【異能】黄昏の学園23【異端】

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148前山 馨 ◆e9lWudFQYs
>>111
【迫水先輩へ置きレスです】

うわちゃー……、やばいことになってる……。
(自分でやっておきながら、少しだけ後悔した馨。
強くなるとは聞いていたが、まさかこんなに変わっているなんて。
いつもの感触よりもズレが生じると、なかなか修正できない。
それは、サッカーもコレも同じだなぁ、と心の片隅に記憶する)

えっ?
あっ、はい……。
(まさか一発で見抜かれると思わず、戸惑った声を上げる。
だとしたら、どうするんだろう。
まさか、自分一人に任せられてしまうのか。
それは危険だ。
今、自分の力も満足にコントロールできない以上、周りにどんな被害が生じるか、考えただけで恐ろしい。
それに、俺に力を与えてくれたあの人は、無理をせずに戦えと言っていた。
一人で戦うとなると、どうしても無理してしまいそうだという気持ちにも駆られる)

大丈夫です。
任せてください。
(しかし、かけられた言葉に一人で戦うわけではなさそうだと、安堵のため息をついた。
直後に、早く火を消そうと手に力を込めた。
しかし、そこでも力加減を誤り、一瞬にして火が消える。
本来、少しずつ消さないと身体に負担が来るのだが、今日に限ってそんなことがなかった。
あれ、と自分の中で疑問を感じつつ、自分も異形を目で追う)
……何か策があるんですか?

(火が消された瞬間、異形からは焦げた臭いが立ちこめる。
そこには、上半身の一部が炭化したモノがそこにいた。
炎が消えてからもそれは暴れていたが、すぐに鋏を振りかざして二人の居る方向へと突進してくる)