【ふむ。急用か……残念だな。これからというときに……】
【短い間だが、お相手感謝しよう。また巡り会えれば、その時こそ】
それでは、我はもうしばらく待機していようではないか。
誰か、面白い奴は居ないのか?
(自室の豪華な椅子に座りながら、退屈そうに肘をついている)
【こんにちはティス様、しばらくぶり】
【狭いベッドの上だけというのは退屈だよ】
【いや、ベッドとしては十分すぎるくらい広いし、読み物や暇つぶしの道具は揃えられているんだがね……】
【そろそろ散歩でもさせてもらえればと思って来てみたよ】
【ティス様がお望みなら散歩はせず、ご奉仕させていただいてもいいし】
【ふむ……誰かと思えば、久しいではないか】
【退屈と言われてもな。散歩させにいくのも、それはそれで面倒だと知った。さて、どうしようかな……】
【まあ、お前の役目は、我を楽しませることだけだからな】
【奉仕できるのなら、奉仕してもらおう】
【あるいは、屋敷の他の女悪魔にお前を犯させて、その反応を眺めるのも良いかな】
【女悪魔か……もしかして淫魔というやつか?】
【俺が犯されるのを眺め、それでティス様が楽しめるというならそうしよう】
【その最中でも求められれば奉仕する事はできるだろうからな】
【すでに書き出しの案があるならばお願いしたい】
【ふふ。淫魔ではお前のようなただの人間では耐えられないだろう】
【単なる我の召使だ。淫魔を期待していたのなら諦めてもらおうか】
……起きろ。犬よ。
(ベッドの上で眠っていた男に声をかける)
(男は裸に剥かれた状態で、首から伸びた鎖がベッドの端に括りつけられていた)
(猟犬は、その男に膝枕をしてやりながら、顔を覗き込むように見つめている)
起きろ。今日はひとつ、面白いことをしようではないか。
お前が我を、どれだけ強く思っているのか、試させてもらおうではないか。
(仰向けで寝そべっている男に、召使の女悪魔が2人、近づいていくる)
(大きなベッドの上に、召使が2人、人間の男が1人、猟犬が1匹、乗っている)
ん……ああ、ティス様、おはようござ……ふわぁ……。
(主の声に目を覚まし、じゃらりと首に繋がる鎖を鳴らしてまだ眠そうな顔を向ける)
(そして目覚めの挨拶をするが途中で欠伸をする)
(ティスを主と認めるも、端から見ても主従として適当な態度とはいえない)
(ティスの膝の上に頭を預けたまま、寝ぼけ眼でぼんやりと見上げている)
面白い事?
ふ、新しい遊びでも見つけてみたのか?
(それを聞き、先程よりいくらか目を開け、意を探るように目を見つめる)
(そして茶化すような口調で言ってみせる)
忠誠心を試すとか、そういうことか。
(ややあってギシっとベッドが軋む音がする)
(音がした方へ頭を向ければ召使いらしい女の悪魔が近づいてくる)
(普段自分の世話をしてくれる召使たちと変わらない者たちのようで)
(警戒することなく、ティスの膝の上でその動向を見ている)
(しばらく召使たちを見た後、再び頭の上のティスを見上げ)
それで、どうやって俺のティス様への思いを試すって?
(すっと手を伸ばし、ティスの頬へ手を触れて言う)
【そうか、わかった】
【淫魔でなくともただの人間である俺じゃ敵わないんだろうけどな……】
【ではよろしくな】
ふふふ……相変わらず、お気楽な奴だな。良い夢でも見ていたのか?
(気の抜けた挨拶に思わず笑ってしまう)
(男の頬に両手を押し当てて、牙を見せながら笑ういつもの笑顔で、男を見下ろしている)
(パタパタと乾いた音がする。尻尾が枕を叩いているらしい)
ああ。新しい遊びだ。目新しさは無いがな。
(男の茶化すような口調も、いつものこと。もうそろそろ慣れてきた頃だった)
そういうことだ。
忠誠心でも、好意でも、愛情でも、お前の好きなように見せてもらおうではないか。
(2人の女悪魔は、猟犬の少女よりも大人びて見えた。人間に置き換えると、20歳前後と言ったところだろうか)
(ふたりとも角と羽根が生えていて、確かに悪魔といった出で立ち)
(どちらもスタイルが良く、淫魔と言っても、人間くらいなら騙せそうだ)
なに。簡単なことだ。今から我が認めるまでの間、射精することを禁じる。
お前はただ我慢していれば良い。簡単なことだろう?
(頬に当てられた手に自分の手を重ね、命令を下していく)
(女悪魔の片方は、その間に男に寄り添うように寝そべり、上気した顔を近づけていく)
(もう片方の女悪魔は、男をまたぐように膝立ちになった。スカートを捲り上げると、下着がついておらず、愛液の滴る秘所が丸見えになる)
【よろしく。まずはお前から、気持ちよくなるが良い】
ああ、夢を見ていたよ。
ティス様と俺のいた街でデートをしている夢をね。
(くくっと笑いを漏らし、冗談めかして言う)
(尻尾が布地を叩く音がする……主の機嫌はわかりやすい)
へぇ、それはそれは、楽しみだな。
(そう言うがティスは楽しめても、自分も楽しめるとは限らないのだが)
(拒否したところで機嫌を損ねるだけである)
(不安が全く無いわけではないが、ここは素直に付き合うことにする)
やあ、どうも。
(近づく女悪魔たちに短く挨拶をする)
(それ以上は言葉をかけることもなく、世話をしてもらうときもいつもこんな調子である)
(いかにも悪魔といった風貌の彼女たち、最初は珍しさにまじまじと羽や角を眺めたものだが)
(今ではすっかり見慣れた姿となった)
……まるで躾だな。
(エサを前に「待て」をさせられる犬が思い浮かぶ)
まあやることは簡単だが……うん、わかった、全力で我慢するさ。
ということは……。
(ティスから視線を離し女悪魔はと見れば、ひとりは寄り添い顔を近づけてきている)
(その上気した顔を見るだけで下半身が疼いてしまう)
(そのまま見つめていては我慢する意思が蕩けてしまいそうで)
(慌てたようにもうひとりの女悪魔へと視線を移す)
ごくり……。
(視界に入った光景は捲り上げられたスカートの向こうに見える、丸見えの秘所だった)
(思わず唾を飲み、そこから視線を外せなくなる)
(跨る女悪魔の下でペニスが無意識に脈打ち、臨戦態勢となってしまう)
(耳元には寄り添う女悪魔の熱い吐息がずっとかかっていて)
ふふふ。楽しそうな夢だな。
……そうだな。今度、お前の故郷に遊びにいこうか。散歩がてら……お前も故郷が懐かしいだろう?
(首輪を付けて、全裸で街を闊歩させる。想像するだけで愉快な気分になり、尻尾も跳ねてしまう)
(女悪魔たちは、男の挨拶に首を下げる。ただしその間も艶を含んだ笑顔は収めない)
(言葉少なく近寄るが、いつもは身の回りの世話、今日は下の世話)
(ふたりの女悪魔は、いつもより楽しそうに笑っている)
ああ、しつけだ。お前は、誰が見ても愛くるしい馬鹿犬だからな。
ま、命令に背いて射精したとしても、お前を咎める気はない。我が悲しい思いをするだけだな。
まさか、我の目の前で、別の女にうつつを抜かしたりなど、するつもりはないだろうな?
(膝枕をしてあげたまま、男の顔を覗き込んで、すこし悲しそうな笑顔になる)
(そこに割り込むように、女悪魔の片方が、男の顔に自分の顔を近づけていく)
『はい、まずはキスをしましょうね〜』
(軽い調子の女悪魔は、そのまま男の頬に両手を当てて、唇を奪っていく)
(すぐに舌が差し込まれて、男の口の中が蹂躙されていく。甘い息を何度も注ぎ込む、熱い口付け)
(そして男がキスに気をとられているうちに……もう片方の女悪魔が、蜜壷でペニスを咥えはじめた)
(艶めかしく動く、愛液にまみれた膣が、男の肉棒を包み込んで吸い上げていく)
(あっという間にペニスが包み込まれる。女悪魔が腰を動かさずとも、膣がうねってペニスを刺激していく)
【展開が早いが許してくれ。主役は我だからな。この後は、たっぷり奉仕してもらおう】
楽しかったよ、くっく。
(思い出し笑いを浮かべる)
(見ていた夢は人間の世界でティスが珍しそうにあれこれ見たり驚いたりする姿であった)
散歩がてらって事は、俺も一緒にか?
それはぜひ行きたいな。
ここでの生活もいいけれど、やはり懐かしいものはあるからな。
(ここで言う散歩……さすがにいつもの「散歩」はないだろう、と考えているのだが……)
愛くるしいか、そうかそうか、嬉しいね。
でも馬鹿は余計だ。
(嬉しそうに言いながらも、一部については軽く反論を加える)
まさか、そんなことをするわけがないだろう。
俺はティス様の飼い犬で、ティス様を楽しませるためにいるんだから。
我慢を通して見せるさ。
(悲しげな表情を浮かべるティスの頬を撫でながら言う)
む。
(ティスに微笑を向けてていると、その眼前に女悪魔の顔が割り込んでくる)
(ふたりの世界に水を差されたようで、一瞬むっとする)
(しかしすぐに唇を奪われ、不意の事で無防備なままの口内へ舌が入り込んでくる)
ん……ん!
(不意をつかれ、侵入は許したが、負けはしないと女悪魔の舌を押し返すように応じる)
(口内では二枚の舌がにゅるにゅると絡み合い、唾液が混ざり合っていく)
んん、んっ……んうぅ!?
(口付けにすっかり気をとられ、跨る女悪魔のことを忘れかけていたところで)
(下半身が熱く滑ったものに包まれてしまう)
(目を見開き、腰をもたげるようにし、尻に力を入れて不意の快感に耐えていく)
あっ、ふぁ……うぅ、くぅ……。
(女悪魔の中でペニスが揉みしだかれ、吸い上げられて、合わせた唇の間から)
(喘ぎと呻きの混じったような声を漏らす)
(眉間にしわを寄せ、眉をひくつかせて必死で与えられる快感に耐え続ける)
まだ、まだ……はぁ、あ……あ……。
(つま先はピンと伸び、手はといえばベッドのシーツを掴んでいたりする……)
【ああ、問題ないよ】
【耐え切るかどうかは……どうしたものか】
【そちらで決めてもらってもいいけど】
良い心構えだな。そう、お前は我の飼い犬だ。
お前の我慢……忠誠心でも、他の何かでも、存分に見せてもらおうか。
(頬を撫でられて、また我の強そうな笑顔に戻る)
(パタパタと布が叩かれる音が響いた)
『ふふふ……ん、ちゅ……んっ、んっ、んっ……!』
(女悪魔の舌が、男の舌と絡み合っていく。男の積極的な動きに、女悪魔は感心したようだ)
(押し返してくる舌に、女悪魔は自分の舌を絡めて、時には男の舌を口の中へと吸い込んでいく)
『あっ、は……ぜんぶ入っちゃった。おっき〜い』
(またがる女悪魔の膣が、男のペニスを根元まで咥え込んだ)
(腰をゆっくりと円を描くように動かしながら、ぬるぬるの入り口でペニスの根元を刺激していく)
『ねえねえ、私のおまんことティス様のおまんこ、どっちが気持ちいい?』
(口付けを続ける男の顔を覗き込みながら、熱っぽい瞳で問いかける)
(そして不意に1回、腰を上げて、素早くたたきつけるように落とした)
(ペニスが膣襞と擦れて、痺れるような快感が巻き起こる。愛液がかき混ぜられて、ぐちゅっと卑猥な音が立つ)
『ちゅ……ちゅっ……ちゅうっ……』
(口付けをしている女悪魔は、飽きることなく舌を絡め続けている)
(その間も、男にまたがった悪魔は、腰を上下に揺り動かして、ペニスの快感を味わっていた)
『ふふ、ほら……ちゃんと腰を持って、いっぱいおちんちん打ちつけてね』
(シーツを掴みながら耐えている男の手を、優しく取って、自らの腰を掴ませる)
(上下に跳ねる身体は、男のペニスに膣襞を絡みつかせて、激しく扱き、射精を促していく)
『あっ、あっ、あっ、あっ……いっぱい、中に出していいよっ!』
(膣襞をびくびくと震わせながら、夢中になって腰を動かしていく女悪魔)
(口付けをしている悪魔も、男を蕩けさせようと舌を吸い、男の乳首を指で弄りまわしていく)
【耐え切れるかどうかは些細な問題よ。我はお前の反応が見たいだけのこと】
【まあ、気持ち良いのなら射精するが良い。素直になれ】
ちゅっ……んはっ、そ、そんなの、ティス様に決まってるじゃないか……んむぅ!
(一瞬口を解放され、女悪魔の問いかけに答える)
(そのすぐ後に再び唇は塞がれ、声は再び呻きと化す)
(確かに女悪魔の膣は気持ちいいもので、気を抜けばあっという間にイってしまうだろう)
(しかしこちらが求めての行為ではないため、気持ち的な意味では満たされないものがある)
んううう!!
(不意に女悪魔の腰が先端から根元へ一気に落とされる)
(その一撃に危うく達してしまいそうになる)
(女悪魔の中でペニスはドクンと脈打ち、透明な汁を溢れさせる)
(それでも精液を放つことはなく、ぎりぎりのところで耐え切って)
んっ、ん!んむぅうう!!はあ、あむ、うう!
(口を塞がれ続ける息苦しさと興奮とで顔を赤くし、額に汗を浮かべている)
(シーツを掴んでいた手は女悪魔に導かれ、その腰へ)
(腰に触れればシーツの代わりにかしっかり掴んで、女悪魔の腰が動く合わせて上下する)
(射精を求める女悪魔の声に、ティスの膝の上で動く範囲で首を横に振る)
(首を振ろうとも唇を奪う女悪魔は執拗に吸い付いてきて、解放されそうに無い)
……!!うう!あ!!んんん!!!
(乳首も弄られ、そちらにも意識を向ければ他の我慢が緩んでしまう)
(女悪魔の膣内のペニスはもう限界近く、いつ射精してもおかしくない状態で)
(それでもぐっと力を込め目を閉じ、頭の中でティスの名を繰り返し耐える)
(しかし……)
!!!
(女悪魔の中でとうとうペニスが大きく脈打ち、射精が始まってしまう)
(我慢の意思はまだあったが、体のほうが耐え切れなかった……)
(精液が放たれるほどに、ペニスが脈打つごとに、悲しい気持ちが膨れ上がっていく)
……う、ああ……あ……。
(次にキスをしていた女悪魔が退いたときに見えるティスの顔はどんなだろう)
(悲しいものになっているのではないか……そう思うと胸が締め付けられるようで)
『あっ、あっ、あ……いいっ……いいっ……!』
(女悪魔は夢中で腰を振り続けている。ペニスが膣に出入する度に、膣襞が絡みついていく)
『あ、ティス様っ、この子、いまおちんちんビクッてさせましたよ。気持ちよくなってるみたいですね』
(膣内で脈打ち先走り汁を漏らしている状況を、主人に実況している)
(女悪魔の笑い声が、部屋の中に響いていく。男の反応に、二人の女悪魔はさらに高ぶっていった)
『ふふふ……あはは、出しちゃったね。ティス様の命令に背いちゃったね』
(女悪魔の膣の中で、ペニスが震えて射精を始めてしまう)
(今まで我慢したご褒美とばかりに、女悪魔はゆっくりと腰を動かして、精液を搾りとっていく)
『あ……すごく熱いですよ、ティス様。たっぷり出してもらっちゃいました』
(熱っぽい声を出しながら、腰を動かして、最後の一滴まで精液を搾りとっていく)
(口を吸っていた女悪魔も、男の唇に舌を這わせて舐めていく)
……いいぞ、お前たち。下がれ。
(主人から命令が下り、二人の女悪魔はやっと男を解放した)
(二人とも頭を下げて、そのままベッドから降りて退室していく。残されたのは猟犬と駄犬の2匹)
ククク。だいぶ満足したようではないか。
我ではない女に抱かれて、気持ちよくて、射精して……情けないな。
(笑い声をあげながら、愉快そうな笑顔を浮かべて男を見つめている。ただし尻尾は揺れていなかったが)
……では、次は我に奉仕してもらおうか。
(膝枕されている男が落ちるのも気にせず、すくっと立ち上がると)
(大きな枕に顔を埋めながら、うつぶせになり、おしりを高くあげた。尻尾は元気がない)
あ……あ……。
(射精したてのペニスが女悪魔の中でもねくられ、精液が搾り出されていく)
(ろくに抵抗もできず、一方的に犯され、射精させられてしまった)
はぁ……はぁ……う、うぅ……。
(射精後の脱力感、我慢できなかった悔しさが襲ってくる)
(それにこれから見ることになるだろうティスの表情を思うと今にも泣きそうになってしまう)
はぁ……くっ、はぁ……。
(ティスが命じた事で女悪魔たちが離れ、ようやく解放される)
(少しの間、自分の荒い呼吸と立ち去る女悪魔の足音だけが室内に響く)
(できるならこの場から消えてしまいたい気持ちにさえなる)
……。
(見上げればティスの愉快そうな笑顔……悲しそうな様子は無い)
(しかし表情とは裏腹に、いつもの楽しげな尻尾の軽快な音は聞こえない)
(その様子から浮かべている笑顔の通りに楽しんでもらえたとは思えなかった)
(これからお仕置きをされるのか、それとも最悪見放されてしまうのかなど)
(ネガティブな思考が頭をよぎる)
あっ……うん、わかった。
(ティスが立ち上がると頭がガクンとベッドに落ちてしまう)
(しかし申し訳ない気持ちでいっぱいなのか、そのことは咎めることなく)
(奉仕を求められれば素直に答える)
(その声は弱く、いつもの軽さは無い)
……。
(体を起こし、お尻を持ち上げるティスの後ろへと回り込む)
(元気の無い尻尾が目に入るとますます申し訳い気持ちが膨らむ)
(その尻尾をそっと持ち上げ、根元から先端へ優しくゆっくりと撫でていく)
(慰めるように、償うかのように)
(そしてもう一方の手でティスの秘所に触れ、指先で上下に形にそって撫でる)
(丁寧に、丁寧に、気持ちを込めて……尻尾も同様に撫で続けて)
はぁ……んっ……。
(そうしていると先程女悪魔に搾り取られたばかりにも関わらず)
(ペニスは現金にも力を取り戻していく……)
(その様子に自嘲の笑みが浮かんでしまう)
ふふ。そんな悲しそうな顔をするな。気持ち良かったのだろう?
もっと満足そうな笑みを浮かべていても良いのだぞ?
(見上げてくる男の顔に、作り物の笑顔を返していく)
(男の頬をそっと撫でていると、目に涙が浮かんでくる)
(それを隠したくて、さっと立ち上がって、枕に顔を埋めたのだった)
……んっ、んふっ……! んんっ……!
(男の指が秘所を撫でまわしてくる。尻尾も扱かれて、身体が敏感に反応した)
(先程の情事を間近で見ていたためか、既に秘所は濡れてしまっていた)
あっ……ん……んっ!
(尻尾の毛が広がっていく。ゆっくりと持ち上がって、尻尾の先が天井を向いた)
(秘所と尻尾を弄ってもらいながら、枕に埋めた顔から、微かな吐息を漏らしていた)
(気分はどうであれ、この手の刺激には反応してしまうようだった)
……いま、我を満足させられなかったら、お前は魔獣の餌皿行きだ。覚悟しておけ。
(枕から顔を上げて、涙ぐみながらも言い放った)
早く入れろ。2回目くらい、お前ならなんてことないだろう?
それから、尻尾を扱くことも許可しよう。我を満足させよ。
(顔は男の方を向かなかったが、腰を揺らして男を誘っていく)
(愛液は十分に潤んでいた。尻尾を振ると、甘い匂いがあたりに広がっていく)
ティス、様……んっ。
(最初はどこか苦しそうな表情をしていたが、)
(ティスが感じ、声を漏らし始めると興奮してきて、一度は整った呼吸も再び荒くなる)
(枕の中からもれ聞こえる声を聞きながら、手の動きを少しずつ大胆なものにしていく)
(指を動かせばくちゅくちゅと音を立て、少し押しやればすんなりと中へ入り込む)
(尻尾を撫でる動きに合わせ、入れた指を抜き差しし、指をもう一本追加しては広げて)
(丹念に次の行為への準備を進めていく)
あ、ああ、わかってる……必ず満足させる。
(そのくらい言われても仕方がない、そういう気持ち、覚悟から強く頷いて答える)
(こちらを向かないティスの表情はわからない、しかし声が少し震えている気がした)
大丈夫だ、一度出したくらいでへばるようなことはないのはティス様はよく知ってるだろう。
だから安心して、任せてくれ。
……入れるぞ。
(ペニスに手を添え、角度を合わせてティスの割れ目に先端を押し付ける)
(少しだけ腰を突き出すと、亀頭部分がティスの中へと埋まっていく)
(埋まったところで添えた手を離し、ティスの腰を両手で掴む)
(ゆっくりと腰を進め、同時にティスの腰を引き寄せると)
(ティスの中をペニスが押し広げ、カリで内側を擦りながら奥へと入っていく)
んっ、はぁ……このまま、根元まで……んっ。
(多少の抵抗はものともせず、最後はぐっと力を込めて全部納める)
ん、動くぞ……んっ……ふっ……はぁ。
(言うと同時に尻尾を片手で掴み、腰を前後に動かし始める)
(息を吐くに合わせ突き入れ、時々意識して背側をカリでひっかいたり)
(奥深く、子宮口を突かんばかりに突き入れたりして変化をつける)
(尻尾の根元近くを掴んだ手は腰の動きに合わせ、短い間隔で上下している)
んっ……んんっ!? んっ、んっ、んっ……んっ!
(枕に顔を押し付けていれば、吐息だけがあたりに響いていく)
(膣の中に、男の指が入ってくる)
(無意識のうちにその指を締め付けるが、逆に指でかき混ぜられてしまい、膣襞がこね回される)
(腰を震わせながらその指の動きを感じていく。途中で指が追加されて、くちゅっと音が響いた)
んっ……んんっ……んあ……
(締め付けても締め付けても、そのたびに指でほぐされてしまう)
(愛液が指を伝って滴り落ちるほど、大量に滲み出していた)
ああ……来い、馬鹿犬め……
(枕を抱えながら、尻尾を上に跳ね上げた。獣の格好での結合を求めていく)
(ペニスの先端が押し付けられると、身体が自然と震えてしまう。この瞬間はいつも期待してしまっていた)
は……ああ……んうぅ……!
(先端から徐々にペニスが埋没していくと、かわりに口からは艶めかしい吐息が漏れていってしまう)
(ペニスが膣襞を擦りながら中へと入っていく。その感覚が気持ちよくて、秘所でペニスを締め付けてしまう)
あっ、んんっ! あっ、あ、あっ……!
(腰を両手で掴まれて、根元までペニスを押し込まれてしまう)
(ペニスの先端が子宮口を圧迫して、蕩けそうな快感が襲いかかってくる)
あっ、あっ、あっ、あ、あ、ああっ……んんっ、はあぁ……!
(男が腰を動かし、膣内を余す所なく引っかき、子宮口を突いてくる)
(快楽に震える尻尾まで、手で扱かれてしまい、顔はすっかり蕩けてしまっていた)
(気持ちよくなっていくに従い、身体がだんだんと熱くなっていく)
はあっ、はあっ、ん!んっ!!
(腰の動きは徐々に強く、激しくなっていき、)
(ペニスは中でますます硬く大きくなって、膣を内から押し広げていく)
(部屋にはパンパンと乾いた腰を打ち付ける音と、結合部から漏れる水音が響く)
んっ……ちゅぷっ……んぅ……。
(ティスに覆いかぶさるように上体を前へ倒すと、ちょうど目の前にきた犬耳を咥える)
(腰を小刻みに振りながら、咥えたまま口内で舌を使ってなぞったり吸ったりする)
(尻尾を掴む手は動きがややおざなりになりながらも、今度は先端付近を扱き続けている)
はあ、はっ、もう、出そうだ、気持ちよすぎて……くぅ。
(射精の時が近づいているのを感じ歯を食いしばって腰を打ち付ける)
このまま、出すぞっ……!!
安心しろ、一度出してもしっかりティス様がイくまでは続けるからっ。
(勝手なことを言いつつ、我慢も限界に達し)
う、くっ……んん!!
(奥まで突き入れたところで射精し始める)
(射精するその最中も脈打つペニスを出し入れし、精液ごとかき混ぜていく)
あっ、はあっ、んんっ……んんっ、あっ、ああっ!
(身体の中で、ペニスがさらに大きくなったのを感じ取る)
(膣壁を執拗に擦りたてられて、身体中が震えているのがわかった)
(出入するペニスに膣襞が絡んでいく。特に出るとき、とても名残惜しそうに絡んでいた)
あ……あぁん……んっ、ん……!
(覆いかぶさられて、耳まで咥えられて)
(口に含まれた瞬間はビクッと耳が震えたが、できるだけ動かさないようにしながら刺激を味わっていく)
(尻尾の先端がこねまわされる。くねくねと尻尾を揺らして、それに応えた)
あっ、あ……ああっ……も、もう出すのか……?
(声すらも蕩けているような、とても可愛らしい声があたりに響く)
(そのまま、激しく奥を叩かれて、それだけでイってしまいそうな快感が身体を満たしていく)
あ……あ……ああっ! あああああ……!
(身体の中に、熱いものが注入されていく。その熱量に、猟犬も達してしまうのだった)
あっ、あっ、あっ……! は、あ、ああっ……!
(精液と愛液がペニスでかき混ぜられて、ぐちゅぐちゅと大きな水音を立てていた)
(動き回るペニスを、達した膣襞が強く締め付けていく)
(身体を震えさせて、手で枕をぎゅっと掴んで、激しい快感に身を委ねていき……)
……クククククククク……!
(不意に笑い声が漏れてしまう。尻尾も左右に揺れていた)
はあっ、はぁ……くっ、んっ……んん!
(射精中のペニスはただでさえ敏感で、膣壁と擦れれば強烈な刺激が生まれ)
(腰が、足ががくがくと震える)
(しかしそれでもティスが満足するまでは、と半ば必死で抽送を繰り返す)
(ティスが達し、ぎゅっと締め付け狭くなった膣内を強引に出入りさせる)
はぁ、はぁ……あ、ん?
(一生懸命腰を振り、責め立てていたが耳に笑い声が届くと)
(その動きを緩めていき、ティスの様子を伺う)
(密着した身体を少し離せば尻尾は揺れていた)
は、はは……ティス……。
(それを見ると嬉しくなり、表情を緩ませて再び背中から抱きついていく)
(先程より優しく、包み込むように抱き、腰をゆっくり揺らすようにする)
(硬いままのペニスが膣内をゆっくりかき混ぜ、くちゅくちゅと音を立てている……)
あっ!? あうっ! あっ! あっ! あっ!
(達しているのにさらに強まる攻め立てに、真っ白になった頭がさらに恍惚となっていく)
(身体をガクガクと揺らしながら、男の体の下で小さく丸まって快楽に耐えていき)
(尻尾もせわしなく、何かに耐えているように左右に揺れていた。よほど激しい快感を感じているようだ)
はぁ……はぁ……はぁ……クククク……!
(やっと絶頂が落ち着いてきたとき、自然と漏れ始めた笑い声)
(獣の格好で犯してもらって、大満足といった様子だった)
(男に背中から抱きついてもらって、自分からも身体をすり寄せていく)
あん……あんっ……あんっ……ククク……
(ゆっくりとあそこをかき混ぜてもらって、気持ちの良さそうな声を、ゆっくりと吐き出して……)
……ククク。この馬鹿犬が。我はまだ射精しても良いとは命じていないぞ?
躾もなっていない駄犬め。やはり魔獣のエサか……いや、魔獣すらお腹をこわすかな。
(牙をむき出しにした笑顔を浮かべながら、男の顎の下を爪で軽く引っかいた)
【そろそろ締めへと向かう時間だろうかな】
【さて、お前はやり残したことはないか?】
んっ、ちゅ……ちゅっ……。
(ゆっくりと中を味わうように動かすのは心地よく、腰を揺すり続けている)
(結合部から愛液と精液の交じり合ったものが垂れ落ちるが、それも構わず)
(ティスの背に、うなじにと口付けをしながら)
あ……それは、すまん……ごめん、なさい……。
(落ち着いてきたところで勝手に射精したことを指摘さ)
(たどたどしく謝罪の言葉を口にする)
っ……そ、それは、できれば勘弁してもらいたい。
(魔獣のエサかと言われれば顔からさーっと血の気が引く)
(ティスは笑顔を浮かべているし、本気ではないと思いたいところだが……)
(今はその笑顔が怖かったりする)
【そうだな……やり残したことというか、抱き合ってキスくらいはしたいな】
んっ……あっ……あっ、ふ……!
(ゆっくりとした腰の動きは、焦らされているような心地良いような、不思議な感覚で)
(自分も腰を左右にくねらせて、ゆったりした時間を楽しんでいく)
(身体のあちこちにキスされるたびに、身体をピクンと震わせた)
ククク……我の命令に何度も背きおって。今この場で命があることを幸せに思うことだな。
(笑顔を浮かべている。尻尾も左右に揺れていた)
そうだ、魔獣の餌にするより、淫魔の餌にした方が、お前も喜びそうだな。
身の程知らずの馬鹿犬など惜しくはない。こんどこそ、思うがままに射精してくればよい。
(冗談交じりにとんでもないことを言う)
(自分が仕組んだこととはいえ、他の女に射精したことは根に持っているようだった)
さあ、我はまだ満足したとは言っていないぞ。
今度は貴様の達する顔を見ながら、奉仕してもらおうではないか。
(楽しそうに笑いながら、馬鹿犬の首から伸びた鎖を引っ張って催促した)
うぐ、これからは気をつける……。
(重ねての言葉に弱った様子で反省の言葉を述べる)
ど、どっちにしても命はなさそうだ、な……。
(冗談なのだろうが、実行されれば確実に命に関わる事であり、顔を引きつらせて言う)
(しかし淫魔のエサというのは少しばかり惹かれるところもあったりするのだが)
(それを口にすれば本当にエサにされかねないのでやめておく)
あ、ああ、そうだな、うん、俺もまだまだ平気だ。
(鎖を引かれれば、首にかかるその感覚も心地よく、嬉しそうにティスを抱く)
じゃあ今度は……んっ。
(ペニスを挿入したまま、ティスの身体をころんと反転させ、向き合う格好にする)
(そしてベッドに手をつき、ティスに覆いかぶさると)
ちゅっ……ん……この格好で……ちゅ。
(唇を奪い、そして微笑んで言い、また唇を重ねる)
(その間も腰を揺すり、先程と違うところが擦れるのを楽しんでいたりする)
【次か次くらいで締めでいいかな?】
ふ。わかれば良い。我は寛大だ。許してやらなくもないぞ。
(顔を引きつらせる男の様子がおかしくて、笑いながら返事をかえしていく)
(この反応が見たくて誂っていることに男が気付くのは、いったいいつのことだか)
んっ、ふあっ……クク、擦れる。軽く達するところだったぞ?
(反転させられればペニスが中を擦れて、予想もしない快感を覚えてしまい)
(どことなく安心した様子の男の顔を眺めながら、ペニスを優しく突いてもらう)
あっ、あっ、あっ、あ…………ん、ちゅ…………
(口付けされて、自分からも男に抱きついていく)
(尻尾が左右に揺れて、布団に擦れる音が聞こえてくる)
あっ、ん、あ……ところで……我とあの召使い、どちらが気持ち良かった?
正直に言ってみよ。嘘をついたらその時は、お前は我の腹の中だ。
(ゆるゆると優しく突いて、何度も膣襞を震わせながら)
(男の鎖を軽く引いて、返事を催促した)
【その言い方では「次」しか無いな。まあ良いか】
そ、そうか、ありがとう……ティス様。
(はあっと安堵の溜息を吐き、胸をなでおろす)
(ティスの考えなど露ほども気付いた様子は無い)
それはもちろん、ティス様だよ。
(ティスの問いに即答する)
だから今もこうして……んっ、ほら、中で大きくなったままだ。
(言いながら、何度か奥へとペニスを突き入れる)
(その後は再び緩やかな快感を生み出す、ゆったりとした動きで)
ん、そろそろ、じれったくなってきたな。
(じわじわと快感は蓄積し、しかしそれにも慣れてきてもっと強い刺激を身体が求めて疼く)
ちゅ……んっ、ふ……んっ、ふ、ん……。
(ゆったりとした腰の動きが徐々に早まっていく)
(円を描くようにかき回していたペニスが、前後に出入りする動きに変化して)
(そこから響く水音も違うものになっていく)
ティス様……はあ、顔をよく見せて……感じてるところ、んっ……ちゅ……。
(顔を上から見下ろし、時折口付けを交わしていく)
【あ、いや、時間があるならまだ締めなくてもいいんだが】
【なんか早とちりしてた部分があった、すまん】
【でも一応締めの方向にはもっていくつもりで】
ククク……お前のことだ、嘘くらいついていそうなものだがな。
あの召使いに抱かれて勃起した男根では、口ほどの説得力も無いぞ?
(冗談交じりに語っていく。その証拠は、左右に揺れた尻尾だった)
(ゆっくりした腰の動きをゆったりと感じていく。ときどき擦れる動きが、ペニスを軽く締め付けさせた)
んっ……あっ、あ、ああっ……ん、はぁあ……よいぞ……気持ちよい……!
(徐々に早まっていく動きが、再びはっきりとした快感を呼び覚ましていく)
(口から嬌声が漏れ、顔がどんどん惚けていってしまうのを止められない)
ふふふ……良いだろう、見せてやろうではないか……ちゅ、ちゅっ……
(互いの感じている顔を見せ合いながら、啄むような口付けを交わして)
(膣襞をペニスに絡ませながら、自身も肉棒の刺激に夢中になっていく)
はぁ……はあぁ…………ククク、すぐにイってしまいそうだ……!
(ペニスをきゅっと締め付ける。同時に男の体にも抱きついていく)
(快楽のせいか上下に触れた尻尾が、布団を叩いて軽い音を立てていた)
【いや、おまえの言い方がな。「次」か「次」しかなかったということだ】
【それはそうと、確かに時間がな……。次あたりでお前が射精し、我が絶頂して、それでお終いだろうか】
う……刺激というか、単純に射精するためだけなら……そりゃ、まあ……。
(嘘ではないか、説得力が無いと言われると、もごもごと呟くように言う)
(はっきりと言ってしまえば再び機嫌を損ねることになるだろうことは想像できて)
と、とにかく、ティスの中の方が気持ちいいんだ、なんだか安心するし。
(時々やってくる締め付けも心地よく、それに応じるようにペニスもひくつく)
はあ、んっ、ふふ、気持ちよさそうな顔に、ん、なってきたな。
(刺激が強まるほどに惚けていくティスの顔を見て満足気に言う)
(そう言う自分も顔は興奮で赤く染まり、快感により蕩けてきているのだが)
あ、ああ、俺もまた、出そうだ……!
(ティスの膣の締め付けにより、射精の時はどんどん近づいていく)
(自分が動けば動いただけ、それは急速に近づくのだが、ティスも一緒にと)
(動きを早め、膣壁を強く擦り上げていく)
あ、はあ、ティス、もう、俺……でる……ちゅっ、んんっ、はあ、あっ、あ……!!
(射精の前兆か、ペニスが脈打ち始める)
(それを感じ、ティスに告げると一度口付けをし、)
(最後は腰をしっかり掴んで激しく腰を打ちつけ、大量の精液を膣内に迸らせる)
は、あっ……はぁ……。
【あ、本当だ、これは恥ずかしい……】
【次かその次、って言うつもりだったんだ、確か】
【流れはそんな感じでかな、では最後までよろしく】
なんだ。歯切れが悪い言い方だな。……まさか、誰の身体でも良いと言いたいわけではあるまい?
(男の言い方に何かを察知したのか、怪訝そうな目で相手を見つめる)
(と、次の瞬間には笑い出してしまった。ペニスが快楽に震えたのを感じたからだ)
あっ、んっ、はぁ……ふふふ、気持ちよさそうな、ではない。気持ち良いのだ。
お前の腰付きは悪くない。いつも安心して絶頂できる。
(腰が動く度に、膣襞とペニスがこすれ合って、くちゅくちゅと水音が響いていく)
(自分からも腰を動かして、一緒になって気持ちよくなっていく)
(ペニスが膣内を余す所なく擦り続け、膣が震えてしまうほどの快楽を感じてしまう)
あっ、んっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……!
ククク……そうか、出すのか……我も、イキそうだっ……!
(ペニスが震えるのと同様に、膣も強くペニスを締め付けて、快感に応えていった)
(口付けされる。男の頭を手繰り寄せるように抱きついて、夢中になって繋がっていき)
あっ、あっ……あ、あああああ…………っっ!!
(ひときわ甲高い声を上げて、絶頂に達する)
(ペニスを強く締め付けて、身体を痙攣させて、秘所から潮を噴き出しながら……)
は……はぁあ…………ククク、また射精したのか、この馬鹿犬め……!
(最初に下したおあずけは、まだ解除されていない。もちろん意図的に解除していないのだが)
(こうやって男をからかって、その反応を眺めるのが最近の娯楽の一つだった)
(愉悦に顔を恍惚とさせながら、男の反応を待ちわびている)
なっ、そんなわけないだろう、俺はティスがいいって……言って……。
(ムキになって言い返すが言い終わる頃には顔を赤くしていた)
はぁ……気持ち、よかった……。
(射精の脈動がおさまり、脱力してティスに覆いかぶさる)
(この時「おあずけ」がまだ有効であることはすっかり頭から抜けていて)
やっぱりティスの中が一番、だな。
(顔を上げ、ティスの顔を微笑を浮かべ見つめて言う)
……だ、だから、馬鹿は余計だ。
まあその、許しも無いのにまた射精したのは、反省しなきゃならないけどさ……。
(ここにききてようやくおあずけのことを思い出す)
うぅ……やっぱり馬鹿犬と言われても仕方ないのか?
(自分でも言いつけが守れない点を鑑みれば、そうなのではと思えてしまう)
じゃ、じゃあ、あれだ、許しが出るまで我慢できるように特訓をだな。
これだと躾というより調教みたいな気もするが。
……そういうのじゃ、だめか?
(少し考えた後、思いついた案を提示してみる)
ふふ。なぜ顔を赤くしているんだか。さすがの我でも、人間の心までは読めないな。
(顔を赤くする男に、ニヤリと笑いかけて、ペニスを意図的に強く締め付けてみせた)
はぁ……はぁ……ククク。我の手が震えているな。気持ち良かったぞ。
(覆いかぶさってくる男の身体を、優しく受け止めて……)
ふふふ、それで良い。お前は我の飼い犬だ。主人以外にうつつを抜かすことのないようにな。
(微笑を浮かべて、男の首から伸びる鎖を、軽く引いてみせた)
お前のような犬を、馬鹿といわずに何と言う。すぐ主人の命に背きよって。
(牙をむき出しにした笑顔を浮かべながら、男をからかい続けた)
ああ、仕方ない。お前は未来永劫、愛くるしい馬鹿犬なのだからな。
現に、我のいいつけを守れなかったのは……これで何十回目だ?
(もっとも、主人としては愛情表現のつもりらしいのだが、男がそれを理解するのはいつのことか)
ククク……酷い馬鹿犬だ。その躾では……いやいや、可愛い我が飼い犬の言うことだ。我も我慢しよう。
(男の思いついた案に、あれこれ考えていき)
では、その特訓には召使いを付き合わせよう。我はそれを鑑賞させてもらうとしようか。
【次あたりで締めだな】
は、はは……まあ、なんというか……。
(赤いままで照れ隠しに笑って言っていると、不意にペニスが強く締め付けられ)
んっ、く、きつ……はぁ、ぁ……。
(痺れるような刺激が引くと共に、切なそうな溜息を漏らす)
そうか、それはよかった。
(ティスも気持ちよかったと聞くとはにかんで言い)
ああ……俺はこれからもティス様の飼い犬だ。
ずっとそうあれるように努めさせてもらうよ。
(微笑を浮かべたまま額をつけて、誓うように言う)
ごもっとも……はぁ。
(ティスの続けざまのからかいに小さくなってしまう)
うぅ……未来永劫の馬鹿ってどうなんだ。
(自分で口にするとますます情けなくなってくる)
え……さ、さあ、何十回目だったか……ははは。
(思い当たるところは多数あり、笑って誤魔化す)
えっ、それは……その……。
(召使いを特訓相手にしようとの考えを聞くと、耳を疑い、そして困惑する)
(正直なところ、召使いたちと交わり射精しない自信はあまりない)
(それほどまでに女悪魔の中は気持ちよかったらしい)
特訓相手はティス様がいいんだけどな……。
(再びティスの目の前で、ティス以外の女の中に射精してしまうのは避けたいらしい)
ティス様がそれで楽しめるというのなら、それでも構わないが……。
(結局自分ではどうするか答えは出さず、ティスに任せる事にした)
(自分で決めたところでティスの命には従うことになるのだが)
【わかった、では俺はその次が必要なようなら書かせてもらおう】
【って、次とはこのレスで締めということだったんだろうか?】
【もし時間的に厳しいようなら俺の方で締めの文を考えてみるよ】
ククク。馬鹿は死んでも治らないと言うではないか。お前はその類だろうな。
まったく、お前が生きていることが不思議でならないな。普通なら真っ先に魔獣の餌だろうに。
(笑ってごまかす男に、牙を見せながら微笑む。少しだけ殺気を込めた)
ふふ。どうした? 我の方が気持ちが良いのなら、召使いのほうが我慢できるだろうに。
それとも、我の方が我慢できるとでも言うつもりなのか? 馬鹿犬よ。
(くすくす笑いながら語りかける。冗談半分、本気が半分)
(もちろん召使いにさせるつもりはあまりなかった。思っていたより気分が良いものではなかったらしい)
まあ、冗談だ。ならば、我が直々に、お前を躾けてやろうとしよう。
我の躾は厳しいぞ。生傷の1つや2つは覚悟してもらおうか?
(牙を剥きながら微笑んで……男に抱きついて、軽く唇を重ねていく)
では……躾を兼ねて、命令に背いたお仕置きといこうか。
今度はお前が下になれ。これくらいは従えるだろう、馬鹿犬よ。
(言葉とは裏腹に微笑みながら、何度目かの性交をねだったのだった……)
【いや、我はこのレスで締めよう、ということだ】
【おまえのレスが貰えるなら貰いたいな。すこし時間的に厳しいが……】
【悪いがすこし席を外す。具体的には入浴だが…………戻ってきたら、おまえのレスを確認しよう】
【ともかく、今日は長時間のお付き合い、心から感謝しよう。また会えて、本当に嬉しかったぞ、馬鹿犬よ】
死んだら馬鹿も何もないと思うけどな……いや、魔界ならそれもありなのか?
(それならば一度死んでみるのも、などと馬鹿げたことが頭に浮かぶ)
……はは、は……反省します。
(ティスの笑みに込められた殺気を感じ、笑いを止め小さくなって言う)
いや、それは確かに、ティス様の方が気持ちいいとは言ったけれど。
決してティス様の方が我慢できると言っているわけではなくだな、あー……。
(どう言ったものかと考えを巡らせるが、ティスを納得させられるような上手い言い方が見つからない)
と、とにかく、ティス様以外とするのは、もう勘弁してもらいたい。
(また同じ過ちを行えば、ティスの機嫌を損ね、または悲しませる事になりそうなのでそう言う)
はぁ……ティス様の冗談はどこまでが本気かわからないんだよ。
(言葉として聞いてやっと冗談とわかり、ほっとして言う)
う、痛いのは……うぅぅ……が、我慢するさ。
(生傷のひとつやふたつならまだ安い、と自分の思考を強引にもっていく)
(唇を重ねられればこちらからも押し付けて)
あ、やっぱりお仕置きはするんだな。
(話だけで済むような甘い主ではないか、と改めて思う)
……わかった、お手柔らかに頼む。
(お仕置きというからもっと痛みや苦しみを伴うものではと覚悟していたが)
(男にとってはどちらかというとご褒美に思えた……このときは、まだ)
(その後、人間としては過剰な快感を与えられ、人外の者であるティスの体力に付き合わされ)
(終わる頃には満身創痍といった具合でベッドに横たわる男の姿があったとか……)
【そういうことだったか、よかった】
【ではこちらはこんな感じで締めのレスとさせてもらおうか】
【了解した、ゆっくりしてきてくれ】
【こちらこそ遅くまでお付き合いありがとう】
【って、おいい、また馬鹿犬呼ばわりかっ】
【いや、自分でもそんな自覚が芽生えつつあるのではあるけれど】
【くっ、やはり一度死んで直さねばならんか】
【あ……馬鹿は「死んでも治らない」だったか】
【「死ぬまで治らない」と勝手に読み違えた上で書いてしまった、すまない】
【俺もティス様とまた話せてよかった】
【さてそろそろ眠くなってきたし、一足お先に落ちさせてもらう】
【また話せる日が来ることを楽しみにしているよ】
【それではおやすみ、ティス様】
【いま戻った。一足先に寝てしまったようだな】
【レスは見届けたぞ。素敵な締め、感謝しよう。我は満足だ】
【ククク……呼び名こそ冗談のつもりだったのだがな、雨に好かれた男よ】
【ま、呼び名くらい我の好きにさせてもらおうか。どう呼ばれようと、お前の中身は変わらないだろう?】
【では、我もこれで落ちようか。また巡り逢うその日まで、さらばだ、雨に好かれた男よ】
【スレを返す。以下空室だ。即死はもう気にせずとも良いだろうしな】
【レス確認しに来た、せっかくなので一レスだけお借りする】
【昨夜は寝落ちの危険があったから一足先に寝させてもらった】
【もう少し待っていられればよかったんだが、睡魔には勝てなかったよ】
【締めに関しては満足していただけた様でよかった】
【呼び名は……まあ好きにすればいいさ、もう半分諦めが入ってる】
【ティス様の言うように、何と呼ばれようと簡単に中身は変わらないだろうしな】
【そして雨に好かれることも変わらないんだろうな……】
【先にも言ったがまたお相手させてもらえるのを楽しみにしている】
【ではこれにて失礼、ごきげんよう】