【異能】黄昏の学園34【異端】

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376紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1290490180/333の続き

『キヒヒッ!なんとでも言いな!
 今の俺は最高に気分がいいんだ!』
(ゾブリ!両肩から尖った何かが突き出る。蜘蛛の脚に相当する部分だろう)
(残りの四本も、いずれ出るのだろうか。笑う口からは剥き出し牙。恐らく毒の牙だろう)
(虫には完成された機能美があるが、人間の醜悪さがそれを打ち消し禍禍しい印象を醸し出している)
『アッハッハァ!おい、そこのお前。お前にずたずたにされた俺の×××も再生したぜぇ!
 これでその女を散々犯し抜いてやるよ、蜘蛛の餌になってるお前の前でな!』
(蜘蛛男の意思と連動するように、ガチガチと大蜘蛛が牙を鳴らしている)
(絨毯のように地面一帯に広がった小蜘蛛たちも少しずつ近づいてくる)

こういう時は纏めて薙ぎ払う方がいいんだが。
キミは得意かな、そういうのは。殺虫剤があればいいんだけどね
(下卑た妄想を口走る蜘蛛男に醒めた眼差しを向けて、やる気になった白峰に問う)
(ちらりと目配せすると、彼女の両目が蒼く光っていた。力を使う時に付随する現象らしい)
まーあ、やってやれないことはないだろう。
キミは、細かいのを蹴散らしてくれ。
(彼としてはやる気も何もないのだが、それでもやるしかない)
(体内で魔力を精錬し、ぐるぐると駆け巡らせて、どの武器を使うか思案する)
(一匹ずつは大したことはない。しかし群れになって掛られると厄介だ)
(巨大蜘蛛も放ってはおけない。あの大きさなら獅子や虎も噛み殺すだろう)
(何より、人間の知恵と異形の力を合わせ持つあの蜘蛛男である)

――剣千陣。
(ゆるりと指を振り、それに合わせて珪素の粒子が煌めき集い形を成す)
(殺意を秘めた三十数本の水晶の剣が宙を舞い、狙いを定める)
(大蜘蛛と蜘蛛に向けて殺意の照準をセットする)


【置きレスに借りました】