コミカルだろうが何だろうが、わたしには化け物にしか見えません。
どんな仕草があっても、どんな状況でも……
(許せない。何が許せないのか?)
(姉の存在が。生きている存在が。そしてのうのうと生きている利香が)
へぇ、一体何を見せて……
(そうして、彼の「傷」を見る)
(もし、利香であれば反応は違っただろう。だが、彼女は……)
あ、ああ……うぷっ……
(何を見たのかは分からない、いきなり口を押さえてよろける)
(吐き気を催したように)
ち……違う……
(そして、「優しい」彼女は)
違う違う違う違う違う!
(頭を抱えて首を大げさに振り回す)
利香お姉ちゃんは死んだの! あいつは、あいつは化け物!
噂を流したわたしには関係ない! わたしは、わたしはあの化け物を殺すために!
(意図的に間違った情報を流したことを口走る)
(だが、その様子は確実に何かが壊れている。先ほどの彼女とはかけ離れた存在が居る)
そうです。わたしには関係ない。
だって、「あれ」は化け物なんだから。他の人がどうなろうと関係ない。
そう、利香お姉ちゃんも言ってたっけ。
(先ほどまでの彼女は居なくなる。居るのは「復讐のための存在」だ)
【それじゃ、この辺で凍結を】
【そろそろ利香が舞台そででいそいそと弾を込め始めてます】