(まだ陽も高い昼間の街で起こる犯罪)
(人々の心に恐怖を埋め込むことに悦びを感じる犯罪者)
(大道孝夫という男もその一人だ)
(裏ルートで取引した武器を元に、傷害、強姦など、自らの欲望を満たす行為を続けていたが)
(それも優秀な一人のヒロインによって阻まれていた)
くそっ! またあの女かよ!!
(人混みの中を全速力で走る孝夫は、何時も邪魔をしてくるメルディオンから逃げるのに必死だった)
(今回も銃を片手に無力な少女を襲おうとしたが、ギリギリのタイミングで邪魔をされてしまう)
(人混みの中なら、変に被害を出さないようにと、手は出せないだろうという考えだ)
何回も何回も邪魔しやがって……ん?
そうだ。来いガキ!!
(欲求を満たす行為を邪魔され、彼は怒りに駆られていた)
(そしてそれは、道を歩く二人の子供を見つけたことで、衝動的な行動へと変わる)
(二人の子供の体を捕まえると、そのまま路地裏まで駆けていき止まる)
おおっと! それ以上近寄るなよ! こいつらがどうなってもいいならなぁ?
(追ってきているであろうメルディオンを前にして、銃口を一人の頭に突き付ける)
【ではこんなかんじで】
【子供が実際のお子さんか、他人のかはおまかせします】
待ちなさいっ!
(メルディオンは一人の犯罪者を追っていた)
(やつの名は大道孝夫、経歴を見るだけでも胸くその悪くなる男だ)
(特別な武器を所持しているらしく、通常の警察力では逮捕するにいたっていない)
(私もあと一歩のところで逮捕し損ねてた)
今日こそは捕まえてみせる
(人混みに紛れて逃げようとする孝夫、メルディオンは人混みの隙間を素早くサーチして最短ですり抜けられるルートを計算)
(人とぶつからないように移動し孝夫に迫る)
そこね…
(路地裏に逃げる孝夫を追ってメルディオンも路地裏に入る)
(そして孝夫がいるであろう方向に銃口を向ける)
く…しまった…
(人混みに気を取られて人質を取られたことに気がつかなかった)
(よく見れば自分の子供と同じ年頃の子供だ、葵に緊張が走る)
あなたこそ銃を降ろしなさい…これ以上の抵抗は無駄よ
(声がかすかに震えている、子供を見るとどうしても自分の子供のことが頭に浮かんでしまう)
(明らかに動揺が見て取れる)
【他人のお子さんということで、お願いします】
銃を下ろすのはてめぇだろ!? お前が撃つより、俺様が引き金を引く方が早いかもなぁ?
(勿論これは嘘だ。どう考えても相手の方が早いに決まっている)
(だが、もし自分を撃ったとして、その反動で引き金にかかった指が動くかもしれない)
(人質を取ることに成功したと、メルディオンの声から察すると)
正義の警察様が、まさか善良な子供の命を犠牲になんてできねぇよなぁ?
(形勢は逆転した。そう確信すると、泣き出しそうな子供の頭に銃口を突き付けたままで嘲笑うように言う)
(いつでも引き金を引けるようにしながら、もう片方の手はもうひとりの首を掴んで)
俺様の言うことを聞けば解放してやるよ
まずは持っている武器を全部捨てな? そうすりゃまずは一人だ
(孝夫の考えることはメルディオンの無力化)
(いくつ武器を持っているか分からないが、正義のヒロインが、まさか逆らわないだろうという確信を持って)
さぁ、さっさとしやがれ!!
(銃を握る手に力が入り、その剣幕に圧された子供が泣き出す)
【わかりました。戦っても勝ち目が無さそうですので、このまま無力化させていただきます】
……っ!
(汗が頬を伝う、おそらくこちらの方が速く行動できる)
(しかし子供のは完全に安全かというとそうはいかない、なにかの拍子に敵の武器の引き金が引かれてしまったら?)
(小さい子供の怯えた顔が見え冷静になりきれない、この状態では危険だ)
(子供の泣き声が届く、どうしても最愛の子供達の顔が頭にこびりついてしまう)
(この状況では人質の命が最優先と判断し葵は銃を地面に捨てた)
分かったわ…あなたの言う通りにします
(そして足装甲に収納されている警棒も取り出し、地面にそのまま捨てる)
(とりあえず人質を何とかしないと、葵の思考はそのことでいっぱいだ)
(武器が無くても人質がいなければ何とかなるという甘い考えをしてしまった)
武器は捨てたわ…子供を離しなさい
(メルディオンは手を挙げて戦意の無いというポーズをみせる)
そうそう。市民の安全を守らなくちゃな
(武器を捨てはじめるメルディオンを見て、完全に自分の優位を確信した)
(そして考えるのはいつも邪魔をしてきたこの女の子対する復讐心)
おいおい、まだあるかもしれねぇだろうが
その分厚いのも全部外せよ(両手を上げるメルディオンを相手に、無理難題を押しつけはじめる)
(もしもの時の為に、メルディオンの装甲も外させようというのだ)
外したら後ろを向け
俺様が直々に調べてやるからよ
(邪魔な装甲を外させてからが孝夫にとっては本番)
(この女にありったけの屈辱を与えないと気が済まないのだ)
(メルディオンは武器を降ろしたが、未だ孝夫の銃は子供に突き付けたまま)
(醜悪な笑みを浮かべてメルディオンを操っていく)
いいだろう…少し待て…
(この状況になり葵は自分のミスに気がついた)
(こちらがいうことを聞いても、あちらが素直に要求をのむことはない)
(そんな事すら気がつかないほどに動揺していたのだ)
(もはやこうなっては人質の命が最優先、自分に注意が行けば子供達は何とかなるかも)
(そう考えメルディオンは装甲をパージしだした、プシューと音を鳴らし白い装甲は脱げていく)
……。
(葵は無言のまま後ろを向く)
(そしてその状態で万歳をしてじっと相手が近づくのを待った)
(こちらの身体を調べるなら子供を逃がすスキが出来るかもしれない、そんな淡い期待を抱いて)
(もし子供を離した状態で近づいたならそのまま捕まえてやる)
(相手の隙を見逃さないように感覚を研ぎ澄ます)
よぅし、素直なのが一番だぜ。メルディオンさんよ
(白い装甲が外れ、黒のボディスーツに包まれたメルディオンの体に、孝夫は熱い欲望をたぎらせる)
(両手を上げたまま背中を見せるが、まだ油断はできない)
(この女は武器などなくても十分な身体能力を有している)
(だが触るのに子供は邪魔だ)
へへ、犯罪者相手に背中を見せるなんて。こうされても仕方ないんだぜ!?
(子供に突き付けていた銃口を、メルディオンへと向ける)
(これは裏ルートで手に入れたレア物)
(一丁で様々な効果を発揮するというものだ)
(通常ならば楽にかわされるだろうが、今ならば気付いても遅い)
(発射された銃弾は光の輪となりメルディオンの体を包み込む)
相手を拘束する為のなんだが、なにせスピードがなくてな
だが効果はすげぇぜ? 一度捕まればほぼ逃げられないからよ
(念のために子供にも同じ弾を打ち込むと)
(拘束したメルディオンへと近づき、背後からたわわな乳房を鷲掴みにする)
へへ、いいオッパイしてんじゃねぇか。早く生で拝みたいもんだぜ
(耳元で言いながら、グニュムニュと、メルディオンの乳房を形が変わる程強くもみ込んでいく)
(まだ近づいてこないのか?なかなか相手が来ないのでじれてくる)
(後ろから銃口を向ける音がした、子供から銃口が外れたと判断して後ろを振り向いた瞬間)
(光の輪が自分に迫ってきた、避ける間もなくその光に包まれる)
うぁぁぁぁぁっ!
動かないっ!く…あぐ…
(力を入れてもびくともしない、なんとか仕様と身をよじらせるがびくともしない)
子供はもう関係ないだろ!離してやれっ!
(子供にもこの拘束弾を使ったのを見て怒りがこみ上げてくる)
(半分は相手への批難、半分は自分の情けなさに対する怒りだ)
やめ…ろ…
(孝夫にされるがまま胸を揉まれる)
(葵の性感帯である胸、なんとか感じて声が出ないように唇を噛む)
(葵の胸はスーツ越しでも形を変えていく)
【この光の輪はどんな感じで相手を拘束してるんですか?】