そりゃあな、言ったろう? リコリスは好みのタイプだって。
気に入ったから誘ったんだ、産んでくれるってんなら万々歳だ。
好きだぜ、リコリス。
(リコリスをべた褒めにしながらも、誘った理由は「満足してないから二人きりで楽しもう」という獣)
(欲望に忠実ながら、故に嘘は無いとも言える)
(リコリスを思う存分抱きたくて、その上孕ませたいわけだ)
(そして、その素となる雄の体液は、今まさに並々とリコリスの口に注がれていた)
ぐっ……ふぅぅ……あぁ、たまんねえぜリコリス……。
お前の口は最高だ……ずっとしゃぶらせてえくらいだ。
(恍惚を言葉にしながら、黙ったまま、いや喋ることの出来ないリコリスの唇に射精していく)
(引き抜いた頃には、口の中で波打つほどに白濁液は溜まり)
(それもやがてリコリスが、僅かな零れを残して飲み下してしまった)
(聞かれた言葉には、最上の喜びと共に彼女に返してある)
(そして狼の鼻は、立ち込める雄の臭いの中から確かに雌の匂いを嗅ぎ取っていた)
あぁ、良かったぜリコリス。撮影ん時より興奮したかも知れねえ。
さぁて、次はリコリスの番だな。もう我慢出来ねえだろ、こっちにもしっかり飲ませてやっからよ。
(労いの言葉と、頬を撫でることで返答とする)
(立ち上がりつつ、彼女を軽々抱きかかえて目の前のベッドへ歩み寄った)
(ありきたりとはいえ、柔らかさと程良い硬さを持ったベッドの上に、リコリスは寝かされる)
(覆い被さった獣の下半身には、全く硬さを落とさぬモノがそそり立ち、彼女に狙いを定めていた)
【承知したよ。では今夜はここまでだね】
【それじゃあまた土曜日に。本番、楽しみにしてるよ】