新刊エロマンガ(単行本)評価スレッド 10

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ちょっと時間が経ってしまいましたが、
酔花ころん「同級生観察マニュアル」 ヒット出版社
絵:△〜○ 消:薄(というより局部描写自体少ない) 話:△〜○ 総合:○

前作「メイド調教マニュアル」に続くコンパクトなB6版の第二弾。
絵と話に安定度を欠く評価としたが、これは阿吽掲載が、00年2作・02年1作・03年3作・書き下ろし1作(7P)、
とバラエティーに富んで w いるため、絵柄に差が出ているから。ちょっとしたアンソロジー気分です。
話やシチュエーションも学園・日常モノあり、ファンタジー系ありとなかなか飽きさせない。
全8編中では最後尾とブービーの2編が面白いので、ちと紹介。
「行方知れずのリーベリアル(02年)」主人公は死んだばかりの幽霊。それまで、男2人、女1人(オトナシ優等生系眼鏡っ娘)、
の幼馴染どうしの関係が少しずつ、そして過激に変化していくという今や使い古された感のある流れなのだが。
この作者は女性だろうか? 前作もそうだが全ての作品においてオンナの怖さを感じる。
100%のラブラブなんてありえない。少なくとも心と身体は別モノという感覚がライトな作品にもあふれている。
この優等生女(実はタイシタHな奴)も生き残り男に犯されそうになるのだが、最終的には許す。
その過程がなかなかに不可思議で面白いのだが、これは人を選ぶとしか言いようがない。
「お姫さまシンドローム(書き下ろし)」もオンナの心は不可思議系。
まるで榎本ナリコを読んでいる気分になる。酔花ファンは必読。
局部(近作は少し頑張っている模様)や鬼畜、ガチエロにこだわる人には跨いでもらって結構。
「センチメント」で抜ける人には、前作と合わせて大いにオススメである。