【異能】黄昏の学園 42【異端】

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405紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1331357720/516

(ぶん投げられて受ごろごろと転がって、その勢いで立ち上がって体操選手のような華麗な動きを)
(見せて決めポーズ。受け身は取れていたらしい。姿はふざけて見えるが身体能力は)
(それ相応以上に高いらしい。ただ、攻撃そのものは大味過ぎて対処が簡単だった)

ヤク中がうるせえ。
そういう台詞は自分を取り戻してから言え。
(先ほどまで自分を見失いかけていた自分が言うのもなんだが、少女は薬の副作用と)
(桜の妖気に当てられて自分自身というものを見失っているらしい)
ちっ。まったくしょうもない。
(ここで少女を殺しても結局桜の贄になるのが関の山だろう)
(恐らく、桜が闘争を仕向けているのはここで血を流させる為だ)

(そんなこととは露知らず、少女は果敢に攻めてくる。今度は低空ドロップキック。やはりルチャ・リブレを)
(思わせる派手で、その実全身を弾丸と見立てた重い攻撃。しかし避けるという選択肢は、この紅い男には)
(ない。ドンと、その重い攻撃を両腕を、全身を使って受け止める)
ぐうっ!
(覚悟していたとは言え、予想以上に重い。脚を踏ん張って、それでも押されそうになった)
(だが、それでもミサイルのような攻撃を受け止めることには成功した)

ちょっと夜空を散歩してこい。
(足首を掴み、上空へと無造作に放り投げる。殺す気は失せていた。殺しても桜の精霊が喜ぶだけだ)
(ならやるべきことはひとつ。桜の精霊を片づけること、なのだが……)
(果てして、このジャンキーな暴走魔法少女がそんな暇を与えてくれるだろうか?)

【置きレスに借りました】