【異能】黄昏の学園36【異端】

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73兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M
>>70

……ええ、全くその通りです。
どんな事をしていようと、それが他人に気付かれず、あるいは罵られるものだとしても。
家族に真なる愛情を与えていた父親なら、それだけで尊敬に値しますよ。

(青年の口から紡がれる言葉に、今日初めて見せた、少年の自然な笑顔)
(―――それにしても案外冷静というか、やはり度量が広いと言うか。
 自分が逆の立場なら、言葉に刃を込めていたかもしれない)
(重要な取引だからといって、言葉を選んでいる様子もない。
 ひょっとしたらこの青年の本分は、異形らと戦う力よりも、
 かの媛名葵が惹かれた心の方にあるのかもしれないな―――)

なら、今の僕はあなたを信用しましょう。確かにいずれ敵になる可能性は、少なくはない。
それでも今あなたが願っている事は、少なからず僕の願いと一致しています。
…先輩が、その父親のようにならない事は祈ってますが。

(何となく自分の長いもみあげを指でつまみながら、首を傾げる。
 そういうのが当たり前、なのか?もし自分が媛名葵を
 愛していたなら、そう素直に彼女の狂信を受け入れたりはしないだろう)

彼女が望むなら、仕方ないかもしれませんが…。
それでも僕なら、その為に切り捨てられるよりは一番の存在でありたいですね。

(子供じみているのか、この考えは。もっともそうだとしても、これは簡単には変えられないだろうが)

さて、どうでしょうか?
僕も銃を握ったのは、半年ほど前からなので。
―――はい、言われずとも。少なくとも僕は、あなた方より更に幸福になるつもりでいますから。

(不適に笑いながら、髪をくるくると指に巻きつける晶)
(個人的な取引だと彼が言うなら、丁度いい。互いの目的のため、
 太一郎の力が見られたなら、警察以外のプライベートなものにも関わってもらうとするか)

(そして“課題”の話に移れば笑みは消え、椅子を回し真剣な表情で太一郎を向く)

近日深夜、この近くの繁華街で30代半ばの男性が殺されました。
あなたには、その犯人の捜索、及び処理を手伝ってもらいます。

その際微かに犯人らしき者を見かけた目撃者によれば、
それはこちらが知っていた異形―――正確には、異形の力を埋め混まれた人間です。
…あなたは、その異形と戦う事はできますか?



【では、これにてスレをお返しします。お疲れ様でした、郡先輩。
 今夜もまた、よろしくお願いしますね。ノシ】