鼓動が一際大きくなる。言っちゃった………
「はい、お嬢さまさえよろしければ」
露子は全く躊躇なく返答した。だが、その心臓の鼓動が決定的に強く、早く
−全く自分と同じように−なったのを貴枝は聞き逃さなかった。
露子は貴枝を強く抱き締めて、大きく溜息をついた。安堵の溜息だ、と分かる。
「良かった。本当に………良かった」
露子の声が厚く潤み、貴枝の身体を抱き締める手に力がこもった。
どういうことかと思っていると、露子は貴枝の肩を抱き、その瞳を正面から見つめた。その目が涙ぐんでいる。
「私、お嬢さまに恥ずかしい思いをさせてしまいましたから、嫌われたかもしれないって………もう一度、と言って下さって、ほっとしました。
ごめんなさい…………今更ですが、あんなことをしてしまって………」
貴枝は驚いた。いつも優しく温かく、自分の全てを受け止めてくれる露子がこのような姿を見せるとは。
「でも………露子さん、私のことを愛してくれてるって………あれ嘘じゃないよね?」
露子は首を激しく横に振った。
「愛してない筈がありません!……貴枝さまが好きで好きで…………失礼とは思いましたが、お夕食の時にお呼びしにいったところで貴枝さまが……
その………貴枝さまの声が聞こえてきて………余りに可愛すぎて。そこで気付いちゃったの、私、貴枝さまをライクじゃなくてラヴだったんだって…………
好きになっちゃったんです、貴枝さまのこと!それで思わず……」
その言葉を聞いて、貴枝は気づいた−自分も、露子が好きだったんだ、と。
露子の側にいると安心して落ち着いた気分になる。なのに、露子の側に来るとハートのドキドキが止まらなくなり、落ち着けなくなる。
この矛盾した気持ちは、恋以外の何ものでもない。
「私も露子さんのこと好き!エッチして!エッチなことして!露子さんにされるのならいいの!して!もっとして!されたいの!」
「お嬢さま………」
露子は、貴枝の目を見つめ返した。十代の真剣な眼差しだ。
今、貴枝は、自分への想いを真剣に口にしようとしている。
「私、いつも寂しい時は露子さんに励まされて慰められて………きっと露子さんのことを自分でも知らずに好きになっていたのね。
それで………ひとりでエッチする時も………いつもって訳じゃないよ、でも……時々……露子さんのこと考えながら………するの………
それでさっき露子さんの手や口でしてもらって………すっごく良かった。
あの後、自分でもしちゃった………収まらなかったの。でも、全然駄目。露子さんじゃなきゃ、駄目なの!」
露子はくすりと微笑んだ。
「お嬢さま……私もです。お嬢さまの………イくところが良くって………やっぱり収まらなくなっちゃって。部屋に戻ってすぐに自分でしたんですよ。
でも、冷静になって考えると………無理矢理したから嫌われたかも、って………とても落ち着かなくて」
貴枝も笑った。「同じだね」
露子は貴枝と額と額を合わせ、微笑み合った。
「貴枝さま………私も貴枝さまにお願いがあるんです。貴枝さまのキスをいただけます?」
「え?」軽い、そして嬉しい驚き。
ファーストキスを好きな女(ひと)に捧げるという考えは、驚きと喜びとなって貴枝の中に拡がった。
「私のファーストキス、露子さんに………」
自然と貴枝の腕は露子の首に回される形になっていた。
露子の指が貴枝の顎を優しく持ち上げた。
再び早くなり始めた二つの鼓動がひとつになり、濡れた唇と唇が溶けあった。
静かな喜びに満たされた二人は、暫し唇を重ね合ったまま動かなかった。
だが不慣れな貴枝に息継ぎの機会を与えてやらねば、と露子の方から身を放した。
そして、貴枝に微笑みかけ、
「こんな素敵なキスをいただいたからには、そのお返しにたっぷり気持ちよくして差し上げないとね」
やっちまった……
>925
>貴枝が充分に陰核で感じているのを見て取ると、
貴枝は秘裂に少しだけ薬指を割り入れた。
「露子は秘裂に」の間違いです(汗)。
いつも貴枝タン攻めばかり書いてるんで、つい間違えますな。推敲の段階でもバグの山……
取りあえず推敲済みのところまでアップします。
全体にえらく長くなりそうで、自分でも困っています。
全編回想シーンというのは節目の付け方が難しく、
ほとんど構成の努力は放棄している状態です(泣)。
>919
タイトル付ける発想がありませんでしたからねえ、Vol.1,2の頃は。
考えておきます。
でも、Vol.1は、Her Personal Maidそのままでもいいかな。
>>410 お疲れ様です。感情の流れが良くわかって、すごくいい感じです。
この調子で頑張ってください!
(^^;
>>410 良いですねえ。
のんびり続けてください。
露子の手が貴枝のパジャマの胸襟に伸び、ボタンを外していく。ズボンもショーツも取り去られ、貴枝はあっさりと裸にされてしまった。
そして露子は再び貴枝にキスした。今度は舌を貴枝の唇に割り入れていく。
初めての体験に貴枝は思わず口を放したが、露子の手が後退する貴枝の頭を優しく受け止め、押し戻した。
今度は貴枝は自分の唇をちろりと出し、露子の口がそれをするりと呑み込んだ。舌と舌が、繊細に、淫らに絡み合う。
舌同士の交歓の一方で、露子はその左手を貴枝の乳房に伸ばした。人差し指の先端で乳首に触れ、弾き、くすぐる。
貴枝の鼻息が荒くなってきたのを確認し、貴枝の口を改めて固く塞ぐと、左手で貴枝の乳房を擦りあげ、右手で貴枝の尻を愛撫する。
貴枝は感極まって露子の首にしがみついた。
露子は再び唇を放すと身をかがめ、貴枝の乳首を舐めはじめた。
(露子さん………)
こんな素敵な恋人が出来るなどと思ってみなかった貴枝は、じりじりと肌から染み込む快感によって高ぶらせられつつ、
姉のようなメイドを愛おしげに見つめていた。
露子の右手が股間に伸びた。「あっ………」
掌の指の付け根で性器を擦り上げ、中指がそのまま潤み始めた秘裂に侵入していく。
貴枝が激しく喘ぎ自分の頭にしがみついてきたところを、露子は更に貴枝の乳房を大胆に頬ばった。
「あっ……はあっ………んっ……」
貴枝が激しく感じ始めたところを、露子はその腰と背中に手を回し、カーペットの上に寝かせた。
そして、その股間に両手の指と舌を這わせていく。
再び露子の瞳に、落ち着きつつも欲情を帯びた視線が宿り、眼鏡越しにクールさを増して、貴枝の裸身を舐め回す。
「貴枝さま、可愛いですよ」
「はあっ………つゆ………こさん……んっ……気持ち………ぃぃぃぃぃぃ………」
まだ刺激の経験に乏しい貴枝の性器は、早くも限界に達しつつあった。横目でその反応を窺う露子は、満足げな笑みを浮かべた。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!」
自分の乳房を揉みしだきながら、貴枝が絶頂に達した。
露子は、貴枝の髪を愛しげに梳きあげながら囁いた。
「貴枝さま、ご満足いただけまして?」
貴枝は、荒い呼吸に肩を揺らしつつ、答えた。
「いいのぉ……はあっ……良かったの………も、もう一回……おねがぁい!」
「はいはい、では次はちゃんと………ベッドの上でね」
露子は貴枝を助け、ベッドの上へと導いた。まだ快楽の余韻に痺れる身体をベッドの上に寝かせた貴枝は、
「今度は………露子さんも脱いで。ね?」
露子はどきりとなった。貴枝と肌と肌を合わせる。考えただけでハートがとろけそうになる。言葉で返答する代わりにごくりと息を呑み、露子はパジャマのボタンを外しはじめた。
ついに眼前に晒された露子の裸身に、貴枝は目を奪われた。
今までに戯れにいっしょに入浴したことが二、三度あったが、その時はまだ自分の中の想いを自覚していなかった。
だが今は、以前は気付かなかった露子の肉体の美しさに圧倒されてしまう。
線の細い、楚々とした身体つきだが、それが手を伸ばせば触れられるところにまで迫ってくると、実に引き締まった肉置きをしているのが分かる。俗に言う、「男好きのする身体」とでも言うのだろうか。
「着痩せするんだ、露子さん………」
露子は相変わらず無言でくすりと笑い、貴枝に身を寄せて身体を横たえた。三度唇が重なり合う。
唇と唇、舌と舌の戯れの幕を切る一方で、露子は貴枝の腰を抱き寄せると、自分と貴枝の乳房を擦り合わせた。既に固く勃起した乳首が、若々しい、張りのある乳房の肌に押しつけられ、また乳首同士がぶつかり合う。
初めて味わう感触は、貴枝にはどこかもどかしく、だが、感じ易い肌と肌のコミュニケーションは、まさに全身で露子の愛を受け止めていることを実感させた。
キスにも更に熱が入る。露子の頭に回した手を、その髪に通して愛おしく梳っていく。
露子は一旦身体を離すと、貴枝の喉元にキスした。舌を首筋に這わせていき、やがて全身を舌が駆け抜けていく。
その一方で両手の指も貴枝の身体のあちこちをくすぐり、まさぐっていく。貴枝は、再び息を荒くし始め、その全身は汗に包まれた。
貴枝には、その肌の上を、快楽を引き出す悪戯好きの三人の妖精が走り抜け、踊っているかのように感じられた。
秘所や乳房を舌で責められながらだと、二の腕や脇の下や太股も撫でられるだけで驚くほど感じてしまう。
今まさに「おんな」として自分が開発されているのを貴枝は自覚し、ぞくぞくした。
「はっ………んん……いいよぉ……つゆこさ……いいわぁぁ………」
露子はすっと貴枝の身体から身を放し、貴枝の手を取った。何のつもりかと思った貴枝だが、露子がその手を彼女の股間に導くとすぐにその意図を察した。
「こ…………こんなに………すごい………」
自分に劣らぬ濡れ具合である。
「全然触ってなくてもこんなになっちゃった。分かります?貴枝さまに欲情しているんですよ」
露子は再び貴枝に身を寄せ、『よくじょう』というところを強調して耳元で囁く。
「うん、分かる………分かるよ」
−そう、何をすればいいか。
貴枝はおずおずとではあったが、露子の陰核をつまみあげ、撫でてみた。
同時に、露子の乳首にキスし舐めてみる。露子はうっとりと目を閉じ、細やかな官能に身を震わせた。
(貴枝さまの手で……感じている……)静かな感動が快楽と共に露子の身体を包み込んでいく。
露子が身を横たえると、今度は貴枝が上体を起こし、露子の肢体にそっと触れていった。
まず唇に、次いで鼻の頭にキスし、露子にされたように喉元へと、胸へ、乳首へと舌を這わせていく。
露子のそれに比べると単調な動きであり、これで露子が感じてくれているかどうか自信はなかったが、自分の愛を伝えたいという気持ちが自然と貴枝を動かした。
右手を露子の乳房に、左手を秘裂にあてがい、おずおずと揉み始める。乳首を指先で転がし、押し潰し、爪でひっかく。
濡れ具合を確かめるように秘裂を人差し指と中指でかき分け、そこに舌を差し入れる。
「ああっ…………」
(露子さんが………私に触られて、露子さんが………)
貴枝もまた自分の手で露子を鳴かせたという事実に感慨を覚え、より大胆になった。
陰核を左手の親指で押さえ込み、揉みはじめ、右手は中指を秘裂に挿入し、掌全体を屈曲させ、性器全体をマッサージする。
先ほど露子に施された通りの技だ。
(こういうところも感じるのかな?)
貴枝は太股の付け根にキスし、音を立てて吸った。そして、舌でくすぐっていく。
股間全体が敏感になっている露子は、甘い感触に我を忘れ、舌なめずりをし、自分で乳首をつまみ、揉みしだいた。
「貴枝さま、お上手………」
愛する貴枝に責められていることに興奮しているためにこれほど乱れるのか、それともこれが初めての貴枝がよほどに女同士の愛技に適性があるのか、露子にも分からなかった
−いや、そんなことはどうでもいい。貴枝に愛されている喜び、貴枝の手によって感じさせられている悦びに比べれば。
感極まって、露子は懇願した。
「貴枝さ………ま…私の………上に……上に乗って……下さい!」
「えっ………」
(露子さんの上に……そんなこと……)
恥ずかしくて、申し訳なくて出来ない。
そう言おうとしたところで、とろけそうな露子の視線と目が合ってしまった。
露子にそんなつもりはないのかもしれないが、その誘惑するような視線や半開きになった唇の色香は、たちまち貴枝の気持ちを逆転させた。
(露子さんの上に………乗る………)貴枝は大きく息を呑んだが、淫猥かつ甘美な妄想に囚われた今の貴枝は、自分でもそれに気付かない。
貴枝は、体重をかけないよう気を遣いながら、露子の上に身体を重ねていき、乳房に乳房を押しつけた。そして露子の唇を塞ぐ。
暫し、甘い交歓が続いたが、露子の方から唇を離し、微笑みかけながら、
「違います。私の顔の上に、です………そして貴枝さまのお顔を私の………分かります?」
貴枝は目を丸くした。分かってしまった。
(………そんなエッチな……………)
改めて顔を真っ赤にしてしまう。
だが、露子の微笑みが目の前にあっては、逆らうことなど出来る筈もない。
一度立ち上がると、貴枝は身体を逆向きにして露子の身体に乗りかかった。貴枝は露子の顔に跨り、自分も露子の股間に顔を埋めた。
貴枝は、シックスナインという語を知らなかった。まだオナニーを覚えはじめたばかりで、卑語・隠語の類にもそれほど知識がない。
だが、この体勢が何を意味するかは直感出来た。
男女間でも充分に卑猥な行為であろうが、同じところを責めて、責められて、同じところで感じることが出来るこの体勢は、まさに女同士のためにあるものに思えた。
間近に迫る露子の性器を前にそんなことを考えていると、すぐに露子の舌が自分の秘裂に押し入ってくるのを感じ、貴枝は悲鳴をあげた。
甘い痺れに、露子に体重をかけまいとしていた努力は脆くも崩れ、貴枝は露子の身体の上に身体を密着させた。
顔が露子の性器に上に落下し、そのままその上で露子に喘がされる。
「んっ………んん……はあっ……」
感じさせられっぱなしではいけないと、必死で露子の秘裂を、陰核を舐める。
いや、そうしようとしなくとも、露子に喘がされ悶えさせられると、自然と露子の性器に奉仕してしまう。
それが露子をも喘がせ悶えさせ、ますます貴枝への奉仕を加速させる。
二人は女同士ならではの、合わせ鏡の快楽の虜となり、必死になって互いに奉仕していた。
そして絶頂も二人同時にやって来た。
「はあっ………はっ………たか……んっ……えさまぁぁぁぁ………」
「いいっ!いっ………んんん!つゆこ……さん……んんんん……」
互いの股間から噴き出す愛液が、互いの上気した顔に愛欲の化粧を施す。
貴枝は脱力しつつも、体重をかけてはなるまいと、露子の上から自ら転げ落ちた。
力を使い果たした貴枝の顔には、安らかな笑顔が浮かんでいた。
同じく疲労困憊しながらも、露子は気力を振り絞って立ち上がり、身体を入れ替え、貴枝と肩を並べて寝そべった。
「お嬢さま………」
呟きながら、露子はそっと貴枝の手を取り、そして自分も幸福な眠りの中に落ちていった………
本日はここまで。
ついにストック分を使い切ってしまったよぅ(汗)。
69シーンは初めて書くのですが、如何だったでしょうか。
貴枝×碧だと、碧タン総受けといいますか、
貴枝タンの屈折ぶりだと対等に69なんかはしないだろ、
という意図の元、書くのを避けて来たのですが、
今回はここぞとばかりにハァハァしながら書きました(笑)
やたら長くなってしまって申し訳ないのですが、
もう2,3シークエンスはある予定です。
気長におつき合いいただけたら、幸いです。
>>944 お疲れ様です。69シーンイイ感じですねぇ(笑)高めあってる感がでてます。
>>946 ああ、やっぱり落ちてたのか。
長い付き合いだったが……そうか……。
とりあえず、今は
>>410にエールを送ることくらいしかできない。
>946
俺、ログ981までしか持ってないんだけど・・
1000いって落ちたの?
さあ……980レス超えれば、時間で自動的に落ちますから。
「そんなことが………」碧は唖然として呟いた。
今では自分を思いのままに弄ぶ貴枝にも、そんな頃があったとは。
いや、寧ろ、貴枝の手で愛されるようになったばかりの頃の自分にそっくりではないか。
それはタチとしての貴枝が如何に露子から影響を受けているかということでもある。
碧は、貴枝に影響すら与え、まだ幼い頃の貴枝をこの世界へ導いた露子への嫉妬が改めて湧いてくるのを感じつつ、
同時にそんな露子に敬意も覚えていた。
また、かつては貴枝も自分と同じような未熟な少女だったという事実を知り、
今まで貴枝に対して抱いたことのなかった共感を覚え、それが貴枝への愛慕を更に増していくのも感じていた。
「あったんですのよ、ねえ?」
「そうそう」
露子と貴枝は目配せを交わす。
セックスに関する話をしているというのに、貴枝も露子も平然としてにこやかに微笑んでいるのに、
二人の間にある絆を見せつけられる想いだった。
(大人と大人の関係………っていうの?羨ましい…………)
やはり貴枝の過去の関係に入っていけないもどかしさ、過去の思い出を共有する二人への嫉妬が頭をもたげてくる。
その一方で、貴枝の過去への関心はますます募ってくるのだった。
貴枝が立ち上がり、「せっかくの機会だから昔の写真を持ってきましょうか、ちょっと待っていてね」
と居間を出ていった。
部屋には露子と碧の二人が残された。
貴枝がいなければ、また違った話が聞けるかもしれない、と碧は胸を高鳴らせた。
だが、先に質問してきたのは、露子の方だった。
「ねえ、碧さん。碧さんは、貴枝さまとはどういう風に?」
碧は、この一年余りを振り返り、露子に告白した。
高校入学と同時に、屋敷にやってきたこと−
メイドとして仕えるだけでなく、貴枝の愛人となることも求められたこと−
最初は嫌悪と羞恥を感じたが、それが次第に愛情へと変わっていったこと−
屈折した貴枝は日頃は決して自分を愛している素振りを見せないようにしているが、本当は愛情と思いやりに溢れた女性であること−
自分も貴枝も、孤独を抱えて生きてきており、再びひとりぼっちになることを極度に恐れていること−
お互いを家族として認識しており、時折『母』と『娘』を演じて愉しんでいること−
貴枝は、昼間は決して厳格で無感動な態度を崩さない一方、夜はとても優しく甘く、意地悪な魔女に変身すること−
その晩にベッドへのお誘いがあるかはごく僅かな符丁で判断するしかないこと−
ベッドではもっぱら貴枝に愛されるばかりで、まだ上手くリードが取れないこと−
貴枝には縛られたり、目隠しされたりして愛されたり、わざわざラブホテルに連れ出されたりと、
そうした貴枝の屈折性癖にいつも振り回されていること−
貴枝本人がいれば恥ずかしくて絶対に話せないところだったろう。
だが、いつも抱えている想いを第三者にぶちまける貴重な機会を逃すまいとするかのように、十七歳のメイドは熱く饒舌に語った。
そして、碧は突然に気付くのだった−
(あれ……私、ひょっとしたら………のろけてる?)
そう思った途端、顔が真っ赤に染まった。思わず口に手を当て、のろけを中断する。
貴枝がいれば絶対に話せない内容だと思ったが、普通に考えてみれば、恥ずかしくて、
また貴枝自身の秘密に関わることだけに、誰に対してだろうと決して話せない内容である。
それを敢えてのろけてしまえたのは、貴枝の恋人としての「先輩」である露子だからだろう。
「………それでラブホテルへ行ったの?」
「………すっごく恥ずかしかったです」
露子はくすりと笑った。この笑みに貴枝も心許したのだろうか、と碧は思う。
「全くご主人さまは変態なんですもの、困っちゃいますよぅ。折角お屋敷に二人きりなのに、何をわざわざ………」
そう言いながらも、顔が緩みっぱなしの碧である。
「羨ましいわ………私がいた頃は、そうはいかなかったものね」
意外な答えだった。露子も水上邸に住み込みではなかったのか?
「え?どうしてです?お屋敷に住み込みだったんじゃないんですか?」
「住み込みには違いないけど、二人っきりとはいかなかったのよ。ご家族や同僚の目がありましたから」
「あ………」目から鱗だった。
「私が貴枝さまと関係を持つようになったのは短大の二年生の時で、そのまま卒業しても住み込みとして働き続けましてね、もちろん貴枝さまと離れたくなかったから。
でも、周囲の目を盗みながらですから、それはそれで気苦労が多かったのよ」
「それじゃ……それでラブホテルへ?」
「行ったんですよ、ちょくちょくね」
___________________________________
どうも、410でございます。暫くご無沙汰しておりました。
正直、まとめて発表出来る程の量は書けていないのですが、保守も兼ねて(残りレス数も少ないしね)。
週明けには、再び回想モードでエロシーンをアップする予定………
あくまで予定ですが<おい。 ガンガリマス・・・
>410
がんがって下さい。残りレスも少ないのでレスはつけないことにしますが、いつも楽しみに
しております^^
「露子お姉さま………んッ………」
「貴枝お嬢さま………」
黒ジーンズに紺のブラウス、やはり紺のカーディガンという格好の貴枝と、グレーのスカートに紫赤のチェック柄のシャツ、白のカーディガンの露子は、
ベッドの縁に腰掛け、互いの腰に手を伸ばして唇を重ね合っていた。
ラブホテルの一室−
日曜日で、貴枝の学校も休み。ひと月かふた月に一度、休日に貴枝は買い物に出かけ、そのたびに露子もいっしょに出かけていた。
貴枝の買い物にメイドが付き合うようにも、姉妹の如く仲良い二人が連れ立って遊びにいくようにも見える光景は、
家族や露子の同僚らの目にも微笑ましいものに映っており、まさか二人が今こんなところでこんなことをしていようとは夢にも思わないことだった。
もちろん、貴枝と露子も二人揃っての買い物やお茶といった「デート」を楽しみにしているのだが、
実はその後に連れ立ってラブホテルに入って休憩していくのが最大の眼目だった。
愛し合うようになって三年ほどが経ち、貴枝は十七歳の高校二年生、短大卒業後そのまま水上家にメイドとして雇われた露子は二十三歳となっていた。
だが、この期間は決して二人に甘い時間を約束するものではなかった。
女同士であり、良家の娘と使用人という間柄で恋愛関係、肉体関係にあるということを家族や同僚から隠し通さねばならないため、
二人はひとつ屋根の下に暮らしながらもなかなか愛し合う機会を持てなかった。
貴枝が屋敷の中で最も心を許しているのが露子であり、露子も貴枝のことを妹のように可愛がっていることは屋敷の中の誰もが認めることであったから、
「身分」の違いを越えて互いが部屋を行き来することも多少は大目に見られた。
だが、身体を重ねようということになるとそうはいかない。声が漏れたりでもしたら、たちまち怪しまれてしまう。
だから、二人の逢瀬は人目を忍んで、それもごく短時間に限られていた。
それについての解決法が見つかったのは、貴枝が高校に上がってからだった。
露子というお目付役が同行するという条件の許、買い物はじめ休日の外出を許されるようになったのである。まさに渡りに船というべきであった。
貴枝自身、小遣いに不自由していない上に、最近は遊びで始めた株式投資が確実な収益に結びついており、それが彼女の将来への一族の信頼を増し、
彼女に自由を許す追い風となると共に、自分と露子の洋服代や食事代、そしてホテル代を自前で賄えるようになったのである。
唇を離し、貴枝は露子に頬ずりしながら囁いた。
「同じキスでも、家でするのと違う気がする………」
「あら、そうですか?」
「家のはスリリングな甘酸っぱ〜いキス、ここだと甘くて甘くて……あま〜いキス」
「ふふ……ん」
そう言って、また唇を重ねていく。
「さ、今日は露子お姉さまが先にシャワーを浴びて」
「いいえ、お嬢さまこそ、お先に………あのですね………その『お姉さま』ってやめません?恥ずかしい………」
露子がはにかむのを、貴枝は却って面白がるようで、
「だって、家の中ではこんな呼び方出来ないでしょ。せめてここでくらいは……ね?お姉さま」
最近の貴枝は、露子のことをこう呼ぶことが増えていた。
どちらかといえば、憧憬や尊敬よりかは親愛の度合の濃い『お姉さま』呼称であり、また、ちょうど今がそうであるように、
こう呼ぶことで露子が面映ゆがる様を愉しんでいる向きもあった。
「お姉さま…露子さんこそ、『貴枝さま』『お嬢さま』って、他人行儀な呼び方するじゃない?貴枝って呼び捨てにして欲しいのに」
露子は、半ば顔色を変え、息を呑んだ。
「そんな……そんなこと出来ませんよ。お嬢さまはお嬢さまだもの」
若いに似合わず、露子はそうした呼び方にこだわった。いや、他の水上の家族に対しては、積極的にそのような呼び方をしたいと思ったことはない。
だが、貴枝に対してだけは、どこかつい敬称をつけて呼びたくなるところがあった。
貴枝は、旧華族の家柄に相応しい威厳のようなものが十代にしてして備わっているように感じられたし、
恋人同士になってからも、対等に愛し合うよりは、いく分不自由で古風な「身分違いの恋」を演じること自体が楽しくもあった。
二人とも互いにそうした役柄を演じているが故に、『お姉さま』『お嬢さま』と呼び合ってしまう。どこか悪戯ぽく、それ故に甘く楽しい関係だった。
「それじゃ……貴枝。これでいい、貴枝?」
「ええ、いいわ。露子」
ラブホテルではお決まりとなっているこの台詞を確認するように交わしつつ、二人はもう一度キスをした。
キスを終えると、貴枝は少し考えた様子で、
「………そうね。ちょっと考えていることがあるの。お言葉に甘えさせてもらって、私、先にシャワー使わせてもらっていい?」
露子はシャワーから上がり、バスタオルで丹念に身体を拭いていた。
軽く自分の身体を嗅いでしまう。石鹸の匂いが体臭を柔らかく包み込み、悪くない感じだ。これなら貴枝と肌を重ねても恥ずかしくない。
(たっぷりえっちして汗かいて………最後はもう一度、今度は二人いっしょにシャワーを………うふふふ!)
楽しい夢想に心躍らせ、眼鏡をかけ直すと、露子はシャワールームの引き戸を開け、全裸で外へ出た………
とその背後で、「露子」と甘えた声がしたかと思うと、貴枝がしなだれかかってきた。
「あ………貴枝、もう………待ちきれないの?え?あれっ………な、何するの!」
背後から両手首を掴まれたかと思うと、背中に押さえ付けられた。そして何か細長い布の感触が………マフラーだ。
「ちょ!ちょっと、露子!縛るなんて!やめて………ンッ……ふン……」
抵抗しようとする露子の耳たぶをそっと露子は噛み、頬を舐め上げた。
背後から忍び寄ってきた若い指が乳房にひたひたとまとわりつき、乳首の周囲を焦らすように愛撫し始める。
貴枝は感じ始めた露子の耳元で囁いた。その声音には、露子への愛情がたっぷりと詰まっていた−屈折した愛情だが。
「ふふふ、今日は露子をうんといじめるの」
「あ……貴枝ったら、もう………んッ!」
貴枝は露子の股間に手を伸ばし、容赦なく陰核をつねった。
「『貴枝』じゃないわ」
そして、今度はずっと優しく刺激を与えていく。
「ああ……たか……え……は……はやくベッドへ……あはぁ……」
「『貴枝』じゃないわ、『貴枝さま』と呼びなさい。分かる?」
「は……はい!たかえさ……ま!」
先ほど取り交わした約束をいきなり反故にし、貴枝は両手を後ろ手に縛った露子をベッドへと誘った。
ベッドの縁に座らせた露子の肩を抱くと、貴枝は露子の眼鏡を取った。
「あっ、駄目ッ………貴枝さまのお顔が見れなくなっちゃう………」
「ふふふ、露子は眼鏡を取るとこんなに美人なのにね。もったいないわよ。素顔の露子がえっちに喘ぐのをたっぷり見せてね」
そう言う貴枝も、自分の言葉に期待と欲情を抑えきれない。憧れる姉のような存在である露子が、そのいつも理知的で優しい表情を快楽に喘がせ、悶えさせるかと思うと、ぞくぞくする。
貴枝は露子の唇を塞ぐと、そのまま彼女をベッドに押し倒した。
近眼の露子には、貴枝の顔がぼんやりとしか見えなくなっていた。仕方ないので目を閉じ、口の中を舌で貪られる感覚に集中する。
するとたちまち甘美な陶酔が訪れた。貴枝は舌で露子の微細な粘膜を擦り、愛撫し、唾を露子の口へと流し込んだ。露子はそれを受け容れ、ごくりと飲み下した。
貴枝は一旦唇を離すと、今度は鼻や瞼を舌の先端を器用に使って舐め始めた。顔を唾液で彩られていくに従い、露子の表情は恍惚の度合を増していく。
そんな露子の想いを見透かしたように、貴枝は、
「ふふふ、とってもえっちな顔になってきたわよ、露子。見てるこっちの方がとろけちゃいそう」
「はぁっ……貴枝さま………来てぇ………」
今ではすっかり貴枝は露子に劣らぬ愛の技巧を身に付けていた。
対等に愛し合う場合もその繊細で巧みな愛撫に大いに感じさせられてしまう露子だが、最近は貴枝自身も、一方的に露子の身体を求めることが多くなっていた。
いざ貴枝に迫られると、その上品さや威厳に日頃からメイドとして接している露子は、自然とひれ伏してしまい、その執拗かつ甘美な愛撫に身を委ねてしまうのだった。
両手を縛られ、意識してしまった今の姿だと、より感じてしまう。
自身も若く眩しい裸身を晒す貴枝は、露子をベッドに寝かせ直すと、その頭の方に回った。
そして上下逆さまの姿勢で唇を重ねる。両手を拘束された露子は、もどかしげに身をよじらせつつ、懸命に舌をつき出し、くねらせ、貴枝の唇と舌を味わった。
貴枝も愛おしげに露子の顎から頬にかけてを撫でる。
貴枝は唇を離し、今度はその豊満な乳房を露子の顔の上へとゆっくりと載せていった。
Dカップの張りのある乳房に目も鼻も口も塞がれ、露子は呻きを漏らした。だが、それは甘えと心地よさを含んだ呻きだった。
貴枝もまた、自分の下でもがく露子の動きに喘ぎを漏らした。もぞもぞという動きが乳房を刺激し、露子の歯が乳首を軽く噛んで引っ張る。
「ぁぁぁぁぁ………」
長く低く響く喘ぎをあげながら、貴枝は上体をゆっくりと上下に律動させ、乳房を露子の顔に押しつけたり放したりを繰り返した。
「露子のおっぱいも………食べさせてぇ……」
四つん這いの身体を少し前進させ、貴枝は露子の乳房に舌先を下ろした。
絶妙の曲線を描いて盛り上がっている丘の中腹からゆっくりと這い上がっていった舌が、その頂にある乳首に到ると、貴枝の唇はすっとすぼまり、乳首にキスした。そしてそのまま吸い上げる。
もう片方の乳房へも手を伸ばし、楽しげに弄び始める。
露子も、眼前で上下に揺れる貴枝の乳首を、手の使えないもどかしげな姿勢のまま、舌で捕らえようとしたり、噛んで引っ張ったりを繰り返す。
互いが互いの乳房に口で奉仕し、また乳房を相手の口で犯される感覚に、二人は互いに高まり合っていく興奮と、甘い連帯感を覚えていた。
十分以上もかけて乳房を貪り合った後、貴枝は前進を再開した。
ついに露子の股間にまで辿り着いた貴枝は、大きく開かれた露子の両太股の内側に掌を絡め、陰核に挨拶のキスを施した。
露子はびくりと身体を震わせたが、彼女が快楽に浸りきる暇を与えまいとするかのように、貴枝は自分の腰を落ち着ける場所を露子の顔の上に選び、
露子の顔を跨いだ姿勢だったところを、その顔に股間を押しつけた。
シックスナインが始まりを告げ、貴枝の性器に顔を組み敷かれたことに露子は喜悦の呻きをあげた。
両手が使えないのでひたすら口で奉仕するしかない露子は、身体を波打たせ、貴枝の股間の下に埋もれた顔を動かし、愛する貴枝の快楽に寄与しようと努めた。
同時にその動作は、自分の性器に貴枝が与えてくれる快感に端を発してもいた。
股間から頭までを突き抜けていく、気も遠くなるような快感に乗り、露子はひたすらに身体を前後に律動させた。
当然、その動作は上の貴枝にも甘い快感を与える。
手が使える有利さを思い知らせようとするように、貴枝は露子の秘裂を指でこじ開け舌を挿し入れたり、陰核に人差し指だけをそっと添えてみたりした。
一方、手を使えないが故のもどかしげな露子の動作は、貴枝の技巧的な愛撫に比べるとずっと荒っぽかったが、
それ故に予測がつかず、また、露子の愛情がよく伝わってくるもので、時折、貴枝も背筋を震わせ、派手な喘ぎをあげた。
互いの顔を互いの股間に埋め、股間から昇ってくる快楽が口から愛となって相手の股間へと伝わっていく−
快楽の鎖で自分たちが繋がれ、輪となったことを感じ、二人は喜びに耽っていた。
貴枝は、露子を組み敷く喜びを、露子は、貴枝に組み敷かれる喜びを………
このままいつまでも愛し合い続けていられたら、どんなにいいだろう。
だが、自分も露子も限界に近付きつつあるのを感じ、貴枝は無情にも身体を離した。
「は………貴枝さ……ま………やめ……ないで……」
貴枝の秘裂から漏れ出た愛液で汚れた顔に懇願の表情を浮かべながら、露子は呼気を途切れさせつつ、囁いた。
一方、やはり露子の愛液で顔を染めた貴枝は、
「ふふ、今日は露子をうんといじめるって言ったでしょ?いっしょにイッたんじゃ意味ないじゃない」
そう言いつつ、露子の陰核を人差し指と中指で挟んで軽く捻る。
「はぁっ……んッ!」
十七歳の少女は小悪魔のように微笑みながら、体勢を変えた。露子の足の間へと回り込むと、再びその顔を股間に埋め、掌を内股に這わせていく。
「はっ……おじょうさま………おじょ……うれし……あっ!あン!」
貴枝は、露子の秘裂を右手の指と舌でなぞり、左手の指で陰核を弄ぶ。
再び快感の波動が露子を満たし始め、先ほどお預けにされた感覚が戻ってきた。
オーガズムだ。
「はっ……たかえさま………もっ……もっと………いいです……
いい……は、あいして……あいしています!あ!はあッ!あんッ!ああッ!ああッ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
腰を何度も律動させ、露子は絶頂を迎えた。
次第にそのリズムが緩やかになっていき、最後は恥じらうように肌を震わせるのみとなった。
まだ荒い息をつく露子の顔にそっと頬を寄せると、貴枝は軽く唇を触れ合わせた。
「露子さん、可愛かったわ」
「……たかえさ……ま……わたし………私……」
瞳を潤ませる露子の肩を抱き上げると、貴枝はそっと眼鏡の弦を露子の耳にかけた。
ぼんやりとしていた焦点が結ばれ、愛してやまない貴枝が微笑んでいるのがはっきり見えてくる。
先ほどまでの意地悪な貴枝からは、全く連想出来ないほど優しい笑みだ。
「貴枝さま……」
貴枝は露子の両手を縛るマフラーを解き始めた。そして、露子の胸に身を委ね、
「さ、今度は露子お姉さまが私をうんといじめて」
「え……うふふふ。分かったわ、いやらしい貴枝ちゃん」
貴枝に軽くキスした後、もう一度身を離した貴枝の瞳には、眼鏡越しにクールに光る欲望が宿りつつあった。
________________________________
昨日の今日ですが、予想以上に筆が進んだので、ストック全部投稿。これでまた暫くないかな(汗)
残りレス数が少ないので、一度に大量に投稿しようとすると、「本文長すぎ」言われるし。
1000レス以内に収めるよう、少し削るかも知れませんが、もう少しおつき合い願います。
満腹でつ。ありがd!
>410さん
乙♪
とろける様な甘いお話をありがとうございます。
堪能させて頂きました。
最悪の場合でも、新スレ立てる覚悟はありますので
(初心者ですけど‥)
必要以上に削ってしまう気遣いなどなさらず
どうか納得されるクオリティにて発表される事を
切に望みます。
最終的には、こちらの作品はどちらかのサイトに
保存されるのでしょうか?
>>410 毎度お疲れ様です。自分も出来れば削らずに続けていただければと思います。
後蛇足ですが、
>>956の19・20行目
>「ちょ!ちょっと、露子!縛るなんて!やめて………ンッ……ふン……」
>抵抗しようとする露子の耳たぶをそっと露子は噛み、頬を舐め上げた。
の1つ目と3つ目の露子は貴枝ですよね?
どうも、最近筆の進んでいない410です。
今のエピソードですが、ダラダラと回想シーンを綴っていっているので、寧ろ削った方が良いような(笑)。
以前も書きましたが、割と構成とか伏線張りの努力は放棄している状態なんです。
七、八割完成してからの投稿だったVol.1〜4とは、かなり勝手が違っています。
ともあれ、次のシーンがあと2,3日くらいで書き上がると思いますんで、次の投稿はそれからになると思います。
今少しお待ちください。
>963さま
確認……やっちまったよ、また……(涙)
すいません、全くその通りでございます。ご指摘ありがとうございました。
新スレですが、無理に立てることもないと思うんですが。職人が一人しかいない状態だと、すぐに沈んでしまうと思います。
別にレズものの話題は、レズ漫画スレがありますし。
他の板の既存・類似のスレで続きを書かせてもらった方が良さそうな。
正直、自サイトを立ち上げるまでの気力はないですし、他人様の投稿サイトに任せっきりにするのも申し訳ない気がしますし、
こうしてみると「既存のスレがあったからやっている」レベルの惰性な仕事ぶりですな(汗)。
取りあえず、今の話を完成させることに全力を注ぐべきでしょうねぇ。
ともあれ、応援いただいている皆様に深甚なる感謝を。ありがとうございます。
>>946 大ショック。レズエロスレが、2ch倉庫にも保存されず、完全消滅しますた。
最近そんなことなかったので、保存もしてませんでした……・゚・(つД`)・゚・
このスレも各自ご注意を……
966 :
名無しさん@ピンキー:03/02/05 13:10
翠ちゃんシリーズもっと読みたい〜。
翠チャンと御主人様の日常をもっともっと見せて〜。
410さんマンセーヾ(^^ゞ))..( シ^^)ツ_振れー振れー
967 :
bloom:03/02/05 13:12
あ!
あげちゃった…。ごめんなさい。
オマケにみどりの字が違ってる…。
碧ちゃんでした…。鬱だ。
969 :
名無しさん@ピンキー:03/02/05 15:06
お困りのあなた!!いますぐご相談下さい。
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>>964 410氏すばらしいです。愉しませてもらってます。
とにかく貴枝の人物設定の秀逸さに尽きますね。
>割と構成とか伏線張りの努力は放棄している状態なんです。
なるほど、登場人物が唐突に相手の想いを悟ってしまう場面が
時々気にかかっていたのですが、こういう場での発表では仕方がありませんな。
こちらでの連載にも期待してますが、
いつかHPなり投稿サイトなりで完全版を読みたい気もします。
ガンガレ〜
ところで、410さん。
碧ちゃんが二つの砂糖を入れてもらった後の夜の話も
見てみたいです。
いつかお願いします。(^∧^)
972 :
名無しさん@ピンキー:03/02/05 22:47
シャワーからあがった貴枝は、身体を丁寧に丁寧に拭き取った。
脱衣室の鏡に映る顔をしげしげと見つめながら、貴枝はこれから待ち受ける試練に胸を期待と不安に高鳴らせていた。
(どうなるんだろう、私………ううん、大丈夫、大丈夫。露子に任せておけば……)
もうここまで来たら後戻りは出来ないし、したくもなかった。
いつかはやってくるこの契機を迎えるに辺り、その日時とパートナーには、今日、露子を置いて他にない。そう思ったからこそ、露子を説き伏せ、ここにやってきたのだ。
バスタオルを巻いて深呼吸をすると、貴枝は部屋へ戻った。
「露子さん………その格好?」
「お待ちしておりました、貴枝お嬢さま」
既にシャワーを済ませていた露子が、屋敷の外−ホテルの一室−だというのに、きちんとメイド服に身を固め、ベッドに座り、三つ指をついて頭を下げた。
そう言えば、ボストンバッグを担いで屋敷を出た露子に、それは何かと尋ねたのだが、着替えとしてメイド服が入っていたのか、と気付く。
「私はお嬢さまのメイドです。お嬢さまの記念すべき日に、記念すべきお役目をいただいたからには、これ以外の格好は考えられません。如何?」
眩しいまでに優しい露子の笑みは、ほとんど貴枝の理性を奪った。露子も、自分に劣らず、この瞬間に向けて決意を固めてきてくれたのだ。
(私の勝手なお願いに付き合ってくれて、ここまで………)
思わず目頭を押さえ、貴枝はベッドに泣き崩れた。露子は慌ててハンカチを取りだし、
「泣いていては始められないですよ。さあ、これで」
ハンカチで目頭を押さえつつ、貴枝は、「だって………嬉しいの………」
露子はそっと貴枝の肩を抱き寄せると、唇を重ね合わせ、それ以上の言葉を封じた。
貴枝は静かに目を閉じ、唇と舌の交歓に神経を集中だした。
呼気と呼気、唾液と唾液を交わし合い、唇で唇を味わい合ううち、貴枝は落ち着きを取り戻し、涙も止まっていた。
露子は唇を離すと、
「それでは………いいですか?」
貴枝は頷く。露子は再度確認を求めた。
「本当に………よろしいのですか?今、私とで?」
「これ以上伸ばしたっていいことなんかないわ。
ううん、そういうことじゃない、いつかなんてどうでもいいの。
露子さんじゃなきゃダメなの!」
そのひと言は露子の胸に重くのしかかる。大きな喜びであり、また、大変な重責だ。
だが、それを表情に表す訳にはいかない。貴枝を心配させる訳にはいかない。
「露子さんに『これ』を一から教えられたんだから、最後の一歩も露子さんにしてもらいたいの……」
そうなのだ。
貴枝をレズの道に引き込んでしまった責任がある。
だが、これをしてしまえば、更に大きな責任を抱え込むことになる。古くから続く水上家の嗣子たる貴枝を傷物にしようというのだから。
−いや、そんなことは関係ない。もう決めたことではないか。
決意を確認すべく、露子は素直に想いを打ち明けることにした。
「私でいいのか、とか、こんなことをしていいのか、とか、不安なことはいっぱいあります、正直言って。
でも………もう後戻り出来ないの。貴枝さまがそうしてくれ、と仰るのだから………私もそうしたいから………」
そうだ、貴枝がどうしてもと頼むからするのか、自分が望むからするのか、どちらが第一の要因なのかは自分でも分からない。
だが、貴枝の自分への想いも、自分の貴枝への想いも確かなものであり、どちらが優先かの区別もつかなくなっているということは、
自分と貴枝の気持ちは完全にひとつであり対等であることの証明だと思えた。
だからこそ、貴枝の申し出を受け容れたのだ。
露子は手を伸ばし、貴枝の胸を覆うバスタオルを引き剥がした。
「私が『おんな』にして差し上げます、貴枝さま」
露子は、すっかり高ぶった貴枝の身体に挑みかかった。押し倒し、その裸体に愛の技を施していく。たちまち貴枝の秘裂には、愛欲の果汁が湧き出てきた。
二人とも控える『試練』に、いつもの行為よりも緊張していたが、それは貴枝の感度を寧ろ上げた。露子は愛おしげに貴枝の秘裂をなぞりながら、
「うふふ、可愛い貴枝さま、すぐに………犯して差し上げますからね」
そう言って貴枝の耳たぶを噛む。
「あぁン……露子ぉ……」
露子の指と言葉責めに貴枝の身体は陥落し、最初の絶頂を迎えた。充分に貴枝の気持ちと身体をほぐしてからでなくてはならぬと、露子は、慎重に、丁寧に、愛する娘の身体を愛撫し続けた。
そんな露子自身は、メイド服を一切脱ぐことなく、貴枝からの愛撫を受けることもない。今日は貴枝の特別な日なのだから、いつものような愉しみは許されない。
だが、これほどの濃厚なプレイをしていて、露子も欲情しない訳がなく、自身の股間もぐっしょりとなっていた。内股にまとわりつく粘り気を解放出来ないもどかしさを堪えながら、露子は貴枝を責め続けた。
貴枝が三度達したところで、露子は機は熟したと見た。
「それでは…………」
貴枝は、まだ露子の身体の下で肌を震わせ、喘いでおり、ほとんど答えることが出来ないでいる。今のうちだ。
露子は貴枝の瞼にキスしながら、右手の人差し指を露子の秘裂へと割り入れた。
中学二年生だった貴枝を押し倒して以来、何度となく試みてきたこの行為だが、それでも最後までは到らないよう気を遣わないことはなかった。
だが、今度はその全く逆が求められている。最後まで行き着かねばならないのだ。
この四年ほどの間で充分に開発され、柔軟になった貴枝の膣内は、まずは人差し指を受け容れた。
すぐに露子は左手で秘裂をこじ開け、中指も挿入した。二本指での愛撫も問題ない。どちらの指も第二関節を過ぎる辺りまで入っている。
達したばかりで、すぐに膣内をまた攻められだし、貴枝の喘ぎはまた激しくなりだした。
「はあぁぁぁ……つゆッ…つゆこさッ……はッ!はあぁぁぁ………」
秘裂をくすぐるように舐めあげ、陰核を吸うと、貴枝の身体は再び昇りつめていく。快感を与え続けつつ、挿入の度合を増さなければならない。神経を使う仕事だった。
ついに露子は薬指をも秘裂に挿入した。
今までに経験してきた数知れぬ愛撫のためか、思ったよりかはすんなりと入ったが、三本の指を動かし、内部を解きほぐそうとすると、貴枝は悲鳴をあげた。
苦痛と快感が入り交じった、何とも形容し難い悲鳴で、露子は思わず上唇をきっと噛んだ。
「いッ……痛ぁぁい!あッ!くッ…………ン………はッ…ぁぁぁ……はッ……うぐぅッ!んッ!」
貴枝が必死に痛みを堪えているのは分かったが、まだ挿入は充分ではない。もっともっと貴枝を苦しめることになるという罪悪感が露子を苛んだ。
だが、もう、今度こそ、本当に、後戻りは出来ない。
露子の指が三本とも第二関節まで完全に沈み、更に奥深くへと侵入していく。
貴枝の悲鳴が、より苦しげなものになってきたのを必死に耳の中から追い出しつつ、露子は、
「貴枝さま、いただきます」と呟いた。
指が繊細な粘膜の存在を探り当て、露子は躊躇を振り払うと前方を遮る処女膜を押し破るべく、指を何度も前後させた。
膣壁を擦り上げられる快感と純血の象徴を傷つけられかけている鋭い痛みが同時に性器から発し、貴枝の身体と感覚を真っ二つに引き裂いた。
貴枝は必死に快感のみに神経を集中しようとし、きつく閉じた瞼の内側で露子の笑顔を反芻していた。
(露子さんだから、露子さんだから、露子さんだから……)
露子だからこそ処女を捧げる気になったのだし、その時点でこの試練の厳しさも覚悟していた筈だ。大丈夫、耐えられる。
でも……早く終わって!
貴枝は祈るような思いで、露子の営為に身を委ね続けた………
露子も瞳を涙で潤ませながら、その指を動かし続けた。
少しでも快感で苦痛を緩和しようと、陰核にキスしたり、左手で乳房を揉んだりするが、貴枝が身体を跳ね回らせて苦しむ様子を再確認してしまい、辛い気分も増幅されてしまう。
(貴枝さま、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……)
ついに何度目かの挿入が張りつめきった処女膜の耐久力を上回った。爪先に弾ける感触を覚える。
「ッ!ッ〜〜〜〜……………」
貴枝の身体が大きく揺らいだ。
全身を紅潮させた貴枝は、はかなげに身体を震わせながら嗚咽を漏らしていた。
露子は、ゆっくりと指を引き抜いていったが、指を屈曲させるたびに貴枝は苦痛に呻きを漏らした。
露子は、抜き取った指が真っ赤に染まっているのを確認した。
(これでとうとう………)
背筋にわなわなと快感が這い上がってくる。
露子はうっとりと目を閉じて、貴枝の処女を手に入れた感動と興奮が自分を絶頂へと押し上げるのを実感した。
主人の娘を傷物にした己の立場を憂慮する気持ちはもうなかった。ついに自分は長く望んできたものを手にしたのだから………このことで地獄に堕ちたとしても後悔はない。
だが、今は貴枝の身の方が大切だ。脱力した身体に鞭打ち、露子は、涙を流し続ける貴枝に微笑みかけた。
「お嬢さま、よくがんばりましたね………」
涙に歪んでいた貴枝の視界が露子の笑みに照らされて正常に戻ってきた。
貴枝は露子に笑みで応えた−露子さんに心配かけてはいけないもの……
下腹部から全身へとずきずきと拡がる痛みに苛まれる思いの貴枝であったが、健気に微笑みを浮かべた。
「露子さん……んんん……露子さん……私……」
余りの痛みと余りの喜びに、言葉が出てこない。ただ微笑み続けることしか今の貴枝に出来ることはなかった。
だが、貴枝の処女を奪ったばかりの今の露子にとって、その微笑みほど嬉しいものはなかった。
(嗚呼、お嬢さまが………お嬢さまが喜んで下さっている………)
露子は、半ば放心した貴枝の目の前に彼女自身の血に染まった指を示した。
貴枝は、それをしげしげと見つめながら、
「私、露子の『おんな』になっちゃったよ……」
感極まり、露子は貴枝の頭を抱き起こし、
「………何も言わないで、貴枝」
キスをした。
痛みを忘れさせようとするかのように、露子は貴枝の唇を優しく擦り上げていく。
そして、一度唇を離すと、貴枝の目の前で血に濡れた指をくわえて、舐めて見せた。
「貴枝の、とっても美味しい」
「あ………」
淫靡で、だが優しい微笑みを浮かべながら自分自身の指をしゃぶる露子の様子にうっとりとなりながら、貴枝は、
「私も…………」
露子は予期していたとでも言いたげに微笑み、指を開いてみせた。
貴枝は自分の愛液と破瓜の血にまみれた露子の人差し指をくわえ、愛おしげに舐め始めた。
露子もそっと唇を近づけ、貴枝の口から半ば引き抜いた人差し指を舐め始めた。
二人は、三本の指を分かち合うように舐め、しゃぶりあげ、唇を交わし合った。
血と愛液と汗と涙の味がした。
それは何よりも甘美な味であるように思えた。
二人は、シャワールームに場を移し、再び愛し合った。
露子は、いまだ痛みの残る貴枝の下腹部を丁寧に洗浄し、血を洗い流した。
貴枝も露子への愛情を示したかったが、身体を動かすたび子宮に痛みを覚える今の身体では、積極的に攻めることは出来ず、
赤子が母親に抱きつくように、露子にしがみつき、その肌にゆるゆると掌や唇を這わせるのが精一杯だった。
流れるお湯が痛みを和らげてくれるようで、貴枝は静かに目を閉じ、露子の指とお湯が肌を滑り落ちていく感触に身を委ねきった。
シャワーからあがり、身体を拭くと、露子は持参してきたワセリンを貴枝の秘裂に塗りこんだ。
「まだ痛みます……よね?」
「ううん………もう、あんまり……」
露子に心配かけまいとそう言った貴枝だが、まだまだ痛みは続きそうだった。
「お屋敷じゃ、パーティもあるのに……」
「言わない、言わない。さんざん言ったじゃない、そのことは」
ほんの三時間ほど前、高校の卒業式を済ませてきたばかりの貴枝は、買い物と称して、露子と共に屋敷を抜け出してきたのだ。
今日は、水上邸でも貴枝の卒業祝いのパーティが開かれるから、それまでに帰らなければならない。
「ほんと、お嬢さまは悪戯好きですよねぇ、とんでもないことばかり思いつくんだから」
「屈折してるのよ」
「ふふ」
二人はくすくすと笑い合い、額と額を合わせて微笑み合った。二人の気持ちは同じだった−ずっとこうしていたい………
___________________
どうも、です。410です。
いやー、スレも残り少なくなって反響が増えてちょっとびっくりしてます。
>966さま
エロよりも日常描写を書く方が楽しい、というのは凄くあります。
その一方で、日常描写ばっかりだとネタもつまり易いので、なかなかですが(笑)。
正直、スレももう寿命だし、これで最後でいいかな……と思っていた矢先、
ふと読んでしまった傑作なSSに感化され、また違った路線で書き続けられるかも……
などと悪魔の囁きがっ(笑)!
続き、どうしましょうかねぇ。
>970さま
>登場人物が唐突に相手の想いを悟ってしまう場面が時々気にかかっていたのですが
うわははは、私の小説は毎回そうなんです(笑)。今回に限ったことではないですなあ<反省
気持ちの通じ合った関係を書こうとすると、紙一重でそうなってしまうもので、
まだまだ修行が足りないですねえ。
"May the hosye be with you"
(ホーシュとともにあらんことを)
981 :
名無しさん@ピンキー:03/02/07 22:57
ああ、次スレに移動ですか………
スレを大量消費してきた身としては、申し訳ないというか………
逆にレズスレで2スレ目に突入したのは、快挙というべきですかね………