舞台はとある学園、人ならぬ『力』を得た少年少女たちの物語である。
彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、同じような『力』を持つものたちと、時には敵として、
時には味方として対峙しながら 力を合わせて様々な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。
【ルール】
・煽り、荒らしは華麗にスルー。
・民間人やその他能力を持たないキャラハンの参加も可能です。
・スレの性質上、強姦や特殊プレイも可ですが、きちんと相手の了承を得ましょう。
・いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開はやめましょう。(相手の了承なく妖魔を殺害など)
・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
・名無しさんは一般生徒、怪物で襲ったりなどがいいかもしれません。
・本校は幼等部から大学部まで有しており、留学生との交流も盛んです。
テンプレ
【名前】(読みも)
【年齢】
【性別】
【身長】
【3サイズ】
【容貌】
【能力】
【希望】
【NG】
【弱点】
【備考】
前スレ【異能】黄昏の学園20【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1256742297/ 避難所【異能】黄昏の学園避難所53【異端】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1260441543/
【名前】迫水 直(さこみず ただし)
【年齢】19/3年生(2回目)
【性別】♂
【身長】185cm/75kg
引き締まった体躯は一見細身。だがしっかり筋肉がついている
【容貌】短く刈り込んだ黒髪、わずかにタレ目、日に焼けた肌
【能力】妖魔寄生体
体内に寄生する妖魔の力により身体能力が向上している
・増幅された新陳代謝による異常な回復力
・常人の数倍に達する筋力と瞬発力、持久力
・皮膚・骨格・筋肉が変質して西洋甲胄に似た姿(220cm/150kg)に変身、更に能力が増幅される
以上の能力にはエネルギーとして膨大な量の食料を必要とする
また食事は、寄生体の破壊衝動を満たす代償行為でもある
※イラストを書いて貰いました
http://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=465&type=jpg 【希望】NGに抵触しなければ
【NG】後遺症の残る身体的・精神的ダメージ、衆道
【弱点】
・直情径行
・能力の暴走
【備考】
3年次に妖魔感染の影響で留年した元野球部のエース。現在2回目の3年生
穏やかな性格だが、己の信条に合わない事を拒む頑固で狭量な部分を持つ
怪異の理不尽な暴力による犠牲者を一人でも減らしたいと考え、自ら進んで夜を往くと心に決める
夜毎の戦いを通じ、退魔師としての経験を積んでいるものの、
「肉を斬らせて骨を断つ」が基本の、勘頼り&荒削りな戦闘スタイルはパートナーに心配をかけっ放し
【
>>1乙です】
【僣越ながらプロフ投下一番乗り】
【では一旦引き上げ】
【名前】兵部 晶(ひょうぶ あきら)
【年齢】14歳
【性別】男
【身長】152cm 42kg
【容貌】全体的に髪はショートだがアホ毛があり、もみ上げが長い。かなり童顔。
基本的に仏頂面でツンツンした様子。
【能力】接触した物体、及びそれに接触していた物体を回転させる。
また己の非力を補う為に、銃器の訓練を積んでいる。
能力と組み合わせ弾丸の貫通力の向上や、他に弾道を曲げたりもできる。
【武器】深紅色のサックスケース型ガンケース『ハーミット』
四丁の銃器を収納し、持ち運び易く様々な状況に対応可能。or
対異形用複合電磁兵器『ジムノペディ』+S&W M38
レールガンを始めとした高威力の兵器を備えるが、非常に大きく
持ち運びに不便。また充電に少し時間がかかる都合上、対多数戦には不利。
【希望】NG以外なんでも
【NG】スカグロ
【弱点】長期戦、打たれ弱さ
【備考】中等部二年に属する、鳶色の髪の少年。
以前は家族を溺愛し、また家族に溺愛された純粋無垢な少年であった。
しかし去年の夏に、異形の襲撃により家も家族も失ってしまう。
それから警察官であった父のもう一つの仕事、異形狩りを知り
復讐のためそれを受け継ぎ、訓練を受け『ガンスリンガー』のコードネームを得た。
その後死んだ家族に再開し、憎しみによる復讐ではなく、
同じ不幸を再発させない為には異形は危険だと考え、改めて異形狩りを続ける。
幾度となく繰り返す戦闘と亡き家族への想い、そして様々な
人間との出会いに揺れ、少年は心を閉ざし感情を殺し、
『ガンスリンガー』として任務を全うすることが全てと理解する。
しかし、そんな自分の頑張りや苦しみを理解し、
支えたいという言葉に感情を取り戻し、本当に正しい道を模索し始めた。
そのためそれを頼りに、もう一度『ガンスリンガー』の在り方を考え直している。
絵師さんに僕の絵を描いて頂きました。
http://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=493&type=jpg http://www.100gazou.com/sinzou/bbsdata/img/498.png 【葵先輩、スレ立てお疲れ様です。プロフ投下落ちです。ノシ】
【名前】紅裂 拓兎(べにさき たくと)
【年齢】十七歳
【性別】 男
【身長】 183p 83kg
【容貌】 半端な長さの赤茶色の髪・右耳にリングピアス(10mm)
紅いコートを好んで着る。 特に冬場。
【能力】
・珪素の支配…珪素を生成して支配する能力。能力の用途は多岐に渡る。
・体術…あらゆる格闘技の技を節操無く使う。
・感知…魔力の流れを漠然と感知できる。
(主に人間と人外の区別に使用するが完璧ではない)
【武器】特注の鋼鉄製トンファー(銀メッキ加工済み) 重量15kg×2
【希望】戦闘・探索・交流・その他
【NG】 猟奇・排泄
【弱点】魔王の加護(魔力供給・再生能力など)を失っているので
肉体的には 鍛えた常人程度の強度しかない。
珪素の支配も以前より乱用できない。
【備考】
数多の矛盾を抱える、珪素を支配する異能を有する自称「悪人」。
魔王の契約者だったが様々な人間との出会いと戦いの末に今までの自分を見直し
新しい自分を作ることを決めた。 契約破棄の代償に「魔王の加護」と寿命を失う。
気さくで適当な態度は上辺だけ。ネガティブ思考かつ悲観的。皮肉屋で屁理屈好き。
素直に他人の言い分を認めないが、認めるべき部分はちゃんと認める。要するに天邪鬼。
年下に若干甘いが、決してロリコンではないと主張している。M気質。
能力の使用制限の関係で、最近は武器を使って戦うようになった。
【
>>1乙だ。プロフ投下落ち】
【名前】卯月ひのわ(うづき-)
【年齢】 13
【性別】 女
【身長】 135cm
【3サイズ】 64-49-66 まないた。
【容貌】 小学生のような体型。
ややぶかぶかな制服を身に纏い、ベレー帽をつけている。
銀髪で腰ほどまでの長さ。常に眠たげというか無表情で掴みどころがない
【能力】 異形遣い:倒した異形の邪気や何やらを取り除き、
使い魔として操ることが出来る。元人間などの一部の異形には効かない。
仲間の異形はデフォルメされた人形のような姿になり、
いつもはトランクの中にキーホルダーとして納められている。
多数を操る時はタクトを仕様するが、そもそもそんな機会が滅多に無い。テスト運用はする。
氷使い:補助的または異形の力が遣えない時の戦闘手段。あられをガンガン飛ばしたり、でかい氷塊をたたきつけるなど
意外に攻撃的な使い方をする。
【希望】雑談・戦闘・エロール
【NG】 スカ、グロ、後遺症、死亡
【弱点】 所詮近接戦闘等には弱いうえ、身体能力も乏しい。ロリだからしかたない
【備考】 中等部所属。能力と雰囲気の所為で周囲からは敬遠されている。
傷ついた仲間の異形は裁縫で修復しているらしい。
ちなみに異形遣いの能力は、いわゆるマッドサイエンティスト的な気のある父によって
強制的に組み込まれたもので、そのおかげか身体の成長が遅い。
更に寿命が大幅に縮められ、残り20年の命となっているが、本人は知らない。
感情の変化が薄い。ただし他人との関わりで少しずつ変わってきてはいる。
これには過去のトラウマから来るところが多いが、その記憶には現在鍵をしてしまっている。
氷の方は遺伝と自らの鍛錬で出来上がっている。 北の広い国の血が混じっているようだ。
他人との繋がりが薄かったからか、学園に来て出来た繋がりを大切にしたがる傾向にある。
ちなみに向こうの国での名前はファイーナ・アナトリエヴナ・ウルィヴィン。亡き祖母が与えたと聞いている
父親も知らない、というか覚えてない可能性が高く現在は本人と久遠ゆりかのみが知っている。
最近、料理部に入部した。
対人関係としての変化として、久遠ゆりかと擬似的な姉妹関係になったり
御木本正太郎への淡い恋心に気づいて混乱したりなどしている。
【容量落ちにつき前スレより移動なのです。ついでにプロフも投下】
……はい。
応援しています……その、私に出来ることがあればいつでも力をお貸ししますので。
何かあったら、ぜひお申し付けくださいなのです。
(どうやら、少しでも前向きになれそうなようで)
(それを察すると、自然と安堵の微笑も戻ってくる)
そうですね……先日もまた似たようなことがありました。
……いえ、この台詞自体何度も言っている気がするのです。
(その時は兵部晶相手に。……彼は都のことを、少なくとも好意的に見ているそうだが)
(……彼といえば、あのともだち関連の話だ。切羽詰っている状況故、
何としても手は借りたいが……彼女を巻き込んで良いものか)
迫水さんはそうかもしれません。伊織さんとは余りお話できませんでしたので、
彼女については分からないのですが……。
(他に知人で異形を倒すために夜を歩く人物といえば、
媛名や郡、兵部などがそうであろう)
……異能があるから、異形を退治するべきということではないと想いますよ。
現に私などは、異形退治を進んでやっているわけではありません。
ただ、必要があれば迎撃を行っているだけですから。
(とはいえ、異形を引き付けやすく戦闘回数は多いのだが)
(他にも、異能を持っていても異形狩りをしているわけではない人間も多い)
>>7 似たようなこと?
それでも、ひのわさんは色々なことを体験してるんだね。
わたしも色々あったけど……話すと怒られてしまうことばっかりで。
(旧校舎に入ったと言ったら、ひのわも怒るだろうか?)
(怒らなくても呆れられるかもしれない)
やっぱり、迫水先輩はそうゆうことをしてるんだ。
伊織先輩はそうゆうことを言っていたから、先輩もそうだと思う。
他にもそうゆうことをしてる人はいるし、仕事でそうゆうことに関わってる人もいるけど。
(都はそうゆうことに関わりたいのか、と聞かれれば、必要があれば、だ)
(両親の死の原因を知りたい、自分の足がこうなった事故のことを知りたい)
(それに怪異が関わっているから、それを知りたいと思っている)
わたしに何ができるかはわからないけれど、いない方が良いって言うのはわかる。
けれど、わたしに何ができるか分からないし、戦うことはできないし、好きじゃない。
それでも、何かわたしなりにできることがあるなら、したいと思う。
この間のことだけど、成仏できずにいた女の子の幽霊の手助けをすることができたし。
ただ、自分からそうゆうことを捜して関わるのも何か違う気がするし。
(まあ、普通にしてても巻き込まれることが多いと言うのもあって)
ひのわさんは、進んではしてないってことだけど、普通にすごしててそうゆうことにあうの?
それとも、退治じゃないけど、何かしてる、とか?
(ひのわも巻き込まれ型なのだろうかと、聞いてみることにした)
色々……そうですね。
思い返してみれば……本当に色々でした。
(初めて他の異能に会ってから、もうすぐ半年)
(あれから自分もかなり変わっている。その濃密さはやはり、
年が経つことの速さを改めて実感させられるほど)
何が出来ることがあれば……。
……都さんは、立派であられるのですね。
(そういうことであれば、きっとあのともだちのことに関して
話すなり、協力を求めるなりすればきっと彼女は力を貸してくれる)
(だが、これは生殺与奪の問題が関わってくる話だ。
彼女の現状を考えるにしても、そうだとしたらなおさら巻き込むわけにはいくまい)
(助力を求めるにしても、その辺りの事情を明らかにしない範囲に限るだろう)
そうですね……進んで退治はしていません。
ただ、この子たちの散歩をしてる時などによく襲われたり、巻き込まれたり……
そんな感じであることが多いのです。
(静かに従士のように控える仲間達を撫でる)
>>9 立派って、そんなことはないと思うけど。
たぶん、幽霊話には敏感だからじゃないかな。
学園七不思議の一つに、旧校舎に出る教師夫婦の幽霊ってのがあって、それがわたしの両親なの。
だから幽霊の話を聞くと気になっちゃうんだ。
(それでなくても、全身から血を流す少女の幽霊を見たら、苦しそうな彼女の様子を見たら)
(どうにかしてあげたいと誰でも思うだろう、と都は考える)
お散歩するんだ、この子たちは。
(一目で普通のペット扱いできないひのわの仲間達を見て)
昼間や、今の時間でもまだ見られるわけにいかないもんね、夜中になっちゃうか。
(誰かに見つかったら警察に通報されてしまうだろうし)
(夜中に出歩くことになれば、異形に関わることも多くなってしまうだろう)
あ、ずっとこのままだったけど、大丈夫なの?
【都の方は、色々とお話しできて一区切りという感じですが、ひのわさんの方はどうでしょうか?】
【思い切って兵部くんのことをお話ししてくれるなら受けて立ちますが】
……都さん。
(両親が既に故人で、さらにその霊が噂話に登るほどになっているのだという)
(自分は「あれ」でも父がいるだけ……ということはないだろう。
家族構成がどうなっているにしろ、ごく僅かな例外はあれどそこに優劣は付けられない)
(そうですか、とだけ小さく呟いた)
前はほぼ毎日のように散歩をしていたのですが、
夜に知り合った方に注意されてしまって……それから希望制になったのですけども。
一応、見つかりにくいように注意はしていますけどもね。
(仲間が作る、一種の香水や何かのようなものの効力で
彼らを出来る限り一般人の目につきにくいようにはしている)
(呼びっぱなしにしていたがまだ夜には早い時間だ。
小さく仲間に声をかけキーホルダーに戻した)
……あの。もしも都さんが、島田六花さん……私のおともだちなのですが。
(それに続けて、簡単に彼女の特徴を伝え)
もし彼女を見かけたら、私が話をしたいと言っていたと……言伝てて下さいませんでしょうか。
【そうですね……兵部さんと島田さんのお話は
ちょっとハードの感じ……なので】
【とりあえず上記の事を聞くだけで、解散にいたしましょう】
>>11 ひのわさんでも注意されるんだ。
わたしなんか、注意されぱなっしだよ。
(このような仲間をつれているひのわは、同じ歳なのにすごい人というイメージだったけど)
希望制?
面白い、なんだかすごく楽しそう。
(寮住まいの都はペットを飼ったことはないけれど、家族同然扱いのペットみたいなものだろうか)
わっ、すごい!
(そしてキーホルダーに戻るのを見て、目を丸くする都だった)
しまだりっか……あ、六花さん!
ひのわさんのお友達だったんだ。
前に野良犬に襲われたところを助けて貰ったの。
落とし物を届けて貰ったこともあったけど、その時は会えなくて、それ以来かな?
うん、分かった。
ひのわさんがお話ししたいって伝えれば通じるのかな?
はい。いくらこの子達がいるとはいえ……私自身はそこまで頑丈ではありませんし。
他の皆さんを心配させてはいけませんから、夜のお散歩は
出来る限り回数を減らすようにしていたのです。
(すこし恥ずかしそうにそう言ってみせる)
あ、六花さんのこともご存知だったのですね。
……くふ。それではよろしくお願いします。
(六花本人は何を話したいのか、それだけでは分かるまいが)
(彼女もまた、都と知人であるなら近いうちに連絡は取れるかもしれない)
(一刻も早く、あの脅威について対策を打たねばならない)
……ふむ、そういえば随分長く話し込んでしまいました。
その……また、料理部には来られそうですか?
もしもまだ……ということであれば、私から皆さんに何とか話してみるのです。
(すっかり暗くなった空を見上げつつ、当初気にしていた疑問に戻す)
(思った以上に重い問題だ。解決を、急ぐとまでは行かなくても良い)
>>13 ん、そうだね。
(携帯の時刻を見ると、もう結構遅い時間で)
やっぱり、すぐには無理かな?
また料理部にいきたいって気持ちは事実。
でも、しこりが残ったままじゃ素直に作ることなんてできないし、ましてやわたしの気持ちが大きく関わるんだもの。
だから、いずれ戻るけど今は待っててって伝えて貰えると嬉しいな。
(車椅子を公園の入口の方に向けて)
今日は本当にありがとう。
ひのわさんとお話しできてよかった。
伝言もまかせておいて。
それじゃ、サンタには気をつけて、また学校でね。
(都は手を小さく振って帰り道に車椅子を進めた)
わかりました。では、そのようにお伝え致します。
……また、お会いしましょう。
それまで……また。
(ぺこり、と律儀な礼を一つ)
……都、さん。
(身動ぎせずに去りゆく都を見送る)
(彼女のために、自分は何かしてあげられただろうか)
(……けれど、会った時よりは元気が戻っているようにも見えた)
(もし……彼女と親しいという人にも会ったら、
彼女についてもまた相談するべきであろうか)
……私は少し、欲張りすぎるのかもしれませんね。
(誰へともなくつぶやき、暗くなった夜の公園からようやく足を歩め始める)
【では私はここで締め、ということに致しましょうか】
【二日に渡ってのお付き合い、ありがとうございましたなのです】
【こちらこそ、ありがとうございました】
【六花さんや兵部くんのことを踏まえて、またロールしましょうね】
【スレをお返しします】
【名前】伊織津綺子(いおり つきこ)
【年齢】17 高等部2年E組
【性別】女
【身長】168センチ
【3サイズ】85−58−85
【容貌】ショートカット、切れ長で涼しげな目元、きりりとした雰囲気
【能力】電気を起こし、放つことができる。
稲妻を起こして攻撃するほかに、微弱な電流で治療行為なども可能。
【希望】バトル 日常ロール エロールは要相談※
【NG】スカ、相談なしのエロール
多少の確定は受け入れますが、こちらの考えや反応までを強制的に決められるのはNGとさせてください
バトルの場合、死亡・欠損NGの方とのお相手は、こちらもその間だけ死亡・欠損NGとさせていただきます
グロ展開自体はNGではありませんが、ROMの方への警告も含めまして事前にご相談をお願いいたします
その場合も汚物や内臓などのあまりにも詳細な描写は御容赦ください
【弱点】放出する電力量に比例して、体力の消耗がある。
大きい電力を発するためには充電が必要なので、短時間での連発はできない。
逆に弱い電力は意思に関係なく発してしまうことも多く、しょっちゅう精密機械を壊す。
【備考】高等部2年。陸上部のエース。ハイジャンプの学生記録を持っている。
一見淑やかな優等生であり、クールでストイックなアスリートとしても知られているが、
素の性格は素直で恥ずかしがり。育ちはいいが謙虚で努力家。
厳しくしつけられたので、少し頭が固いところもある。
兄を異能に殺されており、それがきっかけで退魔の世界へ足を踏み入れた。
*現在の状況
・恋人である迫水直と組んで退魔を行っている
・武道家である祖父と叔父に迫水の能力と退魔のことを知られている
・天羽都の能力によって、ハイジャンプの新記録を出してしまった。
・妖魔にレイプされた記憶を御木本正太郎によって封印され、表面上忘れている。
迫水と御木本の二人は真実を知っている。
・兄の仇である「仮面の電撃異能者」は実は紫一久であるが、そのことはまだ知らない。
・霧原朱音の霊に憑依されている。意識のないときに朱音が勝手に身体を使っていることもある
※ロールの状況により、ご希望に添えないことがあります
【名前】水鏡 恭弥(みかがみ きょうや)
【年齢】17歳/二年次
【性別】♂
【身長】T180/W59(ライト級)
【容貌】スポーツ刈りというほどでもないが短め/不知火時は髪の毛は逆立つ
瞳は薄い茶色、体形はかなりのひょろ長、少し面長
【能力】戦装束「不知火」:左手の人差し指で唇をなぞることにより、
全身に揺らめく炎または人魂のような呪術的紋様が浮かび上がる
「不知火」時限定能力:「ハレ」と「ケ」
「ケ」の右手から放つ波動で物質・エネルギーを腐食・減衰させ、破壊する
「ハレ」の左手は逆に物質・エネルギーを活性化・賦活することができる
「不知火」時は霊的・物理的防御力が大幅にアップ、運動能力も常人を超えたものになる
気配や異形の臭いには敏感で、霊体や幽体を感じ、会話することも可能
発動時ほどではないが、不知火を纏っていなくても異形や妖魔、人の「匂い」を嗅ぎ分けることが出来る
【希望】 NG以外
【NG】理不尽な死
【弱点】「不知火」持続時間が短く、能力全開なら3分程度、全く「ハレ」も「ケ」も使わなくても30分程で霊的スタミナ切れを起こす
スタミナ切れ後は強制的に刺青状の文様は解除され、立っているのがやっとなほどに消耗する
また、連続使用も不可能、最低24時間は霊的スタミナを回復させないかぎり、再度「不知火」を纏うこともできない
遠距離・中距離攻撃の手段は皆無、接近戦オンリーに特化している
常態では平均的高校生男子よりは運動能力がやや上な程度
動体視力は発達していて、攻撃をかわす・いなすのだけは得意
【備考】アマチュアボクシング部所属、普段の性格は温厚で、誰にでも丁寧な言葉を使う
若干手足は長く、体重もあいまってガリガリ、筋肉はボクサーらしくそれなりに締まってついている
両親とは物心がつく前に死別、兄弟姉妹なし、現在は寮生活
不知火発動時は完全に別人格となり、恭弥自身の意思で言動をコントロールすることはほぼ不可能
近接戦闘技術・体術に長けた「オレ様」キャラになる。人を勝手に愛称をつけて呼ぶ癖がある
現在、紫一久から借り受けたオートマティックハンドガンcz75を所持。
【プロフ貼り落ちです】
【待機いたします。プロフは
>>17をごらんください】
【ご相談次第で一発キャラでのお相手も承ります】
【自重って何?とばかりに即座にお相手申し込んでみます】
【とは言うものの日曜日、下手すると24時を待たずリミットなってしまうやも…】
【そしてほぼ凍結間違いなし!みたいな前提でよければお相手お願いいたしたく。プロフ、すぐ上になります】
【こんばんは。ぜひよろしくお願いいたします】
【リミット、凍結についても了解いたしました】
【何かご希望などありますでしょうか?】
【大分心境の変化もあったようですので、以前ちらっとお話したバーサークモード、如何でしょう?】
【偶然狩りを見かけてなんだか様子が違うな?なんて首を傾げて、共闘になだれ込むか】
【あっさり雑魚を片付けてお話、でも構いませんし】
【なのでそちらから書き出しをお願いして、あとはいつもの通り流れに任せてみる、ということで】
【バーサークモード…は、別に何か取りついているというわけではなく】
【前からそうだったのを、改めて自覚しただけ…という感じなのですが】
【割り切ったというか、居直ったとも言いますが】
【それでよろしいでしょうか】
【よろしければ、出だしを考えてみますので】
【はい、その居直り具合を、伊織さんの思うとおりに思い切り発揮していただければ、と】
【なので遠慮なさらず、きついセリフなんかも期待しております、僕、Mですから(←)】
【存分に書き出しをお願いいたします、戦闘自体はあっさり目でも、濃い目でもお好みのままに】
【いざとなればこちらも「変わって」応じさせてもらいますので】
【M同士でなかなか濃い会話になりそうですね?】
【では、しばらくお待ちいただけますでしょうか】
【出だしはそんなに長くないと思いますが…】
(冴え冴えと中空にかかる冬の月に照らされ、地上は青白い光と黒々とした闇とに塗り分けられている)
(月光を遮って跳躍する黒い影。すかさず鉄パイプを振りかぶり、影が落ちかかってくるタイミングで振り下ろす)
(バキッ!と骨を砕く重い手ごたえがあり、影がギャアッ、と短く声を上げる)
……っ!!
(そのまま叩き伏せ、間をおかずに電流を流しこんだ)
「ギャァッ!ギャッ!ギャッ!」
(獣が痙攣しながら短い咆哮を上げ、それもすぐに止んで動かなくなる)
あと、二体……
(大きな邸宅が続く街の一角。個人宅としては広い敷地に大きな屋敷がある)
(今は廃屋となり、鬱蒼と茂る木々の間に朽ちていくばかりのその建物に、3体のウエアウルフがいた)
(その一体を仕留めたところ)
(素早く振り向き、残りの二体を見つめる)
(鉄パイプを通しての電撃は、空中から稲妻を放つのと違って音も光もない)
(人狼たちにはなぜ仲間が倒れたのか、理解できない)
【遅くなりました。少し長くなってしまってごめんなさい】
【次からはサクサクいきますので…】
(いつもの夜のロードワーク中に、いつもの通りに不穏な気配を嗅ぎつける。
うつむいた後、スポーツバッグから銃を取り出し、セイフティを解除、マガジンを装填すると、
気配を辿り、壮大に滅びさる過程の屋敷に、足音を忍ばせながら乗り込んで――)
…?
(見知った姿、伊織津綺子が戦っている最中なのを見つけると、息を吸って声を掛けようとして――
何ゆえか自分でも分からず、声を掛けるのを一瞬ためらう。
つい先日、人狼に出くわしたせいなのか、鉄パイプを手にした少女の姿に違和感を覚えたのか――
判然としないまま、伊織を襲おうとする人狼の気配に、
声を出すタイミングを失って、銃撃のポジションを取ろうと、
油断なく木々を回り込み、伊織自身にも気取られないよう、慎重に戦闘の様子を見定め、介入の機を窺う)
【それでは改めてよろしくお願いいたします。早い遅いはお気になさらず、スイマーさんな時は事前にそう言いますので】
(バウッ!と低く吠えて一体がこちらへ飛びかかる)
(もう一体は間をおかずに突進してくる)
(手をかざすとバチバチッ、と続けざまに高圧放電の音がして、プラズマ光がフラッシュする)
(ギャウッ、と苦悶の声を上げて人狼が倒れ、立ちあがろうとしては、ベシャっとその場に葛折れる)
(小柄な熊ほどもある巨体が、高圧電流を食らって全身の神経信号を狂わされ、マヒしているのだ)
………。
(以前ならもっと高い電力をぶつけて二体とも消し炭にしていただろう)
(それ以前に、そもそも一人で狩りに出たりはしない)
…っ! ……はっ!
(地面の上でもがいている二体に、鉄パイプを振りあげては叩きつける)
(肉を裂き、骨を砕く感触がじかに腕に伝わってくる)
(柔らかい腹部に鉄棒を突き立て、苦悶の声を上げるのを聞き)
(やがて鈍器が皮膚を破って身体を貫けば獣の瀕死の叫びが響き渡る)
はぁ……はぁ……はぁ……
(さすがに二体を嬲り殺した後は精魂尽き果てていた)
(立ち木に背を持たせ、そのままずるずるとしゃがみこむ)
(どうやら接近戦の鉄パイプと、以前見た相手に放つ電撃を使い分けているらしい。
なるほど、と納得して見ていたものの――
悲痛な断末魔の叫びを上げ、シルエットになった伊織が鉄パイプを振り上げた、
ところで目を逸らす。骨の砕ける音が、湿った体組織を破壊する音が、何度も何度も響いて――)
(弾丸を薬室から排除し、マガジンを抜き、セイフティを掛けなおして銃をしまうと、
気配を隠さず、近づいていって)
今晩は、伊織さん。下手に声を掛けないほうがいいと思って、黙ってました。
お見事、ですけど――
何か、その、あったんですか?
少し危うい戦い方にも見えましたけど?
(身体能力は実際、かなりのレベルにあるといっていいだろう。
身のこなしも申し分ない、と思う。
ただし、それはあくまで普通の人レベルを相手取る時の話であって、
異形の中には異様にすばやかったり、想定外のパワーを持つものもいて、
あえて接近戦を挑むメリットが分からない。そんなことを思いながら、何気なく問いかけて、
しゃがみこんだ少女の姿を覗き込む)
誰…!
(人が近づく気配を感じれば、素早く誰何して警戒する)
(だが明るい月光に現れたのは見知った同窓生で)
…水鏡くん……
(ふう、とため息を漏らし、また身体の力を抜く)
(無意識のうちに自分の脈を探り、呼吸を整える)
(時計もなく、まして自分では正確な脈は取れないが、日頃の習慣なので、ほぼ正常値と回復度合いは把握できる)
下手に声をかけない方がいい……そうね、危険には近づかないに越したことはないものね。
でも、危ういと思ってそれでも手を出さなかったの?
人を救いたいと思っているはずのあなたが?
(眼を開けてゆっくりと立ち上がる)
ウエアウルフが3体も居たの。この空き家に。
私の力では手に余る相手だったわ。助けてくれればよかったのに。
(非難がましいことを言いながらも、口調に責めるニュアンスはない)
(世間話のように淡々と、むしろ社交的でさえある口調で語る)
(さすがに鬼気迫る姿に怯んだ、とも言えずに、言葉に詰まって)
危険に近づかないほうがいい、ってことじゃなくて、
銃で援護しようかと思ったんですが、下手に声を掛けて気を逸らすのが怖くて…
それに、鉄パイプですか、戦い方、変わりました?
(口調が同じ、表情も平静なのがさらに違和感を煽る。
ちらり、と無残な人狼たちの遺骸に目をやって、いたましげな表情を一瞬浮かべて)
あと、やりすぎじゃないでしょうか?
最後の方は、むしろ無駄に体力を使っただけ、みたいに僕には見えましたけど。
――手を貸せなかったのは、すいません。
今までの、全部言い訳ですね。
(頭を下げて謝罪をして)
…その後、霧原さんとは会えました、か?
(しばらく伊織とも霧原とも顔を合わせていない、やはり気にはなっていて、
伊織との話し合いの、最後の様子も思い返しながら聞いてみる)
銃……あなたが使うの?
あなたの方こそ、ずいぶんスタイルが変わったみたい。
撃たれなくて良かった。
(両膝に手を当て、頭を低くしてゆっくりと立ち上がる)
鉄パイプはたまたま拾ったのよ。
水道管が破裂したままになっていたみたいで。
(と指さす先には壊れた外水栓。破壊の後は真新しい)
ヤリすぎ、と言うけれど、妖魔と戦うなら最後までやり遂げないと
手加減は死を招くわ。そう思わない?
私に謝る必要はないわ。
こうして全部倒せたのだし、あなたは危険な目に合わなくて済んだ。
その為に戦っているのだもの。
(霧原朱音の名を聞くと、眼を丸くしてしばらく彼の顔をじっと見る)
あなたは、霧原朱音さんを復活させる方法を思いついた?
さすがに最近は、少しは上手くなりましたよ。
(殺すのが、とは言えず、言いよどんで)
確かに言うとおり、ですけど――
(一々もっとも過ぎて、反論の余地はない。なぜ自分がひっかかりを覚えるのか、それも分からずに内心いらついて)
今日は、一人なんですか?
いつもは迫水先輩と、じゃありませんでしたっけ?
(ふと口から、先ほどからの違和感のひとつに思い当たって疑問が漏れる)
いくつか考えてることは、あいつのほうであるみたいですけど
(「不知火」には直接は言及せず、表情を歪めて)
相手の状態を確かめてみないことにはなんとも、だそうですよ。
夜の街で見かけないので、無事だといいんですけどね。
あの人、気まぐれなところ、あるでしょう?
(相手の状態などまったく知らない水鏡はそんな愚痴を吐き出す)
【すいません、今日はそちらのレスで凍結にさせていただければ…】
【一番早くて火曜日夜、20時過ぎに時間を作れる予定です】
(一人なのかと尋ねられて、ぴくりと肩を揺らし、視線を落とす)
夜、一人では出かけないと約束しているの……きっと後で叱られるわ。
なぜ俺を呼ばなかった、俺が行くまで、どうして待てなかった、って。
(ふっと口元を笑ませ、月を振り仰ぐ)
そうしてきっと、無事でよかった、って、抱きしめてくれる。
(視線は月を見ているようで、実は心の中に描いた恋人の面影を見ている)
(その一瞬、今おかれた状況を忘れて想いは恋人の元へと飛んでいる)
(次の瞬間には現実に立ち返り、ゆっくりと同学年の少年へと視線を戻す)
相手の状態…霧原さんを元に戻すのには、何が必要なの?
あの方はとても弱っていて、霊体のまま存在することさえ難しいの。
ここから、出ていくこともできずにいる。
(ここ、と言いながら自分の胸を押さえる)
霧原朱音の霊は、今、私にとり憑いているのよ。
【今日は本当にレスが遅くて申し訳ありません】
【火曜日はちょっと都合がつかないので、水曜日ではいかがでしょうか】
【では水曜日で、時間は同じで大丈夫でしょうか?】
【今日はこちらもキレが鈍くてすいません、なので言いっこなし、にしましょう】
【予定の変更などありましたら、避難所も確認しておきますので伝言お願いいたします】
【では本日はここまでで、お相手ありがとうございました】
【では時間も21:30で予定しておきます】
【こちらこそ、お声かけいただいてありがとうございました】
【お疲れさまでした。おやすみなさい】
【名前】 媛名 葵(ひめな あおい)
【年齢】 18歳
【性別】 女
【身長】 170cm
【3サイズ】 全体的にすっとした体型だが、胸もちいさめ。
【容貌】 腰下までのストレートな黒髪。漆黒の瞳。
見かけはどちらかといえば華奢。黙っていれば淑やかそうにも見ないこともない。
【能力】『 剣糸(けんし/ソードストリング)』
「日本刀」と「糸」などの様々な暗器を得物とし、組織内での名は『剣糸』。
異能はないが、運動能力・動体視力・反応速度は常人を大きく上回る。
日本刀は≪弐式(にしき)≫という特殊な霊刀。暗器はダガーや糸が基本。
【希望】 雑談、戦闘、エロールなど相談内容次第
【NG】 スカトロ、切断、後に影響がでるもの・特殊なものは要相談
【弱点】 精神干渉、魔術的攻撃、純粋な力比べや体力勝負にはあまり強くない
【備考】 ≪深凪(みなぎ)≫という非合法的な異形狩りの組織に所属。
幼い頃に組織に拾われ、深凪当主に「従うだけの猟狗」として生きてきたが、
当主相応に大切な人を見つけ、彼らと道を違うまで日向で生きることを選んだ。
基本的に組織に忠実だが、組織以外の大切なものに余りに心が深く傾くことに戸惑いつつある。
表向きには、学園の編入生。大人しく高等部三年に所属。
外見や敬語口調とは裏腹に、真顔で冗談や人を喰ったような発言もしばしば。
時折ひどく奔放。幼いころから組織で育ったため常識からズレた考えをすることも。
≪深凪≫は表向きには異形殲滅型の狩り組織として通っているが、
実情は、≪当主≫を至上に置く、酔狂の集まりに近い部分もある。
主活動は異形狩りだが、各人の裁量で他の仕事も承ることも許されている。
現在、≪深凪≫は兵部晶こと「ガンスリンガー」の所属する警察の一機関に協力。
【プロフィール投下落ち、になります】
【名前】紫 一久(むらさき かずひさ)
【年齢】16/高2
【性別】男
【身長】172cm
無駄のない体つきに、やや大人びた顔。昼間は笑顔、夜間は無表情が七割を占める。
右腕は義腕。ただし、肌の色と質感をした装甲をつけているので、一見して義腕とは分からない。
手ばかりは間接が多く誤魔化しにくいので、常に黒い革手袋をつけている。
【能力】
*身体能力
生身でも、訓練を受けた大人と互角以上に渡り合える程度の身体能力。ただし、若干足が遅い。
*特殊能力関係
・ヴァルブレパス
右の義腕。上腕には、周囲のある特定の魔力を無効化する機関が、二の腕には肘から杭を打つ小型のパイルバンカーが仕込まれている。
手首から右手を射出できる他、五指も別々に射出する事ができる。有線でそれぞれ10mほど。
・刺天
現状の主武器。耐久性が高いため乱暴な運用にも耐え得る。電流を柄から切っ先に向けてでしか流さないという特製を持つ(限度あり)。
・ショックボルト(能力)
手から触れている対象に電流を流しこむ。使用には痛みを伴い、痛みは威力や相手の大きさに比例。
・他にも様々な武器を小器用に操る
【希望】事前に相談あれば、基本的に何でも
【NG】グロ、ホモ、大きな後遺症(切断くらいならおっけー)
【弱点】
義腕の駆動に常時能力を発動する必要があるので、激しい動き(戦闘等)を長く続ける事ができない。
足が遅い。
勝利が見えると油断する(平時)。
【備考】
対異能組織<<十三天梯>>の構成員。異形の捕獲及び異能のスカウトを行っている。
もともと孤児だったのだが、身体能力の素養と異能の片鱗を見出されて教育を受けた。
ただ、結局異能としては開花せず、ある異能を模倣した電撃能力を、人工的に与えられる。
適当な性格に見えるが、使命感はかなり強い。でも不平不満は結構こぼす。
昼間は明るい性格だが、あくまでそれは情報収集のための仮面であり、夜の戦いの最中に現れる残忍・傲慢な性格が本性。
自身がかつて苦しい思いをして能力を物にした経験から、能力を制御しきれない異能に対してはかなり甘い。
紅裂拓兎に右腕を切断されたが、能力を活かした強化義腕に換装した。
また、兵部 晶とは情報的に、久遠 ゆりかとは情報的・物資的に協力関係にある。
【プロフ投下ついでに、待機と行こう!】
凍結込みになると思うけどバトッてみるか?
ふむ、凍結込みか…俺の方は、今日の後の解凍は週末になってしまうと思う。それでも良ければ。
あと、戦闘するならちょっと妙な事(?)をしたいんだが、大丈夫だろうか。
言う程変な事でも、お前が不利になる事でもない……と思うが。
プロフは
>>5だ。
身長が+5cmで体重が+3kgになってるのは成長した証拠。
>>42 ああ、俺も解凍は土曜日か日曜日が好ましい。
妙なこと、ね。いや、別に構わないぞ。
面白そうだから(←)
始めるシチュとしては・・・久遠ゆりかを使っての誘き出しは
失敗したんで遭遇戦になると思うけど、何かその辺の案はあるだろうか?
あるならそれに乗りたいけど。
>>43 オーケイだ。解凍は多分土曜日になるとは思うが。
開始状況は、ふむ……どうするかな。普通に遭遇しても構わんが。
こちらが公園でアヤしい事をしてるのをお前が見咎めて、という風に行くか? その、妙な事ついでにな。
だったらばこちらから書き出すが、どうだろう。
よし、じゃあ土曜日に。
今夜は日付が変わる前後までだと思うんでよろしく。
では、書き出しをお願いする。
(冬も深まった、深夜の公園。人っ子一人いない、公園のベンチにて)
(紫 一久は ――暴れる少女を押さえ込んで、その衣服をまさぐっていた)
……………
(誰も来るな、と祈る時間すら勿体ない)
(元より、この公園の付近には人が寄りつかない事は調査済みだ。だからこそ、ここで"活動"をしていた)
(その少女――コードネームは<<フェアリー>>と言った――が、そのような発作を起こす事は、予想された事だったから)
しかし、注射器を脇の下に刺す必要は本当にあるのかよ……
(独り言ちながら、口を塞ぎ衣服を半分脱がさせ、膝上にしっかりと捕えた少女の腋に、渡された注射器を刺す)
……シリジェットか、成程。
(呟くと、予め与えられていた数本の無針注射器を、次々と少女の肌に立てて行く)
(これで、暫く待てばすぐに発作は収まるだろう。現に、少女はもう膝の上で暴れたり、声を出そうとしたりしていない)
(ほぅ、と安堵の溜息をついた)
【では、こんな感じで】
【よろしく頼むぜ】
(夜を歩く紅い姿。紅い髪に紅いコートを纏った男が月下を突き進む)
(紅裂拓兎は探す。魔王の契約者を。戦って殺す為に。反逆の為に)
(紅裂拓兎は探す。ガンスリンガーを。兵部晶を。戦って壊す為に)
(双眸に殺意の焔を宿し、何気ない風を装いつつ夜を徘徊する時に)
(――そんな夜が続いたある日のことだった)
(作業中の青年の正面の藪。そこがガサリと動いて、紅い姿が飛び出る)
おい。そこの変質者。
何をしとるのか。警察呼ぶぞ。
(どう見ても、少女を抑えつけて注射をしている男は変質者だった)
(弁護の余地もなく手錠を掛けられる行為であろう)
(大量殺人鬼よりはマシかも知れないが、それでも犯罪だ)
(――何故紅裂拓兎が此処にいるかと言えば、特に理由は無い)
(セオリーとして、夜の公園に行けば誰かに会えるかな・・・)
(というゲーム的な発想はあったかも知れないが、それ以外は特にない)
【・・・最初からとばしてるな>注射】
【こちらこそよろしく】
……っ
(――だから嫌だったのだ)
(まあ、警察に突き出された所で、事情が事情だし、組織から手を回して貰えば、何の汚れもなく自由の身になろう)
(とはいえ、この<<フェアリー>>を放置する訳にも行かない。警察の世話になるのは、せめて大人しくなるのを見届けてからだ)
ま、まぁ待て。これには事情が…――
(さてどう時間を稼ぐか、と思案しつつ前を見上げると、そこには)
――……
(求め続けた姿があった)
…あるんだよ、事情が。紅裂 拓兎。
(目を伏し、心のギアを切り替える。相手は自分の事に気付いているだろうか)
矢を引け。自制しろ。
(鍵となる単語を二つ、少女の耳元で囁き、彼女を背後に庇いつつ立ち上がる)
(立ち上がりざま、傍らに置いてあった刀を手にしようとして……止めた)
(試したい事があり、確かめたい事も少しばかり。そこに刀は必要ない)
(即殺する必要はないのだ。この男には、それだけの価値と意味がある)
久しいな……覚えてるか、俺の事?
まあ、覚えていない方が助かる事もあるにはあるが…もしそうだと、俺が本当に単なる不審者になりかねんな。
(懐に左手を突っ込み、手にするのは純銀の短剣。一応、本当の聖別を受けた小さな聖剣である。効果の程はさておき。)
彼女の事は……まあ、覚えてないだろうがな。
(そう言いつつ、背後に庇った少女をちらりと見遣る)
(既に彼女は、自分の脇から紅裂 拓兎を、攻撃の的として観察していた)
へえ、俺の知り合いなのか、お前。
・・・ふーん、よく見ると、どっかで見た面だな、お前・・・
まーあ、アレだ。変質者の面なんぞいちいち覚えるのも馬鹿らしいが・・・
(――紅裂拓兎の対人関連の記憶力は興味や関心に比例する)
(関心のない者のことは忘れる。名前を知らない者も忘れる)
(関心を失った者のことも忘れる。だからクラスメイトの顔も名前も余り覚えない)
(だから、かつて探したこともある青年のことも忘れかけていた)
(似顔絵も三度目の邂逅の後に千切って捨てていた)
(覚えているかと問われたので、記憶を検索してみる)
ああ、思い出した。あの時のロリコンか。
(それでも何とか記憶の糸を辿って、思い出す)
(そしてもうひとつ記憶を検索する。次の答えはすぐに出た)
・・・ああ、あの時の子か。また浚われるとは不憫な。
どうやら、投薬実験とかそのノリだな。どうせ脳味噌も弄ってるんだろ。
・・・まったく、お前らはいつでもそうだ。人間ってのは犠牲無しでは生活できんとは言え、
もう少しマシな方法もあるだろうに、敢えてエゲツない方法を選びやがる。
(大体の事情を察して、月を見上げて嘆息する。最も、自分もその恩恵に与っているのだから)
(一方的に非難も批判もできない。そして目の前の青年を潰すことに意味はあるのか)
(――多分、ない。ないとわかった上で、決断する。踏み潰す、と)
纏めて踏み潰してやるよ。
(すっと腰を落として、戦闘態勢を整える)
(この構えからはタックルを仕掛けるのがセオリーだが)
……どの時のロリコンだ、どの時の。
(まあ、確かに自分は年下にはすこぶる弱いが、少なくともこの男の前でそんな事は…)
(…ああ、二回目に会った時の、アレか)
………つーか、こいつのせいか。
(つくづく、自分に不運をもたらす存在だ、この妖精さんは)
脳味噌を弄るたぁ、またマッドな響きというか、マッドな事をさせるな、おい。
別に大した事はしていない。意思とか感情とかその辺りに、彼女が望む処置を施しただけだ。
今のだって、彼女のための処置だったんだぞ、一応。ついでに言うなら、最もスマートな方法でもある。
("望む"というか、"望ませた"、だが。正確には)
……全く。お前が中途半端な節介を働かなければ、もう少しマシな結果になっただろうに。
少なくとも、こんな所で俺に服剥かれて注射器刺されたりはしなかっただろうよ。
(とはいえ、恐らくこんな事をこの男に言ってもしかたあるまい)
(刹那的で無責任な男だ、これは。何を言った所で、いわゆる"ロリコン"の戯言と受け流される事だろう)
……浅薄な狂人め。
(踏みつぶす、と言いながら取った構えに、そこはかとない違和感を覚える)
…何だ、宗旨替えか。初めて会った時の元気な結晶攻撃は捨てたのか?
(言いながら、銀の短剣を逆手に構える。まあ、あれから随分時間も経つ)
(不意を討つための一つの手かもしれない。疼く機械の右上腕に、確かめるように軽く電流を通す)
来るなら来い。踏み潰す足を刺してやる。
優しくな。
(――言葉を交わしつつ)
(紫の背後…<<フェアリー>>と呼ばれた少女は、周囲に"矢"…長剣を潜ませていた)
(彼女の能力は、六本の長剣を自在に操る、一種の念力。まだまだ未熟、不安定な所も多いが)
(そしてこの夜は、紫の監督下、その能力の実地訓練をしていた所なのだ)
(だから紫も、刀を抜きはしない…これもまた、"訓練"にするつもりでいる)
(しかし、ある程度の注意力、耳聡さがあれば、"何か"が不自然にその場を囲んでいる事に気付くかもしれない)
つまらん現実しか語れない退屈な愚物め。
そんなもん関係あるか。
どんな理由があれ、お前はただの下衆だ。
(目の前の優男は、周囲を見下している男だと目付きだけでわかる)
(社会の裏で生き、他者を犠牲にして、小賢しく立ち回って得意になっている)
(身を置く場所が過酷であるほど、そんな世界で生きる人間ほど、その手の思考に陥る)
(かつての紅裂拓兎自身がそうであったように)
(だが、そんなものに意味は無いのだと、今は知っている)
お前程度に、そんなものは必要ない。
見たいなら、引き出して見せろよ。
(実際は、無用な魔力の消費を避けているのが現状だ)
(もうひとつの理由としては、珪素攻撃無しで何処まで戦えるか試したいという点)
(何より、トンファーと体術だけで、人間相手に矛を交えるのは初めてだった)
(そして挑発には挑発で返す)
ハ・・・その無様な右腕。今度こそスクラップにしてやるよ。
(同時、周囲の気配を感じる。優男の背後から放出される力も感知する)
――その子の力、か。確か念動力だったな。
飛び出したところをぐさり、か。もう手の内は割れてるよ。
(かつてこの子を保護した時のことは覚えている。オムライスを振舞ってやった時の事も)
(実験の内容も、身に付けた力も聞き知っている。それを魔王に頼んで記憶ごと除去したことも)
(中途半端な処置が、この子を追いつめたことは否定しない)
興が殺がれるな。全く。地力を育ててないから搦め手に頼る。
やるなら徹底的にやれよ。そんなんで俺を殺すつもりとは、安く見られたもんだ。
(構えを時、ゆっくりと散歩するように前進する。まるで気負いのない動作で間合いを詰める)
やれやれ、甘く見られた物だ。
ついでに言うと、冷たくなったな? 嬉々として人を固めてたあの頃のお前はどこに行ったよ。
(……きっと恐らく、この男も何らかの変化をしているのだろう。他の人間から、話を聞く限り)
(だからと言って、やる事は変わらない。過去に起こった事は消えはしない)
(その能力には当然価値があるし、その狂気には無視できぬ危険性を秘めているだろう)
……ッ。
(あからさまな挑発には、しかしあえて何も言い返さずに奥歯を噛みしめた)
…ふん。
搦め手も地力の一つだ。イノシシじゃあるまいし。
人間の脳味噌は飾り物じゃないんだぞ。
(さすがにある種の魔力を持つ故か、このテの力の波動には敏感なようだ)
(それを察して置いて、逆に気を緩めるとは、また理解に苦しむ行動ではあるが)
………そうだな。
(相手を、今までの知識や経験を抜きに改めて観察する)
(動作の一つ一つが、粗暴に見えても場数を踏んだ経験者の鋭さを持ち備えている)
(それに、両腕のいかにもなトンファー。見るからに重くて痛そうだ)
……本格的に殺る訓練もしておくべきか。
(ぽつりと呟くと、再び少女に向けて言葉を発す)
フォローはしてやる。全力で殺せ。
(刹那、少女の双眸が大きく見開かれ……)
「……た…っす………」
(言葉にならない声を編み出しかけ、同時に攻撃に移る)
(真っ先に飛来した二本の長剣は、まるで門番のように直角に交差され、紫の前に固定される)
(一呼吸間を置き、一本の長剣が、紅裂の背後からその足下を狙って急速に飛来する)
(同時に三本の長剣が、上空で円を描き、飛行する。餌を狙う鴎のように)
今、助けてやるさ。
(小さな声を、紅い男の耳は聞き取った。何より、その悲痛な顔が突き刺さる)
(自分は罪人で、それを償う術もなくて。そして与えやれるのは安らかな死だけだ)
(それを心に刻んで、ゆるりと歩き続ける。背後からの攻撃をブーツの踵で弾き返す)
気が変わった。出し惜しみ無しだ。
(つまらない拘りを捨て、臨機応変に戦うのも殺し合いには必要だ)
(相手が異形ならともかく、知恵を持つ人間相手にはこちらも手札を尽くす必要がある)
(紅裂拓兎の身体を月光を浴びた粒子が取り巻いて、やがて拡散する)
停止を――命ずる。
(頭上からこちらを狙う三本の剣。それに向けて粒子が舞う)
(次の刹那、三つの剣が珪素で固められた)
(珪素を支配する能力。それは魔力の供給とは無関係の先天性である)
――降り注げ。
(静かに命じる。三本の剣が優男の頭上から流星の如く降り注ぐ)
(珪素で固められた物体も、また彼の支配下に置かれる)
(優男を守護する剣は二本。どうしても、もう一本を自分で対処しなければならない)
(そしてもう一度、紅裂拓兎は歩き出す。近接戦闘の領域に)
……そうだ、そうでないとな。
(何となしに足下の攻撃を弾いた紅裂。成程、防備に隙はないという事か)
(そして文字通り、出し惜しみなしにその異能を発揮してくる)
(右腕に力を込める。その異能を打ち破るべく――)
…いや。
切り払えるな?
(右腕から力を抜き、改めて短剣を構え直す。防御の構え)
(紫の言葉に応じるように、珪素で固められていた剣の一本が鋭く振動し、その戒めを切り裂いた)
(……固められようと、不可視の手は剣を確かに掴んでいる)
(そしてその一本は、久遠 ゆりかの協力によって作られた、"三凄剣"の一)
(高振動により、大半の物質を容易く切り裂く代物だ。無論、全てを一瞬に、とは言えないが)
っふふ……
(久遠 ゆりかが作った武器が、紅裂 拓兎を阻む)
(この構図に、サディストじみた悪趣味な笑いが零れてしまう)
(とはいえ、残る二つの長剣はすぐに珪素の戒めから逃れられる訳ではなく)
(紫の前方を守っていた長剣が速やかに反応し、降り注ぐ二本を押さえ込んだ)
(そしてそれと同時、先程蹴られた長剣が再び速度を取り戻し、今度はその後頭部を狙い、迫る)
「……っ…っ………」
(そんな風に攻防しながらも、<<フェアリー>>は喉の奥から声を漏らす)
(それにこめられた感情は、恩人へ剣を向けなければならない苦しみか、助けてやるという言葉への期待か――)
――へえ。
(こちらの命令もなく水晶が霧散した。それはあり得ない現象だった)
(だが、その刹那に起こったことは理解できた)
(固めたはずの剣が振動して、戒めを切り裂いたのだ)
(恐らくは、念動力と、剣自体の性能だろうと推測する)
何笑ってんだ、お前。気味が悪い。
(S気質を含んだ笑みを浮かべる男に、つまらなそうに指摘する)
(普段の自分のことはどこかの棚に高く放置している)
めんどくせえ。
(背後から冷ややかな気配が追って来る)
(弾いたはずの剣が再び追尾しているのだ。似た攻撃は一度経験しているが)
(今度の対処法はもっと原始的だった。くるりと回転してそれを受け止める)
っ…見切り損ねた。
(瞬時にトンファーを袖に仕舞いこみ、身体ごと回転して剣を受け止めた)
(だが、その切っ先は浅く掌に食いこんで血を流す破目になった)
(再生能力がない今は、こんな浅い傷すら修復できない。珪素繊維で塞ぐ)
(ガッと、剣を地面に突き立てて、半ばまで食い込ませる)
(人間離れした力は鍛錬の結晶だ)
前菜は食い飽きた。さっさとメインディッシュを寄こせ。
それとも、ネタ切れか?なら――さっさと終わらせてやる。
(もう一度珪素を集約して、五本の剣を生み出す)
(ドガガガっ!それが一斉に少女へと向けて撃ち出される)
(まず、一対一の状況に持ち込む必要がある。この子を殺すことに感傷がなかったかと言えば)
(それはウソだ。だが、己に出来ることなど、安らかなで速やかな死を与えることだけだ)
【そろそろ凍結頼む】
【問題なければ土曜日の20時以降で解凍頼む】
…よし、上手だ。
(即座の反応により受け止められたとは言え、見事にその動きを止め、浅いながらも傷を負わせた)
(常人相手なら、この隙に剣を叩き込めば終わらせられるだろう)
(そうしている間に、高振動の剣が他の二本を戒める珪素を切り裂き、解放する)
(――そして、その攻撃)
(<<フェアリー>>は、一瞬だけ自分の感覚を疑った。自分の判断を疑った)
(朧な記憶の奥底で、かつて自分を救ってくれた"彼"は)
「…………っぁ……!?」
(珪素を五本の殺意と変え、寸分の狂いなく自分を殺しに来た。そうとしか思えなかった)
(剣の一本は地面に埋まっている。残る五本は頭上で互いを押さえ合い)
(――駄目、間に合わない――!?)
……!
(剣が少女を貫く、その直前。紫はその機関に己の電流を流し込む)
(瞬間、珪素の剣がその支配から逃れ、弾け折れる)
(二つに折れた剣は、再び弾け、また弾け、弾け…)
(ものの五秒もせず、五本の剣は紫と<<フェアリー>>の周囲をきらきらと煌めく粒子と化していた)
(機関へ流れる電流を止めると、義腕が再び紫の支配下に戻った)
(…この機関を稼働している間は、平時ほど義腕が思うように動かないのだ)
…ックク。
分かったか、<<フェアリー>>?
(姿勢を変えず、視線も向けず、囁く。優しく、宥めるように)
(五本の剣は、二人の頭上で少しも動きを見せない)
かつてお前を救ったあの男は、間違いなくお前を殺そうとしたな?
……理解しろ、諦めろ。お前の居場所は、もう<<十三天梯>>以外にあり得ない。
お前はもう、そういう人間だ。事実を受け入れろ。
(そこまで言うと、紫は構えを解き、少女の後ろのベンチに腰掛けた)
さ、仕事だ…本当は俺の獲物にしたい所だが、投資という事で譲ってやる。
あの男に"メインディッシュ"をくれてやれ。
(そう言われた少女はもう、何の声も発しない)
(顔を俯かせ、剣を踊らせる事に専念するしかない)
「…………」
(先程のように、二本の剣が少女の前で交差し)
(残る三本の剣…それぞれ、久遠 ゆりかに別の仕掛けを施された"三凄剣"と呼ばれるそれらが、紅裂の頭上を回り)
「…………!!」
(うち一本が、今までのそれとは比べものにならない速度で紅裂の胴を狙い)
(まるで追撃するように、残る二本が紅裂の右前、左後ろに飛来する)
【オーケイだ。詳しい時間が決まったら避難所に伝言を残そう】
【お付き合いありがとうだぜ。ゆっくり休め】
【以下、空いている】
【見届けた】
【お疲れ様でした――と】
【名前】霧原 朱音(きりはら あかね)
【年齢】享年17
【性別】女
【身長】178cm
【3サイズ】89/58/81
【容貌】切れ目に長い黒髪、夏に冬服、冬に夏服。あえて季節はずれな服を着込んだどこにでもいる浮遊霊
もちろん、足はない。
【能力】自分の存在の一部を液体状に変化させて撃ち放つ。基本的には生前と似たような攻撃
彼女が触れている対象から、相手の存在そのものを奪い取る能力。
【希望】面白いことならなんでも、いずれ生き返れるならそういうのも面白そうだ
【NG】つまらないこと。後、今のままじゃあ普通の人は私に触れられない
【弱点】生前もっていたシードの力は全て失っている。
今は伊織津綺子の身体を借りており、その身体がもっている力を借りる形で力を行使している。
そのため力の発現は不安定であり、直接触れなければ電撃を放つことが出来ない、
放電までに少なくないチャージ時間を要するなどの制約が課せられている。
幽体であったときにもっていた触れた対象の生命を吸収する能力は封印しており
本人ですら使えるのかどうか明らかではない様子である。
【備考】
かつて、この街を混沌の最中に叩き落した張本人。
さんざんっぱら暴れた挙句に壮絶な最後を遂げたが、何の因果か地獄から舞い戻ってきたらしい
舞い戻ってくることができたのには、何か理由があるはずだと考え
生前同様街徘徊していたが、とあることから伊織津綺子に憑依することとなった。
今は彼女の魂の奥底に潜んで力の回復を図ったり、時々人格を乗っ取って表に出てきたりしているらしい。
と、随分久々で、おまけに時間も時間だけど……待ってみるかね、たまには。
流石にま、無理は無理。
今日は帰る。また今度ね。
【名前】黒上 いろは(くろがみ -)
【性別】女
【年齢】15歳・中3
【身長】142cm
【3サイズ】つるぺた
【容貌】人間時:童顔、黒のショートボブ
異形時:↑+頭に、前に突き出た一対の白い角。背に蝙蝠のような二枚の翼。背中の中ほどまで伸びた髪。
【能力】異形としての力と姿。任意のタイミングで異形化できる。
異形時には身体能力(特に五感と筋力)が大幅に強化される。
そこまで強力ではないが再生能力を持ち、一ヶ月ほどで片腕くらいなら再生可能。
因みに、角や翼にも痛覚があり、折ったり千切ったりできる。
【希望】雑談、戦闘 エロール可
【NG】スカ、ハードなSM
【弱点】中距離・遠距離戦(射程的に)、退魔武器(種族的に)
【備考】過去に喰った女の姿をとって学園に通う純正の異形。
日中は人として生活する一方で、夜では人・異形を襲い喰う。
無邪気な性格故に、他者を殺すのも、たまに異能者を手助けしたりするのも、遊びの内。
人間は今のところ、餌か玩具程度に考えているが、気に入っている人間には手を出さない。
やりたいからする、というような思考回路で行動することが多い。
因みに、頭が弱く補修・再試常連。
最近は機嫌がいいらしく、人を襲う頻度は微量ながら減っている。
異能者を手助けする頻度も上がっているようだが、やはり深い意図は無い。
【プロフ投下だけで落ちっ!】
【あ、
>>1はお疲れ様!またロールできればいいのになぁ……】
【水鏡くんをお待ちしています】
そっか、お兄さんは戦いの中で命を落とした、んだな…
(片手を顔の前に立て、軽く拝むように黙礼してから)
んで、お兄さんはいおりんに「異形を殺すのが好きだ」って言ったのか?
悼むのはいい、想像するのもかまわねー。
んでも、自分の都合で相手を決めつけんなよ。
理由なんて人それぞれだし、ある意味そんなのはどうでもいいことだ。
当人以外にとっては、な。
誤解すんなよ?何も「命のやりとり」をやめろとか説教垂れるつもりはねーから。
(両手を広げて、おどけたように肩をすくめて見せて)
やるなら徹底的に、やってみろ。好きこそ物の上手なれ、だ。
確か、いおりんのビリビリって確か体力消耗と直結だったよな。
だったらどこまで出力を絞っても大丈夫か、セーブしながら戦うやり方も覚えねーと。
ゴリ押し一本調子じゃ力が尽きたときに――(すっと伊織の胸を指差す)
やられっちまうのは、いおりんの方だ。
そこんとこ頭に入れときな。敵を知り己を知れば百戦危うからず。
そういう駆け引きやら加減やらは実戦で覚えるのが一番だぜ?
っと、余計なお世話だったら勘弁、結局説教じみちまった。
んで今日はタイムリミットだわ。そんじゃ、健闘を祈る。
(ぽん、と肩に手をおいて、ついでに軽く体力を回復する程度の左手の「癒し」の力も流し込み)
次にあったら二人とも幽霊でした、とかいう冗談はナシにしとけよ。
(ニタリと笑ってどこまで本気か、性質の悪いからかいの言葉を投げて、手を振って別れの挨拶)
あばよ、いおりん。
(全身の紋様が薄れて消えて、軽い疲労を覚えながら頭を一度振って)
…伊織さんから見たお兄さん、どんな人だったんですか?
よかったら教えて下さい。
僕にはきょうだい、いないんで、聞いてもよくわからないかも知れませんが。
(戦いが好きだから、薄い笑みを浮かべたままで言い切った伊織。
その言葉も引っかかるが、ひきあいに出された彼女の「兄」のことも、何故か妙に気になる)
【それでは今晩もよろしくお願いいたします】
【今日で〆までもっていける、つもりです】
戦う理由が人それぞれで、それがどうでもいいことなら、なぜあなたはそれを私に訊くの?
(なぜ一人で狩りに出たのかと聞いたのは不知火ではなく水鏡だ)
(だが目の前の人格を錯誤するほどに、不知火の言葉は胸を衝いた)
私の都合で何かを決め付けて、綺麗にリボンをかけてしまっておけるような存在じゃないのよ!
それができるものなら、そもそも私は「こんなこと」を始めることさえなかったわ!
徹底的に、というのが何を意味するのか知らないけれど
この力にとことん溺れることを意味するなら、そこまでするつもりもしたい気持ちもありません。
(心まで異形になってたまるものかと言いそうになって、そこまではさすがに思いとどまる)
(戦い方を伝授する文様の男が、疎ましげに目を細めて見せ)
……ご忠告ありがとう。忘れないようにする。
(文様が薄れていくにつれ、明らかに目の前の少年の様子が変わる)
(そこでようやく、これまで話していたのは「別人」だったのだと改めて認識した)
(そしてまた、意外な問いに表情を崩す)
……兄のこと?
話すのは構わないけれど……聞いたからと言って、お姉さまのことには何も関係ないとおもうけれど…
(急に話題が変わる少年の意図をつかめないながら、話せないような秘密があるわけでもなく)
(異形狩りの顔でも「きちんとした同級生」の顔でもない、一人の少女として話し始める)
兄は武道の天才だったの。誰にでも好かれる性格で、人望も厚くて、当然家族の期待も大きかったけれど
それを重荷にするようなことはなくて、むしろ期待に応えられる自分が嬉しいと思っているような人だった。
兄が亡くなったのは高校二年になってすぐ。
一つも外傷がないのに、全身の骨という骨が折れていて……父と祖父とがあらゆる手を尽くして死因を伏せて
表向きは事故で亡くなったことになっているのだけれど。
家から刀が一本なくなっていたのを、父も祖父も叔父も知っていながら、あえて兄の死とは結び付けようとしなかった。
けれど私にはわかっていたの……兄がしていたことは、本当は私がするべきことなんだと。
(そこで息を継ぎ、目を閉じて大きく深呼吸する)
兄は妖魔の存在を知って、人知れず退魔を行っていた。
そして……この街の闇に深入りしすぎてしまったのよ。
【長くなってごめんなさい!】
【今夜もよろしくお願いします】
(不知火の時でも、しっかりと伊織の言葉は覚えている。
それをちゃんと話したことがあっただろうか?
自分で覚束なくなりながら、そのことには触れずに置くことにして)
そう…ですか。この街の夜はとっても深いから…
そういうことも、あるかもしれませんね。
(思いもかけない話を聞きながら、「妹」の顔を見せる伊織の言葉をしっかりと受け止める。
聞き入って、頭の中で整理しながら、またも直接には返事はせず)
(腕を組み、口に手をあてうつむいて考えていた顔を上げて)
あー、また話が飛んで申し訳ないんですが、お会いしたらちょっと聞きたいことがあって…
天羽都さん、当然知ってますよね?伊織さんは。
僕も都ちゃんと知り合いですし、、異能を持ってるのも知ってます。
それで、都ちゃんと伊織さん、過去に何かありましたか?
多分、彼女の作った食事、おそらくはお弁当、なんて、思い当たる節がありませんか?
新記録、とかも言ってましたね、都ちゃん。
立て続けに質問で申し訳ないですけど、そちらの話も、出来れば聞かせてもらいたいんですが。
後でまとめて、僕の方からも貴方の言葉に応えますから。
(かすかに困った様な、弱気な表情を浮かべ、都の話を聞いて推測したとおりかどうか確かめようと、
さらなる問いを投げかける)
え?天羽さん?
(三題話のようにまた話題が飛ぶ)
(兄のことはこちらから言いだしたことだったが、次はいきなりその場に関係ない名前を出されて面食らった)
ああ、あなたも天羽さんと……あの力に、触れてしまったのね?
(天羽都はどのようにしてか、相手の能力を増幅する異能を持っている)
(おそらく水鏡もその力をふるわれた一人だったのだろうと)
お弁当……それが彼女の異能の使い方なの?
確かにあの日、料理部の仕出しがあって、私もそれを食べたけれど
食べたのは私一人じゃないわ。
(そこで片手を頬に当て、思案するような様子を見せる)
……最初から話すわね。
私が初めて天羽さんに会ったのは秋の県大会で、地元開催だったから料理部が仕出しと応援に来てくれていたの。
お弁当を食べながら彼女と話して……走り高跳びは午後一番の開始だったから、食べてすぐ競技が始まって。
……私は、高校記録を軽く更新して学生新記録を出してしまった。
(そこで苦痛に耐えるような表情でうつむき、両手で顔を覆う)
(内面に激してくるものを、少しでも抑える間が必要だった)
彼女がしたことだとすぐにわかったわ。
わからなかったのは、どうやって力を使ったのかということ。
接触するとか……そういうことじゃないかと思っていたけれど……
(顔を上げ、二三度ふるふると頭をふって)
二度めに会ったのは学校の中で。
学園祭の少し前に、学校の校庭でいきなり落雷があったのを覚えてる?
晴れた日だったのに大きな木が真っ二つになって、大騒ぎになったわ。
あれも私のせいなの。天羽さんに増幅された力が、暴発してしまった。
信じられないけど、その時まで天羽さんは自分が異能者だって知らなかったのよ。
だから力をコントロールすることも、意図して使うこともまるで考えていなかったの。
それまでにも彼女の能力に巻き込まれた人が居たに違いないけれど
まさかそんなことができる人がいるなんて、誰も考えないから、発覚しなかったんだと思う。
異能者が……私が、彼女によって力を増幅させられて、そのことに気づくまでは。
ショックを受けていたみたいだった。
仕方のないことだけれど、私が彼女を傷つけたことに間違いはないし、言い訳もできない。
(とりあえずそこまで話して言葉を切り、水鏡の返事を待つ)
【思い出話は長くなってしまって……】
【それ以外はなるべくテキパキ行きますので!】
(深く頷いて、話に納得しながら、説明の仕方を考え考え)
僕が理解してる範囲ですけど、彼女の力は二つ、あります。
一つは彼女に触れると、異能を持つ者は何らかの影響を受ける。
木に落雷したのはこちらのほうの影響ですね。
僕も不知火が使えなくなったりして、結構大変な思いをしましたから。
(旧校舎での出来事は、とても一口には説明できそうもない。大幅にはしょって要点だけを述べて)
もう一つは、彼女の手料理を食べた人は、
その時の彼女の気分に、体の調子や何かが左右される、一つ目と全く別の力です。
これは長くは続かないみたいですから、食べたものを消化するまで、とか、
そんなところじゃないでしょうか?正確に測ったことがないので、なんともいえませんけど。
ハイジャンのレコードは、こっちの能力の影響でしょう。
(ここからが肝心な所、慎重に言葉を選んで)
二つ目の力は、異能とは全然関係ありません。
本人の身体的なものとか気分とか、そちらに影響するようですね。
だから、記録を出したのは、助けがあったとは言え、元々伊織さんが持っていた力なんです。
限界まで引き出された側面はあるかもしれませんけど、ね。
僕はそういうふうに、理解しています。これも身をもって知りましたから。
応援に来ていたんなら、がんばれって都ちゃんの気持ちが反映したんじゃないかな。
都ちゃん、僕が会ったときは今まで一つ目の力は自覚していても、
二つ目の力は理解していなかったみたいで、とてもショックを受けてました。
彼女、あんな体で、それでもとても真っ直ぐで、くじけない子なんです。
でも、それを知ったときは、泣かせてしまって…
貴方に絶対に許してもらえない、と、とても気に病んでいました。
もし会うことがあったら、都ちゃんに優しくしてあげてくれませんか?
伊織さんのほうがずっとお姉さんですし、彼女も自分の異能に苦しんでるんです。
まして、自分で制御できないからなおのこと、ですね。
知らなかった、では済まされない気持ちも分かりますけど、
都ちゃんの気持ちも汲んで、許してあげてくれませんか?
【いえ、その…こちらのレス、ばっさばっさと切り捨ててかまいませんので!】
【こちら的には大歓迎ですので、お気になさらず】
不知火が使えなくなった……ということは、マイナスに作用することもあるのね?
(天羽都の能力は、何であれプラス方向にだけ働くと思っていた)
(その後に続く水鏡の言葉には口を挟まず、じっと聞き入る)
(水鏡が語り終えた後、しばらく何と答えればいいのか、言葉を選びながら沈黙して)
(ようやくまた溜息をつく)
天羽さんは、私に責められたと思っているのね。
それも仕方がない。
確かに私、最後に彼女と話したとき、どうしてそんなことをしたのかと問い糺したし
力のある者はそれをコントロールする義務を負っているんだって言ったわ。
まさか無自覚だとは思っていなかったから。
(立ち木に背を持たせ、頭を上げて夜空を見上げる)
(月はずいぶん移動している)
あなたもアスリートなら、本当に責められるべきは彼女じゃなくて私だって思ってるでしょう?
天羽さんが私にしたことは、いわば一種の事故だけれど
私がその後も黙ってタイトルホルダーで居続けているのは、本来なら許されることじゃない。
私はフィールドを去るべきだった……
もともと持っていた力かどうかは、私が一番よくわかってるわ。
高校記録までは練習で何度か飛んだことはあったけれど、それを超えたことは一度もない。
本番で試技もなしに次々記録を塗り替えていくなんて、偶然じゃあり得ないから
その後の陸連の検査や聴聞は、かなり慎重で詳しかったわ。
でも不正の証拠なんか出るはずがない……。
不正じゃないなら、もうその記録は私一人のものじゃないの。
指導してくださったコーチたち、部顧問の先生や陸上部の仲間たち、大会で競ったライバル。
その人たちの努力の成果でもあるのよ。私一人の気持ち次第で、それをなかったことにはできなくなってしまった。
迫水先輩は、今からでもその記録に見合うアスリートになればいい、って言ってくれて……
でも、その後のことは知ってるわよね?
(そこでようやく水鏡の方へ顔を向ける)
(当然ながら、その後一度もその記録にはかすりもしない)
(一発屋として、周囲の期待を裏切っていることへの風当たりも強くなり始めている)
(体育会所属の部員なら、風評が耳に入っていることもあるだろう)
天羽さんに、私はもう十分罰を受けているって、そう伝えて。
会わせる顔があるなら私がそう言うべきなのかもしれないけど……
(天羽都にはもうひとつ、迫水直をめぐっての感情面での行きがかりがあったが)
(それを水鏡が知っているかどうかはわからなかった)
【こちらは今日中に終わらなくても構わないので】
【そちらのご都合さえよければ、無理に駆け足で詰め込まなくても大丈夫ですー】
(都の反応も、伊織の反応も、お互いなにか、わだかまりがあるようだ、とは思う。
その奥にある感情、まではさすがに理解が及ばず、黙してぐったりと立ち木にもたれた姿を見やって)
分かりました、そう、伝えておきます。
(支えてくれる人、励ましてくれる人、自分や仲間の努力があって、結果が出る。
厳しいトレーニングを続ける部活の仲間のことに思いを致して、
流石に何も、安易な慰めの言葉は浮かばなかった)
もう一度、繰り返しになりますけど…
その人の力になりたい、頑張って欲しい、そんな願いが力になる、
都ちゃんのは、そういう能力なんです。
人の力を超えたものを引きずり出したわけじゃない。
僕もその力で助けられました。だから、伊織さんもあまり自分を責めないで下さい。
貴方が自分を責めた分、都ちゃんも苦しんでしまうでしょうから――
(考えるなというほうが無理なこともある。それは承知の上だったけれど、
お互いに傷つけあう、そんな事態は避けたいと、なんとか食い下がろうとする)
都ちゃん、ようやく自分の力と向き合い始めたところですし、
これからもまだまだ、苦しみ悩むこともあるでしょうから…
なるべく助けになってあげたいんです。
【了解です、大事にいかせてもらいます】
【といっても難しいところで、遅くなってすみません。以降はお互い、いいっこなしでいきましょう】
確認するけれど、天羽さんは自分の作ったものを誰かに食べさせることで
力を発現するるのね?
その力は彼女の気持ち次第でプラスに働くこともあれば
マイナスに作用することもある。
彼女に好意を持たれ続けていれば、彼女を利用することもできる……
(そう言う考え方はさすがに腹黒いと自分でも思ったが、この街の闇はそんなものではない)
(それ以上のことを考え、実行する者たちと戦っているのだ)
天羽さんは、きっと私のことを好きではないと思うの。無理もないけれど。
そんな私が不正を隠していることで、少しでも苦しんでいると知ったら
天羽さんが苦しむかどうか…。
彼女がそれを精神的な負担に思うなら、言わない方がいいのかも知れない。
それは水鏡くんにお任せします。
天羽さんが助けを必要としているなら、助けてあげて。
綺麗ごとに聞こえるかも知れないけれど、異能を自覚した後で闇に落ちる人は少なくないもの。
彼女にそんなことになってほしくない。
……できれば、私たちのしていることに力を貸してほしいけれど……
それこそ、本当の意味で天羽さんを傷つけることになるのかも。
夜の世界から遠ざかっている方が、天羽さんのためなのかも知れないから。
力の発現の仕方はそうですけど…僕が知る範囲では、第二の能力の持続時間、すごく短いようですよ。
だからそういうことに彼女を利用しようと思っているなら、絶対に止めてください。
利用していいことと、いけないことがあります。
都ちゃんをそんなふうに使おうと思ってるなら、僕は実力行使をしても貴方を止めますから。
それは警告しておきます。
(厳しい目で伊織を見据えて、半ば睨みつけるように念を押す)
優しい子ですから、貴方に取り返しがつかないことをしてしまったと、思い悩んでるみたいです。
そして、彼女を巻き込むのは、くどいようですが止めてください。
それでなくても、今抱えてる分だけで一杯いっぱいになっちゃってますから。
そう、夜の世界に近づけないのが、一番だと僕も思います。
(ムキになってしまって、伊織の最後の言葉にようやく少し落ち着いてきて)
知らないほうがいいことも、関わらないほうがいいことも、たくさんありますから。
そういう汚れ仕事は、僕みたいな人間にこそふさわしいんでしょう、きっと。
だから僕は異形を狩る、それも理由の一つです。
一度したからと言って、二度も三度も同じことをすると思われるのは心外だわ。
(水鏡の厳しい視線に、思わずこちらも強い視線を返す)
(そしてすぐ、その視線を外し、うつむいて)
……と言っても、今の私がしていることを知った以上、信用できないのも軽蔑したくなるのも当然だけど……
(拳を握りしめ、視線を落としたまま激してくるものをまたもこらえる)
利用できるものなら、とっくにそうしてる。
私がそのことを一度も考えなかったとでも思う?
そこまで出来のいい人間のフリはしないわ。
もう一度、天羽さんに頼んで競技会に力を貸してもらえれば、こんな辛い立場から逃げられる、
周りの人たちの気持ちに報いてあげることもできるって……
……私が、もう天羽さんに合わせる顔もなければ、そんな資格もない人間だって、
あなたに言われるまでもなく、ちゃんとわかってるつもり。
だから二度と天羽さんの力の及ぶところへは近づかないわ。
(顔を上げ、何とか表情を取り繕ってサバサバした様子を装う)
汚れ仕事とあなたは言うけれど、誰かがしなくちゃならないことだから。
私のことを軽蔑するのは当然だけれど、私と同じことをしている人までひとくくりに軽蔑しないで。
妖魔を狩らずに生きていけない人だっているわ……
(たとえば自分の恋人…迫水直。彼は妖魔を食らうことで内なる存在と共存している)
(たとえば須佐乃水琴。彼女は殺人衝動を異形狩りによって昇華している)
私みたいに、好きでやっている、というのとは違うの。
それは誤解です。
貴方のことを軽蔑なんかしてませんよ。信用してないわけでもありません。
軽蔑してるのは…自分自身を、です。
僕が言えた義理じゃないですが、そうやって自分を責めるの、何のプラスにもならないですから、
やめたほうがいいですよ。自分可哀想、って気持ちいいですけど、そこから先は何もありませんから。
ああ、また余計なこと言ってますね、僕。すいません。
(頭を下げて、表情を隠して)
言葉が足りませんでしたか。
僕は、僕以外の異形を狩る人たちをみんな、ある意味尊敬してますよ。
さっきあいつも言っていたでしょう?
理由が大事じゃない、少しでも「夜を明るくするために」結果として為になっているなら、
僕がとやかく言うことじゃありませんし。
だから、貴方が好きでやっていると言うのなら、それも理由の一つには違いない。
それを自分で卑下する必要なんて、どこにもないですから。
でも――僕が都ちゃんを、こんなことに巻き込みたくない理由は、
もし僕に妹がいたら、きっとこんな感じなんだろうって思うから、です。
危なっかしくて放っておけない、なにかと世話を焼いてあげたくなる、そして――
(伊織の目を見つめる、少しだけ和やかな色を薄い茶色の瞳に浮かべて)
妹を危険にあわせないためにはどんなことでもする、
お兄さんとしては、そんな気持ちだったんじゃないでしょうか?
僕はそんな風に思います。
(先ほど聞いた、伊織の兄の話も自分の心情に重ねながら、心底からそう思う)
そういう思いがあって、今の貴方がいるんです。
それは忘れないでおいて欲しいと、僕は思います。
また僕の勝手な言い分なんで、返事はいりませんから。
(そう言って、スポーツバッグを抱え直す。
もう少し、思いを相手に伝える言葉はなかったか、いつも思うそんな後悔に、今日も襲われて――)
【最後に霧原さんのことに触れて、こちらはもう一レスぐらいで〆ようかと思いますが、如何でしょう?】
だったら今からでも私を軽蔑して、私のしたことを憎むべきよ。
アスリートとして、すべての不正は絶対に許せないことだと固く心に命じて。
誘惑は多いのだから。
(競技会前の一杯のコーヒー、前日の疲れをいやすための栄養ドリンク)
(そんな些細な気の緩みから、選手生命を絶たれるものは後を絶たないのだ)
ただ、もう一つだけ言い訳を許してもらえるなら
私が自分の記録が不正なものだと言わずにいるのは、自己保身のためだけじゃない。
異能の存在を表ざたにしたくないから……そして天羽さんのことを守りたいからよ。
警察が異形狩りに動いているのだから、この国では異能の存在を公の機関が認めている。
だからって、それをおおっぴらにしてしまったら私たちは……天羽さんはどうなってしまうと思う?
自己憐憫の代償としては大きすぎるでしょう?
それでもあなたが、私を「自分可哀想だと思いこむのが気持ちいい」だけの人間だと思いたいなら
私には何も言えた筋合いじゃない。
兄が……私を?
(水鏡の言葉に、ふと脳裏に萌した疑念)
私を危険に会わせないためには……
(自分が兄のしていることに気づいたように、兄がこちらの異能に気づいていたということがありうるだろうか?)
(だからこそ、退魔にのめり込んでいったという可能性があるとしたら……)
……やめて。
(そこでまた頭をふり、水鏡の言葉がもたらした想念を振りはらう)
この上、兄の死にまで責任を負わせようとするの?
いくら私が「自分可哀想だと思いこむのが気持ちいい」人間だとしても、そんなことまで背負いこめない。
勝手な言い分?
ええ、勝手だわ。水鏡くんも不知火も、天羽さんも兄さんも朱音お姉さまも、みんな本当に自分勝手よ!
私をなんだと思ってるの?
いつも澄まして立ってるからって、何も感じないわけじゃないわ!
天羽さんだって、私を傷つけたと思いこむぐらいなら、誰かを救うことで償ったらいい。
兄さんも何も言わずに私を守ったつもりなら、むしろこんなことになった責任を取ってもらいたいぐらいよ
あなたも不知火も、私をひっかきまわすだけひっかきまわして、朱音お姉さまのことはどうなったの?
(バッグを抱える水鏡に、理不尽と言えば理不尽な気持ちを吐き出してぶつける)
【ではそちらのレスをいただいたら、その次でこちらは締めますね】
(「そういうことが言いたかったわけじゃない」全ての言葉にそう反論したくなったけれど、
きっと今、自分が何を言っても言葉だけでは届かないだろうと思う。
この人はこの人で、色々抱えすぎてその重さに苦しんでるんだろう。
そしてそれを受け止める人は、僕じゃない、そんな風に思って――)
霧原さんのことは…あいつの言うとおり、直接当人が出てるときでないと分からないこともあるので、
もう少し様子をみることにするって、あいつが僕の中で言ってます。
あいつ頼みなのは癪ですけど、僕も忘れてるわけじゃありませんから。
貴方のためにも、霧原さんのためにも、どうしたらいいか、どうすべきか、
少し考える時間を下さい。そんな風になってるの、今まで知りませんでしたから。
(落ち着いた声で、また違った疲れを覚えながら、それでも伊織の言葉を受け止めて、静かに目を見返す)
今日は色々お話が聞けてよかったです。無神経なことばかり言って、すいませんでした。
(最後にまた、きっちりと頭を下げ)
伊織さん、くれぐれも気をつけて。
異形を狩るモノは、なにも貴方一人じゃない。
今度こそ、貴方を見かけたら僕も手伝いますから。
――また、会いましょう。今度はお互い、もう少し笑顔で会えるといいですね。
それじゃ…そろそろ――
(手を振って、別れの挨拶をする。不知火の時と全く同じ仕草で。
それでもその時とは違う、少し寂しげな表情を浮かべて――
身を翻し、悄然とした背中を見せて、歩み去っていった)
【それではこちらはこれにて。入魂の全力レス、ありがとうございました。堪能させてもらいましたです】
【レスをお待ちするのが礼儀ですが、スイマーさんがかなりヤバいことになっておりますので、こちらはお先に失礼します】
【なので、後で締めを置いてもらってもかまいません、伊織さんにお任せします】
【それでは予想以上に長引いてしまいましたが、お相手ありがとうございました。とってもとっても、楽しかったです】
【おやすみなさい】
……そうよね、霧原朱音が、まさか生きた人間、それも異能者に取りついたなんて
今の今まで知らなかったんだから、それは仕方がないこと……
(肥大した虚像の裏にある自分の姿を知って尚、まだ力を貸してくれようという彼に)
(こちらも声を落として気を取り直す)
力を貸してくれるなら、ぜひ、お願い。
霧原朱音の霊を……鎮めるにしろ助けるにしろ、それもまたこの街の闇を
少し明るくすることに繋がるはずだから。
(気をつけて、と頭を下げる同級生に、こちらも姿勢を正して礼を返す)
ありがとう。あなたも、どうかお気をつけて。
私たちは、見方を変えれば狩られる立場でもあるのだから。
いつだって会えるわ。明日も学校だもの。
異形も異能も関係ない、普通の高校生として、いつだって会える。
そうよね?
(手を振って去っていく彼に、こちらも胸元に手を上げて小さく振る)
(そして明日もまた、誰もが普通の高校生である場所で、自分は優等生を演じ続ける)
(……そう、もはやその虚像と実像とのかい離は耐えがたく大きく)
(今日、また一人事実を知るものが増えたことで、さらにかい離の度合いが開くのが辛い)
【それではこれにてようやく締めさせていただきます】
【今回はお相手ありがとうございました】
【お疲れのところ、長考してしまって申し訳ありませんでした…】
【今回のロールは、私的長文記録の最高記録ロールです……】
【私もこれで落ちさせていただきます】
【スレをお返しします】
【軽くロールしたい気分な方も、がっつりロールしたい気分な方も、
日常、戦闘、その他えとせとら問わず、ということで
どなたでも、気軽に声をかけてくだされば幸いです――…にしても、なんて静かな木曜の夜】
【ともかく、です。 失礼して、しばらく待機させてください。(一礼)
プロフィールは
>>39なので、参考にでもしていただけますれば、と。】
今日は寒いのでお茶でもどうぞ。
名無しからのサービスでぃす。
つ【熱くて渋いお茶】
>>77 (きょとん、とした様相を見せてから、黒髪を揺らして首を傾げるが、
温かく渋めのお茶を目の前に出されれば、正座してから姿勢を正して)
ありがとうございます、名無しさん。
本当に、近日またさらに冷え込むとかなんとか、地面が凍結とかなんとかで。
……あまり、寒いのは好きではありませんのに、本当に困ったものであります。
(両手で湯呑みを持つと、ふーと息を吹きかけ、そっと口をつけて)
……美味しい、です。
体の中から温まりそうであります――これだけでも、待機した甲斐があるというものですね。
(一口飲むと、少しだけ表情を緩ませて、ほっと一息ついて)
名無しさんからのサービス、しかと受け取りました。
ぐっと寒くなってきましたから、どうか貴方も、風邪などにはお気をつけくださいね。
差し入れ、ありがとうございました。
平日でしかもこの寒さだからロールするの大変だと思うけど頑張れ。
名無しは炬燵の中でぬこ動画見つつ応援させてもらう。
では名無しは…
あれ、こんな時間に宅配便か?
【名前】刺又雹(さすまたひょう)
【年齢】17(高校二年生)
【性別】女
【身長】164cm
【3サイズ】(75-54-76)
【容貌】背程までの黒髪(みつあみ時もあり)、作業服をよく着用
【能力】
謎の発明品。コロッケ好きな武士ロボが友人の少年のごとく、
そのジャンルはトランシーバーから対異形用ロボに至るまで様々である。
異能力を利用したものも存在するらしい。
【希望】NG以外、戦闘とエロは要相談
【NG】スカトロ猟奇など、影響が大きいものやエロなどは要相談
【弱点】やや鍛えてはいるが丸腰では異形を相手にするのはほぼ不可能。
発明品がよく失敗したり暴走したりする。致命的なまでに影が薄い。
【備考】
生徒会の書記に所属する。呪いでも貰ってるかのごとく影が薄く存在感が無い。
担任に名前を覚えて貰うまでに10ヶ月を必要とされるほど。
存在感を向上させるため「ひーちゃん」というあだ名を広める姑息な作戦に出て、
本名を完全に忘れられたりするといった経緯を持つ。
発明が趣味で、様々なものを開発しては夜な夜な異形相手に実験に移している。
資金等の援助はとある組織が関与しているらしく、利用されている感が拭えない。
【初めましてッス、立候補願いたいッスー】
【NG欄に誤表記が…エロ→グロッス】
>>79 …………今日のは、私じゃありませんよ?
ほら、もしも私だったら不可能犯罪じゃありませんか――ぬこの動画いいな、なんて思っておりませんから。
(あらあら、と首をかしげたりして)
誠に、ありがとうございました、名無しさん。
きっと、名無しさんの応援が通じてくださったのですね……十全です。
――きっと扉をあけたら寒さとともに色々なものが吹き込んでき……冗談、であります。
(手を振ってお見送りしながら)
>>80 【こんばんは、初めまして。私で宜しければ、喜んでお相手させていただけますれば、と。
プロフィールは、もし気にならぬならそのままでもいいですし、
気になれば次回に待機なさるときにでも、かるーく修正プロフを投下されれば、十全っと思います】
【というわけで、プロフの方も確認させていただきました。
初ロールということになりましょうから、日常、戦闘など、
もしもご希望がありますればそれをお聞きしたい、と思うのですけれどいかがでしょうか?】
【ありがとうございまッス。
そッスね、折角こういうスレなんで夜にお会いするとかどッスか?】
【自分が実験中に出くわすとか、はたまたそちらが戦闘中に乱入するとか…】
>>83 【そうです、ね……どちらも、貴方の発明品を拝見できそうで、楽しみです】
【前者なら会話重視――何をやっているのかと、私が貴方を恐らく尋問をする方向になりましょう。
後者なら戦闘込み――共闘から、会話という形が妥当かと思うのですが、どちらかご希望があれば。
前者なら貴方に、後者なら私が書きだそうと思うのですけれど、いかがでありましょうか?】
【ぐぬー、どちらも魅力的ッスね】
【じゃあ今回は前者と言うことにさせて頂いてよろしッスか?
それでよければこちらから書きだしするッス】
【承りました。それでは、今回は前者で。
書き出しも、宜しくお願い致しますね。ゆーっくり焦らずっ、書き出していただけますれば、十全です】
(月明かりあれど、冬の夜ならではの暗闇は廃工場に不気味な空気を巡らせる)
(かつての名残が無残かつ無造作に捨て置かれ、ちょっとした心霊スポットにでもなってそうでもあった)
(そこに、がしょんがしょんと無機質な機械が足を進める音が響く)
(闇を小さなサーチライトが切り裂いた。それは夜行性生物が目を光らせているかのように見える)
(やがて窓から差し込む月光がその正体を明らかにした)
<くっくっく……感度良好、温度良好。一度は行きたい温泉旅行>
(スピーカーを通したような声が、あほらしい言葉を響かせる)
(それはペンギンだった。いや、その所々のデザインがシャープで、それでいてペンギンらしい
ズングリムックリな体系がミスマッチなそれはペンギン形のロボットなのだ)
(大きさは2m程であろうか。子供には人気が出るかもしれないそのペンギンロボは機械の足音を鳴らし、
そしてその中に一人の発明女子高生を乗せて廃工場を進む)
<広さよし、光度よし、濃度よし、元気よし。ここなら今日の実験に最適ッスね>
(ペンギンでありながらペリカンのようなくちばし部分が開き、コクピット部分が顕になる)
(そこから作業服姿の少女が降り立ち、懐からバル○ン的な煙噴出装置らしきものを弄って地面に置いた)
(そそくさとコクピットに戻り、くちばしが閉じられてからややあって装置から煙が吹き出す)
(その煙には、異形をおびき寄せる成分が含まれているのだ)
(やがてその煙につられ、低級異形の群れが姿を現す)
<来たッスね、実験台ども! さあ我が発明の結晶! 暖房効果抜群! 冬の異形退治のお供に是非!
……ペンダロスMk-Vの実力を示す生贄となるが良いッスー!!!>
(発明品の小型ロボが唸り声を挙げた。片方の翼から銃器が飛び出し、戦闘態勢に入る)
(可動限界時間120分というハンデに見合った実力!
右翼のチェーンガンは雑魚であるとはいえ異形を容易く蜂の巣に!
左翼の魔力カッターは異形を容易く三枚に……)
<はっはっは! 異形がゴミのようッス! 最高のショーとは……
……あ、ちょっやめ、翼に取り付くなッス! はなれろ変態!>
(……雑魚相手なら確かに引けを取るまいが、いかんせん数が多すぎた)
(翼部位が脆かったか、魔力カッターを制御する機器がボスンという音を立てて壊れた)
<……ま、まだッス! まだ終わらんッス!>
(雹の体を伝う汗は、恐らく暖房が効きすぎているというわけではあるまい)
【それではよろしくお願いしまッス】
>>87 本当に、この街というのは―――。
(「私を退屈させる気がないらしい」)
(そうやって呟いた人間は、人気もない廃工場の脆そうな窓の縁の上にいた。
月光を工場内に導く高窓の一つに行儀悪く腰をかける女は、真っ黒な服に、真っ黒な長い髪)
(こんな人の寄りつかない場所――が、異形狩りの仕事場なわけだが――で
がしょん、がしょん、という妙な機械音を聞きつけて足を運んでみれば、この光景が広がっていた)
(シャープというかシュールというか。
子供には人気が出そうなペンギンの形をしたロボットが、低級異形を蹴散らすという光景。
一種のショーなら子供も大喜び――するだろうか、なんて考えながら、その行き先を見守った)
…………。
(見学して分かったのは、あのロボットには搭乗者がいるらしいということ。
そうして、対異形用に作られたものであるらしい、ということ。
最後に―――ボスン、という音をたてたことからして、このままだとヤバイんじゃないかということ)
まあ、恋人にするなら退屈しない男が良いとは、教えられたものですけれど
ここまでひっきりなしに面白いものを抱えこまれますれば、私の手に負えるものじゃありません。
(「この街」に対する感想をぼやきながら、女は皮手袋をきゅっと嵌め直す。
弄うのは、糸と暗器。
――適当な場所に糸を絡ませ、安定性を確認すると、一つの暗器を投げはなった)
(鉄の輪のような形をしたそれは、チャクラムと呼ばれる類のもの。
ブーメランのように回転しながら飛び――その刃が、翼部位にまとわりつく一部の異形たちの体を裂いた)
【出だしから遅くなりましたっ……こちらこそ、宜しくお願い致します】
<ひー! やめて! そのチェーンガン壊すのだけはやめるッス!
それ高いの! スゲー高いの! 100円あげるから勘弁してぇぇぇ!!>
(必死なキンキン声をスピーカ越しに響かせのたうちまわるが、当然ながら異形にその声が届くはずもなし)
(距離が近すぎるため、残った唯一の武器は役に立たない。このままでは最早)
(脂汗と涙を流しながら必死に抗うペンギンロボ。そこに救世主は来た)
<ひぇぇ……あ、あれ?>
(突如、異形たちの体が切り裂かれる。体液を撒き散らしながら崩れ落ちる異形たち)
(魔力カッターは既に破損しているはず……混乱しかけるものの、これは好機だ)
<よくわからないけど今の内ッスね……このくらいの数ならブースターで!>
(ペンギンロボの足元ががしょんと一段高くなる。そこにはローラースケートのようなブースター装置が現れた)
(炎と共に加速し、僅かに張り付いていた異形たちは振り払われる)
(距離と取ってしまえばこっちのもの。翼のチェーンガンを再び構え、照準を定めた)
<よくもやってくれたッスね! 落とし前はキッチリつけて貰うッスーーーー!!>
(先程とは大違いの態度でチェーンガンをうならせる。弾は吹き飛ばされて体制回復もままならない
異形たちの皮膚を用意に貫き、ぐちゃぐちゃの肉塊として沈黙させた)
<ふぃー……一時はどうなることかと思ったッス!
しかし何が起こったんスかねえ? 魔力カッターがまだ生きてたとか……>
(チャクラムで助けをくれた闖入者に気づいていない雹には首を傾げるばかり)
(まあ後で調査すればよしとばかりにくちばし部分を開き、コックピットから飛び降りた)
ま、とにかくちょっと誤算はあったけど実験成功ッスね!
しかしこれは予想以上の完成度ッス! どーしよッスかねえ、売りつけるの勿体無い気も……あん?
(そのまま破損部位の調査にあたろうとして……闇の向こうに見える人影にようやく気がついた)
>>89 (異形にとって100円と搭乗者の血肉、どっちが素敵に見えるだろう――だなんて。
答えの決まっている問いを頭の中でしてみながら、糸をロープのように使って下へ着地。
とんっ、と軽い音を立てて廃工場へ足をつけた頃には、全ての決着はついていた)
(弾丸による惨劇。一方的な鉄の暴力。
飛来した弾に打ち抜かれブチ抜かれ、生きていたはずのものがぐちゃぐちゃの肉塊に変えられる。
一瞬にして全てを無に帰するは――搭乗者の有するあの機械の破壊力を明確に示していた)
(どこの≪組織≫のものか。ただのシロウトか。はたまた――
見た目は別にしても、夜の世界でもかなり高レベルに類されるであろう機械を見つめた)
………まあ、売りつける場所にもよりましょうけれど。
その愛らしい見た目が、好まれるかどうかというところが、問題点でしょうか。
それと、いかに、弱点部分を補強するか――ですとか。
(ひゅんっ、と遠くから戻ってきたチャクラムを片手におさめて、
闇の中から現れた女は、コックピットから飛び降りた少女に声をかけた)
まあ、私、機械系には滅法弱いので詳しいことは分からないのですけれど。
あ、あと、一般の方にバレないという点を考えて……
なるべく隠密に動けるような作りになっておられたら、私、つい購入してしまうかもしれません。
(長い黒髪、漆黒の瞳。
月灯りにてらされて、ようやく女の姿が、少女の目の前にきちんとさらされて)
げげっ、人間!
(闇よりかけられた声に、多少なりとも後ろめたいことをしていた身としてびくんと飛び上がる)
(しかしよく観察してみれば、黒装束の闖入者は余り自分と年が変わらなさそうだ)
(ひょっとしたら、異形の退治を専門に行う類の人間だろうかとあたりをつけてみる)
いや、へぇ、まぁ……需要あるとこにはあるかと思いまして、へぇ。
ビジュアル面のユニークさと戦闘能力と同居させた自慢のの機体なんスけどもね……はは。
しかしちょっと装甲面がイマイチだったみたいッスねぇ、くっそ魔力コーティングケチりやがってあの業者……
……あいや、何でもないッス! いやーははは!
(ついいつもの癖で、売り込むような口調で機体を紹介してみたりしてしまう)
(本来なら余り人目につけるべきではないが、完璧に目撃されてしまった以上は仕方ない)
(破損しているがため、とっととトンズラこくわけにも行かないのだ)
む? 自分の発明品に興味がおありッスか?
(眼が爛漫と光り輝く。どうもその反応を見るに自分の自慢の作品を認めて貰ったようで、
発明者として冥利に尽きるというもの。こうなると何か魂的なものに火がつく)
えーこの機体……ペンダロスMk-Vのセールスポイントは先程説明した通りなんスけど、
別途サイレンサーユニットをご購入頂ければ稼動音・銃撃音他を押し殺しすことが可能ッス!
ただその場合はさらに装甲がもろくなってしまうんスが、隠密性能が向上するため
それを補って有り余る効力と自分は考えるッスよ!
ただこちら、冬場でようやく二時間弱の稼働が精一杯でして……あと格納スペースも取るッスし、
できればこっちは自分がいるから良いんスが整備員も最低一名は必要でして、
夏場は動かせず……というわけで余り広範囲の活動は難しいんスよねー。
たださらに別途、転送ユニットがあれば最低一時間の戦闘時間は確保可能ッス!
そしてお値段の方ッスがいずれも特別価格でペンダロスは130〜200万、
サイレンサーユニットは33〜39万、転送ユニットは76〜80万程でご提供させて頂けるッス!
ちなみにはじめから隠密性を重視した機体は現在開発中ッスね、そちらの場合……
(……どう見ても張り切りすぎ。聞き取れる程度の早口で売り込みマシンガントークが
雹の口から、現れた少女に降り注がれる。どちらかと言えばセールストークというより自分の発明品を
披露したくてたまらないが故の言動のような感じであった)
>>91 興味がない、と言えば、嘘になってしまいましょうか。
(にっこりほほ笑んだり、驚愕の表情をさらしたりせず、表情はあまり豊かではないが
物腰だけは柔らかに、かつ興味深げな仕草で小首をかしげてみせる――黒髪の女)
(まあ、実際彼女が興味を持っているのは――この機体自体より、彼女の素性等なのだろうが)
(その間にも視線は注意深く、少女と機体を観察していた。
年齢は自分と同じくらいだろうか――黒い髪、細めの身体、機体を語るに爛々と光る眼。
それは、組織に属しているものの鋭さや狡猾さ、というものよりも、
自分の自慢の作を披露する子供の純粋さに似たそれが窺える気がしていた)
ふむ、なるほど……。
それでありますれば、人気がないような場所における殲滅作業には使えるでしょうね。
となると、人気のないところに住みつくような大物狩りに適している、ものでしょうか。
……ただ、整備も必要となりますれば、それなりに権力財力ともに大きめの組織ないと、
そのペンダロス、というのを囲うのは――少し、難しそうでありますね。
(まるで機体に興味があるように、じぃ、と黒い目でペンダロスを見つめてから、
ゆっくりと、はりきって説明をしてくれる少女の方に視線を戻した)
――貴方の顧客には、どのような≪組織≫がいらっしゃるのですか?
……私が名乗り出ても、相手が強大すぎるなら――競りに、負けてしまうかもしれません、し。
そッスね、人気の無い土地にスペースを作って格納、稼働目的を限定させれば
コストが節約出来そうッス! その場合は整備が面倒になるッスが、まあ自分以外に
こいつを整備できる技術者はそうそういないッスし……自分が出張整備を請け負っても良いッスよ。
その場合は整備料として……んー、どのくらい絞……ゲフン、頂こうッスかね。……ん?
(いかに売り込むか頭を巡らせ、マシンガントークで諸々を語り続けるが)
(その途中、顧客対象である少女の様子に何か違和感を感じてようやく言葉を途切らせる)
(最初は熱が篭ってしまったものの、商売は商売だ。顧客が自分の説明で
商品への購入欲が沸いたか、他のものは売りつけられそうかなどを観察する必要があるのだが)
(その顧客観察で、どうも彼女は商品より別に興味を持っているものがありそうだと感づいたのだ)
(……というか、それは自分に向けられているような)
……は……組織ッスかね?
えー、そりゃまあ大きなものから小さなものまで動かす力だひーちゃんディーゼル、じゃなくて
色々贔屓して下さるとこはあるんスけども。
まあ自分は半分フリーッスから。スポンサーがついてることはついてるッスけど、
商売相手は個人だろーが組織だろーが会社だろーが相手を選ばないッスよ!
ってか最低限除いて相手選んでたら商売にならんス!
工具を握っても弄る資材が無い生活なんて技術者にとって屈辱ッスからね!
(技術者であると同時に商売人も兼ねていたりする……といっても、発明品を作りっぱなしでは
スポンサーからの支援があるにしろ、資金が底をついてしまうため商売せざるを得ないのだ)
(けらけらと笑いながら、適当な説明をした)
まあ、強いて言うなら……自分は対異形の発明品をよく開発してるッスからね。
ペンダロスもその一環ッスし……だからそういった、異形を退治したりする組織とは良く取引させて頂いてるッス。
(最近の取引相手を片手間でひのふのみの、と思い起こした)
>>93 ふむ。 ひーちゃんでぃーぜる、は、凄いのでありますね。
(ほほう、とでも言うように反対に小首をかしげるこの女が本当に定めている品は何なのか)
(女はすらすらつらり、と語ってくれる少女の言葉を聞きながら、情報を整理していく)
(彼女がフリーの発明家かつ売人であること。
彼女が売っているのは、対異能を専用とした武器・機械等々であるらしいこと。
彼女が商売相手としているのは、自分と同業者の異形関係組織であること。
その中でもとある組織が――彼女のバックに、スポンサーとしてついていること)
………そうでありますか。
なるほど、それでは――あまり、迂闊に手出しはできない、と言ったところでありましょうか。
(商品に、ではなく、“彼女”に。
彼女が例えばどんなに危険なものを作り上げても……バックに組織がいるのなら強く手出しはできない。
まあ、夜に商売を行うものなのだから――仕方ないといえば、そうなのだけれど。
別に、その商売になんらかの許可がいるわけでもない――と、心の中で呟くのは非合法組織の異形狩り)
それでは、もしかすれば仲良く、できるかもしれませんし、
時には――敵に回ってしまうようなことも、あるかもしれません、ね。
(ふと、頭によぎった単語があった。
「紫一久」、「十三天梯」―――あの男のいる組織がまだ彼女に目をつけていないなら、
目をつけられれば、いいように使われそうだなー、すっごく使われそうだー、と思ったのである)
……そういう≪組織≫で商売を行うなら、
気をつけませんと――いずれ、貴方の才能ごと、ぱっくり、どなたかに食べられてしまわれますよ?
(ふー、と息をついて、チャクラムを戻す。
ともかく、自分の敵ではないようだ、と――この異形狩りはそう断定した)
ま、商品つっても自分は発明にエンターテイメンッ! を心がけてるッスからね。
時々クレイモアだの対戦車バズーカもどきだの作ってくれって言う所があるんスけど、
自分は武器商人じゃないッスから。あくまで鋼とオイルに生きる発明ウーマンッスから!
戦闘ロボットはメカニックのロマンッス!
(拳を固めて力説する。既にセールストークではなくなっているが、余り気にしていない)
(ただ、変な発明品も使い方次第では需要があるため商売は成り立っている)
あはは、それはもう! お姉さんにも是非ご贔屓に願いたい所存ッスよ〜。
できれば次の会った時までに顔を忘れてないと嬉しいななんて……あ、いやいや。
そッスね、お姉さん強そうッスからあんまし剣呑なことにはなりたくないもんス……
(仮に急に襲われたとして、その時に都合よく戦闘手段が備わっているとも限らない。
基本的に雹の発明品は純粋に戦闘を目的としたものは少ないのだ)
(今回のペンダロスのような戦闘兵器は割と稀な類である)
そりゃー怖いッスねぇ。ま、御忠言感謝ありがたいッスけどご心配には及ばないッス!
そーいった連中を上手くいなせない様では技術者商売成り立たないッスからね!
(誇らしげに胸を張って見せる。絶賛利用され中とも知らずに)
(事情を知れば、まぬけが服を着て歩いているの図だった)
あ、……ところで、ご購入の方は……検討頂けましたッスかね?
今すぐにとは申しませんス! こちらに名詞があるッスから都合の良い時に連絡してくださればー。
(そう言って作業服の懐から名刺を取り出す。名前と顔写真、電話番号とメールアドレスが
掲載された、取引には必需のアイテムであった)
>>95 んー、えんたーていめんと、でありますか。
(少しばかり自分の≪組織≫のやり方とは程遠い気はしたのだけれど、
自分の同僚の俺様野郎なら派手好きだから、案外好むかもしれない、と――
そんなことを考えながら、小首を傾げて)
そうですね。
私が必要とするのは、やはり、どちらかといえば狩りのための道具になってしまうので。
先ほど、貴方のご使用になられておられた――異形をおびき寄せるモノ、とか。
あちらの方が、≪私たち≫が多く、必要とする物になってしまいましょうか―――。
(名刺を受け取り、名前などなどにサラッと目を通す)
……さすまた、ひょう、さん。
(名前と顔を一致させ、しっかりと彼女を覚えようとする。
しっかり、しっかりと覚えようとするのだが――どうしてか、次までに覚えていられるか少し不安に思った。
おかしい、基本的に人の顔と名を覚えることには長けている方なはずなのに)
―――こちらも、申し遅れましたね。
名刺はもっておりませんので、名乗りのみで失礼いたしますけれど……
狩りを専門とする組織、≪深凪(みなぎ)≫に所属しております。
普段、空があかるいうちに名乗らせて頂いている名前は―――媛名、葵です。
(胸に手をあてて、恭しく一礼。
さらりと零れた髪を指先で直しながら、改めて少女に向き直って)
まあ、購入のお話につきましては……またいずれ。貴方の他の発明も、拝見したく存じます。
今日は――貴方もお忙しいことでしょう? そちらの修理も、なさらねばならぬことと存じますゆえに。
あいやっ……あははー、見られてたんスね、『バケモノホイホイ君六号』も。
あちらでしたら五缶セットで五千円ちょいッスかねぇ……
でもこれ使うとよく怒られるんスよ、正義感強い方ですと特に……
(使い方を間違えれば街に被害を齎す恐れもある)
(異形をおびき寄せて街を脅かす悪人と勘違いされることもあったため、
使いどころが難しい代物であった。実験のために使用を止められはしないが)
はい、刺又雹ッス! 雷でも霰でも霞でもなく!
刺又雹、刺又雹をよろしくお願いしまッス! 大事なことなので三回言いましたッス!
(選挙の宣伝かのように自分の名前を強調した。
それでも名前を覚えてくれる人はごく僅かである。哀しい影薄だった)
≪深凪≫さんとこの媛名さんッスね。ばっちり覚えておくッスよ!
それにしてもみなぎ、みなぎ……名前を聞いたことはあるかもしれないッスね……。
(ビシッと、何故か敬礼で受け答えてから記憶の糸は探る。
自分に対する他人の記憶力とは相反的に自身の記憶力は良い方だが、
霞がかかっているということは随分前にちらりと聞いたっきりなのだろうか)
あははー、そッスね。まあちょちょいと補修してから転送装置でうちの格納庫に持って帰るだけなんスけども。
そいではまた今度。ご都合よろしければ!
こちらに連絡して頂ければ、他のサンプルもお見せできますんで、そん時はご贔屓ッス!
カタログとかもあるんで必要があれば申し付け下さいッスよ!
(抜けているがゆえの朗らかさで陽気にセールスしながら、どこからか工具箱を取り出した)
【そいじゃ、このあたりでお開きッスかね?】
>>97 そう、ですね。
もしも、おびきよせたはいいが、それが人気のある方に行けば――大事。
その場合は私も、下手をすれば貴方ごと貴方の発明を正面から真っ二つにしようとするやもしれません。
(真顔で小首をかしげるのは、仕様だ。
脅しかつ警告――異形が絡めば、敵にも味方にもなるのが≪深凪≫なのだから)
さすまたひょう、さん。
さすまた、ひょうさん……霰じゃなく、霞でもなく、雷でもなく――霜――?
じゃ、なくて……雹。 「刺又 雹」さん、ですね。私の方もきちんと覚えました。
(「はずです」、と心の中で付け加えたのは秘密である)
……まあ、≪深凪≫は組織単位で貴方のような発明を売る商人とはあまり取引しない方、ですから。
うちが多く頼るのは、情報屋、武器屋、道具屋――代わりに、異形がらみの仕事たれば、顧客は様々、と。
(こちらこそ、以後お見知りおきを、と付け加えて。
どこか抜けているというか、純粋というか、騙されやすそう、というか――
そんな雰囲気を感じさせる少女をしばらく見つめてから、ふ、と息をついた)
はい、お気遣いには感謝いたします。
あと……ひとつ、よいことを教えてさしあげます。
――もし、いずれ、貴方が≪十三天梯≫という組織と取引をすることになるのであれば、
気を引き締めて、取引なされるが十全かと……あ、いえ。とても素敵な顧問客になりうるとは、思いますけれど。
(この先、目の前の少女がどうやってこの街の闇に関わるやら。
それは彼女に対する心配か、それとも彼女の所為で自分に振りかかりかねぬ災いに対する心配か。
――どちらともとれる色を込めた小さな微笑と共に、彼女は小さく手を振ってから、背を向けた)
……それでは、おやすみなさい。 また、“きっと近いうちに”。
【はい。こちらは……これで〆にしていただけますれば。
もし、そちらがもう一レスで〆ていただけるなら、それを見届けてお暇しようと存じます】
【ほいではキリも良さそうッスから前のでシメさせて頂きまッス】
【今日はありがとうございましたッス!ではまた、機会があれば〜】
>>99 【了解です。こちらこそ、お付き合いありがとうございました。(一礼)
こんな時間まで……ふふ、こんな時間だというのに、つい目が冴えてしまうくらい、楽しませていただきました。
こちらこそ、こう、ところどころの長考ですとか此方の拙さに呆れておられませねばっ
また機会があったときにでもお相手していただければ、幸いです】
【それでは、お休みなさい、刺又さん。お疲れさまでした――では、スレッドをお返しいたします】
【名前】久遠 ゆりか (くどう ゆりか)
【年齢】16歳
【性別】女
【身長】147cm
【3サイズ】70/53/76
【容貌】
濃いブルーの瞳。少し癖毛のグレーにくすんだ金髪、背中中央辺りまでの長さ。
インサイドホルスターを隠す為、フリルやリボンの付いた長袖上着を着用。
制服のスカートの下にレースのペチコート、ドロワーズも完備で、私服はこってり甘ロリ服。
【能力】
MашинаАнгел マシンを掌握する者。 触れただけで、機械の操作方法や構造が解かる。
物質の構成・修理等が可能。弾丸を銃に装填した状態で、威力の加減加工等。
ただし、車両船舶等が上手に操縦できるかどうかは、別問題。
通常装備として、左脇インサイドホルスターに、ヘッケラー&コッホP7M13。
いつも持っているバイオリンケースの中は、ベレッタM93Rを一式。
他、自宅には複数の小型、中〜大型銃火器を所有。必要に応じて、持ち歩く。
身体能力は、校舎の2階ぐらいなら、通常装備品込みで飛び降りる事が出来る程度。
【希望】
日常 共闘 戦闘
【NG】
死亡 相談の無いエロール 後遺症
【弱点】
能力の行使に時間がかかるため、戦闘中において異能は役に立たないと思ってよい。
単純なメンテナンスや、弾丸のカスタムは、約3〜10分程度。
銃器を破壊されても再構成可能だが、数十分〜1時間ぐらい必要。
甘いものに目が無い。現在のブームは、チョコレート。
容姿は金髪碧眼だが、ロシア語の単語程度と日本語しか喋れない。
【備考】
父は旧ソ連の特殊諜報員で、日本の商社潜入任務中にソビエト崩壊、そのまま帰化する。
ゆりかが10歳の時、謎の怪事件に巻き込まれた父親が他界。 異形を退治しながら、父の仇を探している。
現在所持している銃火器は、すべて父の遺品。
生粋のスラヴ民族だが、生まれる前に両親が帰化している為、日本国籍。
家族構成は、母と弟。ロシアには、両祖父母健在。
父方の祖父から贈られたロシア名は、Julija=Alexeyevna=Kudryavtseva。愛称、ユーリャ。
父を亡くしてから、身体の成長を止めている。本人は止められていると思っているが、自己暗示みたいなもの。
最近、異形の作った空間に、お気に入りの赤いリボンとデザートイーグル(残弾1)を落とした。
【プロフ、投下。】
【少しだけ待機します。リミットは午前2時ぐらい。】
【こんばんはです、ゆりか先輩。お相手、お願いできますでしょうか】
【とはいえ互いに連続ですので、今回は見送られるのでも全然構いませんので】
こんばんは、ですわ。晶くん。
【 】外しますわね。
そですわねー…連続、ですけれど……
とは言え、30分待って、どなたも見えられなかったので
晶くんさえよろしければ。
なにかご希望のネタはございますか?
では、よろしくお願いします。それではこちらも失礼しますね。
案としましては、前回のロールからのお食事か、避難所で時折話す着せ替えネタか。
はたまた先輩の背景に関することを、掘り下げていきたい気もします。
先輩は、他にこんなのがしたいっていうのはありますか?
んーと…じゃあ、前回の流れを大事にして、お食事かな、と思いますわ。
晶くんとは、なんだかんだで、あまり掘り下げたお話したことは無かったのですわよね。
お互いの家族の話とか、出来るといいですわね。
晶くんが、何故警察で働いているか、とか。
了解しました、その方向性でいきましょう。
それでは問題がなければ、書き出しをお願いしてもよろしいでしょうか。
了解ですわ。
手作りをご馳走できたら良いのですけれど……
………バトルでもないのに、死亡確定ロールなったら困りますもの。
お店で直接待ち合わせで、始めさせて頂きたいと思いますわ。
では、あったかい飲み物でも飲みながら、お待ちくださいませね。
初遭遇は(奇跡的に)大丈夫だったじゃないですk…こほん。
それはまた、いつかの機会に、楽しみにしておきますね。
了解です、ココアを飲みつつまたーり待ってます。
(陽が傾き始めた、冬の夕暮れ時。)
(街はすっかりクリスマスの装いで、どこの店からか、クリスマスソングが聴こえてくる。)
(みんな幸せいっぱいだよね?と、言わんばかり。押し付けがましいほどの軽快なメロディに合わせて)
(軽く鼻歌を歌いつつ、凍える指先に、何度も白い息を吐きかけては)
(その息にも負けないほどの、白いワンピースに包まれた身を小さくさせて、震わせる。)
(店の中で待っていてもよかったのだけれど、なんとなく、外で待っていたかった。)
(ピンクエナメルのバッグから携帯を取り出して、時間を確認する。待ち合わせの時間まで、あと10分。)
(さすがに、些か早すぎたかな…と。再び、指先が赤くなってきた手に、白い息をかけて擦り合わせ)
(あの少年が、笑顔でやってくるのを期待しつつ、道の向こうをじっと見つめる。)
ふぅ……さむ、さむ………今にも、雪が降りそうですわね。
どこか、カフェで待ち合わせとかのほうが、良かったかしら…
でも、晶くんを待たせなくて、良かったですわ。
(あの夜、一緒に食事に行こうと交わした約束を遂行するために、悩みに悩んで、選んだレストラン。)
(子供の頃、バイオリンの発表会の帰りは、決まってこの店のハンバーグコース)
(焼きたてのパンと、シーザーサラダ、豊富なスープもお気に入りだった。)
(父と母、弟と一緒に。歌うように笑いながら一緒に過ごした。)
(ゆりかにとって、幸せの象徴のような店だった。)
【お待たせいたしました。】
【それでは、こんな感じでお願いいたします。】
【場所は、洋食屋さんというよりも、二つ星レストラン程度のお店と思っていただければ…】
(キレイに飾り付けられたイルミネーションが、
点灯の時を待つ、クリスマス近い冬の夕暮れ)
(軽快なクリスマスソング、どことなく幸せそうな、道を歩く人の群れ)
(去年の冬は、それがとても苦しかった。幸せそうに歩く家族連れを
見る度、心の中をどす黒い何かが浸食し、視界がにじんで、
喉の奥から声がほとばしりそうになって、無性に引き金を引きたくなっていた)
(それらを全て異形を狩る衝動へと向け、必死に命を繋いでいた頃)
(けれど、今は少し違っていた。苦しくないと言えば、嘘になるけれど)
(それでも、なんとか直視していられる。家族を失った現実に耐えられる)
(あのとても優しかったみんなのような、心の支えとなるヒトがいるから)
(背中にデフォルメされたドクロがプリントされた黒と赤の、チェックのパーカー、
ベルトの装飾が施された黒いズボン、いつもの濃い緑色のロングマフラー)
(前日に色々悩んで決めたのが、これになった。
ちょっと前回は情けないところを見せてしまったので、今日は挽回してみせたい)
(あまり先に来て待つのも、何だかとても楽しみにしているみたいで、恥ずかしい。
実際にとても楽しみにしているのだが、それはそれとして、五分前くらいにしよう)
(デートでもないのに、色々小賢しいことを考えながら、彼女から聞いたレストランへと足を運ぶ)
………あっ。
(そこで声が小さく漏れた。彼女が先に来ているのは、予想してなかったわけでもないけど)
(流石に外で待ってるとは思わなかった。小走りで、店の入り口まで駆け寄る)
すみません、寒かったでしょう?
(第一声を何にしようか色々と用意していたはずなのに、
真っ先に口から出たのは、挨拶でもなんでもないそんな言葉だった)
【場所についても了解しました。ではのっけからおそおそですが、よろしくお願いしますね】
(人通りの向こう、その姿を直ぐに見つけることが出来た。)
(髪を揺らし、駆け寄ってくる見慣れた顔に、笑顔をかえして)
(手を軽く振ってみせ、指先が赤いことに気がついて)
(少し恥ずかしそうにしながら、首からぶら下げたマフの中に、両手を納める。)
寒かったですけれど…こうやって、人が通っていくのを眺めているのは好きですわ。
早く来たのは、わたし。
晶くんが、謝ることではなくてよ?
わたしこそ、ごめんね。呼び出しちゃったりして。
このお店、こんな早くに予約が取れるとは、思ってもみなかったですもの。
(言いながら、見せの入口のアーチを潜り、兵部においでおいで、と手招く。)
(古金色のアラベスク装飾が施されたドアの前に立つと、その両開きのドアが開いて)
(蝶ネクタイをした初老の男が、キビキビした様子でお辞儀をしながら、迎え入れてくれる。)
ここね…久しぶりですわ。
昔は、家族みんなで、よく来ましたのよ。
すごく好きなお店なのですけれど…
最近は……あまり、家族で出かけることも、少なくなりましたもの。
だからといって、一人で来ても、ねぇ?
(眉を寄せ、困ったような笑いを浮かべながら、ピンクのボアの縁取りが付いたケープを脱ぎ)
(ケープとおそろいの生地で、華奢な金の鎖に繋がったマフと一緒に、初老の男へ渡す。)
(今日は、インサイドホルスターは無し。)
(最早、ライナスの毛布となりつつあるP7だけは、スカートの下に忍ばせてあったけれど)
晶くんのリクエストのハンバーグ。ここ、すっごく美味しいんですのよ。
あと、ここの厨房で焼いてるパン、あれ最高ですわ。
(店の奥、カーテンに緩く仕切られた半個室に案内されて)
(椅子をひいてくれたボーイへ向かい、すぐに苺のジュースを持ってきて頂戴。2つね。と告げ)
(ワインに色づいた革張りの椅子へ、スカートをふわりと広げながら腰掛ける。)
さてと。
色々と、晶くんに聞いてみたい事はあるけれど……まずは、乾杯?
(変な見栄なんて張らずに、もう少し早く来れば良かった。
でもそうしたら、今度は彼女が気にしてしまうだろうか)
(赤くなった彼女の指を見て、少しの間目をつむり一人で反省する)
いえ、約束ですから。先輩からのお誘い、待ってましたっ。
(申し訳なさそうな彼女の様子に、急いでやや早口で返す。
この時点で、無駄な打算や計画などの様々なものは頭の中から消えていた)
(一足先にアーチをくぐる、彼女の後をついていく。
詳しいことは全くよく分からないけれど、何だか豪華そう、とだけ)
(店の中では、店員の人が既に待ち構えていた。
割と高齢だけど、何となく不思議な威厳を感じる。
この年で、レストランでウェイターをやっているのも珍しいな、なんて)
………そう、なんですか。
先輩のご家族は、お忙しいんですか?
(何となく、そう話す彼女が少し寂しそうに見えた)
(もしくは、実は仲が悪かったりするのだろうか。
仮にそうなら、早く仲直りしてほしいと思う。ある家族は、大事にしてほしいから)
(―――――と、ここで彼女が上着をウェイターに渡す。
よく分からない。珍しい仕組みなんだな、と不思議そうに眺める)
(そもそも、彼女の服装も普段見るそれより、大分豪華な装いに見える。
このような場所にも、美しい金髪や碧眼にも何の違和感もなく合っていたけれど)
……………………。
(ここへ来て、思う。ひょっとして、自分はかなり場違いなのではないか?)
(途端に、異形の群れに囲まれた時よりも、更に一段階上の緊張が少年を襲う。
ゆりかの前ということでもそれなりに緊張しているのに、
人生で一度も訪れたことのない未知の世界に、頭がぐるぐると混乱し始めた)
(とりあえず流れに従い、マフラーとパーカーを渡す。
薄い裾の長いジャケット姿になるも、深紅のサックスケースは渡すのを拒んだ)
(粗相をしないようにしなければ。彼女の顔に泥は塗りたくない。借りてきた猫のように大人しく、状況に流される)
(何度となく死線を乗り越えてきた兵部 晶も、所詮はただの中学二年生に過ぎないのだから)
…………は………ぁっ………。
(席に座り、二人きりになれたところでようやく深い息を吐いた)
(思わずテーブルに倒れそうになり、すんでのところでおし止まる)
………乾杯、です。
(運ばれてきたジュースのグラスを掲げ、どうにかそれだけ言葉を絞り出した)
わたしの、家族……
んー…家族、ね。忙しいの、かな?
(曖昧な笑顔を浮かべて、言葉を濁す。)
(仲は悪くない、むしろ、普通の家族と比べて、ある意味、結束は固いほうなのだろう。)
(父が亡くなってから、母親は前線に復帰して、毎夜帰宅時間は遅い。)
(長女は夜遊びに呆け、長男は長女のやっていることを知りつつも、押し黙っている。)
(こんなふうに家族と一緒に過ごすことは、今ではなかなか難しいことだった。)
(兵部が、深い紅色のサックスケースを渡さない様子を見て)
(自分も、バイオリンケースを預けることを、拒んだ。)
(テーブルに着き、ボーイが消えたところで、兵部が深く息を吐いた。)
………?
(間接照明と、テーブルで揺れるキャンドルに照らされるその面持ちは)
(普段の彼と少し違うような気がして、小さく首をかしげながら見つめてみるものの)
(よくよく考えれば、普段の彼なんて言えるほど、兵部のことはよく知らなかったことに気がつき)
(ジュースのグラスを、兵部に向けて同じように掲げ、小さく笑ってしまう。)
ふふ……っ、乾杯。
不思議…ですわよね。
わたし、よく考えたら、晶くんがどこでどんな風に暮らしてて、毎日を過ごしているかなんて…
全然、知らない。
でもね―――
(笑顔のまま兵部を見つめ、グラスを持たない手の指で、自分の左目の瞼をきゅっと押さえて見せ)
(その指先をそのまま、兵部の瞳に向けて、つぅ、と伸ばし)
―――目、かな。
気になったのは。
優しそうで、悲しそうで、喩えようもないぐらい揺れてて、苦しそうで………でも、真っ直ぐで。
気に、なったの。
わたしって、ほんとダメなのですわ。
すぐにね、こうやって他人の中にずけずけと土足で踏み入って…
最近は、それでも気をつけてはいましたけれど……
(細いグラスに注がれた、ソーダで割った苺味の赤いジュースを一口。)
(グラスから、ゆっくりと唇を離して、目の前の兵部をじっと見つめる。)
ねぇ…訊いても、いいかな?
嫌なら、ノーコメントで。
晶くんは、なぜ――お仕事、していらっしゃるの?
前に、晶くんのお父様が「力がある者が、ない者を守るのは当然だ」って仰ったからって
言ってましたわよね。
―――お父様も、同じような力を?
>>113 (小さなグラスの触れ合う音が耳に届く。何だか少しキザったく、恥ずかしい)
(こんな雰囲気のある店で、こんな甘ったるい行動。まるで恋人のようで)
(そこまで思考が一人歩きしたところで、急に顔が熱くなる。
冷静になるために、ジュースを一口含んでみる)
(緊張で乾いた喉に、ほどよい苺の甘さが染み渡っていく。美味しい)
(ゆっくりとした彼女の言葉を聞きながら、同時に心を整理する。
彼女には、他に好きな人がいるかもしれない。それでも構わない)
(だから、そういうことは望まない。望めない。現状で、あまりに自分は幸せ過ぎるから)
そんな事を仰るなら、僕も、ですよ。
あなたが何の目的でこの街にいて、何の為に夜の世界を行くのかも。
僕は、あなたのことを知らない。だから、知りたいです。
(会話の内容が夜の世界の話になり、自然と言葉が出てくる。
言葉の通じない異世界で、旧知の人間に出会ったような感覚)
(彼女の指先がこちらに向かってくる。今度は逃げない。全てを受け止める)
…それは、あなたの優しさだと僕は思いますよ。
他人の心に踏み込むのは、容易くない。自分も傷付きかねません。
何より、その人の心を理解し、支えるという重荷を背負う覚悟が必要なんですから。
(真っ直ぐに、思ったことを口にする。こんな世界にあって、彼女は優しい。
どうしてそこまで他人のために身を犠牲にできるのかと、訊ねたくなるほどに)
(そんな彼女だからこそ、己は助けられた。『ガンスリンガー』という
逃げ道に籠もり、他人と触れ合うことから逃げていた自分は)
(そんな彼女だからこそ、僕は――――――)
そう…ですね。
僕の父親も、警察の特殊部隊に所属していた、異能者でした。
コードネームは『ソードダンサー』。戦闘能力は、極めて高かったそうです。
(過去形で物事を彼女に語る。実際、父親の戦闘の様子は
組織がデータとして収集した、幾つかの映像しかない)
(だが無数の剣を用い、異能を以て操る様は、まさに剣の舞いのようだった)
(もっとも、彼は一度も戦闘中に笑ったことはないけれど。その点だけは、自分と共通していた)
あなたは、何故ですか?
僕と同じような理由からでしょうか。
(今度は同じ質問を、こちらから彼女に問い返す)
(兵部の頬が、いつもよりも赤く見えるのは、キャンドルのせいだろうか。)
(グラスを口に運び傾ける様子を、見守るように見つめ続ける。)
そ…ですわね。
目的……何のために……
(そこまで言って、口が止まり、思わず、きょとんとした顔を見せてしまう。)
わたしのこと―――知りたい?
(つい先日まで、何者も受け入れたくないような、硬く冷たい瞳で夜を一人歩いていた少年が)
(自分の事――人の事を知りたいと)
(それだけで、その言葉だけで、なんだか嬉しくて。続いて、口元を綻ばせる。)
優しさ…ね。
わたしは……
(トン、と、白いテーブルクロスの上にグラスを置いて、行儀悪く頬杖を付く。)
―――ただの、わがままなお節介だと、思いますわ。
(大切な後輩が、悲しい目をしているのが嫌で、どうしようもなくて、叱り付けた。)
(今回は、自分の想いと兵部の気持ちが、たまたま重なっただけで)
(もしかしたら、あの場所から出てくるのは、彼にとって不本意だったとしたら)
(そんな思いをめぐらせ、軽く首を振る。)
(考えるのはよそう。もしも、そうだったとしたら、その時に考えればいいことだ。)
(目の前の少年が、すべての語句を過去形で、自身の父親の事を口にする。)
(それは、父親が前線を退き引退したことを意味するのか―――それとも)
わたし?
前に、少しだけ話したでしょう?
わたしの持っているものの殆どは、親の形見…だ、って。
………だから、この世界に足を踏み入れたのは…
わたしの勘が正しければ、たぶん晶くんと同じ理由、ですわね。
(皿の中に、こじんまりと可愛らしくまとまった前菜を運んでくるボーイに向かって)
(面倒だから、いっぺんに持ってきてよ。昔みたいに。と、告げ)
(若いボーイは眉を顰めたが、入口で会った初老の男がそれを嗜め)
(あっという間に、二人の目の前の広いテーブルに、所狭しと料理が並べられる。)
じゃあ、晶くんはお父様の御遺志を継いで……ってこと?
能力は……遺伝、みたいなものですの?
今は、お母様とお住まいなの?
御兄弟とかは?わたしは、弟が一人いますけれど。
【今更ですけれど…晶くん、時間は大丈夫ですの?】
【明日も訓練でしょう?】
【わたしは、ぜんぜんちっとも大丈夫ですけれど】
【週明けになってしまいますけれど、凍結も大丈夫ですので、仰ってくださいね。】
【すみません、それでは凍結でもよろしいでしょうか】
【書き途中のものを完成させたら、僕も落ちますので】
【先輩は都合のいい日を書いて、先にお休みになられて下さいね】
【晶くんのお休み前日って、何曜日でしたっけ?】
【来週は、木金土と、空いていないのですけれど、それ以外でしたら恐らくはいつでも】
【大丈夫ですわっ】
【かあいい後輩より、早く寝るわけにはいきませんもの。】
【見届けてから落ちますわね。】
【べ…別に、ヒマなわけじゃなくってよ!】
あなたは、自分の優しさをそう思ってしまうのかもしれません。
ただ重要なのは、受け取る側がどう感じたかだと僕は思っています。
仮におせっかいだとしても、そのおせっかいに僕が助けられていること。
それは、否定しようのない事実です。
(淡々と言葉を紡いでいく。彼女は力に依らず、他人を助けることができる。
それを否定するのは勿体ないことだ。彼女なら、これからも僕のような人間を救えるだろう)
(もしかしたら、彼女は以前それで誰かを傷付けてしまったのかもしれない。
けれど、だからといって彼女の行動を否定することはできない。
少なくとも、自分個人はそれを尊いものだと感じている)
『コトン』
(一旦グラスを置き、両手を膝の上に置く。彼女のことは、あの校庭での共闘で少し聞いたばかり)
(両親がロシアの人間であり、その銃は父親から託されたものであること。
個人的にはSVRではないかと思っているが、KGBやFSBの可能性も否定できない)
…諜報員が、異形との戦闘を。
(そういうのを相手取るのは、治安維持組織の役目というイメージがあったのだが、
それはこの国に限ってのことだ。軍隊と警察などしかない、そういった
細分化された組織の少ない日本ではともかく、外国では、より効率的に異能者を配置しているのかもしれない)
(父親が、異形を狩る仕事を――――あるいは、異能や異形を調査する仕事についていた。
その後を引き継いだ、そういうことなのだろうか?)
(あたかも我が家のように振る舞う彼女の様子を見ながら、思考を巡らせる)
(段々と、この雰囲気にも慣れてきた。どれから食べたらいいのか
分からないので、まだ箸は伸ばさないでおくけれど)
意思を、継いで。
(微かに、自嘲の笑みを浮かべる。そうだとしたら、立派なことだけれど)
(そんな崇高なものではない。ただ失なった心を埋める手段と方法を、教えられただけだ)
………異能は、遺伝です。兵部家は、代々異能を輩出した家柄らしいので。
僕がこの任務に就いた当初の理由は………『復讐』ですよ。
僕は去年の夏に、両親と兄、姉を亡くしました。異形に殺されて。
以来、僕は一人暮らし…いえ、正確には一人と一匹ですね。白猫を飼っています。
(彼女はどんな反応を示すだろうか。同情は、少しイヤだ。
それを理由に優しくされると、あの出来事を思い出すから)
【ん、お疲れさまですわ。】
【寒いので、暖かくしてお休みくださいませね。】
【風邪なんてひいたら、おねーちゃん怒っちゃいますわよ?】
【それでは、お付き合いありがとうございました。】
【おやすみなさいませ。】
>>118 【休みの前日ですと…来週は、日曜日と水曜日です】
【また休みの日でしたら普段より早く始められますので、いつでも構いません】
【となると、月曜日で大丈夫でしょうか。問題なければ、夜の九時でいかがでしょう】
【そしてそんな風にぐだぐだ考えてたら、寝てないですしっ!】
【もー…でも、ありがとうございます。上記で問題なければ、次回はその日にちに】
【了解、ですわ。】
【晶くんがよければ、月曜日に。】
【もし予定変更があれば、各自避難所に伝言、で】
【それでは今度こそ、おやすみなさいませ。】
>>122 【なんともMWですみません…それではその時刻に】
【今日は10分くらいでサクサク進めていく意気込みだったのがこれですよっ】
【先輩の提示して下さった状況に乗りっぱなしで申し訳ないですけど、また次の日もよろしくお願いします】
【ありがとうございました、ゆりか先輩。それでは、お休みなさい。ノシ】
>>56 (きらきらと水晶の剣が砕けて散る。儚い全てを表すように)
(砕ける。砕ける。砕けて散る。五本の剣が標的を貫くことなく)
(今度こそあり得ない事象を前にして、紅裂拓兎は一瞬だけ動揺した)
(砕けろという指令は出していないにも関わらず、水晶の剣は役割を放棄した)
(あの男が何かをしたのは理解できた。あの少女から新しい力の放出は確認できなかった)
(電磁フィールド?否。魔術障壁?否。それ以外の何か。恐らく肯定)
(納得すれば、動揺は消える。戦いとは常に理不尽なものだと誰かが言っていた)
・・・なるほど。その右腕に何か仕込んであるな。
まさか、そんな手札があるとはな。お前を見くびっていたようだ。
(半ば当てずっぽうに指摘して、納得する。人間の最大の武器とは知恵と殺意だ)
(恐らく、こちらの魔力に干渉する装置を用意したのだろう)
(あの男の自信は、操り人形と化した念動力者とその装置に支えられていたというわけだ)
(キリリ、と唇を噛んで悔しそうな表情を意図的に作る。これで相手が図に乗ってくれれば儲けもの)
がっ!
(そして放たれる本気の攻撃。胴体目がけて彗星の如く突っ込んでくる)
(それを左手のトンファーで弾き落とし、足の裏で踏みつける)
(右手を振ってトンファーを出現させると同時、剣の腹の上で爪先立ちになってくるりと)
(回転して前後からの攻撃を弾き落とそうとトンファーを振るう。闇雲に振ったわけではない)
(回転しつつ攻撃の方向と角度を視認している。一撃。弾き飛ばす。もう一撃)
(外れた。トンファーが空を切る。剣が腕を掠めて切り裂いてゆく。服と腕を切り裂いて血飛沫が舞い散る)
ぐっ!
(重々しい音とともに片手のトンファーが地に落ちる。負傷した左腕を庇うように抑える)
(痛みを多少、誇張しつつ表情に出す。半分は演技。余力がある状態で弱った振りをする)
(その裏で、踏んだ剣をギチリと水晶で念入りに固めておいて、動きを封じる)
見上げた執念だ…再生能力が働かん…
ここまで俺を追い詰めるとはな。
だが、この程度じゃ俺は殺せん。全力で来い。
(虚勢を張っている――と思わせる為の演技。傷口も敢えて塞がず、血が流れ出るに任せる)
(残り四本の剣を全部攻撃に集中させれば、そしてそれを凌げば攻勢に出れる)
(傷口から溢れた血が、重力に従ってぽたりぽたりと零れ落ちて小さな花を地面に咲かせる)
【ロールの解凍をするので使用するぜ】
……クク。
(喉を擦るような笑いを漏らす。否定も肯定もしないが、まあ肯定と取られるだろう)
(こちらとしても、腕を斬られたらタダで生やせる訳ではない)
(ある意味この腕は、眼前の男がいる限り自分はこの男と戦う、という制約でもあるのだ)
ふん…よくよく口が動くな。
(先程の悔しげな表情と言い、今の痛ましい表情と言い、どうにもわざと臭い所は拭いきれない)
(が、ダメージを与えている事は確かだ。剣で斬られて無傷な人間などそうそういない)
(この男も再生能力を持つようだが、それが働かない、という言葉も事実だ)
(……庇いながら再生している? いや、そこまで演技する必要性もあるまい)
さて、<<フェアリー>>。要望通りに全力で行ってやれ。
不知火相手の時は殺したら駄目だったから歯痒かっただろう?
……安心しろ。今回は寸分の狂いなく殺してやって構わんぜ。全力でな。
(紫の言葉を呑み込み、ちらりと眼前の、自分が傷つけた男を見る<<フェアリー>>)
(―― かつて自分を助け、今は自分を殺そうとしている人物)
(どうしてそんな事をするのだろう、という思考が一瞬だけ芽生えるが、それも"何か"の働きでかき消され)
「……う…」
(自分の前方、交差していた二本の剣の守りを解き)
「そ………」
(先程の攻撃で固められた一本を除く二本の剣を、前方に呼び戻し)
「……つっ…」
(四本の剣が、それぞれ柄を中心に、垂直に組まれる。さながらそれは十字架の如く)
「…………」
(そして、四方が刃の十字架が、少女の目の前でゆっくりと回転し始め)
「…………き!」
(しゃくるような声と共に、剣の十字架が速度を増し、紅裂に向かって直進する)
(胴を断とうとか、両断してやろうとか、そんな生温い発想ではない)
(――十字架の面を紅裂に向け、その身体を削り刮ぎ、比喩でなく挽肉にしてやろうという、殺意の歯車だ)
【うむ。では今宵もよろしく頼む】
(都合二本の剣の守りが解かれる。アレは接近戦を挑むのには邪魔だった)
(そして交差し断罪の十字を形作る四本の剣が回転しつつ迫って来る)
(紛れもなく本気の攻撃。必殺。必滅。破壊する為の攻撃だ)
(刹那、心の中で笑う。引っかかった。この攻撃を待っていた)
我が身に纏わん!鎧羅!
(脳裏に描いていた珪素の全身鎧を出現させて、身体に纏う)
(窒化珪素焼結体の鎧。鋼鉄より硬く、電源や熱にも強い)
(そして鉄より軽いので身動きを阻害することもない)
(全身を撓めて地面を蹴って十字架に向けて突進する)
(一瞬、一瞬だけでいい。一瞬だけあの攻撃が凌げればいい)
(両腕を交差させつつ、全身全霊で凶悪な攻撃を受け止める)
キャストオフ!
(振動攻撃を仕掛けられる前に全身鎧の防御を解く。鎧が破片となって弾け、剣もまた弾き飛ぶ)
(魔力残量は残りわずか。だが敵の守りは解かれた。開門は成った。そして敵は丸腰だ)
疾く逝くがいい!
(一呼吸の半分の時間で接近し、一切の躊躇なく右のトンファーを振るう)
(一撃で仕留めることが、慈悲。兵器という立場から開放することが救済)
(中途半端な救済がこの子を追い詰めたというのなら、与えるのは速やかで安らかな死)
(息を呑む)
(回避する事は予想していた。横に、後ろに、あるいは上に)
(そのどれも、<<フェアリー>>は刺す事ができる。回避させるという隙を生ませれば、その十字架を解けば良い)
(――なのにまさか、防護を固めて突っ込んでくるなんて)
「……っ」
(ラズルシェーニェ…駄目だ間に合わない。剣を切り返して? いや、多少の攻撃を加えて何になる)
(無力にも剣が弾かれ、男が迫る。その手に殺意を宿し、自分を殺すために)
(―― その瞬間、何故だか、殺される恐怖よりも、何か、安堵のような感情が胸を染め上げ)
…何のために俺がいると思ってるんだ、バーロー。
(その少し前。<<フェアリー>>の攻撃が突破された瞬間、脇の刀を手に取りベンチの足下を蹴り)
(小さな身体を脇へ突き飛ばし、その渾身の一撃を、両手で構えた鞘に収まったままの刀で阻む)
ぐ…っ!
(鈍重な衝撃が腕を通じ、肩に走り、足に痛みと痺れを与え、鈍痛の声が漏れる)
(ただでさえ重い一撃を、無茶な姿勢で受け止めたのだ。この程度のダメージは当然である)
……悪ぃな。二人の世界に邪魔してよ。
が、この娘は最早俺たちの資産であり、兵器であり、手足であり、仲間なんだ。俺と同じくな。
(ぎっと紅裂の眼を睨み、唇の端に薄ら笑みを浮かべて)
これ以上の相手は俺がしよう。
不服か?
(喋りつつも、右腕に微かな違和感を感じ取った)
(大抵の衝撃に耐えるように設計されている義腕だが、流石に今のは無茶が過ぎたらしい)
(不具合がどのような形で出るか分からない。早い所、場を収めてしまいたいところだ、が)
(――絶命の一撃を放つ寸前、飛び込んでくる影)
(ちっと舌打ちする間もあらばこそ、鋼鉄の豪打が防がれる)
(推定二トン以上の攻撃は、日本刀の鞘を軋ませつつも防がれた)
――そうか。先にお前が死ぬか。
(全ての表情を消して、能面のような顔でそれだけ言う)
(この男が何を述べようと知った事ではない)
(スルリとトンファーから力を抜いて、そのまま落とす)
(相手の爪先を狙って、だ。十五sの鉄塊が落下する)
(自由になった右手はVサインを形作る。それを下から突き上げて眼球を狙う)
(相手の鼻を塞ぐような仕草。鼻のラインに沿って放つと、躱されにくいという利点がある)
シュッ!
(更に左の膝が跳ね上がって天を貫くように相手の股間を狙う)
(当然、男性にとっての最大の急所であり、そこを攻撃されることは内蔵を)
(直接攻撃されることに等しい。一切の手加減のない、破壊と殺戮の為の攻撃だ)
はッ………
(トンファーからかけられる力が抜けた瞬間、息を肺に入れながら、間断なく身体を動かす)
(一つ地を蹴り距離を置き、また一つ地を蹴って強引に体勢を整える)
(……足への攻撃、目への攻撃、股間への攻撃。どれもが実に合理的な、人体の破壊法だった)
(自分の身体が、ある種の痺れに強くなければ、全てが致命打となり、自身を打っていただろう)
(…まあ、さすがに股間が無防備だという訳でもないが)
……暗殺拳の真似事か? リーチが短すぎるな。躱しやすいぜ。
(背筋を走る本能的な寒気を誤魔化すように口を回す)
(とはいえ、距離を取った以上、長物を持つこちらが優位に立ったのは確実だ)
(付け加えるなら、先程突き飛ばした<<フェアリー>>も、のろのろとだが立ち上がりつつある)
さて、続けるか。そろそろコンビネーションの練習を始めたい所だ。
(そう言う紫もあまり余裕はない。義腕が嫌な軋みを上げているのだ)
(しかし、それを相手に悟られるのはそれこそ弱点を掴まれるような物)
(その前に終わらせる。強引に鞘を抜き、左手に刀を掴み、身体はやや横向きにして、構える)
もう一セットは付き合ってくれるな?
声が震えてるな。
過ぎた虚勢は滑稽すぎるぞ。
(爪先への攻撃。眼球への攻撃。そして股間への攻撃)
(全ては寸前で対処された。更に距離を取られて武器を構えられている)
(敵にはこちらの異能を封じる手段もある。無手ではリーチの差は埋められない)
(更に、あの子がのろのろと再起動している)
(絶体絶命――だろう。普通なら。だが、自分はとっくの昔に普通ではない)
(敵の軽口の裏にあるそれを指摘して、余裕の態度を取り繕う)
更に言うなら、お前はお前の武器を過信しすぎている。
そしてもうひとつ、お前は俺を見くびりすぎている。
――針数千本、飲んでみるか?
(パチンと指を鳴らす。先程剣として放ち、粒子に戻り地面に散らばった珪素に)
(残った魔力を注いで命令を下す。五本の水晶を形作っていた珪素は数千の)
(細い針となって二人の標的を包囲して一斉に襲いかかる)
(一本二本なら大した事はないだろう。だが、この数で襲いかかられたら無視はでき無い)
(眼球や口、耳、首筋などの比較的脆い部分を庇わなければならないからだ)
(そして自分も同時に駆け出して間合いを詰めている)
(珪素撃はこれで最後。これで決めなければ出せる手札がひとつしかない)
(接近して再び部位破壊攻撃を狙う。敵はそれを防ぐか、針への対処を優先するか)
(どちらにせよ、クライマックスだった)
………っ
(取り巻く気配に息を呑む。殺意は再び形を取った)
(…傍らに<<フェアリー>>がいたのがせめてもの救いだ)
(そしてその攻撃と同時に、突撃してくる紅裂 拓兎)
(勝負を決めに来ているのは、火を見るより明らかだ)
……お前はお前の武器を過信し過ぎている。
お前は俺を見くびりすぎている。
(まるで怨嗟のように、口の中で反芻し、呟き)
(―唇の端に笑みを浮かべる)
全部お前に返してやろう――!
(再び右腕の機関に電流を流し込む。周囲を取り囲む無数の針が、再び圧壊し、砕け散る)
(その代わりとばかりにだらりとぶら下がる重石と化した右腕を庇いつつ、左手の刀を前方へ突き出す)
(あまりに出任せ、破れかぶれの動き。少し身体を屈めれば余裕で回避できる。それは織り込み済み)
…っ!
(回避するなら、その動きに合わせて乱暴に刀を走らせるそうでなくとも、その動きを少しでも妨げるように)
(そしてもう一段。更には刀を手放し、がしゃり、と派手な音を立てさせて)
(右腕の機関への電流を止め、瞬時に右腕の制御を取り戻す。すでに針の攻撃が止んでいる事を信じて)
(同時に手首を捻り、紅裂の方向へと向ける。破れかぶれに妨害し続けた、その先へ)
(そして射出するのは、右手……ではなく)
――っは……!
(開いた手から五本の指が、それぞれワイヤーに繋がれ、射出される)
(それら一本一本、全てに電流が走っている)
(即気絶とは言わないが、触れれば身体の制御に大きな妨げが出る事は疑うべくもない)
(そしてその五本のワイヤーが、半ば紫を巻き込みつつ、紅裂を包囲するように、走る)
(躱せまい、こればかりは)
(再び、数千本の針は砕けた。これは想定済みで織り込み済みだ)
(どんな力を行使するにも代償は必要だった)
(魔力でも超能力でも、そして兵器でもそれは同じこと)
(敵の右腕がぶら下がった。兵器を使った代償がそれなのだろう)
―――ハっ!
(笑う。それは嘲笑でも冷笑でもない。狂気の入り混じった魔人の笑み)
(久しく浮かべていなかった、或いは紅裂拓兎らしい笑みだった)
(左手から日本刀が迸る。筋がなっていない無様な剣は、しかし演技の匂いがした)
ハハっ!
(手放された剣は囮。そして再び力を戻した右腕から放たれる何か)
(それを認識するより早く、紅裂拓兎は突進の勢いで地面を蹴っていた)
(走り幅跳びのような跳躍で射出されるワイヤーを全て回避する)
(否、回避の為の動作ではなく、これはあくまで攻撃の為の動作だ)
トイボックスだぁな。ハハハッ!
(獲物に飛びかかる豹の姿勢で敵の頭上高くで、狂笑する)
(くるりと宙返りをして、両手を一本拳の形にして敵の頭部側面――正確には両耳に叩きつける)
(鼓膜を破り、内耳、三半規管、脳髄までダメージを与える危険な破壊攻撃だった)
ハハハっ!
(笑う。傲慢さからではなく、再生能力を持たぬが故に感じる死の感触からだ)
(根底に染みついた死の傾倒は、完全には消えていなかったらしい)
ッ!
(ワイヤーが全て、躱される)
(…元より勢いに弱い代物とはいえ、よもや全く無力化されるとは)
(あまり実戦運用がなかったとはいえ、少し考え直さねばなるまい)
……ったく。
つくづく性根変わってないな、お前……!
(安心した、と心中で付け足し…いよいよ、痛い目を見る覚悟を決める)
(しかし本当、プロレスじみた格闘技が好きな男だ。いつになったら本気を出してくれるのだか)
………来いよ……!
(右のワイヤーを急ぎ巻き戻しつつ左手を握りしめ、タイミングを合わせて突き出す。交差した両腕と、その向こうの身体を目指し)
(ただ拳を突き出すだけではない。電流を纏わせるのは当然、更にはその筋肉まで電流で引き締めた、可能な限りの強化を施した拳だ)
(純粋な強度で言えば義腕にも届くやも分からないし、触れた相手は電流を受ける事になる)
(無論、無事では済むまい。が、ここで紅裂を止めるのが、総合的には最もダメージが少ない方法である)
(そして、時を同じくして)
(突き飛ばされた<<フェアリー>>は、その衝撃で脳の一部が、一時的に上手く動作していなかった)
(その動作を失っている点は、異能の強化のために感情を抑圧するための、部位)
(――その瞳に、久方ぶりの感情を宿し、男二人の衝突を眺めている)
(一秒が長く引き延ばされる。戦っている最中にはよくある現象だった)
(興奮状態になり脳内麻薬が分泌され、あらゆる感覚が鋭敏になっている)
(中空から放った刺突攻撃は、しかし別種の攻撃に変更を余儀なくされた)
(こちらとタイミングを合わせて空中へと放たれる左の拳)
(それに応じる為に指を開く。その動作に必要な時間がもどかしい)
(十本の指を虎の牙に見立て、敵の手首に食らいつく)
――――!
(ビリリと、流れる電流が全身を駆け巡る)
(一瞬、筋肉を弛緩させてゆっくりと敵の背面に墜落する――かに見えた)
(空白は一瞬。意識を取り戻すより早く、反射的に身体を捻る)
(食いついた左手首は離し、どろどろの思考のまま着地する)
っっらぁ!
(ふらりとよろけつつ、反射と本能と殺意だけで身体を動かして、どろどろの視界の中捉えた)
(敵に向けて右手を突き出す。枯渇した魔力を強引に引き出して、五本の剣を作り出し射出する)
(命を削って放った攻撃は、やはり自分が一番信頼する攻撃だった)
(意識が曖昧な時ほど、使いなれた武器や技を人は本能的に選択する)
(――どんな力であれ行使するには代償が必要である。例外はない)
(だから当然、反動は来た。右腕の毛細血管が破裂して、がくんと片膝を着く)
(こふっと咳き込む。血の入り混じった唾が出た)
っし…
(拳は上手く紅裂を捉えた。少なくとも、これでもう満足な行動はできまい)
(ぎりぎりで着地した相手に、左足を軸に蹴りを放とうとした瞬間、撃ち出された珪素の剣)
ッ……!
(防がない訳には行かない。再び右腕の機関へ電流を流し込む)
(が、反応しない)
……っタイミング最高じゃねーかおい!
(恐らくは、先程の衝撃で生まれたダメージに、酷使が重なって何かラグが発生したのだろう)
(ならばとばかりにその右腕を盾に珪素の殺意を防ごうと腕を振るう、が、僅かにそれも届かず)
――届けよバンカー!
(叫びながら、最後の機構に全電流を流す。右肘の装甲を破壊し、読んで字の如く骨のような鉄杭が放たれ)
(撃ち出された五本の剣は、その義腕と杭で全て打ち払った)
(しかし、紫の行動はそこまでだ)
…っふ、く……
(肺から空気が漏れ、身体から力が抜け、地面に崩れ落ちる)
(電流の過使用。これ以上の使用は、生まれ持った生存本能が許さなかった)
「…………」
(それを見届けた一対の黒い双眸は、少しだけ逡巡を覚えたが)
(視線を紅裂へと移し、随分はっきりした意識の中、異能でもって剣を動かす)
「………」
(押し黙ったまま、三本の剣を紫と紅裂の間に置き、切っ先を紅裂へ向けた)
(しかし、そこに殺意はない)
(頭痛、目眩、吐き気、虚脱感、寒気、喀血)
(性質の悪い病気を患った時のような状態に陥る)
(内臓も幾らか痛めたのを漠然と感じる)
(なるほど、強引に魔力を引き出すとこうなるのか――と)
(紅裂拓兎は冷静さを取り戻した頭で、ふらりと立ち上がりながら納得した)
(敵はと言えば――結果から張れば攻撃を凌ぎきった)
(右腕に仕込まれたギミックで払い、防ぎきった)
(察するに、例の魔力に干渉する装置は使用不能になったらしい)
(精密機械ほど狂いやすく、壊れやすいと人は言う)
(そして人体はもっと壊れやすく、酷使に耐えられない。男の身体が崩れ落ちる)
はっ・・・はっ・・・こふっ…
(粗い吐息を繰り返し、それを見つめつつ、しかし動けない)
(こちらもスクラップ寸前だった)
(もう珪素攻撃は使えない。使えば今度は右腕だけでは済まない)
(ようやく手に馴染んだ特注のトンファーは向こうに落ちている)
(右腕は動かせない。強引に動かせば二度と使い物にならなくなる)
(絶体絶命――だろう。今度こそ。けれど――視界の端に少女の姿を捉える)
(中途半端な善意で助け、記憶を剥奪し、新しい人生を与えたはずの少女)
(そして再び他人の都合で使い勝手の良い兵器の境遇に身を落とした少女だった)
―――悪かったよ。俺には、キミを助けられなかった。
(その瞳に、意思があることを漠然と察しつつ、謝罪の言葉を告げる)
(以前にも、そして今にも。助けられなかったことを、謝罪する)
(それでも、言う。意味は無いと知りつつも、心底からの謝罪をする)
本当なら、八つ裂きにされても文句は言えないんだろうけどな。
…けど、悪い。俺はまだ死ねない。
兵器でしかないキミに殺されてやるわけにはいかない。
キミに俺は断罪できない。キミに俺の業を背負わせるわけにもいかない。
(それでも死ねないと、身勝手な理由を述べ、血の入り混じった唾を吐き捨てる)
(憂鬱で、鉛を飲んだように身体が重くて、死にたくて、それでも死ねなかった)
…行けよ。そいつを連れて。操り人形のままでも生きたいって少しでも思うなら、今は行け。
いずれを俺が探し出して、殺してやるから。それまで生きていろ。
そいつとやるのは飽きたし、人格に興味もないけど、キミのことだけは忘れないから。
だから、今は行け。いずれ、その身の上から解放してやる。約束だ。
(迫りくる死の感触を感じつつ、それでも両足で大地を踏みしめる)
(その言葉は決然として、死の予兆を振り払う言霊が宿っていた)
「……………」
(言葉を紡ぐ紅裂を、ぼんやりと眺める)
(その瞳は決して無感情なそれではない。ただ今は、感情表現よりも眼前の事象を見つめていたかった)
(確と立ち上がった紅裂の顔を見つめ、口を開く)
「………助けなんて、要りません」
(その口調は、事務的、無感情ではあった。そうあるように、と彼女が努めていたからだ)
「わたしには、まだ…弟も妹も、お父さんもいて」
「お母さんは、もう……ですけど、まだ、家族がいるから」
「解放なんて、いらないですから。わたしは、ここで生きて行きたいですから」
(言葉の裏に押し秘めた感情を悟られまいと、言葉を続ける)
「だから、助けるなんて言って、それでわたしを脅かそうなんて言うなら」
「……それこそ、容赦なんてできません」
(一瞬だけ、地面に倒れる紫に目を向ける。この"先輩"もまた、自分と似たような存在ではあった)
「…現状、わたしの中のストッパーが機能不全を起こして、こういう風にわたしが話せますけど」
「もうすぐ、復帰します。そうしたらわたしは、こうやって健常である以上、あなたを討たないといけなくなります」
「……だから、わたしがあなたを見逃せる隙に、あなたが行ってくれませんか。そうすれば、全部綺麗に収まります」
(話ながらも、紅裂に突きつけられる、紫を守る剣が更に一本増える)
「これでもわたし……結構、強いんですよ? さっきは負けそうになりましたけど」
「それこそ、今のあなたを八つ裂きにする、なんて……」
(言葉が途切れる。簡単だ、と言おうとしたのだが、実際に自分の胸中を顧みれば、そんな訳がなかった)
「…行ってください。わたしか、この人が目を覚まさない内に、早く」
(念を押すように、言葉を重ねる。少しずつ意識がぼんやりして行く。感情が再び、抑制されつつあるのだ)
「…………その」
「<<フェアリー>>じゃない、わたしの事、覚えててくれて、忘れないって言ってくれて」
(紅裂を見つめたまま、困ったように眉尻を下げ、首を少しだけ傾げて)
「――ありがとう。嬉しかった」
(寂しげに、笑った)
(何も言わず、少女の言葉に耳を傾ける)
(誰にだって事情はある。彼女にも事情はある)
(ただ、それを知ってしまったから、同情して感傷に浸っているだけだ)
(そんな自分に今更気づいて、呆れてしまう。浅はかな自分を嘲笑する)
(そんなゴミみたいな理由はどうでもいい。ただこの子が小さくて、庇護を必要として)
(いるから、あの時は助けた。オムライスを振舞ってやった。新しい家族を与えてやった)
(全部が自分の感傷に過ぎず、そして今の少女は今の境遇を受け入れている)
(それがどんな理由から出たものであれ、その裏に何を隠しているとしても、だ)
……まったく、素直じゃない子供と縁がある。
子供は大人に我儘言う義務と権利があるんだがな。
(静かに話を聞き終えて、嘆息する)
(自分とてまだ子供だが、それは言わない約束だ)
好きにするさ。どうせコイツとは、またやらないとならないんだからな。
俺は俺のやりたいようにする。だから、今は退く。
(彼女には事情がある。そして自分には感傷がある。いずれまた矛を交えることもある)
(ならば、今は別れよう。彼女との再会は約束されているのだから)
また、な。
(少女に笑いかけ、重い身体を引きずりつつその場を後にする)
(公園から離れ、ふと見上げると、ちらりと白いものが降って来た。雪だ)
最近寒いと思ったら……災難だな。
冬が嫌いになりそうだ。ったく……
それにしても…アレだな。理由が、また、増えちまったよ。
(素直にあの場は退いたけれど、あの子を殺して解放することに躊躇いはない)
(自分が犯した罪の具現化であり、象徴でもあるのだから。だから殺す)
(罪科を清算できるはずもないが、それでも殺すと固く誓う)
(景気悪く降る雪を胸中で呪いつつ、紅い姿が夜の中へと消えて行った)
【じゃあ、これで〆るな】
【お疲れ様だ】
素直じゃない。
……すなおに、なりたいよ。
(泣きそうになりながら小声で呟き、紅い背中を、じっと見送る。本当はそれだけで、終わらせたくはない)
(けれど自分にはもうたくさんの鎖が絡みついてしまっている。望んだ物も、望まなかった物も)
(だから、何もしない。何もせず、じっと待ち、ただ時間が過ぎるのを待つしかできない)
(そして、そういう思考も次第にできなくなって……)
………っつつ…
(先の交戦より十分ほど経過した所で、紫は目を覚ます。身体の節々が痛みを訴える)
(ベンチに横になっているのは、<<フェアリー>>がやったのだろう)
(視線を少し横に移すと、樹に背中を預け、ぼんやりと立っている少女の姿があった)
……ったく。
(憶測、これは憶測だ。負け惜しみにも劣る無粋な推測だが)
(あの時、右腕の機関だけがラグを起こしたのは、果たして偶然だったんだろうか)
(改めて右腕に、確かめるように電流を流す。全ての機関が問題なく動いている)
(…偶然にしては、できすぎている。動作に不全が起こるなら、まずは末端から起こる物ではないだろうか)
(そして今。まるで誰かが手入れしたかのように、少し不自然なくらいに問題なく動作している)
(……どこぞのだれかに施された処置と違い、機械に復帰機能などない)
………ふぅ。
(息をつき、熱を持つ左腕を何となしに、雪が舞い散る夜空へ伸ばす)
夢は見れたかよ、馬鹿娘。
(身体を起こしながら呟いたその言葉は、誰の耳に入る事もなかった)
【んむ、ではこちらもこれまでとしよう】
【長々と付き合ってくれてありがとうだ。楽しかったぜ】
【また機会があればよろしく頼む。おやすみだ】
【以上だ。以下、空いている】
【名前】御法川醍醐(みのりかわ だいご)
【年齢】 18 高等部三年
【性別】 男
【身長】 178センチ 75キロ
【3サイズ】 いらなくない?
【容貌】 短髪を軽く茶髪にしているほかは、一見品行方正。
【能力】召喚士。最近学園を騒がしている魔物の何割かは実はこいつのせいw
【希望】日常ロール、戦闘、エロール
【NG】後遺症が残るような怪我、死亡、スカ系プレイ
【弱点】呼び出す能力は超一流だが従わせる能力がイマイチ。
召喚には呪文と印が必要な為、口や手を封じられると召喚できなくなる。
敵が女だと、よほどひどい目に合わない限り反撃しない。
【備考】生徒会長。ケンカっ早いが親分肌で人望はある。
すべての女性は皆美しいと本気で思っているので、
生徒だろうが教師だろうが女に対しては挨拶代わりにくどき文句。
口が上手いので相手を言いくるめるのは得意だが、
軽いという評判も広まっているのでナンパの成功率が高いとは言えない。
現在は親元を離れて召喚士の師匠宅に下宿中。
師匠は人間国宝級の邦楽家。ちなみに同居している他の弟子は全員女性。
【兵部 晶 ◆oWbpNIMs9Mさんへの置きレスに、1レスお借りいたします。】
【
>>119 より】
(助けられた、の言葉を聞いて、恥ずかしそうに目を瞬かせながらも微笑む。)
(自分の気持ちをぶつけただけなのに、評価してもらえたようで、こそばゆい感じもしたし)
(こんな自分でも、目の前の少年の小さな救いになれたことが、なによりも嬉しかった。)
確かに、父は異形との戦闘もしていましたわ。
だけどそれは、父が勝手にやっていた、個人活動みたいなもので。
それが、本来の仕事ではないですもの。
(嫌われるだろうか、とも思った。軽蔑されるだろうか、とも)
(だけど、それが自分の家だから――小さく息を吸い込んで、唇を開く。)
主な仕事は、この国の最新技術を盗み、本国へと流し、研究すること。
もちろん、技術畑ばかりではないですけれど……概ね、そんな感じ。
ようは、泥棒みたいなものですわ。…………逮捕、する?
(右手でテーブルの上のナイフを避け、左手で掴んだフォークを右に持ち替える。)
(テーブルマナーなぞどこ吹く風、コースの順番なんてお構いなし。とばかりに)
(右手のフォークで、ざくざくとハンバーグを切断し始める。)
(ハンバーグを一口大の欠片にして、今度はおもむろに、寄り目にならん勢いで皿に顔を近づけ)
(とろりとしたこげ茶色のソースの上に乗っかった、トリュフ除去に取り掛かり始める。)
………これ、嫌いなのよね。
(店の雰囲気もなにも、あったもんじゃない。我が儘娘の本領発揮、といったところだ。)
(無論、ゆりかとてマナーを知らないわけではない。人前では、決して、そんなことはしない。)
(ただ今は純粋に、兵部との食事の時間を楽しみたくて、わざと自由気ままに振舞ってみせる。)
晶くんも、好きなのから食べちゃいなさいよ。好きなように、ね?
パンはしっとりふかふかだし、シーザーサラダも絶品、きのこポタージュも。
ここのは、何でも美味しいですわよ。
(そこまで言うと、自分の皿の縁にまとめられた黒い一団へ視線をやり、肩を竦めて見せる。)
…………好き嫌いさえ、なけりゃね。
(どこか自嘲めいた笑顔を浮かべる兵部を、不思議そうに見つめながら、ハンバーグを口に運ぶ)
遺伝、ですの。なるほどねぇ……
そういうの、うちだけじゃないのですわね。ま、うちは遺伝とは、ちょっと違うかもですけれど……
(柔らかくふっくら焼かれた挽肉の中に、荒挽き肉の歯ごたえが楽しい。)
(デミソースは定番だけれど、抜かりのない味わいで……)
(やはり、この店のハンバーグは、ゆりか三ツ星をあげたいぐらいだと、偉そうなことを考え)
(そしてそこで、思考が停止する。)
――――復讐。
(口の中のものを始末して、小さな声でポツリと呟いた。)
(目の前の――人の事を言えた自身ではないが――まだ幼く丸い頬をした、小さな少年が)
(一気に家族を、亡くしているということ。ましてそれが、本来の日常では有り得ない状況で……)
(きゅ、と唇を噛んで、フォークを皿に引っ掛けるようにして置く。)
(心が痛む。ぎゅっと、抱き締めてあげたくなる。だけどきっと、真っ直ぐと強い視線を持った少年は)
(そんな単純な、お為ごかしとも取れるような行動を、求めてはいないだろう。)
………うさぎちゃん、でしたっけ?
紅裂先輩とこから、連れて来たんですわよね。
晶くんって、偉いのね。一人暮らし、かぁ……食事とか、普段はもしかして自炊ですの?
一度、うちに遊びに来てみる?
弟…小学生だけれど、アイツ妙に老成したとこありますもの。お友達になれるかも、ですわよ。
>>141 ………技術を、盗む。
(かの大国は、主要国の中では技術の革新が遅れている方だと聞く。
大統領自らそれを指摘し、発展を促すべく動いているらしいが)
(引き換え日本は、最新技術などの面においては、ロシアの
数歩も先を行く。その行為自体は理解も納得もできる)
(もっとも―――――許容できるわけではないけれど)
………はい。それが法に触れるものであり、なおかつその行為の正当性次第では。
……………そして、先輩のお父様が、存命中ならば。
(これだけは、譲れない。例え彼女といえども、仮に家族だとしても、
親しさを理由にその罪を見逃すなど、行政の執行機関としてあってはならない)
(彼女の父親の行為が犯罪となるものであるのか、あったとしても、
それに彼女―――あるいは彼女の能力が関わっているのかは分からないけど)
(だから、自分はこう言うしかできない)
できれば、僕にあなたを逮捕させるようなことはしないで下さいね。
(上手く笑えただろうか。それが彼女の家系が帯びた使命だと言うのなら、
即ち僕の異形を狩るのと同じく、そう簡単に止められるものではないけれど)
(それでも、そんな事になるのは死ぬほど苦しいことだと思うから。身勝手と知りつつも、お願いする)
では、頂きます。
(両手を合わせて小さくお辞儀をし、フォークとナイフを手に取る)
(好き放題振る舞う彼女を見て、自分も一番好きなハンバーグを引き寄せた。
テーブルマナーなんてよく知らない自分でも、彼女の食べ方がよくないのは理解できる)
(だから、それが良かった。ゆりかがこちらのレベルに合わせて
くれたおかげで、こちらも肩肘張ることなく、純粋に食事が楽しめる)
(一口サイズに小さく切り取ったハンバーグを、口に含む)
(途端にソースと肉汁の絡んだ濃厚な味わいが、口内に広がった。
目を丸くする。家の外で、こんなに美味しいものを食べたのは初めてで)
おいしい。…うん、世界で二番目においしいです、このハンバーグ。
(心の底から笑みを浮かべながら、次の塊にフォークを伸ばし、彼女に言葉を返す)
(同情されなくて、良かった。彼女の言葉は、僕を見てくれている。
とある不幸な少年ではなく、ここにいる兵部 晶という存在を)
(境遇を利用して他人の関心を得たところで、そこにあるのは、
自分が求めるものではないと思うから。それであの人には迷惑をかけてしまったから)
普段は自分で作ってますね。先輩さえ良ければ、今度一緒に何か作ったりしますか?
(彼女の料理の腕を思い出しながら、さり気なく提案する。
不味くはなかった。と言うより、美味しかったと思う。
ただあの美味しさは、本来のクッキーとしてのそれではなかったかもしれない)
いいんですか?じゃあ、今度うさぎと一緒に、遊びに行きますね。
先輩のご家族から、先輩のお話色々とお訊きできそうです。
(彼女の提案に、嬉しそうに頷く。先輩はどんな家で育ったのか)
(ゆりかの弟と言うのも気になる。お姉ちゃんと自称する彼女だから、
弟がいたのは予想できてたけど。どんな子なんだろう。
彼女に似て、小さく可愛らしいのだろうか。友達になれたらいいな、なんて一人考える)
………あ。でも、大丈夫ですか?警察に所属する僕が行って。
(恐らく彼女は、僕のことを家族にはまだ話していないのだろうけど。
黙っていれば、こんな中学生が一端の公務員であるとは思わないはず)
(けれど、やはり父親は諜報員だったわけで、何を切欠に
バレてしまうか分からない。その後、彼女の立場が危うくなる展開は、想像に難くない)
【ゆりか先輩への置きレスです。失礼しました。ノシ】
【兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M さんとの、ロールの解凍にお借ります。】
>>142-143 (兵部の言葉を聞き、どこか満足げな笑みを浮かべる。)
わたしの、思っていた通りですわ。晶くんは、本当に優しくて、その上、すごくいい子。
父のことを聞いて、わたしのことを嫌いもしない、軽蔑している様子もない。
だけど、いくら親しいからといって、見逃すわけでもない。
そんな晶くんだから、こうやって、一緒に過ごしたいと思ったのですわ。
―――そう、ね。
たぶん、晶くんの手を煩わせるようなことには……ならない。
本当はね、わたしも父と同じ職につくはず…だったの。
だけど、今は―――今のままでは、大した任務に着くことが、出来ないから。
なにがどう……”今のまま”なのかは、今はまだ、言えませんけれど………
(ハンバーグを一口食べただけのフォークはそのままに、今度は小さめのフォークを握り締め)
(サラダの縁取りを飾っている、小振りなチコリの葉に突き刺して、ぱくんと頬張る。)
(塩味ベースのドレッシングの塊が付いていて、思わず眉を顰めてしまう。)
………ちょっと、しょっぱいですわね。
これが、2番目?
どこどこ?1番目は、どこのハンバーグなの?
(2番目と言われ、思わず身を乗り出すようにして兵部に詰め寄る。)
(ピンクのパールグロスが艶めく唇を、拗ねたように尖らせる。)
(1番目の味にも興味があったけれど、それ以上に、弟のように可愛いと思っている兵部に)
(1番に美味しいと言わせる存在に対して、子供じみた嫉妬のような物を、感じながら)
(続いて、柔らかなパンを手で取り小さく千切って、ハンバーグソースに軽く浸し、口に運ぶ。)
わたしも、食べてみたいですわ。
……っ、だ、だめ………―――――じゃ、ないけれ…ど。
(思わず立ち上がろうとして、軽く腰を浮かせ)
(すぐに、次の瞬間我に返り、ゆっくりと訂正しながら、腰を降ろす。)
料理…ね。
えっと、一緒に作るとかじゃなくて……教えてくれると、嬉しいですわ。
晶くんも、知っているでしょう?
わたしの料理の、腕前。
(恥ずかしそうに小さく笑って見せるものの、視線が泳ぐ。心がざわめくのを、隠せずにいた。)
(浮かぶのは、一緒に料理を作って食べようと、約束を交わしたあの日の事。)
(秋の始まりを告げる高い空、夏の名残のぬるい風、揺れる紅い髪、少し低い声と曖昧な笑顔。)
(一瞬の動揺の理由を、目の前の少年が解かる術もないけれど、なんとなく落ち着かずに)
(小指が触れ合った、その優しさと暖かさを思い出して、知らず右の小指に左手でそっと触れる。)
(瞳を閉じて息を吐く。次に開いたときには、不安そうな瞳は掻き消えていて)
(いつも通りの、青く深い、真っ直ぐな瞳。)
【1/2】
えぇ、もちろん大歓迎ですわ。最上級の、ニボシでおもてなしいたしますわよ。
………晶くんは、ケーキがいいかな。
うちの弟も、晶くんから、少しは可愛げってものを学べばいいのですわ。
(生意気で、健やかに順調過ぎるほど育ち、小学6年生にして身長170越えの弟を思い浮かべる。)
(晶くんは、お顔も可愛らしいから、並ぶと女の子に見えてしまうかも。なんて、考えながら)
(嬉しそうにしている兵部を、じっと見つめて)
(パンを、もう二口齧ったところで、食事を終わりとする。)
……ごちそうさまです。
あ、晶くんは、ゆっくり食べてね。
え……?あぁ、晶くんが警察関係の方だから?
そんなの、黙っていれば、解かんないですわよ。
母も、もともとは父の同僚で、今も、本国の仕事していますけれど……
父が生前、集めた異形の資料のいくつかを国に送っていたみたいで。
表向きは外資系企業だけれど、異形の研究をしている機関で働いていますの。
だから今は……まぁ、本国と関係のある以上、うちの家が全くのクリアとは、言えませんけれど
帰化だって、ちゃんと正規の手順踏んでいますし、晶くんにお見せしても、恥ずかしくない家、ですわよ。
【2/2】
【今夜も、よろしくお願いいたしますわ。】
【時間は気にせずに、ゆっくりとね。】
………ありがとう。
(自分でも、融通の効かない方だとは思う。けれど、それも仕方がない。
『法』というのは揺るがないからこそ、意味がある)
(例えば一回でも不当な理由により罪を許してしまえば、
当然他の人間からは不満や不振が募る。法の絶対性が失わる。
バレなければいい、当然そんな問題でもない)
(だから、己は限りなく公平でなければならない。それが、警察としてのあるべき姿だと)
(時折矛盾を感じることもある。命を懸けて守っている市民が、
警察を欺き、疎むこともある。けれど構わない。これは見返りを求めて行うものではないから)
(そして何より。こんな僕のことを理解し、支えてくれるあなたがいるから。
それでどんなに傷付こうと、僕は自分が選んだ道を進んでいける)
でも、それはあなたのおかげですから。
(もう空になってしまったハンバーグの皿を下げ、次はサラダにフォークを伸ばす)
(心地良い音とともに刺さったそれを、咀嚼する。野菜の爽やかな甘みに、満足そうに頷いた)
母さんの作ってくれたハンバーグですよ。外がカリッとして、中がふっくらとして。
僕も時々自分で作るんですけど、なかなかあんな風には行きませんね。
(ふうむ、と顎に手を当てながら、先程食べたハンバーグの味と脳内で比べてみる)
(焼き方やこね方に違いがあるのだろうか。こればっかりは、試行錯誤を繰り返すしかない)
………ええ、そうですね。
僕も教科書通りの、普通の料理しか作れませんけど、それで良かったら。
(何を思っていたのだろう。言葉に対して、彼女の挙動はやや不審で)
(何か動揺を誘うような言を吐いただろうか?
心当たりはない。自分の知る、彼女の動揺を誘うものなど、紅い髪の彼ぐらいしかなくて)
(けれど、仮にそうだとしても深くは訊ねない。自分がその問題に立ち入ることはできない。
僕は彼を殺す。その姿勢はやはり変えられないもので、不安を拭うことなどできないから)
………その二択なら、ケーキの方でお願いします。
(ロシアではにぼしが流行っているのか?なんてことを考え、ポタージュを静かに啜る。暖かい)
(彼女が軽く口にする弟のことも、険悪な様子はない。きっと親しさの裏返しなのだろう)
それならば、何も問題なく。ふふ、また今から楽しみになってしまいそうです。
【お待たせしました、ゆりか先輩。それでは今夜もよろしくお願いします】
【結局、はっきりとした原因わからず・・・】
【p2の不具合だと思いますわ。】
【携帯でも問題無いので、このままで】
【避難所共、お騒がせいたしましたわ。(ぺこ)】
お母様の、作られたハンバーグ……
(僅か乗り出した身を戻して、椅子の背もたれに軽くもたれかかり、溜息をつく。)
そっかぁ……なら、仕方有りませんわよね。
だって、愛する家族のために作る母の手料理に敵うものなんて、ないですもの。
(そこまで言って、チラと自分の母の作る料理を思い出す。)
(うんざりするほどの、しつこいロシアンテイストな家庭料理だったが)
(今度から、お弁当をもう少し残さないように食べようと、自分を省みた。)
ふふ…っ
(兵部に向かって、笑いを漏らす。)
(くすくすと笑いながら、ボーイを呼び、デザートを持ってくるようにと告げる。)
ニボシは、うさぎちゃんにですわよ。
もちろん、晶くんも食べていいですけれど。カルシウム補給に、いいですわよね。ニボシ。
晶くんは…中学2年でしたっけ?育ち盛りですものね。カルシウム、大事ですわよ。
それにイライラしないためには、カルシウムが一番って、聞いたことがありますもの。
って、晶くんはイライラすることなんか、あんまり無いのかな?
(グラスを持ち上げ、残り少なくなっていた苺のジュースを飲み干す。)
(少しぬるくなっていたけれど、甘く美味しい味に変わりは無かった。)
わたしは、時々食べますわよ。オヤツにニボシ。
別に身長を伸ばしたいわけじゃなくて、あくまでもカルシウム補給なのですわ。
それにこれが意外と、美味しいですのよ。
なのに、ほんっと酷いんですのよ、紅――――
(言いかけて、止める。)
(言葉の続きの行き場を失い、グラスの足をもじもじと指で撫でながら、テーブルに戻す。)
(眉尻を下げ、困ったような笑顔を浮かべながら、兵部に向かって首を傾げ)
――――彼の話しは、やめておきましょう…か。
(ボーイがデザートを乗せたキャスターを押して来ると、一旦押し黙り)
(チョコとオレンジのムースに、ピンク色のマカロンをチョイスして、兵部にも、好きなのを選ぶよう促す。)
(ボーイが去ったのを見届け、再び口を開き、静かに話しだす。)
それとも、晶くんも…わたしから情報が、欲しい?
紫先輩、みたいに……
そりゃあ、紫先輩の最初のやり方は卑怯だと思いましたわ。
でも、仕方ないこと…ですもの。
どう贔屓目に見たって、悪人には……間違いないから。
なるほど…その発言は、一理有りますね。
(所謂『愛』が最高の調味料というものだ。自分が笑顔で
ハンバーグを頬張る様子を、幸せそうに眺めていた母さん)
(そんな彼女が、自分の為に作ってくれた料理が美味しくないはずがない。
もしただ並べられただけなら、十中八九一般人は、この店のハンバーグを
選ぶだろう。けれど自分にとっては、母さんのが最上のものだ)
あ、ああ、そうでしたか。
いえ、ほら、ロシアの料理でにぼしを作る料理があるのかと。
(脳内で想像していた、小魚ではない、鮭を使ったダイナミックな
ロシア風にぼし?を打ち消しながら、答える)
(笑われた。でもあの流れなら勘違いしても仕方ないじゃないか。
別ににぼしも嫌いじゃないけれど。ちょっぴりむくれてみる)
(最後のパンをもそもそと食し、ふと残ったドレッシングを
付けて食べてみる。微妙だ。やっぱりデミグラスソースにしよう)
ん…日常生活では、基本的に怒ることはないですね。
ただ、僕は感情が高ぶりやすいみたいで、突発的にそうなってしまうことがあります。
ところで先輩は、男の子はやっぱり身長が高い方が好ましいと思いますか?
(ふと訊ねてみる。牛乳は好きだし、よく飲んでいるけど。
もし彼女がYESと答えたら、色々他にも手段を探してみよう)
(――――と、途端に彼女の言葉が切れた。べに、と小さく聞き取れた。
困ったような彼女の表情を見て、考える。どうして言ってくれないのだろう)
………僕は、自分の行いを正しいと思っています。
拓兎先輩も、己の罪を誰かに裁かれることを望んでいます。
だから、躊躇うことなんて有りませんよ。僕らは、互いを憎しみあってはいません。
むしろ、よく理解しているつもりですから。
(シンプルなカラメルソースが乗っかった、柔らかそうな
カスタードプディングを選び、机の上に移した)
ですから、別にあなたから情報を得る必要はありません。
仮にあったとしても、そもそも僕はあなたを利用しようとは思いません。
…望んでいない、でしょう?ゆりか先輩は。
(スプーンで上の部分をすくい取り、舌の上に乗せる。
やはりプリンは、カラメルソースが触れ、混ざり合う部分が一番美味しいと思う)
先輩は、先輩のお父上と同じ職に就きたいんですか?
(そちらでは自分が彼女を助けることはできないから。代わりに、別の案件を訊ねてみる)
ロシアの料理で…ニボシ……を、作る?
(兵部が考えているものが、ダイナミックかつおおざっぱそうな鮭干しだとは、思いもよらず)
(眉を寄せながら、思い出すような表情で、悩み)
……あんまり無い…ですわねぇ
ニシンとかなら、よく使うのですけれど。
(と、そこまで話して、パンをドレッシングに付けている兵部の姿が目に入る。)
(……いや、さすがに。と思った直後、妙な顔になる兵部を見て、こみ上げて来る笑いを堪える。)
(やはり、自分の弟と違って…こう、小動物のような可愛らしさがある。)
やっぱりね。
わたしなんて、毎日弟と喧嘩ばっかりで、怒ってばかりですのよ。
あーぁ、ほんと、晶くんみたいな弟が欲しかったですわ。
ん?身長?
(突然、なぜそんなことを聞いてくるのかと、軽く首を捻ったが)
(自分の弟が基準とは、決して思ってはいないけれど、確かに兵部の身長は、高いとも言えない。)
(兵部とて男子中学2年生真っ只中。誰か気になる女の子でも居るのだろうかと、考え)
(にっこりと微笑んで、否定する。)
好ましいか好ましくないかに、身長なんて、関係ありませんわよ。
真っ直ぐぶつかってくる人が、好きかな。
身長がどうとか、イケメンがどうとか言っても、女の子なんて、結局のとこ皆そんなもんですわよ。
古臭いかも、ですけれど……ハート、よね。
だから、うん。頑張れ青少年!ですわ。
(すっかりと、可愛い弟を励ます姉の気分になり、激励の言葉で締めくくる。)
【1/2】
えぇ…それは、解かっていますわ。
どうお世辞を言ったところで、先輩は悪人だし、悪いことを重ねてきた。
だけど…今は………
(言いかけて、首を横に振る。きっとあの男は、命乞いを望まない。)
(むしろ、兵部の言うとおり、断罪を求めているかもしれない。)
(魔王の加護を失っている今、強力な異能を持っているにせよ、肉体鍛錬を積んでいるにせよ)
(彼がどれだけ戦闘に慣れていたとしても、所詮はただの人間。)
(兵部の放つ弾丸に貫かれれば、普通に死ぬだろう。)
(紅裂を裁くと言う、この目の前の強い瞳の少年は、その事実を知っているのだろうか。)
(だけど、紅裂が万が一「虚影会」に戻れば、魔王と再契約をすれば、確実に目の前の少年は死ぬ。)
(………今、色々と考えるのはよそう。と、なんでもないようなフリをして)
(デザートと共に出てきた紅茶を、スプーンでかき混ぜ、カップを唇に運ぶ。)
(紅裂と兵部のことで思い悩む事ぐらい、あの夜に、解かっていたはず。)
(この件については、紫も含め、ビジネス以外では誰の味方にもならない。だけど、誰も失いたくない。)
(甘いと、笑われてもいい。そのために、自分が出来ることを探すだけ。)
そう…ね。
それはたぶん、わたしじゃなくて、紅裂先輩が望んでいないんじゃないのかな。
晶くんが、さっき言ったように、紅裂先輩とお互いよく理解しあえているのなら、解かるはずですわ。
わたしを利用して情報を引き出すような相手に、断罪はされたくないはず……ですわよね。
………なんか、妬けちゃいますわ。二人して仲良し、なんですのね。
わたし?………それは、無いわ。
(カップをソーサーの上に静かに置いて、兵部を真っ直ぐ見る。)
わたしは……わたしたち家族は、国を…故郷を欺いて生活していますわ。
――――もう二度と、国家には仕えないように。
それが、父の遺志であり、わたしたち一族の願い。
だから、わたしが……この能力の最後の継承者となるべく………
(そこまで言って、口籠もり、少し考えてから、微笑みかける。)
………なるべく、色々と、放蕩娘していますの。
【2/2】
僕はゆりか先輩のこと、琥珀お姉ちゃんとは違って、
例え血は繋がってなくても、もう一人の大切な姉さんだと思っています。
それに、ケンカをするのも仲がいい証拠と聞きますよ?
(頑張った時は褒めてくれて、間違った時には叱ってくれる。
そうして自分のそばで自分を理解してくれる彼女を『家族』だと、自分は認識しているから)
(弟のことを語る彼女を、微笑ましそうに見る。
本当に仲が悪かったら、口にもしないと思う)
(とはいえ、自分は二人の兄姉とは殆どケンカもしなかったので、
詳しく分かるわけではない。兄と姉同士はよく言い合っていたけれど)
(それはケンカなどというものでもなく、どちらかと言えば、
生真面目な兄が姉を注意し、口の上手い姉がふざけながらそれを容易くかわす、
一種の見慣れた日常風景と化していたからに)
…そ、そうですかっ。
………うん、頑張ります。
(確かに少し古臭いけれど、暖かく優しくて、顔や身長、財政的な面を好む人より、とても好感が持てる)
(何より、それならば自分にもすぐに可能なことだから。いや、既に達成している、とも思う)
(けれど、それはすぐには伝えられない。『家族』に愛情を覚えるなんて、
普通ではおかしいのだろう。何より、彼女をきっと混乱させる。
だから僕は僕のままで、このまま彼女のそばにいよう)
そう…かもしれませんね。
彼が望む、世界の善意を体現するような人間――――そんな人がすべき行動ではないです。
ふふ、男同士って、また女の子とは違った仲の良さがあるんですよ。
(とはいえ、殺し合う仲というのもそんな一般的な言葉に当てはまるのだろうか?
何となく不思議な気がして、小さく笑う。あの駅前で遭遇した時は、
そんな自分に断罪されるつもりはないと言っていたけど。
今なら、彼も僕のことを認め、素直に戦いに応じてくれるのではないだろうか)
…でしたら、もし祖国から何らかの招致などがありましたら、
僕に仰って下さい。相手が現地の警察ともなれば、容易く手は出せないでしょう?
(空になったプディングの皿にゆっくりとスプーンを置き、
訊ねる。彼女がそれを望んでおらず、自分も彼女を離したくないから、そうしたい)
(兵部の姉の名を、初めて耳にする。美しい化石の名に相応しく、美しく聡明な姉だったのだろうと)
(そっと、目を閉じて想像してみる。)
(警察で働く強い父親、ハンバーグの上手な母親。)
(兄と姉も、きっと末の弟を愛しみ、可愛がっていたのだろう。)
……喧嘩、するほどねぇ…
(ふむ、と手を顎にあて、背もたれに深くもたれかかると)
(もう片方の手を伸ばし、手掴みでマカロンを持ち上げ、むぐむぐと齧る。)
(ピンク色だったので、薔薇かラズベリーと思ったら、ピスタチオ味で意表を突かれた。)
まぁ…うちの弟に、会った時のお楽しみ、ですわね。
なんていうか……ムカつくの、解かるから。
(憶測だけれど、たぶん…頑張りたい相手が、居るのだろうな。この可愛らしい弟には、と)
(頑張ります。と言う兵部を、微笑ましく見つめる。)
(一時期は、もっと自分の自由に生きてみようかと、思ったときもあったけれど)
(それでもやはり、父や母の願いは裏切れない。)
(そんな可愛らしい頑張りは、自分には一生縁の無い事だから、だからこそ)
(目の前の少年を、目いっぱい応援したくなる。)
うん、頑張ってね!
わたしだって、一応は女の子なんですもの。そういう相談があったら、なんでも聞いて?
女の子が喜ぶプレゼントとか、女の子の間で話題のデートスポットとか。
可愛い晶くんのためですもの。応援しちゃいますわ。
(自信満々に小さくガッツポーズを見せて、任せてよとばかりに笑顔を向ける。)
男の友情、ってやつ?
羨ましいですわ。
わたし、晶くんぐらいのころまでは、男の子に生まれたかったのですわよ。
(果たして、兵部と紅裂の間柄は、友情と言えるのだろうかと、少し不思議に思うこともあるけれど)
(それでも確かに、少なくとも自分と紅裂の間にはない、男同士の友情めいたものを感じて)
(やっぱり、いいな…男の子って。と、唇を尖らせながら、もう一度小さく呟いてみる。)
晶くんに…?
(確かに、現地の警察がバックに居るとなれば、そう簡単に手出しは出来なくなるだろう。)
(ましてや、ゆりか達は、すでに帰化して国籍上は日本人なのだし)
(ただまぁ、国が相手なのだ。いざとなれば国籍ぐらいは、どうとでもされてしまうのだろうけれど)
…う……ん……考えておきますわ。
(スプーンを持ち上げ、ようやくチョコとオレンジのムースを一口。)
……っ、美味しい。これ、美味しいですわ。
(国の話しに、すっかり浮かない顔になっていた表情が、一変。)
(零れんばかりの笑顔に、スプーンを持った手で頬を押さえて、きらきらと兵部を見つめる。)
ね、ね。これ、食べてくださいませ。
(手に持ったスプーンでムースを掬って、腕を伸ばして兵部に差し出した。)
【…………………すみません。ただ今フリーズで、書いた文章が全部消えてしまいました】
【今からまたレスを書いてきますけど、先輩を大分お待たせすることになってしまうので】
【先輩の眠気次第では、再凍結でも僕は全然大丈夫ですから、
もしそうなさるのであれば、遠慮なく仰って下さいね】
【そ…それは、お疲れさまですわ。】
【でも、それからわたしのレス…となると、時間的にも凍結かな、と思いますわ。】
【晶くんこそ無理せずに、今夜はここまででもおっけーですわよ。】
【眠気はなくても、明日が怖いですわよ〜?】
【………わたしもね!慣れていますけれどね、高校1年にして惰性の人生にっ】
【というわけで、眠くはないですので晶くんのレスを見届けてから、今夜はおやすみなさい、ですわね。】
【わたしの予定は、先日お伝えしたとおり木金土以外でしたら、大丈夫ですわ】
ええ、先輩のことはもちろん頼りにしてますから。
その際はよろしくお願いしますね?
(案の定、全く気付かれた様子はない。恐らく、彼女から
自分はそういった対象に捉えられていないのだろう)
(それでもいい。自分が彼女にとって特別なら嬉しいのも事実であるし、
そうあって欲しいと思っているのも事実だが)
(けれど一番重要なのは、彼女が自分にとって特別だということ。
これは、須佐乃水琴の言葉だ。彼女は、よほど自分なんかより達観していた)
(だから、もし彼女が大切に想う誰かができたら。
頑張って、苦しいのも我慢して、応援しよう。
もし恋仲になったら、祝福しよう。僕は、彼女の弟だから)
ふふ、やんちゃだったんですね。まあ、想像に難くないですけど。
僕も一時期、女の子になりたくて、色々母さんから教わりましたね。
女の子は、あんな可愛い服を着てもいいんですもん。
(正確には、一時期、ではないのだけれど。それはさて置き。
兄は、家事は女性のやるものだ、と古風な考えだったし、
姉は、イヤよ、そんなん面倒くさい、と基本的に手伝わなかったので)
(主に家事は自分が手伝っていた。母さんに楽をさせたかったし、
やれば褒めてくれるし、姉も、お兄ちゃんと結婚するなら
やっておいた方がいいわよー?花嫁修行、と囃したてていた)
(そういえばそれに関連して、姉の勧めで女の子の服を着ては
兄に、男の子がそんな服を着てるんじゃない、と注意された。
でも、嫌ってはいなかったと思う。可愛い、と時々兄さんは褒めてくれたから)
………むぅ。
(なんだかはっきりとしないゆりかの口調に、不満げに形の良い眉を寄せる。
あまり頼りにされていないのは、何となく分かる)
(その不信感は、日本の警察に対してだろうか?あるいは
自分個人に対してだろうか。前者はともかく、後者は訂正しておきたい)
(追求の言葉を発しようとするが、それより早く、彼女がスプーンを差し出してきた)
本当ですか?じゃあ、頂きますね。
(差し出されたスプーンの上に乗ったクリームを、身を乗り出して、あむ、と口に含む)
(確かにおいしい。チョコの甘さとオレンジの酸味が絡んで―――――)
(というか、これは、ひょっとして、間接キス、ではないか)
(途端に顔が赤くなる。バレないように味の感想を口にしようとするが、
今の衝撃で味を全く忘れしまっていた)
お、おいしいですねっ。
>>155 【うわああぁんっ!ケータイがフリーズってなんなのっ!?】
【もう、しょぼーんって感じですね…。とにかく、本当にお待たせしました】
【それでは先輩のお言葉に甘えて、明日のために今日はここで凍結にさせて貰いますね】
【問題なければ、明日の、というか今日火曜日の22時でいかがでしょう】
【見届けましたわ。】
【そろそろ締めの流れかな、とも思いますけれど】
【ここまでじっくり来ましたので、せっかくだから再凍結で】
【長々とつき合わせてしまって、申し訳ないけれど…】
【火曜の22時に、避難所で待ち合わせね。】
【寒いから、もっふもふに掛け布団に埋もれて、寝なきゃダメですわよ。】
【風邪ひいちゃうからね。】
【それでは、おやすみなさいませ。よい夢を…】
【なぜか上手く言葉がまとまらないです…長引かせて、すみません】
【できれば、頑張って今夜には終わらせたいと思いますので。あと一回だけ、お付き合い下さいね】
【はい、もっふもふのお布団にくるまって、うさぎと一緒にお休みします】
【先輩も、寝相でお布団蹴っ飛ばしたりしちゃダメですからね?
今夜もお付き合い、ありがとうございました。お休みなさい。ノシ】
【兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M さんとの、ロールの解凍にお借ります。】
>>156 やんちゃ、だなんて……
(反論しようとして、しばし考え、やめる。)
(幼いころは、よく弟と共謀してイタズラを仕掛けたり、庭にある木の上に手作りの小屋を作ったり)
(その小屋の周りに、様々なトラップを仕掛けては、気に入らないことがあると弟を手下に中へ立て籠もり)
(父母を、呆れさせるやら怒らせるやら。)
(それを、やんちゃと称せず、なんと言いあらわせば良いものなのか。)
(思い出に浸りながら、苦笑する。)
確かに………やんちゃ、でしたわね。
晶くんは?どんな、子供だったの?
なんだか、すごーく大人しそうなイメージありますわ。
女の子みたいとか、よく言われませんでした?
わたしはね、こう見えても、ちっさな頃はよく、男の子兄弟?とか、言われましたんですのよ。
……かわいい服………たとえば、こんなの?
(自分が身につけている、純白のワンピースを指す。)
(胸元は柔らかそうなサテンリボンで編上げ装飾され、揃いのジャケットの裾は長く燕尾になって)
(そのままフリルいっぱいのオーバースカートとなり、三段ティアードのスカート部分を彩っている。)
そうですわね……
(ゆりかの目が、楽しいおもちゃでも見つけたかのような視線となり、兵部に絡みつく。)
今度、お洋服の取りかえっこでも、してみる?
(兵部の眉が、軽く寄せられ、拗ねたような表情を見せる。)
(よくよく見れば、そんな様子も綺麗で愛らしい。)
(自分が口籠ったことに不機嫌な顔を見せたのだろうけれど、今はまだ、それでいい。)
(頼っていないわけではないけれど、助けてもらう以上は、自分のこと、家のこと、能力のこと)
(そのすべてを彼に伝えなければ、フェアじゃないと思っているから。)
(差し出したスプーンの上のものを、素直に頬張る様子を見て、ゆりかも嬉しそうに笑う。)
(子供の頃、こうやって家族で美味しいものを、一口ずつ食べさせあいっこしたっけ、なんて思いながら)
(だから、兵部の頬が、キャンドルに照らされてではない赤みに染まった理由も、一瞬飲み込めず)
(キョトンとした顔を向けて、首をかたむけ)
(その次の瞬間、気がつく。)
(―――そう、だった。すっかりと、姉気分でいたけれど、兵部は、弟的な存在である以前に)
(兵部晶という、男の子であった、ということに。)
(兵部の恋を応援すると、胸を張って威張りながらも、自分は本当に、そういった事に疎い。)
(心の中で、受け付けない部分でも出来上がってしまっているのだろうか、はたまた単純に鈍いだけなのか)
(―――おそらくは、後者。)
………あ、ごめんなさい。同じスプーンなんて、嫌でしたわよね?
もう、晶くんも、そういうとこ遠慮せず、ちゃんと言ってくださいませ。
わたし…晶くんとこうしてると、すっかり和んじゃって、そういう細かい気遣い、あまり出来ないんですもの。
嫌なことは嫌って、ちゃんと言わなきゃダメですわよ?
【それでは、今夜も、よろしくお願いいたしますわ。】
【やりにくいところがあれば、がんがん蹴っちゃってくださいませね。】
(否定しようとして、最終的に頷いてしまう彼女に、やっぱり、と笑う)
(上手く説明できないけど、何だか彼女は、能動的なエネルギーに溢れていると思う。
例えば、自分や黒髪の剣糸は、どちらかといえば受動的な人間だけれど)
(他にはあのバンダナを巻いた少年なども、能動的な人間だと感じる。
ゼロから何かを作り出すのは、得てしてそういう人間だと思っている)
僕、ですか?
僕は…うん、今とは比べものにならないくらい、活動的でしたね。
いつでも笑ってて、いつでも動いていたような。
…時々友達からも、性別を疑われたりはしましたけど。
(基本的に、家の中では姉や兄にずっとべったりとくっついていたけれど、
家の外では天真爛漫に過ごしていたと思う)
(朗らかに笑いながら、感情の赴くままに行動して。でも他人を傷付けないように。
そうしていれば、みんな笑ってくれて。そんな様子を見ていたら、僕も幸せになれたから)
(世界の人間はみな善人だと信じていた。争いなんて、
何らかの勘違いから起きるもので、分かりあえば
そんなものは、全て消えてなくなると思っていた)
(あまりに純粋で、無垢で、幸福で、そして愚かだった)
うん、先輩の格好も可愛いですよね。時々テレビで見たりするんですけど。
(眼前の少女が纏っている、白を基調とした少女趣味の衣服を眺める。
なかなか日常で目にする機会はないけれど、純粋に可愛いと思う)
(そういう少年の格好は、細い彼の体に合わせられた
様々なワッペンの縫い付けられた黒のジャケットに、チェックのインナー)
(下は大腿部を巻き付くようにベルトの巻かれた、黒のズボン。
腰の後ろにはシルバークロスの飾りがされている)
(黒を基調としているのは、特に彼女との対比性を意識したわけではないだろう。
ただ単純に、この少年が中学二年生であるから、というだけだ)
え゛。に、似合わないと思いますよ、流石にそんなフリフリは…っ。
(もにゃもにゃと口を動かしながら、やんわりと否定する。
確かに可愛いし、興味がないわけではないけれど)
(流石にアレまで行ってしまったら、こう、男の子としてなんかダメな気がする)
(でも、一回くらいならいいかな、と考える自分もいたりする辺り、少し危険かもしれない)
【1/2】
(自分の不満げな様子にも、彼女は穏やかに笑うだけだった。仕方ない。それ以上は追求できない)
(それなら、いつか信頼してもらえるような人間になろう。
彼女には助けられてばかりだから。いつか、彼女を助けられるような人間に)
…………。
(さて、どうやってごまかそうか。そんなことを考えていたら、
彼女が何やら気付いた様子だ。どうしよう)
(間接キスで赤くなるのなんて、そうそうあることでもないのだろうか。
やはり、自分が普通より自意識過剰なのか?でもここまでの反応を見せるのは、
相手がゆりかだからなのだけれど―――――)
……………………いえ。
(けれど、反応はその真逆で。気付かれなかったという安堵感も
あるけれど、そんな風に彼女を捉えていると思われるのも、やっぱりイヤだ)
(静かに首を振ると、じっと真剣な目で彼女を見る)
イヤなわけ、ないですよ。大好きなお姉ちゃんの、なんですから。
ただ先輩も女性なので、そういった点は、しっかりした方がいいかなと思ったんです。
(これが心を悟られずに、間違いを正すギリギリのラインだ)
【最初から二レスですが…っ。何卒、今夜もよろしくお願いしますね】
【頑張って、今日こそ終わらせてしまいましょうっ】
活動的、だったんですの?
なんだか、意外ですわ。
……まぁ、今も活動的といえば活動的、ですけれど。
性別は……やっぱりね。
(うんうん、と納得するように頷き、腕を組みながら兵部を改めて、じっと見つめる。)
(今だって、服装をもっと女の子っぽく変えて………いや。換えなくとも、この間接照明の店内では)
(長い睫毛が瞬きで揺れる瞬間、綺麗な唇が微笑むとき、女の子に見える。)
(ただまぁ、それはさすがに彼のプライドのために、黙っておこうと心に決めたけれど。)
(それに、黒を基調としながらも、愛らしい雰囲気の服装のチョイスは、兵部によく似合っている。)
(成程。漆黒のワンピースに、彼のサックスケースを思わせるような紅色の薔薇のワンポイントを、どこかに)
(スカート部分は、透け感のあるシフォンを重ねて、袖はストイックに長袖で、袖口にレースを………)
(と、ついつい、兵部にはどんなドレスが似合うのか、思いをめぐらせてしまう。)
(洋服のことになると、つい夢中になってしまう、ゆりかの悪い癖だった。)
(ひとしきり、考えて、唇を開き一言。)
――――似合う。
ね?今度、着てみましょうよ。
わたし、晶くんに似合う素敵なワンピース、縫いますわ。
サイズは、男の子のSサイズで大丈夫そうですわよね。あと、胸周りとかは、シャーリングでなんとか。
うん。今度、晶くんが遊びに来るまで、作っておきますわ。
(銃の扱い以外の、唯一のゆりかの得意な作業だった。)
(長い沈黙の間……いや、もしかしたらそう長くはなかったのかも、だけれど)
(兵部に嫌がられたのかもしれないと、気の利かない人間だと思われたかもしれないと)
(そんな思いが、沈黙を長く感じさせる。)
(ようやく、返事を貰え、少しホッとしたように息を吐き、緊張していた身体の力を抜く。)
はぁー……嫌がられていなくて、よかった、ですわ。
ん…そうですわね。
女の子としては、少し、はしたなかったかしら……ごめんね?
弟に、そんな当たり前のこと注意されちゃうなんて、おねーちゃん失格ですわよね。
でもほんと、今日は一緒にお食事が出来て、嬉しかったですわ。
とっても…楽しかった。
(心から嬉しそうな笑顔を、兵部へと向ける。)
また、絶対ね…一緒に、おしゃべりしてご飯食べて……これからも、ずっと…
(最後に、つなげたい言葉は――死なないで――の、言葉。少し考えて、言葉を替える。)
ずっと……晶くんが幸せになるための笑顔を、わたしに見せて、ね?
(よく分からないけれど、何だかじっと見られている気がする。
恥ずかしいけど、どうにか目線を逸らさないようにする)
(こちらが意識するから、変な方向に事態が行ってしまうのだ。
普通の姉弟のように、毅然とした態度でいればいい)
……………う。
(無理だった。思わず下を向く。人形のように美しい、
彼女の碧い瞳を見ているだけで、自然と吸い込まれそうになってしまう)
(そもそも、自分には普通の姉弟なんて分からないだろう。
それが異常だと知ったのは、彼らを失ってからだけど)
(ふと、彼女の声に正面を向いた)
え…。いえ、そんなっ。
(わざわざ彼女が、お手製の服を作ってくれるという。
もしそんなことになったら、一生それを大切にするだろう)
(女の子の服を大切にするというのもいかがなものかと
一瞬理性が投げかけるが、もうそんなことは関係なかった)
………じゃあ、着たい。
(ちょっと恥ずかしそうに、袖で口元を覆う。カッコいいものにも
憧れる年頃だけど、まだカワイイものにだって触れていたくもある少年だった)
(お返しに、僕も何か持っていこう。ぬいぐるみが一番いいだろうか。
最近髪を下ろしている彼女に、リボンの代わりに、シュシュなんていいかもしれない)
ふふ。可愛いお姉ちゃんが、いい人に巡り会った時、困らないでいてほしいですから。
でも、僕はあっちのあなたも好きですけどね。
(くすくすと微笑みながら、公園でのあの夜を思い出す。
大きな姉も、あまり口調は上品とは言い難かったが、
こちらの小さな姉のあの口調は、そこら辺の不良も驚かせるほどの激しさだろう)
(そんな風に笑いながら、小さな手の、一番小さな指を、ゆりかへと向けて差し出した)
(確証のない、気休めは嫌いだった。そんな約束も、好きではなかった。
だから、こうして形にすることでそれを本当にする)
(生きていよう。『I kill』ためにではなく、生きるために戦おう)
それは、ゆりか先輩も同じことですよ。あなたが死んだら、
僕はもう、こんな風には笑えないから。笑うためにも、それを見てもらうためにも。
あなたも、死んじゃ、ダメなんだから。
やくそくの、ゆびきり。
(えへへ、と少年は、少し照れくさそうに笑った)
(もちろん、この愛らしい弟の、もっと愛らしい姿を見てみたいという、純粋な気持ち(?)も、あるのだが)
(何よりも、可愛いものにコーディネイトするのが大好きなゆりかにとっては、玩具になると言われたも同然で)
(恥ずかしそうにしている兵部を見て、にっこりと……いや、にやりと笑う。)
(…………楽しみが、増えた。)
いい人………や、そんなの、全然で!わたしは…そそ、そのっ……
…………彼氏とか、一生…無理だから。
ずっと、一人で居ますわ。そんな風に、好きな人もいないですし……
作るつもりも、無いし…
(そういった話題を自分に振られるのが恥ずかしいのか、白い頬を赤くさせながら、もごもごと話す。)
(そしてやはり、心のどこかでストッパーがかかる。)
(自分は、そんな感情を、誰にも抱いてはいけないと。)
(もし万が一、誰かだけを好きになってしまったら、その時は、大好きな人全員とのお別れの時だと)
(そう、解かっているから。)
…………っ
(頬が赤を通り越し、顔じゅうが真紅に染まる。)
あああぁ…あれは、もう……忘れて……
(うー、と唸らんばかりに、情けない表情をして兵部を見つめる。)
あれが、好き…って………晶くん、その好み間違っていますからっ
姉として、訂正させていただきますわ。
大事な弟が、変な好みだなんて……だめよ。
万が一将来、あんな激しい彼女を紹介されたら……わたし、猛反対ですわよっ
わたしが、死んだら……
(差し出される、兵部の男の子にしては細い指を、じっと見つめる。)
(自分の右手の小指を、左手できゅっと握り、差し出された指から兵部の瞳へと視線を移す。)
……ゆびきり?約束、の…
(ほんの少しだけ、躊躇う。)
(だけど、そっと手を伸ばして、その小指を絡める。)
(ゆっくりと、小指の絡み合う手を揺らしながら、その動きよりもゆっくりとした口調で)
わたし……紅裂先輩とも、こうやって、約束をしたわ。
それは、こんな風に、死んじゃダメ、なんて直接的な約束じゃなくて。
他愛もない、くだらない内容の約束、だけれど……
あの人は、今はまだ死なないって言っているけれど、いつか、近い将来に死のうとしている……
自惚れみたいで、恥ずかしいけれど……あの人にとって、わたしはそんなに大きな存在でもないけれど
でも……だけどきっと…わたしとの約束を果たすまでは、死なないって、信じてる。
そんなことを思っているわたしだけれど、それでも、晶くんは、わたしに笑っていて欲しいの。
……わがまま、かな。
(逆にそういった話題を持ちかけられた瞬間、先ほどまでの
自分のように赤くなるゆりかを見て、微笑みながら首を傾げる)
(基本的に前向きな、彼女らしくないセリフだと感じた。
こんな風に可愛く見られようと努力している彼女が、自分の色恋沙汰に
対してだけは、何故か否定的になっている)
(もちろん、素敵な方の前ではしっかり女の子ですわよ?
辺りの返答が来るものだと予想していただけに、その疑問は心に残り)
………どうして?あなたのような素敵な人が。
……もったいないと、僕は思いますよ。
(作らない、ならまだ分かる気がする。例えば、実はつい最近
恋人にふられたばかりだとか。このリアクションには些かそぐわないけれど)
(無理、と彼女に言わせる理由は何なのだろう。ただの思い過ごしなら、それでいいのだけれど)
耳まで真っ赤で可愛いですよ、ゆりか先輩?
(なんだか初めてイニシアチブを握れたみたいで、少し気分が乗ってくる。
意地悪な笑みを浮かべながら、下から覗き込むように彼女の瞳を見つめて)
あんな風に、他人のために一生懸命怒れる人を、僕は誇らしいと思います。
だからもし将来そんな大切な人ができたら、きっと自慢の彼女さんになるでしょうね。
(それこそそんな予定など、この少女以外にあるはずもないのだけれど)
(しばしの思いを巡らせたような後で、彼女の指がそっと触れた)
……………そ、う。
(そして、ゆっくりとした彼女の言葉に、静かに耳を傾けている)
(あの紅い髪の青年もまた、彼女と約束したのだ。
あの死にたがり屋だった男が、生きる者へと約束を)
(これは確かに重大な変化だ。いつの間にか、あの人は変わっていたんだ。
だから、変わらず散り行く方向を模索しつつあった自分を叱責したんだ)
(わがままかな、と問いかける彼女に、静かに首を振って、否定する)
そんな、際限なく救おうとする心こそ、あなたの優しさだから。
だから、僕はあなたに助けられた。
あなたはいつまでも、そんな優しいゆりか先輩であってほしい。
『これ』は、僕の仕事。あなたの優しさで、全てが救えるわけじゃないけれど――――。
こんなことしかできない僕だからこそ、あなたのその優しさを愛しく思うよ。
(微笑みながらそう少女に告げると、晶は緩やかに指を離す)
(そうして始めと同じく両手を合わせ、ごちそうさま、と、小さく呟いた)
(少しだけ――しまった、と、思った。)
(クラスメイトと同じように、照れちゃって、子供なんだから。ぐらいの返事がくるかと思っていた。)
(首を傾げて勿体無いと言ってくる瞳が、微笑んではいたけれど、確かに『何故?』と問いかけていた。)
(実際、照れちゃってはいるのだが、ここは頑張って虚勢でも張れば良かったと、少し後悔。)
――――ッ
(覗き込むような、ちょっぴり意地悪な視線。)
(からかうような口調の、優しく甘えてくるような響き。)
(そんな気軽な態度も悪くはないけれど、むしろ嬉しいけれど、とにかく今は恥ずかしい。)
や…でも……怒るにしたって、もちょっと…限度とか、態度ってものが……
とにかく!あんな暴言を吐く子は、ダメです!!
暴言だけなら、ともかく……あんな………っ
晶くんが、どんなに自慢に思おうとも、おねーちゃん、反対ですわよっ
(指摘された耳を両手で隠し、上半身ごと左右に振って、激しく否定。)
(しっかりしてそうとは言え、この大人しそうな兵部が、自分のあの時のような、激しい女の子と付き合う…)
(………考えることすら脳が拒否するほど、恐ろしい出来事だ。)
だいたい、本当はどんな子が、好きなんですの?
わたしは、もっと大人しくて愛らしい女の子と、付き合って欲しいですわよ。
(そこまで言って、ふと思い出す。)
(もう一人、自分のことを姉と慕ってくれる、小さくて愛らしい存在を。)
(確か、あの同じ国の血が流れる、大切な可愛らしい少女も中等部の生徒だったはず。)
(あんな子と、付き合ってくれると嬉しいのにな…と思いながら、必死で心を落ち着かせる。)
う…ん…………
(小指を繋いだまま、こく、と頷く。)
……これが、わたしの優しさ…
わがままだとばかり、思っていましたけれど……晶くんが、そう言うのなら。
わたしは、わたしの道を。結果がどうなろうとも、自分の歩いた道に、後悔だけはしないような。
晶くんに、恥ずかしくなく、生きていくと………
――――約束を、誓いますわ。
(ゆっくりと、小指が解かれて、離れていく。)
(きゅっと右手を握りしめ、その上を包むように、慈しむように、左手を重ねる。)
(ごちそうさま、の小さな声を聞き、左手を離してその手を掲げる。)
(入口にいた初老の男が、椅子の貼りと同じ色の革製トレイを持ち、そこにゆりかからカードを受け取る。)
(やがて、同じトレイにカードと小さな伝票を持ってきた男は、ゆりかに小さく耳打ちをして)
Любовь зла - полюбишь и козла.
……わかってる。
(眉を顰め、返答しながら、伝票にサインをしてカードをバッグに仕舞う。)
さて…と。外は寒いかしら?もう、暗くなっていますわよね。
送っていきましょうか?
はぁい、お姉ちゃん。
(ふざけたように、普段より更にワンオクターブ高い声で言葉を返す)
(耳を押さえてイヤイヤをするゆりかを見て、今度からこの話題は
定期的に出して行こうと心に決めたのであった)
どんな子、ですか。
(ふうむ、と考えてみる。一年少し前までの自分なら、
お兄ちゃん、あるいはお姉ちゃんと答えていただろうけど。
そう答えると、それはタイプの問題じゃないとよく突っ込まれていた)
(それからの遍歴を辿ってみても、あまり共通点はなく。
優しい人、あるいは好きになった人がタイプ、そんな答えしか返せそうにない)
(しかし、それもつまらない。だから曖昧な、どうとでも取れる返事をしておこう)
――――僕は、お姉ちゃんみたいな人がタイプですね。
(そして彼女がそれに反応を返すより早く、満足そうに頷いた)
(彼女の誓いを聞き届け、やってきた男の人に、
ごちそうさま、美味しかったです、と伝えておく)
(何となくそうなる気がしていたので、彼女が取り出したカードには驚かない。
ただそのお値段だけは、正直気になるところではあった)
(自分は公務員として『ガンスリンガー』としての給料を貰ってはいるが、
基本的に余計なことに使わないので、それなりに貯蓄はある)
(だが、今更この優雅な余韻の雰囲気を壊すようなことは止めよう。
彼女には別の形で返せばいい。またこうして会う機会は何度でもある)
………………。
(耳に入ってくる、聞き慣れない外国語。恐らく彼女が発しているという
事実と、その発音からしてやはりロシア語なのだろうか)
(内容は理解できない。けれど、直後の彼女の様子から、
あまり望ましくないことを告げられたのであろうことは推測できる)
(でも、まだだ。僕が踏み込むのは、彼女が認めてくれた時。
歯がゆい感覚をこらえ、差し出しされたパーカーとマフラーを受け取った)
(ゆりかの提案に関しては、コンコンと自慢気に
深紅の『サックスケース』を叩いて、無言で大丈夫だと答える)
本当は、あなたこそ家まで送っていきたいんですけど。
いつの間にかそれなりな時間になってしまっていたので、
すぐに哨戒任務に就かなければならないんです。
(店の入り口を開きながら、やや申し訳なさそうに言う)
(あきらかに、わかってて、わざと明るく返答している。)
(兵部の、そんな悪戯な心が、ひしひしと伝わってくる、可愛らしい声と顔に、拗ねたように唇を尖らせ)
(すぐに、笑ってみせる。)
(こんな他愛もないやりとりが、本当に幸せだった。)
…………お姉ちゃん、みたいな。
(話しの流れからして、琥珀さんのことを言っているのではないと、取れる。)
(だとしたら………自分。)
(ダメだ。)
(この子は、放っておいたら、ろくでもない女に捕まってしまいそうだ。)
(と、心を引き締める。)
(なるべく早めに、その変わった嗜好を、正してあげなければならない、と。)
(姉として、可愛い弟のために、とんでもなくお節介な誓いを、ひっそりと一人心の中でたてる。)
(入口から迎えてくれた初老の男は、日本人だけれど、父親の古い…現役時代からの深い友人だった。)
(父の願いを聞き、父の死後も、何かとゆりかたち家族によくしてくれている。)
(今日も、予約でいっぱいのレストランの休業日だったにも関わらず、開けるようにと、手配してくれた。)
(昔は、情報を本国に流す取引の場であった、このレストランの支配人をしていたが、父の死後引退し)
(―――ゆりかにとっては、いわば、お目付け役、のような人間で)
(歳も近そうな一人の少年と、親しそうな様子に、ほんの少しだけ釘を刺された。)
(それに応えて、ゆりかが口にしたのは、ロシアの古い諺のようなもの。)
(――――愛とは、愚かな行為である。)
(受け取ったケープを羽織り、マフを首に引っ掛けて手を突っ込み)
(ドアを開けてくれる兵部に軽く気取った会釈をして、その門をくぐる。)
ほんと…もう、真っ暗ですわね。星も、ほとんど見えない……
―――でも、見て。イルミネーションが、綺麗。
(空の星は、街の明るさでほとんど見えなかったけれど、その代わりとばかりに地上の星が瞬いて)
(人口的な美しさに溜息を漏らしながら、クリスマスは、こうでなくっちゃね。と言う。)
任務?
………手伝う?と、言いたいとこですけれど、今日は、ほとんど何も持ってきていなくて…
あ、でも、もし何かあれば、すぐに携帯にでも連絡してね。
びゅーん、って、駆けつけますわ。
(心配そうな瞳で兵部を見つめ、そっと手を伸ばして)
(パーカーを羽織って、少し乱れた髪を整えてやるように撫でる。)
―――死なない、で。
………本当、キレイですね。
(地上の星々が放つ人工の光を見て、溜め息混じりに口にする。
空の星には適わない、そう言う人もいるけれど)
(それぞれにそれぞれの良さがある、そう僕は感じている)
(本当に幸せそうに歩いている人々。中にはそうでもなさそうな
一人の人もいるけれど。そんな人達も、いつか笑顔になれますように)
(彼らにとってこの平穏は、いつまでも続くものでありますように)
(数々の銃器を収めたケース、そのストラップを握りながら、強く願った)
………それはダメですよ。
互いの生存のために協力をするのと、自ら死地に付き添っていくのは意味合いが違います。
でも、もしどうしようもなく危険だと思ったら、連絡させてもらいますからね。
(先ほども言った通り、これは自分の仕事だ。彼女の異形狩りとしての
腕はそれなりに信頼している。けれど、それと巻き込んでいいかは無関係だ)
(彼女の優しさでどうこうできるものでない場所は、僕の出番だから。
基本的に、組織が契約を交わした個人あるいは組織でもない限り、共に出歩くことはない)
ん……。
先輩は、心配性ですね。さっき約束したばかりですよ?
僕があなたを信頼するように、あなたも僕を信頼して下さい。
(髪をてぐしで整えられ、くすぐったくも嬉しそうに目をつむり)
(その後に付けられた言葉に、少年もまた、唇を開いた)
(吐く息が白い。ひょっとしたら、今年はホワイトクリスマスかも、と想像する)
それでは、また今度お会いしましょうね。さようなら、ゆりか先輩。
(今夜からは、生きるための戦い。今までと似ているようで、
大きく違う。必要だからといって、自分の身を容易く犠牲にしてはならない)
(それは簡単なことではないけれど。頑張ろうと思う。
彼女がそう望んでいるから。また彼女に会いたいから)
少し早いですけれど――――メリークリスマス。
(最後にに満面の笑みを、金髪碧眼の少女に見せそう言うと、
ぐるぐると口の周りをマフラーで覆い、少年は人工の光の中に消えていった)
【それでは、僕はこれで〆にしますね】
【ほんっと長期間お疲れ様でした。僕はとっても楽しかったんですけど、
ゆりか先輩にも少しでも楽しんで頂けてたなら、幸いですっ】
【また次の機会にも、よろしくお願いしますね。ありがとうございました、
お休みなさい。ノシ】
無理だと思ったら、遠慮せず、すぐに……ね。
信頼は、していますわよ。晶くんの腕前は、きっと…わたし以上。
男の子ですもの、これから背も伸びて、手足も長くなる。
もっと、もっと強くなりますわ。
―――でも、信頼と心配とは別、ですわよ。
姉は、いつでも弟の身を案じるものですもの。
(嬉しそうに微笑み、目を瞑る兵部の髪から指をそっと離す。)
うん、また、今度。
(笑顔の兵部に、こちらも負けないほどの笑顔を返す。)
メリークリスマス。
晶くんに、今日よりももっと素晴しい明日を……幸いが、訪れますように。
(イルミネーションと人の群れに消えていく少年の背中を、いつまでも、見えなくなるまで)
(見えなくなっても、ずっとそこに立って、見送り続ける。)
(また、笑顔を見せてくれることを信じて、死なないでと、願って)
(ふぅ、と白い息を手に吐きかけ、マフに仕舞う。)
(マフの中で、そっと小指を撫でてみる。)
(大切な約束、思い出が、自分の中に重なっていく。)
(苦しいけれど、辛いことも多いけれど、重たくは無い。)
(たくさんの笑顔を思い浮かべながら、冬の冷たく澄んだ空気を胸いっぱい吸い込んで)
(兵部が歩いていった方向に背を向け、人混みに、その身を紛れさせていった。)
【それでは、こちらはこれで〆ですわ。】
【こちらこそ、長い間のお付き合いありがとうございます。】
【すっごく、楽しませていただきましたわ。】
【………これで表でも、ワンピを着せる約束、つけましたしね(にやり)】
【それでは、また、よろしくお願いいたしますわ。】
【おやすみなさい。良い夢を…】
【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
【はい、見届けました。お疲れ様でした】
【ふふ、先輩の作る予定のお洋服、実はかなり僕の好みだったり?】
【繰り返しになりますが、ありがとうございました。お休みなさい】
【スレをお返ししますね】
【待機してみるか。プロフは
>>5】
【ちなみに現在は右腕を負傷して、武器もなく、体調も完全ではない状態で】
【こんばんはなのです。立候補してみてもよろしいでしょうか】
【おっと、誰か来るとはあまり予想してなかった】
【立候補感謝するぜ。どんなロールにするべきか】
【寒いけど夜に会って軽く雑談でもするか】
【そうですね……といっても手持ちのネタはあんまり無い、かもですが】
【場所はいつものように公園などで?】
【んー、島田ちゃんとのこと聞いたりするかも知れない】
【あっくんのことも話に出るかもな、流れ的に】
【じゃあ、毎度のことだが公園で、だな】
【書き出しはどっちからが都合がいいだろうか】
【なるほど、了解です】
【では、書きだしの方はお願いしてもよろしいでしょうか】
(吐く息が白く、身体の芯まで凍るような寒さが襲いかかって来る)
(午後六時を過ぎたばかりだというのに、既に世界は闇に包まれている)
(夜の公園を一人、歩く紅い姿。髪が紅い。パーカーの上に羽織ったコートも紅い)
(右耳にピアス。派手で、そして奇妙な男が何かを探して徘徊している)
ちっ…二日前のことだもんな。
誰かが拾っていったか…
(舌打ちして、夜空を見上げて嘆息する。二日前のこの場所で、二人の人間と戦った)
(その際に、特注のトンファーを落としてしまった。体調が思わしくないので次の日に)
(回収できなかったのが災いしたのか、何も見つからなかったが)
(袖の下の右腕はぐるぐると包帯が巻かれ、極力動かさないようにしている)
(体調もまだ完全とは言い難く、自分の立場を鑑みればこの体調で出歩くのは危険だった)
まいった…
また注文せんとならんか。
(ふーっともう一度白い吐息を吐く)
(諦めて、その場を立ち去ろうとしたその時のことだった)
【では、こんな開始で】
(都との一件があってから暫く、未だに島田六花とは連絡が取れていない)
(よもや既に手遅れになっているのでは、
という悪い予感だけは頭をぷるぷる振るって取っ払い)
(夜の散歩中にも、山に入って探して見るが成果は無い)
(会った時に、連絡方法について話ておくべきだった。仮に異形という立場上、
携帯電話などは持っていなかったとしても他に何かあったはずだろう)
……あの様子ですと、彼は他の人にも彼女のことを聞いて回っているでしょうし。
それで、どなたか気づいて下さればよいのですが。
(仮に、彼女のことを知らず単なる異形と認定していた場合は問題だ)
(そうだとすれば、さらにそちらの訂正も行わなくてはならない)
(情報と認識が行き違えば、あるいは戦争じみた事態になってしまうかもしれない)
(結果がどうなったとしても、殺し合いが在るだけで不幸な結果にしかならないのだ)
一休み……しましょうか。
(散歩も兼ねていたため、元のルートに戻った所でいつもの公園に行く)
(サイケデリックなニワトリと、ネコのような毛玉、ぴょこぴょこ跳ねるシャコ貝らと
共に中へ入ると、物憂げな様子にも見える紅い髪の男を見つけ)
……これは、紅裂さん。どうもこんばんはなのです。
(やや一方的に親しい仲だと思っている友人に、挨拶の言葉をかけた)
【それでは……よろしくお願いします、なのです】
(魔王との契約を破棄する以前からだが、最近は、感覚が鋭くなっている)
(特に契約を破棄して以降、妖魔・異形・悪霊と呼ばれる存在に対してのアンテナの)
(感度がよくなっている。これは様々な経験を経て磨かれた能力なのだろう)
(その感覚が、近寄って来る何かを察知した。そこへ視線を向けると、一人の人影と)
(三つの異形を見つけた。俗世の穢れを拒絶するような銀色の髪をした少女がそこにいた)
(ゲーム画面の中から飛び出してきたようなその少女の名前を、彼は知っていた)
……卯月ちゃんか。久しぶりだな。
(一瞬、間が空いたのは決して名前を思い出すのに時間がかかったわけではない)
(少女の足元にいる鳥と猫と貝に気を取られていたからだ。流石に顔と名前を両方知っていて)
(忘れる――などということはない。対人関係に関する記憶が壊滅的とは言え、だ)
なんだなんだ、この寒いのにお散歩か?感心しないねえ。
この街には怖ーい退魔士や異形狩りがうようよしてるし。
あいつら基本的に殺しが好きな生き物だからねぇ。
キミのお仲魔が安全だってこと、信用しない人もいるかもよ?
(いつもの態度を作って、軽い口調で言う。もう慣れてしまったいつもの仮面である)
(別段、彼女がどうなろうと蚊帳の外なのだろうと、漠然と考えているが、それでも友達だと言って)
(くれた稀有な人間なのだから、忠告くらいはしておく。紅裂拓兎が本当に悪人であり罪人だと知った)
(なら卯月ひのわの態度も変わるかも知れないが、それとこれは別問題である)
お久しぶりです。……んと、前に体育館裏でお会いして以来でしたね。
えと……そうですね。散歩でもありますが、最近は人探しも兼ねておりまして。
(手袋とぶかぶかしたコート、耳あての防寒着を持ってしても
真冬の寒さは身に染みる)
(若干寒さが苦手なひのわとしては夜間外出はそういった意味でも
控えておきたいものなのだが、状況がそうは問屋をおろさない)
逃げることと、やり過ごすことには慣れてきましたから。
……それをどうにかする術が無くとも、今は四の五の言っていられないのです。
(しかし、最近になって減らしていた散歩の頻度は増えている)
(他の仲間の能力により、退魔師などから隠れたり逃げたりする
準備は整えているものの、それでも完全に安全とは言えない以上)
(そして彼に限らず、媛名や水鏡たちの助言をおろそかにしないためにも
散歩を減らすべきとしっていても、譲れないものがある)
……失礼ながら、単刀直入にお聞きさせて頂きます。
島田立花さんをご存知ですか? 彼女を見かけたら、伝えて欲しいことがあるのです。
(どこか切羽詰ったように、その問をぶつけた)
…島田ちゃん?
あー、そうか。キミとあの子は友達だったか。
んー、悪いねえ。最後に会ったのが結構前なんだよね。うちのガッコだけど。
あー、でも、もしかしたらあっこにいるかも知れんね。
(島田六花というゴーレムは、彼と卯月ひのわの共通の知り合いだった)
(人探しをしているとひのわは言い、島田六花に伝えてほしいことがあると言う)
(…余り、楽しいとは言えない話になりそうな気がした)
その前に聞きたいことがあるんだけど。
島田ちゃんの素性については本人に聞いたか。
(心当たりはあるけれど、その前に確認しなければならないことがある)
(島田六花は人間ではない。人間を模して造られた土人形である)
(紅裂拓兎にとって、それは大した問題ではない)
(だが、それを良しとしない人間もまたいるだろう。異形=害悪という図式が)
(頭の中に定着しているような退魔師や異形狩りも確実に存在するのだ)
(そんな人間ばかりではないが、確実に存在することは忘れてはならない)
あの子はね、ちょっと微妙な立場にあるから。
キミを信用してないみたいで悪いけど、そこだけは確認したいんだ。
(何かの拍子に人伝に素性がバレて、彼女を危機に晒すのは流石にマズイと思った)
(卯月ひのわが彼女の素性を知っているとして、それを誰かにうっかり漏らすとは考えにくいが)
……ええ。以前お会いしたのですけども、
連絡をとる手段について、話すことを失念しておりまして……。
(やや歯切れ悪く、受け答えしている。あるいは今か今かと待ちかねているような)
……学校、ですか。
(そういえばかつて、彼女が学校側から出たことをがあった)
(その事情について特に詮索はしないが、彼女は学校内部にいることも
あるということになる)
(探していなかったわけではないが、今後はかつて見かけた付近での
捜索にも重点を置く必要がありそうだ)
(ともあれ彼に伝言を、と口を開くより先に紅裂が言葉をかけることが先だった)
(……そうか。そもそも彼女と親しくなれたのも、あの時の話があったからだ)
……。
伺いました。彼女がいかな存在であるかを。
私がそれを尋ねることから逃げなかったおかげで、六花さんととても仲良くなれたのです。
……ですから、その後押しをしてくださった紅裂さんには感謝しているのですよ。
その節は……ありがとう、ございました。
(ぺこり、と。いつもの挨拶より深く)
(親しい友になれた一歩を踏み出す、きっかけを作ってくれたことを有り難む)
なるほど、大体わかった。
…礼は必要ないさ。キミらがお互いに踏み込む勇気を持っていただけの話だ。
まーあ、キミたちの新しい友情に乾杯しよう。ワインはないけど。
(頭を下げられて、がりがりと頭を掻く。礼を言われるのは慣れていなかった)
(具体的な単語こそ出なかったけれど、あの二人はまたひとつ距離を縮めることに)
(成功したらしい。魔物を友とする卯月ひのわとゴーレムである島田六花。両者の性格も)
(合わせて考えてみるに、ベストな組み合わせではあろう。素直に祝福をする)
それで、島田ちゃんと連絡取りたいと言ってたね。んー、確実とは言えないが、方法は、ある。
俺、あの子に助けられたことがあってね。その時運ばれたのが高等部の資料室だったんだ。
「開かずの部屋」とも言われているんだけどね、その部屋。
中から島田ちゃんがロックしてたみたいでね。いやはや。
(思い出すのは冷たい雨の中、出会った時のことだった)
(人に似ていて、けれど、魔力の塊であるゴーレムに負傷していたところを助けられた)
それで、そのお礼にセーター贈ったのよ。後日、その部屋の前に手紙と一緒にね。
次に会った時には、そのセーター着てたんだ、島田ちゃん。
だから、会いたいなら資料室行くといいかな。確実に会えるとは限らないけど。
俺が知る限りじゃ、それくらいしか方法が思いつかないな。
あ、夜の方が確率高いかも。あそこで寝泊まりしてるならの話だけど。
――それで、何を伝えたいんだ、あの子に。
確実性高める為に、俺からも伝言しておくけど。
(言い終えて、今度はこちらが質問する番だった)
(楽しい話ではないだろう。何となく、そんな気がしてならなかった)
ワインは飲めませんよ。あと、七年はしませんと。
(二十になったとして、そもそも酒が飲める性質かどうかは不明だが)
資料室。……そこに六花さんがいらっしゃるかもしれないのですね。
重ね重ねありがとうございます。後日……あたってみます。
(詳しい素性までは知らないが、異形であるとしたら
一般家庭で生活しているわけではないものと思われる)
(学校の、知らざれる部屋で寝泊まりをしていたとしても不自然ではないだろう)
せーたー……ですか。
今度、六花さんにもぬいぐるみを作って差し上げてみたいですね。
(あの時のように「交換」があるかはさて置いて)
(彼女だったらどんなものが良いだろう、と一瞬は趣味と交友に思考を走らせた)
それは……
……「私が、話をしたいと言っている」と伝えてくだされば……
(六花が、兵部晶に命を狙われていることを知っているかは定かでない)
(知らなかったら当然、一刻も早く知らせて対策を練る必要がある)
(知っていたとしても、自分が彼とそのことで対立していたことを
知らせねばならなかった)
(彼を通して、話したいことを伝えるか。天羽都の時は、彼女のおかれた状況や、
夜に戦う能力者でないことを考慮し、極力巻き込ませないように伏せた話)
(だが、彼はそうではない。身勝手かもしれないが、それでも)
(彼女を自分だけで守れるわけではない以上、味方が欲しかった)
……彼女が命を狙われていること、紅裂さんはご存知でしょうか。
(恐る恐る、といった振る舞いで口を開いた)
…あー、そうか。やっぱりそういう系統の話か。
なんとなくそんな気はしていたんだ。
(ふーと長い吐息と共に白いものが口から零れ出る)
(――島田六花が命を狙われている。察するにその狙っている相手と)
(卯月ひのわは面識があるような風情だった。そうでなければこんな話は出ない)
(かつかつと歩いて行って近くにあったベンチに座ろうとして――無造作に蹴り壊す)
(今思い出したが、例の優男が座っていたベンチだった)
(座るのを諦めて、もう一度彼女に向き直る)
生憎だが、知らない。あの子と最後に会ったのは、夏休みが終わってからでね。
多分、秋頃の話だったと思うが…それで、キミはその命を狙っている相手を知ってる
わけだな。そうでなきゃこんな話を持ってるはずもない。
それで、キミは彼女を守ろうとしている。
若しくは警告して対策を練ろうとしている。そんなところか。
(友達ならそれは当然のことではあろう。まだそこまでひのわのことを知っているわけでもないが)
(善良な感性を有している人間なら、それは当然の行動と言えた。問題は彼女の力の方だ)
ん…幾つか聞くけどさ。そいつは何処の誰だ。
そしてキミは島田ちゃんの為に手を穢す覚悟はあるか?
(誰かを守る方法は、いくつでもある。だが、命を狙っている相手を前にして選べる手段は幾つもない)
(そして相手が島田六花の命を諦めるまで守り通すより、その相手を殺す方が確実なのだ)
(方法がそれだけしかない――わけではないが、それも選択肢に含める必要はある)
(紅裂がベンチを蹴ったことにびく、と反応するが
すぐに平静を取り戻す。そちらを気にしている余裕は余り無い)
お見通し、なのですね。
(自分の口ぶりからすれば、そこまで察することは用意だったろうが)
(皆まで話すこともなく、大方を見抜いたようだった)
銃を使う、私と同い年の男の方。
……兵部、晶さん。ご存じかと、思いますが。
(その名を告げる、というよりは。その名を持つ人物を思い返すように)
(かつて共に戦って、そして対立することになった少年)
(以前会った時の、兵部の言動からすると紅裂も彼を知ってる可能性が高い)
手を穢す……、と。
それが命を奪うという意味であるなら。覚悟以前に、私はその道を選びません。
甘いと、理想だと思われるかもしれません。……ですが。
(すう、と息を吐く。夜に生きる者が、人を殺すことに目を背けていないわけではない。
……だからこそ)
それでは、私はただの殺し屋です。六花さん……いえ。
みなさんのおともだちでは、なくなります。
……私は、私でなくなります。
(兵部晶を殺したら。きっと自分に笑顔は二度と戻ってこない)
(人の命を奪っておいて、のうのうと平和は時を楽しむことは出来無い)
(「卯月ひのわ」は、死ぬ)
私のことだけでも……こう、でありますから。
だから私は。兵部さんが、六花さんを手にかけずに済む手段を探します。
いえ、探さねばなりません。
(人一人を殺すだけでも、それが周りに与える影響は計り知れないほど大きい)
(異形を殺すこととは、違う。傲慢かもしれないが、人間は
それほどにも特殊な生物なのだ)
…ああ、あの馬鹿な餓鬼か。
ったく、職務熱心なのはよいことだが、な。
(兵部晶の名前を聞いて、いよいよ顔を顰める)
(浅からぬ因縁のある相手で、いずれ決着をつけねばならない相手だった)
(別に、あの少年を嫌っているわけではない。ただ、鏡像の己を見ているような複雑な)
(気分になるので、どうしてもそれが表情に出てしまうのだ)
(人であることの喜びを捨て、ひとつの凶器として異形を狩り続けるだけの、あの少年)
なるほど……困難な道だ。それは、幻想だ。
(その道を選ばないと聞いて、しみじみと頷く)
(自分が自分であるために、選んではならない選択肢もある。彼女が言っているのは)
(それだ。甘い幻想だと、切り捨てるのは簡単だった。いつでも現実は非情なのだから)
だが、幻想なくして人は生きていけない。生きている意味もない、な。
(現実を受け入れることと、幻想を抱くことは反発しない)
(現実を見据えて幻想を実現する為に人は努力する。それが生きるということだ)
(だから、彼女の幻想を肯定もしないし、否定もしない)
いいさ。キミはそれでいい。
あの馬鹿な餓鬼はいずれ俺が人間に戻す。
ガンスリンガーとか言ってるけど、所詮は人間だってこと思い出させてやるさ。
(戦うつもりはあるけれど、殺すつもりはない。少なくともひとつの凶器として存在するあの少年に)
(断罪されるつもりはない。だから、死なない程度に痛めつけて、両手両足をへし折るなりして)
(人の手を借りねば生きていけない状態に追い込むつもりだった)
(そこまで追い込まれれば、流石に自分が人間だということを思い出すだろう)
まーあ、ともかく島田ちゃんには伝えとくよ。
それで、あのさ、俺からも頼み…つーか、アレだ。アンジェラ・トルーマンのことなんだが…
なんつーか、アイツも大概不器用っつーか、馬鹿だからな。
時々でいいから様子見てやってくれないか?
(今度はこちらが歯切れ悪い口調で、最近気になっていることを言う)
(確か、卯月ひのわとアンジェラは面識があったはずだ)
(自分が何を言ったところであの女はあのままだろうけど、ひのわの言うことなら多少耳を傾けるだろう)
困難なことは承知の上です。
それでも……私のためにも、彼女のためにも。
……そして彼のためにも。諦めることは出来ません。
(常に最善の道を模索する。それを捨て、最悪の道から
手につけては、最初から諦めているも同然だ)
(何故、彼は彼女を殺さねばならないのか。それ以外の手は、無いのか)
……ガン、スリンガー……。
(拳銃使い。あの少年を、彼はどうするつもりなのだろう)
(仮に紅裂が兵部を殺すつもりであるなら、自分はどうすれば良いのか)
(考えの違いがある以上、自分のような和解の道を取るべくと
考える人は少ないかもしれない)
出来るなら……。誰も悲しまずに済むように終わらせたいのです。
お願いします。……と、はい?
……あ。アンジェラさんですか。
(そういえば彼女とも久しく会っていない。かつてのことに礼を言わねば)
それは……いえ、分かりました。
今度お会いしたら、お話をしてみます。
(一瞬、彼女も島田六花の命を奪う道を取るのかと思いかけた)
(しかし――特殊な事情でもあれば別だが、恐らく彼女は違うだろう)
(仮にそうであるとすなら、尚更話をする必要があるだろう)
…この世界は、いつだって時間が足りないよな。
(天を振り仰いで、それだけ言う)
(誰かの為に、そして自分の為にも諦められないと彼女は言う)
(けれど、現実はいつだって時間が足りない。手遅れにならないように祈るだけだ)
殴り合いのあとに芽生える友情に期待しよう。
王道って大事よねー、うんうん。
(「悲しまずに、か。難しいな、それは」)
(――そう言おうと思って、その言葉には何の意味もないことに気づく)
(だから、口に出すのはいつだってくだらないことだ)
頼んだぜ。
あの馬鹿、色々と勘違いしてる部分あるからな。
俺が言っても聞きやしないけど、よ。
嫌いじゃないんだが、反りが合わんし。
(そこまで言って、もう話すことはないかと考える。多分、ない)
(右腕が痛むので、そろそろ切り上げる頃合いだろう)
じゃあ、俺はこの辺で。年が明けるまでは静養してる。
また会う時まで、そっちのお仲魔と一緒に生き延びろよ。
(踵を返して、その場を立ち去る。いつもよりたとたどしい足取りで)
(人間の身体とは巧妙なバランスで出来ている。一部分が不調でそこを庇って歩くと)
(どうしても歩調に乱れが出る。ぎこちない歩き方で、公園から立ち去った)
(――どうにも、年明けまでに、体調を戻さなければならないようだった)
(これから先のことを考えて、もう一度霧のような白い吐息を吐いた)
【じゃあ、俺はこれで〆で】
【オツカレサマ、お相手感謝】
ケンカをすると、おともだちになるのですか?
(きょとん、と虚を疲れたように首を傾げる)
(余り好ましいとは言えない……が、ただのケンカ程度で
事が済むならそれに越したことはない)
(もちろん暴力を持ち出さないことこそが何よりだが)
……はい。
(彼女も、また何かを抱えている)
(そして交流には相性がある。性格や思想上、
それが合わなければどういう話をするにしろ、
ブレーキがかかってしまうこともある)
(……あるいは、最悪の方向でアクセルがかかる、か)
そちらも……またお会いするまで、元気でいて下さい。
次にお会いするのが年をまたぐことになるとすれば、ですが……
来年も、宜しくお願いします。
(ぺこり、とお辞儀。それから彼が去る方向とは別方向に、
足を進める)
(明日は、クリスマスイブ。……今まで、意識したことなんて無かったっけ)
【お疲れ様でした。それではまたいつか、なのです】
【名前】 木城 理佐 (キシロリサ)
【年齢】 18
【性別】 ♀
【身長】 167cm
【3サイズ】 89 59 88
【容貌】茶髪のショートカット。
茶色い鞄を常備。黒縁の眼鏡。
長袖のセーターやワイシャツに短いスカート。
【希望】 雑談・戦闘・エロール
【能力】
気を込め放った物質が最大5秒初速を維持し続ける。
その間は重力や空気の粘性の影響を無視するため、放物線を描かない。
四肢に異形の力を取り込んでいてそこだけ瞬発力と回復力が高い。
【武器】
投げナイフ
コイン、その辺りの石etc
【NG】排泄系 過度なグロテスクな表現
【弱点】
ナイフが刺さらないような硬い盾や皮膚を持つ物。
特に物理的な攻撃が効かない物。
退魔の力の特に強い場。聖域。
【備考】
高等部3年所属。
おちゃらけた適当な性格。
読書家で動物好き。単独行動を好む。
異能と異形の力を持つ人間を作る実験の産物。
組織の研究の成果でありながら研究者でもあり
妖魔の成分から怪しい薬を作るのが趣味。
【クリスマスの夜だけど、だからこそ(?)参加してみるよっ】
【どうぞお気軽に声をかけてね】
【む、誰もいないか。退散退散】
【これからよろしくね】
【名前】葛森 利香(クズモリ リカ)
【年齢】17
【性別】女性
【身長】149p
【3サイズ】禁則事項(本人談)
【容貌】
黒髪のショートカットで少し日に焼けた肌。。
靴下の代わりに足の甲と足首の辺りに布を巻いている事が多い。(地面に肌を触れさせたいため)
護身用の道具(昼は拳銃やスタンガン、夜は鹵獲したライフルや自家製の武器を所持)やメモ帳、鉛筆を常にベルトにつけている。
【能力】
・小型の蟲を生み出し、操ることができる。
・虫の力を借りる事が出来る。(蜘蛛の糸や蝶の羽、毒や耐性など体に付属させる)
・逃げ足が速く、柔術もかなりの腕。(ただし、能力とは関係なし)
【弱点】鳥、トカゲ(これらが相手だと能力は一切使えない。彼女自身もこれらは怖いらしい)
【希望】NG以外
【NG】 死亡、グロ、スカ
【備考】
高等部の文芸誌同好会員。会が週1回発行する会誌のインチキオカルト部門を担当している。
ただし、ネタは近年発生している本物の異形であり、常にそれらを撮影や取材をし、それを改変して記事を書いている。
取材の域は、現場から警察や暴力団、退魔機関の一部など様々であり、いい意味でも悪い意味でも顔を覚えられる事がある。
本人曰く、「面白そうならそれでいい」と、はた迷惑な思考の持ち主。
元は蟲を祭る神社の娘であったが、姉殺しの為に妹によって家を追い出さている。 現在は友達の家の庭に居候している。
現在、一部で妹による工作が行われている模様。戸籍上も追い出した日に死亡、認識が異形で殲滅指定など、多岐にわたって活動してるとかしてないとか。そのため、武装を強化したとの事。
【とりあえず、投下】
【同時に久しぶりに少し待機】
【都合により落ちます】
197 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 22:50:41 ID:FUNVjCei
つまらん
【失礼して、しばらく待機させてください】
【日常・戦闘・その他えとせとら、で……気が向いたら、お気軽に声をかけてくださると幸いです】
【プロフィールは
>>39。参考にでもしていただけますれば十全と、です】
【もしよかったら僕と、でいかがでしょう?】
【前回を受けて、どこかで日常、になると思いますが、媛先輩がよろしければ】
【こんばんは、です、水鏡さん。(一礼)】
【水鏡さんが宜しければ、十全とです。立候補、ありがとうございます】
【そうですね。前回のあれを受けて、ちょっと気まずいまま……だろうということで。
1.私に喫茶店とかファミレスとかに連れ込まれる(恭弥さんとトコトンお話)
2.夜に仕事のあとに会って人気のないところでもお話(不知火さんともお話)】
【の、二種類が考え付いたのですけれど、いかがでしょう?
どっちの事も気になりますが、今回はまずしっかり"恭弥さん"の方からお話を聞いてもいいかな
と思って上の提案でしたが、1で始めて途中でどこかに出る、なんていうのでも構いません】
【では1からスタート、移動して2になるかどうかは、流れ次第にしましょうか】
【1については場所はお任せしますので、移動する場合の場所はこちらで考えておきます】
【せっかくなので弐式を持ち歩く先輩と遭遇して、なんて考えてますが如何でしょう?】
【書き出しをお任せしてよければお願いします】
【どちらでも、ということでしたらこのレスの秒が奇数なら僕、偶数なら先輩、で】
【もうすこし打ち合わせなどあれば、勿論なんなりと】
>>201 【なら、最初は1から参りましょうか。夜に弐式所持で歩いていたところ、
水鏡さんを発見してそのまま拉致――という感じで構わなければ、発見のあたりから書き出します】
【問題があったら、何なりと仰ってくださいね。
あと、移動先の方は了解です。どこへなりともご一緒致しましょう、ということでお任せ致します】
>>201 【それではスタートは先輩からお願いします】
【媛先輩に拉致られるとは、光栄です。なんなら地獄のハテ?までお付合いしますので(←)】
(日が過ぎるごとにどんどんと寒くなる。もう日のとっぷり暮れた夜ともなれば尚のことだ)
(防寒をした人々が行き交う街中。
その人ごみにまぎれて進んでいる彼女も、もちろんその寒さに苛められているうちの一人)
(タイツを履いているとはいえ、やはり制服は寒い。コートがあってギリギリだ。
そんな彼女は学校指定のコートに通学カバン、そうして竹刀袋を持ったまま歩いていた)
(一見すれば遅くまで残っていた生徒の学校帰りに見えるだろう。
しかし、それは違う。彼女は基本的に早々に、学校を後にするタイプなのだから)
………。
(人々が行きかうその雑踏の中。ふっ、と視線の先に一人の青年を見つける。
記憶力も視力もそんなに悪い方じゃない。
彼とは話しておかなければならないことが、いっぱいある。けれど、少し話しづらくて。
結局あれから、話せていない。今だってこの距離なら向こうも気付いていないし――気付かなかったフリも、できる)
――水鏡さん。
(だけれど、こればかりは逃げてもどうにもならないこと)
(そう思って声をかけた。少し声をあげ、人ごみの中でもたった一人に向かって真っすぐ進んでいく)
(何て声をかけよう。あれから、何だか気まずかったし……など考えながら、近づいていく彼女は)
―――今から、私と"デート"をしてください。
(場所はファミレスで構いませんか?24時間営業ですし、と言って小首を傾げた)
【じゃあ、お嬢ちゃんアメあげr(違)と声をかけさせていただきました。
あらあら、頼もしいお方です。まったく冗談が過ぎると本当に連れ込まれますよ、誰かに……
と、やりとりはこのくらいにして。それでは、今日は宜しくお願いたします(一礼)】
>>204 (ボクシング部のロゴ入りベンチコートは、膝上まであってかなり暖かい。
ダウンのそれを着込み、手袋もして、今日も冷え切った夜の街を歩く。
なんとなく、通り過ぎようとして、先日、アンジェラ・『ウィーク』・トルーマンと、
そして、霧原朱音と話をしたベンチに目を止め、クリスマスが終わっても、
イルミネーションで賑やかな街の中、考え込みながらふと足を留める)
(そこからつい自分の中の思いにふける。
天羽都、伊織津綺子、そして――少しぼんやりしていると、声を掛けられて)
…媛先輩。
(考えていた当人に声を掛けられて、とっさに返事も出来ないでいるうちに、「デート」に誘われた)
『男女が一定の目的を持って会うこと』ですね。
2回目、でしたっけ。どこへなりと――お供しますよ。
(かすかに表情に出てしまったかもしれない、怯む気持ちを押し隠すように、
なるべくどうでもいい言葉を咄嗟に口にすると、頷いて、誘われるまま歩き始めて)
あー、でも僕、女性と二人でどこかのお店に入るの、初めてなんで、
ガチガチに緊張してますけど、その辺りは割り引いて、大目に見て下さいね。
(竹刀袋、に目を留めて、剣道の授業なんてあったっけ?と、そんなことを考えた)
【はい、こちらこそ、本日もよろしくお願いいたします】
>>205 (彼の切り返しに満足そうに目を緩めたのは、
傲慢にも「記憶力の良い人は嫌いじゃない」とでもいいたいのか。
彼女がこういう言い回しをして、そもそも誰かと"甘いデート"をした試しなど実際皆無だ)
私も、これでもガチガチに緊張しているかもしれません。
女性をエスコートしてくださるのが、男性というものではありませんか?
(小首をかしげながらも、先導するように少し先を歩くのは彼女。
黒髪を揺らし、後ろに少し重そうな竹刀袋を背負うようにして、人ごみの中を縫うように進んでいく)
まあ、突然の"デート"に応えてくださったのですし、大目に見ますけれど。
(そうこうしているうちに、目的の場所についてしまった)
(そして、店員のお姉さんに案内されながら、彼女が選んだのは少し奥の方の席。
今日はこの店も家族連れやら何やらでそれなりに賑わっており、
場所を少しだけ明るい雰囲気とざわつきがしめていた――誰も、自分たちの席以外には頓着すまい)
(そして、その席に腰かけると、彼を反対側に座る様に促した)
……何か、お食べになりますか?
ドリンクバーだけでも、構いませんけれど――私、ここのココア好きです。
(一応メニューをひろげて見せながら、彼に向って視線をむけて小首を傾げる)
>>206 それは失礼しました。先輩の仰せとあらば、どこへなりと。
(力の入れ方が、竹刀にしては少し重いような気がする。
ということは――ちらりとタイツの脚を見たりして、少し顔を赤らめてそっぽを向いたり、
しているうちに目的の場所へ到着して)
(部の仲間とも何度か来たことがある、どこにでもあるファミレス。
家族連れも多く、賑やかな店内をちょっと見渡して、
確かにこれなら隣の席でどんな話をしても大丈夫そうだ。
スポーツバッグを傍らに投げ出して、メニューを勧める先輩に)
先輩こそ、何かお腹に入れておきたければ遠慮なく。
僕は夕食も済んでますし、ドリンクバーだけで大丈夫ですから。
(そういうと、こちらに向けられた目線に目を合わせようとはせず、少し目を逸らして)
あれから、体調は大丈夫でしたか?あの時先輩、少し参ってたみたいでしから…
(注文を取りに来るまでの少しの間に、それでもやはり少し声を潜めて聞いて、テーブルの上で指を組んだ)
>>207 そうですか? せっかく、私の奢りですのに。
私もお腹すいていないので……飲み物だけで構わぬかもしれません。
(決定ですね、と言うようにメニューをとじる。
店員さんがこちらに向かってきそうなのを横目で見ながら、ゆっくりと自分も荷物を置いた)
……私だって、参るときくらいありましょう。
ただのひとなのですから。
(さらり、とにべもなく切り返すのはある意味では一番の大丈夫アピールに近い。
ただ、少しだけ人を寄せ付けないような、言い方でもあったのかもしれない。
注文を聞きにきた店員にドリンクバーを二つ注文すると、改めて視線を戻した)
(彼がこちらと目を合わせないのには気づいていて、
どう切り出したものかと少しだけ悩んででもいるのか、小さく息をついてから)
飲み物、何がお好きですか?
とってきて、さしあげる。――先輩って甲斐甲斐しい人ですから。
(テーブルの上に指を組んだ彼にむけてそう言って、首を傾げた。
断られても適当にとってくる気、満々なのだろう。
自称甲斐甲斐しい人は、返事が来る前にわずかに腰をうかせてから)
……貴方こそ、お悩みがおありですか?
私が声をかけたとき、随分とぼーっとなされていたようでありましたけれど。
>>208 (店員が注文を取り終えて歩み去ると、取り残されたように感じる。
先輩の歩き方や話し方からすれば、先日ぽつんと、荒れ果てた体育館の床に座り込んでいたときの、
少し無防備な、疲れたような面影はない、ように見える。
からかうような、突き放すような、そんないつもの物言いに、少しだけ安心はして)
ホットコーヒー、お願いします。
先輩を使いだてするみたいで申し訳ないですけど、ここはお言葉に甘えておきますね。
(腰を浮かせた先輩に、軽く頭を下げてみせて――)
せっかくですから、少し腰を落ち着けてお話しましょう。
飲み物が来てから、最初は先輩のターンでどうぞ。
あ、僕、ミルクも砂糖もいりません。
――逃げも隠れも、しません。
『デート』に誘ってくれたのは、先輩の方が僕に、何か聞きたいことがあったからじゃ、ないですか?
なるべく正直に、答えますから。
(そこでようやく頭を上げて、ちょっと眩しそうに、それでもできる限りの誠実さで、
目線を合わせてお願いします、と制服姿の先輩に自分の分も飲み物を頼んで――
ドリンクバーを注ぐ後ろ姿を見ながら、どこまで聞いて、どこまで言ったものか、と考えをまとめようとする)
>>209 ………承りました。
(真っすぐに目線を合わせてきた彼の視線をしっかりと受け止める。
こちらに向けてきた彼のその誠意ごと注文を受け取ってから、黒髪を揺らして彼に背を向けた)
(少しだけミルクの色が上にたまっている温かなココア。
もう一方のコップの方には、真っ黒で香ばしい匂いを漂わせるコーヒー。
ミルクと砂糖を取ろうとして、要らなかったのだと手を止める。
――彼が年下といえど、差は一つ。子供扱いをするには、少なすぎる差だったか)
(そんなどうでもいいことを考えながら、席に戻る。
彼の前に温かなブラックコーヒーをことん、と置くと、自分も席に腰を落ちつけた)
(熱いココアにふーと息をふきかけてから、一口)
……そうですね。 私のターン、だったでしょうか。
なれば――まずは、擦り合わせを致しましょうかと思います。
私が、どこまで貴方のことを知ってしまったのか、そうして、そうでないのか、を。
(ほんの少しだけ声をひそめて、彼に告げる。
自分が彼の記憶を受け取ってその中で覚えているもの――彼が出会った人々との記憶。
郡から始まり、自分、久遠、葛森、伊達、鬼塚、紫、伊織、御法川、兵部、島田、紅裂、卯月、御木本。
それと、自分の知らない人が数名。
そうして何よりも――彼と不知火の、会話、そうして)
……貴方が、守れなかった方の事。それと、ボクシングを始めたきっかけの事、ですね。
>>210 ありがとうございます…
(ソーサーごとカップを受け取って、軽く香りを確かめるようにカップの縁を顎に当てて、
やや顔を顰めて黒い液体を、ゆっくり喉に流し込む。
そうではないか、とは懸念していたが、憑依されていながらも、あのときの全てを先輩は覚えていて――)
先輩に心当たりがない人は、僕の記憶の中に誰か、いました?
そんなにハッキリ覚えてるとは思わなくて…
もう少し、記憶が曖昧だったらよかったな、なんて甘い期待もしていたんですが。
(まずは無難なところから、話を始めることにする。大振りのカップをソーサーに置くと)
煮詰まってしまって、苦味しかしないですね。
まあ、こういうところだと、仕方ないんでしょうが。
(カップの縁を行儀悪く、指でかつん、と弾いて)
――叔父は道楽で、豆から自分の手でコーヒーミルを回すのが好きで、
なんとなく、僕も何も入れないでコーヒー、飲むようになってしまいました。
こういうの、年頃の見得っていうか、よくあることなのかもしれませんけど、
叔父の淹れてくれたコーヒーは、こう、珈琲っていうか
(テーブルに漢字を書いて見せて)
とてもあったかい気持ちになったあれが飲めないのが、寮生活で一番残念なことですね。
(初めての邂逅を、あの神社を思い返しながら)
前に、いずれ身の上話でも、って約束もしてましたっけ。
両親が亡くなって、叔父のところに引き取られることになって――
うん、まあ、後は大体分かりますよね?
「不知火」は、子供の時から出てきてましたから、叔父はよくしてくれましたけど、
叔母と僕、どうしても折り合いが悪くて…
だから、高校は寮があるところ、転々として、この学園に辿りつきました。
高校になってからは、3校目、だったかな?
そんなところです。
どこでも、気味悪がられて、いろんな噂も、ついてまわりましたから。
(それはある程度慣れっこではある。軽く肩をすくめて)
…先輩の、ご家族は?
(カズヤの言っていた、意味深な言葉の数々。
聞いてみたい気持ちと、踏み込んではいけないような気持ち、どちらとも決めかねて、
だからこそあの時、先輩は一人になりたい、そう言ったんじゃないか、そう思うと、聞けなかった。
楽なほうに逃げることにして、自分のこと、話の流れで少しだけ気になったところ、
直接には先輩の言葉に応えることなく、そのあたりから確かめてみることにする。
すっと目線をまた先輩に戻して、どんな色を浮かべているか、夜の色をした瞳を覗いて――)
>>211 心当たりがなかったのは、にっこり笑いながら何かで異形を狩っていた女性と、
まるで幽霊みたいに、うっすら、透けている女性と、貴方を励ましている――女の子。
(青江、霧原の元の姿、天羽)
(この三人については、彼女の記憶になかったのだろう――女性ばかりですね、なんて首をかしげた)
(それから先は、相槌を軽く打ちながら、彼の話に耳を傾ける。
彼のコーヒーの話から始まって、自分にも見せてくれた記憶の中の伯父の話。
そして、始めて会ったときに約束していた、彼の身の上についての話――)
(何となく、ぼんやりと、こうなんじゃないだろうかと予想はしていたけれど、
本人の口から聞くそれはやっぱり鮮烈で、ゆっくりと、ココアを口に運んだ)
……突発的な異能、またはそれに似たもの足れば、ですね。
どうしても――家系的であったりすれば、そういうことは少ないようですけれど、
私が狩ったことのある方々も、そういう方々が、多かったと記憶しております。
(――彼らはどうしても、異質)
(だから、身内にバレてそれがすんなりと受け入れられるのは、多いとはいえないかもしれない。
それゆえに、異能持ちが異形に転ずるほどまでに、心を闇に、落とすのかもしれない)
――じゃあ、これが貴方の最後の転校ですね。
(この学園に来たのだから、とは言わなかったけれど。さらりと、そう口にした)
(しかし、続いた彼の質問に彼女はもう一度無言でココアを啜った。
真っ黒な瞳が僅かに、僅かに揺れてから――唇に僅か残ったココアの味を指先でぬぐう)
(そして、ゆっくりと視線を戻すと、自分を覗き込む彼を見てから)
……≪家族≫、って、何、ですか?
血縁関係のものがいるかどうか、という、ことで構いませんか?
>>212 最初が青江結さん、幽霊は、幽霊の時の霧原朱音さん。
車椅子の子が、天羽都さん、です。
これ以上は、先輩が実際お会いして、確かめてください。
人のプライベートに関しては、まあ――
(ここまでダダ漏れで今更、という気はしたけれど)
僕も全部お相手の事情を知ってるわけじゃありませんから。
(霧原朱音と、天羽都については明らかな嘘をつく。
そういう態度でバレると思っても、そこは目を合わせることが出来ずに言葉を返して)
(「狩ったことがある方々」――さらりとこぼれた言葉に、一瞬戦慄して身を強張らせる。
自分のほうで頼んでおいて、覚悟が足りないといつでも何度でも思うけれど、
≪深凪≫の異形狩りなんだ、と改めて認識した直後に)
…そう、なるといいな、と思ってます。
先輩もご存知の通り、僕にもいろんなしがらみも、知り合いも増えましたから。
この、学園で――
(そういう言葉を口にするから――ちょっと恨めしげに、先輩の方を見やる。
ほんの少し、瞳が揺れて、黒髪がさらり、と流れる音がしたような、気がして)
えっと…そうですね。ご両親とか、ご兄弟とか。
(言ってしまってから「幼少のころの記憶が――」
思い出して、しまった、とまた顔に出してしまったけれど、今更ひっこみがつかない)
きょうだいは僕、いないんで、父の弟、叔父が唯一の血縁、です。
(何か言わなくては、と思って、そう付け足してみる)
>>213 (青江――どこかで名前を聞いた気がする。どこかの、退魔の家系だったか。
天羽……は、学校でちらりと名前を聞いた気がするのだが、定かではない。
霧原朱音は知っているどころではない。そこについて詳しく問い詰めようと思ったが、
先に手をうたれてしまったので、数瞬だけ黒い目で彼を射るように、睨みつけた)
………承りました。
あと、しがらみ作っておいてさっさとズラかるのって結構難しいですから、
あまりご心配なさらなくっても、大丈夫でしょう。夜に関わると……案外どこかで繋がるものです。
(彼の視線に恨みがましさがこもれば、こちらは僅かにその目元を緩めて)
(それから、彼の問いかけにカップを机の上に置いた。
ありありとしまった、という気持ちが顔に出ているのを、今度は少し呆れたように見て)
…………義理の兄がひとり、おります。
血縁関係については、存じ上げません。
私がいるのだから、存在はしたのでしょうけれど、存じ上げません。
(指先でカップを弄りながら、わずかに視線を落として)
私にとって、誰よりも長く共に時間を過ごした人間を家族と呼ぶなら――≪深凪≫です。
あと、そんなに怖々聞いてきたりしなくても、大丈夫です。
別に聞いても怒ったりなど致しません。言いたくなかったら、適当にはぐらかします。
ただ……反応に、困るでしょう? こんなこと、言われたら。
(彼女にとっての家族は≪深凪≫。それは彼女にとって当たり前のことだった。
でも、学校に通って日常を知るようになってから、それは"普通"には遠いのだと、知ったから)
>>214 それは…確かに、最初に先輩の言ったとおり、でしたね。
いろんなところで、いろんな人がいろんな人と繋がってるの、少しずつ、僕も理解するようになりましたから…
(それでも、まだまだ知らないことは多すぎる。
呆れた顔で見返されれば、気恥ずかしさに身の縮む思いをしながら、
言葉のとおりに、反応に詰まってしまい、しばし考えこんで)
お兄さん、それに、家族もいる、と。
(≪深凪≫は組織の名前だと思っていたから、「家族」との言葉に若干違和感を覚え、
そしてどんなふうだろう――想像してみようと顎に手を当てて考え込んだ。
けれど、あまりに「普通」と隔たりがありすぎて、まったく想像がつかずに)
同僚…の方、じゃない、何人も家族がいるんだ。先輩には。
そこは少し、うらやましいですね。
一つだけ、先輩が思うお兄さん、どんな人なのか教えてください。
(はぐらからされるだろうか?媛先輩の反応もみたくて、そんな質問をして)
それと――あいつの件に関しては、僕じゃ答えようがないので、
後でもう少し、人目のつかないところに移動してから、直接先輩が話をして下さい。
あいつのことだから、言いたくないことは、適当にはぐらかすでしょうけど、
すいませんが、そこは僕じゃ責任は持てません。最初に言っておきます。
(正直の前に何か言葉がつくような、とは自分でも思うが、
なにより事実だから仕方がない。ちょっと頭を掻いて、残りの珈琲を飲み干して)
だから、僕に聞きたいことがあるなら、今のうちに何でもどうぞ。
>>215 ―――義理、ではありますけれど。
(兄と言う言葉に静かにそこを強調しながら、改めてココアを手に持って)
いえ、同僚は確かに同僚です。仕事仲間……。
上下関係も一応はありますし、強い弱いもあれば、目的のために互いを切り捨てることもできる。
それでも、"貴方がた"の言う家族に、
私が何かをあてはめるとしたら――≪深凪≫だと、言うだけ。
……正直、普通の家族ってどんなものか、イマイチ、まだよくわからない。
それでも、貴方が叔父さんを想うように、大切なものだというのは、存じ上げています。
だから、わたしも、≪深凪≫は大事です。
(ココアを口に運んで、また一口。
しかし、彼の質問がくればしばらくカップに口をつけたまま、思案するように止まって)
…………ゆいいつ、ぜったい。
(郡には幾度となく告げてきた≪当主≫に関する想いと全く同じそれを、答えにした。
しかし、その小声を打ち消すようかのように、すぐに次の話にうつった。
それは、小声を打ち消したいからではなく、彼の話に興味が強かったからかもしれない)
たぶん、私の聞きたいことは、大半はぐらかされそうです。
……貴方のお時間が許すなら、"彼"とも会っておきたいところではありますけれど。
そうですね……貴方に聞きたいことは、ん――。
何か、他にお悩み事でも? くらい、でありましょうか。
貴方も、私に聞きたいことがあれば、なんなりと。
(答えるかは、別として。そう付け加えて、彼女は空になったカップを置いた)
>>216 ――分かりました。
(「家族」についての、先輩の言葉。「義理の兄」についての先輩の言葉。
今はただ、受け止めるだけ。特に言葉を返そうとはせず、しっかりと心に刻むに留めておくことにする)
悩み事――あー…
(今まで避けては来たが、いくつか言っておきたいこと、言わなければならないことを整理してから)
一つは、あれから紫さんに会いました?
他はまあ、僕の記憶なんである意味どうでもいいんですけど、知られたくない、様子でしたから。
(ぽん、と自分の右腕に手を置いてみせて、何の話題か、一応確かめておいて)
さっきあんなこと言っておいてなんですけど、天羽さんについて。
彼女の体には、不用意に触れないほうがいいです。
異能の制御を良くも悪くも乱す、そういうちょっと変わった異能ですから。
本人も今は自覚して、少しナーバスになってところ、あります。可愛い後輩ですから
(ちょっとだけ、二人の冒険を思い出して笑って)
もし会うことがあったら、優しくしてあげて下さい。
霧原さんのことで、伊織さんもある意味、似た様な精神状態になってます。
どうやらそのあたり、先輩もご存知のようですから――
(知らない顔、に上がらなかったところを見ると、伊織は知っていても、
霧原の現状については知らないのだろう。
とっくに刃を交えている、とは知らず、そんなある意味呑気なことを言って)
会うことがあったら、あまり伊織さん、虐めないであげてください。
多分、先輩のからかいを真正面から受け止めて、激昂しちゃうようなところ、ありますから。
最後に、兵部くんのこと、思いっきり、交渉というか、話がこじれて、
ちゃんと思いを伝えること、出来ませんでした。
あんなに話してもらったのに、お力になれなくて、本当にすいません。
(一気にとりあえずの思いを吐き出すと、こつん、とテーブルに着くほどに頭を下げて、
いたたまれない思いで、謝罪をした)
>>217 (彼の返答に、彼女は笑うように目を細めた。「だから、反応に困ると言ったでしょう?」と)
(紫のこと、天羽のこと、伊織と霧原のこと。
それから、兵部のことを静かに聞いていた。最後の最後を聞くまで、無言を通す)
(それから、しばらく考えるような仕草をとって、指先でカップを転がしてから)
……紫さんについては、それのお話をさせていただきました。
貴方についてのフォローを入れていないから、彼は私が貴方から情報を得たかと思っているかもしれない。
まあ、今日のおごりはそのお詫びを含めているから、遠慮しないでくださいね、本当に。
(さらり、と小首を傾げてから、話を続ける)
――他人に干渉する、異能、というのは初めて耳にした。
ですが、それならあまり、不用意に彼女のことを他人に漏らさない方が良いでしょう。
私は……そもそも前は、この街に異形と異能を狩りに来ていたのですから。
そういう人間が、ごろごろいる夜です。大切なら、もっと大事にしてあげてください。
あと……私は異能はもっていなので、通常の状態なら接触しても何も起こらぬか、と。
(ころりころりと、指先でカップを回して)
――あと、霧原さんについては無駄に動くなと言いつけておいてください。
伊織さんについては……保証しかねます。
(こてん、とカップを元に戻した)
そして、最後に。
……私のお力になれなくてすまない、と謝るのは、間違いではないでしょうか?
(頭のつきそうなほどに下がった頭の上に、無遠慮に自分の手をのせる。
こんなにも誠実に謝っている人間に対しての、とんだ蛮行だけれど、
きちんと、いたたまれない気持ちで謝ってきてくれているのくらい、彼女はもちろん知っていた)
>>218 (渋面というより、情けない顔になる。
きっと次にあったら勘の鋭い紫のことだ、吊るし上げをくらうのは、ほぼ間違いないところ)
じゃあ、お言葉に甘えて、ここはご馳走になります。
(それでも、紫と争う理由は、自分の方にはない。
今のところは、という但し書きがつくのが、我ながら情けないところでもある。
あとのことは、会ったそのときに考えればいい、そう思いながら、頭を下げて顔の表情をみせないまま――)
むしろ、周りが注意していないと、都ちゃんの場合は危険なんです。
あんまり他人のことについて、吹聴するのは本当によくないことだと思いますけど、
分かっていて心の準備ができているのとそうでないのでは、まったく対応が違いますから。
(異能はない、その言葉に少し意外の念に打たれて、残りの言葉をそのまま聴いていると――)
(たしなめるように、手を頭に乗せられて)
はい、ごめんなさい。
(謝ったこと自体に謝ってどうする、そうは思ったけれど、とっさにそんな言葉が口をついて出てきて)
…先輩に頭に手を置かれるのも、2回目でしたね。
男の人にそういうことしないほうがいいですよ?
悪くない気分なのも一緒なところが、僕の進歩のないところ、ですけど。
(気遣いを受け止めました、とそっと頭を上げて、軽口を返して、ありがとうございます、と目を見返した)
…じゃ、そろそろ出ましょうか。
(ある意味、自分にとってはここからが肝心な所。
なんとはなしに緊張し、竹刀袋も何故か気になってちらり、と目線を投げてから、自分のバッグをよせて、肩に抱えた)
【なんでこう、僕はさくっと話が進められないのでしょうか…】
【場面転換、のところで凍結など、お願いできますでしょうか…明日夜以降なら、時間はとれます】
【先輩の都合に合わせますので】
【了解です。私の方は、そうですね……。
明日の夜以降となれば、一番近いのが火曜日、になるかと思われます。
それを過ぎると、もしかすると年明けになるかもしれませんけれど、大丈夫でしょうか?】
【もしかすると、火曜は22時頃までしかお付き合いできないかもしれないので、
もし、水鏡さんが早くても大丈夫とのことだったら、少し早目の時間だったら、嬉しいかもしれません】
【火曜日なら昼間からでもOKです。なんとか年を跨がず、収められるかと…(ものすごく自信なさそうだ!)】
【先輩の都合のつくお時間に待ち合わせることにいたしましょう】
【今回は先輩から色々とお話が聞けて、こちらはとても楽しませてもらいました】
>>221 【……展開が遅いのは私も同様でありますゆえ――言いッこなしで参りましょう(こっちも同様だ!)】
【もし、30か31のどちらかが空きそうだったり、
火曜が遅くまで大丈夫になりますれば、火曜にまた一応ご連絡致します】
【それでは、――火曜29日の13時半頃からでは如何でありましょうか?】
【早いなーとか、遅いなーとかあったら遠慮なく仰られてくださいませっ】
【こちらこそ、水鏡さんのお話を聞かせていただいて楽しかったです。
次はもっと突っ込ませていただくことになるかと思われますが……ふふ、楽しみにしております】
【今日は、本当にお付き合いありがとうございました】
【そうでした、次回も突っ込みどころ満載でした…楽しみにお待ちしてます(←)】
【その時間で、避難所にて落ち合うことにいたしましょう】
【予定の変更などありましたら、あちらをチェックしておりますので遠慮なく、です】
【それではこちらはこれにて、本日のお付合い、ありがとうございました。
お先に失礼致します。おやすみなさいませ】
【了解いたしました。それでは、その時間にまた宜しくお願い致します】
【それでは、私もこれで失礼致します。おやすみなさい、水鏡さん】
【お貸しいただきありがとうございました。スレッドをお返しいたします】
【名前】天羽 都(あもう みやこ) ※愛称はみゃこ
【年齢】13歳(中等部第二学年)
【性別】女
【身長】148cm(寝た状態での測定で正確ではない)
【3サイズ】B75/W52/H76、けっこう着痩せする方
【容貌】
栗色のさらさらショートに赤いヘアバンド、色白で目や鼻など顔立ちが全般的に丸く幼い感じ
制服に長めのエプロン、サイハイソックスに隠された部分は傷跡や手術痕で覆われている
ttp://okms.h.fc2.com/uri/amou.jpg 【能力】
・異能に分類される様々な力の増幅/抑制
都に直接触れている対象の【能力】が増幅したり抑制されたりする。
効果はランダムで強く発揮することもあれば何も起きないこともある。
例:魔法の制御が正確になる、機械の動作が不調になる
・生物が持つ一般的な力の増幅/抑制
都の手料理を食べた者は、異能に限らない様々な力が増減する。
胃に残っている間だけ作用し、効果は都の感情や意志に左右される。
一般的な範疇内であり、生物的限界を越えるようなことはない。
例:マラソンで自己ベストを出す、試験で暗算を間違える
※発動と効果はロール相手の方に一任です。
【希望】日常、怪異との遭遇 ※エロールと戦闘は要相談
【NG】猟奇凌辱、強姦、SM、グロ
【弱点】両足不随で車椅子生活、戦闘能力なし
【備考】
十年前、学園教師である両親と共にどこかから旧校舎の屋上へ転落、
下敷きとなった両親のお陰で命は取り留めたものの後遺症で両足不随となる。
引き取り手がなかったため学生寮の寮母に引き取られて学園へ通っている。
明朗活発、世話好きで少し頑固、まっすぐ真当な性格。
料理部所属で自称エース、義母(寮母)仕込みの料理は学内でも評判。
事件のことは覚えていないが両親の幽霊が旧校舎へ出る噂を知って調べ始めた。
【最近の状況や重要な出来事】
・つい最近まで能力を自覚していなかった。
・憧れていた迫水直と伊織津綺子が付き合っていると知って失恋。
・失恋時に一つ目の能力を自覚したが制御できないのは相変わらず。
・綾香お姉ちゃんがとにかく無事でいることを陰ながら祈っている。
・正ちゃん先輩の自宅に下着を置き忘れた。
・旧校舎で両親の幽霊を目撃、少しだけ母に憑かれた。
・紫からプレゼントされた十字架のお守りはこっそり発信機内蔵。
・水鏡の協力で幽霊事件を解決したが、二つ目の能力を指摘されてショックを受ける。
【プロフをアップしてませんでした】
【という訳で、待機します】
あっきゅんが規制らしいので避難所で立候補してるぞ
【避難所に移動します】
【待機してみるよ!プロフは
>>60を見てねー!】
【凍結の予定あり、だけど……それでもいいなら相手してねっ!】
【待機解除!落ちるよー!】
231 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/06(水) 11:35:59 ID:HyvxS+pU
!
【待機と行こう! プロフは
>>40くらいだ】
【気軽に声をかけてくれ】
【こんばんは、いらないとは思いますがプロフ
>>18で、お相手立候補です】
【そちらに特にプランがなければ、冷静かつ穏便かつほのぼのーと、お話などいかがでしょう?】
【こちらからいろいろ、話したいこともありますし、例の公園で、弾丸の補充がてら、です】
【お願いとしては、弾を渡す時は最後にして下さい、ということぐらいです】
【ああ、こんばんはだ。当然ながらノープランだな、ああ】
【冷静かつ穏便かつほのぼのになるかはともかく、まあ普通に話すか】
【場所と用件も了解だ。書き出しは頼んで良いだろうか】
【……あと、オプションつけるか? <<フェアリー>>】
【紫さんが知ってる、ことを媛先輩から聞いてしってますから、まあ、覚悟はしてますよ】
【そういう展開もありえるだろう、とは思ってますから、その時はそちらも、それなりの覚悟でお願いします(←)】
【書き出し了解、オプションについては…今回はサシで対決したいので、またの機会にお願いします】
【彼女にもお正月休みくらい、あるでしょうということで】
【そんなに長くならないと思いますが、しばしお待ちを】
【オーケイだ。その上で銃弾は後回しとは良い度胸じゃないか】
【ではコーヒーでも飲みながら書き出しを待っていよう】
(冷え切った夜空に、星に詳しくない人でも分かる、三ツ星が並んでいる。
この寒さでは、普段でも人がいないのに、ますます誰もよりつかなくなった夜の公園で)
何から話したもの、かな…
(時間を確かめ、メールで送った待ち合わせの時間まで5分ほどあるのを確かめて、
ベンチにスポーツバッグを放り出す。
一瞬、銃を取り出すべきか考えたが、肩をすくめて――
ベンチに腰掛け、星を見上げて待つことにした)
(メールには、いつもの弾の補充と、天羽都の件で話したいことがある、と伝えてある。
それだけで済むかどうか、話の道筋を考えながら、白い息を吐いてぼんやりとして――)
【ではこんなスタートで、よろしくお願いします】
>>237 ほぅ………
(何事もなく新年を踏み越え、つとめていつものように夜の街を歩く)
(澄んだ星空にも肌刺す冷たい空気にも感慨は抱かず、周囲の気配を探りながら、ゆっくりと)
(しかしその内情は、お世辞にもいつも通りとは言えない)
(天羽 都の事は、現状最大の懸案事項だ。人一人、能力一つが物になるかどうかがかかっている)
(さてどう扱った物か、と考えて直していた矢先の、メールだ)
(…やがて足取りは街並みを外れる)
…よう。
(公園の近く、客が来るかも分からないのに煌々と光り続ける自販機から缶コーヒーを買い)
(それを口にしつつ、いつもの公園に足を踏み入れた)
(戦いに来た訳ではない。武装は嗜み程度。それで問題が発生する相手でも、あるまい)
こんな寒い夜に足労な事だ。
……銃はちゃんと使えてるか?
【では、こちらはこんな感じで。よろしく頼むぜ】
>>238 こんばんは、紫さん。
(無礼かもしれないが、あえてベンチからは立ち上がらない。
そして目を合わせない。軽く頭を下げてから)
久遠さんにメンテナンスから撃ち方まで、基本を教わりましたから。
なんとか当てることぐらいは出来るようになりました。
実際、それだけで片がつくこともありますし、とても助かっています。
(素直に感想を言って、暖かそうな缶コーヒーを飲む紫に、ベンチを勧めようとはせず)
都ちゃんから聞いたかどうかは分かりませんが、例の幽霊騒動は、なんとか終わらせました。
心残りをなんとかして、実際に成仏するところ、彼女と一緒に見ましたから、間違いありません。
危ないところが皆無、ってわけにはいきませんでしたが――
それでちょっと、面白いことが二つ、あります。
(前置きも早々に、本題に入る。相手の気配はいきなり突っかかってくるようでもない。
ならば、話を済ますのは今のうち、と考えて)
一つ目は、その幽霊を殺したのは、あ、生前にってことですよ?
今現在、この学園にいる異能者です。
名前は西陣貴子。臨時講師をしてます。ボクシング部のコーチと恋仲で――
(すらすら住所まで言って、そういえば糸を操る別の人はすっかりおなじみだな、そんな風に考えながら)
紐とか糸とか、そういったものを思い通りに操る、そういう能力ですね。
今のところ、異能狩りをするでもなく、誰に害を及ぼすでもなく、静かに生活していますよ。
10年前のそれっきり、悪さはしてないようですね。
(どの程度興味を示すのか、その反応も自分にとっては重要なポイントになる。
食いつくだろうか?相手の体全体の気配を窺いながら、そう一気にまくしたてた)
>>239 ふん……それは良かった。
やはり感覚的に、あるなし随分違うだろう。不知火に頼り切る必要がないとな。
アレもそこそこ役に立つな。たまには労ってやるか。
(不遜に呟きつつ、買ったばかりの缶コーヒーを傾け、ベンチの脇の街灯に背を預ける)
ああ、半分はどうにかとか聞いた。……そうか、解決か。
(まあ、幽霊が一匹二匹成仏の目を見た所で、個人的にはどうでも良い事なのだが)
面白い事が二つ? …聞こう。
何なら何か買ってくるか。寒いだろう。
(興味を示した事を曲がりくねった言い方で表す)
(こちらとしても話したい事はいくらでもあるが…まあ、相手が話す気でいるんだ。気にする事はあるまい)
………ふん。西陣貴子…なるほど。
(瞑目して、流れるように吐き出される情報を頭の中に整理して収め)
……十年前悪さをして、今の所何もしていない。テンタクル系か。
(整えた情報を見つめ直し、はぁ、とあからさまに溜息をついた)
察するに、お前はそいつに会いに行ったな? お前というか、お前と都は。幽霊成仏ごっこの過程で。
昔、何か理由があったのかもしれないが、それでも人を殺めたような奴の懐に。
…………はぁ。
(何というか、本当に――危険管理能力に欠けた連中だ)
(いや、現に無事ではあるし、万が一には不知火がいる…と言っても、それでも溜息をせずにはいられない)
分かった。まあ俺はボランティアでもなし、そいつの事は覚えて置くだけにしておこう。
…あ、金にはなりそうだな。兵部辺りにタレコんでみるか。
(ぶつぶつと呟きながら懐から携帯電話を取りだし、何やらかちかちと操作を始める)
【エッ、エッ、エンターキーが……】
【次からはもうちょい早く返せると思う、済まん……!】
>>240 飲み物はまだ、いりません。
銃弾も含めて、最後まで話を聞いてからにして下さい。
その時に、紫さんがどう判断するかに、お任せしますから。
(多少含みのある言い方で、街灯にもたれた相手を見やる。
いつ激突したのか定かではないが、紅い髪の男との対決のダメージは特に見受けられないようだ。
自分にとっていいことでもあり、ありがたくないことかもしれない、そう思って)
彼女は直接、僕と都ちゃんの邪魔をしにきました。
旧校舎に、乗り込んだ時のことです。
あれがこちらを殺す気だったのか、と言われると微妙なところですけど。
西陣貴子の目の前で、幽霊とも話しましたから、それは納得済みですから――
――手を、止めろ。
(鋭い声で、相手のキーを打つ手を制止する)
人の話は最後まで聞くもんだ、って教わりませんでした?
一体当時どういう判決が出たんだかは知りませんが、彼女、少年院ですけど、
ちゃんと社会的制裁は受けています。
もう少し、話を聞いてください。
二つ目は、都ちゃんの能力について。
その、西陣先生と対決したときのことですけど、都ちゃんに触れて、
不知火の能力が…なんていうか、いきなり消えてしまったんですが――
都ちゃんの、もう一つの能力で、窮地を脱しました。
彼女の手料理を食べた者は、その時の都ちゃんの感情で、
異能に関わらない、身体能力とか思考能力が、よくも悪くも作用されます。
伊織津綺子さん、知ってますよね?
彼女の記録も、都ちゃんの能力の影響です。
(分かりやすい例え、のつもりが一つ。
伊織津綺子の異能を知っているのかいないのか、反応を見たいのが一つ。
目をすがめ、相手の反応を見逃さないようにまだベンチに座ったままで、
全身全霊で気配を感じ取ろうとして)
【心ゆくまで、じっくりどうぞ。待つのは一向にかまいません、てか詰め込み過ぎなのは見逃してください】
>>241 目の前で幽霊を話して、納得済み、な……
(真面目に考えるのが馬鹿馬鹿しくなりそうな言葉の並びではある)
(が、要は死人が特別ボーナスで一時的に戻ってきて、話ができるようになっただけだ)
(そう考えれば大して難しい事でもないか)
…ふん。
(恭弥の制止で手を止め、素直に懐へと携帯を滑らせる)
別に後ろめたい事がないなら止める必要はないだろう。相手は歴とした警察だ。
齟齬があれば俺が恥をかくだけだしな。ああ、それを止めてくれたなら感謝しておこうか?
少年院で社会的制裁、ねぇ…それでよく教師なんて職業に就けた物だ。
(含みありげに言いながらも、その場でそれ以上の事をしようとはしない)
(……別に、部屋に戻ってからボタン一つ押せば良い話でもあるのだ)
伊織?
(一つ、自分の感情に楔打つ名前を聞き、くっと聞き返す)
……何故俺が彼女の事を知っているのかは、ともかく、確かに知っている。同学年だしな。
陸上部の…何だっけ。何かで記録持ってたよな。
それが都の能力で、はぁ、しかも手料理を食べるとそうなる?
(ぎ、と奥歯を噛みしめ、恭弥の言葉を自分なりに解釈する)
……………ぁー。
(やがて、何か得心したような呻き声)
(そう言えば、触れていなかった時に、能力が働いたとか言っていたな)
なるほど、料理を媒介にして……なるほど。
(原理はともかく、そういう事があるらしい)
…面倒な。
で、都はその能力について何か言ってたか?
あの娘の事だ。喜びはしなかっただろう。
>>242 (伊織、の名前に微妙な引っ掛かりを見せた。
学園に通っていれば誰知らぬもののない名前を、いつもより口数多く解説してみせて――
ほぼ間違いなく異能のことを知っているのだろうと「理解」する、心に留めて)
問題なのは、一つ目も二つ目も、なんていうんでしょうか、コントロール不全なことです。
第二の能力を都ちゃんが知らないうちに、お弁当を貰って、なんとなく僕は理解していましたから、
ピンチの時に試すようなことをしてしまって――
その後、幽霊の事件の始末をつけた時に、全部彼女に話しました。
ついでと言ってはなんですが、お願いが一つあります。
他にも手は打ってありますけど、そういう能力をコントロールすることについて、
心構えでもなんでもいい、都ちゃんと話をしてくれませんか?
きっと紫さんなら、そういうケースも知らないわけじゃないでしょう?
彼女、自分の料理が及ぼす影響について、ものすごいショックを受けて、泣いていましたから
それは悪いことじゃない、って僕もなんとか説得しようとしたんですが、
到底すぐに受け入れられることじゃなかったんでしょう。
紫さんなら落ち着いて話ができると思いますから、都ちゃんの相談に乗ってやってください。
(座ったままだが、頭を下げてお願いをする。
客観的に受け止めて、話をしてくれるだろう、そういう思いもあったから――
まだ、今のうちに、誠意を込めて、頼み込む)
>>243 …………ふぅ。
(頭を下げる恭弥を見て、居づらそうに頭を掻く)
(白く舞う吐息は、さながら煙草の紫煙のようだった)
能力制御に関しては、随分前から俺は話している。
心構え、訓練の仕方、エトセトラ…俺が話してやれる事はもう殆どねぇよ。
(まだ半分ほど中身の入った缶コーヒーを足下に置き、背中を預けていた街灯を掴み)
俺も昔は、能力の制御なんてまともにできなかった。
ビリビリビリビリ、触れる物全部傷つけて、壊して、それができないと自分の身体にまで電流を走らせたりして。
何度自分の能力で意識をなくしたか。
(ふ、と軽く息を吐きながら、力む)
(薄らと輝いていた街灯が一瞬、昼間と見紛う程輝き、すぐに破裂音を伴い、砕け消えた)
(ガラスの欠片がぱらぱらと降り注ぐ。怪我をするほど大きい物はないが)
……今はこんな所だ。俺も一応、苦労と努力を重ねた異能だよ。
とは言っても、俺と都じゃ状況が違いすぎる。例えば都の場合は、直接自分に被る痛みがない。
それに、他者に能力の事を指摘され、改善を求められる事もない。
ま、恵まれてるんだよな。そういう環境が、能力の制御という段になると仇になる訳だが。
(足下の缶コーヒーを拾い、再び口につけかけて)
…ッチ、ガラス入りやがった。
(幾分か中身を残したまま、それをすぐ傍らのゴミ箱に放り棄てた)
いや、悪い事じゃないっつってもな…実際、どちらかと言えば悪い事だろう。
正当な努力や根気が、料理一つ、都の気分一つで覆されるんだぞ。
(そういえば、都が好きだったという迫水 直も元・運動部の人間だったはずだ)
(そういう細かい所も、積み重ねで都を追い詰めているのかもしれない)
都がショックを受けてるなら、尚悪い。最悪、負のスパイラルでもう料理に手が着かなくなるかも知らん。
そうなったらいよいよ終わりだろうな。あいつ、潰れるぞ。
(元々、車椅子という負の要素を、料理という長所で払っているフシがある彼女の事だ)
…代わりに何か見つけられれば楽なんだが……そう上手くは行かないだろうな。
(ま、そうなったらそうなったで、こちらも思い切った手段が取れるという物だ、が……)
……………
(暫し、思考を巡らせる。ただでさえ、都はまだ直面したら壊れかねない事実を抱いているというのに)
……ったく、面倒事ばかり…だな……
恭弥、お前はどうしたいんだ、ぶっちゃけ。
>>244 西陣先生の能力で、僕と都ちゃんはがんじがらめ、おまけに不知火状態まで解除されてしまった、
その時に、僕は彼女に言ったんです。その前に、彼女のお弁当、貰ってましたから。
「君が作った料理を食べてくれた人、その人の笑顔を思い出して。
どんな異能やなんかより、おいしい食べ物が作れる、そのことのほうが、
比べ物にならないくらい、大事で素晴らしいことなんだ」
そう言って、彼女の気持ちを引き出して能力に利用した、僕に言えることじゃないのかもしれませんが――
(力なく、ベンチから立ち上がって、また頭を下げる)
僕にはきょうだい、いませんけど、きっと妹がいたら、都ちゃんみたいな感じなんだろうな、と思ったこと、あります。
危なっかしくて、目が離せなくて、面倒に思うことはあっても、絶対にほうっておけない――
都ちゃんは、僕にとってはそういう存在なんです。
車椅子ってハンデに、最初は可哀想ってばかり思っていましたけど、
そうじゃない、彼女のあきれるほどの、煌くような意思の強さが、僕にはまぶしくて、とても貴重なんです。
あとは都ちゃん次第ですけど
――なるべく都ちゃんに落ち着いて、自分の力を受け入れるように、
何度でも力になってあげてはくれませんか?
話を聞いてもらえるだけでも、落ち着くと思いますから。
伊織さんも、お兄さんを亡くしていると聞きました。
なんでも無残な殺され方だったとか、直接伊織さんから、ね…
彼女も異能者なのは、その様子じゃご存知ですよね?
(電流?を流したのだろうか、似た様な能力か、右手の力か、そんなふうにしか思わずに)
【あー、どうしてこう僕はくどいのか…もうすこし、「話」をさせてください。ばさばさ切ってしまって構いませんから】
>>245 ……………
(その伊織の兄を惨殺したのは、自分だ。若かった、で済ませるには、あまりに重く厄介な咎)
(が、今それに触れる必要は全くない。ぎり、と奥歯を噛みしめ、言葉を遮る)
…伊織の事はどうでも良い。今は都の話だ。
奴には恋人もいるし、何か問題が起こる事はないだろう。
あと、異能だとか、兄貴を殺されたとか、そんな滅多でもない事を易々と口にするな。
お前の悪癖だ。
(滲み出る苛立ちを、話を反らそうという意思を、果たして隠しきれただろうか)
……分かってるな。
口でどう言えど、実際に影響が出てしまった以上、説得力なんてありはしない。
良い所だけを見れば、実際に出る悪影響がなくなる訳ではないんだ。
いっそ料理から離れられれば、まだ楽なんだが……
(料理という行為に強く依存している彼女を、それから離す事はかなり厳しいだろう)
煌めくような、意思……
……………
(すらすらと並べられる美辞麗句に思わず閉口し)
……いや、なんつーか。
よくお前、真顔でそんな事言えるな…若さか?
まあ、都は妹キャラだよな。妙に頑固だったりする所とか、特に。
…車椅子っつーのも、好きな人間にとってはたまらんポイントなんだろうか。
(ぶつぶつと妙な事を呟きつつ、何やら思索して)
……正直、俺が話を聞いたり言い聞かせた所で、限界がある。
何か鮮烈な契機があれば良いんだが……
>>246 最後はきっと、大丈夫ですよ、都ちゃんは。
だって、そう思いません?
(顔を上げて、目をしばたたかせて)
どんなことだって、自分で納得しなければ意味がないでしょうけど、
周りに支えてくれる人がいれば、本人は気持ちの真っ直ぐな子ですから。
影響を蒙った伊織さんにも、彼女を許してやってくださいって、お願いしておきましたから。
(伊織の心情的に、あまり快く受け入れてくれた、とは到底言えない。
そして異能に関する気持ちの整理が済むかどうかは、正直分からない。
それでもあえて断言しておいて、一度気持ちを整理する)
(いつものクールさとはまた違う反応を見せる紫に、それ以上の追求はしない。
恋人、と言ったからには、迫水直のことも既に知っているのだろう。
今のところ、そちらは保留することにして、ようやく本題に入ることにした)
西陣先生、そんなわけで、僕の部活のごく近いところにいますから、何か異変があればすぐ分かります。
彼女が法に外れたり、暴走するようなことがあれば、貴方の手をわずらわせるでもない、
僕が――(ようやくきっと相手の目を見据える)
きっちり、始末はつけますよ。
都ちゃんのことは、言うに及ばず、ですね。
連絡先も知ってますから。おかしなことがあれば、すぐ分かります。
――だから、もし、二人の身に、何かそちらから、妙な手出しをするようなことがあったら、
その時は、貴方のあることないこと、僕の知る人全員に全部ぶっちゃけてから、
貴方を始末しに行きますから。手を出す時は、そのつもりでいてください。
それが、今日言いたかったことです。
(銃を手に取るでもない、無防備のまま、若干の緊張で体をこわばらせて。
怯えがなかった、といったら嘘になる、それでも、じっと距離を置いたまま、相手から目を逸らそうとは、しない)
>>247 ……………
(―― ここにもいた。楽天的な人間)
(一体こいつらは、何を根拠に前向きになれるんだろうか)
…ま、周りの人間が都を許さない、という事はないだろう。
だからこそ、都は自分を許さずに、自戒し続けるかもしれない。
お前の言うとおり、気付いたら元通り暢気に過ごしてるかも知らんがな。
……
(ぱちくり、と目を瞬かせる)
(何やら緊張した面持ちだと思ったら、そんな事を考えていたのか)
なるほど、つまり…
(口に手を当て、何か考えついたように)
…西陣とか都に手を出そうと思ったら、まずはお前から始末する必要がある、という事だな?
(そんな物騒な事を、あっけらかんと言い放って)
冗談だ。
その西陣に個人的な興味は一切ないし、都の方も強行するならとっくにしてる。
……アレは貴重な能力だからな。俺も丁寧に扱ってるんだよ、珍しく。
(貴重で、有用で、可能性を秘めている。自分一人で扱うには少々重すぎるくらいだ)
ついでに言うと、俺は強い。不知火程度に負ける訳がない。
(実際には五分五分か、ちょっと劣勢かな、といった所ではあるが)
だからそんな心配はしなくて良い。強い人間は弱い奴に噛みつかない物だ。
(ふん、と得意げに鼻を鳴らし、軽く腕を組む。真直ぐな視線は、いなすように受け流した)
しかし都、都な……
(ぶつぶつと呟き、尚も思索を続け、ふと顔を上げて)
………お前さ。
都と付き合いたいとか、そういうのはないのか?
(―― とんでもない事を、口にした)
>>248 (今までの部分に関しては、とりあえず杞憂だったらしい。
緊張を解くと、どっと疲れが襲ってきて、背筋に汗を掻いていたのを、ようやく感じ取る。
自分から進んで紫と敵対したいわけでも、手を出したいわけでもない)
あいつと違って、強そうだからつっかかる、僕にはそんな適当な理由はありませんから。
だから、兵部くんに情報をリークするのも、控えてもらえるとありがたいんですが。
――今のところは、貴方の言葉を信じておくことにしますよ。
(今のところ、今までのところ、限定ではある。もう一つ、こちらはどう反応するか、気がかりなことがあるからで――)
(どう切り出すか、ちらりと考えているうちに)
…はい?今、なんて言いました?
(一体何を考えているのか、一瞬相手の話題についていけなかった。
あっけに取られて、ぽかんと口を開けた自分は、さぞ間抜けに見えたろうと思う)
…紫さんも、そういう趣味はないんでしたっけね、確か。
さっき言ったでしょう?妹と付き合うお兄さんなんて、まあ、いないこともないんでしょうが…
僕としては、そういう気持ちなんで、正直恋愛の対象としては見れませんね。
違う意味で、可愛い子だとは、思いますけど。
【これからようやく本題(←何)というところで、本日のリミットがきてしまいました。凍結をお願いいたしたく…】
【金曜なら同じ時間から、土日は全×、月曜…夕方以降夜もOK、がこちらの至近の予定です】
>>249 能力者と見たら見境なく、という程非紳士ではないんだ。
まあ、使えそうだったら軽く誘うくらいはするかも知れないが…相手も人間だしな。
兵部への連絡……まあ、良いだろう。
(実害もなさそうだし、小金と信頼とを天秤にかければ、どちらが重いかなんて明らかだ)
そうか、年上趣味かー……
(のんべんと勝手な事を口にしつつ)
現状、一番の薬になるとは思うんだけどな。とにかく他の事に興味を移させる。
で、一番手っ取り早く効力も長いのが、ソッチ方面の感情的な支えだと思うんだが。
(本部の人間と真面目に話し合った結果の一つが、これである)
他人を妹みたいに思うのと、恋人に思うのなんてベクトル的に殆ど違いはねぇよ。
だからこう、クィッと方向をずらして…という訳には、行かないか。
……俺も、他に手がなければ、まあ都なら別に良いとは思うが。
外見はそこそこだし、性格も扱い辛いが悪くはないし、まあ車椅子は扱いに困るが。
ま、そういう事なら無理強いはしない。何もそれが最後の手段という訳でもないし。
【うむ……そうだな。惜しいところだが(←)】
【それなら、金曜…約二十時間後に頼もうか。時間も同じで良いか?】
【時間、了解です。それではもう今夜になってしまいますが、それで解凍をお願いします】
【今日はお相手ありがとうございました。お休みなさい、これにて失礼します】
【オーケイだ。ではスレをお返しする】
>>250 恩に着ますよ。てか、なんです?年上趣味って?
(意外に真剣らしい、ソッチ方面に興味を向けさせる話にげんなりして)
それ、本気で言ってるんですか?
まあ紫さんにその気があるなら、僕は別にかまいませんけど…
(とはいうものの、こういう話をするのもちょっと楽しくなってきていた。
都ちゃん、ごめん、と心の中で謝りつつ)
身も蓋もないこと言いますね…
支えになる…ですか…
(迫水と伊織、郡と媛名、それぞれ想像してみようとしたが、どうにもうまく思いつかない)
こちらの思うとおり、そう都合よくいけばいいんですが…
都ちゃんにも選ぶ権利、あるわけですし。
(紫と都だったら…頼りにはなるが、恋人にしたいタイプか、といわれれば、
都ちゃんのほうが首をひねるんじゃないか、内心そんな失礼なことを考えて)
第一…というか、万が一、誰かが僕と付き合うことになったら、漏れなく不知火つきですよ?
あいつと僕、文字通り四六時中一緒で、してること全部バレてて…
夜中には街をうろつき回って人格変わって、血まみれで帰ってくるんですよ?
そんな状態でまともなお付き合いなんてできるわけないでしょう?
相手がいいって言っても僕の方が耐え切れませんね。
(肩をすくめて「もう一人」いる面倒さを淡々と語る)
…紫さん、ご家族は?
僕は、きょうだいがいないのはもう言いましたね。
両親も、顔を覚えてないくらいのときに、他界してます。
そう何人も知ってるわけじゃないですが、他にもそういう人、多いですね。
さっきからの話の流れで、あてずっぽうに言うと妹さんがいたりしません?
(本題に入る前にもう少し、こんな話も悪くない。
壊れた街灯を見上げて電流か…なんて思いながら聞いてみる)
【それでは今夜もよろしくお願いいたします】
>>253 ない、ないない。少なくとも現時点でそんな気はない。
(うんざり、と言った風に手をひらつかせ)
どう考えてもデメリットが多すぎる。俺みたいに組織で仕事してる人間なら、特にな。
………と言うと、あの女はどうなんだ、という話になるかも知れんが。
(苦笑しつつ、彼女の言葉を思い出す。『自分でも何故か分からない』)
それもそうだな。好き嫌いの問題もあるし、お前には不知火がいたか。
ま、あまり気にするな。万が一条件がピッタリ合えば使ってやろう、程度の話だ。
(一から"そういう関係"を作り、頼りにするのは、あまりにも非効率的だ)
(そこまでするなら強硬手段に出た方が後腐れも何もないという物である)
とは言え、やはり大切なのは周囲のフォローというか、サポートである訳だし……
せめてアレに、何でも腹割って話せる相手がいれば楽なんだろうが。
……うん?
(家族、と言われ、ぴくりと眉を顰める)
………妹が一人だ。血は繋がってないし、最近は全然会えてやれてないがな。
俺も孤児院の生まれ育ちで、両親という物は知らん。知識としてはまあそこそこ知ってはいるが。
つーか、お前も親なしか。…何というか、とてもそうは見えないな。
(鋭さとか警戒心に欠けているのは、都と同じ。恐らく恭弥も、環境には恵まれたのだろう)
何でそんな事を聞いた?
【では、今夜もよろしく頼むぜ】
>>254 どうやらお互い、都ちゃんの相手はつとまりそうもないですね。
(もう一度肩をすくめる。「使う」の言葉には、嫌でも桂木奈々華のことも、思い出してしまう。
やはり、「組織」にとって、が優先順位のトップにくる、そういう言葉にひっかかる。
それでもそのことには何も触れず)
そうですね…異能のことも含めて、せめて話し相手でもいればいいんですが。
(今度聞いてみよう、と心に留めておくことにして)
なるほど、都ちゃんのあしらい方が妙に上手いと思ったら、そういうことですか。
案外世話好きのいいお兄さんしてる紫さん…
(ちょっと笑ってしまった。それでも仕事や任務だけで「紫」という人間が完結しているわけでもない。
誰しももつ懐の深さ、矛盾した側面を知る度に、関心したり心動かされたり、考えさせられたりする。
改めて発見したそのことに、われながら鈍い、と自嘲も込めて)
特に深い意味はありません。
知り合い同士の、世間話ですよ。
僕は…叔父夫婦に引き取られて、そこで育てられましたから。
父の弟ですけど、僕にはとてもよくしてくれたんです。
叔母と折り合いが悪くて、今は家を出て寮生活ですけど。
あいつ、僕が子供のころから出てきてましたから、叔母は気味悪かったんでしょうね。
(かいつまんで、自分の事情も説明しておいて)
…ところで、お互い無事だったところを見ると、紫さんが見逃したんですか?
この間、紅裂拓兎に会いました。
――あの水晶は、本当にぞっとしませんね。
戦ったんでしょう?
(思い出して、本当に身震いする。まずはそのあたりから、本題を切り出すことにした)
>>255 話し相手……な。
(それこそあんな性格だし、巻き込まれ体質の都の事だ。意外と誰かいるんじゃないか、などと思いつつ)
――だァれが世話好きの良いお兄さんだ。
別に格別扱い慣れてる訳じゃねえよ。男だろうが女だろうが、年下なんて御しやすい物だ。
(口ではそう言いつつも、実はそういう認識すら自分の境遇に因る物ではないか、などと考えてしまい)
……………ふん。
(ばつが悪そうに視線を落とし、頭を掻いた)
…不知火とは結構長い付き合いなのか。
それは気味悪がられて当然だろうな。ま、現状窮屈してないなら良いだろう。
(意外と、現状を作り出すために不知火がしゃしゃり出てたんじゃないか…等と邪推しつつも、わざわざ口にはしない)
(とはいえ、不知火に振り回されるのが当然、という恭弥の姿勢は、あまり好ましくないな)
……見逃したというか、何というか。
(紅裂の名が出ると表情が険しくなるが、逃したと言われると今度は苦虫を噛み潰したような表情をする)
遊びが過ぎた、と言った所だな。お互いガス欠で相討ちだ。
ただ、あまりこういう事を言うのはガキ臭くて好かんが、最初から全開で行けば、多分勝てる。
――という確信だけは得た、と言っておこう。奴が俺の知る限りの奴であるなら、な。
(事実、魔力機関さえ働き続ければ、少々動ける程度の男だ。圧勝はできないが、負けはないだろう)
そう言うお前こそ、どうなんだ。珪素の攻撃を知ったという事は、少なからず戦闘行為をしたんだろう。
…話してくれるな?
>>256 (また一つ、いつもと違う表情に目を留めて、自分の心にしまっておく)
長い付き合いと言うか…その割りに、あいつ何も教えてはくれないですけどね。
ここまで積極的になったのは、この学園に来てからかもしれません。
異能者も異形も、びっくりするぐらい沢山あったし、沢山…倒しましたから。
(それでも覚悟が揺れる、目の前の男と対極のような自分が、やはり情けなくなる時もあって、かぶりを振った)
よくアレ、かわせましたね。僕に向って直接放たれていたら、
不知火の時だって完全に回避する自信はありませんよ。
(異形を始末したきらめく水晶の刃を思い返して)
別に、直接戦ったわけじゃありません。
僕が異形狩りをしているところにふらっと現れて、勝手に獲物を狩っていった、ってところでしょうか。
自分の都合で介入しただけだ、って言ってましたし、僕もあの人、好きになれそうもないですから。
(さんざんに好き勝手に言われたセリフを思い出して渋面になって)
たまたま、鉢合わせをしちゃっただけです。
「義手野郎と戦った場所」って言ったら分かります?港の倉庫街。
少し話、というか、言いたいことだけ言われました。
――僕と紅裂拓兎、そしてやはり異形狩りの最中だった媛名葵も、ね。
豪華キャストで僕、異形狩りじゃほとんどすること、ありませんでしたよ。
(さらりとその名前も口にした)
>>257 ふん…何が目的なんだが。
と、それこそお前に言っても仕方ない、か。
(言ってみれば不知火も、ある種の異形である。人に取り憑き力を与える、異形)
(目立つ悪事は働かないし、ストッパーもあるしで、重要度はきわめて低いが……)
ん……お前が見た物と俺が見た物が同じとは限らんが、別に十割躱す必要はないからな。
(言いつつ、軽く右腕を左手で叩いてみせる)
アレとは三度戦ったが、一度目は地形に恵まれ、二度目は奴の慢心に恵まれた。
実力でやり合えたと思えるのは三度目が初めてだ。
(……そう、右腕を機械化して、ようやく互角だった)
…ふん。相変わらずだったか?
人の言う事も聞かず巫山戯た事ばかり言って相手を小馬鹿にして、自分勝手で。
アレとまともに対話しようとすると思うなよ。精神摩耗するだけだ。
(まるで堰ききったかのようにさらさらと罵詈雑言を並べ立てる)
港の倉庫街……ああ、あそこか。そういえばあの頃はまだ義手だったか。
(自分としては痛苦伴う記憶の場でもある。そういえば<<フェアリー>>を一度奪われたのも、あそこだった)
……媛名 葵もいたか。
(少々の驚きを覚えるが、かといってそれが特に重要とも思えない。どうせ狩りの途中だったんだろう)
紅裂と会ってどんな様子だった? 少し気になる所だな。
>>258 (目的、の言葉には押し黙って、目を伏せて、やりすごして)
義手だった、って…
(一部は残っていた腕を完全に斬り落とされた、そういうことになるのか?
必ず見せる紅裂に対する憎悪は、そのあたりのことだったのか、と、ようやく理解して、ぞっとする。
確かにそれでは無理もないかもしれない、そんな風に思って)
僕も二度会っただけですから、あまり分かりませんけど、
引っ掻き回して、好きなことをして、好きなように生きてるようにしか見えませんでしたね。
最初に会ったときも、こちらの狩りの最中でした。
楽しむでもなく悲しむでもなく、無造作に異形を狩っていて――
いきなりこちらに襲い掛かってくるようなことは、なかったですね。
何を考えてるのかよく分からない人ですよ、本当に。
死ぬのは怖くない、なんて言って、狙われてるのは分かってるのにうろうろしてるんですから。
あんまり理解したいとも、思いませんが――
それでいて、人をひきつけるところがあるみたいですね。
兵部くんとか、久遠さんとか。
(本当に自分には理解不当としか言い様がない。隠すことでもないので正直に告げてから)
その腕のこと、媛名葵も知っていたでしょう?
僕が話したわけじゃないですが、僕から彼女にそれを知られてしまいました。
といっても、どんな機能があるとか、どういう風に動くとか、そんな詳しいこと、
僕が知らなかったことは彼女も知りようがなんで、本当に腕がそうだ、ってことだけですけど。
(知られているのなら、こちらから先手を打ったほうがいい、と思った。
すいません、と頭を下げて、殴られるぐらいですめばいいな、と覚悟を決める)
>>259 ああ、そういう事だ。
(表情から、悟られたことを、悟る。その上で、義手の話は相づちで流した)
(奴と自分にとってすれば、自分の腕を切り落とした事こそ、大きな契機だったと言えよう)
(パワーバランスも、自分の執念も)
ふん……ま、ストレス発散だろうな。どうせ深い意味はねぇよ。
人間を狩ってないだけ進歩というか、自制を覚えたんだろうな。それとも脱宗教したのか。
…理解なんてできる訳がない。アレは、その時その時にしたい事だけをするただの狂人だ。
気紛れに甘い所を見せてガキを誘い込む悪い趣味があるだけだよ。
食虫植物みたいなもんだ。蜜に嵌ってる羽虫はいずれ食われる事に気付きやしない。
(吐き出される苛言には、一言一言に憎悪と苛立ちが滲み出ている)
(もし紫も紅裂も知らない人間が聞けば、きっと紫の方を偏執狂と決めるだろう)
……晶もゆりかも。アホか。
………お前か。お前の方だったのか。
(てっきり、紅裂関連からゆりかが吐かされたのかと思ったが)
話したわけじゃないが、知られた? …不知火か?
(まあ、それこそ存在だけ知られた所で、大きな実害がある訳でもなし)
(それに、媛名 葵にとっての恋人の存在の大きさも知れたし、別に怒る程では――)
(――いや)
…しかし、面倒だな、おい。
(声のトーンを落とし、薄らと迫力を滲ませる)
別にすぐあの<<剣糸>>とやり合うという訳ではないが…奴らとぶつかる可能性は決して低くはないんだ。
そうなると、如何に相手の情報を知っているか、自分の情報を隠せているか、が勝負になる。分かるか?
まあ、短絡的に言うと――ただでは許し難いな、と思える訳、だ。
(そう言うと、ぎっと恭弥の目を睨む。10cm程度、ものの差に入りはしない)
古風な言い方になるが、どう落とし前つける?
>>260 (紫、紅裂、久遠、兵部…回りまわって、互いの感情のぶつかり合ったその後は、どうなるのか。
紫は紅裂を気まぐれと決めつけるが、だからと言ってどちらが間違っていて、
どちらが正しいとか、そういうことではないのだと、この頃になってようやく思う。
ただ、互いの思惑が絡み合っていくだけで――
どういう結末を迎えるか、自分には分からないし、踏み込む資格もない)
…
(顔を上げて、相手の目線を受け止める)
媛先輩が<<剣糸>>、兵部くんが<<ガンスリンガー>>で、貴方が<<ガントレット>>でしたっけ。
あっちは<<深凪>>でしたよね。紫さんのほうは?
せめて組織の名前だけでも教えてくださいよ。
(まずはどうでもいいことから口にしておく。
まだ穏やかな反応、と言うべきだろう。
本気なら、いきなり何か攻撃を受けていたはずで、そんなことを思いながら)
と、言われても、僕はどちらかと言うと、紫さんと媛先輩、どっちにも戦ってほしくはない、
そんな甘っちょろい立場ですからね。
大して知ってることもないし…
(本気で首を傾げて考えて)
一応言い訳しておくと、僕が積極的に漏らしたわけじゃありませんよ?
先輩も僕も、狩りの最中のやむを得ない、事故みたいなもんでしたから。
それに、桂木さんのことで何か突っ込まれました?
あと、電流の力は今知ったところですから、先輩も知りようがありませんし、これからも言うつもりはありません。
他人の異能がどうこうとか、僕興味ないんで。
(それでも弁解はしておいてから)
そうですね…一つ仕事を無償で請け負うのでチャラにしてくれませんか?
そのぐらいしか出来そうにないですし。
あ、人殺しとか紅裂殺すから手伝えとか、そういうのはお断りしますけど。
(紫のプレッシャーを受け流し、こちらから条件さえつけて、中途半端な提案をしてみる)
>>261 組織の名前なんてどうでも良いだろう…と、言うと、どうでも良いなら教えてくれ、と来るんだろうな。
(ふぅ、と息をつくと一歩だけ後退する)
<<十三天梯>>だ。天の梯子で、天梯。全般的な異能の研究をしている。
俺も<<フェアリー>>も、研究成果の一つの形だ。
……それだけ知ってれば十分だな?
狩りの最中のやむを得ない、事故…? お前は一体何を言っているんだ。
精神干渉系の異形にでも出くわしたか? 勘弁しろよ。
俺はそういう、事故的な事象で情報が流れ行き来するような事態が一番嫌いなんだ。
(どうせなら誰かの明確な意思で踊らされた方がまだマシという物だ)
(意思の介在しない現象、天災で物事が動くなどたまったものではない)
<<フェアリー>>……の事もバラしたのか、お前は………
(思わずこめかみを押さえ、俯いてしまう。ある意味、一番バラされたくない事であった)
……とりあえず、状況を説明してみろ。
あんまりヌルかったり、あと嘘混ぜたりしたら、二、三発は殴る。
(言いつつ、軽く鉄の拳を握りしめる。半ば本気である)
>>262 <<十三天梯>>…
(色々と含みのある名前を、とりあえずはしっかり覚えておくことにして)
ああ、言葉が足りなかったみたいですね。
その時の状況を説明します。
学園祭の時ですけど、たまたまその、精神干渉系の異形を見つけて、
先輩と狩ろうと思ったんですが――
どうにも強力な憑依能力だったみたいで、しかも、記憶を吸い取るんです。
僕自身はもう、不知火に憑かれてるようなものなんで、憑依はされませんでした。
相手の性質を理解したときは、もう先輩にとりついてしまったあとで――
最後には、なんとか不知火で始末しましたけど…
その過程で、僕の記憶を吸い取ろうとしてきたんです。
最初にここであったとき、ナイフで切りつけてきたでしょう?
先輩に漏れたのは、あの場面だけです。
「義腕のことを知られたからには…」って言葉も、どうやら聞こえてたみたいで。
だから、桂木さんのことも、電流のことも、先輩は知りませんよ。
本人にどこまで記憶に残ってるか確かめましたから、間違いありません。
仮に先輩が僕に嘘をついていたとしても、貴方に対してそれを揺さぶりにつかったり、
ほのめかしたりするようなこと、ありましたか?その辺りは判断に任せますが。
(かいつまんで正直に語って、静かに目を見返して)
僕は組織のことが知りたいわけでもないし、縄張り争いにも興味はない。
そんな話を誰彼構わずするほど、考えなしでもない。
僕が信用ならない、というのなら、もう弾もいりません。
それでも情報を漏らした制裁として、命を奪おうとするなら抵抗します。てか、逃げます。
今はまだ、僕は死ねないから――
僕は僕の知ってる人に、これ以上不幸な目にあって欲しくない、それだけです。
(紫も含めて、そう思う。
手が届く範囲はあまりに短くても、諦めることはしない。
それだけは、なんとか自分の意思で決めたことだから、譲らない。
どう判断するか、じっと相手の決断を待つことにして――)
>>263 記憶の吸い取り、憑依。
…それであの女に記憶が一部受け渡された、と。
(事態を呑み込み、ゆっくりと腕を組む)
………力を抜け。正直、余程の事がない限りお前を手にかける事はない。
あまりこういう事は言いたくないが…漏らされたら制裁、なんて情報を、俺も他人にやすやす渡しはしない。
(当然だ。殺人というのはやはりリスクの大きい行為で、それが必要となる事態を作り出せば、自分への制裁だって飛んでくるかも知れない)
(そうなるような事態は避けるように心がけては、いる)
しかし、そうか……そうなると、お前は特に媛名 葵の記憶を持ってる訳ではないのか。
…惜しいな。せめて、アレの相方だけでも分かれば助かったんだが。
(条件の絞り込みはできているし、探そうと思えば見つける事はできよう)
(が、やはりそれも手間がかかる。情報が手に入るなら、それに越した事はなかった)
とりあえず、媛名 葵に義腕の事をバラしたのは貸し一つだ。覚えておけ。
もし何か楽しそうな事があったら誘ってやる。それこそ、<<フェアリー>>の相手とか、な。
あとは……
(口を噤み、何やら考えて)
………紅裂。
義手野郎と戦った場所、と言ったんだってな。
そこに現れたのは、偶然だったか?
例えば、何か情報を求めて来たとか、そういう気配はなかったか。
>>264 感謝、しますよ…
(自分でやりあえばおそらく瞬殺、不知火で――やってみなければ分からない、ということころだろう。
知らず入っていた肩の力を抜いて)
残念ながら、一方通行でしたから。
向こうの攻撃と同時に記憶が吸い取られて、あやうく殺されるところでしたよ。
(相方…の名前ぐらいは知っている。
そこは何の気配も示さずにやりすごして)
高くつきそうですけど、確かに借りですね。
その件については分かりました。
楽しいかどうかは…またこの前みたいなことですか。まあ、模擬戦なだけ、マシかな。
元気でやってると、いいけど…
(彼女の姿を思い出すように少し目線を逸らしてから)
モロに、貴方の腕を作り出した組織に興味がある、って言ってましたよ。
そもそも戦った場所だから、手掛かりがないか、探しにきたと。
貴方自身より、その腕を作り出した科学力に興味があるとか。
(こちらも思い出すように、あの時の紅先の言ったことを伝えて)
知らないものは言い様がないので、僕は何も言ってません。そんなとこですね。
【こちらからは、やりきった感一杯です。何かあればまだもう少し、お付合いできますし、そろそろ〆でも構いません】
>>265 まあ、色々問題はあるが、概ね元気だ。今頃は…家族と過ごしてるか?
少し感情を潰しすぎたからな。その辺りの調整をしてる頃だよ。
(何でもない風に言い放ち、肩を竦めて)
……ま、モノにならないと丸損だからな。
大切に扱うさ。
手がかり…科学力か。
確かに、魔術を科学的解釈の元に解析、成果を出している組織なんぞ殆どないだろうが……
(自分が意識を失っている間に、紅裂と<<フェアリー>>がどのようなやり取りをしたのか、自分に知る術はない)
(それでも…紅裂は恐らく<<フェアリー>>に対して何らかの感情を抱いているはずだ)
………そうだな。
(何かを思いついたように、小さく頷き)
いい加減成果を出してやるか。組織としてもここまで手こずって見せれば動かん訳には行かんだろう。
…も誘って……ゆりかを使えば………
(何やら思考しながら、気付かぬ内にぶつぶつと思考を零し)
まあ、あとはアレがどれほど執心してくれるか、だが…
……ん。
(ふと我に返り、恭弥の顔を見て)
ああ…っと、弾丸だったな?
(カートリッジを何個かまとめて投げ渡し)
一つ聞いておくが、お前の貸し、殺しには使えないんだな?
【こちらもこんな所だ。適当に〆へ向かうとしよう】
>>266 (黙って、つぶやきを聞くともなく聞いている。
どうにも不穏な考えにしか聞こえないが、よほどのことがなければ自分の出る幕ではない。
それでも、しっかり覚えておくことにして)
助かります。これでしばらくは持つと思います。
最近は無駄弾も少なくなってきましたからね。
(ベンチからスポーツバッグを取り上げて、しまいこんで)
そういう場所に連れて行かれたら、即座に帰りますから。
一応、邪魔はしないつもりですけど、騙したところで、役には立ちませんよ、僕では。
異形相手なら喜んで、どんなところでも。
そちらなら、僕も何の遠慮もしませんから。
連絡、待ってますよ。
(そう言って、バッグを抱え直し、立ち去りかけて)
…モノ扱いじゃなくて、大切にしてあげてください。
完全に人をロボットみたいにすると、逆に使い道ない気がしますけど。
軽視して、押さえ込んだはずの感情に足元を掬われないように。
(何か感じることがあったのか、桂木のこととも紫のことともつかない、
そんな一言を付け加えずにはいられずに)
それじゃ、また――
(軽く頭を下げて、背を向けて立ち去って行く)
【ではこれにて僕の〆です】
>>267 異形相手なら……な。
………ま、役に立ちそうだったら呼んでやる。バイト代くらい出してやるさ。
(と言っても、恭弥…というか、不知火の能力が必要になる、という事態はそう考えられない)
(異形を捕獲するのなら鮮度が一番。そういう意味では、不知火は不適切に思える)
ふん……釈迦に説法だ。
もし<<十三天梯>>が感情を軽視する組織だったら、俺の名前は紫五十久くらいになってるだろうよ。
(ふん、と鼻で笑ってやる)
(とはいえ、確かに最近、<<フェアリー>>の感情を軽視する流れができつつあるのも事実だ)
(…少しは言い含めておくか)
ああ、またな。精々生き延びろよ。
(来た時のようにひらひらと手を振ると、恭弥に背を向け、反対の方向へ歩いていった)
(夜はまだ終わりではない――)
【では、こちらもこれで〆だ】
【凍結またいで付き合ってくれてありがとうな。楽しかったぜ】
【また機会があればよろしく頼む】
【では、俺はこれで落ちさせて貰おう。おやすみだぜ】
【もう少しシンプルにまとめられたらいいな、と思いつつ、くどいレスにお付合いいただき、ありがとうございました】
【いろいろありますが、少し紫さんを見直しましたよ(←何)】
【こちらこそありがとうございました。おやすみなさい】
【スレッドをお返しします】
【本当に解除されているかテストもかねて。ロールにお借りいたします】
【ということで、書きこめていたら次に投下させていただきますね】
【ロールにスレを使わせて貰うなー】
【では改めて、ロールに場所をお借りいたします。(一礼)】
【……いつも通り、長くなってしまったのでザクッと切ってくださると十全です。
リミットの方ありましたら、遠慮なく。では、今日もまた少し宜しくお願い致します】
【
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1262997092/17 より続き】
太一朗さんにしか感じさせられ―――にゃふ…っ!?
(彼に制止をかけようとすると、突き出した舌を捕まえられる。
舌を動かすことができず、無様に突き出したままだったが、そのままで撫で擦られると、
だらしなく開いた唇から、はっ、と息を漏らしながらゾクゾクと体を震わせ、とろんと瞳を蕩けさせる)
舌も弄ひゃっ、……っ、ふっ、ひゃめえっ、お尻、抉れひゃっ…っ。
(入口がぬぷっといやらしく蠢くほどに尻穴を抉られながらも、顔を赤らめ、恍惚と目を細めた)
ん、ふゃっ……はぁ、はぁっ、っ。
(唾液を垂れ流しながら悶えていたのだが、舌を離されるとようやく一息つく。
それもつかの間、二穴を緩急をつけて弄られると、その緩急にあわせて体が跳ねあがった)
べ、別に、私はぁっ……そ、そういうつもりだったんじゃっ、っゃあぁっ!?
(両穴二本、計四本の指を入れこまれひろげられると、目を見開いてしまう。
ぁ、あ、と言葉にならない声を発しながらも、ゾクッと身体の奥から甘い痺れが広がった)
あふっ、……前と後ろに、二本づつはっ、感じすぎるからだめですっっ―――!!!
太一朗さんの指、私のナカで、そんなに蠢いたらぁっ……
ぁっ、ごめんなさっ、たいちろうさんの、精液、欲しいのにっ……さ、先にぃ…っ。
(彼の肉棒をにぎる指の先までぶるっと震わせ、爪先にグッと力がこもる)
(すっかり目も潤んで、完全に出来上がった表情で彼を見つめながら、先に達する許しを請って)
え、えっちな二穴、指に抉られて、……イっちゃ、っ―――っ、ゃぁあんっ!!
(おねだりどころの話ではなく、激しい快楽に、もはや耐えることができなかった。
浴室に甘い声を響き渡らせながら、彼の肉棒をぎゅっと握りしめてそのまま絶頂をする)
(電流でも流れたかのように断続的に肢体は痙攣し、唾液が顎をつたって彼女の胸に落ちた)
>>272 ダメ、ってことはないだろ?
――こんなにも、可愛い顔をしてるのに。
まあ、もし、葵さんがダメだって言っても、俺も抑えられる程我慢がいいわけじゃないからな。
(とろんと蕩ける彼女の表情を、見つめながら、指先で押さえている舌の腹を軽く潰して)
そういうつもりじゃないなら、どういうつもりなんだよ?
……ホント、葵さんが此処まで可愛いなんて。あの朱羽さんも見たんだと思うと、
ちょっと、悔しくなるぐらいだぜ?
(もっと、より彼女の快感を昂ぶらせたいという欲求に駆られ、
ぐちゅぐちゅと水音が聞こえそうなほどに指先を激しく差し抜きさせて)
気持ちよくなってくれてるのなら、問題ないだろ?
もっと気持ちよくなってくれよ―――、俺がもっと、葵さんのことを気持ちよくさせるから。
(こんな可愛い顔を他の誰にも見せたくない。そんな支配欲がむくむくと心の中でもたげてきて)
ほら…葵さんの前の穴も、後ろの穴も温かくて、俺の指がふやけちゃいそうなぐらいだぜ?
っつ………俺だってさっきわけがわからないくらいに、葵さんに感じさせてもらったんだ。
それぐらいには、葵さんも気持ちよくなってもらわないとな?
(口の端から零れる彼女の唾液を舌先で舐め取りながら、肉棒をぎゅっと握られると、びくびくと震え、
軽く、先走りが溢れて、彼女の指先に掛かってしまう)
>>273 (びくびくびくっ、と身体を震わせながら、激しい余韻にぼうっと宙を見つめた。
彼の指先でもたらされた燒けるような快楽に、もはや一言も言葉を紡げずにいた)
(しかしながら、達した後であっても前と後ろの穴を弄ってくる彼の指先が絶え間なく刺激を与えてくる。
達して敏感になった体は、小さな刺激ですら大きく弾けるような快楽として受け取ってしまう)
ふえっ……っ、はぁ、はっ、ぁ、はっ……ッ、ん。
(先走りのぬめりで指を滑らせながらも、きゅうきゅう、と彼の肉棒を握りしめる。
反対の手で彼にしがみつくようにしながら、震える足をどうにか立たせていた)
もっ、これ以上……これ以上されたら、
私は、だめです。 これ以上、感じさせられたら……ほんっ、本当に、こ、壊れ、そう…。
お願い、太一朗さん……待って、ください。
(達したあとの蕩けた顔でそんな懇願をしてみせても、あまり説得力はないだろう。
その証拠に秘部は彼の指をキツく締めつけていたし、乳首はこれ以上なく尖りきっていた)
っ……それ、に。
太一朗さんのから、ぬるぬるしたの、出てる……っ、ん、ぅ。
(潤んだ熱っぽい目で物欲しそうに彼を見つめる。
彼の唾液と自分の唾液で艶やかに濡れた唇を半開きにさせながら、片手で軽く肉棒を触って)
……私、胸でも、口でも、どこでだって―――。
(今の絶頂でひとつ箍が外れたか、それともよほど彼色に染まりきってしまりたいのか。
熱っぽい目で遠まわしなおねだりをしながら、彼の白濁が欲しいと、指先を懸命に動かす)
>>274 (本当に、この人の甘い表情は、破壊力バツグンである)
(こんな彼女の顔を見れることは、おそらくは幸せなことなのだろう)
(けども、貪欲なことに、もっと彼女の表情を淫猥なものにしたいという欲求も同時に生まれる)
ぁっ、くっ……葵さん、人のこと、言えないぜ?
俺なんて、これで3回目なんだからさ…壊れるのはこっちだって。
(肉棒を握り締められ、思わず射精してしまいそうになるのを、堪えて)
だから、お相子。壊れちゃえばいいだろ?
―――さっきも言っただろ。俺が最後まで付き合うって。
待てない。我慢できないって。これだけ、葵さんのエッチな顔を見たら、興奮して押さえられない。
(硬く尖り切った彼女の乳首を摘むと、軽く捻ったり弾いたりして弄りながら、耳たぶを甘噛みする)
でも――、葵さんはどうしたいんだ?
俺はこのまま出してもらっても構わないし――、葵さんのしたいようにしてくれたらいいんだぜ?
言っただろ。俺は、葵さんの『所有物』なんだからさ。
(もちろん、今すぐ彼女に欲望を解き放ちたい。が、それを押さえてでも、曖昧な彼女の要求を
わざと気づかない様子で、言葉を返す。)
それに、さっきも言ったけど――、俺と同じぐらいのおねだりしてもらわないと、な?
>>275 ………っ、ぅ。
(壊れてしまえばいい、なんて言われると顔を赤くして目を細めてしまう。
彼の言葉で足先からぞわり、とした快楽がせり上がって、下腹部に溜まっていく)
っ、ぁんっ、あぁっ……ッ、
はあっ、あんっ……乳首、感じちゃっ……っ、腰まで、ゾクッってくっ、る。
(乳首をつままれると、逃げるように身体をよじりながらも快楽を感じてしまう。
ぎゅっと目をつむって快楽に耐えていたのだが――耳に触れる息と、軽い刺激に、ぎゅんっと下腹部が疼いた)
(自分のしたいようにしていい、と。
自分の所有物でありながらも、こんなに自分を追い詰めてくる彼を涙目で睨みつける)
(しかし、分かっているのだ。彼女とて、実際、彼にしっかり所有されてしまっている、ということは)
………っ、ゃっ。
(言おうとして何度か口を動かすのだが、どうしても躊躇いをもってしまう。
恥ずかしそうに頬を赤らめて、許してと言いたげに彼を見るが、それも叶わないだろう)
私は、後輩さんの精液を、全部、絞り出したい。
三回じゃ、足りない……私の胸も、口も使って、いっぱい、いっぱい出してほしい。
(彼の熱くなった肉棒をゆるゆると弄りながら、恥ずかしそうに顔を伏せる。
ごくん、と息をのむ音が聞こえるのではないかというほどに、小さな音すら響いた)
―――で、も。
(そして、彼女の小さな声だって、同じように響いてしまう)
………っ、先に、いれてほしい。
た、太一朗さんのチンポ……っ、私のエッチな場所にいれてください……ッ!
もう、疼いてたまらない私のエッチではしたない場所に、太一朗さんのチンポ突っ込んで、
掻きまわして、いっ、いっぱい……いっぱい、え、えっちで太一朗さんのチンポじゃないと
我慢できない葵に、太一朗さんの濃いザーメンを恵んでくださいぃ…ッ!
(泣き出しそうな、というよりもあと一歩で零れそうなほどの涙をためながら、
恥ずかしさで顔を赤くする一方で、おねだりに感じているのか秘部からはぽたぽたと蜜をたらしている)
>>276 これ、葵さんがさっき俺にやってくれたことと、同じことなんだぜ?
男の俺でもぞくって来たぐらいなんだから―――まぁ、俺が上手いわけはないんだけど、
それなりには、気持ちいいはず…だぜ?
(逃げても逃さない、そう言うかのように少し強めに乳首をつまみ、転がしながら)
俺も、そんな葵さんを見て、ゾクッってくる。
……これだけ、えっちな葵さんの顔を見てたら、思わず押し倒して犯してるところだぜ?
だから、そんな顔、俺以外には見せてくれるなよ?
(少しだけ、そんな我侭を口にしながら、愛でるように何度も頬に唇を落として)
うん、それは聞いた。だから、このまま出しても構わないんだろ?
葵さんの細い指先を、精液でたっぷりと汚すっていうのも、それはそれでぞくっって来るし。
(今度は先ほどのように誤魔化すのではなく、率直な欲望をそのまま口にした)
(本当に彼女の手の中で飛散させるのも、良いと思ったのだ。だが)
…なんだ、言えるじゃないか。
さすが、葵さん。すごく―――、とても凄く、俺、興奮してエッチな気持ちになった。
(よく言えたな、と飼い犬を褒めるように頭を撫でる――のは、気持ちの昂ぶった彼女を褒める時の癖になっていた)
俺のチンポが欲しいんだよな? 他の誰のでもなく、俺のチンポだけが。
ああ――たっぷりと出す。葵さんのはしたない場所にたっぷりと、俺のザーメンを吐き出す。
やめろって言ってももうダメだからな? 徹底的に犯す――からっ!
(秘所から溢れる愛液を指先で拭い取ると、ちゅぷと指先を唇の咥えて吸う)
…ん、おいし。それじゃ、葵さんには、たっぷりと『ご褒美』をあげないと、な?
(そう言うと、彼女を抱えて湯の中に入り、壁へ彼女に手をつかせて後ろを向かせる)
さ、それじゃ……いくぜ? んっ……!
(後ろから、秘所に宛がうと、ゆっくりと肉棒を埋没させていく。それだけでも強い興奮と快感が身体と心を支配していく)
>>277 (何度も頬に優しくおとされるキスも、自分の手を汚すのも一興という発言も
あんなにはしたない言葉をねだる為に口にしてしまった――完全にふっきれた今では、
素直に快楽として変換される。いや、些細な言葉でさえ、ひどい快楽になり変わってしまう)
……言えと、仰られるから。
(「言えるじゃないか」という淡泊な言葉に、今の言葉では駄目だったのだろうかと思い
俯いて、ひぐっ、としゃくりあげそうになりながらも、寸のところで涙をこらえていた)
(しかしながら、柔らかく頭を撫でられると、ばっと顔をあげる。褒めてもらえたのだと分かったから)
っ、あっ……っ、そ、そう、です。
他の誰のものでもなく、太一朗さんの……た、太一朗さんのチンポが欲しいのです。
他のじゃ、駄目―――太一朗さんのじゃないと、満足ができません……ッ。
(秘部から漏れた蜜を吸う彼を、頬を赤らめて見つめている間に、
そのまま抱きかかえられて湯の中に連れて行かれてしまった。気付けば、目の前は壁)
ご褒美……、っ、ぁんっ……っ、ぁああっ、ぁっ、あっ!
(壁に手をついて、尻を突き出すような格好になりながらも、背をのけぞらせる。
さっきあれだけ弄られた秘肉を掻きわけながら、熱い肉棒が入り込んでくるだけで、
壁についている手さえ震え、足ががくがくと震えるほどに感じてしまう)
太一朗さんの……っ、熱いのが……
た、たいちろうさんの、熱い……ちん――ぽ、が入って、くる……っ、ぁんっ、ふぁっ。
(卑猥な言葉を口にすると、単純にもそれだけで肉棒を包む膣が蠢いてしまう)
>>278 ちょっと意地悪だったか? でも、さっきのおねだりしてる葵さん――、凄くどきどきしたぜ。
(何度も、褒めるように頭を撫でては、軽く啄ばむようなキスを首元に落として)
俺だって、葵さんじゃないとダメだs。
どんなに気持ちよくたって、葵さん以外の人はいやだ。
俺の、チンポもザーメンも、葵さんだけのモノなんだから。他の人には渡すもんか。
(そうはっきりと断言しながら、彼女を壁に手を突かせて、ぐっと腰を押し進めた)
つぁっ……くっ、こ、これ、すぐに射精しちゃいそうなんだけど…気持ち、良過ぎて…っ!
葵さんの中が、ぎゅうぎゅうっって、俺のチンポを締め付けて、くるっ…!
(ぎりぎりのところで、何とか持ちこたえて、その感覚に堪えながら、ゆるゆると腰を動かし始める)
(腰を引くと、膣肉を巻き込むように擦れ、挿入すると今度は強く内壁を削り、その交互をゆっくりと繰り返す)
そう、『ご褒美』。
あれだけ、エッチなおねだりをしたんだ。それだけに見合う『ご褒美』はあげないと、ダメだろ?
―――それに、そろそろホントに俺も我慢できなくなってるから、さ?
つっ……あっ、くうううっ……、ちょっと、強めに行くぜ? つっぁっ…!
(突き出される尻肉に手のひらを置き、支えとしながら、先ほどとは違ってずんっと奥まで肉棒で突き上げる)
くっ……あっ、は……、こ、こりゃ、本当にすぐに、出しちまうかもっ…!
(そう言っている間にも、彼女の膣肉を遠慮もなく蹂躙していく)
(バスルーム内は、そんな結合のいやらしい音さえ反響させて、より耳にその音が残る)
>>279 ―――ん、ぅ。
(頭を撫でられ、意地悪だったかと聞かれるとふるふるっと首を振りながらキスをうける。
白いうなじは傷も痕もひとつなく、汗か湯か分からぬ一筋が伝っており)
はぁんっ……っ、ぁんっ、ゃっ、
そうです。太一朗さんのチンポも、ザーメンも、全部、全部、私のですからぁ……ッ
っ、ぅんっ……ッ、ぁあっ、わ、私も気持ちいいです……ッ、太一朗さんの、がきもちいい…。
だから、締めつけてしまう……はぁっ、きゅんって疼いて、太一朗さんのチンポ、もっとって欲しがっている。
(ゆるゆるとした腰の動きにさえ翻弄されながらも、後ろを向いてそんなことを言う。
とろとろにとろけきった表情をさらしながらも、ぎゅっと壁に強く手をついていたが
しまいには、手にも力がはいらなくなって胸元までぺったりと壁に押さえつけてしまった)
っ、ぁああっ、え、抉れちゃうっ……!
ご褒美、に、……っ、私、このままだと壊されてしまいます……っ、んうぅっ…!
ぁあっ、ぁんっ……やぁんっ! ふぇあっ! ぐちゅっって、やらしいおとが、
いっぱいに聞こえてくる……っ、ぁあっ、ぁんっ……激しいぃ……たいちろうしゃ、ん…っ。
(柔らかい尻を突き出し、彼と自分との接合部を彼に丸見えにさせながらも、
もはや呂律もまわらない。激しい突き上げに、犬のように舌をだらっとさせて喘ぐだけ)
だ、してええっ……っ、
太一朗さんの、ザーメン、私のなかに注いでくだ、しゃっ……っ、ぁあっ、ぁんっ。
すぐ出したって、チンポ……抜かないでぇっ、また、出るまで突き上げてくれて、いいのですからぁ…っ。
はぁんっ……ふえっ、激しいっ、そんな激しい突き上げっ、だ、だめえっ……ふゅっ。
りゃ…っ、らぅっ……らめえ……―――っ、いっちゃう……っ、ぁ、あぁっ、っ。
(耳に残るいやらしい水音が加速していけばいくほど、彼女の声がどんどんか細くなっていく。
声も出ないほどに感じ、喘ぎながらも、膣は激しく蠕動して肉棒を食らうかのようにまとわりつく)
>>280 そう、全部―――、全部、葵さんのモノだからな?
(舌先でうなじの辺りを舐めながら、そう口にして)
俺も、葵さんのが、気持ちいいんだ。
さっきまで、俺の指を咥え込んでしめつけるような、葵さんの中が、とても気持ちいいんだ。
(卑猥な単語を照れながらでも、口にし、その肉感のある尻を突き出す彼女に愛しさと興奮を抱いて)
抉ってやる……っ! 俺のチンポをたっぷり葵さんには味わってもらわないと!
何度でも、何度でも! 葵さんが、もう要らないって言うまで、何度でもチンポとザーメンで犯すから、なっ!
壊れても、いいからっ……! 葵さん…壊れてもいいからっ!
ほら、俺のチンポ、葵さんの中が気持ちいいって、凄く喜んでるのが、分かるだろ?
熱くなんて、大きくなって――、葵さんのなか……おまんこの中で、ずぅっと震えてるのがさ?
(ずんっと、大きく膣奥まで肉棒を差し込んでは、ずずずっと勢いよく抜いて、そのピストンも激しく大きくさせていく)
抜くもんか……こんなに気持ちいいんだもんな? 俺のちんぽ、葵さんが納得するまで、食べてくれ、よっ!
イけよ? 葵さんが気持ちよくてイッても、何度だって俺のチンポで、俺のザーメンの臭いが取れなくなるまで、
ずっと、葵さんを犯して、あげるから――っっ!!
>>281 ひっ……っ、ぁんっ……。
(うなじを舐めてくるその刺激ですら、全部が全部、興奮と快楽を生み出す刺激になり変わる)
っ、ひゃふっ……ッ、
わ、分かりますぅ……っ、太一朗さんのチンポが、私の中でビクビクするのぉっ、
足の裏で感じたのと同じくらい、太一朗さんのが……びくびくって、動いてっ、ぁあんんっ。
("おまんこ"、と卑猥な単語と共に力強く突きこまれてしまうと、
きゅっと目をつぶって、喘ぎと言うよりも叫びのような声を上げながらのけ反る)
たっ、食べま、すっ……たいちろぉ、しゃん、の……ッ
わたしの……わ、わたしのっ、なか、ずずって削ってくる、えっちで逞しいチンポ、食べるぅ…ッ。
はぁあっ、い、いっぱい、してください、
ぐちゅぐちゅ言うの、ずうっと聞こえるくらい、いっぱい……突いてっ、つ、いてっ……
ぁ、ぁああ、ぁっ……後輩さんのだって、匂いいっぱいつけてください……っ…
ザーメンまみれにしてくらひゃっ……っ、ぅうんっ……ひぅっ、ぁあっ、あ、りゃっ、め…。
(ガクガクと足を震わせながら、膣肉が削れるのではないかと思うほどに激しいピストン。
お互いの肉が弾け会う音がリズミカルに響いていたが―――)
っ、い、いくぅっ……いっちゃい、ますぅ……ぁん、らめえっ……!
たいちろおさんのぉっ、えっちなチンポに、イかされ、ちゃ……――っ、ゃああぁぁああぁんんんっ!!
(彼女の膣はすっぽりと彼の肉棒を咥えこむと、絞りとるような締め付けをした。
収縮を繰り返し、身体をビクビク痙攣させ、激しい絶頂感と共に酷くはしたない顔で達してしまう)
>>282 っっっ……!
俺も、おかしく、なりそ………うっ! 葵さんのおまんこが、気持ちよすぎてぇっ!!
俺のちんぽが爆発しそうなぐらいに、気持ちいいんだぁぁっ!
(バスルーム内に木霊させながら、喘ぎ、ぱちゅぱちゅと結合部が繋がる音も聞こえて)
なっ…美味しいだろ? 俺のチンポ……葵さんのおまんこでしっかり搾り取られてる…っ!
俺の、臭いザーメンで、たっぷり満たしてやるから…ザーメンミルクでおなかがたぽたぽになるぐらい、
たくさん―――たくさん、注いであげるからっ!
(呂律も回らず、とろとろに蕩けた彼女の喘ぎを、心地よさそうに耳にしながら、激しく突き上げて)
お、俺も……も、もう我慢できな、いっ……! 葵しゃ、んのえろまんこで、ばくばく、
俺のちんぽ、食べられながら、ザーメン、びゅくびゅくって、出すぅっ……!!
(淫猥な言葉を躊躇うこともできないほどに、恍惚と表情を浮かべながら、切迫していた)
(秘所にがんがん打ち込まれる肉棒も、もう限界を迎えてきているのか、ぶるぶると震えて)
はっ、ぁぁあっっ!! お、おれ、も、もうダメっ……!
あおいしゃんのえりょまんこ、きもち、よしゅぎて………あ、あ、あああっ、ふぁあああああっ―――!
(先ほど彼女に責められたときと同じぐらいに、甘い嬌声を張り上げながら、絶頂を迎える)
(何度目かというのに、勢いを殺さないまま、あるいは膣奥に激しくぶつかる勢いで射精し、尿するよりも長く放たれた)
>>283 ……っ、ぁう―――っ、ぁ、ぁぁあ、ぁあっ、ぁっ、ぁあっ……ッ!?
(膣奥に叩きつけるように注がれる精液に、余韻に浸っていたはずの身体が跳ねあがる。
まるでその奥の子宮まで犯さんばかりになだれ込んでくる熱い精液は、
それだけで彼女の身体を蹂躙するかのように、彼女に激しい刺激を与えてしまった)
(目を白黒させながら、もはや脳天を突き抜けるような快楽にただ喘ぐだけ)
……びゅくびゅくっってえっ、
ばくばく食べてるえっちなところに、いっぱい、いっぱいでてる―――っ!!
(ぶるぶる震えながら、彼の射精が終わるまで、彼女はその声を響かせていた)
………っ、ひっ、
あ、ぁはっ……っ、たいちろうさんの、濃いザーメン……いっぱい、でたぁっ…。
私の大事なところ、ざーめんみるく、で……た、たぷたぷになって、るぅ……っ、ははっ。
こ、これ以上に、一滴でも入ったら、き、きっと、破裂し、ちゃぅ……。
太一朗さんの、チンポから絞りだしたざぁ、めん―――こんなにいっぱい、でたらぁ、
わ、私……中毒になっちゃう……あはっ、えろまんこにぃ、孕んじゃ、うまで……注いで…ぇ。
(口をだらしなく半びらきにしたまま、ずる、とそのまま前にのめり込んでしまう。
彼が口にした卑猥すぎる単語を、淫蕩な表情で言い続けながら、びくびくっと身体を震わせる)
(宙を見ている瞳はどこか虚ろながらも、膣の締め付けは止まらない―――精液を貪欲に、飲み込んでいた)
>>284 ―――も、だめ……。
(完全に射精しきると、そのまま彼女の身体を抱いて、湯船と身体を沈みこませた)
(先ほどの彼女との約束通り、射精したあとも、繋がったままで)
……は、ぁ、気持ちいい…、本当に、どうなることか、分からなかったぜ…。
(もはや喋るのもやっと、と言わんばかりに、ゆっくりと話をしながら、ぎゅっと身体を抱きしめた)
葵さん、凄く、可愛かった……、俺だけの葵さん…。
(彼女の髪をひと房手に取ると、唇を落として、さらさらと手のひらから溢していく)
ああ、たくさん入ったな? 葵さんのえろまんこに、俺のえっちなザーメンが……。
孕ませるぐらいに、たっくさん、葵さんのえろまんこの中に注いでやるから…!
(そう言うと、射精したばかりだというのに、今度は湯船に浸かったまま、腰を動かして)
中毒になれよ。俺だけの、チンポ中毒者に。言っただろ? 葵さんに付き合うって。
もう、俺のちんぽがないと生きていけないくらいに、たっぷりと、たくさん、注いでやる…っ!
【さて、そろそろ締めの方向に行くか? このままえろえろな葵さんを虐めたおすというのもいいけどっ】
>>285 (はしたなく、短く荒い息を犬のように吐き出しながらぐったりと湯船に沈む)
(浴槽の縁に身体をもたれかけさせながら、いつもの姿の一片もないほど溶けきった女は
背中に愛しい人の温度を感じつつも、彼と違ってもはやしばらく何も言えないようだった)
ん、っ……っ、
え、えろまんこに、えっちなざーめん、いっぱいですぅっ……ふ、ぁっ。
(黒髪にキスをおとされながら、心地よさそうに目を細め、彼の言葉を復唱する。
もう正気が遠くにいっているため、殆ど自分で何を言っているのか分かっていないのだろう)
でも、この体勢、たいちろうさんの顔、見えない……から、
………っ、ふ、ひゃぅっ!?
っ、ぁんっ、う、そ……ッ、ぃあん、ぁっ、ぐ、ぐじゅっって出てきちゃう…ッ、
はぁっ、えろまんこの中でえろちんぽ動かしたらぁあっ……ザーメンミルク、でちゃ、うっ!
(多分、正気にかえったら部屋の隅っこで一人ぶるぶる震えてながら周りに八つ当たりするだろう。
しかし、正気に返った時はひどく恥じらうとしても、今卑猥な言葉で得られるのは快楽だった)
ちゅっ、中毒に……もうっ、なっています……ぁはっ……っ。
わたし、こんな、いやらしい女だったなんて……ぁ、太一朗さんのチンポ中毒な女なんて、
そんな、のっ……っ、ぁあっ、う、動かしたら、ザーメン、中で泡立っちゃ、うっ。
(ちゃぷっ、と水面を揺らしながらの腰遣いと共に、結合部からしみ出た精液が湯の中に零れる)
【そうですね……随分長くお付き合い、お付き合い、いただ、い、て……。(頭を下げ)
このままいつものようにこのあとも〜な〆を投下してもらえますれば、それで〆に、と】
【も、もし、後輩さんに虐め倒してえろえろにするにあたって〜したいとか案があれば、
喜んで虐め倒されようと思いますから、もし案があったら――うん、今回限りですよ?たぶん】
【ただ、そろそろ眠気とかお時間大丈夫、ですか?】
>>286 出てきてもいいだろ? 破裂しそうって言ったのは、葵さんなんだし……。
それに少しぐらい抜いておかないとな―――、まだまだ、ザーメンはたっぷり残ってるんだから?
葵さんのえろまんこを満足させるぐらいには、俺はまだ、余裕があるぜ?
……っつーか、俺がまだまだ満足できねぇんだけどな?
(気恥ずかしそうにしながらも、構わずちゃぷちゃぷと湯面を揺らしながら、腰を動かし続けて)
こんなことぐらいじゃ、中毒なんて言わないぜ?
……葵さんが正気に戻っても、俺のちんぽが欲しがるぐらいに、やらしい中毒女にしてやる。
俺だけの、俺専用のチンポ中毒女に―――、俺だけの、葵さんに。
(正気が若干戻ってきているというのに、これだけ卑猥な単語を連発しているあたり、
本当に戻って来れないかもしれない。でも、それ以上に今目の前にいる愛しい女性を狂わせたいという欲求に駆られ)
ほら、おっぱいも。ずっと、葵さんのやらしいおまんこばかりに気を取られてたけど……
(彼女の控えめな乳房を手に取ると、マッサージを施すかのようにむにむにと揉み解し)
大好き―――、葵さん。大好きすぎて、俺、本当におかしくなっちゃう。
(ぎゅうっと抱きしめながら、指先は乳首を摘み、腰を動かして)
――ほら、俺のザーメン、まだまだ残ってるぜ。早く搾り出さないと、俺も枯れるかもしれないぜ?
(などとそんなことを囁きながら、当分の間、ふたりは交じり合いました)
(気がつけば丸一日経っていたとかいなかったとか。その話はまた別の機会に)
【ほんとーに魅力的な提案なんだけども、長いことつき合わせてるし、何よりいつ眠気が来るか分からない状態だからな】
【取り敢えずは、ここで締めとさせてもらうぜー。いや、本当、こんなにエロい葵さんは勿体無いのですがっ!】
【それは、また今度の機会ということで(ちゃっかりと次回を狙っているようです)】
【それじゃこれで締めにしてもらっても良いし、何かあれば、そっちで締めてくださいなっと】
【それを見届けてから、落ちるとするよー】
(達したばかり。しかも完全に正気を失って快楽ばかりを求めている状況。
そんな中で腰を動かされ、脳を蕩けさせるような快楽に酔いしれながらも、
彼が後ろからかけてくる卑猥な言葉を、ぽんやりと聞いて――彼女はうっとりと微笑んだ)
私も、だいすきです……。
ぁ、ぁんっ、ふゅ……ッ、あ、っ、もう、私はおかしくなってしまって、いますよ?
貴方に狂ってしまっています―――っ、ぁはっ……ザーメン、全部、搾りとります…から、
もっと、私を狂わせてください。だいすきな、太一朗さん……。
(そんな言葉を返してから、しばらく――は、この調子だった)
(彼女が意識を失ったのが早いか、彼が意識を失ったのが早いか、
そんなことをもう既にこのとき正気でなかった彼女が覚えているわけも、なかったのだけれど)
(気付けば彼と一緒にベッドの上に寝ていた。
だるい身体を引きずるように起き上ったときに情事の記憶が蘇って――
声にならない悲鳴を彼女がそのあと隣の彼をどうしたかは、これも別の機会に)
(そして、夜も更けた頃。
それこそ、丁度彼女がベッドで完全に意識を闇に落としてしまっていたころのこと――)
「んー、あ、あたしよー、あ・た・し。可愛い可愛い朱羽ちゃーん。
―――おいてめえ誰が年甲斐がねえだって、ああぁ?
あは、地がでちゃった……もー、そんなこというと、だーいじな情報教えてあげないわよぉ?」
(柔らかな亜麻色の髪をなびかせながら、ブーツの音を響かせて夜を歩く。
指先で赤いルージュをひいたなぞりながら、その女は楽しそうに唇を歪ませて)
「……"剣糸"ちゃん。あれ、酷い具合であの男の子に心酔してるわねぇ?
うん、本気も本気よ。 完全に……だって、身内以外のことでブチ切れるなんて考えられるぅ?
あれはちょおっと――元の計画から外れてるんじゃなぁい?」
「そろそろ首輪しなおさないとぉ――"剣糸"ちゃん、あの男の子に"飼われちゃう"かもよぉ……"義兄様"ぁ?」
【最後に長引いてすみません。ネタのフラグを立たせてもらいつつー、これで〆で】
【……もー、乱れませんからね!これ以上はありません、じゅーぜんとっ。
というか、ここまでのロールをやったのは初めてで。
実際続けるとなりますれば……引き出しが尽きかけていた私は、
本当に貴方に引っ張ってもらう形になったでしょうから、ここで〆てもらえて十全だったと思います。】
【いや、うん……ほんとうにここまでのは色々初の試みでありましたのでっ、勉強しますっ。(←)】
【いろいろ拙いところもあったかもしれませんが、少しでも楽しんでいただけましたなら幸い】
【本当に本当にここまでのお付き合い、嬉しかったです。でもって、とーっても楽しかった。
また、機会があったら……精進して、おこうと思うので――どうか、宜しくお願い致します】
【それでは、遅れてすみません。どうぞ、ゆーっくりお休みください、太一朗さん(一礼)】
【乱れぬのなら、乱してみせよう、ホトトギス】
【いや、ほんとーにお疲れ様でした。ネタならまた充填しておきますので、
その時は宜しくお願いするぜー?】
【こちらこそ、本当にありがとう。いや、愉しんでもらえたかどうかわからないけど、
愉しんでもらえたらなにより。こちらこそ、どうかよろしくー】
【それじゃ、そろそろこの辺で。ありがとうな!】
忘れ物、わすれものー、っと。
まったく、忘れ物なんかするもんじゃあないねぇ、面倒くさい。
こんなクソ真夜中に制服までばっちり着込んでさぁ…まったく。
しかも寒いしさー、面倒くさい。
(ぶつくさ文句を言いながら、敷地の周りを歩き回って見つけた侵入しやすい場所から敷地に入る)
(護身用にと一振りの木刀を忍ばせて)
階段はっと…あれ、物音。
(今度は校舎に忍び込もうと周りを歩き回っていると、学校にはあるまじき物音が聞こえる)
…さて問題です、こんな夜更けに、こんな物音を立てているのは誰でしょう、っと。
(物見遊山で音へと近付いていき、正体を確かめようと覗き込む)
【避難所から移動してきました。】
【とりあえずこんな感じで、よろしくお願いしますね。】
さて、さてさてさて。かわいこちゃんを追いかけて、こんなとこまで来てみれば、っと!
(咄嗟に身をかがめると、その直上を鞭のような何かが掠めていった)
こんなお出迎えとは、驚いた。
(その鋭い軌道を追っていくと、その根元には小さな影)
(それは所謂黒猫だけれど、普通の猫とはちょっと違う)
(尻尾が二本生えていて、そのそれぞれが鞭のようにしなり、伸びて襲い掛かってくるのであった)
っと、よっ!ほっ!
(一本は強靭且つしなやか、鋭く撃つこともあれば、絡めとり締め付け、砕くこともできる)
(そしてもう一本は鋭く、触れたものすべてを切り裂く鋭利な刃)
どうにも、近づきがたいねぇ、さてどうしようか。
(広い場所では分が悪い、と尻尾を巻いて逃げ出した)
(狭い校内なら、まだ戦いようがありそうだと考えて、走り出して角を曲がった矢先に)
っとと、何してるんだね、こんなとこで。
(覗き込もうとしたとある生徒に、ぶつかったのだった)
【では、よろしく頼むよ】
…サバゲーでもやってる連中がいるのかね。
こんな所でやってたら怒られますよー、他人の事は言えないけど。
あ、っと、すんません。
(覗き込もうとした矢先にぶつかり、まるで町を歩いていて肩がぶつかった人のように謝罪する)
何って、忘れ物取りに来ただけで。
テスト赤点だったんで、追加の課題やっとかないと落第の危機なんでさ。
(つまり大事なそれを忘れた、といかにもやる気の抜けた高校生らしい答えを返す)
そういうあなたは何してるんです?
補習で残されたようには見えませんが。
(それよりも切羽詰った状況に見えるので、茶化しつつ尋ねる)
なるほど、そりゃ大変だ。学生にとっちゃ一大事だろうしね。
……でも、ちょっと今日はやめといた方がいいような気もするけど。
(話し込んでいる暇はまったくない、後ろから風斬り音が聞こえてくる)
よし、んじゃさっさと中に入ろう。今すぐにだ。
(逃げ切るのもちょっときつい、目の前の男を見捨てていってもいいのだけれど)
(それはそれで後が面倒になりそうだ、と考えて)
いいもの持ってるな、ちょっと借りるよ。
(木刀をするりと奪い取って、剣先を握って。柄を思いっきり廊下のガラスに叩き付けた)
さ、突入だ。
(できるだけ穏便にはしたかったが、今更何を言うでもない)
(砕け散ったガラス窓に、目の前の生徒を掴んでほうりこんだ)
怪我しないように、ね。
(そして、自分も続いて学内へと潜り込んだ)
明日が期限なんでね、生憎そうもいかないんでさ。
これ逃したら泣きの一回はないんで。
…これって何の音なんですかね?流行りの戦国ごっこ?
(それよりも殺伐とした物だとは想像していない様子)
そうしたいのはやまやまなんですけどねぇ…開いてる場所が無い。
それじゃ入ろうにも…って、ちょっと、何しようってんです?
(黒塗りまでして隠していた得物を取られ何をするのかと思いきや)
うっわ…あっぶな!。
どうやらただ遊んでるわけじゃないみたいですねぇ…。
言ってる事とやってる事が違います。
あやうくガラス片で怪我するところでしたよ。
(表情一つ変えずに非難する)
んで、どうするんです?すんなり忘れ物取って帰るわけにはいかなそうなのは分かりますけどね。
そういうことならしかたがない、全力でとりに行っていいぞ。
こっちはこっちで、用事があるんでね。
……まあ、そうだね。そんな洒落たもんじゃあない。潰しあいさ、これは。
(颯爽と校舎の中に飛び込むと、にやりと笑ってそう告げた)
どっちにしたって時間がない。こうして堂々と侵入したんだ。
警備会社が来るまでに、用事を済ませておさらばしないと、追試どころじゃすまなくなるよ。
それどころか、命まで危ない目なんて、あいたくはないだろ?
(窓の外に気配、どうやら追いつかれたらしい)
(校舎の中に飛び込んでくる、その瞬間に)
あんま、舐めん……なっ!
(黒い影がガラスの砕け散った窓を飛びぬけようとしたその瞬間に)
(その影を挟んで、全力で引き戸の窓を開けた。窓と窓との間に挟まれ身動きがとれず)
(おまけに、尻尾もすぐには振るえない。仕留めるには好機)
後で、一通り説明してあげるよ。
だから今は、黙って……なっ!
(チャージしていた雷撃を解き放つ)
(黒い影ごと、そして窓枠ごと吹き飛ばして、轟音と閃光を撒き散らして)
ふぅ、いっちょ上がり。……さて、どうしたもんかな。
(戦いはこれで終わり、だけどもっと面倒なことが待っていた)
君はー、あー、うん。まあ色々『見て』しまったわけだけど。
これがどういうことか、理解できる?
(掌にくっついたガラス片を払って、振り向きながら問いかけた)
冗談でしょー、一人になってる間にチクられたらこっちもたまんないんで。
まぁ最終的に確保出来ればいいんで、後回しにしましょうや。
へぇー…やっぱここに物騒なのがいるってウワサはあながち間違いでもなかったみたいですねー。
(実態がどんな物か知らないため、暢気な調子で言う)
そうですねぇ、怖いオッサンと親父は苦手なんで。このまま帰ってもどっちみち殺されそうなんで。
ていうかそれ、返してくれないんですか?
僕みたいなパンピーはそういうの無いと不安なんですけど。
命の危機とか言われるとなおさら不安なんですけど。
(相変わらず覇気の無い声で、押し迫った状況を理解しているのかしていないのか)
おぉー、なんだあれ、なんですかあれーっ。
わっかりましたー、それじゃあ僕終わるまであっちに隠れてるんで、終わったら教えてくだせ。
(どうも自分では力になれそうもないので、柱の影に隠れて一連の成り行きを眺めて)
えぇー、そりゃもうバッチリ見ましたね。ハリウッドもびっくり。
とりあえず、分かるのは目の前にフツーじゃない人がいるって事ぐらいですかね。
(口調はふざけているが本当に分かっているのはそれぐらいらしい)
……なんとも、まあ。
(思わず頭痛を覚える、一歩間違えれば死んでいたかもしれないというのに)
(何も知らず恐れず、こうも飄々としているというのは)
しかし、そういう神をも恐れぬような奴に知られるというのは、実に面倒なもんだねぇ。
(最悪消すか、とちょっと物騒なことを考えながら)
ほら、とりあえず返しておくよ。
(相変わらず握ったままだった木刀を放り投げて)
この街には、こういう普通じゃないものが溢れてるんだ。
そして、私みたいにそういうのと戦ってる奴も随分いる。
君は、それに巻き込まれてしまったわけだ。……そういうものを不用意に見てしまった。
そういう奴の末路が、どういうことになるか、分かるかね?
(両手を広げて、ゆっくりと歩み寄っていく)
こういう連中は、兎角自分の存在を秘匿したがるのさ。
だからこういう、夜の闇の中に跋扈する。それを見られてしまったらどうするか。
(静かな声で、薄い笑みを張り付かせて)
……消すしか、ないだろう。
(小さく、首を傾げて見せた)
そんな事はありませんよ、いわゆるゴッドの御前とありゃあさすがに僕だってビビります。
さっきみたいに僕に襲い掛かって来られても多分ビビります。
(さすがに一般人の割って入れる世界とは距離を感じているらしい)
どうも、こう見えてもちょっとは腕に覚えがあるんですよ?
(返したもらった木刀を携える)
こっちに来たのは最近なんで、そういう噂ぐらいは聞いてましたけどね。
そういう事もあってこんなもん持ってきてるわけでして。
まぁ、事故ってのはえてして巻き込まれるもんですしね。
帰って反省文ですかねぇ…。
(寄ってこられるのと同じ速度でじりじり後退する)
こいつぁとんだパンドラの箱ですねぇ。
個人的には、ここいらで一本通報されたりしてもとっても痛いんですが…。
(さすがにそれでは済まなそうな雰囲気は感じる)
それは困りますよ、さすがに僕だって木刀で女の人引っ叩くのは気が引けますし。
あぁ、そうだった。僕、特技は記憶喪失なんですがねェ。
(下がりながらあからさまな逃げ口上を口にする)
つまり、神ならぬ私らの前では、そんなに落ち着いてるんだろうね。
私はこういう説教するようなキャラじゃないんだよ。
もっと危機感を持ちな。お前は今、人生の岐路に立ってるんだよ。
選ぶ道は非情に単純。Dead or Aliveだ。
(固く手を握って離す、するとその手でバチ、と電光が弾けて)
知っているなら、もう少し思慮深い行動を心がけるべきだったね。
……まあ、知らないからこそそんなもんで身を守れると思ってしまったんだろうけど。
(やれやれだ、と小さく頭を振りながら、少しずつ詰め寄る速度を上げていく)
このまま、廊下の端まで歩いてみるかね?残念だけどあんまり時間はないんだよ。
忘れ物を取りに行くにせよ、この場をどう御するかにせよ、決断を迷う時間はないんだ。
だから、君が選ぶべき選択肢は二つある。
このまま、目を塞ぎ口を閉ざし、いつか訪れる最期を待つか。
それとも、私と一緒にこの街の闇に乗り込んでいくか、だ。
(ずい、と二本指を立てて示して)
一度巻き込まれてしまえば、もう逃げられないぞ。
君にはもう、平穏な日常は戻ってこない。
(言ってしまえば、この街の住むものすべてに平穏な日常というものはありえない)
(いつ何時、日常的に起こる非日常に、巻き込まれてしまうかが分からない)
もちろん、ここで私に立ち向かうという選択肢もまた、ある。
答えにもならん答え、だとは思うけどね。
むしろ筋骨隆々のおっさんだったらもっと慌てるかもしれませんねぇ。
そうなんですか?
なんていうか…ひしひし感じてたのはどっちかっていうと落第の危機なんで。
そっちでもある意味人生終わるんで…。
おぉ…静電気…ってわけでもなさそうですね。
(それにしては派手すぎる電光に、眼を見開いて僅かに驚きの眼差しを向ける)
熟考を重ねた結果がこれなんでさ。
いや、無いよりはマシかと思って。そうでなくても夜中は物騒ですし?
(具体的な事は知らないのでその程度の認識だったらしい)
そうですねぇ、夜が明けたらどっちみち終わりみたいですし。
うーん…嫌な二者択一だ。
痛いの嫌いなんで、怪我とかして死にたくないんですけど。
出来れば死なない方で。
(それでもどっちを選んでよいか分からない)
もう片足突っ込んでるようなもんですけどね。
まぁ、遅かれ早かれ巻き込まれただろうし、そっちに乗るしかないようですねぇ…。
差し当たってどうすりゃいいんでしょ。
(どっちも嫌なので仕方なくといった様子)
いやいやいや、そんな事はしませんよ、木刀一本で勝てる相手なんて最初の雑魚敵だけでさ。
そうするならもっと経験値貯めてからじゃないと。
死ぬようなことは、多分させないよ。
私は割と不自由な身でね、あまり自由に動けない。
だから、どうせならその間の目や耳代わりに、君を使おうと思ったわけだ。
(果たしてこの男が信用できるかどうかはわからない)
(とはいえ、話が漏れれば必ずここからだと分かる、その時になって問い詰めてみればいいだろう)
ま、これからは否応なく巻き込まれていくことにはなるだろうと思うけどね。
そうなる前に、一つだけ言っておくよ。
(ずい、と手を伸ばして制服の胸ぐらを鷲掴みにして)
これはゲームじゃないんだ、バカやってると、死ぬよ。
(端整な顔を触れ合いそうなほどに近づけて、にぃ、と唇をゆがめると)
でもね、ゲームみたいに楽しむ気持ちを忘れちゃいけない。
そういう点では、案外君は有望かもな。期待してるよ。
(冗談っぽく言って、手を離し。ポケットから携帯電話を取り出すと)
これ、私の携帯番号とアドレス。君のも教えてくれ。
何かあったり、頼みたいことができたら、そこに連絡するからね。
(画面を顔面に押し付けて、そのままほいと手渡して)
それじゃあ、君はさっさと君の用事を済ませるべきだ。
今日のことは他言無用、言っても信じないのが大勢だけど、それを信じて動くようなのもいる。
そういう面倒に巻き込まれるのはごめんなのさ。文字通り面倒だからね。
(ぶち破って入ったガラス窓に手をかけて、そのまま外に出ようとして)
ああ、それとこれ、とても重要なこと。
学校で私にあっても、私のことは知らないふりをすること。私もそうする。
(必然的にそうなる、ということなのだけど、そのことは伏せて)
それを聞いて一安心でさ。
目や耳代わりってーと、密偵みたいなもんですかね?
変な喧嘩に巻き込まれなければ大体の事は出来ると思いますけどねー。
(てっきり間者のように動き回ってそれを報告する役回りだと思っている)
(ここにいる事もあり動き回るのは得意らしい)
どうせ乗り掛かった船ならいっそ乗った方が楽そうですしねぇ。
なんでしょ、ぉ…。
(胸ぐらを掴まれてさすがにびっくりした様子)
…その前に今ここで殺されそうな勢いですけどね。
まぁ、そうなったら精一杯逃げるようにしますよ。
ゲームは好きなんで、それに負けず嫌いですよ。
期待されるよーなもんじゃありませんよ、茶化す事にかけては自信がありまさ。
先生、そんなに近付けると見えません。
便利ですよねぇ、ポチっとすれば終わりなんだから。
(自分の携帯電話も出して赤外線でピピっと)
……あ。
(真面目な話になって忘れていたらしい)
言われなくても、校舎のガラスブチ破って一暴れしましたなんて言えやしませんて。
言った方がもっと面倒になる。
…まぁ、僕は今ここにいない事にしとかないとまずい事ですし?
そうさせてもらいま…って、どこ行くんですか。
【ちょっと夕飯の時間なので、次遅れるかもしれません。】
【それと、一区切りついた感じなのでここからの大雑把な展開など。】
【締めても良さそうですし、続けるなら希望を聞いておきたいです。】
ま、似たようなものかな。
一度関わったんだ、どうせならこのままどっぷり関わってもらうよ。
例えば、私が人と会いたくても直接会えない時の代理だとか、必要なもの調達だとか。
戦えるような奴とは思えないし、今のところはそういう、片手間にできることでもお願いするよ。
(思いがけないことになってしまったが、結果としては助手が一人手に入った)
(そういうことに、しておいてもいいだろう)
そうそう、楽しむことだ。こっちについてりゃ、この先ずっと刺激的な人生遅れるよ。
生き延びられれば、楽しめるよ。ずっと。
ああ、でも私は大体日中は出られないからね、こっちにも。
(データのやり取りを終えた携帯を畳んでしまって)
こういう奴らが動く時間は、大体夜中と相場が決まっているんでね。
昼の顔は別の顔、なのさ。
(中身すらも別だし、昼の間は)
流石に、ここで掴まるとこの子に迷惑かかるしね。
いくらなんでも、そういう迷惑をかけるのはまずい。
そういうわけだから、私はとっととおさらばしようと思う。
敵は倒した、これ以上ここに留まる理由は、私にはない。
(窓から外に躍り出て、外からひらひら手を降って)
だが君にはあるんだろう?だったら早く用事を済ませて逃げ出すことだ。
指令は追って連絡しよう。またいつか、宵の内に会おう。
(そのまま踊るように、夜の闇の中へと滑り出していった)
【いや、今日はこのあたりにしておこう】
【一応単発なネタのつもりだったが、このまま続けたければ要望も聞くけどね】
引っ張り込む気満々のようで…。
それって要するにパシリじゃないですか。
まぁ大仕事やり遂げる自信も無いんで、簡単な仕事ならそれに越した事は無いですけどね。
そうですねー、さっきみたいなのもやだし、出来ればヤンキーみたいなのとも勘弁してほしいところでさ。
(変な事には使われそうになく一安心する)
刺激ばっかりでも困りますけどねぇ。
たまには寝て曜日みたいな時間も欲しいし。
吸血鬼みたいな人ですねぇ。
漫画みたいな生き方してるのもそれはそれで楽しそうですけど。
(詳しい事情は気にならない)
ていうか、僕に一番降り掛かります。
さすがにここまでぶっ壊しておいて…木刀まで持って、逮捕もんですよこれ。
(一人残っているとまた別の意味で人生の危機を感じる)
あ、そうだった…急がないと。
タイホは御免ですからね。んじゃ、精々パシってくださいな。
(口では余裕をかましながら全力疾走で教室へ走っていく)
【それでは、面白そうなネタも思いつかないのでここまでにしましょうか。】
【拙いロールでしたが、お付き合いありがとうございました。】
まだいらっしゃるでしょうか……?
>>307 【お返事ありがとうございます。
お相手していただきたいのですが……よろしいですか?】
>>308 【名無しさんとは初めてなので、ロールのネタがすぐ思いつかなかったりするのですが】
【わたしのプロフをみて、こんなロールをしてみたいとか名無しさんにはありますか?】
>>309 【ああーっと、ごめんなさい、プロフ書きますのでお待ちを……!】
【ちなみに、日常がしたいなぁと思っています】
>>310 【あせらなくていいですよ】
【都は基本そうですから日常は了解です】
【あと、プロフに詳しく書いてないですが、料理部は自粛中です】
>>311 【わかりました。】
【次レスに名前&プロフ書きますね】
【名前】前山 馨(さきやま かおる)
【年齢】14歳(中等部三年)
【性別】男
【身長】168cm
【容貌】
茶色の長めの髪をしている。
前髪が長いため、時折気にしたりする仕草をする。
煩わしいと、止めていることも。
サッカーのスポーツマンなため、体つきはいいほう。
右の肩胛骨に、火傷の跡がある。
【能力】
・炎を操ることができる。
(ただし、大きさに比例して精神を消耗する。
たとえば、マッチの火程度なら、増幅するのは容易いが、家の火事を抑えようとすると倒れてしまう)
【NG】グロ、スカ
【弱点】
水に弱い。
泳げないし、水を被ると力が一時的に衰える。
【備考】
過去に自宅が火事になったことがあり、そのときに火傷跡がついた。
奇跡的に全焼した自宅から助け出されたが、そのときに生死の境をさまよう。
実は、火事で炎の精霊に遭遇し、魅入られてしまい、火傷跡と引き替えに力を得た。
しかし、それは4歳の頃で、もう記憶が曖昧。
【家族構成】母、義父、義妹
(実父、実弟は火事で他界)
【性格】
人懐っこい性格。
しかし、どことなく頼られるところもある。
(サッカー部中等部副部長)
>>313 【お待たせしました、こんな感じでいきます。
書き出しはどうしましょうか?】
>>314 >>315 【プロフ見ました、サッカー部だから前に試合の応援しに行ってお互い顔は見たことがある程度になるのかな?】
【どんな人か知りたいので、書き出しをお願いできると助かります】
>>316 【そうですね、顔見知り程度の設定でいいと思います。】
【わかりました、では書きだそうと思います。
少々お待ちを……】
(昼、待ちに待った昼食の時間のチャイムが鳴った。
今か今かと待機していた生徒たちは、号令と共に教室を飛び出していった。
その日、たまたま一緒にテーブルを囲んでいる連中が休みだったり、用があったりして抜けたため、一人のんびり、廊下を歩いて食堂へ向かっていた。
腕を後ろに組み、ちょっと周りに気を配りながら歩いている)
――あーあ、暇、つか……一人で飯食うの、久々だなぁ……。
(食堂にたどり着いたところで、まずは券売機に並ぶ。
何を食べようか、まず量は足りないから大盛りは確定、じゃあどの料理にすべきか。
財布を取り出しながらそんなことを考えていると、手元が疎かになり、持っていた500円玉を落としてしまう。
ころころころと、それはそのまま食堂を転がっていく)
ああ、ちょっと待て!
(止める人が居ないので、だんだん券売機から離れていく…………)
【こんな感じで……
よろしくお願いします】
>>319 (2つめの能力を水鏡から指摘されてから都は料理していない)
(寮母である義母に全部作ってもらうわけにも行かず、最近は食堂や購買でお昼だったりする)
んー、混んでるなぁ。
(いつもは友達と一緒なので食券とかを買って貰っているけれど、今日は新型インフルエンザの流行で都一人だった)
(この混み具合からパン売り場に近づくのは到底無理、食券ならまだ列があるから車椅子でもなんとかなりそうで)
……ん?
(列に並ぼうと少し車椅子を進めたとこに、転がってきた五百円玉が車輪の下敷きになった)
(小さいそれは都の目には入らなかったけど、何かを踏んだようなかすかな感触はあった)
あれ?
(車椅子の下をのぞき込んでみるけど、ちょうど車輪の真下にはさまった五百円玉は見えず)
【では、よろしくお願いします】
あっ、あれ……?
(転がっていった500円玉が車いすに踏まれてしまったので、どうしようか、と戸惑った)
えっと……ごめん、俺のお金が踏まれちゃったから、ちょっと退いてもらってもいいかな?
……あ、すぐ済むからさ。
(車いすの相手を見て、一度謝ってから話し始めた。
目線を合わせ、お金を拾うためにやや前屈みになって)
>>322 (顔を上げると、都の前に男子生徒が近寄ってきた)
(見覚えのある顔で、記憶に間違いが無ければサッカー部の三年生だったはず)
(失礼ながら名前までは覚えてなかった)
え、お金?
ごめんなさい、すぐどきます!
(どうやら車椅子の下敷きになったのはお金だったらしい、なら車輪の下に入ってしまうと見えないはずだ)
(混んでいるので背後を確認しながら車椅子をバックさせると、車輪の下から五百円玉がでてきた)
あぅ、本当にごめんなさい、ぜんぜん気が付かなくって。
(申し訳なさそうに、都はちょこんと頭を下げた)
ああ、大丈夫だから。
(都が車いすを動かすと、500円玉が出てきた。
それを見て、さっ、とお金を拾う)
(改めて顔を見ると、サッカーの試合で見たことがあったような……?
首を傾げては始まらないので、訪ねようとする)
えっと……、サッカーの試合で応援にきてもらわなかったかな……?
ごめんね、名前が思い出せなくてさ。
……いつも、一緒の子とか、いないの?
(後ろや周りを見ると、どうも仲のいい子らしいのは居ない)
(話している間に、自分の順番が追い抜かされてしまう……)
>>324 はい、去年の秋季大会、でしたっけ?
そのときに料理部の友達と一緒に。
(あの時もみんなでお昼をつくって差し入れをした)
(たぶん、この先輩も都の料理を食べて試合に臨んだはずだった)
気にしないでください、わたしも先輩の名前を思い出せないから。
二年の天羽都です。
(にこっと笑顔で名乗る)
(けれど、本当は彼に対しても謝らなければならないだろう)
(でも普通の人にいきなり話しても通じないから)
みんなインフルエンザでお休みなんです。
学級閉鎖まではいかないけど、わたしの周りで多くって。
だから、もしかして一緒にいるとうつってしまうかもですよ?
(インフルエンザには潜伏期間とかがあるから、都だって感染してるかも、だ)
(まだ女子寮では発病者はいないけど、楽観視はできない)
っと、いけない、どんどん列が伸びちゃってますね。
先輩は早く並んじゃってください。
あ、そうそう、秋の大会だよ。
あの時のお昼、おいしくて評判良かったよ。
またさ、ああやってご飯作ってもらえないかな?
俺もまた食べたいしさ。
(都の意図を知ってか知らずか、笑顔を向ける)
えっとね、俺は三年の、前山馨っていうんだ。
よろしく。
へえ、インフルエンザか……。
ああ、俺も友達がかかったな。
だけど、都ちゃんがかかってるかもしれないなら、俺もかかってるかもしれないでしょ?
なら一緒だよ。
っと、並ばないと並ばないと……。
(指摘されて後ろを振り返ると、既に自分が居たスペースはない)
……食券買おうか?
それぐらいなら手伝うよ。
なにがいい?
(また、目線を合わせて都に訪ねる)
>>326 ん……そうですか、ありがとうございます。
みんなにも伝えておきますね。
(次の試合はいつくらいだろうか、高校サッカーは冬に全国大会があるし、そろそろあるかもしれない)
(都も作って応援に行きたいと思うけど、まだけじめもなにもできていない今の状況ではかなわない可能性が高かった)
前山先輩ですね、こちらこそよろしくお願いします。
(またぺこりと頭を下げる)
(応援に行く時はたくさん人がいるから、色々話した人じゃないと名前を覚えきれない)
そうですね、わたしのクラスであんなに休んでいるんだから、ここにいる人たちもかなり危ないかも、だし。
(超巨大校のこの学園は、中等部だけでもかなりの人数がいる)
(食堂もすごく大きいけど、その分生徒だってたくさんいて、すごく混み合っている)
あ、いいんですか?
先輩におつかいを頼むなんて申し訳ないですが、よろしくお願いします。
(こうゆうことは慣れているし、車椅子の自分が並ぶ方がみんなに迷惑がかかるのは分かっている)
(だから都は素直にお願いした)
えっと、どうしようかな……それじゃ、たぬきうどんで。
(エプロンのポケットからお財布をとりだすと、価格分の硬貨をきっちり取り出して差し出した)
>>327 ああ、よろしく。
楽しみにしてるからさ。
(その気持ちを知らず、やはり明るい笑顔を向ける)
うん、よろしく、都ちゃん。
そうなんだ?
俺のクラスはまだそんな休んでないんだけど……。
まぁ、学校で流行るらしいから、危ないのはみんな一緒じゃないかな……。
(あはは、と苦笑を浮かべると、肩にポン、と手を置いた)
うん、そのくらい平気平気。
大丈夫だから……ちょっと待ってて。
あ、その代わりさ、席取っといてもらえないかな?
一緒に運んで置くからさ。
一緒に食べよう。
な?
(お金を受け取り、そのまま都の位置に並ぶ……)
>>328 みんな学級閉鎖になってくれないかな、なんて言ってるけど、それは自分がかからないこと前提だし。
わたしはみんなと会えなくなるから閉鎖は嫌だけど。
(肩に置かれた手越に前山を見上げる)
(抱きかかえられることは多いから慣れてるけど、ここでなのでちょっとびっくりして)
先輩は学級閉鎖歓迎派ですか?
はい、いいですよ。
それじゃ、席はまかせてください。
(ぺこりと頭を下げると、広い食堂の中を見回す)
(二人分だからとりやすいとはいえ、早く行かないと席がなくなってしまいそうだ)
(窓際の良い席はもうなくなっていて、中央辺りの長机に場所を確保した)
(向かい合うんじゃなくて横並びになってしまったけど、それは仕方がない)
330 :
前山 馨:2010/01/11(月) 13:35:16 ID:F+wjTlyD
>>329 うーん、学級閉鎖になると、学校に来て何かできなくなるからね。
俺の場合、サッカーができなくなるから、それが嫌だね。
だから、どちらかというと俺は学級閉鎖否定派。
珍しいかも知れないけどね。
(あはは、と笑いかける。
肩に置いた手で表情が変わったのを見ると、うん? と表情を伺った)
うん、じゃあよろしく。
(頼まれたとおり、たぬきうどんを買い、自分はAランチの大盛りを頼んだ。
車椅子の生徒はそうそういないので、都を探し出すと、隣が空いているため、
隣に座り込んで、都の前にたぬきうどんをおく。
ちゃんと、水と箸も持っていた)
じゃあ、いただきます。
(手を合わせると、自分はAランチの大盛りを食べ始めた)
ねぇ、都ちゃんって料理部でしょ?
自分で昼ごはん作ったりしないの?
(都のことをよく知らないため、ふとした疑問を投げかけた)
【すみません、連投規制になってました……!】
【今は別の方法で書いてます。】
>>330 そっか、学校以外で練習って難しいですもんね。
サッカーも野球も禁止な公園も多いし。
珍しいと思うけど、運動部の中でアンケをとれば多数派ですよ。
(都が怪訝に思った理由を先輩は理解していないようだ)
(露骨に嫌なそぶりを見せる理由もなく、曖昧に笑顔を見せる)
前山先輩、ここです、ここ!
(ごたごたしている食堂では車椅子の都から一人の生徒を見つけるのは大変で)
(それでもちらっとこちらに向かってくる前山が見えたので手を振って迎えた)
ありがとうございます、前山先輩。
わ、大盛りですね、さすが運動部。
(育ち盛りの中学生は運動部じゃなくてもよく食べるけど、運動部の人はずばぬけていると思う)
(自分が作った料理じゃなくても、人が料理をたくさん美味しそうに食べるのは好きだ)
いただきま〜す。
(都も箸を持って手を合わせると、ゆっくりとうどんに手を出して)
……ん!? けほっ、けほっ!
(予想外の質問にびっくりして喉を詰まらせかけ、あわてて水の入ったコップに手を伸ばす)
ご、ごめんなさい。
えっと、いつもは作ってるんだけど、その、まぁ色々とあって自粛中なんです。
(曖昧に答える都、とは言ってもそうとしか言えなくて)
【わかりました。連投じゃなくてほんとの規制じゃなければいいですね】
>>331 そうそう、部活とか軒並みできなくなっちゃうから……。
だから、俺は閉鎖になるのが嫌なんだよね……。
(くすっと微笑むと、曖昧な笑顔をした都を見て、大丈夫かな、と思った)
ん、ああ、ありがと、席取ってくれて。
まぁ、これくらい食べないとやっぱり……腹減るからさー。
食べても食べても足りないんだ、このくらい。
(そう言うと、楽しそうにぱくぱく食べ始める)
えっ、だ、大丈夫?
(質問しただけでむせてしまったように見えたので、思わず都の背中を摩る。
吃驚して、思わず食べている手も止まってしまった)
へぇ、そうなんだ……?
あれ、自粛中ってことは、しばらくここで食べたりしてたわけ?
そっか……知らなかった。
【大丈夫だとは思いますが……。後で確認します】
>>332 あはは、すごいなぁ〜。
わたしはあんまし食べられないから、ちょっと羨ましいです。
(小柄だから胃も小さいというのはあるだろうけど、クラスでも小食の方だ)
(ダイエットをしてるつもりもなく、少ない量でお腹がいっぱいになってしまう)
(主治医には精神的な面もあるのでは、と言われたこともあった)
(たくさん食べる=成長する、だから大きくなると周囲の手を煩わせるから、と)
すみません……あ、や、やだ、恥ずかしい。
(よく見るとエプロンにおつゆの跡が点々とあって、顔も耳も真っ赤になる)
(何事かと背中をさすられる都を見る視線が痛いのも拍車をかける)
そうですね、あとはパンを買ってきてもらって教室で食べたりとか。
暖かい季節だったら中庭でお弁当を囲んだりするんだけど。
天気が良くても真冬じゃ寒くってご飯どころじゃないし。
あっちの窓際なんて、暖かくて外が見えるから大人気で、毎日ダッシュで席取りがあるとか。
わたしは見たことないんだけど、とってもすごそう。
(人がたくさんいる大きな窓際の席を指さす)
【すみません、非常に申し訳ないのですが、これから出かけることになりました……】
【なので、都さんさえよろしければ、凍結、そうでなければ破棄したいのですが……】
【本当に申し訳ありません……】
>>334 【そうですか、残念です】
【あまり破棄は好きじゃないので、凍結にしましょうか】
【ただ平日は予定が立てにくくて、16日の土曜日くらいになっちゃいます】
>>335 【わかりました、ありがとうございます。】
【それでは、16日の土曜日に待ち合わせということでよろしいでしょうか?】
【何かありましたら、ここに残そうと思いますが、それでもよろしいですか?】
>>336 【それじゃ、次の土曜日ってことで】
【置きレスもOKですが、伝言は避難所の方かな】
>>377 【わかりました、では避難所の方に残そうと思います】
【お相手ありがとうございました……!】
【すみませんが、今日はこれにて失礼します】
>>338 【こちらこそ、お昼前からありがとうございました。】
【媛名 葵 ◆YJKujNK4t6さんとのロールにお借りします。】
【では、書き出しさせていただきますので、今しばらくお待ちくださいませ。】
【久遠ゆりか ◆Juli/dituoさんとのロールに、しばし場所をお借りいたします】
【了解です。どうぞゆっくり書き出していただけましたら、十全です】
【それと、すみません……っ、今、急な予定の変更があって18時くらいにリミットが早まってしまいました。
20時には帰ってこられると思うので、中断して20時以降に再開か、今日はそこで凍結か、
その時に都合のいい方を選んでいただけましたら、と――急で、すみませんっ(一礼)】
…………寒い。
(手首のところにピンクの大きなリボンが飾られた、真っ白なミトンの両手で、自分の膝をぼふぼふと叩く。)
(その行為に、特に意味は無い。)
(寒さのあまり、少々いらいらしているだけだった。)
(己の行動の無意味さに、小さく溜息をつき、コンクリートの階段に座りっぱなしで冷えてきたお尻を)
(もぞもぞと居心地悪そうに動かしながら、あたりを見渡す。)
(新学期が始まって間もない、1月も半ば。)
(このまま夜まで、ここに座っていようか。それとも、一度帰ろうか…などと考えているうちに)
(じわじわと黄昏時迫る夕空が広がり、真冬の厳しく冷たい風が、時折、少しくすんだ金の髪を揺らす。)
(コートは身につけていないものの、ふんわりと暖かそうなフリース生地の白いパーカーを羽織り)
(制服のスカートの下には、ペチコートとドロワーズ。)
(普通に制服を身につけている生徒よりかは、幾分寒さに強い…かもしれない格好でも)
(さすがに30分も寒空の下に座り込んでいれば、身体も冷えてくるといったところで)
コンクリートの上にも、30分。
……お尻が、冷えちゃいましたわ。
【お待たせいたしました。】
【それでは、こんな感じでよろしくお願いいたします。】
【リミットも、了解いたしました。】
【わたしのほうは、ご飯とお風呂ぐらいしか用事がありませんし】
【夜も、わりと夜中まで大丈夫ですので】
【媛名先輩に、お任せいたしますわ。】
>>342 (真っ白なマフラーに学校指定のコート。スカートの下はタイツ)
(放課後、色気はないが防寒はバッチリな格好で彼女は帰途につこうとしていた。
しかし、そこに足が向いたのはどうした気まぐれであろうか。
教室を出て階段を下って、昇降口の靴箱で靴を履き替えると――そのまま、校門でなくある場所へ向かった)
………。
(冷たい風。白くくゆる息)
(冷たくなる指先を無意識に擦り合わせながら、辿りついた先でみつけたのは少女)
―――――久遠、さん。
(やわらかそうなパーカーと手袋の白と、くすんだ金色がすぐに目に入ってくる。
見慣れた制服の様子からは程遠いのだけれど、その組み合わせは彼女によく似合っていた。
的確に、彼女自身をひきたたせている、とそう思った)
このようなところで何を、しておられますか?
このような寒空の下で座っておりますれば……冷えて、しまいます。
(と、言ってからもぞもぞと動いていた彼女の様子を確認して、ゆっくりと小首をかしげる。
マフラーと対照的な黒の髪が、その動きに応じて揺れ動いた)
もう……そうやってご忠告するには、少しばかり時間が経ち過ぎているでしょうか。
こんにちは――いえ、もうこんばんは?
ともかく、お久しぶり、でしょうか。ごきげんよう、久遠さん。
(軽い一礼。それから、てくりてくりと彼女の方に近づいていきながら、彼女は白い息を吐きだす。
しかし、お久しぶりといっても「彼女自身の名前」は、他人から何度も何度も聞かされていたけれど)
(言いかえれば、彼女はあるいみ大きな渦の中心にいるのかもしれないと、そう思った)
【了解です。それでは、そのときに中断で再開、の予定だと嬉しいです】
【こちらこそ、改めまして宜しくお願い致します。(一礼)】
(寒さのせいで、些か動きが鈍っていたのかもしれない。)
(これが、人でなくナニカの気配ならば、瞬時に反応できたかもしれないし…出来なかったかもしれない。)
(―――致命的。)
(でも、そう判断しても良いといって過言じゃないほどに、ぼんやーりと声のする方に顔を向ける。)
(コートとマフラーのせいか、前に屋上で会ったときとは、ずいぶんと服装が違って見えて)
(脳の記憶回路が、一瞬混乱を見せるが、それはほんの一瞬の事。)
…………ひめな、せんぱい?
(視線が合い、記憶が一致。)
(お久しぶりと告げる彼女に向かって、やんわりと笑顔を見せる。)
お久しぶり、ですわ。
えっと……
(きょろきょろと、辺りを見て、そして茜の空を見て)
………うん。そろそろ、こんばんはですわね。
ふふ、冷えちゃいましたわ。
でも、夜はもっと…寒いですもの。
このぐらい、へいき……
(サラリと流れる黒髪は、闇のように漆黒だけれど、濡れたように艶めいていて)
(軽く一礼する、その綺麗な居住まいに、ほぅ…と、少し見惚れ―――)
(――そこで、ふと気が付く。)
(このような時間帯、こんな人気の無い場所に、綺麗な先輩。)
(もしかして、ここに居座り続けると、お邪魔虫になったりするのかな?と、少し首をかしげる。)
………あれ?
もしかして、ここでどなたかとお待ち合わせ、ですの?
わたし、遠慮しましょうか?
>>344 (相手が自分の名を呼んだなら、その通りですというように目を細める。
そして、そのまま無遠慮にも彼女の隣に腰をおとしてから、ほう、と白い息を吐きだした)
(こんなに息が白くなるほど冷たい日に、どうして彼女はこんなところに。
そんな疑問を抱いてから――人の事はいえないか、とそう思い直したのだった)
ああ、いえ。
そんなことはなくて……そういえば、最初にお会いしたときも同じようなお話を。
(思い出したのか、あまり表情を強くは浮かべないその貌を緩ませる。
頭の中にはきっと彼女がひいてくれたバイオリンの綺麗な旋律が流れているのだろう)
あなたこそ、こんなところで、何をしておられるのですか?
……体育館裏といえば、告白か袋叩きか、と相場は決まっているなんて話を聞きますけれど、
前者なら私も早く退散致しますし、後者なら手助けしてさしあげますよ。
(冗談やら、本気やら。
小首をかしげてそんなことを問いかけながら、お隣の彼女の方を見て)
あとは、そうですね。
ここ……前は、猫さんの溜まり場、でありました。今はあまり、見かけませんけれど。
寒いから――もう、どこかあたたかい場所に移動してしまったのでしょうか。
(ふ、と彼女から視線を外してあたりを見回すと、少しだけ思い出すように懐かしんだ口調でそうつぶやいた)
ふふ…っ
そういえば、そうかもですわ。
(指摘され、少しおかしそうに笑顔を浮かべる。)
わたし…言いたい事はたくさんあるのに……いつだって、同じことばかり……
(最後の一文は、誰に聞かせるわけでもなく、小さく微かに呟き、また笑みを浮かべる。)
告白か、袋叩き……
へぇ…そうなんですの?共学、だからかしら?
わたし、ここの高等部に入学してくるまでは、ずっと女子校で。
えっと、隣の県の……
(と、規模は小さいながらも、割と名の知れた清楚なミッション系の校名を口にして)
………ガラじゃ、ないでしょ?
これクラスメイトの誰も知らないことですのよ。
恥ずかしいから、これも女の子同士のヒミツ、ですわね?
(ふわふわのミトンの手で口元を覆って、楽しそうにくすくすと笑う。)
でも、もし袋叩きの機会があれば、真っ先に媛名先輩にお声をかけさせて、いただきますわ。
先輩にお力添えいただけるのなら、わたしきっと、無敵になっちゃいますわね。
…ねこ。
あぁ、もしかして3匹のにゃんこたち、ですの?
―――紅裂先輩が、面倒見てた。
(その名を口にするのに、躊躇いが無かったわけでは無いけれど、はっきりと発音する。)
あの子たち…もう、ずいぶん前から居ないですわよ。
半年ぐらいまえ、かな。
あ、でも……真っ白の子、いましたわよね。
あの子なら、あき………中等部の、男の子が紅裂先輩から貰って、飼っていますわ。
(名前を言いかけて、こちらは止める。)
(別に深い理由は無かったけれど、個人名を言うよりも『中等部』と言ったほうが、伝わりやすいと思ったから)
(いつだって、という言葉と彼女の儚げな呟き。
不思議には思ったけれどそのまま踏み込めなくて、そっと首をかしげるだけにとどまってしまう)
あちら、に。
お名前はいくつか聞いたことがあります――お祈りとか、なさるの、でしたでしょうか。
(ロザリオを持って祈る彼女、なんてベタな想像を脳内で膨らませていく。
楚々とした振る舞いで、ごきげんよう、なんて――それも、十分に愛らしいかもしれない)
……まあ、告白と袋叩きは私も聞いた話なのですけれど、ね。
私も、こちらの高等部には編入という形で入らせていただいたものですから。
(そして、ふわりとしたミトンで笑う可愛らしい口元を隠す彼女につられるように目を細めながら)
はい。その秘密を守ることも、袋叩きの応援も、十全とお約束させていただきましょう。
(どうしてだろうか。彼女といると、色々と毒気が抜かれてしまいそうな気がする)
(しかし、"紅裂"という単語が出れば、ふっと意識が鋭くなるような感じに襲われた)
ええ、そうですね。
そういえば、しばらく見ていませんでした。半年も……前でありましたか。
あの方、あんな容姿に似合わずに、どうにも猫を懐かせるのがお上手なのですから。
(軽い口調を装いながらも、頭の中では色々なことを考えてしまう。
けれど、それは表に出さないように務めた。紫と紅裂の対立、その狭間に位置する彼女の存在――)
(しかし、そんな考えも、彼女の一言でぷつっ、と途切れてしまう)
………中等部、の?
(中等部の少年、紅裂、ときて、すぐさまに思い浮かんだ影があった。
しかも、彼女がいいかけた「あき」という言葉――
思わず、肩を少し跳ねさせ、彼女を見てしまう。そして、それを誤魔化すようにす、と視線をズラして)
そう、ですか。誰かが拾ってくださったのなら、それは十全です。
中等部、の……男の子、ですか。
お祈りの、ミサの時間は―――
(真面目な顔をして十字を切り、目を閉じて)
―――もっぱら、お昼寝かお化粧直しを、しておりましたわ。
放課後の講堂では、カラオケごっこ。
とっても、声が響きますのよ。
(ぱち、と目を開き、再び笑顔。)
女子校なんて、そんなものですわよ。
まぁ、弟曰く、幻想が壊れる!!だそうですけれど。
(楽しそうに首を竦め、顔にかかった髪を右手のミトンで撫でつける。)
(――なかなか上手に髪を払うことができず、結局ミトンを外して、後れ毛を指先に絡め、耳にかけ)
編入…転校生、でしたの?
(目の前の美しく静かな女性は、一見して決してそうは見えないけれど、紅裂が『犬』と呼んだ女性。)
(異形や異能を狩るのを生業とした女―――この学園にきたのは、なにか意味があるのだろうかと)
(少し考えてみるものの、自分には関係の無い事で、すぐに軽く首を左右に振って、考えを散らす。)
えぇ…とっても、意外ですわよね。
紅裂先輩と、猫の組み合わせ。
でも『人は見かけによらない』なんて言葉も、あるぐらいですもの。
結構世の中って、そんなものかも、ですわよ。
―――例えば、あの方……紫、先輩なんて。
黙って笑っていらっしゃれば、とっても素敵な方ですわよね。
わたし、知らなかったら『憧れのセンパイ』に、なってしまったかもしれませんわ。
(少しだけ眉を顰めて、すぐにクスクスと笑ってみせる。)
ま、あの方はあの方で、ある意味素敵 なところも、あるんですけれどね。
(ほんの少しだけ、目の前の彼女の空気が変わった。)
(紅裂の言葉を吐いたときにも、微かに空気が動いた気がしたけれど、大した動きではなかったのに)
(綺麗な黒髪がサラリと流れる肩がブレて、視線が合い、すぐに逸らされる。)
………?
(そんな様子を、すこし不思議そうに眺めながら、言葉を続ける。)
とっても、懐いていましたわよ。白い子。今は「うさぎ」って、名前なんですって。
えぇ、中等部の男の子が、飼い主さん。
まるで、猫みたいに可愛い子ですのよ。
(お昼寝かお化粧直しに、カラオケ。
あまりにもイメージとは異なった言葉に目をしばたかせる。
すぐの脳内想像が切り変わり、その映像を想像させたのだが――クスッ、と小さく笑う)
………確かに幻想は、壊れるかもしれません。
(くすんだ金色の髪を直す細い指先が、冷たい外気にさらせるのを見つけると、
もそもそとポケットからカイロを取り出してから、彼女に差し出しつつ)
はい。 そういえば、水鏡さんも転校してきた、なんて仰られておりましたね。
………。
(しかし、頭の中では猫の持ち主についての考えがぐるぐると回っていた。
そのうえに、紅裂と紫の名が彼女の口から紡がれると、やはり余計に色々と考えてしまう
そう、ですね。
紅裂さんも髪を黒に染めて無言で立っておられますれば、きっと見違えるでしょう。
紫さんは口さえひらかなければ――いえ、本性さえ出さなければというところ、でしょうか。
あれは確かに、なんだと無意識のうちの女性を魅了してそうな気が致します。
(自分も黒い髪を少し弄ってから、耳にかけ直す)
……素敵なところ、なんて。貴方の口から、じっくりお聞きしてみたいところです。
…………うさぎ、ですか。
そういえば、紅裂さんの名前にも兎が入っておりましたでしょうか。
飼い主が猫のようだなんて、ふふ……ネコ、でありますか。
(どうにも、上手に会話を続けられない。彼女の言葉を繰り返すような返答をしてしまう)
(自分の予想は正しいかもしれなくて、正しくないかもしれなくて。
どっちか分からないけれど――でも、正しかったからといって、自分が、何が、できる)
(そんな風に考えてしまったけれど、それでも、声を震わさないようにして、気付けば質問を発していた)
そのお方……兵部晶さん、ですか?
【っと、これか次かで中断をお願いできましょうか?】
【こちらは予定通り20時には帰ってこられますから、久遠さんの都合のいい時間をいっていただければ、
避難所なり、空いていればそのままこちらなりに、顔を出させていただこうと存じております】
【はい。そろそろお時間だと、思っておりました。】
【では、20時ぐらいに一旦避難所で。】
【それまでに、レスは作っておきますわね。】
【それでは、お気をつけて。】
【時間の方は、大丈夫ですので、慌てずに。】
【無事のお帰りを、お待ちしておりますわ。】
【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
【お気遣い、ありがとうございます】
【避難所、了解です。こちらの都合を聞いていただき、誠に感謝を】
【はい。久遠さんも、何かありましたらご遠慮なく仰られてください。
それでは、また定刻に避難所の方で――ここまでのお付き合いに、感謝いたします】
【ありがとうございました。スレッドお返し致します】
【再び、久遠さんとのロールに場所をお借りいたします。(一礼)】
【媛名 葵 ◆YJKujNK4t6さんとのロールにお借りいたします。】
>>349 だって、右を向いても左を向いても、女ばかりの世界なんですのよ。
……油断、するでしょう?普通。
(ミトンを外した手で、ぴしっと人差し指を立て、真面目な顔で媛名を見つめる。)
ま――共学に来たからと言って、わたしには、あまり関係ないですけれどね。
恋愛、とか――――無理……興味、無いし。
(差し出されたカイロを、ありがとうと言って受け取り、暖かなそれで指先をこしこしと擦る。)
へぇ…水鏡先輩も、転校生でしたの。
なんだか、転校生ってワケありって感じ、ですわよね?
(転校生だと告げる媛名を前に、悪びれもせず、笑ってみせる。)
紅裂先輩が……?
(考えもしなかったけれど、言われてみて、想像の中でカラーリングを変更して)
…………………………うん。かっこいいかも、ですわ。
(カイロを頬にあて、ふにゃー、と笑う。へなへなである。)
(黒髪の紅裂に、というよりも、幼い頃からの劣等感のせいか、どうしても、黒髪に全般に弱い。)
えぇ、物腰の柔らかな喋り方も、出来ますものね。
あの手袋も、「紫さんってミステリアスでステキッ」とか、言われていそうですわよね。
………ちょっと、自分で言ってて、胸がムカついてまいりましたわ。
(眉を寄せ、ひらひらと手を振ってミトンに戻し、髪を耳にかけなおしている媛名に、カイロを返す。)
じっくり、ですの?
いろいろとありますけれど……情熱的なところ、かな。
内容はいただけませんが、ああいう粘着質の情熱、わたし嫌いじゃないですわよ。
一生懸命になれるものがあって、良いのではなくって?せーしゅん、って感じですわよね。
それに、任務には忠実そうですもの。それこそ、バカみたいに。
男は仕事を大事にしなければならないって、パパが言っていましたわ。
(褒めているのか貶しているのか、どちらとも取れるような態度で、言葉を連ねる。)
そういえば…紅裂先輩の名前から、一文字頂きましたって、仰ってましたわね。
あの二人も、ある意味せーしゅん、ですわねぇ……困ったものですわ。
(紅裂に死んで欲しくない気持ちもあるのだが、あの二人が真っ向からぶつかり合えば)
(よほど何か勝負でもかけない限り、負けるのは兵部の方。)
(この二人の件に関しては、それが一番大きな心配だった。)
………?
(まるで、鸚鵡のように言葉を返してくる媛名を、不思議そうに見る。)
(そして、続いて出てくる聞き覚えのある名前に、少し驚いた顔をして)
そう、ですわ。兵部晶くん、もしかしてお知り合い?
―――あ、もしかして、夜の?
【それでは、改めましてよろしくお願いいたします。】
>>353 (真面目な顔でそういう彼女に、そうかもしれないというように目を細めることで同意する。
恋愛に興味がないという言葉には、言葉で問わずに不思議そうに首を目を瞬かせて問う)
……彼氏さんとか、もういらっしゃるのかと思っておりました。
まあ、転校生にワケアリのイメージをついつい持ってしまうように、私の偏見、かもしれませんけれど。
(毒気のない彼女の笑みに、こちらも小首をかしげてみせた)
そうですね、それこそ。
例えば、そんな黒髪に染めた紅裂さん……あたりなど、いかがでありましょうか?
(可愛らしくへんにゃりとなっている彼女に、目を細めてそんな追撃を加えてみる。
空気の読めない質問は、興味本位じゃない。彼女にとって紅裂がどういう対象かは、
どうしても、重要なターニングポイントになるから、だ)
(なんだと周りからもてはやされている紫の図を想像しながら、カイロを受け取る。
冷え始めた指先にあてながら、彼女の言葉を聞く――少しだけ意外でもあった)
……粘着質の情熱ですか。
そう、ですね。確かに……目的にはある意味まっすぐでしょうか。どんな手段をつかっても、ですけれど。
組織の人間ですから―――ん、んん。
不思議です、貴方にそう言われると紫さんがどうにもイイ人に思えて参りました。なんだか釈然と致しません。
(こちらも真顔で、そんな言葉を連ねてはいたのだけれど)
(そういえば、兵部もまた紅裂を追っているのだろうか。
あれだけの罪を犯していることが分かったなら、公機関としては動かざるをえないだろう。
この頃、彼と仕事をすることがあまり多くないので、想像でいろいろな部分を補いながら)
………そう、ですか。
ああ、はい。お仕事を何度か一緒にさせていただきました、仲です。
私、異形狩りだと申しましたでしょう? 一応、組織立って警察とは一時手をくませていただいています。
貴方も、彼の仕事についてご存じであるのですね。
(――あたっていた想像に、跳ねあがった心臓をさとられないように、いつもの表情で切り返す)
【はい、こちらこそどうぞ宜しくお願いいたいます。(一礼)】
>>354 か、か…かか……
(むぅ、と眉を寄せ、壊れた玩具のようにぎくしゃくした動きで、どうにかこうにか、次の言葉を紡ぐ。)
………かれ、しっ
そんなもの、いませんわ。
偏見、です。わたしの転校生イメージと、同じですわっ
(そこまで言い切ると、ようやく力が抜け、かくんと肩が落ちる。)
――――黒髪の、紅裂先輩?
(ほんの少しだけ、ハッとした表情。微かに頬が紅潮して、ミトンの手で口元を隠すような仕草。)
(だけど、それはほんの一瞬の出来事で。)
(再び、むむうっ、と眉が寄り、上目遣いで空を睨んで)
………………無理。
(それだけ言うと、ふぅ、と溜息をついて、悲しそうなつまらなさそうな目をしながら)
(制服のスカートの裾から出ている、ペチコートのレースを、もじもじと指で弄くりまわす。)
イイ人では、無いですわよ。
どちらかと言えば、ずるい方ですわ。
(ぷー、と頬を軽く膨らませて、唇を尖らせる。)
……あ、紫先輩と言えば……
先日、屋上で媛名先輩とお話したこと、黙っててくださったんですね。
ありがとうございます。
(階段から立ち上がり、ぺこっとお辞儀をして、また腰を降ろして)
でも、わたし…ちょこっと失敗しちゃいましたわ。怒らせちゃいましたもの。
(先ほどの、媛名が見せた少しだけらしくないような動作は、知人の名を思わぬ場所で聞いたから、だろうか)
(それにしても、少々違和感を感じ得なかったが、そんなこともあるのだろうと、深く考えはせずに)
えぇ。警察、ですわよね。
(警察、の部分で、少しだけ声を潜める。)
媛名先輩とは、お仕事でのお付き合いがあるんですのね。
すごい!こういう偶然って、わたし大好きですわ。ステキ、ですわよね。
今度、晶くんに聞いてみようかな。媛名先輩のこと。
>>355 (彼氏、という言葉の過剰反応に、目を丸くするもすぐに小さく笑う。
かくんっ、と落ちる小さな肩。長身の自分からしてみれば、本当に彼女は愛らしいと思う)
……はい。黒髪に、いっそこのとビシッとした礼服できめていただいて。
堅苦しいのお嫌いそうですけれど、そこは―――。
(といいかけて見つけた彼女の瞳の色と、少しだけ力の無い声。
子供のようにペチコートのレースを弄る彼女を見ながら、また不思議そうに首をひねる)
―――"無理"、ですか?
(先日の約束、といわれてふっと思い出す)
いいえ、その件につきましては十全。私も、少しヘマをしてしまって
この前私がお会いしたとき、彼――貴方のことを、お話させていただいたのですが
「基本、俺とゆりかの間の契約に、紅裂はあまり関与していない。
自分で言っていたからな。俺が紅裂を狙う事はさておき、契約は契約だ、と。」って貴方が仰られた、と。
……随分と大きく、でたようでありますね?
(呆れたような。けれどそれでいて咎めてはいない仕草で、小さく首を振って見せる)
(あとは、自分に平生を保てと言い聞かせることだけだった。
兵部晶の名前に、自分でも分からないほどに動揺する自分を、落ち付けさせる)
はい。 仕事での――でも、とてもビジネスライクな関係です。
かの方、仕事熱心でありましょう?だから、それこそ私のことを聞いても
――一緒に仕事をしている、としか答えがないのではないでしょうか……それに、ですね。
兵部さんに聞くよりも、私のことは私に聞いてほしいもの、でありますよ?
(悪戯っぽく目を細めてみせるのは、演技か自然な仕草か)
……でも、久遠さんってあの方と仲がよろしいの、ですか?
いえ、ですけれど、紫さんと契約を結んでいらっしゃって――兵部、さんと?
>>356 ――――っ
(ピクンと、肩を揺らし、首をひねっている媛名を見上げる。)
え、い…や……その、無理って言うか……むだ………それも、変か。
ん……っと、ダメ。わ、わたし、まだ子供ですものっ
そう、子供だから、ダメですわ。
(必死で言葉を探し、言い訳をする。)
(ある意味本当に『子供だからダメ』には、違いなかったけれど)
紫先輩が、そんなことを?
んん……あってますわ。だいたい、そう。
(見ると、少し呆れたような様子で、媛名がこちらを見ていた。)
ふふ。大きく出ちゃいましたわ。でも、わたし本当にそう思っていますのよ。
契約は契約。それに、紫先輩にだって、笑っていてほしいですもの。
だけど……
(先日、夜の喫茶店で紅裂と話したことを思い出す。)
(自分の今の状況は、あくまでも全員にフェアに)
(プライベートに食い込む話や卑怯な手段ではない限り、誰にでも協力をする。)
(だけど、誰の味方でもない。)
(納得の行く、ギブアンドテイクでしか動かない。)
(だけど…あの人が、自分を呼んでくれるのなら――――)
(思案をやめ、首を横に振る。)
ま、なんとか頑張ってみますわ。失敗も、取り返す。
(矢張り、らしくないと思った。)
(鸚鵡返しで、ろくな反応も示さなかった割には、今度は饒舌すぎる。)
(一通り喋り終えて、目を細める様子を、同じように目を細めて微笑みながら眺める。)
(なにか、隠しているのだろうか……)
仲は、良いですわよ。
もう、すごーく。
弟みたいに思っていますし、晶もおねーちゃんおねーちゃん、大好きって、懐いてきて。
可愛いんですの。
(あながち嘘でもないのだが、誇張が過ぎることを言ってみる。晶くん、ごめん。と心で呟きながら。)
その上、紅裂先輩とも、仲良くしてて………変でしょ
でも、それがわたしなんですの。
>>357 子供、だから?
……彼氏といわずとも、好きになるくらいなら―――。
(と言いかけて、"普通"はそういうものではないのだろうか?なんて疑問が頭をよぎる。
自分の常識はちょっとばかりズレているところがあるし、彼女は初心なのかもしれない、など考えて)
無駄……というのは、少し小首をかしげますけれど。
じゃあ、もう少し大人になったら、です、か?
(この年頃なら憧れるんじゃないだろうか、という疑問を孕んだ目で見つめてみせて)
契約は、契約、ですか。
それは、個人としては夜を生きる者にとっては何よりも信用できる言葉です。
(何よりもというのは言いすぎだったけれど、その考えは好ましいと思う。
信頼で繋がっていないなら騙される方が弱い、そう、彼女は教わってきていたから)
……はい、頑張ってみてください。
あの方も、今は一応頑張っておられるみたいですから、ね。
だからといって、あの方の全てを応援できるわけではありませんが――久遠さんは、応援いたします。
(何か思案したような久遠を見て、こっくりとひとつだけ頷いて見せた)
(ものすごーく、仲が良い)
(そのようなセリフを聞いて、明らかに彼女の目は揺れた。
だが、それは驚きと、安堵と、寂寥と――相反しそうな様々な感情がないまぜになったような、色で)
………驚きました。
(そうして、動揺を表に出したのに彼女自身も気付いたのだろう。
それを取り繕うかのように、言葉を紡ぎ続ける)
ほら。あの方、本当にお仕事のときは仕事熱心でありましょう?
まだ幼いのに、あんなところに身を置かれて……そう、貴方に懐いていらっしゃるのですか。
それなら、何よりです。ふふ、それはきっと可愛らしいに違いありませんね。
(全部を繕って、微笑する)
(もしも本当に久遠にとって兵部がそうで、兵部にとって久遠がそうなのならば、
彼はきっと見つけたことになる。本当に自分の手を握ってくれる人を――
それならば、自分は、自分のことは、決して告げるべきじゃない。)
(「何なんだ………何なんだよ、お前はぁっ!!」)
(彼の悲痛な声が、脳裏によみがえる。言葉は乱暴でもこの言葉を発して傷ついたのは彼なのに。
自分はその手を取ってすらあげられなかった――だから、自分が、唯一、できるのは……)
変じゃ、ありませんよ?
貴方は自分で線を引いて、自分の意志で他に手を差し伸べるのでしょう?
いつか誰かを裏切るためという打算があって節操無く誰かと仲良くしているわけでもないのですから――
別に、構わないのではありませんか? 貴方はただ、仲良くしたいと思っている。
それなのにただ、勝手にあの方々が対立しているだけ。どうして、だからといって貴方が責められましょうか?
>>358 (覗き込むような視線を振りほどくように、髪を揺らしながら、ぶるぶると首を横に激しく振る。)
(闇の潤みを讃えた瞳に、見透かされそうで、怖かった。)
お、大人になったら、ねっ
でも、わたしは大人になんか、なりたくありませんもの。
だから、いい。彼氏とか、そういうの……は。
信用……ちょこっと失ってしまいましたの。
ちょっと、紫先輩にイタズラしちゃって……決死の告白、だったのにな。
怒られちゃいましたわ。
(困ったように笑って、首を竦め)
でも、頑張って働いて、取り戻しますわ。
わたし、こう見えても優秀ですのよ。取り戻すのぐらい、楽勝ですわ。
ん……ありがとうございます。
媛名先輩からの応援に恥ずかしくないよう、頑張りますわね。
(単純に、言葉通り驚いただけなのだろうか。否、何かを隠している。)
(だけど、紅裂や、きっと紫も一目置くような異形狩りの女が、こんなバレバレの様子を見せるだろうか?)
(自分だから、油断している?露呈しても構わないような、他愛も無い事?)
(―――それとも、そんな有能な女でも、動揺を隠せないほどの………何か。)
仕事熱心、ですわね。もう、困ったぐらいに。
ついこの間までは、本当にボロボロで……あの子、壊れる寸前でしたわ。
いいえ……もう、壊れていたのかも、ですわ。
……媛名先輩、晶とお仕事されていたんですわよね?
なにか、思い当たる節あります?
(じっと、青い瞳で、黒の瞳を見つめる。)
(その些細な機微をも、逃さないように。)
変じゃ、ない?良かった……
この、蝙蝠!とか、罵られても、仕方ないとは思っていますのよ。
でもわたしは、強いて言えば勇気ある蝙蝠、かな。
自分で言うのも変ですけれど……皆に等しく、幸せになってほしいから。
裏切るための、打算……
(そう言われ、少しだけ顔を曇らせ。)
でも、わたしだって人間ですもの。……絶対、ではないですわ。
もしかしたらいつかは、誰かを裏切るかもしれない。
でもそれは、媛名先輩ではないってことだけは、お約束いたしますわ。
>>359 (頑なな拒否に、疑問を覚える)
(しかし、ここで「どうしてそんなに恋愛に頑なになるのですか?」なんて聞けるわけも無い。
そもそも、彼女とは出会って今日が二度目の出会いだ――あまりにも、不躾すぎるだろう)
(だから、今回はそっと言葉をひっこめておく。不思議そうに、彼女を見つめつつも)
……それは、ですね。
あの方は、あれで何と――自分が出し抜かれるのとか、お嫌いそうです、し
加えて、理想的だとか綺麗事だとか……あまり、真っ向からは受け入れそうにないですし。
ですけれど、それでも……貴方は気にいっておられたような気が致しますから。
そうですね、優秀な久遠さんなら、大丈夫です。
(真っすぐな青い目。ああ、紫が一目置くだけはある、と思ってしまった。
彼女は、すっかり気付いている。自分が、何かしらを隠していることに――質問の言い回しに、少し感心した)
とても、仕事にうちこんでおられました、ね。
……そうですね。思い当たる節であります、か?
(ん、と考えるような仕草をとってから、小首を傾げて)
壊れる、ですか。 きっととっても悪い人にとっても酷いことでもされた、とか。
きっと、とっても酷いことです。
だって、あの方は頑張り屋さんでしょう?自我を殺してでも前に進むような。
そんな彼なのに、……それをそこまで傷つけることがあったなら、きっと。ひどい、ことです。
(分からないとも言わなかった。それでも、あえてこれは自分の推論だというように)
………私を、裏切ってくださっても、構いませんよ?
そもそも私と貴方は、女の子同士の約束以外には契約はおっていないのですから。
(ふっ、と小さく笑ってから)
誰かを裏切ることがあっても、それが最初から裏切るために近づいたのでないなら、
私は、それを肯定しますけれど。
だって、貴方が誰かを裏切るとき――そう決断するだけの、何かがあったのでしょう?
そうしてまで、守りたいものがあるなら……それは、悪徳行為というよりも貴方の大事な決断です。
だから、私じゃなく――貴方が傷ついて欲しくないお三方のご心配を。
(私のことまで気にかけていては、貴方が潰れてしまいます)
(まるで、彼女の立ち位置を理解しているかのような口ぶりで、彼女は、そう応えた)
>>360 (不思議そうな視線が、その唇が動かなくとも「なぜ?」と、問いかけていた。)
(見ないふり、気付いてないふりをして、視線を逸らす。)
(もう少し、上手なあしらいがあっただろうにと、後悔。いつも、そうだった。)
(ただ、もうこの問題は、自分だけのものではなかった。)
(家族全員で偽り、故郷を謀っている。)
(だからこそ、もう少し上手にやらなければと、深く反省をして)
………確かに。
自分が一番じゃなきゃ、って感じ…努力した秀才に、多いタイプですわね。
あの方が、有能かどうかは、わたしはよく、知らないのですけれど……
…………紫先輩が?まさか。
まぁ。役に立つ、という意味では、気に入っていただけているのかも、ですけれど。
(小首をかしげる、愛らしくゆったりとした動きに、思わずつられて)
(視線を合わせるように、かくんと首をかしげてしまう。)
(静かな夜の風のような女性なのに、こういう仕草は、どこか仔犬のように愛らしと思った。)
(そして、その愛らしい仕草を終えると、瞳の奥に見えていた、心の小さな動きが綺麗に隠されていた。)
(冷静に戻ったのではなく、覗き込む自分の視線を感じて、意図的に、彼女は揺れる心を隠した。)
(8割がた、そう思って間違いないだろう。)
わるいひとに……ひどい、こと?
えぇ、すごく頑張り屋さんですの。わたしは、それだけが本当に心配で…他は、とても良い子なのに……
もう少し人に頼ることをすると、わたしと約束してくださいましたけれど
でも、頭では解かっていても、今までそうではなかったのだから…たぶん、そうそうには……
(恐らく、媛名と兵部の間には、何かがあった。)
(それが、媛名にとってか兵部にとってかは、解からないけれど。とても好ましくない、何かが。)
媛名先輩を?裏切る?
(小さく笑う媛名を見て、ふるふると首を横に振る。)
何をおっしゃいますの?
先輩は、わたしのバイオリンを聴いてくださって、褒めてくださいました。
頑張れと、応援すると、仰ってくださいました。
わたしにとって、傷ついて欲しくない、幸せに笑っていて欲しい人たちのなかに
あの三人だけじゃない、媛名先輩も、いらっしゃるんですのよ?
そうそう簡単には、裏切れませんわ。
(立ち上がり、媛名の手を、ミトンで包まれた手で、暖めるようにぎゅっと握る。)
……女の子の約束、ですもの。
>>361 (踏み込んではいけない距離、何となしにそれを感じ取ってしまう)
(だから、噤んだ。自分だって、色々と――探られると困ることも、あるのだから)
……個人的には、有能だと思いますよ、紫さん。私は、敵にしたいとは思いません。
そうそう、努力に努力を重ねてきたゆえの自信……と、申せばいいのでしょうか。
(んー、と彼を思い浮かべるようにしてから)
まあ、実際言うほどには彼のことは、存じ上げないのですけれど
それでも、彼は、役に立つ方はそもそも好きでしょうし……まあ、ですね。
(ちょっと楽しげに語尾を曖昧にしながら、目を細めたりして)
真っすぐで頑なで、でも本当は、何もかも背負ったら折れてしまうような肩なのに、
それでも狩りをなさいますでしょう?
そんな頑張り屋さんの彼を傷つけたのなら、きっとひどいことです。
でも、貴方のお話を聞いていると――今は、頼れる人ができたよう、ですから。
(変わらず、この女は強い表情は浮かべない。
大げさに眉をさげたり、喜色満面の笑みを浮かべたりはしない――けれど)
……きっと、大事な人がいれば、ゆっくり、ゆっくり、氷も溶けていってくださるでしょう。
(目が、どこか遠くをみていた)
…………。
(しかし、続いた久遠の言葉に、思わず彼女はその目を瞬かせてしまった)
………………まったく。
そういう、の、もう――狡い、最上の殺し文句ではありませんか。
(沈黙を破ったあとの彼女の目には、もう動揺もなにもなかったけれど、
代わりに口は、そんなおどけたような言葉を吐きだして、手は彼女の手を握りかえした)
あったかい、ですね。
ただ、……決して、私の価値を見誤っては、なりません。過大評価は好ましくない。
(そして、握りかえしていた手を緩める。ほう、と白い息をひとつ吐いて)
そう言えば、私、貴方にあったら紫さんが大事にしている貴方の能力を聞こうと思っておりましたのに。
今からだと長話になりますし……随分、身体も冷めてしまったでしょう?
今度に致しましょうか――そうしたら、また貴方にお会いする口実もできますから。
>>362 いかにも、努力しましたー、って感じですわよね。
まさに融通の利かない、秀才タイプ。
(まるで、クラスの男子の噂でもしているかのように、笑いながら喋る。)
役に立つ、という意味で好きなだけですわ。
その辺、もう少し人間的というか…人情的に、ならないものなのかしら?
優しい笑顔の鉄面皮で、いらっしゃいますわ。…………本当は誰よりも、一番情熱的な方のくせに。
(楽しそうな媛名の語尾に合わせ、少しだけ可笑しそうに笑顔を浮かべて、締めくくる。)
(兵部のことを、静かに語る媛名を、じっと見つめる。)
(もう、先程の様に返答に困った様子も、無駄な饒舌さも無くて)
(ただ、本当に静かで、どこか優しげな遠い瞳。)
溶けない氷は、無いのですわ。
それに、あの子はなんだかんだと言って、男の子ですもの。
きっと近いうち、しっかりと自分の両足で、地面に立って、真っ直ぐに前を見るはずですわ。
それこそ、わたしたち女の子では、太刀打ち出来ないほどの、スピードと強さで。
………楽しみ、ですわね。
(媛名は、あの氷の瞳の兵部の姿を知っている。恐らくは、そうなった理由も)
(だけど、今は問わないでおこう。いつか、媛名か兵部自身から聞けるかもしれないし)
(もしそれを聞く日が来なくても、兵部はきっと大丈夫だから。)
(一瞬だけ、驚いたような瞳になる媛名を、満足そうに見上げる。)
(握り返してくる手を、さらに、きゅっと握り締め)
わたしから見た先輩の価値は、わたしが決めるのですわ。
間違っていても、それはわたし自身の責任ですのよ。
人間関係って、そういうものでしょう?
それにわたしだって、いくら媛名先輩が美人でステキな先輩だからって、妄信的に過大評価はしませんわ。
(紅裂も紫も、一目置く存在。兵部とも、共に闘ったことがある異形狩りの少女。)
(心を隠すのは、職業柄だろうか。)
(油断はならないのだろうけれど、無闇に疑うような相手でもない。)
(自分に微笑みかけてくれる瞳には、嘘は無いと信じているから。)
わたしの……?
紫先輩が大事にされているかどうかは、さて置き。
―――それは、ヒミツ、ですのよ。なんて。大した力では有りませんの。
紫先輩には役に立つだろうけれど……たぶん、媛名先輩にとっては、まったく役に立たないもの、ですわ。
……先輩は、銃とかお持ちでは無いですわよね?
どうしてもお知りになりたければ……そうですわね、晶くんに聞いてください。
>>363 ……紫さんのこと、良くご存じであるのですね。
いや、あれはあれで何だと人情的でありますよ―――ごく稀に、一部分に関して、かもしれませんけれど。
(前に水鏡が言っていた紫の評価を思い出しながら、
まったく、素直じゃない方ですね、だなんて勝手に言いたい放題を言い尽くした)
(そうして、少しだけ笑った後に、ゆったりとした久遠の言葉を聞いていく。
きっと彼女は、大方勘づいているのだろう。
それでも自分から聞こうとしないのはきっと、優しいから。
もしかしたらいつか、彼女が兵部と直截この話をすることもあるかもしれないし、一生ないかもしれない。
だけれど、せめて兵部に余地を残しておきたかった。もしあったとき、なかったことにしたいなら、できるように)
(新たな一歩の邪魔になるのなら――自分にできる、唯一のことは……)
男の子の成長は早いですから、とても楽しみです。
(道が違うまでは、傷つけないように、近づかないこと。ただ、それだけだ)
………そうですね。価値とは各々の価値観に従うモノ。
まったく、褒め上手です。
そのように美人だーなんて褒められましても……
帰りに温かい飲み物を奢って差し上げるくらいしかできません。
(小首をかしげてみせたのは、冗談か本気か)
(久遠の澄み切った青い瞳を見つめながら、小さく笑って、ゆっくりと立ち上がる)
ヒミツ、とは――また、手厳しいものです。
……あの方の腕に関することであれば、機器系統に関するものかとは思うのですけれど、
あの男が"有益"とみた異能。 役に立たずとも興味があるのですよ。異形狩りですから。
(コートの汚れを払ってから、"異形狩り"にわざとらしく強調を置いて悪戯っぽく片目をつむる)
しかし、そうですね――機会が、あったら、そうさせていただきましょうかと思います。
………さて、すっかり話しこんでしまいました。
可愛い女性に風邪でもひかせたら、
それこそ紅裂さんと紫さんと兵部さんから怒られてしまいます――お帰りになるなら、途中までお送りを。
>>364 いえ。憶測、根拠の無い噂。発信源は、わたしですわ。
媛名先輩にしか、言ったことはないですけれど。
(けろりと、勝手なことを言ってのけ、クスクスと笑う。)
なんだか、昔の女子校のノリを、思い出してしまって、ついつい…ね。
これも、紫先輩にはヒミツ、ですわよ。
男の子って、本当に成長が早いんですもの。
ご存知?紅裂先輩ってば、冬休みの間に、ずどーんと背が伸びてましたのよ。
もっときちんと授業に出られて、しっかりお勉強なさらなければ、でくのぼう、なんて呼ばれかねないですわ。
(困ったもんだと言わんばかりに、ふむ、と腕を組み)
……あ、これも根拠の無い噂ですわ。
もしかしたら、意外とお勉強は出来る方なのかも、しれませんもの。
背が伸びていたのは、本当ですけれど。
そうですわ。
価値観は、自分自身の聖域みたいものですもの。
自分の心だけは、誰にも犯されない、大事な場所、なのですわ。
………美人のことは、美人としか呼びようがないですわよ?
褒めてなんかいませんわ。わたし、こう見えて褒めるのヘタですの。
じゃあ、暖かい飲み物は、また今度奢っていただくことにいたしますわ。
(小さく笑いながら立ち上がる媛名を見て、続いて同じように立ち上がり)
(バイオリンケースに取り付けてあるショルダーストラップを伸ばし、タスキ掛けにしてケースを背中に乗せ)
(足元に置いてあった学生鞄を片手で持って、ブラブラと前後に揺らし始める。)
―――腕の事、ご存知なんですわね。
なるほど。紫先輩がそれだけ信用なさった方、ってことですわね。媛名先輩は。
(水鏡との一件を知らないゆりかにとっては、紫が義手であることを、紫自身から媛名に告げたと勘違いをして)
(感心したような顔をして、媛名を見つめる。)
異形狩り、ね。
では、機会があればお教えいたしますわ。もちろん、それまでに晶くんに聞いてくださっても構いませんし。
紅裂先輩だって、ある程度は、ご存知のはずですわ。
(途中までお送りを――の言葉を聞き終わらないうちに、手に持った鞄を最大ふり幅にして)
(まっすぐ腕を上に伸ばしたところで、手を離す。)
(黒い鞄は少女の手を離れ、くるくると回転しながらフェンスを越えて、ガサッと音を立て校外の茂みに落ちる。)
大丈夫ですわ。
もしも、わたしが風邪をひいたとしても、あの三人には今日二人でお話したことは、ヒミツですもの。
それに、あの三人がわたしが風邪をひいたぐらいで、怒るとも思えませんし。
(目の前のフェンスを両手で掴み、よじ登ろうと足を引っ掛ける。)
【そろそろ締め、でしょうか?】
【もしなにかやりたいことがあれば、なんでも仰ってくださいませ。】
>>365 ……なるほど。
女子校のノリというのは、こういうものなのでありましょうか。
じゃあ、また今度、一緒にこんなノリでお話してくださいませ。
紫さんのことか、紅裂さんのこととか――女の子らしく、美味しいケーキのお店のことでも。
それにしても………あれ以上背が伸びたら、そろそろ見上げるのに首が痛くなってしまいますね。
(伸びたらしい、という発言にうーん、と唸ってから小首を傾げたのだった。
ちなみに、そう言うのは自分よりも目の前の愛らしい少女を基準においてのことだろう)
はい。それでは、その時を楽しみにしておりま……す?
(ブラブラと揺れる学生鞄。まるで何かを遠くに投げるときのような仕草に、
語尾のあたりを疑問形にしながら、これからカバンが飛ぶであろう先の方を見る)
(―――フェンスと、郊外の茂みだった)
………私を、あの方が信頼なさった、だなんて。
(ばすっ、と飛んでいく鞄を見つめて、その目を細めた。
どうにも目の前の彼女は自分がお送りするまでもないし、そもそもおこがましかったかもしれないと思い直す)
(彼女は見た目よりもずっと、強いのだと、再認識する必要があった)
今度あの方に会ったら、そう仰ってごらんなさい。
とっても嫌な顔をするのではないかと想像致します。もしくは、呆れた顔。
……了解いたしました。
それではどうぞ、擦り傷とかスカートがめくれたりですとか、その辺にはお気をつけてくださいませ。
(一応、フェンスの近くに寄る。落ちても大丈夫なようにと。
最初は、手を貸そうかとおもったけれど、止めた。きっと、必要ないだろうから)
(華奢な身体、人形のような整った顔、すんだ青の瞳、くすんだ金色の髪。
可憐で愛らしい容貌ばかり、見ていては駄目なのかもしれない――彼女と対峙するときは)
兵部さんあたり、「もう何してるんですか!」という感じで少しだけ怒るものの、
貴方に許して?と請われたらあっさりお許しになりそうな気も、致すところですけれど。
女の子同士の秘密も、貴方の能力についてのヒミツも、承りました。
―――それではどうぞ、佳い夜を。
(ひらり、と片手を振ってみる)
【久遠さんにもやり残しがないようなら、そろそろ〆にと思います】
【いえ、本当に私の方はめいっぱいと楽しませていただいたばっかりでありましてッ
どうか、あと1、2レス分もう少しだけ、お付き合いいただければ幸いであります】
>>366 そう、だいたいこんな感じですわ。
いいですわね。
どうせなら、美味しいケーキのお店で、お喋りしましょうよ。
……女子校のノリで、ね?
(兵部のことは、入っていないのかな。やっぱり、油断なら無いけれど、解かりやすい面もある、かな。)
(と、媛名を見ては、ニコっと笑う。)
わたし、もう見上げるのは、止めてしまいましたわ。首を、痛めてしまいますもの。
座ってるときしか、視線が合いませんもの。もしくは、紅裂先輩が屈んでくださったとき、ぐらい。
……そのうち、紅裂先輩のお顔を、忘れてしまいそうですわ。
(小首をかしげる媛名を前に、大真面目な顔で、冗談を言い放ってみたりもする。)
嫌な顔?
(鞄の行く末を見守りながら、不思議そうに問いかける。)
(腕のことを知っているということは、少なからず紫が、どこか目を掛けている証拠ではないのかと、首を捻る。)
(信用ならない相手に、そんな大事なことを漏らすような男ではないはず。)
でもまぁ…紫先輩に、そんなお顔をさせるのも楽しいですわよね。
今度、言ってみることにいたしますわ。
(がっしょがっしょと金網の音をさせながら、するすると高いフェンスを乗り越え、頂上に腰をかけて)
大丈夫ですわ。
擦り傷はともかくとして、スカートは平気ですの。
(恥じらいも無く、ぺろりっと捲って、白いレースやフリルで飾られたドロワーズを見せる。)
便利ですわよー、可愛いですし。
先輩も、夜出かけるときに穿かれます?わたし、お作りしますわよ。
(そう言って、ふわりと腰を持ち上げ、そのまま下へと飛び降り、草むらとフェンスの間にすとんと下り)
(振り返り、金網越しに媛名と向かい合う。)
……どう、かしら?あぁ見えて、晶くんって頑固なとこありますもの。
いえ、見るからに頑固そう、ですわよね。
たぶん、怒りだしたら止まらないんじゃないかしら?
怒らせないように、気をつけなければですわね。………お互いに。
では、先輩こそよい夜を―――
(がさり、と茂みに手を突っ込み、鞄を引っ張り上げてから、手を振り返す。)
(そしてそのまま、振り返らずに深い草むらへと、金の髪を揺らしながら消えていった。)
【それでは、一応はこんな感じで。】
【先輩のレスを拝見してから、考えますわ。】
(消えていく、背中)
………おてんばさん、です。
(見かけによらないものだと呟きながら、息を吐きだす。
どうか葉っぱだらけならまだしも、かすり傷だらけになったらどうしよう。
そんなことを考えたが、あの調子じゃ自分が声をかけても止まらなかっただろう)
―――何気に、彼女も頑固なのかもしれません。
(自分の手を握って真っすぐと告げてくれた言葉、優しい温かみ。
それをぽんやりと思いだしながら――やっぱり自分は真っすぐな人に弱いな、と思う)
(そしてやはり、願ってしまう。
異形狩りの自分が関わって領域だから、ムシのいい話だけでど、
どうか彼女が願うようになるように――彼女の大切な人が、笑っていられるように)
…………兵部さんが惹かれるのも、分かること。
(彼が、彼女にぬくもりを見出したのならそれは望ましいことだ。
何よりも自分の手を握って、自分も大事だと言うような少女。
彼女ならきっと――大丈夫。何より、彼女は芯のある女性と思ったから)
(それは、のぞましい。何より望ましいことのはず。
その気持ちに偽りはない。勝手だけれど、確かに心うちに安堵があった)
(あとは自分が、必要最低限――必要以上に、彼に近づかなければいいだけ。
仕事も彼がなるべく傷つかぬように行えど、深い事には立ちいってはならない。
一生彼の気持ちを弄さぬように、硬く、硬くその戒めを守ればいいだけ。
遠くから、時々久遠から彼が笑っていることを聞ければ――幸せそうだと、聞くことができれば)
……………なんで。
(指先が、フェンスの網をぎゅっと握りしめる)
(先ほど久遠に触れてもらった手は温かかったはずなのに、小刻みに震えていた。
手に残る彼女がくれた温もりを逃がさぬようにフェンスから手を離して手を握る)
(―――久遠が去っていった先。
もう見えない彼女の後ろ姿を追っていると、そのまま視界がぼやけた)
―――なんで、こんなに苦しいのでしょうか。
(眉をさげることもなく表情なく呟く。
自分の頬に指先を触れさせながら、ただ彼女はゆっくりとその滴をぬぐった)
(分からなかった。
どうして必要以上に近づかないようにするだけなのに、こんなに寂しいのか。
少なくとも、それは――死別以外の喪失の悲しみは、自分の知らない感情だったから。
だから、どうしてこんなに涙が止まらないのか、それも理解ができなかった)
【蛇足になってしまったかもしれませんけれどこれで〆で】
【……最後あたりにしっかりねこさん並みのおてんばを拝見させていただきまして、
十全に重畳です、ご馳走様でした、というやつであります。(何か違う)】
【もしもレスをつけていただけるというのなら、それを拝見して今宵はお暇を、と】
【すごく綺麗な余韻があるので、このままで〆とさせてくださいませ。】
【適当な噂話が出来て、とっても楽しかったですわ。ありがとうございます。】
【このおしゃべりは、本格的にあの三人には秘密にしておかねば、叱られそうですわね。】
【……ごちそうさま?】
【長い時間お付き合いいただきまして、ありがとうございました。】
【またお時間が合いましたら、お相手いただけたらと思いますわ。】
【それでは、お先に失礼させて頂きます。】
【明日からは平日。媛名先輩の新しい一週間が、よいものでありますよう願いつつ】
【おやすみなさいませ。】
【本当に適当な噂話でありましたがとても楽しかったです―――がーるず、とーく?】
【このようなお話ができまして、嬉しかったです。確かに好き勝手申しましたから、
きっちりと内緒にしておかなければ、色々と大変そうです………十全と】
【こちらこそ、こちらの都合に合わせていただいて今日は本当にありがとうございました】
【またいずれ機会がありますれば、どうか宜しくお願い致します】
【それでは、お休みなさい久遠さん】
【久遠さんにとってもどうぞこの一週間がよいものでありますように……ノシ】
【ありがとうございました。スレッドをお返しいたします】
名前】アンジェラ・『ウィーク』・トルーマン
【二つ名】「ミス・ウィーク」「英国の焼肉提督」
【年齢】17歳
【性別】女性
【身長】165cm
【3サイズ】88:60:82
【容貌】肩までまっすぐ伸びる黒髪。肌はやや白め。
細い眉と大きめの黒い瞳が少しきつそうな印象を与える。
やや筋肉質で、体育や部活動等が得意そう。
【能力】魔法
分厚い『呪文書』を手に持ちページを開くことでそこに書かれた魔法を使うことができる。
本人の努力の甲斐(?)あってか、曜日による制限は無くなり、いつでも多種多様な魔法が使えるようになった。
ただし魔力量による制限は健在。
・魔力量
それぞれの魔法にはLV0〜3が存在し、彼女のその日の魔力量で使えるLVが左右される。
(LV0=その魔法は使用できないという状態)
未熟な魔女であるため、自身で十分な魔力を捻出できず、生物の体液や肉を摂取して捻出する。
【希望】会話、戦闘、エロール等
【NG】グロ、スカ、リセットが必要となるもの
【弱点】多彩な魔法が使えるが
・どの魔法もそれほど強力ではなく、LV3でも生粋の「炎使い(火曜日)」や「超身体能力者(日曜日)」には数段劣る。
・呪文書を開かなければ使えない。
・一度に一つの魔法しか使うことができない(例:回復魔法使用中に身体能力強化魔法を使えない、時間魔法使用中に攻撃魔法を使えないetc)
【備考】イギリスからの留学生。
英国営機関で作られた、魔女の髪の毛から作られた魔女のクローン。
しかし、ほとんど独学で魔術を学びざるを得なかったため、期待されたほどの力を得られなかった。
機関の他の実験体に比べて冷静で精神は安定しているが異能者としては最低レベルとされ、扱う魔法とかけて「ウィーク」と呼ばれる。
本人もそのことを認め、留学先では「視察任務」と割り切り、異変や異能に積極的に首を突っ込まないが、
冷静である以上に正義感が強いため、危機に陥ることも。
また、人道を外れるのを拒み、肉(牛や豚など)を食べることで微量ながら魔力補給している。
そのためかバーベキューや焼き肉には異常な拘りがあり、
焼き肉パーティーなどが行われた場合、留学先に強烈な印象を与えている。
【状況】紅裂の血液&乾燥血漿のおかげで魔力充実。
同じ量の肉や血液からより多くの魔力を生成できるように。実質的パワーアップ。
【こんばんは。お久しぶりですが待機させていただきます】
【こんばんは。僕とだと連続になってしまうと思うのですが、それでもよろしければお願いします】
【プロフは
>>18です】
【こちらおもいっきりノープランですが、軽め共闘後(または戦闘なしで)情報交換、といったところでしょうか】
【そちらに考えがあれば乗らせてもらいます】
【すいません。ちょうど今電話が来て落ち宣言をしようとしたところで……】
【申し訳ないですが私は一旦落ちさせていただきます】
【戻ってこられるかどうかも解らないので、他の方とロールしていただいて結構です】
【それで、申し訳ありませんがおちます】
【残念、落ち着いて戻って来れるようでしたら是非お相手を、です】
【そんな訳で入れ替わり待機してみます】
【こんな日もあるかな、撤収です。スレッドをお返しします】
【待機させていただきます。プロフィールは
>>371です。】
【というわけで立候補だ】
【やりたいネタもひとつあるんで、どうだろうか?】
【こんばんは。立候補ありがとうございます。】
【こちらは特に急を要する物は無いので、そちらの希望に沿いたいと思います】
【どのようなシチュエーションにしましょうか】
【回数多いから、どうしようかと思ったけど、受けてくれて感謝する】
【案としては、強くなりたがってる俺がそちらに魔法を習うというものだ】
【実際、教えてくれた魔法がそのまま使えるとは限らないし】
【全然使えない可能性もあるわけだが。どうだろうか?】
【いえ、お気になさらずに。回数が多かろうと楽しめれば良いでしょうから】
【なるほど、了解しました】
【しかし会話の流れ次第では「拒否(教えない)」と可能性もありますので、ご理解を】
【それでは、場所や時間はどうしましょうか】
【なるほど、そこから駆け引きが始まっているのか】
【じゃあ、放課後にぷらっとそちらの教室に訪れて対話】
【そこからは流れ次第で移動するなりで】
【書き出しはこちらからで構わないか?】
【まあ、あり得ない話ではない、というぐらいですけどね】
【では教室から、ということで】
【それでは書き出しをお願いします】
(一人での鍛錬にも限界があると感じつつある。時間さえあればそれでも)
(確実に、着実に力は蓄えられるだろう。だが、時間はいつだって足りない)
(自分に出来ることと出来ないことを分析して、更に出来ることの中でやれる)
(ことを伸ばそうと考える。肉体強化、格闘術、武器術、そして異能と魔力)
(魔力は珪素の支配と密接に繋がった力。けれど、と紅裂拓兎は考える)
(もしかしたら、魔術も使えるのではないだろうか?と)
(無論、その保証はない。だが、引き出しを増やすのに越したことはない)
(己に敵対する人間の中には、珪素攻撃への対応策を練っている敵もいるのだ)
(魔術師なら何人か知っている。が、教えを乞うほど深い付き合いの者はいない)
(そもそも弟子入りする気もない。欲するのは秘された叡智ではなく、力なのだ)
よぅ、ちょっといいか。
(××学園の放課後。紅裂拓兎は2年×組を訪れる。目当ての相手はすぐに見つかった)
(アンジェラ・『ウィーク』・トルーマン。イギリスから来た魔女である)
(彼女との因縁についてはここでは割愛する。仲良しと言えないのは確実だが、こうやって)
(偶にふらりと彼女の元を訪れる程度の付き合いはある。他人から見れば奇妙な関係だろう)
あー、悪いな。
少し付き合って貰いたい・・・
いや、お前に教えを乞いたいことがあるんだが。
(まだ残っているクラスメイトたちの視線を感じつつ、そっと声を潜めて言う)
(浮かべているのは愛想笑い。アンジェラ相手にはあまり向けたことのない類の表情だった)
(あまり胡散臭くならないように、それなりに真剣さも加味することも忘れない)
【じゃあ、こんな感じでよろしく】
(放課後になってからおよそ十分後)
(紅裂の予想通り、アンジェラはまだ教室にいた)
(老化を抑えられるようになってから数ヶ月が経った今では)
(かつて自分から壊してしまった人間関係もほぼ回復し、)
(クラスメイトと楽しく接することができていた──のだが)
……
……ええと、そうですね。
(友人との会話をしていたアンジェラ)
(教室の戸を開けた彼の姿を見て一瞬言葉を詰まらせる)
は、はい。それでは今週の土曜日に是非・・・・・・
(あの目立つ髪は間違いなく彼の物)
(さらに自分に近づいてくるのを見て目を泳がせ)
わ、わかり○×△□※──ああっ!もうっ!
わかりましたっ!どこか話せる場所に行きましょうっ!紅裂さん!
(自分に声をかけられれば勢い良く机を叩きながら立ち上がる)
「え……ええっ!?アンジェラさん、紅裂君と仲良──」
知人です。どちらかといえば赤の他人です。
と、とにかく。香奈さん、土曜日はよろしくお願いします。
それでは今日はこれで!
(残っていた同級生の注目を集める事に耐えきれなくなれば)
(鞄と紅裂の腕を掴んで教室の外へと飛び出そうとする)
【お待たせしました。それではよろしくお願いします】
・・・あ、いや。うん、本当に悪かった。
別にな、お前の学園生活を邪魔する気はなかったんだが・・・・・・
(腕を掴まれて引っ張られれば、抵抗することもなく教室の外に出る)
(クラスメイトと何事か会話をしていた様子であり、少しばかり反省をした)
(微かに項垂れる。彼女には彼女なりの学生生活があり、それを維持する為に)
(努力を重ねていたのだ。少なくとも、今のアンジェラは人の輪から外れた子供ではないらしい)
――とりあえずこっちだ。
(引っ張られていた腕で逆に彼女を引っ張って、階段を上の方へ、上の方へと昇る)
(傍から見ればよくわからない二人組に奇異の視線が集まるが、無視する)
(屋上の出入り口までくれば、流石に誰の視線も届かなくなった)
えーっとだな。本日もお日柄がよく・・・いや、外は雪降りそうな気温だが・・・
あー、えー・・・身体、平気そうだな。うん、安心した。
(らしくもなく、言葉を詰まらせる。色々と想定していた会話の段取りが全て吹き飛んだ)
(出てきたのは、彼女の身体を案じるような言葉。以前、魔力が枯渇しそうだった彼女に血を分け与え)
(乾燥血漿剤を提供したこともある。一見して魔力も外見も元通りだから、心配の必要もなさそうだが)
(――むしろ、以前より魔力の総量が増している気配すらある。こちらとは正反対だった)
調子がいいなら、お前に頼みたいことがあるんだ。
俺に、お前の魔術を教えてくれないか?
(紅裂拓兎の心当たり。それは魔女に魔法の使い方を教えてもらう事だった)
【申し訳ありませんが少々離席します】
それは、冬ですから。
屋上にこれば寒いに決まっています。
(連れてこられたのは校舎の屋上)
(こんな季節のこんな時間に、こんなところに来るモノ好きはこの二人しかいなかったらしく)
(コンクリートの上を冷たい風が通り抜けているだけだった)
おかげさまで、です。
体調が良くなったおかげで人間関係が修復できたのですから
あのように友人と談笑出来ていたのも貴方のおかげですよ。
だから、気にしなくて結構です。
……今回に限り、ですが。
(素直に謝られれば責める気も失せて)
(最後に忠告だけ添えて、話題を切る)
……私の魔術、ですか。
(彼から発せられた予想外の言葉に戸惑いを隠せず思わず瞬きをする)
(数秒黙ったまま彼の顔をじっと見つめて)
(『実に簡単な方法がありますね』)
……
(『物の数分で、彼を魔術師に出来ます』)
理由と、目的を教えていただけますか?
(内に宿る者の提案を黙殺しながら、鋭いまなざしを向けて紅裂へ問う)
【大変お待たせしました】
了解した。
お前の交友関係を尊重しよう。
(今回に限りという言葉を胸に刻んでおく)
(別段好き好んで彼女の平穏な時間を削っているわけではない)
(ただ、選り好み出来るほどの選択肢も時間もないのが現状なのだ)
(じっと、無言で見つめ合う時間が過ぎる)
(安易に請け負ってくれるなどと、という夢想は持っていない)
(一切の虚偽を許されない双眸に見つめられて、言葉を整理する)
(理由を目的を教えてくれと言われるのは、当然の話だ)
・・・目的はひとつ。俺が生きる為だ。生きるには力が必要でな。
俺とて簡単にくたばるつもりもないが、要するにその為の努力だ。
理由はひとつ。他に頼めそうな人間を知らないから・・・
・・・いや、正確には、この手の事で他に信用できそうな人間を知らないから、だな。
(何か違和感があった気がする。自分の発言ではなく、彼女の気配に、だ)
(以前の彼女と現在の彼女を比較して、魔力が増大しているのは明らかだ)
(けれど数値や言葉で言い表せない、小さな引っかき傷のような違和感が拭えない)
お前が俺を信用してないのは承知している。
俺が許されない罪人だってのも認めるさ。
けどな、それでも生きると決めたんだ。
やれることはやらないと、後悔すらできしない。
(思考を遮断する。今は、彼女との交渉を成功させるのが先決だ)
【ああ、またよろしく頼む】
生きる為、ですか。
なるほど。
シンプルで共感のしやすい、良い答えです。
(自分の目的の為ならば、何にだって縋る、何だって利用するべきだと)
(そう教えてくれた彼の口から、決意の言葉を聞けば自分もそれに力を貸したいとも思う)
(しかし、魔術を習得するということはそれほど軽いことではない)
けれども、そうですね。
私はあなたを信用していません。
恰好のいい言葉ばかり使う貴方を、私は信用できません。
(故に、もう少しだけ確かめなければいけなかった)
(この男が一時の感情や自己陶酔で自分のもとへ来たのではないことを)
(あるいは誰かにそそのかされて、魔術を渇望しているのではないことを)
私が提案できる、貴方が魔術を得る方法は二つです。
一つは、残り短い貴方の時間を多大に消費して魔術を習得する方法。
もう一つは、貴方の尊厳を消費して魔術を習得する方法。
(どくんと心臓が跳ねるのを抑えながら言葉を発する)
代償なしでは、魔術は得られません。
努力と才能だけでは不可能な領域です。
それでも、貴方が望むのならば──
(『この私が──』)
この私が、責任を持って貴方を魔術師にします。
(足を肩幅に開き、腕を組んではっきりとした声で彼に告げた)
・・・代償か。
魔王と契約した時ですらそんなこと言われなかったがな。
(代償。秘された叡智と力を得る為の代金)
(時間か、尊厳か。それを選べと魔女は言う)
(回想。魔王との契約をした瞬間。ただ、望めと言われた)
(禁断の果実を齧り、得た力は膨大で空虚だった)
生憎と時間はない。欲しいのは力であって知識じゃない。
魔術師になるつもりもない。俺は魔術を使いたいだけだ。
言うなれば・・・魔術使い、だな。
(これは言葉遊びではない。これから起こる事を受け入れる為の儀式だ)
(繰り返すが時間はない。選べと言われても、最初から選択肢などないも同然だ)
(他の道がないからYESと答える。その現実を受け入れる為の儀式は、今終わった)
了解した。俺の尊厳、踏み躙ってみろ。
(出来るものならやってみろと言わんばかりの、不遜な態度だった)
(少なくとも人に教えを乞う態度ではないが――紅裂拓兎は覚悟を決めた)
(生きて、生きて、そして死ぬ。死ぬことは決まっている)
(もう自分からそれを求める事はないにしても、何かを見つけるまでは、死ねない)
……わかりました。
確かに、そうでしたね。
私たちには過程を求めるほど時間がありませんでした。
(本当に、この男は理解してくれたのだろうか)
(仮に、していなかったとしてももう後へは退けない)
(そんな選択肢は、本当は最初から無かったのだ)
ならば結果だけ。
貴方には力と枷を与えます。
どうか、どちらも有効に使ってください。
(呪文書を開き、一歩前に出る)
(強い意志のこもった瞳で紅裂を見つめていたが)
(目尻には、ほんの僅かなしずくが溜まっていた)
(『やはりこうなったでしょう?』)
……うるさいです。
(『安心しなさい。私が手伝ってあげますから』)
結構です。
私が、私の手で、私の意志で──紅裂拓兎を壊します。
(表情は変えぬまま、他人には聞こえないほどの小さな声で呟きながら)
(紅裂の眼前へ迫る)
どうして、私たちは生きるだけでこんなに苦労をするのでしょうね。
Transfer,Level2──Timewalk,Lunatic.
(答えを待たずに呪文を呟くと、その口で紅裂の唇を奪い)
(肩を掴んで、深く口づけをしようと──)
――力と枷か。いいだろう。
(強い瞳で見つめられて、背中に冷や汗を掻く)
(その目尻に溜まった涙はなんだ?と問い詰めたかった)
(壮絶なまでに嫌な予感がした。予想していた方向とは違う意味で)
(肉体的苦痛なら耐えられる。靴を舐めろと言われても、耐えられる)
(魂を差し出せと言われたら・・・流石に抵抗すると思うけれど)
・・・あ。
(まずい。この距離は不味い)
(友人でも家族でもあり得ない距離を超える)
(恋人にのみ許された、絶対的な禁忌の距離を魔女が超える)
(何か呟いているのが聞こえるが、内容は聞き取れない)
それは・・・
(答える前に、唇を塞がれる。最初に感触。次に熱。女性の匂い)
(肩が掴まれる。唇を奪われたと認識したのは、その時である)
―――○☆××?♪♪★!!!?
(ちなみにこの紅裂拓兎(17)。これがファーストキスだったりする)
(典型的なパニック状態に陥って抵抗することすらできない)
(ただ、眼を見開いて、されるがままになっている)
んっ……ふう。
とりあえず今日のところはこれで。
(パニック状態の紅裂に特に動揺することも無く、数秒経って唇を離すと)
(ポケットからハンカチを取り出して口の周りを拭く)
(何も思うことが無いかのように淡々と事を済ませると、元の立ち位置に戻って)
私と貴方は、今契約状態にあります。
とはいってもそれほど大がかりな物ではないので
精神干渉や感覚共有といったところまではいかないはずです。
(呪文書を閉じ、軽く深呼吸)
(精神を落ち着かせながら、自分自身の現状も整理するために説明を始める)
効果は二つ。
一つは貴方は私から魔力を借りる事が出来ようになったこと。
借りた分は数日、あるいは数週間かけてでも返していただきますが一度にはいただきませんのでご安心を。
もう一つは、私の魔法『Timewalk』と『Lunatic.』を扱えるようになったことです。
Timewalkは自身の時の流れを速くし、高速で活動する魔法。
Lunaticは相手の運動神経を狂わせて身体の自由を奪う魔法です。
ただしどちらの魔法も、使用中は他のことに魔力は使えませんので注意してください。
何か質問はありますか?
(強い口調できびきびといい終えれば、そのままの勢いで紅裂に問う)
あ・・・ぅぁ・・・
・・・くっ・・・お前という女は・・・
(唇が離れる。何かが繋がったという感覚が残った)
(何事もなかったかのような魔女に憎しみを超えた殺意すら覚えた)
(ゴシゴシと袖口で唇を拭う。いっそのこと泥水でも啜ろうかとすら思う)
なるほど、確かに回路は繋がったみたいだな・・・
妙な仕掛けも、多分ないだろうし・・・
(荒ぶ感情を宥め、改めて自分の状態を把握する。魔力の総量変化なし。魔力回路に異常なし)
(外部からの接続を確認する。根源は眼前の魔女。ただし回路を通じて精神に)
(干渉される可能性は、現時点ではない。精査してみないとわからないが、という条件つきで)
ふぅむ。ずっと前、俺に喰らわせた呪文とクロックアップか。
条件も理解した。今夜にでも実践で試してみるさ。
(そして、質問はあるかと問われて、荒ぶ再び感情が呼び覚まされる)
第一に、他のやり方はなかったのかという問い。
第二に、どうして俺に協力する気になったんだという問い。
第三に、これは質問じゃないが、俺の穢れなき唇を奪った罪は重い。お前はいずれ殺す。
(本当に悔しかったので、ギリリと唇を噛み締める。尊厳を消費させるのが目的なら)
(アンジェラはその目的を既に達成している。敗北感で胸が一杯だった)
(息を吐いて、強引に気分を宥める)
・・・第四に、これはさっきの質問の答えだが。
人がこの世の生を受けたこと自体が奇跡だからだ。例えクローンだろうが同じこと。
生まれた瞬間に苦労を背負うのは、奇跡の恩恵は生まれた時点で使い果たしているから。
俺は、そう思ってる。
(人は平等ではない。生まれた瞬間から何かが決められている)
(けれど、生まれたことは奇跡で、生きることが戦いで、欲望を背負うのはみんな同じだと)
(紅裂拓兎はそう思っている。これは呪いのようなものだと、そう思っている)
そうですね、使ってみてください。
身体への負担もまた違ったものになるでしょうから、
いざという時の為に慣れておくべきかと。
(契約は完了し、力は与えた)
(だがまだ解決していない重要なことがいくつか)
質問一に対して。
他のやり方はあります。
が、選ばなかったということで察してください。
(『どんな儀式も出来るように、今のうちに体勢をつけておくことは大事ですよ』)
……。
(袖で口元を拭く様をじっと見つめながら言葉を続ける)
質問二に対して。
借りを返すいい機会だと思っただけです。
こんなことになるとは思っていませんでしたが……・
たかだかファーストキスを失うぐらいで
貴方の望みをかなえられるのならば安いと思ったまでです。
質問三。
力と時間を望んだのは貴方です。
冤罪も甚だしいですね。
(ふん、といつものように挑発するかのような態度で返すが)
(どこか自分でも気にしているのか、覇気が薄れているように見える)
質問四。
……そうですね。
良いこと、言うじゃないですか。
(数秒の沈黙の後、楽しそうに笑うと屋上の出口へ向かって歩き出す)
他に何か、用はありますか?
・・・なるほど。
流石に魔女、やることが卑劣だな。
(他のやり方はあったと彼女は言う。敢えて選ばなかったという事だ)
(察するに、嫌がらせ。要するに、嫌がらせ。突き詰めるなら、嫌がらせ)
(唇の端を歪ませて、憎々しげな笑みを浮かべる。憎悪でも人は笑えるのだ)
・・・あー、そうかい。
くそ、そうかそうか。どうせ俺の唇は安いよ。くそったれが。
(第二と第三の答えが来て、今度は拗ねたように唇を尖らせる)
(純真、純情を気取る気もないが、やはり初めては好きな人と・・・)
(そんな幻想を、やはり心のどこかで抱いていたのだろう)
ふん・・・何にしても、いずれお前の尊厳も砕いてやるよ。
(今にも唾を吐き捨てそうな顔で断言する)
(胸の内に秘めた奇麗な幻想が壊されたのだから、やさぐれたくもなる)
(もっとも、決まった相手がいないのだから、幻想は幻想のままだっただろうけど)
良いことは言ってないさ。
ただお前らが大したこと言ってないだけの話。
他に用事もないから、さっさと帰れ。俺も帰る。
(立ち去ろうとする彼女に追いついて、追い越して、扉を開く)
(その面は見たくないと言いたげに、決して振り返ることなく階段を駆け下りる)
(その日紅裂拓兎は、幻想と尊厳を引き換えに、新しい力を得た)
【ん、俺はこれで〆るとする】
【こんな時間までありがとうな。おやすみ】
……
(可能な契約の方法は口づけか、性交か、背中全体への入れ墨かの三択であったこと)
(紅裂のファーストキスを奪うつもりなど無く、ただ単に自分のファーストキスを捨てようとしただけだということ)
(そんな弁解も出来ぬまま、ただ紅裂が去っていくのを見送る)
(階段を下りる足跡が聞こえなくなってから、脱力するかのように)
(ゆっくりとコンクリートに膝をつき、俯きながら口を開く)
何でも利用するって……言っていたくせに。
尊厳、踏みにじって見せろっていったくせに。
普通の青少年だったわけですか。
……なんですか、それ。
なんで、そんな……そんな……・
(恋をする気も無いのだと、いつか聞いた記憶がある)
(どこまでもドライで、ストイックで孤独で貪欲)
(気に入らないけど自分と似ていて、いつかは追い抜くべき相手)
(そんな風に思っていたのに──)
紅裂さんは、普通の人だったんですね。
もうしわけ──ありません。
ほん……ほんとうに……
(溢れる涙も嗚咽も止められず、コンクリートにうずくまりながら泣いて謝り続ける)
(勝手に強い人だと思いこんで、同族だと思いこんで)
(またいつもの憎まれ口で返してくれると思っていた)
ううっ……ぐすっ……
(過ぎてしまったことは仕方がない。次のことを考えよう)
(頭ではそうわかっていても身体は言うことを聞かず、そのまま十数分泣き続けていた)
【こちらこそ遅くまでありがとうございました。それではおやすみなさい】
【こんにちは】
【天羽都 ◆oB0aPf5pqIさんを待ちます】
>>398 【ごめんなさい!】
【お昼食べたらうとうとしちゃって、、、orz】
>>399 【お待ちしていましたー】
【大丈夫ですよー】
【では、次レスで続きを書きますー】
【
>>333の続きです】
羨ましいといわれても……なぁ……、
(ぽつりと呟くと、そのままランチをぱくぱくと食べる。
腹が減って仕方がないのだろう)
朝食べないと力が出ないし……。
昼だって、後で部活やるから、食べないと仕方ないしね。
……まぁ夜だって同じ調子で食うんだけど。
大丈夫かよ……?
エプロンだって、早く拭かなきゃ染みになるぞ?
(都が積極的に動けないので、席を立ち上がり、水道でハンカチを濡らす。
それを軽く絞って持ってきて、はい、と都の手に差し出す)
へー、まぁ……その足じゃ、うまく動けないもんな……。
あ、そうそう、あそこの席すっげーとりづらいんだよ!
教室からダッシュしたって間にあわねぇ時があるしさ。
もー、好きな席は自由に座れるようにしてほしいよ……。
(やれやれと首を横に振って)
んでもさ、食堂で殺伐とした雰囲気で食べるより、中庭とか教室でまったり食べてもよくない?
俺そういうのも好きだなー。
(あはは、と笑って、再びランチを食べ始める)
>>402 お母さんも大変だ。
でも、男子は食べれば食べた分だけ伸びるし嬉しいんじゃないかな。
(女子だって同じではあるけれど、横にも伸びちゃったりする訳で)
(寮食もこなす寮長である都の義母はそこは色々苦労している)
(成長期だから食べなくちゃいけないけど、やれダイエット、やれ太ったと寮生たちはうるさく、よく愚痴を聞かされた)
女子はよけいなお肉とか気にしちゃうしね。
大丈夫、ちょっとむせただけだから……あ、先輩?
(コップの水で自分のハンカチを濡らして拭こうと思ったけれど、それよりも先に前山が動く)
(てきぱきと気が利いて動きがいいのは副部長だからだろうか、と思ったり)
すみません、ありがとうございます。
(受け取ったハンカチでエプロンの汚れを拭く)
(汚れて当たり前のエプロンだけど、染みにはならなそうだ)
(そして拭きながら思う、料理を自粛中なのに毎日エプロンしてるなんておかしいな、と)
(クスッと思わず笑ってしまう都)
ハンカチ、洗って返しますから。
(逆にハンカチの方が染みになってしまうかも)
殺伐って、それは席取りの時だけじゃないですか?
あ、でも男子同士だとお弁当の取り合いとかあったり?
(女子同士だと結構融通を利かせあうけど、男子の奪い合いはたまに見たりする)
お弁当がある時は、夏は中庭、冬は教室ですよね。
中庭も噴水があるあたりはカップルばかりだけど。
(都も一度そこでお昼をしたことがあって、あの時は何も知らず幸せだったと思う)
>>404 まぁ……そうだね、毎日よく食うもんだから、毎日呆れられてるけどな。
「あんたそんなによく食べるねぇ」なんて言ってさ。
(あはは、と笑いながら、また一口ランチを頬張る。
箸が進めば進むほど、山だったランチが平地になっていく)
ん……それもそんなに気にしなくていいと思うけどなぁ……?
だってさ、気にしながら食べるのって……なんかつまらなくないか?
ん、いいっていいって。
これぐらいどうってことないさ。
(エプロンを拭う様子をちらりと見て、大丈夫そうだな、染みにはならないな、とちらりと思った)
あ、いいよ、そのくらい。
どうせ汚くても大丈夫だし。
家帰って洗っちゃうから。
(そう言うと、右手を差し出した。
ハンカチを返してもらおうと、手のひらを見せて)
んー、そうかもしれない。
弁当の取り合い……というか、パンの取り合いかな?
ほら、購買でパン買うとき、一人一人別々に買うより、まとめて買ったほうが効率いいじゃん。
でも、全員の希望が叶うわけじゃなくって、足りない分は好きな奴取り合いになるしさ。
あ、でも弁当も取り合うな……。
あとはジュースも取り合うな。
(そういや、いつもそんなことしてるなぁ、なんて思い出しながら都に話す。
今日はたまたま、インフルエンザと用事で友達がいないので、一人だったから、
いつもの喧騒がうそのように感じられる)
ああー、そういやそうだな……。
あーいうとこ、誘われた試しないけどね。
くっそー、いちゃいちゃしてるのなんだか腹立つ……!
(思い出すと、少し思うところがあったようだ)
>>405 そうゆうことを言うと、デリカシーがないって言われちゃいますよ?
1cmとか0.1kgとかに、みんな一喜一憂してるんですから。
(必要な分は食べなくちゃだし、作ったものは残さず食べて貰える方が嬉しい)
(けど体重や体型をきにしちゃうのは女子の宿命みたいなもの、仕方ない)
ま、その代わりケーキは別腹という必殺フレーズがあったりしますしね。
それをして、後で泣くのもお約束なんですが。
駄目ですよ、この汚れはわたしのせいなんだから、わたしが洗います。
午後困るようだったらわたしのを使ってください。
(かわりに都は自分のハンカチを前山の手のひらに乗せる)
(パステル調の色合いで、卵の殻を頭に載せたひよこが歩き回ってる可愛らしいものだ)
こっちは明日か明後日にはお返しします。
あ、わたしは予備があるから大丈夫ですよ。
(これはもう解決、話題終了とばかりに前山のハンカチをしまってしまう都だった)
パンの取り合いかぁ……予約とか事前注文とかあればいいのに。
一時間目のお休みに注文を出せばお昼までに間に合うんじゃないのかな?
多少はメニューが減っちゃうかもだけど、トラブルが減ると思うのに。
(生徒数が尋常じゃないこともそれをしていない原因だろうけど)
(それくらいは企業努力すべきじゃないかと、最近パンを買うようになって思う)
誘われない誘われないって、不満だけ言ったっていつまでたっても誘われませんって。
自分から誘うくらいの意気込みじゃないと駄目だと思います。
先輩にお弁当を作れとは言いませんが、作って欲しいとか、一緒に食べてみたいとか、直接的でも間接的でもアタックしなくちゃ。
(男女の違いは考慮してないけど、経験者として持論でかつ体験論をびしばし述べる)
>>406 えっ?
……うーん……。
5cmとか1kgならまだわかるよ?
だけどさ、1cmってこのくらいだし……。
(そう言って、左手の親指と人差し指の間で1cmを作って見せて)
0.1kgって言ったらさ、このくらいじゃん。
(先ほど、自分で注いできた水の入ったカップを持ち上げて見せて)
そこまで気にする必要あるかなぁ? って思っちゃうわけ。
ケーキとか甘いものとか食べたくなる気持ちはわかるけどね。
いいって、どうってことないのに……。
(しかし、差し出されたハンカチを見て……えっ、と驚いた表情になる。
ひよこを見た瞬間、頭の中で「ぴー」と何かが鳴く音がした……気がした)
ま、待った、ちょっと待った!
逆に俺がこのハンカチ使えないって!
俺がこんなハンカチ使ってたらみっともないとか思われるから!
(自分の持っているハンカチを見て慌てふためく様がなんだか滑稽だ)
それがさー、事前に予約できる数って限られてるわけ。
しかも、朝登校時間が始まってから予約ってやってるから、いいパンって一番最初の方に来た人たちに取られるんだよね……。
俺らは早く来ても部活やるしさ。
だから、パンの予約をしようとすると、もう既に終わってることとか多いんだよね。
(この仕組み、どうにかしてくれないかなー、とぶつぶつ呟いて)
なんでパンってああやって買いづらいんだろうね?
(凄い理不尽な質問を都に投げかける)
うーん……。アタックが必要、か……。
(どうしたものか、と考え、またランチを食べる手が進み……
……ふと、自分の横でたぬきうどんを食べている都を見て)
……じゃあさ、都ちゃんにお願いしたら、作ってもらえる?
……あ、でも今自粛してるから駄目かな……。
(はは、と苦笑を浮かべた)
>>407 体重が49.9kgでも40キロ台、ウエストが59cmだって50cm台なんです。
グラビアアイドルの数値なんてほとんど嘘っぱちだけど、気にしちゃうのは気にしちゃうわけで。
そこには海よりも深く、山よりも高い違いがあるんだから。
(そう言っている都自身は平均よりも軽くて痩せているのだけど)
人に何か言われたら、間違って妹のを持ってきたと言い訳すればいいんです。
ほら、人助けした結果でやましい事なんてないんだから男らしく胸をはって!
(ニコニコ笑って、明らかに前山の反応を楽しんでいる都)
もう、仕方ないですね、ならこっちに変えてあげます。
ひよこちゃんの方は未使用だから渡したのに、先輩は我が儘なんだから。
(代わりにと白地に鳩が舞う刺繍がされたハンカチを差し出す)
(実はこっちも未使用で、単にひよこが先に手に触れたからだったけど)
何でって、やっぱり事前に準備する材料の量とか、時間とかがあるからじゃないかな?
安い値段の割に市販の菓子パンじゃないから手間はかかってるし。
日持ちしない材料もあるから、買いすぎて予約が少なかったら余って損しちゃうもの。
元々安いから値下げして投げ売りなんてしちゃうと、すごい赤になっちゃうと思う。
(まじめに考察して答える都)
(寮みたいに生徒数が固定で全員が食べる訳じゃないから、計算は大変じゃないだろうか)
ん……わ、わたし?
(不意打ちだったけど、今度はむせずにすんだ)
ごめんなさい、そう、今は自粛中だから。
それに、もし自粛がとけたとしても、先輩には作ってあげられないかも。
あ、先輩だからじゃなくて、先輩が運動部だからなんだけど……。
(慌てて言い訳する都の顔はかげりがあって)
>>408 うっ……。
(あまりにも強く感じる情熱に、なんだか気おされてしまった。
自分では納得いかないまでも、それはそういうもんなんだろうなぁ、と頭の隅におくことにした)
男子はそういうの言ったりしないからなぁ……。
だから無頓着といえば無頓着かもしれないけど。
……っていうか、そんなに頻繁にサイズいくつとか言ってるわけ?
え、しかもグラビアアイドルの数値ってあれほとんど嘘なの!?
知らなかった……。
(なんだかよっぽどショックを受けている様子)
なんで妹の持ってきたって言われるからさ。
それで言い訳するのも……。
(なんだかはっきり物言いをしない馨だが、次に渡された鳩のハンカチを見て……)
……これならまだいいほう、かな……。
っていうか、我儘じゃないから!
それは勘違いしてほしくないけど。
(ふと、手渡されたハンカチを見た。
使用済み、と明確に言われると、なんだか本当にそんな気がしてきてならない。
今日の午後、これを使うことを考えると……少しまた、しどろもどろに)
ああ、そっか、準備とかあるわけね……。
てっきり疲れるから作らないとかそんなんかと思ってた。
そういうわけじゃないんだな。
(変なことを考えていたらしく、ぽつりと呟いた)
っていうか、あの値段で損しない理由を教えて欲しいよね。
いや、別に損してようが損していなかろうが俺は全然関係ないけど。
(そして最後一口、白米を食べ切り、お味噌汁を啜ると、山ほどあったランチがすっかりなくなっていた)
ごちそうさまでした。
(手を合わせてそう呟いた後、水を飲む)
ん、そう。都ちゃんに。
運動部だから……?
ああ、量が足りないかもってこと?
そんなこと全然気にしなくてもいいのにさ。
まぁ、無理強いはしないよ。
こうして一緒に食べていられるだけでも楽しいしな。
(あはは、と笑って椅子に深く座る。
どうやらくつろぎ始めた様子)
>>409 んー、頻繁にってことはないけど、わたしは女子寮だから、学園内に比べると多いかも。
えっと……ごめんなさい、夢を壊しちゃうようなこと言って。
普通の子に比べればプロなんだから体の管理はしっかりしてると思うけど、ああゆうのって結構夢なサイズだと思うよ。
可愛いのに、ひよこちゃん。
使わないなんて我が儘だと思うなぁ。
(からかうことをやめない都、それでもさすがに悪戯が過ぎたと思ったのか)
あ、鳩さんも未使用だから気にせず使ってくださいね。
もしかして、わたしが使用済みを貸すように見えました?
いくらなんで、そんなことはしませんって。
(でも、やっぱりからかう調子は残る)
えー、やだぁ、疲れるとかでやらないとかないですって。
先輩って面白いこと考えますねっ。
(クスクス笑ってしまう都)
(都の方は話しながらゆっくり食べているから、まだ少し残っていて)
たぶん、学校から補助が出てるんじゃないのかな?
公立だったら給食があるし、給食費ってすごい安いみたいだよ。
量って訳じゃないんだけど、たくさん作るのは難しくないし、まぁ、複雑な事情があるの。
(いつも大量の食事を作っている義母仕込みだから、そうゆうコツも知っていて苦にならない)
だから今後は料理部として試合の差し入れはあっても、わたしはいないかも。
(自分の力を制御できるようになれば行けるけれど、それはとっても遠い道のりで)
そうですか?
わたしなんか、面白いこと話してるんじゃないし、ふつーだと思うけど。
(都もやっと食べ終わって、ごちそうさまでした、と手を合わせる)
(時間もまだあるし、友達も休んでいるからそう急ぐ必要はなく、都もコップを持って)
>>409 へー、そうなんだ?
なんつーか、女子が普段何話してるかちょっと気になってたけど、そういうこと話すんだね。
一個謎が解けた気がする。
(ふーん、と呟いて首を縦に頷く)
ああいうのにも体の管理必要なんだ?
夢って言うわけじゃないけど……女の子にとってはああいうのやっぱり夢なんだ?
(全員が全員そういうわけじゃないのか、と思っていたが……少し考えが変わった気がした)
いや、可愛いとかそういうんじゃなくって……!
でもさ、言われたらなんつーか……言いづらいじゃん!
(しかし、都の一言を聞くと……)
……なんだ……。
(少しほっとしたものの、なんだか心の中にはもやもやしたものが残ってしまう)
え、だって昔そんなんあったぜ?
家族でさ、スキー行ったことあるんだけど、そのゲレンデそばのレストラン。
そこにかけてあった看板が「今日は疲れたために閉店」って書いてあるとこあるんだって!
(嘘のような話だが、そんなことあるもんだ、と馨は思っていたらしい)
まぁ……でも確かに変と言えば変かもしれない。
学校から補助か……確かに出てるかもしれないなぁ……。
給食費がいくらかかってるのか知らないけど……。
(しばらく、椅子に座ったまま話に夢中になる馨)
複雑な事情……?
……ふーん、まぁそれならいいけど……。
(その複雑な事情の中身を知らないので、頷くことしかできない。
中途半端な言われようなので、曖昧に頷くことしかできなかった)
ん……都ちゃんいないの?
それは……なんか寂しいなぁ……。
あ、持ってくよ、器。
(そう言うと、すすす、と都の分のお盆を引き寄せる)
>>411 何も考えなしに食べてたらぶくぶく太っちゃうよ。
エステとかもしてるだろうし、カロリー制限とか厳しいんじゃないのかなぁ?
(そうゆう人の知り合いがいる訳でもなく、友達からの情報で真偽の程はどの程度か)
(それでも体型維持が大変なことは知っている)
ああゆうのって、色々あるから先輩がどんな人を想像してるかは不明ですが。
(ちらっと前山を見上げて)
長い手足とか細いウエストとか、その辺りは共通なんじゃないかな?
身長とかは人それぞれ好みがあるから何ともだけど。
(海外モデルのように背が高いと格好いい、けど平均を外れると服もサイズがなかったりだし)
今日は疲れたから?
おかしー、それって受けを狙って書いてるとかじゃなくて?
開いてる時に行ったら、もしかしてメニューも同じ感じで書いてあるかも。
だったら、一度行ってみたいなぁ。
(クスクスとおかしそうに笑う)
(辛いことがあったのに笑っている自分を意識して、まだ大丈夫だと思う)
ごめんなさいね。
応援に行きたいとは思ってるから、問題が解決すればいけると思う。
(ちょこんと頭を下げる)
(そう言われると都も辛いけど、スポーツの試合に異能は絶対駄目だから、仕方ない)
お願いします。
それじゃ、わたしはテーブルを拭きますね。
(端に置いてあるテーブル拭きに手を伸ばし、次に使う人のためにテーブルを拭く)
>>412 それは……確かにそうだけど……。
カロリー制限かぁ……。
まだまだ知らないというか、縁のない世界だなぁ……。
(自分など、量が多ければいいと思ってバクバク食べているから、
全然そんなことなど気にしたことはない。
といっても、今はまだそこまで気にしても仕方のない年齢なのだけど)
長い手足とか、細いウエスト、ねぇ……。
(ふーん、と考えながらちらりと都を見る。
都は細いというより、か細いといった言葉が似合う……気がした)
どうなんだろうねぇ。
そこ、結局入ったことないからさ。
本気なのか冗談なのか……今度行ったら聞いてみよう。
(あはは、と笑って、今度のスキーですることを心に刻む)
うん、無理に来なくてもいいし……手ぶらでも、応援してくれるだけで嬉しいし、さ。
だから、そんなに気にすることないよ。
(にこにこと微笑んで、都の分のお盆も持って立ち上がる)
ああ、じゃあちょっと行ってくる。
(さっさとお盆と食器を戻し、また席に戻ってきた)
そんな無理しなくていいのに。
俺が拭くからさ。
(そう言うと、テーブルに乗り出した)
>>413 そっか、手ぶらか……作らなければいいのか!
(いいことを聞いたとばかり、ぽんと手を叩く)
(都の作った料理を食べなければ影響はない)
(いつも応援に行く時は差し入れを作っていたから、応援=差し入れと思い込んでいた)
ありがとう、前山先輩。
差し入れは当分無理だけど、応援だけなら大丈夫だから、今度試合があったら応援しに行くね。
(さっきまでの少し暗い影は薄くなって、にっこり笑顔を見せる)
(問題が解決したのじゃないけど、気分は楽になった)
大丈夫、これくらいできますって。
ほら、もう少しで拭き終わりますし、邪魔するなら先輩の手も一緒に拭いちゃいますよ?
(ほぼ拭き終わったとこに前山が乗り出してきたので、その手をテーブル拭きでつつく)
>>414 え……なにさ、急に……?
(先ほどまで言っていた事と180度変わってしまった上、自分の言葉を聞いた都が急に明るくなったので、
思わず吃驚してしまう。
一体自分は何を言ったのだろう、と自分で思い返すも、思い浮かばない)
え?
ああ、うん……?
じゃあ、そのときはよろしくね。
(何はともあれ、応援してくれることは嬉しいので、にっこり微笑みかけた)
あー、俺の手拭いてる拭いてる!
(大げさに言うと、すっと手を引っ込めた)
邪魔してるわけじゃないけどさ……いいじゃん。
ん……と……。
まだ時間あるかな……?
(食堂の中にある時計を見遣り)
>>415 自業自得、わたしが拭いてるのに手を出してくる先輩がいけないの。
はい、終わりっと。
(二人分を拭き終わると、テーブル拭きをたたみ直して元の位置に戻し)
ん、時間ですが?
(つられて食堂の時間を見ると、昼休みが終わるまでまだ時間はある)
(教室へ戻る時間を考えても10分くらいはあるだろう)
ありますけど?
(何でしょう、ときょとんと前山を見上げて)
>>416 自業自得じゃないだろうよー。
(少し納得いかないまでも、からかわれているので仕方がない。
軽く、テーブル拭きに触れたところを指で触れて)
うん、でも10分くらいか。
なら、都ちゃんを教室まで送ってくよ。
それぐらいならいいでしょ?
(自分が教室を移動する分を考えると、多分それぐらいで休みは終わるんだろうな、と考えた。
本当はパンでも買おうか、と思ったが、それは時間がないようだ。
そっと、自分は都の車椅子の後ろに回り、取っ手を握る)
>>417 え、いいんですか?
(まだ10分あれば他に何かできるだろうに、と思う)
(さすがにまだ食べるつもりだったとは都の想像外だったけど)
ありがとうございます。
(ちょこんと頭を下げる)
(こうゆうことは形だけの断りを入れることなく素直に受け取る)
(自分で戻れば教室に残っている他の友達と話す時間はなくなるだろうし)
(押して貰えば、その間は話すことだってできる、都的な時間の有効活用で)
それじゃ、よろしくお願いします。
>>418 うん、そのくらいどうってことないって。
むしろ、10分だったらなんかやろうとしてもやれないからさ。
(そう言うと、前方にいつも以上に気をつけながら、そっと都の車椅子を押す)
午後の授業っていっつも眠いんだよな……。
あれってどうにかならないのかな。
(食堂から出て校舎まで、少しだけ寒い風に当てられてしまう)
寒っ……!
雪とか降ってほしくないんだけど……!
でも、降りそうなくらい寒いな……。
【ええと、教室にたどり着いたところで終わり、ですかね……?】
>>419 そうですか?
10分あれば結構おしゃべりはできますよ。
ま、しゃべり足りるかっていうとぜんぜんだけど。
あれって、ご飯を食べた後だからですよ。
消化するからお腹の方に血がいって、頭に血が回らないからだとか。
だからお昼を抜かせば眠くならないかもだけど、先輩には無理ですね。
(さっきの食べっぷりを思い出してクスクス)
ひゃんっ!
日本海側は大雪みたいな予報だったけど、こっちは大丈夫じゃないですか?
でも降らなくてもこんなに寒いときついかも。
(はぁぁ、と手に息を吹きかけて、サイハイソックスに包まれた細い太ももを擦る)
先輩は放課後部活ですよね?
寒いと怪我しやすいっていうから、気をつけてくださいね。
【そうですね、そこで区切りがいいですし】
>>420 そうだよねー。
10分ぐらいってすぐ過ぎちゃうよな……。
だからもっと話をしていたいって思うけど……時間って足りないよなぁ……。
あれ、そうなの?
へー、それは知らなかった。
んでも、晩飯食った後ってあんまりそうはならないような……?
なんでなんだろうなー……。
(昼飯を抜かすことを考えたが、到底できそうもないな、と考えて)
これだけの風って寒いよなー、本当。
これぐらいだったらいっそ雪降ってくれたほうがなんか気分的に楽。
ああ、それとさ、寒いときの方が、怪我すると痛いんだよな、なんとなく。
(うんうんと頷きながら、ずんずんと進んでいく)
【わかりました】
>>421 一日が48時間とかあればいいのにって思いません?
あ、でも学校の授業も倍だけあったら大変か。
(授業も嫌じゃないけれど、今の倍もあると考えると少し嫌かも)
夜は昼間に比べて気温が下がるからじゃないかなぁ?
ほら、お日様ポカポカだと眠くなるし、暖かいのの相乗効果。
それに、夜は夜で寝る時間を削れば好きな事できる時間ができるから、頭が興奮しちゃうとか。
(都はあまり夜更かしはしないけれど、夜出歩いている人のことを思い目が覚める時もある)
(この街の夜は長くて深く、昼間とは別の意味で賑わっている、らしい)
(夜歩きしない都は人から聞いた少ない情報での想像でしかないけれど)
雪が降ったら部活が中止になっちゃうから?
(多少でも冷えないようにとスカートの裾を押さえつつ)
先輩は副部長なんだから寒くても頑張れってみんなを引っ張らないと駄目ですよ。
(後ろを振り向いて、本気で言っているのかなって見てみて)
寒いと古傷がうずくとかって言いますよね。
神経が敏感になるとか、そうゆうのってあるのかも。
今度病院で聞いてみよっと。
>>422 あ、思う思う。
だけどそう、授業も多分倍になると思うんだよなー。
睡眠時間も倍になるかもしれないけど、他も倍に奈留って考えたら嫌になったよ。
(あはは、と笑って、車椅子を押して廊下を進む)
ふーん……?
ああ、そういえば日当たりいいからな、俺の席。
だからついつい眠くなっちゃってさ……。
(そう言いながらも眠気は始まっているようで、ふあ、と一度あくびをした)
あ、そうそう、部活中止になるから。
しかも、一日ならまだいいけど、二日とか三日とか普通に休みになるから嫌だ。
俺はグラウンドでボール蹴りたいんだよ……。
だけどさ、それもできないじゃん。
雪かきしてるほうがよっぽど辛い。
(あーあ、と言いながら窓の外を眺める)
古傷が疼くってよくわからないけどね。
なんか擦りむいたときとか、寒いほうがなんでか痛いんだよなー。
……病院でわかるもんなのかな、それ。
(そして次第に教室が近づいてくる……)
>>423 だったら、顔を洗うといいですよ。
今は水も冷たいし、きりって目が覚めるから。
新しいハンカチで顔を拭けば、くっきりきっぱり授業もばっちし。
(話を聞いただけでとても寒そうなことをいい)
二日とか三日って、あ、雪が積もっちゃうとグランドが荒れちゃうからか。
凍ると滑って危険だし、それこそ怪我しちゃいますもんね。
(そうゆうことかと表情を緩めて前を向いて)
わたしからすると、雪かきって楽しそうですけど。
(それはしたことがないからだろう)
(都としても、あまり積もると一人では移動できなくなってしまう)
あまり寒いとそれだけで痛くなるから、それで痛みがプラスアルファになるとか。
(思いつくまま自分の意見を言う)
(そうこうしてるうちに都の教室の入口が見えてきて)
麻酔とかあるから、どうゆうときに痛みが強くなるかとか、研究しているのかなって。
それじゃ、この辺りでいいですよ。
廊下を走らないと間に合わないようじゃ申し訳ないですから。
ハンカチは明日洗って返しますから。
わたしのもそのままでいいです。
(教室前にくると自分で車椅子をくるっと回転させて向き合って)
>>424 あ、んじゃあこの後そうする。
そうすれば眠くならないかな……。
って、あ……。
(そういえば、ハンカチを借りたことをすっかり忘れていて、今思い出したのだった)
そう、しかも積もり具合によっては雪が解けないことあるしさー。
どうにかして欲しいよ、雪って……。
(やれやれ、とまた外を見遣り……大丈夫だろうか、と考えて)
んー、楽しいって言ったら楽しいけど、結構雪も重いからなぁ……。
車椅子だと不便でしょ、雪。
そうかもしれない。
案外ああいうのって痛いんだよねぇ……。
なるほど、確かに、そういうのは病院の先生も知っていそうだな。
……あ、大丈夫?
なら……お言葉に甘えることにしよう。
こっちも、ハンカチ明日洗って返すよ。
ごめんね、じゃあ借りてく。
今日は楽しかった、ありがとう。
じゃね。
(そう言うと、最初と同じように肩をぽんぽんと二回叩き、自分の教室へ向かっていった)
【ここで区切りですねー。】
【先週に引き続き、今週もありがとうございました!】
【またお会いしいましたら、お声をかけさせてください】
【長々とありがとうございましたー】
【すみませんが、ちょっと買い物に行かなければならなくなってしまいまして……】
【この前に続き、申し訳ありませんが、ここで落ちます】
【本当に、ありがとうございました】
>>425 そうですね、すべっちゃって自分じゃ移動できなくなるし、あまり酷いと外に出れなくなるし。
何より車椅子自体が冷たくなりすぎちゃって冷えちゃうから。
(初等部の頃に危険からだと学校を休んだことがあった)
(電話したら無理するなですまされて)
いいですよ、わたしのは洗わなくても。
元はわたしの粗相がいけないんだから。
(にこっと笑い)
わたしこそありがとうございました。
(とぺこり頭を下げ、戻っていく前山を見送って)
……ふつう、大丈夫だよね。
(何度か触られた肩を撫でる)
(いくら異能者が多い学園とはいえ、クラスの半分がそうとかはないはず)
(なら彼も触れて大丈夫だとほっと胸を撫で下ろしてから教室へ戻った)
(実は運良く何も起きなかったということだったけど、それは都には分からない)
【はい、2回にわたってありがとうございました(ぺこり】
【レスが早いし量も多いですし、すごいですね!】
【わたしに限らず、もう正式参加ですよね!?】
【それじゃ、いってらっしゃいませ〜ノシ】
【スレをお返しします】
容量が危ない、ということはまあそれなりに承知。
そろそろ、止めをさしてあげたいね。
というわけで、待機だ。
……ま、月曜日だしね。てったーい。
【何を忘れたかって、スレ立てです】
【伊田先輩、ありがとうございました】
【この時間では微妙ですが、ちょっと待機してみようと思います】
【プロフは
>>225】
【やっぱ無謀だったかも。落ちっ】
りべーんじ、と。
今日も待機だ、誰かに会えるといいけどな。
>>432 こんばんは〜。
先輩とのロールだと、先輩に昼間出てきて貰わないと駄目ですが、その辺りって現状どうなんでしょうか?
無理ではないが難しい、といったところか。
まあ私もたまには昼間に出られる、そんな休日がいただける……ということにしてある。
出来ないことはないよ、一体どういう話になるのかな?
>>434 今のはわたしは伊織先輩と話したいけど、なかなか踏ん切りがつかない状態です。
偶然見かけたのを良い契機だと話しかけるけど、な感じで。
まぁ、その場で逃げられるとそれで終わっちゃうんですが。
なるほど、大体わかった。
私は私で、露見するのはそれなりに恐いが……一応顔見知りだしね。
もしかしたら、ちょっとばかり事情を打ち明けてみるかもしれない。
それじゃあ始めよう、書き出しはそっちに任せてもいいかな?
>>436 はい、りょーかいです。
では書き出しを用意するのでちょっとお待ちください。
了解した、よろしく頼むね。
(とある放課後、冬の太陽は早く沈むけれど、部活に参加せずすぐに学校を出れば日はまだ明るい)
(いつもであれば買い物をしたり時間をつぶすことは難しくないけれど、料理自粛中ないまは材料を買う必要もなくて)
(なのに、気が付いたらよく利用する商店街の方に向かっている自分に気が付いて)
――なにやってるんだろ、わたし。
(自嘲して肩を落とす都が車椅子の方向を変えたところだった)
あれは……伊織、先輩?
(学校の帰りだろうか、公園横の道を歩く女子高生の姿を見つける)
(見間違いでなければ彼女は伊織津綺子、いま都が一番会いたくて会いづらい人だった)
ど、どうしよう……ええと、うん。
(色々複雑な感情を抱く彼女に会うのは、正直自分が変な行動をしたり、辛く当たられたりしそうで怖い)
(けど会って謝らないと前に進めないのは事実で、これは契機かもしれないと思った)
い、伊織先輩!
ちょっと待ってください!
(都は伊織津綺子の後ろ姿に声をかけながら車椅子を走らせた)
【では、よろしくお願いします。】
(特に用事もないある放課後の日のこと、たまにこういう日がある)
(一日、家に帰るまでの間だけではあるものの、こうして身体を借りることが出来ている)
(一応お互い合意の上ではあるけれど、なんとも危ういことではあった)
さて、今日は何をするかな。あまり派手に動き回るわけにはいかないけどさ。
それでも、一人の少女として、街を楽しむ分にはまず問題はないだろうしな。
(腕組みしながら歩いてみる、よくよくも考えると、自由な時間を得たとして)
(この身体では、誰かに会うこともままならない、人の多く集まるところで自由にやるというわけにも行かない)
(奇妙な一心同体生活も随分と長くなり、こういう面では微妙に退屈を感じつつもあった)
まさか、こんな身体になってまで退屈と戦う羽目になるとはね。
しかも、今のところこれといって勝ち目も、なし。ん〜……どうしたもんかねぇ。
(途方に暮れつつ歩いていると、車椅子の少女が眼に留まる)
あれは……ああ、そういえば前に街であったことがある子だね。
妙な力を持っている子。……関わらないのが吉、か。昼の家はね。
(今の姿を知っているかどうかも分からないけど、と内心呟きながら、踵を返して歩き出した)
(……のだけれど)
(呼び止められて、振り向いて)
……何か、御用ですか?
(向こうはこちらを知っていた、ならばこちらも、それなりの対応をしなければならない)
(恐らく声をかけた少女としては、概ね予想外であろう、自然……のように取り繕った笑みを浮かべて、そう答えた)
>>440 (都に気が付いた伊織津綺子は立ち止まってこちらを向いてくれた)
伊織先輩、あの、ええと……先輩にお話があるんです!
(固い話し方は前に話した時と少し違う感じがしたけど、大きな疑問にはならなかった)
(自分の恋人に告白した女なのだ、多少思うことがあってもおかしくない)
そんなに時間は取らせません。
お願いですからわたしの話を聞いてください!
(ぺこっと深々頭を下げ、頭を上げると彼女に詰め寄る)
(断られたら仕方ない、けれどどうしても話をしたいから、強い意志を込めて見上げる)
(なにやら込み入った話になりそうだ、参った。実に参った)
え……あ、いや。今は、ちょっと……。
っと、ええ。要件、だけお伺いしますから。話は、後で聞かせてもらいますよ。
だから、今は……。
(どう見ても、問題があるから話したくないとかそういう様子ではなさそうで)
(もちろんその通りではあるのだけど、できればこの場はやり過ごして、さっさと雲隠れしてしまいたい)
(だけれども、不意にあった視線からは、とても強い意志が感じられて)
……っち、参った、な。こういう手合いは引き下がらないと相場が決まってる。
(小さく舌打ち、そのままぶつぶつ呟いてから)
わかりました、お話、聞かせてください。
(ここで余計に事情を面倒にするよりは、話だけ聞いて、後で津綺子に知らせればいいだろう)
>>442 (伊織津綺子は躊躇してる様子だったけど、最終的には肯いてくれて)
ありがとうございます、伊織先輩!
それじゃ、ええと……。
(道路は多少人通りがあって、けれど横の公園は子供の姿もなく空っぽだった)
(この公園は人が水晶付けなるという原因不明の事件が起きて親が子供を行かせない場所だったのだ)
そうだ、ここの公園で話をしましょう。
(そう言って都は公園の中に車椅子を進める)
(先に公園の中に入った都は中央の街頭あたりにあるベンチの前で伊織を待ち受けて)
迫水先輩からお話を聞いていると思いますが、わたし、やっと先輩が言っていたことがわかったんです。
わたしの力が触れるだけじゃなくて、作った料理にもあるってこと。
それが……あの時先輩に、伊織先輩に影響を与えてしまって……記録を出すことになってしまったこと。
(そこで息を止めて、ぎゅっと手を握りしめて)
ごめんなさい、申し訳ありませんでした!
(深々と頭を下げる)
(頭を下げたまま、伊織津綺子の反応を待つ)
(促されるままに公園に、ベンチに座って、丁度向かいに車椅子の少女を迎えて)
(そんな道中考える、いまさらながらに考える)
(迂闊に話にのったのは、ずいぶんとミステイクだったかもしれないぞ、と)
(面倒はごめんだ、退屈よりも……と比べると、まだ面倒ごとのほうがよかったかもしれない)
(そう考えると、少しは前向きに取り組む気にもなれた)
……とはいえ、この話はちょいと込み入りすぎだね。
(頭をさげて、答えを待つ様子に思わず天を仰いで手で目を覆って)
(少なくとも以前の接触で、この少女についてはわかっている)
(何かの力を持っていて、異能だとか異形だとか、そういうのもの知っている)
(ならば、ここで自分が伊織津綺子の面を被って代わりに返事をするよりも、打ち明けてしまったほうが些か状況はよくなるだろう)
あの時、私の力が暴発してしまったのもきっと、その……あんたの力、って奴のおかげなんだろうね。
(繕うことを辞めてしまえば、今更口調を変える必要もない)
(途端に砕けた口調になって)
残念だが、私にはその話を聞いてやることも、その返事をしてやることも出来ない。
その言葉は、直接津綺子に言ってやってくれ。……この身体は津綺子のものだが、私は津綺子じゃあないんだ。
(言ってて我ながら、信憑性の欠片もないなと苦笑する、だからもう少し言葉を付け加えておこう)
覚えてないかな?ある雨の日のこと、街角で出会った幽霊のこと。
……あの時は悪かったね、喰らってやろうか、なんて言ったりして。
今は、この子の中が私の居場所、になってるんだよ。
(後はもう、反応を待つしかないだろう)
>>444 (ぼそぼそと伊織津綺子が何か言っているようだったが、何と言っているかはよく聞こえなかった)
(思うところはあるはずで、言いたくないけどつい口にしてしまった、のようなことだと思ったけど)
……?
(爆発したというのは、校庭で落雷を起こしてしまった時のことだろうか?)
(けど、それは伊織津綺子もその場で分かっていたことで、何を今さらという感じであり)
(それよりも話し方が何か変だ)
(そう頻繁に話したことがあるわけじゃないけど、何やら感じが違う)
(もしかしたら、これが地なのかも、とちらっと思ったら)
え?
(思わず頭を上げる)
(そこにいるのは伊織津綺子その人にしか見えなくて)
伊織先輩、だけど、先輩じゃ、ない……って?
(雨の日、雨の中たたずむ女性、強い力を持つ幽霊、人を食らう存在)
あ……ええと、それは覚えてますけど、なんで先輩がそのことを……じゃなくて?
え、ええっ!?
伊織先輩、取り憑かれてるんですか!?
(丸い目をさらに丸くする都)
(異能と異形を知る身であり、自信も憑かれた経験があるから彼女の言う意味は飲み込めたけど)
いつからですか?
でも、迫水先輩はそんなこと言ってなかったけど、このこと、迫水先輩は?
(恋人である迫水直はこのことを知ってるのか、知ったままほおっているのか、なら理由があるのか)
(疑問がどんどん沸き上がってきて、際限なく質問しそうになってしまうけど、なんとか自分を押しとどめる)
一応、本人同意の上で取り憑くかせてもらってる。
色々と、こっちもわけありでね。……ただ、そのお陰で人を喰らう必要はなくなったよ。
悪いけど、これの詮索はやめとくれよ。聞きたければこの子に聞いておくれよ。
(随分と困惑している様子、当然だろうとは思うけど、この疑問を晴らすのはなかなかに骨が折れそうだ)
迫水……ね。ああ、アイツも確か私のことは知ってるよ。
(その名を口にしたとたん、表情があまり面白くなさそうになっていたりして)
別に、それほど問題でもないって思ってるのかもね。私としてはありがたいけど。
あんまり、好きじゃないしね。アイツのこと。
(思わず小さく嘆息してから)
ところで、今度は私が色々聞いてみようじゃないか。
あの時私の力が暴走して、私が力を失ってしまったのは、あんたの力のせいだというのはもはや間違いない。
今更、それをどうこう言うつもりはないけど……代わりに色々聞かせて欲しい。
一体、あんたの力はなんなんだい?他人の力を暴走させる力?
(おまけに、あの時はどうやら自分の意志でそれを行なえていなかったようだ)
(もしも無自覚に、触れた相手の異能を暴走させるような能力の持ち主なのだとしたら)
(その危険は計り知れない、今すぐ対処を取れるわけでもないが、対処を考えておいても損はない)
それと、あんたとこの子、そして迫水との関係はなんなんだね。
(これは、完全にただの興味だった)
>>446 (深くは聞くな、ということだけど、言っていることが本当ならそれでもいい)
そ、そうなんですか。
とりあえず、あまり悪いことをしないですむようになったのは良かったですね……ええと。
(そう言えば名前は聞いていなかったような、幽霊さんじゃおかしいし)
あの、伊織先輩と呼ぶのはおかしい気がするので、お名前教えて貰えますか?
構わなければ、ですけれど、教えて貰えなければ幽霊さんってよんじゃいますが。
(やっぱり話すほど別人物な感じだし、なら先輩と呼ぶのは変だと思うから)
そっか、迫水先輩は知ってるんだ。
わたしには話してくれなかったんだ……でも、仕方ないか。
(幽霊に憑かれているなんて、異能を知る知らずに関わらずあまり他人事にしたくないのだろう)
(それに話さなかったと言うことは、この幽霊が都に悪さをしないと判断しているともとれる)
……?
(この幽霊と両先輩との関係は分からない)
(幽霊さんは迫水先輩のことが好きじゃない、らしい)
(都にとって好きじゃないところなんてないけど、好みは人それぞれ)
(恋人なんだから都よりも普段から長く会っているはずで、何となく困ったことがあるのだろうと思い)
(都は襲われかけたけど、この幽霊も都の被害者なのだ)
うっ、ごめんなさい。
わたし、自分の力をまったく制御できないから。
(申し訳なさそうに車椅子の上で小さくなって)
暴走しちゃったのは、なんて言えばいいのかな、二次災害みたいなもので。
他の人が言う分には、わたしに触ると能力が強くなったり弱くなったりするんです。
必ずなるのでもなくて、どっちになるかもその時その時でちがくって。
(改めて自分で説明すると、とてもはた迷惑な力だと再認識してしまい、さらに小さくなって)
あと、さっき言ったことなんですけど、わたしが作った料理を食べると身体能力に影響もあって……。
知ってるか分からないですが、伊織先輩の陸上記録がその影響、なんです。
(幽霊さんに謝ってもどうやら伝わらないみたいだけど、ごめんなさいと頭を下げ)
えっ、えっと……それは、その……。
(それについては本来話す必要はないのだけど、ついつい弱気になっている都は答えてしまう)
迫水先輩と伊織先輩は恋人同士じゃないですか。
それで、えと、わたしはなんて言うのか、うぅぅ……んと、初恋の人、なんです、迫水先輩。
(涙は流さなかったけど、胸が痛くなって、こらえようとギュッとエプロンを握りしめる)
ああ、そういえばそうだったね。名前も知らないんじゃ、確かに困る。
それに、幽霊と呼ばれるのも味気ない。私の名前は、霧原朱音。
私が生きてたころの名前だ。……ま、こっちの名前についてもあんまり詮索はしてほしくないがね。
(色々調べられると面倒だ、だけど、目の前の少女にそんなことができるとは、流石に思わなかった)
自己紹介はお互いに、だ。あんたの名前も聞かせて欲しい。
流石に、あんた、といつまでも呼んでいるのも気がひけるからね。
いつ、それを知ったかはあまりよく知らないけどね。
……多分、知ってる。それを承知で接触してこないというのは、まあ運と巡り合わせが悪いだけだ。
私は、いつでも表に出られるわけでも無くてね。たまにこうやって出てくるだけなのさ。
(本当に、面倒な状況になったものだと今更ながらに嘆息し)
済んでしまったことは、別にどうでもいいや。
あんまり根に持たないことにしてるんだ、今はね。恨みたくても恨みを溜めとく身体が借り物。
どうにも、派手にはやれないからね。
(恨み辛みだとか、憎しみだとか、そんな感情のままにこの身体を動かすことは、どうにも憚られた)
(そのお陰で、本来憤懣やるかたないような相手に対しても、何もせずにいられているのだけれど)
しかし、面白い力だね。……とはいえ、今の私には毒にも薬にもならなさそうだな。
(以前のままならいざ知らず、借り物のこの身体でそうそう無茶しようとは思わない)
そういうのは、ちゃんと後で、しっかり津綺子に謝っておきな。
……多分、悪気があってやったことって訳でも無し、そうそう怒るものでもないだろう。
(根拠は、あまりないけれど)
………ほう。
(ぴく、と目を見開いた、何やら面白い話を聞いたぞ、と言った表情で)
まったく、あの男と来たら随分な色男ぶりだねぇ。くっくっく。
(傷心に胸を焼く様子などお構いもせずに、低い笑みをもらしながら)
それで、この子と仲良くしてるところを見て、諦めた、か。
……でも、その顔はどうにも諦めきれないような、そんな感じの顔には見えるけど。
実際のところ、どうなわけ?
(にんまり、という表現がしっくりきそうな笑みを浮かべて、小首を傾げて迫って見せた)
>>448 霧原朱音、霧原さんですね。
わたしは天羽都と言います。
伊織先輩と同じ学園の、中等部二年です。
(よろしくお願いします、とぺこり頭を下げる)
そんなもの、なんですか。
わたし、母の幽霊に憑依されたことがあるんです。
母だけじゃないんですが、わたし自身はその間の記憶がなくて、母はわたしのことをよく知っているようでした。
だからそんなものだと思ってたんですが、霧原さんの場合は逆みたいで、色々あるんですね。
(不思議そうに腕を組んで首をかしげる)
力関係というならまだ分かるんですが……あ、霧原さんは力が、でしたっけ。
(そう考えると納得できると手を叩きかけるものの、原因は都なので慌てて押さえて)
はい、今がちょうどいいと思ったのですが、話せないなら仕方ないですから、また今度伊織先輩にお話しします。
(いつも一緒にいる幽霊さんがそう怒らないと言っているのだと、都はホッとしたりして)
(なにやら霧原朱音の琴線に触れてしまったらしい)
(まあ、幽霊であれ女性だったら色恋沙汰に興味を持たない人は少ないけれど)
友達や先輩に色々お膳立てしてもらって告白しましたが、伊織先輩と付き合っているからって玉砕しました。
まぁ、直前に伊織先輩と出くわしてしまったので悪い予感はあったんですが。
……って、そんなことない、ですよ、ないです。
もう、わたしはきっぱり諦めたんですから。
だからって好きから嫌いになるなんてないけど、略奪愛なんてことは好きじゃないです。
(そして、どのみち現状では無理な理由もある)
それに、迫水先輩は異能者です。
異能がある人とはお付き合いなんてできません。
(落ち込んだ表情に少し赤みが差し、都はぼそっと言った)
だって、その……き、キスどころか手をつなぐことだってできないんだから……。
(触れれば異能に影響が出てしまう)
(迫水直の異能がどのようなものか詳しく知らないけれど、苦しませてしまったのは事実で)
なるほどね、それじゃあ改めてよろしく、都ちゃん。
(流石に握手をするのは憚られたけれど、うっすら笑みながら会釈を交わして)
こっちも大体似たような感じだよ、この子は、私が出ている間の記憶はないみたい。
私は……それでもそれなりに覚えてはいるけど。完全ってわけでもない。
覚えていたくもない、見たくもないことばっかり……見聞きしてしまうものだけどね。
(軽く目を伏せ、小さく嘆息)
……私は、できればこの身体を、この子を大事にしてやりたいのさ。
取り憑いてる身で、言えた話でもないような気もするけどさ、ふふ。
ったく、流石そういうところでルーズな奴じゃあなかったか。
これで、うっかりそれっぽい素振りの一つも見せてたら、それでたっぷり苛めてやろうと思ったのに。
(残念で仕方がない、といった感じを滲ませつつも、その顔に浮かぶのはサディスティックな笑み)
なるほど、完全に片思いの挙句に撃沈、か。……切ないね。割と身につまされる。
おまけに、その好きな相手に触れることすらできない、とはね。
(女性である自分が言うのも何ではあるが、自分が津綺子に対して抱いている感情は)
(義姉妹の情だとか、親愛だとかというものとは、違う)
(そんな思いを消しきれないまま、触れることも出来ずにずっと、恋人との逢瀬を眺めているしかないのだから)
(普通に考えれば、嫉妬に狂っておかしくなっても不思議はない気がするけれど)
(ある程度は、割り切っているのだ)
気持ちはわかるな……なーんだか、放っておけない気分、そんな感じがするよ。
その力、制御するあては本当にないのかね?
もしもできるなら、そんな悲しい気持ちになるこたないんだろうけどね。
(隠し切れない思いが、ちょっとだけ寂しげな笑みに映っては零れ)
【多分容量一杯、次からは次スレ、かな?】