そう言えば。
(ある晴れた休日の昼下がりの事だった)
(切っ掛けは仕事だが、それ以降個人的にも付き合いのある篠崎久遠と)
(オープンカフェで雑談しつつお茶をしている時のことだった。一通り仕事のことや)
(世間話などをして、そろそろカプチーノが無くなりそうな頃合いに切り出す)
久遠さん、アルバイトとかしてみません?
いえ、いつものような組織を通しての仕事じゃなくてですね。
私の修行にどうしても一人、腕の立つ護衛が必要なんですよ。
(コトリと空になったカップをテーブルに置いて、斜め向かいに座る赤茶髪の女性に)
(視線を移す。容姿もさることながら、雰囲気も常人と一線を画した女性のその瞳は)
(深く紅い。宝石のようで綺麗だなと、初対面の時に思わず見惚れてしまったのはよい思い出だ)
実は先日、妖刀の処理を頼まれまして。
妖刀については説明、必要ですか?
(説明したいのだけど、不要なことを言って本題までを長引かせたら悪いかな)
(そんな考えもあって、久遠の顔色を観察しながら訊ねる)
【それでは、暫くの間よろしお願いします】
(雑談が一段落するとスプーンをとり、デザート、おやつ、自分へのご褒美……)
(様々な呼び名のあるそれに手を伸ばす。)
(褸屋筑魅……武器屋の弟子である彼女の話は非常に興味深く)
(剣を専門に扱う自分にとってこれ以上ないほどの話し相手だった。)
(不満があるとするならば、彼女は地味だ。スタイルも平均以上によく顔立ちも悪くない。)
(なのに、彼女を着飾るべき服装などが落ち着きすぎているまでに落ち着いているのだ。)
(決して悪いことではないのだが、元がよいだけに彼女に幾重にも布地が重なったスカートや左右非対称な飾りのついたブラウスなど――と。)
(明後日の方に思考が行きそうになるのを修正。)
…………アルバイトだと!?
(彼女個人から私個人への依頼に思わず身を乗り出す。)
いや、断る理由などない。他ならぬつくみんの頼みだしな。
それに、今月も例によってる。
(スプーンをひっこめ、指先で回転させる。)
(例によっている――とは、例によって金銭の工面で困っているということだ。)
(知らぬ仲ではないどころかいくらか交流を経ているいまでは)
(隠すようなことではない。――堂々とするのも情けなくはあるのだが。)
形状と注意点だけでいい。由来や造りなどは君が知っていれば問題ないだろう?
(浮かべるのは笑み。)
(先程言った通り、断る理由などないのだから、簡潔に本題を聞き出し)
(事に当たるべきだ。)
――それにしても、腕の立つ…………とはな。期待を裏切ることがないようにしなければな。
(軽口を叩くとデザートであるプリンへスプーンをいれ一口、口に含む。)
(甘いものを食べるときが一番幸せだと実感して筑魅に視線をやる。)
ありがとうございます。
そしてわかりました。ここの払いは私持ちで結構ですよ。
今度、お暇な時に家に来てください。夕飯をご一緒しましょう。
(久遠のお財布事情については本人からそれとなく聞き及んでいる)
(お茶の一杯二杯、夕食の一回や二回で有能かつ信頼できる人間と付き合いが)
(継続できるなら安い投資である。何より、趣味は別にして久遠のことは好きだった)
妖刀。有名なのは徳川家を祟ったと言われる村正ですね。
持ち主に凶事を運ぶ呪いの刀。それらの総称として妖刀と言います。
酷い物になると憑かれたように人を斬りたくなるそうですけど、
私としてはそれに関しては意見があるわけでして。いえ、話すと長くなるので割愛しますが、
今回もその手の代物でして。商会では、時折そんな代物を買い取って安全に処分することも
生業としております。私自身はオカルト方面には疎いので、それを克服するために師匠から…
その、多少強引に仕事を横取りしてきたわけですが。
(ここまで話して、やっぱり長くなるな、と反省する。もう少し簡潔に話せればいいのにと思う)
今回の妖刀、やはり本物らしくて、下手に叩き折ると呪いが私に振りかかると思うんです。
最近、やたら悪霊に襲われる夢も見ますし……それでですね、商会と付き合いのある神社を
お借りしてそこで叩き折ることにしたのですが作業の最中、妙なことが起こってもいいように
周囲の警護をして欲しいんです。お給料はこれくらいでどうでしょうか?
(何かと不景気な昨今、下手な中小企業のサラリーマンの月給よりはありそうな金額を提示する)
(ちなみに危険手当、交通費、食事代込みの金額である)
(おまけにこれだけ気立てがよいとくる。)
(嫁にほしいくらいだった。)
…………ありがとう、恩にきる。
ここを切り抜けるだけの資金はあるのだが、節約できるに越したことはない。
(思わず笑み、胸元に手を当てて)
返礼、というわけでもないが、できる以上の全力を尽くそう。
ふ…………なるほど、商会の処理費用ごと、といったところかな。
(相も変わらず妙なところで行動力があるようだ。)
(妙なところというか、今回の妖刀のように譲れない部分があるところで。)
(初めてあったとき、扱うのは専門ではないのに関わらず)
(自ら武器をとり、テストをしにきたのを思い出した。)
………浄銀がいるかな。さほど強いものではないかもしれないが。
しかし、手当て込みとはいえ商会も太っ腹だな………
いや、ありがたい。
(表示された数字を両手を合わせて拝みつつ)
それじゃ、早速いくのか?
私は問題ないぞ、特にこれといって準備は無さそうだしな。聞いている限り。
(そう言って左腕をかるくふる。痛みも痺れもない…………)
リアル節約生活ですか。ポイントは外食より自炊。あと家庭菜園とかお勧めですね。
今からだとアスパラガスとかいいかも知れません。公園に生えている食べられる野草も
ありますが、ちゃんと図鑑で調べた方がいいかも知れません。毒草も結構あるらしいので。
(外部協力とは言え、仕事仲間としてアドバイスを送る)
(何より友人として久遠の健康状態が心配だった)
ええ、20日にはいつもの口座に振り込んでおきます。
…刀剣は古美術品扱いですからね。
現代では実用性がなくなったとは言え、その美しさは不変ですから。
それを買い取って処分するんですから、今回の刀の買い取り価格も
本当ならその金額で収まるはずがないんです。それを上手く言いくるめて……ですからね。
よいことをする為とは言え、詐欺に近いです。
(こんな仕事をしていると、世の中の清濁を併せ飲む必要に迫られる)
(慣れたと言いきるには、築魅は若すぎた)
夜は都合いいですか?こちらは準備がありますので、そうですね……
9時くらいに指定の場所に来ていただければ。
場所はあとでメールで送っておきます。
(既にやる気を見せてくれる久遠を制し、伝票を持って立ち上がりレジへと向かう)
(これから一度帰宅して準備をして……時間的にはかなり余裕があった)
【すみません、一度凍結お願いしてもいいですか?】
【了解した。】
【ところどころ反応が遅れて申し訳ない。】
【次回はいつくらいがいいかな?】
【明日の今日くらいの時間には空いているかと】
【それ以降はちょっとわかりません】
【あ、それとすみません】
【20日じゃなくて30日には振り込んでおきますに変換よろしくお願いします】
【では4月の13日の水曜日。】
【20時半くらいでいいのかな。】
【脳内変換の方も了解した。それではこんなところで失礼しよう。】
【お疲れさま。付き合いに感謝する、話しかけてくれてありがとう。】
【はい、その時間にお願いします】
【こちらこそ、久しぶりにロール出来て楽しかったです】
【今夜はありがとうございました。またよろしくお願いします】
【お疲れ様でした。おやすみなさい】
596 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 00:35:50.87 ID:VcKGXUP0
。
【時間には少し遅れてしまったかな、すまない。】
【一応覗いているといっておこう。】
【こんばんは、久遠さん】
【少し遅れてしまいましたが、来ました】
【少しロールについて提案があるのですが、よろしいでしょうか】
【いやいや、こちらこそと言ったところだ。】
【提案のほう、聞き入れようと思う。】
【是非はなしてくれると嬉しい。】
【最初は久遠さんがばっさばっさ無双する系のロールにしようかと思ったのですが】
【それは割愛して、バイト料などを使ってゴールデンウィークに遊びに行く系のロール】
【の方が楽しい気がしてきたんです】
【勿論、久遠さんが実はバトルの方が好きだという根っからのバトルジャンキーなら】
【当初の予定通りやっても構いませんがどうでしょうか?】
【…………うん、そうだな。】
【私もどうやってつくみんの見せ場を作ろうか悩んでいたところだ。】
【お互いに楽しむという意味ではそちらのほうが無難と言えるな。】
【それに私はバトルが好きというか――…………そっちは置いておくとして。】
【変更でいいよ、私は。】
【今の流れから直接、遊びにいく流れに行った方がいいかな?】
【……悪霊に取り憑かれて、桃色遊戯なことをしようとか考えていたのは】
【二人だけの秘密にしてください。それはともかくとして、はい、ありがとうございます】
【そうですね、あの後大変なバイトになってしまったことにしましょう】
【そのあと、遊びに行く約束をしましょう】
【一先ず、昨日の分のレスを貰えますか?私の方で話を誘導してみますので】
【……む、そう、だな。そうしておこう。】
【大体の流れは把握した、では今宵もよろしく頼む。】
>591
自炊に家庭菜園………
(ぶっちゃけてしまうと両方不可能だろう。)
(料理は何度やっても火加減と砂糖の加減を間違えた黒い物体が出来上がるし)
(家庭菜園の面倒を見ることができるかどうかわからないくらい、勤務状況は黒い。)
(となれば――)
山菜狙いが現実的か…………?
土筆や菜の花は食べられるんだったか…………
(神妙に頷く。そして衣服の手入れ以外平均点以下の腕前の自分のできることを呟き)
ああ、了解した。そちらの締めに合わせてもらって構わないよ。
ふむ…………ならひとつだけ言っておくか。
納得ができないのならば納得いくまで諦めないことだよ。
若い内は選択に幅がある、間違えても立ち直る時間もある。
(テーブルに肘をつき、手の甲に顎をのせて)
割りきることが全てとは限らない。間違った答えを出すことで学ぶこともある。
恐いと言うのならば、私が痛みを共にしようじゃない。
(そう言って若く、それに似合わぬ聡明さを備えた少女に笑みを向ける。)
――――よし、五分前行動。
(携帯のディスプレイが指定の時間より前を指していること、送られてきたメール内容と)
(周囲の景色が変わらないことを確認すると携帯を閉じ、商売道具である左腕野手首を)
(なんどか返して感触を確認。)
…………さて、つくみんはっと。
(布地が重なったチェックのスカートを翻し、黒地に赤や白のひし形をあしらった)
(オーバーニーのソックス、脛までのヒールの高いブーツに包んだ足を踏み)
(辺りを見回す――)
(肩が大きく開き、露出したブラウス、胸元にしているチョーカーを手慰みにいじって……)
土筆は茹でてから食べるのがよいそうです。
一度茹でて湯切りをして、そこから卵とじやお吸い物に使うのが一般的らしいです。
天ぷらもいいかも知れませんね。菜の花はサラダでしょうか。
後日、簡単なレシピをメールでお知らせしますね。
(料理が苦手らしい久遠にも出来そうな料理を何品か脳裏に浮かばせる)
……トライ&エラーですか。
失敗をするのは確かに怖いですけど、それを乗り越えてこそですものね。
(きっとそれは、久遠自身が様々なことを乗り越えてきたから言える台詞なのだろう)
(何より、痛みを共有しようなんて、簡単に言える台詞ではない)
(不覚にも、目頭が熱くなった。涙を流すのは何とか堪えた)
はい、その時はよろしくお願いしますね。
(その代わりに、笑顔を浮かべる。人生の先達の厚意には素直に甘えよう)
(いつか、自分が力になれる時に恩返しをすればいいのだから)
(……その数時間後……)
……お待たせしました。すみません。
この子、なかなか鎮まらなくて。
(流石に鞘に収まっているとはいえ日本刀を持って徘徊するのは憚られた)
(職務質問されないように、サックスのケースに納めて待ち合わせ場所に赴く)
さあ、行きましょうか。
(二人で妖刀を処理する為、ここから神社に赴く。その詳しい内容は割愛する)
(ただ、久遠からすれば割の合わない仕事だっただろう)
(そして築魅自身もダメージで二日間ほど寝込むはめになった)
(そしてダメージから回復したその日の夕暮れ時のこと)
(再び例のカフェで二人お茶をすることになった)
先日はどうも。色々と、その…ともかく、お疲れ様でした。
危険手当を割り増しにしておきましたので、30日に確認してください。
死ななければ安い物とは言いますが、どうか納めてください。
(深く頭を下げて、テーブルに顔を突っ伏す。これでも反省しているのだ)
(確かに痛みを共有しようと言ってくれたのだけれど、幾らなんでもあの惨事は誤魔化せないだろう)
【それでも、よろしくお願いします】
【というわけで、お話は数日後にワープ完了です】
(結果から言えば、「護衛」という依頼そのものはともかくとして)
(妖刀の処理そのものはうまく行ったと言える。)
(……依頼内容は護衛だったというのに、自身の深刻なダメージは左腕のみ。)
(ほかは…………まぁ、色々あったくらいだ。)
こちらこそ。悪癖を見せた………
それに、此方の未熟もある。一概につくみんばかりが気負うことはない。
有り難く納めさせてもらう…………
(妖刀のそれ事態は大したものではなかった。しかし、惨事は起こった。)
(痛みの中ででる、自らの悪癖……それを筑魅に惜しむことなく曝してしまった。)
こうして臨時収入も入り、いくらか懐も温まった。
君を護衛するという依頼内容で、結局君に怪我をさせてしまった身としては
そんなに頭を下げられては………むぅ――
(息詰まる。言葉が浮かんでは消えていき――とりあえずこちらもテーブルに頭を突っ伏すように頭を下げて)
こちらこそすまない。
依頼を満足に果たせなかった上、こうやってまた誘いをくれて…………
(顔をあげて、筑魅の手をとろうと身をのりだし)
良ければ、今回はわたしに驕らせてくれないか?
(久遠に手を取られて、そこでようやく顔を上げる)
危険度の見積もりが甘かったのはこちらの落ち度ですが……
謝罪合戦しても仕方ないですね。
今回のことを踏まえて、次回に活かしたい所存であります。
(トライ&エラーも悪くないと言ってくれたのだから、へこんでばかりもいられない)
(死線を潜り抜ける職業に身を置く者として、次があるとはそれだけで素晴らしいことだ)
お互い、まだ未熟ですね、本当に。
それでは、今回は久遠さん持ちでお願いします。
(困ったような笑顔を浮かべて、こくんと頷く。それで気が済むなら安いものだ)
(彼女との関係を維持する事は、仕事の上でもプライベートの上でも必要な事)
(一度や二度の失敗で破綻させるのは、正直惜しい関係である)
(彼女の…あの時に見せた態度、いや、性癖?に関しては少し驚いたが、それもご愛嬌だろう)
(深く考えたらドツボに嵌りそうなので、そこは割り切っておくべきだろう)
それでですね。五月はゴールデンウィークじゃないですか。
私、その時は大抵出かけるんですが、今回は久遠さんもご一緒にどうですか?
あ、勿論お暇でしたらですけどね。彼氏とのデートがあるのでしたら、そちら優先でも。
(いつも工房に籠ったり、図面を引いたり、そんな生活が嫌なわけではない)
(だが、新しい発想を得る為にも、効率の面でも、気分転換は必要不可欠だ)
(それに、ちょっとした親睦会も兼ねて彼女と小旅行するのも悪くないと思った)
うん、そうだな。私も今期のGWは三日も休める事になった。
それで――うん?
(素直に首を縦に振ってくれたのをみて安堵の息と共に)
(開いた胸元を撫で下ろす。)
ははは、初恋以来異性との距離の取り方がわからなくてな。
彼氏など存在せず、家でつくみんのレシピでも消化しようかと考えていたところだよ。
(あれだけ分かりやすいものをもらっておいて、その二割も消化していないのが現状である。)
(多分、料理という行動そのものが私を嫌っているに違いないと結論付け、久遠は今に至る。)
その誘いはとても嬉しい。是非ご一緒させてくれ
(目尻を下げて、柔らかく口の端を釣り上げる笑み。)
(そうした後にいつまでもとっていた手に気付き、ぱっと)
(慌ててその手を解放する。心なし頬に朱が射した気がした。)
あら、初恋以来ですか。実に興味の湧く話題ですね。
男性不信ではないみたいですけど。
(これでも年頃の少女である。その手の話題に対する喰いつきは半端ではない)
あ、ちなみに私はこの間告白されてしまいまして。
きちんと断ったんですけどね。
結構嬉しい反面、断らないとならないのは、辛いですね。
(誰に告白されても、お付き合いなどできるはずもない。だから断らないとならないと)
(最初から決まっている。決まっている事をなぞるのが辛いのは、人間だからだろう)
はい。それではよろしくお願いしますね。
どこか、行きたい場所とかあります?
この季節、温泉とか高原とか、悪くないと思いますが。
遊園地や水族館も悪くないですが、多分混むでしょうね。
(笑って承諾してくれた久遠は、慌てて握ったままの手を離した)
(思わずクスクス笑ってしまう。年上なのに、こんな仕草がとても可愛いと思える)
私、これでも小旅行は好きなんですけど、人が多すぎる場所はちょっと遠慮したいですね。
これと言って酷いことをされたわけではないからな。
寧ろ若さにかまけて暴走する私を優しく諭してくれたくらいだ。
(男性不信というよりも、ただ色恋沙汰に関して、自身への不信があるのだろう。)
ふむ、見る目のある男はいるのだな。
(率直な感想はこれだった。)
(これだけの器量だ。普段の振る舞いや装いを差し引いても男が引かれないわけはない。)
(それに加えて節約の話で触れたように家庭的な面もあり、義理堅い。)
難しいものだな。恋愛とは……
(言葉通りの声音を聞くと人の心理複雑さを痛感し)
私は逆に人が多いところに出入りするのがほとんどだな。
しかも、あまり一般受けしないような――
(休日に好きなことをすれば、自ずと好きなものを求めることになる。)
(V系――ヴィジュアル系バンドのライブやら、そういうCDを扱う店)
(今着ているゴスパンク調の衣服を扱う店舗など……)
(ある程度人通りがある場所へばかり足を運んでいる。)
…………ふむ。
ここはたまには落ち着いた場所にでも行ってみようかな。
高原も温泉も桜が過ぎ去った時期ではあまり人もいまい。
――――ん?
(言葉を並べていると筑魅から笑みがこぼれているのが見え、小首をかしげた。)
【早寝早起きが健康な身体を保つ秘訣ですね】
【また凍結をお願いしてもよろしいですか?】
【解凍の予定日は今週ちょっとわからないので】
【避難所の方に伝言を入れておきます】
【少なくとも週末には伝言します】
【了解した。】
【私のほうはよほどのことがない限り空けられると思う。】
【連絡を待つことにするよ】
【それじゃ、今夜もお付き合いありがとう。】
【お疲れさまだ。これにて失礼するよ。】
【ありがとうございます】
【できるだけ早く予定を空けられるようにしますね】
【こちらこそ、今夜もありがとうございました】
【お疲れ様です。私も失礼します】
>>609 なるほど。若気の至りですか。
それで恋に対して億劫になっているわけですね。
お互い、未熟で嫌になりますね。仕事も、恋も。
(人間の心の複雑怪奇さは、理屈では推し量れないものだと痛感する)
(…最も、本当に痛感するためには、本気で恋をしなければならないと感じる)
(築魅は、その寸前で道を遮断してしまった。だから久遠の気持ちは共感できない)
いつか、私もそんな風に、誰かに焦がれることもあるんでしょうか?
(ミルクティをスプーンでくるくる掻き混ぜながら、独り言のような問い掛けをする)
(答えは期待していない。誰にだってそんなことは断言できるはずがないのだから)
桜の散った頃の景色もなかなか風情がありますよ。
そうですね、それなら露天風呂とかよいかもしれません。
行きつけの温泉街がありまして、美肌効果のあるお豆腐が名物なんですよ。
(つらつらと述べながら、既に頭の中は楽しい予定で溢れかえっている)
いえ、ごめんなさい。久遠さんの愛らしさに思わず和み指数が有頂天に。
それでですね、その温泉街までは黄泉市の駅から電車で二時間、途中そこから
ローカル線に乗り換えて更に1時間くらいですか。駅弁は乗り換える際の駅の
お弁当が美味しいです。町興しの一環で作られたので、地元の名物が沢山入ってるんですよ。
(地味な性格を反映した地味な趣味と言われそうだが、電車をのりついでぼんやりと景色を眺めながら)
(駅弁を食べる楽しみは、そのまま小旅行の醍醐味だ。少なくとも築魅はそう考えている)
【置きレスにお借りしました】