【超能力】幻想学園【近未来】

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599上ヶ島 葵 ◆yHxGXmbb9Q
(超能力者の戦いに耐えられる演習場はどこの学校にでもある)
(中堅レベルと言われる白秋第三学園にも当然ある)

(指先を軽く噛み切ってそこから流れる血をペットボトルの水に混ぜる)
(体内に巣食うナノマシーンが水の中で活性化して、葵の意志に従って動く)
(ペットボトルから零れた朱い水が、床に落ちて広がらず意志を持ったように動く)
(水の棘、棘、棘。ふっと吐息と共に水が迸る)
(時に鞭のように撓って踊る)

どうにも、お行儀のいい授業だけじゃ物足りないね。
そうは思わないかい?
(対面で対峙しているクラスメイトに問いかける)
(彼とこんな風に話すようになったのはいつのことか、葵はもう覚えていない)
(それでも、クラスメイトの中でそれなりに付き合いはある方だった)
(時には遊びに行くこともあるし、こうやって放課後、能力強化の練習に付き合うくらいはする)

ま、命のやりとりなんてここに住んでてやる機会はないんだろうけどね。
やっぱり退屈だよ。
一度、思いっきり後顧の憂いなく暴れてみたいもんだよ。
(同意を求めるように首を傾げる動きと合わせて髪が揺れる)

【最初なんでこんな感じに、細かい部分はぼかしてる感じ】
【随時都合のいいようにやってみよう。それじゃあよろしく頼むよ】