好きに使うスレinオリキャラ板15

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120久遠ゆりか ◆Juli/dituo
戒め……
(この優しそうな表情の男は、いったいなにを背負っているのだろうか。)
(もし誰かに戒められなければならないのなら、それはきっとこんな優しい顔をした青年ではなく)
(呪われた姿をした、この自分自身なのに)
ん…じゃあ、もうこの話はおしまい。
わたしが始めたことなんですけれど……でも、せっかくの夜ですもの。
笑顔で過ごしましょ。

えぇっ!?
(思わず振り返り、人ごみを見渡す。)
(……やつなら、やりかねない。)
(ひとあたり見回して、小さく溜息。)
(そう言えば、昨日深夜に飛行機に乗って仕事に行ってしまったのだった。)
(夕暮れ時の今は、ようやく目的地に到着した頃だろうか。)
(笑顔でと自分で言ったはずなのに、少し浮かない顔をして、首をかしげ呟いた。)
ほんとに、尾行していたらよかったのに……

(前にも思ったが、一緒に歩いてて、本当にこの男はこの町に精通しているんだと感じた。)
(やがてたどり着いた一軒の店は、この街を象徴するかのように)
(まるで、おもちゃ箱のようなそんな雰囲気を持ちながらも、綺麗に並べられた品々は上質なものばかりで)
(店奥の老夫婦に話しかける龍岬から手を離し、お行儀よく並んだアクセサリーを順繰りに眺めたり)
(滑らかな肌触りの生地にそっと触れては、その上等な質感に溜息を漏らしたりしていた。)
(やがて手に取った、翡翠のかんざし。)
(淡いグリーンの蓮玉の下には、銀の鎖で朝露のような無色透明の氷翡翠の雫が3つぶら下がっている。)
(銀の柄も、細かい細工の彫りが施されていて、見とれるほどの繊細な造り。)
(値は張りそうだったが、その価値はあると思い、龍岬と親しげに話す老婦人に声をかける。)
あの…これ、わたし欲しいですわ。
えっと……カード、使えます?
(つい、日本語が通じないのでは?と、躊躇いがちに語りかける。)
(ここは日本だし、そんなはずはないのだが、思わずそう考えてしまうほどに、この街は異国情緒に溢れている。)

あと、その方……龍岬さんにチャイナの上着を見繕っていただきたいと思っていますの。
顔は…わりとわたしに似ていて、髪の色と目の色は、もう少し明るいのですわ。

【そろそろ、一旦凍結をお願いしてもよろしいでしょうか?】
【解凍は、明日(今日)はたぶんですけれど、大丈夫だとは思いますわ。】
【もしかしたら、予定が出来ちゃうかもですけれど、週末は確実に空いていますわ。】