【異能】黄昏の学園23【異端】

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1名無しさん@ピンキー
舞台はとある学園、人ならぬ『力』を得た少年少女たちの物語である。
彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、同じような『力』を持つものたちと、時には敵として、
時には味方として対峙しながら 力を合わせて様々な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。

【ルール】
・煽り、荒らしは華麗にスルー。
・異能が認知されていない普通の現代日本設定なので、民間人やその他能力を持たないキャラハンの参加も可能です。
・スレの性質上、強姦や特殊プレイも可ですが、きちんと相手の了承を得ましょう。
・いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開はやめましょう。(過度の確定、相手を無視するロールなど)
・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
・名無しさんも一発キャラでどんどんご参加ください。
・本校は幼等部から大学部まで有しており、留学生との交流も盛んです。

テンプレ
【名前】(読みも)
【年齢】
【性別】
【身長】
【3サイズ】
【容貌】
【能力】
【希望】
【NG】
【弱点】
【備考】

前スレ【異能】黄昏の学園22【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1263741891/

避難所【異能】黄昏の学園避難所57【異端】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1266418921/
2伊達 三月@代理:2010/02/22(月) 21:58:17 ID:wjKZYrCR
【名前】伊達 三月(だて みつき)
【年齢】15(高等部一年)
【性別】女
【身長】167cm (147cm)
【体型】82/58/82(77/57/78)
【容貌】太めの眉、大きめの瞳、一見凛々しい
    肩を越える髪を、首根で軽くまとめている
【能力】伸縮自在:触れた物の大きさを2割変化
    「梵天丸」を通しても使用可能、巨大化した物質の質量は増加
    能力は重複せず、放置すれば5分で元に戻る
【希望】日常、戦闘ロール、などなど
【相談】スカ、グロ、エロール、重度の肉体損傷
【弱点】武器頼りの格闘術
【備考】普段は体を「伸縮自在」で大きくしている
    薙刀部所属の幽霊部員で、薙刀袋に「梵天丸」を入れて持ち歩く
    お守りと称して下げている三角形の皮袋には「鬼切り」が納めてある
    商店街の外れにある伊達骨董品店の一人娘、誕生日は1月12日

【規制中なので代理提出】
【本人の許可は取ってあります】
【投下落ち】
3奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/02/22(月) 22:09:53 ID:dRxb6v1D
【名前】奏 永久(かなで とわ)
【年齢】 16
【性別】 女
【身長】 162cm
【3サイズ】 B94W56H84
【容貌】
艶やかで癖のない漆黒の髪(長さは膝裏まで達するほど)。同じ色の瞳。奏鬼眼発動時、睫毛のみ銀色、瞳が金色に。
登校時は大き目の制服。普段着はゆったりとしたものが多い。
女子にしては長身だがかなりの細身、ただし胸は除く。黙っていれば凛々しい顔立ち。
【能力】
『暗器・村時雨』
ヌンチャク、棍、トンファー、ナイフ、剣をそれぞれ組み合わせた多節大鎌。
もちろん組み立てなくとも単体や、半端に組み立てた状態でも運用は可能。
体のいたるところに仕込んである隠し武器。

『奏鬼眼』
奏家後継者が代々受け継ぐ金色の眼。額に現われ、そこから立ち上るオーラが鬼の角に見えることから奏鬼眼(そうきがん)と呼ばれる。
もつ力の強さで数が変るが、永久は眉間の上辺りに一つ現われるのみ。
永久の奏鬼眼は「癒し」。自身の体液に治療効果を付加することによりかすり傷だろうがなんだろうが「舐めとけば治る」を地でいく力。
外傷以外にも体内に取り込むことにより、状態異常などにも対応可能。そのほか、傷や悪いところを見ることができる。

『身体能力』
奏鬼眼発動時は人のそれを遥かに上回るまさに鬼のような身体能力。発動していないときは反応速度や勘が若干鋭い運動のできる一般人程度。

【希望】気分次第ですがまぁ、主に雑談戦闘などを望みましょう。
【NG】排泄物を強調したスカトロは勘弁してもらいたいです。損傷は治っちゃうこと前提なら。
【弱点】構造上、村時雨が非常に脆いしジョイント部分が磨耗すればすぐに外れるため継戦能力が非常に低い。
    奏鬼眼使用中は何かと妖魔などに間違われやすい、しかも奏鬼眼に刺激を受けると思考に霞がかかる。(威力に比例)
    体液が蒸発などしてしまう攻撃(火達磨、吸血など)
    
【備考】
時に退魔師、時に妖魔として言い伝えられる家系の跡取りとして生まれる。性格は非常にマイペースで時期頭首の自覚はまるでない。
危機的状況にでも陥らない限りのんきに振舞う。高等部一年。
歌うことが好き。あくまで歌うことが好きなので適当な歌詞とリズムを口ずさむ程度。どちらかというと保守的。
行方不明になった自分以上の力を持つ兄を探して、深夜の町等を徘徊するとともに銀色の角を持つ鬼に関する噂を調査している。
大抵「知らない」なので別の異形や異能の調査に摩り替わってたりもする。
好きなものは牛、嫌いなものは蟲。

【>1くんおつかれさまさまで〜す。ではプロフのほう張らせていただきましたー。落ち】
4前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/02/22(月) 23:52:47 ID:WOTs8xL4
【名前】前山 馨(さきやま かおる)
【年齢】14歳(中等部三年)
【性別】男
【身長】168cm
【容貌】
茶色の長めの髪をしている。
前髪が長いため、時折気にしたりする仕草をする。
煩わしいと、止めていることも。
サッカーのスポーツマンなため、体つきはいいほう。
右の肩胛骨に、火傷の跡がある。
【能力】
・炎を操ることができる。
(ただし、大きさに比例して精神を消耗する。
たとえば、マッチの火程度なら、増幅するのは容易いが、家の火事を抑えようとすると倒れてしまう)
【NG】グロ、スカ
【弱点】
水に弱い。
泳げないし、水を被ると力が一時的に衰える。
【備考】
過去に自宅が火事になったことがあり、そのときに火傷跡がついた。
奇跡的に全焼した自宅から助け出されたが、そのときに生死の境をさまよう。
実は、火事で炎の精霊に遭遇し、魅入られてしまい、火傷跡と引き替えに力を得た。
しかし、それは4歳の頃で、もう記憶が曖昧。
【家族構成】母、義父、義妹
(実父、実弟は火事で他界)
【性格】
人懐っこい性格。
しかし、どことなく頼られるところもある。
(サッカー部中等部副部長)

【プロフ投下落ち】
5前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/02/23(火) 00:17:52 ID:h2XGToKJ
過去ログ一覧

【異能】黄昏の学園22【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1263741891/
【異能】黄昏の学園21【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1260616128/
【異能】黄昏の学園20【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1256742297/
【異能】黄昏の学園19【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1254489250/
【異能】黄昏の学園18【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1252851464/
【異能】黄昏の学園17【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1250847520/
【異能】黄昏の学園16【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1249014472/
【異能】黄昏の学園15【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1246028145/
【異能】黄昏の学園14【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1244039013/
【異能】黄昏の学園13【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1239637035/
【異能】黄昏の学園12【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1236033003/
【異能】黄昏の学園11【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1233156733/
【異能】黄昏の学園10【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1229952868/
【異能】黄昏の学園9【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1227380184/
【異能】黄昏の学園8【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1224247195/
【異能】黄昏の学園7【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1222121574/
【異能】黄昏の学園6【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1220190348/
【異能】黄昏の学園5【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1218012231/
【異能】黄昏の学園4【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1214556412/
【異能】黄昏の学園3【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1211089910/
【異能】黄昏の学園 2【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1206981977/
【異能】黄昏の学園【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1202298144/
6前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/02/23(火) 00:22:57 ID:h2XGToKJ
キャラハン一覧
兵部 晶 /物体回転/14(中2)/152cm 42kg アホ毛
前山 馨 /火炎操作/14(中3)/168cm 茶髪 前髪長め
郡 太一朗 /短剣使い/16(高1)/168cm バンダナ 癖毛
御木本 正太郎 /幻術使い/17(高2)/168cm 83-65-84 50kg? 糸目
カタナシ /妖魔 /17(高2)/175cm ヘドロ状or人間型(伊田満) 仮面の人
紫 一久 /電流使い/16(高2)/172cm 黒革手袋 右腕義手
紅裂 拓兎 /珪素使い/17(高2)/183cm 80kg 赤茶髪 ピアス
水鏡 恭弥 /二重人格/17(高2)/180cm 58kg 短髪
御法川 醍醐 /召喚術師/18(高3)/178cm 75kg 短髪茶髪
迫水 直 /妖魔憑き/19(高3)/185cm 75kg 短髪 タレ目

島田 六花 /ゴーレム/ 1(----)/157cm 87-59-85 跳ね栗毛 ジャージ 腕輪
卯月 ひのわ /異形使い/13(中2)/135cm 64-49-66 銀髪ベリーロング
天羽 都 /能力増減/13(中2)/148cm 75-52-76 車椅子 栗毛ショート
黒上 いろは /異形化 /15(中3)/142cm つるぺた ショートボブ
奏 永久 /癒し /16(高1)/162cm 94-56-84 ロングストレート
久遠 ゆりか /機械掌握/16(高1)/147cm 70-53-76 金髪碧眼
伊達 三月 /鉄棍使い/16(高1)/167cm 82-58-82 セミロング マトメ髪
葛森 利香 /蟲使い /17(高2)/149cm 禁則事項 ショート
隙屋 量子 /非実体化/17(高2)/161cm 78-55-80 オカッパ
アンジェラ トルーマン /魔女 /17(高2)/165cm 88-60-82 セミロングストレート  
青江 結 /結界操作/17(高2)/166cm 87-58-89 セミロング
伊織 津綺子 /電撃使い/17(高2)/168cm 85-58-85 ショート
須佐乃 水琴 /退魔剣士/17(高2)/172cm 87-64-88 ロング 眼鏡 左目傷
霧原 朱音 /憑依霊 /17(享年)/178cm 89-58-81 ロング 肉体は伊織のもの
媛名 葵 /異形狩り/18(高3)/170cm スレンダー ベリーロングストレート
7名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 00:23:51 ID:Q9wbyNo4
本スレに余計なもん貼ってんじゃねーよ
容量食って迷惑だろうがボケ
8前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/02/23(火) 00:37:45 ID:h2XGToKJ
>>5-6は正しいテンプレではありません。
無視してください。

>>7 名無しさん
ごめんなさい……。
9卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2010/02/24(水) 00:34:08 ID:2wGnh+tO
【前スレがいっぱいになりましたので、移動して参りました、です】

ちじき、ですか……ふむ、そこまで大きい話となると
流石にどうしようもないのですね。くふふ。
(残念がっているというよりは、その話題を面白がる調子)
(ここに来てから照れてばかりだったが、そろそろいつもの様子も見え隠れして来た)

……あ、はい。それではその、宜しければ……お願いします、です。
裏山もひょっとしたら、天文台に劣らない穴場かもしれませんね。
くふ、もしたくさん良い場所が見つかったら迷ってしまいそうなのです。
(裏山と聞いて、かつて山で出会った友人のことを思い出す)
(「あの話」は、決断しなければならない話だが……やはりそれは今ではない)
(切り出せる時が来たら、その時に決断すればいいだろう)

すみません、重ね重ねお手数おかけします、ですっ……。
(ぺこりと頭を下げ、手を貸して貰いながら写真データのやり取りを行う)
ありがとうございます。……あの、また分からないことがあったら、
お聞きしてもよろしいでしょうか。
(これからの友人たちとのやり取りを考えると、そろそろ本格的に身につけるべき知識だろう)
(部活動に加入したのなら、やはり尚更である)

もしかしたら、トッピングなどによる美味しいアレンジとか……見つかるかもですね。
はい。あの時よりもっと美味く出来たと思います。
今度皆さんにもまた作ってあげませんと、なのです。
ふふ……みぃさんがお望みとあらば、たくさん作って差し上げますよ。
(かつて異形の人形を率いるだけの自分が今の自分を見たら、どんな顔をするだろう)
(目を見開くぐらいでも、驚いてくれるかもしれない。なんてあり得ない仮定を考える)
(その中でも一番驚くであろうことは、彼に抱いている特別な感情だろうか)

はい。もちろん、なのですよ。
10御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2010/02/24(水) 01:30:14 ID:at3KUE7A
【同じく移動してまいりました、続きもよろしくお願いします】
【時間は大丈夫? 何度も待たせてしまってごめんね】

地磁気のほーこー自体は、何万年って期間で入れ替わるらしーけど。
今日か明日くらいにそれが起こってくれたら、毎日オーロラみほーだいだー。
(赤くなっていた卯月さんの頬が、元の白さを取り戻してきた)
(寒さで熱が出たわけではないとわかり、つかえが一つ取れる)
(つられてこちらも調子付き、いつものように話が大きくなって)

よーしい、なんたって日本全国百個はあるからねえ。
手軽に行けそうなところも見つかるはずだー。
ふふ、そしたら一緒に迷うのを楽しむのもいーかもねえ。
(フォンダンショコラをもう一切れ、よーく味わってから口を開く)
(天体観測に胸を躍らせているとはいえ、それは先のこと)
(目の前のプレゼントを簡単に飲み込むのはもったいない)
("この"チョコを再び口にすることは、未来永劫できないのだ)

裏山だと異形が出るのが困るけれどねー。
そこは正ちゃんがなんとかしてみせるともっ
……やーこの前は見事に守ってもらっちゃったけどー。
(そして、卯月さんの表情の変化の意味について考える時間も確保する)
(裏山と聞いて、飄々としたいつもの調子に戻りつつあったかの少女の舌が)
(ほんの僅かに動きを止め、つっかえながら動きだした様がひっかかった)
(話したくないなら、あの場自体に抵抗があるかを確認するだけに留めるしかないが)

んーん、ともだちのお役に立てて光栄だとも。
自己満足もできるしいっせきにちょーだー。
そーゆーわけだからどんどん聞いてくれたまへ。
ふりーぱすはいつまでも有効だよー?
(向こうからアクションがなければしんきんぐたいむはすっぱり終了)
(あけすけに物を言って、にこにこ笑いながら操作を一通り終える)
(切り替えすぎて墓穴を掘ってしまうあたり、自衛はできていないようだ)

ありがとう……僕も何か作ってみよーかな。
二人で作ったりょーり持ち寄って、星を見に行くなんてのも楽しそうだねー。
そーゆーのに向いてそうな場所もセットで調べてみよっか。
――ん、ごちそーさま。
(話に夢中になって、気づけば食べ終えたのは卯月さんとほぼ同時)
(口内に残った余韻を楽しみつつ、今度はPCのあるデスクへ……あ。)

ちょ、ちょっとだけ待っててねん?
向こうは寒いから、こっちの部屋に回線引っ張ってくるよー。
(まずはマップ検索で近場の天文台をリストアップし、個別にHPを訪問)
(お出かけ先を調べるという提案自体は、すぐにでも実行できそうなのだが)
(よくよく考えればパソコンは奥の禁断の部屋に置いてある)
(二人で検索するというのを口実に、サブのPCをこちらに持ってくることにした)
11卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2010/02/24(水) 02:27:15 ID:2wGnh+tO
【はい、こちらこそ改めてよろしくお願いします】
【時間のですが、本日は3時までになりましょうか
……と、こちらも大幅に遅れてしまいましたね。すみませんです……】

天変地異になってしまわないでしょうか……くふふ。
オーロラが突然都会に現れたりしたら、街はパニックになってしまうでしょうね。
(くすくす笑いと共に、あり得ないからこそ愉快なIFの話を咲かせる)

何かを決める時、いろいろあって迷ってる時が楽しいって聞いたことがあります。
もし本当に迷ってしまうことになったら、その時はいっぱい迷ってみたい、のです。
……くふ、何だか妙な言い回しですね。迷うのが、楽しいというのは。
(彼の口に運ばれる欠片を見送りつつ、こちらも喉を通ったホットミルクを
追うように自信作を口に入れた)
(一緒に同じ料理を食べる、言い様のない程に楽しい一時)
(どこかデジャヴを感じる。きっと友人たちとも過ごした時が思い起こされているのだろう)

だいじょぶ、なのですよ。
力を合わせれば、何が襲ってきてもきっとへっちゃらなのです。
(保留にした話を考えていたことが悟られたかな、と思いながら)
(にこりと微笑み、心配ないというサインを送ってみる。
杞憂だったとしても、何ら問題はないだろうし)

くふふ……そうでしたね、フリーパス。それじゃ、使わせて頂きます、なのです。
(更に何だか久しぶりのような、からかうような口調が再び姿を呼び出したり)

星を見ながらのお食事……なんだかとてもロマンチックですね。
私も図書館などで、色々調べてみませんと。
あ、私もごちそうさまなのです。
(フォークを置き、奥へ向かうのを見送る。途中で何かにひっかかったような動作に
少し首を傾げるが、続く言葉で特に疑う様子も見せなかった)
12御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2010/02/24(水) 02:32:37 ID:at3KUE7A
【とー、それじゃあ今日はここまでにしよーか】
【今からレスしてたら、おそらく3時を超えちゃうから】

【んーん、いつも僕のペースに付き合ってくれてありがとう】
【辛抱強く待ってもらって、ほんとに感謝してるよー】
【せめて少しでも、楽しんでくれてたらいいな】

【再開はいつにしよっか? 土日火水ってこの前は言ってたっけ】
【申し訳ないけど水曜日は塞がってるんで、他の日をお願いしてもいい?】
【僕のほうは、金土月が空いてるけれど……】
13卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2010/02/24(水) 02:46:54 ID:2wGnh+tO
【了解しました。改めて、すみませんです】

【いえ、こちらも時間をかけてしまってますし】
【私はとても楽しくロールさせて頂いてるのですよ。ありがとうございます】

【わかりました。では、金曜でよろしいでしょうか。
開始時間は今回と同じ、あるいはそれ以降からならだいじょぶだと思います】
14御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2010/02/24(水) 02:50:30 ID:at3KUE7A
【少なくとも僕は、卯月さんとロールしてて謝ってほしくなったことなんて一度もないよん?】

【素敵な時間に感謝、二人揃って楽しいなら万々歳だー】
【わかった、それじゃー金曜の21時に避難所で待ち合わせよっか】
【おへんじ用意して待ってるよー。何かあったら伝言してねん】

【それじゃー、今日はこのあたりで。ありがとうございましたー】
15卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2010/02/24(水) 02:55:19 ID:2wGnh+tO
【こちらこそ、ありがとうございました。
それでは金曜の夜、またお会いしましょう】
【スレをお返しします】
16須佐乃水琴 ◆MIKOlshTCI :2010/02/24(水) 05:09:03 ID:7OpeVe1r
【名前】須佐乃 水琴(すさの みこと)
【年齢】17(高等部二年生)
【性別】女
【身長】172cm
【3サイズ】87-64-88
【容貌】肩までの黒髪/黒瞳、左瞼を縦に過ぎる薄い刀傷がある。
    背筋がピンと伸びたしなやかな体躯。
    学校ではツーポイントの眼鏡を着用。

【能力】経絡を巡る「気」を操り、身体能力の活性、
    および霊的存在との接触を可能とする。
    厳密にいえば異能者でなく、異能級の武芸者。
    三尺刀「斑雪」による絶技秘剣に加え、
    斬りつけた傷に対する治癒能力を一定時間奪う、「封魔刃」を切り札に持つ。

【希望】雑談 戦闘 エロール
【NG】度が過ぎる確定 エロールに関する特殊プレイは事前に相談を
【弱点】自然現象を操る能力 遠隔攻撃

【備考】地元警察署に雇われている、異能異形専門の殺し屋。
    須佐乃家は現在こそ地主の家系だが、かつては高名な退魔師の分派であり、
    やがて「廃業」した後も技術だけは絶えず伝えられていた。
    水琴は類稀なる才を以て生まれ、異能を引き寄せることを危惧された。
    同時に、かつての主であった警察組織に利用価値を見出され、
    積極的自衛という名目で、数代振りにお役目を拝命した。
    依頼があれば出動、指定された標的に天誅を加える。

    帰宅部、一応保健委員。あまり授業に出ず、顔の傷もあるため、学校では浮いた存在。
    気分屋でマイペース、エゴイスト。飄々としているが内面はネガティブ気味。
    一日も早く剣を置くために、異形根絶のための剣を振るっている。
17名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 09:19:52 ID:DZkwPFjg
お前らいい加減に専用板作ってそこでやれよ
自己満足でナリキリにもロールにも関係ないデータずらずら載せるわ
避難所で住民同士でケンカしちゃ管理人に尻拭いさせるわ
目障りでしょうがないんだが。
なにがキャラハン一覧だよ
閉鎖的利用で削除依頼だして欲しいか?
本スレが削除されりゃ避難所も使えなくなるし
それが一番いいかも知れないな
18名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 14:31:49 ID:JEjYhu13
ドヘタな絵やら寒い設定を垂れ流してうわべだけの称賛しあってる
コテハンも取り巻きも全員気色悪いのは同意だが
一応は自分らのスレ内でやってんだしほっとけば?

中二病って自分から言っとけばどんな痛いことしても許されると
思考停止してるんだから仕方ないべ。
19名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 14:49:45 ID:DZkwPFjg
自分らのスレ内だけじゃないだろ
板や外部掲示板にまで迷惑かけてるから言ってんの
キャラが気色悪いかどうかなんてどうでもいいんだよ
最低人類は黙って覗き見だけしてろやカス

20名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 15:13:23 ID:Bwr4Omvq
叩き出された元キャラハンが叩いてるんですね
21名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 15:29:46 ID:DZkwPFjg
誰も言ってないのにドヘタだの気色悪いだの言い出す>>18は嫉妬厨確定だろうが
こっちは迷惑だから言ってんの
22名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 21:14:58 ID:JEjYhu13
勘違い丸出しの正義感で削除とか抜かしだす奴も相当に頭が可哀相だな。
ここが駄目スレなんてわかりきったことだろうに。
23伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2010/02/25(木) 23:43:59 ID:epRPZYJm
【名前】伊織津綺子(いおり つきこ)
【年齢】17 高等部2年E組
【性別】女
【身長】168センチ
【3サイズ】85−58−85
【容貌】ショートカット、切れ長で涼しげな目元、きりりとした雰囲気
【能力】電気を起こし、放つことができる。
    稲妻を起こして攻撃するほかに、微弱な電流で治療行為なども可能。
【希望】バトル 日常ロール エロールは要相談※ 多少の確定はOK(こちらからも軽度の確定ロールを打つことがあります)
【NG】スカ、相談なしのエロール
    過度の確定。特にこちらの考えや反応までを強制的に決められるのはNGとさせてください
    バトルの場合、死亡・欠損NGの方とのお相手は、こちらもその間だけ死亡・欠損NGとさせていただきます
    グロ展開自体はNGではありませんが、ROMの方への警告も含めまして事前にご相談をお願いいたします
【弱点】放出する電力量に比例して、体力の消耗がある。
    大きい電力を発するためには充電が必要なので、短時間での連発はできない。
    逆に弱い電力は意思に関係なく発してしまうことも多く、しょっちゅう精密機械を壊す。
【備考】高等部2年。陸上部のエース。ハイジャンプの学生記録を持っている。
    一見淑やかな優等生であり、クールでストイックなアスリートとしても知られているが、
    素の性格は素直で恥ずかしがり。育ちはいいが謙虚で努力家。
    厳しくしつけられたので、少し頭が固いところもある。
    兄を異能に殺されており、それがきっかけで退魔の世界へ足を踏み入れた。

*現在の状況
・恋人である迫水直と組んで退魔を行っている
・武道家である祖父と叔父に迫水の能力と退魔のことを知られている
・天羽都の能力によって、ハイジャンプの新記録を出してしまった。
・妖魔にレイプされた記憶を御木本正太郎によって封印され、表面上忘れている。
 迫水と御木本の二人は真実を知っている。
・兄の仇である「仮面の電撃異能者」は実は紫一久であるが、そのことはまだ知らない。
・霧原朱音の霊に憑依されている。意識のないときに朱音が勝手に身体を使っていることもある


※ロールの状況により、ご希望に添えないことがあります

【投下落ちです。このスレでもよろしくお願いします】
24卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2010/02/26(金) 21:16:38 ID:qOBZVhnn
【御木本正太郎さんとの解凍ロールにスレをお借りします】
25御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2010/02/26(金) 21:32:08 ID:/uVsdOpo
理屈がわかってる現代だったら、まだ良いんだけどねー。
実は平安時代に、それっぽいのが現れた時の記録があるんだって。
たたりだーとか御仏の導きだーとか、大変だったみたい。
(表情筋も駆使して、大袈裟に当時の様子を再現(?)してみる)
(目が細さゆえに、あまり幅の出てくれない上半分が残念だ)

ふふー、敵が怖くないなら選択肢は無限大だ。
危なくなったら逃げることも忘れちゃだめだけどねん。
べ、別に怖くはないよ? 安全策をとるだけだからねん!?
(幻術師だからこそ、そちらの安全性が増している面もあるが)
(同伴する相手の体力を考えると、長期戦は避けたほうが良い)
(笑みを確認すると、最後の一言で先ほどの躊躇を打ち消した)

よしっと、今夜はまだ時間ありそうかなん?
お家に帰るまで、たくさん迷って楽しむとしよっか。
せっかくのフリーパスがちょっとで終わったらもったいないー。
(面白がる少女に釣られて、もう一度妙な言い回しを繰り返す)
(気づかれずに済んだらしいと安堵したことで余計に舌が回りだし)
(ケーブルを伸ばして持ってくる頃には、脳も顔も緩みきっていた)

夜だから、あんまり重いものが入らないのは寂しいけどねー。
お昼に星が見えてくれたら、優雅なランチタイムになるのにい。
(オーロラよりさらにあり得ない仮定を言って、一人笑いつつ)
(卯月さんも画面を見られるようにと、同じ側にお邪魔させてもらう)
(慣れた手つきで回線を繋ぎ、PCを立ち上げてログイン画面へ)
(パスワードが美少女の羅列とあって、打つ時は特に速かった)
(……目で追われずに済んだと良いのだけれど)

天文台からまず見て、バスがないかも調べちゃおうー。
うん、二人で星の本を読んだりするのも違った楽しみができそう。
(デジタルに慣れていると言っても、誰かと共になら)
(手動で探す時間の楽しみ方を忘れたわけではなさそうだ)

【しょっぱなから申し訳ない。派手にぶちまけてしまったよー】
【いやはあ、ズボンが黒っぽかったのがせめてもの救いだ】
【大変お待たせいたしました。今日もよろしく、卯月さん】
26卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2010/02/26(金) 22:08:33 ID:qOBZVhnn
平安時代となると、千年以上も前の話なのですね。
それほどの昔であれば、怨霊怪異の脅威が深く信じられていた時代ですから
異常気象や異常現象などが現れたらさぞや混乱したことでしょう……です。
(アクションを交えた解説に、ふんふんと頷きながら楽しげに相槌を打つ)
(想像力を働かせて当時の様子を思い浮かべて見たけど、
妖怪が平安の町を遅う浮世絵のような図くらいしか考えつかなかったとか)

くふ、分かってますよ。楽しい観測会の前に疲れきってしまったり、
怪我をしてしまったら元もこもなくなってしまいますからね。
ちゃんと元気な身体で楽しめるようにがんばりましょう、なのです。
(自分は異形を引きつけやすい体質のようだし、
もしかしたら一々相手にしてはキリがないかもしれない)
(何かしら、戦わずに異形を突破する手立ても考えておいた方が良さそうだ)

はいです、迷える時間ならたっぷりあるのですよ。
(やや大人しさはあるものの、冗談めかすような口調と笑顔で返す)

くふ。お昼に見える星ですと、太陽の他は月がたまに見えることが
あるくらいですものね。
その代わりに夜には星がいっぱい瞬く……そのギャップがまた、
星空が美しく見える理由のひとつなのかもしれません、です。
……なんかちょっと詩みたいなこと言ってしまいました。
(さすがに恥ずかしい台詞だったか、と頬に手をあてて縮こまる)
(その間に済まされるログイン等の操作は余り見ていなかったが、
機械音痴……というよりは余りパソコンに触ったことにないひのわでは
見てもよくわからない、といった感想になったかもしれない)

そうですね。……ふふ、なんだかちょっとした遠足みたいなのです。
観測会に本を持ってきて、懐中電灯などで照らして観測の
参照にするのも面白いかもしれません。
……くふ、持って行きたい荷物が次から次へと増えていくのです。
(計画の楽しみを味わいながら、画面に示される情報を目で追ってゆく)

【はわ、火傷はしませんでしたか? ぬるくなっていたのであれば良いのですが】
【いえ。こちらこそ、今夜もよろしくお願いしますです】
27御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2010/02/26(金) 22:58:50 ID:/uVsdOpo
怨霊が怖くて都を移しちゃったくらいだからねー。
その当時に生きてたら、卯月さんは陰陽師になれたかもねん。
なんたって、みんなを呼びだしたら百鬼夜行に対抗できちゃうんだから。
あ、そんなに動かしたら疲れちゃうかな?
(おともだちの詰まったトランクが、平安時代の妖怪と向き合う様を想像する)
(……と同時に、頭の中には平安時代の服装を纏った持ち主の姿が浮かんで)

ふーむ、貴族になれたら十二単を着るのか。
それはそれで似合いそうだー、扇を持ったりしてさ。
(歴史ロマンから、美少女に萌えて褒め称える日常へと戻ってきてしまうのであった)

わかってくれるー? いやーありがとう。
正ちゃん自身は勇敢で二枚目だから問題ないんだけどねん。
お星様が待っているとなれば、しっかり気力体力を温存しないとーだ。
(冗談めかした愛らしい返事にテンションを上げつつ、PCのお目覚めを待つ)
(デスクトップはちょうど宇宙に関するもので月から見た"地球の出"だ)
(探査機が送ってくれた映像には、満月の4倍はある地球が輝いている)
(大気がある分、実際に見ると明るさも地球から見た月より強いらしい)

ん? 詩を読んだり書いたりするのは恥ずかしいことじゃないさー。
せっかく人間に生まれて言葉が話せるんだから、どんどん表現しちゃおう。
おかげで、少なくとも僕は綺麗なそーぞーができたよー?
(そう言う彼自身の発散先が萌え語りに集中しているのは機密事項だが)
(抜けるような青空と満天の星空の対比に感じ入る心はまだ残っているらしく)
(ブラウニーの翼をバサバサと動かしたりしながら、同じく素直な感想を返す)

おっとう。それじゃーさっそく、一緒に迷ってみよっか。
電車にあまり乗らない代わりに駅からたくさん歩かなきゃいけない天文台と
電車にたくさん乗る代わりに路線バスの通ってる天文台があるんだってさー。
卯月さんは、どっちのほうが疲れないかな。
揺れる乗り物はあんまり好きじゃなかったりするー?
(行き先が行き先なので、予想通り駅や街中にある場所はほとんどない)
(自家用車が必要になるものも除外すると、大都会周辺は弾かれてしまう)
(残った有力候補もそれぞれ不便なところを抱えてはいたが、その一方で)
(どちらも数時間の観望会があり、大きな望遠鏡で星空を見せてくれるようだ)

あはは、借りた本だと夜露で濡らしちゃったら大変だからねー。
外で観測会をすることがあったら、その前に本屋さん巡りしてみる?
自分の本棚に、好きなものがずらーっと並べてあるとやっぱり気分が良いよ。
(彼自身の本棚が美少女に独占されているのは以下省略)
(イロモノ的な要素はさておいても、本の魅力は変わるまい)

【あらら、心配かけちゃったね。重ね重ねごめんなさい】
【かかったのは膝から下のだぶだぶのところだから大丈夫】
【気遣ってくれてありがとう、今夜もよろしく】
28卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2010/02/26(金) 23:30:34 ID:qOBZVhnn
くふ、陰陽師ですか。百鬼もいたらさすがに操りきれないかもしれませんが、
そこは頭をつかって数の差を埋める戦いを繰り広げるのですよ。
(まるで実際に戦うことがあるかのような言い方、もちろん冗談である)
(頭の中の浮世絵も話の流れに従い様々に変化し始めた)

着物ですかー……そういえば来たことがないのです。
お正月の時は着られませんでしたし……七夕のときは着ることもあるのでしたっけ。
あ……そうです、悪霊退散をしているというなら夜に戦っている人も
みんな陰陽師になれるかもですね。みぃさんが陰陽師のかっこしても
きっとかっこいいと思うのですよ。
(目の前にいる彼が道着姿でお札を構える姿を想像してみたりしながら微笑む)

くふ、健康第一なのですよ。
……わ、きれい……なのです。
月から見た地球ですね……わぁ……。
(そんな会話をしながら、デスクトップの壁紙に感嘆の息を漏らした)
(幻想的な宇宙の光景に、少し目を輝かせたりなどしている)
やっぱり宇宙とか、星空といった神秘的なものは素敵なのです。
また、詩みたいな言葉が出てきちゃうかもしれません……えへ。
(そんな自分を顧みて恥じらいながら、人間に最も近い星の美しさを再確認した)

そう……ですね。
どちらも綺麗な星空が見られそうで……くふ、予想通り迷ってしまいました。
うーん……と……ん、と。
(色々考えを巡らせながら、少し真剣な目つきで画面とにらめっこした後)

駅からの道で一足早く星空を見上げるのも良いですが……
でも、やっぱり天文台につくまでに取っておきたい気もします。
……路線バス、乗ったことありませんし……うーん……後者……でしょうか?
みぃさんはどう思われますか?
(何とか結論に近い形の意見は出せたものの、それでもやはり迷い気味)

そう、ですね。本屋さんめぐりもまた、楽しそうです。
そうなるとお財布にも余裕を持たせておきませんと。
色々やりたいことができて、楽しくなって来るのです……ふふ。
29御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2010/02/27(土) 00:18:51 ID:hKw6cR+e
おやー、そーだったんだー。
着物姿で頭脳戦をする卯月さんなんて、絶対かっこいいのにい。
……でも、言われてみれば僕も数えるくらいしか着たことないなー。
季節の行事だけじゃなくて、旅館に行ったら置いてることもあるみたいだね。
みんなかあ。みんな和装で揃ったりしたら絵になるだろーにゃあ。
ありがとうー烏帽子被ってお札持ったら、きっと心までびしいっとなるよ。
(美少女の笑顔を前に、びしいっからほど遠い表情を浮かべつつ)
(夜に知り合った面々を着せ替え、自分もその中に入れてみる)
(素直に面白がってくれるおかげで、こちらも想像が膨らんだ)

そーだよー、ぐるっと40万キロも旅して撮ってきてくれたんだって。
星や宇宙がほんとに好きなんだねん。
(画面がつくと、星に負けない輝きが卯月さんの瞳に浮かんだ)
(この背景を設定しておいて良かったと、心の中で親指を立てる)
(調べ物が終わったら、そっちの画像を並べてみようか)

良かったら、こーいうデータも分けようか?
卯月さん家のPCに送っても、携帯用にサイズを変えてもいーよ。
それ見て、新しい詩が浮かんだら聞かせてほしいなん。
正ちゃんにとっては心地好いんだー。
(屋外で出会い、寒さのせいと認識した時は心配したものの)
(今度の赤面は照れからとわかっているので流すことにした)
(ポエムを促したのは純粋に聞きたいからであって、決して)
(そのかわゆーいほっぺが見たいからという邪念ではない。筈)

んー、バスさえ大丈夫なら後者をおすすめしようかと思ったんだけどねん。
長い山道で疲れちゃったら、せっかくの観測が楽しめないからー。
ふーむ、乗ったことないならいっかい試してみたほーがいいかな?
(迷う後輩に変わってすっぱりと決断を下しておきたいところだが)
(相手の乗り物耐性がわからないなら、無理な計画は立てられない)

バスを降りてもだいじょーぶな街中で、ちょっとおでかけしてみるなんてどーだろ。
天文台は逃げないから、お試しした後で決めるって手もあるよー。
行きはバスで帰りに電車を使って、どっちが楽か試すってのもいいかもねん。
(HPのショートカットを作り、いつでも見られると示してから)
(天体観測の前の小さなお出かけを提案してみる)

あははー、それくらいプレゼント……そーだ!
ホワイトデーのことだけど、宇宙や天文のものはどう?
おっきな図鑑とか、そーがんきょーやぼーえんきょー。
(お財布という言葉を聞いてふっと思いつき、反射的に口を動かす)

あ、いや。イベントらしくなかったらお菓子にするけれど。
正ちゃんチョコもらったことほとんどないから疎くって。
もちろん、図鑑は別の日に買えるからさー。
(思考が追いついて不安になったのは、そのすぐ後のことで)
(がりがりと頭をかいて、不慣れと考えなしの発言をを詫びた)
30卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2010/02/27(土) 01:03:27 ID:YtjFQ+1T
そうですね、温泉の浴衣もあるのでしたっけ……
いつか皆さんで北海道に行けたら、温泉宿にも泊まってみたいのです。
(遠出などしたことのないひのわは、当然のこと温泉には一度もつかったことはない)
(中学校の修学旅行を迎えるまでの話になりそうだが、温泉地に行くわけではないだろうし)

40万キロ……途方もつかない距離、なのです。
えと、小さい頃はよく窓から空を眺めて過ごしてたからかもしれません。
仲間たちと遊ぶ時意外は、本を読むぐらいしかすることがありませんでしたから。
本格的に興味を持つようになったのは、この学園の図書館で
そういう本を読んでからなのですけども。
(友を持つようになった今でも、小さな窓際の観測会が行われることがある)
(といってもやはり都会、見える星の数は少ない。
空気が澄んでいれば目立つ星座は判別できるのだが)

わ、よろしいのですか?
それじゃ……えと、帰ったらパソコンのメールアドレスを調べませんと。
その、お恥ずかしながら……父様がくれたものなのですが、
余り使ったことがないのです。機械、苦手なのでしょうね。私は……。
(手付かずに等しいパソコンの訳、それは機械オンチ気味ということもあるのだけれど)
(父が与えたというよりは残していったその機械に、幼い日の自分は
一抹の不安を覚えていたのも影響していた)
……それじゃ……その、何か思い浮かびましたら
お送りいたします……ですっ。

あっと、バスは平気なのですよ。くふ、乗り物酔いには強いのです。
そうでしたね、体調もちゃんと万全にしておきませんと。
それですと……ふむ……
お出かけ……なるほど、なのです。そうですね、折角の機会なのですから。
それもまた、楽しそうなのです。
(あれこれと浮かび上がる、取りどりな計画に顔をほころばせつつ頷いた)

……ほわいとでー……。
……えへ、ありがとうございます。……その、それじゃあ……
(その言葉をぼんやりを繰り返す。薄く頬を染め、我に返ると
恥ずかしそうにうつむきながらも小さく口を開いた)
みぃさんが決めて、その日になるまでないしょにしてくれませんでしょうか。
その、プレゼントって何が貰えるか分からないのもまた楽しみになると思うんです。
……あ、その……わがままいってすみません……。
31御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2010/02/27(土) 01:56:59 ID:hKw6cR+e
もちろん、ちゃんとした着物とは違うけどねー。
浴衣のほーがハードル低いだろうから、最初の一歩にはちょうどいいかも。
機会さえあれば髪を結って、帯を締めた卯月さんもぜひぜひ見たいけれど。
ふっふ、大人数で行ったら温泉に浸かってる間も賑やかそーだ。
(平安時代から未来の旅行まで、話題が尽きることはない)
(六花の時もそう、相手が新鮮な反応を返すからなのだろう)

なにせ、光でも1秒ちょっとかかっちゃうくらいだからねん。
背伸びして難しい本にもチャレンジしてみちゃったりー?
正ちゃんなんか、本棚から漫画ばっかり引き抜いてたよ。
いやはあ、おかげで楽しかったんだけどー。
(幼少の頃……本来ならば両親の愛情を一番受けるべき時期なのに)
(暗い予感通り、彼女に人の温もりはあまり与えられていなかったようだ)
(仕事で忙しくしていただけなら別だけれど、相手があの男ともなると)
(口調に変化がなくとも、腹の中には怒りや悲しみが混じってきてしまう)

ん、不安だったら携帯のデータフォルダに入れちゃえばいーさー。
それかまたお邪魔したときにでも、正ちゃんがパソコン講座を開くなんてのはどーだろ。
まー一番確実なのは、紙に印刷することなのだけれどねん。
(けれど、本人の話しぶりに変化が見られないということは)
(仲間たちとの時間も、少なくとも空虚ではなかったのだろう)
(ここでそれらのネガティブな要素を表に出そうものなら)
(その触れあいまで否定してしまうことになりかねない)
(父様という言葉にちくりと胸を痛めつつ、笑顔で話し続けた)

ふふ、力まない力まない。
思いついた時に書いてはっぴょーしたい時に口にすればいーのさ。
創作って本来はそーいうものなんだからー。
(どうして、こんなに可愛い娘にあんな酷いことができるのだろう)

おお、それは頼もしい。
逆に正ちゃんが置いてかれないよーに気をつけないとだ。
あとは比較の問題になるのかな。
はっはっは、乗り比べも楽しみにしててくれたまへ。
(そうと決まれば、一緒にいる間にお出かけの計画も立ててしまおうかと)
(新しいブラウザを開き、交通機関の時刻表へとページを辿って行く)
(どこへ行こうか。目的地より先に交通手段が決まるというのは珍しい)
(電車とバスの揃っていそうな街中を見て、施設の並びを見て回り……)

あ。そーゆーことなら……お出かけ、ホワイトデーの前後にするってゆーのはダメかな?
卯月さんには内緒にしたまま電車とバスを使えそーなお店を決めて、正ちゃんが連れてくんだ。
こうすれば中身どころか行き先までわからない旅になるよー。
(赤くなってサプライズを頼む様に、子どもらしさからくるものと違う)
(女の子らしさの詰まった愛嬌を見てとって、二つの話題を結びつける)
(つい年上と年下という軸を中心に接してしまいがちなのだけれど)
(きちんとレディーとしても扱ったほうが良いようだ)

んーん、正ちゃんこそ気が利かなくてごめんね?
お菓子やアクセサリーが定番なのかーって悩むばかりで、肝心の本人の気持ちを察せてなかったよ。
よーしい、あっと驚くよーなものを考えとくから楽しみにしといてねん。
(ここで、王子様に憧れているんだろうなという発想が真っ先に出て)
(自分が対象なのだとは気まぐれにでも考えつかないあたりは)
(恋人のいない期間が長すぎたがための弊害なのかもしれない)


【たびたびお待たせしてしまい申し訳ない、時間は大丈夫?】
【予定はだいぶ固まってきたけど、〆はどうしよっか】
【終わりに向かっても、やり残したことをやってもー】
32卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2010/02/27(土) 02:39:12 ID:YtjFQ+1T
そういえば私、ずっと前からこの髪型でしたっけ。
(右手で小さく銀髪を撫でながらそんなことに想いを馳せる)
(見た目に気をつかったことは無いなど、自分のような年ではありえないだろう)

……その。……温泉に行かずとも……今すぐ、じゃないですけど……
みぃさんが見たいのであれば、髪型……変えてみましょうか。
(だからだろうか。急に気になったこの髪を見てそんなことを言っているのは)
(半分無意識で、幼い頃から変わらずにあった髪型に手をつけるなどと)

家の本棚にも、図書館の本棚にもあれこれ手をつけてきたのですよ。
だから勉強、国語だけは自信あるのですっ。反対に数学はからきし、なのですけども。
それじゃあまたお招きすることがあれば、ご教授願わせて頂いてよろしいでしょうか。
あ……と、画像……どうするか、ですよね。
ええと、その……私、待ち受け画像……というものにしてみたいです。
(携帯を手に、再び目が輝き始めたかのように見えた)
(幼き頃からの友だった仲間たちに注ぐ感情が並ならぬものであるように)
(彼らと同じく、幼少期を共に過ごした空の彼方に向ける感情もまた、特別なようだ)

はい、それじゃ……何か思いついたら、メール致しますですっ。
(けれども今はあの時とは違う。彼らに加え、友も増えた)
(空を見ても無感情に、寒気だけで顔を赤らめることもなくなったのだ)

ホワイトデーの……?
わ……とっても、素敵なのですっ。
(驚いたように口を開け、その次にはすぐに満面の笑顔が浮かんだ)
気が利かないなんてこと、ないですよ。
こんなにも素晴らしいことを考えて下さるのですから、そんなことないのですっ。
……ありがとうございます。こんなに楽しそうなおでかけ、ですから……
眠れなくなるほど待ちきれなくなりそう、なのですよ。
(本当に、この人とお話をしていると)
(温かい気遣いとその会話に、心が暖まる。幸せを、かんじられる)


【うんと、本日も三時ぐらい……までになりましょうか。
時間があれば色々と深い所までネタバレしようとも思っていたのですけども】
【流石にそれですと、さらに長くなってしまいますね。
ですので予定が決まった所で解散……に致しましょうか】
【とはいえ最後にちょろっと何か出すかも……です。含みを持たせるような感じで】
33御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2010/02/27(土) 02:45:49 ID:hKw6cR+e
【と、それじゃーここまでにしよっか。またおへんじ用意して待ってるね】
【いつも僕のせいで遅くなっちゃってごめんね? どうか無理はなさらず】

【あ、書きたいことがあるならまだ続けるのも大歓迎だよ?】
【僕は楽しませてもらってるんで、卯月さんのしたようにしてほしいな】
【どちらになっても、含みを楽しみにさせてもらうよー】

【と、これ以上夜更かしさせると悪いのでこのあたりで】
【今日もありがとうございました】
34卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2010/02/27(土) 02:50:45 ID:YtjFQ+1T
【いえ、こちらも時間をかけてしまってますし】
【みぃさんもどうかお身体には気をつけて下さい】
【続きの方は……うんと、ちょっと考えておきます】

【今夜はありがとうございました。続きの方ですが、日曜・火曜・水曜なら可能です】
【その日に都合が悪いようでしたら、避難所でお伺い致しますね】
【それではおやすみなさい】

【スレをお返しします】
35御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2010/02/27(土) 02:54:30 ID:hKw6cR+e
【いけないいけない、次の予定は決めておかないとねー】

【日曜は塞がっちゃってるので平日にお願いしてもいい?】
【火曜日の避難所で待ってるね、時間は21時で良いかな】
【もし予定に障るようなら避難所で擦り合わせようー】

【おやすみなさい】

【スレッドをお返ししますー】
36媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/27(土) 21:06:33 ID:9glqiHS4
>>ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1262802714/908 から続き

(ソファの上に沈み込む体。確かに体に感じられる重み)

≪――剣糸ちゃんは絶対に最後の最後にあの方以外は選べないわぁ≫

(いつものように彼女の髪がちらばらなかったのはリボンでまとめてあるからだろう)
(自分の上の男の顔を見上げ、銀色の輪をはめた指で彼の頬を撫ぜる)

≪――それが分かってるのに“あの子”を捕まえておくのぉ?≫
≪――他の女の子なら、あの子と普通にデートしてあげたり『日常的な』楽しみを教えてあげられる≫
≪――「葵」ちゃんはそれが分かってるはずよぉ?そしていつかは全部終わりになるってコトもねえ?≫
≪――なのに深入りするのってぇ、本当にその子の事を思ってるって言えるのかしらぁ?≫

(蘇る一日前の朱羽との会話。耳の奥にこびりついて離れない艶のある声)
(自分だって分かっているはずだった)

≪――恋人じゃないなんて言葉で逃げてるだけ。剣糸ちゃんはあの子を不幸にしかできない≫

(いつかは必ず選ばなければならない、と分かっている、はず)
(分かって、いても――)

………虫歯になっても、責任はとりかねます。
だいたい、私が「ダメ」っていったら、いったいどうなさるおつもりなのですか?
(いつもはそれほど強く表情を浮かべぬ貌も彼といる時は楽しげに緩む)
(今はどちらかといえば意地悪な笑みだったけれど)
(目を細めると許可のかわりにそのまま少しだけ体を起して、顔を近づけ唇を重ねた)
(離れたくないというように、彼の服をぎゅっと握ったまま――)




【置き〆にひとつだけお借りいたしました。ありがとうございました。(一礼)】
37アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/02/27(土) 21:37:33 ID:SJpOg4Nh
名前】アンジェラ・『ウィーク』・トルーマン
【二つ名】「ミス・ウィーク」「英国の焼肉提督」
【年齢】17歳
【性別】女性
【身長】165cm
【3サイズ】88:60:82
【容貌】肩までまっすぐ伸びる黒髪。肌はやや白め。
    細い眉と大きめの黒い瞳が少しきつそうな印象を与える。
    やや筋肉質で、体育や部活動等が得意そう。
【能力】魔法
    分厚い『呪文書』を手に持ちページを開くことでそこに書かれた魔法を使うことができる。
本人の努力の甲斐(?)あってか、曜日による制限は無くなり、いつでも多種多様な魔法が使えるようになった。
    ただし魔力量による制限は健在。
    ・魔力量
     それぞれの魔法にはLV0〜3が存在し、彼女のその日の魔力量で使えるLVが左右される。
     (LV0=その魔法は使用できないという状態)
     未熟な魔女であるため、自身で十分な魔力を捻出できず、生物の体液や肉を摂取して捻出する。
【希望】会話、戦闘、エロール等
【NG】グロ、スカ、リセットが必要となるもの
【弱点】多彩な魔法が使えるが
    ・どの魔法もそれほど強力ではなく、LV3でも生粋の「炎使い(火曜日)」や「超身体能力者(日曜日)」には数段劣る。
    ・呪文書を開かなければ使えない。
    ・一度に一つの魔法しか使うことができない(例:回復魔法使用中に身体能力強化魔法を使えない、時間魔法使用中に攻撃魔法を使えないetc)
【備考】イギリスからの留学生。
    英国営機関で作られた、魔女の髪の毛から作られた魔女のクローン。
    しかし、ほとんど独学で魔術を学びざるを得なかったため、期待されたほどの力を得られなかった。
    機関の他の実験体に比べて冷静で精神は安定しているが異能者としては最低レベルとされ、扱う魔法とかけて「ウィーク」と呼ばれる。
    本人もそのことを認め、留学先では「視察任務」と割り切り、異変や異能に積極的に首を突っ込まないが、
    冷静である以上に正義感が強いため、危機に陥ることも。
現在は戦い方も確立し、それなりの結果も出している為「全権大使」となっているが、さまざまな点から不安は残る。
    また、人道を外れるのを拒み、肉(牛や豚など)を食べることで微量ながら魔力補給している。
    そのためかバーベキューや焼き肉には異常な拘りがあり、
    焼き肉パーティーなどが行われた場合、留学先に強烈な印象を与えている。
【状況】紅裂の血液&乾燥血漿のおかげで魔力充実。
     同じ量の肉や血液からより多くの魔力を生成できるように。実質的パワーアップ。
    ファーストキスの失ったことによる微量の精神ダメージ継続中。

【プロフィール投下、そして待機させていただきます。】
38前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/02/27(土) 21:55:17 ID:aMTZFkWa
【名前】前山 馨(さきやま かおる)
【年齢】14歳(中等部三年)
【性別】男
【身長】168cm
【容貌】
茶色の長めの髪をしている。
前髪が長いため、時折気にしたりする仕草をする。
煩わしいと、止めていることも。
サッカーのスポーツマンなため、体つきはいいほう。
右の肩胛骨に、火傷の跡がある。
【能力】
・炎を操ることができる。
(ただし、大きさに比例して精神を消耗する。
たとえば、マッチの火程度なら、増幅するのは容易いが、家の火事を抑えようとすると倒れてしまう)
【NG】グロ、スカ
【弱点】
水に弱い。
泳げないし、水を被ると力が一時的に衰える。
【備考】
過去に自宅が火事になったことがあり、そのときに火傷跡がついた。
奇跡的に全焼した自宅から助け出されたが、そのときに生死の境をさまよう。
実は、火事で炎の精霊に遭遇し、魅入られてしまい、火傷跡と引き替えに力を得た。
しかし、それは4歳の頃で、もう記憶が曖昧。
誕生日は8月26日。
【家族構成】母、義父、義妹
(実父、実弟は火事で他界)
【性格】
人懐っこい性格。
しかし、どことなく頼られるところもある。
(サッカー部中等部副部長)

【こんばんは、お相手していただけないでしょうか?】
39アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/02/27(土) 21:57:28 ID:SJpOg4Nh
【こんばんは。では、お願いします】
【シチュエーションに何か希望はありますか?】
【場所や時間帯等も希望があれば、お願いします】
40前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/02/27(土) 21:59:44 ID:aMTZFkWa
>>39
【こんばんは、先輩。】
【特に希望シチュとか考えてないですよ】

【先輩に何か希望があれば考えますが、どうしましょうか?】
41アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/02/27(土) 22:10:48 ID:SJpOg4Nh
【色々考えさせていただきましたが、ちょっと思いつかないですねえ】
【とりあえず邂逅、ということになりそうですが、まずは方向性を】
【会話メイン、軽い戦闘、凍結前提の凝った戦闘、のどれが一番やりたいですかね】
42前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/02/27(土) 22:14:24 ID:aMTZFkWa
>>41
【そうですね、最初は邂逅になるかと思います】

【一番やりたい、となると……会話メインですかねー】
43アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/02/27(土) 22:19:30 ID:SJpOg4Nh
【ではどちらかが異形を倒した所を見てそのまま接触、という形が一番無難かと】
【そちらのプロフィールをみる限りでは、あまり夜には出歩けなさそうなので、昼間の方が良いでしょうか】

【お互いが異能者だと解らないままでの邂逅が良いなら、他の方法が良いでしょうが……】
44前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/02/27(土) 22:21:05 ID:aMTZFkWa
>>43
【わかりました、ではそうしましょうか】
【夜も一応……ランニングと言って出かけてしまえばできないことはないんですけどね】

【書き出しはどうしましょうか?】
45アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/02/27(土) 22:26:13 ID:SJpOg4Nh
【では夜にしましょう】
【他に提案、質問が無ければ此方から書きださせていただきますがよろしいですか】
46前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/02/27(土) 22:32:10 ID:aMTZFkWa
>>45
【わかりましたー】

【それでは、よろしくお願いします】
47アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/02/27(土) 22:47:50 ID:SJpOg4Nh
(正義と悪の違いは何だというのだ)
(どちらも、世界全体からすればひどく小さな戯言)
(一人の人間からすれば、あまりに大きすぎて背負えない概念)
(けれどもこの街には、正義の味方も悪人も、己の賀を通すために戦っていた)
(きっと今日も、彼らはどこかで戦っているのではないだろうか)

(それをくだらない、と思っている自分がいる事にアンジェラは気付いていた)
Stream,level2
(質量も力も小さい異形を相手に、ぶつけるは水流の魔法)
(あえて相手を踏みにじる様に、問答無用で押しつぶすかのように正面から魔法をかけた)
終わり、ですか?
その程度で──その程度の力でこの街に現れたのですか?
(半身を失いながらも逃げ出す異形の姿を見れば、心にたまったままの苛立ちと不快感が溢れだしていく)
(──どうしてこんなに、エゴは醜いのだ)

逃げるな、屑が。
(瀕死の異形を追い、わざとその足で頭を踏みつぶす)
(その一撃で異形は絶命したが、アスファルトを力強く踏んだ為、周囲に鈍い音が響いた)

(しかし、それで異形や異能者がよってくるのならば好都合)
(足元に残ったままの異形の死体を軽く蹴とばしながら、よってくるかもしれない異形や異能者を待った)

【お待たせしました。では、よろしくお願いします】
48前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/02/27(土) 22:57:52 ID:aMTZFkWa
>>47
……んー……?
なんか……変な音がしたような……?
……ちょっと行ってみるか。

(いつものように、食事後の軽い休憩を取った後でランニングに出た馨。
彼も、異能を持つひとりだったが、学園の生徒からすると珍しい部類に入る自宅通いの生徒だった。
彼のランニングコースには通学路はもちろん、いろいろな道が組み込まれていた。
そのコースはランニングとは思えない、5キロほどのコース。
その途中で異能や異形を見つけると、寄り道してしまうのが彼だった。
今日もまた、コースを外れて音のしたほうへ走っていく)

ん……なんか居るよな……?
(傍目からみると、何かを踏みつけている人が居る。
しかし、何を踏んでいるか、誰が踏んでいるかがわからなかった。
それを確かめるために、走って近づいていく)

えーっと……こんばんは?
(敵か味方かわからない。
だけども、最初の挨拶だけは軽やかに。
何かを踏みつけている人物の顔が見れるところまで来ると、頭を下げた。
しかし、踏みつけている何かが異形だとわかると、きょとんとした表情を向ける)
……もしかして、異能の方ですか?

【よろしくお願いしますー】
49アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/02/27(土) 23:13:44 ID:SJpOg4Nh
(何者かが走って近づいてくる気配を感じ、耳を澄まして目を凝らす)
(これと、似た足音を聞いたことがある。そうだ、水鏡という少年の足音)
(これは闇夜を走る者の走り方ではなく、スポーツマンとして身体を鍛える為の走り方)
(目でとらえられた姿は、おおよそ予想通りの姿)
(思っていたよりは少し若い様には見えるが、身長は自分よりあって体つきも悪くない)
(この夜の街に似つかわしくない、という風貌では無かった)
(いや、そうでなくては困る、のだけれども)

はい、こんばんは。
そうです。
この街では異能者と呼ばれる者の一人です。
(手に持った魔術書を閉じ、少年の方へ振り向く)
(戸惑いの色が見える彼の顔に、出来るだけ自然な笑顔を向けて応える)

それを知って、どうしますか?
貴方も、異能者なのですか?
所属は?
行動理念は?
目的は?
(笑顔のまま、矢継ぎ早に告げられる質問)
(以前なら、これほど突発的には接触しようとしてこなかったが)
(もう、そんな回りくどいことをしているつもりはなかった)
(とにかく結果が、欲しい)
(自分がさまざまな犠牲を払って、成してきたことに対する結果が、この手に欲しい──)
50前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/02/27(土) 23:21:10 ID:aMTZFkWa
>>40
(まだまだ寒い外は、ウィンドブレーカーを着込まなければ耐えられないくらいだった。
黒いウィンドブレーカーに身を纏い、駆け寄ってくる少年。
アンジェラ先輩の顔が見えると、日本人ぽくないな、とちらりと考えたりして)

ああ、やっぱり異能者なんですか。
……はぁ、それで今、これを斃したところなんですね。
ははぁ。
(何をしているか、遠くから見るとさっぱりわからなかったが、それを聞いて納得する。
下を見て、確実に死んでるなぁ、なんて考えていた)

(顔を上げたところで、アンジェラ先輩の矢継ぎ早の質問が)
え、あ、異能者です。
所属?
○○学園、中等部三年ですけど?
行動理念? 目的!?
え、え、え、ちょ、ちょっとストップ!
(所属までは条件反射で答えられたけども、そこから先は即答できそうになかった。
だからこそ、一度言葉を遮り、深呼吸して心を静める)
えー、はい、すみません、もう一度質問をお願いします。
あんなに早口に言われたら、俺答えられないですよ……。
(肩をすくめて苦笑した。
今度はどんとこい、とばかりに先ほどとは違う、リラックスした顔つきになる)
51アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/02/27(土) 23:43:42 ID:SJpOg4Nh
なるほど、やはり異能者だったのですか。
所属、というのは何らかの機関や組織の事を訊きたかったのですが
その様子では、何処にも所属はしていないようですね。
(異形と異能者である自分をみる態度から、あまり夜の街になれていないようだと推測)
(若いからか、それとも本当にこの街の夜とは無縁に生きていたのか)
(どちらかは解らないが、少し危うくすら感じられた)

解りました。
唐突に訊いても答えられるものではありませんね、確かに。
(小さくため息をつくと、真剣な眼差しを前山に向け)
私はアンジェラ。
貴方と同じ学園の高等部二年生です。
人間と異能者の幸福の為に行動しています。

質問を変えましょう。
あなたは異能者であるといいましたが、
その力を何に使っていますか。
何に、使いたいですか?
(相手はおそらく年下。夜の街にも不慣れ)
(故に、自分が大人な対応をしなければならない)
(そうは解っていても、焦りと苛立ちは少しずつ加算されていく)
(『どうして、こんな時間にこんな場所をうろついているんでしょう』)
52前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/02/27(土) 23:49:43 ID:aMTZFkWa
>>51
え、ああ、所属ってそういうことだったんですか?
参ったなぁ、俺はてっきり学校のことかと……。
(決まり悪そうな顔をして、軽く頬を掻いた。
まだまだ自分の知らない世界は広いなぁ、と少し思わせるような言葉だ)

ああ、それじゃあ、アンジェラ先輩ですね。
よろしくお願いします。
(ぺこりと頭を下げて、もう一度挨拶して……ちらりと顔を覗き込む。
やっぱり、顔が日本人離れしてるなぁ、などと考えてみたり)

え、ああ、はい。
何に使ってるって言っても……。
(んー、と軽く首を傾げた)
とりあえず、悪い人とかをやっつけることとか。
……に、しか使っていないですけど。
(答えるまでに少し、間があった。
その間に、見るからに表情が曇っていく相手に、いきなり驚きの表情を浮かべる)
……えと、何かありました?
53アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/02/28(日) 00:19:28 ID:P+nCHNgR
……解りました。
では、私が貴方の学校の先輩として、人生の先輩として、異能者の先輩として忠告しましょう。
──異能の力を使うのを、やめなさい。
何も知らないのならば、そのままでいた方が良いです。
ましてや、人間相手に使うなどもっての外。
犯罪や異変に巻き込まれないうちにさっさと封印してしまうのが吉です。
(こちらの態度に気がついた彼からの指摘を受ければ、もう堪える事も馬鹿らしくなった)
(──どうして、どいつもこいつも、相応の幸福を享受しない──)
(不快そうな表情を隠すことも無く、一気に告げた)

貴方に、通常ではかなえられない望みがあるのならば、話は別です。
あるいは、貴方が異能無しでは生きられない人間になってしまっているのなら、こうは言いません。
そう言う人間たちは、私が全力で応援したいと思います。
が、そうでないのなら今のうちに引き返すべきです。
くだらない俗物や、怪物に、その身を好き勝手扱われない為にも。
(力を持つ人間は、その力を奪われたり利用されたりする危険がある)
(当然のことだ。吸収やコントロールなど、多くの異能者がやってのけるだろう)
(であるなら、お互いの為にも、彼はこちらの世界に来ない方が良い)

それとも、何かありますか。
貴方の望み、存在意義。
あるいは、トラウマ、仇敵。
あるのであれば──私はあなたをお助けしますよ。
(少し柔らかくなった物腰で、手を差し伸べるアンジェラ)
(彼が察することができるかは謎だが、その身体には先ほどよりも魔力が満ち)
(表情は、ずっと優しいものになっていた)
54前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/02/28(日) 00:27:29 ID:TdaCQcu6
>>53
へっ……はぁっ!?
(思わず、変な叫び声を上げてしまった。
今まで、そんな忠告を受けたことがなかったから。
それに、まさかそんなことをいわれると思わなかったから。
感情がミルフィーユ状になりつつも、一層一層にフォークを刺し、消化していこう……としたが、そのミルフィーユは、馨にとって重かったようだ。
頭を抱えてしまいそうになりつつ、えーっと、と呟いた)

……んまぁ、確かに……使わないと生きていけないわけじゃないですし。
それに、叶えられない望みがあるわけでもないですし。
だからと言って……引き返せ、と言われても……。
(既に引き返すには遅すぎたような気がする。
なにせもうこうして十数年生きているのだから。
だけど、それを言ったところで多分納得してもらえないんじゃないか、とも思う。
どうしたらいいか、なんて考えてしまうが、先に手を差し出されて戸惑う)

……えっとですね、先輩。
俺、そんな大層なもの、持ってないですよ。
それに、俺はこの力を使って純粋に人助けとか、悪を取り除きたいとか思っているだけですし。
それでも引き返せって言うんですか?
(彼には魔力を感じる力が弱い。
しかし、なんとなく感じることができる、アンジェラ先輩の「気配」が、何かを思っていることを告げる。
一体なんなんだろう、とも少し疑問に思いつつ……手を差し出した)
55アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/02/28(日) 00:50:39 ID:P+nCHNgR
何も無いのならば、それで良いじゃないですか。
普通の人間としての意識しかないのならば、普通の人間として生きていけばよいのです。
(差し出した手に触れられそうになるのを見てから、すっと手を引く)

例えば、銀行強盗に貴方が遭ったとしましょう。
警察が来るまで待てばよいのです。
貴方が乗ってるバスを異形が襲ったとしましょう。
訓練された異能者や警察が助けてくれるのを待てばよいのです、それだけです。
(生徒を諭す教師のように、柔らかに優しく伝えて一度言葉を切る)
(雰囲気に些細な差異はあるが、何度も出会っているベニサキですら「彼女」に気づけるか怪しい)

「力しか持たない者」が力を振るったとして、それが良い方向に働くとは限りません。
私がこの街で出会った異能者の多くは、それなりの覚悟と訓練を背負って、
今日もこの街のどこかで戦っています。
その彼らですら、無残に命を散らし、あるいは利用されることもあるのです。
ですから、何も知らぬ、何も背負わぬ貴方が、今日まで生きてこられたのは
奇跡にも近い幸運だったのだと、私は思います。
(認識も境遇も、あまりにも遠すぎて有意義な会話など出来そうもない)
(そう判断して諦めたアンジェラに対し、「魔女」は彼に興味を持った)

ならば、どうでしょう。
貴方が本当に人助けや、悪を取り除き続ける正義の味方になりたいのだというのならば
私が、貴方を鍛えてあげましょう。力を貸しましょう。
いかがですか?
それなりに苦しい道のりではあると思いますので──
(「魔女」の心を満たすのは慈愛)
(卑しくも健気に生きる人間たちを救わんとする、誠の愛情)
何も知らぬ、何も出来ぬ人間のまま過ごしたほうがきっと幸せだとは思いますよ?
それでも、その力を行使したいのだというのならば──
(ゆっくりと、右手を差し出す)
この手を握ってください、少年。
56前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/02/28(日) 01:06:08 ID:TdaCQcu6
>>55
……いいもんなんですかね?
俺、まだこっち来てからそんなに日が経ってないから、実感わかないんですけど。
(手が引っ込められて、自分の手の行き先がなくなってしまう。
手のやり場に困り、自分の手を見つめ、ぐっぱーぐっぱーと手を閉じて開いてしている)

お言葉ですけど、銀行強盗が逃げてそのままになってしまったらどうするんですか?
現実に、凄い大金を持って逃げちゃった人とか居るじゃないですか。
バスが襲われて、自分ががけから落とされようとしても待てって言うんですか?
それなら俺は抵抗しますよ。
(不満そうに少し口を尖らせて、馨は反論した。
その姿は教師に反発する不良生徒のよう)

……まぁ、確かに……。
普通の中学校通ってたときと、ここと明らかに違いますしね。
ただ……奇跡って言われると、なんか俺の人生全否定されてるような気がするんですけど。
(なんだかなぁ、と小さく呟いて首を横に傾げる。
苦笑しつつ、小さく頬を掻いた)
まぁ……その危険がないわけではないですけどね、確かに。
それはそれで……気をつけますけど。
(どう気をつければいいのか、と言われると答えに困ってしまうので、それを聞かれたときのことを考えて口ごもってしまう)

……先輩が?
俺を鍛えるんですか?
……それはそれで面白そうですね。
(しかし、どうしたものか、と考える。
正直、自分のこの能力を今まで生かしきれていたか、と思うと、そうではない。
だからこそ、人として生活しつつ、そういうことを勉強するのも悪くはないと思った。
もう既に、結論は出ている)
よろしくお願いします、先輩。
(そう言うと、もう一度自分の右手を差し出して、やんわりとアンジェラ先輩の手を握る)
57アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/02/28(日) 01:29:04 ID:P+nCHNgR
良いものだと、私は思いますよ。
使命や大義にとらわれ、自分の身を危険に犯す。
あるいは、手に届く場所にあった幸福を自ら手放すことになる、など。
なかなかままならないものですよ。
(手を動かす前山をじっとみながら、少し寂しそうに呟く)
(数えきれない事例を直接この目で見たけれども、未だに飲み込めきれない)

普通の人間は、自分と関係の無い人間の不幸は気にしてはなりません。
もとから人間は、自分の目に見えないところにある不幸を全て置き去りにしているのです。
自分の目の前で逃げた銀行強盗も、自分が被害を受けるわけではないのですから
気にする必要はありませんし、気にしない方が幸福になれます。
ですが、貴方は、危険を冒してでもそれを止めたいと。
それを許せないのだというのですから──

Transfer,level1
(握った手に魔力が満ち、前山の身体へと少しずつ流れ込む)
ええと、名前を教えていただけますか、少年。
私が力を貸し、立派な正義の味方にしてあげます。
とりあえずは、私の力をほんの少しだけですが貴方に貸します。
今日からしばらくは、いつもよりも異能の力が上手く強く使えるはずです。
(『魔女』の力をもってしても、手をつたってでは大した力は与えられず、儀式が完了するのも時間がかかる)
(だが、それで良いと『魔女』は考える。仮契約をしながら、魔女は次の言葉を発する)
今日はそろそろ帰らなければならないので、直接の手ほどきは次に会ったときにしましょう。
それまでに、無理をしない程度に異形と戦ってみてください。
そこで、自分に何が足りないか、何が必要なのかをよく理解し、私に報告してください。
それをもとに、貴方を鍛えるプランを考えます。

それでは、またお会いしましょう。
私の、お弟子、さん?
(ほんの簡単な仮契約を済ませると、手を放してもう一度微笑む)
(その笑顔のまま夜の街へと消えていった)

【こちらはこれで〆とさせていただきます】
【いくつか確定気味の部分がありますので、気に入らなければ拒否してしまっていただいて結構です】
58前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/02/28(日) 01:41:15 ID:TdaCQcu6
>>57
ん……それならそれでいいですけど。
まぁ、自分の決めたことなんで、それは……ねぇ。
自分にしか文句言えませんし。
というか、文句言うつもりないですし。
自分ですから。
(なんだかアンジェラ先輩が、少し判然としない表情をしているように見えた。
それでも、自分が決めたことだし、何も言わないことをした)

……えぇ?
(そ、そんなものかなぁ、と少し考えてしまった。
とは言っても、自分は既に異能の者。
本当なのかなぁ、と思いつつ、実はアンジェラ先輩も異能なのだから説得力ないんじゃないかな?
と気づく。
それを言っても仕方ないか、と言葉を飲み込んだ)

……?
(手を握って疑問を感じつつ、頭に?のマークを浮かべた直後)
おおー。
あ、俺、馨って言います。
前山馨。覚えててください。
(魔力が満ちるのがわかり、体に力がみなぎるのがわかる。
思わず目を見張ってしまうが、それは新鮮さから来るものだった)

しばらくは?
……へぇー……。
(手を離されて、一度また手をぐっぱーしてみるが、はっきりとした印象がない。
まだまだ異能に対する感性が敏感ではない馨は、その効果を実感できなかった)
無理をしない程度に、ですか。
わかりました。
それを報告するんですね。
よろしくお願いします。
(ぺこり、と頭を下げて、アンジェラ先輩を見送る)

……お弟子さん、かー。
もっと鍛えなきゃなー。
ファイト!
(おー、と一度腕を上げて、帰り道を見る。
まだ、半分も走っていないランニングコースを、すたすたとランニングで駆けていった)

【はい、お疲れ様でした】
【こちらもこれで〆にしたいと思います】
【ほんの少しって……どのくらい強くなるんでしょうね?】
59アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/02/28(日) 01:43:52 ID:P+nCHNgR
【まだまだ不十分ではあるけれど、自分で強くなったことが軽く認識できるぐらい、でしょうか<少し】
【描写や詳しい部分はお任せします】

【それでは本日はありがとうございました】
60前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/02/28(日) 01:49:34 ID:TdaCQcu6
>>59
【なるほど、わかりました】
【そのように認識しておきますね】

【こちらこそ、ありがとうございました】
【スレをお返しします】
61水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 10:30:12 ID:c6CSV3ji
【名前】水鏡 恭弥(みかがみ きょうや)
【年齢】17歳/二年次
【性別】♂
【身長】T180/W59(ライト級)
【容貌】スポーツ刈りというほどでもないが髪は短め/不知火時は髪の毛は逆立つ
 瞳は薄い茶色、体形はかなりのひょろ長、少し面長

【能力】戦装束「不知火」:左手の人差し指で唇をなぞることにより、
 全身に揺らめく炎または人魂のような呪術的紋様が浮かび上がる
 「不知火」時限定能力:「ハレ」と「ケ」
  「ケ」の右手から放つ波動で物質・エネルギーを腐食・減衰させ、破壊する
  「ハレ」の左手は逆に物質・エネルギーを活性化・賦活することができる
 「不知火」時は霊的・物理的防御力が大幅にアップ、運動能力も常人を超えたものになる
 気配や異形の臭いには敏感で、霊体や幽体を感じ、会話することも可能
 発動時ほどではないが、不知火を纏っていなくても異形や妖魔、人の「匂い」を嗅ぎ分けることが出来る

【希望】 NG以外
【NG】理不尽な死

【弱点】「不知火」持続時間が短く、能力全開なら3分程度、全く「ハレ」も「ケ」も使わなくても30分程で霊的スタミナ切れを起こす
 スタミナ切れ後は強制的に刺青状の文様は解除され、立っているのがやっとなほどに消耗する
 また、連続使用も不可能、最低24時間は霊的スタミナを回復させないかぎり、再度「不知火」を纏うこともできない
 遠距離・中距離攻撃の手段は皆無、接近戦オンリーに特化している
 常態では平均的高校生男子よりは運動能力がやや上な程度
 動体視力は発達していて、攻撃をかわす・いなすのだけは得意    

【備考】アマチュアボクシング部所属、普段の性格は温厚で、誰にでも丁寧な言葉を使う
 若干手足は長く、体重もあいまってガリガリ、筋肉はボクサーらしくそれなりに締まってついている
 両親とは物心がつく前に死別、兄弟姉妹なし、現在は寮生活

 不知火発動時は完全に別人格となり、恭弥自身の意思で言動をコントロールすることはほぼ不可能
 近接戦闘技術・体術に長けた「オレ様」キャラになる。人を勝手に愛称をつけて呼ぶ癖がある

 現在、紫一久から借り受けたオートマティックハンドガンcz75(後期型)を所持。

【プロフ貼り落ちです】
62媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 14:35:59 ID:m3ejP28+
【名前】 媛名 葵(ひめな あおい)
【年齢】 18歳
【性別】 女
【身長】 170cm
【3サイズ】 全体的にすっとした体型だが、胸もちいさめ。
【容貌】 腰下まで伸びるストレートな黒髪。漆黒の瞳。
      見かけはどちらかといえば華奢。黙っていれば淑やかそうにも見ないこともない。
【能力】『 剣糸(けんし/ソードストリング)』
     「日本刀」と「糸」などの様々な暗器を得物とし、組織内での名は『剣糸』。
      異能はないが、運動能力・動体視力・反応速度は常人を大きく上回る。
      急所等を的確に狙う能力に長けているが、その分火力はあまりない。
【武器】 弐式<にしき> … 深凪に伝わる特殊な霊刀。
      暗器        … ダガーや糸を主とし、チャクラムや長針など様々を扱う
【希望】 雑談、戦闘、エロールなど相談内容次第
【NG】 スカトロ、後に影響がでるもの・特殊なものは要相談
【弱点】 精神干渉(憑依、暗示、洗脳等)、魔術的攻撃、純粋な力比べや体力勝負にはあまり強くない

【備考】 ≪深凪(みなぎ)≫という非合法的な異形狩りの組織に所属。
      幼い頃に組織に拾われ、「深凪当主に従うだけの猟狗」として生きてきたが、
      当主相応に大切な人を見つけ、彼らと道を違うまでは日向で生きることを選んだ。
      ≪深凪≫は表向きには異形殲滅型の狩り組織として通っているが実情は別で
      異形狩りを主とするものの、各人の裁量でほかの仕事を承ることも許されている。

      表向きには、学園の編入生。大人しく高等部三年をやっている。
      外見や丁寧げな口調は裏腹に、真顔で冗談や人を喰ったような発言もしばしば。
      時折ひどく奔放。幼いころから組織で育ったため常識からズレた考えをすることもある。

      現在、≪深凪≫は兵部晶こと「ガンスリンガー」の所属する警察の一機関に協力。
      アンジェラ・トルーマンの属する機関とは簡単な不戦協定を結んでいる。
63媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 14:37:19 ID:m3ejP28+
【……と、とっても静かな昼下がりなので望みは薄いかもしれませんけれど】
【失礼して、プロフィール投下ついでに待機させてください】

【戦闘でも日常でも、その他でも、内容は相談次第でだいたいは承れます】
64水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 15:02:24 ID:c6CSV3ji
【こんにちは、媛先輩。それでは僕がお相手、立候補してみます。変わってませんけど、プロフはすぐ上です。
 媛先輩は先輩で考えてるケースもあるかもしれませんが、都市伝説ネタ・ケースby水鏡ということで、
 少し考えてることがあるので、それでどうでしょう?
 この前の呪符(?)を解析するのも含め、こちらの流れに乗ってもらうことになるかと思います】
65媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 15:06:31 ID:m3ejP28+
【あら、こんにちは、水鏡さん。――津波、いかがでしたか?(!)】

【まあ、そんな冗談はおいておいて。もちろん、歓迎いたします。嬉しいです】
【犯人さんも捕まえてしまうというのなら、そうとだけ言っていただければ十全。
 もちろん、今回逃がすとかでも構いません。
 捕まえても捕まえなくても、こちらの方には特に支障がないので、貴方の好ましいように。
 こちらで考えていることなんていうのも、大したことじゃないので――呪符についても貴方に任せましょう】
【いかがでしょうか?】
66水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 15:13:05 ID:c6CSV3ji
【ええとですね(さりげないつもりで肩についているワカメのきれっぱしを剥ぎ取って隠して)…
 この間のお話から少し考えまして、一応の流れを自分的に整理してみたところ、
 絶対に一回のロールで収まりきらないのは確定しておりますので、そのつもりでお付合いいただければ、と。
 今回はネタ振り編といいますか、とりあえず伏線ばらまいちゃえ、みたいな感じになる、予定です。
 呪符に関してもそれではこちらの思惑で使わせていただきます。
 まあ、つまりはいつものとおり、流れに任せてどうにかしてしまおう、な見切り発車で、
 僕の方から書き出したいと思います。
 ややこしいところ、わかりにくいところがありましたら随時相談、ということでいかがでしょう】
67媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 15:20:06 ID:m3ejP28+
>>66
【ふむ――つまり、犯人逮捕までの物語の道筋・犯人像等をあなたの中で立ててしまっている、ということでしょうか?】
【う、うぅん……じゃあ、そうですね。 この物語、水鏡さんにお譲り致しましょう。
 と聞こえとてもイイ上からなことを言っているのですが、実情は水鏡さんにお任せします、と丸投げましょう。(←)
 ただ、こちらがこの都市伝説関係で張りたかった伏線やら何やらは、
 こちらとしても、失礼して張らせていただいたりするかもですが……構いませんか?】

【そこだけ了承していただけるのなら、もう水鏡さんのお好きなようにやちゃってください。楽しみです】
【というわけで、書き出しも了解。【】も了解、です】
68水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 15:27:08 ID:c6CSV3ji
(媛先輩とのトンネルの一件以来、その手の怪しげな話を部活の仲間やクラスメートから、
 単なる暇つぶしの雑談として、なるべく気にかけるようにしていた。
 そんないい加減な噂の中で、少し気になったものが一つ――)

件名:デート、しませんか?
本文:少しのご無沙汰です、水鏡です。
街外れの廃工場(場所は○○です)で少し気になる噂を聞きました。
この間のトンネルの件とかかわりがあるかどうか、曖昧で判断もつかないのですが、

よかったら僕と「デート」して下さい。

この間の呪符も先輩が持ってきていただければ、僕の出来る範囲でなんとかしてみるつもりです。
近くに、寂しい公園があるのでそこで待ち合わせにしませんか?
夜ならいつでも、媛先輩の都合に合わせます。連絡をお待ちしてます。

(メールを送信して、携帯を閉じる。随分と色気のない文章だとは思ったけど――)
メールなら、刺されそうになったりはしないだろうし、ね…
(いつもは紫一久と待ち合わせて、銃の弾を渡してもらいがてら、情報交換をする、あの公園を指定して、
 なんとなくそわそわしながら、その日は幾度も携帯をチェックして返信が来ていないか、確認したりして)

【それではこんな感じでお願いいたします。
 >>67については、最初にお断りしたとおり、先輩は先輩の糸をたぐって先輩のケースで、
 全く別の糸をたぐって僕は僕のお話で、ということで、完全に別立てにしてもらって無論構いませんので。
 都市伝説なんてもともと曖昧なものですから、犯人なり騒動の元が別に一つに限らなくてもいいのでは、と、
 僕の都合で解釈させてもらいました】
69水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 15:29:34 ID:c6CSV3ji
【つ、追伸!呪符に関して、先輩の想定してる重要なアイテムでしたら、そのあたりは僕はスルーするなり、
 ごまかすなり、よく分からなかった、にしますので、登場してもそんな感じでぼかしてしまいますので、
 扱いに関しては再度先輩に確認してから、にします。どう転んでも大丈夫なようには考えてありますので。
 大事なことを書き忘れました、失礼しました】
70媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 15:41:02 ID:m3ejP28+
----------------------------------------------------------------------
件名:喜んで
本文:
今度の金曜の夜、もしくは日曜の夜なら可能。
時間を指定してもらえれば、既定の場所で待たせていただきます。

呪符の件についても、待ち合わせまでに朱羽から借り受ける予定。
その他、問題があれば連絡をください。
----------------------------------------------------------------------

(メールをうけて、返信を返したのは確かその日の夕方くらいだったと思う)
(メールの内容が簡素なのは、別にメールの相手に怒っているとかじゃなくて、これがデフォルト。
 基本的に彼女のメールは短い。「今度の金曜日の〜」の一文で終わらなかっただけ長い方だ)
(しかも、微妙に事務感というか、報告書みたいな感じが女子高生らしからぬメール文だった)

(クラスの人間に言われたことがある。絵文字くらい使えばいいのに、と)

……でも、絵文字って多すぎてなにつかえばいいのか、よくわからないのですよね。
(そんなことを呟きながら、携帯をひらいたままに今度は電話番号を呼び出す。
 通話ボタンを押すと、耳に携帯をあてて、相手が出るのを待った


―――朱羽、ですか?



【……いいえ。待っている間にちょろっと考えを組み替えてみたので、
 もしも水鏡さんが構わないというのなら、同じ犯人という扱いにしていただいて十全であります。
 もう、水鏡さんの好きなようにやっちゃってくれれば無問題。ふふ、楽しみにしておりますね】
71媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 15:42:47 ID:m3ejP28+
>>69
【いいえ。そこもお任せできるのなら、お任せしても構いませんか?】
【基本的に、「私自身」を含めて全部の要素を貴方の都合のよいように使って頂いて構いません。
 一つだけ心配があるというなら
 貴方ばかりに考えさせていて、こっち楽しむばかりでいいのだろうか…!という心配は少しあります。十全と】
72水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 15:50:10 ID:c6CSV3ji
>>70
(返信の文章…をじっくり読むまでもない、そっけないメールを、考え込みながら日時を指定して、
 その日は少し早めに出かけて、いつも紫と話をするベンチに腰掛けて――
 この間、電流を流し込んで壊した街灯はまだ修理されていない。
 そのため、人気もなく明かりも薄暗い公園に、それでも薄暗い中、
 なんとなく馴染んでしまった夜の空気にそっと吐息をついて)

せめてデート、ってあたりに何か反応してくれるかと思ったのに…
ちょっと外しちゃったかな?
(そんな独り言を呟いて、これから話すことの順序を考えながら、ぼんやりとして)

【ではそのように進めさせてもらいます。が(くどいのは承知の上で)ネタは別立てでも全然構いませんので、
 そのあたりは先輩にお任せいたします。そして好きにやらせてもらうとまあ、例によって例のごとく、
 ひっぱったり長文だったりまとまりが…な、辺りは適度に見逃してください。
 あまりにしつこいようでしたら愛の鞭(←全然違う)をびしばししてもらって無問題です】
73媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 16:00:15 ID:m3ejP28+
>>72
―――「喜んで」って。
件名のところに返しておいたではありませんか、デートという表現については。
きっと、件名のやりとりだけ見たらとっても高校生らしい内容のやりとりだったと思います。

(静かな公園に零れ落ちた小さな声を拾ったのは彼女だった)

……艶のある返事を期待したのなら、メールを送る相手をお間違えでしょう。
(用事でもあって着替えられなかったのだろうか)
(制服姿に竹刀袋という格好――通学かばんは置いてきたらしい――で彼の前に立つと
 その声にほんの少しだけ楽しげな色をつけて、彼女は小首をかしげてみせた)

―――ですが、艶のある「デート」という形をご所望なのだとしたら、
私が貴方にまっさきにかけるべき言葉は、「こう」するべきだったでしょうか。

(いつもどおりの表情。かわらずに表情が薄いというか、本気か冗談か分かりにくいそれで
 少しだけ考える素振りを見せてから、ゆっくりと竹刀袋をからいなおす)

ま、待ちましたか、恭弥さん。
ごめんなさい……寒かったでしょう? せっかく、デートに誘っていただいたのに――遅刻なんて。
今日は、お詫びになんでも致しますから……許して、くださいますか?




【はい。宜しくお願い致します。お気遣いにつきましても、ありがたく――】
【長文はこっちもなので、……な、なるべく斬る(誤字)ようにはしたいと思うのですが、
 そちらも遠慮なくビシバシとしてもらって結構です。それでは、改めて宜しくお願いします】
74水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 16:14:27 ID:c6CSV3ji
>>73
ああ、確かにメールのことは、そう、でしたね…それは僕の早とちり、でした。
(独り言のつもりの呟きを聞き取られて驚いた拍子に立ち上がって、
 いつもの調子で、どこまで本気なんだかちっとも分からない、そんな風にこちらをからかって見せる先輩に)
いいえ、ちっとも待ってません。
(実際には指定の時間の30分前に既にここにいたのだったが、そう返事をして)
それじゃ、今夜は僕とランデブーしてください。それでチャラってことで。
(制服のままの姿ではあるが、竹刀袋をからげた姿――つまりは、「仕事」だということは分かっている。
 先輩の姿をそう解釈して、一度両手を広げて大仰に肩をすくめたあと)

その廃工場には、なんでも「機械の幽霊」が出るんだとかいう、噂です。
しかも、男女二人組でないと、それは現れないとか…そして例によって「片方は帰って来られない」。
(なんとはなしに、くだけた街灯のほうを眺めながら、そんなふうに話を切り出す)
で、誰が帰ってこれなかったか、とか誰から聞いたか、なんて探ってみたんですけど、
「友達の友達が」「知り合いの友達が」とか、まあ、全然出所を手繰ることも、そんな事実があったのも、
確かめられませんでした。だから、思いっきり外れ、かもしれません。
大体機械の幽霊ってなんだよ?って辺りで、誰も知らない、でこの話、終わりになっちゃいますから。

僕一人で確かめに言ってもよかったんですが、せっかくですから条件を満たしてみようと思って…
あー…その、そんなわけで、思いっきり危険があるようなところにデートをお誘いしても大丈夫そうな人は…
(異国の留学生の姿も、ちらっと頭をよぎったのは確かではある)
媛先輩しかいなかったもので、すいません。
(そういって軽く頭を下げてなお、またちらりと街灯を見やって)

場所は確認してありますから、僕がエスコートしますよ。

>>71
【そちらは十全と、承りました。かなりの好き勝手をやりますので、先輩も好きなように暴れていただいて、
 そして楽しんでいただければ、幸いです】
75媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 16:33:10 ID:m3ejP28+
>>74
それは十全です。
お優しいデート相手でとても助かりました。喜んでお付き合いさせていただきましょう。
(反応を返してくれた彼に満足そうに言葉を返しながら、彼の前に立つ)
(彼がちらりちらりと視線を送っている方に自分も視線をやれば――くだけた街灯があった。
 まったくと派手にくだけたものだ、と思いながらすぐに彼の方へ意識を戻して)
……『機械の幽霊』、ですか?
なるほど、分かりました。それは、確かに確かめる価値がありそうです。
特に、「片方は帰ってこられない」という共通点は――なかなか、大きいものがあるでしょう。
それに……「Friend of a friend」こそが、都市伝説が都市伝説たる所以。
本当の被害者を見つけられたらいいのでしょうけれど――まあ、世の中はそう上手く出来ていない、ということで。

……あら、貴方には随分力強い女性として見ていただけているようで十全です。
まったく、嬉しくって私、泣いてしまいそう。
(頭を下げることじゃないだろう、と言いたいのだろう)
(小さく笑ってから、下げた頭の上にからかいの言葉をあびせかけてから)

それでは、エスコート宜しくお願いします。
(こちらも頭を下げると、二三歩近づいて、軽く服の上から彼の肩元に触れる。
 それから、ゆっくりと視線を向こう側にやって―――)

で、そのまえに。 あの街灯、どうしたのですか――?
76水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 16:50:02 ID:c6CSV3ji
>>75
そもそも言葉の意味がよく分からないんですよね。
「機械の幽霊」って一体?ってところが、また興味をそそるポイントなのかもしれませんけど。
(そうやって、無防備にこちらに触って、人をくったような態度を崩さない、いつもの先輩ではある。
 冗談に付き合うにしても、やはり普通の人と限度が違うというか、
 それがどういう影響を――もう、このあたりで考えるのを止めて、軽く街灯に向き直りながら、
 肩先に触れた手をそっと外して)

この間、ここで少し話をしたときに、紫さんが壊した街灯です。
習性なんでしょうけど、相手の弱点を探りたかったみたいで――

あちらです、歩きながら話しましょう。
(そのまま、すたすたと目的の場所に歩き始めてしまって、ちらっと先輩がついてくるのを確かめて、
 辺りの空気をそれとなく探りながら、いつものスポーツバッグにいつものベンチコート、
 すっかり夜に慣れてしまった「戦闘モード」の服装のままで、前を見据えたまま)

紫さんは媛先輩のイイヒト、誰なんだろう、って気にしてましたね。
紫さん自身の性癖なのかな?誰にも弱みは見せないし、自分のことは探られたくない。
でも、すぐに使うかどうかは別として、相手の情報はなるべく知っておきたい、そんなふうに僕は感じました。
きっと僕みたいにぐらぐらしてたら組織の構成員なんて、とても務まらないんでしょうけど。
(名を告げた、ともそうではない、とも言わずに、そんな話をして。
 そしてそれはそのまま、先輩にも当てはまるんじゃないか、そんな風にもおもいつつ、それでも背中を向けたままで)

先輩に恭弥さん、って言われたの、初めてですね。
まあ、親しくなればそういう風に呼ぶだろうから…
(少しだけ、いたずら心を起こして、やめておけばいいのに、声音をマネしたつもりで)
「たいちろうさん」?
77媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 17:02:56 ID:m3ejP28+
>>76
(自分の手が触れた先の体温を確かめ終えた頃に、自分から離す前に手を外される。
 少しだけ考えるように自分の手を見てから、ふぅん、というように彼の答えに頷いた)

……あら。 紫さんの触れてほしくないところにでも触れたのですか?
(修理にいくらくらいかかるのだろう、というような呑気な考えをしながら街灯を見る)
それは、私にそういう人間がいるということは
彼にとっては「私にはとんでもない弱点がある」というようにうつるでしょうから。
もう、いっそのことこっちからバラして不意討って示威した方が良い気もしてきましたけれど。
まあ、――紫さんが辿りつくのを、せいぜい楽しみにするしかありません。
なるべくその未来がより先であることを祈りつつ。
(彼だって飽きて興味失うかもしれませんし、と付け加えてから彼の背中を追う。
 水鏡が名をつげていたら、紫から郡に何らかのアクションがあっただろうし
 そこまで目の前の男は考えなしではないだろう、ということで情報漏洩の心配はしていない)

さあ? 朱羽としては貴方を随分気にいった様子でありましたけれど。
案外むいているのかもしれませんよ、組織人――まったく、今日だってついていきたいとうるさかったこと。
(と、そこで追っている背中が声真似をすれば、
 静かに彼との距離をつめてから、拳を握ってその背中に思いっきり拳を突き込もうとする)

でも、そんな可愛いことを仰る水鏡さんの為に連れてきた方が良かったかもしれません。
私に背を向けてそんなこと言うのだから、拳むけてくれってフリなのでしょう?
(それから、先ほど確かめるために触れた手で感じた温度を思い出して)
……あと、コート、結構冷たくなっていたからそれなりにお待ちになったでしょう、貴方。
78水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 17:24:26 ID:c6CSV3ji
>>77
それは「弱点」、なんでしょうか、ね?
僕にはそればっかりだとは、思えませんけど。
(背中の気配を察して、ふと足を止めて、ポケットに手を突っ込んだまま、無防備に相手に背を向けたまま)

僕にとってはお互いに、意地の張り合い、探り合いなんだろうなって思っただけです。
だから、僕は紫さんの具体的な能力とか、先輩のお相手のお名前とか――
(構えた拳で、その気になれば打ち抜くことが出来る、そんな微妙な間合いを保って、
 あえて先輩を振り返ることなく、背を向けたまま)
そういうの、どちらにも言うつもりはありません。
悪いですけど、僕なりの判断基準ってことで。
紫さんにも言いましたけど、組織同士の軋轢やらせめぎあい、には興味ありませんから。

…あの建物、です。最も不況だかなんだかで、大分前に操業は中止されてるみたいで、
それ以来、ほったらかしみたいですね。
(しっかりしていたはずのフェンスは半ば錆落ちて、管理もいい加減なのか、薄汚れた「売り地」の看板が立つのみで、
 割と広めの敷地に、月明かりにぼんやりと浮かぶボロボロのスレートの屋根の建物が、やや遠間に見えている)
ちょっと調べてみた限りでは、何でもマネキンとか人形とか、作ってた工場みたいですが…
そのあたり、朱羽さんなら得意なんでしょうけど――
絶対僕、いいように使われるだけ、でしょうから、先輩が来てくれて、ほっとしてますよ。

それに、僕だけならいいですけど、「もう一人」については、先輩ほどは朱羽さんは知らないでしょうから、ね。
ああ、このあいだの、怪しげな紙だか、痕跡消しだかは、僕が「変わった」後で、余裕があれば、お願いします。
今の僕じゃ、少なくともそういうの、全然分かりませんから。
(取り立てて怪しい気配はしない、首を傾げながら、ごそごそとバッグを探って)

…別に、先輩を待ったりしてません。。先輩が来る5分前に、僕も着きました。
そろそろ、行きましょうか?
(銃を取り出し、一通り動作を確かめて、天に向かってひとつ、息を吐くと、両手保持した拳銃を天に銃口を向け、構えて、
 特に異常が感じられないながらも油断はせず、意識を切り替えて、崩れかけた門扉の前で油断なくあたりを探って)
79媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 17:36:18 ID:m3ejP28+
>>78
少なくとも、紫さんにとっては利用価値がでてくるかもしれない、というところでしょう。
まあ、――あの人自身の能力等に目をつけられる方が、個人的には厄介とは思っています。
……私という繋がりを切っても、どうしようもならなくなりますから。
(意地の張り合い、探りあい、と言われればその通りなのだろうとぼんやり思いながら)
それは――、重畳。
私としてもありがたいことであります。
ご安心ください……私は別に貴方に≪深凪≫に寄れというつもりは毛頭御座いません。
まあ、貴方から寄ってきて距離を取り間違えた場合に関しては、私も流石に責任とれませんけれど。

(と、――そこで水鏡の言葉に前の建物を見る)
(『神隠しトンネル』というようにいかにも、という感じの建物を探るように見つめながら)
なるほど。
朱羽からは「よろしくお願いする」としか言われなかったので、此処はまだ彼女も見ていないもの、と。
あと……ほっとしているなら、少しくらい“優しく”してくださったらいかがですか?
(呆れたように小さく肩をすくめたりしながら)
……不知火さんと、朱羽は、あんまりソリがあわなさそうです。 “貴方”と彼女以上に。
まあ、そこに関しては――承りました。 余力があるようなら、そちらにお願いさせていただきます。

……あら、そうですか。
お待たせしたのなら、帰りにファミレスか何かで温かいものでもご馳走すべきかと思ったのですが。
(彼と同じようにあたりを探るようにしながら、背負っていた竹刀袋を前に持ってくる。
 柄の部分だけは袋からだして、――一度だけ少し、鞘から出して、もう一度しまう)

そうですね……では、エスコート宜しくお願いします。
80水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 17:56:59 ID:c6CSV3ji
>>79
(紫が彼のことを知れば、「彼」に関しては粘着しそうな気もしたが、
 それ以上の感心事がある以上、それほどこだわらないだろう。
 つい先日遭遇した、紅い髪の男をちらりと想起しつつ、それ以上の余計な思考は邪魔になるだけ、と気持ちを切り替えて)
だから、そういうふうに口先だけでそれっぽいことを言わないで下さい。
一応、何があるか分からない場所に、これから向うところなんですよ?
(先輩と二人でそういうケースは、別に始めてじゃないから、こういうスタンスなのは分かってる。
 それでも、何か言い返すことによって自分も、異常の中の平常心を保とうとしているのか、
 若干緊張している体の筋肉の状態を確かめて、深く息を吐いて努めてリラックスするようにして)

じゃ、いきます…
(わざわざ乗り越えるまでもない、斜めaに傾いでだらしなく口を開けた門扉の隙間を通り抜けて、
 スレート屋根も崩れかけた工場の中に、足を踏み入れる。
 屋根の穴から、ぼんやりと月明かりが照らして視界には不自由はしなかったが――)

――っ!
(それでも薄い明かりに目を細め、ようやくあたりの情景が目に入ると流石に息を飲む。
 マネキン、マネキン、マネキン…薄汚れ、ホコリまみれ、しかも片足や片腕、
 顔の一部を失ったヒトガタたちが無造作に積み重ねられ、どういう経緯か、ねじきられたり焼き切られたり、
 不自然に体の一部を失って恨むようにマネキン達が打ち捨てられている光景は、
 なまじ人の形を模しただけあって、独特の不気味さがあって、
 一瞬作り物の目と目を合わせてしまい、慌てて目をそらし、気を取り直してぐっと辺りを睨みつけて――)

なるほど、雰囲気だけはたっぷりですけど――
(異形や闘争、血の気配は、今のところしない。
 それでもそこらへん中に裸のマネキンたちが物言わず、打ち捨てられたままの情景に、少し気遅れしたか、
 ぐっと手に力を込めて銃を握りなおして、虚ろなマネキンの視線と目を合わせないよう、辺りに気を配って――)

…全部上手くいったら、喫茶店でもファミレスでも、その時の気分で、付き合ってくださいよ?
(先輩は何か感じとっているだろうか、不気味な空気に飲まれそうになっているのを感じて、
 あえてそんな軽口を叩いて、積み上げられたマネキンで見通しの悪い空間を少しでも見通そうと、平常心を取り戻そうとして)
先輩は甘いものとか、お好きですか?
81媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 18:10:29 ID:m3ejP28+
>>80
口先だけで、って何でありますか。
待たせたことにも、我々≪深凪≫の仕事に動いてもらっていることにも、
お礼お詫びをしたほうがいいだろうという、私なりの良心でありますのに―――。
(お礼くらいしますよ?というように不思議そうに首をかしげる、いつもの様子。
 目の前の男が若干緊張しているのを見てとれば、こちらもそうやって返してやるのが最善だと思ったからだ)

(彼の後ろについて、壊れかけの門を通り抜ける)
(「心霊スポット」のていをとるだけはあって、雰囲気たっぷりなそこは、
 それこそ好奇心半分で乗り込んできたくなる人間がいるのも分かる、いびつな魅力を持っている)
(そして、慣れてきた目にうつるその建物の中の光景は――うすら寒気を覚えるほどのものだった)

………これは、ぞっとしませんね。
(恨みががましそうにこちらを見ているような錯覚さえ覚える、瞳、ひとみ、ヒトミ――。
 力をうしなった人間の身体のようにだらりとしているかと思えば、
 その隣では人間ではありえない方向にまがりくねったような、感覚的に嫌悪を感じさせるものも多々ある。
 なまじ、作られたお化け屋敷よりも雰囲気があるだろう――と、彼女はじっくりあたりを見回す)
――人間がつくった人間のおぞましさ、というのでしょうか。
ふむ……これは、少しばかり気を引き締めなおさないといけないような気が致します。
(冷静に、そして注意深くあたりを見まわす。彼女は匂いは分からない分、気配に注意するしかないのだ)

喫茶店じゃ帰り時にあいているか怪しいですから、ファミレスでしょうか。
きっとあったかいスープとかそこら辺が飲みたい気分になっていると思いますよ、終わった頃には。
(足元に気をつけながら、そして前の男の挙動にも注意を払いながら、進んでいく)
甘いものは、嫌いじゃありませんよ?
あなたは、いかがですか? コーヒーは美味しいの限定でブラックがお好き、と前に聞いた覚えがありますけれど。
82水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 18:31:23 ID:c6CSV3ji
>>81
(こういうケースには遥かに自分より場慣れしているのだろう。
 落ち着くための会話につきあって、静かに言葉を紡ぐ口調を聴いているうちに、
 こちらも上ずりかけた心が落ち着くのを感じながら)
『仕事』だから動いてるわけじゃないです。そして、先輩のため、でもありません。
(じゃあ何故だろう?少し自分でも考えて)
一番の理由は、僕が落ち着かないから、かな?
この前の話を、お二人から聞いてしまったし、僕は僕なりに、出来ることが――
(そこですっと、目を細める。銃のセイフティが解除されているのを改めて確認して)

なんだろう、よく分からない、人とも異形とも、なんとも断言できませんけど――
(おそるおそる、マネキンの山の間を慎重に進みながら、床の一角、脇のスイッチを見つけて、
 ちゃんと動いているかレバーを押し上げれば、跳ね上げ戸がぎぃぃぃぃ…と軋む音を立てて、
 地下への入り口がぽっかりと姿を現す。ご丁寧に、階段沿いに明かりもともって、
 けっこう深い先に一枚の扉が見える、あからさまな怪しげな空気が伝わってきて)

思いっきり罠っぽいですけど、何か気配を感じるのも、あの扉の先です。
(参ったな、と、銃のグリップでがりがり頭を掻いて)
お店の味に、僕の舌をあわせますよ。
終わったら、なんだかとびっきり甘いものを食べたくなるような気がしますが。
…今日、ヘマしたほうがオゴリですよ?
その時は僕、遠慮しませんから、先輩もそのように、心しておいて下さい。
(あたりのマネキンを見つめないように、雰囲気に飲まれないように。
 一人で探索するのとは違うのは、こうやって会話をする相手がいる、そのことだ。
 絶対に相手を危うくしてはいけない、そう自分に言い聞かせて、
 ともすれば怖じけそうになる心を奮い立たせて)

それと、いざとなればいつものように「変わり」ますから、その時はあいつによろしく…
しなくていいので、ぞんざいに扱ってやって下さい。
(そう言って、きっと誘うような明かりのどんづまり、飾り気のない階段の下の扉をきっと、見据えて)

【あー、もー、なんていうか、前振りだけかよ!みたいな感じですが、
 この辺りで一度中断などお願いしたく…いろいろすませて、20:30程度に再開は可能です。
 先輩のほうで注文つけたいことなどありましたら、何でもバンバン言ってください、受け付けますので。
 今夜が無理なようでしたら、また改めて…詳細は避難所にて、相談することにいたしましょう】
83媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 18:34:09 ID:m3ejP28+
【いいところでCMですとか、いいところで犯人は次回!みたいな感じです。ふふ】

【中断の件、了解いたしました。今のところは俗に言うwktkさせていただいている状態ですので
 どうぞ、このまま好きなように続けて頂ければ十全であります】
【再開もその時間で構いません。場所は避難所というとこで宜しいですか?】
84水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 18:37:12 ID:c6CSV3ji
【はい、それでは一度その時間に避難所にて合流ということでお願いします。
 それではリミッター解除で可能な限り(なんだかいつものことのような気がしますけど)、
 努めさせてもらいますので、よろしくお願いします、ということで。
 それでは一度、これにてスレッドをお返しします、また後ほど、です】
85媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 20:32:02 ID:m3ejP28+
>>82
……ふふ。
(彼の良いように対して何を思ったのか、その背中に向かって小さく笑い声を洩らした)
貴方がそのつもりだとか、そのつもりじゃないとか、そういうことはこちらには関係がないのです。
結果、働いてもらっている。
成果さえ出れば、我々≪深凪≫にとっては意志など関係ありません。
(彼の動きと周りに注意しながら、スイッチを押す彼の背中の方を陣取る。
 そして、不気味に軋む音がすれば、視線だけそちらにやってから、目を細めた)

――大歓迎されているようですね、私たち。
少なくとも、仕事で歓迎をうけたなかで良い思い出として残っている記憶はありませんが。
(気配を感じるのはあの奥だという言葉に、
 頭を掻く彼と同じ気持ちなのだろうか、彼女は小さなため息をついた。
 竹刀袋から刀をとりだすと、改造してあるスカートの部分につってから、具合を確かめる)
……ヘマした方がオゴリ、ですね。承りました。
そういうことであるのなら、今回はいつもよりも注意力三割増しで参りましょう。

(ちらり、と強い瞳で階段の下を見据える彼を見て、
 つぎに、灯りが導く先にある扉の方を見てから――先に、足を一歩進める)

後ろの方を、お任せしてかまいませんね?
……意見があるというのなら、一応お聞きいたしますけれど。
貴方に任せておけば、後ろは安心でしょう? 守れない、なんて弱音は吐かないでしょうし。
(自分が前を務める、というのではなくて、彼に後ろを任せる、と言う。
 少しだけ彼より前にでたところで、黒髪をゆらして彼を振り返ると、彼女は小首を傾げた)
不知火さんも――同じく……ぞんざいに扱っていいとのお許しも受けたことですし。]



【短くしようとしてできなかった(!)】
【場面展開でしょうし、バサッと切ってくださるとこちらとしてはとてもうれしいです】

【それでは、失礼してひき続きスレをお借りします。改めて宜しくお願い致します、水鏡さん(一礼)】
86水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 20:51:53 ID:LS2aUzBR
>>85
そういうときは、「あなたがそういう人でよかった」とか、「正義の為に体を呈するなんて立派です」とか、
小指の爪の先ほども思ってなくても、おためごかしぐらいは言ってください。
でないと張り合いがないじゃないですか。
(実はちょっと、ぐっと来てしまった気持ちを抑えるように、首を振り振り、言われたとおり、
 しっかりと背後を守るようにして油断なく、目を光らせて)

あれこれ、下らないことも言いますけど、まあ、戦闘では頼りになりますし…
でも容赦なくツッコミ入れてもらって、構いませんから。
…上、からは不気味なだけで、特に気配はしませんね。
ヤバそうな感じは、その扉の向こうから、もう、てんこ盛り、です。
(せっかく油断なく構えた銃も、いまのところ空振りで)

言うまでもないでしょうけど、性格なんで一応。
いつでも抜き合わせる用意をしながら、開けてみてください、その、扉。
(互いに背後をカバーしあいながら、罠に自ら飛び込む緊張を、あえて受け流すうよう、大きく息を吸って――)


(扉を開けた先は、やや広い、やはりマネキンが部屋のあちこちに放置された空間。
 焼け焦げ、ねじくれ、体の一部を欠損した具合は、上よりもひどい。
 いっそ何かの歪んだアートか何か、と思えるほどで――
 ぼんやりと蛍光灯が灯るなか、部屋の中央には、それこそ有名な映画そのまま、
 未来から来た死刑執行人のロボットのような、金属の骨格をむき出しにした、
 無骨なヒトガタが立ちつくして――)

えっと…
(先輩に続いて戸口をくぐって、困惑する。
 水鏡には、そのロボットには、なんら怪しい気配や、生命力が感じられなかったから――)
あれ、動くのかな?僕にはなにも、感じられないんです、が…!
(その声に反応したように、関節を金属音で軋ませて、いかにもぎこちなく、
 がしゃん、がしゃん、と一歩一歩、覚束ない足取りでこちらに近づいてくるター○ネーターもどきに、困惑する。
 そんなのろくさい動きでは、自分にも先輩にも通用するはずもなく――)

あれの動き、止められます?斬るんじゃなくて、その…
特にヤバイ気配はしないんで、ブービートラップかもしれませんから、あんまり触りたくないんですが、お任せできたら。
(とりあえず様子見で、そんなことを先輩に言いつつ、しきりに首を振って他の気配を探して)

【なんていうかもう、削る削らないは(毎度言ってますが)いいっこなしで!
 先輩の心の赴くままに、再開もよろしくお願いいたします。
 …そして多分、今夜で終わるはず(ものすごく自信なさげだ!)なのですが、そうでなかったときは、
 そのようにその、お願いいたします…(しどろもどろ)】
87媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 21:08:31 ID:m3ejP28+
>>86
それは、申し訳ありません――嘘がつけません性格なもので、失礼致しました。
(真顔で言ってのけたそれこそが本当じゃないのだろうけれど、
 彼の言うようにいつでも抜けるように構えたままに、足で思いっきりその扉を蹴ったのだった)


…………。
(おもわず言葉を失った、というのが正しいかもしれない。
 異形でもないし、何と呼べばいいのか良く分からないそれが動いているのを見て
 一応は柄にかけた手をゆっくりと離す。あれはなんだろう、というように目を細めてから)
電気、とかでしょうか?
でも、それは……あまり、詳しくないのでよくわからないのですけれど……どうなのでしょう。
(がしょん、がしょん、と動くそれを見て不思議そうに首をかしげながらも、
 彼が「斬るでなくて動きをとめろ」といえば、少しだけ考えてから、軽く首を回した)

………確かに、あれはあまり触りたくないですけれど、
止めるって――うぅん、とりあえず、そこらへんにうずくまらせたり、立ち止まらせていいのですか?
(ぱっ、とまくりあげたスカートの中には夢どころか太腿に巻き付けてある物騒なホルダーがあった。
 一瞬の動きでそこから数本の細いナイフ取り出して、両手に数本ずつ構えてから)

――――。
(すう、と息を吸う)
(それから、そのロボットの動きをみて、腕、肩、両膝――
 というような大まかな間接部分めがけて、細めのナイフを一気に投擲した)

(間接部分に綺麗につきささり、そこの動きを奪う)




【ふふ、じゅーぜんと了解です】
88水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 21:29:46 ID:LS2aUzBR
>>87
(半ばあきれる、そこまでの余裕はある状況で、映画さながらにスカートのホルダーから、
 暗器を投擲し、見事に関節に食いこませる様子を見守る。
 無様なロボットは無様に転倒して、がしょんがしょん、と機械音を立て、
 もがき続けるまま、再度起き上がることは出来ずにいて――)
あるいは、そういう目的なのかもしれませんけど、そういうところに物騒なもの、隠すのってどうなんでしょう?
(今更ながら、わざとらしく目を逸らして)
見えちゃいましたよ?先輩、けっこう…いえ、何でもないです。
(罠、にしては何でもなさ過ぎる、首を傾げながら思わず近づこうと、一歩床でのたうつ「それ」に近づこうとした、途端――)

『第一段階、くりあ。以降・第二段階モードぶーと・ですとろいもーどニ以降シマス』
(機械的な合成ボイスが、口についているスピーカーから吐き出されて――)


(咄嗟に媛先輩を突き飛ばす、その二人の間を、先ほど先輩が放った細身のナイフが通りすぎる。
 迷わず銃を構え、胴体の中心部目掛けて、連続で弾丸を叩きこむ、が――)
やっぱ、ダメか…
(鋼のボディに弾かれて火花を上げるばかりで、足止めにも何もなっていない。
 ナイフを投擲した姿勢から、先ほどと見違えるような動きで滑らかに、
 関節に食い込んだナイフを抜き取って立ち上がりかけているロボット。
 そして、先ほどまで感じられなかった、妖しい「生きるもの」のプレッシャーを放ちつつ、
 完全に立ち上がると、無機質な「視線」が自分と、先輩を見た、のが分かって――)

どうも、アレが本命みたいです。
今度はぶった切っても何してもいいですから、絶対に油断しないで下さい。
僕も「変わり」ます。いつもみたいにまず、突っ込んでみますから、隙をみて、あとはお好きに――
(ベンチコートとバッグと銃、全部を手早く投げ捨てて、いつもの「変わる」仕草をして――)

けっ!今度は機械人形相手かよ、まったく難儀なこったあ、な!
(口ではそういって、トリッキーにフェイントを掛けつつ、軽やかなステップで近づく、
 その動きに一切惑わされることなく、じっと佇んだままの機械人形にやや鼻白みつつも、
 勢いのままにすっと上体を沈め、相手の目の前でしゃがみこみ背中を向け、バネを効かせて叩き込む後ろ回し蹴り――
 を、文字どおり機械的な反応で受け止められ、がっしりと受け止められた足を、力任せに掴まれて――)

っち!おヒメさん、避けろ!
(咄嗟に何をする間もないまま、無造作に、怪力まかせに葵が立ち尽くすその位置に、
 技も何もなく、ただ振り回すまま不知火は放り投げられて、宙で叫んでなんとか体を捩ろうと――)
89媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 21:53:42 ID:m3ejP28+
>>88
ほかのところにも隠してありますよ、きちんと。
……それに、きょうはちゃんとしたものはいていたと思うのですけれど。
ああいうつくりのものは、お嫌いでしたか?
(と、言ってみせる彼女が履いていたのは短めのスパッツだったけれど。
 まくれたのも殆ど一瞬。彼が本当に見ていたか見ていなかったかは知らないけれど、
 ――互いにわざとらしいやり取りで心に余裕でもつくるつもりか、そんなことを真顔で言ってから)

(――だが)

――――ッ!
(瞠目したのは突き飛ばされたからではなく、自身もその動きに気づいていたから。
 突き飛ばされたその勢いを利用して大きく距離をとってから、じっとその「相手」を見つめる)
………これはこれは。
『機械の幽霊』、の意味がようやく分かりました。
幽霊といっていいのか、何なのかよくわかりませんけれど……。
(無機質な視線と自分の視線が交わり、彼が「変わる」気配を察する)
(――刀を抜くべきかと思案しながら、まずは飛び回り軽やかに相手をほんろうする不知火に
 あちらの出方を見せてもらおう、と思っていたのだけれど……)

……っ。
(此方側に飛んでくるその体を受け止めようか否か一瞬だけ迷ったけれど、
 瞬時に答えを弾きだして、その体を避ける――彼の治癒能力、そして、目の前の敵。
 ……自分が避けて彼がぶつかるであろう位置に危険なものがないものを確認し、一気に刀を抜く)

(受け止めたところをもとろも攻撃されては、意味がない)
(あの速度ではまず、彼が立ちあがるだけの時間を綺麗に稼いだ方がずっと効率的だ)

………―――ッ。
(敵の懐に踏み込んで、刀の切っ先をその足に向ける。狙うのは弱いはずの関節部分)



【すみませんっ、少しだけ立てこんでしまって、遅れてしまいました…ッ】
90水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 22:04:56 ID:LS2aUzBR
>>89
(きっちりと、受け止める仕草も見せず綺麗に避けてくれる、そのほうがこちらもなにかとやりやすい。
 腕をクロスさせ、投げ出された勢いのまま、地べたにごろごろと転がって力を殺して、くるりと向き直る――
 じっと目を細め、見事な斬撃が淡い霊刀の煌きの残像を残して叩き込まれて――)
何、だと…
(葵の斬撃を、一瞬脛を上げて、ローキックを受け止めるように、人体で言うと弁慶の泣き所で受け止める。
 そして、剄力とでも言うべき、生きている「ヒト」でなくては使えないはずの力、それが脛に集中して、
 霊刀の切味に対抗するのを目を見張って確認して――)

やべえ、離れろ!作戦タイムだ、おヒメさん!
(表情の変わらない、それでもヒトを模した瞬かない瞳でぎろり、と葵を見据え、
 機械人形はぎらり、と肘から二の腕に掛けてきらめく刃を機械音と共に露出させ、
 無造作に袈裟懸けに振り下ろそうとする――その動作の初動を確認して咄嗟に叫んで駆け出して――)
そいつは唯のターミネーターじゃねぇ!ヤバすぎる!
(ここからではどういう動作も間に合わない、それでもそれだけは叫んで、猛然と身を低めてダッシュして)
91媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 22:12:11 ID:m3ejP28+
>>90
(感じたのは殺気だった。
 思いきり脛のあたりに突きこんだ刃に手ごたえはないのを不思議に思うよりも先に、
 頭のてっぺんの方にぞわっとする寒気が走る――だが、剣を振り上げて受けようとしては間に合わない)

………ちっ!
(小さな舌打ちとともに、≪弐式≫をそのままに後ろに飛び退いた)
(振り下ろされる刃、機械の足もとに残る弐式。
 ―――不覚過ぎる、とは思ったものの、回避行動がこれ以外に見つからなかった)

ただのターミネーターじゃないのなら、一体どれだけ未来からいらっしゃったというのですッ!!
(彼女もターミネーターという映画の概要は知っているらしい。
 この場に及んでこんなセリフを返したのは、彼女自身の酷い心の揺れを抑えるためだろうか)
(水鏡がダッシュしてくる直線上に、後ろ向きにではあったが体を飛ばし、どうにかその刃を回避する)
92水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 22:28:21 ID:LS2aUzBR
>>91
(アクロバティックな動きは効かない、目先の動きに惑わされるのはそれが「ヒト」であるからで――
 それでも不知火は、こちらに向けてバックステップする、その葵の背後に隠れるように身を低くダッシュ、
 そして互いの体が触れる直前、腕でぐん、と地に溜めて、宙に飛んで――
 くるりと体をひねって浴びせるような、回転胴回し蹴り。スピード・突進の勢い・体重・回転の勢いと、全てを乗せた蹴りを、
 金属の胸板に叩き込む――耳を塞ぎたくなるような、甲高い音を立てて後方に機械人形は吹き飛ばされて――
 マネキンの山の中に、頭から突っ込んでいく。
 それでも、もさもさと、大したダメージもなさそうに起き上がりかけていて――)

――ふーん、なるほどね、これが《式》ってわけだ。
(初めて握る≪弐式≫の柄から何を感じているのか、拾い上げたその霊刀をためつすがめつしてから)
ほれ、さっさと起きろよ、≪深凪≫第八席。
でねーと、おにいさまにチクっちまうぞ、その無様な姿。
(柄を片手で握って、後ろに差し出して)

未来のてくのろじーだかなんだかはしらねーが、あの出来損ないは唯の機械じゃなさそうだ。
なんつーのかな、オレ様の力の源や、この≪式≫の力の発現と同じく、ヒトの魂の力も使える、
そーゆーものすんごい、うさんくさい仕様、みてーだな。
だから半端な攻撃は、なにしろ元は鋼だけに通用しそうにねーや。
そこんとこ頭に入れとけよ?いつもの牽制は、するだけ無駄だ。
(そういう間にも、相手は立ち上がり、ぎらり、と小刀ほどの肘から伸びた刃を、両手にぎん、と伸ばしてこちらを見据えて)

きっちり力を込める時間があれば、鋼も断てるか?
≪式≫が、じゃねえぞ、おめーさんが、だ。おヒメさん?
それによって作戦は違ってくる。
93媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 22:38:21 ID:m3ejP28+
>>92
………あの方なら私の無様な姿から恥ずかしい姿までまるっとお見通しですし、全てご存じです。
あの方に報告がいくなど、私が死んだ時だけで十分――だから、チクらないでください。
(やっぱり≪当主≫の名前を出されるときっちりと反応するらしく。
 彼から情報がいくことはないと分かっていてもなんとなくこうやって口にしてしまった)

(後ろに差し出された手から≪弐式≫を受け取る。
 まじまじ、というよりもざっとみて≪弐式≫の状態を把握すると、改めて柄を握り、立つ)
……ふーん、って何を悟ったかは存じ上げませんが
これでも≪式≫についてはうちの機密にあたりますから、他言無用でお願い致します。
(そんな風な軽口をたたいて、心を落ち着ける。息を吸って、大きく吐き出した)

なるほど――霊力使用、ですか。
ロストテクノロジーを使用した≪装置(デバイス)≫の類じゃないことを祈るばかりですが、
とりあえず、とってもうさんくさい仕様であるのは、この身をもって実感いたしました。
(じっくりと目の前の敵の方を見据える――煌めく刃と、無機質な瞳を見る。
 人間でない、機械。心をもたぬだけ、人間には無い強さがある機械――従うだけの、もの)
いったい、どれだけの人の魂で何時間動くのか。燃費が気になるところです。

(そう言いながら真っすぐに敵を見つめて、≪弐式≫の刃を二指で撫ぜる。
 淡い燐光が刃にまとわりついて――その刀身全てが、最後には青白い光を帯びた)

―――私を、誰だとお思いですか?
(過剰なほど強気に剣を前に向けたのは、「断ってみせる」という返答の代わりだ)
94水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 22:56:48 ID:LS2aUzBR
>>93
なら、一番上手くいったら、首を断て。
(背後から、気迫と言うべきか、ぞっとするような澄んだ刀の気配を感じて)
さっきちろっと接触した限りじゃ、あれでも完全じゃねえはずだ。
機械の体と、動かそうとする意思の間にわずかだが、ブレを感じた。
(二人でひそひそと会話する、その様子をどう見たか、じっと機械人形は佇んで、とりあえず攻撃の様子は見せない。
 なにやらこちらを観察しているようでもあり、不気味さを覚えたが――)

そして上手くいかなかったら、オレ様がどうであろうと構うこたぁねえ、
唐竹割りに、真っ二つにしてやっちまって、おーるおっけいだ。
いいか?動きが止まったら首を横に薙ぐ、ダメそうなら正面から縦に真っ二つ、
長引かせるつもりはねえ、一発勝負、決めんぞ?
(一度だけ振り返り、ニヤリと笑って)
まだまだおヒメさんとは、スカートの中身とかその他、話あいたいことイッパイあるからな。
今回は報告ナシでいこうや。

(機械人形に向き直ると、すっと息を吸い込み、全身の衣服を透かして体に浮く紋様の淡い光――
 白く青く、紅く黒く、様々に煌く光を全身にまとって、ぐっと力を溜め込んで――)
今度背中を任せるのはオレ様の番だ、頼んだ、ぜ!
(機械人形が踏み出すのと同時、こちらも猛然と間合いを一瞬で詰めて、
 相手が振り下ろす刃、それをあろうことか腕をクロスさせ、一時に両方受け止めて――
 全霊を防御に回して、がっしりと力任せの斬撃を受け止めて、こんなときでもニヤリとして)
驚いたかよ、ポンコツ、今すぐスクラップにしてやらぁ!

(するりと相手の両腕を取り、そのまま宙に身を躍らせて、たん、と相手のこめかみを両手で挟みこむように倒立して――
 一瞬のうちに、溜めた「右手」と「左手」の力をぐん、と背をそらせたまま、相手に流し込み――
 何を言うことも出来ないまま、ちらりと目線で今だ、と『剣糸』に合図を送って――
 びたり、と『力』を使った硬直のまま、機械人形の動きがヒトくさく、痙攣して止まったのを腕の中に感じて――)
95媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 23:15:23 ID:m3ejP28+
……承りました。
首か、それが駄目なら正面から真っ二つということで宜しいのですね。一発勝負、で。
(大きく息を吸って、呼吸を整える。
 集中してゆっくりとゆっくりと気持ちを練り上げて、その気持ちを≪弐式≫に注ぎ込む。
 多すぎず、少なすぎず。≪弐式≫のまとう燐光がどの場所も均等になるように、気を調節して――)

スカートの中身については、私は話し合いたくないので黙秘致しますが、
それ以外につきましては同感でありますから……
きちんと決められたら報告ナシ、というのならまったく簡単なオシゴトであります。
(そっと≪弐式≫に触れさせていた二指を離す)
(集中を乱さないように、じっと前だけを見つめて――その時を、待った)

―――お任せ下さいませ。

(彼の背中に視線をおくりながら、ひたすらに目をこらす)
(かろやかな動き、一瞬の出来事――それらの中に、自分が動く瞬間をみつけ出さなければならない。
 見逃したりしたら終わりだし、自分の集中をきらしてしまっても、おしまいだ)
(だから集中して、前を見た。
 彼がどのようなことをしても気を散らさぬように心を静めて、その特攻を見守り―――)
(まるで一瞬のショーのようなかろやかな動きで彼が敵を封じたその一瞬、思いッきり地面を蹴った)

…………ッッ!!

(漆黒の瞳はまっすぐと相手の首元だけを見つめて、光をまとった刃はそこへと向かう)
(最上とはいえないもののそれなりに練られた気をまとった≪弐式≫は
 最大の機会をつくってくれた彼を傷つけないように、余計な霊力は放たず、刀に触れたものだけに作用する)

(首につきこまれる刃)
(それが綺麗に首だけを断ち切ったか否かは――≪弐式≫ではなく彼女の技量次第。
 これで仕留められなければ大変なのは自分よりも目の前の男だと思えば、余計に集中も高まった)
96水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2010/02/28(日) 23:26:50 ID:LS2aUzBR
>>95
…お見事
(こめかみを押さえた指の先を刃が掠めて、綺麗に首を断ったのを確認し、
 最後の「力」を解放して――びくん、とヒトそのままに、相手が痙攣するのと、
 腕の中に機械人形の首を抱え込むのと、ほぼ同時。
 くるり、と宙に身を躍らせて、機械人形の背後に着地しすると、その衝撃で、ということでもあるまいが、
 全ての力を失って、首ナシの胴体ががしゃん、と二人の間で崩れ落ちて――)

『マユき…深雪?どこ?おれハココ…ここここここここここコココココココ…』
(がしゃがしゃと、口を鳴らして機械の合成音を吐き出して、不知火の腕の中でがくん、と機械人形の口も閉じる。
 じっと、手の中で動きを止めて、それ以上、胴体も首もなんの反応を示さないのを確かめてから)

流石は、って言っておこうか。お見事お見事。
(手が塞がっていては拍手するわけにもいかず、気のない調子で賛辞を述べてから)
もう、なんの気配もしやしねえ、どうやらうまくいったみてーだが…

この間のかみっぺら、持ってるか?トンネルの時のやつだ。
ちと気になることがあってな。まずはそっちから、かたづけてーんだが。
(まだ腕の中に首を抱えたまま、じろじろと倒れ伏す機械人形の体を見下ろし、手で触れて、しきりに首を傾げながら)
おかしい…(珍しく難しい表情を見せて、不思議そうに金属のボディを指でまさぐっている)
97媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/02/28(日) 23:36:44 ID:m3ejP28+
>>96
――――『マユキ』?

(首だけになったそれが吐き出した合成音を聞いて、怪訝そうに眉をひそめる。
 まるで自分がどこにいるかを誰かに告げるようなセリフに聞こえたが、何なのだろう)
(だが、今はとりあえずひと息をつくことにして思考を切り替えた)
(大きく息を吸って、吐き出す)
(一応≪弐式≫は鞘にもどさないまま、片手に持ってから彼の方へと足を勧めた)

どうも、お粗末さまでありました。
(こちらもこちらで形だけというような返答をしてから、注意深く胴体と首を見る。
 自分にはどうにも霊的な何かを感じ取るという能力はないので、よくわからないのだが
 それが殺気などのようなそれを未だに放っているかといえば、そうではない気がした)
(――機械にも殺気を感じるんだなぁ、とぼんやり思ったりしながら)
……かみっぺら、こちらになります。
(珍しくキリリというか難しい真剣な表情をひょい、と覗き込んで不思議そうにしながらも、
 ポケットから出した紙きれを彼の目の前に差し出す)

朱羽の方でも色々と調べたそうですけれど――貴方の見解もお聞きしたい、とのことでした。
(と言いながら、すっと彼がまさぐっている胴体に視線を戻した)
98水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/01(月) 00:04:50 ID:sp6pIqeN
>>97
(すっと紙片を受け取ると、まじまじとその幾何学模様に見入って、胸板に指先を突っ込み、「力」も使って、
 無理矢理に引き剥がす。その下には、複雑に基盤やコードが絡みあいながらも、制御部分とおぼしきCPUが、
 六芒星をかたどったカタチに並べられて――紙片と見比べて、その基本が酷似しているのを、
 何も言わずに示してみせて、首を自分の脇にのけると、胡坐を掻く)

別にオレ様のは、残された情報を読み取ってるわけじゃあ、ねぇ。
そこにこびりついた、魂や思いの残りかす、みたいなもんを、燃え尽きるまで活性化させてるだけだから、大抵は一瞬だ。
よぉく、みてろよ?こいつには、うさんくさいのと、見え透いたのと――
(暴かれた機械人形の胸の上に紙片を置くと、その両側を挟み込むように両手を開いて、「力」を込めて)
これ見よがし、な匂いがぷんぷん、しやがる――

(紙片の上に、ぼんやりとヒトガタのような、かろうじて目がついているのが判別できるような「影」が立ち上がる――)

――――――――・――――――――
「マユキ?ライト、落としちゃったのかよ…これじゃ暗くて何も…」
『まだ覚えているのかね?これは記録しておかなくては…もう君には、以前の体はない。私が「処分」したから』
(受信状態の悪いAMラジオのように、判別し難い声が聞こえてくる。
 かろうじて、女性のものらしい、ぐらいにしか分からない声音は、とても冷静で冷徹で)
「から…だ…オレの体は…」
『そう、今は機械の体だね、フカマチくん。私が「移して」上げたんだよ?
 まあ、試作品の出来損ないだから長くは持たないと思うが、せいぜい協力してくれたまえ』
「どこ?マユキどこ…?」
『すぐに忘れ

(不自然に影も消え声も途切れて)

『どうやら、わざわざ痕跡を残してきた甲斐があったようだね?
 このメッセージを聞いている君、あるいは君たちは誰なんだろう?
 組織の一員か、あるいはこの町に溢れる異能者たちの一人か…いずれにせよ、興味深い。
 私はある実験をしている、その最中だ。この紙片から私に辿りつけるほどに優秀であれば、
 いずれ合い間見える機会もあるかもしれないね?手始めの挨拶としては、こんなものだろう。
 あまり手掛かりをばら撒いて、すぐに私に追いつかれてしまっては興ざめ、というものだから。
 ――興味があったら、「誰かが帰ってこれない」噂を確かめてみるといいよ。
 そこに何が待っているかは――お楽しみだ』

――――――――・――――――――

(そこまで声が聞こえると、ぼっと不知火の手の中で、紙片が燃え上がる。
 当たり前の紙のようにめらめらと、あっけなく燃え尽きて――
 ねじくれたマネキンたち、脇に置いた機械人形の視線が見つめるなか、
 何も言わず、胡坐を掻いたまま、じっと葵を見つめて――)

さて、こういう時は、どういう判断を下す?剣糸?
(刀をぶら下げたまま、こちらは咄嗟に身動きが出来ない不利な姿勢のままでも、
 何かを試すように、下から相手の目をねめ上げるように見据えて、硬い瞳の視線を逸らさない。
 その顔にも手にも、明滅する不気味な紋様を浮かべたまま、真摯に静かに問いかけて――)
99媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/01(月) 00:19:23 ID:3Fez5K3p
>>98
(――科学と非科学は、ときに深く絡み合う)
(これはその典型であろう。
 科学と非科学は実は殆ど紙一重の現象だと、昔誰かが言ったような気がしていた)



(一瞬といえば一瞬の出来事)
(女性の冷たい声と、若い男の声―――そして、自分たちにあてられたメッセージ)



………そうですね。
まずは、貴方にお疲れ様です、ありがとうございました、と言っておきましょう。
かような能力は私にとってとても役立つものです。何しろ、そっち方面には私一人じゃ手が出ないもので。
ご協力に感謝いたします。
(そう言って黒髪をゆらし、頭をさげる)
(手に持っていた≪弐式≫をゆったりとした動作で鞘に戻して、りん、とひとつだけ鈴の音を響かせた)

(貴方の中で色々と整理しているのか、顎のあたりに指をやって少しだけ視線を下におとしたが)

こういうときはどういう判断を下すか――と問われますれば。
(彼が真っすぐに自分を見ているのを感じて、視線をそちらに移す。
 それから、問いかけられた問いに対してはどこか不思議そうに小首を傾げてから)

まず……これは何にしろアタリであっただろう、という判断を下します。
次に、今後の展開に関しましてですが、
せっかく先にお楽しみを用意して待って頂いているのですから、頑張ってお邪魔するのが筋かと。
少なくとも、今のところそれ以外の判断は用意していないのですけれど……何かしら、問題はありますか?
(明滅する紋様を携えた貌がまっすぐこちらをみて、真摯に問いかける不知火)
(それに対して彼女はつらり、と言葉を並べたが、質問の意図がよく分かっていないようだった)
100水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/01(月) 00:28:40 ID:sp6pIqeN
>>99
「発達した科学技術は、魔法と区別がつかない」
って、そのまんまじゃーか、胸クソ悪い。
(ぺっと唾を脇に吐いて)
わりーな、今日はタイムリミットってやつだ。スカートの中身については、またじっくりと。
あばよ、おヒメさん。
(ひらひら手を振って、いつもの別れの挨拶をして)

(すっと全身の紋様が消えると、うなだれて、しばし言葉を呑んで、うつむいたまま)
どうやら、集めた魂を「使った」結果のひとつが、今日僕らが出合ったもの、みたいですね。
(地面に字を書いて)
「深町」さんと、そして一緒に「深雪」さんも、あのトンネルに入って、そして――
(帰っては、こなかった、首を振って)
一緒になったら、同じ字が二つ、自分の名前になるんだねって、そんな話をしながら、
ふざけあって進む光景が、ちらっと見えました。一瞬だけ――

(機械の首を大事そうに抱え上げて、そっと腕でくるんで)
これは僕に、任せてもらえますか?
分かったことはちゃんと報告はしますし、また手伝ってもらうこともあるかもしれません。
さっき言いましたよね?僕のつもりはどうでもいい、結果が出れば、成果が出ればどうでもいいんでしょう?
(八つ当たりなのは分かっている、それでも自分でも何に怒っているのか分からないまま、
 くさくさした感情のままに言葉を先輩にぶつけて)

これをどうしうようと、先輩の勝手ですけど――
(機械人形の体を、今までとは少し違った色合いの目でみつめてから)
僕には僕の、考えてること、ありますから。
僕のやり方で、やらせてもらいます。
(はっきりと、敵のように、やり場のない気持ちのままに先輩を見据えてそう宣言し、機械の首をぐっと抱えなおした)
101媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/01(月) 00:46:32 ID:3Fez5K3p
>>100
(黙秘をする気は変わっていないようで、無言でひらりと手を振りかえした)
(そして、紋様が消えていつもの彼に戻ったのを確認すると――静かに、彼の言葉を聞いた)
……なるほど。
ですけれど、それは試作品の出来そこないにすぎないそうですから。
(彼の言葉に、帰ってこなかった二人の関係を想像する。
 少しだけ胸が締めつけられた気がしたのは、気の所為――何かを彼らに重ねたわけじゃない)
…………どうして、わざわざお二人でかような場所に行ったか、私には理解ができかねます。
(小さな声で、あえてそう付け加える。感情移入をしないよう、突き離すかのように)

(零れ落ちた髪を指先で払う。静かに前を見ている彼女の瞳は、ただただ漆黒だった)

……任せる、というのはどういうことでしょう。
この件に関してということでしょうか?それとも、その人形に関してということでしょうか。
詳しくお聞かせ願えますか。
それによって私が取るべき対応、返すべき返答も変わってまいります。
(真っすぐにこちらを見てくる彼の目を静かに見返したまま、きっちりと告げる)

ちなみに、先に申しておきますが、この件について貴方に全面的にお任せするということはできません。
これは、我々の仕事です――正確に言えば、「我々が先に始めて追っている仕事」です。
別に先に取りかかったから偉いなんていうことはないのですけれど、
我々からして、自分たちの仕事を横からかっさらわれるのは不本意ですから。
確かに結果と成果が出れば構いませんが、それは私たちに“貴方が”協力している場合の話です。
貴方が同じ獲物を“貴方のやり方で追って仕留めようとする”のならば、我々は黙っていられません。

……まあ、基本的に私を同行させる、ということでならまだ考える余地はありますけれど。
(と、そこでいったん息をつくも、こちらも彼の視線を受け止めるように彼から目をそらさなかった)

その人形に関して何かしらをする、というのであれば、
何をするか聞かせて頂きたく存じます。 それから、お応えいたしましょう。
102水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/01(月) 00:59:36 ID:sp6pIqeN
>>101
(深い深い、漆黒の瞳をきっと見返す。
 常にはうつむいたり、視線を外したりはぐらかしたりするの水鏡は、らしくもなく一歩も引かない。
 決意を込めて、薄い茶色の瞳にその色を浮かべて)
では僕が「協力」して、先輩と同行して、その上出た結果なら構わない、わけでしょう?
聞いた限りでは、先輩の組織は、こういったことに――
(何かにすがるように、うつろな目の機械の首をぎゅっと抱いて)

それこそ≪十三≫なんとやらとは違う、「ヒトならずして害悪たるもの」を狩る、
そのために先輩はいるんでしょう?
きっとこの首を渡したら、それこそ朱羽さん辺りが調べあげて、すぐ先輩の組織なら足がつきそうです。
これだけのもの、そんなに転がってるものじゃないでしょうから。

今はいえませんけど、少し考えてることがあります。
分かったことは、さっきも言ったとおり先輩に知らせますし、「始末」をつけるときは仕方ない、同行してもらうことにします。
だから――僕抜きで、この件を片付けて「なかったこと」にはしないで下さい。

彼らが愚かでなかった、なんていうつもりはありません。
でも――少しだけ、大切な人が目の前で奪われる、そんな断片も僕、見ましたから。
その時の気持ちが、僕の中に流れ込んできましたから――
(一度ぎゅっと目を閉じて、意思を奮い立たせて相手の目を見据えて)

何もしない、わけにはいかないんです。
(今の先輩に届く言葉かどうか、全然判断がつかない。それでも思いの丈をぶつけずにはいられなくて――)
103媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/01(月) 01:14:27 ID:3Fez5K3p
>>102
……全てがビジネスライクではない、とは申しませんけれど。
我々が行う狩りというものは基本的に「それ」を狩るものです――その為に≪深凪≫はあります。
(組織の表向きの行動原理はそれに違いない。だからひとつだけ頷いておく)
その通り――です。
ですから、我々に貴方がご協力していただくという形であれば我々は構いません。
ただ、その件に関わるとき、必ず我々を同行させてください。
特に「始末」の場合は必須です。 ……それこそ、「勝手に終わらせました」とされると、私が困ります。

まあ、「決着」以外の場合であれば、―――。
(そう言うと立っているのが疲れたのか、それとも他の理由からなのか。
 彼女もゆっくりとその場に座る――何故か正座だった――と、改めて前を見る)
―――私を呼ぶ前に巻き込まれた、なんてこともありますでしょう。
一度くらいは私が同行していなくても見逃そうかとは思っております。
ただ、その場合は必ず真っ先に私の報告を。
特に≪十三天梯≫などにまかり間違っても情報をもらさぬよう宜しくお願い致します。

……何もしないわけにはいかない、じゃなくて。
貴方の場合それは――、何もせずにはいられない、と言った方が正しいと思いますが。
(手を伸ばして彼の頭に置く。すりすり、と軽く撫でてから乗せたままにしておいた。
 力は入れていない。だから、払おうと思えばすぐに振り払うこともできるはずだ)

ただ、もう一つだけ条件があります――。
104水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/01(月) 01:21:16 ID:sp6pIqeN
>>103
…僕一人だと、あいつが出てきても、暴走しそうですから。
前に先輩に頼みましたよね?僕を見ていて、見守ってくださいって。
色々ダメなところもありますけど――
(かわすつもり、外すつもりなら、首をちょっと振ればいい。
 そうしようとはせず、うなだれたまま、頭に置かれた手を感じたまま――)

だから、一人で決着をつけるつもりはありません。
ちょっと考えてることは、相手次第なんでうまくいくとも行かないとも、分かりかねるところがありますから――
(ぼそぼそと、言い訳のように口にして)
詳しいことを他には漏らしません、独断専行はしません。何か行動を起こす時は、先輩に必ず図ります。
約束、します。
(今度は目を見ることなく、地面を見つめたままでいたが)

――もう一つ?なんですか?
(そっと頭に置かれた手がはずれないように、顔を上げて不思議そうに先輩を見て)
105媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/01(月) 01:27:48 ID:3Fez5K3p
>>103
構いません。それで十全です。
(地面を見つめたままなのは気になったらしいが
 まあいいだろう、というように首を振ってから、ぽんぽんとまた頭を軽く撫でた)

申しておきますが、この約束が成立した場合――これは、ただの知人間の約束ではありません。
これは、水鏡恭弥・不知火と、我々≪深凪≫との間の契約にあたります。
契約不履行の場合、それは我々に対する裏切りとみなされます。
≪深凪≫は、裏切りものと反逆者に対しては……あまり寛大ではありません、どうぞ覚えておかれてください。

(そして、彼女がこのような言い回しをするのにはもう一つ理由がある。
 いつものように個人間の「お約束」ですますことができないだけの、理由……)

――もう一つは、こちらです。
(空いている方の手でポケットをまさぐると、携帯電話をとりだした)
(ストラップも何もついていない白と黒のツートンカラーの携帯を簡単に操作すると
 「朱羽」と表示している画面をうつしている携帯電話を、そのまま彼に差し出してから)
……今回ばかりは、私の独断でというわけにはいかないので。
これは、彼女の案件でありますから――ご自分で、彼女とご契約下さい。
契約内容については、さきほど私との会話内容をそのまま告げればいいでしょう。

詳しいことを他には漏らしません、独断専行はしません。何か行動を起こす時は、先輩に必ず図ります――と。
(そう言って、手を離すと、今度は両手をそえて携帯を差し出した)
106水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/01(月) 01:31:31 ID:sp6pIqeN
【いろんな限界を超えてしまったので、先輩のレスを見とどけ…ることもかなり危うい感じになってしまいましたので、
 あともう少し、なのは分かりますが、ここで中断・凍結にさせてください…
 というか、最後の最後になんて素敵な展開を、と感謝しつつ、明日(月曜日)以降、
 返信のレスを置かせてもらおうと思います。
 いろいろテンパってしまってる僕は、これにて失礼します…
 今日はこちらの都合に乗っていただいて、ありがとうございました。 お休みなさいませ、媛先輩】
107媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/01(月) 01:37:38 ID:3Fez5K3p
【了解です。
 凍結ということならば改めて空いている日をご連絡していただければ、
 できるだけ都合をつけられるようにしておけ、ると思います……たぶん、きっと、大丈夫だと。
 予定が分かりましたら、明日以降にでもご一報くだされば、幸いと存じます】

【いいえ。こちらこそ随分とこちらの都合を聞いてもらっていますから、十全です。
 ……素敵な展開? よし、文字通り褒め言葉として受け取っておきますね、十全と。(!)
 こんな時間までお付き合いありがとうございました。どうぞ、ゆっくりお休みくださいませ】

【それでは、お休みなさい。ありがとうございました、スレッドをお返しいたします】 
108前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/03/01(月) 08:54:34 ID:cGexIfCQ
【迫水先輩へ置きレスです】

ちょっ、た、タンマ、タンマ!
(異形のものを前にしてタイムを要求する馨。
両手を前に出して振っているが、先輩の声が聞こえると後ろへ飛んだ)

先輩、危ないですって!
そんなことしたら!
(フェンスでさえ切り取ってしまうようなその手の鋏。
先輩が異能なのかわからないが、刃物(?)を持つ相手を前に無謀にも見えた)
しゃーない……。
(ウィンドブレーカーの中に入れていたライターを取り出すと、火をつけ、それを風に乗せて異形の身体を一瞬だけ炎につつむ。
――が、それは先輩が蹴りを見舞うところで収束させるつもりだった。
しかし、現実には炎の威力が強く、上半身が燃えてしまっている)

(炎に包まれた異形は、炎を振り払うかのように身体を捩り、鋏を振り回している)
109天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2010/03/02(火) 19:10:00 ID:0YXVEqal
>>809 伊織先輩への置きレスです
(寂れた建物はいかにも何かが出て来そうで、実際に幽霊やらを目撃したという話は多い)
(多くは出まかせの噂ではあるが、本当の話も少なからず混じっていて)
お母さんが言うには建物の幽霊みたいなものみたいです。
長く使った物には魂が宿るというお話があるじゃないですか、九十九神というんですね。
学校はたくさんの生徒が毎日を過ごして、さらにここはたくさん悲しいことがあったから、ここにそうゆうのが宿ったんだって。
(そもそも怪事件が多発した理由は何なのか、地下に封印された遺跡の影響なのか別の理由なのか)
(地下については存在すら知らない都には想像もつかないことだけど)
異能が普通じゃない力、異なる能力のことを言うなら、幽霊も妖怪も日常から外れた存在なら、そういったもの全般に影響があってもおかしくないって。
これはわたしに親切にしてくれる先輩のお話ですけど。
(紫一久については怒り心頭ではあるが、不用意に話すなということについては律義に守る)
あ、今までの経験からだと校舎の外側に触っても大丈夫です。
外側は毎月触ってるけど、おかしなことが起きたのは中に入った時だけだから。
(安心させようとにっこり微笑む、というよりも何が懸念なのかを深くは理解していなく)

よこしま?
それは今も今後もないつもりです。
わたしは困ってる人がいて、わたしが手助けできるならしたいだけ。
もちろん悪いことの手助けは別ですよ。
(いまのところそうゆうことはなく、強いて言えば霧原朱音に命をくれと言われたときか)
これは十年前の事故のことに関しても、です。

霧原さんは生前の方が強かったんですよね?
前は敵わなかったけど、今なら恨みつらみをぶつけられると思ってるとか。
幽霊は死んでるけど、怨霊を退治する昔話とかあるし。
いまさらそんなことしても憂さ晴らしくらにしかならないんじゃないかなぁ?
どうせならもっと有意義なことに時間を使えばいいのに。
(復讐というのは分からなくもないけど、あまり賛成する気にはなれない)
(十年前のことを調べるのは復讐のためかと聞かれたことがあるが、都は否と答えた)
(そんなことをしても気がすまないこと、心を満たすものはもっと別なものだと育てられてきたからだ)
(何だかんだで都は、得られなかったものの代わりは豊富に受けることができた少女だった)

自分でどうこうするつもりはないです。
そんなのに触ったらまた憑依されちゃうかもだし。
わたしの場合、この中じゃなければ大丈夫かもだけど、絶対はないだろうし。
(都を連れ出すにしても、もっと良い方法は他にたくさんある)
(都の友達の家でそうゆうことが起きたのは、たまたまだと思っている)
博物館でも美術館でも、問題はそのままですよね。
手放しても戻ってきたりとかあるかもだし、根本的に解決できないと安心できないんじゃないかなって。
(もし徐霊とか信頼できる人がいたら紹介してほしい)
(けれど今はそこまで話す場じゃないかも、と反省する)
(何はともあれ、今の二人の間ではまず都のことで、他のことまでなんて欲張り過ぎだ)

(ゆっくりと振り返った伊織津綺子をまっすぐ見上げる)
(今からお願いすることを考えると、体中から嫌な汗が吹き出してしまう)
(それでもこれからのために話さなくちゃと思うから、震える手を握り締めて)
はい、わたしは料理がしたいです。
みんなのために、美味しいものを作って、食べてもらいたい。
(緊張で唇が乾き、胸がずきずきと痛い)
(でも、いつまでも痛い痛いと言ってはいられない)
けど……一番食べてもらいたい人、その人にはもう食べてもらうことはできません。
だから、この気持ち、この思いは、全部先輩にあげます。
わたしの思いを、全部引き受けてください。
迫水先輩と、わたしとの間にあったこと、全部お話しますから。
(無理難題、捨て身の嫌がらせと言ってもいい)
(けど、吐き出した思いを押し付けることができるのは、目の前にいる彼女しかいない)
聞いて、くれますか?
(まるで助けを求めるような表情で)

【うーん、とってもゴタゴタ】
110奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/02(火) 20:30:13 ID:uaWIb+X5
【待機させてくださいね〜、プロフのほうは>3でありますよ〜。】
111迫水 直 ◆mkbuDdznjc :2010/03/02(火) 20:56:31 ID:V8QJotVJ
【馨くんへの置きレスだ】

>>108
なん、だっ!?
(まさに蹴りを見舞おうとした瞬間、異形の上半身が炎に包まれる)
(出しかけた足を慌てて引き、バランスを崩してタタラを踏みながら)
(風に乗って吹きつけてきた炎の出どころに目を向ける)

これは、君が、やったのか?
(炎に包まれたままで暴れ回り、振り回される異形のハサミを避ける)
(激しい動きに言葉を途切れさせながら、背後の少年に問いかける)

くっ、これじゃ…
(燃え上がる火炎の熱にチリチリと肌が炙られ額に汗がふきだす)
(手を出すことができず、たまらず大きくバックステップ。馨の脇まで後退して)
君は火を操れるのか?
早く消すんだ、このままじゃ周りに燃え広がるし、人が来る
(火の粉を散らしながら暴れている異形の動きを目で追いながら、早口で語りかける)
112迫水 直 ◆mkbuDdznjc :2010/03/02(火) 20:58:00 ID:V8QJotVJ
>>110
リロードって…
待機中にすまないっ!
すぐに撤退するよ〜
113奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/02(火) 21:02:39 ID:uaWIb+X5
>112
いえいえ、お気になさらずに〜………むしろこれだけ置きレスがあるならば、と
気づいておくべきでしたねぇ。
というわけでこちらは気にしてませんので、どうかお気になさらずに。
お気レスお疲れ様でしたぁ〜(ぺこーり)
114奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/02(火) 22:14:51 ID:uaWIb+X5
【落ちです〜】
115霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/02(火) 22:49:08 ID:7eUIxQg3
【さて、解凍だ。早速使わせてもらおうかな】

それが化け物、って奴さ。
人の姿をしてるし、人と一緒に生きていけないわけでもない。
だけど、だからと言って、人と仲良しこよしをしなくちゃいけない理由もない。
もちろん、それにはそれなりの代償も付きまとうことだろうけどね。
(彼女はただ、自分の興味を満たすためだけに生きてきた)
(彼女はただ、自分の楽しみのためだけに行動してきた)
(そんな彼女がただ一つ、自らを投げ打ってでも守りたいと思ったのかこの体の持ち主)
(それ以外のことなど、もはや今では些事でしかない)
(守り抜くこと、ただそのためだけに、生きているのだ)

そう言ってくれるな、流石にこのままじゃあ家にも戻れない。
もしも途中で職質の一つも食らったら、私はどうやって切り抜ければいい?
中途半端なやり方じゃ後々禍根を残す。多分、私は躊躇せず禍根を断つよ。
そうしたら、お前は私を殺さざるを得なくなる。私を殺したくないなら、お前は協力するしかないんだ。
(くく、と嬉しそうに笑みをこぼして、一方的な要求をつきつける)
(そんな要求の後に、苦い顔をしながらも、それでも要求を呑まざるを得ない)
(そんな顔を拝むのは、なかなかに乙なものだから)

結構だ、着替えのことは追々考えよう。
今は、この血塗れた身体を綺麗にしたい。
(大仰に手をかざして、真っ赤に染まった指先を軽く口に含む)
(その指先からは、鉄の味に混じって僅かな生臭ささえも漂ってきた)

(この少年の後ろには、何らかの組織の影がある)
(ならば、きっとこの街にもいくつかの拠点を持っているのだろう)
(外部から完全に隔絶された空間、そうでなくとも拠点として使用可能な場所)
(そういう場所を知っておけば、いざという時に逃げ込むこともできる)
(運がよければ、そこには頼もしい護衛つきだ)

では、招待してくれたまえ……っと、そうだ。
(ふと言葉が途切れて、思い出したように付け加える)
名前、次に会えたら聞くと言った筈だ。だから聞こう。
お前の名前、呼ぶにも名前すら分からないのでは困るからね。教えておくれ。
116兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/02(火) 23:04:47 ID:YQ4KgcYC
>>115

………面倒な女だ。

(――――が、なかなかどうして、狡猾でもある。
 少なくとも、ただ力を振り回すだけの暴君ではなさそうだ)
(面倒事に発展しそうな場合、周囲に被害が出る恐れがある。それが嫌なら協力をしろと。
 普段なら、そんな脅しなど発した時点で即座に銃口を向けるが)
(この化け物が憑依しているのは、一般人の少女。
 その命と、自宅を貸す程度の天秤ならば、前者に傾くのは当然だろう)

知人はいないのか?事情を知る人間だ。

(他にも自分のような、仮初めの協力関係を結んだ人間が
 いるならば、その人間に服を持ってきてもらえばいいだろう)
(むしろ、彼女が後々何も考えていないという事態になるのが困る。
 それならば、道中の店で適当な服を見繕った方がいい)
(そう思いながら、巨大なケースを転がしつつ自宅へと体を向けた)

…ああ。兵部、晶だ。

(そういえば、以前にそんなことを言っていた気がする)
(まさかあの時は、このような奇妙な関係になるとは思いもしなかった。
 それも当然だろう。あの人が自分を導いてくれなければ、こんな真似などしているはずもない)



【それでは、今夜もよろしくお願いしますね】
117霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/02(火) 23:17:57 ID:7eUIxQg3
>>116
そうあらなければ、ここまで生き残ることなどできるものかね。
この街で、この場所で、だ。
(くすり、と小さく笑みを漏らして)
(今のところ敵対する理由はない、そして向こうには積極的にこちらを撃てない理由もある)
(どうやら、撃ちたくないとも考えている)
(ならばその望みを叶えてやればいい。そしてその代償を求めてやればいい)

おいおい、この上更に単に事情を知ってるだけって奴まで巻き込むつもり?
お前はこの子を守るのに手を貸す、と言ったんだ。
何も知らない奴を巻き込むくらいなら、守る覚悟のある、戦う覚悟のある奴を巻き込むよ。
(それは暗に、事情を打ち明け更に戦いに巻き込むことさえ吝かではない)
(そういう関係の人間は、ほとんどいやしないということを示していたりもするのだが)
っと、ようやく案内してくれる気になったかな。それじゃあ頼むよ。
(ふらつく身体を無理に持ち上げ、なんとかその後に続いていく)

兵部、晶、ね。覚えた。よろしく頼むよ。
(どうせ見えもしないだろうけど、前を歩く決して大きいとはいえない背中に手を振った)
(妙な形での再会とはなったが、結果で言えばまずまずだろう)
(一時期だけのこととは言え、この子を守るための手立てを得た)
(願わくばこの関係が、この体から抜け出ることができる日まで続いてくれることを、祈るだけだ)
118兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/02(火) 23:36:57 ID:YQ4KgcYC
>>117

……………ふう。

(要するに、期待できるような人間はいない、とのことだろう。
 仕方あるまい。元は、無数の人間の怨恨を集めた異形なのだから)
(ならば自分一人で、どうにかするしかない)

(時々後ろを振り返り、不審な様子を見せていないか確認しながら、足早に進んでいく)
(本当にこれは正しい選択だったのか?少女ごと霧原朱音を
 撃つことはなしとしても、ここまでする義理はないはずだ)
(だが彼女の言う通り、妙なところで騒ぎになられても困る。
 それで誰かが犠牲になってから悔やむのも、嫌だ)
(何より、ここにいたのが父さんや兄さん、あるいは久遠ゆりかだったなら。
 きっと、救いの手を差し伸べていたと思うから)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

………………。

(無言で自室のある、高層マンションの前に到達する。
 最後の躊躇いを振り切るように自動ドアを開け、ロックを開く番号を入力した)
(中学生の一人暮らしにはあまりに似合わない、広々した空間を突っ切る。
 ちょうど来ていたエレベーターの中に、スタスタと素早く入り、13階のボタンを押した)

…そういえば、あなたの大切な、その少女の名前は?

(到着するまでの間、ふとした思いで隣の朱音を見上げ、訊ねる)
119霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/02(火) 23:49:54 ID:7eUIxQg3
>>118
全く、歳に似合わん溜息なんてしちゃってさ。
………やれやれ。
(もっとも、その原因は自分である、何てことは十二分に理解はしているのだけれど)
(だからと言って、それに負い目を感じるわけでもないあたり、十分にいい性格をしている)

(歩いているうちに、少しずつ身体は楽になってくる)
(ボロボロになった体に少しずつ力が戻ってくる。その回復の早さに、少し人間離れしたものを感じて)
(どうにも複雑な表情を浮かべながら、歩みは続ける)
(時々様子を伺ってくるのに気付くと、やれやれといった様子で肩の一つも竦めて見せたりして)

……随分と、立派な家だこと。これが丸々自分の家だというわけではないだろうけど。
(道中で調達した大き目の男性向けのコートに身を包んで、赤く濡れた全身を覆い隠して)
(聳え立つマンションを見上げて呟いた)
聞いてどうするね?……と、流石にこれじゃそっけなさ過ぎるね。
これから守ってもらうことになるかも知れない子の名前だ。教えておいてもいいだろう。
(ほんの僅かに考えて、一拍空けて言葉を続けて)

伊織津綺子だ。……私の、この世でたった一人の大切な妹、だよ。
(愛しげに、それでいて少しだけ切ない表情を浮かべて、我が身を掻き抱くようにしながら、告げた)
120兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/03(水) 00:14:32 ID:0WsuARE+
>>119

いおり、つきこ。…妹?

(不思議そうに首を傾げる。名字が違うのは、家庭的な事情だろうか)
(あるいはもっと単純に、その呼び名は親愛の情が籠もった意味からか?)
(と、エレベーターが停止した音がした。出て廊下に向かえば、部屋はすぐだ)

(兵部と小さく貼られた表札下にある、玄関とは別のドアロック解除装置。
 それには目もくれずにドアノブに触れる晶。やや時間を置いて、カチャッと鍵が開いた音がした)
(そちらはフェイク。迂闊に触ろうとすれば、警察の組織に連絡が行くようになっている)
(他にも様々な防犯対策の取られた、厳重な作りの高層マンション。
 ここに住まうように勧めたのは、組織の隊長だ。
 少年に起きた悲劇を知るからこそ、二度と同じことが起きないように、という意図だろう)
(家賃はそれなりにするはずだ。詳細な額は分からない、
 弾薬などと同じく、それは組織が負担することになっているから)
(これが彼のためだと、組織の隊長は信じているのだろう。
 この広大で静寂な空間に、中学生の少年を一人住まわせることが)

『にゃ〜〜〜』

(そしてドアが開いた瞬間、どことなく重苦しい雰囲気を
 壊すように、和やかな鳴き声が聞こえてきた)
(暗闇の中でもはっきり見える、白く綺麗な毛並が近づいてくる。
 少年は明かりを付けると、両手を差し伸べ、その小さな体を抱きしめた)

ただいま、うさぎ。
『ふにゃあ?』

(ぎゅっと、初めて中学生らしい微笑みを浮かべた晶。
 その腕の中で、つぶらな瞳が首を傾げて朱音を見上げていた)
(手を離すと、とててっ、とフローリングの床に降りる、うさぎと呼ばれた白猫。
 続いて晶も靴を脱ぐと、中に上がり後ろを振り返る。
 その時には、もう既に先ほどまでの無表情を取り戻していた)

…では、こっちだ。

(片手を伸ばし、とあるドアを示す。恐らく、その中が洗面所と風呂場になっているのだろう)
(そしてそれ以上の部屋への侵入を拒むかのように、少年は廊下の中心に立っていた)
121霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/03(水) 00:34:54 ID:b3vMtCww
>>120
詮索は結構。話すべきことは話したよ。
(訝しがる様子に、先んじて釘を刺すと同時に)
(開かれた扉の向こうに身を滑らせて、さりげなく周囲に視線を巡らせて)

随分と、厳重だこと。
………それだけ、こいつが大事、なのかね。後ろにいる組織とやらは。
(ここに至るまでも、そしてこの期に及んでも見せ付けられる厳重な警備)
(多少過剰なようにも見えるが、そうまでして守りたいものなのだろう、と考える)
(ここにいるのは既に戦う力を持った一人の異能使い)
(ならば、その身を守るのはこんな幾重にも張り巡らされたセキュリティよりも、本人の力であるはず)
(それでも尚コレだけの警備を行なうに足りる理由は、考えても思いつかなかった)

お邪魔します……、っと?
(主を迎えるようにして飛びついてきた白猫の姿を視界に捉えて)
(そして、その白猫に初めて歳相応の表情を見せた少年の姿をも眺めながら)
(それとはなしに家の中を探ってみようとした)
(家の奥を見通そうとした視線が少年のそれと重なってしまって、慌てて肩を竦めたりして)

ああ、ありがとね。……そんなに必死にならなくともいいだろうに。
別に、家を荒らしに来たわけじゃないんだぞ?じゃ、貸してもらうよ。
(コートを脱ぎ去り、肩から提げて。促されるまま浴室へ)
(ようやくシャワーの一つも浴びられる。そう思うと全身の血の汚れや乾いて張り付く感じなんかが)
(途方もなく不快に感じられて、さっさと脱ぎ去ってしまおうなんて気になって)

(でもそのまえに、扉に手をかけながら、顔だけひょいと出して見せ)
覗くなよ、青少年。
(純度100%の冗談を一つだけ浴びせてから、浴室の扉を閉めたのだった)
122兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/03(水) 00:53:46 ID:0WsuARE+
>>121

僕にとっては、荒らしに来たのと変わらない。

(言外に招かれざる客だと述べながら、『ジムノペディ』を廊下に置いた。
 漆黒の棺桶のように巨大なそれは、さながらバリケードのようだ)
(そして風呂場へと移動する朱音の様子を、白猫ともども見つめている。
 大人しく部屋に入り一安心、かと思えば顔を覗かせて)
(なんだろう?と思い訊ねる前に、彼女がイタズラな笑みを浮かべながら言った。゛覗くなよ゛)

……………メリットがないよ。

(目を細めて、彼女のそれを真似するように、肩をすくめてみせる。
 そして浴槽のドアが閉まったのを確認すると、彼女を封鎖するかの
 ごとく洗面所の入り口に寄りかかり、座り込む)
(他人をからかうのが好きなのだろうか?全く、いい趣味をしている)

『………ふにゃ』
うん、大丈夫だよ。これが終わったら、すぐ帰るから。

(そうして、再度腕の中に白猫を招き入れた。 初対面の人間にも
 あまり物怖じしない子猫が、興味深そうに、洗面所のドアを眺める)
(それもそうだろう。彼女が知る限り―――実はそれより以前から―――
 少年が他人をこの家に呼び寄せたのは、彼女が初めてなのだから。
 呼び寄せた、では語弊があるかもしれないが)
123霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/03(水) 01:14:38 ID:b3vMtCww
【すまない、完成した奴をうっかり消去してしまったようだ】
【ちょっと時間がかかるが、待っていてくれ】
124兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/03(水) 01:16:12 ID:0WsuARE+
【了解しました。お気になさらず、ゆっくり待ってますので】
【時間的には、僕はそれにレスをした辺りでまたお休みになると思います】
125霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/03(水) 01:32:00 ID:b3vMtCww
>>122
……連れないね、もー少し可愛げがあるといいんだけど。
(扉の向こうで、そんなことを呟きながら)

しかし、まあ。人の家でシャワーを借りる、だなんてね。
随分スキャンダラスな出来事だ。事情が事情でなければね。
(そんなことを呟きながら、無造作に服を脱ぎ捨てていく)
(血に汚れてしまった衣服は、同じく汚れたコートに包んで染みがつかないようにして)
(生まれたままの姿に、べっとりと濃い血の化粧を纏って浴室へ)
(流石に、シャワー周りの取り扱いまで普通と違う、なんてこともなく)
(暖かなお湯が、血に濡れた身体を洗い流していく。傷に湯が触れる痛みとともに)

……しかし、まあ。なんだ。
(血の色が溶け込んだ赤いお湯をひたすらに排水溝へと追い遣りながら)
(ぼんやりと鏡に映った姿を眺める)
こうして、この子の姿を眺めたことは……なかった―――なぁ。
(そう考えると、急に気恥ずかしさを感じてしまって、鏡に向けた視線を外すと)

守らなきゃぁ、なぁ。
(決意だけが重く圧し掛かる。頼れるものはあまりに少なく)
(そして、自らの力も十分とは言えない。だけれども、守らなくてはいけない)
(誰にも見られることのない場所だからこそ、そんな重圧はより強く圧し掛かってきて)
(大切な何かを抱え込むように、小さく身体を丸めてしまっていた)


……さて、参ったな。
(体の汚れを落としてしまって、尚洗面所の中)
(よくよく見ると着替えがない。用意でもしてくれたのならばいいが)
(そうでなければ、どうしたものかと悩みもする)
(ひとまずはバスタオルで体を覆った、随分と艶かしい姿のままで)
(こん、と扉をノックしてから)

いい湯を頂いたよ。ついでに、何か着替えのあてでもあると嬉しいんだけどな。
(扉の向こうで剣呑な気配を放ち続けている少年に、告げた)
126兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/03(水) 01:52:26 ID:0WsuARE+
>>125

………面倒くさい。

(白猫を抱きかかえたまま、ポツリと呟く晶)
(外などいつ異形に襲われてもおかしくはない、気の抜けない場所で。
 中は中で、「ただいま」も「おかえり」も必要のない、孤独な空間だけど)
(この子が来てくれてからは、後者に関しては、環境が一変した。
 家族を失ってから初めて、安らげる、心暖まる場所ができたのだ)

(それなのに、今は不純物が混ざっている。いささかこの言い方は酷薄かもしれないけど)
(ゆっくりとお風呂に入って、ぐっすりと眠りたいのに、彼女が居ては、それもできない)
(同じ他人のためでも、異形を狩って回る任務とは、こうも違うものなのか)

………すごい、よね。
『にゃうにゃう』

(うさぎの喉もとをころころとくすぐりながら、少年は呟いた)
(人を想い遣るとは、このようなことなのだろうか。
 ゆりかにもまた、こうして大変な思いをさせてしまっているのだろうか)
(慈善事業だ。何でこんなことをするのか、理解はできるが納得はできない。
 困っている人を助けるのは当然のこと。そんな教えは、地獄の底に
 突き落とされた際に、一緒になくしてしまった)
(けど、まぁ――――実際彼女が助かっているなら、悪い気分ではない、か)

………ん?

(ノックに、首を音のした方向に向ける。当然そこにはドアがあるが)
(そして紡がれた言葉に、少年はあからさまに眉を潜めた)

ない、と初めに言っただろう。後々考えて、何か案は出なかったのか?

(女物の洋服なら正確にはあるが、サイズが合わないだろうし、
 仮に合ったとしても着せる気はない。あれは、とってもとっても大切なものだから)



【それでは、今日はこの辺りで凍結にさせて頂いてよろしいでしょうか】
【ちなみに僕は、一番早い解凍日は、今日水曜日の、午後10時からです】
127霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/03(水) 01:59:21 ID:b3vMtCww
【明日も多分大丈夫だろう】
【随分な長丁場になっているが、懲りずに付き合ってもらいたいね】
【それじゃあ明日また、いや、今夜か。よろしくお願いするよ】
128兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/03(水) 02:05:28 ID:0WsuARE+
【いえ、こちらも楽しませて頂いてますので、全然大丈夫ですよ】
【また明日もよろしくお願いしますね。それではお休みなさい、霧原先輩。ノシ】
129伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2010/03/03(水) 19:23:37 ID:/0orA/j1
【天羽都さんへのレスを置かせてください】

>>109
そうね。あなたがそんな風になることは、きっとない…。
(よこしまな気持になることはないと断言する少女の言葉に、ゆっくりとうなずいてみせる)
(多くの血に汚れた手と、汚れた栄冠を頂く身で)
(彼女と同じ年頃には、自分も正しくあろう、よりよくあろうと思っていたはずなのに)
(なせこれほど邪な存在になってしまったのかと、自らを省みながら)

霧原朱音を狙っている者たちは、彼女への恨みを晴らしているわけじゃないのよ、きっと。
何かそうする必要があるから彼女を捕まえようとしているんだと思うの。
きっと……シードに関係がある、何かを手に入れようとしているか、あるいはそれを消そうとしているか。

(都が語る日本刀の怪異には眉をひそめて)
うちには昔からの武具がたくさんあって、そういう専門家の人が出入りしているの。
刀は刀でお祓いや御祈祷をする人がいるから
もしそのお友達がお困りなら、叔父に聞いて見てあげる
(とはいえ、本当に妖魔が関わっているとしたら、必要なのは刀剣の専門家ではなく、退魔師だ)
(結界師の同級生か、異形狩りの上級生を紹介すべきだろうかと、ちらりと考えた)

(こちらを見上げる都の手が震える)
(そして自分にとっても、聞くのが辛い言葉を語り始めた)
あなたと……迫水先輩の間にあったこと?

(都に告白された、そして傷つけてしまったと直は言った)
(文字通り、都の求愛を退けただけなのかと思っていたのだが)
やっぱり、何かあったのね?

【1レスお借りしました】
130紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/03(水) 20:44:10 ID:mo9ZpSIe
【名前】紅裂 拓兎(べにさき たくと)
【年齢】十七歳
【性別】 男
【身長】 183p 83kg
【容貌】 半端な長さの赤茶色の髪・右耳にリングピアス(10mm)
      紅いコートを好んで着る。 特に冬場。 
【能力】
・珪素の支配…珪素を生成して支配する能力。能力の用途は多岐に渡る。
・体術…あらゆる格闘技の技を節操無く使う。 
・感知…魔力の流れを漠然と感知できる。
     (主に人間と人外の区別に使用するが完璧ではない)
・魔術・・・『Timewalk』自分自身の時間の流れを加速させる。
      『Lunatic』相手の運動神経を一時的に混乱させる。有効射程は6メートル程度。

【武器】特注の鋼鉄製トンファー(銀メッキ加工済み) 重量15kg×2
【希望】戦闘・交流・その他
【NG】 猟奇・排泄
【弱点】
・魔王の加護(魔力供給・再生能力など)を失っているので
 肉体的には鍛えた常人程度の強度しかない。
・魔術と異能の同時使用ができない。
・『Lunatic』は一度の戦闘に二度までしか使用できない。
 無理に使用すれば行動不能になる。

【備考】
数多の矛盾を抱える、珪素を支配する異能を有する自称「悪人」。
魔王の契約者だったが様々な人間との出会いと戦いの末に今までの自分を見直し
新しい自分を作ることを決めた。 契約破棄の代償に「魔王の加護」と寿命を失う。
気さくで適当な態度は上辺だけ。ネガティブ思考かつ悲観的。皮肉屋で屁理屈好き。
素直に他人の言い分を認めないが、認めるべき部分はちゃんと認める。要するに天邪鬼。

※現状
《虚影会》の目的を阻止するつもりでいる。
能力の使用制限の関係で、最近は武器を使って戦うようになった。
兵部晶とはいずれ決着を着ける気でいる。
紫一久からある少女を救済するつもりでいる。
アンジェラ・トルーマンと契約し2種類の魔術を使えるようになった。
だが、使用後の反動が酷いのが気になっている。
別に人殺しを止めたわけではない。

【今更だけどスレ立て乙】
【投下落ちだ】
131霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/03(水) 22:14:02 ID:b3vMtCww
【解凍だ、続きをやらせてもらうよ】
>>126

……ったく、本当につれないな。贅沢いえる立場じゃないけどさ。
こっちはこっちで、あんまり余裕はなかったのさ。
(帰ってきたのはなんともつれない答えだけ。見えもしないのに肩を竦めて)
(あの時は相当消耗していたわけだし、一体どうしたらよかったというのか)
(追いはぎの真似事、なんてものも考えはしたが、それをこの少年が許すとも思えなかったし)

だけど、このままって訳には行かないだろ?
まさか、この格好のまま寒空の下に私を追い出す、なんて外道な真似はしないだろうね?
(いくらなんでもそんなことはさせられない。風邪でもひいたら大変だし)
(それ以前にも色々と問題は山積みだ。少なくとも、この子はいい顔はしないだろう)

その辺も含めて、ここは話の一つもしようじゃないか。
いつまでもこうしちゃいられないだろ、お互いにさ。
(いつまでも洗面所に篭ってもいられなければ、いつまでもその扉の前に陣取ってもいられまい)
(このまま平行線を辿り続けるのは、あまりに愚策)
(どうにかこうにか、折り合いをつけていくしかないだろう)


………それはそれとして、さ。
何で、私に協力しようって思ったんだい?
勝手に取り憑かれて、命を狙われるこの子に同情でもしたのかい?
(それは、理由としては納得できないことはない)
(だけれども、かつての自分を、その所業を知っている人間であればどうだろうか)
(一人の犠牲で禍根が断てるなら、そういう考え方をしたところでなんら不思議はない)
(それでも、安い同情なんてもので助けようとしているのならば)
(それはそれで、利用しがいがあるだろう。問いかける声の後ろでそんな思考が巡っていた)
132霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/03(水) 22:15:01 ID:b3vMtCww
ついでにテンプレ、と。

【名前】霧原 朱音(きりはら あかね)
【年齢】享年17
【性別】女
【身長】178cm
【3サイズ】89/58/81
【容貌】切れ目に長い黒髪、夏に冬服、冬に夏服。あえて季節はずれな服を着込んだどこにでもいる浮遊霊
もちろん、足はない。
【能力】自分の存在の一部を液体状に変化させて撃ち放つ。基本的には生前と似たような攻撃
彼女が触れている対象から、相手の存在そのものを奪い取る能力。
【希望】面白いことならなんでも、いずれ生き返れるならそういうのも面白そうだ
【NG】つまらないこと。後、今のままじゃあ普通の人は私に触れられない
【弱点】生前もっていたシードの力は全て失っている。
今は伊織津綺子の身体を借りており、その身体がもっている力を借りる形で力を行使している。
そのため力の発現は不安定であり、直接触れなければ電撃を放つことが出来ない、
放電までに少なくないチャージ時間を要するなどの制約が課せられている。
幽体であったときにもっていた触れた対象の生命を吸収する能力は封印しており
本人ですら使えるのかどうか明らかではない様子である。
【備考】
かつて、この街を混沌の最中に叩き落した張本人。
さんざんっぱら暴れた挙句に壮絶な最後を遂げたが、何の因果か地獄から舞い戻ってきたらしい
舞い戻ってくることができたのには、何か理由があるはずだと考え
生前同様街徘徊していたが、とあることから伊織津綺子に憑依することとなった。
今は彼女の魂の奥底に潜んで力の回復を図ったり、時々人格を乗っ取って表に出てきたりしているらしい。
133兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/03(水) 22:36:19 ID:0WsuARE+
>>131

素直に考えがないと言えば、僕が適当に服を買ってこれただろう?
あまり気が進まないけど。

(今から買いに行くのは、躊躇われる。この危険人物を置いて、家を留守にしなければならないのだから)
(だが、最終的に他に手段がないのなら、それしかあるまい。
 あるいはワイシャツやジーンズなら、男女共に着ても変ではないだろう。
 サイズに関しては、我慢してもらうしかないだろうが)

………話?

(自分の中でそんな折り合いを勝手に付けていると、そう呼びかけられた)
(こちらが訊ねたいことは、殆どない。あるとすれば
 朱音を狙う組織に関する情報だが、それは期待できないだろう)

………なんだ、そんな事か。

(それに近いことは先ほどから訊かれているような気もするが、
 彼女を納得させるまでには至らなかったようだ)
(手元の白猫の頭を優しく撫でつけながら、淡々とした口調で話す)

同情だの、そういったレベルの話じゃないよ。
理不尽なことで罪のない命が奪われるなんて、到底許せることじゃないんだ。
自分でもそう思うし、僕の役目もまた同じだから。
それに…。

(そこまで一気に語った少年の手が、ふと止まった。
 自分の中で言葉を整理するような間を置いて、やや小さな声で続きを紡ぐ)

………それに、あなたもかっては人間だったんだろう。
殺戮者に成り果てたとはいえ、だ。そんな底辺まで堕ちた人間が、
今は一人の愛する人を守るため、なりふり構わずに助けを求めているんだ。


――――僕は、できれば信じたいよ。そういう、人間の、いいところ。
『なーう』

(小さな呟きの後、白猫もまた、小さく鳴いた)
134霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/03(水) 23:00:13 ID:b3vMtCww
>>133
ああ、そういやそういう手もあったっけね。
考えもしなかったよ。あんな状態でそこまで、冷静に頭回るかっての。
(またしても肩を竦めて、それでも少し安心したようで)
(こうして、一応は身を案じてくれている以上、いきなり外に放り出されはしないだろう)

私は、そんなにいい人間じゃない。やりたいことをやっているだけさ。
自分の存在よりも、この子の命の方が大切ってだけ。だから、何よりもそれを優先している。
今も昔も、それがたった一つの私の行動理由さ。
(一人の異能者として、一つのシードとして、そして今、体なき身となっても)
(その生き方は、決して変わることのないもので)

そういう理由か……わかったような、わからないような。
世の中ってのは理不尽なもんだよ。どんなことで人生終わるか分からない。
……それに、今まではただ、その時危機に陥ってる奴を助けてたのかも知れないけどさ。
私は、随分と厄介だよ。今もきっと狙われている。
(戦い続けた日々、その影で漠然と感じ続けた何者かの意思)
(その糸口すらもつかめぬままに戦い続ける現状を、どうにかしなければと焦る日々)
(打つべき手はなく、戦いだけが続く日々。そんな日々に、この少年は踏み入ろうとしているのだから)

これは、私とこの子の問題なんだ。
(だから、そう切り出した)
傲慢かもしれないけどね、私が戦ってるもの、私が背負っているもの
それをお前も背負う覚悟がないなら、ここまでにするべきだね。
もっと別のところで、救える命を救えばいいのさ。
(それでも、頼らなければならなかった状況を悔やんだ)
こっちもなりふり構っちゃいられないのは事実だけど、こんなことにあまり他人を巻き込みたくない。


―――だけど、それでもお前が私を信じて、この子を守る力になってくれるっていうなら。
私は、容赦なくお前の力を借りるよ。遠慮も恥じも外聞も全て投げ捨てて。
ありとあらゆるものを、この子を守るために使わせてもらうよ。
135兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/03(水) 23:26:00 ID:0WsuARE+
>>134

正義のヒーローも、悪の化け物も、誰だってやりたい事をやってるだけだよ。

(他人のためと称していても、それが自分勝手な行動になっている時もある。
 あるいは自分がやりたい事をやっているだけなのに、結果的に他人を救っていることも)
(要は視点の問題だ。彼女が自分の行動を卑下するのは構わない。
 自分の目には、そう映らないだけだから)

…………先に言っておこう。
僕にとってその少女の命は、あなたにとっては取るに足りない
街を歩く一般人のそれと、何ら変わらない。
だからその少女を救うために僕は、他の人間を犠牲にしたりはしない。

(はっきりと、一語一句を明確にしてドア越しの少女へと伝える)

そしてあなたが協力を仰がずとも、僕らはその組織を敵対勢力として判断する。
あなたが何を言おうと、僕のやるべきことは変わらないんだ。
言ったろう、同情や慰めではないと。つまり、選択するのはあなたなんだ。

(異形としての霧原朱音を見逃したのは、個人の判断だ。
 だが、謎の組織に命を狙われる少女を守るのは、警察として当然の役目だから)
(それを頼りたいなら、そうすればいい。信頼に値しないと言うなら、それでも構わない)
136霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/03(水) 23:43:33 ID:b3vMtCww
>>135
……かも、ね。
大層な御託並べるよりも、やりたいからやってる。
そっちの方が分かりやすくていいさね。
(問題なのは、それがどういう影響を与えるか)
(そして、人の目にどう映っているか。彼女が厄介な理由の一つが)
(その、人の目という奴をあまり考えられない存在である、というところだろうか)

いいともさ。大切なものなんて、そうそう共有できたものじゃない。
お前は自分の仕事としてこの子を守るといい。
私は、私の存在をかけてこの子を守る。誰かを犠牲にしなければこの子を守ることができなくなった時。
(扉越しの会話は続くけれど、いつまでもそのままでは埒が明かない)
(おまけに、なんだか身体も冷えてきた、だから)

―――その時が、私とお前が戦う時だ。
(冷たい声で言い放ち、洗面所の扉を開け放とうとした)
(ここで話をしているだけでは、次の展開は望めまい)
(ならば、こちらから打って出るのもいいだろう。恥じらいとかそういうものが)
(まったくもって欠如した行動であった)

それまでの間、力を借りるよ。守って見せな、助けて見せな。
(続いた声は、どこかおどけた声だった)
137兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/03(水) 23:59:00 ID:0WsuARE+
>>136

――――その通りだな。

(彼女の言葉に同意を示す。要はそれだけの関係だ。僕らは仲間ではない)
(ただ理由は何にせよ、この少女を守るという目的だけが繋がるから。
 だから、互いに同じ立場に立てるというだけのこと)

(洗面所のドアが不意に開け放たれる。それに背中を預けていた少年は、当然のように後ろに倒れ込んだ)
(視界に映るのは綺麗な白い天井に、おどけた声で
 こちらに語りかける、バスタオル姿の少女)
(少年は自然に顔を背けた。少し赤くなった頬を見られないように、うさぎをぽすっと頭に乗せる)

言われずとも、僕は正しいと信じる、自分にできることをするだけだ。

(清々しく威風堂々、はっきり言い放つ少年。
 視線は背けてこそいたものの、その感情はただ真っ直ぐだった)

…それで、どうするんだ?
サイズが小さくてもいいなら、女性が着ても問題ない服はあるが。

(彼女との身長さは、目測でおおよそ15cmぐらいだった。
 少々厳しいが、そこは性別の差で、どうにかなるのではないか)
(もしそれが不可能ならば、やはり服を買いに行くしかないのだろうか)
138霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/04(木) 00:16:01 ID:smyvngOi
>>137
流石に体も冷えた。いつまでもこのままというわけにもいかんからね。
こちらから外に出てみたわけだけど……ふふ、なかなか可愛い反応するじゃないかね。
そういう反応してくれると、こちらも色々と面白い。
(クールな少年の思いがけなく純粋な一面が覗いて、思わずくすりと笑みを漏らしてしまう)

綺麗な体だろ。私が、守らなくちゃいけないものさ。
(白い手を明かりにかざして眺める。満足そうに微笑んで)

着れるだけ着てみようか。ダメだったらその時に考える。
……しかし、だ。メリットがない、というのはちょっと気になったぞ。
(僅かに目尻を吊り上げて、僅かな棘と、面白がっているような雰囲気を孕んだ声をあげる)
そんなに魅力がなかったかなぁ。私としては自慢の体なんだけど。
それとも、そんなことには興味がない、かな?
(こういう世界に首を突っ込んでいる奴なら、そういうこともままあるだろう)
(非日常に浸かりすぎて、日常の中での色んな楽しみ)
(所謂、青春とかいう奴を謳歌できずにいるのだろうか)
(さて自分はどうだったか、と考えたけれど、思い出せなかったので思考は切り上げて)

139兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/04(木) 00:34:55 ID:kz4s2MaY
>>138

…うるさいな。

(猫を顔の前に掲げたまま上半身を起こし、不満を露わに背中を向ける)
(これが戦闘の場所なら、例え相手が全裸であろうと気にしないが)
(ここは自宅であり、まだ日常に位置している。それに加え、
 この少女の体は、自分が話している霧原朱音ではないから)
(つまりこうして彼女が肌を晒しているのは、本人の意志ではないのだ。
 それを勝手に伺うのは、よくない事だと思うから)

…そんなキレイな体なら、容易く他人の目に見せるべきではないだろう。
とにかく、服を持ってくる。

(このまま会話をしていたら、相手のペースに飲まれそうだ。
 背を向けたまま立ち上がり、彼女に告げる。と、そこへ声をかけられる)
(そんなことに興味がない、わけではないと思う。
 ただ同級生のそれよりは、薄い方だろう。未知の事柄ではないから)

別に、その体が問題という事じゃない。ただ、PTOはわきまえているつもりだ。
…それに何より、僕には愛する人がいるから。

(短く、だがはっきりと言葉にすると、『ジムノペディ』の
 横をすり抜け、奥の部屋へと消えて行った)
(学校で使うワイシャツのスペアと、割と幅広のジーンズを探し出す。
 少年はタイトなシルエットが好きなので、これらは貴重なものだ)
(それとロングコートをハンガーから外し、一緒に持つ。
 あの血まみれのコートは、もう着て帰ることはできないだろうし)
(その三つを手に、再び玄関へと戻る晶)
140霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/04(木) 00:50:08 ID:smyvngOi
はっはっは、この子にゃ既に見せる相手がいるもんでね。
……私としちゃあ、いけ好かない奴だけど。
そんな奴だから、まあこれは……ちょっとした意趣返しって奴?
意味なんて、特にはないよ。
(驚くほどあっけらかんと、うっかり覗けば随分とどろどろしていそうなことを言い出して)
(呆れた様子で小さく肩でも竦めて見せた)

見るくらいなら減るもんじゃないさ。もちろん、相手は選ぶがね。
(本気なのやら冗談なのやら、多分冗談だろう)
ああ、頼んだよ。

なぁんだ、既に相手がいたわけだ。……なら、からかっても面白くないな。
はは、悪かったね。流石の私も、既に決めた人がいる相手にちょっかいかける趣味は
―――あんまり、ないな。
(時と場合によっては、それがとても面白いことになると分かっていれば)
(きっと、やってしまうんだろうな、なんて思っていたりもした)

しかし、いつまでもこんなところで待っているというのも退屈……っと。
(そんな退屈をもてあます暇さえなく、少年が戻ってきた)
……ふむ、それならなんとか着られないこともなさそうだね。
(持ってきた衣類を視界に納めて、一つ頷きながら言った)
141兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/04(木) 01:06:49 ID:kz4s2MaY
>>140

…それでは、尚更だろうに。

(溜め息をつきながら、手だけ伸ばして服を渡す。視線は送らない)
(一方で、この伊織津綺子という少女には異性として交友関係にある、
 つまり付き合っている男性がいるのか、なんて事を考えていた)
(顔立ちは整っている。凛々しく清楚な、日本風のお嬢様といった美少女だろう。
 中身に遭遇した事はないが、そんな存在がいても何ら違和感はない)

…………。

(と言うより、それは霧原朱音にとって、相当な苦痛ではないだろうか。
 愛する少女が、目の前で別の相手と愛を育んでいる。
 それにも朱音は少女の幸せを願うばかり、どうすることもできないのだろう)
(思わず、彼女の顔をまじまじと見てしまう。
 あっけらかんと言い放つ朱音の真意は知れない。
 いたわるような類の視線を、晶は無意識の内に彼女に向けた)

迂闊にうろつかれても困るからな。

(姿を隠されていたりしては面倒だったが、迅速に帰ってきたのが良かったようだ)
(この女なら、退屈凌ぎに勝手に家宅操作を初めてしまいかねない。
 他の場所ならともかく、自室にだけは、絶対に入れるわけにはいかない)
(洗面所の扉を閉めろ、というジェスチャーをする。
 中で着ろ、そういう意志だ。わざわざする意味もあまりないだろうが)
142霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/04(木) 01:29:08 ID:smyvngOi
>>141
ありがとね。……なんだかんだいって、優しいんだからさ。はは。
(話をしているうちにしんみりときてしまったのか)
(少しだけ寂しげな笑みを見せてから、手を伸ばして服を奪い取り)
(そのままついでに、さらりと少年の頭に軽く手を滑らせてから)

ああ、これは一応お約束だ。覗いちゃやーよ。あはははっ。
(そんな空気を掻き消すように、ひときわ陽気に声をあげ)
(きっと何か言ってくるであろう少年の返答を待たずに、再び洗面所の中へと身を滑らせた)
はは………は、はぁ。何やってるんだかね。あんな子ども相手にさ。
(いくら力を持っているとはいえ、相手はまだまだ子どもなのだ)
(そう考えると、こんなことをしている自分がひどく愚かに思える)
(とはいえ、世間一般のあの年齢の少年と、この少年とを同じように考えるのは)
(些か早計だろう、とは思うけれど)

さっさと着替えて、おさらばするのが吉かね。
どうにも歓迎されてないようだし、ま、当然か。
(呟きながら、渡された衣服を纏っていく)
(どうしても小さくはあるが、何とか着られないこともない)
(どうにも丈が足りなくて、臍のあたりが丸見えになってしまっているのも気になるところではあるが)
(なによりそれ以前に、シャツの前を止めただけでも窮屈だ。だから胸元のボタンは外しておいた)
(するとどうにも、よろしくない格好になってしまうのだった)

着替えたよ。コレで、まあいいだろう。
(そうして、再び玄関へ)
143兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/04(木) 01:48:05 ID:kz4s2MaY
>>142

………ん。

(頭を撫でる手に片目を瞑りこそすれど、払いのけるようなことはしなかった)
(それはひょっとしたら、襲いかかる無数の敵を退けるより、
 朱音にとっては苦痛となっているのかもしれなかったから)
(それが伊織津綺子の選んだ道とはいえ、傍らでその様子や感情を、常に受け取らなければならないのだ)
(この部分こそ、ましてや自分の関わるところではないけれど、それでも少し、悲しい気分を覚えていた)

…………ああ。

(先ほどから明るく陽気な立ち振る舞いの彼女だが、
 その胸の内を占めるのは、果たしていいものなのだろうか)
(慣れてきた冗談にロクに言葉も返せず、洗面所に消えるその姿を見送った)

…少し、言い過ぎたかな。

(先ほどからの、それなりにキツい彼女への発言や、警戒心を露わにした行動を思い出す)
(どこまで行っても、やはり大量殺人犯には違いない。
 だから、それは間違った対応ではないはずなのだけれど―――――)
(もう少し、言葉は選んだ方がいいかもしれない)

『ガチャ』
(扉が開く音がする。少年が何かを言おうとして、口を開き―――すぐに口と、目を閉じた)
(多少苦しいのは仕方ないだろうが、何故ボタンを閉めないのか?
 変質者程度なら、彼女が句にするはずもないだろうが、やはり見た目がよろしくない)

………コート。

(朱に染まった頬、目をつむったまま、一緒に渡した、裏起毛の大きなコートを
 口で示す晶。さっさと着ろ、今度はそんな意味だ)
144霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/04(木) 02:16:28 ID:smyvngOi
>>143
くくく……はは、あーっはっはっは!!
そう、その反応だ。実に面白い。いいよいいよ、そういうの。
(そんな内心の葛藤をよそに、姿を見せた少女はケタケタと笑って見せた)
(面白くて仕方がない、といった表情でひとしきり笑って、涙すら滲んだ目尻を指で払って)

と、そうだったそうだった。こんなものがあるんだっけね。
忘れてた、よ。
(ひときわわざとらしくそう言って、今度は素直にコートを着込むと)
ふむ、これで大分具合はよくなった。夜は冷えるが、戻る分には足りるだろう。
しかし、夜の散歩から戻ってみれば見慣れぬコートに丈の合わない乱れた服。
まったく、誰かに見られでもしたら、こりゃあ大事だね。
(心配するでもなく、むしろそれを楽しむかのように言って見せた)
(色々思うところはある、複雑に思うところもある)
(戦い続けることに、疲れることもあるけれど、それでも)
(己が興味を追い続ける、そんな本性だけは偽れない、変われない)
(一言で片付けるのならば、真に厄介な女なのであった)

ああ、そうだ。連絡先くらい教えあったほうがいいよね。
何かあったときに、連絡できないと困る。
一応私専用の携帯はあるから、連絡はこれに頼むよ。出てきたら返事をするから……って。
(なにかを思い出したかのように、手で額を覆って)
……あー、そうだった。さっきのアレで壊れちゃったんだった。
参ったなー。結構高かったのに。アドレスも覚えてないしなぁ。
(ひとしきり考えてから、一つ頷いて)

しかたない、ここは一つ、君の連絡先を教えてもらうことにしよう。
(いつの間にやら、呼び方が変わっている)
(相手に対する意識の変化が、その原因なのだろう)
145兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/04(木) 02:32:42 ID:kz4s2MaY
>>144

…お気に召したようで、何より。

(コートを着込んだ彼女を確認し、片手を上げてやれやれ、と溜め息をつく)
(だがまあ、これで少しでも彼女の気が晴れてくれたなら、
 笑い物にされるのも、悪くはないことかもしれない)

今度こそ、そこまでは面倒を見られないからな。上手く立ち回ってくれ。

(中の少女、伊織津綺子としてもそれは深刻な問題になるだろう。
 そういえば、彼女は霧原朱音をどう思っているのだろう。
 そもそも、その存在に気付いているのだろうか?)
(いや、余計な詮索はすまい。先刻、朱音にも釘を刺されたばかりだろう)

(彼女の提案に頷き、学校の鞄を開け、破いたノートにサラサラとペンを走らせる)
(それには達筆で、9ケタの番号ととあるメールアドレスが書かれていた)
(朱音にそれを差し出し握らせると、先立って玄関のドアノブに手を伸ばす)
(開くと、やはり少し寒い隙間風が内部に入り込んだ。
 白猫がそれから逃れるように、また奥の部屋にとててーと、逃げていく)

…寒いだろうから、気を付けて。風邪を引かないように。
146霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/04(木) 02:42:17 ID:smyvngOi
>>145
さて、どうなるやらね。私としては、大事にならない程度に色々起こってくれると。
面白くて、実に結構なんだがね。ひひひ。
(退屈は嫌いだから、でも実際のところ、最近は退屈どころか息をつく暇すらない)
(そんな日々が続いているのだから、ある意味望みは叶っているのだろうが)

なるほど、わかった。それじゃあ新しいのを新調したら、そっちに連絡をつけさせてもらうよ。
基本的に夜になるだろうから、返事はまあその内でいいさ。
(ノートの切れ端に目を通すと、そのままコートのポケットにねじ込んで)
(吹き込んできた冷たい風に身を震わせて、コートをぎゅっと握り締め)

色々と、世話になったね。
もしかしたら、本当に世話になるのはこれから、かもしれないけどさ。
(冗談半分に笑い飛ばして)
だから、言っておく。

これからも、よろしくね。
(最後に飛び切りの笑顔でそう言うと、寒空の下へとその身を投げ出した)
(後は目もくれずにマンションを後にすると、夜風の寒さに身を震わせながら)
(それでも、どうにか家路を辿るのであった)

【随分とやったものだが、ここいらでいったん〆としようか?】
【こんなにつきあってくれて、ありがとうね。楽しかったよ】
147兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/04(木) 02:58:38 ID:kz4s2MaY
>>146

そう願うよ。

(最後に素敵な笑顔を見せてくれた彼女に、こちらも笑顔で小さく手を振った)
(面倒だし、厄介だし、メリットなんてほとんどないけれど。
 それでもこんな風に自分の手助けで喜んでくれるなら、やっぱりやって良かったと思った)

(視界から消えるまで、13階から、去り行く小柄な姿を見つめる。
 あの少女の中には、かって無数の人間を殺した、異形だったものの精神が入っている)
(だがしかし話をしてみれば、それだけが、虐殺だけが彼女の全てではなかった。
 これは、警察のデータベースにも乗っていない情報だろう)
(ただ冷徹に任務を遂行するだけでは、到底到達できなかったであろう領域だ)

(果たしてこれが正しい選択かは分からない。いつかの未来、
 伊織津綺子という犠牲を払ってでも、霧原朱音を葬るべきだったと思うかもしれない)
(それでも、出来ればそんな風にはならないで欲しいと。
 彼女もそう願っていると信じ、やがて見えなくなった小さな影に
 背中を向け、少年は部屋に入ってドアを閉めた)



【それでは、僕もこれで〆ます】
【こちらこそ長時間お付き合い頂き、ありがとうございますね。
 当初の予想とは違った流れになりましたけど、それだからか、もっと楽しませてもらいました】
【また次回もよろしくお願いします。お休みなさい、ありがとうございました、霧原先輩。ノシ】
148前山 馨 ◆e9lWudFQYs :2010/03/04(木) 08:40:38 ID:KYbaPksW
>>111
【迫水先輩へ置きレスです】

うわちゃー……、やばいことになってる……。
(自分でやっておきながら、少しだけ後悔した馨。
強くなるとは聞いていたが、まさかこんなに変わっているなんて。
いつもの感触よりもズレが生じると、なかなか修正できない。
それは、サッカーもコレも同じだなぁ、と心の片隅に記憶する)

えっ?
あっ、はい……。
(まさか一発で見抜かれると思わず、戸惑った声を上げる。
だとしたら、どうするんだろう。
まさか、自分一人に任せられてしまうのか。
それは危険だ。
今、自分の力も満足にコントロールできない以上、周りにどんな被害が生じるか、考えただけで恐ろしい。
それに、俺に力を与えてくれたあの人は、無理をせずに戦えと言っていた。
一人で戦うとなると、どうしても無理してしまいそうだという気持ちにも駆られる)

大丈夫です。
任せてください。
(しかし、かけられた言葉に一人で戦うわけではなさそうだと、安堵のため息をついた。
直後に、早く火を消そうと手に力を込めた。
しかし、そこでも力加減を誤り、一瞬にして火が消える。
本来、少しずつ消さないと身体に負担が来るのだが、今日に限ってそんなことがなかった。
あれ、と自分の中で疑問を感じつつ、自分も異形を目で追う)
……何か策があるんですか?

(火が消された瞬間、異形からは焦げた臭いが立ちこめる。
そこには、上半身の一部が炭化したモノがそこにいた。
炎が消えてからもそれは暴れていたが、すぐに鋏を振りかざして二人の居る方向へと突進してくる)
149天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2010/03/04(木) 21:08:29 ID:hpyYgYQC
>>129 伊織先輩への置きレスです。
シードというのはよくわからないですが、霧原さんが生前もっていた力が欲しいんでしょうか?
暴力団が拳銃を欲しがるように、それともマッドサイエンティストが実験したがってる方がありえるのかな?
(映画や小説のような話だが、この街ではそっちの方がありえそうな気がする)
なんにしろ、あまり物騒なことにならなければいいですね。
(想像ではあるけど、過去の発言から伊織津綺子も夜を歩いて戦う部類の人間であるはずだ)
(大怪我して試合に出られなくなるようなことにならなければいいな、と思う)
(都にとって伊織津綺子は綺麗にバーを飛び越える競技者のイメージが強い)

へー、すごいですね。
だから伊織先輩は異形や悪い異能者と戦っているんですか?
(単純に専門家の影響を受けたのだろうと思う都は素直に感嘆する)
他の人にも聞いて回ってるんですが、選択肢は多い方がいいし、良ければ紹介してください。
水鏡先輩、というか不知火なら直接どうにかできそうだけど、きっと先輩は嫌がると思うし。
(都の時のように緊急で巻き込まれたのじゃなければ、異能者というのを一般生徒には知られたくないだろう)
(都の友人への不知火の受けも心配だし)

そうです。
たくさんあって、少ししかないかもだけど、全部知って欲しいんです。
(都の伝えたいことは津綺子が思ったことよりも多くのこと)
(彼女が迫水直から聞いたことを知らない以上、浮気とかを想像したのだろうと考えてしまう)
(そう勘違いされてもおかしくないことはしたし、それも含めて全部話したいと思う)
わたしが迫水先輩と初めて出会ったのは、わたし達がいまいるこの場所でした。
両親の幽霊がここに出るという噂を聞いたわたしは、事故があった屋上に花を添えたいと思ってここにきました。
もちろん、わたし一人じゃそんなことできなくて、それをかなえてくれたのが迫水先輩でした。
(そのことを思い返しながらまぶしそうに屋上を見上げ、また伊織津綺子に視線を戻す)
その時はまだ、好き、という感情はなかったと思います。
意識したのは引ったくりに襲われたとこを助けてもらった時でした。
胸がとてもドキドキして、これがわたしの初恋なんだって。
(いまさらこんなことを聞いたら怒るだろうか、それとも呆れるか、哀れむか)
(どれでもいい、ただ聞いて欲しいから、まっすぐ津綺子伊織を見つめる)
150伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2010/03/04(木) 21:34:41 ID:LMMUyPSZ
【天羽都さんへのレスを置かせてください】

>>149
私が今やっていることと、家は関係ないわ……
確かに小さいころから武道をやってきたことで、戦う心得みたいなものが
多少はあるのかもしれないけれど。
(素直に感心してくれる都に、こちらはちょっと複雑な返事になってしまう)
(きっかけは家と関係ないかもしれないが、直までも叔父の稽古を受けている今)
(家と退魔は関係ないとは言えなくなりつつある)

……どういうわけか、私は妖魔に出会ってしまうのよ。
きっと私に限らず、人と違う力を持った人は多かれ少なかれそうだと思う。
否応なく……戦わざるを得なくなる。
(それもまた経験則でしかないが、実感である)
(そして目の前の日向の似合う少女も、いずれは夜の闇へ向かっていくだろうという)
(暗い予感も……)

(後は口を出さず、ただ都の語ることに耳を傾ける)
(愛しい青年の面影を、脳裏に描きながら)

【短くてごめんなさい(汗】
【こちらは聞き手になってしまうので、あまりお話はないのです】

【1レスお借りしました】
151媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/04(木) 21:38:00 ID:urZrmtEX
【失礼して、水鏡さんとのロール再開に場所をお借りいたします(一礼)】
152水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/04(木) 21:39:00 ID:rjn3C40M
【ロールの再開に場所をお借りします】

>>105
契約?ですか…朱羽さんと…
(頭を撫でられて微妙な表情になったまま、言われるままに飾り気もない携帯を受け取り、通話ボタンを押す。
 少しは落ち着いてきたものの、まだ気持ちの整理もつかないまま)
前にも言ったと思うんですけど、頼むから軽々しく男の頭を――
(何故か正座している先輩に向かって文句を言いさしてるうちに、
 「軽々しく――」のあたりでもう相手に繋がってしまって)

あー、朱羽さん?お元気ですか?水鏡です。お久しぶりです。
(言うべきことの整理もつかないまま、わたわたと話し始めて)
えっと、これは媛先輩の携帯で、さっきまで一緒に調査っていうか、狩りっていうかしてて――
ああ、もう危険はありません。マネキン、じゃないや、機械人形はもう動かなくしてありますから大丈夫です。
それとごめんなさい、あの紙?呪符みたいなの、燃えちゃいました。

(違う、そうじゃないはず、言わなくちゃいけないことは――)
そう、契約です、契約。
先輩と相談?して、これは朱羽さん預かりだから、ちゃんと断ってから、ってことになって――

…僕の言ってること、分かります?

(『これで分かったら天才かキ○ガイのどっちかだろ』と
 自分を揶揄する不知火の声も聞こえて、ますます焦ってしどろもどろに)

【それでは本日もよろしくお願いいたします。
 先輩の方でも何かリクエスト等ありましたら随時遠慮なく申し付けて下さい】
153媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/04(木) 21:53:13 ID:urZrmtEX
>>152
(携帯電話を渡した当人は、そこらへんに適当に刀を置いて座り、あたりを見回している)
(今のところ危険は見当たらないと判断したのか、しばらく見まわすと、
 今度は興味対象物を目の前の彼に移したのか、電話するさまを興味深そうに見つめていた)

「あらあらぁ。水鏡くん?剣糸ちゃんの電話借りてまであたしと喋りたかったのぉ?
 もお、本当に可愛らしいんだからぁ……って、まあ、そんなことはないのよねえ。オシゴトよねえ、やっぱり」

(相変わらずの間延びしきったような声。ただ、その声はどこかしら艶も孕んでいるようだ。
 水鏡がまくしたてている間、珍しく電話越しの朱羽は黙っていた。
 「…僕の言ってること、分かります?」、という言葉の後に、しばらく間があってから)

「そおねえ……。
 キミがあの『都市伝説』関係で剣糸ちゃんと何かやったのは分かったわぁ?内容はさっぱりだけどぉ。
 まあ、内容についてはどうせあとで剣糸ちゃんから報告がまわるからいいとしてえ。
 あと、あの呪符が燃えちゃったってのもぉ、分かったわぁ。
 燃えちゃいましたで済むと思ってるのかしらぁ。あれえ、大事なぁ、だぁーいじな捜査資料だったのにぃ」

(とは言うものの電話越しの声はどこか愉快気で)

「あと、キミが私の下僕になりたいっていうのとぉ、
 ―――キミのココロの状態がとおってもぐちゃぐちゃなのもぉ、よくわかったわぁ」



【了解です。そちらも、何かあったら何なりと……なければレッツ流れ次第。(!)】
【というわけで、今夜は宜しくお願い致します。(一礼)】
154水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/04(木) 22:05:46 ID:rjn3C40M
>>153
(目の前の先輩と、電話口の向こうの朱羽さん。なんだか二人がかりで責められているような、
 妙なプレッシャーを感じつつ、必死に落ち着け、と自分に言い聞かせる。
 ――辺りにはねじくれて、あちこち焼けて形が歪んだマネキン。
 足元には、先ほどまで戦っていた、妙な機械人形。
 なんだかこっちを面白そうに見てる先輩。これでどうやって落ち着けっていうんだ。
 もう、逆に開き直って)

大事な捜査資料だと思ったから、僕なりに重要なタイミングで使わせてもらいました。
燃やしてそれっきり、ってことはないです。
「獲物」の手掛かりも、ないことはないですから、ね。
(ひとつひとつ、相手の言葉に反駁しながら、手の中の機械人形の首を抱えなおして)

一体今の会話のどこに、僕が朱羽さんの下僕になりたいとかそんな願望を伝える言葉が含まれていたのか、
一晩中掛かっても構いませんからきっちり説明してください。
僕を納得させることができたら本当になってもいいです。

冗談はそれくらいにして、今夜これから時間ありますか?
口約束でもたしか契約って成立するはずですけど、電話じゃちょっと…
別に書面でなくても構いませんけど、できれば綺麗なおねいさんを目の前にして、
僕から説明したいことも条件で詰めたいところも、ありますし。
(もうこうなったら勢いだ。このまま電話で丸め込まれるよりは…
 いいのか悪いのか、よく分からなかったが、こちらにも考えていることも聞いてみたいこともある。
 毒食わば皿まで、の諺どおりに)

――僕のオゴリで構いませんから。
155媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/04(木) 22:19:32 ID:urZrmtEX
>>154
(目の前で葵が首をかしげる。無駄に長い黒髪がさらり、と零れ落ちた)

「あらあらぁ、そぉなのぉ?
 でもねえ、水鏡くんー。キミがあたしたち「≪深凪≫の捜査資料を勝手に紛失させた」ってぇ
 その事実は変わらないのよぉ?これってえ、とってもぉ、とーってもぉ、大きなコトなのよぉ?
 『手がかりもないことはない』、じゃぁ、困るわぁ。あたしは剣糸ちゃんみたいにぃ、優しくないのよぉ?」

(とはいうものの、電話越しのその声はやはりその声はとても愉快そうであった)

「……それにぃ、『納得させることができならなってもいい』じゃあ、ないでしょぉ?
 『謹んでならせていただきます』、かぁ、
 『奴隷だけは勘弁してください、他の事ならなんでも言うこと聞きますからぁ』、でしょお?
 キミ、今の自分の立場分かってるぅ?うふふ。キミは今、あたしよりケッコー立場が下なのよぉ?」
(条件をのむ側と、要求する側)
(勝手で意地悪なことばかりをいいながらも、朱羽も朱羽で電話越しにものを考えているらしい)
(時間はあるか、という問い。水鏡からの提案にしばらく唸るような声が電話越しに聞こえる)

「――高級レストランでも予約してくれるのかしらぁ?
 でもぉ、こんな時間じゃ24時間営業のファミレスくらいしかぁ、あいてないわよねえ?
 そぉんなところにあたしを呼びだす気なのかしらぁ。いやよぉ、さっきシャワーあびたばっかりだしぃ、
 外なんて出たくないわぁ。なんであたしがキミのためにご足労しなきゃいけないのお?」

(典型的な我侭女の言葉が続いた後に、電話越しの声が一番愉快そうに告げる)

「キミがあたしのいるところにきてくれるっていうならぁ、直截に話してあげてもいいわよぉ?」
156水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/04(木) 22:31:49 ID:rjn3C40M
>>155
紛失させたのも、そのちょっと、だから、それは電話では言いにくいことで…
(絶対この人、面白がってやってるに違いない。それだけは確信できたが、
 一理ない、こともないような気がする。というか、絶対口では敵わないだろうことだけは、間違いない)

奴隷だけは勘弁してください。ちゃんと話をすればわかってもらえる、
と、思うような気がしないでもないような…
(またしどろもどろに逆戻りしてしまうと、相手の提案に思い切り眉を跳ね上げて)

場所は…先輩に聞けば分かりますね。
それでは喜んで、尻尾…はないですけどぶんぶん振ってる気分で、お伺いしてもよろしいでしょうか?
どこへなりと不肖水鏡、地獄の果て…は嫌ですけど、
今をときめく素敵な大人の女性の部屋に足を踏み入れることが出来るなんて、
もう嬉しくて涙が止まりませんよ。
(こういう悪ふざけなら、きっと媛先輩と違った意味で付き合ってくれそうな気がして、
 半ば投げやりにそんなたわけたセリフをほざいてみる。
 ちょっと先輩の表情も窺ったりして)

それだけの情報だと思ったから、先輩も独断でじゃなくて、朱羽さんに図ろうと思った、
そういうことじゃないでしょうか?僕じゃなくて、媛先輩の判断のほうを信用してもらえると、有難いです。
157媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/04(木) 22:40:17 ID:urZrmtEX
>>156
「あらあらぁ、じゃあ無駄に胸をときめかせて尻尾ぶんぶん振っていらっしゃいねえ?
 人の捜査資料を燃やしちゃうような駄目犬を躾ける機会に恵まれておねえさんも嬉しいわぁ。
 でも、泣きすぎて脱水症状おこしたりしないようにねえ。
 あ、そうだぁ。帰りにコンビニで紅茶買ってきてぇ、ミルクティーねえ?ペットボトルのでいいからぁ」

(前の前の葵は葵で、「あらあら」というように反対側に首をかしげている)

「あとねえ、ひとつだけ教えておいてあげる」
「あたしはぁ、『今の剣糸ちゃん』をそんなに信頼してないわぁ。そういう面においてはねえ。
 技術面とか力仕事の方ではとってもとおっても信頼しているわよぉ?
 でも、それ以外はちょっとブレ気味だもの、あの子ぉ。もちろん本人にも言っておいてるけどねえ?
 おおかた、キミにオネガイされて『不利益がでるわけでもないしいいか』って思っちゃったんだと思うわよぉ。
 だってそれは、ベストな選択じゃあ、ないものね。
 ≪深凪≫らしいベストはキミから情報洗いざらい吐かせてから邪魔しないように殺しちゃうことよぉ」

「なぁんて……ねえ?
 冗談冗談。じゃあ、ミルクティーよろしくねえ?案内は『葵』ちゃんに任せるわぁ」
158水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/04(木) 22:49:18 ID:rjn3C40M
>>157
そちら流の冗談は、ホント心臓に悪いですよ…
(しっかり耳に当てていたから、聞こえてはいないはず…だと思う。
 情報は使い方が肝要ってことか、しっかり心に刻みながら、
 なるべく表情を変えないように努力して、携帯を先輩に返す)

直接朱羽さんのところに行って、事情を説明する、というか、
洗いざらい吐き出させる、みたいなことになりました。
案内してもらえますか?
あ、途中でコンビニ寄ってミルクティを買ってきてくれって、おつかいも頼まれましたけど。
(そういうと、放り出してあったコートや銃、バッグを拾い、丁寧に首をその中に押し込めて)

これ、僕が持っていきます。
パクって逃げたりしませんから。
媛先輩はあまりこれに触らないほうがいいです。
そのあたりも後で、ちゃんと説明しますから。
(身支度を整えると、バッグを抱えなおして、少しあいまいな表情のまま)
案内、よろしくお願いします。
159媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/04(木) 22:59:10 ID:urZrmtEX
(彼の想像通り、葵には聞こえていないのだろう。
 携帯を返されると「どうでしたか?」とでもいうように小首を傾げてから)

……朱羽のところに、ですか?

(それを聞いて怪訝そうに眉をひそめる)
何処かに、とかじゃなくて?
彼女のところに直接来いって、そう言われたのでありますか?
(確認するように彼の言葉を繰り返しながら、露骨に眉をひそめたままだった。
 しばらく考え事をしている間に、目の前の彼はしっかりと身支度を終えてしまっており、
 「案内、よろしくお願いします」と頼まれてしまって――何か言おうとした口を閉じて、ひとつ頷いた)

承りました。
その代わり、連れ込まれた先がどこでも文句は言わない、ということでお願い致します。
(頭痛でもするのか、こめかみのあたりをぐりぐりしながらため息をつく。
 立ち上がると制服についていた汚れを簡単に払って、彼女も竹刀袋をからい直した)
ミルクティー買って来いって、言われたのでしたか?
ホット……がいいのでしょうか。まあ、アイスだったら氷を入れて飲ませればいいですね。
(どこか投げやりに、そう告げる)
160水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/04(木) 23:09:35 ID:rjn3C40M
>>159
(ごく普通の、多少高級だったりはするかもしれないが、マンションの一室ぐらいにしか、想像していなかった。
 難しい顔をして考えごとをはじめて、しかも先輩にしっかり釘まで刺される。
 内心鼻白んだものの、今更後には引けない)
…そんな頭が痛くなったり、人を案内するのがためらわれるようなところ、なんですか?
(決めたつもりの覚悟がぐらつくのを、なんとか自分を叱咤して、先輩の後についていって)

近くにコンビニ、あるといいですけど…わかります?
(歩くうちに肩に掛けたストラップがずれて、抱えなおそうとして、
 腕に鈍い痛みを感じて顔を顰める。
 「不知火」の防御力で腕を斬られはしなかったものの、斬撃の勢いは受け止めざるを得なかった。
 その衝撃で筋肉に軽い打撲、多分骨まではイってない、と自分で判断して、
 後はなるべく痛みは押し隠すことにして)

先輩の分も買ってきますよ。
何がいいですか?
161媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/04(木) 23:16:59 ID:urZrmtEX
>>160
いえ、別に。
そういうわけじゃ、ないのですけれど……個人的に、何と申せばいいのでしょうか。
(いつもの表情ではあったものの、何処か少しだけ疲れたような感じで呟く。
 だけれど最後には「まあいいか」とでもいうように首を左右に軽く振ってから―――
 その場所を後にして、ついてくる彼を少しは気にしながら。帰り道、近くのコンビニに足を踏み入れた)

私のは、いりません。
向こうにつけば飲み物は何か、あると思うので……多分、ですけれど。
水鏡さんも何か甘いものでもかって行かれたらいかがですか?
それと、……どこか痛いのなら、行く道、コンビニ袋くらいもって差し上げますから、遠慮しないでください。

(確信ではなかったけれど、
 抱え直そうとするときに顔をしかめられると、何か気にかからないこともなかったのだろう。
 そういう部分については、一般人より敏感なところも確かにはあるけれど)
(コンビニの籠をもち、ホットミルクティーのペットボトルをほおりこむと、
 どれがいいのですか?というように彼を見た――ゆっくりと、首を傾げてから)
162水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/04(木) 23:24:23 ID:rjn3C40M
>>161
(あっさりバレて、バツの悪い思いで頭を掻いて)
いえ、このぐらいなんでもないですから。
僕が払いますし、僕が持ちます。
(ぎこちなく腕を伸ばして、先輩の手に触れないように籠の取っ手をつかんで)

それじゃ、お茶だけ…今は甘いもの、な気分じゃないので。
(別に冷えても無駄にならないし、口をつけてもつけなくてもいい。
 そんな気分で、温かいお茶を籠に放り込んで)

遠慮してるわけじゃないです。
これでも僕、男ですから。
つまらない意地、張らせて下さい。
これから相手のところに乗り込むのに、先輩に荷物持たせてたんじゃ格好がつかないです。
(ちょっと困ったような顔で、それでもはっきりと意思は口にする)
163媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/04(木) 23:30:22 ID:urZrmtEX
>>162
―― 一つだけ申しておきますけれど。
無理しても、あまり良いことなんてありませんよ?
たぶん、彼女はそういう貴方がみたいだけなのですから……その、何と言えばいいのでしょうか。

まあ、貴方がそうしたいというのなら、
私は止めませんし、好きにしたらいいとは思いますけれど、
あまり、ご無理はなさいませんように。
(何かを言おうとして迷ったようなそぶりを見せた後に、近くにあったシュークリームに手を伸ばす。
 少しだけ指先が迷ってからひとつをとると、えい、と籠の中にいれた)
乗り込むっていっても、……まあ、あれですから。
朱羽相手に「捜査に協力したいという契約」以上のものを望むのならば別ですけれど、
少しくらい気をぬいても、虐められはすれど、「捜査協力の許可」くらいは降りると思います。

……あと、やっぱりご馳走になっておきます。
(いいですか?といつものように、いつもの表情で首を傾げ直す)



【問題なかったら、次でばしゅっとシーンを飛ばそうと思いますが大丈夫ですか?】
164水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/04(木) 23:39:06 ID:rjn3C40M
>>163
そのあたりは僕、あまり気にならないみたいです。
鈍感、ていうか、頭もあまり、よくないですし。
(ためらいがちにシュークリームに手を伸ばす姿に、ちょっと頬がほころんだりして)
はい、勿論、喜んで。
こっちは…カスタードじゃなくてチョコ、ですね。
朱羽さんにも、買っていきますね。
(もう一つ、籠に放り込んで、レジで清算をする)

(コンビニを出て、袋を何気ないふうに装って提げて)
それ以上のものを望むつもりも、≪深凪≫に深入りするつもりも――ありません。
行きましょうか。

【委細先輩にお任せします。もう部屋の中にいるあたりからでも、何でも合わせます。…お手数をお掛けいたします】
165媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/04(木) 23:51:52 ID:urZrmtEX
深入りするつもりはない、ですか……

―――もう、遅いと思いますけれど。
(聞こえないように小さく呟いてから一緒にコンビニを出た)

(それからの道はそんなに遠くなかった。
 しばらく歩いていったさきにある高層マンション。学園からも駅からも程近い距離にあるような場所だ。
 入口のところでカードキーやら暗証番号やら何やらをがちゃがちゃとやって、ようやく建物の中に入る。
 それなりにセキュリティーはしっかりとしているようだった)

(それからはエレベーターに乗って、上の階へ)
(二人きりだったので扉が開いたところで降りて、その階にある一室の前で彼女は止まった。
 「いいですか?」と聞く素振りもみせず、慣れた手つきで鍵をとりだす。
 しかし、そこではた、開いていないわけがない、とでも思ったらしく、鍵をしまってから扉をあけたのだった)

……ただいま、帰りました。
(あまり物を置いていない、飾り気のない玄関は
 その先の部屋も似たようなのだろうと思わせるには十分な質素具合だったと思われる。
 置物と言っていい置物といえば、小さな水晶で出来た猫ひとつだけ。
 そして、玄関の先には帰りを待っていたのだろう。リビングにつながる廊下に立っている女性がいた)

「おかえりなさぁい……待ちくたびれたわよぉ?」

(柔らかそうなブラウンの巻き髪。唇にひいた赤いルージュもそのまま、彼女は前と同じように笑った)



【いえいえ、こちらこそです。それでは、このように】
166水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/04(木) 23:57:55 ID:rjn3C40M
>>165
(かすかに何か呟いた、その内容までは聞こえなかったけれど、大体想像がつく。
 それでも大人しく、コンビニ袋にスポーツバッグを抱えたまま、失礼にならない程度に、
 セキュリティの様子や辺りを見回して、物珍しそうにして、ついていく。
 「ただいま」という先輩をちらっと見やって、その先に立つ女性を見て、頭を下げる)

こんばんは、朱羽さん。
お茶は僕の、シュークリームは片方は先輩の分です。
ホットにしましたけど、それで大丈夫でしたか?

それとお待たせしたみたいなんで、玄関で立ち話もなんですし
(まだ、靴は脱がない。招きいれられるまでは待っていて)
お邪魔して、早速お話をしたいんですが。

ああ、言い損ねました。今日もお綺麗なようで、なによりです。
(最後にとってつけたように、そういってコンビニ袋を差し出す)
167媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/05(金) 00:11:19 ID:+b8WK2KS
>>166
(招き入れられるまで待っている彼をしばらく楽しそうに見てる朱羽。
 そして、対照的に靴をぬいですでにあがろうとしている葵は――靴をそろえ、竹刀袋をからう)

「あらぁ、おつかいありがとぉ。
 甘いものを買ってきてくれるなんて気がきくじゃなぁい。
 ミルクティーは、ミルクティーならホットでもなんでもいいわよぉ?
 ここにある紅茶ってミルクティーにするにはちょっと香りがあれなのよねえ」
(まるで品定めでもするようにジロジロと水鏡をみてからコンビニ袋を受け取る。
 そして、とってつけた言葉にはニッコリと笑って見せてから)

「それを最初に言って欲しかったわぁ。
 紅茶よりも何よりもキミの甘い言葉を期待してたのにぃ、乙女心弄んで酷い男よねえ?」

……構いません。あがってください。

(呆れたように葵が告げる。
 それを聞いて朱羽は肩をすくめるとコンビニ袋からペットボトルを取り出して、その手をひらひら振る)

「って、剣糸ちゃんも言ってることだしあがったらぁ?」
(壁にもたれて二人がリビングに行くのを待っているらしい葵は、ちらりと水鏡を見ている。
 朱羽は彼に背を向けると、そのままリビングへと真っすぐに続く廊下を歩いていった)


(開いている扉の先はリビングだ)
(やはり物はほとんど置いていなくて、家電と大きなソファとテーブルがあるくらいだった。
 さきほどまでくつろいでいたのだろう。朱羽のものと思わしきコートがかかっているソファでなく、
 キッチンの近くにある方の4人用のテーブルの方に荷物を置くと、そこにある椅子に朱羽は腰をかける)
168水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/05(金) 00:27:18 ID:W5VClshK
>>167
すいません、気が利かなくて。
それに僕みたいな野暮ったい男じゃなくても、朱羽さんならより取り見取りでしょう?
それじゃ、お邪魔します…
(靴を揃えて上がりこむ。水晶の猫やらシンプル…というよりもそっけない感じの部屋を、
 あまりじろじろと見て失礼にならないようにしながら観察して)

失礼して…
(椅子を引いて、朱羽と向かい合わせになる位置に腰を掛ける。
 道すがら、説明の順序は考えてきていて)
先輩からは後で話が聞けるでしょうから、まずは僕から。

(今度はそれなりに要点をまとめて、今日の経緯を朱羽に説明していく。
 噂を聞いたこと、確証はなかったが先輩に同行してもらったこと、
 地下で「機械の幽霊」と遭遇してこれを倒したこと――)

「不知火」の時に、直接霊魂…と言うべきでしょうか、犠牲者の「魂」みたいなのに触れて、
この間の呪符と同じような、似通った匂いを感じたんです。
だからその場で、残った情報を引き出してみようと思ったら――
どうやら、わざと痕跡を残していたみたいですね。
もっと情報を引き出そうとしたら…ご招待、に預かったみたいで。
しかも、一方的に告げてしっかりと、痕跡は燃えて消えちゃいました。

(その時のメッセージの概略を告げて)
本当は、この――
(スポーツバッグのジッパーを開いて「頭部」を見せる。
 無機質な瞳、悪趣味に真似をしただけの機械そのものの作りを見せて)
こっちも一緒に情報を引き出したかったんですが、どうやら呪いのトラップが掛かってるみたいです。
そういうのに強いならいいですけど、うかつに触ると何が起こるが、僕にもわかりません。
ただ、そうとうヤバい感じがする、とだけ。
169朱羽 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/05(金) 00:44:48 ID:+b8WK2KS
>>168
(彼らが入ってからしばらくして、葵がリビングに入ってくる。
 刀をどこかに置いてきたのだろう。手ぶらのままに、二人のいるテーブルの方にいくでもなく、
 ソファと小さめのテーブルがある方に行くと、ソファのひとつにもたれかかるように立って、二人を見ていた)


……なるほどねえ?
(水鏡の話を聞き終えた朱羽は、ちらりと葵に視線を送った。
 それまで無言だった葵だが、話はしっかりと聞いていたようで「間違いありません」と答える)

オーケー。
じゃあ、剣糸ちゃんは無罪放免ー!話は今度聞くからぁ、さがってていいわよぉ。
「……承りました。
 水鏡さん、それでは私の方はシャワーでも浴びて部屋に戻らせていただきますが、
 もしもお帰りになるときに帰り道が分からない、ということであれば呼んでください。お送りいたします」
(こっくり、と頷いてから、葵はさっさとリビングを後にした。
 ひらりと彼に手を振るそれは、面倒事に巻き込まれるのから逃げたようなそぶりでもあったけれど)

それについてはぁ、大方理解できたわぁ。
確かにそれは犯人へ繋がる大きな手掛かりねぇ?
個人的な意見だけれどぉ……それは読み取ろうとする人がいたらぁ、
メッセージ再生するように出来てたって考えるわぁ。 そうすれば、ご招待した人が『彼女』を探してくれるものねぇ?
――ちょっとそのご招待自体も『都市伝説』と似てると思わなぁい?
とりあえず餌をまいておいて、ひっかかるのを待ってるっていう構図が、ねえ。

(ペットボトルのミルクティーに口をつけてから、頬杖をつく。
 髪と同じような色の瞳が目の前の男をみてから、うっすらと細められた)

……で、そうとうにヤバい感じがするから、なんだって言うのかしらぁ?
霊体系やら呪い系やらにかなり弱い剣糸ちゃんに持たせなかったっていう判断は
とっても素晴らしいものだと思うけれどぉ、
キミはそれをどうしたいのぉ?危ないからあたしに引き渡せないー、だなんてぇ
まさかそんな痛い言葉を並べてくるわけじゃぁ、ないわよねえ?
170水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/05(金) 00:59:16 ID:W5VClshK
>>169
相手はそうとういい性格をしてる、と僕も思います。
朱羽さんとは気が合うかもしれませんね?
(細められた目を、特に気負うでなく、静かに見返す薄い茶色の瞳)

僕、っていうか、不知火の感触ですけども、今度もやっぱり同じで、
読み取ろうとした時に派手な罠が発動するようになってる、そう感じました。
それと、持ってるだけでも体の不調を訴えて、そのうち弱ってくる程度の呪いは掛けられてるのも、間違いないです。
もしこれを渡したら、朱羽さんがどうするのかは知りませんけど――

僕なら、もっと強い呪いに体中侵されてるようなもんですから、
一日中肌身離さずもっていたって、なんともありません。
だからといって、これを読み解けるのは僕だけだ、何て風にも思いません。
あの呪符を何もしないままでいたのは、罠やトラップの存在を弁えていたからなんじゃないかなって、
燃えてしまった後からですけど、考えましたから。

だから、手始めに僕がこの罠に食いついてみようと思います。
一度トライしてダメだったら、この頭は引き渡します。そちらでどうにでもして下さい。
もし上手くいったときは、おそらくは次の手掛かりが示されるでしょうから、
その情報は媛先輩に報告して、そして「獲物を始末する」時は僕も同行します。

独断専行しない。アクションを起こす時はまず相談してから。
この件に関して、他の人間や組織に情報をリークしない。
そういう条件で、今回の件は僕もお手伝い、させてもらえませんか?
171朱羽 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/05(金) 01:10:46 ID:+b8WK2KS
>>170
……ふぅん?
その「不知火」っていうのはぁ、報告しか受けてないから詳しくは知らないんだけどねーえ?
まあ、ともかくキミの言うことを信じることにするとしてぇ。
―――それが、本当に呪いの品だったとぉ、仮定するわよぉ?
(肘をテーブルの上について手を組む)

……まあ、ともかく「あたしがそれを扱えるか扱えないかも」
「弁えていたかいないかも」この際はちょこっと隣に置いておくことにするわよぉ。
キミはあて馬さんになるからぁ、その代わり捜査に協力させろって言ってるのかしらぁ?

ああ、あたしが都合よく解釈してる部分もあるからぁ、
違う時はツッコミいれてくれないとぉ、あたしのいいように話が進むから注意しなきゃだめよぉ?

ともかく、キミはこの件に関わりたいってわけよねぇ。
……そして、大きく言えば≪深凪≫の仕事に何かしらの私情でぇ、首をつっこみたいってわけでしょ?
ふむふむ。
キミがあて馬になってくれるっていうのは、それはそれは素敵な申し出よぉ。
もしかしたら、“弱小”である≪深凪≫には
キミみたいに呪い系統に強くて呪いが読み取れるひとはぁ、いないかもしれないものねえ?
(愉快そうにクツクツと喉で笑いながら、また猫のように目を細めて彼を見てから)

――それでも、“嫌”っていったらぁ、どうするのぉ?
172水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/05(金) 01:22:05 ID:W5VClshK
>>171
――それでも、“嫌”と、言われたときは、今すぐ、力づくでこれを僕から奪って下さい。
全力で、僕は抵抗します。
(僅かに瞳が緊張にすぼまる。
 それでも全身はリラックスさせたまま、じっと身じろぎもせず)

大体朱羽さんの理解で間違っていない、と思いますよ。
一応言っておくと、そちらサイドの都合とか、思惑とか、気にはなりますけど、ある意味どうでもいいです。
協力はしても、僕は組織にはなびかない。
手伝いはしても、僕は誰にも従わない。

相手にするなら、その「不知火」も含めて一人で二人分、ですから。
それをお忘れなく。
(本気の成分、何パーセントか、相手の思惑は全く読みきれない。
 からかう気持ちが混ざっているのは間違いない、と思うが、実際この場でどうにかされるわけもない、
 などとは思わない。どっちに転ぶか分からないなら、自分の意思を貫くのみ。
 吉と出るか凶と出るか、じっと結果を待ち受けて、読み取れない瞳を覗いて)
173朱羽 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/05(金) 01:32:49 ID:+b8WK2KS
>>172
……それはぁ、我侭だわぁ?

そっちの組織はどうでもいい、なびかない、一つも従ったりはしない、自分の信念は貫く。
でも、今回だけはイイコにしてるからそっちのシゴトには首つっこませてくださいね。
なんでってそうしたいからですよ。
個人的な理由があるから、ひけないんです。

――キミ、それが通用すると思うのぉ?
言ったはずよぉ。……あたしは、剣糸ちゃんみたいに甘くなんてないの。
(組んでいた手の上に顎をのせて、少しだけ顔をかしげて、愉快気に目を細める)
そこで、力づくっていうのは、ちょっと悪いカードだわぁ?
あたしの不信感をとぉっても煽っちゃう。
確かにぃ、キミはその「不知火」とやらを使えばあっというまにあたしを殺せるんじゃなあい?
キミはそうやってあたしに脅しかけるほどに強い、ってコトデショ?

でも、キミも忘れてる。
あたしは≪深凪≫の十席よぉ?あたしを力づくで黙らせてモノ言わぬ状態にしたって、
≪他の≫が余計にキミを危険視してつきまとう。
そおねえ?例えば、まずは今頃むこうでシャワーをあびてる“剣糸”ちゃん……。
(と、先ほどの廊下へ続く方へ視線をやって、ルージュをひいた唇を楽しげに歪ませる。
 ……まるで、目の前の相手を見定めるような、探るような瞳。すっと水鏡に視線をもどした)
……あたしが叫んだらぁ、真っ裸でも出てきてくれるんじゃないかしらぁ。
それとも、あたしが叫ぶ前に、あたしの口を完璧に塞いじゃう?
174水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/05(金) 01:47:23 ID:W5VClshK
>>173
参りました、降参です。
口を塞ぐつもりも、脅しを掛けてるつもりも…そっちは少しはあったのかな?
まあ、とにかく貴方と口で争っても勝てないのは、見に染みて分かりました。
この間の件でもう、懲りてそうなもんですけど。
(どうやらブラフにもならないらしい。余計な反論はしない。一つ肩をすくめて)

じゃあ僕に手を引けと?
組織の仕事だからお前は関わるなと、そういうこと、ですか?
朱羽さんの言いたいことは。
(自分の命の危険があったら、今ここで戦うことができるだろうか?
 目の前の女性、そして先輩と――即座に答えが思いつかない。
 最初に先輩にも警告されている。組織を出し抜くような真似をすれば必ず報復されるだろう、と。
 別に朱羽自身に恨みがあるわけでもない自分にとっては、
 今、コトを構えるわけにはいかないし、その理由もない。
 相手の言い分も聞いてみたいところだけど――
 ずきん、と腕の鈍い痛みがまた突き抜けて、一瞬顔を顰めて)
175水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/05(金) 01:56:21 ID:W5VClshK
【だましだまし来たのですが、さっきからもう文章が支離滅裂になってますね、僕…
 そんなわけで今日終わらせるつもりだった目論見をご破算にして、再度の凍結をお願いできますでしょうか?
 明日は来れないのですが、土日いずれかでしたら再開は可能です】
176朱羽 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/05(金) 01:57:39 ID:+b8WK2KS
>>174
……うふふ。
(「降参だ」と告げられれば、いやに艶やかな微笑をみせる。
 それなのに、笑い声はまるで子供がおもちゃで遊んでいるときのような無邪気さも孕んでいた)

――そおねえ。
「他の仕事」だったらぁ、人の獲物に手ぇ出してんじゃねえよって、言ってるかもしれないわぁ。
ただし、あたしはこう言ったのよぉ?
「嫌だっていったらどうする?」って。 別に、嫌だ、なんて言ってないわぁ。
だからぁ、いいわよぉ、今回は。
あたしは――、うぅん、≪深凪≫第十席は今回の件についてキミと協定契約を結んであげる。
まあ、してあげるなんて押し付けがましーこと言ってるけどぉ、
実際はぁ、キミに協力してもらった方がぁ、面倒事もすんなりといくかもしれないしぃ。

いまこっちが脅しかけたのはぁ、
≪深凪≫について軽い気持ちで首をつっこんでもらいたく、なかったからだわぁ。
確かにキミは強いんでしょぉ?剣糸ちゃんからも一目置かれている。
正直、その「不知火」くんとやらと剣糸ちゃんが戦って、あたしはどっちが勝つかわかんない。
下手すれば剣糸ちゃんが負けるかもしれないってぇ、懸念もあるわけよぉ。
そんな「力」と契約するときは、裏切られちゃあ、困るでしょお?
……だから、いちおー最初に脅しとかないと、ねぇ?貴方は二人、あたしたちは多数だ、って。

――あと、キミに「降参」って嘘でも言わせたかっただけ、かしらねえ?
んふふ。 あたしが可愛い可愛い水鏡くん相手にぃ、痛いことするわけないでしょお?
(そういって手をとくと、またペットボトルの紅茶を口に持っていった)
177 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/05(金) 01:59:30 ID:+b8WK2KS
>>175
【私も文章を削る能力と文章を構成する能力が根をあげはじめていますので、十全】
【というか、なんか、ひっぱってしまっていて……申し訳ない限りですっ】

【私もご連絡したとおり金曜の夜は無理なので……土曜、でも構いませんか?
 土曜なら朝でも昼でも夜でも。日曜は用事があるのですが、22時以降なら大丈夫です】
178水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/05(金) 02:04:34 ID:W5VClshK
【ああ…あと2か3レス(おそらくは、メイビー)で締められそうなのに…申し訳ないです。
 では土曜日午前…10:00でいかがでしょう?それなら午前中には…き、きっと終わるはずです!
 そういうひっぱり方なんだろう、と思いつつもレスを見てほっとしています。
 なのでたっぷりと頼ませてもらっていますから無問題、です。
 都合が悪い時は避難所にて伝言しますし、チェックもしますで先輩も遠慮なく。
 真にすいませんが、今日はこれにてお先に失礼いたします。
 今日もお相手、ありがとうございました。おやすみなさい、媛先輩。】
179 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/05(金) 02:08:36 ID:+b8WK2KS
>>178
【だってぇ、すんなりと「うん」って言ってもつまんなぁいs(】

【すみません、形だけの茶番に付き合ってさしあげてください。面倒な奴で本当n(
 まあ、ほんのちょっとだけ此方から色々「お願い」をするかもしれませんが、
 それでも、たぶん、次で終われるだろうと、終わる、だろう、と……!きっと!】

【というわけで、日時了解です。避難所にて、というのも了解】
【それでは、こちらこそお相手ありがとうございました。おやすみなさい、水鏡さん】



【ありがとうございました。スレッドをお返しします】
180名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 15:10:17 ID:xueWFLph
郡から媛名を寝取るのは不可能だろうに
哀れな水鏡。凍結繰り返すだけ無駄
181名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 15:27:31 ID:m3T58px0
嫉妬厨乙
182天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2010/03/05(金) 22:29:04 ID:Zkc6q76f
>>150 伊織先輩への置きレスです。
陸上だけじゃなくて武道も!
(どんな武術かはわからないが、体を動かすことだから通じるものがあるのだろうか)
(天は二物を与えるのだと、素直に驚く)

わたしの場合、好奇心猫を殺すなのかも。
怪事件の真相を知りたいと思ってから、そうゆうことに遭遇するようになりました。
(最初は郡太一郎の異形退治だった)
(そして次々と夜の住人を知る度に怪異に遭遇するようになって)
でも、わたしは戦うことはしません。
先輩の言う戦うが、いわゆる化物退治なら、ですが。
(物理的なことは抜きにしても、自警団的なことはできない)
(都のフィールドはそこではないと思いは強い)

もし、先に先輩たちが付き合っているのを知っていたら、あんなことはしなかったと思います。
(初恋を意識してからのことはなりふりかまわず突っ走っていた)
あれはデートと呼べるようなものじゃなかったけど、助けてもらったお礼にお弁当をつくって迫水先輩に食べてもらいました。
知っていたなら、二人だけじゃなくて伊織先輩も含めて会っていたと思う。
その後だって寮や部の先輩経由で迫水先輩のことを調べたりして、そして……。
(それで恋人がいると分かったとしても、たぶん告白はしただろう)
(でもあんな大袈裟なことはしなかったはずだ)
(それをとやかく言っても仕方ないのはわかっている)
伊織先輩とのことがあったあの日、わたしは先輩たちに融通してもらって料理部で使っていた調理実習室を貸してもらいました。
迫水先輩を手料理でもてなして、そのまま……その勢いで告白するためです。
(古いとは言えない古傷をえぐるように言葉を重ねる)
(聞いていて気分が良くなることではないし、呆れられても仕方がないことだけど、言わずにはすませられない)
けど、伊織先輩とのことで混乱してたわたしは、ちゃんと料理することもできず、なし崩し的に告白することになって。
(いま思い出しても、あの時の自分はひどく取り乱していて、不様だった)
迫水先輩が断ったのは知ってることと思いますが、あの時あったのはそれだけじゃなくて……。
わたしの、わたしの力が先輩に影響してしまったんです。
それで、先輩はすごく苦しそうになって、わたしは何もできなくて、ただ苦しめてしまうだけで。
いろんなことがショックで、先輩だって苦しかったのに、わたしは何もできなかったんです。
(泣くことしかできず、先輩を思いやることができなかったのが、悔しい)
(例え結果が変わらないにしても、あんな迷惑をかけるなんて最悪だった)
細かいことはもっとあるけど、これがほとんどすべてです。
これで、この恋のことはきっぱり区切りをつけます。
そして……伊織先輩の応援に行ったり、友達として迫水先輩に料理を食べてもらったりしたい。
(二人とは、夜の世界と関係ないお付き合いをしたい、それが都の希望だった)
183迫水 直 ◆mkbuDdznjc :2010/03/06(土) 01:53:37 ID:MLoU355g
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1266689592/90 の続き】

いくら苦戦しようと、こんな化け物が街を闊歩するよりかは、数倍もいいからね
だから、あっさりと逃げる訳にはいかないんだ
(イタズラっぽく笑い、もう一度肩をすくめてみせて)

……ん、なるほど…修行中、ね
(思いがけずキツい口調になったのを、普段通りに改めて)
(命がけの修行だが、少なくとも善行を成すために力を使いたいと思う心に偽りはなさそうだと)
(納得した証しに軽く頷いて、自分の思いを確かめるように話す馨を見る)

あぁ、そうだ…自己紹介がまだだったね
高等部3年、迫水 直…よろしく、前山くん
(頭を下げる馨に向けて右手を差し出す)

【置きレスにお借りしました】
184媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/06(土) 10:12:39 ID:nNKW0em+
【水鏡さんとのロールの解凍に、場所をお借りいたします】
【……と、いうわけで。レスの方がゆーっくりと作ってくだされば十全ですので。焦らずに、です】
185水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/06(土) 10:22:52 ID:LEy0lHzC
>>176
・・・
(何も言えず、ぐったりと椅子の背もたれにもたれる。
 疲れがどっと押し寄せてくるのを感じて、目の辺りに手を当てて――
 警告されて、こっちの本音を引きずりだされた上、
 ≪深凪≫の内実についての情報は、こちらには何も手掛かりは与えない。
 その上で、自分をからかって遊ぶ余裕まであったんだな――
 なんの脈絡もなく、そんな考えが頭に浮かんできて)

軽い気持ちのつもりはなかったんですが…
まあ、確かめてみないと朱羽さんには分かりようがないですよね。
(この件に関してはしかたない。終わったら絶対縁を切って二度と会うもんか、と思う。
 ――そう思う人に限って、よく会ったり巻き込まれたり面倒おしつけられたりする、
 僕はそんなのばっかりだな、と自分でもちょっとおかしくなって、力なく笑って)

可愛いと思うなら――
(本気で思ってる場合は、これが朱羽さんの「可愛がり方」なわけであって、
 冗談で言ってるなら、弄り甲斐のある玩具、ぐらいにしか思ってないんだろう。
 どっちにしてもダメか…そう思いつつも言わずにはいられなくて)
次からはもう少し、手加減してくださいよ。
それにアゲハ蝶には爪も針もないですけど――「朱」「羽」ってぐらいですから、
痛くするつもりなら――ああ、言わなくていいです。ちっとも期待してません。
(取り留めのない言葉を掛けつつ、そろそろお暇しようかとも思い始めて)

あ、一つ質問が。ここに来る、って言ったら媛先輩、すごく微妙な表情をしたんですけど、
どうしてでしょう?別に――
(多少そっけない感じがする部屋だが、特別におかしな場所にあったり、
 超高級マンション、という程でもない。スラムのど真ん中にでも連れ込まれるのかと、
 覚悟していた水鏡にとっては拍子抜けで)
ごくごく普通の部屋だと、思うんですけど?

【それでは本日もよろしくお願いいたします】
186媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/06(土) 10:40:56 ID:nNKW0em+
>>185
あはっ、そんな顔しないでちょーだい、水鏡クン?
キミ、なかなか冷静に交渉を進めてくるものだからぁ
お姉さん思わずいつもの三割増しくらいにぃ、意地悪になっちゃったわぁ。ごめんなさいねぇ?
(そもそも、こうして合否を握っているが絶対的に有利な交渉だったのだ)
(だからこそできる芸当であり、だからこそできる“楽しみ方”でもあったのだろうけれど)

ほら、可愛い子ほど谷から突き落としなさぁいって言うじゃなぁい?
キミなんか巻き込まれ体質っぽいしぃ、今度いつこーいう機会あるかわかんないデショ。
……危険を冒さずにいい経験ができたとおもえばぁ、安いものだわぁ。
(まあ、そんなのは勝手に遊んだ此方側の論理だった。完全に。屁理屈である)
あたしは、朱色の羽ってかいて朱羽なのよぉ?
んふふ、鮮やかな色した虫の類にはぁ、毒があるのがフツーってもんでしょお。
剣糸ちゃんみたいに日常に擬態しちゃう保護色と一緒にしないでほしいわねぇ。
(――警告色。鮮やかな外見だからこそ、甘やかに見えても危険だと言う証拠)
でも、キミなら――いいかけたことを、考えてあげなくもないわぁ。
(そして彼女はどこか嫣然と、笑って見せた)

………あらぁ、聞いてなかったのぉ。
(そして、質問がとんでくれば少しだけ不思議そうな顔をしてみせる。
 だが、その表情のなか、瞳だけがどこかおもしろがっているような色を孕んでいるようでもあって)
そうよぉ、無駄に縦に長い以外はぁ、セキュリティもしっかりしたフツーのマンション。
まぁ、学生にしては勿体ないくらい広めだけどねぇ?
そこは、こうしてあたしみたいに≪別の同僚≫が使うかもしれないって配慮よぉ。

もちょっと可愛くすればいいのにねぇ、―――「葵」ちゃんの部屋なんだし、此処。


【はい、こちらこそ。宜しくお願い致しますっ】
187媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/06(土) 10:41:40 ID:nNKW0em+
【………よし、名前を間違えていますが脳内変換の方向でいってくだされ、ば――(部屋の端でちっちゃくなった)】
188水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/06(土) 11:00:00 ID:LEy0lHzC
>>186
あれで三割増し…
(この人を絶対に本気にさせちゃいけない、しっかりと心に刻んでおくことにして)
それは可愛い子には旅をさせろと、わが子を千尋の谷に突き落とすを、思いっきり恣意的に交ぜただけじゃないですか。
――確かにいい経験には、なりましたけど。

遠慮しておきます。きっと僕、ものすごい後悔する羽目になるに決まってますから。
ああ、でもそれっぽいフリして、さっき言ってた通り、オールヌードの先輩が飛び出してくるなら――
(さすがにこれは言い過ぎた、ちらっと朱羽の表情を窺って)
嘘です、冗談100%です。絶対本気にしないで下さい。
第一そんなことしたら、朱羽さんに好き放題された挙句、先輩にナマスに刻まれちゃいますから。
(そういう悪趣味なの、大好きそうだな――
 同年代のこれまで会った人たちとは違った妖しい微笑みに、軽く身を引いて)

(玄関からリビングのそっけなさと、ストラップもついていない携帯。
 言われてみれば気がつかないほうがうかつ、というものだったが――)
あー…それであんなに…
(悪いことをした、と思う。
 先輩はきっと、自分の部屋のことを知られたくなかっただろう、と思うから。
 まだシャワー中なのか、こちらに姿を見せないようで、先輩が消えた扉のほうを見やって心の中で謝ってから)

それじゃ契約成立、ですね。何かあれば先輩を通じて連絡しますから。
今日はこれで帰ります。先輩には朱羽さんから説明しておいて下さい。
(コートを羽織り、バッグを抱え上げる。痛みに顔を顰めないようにして)
僕が出たら、鍵を閉めてもらえますか?
(最後に一つ、話したいことがある。いつ先輩が入ってくるか分からないリビングではなくて、
 玄関先、去り際でいいだろう、そんな風に判断して、ちらりと朱羽に目線を送って)
189朱羽 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/06(土) 11:14:05 ID:nNKW0em+
>>188
あはっ、剣糸ちゃんの場合はぁ、裸体を目に焼き付ける前に目潰しから入りそうだけどねぇ?
そこんとこから考えるとぉ、あたしの方が優しいわよぉ。
ちょっとだけなら良い思いさしてあげるものぉ、いつも――ふふ。
(それこそ悪趣味な感じの笑顔を浮かべながら、楽しそうに水鏡の方を見ていた)
あー……あと、剣糸ちゃんもうお風呂あがってると思うわよぉ。
実際、それなりに時間立ってるし、部屋に戻る影が見えてたもの……ねえ。
(奥側の席に座っているから見えたのであろう、先ほどの廊下につながるドアを指差して)

……あとね。
たぶん、別にキミを家に入れるのが嫌だったぁ、とかじゃぁ、ないのぉ。
あの子ね?明日、早いの……何でも、学校で現代文の補習があるらしくってねぇ?
だからぁ、本当は早く寝るかお勉強しときたいところなワケ。
でもねぇ、あたしを置いて早く寝たりお勉強させるのなんてぇ、つまんないじゃない。
だから――こうしてぇ、ここにキミを呼んだのよぉ。
(つまり、ここに呼んだのは葵への嫌がらせもコミコミだったらしくて)
あたし、ここじゃなしに別に部屋もってるものぉ。ちょっと遠いところになっちゃうけどねぇ?
本当はシャワーもあびてなかったからぁ、外でも良かったんだけどぉ……剣糸ちゃんの嫌な顔見たかったしぃ。
(にこにこ、と笑いながら首をかしげて)
……だって、あの子、キミに「明日早くから現代文の補習があるから他の場所にしたらどうですか?」
なぁんて格好悪いコト言えないでしょ、多分。

まぁ、でも……キミがあの子にぃ、絶対に聞かれたくない話があるんだったらぁ、
一緒に下のロビーまで行く? お見送りついでに聞いてあげるわぁ。
いいんだったらぁ、そこの玄関先で聞くけどぉ……多分、剣糸ちゃん足音聞いて見送りにくるわよぉ。
キミが帰り道が分からなかったら困るからぁ、ちゃんと起きてるだろうしねぇ?
(視線をうけとめれば、相変わらずの笑みを崩さないままに腰をあげる)
(柔らかそう髪を指先に巻き付けて遊びながら、すっと視線を彼に向けて)
……あたしもねぇ、キミと剣糸ちゃんには聞かれたくないお話をぉ、しときたいとこだしぃ。
190水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/06(土) 11:38:50 ID:LEy0lHzC
>>189
いや別にそんなリアルで、しかも地味に効きそうで痛そうなのはちっとも望んでませんから。
そして、ちょっとだけ良い思いをするのも丁寧にお断りします。
その後どうなるか、身をもって知りたくないですから、ね。
(こういう話題に付き合う自分も悪い、と思いつつ)

現代文の補習、ですか…
(さっきまでどっぷりと「夜」の話題に首まで漬かっていた頭では、すぐには切り替わらない。
 軽く頭を振って、嬉しそうに嫌がらせでした、と教えてくれる朱羽に、
 半ば呆れたような表情を浮かべて)

じゃあすいませんが、下のロビーで。
(心持ち声を高めて)
さっき駅と、学園がちらっと見えましたから大体場所は分かります。
一人で帰れますから…ああ、でもロックを解いてもらわないといけない、のかな?
朱羽さん、お願いします。媛先輩、お邪魔しました。今日はこれで失礼します。
(ドアの方に頭を下げてから、部屋を辞去して)

(人気のないエントランスホール、それでも声を潜めて)
別に聞かれたくないってこともないんですけど…
朱羽さんの情報収集は、外側だけじゃなく内側にも、しっかり向いてるんですね。
≪深凪≫としては任務に忠実、余計な感情を切り捨てた「猟狗」でいるかどうか、常に監視してたりするのかな。

(深い入りするな、余計な首をつっこむな、今日だけで何度警告を受けたか、数え切れない程。
 本当に自分は愚かだな、そんな風に思いつつも、止まらない)
今のところブレは許容範囲、といったところでしょうか?
組織への忠誠心が一番じゃなくなったとき、が許されざる一線ってとこですかね…
ブレてるのを知ってるなら、意地悪じゃなくてもう少し、フォローやケアーがあってもいいんじゃないか、
甘ちゃんでアマチュアな僕なんか、そう思いますけど。

(朱羽がそう言って素直に聞くような――同僚、というべきか――ではないのは、さんざん思い知らされている。
 先ほどの会話で半ば確かめたようなものだが、どう相手が言葉を返してくるかで、あるいは誤魔化すかで、
 自分に対する、そして先輩に対する「信頼」の度合いがある程度は分かるだろう、と思う。
 意地悪成分をどのぐらいさっぴけばいいかは、まあ、返事を聞いてから考えることにしよう。
 相手が本気になったらなったで、分かることもあるはず、と、
 さっき痛い目にあったばかりでも、懲りずに自分の感想をぶつけてみて――どうなるか。
 あえて背中を無防備に晒し、相手の表情を見ないように、こちらの表情を見られないようにして、返事を待って)
191朱羽 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/06(土) 11:53:36 ID:nNKW0em+
>>190
あの子は契約は電話で終わるものって思ってたしぃ、あたしも普段だったらそうしてたぁ。
そうじゃなくても外で会ったりするんならぁ、あの子はいなくてもいいからぁ、お家に帰れるしねぇ?
(にこにこと楽しそうな顔をしている朱羽)
(彼が声を高めたのをみると、了解、というように肩をすくめてから共に家を出る)



(人気のないどころか、誰もいないエントランスホール)
(もしかすれば、このマンションはそもそも人が少ないのかもしれない。そういうところを選んでいるのかもしれない)

……あらあらぁ。
(そして、水鏡の言葉を聞いた女は軽く片眉をあげた。
 予想外、とでも言いたいのだろう。見くびっていた、とでも言いたいのだろう。
 そんな失礼な感情を不躾ながら隠すこともせずに、むしろその上に“愉悦”の表情を上塗りする)
あたしぃ、面白い子ってだぁいすき。
まあ、≪深凪≫はぁ、……別にねぇ、感情を切り捨てた猟狗ばっかり飼ってるわけじゃあ、ないのよぉ。
大半が自分の意志でえ、自分のしたいようにぃ、狩りをやってるわぁ。当主サマも許容してる範囲でねぇ?

でもねぇ。あの子はぁ、例外なの。あの子って言うかぁ……「式持ち」はね、例外なのよぉ。
唯一絶対なんて当主サマ以外にぃ、作っちゃいけないのぉ。
日常に擬態してもぉ、絶対、最後にはぁ、非日常に戻って来なくちゃあ、いけないのよぉ。
「式持ち」はぁ、絶対に当主様の意志からぁ、離れられないのよぉ。

――あの子はお外にでて間も無いオバカさんだからぁ、それがどうにも分かってなぁい。
分かってないどころかぁ、気づかないフリばっかりしてるわん。
どれだけ自分がこっちの生活に心ひかれてるかぁ、知らないフリしてるのねぇ?
まあ、今まで当主様しかその目にうつしてなかったしぃ、
急に外の世界を見せられたんだからぁ、仕方ないっていえばぁ、仕方ないんだけれどねぇ。

……ねえ、あたしの言ってること、どこまで理解できる?
(無防備な背中まで近づくと、そっとその背中に手を置く。
 そして軽くコートを握ったのは――自分が聞きたい情報を聞きだすまで、帰さないという意思表示)
192水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/06(土) 12:10:44 ID:LEy0lHzC
>>191
僕なんか弄ってもちっとも面白いこと、ありませんよ。
(協定を結んだ以上、今すぐどうこうされる可能性はそれほど高くないはず、である。
 背中に手が置かれ、シャツの下、つっと冷や汗が流れていくのを感じながら)
理解できるところと、想像を絶するところと、両方ですね。
ていうか、そういうヤバそうな情報、さらっと漏らさないで下さい。
朱羽さん、僕に爆弾しかけて楽しんでるでしょう?
もし他所にこの情報がリークされてたら、即刻僕、抹殺対象になっちゃったり。
(時間稼ぎに口にしながら、セキュリティが掛かった透明なガラスの向こう、夜の街の明かりを見つめて)

ちゃんと僕に、先輩は「ゆいいつ、ぜったい」だと言っていましたよ。
(擬態…ホームグラウンドは「夜」の側。これまでに一緒に「狩り」をしたり、話をしたりした――
 その時のことを思い返しながら)
ああ、仕事の上では「信頼」してるんでしたっけ。
その上で、知らないフリをしてるのを朱羽さんは知っていて、ある程度は本人にも警告済み、でしたね。
朱羽さんの冗談のタチの悪さは「あっちの世界」の流儀、だからですか。

そちらの習慣はようやく理解しましたから、うかつなことはしませんよ。
そのあたりは「信用」して下さい。まあ、今後の僕の行動を見て判断してもらうしかないわけですけど。
(精一杯の虚勢で、肩をすくめて)
喜んで理解するわけでも流儀を受け入れるわけでもない、ですけど、警告はきっちり受け取りましたから。
愚図でダメで躾のなってない、おまけに頭も悪いダメダメ犬ですが、今後ともよろしく、です。
193朱羽 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/06(土) 12:22:00 ID:nNKW0em+
>>192
そおそお、よくわかってるじゃなぁい?
「式持ち」については結構トップシークレット扱いだから、漏れたらすっごい困るのよぉ。
……そのときはぁ、苦しみながらとちょっとだけ良い思いしながらとぉ、どっちがいい?
(実際、『式』に関する情報はとても重いものなのだろう)
(ただ、今彼女がもらしたのは「式持ちは当主から離れられない」ということだけだ。だから、この脅しは遊び)

―――自身を欺いてるのにぃ、他人に「唯一絶対」以外の言葉を返すわけないでしょお?
(ふふん、と鼻で笑う。それは嘲笑だった。たぶん、上の階にいる彼女に向けての)
あの子はねぇ? あたしたちと違って≪深凪≫天然培養種なのよぉ。
生まれも育ちもほとんど≪深凪≫。≪深凪≫以外の世界を、今まで知らなかった。
あたしはねぇ?≪深凪≫に入るまではフツーの民間人だったわぁ。でもあの子は違う。
……だったら、こんなに「優しい世界」があるのを知ってブレるのも当然よねぇ。
あたし、なんで当主様があの子をさっさと引き戻さないのかぁ、理解ができないわぁ。
(軽く踵を鳴らす。その声は≪家族≫が自分たちから離れようとしているいらだちも入っていた)

あたしはねぇ、どんなダメダメなわんこちゃんでもぉ、キミのことは信用しているわぁ。水鏡くん。
でもぉ、あたしにそんなこと聞いたってことはぁ、どういうことかしらぁ?
……剣糸ちゃんを無理矢理≪深凪≫に戻すことがあったらぁ、あたしの邪魔立てするってことぉ?
そんなことぉ、ないわよねぇ? ――あたし、キミのこと信じていいのかしらぁ。
(ぐっ、とコートを掴んでいる手に力をこめて)
キミの契約者はぁ、剣糸ちゃんじゃあない……あたし、よねぇ?
194水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/06(土) 12:33:40 ID:LEy0lHzC
>>193
苦しむのもいい思いするのもどっちもお断り…できるよう、そもそもそんな事態にならないよう、最善を尽くしますよ。
そういうことにはなりませんから、考えるだけ無駄というものです。
(ひとつため息をつく。そこまで見透かしていて、珍しく感情を露にする様子を背中越しに感じたが、
 そこは何も言わずにおくことにして)

「今回の件」の始末がつくまでは、契約は守ります。
始末がついても、それこそ自分の身を危うくするような火遊びはしませんよ。
朱羽さんと違って、命で遊ぶ趣味は僕にはありませんから。
(逃がさない、というように手に力が込められるのも感じ取って)

…仮定に仮定を重ねたお話ですから、ノーコメントです。
信用を裏切ることのないよう、ダメダメわんこちゃんとしては懸命に働くだけ、です。
(身じろぎしないでいるにはかなりの努力を要した。
 顔をつき合わせていなくてよかった、とそっと力の入った肩をリラックスさせて、その拍子にまた腕の痛みを思い出して)

――もう行っても、いいですか?
195朱羽 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/06(土) 12:47:32 ID:nNKW0em+
>>194
(一定の信頼は残しつつも、決して明確な答えは返さない)
(そんな油断ならない返答に対して、女はひとつだけ溜息をついてから肩をすくめてみせた。
 可愛いわんこにちょぴっと手を噛まれた気分なのであろう。
 なににしろ、この女の中で「水鏡恭弥」の株が高く引き上げられたのは間違いなかった)
そこでぇ、「朱羽さんの味方ですよ」って嘘でも言えたらぁ、100点満点なのにねぇ。
どうせ水鏡クンもぉ、若い方がいいっていうんでしょお? あー、とってもムカツクわぁ。

……まあまあ。
せっかく、「葵」ちゃんを抜いて二人っきりなのよぉ。もうちょっと楽しんでくれてもいいんじゃなあい?
(コートを掴んでいた手の力はゆるめたものの、まだ軽く掴んだまま)
キミ、言ったわよねぇ?
「フォローやケアーがあってもいいんじゃないか、甘ちゃんでアマチュアな僕なんか、そう思いますけど」って。
実際ねぇ? 式持ち以外は裏切ったらそこで殺せばいいんだけどぉ、式持ちはそうはいかないわけぇ。
だからねぇ、あたしはちゃんと、フォローやケアーを考えているのよぉ。
あの子がちゃあんと、≪深凪≫だけの猟狗に戻ってきてくれるようにぃ――ブレてどっかいっちゃわないようにぃ。

でねぇ、そのお手伝い、してくれなぁい?
大丈夫よぉ、別に誰か殺せとかぁ……そういうことお願いするつもりはぁ、ないのぉ。
「葵」ちゃんの為になるしぃ、「葵」ちゃんに巻き込まれた他人のためにもなるわぁ。
――「できない」っていうならぁ、さっきの契約、破棄にしちゃってもぉ、いいんだけど。
(たぶん、背中でいい笑顔をみせているだろう。そっとコートから手を外して)
(今度は慣れ慣れしく肩に、手をおいた)
196水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/06(土) 12:58:53 ID:LEy0lHzC
>>195
(予想はしていたけど、やっぱりこの話題には食いついてくる。
 蛇に睨まれた蛙とか、失礼だけど蝶のほうのイメージはやっぱり浮かばない)
あー、その手がありましたね。修行が足りない分は見逃してください。
別に若いとか若くないとか、どっちを選ぶか、の話じゃないと思うんですけど…
(実際には、そういう話なのは分かった上でそう言って)

(肩に手を置かれて一瞬びくっとしたが、そっとそのまま振り返る。
 今度は目を合わせて)
それは、脅迫です。
協力する、以外に僕に選択肢、あるんですか?
(硬い色を瞳に浮かべて、じっと見返す。
 怒りも少し、滲んでいたかもしれない。
 笑顔の朱羽に、こちらは厳しい表情のままで)

うまく出来るかどうかわからないし、内容にもよりますけど、
「喜んで」お手伝いさせて、もらいますよ。
(藪をつついて蛇を、しかも飛び切り性悪なのをつつき出してしまった、と、思い切り失礼に思う。
 もう、朱羽=蛇のイメージは、水鏡の中では確定してしまって、
 それでも軽く、頭を下げた)
197朱羽 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/06(土) 13:13:23 ID:nNKW0em+
>>196
あらぁ、つっつかない藪をつついたのはキミでしょぉ?
てっきりぃ、脅迫されたいのかなぁ、って思って優しく脅迫してあげてるのにぃ。
(硬い色の瞳。整った顔にわずかでも怒りが滲んだのをみれば、
 朱羽は楽しそうに唇をゆがめた。紅のルージュごと、唇で弧を描かせる)

……今のうちは、ねぇ。
簡単なことぉ、してくれればいいのよぉ……あの子に≪深凪≫の自覚を促させるのにぃ、
ちょいちょい言葉をかけてくれればいいのよぉ。
日常に埋もれかけてますよーって、遠まわしにあの子に自覚させればいいのぉ。
そんなんでいいんですか?って冗談めかして笑いながらちょくちょく言ってくれればいいわぁ。
(軽く頭をさげられると、礼儀正しいのか形だけなのかを見定めることなく愉快そうに笑う)

あの子は――学校は擬態の為の場所だって言ってる。でも、そんなのウソ。
今日だってそう。前だったら現代文なんかよりも、こっちの懸案を喜んで優先させたわぁ?
あの子は、「恋人」なんていないって言う。懇意にしてる男とは恋人同士なんかじゃ、無いって言う。
でもそんなの、言葉で逃げてるだけ……嘘つきよ。
今日だって……本当は通さなくてもいいキミをあたしのところまで通した。
あの子がキミの何をしって、キミがあの子に何を言って、何に心動かされたか、知らないけどねえ?
でもぉ、あたしのところに通したってことはぁ、「キミ」っていう要素も剣糸ちゃんをブレさせるひとつかもねぇ。
(首を傾げてから)
どうかしらぁ、簡単なぁ、ことじゃなあい?
やってくれたらぁ、今回の件に関してはキミに有利にしてあげる。イロイロと、ね。
198水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/06(土) 13:26:45 ID:LEy0lHzC
>>197
僕?別に僕のことはなんてことはないと思いますが…
(顔を上げて難しい表情のまま、話しに聞き入って)
笑いながら、は無理でしょう、僕には…
つまりは自分の「立場」をことあるごとに思い出させろ、と、そういうことですか?
(絶対に断りたい。理屈ではなく、感情はそれしか答えを返さない)

よほど言い方とかタイミングを図らないと、難しいですね…
どうせまた夜に会うでしょうから、僕の出来る範囲で、努力してみます。
ことあるごとに、「どっち側」なのか、試すような言葉を掛ければいいわけですね?
(吐きたい。そう思いながら、露骨な自己嫌悪を顔に浮かべながら、
 それでも吐き出したのは、言葉だけでなんとか済ませる)

(こちらの想像の及ばないぐらいに、朱羽にとっては媛先輩の存在が、そして≪深凪≫自体が重いのだろう。
 いいように使えるとはいえ、こちらにこれだけ頼むだけの重要性がある、そういうことか。
 むしろかけがえのない、というべきだろうかか。考えつつも口には出さずに)
やっぱり朱羽さんとは僕、趣味が合いそうにありません。
別に有利に取り計らってもらわなくても結構です。
ていうか、いつのまにか便利に使われたり、いいように踊らされたりするに決まってますから、
イロイロに関しては謹んで、辞退させてもらいます。
199朱羽 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/06(土) 13:41:00 ID:nNKW0em+
>>198
……そう。そういうこと。
理解が早くて助かるわぁ?やっぱり、キミは良い子だと思うわよぉ、水鏡クン。
おねえさん、とぉっても期待してるわねぇ。

(露骨な自己嫌悪を浮かべられても、そんなのどこ吹く風。
 この女は、彼にとって重要なこの件と葵をあからさまに天秤にかけて、それを選ばせた。
 絶対に前者に彼が傾くように、「今回の件」の方の側にいくつかの“おもり”を乗せたうえで)
(――そして、こうして頼んでいるのは目の前の男の有用性を、高く見ているからだろう。
 それだけ、朱羽の目には目の前の彼が“美味しそう”に映ったのだ。使わずしては損、だと)
(――だから、葵は言った。「決して深入りしないように」、と―――)

ふふ、信頼がないのねえ?ひどいわぁ。
でもまあ、いいわよぉ。本当に「剣糸ちゃんには秘密の契約」を守ってくれるならぁ、
あたしはぁ、今回の件をキミの好きなようにさせてあげるわぁ。こっちからは、なるべく、手出しはしなぁい。
……そんな顔しないでぇ?ひいては剣糸ちゃんのためなのよぉ。
キミがあたしのお手伝いするってことはぁ、剣糸ちゃんのブレを少なくしてぇ、あの子を楽にしてあげるってことだわぁ。
(愉快そうに笑う。そこに罪悪感や悪意などはない。ただ、楽しそうに笑うだけ)
(彼女はポケットから名刺サイズの紙を取り出すと、一緒に取りだしたペンでさらさらと何か書いた。
 アルファベットの羅列。それを書いた紙を差し出してから、自分より背の高い青年を見上げる)
剣糸ちゃんにはぁ、ナイショね?
連絡が必要な時には連絡してくれていいわぁ。もちろん、受け取ってから捨ててくれてもいい。
――これを手に取ったらぁ、帰っていいわよぉ。キミにこれ以上藪をつつくつもりがないなら、だけどぉ。
200水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/06(土) 13:48:28 ID:LEy0lHzC
>>199
もう嬉しくて涙がでそうですよ。
お美しい女性とヒミツを共有できる、なんてね。
僕みたいな一介の高校生には、身に余る光栄、というやつです。
(受け取って、目の前で引き裂いたらちょっと気持ちいいかもしれない。
 思うだけに留めておいて、紙片を受け取るとポケットにしまって)

媛先輩にぶちまけるほど、そこまで僕だって愚かじゃありませんよ。
それじゃ、今夜はこれで。さようなら、朱羽さん。
(身を翻し、エントランスのドアに手を掛けて――)

楽に生きるのと、楽しく生きるのは違いますよ。
(言い捨てて、そのままマンションから歩み去る)

【もう1レスで、僕の方は〆られます】
201朱羽 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/06(土) 13:59:08 ID:nNKW0em+
>>200
(厭々であろうとも紙片をポケットにしまい、身を翻した青年を見る。
 言い捨てて去っていく背中にひらひらと手をふりながら、彼女は緩く笑ったままだった)

……そうねぇ。
楽に生きるのとぉ、楽しく生きるのはぁ、全然違うわねぇ。
夢をかなえるのが、幸せに生きることだとは限らないのと一緒だわぁ…。
(背中を見送ってから、ふっ、と息をついて手を下す。
 彼には直接言わなかった答えを、誰もいないエントランスでぽつん、と呟いて)


――――アンタはまだまだ、≪深凪≫を甘く見てる。反吐がでるくらい。
まあ、それでもとっても使い道のある子。とっても頭のキレる子。
だから、あたしも喰われないようにしないと、がぶっと喰い殺されるかもしれないかしら。


(間延びのしない、言葉)
(キッパリと吐き出される言葉を聞いたのは、吐き出した本人だけだろう。
 それから、軽くノビをしてエレベーターに向かう。ボタンを押して……)

お願いだからぁ、≪十三天梯≫あたりにはぁ、とられてほしくないわねぇ。
(エレベーターの到着をつげる音に混じって、そんな言葉を吐きだしたのだった)




【それでは、わたしのほうはこれで〆にさせていただきます】
【水鏡さんのレスで全体的な〆にしていただければ、とってもとっても嬉しい限りであります】


【ちょっとフライングですけれど、お付き合い本当に本当に本ッ当にありがとうございました。
 色々と本当に色々とご迷惑かけたりひっぱったり、楽しませてもらったりしたばかりでありまして……
 もしも、愛想がつきてなければ、また今後も遊んでくださるととっても嬉しく思います。(一礼っ)】
202水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/06(土) 14:00:18 ID:LEy0lHzC
最っ低だな、僕…
(マンションを出て、しばらくただ無闇に歩いてから、足を止め、ビルの壁にこつっと頭を打ちつける。
 じっと自分の内心としばし向き合って――顔を上げ、目をとじてかぶりを一つ、振ってから、
 駅の方角を確認して帰ろうかと踏み出した足をふと、ためらわせる。
 我慢しようかとも思ったが、地味に腕は痛む。内出血して、腫れて熱をもっているようだ。
 「不知火」の力は、なるべく自分を癒すのには使いたくはない。
 少し考え、靭帯や関節には特にダメージがない軽症らしい、と判断すると)
薬も切らしちゃってるし…やっぱ行くしか、ないかな。
(鼓動に合わせてずきずきと痛む腕の様子をもう一度確かめて、歩き出す)

(懇意にしている…というべきか、いきつけの診療所の看板の明かりはとうに消えている、そんな夜更け。
 勝手知ったる様子で鍵のかかっていない門扉をそっと押し開け、静かに裏口のほうに回ると、
 診療室にはやはり明かりはついている。一つため息をついてノックをして)
先生?まだいらっしゃいますか?水鏡です。

(扉の向こうに人の歩み寄る気配がして、ドアが開かれる。
 白衣をだらしなくひっかけ、咥えタバコの女性がそこには立っていて)
「やあ、水鏡くんではないか。入りたまえ」
(水鏡が顔を顰めて煙を払うのを気にした様子もなく、診察室の方に戻り、足を組んでデスクの椅子に腰掛けて)
「腕を庇っているようだね?さっさと見せたまえ」
(それでもタバコを咥えたまま、大人しく患部を差し出したのを検めて)

「なんだつまらない、単なる打撲だな。今日は少し熱を持つだろうが三日もすればなんでもなくなるだろう。
 一応消炎と痛み止めの薬を出しておくよ」
(手際よく薬を塗りこみ、ガーゼを当て包帯を巻いて、ふぅっと煙をまた水鏡に吹きかけて)

今日こそ代金は払いますから。ちゃんと金額を言って下さいよ、先生。
(けほけほ、と咳き込みながら煙を払って眉をしかめる。
 部屋中に煙が充満して、実のところ水鏡には結構こたえる。
 女医は 新しいタバコにわざわざシュッとマッチを擦ってチェーンスモーキングをしながら)

「今は診察時間外で、私のプライヴェートだ。私の時間を私がどう使おうと、私の勝手だな?
 それにいつも言っているではないか、水鏡君。君がたまにこうして夜中に私のところに来る、
 その怪我の理由や状況を説明してくれれば、もっと積極的にサポートしてあげても構わないのだよ?私としては…」
(Vネックの胸元を強調しつつ、ぐっと水鏡を覗き込むように――)

(不覚にも一瞬谷間に目を奪われ目を泳がせて)
それが言えないから、せめて代金だけでも払う、って言ってるんです。
あと、タバコの灰が落ちます。
(すっと二人の間にすでに吸殻で一杯の灰皿を、自分の盾にするように差し出して)

「色仕掛けにも引っ掛からないか…君は見かけより用心深いんだね。
 年頃の男子高校生が美人の女医と夜中に診察室で二人きりだというのに…つれないことだ」
(とんとん、とタバコの灰を灰皿に落として)
「余計に薬と、包帯も出しておこう。
 君が話してくれる気になるまで、お代は取らないといつも言っているだろう?
 土産話こそ、最高の私への支払いになるということを忘れないように。
 困ったことがあったら、またいつでも来たまえ。歓迎するよ、水鏡君」
(休む間もなく新たなタバコに手を伸ばし、嫌がる水鏡を面白がるように、また煙を吹きかけて――
 悠然と艶然と微笑んで、目を細めて椅子にもたれて、如何にもうまそうに、タバコの煙を胸一杯に、吸い込んだ)

(夜中に怪我をして、不知火で治すことも出来ずダメモトで飛び込んだ診療所。
 何が気に入ったのか、毎回からかいつつも治療と、余分な薬や何かを手配してくれる女医が足を組む姿に、
 腕の痛みが楽になるのを感じながら、再度煙を吹きかけられるのを覚悟して、
 今日はこんなのばっかりだ、思い切りげんなりしつつ、水鏡は身を硬くした)

【それではこれにて締めにいたします。私的なリミットもありますので、
 いろんな感想はまた後日、ということで。今日は本当にありがとうございました。
 お相手に感謝いたします。ダメダメわんこちゃんとしては予想外な展開にあやうく悶絶するところでした。
 佳い週末をお過ごし下さい、媛先輩】
203媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/06(土) 14:05:12 ID:nNKW0em+
>>202
【………背後が続きが気になる、とわめいていとます。言いたい放題です】

【こちらこそ、たくさん楽しませていただきまして、とても感謝しております。
 予想外……といえば色々想定の範囲外なこともありましたけれど、ふふ。本当にこの先楽しみであります】
【それではお疲れさまでした。水鏡さんもどうぞ良い週末をお過ごしくださいませ】


【長らくありがとうございました。スレッドをお返しいたします】
204伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2010/03/06(土) 14:48:41 ID:iMta8fO/
【天羽都さんへの置きレスにお借りします】

>>182
武道のほうはてんでダメだったのよ。祖父に言わせると、モノにならん、ということだったわ。
それでも毎日毎日、かなり厳しい稽古をしてくれたことには感謝している。
だからこそ、この体が作れたのだし……
(そこで思わず言葉を切った)
(歩くことさえままならない都に向かって、曲がりなりにも五体満足な自分が「ダメ」だなどと言うのは)
(不適切な話題だったかと、そこでようやく気がついて)

私の言う「戦う」は、正当防衛……ううん、生存競争ね。
生き残るための戦い。
異形の多くは、自分が生きる…というか、存在するために人を殺す。
そしてもっと厄介なのは、自分の快楽のために、人を苦しめずにいられない欲求を持つ者たち。
(一瞬、直の中にいる存在のことを口にしそうになったが、思いとどまる)
(今は自分の話ではなく、都の話を聞くべき時だ)

先輩に、あなたの力が影響した?
(思わず背筋が総毛立った)
(直が言う「都ちゃんを傷つけた」というのは、彼女の求愛に応じなかったということではなかったのかと)
何があったの?
直さんは……迫水先輩は、あなたに何をしたの?
(思わず責め口調で詰問してしまったが、「ただ苦しめてしまうだけ」という言葉に)
(なぜか安堵して胸を撫でおろし)
……そう……。

(都が話を締めくくった後、何を言うべきかとしばらく迷い)
(やはり直の正体を告げなくては、と心を決める)
迫水先輩が苦しんでいらしたのは、あなたのせいじゃないの。
あなたの力が影響を与えたのは、迫水先輩ご本人ではなくて……
(これを言ってしまったら、彼女の迫水直を見る目はどう変わってしまうのかと)
(どうしても言葉はためらいがちになる)
(この少女の信頼を失うことは、少なからず直にとっても打撃になるはずだ)
……あの方の中にいる、妖魔。

迫水先輩は妖魔に取り憑かれて、丸一年、人であることを止めていらした。
一年苦しんで努力なさって、ようやく人の心を取り戻して妖魔を制御できるようになって、復学していらしたの。
あなたは妖魔を活性化させて、その妖魔が先輩を苦しませた。
そこで先輩があなたの手作りを何か召し上がっていたら、
きっと先輩は苦しまずにもっと簡単に妖魔を制御していたと思う。
……あなたのお料理は、そういう力を持っているんでしょう?
水鏡くんに聞いたわ。

【1レスお借りしました】
205郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2010/03/06(土) 19:40:46 ID:VIwPfMzP
【名前】 郡 太一朗 (こおり たいちろう)
【年齢】 16歳
【性別】 男
【身長】 168センチ
【容貌】 はねっけのある癖の強い髪型。少々垂れ目。
     髪・瞳とも黒。中肉中背。青と黒のチェック柄のバンダナを額に巻いている。
【能力】 ・無呼吸の瞬き −ゼロ・ブレス−
      集中力を高めて、感覚を鋭敏に研ぎ澄ませる。
      そのことにより、相手の攻撃を見極めたり、(他者から見れば)高速の連撃を与える。
      発動している間は文字通り「呼吸するのも忘れるほど」過度に集中するため、無呼吸になる。
      制限時間は3〜5秒ほど。

     ・不可避の直感
      能力というより、体質。自身にとっての災いが降りかかりそうになる時に限って働く直感。
      殆どの場合において、ほぼ100%的中し、能力と呼んでも良いほど。
      ただし、直感は直感に過ぎず、とても曖昧なもので具体的な事象が分かるでもなく、
      事前に回避することも出来ないので、役立たず。故に、不可避。
【武器】 【切姫】 …… 破魔効果のある小太刀。貰い物。
     夜逆(やさか) …… 無銘の短剣。ただしひたすらに頑丈。
【希望】 基本的には何でも。
【NG】 同性同士
【弱点】 能力発動時は無呼吸になるため、酸素濃度の低い場所では制限時間が更に短くなり、
     あるいは、能力自体が発動できなかったりする。
     また、能力発動後は酸素を取り込むため、隙が大きくなる。
【備考】 高等部所属。家族構成は父 千市・母 百花・姉 十和の四人暮らし。
     部活動は無所属、委員会は見た目に寄らず図書委員。
     性格はテンプレ的な正義漢。ただし、変なところで悩みやすく、結構打たれ弱い面も。
     勇気と無謀を簡単に履き違える。無力なのに理不尽な不幸に逆らう。 そんな馬鹿。

【プロフ投下ついでに一時間程待機してみるぜー】
206カタナシ ◆JOEATxYv1A :2010/03/06(土) 20:04:06 ID:lPEeD0cb

【名前】カタナシ
【本名】伊田 満 (イダ ミツル)
【年齢】17歳
【性別】男?
【体長】1〜200cm(175cm)
【容貌】
妖魔形態:もはや人としての原型を留めていない、もはや肉体のほぼ全てが黒いヘドロ状の物体。
     何処から拾ってきたのか、常に白地に意味不明な紋様の書かれた仮面を被る。
人間形態:ヘアスタイルなど特に考慮していないようなボサボサの黒髪を持つ通行人A。
     以前とは違いちょっとパンダ目気味なのが気になるご様子。
【能力】名称『ジョーズ』
    自身の体と、それに直接触れた固体・液体に対して『口』を憑ける能力。
    本体が『口』を操作できるものの、その『口』が何処に繋がっているかは謎。
    無機質に憑けた場合射程距離は少し成長して半径20b程、
    ただし、生命体に憑いた場合は対象のエネルギーを吸収して活動する為その限りではない。
    裂傷等の外傷に対しては、傷口を『口』と化す事によってダメージを軽減する事が可能。
    最近、成長して『口』の形状を自身で決められるようになったらしい。

    そのヘドロ状の肉体は、体内を含めた、自身の腕が届く程度の範囲まではある程度操れる為、
    壁にへばりつく、下水移動など更に人間離れした行動が可能。
    『口』の中では蟲型の妖魔を飼育しており、自らの戦術に利用する。

【希望】戦闘
【NG】汚いもの
【弱点】破魔・氷結・電撃に弱い。仮面を破壊されると一部の感覚が無くなる。
【備考】
人を信じる事が出来なかった、ある能力者の成れの果て。もう学園関係ないよねってツッコミは厳禁。
元々無気力で、植物のように平穏な人生を望んでいたせいか、
十分に自身の肉体の蓄えが出来た今では、現在では積極的に戦闘を行う事はせず、
ただ意味も無く路地裏や廃工場、不法投棄のゴミの山などで低級妖魔を貪り食らう日々を送っていた
が、今現在は人間の体を手に入れ、『伊田満』として学園生活に復帰中。

【プロフ投下ついでに立候補をば…まだいらっしゃるでしょうか?】
207郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2010/03/06(土) 20:11:49 ID:VIwPfMzP
>>206
【もちのろん! 二つ返事で喜んで、謹んで、お受け致すぜ!】
【…………問題はシチュエーションだよな】
【案としては三つ】
【一.学園付近で起こった殺人事件を追って共闘】
【二.此方がヘドロ状態の伊田さんを見つけて戦闘】
【三.ふつーに学園内の食堂かどこかで雑談】
【四.その他】
【伊田さんの方に何か案があれば、言ってくれよーっ】
208カタナシ ◆JOEATxYv1A :2010/03/06(土) 20:21:53 ID:lPEeD0cb
【餅のロン……チョンボ?いやいやいや】
【シチュエーションは、出来れば戦闘が嬉しかったりしないでもないような】
【無論、雑談でも全然ノープロブレム、無問題ですし歓迎ですけれど】
【一応、共闘の場合は、やはり人間型の方がよろしいでしょうかね?】
209郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2010/03/06(土) 20:24:44 ID:VIwPfMzP
【共闘の場合は…
 伊田さんが今後カタナシと言うことを隠したいなら、人間型
 別にいーやって感じなら、カタナシでも。「あ、アレは他の化け物と違うぞ?」みたいな
 感じでこっちは勘違いするので】
【伊田さんのやりやすい方でどうぞお選びくださいな】
210カタナシ ◆JOEATxYv1A :2010/03/06(土) 20:29:14 ID:lPEeD0cb
【…人間型でも能力でバレ(ry】
【しかし、折角人間に戻った貴重な機会ですし】
【お言葉に甘えて人間型でやらせていただきますね】

【ああ、無論シチュエーションは自分はどれでも構いませんので】
【郡君のやりたいものをどうぞお選び下さいませ】
211郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2010/03/06(土) 20:43:56 ID:VIwPfMzP
(放課後。学園近くの通学路に彼は佇んでいた)
(最近世間を賑わしている殺人事件のひとつが、この辺りで行われたのだ)
(勿論、調べるものは警察がすべて調べつくしているだろう。出なければ、封鎖も解除されていないはずだ)

……また、化け物の仕業か?
にしては、証拠が残り過ぎだよな。
(ふと今までのケースを考える。大抵異形に襲われた人間は跡形もなく惨殺されるか、
 あるいは、その対抗組織が証拠を回収しているはずなのだ)
(だが今回に限っては、そのケースに当てはまらなかった。血肉が四散し、辺りは凄惨だったと言う)
被害者は、上坂神代……小学二年生の女の子か。
(新聞紙の切り抜きを見て、溜息をつく。これで何度目だろうか。
 事件が起こってから、既に一ヶ月近くが経とうとしている。すでに犯人はどこか遠くへ逃亡しているかもしれない)
……。
(もしかしたら、今回に限っては、相手は『化け物』ではなく、『人間』かもしれない)
(自分の出番はなく、警察に任せておくのが一番なのかもしれない、だが―――)
――それじゃ、俺の気が済まないんだよな。
せめて、何か手がかりの一つでもあれば………。
(もしかしたら異形に関わらないかもしれない事件。
 だが、その犯人が異形であれ、人間であれ、許されざるものであることには違いない)
(しかし、時間だけが過ぎていく。やはり諦めるべきだろうか。………大きく溜息をついた)

【それじゃ取り合えず一の案で。敵対するか共闘するか、その場の流れでってことで!】
212伊田満 ◆JOEATxYv1A :2010/03/06(土) 21:18:48 ID:lPEeD0cb
(時は夕刻。場所は白く照らされる通学路。)
(魔と出会うと言われる逢魔ヶ時も、近代化の波にあっさり負け、街灯によって照らされる)
(いや、気付かぬだけで魔と出会ってはいるのかも知れない)
(人の皮を被った魔、普通であればそれはその人間の性質を現すものだけれど)

ミンチ殺人、ねぇ…。
(ミンチ殺人、何処かで聞いたようなその言葉を反芻し、小さく溜息を吐く)
(人の皮を被った魔、文字通り人の肉体を隠れ蓑にした自分自身も)
(ある意味その言葉通りとなるのだろう、余り笑えない冗談だ。)
(そういう意味では、最近起こる殺人事件の犯人も自分と同類と言えるだろう)
(人の皮で、自分も醜い本性を覆い隠している、という点で。)

…………。
(新聞で見た文字の羅列を適当に思い出してみる)
(幼い子供、四散した血肉、足りない肉体の部品etcetc)
(ズラリズラリと綺麗に並ぶ、典型的な猟奇殺人のキーワード)
(それらが語るに犯人は、知能の足りない妖魔か、それともネジの外れた人間か)
(別に誰が何を襲おうが喰らおうが、そんな事知った事ではないが)
(その所為か、自身の餌場を退魔師が多くうろつくようになったのは癪に障る)

(つまり、結局何故こんな通学路にいるかと言えば)
(はっきり言えば八つ当たり、退魔師が増えたのだって、この事件の所為とは限らない)
(とりあえずこのイライラをぶつけられれば、相手は誰でもよかったのだ)
(だから、故に)

…新聞の切り抜き、物騒な呟き、ついでに殺人事件の起きた通学路。
君は殺人鬼よりも、小学生の防犯ベルを気にした方が、いいと思うな。
(なにやら物騒な事を呟く先客に、後ろから唐突に話しかけたりしてみたのは)
(つまりはそういうことだった)

【それでは宜しくお願いします】
【流れに上手く乗れればいいのですが…】
213郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2010/03/06(土) 21:19:10 ID:VIwPfMzP
【あー、もしかしてやり難かったりするか?】
【もし、やり難かったら、言ってくれたらいいからなー?】
【別案も考えるしっ!】
214伊田満 ◆JOEATxYv1A :2010/03/06(土) 21:27:47 ID:lPEeD0cb
【いやいや決してそんな事はっ!】
【自分の遅文悪文っぷりに、思わずちょっと気弱な事を漏らしてしまっただけです、はい。】
【という訳で、全然全く御気にしないで下さいませ】
215郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2010/03/06(土) 21:34:44 ID:VIwPfMzP
【ぬなっ! リロードミスッ…】

>>212
(背後から男の声が掛かり、びくっと肩を動かして後ろを振り向く)
な、なな……び、ビックリさせるなよっ!
あー……驚いた。急に話し掛けてくるなよな!
(小さく溜息をついて、胡散臭げに話しかけてきた男をじっと見定めるように見つめる)

そんなに怪しく見えたか?
俺ってば爽やかなお兄さんタイプだと思うんだけどなー。
(なんて暢気なことを言いながら、新聞記事をひらひらと指先で摘みはためかせる)
でもまあ逆に言えば――、アンタもあの事件については知ってるみたいだな。
この辺りで知らないほうが珍しいか。
(くしゃりと自身の髪を撫ぜながら、参ったと言わんばかりに肩を竦ませる)
もし俺が犯人ならとっくに捕まってるだろーよ。そこまで頭が回るタイプでもないんでな。
で、だ――、それはさておき、あんたは俺の学校と同じ生徒とお見受けしたんだけど?
(カァカァとカラスの鳴き声を耳にしながら、ちらりと男の制服に視線を向ける)
(学園の制服は何パターンかあるが、どれも校章が入っているので見分けは簡単につく)

俺は郡太一朗。高等部一年だ。
さて、あんたは何か知ってるか? ――ああ、いや、知らないよな。
(打ち消しの反語)
もし知っていたら、とっくに警察が聞き出してるだろうし、事件も解決してるだろうしな。
ただまあ……この事件以外にも、最近此処で行方不明者が続出してるんだよ。
あまり事件として発覚していないから、知られていないみたいだけどな。
(もちろん、その正体は異形や妖魔によるものである。故に、だからこそ、この事件は、
 また他の事件と何らかの形で繋がっているかもしれない。それはそれで、彼としては貴重な情報となる)
216伊田満 ◆JOEATxYv1A :2010/03/06(土) 22:00:32 ID:lPEeD0cb
>>215
や、ごめん、同じ高校の奴だと分かるとつい、ね。
…けどその反応、中々面白かったよ。
(体感としては、野良猫を驚かしたのと同じような感じだろうか)
(少しばかりクックッと、息を漏らして笑いながら、目の前の少年に適当に謝った)

………哀しいかな、人間自分自身を見るのは鏡を使わないと難しいからね。
そりゃ、通学路で切り抜きを見ながら何か物騒な事を言ってる奴を見れば、
皆多少は警戒をするだろうけど……君はそういう類のボランティアとか?
(少しばかりの間、そして頭を掻きつつさらりと「君は不審者」と同義な言葉を言いのける)
(確かに目の前の少年は、自分と比べても爽やかな部類に入るだろう)
(それでも、まぁ、やっている行動が行動なれば)
(エアサロンパスとタメをはれる爽やかボーイであろうと、不審者である事には変わるまい)

…あー、何かと思えばこれ例の…まぁいいや、防犯ベル…いや、ブザーだっけ?
とにもかくにも相手が手元で何やってるかは一応見ておいた方がいいだろうね。
(頬をカリカリとかきながら、どうでもいい事を、善意100%で忠言してみる)
(先日、車椅子の少女との遭遇にて)
(何かこう、心が傷付くような展開と防犯ブザーの騒音をプレゼンツされた為)
(若干、あの音に対してアレルギー的な何かを感じている自分としては)
(殺人鬼とは関係なくこの場所は緊張を強いられざるを得ないというかなんというか)

高等部ニ年の伊田だよ、宜しく。
…一年って事は…ああ、まぁコレは後にしようか。
(一年と聞き、少しばかり鉄棍を背負う少女が脳裏をかすめたが)
(今は、そういう話ではないだろうと言いかけ、やめた)

…………まー、知らないね。
ただ…郡君だっけ?俺としては何故君がそんな事を知っているのか、
何故こんな事に首を突っ込むのか、少しばかり聞いておきたいところだね。
(先程の忠言とは違い、この言葉には善意などない)
(この事件だけでなく、他の事も知っているのであれば、自身の脅威ともなるかも知れない)
(ただ、自身の妖魔という立場を省みて、相手の手の内が少しでも知りたい。それだけだった)
217郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2010/03/06(土) 22:27:25 ID:VIwPfMzP
>>216
そんなに怪しいヤツに見えたか……。
(内心軽くショックだったのか、肩を落としてどよんとした雰囲気を背負って)
気をつけるとするさ。……同じ学校のヤツとは言え、そういう風に言われるってことは、
本当にいつか警察の世話になるかもしれねーからなぁ
(とほほと情けなさそうに溜息をつきながら、こくんと頷いてみせて)

…小学生がそういうモノを持たなくちゃならないほど、世間は物騒なんだよな。
(がりがりと頭を掻きながら、ちらりと通りすがる人々を見やる。
 ともすれば、それこそ小学生も中には姿が見えて、被害に遭った女の子もその中に紛れていたかもしれない)
(たった一人その場に姿がないだけで、風景そのものは変わらないものだ。客観的に見れば、の話だが)
(ふと空しい気持ちになりつつも、話を引き継いだ)
伊田さん……か、よろしく。
まあ、同じ学校なら、また学校で会えるかもしれないしな。
何かあれば、頼りにさせてもらうぜ。
(軽口を口にしながら、ぽんと彼の肩を叩いて)

……最近はインターネットなんて当たり前だぜ?
実際色々と探せば、情報は集まるもんだ。
もちろん、今回の件については、それ以上のことは出てこなかったけどな。
(嘘では、ない。少なくとも、普段はインターネットを使って情報収集することもある)
(とは言え、あまり真実を混ぜていないのも事実だ。そして、真実味の少ない話は他人の不信感を煽ることもある)
……ここだけの話にしておいてくれよ?
まあ、周りからはさんざん注意されたんだけど、俺はこーいうことが大嫌いでさ。
犯人をぶん殴りたい。ただそれだけで、色々と調べてるってわけ。
それ以上でもそれ以下でもないさ。
(そして、それ故にこういったことにも慣れている――とは、喉の奥に飲み込んだ)
218伊田満 ◆JOEATxYv1A :2010/03/06(土) 23:06:55 ID:lPEeD0cb
>>217
…ククッ、そこまでいいリアクションをされると、こっちとしても面白いねぇ。
……君、しょっちゅう誰かに弄られたりとかしてるんじゃないかい?
(自分の軽い冗談に、面白いぐらいに落ち込む少年)
(その様子にやはり猫に悪戯するような楽しさを覚えて)
(感情を抑えきれずニヤニヤしながら軽口を叩く)
(…実際居る事が分かれば、凹むのは自分なのだけれど)

ま、それはともかく。……気持ちは分からないでもないよ。
とはいえ、高校生一人がどうこう出来る問題でもないだろうに。
(がりがりと頭を掻き、正義漢らしい台詞を呟いた少年に対し)
(それとはまるで対象に、冷めた口調で「どうせ無理だ」という意味合いの言葉を返す)
君にだって、家族とか兄弟とかいるんだろ?
正直に言えば、余り危険な事に首を突っ込まない方がいいと思うけれど……俺はね。
(気持ちは分からないでもない、と言ったがそれは嘘だ)
(結局他人は他人であるし、分かり合える部分など無いに等しい)
(視界に入る通行人、この内の何人が自分と分かり合えるというのだろう?)
(いや、結局分かり合う事などない、関わる事すらない)
(だから、故に、この目の前の少年と自分も、きっとわかりあう事などないのだ。決して。)
…む、そう言われると頼られざるを得ないなぁ、年齢的に考えて。
と、とは言え危険な事とかは勘弁してよ?植物のように平穏な人生おくりたいんだから、俺っ!
(下手な事を言って、なにかあった時の「なにか」が自分であった時など目も当てられない)
(とりあえず適当にお茶を濁して、この場は取り繕っておく事にした)

…そっか、インターネットか。
確かに調べれば簡単に情報とか集まりそうだもんねー、そっかそっか…。
(一人納得したように、最後の相槌を反芻する)
(実際、納得したわけではない。実際調べたのが事実だとしても、それを行動に移したとしたら)
(この街で、一体も妖魔や異形に出会っていない訳がなく)
(そして、それらと相対し生き残っているとすれば、その理由は一つしかない。)

…ん、まー、止めたってどうせ聞かないんだろう?
なら、好きにさせておくのが俺の流儀さ……無論、君の行動を肯定しているわけではないからね?
(半分呆れたように、溜息をつくついでに言葉を紡ぐ)
(正義の味方などこの世に居ないと思っていたが、世界は広い)
(惜しむべくは、既に自分が悪役となってしまっている事だろうか)
219郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2010/03/06(土) 23:51:25 ID:VIwPfMzP
【ごめん……っ、寝落ちかけておりましたっ】
【凍結か…あるいは置きレスで、というのはいかがでしょうっ】
【ホント、すいません】
220伊田満 ◆JOEATxYv1A :2010/03/06(土) 23:57:52 ID:lPEeD0cb
【いえいえ、自分もちょっとうつらうつらし始めていたので】
【そろそろ凍結のお願いをしようかと考えていたところでしたから、御気になさらず】
【一応、後で郡君の都合の良い時間を避難所においておいて貰えれば有難いです】
221郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2010/03/07(日) 00:05:13 ID:OWSLcIsW
【本当に済まないです】
【一番早くて明日の晩なら空いてるんで、良ければお願いします】
【また明日の夜、伊田さんの都合が良ければ、20時半頃からお願いします】
【ってなわけで、都合が悪ければまた明日調整したいと思うんで】
【今日はどうもお付き合いいただいてありがとうございましたっ】
【それではおやすみなさいーっ】
222伊田満 ◆JOEATxYv1A :2010/03/07(日) 00:12:13 ID:HdcYlkhI
【空き時間の件、了解しました】
【明日は九時以降であれば空いているとは思いますので】
【その辺りの時間帯から解凍していただければ幸いです】
【こちらこそお付き合いいただきありがとうございます】

【と、いう訳でスレッドをお返しします】
223前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 15:30:53 ID:BPZmL3oi
【奏先輩とスレを使用します】
【お邪魔しますね】


【書き出しは、どうしましょうか?】
224奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 15:36:43 ID:fgP/ZHGV
【さぁ、なんだかんだで初めての本スレでございますっ】
【おじゃまします。よろしくお願いしますね〜】

【ん〜、ではそちらからお願いしてもいいでしょうか?前回私からだったのでなんとなくですけど。】
225前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 15:39:10 ID:BPZmL3oi
>>224
【そういえばそうでしたっけ。
俺の場合、先にここでロールしてから避難所に行きましたけどね。
しかも、しばらくしてから……】

【わかりました、ではでは書き出ししますので少々お待ちをー】
226奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 15:42:04 ID:fgP/ZHGV
>225
【結構、使用中なときのほうが多いのもありましてね〜】
【ずるずるとここまでプロフはって空待機しかここに書き込んでないです………】

【はい、ではのんびりまちますのでどうぞ〜】
227前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 15:47:48 ID:BPZmL3oi
【ではでは、よろしくお願いします】

(部活も終わりかけた放課後。
部室の鍵を持った馨は、いつも通りボールを片づけていた。
いくつもあるボールを仕舞い、道具の確認をしている)
うし、全部あるな……。
あとは……ない、かな。

(周囲を見渡し、特に異常がないことを確認する馨。
この前は、ランニング中に異形を見つけたのだ。
いつ、どこで遭遇しても不思議じゃないなぁ、と少し意識しながら……部室の周囲を見回り始める)
228奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 16:02:04 ID:fgP/ZHGV
【こちらこそよろしくお願いしますっ】

(放課後、部活動の終わり際………前山という中等部の男の子から聞いた話によれば)
(この時間帯にある噂がひろまっている――部活が終わってもだらだらと学園内に残り続ける生徒達を)
(早く帰すための教師側の方便ともされているが………)

(大学ノートを捲り、すでに何件かの部室をめぐり、起こったことを整理する。――とはいえ、特に何も起こらず)
(何もなかったため「何も起きませんでした」と書き込み、語尾を「♥」にするか「♪」にするか「☆」にするか)
(そんなくだらないことを考えながら次の部室へと歩みを進める。)
せいぜい、くもの巣がはってたくらいダヨネ………
(と書き込もうと思ったものをすんでのところで頭から追い出す。八本脚のお尻から糸を出すものが蠢いていたなんてことはなかった。)
(そう自分に言い聞かすと次の部室につくころになっていて――ノートから目を離すと………)
…………まだ早かったかな
(……顔見知りが部室の片づけをしていたところだった。)
(先ほどまで嫌いな蟲ノコトを考えていたせいでまずい顔をしていたが、その気分も一気に吹き飛ぶ。)
(さて、声をかけようかかけまいか………今度はこっちの方面で悩む。)
229前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 16:19:49 ID:BPZmL3oi
(周りを見渡していると、一度、見たことのある顔が目に付いた。
あれは確か、学校帰りに声をかけた先輩ではなかったか。
この前、自分が話した話の調査でもしているのだろう、制服姿に大学ノートを持つ、奏先輩が見えた)

(こちらを向いていた気がしたので、小走りで先輩に近づく)
先輩、こんばんは。
あの話を調べているんですか?
(人なつっこい笑みを浮かべ、一度頭を下げた)
230奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 16:29:42 ID:fgP/ZHGV
(…そんなことより今日の晩御飯は何にしようかな。まで考えると目に付いた中等部のこは)
(自分に近づいてきていて、以前会ったときのような人懐っこい表情をこちらに向けていた。)
(――もう考えるだけ無駄だったんだということをイヤでも思い知った。)
こんばんは、前山くん。
ええ、「後輩ちゃん」でしたか……目撃情報なんかを詳しく特定していくとこの時間帯、どこかの部室等に
彼女………なのか彼なのかは知りませんけど、現われるようなので。
(大き目の制服に包まれた華奢な方を竦めると苦笑を浮かべて)
ええと、前山くんは部活が終わったころ……ですか?
(先ほどまで目の前の男の子がしていたこと、今の格好から憶測でそんなことを言って)
(それとなく部室のほうへ近づいていって――)
231前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 16:48:25 ID:BPZmL3oi
……どうかしましたか?
(最初、一瞬悩んでいた様子が見えたので、思わず訪ねてしまう。
もしかして、調査が芳しくないのかな、と勝手に想像した)

こんばんは。
へぇ、そんなことまで……。
部室の中にくるのは知らなかったなぁ。
(聞いた話だと、そこまでは知らなかった馨。
先輩の情報収集力は凄いなぁ、と思わず感心してしまった)

ええ、終わったところです。
あ、でも、あんまり迂闊に近寄らない方がいいですよ。
もし、泥棒がでたら、疑われかねませんから……。
それじゃ、気をつけてください、先輩。

(軽やかに告げると、馨は部室の中へ入ろうとする)
232奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 17:05:39 ID:fgP/ZHGV
中にくるって言う噂もあるみたいですよ。もちろん実際に私が会ったわけではないので確証はないのですけど。
やっぱり一人になりやすい用具室なんかは目撃例も多かったのですけど………
ここ二、三日通いましたが収穫はないですね〜。
(フゥ、とため息を一つつくと大学ノートをしまい)
やはり運動部の子でないと姿を現さないのでしょうか………それとも格好?
ジャージとか着ていればいいんでしょうかねぇ

あ、部活動お疲れ様です。(微笑)
大丈夫ですよ、基本的に何かを持ち出したことはありませんし………まぁ、部室を開ける時にピッキングしてますが
その辺りをぼかせば私が施錠してある部室に入れるわけがないってことで無罪放免ですよ。
実際何もとっていませんし。
(と、部室に入っていこうとする前山の後姿を見送りながら――)
(ここには何もないでいてほしいな、特に「銀色の角の鬼」の確かな足跡は。巻き込みたくないし………と考えて)
はい、忠告には感謝しますよ〜
(とにこやかに告げてどこかで時間をつぶすべきかその場に留まって考えをめぐらす。)
233前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 17:16:51 ID:BPZmL3oi
>>232
へぇ〜…………。
ああ、俺も会ったことないんで……結局、聞いた以上の事はわからないんですよねー。
なんか……がんばってますね、先輩。
ちょっと尊敬します。
(にっこりと微笑みを浮かべ、先輩に軽く頭を下げる。
先輩の姿勢に、頭が下がるばかりだ)

どうなんでしゅうね。
それだったら、今の俺なら出会ったりして。
なーんて。
(冗談を言って笑いつつ、少し和ませようとする)

……ピッキングですか?
(まさかそんなことをしていると思わず、訝しげな顔をする。
何も盗ってないと言われても……そんなことをさらりと言われてしまうと、ちょっと信用できないかも、と気にとめておくことにした)

じゃ、お気をつけて。
(そのまま、馨は部室へ入る。
下校の時間は、あと20分)

(しかし……五分くらい経過したところで、部室の中から、どさ、と何かが落ちた音がした)
234奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 17:41:46 ID:fgP/ZHGV
そりゃもう……
(「兄にあうためだから」そういおうとした口を紡ぐ。)
(言ってどうなる。言ってもこれだけでは意味不明だ。むしろ追求されていらないことまで喋ることになるかもしれない。)
(たとえば自分が鬼と呼ばれることもある家系で、それに相応しい異能を持っていることとか)
(兄の異能が怪談や都市伝説のようになってどこかの噂になってるかもしれないとか)
好きですから〜♪
(そんなことを言っても信じてもらえないのが関の山だ。ついでにソレだけですむならまだしもヘタすればただの変な人として)
(中等部や運動部に語り継がれるかもしれない。)
(故にあっけらかんとした表情で言って人差し指をたてるのだった。)

あはは、そんなこといってると本当にでてきてしまいますよ〜?
まぁ、前山くんには悪いですが望むところなんですけど………(苦笑)
はいな、簡単なものなら10秒ほどいただければ開けられますね。時間さえいただければ学園内のどこでも入れますよ私。
あ、悪用はしてないですよ?あくまでも調査のためですから。

あ、はい………私はどうしましょうか〜
(すぐ帰るならこのままちょっと待てばいいし、そうでなくても結構時間を食ってる、おそらく他の部室を見る暇はない)
(そう思っても構わないだろう――とはいえ、そのすぐもどれくらいしかわからないし、このまま立っているのも)
(もしかしたら迷惑かもしれないし…………)

(帰りによるころにはタイムセールが始まっているだろうし、昨日並んでいた賞品の賞味期限を見るかぎりは同じくらいに)
(値引き対象の商品になっているだろうなどとと考えること4分と23秒)
(そういえば冷蔵庫の中にナスがあったし、今日は麻婆茄子にでもしようかなまで考えると部室から物音)
(あまり大きな音ではなかったが虫の知らせとでも言うのだろうか………)
(何かが起こった気がした、嫌な事かもしれないしいいことかもしれない、とにかくその場に行けば何かに出くわす)
(そんな知らせを受けたので前山くんが消えた部室へと歩みを進め――)
235前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 17:52:56 ID:BPZmL3oi
>>234
あはは、変な先輩。
先輩みたいなオカルト好きな人は、ミス研とかに居そうですけどねー。
(奏先輩の考えていることはいざ知らず、のんきな話をする馨。
離すことでしか情報を収集できない彼は、体裁をある程度取り繕われると弱い。
今回とて、そのまま先輩の話を信じてしまうだろう)

まぁ……今回は先輩を信用しますが、あんまり言われると……信じられなくなるかもしれませんよ?
気をつけてくださいね。
俺も、出会わないようにしないと……。
(冗談と真面目をない交ぜにさながら、話が進む)


(部室の中には、馨が居た。
しかし、いつもと違っていたのがただ一つ。
奏に背を向け……部室に転がっていたのだ。
そして、部室の隅には、前に馨が話した容姿の「後輩ちゃん」が居た)
236奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 18:10:31 ID:fgP/ZHGV
………。
(――部室に入ってみれば前山くんが倒れていた、こちらに背を向けているので表情はわからない。)
(ただ、ちょっと眠くなったから横になっただけで、寝返りを打ったから先ほどの物音はしたわけではない。)
(そのことはわかる――なぜならば)
…………誰、あなた?
(皿にその先にはおかっぱの少女がいた、小柄で思ったよりも可愛らしい顔つきで)
(――聞くまでもなくその子が件の「後輩ちゃん」かも知れない、そうでなくとも二人いて片方が倒れている)
(この状況は見捨てて置けない)
いえ、あなたが何者かはこの際いいです。状況の説明をお願いします、何があって前山くんは倒れてるんですか?
ここに放っておくわけにはいかないので運ぼうと思うのですが………
(どこか異質な目の前の少女は首を縦に振らない、それどころかこちらの話を聞いているのかすら怪しい。)
(そんな様子を観察しながら前山君の傍により軽く頬をたたき意識の有無を確認する。)
前山くん……前山くん………
237前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 18:23:30 ID:BPZmL3oi
>>236
(誰、と言われた少女は、にっこりと微笑んだ。
まだ一言も言葉を発さず、微笑んでその場を見ている。
誰、と問われると、口を小さく開いた)

「――十川、幸子(そごう さちこ)」
(制服を着ているその少女。
しかし、最近の制服ではない。
もしかしたら、二十年前のアルバムを見たらそのデザインを見たことがあるかもしれない。
そのまま、少女は口を噤んだ)

(頬を叩かれると、眉を潜めた馨。
うっすらと目を開き、ぼんやりとした目を向ける)
あれ、先輩……?
238奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 18:38:57 ID:fgP/ZHGV
――ご丁寧にありがとうございます。ですが、今はあなたが何者かはどうでもいいと私は言いましたが?
いえ――貴方の格好から察するべきでしたね。
(……服が自分の着ているソレとは違う。高等部だからとかそういう次元の「違う」ではない。)
(つくりが明らかに振るい、デザインなども然り。)
(――ある程度考えをまとめると再び前山くんへ視線を落として安心させるようにやさしい表情をむける。)
意識はあるみたいですね、どこか痛みますか?動けないようでしたらそこでじっとしていてください。
動けるのでしたらここから立ち去ろうかと思ってますが。
(そういうと膝を伸ばして立ち上がる)
(まずは倒れていた前山くんの安全を確保すべく十川と名乗った少女との間に立ちふさがる。)
すみません、あなたは何をしようとしているのでしょうか?
何故こんなことをするんでしょうか………?
(かばうようにして手を上げて、普段の立ち振る舞いからは考えられないほど凜とした声音で)
(漆黒の瞳で十川と名乗った少女を睨みつけた。)
239前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 18:44:59 ID:cbMOZP1C
>>238
「…………」
(奏先輩に何か言われても、そのまま押し黙っている少女。
先ほどから問いかけられても、何も言わず、何も動かず。
直立不動、とそのまま言える様な有様だった。
奏先輩が何をしても、動かないで居る)

……えっと……はい、動けます、大丈夫です……。
……へぇ、あれが後輩ちゃんですか……。
(初めて真面目に顔を見たので、馨自身感心している。
そして、自分の身体の埃を払い、先輩の後ろで立ち上がる)

「…………好きですから」
(透き通るような声で、ぽろり、と少女は漏らした。
睨まれても、その少女は動かない)
240奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 18:58:51 ID:fgP/ZHGV
……………
(その少女は何も言わず、また何もしない………)
(確かこの後本来は保健室に連れて行かれるのだったか――)
(しかしこの場合はどうなるのだろう、途中で自分の様な乱入者があった場合だ。)
私もまじめに怪奇現象にあったのは初めてですね。何者なんでしょうか………幸い、名のってくれましたので
ここの過去の記録から調べることはできそうですけど……。
(もしこのまま何もしないようならばここから出ていく………そう決めた矢先にソレまで何も言わなかった彼女が口を開いた。)

…………前山くん、どうしましょう?
(その単語を聞くと少しだけ眉根を寄せて――)
(何故かほんのりと頬を染めて)
「後輩ちゃん」に告白されてしまいましたよ………
241前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 19:07:20 ID:cbMOZP1C
>>240
「調べても……構いません。
ですが、あまり意味はないと思われます……」
(先ほどと同じく、透き通った声で少女は答える。
しかし、口を開くという動作以外を本当にしないらしい)

……どうしましょう、といわれても……。
……俺、何も知らないですし。
ちょっと、その告白を受けることはできないですよ……。
ごめんなさい。
(そう言って、馨が頭を下げた。
それを聞いた少女は、顔を下に俯かせ、しくしくと泣き始める)

……え?
……あ、な、泣かないで、泣かないでよ。
ね?
(これはまずい、と思って奏先輩の横を通り過ぎ、後輩ちゃんに近づく)
242奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 19:20:42 ID:fgP/ZHGV
……意味がない。ときましたか
今の時代、十川という名前とこの町の住所があればある程度の特定はできそうなモノですけど。
それにその服で年代も大体…………
(と指差しをして)
もしくは、こんなことをすることに理由はないってこと?
なんで運動部の子を気絶させて保健室に連れて行くなんてことを………その、ですね
好きだから………なんですか?

………泣いちゃった。
ほら前山くん、ひょっとしたら意外といい子かもしれませんよ!
いきなり倒れるような何をされたのかはわかりませんけど………きっといい子ですよ!!
(と見た目明らかにか弱い女の子が涙を流すという行為は相当らしく)
(駆け出した前山君を慌てて追って)
ちょっと………そのこが安全だって決まったわけじゃ………
(近づいていくその肩に手をかけようと手を伸ばして)

243前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 19:28:03 ID:cbMOZP1C
>>242
(下を向いて俯いたまま、こくりと縦に頷いた。
しくしくと、泣き声が周囲に響き渡る。
手の隙間から、涙の雫が落ちて、床に滲む。
そこだけ、濃い床の色が出てきた)
……私の先輩も、そうでした。
私は、かつてここに在籍して……運動部の先輩に、恋心を抱きました。
そして……先輩は、私に断りを入れました。
貴方と同じで、私をよく知らないから、と……。
(だんだん、手が顔から下がってくる。
そこに見えた彼女の顔は……鬼のように変貌していた)
だから……お前は……殺す……。

いや、いい子だからっていいわけでも何でもないですし!
だから、泣かないで、泣かない……で……?
(顔を覗き込み、そのまま一歩……後ろに下がった。
しかし、馨の左肩には、骨と、筋肉だけになっている少女の右手がそこにあった)

……先輩、逃げてください。
ここは、俺が……なんとかしますから。
(先輩を巻き込むわけにはいかない。
そう考えて、ふと、後ろを振り返った)
244奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 19:46:30 ID:fgP/ZHGV
>>243
(声音は悲痛に――だんだんと低く恨みがましいものに――それが怨恨となり殺意となるころには)
(それはそのまま異形の形をとっていた……)
………シィッ!!
(その殺意を危険ととっさに判断すると袖口からヌンチャクを取り出し十川に投げつける)
(歯を噛み合せたまま息を吐き、盛大にスカートを捲り上げると太腿に革ベルトで留めてある三つの節がある棍を取り出し)
(投げつけたヌンチャクとのジョイント部分を狙って突き出す。)
(前山くんの肩にかけようとしていた手を引き寄せるともう一つヌンチャクを取り出して突き出したほうとは逆に)
(繋いで――)
訂正します、前山君!
その子、悪い子です!付き合うなんておねーさんが許しません!!
すぐに離れてくださいッッ!!
(振り返り際に言った前山くんの言葉に重ねるようにして叫びつつ棍を引き戻す)
(そこには最初の三つに二つのヌンチャク、それにくわえてジョイント部分の節を加えた)
(七つもの節を持つ棍をもつ奏永久の姿あり――)

前山くん!腕!早く離れて!!
(明らかに異形と貸した腕に掴まれた腕を指して半ば悲鳴のように叫んで――)
245前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 19:54:11 ID:cbMOZP1C
>>244
えーっと……は、離れてください、先輩!
わぁっ!
(手をかけられていたが、その手を振り払うように横に転がる馨。
このまま居ては、自分も巻き添えになってしまうので即座に判断して避けた。
ヌンチャクは、馨の顔の上を通り過ぎて、少女の手へ。
それは突き出していた右手に当たる。
しかし、少女はそのまま、微動だにしなかった)

お、おねーさんが許しません、って……。
(自分の姉ではないのに、おねーさんと言われて苦笑する馨。
そんなことを言っている間に離れたほうがいいと思うが、無関係そうな先輩を巻き込むわけにはいかない。
さて、どうするか、と考え……先輩を見る。
先輩は、見たことのない武器を持っている。
もしかしたら、かなり武術ができるかもしれない。
かと言って……やはり、巻き込むわけにはいかなかった。
部室の中の狭いところでは、自分の武器は使いにくい。
それに、広い場所の方が逃げやすいだろう。
そう判断して、先輩を抱えて一度逃げようと、先輩に向かって走り出す)

「……逃がさない……」
(背中を向けた馨を追いかけるように、少女は変わり果てた右手を馨に向けて差し出した)
246奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 20:16:09 ID:fgP/ZHGV
この際私は貴方のおねーさんですっ!
というわけでおねーさんの言うこと速やかに従ってください!!
(割と鋭く投擲したはずのソレを受けて微動だにしない十川の耐久力にこめかみに汗が伝った。)
(ますます前山くんだけは逃げさせなければならない。そう感じると棍を強く握り締めて)
そう、そのまま逃げ――――
(「てください。」とその言葉は続かなかった。何故なら突然浮遊感に襲われたかと思えば)
(何か硬いものが細く華奢な腰に巻きつき、90cmを超える豊かな胸が何か堅いものに押しつぶされた。)
(腰に巻きついたのが腕で、胸に押し付けられているのが肩だとわかったのは)
(耳のすぐ傍の辺りに逃げると思っていた少年の顔を確認できたからだ。)
へ……?えぇ?!
(どうやら頼りない印象とは裏腹に随分と肝の据わった少年だということがわかった。)
(まさか自分を助けて逃げるなどと考えることのできる余裕が一般人にあるとは……)

…………っっ!
(少女が異形と化した腕を前山君に伸ばす――その伸ばした腕を払うように手首だけで棍をふるって)
(その手を叩き落す――)
(その行為の遠心力などの影響は地に足をつけていない永久よりも前山くんのバランスを大きく崩す力となって―)
247前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 20:25:45 ID:cbMOZP1C
>>246
んな無茶な!?
(先日、会ったばかりの先輩に無理矢理言われてしまっても、現時点では素直にはいそうですかと従えない。
もちろん、即座に聞き入ることができないのもあったが、先輩を危険に晒すわけにもいかないからだ。
ちら、と先輩の顔を見るも、驚いた表情をしていることはわかった。
多分、背後で起こっていることは予想外なのだろう。
この際、背後で何が起こっているかはどうでもいいとして、逃げることを先決すべきかな、と考えた馨)
とりあえず先輩、逃げますよ!
先輩も一緒に逃げるんです!
(そのまま先輩を抱えて、部室の外へ出た)

(先輩が棍を振るったのか、自分の足に体重がかかるのがわかる。
そのくらい、サッカーで鍛えている足にとっては屁でもなかった。
サッカーには激しい動きを要求される。
伊達に、副部長をやっているわけではなく、軽々と外へ出た。
……が、抱えたときに触れた部分が、先輩が女性であることを思わせる)
……ええーっと……。
(少し意識してしまうと止まらない。
さらに……このあとどうしよう、と考えたので、部室の外へ出たところで歩みが遅くなってしまった)

(馨と、奏先輩を追いかけて部室を出たそれは……すっかり、「鬼」になっていた。
先ほどの面影はそこになく、部室の扉に対して強い握力をかけ……扉をもぎ取った)
248奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 20:38:58 ID:fgP/ZHGV
なるほど………「後輩ちゃん」に会ったら気絶するのが上策みたいですねぇ
じゃなければ保健室どころか向こう側で目を覚ますことになるっと………
(文字通り地に脚がつかない状態ではできることなど皆無に近いので)
(そんなことを考察しながら)
(表情からおそらく何か悩んでいるのだろうということはわかって)
その………まず、私を下ろすといいと思ってますけど…………
(普通に触れられるのならばともかく、腰に腕を巻きつけられるようにして抱えられては流石に恥ずかしいし)
(胸に肩が触れないように背中を反るのも疲れる。)
私、こう見えても運動神経いいので………

………おってくる?「後輩ちゃん」って選択肢を間違えるとどこまでも追いかけてくるタイプの怪談なんですかー………
扉なんかもいじゃって………すごい握力ですね。
(しみじみしながらそんなことを呟いて下ろしてくれるまで待つひたすらに。)
(むしろ恥ずかしいので下ろしてください……と視線で訴えて――)
249前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 20:48:09 ID:cbMOZP1C
>>248
……まさか、こんなところで選択肢間違えるなんて思わなかったなぁ。
(自分も、遭遇して先ほどまで気絶していたのだけれど。
先輩のおかげで眼を覚ましたと思ったら、降りかかってきた現実。
これは選択を失敗したのか、どうなのか。
考えたらきりがないや、と考えて考えるのをやめた)

……え?
ええ、ああ、そ、そうですね、いつまでも抱えているわけにもいきませんね……。
(そういえばそうだ、と考えて、部室からちょっと離れたところで先輩を下ろす。
これからどうするのだろう、と少し考えたが……ポケットに手を伸ばし、仕掛けをしておくことにした。
おそらく、鬼は自分たちのほうへ向かって来るだろう。
そして、ある地点にかかったところで火に包まれる……そんな仕掛け。
ポケットからライターを取り出して、それに火をつけ……地面に落とすと、軽く蹴飛ばした。
ライターは火がついたまま、からんからんと小気味いい音を立てる)
とりあえず、逃げません?
これ、対処できないと思いますし……。
(そう、提案をする。
口ではそう言いつつも、少し離れたところで先輩を捲いて……自分ひとりで、戦う算段を心の中でした)

凄いですねー。
あんな握力……握力?
(嫌な言葉が聞こえたので、後ろを振り返り)
あー!
(部室の扉を?がれたのを見て、叫び声を上げた。
あれは……言い訳するにも難しいだろうな、と考えた)

(鬼は、部室から一歩歩き出し……姿は完全に鬼になった。
背丈も横幅も変わり、ツノを生やし、うめき声を上げつつ……二人に歩いて近づいてくる)
「逃がさない……ニガさなイ……」
250奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 21:09:55 ID:fgP/ZHGV
(むしろ、どう考えても永久が余計なことをしたせいで今の状況があるのである。)
(本人はというとそんな事実にまったく気づかず、これからのことを考えているわけで――)

そうですねぇ………どこまで逃げれば追ってこなくなるかも気なるところですし。
(うめき声を上げながら鬼と化したその姿を注意深く見る――角は一本)
(奏家の鬼眼とは明らかに違う、本当に牛の角のようなそれを見て――少しだけ和んだ。)
(もしかしたら同属として兄の手がかりになるかもしれない――銀色の角を持った鬼の。)
決定ですね。
(素直に頷く。否。頷くフリをする――後でこの場所に戻って「後輩ちゃん」に聞くべきことがあるからだ。)

わ、わわっ
(大声を出した前山くんの口に両掌を押し付け、口を塞ぎ)
あんまり大きな声だしちゃだめですって、学校側に気づかれたらそれこそ面倒です。
幸いここはあまり人が来ないし、ほとんどの生徒や先生もいないはずですからいいですけど
もし誰かがのこっていたら………
(となるべく小声で喋りかけて)
――――…………。
(そうこうしているうちにも異形はこちらに迫ってくる)
(一瞬だけ前山君のほうを見るとそのまま地面をけって異形がいるほうとは逆方向に駆け出した。)
251前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 21:18:21 ID:cbMOZP1C
>>250
……いえいえ、気にするところ、そこじゃないと思うんですよ。
(唐突に先輩の口から出た一言に思わず突っ込みを入れる。
今、本来なら考えるべきは「どうやったら逃げ切れるか」であって、鬼に対する興味を持つことではない。
何かあるのかな、と一瞬勘ぐってしまうが、それどころではないだろう)

決まりですね。
行きましょう。
(そう言うと、鬼に背を向けて小走りに)

む、むぐーっ!
(声を出した口を塞がれてしまい、変な声になった。
素直に馨はこくこくと頷いて、そのまま黙ってしまった)



(……ちら、と後ろを振り向くと、鬼は馨の仕掛けのすぐそばに足を踏み入れた。
そして、その瞬間……馨は、意識を集中させ、ライターの炎を大きくする。
一瞬にして、鬼は火に包まれた。
それを確認するなり、奏先輩の後ろを追いかけるのをやめ、くるりと振り向いて鬼に向かう)
252奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 21:30:21 ID:fgP/ZHGV
(後ろを振り向く――いるはずの前山くんがいない………)
(考えるまでもない、この短時間で別々に逃げるなんてありえない、そもそも変に遠回りして)
(校門に先回りされていたらアウトだ)
…………っ!
(鬼に向かっていった………ソレしかない。その考えにいたると振り向きざまに背中に仕込んであった剣を抜き)
(棍を留めていたのとは逆のほうに留めてあるトンファーを抜く――)
(髪に仕込んであった短刀と先ほど組み立てた多節棍を組み合わせて先ほどの場所まで走る――)

前山くん………無事でいてよ…………
(そう呟きながらそこへとたどり着いた永久がみたものは――)
253前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 21:35:06 ID:cbMOZP1C
>>252
(奏先輩が見たものは、部室から少し離れたところにいる鬼と、先ほど、先輩を抱えて逃げていた少年の背中だった。
まるで、部室の中で見たものとそっくり。
違うところは、少女ではなく鬼がいることと、馨が寝ているのではなく、尻餅をついていることだろうか。
周囲には血が飛び散っていて、どちらかが出血していることが伺えた。
また、豚や牛や鶏ではなく、何か別の肉が焼かれたような異臭が周囲に漂っている)

(後ろからの視線に気づかない馨は、右手を動かして顔を拭うと、地面に手をついて立ち上がった。
拭った後の右手には血がこびり付き、ウィンドブレーカーはところどころ切り裂かれていた)
……くっそ。
後輩ちゃんがこんな強いなんて聞いてねーよ……。
(気づく様子もなく、馨は一歩、足を前に踏み出した)
254奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 22:04:22 ID:fgP/ZHGV
(大鎌とを抱え駆けつけたそこはどこかでみたことのある光景が展開されていた。)
(何かが焼ける音、匂い――何よりも目につく赤黒い斑模様、そして鉄の匂い。)
(立っている異形よりもしりもちをついている前山君のほうが劣勢だということはすぐに理解できて――)

(それは一般人の前だからとか、他に誰かが来るかもしれないとかくだらない考えを捨てさせるのには充分な理由だった。)
――――。
(一瞬、両の目を閉じて集中する………息を吸って、吐く。肺の中に血と煙の匂いが充満して、それが現在の状況を知らせる。)
(睫毛の色素が抜けていき、艶やかな黒から鮮やかな銀色へと変り、眉間の少し上に裂け目ができる。)
フッ――――
(身を低くして地面を思い切り蹴る――爆発的なダッシュ力は立ち上がろうとした前山くんを追い抜いて――少女の姿を取っていた鬼に肉薄する)
(同時に眼を開く――本来ある切れ長の鋭い眼と額にできた黄金の瞳、三つの眼で目の前の鬼を睨みつけて)
はぁっ――。
(短い気合とともに上段に構えた大鎌を小枝でも振るうかのように振り下ろす。)
(狙いは右の肩。並みの異形ならそのまま右腕を切断できるほどの勢いと鋭さをもった一撃だ。)
255前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 22:14:14 ID:cbMOZP1C
>>254
(立ち上がった直後、自分の横を通り過ぎた白髪の何かがあった。
一瞬、また敵か、と身構えてしまうが、いつもと状況が違った。
狙っているのは自分ではなく、鬼だ。
何故、自分ではなく、鬼を狙っているのだろう……しかも、異形が。
頭が混乱しつつも、もし、今現れたものが自分に襲い掛かってくるのなら、そのときは逃げよう、と判断した。
既に自分はダメージを受けているので、もう戦うのも辛いだろう。
前に出した足を、一歩、二歩と後ろに下げる)

(既にダメージを持っていた鬼は、奏先輩の刀に反応する速度が遅くなってしまう。
右肩を狙われた鬼は、右手と左手を出して刀を受け止めようとするが……勢いを殺せず、そのまま刀を受けてしまう)
256奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 22:38:15 ID:fgP/ZHGV
(振り下ろした大鎌で肩から脇にかけて、右腕を切断する。)
(異形の血も赤い………そのことを思い知らせるように大量の血しぶきが異形の右肩から上がる。)
(そのことでできた死角である鬼の右側――左に飛んで大鎌を鬼の首元へに突きつける。)
どうやら、物理的に干渉できるみたいね、貴方………。
貴方に要求することは二つ。この少年を見逃すこと、それから――「銀色の角を持つ鬼」について何か知って言ることを話す事。
…………。
(冷淡な口調で告げる。従えないならば次はその首を刎ね飛ばす。)
(そう視線に力を込めて両の目、さらにソレに加えて鬼の角のようなオーラを立ち上らせる三つ目の眼で睨みつける。)
私のようによく見れば角が目になっているんだよ………聞いたことないかな。
――――さっきみたいにだんまりを決め込むなら殺します。
(“交渉”をすすめながら、先ほど鬼に向かってこようとしていた前山の様子を見る。)
(動きがおかしい、今は動いているけどこのまま放っておけば命に関わるかもしれない――)
(できるのならば立ち去ってもらうののがいいのだが、多分そこまでことはうまく進みそうにない。)

すみません、前山くん………ちょっと待っていてもらえますか?
もうしばらくしたら手当てするので。
(と艶やかな黒髪を払いながら、鬼に向けたそれとはまったく違う笑顔を)
(なるべく前山くんが怯えないように優しい笑顔を向けて――)

257前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 22:45:19 ID:cbMOZP1C
>>256
(赤い血を撒き散らせた鬼は、そのままぴくりともしなかった。
切断面から、表面から一センチぐらい、火が通ってしまっている様子が見えるだろう。
腕を落とされても、鬼は微動だにしない。
視線は、奏先輩に注がれていた)
「……なニも……シラナい……」
(小さく、地に響き渡る声でそう言うと、残っている左手を、自分の背に回した。
勢いをつけて、奏先輩に振るおうとしているのだ。
一瞬、溜めが入った後で鬼は自分の身体を捻る)

……先輩?
もしかして……先輩なんですか……?
(声を聞いて、吃驚した表情をする。
まさか、先ほど、横を通り過ぎたのが先輩だと思わなかった。
後ろに下がっていた足が止まり、その場で立ち尽くす)
……いいですよ。
その代わり、俺も先輩に聞きたいことがありますから……。
258奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 23:00:57 ID:fgP/ZHGV
そう…………
(短くため息をついてから背を向ける――)
(次の瞬間――)

(――――鬼は左腕に溜めを作る自分の体を見るのだった。)
ああ、いい忘れました――――抵抗しても殺しますよ〜。
(冷淡に告げるその言葉がいつもののんびりとした口調なのは)
(すでに戦闘が終わっていることをわかっているからだ。首と体が離れた以上)
(それ以上何かができるとは思えない。)
(以降振り返らずに怪我人である前山君の元へ駆け寄り、大鎌――村時雨を脇に置く。)

………ええ、奏永久ですよ。みたところ右腕と肘の辺り、それから頬って所ですね。
(第三の眼である奏鬼眼により、前山くんの負傷箇所を見つめて、見抜く。)
服の裂け目の辺りに小さな引っかき傷ができてますし、所々打撲がありますけど
一番大きいのは頬でしょうか………これだけ大きいと痕が残りそうですね、よかった私がいて。
(それからゆっくりと体を近づけ)
ええと聞きたいことは後にして、まずは痛むところ出してもらえるかな?
259前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 23:09:28 ID:cbMOZP1C
>>258
(鬼は、自分が切られた瞬間を意識することはなかった。
そして、遠のく意識の中で、自分の身体を見て――息絶えたのだった)

……すげー、先輩。
(思わず感嘆の声を上げてしまう。
まさか、こんなに強い人だったなんて。
前回話したときの口調からすると、全然そんなことは想像できなかった。
力が抜け、がっくりと膝を落としてしまう。
ぽかん、とした表情で奏先輩を見て……はっ、と意識を取り戻した)

え、ああ、多分、いろいろあると思いますけど……。
あと、一度床に叩きつけられたんで、アバラが痛いのと、わき腹に爪が食い込んだんですよね……。
(どうやら、怪我は指摘された箇所、プラスアルファが存在するらしい。
痛むところを出す、と言っても、どう出したらいいのかわからず……。
まだ寒空の中、上半身のウィンドブレーカーを抜いて裸体を晒す。
ある程度鍛えられて引き締まった身体に、痛々しい赤い爪あとが、左わき腹に一本、右わき腹に四本あった)
……ここで手当てするんですか?
道具とか何もないんですけど……。
(ふと、思いついた疑問を投げかける)
260奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 23:23:24 ID:fgP/ZHGV
ああ、すみません………見落としてました。
叩き付けられて――よかった背中はなんともないみたいです。スポーツマンが背中や腰を痛めるのはよくあるみたいですけど
今回みたいなことでなったらことですからねぇ。
ホントに随分と怪我して………ダメですよ、あんなことしちゃ。いえ、「後輩ちゃん」があんな姿になるのもあれなんですけど。
それにしても………スプレー缶でも持ってたんですか?ライターは持っていたみたいですから
それで簡易火炎放射でも作って応戦したとか?

(のほほん、といってから上半身裸体になった前山に近づいていき)
すみません、これしか力を使う方法はないので。
(再び頭を下げてから奏鬼眼で見える悪い箇所を見つめる)
(そうしてからまずは親指が食い込んだと思われる深めの爪痕に舌を這わせて――)
ん、ふ……ちゅ…む…………ろーれふか?
(奏鬼眼で怪我の具合を確認してから、前山くんの顔を上目で見上げて――)
261前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 23:28:22 ID:cbMOZP1C
>>260
え、いや、見落としても困るようなものじゃないんで……大丈夫です。
いやあ、酷いことにならなくてよかった……。
これで腰動かなくなったら、どうしてくれる、って話ですけどね。
しかし……そうですね、後輩ちゃんがあんな姿になるとは思いもしませんでしたねぇ。
(改めて、首を刎ねられた後輩ちゃんに目を向ける。
あんな姿からは到底想像できない鬼の姿に、ううん、と一瞬迷ってしまった)
これも解決したけど……なんだかなぁ。
(首を思わず傾げてしまった)

え?
……ええ、まぁ……そんなところですよ。
先輩とはちょっと違うかもしれませんが、俺は炎の増減ができるんですよ。
今日はちょっと、調子悪くて弱くしすぎちゃったんですけどね。
(そして、近づいてくる奏先輩は一体何をするんだろう、と少し疑問に思う)

……え?
あっつ!
(傷に触れられると、思わず身体を震わせてしまった。
しかも、先輩が自分の身体を……舐めている。
普通ならありえない状況に、頭がますます混乱してしまいながら、吃驚した表情で奏先輩を見る)
……ど、どーですかって言われても……。
(なんて答えたらいいのか。
凄く、迷った)
262奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/07(日) 23:42:58 ID:fgP/ZHGV
損害と賠償を請求しようにもアレですからねぇ………
何にせよ出血がひどい割りにそこまで深い傷ではないようにみえますから。
これなら大丈夫そうですねぇ………
(首を傾げる前山に対して首をかしげて)
何かまずかったでしょうか………貴重な怪談が一つ減ってしまったとか、そういうのはやっぱりまずかったり?

炎の増減…………
(その単語でようやくぴんと来た。何故あの場面でライターを蹴りだしたのか)
(そして充満しているこの肉を焼く匂い。ソレが異能によるものだと知りぽんと手を打ち)
ああ、前山くんも私と同じような人ですか〜。
なるほど、実はこういうことにもなれていたりするんですか?

ん………ふぅ、えっとですね。私の力なんですけど「奏鬼眼」といいまして。
さっきみたいにとても早く力強く動けたりするほかに………というか本来こっちがおまけで………
体液――唾液とか血とかなんですけど、それに治療効果をもたせることができるんですよ。
(と一度傷口から口を離して語ると、先ほど舌を這わせていた場所の傷口が塞がっていき――)
ええっと、痛みはあるかどうかなんですけど…………あ、まだ痛むところが多すぎてわかんないですよね。そうですよね。
(言うや否や今度は逆の四本の引っ掻き傷に舌を這わして唾液を塗布していき………)
263前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/07(日) 23:50:27 ID:cbMOZP1C
>>262
……ちゃんと出てくるかどうか、疑問ですよねぇ。
この……やり場のない怒りはどうしたら。
別にそこまで怒っているわけじゃないですけど。
(はは、と苦笑して、奏先輩の顔を見る)
んー、怪談がなくなったならなくなったで別に構わないんですけどね。
俺としては、一個厄介ごとが減っただけ何で。
むしろ大歓迎です。
(にこ、と微笑を浮かべた)

ええ、炎の増減、です。
慣れているかと言われると、まだまだ場数が足りないな、って言われる位なんですけど。
ま、でもそこそこ遭遇はしてたりします。
しかし……さっきの先輩、凄かったですねぇ。
(まさか、アレが先輩だったとは。
声をかけられるまで判断がつかなかったので、尚更吃驚してしまっている自分がいた)

……「奏鬼眼」ですか?
へぇ……あ、だからこうして……。
(「舐めているんですね」と言おうとして気がついた。
今、自分は上半身が裸で、しかも先輩に傷口とはいえ、舐められている自分がいる。
……このままだと、かなり意識をしてしまいそうだ、と自分を押さえつける)
え、ええ。
今痛いとこだらけなんで……。
ちょっと、アレですけど。
(アレが何を指すか、自分で指摘されたら答えられないだろうな、と思いつつ。
どうも先輩を意識してしまい、身体を小さく震わせた)
264奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/08(月) 00:13:04 ID:WdrQvd36
出てきませんよねぇ、普通に考えて………。
お、おねーさん………愚痴くらいなら聞きますよ?
(元はといえば寝ている前山くんを起こしたのが十川となのった少女こと「後輩ちゃん」が異形に変ったと原因ということもある。)
(そんな後ろめたさを抱えている時に苦笑を浮かべながらこちらを見つめられれば)
(前山くんにそんな気がなかろうとも微妙な表情を作ってしまうことになって――)
そ、そーですよね。おねーさんも厄介ごとが減るのはうれしーですっ。
(あは、あはははは……と乾いた笑みを返した。)

ああ、なるほど………だから私を助ける余裕もあったんですね。予想外でした。
きっとパニックになってるだろうから「逃げて」て言えばただ逃げるだけかと思えば………
………え、、ああ………うん。すごいのかな………?
(奏鬼眼を使っているため、相変わらず金色の三つの瞳と、銀色の睫毛で苦笑して)
(自分より遥かにすごくて優しかった兄を思い浮かべ――)
家族みんなこの眼もってるから、稽古も鬼の相手が多いんだよね。だからたぶん、あの手の容姿の
ヒトとは戦いなれてるんじゃないかなーって………?
(少しだけ顔を曇らせて、苦笑いを続けた。)

はい、こーしてるんです………
(四本の傷口、それから腕なども丹念に舐めて、傷口を塞いでいって)
(最後にネコ科の動物を思わせるようにしなやかに体を反らせると)
ちゅ……んっ、んん…ぇ………ろ………
(頬の傷に沿うようにして舌を傷口に這わせ最後の傷に「癒し」の効果がある)
(唾液を塗布すると体を離し――)
ええっと、多分「視る」かぎり全ての傷口は治療したと思うんですけど…………
その、ですね………うー…………
(後になって自分が今、異性に、何をしたのか、を意識して顔を赤らめて――)
(歯切れ悪く言葉を出しながら、ちらちらと前山くんの表情を伺い)
大丈夫………でしょうか?うぇえと、アレ………とか。
(何を指すのか不明な言葉だが、指摘して何か変なものでも答えられたら一大事だと)
(言ってから自分の言葉を後悔した。)
265前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/08(月) 00:21:15 ID:W7Y6gy2H
>>264
いや、その……んな理不尽なことしませんってば。
ま、でもちょっと調べてみたいかな。
後輩ちゃんについて……。
なんか、普通に学生やってたっぽいこと言ってたし……。
図書室に行けば、多分あるんじゃないかなぁ、資料……。
えっと、なんていってましたっけ、後輩ちゃんの、名前。
(起こされた当初、意識が朦朧としていたのであんまりよく名前を覚えていなかった。
もしかしたら覚えているかな、と先輩に尋ねる)
ええ、まぁ後輩ちゃんには悪いけど、これで一件落着、かな……。
あ、そうだ。
燃やしておかないと……。
(証拠隠滅を図るため、あとでやっておこう、と心にとどめておく)

いや、まぁ……確かに、普通の人は自分で逃げるだけかもしれませんけどね。
今は、そうじゃないんで……。
あ、すいません、無理矢理先輩抱えちゃって……。
(逃げたときのことを思い出して、今更ながら頭を下げた。
先輩がこんなに強いなら、そのままでもよかったかもしれないけど、普段、隣にいるのは普通の人だということを忘れてはいけない。
そのために、人を抱えて逃げる、ということを選んだのだが……今回は、いらぬ苦労だったかもしれないな、と考えた)
ふーん……家族みんななんですか!?
へぇー……。
(そういえば、喫茶店に入ったときの会話を思い出す。
あの時、話を濁されてしまったけど……そう考えると、なんだか少し、合点がいった)

うぁう……。
くすぐったいんですけど……。
(変な声を上げつつ、小さく呟く。
最後まで傷を塞がれると、ほっと一息ついた)
アレとか……言わないでくださいよ!
言ったら余計意識しちゃうじゃないですか……。
(少し、前かがみになった馨。
原因は推して知るべし。
そのまま、そっと鬼に近づいて……鬼の身体を、一箇所にまとめ始めた)
266奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/08(月) 00:45:53 ID:WdrQvd36
>265
………ええと、「十川 幸子」。そごうってどういう字書くんでしょうね?
どこまで学園名簿のバックナンバーがあるか知りませんけどね。
あの格好でしたら戦前後くらいでしょうか………あの時代は男尊女卑の傾向が今よりずっと酷くて
女の子は男の子に話しかけるのも相当な勇気が必要だったそうですから。
鬼になるくらい何かに固執するのも頷ける話なのかもしれません。
まぁ、めずらしい苗字ですから早く見つかりま………と思いましたけどここじゃあまり珍しくないかもしれませんねぇ、苗字。
そうですね、とりあえずは一件落着です。
(薄く笑みを浮かべて、骸をみて)

いえ、互いに互いを普通の人だと思っていたのが原因ですから。
その辺りは気にしないでください。………正直重くなかったかどうか心配です。
ちょっと動いちゃったから、変な力が加わって、膝とか痛めてないといいんですけど…………
(心配そうに前山くんを見つめて)
ええ、この眼代々受け継ぐものなんです。あ、母も分家から嫁いできたのでもってるんですよ。
(あっはと乾いた笑みを漏らしながら、恥ずかしげに頬をかき)

ご、ごめんなさい………半端にやって半端に傷口を塞ぐのよりは、いいかなって思ったから………。
その、ええと………うん、あはははは
(言葉の数々で自分が男性との距離のとりかたを間違っていることに気づくと苦笑して)
(姿勢がおかしいこととかは指摘するべきではないんだろうと、学習するのだった。)
――前山、くん?異形の骸なんて集めてどうするの?
(キョトン、とした顔で前山くんの様子を見つめて、これからの動作を注視して)
267前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/08(月) 00:54:22 ID:W7Y6gy2H
>>266
……そごう?
なんで倒産した会社の名前なんか出てくるんだろう……。
(まさかそれが苗字であることに気づかず、そごうだけで固有名詞だと勘違いしてしまう。
首を傾げるも、銘菓くな答えはすぐに出ないだろう)
へぇ……。
じゃあ、今度遡ってみてみましょうよ。
多分、どっかにはあるはずですし……。
……根気強く探しましょうよ、ね。
(うんうんと頷き、探してみようと心に決めた)

まぁ……それは仕方ないですよね。
……あ、いえいえ、全然。
先輩、重くなかったから大丈夫ですよ。
(慌てて両手を横に振って否定した。
まさかここでは口が裂けてもあるワードをいうことはできまい)
へぇ……そうなんですか……。
いいなぁ、家族みんななんて。
俺なんて、家族で俺一人ですからね、これができるの。

え、ああ、あははははは……。
(先輩の言葉に、思わず乾いた笑いを浮かべる。
これ以上、余計な事を言ったら地雷になるだろうな、と想像しつつ、鬼を一箇所にまとめた。
そして、ライターを拾い上げて火をつけると……)
はい。
(右手を前に差し出すと、それに押し出されたかのように炎が鬼に移る。
そして、鬼はパチパチと燃え始めたのだった)
供養代わり、というわけじゃないですけど。
何か、残っているとアレなんで……いっつも、俺こうしてるんです。
268奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/08(月) 01:15:17 ID:WdrQvd36
さぁ……?
(指先を顎に当てて首を捻り)
そうですね、結局のところ何でああなって、なんで気絶させるのかわかってませんし。
――実は彼女が人を襲わないように彼女が目をつけた人を気絶する役割を持つ「後輩ちゃん」が
いるのかもしれませんし………
私もできるだけお手伝いしようかと思います。あ、携帯番号いります?
こんなことでもない限り私も中等部の校舎にはきませんし。
(いまどきの女子高生にしては珍しくあまりデコレーションなどはしていない携帯を取り出して)

いえいえ、その、村時雨の分もあったので………
ちょっと重かったんじゃないかなぁって思ったんですけど、さすが男の子ですね。あ、安心しました。
(脇に置いた大鎌に眼を落としてほとため息をつき)
そういうものですかね………私みたいに家柄で異能を継ぐことを義務付けられてるとそれもあまりいいものなのか
ちょっとわかりづらいです。理解者がいるって分は恵まれてると思いますけど。
前山くんはそういうのを話せる人がいない不安ってあるのかな………
(少しだけ心配そうに前山君の表情を伺って)

あ………なるほど、理解しました。
(その行為の目的がわかると手を合わせて、祈りをささげるような仕草をとり)
成仏してくださいね、十川幸子さん…………
(前山くんの異能により火葬される鬼の姿を見つめて――)
…………………
(経文など唱えられないが、ただその魂の無事を祈っておくことにした………)

――さって、と前山くん。お一人で帰れますか?
(脇にあった村時雨を大鎌の状態から解体して、短剣は髪に、剣は背中に、ヌンチャクは袖口にと)
(次々としまっていき………)
(最後にスカートを捲り上げると太腿に棍とトンファーを固定してから立ち上がり)
(スカートを払いながら立ち上がって)
269前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/08(月) 01:23:58 ID:W7Y6gy2H
>>268
ああー、そういえば、なんで気絶させたかわからなかったなぁ。
気絶させられる前に、ボソッと
「また……」
って言われたような気がしましたけど。
あ、携帯番号いりますいります。
(そう言うと、自分もポケットから携帯を取り出す。
こちらもデコレーションされていない携帯が出てきた)
まぁ……普通、何か用があるとは思えませんけどね。
(こく、と小さく頷いた)

いえいえ。
運動部ですから、その辺鍛えてますし。
先輩ぐらいだったら平気ですよ。
(右腕を出して、むん、と軽く力瘤を作ってみせる。
野球部に比べるとまだまだだが、もちろん平均よりは上のものだった)
んー、そりゃありますよ。
俺、家族だってこのこと話してないですし……。
だからこそ、最初この学園にに来たとき疑問に思われましたけどね。
ま、それはそれで煙に捲きましたが……。
……いや、そんなに心配していただかなくとも。
(表情を伺われると、はは、と苦笑してしまう)

ええ。
というわけで、ちょっとだけ付き合ってください。
(静かに言うと、鬼に手を合わせて合掌した)

大丈夫ですよ、一人で帰れますし。
しかし……すんごいいろいろ持ってますね。
こりゃ、先輩を襲う人が居たらイチコロですね……。
(思わずいろんな意味で、といいかけたが、それは口を噤んだ)

先輩も大丈夫ですか?
もしよければ途中まででも、お送りしますよ。
270奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/08(月) 01:37:53 ID:WdrQvd36
(気になることをいくつか言っていたが、とりあえず携帯の番号を聞いて、こちらの分の携帯の分の)
(情報を送る――ちなみに少し手間取ったのが少しだけ恥ずかしかった。)
(表情や仕草からは自分が心配するほど弱い人間ではないことが伺えて――けれど今回の件から)
(それに能力が追いついていないことはわかって――)

(それから数分“後片付け”に付き合って、ソレが終わってから。)
ええ、元気そうで何よりです。その分ならば送っていただこうかな、とも思ったのですけど…………
寮、ホントにすぐそこなんですよね。あはは。
(少しだけ申し訳なさそうに後頭部をかきながら寮の方向をを指差す)
非常事態にあったら電話でもいただければすぐに飛んでいきますから。
気をつけて帰ってくださいよ?
(最後に一度だけ念を押してくるりと振り返り背中を向ける。)
(そして寮へと歩みを進める――――今日は色々あった、帰ったら牛乳でも飲んでゆっくりしよう……)

【私のほうはこんな感じで〆ですね。】
271前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/08(月) 01:46:16 ID:W7Y6gy2H
>>270
(先輩が携帯を操作しているのを見て、にこにこして待っている馨。
馨のほうは携帯を使い慣れているので、すぐに情報は交換できた。
奏先輩が考えていることはいざ知らず、携帯でちくちくとボタンを操作しつつ、情報を確認している)

……え?
……ああ、先輩、寮住まいだったんですか!
ごめんなさい、知らなくて……。
(前回の話だと、そんな話をしていなかったので全く知らなかった。
思わず恥ずかしくなって、あはは、と再び乾いた笑いをあげる。
それならば、いらぬ気苦労だったかな、と馨は頬を?いた)
ええ、俺のほうも、すぐ呼んでください。
俺、自宅暮らしなんで、何かあったら飛んでいきます。
気をつけてくださいねー!
(そう言うと、先輩に向かって手を振った。
そして、時計を見て……)

やっべぇっ!
(下校時間はとっくに過ぎていた。
まだ着替えていない馨は、間に合うのだろうか……否、無理だろう)

【こちらもこんな感じで〆ということで】

【すみません、かなり長々とやってしまいまして……】
【お相手ありがとうございました】
272奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/08(月) 01:51:55 ID:WdrQvd36
【はい、見届けさせていただきましたよ〜】

【いえいえ、長い間お付き合いいただいて感謝しておりますよ〜】
【割とまかせっきりなところもあったので、その辺りも含めて。】
【お疲れ様でした。】
【また機会があればよろしくお願いします。お先に失礼しますね。】
【おやすみなさい。】
273前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/08(月) 01:55:23 ID:W7Y6gy2H
>>272
【いえいえー】

【こちらこそ、感謝感謝です】
【お疲れ様でした、またよろしくお願いします】

【ではでは、おやすみなさいませ】
【スレをお返しします】
274紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/08(月) 21:15:12 ID:wIRFHuTn
【解凍に使用します】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1262997092/922 の続き】
275アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/03/08(月) 21:31:28 ID:56+iBanv
(──ただの開き直り)
(そんなことは理解している)
(それを続けていたら、どこかで破綻することも、頭では理解している)
(だが、それでも、成したい事がある。成りたい自分が有る)
(自身の業と尊厳を受け入れ、認める為に)
(自分がこの歳まで育った事に、意味があると自分自身が認める為に)

(だから、──きっと嬉しかったんですね)
(ほんの少しでも、自分の生き方を認めてもらったことが)
(どんな理由であれ、自分を助けてもらったことが)
(あんな結果になったとしても、自分を頼ってもらったことが)

(故に、恐怖や不安はあっても、迷いはない)
──言われなくとも。
(恐ろしい勢いで紅裂へ迫る炎の獅子を、意識から外す)
(背後から迫る獅子にも当然気づくが、意識から外す)
(苦悶する魔人。炎の揺らぎ。紅裂の攻撃)
(一瞬の、勝機)

Lightninglay,Level3!
(放たれるのは、炎の魔人だけが見る事の出来る強烈な光)
(つまり拡散しない、反射しない光。現代的な言葉で表すのならば、大出力レーザー)
(直径20cm程のそれは、撃たれてからは『回避不能』)
(しかし、絶対に真っ直ぐにしか走らない光は、予備動作を読まれれば回避される恐れがある)
(慣れられれば多少は追尾させることのできるthunderよりも、避けやすい事は確か)
(故に、アンジェラが止めに使うには、最もふさわしい魔法)

(身体から抜けてゆく、魔力。溜まる一酸化炭素)
(そして身体を覆う炎、魔力の獅子)
(けれども意識は途絶えず、その眼は炎の魔人を捉え続けた)

【お待たせしました。では、よろしくお願いします】
276紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/08(月) 21:50:44 ID:wIRFHuTn
―――っが!
(炎の虎が背後から襲いかかって来る。そして珪素使いは迎撃の態勢にはない)
(出来るのは、ひとつだけ。それが危険なことだと分かっていても、ひとつしかない)
――ま、と、え……鎧、羅!
(一秒で、珪素の鎧を纏って炎の爪と牙を遮断する)
(魔術行使の反動を受けた状態での能力の行使。それは更に身体を軋ませる)
(だが、大丈夫だと安心していた。彼女が、魔女が、アンジェラがいたから)
(この女は「なりたい自分の為」に戦っているのだから、心配はしていなかった)
(それは信頼ではなく、確信でもなく、当然のこと。それができないのならば――)
…お前が今まで頑張って来た甲斐もないもんな。
(ぼそりと、彼女には聞こえない声で呟く。纏わりつく虎は魔力を宿した拳で叩き潰す)
(拳で炎の虎が分解される。そして再構成する。やはり相性が悪すぎる様子だった)
(本体を潰さないと無駄と断定。そしてその本体は――)

 ――――・――――――・――――――・―――――
「ヒガゥァァァァ!ガッ!貴様!貴様貴様貴様キサマっ!
 ヒッ……ガアァァァァァァァ!あ、あ、る、じ………よっ……」
(集い突き穿つ光が火炎の魔人の身体を直撃する)
(それはまるで断罪の刃の如く突き刺さる)
(火炎の魔人が焼かれるという皮肉)
(契約者は主に助けを乞い―――それは叶った)
(魔力が増大する。魔力が注ぎ込まれる。焦げ尽くした肉体が炎と化す)

「ヒヒ……ひひひ……火…火……
 カハッ……ハハハ……火火火火火ヒヒヒヒヒヒヒ火火火……!」

(炎が集う。焔が集う。魔女を襲っていた獅子が吸収される)
(珪素使いを襲っていた炎虎が吸収される。炎を支配する紅蓮の魔人の身体へと)
(炎が潰れて壊れた肉体を焼き尽くす。焔が集って肉体を再構築する)
(だが、その業火は罪を浄化する為の炎に非ず)
(ただ、人の命を燃やし苦しめ地獄へ落とす為の炎である)
(巨大な火炎の渦がまるで蛹のように。そこから産み落とされしは、罪深き火炎の魔人の姿)

「フッ――――ハハハハハッ!よくも、よくも!やってくれたな貴様ら!」
 ――――・――――――・――――――・―――――

(端正な顔に凶悪な破壊衝動を宿し、火炎魔人は新生した)
(宿る魔力は以前の倍はある。放つ狂気は倍以上感じられる)
(炎が集う。焔が踊る。焼け石に水を放つスプリンクラーの水すら蒸発する熱量が集う)
(四方八方にばら撒かれる火炎の弾丸。十や二十ではない。桁がひとつ違っている)

アン子!
一時撤退だ!体勢立て直すぞ!
(本気と狂気を宿した元同僚に本能的な寒気を感じ、傍に駆け寄る)
(火炎球は全身鎧で遮断できるが、魔力を消費する為長時間の着用は不可能)
(何より、一酸化炭素と彼女の魔力の枯渇を憂慮する。今倒れられたら打つ手がない)
(一々説明しないし、感謝もしないが、やはり彼女の助けは必要必須なのだった)

【はい、こちらこそ】
277アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/03/08(月) 22:21:22 ID:56+iBanv
……
(自身の調子がよかろうと、悪かろうと、契約者へ供給される魔力は、いつもとそう変わりはない)
(何故なら、量が大小すれば、受け取る側に深刻な悪影響が出る可能性があるからだ)

(魔力は絶対的な質量をもたない。故に、その量など要因が重なれば変わる)
(精神状態。健康状態)
(星の位置。日ごろの行い。日ごろの食事)
(──そんなことはどうでもいいんです)
(成すべき事を成す。成したい事を成す)
(それを今も、明日も、未来永劫続けていくのみ、です)

……Lifeburst……Level2
(何とか残った魔力で、回復呪文を唱えられたのは偶然か、必然か)
(自分と紅裂の焼けた肌や気管を最優先で治療すれば、一旦呪文書を閉じる)

……なっ!
(『まだ終わっていないに決まっているでしょう』)
(安堵の言葉も発する前に、感じ取るのは膨大な魔力。炎は集まり、魔人を包んで──異形と成す)
(ばらまかれる炎の弾丸を呪文書で払いながらも、呪文書を開くタイミングを探る)
(が、その時は来ない。弾除けにしたコンクリートの柱は、物の一秒で微塵になった)


解りました。
Musclebur──あぐぅぅっ!
(駆け寄ってきた紅裂の姿を認めれば、直ぐに脱出のプランは立つ)
(自力で勝る紅裂が先導し、muscleburstで筋力を強化した自分が、人外の瞬発力で緊急回避を担当)
(そんないびつな二人三脚をする予定だったのだが、それには呪文書を開く事が不可欠)
(いざ合流して始めようとしたところで、足を撃ち抜かれて顔から床に崩れ落ちそうになる)

Muscleburst,level1
せ、先導してください、ベニサキ。
私が後方を確認し、攻撃がありましたら貴方ごと跳躍します、から。
(痛みと倦怠感をこらえて直ぐに立ち上がり、紅裂の手を力強く握る)
278紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/08(月) 22:48:07 ID:wIRFHuTn
(最高に最悪で災厄だった。砲火が交差する戦場に放り投げられた気分だった)
(魔王の契約者――たった一人で巨大な災禍を撒き散らす破壊の化身)
(こんなものは台風や竜巻や地震や津波と同じ。人間が対抗できるはずもない)

――ぬっ!?
ちっ……怪我人は黙ってろ!
(その証拠に、アンジェラの足が負傷した。いや、これだけで済んで助かったと言うべきか)
(それでも、その手を握って引っ張って肩を貸す。面倒なので抱きかかえる)
(珪素の全身鎧は解除。俗に言うお姫様抱っこの完成だ)
(しかし、照れている場合でも嫌がっている場合でもない。通常と変わらぬ速度で駆け抜ける)
(日頃の鍛錬の成果を遺憾なく発揮して、フロアーを駆け抜ける。人の肉の焼ける匂いがした)
(背後から砲火が如き火炎球がフロアーを蹂躙している。しかし狙いは甘かった)

熱ッ……やってくれる。
敵に回すと本当に厄介だな、魔王の契約者は。
・・・…治療、できるか、その脚。
(階段付近に腰を据えて、アンジェラを下す。ここなら一応安心できる)
(小さく呻いて、愚痴を零す。このフロアーの温度は容赦なく上昇している)
(何より、身体のあちこちが熱いし痛い。だが火傷はアンジェラが治療してくれた)
(故に損傷の個所と程度を一々調べる必要もない)
(生き延びなければ痛みを感じる事すらできなくなるが……)

アレだけ大出力で放ってるのに枯渇する様子もない。
やっぱりバックアップは無限大だな、魔王の加護。
(仮に火炎魔人のエネルギーが100として最大出力が80まで出せるとする)
(残りの魔力が20なら一度凌いでから手数と力押しで行けるのが定石)
(だが、消耗した80を即座に供給する手段があるとしたら?)
(アンジェラと拓兎、二人の総力を尽くしても力のぶつけ合いで勝てる道理もない)

やはり一撃必殺するか、供給源を断つかだな。何にしても賭けだが――
やるしかない。ベルトのバックル見ただろ?アレが魔力の供給源なんだが……
アイツが炎にならないように、魔術か何かで一時的に拘束できないか?
短時間――いや、5秒でいい。あとは俺がやる。あの時間加速の呪文でな。
(今更逃げろとは言わない。彼女のことも戦力に計算する。それはいつも一人で戦ってきた)
(紅裂拓兎にとっては珍しい事で、何より彼女に対しては初めてのことだった)

――――・――――――・――――――・―――――
(一方、その頃)

「逃げても、無駄無駄無駄ァ!何故ならここは、既に私の支配領域なのでぇす!」

(ハイテンションだが、それでも悠然と歩く火炎魔人。ブッ放して気分は爽快)
(次はじわりじわりと焼き殺すことを楽しもう。あの男の前であの女を焼き殺そうか)
(それとも、あの女の前で元同僚を焼き殺そうか。火炎の魔人は楽しげに笑った)

(悠然と、確実に火炎の魔人は近づいてゆく。二人の居場所は既に把握しているのだから)
279アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/03/08(月) 23:28:40 ID:56+iBanv
なっ──
(手を引っ張られたところまでは予想通りだったので、安心して身を任せてしまったのが悪かったか)
(反論する間もなく、抱きかかえられて、彼に全体重を預けたままの時間が続く)
(だが、満身創痍の地震にとってはありがたいことであった事も事実)
(彼の驚異的な身体能力に頼るしか、道はないと悟り)
(Muscleburstを解除して、彼の腕の中で静かに回復を待つ)


……私の足だけなら可能です。
申し訳ないですが、貴方に使用するのはそろそろ難しくなってきました。
Lifeburst,level1
(アンジェラから見て、よく見えるのは当然、紅裂の傷)
(運んできてもらったこともあってか、心苦しさを感じる)
(けれども、そんな感傷に流されるのは彼に対して失礼すぎるか)
(自身の足に出来ていた焼き穿たれた跡を消し去り、ゆっくりと立ち上がる)

(『やはり、魔王。ここは私が──』)
なるほど、解りました。
(内なる助っ人の提案を完全に無視し、床近くの空気を吸って気を落ち着ける)
(──大丈夫。出来る)
五秒、保証します。
ですから、貴方も保証を──
いえ、違いますね。『結果』を。
結果を出してください、ベニサキタクト。

(人間的には、とても信じられる相手ではない)
(心どころか、会話すらまともに通じた事だって無い)
(けれども、彼はいつだって負けなかった。いつだって、私の想像を超えた)
(その彼が、『やる』と言いきっているのならば、疑う必要なんてない)

(近づいてくる炎の魔人。射程距離まであと3メートル、2メートル)
では、お互いの成すべき事をしましょう。
Stasis,level3!
(魔力が大きければ大きいほど、その正確な位置の把握は容易い)
(唱えるは、空間座標をピンポイントで指定し、時間の流れから切り離す魔法)
(傍から見れば、『対象の時を止める』に近いが、実際は空間干渉魔法であり、物理を超えた摂理に触れるに等しい行為)
(以前のアンジェラではレベル1ですら扱えなかった物)

(魔力が枯渇し、徐々に干からびていくかのように全身の老化が進んでいく)
(ただ、勝利を信じて魔法を使い続ける)
280紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/08(月) 23:53:05 ID:wIRFHuTn
ああ、わかってる。
信用してるぜ、魔――いや、アンジェラ。
(魔女に保証すると言われて、信用できるか否か)
(――失笑するしかない。信じるしかない。他に道はない。だからYESと言う)
(人生はいつだってこんな場面で満ち溢れている。なら精一杯信じこむとしよう)
(失敗すればそれまで。アンジェラの生き様は否定され、拓兎の命もそこで終わる)

(――今は考えまい。呼吸を整える。戦って、抗って、生きて、死ぬ。その為の命だ)

ハッ……
今度飯でも奢ってやる。だからキバっていけ。
(口に出すのは、いつだってくだらないことだ。緊張しない為に)
(ちりちりと、髪が焦げている。明日にでも散髪に行くとしよう)
(怪我はあちこちあるが、行動に支障はない。しかし、それにしても――)
(昨日の放課後には久遠ゆりかとカラオケボックスで熱唱していたのが)
(嘘みたいな現実だった。これが紅裂拓兎の進む――否、切り拓いている道だ)

「ヒヒ、火火火火!鬼ごっこは終わりかい?もっと無様に逃げてもいいんだよ?
 そ・れ・と・も。とうとう観念したのかい?ヒヒ、ヒヒヒ、火火火火火!」

(火炎の化身がやってくる。悠然と、支配者の如く。この領域でこの自分を阻む者は皆無だと)
(確信しているのだ。何故ならこの領域を支配しているのは事実この暴君なのだから)
(――しかし暗愚な王よ。彼は知らねばならない。暴君はいつの日かその圧政の報いを受ける事を)

(魔女が呪文を唱え、火炎の魔人を戒める。それは予想外だったのか、余裕の皮が剥がれ落ちる)
(身体を炎と変えて離脱を試みるが、それすら叶わない。空間自体がそれを食い止めているのだから)

「――なん…だとぉ?こ、この私が、私がっ?」

(常識を超え、限界を超え、物理を超え、そして成功した時間稼ぎを、紅い髪の男が有効に使う)
(時間を加速する為の呪文を唱えて、そして駆け抜ける。間合いを詰めて、トンファーにてバックルを破壊)
(するのに1.5秒。顎を砕いて頸椎を捩じってへし折る。これで3.5秒。更に華麗な回し蹴りを叩きこむ4.4秒)
(――結果として、5秒も必要なかった。空間に縫いつけられた火炎魔人は吹き飛ぶことすらできず静止)

…あばよ。
(通常時間に戻って即座に珪素を纏い、口の中に吸い込ませる)
(肺を始めとする内臓器官が食い破られて、火炎魔人は絶命した)
(同時に、紅裂拓兎も倒れた。連続使用の反動で一時的に限界を超えたのだ)
281紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/08(月) 23:54:10 ID:wIRFHuTn
【そろそろ時間だが、一気に〆までやってしまおう、丁度区切りもいいし】
【倒れた俺は運び出すなり放置するなりで構わない】
282アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/03/08(月) 23:58:14 ID:56+iBanv
【少々都合がありまして、今日はここで終了とさせていただきたいと思います】
【後1往復で終わりとするならば置きレスで、もうすこし続けるのならば水曜の21時からいかがでしょうか】
283アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/03/08(月) 23:58:49 ID:56+iBanv
【あら、ではやってしまいましょうか。少々お待ちを】
284アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2010/03/09(火) 00:18:22 ID:3CCfBiGx
(アンジェラにとっての試練の多くは、矛盾との対面)
(同胞を自身の為に屠る戦いであったり、人命を見捨てる戦いであったり、倫理に反する戦いであったりした)
(結局、いつも開き直って戦っていたのだ。本当は、何一つ納得できていなくても)
(立ち止まってしまっては、ここまで踏みつけてきたさまざまなものがすべて、無駄になってしまうから)

……っ……まだっ!
(今回も、やっぱり開き直ってしまった)
(けれども、何一つ後悔はない。迷いも、不安も、恐怖も、無くなっている)
(お互いが、お互いの志を通す為に、それだけを見据えて戦うのだから、そんなものはあるはずがなかった)
(軋む身体。干からびていく指先。霞む視界)
(でも、もう辛くなどない。怖くなど、無い)

(炎の魔人の醜い断末魔を聞き届けて、そのまま意識を手放した)


……ん。
生きて、いましたね。
(『私のおかげで、ね』)
(意識を取り戻した時には、アンジェラは焼けたデパートから100メートルほど先で倒れていた)
(手探りで周囲を確認しながら、身体を起こしてその場に座り込む)
(身体の老化も収まっているが、魔力も体力もきつい状態なのは変わりない)
(懸命に救助活動を続ける消防士たちをぼんやりと見つめながら、深く息をする)
(空気がおいしい。こうやってもう一度吸えた事に、軽く感謝する)

貴方も生きていたようでなによりです。
出来れば、殴るのは次の機会にしてほしいですね。
(隣で倒れている紅裂に声をかける)
(その身体の傷は多少なりとも治癒されており、先ほどまでよりは回復しているだろうか)

【では、私はこれで〆にさせていただきましょう】
【二日間の相手ありがとうございました】
【またよろしくお願いします】
285紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/09(火) 00:34:31 ID:1Or1tAZa
(―――夢うつつで誰かと話していた気がする)
(それは、姉のようだった気もするし、魔王のようだった気もする)

……それでいいに決まってる
多分、後悔は、する……
――でも進む。今度こそ、自分の意思で。
死ぬまでは、裁かれるまでは……生きて……

(眼を開けると、そこには――いつか見たような夜空があった)
(頭がズキズキとする。24時間耐久でハードSF小説をした後のような感覚が)
(身体のあちこちが痛い。だが傷は浅いようだった。そして問題は――)

――生きてたな。お互いに。
まーあ、そう簡単には死ねないか。
火葬なんてのは、俺たちの死に方にしちゃ上等すぎる。
(アンジェラに言って、ぐっと力を込めて立ち上がった)
(へたばっている場合ではない。契約者たちとの戦いは、今からが始まりなのだから)

(あと、十一人)
(本当にそこまで生きていられるのかは知らない。だが、恐れる段階は過ぎている)
(けれど、今日を生き延びられたのは、紛れもなくこの気に入らない魔女のお陰だった)
(本来ならお礼を言うのが筋なのだが――だが、しかし――)
(この男は彼女に対してだけはそこまで素直に接してやらないと、今決めたのだった)


【ああ、お疲れ様】
【二日間ありがとうな、またよろしく】
【ではこれにて】


286天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2010/03/09(火) 19:30:19 ID:PPiJ+BSY
>>204 伊織先輩への置きレスです。
わたしには武道も何でもできちゃいそうに見えるけど、そう簡単にはいかないんだ。
でも、どんなスポーツでも基礎が大事だというし、先輩の基礎は武道で培われたってことですね。
(伊織に強い憧れを持つ都は伊織が気にするようなことはたいして問題にしていない)
(そして憧れは十分に色眼鏡で見ていると言えるほどのものだったが、都自身にその意識は薄い)
(好きだった人の恋人だからすごい、そんな思いも働いているのだろう)

わたしも異形や悪い人に襲われたことは何度かあります。
それは運良く、本当に運良くいろんな人に助けてもらって、いまこうして無事ではいます。
(そもそも、そうゆうことに出会ってしまうのは運が悪いとも言えるが)
(力のない自分が生き残っているのは、本当に奇跡のような幸運だと思う)
けど、わたしは生存競争とまでは言い切れないかな。
やっぱり死にたくはないけど、生きるために戦って……その、退治するって。
(あえて「殺す」という単語を避けて)
例えば、料理のように食べるためなら分からなくもないけど。
もしもわたしの力が、伊織先輩や不知火のような力だったら考えが変わるのかな?
(水鏡の場合はその辺りの線引きが違うように感じるが、比較するにも都の知ってることは少なくて)

(伊織の詰問口調にはびっくりしたが、都は話すのを続ける)
(心配なのは分かるし、それを解きほぐすのはとにかく話すしかないから)
(話し終えて、自分の思いを伝えて、しばしの空白の時間は重い空気がただよう)
(我儘なことを言ってるのは重々承知で、けれどそれこそが都にとっての生存競争だから)

……え?

(けど、津綺子が都の告白にたいして補足したことは想像を絶したものだった)
よ、ようまって……妖魔?
そんな……ひどい、一年も、なんて……それを、わたしは……。
(あの時の迫水直の目は尋常ではなかった)
(人どころか普通の動物のとも異なる目、それが妖魔のものと言うなら得心がいく)
(自分のしでかしたことに改めて衝撃を受け、こらえ切れず涙があふれて頬を伝う)
やっぱり、苦しめたのはわたし……わたし、です……。
(下手をすれば一年をかけて取り戻したものを手放させてしまう危険だって考えられる)
(妖魔に取り憑かれる苦しみは想像し難くても、またそれを味あわせてしまったのは理解できた)
まさか、こんなことだったなんて……わたし、わたしは……。
(苦しそうだったのは見てて分かってはいたが、詳細を知ると今回のことで良くしてもらったのがとても申し訳なくて)

(だからこそ聞かれたことには答えなくちゃならない)
料理のことを水鏡先輩に言われてからしていないので、細かい効力とかは分かりません。
わたしが作った料理を食べた人は、わたしの気持ちの影響を受けるんです。
嫌なことがあって怒った時、不知火は力を発揮できず水鏡先輩に戻ってしまった。
嬉しかったことを思い起こしたら、水鏡先輩は不知火のような力を発揮できた。
伊織先輩の時も、頑張って欲しいと心から応援しました。
それで先輩の記録がすごく伸びたんだと思います。
(料理部の応援があると勝てるというジンクスもきっと当てはまるはずだ)
もう一つの力ほどじゃないにしても、分からないことは多いんです。
だからもしもの話をするなら、もっと悪い結果になったことも考えられると。
(あまり悪いことを想像するのは好きじゃないが、そうならなかったのは誰かに感謝すべきなのかもしれず)
もしかしたら、迫水先輩に取り憑いた妖魔にもプラスな力が働くかもしれない。
そうじゃなく迫水先輩だけにだったとしても、わたしがプラスになるような気持ちにならなかったかもしれない。
伊織先輩とのことがなくて、伊織先輩との関係を知らずにすんでいれば、先輩の言う通りになっていたかも、です。
(あの時は辛くて、苦しくて、悲しくて、とてもひどい状態だった)
(紫一久が現れなければ、見回りの警備員に見つけられるまであのままだったろう)
(水鏡の推測があっているなら、プラスにはならないはずだ)

【おまたせしてしまいました】
287兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/09(火) 22:30:31 ID:/MSV05CG
【前山先輩とのロールに、スレをお借りしますね】
【それでは今夜も、よろしくお願いします】
288前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/09(火) 22:34:37 ID:LgLbSJGc
【お邪魔しまーす】

>>287
【こちらこそよろしくね】

【実はまだレスができきってないんだ……】
【あと五分ほど待ってもらえるかな?】

【ごめんね】
289兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/09(火) 22:36:21 ID:/MSV05CG
【全然大丈夫、ですよ?時間はありますし、のんびりゆっくりやって行きましょう】
290前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/09(火) 22:41:33 ID:LgLbSJGc
好きに使うスレ予備in避難所その6の>>14からの続き。

おおー、凄い凄い……。
(自分で斧が通る場所を指示したが、まさか自分みたいに転びもせず避けるとは。
そのひょろい身体でそこまでできるとはあまり思っていなかった馨にとって、晶君の動きは少し意外だった)

あれを?
……純粋に木ならできると思うな。
だけど、一瞬で炭にするのは無理。
だから、ちょっとだけ時間が要るかな。
やるとしたら……その銃弾に火をつけて、それをあいつに当て、火を増幅させる、かな。
(こく、と首を縦に頷く。
具体的な方法まで提示されたが、如何に)

……なんでそんな苦い顔してんの?
(やはり気になったらしく、小さく訪ねた)


『待てぇぇ……いぃ……』
(少し離れた場所から、こけしの叫びが聞こえる)

>>289
【それじゃ、今日もよろしくー】
291兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/09(火) 22:57:00 ID:/MSV05CG
>>290

銃弾に、火を?…できるんですか?

(斧を警戒しながら、馨に訊ねる)
(あの時はライターのようなものを利用していたが、炎ならばなんでも
 扱えるのだろうか?火種は必要のようだけれど)
(何にせよ、有効打が見つからない以上、それしかない。
 ケースの中の89式5.56mm小銃で蜂の巣にするという案もあるにはあるが、
 換装のスキに彼を狙われては、どうしようもない)

…あなたを巻き込んでしまうからですよ。
僕一人で敵を倒せたなら、こんな危険な役目を頼むこともなかった。

(溜め息を吐きながら、小さい声で呟く。彼は反論するだろうが、
 やはり日向に生きる人間には、極力関わってほしくない。天羽都のように)
(こんな敵との遭遇に備えて、何らかの対抗手段を
 考えておく必要があると、胸に刻む。今回はたまたま
 馨が異能者であったから良かったが、これが一般人だったなら、
 戦闘はいずれにせよ悲惨な結果となったろう。逃げの一手だ)

それで、僕は具体的にどうすればいいんですか?

(相変わらず視線は向けないまま、横の少年に訊く)
(銃弾の火薬による発火を利用するのだろうか。それともまたライターを取り出すのか)
292前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/09(火) 23:07:27 ID:LgLbSJGc
>>294
え?
できるできる。
火の中に銃弾を通過させて、火の粉をまき散らせるでしょ?
それさえあればなんとかできっから。
もしくは、発射したときの爆発でもいいけどね。
(平然と言ってのける馨。
しかし、実はかなりの力を要することは既にわかっている。
ただ、それはまだ可能性があるというだけで、今の自分ではどれだけできるかわからなかった。
パワーアップしている今の自分なら、それはできるだろうとも考えている)

とりあえず、適当に打ち込んでよ。
運が良かったら発火するから。
(そういうと両手を前に出して目を瞑った)

……はいはい、俺が悪ぅございました……。
(そこまで言わなくてもいいのに、とちらりと考えたりして)

『観念したか……。
二人とも、仲間にしてやるぞぉ……』
(斧を背にしたこけしが、二人から十メートルくらいの距離に)
293兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/09(火) 23:22:10 ID:/MSV05CG
>>292

でしたら、お願いします。
…それと、あなたが謝る必要はありませんよ。

(これが例えば深凪の剣糸や、十三天梯のガントレットならば、
 その失態を叱責することもあり得るだろう)
(だが彼は、少なくとも今の自分の判断では、命を預ける存在ではない。
 だから求めない。反省すべきは、人民を守る警察である自分のミス)

……………ッ。

(地面を蹴り、駆け出す晶。その速度は、決して速くない。
 だがこちらに視線を向けてくれればいい。馨が火を移らせることに集中できれば)
(そして不安定な姿勢のまま、両手の拳銃の弾丸をありったけ撃ち込む。
 この距離ならば、走ったままでも目標に当てるのは、僕ならば造作もないことだから)
294前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/09(火) 23:35:42 ID:LgLbSJGc
>>293
うん、じゃあ、よろしく頼む。
(晶君の言葉の後半は聞いていたが、あえて答えなかった。
答えたらきっと、また何を言われるかわからない、と言うのもあったけど、深く言うべき事ではないことは確かだ)

さて……どれだけ当たるかな……?
(前回戦ったときに、銃の腕前は知っていた。
だからこそ、信用して言ったのだが、果たして)

『小癪な……小手先技は通じんわ!』
(余程自信があるのかどうか。
こけしは臆することなく近づいてくる。
それに対して、的確に狙いを付けている銃弾は、馨の力でいつも以上に導線が見える。
ガガガガガガ、と止まることなく当たる銃弾。
そのうち、)


――ボッ
(ライターほどの火がついたかと思うと、)


――ゴォォォォォ!
(三メートルほどあろうかというこけしの数倍の高さに達する火柱が立ち上がる)
295兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/09(火) 23:44:11 ID:/MSV05CG
>>294

『タッ』
………スゴいな。

(発火したのを確認し、足を止める。小さな小さな火の粉が、
 一瞬にして、異形を包む業火へと変貌した)
(発火能力、パイロキネシスと呼ばれるものだろうか。
 火種が必要な以上、発火と言う表し方は正しくないだろうが)
(だが、まだ仕留めたかどうかは分からない。
 最後の力で悪あがきをしてくる可能性もある)

(燃え盛る炎を見つめながら、晶はゆっくりと馨の方へと戻っていった)
296前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/09(火) 23:53:09 ID:msqcwFPB
>>295
……うん、凄いな。
正直言っていい?

……俺も吃驚した。
(火を放った本人まで、すっかり驚いている様子。
口を半開きにして眺めている馨はの顔には、ぱちぱちと光る様子が見える)

……あれで死んだかなぁ……。
どうなんだろう……。
(とりあえずのんびり構えているが、まだこけしが死んだか、消滅したかわからないので眺めている。
しばらくすれば、どうせわかるだろう、と)

『…………』
(まだ、少しづつ近づいているこけしは……一度、近づくのが止まった)
297兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/10(水) 00:01:05 ID:/MSV05CG
>>296

……………。それは、銃弾から発火させるのが初めてだからですか?

(何にせよ、どの程度の確証があったのだろう。
 そう言えば彼はさっき、運が良ければと言っていた)
(もし失敗していたなら、至近距離からあの斧を投擲されていたなら。
 だが、それも仕方ないだろう。彼は異形を狩るものではなく、一般人なのだから)

念の為に。

(ケースの蓋を回転させ、中から89式5.56mm小銃を取り出す。
 その途中で上に乗っていた彼は落とされてしまうかもしれないが、
 まあ別に構わないだろう。悪意はない。恐らく)

『ジャキッ』『タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタンッ!!』

(小銃が、停止したこけしに向けて連続で鉛玉を吐き出す。
 ひたすらに跡形もなく、その異形の体を貫かんとして)
298前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/10(水) 00:08:02 ID:Rapz0GeF
>>297
……いや、それだけじゃないんだ。
いっつもなら、こんだけ火をつけるのにかなり疲れるんだけど……今日は全然、ってこともある。
(轟々と燃え盛る炎を、どこか遠いところで起きていることのように眺めている。
晶君が銃を取り出そうと、ケースに近づくと一度ケースから降りた)

……なにすんの?
(響き渡る破裂音。
その答えは、銃声音でわかった)

なーる。
しかし……この足すげーな……。
(軽くジャンプをして足の感触を確かめているが、それはそのうち木から生の足に換わる)

お、戻ってきた。
299兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/10(水) 00:15:56 ID:74f8xLHT
>>298

(マガジンを変え、更に弾丸を発射。文字通り全身に
 弾痕を刻ませて、ようやく小銃をケースに仕舞った)
(辺りに薬莢が散らばり、月光を浴びて鈍く光っている。
 どうせ後処理は組織の人間だ。自分は異形を殺すことだけしか考えなくていい)

今日は体調が良い、とかではなさそうですね。
あなたの異能に変化を与える何かが、この辺りに存在するんでしょうか?
それに、こいつは………死んだんでしょうか。

(元の足に戻った馨を見て、呟く)
300前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/10(水) 00:21:33 ID:Rapz0GeF
>>299
そんなにやらなくても……まあいっか。
(止めることなく放たれる銃弾。
その先、着弾点は見なくてもわかるだろう。
しかし派手にやったなぁ、とちらりと考えたりして)

ん、体調がいいわけじゃないよ。
特に何もないし、ふつー。

……ああ、そういや、ちょっとだけ力を足してもらったよ、高等部の先輩に。
(さらりと、そんなことを告げた)

……死んだんじゃない?
(すっかり戻った足で足踏みする)


(次々銃弾を打ち込まれたこけしは、やがて後ろに倒れこんだ。
そのうち、それは炭になる。
斧はいつの間にか消え……そこにあるのは炭だけになった)
301兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/10(水) 00:29:16 ID:74f8xLHT
>>300

(やがて異形が灰になり、橋が静寂を取り戻して、
 そしてやや間を置いてから、初めて少年は拳銃もケースにしまい、蓋を閉じた)
(深紅のそれを背負うと、改めて五体満足となった馨に向き直る)

まずは、協力に感謝します。

(そして敬礼――――ではなく、頭を下げて感謝の意を示す)
(二度とこんなことが必要になる事態を起こさせないように、と自分に誓いながら)

…それと、その高等部の先輩とは?

(一応訊ねておく。その人間も、異能を所持しているのだろう。
 ましてや、他人の異能を強化する能力となれば、その希少価値は極めて高い)
302前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/10(水) 00:34:03 ID:Rapz0GeF
>>301
いやいや、こちらこそ……。
……俺がこちらこそって言うのはなんかおかしいな?
(あれ? と気づいて首を捻る。
そこはいいか、と自分も頭を下げた)

ん、高等部の先輩?
ああ……アンジェラ先輩って言ってた。
なんだか、俺を鍛えてくれるって言ってたけどね。
(どんな意図で晶君はそれを聞いたのか、馨にはわからない。
だからこそ、聞いたら確実に反応が返ってくるであろう言葉をさらりと言ってのけた)
303兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/10(水) 00:47:38 ID:74f8xLHT
>>302

…………そう、ですか。
彼女が…………。

(彼の口から出てきたのは、まさかの既知の先輩だった。
 とは言え彼女、アンジェラ・トルーマンと知り合ったのは学園ではない)
(路地裏での彼女の戦闘に介入した。それだけのことだったが、
 話が発展したのは彼女が英国の人間であり、かつ国家の名を受けた使者だったからだ)
(あの時点では彼女の戦闘能力はさほど高くなかったが、
 異能と一くくりにするには奇妙な、様々な力を有していた。
 もしやその中に、他人を強化するような術があるのかもしれない)

(だが、問題はそこではない。彼女がその能力を、馨に用いたところだ)
(何の目的があるのだろうか?同じ公僕ならば、その
 立ち振る舞いもさほど変わらないはず。無闇に一般人を巻き込むべきではないと)
(確かに自衛力を増やすのは、ある意味で正しいのかもしれないが、
 鍛えるとまでいっては、完全に彼をこちらの世界に引き込むと言っているようなものだ)

では、これにて失礼します。
ランニング、頑張って下さい。それと、異形のものに対する警戒は怠らないよう。

(最後にもう一度礼をすると、馨に背を向け、晶は歩き出した)
(彼女の真意を問い質す必要がある。例の火災事件のことも含めて、だ)



【こちらはそろそろ、〆にしようかと思います】
304前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/10(水) 00:55:07 ID:Rapz0GeF
>>303
……ん?
もしかして、アンジェラ先輩のこと知ってるのか?
(まさかまさかの反応。
自分に対して、あの能力をかけた先輩を、晶君が知っていたとは。
世界は狭いなぁ、なんてこんなところで思ったりして)

おーい、教えてくれよ、一体何が……。


……行っちゃった……。
(話を聞く前に、晶君は去ってしまった。
一体何があったのか、聞いてみたかったのだが……今となっては後の祭り。
次回、聞くしかないだろう)

ん、とりあえず、アドバイスサンキュ。
俺も気をつける。
じゃあなー!
(姿が遠く、見えなくなっていく晶君に対して声をかける。
そして、馨は途中だったランニングを再開するのでした)

【こちらもこれで締めで】
【二日連続のお相手ありがとー】
305兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/10(水) 00:59:41 ID:74f8xLHT
>>304

【それでは、こちらもこれにて〆にしますね。
 僕の方こそ長い時間、お付き合い頂きありがとうございました】
【先輩の知人の輪が段々と広がっていくのは、見ていて楽しいです。
 これからの前山先輩にも、要チェックですねっ】
【お疲れ様でした、お休みなさい。ノシ】
306前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/10(水) 01:01:58 ID:Rapz0GeF
>>305
【お疲れ様ー】
【知人の輪……まぁ輪だねw】

【これからの展開は、自分でも楽しみになりつつ……】
【おやすみなさい】

【以下、空きです】
307伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2010/03/10(水) 20:25:50 ID:ddUoCA6s
【天羽都さんへの置きレスです】

>>286
水鏡くんにも、都ちゃんを引き込まないでくれ、って、それは厳しく言われたし
迫水先輩も……そう、北峰さんも、あなたが夜の世界にかかわることを望んでいない……
(同じく同学年の寮生の名をだした)
(すさまじいほどの能力を復讐のためにふるう少女──北峰綾香)
(そしてため息をついて)
生存競争だもの、食べるのよ。
人を食べる異形もいれば、妖魔を食らう妖魔もいる……
(迫水直の中にいるものが、まさにそうなのだとまでは、さすがに言えなかった)
肉ではなく、命や魂のようなものを奪う者たちも。

(泣き出す都を見れば、やっぱり傷つけてしまったと胸が痛む)
(一瞬、唇を噛んで目をとじ、これは避けようのないことだったのだと自分に言い聞かせ)
(再び目を開けて大きく深呼吸して)
その前に、迫水先輩に手料理を召し上がっていただいたことがあるんでしょう?
迫水先輩はその時、感覚が鋭くなったっておっしゃってたわ。
あの方の身体能力や身体感覚を上げる効果はあっても、妖魔には影響しないのよ、あなたの手作りは。
不知火は水鏡くんの別人格だけれど、妖魔は迫水先輩とは全く別の存在だからだと思うわ。
(そこでふと思いついた)
……そうよ、もう一度私に何かを食べさせてくれれば、はっきりするんじゃないかしら。

(ぱっと顔を上げ、表情を一変させて都を見る)
今の私には霧原朱音の霊が憑いている。もし、あなたの手料理が一つの体にある別の存在にまで影響があるなら
今、私があなたの手料理を食べたら、霧原朱音にも何かの影響があるはずよ。
でも記録会の時みたいに身体能力だけに影響を受けたなら、もうそれ以上の心配はいらない。
お料理をごちそうする相手には、その人が元々持っている力だけが変化するってわかるもの。
そうじゃない?
(思いついたことを都に話し、様子を見る)
(都がもう一度、料理できるようにしてやってほしいという、直の希望が)
(これで叶うかもしれないと)

【置きレスに1レスお借りしました】
308奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/10(水) 20:46:11 ID:jLibvXPa
【おじゃましまーす。】
【待機させてもらいますけど置きレスその他お気軽にどーぞですっ】
309名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 21:35:43 ID:7PsRnygD
名無しでもイイですか?
310奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/10(水) 21:38:28 ID:jLibvXPa
>309
【あ、ハイな。】
【当方かまいませんよ〜。雑談でも何でも。】
【いかなものがお望みでしょうか?】
311名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 21:44:05 ID:7PsRnygD
エロールが希望ですね
デカパイでパイズリしてもらってから
こっちが童貞を卒業させてもらいたいです
312奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/10(水) 21:50:04 ID:jLibvXPa
>311
【え〜と、こっちも処女なんですがとかそれ以前にですね。】
【名無しさんはここは初めてでしょうか?】

【周りの雰囲気的に即エロをしちゃうのは気が引けるのですよ〜】
313名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 21:57:58 ID:7PsRnygD
すぐエロシーンには入りませんよ
大きな胸なら使わないと勿体ないです〜
まさにエロールのためにある爆乳w

どんなシチュならいいんですか?
314名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 22:03:18 ID:Hb8VDQZk
こういう名無しは無視して落ちるのがいいと思うよ
315奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/10(水) 22:04:33 ID:jLibvXPa
>313
【ええっと、>1にあるように一発キャラとして――あ、名前はつけていただかなくても結構ですよ。】
【何らかの異能もちであるとか、異形であるとか。】
【何故私を…………えーと、そのですね。しようとおもったのかっ】
【その辺りをはっきりさせてみまっしょうっ】

【ええっと、こっちからして欲しいのだったら催眠系でしょうか………】
【そんな能力もちで、幸い夜の一人歩きの多いモノですので。】
【たまたま眼に止まったから――とかでしょうか?】
316名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 22:04:49 ID:7PsRnygD
あれ?だめなんですか

無理なら別のシチュでいいですよー
希望言ってください〜
317名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 22:07:04 ID:Hb8VDQZk
会話が成立してないね。
シチュスレでしかエロしたことがないんだろうな、この名無し。
318名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 22:08:57 ID:7PsRnygD
あ、すいません
さっきのは入ってきた名無しさん宛のレスです

今から返事しますね〜すいません
アンカーつけてなくて
319奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/10(水) 22:10:14 ID:jLibvXPa
>314
【ああ、すみませんっ!心配かけちゃってますね。】
【まずはじっくり話し合ってそれでもダメなら頭を下げさせていただきますっ】

【もうしばらく見守っていただけると幸いですっ】

>316,318
【いえいえ〜、ええと他の方がこれだけ騒いでおられる理由を】
【考えていただけると幸いです〜】
320名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 22:18:01 ID:3QLD/cjm
>>317
お前勘違いしてない?
321名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 22:18:38 ID:7PsRnygD
>>315
民間人はキャラハンだけだったんですか?すいません〜
そのエロいプロポーションに惹かれましたね〜!
かなり大きく設定されてるんでエロールがいいのかと思ったんですが
名無しとはダメだったら雑談でいいですよ〜

こっち同じクラスの男子生徒とかどうでしょ〜?ナンパしようとしてフられる男役します
322名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 22:20:50 ID:3QLD/cjm
>奏
お前こそPINK板がわかってないだろ
エロNGなら最初に書いとけ
323名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 22:22:15 ID:Hb8VDQZk
>>321
あのさ。せめてロール申し込むならプロフだけじゃなくて
このスレでどんなロールが行われているかくらい見ようぜ。
324名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 22:26:50 ID:7PsRnygD
>>323
見てますよ〜
その中でふつーじゃないデカパイなんで…
エロールとかが好きなのかと思ってすいません
キャラハンとしかエロしたくないなら書いておいてほしかったです〜

>>奏さん
ちなみにナンパにフられて
腹いせに能力つかって無理やりするも
そっちに返り討ちにされるとかどうです〜
325名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 22:29:46 ID:3QLD/cjm
>>323
いい加減にしろよ。御木本か?
それキャラハンを助けてるつもりかも知れないが
逆にお前が荒らしだから
326奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/10(水) 22:31:43 ID:jLibvXPa
>321
【私が処女でなく、そういう男性慣れしているタイプの人間なら】
【一般人でもしてさしあげられたのですけど。】
【今の設定では催眠とかそういうのでもないと無理なんです。】
【だから、お相手次第では民間人でもいけるのではないのでしょうか?】
【名無しさんのお相手自体はOKです……が、設定を引き継ぐのでそれなりの理由が欲しいんです。】

【というわけで、雑談希望承りました。】
【まぁおさわり程度なら………ゴニョゴニョボソボソ】
【ええと先に注意を。当方、妙に自己陶酔気味なレスが多くなります。】
【受け付けない場合はここで速やかに断って下さいませっ。】

>322
【いえ、NGではないですよ〜】
【前述の通りです。】

>324
【え〜と、異能……な名無しさんなんでしょうか?】
【そのシチュ自体は別に問題ないですよ。】
327名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 22:38:47 ID:7PsRnygD
>>236
おっぱいスレじゃないスレでおっきいおっぱいにしたなら
有効活用したほうがお得なのに〜

はい〜!こっちが異能で
金縛りにあわせようとするも能力出すまえにこっち返り討ちとか〜

あとすいません
自己陶酔のってどういうことでしょ?すいません〜、それだけ分かんないです;
328名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 22:42:35 ID:7D5N1g3I
奏、嫌ならはっきりと断ったほうがいいぞ
329奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/10(水) 22:50:15 ID:jLibvXPa
>327
【ご、ごめんなさい名無しさん(フライング土下座)】
【私の技量ではとてもお相手が務まるとは思えないのでここで落ちさせてくださいっ】
【面倒な打ち合わせにつき合わせてしまったことも含めて本当に申し訳ないですっ】

【あ、お声をかけていただいたことには感謝しておりますよ〜、ありがとうございます。】
【お疲れさまです。お眼汚し失礼いたしましたっ。(床に額こすり付けて土下座)】
330名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 22:54:15 ID:7PsRnygD
いえ…こっちこそすみませんでした
あんまりにも規格外な乳なものでついm(_ _)m

名無しが嫌なときははっきり断った方がいいですよ〜
こっちこそ騒がせてすいませんでした
331名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 23:39:26 ID:gO/dFAVK
明らかに悪意ありだな、これw
332名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 23:42:20 ID:gO/dFAVK
恐らくはセックスアピールが気に食わない同僚女のキャラ潰しだろうな
荒らし方が男の手口とは明確に違う
333兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/10(水) 23:46:32 ID:74f8xLHT
【名前】兵部 晶(ひょうぶ あきら)
【年齢】14歳
【性別】男
【身長】152cm 42kg
【容貌】全体的に髪はショートだがアホ毛があり、もみ上げが長い。かなり童顔。
    基本的に仏頂面でツンツンした様子。
【能力】接触した物体、及びそれに接触していた物体を回転させる。
    また己の非力を補う為に、銃器の訓練を積んでいる。
    能力と組み合わせ弾丸の貫通力の向上や、他に弾道を曲げたりもできる。
【武器】深紅色のサックスケース型ガンケース『ハーミット』or
    対異形用複合電磁兵器『ジムノペディ』+S&W M38
【希望】NG以外なんでも
【NG】スカグロ
【弱点】持久力や弾数の関係から長期戦が苦手で、またかなり打たれ弱い。
【備考】中等部二年に属する、鳶色の髪の少年。
    以前は家族を溺愛し、また家族に溺愛された純粋無垢な少年であった。
    しかし去年の夏に、異形の襲撃により家も家族も失ってしまう。
    それから警察官であった父のもう一つの仕事、異形狩りを知り
    復讐のためそれを受け継ぎ、訓練を受け『ガンスリンガー』のコードネームを得た。
    その後死んだ家族の霊に再開し、憎しみによる復讐ではなく、
    同じ不幸を再発させない為には異形は危険だと考え、改めて異形狩りを続ける。
    様々な人間との出会いに、一時は歪んだり感情をなくしたりしたが
    今は立ち直り、再度自分のすべきことを再考し始めている。

    紫 一久とは組織的に協力関係、紅裂 拓兎とは類似した過去を持ち、
    その心を理解しながらも、罪は許せず、断罪をすると誓った。

    自分の心の支えである久遠ゆりかを姉と慕い、恋心を抱いている。
    アンジェラ・トルーマンとは同じ公僕として組織的に協力関係にあり、
    須佐乃水琴とは間接的な同僚、霧原朱音とは伊織津綺子を
    敵対する組織から守るという前提で個人的に協力関係にある。
    また媛名葵も組織的に協力関係であり、彼女個人に対しては強い信頼がある。

こちら、絵師さんに僕の絵を描いて頂きました。
http://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=493&type=jpg
http://www.100gazou.com/sinzou/bbsdata/img/498.png
334兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/10(水) 23:48:26 ID:74f8xLHT
>>1さん、スレ立てお疲れ様でした。今夜はプロフ投下のみで、失礼します】
335名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 05:39:18 ID:sN3qpMur
奏って前スレでとんでもないプロフ落とした暮凪の転生か?
336名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 09:21:12 ID:w8OwXotN
根拠のないエスパイクナイ

とはいえ、異種バトルシチュも受けられないで、なんでこのスレに居るのかは疑問だが。
337天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2010/03/11(木) 19:58:09 ID:QJOIbFRt
>>307 伊織先輩への置きレスです
……っ!
(その名を聞いた時、都の目の色が変わる)
(敵意とまでは言えないが、とても切羽詰まった色が強くにじんでいて)
伊織先輩は綾香お姉ちゃんのこと、知ってるんですね?
お願いだから、綾香お姉ちゃんにはなるべく関わらないでください。
いま、すごく不安定なんです。
(生存競争云々の話は途中から耳に入らなかった)
(それだけ綾香の名前は都の中で大きかった)


…………。
(お弁当を食べてもらった時も影響を受けていたなら、津綺子の言う通りなのだろう)
(妖魔の感覚も鋭くなっていたのでは、とうがった見方もできるが、どちらにしても推測でしかない)
(今までの経験から力が発揮されるのは必ずでもなく、そうであればとっくに大騒ぎとなっていただろう)

もう一度、わたしの料理を食べてくれるんですか?
それは願ったりなことですが、その……。
(すぐに料理をしてもいいことになるなんて思ってもいなかったから戸惑ってしまう)
(触れる方の異能にくらべれば安全だけど、気の持ちようでマイナスにもなるのだ)
(ただ食べるだけじゃなくて影響があるか実験するとなると、怪我する危険だって考えられる)
もちろん、プラスになるよう頑張ります。
けど、異能の方と同じで強くなり過ぎて事故が起きるのは怖いです。
伊織先輩は、どんなふうに確かめるつもりですか?
(まさか、大会記録と同じ高さを飛ぼうとでもいうのだろうか)
(どこまで考えてるかわからず、心配そうに見上げる)
338水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/11(木) 21:07:04 ID:dxu3wQjd
【待機です。プロフは>>61になります。置きレスの方は、ロール中でなければ遠慮なくどうぞ、です】
339伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2010/03/11(木) 21:18:39 ID:xdp7nSeR
【こんばんは…お言葉に甘えさせていただきまして】
【天羽都さんへのレスを置かせてくださいませ】

>>337
私が異形と戦っていたのを北峰さんに見られて、その場で取り押さえられてしまったわ。
ものすごい強力な異能だった……あの人を敵に回していたら、
とても私は今頃こうしては居られないと思う。
……ええ、あの人には日常以上に関わらないと約束します。
(水鏡との約束を、こうも簡単に破棄してしまったことを思えば)
(この約束もあまりにも軽く聞こえるだろうと、少し胸が痛む)

……そうね、万が一にも悪い影響がないとは言えない……
(都の冷静な指摘に、浮き上がっていた気持がたちまち落ち着く)
(たぶん上昇する、もしくは下がるのは身体能力だけだろうという確信めいたものはあるが)
(その根拠はない)
近いうちに、誰か…水鏡くんか、あなたがお嫌でなければ迫水先輩にでも立会いをお願いして
そこで食べてみましょうか。
私はあなたに、異能と人間としての能力とを、それぞれ別に影響された経験があるのだもの
何かがあればすぐにわかるわ。
記録会の日、まるで自分がそれまで練習して積み上げてきていたものを
みんな一度バラバラにして、ぴったり組み換えたような感覚があったの。
できないことがあるなんて思えなかった。
あれほど自分に自信を持っていたことなんてなかった……

(目を閉じ、深呼吸して思い出を打ち切ると、都を見て)
もう一度、お料理を作って。
私に出会うまで、あなたのお料理はたくさんの人を幸せにしてきたのだもの。
それもまた、間違いのない事実だと思うの。
あなたの手作りが人にどんな影響を及ぼすか、それを確かめていく手伝いは私がする。
私だけじゃなくて、きっとたくさんの人が手伝ってくれるはず。
だから、そのこととは別に、また以前みたいに料理部にも復帰してほしい。


【お邪魔しました】
【水鏡くんも待機がんばってくださいね】
つ【桜餅とお茶】

【それでは置きレス落ちです】
340水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/11(木) 21:47:23 ID:dxu3wQjd
>>399伊織さん
【ありがとうございます、では早速…(のんびり桜餅をぱくついて、お茶もいただいて)】

【おなかも膨れたところで、今日はこれにて撤収します。スレッドをお返しいたします】
341前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/11(木) 21:47:52 ID:/5dIeXKU
>>338
【こんばんはー】

【そしてこちらでは初めまして】
【お相手していただいても宜しいでしょうか?】
342前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/11(木) 21:50:12 ID:/5dIeXKU
【わーい、ほぼタッチの差で逃したぞ(きらっ☆】

【このまま待機します……】
【プロフは>>4です】
343前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/11(木) 22:19:11 ID:/5dIeXKU
【避難所に行ってきまーす】

【落ち落ち】
344天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2010/03/11(木) 22:46:27 ID:QJOIbFRt
>>339 伊織先輩への置きレスです
綾香お姉ちゃんはご両親の復讐をするため、わざと目立つことをして仇を誘ってるの。
だから、伊織先輩自身のためにも関わらない方が良い。
(少し落ち着いてきて、ぽつりと)
ほんとは、復讐なんてしないのが一番なんだけど。

それで先輩に何かあったら、迫水先輩に申し訳ないです。
だから迫水先輩がいた方が良いと思います。
怪我したりとかを考えたら、水鏡先輩の方がいいかもだけど、あまりいい顔をしなさそうだし。
(水鏡先輩は伊織先輩に都と会うなと言ったらしいから、この話をしたら怒るかもしれない)
(都から言えば多少は違うかもしれないが、それでも裏で文句を言うかもしれず)
バラバラしにて組み替えた……つまりパーツはそろっているってことですよね。
(津綺子の言葉を聞いてふと思う、記録を出すための材料はそろっていて、組み替えた結果が分かっていればもう一度できるんじゃないか、と)
(けれど、その完成図を目指して積み上げるのが練習であり、そんな簡単にいくはずもないのだ)
あ、ごめんなさい、差し出がましいことを言いました。
(だから慌てて頭を下げて)

ありがとうございます。
わたし、義母さんから料理を習い始めてからこんなに長くしなかったことはなくて、料理は自分の生き甲斐なんだって強く自覚しました。
好きで好きで仕方ないんです、料理をするのも、作ったものを食べて貰うのも。
義母と同じ道は進めないけど、将来は料理に関わる仕事をしたいし。
(具体的にどんなことをするのか、実際に何ができるのかは分からないけど、そうした道に進みたい)
(長く離れていたからこそ、その道への思いを強く自覚するようになった)
いつ誰に食べて貰うとか、気をつけなくちゃいけないことは分かってきたから、だから、もう少ししたら料理部に復帰します。
これも伊織先輩がわたしに会ってくれたからです。
本当にありがとうございました。
(深々と頭を下げる都だった)

【では、都の方は次あたりで〆に】
345伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2010/03/12(金) 21:38:46 ID:Er+z9F24
【天羽都さんへの置きレスにスレをお借りします】

>>344
復讐……
(北峰綾香もまた肉親を魔に傷つけられたと聞き、何があったのか詮索しそうになるが)
(それは思いとどまる)
(北峰綾香がそうしたいと思うなら、自分で話してくれるはずだ)

水鏡くんはあなたに触れても、異能を暴走させるようなことがなかったのでしょう?
迫水先輩は、そこが今一つ……
(少し考えるような仕草をして、それからもう一つの要素に思い当たった)
(すなわち、再現の不確実さ)
そうね、忘れてたけど、いつでも同じ結果が出るとは限らないのだったわね……
水鏡くんにしても迫水先輩にしても、私にしても、次にあなたとの接触があった時に
前回と同じことが起こるとは限らないんだわ。

(都の口からもう一度料理部に復帰すると聞いて、気弱げな笑顔でうなずいた)
そう言ってくれてありがとう。
その言葉を聞けて、本当に嬉しい……あなたがあなたらしくあってほしいって
私も、他のたくさんの人たちもそう思っているから。
お料理が好きで得意な自分、異能がある自分、そのすべてを受け入れて、自分らしくあってほしい

(少し風が冷たくなってきたのを感じる。冬の日は短い)
今日は会ってくれてありがとう。私もこれで、迫水先輩に安心していただけるわ。
水鏡くんには、ちゃんと私から話をするつもりだけど
もし彼に会うことがあったら、伊織が謝っていたって、そう伝えて。
……よかったら、寮までお送りしましょうか?
(傾いた陽は空を夕暮れの色に染めつつある)
(夕暮れを背に都を見れば、陽に向かっている彼女の姿は、金色に輝いて見える)

【ではこちらはこれにて締めさせていただきますね】
【今回は長いおつき合いをありがとうございました!】
346天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2010/03/13(土) 00:28:56 ID:UxDJAB+H
>>345 伊織先輩への置きレスです
水鏡先輩の時は、初めて会った時に触って不知火に替わっちゃったってことがありました。
意図しない入れ替わりだから、あれも暴走になるのかな?
他の人でも、その場で触る度に力が強くなったり弱くなったりしたこともあったし。
(そう言えば紫一久も電気の異能だったなと思い返したが、そのことは口にしなかった)
(ちょっと頭にきているので余計なことを言ってしまいそうなのもあったが)
(危険そうな人だから二度と近づいちゃ駄目とか言われそうと思ったからだ)

わたしらしく、か……。
(自分らしいって何だろう、と思う)
(足のことを抜かしても、もうただの女の子とは言えなくなってしまったけど)
でも、あんまりわたしらしくしてると、水鏡先輩あたりからは危なすぎるって言われちゃいそうです。
(きっと久遠先輩や兵部くんにも言われてしまうだろう)
(頑固で考えなして、まだまだお子様で、色々な意味で一人じゃ生きていけない自分で)

きっと水鏡先輩だって、きちんと説明すれば大丈夫ですよ。
わたしが会いたがっていたんですから、水鏡先輩にだって止める権利はありません。
(危険という意味じゃ紫先輩の方が危ないと思うし、何でだろう?)
(水鏡恭弥が何を心配して都に会うのとを止めたのか、都には理由が分からない)
はい、よろしくお願いします。
(ぺこりと下げた頭を戻した時、ふと視界の隅に何かが映った気がした)
(瞬きした時にはもう消えていたけど、旧校舎の二階の窓、そこに両親がいて見守ってくれていた気がしたのだった)

【都もこれで〆です】
【後半ずっと置きレスになってしまい、すみませんでした】
【でも色々とお話しできてとても良かったです】
【ありがとうございました(ぺこり】
347媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 13:31:33 ID:/JvfheeD
【しばらく、待機させていただきます】
【プロフィールは>>62。シチュは相談内容次第、ということで……参考にしていただけたら、幸いです(一礼)】
348紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 13:39:47 ID:6xQZwD7l
【おっと、リロードしてよかった】
【久しぶりにロールしようぜ】
349媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 13:43:26 ID:/JvfheeD
【本スレのリロードミスは、色々とトラウマがある私であります】

【こんにちは、紅裂さん。
 私で良かったら、喜んで、です。シチュエーションの方、何かご希望はありますか?
 なければこちらからも出しますので遠慮なく仰っていただければ、十全に重畳であります】
350紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 13:48:05 ID:6xQZwD7l
【……避難所と間違えて書き込んだこともあったよな、うん】

【そんな過去は忘れ去るとして、さてどうするか】
【当面、お互いの地雷踏まない限り戦うような事態はないと思うので】
【微妙にギスギスしつつ何か会話をしてみようか】
【学校の体育館裏でも、そちらが狩りをしているシーンに遭遇でもいいけど】
351媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 13:52:54 ID:/JvfheeD
【…………今日という日は、あったかいですね。このまま春になってくれればいいです】

【じゃあ、前回が三人ロールで戦闘シーンだったので、
 今回は穏便に(?)放課後、定番の体育館裏でいってみましょうか。
 思いっきり地雷を踏んだら、ごめんなさい。……まあ、そのときはそのときですっ。多目に見てくだs(】
352紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 13:55:21 ID:6xQZwD7l
【うん、そうだな。雨降ってるけどなこっち】

【じゃあそれで行こう】
【まーあ、地雷踏んだらな、うん。もしかしたらこっちが踏むかも知れないが】
【ではちょっと書き出してみるので、少し舞っててくれ、と意図的に誤字ってみる】
353媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 13:58:17 ID:/JvfheeD
【まあ、お互いにそのときはその時です。連鎖爆発してもそのときはそのときです】
【ご自由にやっていただければ、と……それでは、宜しくお願い致します。
 ――そのネタは、多分、わたしと、貴方しか、分かりませんからッ――!!!】

【まったく、……お待ちしておりますので、どうぞごゆるりと、です】
354紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 14:06:13 ID:6xQZwD7l
(雨が降ったり、止んだり。暖かくなったり、寒くなったり)
(季節の変わり目は、侮れない。油断をすれば体調を崩す)
(――けれど、紅裂拓兎は四季の移ろいは嫌いではなかった)

…………んっ………
(――放課後いつもの体育館裏で、ぼんやりしていると、その内眠くなった)
(うつらうつらと、夢と現実の狭間で様々の景色を幻視している)
(具体的には、テディベアが跳梁跋扈するシュールな世界とかだ)

(――心が、精神が、休息を求めているのは理解している)
(とうとう、魔王に対して明確に反逆してしまったのだ)
(いつかこんな日が来ると、契約を破棄した時にはわかっていた)
(けれど、本当に反抗してしまった彼は、どうしようもない罪悪感を覚えた)
(だから、こんな場所で現実逃避気味に夢を見ている)

(体育館の非常口に背を凭れて、静かに時間だけが過ぎる)
(30分ほど経過した時、すっと目が半開きになった。誰かが此処に近づいてくる気がした)


【では、よろしくお願いします】
355媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 14:13:53 ID:/JvfheeD
>>354
(季節が移ろうように、すべてのものは移ろいゆくとはいうけれど。
 世の中には移ろわないでほしいものもあって――それが移ろいゆくから、心が惑う)
………。
(ここも春が盛りになれば、桜でも咲くのだろうか。
 そんなことを考えながら、いくぶん温かくなった体育館裏へと足を運んだ)

………ごきげんよう、紅裂さん。
そんなところでぼけっとしておりましたら、風邪をひかれても知りませんよ。

(眠ってはいないのだろう、と思う。
 そういう気配を敏感に感じる男だったはずだから、もしくは自分の気配で起きたのか。
 まあ、どちらでも構わない。
 ここに来れば彼に会うかもしれないというのは、何度も此処で彼と会った自分なら予測できたこと)

それにしても、お元気そうでなによりです。
お変わり、ありませんか?
(「お元気そうでなにより」というのは、「五体満足でなにより」という意味だ)
(彼の精神が実際に元気なのかどうなのか、彼女はすぐに見抜く力なんてもっていない)
356紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 14:28:04 ID:6xQZwD7l
…………
(何も言わず、何もない瞳で眼前の対象を見つめる)
(時に虚無の色を湛えた瞳が、時には狂気に満たされていた瞳が)
(今は、夢から醒めたばかりで虚飾のない無垢な瞳になっている)
(耳は、脳味噌は、その言葉を聞き届けている。だが、内容は理解していない)
(休眠状態だった脳味噌が活性化するまで、約15秒)
(眼前の少女――何故か違和感がある単語だった――が誰だったか思い出すまで約15秒)
(何か言おうとして、声にならない空気の塊が漏れる。こほっと咳き込む)

あー……時に人は自分の知性に対して謙虚でなくてはならない。
契約した後でとんでもねー条件だったりする事は多々ある。
つまり何が言いたいかって言うと契約書は最後まで読むことをお奨めする。
アロー、アロー、こちら紅裂相談所。決してペットショップではあーりません。
大切なご家族を与るスペースは当店には用意されておりません故ご容赦を。
(最早何が言いたいのか、本人にすら壊滅的に理解不能な単語の羅列だった)
(そこに真意はなく、そこに皮肉はなく、ただ混沌だけがあった)

――で、何しに来たんだ犬っころ。
ここにお前の食いたがってる異形(えさ)はないぞ。
ちなみに異形(いぎょう)と書いて『えさ』とルビ振ってるから勘違いするなよ。
(脳味噌がいつもの明瞭さを取り戻すのに約1分)
(漆黒の猟犬。異形狩り。媛名葵。少しだけ嫌いな女。全部思い出した)


357媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 14:39:43 ID:/JvfheeD
>>356
……………。
(何もない、からっぽで無垢な目)
(それを漆黒の瞳で見返してから小首をかしげると、黒髪も一緒に揺れたのだった)
(珍しく無防備、というか、何と言うか。
 そんな様子にもみえる彼が一つ咳こめば、彼女は不思議そうに二度ほど目をしばたかせたのだが―――)

………。
あの、私が誰か思い出すまでの時間をかせぐのに
とりあえず思いついたことを口にしてみるのは、止めてください。
(目の前の男が、彼自身にとって重い存在でなければ鮮明に記憶にとどめないのは知っている。
 だからたぶん、自分のことを思い出すのにしばらく時間がかかったんだろうな、と
 そんなことを考えながら、左右に首を振る。今度は黒髪が左右に揺られる形になった)
誰だっけと聞いてくれればいいのです。
だいたい、魔王の契約者が、契約書はちゃんと読めだなんてとても十全なアドバイスです。

改めまして、ごきげんよう、紅裂さん。
(明瞭さを取り戻したらしい彼の瞳がいつもどおりになったのを見て、挨拶)
……あら、できることなら「えもの」とルビを振ってほしいものであります。
猟狗は自分が食べる為に異形(それ)を狩るのではありません。
主人に捧げる為に、獲物を追い詰めるのですから。十全と。
358紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 14:57:09 ID:6xQZwD7l
(動きに合わせて揺れる黒髪を眼で追う)
(――大和撫子。浮かんだ単語はそれだが、この女にそれは相応しくない)
(流血、夜、暗器、漆黒、刃。この女にイメージに似合うのは、こちらの方だ)

いや、名前と顔は覚えていたんだが。
咄嗟のことだったんで何を言っていいのかわからなく……
そんなことはどうでもいいんだよ。俺のアドリブ能力の低さを舐めるなよ愚民め。
(自慢にならない事を不遜な態度で言い切る。そもそもからして――)
(一度は刃を交えた相手の名前と顔を忘れる事の方がおかしいのだ)
んー、そうだね、ソイスースだね。
契約料0円で使い潰される日々はご免だわな。
(まさか契約は破棄した後です、なんて言うはずもない)
(そんな事を言えば、これぞ好機と襲いかかって来る可能性が高い)
(それを恐れはしないが、面倒な事は避けて通るべきだった)

左様か。いつも「一日最低三匹は狩らないと安眠できないぜヒャッハー!」と
ダガー片手に涎垂らしながら徘徊しているお前らしくもない殊勝なお言葉だな。
(無論、彼の知る限りにおいて、媛名葵に関してそんな事実は皆無だ)
(彼女が狩るのは使命の為であり、殺戮嗜好を満たす為ではない。それくらいはわかる)
(そんなどうでもいい話はさておき――この女に何か聞く事はあっただろうか?と思案する)

…そう言えば、去年の末にお前のところのバンダナに会ったんだが。
お前、何も教えてないのか?酷い奴だな、うん。
(考えて、考えて、出てきたのはそれだった。郡太一朗。確かそんな名前だった)
(あの青年はこちらに対して『お前は何者だ』と問うてきたのだった)
(その質問に対して、向き合う必要を認めなかった彼は、適当に話を逸らしたはずだった)
359媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 15:10:40 ID:/JvfheeD
>>358
顔と名前は覚えておられたのですか?
……少し意外であります。てっきり、そろそろ忘れ去られたころかと思っておりました。
(こちらは男の対峙した時に感じた狂気性を含め、目立つ容姿)
(ちらっと見ただけでも記憶に残りそうな目の前の男。
 そんな彼の頭の中に自分がまだ残っていたことに驚きつつも、
 ―――いつもらしい軽口が返ってくれば、ふ、と肩の力を抜くことができた)
契約料については、貴方のお力という分できちんと払われていそうですけれど。
あと、貴方の頭の中の私の像を、一度改めさせて頂いた方がいいだろう、と感じました。
(彼女は、目の前の男が契約を破棄したあとだとは、知らない)
(虚影会の件からは担当を外されているから、だ。その理由は、当人も知らないけれど)

……彼は私のところのバンダナさんではありませんよ。野良バンダナさんです。
(バンダナ、でお話が通じてしまうところがなんとも言えないけれど)
(しかしながらこの言葉を聞くと、ほんのわずかに彼女は肩をゆらした。
 まあ、つまり、その挙動ひとつが――その「バンダナ」がどれだけの存在か、示している)

何も教えていない、とはどういうことでしょう。
そういえば、彼も貴方のことを「一番最初に会った時とは雰囲気変わってた」と言っておりましたね。
そして「自分には興味がないようだから、自分が危険なことはないだろうけど」とも。
前者の方には、私も同意しておきたいところです。
360紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 15:25:29 ID:6xQZwD7l
野良なのか。酷いなお前。
「俺はあの人の恋の奴隷だ」とか言ってたけど。
アレか、お前は餌はやるけど首輪はつけないタイプか。
首輪つけないと保険所送りにされるぞ、野良バンダナ。
(実際は、もっと違う台詞だった気もするが、やはり覚えていない)
(それにしても、いつも茫洋として感情の動きが把握できない媛名葵だが)
(あの青年のことになると、それが崩れる。以前会った時もそうだった)

ふーん……アイツな。俺が何者かと問うてきたぞ。
アイツが戦う為の正当性を満たすのも癪だったから、適当に誤魔化してきたけど。
(想像した通り、魔王の契約者であり数多の人間を殺害してきた事実は伏せているらしい)
(それを知っているのならば、あんな迂遠な事は訊かず、刃を向けてきたに違いないから)
ああ、それとな。俺の問いには二つの意味があるんだ。
あの男、人間が怪物に食われるのが悲劇とか言ってたが……
酷いってのはそのことだ。どうして教えないんだ?
人間を一番殺してるのは人間だったことを。
そんな世界しか作れなかったことが最大の悲劇だって。
それともアレか?お前もまさか人が異形に襲われるのが悲劇だって考えてる口か?
(少しずつ、思い出してきた。確か、そんな話をしたはずだった)
(その考えを聞いて、失望したものだった。そんな事しか頭にない青年に)
(ひとつのことだけ大仰に捉えて、それを阻止するのが正義だと信じていることに対して)
361媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 15:38:03 ID:/JvfheeD
>>360
……………それ、嘘ですよね。
(むしろ嘘であって欲しい、という願いが込められていそうな返答だった。
 よくよく考えたら嘘であろう、と結論付けることができるのだろうけれ――それでも、だ)
(真実だったら、喜んでいいのか改めて躾け直せばいいのかよく分からなくなってしまう)
保健所送りになるほど、あの方はどんくさい方ではありませんよ。

意地の悪い御方。
戦う為の正当性を満たすのが癪、なんて言い回しをして……
結局、それでは、やっていることはただの意地悪ではありませんか。
(彼にしては珍しい、と言いたげに首を傾げる。そして、うっすらと目を細めた)
……人間が人を殺す。
だから人間の存在が悲劇だって考えるのが
現実問題少数派だってことを、貴方に教えておいた方がよさそうですね。
(そして、続いた言葉にさらに不思議そうに眉をよせる。
 彼が人類を滅亡させたがっている、というか――その為に魔王の元にいるのは知っていたけれど
 まさか、その考えを他人に押し付けてそれが正しい、なんていう人間だとは思っていなかったからだ)
哲学的に申し上げれば、そうでありましょう。
戦争なんてものを行うのは人間くらいなのでありますから……貴方の言は間違いとは申しません。
私は、人が異形に襲われるのは悲劇でなく痛ましい事故だと思っておりますが、
悲劇だと捉える人間がいても、それをおかしい、と思うことはありません。

……彼に、異形より人間の方が酷いよって言って――それで、何になるのですか?
だからお前も皆もさっさと死ねとでも、言えばいいのでしょうか、私は。
362紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 16:01:09 ID:6xQZwD7l
ストライクゾーンには掠ってると思う。
年下を躾けるのが上手らしいな、お前。
(もしそんな事をシラフで言える人間なら、彼は郡太一朗という人間に)
(痺れて憧れるしかなくなる。そして二度と近寄らないと決めるだろう)
(実に複雑そうな感情を込めて、嘘であって欲しいと願う彼女に平坦な顔で告げる)

戦う理由を戦う相手に求めるのは間違いじゃないが
わざわざアイツの正義の味方ごっこに付き合ってやる義理もない。
自分の正当性を補強する為に人を出汁にするなって話だ。
大体四回も会っておいて俺が悪人だって見抜けないほどマヌケな馬鹿に
懇切丁寧に教えてやるほど優しくねえよ、俺はる
(もし自分の直感や判断力を信じて刃を向けてきたなら、相手をするに吝かではない)
(だが、わざわざ尋ねてきたのが癪に障った。相手してられるかと、見限ったのだ)

そうじゃない。そんな話をしているわけではないよ、媛名葵。
俺が言っているのは、そんなことじゃない。
(この男にしては優しく、諭すような口調で、彼女の先走った見解を訂正する)
(確かに紅裂拓兎が人類の滅亡を望んでいるのは事実だが、そんな話はしていない)
立場が違えば見てるものだって違う。判断基準も違う。
誰だって知らないことはある。天地の遍く事象に通じた人間など存在しない。
だから凡夫たる俺たちは、少しでも知っていることを増やさないとならない。
あのバンダナだって、自分が無知である事を知りつつも、少しでも知っている事を増やそうとしていた。
まーあ、唯一評価できるとしたらその姿勢くらいだが、それは別としてだ。
――そんなアイツに、どうして自分の知っている事を教えない?
行動ばかり先走って内容が伴わない人間に、知識を教えるのは傍にいる年長者の務めだろう。
そんなに大事だってんなら、自力で生き延びられるように手を打っておけよ。
過保護な親に囲まれて育った人間はロクなことにならねえぞ。
(優しい口調でありながら、責めるように彼は言う)
(あらゆることを知らないと生きていけないと自覚している青年の傍にいながら)
(少しは事情に通じた人間なのにそれを教えることもない。ならこの女はあの青年が死んでもいいのだろうか)
(無論、そんなはずもない。だと言うのに、この女も大概矛盾している。兵部晶のこともそうだ)
(大事だと言いながら、結局傷つけて、遠ざかることしかしなかったのだから)

363媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 16:19:44 ID:/JvfheeD
>>362
出汁にしよう、なんて恐らくあの方は考えておりませんよ。
自分が出汁にされる、なんて貴方が考えているのが……何と言うか、少し意外であります。
そういう風、相手を捉えるなんて――貴方にしては珍しく、子供っぽい考えであります。
(微笑ましいのか何なのか、笑いを堪えるようにして肩を震わせる)
……まあ、人を相手に直感でさっさと斬りかかる、なんて人間には
あの方になってほしくないので。私としては、そこはマイナスポイントはつけません。
そもそも、勝てぬ勝負を見極めず挑むのはすがすがしいですが、自殺行為に等しいです。
まあ、貴方の中の「正義の味方」は、“そう”じゃないといけない固定概念でもあるのかもしれません、けれど。

それに――貴方が誰にとっても「悪人」か、なんて質問にわたしは「YES」とは答えませんよ。
彼が貴方にとって正義の味方らしからぬと思われるのなら、
彼にとってもまた、貴方が悪人らしからぬ存在なのではないですか?
すくなくとも、殺人現場でも目の当たりにしていなければ……
斬りかかるだけの悪人と判断するのは難しいです。特に、このごろの貴方は。
(ふ、と唇の端をつりあげて笑うのは、意地の悪い気持ちが込められていた)

――知ることが全てだと、貴方がお思いならそれもありでしょう。
しかしながら、私は「そう」だとは思いませんけれど。
……大事にするということは、本当に教えることだけ、でしょうか?
危険なものに触れるくらいならお前の信念曲げてしまえ、と言う方がよっぽど過保護であります。
全てを告げることで、入らなくてもいい世界に巻き込んでしまうことだってありますよ。
知っていなければ入るはずもない世界に足を踏み入れることだって、あるではありませんか。
……まあ、「貴方」という存在は知っていた方がいいのかもしれませんけれど。
知っていたら知っていたで、貴方に喰いかかって……今、あの方は生きているでしょうか。
それに、ですね。
そして私は、貴方の所業は告げずとも、彼が危険人物だということを、しっかりとあの方に告げております。
さらに近日“出遭った”と仰ったので、貴方の危険性についてしっかり教えておこうとしたら
あの方は――「もう少し自分で、考えてみたい。あいつの言っていたことの意味も含めて」、と止められました。
364紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 16:49:19 ID:6xQZwD7l
ハッ……
自己主張ばかりで謙虚さの足りない馬鹿の相手はしてられないってだけだ。
馬鹿は馬鹿でも、半端に賢い馬鹿は扱いづらいし、何よりつまらん。
もう少し、謙虚さと真摯さがあれば、相手するのも悪くなかったけどな。
(珍しく笑っている彼女にこそ、腹が立つ。何かないかとポケットを探っていると)
(丁度キャンディーがあったので指弾の要領で彼女に向けて弾く。ちなみにメロン味だ)
あのな……まーあ、アレだ。今ふと思ったんだが。アイツって一歩間違えたら殺戮鬼だよな。
(何か言いかけて、ふとした思いつきが横切った)
(それは、ありえたかもしれない可能性、そのひとつ)
自己満足の為なら人間だろうが妖魔だろうが斬り殺す。
自分の正当性にそぐわないものなら誰でも殺す。それは殺人鬼の所業と違わないな。
使命の為に戦っていたのに、いつしか殺す為戦ってる退魔士もいるくらいだし。
(そんな人間は何人か知っている。最初に過ったのは青江結。結界師。鬼の笑顔)
(彼女にとって使命とは、殺戮嗜好を満たす為の口実なのではないだろうか)

利益でも理念の為でもなく、ただ殺す為に人を殺した人間は邪悪と断じても構わんだろうに。
お前らだって外道に堕ちた異能者を狩ってるわけだしが、それは一面から見れば人殺しだが
もう一面からすれば人間の世界に害を成す邪悪を駆除している掃除人だ。
殺しは悪。だが理念は正しい。そんなものは見る角度の違いに過ぎない。
それがお前ら≪深凪≫。俺が≪虚影会≫でやってきたこととは根本的に違うんだよ。
(今は無辜の民を殺生していないのは事実。だからと言ってやって来た事が消える事はない)
(だから、紅裂拓兎はいつまでも自分は悪人であると言い続けるだけだ)
(組織の理念の為に、愛しい主の為に、ひとつの殺生を良しとして手を穢す彼女とは、違うのだ)

……誰がそんな事を言った。
危険性を教えて、後はそいつの自主性に任せるって話だろ。
それで死んだり怪我したりするのは自己責任だ。
火の危険性は火傷しないとわからないが、注意を促す程度は出来るだろ。
あの時ああ言っておけばよかったと後悔するんだな、お前。
わかった、お前はそれでいい。泣いて後悔しろ。
(久遠ゆりか。彼女がやろうとしている事は知っている。それが危険だとも知っている)
(だが、彼女の意思を曲げさせない為に、止めることはしない。大事に思っているからだ)
(下手をすると放任だが、過保護に接するよりはマシなはずだ)
……はん、それが過保護だってんだ。
お前、実は人間関係が不器用なタイプか?
まーあ、注意を促そうとしたことに関しては及第点をやるよ。
(人の事は言えないが、彼女も相当不器用な接し方をしていると察する)
(薄々感づいてはいたのだが、今日、改めて確信した)

なんか、頭痛いな。
……俺の話の組み立て方が間違っていたと認めるのは吝かではないが。
生憎と難しい話は苦手なんだ。
だからと言って、極端に単純化するとそれはそれで齟齬が生じるからな。
(自分の知性がどの程度か自覚している紅裂拓兎だったが、これは落胆するしかない)
(やはり、出来るだけ齟齬のないように、相手に理解できるように話すのは難しい)

ああ、俺ばっかり一方的に言ってても仕方ない。
ひとつ、質問していい。内容によっては答えてやる。
ちなみにこの髪にどんな染料を使ってるかは企業秘密だから。
(質問は1ターンに一度、なんて取り決めはない。そんな公正性は紅裂拓兎の中には存在しない)
(けれど、煮えた脳味噌を鎮める為には必要だった)
365媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 17:06:20 ID:/JvfheeD
>>364
……半端に賢いのが困る、というのは同意致しましょう。
時折行動が読めなくて困ります。
(弾かれた何かを思わず手にうけとめる。
 おそるおそる手をひらいてから――メロン味のキャンディーが出てきたのに驚いたように目を瞬かせた。
 「石か何かかと思った」、とでもいうような失礼な思考がありありと彼女の目に現れている)
アイツが、というよりも。
私も――否、何かを殺し続ける人間は、一歩間違えれば、もしくは見方を変えれば殺戮鬼です。
でも、もしも誰かが殺されるのを防いだのなら、死ななくて良かったと感謝する人にとって、その殺戮鬼は恩人なのです。
私が仕事のために異形を殺しても、貴方が殺したいが為に異形を殺しても
――彼が、自己満足でその人を助けたいと思って異形を殺しても。
助けられた方には、そんなこと関係なく……「助けられた」人は「助けられた」と思うのです。
(「殺す為に戦っている退魔士」の言葉に、少しだけ眉根をよせてから)

そうですね。
≪深凪≫と≪虚影会≫は違うかもしれません――でも、もし私が外道な異能者を殺したとして。
もし貴方が、たまたまそこにいた異能者を殺したとして。
……その家族にとって、その人を大切に想っている人間にとっては、
我々は変わりありません。どっちも自分の大事なものを奪った存在でしかありません。
(実際、殺しに貴賎はないのだと――彼女はそう思っているようだった)
だから、自主性に任せていますよ。
できるなら私はあの男を縛りあげて安全地帯においておきたいです。
しかしながら、どれだけ危険だと申しつけても貴方に関わることも夜に出ることもやめないでしょう。
私は首輪をつけて彼をひっぱり手元に置くつもりはありませんし、出来ないと自負しています。
――だいたい、それを言うなら貴方だって一緒じゃないですか。
(むう、となって最後に呟いた言葉は――多分、久遠ゆりかのことでも考えたのだろう。
 紫と紅裂の間に板挟みになっている彼女。それでも、紅裂をいまだに慕い続けている彼女)

……私、現代文苦手なのですよ。
国語力が壊滅的な私に、難しいことをいったらこうなることくらい分かってください。
(自分の駄目さ加減をいっそさらけだしながら、真顔でくびをかしげる。
 自分は理路整然と説明をできない。それこそ、紫一久のように、上手には話せない)
質問の機会を下さって幸いです。
色々聞きたいことがぽつぽつ出てきたのですが、聞かせてもらえなかったらどうしようと思ったところでした。
じゃあ、まずは。そうですね……。
この間、貴方曰く悪い魔女であるアンジェラ・ウィーク・トルーマンさんとお会いしたのですけれど、
貴方と彼女のご関係について、うかがっても宜しいですか?
366紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 17:32:14 ID:6xQZwD7l
――大体わかるさ。
何があれ――殺しが正当化されるわけでもない、よな。
この世界に正義はある。だが戦いに正義はない。殺しに誉れはない。
それぞれの理由、それぞれの正当性があるだけ、だな。
(彼女の言っている事は理解できる。だが、それは助けられた個人の話だ)
(――本当は正義の為の戦いがあると、信じていたかった)
(邪悪な自分を裁き、打ち倒す誰かがいて欲しかった)
(その幻想は既に壊れ、ただ、それぞれの戦いがあるという結論に辿り着くしかなかった)
(結局は、彼女の言っていることが正しい。自分の言っている事も間違いだとは思わない)

……要するに、惚れた弱みってやつか。
自分の主以外にそこまで気を移すとは、犬としては既に終わってるよ、お前。
(何があっても彼の邪魔はできないと、この女は言っている)
(実力で押さえることも可能だろうに、それをしないのは、惚れているからだ)
(どんな事があっても意思を曲げない部分にこそ、彼女は惚れているのだろうから)
(好きだから、安全な場所にいてほしいと願い、されどそれも叶わないと理解している)
(それほど大事な人間がいる事は、強みであり、弱みにもなる)
知らんね。俺にも大事な人はいるが、最初から縛る気はないんだ。
そもそもそんな間柄でもねえし。ただ俺は、あの人たちの思うがまま生きてほしいだけだ。
そしてその果てに幸せになって欲しい。そう願うだけだ。
(この女が誰のことを指して「自分と一緒だ」と言ったかは定かではないが)
(自分にも大事な事がいる事は確実だ。だが、その為に出来ることは少ない)
(危険だからと、縛る気はない。止める気もない。何もない。だから静かに願うだけだ)

……ああ、とうとう会ったか、あの魔女に。
どんな関係かと聞かれると――実に難しいが……
情緒的に答えるなら「愛情にも等しい憎悪を抱く相手」、だな。
俺が自分の意思で殺したいと思った相手は、あの女が初めてだな。
くく……ふふっ……あの女はお前には渡さねえよ。
(少し俯いて陰鬱に笑い、壮絶なまでに、狂気を瞳に宿す)
(彼女――アンジェラと一緒に戦ったのは昨日の夜のことだった)
(彼女の助けもあって、火炎魔人を倒す事も出来たのだが、それは別としても)
(あの女だけは、自分の手で殺さないと気が済まない。それは他者に殺意を)
(滅多に抱かない紅裂拓兎にとっては、初めてと言ってもいい感情だった)
367媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 17:44:28 ID:/JvfheeD
>>366
そうです。
……貴方の思う悪を貴方の思う正義で打ち砕く誰かがいないとは申しませんけれど
そんな人間、どこにもゴロゴロと転がっているモノでは、無いと思いますよ。
(首をかしげる。当主の為に紅裂を殺そうとする自分は、きっと彼にとっての正義ではない)
(――そして、そんな正義になって彼と言う悪とぶつかる未来がくるなら、
 郡太一朗が紅裂の認める正義になんて一生転じなければいいと願う浅ましい自分がいる)
(正義の味方であることが、郡太一朗の願いと知っていても……だ)
――あらあら。
人類を滅亡させるのが目的のご主人様の他に、
思うがままに生きてほしい、なんて願う人間を作ってしまう貴方だって同価値です。
(痛いところをつかれたから、そんな風に言って煙にまこうとする。
 この女は、未だに、目の前の男が契約者でなくなったことを知らないのだ)
だから、貴方だって、それなりに不器用です。少なくとも私に不器用とはいえないはずな程度に。

……それは、それは。
(狂気の宿った瞳を見て、目を細める)
(一応トルーマンからは「嫌いだけど利用価値があるから関係を持っている」みたいなことを
 聞いたように記憶しているのだが、どうにも自分が知らない間にこじれたのかもしれない、と思った)
――たいそう歪んだ、恋心ですね。
渡さないもなにも、貴方があの方を殺そうとすることがあったら私は彼女側につきますよ。
まあ、それは……彼女が私に助けを求めた場合、という条件が付くので
どうにも、そんな機会はなさそうな、気もしておりますけれど。

でも、あんまり苛めてさしあげない方がいいのではないですか。
彼女だって、女の子でありますよ――それなりにか弱いところとてあったりするかもしれません。
(屋上で泣いていた彼女を思い出す。
 なんでもない、と言ったけれど。何でもないわけがない――深く、知らないがそれくらい分かる)
368紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 17:57:20 ID:6xQZwD7l
思うのは勝手だろうに、人間だもの。
犬が主人より大事な物作るのは問題だが
人間なら沢山の大事な物を作ってもいいんだ。
それが人生に潤いを与えるのでーす。
(訳のわからない事を言って、こちらも煙に巻こうとする)
(痛いところを抉り合う会話しか出来ないのは、やはりお互い不器用だからか)

お前があっち側についたら遠慮なくお前を殺せるな。
それは楽しみだ。実に楽しみだ。
(大事な事ではないが二回言った。実際、誰がアンジェラの側に付こうと)
(殺害の邪魔をするのなら諸共殺すくらいの覚悟はある。それくらいの価値は)
(あのアンジェラに認めているということだ。マイナスのベクトルには違いないが)
はん……知ってるよ。
あの女、少なくとも俺の前で二回は泣いたぞ。
……ったく、泣き虫の癖に強情張ってんだから、本当に可愛げのない奴だ。
(厳密に言えば泣かせたのだが、彼はその事実を認知する気はない)
(まるで気になる異性の事について言及しているような口ぶりだが)
(そこにある感情は複雑すぎて、彼自身よく理解できない様子だった)

それで、あの女とどんな話をした?
手を結んだとか――いや、休戦協定の方が妥当か?
(好きな人間の事と、気に入らない人間の事は気になる)
(それは紅裂拓兎にも適用される普遍的事実のようだった)

369媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 18:10:52 ID:/JvfheeD
>>368
(抉れば抉りかえされると分かっているはずなのに、
 抉られたら抉りかえさないと気が済まない自分――彼と話しているとそれを自覚する。
 案外、自分は子供なのかもしれない、と思ったが、そもそも自分は大人かどうかと言われると
 それにも首をかしげてしまうので、とりあえず置いておくことにした)
(黙って、不服さを視線に滲ませる)

……遠慮なくもなにも、私が彼女側につかなくっても、
貴方は遠慮して殺さないことなどないだろうと、そう認識しておりますが。
(彼の言葉の端々に、あのアンジェラ・トルーマンに対する強い感情がうかがえる。
 それはプラスかマイナスかキッチリ見分けることはできなかったのだけれど、
 殺すと言っているのだから好意だったとしても歪んだ好意だ、と彼女は考えていた)
二度も、泣いたのですか?
あら、彼女の口ぶりからして貴方が彼女から結構嫌われているのかと思ったのですけれど、
……そうでは、ないようですね。
いいえ、泣かれたところを見られたから余計に貴方を癪に思うのでしょうか。
――何となく、貴方と彼女は似ているところがあるように感じます。
一度会っただけなので、なんとなくですが。

可愛げのない奴……と貴方がいうなんて珍しいですから。
そんなに気になる女性のことを知りたがるのは、貴方の進歩だと言いたいところですが。
休戦というよりも、まあ、基本不干渉、緊急時は協力……みたいな協定を結んだだけです。
(彼が自分から聞いてくるのが珍しいと思ったのか、わずかに目元を緩める)
まあ、それは置いておいても。
もしかして泣かれた時に泣いている女性をそのまま放置して帰ったりしませんでしたでしょうね?
それは、あまり紳士らしくないですよ。寒いところに放置したりしたら、かなりマイナスですね。
(自分の前で二度も泣いた、という彼が言ったものだから、
 あの時一人で泣いていた彼女はどうしたのだろう、と思ってそんな言葉を投げる)
(詳しい出来事を知らないこの女は、流石にそんなことはないだろう、と思っている様子で
 その問いかけは詰問というより、少しばかり冗談っぽい部分も入っていた) 
370紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 18:37:14 ID:6xQZwD7l
(眼は口ほどに物を言う。それは媛名葵も例外ではない)
(不服そうな、その眼差し。やはりその部分を突かれると痛らしい)
(それにしても、抉ったり抉られたり不毛な会話だった)
(傍から見れば子供の喧嘩であろうし、否定できなかった)

それもそうだ。
お前殺すのに遠慮も容赦も必要ないしな。
(虫のように踏み潰すか、強い憎悪を抱いて殺すか、その違い)
(強い感情を抱きながら殺すか、何も感じず考えず殺すかの違い)
(多分、媛名葵と再び刃を交える事があったとしても、強い感情は抱かないだろうと)
(考えている。胸を抉られた借りを返すという感情も、傷が塞がったので抱けない)
お前、それは俺に対する最大の侮辱だぞ。
誰と誰が似てるって、おい。
(――と、思っていたのだが。今の一言で嫌悪の感情が一気に跳ね上がった)
(珪素を支配する力が発露して、風もないのにガタガタと体育館の窓ガラスが揺れる)
(それは瞬間的な感情であり、すぐに醒めると理解してはいたが)

わけわかんねーし、進歩とか。
…なるほどな。ふん、確かにそれは妥当だな。
なら、あの女と兵部晶の方の組織とはどうだ?≪深凪≫と提携するくらいだ。
警察とも繋がってて不思議ではないと思うが。何も聞いてないか?
(むしろ、非合法の≪深凪≫より国家権力との繋がりの方が重視されるべきだろう)
(アンジェラの所属する英国の機関がどの程度の規模かは知らないが)
(この国の法律を司る機関を軽視することはないだろう。そう考えたのだ)
知らないな。泣きたいなら泣かせてやればいいだろう。
少なくとも俺の知らないところで泣く分には、鬱陶しくないから好きにすればいい。
(何処か楽しそうに問う彼女と対照的に、苦々しげな表情を浮かばせる)
(あの屋上での件で、彼女が泣いたことなど逃げるように立ち去った彼に分かるはずもない)
(ただ、あの女はこれからも業を背負いながら泣き続けるのだろうと、そんな風に思っている)

一説によると、泣くって行為は自分の為にしか出来ないらしいな。
大事な人を喪って、一人ぼっちになった自分を憐れんで泣くそうだ。
可哀そうな自分の為に、人は泣く。
人間は、他人の為には泣けないらしいぜ。
(それは寂しい事かも知れないと思った。けれどが泣いたとしても結局は自分を)
(憐れんで泣いたことしかない彼としては、同意できる意見だった)
(なら、もう自分を憐れんで泣くのは止めようと、彼は決めている)


【晩飯の時間なので、一度落ちてもいいだろうか?】
【多分、21時前には用事済ませて戻ってこれると思うんだけど】
371媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 18:41:34 ID:/JvfheeD
【十全と。私も次でお願いしようと思っていたので
 ……それでは、21時再開ということで構いませんか?問題なければそれでお願いしたいです】
372紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 18:42:59 ID:6xQZwD7l
【では、一時凍結ということで】
【避難所で落ちあって、空いていれば本スレで再開を】

【では一度落ちます。またよろしく】
373媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 18:45:52 ID:/JvfheeD
【了解です。こちらこそ、また宜しくお願い致します】

【お疲れさまでした。一度、スレッドをお返しいたします】
374紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 21:01:41 ID:6xQZwD7l
【またロールに借ります】
【…狩りますに変換されるのは使用だな】
375媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 21:02:18 ID:/JvfheeD
>>370
でしょう?
だったら、私を殺す時に一抹の感情でも抱いていただけるのかと
淡い希望を持たせるだなんて、手酷いことなさらないでください。
(首を傾げればつられて黒髪が揺れる)
……あら、聞こえなかったのですか。
それならばその耳の中にもう一度言葉をねじ込んでさしあげますよ。
一語一句聞き洩らさないように、ゆっくりとじっくりと。
(ガタガタと音を鳴らす窓ガラスを一瞥してから
 本気か冗談か、相変わらずの表情で今度は反対に首をかしげて)
――なんて。冗談、でありますよ。

兵部さんの組織との関係については聞いておりません。
なにしろお会いしたのは一度きり……というか。
(確か――と、その日の日付を述べてから)
昼休みに屋上でお会いして、
そのあとその日改めて夜にお会いしたので通算は二回なのですが、
簡単な仕事の話しか交わしていませんから。
……ご当人にお聞きになればよろしいのに。
ですが、『英国国防省』と仰っておられましたから、
警察機関にコンタクトをとっていないなんていうことは、恐らくないと思いますが。
(少し考えるように、顎のあたりに指をやった)

……そう、そんな紳士的じゃないことはしていないのですね。
彼女が一人で泣いていたかは知りませんが、
この先もそんなことしてはいけませんよ? オトコノコとして。
(ならば前回の件に彼女は関係ないのか、と脳内で結論付けた)
――自分のためにしかできない、のですか?
泣くと言うのは、確か……自らの心のバランスを図るための自衛行為。
防衛機制に似た類であると、誰かに聞いた覚えがあったのですけれど。
(うぅん、と小さく唸ってから紅裂の言葉を受け止める。
 確かに自分の為に泣くのだろう。心が壊れるのをとどめる為に)
だから、誰かを想って泣くというのは
それだけ大事に想っていたのだということだと私は思っていました。
だって、喪ったことで心が壊れそうになるほどに―――
心がダメージを受けて再調整しなければならないほど、想っていたのですけれど。
(目の前の紅い髪をした青年に何があって、彼が考えているのか知らない)
(きっと容易には知ることはできないだろう。
 けれど、その考え方が少しだけ寂しいと、彼女はそう感じたようだ)




【引き続き、失礼して場所をお借りいたします】
【それでは、今日も改めまして――どうぞ、宜しくお願い致します。(一礼)】 

【刈ります……あれ、何故こっちが先に出たのでしょう】
376媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 21:33:34 ID:/JvfheeD
【ごめんなさいっ、所用で次のレスが少しばかり遅れるかもしれませんッ】
377紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 21:34:00 ID:6xQZwD7l
【文章が消えた!悪い、もう少し待っててくれ】
【ちなみに昼休みの屋上じゃなくて放課後の屋上だから】
378紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 21:52:29 ID:6xQZwD7l
……お前の冗談は笑えないんだよ。
ジョークのセンスを磨け。
(ピタリと、窓ガラスの振動が停止する。冗談のセンスについては)
(人の事は言えないが。いつだってくだらない事しか言っていないのだから)
(それでも笑ってくれる人がいるのなら、悪いことではないと思う)

……ああ、その日か。
(その日付は忘れるはずもない。あの日の放課後、屋上で、魔女と取引をした)
(ささやかな幻想は砕かれて、尊厳は踏み躙られて、ひとつの力を得た)
(きゅっと唇を反射的に噛み締めて、ゴシゴシっと袖で拭う)
なんでそんな事聞かないとならないんだ、アイツに。
まるで俺があの女の一挙手一投足に注目してるみたいじゃないか。
(気になっているのは事実だが、それを素直に認める性格はしていない)
(ともあれ、アンジェラが兵部晶の組織と接触している可能性は高いと見ていいだろう)

なんでお前にそんな事言われないとならないのか、まずそこが疑問なんだが。
何よりだ、優しくなければ紳士ではないが優しいだけでは紳士とは言えない。
(苦々しい気持ちが募って来た。アンジェラのことは精神衛生上よくない話題だった)
(それを抑える為、もうひとつポケットから飴を取り出して口に含む)
ああ、お前の言ってることも正解だ。泣くと疲れるだろ?
泣き疲れた子供がなんで泣いてたのか忘れてしまうのと同じ理屈だな。
それが心の防衛機構って意味だ。結局それは、自分の為なんだよ。
あの女が泣いたとしても、それは自分の為で、それだけのことだ。
(自分の心を守る為に、人は泣く。大事な人の為に、喪った者の為に泣くわけではない)
(浅ましく利己的な人間は、哀れな自分の為に泣き、他人の為には泣く事が出来ない)

泣いて泣いて、自分を憐れんで、悲しんで。
それで人は心を守る。自分を守る。
もし、その涙も枯れ果てて、血の涙を流したのなら――
もう怪物になるしかないな。それ以上泣きたくないのなら。
(がりがりと頭を掻く。紅裂拓兎にも大事な人はいて、けれどその人たちが死んだとしても)
(怪物になる事はない。自分でもわかる。一度大事な人を壊してしまった自分は、怪物になる)
(しかないと思っていたけれど、もう怪物になれない事がわかってしまったから)
(――聊か感傷的になり過ぎた。すっと立ち上がって、強い視線で彼女を見る)

――で、結局お前は何しに来たんだ?

>>376 ああ、了解だ。慌てずゆっくり用事を済ませてくれ】
379媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 21:59:48 ID:/JvfheeD
【…………ぁぁぁぁ。(小声でうめいた)】

【……間違ったのを訂正せずにログをとっていました、そういえば。
 すみませんッ、またそこは脳内変換でぐるっと変えていただいてもらえば十全に重畳――ッ】

【こちらも片付きましたので、今からレスを作りますね……っ】
380媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 22:19:24 ID:/JvfheeD
>>378
おや、ユーモアだけは込めたつもりだったのですけれど。
(飄々とそんなことを言いきる。
 ただ、いつも通りの表情なので案外本気なのかもしれないが)
確か、日付はその日で間違いないと思います。
「その日か」だなんて貴方にとっても何かあったのですか?
(少しだけ目を瞬かせて)
まあ、私に聞いている時点で一挙手一投足に注目しているように見えますよ?

何でか、と言われると――年上だから、でしょうか?
(最後を疑問符でしめくくりつつ、考えるように小さく唸った)
………ですから。
泣くことそのものは自分のためであっても、
泣くまでの過程は――自分だけじゃない誰かが関わっていたり、
泣くキッカケは、……誰かのためのときも、ありそうですのに。
(多分、彼の話はまだ実感できないのだろう。それが正しいか否かを別に。
 だから不思議な事を聞いたかのように、少しばかり考えこんでしまう。
 しばらく視線をずらして思考に耽っていたのだけれど、
 彼の言葉が続いたのなら、彼に視線を戻してからその言葉に耳を傾ける)

「しかない」、というのは――個人的には同意しかねますけれど。
まあ、中にはそういう風にお考えになってしまうかたも、いらっしゃるかもしれませんね
(そして、一言だけその言葉を返した)

結局、ですか?
(と、そこで飴を口で転がしているらしい彼の前で包み紙をあけつつ、
 そんな質問を投げかけられると、「ああ、そういえば」というように頷いた)
……うーん。そうですね――少し、貴方にお聞きしたいことがあったのですけれど
もうひとつばかりお尋ねしても、構いませんか?




【お待たせいたしました】
【えっと……この間の火災の件――普通の事件としても大きい事件だと思うので
 その事件があったことを私が知っていても、おかしくはない……とは、思うのですけれど】

【それが普通の火事じゃないらしい、という情報をこちらが掴んでいたというのは大丈夫でしょうか?
 詳しいことは知らないが、ともかく普通の火事じゃなかったらしい……というのを考えていますが、
 もしも、それはちょっと困るんだけど、ということでしたら遠慮なく言って下さいねっ。
 お困りになることまで踏みこんで知ってたら、異形狩りという職権濫用(?)になってしまう、ので】
381紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 22:32:56 ID:6xQZwD7l
何も問題はない。
何も、問題は、ない。
(ピシっと人差し指を彼女の眉間に向けて突き出して、言う)
(大事な事なので、二回、言う。これ以上踏み込めば只ではおかないと)
(その鋭い双眸に宿る殺意が、これ以上ないほど雄弁に語っている)

そうかそうか。では年下としてひとつ教えてやろう。
無暗やたらと年長者面して説教する人間は嫌われるぞ。
(ガリっと口に含んだ飴を奥歯で噛み砕いて磨り潰す)
(どうにも、今日はテンションが妙な事になっている)
(いつも流せるはずの些細な事が、気に障って仕方ない)
ふーん……
お前、あんまり泣いたことないだろ。
なら、言うだけ意味なかったな。
(納得いかないと言いたそうな彼女に関して、少しわかった事がある)
(きっと彼女は、心底哀しい出来ごとに関わったことが少ないのだろう)
(無論、それは推測でしかなくて、もしかしたら哀しいという気持ちすら)
(摩耗するくらいの悲しみを背負っている可能性だってあるけれど)

それもそうだな。
鬼だって泣くくらいだ。
「泣いた赤鬼」の話くらいはお前も知ってるだろう。
(自分の考えに拘泥する事無く、あっさりと前言を翻す)
(鬼の目にも涙と人は言う。なら人が誰かの為になく事だってあるかも知れない)

ああ、別に構わないぞ。
(噛み砕いた飴を飲み込んで、彼女の質問に備えて心を落ち着かせる)

【ああ、その辺に関しては大丈夫なんで、遠慮なくどうぞ】
382媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 22:53:22 ID:/JvfheeD
>>381
それでは、「ある」と言外に仰っているようなものです。
言いたくないとか、黙秘するとか仰ればよろしいのに――“素直な”御方ですね。十全と。
(その双眸に宿る殺意が何よりの証拠だ、というように肩を竦める)
(しかしながらそこまで言われて、踏み込むわけもない。
 殺されたくないとか、面倒事にしたくないとか、それ以前の問題で踏み込むはずがない)
……あらあら、ご安心くださいませ。
むやみやたらと、かようなことはしておりません。――する相手は選んでおります。
(うっすらと目を細める。
 今日の目の前の男は、少しばかりいつもらしからぬ気がした。
 いつもならさらりと流してしまうところであろうところを、気にしているから――
 さっきの部分はよほど触れられたくないところだったのだろうか、とそんなことを考えてしまう)

あんまり、と言うのが18年間の生涯のうち何回までをもって
あんまり、と言うのかが分かりませんけれど――意味ない、とは酷いです。
私は私なりの意見をもっていると、それだけではありませんか。
(また首を傾げる。それは、違う意味で納得いかない、というように)

……ええ、きちんとではありませんが、大まかには。
(と、そこで飴の包み紙を指先でもてあそびながら、どうやって何を話そうか、と思案する。
 しばらく時間を置いてから、ゆっくりと息を吐いて、吐き出す)

先日の――大規模な火災をご存じですか?
確か、――○日前の午後八時過ぎたあたりに起きたものだと聞いているのですけれど。
(つ、と漆黒の瞳を前に向ける)
どうにも、普通の火災じゃない、という情報がありまして……貴方、何かご存じないかと。
事故でなく人為的なら大規模な破壊行動ですから、貴方に聞くのが手っ取り早そうだと思って。
(前にこぼれかかってくる髪を指ではらってもどしながら、紅の男を真っすぐと見据えた)


【了解です、ありがとうございます。(一礼)】
383紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 23:08:44 ID:6xQZwD7l
何も問題はないと言っている。
足りないならもう一度言ってやる。
何も、問題は、ない。
(確かに、過剰に反応し過ぎている。暗に問題があると言っているも同然だ)
(今日は何処かおかしいと、改めて実感する)
(自分の何処がおかしいのか判断できないのが、何より由々しき問題だ)
その相手から俺は除外しろ。
お前に説教されると、なんか馬鹿馬鹿しくなってくる。
(不意に馬鹿馬鹿しくなって、突きつけていた指を下す。暖簾に腕押しとはこの事だ)
(この女にこの程度の恫喝や皮肉が通じないのは、とっくにわかっていたのに)

ああ、昨日の晩の事だな。
知ってはいるが――――どうして俺に聞く?
この街じゃなんでもあり得るだろう。悪い発火能力者が調子に乗ったとかよ。
少なくとも、俺の力でそんな事はできないのはお前だって承知してるだろうに。
(その漆黒の瞳を平然と見つめ――否、睨み返して、問う)
(知っているも何も、昨日の晩その犯人を始末してきたばかりだ)
(けれど、「普通の火災ではない」という一点だけで紅裂拓兎まで辿りつけるはずもない)
(「人為的な大規模破壊」という一点を加えても、発想の飛躍が過ぎる)
(そこに行きつくまでの材料が圧倒的に足りない。素直に話してもいいのだが)
(どういう筋道を辿ってこちらに話を聞くという結論に至ったのか、そこが知りたかった)
384媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 23:24:25 ID:/JvfheeD
>>383
……ですから、申しているでしょう?
「人為的な大規模破壊行動」に関することなら、まず貴方にお聞きするのが早い、と思ったと。
そして、水晶漬けの人間が結構前を境にパッタリと消えているので――そこも気になっていて。
もちろん、他の線も考えておりますよ。
貴方の言うように悪い発火能力者が調子に乗ったのかもしれません。
ただ、貴方の属する虚影会の仕業である可能性を、優先的に疑うのはおかしくないことでしょう?
(睨みかえした瞳を、真っすぐと睨みかえす)
小火でしたら私も貴方に聞きに行ったり致しませんよ。
あと……前にもデパートかどこかの大事件のとき、貴方、その場にいらっしゃったでしょう。
いくら事件が多いといっても、
毎回毎回あそこまで大きな事件が――どこかしこで起きているわけじゃ、ないのですから。
人が道端で殺されたとかいうのじゃ、ないのですよ?
(小さな事件だったら、もしもただの火災だったら、彼女とて聞きに来なかった。
 それでも組織が「詳しいことは分からないが事故じゃないらしい」という情報を掴んだのなら
 そのときに彼女の脳内によぎるのは、虚影会だ――殺戮と破壊で浮かぶのが、そこだとしてもおかしくないはずだ)

直截に貴方の仕業だとは、考えておりません。
貴方がそういうことをできない――“はず”、だということは私も存じ上げています。

……簡単に言えば、
私の情報網には、今のところ炎を扱う能力者は――ひっかかっていないので。
まずは手っ取り早い可能性からさぐってみようかと、思っているわけです。
だから、別に貴方方の仕業だと断定しているわけではありません……。
言ったでしょう、「何かご存じないか」って。
貴方ですかって聞いたわけじゃないのですよ。
(と、そこで目を細めてから)
ですが――少なくとも貴方は実行に関わっていないようですね。
貴方が実行に絡んでいたのだとしたら、「どうして俺に聞く?」なんて言葉、いいそうにありません。
隠す必要性が、ないはずです。
水晶漬けだってあれだけのアピールを残していたのですから。
(注意深く目の前の男を見つめる。けれど、まだどっちなのか本当は分からない)
385紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/13(土) 23:41:40 ID:6xQZwD7l
ははん、なるほど、なるほど――そういう思考の筋道か。
なら、そこまで的外れでもない、な。
俺に尋ねるのも、そこまで筋違いでも、ない。
まーあ、多少飛躍があるが、正解に辿り着いたなら問題ないか。
悪い発火能力者がいたとして、何もかも灰塵にするような馬鹿も早々いないだろう。
それこそ――俺たち以外は、な。
(それこそ、≪虚影会≫に所属するような人でありながらヒトデナシになったモノ以外は)
(何もかも一切合財を破壊しようなどとは思わない。それは世界への憎悪が成せる業だ)
(彼女たちが主に狩っている異形もまた、この事件には結びつかない)
(そんな事をする妖魔は存在しない。極稀にいるかも知れないが、彼は知らない)

ああ、確かに、その件の犯人については知っている。
ものすごく悪い発火能力者がいたんで、俺が殺してやった。
あの魔女にも聞いてみろ。あの時、一緒にいたからな。
(これ以上隠す意味もないから、素直に白状する)
(アンジェラとは申し合わせて一緒に居たわけではないけれど、一緒に火炎魔人と)
(戦ったのは事実。契約者の中でも大規模破壊を得意とする火炎魔人を戦って倒し)
(次の日登校できる程度の損傷済ませられたのも、あのアンジェラに因る部分が大きい)

あの件はもう終わった事だ。
これ以上掘り返しても何も出て来ないぞ。
(しれっと言ってのけて、ゴソゴソとポケットを探る。もう何もなかった)
(これ以上は何もないと、断言できる。だが、似たような事件はこれからも起こると断言できる)
(それはこの街を崩すための準備であり、その崩壊を切っ掛けとして世界を壊すのだから)
386媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/13(土) 23:53:56 ID:/JvfheeD
>>385
まあ、我ながらながら少々無茶のあるこじつけで
貴方を揺さぶるなんて、大きな賭けに出たものだとは思っておりますが
少しでも貴方の心にひっかかってくれたのなら、そして―――
(目元を緩めるではなく、笑っていない目を細める)
―――正解だったなら幸いです。

(最終的にいえば、心当たりが≪彼ら≫しかなかった。
 彼女の経験と記憶を総動員した結果真っ先に行きついたのが――≪彼ら≫だった。
 だから、正直なところ整然たる理由を聞かれたときには、少しドキリとしたものだった)

……そのお話は、よくわかりません。矛盾があります。
あの事件を起こしたのは貴方がた≪虚影会≫で正解――ではないのですか?
(しかし、そのあと続いた言葉に眉根をよせる。「正解」はそういう意味でなかったのか、と)
だとしたら、犯人を貴方が殺したというのは、おかしい話です。
真偽は後日、トルーマンさんに聞くとしても、です。
――仲間割れでも、されたというのですか? その方が、裏切りでもした、と?

(ポケットを探る彼を見れば、前をみたまま今度は彼女が自分のポケットを探った。
 何かをとりだして、目の前にいる彼に向かって放った。
 彼の運動神経なら取り損ねることはないだろう、ということを考えつつ)
その件は、確かに仰られる通り、掘り返してもでてきませんでしょう。
ですけれど――出てくるはずです。他の場所を掘り返せば、他のことが。
(投げたそれは、黄色いレモン味の飴だった)
387紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/14(日) 00:17:26 ID:nrAEDiD3
はん……
(やはり理論整然と述べられるだけの確証はなかったらしい)
(最終的に直感を信じて賭けに出たのは、称賛に値するだろう)

仲間割れしたのさ。裏切ったのさ。
だから殺したのさ。そちらの言うとおりに。
それ以上も以下もない。ただの仲間割れ、それだけさ。
(この台詞にも、当然矛盾はある。けれど、わざわざ自分の口から言う事でもないので)
(誰が裏切ったとは明確には言わない。アンジェラに問えば真偽は一発で判明するだろう)
(言ってもいいのだろうが、この辺はささやかな矜持の問題である)

確かに言うとおりだ。叩けば埃はいくらでも出てくる。
(パシッと反射的に受け止めたそれを見て、眉宇を寄せる)
(レモン味のキャンディーだった。何のつもりだろうか)
(少なくとも毒ではなさそうなので、それも口の中に放り込む)
むぐっ……俺の口から言えるのは、だ。
表面的な事象を追っているだけでは≪虚影会≫の活動の本質はわからないって事だ。
あとは自分で考えな。
(デパートでの大量虐殺や、公園の記念碑、廃墟、神社などの破壊)
(それらの本質は、人を殺すだけが目的ではない。本来の目的の為の下準備である)
(つまり、この街の霊的エントロピーを加速させて崩壊されるという、その目的の為の)
388媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/14(日) 00:29:17 ID:bwigGhUI
>>387
……承りました。
トルーマンさんに、「紅裂さんがどうしてもあなたに聞けって言ってました」と、
そう申して、後日、お尋ねすることに致しましょう。
―――“どうしてもあなたに”の部分をいっぱい強調して聞いてあげます。
(本人としてはちっちゃい嫌がらせのつもり、らしかった)
(彼が自分に伝える気がないのを感じ取れば、大人しく喰い下がるのを止める。
 彼が自分に言う義理も何もない。自分だって彼に何か与えたわけじゃないのだから)
(……しいていうなら飴を投げたが、あれは自分も貰っているのでお相子)

表面的な事象を追っているだけでは、分からない――。
(今分かっている表面的事象、および仮であるけれど手元にある事実は4つ。
 ひとつ、この前の火災事件ははやり≪虚影会≫が関わっていたと言うこと。
 ふたつ、紅裂か犯人かが≪虚影会≫を裏切ったようだということ。
 みっつ、そのときに犯人を紅裂が殺し、その行為にアンジェラが加担しているということ
 よっつ、――虚影会の目的は、世界の崩壊だということ)
―――承りました、自分で、考えます。
(少しばかり思考の海に沈みながらも、どうにか彼に向ってそう返すことができた)

……ともかく、情報を提供していただいたことには感謝いたします。
後半は私ばかりが説明しておりましたが……貴方は、こちらに聞きたいことはないのですか?
一応こうして聞いておかないと、後々借りにでもされたら困ってしまうので。
(ずっと片手に持っていた飴のつつみ。その中の緑色の飴をみつめてから)
――ないなら、失礼してお暇させていただこうと思いますけれど。
少しばかり……やることが、できました。
(目線を伏せる。漆黒の瞳が、紅裂からそれた)
389紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2010/03/14(日) 00:50:03 ID:nrAEDiD3
……お前はよっぽど水晶漬けになりたい様子だな。
月のない夜の薄暗がりには用心することだ。
最も、月夜も用心する事に越したことはないが。
(子供染みた些細な嫌がらせだと分かっているのに、どうしてか反応してしまう)
(別段殺意も湧かない相手だが――いつか夜に出会ったら有無を言わさずに)
(始末してしまおうか、なんて発想が自然に浮かんでしまった)

考えろ考えろ。大局的な視点で事態を俯瞰しろ。
推察しろ、考察しろ、そして構築しろ。
安易に答え教えてもらってると、考える力が身につかないって言うし。
(舌で飴を転がしてつつ、彼女が何処まで真相に辿り着くものか想像した)
(一人分の情報では不可能。他の組織や人間と提携して、更に他の事象も)
(合わせて考えて、様々な視点からそれを考察して、やっと辿り着くだろう)
(≪虚影会≫の活動の、本当の意味を。世界を崩壊させる手段についてを)
どうしてもわからないなら、訊きに来い。態度次第じゃ答えを教えてやる。
(最後に、自分が悪人らしいと思う笑みを浮かべて締め括った)

――俺の方からは特にないが。アレだな。
雨が、降りそうだ。
……夜歩きするなら、レインコート忘れるな。風邪ひくからな。
(こちらも視線を逸らし、少し曇ってきた空を見上げる)
(今日は夜から雨が降るとの予報だったが、湿った空気がそれを裏付けている)

雨は降る。善人にも悪人にも等しく、だったか。
(歌うように呟いて、すっと何事もなく媛名葵の傍を通り過ぎる)
(時間潰しはこれで終わり。今日は――今日も、夜の街に繰り出す)
(契約者を打ち倒す為に。誰の為でもなく、自分の為に)


【うう、ネタ振ってくれたのに後半脳味噌動かなくて文章打てなかった、すまない】
【では、俺の方はこれを〆とさせてくれ】
390媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2010/03/14(日) 01:05:01 ID:bwigGhUI
>>389
(悪人らしい笑み)
(紅の髪に似合うような気がするその微笑の仕方は、
 彼を魅力的に見せる笑みの一つだろうとは思うけれど、この時は少し癪な他なかった)

……レインコートなんて、かぶって狩りなんてできません。
風邪くらいいくらでもひけと思っていらっしゃるくせに。
貴方がレインコート被り忘れて、風邪をひけばいいのです。
(こういうタイミングで思ってもいないだろうに、気遣いの言葉をかける男。
 急に気まぐれに優しい言葉をかけられたのが癪で、事態が不明瞭なのが癪で
 それに気の利いた言い返しも浮かばない自分が癪で、静かな声で八つ当たりをする)

――善人にも、悪人にも。
(遠ざかっていく彼の足音)
(戦うに十分なしなやかさと逞しさを備えているであろうその背中を振りかえることはしない)
(通り過ぎざまに歌うように呟いた言葉を、誰もいない体育館で続けつつ
 彼が雨が降りそうだと言った空を見上げた。確かに、言うとおり曇っていた)
そうして、生者にも死人にも降り注ぎましょう――。
(片手に残っている緑色の飴。
 少し考えると指でつまんで、小さくひらいた口の中にいれて口内で転がしながら)

………あまい。
(これから先のことを色々考えながら、小さなため息をともにそう零した)




【こちらも、これで〆で】
【いいえっ、ここまでのお付き合いで十分。重畳すぎるくらいであります、十全と】
【こちらこそ、……ここまで長くお付き合いありがとうございました。
 途中待たせてしまったことや、レスの質とか色々間違いと、か……(…)
 色々ご迷惑をおかけしましたが、精進致しますので――呆れられていなければ、またお相手下されば嬉しいです】

【それでは、改めて。本日はお声をかけてくださってありがとうございました、紅裂さん(一礼)】
391奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/14(日) 13:06:58 ID:tgS484q0
【待機させていただきますよープロフのほうは>3になります。】
392水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/14(日) 13:15:34 ID:GKvm5bjj
【お初にお目にかかります、だと思います。お相手立候補です、プロフは>>61になります。】

【こちらの設定上、初顔合わせはバトル共闘でお願いしたいのですがよろしいですか?
 そちらに何か案があれば乗っからせてもらいますし、こちら書き出しでも大丈夫です】
393奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/14(日) 13:24:14 ID:tgS484q0
>392
【はい、はじめまして〜。プロフのほう確認しました。】

【問題ないですよ〜。】
【何かの事件を追っていて――という形になるのでしょうか?】
394水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/14(日) 13:27:31 ID:GKvm5bjj
>>393
【いつもの夜のロードワーク兼異形狩り中に偶然遭遇して、で問題なければそう進めてみようかと思ってます】
【こちらは日課みたいなものなので、奏さんが夜にうろうろしている理由があれば、ということになりますが】
395奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/14(日) 13:31:04 ID:tgS484q0
>394
【あ、了解いたしました。】
【こちらは怪談、都市伝説などを調べるため夜な夜な徘徊しているので】
【特に問題はないですよ〜…………というか人気のない場所に行きやすいので】
【場面設定なども遠慮なくどぞ〜ってところです。】

【こちらから聞くことは以上ですね、ええっと。】
【何もなければ書き出しお願いしてもいいでしょうか?】
396水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/14(日) 13:32:20 ID:GKvm5bjj
>>395
【了解です。バトルシーンでは思う存分、暴れちゃってくださいね。
 それではさっくり、書き出してみますので少々お待ちを】
397奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/14(日) 13:34:45 ID:tgS484q0
>396
【了解いたしました〜………けど慎みは忘れずにっ】
【書き出しのほうごゆっくりどうぞ、よろしくお願いしますっ】
398水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/14(日) 13:39:58 ID:GKvm5bjj
(色々と考えること、考えなくてはならないこと、考えても解決しないこと、と山積みで――
 そんな時はとりあえず、体を動かしてみることにしている。
 歩きながら考えたり、あるいは考えずに済むような事態に遭遇したりするから――)

って、何の解決にもなってないけど、さ…
(夜の街、廃ビルばかりの、ほとんどスラムのような無人の一角。
 倒しても倒しても、異形は湧き出てくる。いつものベンチコートに、いつものスニーカー。
 バッグから銃を取り出し、スライドを引いて弾丸を装填すると、振り向きざまに発砲する)

でも、お前達は逃がさない。今日、ここで殲滅する――
(おなじみの犬の頭の獣人たちに追いかけられながらも、適度に距離をとって、
 発砲して、を繰り返す。タフネスが売りのようで、急所でもない限り、
 銃弾の一発二発は堪えないらしい。すっと目を細めてそれを見定めて、
 あとは「変わる」場所とタイミングだけ――夜の街を駆けながら、ビルの角を曲がって、
 追いかけてくる複数の獣人たちの様子も見定めながら、また駆け出して――)

【それではこんな感じで、よろしくお願いいたします】
399奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/14(日) 14:02:05 ID:tgS484q0
>398
(深夜、そして人気のない廃ビル郡が立ち並ぶ一角。)
(奏は何かを探るように周囲を歩く――)
(今回は無人とされているこの一角に夜な夜な化け物が集まっているという噂があったからだ。)
(もしかしたらその化け物の中に鬼として伝えられた奏家の人間が、自分の兄がいるかもしれない。)
(そんな思いを抱きながらスラムのような町並みを歩くこと数十分)
(5回目の行き止まりにたどり着いて………)

……地図が役に立たない。
(この一角のものと思われる地形と記号の書かれた紙片を手に持ち)
(呟き、ため息をつく………)
(耳が痛いほどの静寂、先ほどからついては消え、辺りをを照らすどころか不気味な雰囲気に拍車をかけてるおばけ電灯。)
(窓が割れ、あるいは板が打ち付けられた廃ビルの窓からは明かりがもれることはなく)
(噂の主がどこにいるのかわからない今、歩き回るのには精神衛生上よろしくない雰囲気だった。)


(故にすぐに元の道に戻ろう。そう思い歩き出す。)
(そして何度か荒れ果てたアスファルトをで舗装された道を曲がったところだろうか)
――?
(正面から人、さらにその後ろに――人ではない何かの姿。)
(ここでわかること、一つは今目の前に繰り広げられていることがうわさの原因であるということ)
(もう一つそれは人を襲うということ。)
(それから――いまその怪異は人を襲い、目の前の人物はほうっておけば死ぬかもしれないということ)

【こちらこそよろしくお願いしますっ】
400水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/14(日) 14:12:15 ID:GKvm5bjj
>>399
(角を曲がったところで人影に気づく。
 まずい、このまま異形どもを引き連れていては――
 地に飛び込むように転がりざま、振り返り、しっかり両腕を伸ばして狙いをつけると、
 間近に迫った獣人の頭を一発で射抜く。
 ようやく血に倒れ伏した、その周りに5、6匹はいるだろうか。
 本物の犬のように、地面に四つ足をつけ、身を低くしてこちらを襲うタイミングを図っているようで――)

君、すぐ逃げて。
落ち着いて、ゆっくりでいい。急に動くとやつらを刺激するから――
(地についた膝をゆっくり持ち上げ、射撃姿勢のまま銃を構え、背後の少女、だったろうか?
 背格好を詳しく観察する暇もななかったが、とりあえず異形ではない、ヒトの気配を感じとるぐらいはなんとか確認できている。
 背後に庇ったまま、低く声を掛け)

僕なら大丈夫、こういうのは慣れてるから。
背中を見せずに、そっと後ずさって、ある程度離れたら走り出してもいい。
できるね?
(油断なく銃を抱えたまま、残りの弾数を頭の中でカウントしつつ、
 相手を怯えさせないよう、少女に背中を見せたまま話を続ける)

【バトルスタート、で構いません。でないと僕も「変われ」ないですから。
 分からないこと、やりにくいところがあれば随時【】にて相談しましょう】
401奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/14(日) 14:32:02 ID:tgS484q0
>400
(不意に炸裂音が響く――ロケット花火とかそういうものとは違う)
(もっと地味で驚くほど無機質な音。犬のような頭を持ったヒトの形をした何かが)
(額に小さな穴をうがたれ絶命した。)
――…………
(追われている側のモノかと思った男性――多分、こちらと年はそうかわらない。全体的に細身で)
(その所為かもしれないが背が高い男性は、異形の一人(匹?)を倒し、さらにこういうことに慣れてる)
(という言葉をはなってきた。)

(心優しくも彼は自分に逃げろと言ってきた。この数では自分も相当危ないかもしれないというのに。)
いえ、できませんよ〜。
(その場に似つかわしくないのんびりとした口調、和やかな笑みを作ると袖の下からヌンチャクを取り出し)
(タイミングを計るように身を低くする獣人二体の額にに向けて投げつける。)
私もこういうことには――――
(――背中から広幅で肉厚、反りのある両刃の剣を取り出すと目の前の異形に放物線を描くように)
(縦に斬りかかって――)
――慣れてますので。
(協力しますよ、という代わりに常人にはない身のこなしを見せ)
(それなりに異形に対して戦う術をこちらは持っていることを示して)

【了解しました〜。】
402水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/14(日) 14:45:44 ID:GKvm5bjj
>>401
(その口調に驚いて振り向けば、この場には似つかわしくない柔らかい笑み。
 そして、次々と武器――暗器というべきか?を取り出しては、確かに場数を踏んだ様子で、
 ためらいなく次々と異形を屠っていく。
 艶やかな長い黒髪、暗器を取り出すところにちらりと、ある女性の姿を脳裏に思い浮かべて――)

分かった、それじゃ手伝って欲しい。
そして――「変わる」から、驚くな、っていうのは無理だと思うけど、
こっちにはその物騒なもの、使わないでいてくれると有難いな。
(そう言ってコートを脱ぎ捨て、身軽なトレーニングウェアの上下姿になるとバッグも銃も放り出し、
 いつもの「変わる」仕草――)

オレ様、参上!行くぜ行くぜ行くぜ行くぜ行くぜぇ!
(溢れんばかりの闘気を発し、顔にも手にも、服の下の全身にも妖しげな紋様を浮かび上がらせ、
 ふざけたセリフをほざいて一つ、バカ笑いを天に放って――
 猛然と地を駆け、飛び込みざまの後ろ回し蹴りで獣人の頭を掬うように蹴り飛ばし――)

こーゆーときはやっぱ背中あわせだよな?そっちは負かすぜ、デカ乳。
つか、バトってる時は流石に重くねーか?
(挨拶代わりにどうでもいいことを口にすると、二人を囲むように距離を取って身を伏せる獣人に、
 ノーガードで挑発して見せて)
おら、こいや、犬っころ!
(そう言いながら自分でするすると近づき、ワンフェイントのステップで飛び掛ってくる相手をかわしざま、
 カウンターの右拳を顔面に叩き込み、崩れた相手の背を地に踏みつけて、肋骨ごと重要な器官をごきり、と踏み潰す)

さてと、お手並み拝見といこうか。手伝って欲しかったらそー言えよ?デカ乳。
(あとは余裕でのらりくらりと攻撃をかわしつつ、少女の背後をカバーして、
 相手の戦い方を観察しながら、舞を踊るようにステップで獣人たちを牽制して――)
403奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/14(日) 15:24:46 ID:tgS484q0

【ええと、容量が450kb近くになってますね。スレ立ては480kbくらいでしょうか?】

>402
――ふぇ?
(最初の一体を切り伏せると「変る」という単語を発した男性に目を向ける)
(唇をなぞる、どこか色気のあるその行為をみて一瞬胸が高鳴ったかと思うと。)
(次の瞬間、先ほどの優しい口調の青年はそこにおらず、あっけにとられて……)
……っ!
(その隙を見逃すほど獣人側もおろかではなく、目の前で爪と剣が交錯して――)
(動きが止まったのを見るや否や襲い来るもう一体――――)
(――まだかわせる。交錯した爪と剣を軸に身を捻ると後ろに足を伸ばしその爪を払う。)
(そして振り上げた脚――太腿の辺りに皮のベルトで固定したトンファーを抜き放つと)
(目の前の襲いかかって来た獣人をたたき伏せて一旦下がり――)

…………お、驚くなというのは無理があるんですけれど。
(艶やかな黒髪を乱しつつも立ち上がり、右手の剣と左手のトンファーを構えなおす。)
とりあえず、任されました。大丈夫です、貴方に驚かされはしましたが手伝っていかなくとも結構ですっ。
(胸のことを散々言われると逃げるように再び獣人の下へ――まずは刺突で目の前の獣人に刃を突き入れる。)
(心臓を捉えた後、剣のジョイント部分にトンファーを繋げて刃を捻り、抜く。)
はぁっ!
(足元に転がっている先ほど投げたヌンチャクを蹴り上げると空いた方の手にもち)
(獣人の攻撃を叩き落してからトンファーブレードと化したそれで首を落とす。)
(――確かにいわれた通り無駄に大きい自分のこれは邪魔でしかないかもしれない。)
もう慣れましたから言わないでくださいっ!
(スカートを捲り上げてトンファーを取り出したほうとは逆のほうにある多節棍に手を伸ばし)
(ヌンチャクと組み合わせつつ抜き放つ。――それをトンファーブレードとあわせると)
(大鎌の形をしたそれが奏の手に収まり…………)

(唐突に集中――何度か息を吸い、吐くと額に第三の眼「奏鬼眼」が現われ、さらに瞳の色が金色に染まる。)
(それに伴い、睫毛の色のみ艶やかな漆黒から銀色に変っていって…………)
というかデカ乳ってわたしのことですか?!
(大鎌を力任せに振り回すと二、三体獣人を引っ掛けて人のことを胸で形容した背後の)
(変身男に向けて投げつけた。)

404水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/14(日) 15:41:03 ID:GKvm5bjj
>>403
だからオレ様を押し倒そうなんて不埒なこと考えるなって言っておいてんだろ?
僕様ちゃんが、よー
(次々と様々な部位から様々な武器を取り出しては器用に使いこなす様子を面白そうに眺めて)
なんかすげーギミックだなー、そんな風に色々あると便利かもしれねーけど…
(会話しながら邪魔だ、というように、こちらに襲い掛かってきた獣人の膝関節に蹴り、
 完全に破壊すると掬い上げるように顎を蹴り上げ、ついでに宙に舞って踵落としを顔面に、
 と右足のみで相手を嘲笑うかのようにあしらって)

おろろ、そんな必殺技まであったんかー…
こりゃー怖れいったね。
(これまでと比べ物にならないぐらいの「気」が漲るのを少女から感じ、
 まさに鬼そのままに、額から立ち上る角のようなオーラに目を細めて)
デカ乳ちゃんはデカ乳ちゃんしかいねーだろ?他に誰がいんだよ?って!

(力任せにぶんまわした大鎌でなぎ払われた獣人が、しかもまとめて吹っ飛んでくる。
 上体を反らせてマトリ○クス避けをして、そのままぐん、と上体をバネで起こすと)
乳の件は後でたっぷりと、お互い「変わった」ようだし、とっとと始末つけんぞ?
(顔にもぼんやりと輝く紋様を浮かべたまま、一瞬ぞっとするような殺気を込めて目を細めて)
そっちの二匹は任す、後はオレ様が任された。
んじゃ、イッツ、グランドフィナーレ!

(襲い掛かる獣人に背を向けたまま、ぐんと身を沈めてそのままバック宙で身を躍らせて背後を取る)
いっち、にー…
(ごきり、と力任せに首関節を捻って一体、肘を後頭部にぶち込んで二体目、しとめて)
さんっと!
(最後は「右手」の破壊の力を解放し、全身の紋様を輝かせ、
 溜めた力を拳に乗せて渾身の右ストレートを獣人の頭部に放って――
 ぱん、と乾いた音を立てて、首から上が消失して、こちら側の異形を全て片付ける)
405水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/14(日) 15:42:36 ID:GKvm5bjj
【おっと、忘れてた。次スレは容量そのぐらいになってきてから、で充分だと思う】
【この後どのくらい使うかで、様子をみてから、慌てなくていいと思うよ】
406奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/14(日) 16:04:17 ID:tgS484q0
>404
(眼を見張るような身体能力、体さばきで獣人たちを圧倒していく青年。)
(言葉遣いさえ何とかなれば素直に尊敬できるし勉強になるな、との感想を心中で)
(呟いて――)
………そうですね、ゆっくり話し合いたいところですし、ね。
(もう一つのヌンチャクを拾い上げると柄の一番後ろに繋げて、村時雨を完全に一つの形にし、その柄を握りなおす)

――任されました。
(――重心を引き、鎌を引き、身を沈める。)
(二度ほどの呼吸で闘気を充実させ、溜めを充実させる)
フッ…………!!
(獣人たちが襲いくると同時に鬼の脚力を爆発させる――飛び掛ってくる獣人たちの背後に神速ともいえる)
(速度で回り込むと背中から鎌を振り上げて――艶やかな黒髪が堕天使の翼のように翻ると獣人たちは背中から斬り裂かれた。)
(これでこちらの異形も全て片付くのだった。)

………これで全部、みたいですね。
怪我とかありませんか、結構むちゃくちゃな動きしていたみたいですけど………
(なんとなく脇目にみて思った印象を口にしつつ)
(「奏鬼眼」で傷がないかどうか青年の体を見つめて――)

>405
【ご丁寧にありがとうございますっ、あとは適度に交流する程度でしょうか?】
407水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/14(日) 16:16:54 ID:GKvm5bjj
>>406
お見事、デカ乳ちゃん。
(ぱんぱん、と拍手なんかして見せて、ニヤついた表情で)
オレ様?この程度の相手じゃあ、喰いたりねーばっかりだな。
ま、万が一ヘタうっても――
(ほんの少しだけ、左の掌についたカスリ傷を見せて)
オレ様自分でなんとかなっちゃうし
(軽く「左手」の力を使って、目の前で傷を塞いで見せて)

そっちこそ、なんともなさそーでなにより…っていいてーところだが
(ふむ、と顎に手なんか当てたりして)
じっくり乳について話し合う時間がねーのが残念だが、タイムリミットだな。
あばよ、デカ乳ちゃん
(ひらひらと手を振って、別れの挨拶。最後までニヤついたまま、前身に浮いた紋様が薄れて――)

(全身を襲う疲労と、何より久しぶりに情けないフォローをしなければならない状況に、
 額にうっすら汗を浮かべ、崩れかけた膝をなんとか踏ん張って)
さっきの戯言は、本当にごめんなさい。
あまり気にしないで受け流してくれると嬉しいけど――気を悪くしたら、謝ります。
(律儀に頭を下げてから、放り出した様々なものを見につけたり背負ったりしまったりして)

よかったら、少し話を聞かせてくれるかな?
どうやら「夜」の側のようだしね、君も。
僕は水鏡恭弥(ベンチコートの胸についた校章を指で示して)
高等部2年所属だけど、ひょっとして君も生徒かな?
(ある種の予感を覚えながら、異様といえば異様な少女の姿にも動じることなく、問いかけて)
408奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/14(日) 16:33:48 ID:tgS484q0
>407
(どれだけ鬼眼を凝らしても見えるのは小さな傷。それも自ら塞いでしまった。)
………手、貸しただけ無駄になっちゃったかな。
(と、目の前で起こる現象に苦い笑みをこぼして)
(されどもこの呼び方だけは何とかならないのだろうか、と眉根を寄せる。)
(よし、言おうすぐに言おう――そう決めて口を開こうとすると)
(目の前の青年は律儀に頭を下げていた。)
え、えぇ?あ、いえっ………と、とにかく手伝いますっ
(急に態度が急変――というか元に戻ったのでこれ以上追求することもできずに)
(手持ち無沙汰になった自分をまぎらわすために、青年のモノと思われる)
(比較的真新しい、劣化がそこまで酷くない物を拾い集めて――)

あ、はいっ、高等部一年、奏永久です。
(大鎌をもったまま膝の前で手を合わせるようにすると、ぺこりと頭を下げる。)
(艶やかで長い黒髪が静かに揺れて)
私、ここには最近化け物がでるって噂を聞いたから、それで………ええっと「夜」の側?
(話を聞きたい、といわれても何から話すべきか………それに彼の言葉からわかる単語が高等部の先輩だということだけで)
(とりあえず、答えておかなければならないと思ったことに答えて、聞いておかなければ話にならないことを聞いてみた)
(今、起こった現象については口に出して聞いていいものなのか迷ったため)
(変化前後の違いを記憶の中の水鏡先輩と照らし合わせて)
409水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/14(日) 16:45:14 ID:GKvm5bjj
>>408
奏さん、か。よろしく。
(戸惑っている様子をみて、落ち着かせるように軽く微笑んで)
ここじゃいつまた異形が湧いてくるとも限らないから、少し歩こうか。
あそこの角を曲がれば、まあ安全っていうか、そんなに異形がぼこぼこ湧くのでない、
普通の街のほうに出られるはずだよ。
今のところ、辺りに他の気配もしないから
(くん、と辺りの匂いを嗅いで)
その物騒なものも、しまったほうがいい。
そういう気配やら匂いには、僕は敏感だから、ね。
(自分も銃もスポーツバッグにしまってしまい、先導するように歩き始めて)

なんていうか、二重人格みたいなものだと思ってくれればいい。
さっきの僕は、僕であって僕じゃないっていうか――
(毎度のことながら説明に困りながら、がりがり頭を掻いて)
今度失礼なことを君にいったら、遠慮なくどつき倒してしまってかまわないから。
(ダメージを受けるのは自分も一緒なんだけど、とは言わずに、それは自分の心にしまっておくことにして、
 少しでも相手の困惑を軽減しようと説明して)

この辺りは、最近と言うか、定期的にあんなのが湧くみたいだね。
理由も原因も、僕にはよく分からない。
でも、放っておけば犠牲になる人が出るのは間違いないから…
時々こうやって、見回りじゃないけど、湧いてるようなら潰して回ってる。
別にどこの組織やら、団体やらに所属してるわけじゃないから、限界はあるけど、ね。

君もこういうの、別に始めてじゃないだろう?
(女性としては背があるほうか、それでもやや身長差のある少女のほうを軽く見下ろすように、
 歩きながらそちらを見やって、漆黒の長い髪に軽く目を細めて)
410奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/14(日) 17:00:50 ID:tgS484q0
>409
(落ち着きのある仕草や笑みがギャップを感じさせて、微妙に困惑する。)
(―も、話を進めていくうちに今の水鏡先輩はどちらかというと無害でいい人であるということが)
(感じられて)
(促されるままに村時雨をもとに解体し、その半端後ろをついていく。)
二重人格………ですか。あ、ええっと………
大丈夫ですよ、気にしてません。ただそんなに気になるかな………て思っただけなので。
(優しそうな雰囲気にそういうことをしていい人物ではない、というイメージばかりが高まり)
(けれどもその部位だけは気になってしまい、胸元を抱きしめるように腕を組んで)
えっと…………人格が変ると痛覚とかも別になっちゃうんですか?
(心配かけないようにと一番初めに見せた和やかな笑みを相手に向けて)

………ああ、そうなんですか。
ということは、最近その規模が大きくなってたりしますか?
もしくは、人を襲う頻度が上がっている、とか………。
学校で噂になるくらいですし。
(なんとなく廃墟の一角を見つめる――どこまでも暗く、先ほどまで異形が沸き続けていたこともあり、禍々しい景色だった。)
…………あ、はい。私の場合、水鏡先輩みたく立派な目的があるわけではありませんけど。
時々こうやって化け物、というかなんというか………そういうものに会うんですよ。
目的の、探しているものは一向に見つからないんですけどね。
(苦笑しつつ肩を竦めると黒髪が軽く揺れ動き――)

411水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/14(日) 17:17:01 ID:GKvm5bjj
>>410
(ビルの角を曲がれば、にぎやか、とまでは言えないまでも、人通りがあり、
 灯りがともり、ごく普通の営みがある、いつもの夜の街の光景が広がる。
 異形やあやかしのものが跋扈する闇と、こうした日常といつも背中合わせで――
 そのギャップにだけは、ちっとも慣れることができない。軽く頭を振って)
別に僕は立派な目的があるわけでもなんでもない。
だから、そんなにかしこまらなくていいよ、人それぞれ、みんな――
(先ほどの異形を片付ける手際と、どこか遠慮がちな、普通の女子高校生にしか見えない姿にも、
 やはりギャップを覚えつつ)
いろんな事情を抱えて、夜を歩いているんだろうから、ね。

(かつて霧原朱音と、アンジェラ・トルーマンと話をしたベンチ。
 ぼんやりと街灯に照らされたそれを手で示して)
座って、少し話をしようか。僕の分かる範囲でしかないけど、教えてあげられることもあると思う。
(そういって、自分は相手が腰を下ろすのを待って立ちつくして)

どっちの時でも、殴られば痛いし、痛みを感じるのも一緒だよ。
僕の体は、一つしかないからね。でもまあ、慣れっこでもある。
それでも、バカみたいな真似したり失礼なことを言うようなら、遠慮はいらないよ。
あいつのときに言うことは、話半分どころか、基本的に疑って掛かったほうがいい。
悪意やからかい、ばっかりだから。

それと、頻度に関してはよく分からない。
大体歩けばトラブルやら異形に出くわすのが、僕の毎日みたいなものだから、ね。
特に多くも少なくも、ないかな?
(学校でも噂に、の部分については引っ掛かって、考え込む仕草をして)
その手の無責任な都市伝説みたいなものは、ほんとうにキリがないほど沢山あるから、
そちらについてもよく分からない、としか言いようがないね。

でも、君や僕、だけじゃない。他にも色々と、そういう事態に対処している人を、僕は知ってる。
だから君に、そういう「夜」の側の人の一人かな、と思って、さっきはそう聞いたんだよ。
(こちらは座らずにじっと相手の様子にも目を止めつつ、それでも穏やかに話を続ける)
412奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/14(日) 17:35:43 ID:tgS484q0
>411
(繁華街ほどでないにせよ人通りが増え始めると同時に景色が――というより)
(雰囲気が一変した……該当も不明瞭に明滅したりはせず、しっかりと舗装された道を歩く。)

あ………どうも。
(促された先といつまでも座らない先輩を交互にみてから小さく頭を下げ)
(ベンチへ腰を落ち着ける。)
………なんというか、優しいんですね。水鏡先輩は。
あんなこと言ってた人とは思えません………ですので、その先輩に迷惑がかかるようなことは
しませんよ、できるだけ口で返すことにしますね。
(なんとなく心配するような口調の先輩に笑みを向けて)

あ、そうなんですか………今の数でも多くも少なくもない
頻度に関しても別の人間が対処している部分を含めるとキリがない…………ってところですか。
(前髪を指先で弄りながら何かを考えるようにして)
ええっと、では…………今まであったさっきみたいな化け物は全部倒しているんでしょうか?
取りこぼしがあったり、その中に私みたいな…………鬼が…いたり、とか――
(異形達と対峙したときのような表情で水鏡先輩の顔を見つめて)

…………なんだか詩的ですねぇ。
(「夜の側」の部分に他意はなく、詮索するだけ無駄だと悟ると)
(ほわっとした笑みで返し)
あ、先輩もどうぞっお座りくださいな、目上の人を前に自分だけ座ってるというのもっ
413水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/14(日) 17:48:14 ID:GKvm5bjj
>>412
そういう風に、簡単に人を信じないほうがいいよ。
とくにこの街では、ね。さっきも言っただろう?
みんな自分の思惑で、自分の目的があってここにいるんだから、って。
(ベンチを勧められても、距離を置いて立ったままでいる。
 それでも口調は相変わらず穏やかなままで)

そう、キリがないのは確か、みたいだ。
今のところ、少なくとも僕が会った限りでは――なんとかなっているけれども、
それでもどうしてだか、いつの間にかあいつらは湧いてくる。
鬼――?さっきみたいな――
(仕草で額から生えた角、を示してみせて、少し考えてから)
君みたいなタイプは初めて見た、のは間違いないと思う。
僕が知っている範囲でしかないけれど。
(事実だったので、特に気負うこともなく凛とした表情の少女に目線を返して)

気をつけたほうがいいし、気を許さないほうがいい。
何かあってからでは遅いからね。それくらい、この街の夜は油断ならないものだと、僕は思う。
異形に限らず、それに関わるたくさんの人に、君はこれから出会うかもしれない。
みんながみんな、信用できる人とは限らない。それを、忘れないように。
特に、僕みたいな二重人格なんて、訳の分からない人の言うことをそのまま信じ込むのは、とてもよくないことだよ。
(指をちっちっちっ、と振って見せて)

鬼のことは、僕も気にしておくよ。一年だったね、クラスは?
(永久の返事を聞いて頷いて)
何か分かったら、伝えるようにするよ。
それまで、君もくれぐれも気をつけて。君の身が危うくなっては、目的も何もなくなってしまうから、ね。
414奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/14(日) 18:08:10 ID:tgS484q0
>413
…………あぁ、先輩?
(あっけなく言葉は受け流されて、それでも変らぬ口調でこちらに語りかけているのは)
(自分に学習させるためなのだろうか?)
ふむ………そうは言いますけれど。実際水鏡先輩は――少なくとも悪い人ではないですし。
それに、わざわざ疑ってかかるのも……なんだか寂しいですから。
誰かに利用されようとも、誰かに踊らされようとも………
私にも私の思惑があるんです。だから――手がかりがないままでいるくらいなら
だまされてみるのも一興ですよ〜
(実際、自身が独りで調べて得られる手がかりなど皆無に等しい。それどころか今日のように)
(徒労に終わることもある。それ以外は何も無し。)
――そう、いうなれば「何か」はすでに起こっているんです。起こっているからこそ私はここにいて
私はこういうことをするんです。
それに――――貴方の言うことを全部信じない、ということになると。
貴方は「知っている」。「知っていて、私に嘘をついている」ということになってしまいます。
もしそうならば……………………貴方にはもう一労働していただかなければ、なりません、ね。
(眼を閉じて、恐ろしいまでに冷淡な口調で言葉を連ねる。)

そういうことですので、貴方の言葉を信じさせていただけると幸いです。
無理に利用しようとか考えているようならはっきり言っていただけますか?もし言っていただけるのならば
私は貴方に協力を惜しみませんよ。
(微笑を浮かべて肩にかかった髪を払い………)
どうも、一年のAクラスですね〜。
どうぞお気軽お越しくださいな、歓迎しますし、なにかあったときに協力は惜しみませんので、ね?
415水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/14(日) 18:23:25 ID:GKvm5bjj
>>414
とりあえず信じてみる、ダメなら罠を食い破るのみ、そういうの、あまり利口なやり方だとは思わないよ。
そういう風に言えるのは、いざとなったら自分はどうにでもなる、そんな風に自身があるからなのかな?
(そういう辺り、自分と似ているところがないでもない、軽く苦笑を浮かべながら)
今のところ、僕には奏さん、君自身に他意はないよ。
(目を閉じた相手に、気配で伝わるだろうか、あっさり降参の仕草で両手をホールドアップ、して見せて)
とりあえず、信じてもらっても大丈夫だ、と言っておこう。

残念ながら、僕は完全個人営業、組織や政府のバックアップがあるわけでなし、
今のところ君の役には立ちそうも、ないね。
でもまあ、今日みたいなことがあったら、少なくとも敵対はしなくて済みそうだ、というのは分かったよ。
それでも、何でも疑ってかかれ、とは言わないけれども――
(初めて真剣に、目を細めて、薄い茶色の瞳で少女を見つめて)

簡単に、僕が悪い人じゃないとか、決め付けないほうがいい。
それこそ君が追いかけている、んだろうと思う、
「起こってしまったこと」の結末が見届けられなくなってしまうかも、知れないから。
繰り返しになるけど、この街の「夜」に、そこで出会う人に、油断はしないほうがいい。

腕に覚えがあっても、ちょっとつまずいた、軽く足を踏み外した、そのくらいで――
簡単に生死の境を越えてしまうことも、あるからね。
気をつけて、奏さん。
(先ほど「不知火」の時と同じく、軽く手を上げて、ひらひらと手を振って)
あまり頼りにならないかもしれないけど――(一応自分のクラスも告げて)
何か、相談なり聞きたいことがあったら言伝してくれればいい。
僕でよければ、力になろう。
416奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/14(日) 18:43:25 ID:tgS484q0
>415
賢い人は「何か」を起こさないんです。だからこういう状況に陥る人は総じて賢くない手に頼るしかないんですよ。
いまさら自身の身を可愛がっていられない。っていうのが本当のところです。
「罠を食い破れる」ではなく「罠を食い破らなくてはならない」です。
(しっかりとした意思のこもって眼で目の前の先輩を見据えて)
(その表情、仕草の変化をじっくりと見つめる。)
――今のところは信じます、が。嘘だったらそれなりに応じます………
(実際ここでごねるメリットはない。それこそ徒労もいいところだ。)
(先ほどの場所では犬の頭をしたヒトのような異形がいて、それを狩る青年がいた。)
(ただそれだけだった。)

わかりました。貴方が何を経験して、そういう忠告を自分にするのか気になるところではありますが。
この町の「夜」には、そして「夜」に存在するモノには充分に注意を払って望みます。
ふふっ、まぁ、ここまで親切に忠告をしていていまさら自分が悪い人でないといわれても、信じがたいですね。

ええ、命の大事さについてはわかっているつもりですよ。
それに人の脆さや自身の無力も。けどい今はがむしゃらにいくしかなくて――
(その仕草を笑みで返すと立ち上がり軽く会釈をして)
それでは――あ、すみません早速ですが頼らせていただいてよろしいでしょうか?
(何かを思い出すようにぽん、と拳をたたく。そうしてから水鏡先輩に苦笑を向けて)

――――学園の寮まではここからどう行けばいいのでしょうか?
(先ほど道に迷ったことをいまさらながら思い出すのだった。)
417水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/14(日) 18:50:06 ID:GKvm5bjj
>>416
それについては全く同感だね。
でもそれと、自分の命を引き換えにすることはない。それだけは、忘れないようにしよう。
お互いに、ね。
(こちらも軽く笑みを返して、会釈に一礼を返して見せて)

女子寮、でいいんだよね?微妙に離れてるけど、僕も男子寮住まいだし、
女子寮にもまあ、知り合いはいなくもないから道はわかるけど…
(困ったように、ちょっと頭を掻いて)

案内しよう、ついてきて?
それと――これからもよろしく、奏さん。
(軽く左手を差し出して、握手を求めて他意はない、のを示して見せた)

【今回はこんなところで締めでいいかな?いろんな誤字脱字やら至らないところは、見逃して欲しい】
418奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2010/03/14(日) 19:01:52 ID:tgS484q0
>417
あ、なんでしたら学園までの道でもかまいません。
見慣れた道にたどり着ければそこから自分でも帰れますから………
(若干慌て気味に言うと差し出された手を反射的にとり――)
――え、あぁ………その、ですね。お手数かけます。
今後ともよろしくお願いします………
(言われたことを何も覚えていないともとられてしまうかも、と思うと)
(若干頬を引きつらせた笑みを返して)
(それでもよろしくといってくれた以上きっと他意はないんだと結論づけ)
はいっ、今後ともごひいきに――はおかしいですね、ええと、とにかくよろしくお願いしますっ!

(勢いよく髪を乱しながら頭を下げる。長さが長さなモノで、派手に舞った。)
(そんなことをしてから手櫛でかるく髪を整えつつ散歩ほど後ろに下がり)
(今宵、廃ビル郡の中でであった二重人格の青年に導かれ、家路に着くのだった。)

【こちらはこんな感じで〆とさせていただきます〜】
【遅レスでご迷惑をおかけしましたし、誤字も……キング呼ばわりされたのは伊達ではないのでorz】
【というわけで、長い時間お付き合いありがとうございました。】
【私からはこれで。また機会があればよろしくお願いします。お疲れ様でした。】
419水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2010/03/14(日) 19:05:32 ID:GKvm5bjj
【誤字とかキングとか気にしちゃダメだ!強く生きるんだ、永久ちゃん!
 そんなわけでお相手ありがとうございました。機会があったらまた、鎌ってやってね?
 これにて失礼いたします。スレッドをお返しいたします】
420前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/14(日) 19:40:58 ID:mNfMg3Qy
【待機でーす】

【キャラハンでも名無しさんでも歓迎します】
421前山 馨 ◆KAORU./MzY :2010/03/14(日) 20:43:44 ID:mNfMg3Qy
【一回下がりますかー】

【落ちまーす】
422兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/15(月) 21:20:08 ID:oD+JzJ9u
【こんばんは。少しの間、待機させて頂きますね】
【ちなみにプロフは>>333にあります】
423葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/15(月) 22:52:38 ID:RJqkCqd2
【名前】葛森 利香(クズモリ リカ)
【年齢】17
【性別】女性
【身長】149p
【3サイズ】禁則事項(本人談)
【容貌】
 黒髪のショートカットで少し日に焼けた肌。。
 靴下の代わりに足の甲と足首の辺りに布を巻いている事が多い。(地面に肌を触れさせたいため)
 護身用の道具(昼は拳銃やスタンガン、夜は鹵獲したライフルや自家製の武器を所持)やメモ帳、鉛筆を常にベルトにつけている。    
【能力】
・小型の蟲を生み出し、操ることができる。
・虫の力を借りる事が出来る。(蜘蛛の糸や蝶の羽、毒や耐性など体に付属させる)

・逃げ足が速く、柔術もかなりの腕。(ただし、能力とは関係なし) 

【弱点】鳥、トカゲ(これらが相手だと能力は一切使えない。彼女自身もこれらは怖いらしい)
【希望】NG以外
【NG】 死亡、グロ、スカ
【備考】
 高等部の文芸誌同好会員。会が週1回発行する会誌のインチキオカルト部門を担当している。
 ただし、ネタは近年発生している本物の異形であり、常にそれらを撮影や取材をし、それを改変して記事を書いている。
 取材の域は、現場から警察や暴力団、退魔機関の一部など様々であり、いい意味でも悪い意味でも顔を覚えられる事がある。
 本人曰く、「面白そうならそれでいい」と、はた迷惑な思考の持ち主。
 元は蟲を祭る神社の娘であったが、姉殺しの為に妹によって家を追い出さている。 現在は友達の家の庭に居候している。
 現在、一部で妹による工作が行われている模様。戸籍上も追い出した日に死亡、認識が異形で殲滅指定など、多岐にわたって活動してるとかしてないとか。そのため、武装を強化したとの事。

【とりあえず、プロフ投下】
【まだ、いるのでしょうか?】
424兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/15(月) 22:57:32 ID:oD+JzJ9u
【こんばんは、葛森先輩。11時頃には落ちようと思ってましたけれど、まだいますよ】
【先輩さえよければ、お相手お願いしてもよろしいでしょうか?】
425葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/15(月) 23:02:32 ID:RJqkCqd2
【はい、私のほうは大丈夫です】
【で、シチュなのですが……】
【前回が前回であるわけで……とても友好にはなれないんじゃないかなーという前提条件の基で】
【1・とりあえず、また公安の邪魔で乱入(ガチがからかいか)】
【2・学校でなにか怪しいことしてる利香にばったり】
【3・】
【しか、私は考えられませんでした……】
426葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/15(月) 23:05:49 ID:RJqkCqd2
【【3・】は脳内消去の方向で】
427兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/15(月) 23:07:38 ID:oD+JzJ9u
>>425
【そうですね…やはり拓兎先輩と同じく、基本的に発砲できない
 ような場所でもない限り、発見と同時に殲滅対象ですからね】
【ですから戦闘アリなら1、ナシなら2でお任せします】
【個人的には3が…(←)ウソです、脳内消去しておきますよー】
428葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/15(月) 23:11:06 ID:RJqkCqd2
【じゃ、1に即決(←駄目だこいt(ry】
【書き出しは私からですかね?】

【あと、そちらのこと、どの程度まで調べても構いませんかね?】
429兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/15(月) 23:14:22 ID:oD+JzJ9u
>>428
【了解しました。それではよろしくお願いしますね】
【どの程度知っているかは、先輩にお任せします。
 僕が告げた人間でもないと、そう簡単には知らないでしょうけど】
【ただ先輩の異能なら、その辺りも問題なくできるのでしたら
 知っていても、何ら違和感はありませんし】
430葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/15(月) 23:16:43 ID:RJqkCqd2
【んじゃ、書き出しますので、しばしコーヒー片手にお待ちください】
431葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/15(月) 23:32:27 ID:RJqkCqd2
(人に見つからない場所というと、いくつか場所が思い浮かぶ)
(その中でも、メジャーなのが森の中だろう)
(奥深い自然の中には人には見られたくないものが存在する。子供の秘密基地しかり、カップルのいちゃつきしかり、)
「……がっ……あっ……」
 君たち。その妖魔の子。渡してくれるかな?
(輸送される『見せられないもの』と、それを強奪する少女しかり)

 ねぇ? その子の特徴だけでも良いのに。教えてよ。
「て、てめぇ! ぐっ!……」
(そこに居たのは、制服姿で大き目の鞄をもった少女。周りには黒服の男が数人と、それに連れられている小柄な異形の女の子)
(男が掴みかかろうとすると、小柄な少女は一人の男の腕をねじ上げる)
(すでに、2人が倒れているところを見ると、返り討ちにしたのだろう)
 ねぇってば、その子可愛いし、結構いい記事になると思うんだよね。
「ふざけやがって! 出てけ、このガキ!」
 君たちが何者かとかは聞かないからさ。ねっ?

(傍から見ればふざけているようにしか見えない)
(だが、明らかなのは、ここにいる全員が普通の人間ではないということだ)
(そして、目の前に少女も、その異常な中でも、更に異常な存在だ)

【では、こんな感じでよろしくです】
【ちなみに、黒服の正体は公安でも密輸組織でも何でもお好きに〜】
432兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/15(月) 23:53:37 ID:oD+JzJ9u
>>431

(近頃、異形を兵器として扱うとする組織の話を耳にすることがある。
 確かに異形は、並みの動物はおろか、武装した人間にすら匹敵する力を持つ)
(もしや、かの伊織津綺子を狙う組織も、それに類するものだろうか。
 しかし基本的に、下級の動物型には大した知性がないはずだ。
 逆に上級の知性を有するものとなれば、容易く人に従ったりはしないだろう)
(裏の世界で流通している、何らかの妖魔を従えるに至る
 共通のプロセス、あるいは道具があるのだろうか。いずれにせよ―――業の深いことだ)

(理科の授業を受けながら、ふとそんな事を考える。
 もちろん話題は、公にこの世界に存在を認められている一般的な動物だが)
(そういえば先日の森の中で少女に殺された人間の
 持ち物から、その密輸組織の情報を少しずつ集めているらしい、こちらの組織は)
(結果は近日中に出ると隊長は言っていたけど―――――)

いや、今日か。

(机の中に入れた携帯が、音も振動もせずに、ライトだけが明滅する。
 加藤由美子、とサブ画面に表示された。隊長からのメールだろう)
(詳しい内容は、こちらから折り返し電話することになる。
 緊急の呼び出しならば、そもそもメールでなく電話でするだろうから)
(教室の片隅に置かれたサックスケースをチラリと見て、晶は再び授業へと集中することにした)



(そして夜。その組織の末端構成員から聞き出した情報。
 異形の少女を、『輸送』する道中。そこで先んじて待ち構えるのだという)
(だが――――遅い。予定通りなら、この時間には
 既にこの森の出口へと到着しているはずだ)
(だから、少年はルートを終点から逆戻りすることにした。
 予定通りでない何かが、発生したのかもしれない。異形の暴走など)

………あれは?

(鬱蒼と生い茂る枝の隙間から、黒服の男たちが見える。
 だがそれだけではない。何か、ただならぬ様子だ)



【僕らの組織は基本的に異形殲滅主義なので、一応組織ということに
 させてもらいました。もしかしたら、警察でもまた別の組織が、な可能性もありますけどね】
【それでは、よろしくお願いします】
433葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/16(火) 00:08:31 ID:UzIajbhN
 だーかーらー、その子のこと。貸すだけでも良いから。
「うるせぇ!こっちはサツに感づかれて苦労してるってんだ」
 君たちの情報、駄々漏れだもんね〜。
(明らかに緊張感のないやり取り)
(だが、黒服の手に持っているものは別だ、黒く光る拳銃)
(そこから、この場は彼女の言動以外は緊迫した雰囲気であることが分かる)

(だが、生い茂る枝に潜む気配を見つけると、彼女は笑う)
 ふ〜ん。まったく、君たちは頑固だから。
(どこかで見たような少年が来たと、木々にいる「協力者」が教えてくれる)
 最後の忠告だよ。その子を貸すか渡すか。取材させるか。どれかをさせてよ。
「このガキ……ぶち殺すぞ。駄目だって言ってるだろうが!」
 ふ〜ん。そんな態度取るんだ。
(にこやかに笑う。そして、笑うと茂みを指差し)
 それじゃあ、そこにいるお巡りさんに言いつけちゃおうかな?

(その瞬間に、黒服たちがいっせいに向く)
「誰だ!」
(数人が茂みに目を向けると懐に手を伸ばす)
(そんな中、利香はさらりと、黒服の影に隠れるが)

【んじゃ、一応以前と同一の組織的な感じで】
434兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/16(火) 00:23:03 ID:xkEiLSEP
>>433

…アイツか。

(目を細め、乱入者と思わしき少女―――葛森利香を見る)
(組織の仲間が危険を犯しながら調べられたのは、名前だけ。
 余程場慣れしているのだろう。工作員として、何らかの訓練でも受けているのだろうか)
(いずれにせよ、殺害すべき対象であることには変わりない。
 許可も降りた。サックスケースから静かに二丁拳銃を取り出す。が―――)

………………。

(面倒なことに、暗殺はさせてくれないようだ。感づかれた。
 感知能力に長けているのか、後は謎の異能からだろうか?)
(木陰から半身を出し、銃口を黒服の背中に隠れた少女へと向ける)

その少女を殺害するよう、命令を下されたものだ。
できれば邪魔をしないでもらいたいんだが。

(この幼い容姿を見て、誰が警察だと信じられよう。
 最も銃口を掲げている時点で、利香と同じくらいには怪しい少年なのだが)
(さて、目的が同じならば、まずは少女を排除してからか?
 密輸組織の連中はどう動くか。挙動に注目する。異形の少女は後回しだ)
435葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/16(火) 00:41:57 ID:UzIajbhN
「な、なんだ、ガキか?」
(だが、男たちに一気に緊張が走る。姿を現した彼の手に持っているものを見て)
 ほらほら〜、君たちがぐずぐずしてるから。
「で、でも……」
(男が焦るが、彼女はその焦りに乗じて言う)
 さっき、サツに感づかれたって言ったよね?でも、取引してるのは異形。普通の公安は動けない。
 すなわち、送られてくるのは? そして、そいつの本当の目的は?
(悪魔のように理論っぽく言葉遊びを並べていく)
 分かるよね?

(すると、6人の内、4人の男たちはいっせいに銃口を向ける)
(まず、排除すべきなのが分かったのだろう)

 あたしは30分ぐらい、この人たちと交渉してただけ。
 拳銃なんて危ないものは見せてない。でも、君は持っている。
 この差は大きいよね?
(彼女を囲む2人の男の陰に隠れている利香が言う)
 君はどうするの?その二丁の拳銃でどうするの?こいつらを皆殺しですか?コロシヤサン?
(その言葉を聴いた瞬間に、男たちは引き金を引く決意をした)
436兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/16(火) 00:54:42 ID:xkEiLSEP
>>435

…浅はかだな。

(複数の大の男が、こうも言いように一人の少女に操られるとは。
 短期間で取引の情報が得られるくらいだ、あまり質は良くないのかもしれない)
(とはいえ、仲間を打ち倒した少女の話す、そんな夢物語を
 すぐに信じるのは、いささか順応性が高すぎると言わざるを得ない)

拳銃を持った連中を、余裕の表情でねじ伏せるお前に
危険性の説明されようとは。まさか、本気で僕が警察の人間だと信じているのか?

(やれやれ、と首を振る。想定したのは精々どちらも排除する、
 程度だったが。だが、このまま黙って撃たれるわけには行かない)

繰り返す。その少女を置いて立ち去れ。仲間は連れて行くといい。

(最後の警告。これでも戦闘を開始すると言うのなら、やむを得ない)
437葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/16(火) 01:18:36 ID:UzIajbhN
 あっはっはっは。
(その言葉を聴くと、彼女は笑う)
 どっちを信じようと、もう、この人たちには関係ないんじゃないかな?
 別に、君が公安関連の人だって証明なら、いくらでも探してくるよ?

(だが、男たちは迷った)
(どちらを信じても自分の運命は変わらない気がしたから。そして、その結末は)
 二次大戦のメルス・エル・ケビルの悲劇って知ってる?
 優柔不断のフランス海軍が招いた最悪の結末。
「え?」
(変な音がした。剃刀で何かを切るような音)
(男が倒れる。そして、その音が4つ重なる。すると次々と男が倒れる。)

(そして、最後に……彼女の囲んでいる男達の首に折れたカッターの刃が当てられた)
 優柔不断には死を。
(わずかに傷つけると、男は泡を吐いていく)
 さて、そう言う意味では、君は敵であると思うんだけど。
(そして、影から彼女の手が出る。持っていたのは、拳銃だった)
(火薬の弾ける音がする。戦闘開始の合図が)
438兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/16(火) 01:32:09 ID:xkEiLSEP
>>437

(迷う彼らの様子が見て取れる。戦場での迷いは死を招くというが、
 彼らはもう少し、よく考えて行動してほしいはずだ)
(最悪、男たちには逃げてもらってもいい。異形の密輸より、
 この少女の殺害の方が使命としては大きいからだ。何より――――)

………だから、逃げろって言ったのに。

(警告を発する間も、引き金を引く間もない。物言わぬ骸と化した
 黒服の死体を見て、眉を寄せ静かに呟いた)
(いずれこうなるだろうという予感はあった。この少女は、
 人間を殺すことに何の躊躇いもないようだったから)
(吐き出される銃弾。戦闘開始の合図。木陰に隠れ、それを防ぐ)

何故殺した?

(片手の拳銃シグを置き、89式5.56mm小銃を取り出す。
 そしてケースの上に乗ると、応戦するようにグロックの引き金を引いた)
(暗闇に銃火が煌めき、鉛弾が木々の群れをすり抜けていく。
 彼女の銃弾は致命傷にならない。警戒すべきは、少女の異能だろう)
439葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/16(火) 01:46:10 ID:UzIajbhN
 おっと!
(拳銃の発砲音がすると、死体の陰に隠れる)
(鉛の弾はタンパク質の塊となったものに突き刺さる)
 まるで、アメリカ映画だねぇ。
(そのまま死体を楯にすると、木々に隠れ死体を積み重ねる。即席の土嚢代わりだ)

 なぜ殺したか?
 その発言に対する答えは、もう言ったはずだよ。
 メルス・エル・ケビルの悲劇。
(第二次世界大戦、連合か枢軸に属さない曖昧な中立の立場をフランス艦隊を
 イギリスが枢軸に徴収されることを恐れて、殲滅した事件である)
 まぁ、簡単に言えば、味方にならず、敵になる可能性があるのなら、殺したほうが確実だという教えだね。

(死体に隠れながら、彼女も応戦する)
(持っている拳銃を発砲。2発、3発と死体と木に隠れながら、少年の位置を正確に狙う)
 しかし、暗いね。
(暗くなっていながらも、彼女の射撃は正確だった)
(まるで、彼の位置を完璧に把握しているように)

 っと、そこの子もはやく身を隠す!
(忘れていたかのように異形の少女に声を掛ける)
(ビクつきながら少女は木の陰に隠れる)
 これで、何も心配せずに撃ち合えるね。
440兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/16(火) 02:02:03 ID:xkEiLSEP
そこで倒れていた男のように、気絶させれば済んだ話だろうに。

(恐らく、彼女にとってそこまでする義理はなかったのだろうが。
 だろうから、こうして危険人物として命を狙われているのだ)
(木陰を移動しているにも関わらず、少女の放つ弾丸は
 正確にこちらの位置を把握しているようだ。まるで別の目があるかのように)
(大体、推測はできてきた。何にせよ、その銃弾も
 木の幹を穿つだけでは意味がない。仮に当たったとしても、『回転』により皮膚を軽く抉る程度のダメージですむ)

人間は殺すくせに、異形の心配はするのか。お前は。
『カチッ』

(冷たい声を発しながら、物陰から飛び出し、グロックの
 銃口を少女へと向ける。同時にシュアファイアのライトを点けた)
(眩いそれは暗い森を照らすのみならず、相手に対する目潰しの
 役割も果たす。長時間は点けていられないのが弱点といえば弱点だが)
(そして、またもや引き金を引く。その狙いは、土嚢から外れていた。
 そして横を通り過ぎた辺りで弾丸は急に向きを変え、
 少女がいたと思われる場所へと飛来する。完全な目視ができない以上、
 正確さはあまりない。それは数で補うしかない)



【今夜はこの辺りで凍結して頂いて大丈夫でしょうか?】
【今日の22時以降なら、また解凍できると思いますので】
441葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/16(火) 02:05:34 ID:UzIajbhN
【了解です】
【ただ、今日(16日)は23時頃じゃないと再開は無理なので……】
【それでも大丈夫ですか?】
442兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/16(火) 02:08:31 ID:xkEiLSEP
【はい、大丈夫ですよ。もし先輩の都合が悪ければ、
 また別の日とかでも僕は全然大丈夫ですから】
【今日もロールに付き合って頂き、ありがとうございます。
 また今度も、よろしくお願いしますね。お休みなさいっ。ノシ】
443葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/16(火) 02:09:36 ID:UzIajbhN
【こちらこそありがとうございました〜】
【失礼します】
444霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/16(火) 21:55:28 ID:5brx/uVy
さ、て、と。ようやくもてあまし気味の時間に色々と区切りがつけられたわけだ。
ついでに待機だ、しばらく寄っていく。
445名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 21:57:36 ID:jR7qvPaI
ロールするなら次スレ立ててね。
そろそろ容量がヤバイから。
446霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/16(火) 22:01:36 ID:5brx/uVy
>>445
なるほど、確かにマズそうだ。
じゃあお相手が決まってからでも立てさせてもらうよ。
忠告ありがと。
447名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 22:08:59 ID:jR7qvPaI
避難所で立候補者ありだそうです
448霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2010/03/16(火) 22:14:29 ID:5brx/uVy
>>447
御用伺いご苦労さん、だな。
相手がいるなら拒む理由も道理もない。
初めての相手というなら尚更だ。よし、行こう。
思いがけず僅かな滞在となったな。では、さらばだ。
449名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 22:40:49 ID:K0VQeK8l
次スレ

【異能】黄昏の学園24【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1268746813/
450兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/16(火) 23:23:57 ID:xkEiLSEP
【葛森先輩とのロールに、スレをお借りしますね】
【それでは今夜もよろしくお願いします。ちなみにリミットは、二時前くらいです】
451葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/16(火) 23:25:53 ID:yW6gIKtJ
 気絶させるのって、意外と大変なんだよ?
 それに、目の前で命を狙われてるのに、いつ起きるか分からない存在を許しておくと思う?
(暗の意味での皮肉であった。晶が来なければ殺す必要もなかったという意味でも取れる言葉を選んだから)

 そりゃ、心配するよ。あたしにとってはネタとして役立つからね。
 役立つものは欲しいし、いらないものは排除する。君たちと同じでね。

 ……!!
(一瞬、視界が光に覆われる。目潰しのつもりだろう)
(そして、彼が銃を撃つ。だが、彼女は「聞いて」いる。銃口の先は……)
(おかしく思うと、とっさの判断で死体を自分の側面に押し出す。唐突にありえない軌道を描く鉛玉が、次々と男の肉に食い込んだ)
 やっぱり、こんなオチか……
(彼女の頬に流れる血を舐めながら、一つの確信を得た)
(彼の一つの正体。あの時に「聞いた」彼女が去った後の光景から導き出した推論)
 君が異能者、特に力場変化系だとは思ってたけど、こういう手を使うとはね。
 間違えなく、危なかったよ。うん。乙女の柔肌に傷がついたら、賠償ものだし。
(予想していなかったら、間違いなく鉛玉を体に食らっていた)
(防ぎきれなかった弾が頬を掠めるだけですんだのは、とっさの死体を楯にした判断のおかげだろう)

(そのまま、反撃をするように、彼の位置を特定して弾装の弾がなくなるまで発砲する)
(さっきのライトのせいで正確さは劣るが、それでも、彼女には彼の位置が分かる)
(その一方で、鞄から出したもう一つの拳銃にタネを仕込む)
 さて、ショータイムもそろそろか。

【今夜もよろしくです】
452兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/16(火) 23:52:38 ID:xkEiLSEP
>>451

でも、不可能じゃないだろう?
元からこの連中に関わった時点で、こんな展開になることは予想できたはずだ。

(そもそも、だ。何故彼女は、また異形の密輸組織に関わったのだろう。
 やはり報道関係者、という仮説は正しいのだろうか)
(だが命を狙われることを理解しながら、ここまで暴れ回るのは
 組織の人間らしくない立ち振る舞いだ。酔狂な人間の行動としても、
 やはり理解に苦しむことには変わりないけれど)

(そしてその考えを肯定するように、彼女が目的を告げた。曰わく、異形はネタになるから)
(自分達は人間本意として活動しているつもりだが、
 彼女は自分本意、あるいは報道本意ということだろうか?)

その真実を知れば、人々は恐怖と混乱に支配されてしまうだろう。
それでもお前は事を公にするつもりか?

(放った弾丸は防がれた。初見にも関わらず『ピッツィカート』を
 防いだ敵は数少ない。こちらの異能は、知られていないはずだ)
(となると、情報を得る手段は目のみではない。しかしこちらの
 銃口の向きから、曲がる弾丸を予測するにはやはり目でその姿を確認する必要がある)
(小型の生き物。視聴覚を持つ。何らかの毒を持つ。そしてそれは
 葛森利香と感覚を共有するか、あるいは情報の伝達が可能、らしい。
 推測は、不定形な可能性から、段々とぼんやりとした輪郭を導き出す)

くっ!

(銃弾が飛んでくる。とっさに足元のケース、その車輪を回転させる。
 左腕に数発の弾丸が触れるが、やはりそれは回転で逸らせた)
(先ほどより、段々と距離は詰めている。銃撃戦では
 やはりこちらに分があるだろう。にも関わらず距離を詰めたのは、確実に仕留めるためだ)
(木々の群れは銃弾を避ける格好のバリケードにはなるが、
 その分相手を逃がし易い。リスクを犯してでも確実に―――それほどの価値がある相手だ)

……傷は治る。でも命は治らないんだ。賠償なんて、できやしない――――!

(ケースをそのまま移動させ、木々の隙間を縫うように動く。
 死体の土嚢を避けるように、回り込むように移動する)
(そして再び、ライトを向ける。ただし、今度は拳銃ではない。
 もう片方の手に握られた89式5.56mm小銃を構えた)
(安定性を増すために、グロックを握る手の甲でグリップを押さえ。
 異能により弾丸の回転を増加、速度と貫通力を増した鉛弾を連続で放つ)
453葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/17(水) 00:31:51 ID:GBIGShwl
 だれが、公にするって言ったのかな?
(彼女は彼の言葉を否定する。公に出来ないことなど知っている)
 あたしは酔狂な人間でね。面白いことに飛びついて、それを面白おかしく書くのが仕事なんだよね。
 そして、それを生きがいの一つにしている。
(彼の動きが早くなる。足元を聞けばケースのようなものに乗っていると聞く)
(おそらく、そのケースも彼の異能で操っている)
 それに、本当に人々が混乱と恐怖に陥るって言う前提もいただけないなぁ。
 そのために、他の異能者や影の者をを恐怖と混乱に陥れても構わないってことじゃん。
(距離をつめるためにこちらに寄ってくる)
(ならば、面白い。手品のタネをいくつか仕込む)

(木にくくりつけた数本の釣り糸)
(彼女の索敵能力は高い。だが、それ以上に……)
 さて……お立会い!
(彼女が死体の影から飛び出した)
(数発が彼女の腕や肩を掠るが気にしない。もとより、相手は移動しながら撃っている)
(この暗闇で動きながら動く目標を捕らえるのは困難。ライトに捕らわれて棒立ちにでもならない限りは、運の問題)

 本当に乙女にそんなもんを持ち出すなんてね。
 それだけの罪でも問題だよね。しかも、さっきから背中が痛いし。
(木と木の間。彼が進行する方向へ飛び出し、次々に釣り糸を張る。地面すれすれの車輪の位置に)
(木の位置は把握している。だから、木々の間に釣り糸を通していく)
 即席の罠完成っと……
(小声で笑うように木々から木々へと姿を移していく)
(そのまま彼女はもう一つの拳銃の安全装置を解除する)
454兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/17(水) 01:00:15 ID:BwC+w7GB
仮にお前にそのつもりはなくても、その行為は危険を伴うものだという事だ。

(性質が悪い。面白い事を好む、という事では霧原朱音に通じる
 ものはあるが。それを個人に止まらせない点で、より問題を大きくする)

『パララララッ!』

(死体など優に貫通する威力の弾丸が少女を狙う。
 やはり彼女は飛び出してきた。見えているのは間違いない)
(とは言え、彼女が使役するその生物を探している余裕はない。こんな暗闇、しかも
 生い茂る緑の中となれば、隠れる場所は幾らでもある。その上、数は分からないのだから)

異能には、異形に抗う力があるだろう?
最もそれも、あるいは異形に匹敵するほどの混乱を生む可能性はある。

(そのまま89式5.56mm小銃を動かすが、想像以上に素早い。
 しかも遮蔽物が多すぎる。こちらも動かざるを得ず、ケースを発進させる)
(路面の状態が悪く、普段通りのスピードが出ないせいもある。
 なかなか追いつけないでいると、彼女が低い姿勢で木々の隙間を抜けていく)
(ライトで照らし、それを見る。細い、しかし頑丈そうな釣り糸だ)

邪魔だっ!

(グロックの弾丸を釣り糸に向けて放つ。プチン、という小さな音は
 銃声にかき消され、糸は静かに床に垂れた)
(移動しながらという不安定な姿勢でも、これほどに
 細い標的を狙い撃てるのは、『ガンスリンガー』の面目躍如と言ったところか。しかし――――)

『カチン』
…くそっ。

(スライドがホールドオープンし、弾丸が切れたことを知らせる。
 残りは三発だった。それは仕方ない。だが、まだ釣り糸は残っている)
(一旦接近することを明らか、横へと進行方向を変えた。
 この地形では、利香に分がある。正面から追い立てるのは不可能だ)
(その間にケースから降り、グロックの弾倉を交換しておく)
455兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/17(水) 01:08:32 ID:BwC+w7GB
【下から三行目、明らか→× 諦め→○です。すみません】
【一文字違うだけでも、全く意味が分からなくなってしまいますね…】
456葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/17(水) 01:26:27 ID:rtwDimXh
 本当にあるかな? 異能だって異形だって数多く存在する。混乱を呼ぶものから、呼ばないものまで。
 それに、その混乱を呼ぶから有害だと決めるのは誰?
 守られる人々? 否、その人々は異形の存在を知らない。
 じゃあ、異能や異形本人? 否、狩られるのを望まないのに狩られる人もいる。
(それならば、アンサーは一つ)
 その人々を騙し、異形本人を殺すことで、「自分は人を守ってる」と自己満足に浸っている組織じゃない?

(そのまま、息を潜めて拳銃を向ける。布に巻かれ、銃口にペットボトルをつけた拳銃だ)
(そして、ゆっくりと彼のいる位置へと向ける。殺気もなく、音も立てず、ただ虫のように息を潜める)
(そして、何事もないように引き金を引いて、音も火花もなく発砲した)
(ペットボトルは消音機代わりになり音を最小限にする。その小さな空気音と火花は布によって遮られる)
(彼女は、この二つの道具を使い「音も火花もなく弾を飛ばす手品」という手品を実践する)

(一発撃つと、再び場所を移動する。そして、息を潜めまた狙いをつけて撃つ)
(撃ちあいでは勝てない場合、どうすればいいか。その答えは、自分に狙いを付けさせなければいい)
 ところで、一つ聞きたいんだけど。
 君は何かを殺すとき、どんな気持ちになるかな?
(移動しながらふと声を上げて聞く。移動中ならば、彼女も普通に声を上げられる)
457兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/17(水) 01:44:11 ID:BwC+w7GB
その通り。僕らは、自分達の思う正しいことを実行しているだけだ。

(そのような事など、今更言われるまでもない。民衆は異形の
 存在を知らないのだから、この活動も、当然彼らは知ることはない)
(それでも必要なことだと、正しいことだと信じているから。
 だから行う。迷いはない。自己満足と言われようが、何だろうが)

………ぐっ!?

(飛来した銃弾が、肩を抉る。銃声がしなかったせいで、
 反応が遅れた。何とか逸らすも、傷は浅くない)
(だが、それで相手の位置は分かった。グロックのシュアファイアを
 向ける。小柄な少女の姿が見える。手には拳銃と、ペットボトル―――?なるほど、簡易サプレッサーか)
(しかし一度発見できたなら、ライトがある限り容易く逃げられはしない)

どんな風だと思うんだ?
『『パァンッ!』』

(グロックの引き金を引いた。曲がる弾丸が、木々の隙間から少女を
 狙う。こちらの技も相手は理解しただろうが、それはさほど問題にはならない)
(いつ、どのタイミングで曲がるのかが分からなければ、
 回避するのにさほど影響は与えない。しかも、今回は楯はないのだから)
458兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/17(水) 02:11:07 ID:BwC+w7GB
【次の葛森先輩のレスで、また凍結にしましょうか。
 今日も多分、僕は夜の10時頃には再開できると思います】
459葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/17(水) 02:20:13 ID:rtwDimXh
 不思議だね。
(その言葉に思わず笑いがこぼれる)
 中身が何もない。正しいと判断する第3者も居ない。自分のやりたいことをしている。
 やっていることは、あたしと一緒だ。なのに、何で君たちが正しいの?
(その言葉を発する瞬間だけ、彼女の声が一瞬だけ変わる)
 どうして正しいの? どうして、あたしが間違ってるの?

 さぁ? それは君の主観だから分かるはずないよ。
 ヒトの質問に質問で返せって教えられたのかな?

(トリックは分かっている。タネの割れた手品など関係ない)
(弾は軌道は変えられるが、ホーミング弾に出来るわけではない)
(そして、最後に彼女は『弾』を直接見ることが出来ない。だが、隠れても正確に彼女に弾は向かってくる)
 ……っ!!
(発光と発射音がする刹那に、致命傷を避けるために体を動かす)
(わずかに皮膚を切るが仕方がない。隠れても当たるのなら、こうなるのが普通だ)
 致命傷を受けなきゃ意味がないしね。

(皮膚や肉が切れる。だが、痛いだけだ)
(だが、このままだと意外ときつい。だから、彼女は一番狙いやすい的を狙う)
(暗闇の中でも、明らかに分かるもの。光源へと照準を合わせて発砲する)
460葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2010/03/17(水) 02:22:52 ID:rtwDimXh
【了解です】
【ただ、今日は23時半になると思います。すみません】
461兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2010/03/17(水) 02:25:17 ID:BwC+w7GB
【では、23時半ですね。また避難所でお会いしましょう】
【お疲れ様でした、葛森先輩。お休みなさいませ。ノシ】
462名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 04:24:35 ID:B/HEjuYs
463名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 09:47:43 ID:NR998cLN
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464名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 19:08:05 ID:SfveAf8B
よし
465名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 22:37:45 ID:2fKS/rSN
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466名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 22:38:06 ID:2fKS/rSN
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467名無しさん@ピンキー
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