>>335 そうだね、"優奈さん"は幼かったあの子にはまだ早いと思ったんだろう、
……でも結局、その方法を伝えられぬままに死んでしまった
それに、あわよくば………あの子が"普通の少女"である事を祈っていたんだろうね………
(そして、ふぅとため息をつく)
(その願いが叶わずに、血筋をそのまま受けついてしまった子を、死んだ今となったらどう思ったろうか)
優奈さんは以前、力を暴走させてしまったことがある………、
その時僕の先輩たちは、彼女を抑えるために必死で追い込んだと聞いたよ
………そして、たくさんの犠牲を払ってようやく彼女の"力"は止まった
壊された土地、何も知らぬ者の命………、
それを背負って彼女一人が生きていくのはどう考えても無理だと判断したんだろう、
"雅也さん"………当時の表の職業は教授だったっけ、まあ、彼が彼女の傍にいる事になった
その後は……正直、行き過ぎた関係になっちゃったみたいだけどー
(ここで一息、肩をすくめて苦笑いだ)