そこから中に自分の手をすべりこませた。
ブラを下にずらし、直接乳首を触ってみる。
それはもう痛いくらいにこりこりに充血しており、
触れるたびに声がもれそうになるほど敏感になっていた。

もう片方の手でスカートをたくし上げ、その手をおそるおそる下着へと近づけていく。
指が自分の秘所へとたどり着いたとき、くちゅり、と、
予想外に大きな音が鳴って沙希は焦った。
下着の上から音がするほど、そこはびっしょりと濡れそぼっていたのだ。
気づかれるかも、と思ったが、ドアの向こうの二人は自分達の行為に夢中だったし、
優の声が外に聞こえるのではないかと心配になるくらい大きかったので、
沙希のいやらしい音はかき消されていた。
504青い鎖1-09 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 00:05
尚樹の腰の動きが速くなる。優は机の上に乗せた手の指が白くなるほど力を込め、
押し寄せてくる快感を味わっていた。
何のためらいもなく善がり声を上げ、
「おにいちゃん、気持ちいいよ、もっと、もっと突いて」と卑猥な言葉を繰り返している。
沙希の方から丸見えの二人の陰部が、つながり、出入りしている。
二人の体液がこすれあって、優の陰部で白い泡となっていた。
それが尚樹の動きで床に飛び散っている。

沙希はそれを見ながら、胸と股間に指を這わせていた。
普段あまりやったことがないので、どうすればよいのかよくわからなかったが、
とにかく本能の赴くままに指を動かした。
乳首をこねくり回し、乳房を掴み、割れ目にそって指を動かしてみる。
その指が少し上のクリトリスに触れた瞬間、
沙希は全身に電気が走ったような衝撃を受けて、ぺたりと床に腰を落としてしまった。

「なに・・・・・・いまの?」

いままでのオナニーでは、割れ目を触れたり乳房を触れたりしただけのものだった。
もちろんいったことなどない。
クリトリスが感じるということは知識では知っていたが、
そこに触れるのはなんとなく怖い気がして試してみたことがなかったのだ。
そしてそのクリトリスに触れるはじめての感覚に、沙希は驚きを隠せないでいた。

床に座り込んだまま、もう一度下着の上からクリトリスを指でなぞってみる。
再びビクンと体が反応し、割れ目からじゅわーっと愛液があふれ出てくるのがわかった。

「すごい・・・・・・これ・・・・・・・」

505青い鎖1-10 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 00:06
沙希は取り付かれたように何度もクリトリスの上で指を往復させた。
ビリビリと電気が走るような快感が断続的に訪れる。
そして下着の上からではなく、直接触れてみたい、という欲求が強く首をもたげてきた。

沙希は少し腰を上げ、下着をわずかにずり下げた。
スカートの中で陰部があらわになっている。
さすがにそれを直視しながら触れる勇気はなかったので、
沙希はスカートをかぶせたまま、その中に手を滑り込ませて陰部へと触れてみた。

まずは割れ目。そこはびしょびしょに濡れてお漏らしをしたみたいになっていた。
割れ目に沿って指を動かしてみると快感が走る。
さすがにまだ処女なので、中に指を入れてみる勇気はなかった。
それよりも・・・・・・沙希は指先にたっぷりと自分自身の愛液をつけ、
指を上へとずらしていった。

指先が陰核に触れる。沙希は思わず「ひゃうん」と声を上げてしまった。
慌てて口を塞ぐ。部屋の中に目を戻すと、二人ともまだ行為の真っ最中だった。

そのまま陰核にそっと指を這わせる。
下着の上からのときよりも強い衝撃が、全身をビリビリとしびれさせた。
自然に足の指がぴんと張り、ときどき足をつりそうにさえなる。
そのまま指をゆっくりと前後に動かし、沙希ははじめての快感に自ら酔いしれた。
506青い鎖1-11 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 00:08
ドアの向こうの興奮も高まっているようだった。
尚樹は激しく優のお尻に腰を打ち付けている。
優は「うわあああぁぁ」と、悲鳴とも喘ぎ声ともつかない声を上げ続けていた。

「だめ、だめ、お兄ちゃん、いっちゃう、優いっちゃうよーーっ!!」
「お、俺ももうそろそろ・・・・・・」

二人が叫び、さらに動きを早める。
小柄の優の体は、尚樹の体に押上げられ、突かれるたびに宙に浮いていた。
ざっくりと優に突き刺さっている尚樹のモノは、さっきよりも大きさを増しているように見えた。

それに合わせて、沙希の興奮も昂ぶっていた。
クリトリスに這わす指の動きが速くなる。
なにかが腰の奥の方から押し寄せてくる気がして、不安になったが、
もう手は止められなかった。

「いく、いく、いっちゃう、いっちゃうよお兄ちゃん!!」
「優、いくぞ、いくぞーーっ!!」
「い、いくーーーーっ」

三人は同時に叫び声を上げて果てた。
尚樹は優の腰を掴み、一番奥まで陰茎を挿入したまま、
腰をびくんびくんと痙攣させている。
優もそれを受け止めるたびに、びくんと体を跳ねさせている。
そして、沙希も最後に思わず声を上げてしまった。
クリトリスの感覚がピークに達した瞬間、
体ががくがくと震えて頭が真っ白になってしまった。
同時に意識しないままに声を上げてしまっていたのだ。
二人に聞こえていたかどうかわからない。
しばらくの間、沙希はそんな心配さえできないほど恍惚としていた。
507青い鎖1-12 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 00:09
尚樹は小さな優の体の上にぐったりとのしかかるようにして倒れこんだ。
優が「はああぁぁ、すごい気持ちよかったぁ」と、
あどけないながらも艶のこもった声で言った。
沙希はその二人をぼんやりと見ていた。
尚樹の陰茎が突き刺さった沙希の穴から、
白い液体がゆっくりと糸を引いてこぼれ落ちていた。

沙希ははっとした。中で出してしまったの?
兄弟でこんな行為をしているだけでも許されないのに、
尚樹は妹の膣内で大量に射精してしまっていたのだ。
幼い優の胎内に納まりきらなかった精子が、その脇からこぼれだしているのだった。

止めなければ、と思っている間に、こんなことになってしまった。
いますぐ中に入っていって注意しなければ。
そうは思ったが、そんなことができるわけがなかった。
いま、沙希は、二人の行為を見ながら自慰にふけり、胸をはだけ、下着をずらし、
陰部を愛液まみれにしていたのだ。
衣服をとりつくろったとしても、臭いや雰囲気までは消せない。
なにしろ沙希の顔は、自分でもわかるくらい熱く紅潮していたし、
白い肌は興奮で桜色にそまっていたのだから。

「お兄ちゃん、重いよぉ」

優に言われて尚樹が優から放れた。同時に、優の膣から尚樹の陰茎が抜き出された。
栓を失った優の膣から、だらだらと白い液が溢れ出した。
はじめて見る本物の精子。
弟の体内から放出されたそれは、いま妹の胎内からあふれ出している。
508青い鎖1-13 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 00:10
「あはは、こぼれちゃうよぉ」
「おい、部屋汚すなよ」
「だってぇ、お兄ちゃんがいっぱい出すから悪いんでしょお」
「お前があそこをしっかり閉めてこぼさないようにしとかないから悪いんだ」

二人が卑猥な会話をしている。
テンションはいつもの兄妹のそれだったが、
内容は兄妹では絶対にありえないようなものだった。
沙希はそれを聞きながら、一気に日常に引き戻されていた。

自分は加わっていないとはいえ、弟たちの近親相姦を止めることもできず、
それどころか興奮して自慰に耽ってしまった。
沙希はめまいのようなものを感じながら、ふらふらと立ち上がった。
足元に自分の愛液の跡がついていたので、靴下で適当にぬぐっておいた。
そっと、尚樹の部屋のドアを閉めると、沙希はけっきょく二人に声をかけることなく、
優と共有している自室へと入っていったのだった。
509青い鎖1-14 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 00:13
沙希は部屋に戻ると、制服を脱いで部屋着に着替えた。
ついでに濡れそぼっていたあそこをティッシュで拭いて、
びしょびしょになった下着も取り替えた。
濡れた下着をどうしようか迷ったが、
とりあえず他の洗濯物でくるんで部屋の隅に投げておいた。
いつもなら洗濯物はすぐに下に持って降りるのだが、いまはそんな気分にはなれなかった。

沙希は何もやる気が起きず、そのまま自分のベッドにもぐりこむ。
ベッドは二段ベッドになっていて、上を優、下を沙希が使っていた。
この年になって二段ベッドもないものだとは思うが、
広くもないこの部屋で二人寝るには、この方が効率的だった。
しかし優も大きくなってきているし、二段ベッドは危なっかしいので、
そろそろどうにかしないと、などと考えていた。そんな優が・・・・・・。

沙希は先ほどの弟と妹の行為を思い返していた。幼い二人の兄妹のセックス。
二人のつながっているところまでもはっきり見てしまった。
それだけではない、尚樹は優の中で射精までしてしまっていたのだ。
いったいいつからあんなことをしているのだろうか。
そもそもどういうきっかけであんなことをになってしまったのだろうか。
考えても答えの出ることではなかった。

沙希は二人がやってはならない行為に耽っていることへの不安と、
それを注意できなかったことへの後悔、そしてそれを見ながら
自慰に耽ってしまった自己嫌悪にグルグルと苛まれていた。
しかしそんなことを考えながら、反対側の頭の片隅で、
二人のエロティックな行為を思い返さずにはいられなかった。
尚樹の太ももの上で善がっている優、その胸にむしゃぶりつく尚樹、
二人の濃厚なキス、お腹につくほどに反りあがった尚樹のモノ、
それを受け入れようと赤く蠢いていた優のモノ、
そしてバックからの突き上げるようなセックス、最後に優の一番奥でなされた膣内射精。
どれもがいままで沙希が想像したこともないほど激しくエロティックだった。
510青い鎖1-15 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 00:15
そんなことを考えていると、また体がうずき始めてしまう。
今、その自分の淫乱さに自己嫌悪してたばかりなのに・・・・・・。
沙希はそう思いながらも、押し寄せてくる衝動に突き動かされていた。

「クリトリス・・・・・・気持ちよかったな・・・・・・」

とぼそりと独り言を言ってみる。

沙希は足元でくしゃくしゃになっていた毛布をたぐりよせ、体の上にかけた。
壁を向くように横寝の体勢になる。
部屋着のズボンの中に手をもぐりこませ、履き替えたばかりの下着に触れてみる。
当然まだ濡れてはいない。しかしそうやっているだけで、
あそこがじゅん、と何かを染み出させはじめるのを感じた。

下着の上からクリトリスに触れてみる。さすがにさっきほどの強い快感はない。
やはり興奮しきった状態だと感度が違うのだ、と思う。
それでも、やはり気持ちいいことにはかわりなかった。
反対の手をシャツの中に入れて、ブラの上から自分の乳房を揉みしだいてみる。

「男の人に・・・・・・こうやって触られたらもっと気持ちいいのかな」

乳房を掴む手に力を込めてみた。
元の硬さに戻っていた乳首が、刺激を受けて再び硬くなってきた。
沙希は背中に手を回し、ブラのホックを外す。
ホックの外れたブラを上にずらして、直接自分の乳房を揉んでみた。
胸のサイズは大きいというほどではないが、人並みにはあると思う。
いまはCカップのブラを使っているが、最近ちょっときつくなってきたような気がする。
優はそれを見ながらいつも、「いいなぁ」と羨ましそうに言っていた。
「優もそのうち大きくなるよ」と慰めていたのを思い出した。
511青い鎖1-16 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 00:17
しかし優の胸は、小さいとはいえ、もう男に触れられ、舐められる快感を知っている。
乳首を舐められるのってどんな感じなんだろう。
それを想像しただけで、その先端の突起が敏感に反応して血をたぎらせていくのを感じた。

「ここに、男の人が入るんだ・・・・・・」

今度は下の方に意識を集中してみる。
割れ目に沿って指を這わせ、穴の上で少しだけ力を入れて押してみる。
しかし、こんなところに本当に男のモノが入るのだろうか。
尚樹はまだ中○生とはいえ、あそこは立派に大きいように見えた。
それともまだ成長過程で、これからもっと大きくなるのだろうか。
それなら、まだ大人になりきっていない尚樹のもので・・・・・・。

沙希はそこまで考え、自分の考えに驚き頭を振った。
いったい何を考えているのだろう。そんなこと、考えてさえいけないはずのことだった。
しかしそうやって自分を否定しながら、
「でも優はやってるし」と言い訳をしている自分もいた。

「尚樹のモノがここに入る・・・・・・」

そう考えながらあそこを触ると、ただ漫然とさわっているよりも敏感に反応してしまう。
さっき見たばかりの尚樹の怒張した陰茎をリアルに思い返してみる。
優の体を自分に置き換えて、尚樹が自分に入ってくるところを想像してみる。
背徳感と罪悪感が興奮を高め、沙希は無意識のうちに、
指を割れ目とクリトリスの上に交互に這わせて快楽を求め始めていた。
512青い鎖1-17 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 00:18
あそこがじっとりと湿ってくる。下着の上からでもそれがわかった。
さっき履き変えたばかりなのにまた汚れてしまっては困る。
そう考えて、沙希は毛布の中で、ズボンと下着を膝までずり下ろした。

改めて指を股間に這わせてみる。
直接触ってみると、割れ目はすでにじっとりと潤っていて、触れるとくちゅりと音がした。
その音がまた卑猥に聞こえ、沙希の股間はさらに熱を増した。

ここまで来るともう止まらなかった。
沙希はさっきと同じように、割れ目で指を湿らせ、
それをクリトリスにこすりつけ、痺れるような快感を味わっていた。
頭の中では、尚樹のものを受け入れている自分を想像していた。
陰唇を分け入って入ってくる弟のもの。
それはいったいどんな快感を与えてくれるのだろうか。
優はすごく気持ちよさそうだった。自分にもあんな気持ちいいことができるのだろうか。

クリトリスの上で指を動かしながら、快感の吐息が漏れる。
脳の奥が痺れるような感覚。全身に電気が走るような感覚。
そして股間の奥から何かがやってくるような感覚。
沙希はその感覚にすべてをゆだねてしまっていた。

「おねーちゃん、なにやってんのぉ?」

不意に背中の方から声がした。沙希は「きゃあ!」と叫んで振り返った。
そこに、にやにやと笑いを浮かべた妹の姿があった。


つづく・・・
513 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 00:20
今回はほのぼの系?です

まだまだ続いてしまいますが・・・
感想お待ちしてます
514藤原忍:04/07/20 16:46
>>皆様お疲れ様です。
暑いですねぇ、「熱い」に近い暑さだと思います。
勿論このスレも。
読む方が楽しいです。皆さんいらっしゃってますし・・・。
夏風邪で38度の熱があるというのにヒートアップするような文章を読んで・・・
触発されて書いてしまって。直るわけないか。

>>◆3.EZZDItXY さま
充分刺激的です。熱が下がらない原因だ〜と言いたいくらいです。

>>水戸っちさま
オイシイ男なんでしょうかねぇ、田辺サン。
裕美さんの「理由」が気になります。

>>マルチネスさま
佐和子奥ファンの私としては、いろいろ展開が気になる〜。
電池切れ、ってパソの?マルチネスさんの?と突っ込み。
515あなたまでの距離 7:04/07/20 16:48
>>471からの続き


 「和音」
 そう、私のご主人様。いつも私を呼んで。
「和音?」
 はっと気がつく。いつの間にか、目の前には修様がいた。
「大丈夫?」
「はい」
「はじめられる?」
 優しい問いかけに、つい頷いていた。
「こっちにおいで」
 私は修様に手を引かれて、ミニキッチンから離れた。
「ベッドに横になって」
「え?」
「それとも、やめる?」
「修様・・・」
「ストップは、いつでもOKだから」
 そう言うと、私をベッドに導き、横たわらせた。
 そのシチュエーションだけで、だめだぁ、と思う私。
 恥ずかしくて真っ赤になっているんだろうな、顔。
「そういう顔も見ものだな」
「修様・・・」
 今日の砂時計は枕元に。二人で確認するように砂時計をスタートさせると修様は始まりの額へのキスをくれた。
 この先、わたしに許されるのはストップという賭けを拒否する声だけ。
 修様は一緒にベッドに横になって私と唇を合わせる。
 ファーストキスは、ひょんなことから海晴に奪われた。それを除けば、
純粋に好きな男とするのは修様が初めてだった。
 あの時は、好き、なんて感情はなかったけれど。
 修様のキスにゆっくり答えてゆく。ご褒美をくれるように修様がその行為を激しくする。
 と、同時に私の身体をゆっくりと撫でる。
516あなたまでの距離 8:04/07/20 16:50
 首筋からすうっと肩を撫でて、今度は目的を持って私の胸に置かれる。
 恥ずかしさにまた顔が赤くなる。
 夜11時を過ぎたとはいえ、部屋は明るい。そんな中で私は何をしているのか・・・。
 何を期待しているのか。
 下着を取ったときから、これから起きることへの期待で私の身体は熟れてきている。
 何と言うことだろう。まだ処女だというのに、濡れるなんて。
 前回と同じように、服の上からゆっくりと胸を触られる。もどかしい。
 直接触って欲しい・・・けれど、そんなことは言えない。
 指先が敏感なそこに触れるたび、私の身体がビクリと動く。
「触られて、嬉しい?」
 私の心を見透かしたように修様の声が走った。
 声を出せないので、頷く私。
 どんどん触って欲しい。私をとろけさせて欲しいのに。
「じゃぁ自分で触って」
 一瞬、身体が硬直する。どういうこと?
「一人で、したことあるでしょ?それを、教えて欲しい。勿論、声をあげるのはNG」
 つまり、今日は自分でその調節ができるということ?
「僕も手伝うけどね」
 やっぱりそうか。そうは上手くいかないものね・・・。
「どうする?」
 私は、目を閉じた。
 修様の楽しみだけに、私は存在するのだ。そう思いたい・・・私。
 ゆっくりと頷いた。恥ずかしくて、逃げ出したかったけれど、私にはその選択肢はない。
 お金でこの身体を買われたのだ。拒否権はないと思っている。
 返事の代わりに、ゆっくりと右手をスカートの中に入れた。
 目は開けていられないから、顔を背けたまま、左手でスカートを抑えながら。
517あなたまでの距離 9:04/07/20 16:51
「いつもしているようにしてみて」
 そう言われたって、こんな情けない話があるだろうか。
 けれど、そっと触れた私のアソコは、びっしょりと濡れていた。自分でも驚くぐらい。
 深呼吸して息を整えようとしたら胸の先端を、修様の指が捉えてきた。
 先端を刺激するように、くりくりと遊んできた。
 無意識に私の右手の人差し指もその動きをトレースしている。ゆっくり円を描きながら、
ためらいがちに沈んでゆく。
 腰がじわーんと温かくなる快感が私を包む。頭にダイレクトに来る快感。
 もっと触って欲しくて、私の胸が修様の指をおいかける。
 恥ずかしいのに、恥ずかしいのに、嬉しい。変な感じ。
 唇を噛んで声を殺す。まだまだ、なのに、もう潤ってしまっている私の「女」
 私の左側にいる修様は私の胸を遊びながら同時に耳や首筋にキスを落としてくる。
 その刺激を唇を噛んで我慢する。声を出したら、終わり。
 だって、もっと修様に楽しんでもらいたいんだもの。

つづく
乙!
519 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:02
>>514
> 充分刺激的です。熱が下がらない原因だ〜と言いたいくらいです。

ありがとございます。
この時期の風邪は大変ですね
お大事に



では第2部投下
520青い鎖2-01 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:04
「ゆ、優! いつの間に!?」
「へぇ、お姉ちゃんでもそういうことするんだぁ」

優はいたずらっぽい笑みを浮かべながら、沙希の顔に自分の顔を近づけてきた。
沙希は真っ赤になりながら、どうにかこの場を取り繕わねばと
動かぬ頭をフル回転させていた。

「こ、これは違うの。ちょっと、その、具合が悪くて」
「へぇ、具合がねえ。じゃあちょっと見せてみて」

言うなり、優が手を伸ばし、沙希の腰にかけられた毛布を剥ぎ取った。
ふたたび「きゃあ!」と悲鳴をあげた沙希が毛布を取り返そうとするが、
一瞬早く優は毛布を沙希の手の届かないところまで持っていってしまった。
剥ぎ取られた毛布の下から、ブラをずらし、ズボンとパンツをずり下げ、
陰部を濡らした沙希のあられもない姿が現れてしまった。

「優! 何するのよ」

もうこうなったら怒りでごまかすしかない。
パニくった沙希は、怒鳴り声を上げて優を叱責した。
しかし優はまったく意に介さぬ様子でにこにこと笑っている。
521青い鎖2-02 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:06
「えへへ、お姉ちゃん・・・・・・」

と笑いながら、優が沙希に近づいてきた。優の顔が沙希の顔にぐっと近寄る。
何をするつもりなのか、と沙希が考える間もないまま、優の唇が沙希の唇に重なってきた。
優は接吻をしたまま、小さな体で沙希にのしかかってくる。
不意をつかれた沙希は、そのまま優と一緒にベッドの上に倒れこんでしまった。

「ん、んーーっ」

優に唇を塞がれた沙希は必死で何か言おうとするが、
小さいと思っていた優の力は案外に強く、言葉を発することができない。
優の体を突き放そうとするが、既に優の腕が沙希の首にしっかりと巻きついていて、
引き剥がすことができなかった。

驚きと怒りと、いろいろな感情がないまぜになって沙希の頭を駆け巡った。
初めてのキスを妹に奪われてしまった。
沙希はショックを隠しきれず、優に組み敷かれながらじたばたともがいた。
優がすっと唇を放す。ほっとしたのもつかの間、再び優が唇に触れてきた。
そして何度も何度も、唇と唇が触れたり放れたりする優しいキスの雨を
沙希にあびせかけた。

「ん、あ・・・・・・、何・・・を・・・・・・」

続けざまにされるくちづけに戸惑いながら、
沙希は何かを言おうとするが、言葉にならなかった。
優は慣れた感じで唇を触れ、ときにやさしく沙希の唇を噛み、舌を這わせ、吸った。
沙希は幼いとばかり思っていた優のその攻勢に、次第に力を抜かれていった。
522青い鎖2-03 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:08
「ん・・・・・・あ・・・・・・、はぁ・・・・・・」

沙希は怒りをあらわにするどころではなかった。
はじめてのキスを女に、しかも5つも年下の妹に奪われた。
しかしそんなショックも吹き飛ぶくらい、優のキスは巧みだった。

ひとしきり優しいキスを終えると、今度は優の唇が強くからみついてきた。
沙希は「んんっ」とうなりつつも、どうしていいかわからず、優のなすがままになっていた。
優が舌を伸ばし、沙希の唇を割って中に侵入してくる。
沙希はわずかに抵抗するそぶりを見せたが、口を完全には閉じていなかった。
その隙間を見逃さず、優の舌が強引に歯の間に割り込んでくる。

優の舌で口が押し開かれ、そこからぬるり、ざらりとした物体が侵入してきた。
姉の舌と妹の舌とが触れる。
優の舌は小さく短かったが、幼い妹のそれとは思えないほど巧みに沙希の口内を犯した。
沙希はどう応えればよいのかわからず、
ただ優の舌の動きを感じていることしかできなかった。
優は沙希の舌を吸出し、軽く歯を立て、自分の舌をねっとりと絡めた。
沙希はそうされることにより、脳がとろけるような快感が走ることを感じていた。
キスだけでこんなに気持ちがいいなんて・・・・・・。
完全に幼い妹に主導権をとられながら、沙希はそんなことを考えていた。
523青い鎖2-04 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:10
優は沙希の唇を味わい終えたのか、ゆっくりと唇を放した。
沙希は呆然としながら目を開ける。目の前にはやはり、まだ幼い妹の小さな頭があった。

「なんで・・・・・・こんなこと・・・・・・・」
「えへ、お姉ちゃんがすごくかわいかったから」

年下の妹にかわいいといわれるのは複雑な心境だったが、
麻痺した脳では何かを言い返すこともできなかった。

「それとお姉ちゃん」

優が沙希の顔を両手ではさんでじっと見つめてくる。
沙希はとろんとした目でその幼い妹の顔を見返す。

「さっき、お兄ちゃんとあたしがやってるところ、覗いてたでしょ」
「えっ!?」

沙希の頭からさーっと血の気が引いた。ばれていた。
いや、そもそもよく考えてみれば、ばれないのがおかしいくらいの状況だったのだ。
扉を開き、そこで自慰をしている自分。あまつさえ声まで出していた。
二人に気づかれていた!? 自慰に耽っていたことも知られてしまったのだろうか。
いやどちらにしても、優にはここで自慰をしていたことがばれてしまっている。
それでも、兄妹のセックスを見ながら
自分の欲望を満たしていたことを知られる方がきつい。
524青い鎖2-05 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:12
「だいじょうぶ、お兄ちゃんは気づいてないみたいだから。知ってるのはあたしだけ」

沙希の心配を察したのか、優がそう教えてくれた。
沙希は少しだけほっとしたが、まだ不安はぬぐいきれなかった。優はさらに続けた。

「ほんとはね、見られたときに、あ、やばい、って思ったの。でも止められなくって。
でもね、お姉ちゃんも・・・・・・あたしたちのこと見ながらしてたよね?」

やはりばれていた。もはや否定する意味もないと思い、沙希は何も言い返さなかった。

「えへへ、お姉ちゃんってそういうこと全然興味ないかと思ってたんだけど、
ちゃんとやってるんだねぇ。ちょっと嬉しいなぁ」

優は屈託のない笑みを浮かべて沙希に抱きついてきた。
今度は首筋にキスをしてくる。
沙希は触れてくる優の柔らかな唇を感じ、びくんと体を強張らせた。

「で、でもね・・・・・・兄妹でそういうことって、やっぱりよくないと思うの」

優に唇を這わされながら、沙希は自分のことは棚に上げて、
ここぞとばかりに説教をはじめた。
このチャンスで言っておかなければ、もう二度と言う機会がないような気がしていた。
これ以上優にキス攻めをされたら、理性が吹っ飛んでしまうだろう。
そうなったら説教どころではない。
525青い鎖2-06 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:14
「うーん、まあそうなんだろうけどね・・・・・・。でもなんで兄妹でしちゃだめなの?」

優が少し真顔になってさらりとそう言った。沙希は一瞬返答に困った。

「なぜ・・・・・・って、そういうことは常識でしょ」
「常識って誰が決めたの?」
「誰・・・・・・って、誰でもないわよ。常識は常識」
「そんなのわかんないよ。あたしお兄ちゃんも大好き。
だからお兄ちゃんといっぱいエッチしたい。それにエッチって、すごく気持ちいいんだよ」

上目遣いでそう言っている優の顔は、とても中○生とは思えないほど妖艶に見えた。
沙希は少し気おされながらも、負けじと続けた。

「それに、生でやって中で出しちゃってたでしょ。赤ちゃんできたらどうするの?」
「それは大丈夫だよぉ」

優がとぼけた声でそう言う。

「大丈夫って・・・・・・大丈夫じゃないでしょ」
「だってあたしまだ生理ないもん」

沙希は絶句した。確かに、優くらいの年齢ならまだ生理が来てないことも珍しくない。
しかし、ならばこそなお、生理もないうちから
セックスの快楽に目覚めてしてしまうなど、あってはならないことだと思った。
しかし、それを論理立てて説明するだけの根拠を、沙希は思いつけないでいた。
526青い鎖2-07 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:16
それでもまだ、何かを言わねばと思案していた沙希に、また優が抱きついてきた。

「えーい、説教臭いお姉ちゃんはこうしてやる!」

再び優の唇が、沙希の唇を覆う。一気に舌が侵入してくる。
沙希はもう抵抗することができなかった。
我知らず目を瞑り、口元に神経を唇に集中させてしまう。
優はまるでそんな沙希をもてあそぶかのように、沙希の口内を味わっていた。

やがて優の唇が沙希の口を離れ、下へと降りていく。
顎から首筋へ、やわらかい唇が唾液の筋をつけながら移動していった。
鎖骨の上辺りに舌が這ったとき、沙希はびくんと体を強張らせ
「はんっ」と声を上げてしまった。

「あはっ、お姉ちゃん感じてくれてる?」

と嬉しそうに優が言う。沙希は顔を真っ赤に染めながら、

「ち、違うもん。くすぐったかっただけ」

と弁解した。優は「へえ、そうなんだー」といたずらっぽく言いながら、
また同じところに舌を這わせた。
沙希は我慢しようと試みたが、けっきょくまた同じため息をついてしまっていた。
527青い鎖2-08 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:18
優の唇はさらに進んでいった。
優が沙希の服をたくし上げると、ブラのずれた乳房があらわになった。
「あれー、ブラが外れてるよ。なんでかなぁ」なんて言いながら、
優は今度はその乳房の上端に唇を落とした。
優の小さな手が伸びてきて、その乳房をぎゅっと掴む。

「いいなぁ、お姉ちゃん。こんなにおっきな胸で。あたしなんてぺったんこ」

そう言いながら、優は反対の手で自分の胸あたりをなでた。
確かに、優のそこはひっかかりがないくらいぺったんこだった。

「ええい、こんなおっぱいはこうしてやる!」

優がそう言ったかと思うと、一気に沙希の乳房にむしゃぶりついてきた。
乳房の上あたりから、横へ、そして下へと、やわらかい唇が動いていく。
しかし優は、沙希の胸の先端部分には触れようとしなかった。
乳房を手でもみしだき、唇を這わせ、先端に触れると思わせた次の瞬間、
まったく違う場所に唇を移動させてしまう。

沙希はじれったさからもじもじとしはじめていたが、
自分から乳首を舐めて欲しいとはさすがに言えなかった。
沙希はただ、哀願するような目で優を見ていることしか出来なかった。
優はその沙希の視線を理解しつつ、気づかないふりをして、
最も敏感な部分を避けて愛撫を続けていった。
528青い鎖2-09 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:19
「おねーちゃん、次どこにキスしてほしい?」

沙希の乳房から顔を上げた優が、意地悪するように聞いてくる。
沙希は胸元にある妹の幼い顔を見ながら、喉まで出かかった、
言いたくて言えない一言をどうすればいいのか迷っていた。

「ほら、ちゃんと言わないとしてあげないぞー」

そう言いながら、優が指先で乳房の上で円を描く。
だんだんと円の半径を小さくしていきき、やがてその中心に指が触れそうになるが、
その瞬間、「だめー」といって指をよけてしまった。

「お、お願い、もう堪忍して・・・・・・」
「え? もうやめてほしいってこと?」

優がとぼけた顔で言う。沙希は頭を左右にふるふると振った。

「ち、違うの・・・・・・。そこ・・・・・・そこを・・・・・・」
「そこってどこ? そこをどうしてほしいの? あたしよくわかんなーい」
「ううう・・・・・・」
529青い鎖2-10 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:22
主導権は完全に優にあった。その間にも優はじれったい愛撫を続ける。
沙希は潤んだ瞳で4つ年下の、まだ生理もきていない妹を見つめた。
そしてすっと目をつむり、諦めたようにその言葉を口にしたのだった。

「乳首に、乳首にキスしてください」

言った瞬間、優が沙希の乳首にむしゃぶりついた。
それまでの周辺への刺激で完全に勃起していた乳首に、激しい動きで優の舌が絡みつく。
ざらりとした柔らかい感触が敏感な突起をこすり上げた。
沙希はおもわず悲鳴のような声を上げてしまっていた。
優はそのまま、唇と舌を使って乳首への愛撫を続ける。
沙希は自分で触れたときとはまったく違うその快感に身をよじって反応していた。

「どうお姉ちゃん。気持ちいい?」
「き、きもちいいい!」

沙希は素直に声を上げてしまった。優は嬉しそうにさらに舌を動かす。
反対側の乳首にも舌を這わせ、唇でつまんで刺激を与えた。
断続的に刺激を与えると断続的に、連続で刺激を与えると途切れることなく、
沙希の口から喘ぎ声が漏れた。

「どう、お姉ちゃん。姉妹でこんなことしちゃいけない?」
「う・・・・・・うう、で、でも・・・・・・」
「まーだ『でも』とか言うかー!?」
530青い鎖2-11 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:24
不意に優の指が下へと動き、下着もつけていない沙希の秘所に触れた。
はっとして足を閉じるが、一瞬遅かった。
優の指先が陰部に触れ、沙希の足は逆にそれを逃すまいとするかのように
優の手首をしっかりと挟んでしまった。

優はそのまま指をスリットに沿って上下に動かす。
沙希の液で濡れそぼった優の指が、下の唇に微妙な強さで刺激を与える。
それに合わせて、沙希の口から「あっ、あっ」と声が漏れる。

「お姉ちゃん、もうびしょびしょだよぉ」

そう言いながら、優は指を動かしてわざとぴちゃぴちゃという音を立ててみせた。
沙希は恥ずかしさで真っ赤になりながらも、優の指が与える快感に神経を集中させていた。

「ね、お姉ちゃん」

割れ目に刺激を与えていた手をいったん止め、優が沙希の前に顔を持ってくる。

「服脱ご? あたしも脱ぐから。一緒に気持ちよくなろ?」

沙希はまるで催眠術にかかったように、だまってこっくりとうなずいた。
狭いベッドの上に身を起こし、二人はごそごそと服を脱いでいく。
沙希は部屋着を、優は制服を抜いで、ベッドの外に放り投げる。
沙希も優も、下着まで全部脱いで素っ裸の状態になってしまった。
531青い鎖2-12 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:26
沙希は改めて優の体を見てみた。
こう言うと優は怒るかもしれないが、まだまだ子供の体だった。
Aカップくらいしかない胸。その胸の真ん中に小さなピンク色の乳首があった。
まだ乳輪も小さい。そして毛も生えそろっていない陰部。
さきほどは赤く開いていた優の陰唇だったが、
いまは閉じていて細い縦のスジしか見えなかった。
全体的に華奢で細いが、すらっとした大人の体型ではない。

一方沙希の方は、まだ成熟しきってはいないとはいえ、Cカップの胸とくびれたウエスト、
張り出したヒップという、女の体になっていた。
当然、毛も生えそろっている。優はいつもこの姉の体型をうらやましがっていた。

しかし経験から言えば、優の方が断然上なのだ。
しかしこんな小さな体に、本当に尚樹の
あの太いものが入っていたのだろうかと疑ってしまう。
沙希は不思議なものを見るような目で優の陰部辺りを見ていた。
優がそれに気づき、「じろじろみないでよぉ」と恥ずかしそうに言った。

そういえば、さっき尚樹は中出ししていた。
その後ほどなくして優はこの部屋に入ってきた。
その間に風呂に入ったようでもないし、どうしているのだろうかと気になってしまった。

「あの、さっき中で出してたけど・・・・・・」

沙希はその疑問を素直に優にぶつけてみた。
優は「あー」と言って、無造作に脚をM字型に開くと、陰部に手を当てて、
その幼いスリットを開いてみせた。赤い秘肉があらわになる。
ほどなく、その秘肉の奥から、じっとりと白い液体がにじみ出てきた。
532青い鎖2-13 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:28
「まだ少し中にも入ってるよ。奥にはいってるのはなかなか出てこないんだ。
たぶん入り口も狭いからだと思うけど・・・・・・。後から出てきて困るんだよね」

そう言いながら、優は少し出てきた白い液体を指で掬い取って、沙希の方に持ってきた。
沙希はそんなもの目の前に出されてもどうしていいのかわからなかったが、
とりあえず臭いをかいでみた。

「変な臭い・・・・・・」
「あはは、そうだね。変な臭いだよね。でもあたし、この臭い嗅ぐとすんごく興奮するんだ」

そう言いながら、優は自分の指先についた白い液体の臭いをくんくんと嗅いだ。

「あー、なんかあたしの臭いとまざってて甘酸っぱくなっちゃってるー」
「そ、そうなの?」
「おねえちゃんも自分の臭いかいでみなよ」
「そ、そんなの恥ずかしい・・・・・・」

優は恥ずかしがる沙希を見ながらえへへ、と笑っていた。

「で、これどうしよっか」

優が指先をふるふると振りながら問うてきた。
533青い鎖2-14 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:31
「どうしよう、って?」
「なめてみる?」
「えっ!?」

考えてもなかったことを言われ、沙希はかなり戸惑った。
でも言われてみれば、ちょっと味わってみたいような気もした。
でもそれは、自分の弟の精液と、妹の愛液のまざったものなのだ。
さすがに舐めるのには抵抗があった。

「んー、お姉ちゃんがいらないならあたしなめちゃうよー」

煮え切らない沙希に痺れを切らした優が、指先を自分の口に持っていく。

「ま、待って。舐めて・・・・・・みる・・・・・・」

自分はどこまで壊れていくのだろう。
沙希はそう自嘲しながら、しかし好奇心を抑え切れなかった。
優の小さな手を両手で掴むと、ゆっくりと自分の口元に持っていく。
優はそれを楽しそうにじっと見ていた。

ぱくり、と優の指にかぶりつく。舌先で優の指先を舐めてみた。
苦いような、しょっぱいような、酸っぱいような、複雑な味。
イチョウの木の側で嗅いだことのあるような独特な臭いが口の中いっぱいにひろがった。
それはとても淫ら味と臭いのような気がした。。
援護
535青い鎖2-15 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:33
「えへへー、お姉ちゃんもエッチだねぇ」
「ち、違うもん。こ、これも勉強のためよ」
「へえ、何の勉強かなぁ?」

そう言いながら、優が抱きついてきた。
二人ともベッドの上に座ったままの姿勢で、唇を重ねる。
沙希も少し要領がわかってきて、優のまねをして舌を伸ばした。
優ほどうまくできないが、それでも能動的にキスをし、舌をからめていくと、
興奮が増すような気がした。

優の細い手が伸びてきて、再び沙希乳房をまさぐる。
今度はためらいなく、乳首を刺激してきた。

「ね、お姉ちゃん、あたしの胸も触って・・・・・・」

今度は優が沙希に求めてきた。
沙希はもはや躊躇することもなく、優の願いに応えた。
腕を伸ばし、わずかばかりに盛り上がりのある優の胸に触れる。
見た目はぺったんこだが、触れてみるとやはりそこは乳房、
指先にほんのりとしたやわらかさを感じる。
胸全体を手のひらで包むように愛撫してみる。
手のひらの真ん中に、少し堅くなったものがあるのがわかった。
今度は指先で、その硬くなった部分をつまんでみる。
そんなに小さくてもちゃんと感じるようで、優は眉根にしわを寄せて小さくため息をついた。

しばらく、そうやってキスと胸への愛撫を続けていた二人だったが、
やがて優の手が自然に下へと移動をはじめた。
優の指先はそのまま沙希のへそを過ぎ、陰毛の林を掻き分ける。
沙希は知らぬ間に、まるで優の手を招き入れるように、自分から少し膝を開いていた。
優の指は、ようやくその先にある沙希の女性自身に到達した。
536青い鎖2-16 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:36
優の指が動き始める。まだ子供じみた細い指が、
沙希のまだ男を知らぬ割れ目を前後にこする。
あふれていた愛液が、妹の指先を汚した。

沙希も、優のまねをして手を下へと移動させていった。
まだあばらのわかる胸元を過ぎ、少女特有の少しぷっくりとした腹を過ぎると、
かすかに陰毛の生えた丘にたどり着く。
そこもさらに越え、妹のスリットに指を触れた。
そこは想像していたよりもずっと熱く、幼いとは思えぬほどにしっかりと濡れそぼっていた。

「お姉ちゃん・・・・・・」

優が上目遣いで沙希を見上げる。その目はかすかに潤んでいるようだった。

「嬉しい・・・・・・」

そして二人は、お互いの唇をついばむようなキスをした。

二人はいつの間にか、お互いの胸を擦り合わせていた。
膨らんだ沙希の乳房と、膨らみのない優の乳房のそれぞれの先端を擦り合わせる。
そのたびにこりっとした刺激が双方に響き渡った。
お互いの熱をより近く感じながら、二人はお互いの胸の感触と乳首の硬さを味わっていた。
537青い鎖2-17 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:37
お互いがお互いの陰部に指を這わせる。
沙希が優のスリットのような割れ目に指を這わせると、
スリットがすっと開き、中の秘肉に触れた。
それに呼応するように、沙希に触れる優の指も蠢き、沙希の快感を引きずり出す。
お互いの割れ目を堪能しあった二人は、
どちらからともなく指を少し上の方へと移動させた。
二人の指が、同時にこりこりとした出っ張りに触れ、
「ああんっ」という色っぽい声が重なった。

そのまま、お互いのクリトリスを指で愛撫し続ける。
自然に指を動かすタイミングを合わせ、二人の喘ぎ声がシンクロする。
優のクリトリスはまだまだ未発達のようだったが、それでもしっかりと感じるようだった。
そして刺激を重ねるにつれ、それは確実に大きさを増し、
さらに感度を上げていくようだった。

それは沙希も同じだった。
優の細い指でなで上げられるたびに、電流のような快感が腰に走り、
クリトリスが膨張し、その快感は次第にたかまっていく。
姉妹の喘ぎ声と、くちゅくちゅという愛撫の音がが室内に満ち溢れていた。

沙希は妹の指先に翻弄されながら、何かがこみ上げてくるのを感じていた。
さっき廊下で感じたのと同じ高まり。それが徐々に腰の奥の方からやってくる。
優も沙希のつたない動きで感じてくれているようで、
沙希と同じように顔を真っ赤にして何かに耐えているように見えた。
538青い鎖2-18 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:38
「あ、あ、優、あたしいっちゃう、いっちゃうよ?」
「お姉ちゃん、あたしも、あたしも!」

二人は激しく唇をむさぼりあいながら、絶頂へと向かっていった。
二人の指の動きが速くなる。
女性ならばこそわかる快感の壷を刺激しつつ、
もはや姉妹や年齢など関係のない次元で、
二人の雌となってお互いの快楽をむさぼっていた。

「いく、いく、優、いくーーーっ!」
「あーん、お姉ちゃん、おねえちゃーーん!!」

二人は同時に背を大きくそらし、最後の絶叫の声を上げて果てた。
頭の中が白くはぜ、腰がガクガクと痙攣していた。
そのまま二人はお互いにもたれかかるように抱き合い、はあはあと激しく呼吸していた。

「お姉ちゃん、気持ちよかったよ・・・・・・」
「優ちゃんすごい・・・・・・」

二人はまた顔を見合わせ、濃厚なキスを交わした。
キスをしながら優がまた沙希の胸に触れてくる。
いったばかりで敏感になっていた沙希はびくんと反応し、体を離してしまった。
539青い鎖2-19 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:40
「ま、まだするの?」

さすがに少し冷静さを取り戻してきた沙希が優に問う。

「うん。もっとお姉ちゃんを気持ちよくしてあげたい」
「で、でも二人ともいったばっかりで・・・・・・」
「女の子は何回だってイけるんだよ」

そう言って優は、沙希の体をベッドの上に横たえさせた。
沙希は少し戸惑いながらも、優の言われるがままに従った。
沙希を横たえると、優はその上に、体の向きを反対側にして覆いかぶさってきた。
ちょうど69のような形だ。優はそのまま、目の前にある沙希の乳房に食らい突いた。
優の巧みな舌が、沙希の乳房に、乳首に、刺激を与える。
沙希は再び湧き上がっていく快楽に身をゆだねていた。

沙希が快感にもだえながらうっすらと目を開けると、
目の前にちょうど優のぺったんこの胸があった。
小さく隆起したふたつのピンク色の豆粒が、切なそうに震えている。
沙希は少し頭を持ち上げ、そこへと口付けをしていた。

「あん・・・・・・お姉・・・ちゃん」

優が艶のある声で反応を示す。沙希はそれが少し嬉しかった。
沙希は、優が自分にしてくれているように、小さな乳輪を包み込むように唇を寄せ、
舌先で真ん中の突起を刺激した。
舌先でころころとその突起を転がしていると、
小さいながらも硬く膨らんでいくのがわかった。
慣れない沙希の愛撫であったが、優は十分に感じているようだった。
540青い鎖2-20 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:41
すっと、優の手が伸びてきた。
そのまま優のしなやかな指先が沙希のぬれそぼったあそこに触れる。
中には入れず、割れ目とクリトリスを繰り返し愛撫しはじめた。
再びの快感が沙希の骨盤に響いた。

それに呼応して、沙希も優の股間へと手を伸ばした。
沙希は優へ快感のお返しをしようと思い、
優がしてくれているのをできるだけ真似して優の小さな陰唇や陰核に刺激を与えた。
お互いの陰唇から快感の液があふれ出て、くちゅくちゅといやらしい音を響かせる。
時折その液をクリトリスに塗りつけるようにして愛撫した。

次に優は、体をずらし、沙希の股の方へと頭を移動してきた。
そのまま沙希の太ももを両手で掴んで押し開くと、ずい、と股間に顔を近づけてくる。

「だ、だめ、優! そこは汚いから」

さすがに焦って沙希が脚を閉じようとする。
優はしかし、そんな忠告などまったく無視して、無理やり沙希の足を開くと、
唇を沙希のびしょ濡れになった陰唇に押し当ててきた。
指とは違う、ぬめりとした感触が沙希の敏感な部分を直撃した。

「お姉ちゃんのあそこだもん、汚くなんかないよ」

優はそう言って、舌を伸ばして沙希の割れ目を舐めはじめた。
541青い鎖2-21 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:48
「だ、だめ、恥ずかしい・・・・・・」
「お姉ちゃんのあそこ、凄く綺麗だよ。まだ、男の人としたこと・・・・・・ないよね」
「う・・・・・・うん・・・・・・」

4つも年下の中○生の妹と、なんという会話をしているのだろうか。
いやしかし、会話だけではない。二人はいまはレズ行為の真っ最中なのだ。
本番はできないとはいえ、とんでもないことをしてしまっていると、
沙希は改めて認識していた
。しかし、押し寄せる快感に身をゆだねてしまっている今、
それを中断したいとは思わなかった。いや、中断などできなかった。

じゅぷじゅぷとわざといやらしい音を立てて、優が沙希のあふれ出た愛液を啜る。
沙希は恥ずかしさを覚えながらも、指で触られるとき以上の強い快感に、
激しい声を上げてしまっていた。
そして優はその割れ目に唇を寄せながら、指先で沙希のクリトリスを
左右にこすって愛撫しはじめる。
快感がさらに強まり、沙希はぎゅっとシーツを掴んで必死に身もだえしていた。

そのとき、ぽたた、と顔の上に何かが垂れた。
見上げると、そこにちょうど優の腰がきていた。
顔の真上にある優の陰部が真っ赤に口を開き、
そこから、こらえ切れなくなった液が滴り落ちていたのだ。
少し白いものも混じっているが、尚樹の精子だろうか。

542青い鎖2-22 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:49
「私のあそこにキスをしながら感じてるんだ・・・・・・」そう思うと、
優がたまらなく愛しく感じられた。
沙希は両腕を伸ばし、沙希の小さくて可愛いお尻をぎゅっと掴むと、
自分の顔の方に引き寄せた。
そして優が自分にしてくれているように、沙希は優の赤く充血した秘部に唇を寄せた。

「きゃ! お、お姉ちゃんなにしてるの? あ、あたしのあそこ汚いよ!?」

さっき自分の言った台詞をそのまま繰り返している優がおかしかった。

「優のあそこだもん、汚くなんかないよ」

沙希も優が言ったのと同じ台詞を返す。
しかしさすがに優も姉がそこまでしてくれるとは思っていなかったらしく、
小さなお尻をふりふりしながら抵抗した。

「だ、だって、あたしさっきお兄ちゃんとしたばっかりで、
中にはまだお兄ちゃんの精子も入ってるんだよ。ほんと汚いから」
「大丈夫。優も気持ちよくしてあげたいもん」

沙希はそう言って、赤く開いた部分に舌を這わせた。
しょっぱいような、酸っぱいような微妙な味がする。

「女の人のってこんな味がするんだ」
543青い鎖2-23 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:51
優の攻めが一時的に止まっていたので、
沙希は少し冷静に優のあそこの味を味わっていた。
優の真似をしてじゅるるとその液を啜ってみる。
優が「きゃうん」と変な悲鳴を上げて腰を引いた。またぽたたと液体が落ちてくる。
舐めとっても舐めとってもそれは次から次へとあふれ出てくるようだった。
そして次第にそこに、少し白っぽい、苦味のある液体が混じり始めた。

おそらくそれが弟の精液の味なのだろう。
妹の陰部に口をつけて弟の精液を啜る。
冷静に考えるととんでもないことをしている。
しかしそのいけないこと、という思いが沙希をまた興奮させていた。

再び優も沙希のあそこを攻め始めた。
若い姉妹が、お互いの蜜壷に顔をうずめ、あふれ出てくる愛液を舐め合っている。
淫靡で背徳的な光景だった。

いつのまにか、二人の舐める対象が割れ目からクリトリスへと移行していた。
お互いの小さな陰核を、舌を使って一生懸命刺激する。
クリトリスへの刺激が、全身の電撃に変わる。
脳の奥から意識を飛ばすような何かが分泌されているのがわかるような気がした。
そして二人はまるでそれがそのまま自分への刺激になるとでもいうように、
お互いの敏感な部分を攻めたてた。
激しく、しかしやさしく、指を割れ目やクリトリスに指を這わせ、
指先で液を掬い取ってはそれをこすりつけ、唇を寄せ、
舌で舐めとり、転がし、愛撫を繰り返した。
544青い鎖2-24 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:52
「ね、優、あたしそろそろ、また・・・・・・」

沙希があまりの快感に苦しそうに口を開いた。

「あ、あたしも、もう少しで・・・・・・、一緒に、一緒に・・・・・・」

優も苦しそうに答える。「んっ、んっ」という姉妹の声が響き、
同時にじゅぷじゅぷという卑猥な音がさらにお互いの脳を刺激した。
沙希の陰部の快感が高まってくる。
さっきから何度も経験しているそれだったが、繰り返すにつれて
それはより深く、強くなっていくように感じた。
優も同様の快感を待っているのだろう。全身に力が入ってくるのがわかった。

お互いに口で愛撫を続けているので、はっきりとした言葉が出せない。
しかしその声が絶頂に向けてたかまっていくのは確かだった。
こみ上げてくる快感。
悲鳴とも苦痛ともつかない声が二人の口からもれ、それが最高潮に達した。

「んっ、んっ、んーーんーーーー、んーーーーーー!!」
「んっ、あふっ、はんっ、んっ、んーーーー!!」

二人の体が同時にはげしくびくんと跳ねた。
二人ともお互いの股間に顔をうずめたまま、ベッドのシーツをぎゅっと掴み、
脚の指先まで力を込めて突っ張っていた。
こみ上げてきた快感が、下半身から全身に伝わっていく。
断続的に起きる痙攣のような快感に、二人はびくびくと体を振るわせた。
545青い鎖2-25 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:52
沙希の上に、優の小さな体がどさっと落ちてくる。
少し汗ばんだその体の感触が心地よかった。
しばらく二人はそうやって体を重ねたまま、弾んだ息を整えていた。

しばらくすると、沙希の上に突っ伏していた優が、ずるずると体を反転させてきた。
優は沙希に体の向きを合わせ、沙希の横にその幼い裸体を横たえた。
二人はどちらからともなくそっとキスをした。

「・・・・・・お姉ちゃんありがとう」
「ううん、ごめんね優。こんなことさせちゃって・・・・・・」
「あたしが先にやったんだからお姉ちゃんは悪くないよぉ。
あたしこそごめんね、お姉ちゃんのひょっとして初キスだった?」

沙希は少し微笑みながら黙って頷いた。

「ほんとごめんね。初おっぱいキスも、初あそこキスも、全部奪っちゃった・・・・・・」
「そうだね・・・・・・」

確かに、幼い妹にさまざまなものを奪われてしまった。
ファーストキスをいろいろと夢見ていたりもしていた。
そのキスを、実の妹にこんな形で奪われてしまうなど、考えてみたこともなかった。
546青い鎖2-26 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:54
しかし沙希はそれほどショックを受けてはいなかった。
確かにエッチな行為はしてしまったが、
なんとなく姉妹のじゃれつきの延長線のような、そんな感覚でいた。
それに最初は無理やりキスされたのだが、
それ以降は自分からも能動的に求めてしまったように思う。
それゆえ、優を攻める気になどなれなかった。

しかし沙希にはどうしても気になることがひとつあった。
少し真剣な顔つきになり、優の目をじっと見つめながら沙希は問うた。

「あのね、また尚樹との話しに戻るんだけど。
優と尚樹は、いつ頃からああいうことをやってるの?」

優は、急に真面目な顔になった姉をきょとんとした顔で見つめていたが、
少し思い返すようなそぶりを見せてから、素直に答えはじめた。

「んーとね、あたしが中○校に入って少ししてからかな。三ヶ月くらい前」
「どういうきっかけだったの? 尚樹が無理やりとか・・・・・・」
「まっさかぁ!」

優は言いながらけらけらと笑った。

「違うよぉ。お兄ちゃんはすんごい優しいよ。あのね、あたしの方からお願いしたの。
中○生になったらエッチしたいって思ってたんだけど、相手が見つからなくて・・・・・・。
同級生はみんなガキだしね。おっさんはいやだし。適当な相手とするのもいやだったし。
で、お兄ちゃんに相談したの。お兄ちゃん、最初はとんでもない、そんなことできない、
ってゆってたんだけど、あたしがどうしても、ってお願いして。
で、エッチしてもらったの」
「そ、そう・・・・・・」
547青い鎖2-27 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:55
レイプでなくてよかったと思う反面、そんな積極的な優が少し不安にもなっていた。

「優、他の人とも、したことあるの?」

恐る恐る尋ねる。

「まだないよぉ。ほんとは処女捨てたらいっぱいやろうって思ってたけど、
お兄ちゃんすごい優しいし、すごい気持ちいいし、それだけで十分だから。
ま、相手が見つからないってのもあるけどね」

あっけらかんと答える優を、沙希は少し呆れ顔で見ていた。
でも、誰彼なくセックスしているわけではないと知り、少しほっとした。
いやしかし、兄弟でそんなことをしているのは大問題だ。

「ねえお姉ちゃん」

自分の考えに没頭してた沙希に、今度は優の方から話しかけてきた。

「今度はお姉ちゃんも、お兄ちゃんにしてもらう?」
「・・・・・・え!?」

考えなかったといえば嘘になる。
しかし妹の口からはっきりとそういわれ、
あらためてリアルにその行為を想像してしまい、沙希は激しく動揺していた。
そんなことできるわけがない。
しかし沙希は同時に、やはりどこかで興奮している自分も感じていた。
548青い鎖2-28 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:56
「で、でも・・・・・・」

言葉を濁す。肯定はできない。でも否定もしたくない気分だった。

「大丈夫だよ、それだけ感じるんだったら、きっと初めてでもそんなに痛くないよ。
お兄ちゃん、すんごく優しくしてくれるし」
「そ、そうじゃなくて、ほら、やっぱり姉弟でそういうことは・・・・・・」
「えー、だっていまあたしといっぱいやったじゃーん。これと同違うの?」
「やっぱり女の子とするのとは、ね。ほら、妊娠とかあるし・・・・・・」
「ふーん」

優はすねたように口をとがらせた。

「あっそ、じゃあいいもん。あたし一人でお兄ちゃんにかわいがってもらうからね。
あたしだって、お兄ちゃんをお姉ちゃんに取られちゃうの嫌だもん」
「あ・・・うん・・・・・・」

そのとき、不意にコンコンと部屋のドアがノックされた。
二人は布団の中でびくっ体を強張らせ、お互いをかばうように抱き合った。
そのくらいのことしかできなかった。
549青い鎖2-29 ◆3.EZZDItXY :04/07/20 23:57

少しだけドアが開き、その隙間から声だけが入り込んできた。
姿は見せないが、弟の尚樹の声だった。

「お袋が帰ってきたぞ。やるのは勝手だけど、少しは声抑えろよな。
俺の部屋まで丸聞こえだったぞ」

そっけなくそう言うと、ばたんとドアが閉じた。
なるほど、優が兄を優しいというのもよくわかるような気がした。
沙希と優は顔を見合わせ、笑いあった。



つづく
現在、445KB
メチャ早いな!もうかよw
552藤原忍:04/07/21 09:58
>> ◆3.EZZDItXY さま
お疲れ様です。
若さゆえの暴走なのか、それとも興味津々なのか。
若いって良いなぁ・・・。

見てはいけないと思いつつ、
見てしまうこのスレの誘惑の罠。
そろそろ容量のことが出てきましたね。
最大容量ってどれくらいあるんですか?
(ごめんなさい、記憶が定かでないので)
ご存知の方、教えてくださいな。
次スレ立てる参考に、テンプレに大まかな目安を入れるというのはどうでしょう?
○○KB越えたらスレ立て宣言してからスレ立てる、とか。
553 ◆6MrPDRIjS6 :04/07/21 10:55
>>552
最大容量が512KBを超えると表示できなくなるそうです。
IEだと『サイズが496KBを超えています』と警告が出るんですけどね…

以前他板のスレだと485KB超えたら
次スレ立てて誘導していましたけど…。

でも最近大量投下されているので
そろそろかな、という気はします。
554マルチネス:04/07/21 11:05
次スレ建てつつここを誰かが消化してけば良いんじゃないですか?
ただ次スレ即死防止用のストックを作家さんが誰か持ってればの話ですが。
小説スレで7章突入ですか、自分は4章から参加させてもらってますが凄いなー
感慨深くて思わず4章のミラー作ってもらっちゃいましたw
555 ◆3.EZZDItXY :04/07/21 11:08
すみません、僕のせいかな・・・
>>555
1000行く前に512kになるのはいつものこと
他の事気にするより書いて投稿して抜かしてくれ
557藤原忍:04/07/21 11:47
>> ◆6MrPDRIjS6さま
>>マルチネスさま
どうもありがとうございます。
次スレ立てつつ案で良いかと思うのですが、
しかし「あなた・・・」のストックはないです。
2回投下でストック終了、って感じです。
即死防止に協力できる別ストック(魔王×人間女性・エロシーンのみ)
なら用意できますが、今日の夕方からはちょっとここには来られないので・・・。
次回は土曜日かな?それまでもつかな?

>> ◆3.EZZDItXY さま
キニシナイ!
容量が先にくるのはいつものことですよん。
誰のせいでもありません。
558 ◆3.EZZDItXY :04/07/21 11:59
まだよくわかってないのですが、
次スレ立てたら何か投下しておかないと
スレが落ちてしまうってことなのでしょうか?

夕方か夜でもよいなら第三章投下できますけど
559 ◆6MrPDRIjS6 :04/07/21 12:13
スレ立てについてですが、
>1のテンプレ等を含めて、30以上レスがついてたら
即死は免れるはずです(多分)
自分は実況系板でのスレ立てはよくするのですが
そうでないところの板ではどれくらいの時間で
レスがつかないと即死になるかわからないので…。
まあ長寿スレだから、それほど厳密にルールは適用されないと思われ。
2日で30あれば御の字。
ルール追加で作品名と作者名を明記してくださいと入れといた方がいいかも。
562藤原忍:04/07/21 12:47
>>561さんに一票
保管担当者さんの意見も聞けると嬉しいけど、
題名・作者名の判別が出来ないと保管さんも大変だし、追いかける読者さんも困るし。
せめて「無題」とか「名無しさん@ピンキー」くらいは明記していただきたいと。
保管サイトにテンプレをつくってくれると便利かも
現在449KB
565マルチネス:04/07/21 22:46
ほんじゃ次スレ建てときますた。

http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1090417435/l50
566マルチネス:04/07/21 23:07
どなたか即死回避投下お願いしまつ。
保管サイトにテンプレ作った気がするけど・・・。
どっかに埋もれたのかしら?
掘り出してみます。

>>561
提案賛成です。
猫も賛成のはずだけど。
テンプレ発見!
http://novels2ch.s6.x-beat.com/pukiwiki.php?cmd=read&page=%A5%C6%A5%F3%A5%D7%A5%EC
最終更新246日前です。

猫さん、改訂よろしく。
こんばんは。猫です。暑中お見舞い申し上げます。
遅くなってすみません。>>568まで保管しました。
どうやら日本は熱帯になってしまったようですが、
どうか皆様体にはお気をつけくださいね。

テンプレを更新しておきました。
内容は次回の第8章用になっています。
次スレを立てる時期ですが、とりあえず450KBになったらと書いておきました。
が、私もどれくらいが適当かいまいち良くわかりませんので、
ご意見よろしくおねがいします。
>◆3.EZZDItXYさん
なんか名前勝手に決定してしまったようでごめんなさい。
ペースが速くてすごいなぁと感心しきりです。
「赤い眼」の保管についてはしばらく保留にさせてください。
優の行動と喋り方の幼さのギャップがどきどきですね。

>マルチネスさん
引越お疲れさまです。
実はY!BBにはちょっと関わってたことがありまして…
なにかトラブルとかあったらメールください。
お手伝いできるかも?しれないです。
それにしても信二はどんどん術中に嵌ってますね…。

>藤原忍さん
新作待ってました〜。
お忙しそうなので、無理はしないでくださいね。
和音の気持ちを想像して切なくなりました。

>水戸ッちさん
ついに第2部始動ですね。
藤原さんと同じく裕美の行動の理由が気になります。

>>561
大賛成です。
というか、テンプレに入れて欲しいと言おうと思っていたところです(笑)

>保管サイト担当
発掘ありがとう。改訂しておきました。
あ、保管サイトはこちら。
http://novels2ch.s6.x-beat.com/
572マルチネス:04/07/24 01:48
>>490からのつづき

佐和子にとっては夫の子種を受ける最後のチャンスだ。自ら信二の背中に
手を回し唇に吸い付いく。
(ごめんねあなた。私達の家庭を守るにはこれしかないの)
積極的に信二の口内に舌を差し入れ魅惑的に蠢かす佐和子。
堪らなくなった信二は思わず気になっていた胸の谷間に手を突っ込んでいく・・・。
柔らかい・・・。久しぶりに揉む妻の豊かな乳房の感触を朦朧と味わう信二。
妻の積極的な誘惑の意味を皮肉にも自分が練った策略で知ることになろうとは
この時の信二には分かりようがなかった。
ボーウ!・・・・船の汽笛の音が響く・・・。佐和子はゆっくりと夫を押し倒していった。
573マルチネス:04/07/24 02:02
とうとう仰向けになってしまった信二の上に跨る佐和子。次第に指先が
夫の股間に近付いていく・・・。明かりの点いている船の方から人の
話し声がした。佐和子は夫の唇を貪りながらじっとそちらを注視する。
(お願い、邪魔しないで)神に祈る佐和子。
問題ないと見るや佐和子はズボンの上から夫の股間を弄り始めた・・・。
ゆっくりゆっくり刺激を続ける佐和子。既に信二のそこは充分に高ぶっているようだ。
片方だけドレスから出ている佐和子の乳房をペロペロと舐める信二。
もはや理性が飛び妻の肉体の虜になってしまっているようだ。
574マルチネス:04/07/24 02:14
自分の乳房に吸い付いている夫を愛しそうに眺める佐和子。
佐和子はゆっくりとジッパーを下ろし漲る夫の一物を取り出した。
ドレスの裾をたくし上げスルスルとパンティを脱ぐ。白い太腿が薄明かり
に照らされ艶めかしさを一層強調している。佐和子は信二のそれを自分の
そこにあてがうと静かに「乗って良い?」と聞いた。
「うん、乗って・・・」と小さく頷く信二。
佐和子は夫の肩に手を着き、ゆっくり、ゆっくりと身を沈めていった。
(入った・・・!)後は射精を膣内で受ければいいだけだ。これで杉野の子を
孕んだとしても矛盾はなくなる・・・はず・・・多分。
575マルチネス:04/07/24 02:23
「あ!ぐ!ぐぅ〜!」
妻の肉壁に挟まれ苦悶の表情を浮かべる信二。
佐和子は信二の体液を得ようと肉棒を絞り上げる。肛門を締め内側に取り込むように
上下にグラインドすると抜く時に中身が飛び出そうなぐらい陰唇が信二の一物を
絞り上げた。堪らなくなった信二の下半身は既にぶるぶると痙攣を始めている。
「中で出していいわよ。あなた」耳元で囁く佐和子。
(な、中で?それは大丈夫な日という事か?それとも・・・)
苦悶しながらも妻の真意を疑う信二。
576マルチネス:04/07/24 02:34
うっすらと目を開けると、たわわな乳房がはだけた胸元からぷるんぷるんと
揺れている・・・。(くそ!出したい・・・いや、だが・・・しかし・・・)
男の本能とこれからの策略への障害と成り得る疑念の中で信二は苦しんだ。
揺れる夫の心を察してか、佐和子は信二の腕を掴むと自分のくびれた腰にあてがう。
「たっぷり出して!いっぱい気持ち良くなって良いから」
と言いながら尚一層きつく締め付ける。
「ほら!」ぎゅぅ・・・・。
「ほ〜ら!・・・」ぎゅぎゅぅ・・・。
悪魔のような快楽の刺激に信二は陥落するしかない事を朦朧とした意識の
中で悟っていった。
577マルチネス:04/07/24 02:44
ドクン!「あ!」ドク!「あ〜!」ドク・・・ドクドク・・・。
絶望の声をあげながら子種を吐き出す信二。
佐和子は一滴も逃すまいと膝に力を入れ根元まで胎内に飲み込もうと必死だ。
「あん!あなた嬉しい・・・きてる〜私の中にあなたのが・・・いっぱい・・・」
佐和子は夫の体に倒れこみながら歓びの声をあげた。
「これで赤ちゃんができちゃうかも・・・ふふ・・・」佐和子が小声で笑う。
(な、なに?子供・・・?)その言葉の意味が判らぬまま信二は最後の一滴まで
佐和子の胎内に快楽のエキスを注ぎ続けた。
578マルチネス:04/07/24 02:48
つづく。
自分はゆっくりこっちのスレを消化していこうかと。
しかし暑い。夏と太陽の光が苦手な自分としては早く秋の気配がやってこないかと
待ち焦がれている毎日です。クーラーも苦手で・・・。
でわまた!みなさんの作品読むの楽しみにしてます!
579マルチネス:04/07/24 02:51
あ、猫さんYBBの件もし何かあったらヨロシクおねがいします。
わざわざどうもっす!
580名無しさん@ピンキー:04/07/24 03:01
お疲れ様です!!
杉野と佐和子の姦計にハマっちゃう信二、
たとえモノの大きさで負けてても、もう少しガッツあるところが見たかったです〜。
これじゃトホホな旦那すぎで哀れです゚・(つД`゜)・゜.
寝取られモノは好きですが、背徳を犯したものに、その代償を含めて欲しい
中出ししちゃったか・・・
まあ、何らかの救済があると期待してまつ。
583 ◆6MrPDRIjS6 :04/07/24 09:54
うーん…時間差があるにしても(<>>574の最後の2行)
このまま行くと矛盾どころかもっとまずい展開になることも
ありえなくもないかも…。

実際にうちの身内で似たようなことが原因で…(以下略・でも相手は2回とも夫)
ということもあったので。
その辺りのことも詳しく調べてみてから
書いた方がいいかもしれません<>>579さん
>>583
どゆこと?
585 ◆6MrPDRIjS6 :04/07/24 10:11
ええとここで書くとちょっとまずいんで…
(下手したら筆者さんにネタバラすことになるので)

とりあえず、検索して妊娠のシステムについて
詳しく書かれてるサイトとかを探してみてください…
586藤原忍:04/07/24 10:35
>>マルチネスさま
 お疲れ様です。佐和子奥〜どうしてぇ〜?
 いや、基本的に寝取られ系好きじゃないから(はい、勧善懲悪大好きです)
 自分から告白することを期待してました。
 信二の出方、気になります。


>>583さま
 横レスごめんなさい、
 女性の身体ってそんなに杓子定規には・・・。
587 ◆6MrPDRIjS6 :04/07/24 10:51
>>586
20年も昔のことですが、本当にあったことなので
(現在はそのための対策とかはあるとは思う…)
実際にその方から自分の家族(姉妹です)について、話を聞いて知りました。

ちなみに、その子の「供養」はしておりますので(マテ
588マルチネス:04/07/24 13:40
ふへ〜!思わぬ反響が・・・。実際杉野の子を孕んでいるのか、はたまた杉野と
関係した時には何も無く信二の子を孕む可能性も有り。いや誰の子も結局
孕んでないという展開も・・・。次は信二が悪魔になる番かな〜とは思って
ますけど。実はあんまり考えてなかったり・・・テヘ
589 ◆3.EZZDItXY :04/07/24 13:54
すきっと爽快でエロな復讐劇を期待してます!
佐和子がなんか悪女のようで、信二があわれだなー。
杉野は当然だが、佐和子にも罰がほしい。
佐和子&杉野妻・娘、 杉野からは全部取り上げて欲しいですね
寝取られものって、
浮気してる側だけ書かれるとなんともないのに、
寝取られてる方の描写が入るととたんに鬱になるのが不思議
593藤原忍:04/07/25 09:01
感情移入の度合いでしょうね
浮気している側にはスリルと快楽があるけれど、された方には不快感しかない。
相手を愛しているのなら尚更。
結婚している以上、浮気した方が断然悪いと思いますが
だからといって浮気に追い込むほどの仕打ちをしておいて
片方だけ責めるのはどうかとも思う。
私自身は佐和子の「家事だけやってろということ?」という言葉に
信二の仕打ちが集約されているような・・・。
だからこそ、586のような考えがあるわけで。
って、マルチネスさんの策略に嵌ってます。
というわけで出かける前の投稿です。
>>517のつづき

 こんな変態チックな事を私に要求するのは、きっと修様が男性として
欲求不満だからなんでしょうね?だって、日本屈指の財界の御曹司が
女遊びしているなんて風評は良くないもの。
 だから、私だった?うぬぼれて、良いですか?
 だったらかんばります、私。救われた命だもの。
 そう、救われた命。
 黒服の怖い人たちの話だと、私はそういう組織に売り飛ばされるはずだったんだって。
一生、そういう生活をするはずだったんだ。
 目の前、真っ暗だった。
 救ってくれたのは、修様。
 だから、修様の思うようにして良いの。

 私の指先が、濡れた尖りを捉える。
 ゆっくり息を漏らす。気持ちよくて震えている。
 見られている。視線が、痛いほど私に刺さっている。
 けれど、それすら嬉しい。
 ああ。また濡れてきた。ゆっくり身体の線に沿って指を動かすと、
とろりとした蜜が私の指をたっぷりと濡らす。
 修様に見られて、嬉しい・・・の?私、本当に?
 ごちゃまぜになった私の感情は、指の動きに集中する。
指先で円を描くと、頭にダイレクトに響く刺激。
 ちかちかと、点滅している。
 だめだ、いつもより早いような気がする。
「和音」
 修様に呼ばれて、そっと目を開けるとキスを落とされた。
「可愛いよ」
 それが、スイッチだった。私の中で何かがはじけて自分からキスしていた。
「うーん」
 修様がちょっと唸って私にキスを返してくれる。
 嬉しい、嬉しい・・・。
 修様が私にキスを返してくれた。
 身体の奥底からじわじわと波が起きる。
 嬉しくて修様とキスを続ける。
 嫌われないかしら?
「和音?どうしたの?」
 でも恥ずかしくて目も開けられないし、それよりも嬉しくて、感覚が爆発しそうで・・・。
 わずかに触れた修様の首筋に私は大丈夫、という意味のキスをした。
 修様にその意思が通じたのか、額にキスが落ちてきた。
 いつもの、始まりの合図のキスみたいに。
 嬉しいの・・・。
 言葉になりそうな思いを噛み締める。ぐっと言葉を我慢するとその分、
身体からの波に自分が翻弄されてくる。
 身体の身体に起きた小さな波が、一点に集中してくる。
 自分の指先だというのに、それで遊ばれるごとに喜ぶ私の身体はいつもの私の身体とは違う。
 滑らかな体液の感触と肌の感触にため息しか出てこない。
 側に感じる修様の体温が一人じゃないと教えてくれる。
 突然のピチャッという水音すら私の感情を波立たせる。
 その音を聴きながら修様は服の上から、もうはっきりとわかる胸の尖りを悪戯している。
 そう考えるだけで、嬉しい。

 賭けのあとはいつも一人で自分を慰めていた。
 私って変態かもしれない、とも思った。
 けれど、修様が好き。
 修様の、あの賭けの行為を思い出すだけで私は濡れている。

 身体に起きた波は容赦なく私を追い詰める。
 唇を噛んで声だけは我慢する。
 だって見ていて欲しいから。
 けれど、身体は修様の悪戯が欲しいと待っている。
 修様の指で胸を悪戯して・・・。
 仄かな想いを抱きながら、私は修様に胸を突き出す。
 修様が、きっと優しい瞳のままで笑って私の胸を愛撫する。
 修様の指が、温かい。
 私の指が、蜜で滑る。
 嬉しさと一緒に、波が、来た。
「修様・・・修様、修様・・・」
 頭の中で名前がリフレインする。
 胸を突き出すようにして、足が突っ張った。
 声を殺した私の唇に、熱いキスが落ちた。
 続いて、スカートの中に修様の指が入ってくる。
 達したばかりだというのに、その指の進入は私を喜ばせる。
 変だ、わたし。
「やめちゃ駄目だよ」
 修様の声がどこかでして、私の指に修様の手が重ねられる。
 暖かい手。
 でも容赦なく、私は自分で自分を責めたてることを強要される。
 そんなのって・・・。
「もっと見せて、綺麗だよ」
 魔法の言葉。
 綺麗、なの?
「ここまでやっても気がつかない?」
 不意に耳元で囁かれる。
 そんなことはない、とっくに、気がついている。
 自分のきもちにだけは。
 だから、やめて。
 やめて・・・それだけで、溢れてしまう。
「わおん」
 涙が、溢れた。もう感情が暴走している。
 敏感になったそこが、また私の指に反応して嬉しがっている。
 さっきよりも水音が大きく立ち上がる。
 恥ずかしい。
 けれど、綺麗だといってくれて嬉しい。
 もっと・・・そう思うのは、変?

つづく
599マルチネス:04/07/25 14:27
むーん。どこに落とし所を持っていけばいいのやら・・・。
>>577からのつづき

帰宅すると佐和子はすぐにシャワーを浴び陽一と寝てしまった。
信二との情交の後やけに上機嫌だったのが気にかかる。
まるで心に溜まったモヤモヤが取り去られたように清々しい表情だった。
(赤ちゃんができちゃうかも・・・)この言葉が妙に引っかかる・・・。
どういう意味だ?陽一に兄弟が欲しいという話はこれまで無かった。
疑心暗鬼になりながら信二は昼間受け取った盗聴用のパーツを箱から取り出した。
そろり・・・そろり・・・と妻のバックを取りに行く信二。
幸いそれはキッチンの椅子の上に無造作に置いてある。
音をたてないように静かにバックを空けると信二が渡した形態がちゃんと
入っている。
600マルチネス:04/07/25 14:36
信二はそれを取り出すと工具を持って自室に篭った。
「ブーン!」宅配ピザのバイクと思われる音が外から響く。
気の小さい信二はガタッ!と飛び上がってしまった。
「な…何だおどかすなよ…」独り言を言いながら苦笑いをする信二。
気を落ち着けながら店主の言う通り携帯を分解し、パーツの取り付けに
かかる。取り付けながらまだ信二は今日の佐和子の異変について考えていた。
まて佐和子が妊娠したら杉野との関係はどうなるんだろうか?
さすがの杉野でも妊娠した妻と情事を重ねるとは思えない。ってことは
佐和子はそうする事で杉野と決別しようとしているとも思える。
しかしここに来て何故?二人は同意の下ラブホテルにまで行った仲だ。
そこで何かがあったんだろうか・・・。「おっと!」取り付けようと
していたネジが床に落ちてしまった。
601マルチネス:04/07/25 14:47
信二は慌ててコロコロ転がるネジを拾い上げた。いけない集中集中・・・。
自分に言い聞かせる信二。しかし・・・しかしだ。佐和子がそう決意したなら
今俺がしているこれは何なんだ?そう思うと急にアホらしく思えてきた。
椅子によりかかり漠然と天上の蛍光灯を見つめる信二。あ・・・小虫が飛んでいる・・・。
いやそんな事はどうでも良い。そもそもこの計画の目的は何だっけ?
信二は根本的な事に考え出していた。蛍光灯に杉野の美貌が浮かんだ・・・。
そうだ彼女の苦悶する表情を拝むんだっけ!目的を取り戻すと再び取り付け
にかかる。佐和子がもう杉野と関係しないならしないでも良い。
ただ微々たるその可能性に賭ける行為そのものが信二の甘美な妄想を駆り立て
やりがいを見出していた。
602マルチネス:04/07/25 14:50
訂正
>>599の9行目 形態もとい携帯
>>601の6行目 杉野の美貌もとい杉野の妻の美貌
すんません
603マルチネス:04/07/25 14:58
「よし!できた!」装着を終わり大きく伸びをする信二。
一応自分の携帯から妻の携帯にかけ、もう一つの携帯に返送されるか確認した。
大丈夫だ確かにシステムは稼動している。後は天命を待つのみだ。
受信専用携帯を頼もしそうに見つめる信二。杉野の妻はどういう反応をするの
だろうか?怒る顔を悲しむ顔も思いつかない。佐和子とは違いそういう意味での
感情表現が希薄に思える。いやそれもあの美貌あっての事なのかもしれないが。
読めないからこそ興味深くもある。寝支度をしベッドにゴロンと横になりながら
悶々となかなか寝付けなかった。
604マルチネス:04/07/25 15:11
つづく。

>>藤原忍さん
乙っす!作品読んでると男と女の性的願望が違うんだなーと
ある意味勉強になるっす。男の願望はエゴ的ですからね。
書いててもどっちの視点で書けば良いのかなーとか思いつつ
やはり自分の場合は男なんでエゴっぽくなっちゃうっす。
まーそれ以前の問題も自分の作品には山積っすけどねw
っていうかこんなに長くするつもりは無かったんすけど・・・
あー新しい作品も書いてみたいな。細々と。
605藤原忍:04/07/25 23:56
>>604マルチネスさま
お疲れ様です。
そんなに深読みされると恐縮です。(考えて書いてないので)
男女差は使いようによって面白いとは思いますが、私にそこまでの技術はなく・・・。
ラブラブ・甘甘、かつ「使える」エロ小説であることを目指してはいます。
が、個人的趣味でこの傾向ものを書くのが好きなのはともかく、
大いにご都合主義な作風になっているので日々反省・・・。
それを正当化するために「真紀」では視点切り替えなんて荒業やったり、
一人称視点をやってみたり・・・。

暴走している和音は一体いつ落ち着くのか・・・。
書いてみないと長さなんてわからない私です。
マルチネスさんへ
杉野奥が落ちていく様子が見たいです
猫です。>>606まで保管しました。

>マルチネスさん
一体どちらの子どもができるのか…そもそも妊娠しているのか…。
佐和子の計略が信二にバレたときのこと。
いろいろ考えると読んでるほうが緊張してきます。

>藤原忍さん
和音かわいいです〜。
幸せになってほしい、なんていってみたり。

保管サイトはこちら。
http://novels2ch.s6.x-beat.com/
「赤い眼」保管しましょう。
原文と比較し見ましたけど、
別個の作品と呼べるようですし、
法律上の問題もクリアできそうです。
ということで、猫さんよろしく。

しかし、著作権判例というのは面倒だった・・・。
609 ◆3.EZZDItXY :04/07/29 21:43
>>608
ご面倒おかけしてごめんなさい
いろいろとありがとうございます
◆3.氏…腰は低いが暗黒面を持つ男w
611 ◆6MrPDRIjS6 :04/07/29 22:23
暗黒面って某ライダーのレンゲル…て(ウワーナニヲスry
「赤い眼」保管しておきました。

>保管サイト担当
判例探し&読みお疲れさま。
ややこしい仕事をまかせてごめんなさい。

>◆3.EZZDItXY
気にしないで大丈夫ですよー。
613 ◆3.EZZDItXY :04/07/30 09:43
>>610
まあなんのかんのといってもネラーですから ('A`)
614 ◆6MrPDRIjS6 :04/07/30 10:30
紙コップイラネ━━━━━━(#゚听)━━━━━━!!!!!
615 ◆6MrPDRIjS6 :04/07/30 10:39
↑板違い誤爆すまそ orz
なんて気になる誤爆だ
>>615

お詫びに何か書きなさい。
>614
尿検査の話ですか?
619名無しさん@ピンキー:04/08/02 14:35
保守
从リ ゚д゚ノリφ
620ワイルドサイド:04/08/06 01:40
初めてカキコします。空いてるようなので突然ですが投下させてください。
ありきたりの痴漢モノなので、おんなじような話で見飽きたという声が
多かったり、著作権でドーなのよという問題があった場合は、すぐに投稿
を控えさせていただきます。あと、おまいの文章はヘタレすぎて読むのが
不愉快だ! という方も早めに教えて下さい。
タイトルは痴漢ものなので「トレインガール」です。
今はやりの、電車○にしようかなとも思ったのですが、グーグルとかに
ひっかかって何百万人もの人に見られたら恥ずかしいのでやめました。
では…。
621トレインガール 1:04/08/06 01:43
「桜ヶ丘〜、桜ヶ丘ァ〜…、通勤快速新都心行きィ〜、間もなく発車いたしま〜す…」
(よしっ、セーフ!)
駅のアナウンスを無視して駆け込み乗車に成功した美里は、息を整えた。
最高に効かせた車内クーラーの冷気が、美里を包み込む。しかし、次から次へと
入り込んでくる通勤客の熱気によって、その冷気は一瞬のうちに消し去られてしまった。
ガタン…。列車がノロノロと動き出した…。
「毎度ご乗車ありがとうございます。この電車は新都市線通勤快速、新都心行き。
次は、みどり台〜、みどり台ィ〜…」
(ふうっ、やっぱり夏休みでもこの時間の電車は込むなぁ…)
夏休みに入って学生が減った分、朝の通勤ラッシュが少しは緩和されているのではと
思ったが、それは自分の甘い考えであったことを美里は知らされた。
陸上部の朝連が始まって今日で2日め。夏休みの終業式が終わってから10日近くも
だらけた生活を送り、しかも、いつもの通学より一時間以上も早い電車に乗らなければ
ならない生活に美里の身体はまだなれていなかった。

(しっかし、今年の暑さは異常よね…)
普段の生活では朝シャンなんてめんどくさいと嫌っている美里も、今年の異常な暑さと、
連日つづく熱帯夜にはたまらず、朝、シャワーを浴びて出るようにしている。
だがそのような努力も、中年サラリーマンとぶさいくな男達に囲まれた殺人ラッシュの
前では無意味だ。むわっとした空気が身体中に貼りつく。不快指数1200%…。
車内では、美里のショートに切った髪のシャンプーの香りと、身体からほんのりと
沸き立つ制汗デオドラントの匂いだけが唯一の救いとなっている。ぴとっ…。
(うわっ…)
横にいる、暑さにハァーハァーあえいでいるデブ男のなま腕が、セーラー服から伸びて
いる美里の腕に触れた。
(気持ちわるっ!)
美里はなんとか、生暖かい男の腕から逃れようとモゾモゾと身体を動かした。しかし、
乗車率120%の車内では、しかもかよわい女の子の力では、腕一本うごかすことは
容易ではない。しかたなく、美里はデブ男を睨みつけた。小麦色に日焼けして、髪を
ショートに切った、気の強そうな大きな瞳に睨まれた男は、ささやかな幸せが去って
しまったかのようにがっかりして、腕を離し体の向きを変えた。
電○男ね的支援
623トレインガール 2:04/08/06 01:49
美里はほっと一息ついた。
(やだ、背中が汗でビショビショ…)
デブ男の腕の気持ち悪さと、そこから逃れる為、身体中の力を入れてモゾモゾと動き
回ったことで、体温が上昇してしまったらしい。セーラー服が背中にぴったりと貼りついて
いる。
(やだな…、ブラが透けて見えちゃう…)
美里の胸は公称86センチ、しかし実際は90を超えているのではないかとクラス中で
噂されている。普通の形を整えるブラジャーではあまりにバストが強調され過ぎてしまう為、
それと今日はクラブの朝連であるという理由からスポーツブラをしてきている。ただでさえ
セーラー服の胸の部分が突き上げられて身体のラインがまる分かりなのに、これだけ汗を
かけば、身体のラインどころかブラの色まで透けて見えてしまうことは確実だ。
(やばっ…、今日のは色付きだった…)
確か、今日はグレーのスポーツブラをしてきた
はずだった。通勤ラッシュの電車内ではわかるはずもないが、電車から一歩外に出たら
私の今日のブラはグレーです、と街中に宣言して歩いているような状態であることは
間違いない。
(しょうがない、今日は駅から学校までダッシュだ!)
気を取り直して美里は前を向いた。しかし、そこには中年サラリーマンのバーコード頭と、
そこから滝のように汗が流れ落ちる首筋。しかたなく、美里は視線を上にあげた…。
624トレインガール 3:04/08/06 01:51
視線の先には、週刊誌やマンガ雑誌の吊り広告がぶら下がっていた。腕を前によせて
胸の谷間を強調させるアイドル、何かを誘うように唇を開いている女優。そして、
これでもかというくらいの宣伝文句。
「独占!!あの○○がついにヘアを…」「スーパー爆乳アイドル△△の限界ショット!!」
「素人女子大生がまさかここまで…」
いつものことながらウンザリさせられる。
(まったく、男の人ってどうしてこうスケベなんだろ?…)
美里だってエッチにまったく興味がないわけではない。合宿のお風呂で同じ陸上部の
女の子達の胸をさわり合ったり、夜のふとんの中でサッカー部の男の子とエッチした
女の子の話を「うそー」と悲鳴をあげながら聞いたりしている。そしてなにより今年の夏休み
には絶対、同じ陸上部のリュウジに告白して、あわよくばその先まで…と考えている。
それでも、電車という公共の乗り物の中に、このように裸まがいの女の写真が氾濫している
ことは異常としか思えない。しかも、美里が今利用している新都市線の通勤快速は、
痴漢が多いことでは日本で3本の指に入るほどの有名な路線である。痴漢逮捕の瞬間を
放送する番組で、3ヶ月に1回はテレビに登場し、朝から小型のビデオカメラをホームで
回しているロケ隊を見ることもある。何を隠そう、美里自信が犯人を捕まえた瞬間を
全国ネットで放送されたこともある。
625トレインガール 4:04/08/06 01:57
美里は中学時代は自転車通学で、痴漢には無縁だった。しかし高校に入ると、どうしても
電車で通学しないわけにはいかなくなった。電車で高校に通うようになってから早くも3日
めに、美里は初めて痴漢に襲われた。その時は声も出なくて、電車から降りた途端に
ホームで泣き出してしまったが、美里を介抱してくれた若いOLに「痴漢は声を出して、
はっきり拒絶しなければ、いつまでもやられっぱなしよ…」と教わって以来、忠実にそれを
実行するようになった。若いOLの教えを実行するようになってから、美里と痴漢たちとの
格闘が始まった。初めは電車の中で拒絶するだけだったが、それではどうしても痴漢が
収まらないと悟ると、美里はホームで痴漢の腕を掴んで、「この人痴漢です!!」と訴える
ようになった。中には美里の腕を振りほどいて逃げ出す猛者もいたが、陸上部で鍛えた
美里の前には敵ではなかった。

ある時、若々しい、いかにもやり手のサラリーマンといった男を美里は捕まえた。
ちょうどその時、例の痴漢逮捕の番組がロケをしていた。カメラを構えた男や一般の
通勤客に囲まれた男は、少しも悪びれる様子はなく、「お嬢さん、証拠はあるのかい?」
と開き直った。
「最近は、ワザと痴漢をされたと言いがかりをつけて示談金をふんだくるような女子高生が
多いっていうからな…」
美里もあぜんとしてしまった。
626トレインガール 5:04/08/06 01:59
このように開き直って、しかもこちらに罪を着せてくるような痴漢は初めてだった。
「証拠って…、だってあなた確かに…」初めての状況に美里の気は動転した。
確かに、男はブランド物のスーツに身を固め、ちょっと見にはイイ男で、女性には困らない、
痴漢などやりそうに見えないと言えなくもない雰囲気を持っていた。廻りの通勤客は
ざわついていた。なんとなく美里に不利な空気が流れ出していた。その時、
「私、見てました。その人確かに痴漢です!」という声が上がった。
美里がその声の方を振り向くと、声の主は初めて美里が襲われた時に介抱してくれたOLだった。
「チッ!」男は舌打ちして、美里の腕を振りほどき、突然走り出した。
「捕まえてッ!その人痴漢ですっ!!」
美里は大声を上げながらダッシュした。何人かの男やカメラを持ったロケ隊が、男を追い駆けた。
しかし、そのような男達よりも美里は遥かに早かった。カモシカのように雑踏をすり抜け、
前方の階段を駆け登っていく男を追い詰めていった。階段でつまづいた男はあっけなく
美里に捕まった。美里は鉄道警察に男を突き出し、駅の事務室で調書を取られた。
証人として、あの若いOLもついてきてくれた。
駅員は、「今回は証人もいることですし、裁判になればお金も取れますよ」と言ってきた。
美里はムッとして「わたし、お金を取るために、この人捕まえたんじゃありません」と言って
事務室を出てきてしまった。その後、番組のロケ隊が美里にインタビューを申し込んできた。
美里は2、3の質問に軽く答えて、「学校に遅れますから…」とその場を離れた。
インタビューの間中、美里が考えたことは、
(やばっ、階段を駆け上がった時、パンティー見えちゃってたかも…)ということだった。
番組は1週間後に放送された。美里が階段を駆け上がる場面は、うまくカットされていた。
627ワイルドサイド:04/08/06 02:04
すいません、今日はここまでなんです。当然、書きたい所はここから先の
プレイにあるのですが、前置きが長くなってしまいました。

>>622
びっくりしたよ。誰もいないと思ってたのに…、しかもあんたそれって…。
>>627
枯れかけたスレに救世主が!
新スレたってるのに誰もここを埋めに来ないからだうなるかと思ったよ。
あと22KBがんばれ!
そしてそれでも足らなかったら
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1090417435/
次スレで続きをおながいします。

ちなみに感想。
主人公の元気はつらつさが伝わってこれからのぐちょぐちょを想像すると(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ
人物描写がしっかりしていてこそエロさ加減も増大です。
とっても楽しみにしてるので途中でいなくならないでね。
629藤原忍:04/08/06 13:02
久しぶりに来て見たら新作家さんが!
ワイルドサイドさんお疲れ様です。
前フリ丁寧に書かれていますね。
次の投稿お待ちしております。

リアルが忙しいく、執筆時間が思うように取れません・・・。
おまけにパソ使われるし・・・
ごめんなさい、もう少しお待ちください
忘れられる前に投稿したい・・・です
630ワイルドサイド:04/08/06 23:08
ありゃ、新スレ立ってたんですか?でも、一度このスレに投下してしまった以上、
責任を持ってスレの埋め立てに尽力させてイタダキマスデス(・∀・)ゞ

>>628
骨格となるストーリーは痴漢モノの王道ですので、自分としてはキャラクターと
エロ描写で勝負と考えて書いております。628さんの言葉は私にとって最高の
誉め言葉です。ありがとうございます。

>>629
藤原さん、初めまして。作品読ませていただいてます。藤原さんの作ってきた
作品を汚さないよう、頑張ってこのスレ埋め立てさせて頂きます。

それでは、本日分投下します。
631トレインガール 6:04/08/06 23:09
番組によると、新都市線に痴漢が多いのは次の理由が考えられるとのことである。
廻りに代わりの交通機関が無く、人が集まりやすい。沿線に大学や高校などの教育機関
が多い。そして、通勤快速の場合一つ一つの駅の区間が長い、ということである。
痴漢の立場から言わせたら、それだけお楽しみの時間が長いということなのだろう。
(もう、4分くらい走ったかな…、次のみどり台まであと10分くらいか…)
吊り広告のグラビアアイドルの巨乳に目を奪われていた美里は、ふと我に帰った。
(つり革、近くにないかな…)
両手でバックを持っているとどうしても、電車の揺れで廻りの男の腕に触れてしまう。
せめて片方の腕だけでもつり革に掴まって、そのことから逃れたい。
しかし廻りを見渡して、美里はそれをあきらめた。美里のいる位置は、電車の左右の
ドアのちょうど中央。座席も柱も近くにない、いちばん人が密集する場所だ。
再び、廻りを見渡して美里はある変化に気が付いた。
(さっきのデブ男、いつのまにあんな遠くに?…)
先ほど美里に生暖かい腕を触れさせてきたデブ男が遥か遠くにいる。あの体で、こんな
ギュウギュウ詰めの車内をどうやって、あそこまで移動したのだろうか?変化と言えば、
美里の廻りに立っている男達の顔ぶれも、先ほどまでとあきらかに違っている。
さっきまでは中年サラリーマンとぶさいくで冴えない男達に囲まれていたはずだが、
今では大学生か、それよりも少し年上の遊び慣れた若い男達という雰囲気に変わって
いた。美里はいやな予感というよりも殺気に近いものを感じた。
(きたッ!!)
632トレインガール 7:04/08/06 23:12
美里の陸上で鍛え上げられたお尻を包み込むような感触。電車の揺れによって手が
当ったとしたら、手の甲の部分で多少はゴツゴツしているはず。だが、この感じは違う。
完璧に手の平で尻を撫で回している。
(…ったく、勘弁してよもう…。こんなに暑いのに…)
これでまた、大汗をかかねばならなくなった。だいたい、こんな蒸し風呂のような車内で
他人の肌を触って、痴漢というのは暑くならないのだろうか?いけない、痴漢の立場を
気にしてどうするんだ。どうやってこいつをとっちめてやろうか?美里の頭はグルグル
回転し始めた。そんな、美里の考えなど知るよしもなく、痴漢のほうではだんだん尻
へのタッチをエスカレートさせてきた。尻の表面を撫で回すだけでなく、徐々に指先に
力を加えてくる。やがて、お尻の肉に指先を食い込ませながら、円運動を描いてくる。
円運動につられてスカートがめくられる。満員電車の中でなければ、パンティーの尻の
部分が半分近くは見えていることだろう。ガマンの限界…。
(いいかげんに…、しろッ!) ガンッ!
美里は革靴のかかとの部分で、背後の尻を撫で回している男のつま先を思いきり踏み
つけた。しかし、衝撃を受けたのは美里の足の方だった。男はつま先に鉄板の入った
工事用の安全靴をはいているらしい。
(…いっつ…、そっちも素人じゃないってわけね…)

相手が素人じゃないなら、こちらの方も遠慮がいらない。思いっきり反撃が出来るわけだ。
美里はカバンの角を相手にぶつけようと考えた。しかし…、
(やばっ…、今日は通学カバンじゃなかった…)
誤算だった。今日は夏休みのクラブの朝連で、学校指定のナイロン性のスポーツバック
で来ていたのだった。普段の通学に使用している革カバンは便利なもので、痴漢の手
から身体を守る楯ともなれば、カバンの角はかなり固く、相手を攻撃する矛ともなる。
だが、ナイロン性のスポーツバックとなればそうはいかない。攻撃はフニャフニャだから
満員電車の車内では無意味だ。かといって防御に有効か?と言えば、そうとも思えない。
とにかく、防御一辺倒に徹しなければならないのは痛い。
633トレインガール 8:04/08/06 23:14
「あんッ…」
男の鼻息が、美里のショートカットの無防備なうなじに吹きかかる。
(どうする?今、声を出そうか?)
確かに、今、声を出して拒絶したら、男の痴漢行為は収まるだろう。しかしその後、また
この前のようにホームで居直られたら、どうしようもない。ここは、なんとか男を泳がせて、
車内で、男の痴漢行為の証人を見付ける以外にない。美里は左手でバックを持ち、
右手をお尻のほうにやって、男の手を必死に振りほどいた。同時に首をキョロキョロと
振って、何とか証人になってくれそうな人を探した。だが、そこには信じられないような
光景が広がっていた。美里を囲んでいる若い男達が全員、新聞や雑誌を広げて読んで
いるのだ。おかげで美里の廻りの視界は全部遮られ、当然廻りからも美里の所でどんな
ことが行われているかを理解することは出来ない。
(おかしい…、こんなことって…、絶対おかしい…)
それでも美里はこんな不自然な状況に対して、疑問を持ち続けている訳にはいかない。
目の前の危険に対処しなければならないのだ。男もどうやら廻りの状況はよく把握して
いるらしい。大胆に両手を使って美里のお尻をもみほぐしてきた。
モミュ…グリュッ…。
お尻の二つの小山をしっかりと両手に包み込み、柔らかく、時に力強く、美里のお尻を
揉みこんでいく。
(くっ…そ、調子に乗ってぇ…)
今まで、何度も痴漢に襲われてきた美里だが、ここまで大胆にお尻を揉まれたことは
ない。痴漢に対する嫌悪感というよりも怒りの感情が美里を包んでいく。
男はさらに大胆になって、スカート越しにお尻の間に手をもぐりこませてきた。
「うんっ…」
思わず声が漏れる。
(これ以上は…まずい…。こうなったら、最後の手段…)
美里は思いきって両手を後ろに持っていき、バックでお尻を隠そうとした。だが…。
カチャッ…、カチャッ…。不思議な金属音が小さく2回響いた…。
(えっ!?…)
634トレインガール 9:04/08/06 23:15
(ま…さか、これって…?)
信じられなかった。いや、信じたくなかった。美里の両手首が後ろ手のまま、玩具の
手錠で拘束されていた。
(いや…、これ…、何なの!?)
蒸し暑い車内の中、美里の全身から血の気が引いた。たかが、痴漢でここまでする人
がいるのだろうか?そもそも、満員電車の車内でこんなことをされて誰も気が付かない
なんてことがあるのだろうか?美里の頭は混乱した。
「イ…ヤ…、た…すけ…」
さっきまで出すことを懸命に押さえていた声が、今は恐怖のあまりどうしても出てこない。
「恐がらなくていいよ…。美里ちゃん…」
突然、後ろの男が声を発した。
「!!」
(どうして!? どうして私の名前を知ってるの?)
美里の混乱はさらに深まった。
「大丈夫…。君を傷つけたりはしない…。但し、声を出したり、逃げようなんて思ったり
したら…」
チャッ!美里の目の前に、大きなカッターナイフが差し出された。
「ひうっ…」
美里は、その場で硬直してしまった。手錠とカッターナイフ。どう考えたって遊びには
思えない。
(どうしよう…。どうすればいいの?…。落ちつけ…、落ちつけ美里…)
男はカッターナイフの刃の部分を見せながら静かに言った。
「君はこれから、この電車が終点に着くまでの間、僕達の玩具になるんだ」
コクン…。その言葉の意味も分からないまま、美里はうなずいた。
美里の頭の中に不思議な疑問が浮かんだ
(僕タチ…、ってどういうこと?…)
635ワイルドサイド:04/08/06 23:18
今日はここまでで力尽きました。筆が遅くてすまんこです。
明日はビデオ屋の半額セールなので、AV借りまくって、
エロパワーを充電してきます。

しかし、ほんとに人少ないですな、まさにオマニーをしている気分です。
まぁそう言うなw
職人さんが続々降臨して、名無し風情は書き込みにくいってのもあるし
特定ネタのスレじゃないから、単発妄想ではスレが伸びないし。
俺は痴漢ネタ好物なんでワイルドサイド氏には禿しく期待してまつ(*´Д`)

案外、本当に 書き手の数>読み手の数 だったりして
>>635
いやROMはかなり多いと思うよ。
おれは多少なりとも作家さんの励みになればと思って感想とか書いたりしてるけど、
スレ見にきて特に投下がなければそのまま別スレにいっちゃう人は多いと思う。
それにしても集団痴漢ですか・・・(・∀・)イイ!!
前に捕まえたリーマンの復讐かな。あんまり先読みすると怒られそうなのでやめます。
楽しみだな。
638藤原忍:04/08/07 16:42
>>635ワイルドサイドさま
お疲れ様です。
続き、気になりますねぇ・・・。
今後どう展開するか、楽しみです。

読者さんの数ですが、実際にカウントしたわけじゃないから
何ともいえないですけど、私は読者さん>作家さんと思っています。
投稿中、リアル支援してくださる読者さんもいることだし、
何やかやとレスしてくれる読者さんもいることですし。

と、いうわけで>>598からの続きです。

 乱暴に修様の身体が私に乗りかかってくる。
「!!」
 苦しさに抵抗しようとしたが、それより早く修様は唇を私のそれと重ねた。
 ゲームとは違う、荒々しいキス。
 私の中に戸惑いと、歴然とした事実がせめぎあう。
 唇を噛むほどの勢いに、私は少しだけ顔をそらせ、息を継いだ。
 けれど、それすら許そうとはしない勢いで私は求められていた。
 性急だけれど、ツボを抑えたキス。
 耳も、喉も、私の性感帯。そこを的確に責めてくる。
 たちまち身体が熱くなる。修様の手が私の頭や頬を撫で、そこから熱が落とされる。
 その熱が、じわじわと私の身体に広がってゆく。
 身体の火照りは呼吸を困難にさせる。いや、修様のキスや手の刺激が、
私の呼吸を邪魔しているのだ。
 嬉しい、嬉しい、嬉しい。
 この時間が好き。

 けれど、修様は本気で私を求めているのではない。
 相手は大財閥の御曹司。しかも、若くして会長の座にある
日本経済界の若手ナンバーワン。
 名乗りを挙げる相手はごろごろいる。
 借金のカタにここにいる私とは雲泥の差。
 この2年、側に仕えて私は幸せだった。
 使用人という立場でしか追いかけることは出来なかったけれど。
 半年前・・・あのカケを言われたとき、どんなに戸惑ったか。
 どんなに嬉しかったか。

 修様が、好き。

 声を聞きたかった。わおん、と呼んで欲しかった。
 側にいたかった。
 触れて欲しかった。
 だから、今、こうされていることがとてつもなく嬉しい。
 つうっと、涙が、落ちた。


 抗おうとはしない和音。
 わかっているのだろうか?
 泣いているのは、俺に対しての抗議だろうか。
 一体何をやっているか。
 言葉に出来なくて、和音の涙を掬った。
 和音の顔が歪み、また一つ、涙が落ちた。
 柔らかな瞳。しかし、その光に、俺を責める光はどこにもない。
 酷い男だ、俺は。

 ゆっくりとため息と共に離れてゆく修様の身体。
 修様の熱が冷めたから?
 このままにしないで。
 私は無意識のうちに修様のバスローブを掴んでいた。
「和音」
 戸惑う修様の瞳がそこにあった。
 けれど、私は戸惑っていられる状態ではない。
 ありったけの勇気を振り絞って、修様の胸に顔を埋めた。
 いつもの石鹸の香り。
 知っているんだ。
 賭けをするときはいつも、シャワーを浴びていること。
 だから私は石鹸の匂いの修様しか知らない。
 仕事に行くときは、ちょっとだけコロンをつけている。
その香りは、仕事中のサイン。
 石鹸の香りが、私を狂わせる。
 私、何をやっているんだろう・・・。
 わずかな理性がそれを押しとどめる。
 こんなの、修様に迷惑だ。
「やめてくれないか?これ以上は、抱きたくなる」
 頭の上で、声がした。
 おそるおそる、顔をあげる。
「抱きたく・・・なる?」
「悪い、今日の賭けは俺の負けだな。・・・あんな和音を見たら、
堪らなくなった」
 修様は、ゆっくり息をした。
「情けないことに、お前が来てからほかの女を抱けなくなった。
欲しいとは思わなくなったんだ。・・・つまり、恋愛対象含めて、
お前にしか、目が向いていない」
「私・・・」
「こういう状態は、男として凄く嬉しいんだが、同意のない女を
抱く趣味はない。増してやお前は未成年で、普通の状態でここに
来たわけじゃないし・・・」
 真っ直ぐ見つめられて、その答えを聞いた。
 真剣な、目だった。
 でも、どう答えたらよい?
 スカートも何も・・・丸見えの状態で、私はまだ途中で放り出された
ままだというのに。
 私は少しだけ、修様から身体を離し、その右手を取った。
「?」
 その指先を、私の「事実」の場所に導く。
 修様のことを考えるだけで喜んでしまう部分。
 カケのたびに潤ってしまう女の部分。
 こんな状態でも、嬉しい嬉しいとよだれをたらしている
もう一人の私がいる部分。
 少しだけ触れた修様の指先に、私の身体が震えた。
 嬉しい、嬉しい、嬉しい。
「一度で、良いですから」
「自分を安売りするなよ」
 そう言って私の首筋にキスが落ち、修様の指先がもう一人の私を撫でた。
 それだけで身体を仰け反らせてしまう私。
 うれしくて、とろんと熱い汁がこぼれるのがわかる。
 ああ、きっと修様の指先は私の体液でテラテラと・・・。
「わおん、今なら、引き返せる。良いのか?」
「・・・身分違いだということも、私なんかがすきになるような
人じゃないことは知っています。だから、一度で良いです。
一度で良いですから・・・。私、修様と・・・側にいたいから・・・」
「一度だけじゃ嫌なんだが」
 私は恐る恐る修様の顔を見た。その衝撃に、全身固まってしまって。
ごめんなさい、スレ消化しちゃったら皆様次スレに移ってください。


 修様の右手がそこにあって、その指は、私の想像通り、体液でテラテラ光っている。
 瞬間湯沸かし器の如く、耳まで赤くなってしまう。
「こんなに濡れているのに、一度だけ?」
「だって・・・だって・・・」
 言葉が上手く紡げない。
 ぺろりと赤い舌が、指先を滑る。
 その怪しげなしぐさと、嬉しそうな修様の顔にぞくりとする。
 男の、色香。
「初めて、か?」
 いや、だからそんな顔で迫らないで・・・。
「和音、答えなさい」
「・・・初めて、です」
 小さな小さな声で。
「私の側にいて嬉しいか?」
 ひゃーん、そんなこと、言えって?
 その前に、私の目からまた涙が落ちて先に返事をしていた。
「嬉しい、の返事と受け取って良いのか?」
 改めて聞かないで・・・。でもコクコクと頷いている。
「じゃぁもっと楽しませてくれ」
>>643はNO20ですね、ごめんなさい

 楽しませてくれって・・・何するの?どうするの?私に出来るの?
「そんなに不安にならなくて良い・・・。意思表示すればよいことだ」
 意思表示?
 ついっと、修様の濡れた指が私の首筋に当たり、すーっと撫でられる。
 全身、鳥肌が立つような感覚に襲われる。弱いんだ、これ。
 ゾクゾクして身体を丸めようとする。
 拍車をかけたのはもう一方の手。
 その手が、私の無防備な胸に伸びてくりりんと、尖りを捕らえた。
「ひっ」
 言葉にならない声をあげてしまった。同時にベッドの上で身体を丸める。
「こえ、出して良いんだよ」
 そう言われつつ、修様の手が私の身体をコロンと転がすようにリードする。
 濡れた指先を気にしながら私は体を丸め、うつ伏せ状態でベッドに両手をついた。
 その途端、すとんと服が落ちてくる。
 え?
 エプロンはワンピースの制服と一体化しているから、後のリボンを解けば問題ない。
でも、このワンピースの制服は後ファスナーで・・・ファスナー?
645藤原忍:04/08/07 17:05
タイムアップになってしまった・・・ごめんなさい。
続きはまた今度。
藤原氏乙!
(;´Д`)ハァハァ・・・
ちなみにいま494KBですな。一応次スレに誘導しとくか。
500KB到達で投稿できなくなったら容量オーバーです。
次スレに投稿してください。

小説書いてみたい奴と読みたい奴のスレ〜第7章〜
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1090417435/l50
648藤原忍:04/08/07 21:41
誘導ありがとうございます。感謝。
649ワイルドサイド:04/08/08 11:40
>>636
期待してくれてありがとうございます。何とかごちそうになるようにガンバリマス。

>>637
何でもいいから言ってもらえると、ほんと励みになります感謝です。
>前に捕まえたリーマンの復讐かな。
Σ(゚д゚lll)ドキッ でも、そうやって先が読めるのも、キチンと痴漢モノのフォーマットを
押えて書けているからだと思うようにします。

>>藤原氏
一つ一つの文章が短くてきれいですね。自分のぎっちり詰まった文章の後で
藤原さんの文章を読むと、なんか詩を読んでいるみたいです。
それに比べて漏れの文章ときたら、まるでドーテーがキーボードにポコ○ンを
叩きつけて打ったような文章じゃないか!ヽ(`Д´)ノウワァァン


ところで質問なんですが、このスレがあと6KBぐらいとすると、1行の文字数が
36〜38字くらいとして、何行ぐらい書き込めるものなんでしょうか?
(というより、1KBで何行か分かればいいんですが…)

あと、自分は今、メモ帳で書いているんですが、メモ帳とかワードって1KBで
何文字とかってあるんでしょうか?
スレ違いですいませんが分かる人いたら教えて下さい。
>>649
1KB何行かは知らんが・・・
ここまでのレスで495KBだから、単純に>>649ぐらいの文書量が5レスできるんじゃないかな。
まあこのカキコで496KBになってるかもね。
もう書き込むんじゃなくて埋めていったほうがよいとは思うけど。
ということで埋める。
埋めついでに・・・
催眠術で眼鏡っ娘をどうにかしようっていう小説の続きはどうなったのかな・・・
とても気になる。
あとスレイブオブムーンさんだっけか、弥生の話の続きが気になる。
トラフィックジャムさんだっけか、学園ものの続きも気になる。
川で殺人が起きたやつだっけか、あれで終わりじゃないよね。続き書いてくれ。
あとみんなが通ってるエロスレ教えれ。
ちなみに俺は・・・
ttp://moech.net/frame.html
ここにまめに通ってる。
652ワイルドサイド:04/08/08 13:38
>>650
分かりました、ありがとうございます。
教えてくれたトコ、参考になりそうなので見てみます。
653ワイルドサイド:04/08/08 13:51
埋めついでに、読者さんの数の話題についてなんですが、
昨日の土曜日、チラチラ見てみたんだけど、上がったレスの落ちていく
速度からみて、エロマンガ小説版全体で住人の数は、1日に3〜400
ぐらいじゃないかと思っています。それで1割ぐらいの人が見てくれた
としてこのスレを見てくれた人は3〜40人ぐらいじゃないかなと。

でもこれは道路公団並の甘い予測なので実際はそれのさらに半分くらいかな。
皆さんはどう思います?
数的にはそのくらいかな。それよりも少なくはないと思う。
結構リアルタイムで支援している人いるからね。
おれも藤原さんのときに一回だけ支援したことある。
リアルタイムで読めてよかったヽ(´ー`)ノ

勝手な見解だけど結構良スレだと思うわけですよ、ここは。
sage進行でかなり埋没してるから結構偶然気味にここ見つけないとなかなかこれないよね。
俺は第1章からの付き合いだからずっと追いかけてるけど。
∩(゚∀゚∩)age 氏のおなにすとはどこいった(#゚Д゚)ゴルァ!!

俺はちなみに今日はたまたま暇でwネトゲついでにカキコしてるだけ。
というわけで埋め。
埋めるなら一気に埋めろ(#゚Д゚)ゴルァ!!
ウメテヤル(;*~-~)ノ〃^^^ミミ(。。ヾミミ^^^
ウメテヤル (;-_-)ノ〃 ^^^ミミ(。。ヾミミ^^^
ウメチャエ...( ‥)ツ_ポンポン
ウメチャエ...( ・・)ノ))_ポンポン
フウイン!(ノ-"-)ノ【(。。ヾ】ヽ(-"-ヽ)
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め梅埋め埋め埋め埋め埋め埋め
梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅
産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め梅埋め埋め埋め埋め埋め埋め
梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅
産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め梅埋め埋め埋め埋め埋め埋め
梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅
産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め梅埋め埋め埋め埋め埋め埋め
梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅
産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め産め
ぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽ
まだ書ける?

    ∧  ∧
   / ヽ‐‐ ヽ
  彡      ヽ
  彡   ●  ●  ウマ──!!
  彡  (      l
 彡   ヽ     |
 彡    ヽ    l
 / `     ( o o)\
/ __    /´>  )
(___|_(   /<ヽ/
 |       /  ´
 |  /\ \
 | /    )  )
  ヒl    (  \
       \二)