漫画 ばんがいち 2005年2月号(およそ240ページ) \340
表紙:ひよひよ
小島さや……初登場巻頭カラー。サンタ帽&裸エプロンの彼女、ドジして部屋を散らかしたオシオキを。
線の描きこみに多少粗い部分が見受けられるが、最近の新入りさんでは安定感が高めな印象。
シナリオはエロ中心で弱め、エロはばんが的には標準。
結城焔……深夜に補導された元教え子の身元を引き受けに行ったところ、「帰る場所がない」と言われて。
本当は相思相愛なのに、互いに立場上その気持ちを押し殺してて……。 お約束ながら、丁寧な印象。
六堂真稀……慣れないせいで、SEXが嫌いなわけではないけれど感じることができない女の子。
それに気が付いていた彼、今日は2人とも気持ちよくなれるように……。
千葉哲太郎……美人・秀才・金持ちな幼馴染から「お前が好きだ」と告白されて、思わず逃げてしまった主人公。
世間的に釣り合う釣り合わないとかではなく、当人同士が好きか嫌いかが大切じゃないか、と――。
男言葉の女の子、制服半脱ぎプレイ。いつもとは絵の雰囲気が違うが、悪くはない。
浦河おぺら……婦人科の再検査のお知らせが届いたので病院に行ったところ。
診察と称して胸をいじられたり、分娩台に座らされて陰部のチェック、あげくには本番まで。
さとみひでふみ……男男女の3人の幼馴染、その中にカップルができた。でも、もう一人の男も女のことが好きで。
ある雨の日、その男のところに女が濡れねずみになってやってきた。「別れたの」と泣きながら。
――そこにあるSEXは、同情?逃避?それとも快楽? 実用度は高くないが、話としてはいい雰囲気。
刹奈……四ヶ月、いつも一緒に学校から帰っていたけれども思いは伝えあっていなかった2人。
ちょっとした話から、想いを伝えあい結ばれることに。
石井美凛……女王様と下僕のような関係の2人。対等な関係になろうと、女の方からどうにかアタックしたところ。
相変わらず癖が強めの絵柄、エロとしても使いでは今一つ。話自体は悪くない。
巻末コメント見て、勝手に色々と納得。女性向け出身なら絵柄も話の作り方もこんな感じのはずだわ。
男性向け成人漫画としてのみ見ていれば、ちょっとした違和感を覚えて当然というところ。
ぱふぇ……古風な家柄の箱入りお嬢様な彼女、『くりすます』というものさえも知らなくて。
相手に喜ばれるプレゼント、相手が好きなもの、と精一杯『くりすます』に挑戦してみる。
裸にリボンで「私がプレゼント」。 久しぶりに見たけど、絵柄が少し公約数に近づいたイメージ。
速瀬羽柴……数百年にわたり封印されてきた『鬼』の現在を見極めるために訪れた少女。
「数百年分の怒りを鎮めれば、心を改める」というが……。 個人的に嫌いではないのだが、
絵の綺麗さと実用度の低さ、内容の小難しさはお約束で。今回は話は多少わかりやすいが。
太田虎一郎……ねこ部隊。
高久としひこ……幼馴染のお姉ちゃん、「2○歳にもなって未経験なのはアレだから、私とSEXして!!」とのお願い。
話としては悪くないが、エロとしての実用度は厳し目。
新条るる……クリスマスに欲しいもの、トモちゃんの場合。
ということで、全体的に小粒にまとまっている印象でした。
最近の中では一番減点ポイントがなかったのはいい点。
が、しかし、同時に加点ポイントもない印象なのは悪い点。
作家買い、定期購読の人以外に積極的に「買え」と勧められるほどではない。
それぞれの人が、それぞれに手堅く「らしいもの」を描いている印象でした。
最近、定期的に勝手なことを言いたくっている事実にちょっと引け目を感じているので、
意味もなくメールアドレスをさらしてみる。
スレに書き込めないけれども私に言いたいことがある人がもしもおられたらどうぞ。
私もよりきちんとしたものが書けるよう、勉強したいので。