>>9のつづき
「ふふっ、可愛いパンツ履いてるのね」
麗奈は七瀬のタータンチェックのスカートをめくり上げたまま、背後に立った。実際、薄いピンクに
フリルをあしらったパンツは、七瀬の清楚な色香をそのまま表わしてるかのように似合っている。
いつもは「ダサイ」と思っていた紺ブレザーの上着も、なにか妙にいやらしさを引き立ててるみたいで
小気味よく麗奈は感じた。
(‥こ‥こんなのひどい‥)
麗奈よりひと回り小柄な七瀬は、後ろから抱きすくめられるような体勢のまま震えていた。
目を伏せ、男子たちの好色な視線と合わせないようにして‥
「じゃあさ、パンツも下ろしちゃおうか? 女の子の一番大切なとこ見せて謝れば、
男子たちも許してくれるよ」
肩越しに麗奈がそう言った。耳元で聞こえるその声はまるで悪魔の囁きだ。
「お、おい、本当に脱ぐのかよ‥?」
それを聞きつけた男子が、狼狽しつつも喜びを抑えきれない声で聞く。
「七瀬は責任感が強い子だから‥そうしたいんだって。そうでしょ、七瀬?
授業めちゃくちゃにしちゃったんだもんね」
ふるふると首を横に振るのがせめてもの抵抗だった。‥しかし言葉がでてこない。
有無を言わせぬ口調で麗奈にいわれると、いやと言えないのだ。今も射抜くような冷たい目で
後ろから見下ろしてるにちがいない。その時‥