あっちの小説スレはほとんと全滅状態。
>>611からの続き
信二は「ちっ!」と舌打ちした。
先程まで密着していた二人の身体か離れ再びテニスを始めた様子を見て
自分が期待していたのとは違う展開に、煮え切らないもどかしさを
感じていた。何よりも膨張した下半身が「どうしてくれるんだ!?」と
言わんばかりに脈打っている。
(佐和子の拒絶で杉野は素直に諦めたのだろうか?)
身体が離れても二人は暫く話し込んでいたようだが、
今は何事も無かったようにコートを駆け回っている。
既に陽は傾き始め信二の居る方向からコートが西日で目映く光って見える。
信二はまぶしそうに光の中に投影される二人を眺めているしか術は無かった。
定期的に響く「ポーン!ポーン!」という球の音が寝不足の信二には
催眠術のように睡魔が襲う。
思わず信二は「ふぁ〜あ・・」と深くあくびをせずにはいられなかった。
緊張の後の失望も手伝って信二はとりあえず二人が帰るまで車で待つ事にした。
小一時間も眠っただろうか?信二が起きると既に陽は沈みかけすっかり空は
赤く染まっている。
「やばい!」信二はどんドン!とドアを開けるとコートに走った。
信二の脳裏にこの間の夕焼け空の下の二人がよぎる。
が、既にコートには人影は無く。
クラブの建物に近付き扉を開こうとすると既に鍵がかかっており、
ガチャ!ガチャ!と無機質な音だけが虚しく響いた。
「今日は何もせずに帰ったのかな?」信二はつぶやいた。
安堵と落胆の複雑な気持ちが信二自身を冷静にさせ、
自分がしていた行為が、やけに虚しいものに思えてくる。
車に戻ると信二はノートPCを取り出し追跡システムを稼動させる。
佐和子に持たせた発信機付き携帯電話が、彼女の居場所を明確に知らせた。
「ん?」信二は怪訝そうな声をあげる。
帰宅方向と違う場所へ向かっているようだった。
どうやら繁華街へ向かっているらしい。
「メシでも二人で喰いに行ったか?」信二がつぶやく。
が、佐和子は子供と信二の食事の支度はするはずであり、その前に自分だけ
食事をするという事はちょっと考えにくい。
信二は急に胸騒ぎを覚え、車のエンジンをかける。
キキキー!と急旋回する車が猛烈な勢いで通り過ぎるのを買い物帰りの
おばちゃんが驚いて見ていた。が、そんな事をかまっていられない。
信二は気だけが急いて前傾姿勢をとり、アクセルを踏み込んだ。
(佐和子!どこだ?何処に行こうとしているんだ?お前は!)心の中で叫ぶ。
紅葉した街路樹が凄い勢いで行き過ぎた。
10分もすると、さっきまで妻が居たらしい繁華街へたどり着いた。
そこで車を脇に寄せ。もういっぺんPCをたちあげる。
どうやら、そう遠くはないようだ。
信二は妻が居る方向へゆっくりと車を走らせ追跡を再開する。
繁華街を少し抜けた通りに出ると信二は愕然とした。
既に暗くなった中にホテルの呼び込みネオンが羅列し妖しい光を放っている。
このラブホテル街のどれかに二人は入った・・。
紛れも無い現実に信二は興奮し目まいがしてヨロめく。
どうやらそれらしいホテルを突き止め信二は漠然と
情事に励んでいるかもしれないホテルから漏れる光を眺めていた。
そして携帯を取り出すと調査器具屋に電話した。
今日はここまでっす。
ロウイさん洋ポル大好きな俺としては、そのノリ好きっす!
藤原忍さん、相変わらず精神描写上手いっすね!
でわでわ、みんなの作品も楽しみにしてますよ〜!
>マルチネスさま
お疲れ様です。
その精神描写に戸惑っておりまして・・・。
ここまで来て見てはまた投下できずに戻ると言う事を
繰り返しております。
聡史視点、ホットラム・カウAだけ、UPします。
>>663の続き
6 黒川・ホットラム・カウA
子猫ちゃんの震えがおさまったのは指示通り
深呼吸をし始めてから少し後だった。
まだ体のこわばりが残ってはいるが、奥歯までがちがちするほどの
震えはおさまったのでゆっくりと背中をさすってやることにした。
「ごめ…ごめんなさい」
掠れた声。喉がカラカラって感じだな、と俺は思った。
テーブルからグラスを取って、残りの水を飲まそうとしたが、
そんな余裕はないらしい。
仕方ないので俺は水を口に含むと、右手で子猫ちゃんの頬を撫で、
上を向かせると唇を合わせた。
目を開けたままキスするなよ。
白い喉に指を置くと俺の意味することがわかったのか、
子猫ちゃんはコクコクと喉を鳴らして水を飲んでくれた。緊張と、戸惑いと。
子猫ちゃんの震えが、俺の唇に伝わる。
可愛い…。このまま押し倒したいと息子は訴えてはいるんだが…。
俺はそれをぐっとこらえると傍らの子猫ちゃんの背中を撫でていた。
「ごめんなさい、ありがとうございます」
ようやく、喋れるようになったのか、子猫ちゃんは両膝を抱えたままそう言った。
「大丈夫?」
「ええ」
子猫ちゃんはそう言って俺が渡した水を、今度はコップ一杯、きっちり飲み干した。
「シャワー浴びる?俺としては色々聞きたいことが山ほどあるんだけど、
真紀ちゃんだって頭を冷やしたいだろうし…」
「あの、私、変なこと言ってませんでした?」
「何かの夢見てうなされていたよ。俺に話してみる?
さっきの、あれ何かの発作だろう?」
「………」
「嫌だったら、これ以上は聞かない。ただ…どんな神様だって
夢をみて寝言ぐらい言うんじゃないのかなと、思ってみたり。
俺、真紀ちゃんのことをもっと知りたい」
「黒川さん…」
「一緒にいたいから。いつ切り出そうかと思っていたんだけど、
携帯の番号とか、メアドもちゃんとした奴を…」
震えてる?また発作か?
「でも、それ待ってください」
「え?」
「私の話を聞いて…それから、考えてくれませんか?」
「え?」
子猫ちゃんは意を決したように、そう言った。
「私も、黒川さんのこと…でも、私、そういうお付き合い、したことないんです」
「え?…26だっていったよね?」
「順番に、話しますね」
子猫ちゃんはそう言って深呼吸した。
子猫ちゃんの話は、ちょっと理解しづらかった。
ぽつぽつ、といった状態の話し方で、自分で話すのも辛いようだった。
簡単に言うと、真紀の両親は飛行機事故で死んでしまって、
その時高校一年生だった真紀は長野にいる母親の妹夫妻に引き取られたこと。
その叔父さんと言う人物にレイプされ、一度は叔母の体面を考え
一人暮らしを始めたこと、しかし、再びレイプ未遂という目にあったので
東京に逃げ出し、自立したということだった。
東京に出てきた真紀はそれまでの交友関係を一切断ち切って予備校に通い、
大検に合格して卒業資格を取ると大学に入学したこと、
そして普通に就職してごく普通の会社員と交際するようになったものの、
その相手に過去のことが話せずにホテルでパニックを起こしたこと、
それが原因で別れたこと、社内恋愛だったので真紀は会社でもパニックを起こし、
会社を辞めて今は派遣社員として働いているということを話した。
男性経験はその叔父さん一人。付き合ったオトコは大学時代も含めて3人。
ただし、3ヶ月ほどの交際で別れたと言う。
話を聞くごとに、正直、厄介な子猫を拾ったものだと思った。
悪い意味じゃない。俺は、それを負担だと思っていないのだから。
良い意味で…そう、俺はベタ惚れ状態に真紀に魅かれているのだ。
ゆっくりと言葉を選んで話す真紀は、美しいと思った。
それでも真っ直ぐ生きてゆこうとする姿が、美しい。俺はそう思った。
俺は真紀の話を聞きながら、ずっと背中をさすり、肩を抱き、
とにかく、真紀の体温を感じていたかった。
何も言わず、抱きしめた時、心臓が凍るほどの恐怖だったかもしれない。
水を飲ませたとき、俺自身に怯えていたのかもしれない。
その贖罪のために。
「…だから黒川さん…」
真紀の声が震えていた。いかん、俺も涙腺が怪しい。
俺はテーブルの上に常備しているティッシュペーパーを
箱ごと取る為に立ち上がり、真紀に渡した。
「ありが………」
真紀が固まっていた。その視線の先に、上半身裸で下半身は
しっかりテントを張っている俺のバカ息子が存在を主張している。
みるみるうちに真紀の顔が真っ赤になり、耳まで真っ赤になった。
か、可愛い…。
それよりも俺のほうが赤面すべきじゃないのか?
「ごめん、そういうつもりじゃなく、その…そういう格好でいられると…その…」
真紀はさっきからずっと膝を抱えている。確かに、両膝は蒲団の下にあるが、
ついさっきまで俺の左手は真紀の背中を撫でていたし、身長の差から
座っている真紀を見下ろす格好になると胸元も見えた。あの黒子の胸元も。
今は…ちょっと動くとキャミソールも見えるし、下着も見えた。
目の毒だったから、あらぬ方向を見ていただけで…でも間近に
女性がいるとなると、増してタイプの女性だったとしたら…。
「だから、ずっと向こうを向いていたんですか?」
へ?
唐突な質問だけど、その通りなんだな。
「目の…やり場がなくて」
「良かった…嫌われたんじゃないかと…」
俺はありったけの自制心を働かせて子猫ちゃんの隣に座ると、その額にキスした。
泣いている子猫ちゃんも、可愛い。
「こういうシチュエーションで、しかも相手がタイプだったら、オトコは発情するぞ」
「途中でげんなりしますよ」
真紀ちゃんは悲しそうにそう言った。
「何で?」
「一人目の男はね、自分が考えていた以上に私の胸がなかったからげんなりしたって。
二人目は一言、『男みたいな胸だね』って。三人目のオトコは…」
泣きながらそう言う真紀の唇をふさいだ。
真紀の唇が柔らかくって、温かかった。
よしよし、今度はちゃんと目を閉じたな。
そんなことを思いながら俺は一度眼を閉じた。真紀の唇が何か言おうとしたが、
俺は無視して目を開けると右手を真紀の胸元に差し入れた。
あのほくろの位置から鎖骨に添って指を進める。
頼むから、身体を強張らすなよ。俺、お前の胸が好きなんだから。
真紀は俺の手を払いのけなかった。真紀の唇を味わいながら、
丹念に舌を這わせると真紀の口が少しだけ、開いた。同時に右手の掌を
胸につけて下から上に撫で、真紀の乳房を包んだ。ちょっとだけだけど、乳首が立っている。
そっと真紀の口の中に舌を差込み、真紀の舌をちょんと刺激すると俺の掌の中で乳首が完全にたった。
感度抜群。今までの女の中で最高かも。
指先で乳首の周りから円を描くようにすると、真紀の身体がびくんと跳ねた。
「ごめん、痛かった?」
真紀は耳まで真っ赤にして首を振った。俺の指がまた動き始め、
真紀の身体がびくびくと震えていた。
可愛い・・・。
けれど、俺は心を鬼にして真紀に尋ねることにする。
少しずつ、楽になって欲しいから。
「三人目のオトコは何て言ったの?」
「…まな板に干しぶどうの女は嫌いだって」
ひでぇオトコだな。
俺はその怒りを腹の中に納めた。
怒りにとらわれたくはない。
吐き出すことで真紀が楽になるのなら。
「真紀」
俺はできるだけ甘い声で囁く。
甘い声になっているかな?
それからほんのり色づいた耳を口に含む。真紀は首をすくめたが、
俺にばれないように思ったのか、ほうっと小さなため息をついた。
左胸の乳首はもうピンピンに立っていて、真紀は眉間に皺を寄せている。
「俺な、元々小さいの、好きなの。そういう品評会する男って最低だと思うけど…
そういうことより、もっと感じて欲しい」
俺はそう言って真紀の耳の穴に舌を差し入れた。途端に、
真紀の身体が跳ね上がってベッドの向こう側に倒れた。
「ひゃっ」
「真紀ちゃん?」
また発作を起こしたのかと思った。が、違っていた。それに近いものはあったが。
真紀は本当に子猫のように丸まって震えていた。
こいつ、耳が感じるタイプだ。
今日はここまでです。
みなさん心優しい感想有難う御座いました。
とても参考になり、非常に励みにもなりました。
現在みなさんのSSをじっくりと読ませて頂いています。
最高です。
それぞれシチュ、スタイル、描写に個性があり、充実していてウマー!です。
こんな良きスレに出会えて嬉しいです。
保 管 庫 に 突 撃 い っ て き ま す !
良作を投下される作家の方々、支援&感想で援護する住人の方々、
乙です!
>>674からのつづき
佐和子と杉野はラブホテルのエレベーターに乗り込んでいた。
ラブホテル。そのあからさまにソレを目的とした場所に来たという現実が
佐和子自身が一時の気の迷いではなく、自主的にその行為に及ぶという
もはや言い訳ができず引き返せない所まで来たという事を意味する。
ここまで来て佐和子は罪悪の念に駆られはじめた。
(今頃夫はどうしているんだろうか?
横になりながらTVでも観ているのだろうか?)
(息子は、私の帰りを待っているかもしれない・・)
誰よりも家庭を大事にしてきた自分が今ここに夫の同僚と来ている。
まるで悪い淫夢でも見てるかのような錯覚を覚えた。
それを察したのか杉野は軽く肩を抱いた。
俯き加減の佐和子を見つめる杉野。
大丈夫というようにそのまま優しく肩をさすった。
佐和子は少しだけ気が紛れたのか口元で「くすっ」と笑って見せる。
背後からのぞくポニーテールに上げたうなじが堪らなく愛しくなり
思わず杉野は口を付けた。と、そのまま唇で首筋を愛撫する。
「あ!う・・あん!」思わず喘ぐ佐和子。そのまま杉野は背後から
手を回し乳房を揉みしだいた。
「は!はぅ・・あっ!」喘ぐ佐和子の声がエレベーターに響く。
すると「チーン!」と音が鳴りエレベーターが目的の階に着いた事を告げた。
部屋に着くまでの短い廊下で佐和子はそれでもまだ
息子陽一の笑顔が吹っ切れない。
夫も毎日の残業で疲れているのに。反面自分はこの体たらくだ。
杉野は部屋のドアをガチャリと開けるとベットが妖しい薄明かりに
照らし出される。
(逃げよう!逃げられる。今ならまだ後戻りできる!)
佐和子がようやく自制心を取り戻した時に杉野は佐和子をガッシリと
抱きすくめ唇に吸い付いてきた。身を硬くする佐和子の口内に杉野は
強引に舌先を捩じ込んでくる。
「あくっ、ん!んぐ・・」欲情と理性の狭間で佐和子は喘いだ。
(あなた!・・陽ちゃん・・ごめん、わたし・・)
もはやこの淫らな現実から逃れられないことを悟り硬直した佐和子の
身体は弛緩し、杉野のザラついた下に自らの舌を絡めていった。
すんません最後の行。ザラついた下→ザラついた舌です。
藤原忍さん、ロウイさん。つづき待ってますよ〜!
くぅ・・・寸止め祭りですな;;
良作ばかりでいいスレですなぁ・・・
690 :
名無しさん@ピンキー:04/05/22 10:50
ほすあげ
>>687からのつづき
最初は小さく弱い佐和子の舌の返信だったが、徐々に自分に返って来る
反応が大きくなっていく事に強い興奮を覚える杉野。
チロチロと可愛く反応する佐和子の舌に貪るように絡めた。
たった一週間だったが、どれ程この時を待ち望んだだろうか。
杉野は妻との営みでは決して得られないこの快楽の虜になっている。
佐和子を強く抱き寄せながら柔らかい尻肉をまさぐる杉野。
そのままスカートをたくし上げ、太腿から秘部近くまでも優しくまさぐる。
秘部近くになるにつれ佐和子の身体が反り返る反応を楽しんだ。
小さく小さく秘部に近付き、直前で止めて焦らす杉野。
太腿の付け根あたりで割れ目の周りに円を描くように指先でスーっと撫でる。
「あ!あぅ・・あん!」遠のいたり近付いたり焦らす指の誘惑に囚われる佐和子。
無意識に佐和子は自分の一番敏感な部分に杉野の指先を迎えようと
もじもじと腰を振って反応する。
機が熟したと見るや杉野はストッキング越しに中指を割れ目に突き刺した。
「はう!」奇声と共に仰け反る佐和子。
杉野はそのまま、ぐいぐいと指を衝き抜いた。
情け容赦なく更にぐぐっと貫く。
「あ!、や!、そそんなにしたら!」
佐和子は眉間に皺を寄せて苦しそうに指の攻撃に耐えた。
「一週間だ!一週間あなたのここを待ち焦がれていたんだ!」
本心を白状する杉野。
そのまま強引にパンティを引き下ろそうとするとさすがに佐和子が
杉野を制した。
「ま待って。シャワーを浴びさせて」
杉野の手を押さえながら、佐和子は言った。
「僕はこのままでも平気だけど・・」
名残惜しそうに手を戻しながら杉野は言った。
「駄目よ、汗臭いから」
言いながら佐和子はコートを脱ぎ壁に掛けた。
「僕は佐和子の汗の臭い好きだよ。全然平気」
真面目な顔をして杉野は言う。
「ばか」
佐和子は笑いながらポニーテールにしていた髪を解いた。
佐和子が白いガウンを持つと、そのまま浴室に消えていった。
擦りガラス越しに佐和子の着替える姿が見える。
ブラウスを脱ぎ、佐和子の肌の色が映し出された。
そして背中に手を回しブラを外すと形の良い膨らみがガラス越しにも分かる。
杉野がこんなに興奮を覚えるのは妻を始めて自分のアパートに
連れ込んだ時以来だろう。今すぐ自分も浴室に飛び込んで佐和子の身体に
貪りつきたい気持ちに駆られるが、ここでがっつくと女という生き物は
引いてしまう事がママある。杉野は経験から辛うじて自制する事にした。
佐和子はシャワーを浴びながら昼間流した汗を洗い落とした。
じんじんと疼く秘部に思わず指を当てる。
(ここに、夫以外のペニスが入る)
そう思いながら指を軽く差し込むとニュブゥ・・・っと割れ目は
自らの指を迎え入れた。
(まるでお仲をすかした子供みたい、こんなに涎垂らして)
指に絡みついた愛液を自分の事なのに呆れて見つめる佐和子。
ふと、息子の顔が浮かぶ。佐和子は振り払うように頭を振ると
シャワーの勢いを強くした。
今日はここまでっす。じゃ、また!
マルチネスさんへ
半立ちになりましたw続き待ってます。
信二と杉野嫁のが見たかったりしてw
700 :
名無しさん@ピンキー:04/05/23 15:50
ほしあげ
>>682の続き
7 真紀・ホットラム・カウB
また発作が起きたのかと思った。
黒川さんに耳元で囁かれて、胸を触られて今度は耳の穴に舌を入れられたら我慢できなかった。
身体に電気が走るほどの快感が襲っていた。
こんなこと、一度もなかったのに。
キスされただけでも、ホテルに行っただけでも発作を起こしていたのに。どうして?
「真紀ちゃん?」
まずい、ベッドの上に倒れたのは良いけど…下半身丸見え。でも…体に力が入らない。
起き上がろうとしたけど、また力が入らなくてベッドの上にうつぶせに倒れこむ。
やだ、今度は…パジャマがめくれて…。
「まーきーちゃん」
黒川さん…楽しそうな声。
「ひゃっ」
パジャマがめくれて、露になった脇腹というか、腰から黒川さんがキスの雨を降らせた。
「うぁぁぁぁ…」
強烈な快感が襲う。
先程から撫でられて敏感になっているところに、これは地獄だった。ナメクジが肌を
這うような感触。舌の、ちょっとざらっとした生暖かい感触はくすぐったさと紙一重の快感だった。
思わすベッドのシーツを握り締め、歯を食いしばる。
黒川さんはパジャマをめくって私の背中に本格的に舌を這わせる。
「んんん…」
声を殺してぎゅっとシーツを握り締めたら、その手に黒川さんの手が重なった。
「大丈夫だから、こえ、聞かせて」
「黒川さん…」
「素敵な身体だよ、真紀ちゃん。凄く、感度が良いから」
かっと羞恥に赤くなる。背中まで赤くなったに違いない。
「いつでもストップかけて良いから」
そう言って私に釘をさす事は忘れなかった。
うつぶせにされて思うように力が入らない私は黒川さんの思うがままにさせられた。
というのは語弊があるが、背中一面キスを落とされ、そのキスが両方の足の
内股に及んで…。私がすすり泣くまで続けられた。
今までにない快感への恐怖があった。頭がどうにかなりそうだった。
ぐったりした私に蒲団をかけると、黒川さんはどこかに行って、それから少しして戻ってきた。
「立てるか?」
「何とか。…でも、どこへ?」
「秘密の部屋だよ」
黒川さんの手を借りてふらふらと歩いてゆくと、どこかで水の音がした。
連れて行かれたのはバスルームだった。
「一人で入れる?それとも…」
一人ではとても無理だった。黒川さんはそれを悟るとパジャマとキャミソールを脱がせようとした。
「あっ、その…」
「もうなんにもしないよ。身体洗って、さっぱりするだけ。凄い汗だし、さっきストップかけたのは真紀ちゃんだよ」
何故だか楽しそうに黒川さんはそう言い、うきうきと作業にかかっている。
抵抗できないことを良いことに、私の身につけている衣類を奪うとさっさとパンティまで
脱がせてしまった。タオル一枚渡してくれたのはありがたいが、恥ずかしさで声も出なかった。
「ほら」
もう脱いでしまった黒川さんが私の後ろから背中を押すように
バスルームに連れて行き、洗い場でボディソープを泡立てるとスポンジと手で私の体を洗い始めた。
「あの、自分で洗います」
「俺が洗うの」
黒川さんはきっぱりそう言ってさっさと私の体を泡だらけにした。
私が洗うことを許されたのは自分の大事な部分だけだった。
「ほい、交代」
次は私の番だった。黒川さんは洗ってといわんばかりに私に背を向けた。
男性としては、大きい部類に入る身体だった。でも決して無駄はない。
ジムに行っているというだけあって身体に無駄な肉は余りない。
けれども筋肉もりもり、とまではいかない。ほどほど、である。
丹念に背中から腕を洗うと黒川さんはくるりと、こちらを向いた。
「あ…」
嫌でも目に入る黒川さんのそれは、しっかりと立ち上がっていた。
「真紀ちゃん」
黒川さんと視線が絡まった。
「大丈夫?」
にっこり笑ったその一言で、黒川さんの意図することがわかった。
「もしかして、私のために…?」
「寝顔が、可愛かったんだ、この上なく。それで惚れたといったら、怒る?」
じわっと視界がぼやけた。
「私…胸、ないですよ。いつまた発作を起こすかわからないし…」
「こら、泣くなよ。俺は焦らないから、大丈夫」
黒川さんはそう言って私の持っているスポンジを自分の首に当てた。
さっきたっぷりベッドで愛撫したのも、こうして一緒にお風呂に入ったのも
私の恐怖を取り除こうとする為だったのだ。その気持ちが嬉しくて、ごしごし洗った。
首も、胸も、お腹も足も洗った。大事な部分は残してしまったけれど。
だからといって、そこに手を伸ばすことも出来ず、手が止まった。
「真紀ちゃん?」
呼ばれて顔を上げると、黒川さんと唇が触れた。
優しい口付けだった。同時に、両手を掴まれ、黒川さん自身に導かれた。
「ああ…」
私が黒川さんを包むと、黒川さんは唇を離し、小さく喘いだ。
「どうすれば…良いんですか?」
「まずは慣れて欲しいな」
「出したい…でしょ?」
「じゃぁ爪を立てないでね」
黒川さんはそう言って私の手を導いてくれた。
まず握ったまま、上下に動かすこと。
シルエットをなぞること。それだけでも黒川さんは感じるらしい、
ちょっとうっとりとした顔になっていた。ゆっくり、手を動かすと
石鹸とは違うぬめりが指に触れた。
その一方で黒川さんとはキスしたままだ。
「もう駄目だよ」
「良いよ、どうして欲しいの?」
「手を貸して」
黒川さんは私の手をサポートする形で動き方を教えてくれた。
彼は限界だから、というと程なく胴震いして果てた。
黒川さんの顔が、いつになくエロティックだった。
男の欲情に艶があって、初めて男の人が綺麗だと思った。
「御免ね…」
「え?」
「本当は、私の中で…」
「真紀ちゃんの裸を見られて最高」
「だから…」
恥ずかしさに真っ赤になった。泡だらけでろくに見えていないが、
意識したのがいけなかった。
「あ…やだ…こんなところで…」
息が荒くなる。奥歯がガチガチ言い始める。
黒川さんは急いで私たちの体についた泡を洗い流すと、
私を抱いたまま湯船の中に入った。
少し熱めのお湯だったが、冷えた身体には心地よかった。
溺れないように、黒川さんが先に座り、私は彼に体を預けるように湯船につかった。
しっかり抱きしめてくれた腕のたくましさと、耳元で落ち着いて囁く彼の声に、
いつもより落ち着いて対処できたように、思う。
>>703は「2の2」ではなくて「7の2」です。ごめんなさい。
今日はここまでで。
なかなか来られなくてごめんなさい。(進まない・・・)
>保管サイト担当猫様 いつもありがとうございます。
>マルチネス様 続き〜、と叫びながらお待ちしております。
真紀ちゃん寸止め状態で作者悶えております。
佐和子はバスルームから出てきた。
白いガウンから覗く胸の谷間に一瞬見入る杉野。
「杉野さんも入ってらっしゃいよ」佐和子が促す。
「ああ・・」杉野は立ち上がる。とバスルームに入る途中で振り向き
「杉野じゃなくって明(あきら)と呼んでくれないかな」と言った。
「あら、そう言えば下の名前知らなかったわ、ごめんなさいア・キ・ラさん」
と言って佐和子は微笑んだ。そのままバスルームに消える杉野。
(明さん、か。)杉野はまんざらでもない表情で汗を洗い流した。
杉野の下半身は完全に膨張し猛り狂っている。20cmはあろうかという
剛棒は果たしてガラス越しの佐和子に見えているのだろうか?
(こいつが佐和子の中に没する・・)その気持ちに共鳴するように
肉棒はビンビン!と上下に動いた。
(彼女の中に出せ!)自分の一物がそう言っている様な幻想に囚われる。
(無茶言うな、俺も彼女も家庭が大事なんだ、これは遊びだ!スポーツなんだ!)
杉野は一物を諭すように言い聞かせる。
(それが望みじゃなかったのか?気持ち良いぞ〜!彼女の中に放出すれば)
杉野の本能は家庭を守るよりもむしろより多くの種をばら撒こうと、
脳により甘美な誘惑をしてきた。
>>706 女性から見てもドキドキしちゃいます〜続きお待ちしています
佐和子のあの柔らかな身体を抱き、溜め込んだ欲情の証しを放出する。
元々男の性交はそれを最終到達点としており、例え避妊具を着けて中出し
してもそれは仮初めの快楽でしかないのだ。神が与えた最高の快楽は
例え望まない妊娠の可能性があっても中出しでしか得る事はできない。
(元々タブーを犯してるんじゃないか!出してしまえ!)
本能は悪魔のように囁く。
(でも、いや・・しかし・・)葛藤する杉野。
杉野の妄想は佐和子の膣壁に包まれ蠢き淫らに光る愛液が映し出された。
杉野は朦朧とした表情でバスルームから出てきた。
佐和子は、どうにも恥ずかしそうに、はにかみ笑いをしている。
「やぁ、お待たせ」と言って杉野は佐和子の隣に横になった。
「ガウン脱いだ方が良いのかしら?」佐和子は照れくさそうに言った。
「あぁ、じゃ僕も脱いじゃおうかな」と言ってガウンを脱ぐ杉野。
筋肉質な身体が佐和子の目前に露わになる。
佐和子もぎこちなくスルスルと脱いだ。均整のとれた柔らかいラインが
女性らしさを強調する。
杉野は伏し目がちに恥らう佐和子を強く抱き寄せた。
>保管サイト担当猫さん いつも乙かれ様っす!
>藤原忍さん、 ソフトなエロシーン最高っす!
でわまた!
>>706からの続き
8 黒川・ホットラム・カウC
ようやく落ち着いた真紀は俺のスウェットの上下を着てリビングにいた。
ちょっと悩んだがホットラム・カウを作ってやった。
「強すぎない?」
「こんな時間から寝られるか?」
時計は午前三時を指している。
「ちょっと微妙」
「それに、強いほうがお前を襲わなくて済む。仕事は土日が休みなんだろう?」
「本当は月曜日も、なんですけどね。来週はイレギュラーで」
「派遣でいるのは発作のことがあるからか」
「ええ。部署によってはセクハラされて全然仕事にならなかったこともあって…
でも…どうしてなんだろう」
「何が?」
「黒川さんといると発作が起きない」
「一つは酒のせいだよ」
「だってそんなに…」
「身体が疲れていると酒って言うのは強力に効くもんだ。現に、
風呂場では完全に酔いが覚めていて、そうしたら発作を起こした。
これ飲んだら昼過ぎまで寝るぞ、きっと」
「迷惑じゃない?」
「俺、凄く喜んでいるんだけど」
本当はこんな時間をずっと持てたら、と望んでいるのに。
「こんな発作起こすような女、面倒でしょ?」
「それ以前にお前に惚れたんだ、俺は。そんなの付属のようなもんだ」
「何だかなぁ…」
「何?」
「黒川さんて、やっぱり素敵な人なんだよね」
「え?」
「隠しているけど」
「そんな事言われると悪ガキになるぞ」
半分、本気だった。
「またベッドで泣かせるつもり?」
「嫌か?」
「着替え、ないのに」
「着替えって…」
「黒川さんのバカ」
真紀はそう言って少しむくれた。
その顔も、可愛い。
「その、お願いがあるんだが」
ちょっと言いにくかった。
「はい?」
「その黒川さん、というのはやめてくれないか?」
「でも年上の人に…」
「やっぱり…」
「パパァって呼べば良いの?」
上目遣いに、しかも思いっきり甘えた芝居がかった声。
俺は思いっきり噴出した。口の中に何も入っていなかったのが幸いだったと思えるほど。
名演技だ。
「あは、冗談よ」
子猫ちゃんが小悪魔に見えた。
「真紀」
「あ、怒った?」
そういう割には目をきらきら輝かせている。いたずらっ子のそれと同じだ。
「そ、怒った。だからこれから真紀と呼ばせてもらうよ」
真紀はくすくすっと笑って、どうぞ、と言った。
「普通そういうこと、言うかな」
真紀が瞳をきらきらさせていた。居酒屋で見せた、あの笑い上戸ムードになっていた。
「何で?」
俺はそう言いながら、真紀の隣に座った。どうやら酒が入ると発作は起きにくいのは本当のようだった。
「何処に住んでいるの、とか、今度のデートはどうするの、とか、言わない?」
「聞きたいよ。俺の知らない真紀を、知りたい。キザ?」
「お酒入っているときだけにしようね」
「何で?」
「発作起こすから。ね、黒川さんの本当の年っていくつ?」
「だから32だって。お前は?」
「名前と年齢は嘘ついてないの。住んでいるところは一応警戒して嘘ついた」
「本当に?」
「本当は五反田に住んでいるの。この近く」
「え?」
「さっき、外を見たから間違いないと思う」
「そうか、ご近所さんか」
俺は嬉しくなって、真紀の額にキスした。
「な」
「ん?」
「今晩、暇?」
「え?」
「ずっとこうしていたいと思うのは贅沢かな?日曜日の夜まで」
「ひょっとして、甘えん坊さん?」
「酒が入ってないと言えないけどな」
俺は赤面しながら肯定し、真紀はそんな俺の頬にキスを一つ、した。
「正直でよろしい」
真紀はくすくす笑っていた。
「御免、ベッドに行って良い?」
「誘っているの?」
おれはわざとそう言った。
「純粋に眠いの」
「俺も」
だから二人手をつないでベッドに入った。二人で丸まって寝るということは、
とても温かかった。とても心地よかった。
久しぶりに、ぐっすり寝た気がする。
真紀のおかげだな、と俺は思う。が、部屋の異変に気がついた。
真紀がいなくなっていた。
真紀の服がなかった。椅子の上のハンドバッグもソックスも。
時計は午後1時前だった。外は明るい。
真紀はあらかじめ計算したのだろうか。寝室のドアを空けて、光が入るようにわざとそうしていた。
ベッドサイドのテーブルの上には昨夜の水の代わりにメモ用紙があった。
一度マンションに帰ってそれからまた来ること、夕飯は一緒に食べようと書いてあり、
真紀のサインと携帯の電話番号がそこにあった。
真面目な真紀らしく、真面目な字だった。癖のない、読みやすい字はあいつの性格そのもののようだった。
>>707さま
>>711 なこさま
ROM中の読者さま
ありがとうございます。もっともっと悶えられるように頑張りたいと思います。
>保管サイト担当猫様
いつもありがとうございます。
ラブレターを出したいのですけれど、
保管サイトのアドレスでよろしいのでしょうか?
>マルチネス様
お疲れ様です。
最近、描写が濃厚になってきたような気が・・・。
筆の勢いがあって羨ましいです。
(全部書かないとUPできない人ですので)
このスレ、残り53KB
ここの次スレって普通どんぐらいでたてんの?
ご無沙汰しています。水戸っちです。
わけありでにちゃんねるからはなれていましたが、ようやく戻ってまいりました。皆様相変わらずの高レベルで読んでいて固くなりました。
保管サイト担当様、メール読んでいただけると幸いです。
ではでは
>>721さん
前スレは800番台後半だったと思います。
でも容量次第だったような・・・。
ギコナビ使ってますが、残りKBがよくわからないので、
正直ちょっと投下をためらっております。(>>720さん、感謝)
表示方法あるのかしらん?と。
それからスレ消費に関しては
今手元にある分だけで埋まりそうなのですが、
新スレの落ち防止まで残っているかは自信ないです。
>>水戸っちさま
お帰りなさい、待ってますよ〜。
724 :
名無しさん@ピンキー:04/05/26 19:13
藤原忍様って、女性の方ですか?
>>724さま ご想像にお任せします。
>>725さま ありがとうございます。
9 真紀・スイッチ@
私、どうしちゃったんだろう…。
自分でも訳がわからない。昨夜からの出来事が良くわからなかった。
いや、良くわかっているからこそ、良く解からない状態になっている。
ため息混じりに「証拠」の下着を見つめる。
もう乾いてごわごわになってしまった部分。…正確には今朝未明、
黒川さんに攻められた跡だ。自分にこんな反応があるとは思えなかった。
信じたくないけれど、真実。
下着を洗濯機にいれ、スイッチを押し、そのまま熱い風呂に入った。
ざっとお湯が湯船から逃げてゆく。肩まで浸かると、ゆっくりと深呼吸した。
黒川さんとこうなることは嫌じゃなかった。むしろ望んでいたほうだ。
32歳、ちょっと年は上だけど、ジャン・レノばりに渋い人だ。
最初は容姿に惚れたけど、性根が優しいのね。女性と歩くとき、
必ず自分が車道側を歩く男って今時珍しい。
でも、そういうことじゃなくて…。
思い返して赤面した。
昨日飲んだのはワインがグラスに半分と、ウィスキーベースのフィズが
一杯半、いつもの酒の量からするとほんの前菜程度だったんだけど、
足にくるんだもんな…。睡眠不足の状態ではそれが限度だと思うし、
あれ以上は判断能力落ちちゃうし…現実、落ちているのか。
はぁぁぁぁぁ。
↑9の1になります。
私は長いため息をついた。
酒を飲んでタクシーの中で眠り込んでしまったことも結構なショックなんだけど、
それよりも驚いているのは「発作」が3度で済んだことだった。
あのシチュエーションなら、一晩中だっておかしくない。
今までもお酒飲んで、って事はあったけど、結局ずっと発作が続いて
そうなるということはなかった。でも黒川さんといると、3度しか起こさなかった。
最初のベッドのときと、バスルームで。それから朝目覚めてすぐ、ちょっと軽いやつ。
自分の変化に戸惑うわ、これは。
はぁぁぁぁぁ。
アルコールが入っているからと言ったけど、実際は多分、そうじゃない。
黒川さんだからだ。
重い事実だった。
それともう一つ。
私はそっと手を滑らせてみる。
少ししかない二つのふくらみ。ちょっと顔を出している乳首。
黒川さんが触ってきたとき、すごく、感じた。
ちりちりとした切なさがこみ上げてきて、もっと触って欲しくて。
そしてその手を…もっと下に下ろした。まだちょっと熱い、自分の下半身の疼き。
自分だって今まで触ったことがない。身体を洗うときぐらいだ。そこが、
昨日から変に熱い。今も熱いけど…。
性知識はあるが、今までオナニーもやったことはない。あの忌まわしい
記憶がそうさせていたし、自分にこんな感情があるとは思っていなかった。
だから黒川さんに背中を撫でられ、キスされたとき、自分の身体の反応に驚いたのも事実だった。
私が濡れている…それもはんぱじゃなく。
多分、黒川さんはそれに気がついていたはずだ。でもそれ以上のことはしなかった。
それが嬉しい反面、さびしくもある。
でも一番嬉しかったのは…。
『俺な、元々小さいの、好きなの。そういう品評会する男って最低だと思うけど
…そういうことより、もっと感じて欲しい』
普通、言うか?そんな事…。
もしかして、ロリコンとか?誤解するじゃない、そういうの。
はぁぁぁぁぁぁ。
私はもう一度ため息をついて、それからこれからの予定を考え始めた。
驚いたことに黒川さんのマンションは私のマンションより交差点三つ分ほど
離れた場所にあった。と言っても、私のマンションのほうが駅から遠いんだけど。
でもスーパーには近いのよね。黒川さんのマンションの下にはコンビニと
喫茶店しかないけど、こっちはスーパー付の商店街に徒歩5分。
冷蔵庫の中には一応自炊しているような形跡があったから必要なものだけで
良しとして…。そうか、作って持ってゆけば良いんだ。
私は一人納得して買い物をして、マンションに戻った。
携帯が鳴ったのは2時過ぎだった。
「はい」
女性所有の携帯だと知られたくないので非通知設定・正体不明からの
電話には名乗らないことにしている私。
「黒川です」
「あ、起きました?」
「声、変だけど」
「電話、非通知でしょ?正体不明の電話には名乗らないことにしているんで」
ちょっと心臓ドキドキ。静まれ、心臓。
「良かった」
おそらく、表情も変わったんだろう、黒川さんの声が明るくなった。
「今日、何時に来る?と聞いてみたかったんだ、一応」
「うん…とね、4時くらい」
「部屋、わかる?」
「605号室でしょ?覚えました」
「ありがとう。じゃぁ後で」
「はーい」
短い電話。でも心の中が、ほんわかしてくる。
恋愛モード突入か…な?
10 黒川・スイッチA
約束の4時ちょっとすぎに、真紀が来た。
いままでのイライラが吹っ飛ぶように、俺の中からわだかまりが消えた。
「来ないかと思った」
「そのつもりがないなら携帯の電話番号は残しません」
「本当に?」
俺は真紀の荷物を受け取る。トートバッグに詰められたタッパーの中身は料理、
そこまでは理解できた。でも鍋もある。これって…。
「お鍋が入っているの。気をつけてね」
「ああ」
もう一つの荷物は、真紀が肩から提げているショルダーバッグだった。
でもそっちは渡してくれなかった。
「真紀…」
君は、知り合ってすぐの男に警戒を解く女なのか…?
今までの話からするとそうではないとは思う。が、そうではないと思うが…。
でも警戒を解いて欲しい…一目ぼれといったら、嘘になるだろうか。
俺はスリッパをはく真紀に手を貸しながら、そのままその細い腰に腕を絡め、
ぐっと引き寄せると額にキスした。
「きゃっ」
途端に、真紀の身体が硬直した。
このまま、欲しい。浅ましいオトコの考えだ。
俺はそう思いながら腕を緩めた。
「駄目ですよ、びっくりしちゃうじゃないですか」
「嬉しかった」
「私もです」
真紀が俺と手をつないだ。ちょっとあったかいその感触で、
俺の欲望がむくむくと起き上がる。いかんいかん。
手をつないだまま、奥のリビングに向かう。
「信じられないかもしれないけど、お酒飲んだって一晩中
発作起こしっぱなしのときもあったから」
「え?」
真紀の、心の傷に触れた。この若さで、あの年で…。
「それから比べたら3回なんて」
3回?確か発作を起こしたのは2回のはずだが。
「3回って、いつ起こしたんだ?」
「あ…」
思わず問い詰めた俺の視線に、真紀が再び硬直した。
「あ…」
とりあえず、トートバッグをキッチンカウンターに置いて
真紀のほうを振り返ると、真紀がしゃがみこんでいた。息が荒い。発作だった。
「真紀…」
返事が出来ないでいる。ちょっと強めの発作だと俺は判断した。
ショルダーバッグをそのままに、真紀を抱き上げて、ためらったが
寝室に連れてゆく。真紀はスカートを履いているから、リビングのソファーだと
スカートを乱れることを気にするだろう。
それにしても、軽い。華奢だから仕方ないが…。
「真紀、聞こえるか?」
辛うじて頷いている。ぎゅっと目を閉じて発作を押さえ込もうとする
真紀をベッドに寝かせ、そのまるまった体の横に、俺は身体を入れた。
「真紀、真紀?」
怯えた様な真紀の瞳がそこにあった。俺は真紀の閉じられた両方の拳を
包むように両手を置いて、真紀にキスしようとした。でも真紀は、首を振った。
哀願するような目で。
「大丈夫だよ」
「駄目…。怖い」
「怖くなんかないよ」
俺は真紀の耳元でそう囁くとその頬にキスした。
真紀の身体がびくんと反応した。それから、強い発作が襲う。
俺は真紀の頭をしっかり抱き、右手で真紀の左の拳を包んだ。
「大丈夫、怖くなんかない。真紀は素敵な女性なんだよ。怯えることはないよ」
ゆっくり、言い聞かせるように俺はそう言った。
「真紀の素敵なところはね、よく笑うことと、笑うと片えくぼが
出来るところなんだよ。それが君に似合っていて、とっても可愛い。
マックで会ったとき、俺、ドキッとしたんだ。ブスな女だったら
後腐れなく無視できるようにマックを指定したんだから」
真紀はまだ震えていた。
「居酒屋で飲んだときもそう。酒に強いのも嬉しかったし、お前、
ころころ笑っていたしな。だからもう一度会いたいと思ったんだ。
もっとお前のことを知りたいと思ったんだ。だからメールの返事があったとき、
正直嬉しかった。ただフリーメールで帰ってきたから、俺はまだ
信用されていないのかなぁとも思ったり、一時の関係のほうが
お前が楽なのかなぁとも思った。でも、タクシーの中でお前の寝顔見たとき、
絶対一時のことにしたくなくて、マンションに連れてきたんだ」
右手でそっと背中を撫でた。真紀がまたびくりと震える。
「確かに、初めて発作を起こしたときはびっくりしたけど、お前の
そういう姿が…凄くいとおしいと思った。何かのパニックの発作だとは
わかったけど、それを何とかしようとするお前は凄いと思ったし、
それでも前を向いていようとするお前は綺麗だと思った。どうしてそうなったのか、
正直に話してくれただろう?昔の男の事も。あれも、嬉しかった。
…俺、女性経験がないって訳じゃないけど、今まで付き合ってきた女に
不信感抱いているところがあって、お前みたいに全部話してくれたこととか、
それでも付き合いたいと思ったのはお前だけだし…。何言っているんだろうな」
真紀の震えが、ようやく、静かになってきた。
「とにかく、真紀は俺にとって大切なんだ。だから自信持てよ」
真紀は俺の腕の中で頭を振った。
「真紀?」
「誤解してるよ、黒川さん、誤解している」
真紀は泣いていた。
「それでも良いよ。俺が真紀のこと、好きだって気持ちに変わりない。
それとも、俺のこと、嫌い?」
真紀は反射的に首を振った。
「俺が急がない。だから今はお前のその気持ちが嬉しいんだ」
俺はまだ震えの残る真紀の体を、ぎゅっと抱きしめた。
カタカタと震える小さな身体は、俺の腕の中で泣いていた。
Tシャツが濡れた。真紀のシャツもくしゃくしゃになったが、
いつまでも真紀を抱きしめて安心させてやりたかった。
真紀と、幸せになりたかった。
次の「11 過去@」については多少過激な表現が含まれます。
レイプ・鞭打ちなど
ご不快に思われる方は「12 黒川・過去A」にお進みください。
(このスレ内で収まるか?)
11 過去@
ようやく落ち着いた真紀は、黒川の額へのキスに顔をあげた。
今日はノーメークのようだった。リップクリームなのだろうが、
唇は艶々している。それでも、素肌は綺麗だったし、年よりも肌に張りと艶があった。
黒川はベッドに横になり、左手で真紀を抱くと、真紀がスカートを気にしないように蒲団をかけた。
「シャツ、脱ぐ?」
長袖のシャツを羽織っていた真紀がちょっとためらい、身体を起こすとシャツを脱いだ。
スクエアカットの襟元から魅力的な鎖骨がのぞいている。あの黒子が、黒川の目に飛び込んで、
一瞬にして戸惑いを生じさせる。半袖のカットソーから見える腕はすらりとして、
それでいてしっかりとした安心感がある。シャツを脱ぐと下着の突起が目に入って、黒川を苦しませた。
だが、黒川は少し鳥肌を立てた真紀の腕を気にして自分の腕に導くと、
真紀が寒くないように肩から蒲団をかけた。
「辛く、ないですか?」
自分が密着することで、黒川が苦しむのではないかと考えた真紀が離れた。
「襲われたい?」
真紀が身体を硬直させた。
「そういう趣味はないし、真紀の同意がないとそういうことはしない。
でも…キスは無条件にしてくれない?」
真紀がくすっと笑って、また黒川の腕に導かれてその腕の中におさまった。
「でも、きっと抱けないよ」
「何で?」
「…辛いね…」
「話してくれないのか?3回目の発作もそうだったけど」
「…どうしてこうなったかってこと?」
「少しずつでも。話さないとわからないこともあるよ」
「投げ出したくなると思うよ。…それでも良いけど」
「そういう趣味はない」
黒川は真紀の頭を撫でた。
真紀の家族は東京の郊外で暮らしていた、何処にでもある三人家族だった。
真紀が高校に入ってすぐ、両親は念願のニュージーランドの旅行に出かけた。
氷河を見に行きたいという二人の願いがかなったことなので、真紀は快く送り出した。
しかし、氷河ツアーでセスナは墜落し、両親は死亡した。二人一緒だっだと言うのが
せめてもの救いだが、一人残された真紀は、母親の妹夫婦が住む
長野県のとある町に引き取られることになった。
叔母夫婦とは元々仲が良かったし、従兄弟達とも仲が良かった真紀は
長野の暮らしを悪いとは思っていなかった。同い年の従姉と二つ年の離れた従弟だった。
一人っ子の真紀にとっては不思議な感覚だったが、叔母の家族との生活は幸せだったのだ。
しかし、その生活も長くは続かなかった。
お盆のある日、叔母の誕生日に温泉二泊旅行が計画されたのだが、
その前日から真紀は熱を出した。共働きの叔母夫婦にとって、
家族と一緒に過ごせる日は限られていることもあって、真紀は家族4人で
行くことを勧めたが、叔父は真紀の熱の具合からしてそれは無理だと言い、自分が残ると言った。
友人の小山は開業医で、ホームドクターでもあるので診察を受けさせたほうが
良いかもしれない、と言う判断だった。
幸い、宿泊先は近いので診察を受けてから夜に合流するか、という話になり、
真紀の具合によっては自宅に残ることもありえるという含みを残して。
叔母は悩んだ挙句、叔父に真紀を任せると子供二人を連れて旅行に出て行った。
真紀はそれで良しとしたし、そもそも旅行は叔母の誕生日の為の
旅行だと言う事を台無しにしたくなかったのである。
部屋で休んでいたかったが、叔父は小山と連絡が取れ、医院に行くと
言って真紀を車に乗せた。40度近い熱のある真紀には辛かろうと言って
叔父は後部座席を勧め、寝かせてくれた。
車の中で医師の小山の声を聞いたのは覚えている。一応の状態を
安定させる薬だと言って車の中で注射されたのは覚えているが、その後の意識は朦朧としていた。
意識を取り戻すと、目の前、つまり天井に鏡があった。
両手は万歳の形で、皮手錠をかけられ、ベッドの両端のどこかに固定されていて、
手が動かなかった。いつ脱がされたのか、全裸だった。両足はやはり皮の足かせで
大の字のように広げられて、固定されていた。
まだ薄いデルタも、胸の膨らみも、自分の身体がそのまま鏡に映っていた。
その衝撃もさることながら、自分の身体の変化に説明の仕様がなかった。
風邪の症状はあった。そのための熱の症状もある。
だが、それ以上に信じられなかったのは身体の感覚だった。
人より敏感なほうだと思っていたのだが、それ以上だった。
背中に摺れるシーツの感覚さえ、身体の中心に疼きを起こす。
空気に晒された大事な部分がその刺激で濡れていた。
「気がついた?」
そこにいたのは、叔父だった。隣には小山もいる。違うのは
二人ともガウンを着ていて、ガウンの上からでも見て取れる、男としての証だった。
恐怖におののく真紀の腕を小山が取る。アルコール脱脂綿を真紀の腕に滑らせると、
それだけで真紀の身体がゾクゾクとした。
「やめて…やめて…」
「もっと気持ちよくなるからね」
小山がそう言い、注射器を真紀の腕にあて、その薬液を真紀の身体に注いだ。
必死に抵抗するが、両手も両足もびくとも動かない。
そのうち、誰かが部屋に入ってくる感覚があった。
「おや、始まっているんですか?」
「今2回目の薬を入れたところですよ。まだこれからです」
「良い身体をしていますね…こりゃ楽しみだ。じゃぁ支度してきますね」
「いやいや、叔父さん、こんなのいや」
「だめだよ、真紀、お前は魅力的過ぎる。ほら、みてごらん?」
叔父は真紀の胸に手を当てて、その乳首をゆっくり弄び始めた。
「あ…あ…」
身体の奥底から疼くように巻き起こる感覚。逃れようともがくだけ、
シーツにこすれる肌の感触がまた快感を招く。
「ほら、身体が気持ち良いといっているよ。真紀は淫乱な女なんだよ。
だから皆に可愛がってもらわないとね」
「やめて、おじさん」
「濡れてきましたね…。そろそろ一回目の薬が効いてきたようです」
小山の声だった。頭を左右に振っても、部屋の様子があまり良く解からない。
ホテルのような部屋だとは解かるが、ホテルに鎖をつなぐようなものはないだろうし、
天井から鎖がぶら下がっているようなホテルはないはずだ。
ぼんやりとした頭で考えていると、さっき入ってきた男がシャワーから出てきた。
「どうですか?薬は効いてきましたか?」
真紀の頭が重くなってきていた。そのくせ、感覚だけは鋭敏だった。
「試してみましょうか、そろそろだと思いますけど」
「じゃぁ念のため、目隠しを」
真紀の足元で聞いたことのない男の声がした。
「そうですな」
また、別の男だった。これで5人の男。叔父の手に何か握られていて、
それが真紀の目を覆った。ご丁寧に隙間から見えないように、
タオルか何かで目を覆った後での目隠しだった。
「いやっいやっ」
そう言って首を振ったつもりだった。しかし、出たのは弱弱しい声だったし、
身体も思うように動かなかった。
ぴしりと言う音とともに真紀の足に痛みが走った。
目隠しされているからわからない。けれど、鞭かベルトのようなもので
足を叩かれたことはわかる。
恐怖に、体が縮こまった。
心とは裏腹に、体の反応は違った。
痛い、しかしそのじんじんと疼く足の痛みが
真紀の女としての快感にダイレクトに結びついてゆく。
「これから返事は『はい、よろしくお願いいたします』と『ありがとうございます』だけだ」
耳元で、しっかり言葉にされてしまった真紀は
恐怖に身体を引きつらせるしかない。
「薬の聞き具合は充分なようですね」
また別の男だった。6人目の男である。
がちゃがちゃと金属が触れ合う音がする。
「持ってきましたねぇ…」
にやけた笑いを含んだ声。
「基本でしょう?身体を傷つけるわけにはいきませんからね、
薬も用意しましたよ」
「それは助かる。じゃぁ、前も後も、ということですな」
男たちの野卑な会話が断片的に耳に入ってくる。
何が起きるのか、やっと重い頭で理解できてぞっとした。
「良い身体だ。未成熟で、細くて…」
恐怖で鳥肌が立つ。体温がふわっと上がって肌が赤く染まった。
「始めましょうか」
叔父の声だった。
恐怖が身体を支配する。
ぴしり、と鞭がしなった。音とともに、真紀の身体に仄かな跡が残る。
痛いとも、嫌だとも言葉に発することは出来なかった。
「返事は?」
「『はい、よろしくお願いします』だ」
声がでなかった。今度は太腿に鞭が振り下ろされる。
痛みに、真紀が呻いた。
それが、二回三回と続く。痛みに呻き、体の感覚にパニックになる。
「返事は?」
叔父の冷たい声だった。
「・・・はい・・・。よろしく・・・お願い・・・いたします」
屈辱だった。涙がでたが、目隠しに吸い取られて涙を流す自由もない。
身体は、鞭で打たれたというのに喜んでいる。背中がゾクゾクする感覚が残っている。
「つやつやしていますね」
「張りのある美しい肌だ」
「白いし」
口々に品評会を始める。
一本の手が無造作に真紀の胸に触った。
真紀の身体がびくりと跳ね上がる。
「良い感度してますね」
「薬だけというわけではなさそうですね」
別の手がもう一方の胸に触り、別の手が真紀の乳首を弄んだ。
もたらされる快感に、身を捩る真紀。
しかし、また別の手が真紀の内股に這い、別の手が真紀のデルタを撫でた。
「やぁ…やぁ…」
真紀の弱弱しい抵抗。
しかし、それすらも胸の尖りを指先で強く摘まれることによって言葉を奪われた。
強い痛み。薬の影響は感覚までも鋭敏に変えてゆく。
「『ありがとうございます』だ。言え」
真紀は唇を噛んだ。
「おや、強情な」
今度は両方の尖りを、別々の男が強く摘む。
「あー!!」
鋭い痛みが身体を駆け抜ける。
けれど叫びにはならない。苦痛しかないというのに、体の反応はゾクゾクしてくる。
「言え」
「あ・・・り・・・が・・・ござ・・・ます」
「聞こえない、もう一度だ」
屈辱だった。
「あり・・・がとう・・・ござ・・・います」
震える唇が、やっとその言葉を醸し出した。
その真紀の屈辱と、少しばかりのプライドをあざ笑うかのように
12本の手が、真紀をいたぶった。
「濡れてますよ」
「ひくひくしていますね」
「ああ、汁が垂れてきましたよ」
男たちの欲望が、真紀の肌を恥辱の怒りで染める。
「ここはどうでしょうか」
男の手が、真紀の股間の、一番敏感な女の場所に触った。
「ひーっ」
反射的に真紀の身体が跳ね上がる。といっても拘束されているのでわずかだが。
「これはこれは失礼、痛かったですか?」
今度はその突起を、ゆっくりゆっくり撫でさすった。
声が出そうになるのを、必死に堪えた。唇を噛んで、やりすごすしかなかった。
快楽などに身をゆだねたくはない。
こんな汚らわしい男たちには絶対に。
真紀はそう決心していたが、男の愛撫は真紀をどんどん追い立てる。
「すごいですよ、どんどん汁が溢れています。どれ」
足の間に男の体温を感じたと思ったら、太ももを、男が舐め上げた。
「ひゃっ」
それを合図に真紀の胸に舌が這い、乳首を摘まれ、甘噛みされた。
「やぁ…」
小さな声をあげる。が、身体に力を入れてそれを耐えようとした。
「まだがんばりますね」
真紀のクリトリスを愛撫していた男がそう言って、もう一方の手を
谷間に落とし、女の複雑な部分をゆっくりと撫でた。
真紀の頭がどんどん霞がかってくる。いやいやをするように頭を横に振った。
「楽になりなさい」
その男は手馴れた手つきで真紀の女孔に指を差し入れた。
真紀の頭の中で痛みの火花が散った。一瞬のうちに違和感で一杯になる。
自分の内臓をかき回されるほどの嫌悪感極まりない行為だというのに、
体の熱がそこに集中してしまう。熱というよりも、感覚が、だ。
そこから逃れたくて意識は身体を揺らすが、身体がいうことをきかず、
逆にそこだけが息づいているようにひくひくとしていた。
「ふむ、まだまだですね」
「処女、ですか」
「後でここにも薬を入れましょう。最初はそのままの方が良いですからね」
「いやーっ」
自分ではありったけの声を出して絶叫したつもりだった。しかし、
実際は喉に声が張り付いたような、弱弱しい声だった。
すっと指が抜かれる。ほっとしたのも一瞬だった。
ふたたび、鞭が振り下ろされた。今度は2回、3回ではない。立て続けに10回もだ。
身をよじって逃げようとするが、真紀にはそれが出来ない。
男たちは真紀を屈服させることで、少しだけ欲望を満足させている。
これだけのことなど男たちにとってはフルコースに付いて来るサラダのドレッシングに過ぎないのだ。
調教することも、まだまだ本格的ではない。
「忘れたんですか?」
最早、真紀の中に抗う気持ちはない。
肉体的な苦痛と、精神的な苦痛に、真紀は自分を見失っていた。
「嫌じゃありませんよ。これからが天国です」
「さぁ、ごあいさつをしなさい」
「・・・よろしく・・・お願いします」
涙が溢れた。じっとりと目隠しが濡れる。
「じゃぁ続けましょう」
そう言いながら、男たちの愛撫は容赦なく続き、薬で麻痺した
真紀の体はまだ正気を取り戻そうとはせず、暴走し続けている。
「おやおや、まだ早いですよ。指なんてほんの少ししか入っていないんですから」
その男はそう言うと、ゆっくりと指を差し入れる。
「大丈夫、もう充分に濡れていますよ」
痛みと、恐怖と、快感と。
恥辱と、屈辱と、怒りと。
自分が女であることに、絶望した。
こんな状況でも濡れている女としての自分に、嫌悪した。
だが、それはただの序の口であって、真紀は一晩、
この6人の男たちに文字通りおもちゃにされた。
真紀は、それを黒川に告白した。
>>745さま
支援感謝します。
即死防止に続きは次スレのほうが良いのでしょうか?
きちんとスレを消費しないと駄目だと聞いたことがあるんですが。
ではとりあえず、即死防止に次スレに移ります。
次回からは描写は普通に戻ります。
じゃ、俺はこっちを適当に使いきりまつ。
>>713からのつづき
杉野は柔らかな佐和子の肉体に覆いかぶさった。
仰向けになっても型崩れしない彼女の乳房が小さく揺れる。
(中に出して・・)
彼女の女性らしい身体がそう言っているような幻聴が聞こえる。
杉野は佐和子と唇を合わせると彼女の方から積極的に舌を入れてきた。
「ちゅぷ・・ちゃっぷ、ぷりゅ・・」絡まる唾液が卑猥な音をたてる。
杉野にとって佐和子が家庭への葛藤を打ち破り自分への情交を選んだ事が
堪らなく嬉しく、またそれが男としての性を燃え上がらせた。
口を離し、佐和子の左胸を掴むと舌先で乳輪をペロリと舐める。
「はぁ・・」ため息にも似た喘ぎ声を出す佐和子。
そのまま乳首を口に含むと甘く噛んだ。
「あ!や!・・」頭を左右に振り佐和子は悶えた。
「ちゅぱっちゅぷっぷっぷ!」杉野は思いっきり乳首を吸い込む。
ゴムのように伸びきる佐和子の乳首。
佐和子はシーツを掴み、その責め苦に耐えた。
完全に伸びきると「ちゅぽん!」という音と共に乳首が口から離れ
「ぷるるん!」と小さく揺れた。
開放された乳首は薄明かりに照らされ唾液でヌメヌメと光っている。
杉野によって与えられた刺激で見る見る隆起していく乳首。
そういった彼女の発情の証しが素直な興奮を杉野に与える。
杉野がもう一度圧し掛かろうとすると佐和子が
「痛っ・・」と何かに反応した。
見ると膨張しきった杉野の一物が彼女の下腹部にゴリゴリと
当たっていたらしい。
「ご、ごめん痛かった」すまなそうに謝る杉野。
「ううん、大丈夫」
と言って佐和子は少し目を開け微笑した。
痛みの張本人である杉野の肉棒が佐和子の目に入る。
「凄いのね。主人のとはち・・・」
と言いかけハッと黙る佐和子。
(馬鹿!こんな時に)思い出した事を佐和子は後悔した。
「高野のとは何?」杉野が聞き返す。
「もうっ意地悪」口を尖らせ佐和子は少し涙ぐんでいるようだった。
「ごめん、お互い週末だけ恋人同士なんだ今だけは家族を忘れよう」
杉野が優しく佐和子の頭を撫でた。
佐和子は上目使いで小さく頷く。
「でも、本当にこんなに大きなのって初めて」
あらわな巨根を佐和子は感心して見つめた。
5行目高野→高山でつスマソ
「キスして」杉野が悪戯そうに一物を突き出して言う。
「え?」突然のフェラの要求に戸惑う佐和子。
以前にも佐和子は自宅で杉野の一物を口に含んだ事があったが、
あの時はアルコールが入っていた。佐和子はしらふでこの行為に
及んだ事がなかった。基本的に屈辱的な奉仕は性分に合わない。
「いいだろ?さぁ・・」
杉野は佐和子の肉厚な唇に先端をあてがう。
見ると、既に先端は、ぷっくりと先走った液を分泌している。
佐和子は瞬間的に「チュ」っと先端にキスをした。
「はいした」にこっと悪戯そうに笑う佐和子。
先走った粘液が佐和子の唇との間にツーっと糸を引く。
「それだけ?」切なそうな顔で佐和子を見つめる杉野。
「駄目なの?」佐和子が笑いながら問い返す。
「もっとディープなのをお願いします」杉野は切実な顔で哀願する。
「え〜?しょうがないな〜」
と言って佐和子は杉野の一物を手にとった。
口を開き、ゆっくりと口に含んでいく・・。
佐和子は口内に砲身を納めながら
「こんなのが本当にあたしの中に入るのかしら?」
改めてその大きさに驚きながら思った。
つづきはまた!
まー適当にこのスレ消化しようと思い松。
あ、別に他の人もよろしく!待ってます!
藤原忍さん 凄いっす!そんなに書き溜めてあるとは!
しかもちゃんと文体整っているし。
でわまた!
>>マルチネス様
お疲れ様です。
佐和子奥のファンです。
こんな素敵な奥様を満足させられない杉野って・・・と、
ふと思ってしまうのは私だけでしょうか?
5日分の放出です(もう手元にないよ〜)
新スレ移行時に回想のSMシーンから
始めたくなかったというのがその理由でして、
ちょっと強引に投稿しました。
藤原様 マルチネス様 お疲れ様です。
毎日昼休みの2chを楽しみに過ごしておる者です。
お二人に刺激されて自分も書いてみようかなと思ってみたりしますがなかなかに時間が・・・
というわけで皆様の作品楽しみにしてますので、じゃんじゃん書いてください。
おねがいします。
そー言わずに書いてみてください。
書く人多い方が楽しいから。
同感。6章にも新しい作家さん現れましたよ。
皆でワイワイ、って方が読者さんたちにも作家さんたちにも
楽しいから。
>>757からのつづき
杉野は同僚の妻の暖かみに包まれ恍惚とした表情を浮かべる。
「ぢゅぶぅ・・・ぢゅるるる・・」
佐和子の口内でしごかれ、快感を彼女の頭を抱えて必死に耐える杉野。
「うっ!あ〜!奥さん凄い!」杉野は呻いた。
杉野の苦悶する表情を見て満足そうな顔を見せる佐和子。
髪をかき上げると手でしごきながら先端をチロチロと舐め上げる。
屈辱的に思えていたこれまでがまるで嘘のように丁寧に奉仕する佐和子。
(駄目だ、このままでは果ててしまう)
杉野は佐和子の身体を楽々と支配すると体制を入れ替え杉野の顔近くに
佐和子を跨がせた。必然的に佐和子の陰部が杉野の目の前に位置された。
佐和子のそれは、じっとりと湿り気をおび潤滑液をたっぷり分泌している。
杉野の挿入を待ち侘び歓迎するようにヒクヒクと陰唇が蠢く。
(早く入れて!たっぷりとあなたの種を注ぎ込んで!)
再び杉野の耳に誘惑の幻聴が聞こえてきた。
一瞬で体位を入れ替えられ、その意図を図りかね戸惑う佐和子。
しかし杉野の一物は体位が変わっても目の前にそそり立っている。
既に一匹の雌と化した佐和子は無意識にもう一度それを口内に収めた。
と、急に佐和子の陰部に生暖かい感触が伝わる。
「あん!や!え?なに?」
見ると杉野が佐和子の大事な部分にむしゃぶりついている。
舌で掻き回され初めて受ける快感に佐和子はクネクネと腰を振った。
性戯に未熟な佐和子にもようやく、この体位の意味するところを理解した。
佐和子も杉野の性器を頬張ると、お互いの性の違いを確かめ合う。
ふと見るとベッドの背面にある大きな鏡に自分の淫らな姿が映っている。
無意味に大きな鏡がこの為だったのだと初めて気付く。
薄明かりでオレンジ色に染まる佐和子が恍惚とした表情で性器をくわえて
いる姿が映っている。
(鏡に映っているこの淫乱女はだれ?)自分に問いかける佐和子。
(これが私?髪を乱し性戯に狂っているこれが・・)
毎日息子を愛し、主人に尽くしてきたこれまでと全く違う姿に我がこと
ながら信じられない。が、何故かそれとは裏腹に、ねっとりと杉野の肉棒に
舌を絡めてしまう佐和子。
同時にチラチラとどうしても鏡を見てしまう。
自分自身の行為を見ていると催眠のように徐々に自我の崩壊に
陥ってしまいそうだ・・。
佐和子は拍車をかけ「ぐぽっ!ぐぽっ!」と音をさせて杉野の性器を
しごきあげる。
杉野はブクブクと泡立ちながら間歇的に飛沫く佐和子の愛液を
「じゅぶぶぅ〜!」と吸い上げた。
もうすっかり佐和子のそれは杉野の挿入を受け入れる準備が整っている。
今日はここまでっす!
皆さんの作品も待ってますよ〜
じゃ、また!
>>マルチネス様
佐和子奥の視線に悩殺されました。
夜8時過ぎから非常に重くなりませんか?
「大人の時間」だからでしょうか?
日付変更線あたりの状態はどうなのでしょうか?
(11時から12時くらい)
>>藤原忍さん
うーん、その場で考えて細々と投下してるんで重さはあんまり感じないっすね。
1レスにつき5〜10分で落としてるからw 何というか思いつきで・・・
ホントは藤原さんみたくきちっと校正して落とさないと駄目なんだろうけど。
まー自分のはオマケで読んでもらえれば。
それより次の展開気になるっす。焦らし作戦ですか?w
じゃ、また!みんなの作品待ってますよー!
>>マルチネス様
やっぱり時間帯のようですね、ありがとうございます。
本当は書いて、落として、というスタイルが取れれば
自分としてはこんなに楽なことはないんでしょうが、
結構手直しする癖があって・・・。
で、今手直しの最中です。
作戦じゃないです、悲しいことに。
でもそう考えると・・・先日は投下しすぎたかな、っと。
休みが取れたので一気に手直ししたのが原因か・・・。
早く投下できるように努力してきます。
猫です。こんばんは。
>>771まで保管しました。
>藤原忍さま
メールは保管サイトのアドレスでいいですよ。
ラブレター楽しみにしております。
>水戸っちさま
すみません。メールの確認を怠っておりました。
本日保管させていただきました。
本当に失礼しました。
どうか、今後ともよろしくお願いいたします。
杉野は佐和子を仰向けに寝かせるとライトスタンドの下に有る避妊具を
一瞥する。杉野の下で目を瞑り挿入を待つ佐和子。
ふくよかな胸がふるふると小刻みに震えている。
彼女の女らしい曲線が杉野の雄としての本能を目覚めさせていった。
そのままゆっくり腰を入れていく杉野。佐和子は自分の割れ目に杉野の
丸っこい先端を感じ、挿入を受け入れるように腰を軽く迎えた。
ず・・ずず・・ずずず・・生身の砲身が少しずつ佐和子の中に没していく。
肉道を満たしていく杉野の存在に肩を震わせて耐る佐和子。
「あっ!くぅんっ!・・」半開きの唇から満足げな声が漏れた。
杉野は佐和子の脚を開かせ結合部を覗き込む。
人妻の割れ目が自分の砲身を、しっとりと咥え込んでいる。
堪らなくなった杉野はそのまま、ずーん・・と腰を入れた。
先端が、こつん!と佐和子の子宮口に到達した感触が伝わる。
「か!あ・・明さん・・とうとう私たち・・」
佐和子が歓喜の声を挙げた。
そのままグリグリと根元まで押し付ける杉野。佐和子の性器を縁取る
柔らかい陰毛と杉野の剛毛がチリチリと擦り合う。
佐和子は子宮を突き上げられる衝撃に指を噛んで耐えた。
ふと頭の上の鏡が気になり薄目で見上げる佐和子。
筋肉質な男が自分に圧し掛かり下半身を完全に支配してる。
「あきらさん!・・もっときて・・」
佐和子は朦朧とした意識の中で杉野の背中に爪を立て、肩を甘く噛んだ。
更に佐和子は脚を杉野の腰に絡めると、もっともっと!というように
膣内に呼び込む。
(夫を欺き他の男と寝ている・・でも気持ち良い・・)
佐和子の雌としての本能が完全に理性を凌駕していた。
ず・・・ずん!ずぬぬ・・ずん!少しずつ出し入れを開始する杉野。
今の杉野にとって佐和子は性を受け入れる器にしか映らない。
タプタプと揺れる乳房、下腹部の柔肉が杉野にとっては、
(中に来て!たっぷり出して!)と脳に訴えかけていく。
そうとは知らない佐和子は杉野の身体にしがみつき、
ねっとりと舌を絡ませていく。
腹奥で感じる疼きに佐和子は目に薄っすらと涙を浮かべている。
杉野の厚い胸板に苦しそうに押し潰される佐和子の胸。
ちょぷ!ちょぷ!と上の口からを下の口からも厭らしい音が響いた。
その頃、ホテルの下では夫が復讐の密談をしている事など勿論二人が
知る由もない。信二は冷めた目つきで窓から漏れるホテルの明かりを
一つ一つ追いながら携帯で話続けている。最後にホテル名を告げる信二。
携帯を切るとアスファルトにぽつぽつと雨が落ちている。
見上げると先程まで月が出ていた空は一転曇り信二の顔にも大粒の雨が
あたった。あっという間にアスファルトは埃臭を出しながら真っ黒に
染まっていく。信二は足早に車に戻るとまだ情事にふける二人を置いて
そこを立ち去って行った。
保管サイト担当猫さん いつも保管ご苦労様です。
保管してもらってると何とか継続して書こうって気になるので
頼りにしてるっす!
藤原忍さん 投下しすぎって事はないと思いますよ。
特に即死回避ってこともあったし。逆に助かりました。
自分みたく中途半端で落とすよりましっす。
じゃ、また!
>>777の5行目
上の口からを下の口からも→上の口からも下の口からも