【スレを使わせていただきます】
あき、ちゃん……?
(学校から帰ると、家の門にもたれるように少女が倒れていた)
(身なりはボロッとしてまるで行き倒れのようで、最初は死んでいるのではと思ってしまったほどで)
(でも、すぐに具合が悪くなって倒れてしまったのだろうと思い至って少女を抱き起こす)
(少女の顔を見てユリアは思わず声をもらした)
(少し大人びて、記憶にある顔とはちょっと違っていたけれど、忘れるはずもない大切な幼なじみ)
(西宮あきだった)
なんで? どうして?
あきちゃん? ねえ、あきちゃんってば……
んと、どうしよう?
(ゆすってみたが気が付く様子がない)
(どうして倒れているのか、いままでどうしてたのか、いろんなことが頭の中でぐるぐる回る)
(でも目をさまさなければ聞きようもないし、とりあえず介抱しなければ)
(いったん少女をそっと地面に寝かせて、門と玄関の鍵を開ける)
(小柄なユリアには一回り大きいあきの身体はけっこう重くて、家の中まで抱きかかえて運ぶのは苦労した)
(ベッドのある二階まで運ぶのはユリアには無理で、とりあえず今のソファーに寝かすのが精一杯)
あきちゃん、大丈夫かなぁ?
救急車よんだ方がいいのかな……
(怪我をしているかどうかはわからないが、具合は悪そうで顔色も青ざめているようにも思える)
(熱があるのかな、とユリアは自分の額をあきの額にくっつけてみた)
(よく分からない)
(ちゃんと計ろうと救急箱から体温計を取り出し、脇の下にいれるためにコートのボタンを外す)
っ!
(コートの下は全裸だった)
(それだけではなく、乳房や下腹部など身体のあちこちに入れ墨がある)
(さらに乳房にはピアスが付けられていて、何やら白い液体が滲んでいる)
(耳のピアスやファッションとしてのタトゥーはもちろん知っていたが、あきのそれは想像の範疇外だった)
(アブノーマルな知識に疎いユリアは、ただただショックで頭の中が真っ白になる)
え、なに、これ……?
(普通じゃないところは乳房だけじゃなかった)
(ユリアのものよりも一回り大きな黒ずんだソレは、なにやらいびつな形に変形していたし)
(お尻の方にはひどいヤケドのような痕があった)
ひどい、ひどいよ……
(何をしたらこんな非道い目にあうのか、これがどれほどの痛みなのか)
(胸が痛くてポロポロと涙がこぼれ落ちた)
【とりあえずこんな感じでどうかな?】