母親が他人に犯される作品 #2.2

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長い硬直のすえに。
ようやく佐知子は、巨大な屹立から目を離すことに成功する。
「た、達也くん」
頬や、きつく横にねじった首筋に血の色を昇らせながら、
救いを求めるように達也を呼んだ。
「なに?」
(なに? じゃないでしょう!)
何ごともないように聞き返してくる、達也の神経を疑う。
「そ、それ……あの……」
なんと言えばいいのか解らずに、しどろもどろになって。
「…タ、タオル。タオルをっ」
「タオル? ああ、隠せってことか」
ちと面白がりすぎたか、と反省しながら、達也は脇へどけていたタオルを
取って、オッ立ったままの肉根に被せた。
「はい。もう大丈夫」
「…………」
怖々と顔を向けた佐知子だったが。ウッと、また軽く息をのむことになる。
確かに、達也の腰には再びタオルが掛けられて、巨大な肉根は直接は
見えなくなっていたが。
しかし、天を差した屹立は鎮まることなく、ボッコリとタオルを突き上げている。
異様な膨らみ具合は、却って、その威容を強調するようにも思えて。
これで“隠した”と言えるのかどうか、怪しいところだ。
「恥ずかしいけど……生理現象だからね」
バツが悪そうに苦笑した達也に、そう言われれば、
「そ、そうね。仕方ないわね」
佐知子はそう答えて、こだわらないふうを装わざるをえない。
486241:03/06/04 20:13
とにかく、作業は途中である。
いつまでも達也を裸にしておくわけにはいかない。いろいろな意味で。
竦みそうになる足を踏み出して、佐知子はベッドへと歩み寄った。
手にしたタオルを洗って、作業を再開する。
厚い胸板や固く筋肉をつけた二の腕の力強さが、やはり達也の男らしさを
アピールしていたけれども。もはや佐知子には、それどころではなかった。
もっと端的に。あからさまに、達也の“男”を象徴するものが、すぐそこにあるのだから。
極力、目を向けないように意識していたが。折りにふれ、どうしても
視界の隅に入ってくる達也の股間で、タオルの盛り上がりは一向に鎮まる気配がない。
時間を稼ごうとする意識が働いて、佐知子の手の動きは殊更に丹念になっていったが。
達也の引き締まった腹を拭き終えた時にも、そのすぐ下の隆起は
依然として衰えていなかった。
「………………」
佐知子は、しばし逡巡して。
「あ、あの、達也くん……?」
やはり、ここは達也自身の手で拭いてもらおうと考えたのだが。
「佐知子さん、軽蔑した? 僕のこと」
「え!? ど、どうして? そんなことないわよ」
「いいよ、無理しなくて。自分でも、みっともないと思うから」
達也らしくもない自嘲の色が、佐知子を申し訳ないような気持ちにさせる。
「そんなことないわ。生理現象だもの。若いんだから、仕方ないことよ」
「でも、佐知子さん、なんだか触りたくなさそうにしてるし」
「そ、そんなこと…ない、わ」
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「いいんだ。だって、体をキレイにしてもらってる最中にさ。
 こんな時に、こんな状態になっちゃう患者なんて、いないでしょ?」
「そんなこと、ないってば。若いひとには、珍しいことじゃないわ」
実際、珍しいことではない。佐知子にも幾度となく経験があった。
ただ、この場合は、相手が達也であることと、なにより、その度外れた
スケールが、佐知子を気後れさせたのだったが。
しかし、このような遣り取りを交わしてしまった上は、佐知子も
これ以上の躊躇を見せるわけにもいかなくなってしまう。
佐知子は、達也の腰を覆ったタオルに手をかけて。
コクリ、と固い唾をのんで。一気にタオルを取り上げた。
「……ッ!」
達也の大きなペニスが、再び姿を現す。
身構えていながら、佐知子は改めて目を見張り息をつめずにはいられなかった。
間近に見ると、ますます肉体の一部とは信じられなくなる。
またも眼を釘づけられそうになるのを堪えて、佐知子は達也の下半身を拭きはじめた。
精一杯の平静を装って。しかし、いまや巨大な屹立は視界の中心に
倣然と居座っているわけだから、眼の逸らしようもなく。
早い動悸と息苦しさを覚えながら、佐知子は、下腹部から両腿へと、
タオルを滑らせていった。慎重に。達也の男性には触れないように。
488241:03/06/04 20:15
「………………」
だが、周辺の部分を清め終えれば。そのまま避けていた中心を放置して
足先へと手を移すわけにもいかなくなってしまう。それでは、
気にすることはないと達也に請け負った言葉が嘘になってしまう。
(……なんでもないことよ、これくらい。キレイにするだけ……)
自分に言い聞かせて、佐知子はゆっくりと手を伸ばした。
屹立した肉根の太い茎の部分に、そっとタオルを押し当てて。
軽く撫でるように拭いてみる。
押されて、かすかに長大な肉が揺れる。
これでは形ばかりの行為だというのがあからさまだった。
佐知子は覚悟を決めて、タオルを掌に被せるように持ち直すと、
ままよ、と握りしめた。
「………っ!」
タオル越しにも、固い肉の感触が伝わってきて、佐知子は息をのんだ。

                  (続)