レズ物で道具を使うのは邪道だと思わんかね!!その2

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724103:03/11/19 23:19
 昼間だというのに、この街のあちこちに居並ぶその街娼たちの足首に、重そうな足枷が
かけられているのが、馬上のソニアの胸にやりきれない思いを募らせていた。
 どの女も美しい。だが瞳には深い悲しみの色を宿している。
 ソニアたち一行は、風の噂でこの街にいるというソニアのかつての仲間を探していた。
王国から連れ出されていったふたりの女官たちである。王国の再建には、エレナお姉さま
の他に、有能だった彼女たちの力がぜひ必要だ。
 黒。黄。赤。いろいろな肌の人種がいた。顔立ちもどこか高貴な雰囲気を漂わせている。
 だがイザベラとともに街なかを隅々まで見てまわるのだが、白い女はいない。
 でもこの女たちもなんとかして、女奴隷の立場から解放してやりたい。そうソニアは思
った。
 ソニアにはもうひとつ不安があった。
「それにしてもあの娘ったら、どこに行っちゃったのかしら……もう」
 ゆうべ遅くに街に着いてから、初めて見る都会のもの珍しさに、ちょっと見物してくる
と言って出ていったきり、トリーの姿が見えないのである。食べてしまいたいほど可愛ら
しいが、どうしても自分について行きたいと懇願した、あのドジな少女をエレナ救出のメ
ンバーに加えたことをソニアは後悔した。

 そのころ、顔に炭を塗りたくったトリーは、皿洗いの田舎娘としてその酒場に忍び込ん
でいた。
「こらっ、また皿を割りやがって……この不器用娘がっ……」
「あんっ、ごめんなさいっ」
 ハシムに怒鳴られて、トリーの手が滑らせたもう一枚の皿が床で派手に砕け散った。
「ったく、器量も悪いし、使いもんにならないクソガキめっ」
 流しの下で散らばった破片を片付けながら、トリーはどうしたらいいものかと思案して
いた。
 ゆうべこの店を通りがかったとき、エロチックなショーがあると聞いて、好奇心の強い
トリーは、思わず客にまぎれこんでいた。
 はじめ、トリーはまっかな顔でその痴態を見つめていた。他人の同性愛の行為を見るの
は、これがはじめてである。淫猥な道具で膣をつながらされ、口づけを交わしながら、淫
らに腰を揺すり合っていたのは、ふたりとも息を飲むほど美しい女たちだった。
725103:03/11/19 23:20
(す、すごいっ……)
 下穿きをしっとりと濡らしつつトリーは、淫らだがため息の出るほど美しい光景に思わ
ず見いってしまう。
 だが、男たちの好奇の視線を浴びる彼女たちが、やがて結ばれあういまわの際に口走っ
た言葉が、引っ込み思案のトリーに行動を起こさせていた。

「ソニアさまっ……」
「エレナお姉さまっ」

 ソニアお姉さまが探しているのは、間違いなく彼女たちだ。そして彼女たちもソニアお
姉さまを愛していたに違いない。彼女たちの昼間の居場所はどこだろうか。 
 仲間に断りもなく行動したのは、手柄を立ててふだんの足手まといを返上するためと言
うよりも、一途な敬慕を注ぐソニアお姉さまに、少しでも気に入ってもらいたかったから
だった。
 そしてトリーは、彼女たちが拘禁されている地下牢の鍵はどうにか手に入れていた。隙
を見て彼女たちをソニアのもとに連れ出そう。
 そしてこの盗掘場の街が、同性愛趣味のある美しい女ボスの手によって牛耳られている
ということも、トリーの聞き耳は聞き逃さなかった。
 いまごろは、街中を見てまわっているソニアお姉さま。早くこの店に気づいて欲しい。
 だがこのあとがまずかった。
「おや、よく見るとお前……まだ幼いがいい女じゃないか……ちょっとこっちを向いてみ
ろ……」
「いやっ、触らないでっ」
 トリーは、弾かれたようにあごにかけられたハシムの手を払いのけた。
 だが、男のその手は炭でまっ黒く汚れていた。
「ほう……白い女か……ひょっとするとお前、まだ男を知らないな……」
 売春宿の主人でもあるハシムが、ニタリと笑うのを、怯えた目で見ながらトリーは震え
ていた。
726103:03/11/19 23:22
 いっぽう、酒場の地下室では、昨夜、三度にも渡って同性愛ショーを演じさせられた女
たちが、やってきた女の影に怯えながらヒタと身を寄せ合っていた。
「アアッ……」
「ふふふ……あいかわらず惚れ惚れするほど美しい女たち……さあ、今日もじっくり楽し
ませておくれ……」
 盗掘場の利権を持つ女ボス、ジゴルは着ていたものを脱ぎ捨てると、怯える女たちが手
をきつく握り合うその檻の入り口に裸身をくぐらせていった。その手に肉の責め具を握り
しめながら。
うにゃん
はにゃ〜
ちょっと前に同性婚の話が出ましたけど、ずばりそのものを描いた小説があります。
村田喜代子著『雲南の妻』(講談社)
海外駐在中の商社マンの主婦が現地で女と結婚し、三人の同居生活という奇妙な三角関係。
エロはないですけど、そこはかとなく萌えがあるので、
ここの住人ならそれなりにお気に召すのではないかと。。。
730悪戯:03/11/27 21:39
午後の森のなかを、赤いランドセルを背負った女の子がふたり、手をつなぎながら歩いてくる。
そのうちのひとりがちょうどいい草むらをみつけると、やおらミニスカートをたくしあげ、しゃがみこんだ。
勢いよくほとばしる水しぶき。
そばに立つもうひとりの女の子は、あたりを見回しながら、人が来ないかを気にしている。
しばらくして、たっぷりと溜まった想いを放ちきったというのにその女の子は、何故かまだそわそわしていた。
どうやら紙がないことに気づいたらしい。
「これ、使っていいよ」
にっこりとほほ笑んだ見張り役の女の子が、お尻まる出しの女の子に、たたんだ桃色のハンカチを差し出していた。
だがまさかそれを使うわけにもいかない。
「いいんだってば。仲良しじゃん、あたしたち……それに落ち着いて拭けないでしょ、こんなとこじゃ……そうだ、やってあげるっ……うふふっ」
「えっ!?」
731悪戯:03/11/27 21:40
見張り役にアソコを丹念に揉み拭かれて、まあるいお尻をもじもじさせる女の子。
「あんっ、いいってば。そっちは汚れてないよっ……あっ」
目のまわりを妖しく染めあげて、変な声までだし始めている。
「あれ、また濡れてきてるよ……どうしよう。もうハンカチないのに……」
見張り役は仕方なく指で割れめの中を丹念に拭ってやっているようだった。
「あんっ……あっ……ヌルヌルして変になりそうっ……」
「大丈夫。女の子はみんなこうなるんだから恥ずかしがらないで……」
女の子はそれっきり真っ赤になり、黙りこんでいたが、やがてぶるぶるっと愛らしく胴ぶるいを始めた。
「ううっ……うんっ」
熱い息を大きく吐くと、ピッ、ピッ、と何かを飛ばし、はじめての女の子の歓びを知ったようだった。

「ね、ねえ……なんだかあたしまでおしっこしたくなってきちゃった……拭いてくれる?」
見張り役がほんのり顔を染めているのは、自分の指に果てるときの愛らしさに、女の子に恋をしたらしい。
「う、うん……」
女の子はうつむきがちに小さく返事した。

あどけない妖精たちの無邪気な指遊びは、生意気にもちょっとした淫らなディープキスまで織り交ぜながら、いつまでも続いていた。


おしまい。m(__)m
>>729さん
情報Thanks!
なんで結婚しちゃったんですかね、主婦が。
気になるので図書館に逝ってきます。
>>730-731
ううう、うまいと思うけど、ペドはちょっとな……。
ペドはどっか逝け
>>729さん
英姫の求愛。愛らしかったですね。
優しいような切ないようなお話でした。
情報ありがとうです。
736729:03/11/29 00:25
>>735
え、もう読んだの? はやっ!オドロキ
自分も図書館から借りて読んだんですが、ほんと、返すのが惜しかったデス。
百合というのもなんか違うし、同性愛というのもまた違うし、エロでもないし、
おっしゃる通り、優しいような切ないような、ほんわかとした話ですよね。
お気に召していただけてよかったです。
737735:03/11/29 00:53
>>736さん
確かにいいお話でした。ああいう女性同士の半恋愛ぽい友情って羨ましいって思いました。

関係ないんですが、読んだことあると思いますけど、こっちの図書館に「レズビアンの歴史」
ってぶ厚い学術本があって、始まりが雲南ぽいんですよね。
女同士のうるわしい友愛。共同生活。でもその裏にエロスありき……みたいに。
これこそ借りるのに勇気いりました(汗。

でも、旦那は手をつけてはいけない妻のそのまた妻って、ちょっぴりエッチいですよね。
アニメがレズエロいので期待スレヽ(´ー`)ノ エロパロ板。

ヤミと帽子と本の旅人 「隠されし禁断の本」
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1069230664/
739736:03/11/30 01:08
>>737さん
はーい、「レスビアンの歴史」、読んだことありまーす。(^_^;
でも小難しくて読んだそばから内容がどんどん抜けていってほとんど内容覚えてないですけど。
あの本はもっぱらアメリカにおけるレズビアンを扱っていましたが、他の国ではどうなんでしょうかね。
以前、中国の歴史もの映画をみたら、血は繋がっていない女二人が、姉妹の契りを交わすシーンがあって、
これがまた妙に雰囲気がエロいのでドキドキしたことがあります。
だけどこの「姉妹の契り」というものがよくわかりません。中国文化の女同士の結束は
なにかただの友愛的なレベルをはるかに超えてるような…、でも恋愛でもないし、
親族的な結束もピンとこなくて、うーん。

>旦那は手をつけてはいけない妻のそのまた妻って、ちょっぴりエッチいですよね。

うんうん、エッチぃくてイイですよね。
これが旦那も手を出すような関係だと一気に興ざめになるわけで…。
740737:03/11/30 10:13
>>739さん
そういった関係には、自然なかたちで性的な関係も結ばれていくんでしょうね。
秘密も共有しちゃうんでしょうねえ、やっぱり。

中国ではなかったと思いますが、テレビかなんかで、比較的豊かでない国にある
少女結社みたいなのが紹介されるときがありますよね。集団生活、労働しているような。
女の子は自分の好きなお姉さまの手を握ったまま離さない。
でも年頃になって容姿のいいお姉さまからどうしても順に抜けていってしまう。
女の子が泣きながら「お姉さまっ、いっちゃやだぁ……」みたいにすがりつくシーンには
限りなくエスを感じてしまいます。

それと、エロくはないと言いますが、「雲南の妻」に二度ほどあったベッドシーン。
ああいう心のくるめきや穏やかな盛りあがりは、レズエロではなかなか描かれることは
ありませんよね。特に初夜です。やっぱり百合ですよ。
あと、旦那がやけにはりきっちゃう気持ちがよくわかります(笑。
しかし飛行機が発つシーンと、あの手紙には涙が出ました。切ない。
741739:03/11/30 16:01
>>740さん
やはりそこはかとないエロさと萌え、感じてくださいましたか。(笑)
いやあ、エロいと紹介して下手に期待されても微妙に違うし…と思ったもので、
あえて抑え気味に述べておいたのでした。てへ。

あと、互いに助け合わないと生きていけないという厳しい生活環境では、
その関係性もかなり強固なものになるでしょうねえ。
それに対して萌えを抱くのは不謹慎かなと思っちゃうんですけど、
性的な関係がなくても、精神的な結びつきに憧憬を感じてしまいます。
にゃおにゃお
743722:03/12/05 00:32
漏れが設定の件をお願いした所為か(?)103氏の筆が止まってしまってるのか・・・
どうぞ気にせずに続けて下され
キョロキョロ(.. ;)(; ..)
みなさーーーん!!
さいこーーうですかーーーー?
スレ違いだが、ようやく百合姉妹手に入れたので、漏れはサイコーでつ
ビバ!百合&レズ萌え!(≧∇≦)
747517:03/12/07 15:48
んじゃ保守かねて、なんとなくうpしそびれたのを、投下していいかしらん?
是非おながいします!!
749517:03/12/07 16:56
間髪容れずの即レスに感謝!(思わずワラタ)

410師匠を真似て、ちょっとじらし戦法でいきまつ。
750517:03/12/07 17:00
Her Story 2

「…ふ…ん。くすぐったい」
「すぐに気持ち良くなるわよ」
久しぶりの週末の逢瀬。
ヒールを脱ぐ暇もなく始めた第一ラウンドを終えた後、名残惜しそうに彼女の肌を撫で回していると、
すでに情欲が去った彼女はそれがくすぐったいようだ。
私としてはすぐに第二ラウンドに取りかかりたいところなんだけれど…。
平日の夜も時々逢ってはセックスするけれど、どんなに私が懇願しても彼女は終電前に帰ってしまう。
決して泊まるということはしてくれない。だからいつも慌ただしいセックスで終わってしまう。慌ただ
しいといってもそこは女同士だから、それなりに時間かけているけれど…、私には物足りないわ。
週末に彼女が来るということは、それだけにゆっくり彼女を味わうことが出来るということ。
加えて、先週末の彼女は生理だからと言って逢ってはくれなかった。
そう、彼女は絶対逢ってくれない。私なんて、生理中でもセックスしたいのに…。いくら会うだけでも
と言っても嫌がる。もっとも、会ったら絶対セックスになっちゃうから無理もないか。
そんなわけで、今日は久しぶ〜りのエッチ。
この週末、彼女と何をしようか、どんなセックスをしかけようか、考えただけでも濡れてきちゃう。
ちゅっちゅっと彼女の肌にキスしながら、耳たぶや乳房を軽くなでる。
相変わらずきれいな肌。
触れると吸い付くようで、気持ちいい。
10代20代のはち切れんばかりの瑞々しい肌もいいが、この熟れる肌のほうがしっとりしてて遥かに
気持ちいい。女は30代からがいいと言うのは、こういうことも含まれているのかもしれない。
751517:03/12/07 17:02
そんな私の気持ちをよそに、彼女は素っ頓狂な声で叫ぶ。
「それよりおなかすいたー!」
…んん〜ん、もう!色気より食い気?
そういう私も少しばかり空腹を感じてきたわね。
「キッチンに、果物とワインを用意してあるわよ」
最近は彼女が来る日はあらかじめ食べ物を用意するようになってきた。食事する間も惜しいから。
「近頃のあなたはいつも美味しいものを用意してくれるからスキよ」
そういって私にキスしてくれる。
んん〜。
こういうときだけ機嫌良くキスしてくれるのね。
ふと、いじわるなことを思いついた。ふふふ。
服を着ようとする彼女を押しとどめる。
「だ〜め。そのままでいらっしゃい」
「…えっ?」
「んふふ、何も着ないの。………そんな顔しないで。いいじゃないの、私もこのままで行くわ」
スネたように赤らめて、私をにらんでくる。うふふ。これぞ快感だわね。
恥ずかしがる彼女の手を引っぱりながら、ベッドルームからキッチンへと行く。
もう何度も肌を合わせあった仲なのに、いまだに恥ずかしがるんだから、かわいいっ!
「そ〜んなにそのままじゃイヤ?」
「…う、うん」
薄暗いベッドルームから、煌々と照らされるライトの手前で、もじもじと両手で体を隠そうとする彼女。
ニヤっと笑って私は引き出しから、あるものを取り出す。
「そう? じゃあ、これをつける?」
それは、ひらひらなヒダのついた白いエプロン。
「げーっ!マジ?」
「そのままでいるか、これをつけるか、どっちがいい?」
「女のくせに、裸エプロンにファンタジー持ってるわけ?」
「あらぁ〜、ファンタジーに男も女もないわよ。それに裸エプロンってイイじゃないの」
頬を染めつつ、じっと私をにらんでいた彼女はついに、ひるがえしてベッドルームへ戻っていった。
ちっ、ダメか。
思わず舌打ちしてしまった。
752517:03/12/07 17:04
すぐに彼女の後を追ってベッドルームに入る。
彼女はふて腐れたように、ベッドの上でくるまっていた。
私は少しばかりほっとした。少なくとも、帰ろうとはしなかったから。
「…ごめんごめん。怒った?」
「………」
「おなか空いたんでしょ?一緒にぶどうでも食べましょう? あなたと久しぶりだから、わざわざ買って
きたのよ」
いったいなにをどう感じているのやら。
彼女の沈黙に不安になる私は、どんどん譲歩していく。
「ガウンを着ましょう? キッチンの明かりだけにして、リビングのほうは小さな明かりにしておくわ。
それならいいでしょう?」
「……うん」
ようやく彼女が起き上がった。
だが、振り返った彼女の瞳をみて、してやられた!と思った。
私が譲歩するのを待ってたのだ、彼女は。
なんてヤツ!
こみ上げてくるおかしさに、下唇を噛んだ。
ニッと笑った彼女はガウンを着てさっそうとキッチンへ向かった。内心悔しいものを感じる私はしばし
ベッドに座り込んでいたが、彼女はすぐに戻ってきた、あのエプロンを持ってきて。
「このエプロンはあなたが着てね」
唖然とする私をしり目に、彼女は再び部屋を出ていく。
再び、やられた!と思った。
んもう!
753名無しさん@ピンキー:03/12/07 17:40
>>517さん
まったりとしてイイッです。
にくたらしい彼女でつね。でもそこがまた可愛いー。

517いいねー うんうん
>>1
道具は邪道だが
ふたなりは激しく(・∀・)イイ!
757名無しさん@ピンキー:03/12/08 13:27
第一ラウンド、第二ラウンドとかって、なんかオヤジ系風俗記事みたいで萎え
賛成2
反対1
??1
517さんガンガレー!!
759517:03/12/08 22:27
>>757さん
ワラタ
てゆーか、第一ラウンド第二ラウンドっていう発想自体、男のソレですよね。
なるほどねぇ。いや〜、気をつけなくっちゃ。(^_^;
ありがd

あと気になったのは、貝合わせでフィニッシュっていうのも、
ある意味、男的発想かなあって思うんですけど。。。
まあ、今回は直さずこのままイキますけど。(^_^;

>>754さん、>>755さん、>>758さん
ご声援、ありがd〜
760517:03/12/08 22:32
キッチンからもれる明かりで薄暗いリビング側のカウンターに座って彼女はさっそくワインを
飲みながら、マスカットを摘んでいた。
こちらを見て、にんまり笑う。
「うん、すっごくいい、その姿。色っぽい!」
正直に言えば、裸エプロンなんて他の女にはさせても自分が着たことはなかったのよね。
アテがはずれた私は、逆に彼女のそんな視線にちょっとばかり赤らめてしまった。
ああ、私としたことが。
私の分のワインを注ぎ、グラスを差し出してきた時の彼女の表情。
ーーーなんてこと!
むしろ彼女のほうが何か企んでそうな目つきをしている!
彼女がいったいなにをしてくるのか、その期待だけでも私は全身の温度があがってくる。じわっと
アソコが濡れてきてるのがわかる。そんな私の状態を彼女は気づいてるかしら。
私は誤魔化すかのように彼女にキスをする。
「なにを企んでるの?」
「企んでる?」
「いかにもそんな感じの顔をしてるわよ」
「ま〜さか、あなたじゃあるまいし」
しらじらしい。
彼女はマスカットをひとつ摘むと、私に食べさせてくる。
ん、美味しい。
もう一粒を彼女は取り出す。私の唇に当ててくるけど、それを食べようと口を開くと退けてくる。私は
彼女の指を追いかけ、ようやく食べる。
もう一粒、彼女はマスカットを私の唇になぞってくる。
また一粒一粒と、私の口元をなぞりつつ、食べさせてくれる。
私もマスカットを摘み、彼女に食べさせてあげる。
今度は彼女が口にふくんだ一粒を、口移しで私に食べさせてくれる。
薄暗い明かりの中、甘美なしぐさに彼女の瞳だけが妖しく光っている。
761517:03/12/08 22:34
次第にふたりの温度があがっていくのが感じられ、吐息も甘くなってきた。
彼女に濃厚なキスを繰り返しながら、私は彼女のガウンの帯をゆっくりはずす。
私の手に気づいた彼女はふっと唇を離す。
いつもならここで彼女は私をとがめるような目つきをするのだけれど、今は違う。
何か獲物を見つめるような、挑発的な目つきを見せて、ニッと笑う。
ああ、いったい何しようとしてるのかしら。
彼女のその目つきに、胸が高鳴る。
私も負けじと、痴情的な視線を返す。
どちらが先手を取るかしら。
ガウンの中にしのばせた手で、彼女の乳房を軽くなで、乳首を嗅ぎとる。
最初は椅子に深く腰掛けていたが、お互いジリジリと近づき合い浅く座り、膝を互いの股の間に差し
入れていく。当然、長身な分だけ私のほうが先に彼女に辿り着く。ピクっと彼女が反応した。
ふふふ、私のほうが先ね。
彼女が何をしてくるかも楽しみだけど、私だって彼女にしたいことが山ほどあるわ。
まだまだ足りないんだから。
ふっと彼女が離れる。
あん…。
その一瞬だけ、ものすごい寂しさを感じてしまう。
逃げたわね。
彼女はワイングラスを手にしてきた。
今度はワインを口にふくみ、再び私に口移しで飲ませてくれる。
ああ、トロトロにとろけてしまいそう。
まったりした中にもゾクゾクするような甘い駆け引き!
負かされるのはどっち?どっち?
貝合わせでフィニッシュ?
(;´Д`)ハァハァ
763517:03/12/10 22:47
そんなことを繰り返しながら、長いことキスだけをしていると、やがて彼女は私を立たせ、首筋や鎖骨
を愛撫しながら、壁に向かわせる。
「ぁん…、何するの…?」
前はエプロンで覆われているけれど、後ろは剥き出しのまま。
彼女は私のお尻を鷲掴みしてきた。そのままお尻を揉みしだく。揺れ動くお尻のせいで、すでに濡れてた
私のアソコから耐えていたものがツツゥーっとこぼれ落ちるのがわかる。
彼女は私の背骨にそって舌をなぞってくる。
「あっ、ああっ!」
背中がウィークポイントの私は、もうそれだけで鳥肌がたち、疼きが止まらなくなる。
自分が優位に立つためにも、今までずっと背中にだけは愛撫させなかったのに。いつ気づいたのかしら。
ワインと彼女の愛撫に油断してしまった。
指の背や、手のひらで、触れるか触れないかのタッチで背中をなでてくる。ビクっと体が反応して、
反射的に逃げてしまう。それを彼女は押さえてくる。
ゾクッ…。
あ、ダメ…、そんな…。
彼女の微妙なタッチ。
そして、背に触れてくる唇の感触。
もうそれだけでも、立っていられなくなりそう…。
どうしよう…。
ああっ、膝がくずれそうになる、と思った時、彼女は愛撫をやめてくれた。
ほっとする。
その間に乱れた呼吸を整えようとするけど、当然、そんなこと許すはずもなく…。
今度はエプロンの隙間から両手をそっと差し込み、乳房を下から包み込むように鷲掴みし、乳首の形を
崩さない弱さでつまみ、愛撫してくる。と当時に、再び背中への愛撫も重ねて来た。肩甲骨にそって
ゆっくりじっくり攻めて来る。
あああっ!
再びゾクゾクと背筋に走るものが腰を貫いてくる…。
こ、腰が抜けちゃいそう…。
764517:03/12/10 22:48
崩れ落ちそうになるのを堪えようと、顔や手で壁に重心を移し、なんとか体を支える。
はぅ…、くぅ…。
彼女の愛撫に体がビクビク反応する。
ぶるぶると震えが止まらない…。
乳房から下腹部へ、そして更に奥へと手が移動してくる。
「……すごい」
アソコから伝え落ちる液体が内股から脚へとびしょびしょに濡らしているのを、触れた彼女が驚いている。
「…いやん」
思わず、赤面してしまった。
「やっぱり、ここが弱点だったのね」
ふふふと笑う彼女のささやきが、更に興奮させる。
「いつも背中に触らせてくれないんだもの、なんでだろうって思ってた」
首筋に彼女の吐息。
そのまま背筋にそって、吐息で愛撫してくる。
ああ、もう何も考えられない。
なんだか自分がどんどん墜ちていくような。
彼女は心決めたように、激しい愛撫を開始してきた。
「あっ!! ああっっ!!………はっ!…はぁっ!!……」
アソコをまさぐる手と共に背を這いずる回る舌と唇の動きに、私は何も抵抗できなくなってしまう。
両手でなんとか体を支え、つかみ所のない平らな壁がうらめしく思う。
彼女はガウンの前をはだけさせ、そのキメ細かい肌の乳房で背中を愛撫してくる。
その柔らかさに打ち震える。
背筋に蛇が這いのぼっていくかのように、押しとどめようのないものが、私自身を見失わせる。
そんなっ!
…ああっ!
もう、ダメ。立っていられない!
「はっ!……ああっ……、あああーーーーー!!!」
膝がガクガク震え、崩れ落ちてしまった。
よかった。焦らされたまま忘れられてなくて。
……と思ったら、こんないいとこでおしまいですかぁ!?
あいかわらず繊細で濃厚な愛撫の臨場感ですね。
‘私’がどう落とされるのか気になるぅ。
>背筋に蛇が這いのぼっていくかのように

ヘタレた表現だなぁ・・
保守
このスレにレズの女の人はいるのだろうか?
いや、ちょっと気になっただけです
769517:03/12/13 23:48
そのまま床に倒れ落ちた私を、彼女はまだ解放してくれなかった。
私をうつぶせにし、エプロンのひもをほどく。
突如、背中に何かとろりとした冷たいものが、滴り落ちるのを感じた。
「ひゃああ!」
な、なに?
朦朧としつつも、思わず悲鳴をあげてしまったが、彼女は私が起き上がるのをぐっと押さえつけている
ので、飛び起きることはできない。
振り返ると、ニヤニヤ笑う彼女の表情。
いつの間に取り出したのか、彼女はあろうことにハチミツを垂らしているのだ。
「ちょっと!そんなもので何するの!」
「しぃーーーっ。じっとして」
滴り落ちるハチミツの、ひんやりしたその航跡にゾクリと震える。
期待通り、ついに彼女はそのハチミツをたどって舐めまわしてくれる。
「!!……あっ、あっ、……はああっ……あぁっ……んっ!」
ペロペロ、チロチロと、その微弱な舌の動きに、私はまたもや震える。
そのひと舐めひと舐めが私を歓喜の海に浸してくれる。
「んん〜ん、甘くて、美味しい」
ゆっくりと、たっぷりと、私の背を吸い付いている。
かつての微笑ましかったぎこちなさは、もはやどこにも見あたらず、巧みな舌使いと鋭利なしぐさで、
私を掻き乱してくれる。
あっ、あっ、あっ…!
体中がしびれる。
あまりにもゆっくりなので、これはもう…、十分に焦らし責めになってるではないか!
「そ、んなっ…、お…願い…、ねえ…、もう……い…かせて……」
「ダメダメ」
「…ええっ?」
「だって、まだハチミツが残ってる」
そうは言いながらも、両手をのばしてくれた。
口で強弱つけながら私の背を愛撫しつつ、片手で乳房をもてあそび、もう一方の手はもちろんアソコに
ある。幾度も重ねてきた愛撫で、私がもっとも感じるところをすでに彼女は承知のはず。背後から忍び
入ってきたその手は、鋭敏な動きで私を苛んでくる。
770517:03/12/13 23:49
「すごいよ、いつもの倍以上に濡れてる…」
耳の後ろでささやく彼女の吐息と言葉に、またゾクっとする。
「いや…ん…]
「ほら、聞こえる?」
私をまさぐってる音がクチョクチョピチャピチャとはっきりと聞こえた。
わざわざそんな音を聞かせるなんてっ…!
「い…や…ぁ、はっ…はっ…、はぁっ」
荒くなってる呼吸と快感が苦しくて、彼女に文句ひとつ言い返せない、
滴り落ちる愛液が床を濡らしている。
気がついたら自分も腰を浮かし、突き出すように動かしていた。
掴みどころのない快楽の不安に、エプロンをくしゃくしゃにして抱きしめる。
「い……、あっ……ああっっっ!」
頃合を計ったように彼女は私を抱き起こし、座位のまま彼女の腰に脚を絡ませ、陰唇同士を合わせて
きた。自分で両手を床について腰を支えながら小刻みに震わせていると、彼女は再び背中を愛撫して
くる。爪や指の背で微妙な触れ方をしてくる。乳首のあたりにはちょうど彼女の唇が触れる。彼女が
吸い付いてくる。
床に溢れた液体の上を跳ねる尻でピチャピチャと音がする。
背からくる執拗な指の動きと疼く乳首と子宮全体に響くような摩擦に挟まれて、気が狂いそうになる。
ビクッビクッビクッ…。
ようやく頂点に達し、自分の制御できない痙攣が続く。
ぎゅううっと彼女にしがみつく。
「うっ、くぅっ……、はぅ……」
彼女を離さない私をそのまま一緒に仰向けに横たわらせ、私の片足を肩に乗せると、今度は彼女の
ほうが激しく動いてくる。
ちょ、ちょっと待って。それ以上したら………。
いや、怖い…。ダメっ…。
お、おかしくなっちゃうっ…。
やめて!
「だっ……だ……めぇっ!いやあ…あああぁーーーっ!!」
771517:03/12/13 23:50
どれほどの時間が過ぎていたのだろうか。
気がついたら、フローリングに大きめのバスタオルを敷き、その上で寝かされていた。それと彼女が
さっきまで着てたガウンがかけられていた。
ぼんやりした意識の中でさきほどの交歓を反復させる。
けだるい心地よさが浮遊してくる。
床を汚してしまったことを思い出し、床を拭かなきゃと考えていると、そのあたりはすでに拭き取られて
いることに気づいた。私が気を失っている間に、彼女はすべてをやってくれていたのだ。
当然ながら、私の体も…。
やだ…。いつの間に…。
全然気づかなかったなんて…。
んもう、本来なら自分が彼女を攻めるつもりで、あれこれ考えていたのに。
まさか自分がやられてしまうなんて。
しかも、気を失ったなんて!
うーーー。

それで?
彼女はどこ?
腰にきているだるさでフラつきつつも、どうにか立ち上がる。
耳を澄ますと、シャワーの音が聞こえた。
壁伝いに体を支えつつ、バスルームを覗くと、半透明のドア越しに彼女の影が。
そういえば、情事の後のシャワーもまた、彼女は私の侵入を許さない。
それほどにひとりの時間が欲しいのだろうか。
少しずつ少しずつ彼女を解き放し、ようやく体を開いてくれるようになり、最近では自分から愛撫して
欲しいところに私を導くほどになったというのに、互いに開拓し合い貪欲に快楽を追究し合うように
なったと思ったのに、相も変わらず彼女の心は硬い。
情事のときは受け入れても、次の瞬間には心を閉ざす。何も語らなくなる。そんなときの彼女はそばに
いて不安になり、哀しくなる。
あんなに激しい情事を繰り返していながら、どうしてそんなに私を拒むのか。
彼女の中ではいったい私はどんな存在なのかしら。
私はバスルームに入る。
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ちょうど浴槽の湯の中に沈もうとしていた彼女は、私の姿にびっくりしたようだ。そして、例によって
追い出そうとじっとにらんでくる。
でも今はもう、そんなこと、かまうものか。
私はおかまいなしに、ささっと自分の体に湯をかけ、浴槽に入る。横たわれるような細長いタイプの形
なので、十分にスペースはある。彼女の足もとに体を沈めた。
私が入ると、彼女は体を覆い隠すように膝を抱えた。
私をにらむ彼女に対して私も見つめ返す。
彼女の相変わらずの頑な表情に、切なく哀しい想いが沸き上がる。
また私から逃げるように、バスルームを出ていくのかしら。
「……………」
彼女の中に何か迷いのようなものが見えた。
やがて、私をにらんでいた視線が消え、今度は困ったような顔を見せてくる。
その顔が可愛くて、思わず彼女に抱きつく。
「どうして私と一緒に入るのが嫌なの?」
急にふわっと優しい表情をみせ、私を受け入れてくれた。
おいでと言って、私を引き寄せ、抱きとめてくれたのだ。
なんでもないことだが、私には大いなる前進にも思えた。
静かな感動が沸き起こる。
「さっきのハチミツ、洗い流さなきゃ」
クスクスと笑いながら、そっとやさしく私に湯をかけてくれた。
じんとくる。
うれしさに言葉が出ない。
こんなことで華やぐ気分になるなんて、自分でも思いも寄らないこと。
私ってこんなに単純だったかしら。
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二人並んで横たわり、湯をかけてくれるその手が、再び私の背筋をなぞる。
「…っ!」
反射的に痙攣してしまう。
また始められては身が持たない。
困るわ。
そう思って彼女のことを軽くにらみながら、彼女の手を掴み、動きをやめさせる。
「ふ〜ん」
ニヤニヤしながらまじまじと私の顔を見つめてくる彼女。
「な、なによ?」
「ちょっと触っただけでもこんなに敏感に反応するんだもの。そんなに弱いなんて、思わなかったなあ…」
「うるさいわね、ほっといてちょうだい。久しぶりだったから、たまたま気持ちがたかぶってたのよ」
「ふふふ」
「覚えてらっしゃいな。そのうち私もお返ししてあげるわ」
彼女は「ふ〜ん」と言いながら、再び私の肩甲骨をなでてくる。
「…ぁ!」
んもう!…困った。
こうまで弱みを握られては、これから何かとやりづらいではないか。
それにしてもこんなに敏感だったかしら。
今までだって何度か触れられたことあったはずなのに、こんなになるまで感じたことはなかったわ…。
出来るものならこのまま即座にお返ししたいところなのだが、さすがの私も今はへとへと。
すでに自分の体は洗い終えてる彼女は、セクシーな気持ちにならない程度に私の体を簡単に洗い流して
くれた。
こんなこと初めて!
名残惜しかったが、今はおとなしくベッドで寝ることにした。彼女の柔らかな肌を抱きしめながら。
後で気づいたことだが、私の背中はキスマークだらけで、しばらくの間なかなか消えなかった。