成人向けオンライン小説の筆者によるアンソロ Part2
ここでは初投稿だったりするので、お手柔らかにおねがいします。
ではお題「処女とのアナル和姦をラブラブで」より。
タイトルは「都合のイイ彼女。」
「へ。」
どうしようもないくらいマヌケな声をあげちゃって、顔がすごく熱かった。
ううん、熱いのはそれだけのせいじゃない。
モンダイは、
「しようぜ。」
なんて、道のド真ん中で言ってくれた、私の彼氏だ。
ナンデそんな事突然言い出す。ナンデ街中で言う。ナンデしたいの。私た
ち、まだ一回もしたことなんてないじゃん。
「ばっ……ばか?」
大声で言って、よけーに周りの注目を買ってしまって、私は逃げ出した。
彼氏は、後を追ってくる。――恥ずかしい。
・ ・ ・
私は、彼氏の部屋にいた。ベッドに腰掛けて、彼氏はその向かいにあぐら
で座ってる。
「いやだから、エッチ。すんべ?」
天然系か、と私は彼氏の評価を少し変える。それ以外で、なんであんな街
のど真ん中で、しかもあんな事言えるか。
「したくない!」
大声も大声、半分悲鳴で、私は言った。こんなムードのない初めては絶対
にヤダって。
「ひで。傷ついた」
私の方が傷ついてるわよー。大体、なんで私は彼氏の部屋にいるんだろう?
「どうして私いるワケ?」
「勝手についてきたんだろ?」
そうか、となんとなく納得してしまって、落ち込む。
「だーかーら。しようぜ、って言ってンの。そういう気分なんだよ」
立ち上がって、私の隣に座って。私の髪をぐちゃぐちゃにかき混ぜながら、
そう言った。こーゆーひどいコトが好きなんだこいつ。
「どういう気分よ。――やめてよ、帰れなくなる」
「帰らなくていいよ。シャワー浴びてけ」
な、とにやにやしながら彼氏は言った。
「いや。いいかげんその手もやめて」
そうは言っても、私は口だけ。どうしても、彼のこういうことを止めさせ
られない。強引に止めさせようとすると、キモチがギュっとなって、ブレー
キがかかっちゃう。こんなのでも、ホレてる弱み。
「な?」
な、じゃなくて。
「……」
ああもう、どうして帰るって言えないかな私。
「きょ、今日は……」
「ん?」
「私、まだ初めてだし」
声が震えて、まるでかよわい女の子だった。私も堕ちたもんだ。
「そーだった。まだ指でしかしてないもんな」
そんな事を言って、彼氏は、人指し指をぐにぐにとした。私のアソコをか
き混ぜてる時の手つきだ。
「……だから」
思いっきり小声で、呟く私。あー、顔真っ赤だ。
「じゃあ、後ろでいいじゃん」
「へ。」
またもや私はとんでもなくマヌケな声をあげた。以下同文。
「後ろって」
「知らねー?」
知ってるってば。知ってるけど。
「ヘ……ヘンタイ」
「しよーぜ」
――平気で言うな、異常なことを。
「し、しないっ!」
余計にイヤだって。なんで私が、そんなヘンタイな事。
「後ろだったら、処女失くさねーよ?」
「だからってそれないでしょ、それっ」
私は慌てて立ち上がって、なんとなくお尻を手で隠した。
「お。うずいてる?」
「うずくかっ!」
「してーんだけどー」
わざとらしく彼氏は駄々をこねる。あーむかつく。
でも、こんなにしつこいってことは、何故かはわかんなけど、きっとすご
くしたいんだろう。後ろでもいいから。聞いたことはないけれど、発情期な
のかもしれない。……人間にそんなもんあるんだろーか。
私は半分、覚悟をきめて言う。
「……したいの?」
「すごく」
彼氏は予想通り、即答だ。
「……えっと、じゃあ」
仕方ない。――私のヴァージン、さようなら。ついにあのセリフ『初めて
だから、優しくしてください』を使うときがきた。――なんて思っていると、彼はふっと人差し指を立てて、付け加えて言った。
「あ、後ろがいいな。アナル」
「ちょっとまって?」
瞬間的に私はストップをかけて、彼氏に迫る。
「私は、前ならいいって方向でハナシ進めてたんだけど」
「えー」
えーじゃなくて。ヘンタイ?
「だってさー、処女のくせに後ろ開発されちゃってんのって、なんか萌えるっ
しょ。俺も今思いついたんだけど」
「モエない。モエってどういう字?」
「草冠に明るい」
「見たことあるような。この前英語の先生がモエタンとか言ってたけど」
「それそれ」
「――じゃなくて」
今は決着をつけないと。
「私は、するなら前がいいの」
「む……」
はっきりと言い切ると、少しは効いたのか彼は考え始めた。
「だから、ね? ヘンタイな考えよして、普通にしよう?」
追い討ちをかける。もう、普通のエッチだったら良いって気分に、いつの
間にかなってしまってる。恥ずかしいけどさ。
「……ヘンタイじゃねー」
しまった、と思ったときには遅かった。彼氏が立ち上がる。
「アナル好きは、ヘンタイじゃない」
すごく真剣な顔で、言う。バカだと思った。でもこいつは彼氏なのだ。さっ
きから、初めてをあげてもいいって言っちゃうくらいに私は好きなんだ。
――ここまでバカだとは思いもよらなかったけど。うん、バカだ。
「だ……からって」
私は、肩を掴まれて、壁際に追い詰められる。どうしよう。彼の性癖の琴
線を刺激しちゃったみたいだ。
「汚いよ? ……だからさ」
冷や汗が出てきた。誰かたすけてー。
「お前のなら汚くなんかないさ」
――いや、なんだこのセリフ。普通、もっと違う場面に使うでしょ。
そんなツッコミをいれながらだけど、私はちょっとだけ、そう言った彼氏
の真摯な顔にみとれて。
「……(コク)」
――しまった。しまった。しまった×100。
私までバカになる気なんて無かったのに。
「いやあああ、今の違うの! 今のナシ! ね?」
「嬉しいよ」
いやだ、そんな事で抱きしめないでー! ナシって言ってるじゃんか!
でも、ぎゅっとされると、やっぱり嬉しくなってしまったり。……現金な、
私。
「よし、じゃあ、シャワー浴びて来いよ」
「……うん」
ああもう。
頷くしかなくなっちゃって、私は彼氏のバスタオルを借りた。
・ ・ ・
脱力しちゃって、バスルームのマットレスにぺたんと座り込む。身体にシャ
ワーをあてながら、なんだか知らないけど、お尻に手がいった。
前は、貫かれてはいないといっても、彼氏に何回かいじられてる。クンニ
もされた。私は、手でしごいたことはあるけど、口ではしたことはない。私
の今までの、エッチ遍歴はそんなとこ。――フェラも、彼氏のことだから、
そのうちやらされるとは思うけど。
でも、後ろは。ここは、何か違うでしょう。大体、そんなヘンタイな。そ
れに、彼氏の、あんなふっといモノが入るわけ……。
考えながら、私はヒダの塊みたいな、穴を指でなぞる。
「ううっ」
だめだ。こんなところに、入れれるわけがない。
うー、と唸りながら、私は穴のあたりを指でいじくった。そして、ふと力
が入ったとき。
――ずぶ。
「!!!?」
まじですか。……嘘だ。そんな。
入っちゃったよ。指。変な感じ……。
「あ……あ?」
人差し指が、第一関節より、ちょっと前くらいまで埋まってる。見えない
けど、感覚でわかる。どっちも自分の身体だし――。
け、結構簡単に入っちゃうものなんだ――。
「あ、ははは」
指先が、なんだか妙に温かい。私のカラダの中って、こんなにあったかい
ものか。
みょーな好奇心がわいた。もっと奥に入れたら、どうなるんだろう。
「いや……ははは」
あはは、と苦笑いしながら、私は鏡にうつった自分の姿を見る。さすがに、
これ以上は……。
ぐぐぐ。
「やひっ」
……第二関節くらいで、抵抗がかなり強くなった。いや……ほんと、これ、
変。違和感、すごいし。
やっちゃだめだ、とわかってるのに、指を曲げてしまう。腸の内側に、触
る。ぬめぬめして――。
「あっ!?」
ぞぞぞぞっっとせすじにきた。うわ、これ、だめ。これよりもっとすごい
ことを、絶対されるだろーに、だめ。
仕方ないから抜こうとすると、今度はなかなか抜けない。お尻に、とんで
もなく力入っちゃって、指をくわえ込んでいる。ズズ、とゆっくり引き抜く
しかない。
「う、う、う」
やだっ!? 出る、なんか出る……!
「ひっ」
ヌルッ。
――出た。指が。
はぁはぁって、息が思い切り切れちゃってた。何これは……。変すぎる。
「こんなこと……」
呟いて、突っ込んでいた人差し指を鼻先に持ってくる。
「うええええ」
涙が出た。臭すぎ……。
・ ・ ・
「顔色わるくね?」
私がシャワーから戻るなり、彼氏はそう言った。……まあ、そうだろうけ
ど。あの臭いを消そうとして、石鹸つけた指を中に突っ込んで、洗いまわし
たんだから。すっごい気持ち悪い。
それに答えずに、部屋を見回す。
「……準備、いいね」
私が行っている間に、色々準備していたみたい。本気でやるつもりなんだ。
私も、下着姿でいる今となったら、準備完了、みたいなもんだけど。
「シャワー、浴びないの?」
「俺はいいや」
いつの間にか上半身裸だしね。
「……うん」
私は頷いた。すぐに彼氏は私の肩を取って、ベッドに押し倒す。私が下、
彼氏が上。
「んっ」
長いキスをする。
「んふ、ん……むっ」
最初はただのフレンチキスだったのに、彼氏は私の唇を舌でこじあけて、
侵入してくる。
「あ――ん」
ちゅぱちゅぱっていう音が、狭い部屋の中に響いた。私ら以外いないって
いっても、まっ昼間なら恥ずかしいにも程がある。
でも……嫌いじゃなかった。彼氏にされるってことも、こんな時間にするっ
てことも。すごくエッチで、背徳感も感じちゃう。
いつのまにか、胸をまさぐられていた。それに気づいたあたりで、彼氏の
唇は、ようやく離れた。唾液のブリッジを引いて。
「あ、やっ」
瞼と、耳と、首筋に何度も何度も浴びせるように、口づけられる。それだ
けで、ちょっと火照ってきて、私は股にきゅっと力を入れた。
「緊張してんね」
そんな事をいちいち耳元で囁く彼氏。言わなくていいのに。そして、片足
を、私の閉じている股の間にねじこんでくる。
「恥ずかしい?」
私の唇を吸いながらの言葉。
「恥ずかしいに、決まってる……」
――視線が、とても合わせらんない。
「じゃあ、もっとする」
「やあっ」
その一言でスイッチでも入ったように、彼氏は私のブラを剥ぎ取っちゃう。
裸を正面から見られちゃうのは、まだ慣れない。とっさに、私は胸を隠す。
「下も脱がすかんな」
否も応もない。今――頭が回らない。彼の言うままだ。
するっと、私の身体を覆う、最後の一切れはあっけなくずり下げられちゃ
う。モロ出しだよ、とうとう。
「脚上げて」
私が従順なのが嬉しいのか、それとも後ろでやれるっていうのが楽しいの
か――。彼氏は、どことなくうきうき、そわそわしている。
「綺麗じゃん」
私の身体を、まじまじと見つめて、一言。
「……」
何も言えるわけ無いし……嬉しいけど。
「知ってた?」
「え、な、何?」
突然言ったら、びっくりするじゃない。
「アナルセックスって、普通、浣腸してからやるもんなんだぜ」
「かん……」
私は唖然とした。何それ。何なのよそれ。
「何で、何で今更言うのっ!!」
「忘れてた」
ぬけぬけと……うあああ。
そんな、私まるっきりヘンタイになっちゃうじゃん……浣腸なんて。
「大丈夫だよ、無理はさせねーから」
「じゃ、じゃあ……やらないでくれるの? 私そんなのムリだって」
すがりつくように言うと、彼は私の頭に手をポンと置いて、言い切る。
「ダメ。そのまんまやると、した時に出ちゃうかもな。 汚いし」
「さ、さっきは汚くなんかないって……」
いや、これが言い逃れなのは判りきってるけど、でも浣腸なんてイヤだ。
「それはココロのモンダイ。これは衛生のモンダイ」
「サギだー……っ」
へっへっへ、とイヤらしく彼氏は笑ってみせる。
「こんなこともあろうかと、用意してあるんだぜー」
ウソだ。実は、今日のは前々から計画してたにきまってる。じゃなきゃ、
いつもいつも忘れ物するような、この彼氏が出来るはず無い。ハメられたん
だ、私。……ああでも、どうして、彼の楽しそうな顔見てたら、それでもい
いかなって気分に。ダメだ……バカ女一直線だよ私。こんなんじゃよくない
のに。
「行きたくなったら、すぐトイレ行くんだぞー」
いつのまにか、彼氏は私の下半身の方に周って、しかも手にはイチジク浣
腸があった。酷い便秘の時に使った覚えがある。二度とやりたくないって思っ
たけど、まさか、まさかこんな時に。
「いくからなー」
お尻に、何かが挿さる感触がした。
「……やめ」
ぷちゅっ。
「ひっ……!」
やめて、という言葉は、悲鳴に変わった。
「やだ、出ちゃう、出ちゃう」
「ウソつけ。早すぎ。ほら、行ってこいや」
彼氏に追い立てられて、部屋を出る寸前に、ぐるぐるぐる、と大きくお腹
が鳴った。もう戻れない……。
「泣く。もー私泣く……」
何いってんだ、という顔で彼氏は相変わらずニヤニヤしてる。一遍殺すよ?
「泣いてないじゃん」
――そうだけど。本当に恥ずかしかったのに。痛かったし。終わった後で、
いじめ倒してやろう。
「しっかり拭いてきた?」
「……うん」
「そっか、よく出来た」
「撫でないでよー」
……子供扱いとか、むかつく。
「それじゃあ、もう一回」
ヘッヘッヘ、からケッケッケッにランクアップしたニヤニヤ笑いで、彼氏
は水――ぬるま湯?――の入った、針のついてない大きな注射器を取り出
した。
殺す。半殺しにして、それからいたぶり殺す。私は決意した。
……それから、4回同じような事――浣腸と、殺すって考える――を繰り
返して。
とうとう私のお腹からは、臭いもしないような、まっさらな水しか出なく
なってしまった。
「ヘンだよお尻……なんか」
何回も連続で排出させられた私のお尻は、なんだか変な具合だった。シャ
ワー中にいじったせいもあるかもしれないけれど。
「まー、仕方ない。止める?」
ここまでやって、今更止められるわけがない。
「止めない」
「いい子になってきたじゃん」
「うっさい」
ヤケだよ、ヤケ。二度とやらせないんだから。今回だけ。
「そっか。……うし、こっちは1度、休憩」
「へ?」
すぐにするもんじゃないんだ。
「ここ座って」
そう言って、ベッドのにバスタオルを二枚重ねて敷いて、私を座らせてか
ら、肩を掴んでゆっくり押し倒す。
「まだ、中が変だろ? すぐにやったら漏れるかも」
う、と私は固まった。そういうのが一番恥ずかしい。
「……漏れちゃうかもしれないな。ぴゅって、お前の尻から水でんの」
「や、やだっ」
強調して言う辺り、絶対私弄ばれてる。
「お、今出た。力んだせいだな」
「えええっ……」
慌ててお尻の辺りのタオルを触ると、別に濡れてない。
「ジョーダン。本気にした?」
やられた。さっきからやられっぱなしだよ私。
「覚えてろぉ……」
「可愛いなあ」
そんな一言に、またもや私は顔を真っ赤にして。そして、彼氏は愛撫を
再開した。――キスされて、撫で回されたり、つねられたり。
最初の方こそお腹が気になったけど、段々そっちに神経が集中しはじめちゃ
う。
「はンっ」
コリっと、乳首を甘噛みされて、私は跳ねた。
もう片方のおっぱいも、こねくり回されて、弄ばれてる。
「多分、もういいな」
やがて、彼はそう言って、私を抱き上げて、姿勢を変える。今度は、膝を
つかせて、お尻を突き出した、恥ずかしい格好。女って、得だか損だかよく
わからなくなるような姿勢だ。
「こんどはコレ」
取り出したのは、何かとろりとした液体の入ったビン。
「何、それ?」
「ローション」
「って……何に使うの?」
身体中にぬりたくって、今更ローションプレイに変更……ってわけでも
ないだろうし。
中身を掌にこぼしながら、彼氏は言った。
「潤滑剤。尻の穴に、ちゃーんとモノが通るようにな」
「だから……」
恥ずかしくなる言い方は止めて欲しいのに。
「ん? よし。塗っからなー」
「ひゃっ」
ぺちゃ、とお尻に、彼氏の掌ごと、ローションが押し当てられる。なんか
ほんとぬめぬめだ。……肌触りからしてえっちな雰囲気。
そのまま、お尻を何度かこねられた。
「ちょ、何やってんのっ! やることやってからに……」
「そーだそーだ、忘れてた」
わざとなクセに。
「それじゃあ、指入れる」
「あ……うん」
とうとう、彼氏の指が。……ヤダ、なんか私期待してる?
「やっ」
来た。入って……。
――?
「入れた?」
「入れたぜー」
ヘンだな、感触が少ししかない。
「……ホントに入れてる?」
「半分くらいな。簡単に入ったけどよ。ホラ」
「や、あっ!」
中を、指で押された。自分でやった時以上に、身体が跳ねる。……びっく
りするじゃない。
「ははは、おもちゃみてーだ」
「笑うなぁっ」
好きでやってるわけじゃないしっ!
「じゃ、根元までいくから」
「えっ」
あ、今度は感触が。……やだ、これ。
「やだー。ヘンだよ、これは」
「一本だぜ? ――まだまだ」
そんなこと言って、私のお尻と胸を同時に揉んで来る。しかも――指を中
にいれたまま。手つきがいやらしいって――。
「ひゃあっ!」
「お前って、感度いいよなー」
私だって、乳首いじられたくらいで嬌声あげたくないよっ。
「わたし……ぁ、やめんぅっ」
「えろい女だよなー。まだ酒も飲めねーくせに」
「あんただって、同いど、んあっ」
喋らせてよもう。
「おまけに、尻の穴まで許してくれんだから」
ずぷっ。
「あああっ!」
引き抜かないでよーっ!
「あっ」
ずぷぷっ。
「ああっ」
入れられ……っ、まさか。
「やっぱ反応いいよなぁ……普通は、もっとほぐしてからだろうし……」
感慨じみて言った後には。
「あっあっや、ああっ!」
ずちゅ。ぶちゅ。ぐちゅ。
なんか、なんか出入りして! ローションのおかげで音スゴい――!
「よっし」
「あんっ……う、ううう……!」
最後に引き抜かれて、ようやくサイアクなピストン運動は終わった。
「――アナルはイヤなんじゃなかったのかー?」
「イヤよ、今でも……」
ずいぶん体力使っちゃったような気がする。叫ぶし、身体は跳ねるし。お
尻の穴、完全にヘンになちゃった……熱い。
「じゃあ、なんで濡れてるんだろうなぁ」
「え? え!?」
トンデモない!
急いでアソコを触ろうとすると、その手を彼氏に掴まれた。――ローショ
ンで、ぬるぬるしてる……。
「ダーメ。俺が見せてやっから」
「そんな、ちょ、んーっ」
指先で、ワレメのところをずっくり抉られて、また身体が跳ねる。
「ん、ああ……」
こっちなら、もっとやって欲しいのに。そんな風に思ったけど、彼氏はす
ぐにそこから指を離しちゃって、そして――。
その指を、私の鼻先まで持ってきた。
「あっ……」
それは人差し指で、腹には液体がたっぷりのせられていて。
「これ、ナンだかわかる?」
「違う、違うって――ローションでしょ? ねっ」
わかってた。最初に、思い切りにおい嗅いでたたんだから。あの、愛液の
――独特な臭い。
認めたくない。だって、それって。お尻で感じた、とか。
「エッチい汁、だよなあ?」
「違うのっ……!」
ヤダ、ヤダって繰り返しながら、私は抱かれるままに、顔を彼氏の胸に埋
めた。
・ ・ ・
「んっ」
やめて。
「あ、あっ」
やめてよお。
「あんっ」
言うから。
「や、あっ」
言うからさ。
「い、イイ、のっ」
「何が?」
「お尻、いじくら、れる、のっ」
「じゃあ、もっとやろーぜー」
意地悪……っ!
「やめ、てぇっ? ね、んふうっ」
ひどいから。やめてくれないと、ほんと、おかしくなる。
「やめて、まじ、で」
「……ちぇ」
「あ、ふうっ」
本当に残念そうに、彼氏はやっとピストンを止めてくれた。ついでに指を
全部――3本とも抜いちゃう。
……3本。それだけ全部入るようになって、しかも気持ちよくなるまでに、
たった20分ちょっとしかかからなかった。普通の人もこうだ、とはとても
思えなかった。つまり、私がヘンだって証明。
跪いた私の身体を起こして、彼氏は、ローションまみれの私の下半身と、
自分の腕を拭く。
「カワイイんだからよ……マジで。こんな早く良くなるなんて、ほんと素質
あるんだなー」
頭を、撫でてくる。惨めな気分だし、嬉しい気分だし、気持ちイイ。もう、
色んなのが混ざっちゃって、ココロの中がぐちゃぐちゃ。
0 でも、これだけは確か。
私はお尻で感じちゃうような子なんだ。
「よし、すっか」
「……うん」
とうとうだ。とうとう、挿れられちゃうよ。
「出来れば、つけた方がいいんだけど」
スキンを取り出す彼氏。ほんと、用意いいんだから。
「やだ……そのまんま、して」
わがままだけど、その方がいい。後ろでも、はじめてのえっちだもん、ね。
「あー……んじゃ、病気になったら看病しろよ」
「わかった」
して欲しい。あそこじゃなくて、いい。お尻でもいいから。
――「でも」? 違う……お尻で、したい。
「ほんとエロいんだからよ。えっち、するのかな? アナルで」
「する。したい、の……」
いつの間にか、本当に、いつの間にか。私は、お尻が――アナルが、好き
に。好きに、なってしまって。
「私、後ろでしたい」
ああ。
彼氏、すごく嬉しそうに笑った。
「おっけ。しよーぜ」
ローションを、ボッキしてる自分のモノ――なんか、いつもより大きくな
いか――にたっぷりと塗りつける彼氏。なんかキモチよさそう。機会あった
ら、塗らせてもらいたいかも。
仰向けに姿勢を変えられて、私は彼の顔を、正面からみつめる姿勢になっ
た。――これは、えーと、正常位?
「よっ……と」
急に両脚をもちあげられた。ついでに、結構広げられて……丸見えだし。
「ちょ、これ恥ずかしいってば」
「穴、ヒクついてるぞ」
「うあああっ」
だから、わざわざ……っ。
「ちなみに、両方とも――もう、我慢できない?」
「うん、……うん」
泣きそうだった。なんだか彼氏の言ったとおりで、私は――おかしな処で、
彼氏とつながりたい。それが、もう我慢できない。やりきれないくらいに、
切なかった――アナルが。
「いれて……ぇ」
彼氏は微笑んで、手で自分のモノの、狙いを定めている。本来入れなきゃ
いけないところの、ちょっと下に。
「可愛いね、マジで。――よっ」
ずぶり、と、ささった。
「あ……はい、って……!」
身体に電撃みたいなのが走って、とっさに、私は彼氏の身体にしがみつく。
彼氏も身体を強張らせて、すごく緊張している。肌に、汗がにじんでいた。
なんか、嬉しいな。
「……ちょ、まて。力抜け。いやほんと、早く。痛い」
「えっ」
――違ったみたいだ。
「まだ、頭しか入ってねーから。そこ、痛いって」
これで、頭? 竿はもっと硬くて……。
「だから、なんか確かめるように力いれんなっ!」
こつんと小突かれた。慌てて力を出来るだけ抜く。
「あー……やっとマシになった……」
彼氏が身体の力を抜く。
「でも、キツい」
「え、だいじょう……ぶ?」
「このキツさがいいんだって。お前の初めて、だしよ」
「うっ」
……とうとう、初めてがこんなことになっちゃった。お母さんお父さん、
ごめんなさい。
「よし、じゃあ全部入れるから」
太い。……指3本より、もう少し太いかもしれない。
ずず、と入る。お尻が、広がる……!
「あ、あああっ」
彼氏の……入ってくるよ。スゴいよ。ダメだよ。
あ――お尻に、彼氏の身体が触れる。
「そんなにダメ?」
言われて、頭をぶんぶん振ってる事に気づいた。違うよ、そういうのじゃ
なくて、とにかく、我慢しきれないくらいスゴい……。
あ、あ、あ。
全部、入った。お尻が、もう開いたままふさがらない。ヘンだよ。おかしいよ。
「はは……全部飲み込みやがった」
彼氏が、また、頭を撫でてくる
「最高」
「なんか、大きい、よ」
頭が熱にうかされたみたいに、ぼうっとしている。
「大きいの。大きい……大きい」
「落ち着けよ。今から動くから」
「だめだよだめ、だめ」
あああ、何言ってるの……? 私、ヘンだよ。もっとしたい? だめ?
「動く」
「やっ、あああー!」
出ちゃう……。
この、出るときが、一番スゴい。中身ごと出ちゃいそうになる。
「最初はゆっくりだからな」
後から、早くするの?
そんなことされたら、私、おかしくなるって。
「くっ……」
「だめぇああっ」
ずちゅって音を出しながら、彼氏のが入る。出る。入る。
こんなに奥まで、太いのを入れられて、気持ちいいのか気持ち悪いのか、
全然わからない。
「あっ、あっ、あっ」
速くしないで。ダメになっちゃうから。私、ほんと、やめて?
「スゲー、いいよっ、くう」
イイの? 私のお尻、イイんだ?
「もっと、ぉ」
口からそんな言葉が出た。あ、私もっとやって欲しいんだ。
ピストンが更に、早くなる。私の声の間隔も、どんどん短くなる。
なんだろう。気持ちいいの?
我慢できない。私は、手も足も彼氏にしがみつきながら、叫んだ。
「あっ、んっ、いっ、きも、ちいいのっ!」
言っちゃった。そうだよ、気持ちいいんだよ。なんで、さっきから気づか
なかったんだろう。指でもう気持ちいいのに、これが、こんな太いもの入れ
て、激しく出し入れされて、気持ちよくないわけないじゃないか。
「あっ、あんっ、ひあああ!」
「んっ?」
解ったら、すごい。もう――これ、いい。お尻が熱くて、本当に、気持ち
よくて。穴から、身体の中身全部出てきそうなくらい。
「やあっ、いっ、くっ? だめ、いくっ」
イけば、いいじゃん。
その瞬間、私は、妙に冷静になった。イクならいっちゃえ。とっとと。
「って、おっ……おまえ」
真っ白だ、アタマん中。ゴメン彼氏。先、逝く。マグロでも気にしないで――
「ああああっ!」
吹っ飛んだ。
・ ・ ・
「……えっと」
素っ裸で正座。これはもう、なんかオカしい。
ここは風呂場。今度は彼氏も一緒だった。
「何ー、ションベン娘」
私の身体を洗いながら、彼氏は言った。彼氏も裸だった。
「……っ」
――失神した上に失禁。誰にも言えないような恥ずかしいハナシだ。
「ま、あんまり出なかったからいーけどよ」
それでも、シーツは少し汚れてしまって、今洗濯機が全力稼動中。
「あれだ、ヘンタイ?」
「うっさ……ううう」
とても文句いえない。初めてのアナルでイったとか、有り得ない。私、ま
さしくヘンタイじゃん。
立場、逆転しちゃってる。
「引いた?」
「引くわけねーじゃんか」
「じゃあ……」
「ウレシイんだぜー。可愛すぎてな」
濡れた頭を、ぐしゃぐしゃにかき混ぜられる。
「ん」
普通にそういう事をされるのが、今はとても嬉しい。
「……ねえ、お尻どうなってる?」
ふと、聞いてみる。抜かれてから後、やっぱりおかしい。
彼氏はかがんで、私のお尻を触った。
「揉まないでよ」
「やんねーよ」
穴に指が届く。……またなんか意地悪するかと思ったけど、それは
無かった。
「 ――あーあ、ひろがってる」
「……ウソでしょ?」
「ウソ」
「ばあか」
私は彼氏と笑って、そして、
「またやろうね」
と言った。ふふん、驚いてる。
――普通のも、そのうちやりたいけどね。
終わりです。