(異世界の境界を破って侵入し人々に害為す魔物たちを駆逐するために戦い続けているソードエンジェル・リシア…。)
(今まで多くの魔物たちがリシアによって返り討ちに遭っており、その存在は人間達や魔物たちの間でも広く知られるものとなっている。)
(上位の魔物たちの間では何時しか強くて可憐な正義のヒロイン・リシアを誰が落とせるかという競争めいた争いが起きていたが、ピンチはあまたあれども未だに魔物たちはリシアを攻略できない状態が続いていた…)
………我らが同胞達も存外情けないものよな…。
あの程度の小娘一人の攻略もままならないとは。
この俺にかかればあのような人間の小娘など…くくくくくく…。
(また今夜も異世界の境界が破られて平和な世界に侵入してきた魔物…――世にも珍しいトロールの魔術師…ザルグスは高いビルのうえから人々の行きかう繁華街を見下ろして一人つぶやいて…)
(懐から樫の枝を一つ取り出すと…ひょいっ…と眼下に放って…)
…出でよ…我が木偶人形よ…!
まずは一暴れして生意気な正義のヒロインをいぶりだしてやれっ!
(ザルグスが呪文を唱えると、樫の枝が魔力により変化し…身の丈3mを越える人型のゴーレムとなって…)
(ズンンッ… と音を立ててアスファルトの舗装が上に降り立つと大きな腕を振り上げて吼え声を上げて暴れ始めて…)
「グォォォォォォォォォォォッ!!!」
(手近にあったオートバイを腕の一振りで叩き潰して尚も暴れまわる木製ゴーレム…)
「うぁぁっ!? ま…また魔物だ!?」
「にげろぉぉっ!」
(ゴーレムに襲われて遭われて逃げ惑う人々…。その様をビルの上からほくそえんで見下ろしているザルグス。)
【こんなカンジでいかがでしょうか? よろしくお願いします】
嫌な気配がする。間違えない。
(ビルの上を飛び跳ねていく銀髪の騎士)
(肩には巨大な剣を持ちながら、軽々と跳ぶ姿は常人ではない)
(実際に彼女は常人ではなかった)
また、この世界を滅ぼすものが居るのか。
(亡国の姫。聞こえは良いが、その実はただの役立たずであった)
(だからこそ、守るために見つけたゴーレムへと狙いを定める)
くらえぇぇぇぇ!
(眼下で暴れるゴーレムを見つけると、炎の剣を持ちながら一気に落ちる)
(そのまま体重を乗せてゴーレムを叩き割るかのごとく突撃した)
(そうして、彼女は魔力の元であるものを見る)
(ビルの上に居る気配に)
我が名はリシア!
そこにいる魔物よ! この場より立ち去れ!
(とりあえずの説得。だが、これで去るとは思っていない)
去ればこの狼藉は見逃してやろう。だが、もし立ち去らねば……
【それではよろしくお願いします】
(圧倒的な猛威を振るって人々に恐怖を知らしめていたゴーレムが突然一撃の下で叩き伏せられるっ)
(炎の剣によって真っ二つに切られた後に炎によって燃えつくされてあっという間に灰と化すゴーレム…)
「リシアだ…!」
「アレが噂の…ソードエンジェル・リシア!?」
「スゲェっ…! あんなでかい魔物が一撃で消し炭かよっ」
(正義のヒロインの登場に逃げ惑っていた人々は、落ち着きを取り戻し、喝采の声を上げる)
(人形のように整った、こちらの世界の人間とはどこか違う美しさは嫌でも人々の注目を集めているだろう)
………属性で勝っているとはいえ、オレの魔力を注ぎ込んだゴーレムを一撃で倒すとは…
なるほど、これは正面から戦ったら少々厄介かも知れんな…。
(こちらに鋭い視線をとばして「説得」してくるリシアを見下ろして一人つぶやいて、フッとビルから飛び降りて…)
(ズシィィィィィィィィインッ!!! と先ほどよりもさらに重い落下音を響かせるとリシアの目の前に飛び降りるザルグス)
ふむ…、立ち去らなければ…どうするというのかね? ソードエンジェル・リシア…。
この俺を力ずくで排除できるつもりかな? お前のその細い腕で…果たしてそれが出来るのか…なぁ?
(ニィッ…、笑って唇を吊り上げると鋭い歯が覗く…。)
(突然現れた2人目の魔物に周囲の人々は怯えつつも二人を遠巻きに見守っていて…)
お前にそれが出来るなら実力でそれを示してみるがいい
この豪腕のザルクス様に腕っ節で勝てるというならば…なぁ?
(見た目は明らかに戦士然とした装いのザルクス…。背中に背負っていた大きな鉄の棍棒を引き抜いて身構えてリシアを挑発する…)
(灰になったゴーレムを見るリシア)
(その水着のようなコルセットと部分鎧だけとは思えぬほどの存在感を見せ付ける)
あまり、見るな。見世物ではない。
(そんな事を言いつつも、彼女は目の前に降りてきたゴトロールを見る)
ふん、属性謎関係は無い。我が技と魔法の前ではない。
(そういいつつ、剣を構えて)
立ち去らなければどうするか?
答えは一つだ。そして、それはお前もよく分かっているだろう。
(ゆっくりと大剣をザルグスへと向ける)
ふっ、我を挑発しているのか? だが、そのことすら出来ぬようにしてやろう。
(持ち出した棍棒に恐れもなく彼女は言う)
貴様の名はザルクスと言うのか。見たところトロールのようだな。
(剣を肩に乗せて構えるリシア)
我が名はリシア。そちらも戦士として掛かってくるなら、私もこの剣でお相手しよう。
(そういった瞬間に、地面を駆ける)
(彼を一刀両断しようと大きく振りかぶって)
なるほど、連戦連勝と聞いていたが大層な自信家のようだな。
くくく…、いいだろう。ならば俺も「戦士」としてお相手しようか…
(ニヤァッと笑って、大柄の体の筋肉をさらに膨張させて棍棒を構えるザルクス。)
(地を蹴って神速の動きで踏み込んできたリシアの太刀はギリギリのところで体をそらしてかわす)
(炎の剣の力によってかわしたにもかかわらず肩口に炎がかすめて傷をおって…)
ぐおっ…、やるなっ…。ならば…これでどうだっ
(ブゥンッ と大きく力任せに棍棒を振るってリシアを打ち据えようとするザルクス)
(頭上に振り下ろし、足元を狙い…胴に叩きつけようと棍棒を振り回すが小柄で小回りの利くリシアには掠めることも出来ずにいて…)
(逆に棍棒を振り回されて出来た隙はリシアにとっては絶好の反撃のチャンスといえる…)
くっ…、ちょこまかと動き回りおって…!
(苛立ちを見せつつ、棍棒を振り回すザルクスだが…)
(リシアから致命的な一撃は喰らわないようにダメージは追いつつもギリギリのところでかわし続けている。)
(ザルクスはめったやたらに棍棒を振り回す振りをして、リシアをある一点に誘い込もうとしていて…)
(先ほど自分が落下してきたその位置に気がつかれない様に設置した魔法のトラップ…)
(発動した瞬間地面を流砂のごとき足場に変えてしまうその罠にリシアを誘い込もうとしていて…)
貴様は私のことを自信家と侮ったようだが……
(力任せに振るっている棍棒を避けつつ)
そのような力では私は倒せぬ!
(彼女は小柄な体を利用して相手の懐に入り込む)
(このような攻撃で当たるようなリシアではない)
ふふっ、そのような大振りな攻撃ではな。
(滅多らに振り回す棍棒を剣で受け止める。そして、そのまま)
私は倒せぬ! 覚悟!
(力を流して、棍棒を弾いた。そのまま相手に隙を作る)
くらえぇぇぇぇ!
(そして、剣を唐竹に打とうと振りかぶった瞬間であった)
なにっ!
(突然足元の地面が崩れる。そのまま、足をとられて転倒)
な、何だ? これは……
(しりもちをつくと、そのまま地面へと吸い込まれていく)
こ、このような……
(そうやって脱出しようとするが、隙だらけで拘束するにはちょうど良い格好であった)
くくくく…、だから言っただろう?「自信家」だとなぁ?
罠にも気がつかずに猪武者のように突進してくるとは…
思った以上に簡単に罠に嵌ってくれて拍子抜けだぞ…リシア
(地面に足を取られてしりもちをついたリシアをニヤニヤと笑って見下ろすザルクス)
(立ち上がろうともがいても、手も足も力を入れるたびに柔らかい砂にズブズブと沈み込んで)
さて、では次の段階に移らせて貰おうか…。
お前の体を拘束させてもらうぞ。
(パチンッ と指を鳴らすとズズズズズッ とリシアを飲み込んでいる砂が硬化して、岩のように硬くなっていく…。)
(両手両足の肘、膝まで沈み込んだ状態で地面が硬化してリシアの動きを封じてしまって…)
どうだ? 流石にこうなっては動くこともまま並んだろう。
なんなら、お前のお得意の炎の力で打ち砕いて見るか?
まあ、無理だろうなぁ? 炎の属性ではオレの土の属性に勝つことは不可能…。
(そういいつつ、軽い指の仕草で魔術を行使すると…。リシアを拘束している地面が岩壁のように盛り上がる)
(まるで壁に塗りこまれたように手足を岩の中で拘束された状態で貼り付け同然の状態にされるリシア…)
こ、これは貴様が!
卑怯モノめ! 貴様も戦士なれば、このような物を使うなど……
(だが、流砂から抜け出る事は出来ずに、もがきながら)
戦士のすべき事ではない。
くぅ!
(さらに、ドンドン砂が硬化すると岩のようになる)
(手足をどころか、体の半分が埋まった状態では動く事が出来なかった)
くそぉ、この、ようなもので……うわぁ!
(さらには、岩盤が盛り上がり、岩盤に十字に磔のようになったリシアの姿が晒された)
この程度で、我が動きを封じたつもりか!
くぅ……こ、このような卑劣な拘束など! すぐに、くぅぅ……抜け出して!
(磔にされても、諦めずに体をくねらせる)
(だが、体力を奪い、体が汗まみれになるだけだ)
はぁ、はぁ、はぁ……
無駄だ無駄だ…。
お前と俺の間でよっぽど魔力に差があれば別だが、そうでなければ属性の相殺関係を跳ね返すなど容易ではないだろうさ。
(目の前で貼り付け状態になったリシアを見てニヤニヤと笑ってその体をジロジロと厭らしい目で見る)
(もがいているリシアに近づくと、その体に手を伸ばしてコルセットの上から体を弄って…)
さて、では正義のヒロインの体をたっぷりと弄ばせてもらおうか…
くくくく…、抵抗できないものをこうやって嬲るのもおつなモノだからなぁ。
卑怯だと罵ってくれても結構だぞ? どうあがいてもお前の負けは負けなのだから…な
(脇腹をさわっ となでてそのまま胸元に手を這わせて小ぶりな乳房をさわっ さわっ と厭らしい手つきで撫で回して…)
(無骨な指に似合わず繊細なタッチで指を繰ってやわやわとこね回すように弄んで…)
ふむ…、小さくて可愛らしい乳房をしているなぁ?
ちょっとばかり物足りないが、まあ、こういったのも嫌いではないぞ…
(ススススッ と指が乳房の上を這いまわって頂上をクニッ と弄って…)
(クニッ クニッ と執拗に乳房の頂上を指で弄び、攻め立て…)
こういうことをされるのは始めてかな? ソードエンジェル・リシア…
む、無駄な……ものか……魔術などなくても、力で壊せば……
(それこそ無理な話だった。実際に、彼女は一ミリも動いていない)
(そして、その動かない体を視姦され、腕を伸ばされる)
さ、触るな! 少しでも触れば貴様の腕を切り落として!
(動けず何も出来ないのに、言葉だけは一人前だった)
(だが、抵抗できないものの術は言葉しかないのも事実だった)
くぅ、卑劣な。そのような趣味を持つものにこのような醜態を見せるとは……。
(だが、負けという単語を聞き)
私は負けてなどいない。このような拘束。一秒もなく焼ききって。
くぅ、ど、何処を触って……ひぁ、こ、このっ
(だが、そのまま繊細な動きで、胸を弄られる)
(身長にくらべると、大きめだが程よいという単語が似合う乳)
(そこにふれられるとくすぐったさを感じて声が出る)
や、この、ど、何処を触っている。くぅ……
(そのまま指は乳房から乳首のほうへと向かう)
ひぁ、そ、そこはくすぐったくて……止めろ。下種め……
(その執拗に弄ばれると、体がぴくりぴくりと動く)
は、初めてだな。貴様のような下種は
(まだ、諦めていないのかもがくリシアはそのように問いに答える)
【すみません。そろそろ凍結をお願いします】
【解凍可能なのは、明日か明後日の22時ごろからです】