【異能】黄昏の学園37【異端】

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94伊織津綺子 ◆IorinFNlA2
(体重を乗せたパンチは、過たず相手のこめかみを捉える)
(逃げ続けた後に、やっと放った乾坤一擲の一撃)

……あ……?
(ふわっ、と鼻先を捉えた青年の汗の匂い)
(温かな春の日差しの中、限界に達する集中力を乱す、最後の一滴となって)
(その場にぺたりと座り込む)

はぁ……はぁ……はぁ……
(ぺたりと座り込んで、大きく胸元を波打たせ、じっと彼を見守る)
ただし…さん………?
(目の前に膝を折った青年を、気遣わしげに見つめながら……)