【異能】黄昏の学園17【異端】

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
舞台はとある学園、人ならぬ『力』を得た少年少女たちの物語である。
彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、同じような『力』を持つものたちと、時には敵として、
時には味方として対峙しながら 力を合わせて様々な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。

【ルール】
・煽り、荒らしは華麗にスルー。
・民間人やその他能力を持たないキャラハンの参加も可能です。
・スレの性質上、強姦や特殊プレイも可ですが、きちんと相手の了承を得ましょう。
・いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開はやめましょう。(相手の了承なく妖魔を殺害など)
・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
・名無しさんは一般生徒、怪物で襲ったりなどがいいかもしれません。
・本校は幼等部から大学部まで有しており、留学生との交流も盛んです。

テンプレ
【名前】(読みも)
【年齢】
【性別】
【身長】
【3サイズ】
【容貌】
【能力】
【希望】
【NG】
【弱点】
【備考】

前スレ【異能】黄昏の学園16【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1249014472/

避難所【異能】 黄昏の学園避難所43【異端】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1250406175/


【キャラハンへの相談なしでのスレタイ、テンプレ改変があったので新たにスレを建て直しました】
2紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/08/21(金) 18:39:51 ID:fSxERfsk
【名前】紫 一久(むらさき かずひさ)
【年齢】16(高等部二年)
【性別】男
【身長】172
【容貌】
無駄のない体つきに、やや大人びた顔。昼間は笑顔、夜間は無表情が七割を占める。
右腕は義腕。ただし、肌の色と質感をした装甲をつけているので、一見して義腕とは分からない。
手ばかりは間接が多く誤魔化しにくいので、常に黒い革手袋をつけている。
【能力】
*身体能力
生身でも、訓練を受けた大人と互角以上に渡り合える程度の身体能力。ただし、若干足が遅い。
*特殊能力関係
・ヴァルブレパス
右の義腕。上腕にはある特定の魔力に作用する機関が、二の腕には肘から杭を打つ小型のパイルバンカーが仕込まれている。
手首から右手を射出できる他、五指も別々に射出する事ができる。有線でそれぞれ10mほど。
・刺天
現状の主武器。耐久性が高いため乱暴な運用にも耐え得る。電流を柄から切っ先に向けてでしか流さないという特製を持つ(限度あり)。
・ショックボルト(能力)
手から触れている対象に電流を流しこむ。使用には痛みを伴い、痛みは威力や相手の大きさに比例。
・他にも様々な武器を小器用に操る

【希望】基本的に何でも
【NG】グロ、ホモ、大きな後遺症(切断くらいならおっけー)
【弱点】
義腕の駆動に常時能力を発動する必要があるので、激しい動き(戦闘等)を長く続ける事ができない。
足が遅い。
勝利が見えると油断する(平時)。
【備考】
対異能組織<<十三天梯>>の構成員。異形の捕獲及び異能のスカウトを行っている。
もともと孤児だったのだが、身体能力の素養と異能の片鱗を見出されて教育を受けた。
ただ、結局異能としては開花せず、ある異能を模倣した電撃能力を、人工的に与えられる。
適当な性格に見えるが、使命感はかなり強い。でも不平不満は結構こぼす。
昼間は明るい性格だが、あくまでそれは情報収集のための仮面であり、夜の戦いの最中に現れる残忍・傲慢な性格が本性。
義妹がいるらしく、そのせいか、年下には甘い(自己診断)。

紅裂拓兎に右腕を切断されたが、能力を活かした強化義腕に換装した。
上腕の機関は、彼の物質変化系の魔力に対抗するもの。
また、兵部 晶とは情報的に、久遠 ゆりかとは情報的・物資的に協力関係にある。


【プロフ投下落ちだ!】
3御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/08/21(金) 18:48:35 ID:0DT5ee95
【名前】御木本 正太郎(みきもと しょうたろう)
【年齢】男
【性別】17
【身長】168cm
【3サイズ】計ってみたら83/65/84だったねえ
【容貌】体重50kg未満説が流れるひょろひょろ体型。
    瞑っていると間違われる糸目は自称チャームポイント。
【能力】言語や五感を用いた幻術を操る。
    靴底にガムがついていたり指の先を負傷していたりなど
    日常的に体験していそうな状態は一言で錯覚させられる。
    大出血や行動不能などの高度な幻覚も生み出せるが、
    それには元になる痛覚、話術などによる精神操作など
    いくらかの条件と確実な準備、多少の運が必要になる。
【希望】雑談、日常、戦闘
【NG】精神的に痛いこと・汚いこと
【弱点】相手が絶対の確信を持てば、比較的簡単に幻影は破れる。
    また、体型が示すとおり体力はあまりない。
【備考】余暇は漫画やアニメに費やすオープンオタク。他にも雑学に長ける。
    集中力は目を見張るものがあり、結果観察眼もそこそこ。
    本来一人静かに部屋で画面に向かっているタイプなのだが
    頼られると嫌と言えず、なし崩しで参戦させられる事多し。
    両親が海外出張で一人暮らし、とどこかで見たような生活を送る。

【新スレ立ておつかれさまだよん。同じく投下落ちー】
4紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/21(金) 19:05:26 ID:0oVKN2UU
【名前】紅裂 拓兎(べにさき たくと)
【年齢】十七歳
【性別】 男
【身長】 178p 80kg
【容貌】 半端な長さの赤茶色の髪・右耳にリングピアス(10mm)
     半分齧られた林檎の意匠が刻まれたベルトのバックル
     気分次第でサングラスやゴーグルなど  
【能力】
・珪素の支配・・・珪素を生成して支配する能力。能力の用途は多岐に渡る。
・再生能力・・・ある程度の傷を負っても再生を開始する。祝福法儀済みの武器など
 ある種の概念的武装に対しては若干回復が阻害される。
・魔力攻撃・・・供給された魔力を経絡に巡らせ純破壊力に増幅変換し手足に纏う。
・魔力耐性・・・魔力攻撃のダメージをある程度まで軽減する。
・体術・・・あらゆる格闘技の技を節操無く使う。投げ・関節・寝技を主体とする。  
【希望】戦闘・探索・交流・その他
【NG】 猟奇・排泄
【弱点】バックルの破壊→修復するまで再生能力・魔力耐性が消える。
    破邪系統の攻撃・法術など→再生能力が阻害され、通常の肉体となる。

【備考】
周囲からは変人として認定されている奇人。悪魔王サタンの契約者のひとり。
先天的に珪素を操る能力を持っており、それを魔力の供給によって強化している。
性格は大雑把かつ軽薄で気分屋。いつもニヤニヤ笑っているが本当の意味では笑っていない。
「己は悪人である」という型枠に縋って生きている面もある。実は死にたがり屋。戦闘狂はその裏返し。
混沌を内包し、時に虚無的な思考に嵌り込み、また時に狂気に身を任す。
世界の破滅と自己の終焉を願っているが・・・・・・

【乙だ。プロフ投下落ち】
5久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/08/21(金) 19:16:18 ID:RUxNYN/S
【名前】久遠 ゆりか (くどう ゆりか)
【年齢】16歳
【性別】女
【身長】147cm
【3サイズ】70/53/76
【容貌】
濃いブルーの瞳。少し癖毛のグレーにくすんだ金色の長い髪。
ポニーテールに赤いリボン。結んだ状態で、毛先が背中にかかるぐらいの長さ。
インサイドホルスターを隠す為、夏でもフリルやリボンの付いた長袖上着を着用。
制服のスカートの下にレースのペチコート、ドロワーズも完備で、私服はこってり甘ロリ服。
【能力】
MашинаАнгел マシンを掌握する者。
触れただけで、機械の操作方法や構造が解かる。
物質の構成・修理等が可能。弾丸を銃に装填した状態で、威力の加減加工等。
ただし、車両船舶等が上手に操縦できるかどうかは、別問題。
戦闘では、基本的に銃火器を使用。
通常装備として、左脇インサイドホルスターに、ヘッケラー&コッホP7M13。
いつも持っているバイオリンケースの中は、ベレッタM93Rを一式。
他、自宅には複数の小型、中〜大型銃火器を所有。必要に応じて、サルサレッドのRIMOWAで持ち歩く。
身体能力は、校舎の2階ぐらいなら、通常装備品込みで飛び降りる事が出来る程度。
【希望】
日常 共闘 戦闘
【NG】
死亡 相談の無いエロール 後遺症
【弱点】
能力の行使に時間がかかるため、戦闘中において、異能は役に立たないと思ってよい。
単純なメンテナンスや、弾丸のカスタムは、約3〜10分程度。
銃器を破壊されても再構成可能だが、数十分〜1時間ぐらい必要。
甘いものに目が無い。現在のブームは、レアチーズケーキの類。
容姿は金髪碧眼だが、ロシア語の単語程度と日本語しか喋れない。
【備考】
父は旧ソ連の特殊諜報員で、日本の商社潜入任務中にソビエト崩壊、そのまま帰化する。
ゆりかが10歳の時、謎の怪事件に巻き込まれた父親が他界。
事件には、異形や異能者が関わっていると噂を聞き、異形を退治しながら父の仇を探している。
現在所持している銃火器は、すべて父の遺品。
生粋のスラヴ民族だが、生まれる前に両親が帰化している為、日本国籍。
家族構成は、母と弟。ロシアには、両祖父母健在。
父方の祖父から贈られたロシア名は、Julija=Alexeyevna=Kudryavtseva。愛称、ユーリャ。


【紫先輩、スレたてありがとうございます。おつかれさまです。】
【プロフ投下落ち、ですわ。】
6須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/08/21(金) 19:19:43 ID:sq1eE6DH
【名前】須佐乃 水琴(すさの みこと)
【年齢】17歳/高校二年
【性別】女
【身長】172cm
【3サイズ】
【容貌】背までの黒髪。釣り目がち。
    ツーポイント眼鏡をかけ、左瞼を過ぎる薄い縦傷がある。
    色白で、姿勢はよく、細身で引き締まったからだつきをしている。
【能力】勁(自らの霊力と運動力の総称)の操作に長ける退魔剣士。
    得物は長刀「斑雪(はだれゆき)」。
    異能者ではなく、異能級の武術の手練である。
    自他問わず、勁を活性化させて傷の治りを早めるなども可能だが、
    戦闘にフル活用するとなると体に大きく負担をかけるため、長期戦は苦手。

【希望】雑談、戦闘、エロール
【NG】 猟奇的なロールや排泄、特殊プレイ
【弱点】遠距離攻撃・熱や冷気、電流などといった現象

【備考】廃業して久しい、警察お抱えの禍討ち――
    異形・異能暗殺の技を伝える家の嫡子。
    昨今の異能激増の影響か、恵まれた才能を持って生まれる。
    魔性は引き合うという言い伝えに備え、
    数代振りに「お務め」する資格を警察より授かる。
    現在は単独依頼を受けず、
    自発的な異形駆除や、友好組織のヘルプなどを主に。

    マイペースで面倒くさがりな、遅刻欠席も多い不良生徒。
    いちおう保健委員。 これでも養護教諭志望。
    身内には依存し、敵には容赦なく、卑怯非道も厭わない。
    剣士としての誇りはなく、盛り短き禍討ちの任を終えるまでに、
    異能異形の激増問題を片付けるため、多方面に恩を売るために剣を執る。

【スレ立て、おつかれさま! 置き逃げするよー】
7天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/21(金) 19:53:55 ID:ZU+YOKzU
【名前】天羽 都(あもう みやこ) ※愛称はみゃこ
【年齢】13歳(中等部第二学年)
【性別】女
【身長】148cm(寝た状態での測定で正確ではない)
【3サイズ】B75(60C)/W52/H76、けっこう着痩せする方
【容貌】
栗色のさらさらショートに赤いヘアバンド
色白で目や鼻など顔立ちが全般的に丸く幼い感じ
制服に長めのエプロン、サイハイソックス
ttp://okms.h.fc2.com/uri/amou.jpg
【能力】
・異能に分類される様々な力の増幅/抑制
都に直接触れている対象の【能力】が増幅したり抑制されたりする。
効果はランダムで強く発揮することもあれば何も起きないこともある。
例:魔法の制御が正確になる、機械の動作が不調になる
・生物が持つ一般的な力の増幅/抑制
都の手料理を食べた者は、異能に限らない様々な力が増減する。
胃に残っている間だけ作用し、効果は都の感情や意志に左右される。
一般的な範疇内であり、生物的限界を越えるようなことはない。
例:マラソンで自己ベストを出す、試験で暗算を間違える
※発動と効果はロール相手の方に一任です。
【希望】日常、怪異との遭遇 ※エロールと戦闘は要相談
【NG】猟奇凌辱、強姦、SM、グロ
【弱点】両足不随で車椅子生活、戦闘能力なし
【備考】
十年前、学園教師である両親と共にどこかから旧校舎の屋上へ転落、
下敷きとなった両親のお陰で命は取り留めたものの後遺症で両足不随となる。
引き取り手がなかったため学生寮の寮母に引き取られて学園へ通っている。
明朗活発、世話好きで少し頑固、まっすぐ真当な性格。
料理部所属で自称エース、義母(寮母)仕込みの料理は学内でも評判。
事件のことは覚えていないが両親の幽霊が旧校舎へ出る噂を知って調べ始めた。
【最近の状況や重要な出来事】
・つい最近まで能力を自覚していなかった。
・憧れていた迫水直と伊織津綺子が付き合っていると知って失恋。
・失恋時に一つ目の能力を自覚したが制御できないのは相変わらず。
・二つ目の能力はまだ自覚していない。
・綾香お姉ちゃんがとにかく無事でいることを陰ながら祈っている。
・正ちゃん先輩の自宅に下着を置き忘れた。
・旧校舎で両親の幽霊を目撃、少しだけ母に憑かれた。

>>1
紫先輩、スレ立てお疲れさまでした。
8伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/08/21(金) 20:35:52 ID:9nkuhUqQ
【名前】伊織津綺子(いおり つきこ)
【年齢】17 高等部2年E組
【性別】女
【身長】168センチ
【3サイズ】85−58−85
【容貌】ショートカット、切れ長で涼しげな目元、きりりとした雰囲気
【能力】電気を起こし、放つことができる。
    稲妻を起こして攻撃するほかに、微弱な電流で治療行為なども可能。
【希望】バトル 日常ロール エロールは要相談※
【NG】スカ、グロ、相談なしのエロール こちらの考えや行動を強制的に決められるレス
【弱点】放出する電力量に比例して、体力の消耗がある。
    大きい電力を発するためには充電が必要なので、短時間での連発はできない。
    逆に弱い電力は意思に関係なく発してしまうことも多く、しょっちゅう精密機械を壊す。
【備考】高等部2年。陸上部のエース。ハイジャンプの学生記録を持っている。
    淑やかな優等生であり、クールでストイックなアスリートでもあるが、
    素の性格は素直で恥ずかしがり。育ちはいいが謙虚で努力家。
    厳しくしつけられたので、少し頭が固いところもある。
    兄を異能に殺されており、それがきっかけで退魔の世界へ足を踏み入れた。

*現在の状況
・恋人である迫水直と組んで退魔を行っている
・武道家である祖父と叔父に迫水の能力と退魔のことを知られている
・天羽都の能力によって、ハイジャンプの新記録を出してしまった。
・妖魔にレイプされた記憶を御木本正太郎によって封印され、表面上忘れている。
 迫水と御木本の二人は真実を知っている。
・兄の仇である「仮面の電撃異能者」は実は紫一久であるが、そのことはまだ知らない。


※ロールの状況により、ご希望に添えないことがあります

【スレ立てありがとうございます。今日はこれにて落ちますが、このスレでもどうぞよろしく】
9鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/08/21(金) 20:50:26 ID:thFzQsYI
【名前】鬼塚蝶子(おにづかちょうこ)
【年齢】18歳/3年生
【性別】女
【身長】162cm
【3サイズ】86/63/89
【容貌】髪は暗褐色。背の中ほどまでの長さで毛先に向けて緩くウェーブ。肌は不健康な白さ。瞳は真っ黒。
【能力】自身の肉体機能の強化、操作、変形、再生。戦闘は強靱な筋力を活かした素手の格闘メイン。
戦闘時は痛覚を自ら鈍らせている。専ら至近戦だが背中や脇腹からは
任意で数十本ほどの触手が生え、半径5m以内の的ならそれで対応も可能。
骨格や筋肉を変形させ自分の外見をまるっきり他人に造り変えることも出来る。
【希望】雑談、戦闘、エロール(要相談。同性も可)
【NG】グロ、スカ
【弱点】背中への攻撃、日中の戦力低下、遠距離戦、単純な殴る蹴るで対応出来ない相手
【備考】妖魔を自ら体内に取り込み力を得て魔を狩る一族の少女。
力を求めてより強力な妖魔『千手』を無理に取り込もうとした結果、人格が破綻。一族から追われて今に至る。
夜になると背の皮膚下に大きな蜘蛛のような妖魔のシルエットが蠢く。
昼間は妖魔の活動力低下の影響を受けて冴えない頭と怠い体を引きずり、眠そうにしている。
夜は好戦的で享楽的。時に倒した妖魔や人間の血肉を啜り喰う。
夜間の服装は足首まですっぽり包む黒いマント以外は全裸。

性格は嗜虐的。お気に入りほど愛でたくも壊したくもなる。
これは妖魔云々より本人の気性による部分が大きいらしい。

>>1新スレお疲れさまです】
【では投下落ちです】
10水鏡 恭弥 ◆inCwEYXKBnWf :2009/08/21(金) 21:15:56 ID:ZgX0zMmb
【名前】水鏡 恭弥(みかがみ きょうや)
【年齢】17
【性別】♂
【身長】T180/W58(ライト級)
【容貌】スポーツ刈りというほどでもないが短め/戦装束時は髪の毛は逆立つ
【能力】戦装束「不知火」左手の人差し指で唇をなぞることにより、全身に呪術的文様が浮かび上がる
    「不知火」の任意解除も可能、そのときは右手の人差し指で唇をなぞる
    「不知火」時限定能力:「ハレ」と「ケ」
    「ケ」の右手から放つ波動で物質・エネルギーを腐食・減衰させ、破壊する
    「ハレ」の左手は逆に物質・エネルギーを活性化・賦活することができる
    「不知火」時は霊的・物理的防御力が大幅にアップ、運動能力も常人を超えたものになる
【希望】 バトル・交流・エロール
【NG】グロは勘弁してください、多少の怪我はOKですが永続的に残る損傷も…あとストレート(ホモではない)です
【弱点】「不知火」持続時間が異様に短く、能力をフルに使うと3分程度、全く「ハレ」も「ケ」も使わなくても30分程で霊的スタミナ切れを起こす
    スタミナ切れ後は強制的に刺青状の文様は解除され、立っているのがやっとなほどに消耗する
    また、連続使用も不可能で、最低24時間は霊的スタミナを回復させないかぎり、再度「不知火」を纏うこともできない
    常態では常人よりほんの少し霊感が強く、平均的高校生男子よりは運動能力が上な程度
    動体視力だけは発達していて、攻撃をかわす・いなすのだけは得意    
【備考】アマチュアボクシング部所属、普段の性格は温厚で、誰にでも丁寧な言葉を使う
    足を使い手数で勝負するタイプのボクサーだが、生来の気の弱さからか、ここ一番に弱く、試合ではあまりいい成績を残していない
    若干手足は長く、体重もあいまってひょろ長い、という印象だが体つきはボクサーらしく締まっている
    「不知火」発動時は日ごろの言動からは想像できないほどの躁状態になり、言葉遣いまで変わる

【投下落ちです、新スレありがとうございました】
11卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/08/21(金) 22:20:57 ID:olw4PASH

【名前】卯月ひのわ(うづき-)
【年齢】 13
【性別】 女
【身長】 135cm
【3サイズ】 64-49-66 まないた。
【容貌】 小学生のような体型。
     ややぶかぶかな制服を身に纏い、ベレー帽をつけている。
     銀髪で腰ほどまでの長さ。常に眠たげというか無表情で掴みどころがない
【能力】 異形遣い:倒した異形の邪気や何やらを取り除き、
            使い魔として操ることが出来る。元人間などの一部の異形には効かない。
            仲間の異形はデフォルメされた人形のような姿になり、
            いつもはトランクの中にキーホルダーとして納められている。
      氷使い:補助的または異形の力が遣えない時の戦闘手段。あられをガンガン飛ばしたり、でかい氷塊をたたきつけるなど
            意外に攻撃的な使い方をする。ただし技のネーミングセンスが謎。
【希望】雑談・戦闘・エロール
【NG】 スカ、グロ、後遺症、死亡
【弱点】 所詮近接戦闘等には弱いうえ、身体能力も乏しい。ロリだからしかたない
【備考】 中等部所属。能力と雰囲気の所為で周囲からは敬遠されている。
     傷ついた仲間の異形は裁縫で修復しているらしい。
     ちなみに異形遣いの能力は、いわゆるマッドサイエンティスト的な気のある父によって
     強制的に組み込まれたもので、そのおかげか身体の成長が遅い。
     氷の方は遺伝と自らの鍛錬で出来上がっている。
     とある寒い国の血が混じっている。
     他人との繋がりが薄かったからか、学園に来て出来た繋がりを大切にしたがる傾向にある。

【一先ずこちらにプロフだけ投下しておくのです】
12媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/08/21(金) 22:31:42 ID:dijsxnkX
【名前】媛名 葵(ひめな あおい)
【年齢】18歳
【性別】 女
【身長】170cm
【3サイズ】全体的にすっとした体型だが、胸もちいさめ。
【容貌】腰下までのストレートな黒髪。漆黒の瞳。
     見かけはどちらかといえば華奢。黙っていれば淑やかそうにも見ないこともない。
【能力】『 剣糸(けんし/ソードストリング)』
    「日本刀」と「糸」などの様々な暗器を得物とし、組織内で『剣糸』の名をもつ。
     異能はないが、運動能力・動体視力・反応速度は常人を大きく上回る。
     日本刀は≪弐式(にしき)≫という特殊な霊刀。暗器はダガーや糸を基本に使う。

【希望】雑談、戦闘、エロールなどは内容相談次第
【NG】スカトロ、切断、特殊なものは要相談
【弱点】精神干渉、魔術的攻撃、大事なものを引き合いに出されること
     両腕拘束状態、純粋な力比べ・体力勝負にはあまり強くない
【備考】≪深凪(みなぎ)≫という非合法組織に所属する、異形狩り。
     幼い頃に組織に拾われ、深凪当主に「従うだけの猟狗」として生きてきたが、
     当主相応に大切なものを見つけ、今しばらくは日向の世界に生きることを選んだ。
     だが基本的には組織に忠実。“内容次第”で、外部からの仕事依頼もこなす。

     表向きには、学園の編入生。大人しく高等部三年に所属。
     外見や敬語口調とは裏腹に、真顔で冗談や人を喰ったような発言もしばしば。
     時折ひどく奔放。組織に長く居たために常識からズレた考えをすることもある。
    
     現在、≪深凪≫は兵部晶こと「ガンスリンガー」の所属する警察の一機関に協力。



【改めまして、紫さん、スレ立てお疲れさまでした。(一礼)】
【プロフ、投下落ちで失礼いたします】
13敷島 三笠 ◆Zj3.fZuNnaVw :2009/08/22(土) 00:05:58 ID:cE0TIvjY
【名前】敷島 三笠
【年齢】18(高等部3年)
【性別】男
【身長】157cm 47kg
【容貌】顔立ちは幼い。黒髪は伸びれば後ろで結う。煩わしくなれば短く整える。
瞳は黒く鋭い眼光。全体的に拗ねた子供みたいな印象。
【能力】相手の力(体力、妖力、生命力など)を吸収する妖刀「一」を操る。刀は意思を持つ。
力を吸収すればするほど、刀の威力も増すが刀自体も肥大化する。
力は時間が立てば刀が消化される。溜まりすぎた力は弾丸にして発射でき、力は自身の回復に充てることも可能。
【希望】NG以外相談の上
【NG】スカグロ
【弱点】非力のため、力の吸収過多で大きくなりすぎた刀は扱えない。
刀には好みがあり嫌いな力は吸収されないことも。
加減を知らないため力を放出すると全て放出する。回復能力の効率も劣悪。
刀に人格を発作的に乗っ取られ、力をを求め彷徨することも。この時の記憶は残らない。
【備考】野球部所属、ポジションは内野外野。右投左打。顔が反抗的という理由で殴られることがしばしば。
性格は沈着冷静。猜疑心が強い。正義感溢れる部分も。
記憶にない暴走を恐れ、刀によるものと薄々感付いている。
刀を満足させるためにも、強い者を狩りたいと思っている。刀は友。


【新スレ建てお疲れさまでした】
【投下落ちです】
14敷島 三笠 ◆.HRP6DuaVM :2009/08/22(土) 00:12:48 ID:cE0TIvjY
トリップも変更させていただきます。
恐らく上手くいけば、◆.HRP6DuaVMになるかと。
15久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/08/22(土) 15:36:40 ID:Ylk5+R8D
【前スレより移動、引き続きお借りいたします、ですわ。】
【引き続き、と言うのもなんだかちょっと、間抜けな気もしますけれど…】
16北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/08/22(土) 15:51:43 ID:HrLuh7tW
【お借りします。】
【という事で…待ってるね。】
17久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/08/22(土) 15:57:08 ID:Ylk5+R8D
――――っ
(背後の空気が、ふわりと揺れる。)
(その瞬間、後ろから、抱きとめられ、腕の中に捕らえられていて)

離し…て……
(自分の腰に当てられているその手を、上から押し下げるようにしながら、顔を俯かせ)
(聞こえないほどの小さな声を、搾り出して)
(綾香の手に触れる、淡いピンクの艶の爪の指が、小さく震えだす。)
(触れた指から、押し付けられた体から、甘い恋の気持ちが伝わって来そうで)
(恋をしている人間に触れるのは、本当に怖くて)

やだぁっ……嫌……っ
(まるで、子供のような――歳相応の――甲高い声を出し、駄々をこねるように暴れだす。)
見ないで…やだ……わたしに、触らないでっ
(押し下げていた綾香の手を、今度は平手で綾香の手の甲が赤くなるほど叩いて)
わたしは、誰にも求められたくないし、求めないっ
だから、離してっ
どうしてなの?どうして、そんなに一生懸命になれるの?
どうして………
……それが、恋なの?
ならば、わたしはやっぱり、一生いらない。そんなもの、欲しくないっ
好きになって欲しくない、誰のことも、好きになれない―――っ
怖い、怖い…怖いのっ!!
(衝動的にホルスターに手を伸ばし、それでも少しは残っていた理性で、それを押し留め)
(どうせ脅したところで、撃てばいい、なんて笑顔で答えられると思ったから)
(その、僅かに残った理性を、別の場所へ―――)
(唇が震えている。息も荒くなっている。)
(恐怖に竦む胸を押さえ、無理矢理深呼吸をする。)

お願い…離して。
(まだ、震えの残る唇で、でも今度は明確に呟いて)
逃げない…から。
綾香は、どうしたいの……?
わたしのこと、好きになってくれたのは嬉しいわ。
わたしだって、人間ですもの。…嬉しい。
でも、今のわたしでは、綾香の気持ちが一番怖いの。
それは、わたしの弱さだけれど…それが、わたしだから仕方ないの。
わたしは、綾香の気持ちに応えることが出来ない。

……綾香は、どう、したいの?


【待たせちゃいましたわ。ごめんね。】
【改めまして、今日もよろしくですわ。】
18北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/08/22(土) 16:16:37 ID:mdNgLXft
【御免なさい、ブレーカー…が。】
【もう少し待って…出来かけてたのに…。】
19久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/08/22(土) 16:18:10 ID:Ylk5+R8D
【大丈夫、慌てないで】
【のんびりしてるから】
20北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/08/22(土) 16:42:54 ID:mdNgLXft
>>17
何を言っているか、聞こえない。
(本当は聞こえていたかもしれないけれど。
それを聞き届ける程には、今の綾香には余裕が無くて。
風の音の所為で、声の小ささで、聞き取れなかったふりをして。
腕を下げようとするゆりかに、腕の力を緩めない様にして)

痛い…けれど、離してあげない。
私も離してあげたいけれど…。
離したら、もう触れない、そんな気がするから。
(手に焼けた様な痛みが走っても、腕の力はより強くして。
首を下に向ければゆりかの頭頂部が見え、抵抗に合わせて揺れるポニーテール。
離さない様にしながら、ゆりかの耳の辺りに口元を寄せて)
そうなのかもしれない、恋って…私も、はっきりは分からないけれど。
私だって怖かった、ううん、今も怖いのかも。
でも、怖いとしても…それでも、この手を離したくない。
だから、好きになって欲しくないなんて、言わないで。
(ゆりかの手が、銃器に伸びるのが視線の隅に映る。
今、手に取られたら、きっと手の打ち様もなく撃たれるだろう。
それでも綾香には、太陽に熱せられたコンクリートに手を付ける気にも離す気にもならなくて。
ゆりかを信じるなんて甘えの気持ちかもしれない。
それでも、腕はゆりかの腰に回されたまま、耳元で喋りを始めて)

逃げない、から……?
私は、こうしていたいから、離していないのもあるん、だよ?
(声を幾分か和らげて、腕を抜けない程度に緩めて)
怖いから、って、好きは、きっと弱さにもなると思う。
でも…、それでも、こうしていたい。
何時か離れると分かっていても、それでも繋がりが欲しい。
前の私はこんな事、無かったのに。
きっと、皆やユーリャの所為……でも、怖くても、嬉しい。
ユーリャもそうなって、欲しいの……。
(落ち着かせる様に、風を感じられる様に。
ゆっくりと言うと、雲のいくつか見える、まだ昼時の空を見上げ。)

私を、受け入れて欲しい。
幸せに出来るなんて、軽々しくは言わないし、言えない。
でも…、繋がっていたいの。
ユーリャが欲しいの…、欲しい。
私のものに、してしまいたい……ユーリャの全部を受け入れてあげたい。
好きって怖さだけじゃないんだよって、一緒にいて伝えたい。
ユーリャ、好きなの。
(抱き締めた腕には無意識に力が入って。
最初は視線を俯き加減に逸らしていたけれど、次第にゆりかの顔の方に向き直って。
綾香自身も珍しいと思えるくらいに、語気を強く、はっきりと言って。
腕の片方を徐々に上げるとゆりかの頬を触ってから、ゆっくりと顔を正面に向けさせると。
グロス同士を絡ませる様に、唇を柔らかく触れる程度に重ねて、もう一度、意思をはっきりと言うと。
泣きかけの顔で無理に微笑んで)


【御免なさい、お待たせ…。】
【それでは、えっと…宜しく御願い。】
21久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/08/22(土) 17:16:57 ID:Ylk5+R8D
お願い、もう…放っておいて……わたしのことは…
わたしは…そう、なりたくないの。
そんな風に、なりたくないの。
(綾香が、なにを言っても、どんな優しい声で話しかけてくれても、頑なに首を振って)
(そうでもしていないと、綾香の気持ちに押し流されて、もう、どうなってもいいと、思ってしまいそうだったから)
好きになるのは、弱さだから…わたしは、それを許さない。
どんなにそれが素晴しいものだと、知っていても。解かっていても。
わたしには、それは必要ない。
わたしにとって、一人で居る強さは、幸せを凌駕するもの。
わたしは…わたしは……
(言葉を捜して、口籠もる)
(手は、何かを諦めたように、力なくぷらんと下に垂れ下がって)
(それでも、何度も何度も、首は左右に振り)

(綾香の顔が近寄り、夏の眩しい陽射しが遮られる。)
(急に影になって、視界が暗くなり、何度か瞬きをして目を慣らそうとして)
(その瞬間、ぺとり、としたグロスの質感と、柔らかいものが唇に触れ)

――――っ
(微笑んだ綾香の顔を見て、目を見開き、体を硬直させる。)
……い、や。
……す…けて……Папа、Папа!!
嫌ーーーーーーーッ!!
(悲鳴にも似た声と、バン、という衝撃音)
(屋上のドアの上にある照明が、音を立てて割れる。)
(綾香の腕から逃れようと、両手をドアの方向に伸ばし、見開かれた目からは涙が零れ)

わたしに、入ってこないで……
受け入れない、受け入れないから。受け入れられない、受け入れて欲しくない。
わたしが欲しければ、奪えばいい。好きにすればいい。
だけど、そこに心は無いから、受け入れることは、出来ない、から…っ

(怒っていた、泣いていた、悲しんで、唇は自嘲気味に釣りあがり、笑顔を作っていた。)
(ゆりかの体は、じわじわと熱くなり始めて)
(ドアを塞ぐコンクリートの隙間から、鉄骨であったものが、真っ赤に焼けドロリと溶け出す。)
22北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/08/22(土) 17:39:56 ID:mdNgLXft
>>21

(耳に突き刺さる悲鳴と、やや離れた所から聞こえる破裂音。
取り乱したゆりかは、涙を流し)

そんなに、私が怖いの…?
私じゃなくても…、人が、怖いの……?
私よりも、余程ユーリャの方が自分を捨ててるんじゃない。
(前も、自分を無くして、否、半ば捨てている人間に出会った。
その時、本当の彼女を見つけろと綾香は言った。
気が付けばその彼女は、大事な物を見つけたと、話ついでに態々教えてくれた。
この子には、それすらも許されないのだろうか――)

(ドアの方向を見れば、有り得ないとしか一般では表現できない状態。
ゆりかの感情は、どうやら能力を引き起こすきっかけになったらしいというのは理解した。)
それが、本当の貴女?
(あえてユーリャ、とは呼ばなかった。ただ、冷たく言い放つだけ。)
怖くて、逃げて、叫んで、拒絶して。
それでいて、奪えば良いって、意味が分からない。
人形として生きていたいなら、それでもこの後も良いかもしれない。
でも、それは貴女の形をした別物じゃない。
貴女は貴女として、生きるべきではないの?
教えて、本当の貴女は一体何処にいるというの?
(それでも、逃がさない様に力がより入る様に。
後ろ向きにお尻をついて座り込み、ゆりかの様子をじっと見る。
光のない瞳は、ゆりかの瞳を捉えたまま動かずに。
周囲の状況などどうでも良い様子で、伝わる熱さに汗で前髪を張り付かせながら)
23久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/08/22(土) 18:04:28 ID:Ylk5+R8D
ほんとうの…わたし……
(座り込む綾香に引っ張られるようにして、膝を折り)
(体は脱力して、無表情のまま、綾香の光の無い瞳を見つめ返し)

Помощь,Больше не хочу.
………У меня голова кружится.
(助けて、もう嫌。頭が…がんがんする。)
(綾香に、わかるはずのない言葉で、呟く。)
(コンクリートの間からは、変わらずに鈍く赤い色に発光する液体が流れ、冷めることも知らずに)
(抱き締められるゆりかの体は、もう、人間の体温ではありえない域までになっていて)
(このまま行くと、発火してしまうかと思うほどに)
(それでも、汗一つ流さずに、体は怯えるように震えていた。)

Помощь……Папа.せ、ん……ぱい……

―――――っ!?
(ぐったりと、綾香のなすがままにもたれきっていた上半身が、何かに弾かれたようになって)

わた…わたし……今、なにを…
(―――誰の、こと、を?)
(見る見るうちに顔が青ざめ、口を片手で塞ぐ。)
(急激に、体が体温を失っていく。)
(熱源を失った鉄は、その動きをゆっくりと落ち着かせ、表面に黒い膜を作り)
(それでもなお、一度溶解したものは、そう簡単に灼熱を失わずに、ゆらゆらと陽炎を立ち上らせる。)
24北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/08/22(土) 18:19:57 ID:mdNgLXft
>>23
そう、本当の貴女は、何処に居るの?
自分じゃない貴女じゃない、貴女は。
(力が抜けたままの体を抱き止めながら。
虚ろな様子の表情を見たまま)

(熱い、尋常ではない熱量。
制服どころか、下着の内側まで汗で濡れ、気持ち悪くなる。
それでも、ゆりかが落ち着くまではと、溶けた鉄も放っておくようにして)

………?
(しばらく分からない言葉を話していたゆりかが、急に言葉を戻した。
意識を知らない言葉に持って行かれていた為、聞いたのは、後ろの二文字だけ)
(急に起き上がる体に手の力が緩くなりそうになるのを、耐えて)

……えっと。
(落ち着いたと同時に、色を失うゆりかの顔。
徐々に収まる熱に、安堵するも、その状況は奇妙さを感じて。)
(表情を曇らせながら、汗で張り付いた髪を首を振って離し)


【時間は大丈夫?】
【というよりも、私が話す事無くなって来ちゃったみたいな感じ…の、気も。】
【もう、ユーリャに堕として貰った方が良いのかな?】
25久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/08/22(土) 18:29:22 ID:Ylk5+R8D
【わたしは、大丈夫だけれど、綾香は?】
【一度、休憩入れる?】
【その間に、ぼちぼち〆方向へのレスを作っておくから】
26北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/08/22(土) 18:33:26 ID:mdNgLXft
【休憩入れると、逆に打てなくなりそうだから。
一気に進めちゃった方が、多分良いと思う。
休むなら30分くらいだし、レス待ち時間+αくらい。】
【ユーリャの望んだ方向に持っていけてるって事で良いの?】
27久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/08/22(土) 18:37:10 ID:Ylk5+R8D
【じゃあ、一気にすすめちゃおうか。】
【今、途中だから、もう少し待っててね。】
【わたしは、いつだって流れに任せてる感じですわ。】
【綾香の方は、大丈夫?】
28久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/08/22(土) 18:49:11 ID:Ylk5+R8D
ほんとうの、わたしは…わたしじゃない、わたしは……
―――わたしの、なかに。
(青ざめた顔のまま、呟いて)
(何かを振り払うように、何度か首を左右に振り)

………
(あの男は――あの時、紫の悪魔は、わたしになんと言った?)
(恋する相手を、間違えた。)
(自分の感情には素直になった方が良い。その感情を果たすかどうかは別にして)
(――気づいた時には遅い。)

(また、ふるふると、首を横に振って考えを散らす。)
(馬鹿な。そんなはずは、無いと。)

綾香…離して、ください。
(ゆりかを捕らえている綾香の手を、優しく撫で、ぽんぽん、と諭すように軽く叩いて)
(振り返り、少し、申し訳なさそうな表情をしながらも、にっこりと笑いかける。)
……熱かったでしょう?ごめんね…

(何事もなかったかのようにして、立ち上がり、スカートの埃を払って)
(座り込む、綾香に向け、手を差し伸べて)
綾香、手伝ってくださる?
アレ…
(くい、とドアの方を、お行儀悪く顎で指し示し)
わたし、鉄骨を再構成することだったら、すぐにできますけれど…
コンクリートは、苦手、ですわ。
ポルトランドと砂利に別けること、出来なくはないですけれど…時間かかっちゃいますもの。
直しましょう。

(ようやく、たどり着いた答え。)
(まだ、恋にもならない小さな小さな感情を、ゆりかは自分の心に見つけてしまう。)
わたしね、やっぱり無理だと思う……
綾香に、お人形をプレゼントすることは出来ても、綾香の欲しいものはあげられないの。
………絶対に。
わたし……わたし―――誰かのことが、好き――なのかも、しれない。
でも、それは、きっと叶わないことだから……その点は、綾香と一緒、ね?
29北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/08/22(土) 19:06:34 ID:mdNgLXft
>>28
ユーリャの中に…仕舞われているのね。
(そうか、と頷いて。微笑むと。)

(何か考えている様子のゆりかに首を傾げ。
元の様子に戻ったゆりかに安心したのと、疲れたのと。
両方合わせて、手を緩めて。)

あれ……って、ああ。
私はむしろ乱雑に戻す事しか、出来ないから。
細かい所を任せられれば、それで良い。
(座ったまま、手を取らないで先にコンクリートの中に溶けた鉄筋を戻すようにして。
それから、形だけを元の平坦に戻して、誤魔化してしまう。
所詮ごまかし程度でそれ以上は担当外と言う様に。)

……ん、そう。
そういう事なら、仕方ない事なのかも。
その気持ち、忘れない様にしてね、辛くても。
(それから、綾香は自分の頭を触ると、ヘアピンを外して。
何かを考える様に視線を横に向けてから、ポケットに仕舞い込み)

後は、細工したのはユーリャでしょう。
どうせ時間は間に合わない、か…、保健室かな。
(ポケットの携帯電話も、熱を帯びながらも機能は保っていた様で。
時間を確認してから、立ち上がり、スカートの埃を払って。
じゃあ、丁度良い所で戻ろうか…ユーリャ。
(何も無かった様に振る舞ってから、声を掛けると。
笑顔を見せてから、パシンと、強く響く音は、ゆりかの頬を平手が襲った音で。)
頑張ってね、「久遠さん」。…自分に嘘をついちゃ駄目だからね。
(精一杯に作った笑顔で、出来るだけ元気に言うと。
開けられた扉から階段を降りて行く。
今日は保健室でずっと休もう、そう思いながら。)


【ちょっと強引だけど、これで私は〆ちゃうね。】
30久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/08/22(土) 19:28:26 ID:Ylk5+R8D
細かいとこ……
(綾香は座ったままなのに、あっという間にコンクリートは平坦に戻って)
(ゆりかが片膝を付き、その地面に手のひらを当てて、少し考え)
(熱を持ったままの鉄骨は、完全に元通りとは言えず)
(息を吸い込み、ゆっくりとコンクリート越しの鉄に意識を集中させ)
(元の鉄筋の形を作り、急に冷えすぎないように、そのまわりを熱で覆う。)
…これで、大丈夫かな。
明日には、元通りになってるはずだし、内部の事だから、わからないと思いますわ。

(差し出した手は、受け取ってもらえずに)
(乗せてもらえるはずだった手は、その指でヘアピンを外し、ポケットに入れて)
(ゆりかは、所在無さげにもじもじとしながら、手を引っ込める。)

保健室?
綾香、さぼりー?って、人のこと言えないか。
(なんてことを言い、笑いながら、ドアとドア枠の隙間を撫でて分離させ)
(カチャ、と音をさせてドアを開け、キィキィと何度か前後に揺らして)
ん…ちゃんと、動きますわ。
えぇ、戻り――――
(ユーリャ、と呼ばれ振り向いて、笑顔を向け)
(頬に、焼けるような熱さが走った。)
――――っ
(片手を顔に持ってきて、でも、その指先で触れるのは、頬ではなく、優しく触れられたことのある唇で)

………
(片方の頬を赤くしながら、綾香の笑顔に、小さく頷き)
ありがとう………北峰、さん。

わたしはもう、このまま帰っちゃいますわ。さぼりついで、ですわ。
(自分の部屋に帰って、ベッドサイドの薔薇を見たくなった、無性に)
(あの輝きを見たら、きっと零れそうな涙も、止まるから)
(そしてしばらく眠ったら、今夜は夜通し外へ出よう。)

(目を細め、屋上のドアから、綾香の背中を見送った。)


【じゃあ、こんな感じで。】
【すごく、時間かかっちゃってごめんね。ありがとう。】
【色々悩ませちゃったし、大変だったと思う。】
【もしよければ、また付き合ってね。】

【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
31北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/08/22(土) 19:34:30 ID:mdNgLXft
【強引目に〆てしまって御免なさい。】
【見届けたから大丈夫。】
【また良ければ…ね。】
【長い時間お付き合い、有り難う。】

【それでは、スレをお返しする。有り難う。】
32迫水 直 ◆mkbuDdznjc :2009/08/22(土) 21:36:57 ID:G7lU/dzZ
【名前】迫水 直(さこみず ただし)
【年齢】19/3年生(2回目)
【性別】♂
【身長】185cm/75kg
引き締まった体躯は一見細身。だがしっかり筋肉がついている
【容貌】短く刈り込んだ黒髪、わずかにタレ目、日に焼けた肌
【能力】妖魔寄生体
体内に寄生する妖魔の力により身体能力が向上している
・増幅された新陳代謝による異常な回復力
・常人の数倍に達する筋力と瞬発力、持久力
・皮膚・骨格・筋肉が変質して西洋甲胄に似た姿(220cm/150kg)に変身、更に能力が増幅される
以上の能力にはエネルギーとして膨大な量の食料を必要とする
また食事は、寄生体の破壊衝動を満たす代償行為でもある

※イラストを書いて貰いました
http://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=465&type=jpg

【希望】NGに抵触しなければ
【NG】後遺症の残る身体的・精神的ダメージ、衆道
【弱点】
・直情径行
・能力の暴走
【備考】
3年次に妖魔感染の影響で留年した元野球部のエース。現在2回目の3年生
穏やかな性格だが、己の信条に合わない事を拒む頑固で狭量な部分を持つ
怪異の理不尽な暴力による犠牲者を一人でも減らしたいと考え、自ら進んで夜を往くと心に決める
夜毎の戦いを通じ、退魔師としての経験を積んでいるものの、
「肉を斬らせて骨を断つ」が基本の、勘頼り&荒削りな戦闘スタイルはパートナーに心配をかけっ放し

>>1乙だ。プロフ投下落ち】
33北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/08/22(土) 22:16:34 ID:mdNgLXft
【名前】北峰綾香(きたみねあやか)
【年齢】15
【性別】女
【身長】160
【3サイズ】81-62-82
【容貌】黒のぱっつんおかっぱに眼鏡、瞳は輝きが薄い。。
    表情はあまり変わらないが、内面の感情は波が激しい。
【能力】大地を操る能力
    地面に腕をつけることによって、相手を地面から縄や腕状のものを出して拘束したり、
    槍や剣状のものを出して攻撃したりすることができる。
    弓の場合の矢も含め攻撃の基本は有線タイプ。
    アスファルトだろうが鉄だろうが関係はないが、その地面の硬度によって体力の消耗が増減する。
    大地の力により若干ではあるが傷を癒すこともできる。
    綾香の身体能力は至って常人と変わらないレベル。
【希望】雑談、バトル
【NG】 特になし
【弱点】建物内の戦闘及び空中戦、水中
【備考】高等部一年。普通の中流階級の家庭で育っていたが、両親が異能者によって目の前で自らの犠牲になる形で殺害され、
    以後は親族の家庭に引き取られ暮らしていた。現在は寮生活。
    目の前で現場を見てしまった為に一時は失語症にまで陥ったが、現在は人並みには喋れる模様。
    能力は両親の復讐の為に魔導書を漁り、見つけた大地の精霊と契約したもの。
    但しそれと引き替えに、地面と接していない空中及び中空がある建物内等では生命力自体が弱体化する為、病弱と周囲に思われている。
    両親を殺害した異能者を探すのには異能者の集団に入った方が良いと考え、学園に入学し情報を求めるが…。
    目的のためには手段を厭わず、目の前の敵は全て叩きつぶそうとする意志の持ち主。
    両親を殺害した者の一派と思われる者に襲われているため、能力を使用する事を躊躇わない。
    最近は若干性格は丸くなりつつある。また復讐を「未来へ向けて、過去への決別の為――」ととらえる心境的変化も。
    敵も上位クラスと当たることが増え疲労が溜まりやすく、誘い出す為の情報漏洩も日を置く形になってきている。
    女の子に目覚めてきているのか、外見に気を遣うようになったが女の子としてのブランクの長さが悩みの種。
34北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/08/22(土) 22:19:02 ID:mdNgLXft
【プロフ貼り、と軽い待機。】
【連続になってしまうけれど、使用予定者が居ない、と言う事で。】
35北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/08/22(土) 23:15:20 ID:mdNgLXft
【待機予定過ぎちゃったから、これで。】
【おやすみなさい。】
36御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/08/22(土) 23:15:38 ID:FNyUkM2Q
【けっこう時間経っちゃったけどまだ大丈夫かなん?】
【よかったらお相手にりっこーさせてほしいにゃあ】
37葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/08/22(土) 23:16:12 ID:QOgqVscJ
【名前】葛森 利香(クズモリ リカ)
【年齢】17
【性別】女性
【身長】149p
【3サイズ】禁則事項(本人談)
【容貌】
 黒髪のショートカットで少し日に焼けた肌。。
 靴下の代わりに足の甲と足首の辺りに布を巻いている事が多い。(地面に肌を触れさせたいため)
 護身用の道具(暴力団から盗んだ拳銃やスタンバトン)やメモ帳、鉛筆を常にベルトにつけている。    
【能力】
・小型の蟲を生み出し、操ることができる。
・虫の力を借りる事が出来る。(蜘蛛の糸や蝶の羽、毒や耐性など体に付属させる)

・逃げ足が速く、柔術もかなりの腕。(ただし、能力とは関係なし) 

【弱点】鳥、トカゲ(これらが相手だと能力は一切使えない。彼女自身もこれらは怖いらしい)
【希望】NG以外
【NG】 死亡、グロ、スカ
【備考】
 高等部の文芸誌同好会員。会が月1回発行する会誌のインチキオカルト部門を担当している。
 ただし、ネタは近年発生している本物の異形であり、常にそれらを撮影や取材をし、それを改変して記事を書いている。
 取材の域は、現場から警察や暴力団、退魔機関の一部など様々であり、いい意味でも悪い意味でも顔を覚えられる事がある。
 本人曰く、「面白そうならそれでいい」と、はた迷惑な思考の持ち主。ただ、やはり一線は存在しているらしい。
 元は蟲を祭る神社の娘であったが、姉殺しの為に妹によって家を追い出され、今でも妹の追手(蟲や殺し屋)に追われてるとか。
 現在は友達の家の庭に居候している。

【プロフ投下のみです】
38御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/08/22(土) 23:18:08 ID:FNyUkM2Q
【リロードって大切だよね、うん】
【失礼致しました、撤退だよー】
39島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/08/23(日) 01:40:32 ID:3D9o3PyW
【名前】島田 六花(しまだ りっか)
【年齢】1歳/外見年齢15〜6歳
【性別】女
【身長】157センチ
【3サイズ】87/59/85
【容貌】軽く跳ねた腰までの薄茶色の髪に、童顔気味の色白な顔。全体的にぼんやりした雰囲気。
     左腕に銀の腕輪。普段着は学園指定のジャージ。
【能力】鉱物や植物を変化させ操ることができる(ただしあまり大規模な操作はできない)。
     対象物に直接手を触れない場合の有効範囲は約2メートル。
     多少の身体の損傷も魔力が足りれば治癒可能。
     また、腕力は並の人の範疇を超える強さ。
     主な武器は貰いものの古びたシャベル。
【希望】NG以外で、流れに支障がないものならなんでも
【NG】 相談なしの、先に大きな影響が出そうなもの
【弱点】上記の能力は自分の存在を維持する魔力を消費するため、使い過ぎると身体が崩壊する。
     それは生き血や肉を摂取しなければすぐには補えない。
     窮地であれば異形すら喰らうことがあるが、六花自身はそれを嫌っている。
     戦闘に関しては大した技術もなく、基本は力押し。
     本質的に人間に従属するものであるため、人間を相手にすると強く出られない。
【備考】「島田六花」と名乗っているが、本来は『《dustworks06》六花』という名のゴーレム。
     外見は完全にヒトであり、霊的な感性を持った人間でなければ正体を悟られることはない。
     生まれた工房を追われてこの学園に流れ着き、資料室または学園の裏山に住み着いて
     夜は一心に異形を狩っている。
     度を過ぎた世間知らずで、しばしばズレた言動をとる。思考は幼く、良くも悪くも無邪気。
     創造主から貰った腕輪は清浄な力から身を守るためのもの。
     工房にいた頃の記憶が一部混濁している。

【投下落ち】
40郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/23(日) 09:25:08 ID:QfofAlab
【名前】 郡 太一朗 (こおり たいちろう)
【年齢】 16歳
【性別】 男
【身長】 168センチ
【容貌】 はねっけのある癖の強い髪型。少々垂れ目。
     髪・瞳とも黒。中肉中背。青と黒のチェック柄のバンダナを額に巻いている。
【能力】 無呼吸の瞬き −ゼロ・ブレス−
     集中力を高めて、感覚を鋭敏に研ぎ澄ませる。
     そのことにより、相手の攻撃を見極めたり、(他者から見れば)高速の連撃を与える。
     発動している間は文字通り「呼吸するのも忘れるほど」過度に集中するため、無呼吸になる。
     制限時間は3〜5秒ほど。

【希望】 基本的には何でも。
【NG】 同性同士
【弱点】 能力発動時は無呼吸になるため、酸素濃度の低い場所では制限時間が縮まったり、
     あるいは、能力自体が発動できなかったりする。
     また、能力発動後は酸素を取り込むため、隙が大きくなる。
【備考】 高等部所属。家族構成は父 千市・母 百花・姉 十和の四人暮らし。
     部活動は無所属、委員会は見た目に寄らず図書委員。
     性格はテンプレ的な正義漢。ただし、単純で女にはペースを崩されやすい。

     「正義のヒーロー見習い」を名乗って憚らない短剣使い。
     勇気と無謀を簡単に履き違える。無力なのに理不尽な不幸に逆らう。
     そんな馬鹿。

     ちなみに、悪いときだけよく勘が働く。そして、よく当たる。

【プロフ投下。ついでに待機してみるぜー】
41天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/23(日) 09:30:26 ID:ljSpFiqS
>>40
【おはようございます】
【ロール相手、立候補です】
42郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/23(日) 09:38:23 ID:QfofAlab
【おう、よろしく頼むぜ!】
【シチュはどうするかな〜……一番妥当なのは
 過去の事件について、一緒に調べるとかそういう感じだと思うけど、
 そっちに何か案がありゃ、聞くぜ?】
43天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/23(日) 09:43:04 ID:ljSpFiqS
>>42
【実はあんまり】
【調べ物というと、先週肝試しロールで本物に出会ったので、そのことについてとか】
【先輩は実体のない幽霊系は詳しんですか?】
44郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/23(日) 09:50:52 ID:QfofAlab
>>43
【いやぁ、それがさっぱりなんだよな。
 ただ、幽霊も異形と同じくこの街で起きている異変のひとつ――
 という方向で進めていけばすりあわせられると思うんだよな】
45天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/23(日) 09:54:45 ID:ljSpFiqS
>>44
【あ、ロールの中で聞くことだったですね】
【都は先輩が異形退治しているのを知ってるから、】
【図書室で調べようとして先輩を見つけて相談する、でいいでしょうか?】
【幽霊と言えば霧原先輩のこともあるし】
【特になければ書き出しを用意します】
46郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/23(日) 10:00:33 ID:QfofAlab
>>45
【ああ、それじゃそれで頼まれてくれるか?
 よろしくなっ!】
47天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/23(日) 10:05:08 ID:ljSpFiqS
(この間、学園校舎で行った女子寮主催の肝試し)
(そこで都は身体がバラバラになった少女の幽霊と遭遇した)
(都の記憶が正しければ旧校舎の同じ教室で少女が惨殺された事件があり)
(事件の内容はバラバラにされた遺体が天井から釣り下げられていたという無残なものだった)
……もし、本当にその人の幽霊だったら。
(旧校舎から今の校舎に何かしらの影響があるのだとしたら)
(旧校舎に能力が影響してしまった都としてはとても心配なことで)
(改めて調べようと訪れたのは夏休み中も生徒に開放している学園の図書館だった)
あ、あの人は確か……。
(調べるにも本棚のほとんどに手が届かない都は図書委員に取って貰わないといけなくて)
(その図書委員を捜していて見つけたのは見覚えのある少年だった)
(ナイフだけでたくさんの異形を相手にまったく引けを取らなかった少年)
(そうだ、この人ならきっとこうゆうことにも詳しいだろう)
(だから都はこの少年に相談することにした)
すみません、ちょっと良いですか?

【では、こんな感じで】
【よろしくお願いします】
48郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/23(日) 10:15:01 ID:QfofAlab
>>47
ふぁぁぁ………このくそ暑い中、俺も頑張るよな〜
って言っても、此処は冷房が効いていて、気持ちいいけどさ。
(そんな独り言を、図書室のカウンターに座りながら呟く。
 夏休みと言えども、図書委員としての仕事はあるわけで、こうして今日も登校していた)
…たく、委員長も仕事を押し付けてくれるなよな。
ま、俺以上に破天荒な人だから、そんな文句も聞いてくれやしないだろうけどさ。

(しばらく、暇潰しに読書に耽っていると声をかけられ、頭を上げる)
……お、あんたは。どうした、また何か本でも探してんのか?
(見覚えのある顔。こう言っては失礼だが、車椅子を使う生徒は彼の知る限り一人しかいなかった)
天羽…だっけ?何の用事だ?
49天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/23(日) 10:21:50 ID:ljSpFiqS
>>48
はい、天羽都です。
こんにちは、郡先輩。
(にこっと微笑みながらぴょんと頭を下げる)
図書室にくる用事なんて限られていると思いますけど?
本を読んだり調べ物をしたり、あとは涼みに来たりとか。
まぁ、それはともかく。
ちょうど先輩がいたので調べ物を手伝って貰いたいんですが良いですか?
図書委員のお仕事がお手すきなら、ですけど。
(都の調べ物は特殊だから、他にあるなら自分は後回しでいい)
(何なら終わったあとに相談をするだけでもいいし)
50郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/23(日) 10:34:26 ID:QfofAlab
>>49
まぁ、そうだよなぁ〜……
わざわざ夏休みに図書室に来るやつのほうが
珍しいぐらいだし…………で、何の用だよ?
(読んでいた本を閉じ、カウンターに上半身乗り出させて)

調べ物? ああ、別にいいぜ。
どうせ、暇してたとこだし、受付は他の図書委員に
させとけばいいだろ。
(しらっとそんなことを口にして。よほど暇を持て余していたようだ)
それで、何を調べる?
何を調べるかで、探す書庫が違ってくるぜ?
まあ、此処は結構書物が多いからな。探すのに時間がかかると思うし。
51天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/23(日) 10:43:05 ID:ljSpFiqS
>>50
えっと……。
(カウンター付近に人がいないことを確認して)
幽霊のことです。
わたし、この間学校でやった女の子だけの肝試し大会で、本物に出くわしちゃったんです。
綾香お姉ちゃ、一緒にいた先輩もちゃんと見てるから見間違いとかじゃないです。
それで、その本物に少しだけ心当たりがあったんですが、それって旧校舎であった事件の被害者の子だから。
わたしは旧校舎に因縁があるから気になっちゃって。
(そこまで話して、付け加えるように)
最近は幽霊に縁があるんです。
両親の幽霊とも会うことができたし、近くの公園でも力を持った幽霊に襲われそうになったし。
(そこで郡の様子を伺う)
(危険なことに首を突っ込むなと言われればそれまでだけど)
(少なくとも危険がある場所のことは相談したいから)
52郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/23(日) 10:56:20 ID:QfofAlab
>>51
幽霊? ……おいおい、マジかよ?
(異形やら化け物やらそういう類のものには流石に慣れたが、
 幽霊と聞くと、さすがに目を丸くさせるしかない)
(見間違いじゃないのか、とも思うが目の前の少女が嘘をつくとは思えない。
 それに、この街に起きている異変を考えれば、幽霊が出ても不思議ではない)

旧校舎の幽霊、ね。
……そういう事件を調べるとなると、新聞を調べるのが一番だな。
その事件が起きたのはいつ頃か分かるか?
(カウンターから席を立ち、彼女の車椅子の後ろに立ち)
とりあえず、新聞を集めてる書庫に向かうか?

………あのな、前に言わなかったっけか?
ったく、それとも巻き込まれ体質なのかよ?
53天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/23(日) 11:07:52 ID:ljSpFiqS
>>52
たぶん、10年以上前、もしかしたら15年くらい前かも。
二回のXX教室で、その……女の子がバラバラにされちゃう猟奇事件があったはず。
(その幽霊を思い返して身震いする)
(異形にはあまり驚かないが、人間だと影響を受けるようで、それはまだ自覚はなかった)
はい、どこから調べるかは手慣れた先輩にお任せします。
(ぺこっと頭を下げたあと、困ったようにヘアバンドの辺りをさわって)
巻き込まれ体質って、うーん、そうなのかも。
自分から首をつっこんでいることは確かにあるけど、そうじゃない時も結構あるし。
体質と言われると、心当たりがなくもないし。
(異能に影響を与える都の能力を考えると、関係ないとも言い切れなくて)
(ただ素人である都の考えがどの程度当たっているかは怪しいところだけど)
54郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/23(日) 11:21:21 ID:QfofAlab
>>53
結構幅があるなぁ………季節とか何月にあったかとか
分かれば、少しは探す手間が省けると思うけど。
それだけの事件なら、新聞に載らないはずがないしな。
地元紙なら、なおさら。
(むーと考え込む仕草をしながら、車椅子を押して歩き)

まあ、首を突っ込んでるのは俺も同じだし、
災難はこっちの事情に関係なく、降りかかるもんだしな。
(やれやれとため息混じりに首を振ると、新聞を集めた書庫スペースに辿り着き)
さて、此処だ。
取り敢えずは10年前から15年前の新聞を……っと。
(1年ごとに綴り紐で纏められた新聞の山をテーブルまで持ってきて)
55天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/23(日) 11:42:16 ID:ljSpFiqS
>>54
たぶん、季節は夏じゃないと思います。
着ていた制服が冬服だったから。
(何とか手がかりになりそうなことを思い起こそうとして)
校舎内だからかもだけど、コートとか手袋とかはしてなかったから、
真冬ではなかったんじゃないかな。

(テーブルに積み上げられた新聞を前にして)
新しい方からと古い方からと、手分けして見ていった方が早いですよね。
それじゃ、わたしは古い方から見ていきます。
(分厚い新聞の束を一枚一枚めくりはじめて)
(しばらくして、ふと手を止めて)
郡先輩は、その、超能力者みたいな人も詳しいですか?
公園でわたしを襲おうとした幽霊さんは、そうゆう人だったみたいです。
たぶん、水を操るのかな、わたしにはそう見えました。
(先輩の方を見て、思い詰めた感じで)
先輩は、幽霊も退治するの?
それとも、成仏させてあげることは?
(惨殺された少女の幽霊、それは異形狩りにはどのような扱いになるのか、気になって聞いてみる)
56郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/23(日) 11:51:56 ID:QfofAlab
>>55
ということは、春のはじめか、秋から冬にかけて…ってことか。
取り合えず、6月の後半から9月のはじめ頃までは省いてもいいな。
(早速新聞を手に取り、10年前の新聞から捲っていく)

どうかな……まあ、色んな【力】を持ったやつらとは会ってるぜ。
召喚術やら、剣術やら………水、か。
そう言えば、随分と前だけど、俺も水を操る女と戦ったことあるな。
あの日は雨だったと思うけど………さて。
(そこで言葉を区切り)
その時になってみないと分からないな。
そりゃ、成仏させることが出来れば、それが一番いいだろうけど、
残念だけど、俺は霊能力者なんかじゃない。
……できるのは、何の罪も無いやつらを守る………ぐらいだな。
それすら、出来ているとは言えないんだけどな。

【悪い、そろそろ用事で出かけないといけないんだけど…こっちは15時以降なら
 戻ってこれると思うんだ。凍結してもらってもいいか?】
57郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/23(日) 11:54:37 ID:QfofAlab
【すまないけど、これで一旦落ちる。
 都合がつく時間でいいから、書き込んでくれると助かる。
 本当にごめんっ。また戻ってきて確認するからなっ】
58天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/23(日) 11:55:00 ID:ljSpFiqS
>>56
【今日は17時くらいまでしかできないんです】
【そこで終わればよし、終わらなければ、いつ再開するか考えましょう】
59天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/23(日) 12:32:56 ID:ljSpFiqS
>>56
水を操る人……その人って、いまは?
(戦ったことがある、それがそのまま、その人を殺した、とはならないけど、その可能性は考えられて)
(あの伊織津綺子も、悪い異能者がいると、そう言っていたから、その人もそうなのだろう)
(人殺しがどうこうなら、都が姉と慕う北峰綾香だって同じことが言えるから責めるとかはないが)
(色々と知るに従って思うことは多くて)

成仏は、むずかしいですか。
あの子はわたしたちを驚かせたけど、悪さをしようとしてたんじゃなくて。
悲しそうに血の涙を流してたから、辛いことを訴えようとしてたんだと思う。
(都にできるのは、花と水をあげることくらいで)
(あとは、家族が見つかれば知らせるくらいだけど)

ぐらいって、そんなふうに言えるほど簡単にできることじゃないと思うけど。
わたしには郡先輩はとてもすごく見えたけど、それでも駄目なんだ。
(都が車椅子なことを抜きにしても、警官だってあんなことができるとは思えない)
(それでも出来ていないという悔しそうな言葉は、郡がしようとしていることの難しさを感じさせられて)

【では、このレスだけして、いったん落ちます】
60郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/23(日) 14:57:03 ID:QfofAlab
>>59
いや、結局逃げられたなー……
こっちも危なかったから、仕方が無いんだけどさ
…さあ、今はどうしてるんだか。それ以来会ってねーからな。
(新聞をめくりながら、彼女の質問に答えつつ)

ふーん…あんたって思ったとおりっつーか、お人よしなんだな?
俺でも、その幽霊に襲われたらやっぱり敵意を持っちまうぜ。
……でも、危険なことには変わりない。
あまり深入りはするなよ? それこそ、命でも落としたら俺も目覚めが悪ぃしな。
(この少女なら、これぐらいの忠告をしていても突っ走りそうな、そんな気がするのだ)

いや、俺の持てる選択肢はそれだけ、ってことだよ。
その選択肢を全う出来るかどうかは別として。
――俺は目の前のものでさえ、救えるかどうか分からない未熟者だからな。
(苦笑いを浮かべていると、ふと一面に大きく殺人事件について取り扱われている記事を見つけ)
おい、天羽。これじゃないのか?

【お待たせっ、つーことで、続きよろしく!】
61天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/23(日) 15:15:51 ID:ljSpFiqS
>>60
そうなんだ。
それじゃ、もうこの街にいないかもだね。
(公園であったあの幽霊を幽霊にしたのは、郡先輩ではない)
(少なからず、ほっとして胸をなで下ろす)

お人好しというか、うん、そうかもだけど。
わたし、お父さんとお母さんの幽霊に会えたから。
あの幽霊の子にも、家族がいるんだろうなって、そう思うと気になっちゃって。
(幽霊でも、どんな姿でも会いたいと思ってるんじゃないか、と)
うん、一人で危険なとこに行ったりはしてないよ。
もしものことが有ったら、悲しませちゃう人がいるのは分かってるもの。
(一人じゃなかったら行くのか、というのもあるが、しばらくはそんなことをしないつもりで)

未熟と言ったって、まだ高校生なんだし、先輩だって頑張っているんでしょ?
図書委員の仕事はあくびしてたみたいだけど。
(図書室に入ってカウンターにいるのを見たときはあくびしてたのを思い出てからかうように)

あ、そう、これ。
詳細は書いてないけど、この写真に映っている子だったよ。
やっぱり、旧校舎で事件に巻き込まれた被害者なんだ。
何で旧校舎じゃなくて新しい方にでたんだろう?
お盆の時期だから、肝試ししてたから、それとも……区別がつかなかったから?
(霊能者じゃないと言っていたけど、それでも都よりは詳しいだろうと、郡の顔を見て)

【またまた、よろしくお願いします】
62郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/23(日) 15:37:41 ID:QfofAlab
>>61
……そういうもんか?
俺は、そこまで考えられるあんたが凄いと思うよ
(素直に感心する。もし自分だったら、そういう風には考えられないだろう。
やさしいというか、お人よしというか、この少女だからこそ、そう考えられるのかもしれない)

それならいいんだけどよぉ〜……
なんつーか、心配だな。あんたは。
お人よしなだけに、色々と漬け込まれそうでさ
(苦笑いを浮かべながら、ちらりと彼女の顔を眺めて)

…うっせーな。だからこうして、手伝ってやってるだろ?
それに暇なんだよ。だいたい図書室利用する生徒なんてそう多くないんだから。
(欠伸のことを指摘されると、バツが悪そうにぼやいて)
さあな……。
ただ、旧校舎と新校舎……もしかしたら、『逆』だとか?
俺たちが旧校舎と思い込んでいるのが『新校舎』で、
俺たちが新校舎と思い込んでるのが『旧校舎』………とか。違うか〜…
もしくは、この記事自体が間違ってるか、だな。
(大きくため息を吐き出して、首を横に振って)
どちらにしろ、もう少し詳しいことが分からないと難しいな。
…ん? 此処の生徒なら、アルバムか何かに写真が載ってるんじゃないか?
63天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/23(日) 15:58:44 ID:ljSpFiqS
>>62
うーん、たぶん、わたしが素人だからじゃないかな?
郡先輩はわたしと比べたら、素人じゃなくてプロだろうし。
それを仕事にしてるって意味じゃないけど。
(素人とそれ意外に区別はよく分からない)
(都の知る限り、夜の世界を知る人たちはみんなプロに見えた)

はい、ちゃんと気をつけます。
たぶん、もし付け込まれちゃうとしたら結婚詐欺くらいだよ。
(真面目に答えて、茶化すように付け足して)

逆……校舎に心とか魂みたいのがあったとして、新しい方に移ったとか。
同じ学園の敷地内だから、学園から見たらおへその右側と左側くらいの違いしかないとか。
(思いつきで言っても、思いつきでしかなくて、もし正解を言ってたとしてもそうと分からない)
記事が間違いって、本当は新しい校舎で起きたとか?
そんな間違いあるのかな?
学園が新校舎にケチがつかないように古い方にしたかったとしても、
警察や新聞に嘘を言わせられるとは思わないけど。
(同じくため息をつく都)
アルバム……生徒名簿とか?
名簿を見られれば住所が分かるかも。
そうすれば家族の人に伝えられるかも!
(昔の生徒名簿は、いまと違って住所とかちゃんと載っているらしい)

【事件の詳細は分からないけど、連絡先が分かって、みたいな落としどころで良いでしょうか?】
【都の行動は中の人から見て突っ込みどころが多いから、先輩から見て苦言があれば言って欲しいかも】
64郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/23(日) 16:11:27 ID:QfofAlab
>>63
結婚詐欺、ねぇ………結婚か。
少なくとも、俺にはまだまだ遠い未来の話だな。
(ふと誰の顔が浮かんだか、軽く赤くなりながら首を横に振って)

ま、どちらにしろこの記事だけじゃ分かることは少ないな。
ただ、そういう事件があったのは事実ってことか。
この記事を信頼するなら、な。
(あるいは、異形の仕業だろうか、とも思うが他に証拠もないため、
 迂闊に意見を口にすることもないだろう)
さあ………その生徒名簿を探し出すのも一苦労だぜ?
地道に探せば行き着くとは思うけど……それに、住所を知ったところで、
引越ししちまったかもしれないし、面会してくれるとは限らないぜ。
……ま、どちらにしろ、今のところ出来るのは、その生徒名簿をどうやって見るか、だな。
今のご時勢、そう簡単には見せてはくれないだろうしさ。

【そうだな。次のレスで締めれるようにするぜ】
65天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/23(日) 16:23:28 ID:ljSpFiqS
>>64
ん?
(ちょこっと、顔が赤くなったように見えた)
(もしかしたら、気になる人でもいるのかも、そう思うと少し身近に感じた)

そ、そっか……卒業アルバムならともかく、生徒には見せてくれないか。
会えなくても、お手紙くらいは出せたらな、って思ったんだけど。
あとは調べられそうな人に相談してみるかかな。
(たぶん調べられそうな人は何人か心当たりがある)
(もちろん調べてもらえるかは別だけれど)
(興信所とかに調査を依頼する手もあるけれど、)
(財布を握っている義母には理由を言っても許してもらえそうにない)
とりあえず、この記事のコピーはとってもいいですか?
できることはやっておきたいし、このくらいは危険じゃないでよね?
(さっきも郡先輩は同じようなことを言っていて、それは大事なことだと思うから)

【はい、了解です】
66郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/23(日) 16:32:28 ID:QfofAlab
>>65
そっか。
うーん………まあ、そうだな。
事情が事情なだけに、協力してくれそうな人は
少なさそうだけど、俺も心当たりがあれば聞いてみるさ。
(住所はともかく、そういう裏事情に精通していそうな人物には心当たりがある)

ああ、まあ内容はともかく、ただの新聞記事だからな。
別にコピーを取っても、怒られはしないだろ。
……でも、気をつけるに越したことはないぜ。
事件の内容が内容なだけにな。
(物騒な事件だけに、異形やあるいは『そういう人間』が関わっているかもしれない。
 彼女が何かを知ろうとすれば、口封じに彼女を襲う可能性はある)
さて、また何か分かれば連絡する。
だから、あんたも何か分かれば連絡しろよ。大抵、俺は此処にいるからさ。
(ぽんと軽く頭を撫でて)
それじゃ、そろそろ仕事に戻るかな。あんたもあまり精根詰めすぎないようにな?
(それだけ言い置くと、そのままカウンターに戻り読書を再開した)

【それじゃこっちはこれで締めってことで。どうも付き合いありがとうな!】
67天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/23(日) 16:44:50 ID:ljSpFiqS
>>66
はい、おねがいします!
できることは少ないけど、お礼はしますから。
(郡先輩の知り合いなら、都から頼むよりも確率は高いかもしれない)

あ、そっか。
犯人が捕まってないってことは、事件は終わってないってことなんだ。
(都自身だって、都を襲った事故は終わっていない)
(犯人がまだこの街にいるなら、都が犯人に行き当たってしまうことだって考えられて)
うん、危なくない範囲で頑張ります。
手伝って貰ってありがとうございました。
進展があったら連絡しますね。
(ぺこりと頭を下げ、新聞のコピーを持って図書室を出た)
(十年以上、身体をバラバラにされて彷徨っている少女の幽霊)
(きっと悲惨な事件に巻き込まれた幽霊は彼女だけじゃないだろうけど)
(一人でも安らかに眠られるようになるなら、頑張ろうと心に決めて)

【わたしの方こそお付き合いありがとうございました】
【次、もう少し話をひろげられたらな、と頑張ります】
68アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/23(日) 19:23:44 ID:+2HGKFiz
【名前】アンジェラ・『ウィーク』・トルーマン
【二つ名】「ミス・ウィーク」「英国の焼肉提督」
【年齢】17歳
【性別】女性
【身長】165cm
【3サイズ】88:60:82
【容貌】肩までまっすぐ伸びる黒髪。肌はやや白め。
    細い眉と大きめの黒い瞳が少しきつそうな印象を与える。
    やや筋肉質で、体育とか得意そう。
【能力】魔法
    分厚い『呪文書』を手に持ちページを開くことでそこに書かれた魔法を使うことができる。
    但し、その日の曜日と魔力量によって呪文書に現れる魔法が異なり、ほとんどのページは白紙になっている。
    ・曜日
     月・火・水・木・金・土・日の7種類の曜日に対応した7系統の魔法のうちの一つが使用可能となる。
     共通の呪文はなく、それぞれの系統で5種類の魔法が使える。
    ・魔力量
     それぞれの魔法にはLV0〜3が存在し、彼女のその日の魔力量で使えるLVが左右される。
     (LV0=その魔法は使用できないという状態)
     未熟な魔女であるため、自身で十分な魔力を捻出できず、生物の体液や肉を摂取して捻出する。
【希望】会話、戦闘、エロール等
【NG】グロ、スカ、リセットが必要となるもの
【弱点】多彩な魔法が使えるが
    ・ほとんどの場合LV1しか使えない。
    ・どの魔法もそれほど強力ではなく、LV3でも生粋の「炎使い(火曜日)」や「超身体能力者(日曜日)」には数段劣る。
    ・呪文書を開かなければ使えない。
【備考】イギリスからの留学生。
    英国営機関で作られた、魔女の髪の毛から作られた魔女のクローン。
    しかし、ほとんど独学で魔術を学びざるを得なかったため、期待されたほどの力を得られなかった。
    機関の他の実験体に比べて冷静で精神は安定しているが異能者としては最低レベルとされ、扱う魔法とかけて「ウィーク」と呼ばれる。
    本人もそのことを認め、留学先では「視察任務」と割り切り、異変や異能に積極的に首を突っ込まないが、
    冷静である以上に正義感が強いため、危機に陥ることも。
    また、人道を外れるのを拒み、肉(牛や豚など)を食べることで微量ながら魔力補給している。
    そのためかバーベキューや焼き肉には異常な拘りがあり、
    焼き肉パーティーなどが行われた場合、留学先に強烈な印象を与えている。

【スレ立てありがとうございました。】
【プロフィール投下と同時に待機させていただきます】
69御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/08/23(日) 20:19:18 ID:qv7LsDUX
【初めましてー、御木本正太郎(>>3)だよん】
【誰もいないなら立候補してもいーかい?】
【僕けっこう遅レスだし、1時間経ってるから】
【厳しいようなら辞退するけれどもー】
70アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/23(日) 20:23:30 ID:+2HGKFiz
>>御木本さん
【いえいえ。お願いしたいです。ありがとうございます】
【とはいえ、自分のリミットは24時までなので凍結の可否をお先に伺いたいです】
【不可ならば短めにまとめてしまう方向で、ということで】
71御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/08/23(日) 20:30:14 ID:qv7LsDUX
>>70
【ありがとーだよ、よろしくねん】
【僕は凍結でも大丈夫、平日もある程度は回せるはずだからー】
【もちろん、短くまとめる方向でもおっけいなのでお好きなほうで】

【なにか、希望のシチュはあるう?】
【特になければ長いものと短いもの両方考えるよー】
72アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/23(日) 20:44:32 ID:+2HGKFiz
>>71
【了解しました。私もしばらくは大丈夫そうなので、場合によっては凍結で】

【シチュエーションは……そうですねえ】
【希望の物は特にありません】
【提案するならば、学内やお店などの人が多数いる場面での異形や異変との遭遇でしょうか】
73御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/08/23(日) 20:56:13 ID:qv7LsDUX
>>72
どもどもー、じゃー打ち合わせってことで【】を外すねん。
多人数いる場面でのネタってことで考えてみたのだけれど
学校で大きな被害が出ると他の人にも影響出るだろうから
戦闘があるなら別の場所ってことでもかまわないかにゃ?

いくつか考えてみたんだけど、どうだろう。
面白そうなのがなければ他にも考えるよー。

長そうなもの
・魔法の知識と精神を見る力を合わせて謎解き
・幻を出し他の異形と戦う所を見つかって誤解される(校外)
・異形の血肉を摂取してるところを見つけて誤解する(校外)

短そうなもの
・共闘、特撮ですよーと必死に誤魔化しつつ人を誘導(校外)
・焼肉提督と小食少年が大食い店の前でばったり
・魔法少女萌えを語るオタ、横でその幻想を耳にする本物の魔女。そして異変で本物を知ることに
74アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/23(日) 21:06:04 ID:+2HGKFiz
>>73
ではこちらも【】無しで失礼します。

そうですね。学校では他の方に影響を与えてしまいますのでそうした方が良さそうですね。
それで、挙げていただいた中から
「・魔法少女萌えを語るオタ、横でその幻想を耳にする本物の魔女。そして異変で本物を知ることに」
を希望させていただきます。
初対面でしかできなさそうなネタですし、ね。
凍結に関しては進行状態次第で。
他に何か決めたいこと、確認しておきたいこと等ありますか?
75御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/08/23(日) 21:16:26 ID:lVPgBaOo
ちょっと調子悪いので再起動してました。
打ち合わせなのに何度も待たせちゃってごめんね?

>>74
りょーかい、どれくらいの人数を想定してるー?

・人気のない夜の街を歩く買い物帰りのオタ集団     (数人)
・オタ集団が一つの席を締めたお店(焼肉屋さんなど)  (数十人)
・イベント会場(ご希望なら濃いものでも)の真っ只中   (三桁超え)

それと、どちらが書き出すかってことかにゃあ。
提案した側だし、僕からでもかまわないよん。

あと、申し訳ないけれど見逃しているロールがあるかもしれないので
プロフに書いているのと別に注釈があれば何なりと言ってほしいなー。

僕のほーは、できればでかまわないんで舞台を夏ってことにしてほしくて……。
76アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/23(日) 21:25:24 ID:+2HGKFiz
>>75
いえ、こちらこそ遅くて申し訳ないので、どうかお気になさらず。
「・オタ集団が一つの席を締めたお店(焼肉屋さんなど)  (数十人)」
が一番自然に絡めるでしょうか。
よろしければ書き出しをお願いしたいですね。

注釈ですか。ええと、私は異形を(今のところは)捕食しない、ということでしょうか。
あとは特にあありませんが、疑問に思ったことがあれば訊いていただけると助かります。
ええ、季節は夏で良いですよ。
77御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/08/23(日) 21:30:53 ID:lVPgBaOo
>>76
ん、改善できるようがんばるよー。
ごめんーROMが足りなかったねん。
それじゃ食べない方向でいこっか。

それじゃー夏で焼肉店ってことで書き出してくるねん?
もう疑問はないので、だいじょーぶ。丁寧に答えてくれてありがとう。
しばらくお待ちください。
78アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/23(日) 21:34:16 ID:+2HGKFiz
>>77
いえいえ、前回のロールで混乱を招く書き方をしてしまったこちらのミスですのでお気になさらずに。
了解しました。それではよろしくお願いします。
79御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/08/23(日) 22:21:45 ID:pOgFXh59
【長らく待たせてしまい、大変申し訳ありません】
【また接続障害が起き、原因を調べてみたところ】
【どうやら自宅では安定した接続が得られないようです】

【これだけ待たせておいて、お詫びの言葉も見つからないのですが】
【続行するのは難しいので、中止にしていただけないでしょうか?】

【せっかくの日曜の夜だというのに、時間を潰してしまって本当にごめんなさい】
80アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/23(日) 22:27:47 ID:+2HGKFiz
>>79
【了解しました。仕方のないことですのでどうかお気になさらずに】
【それではまた接続の問題が解決した後に、是非お相手をお願いいたします】
【それでは私はこれで失礼します。今日のことはどうかお気になさらずに】
【むしろ私こそシチュエーション等貴方にほとんどまかせっきりになって申し訳なかったです】
81御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/08/23(日) 22:36:53 ID:pOgFXh59
>>80
【お優しい言葉をありがとうございます】
【対策をとれるまで、自重いたします……】
【シチュエーションはこちらも楽しく考えさせていただいた】
【ロールは叶いませんでしたが、お相手まことにありがとうございました】


【こちらもこれで失礼します】
【休日の夜にスレの活動を阻害し、皆様にご迷惑をおかけしましたこと深くお詫び申し上げます】

【以下空いてます】
82伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2009/08/24(月) 23:25:53 ID:NzqY4mdV
【名前】伊達 三月(だて みつき)
【年齢】15(高等部一年)
【性別】女
【身長】167cm (147cm)
【体型】82/58/82(77/57/78)
【容貌】一見、凛々しい
    肩甲骨まで届く髪を、首根で軽くまとめている
【能力】伸縮自在:触れた物の大きさを2割変化
    「梵天丸」を通しても使用可能で巨大化した物質の質量は増加する
    能力は重複せず、放置すると5分で元に戻る
【希望】日常、戦闘ロール、などなど
【相談】スカ、グロ、エロール、重度の肉体損傷
【弱点】武器頼りの格闘術
【備考】普段は体を167cmに「伸縮自在」で大きくしている
    薙刀部所属の幽霊部員で、薙刀袋に「梵天丸」を入れて持ち歩く
    お守りと称して下げている三角形の皮袋には「鬼切り」が納めてある
    商店街の外れにある伊達骨董品店の一人娘

    梵天丸:元は骨董品の150cmの金属製の棍
    鬼切り:梵天丸に装着可能な霊力を帯びた正三角形の退魔の刃

【プロフィールの投下落ちです】
83媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/08/25(火) 21:40:38 ID:Ui7yEYeV
【平日の夜……の、何とも言えぬ微妙な時間、ですけれど。
 とりあえず、微妙な時間ではあるのですけれど、失礼してしばし待機させてください】

【プロフィールは、>>12になります。参考にしてくだされば、幸いです】
84紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/25(火) 21:46:50 ID:iGc9rv1E
【どうしようかと迷ったけど・・・】
【凍結可なら立候補させてもらいたい】
【本日のリミットは24時前後という事で】
85卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/08/25(火) 21:46:50 ID:R7KzUGf4
【こんばんは、であります。立候補してよろしいですか?
一応プロフは>>11であるのです】
86卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/08/25(火) 21:47:12 ID:R7KzUGf4
【な、なんという同時刻……! あれ前にもこんなことが(ry】
87紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/25(火) 21:48:40 ID:iGc9rv1E
>>86
【うわ、ぴったりの書き込み時間・・・】
【とりあえず落ち付け俺たち】
【俺、今日は長時間のロールは無理だし、そっちに譲ろうか?】
88卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/08/25(火) 21:51:02 ID:R7KzUGf4
【く、KOOLになるのですっ】
【ええと、それでは紅裂さんのご厚意に甘えさせて頂いてよろしいですか? 申し訳ありません……】
89紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/25(火) 21:52:10 ID:iGc9rv1E
【いいよ、いいよ】
【こういう時は女性優先だ】

【では、俺は落ちるとするぜ。よいロールをノシ】
90媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/08/25(火) 21:57:41 ID:Ui7yEYeV
【】抜きで失礼を。

あ、避難所の件どう致しましょうか……
削除依頼してあるので、またそれを取り下げるのも難儀でしょうか――なんて、
避難所に一回顔出しておけばよかった、と後悔したりしている間に瞬く間に何かしらが起っていました。

……仲いいのですね、お二人、とも。(拍手)
紅裂さんもお疲れ様です。もし、機会がありますれば、またお相手ください。

>>88
それでは、改めてこんばんは、卯月さん。
……何と言うか、凄いことって起こるもの、ですね。
私でよければ、喜んでお相手を。シチュは共闘路線ですかね、というお話をしましたが……
どうでしょうか?ご希望など、ありましょうか?
91卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/08/25(火) 22:05:30 ID:R7KzUGf4
では私も【】の方がよろしいでしょうか。
ともあれ紅裂さん、ありがとうございました。

初めて来た時も同じことがありました。……リロードして驚いたのです。
では改めてシチュエーションですが、夜か夕暮れ時にでも出会って話していたら異形が現れ、共闘……といったところでしょうか?
92媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/08/25(火) 22:07:52 ID:Ui7yEYeV
>>91
いえ、無駄に長くなってしまったので、省いてみただけでありますよ。

私もバッティングは何度も見たししたこともあるのですけれど、
……秒数まで一緒、だなんていうのは、全くと貴重なそれだと思うのですよ。
承りました。それでは、そのように――書き出し、お願いできますでしょうか?
もう、適当に話しているところからでも、構いませんので、お好きなように、と思います。
93卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/08/25(火) 22:10:15 ID:R7KzUGf4
了解なのです。では少々お待ち下さいませ。
94卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/08/25(火) 22:24:32 ID:R7KzUGf4
ふぁ……
(小さな口から漏れたか細いあくびは、特に寝不足というわけでもなく唯の生理現象であった)
(そんな風に薄ぼんやりとした様子で、やや人気の少ない帰り道を行く)
(近くには林もあるので、異形が現れやすい場所としては「いかにも」だが)
(ここが家までの道である故、自衛策もあるので特に気にはせず)
(道中にあった自販機で、なんとなく飲み物を購入してみて、それを取り出してから再び歩き出そうとする)

(と――彼女の眠たそうな目が、見開くとまでは行かずとも持ちあがり)
(その人影を見ると、表情の無い顔が僅かに緩んだ)

くふ……こんばんは、なのです。
媛名さん。
(ふわりと銀髪を揺らめかせ、出会った彼女に声をかけた)

【では、よろしくお願するのです】
95媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/08/25(火) 22:35:17 ID:Ui7yEYeV
>>94
……分かって、ます。
分かってる、から。
もう、言わなくてもいいです、連絡もいらない――不必要、です。
(無表情のまま、電話口の相手に対して静かな声を返す。
 夜の道だったけれど、彼女の声は闇に響くことなく、電話口で溶ける。それだけ、小さかった)
…………分かってる、から。
(どこか乱暴に携帯を切って、息をつく。
 携帯をしまいながら、帰る姿は――遅くまで補習帰りだったのだろうか、制服姿だった)
(持っているのは竹刀袋ではなく、鞄)

………っと。
(そんなふうにしていれば、目の前に幻想的な銀色が揺らめいた。
 わずかに瞠った目を、ゆるりと緩める。どこか、物腰柔らかな雰囲気をすぐにまとい直して)
――こんばんは、卯月さん。
こんな時間に奇遇でありますね……と、申しましても、
最初にあった日も、日は結構暮れてしまったあと、でありましたでしょうか。
何はともあれ、夜歩きはあまり、推奨できませぬ。
(ひらひらと手を振りながらも、そんな小うるさい言葉を吐きだして)


【書き出し、ありがとうございました。
 こちらこそお相手宜しくお願い致します、卯月さん。(一礼)】
96卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/08/25(火) 22:50:14 ID:R7KzUGf4
くふ。……偶然であることには相違ないのですよ。
そうでありました。……あの時も確か、媛名さんに色々と叱咤されてしまったのでした。
すみません。図書室にうっかり籠もり過ぎた、等……諸々で遅くなってしまったのです。
(ちょっとだけ申し訳なさそうに頭を下げつつ、ゆらりと受け答える)

ちゃんと気をつけようとはしているのですが、
どうものんびりし過ぎてしまう性質のようでありまして……。
……もっと努力、してみるのです。
あ……そうです。あの、媛名さ……ん……?

(続く他愛も無い会話の途中で)
(ふと、言い知れぬ悪寒のようなものを感じ取る。第六感とでも言うのだろうか)
(言葉を不自然に途切れさせ、おびき寄せられるように上を見ると)

……!
(そこには異形が、空中から二人に狙いを定めている姿があった)
97媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/08/25(火) 23:02:45 ID:Ui7yEYeV
>>96
偶然も重なれば必然と申します。
必然になるほどに、貴方とバッタリ出会えるのなら大歓迎ですけれど、
――まあ、私は小言を言えるほど偉くもありません。
小うるさいことは十全ではありませんね。
(ゆらりと受け答える彼女に対して、小首をかしげてみせる。
 とりあえず挨拶程度に言ってはみたものの、確かに自分はそこまで深く言える立場でもない)
(スカートの裾なんざ直しているこの女にとって、今のはまさに「挨拶代わり」、だった)

……とはいえやはり、
か弱い女の子の夜道一人歩きは、推奨するべきではないのかもしれませんね。
(彼女の声が途切れがちに、名前を呼ぶ。
 そうすると、その女は黒い瞳をゆるりと緩めてから、スカートの裾を直していた手を
 そのまま、自らのスカートの中にすべりこませた)

―――貴方がおひとりでなくて、十全に重畳でした。

(一歩、足を後ろに下げる)
(そうして、その足を軸にして振りかえり、その振り向きざまに投擲。
 彼女の太ももにあったホルダーから抜かれたスローイングダガーが、異形に向かっていく)
(敵確認、投擲、の順の動作を終えたあと、
 乱暴に鞄を空けて、皮手袋をひっつかんだ。そして、ひのわの方に小走りに寄って)

……黒いのと白いの、どっちがお好きですか?
(空を見上げる。
 二匹の白と黒の怪鳥のごとき異形が、ダガーを受けても叫びもあげず、静かに上空に佇んでいる) 
98卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/08/25(火) 23:18:03 ID:R7KzUGf4
必然、ですか。……夜に出くわす偶然が重なること……
運命とも言えるかもしれないのです。少々気どりすぎな言い方かも、ですけども。
くふ。
(どこか、何となく嬉しそうな様子で微笑してみる)


ほわ。
(空から自分達を狙っていた異形に、的確に対応してみせた
彼女の腕に感嘆の声が漏れた。口調に抑揚が薄いのでぼんやりしているようであるが)

……見事な、お手前なのです。
すみません、確かに私一人でしたら危なかったかも、なのです。
(緊急時用の仲間を服に潜ませているといえど、それで万全というわけではない)
(それからトランクより仲間を呼び出しつつ、異形と彼女を交互に見る)

ううんと、そうですね。
……ふむ。今日は白の気分、といった所でしょうか。
カイゼルアームとアークシュルツもそう思います?
(呼びだした、フクロウと羽の生えたネコのような異形に語りかけてみた)

くふ、弄んでおあげなさい。
(その一声が終わるやいなや、二匹は白い異形に向けて攻撃を仕掛け始めた)
99媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/08/25(火) 23:30:07 ID:Ui7yEYeV
>>98
いいえ、貴方おひとりでも仕留めていたとは存じますけれど。
(それは本音だ。彼女の能力について、火力評価はかなり高いのだから)
貴方が、傷つく可能性を減らせるなら十全に越したことはないでしょう、という意味であります。
(口で行儀悪く都合しつつ、皮手袋を手にはめる。
 いくらか感触を確かめたあとに、指先をすり合わせるような仕草で手繰ったのは糸)
(「鋼糸」――頑丈かつ、細いその糸が、彼女の指先の上で踊る準備を始めていた)

……なれば、私が黒いのを承りましょう。
少し、移動した方がよさそうでありますね――あっちの林の方、で大丈夫ですか?
(ひゅいっ、と宙を斬る音。
 ひのわの放った二匹が素早く攻撃をしかける様に、感嘆の息を小さく吐く)
(そして、いくらここが人通りが少ないと言っても、自販機のあるような通りだ。
 人が出てきたら異形もろとも、自分たちが困ってしまうこと請け合い、である)

――誘導、お願いしてもいいでしょうか。
(片手にしっかりと糸を巻きながら、空いた片手でチャクラムを取る。
 こちらに向かってくる異形に牙を見せる円形の金属刃は、その黒を牽制するように飛ばされた)
100卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/08/25(火) 23:41:19 ID:R7KzUGf4
そうでありますか?
(とぼけるように、ちょこんと首を傾げる)
……くふ。そうだった、のですか。
心配して頂けて、嬉しいのですよ。ありがとうございます。
(ふっと、口元を緩ませて微笑する)

分かりました。ここでは人目につきそう、でありますしね。……二人とも?
(保護者のような口調で、空を舞う二体に声をかけた)
彼らを林の方に連れて行って差し上げて下さい。
お願いできますか?
(声色も声量もいつもの調子であったが、二体は確かにその指示を捉えたようで)
(敵に威嚇攻撃を行うと、敵の攻撃を巧みにいなしつつ林の方へと誘導していった)
101媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/08/25(火) 23:54:46 ID:Ui7yEYeV
>>100
(夜のそこは薄暗かった。
 森と言うか林と言うか……ともかく、木々のしげり、人気盛んからは遠い場所)
(ひのわの巧みな指示でもって誘導は、すんなりといった。
 自分は十分に暗器を用意しながら、後退するまでの時間が合ったほどだ)
……誠、貴方の統制力には十全と驚くばかりです。
(おしみない称賛の言葉をかけながら、異形二匹を導いたそこ。
 木々はあるものの、少しばかり上がひらけており、上空からの攻撃も良く見える)

――それでは、貴方ばかりにお願いしているわけにも、参りませぬ。
少しは役立つことを致しませんと……異形狩りの名折れ、であります。

(軽い一振りと共に現れた投擲ようのダガーを、再び黒いそれにめがけて放つ)

……白い方はお任せ致します。
とはいえ、貴方とそのお二人とのお相手には、いささか軽いかもしれないですけれど。

(旋回してダガーを避けた黒鳥。
 しかしながら、急にその身体がガクンッと傾いてバランスを崩した)
(黒鳥には当たらなかったダガーの刃が、月明かりを受けて空中で煌めく)

……貴方を捕らえたのは、刃じゃありません。
(「鋼糸」、だ)
(ダガーに巻き付けてあった鋼の糸が、黒い鳥の羽を絡め取っていた。
 ダガーはフェイクであり、糸を目的物のところまで届かせる、重りの役割を果たしている)
(彼女と黒鳥の間にわずか煌めく一線が、彼女の指先の動きひとつで、動きを変えた)
102卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/08/26(水) 00:10:09 ID:rIjKGtk6

(木が生い茂り、闇の中では不気味な林)
(しかしひのわは年相応の反応など見せるどころか、一向に介せず敵を追う)

そんな大したものではないのですよ。これも、彼らのおかげなのですから。
(曖昧な指示であっても、ある程度の自我を持つ彼らは
命令を着実かつスマートに達せようとする)
(一応、チームワークあってこその力とも言えるが)
本当に、貴女のことは頼りにしておりますし。
(本音から、そう思っていた。彼女の実力は今見たのが初めてだが)
(それを別にしたとしても、彼女からは頼りに出来るような、そんな雰囲気を感じ取っていた)

了解しました。
カイゼルアーム、正面からお相手してさしあげなさい。
アークシュルツは彼の援護を頼みます。

(フクロウが白鳥の前に躍り出て、妙な臭いのするブレスを吐きかける)
(それをまともに受けてしまった白鳥の身体の、いたるところが煙を上げ始めた)
(その間に羽猫は周囲を旋回しつつ、目から音波を放つ)

(このままではたまらないとばかりに攻勢に出る白鳥。
ブレスを何とか避けつつ、拮抗した空中戦を続ける)
くふふふ……無駄、むだむだ……なのです。
(しかしひのわの余裕は崩れない)

どうですか? 身体……おかしいと思いません?
(やがて、白鳥の様子がおかしくなる。がくんと高度をおとし、
飛びづらそうにしながらフクロウの応戦をするがそれもままならない)
(周囲では羽猫が馬鹿にしたような顔で嘲っていた。彼が白鳥の体調を惑わしたのだ)

103媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/08/26(水) 00:27:28 ID:hnw9+BlM
(糸を弄いながら、横目で彼女の働きを見る。
 二匹の“仲間”を華麗に操りながら、白鳥を翻弄していく様は戦い慣れているように見える)
(――戦い方は違えど、自分が彼女の年の頃、ここまで戦えただろうか)

……っ、ん。
(力を込めて糸を引けば、ギリッと嫌な音がした。
 糸が絡みつき、自由を制限された鳥はふらふらとしていたものの、
 人ひとりを翻弄するだけの力は有している――こうなれば、ただの力比べだ)
――愛らしい彼女に、負けているわけには、参りませんけれど。
(そうして、ただの力比べは自分の苦手分野。
 ちらりと、白鳥を翻弄している彼女の戦況をいくらか見定めてから……)

(思いっきり、精一杯、力の限りに黒鳥を地面側に寄せる。
 バタツキながらも徐々に高度を下げる、その鳥――腕の痺れに乗じ、幾らか下がってきたところで)

………卯月さん―――ッ!!
(一気に、力を抜き、それを同時に地面を蹴る。
 そうすれば、向こう側が必死に抵抗する力に惹かれて、身体が黒鳥に吸い寄せられた)
(糸を通じて自分の腕を引っ張る力と、跳躍時のそれ。
 しかもいくらかその鳥が高度もさげていたこともあり、彼女が直接打撃を叩きこむことはそう難しくない)
(靴の爪先に仕込んだナイフが飛び出す。
 下方からの鋭い蹴り込みを受けて、黒い鳥は真っすぐに吹っ飛んでいく――そう、ふらついている白鳥へと)

――お任せ、できますね?
(頼みでも、命令でもなく、確認)
(彼女なら仕留めてくれるという、確信から放たれた言葉が黒鳥と一緒に夜を飛ぶ)
104卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/08/26(水) 00:42:11 ID:rIjKGtk6

まだやれますか? ……凄い、のですね。くふふ。
(体力を奪われてもなお、フクロウに食ってかかる白鳥)
(その根性に驚きはしたものの、それでも時間の問題であろう)

カイゼルアーム、もう少し……頑張って下さい、なのです。
(右手に冷気を溜める。氷による一撃を用意しているのだ)
(羽猫の援護で白鳥と抗戦するフクロウを見守り)

……はい!
(かけられた声に、即座に反応した)
(地に落された黒鳥が、彼女に蹴りこまれ……消耗した白鳥の方で飛んで来る)

了解、なのですっ……!
カイゼルアーム、合わせて下さい!
(羽ばたきで了承の返事をすると、フクロウは体当たりで白鳥を軽く吹っ飛ばした)
(そして二匹の敵がぶつかり、重なりあった瞬間に……)

おしおき……ですっ。
(右手に溜まった冷気の構成する氷槍が、二匹をまとめて貫く)

(とどめを差された二体は、折り重なって地に落ちた)

……くふ。ありがとうございました。
やはり流石、だったのです。媛名さんも。
(彼女の方を振り返って、微笑で共闘の感謝と賞賛の言葉を述べつつ)
(仲間を戻し、斃れた二体をいつものようにキーホルダーへと換える)
105媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/08/26(水) 00:54:56 ID:hnw9+BlM
>>104
(月光に煌めく氷に穿たれ、地へ落ちた二匹。
 黒と白が交わって地に堕ちて――それこそ撃ち落とされた番い鳥のようだと、ふと思った)
(それから、息をついて暗器等を回収する。
 指先ひとつの動きで糸に絡まっていたダガーが手元に戻り、音を立てた)

……礼を申し上げますは、私の方であります。
お疲れ様でありました、卯月さん。お陰さまで、しっかりと終えることができました。
(彼女がしっかりとキーホルダーに変えて、制御し終わったのを“確認してから”
 それからようやく、ダガーをホルダーにしまった。
 ふわりと靡いて乱れたスカートの裾を、手で直す)

さて、難は去ったと思いますけれど、
自分よりも幾分も年下の方をこんな夜に一人で帰させるわけにも、参りません。
(月下に神秘的な銀髪を靡かせる少女に向かって、首をかしげてみせた。
 ひと仕事終えたあとなれど、それはまるで年上が年下を心配するような、日常めいた言葉)
106卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/08/26(水) 01:07:13 ID:rIjKGtk6
これで……ようやく、一段落なのです。
(ふぅ、と息をつく。仲間を従えることも、氷の力を使うことも、
何の消耗が無いということでもない)

くふ。どう致しまして、なのです。
媛名さんも、お疲れ様でありました。お怪我、ありませんか?
(手元に置いた新しい仲間をトンラクに仕舞いつつ、彼女の様子を窺う)

また、お世話になってしまいますね。
……ですが、ここはお言葉に甘えさせて頂こうと思うのです。
一悶着あって、折角お会いできましたのにゆっくりお話する暇もありませんでしたから。
(とてとてと彼女に近寄る。無表情な顔を、再び和らげながら)

あ……彼らが出てくる時言いかけたお話なのですけれど。
今度、クッキーを焼こうと思っているのですよ。
今日はそれだけを調べるつもりだったのですが、ついつい……色々と見てしまいまして。
(それは他のお菓子のメニューだったり、趣味とその他を兼ねたぬいぐるみの本だったり)

くふ……上手く出来上がったら、媛名さんにも御馳走致しますね。
(ちょこんと、僅かに首を傾けた)
107媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/08/26(水) 01:17:34 ID:hnw9+BlM
>>106
……クッキーであります、か?
(そういえば、出会った頃に図書館うんぬんという話をしていたことを思い出す。
 なるほど、そういうことであったかとでも言うように頷いて、黒い髪を揺らした)
(愛らしく小首をかしげてくる彼女を、わずかに目を緩めてみやってから)

それは、とても素敵なことであります。
けれど、私でよろしいのですか?
こう、「にも」ということは他にもあげたい方がいらっしゃるのでしょう?
(少しだけしゃがむようにして目線を合わせてから、今度はこっちが首をかしげてみせる)

もちろん、気持ちが嬉しくないわけでは、ないですけれど。
……私は、所詮異形狩り、でありますから。
(笑うようにしながらも、確かに少しだけ目を伏せて。
 それから、改めて背を伸ばすと、小さく伸びをしてから空を見上げる)
さて、ですけれどそうときまれば。
せっかく図書館で仕入れた知識が消えないうちに、やはり貴方をお送りした方が良いか、と。
(空を見上げる、というよりも、上を向いて大きく息を吸う所作。
 それを見せてから、もう一回ひのわの方に視線を戻した。少し、悪戯っぽく笑いながら)
108卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/08/26(水) 01:32:14 ID:rIjKGtk6
大丈夫、なのです。
これはお世話になった方や……親しくなれた方達に差し上げるものですから。
ですから……媛名さん受け取ることに、何の問題もないのですよ?
(また小さく微笑して、彼女を見上げた)
(クッキーを作ろうと思ったのは、思いつきのような衝動だが)
(けれども。折角作るものなら……誰かに分け与えたいと思う)
(ちょっとした感謝の気持ち、と言うには少し違うのかもしれないが)

……媛名、さん。
(彼女が口にした言葉で、伏せた表情で……案ずるような顔色が僅かに浮かぶ)
(何か声をかけようと思うも、上手く言葉には出来ず)

……そう……そう、でありますね。
くふ。……よろしくお願いします、媛名さん。
(彼女の視線を受け、悪戯っぽい笑いにぺこりと一礼をして、薄い微笑で答えた)
109媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/08/26(水) 01:43:47 ID:hnw9+BlM
>>108
……それは、十全に重畳です。
そうであれば、その好意受け取らぬが非礼というものであります。
(「親しくなれた方々」という彼女の言葉を聞いて、どこか安堵した自分がいた。
 どこか前までは虚ろ気味だった彼女が、わずかでも多く表情を浮かべるようになったのは、
 そういう人たちとのかかわりがあったからだろうと想像して――ちょっと、安堵している自分がいた)

――だから、美味しいの、作ってくださいませ。
私、あれがいいです、チョコチップの入ったのが好きであります。
(ひのわの顔にわずかに案ずるような色を見つければ、
 まるでさっきの言葉なんて無かったかのように、我儘な要求をしてみせる)
(そうやって彼女と歩く帰り道において、
 たわいもないお菓子の話なんてものを――近所迷惑にならぬ程度に――繰り広げたりして)
(ただ変わりなく、媛名葵を演じながら、帰路を進んでいった。
 卯月ひのわの家は、前の一件で知っている。もちろん、家の前、までだけれど)




【と、そろそろ〆かなと思うのですけれど、いかがでしょうか?】
【とはいえ……な、ない頭を絞ってももし続けるとしてもこちらから振れそうなネタは
 「組織の同僚にちらっと挨拶させてみる」くらいしか振れそうにないので、
 卯月さんにご希望がなければ、次でお家について〆かな、と思いつつ、であります】 
110卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/08/26(水) 01:55:32 ID:rIjKGtk6
(あるいは、こうすることで虚ろな魂を宿していた自分から)
(脱却でもするような、意思表示の現れなのかもしれない)

ええ。精いっぱい、やらせて頂きます。
……ふむ?
(ふと、彼女が提示した要求に僅かな驚きを見せるも)
チョコチップ、ですか。くふ……分かりました。
御期待に添えるきるよう、努力するのです。
(けれどもそれが何故か嬉しくて、更なる意気込みが沸いて来る)

(それからお菓子の話と共に二人で夜道を進み、やがて自宅に着いた)

本日は……ありがとうございました。
媛名さんも、帰り道はお気をつけて。……おやすみなさい、なのです。
(目を細めて、送ってくれた彼女にぺこりとお辞儀をした)

【そうですね。では、この辺りで〆ということに致しましょうか】
111媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/08/26(水) 02:08:44 ID:hnw9+BlM
>>110
こちらこそ、ですよ。
お休みなさい、卯月さん。どうか、良い夢をごらんになられますように。
……クッキー、楽しみにしておりますね。
(こちらも一礼を返してから、ひらひらと手を振る。
 月あかりに綺麗に映える銀色の髪が、きちんと家に入るのを見届けて、
 ゆっくり、ゆっくりとその手を下して、ふっと腕時計に目をやった)

……もう、“今日”が、終わって、しまいます。
(12時より幾分か前の時間を示しているトケイの針。
 流れる時間と言うのは早い、だなんて思いながら、自らも帰途につく)
(彼女と交わした他愛無い会話。
 クッキーを作ってくれるという愛らしい約束に想いを馳せながら、道を歩いて)

―――ひめな、あおい……か。

(自分の両手を握ったり開いたり、しながら)
(闇の中に溶けて消えるような小さな声で紡いだ言葉を、そっと吐き出した)



【それでは、こちらはこれで〆にしておこうと思います】
【バッティングのミラクルから始まり、こんな時間までお付き合い有難うございました。
 久々の共闘も楽しませていただきましたし、チョコチップクッキーとても楽しみであります。(←)】
【誠に、楽しかったです。また機会がありましたら、宜しくしてくだされば、幸いに存じます。(一礼)】
112卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/08/26(水) 02:11:23 ID:rIjKGtk6
【確認しました。お疲れ様であります】
【くふふ、丹精込めて作らせて頂きます。次のロールを楽しみにしてますね】
【それではおやすみなさい、なのです】
113兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/08/26(水) 21:46:29 ID:KULUXcpv
【名前】兵部 晶(ひょうぶ あきら)
【年齢】14歳
【性別】男
【身長】152cm 42kg
【容貌】全体的にショートだがアホ毛があり、もみ上げが長い。かなり童顔。
    基本的に仏頂面でツンツンした様子。
【能力】接触した物体、及びそれに接触していた物体を回転させる。
    ただし最大で自動車のタイヤほど。
    複数を対象に取れるが、同時に回転させられるのは一方向のみ。
    また己の非力を補う為に、銃器の訓練を積んでいる。
    能力と組み合わせ弾丸の貫通力の向上や、または弾道を曲げたりできる。
    銃器や弾丸は、サックスケースの中に入れて持ち歩いている。
    +『???』
【希望】NG以外なんでも
【NG】スカグロ
【弱点】体力、打たれ弱さ。また銃なしでは何もできない。精神的にもかなり弱い。
【備考】中等部二年に属する鳶色の髪の少年。銃器使い、コードネーム『ガンスリンガー』。
    以前は家族を愛し、家族に愛された無邪気な普通の少年だった。
    しかし去年の夏頃、異形の襲撃により大切な家族も家も失ってしまう。
    それにより警察官であった父親の、本当の公務であった異形退治を知り
    復讐のため銃を取って、全ての異形を絶滅させることを誓う。

    それから様々な出会いを得て、時に以前の幸せに近いものも得た。
    しかし何よりも大切だった家族を失った寂しさ、生命を絶つ事に対する罪の意識や
    初恋の人への失恋などで、晶の精神はそれ以上に磨耗しつつあった。

    そこへ因縁のあった鬼塚蝶子と戦闘になり、敗北。
    肉体的にも精神的にも弱りきっていた所に手を差し伸べられ、
    思わずその手を取ってしまう。そして彼女の偽りである生い立ちを信じ、
    共感を持って、彼女をその命を狙うものから守ろうと決める。

    それから夜の殺戮から手を引くように彼女に進言するが、受け入れられなかった。
    それにより、現在とある決意を固めている。

こちら絵師さんの書いて下さった絵です↓
http://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=493&type=jpg
http://www.100gazou.com/sinzou/bbsdata/img/498.png
114兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/08/26(水) 21:47:25 ID:KULUXcpv
>>1さんスレ立て乙でした】
【プロフ投下と同時に、待機させて頂きますね】
115紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/26(水) 21:56:03 ID:rEB9mjd2
【では立候補、と】
【リミットは24時くらいまでだけどいいかな?】
116兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/08/26(水) 22:10:27 ID:KULUXcpv
>>115

【こんばんは、拓兎先輩。それではよろしくお願いします】
【リミットについては了解しました。内容の案はございますか?】
【こちらとしては、雑談からの戦闘を予想しています】
117紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/26(水) 22:16:44 ID:rEB9mjd2
【予め言っておくと解凍は金曜日の21時以降になると思う】
【それ以外なら日曜日の晩からで】

【俺もその内容を考えていた】
【出会う時間は夜として、場所はどうするか】
【それと夏休み中ということで問題ないだろうか?】
118兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/08/26(水) 22:19:35 ID:KULUXcpv
>>117

【了解しました。それならその日の22時か22時半以降ですね】
【場所はどこでもかまいません。今回は、こちらからの撤退も可能ですので】
【夏休みの件も了解です】
119紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/26(水) 22:21:48 ID:rEB9mjd2
【では、何処ぞの路地裏でばったりと遭遇してみよう】
【じゃあ、ちょっと書き出してみるよ】
【今夜はよろしく】
120兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/08/26(水) 22:24:00 ID:KULUXcpv
>>119

【はい、ありがとうございます】
【それでは、よろしくお願いしますね】
121紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/26(水) 22:35:19 ID:rEB9mjd2
(――夏休みだった。けれど、特別なことなど有りはしない)
(薄く紅いレザージャケットを纏った紅い髪の男がぼんやりと歩く)
(欲望が混沌の渦を巻く夜の街を徘徊する理由はひとつしかない)

例えば、だ・・・
(歩く。歩く。歩く。歩きながら誰にも聞こえないように呟く)
(人と人と人の流れの隙間を縫って、人の居ない場所へと進む)
(人の流れと隣接しながら、けれど人の目に留まらない死角のような場所がある)
(彼が歩いているのはそんな場所。大抵そこに、薄暗がりから獲物を狙っている異形がいる)
こんな風に、だ・・・
(殴る。蹴る。崩す。投げる。踏み潰す。五通りの動きを駆使して、人間に見える「何か」を打ち据える)
(喉を潰して断末魔の叫びすら殺して、無慈悲に殺す。無慈悲に、滅ぼす。痕跡は黒い染みと服だけだ)
(中身が残らない異形の場合、大抵この世界の住人ではない。何処から来たのかは知らない)

・・・都合が良すぎるか。
奇跡は起きないから奇跡・・・ってな。
(じっと手を見る。殺害に何も感じなかった。快感も、満足感も、何もかも)
(例えばこんな風に夜の街を徘徊して、生涯の宿敵に出会うような、そんな奇跡を求めている)
(故に、こんな有象無象では満足できなくなった。軽く頭を振ってその場を後にしようとする)
122兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/08/26(水) 22:52:50 ID:KULUXcpv
>>121

(今夜も夜を歩く。肩には深紅のケースを背負い、しかし衣服は珍しく私服で)
(黒を基調とし、所々に緑色のチェックが入った上下、
 上はフェイクレイヤードのシャツに、下はスキニーの、
 ベルトの装飾が施されたズボンと、同じくチェック入りのスニーカー)
(夏休みの間はかえって学生服が目立つ。よって、私服で哨戒任務を行うのがいいと判断したからだ)
(夜とはいえ、夏休みだけあって人間の数は多い。特に、若者の姿が)

(―――もし、あの時家族が殺されなければ、自分も向こう側にいたのだろう。
 そういえば、友人から海へと遊びに誘われていたことを思い出す)
(結局、断った。家族連れの多いところは嫌いだし、
 任務を放棄する訳には行かない。組織の戦力は、ほぼ自分しかいないのだから)
(もし自分がいない間に、そのせいで誰か人間が殺されてしまったら――――)

………違う。

(声を出し、その考えを否定する。これで何度目だ?
 もう自分とあの人以外の人間がどうなろうと、知ったことではないと言ったのに)
(あの人の傍から離れる訳にはいかない。ましてや、特に今は。
 アレの整備が終わって、あの人を危険から遠ざけるまでは)
(そんな事を考えながら、僅かに人通りの多い道を外れる。
 遠からず、近からずのこの距離。異形にとって、最も狙い易い位置だ)
(背中のサックスケースに手を添えながら、その先にいた人型の影に視線を向ける)

………あなた、でしたか。拓兎先輩。

(暗闇の中でも、その明るさを失わない紅い髪を目印に、既知の存在に声をかける)
(ケースに添えた手は外さず。その瞳も、硬質的な色を帯びている)
123紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/26(水) 23:10:25 ID:rEB9mjd2
――久し振りだな。兵部晶。
(その硬質な雰囲気を宿した少年を愛称で呼ぶことはなかった)
(決してそれは許されないと、漠然と察したからだ)
(これで三度目の出会いだった。一度目出会いは偶然で、二度目も偶然で)
(多分三度目の出会いも偶然なのだろう。それでも、それを運命と言い換える事はできる)

緩慢な生き地獄へようこそ、ってところか? 
相変わらず、幸薄そうな顔をしてやがる。
(満たされず、癒されず、許されず、罰せられず、愛さず、愛されず)
(餓えながら、渇きながら、渇望しながら、堕落しながら、生きる)
(望んでも望まれず、欲しても手に入らない)
(幸せは多分そこにあると認識しながら、手を伸ばすことすら叶わない)
(言葉など不要だった。この少年は鏡像。あの日の自分。歪んだ鏡の映し出す己の姿)
(だからわかる。共感する。同時に憐憫すら感じる。どうして彼が、と)

・・・媛名葵に会ったぜ。一応、知り合いなもんでな。世界は狭い。
本当に、どうしようもないな。あの犬っころにしろ、正義フェチのバンダナ小僧にしろ、お前にしろ。
(それは自分が関わらない、関われない領域で起こった話である)
(失恋。一言で言えばそれだけで、そんな物語は世界中に転がっている)
(それでも向き合えと、残酷に押し付けて希望を焚きつけたのは自分だった)
――けど、ひとつだけ褒めてやる。お前は、媛名葵を殺さなかった。
俺にはそれができなかった。だから俺は、悪人になるしかなかった。
だから踏み外した。けれど、お前はまだ踏み留まっている。違うか?
(ならばこそ通すべき筋は、あるはずだった。だから語るのは自分の踏み外した時の事だった)
(ひとつだけでも、自分だけでも、この少年を認めてやろうと、そんな風に思ったのだ)
124兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/08/26(水) 23:30:34 ID:KULUXcpv
>>123

……どうも、『先輩』。

(ようこそ、に返したのは感情を灯さない言葉と、やや語調を強めた単語)
(ここは、この人が既に到達した場所だろうから。
 だから、そういった意味でも彼は『先輩』だった)

……っ……。
そうですか。その口振りだと、『たいちろうさん』とやらもご存知の様子ですね。

(ほんの少し、穏やかの泉にそよ風が吹いたように、心の水面が揺れる)
(けれど、すぐに声は平静さを取り戻す。もうあれは、終わったことだ)
(過去のことは過去のこと。現在になんの影響も及ぼさない)
(今の自分がすべきことは、目の前の殺人鬼を殺すことだ)

……別に。たかが失恋ごときで、人を殺す理由には成り得ません。
彼女の場合、特に殺すメリットよりデメリットの方が大きいですから。
………何にせよ、もう今は関係のないことです。

(彼女と誓いを交わしたあの日の夜は、彼女を守る為なら媛名葵の殺害も辞さない考えだった)
(だが冷静に考えれば、分が悪い。深凪の人間に銃口を向け、
 仮に殺害に成功したとしても、その後無事でいられるとは思えない)
(しかし、彼女に人殺しを止めさせる手段はある。
 それならば、葵先輩は殺さずともいい。彼女の処理は自分に一任しろ、と言えば済む)

あなたは、殺したんですね。

(淡々と、言葉を紡ぐ。殺し合いには、いつだって発展できるから)
(だから、ただ今は名残を惜しむように、言葉を重ねていく)
125紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/26(水) 23:52:23 ID:rEB9mjd2
――全く、世界は本当に狭い。
全ては繋がっているとは言え、関係者全員と知り合いってのはな。
(兵部晶。媛名葵。郡太一朗。全員の名前と顔を知っているとは一体)
(如何なる巡り合わせだと言うのか。これは何を意味するのか)
(否、意味などというものは、後付けの理屈に過ぎない)
(全ては偶然でしかない。それに意味を見出すのは、それを知った自分だけだ)

お前が言うのかよ。
愛するが故の復讐を実践してるお前が。
――ふん、なら構わないさ。俺だってこんなつまらない話は願いさげだ。
(ガシガシと頭を掻く。自分なりに通すべき筋を考えていたのだが――)
(全ては不要だったらしい。この少年が何を決断したのかは知る由もないが)
(冷徹な狩人の眼をした少年は、確実に己を殺す気だと察した)
(警察関係者である彼が、大量殺戮者の「紅裂拓兎」に辿り着いたのならば)
(それも当然で、必然だった。ならば、こちらにも相応の態度が必要らしい)

ああ、殺したよ。誰にも渡したくなかったからな。
もっとも・・・覚悟してやったわけじゃない。単に俺が暴走しただけだ。
少しでも、姉ちゃんを愛して思っていたなら、我慢すればよかった。それだけのことだ。
(大層な理由などない。母親の代わりに自分を育ててくれた姉に依存していた)
(説明に要する時間などたかが知れた内容だ。それでも、自分にとっては――)

・・・要するに、だ。結局俺は俺自身が可愛くて、他人の対する愛なんて欠けらもなくて。
ただ自己愛だけが増長してた、聞きわけの悪い子供だった。そういう事だ。
(すっと、満ちゆく月を人差し指で指し示す。心が冷えてゆくのがわかる)
(戦い。殺し合い。どちらも自分が好む行為で、自分の求めるモノだった)
(そういうイキモノになるように、自分を造り変えたのだから)

それで?やるのか?
別に構わないが、理由くらい言え。それくらいはあってもいいだろ。
(月光を浴びるその身体を、煌めく珪素の粒子が守護するように取り巻く)
(その双眸に宿るのは、悲しみと困惑と動揺と、喜び。全てが合わさって混沌を形成する)
126兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/08/27(木) 00:20:55 ID:8k4X5cif
>>125

………本当に。夜の世界は、狭い。

(彼の言葉に、同じ言葉で別の人間を思い描きながら答える)
(紅裂拓兎、久遠ゆりか、紫一久。複雑に絡まり合い錯綜する、様々な思惑)
(―――ひどく、面倒だ。他者のことなど、省みる余裕は自分にはない)

たかが失恋と、家族を殺されたことは、イコールでは結びつけられません。
…何か話しておくなら、いいですよ。僕は構いません。
少ししたら、恐らくどちらかは二度と言葉を出せなくなるんですから。

(小さく息を吐きながら、背中のケースを横に倒す。
 その上に腰を下ろすと、目の前の先輩にそう語りかけた)
(その人が喋る内容は短かったけど。実に簡単に、大体の話は理解できた)

(殺した、そうつぶやく彼の表情をチラリと見る。彼は、純情だったのだ)
(渡したくない。その気持ちは、とてもよく分かる。
 僕の一番大切だった人達は、僕を一番大切にしてくれたから良かったけれど)
(もしそうでなかったら、自分はどうしていただろう。
 殺す、なんて選択肢は選べない。恐らく、『愛』で拘束していただろう)

………耳が痛いですね。
僕も、その全てに当てはまる子供ですから。

(小さく苦笑いする少年)
(自身が可愛いから、葵先輩の都合も知りながら、その手を求めて。
 他人に対する愛なんてないから、拒絶したあの人を傷つけて)
(自己愛が過ぎるから、手を差し伸べてくれた蝶子先輩を好きになろうとして。
 聞き分けが悪いから、それを心のどこかで否定する声にも耳を貸さない)
(これじゃいけないとは言っても、これだけは変えられなかった)

罪状…読み上げた方がいいですか?大半は殺人に関するものですけれど。

(珪素の粒子を身に纏う彼に、少年は驚きもせず静かに訊ねる)
(実理的なものを、彼と話す最後の内容にするのは面白くない)



【そろそろ時間ですから、一旦〆ましょうか?】
127紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/27(木) 00:25:30 ID:/PLQ+1FJ
【了解。では打ち合わせ通りに】
【金曜日の22時くらいに、一度避難所に顔を出すのでよろしく】
【そちらの予定に変更などがあったら避難所に連絡をくれ】

【では今日はこれで。お疲れ様でした、と】
128兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/08/27(木) 00:26:54 ID:8k4X5cif
>>127

【了解しました。それではその時刻に】
【今日はありがとうございました。お休みなさい、拓兎先輩。ノシ】
129アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/27(木) 21:37:16 ID:DPO4Lu4Q
【待機させていただきます。プロフィールは>>68です】
130アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/27(木) 22:14:27 ID:DPO4Lu4Q
【待機解除させていただきます】
131紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/27(木) 22:41:31 ID:/PLQ+1FJ
>>126

・・・・・・お前はまだ甘いよ、兵部。
意中の人の心が手に入らなかったって理由だけで、人は人を殺せるんだ。
だから俺は、お前を褒めたつもりなんだけどな。
少なくとも、お前は俺と同じ存在にはならなかった。だから褒めてやるよ。
・・・とは言え、だ。そんな理由で褒められても嬉しくはないか。
(明確な決別を目前にして吐き出されるのは、そんな言葉。他に言うべき言葉は)
(あるような気はしたけれど、上手く紡ぎ出せない。もどかしいけれど、これで限界だった)

似た者同士ってことだぁな、俺たちはよ。
よく見れば違うんだろうが、何処か似てるんだろろうよ。
(く、く、く。と、喉の奥で笑う。小さく苦笑する少年に、鏡に映った自分を見る)
(自己愛の過ぎる子供は欲しかった他人を傷つけることしかできず、その事でまた自分を苦しめる)
(自分が悪いんだろうと思っていても、わかっていても、変えることのできない性分は)
(決して誰も幸せにする事ができない。終わる事のない悪循環だった)
(ならばいっそ、誰にも想いを寄せなければ――そんな結論に縋りつきたくもなる)
(それでも未練がましくこの世界にしがみついている、その理由は――)
(顔をしかめて、思い浮かんだその面影を振り払う)

ふん・・・興味がないな。
今こそ、あの台詞を言う場面かな。曰くこうだ。
『お前は今まで食べたパンの枚数を覚えているのか?』
(精々悪人らしく聞こえるように、口元を歪ませ笑みを浮かべながら告げる)
(この少年は憤怒でも悲哀でもなく、法の影の部分が生み出した死刑執行人として狩るつもりらしいが)
(そんなのは願い下げだった。ならば引き出すべきは、この少年の本音の本音。怒りと憎悪と悲しみだ)

なあ、兵部。お前は俺に言うべき台詞があるはずだ。
『今まであんな綺麗事を言っておいて、よくも僕を騙していたな』と。
そんな風に怒って、怒鳴って、引き金を引くシーンだぞ、ここは。
(彼自身としては騙していたつもりはなかったが、結果だけみれば同じ事だ)
(敢えてその部分を指摘して、兵部晶の情動を引きずり出そうと試みる)
(纏っていた珪素が一点に集約する。水晶で出来た大輪の薔薇がその手に収まる)

【置きレス分です、と】
132兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/08/28(金) 22:23:43 ID:kUhUJfxL
>>131

………やはり、ですね。

(紅裂拓兎の物言いに、少年は暖かい笑みを浮かべる)
(その言葉は、やはり予想通りで。命乞いや懺悔などでもなく、
 自分を軽く挑発するような、殺害を望む口調だった)
(この人は、不器用だ)

もしあなたが、綺麗な道を進んできただけの、ただの正義感溢れる
おせっかいだったなら。あなたの言葉には、耳を貸さなかったでしょう。

(そもそもこの人が、本当に心の底から悪人だったなら、自分にあんな言葉はかけない)
(完全に世界の破滅を願うだけの戦闘狂なら、こんな回りくどい真似は選ばないだろう)

自分の姉さんを殺したあなたは、様々な思いに捕らわれて、衰弱した。
その時先輩がどう感じたのか、あるいは誰かに手を取られたのか、それは分からない。

けれど、あなたは厭世の情を抱き、世界を敵に回すことを選んだ。
周囲全てを敵に回すことで、心の拠り所への想いを確固たる物にして、自己の安定を図った。

しかし、あなたは世界を憎み切れなかった。
だから、諦め切れないそんな気持ちが、僕に言葉をかけた。
戦いに身をやつし、罪に溺れ退廃的に堕ちていこうとしながら、
その実あなたは、自分が嫌った世界をいい方向へ変えてくれるような、
自分を罪ごと切り裂いてくれるような人間に命を奪われることを望んでいる。
だからあなたは、あんな目立つ風に人間を殺して、そんな正義の味方を探していた。

(以上は全て、己の独りよがりな憶測にしか過ぎない。
 しかし、全くの的外れでもない。そんな気がしていた)
(彼の力を持ってすれば、世界を破滅に追いやるだけなら
 もっと効率的な方法は幾らでもある。少なくとも、多少の民間人を虐殺したところで世界には微塵の影響もないだろう)
(悪人になりきれない、偽悪者。もっと上手く、生きられたなら違う結果もあったろうに)
(これが、僕が彼に抱く想いの内。出来損ないの悪人に、憎悪など持てるはずもない)

僕はあなたの望む人間ではないかもしれない。
それでも、あなたを殺す理由は他人より多いつもりだ。

(不服があるとは言わせない、そんな強気な瞳で、紅裂拓兎を見返す)
(大輪の薔薇にも視線を移しながら、腰下のケースにそっと触れた)
133紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/28(金) 22:46:59 ID:6rkDmvMO
・・・く、くは・・・は、はは・・・
はははっ・・・ハハハッ・・・!
(ぶるぶると蠕動する。笑いの衝動がこみ上げて止まらない)
(少年の言葉のひとつひとつが、それを誘発するのだから仕方ない)
(どうしてだろうか?理由なんて決まっている。ここまで的確に自分の内面に)
(肉薄した人間は、かつて存在しなかった。誰も彼も何も知らず、そして自分も)
(何かを語る事をしなかった。理由なんて決まっている。無意味だからだ)

ははっ、ああ、そうだな。
もうそんな事はどうでもいいよな。お前は俺を殺す。
俺はお前を殺す。それでいい。それが正しい。ははっ・・・ハハハッ・・・!
(だから嬉しい。ここまでわかってくれる人が存在してくれて)
(だから悲しい。ここまでわかっているこの少年が、堕ちてゆくのが)
(だから堪らない。そんな人間と殺し合いを演じるということが)
(久しぶりに、背筋がざわめいた)

く、ふ、ふ、ふっ・・・・・・全く、不条理なもんだな。
そこまで聡明なお前が、どうして堕ちかけてるんだか。
お前に俺がわかるように、俺にもお前がわかるぜ、少しだけな。
(強気な眼差しを向けてくる少年は、もう鏡像であって鏡像ではない)
(道はとっくに分かたれている。彼は彼、兵部晶。決して紅裂拓兎ではない)

なぁ、最後に教えてくれよ。お前は何を決断した?
眼を見れば大体わかる。何かを決断したってことだけはな。
だが、その内容までは流石にわからん。だから教えてくれよ。
誰を殺す?誰を守る?何を求める?何を捨てた?なぁ、兄弟?
(本当に楽しそうな、健やかな狂気に満たされた笑みを浮かべて、大輪の薔薇を前方に差し出す)
(向こうが銃を用意しているのはわかるし、この距離で、この空間なら、まず避けようがない)
(大通りのすぐ横という条件も付加すれば、一撃必殺を狙っていると見て間違いはない)
(だが、この薔薇の意味をこの少年は理解しているはずだ。攻撃の用意が整っているのはこちらも同じ)
(という事に。つまり、こちらは既に引き金に指を掛けた状態だという事を、察しているはずだ)
134兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/08/28(金) 23:18:40 ID:kUhUJfxL
>>133

あなたが僕に優しい言葉をかけてくれたのと、同じことですよ。
他人のことなら冷静に考えられても、自分のことはそうは行かない。
だって、僕たちは我が侭で自分勝手な子供なんですから。

(苦笑を浮かべながら、ケースの縁に手をかけた。
 どうしてこうも理解しているのに、踏み込んでしまうんだろう)
(頭ではそれが間違っていると分かっていても、心がそれをはねのける。
 偽りかもしれなくても、ずっと求め続けてきたものがすぐそこにあるのだから)

(誰を殺す?誰を守る?何を求める?何を捨てた?)
(矢継ぎ早に繰り出される問いに、少年は俯いた。
 敵を前にしては、あまりに迂闊。けれど、彼がこの隙を狙ってくるなど
 あろうはずもないことを、晶は知っていたから)

(僕がここにいるのは何の為だろう。あの人―――蝶子先輩を守るため?
 それなら、拓兎先輩は無関係だ。彼がいても、あの人の生死には関わらない)
(今までに、色々言い訳は作ってきた。しかし今回ばかりは、
 どうあがいても彼女に依存するための理由は作れそうにない)

…決断したことはあるけど、今あなたの前に立つのは、それとは無関係だ。

(だから、正直に全てを打ち明けることにした。
 先輩になら、僕によく似た彼なら、それでもいい気がした)

………法律で裁けない、異能異形の事件を裁く『ガンスリンガー』として。

(すっと立ち上がり、足元のケースの上に足を置く)

また、久遠ゆりかとあなたを戦わせないようにするため。

(ケースのキャスターを回転させ、自分の横に立ち上がらせる)

また、僕の恩人であるあなたに、後輩が思いつく限りの救済手段として。

(ケースの扉を開き、中から銃器を飛び出させる。
 それは弾速と射程に優れたライフルではなく、使い慣れた二丁拳銃)

そして――――日々精一杯に生きている人間の命を奪ったあなたを、
放置しておけない、僕個人の感情から。

(グロックとシグ・ザウエルを掴み、額と心臓に狙いをつける)

僕は、あなたを討つ。

(認めてみれば、案外あっさりと言葉はできた。
 これが偽らざる本心。結局のところ、自分はこういう人間なんだろう)
(小さく息を吐きながら、引き金に指をかける)

最後に一つだけ訊きたい。
………あなたは、その道を選んで、幸せになれましたか?
135紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/28(金) 23:44:39 ID:6rkDmvMO
全く、どうしようもないな、お互いに。
(少年がケースから拳銃を取り出す。得物は二挺の拳銃だ)
(種類は知らない。拳銃にはさして造詣が深くないからだ)
(拳銃は便利な道具だと思うと同時に、つまらない無粋な玩具だと何処かで思っていたから)

――そうか。ならそれでもいい。
精々それが、俺と似た道に繋がらないことを神様以外の何かに祈ろう。
(決断はしたのだと、少年は言う。けれど自分の前に立つ理由とそれは無関係だと断定された)
(ならそれでも構わない。兵部晶は進む。どれだけ心を傷つけたとしても、それならそれでいい)
・・・かは。世界は狭いな。
(『ガンスリンガー』の向上の中に「久遠ゆりか」の名前が出てきて、笑う)
(本当に、世界は狭い。見えない糸がそこら中に張り巡らされているのを感じる)
――本当に優しい子だな、お前は。
(救済。こんな自分を少年は救うと断言してくれた。それはとても嬉しい事だ)
―――ああ、その義憤はいいな。それは正しい怒りだ。
それがお前の正当性で、戦う根拠。それでいい。それでいいのさ。
(なんで今の内に攻撃しないか?そんなのはつまらないじゃないか、と彼は自問自答した)
(舞台は整っている。役者は壇上に揃っている。それは望んだ形ではなかったけれど)
(それでも、こんな風に思ってくれている相手がいるということは、多分幸せなことで――)

――幸せになる権利なんて、とっくの昔に無くしてるよ、俺は。
何度だって後悔したさ。悪夢に魘される日々が続いた事も、あった。
少しずつ壊れてゆく自分を、止めることすら思いつかなかった。
帰りたくても帰る場所はない。待ってくれる人もいない。
ただ戦って殺して炎の中で踊り狂って、その日が来るのをずっと待っていた。
ああ、待っていたさ。そんな都合のいい正義の味方が来るのをな。
(そんな都合のいい願いが叶うことはなく、けれど、『ガンスリンガー』はそこにいた)
(差し出していた薔薇が砕けて散って、粒子に戻る。それが夜の風に乗って少年へと向かう)

けど、そんなことはもういいんだ。お前がいてくれたからな。
(誰かに届く事もない絶望の叫びを、受け止めてくれる人がいたならば)
(決してその人生は無意味ではないと、そんな風に紅裂拓兎は考えた)
(だから、幾つかある内の願いのひとつは叶っている)
(――珪素の粒子が十数枚の剃刀となって、兵部晶へと牙を剥く)
136兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/08/29(土) 00:06:13 ID:yS45FyDZ
>>135

…………………。

(紅裂拓兎の、悲痛な言葉を聞きながら、考える)
(それが、彼が選んだ道。自分も、その後を追いかねない道。
 果たしてそれが正しいのか。彼は何度も、同じ道を歩むなと言った)
(でも、そこにはちゃんとした暖かさが、幸せがあった。
 今更それを否定するのは不可能に近く、何より偽りである証拠などどこにもない)
(―――止めよう。この思考も、結論も、彼への手向けには必要ないもの)
(それなら後で幾らでもできる。今は自分の持てる力全てを、彼にぶつけよう)

よく、分かりました。ありがとうございます。

(お前がいてくれたから、その台詞に少しだけ笑みを浮かべる。
 彼の心を浸食しきった黒い靄、それをほんの少しだけでも、取り除けたようだから)
(そしてふっと笑みを消すと、ガラスの薔薇が変化した、十数枚の剃刀を静かに見据えた)

―――さようなら。紅裂、拓兎。

(判断する。これは致命傷にはならない。飛び道具は、触れた瞬間に回転させることで全て逸らせるからだ)
(弾丸が巨大であるか、あるいは力のベクトルがしっかりとした物であれば話は別だが)
(よって、ここは防御より攻撃に移る。片手の拳銃を前に突き出し、心臓に狙いを定め、撃つ)
(全身に襲いかかった剃刀の刃は、少年の制服と皮膚を薄く切り裂くが、それだけに止まる)

『ガァンッ!』

(そして鳴った銃声は一つ。ただし放たれた弾丸は、二つ。
 半身になった少年の背中から、もう一つの拳銃が鉛弾を吐き出したのだ)
(単発では、水晶の壁に防がれる可能性がある。
 弾丸を回転させ、推進力と貫通力を向上させた『フォルテッシモ』でもそれは同じ)
(だからそれを、『フォルテッシモ』と『フォルテッシモ』を『スラー』で繋げる。
 一発目と全く同じ着弾点を狙い、珪素で防がれるであろう弾丸を、後ろから更に押し出す)
137紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/29(土) 00:24:41 ID:iuHz1IW1
(ぽたりと、紅い雫が零れ落ちる)
(銃声は少しだけ長く聞こえた。聞こえた時には弾丸は着弾している)
(突き出した掌に穿たれた黒点。連続で放たれ釘打ちの要領で威力を増した)
(弾丸は、確かに掌を完全に貫通していた。だが、それもそこまでだ)
(どんな貫通力の高い弾丸も、一度物体に激突すれば運動エネルギーを失う)
(だが、今回の射撃は二発の弾丸を連続で一点のブレもなく集約させるという芸術とも)
(言うべき技量で放たれた。後押しされた弾丸は予想通り掌を貫通した後に、鎖骨をへし折っている)

(だが、それもそこまでだった。どれだけ高性能の弾丸で精密に照準しても、一度当たった『後』の)
(修正は不可能である。だから、弾丸は心臓を逸れた。そして致命傷にはまだ遠い)

はは、はは。面白いな、単なる異能ではない。
研鑽に研鑽を重ねた技術に異能を上乗せしたか。素晴らしい。
(ぶすぶすと修復の始まった掌を舐めながら、さっきの攻撃の性質について考察する)
(単なる異能でも、技能でも、アレは不可能だ。ならばその両方を使ったに違いない)
(剃刀の刃の乱舞――『霞刃』の効果が薄かったのも、恐らくはそれが原因だ)
(攻撃の性質からして軽いとは言え、予想より更に被害が薄いのを、看破したのだ)
(強引に傷口に手を突っ込んで、血塗られた弾丸を引き抜く。それを珪素で覆う)

だが、まだ足りないな。
(ピンと珪素の弾丸を指で弾いて飛ばす。指弾の要領だ。名人がやれば相当の威力のある飛び道具)
(だが、彼のそれは目晦ましに過ぎない。一瞬にして腰を低くして間合いを詰める。白兵戦に持ち込む)
(算段。当然、それは容易ではないが、だからこそ面白い。それが狂気の沙汰というものだ)

138兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/08/29(土) 00:44:37 ID:yS45FyDZ
>>137

(弾丸は、確かに胸を穿った。しかし、男が倒れるには至らない)
(けれど、驚くには至らなかった。『ガントレット』、紫一久から頂いたデータ通りなら)
(この程度では致命傷にならない。しっかりと、急所を撃ち抜き即死させなければ)

(彼は無造作に己が胸に手を突っ込みと、弾丸を取り出した。
 幾ら傷は修復できるとは言え、痛みはあるだろう。まさに狂気の沙汰だ)
(治っていく掌を眺めながら、考える。彼に同じ技は二度通用すまい)

同じ真似を…!

(再び放たれた飛び道具。これも回避するまでもない。
 勿論こちらよりも圧倒的に戦闘経験の長い彼が、それを理解していないはずがない)
(つまりこれは囮。案の定、銃弾を逸らすと同時に彼が体勢を下げ、突進してきた)

(接近戦。飛び道具の効かない飛び道具使いに対しては、当然とも言える選択。
 そして当然にして、少年に対しては一番有効な選択肢)
(銃で狙いをつけ引き金を引くより、得物を振るう方が早い。
 ましてや、異能を抜きにすれば彼は並以下の身体能力なのだから)

『スタッカート』ッ!

(すぐさまケースのショルダーストラップを外し、
 ケースのキャスターを回転させ床を走らせる)
(迫り来る彼に対して正面からぶつからせるように。
 手元の二丁拳銃は前に構え、回避した隙を狙いにいく)
139紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/29(土) 00:57:40 ID:iuHz1IW1
ハッハッ!
(笑う。そんな余裕など有りはしないのに、自然と笑う)
(痛みと修復の熱と、脳内麻薬の生み出す灼熱の愉悦)
(一秒が更に細かく分割されてゆく。身体の熱さと相反するような)
(限りなく透き通った感覚。これも脳内麻薬の副産物だ)
(お返しの弾丸は弾かれた。否、軌道を表面で逸らされた)
(少なくとも、反射ではない。それではあの攻撃の説明もできない)

(少年がケースを走らせる。まるで車輪が坂道を走っているかの様に滑っている)
(回避した隙を狙っているのはわかる。今回はわざわざそれに乗ってやる理由もない)
(弾きだされた答え――正面から頭突き。脳味噌が揺れるが、問題ない)
(前のめりに倒れる。脳浸透を起こしたのかと思われるような、倒れ方)
(だが、それは誘い。倒立するような姿勢から腕力のみで全身を地面から射出する)

(勢いと体重を乗せた、胴廻し回転蹴り。少年の頭上から彼の重い足、その踵が襲いかかる)
140兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/08/29(土) 01:21:01 ID:yS45FyDZ
>>139

………ちぃっ!

(真正面から、ほぼ地面に平行に進むようにしてケースに頭突き)
(左右に回避した先を狙っていた銃口は、修正せざるを得ない。
 とっさに拓兎の方向へ、二つの銃口を向けようとするが)
(地面を純粋な腕力のみで殴り、飛び上がった彼は、
 そのまま横にくるりと体を回転させ、踵を放ってきた)

(すぐさま左手のシグを回転させ、手首に沿うように逆に持つ。
 その金属の塊でガード。するつもりだった)
(しかし圧倒的な速さと力を前に、銃は手放すことすら許されずに砕け散る。
 それでも幾らか勢いの減衰された蹴りが、少年の細い左手首を捉えた)

ぐっ…う……あぁっ……!

(低く、鈍い音と激痛が走る。恐らく骨が折れたんだろう)
(グリップ周辺部だけとなった銀色のシグが、床に落ちる。
 どうせ弾丸が撃てないのなら、必要ない)
(それより今はどうするか。『スタッカート』の準備でケースは打ち出している。
 ケースを背中から射出する『ペザンテ』は使えない)
(己が持つ、対至近距離用の技術はあと一つしかない。
 しかも使えば反動で、しばらく腕が使えなくなる)
(後一本しかない腕まで使用不能にするには一瞬の躊躇いが生じたが、
 致し方ない。このまま近距離に居続けるわけには行かない)

……『アジ…タート』…ッ……!

(残るグロックを握る片手が、人間の常識を超えたスピードで
 紅裂拓兎に迫る。そのグロックも、同様の速度で回転しながら)
(『アジタート』。腕の骨と銃を回転させることで、
 少年の力を超えた異能による一撃を叩き込む技術)
(しかし、少年の細腕はその威力に当然耐えられない。
 当たると同時に銃は落ち、痺れてその腕はしばし使い物にならなくなる)
(けれど、今は一瞬でも動きを阻害する時間が必要だった。
 顎を狙い、紅裂拓兎の動きを止めようと一撃を放つ)



【もしよろしければ、そろそろ凍結をお願いしてもいいでしょうか】
【次は日曜日の夜、でしたっけ】
141紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/29(土) 01:30:41 ID:iuHz1IW1
【ああ、明日というか、土曜日はちょっと出かける用事があって】
【多分日曜日の21時以降は空いていると思うので、解凍するならその時に】
142兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/08/29(土) 01:34:42 ID:yS45FyDZ
>>141

【それでは日曜日の22時頃に、お会いいたしましょう】
【今夜はありがとうございました。また日曜日に、お会いしましょうね。ノシ】
143紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/29(土) 01:35:48 ID:iuHz1IW1
【ああ、ではその時間に、またよろしく】
【お疲れ様。今夜はありがとう】
144鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/08/29(土) 14:41:36 ID:BNg7neLI
少し待機するわね。プロフは>>9に。
145水鏡 恭弥 ◆inCwEYXKBnWf :2009/08/29(土) 14:49:16 ID:/hfWGE39
【前回みたいなことがありませんように…と、立候補です、お願いできますか?】
146水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/29(土) 14:50:05 ID:/hfWGE39
【って、酉まちがえた、こちらが正しいほうです、プロフは>>10参照です】
147鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/08/29(土) 14:51:38 ID:BNg7neLI
ええ、喜んでお相手するわ。よろしくね。
さて早速だけど打ち合わせしましょうか?
何かやりたいことはある?
148水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/29(土) 14:56:16 ID:/hfWGE39
お互いの性格からして、夜ですとまずバトル確定かと、初対面ですし分かりやすく
こちらも素手での殴り合いメインですので噛み合ったりするかなー、なんてラフプランですね
逆にそちらにしてみたいことがあれば、合わせますので
149鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/08/29(土) 14:59:24 ID:BNg7neLI
まあ、そうなるでしょうね。ベターな展開って嫌いじゃないしそれでいきましょ?
どちらから始める?私はどちらでもいいけれど。
150水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/29(土) 15:01:54 ID:/hfWGE39
それでは書き出しをお願いいたします
ウーロン茶を片手にお待ちしておりますので、焦らずごゆっくりどうぞ、です
151鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/08/29(土) 15:03:40 ID:BNg7neLI
ええ、それでは少し待っててちょうだい。
152鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/08/29(土) 15:24:23 ID:BNg7neLI
(夏もそろそろ終わろうかという夜。日付も変わってややもすれば、夏の夜気に独特の蒸し暑さも失せてゆき。
満ちかけた月の明かりが白く照らす、町外れのゴミ処理場。
廃棄物を埋め立てた丘と、まだむき出しのままのゴミの丘と…そんな中に一人、腰を下ろす)

――…くす、止められるわけがないじゃない…ねえ?
(晶に夜の行動を慎むように言われた。身に危険が及ぶからと。
しかしそれでも、衝動が押さえ切れるわけもなく。相変わらずの裸身に黒マント。
地面に半ば埋まった車の屋根に腰掛けて膝の上には同年代くらいの若い女の…頭部。
異能持ちだった。夜に徘徊してすぐに遭遇し、遊ぶのに都合のよい此処におびき出して嬲り殺した。
夜の闇に溶けてあたり一面に咲いた血の華はハッキリと見えぬが、その香りはゴミの腐臭よりなお強く)

…貴女、楽しかったわよ?すごく……
(膝の上に抱いて髪を撫で梳いていた生首を掲げる。
月の明かりに恐怖と絶望に歪み血がこびりついた白い顔が照らされる。
断末魔をありありと浮かべるその表情を見詰め陶然と呟いた)

【お待たせしました。ではあらためてよろしくお願いします】
153水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/29(土) 15:37:09 ID:/hfWGE39
(自分の目的に突き動かされて、夜のロードワークに今日もまた、出掛けていく。
 学校の半袖体操服にハーフパンツ姿、今日は少し足を伸ばしてみよう、と思ったのがその日の間違いの始まりだった)
これは…まさか…
(薄く漂う血と恐怖の匂いを辿るうちに、恭弥の顔は次第に強張って
 ぎりっと唇を噛んで、ゴミ処理場に分け入っていって、「それ」を見つけた)

―――こんばんは、間違いがあるといけませんから聞いておきますけど
(月灯りの下、マント姿の女が生首を掲げていて―――)
あなたがその女性を殺したん、ですね?
(ちらりとマントからこぼれる白い肌を見て、敵を前にしては絶対にしてはいけないこと、
 つっと相手の姿から目を逸らして、恭弥は問いかける)

なんてことを…
(もう一つ、「匂い」から信じ難いことが分かった、相手は完全ではないが、「人間」の匂いもして
 さらには漂うゴミの異臭を圧して、妖魔の匂いも混ざっていて
 それでも相手を正面からは見れずに)
貴方は、人ですか?それとも―――
(ぎりっとまた歯を食いしばって、いざとなったら「人」を殺めることになるかもしれない、その覚悟を決めようとしていた)

【こちらこそよろしくお願いします、それと質問ですが、触手を消滅させたりするとかなりのダメージになりますか?】
154鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/08/29(土) 16:01:05 ID:BNg7neLI
(ゴミの山を踏み分けて何者かがこちらへと来る気配を感じる。
聴覚を敏感にした今の自分ではなくとも、この足場に夜の闇だ。気配を完全に消すのは容易ではない。
また獲物だろうか?…不浄の地には魔が澱み易い。
その魔を狩りにきた狩人か、あるいは魔そのものか?
…ここは案外、絶好の狩り場なのかもしれない)

――こんばんは?えぇ…ご明察ね。私が殺したの。
…あら?私よりもその娘のほうが好みだった?
妬けちゃうわね…ふふ…。

(丁寧な口調だが強張った声。どうやら、狩人の側か?同年代の男らしいとだけはわかる。
目を逸らした彼の視線のやや先…この生首が乗っかっていた、体が転がっていて。
念入りに、執拗なほどに折られ、引き裂かれ、嬲られつくした女の凄惨な亡骸。
それを指すと掲げた生首の頬に口付けてクツクツ喉を鳴らす)

……さぁ?人に似て人では無いと思うけど…。
でもたしか母親は一般人だったと聞いてるわ。
それで……?
(スッと足を組み直すと膝の上にまた女の頭部を置いて。
『だから、なんだ?』と言いたげに首を傾げ男に視線を移した)

【触手自体は、失えば攻撃や防御の手段が減るといった程度です】
【ダメージという点では薄いと考えていただければ】
155水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/29(土) 16:14:21 ID:/hfWGE39
(あっさりと犯行を認められて、こちらのほうが怯んでしまい
 そんな自分をなんとか奮い立たせようと、無残な死体の様子を食い入るように見つめて)
どうして、どうしてこんな―――
(はっきりと相手を見据えて睨みつけて、生首と交わす口付けを目撃して
 それがすとん、と自分の中で何か欠け落ちたような、落ち着いたような感覚をもたらして)
楽しんですね?自分より弱いもので遊んで、嬲って、ギリギリまで追い詰めて、命を奪うのが
(疑問形でも、それはもう自分の中では断定に近い、なぜなら、自分の中にもそういう「化け物」がいるから)

貴方を、殺します
(ざく、ざくっとゴミの山を踏みしめて、睨みすえたまま近づいていく)
それを、離せ
(膝の上の生首を指差して、沸騰する感情を目線に載せて)
貴方はもう、人間じゃない、「人でなし」だ
(自分の能力の発動のため、左手を唇に当てようと持ち上げて)
水鏡恭弥、貴方を地獄の底に送る男の、名前です
(こいつは生首を弄んで、嗤った…「異形」なんだ、と言い聞かせて、それでもまだ、「変身」のための儀式の直前、
 唇の前で手は止まってしまい、ぎりっと歯を鳴らして噛み締める
 相手の目は見ようとせず、ただただ生首のうつろな目を覗き込んで、答えを探そうとしていて、動きが固まってしまって)
156鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/08/29(土) 16:34:30 ID:BNg7neLI
……そう?…ふふ、くくっ…この子も同じようなこと言ったわね。
私を殺すとか、殺人鬼とか…。
最後には自分から『殺してください』って泣いてたけど…なかなか頑張ってたのよ?
(もはやもの言わぬ彼女の頭に肘を置いて頬づえをつき。
つい、数時間前。この名も知らぬ女は正義感に瞳を輝かせ、義憤に燃えていた。
それが不運だった。その気高い心を折り、泣いて許しを乞うまで痛め付け…彼女の地獄は数時間に及んだ。
そんな酸鼻極まる戯れを思い出してウットリと目を細めて)

…鬼塚蝶子。だけど…貴方はこっちの彼女のほうがご執心みたいね。
そんなに欲しかったら…どうぞ。

(張り詰めてゆく空気。避けられぬ戦いの予感。
それでも身動ぎ一つしないのは警戒でも何でもない。
この位置ならまだよほどのことが無ければ対処しうる自信もある。
恭弥が…何故か理由は分からぬが…躊躇いらしきものを見せているのも理由の一つだったが。
膝に抱いた生首を掴むと力一杯、彼の顔目掛けて投げ付ける。
柔らかい肉と髪に包まれていても重さ数キロの塊だ。
彼の打たれ強さが人並みならば直撃させれば充分なダメージにはなろう)
157水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/29(土) 16:48:29 ID:/hfWGE39
…その肘をどけろ、鬼塚蝶子
(少女が浮かべていたであろう、怒りに燃えた瞳でようやくきっと相手の目を見て
 暗い夜の色の瞳を正面から見つめて、やや薄い茶色の瞳で見返して)
お前は、この世にいちゃいけないんだ、地獄に落ちろ
(呪いを込めて言葉を相手に叩きつけると、いきなり生首がこちらに襲い掛かってくる、そう見えて)

(目を見開いたのも一瞬、反射的に「変身」して、不知火を身に纏って)
おーおー、キメ台詞言うヒマもなかったじゃんかよー、どーしてくれんだよー
(がしり、と5本の指を広げて顔の目の前で生首をキャッチする)
おにづかちょうこ…そんじゃお蝶さん、だな
(勝手に愛称を決めて、生首を掴んだまま右手をだらりと足らして笑い掛ける)
(全身に不気味な文様が浮かび上がり、それが不規則にぼんやりと燐光を放って)
(何より先ほどまでと打って変わって、全身に鋭い殺気を纏って、ニタリと口が裂けるほどに吊り上がって)

こういうプレゼントもまあ、ありがたくないことはないが、クーリングオフ、だ
(ぶん、と右手を振って生首を蝶子の顔目掛けて、鋭く投げつけて、
 それを追う様にステップインすると、まだ座ったままの蝶子のボディに回し蹴りを放って)
そんでこいつはオマケだ、ありがく受け取りな、お蝶さん!
(並の人間なら一発で内臓破裂を起こしかねない一撃を見舞って、まずは小手調べ、相手の反応を確かめようとする)
158鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/08/29(土) 17:07:07 ID:BNg7neLI
……あら…本気モード…って感じかしら?

(肌に刺さるような心地良い殺気。それとともに、恭弥の纏う空気そのものが変わる。
燐光に淡く浮かぶ彼の表情はまるで別人のようで…。
おそらくは戦闘に適した『何か』を呼んだか、或いは興奮状態か?
投げ返された頭をこともなげに平手で払い落とす。乾いた音を立てて、それは夜の闇に消えて。
朝までには野犬か、またはここに集う魔の餌食になって亡骸も見つかるまい)

…でも、ちょっと軽いわねぇ……。
――…あまり好みじゃないわ…っ!

(繰り出された蹴りはたしかに致命的な威力。打ち込む相手が人間ならば、だが。
鈍い、肉がぶつかる音がして。座ったまま組んだ片脚を立ててその蹴りを受ける。
膂力には自信がある。痛みすら感じない体は、体組織を損壊させぬ限りはほぼダメージにすらならない。
軽いと言ったのが蹴りの威力か、恭弥の雰囲気か…。
蹴りを受けたのとは反対の脚を軽くぶらつかせると、鋭く振り上げる。
爪先が半円の弧を描いて下から恭弥の顎先を狩りにかかる)
159水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/29(土) 17:25:27 ID:/hfWGE39
オレ様は自動的なんだよ、なーんてな?
(生首を払い落とされ、蹴りをブロックされても、なお笑う怪人、純粋に闘いを楽しむ笑みがふつふつと零れて)
本気も本気、チョー本気の蹴りを受け止められてオレ様大ショックだよ
(げらげらげら、と心の底からの笑いを夜空に放つ)

そっかー、お蝶さんはもっとヘビーなのが好みか
(なんでもなさそうにいうと、相手の蹴りの軌道を先読みするように上体をスウェイバックさせ
 更にそのまま軽く爪先でとん、と地を蹴り、バック宙を決めて攻撃を避けて
 とんとんとん、と必要以上に派手な動きでそのまま後転宙返りで距離を取る)
そんじゃしっかり覚えておくよ
(あくまで軽薄でへらへらとした態度を崩さずに)

触ってみてわかったが、お前混ざってるな?人と妖魔のハイブリッドってとこか
(こきこきと肩の関節を鳴らすと、だらりと手を下げて自然体で立つ)
んー、でも意識がどっち側にあるのか、よく分かんね
(どうでもいい、というように軽く首を傾げて)
一応聞いておいてやる、お前、どっち側の世界にいるんだ?人か?異形か?
(一点を見据えることなく、ぼんやりと相手の姿全体を視界に捉えて)
どっちにしてもオレ様がお蝶さんを地獄の三丁目送りにするのは、変わらないけどな
ないすばでーをぐっちゃぐちゃにしちまうのはちょっと勿体無いような気はするが、ま、運命と思って諦めてくれや
(さらりと死を、宣告する、余裕いっぱいに舐めきった態度で)
160鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/08/29(土) 17:47:23 ID:BNg7neLI
(更に風切り音。爪先が凪ぎ払った軌道をなぞるように踵落とし。しかしそこには既に目標はいない。
なるほど。どうやら格闘戦が得意なタイプだろうか。
軽快な身のこなしに加えて、口振りからするにあの蹴りも小手調べか?
余裕たっぷりの態度も頷けようものだ。
しかし…)

――……はぁ…ペラッペラと…よく喋る男ねぇ。
…どっち側?どうでもいいわよ、そんなの。
そんな問答はそこの死体とでもしてれば?

(深く大きく息を吐くと髪をかき上げる。
愉快で仕方ないといった戦闘狂の恭弥と対照的に興を削がれた風な、そんな表情。
基本的に難しいことを考えない。かったるいから。
向こうもこっちもどうでもいいし、線を引きたければ勝手に引けばいいがそんなものに興味は無いのだ)

恭弥くん…アナタ、私の嫌いなタイプの特徴を幾つか持ってるわ…
第一に、軽くて品の無い男……あんまりモテないわよ?
まだ声をかけてくれた時のアナタのほうが素敵だわ。

(いかにもゲンナリした声で車の屋根から降りると、トントンと足先を鳴らす。
距離は互いの運動能力を考えれば充分に間合いの範囲だろう。
しかし、恭弥の問いにも答えず死の宣告も意に介さず構えすらしない。
気まぐれ故に相手に興味を引かれなければ、なかなか戦う気が起きないのも蝶子の悪癖だ。
それでもやらねばならぬ状況だから尚更に怠いと。ようはそんなところらしい)
161水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/29(土) 17:56:26 ID:/hfWGE39
あー、そりゃ悪かったな、口も態度も軽いのは性分でね
(立ち上がった相手にひらひらと手を振って見せて)
なんだか退屈させちまったみたいだな、オレ様ともあろうものが
(そう言いながら、無造作に歩み寄って間合いを詰める、相手も手を出してこないことだし
 何より接近しなければ自分の攻撃も届かない、最後はこちらも面倒になって直線的に近づいて)

それじゃ退屈したまま
(戦闘中に無駄なおしゃべりを、それでも止めようとはせずに)
あの世に逝きな、あばよ、お蝶さん
(最後の一呼吸だけはスピードを変えて、すっと身を沈め一瞬で間合いを詰めて、牽制のジャブを放つ。
 しょせん女、顔をガードしないはずはないと軽いパンチを右、左とコンビネーションで意識を上に散らして
 こちらが本命、バネを効かせ腰のひねりも威力乗せた膝が、今度は全くの手加減無しで蝶子のボディを襲う)
162鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/08/29(土) 18:24:01 ID:BNg7neLI
………っ…!
(軽く、しかし鋭い打撃音。恭弥の予想に反して彼の放った牽制の拳は全弾綺麗に命中する。
構えから察するにボクシングだろうか?拳の技術だけなら間違いなく世界最強の格闘術だろう。
しかし、その思想は基本的にスポーツ。
もっと言うならば、痛みを感じ、傷の回復に時間を要する人間を相手の。
蝶子には痛みは牽制にならない。顔の傷も少し腫れた程度ならば朝までには回復する。
故にあからさまに牽制目的の攻撃を避けもせず、拳の向こうから冷たい瞳で恭弥の動きを観察し)

ぐっ…カハ…ッ!!

(重い。先程よりも数段に重い膝蹴り。
それが腹を突き刺す刹那に後ろに跳んで勢いを逃す。
が、ダメージを逃したとはいえ、さすがに全てを消せる筈もない。
腹部を圧迫され、血の混じった掠れた息を吐き出して宙を舞い
…そのままボロキレのように地に投げ出されるかと思えた体がピタリと空中で静止する)

……っ…はぁ…ボクシング?いいえ…キックボクシング、かしら?
まあ、ダウンしなければカウントは取られないわよね…。
じゃ、今度はこっちの番…っ!

(彼女を空中にとどめていたのは数本の触手。
マントの裾から伸びたそれは地を穿って体を支え。触手がグンと撓むとまるでスリングのように蝶子の体を弾き出す。
直線的に突っ込むかに見えた攻撃は、手前でまたも触手が地を掴んで軌道を変え。
速度そのままに左に急速に迂回し、真横から恭弥の横っ面目掛けて蹴りを放つ)
163水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/29(土) 18:36:34 ID:/hfWGE39
(顔面をガードしようともしなかったのは意外で、それ以上に飛んで威力を減殺された、その手ごたえが伝わってきて)
それが、お蝶さんの「魔」ってわけだな
(触手に支えられて宙に浮く蝶子を感心したように見やって)
便利そうだなー、一家に一台?んなわけはないけど、さ
お察しの通り、ボクシングは齧ってるよ、「恭弥」はボクシング部だしな
だが…

(目でその速い動きを追うことなく、むしろぼーっとつっ立ったままでいた、攻撃される直前までは)
オレ様って天才だから、何でもできちゃうんだな、これが
(足が伸びきる前に自ら懐に飛び込み、蝶子が跳ねだされた勢いは全身でがっちりと受け止め、足がゴミの山にめり込んで
 数メートルも後ろにそのまま引きずられると)
ながーい足が災いしたな、回転軸の内側に入って、蹴りはガードしないと、な!
(太ももを押さえ、目を合わせて笑うとそのまま頭突きを蝶子の顔面にかまして手を離し、
 至近距離から肘、膝をガードされてもお構い無しに、連続打撃を所構わず叩き込もうとする)

【お時間、大丈夫でしょうか、あまりにもペースが遅くてちょっと反省中…】
【こちらはそろそろ一度食事その他で中断をお願いしたいです】
【今夜でも、明日でも続きをお願いするということで、一度凍結にさせてもらえますか?】
164鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/08/29(土) 18:40:20 ID:BNg7neLI
【いえいえ、レスが遅いのはもっぱらこちらですので(汗】
【今夜は少し所用がありまして再開は難しいですが、明日ならば日中は空いています】
165水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/29(土) 18:44:26 ID:/hfWGE39
【では明日ということに致しましょう、なにかありましたら避難所まで伝言をお願いします】
【とても楽しませてもらってます、まるっきり言うことが噛み合わないカラミが面白くてつい、ひっぱってしまって…】
【こちらも明日空けられますので、明日こそ〆に向う方向で努力いたします】
166鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/08/29(土) 18:49:39 ID:BNg7neLI
【はい。了解しました】
【ええ、こちらこそ。キャラはあんなテンションですが中の人はとても楽しくお相手させていただいてますので】
【それではまた明日に。スレをお返しします】
167紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/29(土) 21:08:40 ID:iuHz1IW1
>>140

(ぐらぐらと視界が歪む。再生能力があるとは言え、衝撃に脳味噌が揺れる事までは防げない)
(そんな状態で、更に脳味噌が揺れるような空中を回転しての蹴り。それを代償として得たのは)
(敵の武器破壊と左手首の損傷。すたんと華麗に着地を決める――ふらりと揺れる)
(それでも身体は最短の行動を選択する。考えるより先に身体は動く。それが災いを齎した)

――――ガッ!

(常識を外れた速度で少年の片腕が動く。高速で回転した自動拳銃が顎を撃ち抜く)
(カウンター気味に繰り出されたその攻撃は、顎に命中した)
(その細腕からは物理的にはあり得ない程の威力が顎を揺らし、脳味噌を揺らす)
(頭蓋骨の中で脳味噌が何度も叩きつけられる。膝からカクンと力が抜け落ちる)
(繰り返すが、衝撃に脳味噌が揺れる事までは防げない)
(兵部晶の片腕を犠牲にした攻撃は、明確な隙を作ることに成功した)

・・・・・・あっ・・・・・・うっ・・・・・・

(――だが、それでも彼は戦闘狂だった)
(仰け反った体勢で、視線を在らぬ方向に向けながら、その手が敵を探る)
(繰り返すが、考えるより先に身体は動く。拳銃を握っている腕、その手首をがしっと掴む)
(技巧も何もなく、単純に体重を掛けて引っ張る。反対の手が握り拳を作る)
(子供の喧嘩のように相手の動きを封じ、単純に殴るつもりなのが見え見えだった)
(意識のない状態で繰り出される攻撃は、とても原始的で単純なものになる)


【置きレス】
168霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/08/29(土) 23:27:48 ID:x1EX/HQ+
【名前】霧原 朱音(きりはら あかね)
【年齢】享年17
【性別】女
【身長】178cm
【3サイズ】89/58/81
【容貌】切れ目に長い黒髪、夏に冬服、冬に夏服。あえて季節はずれな服を着込んだどこにでもいる浮遊霊
もちろん、足はない。
【能力】自分の存在の一部を液体状に変化させて撃ち放つ。基本的には生前と似たような攻撃
彼女が触れている対象から、相手の存在そのものを奪い取る能力。
今現在のところ、上記の能力の行使や負傷による消耗を回復させ、彼女を生き永らえさせる唯一の術。。
後、現在幽体ともいうべき存在であるため、通常の物理攻撃は効かない……はずが、喰らうと痛いようだ
【希望】面白いことならなんでも、いずれ生き返れるならそういうのも面白そうだ
【NG】つまらないこと。後、今のままじゃあ普通の人は私に触れられない
【弱点】生前と比べ力が著しく劣化している上、能力の行使=自身の存在の消費に等しい。
おまけに、能力を行使する以外に現世に直接力を働かせることができない。
また、存在の吸収もかなりの長時間にわたって相手に触れていなければならず、彼女の存在を知覚できる相手に対してはほぼ無力に等しい。
【備考】
かつて、この街を混沌の最中に叩き落した張本人。
さんざんっぱら暴れた挙句に壮絶な最後を遂げたが、何の因果か地獄から舞い戻ってきたらしい
舞い戻ってくることができたのには、何か理由があるはずだと考えたり。
まずは、身体を取り戻したいなとか考えたりしながら、生前同様街を徘徊しているのだとか。
ちなみに学校でも、その姿は確認されているらしい。
自らを生き?永らえさせたいという一心で、他者の存在を奪い始めるようになる。
いつしかそれは生き永らえるための手段から半ば娯楽へと変わり、彼女は今日も気まぐれに人を襲い、その存在を奪っている。

どうもこう、最近別の物事に時間を取られすぎていた。
たまには、こっちにも出てみよう。しばらく待機だ。
169霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/08/29(土) 23:59:27 ID:x1EX/HQ+
随分とまあ、静かなもんだ。
しかたない、出直すか。また来るよ。
170兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/08/30(日) 00:51:08 ID:grEK1P67
>>167

………くっ……ああっ…!

(見事、紅裂拓兎の顎を叩いた拳銃は、衝突と同時に反対側へ吹っ飛んだ)
(弾丸の回転すら逆へねじ曲げる少年の異能は、並大抵のパワーではない)
(故に、彼の華奢な手がその衝撃に耐えられるはずもなく。
 グロックはその手を離れ、床を転がっていった)

………………。

(しかし、この一撃はマトモに入った。流石の彼でも、
 そうそう立ち直ることなど不可能のはずだ)

(そう思った瞬間、痺れて動けない右腕ががっしりと掴まれた。
 あらぬ方向を見ている紅髪の青年に、明確な意識はないだろう)
(それでも、彼の体は戦いを選んだ。ふと、死しても尚倒れなかった
 武蔵坊弁慶の逸話を思い出す。これが、人間の精神が肉体を凌駕するということか)

………『スタッカート』。

『ガチャン』『ガチャッ』『カチッ』

(引っ張られることに抵抗もできぬまま、少年は握られた拳を見ながら、静かに呟く)
(同時に、青年の背後で小さな音がする。晶が最初にケースを
 突撃させた時に込めた、回転のエネルギーを再発動させたのだ)
(ケースの蝶番を回転させ、その蓋を開く。その中に収められた銃器の一つ、
 89式5.56mm小銃を回転させ、銃口をこちらに向けて立ち上げる)
(そして、その『トリガー』を少しだけ回転。
 引き金を引く。吐き出された銃弾は、背後から組み合った両者に狙いを定めた)

『タタタタタタタタタタタタンッ!』

(スタッカート。手元を離れた銃の引き金を動かし、不意を狙う技術)
(銃の位置から狙いを定められない以上、それは正確とは言い難い)
(それでも銃器の扱いだけに全てを費やした己の技術を信じ、心臓周辺に銃口は向けてある)
(彼の体を通過するかもしれない銃弾は、同じように回転させて逸らすしかない。
 並の速度ではないその弾丸は、少なからず自分の体を抉るだろうが)
(この人を相手に戦い、自分の命を惜しむような真似はしない。
 そんな失礼なことなどできない。先輩の最後になるかもしれない戦いに、
 出し惜しみなど絶対にしたくないから)



【置きレスです】
171紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/08/30(日) 09:53:39 ID:ym+W96zk
>>170

ガハッ!

(引き絞られた拳が振るわれる事はなかった)
(予想外の方向から放たれた弾丸が撃ち抜く。口から吐血する)
(朦朧としていた意識を呼び覚ましたのは、灼熱の痛みだった)
(脳味噌が揺れていたのはほんの数秒。殺し合いの最中では致命的な数秒)
(背後?援軍?奇襲?心臓への直撃は避けられたが、それでも痛い)
(十数発の弾丸は、確実に魔人の肉体へ罅を入れた)
(異能。技術。戦術。判断力。この年齢でここまでやれるとは―――)
(――この少年はなんて、哀しいのだろうか)

・・・ハハッ・・・ハァッ!

(晶の顔面に血の入り混じった唾を吹きつける。典型的な眼潰しで稼いだ一瞬の時間)
(拳が開く。引き崩し、彼の両手が晶の右腕に絡みつく。上から被せる様にして素早く返す)
(合気道の投げ技のひとつ、小手返し。手首を極めつつ投げを打つ)
(人体の構造上、逆らえば折れるのは一瞬で理解できる。故に脊椎反射に従って身を任せるしかない)
(という合気道でもポピュラーな技法のひとつ。投げに逆らわなければ折れないが、転がされる)
(その後はどうなるか。両者の体格差を考慮すれば一目瞭然である)
(当然、抉られ、貫通した弾丸は痛みを与えている。だが、痛みではこの男は止まらない)
(痛みは脳内麻薬――ドーパミンやエンドルフィンが中和して、肉体を突き動かす原動力とする)
(過剰なまでに分泌された各種脳内麻薬が、この男を止めさせない)


【置きレス】
172伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/08/30(日) 12:41:20 ID:prhJQOgr
【郡太一郎くんをお待ちしてます】
173郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/30(日) 12:44:40 ID:bxdQzcZy
(放課後。ようやく授業を終え、帰宅の準備をしていた。
 まばらになって行く教室内を見渡しながら、教室を出て廊下を歩く)
はー……ようやく、終わったぜ。
あぁ、肩が凝ったな……やれやれ
(大きく肩を回しながら、下駄箱へと向かう。
 思えば、此処のところ『化け物退治』ばかりに執心していたせいか、
 学校生活に無頓着になりすぎていたような気がする)

こうして、ゆっくり帰るのも久しぶりかもなぁ……
…さてと、今日は早く帰って寝るか………ん?
(下駄箱に差し掛かったところで、見慣れた顔を見かける)
ん? あれはもしかして………おーい、伊織さん!

【それじゃ、こんな感じでよろしくな!】
174伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/08/30(日) 12:49:58 ID:prhJQOgr
(試験が終わると授業は急に少なくなる)
早く帰れるから、少し休んでから……
(休んでから、どうするかと言えば夜の狩りに出かける)
(そんなことを考えていたら、急に声をかけられた)

あ、郡くん?
(心のどこかが一気に緊張する)
(彼はフリーの退魔師で…ある意味、警戒しなくてはならない相手になったかもしれない)
(妖魔を宿す存在を、身近にしている今は……)

今帰り?
(親しげに声をかけながら近づく)
その後、狩りの方は順調なの?

【こちらもこんな感じで。よろしくお願いします】
175郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/30(日) 13:03:02 ID:bxdQzcZy
>>174
久しぶりだな。……元気にしてるか?
(よっと軽く手を挙げて挨拶を交わすと、笑いかけて)

ああ、帰り。
今日は委員会の仕事もねーし、さっさと帰ろうかと思ってな。
狩り? あー…化け物退治か。
まずまずってところかな。
(下駄箱から自分の運動靴を取り出し、履き替えながら)
色々とあったけどさ、ぼちぼちやってるよ。
この街には色んなヤツがたくさんいてさ、驚かされてばかりだぜ。
そうそう、この間俺とそっくりなヤツと会ってさ。
いや…顔姿は薄暗くて確認は出来なかったんだけど、
考え方が一緒って言うかな……そういうやつと会ったんだよ。この間。
(津綺子の心配をよそに、能天気に世間話をしながら、歩き出して)

176伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/08/30(日) 13:11:12 ID:prhJQOgr
まだ駅の掲示板に依頼があるの?
(さすがに声を低くして、あたりをはばかりながら)
いつか一緒に行こうって言っておきながら、私もそのままにしてたわね。
私も今は一人じゃなくて、同じ志の方と一緒にやってるの。
だからなおさら、あなたに声をかけづらくなってしまって…。

あなたにそっくりな人?
(並んで歩きながら聞き返す)
考え方が一緒ならいいけれど……異形狩りと言っても、目的はそれぞれだから…
私たちだって、人によっては異端とみなされて狩られるかもしれない。
気を付けて……
177郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/30(日) 13:22:21 ID:bxdQzcZy
>>176
あぁ、俺はともかく、賞金稼ぎやフリーの専門家もいるからな。
もちろんカモフラージュはしてるみたいだけどな。
……ああ、そう言えばそうだったな。
悪いっ! 俺もすっかり忘れててさ。
(ごめんな、と手を合わせてぺこりと頭を下げて)
いや、いいって。伊織さんが何のために戦うのかは分からないけど、
その目標を達成するには、自分のあったスタイルが一番だと思うぜ?

ああ。なんていうのかな、そいつも大切な人の笑顔のために
戦ってるって言ってたぜ?
俺も………うん、好きな人のために戦ってるからさ。
もちろん、その他にも理由はあるけど……
(そこで言葉を切り、不敵に笑みを浮かべて)
異端と見られたら、その時はその時さ。
俺は、それぐらいのことで、俺自身の自己満足を止めやしないさ。
ま…忠告は受け取っておくぜ。確かに、だんだんこの辺りも物騒になってきたしな。
178伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/08/30(日) 13:30:23 ID:prhJQOgr
あなたに依頼をしてくる人が……一人じゃないかもしれないけど
どんな目的があって、なぜそんなことをするのか、
相変わらずあなたは疑問に思っていないのね?
(少し呆れたように目を見張るが、すぐに口元を笑わせる)
ずっとそれでやってきて、何も悪いことがなければそんなこと考えないわよね。

大切な人の笑顔のため……
(少年の言葉を聞けば、脳裏には同じことを語る青年の姿が浮かぶ)
そういう人が、まだ他にもいるのね。
この街も捨てたものではないのかも。

(好きな人のため、と聞けば、今度はまじまじと少年を顧みて)
今、誰か好きな人がいるの?
その人は郡くんが異能だと知っている?
異能かどうかはともかく、夜の「狩り」を知っているのね?

あなたの言うとおり、この街の闇はどんどん深くなっていく……
あなたの好きな人は、それでもあなたをこの街の夜へと送り出しているの?
(そこで一度言葉を切り、まっすぐ前を見て)

本当にその人のためを思うなら……こんなこと、やめた方がいいんじゃないのかな……
179郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/30(日) 13:48:28 ID:bxdQzcZy
そうだな、正直に言えば疑ってはいないな。
っつーより、それ以前に俺は俺の目的を果たしたいから、
その情報を手に入れているだけだからな。
(苦笑いを浮かべて、軽く肩を上下させ)
―――俺はただ、目の前で悲しい思い、怖い思いをする
人間を作り出したくないだけなんだ。理不尽な不幸なんてぶち壊してやりたい。
ただ、それだけなんだよ。
(偽善と言われるかもしれない。だが、それが我慢できないのだから仕方が無い。
 それが彼の思い。たとえ、それが無意味なことだとしても)

知ってるよ。一時期、それでその人を悩ませたぐらいだからな。
(あっけらかんと笑いながら、話して)
今じゃその人を利用して、利用されて…まぁ、そういう関係さ。

……あの人は言ってくれたんだ。
何があっても自分の意志を貫く覚悟をしろって。
それに――、あの人は、俺が傍にいなきゃ無茶ばかりするんだ。
一人で抱え込んで、一人で悩んで、一人で苦しんで、一人で傷ついて。
だから、俺はあの人が何言おうと、あの人の傍にい続ける。
あの人の背中も、心も、守りたいんだ。
(独白気味にそう呟くと、はっと我に返り顔を真っ赤にさせて)
いや、まっ、別に深い意味はないんだけどっ!
………ただ、その人も不幸にしたくない。幸せになって欲しい。それだけなんだ。
180伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/08/30(日) 13:57:35 ID:prhJQOgr
うん、その気持ちはよくわかる。
私も最初の動機は兄が何をしていたのか確かめたいから、だったけど
今は、兄がなぜ退魔にのめり込んでいったのか、すごくよくわかるの。

(眼の前に手の平をかざす。指先にパチッと小さい火花が散る)
こんな力を持って生れたのはなぜなのか、その訳はわからないけれど
力を持っているのに、何もしなかったらきっと自分が許せない。
自分が安穏としていたために、誰かが傷つくとしたら……
もし、自分が防げた惨劇を、防がなかったとしたら
私は自分が許せなくなるの。

(「あの人」を語りながら次第に熱を帯びていく少年を黙って見つめる)
(そんなにまで思われる「あの人」のことをうらやましく思い)
(そんな自分を、守ってくれるという人のことを思い)
(自分もまた、守りたい人がいることを思い……)

特別に大事な人なんでしょう?
だったら、深い意味があって当たり前じゃない。
(誰かを愛し、愛されることの意味を知る笑みを浮かべたが、それは長くは続かず)
……その人も、退魔師なのね?
(静かに、冷たい声でそう聞いた)
181郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/30(日) 14:11:11 ID:bxdQzcZy
そうだな。
…俺も、こういう力があるのなら少しでも多くの悲しみを救いたい。
傲慢かもしれないけど―――、誰かを悲しませて、
平気でそれを踏みにじるようなヤツは許せない。
(ぎり、と歯の奥を噛み鳴らしながら、視線を鋭くさせて)

……さて。
異形狩りだって、あの人は言っていたぜ。
俺は異形やら妖魔やらその違いはよく知らねぇけど、
人を平気でぶち殺すやつらは絶対に許せない。
あの人が……葵さんが、何を考えて異形を狩っているのかは知らない。
けど、あの人を守りたいんだ。
(剣呑とした津綺子の言葉に、目を細めて小さく頷く)
たとえ―――、それを脅かすやつが誰だとしても。
182伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/08/30(日) 14:18:58 ID:prhJQOgr
葵さん……?
(弾かれたように振り向く)
(異形狩りの「葵」さん…それも、彼の思い人であるならたぶん女性)
(葵という名の異形狩りの少女を、自分も一人知っている)

それは、3年生の媛名葵先輩のこと……?
(喉が乾いて声がかすれ、舌が口蓋に張り付く)

あなたは、≪深凪≫に協力しているの?
掲示板に依頼を書き込んでいるというのは……まさか、≪深凪≫……?

(こめかみで血管がどくどくと脈打つのがわかる)
(媛名葵は迫水直を警戒し、監視していると言った)
(だとしたら……)
183郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/30(日) 14:23:33 ID:bxdQzcZy
>>182
ん、ああ、媛名葵さん。
――いつも凛としてるくせに、一人で突っ走って
一人で悩んで、一人で傷つく俺が守りたい人。
(ふぅと軽く息を吐き出すと、小さく被りを振り)

違うな。俺が協力してるのは飽くまで『媛名葵』自身だよ。
掲示板の件も違うだろ。直接聞いたことはねえけど、
あの組織はどちらかというと他者を受け付けなさそうだからさ。

…どうした、伊織さん?
(そこでようやく彼女の異変に気づき、首を傾げて尋ねる)
伊織さんも、先輩……葵さんの知り合いなのか?
184伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/08/30(日) 14:40:01 ID:prhJQOgr
一人で?
あの人は異形狩りの一族じゃない!
≪深凪≫は私たちを異形として狩りの対象にしてる集団なのよ!?
(思わず激した声を上げる)
(≪深凪≫の一員に狩られそうになったときのこと、媛名葵がその相手をとどめたこと……)
(そして何より、まぎれもない妖魔を宿す恋人の安全が、また一つ脅かされていること)
(それらが媛名葵に協力しているという、郡への憤りとなって噴出する)

あなたが異能の持ち主でも、私はあなたを狩ったりしないわ。
あなたは人を傷つけたりしない、自分の欲求を満たすために
他人の苦しみを必要としないから。
でも……≪深凪≫は、違う。

もし≪深凪≫が私を狩ろうとしたら、あなたも私を狩る側に回る?
(思いつめた声で、そう問いかける)
(信頼できると信じていた人間が、今は敵になるかも知れないと、心がざわめいて)
185郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/30(日) 14:56:03 ID:bxdQzcZy
……確かに、あの人は自身のことを、
異形狩りだって自負している。
俺だって、最初の頃は狩られる対象として観察されていたさ。
でも、先輩は、それだけの人じゃない。
(激昂する伊織に驚きつつも、そのことで冷静を得たのか静かな口調で呟き)

――もし、先輩が間違ったことをしているのだとしたら、
その時は、俺が先輩を止めてみせる。
(すっと息を呑み、視線を真っ直ぐに伊織にぶつけて)
その役目はあんたじゃない。俺だ。

真逆。
……第一、俺は伊織さんを狩る理由なんてないし。
それに、先輩が伊織さんを狙うにしても、それは俺が止めてみせる。
けど―――、話が反対なら、容赦はしない。
たとえ、伊織さんだとしても、伊織さんから先輩に仕掛けてくるなら、
その時は俺があんたを止めてみせる。
(そこまでまくし立てると、大きく呼吸して)
俺が言いたいのは、俺はその組織とは無関係だってことだ。
ま、葵さんを信じてやってくれよ。それとも、伊織さんは俺が信用できないか?
(からかう口調でそう尋ねながらも、視線はまっすぐ彼女へ向けられる)
186伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/08/30(日) 15:08:40 ID:prhJQOgr
止める……あなたが、≪深凪≫を…?
(郡太一郎のまっすぐな視線が心に突き刺さるようだ)
(それほど大切な少女を、彼は自分が止めると言った)
(その言葉に含まれた矛盾、その矛盾が心情では矛盾にならないという事実を)
(自分もまたよく理解できたから……)

媛名先輩をそんなに大事に思ってるのに、それでもあの人がしようとしていることを止められる?
私を狩ろうとしたときに、媛名先輩ではなく、私の味方になれる?

(冗談めかした郡の口調に、ふうっと息を吐いた)
媛名先輩は私だけじゃない、私の本当に大切な人のことも監視している。
私よりも、その人の方がよほど危険だわ。
その人は、まぎれもなく妖魔だから。

(もう一度、強い視線を少年に返す)
媛名先輩を信じているからこそ、私は気を許せない。
あの人は、理由さえあれば自分の心を殺して私も、私の大切な人の人のことも狩る。
でも……あなたのことは信じるわ。
私の味方でいてくれるって。
187郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/30(日) 15:23:43 ID:bxdQzcZy
>>186
俺は誰の味方だとか、誰の敵だとか、
そんなのはどうでもいいんだよ。
ただ、俺は先輩を守りたい。それだけなんだ。
(そっとため息をついて、視線を遠くに向け)
だから、先輩が間違ったことをしているのなら、それは止める。
…俺の好きな先輩で、いてほしいから。

―――今更、異形があんたの身内だとしても驚かないさ。
なんとなく、話の雰囲気からしてそうだろうなって思ったしな。
俺は先輩の心を守るだけだ。……俺は俺の判断で動くぜ。
あんたたちが間違っていると思ったら、俺はあんたたちの敵になるだろうし。
その時になってみなくちゃ、分からないぜ。
だけど、そんな心配杞憂に終わるさ、きっとな。

188伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/08/30(日) 15:38:08 ID:prhJQOgr
あなたがうらやましい。
たぶん媛名先輩もそうだと思う。
あなたは何も縛られず、自分の気持ちに正直に生きられる。
媛名先輩はそうじゃないし…私のパートナーもそうではない。

(遠くを見る郡の横顔を、こちらもまたじっと見る)
あなたがいつまでも自由でいられるように、あなたがいつまでも
間違ったことに手を染めずにいられるように……祈ってるわ。
偽善とか、じゃなく、本気で。
あなたが正しいことを信じなくなったら、そのときには私も、私のパートナーの身も危ないもの。

(そこで無理やりな笑顔を作ってみる)
そうね、きっと杞憂に終わる。
私たち、同じ目的のために夜を戦い抜いていける。
そうなるはず…よね?

(道は駅へ行く道ともうひとつの目的地への道に分かれるところへさしかかっていた)
私、これから行くところがあるの。
ここで失礼するわ。
(それは恋人の待つ部屋。この街に、彼は住んでいる)
189郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/30(日) 15:46:33 ID:bxdQzcZy
そんなことねえよ。
俺はいつも口先ばっかで、力がない。
先輩を助けたくても、その力がないんだ。…俺には。
――だから、俺はもっと強くならなくちゃいけない。
先輩の心も身体も守れるように――
(じっと遠くを眺めていたが、表情を緩ませて)
でもよ、大切な人がいるってだけで、それは幸せなことなんだと思うぜ?

ああ―――、俺は俺の信じるものの為に戦う。
けど、その行き着く先は伊織さんたちと一緒だと思う。
お互いがそこに辿り着けるように…頑張ろうぜ。
(笑顔を浮かべて、頷く。自分たちの憂いを断ち切るように――)

そっか、それじゃ此処でお別れだな。
……今度、その大切な人、俺に紹介してくれよ。
みんなでどこかに出かけようぜ、今度。
(果たしてそんなことが出来るかは、この先わからない。けれども、そうであって欲しい
 という願いがそのような言葉として出てきて)
それじゃ、またな。気をつけて帰れよ。
(そう言うと彼女とは別の道を歩き、去っていく)

【それじゃ、そろそろこれで締めかな?】
190伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/08/30(日) 15:53:33 ID:prhJQOgr
力……
(その言葉にまた、少し不安になる)
(力を求めるもの、その末路をいくつも見てきた……)
確かに力がなかったら、戦えないかもしれないけど
力より大切なものは絶対ある。
それに、力は何の代償もなしに得られるものじゃないから
力を得るために、何を失うことになるのかを、いつも考えていて……

(郡の笑顔に、こちらも笑顔を返す)
そうね、いつか紹介してあげる。
同じ学校の人なの。
もしかしたら人の姿をしているとは限らないけれど
でも、あったとたんに狩ろうとしないでね?
(こちらも冗談めかしてそういった)

うん。ありがとう。
あなたのこと、彼に話して見る。
それじゃ。
(手を振って、駅とは別の方向へと歩み去る

【こちらもこれで締めにします】
191郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/08/30(日) 15:59:45 ID:bxdQzcZy
【お疲れ様。付き合ってくれてありがとうな!
 また機会があれば、よろしく頼むぜ?それじゃまたーっ】
192伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/08/30(日) 16:01:17 ID:prhJQOgr
【お疲れさまでした。こちらも久しぶりに楽しかったです】
【ぜひまた、機会がありましたらお願いします】

【こちらもこれで失礼します】
193霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/08/30(日) 21:16:03 ID:4eVEkbVE
さーあて、今日こそリトライだ。
いい時間だろう。誰か来るかな。しばらく待機だ。
テンプレは>>168だ、よろしくね。
194アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/30(日) 21:25:03 ID:sdsyzaFt
【こんばんは。プロフィールは>>68です。】
【お相手よろしいですか?】
195霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/08/30(日) 21:28:07 ID:4eVEkbVE
おーけーだ。こっちは久々なんでね、よろしく頼むよ。
さて、一体どういう感じにしたらいいかな。何かネタがあるなら聞こう。
196アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/30(日) 21:38:56 ID:sdsyzaFt
ありがとうございます。こちらも【】なしで。
在り来たりですが、幽霊の噂が異能者の仕業であることを察して調査に出た私が
貴方に遭遇、もしくは襲われるという形が無難でしょうか。
特殊なシチュエーションはちょっと思いつきませんでした。
197霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/08/30(日) 21:45:05 ID:4eVEkbVE
ふむ、それも面白そうだ。ではそういう感じで行こう。
私は毎日、あちらこちらと徘徊している。その中で出会う事だってあるだろうね。
そうそう、難しい状況ばっかり考えたって仕方ないだろうし。
じゃあそんな感じで行こう。書き出しは任せてもらってもいいかね?
198アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/30(日) 21:48:49 ID:sdsyzaFt
了解しました。ではそれでいきましょうか。
では、書き出しをお願いいたします。
199霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/08/30(日) 21:53:03 ID:4eVEkbVE
ん、では任された。少し待っててくれ。
200霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/08/30(日) 22:03:51 ID:4eVEkbVE
(今日も、彼女は一人夜を往く)
(夕食は済ませたばかりだったから、さほど腹も減っているわけでもなく)
(ただぶらぶらと、日課の散歩を続けていた)
……大分、夜も涼しくなってきたな。

(人を喰らうようになってからもうどれだけ経ったか)
(数えるのも面倒だから数えては居ないが、それは確実に彼女に変化を与えていた)
(力はついた。以前のものとはやはり比べるべくもないが、それでも十分なほどの)
(変わっていったのは自分自身。魂のようなものなのかもしれない)
(一度死して失ったはずの戦うことへの欲求が、再び首を擡げてきてしまったのだから)

星も見えない曇り空。雨でも降りそうだねぇ
(空を見上げて鼻を鳴らして、退屈と、物足りなさを吐き出して)
(呟きながら、歩き続けていた)
201アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/30(日) 22:17:48 ID:sdsyzaFt
>>200
(クラスメイトから人を食う、幽霊の噂を聞いた)
(幽霊の噂などどこの学園でもある。ましてや、その正体がここの元学生らしいというのならなおさら)
(物証も、具体的で信憑性のある目撃情報も無い。どこにでもあるくだらない怪談に──良く似ている)
人を食う、というのはなかなか特殊ですよね。
(異能者と宇宙人と妖怪と幽霊は、知らない人から見れば似たようなものだ)
(得体のしれない、理解できない、実在するかどうかも解らないもの。だが、アンジェラは知っている)
(異能者はこの町に数多く存在しているということを)

(呪文書と折り畳み傘を入れたエナメルバッグを肩に担ぎ、今日も夜の街を歩く)
(じめじめとした生温かい空気が、『肝試し』にはよく似合う)
(五感と、微力ながらも魔力や異能を感じ取れる魔女の第六感を頼りに、人の間を抜けていく)
202霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/08/30(日) 22:30:38 ID:4eVEkbVE
>>201
……こうして、毎日毎日夜中に出歩いてはいるものの。
なかなか、面白いことが起こるものでもない。
まったく、こんな身体になってもまだ、退屈なんてもんに付き合うことになるなんてな。
(ふと足を止め、二三度あたりを見回して)
(夜の街とはいえ、それなりに人通りはある。ただ誰も彼女には気付けない)
(そう、彼女はそういう存在で、それゆえに彼女の食事は非常に楽なものだった、けれど)

(そんな中で、一人の少女と目が会った。気のせいかもしれない)
(それでも何故か、その少女は、何かに気付いたようにこちらに向かってきた)
………ふぅ、ん。
(面白くなるかもしれない。そんな予感がして。彼女は僅かに口角を持ち上げて)
(そして足早に歩き出す。邪魔をされることのない場所、人気のない場所はどこだったか)
(そんなことを、考えながら)

203アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/30(日) 22:46:41 ID:sdsyzaFt
>>202
(原因は異能なのか、魔術なのか、それとも科学なのか。それは解らない)
(だが、人を食う何かを放置しておくわけにはいかないし、事実だとすれば機関にも報告しなければならない事柄だろう)
このあたり──っ!
(嫌な視線を感じてとっさに振り向くが、目には何も映らない)
(視覚ではそれは捉える事は出来ない)
(だが、第六感がそこに何かがいる、もしくはあることを伝えている)

……
(こちらを誘うように移動を始める『何か』)
(ためらうことなく誘いに乗り、その5メートルほど後方をついていく)
私の声は聞こえますか?
(周りに人がいなくなったのを見計らって、歩きながら口を開く)
(目に見えないそれは本当に幽霊かもしれないが)
(未知の生物だったり、異能者が残した決壊や使い魔だという可能性もある)
(まずは意思の疎通が可能であるかどうかを確かめるべく、問う)
204霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/08/30(日) 22:52:23 ID:4eVEkbVE
>>203
(十分に歩いた。そろそろ人目もなくなっただろう)
(それならば、多少暴れたところ、問題はないはずだ)
(そう考えて、さてどう仕掛けるかと考え始めたそのときに)

ああ、聞こえているとも。
(声に答えてしまった。きっとその瞬間だろう)
(彼女はそこに居る、と認知されてしまって、それゆえに)
(彼女の姿は現れた。生前の姿そのままで、まだ季節はずれだろう冬服を着こんで)
(短めのスカートからすらりと伸びた足は、地面に付くことなく掻き消えていて)

やっぱり、見えてたんだね。久々に会ったよ。私が見える奴。
で、一体何しにきたんだね、あんたは。
(僅かに首を傾げて、その瞳は好奇心を隠すことなく映し出し。そしてそう問いかけた)
205アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/30(日) 23:12:25 ID:sdsyzaFt
>>204
(不意に聞こえた女性の声。足を止め、その言葉に耳を傾ければ)
(足の無い女性、まさしく絵に描いたような幽霊がその姿を現した)

本当に幽霊だったとは、なるほど。
なかなかどうして、噂とは核心を突いているものでしょうか。
(言葉が通じるのが解れば、足を止めて幽霊と対峙する。)
(外見年齢は自分とそう変わらない。学園生であったというのも本当だろう)
私は、異国から来た『異能者』。
この国の異能者たちに接触し、その実態を調べに来ました。
(相手の精神状態が落ち着いているのが解れば説明を始める)
(幽霊ならば他言される危険性も少ないと考え、相手に疑心を持たれないために正直に話していく)
その内に、人間を食らう幽霊の噂を聞き、その真偽を確かめるために貴方に話しかけました。
心当たりはありますか?
(相手の表情や言動の変化を見逃さぬように目を凝らしながらも、出来る限り柔和に微笑んで)
それが本当だとしても、貴方を責めるわけではありません。
何か困った理由があるのならば私も解決策を練ったり、お手伝いしますから。
ですから、正直に答えてください。
(呪文書は構えぬまま、見る人が見ればあまりにも無防備に見える状態で、『幽霊』に問う)
206霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/08/30(日) 23:24:30 ID:4eVEkbVE
>>205
ああ、まさしく正真正銘幽霊という奴だ。
生前、色々やんちゃをしすぎてね。地獄からも追い出されてしまったらしい。
(くく、と面白そうに笑う。確かにその生前の所業たるや、やんちゃなどという生半な言葉では足るまい)
しかし、噂……ね。ふふ、なかなか面白い。一体どこの誰が広めたのやら。
(そして、そんな噂を聞きつけてここまで来た奴がいる。それもまら、面白い)

他所の国、ねぇ。……ま、確かに日本人っぽくない顔つきだね。
この町に来た理由も、まあ分かる。ここにゃあ異能に異形。化け物どもが多すぎる。
さぞや実のある調査になってるだろうね。
(足もないのに、見せ付けるように足を振り上げてゆっくりと歩く)
(少しずつ、少女へと歩みながら)
なるほど、どうやらあんたは勘もいい。
大当たりだよ。人を喰らう幽霊。他にも似たようなことをしてる奴は居るかもしれないけど。
私も、そういうしょうもない手合いの一人さ。
(こともなく、何一つ含むところさえなくそう、打ち明けて)

……しかしなぁ、そう言ってる目の前にして、責めるつもりもないとは、随分気前のいい話だ。
(彼女の話が本当ならば、目的はあくまで調査。事件に直接首を突っ込むつもりはないのかもしれない)
(ただ、だからと言って目の前の少女が無力だとは思えない。でなければ、こんな無防備に彼女の前に現れるだろうか)
そーゆー開けっ広げな態度ってのはさ、なかなか面白いけど。
私は人を喰らう。あんただって、その例には漏れないかもしれないんだよ?
(闇世の中でも不思議にギラギラと目を光らせて、ずい、と顔を近づけて、笑う)
207アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/30(日) 23:50:27 ID:sdsyzaFt
>>206
やんちゃ、ですか。
幽霊になっても、それを続けていると。
(おそらくは異能者である彼女の『やんちゃ』だ)
(中高生がやるような器物損壊や補導のような陳腐なものではないだろう)
(もしかしたら多量の人間を死傷させている可能性もある)

そうですか。
他にもいるだろうといわれて納得できてしまうところがこの町の恐ろしいところですが。
(思わず目を逸らし、ぐっと歯を噛みしめる)
(予想していたことではあるし、自分には直接関係の無い事柄ではあるけれども)
(基本的な倫理や良心を強く持ち続けるアンジェラにとっては心の痛い話だ)

私は、ただの調査員です。交渉や執行をする権限は与えられていません。
それに、虐殺ではなく捕食であるのならば、若干の酌量の余地はあります。
(ギラつく瞳を真っ直ぐに見返しながら、毅然とした態度で返す)
私を、ですか?
私は異能者で、貴方の姿を認識しています。
一般人を食べるよりも数十倍手間がかかりますよ。
その手間で数十人食べたほうが得だと思いますが。
(そのままの態度で淡々と答える)
(しかし内心は心苦しさで一杯だ。一般人を犠牲にするような発言も本当ならばしたくは無い)
(だが今日は、『日曜日』は幽霊に勝てない。だから決して戦ってはいけない)
(だからもっともらしい理屈で、彼女を諦めようとさせる)
208霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/08/31(月) 00:06:11 ID:hnBFxQZG
>>207
知らないってことは、多分あんたが来る前のことなんだろう。
散々暴れまわったもんさ。おかげで、命までどっかに落っことしてきちまった。
(軽く肩を竦めて)

っつーか、山ほど出会って、戦ってきたしね。
この町に生きてる、ふつーじゃない連中とはね。
(人の内に潜んだ獣、雷を操る異能、異端の錬金術師、そして、水を操る忌むべき異形)
(数え上げれば、それこそ枚挙に暇がないのだ。それこそ彼女の人生で、この町では半ば日常なのだ)

知ってるかね、何故私が人を喰らうか。
それは、私の今の存在というのは、どうやら非常に不安定らしくてね。
ちょっとしたことですぐに消耗して、磨り減って消えてしまう。
だから、消えたくないから。他の奴から存在そのものを、奪う。そうして私は生き永らえてきた。
(淡々と、自らの近況を語る。自分の弱点をまるっきり暴露してしまっているようなものだが、それはいい)
(ならば御しやすい相手だろうと思って、かかってくるなら好都合)
(大量の人を、存在を喰らった今の彼女であれば、ある程度の戦闘には耐えうる。そんな自信はあったから)

で、だ。とくにこう異能者というのは、だ。普通の人間に比べて、その存在とやらの量が段違いなんだ。
つまり、喰らうのに手間はかかるが……今のあんたは、私にとってまたとないご馳走、というわけなのさ。
(人とまともに話すのも久々で、少し饒舌になっているのかもしれない)
そして、それを聞いてあんたはどうするんだね?私を倒す?
それとも、こんな話を聞いてまで、まだ酌量の余地ってのがあると思う?
そもそも、何ができるんだね、あんたは。私に……っ。
(最後の最後で、声が少し震えた)
(生きるために食らい、それに楽しみを見出す自分が、自分自身で気に入らないから)
(変えられるものなら、変えてやりたいと思うから、そんな思いが、零れてしまったのかもしれない)
209アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/31(月) 00:13:33 ID:Tca0Np95
>>208
【申し訳ないですがここで一度凍結させていただいてよろしいでしょうか】
【こちらは今週ならばどの日でも20時以降ならば行えますが、いかがでしょうか】
210霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/08/31(月) 00:22:41 ID:hnBFxQZG
【ん、了解した。こっちは月木金あたりならなんとかなるだろう】
【一応、そんなつもりで考えておいてくれ。じゃあ、次もよろしくね】
211アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/31(月) 00:25:19 ID:Tca0Np95
【了解しました。ありがとうございます】
【該当日は避難所にいると思いますので。】
【それでは今夜は失礼いたします。おやすみなさい】
212紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/08/31(月) 19:40:25 ID:uz+SAbrW
【げつようび、げつようび……しかし俺は既に帰ってきていたのだ!】
【という訳で待機と行こう。プロフは>>2だぜ】
213水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/31(月) 20:18:39 ID:hjYDyt6R
【こんばんは、お相手お願いできますでしょうか?プロフ>>10です】
214紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/08/31(月) 20:26:21 ID:uz+SAbrW
【んむ、声かけありがとうだ】
【さ、て…と、初対面だし、無難にバトルor雑談で行くか?】
【どちらでも行けるように、ちょっとマズい事した俺がお前に目撃されて…とか考えたが、どうだろう】
215水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/31(月) 20:31:28 ID:hjYDyt6R
【そちらが退魔中を目撃または逆パターン、その後会話、あたりが無難でしょうか】
【こちらはこちらの事情で現在能力がかなり弱体化しているので、共闘でもいいですしバトルの場合はこっち敗北確定ということで】
【プロフを確認して思ったのが、こっちみたいな異能は観察orスカウト、の対象だったりするのかな、と】
【似たような能力を知ってる、なんて匂わせてもらうのもいいかもしれません】
216紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/08/31(月) 20:38:45 ID:uz+SAbrW
【ふむ……そうだな】
【では、恭弥が異能と交戦中、隙を見て参戦、ついでにちょっと話でもするか】

【うむ、能力を能力と見れれば、観察対象になるのは間違いないだろう】
【似たような能力…かはともかく、そちらが見せてくれればこちらも能力を見せるつもりはある】

【もし良ければ、そちらから書き出してもらって構わないだろうか】
217水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/31(月) 20:39:35 ID:hjYDyt6R
【了解です、それではこちらから始めてみますので少々お待ちを】
218水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/31(月) 20:56:12 ID:hjYDyt6R
(先日の鬼塚蝶子との戦闘は、肉体的にはさほどでもなかったが、精神的には大きなダメージを恭弥に残した。
 これまで異形を屠り続けても感じることのなかった恐怖が、身も心もすくませて、
 ために日課のロードワークどころか学校にも行かず、部屋に数日篭りきりでいて)

これで全部、だよな…
(心配して見に来た部活仲間に、ついでに当番制のスポーツ用品の買出しを命じられて、
 止む無くげっそりとやつれた顔で、ボクシング部の備品を購入し、夜の街に家路を急いでいた。
 格好を気にする余裕もなく、学校指定のジャージを引っ掛けて、辿る夜道で)

(少し前までは敏感だった、異形の気配や匂いに気づくことなく、気がつけば
 人気のない裏通り、さびれた廃工場の跡地に差し掛かったところでようやく)
何だよ、これ…
(買い物の袋を抱えたまま、青ざめる。匂いを嗅ぎつけた頃には、異形たちに前後を囲まれていた。
 野犬にしては凶暴すぎる気配を発して十数匹か、威嚇のうなり声を出すこともなくじりじりと恭弥を包囲するように動いて)

っぐ………!
(吐き気をこらえようと口元を押さえる、既に「得物」を貪った後らしく、強烈な腐臭を恭弥は嗅ぎ分けて
 たまらず、一も二もなく工場の敷地に駆け出す恭弥。
 異形たちは二手に分かれて、新たな得物を追い詰めるべく、恭弥を狩とうとしていた)

【それではこんな感じで、よろしくお願いいたします】
219紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/08/31(月) 21:10:35 ID:uz+SAbrW
………
(嗅ぎつけた腐敗臭の源は、モザイク必須の肉塊だった)
(嗅覚を狂わされないように手で口と鼻を塞ぎ、鉄の手を、おそらくほんの少し前まで拍動していたそれに突き入れる)
…………まだ血も滴っている。
それに温かい…
(つまり、人を肉塊にした何かが、まだ近くにいるという事)

(立ち上がった途端、聞こえてきたのは無数の足音)
(方向的には、最早なじみの工場跡のようだ)
……走る音、ということは…やっぱり、そういう事だよな。
やれやれ………
(傍に立てかけておいた刀を手に、その音を追って走り始める)


…………ったく、万来だな、おい……っ
(二手に分かれ廃工場へと殺到する異形の群れ)
(それらを追いすがりつつも、それらが追っている人影に対して呼びかける)
聞こえるな? このまま夢中で走り続けろ!
…廃工場に入ったら五秒耐えろ! そしたら助けてやれる!


【では、こちらはこんな感じで。こちらこそ、よろしく頼むぜ】
220水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/31(月) 21:26:14 ID:hjYDyt6R
(ひたひたと背後から「恐怖」が追ってくる、何か聞こえたような気もしたが、ロクに確かめることも出来ず、
 闇雲に崩れかけた入口に飛び込もうとして、ちらりと目の端に何か映った)
――――――!
(迂回した群れの中の一頭、特に足が速かったそれが、がばりと口を180度に開いて、襲い掛かってくる瞬間
 ストップモーションを掛けたように、血に濡れ肉塊をぶら下げた、その隅々まではっきりと、見えた。
 そこまでが「恭弥」の限界で―――)

ったく、犬っころごときが相手とはね…オレ様チョー自信喪失しちまうぞ?
(噛み付かれる寸前に、「変身」を完了させる。
 荷物を放り出し、相手の攻撃を身を沈めて避け、その動きのまま、後ろ回し蹴りを放って中空から妖犬を叩き落す。
 工場の壁を背に、一睨みして異形を牽制すると、じりじりと廃工場の入口へ移動する、怪人。
 全身にぼんやりとくすんだ文様が浮かび、先ほどまでの恐怖は浮かべてはいないが、
 どこか表情は苦りきっていて、ようやく声を掛けた相手にも気づいたがそちらを見やる余裕もなく)

そっちこそ逃げろ、一般ピープルがウロつくと邪魔なんだよ、死んでもしらねーぞ!
(少しでも有利な場所を得るべく、そして異形をひきつけようと、わざと派手に背を向けて工場内にダッシュして)
221紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/08/31(月) 21:42:02 ID:uz+SAbrW
…………?
(ただ逃げ惑うだけの一般人と思っていた人影が、急に鋭い動きを見せる)
(最初からこんなに動けたのか? いや、それならば逃げるのももっと早くできたはず)
(異形を引きつけるため? それならばもっと適当なタイミングがあった)
(そして気付くのは、その身体に浮かび上がる、奇怪な文様)

………一般ピープルが逃げて耐えろなんて言うかっつーの。
(異形を引きつけながら工場内へと入っていた彼に向けてぽつりと呟きつつ)
(僅かにこちらに向かってきた異形に向かい合い)
…悪いが、お前らなんかより興味の湧く対象が出てきた。
黙って死ね。
(その動きに合わせて刀と義腕を一閃。これで終わった)

さて、と……
(義腕を飛ばして梁を掴み、巻き上げる事で屋根の上へと登る)
(朽ち果てた屋根の隙間から工場の内部を見下ろす格好になり)
何者か分からんが……ま、危なくなったら割って入れるしな。
お手並み拝見と行こうか。
222水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/31(月) 21:58:55 ID:hjYDyt6R
(工場内部に侵入し、何かを盾にとりつつ撃退するつもりでいた。
 かすかにゴミや機材の設置跡が残るものの、ほとんど開けた空間で、失敗を一瞬で悟ったが手遅れで)
オレ様大ぴーんち、ってやつか?
(どうやら妖犬には本能も残っているらしく、群れでの狩りを巧みに実行して、
 前後から、あるいは左右から同時に、高く低く、恭弥を輪の中心に置いて、時間を置いて踊りかかって来る)

うっぜーこと、この上ねえ…
(それでも無駄口を叩くのを止めず、複雑に滑らかにステップを踏んで、ダンスを踊るように
 フットワークでなんとか複数の攻撃をいなしつつ、地を這うようにこちらのふくらはぎを狙う一頭を蹴り飛ばす)

(回避は巧みだが、攻撃には威力と鋭さを欠いて、何とか数頭の脚を砕き、頭を叩き潰し、と肉弾戦のみで戦っていたものの
 次第に捌ききれなくなり、牙と爪で浅手を負い始める。
 こうして獲物が弱ったところを、最後は一斉に嬲り殺し、喰い散らかすのであろう。分かっても対処の方策もなく、
 前に気を取られた隙に、ついにがっちりと背後から足首に噛み付かれて、ブチ切れる)

痛いじゃねえか、何しやがんだよ?
(全身の文様が不気味な輝きを増して、がっちりと牙を食い込ませた妖犬の頭に拳を振り下ろす。
 頭蓋に食い込んだ、と見えたとたんに、頭部はどろり、と骨を見せながら腐っていき、最後は首から上が消滅する。
 しかし、右手の能力を解放し、硬直した姿は隙だらけで、恭弥の背後からすかさず、牙を鳴らして妖犬が宙に踊った)
223紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/08/31(月) 22:16:02 ID:uz+SAbrW
…良い動きだ。回避に関してはかなり優秀だな。
さすがにこれだけの数が相手だと辛いみたいだが……
(まるでスポーツの試合でも見るかのように、暢気に戦う様子を窺う)
(文様の効果等、分からない事が無数にあった。それらを接触前に少しでも量れればと思ったのだが……)

……頃合いだな。
(回避に精彩を欠き始め、生傷を負うようになり、今度は飛び込むタイミングを見計らう)
(そして、硬直した瞬間…それは文様が輝いた瞬間でもあったが、それについて詳しく観察する余裕はなかった…
に、背後から彼へ飛びかからんとした影へ、右手を飛ばし、殴りつける)
(不意の方向から飛来した拳に、異形は地面に叩きつけられる)

よ……っと!
(屋根を蹴破って工場内へ……文様の彼の背後へと舞い降りる)
(着地しつつ、先程殴りつけた異形の頭に刀を突き刺し、絶命させ)
(立ち上がりながら刀を振るって血糊を払い、構え直す)
………訊きたいことは多いが、後でで良い。
まだ戦えるな?
(それだけ言うと、返事など最初から待つ気なし、とばかりに飛び出し、異形に斬りかかって行く)
224水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/31(月) 22:33:27 ID:hjYDyt6R
(ようやく硬直が解け、背後から襲い来る気配…ぐっと体を硬くしてダメージに備えようとした。
 そして聞き覚えのある声を掛けられてその気配が消えうせると、こちらは自分の前方を警戒して)
助太刀感謝、ちょいと今、オレ様スランプでさ、頼んだぜ

(姿を見る余裕はないがかなりの手錬らしい、次々と異形どもの気配が断たれていくのを感じ)
こっちは防御、させてもらうからよ
(背中合わせになったまま、背後を庇うように移動して、数頭をようやくぶちのめして、
 最後には目の前に逃げ腰の異形が一匹、残るだけになっていた。そいつは怯えを見せて逃げ去ろうとする。
 背後の気配があっという間に全滅したのに内心舌を巻きながら)

逃がすかよ、よくもオレ様を舐めてくれちゃったな?
(逃げ出すよりも早く、前に回りこんで挟み撃ちにして、じわじわとすり足でにじり寄り)
あばよ、犬っころ
(追い詰められた妖犬がガチガチと牙を鳴らして飛び掛ってくる、その口に渾身の右ストレートを叩き込む。
 拳が触れた部分から右手の能力、「ケ」を解放していき、全身の文様をぼんやりと発光させる。
 ずるずると手の先で頭が腐り落ち、肉も骨も崩れて支えきれずに湿った音を立てて床に落ちて、戦闘は終了する)

よう、すげーなあんた、怪我なんて…してねーよな?
(ようやくゆっくりと刀をぶら下げた相手の姿を眺めつつ、自分の体の状態を確認して)
ここだけやっとけば、あとはかすり傷か…
(足首の牙の跡から血を流す傷跡を確かめて、左手を当てて能力で治癒していく)
で、何者?高いとこから現れるのは正義のヒーローか頭の軽いヤツ、だったと思うけど。
それと悪の大幹部、とかもパターンだっけ?通りすがりの一般ピープルじゃなさそうだが
225紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/08/31(月) 22:50:57 ID:uz+SAbrW
(この町に来てから、この手の野犬型の異形は、飽きる程に狩ってきた)
(どう踏み込み、どうかわし、どう仕掛け、どういなすか。最早それは戦いというよりも作業に近い)
……これだけ量がいると、母体の存在を疑う必要があるかもしれんな。
(そう呟きつつ、最後の一匹の首を切り落とした)
(狗頭狗肉。何の芸もなし)

怪我などする相手では………ふん?
(傷跡に、読んで字のごとくの"手当"をする様にすこしだけ目を細めるが)
……さてな。
案外、天空の王族の末裔かもしれないぜ? 軍や空賊にでも追われてみるか?
(得意の軽口を叩きつつ、刀の血糊を拭き取って鞘に収める)
あと、至極どうでもいいが一般ピープルってぶっちゃけ死ぬほど古いぞ。

さて…と。
正直は美徳、面倒は両者の損という事で率直に行こう。
(とんとん、と五、六歩間を空け、襟を正して)
俺は実の所、仕事人だ。異形を狩ったり、他にも色々仕事をして飯を食ってる人間だ。
で、その"他にも色々"の中に、お前みたいなちょっと不思議な能力を持つ人間の調査、というのも含まれている。
……たとえばその文様とか、今の身体治癒みたいなな?
色々、訊かせて貰って良いか?
(そう言いつつ、頬についた返り血を手で拭い)
………場所、変えるか?
臭いし。
(少しうんざりした様子で苦笑した)
226水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/31(月) 23:01:41 ID:hjYDyt6R
何だって?古かったのか…
(他は全部スルーしてそこだけに反応し、がっくりとうなだれる怪人。
 治療も終わるとふんふん、と相手の場慣れした態度の口上を聞いていたが)
あー、悪い、オレ様この辺が限界みたいだわ、また今度な?
替わりに僕様ちゃんがお相手するからよ、助かったぜ
(ひらひらと手を振って、別れの挨拶をし、全身の文様が薄れて消えていく)

(全てが消えたその途端に、恭弥は膝を着き、脂汗を垂らして咳き込み始め、
 腹を抑えると嘔吐を始めて、全身をおこりのように震わせて吐いて吐いて吐き続ける)

す、すいません、移動しましょうか…僕も少し聞かせてもらいたいことがありますし。
(ようやく口を拭い、まだ膝は笑っていたが力なく微笑んで見せて)
本当に助かりました、僕は水鏡恭弥と言います。
(何とか踏ん張って、のろのろと一礼して、荷物を拾うと紫について歩いていく)

どんな能力か、は見ましたよね?何故僕がこんな能力があるのかは、僕も知りません
それと、仕事って言いましたよね?あなたもそうなんだ…
(まだ顔色は悪く、時折ぶるり、と体を震わせるのは先ほどの戦闘を思い出しているからか、
 落ち着いたには程遠い状態で、たどたどしく答え始める)
227水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/31(月) 23:10:37 ID:hjYDyt6R
【電話が…次レス少々遅れるやもしれません、ご容赦】
228紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/08/31(月) 23:19:23 ID:uz+SAbrW
あ? 限界って……
(何か、と尋ねようとした瞬間に文様がすっこみ、同時に、先程の勇姿とは比べものにならない、しょっぱい光景が繰り広げられ)
……………
(更に二、三歩後ずさってしまったり)

……あー、じゃあ、公園行こうぜ、公園。
(恭弥がついてくるのを見ると、公園に向かって歩き始める)
恭弥か。俺は紫 一久な。好きに呼べ。
この公園、木陰とか少ないせいか夜は本気で誰もいなくてなー。
住宅街からもはずれてるし、人通りも少ない。便利な所だぜ。
(ベンチにどさりと座り込み、水道を指差して)
…とりあえず口すすげ。気持ち悪いだろ?

見た……か。身体能力上昇、治癒、代償に二重人格…って所か?
ま、生来の能力者なんてそれが大半だ。別におかしくない。
(右手を開き、閉じ、じっと見つめる)
………あなた、も? お前もそうなのか?
…それとも、他に仕事にしてる奴に会ったか?
(真っ先に思い浮かぶのは、あの澄し顔の黒髪の女)

……あと、スランプっつってたな。
何かあったのか?


【オーケイだ。焦る事はない】
229水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/08/31(月) 23:36:51 ID:hjYDyt6R
こんな公園が…紫さん、ですね。
(口をすすぎ、顔の汚れを落として多少は落ち着きを取り戻して)
見たまんま、僕の能力はその通りです。
そういう異能に詳しいんですね、紫さんは。
(なんとなく相手の右手が気になったが、あまり能力の話をするのは好きではない。
 相手もそうなのか、とは質問できずに、ベンチには腰掛けずに少し距離を置いて立ったまま、話を続ける)

僕のは仕事じゃありません、趣味でもないし…
(うつむいてぼそぼそと、沈んだ表情を浮かべて)
業、というのが一番近いでしょうか、さっきのアレ、不知火の時はかなり暴力的な衝動に駆られてしまって…
(どこまで本当のことを言ったものか悩みながら口にする、この手のことには本当に不慣れで)

…媛名葵、という名前を知ってますか?
その人も「仕事」だと、自分は猟狗だと言っていました
(ちらりと相手の表情を窺って、知り合いかどうか反応を確かめる)

今日ぐらいの相手だったら本当は苦戦することもないんですけど、僕のほうが
(戦闘を思い出し、また膝が震えて)
少し前に戦闘で怖い思いをして、それで…
(恭弥の身体が拒否反応を起こして、また水道に駆け寄ると胃液を苦しげに吐き出していく。
 「恐怖」に身を苛まれた、それこそ一般人の反応と変わるところなく、身を折って)
230紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/08/31(月) 23:56:52 ID:uz+SAbrW
ま、そこそこ詳しいな。
この町でも、この町以外でも、たくさんの異能を見てきたし。
それでも全部を見てきた訳じゃないけどな。
(ふぅ、と息をつき、ちらりと恭弥を窺って)
……業、か。
不知火、とか言うのか。今のお前が、お前の素の性格なんだな。
で、能力発現時はあの性格に引きずられてああなる、と。
……たまったものじゃないな。
(同情の気持ちをこめて肩を竦める)

………………そうか。
(リアクションをぐっと飲み込み、溜息をつく)
(と言っても、これは彼女に関する情報を得るちょっとした機会なのではないだろうか)
………ま、確かに、アレにとっては仕事だろうな。ベクトル的には逆走してるはずなんだが。
どういう風に知り合った? 今日の俺と似たような感じか?

怖い思い、なぁ。
(嘔吐を続ける恭弥から目線を離し、溜息)
(戦闘に対する恐怖は、戦いの中に身を置く者にとって最大の障害だ)
(取り除く明確な手段は存在しないと言っても過言ではない)
…もし良ければ、もう少し具体的に話せないか。
力になれるかもしれん。
(それは勿論、異能としての彼をこちら側に引き入れるという目的があってこその言葉だが)
(それを差し引いても、かつて同じ感情に悩まされた者として、その解決の手助けをしたいという気持ちもあった)


【ちょ…っと睡魔がやばいんで、凍結したいんだが……大丈夫か?】
【一応こっちは、今後平日の夜はいつでも空けられる予定だが】
231水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/01(火) 00:00:52 ID:hjYDyt6R
【凍結はこちらもOKです、一番近いところで木曜日になります】
【まだ少し時間が読めないので、その辺は避難所に伝言するようにいたします】
【今日のところはここまでに、いたしましょうか、お相手ありがとうございました】
232紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/01(火) 00:04:29 ID:uz+SAbrW
【オーケイだ。ちょっと思ったより長くなってしまったな】
【こちらこそ相手ありがとうだぜ。木曜、楽しみにしている】
233水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/01(火) 00:06:03 ID:hjYDyt6R
【楽しませてもらっているので、長いのも待つのも苦になりません、お気になさらずに】
【それでは木曜に、またです。お休みなさい】

スレをお返しします
234ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/02(水) 00:24:47 ID:dBIyupvI
【名前】アルビレオ=”ナイトメア”=ヴィルヘルム (通称アル、もしくはヴィル)
【年齢】 12
【性別】 雄
【身長】 40cmくらい(人間時は男163・女148)
【3サイズ】鳥にそんなものはないぜ (人間時、女のみ77/63/75)
【容貌】 真黒な羽の大柄なコマドリ。声は中性的だが、やや可愛い。
     (人間時)男→黒髪童顔の少年 女→黒髪ツインテールの少女)
【能力】 炎を操る力。口から吐き出したり、羽に炎を纏わせて飛ばしたり。
     お気に入りは鳥状の炎を飛ばす不死鳥究極アタック。
     また人に化けることが出来る。
【希望】 NG意外なら大体なんでも
【NG】 グロスカ死亡、後遺症大
【弱点】 鳥だから極端に耐久が弱い。人間時は機動性が減る。
【備考】 異形に取り込まれたことにより異形と化した、元普通のコマドリ。
     ある家族のペットとして平穏に暮らしていたが、とある異能力者に一家を惨殺され
     自分も異能が連れて来た異形に取り込まれてしまうが、恩人の異形に助けられ現在に至る。
     異能を快く思っていなかったが、老人の異能力者に助けられて以降考えを改めた。
     そしていつかのように主人を得たいと考えるようになった。
     ただし犯人の異能は今でも憎んでおり、自分の手で殺したいと思っている。
     数多くの異形狩りから逃れて、不本意ながらぼちぼち名を上げているようだ。
     ちなみに恩人の異形は、魔王の片鱗と呼ばれる妖精のような姿をした「ペチコート」と名乗る者。
     何ゆえかヴィルを気に入って、死にそうになった時だけではあるが助力することもある。
     裏稼業の者や、異形狩りで知らぬ者はいない程高名で強力であるらしい。
     長年、裏で様々な異能使いを観察しており色々と精通している。

【ちょっち冒険的に投下落ちだぜぃ】
235ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/02(水) 20:52:30 ID:dBIyupvI
【さて、早速待機してみるかねィ】
236御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/02(水) 21:16:43 ID:UbcIR1oz
俺でよければ、相手させてもらうぜ?

【名前】御法川醍醐(みのりかわ だいご)
【年齢】 18 高等部三年
【性別】 男
【身長】 178センチ 75キロ
【3サイズ】 いらなくない?
【容貌】 短髪を軽く茶髪にしているほかは、一見品行方正。
【能力】召喚士。最近学園を騒がしている魔物の何割かは実はこいつのせいw
【希望】日常ロール、戦闘、エロール
【NG】後遺症が残るような怪我、死亡、スカ系プレイ
【弱点】呼び出す能力は超一流だが従わせる能力がイマイチ。
    召喚には呪文と印が必要な為、口や手を封じられると召喚できなくなる。
    敵が女だと、よほどひどい目に合わない限り反撃しない。
【備考】生徒会長。ケンカっ早いが親分肌で人望はある。
    すべての女性は皆美しいと本気で思っているので、
    生徒だろうが教師だろうが女に対しては挨拶代わりにくどき文句。
    口が上手いので相手を言いくるめるのは得意だが、
    軽いという評判も広まっているのでナンパの成功率が高いとは言えない。
    現在は親元を離れて召喚士の師匠宅に下宿中。
    師匠は人間国宝級の邦楽家。ちなみに同居している他の弟子は全員女性。
237ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/02(水) 21:21:33 ID:dBIyupvI
【おゥ、相手してくれるのかい?歓迎だぜぃ】
【内容は……そうだな、お前さんが飯食ってる所をかすめ獲りに来るか】
【それとも俺様が異形狩りやら他の異形を退けた所にあんたが来るか】
【まは別に、俺様の評判を聞きつけて縄張りに来るなり……ってとこか】
【勿論あんたの希望があればそれも聞くぜぃ】
238御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/02(水) 21:23:45 ID:UbcIR1oz
受けてくれてありがとよ。よろしく頼むぜ

縄張りってのはどこだい?
俺が普通に歩いていけるようなところなら、そこで飯でも食ってみようか。
俺も修業のために人目につかないところへ行くことも多いからな。
239ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/02(水) 21:29:47 ID:dBIyupvI
【】外すか。

住処は学園の裏庭ってとこかね。池とかある感じの
それとは別に公園をうろつくこともある。その辺が縄張りか
その辺であんたが飯食ってるなり何なりしてる時に俺様が乱入ってことか
こんな感じでよければ書き出しを頼めるかィ?
240御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/02(水) 21:31:44 ID:UbcIR1oz
おお、裏庭、いいじゃないか。
そこは俺の縄張りでもあるからな。
それじゃ一丁、そこで書き出して見るぜ。
少し待っててくんな。
241御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/02(水) 21:40:14 ID:UbcIR1oz
(夏休みが終わり、新学期が始まって学校は活気を取り戻す。俺は休み明けの最初の日が好きだ)
(夏休みが終わるのがどんなに憂鬱でも、学校が始まると学生ってのはイキイキするもんだ)
(俺は弁当を持って学校の裏山へ行く)

さて、またここへ通って修行の日々が始まるか。
(休みの間もなんのかんのと学校へ来ることはあるんだが、やっぱり他の生徒がいなけりゃぱっとしねえ)
(生徒たちと過ごした時間があればこそ、人目を忍んで裏山なんかへ来るのも楽しみになるわけだ)
今日のおかずは何かな♪
(鼻歌を歌いながら弁当の包みを開ける)
(お手伝いの頼子ちゃんは、なかなか料理上手なんだ)

おっ、トリ唐か。フライドチキンなんてのとは違うんだよな、トリ唐。
(俺は黄金色の一切れを箸で取り上げた)

【こんなところでどうだ?】
【改めて、よろしく頼むぜ】
242ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/02(水) 21:56:37 ID:dBIyupvI
(学園の裏。この一体に住み着く鳥……いや、異形がいた)
(漆黒の羽をもつそいつは、現在腹をすかせて食料を求めていた)

あークソ!腹が減るってどうしてこんなイラつくんだぜィ!
……って……んな叫んでりゃますます腹減るっての。何やってんだ俺。
とにかく、とにかくだ……今の学園は昼休みだよな。
そうだ!もう九月だから学校が始まってるんだよな。
(そのことを思い出した途端、嘴をつりあげニィとほくそ笑む)

うしゃッ! ガキどもの弁当でも横取りするとするか!
んじゃ早速……おっ?
(飛び立って獲物を探しに行こうとしたその時)
(眼科に弁当をつまむ一人の男子生徒の姿を見つける)

こいつァ幸先いいな。しかもトリ唐かィ、直火焼きよりは段違いの美味さと見た!
ウシシシシィーッ!悪いなガキ、そいつは俺様が頂くぜィ!
(気合を入れ、男子生徒の弁当に狙いを定める)
(そしてタイミングを量り……飛び立った)

(高速で飛んで来た黒鳥は、男子生徒がつまみあげたトリ唐を一瞬で奪い去る)

キキキキキキッッ! 昼飯ゲットだぜィ!
よっと……んぐ、こりゃんめェ!流石人間の作ったもんってのは違うな!
(樹の上に戻り、一口でそれを頂く)
(一応声は聞かれないよう、小さく小躍りして喜んだ)

【んじゃ俺様はこんな感じでと。こっちこそよろしく頼むぜィ】
243御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/02(水) 22:11:45 ID:UbcIR1oz
いただきます
(俺は箸を持って弁当に手を合わせ、おもむろにトリ唐を取り上げたところが)
……ん?

(突然、バサッ、バサッとでかい羽音が迫ってくる)
うわああっ!

(俺は真っ黒なケモノ?トリ?コウモリ?に襲われていた)
(弁当をかばってひっくり返り、そいつが飛び去った方を見上げれば)
異形か…!

てめえ、どこから湧いて出やがった?
出るに事欠いて、真っ昼間から弁当泥棒たあ、いい根性してるじゃねえか。
(とりあえず蓋をした弁当を、これ以上ぐちゃぐちゃにしないようにわきに置く)
(頼子ちゃんの心づくしを、無駄にしちゃいけねえや)
(それから俺のトリ唐を喰っている、どでかい鳥をにらみつける)
共食いはそれで最後になるぜ?

(空中に印を描き、発音を間違えないようにアステカの呪文を唱える)
血。命。心臓。汝の贄はここなり。
蛇の本性を持って翼あるものを滅せよ
ケツァルコアトル!

(生臭い風と共にバタ、バタっという羽音が近づいてくる)
(アステカの翼ある龍、ケツァルコアトルが木々の頂を風圧でひしゃげてやってきた)
こいつは生きた動物が大好物なんだ。
それもでかければでかいほど、喜ぶというわかりやすいやつ。

(ケツァルコアトルが、緑色のうろこに覆われた頭をもたげてトリ野郎を見る)
244ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/02(水) 22:27:52 ID:dBIyupvI
んが……?
あいつぁ、何をべっちゃくってやがんだ。俺様でも捕まえる気……
うぉ!?
(男の呪文が終わるやいなや、そこには翼を持ったどでかい竜が現れやがった)

なんじゃありゃあ!?あのガキ、異形でも手下にしてんのか!?
……いや、あのガキ……見覚えがあるぜィ。そうか、そういやアイツは異能だったな。
(今度は戦闘用に気合を入れ、逃げずに竜野郎を向き合う)
(ま、あのガキを張っ倒したらおしまいなんだがな。食後の運動って奴だ)

(んで、バサバサと正面に躍り出てやる……なるほど、アイツで間違いねェな)

よォよォ、生徒会長さんヨ。
俺様、ちーと昼飯の途中だったんだぜィ? 邪魔するなんざ無粋じゃねえのかィ。
(喋る異形って結構珍しいもんだよな。あいつはどう反応するだろうかねィ)

御法川醍醐……兄貴肌で人望はあるみてェだが
その反面メスと見りゃ見境ない発情野郎かィ。
お前さんのことはよォ〜く知ってるぜィ? 会長だけあって目立ってたからな。キシシシッ!!
(俺様、長くこの学園に居るからな。一方的に顔は広いのよ)

で、その蒲焼候補生はお前さんが呼んだもんかィ。んなウナギでいいなら相手してやるぜェ……
(嘴をカチカチならしたりなどする。んー、あれって食えるのかねィ……
つーか俺様のサイズで食いきれるかねィ……)

お、そだ。俺様のこともとぉっくべつに紹介してやろう。
世界最強の鳥、「空飛ぶ悪夢」「夜空の支配者」なんて流石なだ名を持つ
アルビレオ="ナイトメア"=ヴィルヘルム様とは俺様のことよォ!!
(まー、俺様としちゃ世界最強の鳥の肩書が一番なんだが
どいつもその名で呼んでくれねえ。どうなってやがるんだ人間のセンスは)
245御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/02(水) 22:42:22 ID:UbcIR1oz
それは元々、俺の昼飯だったんだろうがよ、このカラスのできそこない野郎!
俺の昼飯を邪魔した挙句に横取りしといて、その言い草か。
(俺はどでかい黒いトリに指を突き付けて言い放った)

ふふん、俺を知ってるってこたあ、この学園に住み着いてやがったか。
俺は小学校からの生え抜きだ、
今まで一度もてっめを見かけなかったのが不思議なくらいだぜ。

俺の彼女たちをメスだとぬかしやがったか?
俺は最高の女性しか相手にしねえ。
(女に生まれるのではない、女になるのだと言ったのは誰だっけ)
(女に生まれたからには、誰でも最高に輝く瞬間がある。その最高の瞬間見たさに、俺は女性を誘う)
(誰もが最高の女になれるんだ……メスだとぬかすようなこととは正反対だぜ)
その彼女たちを侮辱しやがったからには、お前をから揚げにしてやるから覚悟しとけ!

(怒りのあまり、トリの自己紹介を鼻であしらった)
犬だってお前よりでかいのはいくらでもいるぜ
トリ頭で誇大妄想狂とは気の毒すぎるが、それも今日でお終えだ。

ケツァルコアトル!
汝の贄はあの黒い鳥なるぞ!
(アステカの神官のごとく、俺は尾鰭がアルとかビルとかぬかしやがるトリを指さして)
(5メートルもあろうかという緑の龍に命じた)
246ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/02(水) 22:52:26 ID:dBIyupvI
カラスだぁ?聞き捨てならねぇな、俺様はコマドリっつー
珍しい鳥様なんだぜィ!人間が大切にするべき生物なんだ、
つまみ食いくらい許して欲しいもんだぜィ!
(半分本気だぜィ。異形ともなるとメシが手に入りにくいのなんの。
カラスどもの方がまだ気楽で良いっつーもんだ。……こっちも腹が立ってきたぜィ)

俺様、そこらの異形よか賢く謙虚な鳥様であるからなァ。
メスにゃ違いねぇだろが。それともお前は女顔の野郎のケツばっか追いまわしてきた、
ホモ野郎とでもほざくつもりかィ?そいつァ面白ェゴシップだぜィ!
キーッシシシシシシシ!!!

やあ、人間って奴は傲慢で困るぜィ。メスって言い方にキレるってこたぁ、
つまる所……人間意外の動物を見下してんだろがィ?だよなァ、イヌもネコもウシも、
ブタもトラもウマもサルもヘビも虫、も俺達鳥も野郎でなけりゃメスって言うもんな!!
(人間は言い方に拘るもんだねィ)
(気の小さェガキはすぐこの辺のことを気にしたがるんだよなァ)

まーええ。俺様のコレが妄想ってなら異形狩りにでも聞いてみな。
結構名知れてるんだぜィ?
(……まあ暮らしにくくなる一方で、自慢することじゃないが……これも雄のサガなんでぃ)

ケツが凝っとるだァ?なんだかしらねぇが、今日のオヤツは蒲焼といくかィ!
まずはこいつを食らいな!
必殺・レアバズーカッ!!
(直後、俺様の羽が炎弾となってばっちりたっぷりヘビ野郎に降り注ぐ)
(このヘビ野郎が動けなくなってから、じっくり焼くとするか……んん、よだれが出るぜィ)
247御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/02(水) 23:06:11 ID:UbcIR1oz
おめえ見てえなコマドリがいてたまるか、この化け物!バケトリ!
コマドリに謝れ!

メスも女性も、お前のトリ頭にゃ同じにしか聞こえねえか。
残念ながら、そいつは白鳥と便所コオロギぐれえ違うんだよ。
……それを口にするやつの心根がな。

動物は動物さ。人間とは違う。
人間にだって畜生にも劣るやつはいるが、それはそいつの心が畜生と同じレベルだからだ。
動物にとっちゃ、心根のまっすぐな子もヒネた子も、同じ人間にしか見えねえだろう。
だがな、メスと女の人は全然違う。心ってものがな、違うんだ。
だから当たり前の女の子を見てメスだとぬかす奴は、心が動物なんだよ
そんなやつは人間扱いしてやる必要はねえ。
男なら…人間の男なら、相手の心根をビンビン感じて一人前の女性として扱うもんさ。

(突然、すさまじい熱が襲いかかる)
(ケツァルコアトルがコウモリのような翼をはためかせ、ヤツが飛ばした炎弾のあらかたを吹っ飛ばすが)
(そのいくつかは鱗に当たってジュっと嫌な臭いをさせ、龍の体を焼き焦がして消える)
ケツァルコアトル!冷気だ!
(アステカの暁と風の使いでもある龍は、冷気を司どる)
(人には聞こえない雄たけびをあげ、ケツァルコアトルが吹雪をコマドリ野郎に吹き付ける)
248ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/02(水) 23:16:54 ID:dBIyupvI
コマドリはコマドリなんだからしゃーねぇだろが!
こちとら好きで太って墨浴びたわけじゃねえぞコラァ!!
(個人的……いや個鳥的に俺様がコマドリじゃねえって言われんのはシャクだ)
(そりゃ見えねぇのは分かる。だがな、俺様がそれを認めなかったら……
ただの「アルビレオ」だった俺様を構成するもんが減っちまうだろがィ!)

へぇへぇ、御高説御苦労さま。
悪ィがお前の言う「女の人」は俺達動物にとっての「メス」なんだっつーの。
つか心が動物ってのはたりめぇだろがィ。
(なんだがやけに熱く語ってやがるが、まともにとりあったる義理はねェ)

っと、寒ィ!?
(尻コンドル野郎がゲェーだのギョォーだの叫んだかと思えば)
(俺様の嫌いな吹雪をブッ飛ばして来やがったじゃねぇかィ!?)

はいだらァ、こいつはどうでぃ!?
(それを何とか凌ぎつつ、俺様は意を決して羽を広げた)

ウェルダンランドォォォ!!
(羽から熱光線!ケツ野郎の吹雪を消し去り、地面を火の海にする
俺様のかっこよくてハデな炎技でぃ!)
(ついでにちぃとばかし驚かせてやるとするかィ)
(炎の海は俺様にダメージを与えない。そこをかいくぐりながら、
こっそり黒い霧が俺様を包み……それが消えるとそこにはッ!)

ハ・ヤ・ブ・サ……
(ツインテールの美少女。俺がこの世で一番の女と決めたあの家の長女の姿が)
あっぱぁーーーーーーーッ!!
(懐に潜り、炎を纏った拳でヘビ野郎の顎を思いっきり抉ったァ!)

へっ、驚いたかよクソガキ!
(素早くトリに戻って空中退避。痛いかコラ?いいザマだぜィ)
(ホントはこの姿になったのは意図的じゃねェし……アイツの名を汚すみたいでよ、
なんか嫌なんだが……この姿を使わないと結構不便だしな。すまん、勘弁だぜィ美琴っち)
249御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/02(水) 23:33:17 ID:UbcIR1oz
ふん、トリ頭相手に語っちまったな、俺も。
トリ…いや、トリ以下の化け物にゃ理解できねえか。
(口をきこうが、トリはトリの考え方しかしないもんらしい)
(要は、人間を困らせる魔物の類だ。消えてもらうしかねえ)

少なくともここは人間と、まともな生きものが生きる世界だ。
化け物は夜の闇に消えちまえ。
(その俺の目の前が、一瞬のうちに火の海になる)
(熱を感じたが、現実の炎ではないらしい。火の海かと思えば、それは神龍のはばたきに一瞬で消えた)
(あたりは元の木立ちに戻る)

(その間、化けトリは本当に化けやがった)
(人間の女の子らしい姿になったと思うと、ケツァルコアトルに直接殴りかかる)
(神龍が声ならぬ声を上げて長く尾を引き、木々の間に墜落する)

ちっ!
ケツァルコアトル、血と犠牲を得ることは叶わぬ、汝の世へ戻れ!
(俺はアステカの龍を追難し、すぐに印を結ぶ)

獣の主にして獣の友、シュリンクスを携えて出でよ
パン!
(半神半獣の妖精が、葦笛を吹きながら躍り出る)

やつにお前の笛を聞かせてやれ、この森の奥深く、追い返せ!
(動物を操る笛、シュリンクスをもった森のひょうきん者は、得体の知れない笑顔でコマドリを見た)
(何事か、人間には理解できない言葉をつぶやき、笛を口にあてる)
(異形と化した鳥を、首尾よく追い返せるかどうか……)
250ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/02(水) 23:44:44 ID:dBIyupvI
【あー、俺様神話とかに詳しくないんでぐぐったんだがよくわからねェ】
【そのパンとかいう笛吹き男はどういう力をもってやがるんでぃ?】
【異形を追い返す波長的なものを持つ曲を奏でるって解釈でいいのかィ?】
251御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/02(水) 23:46:57 ID:UbcIR1oz
【俺が書いたまま「動物を操る」やつだと思ってくれればいい】
【今は俺が命じた「コマドリを追い返す」ような音を聞かせているはずだ】
【効果はそっちの任意だ】
【わかりにくくてすまねえ】
252ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/02(水) 23:55:02 ID:dBIyupvI
悪ィがそいつは出来ねェ。
バケモンにはよ、バケモンなりに生きる道があるわけだぜィ!
メシを食ってたぐらいで消されちゃあたまんねぇな!
(そうだ。俺様は無残に殺された親父と、お袋と、美琴っちと、
圭の字と、巴っちと、遥っちの分まで生きる必要があるんでぃ)
(たとえ異形に身を堕とそうが、ここで無様に死ぬのは俺様が許さん!!)

んだァ、そのヘンテコリンは……
(ヘビ野郎を逃がしたかと思うと、ガキはヘンな笛吹き男を呼び出しやがった)
(何をするかと思えば笛を吹くだけか……と思った途端)

ギ……ギギギギギィ……!!?
(頭痛と耳鳴りがして、ここから逃げたしたくなるような
耳をつんざくような曲に苦しむ俺様がいた)
(こ、こんな野郎に背を向けてられねェ……だが、炎が思うように出ねェ!)
(畜生、どうするどうす……え、何この悪寒)

オギャース!?
(笛吹き男の曲も気にせず飛びあがる俺様。この空気というか、気配は……)

「何、つまらん試合してやがるでしゅかぁ!」
(出たッ!最凶最悪の悪魔が!こいつ見てたのか!!そりゃそうだとは思ってたが!)
(少女……いや、金色の髪と羽と触覚を持つ裸体の人間のガキなんかいねェだろ。いたら変態だ)
(野郎……ペチコートは笛吹き男をビンタ一発ではっ倒し、笛を遠くにぶんなげた)
(それが海に到達したと言われてもあながち冗談にならないのがこいつの恐ろしいとこである)

「ゴルァッ!このアホグサレ鳥!何をこんな気性ガキごときにほんろーされてるでしゅか!
てかそれはいいでしゅけどもっとまともな、手に汗握る戦いをしやがれでしゅッ!」
(そのまま……俺の羽を踏みつけたァ!痛ェーよ馬鹿!!)

「……んじゃ、続きどうぞでしゅ。ポテチ片手に楽しみにしてるでしゅ」
(言いたいことだけ言って、やりたいことだけして、あいつは音も無く消えた)

……あ、の、や、ろ……
(つーか俺、羽踏まれて不利になったんだけどよォ……)

【了解だぜィ、ではこんな調子で……】
253御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/03(木) 00:11:21 ID:yUypBxoP
さあ、ここで帰っておいた方が身のためだ。
そうでなけりゃ、お前はのっぴきならない立場になっちまうぜ……?
(パンがトリの周りを踊りまわりながら、シュリンクスを吹き鳴らす)
(どうやらこっちは少しは効果があるらしい……と思った時に)

何……?

(何が起こったのか全く理解できなかった)
(何ものかが召喚霊を「投げ飛ばし」トリを踏みつけ」たようだが)
(なぜそんなことになったのか、それが何者でどこから来て何をしているのか)
(眼の前で起こっていることだってのに、全然理解できねえんだ)
(突然、現実がすべてギャグマンガにでもなっちまったみてえだ)

……で? 試合って?
(突然試合と言われても。しかもそう抜かした本人?はもういない)
(俺はため息をついてもう一体、八百万の神々の中から俺の手に負えるとある一柱を召喚した)

畏み畏みて呼び申す、呼ばわり奉る、
豊葦原の実り、酒を醸す神、なにとぞ申し事、叶え給え
ウケヒ神、結び飯を賜え、我に、かの黒き怪鳥に。

(おほほほほ、と高笑いが響き、どすん、と地響きがしたかと思うと)
(相撲の土俵ほどもありそうな大皿に、それこそ相撲取り二人分ぐらいの山が載っていた)
(文字通り、山のような量の握り飯だ)

恐れ畏み畏みて、申し奉る……
(俺のへたくそな祝詞を聞くまでもなく、豊穣の女神ウケヒ神は木々を鳴らして消えていった)
(眼の良いやつなら、でっぷりした半裸のおばさんが、風のように軽やかに舞っていくのが見えるだろう)

コマドリ野郎、お前が腹を空かしているだけだって言うなら、今日だけはこれを恵んでやる。
この先、誰か人間に手を出してみろ、今度こそお前の居場所はなくなるぜ。
254ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/03(木) 00:26:31 ID:0SG0c5+z
あいつ、何がしたかったんでぃ……!
つーかテメーの方が気違ってるだろがバーカ!おたんこなす!!
(いないのを言いことに色々言ってみる……が、あんまし気は晴れねぇ)

(とかなんとかしてるうちに、ガキが呆れたような目でこっちを見やがる)
(そして何事か呟いた後、えれぇ量の握り飯をなんかでっけぇのを落しやがった)

なんでぃ、いきなり心変わりかよォ。
ま、俺様は飯を食いに来たわけだしな。貰えるものなら貰っておくぜィ。
(つとめて何いでもなさそうに振舞い、握り飯の頂点にとまる)
(ガキに情けをかけられなんざ、まさに情けないぜィ)

あァ、人間だァ? てめぇ、俺様を見境ねェその辺のザコ共と一緒にすんじゃねェ。
(あー……そういやこっちから、飯強盗以外の目的で人間どもを襲ったことは無かったな)
(……まあ人間は嫌いじゃねェし。下手なマネしたら寿命縮むし)

ましてや俺様はグルメなんだよ!クソマズイ雑食動物の肉なんざこっちから願い下げだね。
フン……まあ、人間どもの方から俺様を焼き鳥にでもしようって気なら分からねェがな? キキキ……

ちなみにてめェよォ、さっきの金色の変態野郎が何か悪さしても手出すのはやめといた方がいいぜィ。
てめェが何を呼び出そうが、それを無視して回りこみ雑草掃除みてェに首千切ンのが奴だ。
こいつはこの昼飯の分のお返しだ。分かったな、ガキ?
(これは割とガチな話だ。こいつじゃあれに勝つのは間違いなく無理だ)
(あいつがまともに取り合うかどうかは知らねぇが……)
255御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/03(木) 00:41:35 ID:yUypBxoP
動物の狩りは生きるためのものだ。
獣は餓えなきゃ他の生き物を襲ったりはしねえからな。
(それを最初に思い出すべきだったんだろうが)

(サルはサルを殺さないよ、と師匠の声が脳裏に響く)
(確かにその点、人間は動物以下かも知れねえ)
満足したら、さっさとねぐらへ帰れ。
俺はまだやることがあるんだよ。
(俺も側に置いた弁当のところへ戻り、地面に胡坐で座り込むと弁当のふたを開けた)
(ウケヒ神の握り飯は一種の神饌で、いわば聖書に出てくる知恵の木の実みたいなものだ)
(人間である俺には食えない)

ふん、お前が何を言っているのかわからんが、俺は現実にあるものしか相手にできねえ。
魔法使いやら魔物やらとは違うからな。
あんな便利なやつが現実にいたら、この世はそいつの思うままじゃねえか。
だが、そんなことにはなってねえ。
ってことは、そんなやつは現実にはどこにもいねえってことだ。
(俺も弁当に手をつける。もうトリ野郎に横取りされる心配もねえからな)

【それじゃこの辺で俺は締めとさせてもらうぜ】
【なんかやり残したことがあれば言ってくれ】
【そっちの締めまで見届けるからよ】
256ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/03(木) 00:52:28 ID:0SG0c5+z
分かってんじゃねぇかィ。
ったくよォ、鳥唐ひとつパクられたくらいでヘビだの何だの……
ちったぁ牛乳でも飲めやガキんちょ。
(全く疲れた。握り飯をつまみながら溜息が出やがる)
フン、言われんでも最初からそのつもりでさァ。

あーん?なるほどな、じゃあ奴はさながら夢と現実を自由に行き来出来るってか。
(……マジでそうなんじゃないかって、本気で思いかけた)
(ていうかそれが事実だとしても俺様多分、驚かねぇな……)

馬ッ鹿じゃねーの?すげェ力持ってる奴ほどああいう風にその力を無駄遣いしてるもんだぜィ。
世界の支配なんざ考えるのは中途半端に力のあるタコ助ぐれぇのもんだ。
あいつは自分の気が赴くままに動いてるみてェだからな。
いつ現実にひょっこり顔出すかわかったもんじゃねェぜ。
(そんなことを言いながら、握り飯を食い続ける)
(効率悪ィから人に化けようかと思ったが、やめた)

さーてと、久しぶりに満腹になったことだ。
御忠告通り俺様は優雅な午後を過ごすとするかねィ。
あーばよ、ガキんちょ。
(食いたいだけ食っても飯は残った。これを持って帰りたいが、
その手段も無ぇんだから仕方ねェや)
(名残惜しいがかなり食い残してその場を飛び去った。
くそ、マジで惜しいぜィ!風呂敷でも持ってくるべきだったぜィ!)
(……後で、風呂敷もって戻ってみようかな、なんでことを考えてる俺なのだった)
(……ていうかあいつの思う通りに試合にならなかったから、
後でボコされるかも……うわあああ鬱だ……)

【んじゃ俺様の方はこんな感じか】
【付き合ってくれてありがとよィ】
257御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/03(木) 00:55:15 ID:yUypBxoP
【見届けたぜ】
【声かけておきながら力不足ですまなかったな】
【お疲れさん。おやすみ】
258迫水 直 ◆mkbuDdznjc :2009/09/03(木) 01:43:52 ID:jhUolzfG
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1248015133/398の続き

あぁ、よろしく頼むよ。楽しみにしてるからさ
(ひのわがいつでも持って来れるように、と自分のクラスを教える)
(当人は、ひのわに面倒をかけないようにと気遣っているだけなのだが)
(二人が末永く…と祈ってくれている後輩--中等部の少女--が、自分のクラスを訪ねたりしたら、色々と波紋を生みそうなことに気が回らない)
(この辺りの鈍さが、パートナーにヤキモキさせる一因であることに自覚がない)

うん、遠慮なく頼ってくれて構わないよ
もちろん、異形関係じゃなくてもいいからね。まぁ、学業はあまり得意じゃないけど…
君の先輩は意外と頼りになるよ
(虚勢と言うほどではないが、何となく見栄を張ってみる)
(6才も年下の少女には「頼りになる先輩」を演じていたくて)

(そんなこんなで、あとは当たり障りない世間話を続けているうちに)
(先日と同様、ひのわの自宅前まで辿り着いて)
(ここまでの道中ずっと手に抱えていた紙袋を、後輩に返却する)
じゃあ、また
あまり無茶しないようにね
(そう言って、ベレー帽を乗せた頭を軽く叩く)

【遅くなってゴメンなさい、だね】
【置きレス投下落ち】
259卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/03(木) 04:25:55 ID:CafDFbkW
(クッキーを渡す時になったら、伊織の迷惑にならないよう人目を避けることにしようと考えながら)

くふふ……私は余り、古文などが得意ではありませんから。
テスト前にはひょっとしたら、お力添えして頂くかもしれないのですっ。
……頼りにしてます、迫水さん。
(好きな人。もちろん恋愛感情という意味では無く、友人として)
(そういう人と話してると……他の様々な、同じ「好きな人」の時と同様微笑の数が増える)
(なんだかそのことまで嬉しくなんて、微笑はさらに増えるのだった)

(そんなことを話しているうちに、自宅の前につく。
前は彼に抱えられて……醜態を晒してしまった。思い出して赤面する)
あ、ありがとうございました。
(そのことを悟られないよう、やや顔をそむけながら紙袋を受け取った)

……くふ。それではまた、なのです。
迫水さんもお気をつけて。
(振り返って彼を見送りつつ)
(早速裁縫を始めようと、家の扉を開いた)

【置きレス投下落ちなのです。それではこれにて。ありがとうございました】
260迫水 直 ◆mkbuDdznjc :2009/09/03(木) 08:09:32 ID:jhUolzfG
【置きレスにひとつ借ります】

>>259
(前に出会った時のひのわの表情は、後悔と罪悪感に彩られていた)
(今目の前にある微笑みは、少女が浮かべるのに相応しく)
(それだけ信頼を寄せてくれていることが嬉しい)
(できるなら、この笑顔が曇ることがありませんようにと願う)

(そらされた顔、紙袋ごしに見え隠れする頬がほのかに血色を帯びるのを見て取り)
(前回の別れ際の出来事--ひのわの寝ぼけ顔--を思い出す)
………あぁ、じゃあ、また
(本人が気にしていることで悪いと思い、こちらも顔をそらし笑いを堪えて)
(振り返るひのわに手をあげ答えながら、帰途につく)
(背後からは扉の閉まる音…今回はちゃんと扉を開けたようだ)

さて……
(携帯を取り出して時間を確認する。見上げる空は濃い藍色から闇色に変わりつつあった)
(もうすぐ、夜が来る。今夜も狩りがはじまる)
(それはまた、大切な人と過ごす大切な時間のはじまりでもあった……)

【ではでは、こんな感じでこちらも〆】
【お付き合いありがとう】
261名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 09:33:06 ID:udkfaR6B
>ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE
確定多すぎ。
しかも最強NPCつかって相手を無効化とか確定にもほどがあるだろ
もう一回スレルール嫁
>>1
>いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開はやめましょう。(相手の了承なく妖魔を殺害など)
>>248                                 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>炎を纏った拳でヘビ野郎の顎を思いっきり抉ったァ!
自分が描いていいのは殴りかかるところまで。
相手にそれが当たってダメージがあったと確定するのはルール違反

>>252
>(野郎……ペチコートは笛吹き男をビンタ一発ではっ倒し、笛を遠くにぶんなげた)
>(それが海に到達したと言われてもあながち冗談にならないのがこいつの恐ろしいとこである)
自分に都合のいい展開にするためにプロフにもない最強設定のNPCを前フリもなく(=相手に選択の余地を与えず)出し
相手の了承も無く相手側NPCを無効化(=殺害と同じ)していたらバトルが成立しない

>>254
>こいつじゃあれに勝つのは間違いなく無理だ
自分しか使えないNPC(=自分の能力と同じ)と相手キャラハンの能力差を確定し
この先相手キャラハンが絶対にそのNPC(=自分)に負けることを確定するのはルール違反
262名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 10:25:53 ID:dsUGm0HI
えぐった、って拳が相手を捕らえたって解釈でいいんじゃね?
あと言いたいことは色々あるし同意できるとこも多いがとりあえずもうひとつだけ

避 難 所 で や れ
263名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 10:27:59 ID:dsUGm0HI
あとそのNPC、プロフにちゃんと書いてあるみたいよ
264名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 10:30:11 ID:udkfaR6B
避難所は外部サイト、しかも個人が運営している掲示板だ
そこの利用は個々の利用者の自由なはずだろ
だいたい、規制やスレ使用中ならまだわかるが
なんで用もないのに外部の個人サイト利用を強制するんだよ
原則はオリ板のスレ利用が優先じゃないのか
265名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 10:40:42 ID:dsUGm0HI
本スレで見苦しい議論してたらキャラハンがここでロールしづらくなるってのに自治厨は学習しないな
てかそれロールの話だろ
そもそも用がないならそれこそ避難所に行けよ・・・
266名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 10:43:10 ID:udkfaR6B
>>263
プロフに書いてあるなら、そもそもプロフ作成の時点で>>1を読んでいないわけだ
>>1
>・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
弱点はプロフに書いてあっても、自分でその弱点を無効にしているのでは設定が無いのと同じ
>鳥だから極端に耐久が弱い。人間時は機動性が減る。
全く攻撃が効かないし、効きそうになるとNPCで確定無効化
しかも人間時に空中にいる異形にパンチが出来るほどの運動能力がある

>・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
相手の行動を全部無効にできるNPCが最強すぎないということはありえない               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
267名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 10:45:34 ID:dsUGm0HI
ロールでもないのにスレ利用とか意味わかんねーぞ
268名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 10:53:47 ID:udkfaR6B
ここは掲示板だ
掲示板に書き込むのがすなわちスレ利用だ
そんなこともわからんのかゆとりは
269名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 10:58:01 ID:dsUGm0HI
それ荒らしもスレ利用ってことになると思うんだ

まあマジレスするとここはロールをするための場所であって、ロールじゃないなら避難所というおあつらえ向きの場所があるからそっちでどうぞ。
270名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 11:03:36 ID:udkfaR6B
>>269
荒らしの定義をもう一度ここ100回読んで理解して来い。
http://deleter.bbspink.com/wiki/wiki.cgi?page=GUIDELINE
議論が成立しており、かつ誹謗中傷ではない書き込みは荒らしとは認められない。
お前の脳内ではどうか知らないが、この板の運営者はそう考えているということだ。
271名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 11:10:11 ID:dsUGm0HI
いや、別にお前を荒らし扱いしたわけじゃないんですが
書き込むことがスレ利用になるなら、荒らしだろうが何だろうがスレ利用に
なっちゃうってことだよ

被害妄想も大概にな。
あとそのメール欄はお前の意図はともかく誹謗中傷の範疇に入るかもよ
272名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 11:17:35 ID:udkfaR6B
誹謗中傷の意味と、この掲示板じゃ何を持って誹謗中傷とするか
削除議論板にでも行って聞いて来い
それとも議論自体無かったことにしたい本人乙と言って欲しいか?
273名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 11:25:26 ID:udkfaR6B
ロールは当人同士が楽しいのが最優先とはいえ、それがすべてではない
掲示板でやってる以上読んでいる人間もいる
人が読んでどう思うかを考えて書け、というのはPINK板全体に適用されるルール
だいたい無敵や確定は自分だけが楽しいやり方で、当人同士の「同士」が抜けてしまっている
ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnEはもう少し相手とROMを考えてロールしろ
274名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 11:28:50 ID:dsUGm0HI
折角正論なのに勿体ない。だいたいその裏で中傷されて、
素直に聞くドMがどこいる?

あと厨だの曝しあげだのは事実がどうであろうが気分を害する言葉だと思うが、その件についてガイドラインにそんなことが書いてあるみたい。
275名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 11:32:47 ID:udkfaR6B
>>274
だとしたら、削除依頼出して来い
後は運営が判断する
276名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 11:35:56 ID:dsUGm0HI
ん、ちゃんと消してたのか。悪い

言ってることは正しいんだからそこに余計な一言を挟むのは控えようぜ。
俺も人のこと言えないが。でも、中傷されて腹が立たない人はいないんだよ。
聞いてくれる話も聞いてくれなくなっちまう。
277島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/03(木) 20:29:23 ID:8+CsRbrD
【待機待機、なのです。プロフは…えと、>>39に】
278久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/03(木) 20:47:19 ID:1haRZsvM
【六花さん、こんばんはですわ。】
【もしよろしければ、ご一緒させてもらってよろしいかしら?】
【……手土産無しの、のーぷらんなのですけれど…っ】
【プロフは>>5に、ありますわ。】
279島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/03(木) 20:51:56 ID:8+CsRbrD
【こんばんは、久遠さん(ぺこり)】
【こちらでは、はじめまして、ですね。ぜひぜひ、なのです】
【会うとしたら、やはり夜、でしょうか】
【共闘かそれ以外か、ご希望はありますか?】
280久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/03(木) 20:55:44 ID:1haRZsvM
【そうですわねぇ…初対面なので軽く共闘とおしゃべり、といったとこですわね。】
【わたしは武器の都合で、後方援護が得意となっておりますので】
【そちらが戦っている場所に乱入…かな?】
【六花さんは、なにか希望あります?】
281島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/03(木) 20:58:20 ID:8+CsRbrD
【わたしは肉弾戦型、ですから助けていただけると、ありがたいのです】
【特に、これ、って希望はない感じ、なので。流れにまかせて、にしましょうか】
【さっそく、書き始めてもよろしいでしょうか】
282久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/03(木) 21:00:47 ID:1haRZsvM
【はい、ではこちらも流れに任せて…】
【予定して作り上げるのも楽しいですが、流れに流されまくるのもロールの楽しみですわよね。】

【はい。それでは、書き出しお願いいたしますわ。】
【のんびりしておりますので、慌てずごゆっくりと…】
283島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/03(木) 21:17:47 ID:8+CsRbrD
……こういうのは、見たことないタイプ、かな。
(ひやりとした空気に包まれて、六花はひとり呟いた)
(まだ夏も終わらぬというのに、ここはまるで湿気を感じない)
(けれど、かつてない状況に置かれて、六花の背を嫌な汗が流れる)

さすがに氷じゃない、か。
(右手で油断なくシャベルを持ったまま、左手を伸ばしてひた、と壁に触れる)
(それは、コンクリートでも木の壁でも鉄板でもなく、)
(――『鏡』、だった)

……どうしたら、出られるんだろう。
(もう5分は鏡の回廊を歩き続けているにも関わらず、まるで出口らしきものは見えない)
(もちろん、入口もである)
(見上げてもそこに夜空はなく、鏡に閉ざされて六花の姿を小さく写すだけ)

(――5分前。斃すべき異形を求めて夜へと繰り出していた六花は、間もなく見つけたその気配に誘われて)
(暗い路地裏へと、足を踏み入れたのだ)
(そして、闇の中にわずかな光を反射して光った『何か』を目にした瞬間)
(ぱきぱきと音を立てて六花の周囲を多角形をした鏡が覆っていき)
(ただの路地裏はたちまち、鏡の回廊へと姿を変えたのだ)

(そろそろ、何か出てきてもいい頃だ)
(その六花の予感は外れなかった。鏡の中から染み出すように、ぬぅ、と)
(いかにも「お化け」然とした影が4体、姿を現したのだ)

【大変お待たせいたしました】
【こんな感じで、よろしくお願いします(ぺこり)】
284久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/03(木) 21:38:41 ID:1haRZsvM
う…ん……
(手にしたP7を、艶々とした面に『コンコン』と、ぶつけてみる。)
(鉄と硝子状のものがぶつかる音が、空間に反射する。)
壁……鏡?
…………硝子の。
(一瞬、紅い髪の男の事を思い出し―――小さく首を横に振る。)

(家への帰り道、それはほんの少しの日常との食い違いだった。)
(なんとなく、近道かな?なんて思って、初めて踏み入れた小さな路地裏。)
(普段は決して、そんな脇道に反れたことは無かったのに、思えば――呼ばれた――の、かもしれない。)
(夜の路地裏にしたって、暗闇が過ぎる…と、気が付いたときには、もう遅かった。)

ふぅ……
なんでしたっけ…こう…片手を壁について歩くのでしたっけ?
…………出口があれば、の話ですけれど。
(銃を持たない左手を、壁について歩き始める。)
(淡いサックスのワンピースに、生クリームのような白いレースが飾られて、それが鏡の中で幾重にも揺れている。)
目が、まわりそうですわね。
遊園地のミラーハウスとかって、こんな感じなのかしら?
入ったこと、無いですけれど……
(この迷路に些か焦りを感じ始め、誰に言うわけでもなく、独り言を呟き始める。)
でも、これだけ大きな鏡がお部屋にあると、お洋服のコーディネイトを見るのに、便利そうですわよね。
一枚、持って帰りたい、ぐらい―――、と。
(右手の鏡を見ると、そこには少女と自分が映っていた。)
(慌てて振り向くと、長い通路の先には、その少女の姿―――)
(それと、その少女の周りの鏡からは、黒い『ナニカ』が、姿を現そうとしていた。)

あなた―――っ
そこの、あなた、危ないっ!!
(その黒いものが、なんなのかは解からなかったけれど、良いものではないことは一目瞭然。)
(グリップセーフティを握り締めて解除、4体のうち1体に狙いを定める。)

【こちらこそ、よろしくお願いいたしますわ。】
285島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/03(木) 21:55:41 ID:8+CsRbrD
(最初は壁を壊そうと試みた。強化したシャベルによる打撃で、確かに罅は入りはした)
(しかし、それだけだった。傷つけるることができたのは、わずかな表層に過ぎなかったのだ)
(たとえばここが、山中の隧道のようなものだとしたら、壁から脱出するなどおそらく不可能)
(えてしてこういうものは、根源となる『何か』を叩かなければならないのだ)

(――果たしてあの影は、その根源なのか)
(影はむくむくと膨らんで、伸びた腕はだらりと垂れ下がる)
――――破壊、します。
(シャベルを構えた姿勢は、正眼というほど整ってはいなかったけれど)
(怪異に挑むため、深呼吸をしようとした、その時)
…………ヒト……!
(耳に入ったのは、高い、少女の声)
(六花以外にも、この怪異に巻き込まれた者がいるのだ)
(目線だけを声のしたほうへ遣ると、そこには金髪の、ここには場違いな――)
(――あるいは、鏡の国に迷い込んだアリスのように「お誂え向き」な)
(華やかなワンピースの小柄な少女が、銃を構えて立っていた)

……だいじょうぶ、です。わたしは、戦える。
あなた、こそ。
(逃げて、とは言わなかった。逃げる先など、ない)
(それに、彼女が手にしていたものは、武器だ。戦うための力だ)
(この前は、もっと幼い少女とも、ともに戦ったのだ。外見で判断するのは、この街では無意味)
わたしは、これを壊します。あなたは、別のを。
(ならば、彼女の力を借りて、ともに『ここ』を脱出するまで)

せぇああぁぁぁぁぁっ!
(掬い上げるように、シャベルを振るう。影は避けることなく、刃をその身に受けた)
(――はずだった)
――――ッ!?
(手ごたえは、あった)
286島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/03(木) 21:59:45 ID:8+CsRbrD
【――ッ、途中送信してしまったのですっ…!】

(あるかないかといえば、「あった」のだ)
(ただし、それはほんのわずかなもの)
(影は、その一部を散らしただけで、その跡は瞬く間に埋まってしまった)
……うそッ!?
(まさか、物理攻撃を受け付けないというのか)

【と、ここまで、でしたっ】
287久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/03(木) 22:12:59 ID:1haRZsvM
(みるみるうちに、影達の姿はふくらみ、大きくなって、襲い掛かられればひとたまりもないような、長い両腕をダラリと垂らす。)

(鏡から出てきた、影のような4体の存在。)
(銃弾が、効くのかどうか一瞬不安になり、銃を構える手を緩めようとしたものの)
(その少女が囲まれていく様子を見て、予断は許されない。やってみなければわからないと――)

(自分と幾分も変わらなさそうに見える、少女が「わたしは、戦える」と、言った。)
(可愛らしい薄茶色の長い髪が、ふわりと揺れた。)
(見れば、その華奢な手には―――)
……シャ、シャベル?
(思わず、口に出して呟いてしまう。)
(よくは解からなかったが、通路の先にいる影達と対峙している少女は、そのシャベルだかスコップだかで、戦う気らしい。)
(いつも銃に頼っている自分からすれば、少し不安な気持ちにならなくもないが、武器は人それぞれと思い直して)

――解かりましたわ。
あなたは、その目の前のものを
わたしは、出来る限り、援護します。

(その愛らしさとは似合わない怒声をあげつつ、少女はシャベルを影に向かって振るう。)
(後方にいる影が、続けて少女に襲い掛からないように、その姿をサイトに納めて、指先に力を込め引き金を引く。)
(急作りにしては、まぁまぁのコンビネーションのはず―――)
288久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/03(木) 22:13:43 ID:1haRZsvM
【そして、早合点!】
【続きを入れますわ。】
289久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/03(木) 22:21:24 ID:1haRZsvM
【お待たせ、ですわ。】

(細かい様子は、遠くてよく見えなかった。)
(少女の振るったシャベルは、1体の影にヒットしたかのように見えた。)
(だけど、その影の姿は、一瞬だけ体の一部をぐにゃりとさせただけで)
(シャベルを持つ、少女の目の前に依然立ちはだかっていて)
(自分の放った弾丸も、その背後の影に命中したはず。自信はあった。)
(射撃練習や実戦で鍛え上げた本能が、影に吸い込まれる弾丸を感じ取っていた。)
(なのに、その影はほんの少しだけ、着弾の衝撃に体を揺らしただけで―――)

効かない……?
(通路の向こうに居る少女からも、驚きの声が上がっていた。)
290島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/03(木) 22:38:38 ID:8+CsRbrD
(当たり前といえば、当たり前かもしれなかった)
(相手が「お化け」ならば、触れられるはずがないのだ)
……どう、しよ。
(完全に攻撃手段を物理的なものに頼っている六花は、唖然とするしかなかった)

――――っ。
(回廊に響く銃声。腹の底にくるこの音には、いい思い出はない)
(果たして彼女の放った銃弾は、影を揺るがせはしたものの、それを破壊することはなく)
(しかしその勢いを大きく削がれて鏡の壁面に当たり、小さな穴を開けただけだった)
う、ぅ……
(しかし、たった一撃が効かなかっただけで諦めるわけにはゆかない)
(ここには自分だけではなく、あの少女もいるのだから)

……どこかに、弱点とか、あるかもしれないのです!
(少女に向かって、声を張り上げる)
(以前戦った頑強な装甲をもった異形は、口の中から頭部を破壊した)
(弱点は、どんな相手にだってきっとある)
(ならば、これはどうだ)
…………ん、
(高さ2メートルほどの、影。頭と思われる箇所に、目なのか薄ぼんやりとした光がふたつあるだけで)
(まるで、肉体の質感を感じない)

(思考を巡らせているうちに、六花からも少女からも狙われなかった2体の影が)
(六花に向かって長い腕を振り上げた)
――――ひっ!
(六花の攻撃が当たらないなら影の攻撃も当たらない)
(なんて、そんな都合のいい話が、あるわけがない!)
(六花は転がるようにどうにかそれを躱そうとして、少女へと近づく)

【わたしのうっかりで、お手を…!ごめんなさい、です(ぺこり)】
291久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/03(木) 22:54:22 ID:1haRZsvM
弱点――?
(少女が、こちらへ向けて声を張り上げる。)
そうですわね、絶対、必ずありますわっ!
(負けじと、こちらも張り上げて返す―――、が、いったいどこにあるというのだろう。)
(考えろ…考えなくては―――!)

(シャベルが命中したやつと、弾丸をうけたやつは、まだユラユラと揺れている。)
(のろまというほどでも無いのだが、スピード重視タイプでは無い様子に見えた。)
(だからといって、安心は出来ない。影は4体いるのだから。)
(案の定というか、残りの2体が長い腕を振り上げ、少女めがけて叩き落そうとしている。)

(もう一度、サイトに影を捉えて、その腕を撃ち抜く。)
――――っち。
(舌打ちをする。結果は同じ――銃弾は、1体の腕を軽く揺らしただけに過ぎずに)
(少女は小さく悲鳴をあげつつも、寸でのところで影を避け、文字通り転がるようにして)
(こんな窮地でも、可愛らしい…と、判断してしまうほど、目をひく愛らしさの顔が、駆け寄ってきた。)

あれは、なんなんですの?
実体が無い―――?
見た目どおりの、影?
そもそも、ここは何?どういった場所なのか、あなた御存知?

【途中送信なんて、よくあるお話なのですわ。】
【気にしない、気にしない。】
292島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/03(木) 23:11:18 ID:8+CsRbrD
(六花の傍を、銃弾が突き抜けて)
(六花を狙った影の腕を、わずかに吹き飛ばした)
――――ッ!
(全身に、嫌な汗が噴き出す――今、思い出しては、駄目だ)
(『その銃弾は、六花を狙ってはいない』――前に葛森利香が拳銃を使っていたときだって、平気だったではないか)

(何とか、少女のところへ辿りついて。最初にかけられた言葉は、疑問)
……わ、分からない、の、ですっ……
そこの、地面のところから、出て、きて。
(言いながら、影の滲み出たあたりを指差す)

――もしか、したら。
(思い出せ。『ここ』に閉ざされる前に、六花は何を見た?)
(闇に蠢いた、小さな光――鏡の、反射光?)
見た、のです。ちいさい、鏡をもった、なにか。
(この回廊のどこかに、いるかもしれない)
アレを、壊せば、きっと――
(鏡を壊せば、幻影は映らない)

(言葉を継ごうとして、しかし4体の影はその続きを許してはくれなかった)
『……お……お、お』
(見れば、ぽかんと口のような空洞が空いている)
(そこから耳の奥に響くような声ともつかぬ音を発しながら、ゆったりと、しかし確実ににじり寄ってくる)
探しましょう!ぜったい、どこかにいるのです!
(そんな証拠はなかった。しかし、六花は力強く少女に頷きかけた)
293久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/03(木) 23:33:20 ID:1haRZsvM
(額に汗を滲ませながら、少女はわからないと言った。)
(おそらくは、自分と同じ状況なのだろう。)
(人通りの無いどこかで、この鏡の迷宮に囚われて、そしてあの4体の不気味なものと遭遇した。)

小さい、鏡をもった、なにか?
(少女を見つめ、眉を顰めて首をかしげ聞き返そうとした、その刹那)
(不気味な音声で、二人の会話が途絶える。)
(音のするほうに目をやれば)
(ゆらりゆらりと、その闇の存在を揺らしながら、影達がゆっくりと、こちらへ近づいて来ていて)
(然程、素早くは無い存在でも、油断できるほど遅くも無く)
(隣にまでやって来た少女と、通路向こうの影を交互に見つつ、P7をホルスターに仕舞い込む。)

解かりましたわ。
わたしは、あの影達の接近を防ぎます。
(ショルダーにしているバイオリンケースを、肩にかけたまま蓋を開いて、ベレッタM93Rを取り出し)
(その銃を振り下ろし、ガチャンと鉄の音をさせながら、USエンフォースストックを展開させ)
(レバーを指で弾いて、三連バーストに切り替える。)

必ず、あなたをあの影から守ってみせますわ。
あなたは、その小さなものを探して壊すことに、専念してくださいませ。
(力強く頷く少女に、こちらも頷き返して、安心させるようにっこりと笑いかける。)

(伸びてくる腕を、素早く撃ち抜いていく。)
(やはり、その影は微かに腕を震わせるだけで、怯む事無く、続けざまに腕を伸ばし、覆い被さってくる。)
(狭い鏡の通路の中で、乾いた銃声が響き、空気を揺らす。)
294島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/03(木) 23:58:41 ID:8+CsRbrD
はい、暗かったから、ちゃんとは見えなかったのです、けれど……
(それがこの回廊の中にいる確証はない)
(それを斃せば、元の空間に戻れる保証もない)
(けれど、それが現状考えられる唯一の道ならば――)

……おねがい、します。
(少女を異形に向かわせるのは心苦しいけれど、悠長にそれに不満を述べられる状態でもない)
(そして、六花は周囲に視線を巡らせる)
(いくつもの破片を繋ぎ合わせたような鏡の壁が、幾重にも六花を映す)
(その表情に不安の色が浮かんでいるのに気付き、六花は首を振って気を引き締める)

(幅5メートルほどの回廊には、細い柱の他に、壁と床の境界から枝のような結晶が伸びていて)
どこに、いるの……?
(それが隠れられるような死角をなくそうと、走りながらシャベルで障害物をへし折ってゆく)

(それでも、どうしても六花を守ってくれている少女のほうを気にせずにはいられない)
(彼女はバイオリンケースに納められていた大振りな銃で的確に影を撃ち抜いてゆく)
(見た目にはダメージを与えているようには見えない――が)
(その銃弾は、確実に影を足止めしていた)

(再び影のうちの1体がその腕を振り上げる)
(下ろされた腕は柱に当たり――柱は音を立てて折れる)
(やはり、実態や攻撃力がないわけではないのだ)
――はやく、しないとっ。
295久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/04(金) 00:18:43 ID:xgOwewZV
あなたは、思う場所を自由に探してくださいませ。
絶対に、守るし、あなたにも絶対に当てない。わたしを、信じて。
わたしも、あなたがそれを見つけてくれるって、信じていますわ。
――信じあえば、絶対に出来無い事は無い。
(絶対に少女を守れる。少女が、それを見つけることが出来る。そして、それは脱出への鍵。)
(そんな保障も確証も皆無だったけれど、銃弾を外さない自信だけはあった。)
(だからこそ、少女にしっかりと微笑んで見せて)

(駆け出した少女を追いかけようと、4体のうちの2体が方向を変え始める。)
あなたたちの遊び相手は、このわたし、ですわよっ
間違えないでくださいませ、ね?
(少女の行方と影達の間を、挟むようにして立ちはだかり)
(影をひきつけるために、銃を持たない片手でスカートの端をつまみ、大仰にお辞儀を見せる。)
……よろしく。
(大げさな動きに興味を引かれたのか、影達が一斉に、自分に向かって手を伸ばし始め)
(最低限の発砲数で、それを弾き)
(スカートのレースを揺らしつつ、鏡の床を踵で踏み鳴らして、後ずさりしつつ)
(振り上げられ頭上に落ちてくる腕を、体を横へ捻り、かわす。)
(外れた腕は、迷宮の柱の1本にぶつかって)

い、意外とダメージ…大きそうですわね。
(ポッキリと折れて、キラキラ破片を散らしながら崩れていく柱を見て、青ざめる。)
だけどわたし、素早さだけはどなたにも褒められますのよ?
(レバーを切り替えて、三連バーストから通常に戻す。)
(動きを封じる威力から考えると三連のほうが効果的だが、そろそろ残弾を考えなければならない。)
(マガジンを入れ替える余裕は、無さそうだった。)
296島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/04(金) 00:21:27 ID:+PC4cSnU
【ごめんなさい、ここで凍結は、できますでしょうか】
【明日以降は、遅くても22時くらいには来れると思うのですけれど】
【久遠さんのご都合は、いかがでしょうか】
297久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/04(金) 00:25:50 ID:xgOwewZV
【凍結、了解ですわ。】
【では明日の22時ぐらいで、いかがでしょう?】
【土曜はちょっと用事がありまして…日曜は今のとこ予定が掴めていないのですわ。】
298島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/04(金) 00:29:17 ID:+PC4cSnU
【それでは、ひとまず明日の22時に】
【もしなにかありましたら、ご連絡させていただきます】
【久遠さんも、なにかあったらご遠慮なく】
【今日は、ありがとうございました。お疲れ様です】

【では、お先に失礼させていただきます。おやすみなさいませ(ぺこり)】
299久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/04(金) 00:31:57 ID:xgOwewZV
【こちらこそ、今日はありがとうございます、ですわ。】
【では、なにかあればお互い避難所に伝言、ということで。】

【おやすみなさい、良い夢を。】
【……ゴーレムさんも、夢を見るのかな?】
【って、前も聞いたことがある気がしますわね。】


【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
300島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/04(金) 21:52:52 ID:+PC4cSnU
【引き続き、スレをお借りします】
【本日も、よろしくお願いします(ぺこり)】

(少女は六花を信じてくれると言う。綺麗な青い瞳がで、六花をまっすぐ見て)
……もちろん、なのです。あなたを、信じる。だから――
(「自分を信じて」とは言えなかった。そんな言葉を口にする資格は、六花にはない)
(けれど、彼女が六花に向けてくれる信頼を、裏切りたくはなかった)
(そんなことは、絶対に――もう、二度と)
(微笑む彼女に、六花はもう一度頷いて)

――――とっ!
(かしゃん、とまたひとつ、硝子の枝を砕く)
(大小さまざまな欠片が、床にばらまかれてきらきらと光を反射する)
(――そういえば、照明のひとつもないのにここは随分と明るい)
(そんなことを思い浮かべながら、上下左右にくまなく視線を走らせる)

『……ぐ、ぉ、あぁぁぁ』
(何発の銃弾を撃ち込まれても、影はゆらりゆらりと蠢くばかり)
(思い出したかのように腕を振り上げることはあるが、躱す少女の速度には遠く及ばない)
(あまりにワンパターンな動きが続くように思われた、が)

『…………ぬぉあぁぁぁぁ……!』
(だらりと垂れた両腕を床に突いたかと思うと、少女との距離を一気に詰める)

……ッ!!
(六花がその瞬間を目にすることができたのは単なる偶然)
このッ……!
(姿勢を低くして、壁に手を触れながら少女のほうへと走る。その掌には、魔力により形成された硝子の槍)
しゃがんでッ!!
(助走もそこそこに投擲した槍は、少女へ最も接近した1体の頭部を狙う)
301久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/04(金) 22:11:27 ID:xgOwewZV
っふふふ、読めてまいりましたわ、ワンパターンさんたち。
(振り下ろされる闇色の腕、覆いかぶさるようにグラリグラリと揺れる胴体。)
(その動き、一つ一つを丁寧に確実に、踊るように避けかわして)
(床に散らばった硝子の破片を、じゃりじゃりと音を立てながら、踏みしだき)
(レースとリボンに飾られたスカートの裾が、花が零れるかのように、ふるふると揺れる。)

―――――ッ!?
(突然、1体が今までに見ない行動を取り始める。)
(両腕を床につき、グンとその距離を縮めて―――)
(―――素早い!)
(銃で狙うことは、勿論間に合わない。)
(ここまでの至近距離では、体躯の違いからも、完全に攻撃を避けることも難しいだろう。)

………っく。
(骨の1本や2本は覚悟するしかないと、咄嗟に判断したのか、それとも本能か)
(バイオリンケースを左腕で跳ね上げて、頭に掲げ、庇う体勢をとる。)
(最悪、走れる脚と銃が撃てる右腕が生き残れば、いい。)
(細かいことは、あとで考えよう―――と)

!?
(その瞬間、少女の駆け出す足音と、「しゃがんで」という台詞が耳に飛び込んでくる。)
(最早、条件反射的にそれに従って、床に銃をついてしゃがみこむ)


【こちらこそ、よろしくお願いいたしますわ。】
302島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/04(金) 22:35:46 ID:+PC4cSnU
(一歩踏み込むたびに、足の下で鏡の欠片がさらに磨り潰されて、きしりと嫌な感触を残す)
(しかし、構ってはいられない。六花を守るために立ってくれている彼女を、傷付けさせるなんて)
――――――――ふッ!!
(槍が六花の手を離れる瞬間、硝子の断面が掌の皮膚を切り裂いて)
(痛みに顔を顰めるも、そのまま腕を力いっぱい振り抜いた)

『…………!!』
(六花の投げた槍は、影の額の中心に撃ち込まれる)
(影はよろめいて、声ともつかぬ声をあげながら、どうと倒れた)
よしっ……!
(他の3体た、動きを止めて倒れた影に虚ろな光の灯る顔を向けた)
(倒れたそれは、動くこともなく、消えることもなく。その闇色の身体を広げている)

だいじょうぶ、ですかっ!?
(頭を庇うようにバイオリンケースを掲げて、床に屈んだ少女)
(どうやら怪我はなさそうで、ほっとする)
……ごめんなさい、あまりじっとしてられない、のに。
急がなきゃ、いけないのに……
(血の滴る右手を身体の後ろに隠して、少女を立たせるために手を貸そうとして)
(ふと、あることに気付いた)
……ここって、一本道、でしたよね。
ずぅっと、枝分かれなんて、なくて。
(どうしてあの影たちは、六花の進行方向から出てきて、それだけなのだろう)
(今の進行方向を阻むように出てきても、おかしくないはずなのに)
追い返そうと、してる?
(――それは、六花たちが『後退』しているから?)
303久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/04(金) 22:53:23 ID:xgOwewZV
(何かが頭上を飛んでいく、そんな空気の圧力を感じる。)
(呻き声、なのだろうか?続いて倒れる音。)
(恐る恐る顔をあげると、ゆらゆらと揺れる影のようなものが、3本。)
(先ほどまで、自分に襲いかかろうとしていた1体は、硝子の破片の散らばる床に、その胴体を投げ出していて)

え…えぇ、大丈夫ですわ。
…ありがとう。
守る、なんて言って、守ってもらっちゃいましたわね。
(残る3体を警戒しつつも、バイオリンケースを下ろして、お行儀悪く左袖で額の汗を拭う。)
(差し出されてきた左手を受けつつ、立ち上がり)
(右手を後ろ手にしていることと、なぜ左手を差し出したのだろうと、少し奇妙に思いつつも)
(右手に抱えた銃を思い出して、そのせいかな…?なんて、一人納得して)

鏡だらけで混乱しそうですけれど、進んでみれば確かに一本道、ですわね。
追い返す…あいつらが?
(そういえば、確かに攻撃は仕掛けてくるものの、そうも積極的ではない影達の動き)
(確かに、おかしいと思えるところは、いくつかあった。)
(応えながら、なんとなく足元を見やると、硝子の破片に紛れて、赤い雫が滴っていて)
……っ、あなた…怪我してますの?
(少女の後ろ手に隠した右手を、強引に前に持って来さそうとして、腕を伸ばし掴もうとする。)
304島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/04(金) 23:09:46 ID:+PC4cSnU
いいえ、守ってもらってばっかりでは、いけませんもの。
(額を拭う彼女と影たちの間に身を置いて)
(その一歩で、ぽたりと赤い滴が滴る)

――もしかしたら。アレがいるのは、反対の方向かもしれないのです。
この影は、護衛、みたいなもので。
(わずかに後ずさりながら、もと来た方向へと顔を向ける)
(だとしたら、自分たちをここへ閉じ込めて置きながら、追い返そうとするなんて)
(なんて勝手な話なのだろうか)

アレが、あっちにいるとしたら。
……今度こそ、本気で襲ってくるかも、しれません。
(もしそうなれば、影が護るべきもの――つまり、この空間の主がその先にいるとみて間違いないだろう)
(こんなワンパターンの攻防では、済まなくなるかもしれない)
だから―――えっ?
(不意に右腕を掴まれて、ぱたぱたと血痕が無職の鏡の表面に花を咲かせる)
そ、そんな、大したものでは、ないのです。
わた、わたし、魔法つかい、なのです。こんなけが、すぐに治せちゃいますから、だからっ……
……とにかく、アレを、探すのですっ。
(傷を隠すように手を握ると、強引にならない程度に少女の指を解く)
305久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/04(金) 23:37:37 ID:xgOwewZV
反対の方向……
(少女が、目を向ける方向を見つめる。)
(なんだかんだ言って、影達に追われるようにして、進んできた道を)
護衛。
確かにそうかもしれませんわね。
(影達が認識している、なんらかの境界線を越えたのだろうか。)
(ゆらゆらと揺れるばかりで、影達は、もう何も攻撃を仕掛けてくる様子が無くて)

(少女の細い腕を掴み、こちらへ引き寄せる。)
(思ったよりも出血量も多くて、傷も見えないほどに赤く染まった、その手のひらに小さく息を飲んだ。)
……魔法つかい…?
(やんわりとした優しい動き、きっと、この少女の心根を現しているのだろう。)
(そんな柔らかい動きで、自分の手から逃れる様子を見ながら)
(少女の言葉に、首をかしげる。)
(そういえば、あの男も、あっという間に傷を治して見せたっけ)
(それでも、この少女の手からは、未だにぽたりぽたりと、赤い雫が垂れていて)
ん……
(ポケットから、ピンクのフリルの付いた、柔らかな白いハンカチを取り出し)
(ベレッタのフロントグリップに、その布面を押し付け、小さな亀裂を生じさせ)
(その亀裂に指を突っ込んで、そのままハンカチを真っ二つに、引き裂いて)
(また、少女の手を強引に引っ張ると、手のひらを広げさせ、くるりと巻き付け、手の甲で結んで)
本当は、もっとくるくる巻いたほうが良いのでしょうけれど…動くのに、邪魔になってしまいますものね。
でも、これだけでも、何かに触れるときの痛みは和らぐはずですわ。

あのまっくろ影たちは、素早く動け無いことも無いけれど、そう咄嗟の反応は出来なさそうですわ。
突破するのであれば、わたしもお手伝いいたしますわ。
(残弾の少なくなったベレッタをバイオリンケースに納め、替わって大型のオートマチックを取り出す。)
306島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/05(土) 00:09:54 ID:LxD1PvkX
追っかけない、なら。帰してくれたって、いいですのに。
(何かアクションを起こすでもなく、ただ揺らぎながら立ちつくすだけの、影たち)
(ぼやいては見るけれど、異形どもの行動にヒトの立場から理解をしろというのが無理な注文だ)

んっ……
(引き寄せられた掌は、鮮血で真っ赤に染まり、まだ血が溢れだしている)
(治すのは一瞬だ。このまま血液――魔力を流出させるよりは、ここで治してしまったほうが身のため)
(しかし、少女が傷口を見ている前で、それを?)
(土人形であることを、知られて――)
…………え?
(六花がためらっている間に、少女はポケットからピンク色の、レースに縁どられたハンカチを取り出した)
…………!?
(それを銃のグリップを使って惜しげもなくふたつに引き裂くと)
あ、あっ。そんなにきれいなの、ですのに。
(半ば強引に六花の手を取り、未だ出血の続く掌に巻きつけた)
(淡いピンクはたちまち暗い赤にそまってゆく)
……ご、ごめんなさい……ありがとう、ございます。
(六花の得物のことも考えて、巻きつけられたハンカチ)
(傷口が彼女の目から隠されたのを確かめると、ハンカチの下でひそかに傷口を修復した)
(彼女には、出血が治まったように見えるだろうか)

抜けるなら、やっぱりそこしかないと、思うのです。
(六花の視線の先は、先ほど倒れた切りの額を槍で穿たれた黒い影)
(未だ、床にへばりついたままで動かない)

主を守るためとなると、また勝手が違う、かもしれないのです。
……油断は、禁物なのです。
(再度銃を持ちかえ、さらに大型のそれを手にした彼女に、頷きかける)
わたしが先に、行くのです。わたしも、少しでも足止めできるように、しますから。
…………いくのです。……3、2、1……行きますっ!
(カウントダウンに次いで、六花は「守備の穴」目がけて走りだした)

【…んぅ、急にスイマーさん、が…】
【あんまり進めなくて申し訳ないのですけれど、また凍結していただいていいでしょうか】
307久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/05(土) 00:12:40 ID:keod6kze
【あらあら、大変ですわ。】
【勿論、大丈夫です。】
【ごゆっくり、おやすみくださいませ、ね?】

【今後の予定については、明日の夜かにでも避難所に伝言させて頂きますね。】

【それでは、ごゆっくり…と。気にせず、このまま落ちてくださいませ。】
【良い夢をみて、ぐっすり休まれてくださいね。】
【おやすみなさい。】


スレをお返しいたします。ありがとうございました。
308水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/05(土) 15:27:14 ID:H2j02gvt
【名前】水鏡 恭弥(みかがみ きょうや)
【年齢】17歳/二年次
【性別】♂
【身長】T180/W58(ライト級)
【容貌】スポーツ刈りというほどでもないが短め/戦装束時は髪の毛は逆立つ
 瞳は薄い茶色、かなりのひょろ長、面長
 普段は学校のジャージや自前のトレーニングウェア姿が多い

【能力】戦装束「不知火」:左手の人差し指で唇をなぞることにより、
 全身に揺らめく炎または人魂のような呪術的文様が浮かび上がる
 「不知火」の任意解除も可能、その時は右手の人差し指で唇をなぞる
 「不知火」時限定能力:「ハレ」と「ケ」
  「ケ」の右手から放つ波動で物質・エネルギーを腐食・減衰させ、破壊する
  「ハレ」の左手は逆に物質・エネルギーを活性化・賦活することができる
 「不知火」時は霊的・物理的防御力が大幅にアップ、運動能力も常人を超えたものになる
 気配や異形の臭いには敏感で、霊体や幽体を感じ、会話することも可能
 発動時ほどではないが、不知火を纏っていなくても異形や妖魔、人の「匂い」を嗅ぎ分けることが出来る

【希望】 NG以外
【NG】グロ・ウホッ

【弱点】「不知火」持続時間が短く、能力全開なら3分程度、全く「ハレ」も「ケ」も使わなくても30分程で霊的スタミナ切れを起こす
 スタミナ切れ後は強制的に刺青状の文様は解除され、立っているのがやっとなほどに消耗する
 また、連続使用も不可能で、最低24時間は霊的スタミナを回復させないかぎり、再度「不知火」を纏うこともできない
 遠距離・中距離攻撃の手段は皆無、接近戦オンリーに特化している
 常態では平均的高校生男子よりは運動能力がやや上な程度
 動体視力は発達していて、攻撃をかわす・いなすのだけは得意    

【備考】アマチュアボクシング部所属、普段の性格は温厚で、誰にでも丁寧な言葉を使う
 足を使い手数で勝負するタイプのボクサーだが、ここ一番に弱く、試合ではあまりいい成績を残していない
 若干手足は長く、体重もあいまってガリガリ、筋肉はボクサーらしくそれなりに締まってついている
 両親とは物心がつく前に死別、兄弟姉妹なし、現在は寮生活

 不知火発動時は完全に別人格となり、恭弥自身の意思で言動をコントロールすることはほぼ不可能
 近接戦闘技術・体術に長け、「オレ様サイコー」キャラになる。人を勝手に愛称をつけて呼ぶ癖がある

 不知火の異能が何故自分にあるのかは本人も知らず、幼少の頃から危機に発動しては周囲を騒がせ怖れさせ、転校を繰り返していた
 自分も「異形」ではないかと内心極度に恐れていて、能力と正面から向き合うことを決意してこの学園に転入した(二年次初頭より)
 自分が「人」であることを証明するため、また能力を知る手がかりを求めて、夜毎ロードワークを兼ねて街を彷徨い異形を狩る
 異形相手には容赦はないが、未だ人を手に掛けたことはない

 また、鬼塚蝶子との戦い以来、戦闘恐怖症に掛かり現在は不知火時の戦闘能力が大幅にダウンしている。
 特に破壊力は衰え、「ケ」の能力で破壊できるのはサッカーボール大がやっと、また能力発動時に硬直する隙が出来る

【改訂プロフ貼り落ちです】
309天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/05(土) 20:28:10 ID:CYGU4tvm
【待機します】
【プロフは>>7、書き忘れですが、紫先輩から発信器をこっそり内蔵している十字架のお守りをもらってます】
310ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/05(土) 20:53:17 ID:SViIKFYK
【こんばはだ。俺でよければ立候補させて貰って良いか?
プロフは>>234だぜ】
311天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/05(土) 20:57:54 ID:CYGU4tvm
>>310
【こんばんは、ヴィルヘルムちゃん?】
【都は基本的に都自身が戦闘しないのでシチュは限られちゃうけど大丈夫?】
312ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/05(土) 21:05:33 ID:SViIKFYK
【ああ、こっちは構わないぜ】
【それでシチュエーションはどうするかい?
考え付くのはチンピラ異形狩りか無差別な異形に追われてるとこで合流か、
あるいは平和的にメシをたかりに来るってとこかね。
何か案あれば遠慮無く言ってくれ】
313天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/05(土) 21:11:36 ID:CYGU4tvm
>>312
【どちらでもいいけれど、異形狩りだと動かすのが大変だから異形の方かな?】
【例えば、ヴィルヘルムちゃんが苦手、または手出ししづらそうな蛇の異形とか】
【文字通り都に絡みついているとこを見かけたら、得意の炎で退治は難しいのかなって】
314ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/05(土) 21:15:55 ID:SViIKFYK
【それじゃ異形に襲われてるとこに…ってシチュだな。
俺の場合、他人が襲われてるのを見て助けるような善玉じゃねぇから
元家族に顔立ちが似てるのが気になって、ってことにさせてもらうが、
それで良いなら書き出しを頼めるかい?】
315天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/05(土) 21:18:01 ID:CYGU4tvm
>>314
【うん、それで問題はないです】
【それじゃ出だしを用意しますね】
316天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/05(土) 21:37:44 ID:CYGU4tvm
(都は料理が得意だけど、所謂ゲテモノ料理は苦手である)
(イナゴの佃煮とか、蜂の成虫を漬け込んである蜂蜜も駄目、年齢はともかくハブ酒なんかも駄目で)
(だから台所に出没するGも苦手だし、にょろにょろした蛇も近寄りたいとは思わない)
ひゃっ……や、動かないで……う〜〜
(だから蛇になんて巻き付かれたりしたら、生きた心地がしないのだ)

(その日は、たまたま友達と駅の方まで遊びに行った帰りだった)
(駅から戻るバスの停留所はちょっと女子寮から離れていて、行く途中にはちょっとした林があった)
(その林はつぶされてワンルームマンションになる予定だったらしいけど、相続やらで宙ぶらりんらしい)
(見渡しはそんなに悪くないけれど、痴漢には注意しなさいと言われている場所ではあって)
(都もそれなりに注意して通り過ぎようとしていたのだけど)
…………?
(横を通り過ぎようとしたら、頭の上からとても大きな蛇の頭がにょろっと都の目前に姿を現して)
(悲鳴をあげる間もなく都の体と車椅子に巻き付いたのだった)
なっ……へ、蛇!?
(長さは何メートルもありそうで、胴体の太さも都の頭くらいはありそうで)
(だから一飲みされちゃいそうな巨大な大蛇だった)
ぬ、ぬるぬる……する……
(虹色に輝く蛇は都を車椅子ごと巻き取りながら舌をちょろちょろさせ)
(そして、その場で飲み込もうとはせず、安全な場所に持って行こうとでも考えているのか)
(背中から八対の昆虫のような羽根を生やした)
っ!
(この蛇、異形だ!)

【お待たせしました、こんな感じで】
【ちなみに、蛇のスペックは書いていること以外まだ考えてないです】
【では、よろしくお願いします】
317ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/05(土) 21:59:36 ID:SViIKFYK
やみにかーくれーていきる、
おれさまよーうかーいコマドリなのさっ!
……あー、ヒマだ……
(くだらない替え歌を歌いながら、林の上空を飛ぶ黒い影)
(巨体を除けば、コマドリ元来の姿と声と併せて愛らしくも見えるかもしれんが)
(まあ俺様そんな可愛い鳥とはとうの昔にかけ離れてるからねぇ)
(で、俺様が今何をしているかといえば……何もしてないんだこれが)
(メシは盗み食いが成功したばかりだし。観察して面白いような奴もいねぇ)
(寝るかな……と思って一休みと木に止まる。バカな雑魚異形が
喧嘩ふっかけてくれたらそれはそれでヒマ潰しになるかもな)

……ん? なんじゃありゃ……
(ふとその辺を見渡すと、車椅子のガキが林を通過しようとしているとこだったのだが)
(その眼前に、随分なデカさの蛇野郎がぬるりと登場。
そのまま車椅子ごとガキにからみつき始めた)

あーらら、御愁傷様だな。
(特に大した関心も無い。一般人が異形に食われるなんて何度も見て来た話だ)
(俺様は正義の動物じゃねぇからそれを助けてやる義理もねぇ)
(ヒマ潰しはしてぇが、俺様蛇は嫌いだしな。あいつらシブトいし執念深いしねちっこいし)
明日の一面はコイツで決まりかねィ。俺、新聞見ねぇけどな。
まあ相手が相手だから死体も残るかどうか…………ん?
(まあこれも運が悪かったってことで、諦めて貰うか……と考えていた俺だったのだが)
(その顔をはっきりと確認して、心臓がひっくりかえった)

と……巴ェェ!?
(思わずでけェ声を出しちまう。だって、その顔は……俺がずっと、もう一度会いたいって思っていた家族の)
(心優しくて勤勉なアイツに、そっくりだったんだ……!)

……あっ?! あー、あー……ゴホン。
(いや、巴っちのハズがねぇ。だってあいつが死んだのは、この俺がはっきりと目にしたんだ)
(そう考え直して冷静に戻ったら、そういや俺大声だして連中の目の前にばっさばっさと現れてたのを思い出す)

……クソ、厄日だぜィ……
(あれが、巴にそっくりの顔をしなけりゃ俺様はここでトンズラこいていたんだが)
(……どうも、捨て置けねェ。このまま死なれたら寝ざめが悪い気がする)
(諦めたように俺様は蛇野郎を蒲焼にする手立てを考え始めた。……人質とられてるからなぁ、めんどいだろうなぁ)

【おう、それじゃこちらこそよろしくお願いするぜ】
318天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/05(土) 22:15:11 ID:CYGU4tvm
>>317
やっ、ねちょねちょする。
(命の危機だというのに、半袖から伸びる素肌で感じる鱗の気持ち悪さに反応する都)
(色々危ないことにでくわしている割に相変わらず肝が据わっているというか危機感が薄くて)
綾香お姉ちゃんに電話し……う、腕が動かない。
せめて防犯ベルかスタンガンくらいには……っ。
(スタンガンは効きそうにないけど、防犯ベルに気づいた人が一般人でも、助けを呼んでくれることくらいは期待して)
(そうこうしてると、バタバタと羽ばたきの音が聞こえてきた)
(大蛇の羽根は鳥の翼ではなく羽虫のような羽根で、大蛇が飛び立とうとしているのではなかった)
……鳥?
(音が聞こえた方を見ると、そこには大きな鳥が羽ばたいていた)
(何の種類か分からないけど、少なくとも大蛇からすれば美味しそうな獲物に思えた)
だめ、危ないから近寄っちゃ駄目だよ!
(言葉が通じるかは分からないけど、今すぐ都に出来るのはそれくらいだから)
319ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/05(土) 22:32:02 ID:SViIKFYK
……やっぱ、似てやがるな。
(ガキを改めて観察して、しみじみと感想を口にする)
(別にこれからタダ鳥じゃねぇことをバラんすんだから喋るくらいは良いだろ)
(ま、こいのこたぁ知らんが異形狩りでもなさそうだしな)

(それにしても確かあのガキが呟いた名前……聞いたことあったっけな。
確か異能だったような……だとするとガキも異能関係者か。それならますますバレても大丈夫だな)

……ちぃとまってろよ!
(とりあえず俺様は一旦上空に飛んでから木の中に消える)
(こいつはまず、あの蛇野郎に俺様が逃げたと思わせるため)
(そして改めて黒い霧で自らを覆い、変身タイムだ)

……よッと。
よォ蛇野郎。そんなチビガキよか、俺様の方が美味そうに見えるんじゃねぇかィ?
(長男の圭一によく似た姿の、童顔少年の姿で蛇野郎の前に姿を現す)
(大抵のザコ異形は頭の構造がノータリンに出来てるからな。これで騙されてくれねぇかね)

キシシシ……やっぱ単純バカかよ!
(思った通り、蛇野郎はガキから離れ、俺様に標的変更することにしたようだ。
あのまま絡みついていれば有利だったものを、相手がバカで助かるってもんだぜ)

おいガキ、自分の身体に火傷跡を残したくなきゃ逃げるか大人しくしてるんだな。
……さァて、とっとと殺ってやろうじゃねぇかィ!!
(両手を発火させて戦闘準備。この姿で闘るのは久しぶりだったな)
320天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/05(土) 22:50:30 ID:CYGU4tvm
>>319
……しゃべった?
(よく聞き取れなかったが、鳥がしゃべったように聞こえた)
(方向的に蛇の異形ではなく、だとすれば消去法で鳥がしゃべったことになるけど)
あっ、いっちゃう……良かった。
(疑問に思ったときには鳥は林の奥へと飛んで行ってしまった)
(何はともあれ、おしゃべりしたかもしれない鳥は異形の魔の手から逃れたのだ)
(あとは都自身の方だけど)

えっ!?
(今度は入れ違いで少年が姿を現した)
(少年が異形を挑発すると、蛇は都を放して少年の方に向かう)
(少年が言うことや態度を信じれば、彼は異形狩りなのだろう)
…………。
(都は邪魔にならないよう異形と少年から距離を取ろうとする)
(その時、都の方から蛇の背中が裂けるのが見えた)
気をつけて!
(都がとっさに叫んだ時、ぬちょっという音を立てて完全に大蛇の背中が割れ、そこから何が飛び出す)
キェェェェェェェッ!
(飛び出した何かは数メートルの高さと距離を一瞬で詰め、上空から少年に襲いかかる)
(その姿は、下半身は大蛇のまま、上半身は大人の女性)
(虹色の髪をなびかせ、両手の先は10cm以上ある鋭い爪、かぱっと開いた口には鋭い乱杭歯が並んでいて)
(どうやら、脱皮して力を増したらしかった)

なっ!
(それを見た都はドキッとする)
(今はふれていないけど、もしかしたら異形に都の力が影響したんじゃないかと)

【脅しだけで強くないです、ちゃっちゃとやっつけてください】
321ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/05(土) 23:04:24 ID:SViIKFYK
んが?
(蛇野郎がなんだか耳障りで、ぶっちゃけるとキモい声を上げる)
(見てれば身体が割れ、脱皮するように女の上半身が出てくるじゃねェか)

何つーんだっけ、こういうの。
メデューサ……は違うか。髪の毛が蛇じゃねぇし。
(まあどうパワーアップしようが、あの程度で騙されるボンクラが
強いハズはねぇ。つまるところはだな)

その程度で俺様に勝てるつもりか? アーン、俺様を誰だと思ってやがる。
(俺様の敵じゃねェ。そいつを鼻で笑ってやる。ありゃザコなりの虚勢ってとこだな)

世界最強の「鳥」、アルビレオ="ナイトメア"=ヴィルヘルム様に立て付いたこと、
とくとあの世で後悔するがいいぜィ!!

オラァ!!
(発火した右手で、飛びかかって来た蛇野郎ver.2を殴り飛ばす。
思った通りザコい。あっさり吹っ飛びやがった)

ハン、所詮ザコはザコなんだよ!
とっととおっ死にな!
(残った左手にさらに火を集め、そこから火炎放射での追撃)
(蛇野郎は面白いように燃え上がりやがった)
(周りの木には……まあ大丈夫だろうな。このぐらいの調節が出来なきゃ十年も逃げ回ってられねェ)

キシシシシシシシィーッ!!
いっちょ焼き上がり、ってとこか!
(火の中で苦しむ蛇野郎を嘲りながら、さっき何かしら叫んだガキの方を振り向く)

……で、まだ逃げてなかったのかよ。ガキ。
322天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/05(土) 23:16:14 ID:CYGU4tvm
>>321
…………すごい。
(あっという間だった)
(一応逃げるというか、安全そうな場所に移動しようとして)
(車輪を回している間に片が付いてしまったのだ)
(異形や異能の強さというのはよく分からなくて、異形が弱いのか少年が強いのか都に判断はつかない)
(何にしろ、一方的な結果になるほどの実力差があるのだろう)

が、ガキって……。
(あまり歳が違うように見えないのにガキと言われてぷくっと頬をふくらませる)
(幼い顔立ちなのはあまり気にしてはいないが、こう言われるとちょっとはムッとなってしまうもので)
あなただって、まだ大人じゃないじゃない、ええと……アルビレオくん?
ま、そんなことよりも、助けてくれてありがとう。
いちおう逃げている途中だったんだけど、ここは道がでこぼこしてるから早く動けないの。
(長くて全部覚えきれなかったけど、アルビレオというのは聞き取れたから)
323天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/05(土) 23:17:57 ID:CYGU4tvm
【書き忘れ、今夜は12時越すのはちょっと辛いかも】
324天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/05(土) 23:25:04 ID:CYGU4tvm
【ごめんなさい、気分悪くなってきちゃった】
【明日避難所に伝言します】
【本当にごめんなさい】
325ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/05(土) 23:26:31 ID:SViIKFYK
ケケケ……
俺様から見りゃてめェもまだガキよ。
鳥の一生がどんだけ早いと……ん、いや違うか……? まあいい。
(鳥の12年を人間年齢に換算するとどうなるのかは知らんし、
そもそも今の俺様は異形なわけだしな)
(まあ非人の年季は生きた年数で決まるもんじゃねェってことで)

……別に。てめェがちっとばかし知り合いに似てたからな。
(ま、呼称までそっくりとまでは行かんか。当然だ、このガキはあいつじゃねえんだし)

あーなるほどねィ、そんなもん転がしてたら逃げ遅れるのもたりめェか。
空飛べねェ人間ってもんは不便だねィ……
(ちなみにこの姿でも、羽生やして低空飛行ぐらいなら出来る)
(あんま使ったことはねェがな。飛びにくいし)

しっかし、俺様だけ名を知られるってのは気にいらねェな。
ガキ、名は何と言う?
(勝手に名乗っておいてこれで、しかも呼称は変えず。
礼なんぞ知ったことではない、これぞ俺様流だ!)
326ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/05(土) 23:27:40 ID:SViIKFYK
【おっと悪ィ、リロードミスだ】
【オーケイ、しっかり休めよ。んじゃな】
327名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 00:15:05 ID:g8Q1Jv9A
【名前】黒上 いろは(くろがみ −)
【年齢】15歳・中3
【性別】女
【身長】142
【3サイズ】つるぺた
【容貌】童顔、黒ショートボプ
【能力】異形としての力と姿。
異形状態では、頭から前に突き出る一対の白い角、蝙蝠のような紫の翼が生えて、
髪は背の半ばまで伸びる。身体能力は大幅に強化される。それにより攻撃は肉弾戦のみ。
【希望】雑談、バトル
【NG】死、スカ、後遺症の残るもの
【弱点】中・遠距離戦、退魔武器
【備考】人の姿をとって学園に通う異形。
日中は頭の弱い中学生、夜は人間、異能持ち、異形を襲い喰う異形として生活している。
名と姿は奪った女の物。目的は面白いこと、楽しいこと、したいことをすること。
頭は弱く、追試をしょっちゅう受けている。今の所、人は餌か遊び相手くらいにしか考えていない。

【参加希望です、今日はプロフ投下落ちのみで失礼します】
328天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/06(日) 21:44:00 ID:0wDqIMyk
>>325
(知り合い?)
(とってつけたような理由だけど、本当に似ているのかも、世の中に三人は似た人がいるという話もあるらしいし)
(ちょっと会ってみたいかな、と心の片隅にメモして)

くすっ、おかしな言い方。
別に空を飛べなくても、わたしじゃなければ困らないと思うけど。
走れば、この林を抜けるのに10秒もかからないんじゃないかな。
(まるで空を飛べるような言い草だったけど、あんな炎を使える異能者なのだ)
(もしかしたら、空だって飛べるのかもしれないし)

だ、か、ら、ガキじゃないってば。
名前を聞くんだから、ちゃんと呼んでくれるよね?
わたしは天羽都、そこの学校の中等部二年だよ。
(背はそう高い方じゃないし、童顔だから、同じ中学生、もしかしたら一つ下くらいかも)
(なんてふんで)

【それでは、今夜もよろしくお願いします】
329ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/06(日) 22:04:02 ID:hhjs9JJh
んじゃ飛べば5秒だな。
そして俺様なら3秒だ。本気を出せば1秒。
(意味無く威張ってるように見えるが、割と本当のことだぜィ!?)
(逃げ……ゴホン、飛ぶことに関してはそりゃ俺様異形であるからして)

あー、わーたわーた。ガキ……じゃなくて都だな。
俺様はさっきも言ったが、アレビレオ=”ナイトメア”=ヴィルヘルムだ。
別に本名呼ぶときゃミドルネームは外していいぞ。通り名みえェなもんだからな。
(こいつァいつの間にかくっついてたもんだが、割と気に入ってるので
自分でも名乗ることにした。そしたら完全に定着しちまってな……俺様が良しとしてるからいいんだが)

ほォ、中等部かィ。まあどうでもいいが。
なるほどねィ、そういや中等部の連中はあんまり見てこなっかったな。
まあでも面白ェ奴は一杯いるのは知ってるし、今度からそっちを観察してみるかねィ。
にしても……てめェまさか……ほほう?
(そういや今の俺様は人間の姿だったな)
(こいつァさっきの鳥の俺様とはベツもんだと思ってやがるのか)
(残念ながら俺様は生徒じゃないんだよなァ、学園にゃ住んでるけどよ)

時に……てめェ、異能か……もしくはそんな連中と関わってるんだよな?
だったら一つ聞く。シルクハットを被った異能と、そいつに連れられたクマみてぇな異能がいたら教えろ。
(なにはともあれ、折角なんで俺様が世界で一番憎んでる奴らの情報でも伺ってみるかィ)

【うぃ、よろしくな】
330ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/06(日) 22:04:42 ID:hhjs9JJh
【悪ィ、クマみてぇな異能、じゃなくてクマみてぇな異形、だ】
331天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/06(日) 22:32:38 ID:0wDqIMyk
>>329
すごい、話半分でも全国どころか世界クラスなんじゃない?
(クスクスと笑いながら答える)
(馬鹿にしてるのではなく、自慢げなとこが可愛く思えたから)

アルビレオくんじゃなくて、アレビレオくんか。
改めて、ありがとう、アレビレオくん。
(にこっと微笑んで)
ナイトメアって、悪夢だっけ?
そんな名前で呼ばれるなんて、怖いことしてるんだ。
(それよりも、通り名が付くような世界があるというのも驚きどころだった)
(素人の都から見ても、この辺りはたくさん異能者がいるようだけれど)
(そう言った社会性とでも言えるような繋がりがあるとは思ってなかったから)

(アレビレオが勢いよく言ったことの言葉の中で、ぴくっと反応するのがあって)
観察って、まさかアレビレオくん、まさかまさか、のぞきとか盗撮とかしてるの?
駄目だよ、そうゆうのは犯罪なんだから。
(まったくの勘違いだけど、女子寮住まいな分、そうゆうことには敏感で)

んー、隠しても仕方ないし、関わってるのは事実だけど、なんで分かったの?
(今まで、都を幼い頃に襲った事件のことを話さず、能力の影響もなくそう言われたのは初めてで)
(もし、何かそういったことが分かるような色みたいのが都にも付いたのなら、それは知っておくべきこと)
シルクハットにくまさんかぁ……異能があってもなくても、そんな目立ちそうな格好の人、見たことないよ。
シルクハット自体がテレビや出し物くらいでしか見たことないもの。
役に立たなくてごめんね。
(雰囲気から探している理由は恩返しとかではないように思えた)
(たぶん、きっと、明るいことではなく、暗いことなのだろう)
332ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/06(日) 22:44:42 ID:hhjs9JJh
怖いことねェ……別に俺、火吹いたりしてるだけなんだが。
黒いからじゃねェか? 俺が。
(夜を飛ぶ黒い影、ってことで悪夢だとテキトーに考えてたが
よく考えたら結構因縁か? 俺様襲ってくる奴を返り討ちにしてただけだし)
(まあ……まあいいよな。まあいい。うん)

あほか。俺様が何で人間の……
……何でもねェ。ヒマですることがねぇから、行きかう奴らを見てるだけだよ。
(俺様が鳥だってことをバラそうと思ったが)
(このまま人間だって思わせ続けた方が面白かったかもしんねェな)
(だとしたら偽名でも名乗っとくべきだったかねィ。別にいいけど)

なんでというかなあ、あの蛇野郎に絡まれて割と動じて無かったしな。
あとお前が俺の聞き知ってる異能の名を呼んだもんで、異能ないしそれに関わる奴だと推理したまでよ。
(人間ども、特に異能の奴は観察してると実に面白い)
(そういうわけだから、俺様データベースには学園にいる異能ならだいたい収納されてるのよ)
(まあこいつみたいに知らんかったのもいるけどな)

ま、目立つよな。シルクハットにクマじゃ。
つーかてめェが出会ってたら普通に殺されてたろうし。
(何の目的だったかは知らんが、一般人を躊躇なく惨殺するような輩だ)
(確証は無ェが……ばったり会いでもしたら、力が無ェこいつじゃ殺られるんじゃねェかね)
知らないなら知らないでいい。もし情報が入ったら教えて貰いたいとこだが。


【すまん……名前、誤字だ……orz】
【ところで、一区切りもついたがここらで締めるかィ?】
333天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/06(日) 23:06:06 ID:0wDqIMyk
>>332
あれだけ火を吹けるんなら十分に怖いと思うけど。
(ちらっと消し炭になっている蛇の異形を見る)
(火力調節がかなり細かくできるなら、野外料理には便利な力かも)

そうなんだ、ごめんね、勘違いしちゃって。
のぞきとか下着泥棒とか、毎年毎年誰かしら被害にあうから、気にしちゃうんだ。
(ごめんね、と再び謝る)

うっ、アルビレオくんにも言われた。
慣れてるんじゃなくて、最初っから肝が据わっちゃうタイプみたいなんだ、わたしって。
(そして、少年が指摘したこと、都が口にした名前、それを思い返して都は緊張する)
…………。
アルビレオくんは誰の敵で、誰の味方なの?
綾香お姉ちゃんの敵じゃない、敵にならないって約束してくれる?
それなら、もし何か関係しそうなことを知ったら、メールとかで教えてあげてもいいけど。
(もし綾香の敵なら、こんなことを言った時点で何をされるか分からないけど)
(そんなことに思い当たる前に言ってしまっていた)

【あ、わたしが間違ったのかと・・・】
【そうだね、あと1,2レスくらいで〆にしよっ】
334ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/06(日) 23:18:30 ID:hhjs9JJh
ふん、まあいいだろィ。
下着ドロねぇ……何の得になるんだか。
あ、でも寒さを凌ぐ防寒具には……ってセーターでも盗んだ方がマシか。
(人間の性癖ってもんは色々度し難い)
(……そうだ、こいつから金取って洗濯物の護衛でも……
ってそうだ、俺人間の姿じゃねーか。つーかめんどくさいしやめだやめ)

あーなるほどねィ、お前いかにもボンヤリしてるっつーか、
抜けてるっぽいもんなァ。キシシ、分かるぜィ。
(ニヤニヤ嘲笑してやる。凄く納得したぜィ、こいつはこういうヤツな訳だ)

誰の敵ねェ……そうだな。
俺様の前に立ちふさがる奴は皆、敵だ。
逆に俺様の利益になる奴はまあ、味方っつってやっても構わんがねィ。
して、俺様がその綾香とやらの敵になるかどうかはそいつ次第だな。
そいつが俺様を攻撃すりゃ敵で、メシくれるってなら友好的にしてやっても構わんぜィ。
(普段の俺様は鳥だからな、そいつが異形狩りだったら分からねェわけだ)

あ…メール?
悪ィが……俺様、ケータイ……とかそういうの持ってねェんだわ。
(鳥だしな。異形だしな。そもそも買う金もなければ受信代だったか? ……払う金も無ェ)
(つーか金を持ってねェ。ついでに住所も不定だから手紙も不可だな)

んだな、俺様は大概裏山にいるし、時々出歩くこともある。
見つけた時に連絡くれりゃそれで構わんぜィ。
335天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/06(日) 23:41:00 ID:0wDqIMyk
>>334
下着もセーターも盗んだら犯罪だって。
いくら困っても、盗む前にできることがあると思うんだけどな。
(人様のお財布事情にどうのこうの言える立場ではないし、ある意味恵まれているとも言える都)
(学校なり役所なり、どこか相談できる場所はあると思ってしまう)
(アルビレオが異形だと知れば、それはそれで別のことを思うのだろうけど)

…………。
(馬鹿にした物言いに頬をふくらます都)
……なら、アルビレオくんに何か教えるかどうかは、綾香お姉ちゃんに相談してからにする。
アルビレオくんはわたしを助けてくれたし、綾香お姉ちゃんと険悪な仲になるのは嫌だけど、
もしもそうなっちゃったら、やっぱりわたしは綾香お姉ちゃんの味方になるから。
(恋人よりも命の恩人よりも、都には家族が一番大事だから)
(血のつながる家族を全て失っている都にとって、女子寮の家族的な関係は一番大切な人たちだから)
綾香お姉ちゃんが構わないって言って、もしもアルビレオくんの役に立ちそうなことがあったら、教えてあげる。
今言えるのはこれくらいだけ。
それと……もしも学校に来られるんなら、家庭科実習室に顔を出して。
料理部の活動日だったら何か作ってあげるね。
(そろそろ空が暗くなりはじめている)
(蛇に絡まれて、制服が変な粘液で汚れていて、きっと裏口からこっそり戻らないと駄目だろう)
(その時に綾香お姉ちゃんに相談しよう、たぶん違うと思うけど、もしも害をなす関係だったら)
それじゃ、そろそろ帰らなくっちゃ。
さっきは助けてくれて本当にありがとう。
バイバイ、アルビレオくん。
(都は手を振って異形が化けた少年と別れた)


【では、都はこれで〆です】
336ヴィルヘルム ◆mVnydjFtnE :2009/09/06(日) 23:53:26 ID:hhjs9JJh
おばけにゃ学校も……法もなんにもない、なんつってな
ま、お前が気にするこたねェ。忘れた方がいいぜェ。
(鳥も異形も法じゃ縛られんが、逆に殺しちゃならんって法律もねェ)
(純粋な鳥だったらむしろ殺したら捕まる鳥だったんだがな、俺はよ)

ほぉ……随分ソイツのことを気に入ってんだな。
ま、構いやしねェよ。俺様とお前は知り合ったばかりだからな。
どう転んだとしてもおかしなこたァねえさ。
(なんか気に入らんが。こいつが久しぶりに見た、話せる異能だったからかも知れねェ)
(ま、いいだろ別に。そこまで入れ込むってこた、何かあるんだろうしよ)

ほゥ、そいつァいいこと聞いたぜィ。
気が向いたら顔を出してやろうじゃねェか。
(まさにメシウマ情報。その実部外者なわけだから
あんまり堂々としてるとちょっちマズいかもしれねェが)
(めんどいことせず、ただメシ食らえるならそいつを貰ってやるべきだ。俺様的に)


ほィよ。感謝なんかしなくていいぜィ。
んじゃ、あばよ。ガキ……じゃなかった、都。
(ひらひらと手を振ってガキと別れる)
(それから適当にブラブラした後、鳥に戻って俺様はねぐらへ戻ることにした)

【んじゃこっちもこれで〆だ】
【面白かったぜィ。そんじゃまたな】
337天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/06(日) 23:56:34 ID:0wDqIMyk
>>336
【はい、こちらも見届けました】
【ちょっとレス遅めになっちゃってごめんね】
【二日間にわたってロールありがとうございました】
338名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 10:26:32 ID:JQMe87lM
>ヴィルヘルム
どうしてもNPCつかって自賛ロールばかりやってるならSSでも書いてれば?
相手丸無視で自分勝手にやりたきゃ相手のいないところで一人でやれよ

>>332
>俺の聞き知ってる異能の名を呼んだもんで
>俺様データベースには学園にいる異能ならだいたい収納されてるのよ
既知設定について、キャラハンのプロフ確認してるか?
少なくとも北峰綾香は既知について可だとか「ご自由に」とか書いてないぞ。
その他のキャラハンも既知設定のことは何も書いてないんだから
事前に打ち合わせてから使うのが当然のルール。
いちいちスレルールや板ルールに書いてないのは、ルール以前の常識だから。

もう一つ、参加前に少しでもこのスレのログ読んだか?
このスレのキャラハンは異能を一般的に知られないようにしている。
異能が当たり前に認知されている世界じゃないし、
あまり極端な破壊行動や世間を騒がすような大事件を起こしてしまうと
背景設定がパラレルになりすぎて新規の参加がしにくくなるからだ。
それをたった一行で俺様何でも知ってますロールされたら
このスレのキャラハンの行動能力はお前以下だって決め付けたことになる

ヴィルヘルムは少し外部で揉まれてこい。
お前のロールは一般なり茶サイトじゃ良くて警告、普通に参加禁止レベルだぞ

339名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 11:23:00 ID:M/4UyfWI
人間がいかに注意してても動物にまで行動を知られないようにするとか無理だろ
しかも長年学園に住み着いて、せいぜい異能だってこと、名前、人となりぐらいしか知らないし。
おまけにNPCはでてきてすらいないし話にすら出てこない。

これが人間の生徒ならまずいが、あれは異行で鳥だぞ。
しかも存在知られてるくらいで何か問題あるか?
もっと言えば全員のことを知ってるほど万能でもないしな


悪いが今回のはただ因縁つけてるようにしか見えない
340名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 11:39:17 ID:LuRsj8Pm

             /)
           ///)
          /,.=゙''"/
   /     i f ,.r='"-‐'つ____   こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /
341名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 12:09:51 ID:JQMe87lM
>>339
まず既知設定を使って良いかどうかは、相手キャラハンが決めることであって
勝手に「ほとんどの」キャラハンの能力までデータベース化しているとするのは
明らかにやりすぎ。

>人間がいかに注意してても動物にまで行動を知られないようにするとか無理だろ
逆だ。
動物が人間の能力(それも通常は発揮されない能力)までデータベースで持っているほうが無理だ。
所詮は鳥だし、どのキャラハンも学園の中で異能使い放題にしているわけじゃない。
他のキャラハンの設定を知っているのは背後(中身)であって、キャラ自身が背後情報を最初から知っているのは
あきらかに「強力すぎる」設定だ。

>NPCはでてきてすらいないし
天羽都が出した「変身するヘビ」はNPCだ
342名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 12:15:34 ID:LuRsj8Pm
>他のキャラハンの設定を知っているのは背後(中身)であって、キャラ自身が背後情報を最初から知っているのは
あきらかに「強力すぎる」設定だ。
名前と異能という事実程度しか知らないことのどこが強力なの?
過去に何をやったかとか、経歴を知ってるなら叩いてもいいレベルだがこの程度じゃな。
あとデータベースってどう考えても比喩表現だろw

>天羽都が出した「変身するヘビ」はNPCだ
雑魚だって、それを出した本人が名言してる。
つーかちゃっちゃと倒しちゃっていいって言ってるしね。
「強力な異能が勝てなかった相手を難なく倒す」なら問題だが、
雑魚の異形をさっさと片付けることに何の問題があるんだ。しかもロール相手の希望で
343名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 12:19:10 ID:M/4UyfWI
ただ叩きたいだけにしか見えないレベルだな
今後のロールでヴィルヘルムが何しても必死で粗探しするんだろう

相手にしない方がいい。
344名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 12:27:26 ID:LuRsj8Pm
つーかプロフにNPCも既知も書いてあるんだから
そう思うならプロフ投下の段階で指摘しとけよ。

良いか悪いかはともかくとして、未然に防ごうって発想が無いのか
345名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 12:30:11 ID:JQMe87lM
>>342
本人で無いならなぜ「名前と異能という事実程度しか知らない」と言い切れる?
データベースの範囲は「ほとんど」と書かれている。
何を持ってほとんどとするのか、解釈の違いといえばそれまでだが
すくなくとも名前を(勝手に)上げられた北峰綾香に関しては
ほとんど知られていると解釈するのが普通じゃないのか。

天羽は北峰とロールでの接触があるから名前を出すのは自然だが
ヴィルヘルムが北峰のことを「ほとんど」知っていることにしていいかどうかは
北峰が決めることだ。

さっさと片付けるために自賛表現や最強描写はいらないはずだ。
雑魚だから倒すのはともかく、今後も他のキャラハンの行動を縛るような表現が多すぎる

とにかくバトルロールってものがわかっていないのは一目瞭然。
MMOでのシステムバトルじゃないから、勝てばいいというものじゃないし
バトルになったからと言って、完全に叩き潰す行動ばかりしているのは勘違いしすぎ。
346名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 12:36:29 ID:JQMe87lM
>>343
粗探しだというなら、他のキャラハンが同じレベルの確定表現や
最強バトルを繰り返している実例を挙げてくれ

>>344
プロフ見ただけでどんなロールするか決め付けるのは、少なくとも自分には無理だ。
というか、それは単に下衆の勘ぐりに過ぎないんじゃないか?
プロフに書かれたNPCをどう使うか、ロールするまでわかるわけがない。
自分が例に挙げたのは、実際にロールの中でどう見ても常識以前のことをやっている部分だけ。
妄想やでっち上げではない
347名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 12:40:38 ID:LuRsj8Pm
>本人で無いならなぜ「名前と異能という事実程度しか知らない」と言い切れる?
まず問題の北峰の話。
本人はまず名前と、それが異能であることは知ってると口にした。
だが「そいつが敵になるかどうかは分からん」と言った。
また、
>それにしても確かあのガキが呟いた名前……聞いたことあったっけな。 確か異能だったような……
と曖昧な記憶しか無いという描写もある。名前と異能ぐらいしか知らないって十分考えられる。
以上。

>データベースの範囲は「ほとんど」と書かれている。
ほとんどじゃなくて「だいたい」、その上に「異能について」だいたい知ってるんじゃなくて
学園にいる異能を「だいたい」知ってるってことだろ。あとはお前が言った通り、どのくらい「だいたい」かは解釈の違い。
実際天羽都のことは知らなかったわけだし。

>さっさと片付けるために自賛表現や最強描写はいらないはずだ。
「この程度雑魚だね」って言う程度ならキャラの性格上何の問題もないだろJK……
つーかこれのどこが最強描写?地の文で「俺はこんなことが出来るから最強なんです」って言うのと
「バーカザコめ!俺最強!」って言うのとじゃ全然違うぞ。
炎が周りに燃え移らない調節ぐらいも、別に自賛ってほどでもないしな。
そのくらいで自賛なんて言われたら共闘ロールするなって言ってるのとほぼ同義です。


何が言いたいかっていうと、お前過剰に取り過ぎ。
348名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 12:43:29 ID:M/4UyfWI
なんで俺まで粗探ししなきゃなんねーんだw
349名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 13:00:46 ID:JQMe87lM
>>347
お前こそ本人じゃないなら落ち着け。
一部批判されただけで全部否定されたように受取りすぎてないか?

最強描写の何が問題か、いちいち書かなきゃならんのか?
ここはロールの結果を共有して、キャラハン同士みんなで関係を築きながらストーリーを作っている。
基本的に主人公はいないし、皆がお互い主人公として繋がりあっていく必要がある。
今までにも自意識過剰な言動のキャラハンはいたが、それが自意識にすぎないことを
ちゃんと描写しているのがほとんどだった。
そうしなければ、自分の大げさな描写をこの世界の既成事実にしなきゃならんからだ。

ここからは本当に憶測だが
たぶんヴィルヘルムはちゃんとなりきりをやったことがないんだろう。
ネトゲでやっていることを、そのままここでもやればいいと思ってないか。
こいつのやっていることはキラープレイヤーそのままじゃないか。
どっかのMMOでペナルティ食って面白くなくなったんで流れてきたと推測するが。

憶測の部分は別にして、このままヴィルヘルムのロールをそのまま通すと
すぐにパラレル設定じゃないと成り立たなくなるぞ
他のキャラハン、他のロールに影響ありすぎる表現はもう少し考えろ
350名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 13:15:46 ID:LuRsj8Pm
最強描写の何が問題かじゃなくて、
この程度最強描写でもなんでもないって言ってんだろwwww
まさか「俺様最強!」って言葉の上で口にするのも不可って言うのか?
お前少しは人の話をちゃんと聞こうよ。

とりあえず具体的にどこが最強描写なのか俺にはさっぱり分からなかった。


>こいつのやっていることはキラープレイヤーそのままじゃないか。
>プレイヤーキラー (Player Killer, PK) とは、オンラインゲーム、特にMORPGやMMORPGにおいて、他のPCを攻撃するプレイヤーを指して言う。
(´・ω・`)??? 攻撃…してるか…?
なんか色々話が逸れて言ってることが滅茶苦茶になり始めてるぞ…
前のヴィルヘルムのロールの時も、こんな感じで締めようとしてたが…

つーか憶測ってあんた、そういうのは謂われのない中傷て言うんだよ
別にするくらいなら最初から言うな。どっちがPKだ。
351名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 13:18:10 ID:M/4UyfWI
まさにチラ裏


ま、結局はキャラハンが良いとするかどうかなんだが
352名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 13:31:21 ID:LuRsj8Pm
てか
>他のキャラハン、他のロールに影響ありすぎる表現はもう少し考えろ
この一言だけで良くね?
353名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 13:43:55 ID:bkMHh87+
ヴィルヘルムにはもう来ないで欲しい。
来たばかりで、二回ロールを回しただけでこんなに問題を撒き散らすなんて、この前のシャルとそう変わりないじゃないか。
ここで消えなければヴィルヘルムはあのシャル以下だぞ。
354名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 13:46:06 ID:LuRsj8Pm
問題をまき散らすも何も、一回目は別として
二回目はアホな名無し達が勝手に喚いてるだけなんだが
355名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 13:59:35 ID:z4/Uz7ei
良いか悪いかは知らないが二回のロールでここまで騒がれるってどうなんだ
356名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 14:01:01 ID:JQMe87lM
>>353
問題なら具体的に挙げろ
追い出し目的でなんら具体的なことが言えないなら叩き以下

>>354
そろそろ本人乙と言ってやろう
一回目の問題が何も改善されてないどころか
自分勝手がパワーアップしてるって自覚はないのか
357名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 14:02:10 ID:LuRsj8Pm
今回の問題は既知設定ぐらいのもんだが、
それも大した問題でもない。

一回目で注目されすぎたのと、今回はだが最強設定云々とかとんちんかんなことを別に言ってるのが問題だな

まあ騒いでる名無しもほんの一部の2、3人だけなんだがなw
358名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 14:05:38 ID:z4/Uz7ei
ああ、本人か
359名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 14:07:00 ID:LuRsj8Pm
>>356
だから問題あるならそれを挙げてみろよ。自分で言ったんだぞ。
最強NPCを出してもいない、異能のキャラハン相手に圧倒的力量差をつけてもない。
(天羽は戦闘能力無いんだからそもそも攻撃能力をもつキャラハンと力量差がつくのは当たり前だが)
どこが最強設定なんですか?


あと自分勝手がパワーアップしてるのは、
前回のロールの後に批判したのがお前ならの話だがお前もそうだからね?
根拠の無い中傷をして、指摘されても謝りもしないとかどんだけ自分勝手なの?
360名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 14:09:11 ID:M/4UyfWI
本人乙ってすごい便利な言葉だな
これ言っておけば一方的に相手が悪いと断定できる

まるで妊娠乙、GK乙のようだ
361久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/07(月) 14:36:21 ID:WcU/uAR1
【置きレスに、1レスだけお借りいたしますわ。】
>>306の続き】

(少女の手のひらの赤い雫が、ハンカチに滲み込み、真紅に染め上げていく。)
(そしてそれは、もうそれ以上は溢れ出すこともなく)
……とま…った?
…は、早い…ですわね。さすが、魔法使いさん?
(この愛らしい少女が、どんな力を持っているのかは、まだ解からない。)
(ただ、シャベルを掲げて影達に挑む姿)
(硝子で傷つくことも厭わずに、素手で掴み投げつけるその動き)
(どう見積もっても、普通のよくいる女の子、では少々ありえない行動で)
(そんな少女の手のひらの酷い出血が、常人離れした早さで止まろうとも)
(まぁ、そんなこともあるだろうと、なんとなく納得して。)
(気にしてないから、という気持ち伝わるかな?なんて思いながら、にっこりと笑いかけた。)

そう、みたいですわね。
(少女と同じく、床に倒れたまま、ぴくりともしない影を眺めて)
(大型の銃と一緒に取り出した、替えのマガジンをポケットへやや強引に捩じ込む。)
これはデザートイーグル、って言いますの。最強のハンドガンなんても、呼ばれますわね。
頭に命中させれば、人間なら、首から上が無くなってしまうほどの……
さっきまでの銃は、まだ音も小さくて、硝煙も少ないものとか。
でもこれは、比にならない。銃声も酷く、大きい。
だけど、怖がらないで……さっきも言ったとおり、わたしは、絶対に、外さない。
(頷きかけてくれる少女を、強い目で見つめ返す。)
では、わたしは少し後ろから、追いかけていきますわ。

(少女が声に出すカウントダウン。駆け出す少女の背中を見送って、一呼吸。)
(まずは、その場で体勢を整え狙いを定め、少女がすぐ隣を駆け抜けるであろう1体の首辺りめがけて)

―――ガァッ…ッン
(耳を劈くような大音量、頭蓋に響くような重たい銃声。)
(上半身を揺るがす反動に、必死で耐えて)
……っく。
(すぐさま、少女の後を追いかけて、走り始める。)
362名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 14:36:49 ID:JQMe87lM
>>359
すでに>>338で今回のロールに関し、自分が問題だと思う箇所は挙げてある。
それに対してお前は問題ないを繰り返すばかりだな?
「ほとんど」「だいたい」の語義の認識についてはさておき
前回も森を焼き払いそうになって相手キャラハンに描写を蹴られたり
今回も何でも見ている発言で覗きもするのかと相手にたしなめられたり
自分達のロールだけで納まらない描写をどれだけやってる?
反省してないだろ。どうみても。
363名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 14:46:07 ID:LuRsj8Pm
うん、だからどこが最強設定なのか聞いてるんだけど
いい加減話を聞け


>前回も森を焼き払いそうになって相手キャラハンに描写を蹴られたり
今回で改善されてね?てか前回初めて起こったの話を反省してないっておかしくないか?

てか自分達のロールで納まらないってのがいまいち理解しにくいが、
他のキャラハンとおこったことを別のキャラハンとのロールに相談するなりで持ちこむのは
何度もあった話だと思うんだけど……
364名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 14:57:24 ID:JQMe87lM
だからいきなり俺は「ほとんど」誰でも知ってるだの
戦闘でも精神的立場上でも絶対に有利になる描写を他のキャラハンに断りも無く
既成事実として積み上げるのが問題だとさんざん書いているんだが
お前の反論は「どこが問題なんだ」の一点張り。
どうしても水掛け論しか出来ないんだから、結局今まで指摘されたことは
何もわかっていないわけだな。

>自分達のロールで納まらないってのがいまいち理解しにくいが
校舎の森がいきなり山火事になっていたら、社会的に大事件だろ。
昔のウ○トラマンじゃあるまいし、東京のビル群をどれだけ破壊しても
翌週には完全に無かったことになる=パラレル設定じゃないんだ。
周囲を破壊するような大暴れがしたいヤツラは、廃工場や工事現場、
人気の無い原っぱなんかでやっていたし、その痕跡は大事件にならない程度に止めていた。
「自分達のロールに収める」というのはそういう意味。
背景社会で大事にならざるを得ないような大事件の主役になるなと。

そんなことも本当にわからんのなら、たのむからPBW関係のマナーサイトでも読んでから来いよ。
365名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 15:02:27 ID:JullRZlk
おまえらのどっちかにとって悪で
どっちかにとって悪じゃないって議論は分かったから

これ以上自分たちだけの議論はやめてほしいお願いだ
キャラが困れば【】で話し合うし、困る確定は蹴る
キャラ同士が話し合えばいい、そこは名無しはいらないはず
誰のために議論してるのか知らんが自分だけのためなら
場を荒らしてるも一緒だぜ?

ロールやるのはキャラハンだ
お願いなんだぜ、俺もお前たちも自粛しようや
366名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 15:16:27 ID:JQMe87lM
>>365
それじゃ自分からも最後に一つ。
ここは公開されている掲示板で、管理人はなりきりやロールプレイに特化した管理はしていない。
みんなが見ている場所で人にどう思われるか考えないことを書き込めば
それについていろいろ感じた奴がいろいろと書き込んでくる。
それが嫌なら外部の個人サイトでROM禁部屋に篭ってろって話。
367名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 15:19:26 ID:M/4UyfWI
とりあえずあくまで中傷したことは謝らないつもりなのか
368名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 15:22:09 ID:JullRZlk
それが荒らしだったりただ場を乱そうとする奴
なんだったりすることもあるってことか、忠告さんく
みんな、こりゃ荒らしと思ったら今後スルーだ!
なんて名無しでいっても仕方ないんだけどな!

割り込んだのに黙ってくれてありがとなんだぜ
369紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/07(月) 20:31:04 ID:um0hXiYm
早く帰れたし、待機してみるな。
プロフは>>4を。

解凍の予定はなかったはずだよな?
370アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/07(月) 20:58:30 ID:PCq+Y/Y9
【よろしければお相手をお願いします。プロフィールは>>68です】
371紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/07(月) 21:02:02 ID:um0hXiYm
【はいはい、と。こちらこそよろしくお願いされたい】
【どんなロールがいいものか】
【現在こちらは戦闘する精神状態ではないので】
【適当に会話するだけで終わりそうなんだけど】
【そちらとしてはどんなロールがいいだろうか】

【ちなみに夏休みはう終わってるのだろうか、そちらは】
372アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/07(月) 21:09:47 ID:PCq+Y/Y9
【戦闘不可については了解しました】
【こちらも少し状況が変わってきたので、幕間的な会話とか】
【ちょっかいの出し合いとかができたらなあと思います】

【夏休みは終わっています】
【場所は前回の体育館裏以外が良いですね】
373紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/07(月) 21:13:46 ID:um0hXiYm
【じゃあ、その路線で行ってみようかと』

【場所・・・候補がそんなにないな】
【屋上か放課後の教室だろうか】
【放課後の教室なら俺と廊下ですれ違ったところを呼び止める】
【なりなんなりして連れ込んでほしい】
【ちなみに俺は2年C組なのでよろしく】
374アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/07(月) 21:19:07 ID:PCq+Y/Y9
【では放課後の教室でお願いしましょうか】
【そちらの精神状態や様子によってこちらの絡み方が異なってくるので】
【よろしければ書き出しをお願いしたいですが、いかがでしょうか】
375紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/07(月) 21:19:41 ID:um0hXiYm
【では書き出して見るので、少し待っててくだされ】
376アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/07(月) 21:21:25 ID:PCq+Y/Y9
【ありがとうございます】
【それではよろしくお願いします】
377紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/07(月) 21:28:49 ID:um0hXiYm
(どんな風に過ごそうと時間の流れは止められない)
(過ぎゆく時間は残酷なまでに万物に平等であった)
(高校二年の夏休みが終わった。通常に戻った授業を終えて、いつも通り帰宅する)
(誰とも戦わないし、何も殺さない日々が続いている。夏休みの半ばからそれが続いている)
(戦闘に対する衝動は薄い。皆無というわけでも絶無というわけでもないが、それは鍛練を)
(していれば解消できるレベルに収まっている。闘争狂という属性が剥がれかけているのだろうか)

んー・・・・・・ふぁっ・・・・・・
まだ眠い・・・寝不足のはずもないけどな・・・
(芒洋とした眼を擦って、机に突っ伏していた顔をと上げる。ホームルームが終わって十五分経過している)
(急ぐ用事もないので、廊下の人の流れが減るまでぼんやりと過ごしていた。正確にはうたた寝していた)
(薄い鞄を抱えて席を立つ。サングラスを掛けて赤い髪の男が廊下を出る。薄暗くなった視界の中)
(それでこの時間では、まだそれなりに人がいた。風の様に廊下を静かに歩く)
378アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/07(月) 21:47:54 ID:PCq+Y/Y9
(夏休みも終了し、また異国の学校へ通う日々が始まっていた)
(けれども、通い始めたときとは色々なことが変わっている)
(こちらの生活にも随分と慣れ、何人かの友人もできた)
(そして、何人かの異能者とも出会え、『機関』の己に対する評価も上がった)
はい。それではまた明日。
(長めの立ち話を切り上げて、廊下へと出る)
(行き先は自室、そして夜の街)
(退屈も無変化も、いつでも彼女にとっては無縁の物だった)
(好きも嫌いも無く、全てを受け入れて生きてきたし、これからもきっとそうだろう)

(帰り際に見つけたのは赤髪の男)
(学校内でもわざわざサングラスをかけているあたりに彼らしさが感じ取れるが)
(どうも不自然なテンションだ。まるで起きたばかりの猫のような様子)
随分と覇気がありませんね、りっぱー。
失恋でもしましたか?
(彼を元気づけてやる義理は無い)
(けれども、知人が具合悪そうにしているのを見過ごすのも後味が悪い)
(彼の正面に立ち、顔を覗き込むようにして紅裂に問う)

【それではよろしくお願いします】
379紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/07(月) 22:00:57 ID:um0hXiYm
(焦燥が消えると、本格的に虚ろになってしまう自分は本格的に駄目だと思う)
(紅裂拓兎という人間を構成していた芯に近い部分が活動休止状態なのだから)
(それも仕方ないとは思うのだが、その虚ろを何かで埋め合わさなければならない)
(――などと考えていると、好都合なのか、腐れ縁なのか。知っている顔が声を掛けてきた)

――お前か。生憎と、俺には恋なんぞ一生無縁だ。
一夏の燃え上がる恋なんて特にな。
それと、妙な愛称で呼ぶな。不自然な事故で死ぬぞ。
・・・で、何か用か?お節介でも焼きに来たなら回れ右して帰れ。
(アンジェラ・『ウィーク』・トルーマン。自称「種族・魔女」の留学生だ)
(髪の色も瞳の色も黒いのに、肌の色の質が根本的に違うのは、やはり異国の血が原因か)
(自然と声が硬くなるのを感じる。この女性とはかつて二度出会っているが、お節介な女という)
(印象しかない。何より彼は「魔女」という存在に、ある出来事から悪印象を抱くようになった)

・・・あ。そう言えば。
お前、媛名葵には会ったか?
(夏休みの最中、「異形狩り」の媛名葵という猟犬に、この魔女の名前を告げた)
(警戒した方がいいんじゃないか?というアドバイスと共に。要するに密告である)


【こちらこそ】
380アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/07(月) 22:17:34 ID:PCq+Y/Y9
そんなことを言っている人間ほど、早く結婚したりするものです。
貴方はそんなに見た目も悪くないし、結構いいお相手が見つかると思いますよ。
(ぶっきらぼうな彼の言葉に、そのまま真っ直ぐ言葉を返す)
(正直な感想を述べただけだが、日本人が聞けばお世辞か皮肉にでも聞こえてしまうのだろうか)

お前、よりはましだと思いますが。紅裂さん。
お節介、ですか。それは3割ほどでしょうかね。
あまりにも覇気の無い紅裂さんが自殺でも考えているのかと心配になったというのもありますが──
(相手のきつい態度にあわせ、アンジェラも斜に構え始めた)
(うわべだけの笑いを浮かべながら言葉をつづけていく)
情報交換が必要になってきましたので。
よろしければ少しお相手をしていただきたいですね。
(そう言いながら紅裂のてを掴み、空となった2-C教室へとひっぱって行く)

媛名さんですか。
いえ、何れ会いに行こうかと思っていたところです。
彼女について、何か知っているのですか。
(「媛名」は卯月ひのわから聞いた異能者の一人だ)
(ひのわの口ぶりからして、良識のある人物だと想像していた)
381紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/07(月) 22:35:41 ID:um0hXiYm
・・・早く結婚してもいいことなんてないけどな。
まーあ、俺の人生計画に関しては放っておけ。
お前には未来永劫無関係で、来世においても無関係だ。
(大事なことなので「無関係」を二回言ってみた)
(恋愛、将来、結婚、育児・・・・・・英語並みに異国の言語である)
(もう少しだけ生きてみようと思った昨今だが、そこまで前向きにはなれない)

・・・放っておけ。俺が生きてようが死んでいようが・・・
お前には前世においても現世においても来世においても無縁で無関係だ。
(面倒くさい。ここまで他人を鬱陶しいと思うのは久し振りだった)
(多分、根本的に人間として相性が悪いのだと、そう感じる)
(これが他の人間ならば、適当な作り笑いで適当に対応している事だろう)
よろしければと言いつつ強制連行するのはどうなんだ、マナーとして。
それとも、外人ってのはみんなこんな強引なのか?
(アンジェラに手を引っ張られて、自分の教室に戻ることになる)

名前は知ってるのか。まーあ、一応、俺の知人ではあるが、な。
使命に忠実で人の心の機微に疎い異形狩りの犬っころって程度のこと
しか知らないな。付け加えるなら、見た目ほど冷静でも平静でもないし、善人でもない。
それっぽいことは言うから、口先に騙されない様に勧めておく。
(手を振り解いて、かつかつと誰も居なくなった教室を歩いて窓際へ寄る)
(グラウンドでは、体育会系の部活動がそろそろ開始されている時間帯だ)
その犬っころにな、アンジェラ・『ウィーク』・トルーマンは魔女だから警戒しておいたらどうだと
懇切丁寧なアドバイスしてやった。多分、近日中には接触があると思うけどな。
(密告行為をしておきながら、それを恥じる様子もない。彼としてはアンジェラに対して恩も義理も)
(ないからだ。多少媛名葵に対してアンジェラのことを歪めて伝えたのは、性質の悪い悪戯である)
382アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/07(月) 22:58:43 ID:PCq+Y/Y9
無関係、ですか。確かにそうかもしれませんが……
いえ、その通りでしょう。不必要な言葉を使いすぎてしまいましたね。
(小さくため息をつくと少しさびしそうにしながら目を逸らす)
(冷静に考えればその通りだった)
(それに先日の会話から、お互いに相容れないことが解っている)
(それも当然だ。彼は『悪人』を、アンジェラは『善人』を目指して立ち振舞っているのだから)
よろしくない、と答えられても困るので。
それに貴方も得るものがあると思いますよ。
(だから、もうそんな普通の高校生のようなお話はお終いにして)
(空き教室での異能者同士の会話へと移行する)

なるほど。なんとなく解ったような、解らないような。
つまり、気に食わないながらもある程度は認めている、と言ったところでしょうか。
(どうにも抽象的で主観的な説明だったが、なんとなく感じはつかめた)
(甘い部分と非情な部分を持ち合わせた、どちらにも安定しない人間)
(でも、本当はいい人)
(ひのわと紅裂の言葉から統合した人物像はこんなところだろう)
(窓際へ行く紅裂につられるようにまだ明るい空に視線を移す)
魔女だから、ですか。そんなに魔女が嫌いですか。
そう言えば魔王と契約していると言っていましたが、その魔王から魔女の悪口でも聞いたのですか。
(魔女は、本来は悪魔の力を借りる、もしくは悪魔と契約する者らしい)
(彼にかかわりがある悪魔が魔女のことを知っているのかもしれないなどと考えながら訊ねる)
383紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/07(月) 23:20:55 ID:um0hXiYm
得る物があるかどうかは、俺が判断する事だ。
最も、俺が欲している物をお前が持っているとは思えないがな。
(傍から見れば無愛想な不良と、真面目なクラス委員長が話している様にも)
(見えるだろう。そんな事実は完全無欠なまでに存在しないのだが)

情に絆されてる事も考えれば、組織の犬としちゃ不合格だろうけどな。
人間としてもギリギリ不合格だ。何かが足りないんだよ、あの犬っころは。
(――などと言いながら、それは自分にもそのまま跳ね返ってくる言葉であった)
(その事実に軽くへこんだが、頭をブルブルと振ってその考えを追い出す)
――死んだ魔女だけがいい魔女だ。何せ普通の人間だからな。
死んでない魔女は、本物の魔女だ。
この間・・・夏休みの前に、本物の魔女と会う機会があってな。
(黄昏の色に移ろいつつある空を見上げて、あの夜の事を思い出す)
(立ち上る黒煙と業火と、七つの首を生やした龍との限界を超えた死闘を)
(一度は死の淵を彷徨った自分自身と、その契機となった魔女のことはまだ覚えている)
(魔王のことに関しては――《我が主》の事に関しては何も言わない)

あの女は、あの魔女は、この世に災禍を齎す存在だ。
俺は今まで魔女は一神教の被害者だと思ってたんだけどな。考えが変わった。
――とは言え、だ。お前の事が嫌いってわけじゃない。単に反りが合わないだけだ。
願わくば、もう少しだけ理解してみようと思うがな。そちらさえよければ・・・・・
精々、無関係ではない程度の付き合いくらいは、しても損はないと思わせてくれ。
(サングラスを外して、凪いだ湖畔を思わせる静謐な眼で彼女を見つめる)
(嫌うほどに、この魔女の事に踏み込んだわけではないし、踏み込む予定もない)
(予定はなかった。少なくともこの間までは。それでも、もう少しだけ自分を試すことにしたのだ)
(だから、少しだけ踏み込むことにした。一歩にすら至らない、半歩分の距離だけど)
384アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/07(月) 23:58:18 ID:PCq+Y/Y9
私たちの年齢では、心も体も未完成であるはずです。
だから、不完全でも別に良いのだと思いますよ。
(あれだけ照っていた日も傾き、黄昏色に染まりつつあった空を眺めながら、目を細めて言う)
(目の前に立つ赤い髪の不良少年も、自分も、今まで出会った全ての異能者もまだ変化の途中にいる)
(そう思えばこそ、多くの人に幸せな未来を歩んでほしいと思ってしまう)
(それが叶わないことが解っていても、だ)

貴方が普通の人間かどうかは置いておくとして、なるほど。
本物の魔女ですか。
(自分の力が魔女のそれには遠く及ばないことを知っているからこそ冷静に受け止められた)
(確かに、書物に残されていたような力を持つ魔女なら紅裂を追い詰めることも可能だろう)
ともかく、魔女は実現したようです。
『魔女狩り』にあった女性たちが本当に魔女だったかどうかは解りませんが。
(紅裂の口ぶりから察するに、『本物の魔女』は相当な力を持つ危険人物らしい)
(今の自分では太刀打ちできないだろうが、もしものことを考慮する必要がありそうだ)

え……ふふっ、ふふふふっ
ちょ、ちょっと待ってください!
(紅裂から告げられた予想もしない言葉に一瞬呆然として、その後笑いがこみ上げる)
(慌てて言葉を繕いながら、呼吸を戻して彼に向き直る)
失礼しました。貴方を馬鹿にしたわけではありませんよ。
ただ、急にそんな事を素直に言えてしまう貴方が、良い意味で可笑しくって、羨ましくって、
それ以上に、ただただ単純に嬉しくって。
(まだ顔に残っていた笑いは、微笑みとなって彼に向けられる)
反りが合わない、には同感です。
でも、私も貴方のことは嫌いではないですから。
(サングラスを外した彼の揺らぎない瞳に、自分もも黒く澄んだ瞳を合わせる)
貴方の機体に答えられるように努力したいです。
(「よろしくお願いします」などと言うにはちょっと悔しかったので、こんなひねくれた返答になってしまったが)
(明るく楽しそうで、優しい笑顔を向けた)
385アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/08(火) 00:00:48 ID:g+mhkWVq
【レスが大変遅くなった上、誤字をしてしまい申し訳ありません】
【機体→期待 です】
【それと次のこちらのレスで〆、もしくは凍結にしたいのですがどうしましょうか】
386紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/08(火) 00:17:58 ID:MVRsivg0
・・・きっと、誰もが旅の途中だな。
その果てに何があるかは知らないが、だから人は進む。
その果てでどうなるか知らないが、だから探してるんだろうよ。本当の自分って奴をな。
(誰もが人生という旅の途上である。生きている限りに於いてそれは続く)
(もしかしたら、その旅の果てで途方もない事を成し遂げるのかも知れない)
(可能性だけを考えれば、それは凄いことだった。その可能性を奪う行為は、最悪だろう)
(今更悔い改めるつもりもないけれど、やはり自分は極悪非道の悪人のようだった)

本物だな。少なくとも自分でそう名乗ってたぞ。
俺が思うに『狩られた魔女』は、普通の人間だろう。
本物なら危機を察して魔術使って逃げてるだろうしな。
(あの魔女の目的が何であれ、次に会えば確実に狩っておく必要があるだろう)
(この世界に災禍を齎すのは自分たちであって、その役目を渡すつもりはない)
(――何より、だ。あの人を小馬鹿にしたような態度は気に入らない)

・・・お前な・・・いや、いい。
自分でも馬鹿なこと言ったなーと今晩ベッドで羞恥に悶えて過ごすから。
(思いっきり顔を顰めて、プイっと顔を背ける。他の言いようはなかったのだろうか)
(出来るだけ本心を歪めずに伝えるつもりだったはずなのに、どうしてこんな恥ずかしい事に)
(アンジェラの顔が直視できない。背筋がゾクゾクするし冷や汗は掻くし、ともかく最悪だった)
――ああ、程々にな。
うん、アレだ。ともかくええと、アレだアレ。さ、さらばだっ・・・!
(何かを言おうとして、結局言葉にならなくて、そのまま逃げるようにその場を去ることを選択した)
(否、これは正しく逃走であった。だっだっだっと廊下を駆け抜けて階段を飛ぶようにして降りて)
(必死に逃げる。逃げるのを止めたのは、靴を履き変えて外へ出た頃だった)

・・・・・・なんだかなー。
(古い自分を壊して新しい自分を再構築する。自分自身を試すため、誰かと関わる)
(それは予想以上に、想像以上に困難な行為であると、今更ながら痛感した)


【では、俺の方はこれで〆で】
【お疲れ様。ありがとう】
387紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/08(火) 00:19:12 ID:MVRsivg0
>>385
【ああ、俺はさっきので〆なので】
【次のレスで〆てくれ】
【誤字や時間に関しては気にしないように】
388アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/08(火) 00:42:08 ID:g+mhkWVq
旅の途中……まさしくそうですね。
(終わりや行き先どころか、道筋も日程すらも確定していない一人旅)
(それでもその先に本当の自分がいると考えてしまう人が多いのは、浪漫なのか、願望か)
(だが、それは悪いことではないとアンジェラは思う)

人で名乗る、となると協会等に属している魔女かもしれません。
なんにせよ、脅威になりえる人物であることは間違いなさそうです。
(魔術師と呼ばれるたぐいのものは野心や顕示欲の強い者も多い)
(紅裂と対等以上に戦う魔女だというのならば、警戒が必要だろう)
そうです、ね。
(たしかに魔術で逃げればいいはずだ)
(ならば自分のオリジナルはなぜ魔女狩りにあったのだろうか)
(考えても答えは出ないため、軽く相槌を打って流した)

貴方らしくは無いですし、こんな素直な貴方は逆に気持ち悪いですけど
(逃げていく紅裂の後姿を見送りながら、楽しそうな笑みを浮かべて呟く)
でも、言っていただけて嬉しかったですよ。
むしろ、理解し合えないと諦めてしまっっていた私の方が恥ずべきです。
ですから、また、お会いしましょう。
(階段を駆け降りる音が聞こえなくなるまでそこに立ち、手を振っていた)

さて、それでは──あ……
霧原朱音さんについて尋ねるのを忘れていましたね。
ですが、今日は他の収穫がありましたからよしとしましょう。
(教室の窓とカーテンを閉めると2-Cを出て行った)

【了解しました。お相手ありがとうございました】
【それではおやすみなさい】
389コマドリってかチキン?w:2009/09/08(火) 15:19:15 ID:n2mBlvFQ
175 :最低人類0号:2009/09/08(火) 14:59:56 ID:Vbj7eeKWO
鳥男やたら非難されてんな
たしかに最強厨の俺一番ちゃんだがそんなの中二では鳥男に限ったことじゃないのにな

街破壊しまくり最強魔王の魔力供給で無尽蔵に力振るいまくりラノベ輸入の知ったか厨二理論で相手キャラ否定しまくりの鮭
死ー度感染もあっさり無効ロール相手の設定潰してでも俺強いするのがジャスティス雑魚水
相手の攻撃は全てかわし自分の攻撃は全て当てる!絶対負けたくないし不利にもなりたくない未加賀見

同レベルな奴はが3人もいるぞ
なんつーかあそこの名無しは古参に甘くて新参に厳しいよな
同じようなことやっても古参は黙認、新参はフルボッコ
ライブキャラハンリストも古参は顔出さなくても残すけど新参は少し見なくなると即削除
一見開けてるようで実は推古以上に閉鎖的なコミュニティーだ
390コマドリってかチキン?w:2009/09/08(火) 15:32:31 ID:n2mBlvFQ
鳥男擁護or本人 の特徴

紅裂と迫水と水鏡に私怨
キャラハンリストからハブられたことがある
空待機や雑談でハブられたことがある
このスレを叩くために最悪板で印象操作しているキャラハンor元ハン
391名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 16:00:16 ID:Vyj1+Z8K
そりゃお前みたいなキチガイ信者が居座るスレなら
陰口叩かれても仕方ないわな。
下らんことしてないで、いつものように避難所で馴れ合ってろ。
その方がスレのためだ。
392名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 18:43:42 ID:CrTVzpSd
まあ、なんつーか
邪推ほど醜いものってないよね
393名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 18:47:28 ID:CrTVzpSd
って389がヲチスレのレスを引っ張って鳥を擁護してんのかと思ったら
アホがわざわざ引っ張ってきて叩いてんのかwwww

うん、昨日議論してた連中ってかなり理性的だったんだなって思った
これはひどいとかそういうレベルではない
394名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 18:50:48 ID:R6FiosvK
ほっとけよ
最悪板のレス持ち出す奴の人間性なんてたかが知れてる
395久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/08(火) 22:21:38 ID:93LrZvWJ
【島田 六花 ◆Rikka6HNi6さんとのロールにお借りします。】
396島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/08(火) 22:22:45 ID:8wyPaHiE
>>361

……ごめんなさい。もっと、早く治してたら、きれいなハンカチ、だめにしなくて済みましたのに。
(もはや悔やんでも仕方ないことだけれど、やはりどうしても申し訳なくて)
(謝罪の言葉を繰り返さずにはいられなかった)
(握り締めた掌に、もう痛みはなく。滲んだ血が、わずかに面積を増やした)
…………ありがとう、ございます。
(それでも、六花に華やかな笑顔を向けてくれる彼女)
(お礼以上に返せる言葉が見つからず、六花は少し困った顔をした)

倒れてるアレだって、いつ動き出すか、分からないのです。
(斬れど撃てどまるで苦にもしていなさそうだった影が、硝子の杭1本で滅せたとも思えない)
(それに、消えるわけでもなく、それは未だ“そこにいる”のだ)
……でざーと、いーぐる。
(名前は、小説か何かで、見たことがある気がする)
(『頭に命中させれば、人間なら、首から上が無くなってしまうほどの』)
(――――こんなモノで、妹たちは。)
……………………ッ。
(甦る記憶に戦慄した瞬間の、少女の言葉)
――はい。
(恐れる必要はない。この銃弾は、彼女と六花を守るものだ)

――――――!!
(摩擦係数の低い床を蹴る。履いているのがスニーカーで良かった)
(影たちの間を潜り抜けるのは一瞬。問題はその先だ)
来たッ……!
(案の定、影の視線は六花たちのほうに――)
避けて、くださいッ!
(たん、と床に手を突く)
(そこから透明な地面が盛り上がり、棘の生えた鍾乳石にも似た柱が生成される)
(わずかでも、足止めになればと)
(そして、同時に『主』を探さなければならない)

【では、今日もよろしくお願いします(ぺこり)】
397久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/08(火) 22:46:03 ID:93LrZvWJ
ハンカチなんて…いくらでも、替わりはありますもの。
あなたの、替わりは無い、ですわよね?
誰もが、誰かの掛け替えのない存在ですもの。
こんな傷を作っては、あなたを大切に思う誰かがきっと、悲しみますわ。
(困ったようにしながらお礼を言う少女に、首を横に振ってみせる。)

(一瞬、恐怖の表情が見えた。)
(それでも、自分の言葉を信じて、はい、と返事をしてくれる。)
(この少女は、なにか銃で悪い思い出でもあるのだろうか…と、少し考えて)
(今は、そんなことまでも悠長に思いを廻らせている場合ではないと)
(気を引き締めるようにして、グリップを握り締め)

―――っ!
(少女の、避けてくださいの叫び声に、右足で思い切り硝子の地面を踏み切り)
(ジャンプするようにして走り、少女の姿を追い抜いて)
(くるりと半回転して、床に片手をついた少女のすぐ背後から、影に向かって銃を構える。)

……っ?
(少女の能力、なのだろうか。)
(見る見るうちに地面から、影達の進行を塞ぐようにして、鋭い棘のようなものが生えた柱が生えてくる。)
すご……っ
(思わず口を付いて出る、感嘆の台詞は、あまりの驚きにきちんと発音できなくて)
(足を開いて体制を整え、息を大きく吸い込み)
(その手に握り締めた大振りの銃から、弾丸を1発、2発と影に向かって放つ。)
(その鋭い弾道は、少女の作り出した柱の棘の合間を正確に縫って、次々と影達にヒットしていく。)
(弾丸を受けた影達は、よろめき揺らいで)
(それでも、なお、柱へ手をかけて、こちらへ向かって来ようとして)

どうですか!?
そっちに、その『なにか』は、居そうですか――っ?


【こちらこそ、よろしくお願いいたします。】
398島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/08(火) 23:11:38 ID:8wyPaHiE
だいじょうぶ、ですかっ!?
(動きやすそうな格好ではないのに、六花の言葉にすぐさま反応して)
(細い足で軽やかに跳ねる彼女)
(まともな説明なんて一切していないのに、六花の行動の意味を察してくれる)
(きっと、頭の回転が速いのだろう)

――――――――ッ!!
(ひときわ大きな銃声が、2発続けて回廊に響く)
(あんな記憶がなくても、きっと耳を塞ぎたくなるだろうほどだ)
……だいじょうぶ。だいじょうぶ。だいじょうぶ。
(口の中で小さく呟きながら、足を動かすのはやめない)

やっぱり、追いかけて、きたのです……!
(のろのろと、移動を始める影たち。伏せていた1体も、むくりと身体を起こす)
(心なしか、移動速度も速まったような)
(六花の予想は、間違っていなかったようだ)
……あれ、すり抜けてこられたら、どうしようかと思ったのですっ。
(どうやら、ちゃんとあの障害物は避けてきてくれるらしい)
(けれど、あまり、連発はできない)
(立て続けに3つほどの柱を生成して、思う)
(終わりの見えない状況で、あまり魔力を消耗しすぎるわけにはいかないのだ)
(けれど、彼女が六花以上に、正確に敵の勢いを削いでくれている)
(どうやら、一度銃弾をその身に受けるとたっぷり3秒は修復に費やしてくれるらしい)
(なんて、心強い)

……まだ、まだ見つからない、ですっ。
(自分より前方にある障害物はできるだけ破壊しつつ)
(少女の声に後ろへ向かっていた視線を戻す、と)
――やなものは、見つけてしまったのですけれど。
(前方の壁面から、にゅるりと黒い腕らしきものが伸びる)
(今度こそ、挟み撃ちにするつもりか)
399久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/08(火) 23:32:11 ID:93LrZvWJ
……っ…ぅ
(さすがに、2発連続は肩に堪えた。)
(額から一筋汗が流れ落ち、眉を寄せながら唇を噛み締める。)
(それでも、少女が作リ出した柱のおかけで、狙いを定めるのに時間はかかるものの)
(影達の急接近は防がれるので、しっかりと足を踏ん張って腕の位置を整えることが出来る。)
(ただ、少女の能力に限りがあるのか、柱の発生は3本に留まって)

やなもの?
―――やなものって、なんですの?
(影達に銃口を向け、少女に背中を向けたまま、小さく聞こえた声に鸚鵡返しで質問する。)
(そしてまた、1発。狙いを変えて、続けてもう1発。)
(柱の棘をすり抜けて、1体の影の頭を歪め、もう1体の影の肩を揺らがせる。)
………チッ。
(形が弾かれても、それはぐにゅりと曲がるだけで、すぐに元通りになってしまう影に、舌打ちをして)
キリが、ありませんわね……っ
(この回廊の広さと構造では、手榴弾を使うことも出来ない。)
(きっと、影達よりも自分達へのダメージの方が大きそうだ、と)
(一旦左手を下ろして、ワンピースのウエストにぶら下げた、真っ白いクマのぬいぐるみを撫でて)
(思い直して、また銃を握る右手に添える。)
(残る銃弾は2発。ポケットのマガジンに7発。)
(ケースを開ければ、50AE弾はあと7発入っているが、マガジンに装弾している余裕は無いかもしれない。)

(影達が柱に苦戦しているのを確認してから、少女の方を振り返ると)
(なにか黒い――見覚えのあるものが、出現しようとしていた。)
―――っ
(最悪、手榴弾を使って、自分の体を少女の盾にするしかない、と。)
(少しだけ、覚悟を決めはじめていた。)
400島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/09(水) 00:00:22 ID:JpKF5LIi
……こんどはこんどこそ、通せんぼ、なのですっ……
(壁から這い出すようにその身を現した新たな黒い影は)
な、んだか、大きいの、ですけれどっ。
(ぼたり、と闇を零しながら鏡の回廊に顕現した。その体長は、3メートル近い)
……このッ……!!
(動き出す前に、先手を打たなければ)
(血と泥に汚れたハンカチが巻かれた手で、シャベルの柄をしっかりと掴むと)
『あなたは刃。斬り裂く刃』――!
(踏み込みは十分。上体をひねりながら精一杯跳躍すると、胸の中心辺りにたっぷり反動をつけて打ちつけた)

(正面の影を相手にするのが手いっぱいの状態である六花と残弾を気にする少女を)
(4体の影は相変わらず追い続ける――が)
『……ごぉ、あ』
(その身体は、端から少しずつ融けていっていた――まるで、ドライアイスのように)

『ぐぉ、お、お、ぁ……』
(出会い頭の一撃に、胸を深く切り裂かれた影が吠える)
んっ……!
(回廊全体がびりびりと震えているようだ)
(頭を揺さぶるような重低音に、着地した六花は思わずよろめいた)
(だが、この影はまだ本格的に動き出してはいない)
(少女とともに、この影を振り切ることができるか……?)
401久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/09(水) 00:16:16 ID:p0TZ9oh4
(柱の間から、身をせり出そうとしている影に、1発撃ちこんで)
(再び少女のほうへと振り向くと、今までのとは明らかに別格の巨体が、その全貌を見せ始めていた。)
………くっ
(少女の近くへと助けに行こうと足を踏みしめ、方向転換しようとしたとき)
(少女がなにやら台詞を吐き出して、シャベルを握り締め、身を躍るように跳ね上がらせ)
(闇色の巨体の胸辺りに、シャベルを打ち込む。)

はぁー……
(巨大な影が発する地響きのような音声も、気にせずに)
(ただただ、少女の動きに感心したように、溜息を漏らす。)
(窮地に立たされていることも忘れるような、滑らかな動きに、一瞬見惚れて)
(あの愛らしい顔の少女も、きっと幾多の修羅場を潜って来たに違いないと、確信して)

(今まで追いかけてきていたほうの影達の様子が、変化する。)
(その変化に気がつき、警戒を強めつつ、影達を睨みつけると)
(その体が、着弾したときとはまた違った揺れで、ゆらゆらと揺らぎ始めて)
―――?
なんか……融け……?縮んで、る?
(首を傾げて、影を見つめ、そして少女へと振り返る。)

ねぇ―――、こっちのやつら、なんか変ですの。
そっちは、どうなってますの?
402島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/09(水) 00:35:54 ID:JpKF5LIi
……ぁ、あのっ……!
(少女を呼ぼうとして、彼女を呼ぶ名前を知らなかったことに気付く)
(が、今はそれどころではない。どうにかして、ここを切り抜けないと)
…………?
(そういえば、彼女の声もしたような。間違いない)
(『変』、と。そう聞こえた)

変、って……
(そう言いながら来た道を振り返って、確かに『変』だと、違和感を覚えた)
(影の周囲に、薄ぼんやりと黒っぽい湯気のようなものが見える)
(まるでしゅうしゅうと音でも聞こえてきそうな融け具合――そんなことを考えたとき)
…………あれ?
(なんだか、影の周囲の鏡が、だんだん黒ずんできているような)
(まるで、錆びるか腐るかしているかのように、崩れていっているような)
……いやな、予感がする、のです。
(先ほどの巨大影の咆哮が、何かのきっかけになっていたのか)
(分からないけれど。ここでじっとしているのは絶対にまずい)

『…………ぐおぉあぁぁぁぁぉぉぁぁぁ!!』

ひッ……!
(繰り返される、咆哮。もう、耳を塞がずにはいられなかった)
(そのとき、遠くのほうで、みしり、と音た響いた気がした)
(これが幻聴でなければ、少女にも聞こえているだろう)
(そして、その音は少しずつ大きく、近く、重くなって――)
(そしてとうとう、視覚として現れた)
――――!!
(無色透明の回廊が、遠くから崩れ始めていた)
403久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/09(水) 00:52:46 ID:p0TZ9oh4
融けてるの?縮んでるの?
なに…?なんか、霧みたいな………
死んだの?なんなの…?
(目の前の影達の姿が、じわじわと溶けるように崩壊していく。)
(一瞬、自分達の勝利なのかと、考えが過ぎったが)
(一際大きい、あの影の咆哮に、ぞくりと背筋を凍らせて)
(なにかは解からなかったが、悪寒と共に、強烈な恐怖感が襲い掛かってくる。)

嫌な、予感?
………?
(少女の声が耳に届いて、聞き返した直後)
(それは、聞き逃してしまいそうな、小さな音。)
(でも確かに、何か耳障りな音が聞こえた気がした。)
(きょろきょろと、あたりを見渡すと、いつの間にか、周りの壁は硝子の輝きを失い)
(影達の闇を吸い取ったかのように、くすんで見えて)
(次第に、みしみしと、嫌な音が響き始め)
(先ほどの小さな音は幻聴でなかったと、気が付き)

ここ!!崩れてきていますわっ!!
(まるで、霧のように姿が薄れた影達に、もう警戒も攻撃も不要と判断)
(巨大な影の前で耳を塞ぎ、崩れ始めた天井や壁を見据える少女のそばに駆け寄って)
崩れたら、外だった…とか、楽観的すぎますわよね。
(小さく溜息をついて、巨大な影を見上げる。)
404島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/09(水) 01:14:07 ID:JpKF5LIi
と。にかく。ここにいたら、危ないのですッ。けど……
(駆け寄ってくる、少女の手には例の銃――たぶん、もう怖くはない)
(溜息を吐く彼女と主に、影を見上げる)

『んぉあぁぁぁぁぁ……!』

(止まない咆哮は、ピッチをあげればサイレンの音にも似ている)
(これと、戦うべきか。あるいは、逃げるべきか)
うぅぅ……
(先ほど槍で貫いた影だって、無力かすらできていなかったのだ)
(手立てもないのに、崩壊が近づくこの場で戦ってはいられない)
(恐怖が冷静な思考能力を奪い、焦燥ばかりを煽ってゆく)

(――その時)
…………ん?
(六花の視界の端を、光が動いた気がした)
(透明な輝きを失いつつあるこの空間では、その輝きはあまりに目立った)
まさかっ!
(このタイミングで現れるか。その光を携えた『何か』は六花が気付いたことに気付いたのか)
(床も壁も関係なく、回廊の奥――進行方向へと、駆けていった)
い、いたのですっ!あれ、追いかけ、ないとっ!
(鏡の割れる音に、崩壊の轟音に負けないように、六花は叫んで少女の手を取った)
405久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/09(水) 01:28:10 ID:p0TZ9oh4
うる……さ…っ
(銃声に慣れた耳にも、その咆哮は貫くように聞こえて)
(右手に銃、左手で耳を押さえながら、首を軽く横に振る。)
(目の前には、物理攻撃の効かない、巨大な影)
(迫り来る、崩落。)

あぁ…待って、どうしたらいいの…
落ち着いて……落ち着かなきゃ……
(声に出して、自分に言い聞かせ、後頭部に左手をやって、耳の後ろを掻く。)
(考えがまとまらず、苛立ちだけが先行する。)
(この隣に居る少女を守りたいのに、自分は何と無力なことか…と。)

(少女の張り上げる声が、苛立ちの思考を遮る。)
いた…?
(暫しきょとんとして)
―――みつけましたのね!!
(応えるや否や、少女が自分の手を握ってくる。)
……っあ
(少女の向かおうとしている方向から察するに)
(その『なにか』は、回廊の奥へと逃げていったようで)
(どちらにせよ、もうこのままここには居られないと、判断して)
(行動のすべてを、少女に委ねる。)
406島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/09(水) 02:02:22 ID:JpKF5LIi
【書いてたレス、ぜんぶ、消し…!】
【書きなおしてたら遅くなりそうですし、勝手なお願いですがまた凍結していただけないでしょうか?】
407久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/09(水) 02:07:06 ID:p0TZ9oh4
【わわ…大丈夫ですか?】
【ものすごく、がっくりきますわよね。わたしも経験ありますもの。】
【凍結、了解ですわ。】
【わたしのほうは、先日お伝えしたとおり、明日なら空いております。】
【明日以降でしたら、また木曜日の夜にでも、追ってお知らせいたします。】
【六花さんの都合の良い日時があれば、また教えてくださいませね。】

【それでは、今夜はこれにて。】
【こちらこそ、お付き合いいただいて感謝しているぐらいですもの。】
【気になさらないでくださいね?】
【おやすみなさいませ。良い夢を……】
408島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/09(水) 02:12:14 ID:JpKF5LIi
【うぅぅ、ほんとうにごめんなさい…】
【わたしも、明日…というか、今日はお休みで空いてるのでだいじょうぶ、です】
【できるだけ早めの時間に来れるように、ちゃんとレス用意してますので】
【また、よろしくお願いします。こちらこそ、ありがとうございました】

【はい、おやすみなさいませ(ぺこり)】
【以下、空室です】
409霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/09(水) 20:48:21 ID:WYYlzL93
さてさて、さてさて。
今夜はそこそこいい時間だ。しばらく待機させてもらうとしよう。
410水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/09(水) 21:07:14 ID:wrraWz8K
こんばんは、初めまして、になると思いますが、お相手よろしいですか?
仮の体で期間限定復活の伏線、なんぞ張ってみたいと思いますがいかがでしょう?
アンジェラさんのロールからの流れで今は力が充実してる状態、といったところでしょうか。
411霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/09(水) 21:20:18 ID:WYYlzL93
ふむふむなるほど、と。まあ実際のところはさ。
仮も何も、自由に動かせる身体を手に入れる目処ってのもなかなか立たないんだけどさ。
まあそっちの方で話を進めてみるのもいいし、今のままでやってみるのもいい。
幽体だけの身体で、どんなことができるのかってのを考えてみるのも面白い。
とまあそんな感じで、じゃあ一つお願いするとするかね。
412水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/09(水) 21:23:49 ID:wrraWz8K
それと忘れていましたがプロフは>>308の方を参照してください。
会話の流れに任せてどうなるかは、お楽しみということで。
夜の街でふらふらしているそちらをこちらが感じて、か、
いきなり襲われるのも面白いかも知れません、何て思ってみたり。

ノーマル状態だと何かいる、と匂いで分かっても見えないかな?そちらの力が弱かったりして、
なんて悩んでしまうので、軽く書き出しをお願いしてもよろしいですか?
413霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/09(水) 21:26:53 ID:WYYlzL93
ふむ、まあやりながら考えてみるとしようか。
とりあえず、こちらから書き出させてもらおう。
414霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/09(水) 21:33:08 ID:WYYlzL93
(ほう、と息を吐き出して、夜空を見上げてふらふらと歩く)
(先立っての出来事で、今まで何の目的もなかったこの生活に、ようやくやるべきことができた)
(そんな気もするが、やはりどうにもまだ物足りない)

結局のところ、私のやることは何も変わらないわけだしねぇ。
(多少の変化はあったとはいえ、やってることは今までどおり)
(日がな一日あちらこちらと歩き回って、時折絡んでくる有象無象や魑魅魍魎)
(そんなしょうもないものを蹴散らす毎日)

とはいえ、何が起こるかわからないのもこの街さ。
(頷きながら呟いて)
(つい先日のこと、彼女に最初の食事が提供された)
(味見とばかりにいただいてみて、味も悪くはなかったし、それなりに力もつけられた)
(今なら何か、今まで以上のことができるかもしれない)
(そんな、確信めいた感情を胸に、彼女は一人夜を行くのであった)
415水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/09(水) 21:41:29 ID:wrraWz8K
(スポーツバッグを抱えて、今日も夜の街にロードワークに出かけていく。
 最近は単純な打撃では倒しきれない異形も多く、右手の能力を使ってはその隙を狙われて負傷し、
 骨折や大きな出血はなんとか左手の能力でカバーするものの、細かい傷までは直しきれずに、
 腕や脚、体にはいくつか傷が残るようになって――それでも、出かけていく)

この程度ならまだ問題ないかな…
(軽く走り出して体の状態を確かめる、いつものトレーニングウェアも、ほつれたり破れたりしている。
 それでも一人、ジョグを続けていると――)

(周囲を見回して首を傾げる)
何か…気配のようなものは感じるんだけど…
(辺りを見回してもそれらしきものは見当たらない。住宅街の裏路地の真ん中で、
 街灯の明かりをたよりにしきりに首を巡らしてもよく分からず)
誰か、いますか?
(目の端に人気のない小さな公園をとらえつつ、とりあえず間抜けに声を掛けてみることにしてみた)

【それではよろしくお願いいたします】
416霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/09(水) 21:51:58 ID:WYYlzL93
>>415
おやおやこりゃまた随分と、派手にやる奴もいたもんだね。
しかしまあ、スマートじゃないな。ボロボロじゃないか。
(そうして歩いている夜道、なにやら、奇妙な気配を感じ取る)
(気配という言い方が正しいのかどうかは分からないが、戦っている奴がいる)
(それを、なんとなく察していたのだ。自身も戦いを望んでいるからなのかもしれない)
(そうして見つけたのが一人の少年。一体どれだけ戦ってきたのか、傷だらけのようにも見える)

(そしてその少年は、不意に誰かに呼びかけた)
(あたりを見回してみるも、そこには他には誰もいない)
(どうやら彼も、彼女が見る人種のようだ)
(面白い、と口元を歪めて、ひっそりと背後に忍び寄り)

ここに、いるよ。
(そして、耳元で囁いた)
417水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/09(水) 22:05:11 ID:wrraWz8K
(気配の元を探っていたところ、いきなり耳元に声が聞こえて、
 どくん、と心臓が跳ね上がったように感じた)
お、女の人?でもこのままじゃ…
(何しろ姿も見えないのでは話にならない、振り返りながら不知火を纏って――)

あー?なんだよ、ユーレイかよ、ヘイ、ユー、レイ?
(顔にも手にも、うっすらと光る不気味な文様を浮かび上がらせ、面白そうな目で相手を見て、
 恐れる様子もなくふざけたセリフをほざき、ニヤニヤと笑って)
さっきの色っぽかったなー、も一回やってくんない?
耳舐めなんかもサービスしてくれたらオレ様大満足!
(全身を眺めて足がないのを見ても平気のようであくまでマイペースに)

別嬪さんの上にいいおっぱいしてんなー・・・なあ、ちょっとオレ様とそこの公園でデートしない?
訳アリじゃねー幽霊なんていねーだろーから、話でも聞かせてくれよ。
あ、オレ様水鏡恭弥、そっちは別嬪さんでもいいけど名前教えてくれるか?
に、してももう盆は過ぎちまったんじゃねーの?
(ウェアの隙間からもかすかに燐光が漏れて、体の下にも文様があることを窺わせた。
 ヘラヘラと笑いながらも、一度置いた距離をうかつには詰めようとせず、体の力を抜いて自然体に。
 襲ってくるか、話に乗ってくるか、どちらでも面白そうだと、まずは様子を見るつもりで)

【それとこちらの都合で24時前後までがリミットですので、場合によっては凍結をお願いしても大丈夫ですか?】
418霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/09(水) 22:19:09 ID:WYYlzL93
>>416
あっはっはっはっは、まあまあしっかり驚いてくれたね。うんうん。
それでこそ、脅かし甲斐があるってものだよ。
(人を恐がらせるというのも、ある意味幽霊としては本分だろうし)
(そういう意味では、こういう反応というのはまあ悪くはなかったが)

しかし、こういう幽霊を見ても随分と平然としてるね。
ま、そっちはそっちで随分妙な身体をしてるし、今更幽霊一つで驚くこともないのかね?
(軽く肩を竦めて見せて、笑みを浮かべたそのままで)
(しかし、続けて話しかけられると、その内容に思わず目を丸くして)

いやまあ、驚いた。年頃の少年というのは、まあ。
こんな身体のひとつもないような、幽霊相手にだって欲情するのかね?
いやぁ、とんでもないな。
(軽く頭をかきながら、呆れたように苦笑して)

デート、ねぇ?一体何を聞きたいっての?案内屋の真似事でもしてみるつもりかね?
(なんとも信用できないヘラヘラ笑いを眺めつつ、同様に一度相手の全身を眺めて)
まあ、いいかな。あんたがこんな時間に、そんなボロボロになりながら何やってるのか
ってのも、ちょっと興味あるしね。おまけにさ、幽霊ってのは退屈なんだ。
学校だって仕事だってない、何もしなくていいが、何もすることがない。
誰かを祟るような趣味もなし、そんな恨みのある相手がいるわけでもなし。
な、こうして聞いてみると、なんとも味気ない生活だろう?
ん?生活ってのもおかしいか、じゃあ死活か?それも何か違うねぇ?
(いまいちしっくり来ないな、と首を傾げながら、ごくごく自然な足取りで距離を詰めようとする)

【ああ、構わないとも。続くようならそのときにでも、予定を考えるとしよう】
419水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/09(水) 22:38:35 ID:wrraWz8K
>>418
陽気な幽霊、ってのも久しぶりに見たな
ここじゃ、夜にフラフラしてれば幽霊やら異形やらモンスターやら、出会いには事欠かないから、な。
今更幽霊の一人や二人、どうってことねーよ。
(肩をすくめて大げさに両手を広げて)

んー、ここ最近見た中じゃ、1・2を争うナイスばでーだな。
オレ様には偏見なんてないぜ?例え幽霊だろうが、キレイなもんをキレイって言うのにいいも悪いもねーだろ?

試験も何にもない、もんな、それホンット羨ましい限りだ。
オレ様?こんな時間にこんなカッコでウロつくのは――
(すり足で相手の方を向いたまま、詰められた分だけ距離を稼ぎ、ポケットから10円玉を取り出す)

説明してやっからそこで見てろ、こうやって
(右手の平に硬貨を乗せると一度相手にしっかりと見せてから、握る)
こうすると…
(そこで軽く「ケ」の能力を発動し、全身の燐光が若干輝きを増す)
とまあ、こうなるわけだ
(右手を開いて、さらさらと崩れ落ちる硬貨の残骸の錆を風にさらわれるままにして)

言っとくが、ユーレイ相手にも効くぞ?むしろ霊体をあの世行きにするほうが得意なぐらいだ。
(そこで足を止めて、またニヤリと笑う)
つまりはこの街の闇と戦ってるってとこかな。獲物は種類を選ぶことは、ない。

別嬪さん、大分込み入った事情がありそうだな…正直女を殴るのは趣味じゃないんでね。
(先ほどのセリフと大いに矛盾することをしれっと、嘘か真か口にして)
もし覚えてるんなら何をやらかしてそんなふうになったか、聞かせてくれるか?
場合によっちゃ、力になれる、かも、知れないぜ?
そこまで思念がしっかり留まってる幽霊ってのも珍しくてな、好奇心が湧いたってわけだ。
そっちが話してくれるなら、こっちとしてもオレ様のことを話さないでもないが――
もう一度聞くぜ、別嬪さん、名前教えてくれねーか?
(ばちん、とウインクをかまして見せる)
420霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/09(水) 22:55:34 ID:WYYlzL93
>>418
もとから私はこんなんだからね。
一回死んだくらいで、人間そうそう変わるもんじゃないって。
(誰にも証明できないようなことを、こともなげに言い放って)
死んだら誰も彼もが陰気でくらーい奴になるんだったら、あの世はさぞかし辛気臭いとこだろうけどね。
ふむ、まあそれもそうだ。幽霊の一人や二人、三人や四人。出てきたところでおかしくもない。
ここは、そういう街だしな。

ふふ、こんな身でも、おだてられればいい気にもなるものだ。
(頬に手を当て、艶のある笑みを浮かべて)
……ふう、連れないねぇ。
(近づけばそれだけ離れられて、軽く肩を竦めながらつぶやいて)

ほうほう、そういうことなら心して見てみよう。
……ふむ、これはまた。面白い。一体何をしているのやらな。
(瞬く間に崩れ落ちた十円玉に、いよいよもって興味津々といった表情を見せて)
なるほどなるほど、面白い力だ。まあ何をしたのかなんて、私にゃさっぱりわからないけど。
(この力が今の自分に効くとして、触れることでしか発動できないのであればそれはそれで御しようもある)
(間合いをとっても使える物であったとしても、あたらなければどうということはない)
(それはすなわち、当たってしまえばどうにもならないということなのだけど)

ま、いい女には裏があるってことさね。おまけにでっかい過去もある。
そんなことはさておいて、私としてはその力ってやつを、この身で味わってみるのも面白そうなんだけど。
私の話を聞いた後で、あんたが黙っていられるだろうかね?
(とは言うものの、目の前の男はどうにも正義に燃える熱血漢、みたいな奴には見えないし)
(存外、話してみるのも面白いかもしれないなんて考えて)

まずは自己紹介から、か。私が生きてたころの名前は、霧原朱音。
ひとまずは、よろしくだ。
(無造作に、無用心に手を差し出して)
(触れることもできはしないのに、握手を求めてみたりして)
421水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/09(水) 23:09:27 ID:wrraWz8K
>>420
死んでも直らないもんもあるってことか。そのへんは詳しく聞いてみたいもんだな。
さすがのオレ様もまだ死んだことはねーから、さ。
(結構本気で感心しながらふんふんと頷いて話を聞いて)

右手は滅びの力、だ。節操なく触れたモンを腐らせたりバラバラにしたり…
ただし触らないと効果なし、オレ様ガチンコ殴り合い専門だから。
(ぺらぺら自分のことを話しつつ、相手の様子も観察して)

悪い女のほうが不思議と魅力的だったりするからな、嫌いじゃねーぜ?
きりはら・あかね…あかねちん、だな、よろしく。
(かすかに考え込んで、勝手に呼び名を決めてしまって)

済まんが握手は左手って決めてるんだ、左の手の力は…
(また薄く文様の光が増して、そっと力を注ぎ込みながら、朱音の左手をしっかりと握る)
生命の力ってとこかな、オレ様の体スペシャルだから、こういうこともできる。
今は一時的に、オレ様が触ってるところを活性化してるだけだから、すぐ感覚はなくなるはずだ。
これで力になれるかも、って言ったわけが分かっただろ?

で、裏やら過去やら聞いてから、黙ってるかどうかは判断するさ。
立ち話もなんだ、行こうぜ。
(スタスタと誰もいない薄暗い公園に歩いていく、無用心に背中を向けて、
 ベンチに近寄ると手招きして)
レディファーストだ、どうぞ、あかねちん
(足がないのに座る必要があるのかどうか、とは考えなかったらしく、
 立ったまま、手で座るようにとベンチを指し示した)
422霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/09(水) 23:22:56 ID:WYYlzL93
>>421
あんたが死んだら、とっくりたっぷり話してやるさ。
まあ、トチ狂って上にも下にも逝かずに、こんなところに居残ったらの話だけどさ。
(冗談交じりにそう返し)
ふむふむ、なるほど。滅ぶべき右腕ってわけだ。
(なにやらうんうんと頷きながら)

……また、随分茶化した言い方してくれるねぇ。
(ちょっとばかり気に食わなかったらしいけど、そんなことで怒るのも面倒だと思いなおして)
そしてこっちは聖なる左腕、と。なかなか面白い力だね。
(久しく感じたことのない何かに触れた感触というのは、妙に新鮮に感じられて)
この力で、私に新しい命でもくれるってのかね?

じゃ、遠慮なく。
(そそくさとベンチに座って、優雅に足を組み)
まあ……なんだ、私のことを話せといわれても、なかなか難しいところではあるが。
まあ去年の今頃か、それよりもう少し後か。
随分この街で暴れてた化け物がいた。そいつの名前はシード。
そして、それがかつての私だった。
(つらつらと、思い出しながらそんなことを話し始める)
(もう何度目だろう、と考えながら)
423水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/09(水) 23:32:54 ID:wrraWz8K
>>422
どうだろな、オレ様なかなか死ねない因果な体、してるからな。
(そのときだけは多少の真実味を帯びた自嘲の笑みを浮かべて)
ま、万が一ってこともあるからその時はお付合いしてくれや、あかねちん

体丸ごと新しく作るなんて、神様でもなきゃ無理だ。
で、生憎神さんに知り合いはいなくってな。
(冗談めかして受け流して)
ま、そのへんはおいおいに。

(こちらも隣に腰を下ろし、並んで座りながら)
先はないのに起用に組むもんだな、足。
(どうでもいいことを面白がりながら話を聞いていく)
暴れた、ねぇ…てか、あかねちんがシードだったのか?
そいつに憑依された、とか?
いや、他人事みたいに話すもんだから、ちょっと気になってな
(こっちは足をぶらぶらさせながら、切れ長の目尻を眺めていたり)
424霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/09(水) 23:51:24 ID:WYYlzL93
>>423
そういう難儀な身体をしててもね、死ぬ時は死ぬんだよ。
まあ、せいぜい散り様は派手にやることだね、それが気持ちよく死ぬコツだよ。
(なんて、実体験を交えた忠告をして)

なんだ、残念だな。まあ神だろうと悪魔だろうと、この状況を変えてくれるならなんでもいいさ。
誰にだって縋ってやるよ。生憎そんな相手は今はいないけどさ。

そりゃあもう。生きてるときはこうしてたんだ。
死んだからって、それがそうそう変わるものでもないってことさ。
(頬杖一つも突きながら)
まあそんな感じ。私は私だったし、シードでもあった。そのシードって化け物は、大層性質が悪くてね。
人類の天敵なんて名乗って、そりゃあ大層暴れたものさ。
だけど、死んだ今となっては全部過去。責任取る気もないし、特に負い目を感じることもない。
まあさっぱりしたもんだよ。昔は昔、今は今、ってね。
425水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/10(木) 00:02:31 ID:wrraWz8K
>>424
人の将に死なんとするや、その言やヨシっつーけど、あかねちんもそんなだったか?
オレ様もいっそ散り際の名文句でも考えておくことにすっかな
(真面目なのか不真面目なのか、顎に手を当てて考え込んで)

人類の天敵…また大きく出たもんだな。
で、派手にはっちゃけて、そのうち異形狩りにでも目つけられてお陀仏、ってとこか。
人間様ほどしぶとくていぎたいない生き物もこの地球の上にはいねーからな。
ゴキといい勝負だと思うぜ?オレ様は。

で、さっぱりした今のあかねちんは、どのあかねちんなんだ?
そんなやっかいなのに目つけられるだけの「異能」があったりしたわけ?
あ、いや、オレ様も何人かもう、そんな奴らと出合ったからな、この街で。
そういう意味でも、ここはおかしな所だよ、退屈はしねーけどな。
(ない足を組んでいる幽霊、という珍しい光景に半ば本気で感心しつつ)

それともう一つ、気持ちは分かるが、手を組む相手は考えたほうがいいぜ。
詳しくはしらないが、またシードのときの二の舞じゃ、
なんのためにそんな姿をしてまでこの世に戻ってきたか、分からないだろ?
せっかくあの世から戻ってきたんだ、何か遣り残したことがあるとか――
逢いたい人がいるとか、そんな執着があったんじゃねーの?
今までオレ様が見てきた幽霊はそうだが、あかねちんはどうなんだろうな?

【なんとかもう1レス…ぐらいで凍結になりましょうか】
426水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/10(木) 00:05:13 ID:+2Pe9DKJ
【3パラグラフ目の最初の一行の後、「シードでもあった、ってことは今はそうじゃないんだろうが」と、追加してください】
427霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/10(木) 00:27:52 ID:6RjKu5eV
>>425
まあ、最後は幸せだったと思うよ。
一番大切な人の腕の中で死ねたんだからね。
アレだけ大暴れした割には、随分恵まれた死に方だったとも。
(思い出すだけで、笑みがこぼれてくるような幸せな記憶。それを思い起こしながら)

まあ、実際そんな感じだったし。内側から人を喰らって、自分と同じものに変えていく。
全くもって厄介な化け物だったと記憶してるよ。
周到に準備して、一気にこの街を制圧しようと大博打に出たわけなんだが、まあ。
目的を達成する寸前で、邪魔されて散った。まあそんなとこかね。
ここまで抵抗してくれるんだ、人って奴は面白いものだったよ。
(他人事のように話すこともあれば、また自らのことであるかのように話すこともある)
(どうにも心は揺れているようだ)

さてね、私は私だがシードの時の記憶も残ってる。
それが嫌なことだとも、間違ったことだとも思ってないけど、今更似たようなことをやろうとも思わない。
もともとの私は、ただの人間だったと思うよ。
そのシードに取り付かれて、妙な力と一緒に妙な性格までもらってしまったのさ。
ああ、私もたくさん出会ってきたとも。面白い奴らがたくさんいた。
たくさん、たくさん戦ったしね。
(思い起こすは戦いばかりの日々、なかなか色気もないけれど、それはそれでいい青春だったと振り返り)

あっはっは、まあ安心しなって。今の私は何にも縛られない。
誰も触れられない、はずだったんだけどね。
(自分に触れた、そんな左手に視線をやりつつ)
そんな私を、利用こそすれ支配するなんて、今更誰にできるもんかね。
さてね、案外この世に蘇って、もう一度人生を謳歌してみたかったりしてるのかもしれないよ。
少なくとも、今の私に執着らしい執着はないしねぇ。
(不思議そうに頷いて)
428水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/10(木) 00:30:50 ID:+2Pe9DKJ
【長考に沈みそうなのと、しっかり返したいのでここで凍結、でお願いいたします】
【日付も変わっているので今日でも明日でも、同じぐらいの時間からこちらは都合がつけられます】
【そちらの都合もありましょうから予定が不明な時は避難所に伝言していただければ、ということで】
429霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/10(木) 00:35:51 ID:6RjKu5eV
【ん、では一応今夜という形にしようか】
【その時間なら、こっちも都合はつくはずだからね】
【それじゃ、またよろしく頼む】
430水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/10(木) 00:37:33 ID:+2Pe9DKJ
【了解です、多分次回で一区切りつけられそうな気がしてきました】
【本日はお相手ありがとうございました、お休みなさい】

スレをお返しいたします
431名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 09:15:41 ID:Lcmo/sof
兵部さん、ヒロイン厨に後入りされていやいや相手することになったのには同情しますが
同僚たたきは名前を出してやりましょうよ

248 :最低人類0号:2009/09/10(木) 01:48:44 ID:6SnxwU6MO
(少年に声をかけながら、スタンガンほどの長さの銃を取り出し、十分に充電していく)
【なんという誤文…×長さの銃を取り出し ○電力を両手に】
 
そのお化けを追いかけてきたの。
そいつを半分にしたのは、私なのよ。
だから逃げて



私が何者なのか、あいつが何なのか、あなたはもうすべてわかっているのね
(少年の答えにいぶかしげに目を細める)
(自分が電力を使うとなぜ知っているのか)
(あの異形が、一度は電力で炭化したこと、今はそれが効かなくなっていることまで、なぜ知っているのか)

……はいぃ?(゚д゚)
エロールやり過ぎて頭イって前後の自分の状況や言動すら記憶出来ないキャラにでもなったのか?ww

464 :名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 02:10:57
伊織は大丈夫か?キャラハンとして。
いきなり自分の能力や正体を全部見透かされた!なんでも既知ロール気味悪い!みたいな反応してたが
スタンガン級の電力を両手に充電したのも(ちなみにスタンガンはそれで軽くスパークくらいはする)
妖魔を半分にして、さらに追跡して来たと言ったのも全部自分だろ。自分のロール読み返せよ。
下手とか上手いとか以前に明らかにロール相手を混乱させるレベル。
もうエロール以外まともに回せないほど鈍ったなら、迫水と相談して二人して引退して駆け落ちスレにでもいけよ。

最悪板にまで印象操作乙でした。
432名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 12:04:13 ID:y5djumN6
こないだ最悪板の鳥関連のレスを引っ張って来た奴と同一人物か
夏休み終わったショックで頭おかしくなったのか? 仕事しろよ
433名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 12:50:47 ID:yDN0GxdX
伊織も兵部もキャラとしてではなく中の人がロールしてる感じ
本来キャラが知りえない情報を中の人は知ってて
それを無理にロールに持ち込もうとするから
カッコ内描写が不自然な憶測になったり中の人の腹の探り合いみたく見えてしまう
434名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 13:01:41 ID:Lcmo/sof
気に入らない相手を最悪板で叩くとか
IDの出ないところで複数を装うとか
そっちの方がよほど痛いだろ

本当に伊織のレスが違反なら、抗議するのになんでこそこそする必要がある?
ここへ名前入りで書いて、本人から回答させるのが筋だろう
435名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 13:26:02 ID:y5djumN6
どっちが痛いとか、そういう話じゃないだろ
そんなもんの優劣競ってどうすんだ?
436名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 13:30:29 ID:Lcmo/sof
今大事なのは伊織を引退させることなんだろ?
自分は手を汚さずに人を追い出すなんてそんなことが上手くいくわけないだろ兵部さん。
人を呪わば穴二つだ。
自分の書いたレスを無効にするのが違反ならそのロールを受けていた相手も同罪のはず。
437名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 13:32:57 ID:y5djumN6
>>436
お前が言うなって言って欲しいんですね。分かります。
438名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 13:38:56 ID:Lcmo/sof
とにかく、気に入らない展開になったならそのとき【】で言うとか
そもそも気に入らない相手なら最初にロール受けるなと。
打ち合わせしないで書き始めて、最悪で叩きID無いところで自演って
それはいくら相手がヒロイン厨で自分勝手だからって、あんまりじゃないですか?
といいたいんだが。
439鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/09/10(木) 13:41:13 ID:ubQ6sAOn
媛名さんとのロールに使わせていただくわ。
それじゃ、書き出すので少し待っててちょうだいね?
440媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/10(木) 13:41:57 ID:wvXfu6Ib
【失礼して、ロールにスレッドをお借りいたします。(一礼)】

【書き出しはお願いたしましたけれど、こちらからでも十全っ、ですので……
 と、リロードミスするところ、でした。それでは、どうぞごゆっくり書き出して頂ければ十全です】
441名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 13:44:47 ID:yDN0GxdX
そもそも一番伊織を嫌ってるのはお前のように見えるが
442鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/09/10(木) 13:58:38 ID:ubQ6sAOn
―――…くぁ…ぁ…あふ…っ

(学園の昼休み。夏の陽射しも弱まり、何事もなく穏やかな学生達の午後。
やはり何事もなく穏やかに蝶子も過ごしていた。
場所は図書室。奥の片隅の陽当たりよい机に突っ伏して、何度目かの欠伸をして。
…眠い。晶に軟禁されて…それはいいのだが…何せ登下校まで一緒だ。
かつては昼ぐらいにノソノソと学園に顔を出す不真面目な生活を送っていた自分には
間違えても遅刻しない時間に教室につくように迎えに来てくれるのは、かなり堪える。
ついでに先日の昼休みの件と併せてゴシップ好きな同級生に格好の話題を提供してしまった。
で、そもそも決して穏やかな性格でないところに来て根掘り葉掘り聞かれると、ひっぱたきたくなる。
そんなわけで図書室に避難)

……今ごろ探してるかしら…いいわよね、別に…。

(机にペタンと上体を預けて、欠伸の涙で潤んだ瞳を眠たそうにしばたたかせ。
お弁当を作って来るなどと言っていた晶は、今ごろは教室で自分を探してるのだろうか?
まあ、いい。こんな眠たい目に合わせてくれた細やかな仕返しだ。
ついでに今度登校の際に制服を着るのを手伝わせてやろう。うん、それがいい。
――穏やかな午後は、何事もなく過ぎ去ると蝶子はこの時まで疑いすらしなかった)

【では、あらためてよろしくお願いします】
443媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/10(木) 14:04:16 ID:wvXfu6Ib
(「鬼塚蝶子」――それはそもそも、兵部晶からもたらされた名前であった。
 彼とは未だに仕事を共にする仲ではあるけれど、仕事仲間とくくってしまうのには
 それ以上にこの女にとって複雑な存在であり……それでいて、とても――)

(そこまで考えて、左右に首を振った。
 黒い髪が揺られる……学校の窓から差し込む昼の日差しが、その髪を照らしている)
…………。
(兵部晶が「異形」だと言ったその名の持ち主と、彼自身が一緒に登下校をしている。
 そんな噂を聞いたのはついさっき。色恋なんて噂は、特に学校じゃまわりが早いように思える)


―――ごきげんよう、鬼塚さん。
今日は、ずいぶんと絶好のお昼寝びより、というもので、ありましょうか。
(日の当たる、奥隅。
 それこそ、猫が日向ぼっこでもしていそうな心地よさそうな空間に彼女を見つけた。
 柔らかそうな暗褐色の髪、突っ伏しているので顔は分からないものの……
 この声掛けで顔をあげればビンゴだろう。 そんな適当なことを考えつつ、少し遠くから慣れ慣れしく声をかけた)




【それでは、このように……鬼塚さんもリミットなどありましたら、仰られてくださいね。
 あ、あと、訳の分からない誤字脱字ありましたら、え、遠慮なく突っ込みを――では、宜しくお願い致します(一礼)】
444鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/09/10(木) 14:19:47 ID:ubQ6sAOn
……ン?…む……んぅ…。
(静かな、耳触りのよい声だった。だからこそかまどろんだ意識にハッキリと響いて。
伏せた顔を上げると、視界の先には…黒い。本当に黒い髪の女性。
長く艶やかな黒髪は陽の光を受けて光沢を放ち、自分を見る瞳も同じ様に黒)

――…ごめんなさい。えぇと…誰だったかしら?

(印象的な容姿の女生徒だ。もしかしたら、何度か廊下ですれ違ったりしたろうか?
雰囲気からも年下とは思い難いし、同級生なのだとは思うが…。
気怠そうに体を起こすと涙の滲む瞳をぐしぐしと指で擦って改めて彼女を見るが…。
やはり心当たりはない。
自分の立場を考えれば心当たりの無い人間に名前を呼ばれる時点で警戒して然るべきなのだが。
昼間の蝶子はうたた寝するネコ。若しくはネコ科の獣。至って鈍かった)

【お気遣いありがとうございます】
【誤字脱字はこちらもなかなか…ですので、お互いさまと。はい(汗】
445媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/10(木) 14:28:32 ID:wvXfu6Ib
>>444
ああ、初対面、でありますよ。
貴方がお忘れになっている、とかじゃありません……正真正銘に、初対面です。
(まるで猫かなにかのような愛らしい仕草でもって、目を擦る彼女。
 その向かい側の席に静かに、それでいて一応はどこか遠慮がちに腰をおろした。
 ――それにしてもひどく眠たそうな猫さんである、だなんて第一印象は至って穏やか)
(もちろん、事前の情報がひとつも入っていなければ、という前提がつくのだけれど)

……せっかくの、お休みのところすみません。
三年生の教室あたりでは、なかなかの噂、でありますよ――年下の恋人さん。
(噂は尾ヒレ足ひれついて歪められている可能性もある。
 この女が聞いたのは、真実を知らなければいたって愛らしいゴシップ。
 「いつもは昼間に登校してくるあの鬼塚蝶子が、年下の恋人に引き連れられて、
  きちんと定時にやってくるらしい。しかも、あの昼休みに噂になった少年と――」というもの)

注目の的、というのも……困りものでしょう?
すくなくとも、数日はやいやいと聞きまわされそうな雰囲気、でありました。
(そんなことを言いながら、その貌にあまり表情を宿さぬまま、首をかしげてみせた) 
446鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/09/10(木) 14:42:22 ID:ubQ6sAOn
>>445
……ハァァ…。

(露骨に。何の遠慮もなく深々と溜め息をついて見せる。
ついでに眉をしかめるというオマケつきだ。
この女もゴシップ好きな類いか?そう、思った。
取り澄ました顔に淑やかそうな風貌。ある種、女だって見惚れそうな雰囲気の女性だ。
わざわざ人のゴシップに首を突っ込まずとも自力で幾らでも遊び回れるだろうに。
いや、こんな風だからこそ案外と下世話な話しが好きなのだろうか?
げに恐ろしきは姦しい女の性…と)

――…で、貴女もその、やいやいのお仲間?
初対面の人間を昼休みに探し出して、噂話しを聞きたいなんてタイプには見えないけど…。
何を聞きたいのか知らないけど、八割ぐらいは真実。
晶くんと付き合ってるし毎日送り迎え付きよ。
こんなものでいい?

(まさか彼女が晶に警告された媛名葵その人とは思わない。
ゴシップ好きな女生徒Aなのだろうと邪推すると投げやりに、捲し立て。
『満足したら帰れ』とばかりに手をひらつかせた)
447媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/10(木) 14:55:47 ID:wvXfu6Ib
>>446
かように、嫌な顔なさらなくったって、宜しいですのに。
……ちょっとだけ、お話をお聞きしたくて、ひとりでこっそりと、貴方を探したのですよ?
大勢に此処を、聞きつけられたりしたら、お困りになりますでしょう。
(その長い髪を揺らして首をかしげてみせながらも、
 黒い瞳は、じぃいいっと目の前の相手に視線を注いでいる。
 ――興味があると、目で語ってみせるような、“素振り”は「本物」に変わりない)

八割くらい、なのですか……。
(彼女の言葉をきけば、興味深そうに目をしばたかせてみせる)
付き合っておられる、というと、その相思相愛の恋人同士でしょう?
送り迎えつきの恋人さん、だなんて……何と羨ましいことでしょうか。
(頬に手をあて、ほう、と息をついて――おっとりと見えるように気をつかいつつ、首を振る)
恋人さんはやっぱり、いっぱい構ってくれるひとじゃないと、嫌であります…よね。

ああ、もう……かように邪険になさらないでくださいませ。
じゃあ、あと、これに関してはひとつだけ……お家に一緒に帰ってるだなんて、
そんな噂――行き過ぎていると思うのですけれど、本当、でありますか?
(ひらつかせた手をよけて、彼女を見つめるようにしながら
 噂かも真実かもわからない、人が好きそうなそんな噂――この女自身も真実はしらない。
 噂を流した人間がそこまで見たかも定かではないし、もしかすれば作り話が流されているかもしれない)
(でも、どうでもいいのだ、本当は、そんなことは)
――誰にも、申しませんから……ね?
448鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/09/10(木) 15:14:21 ID:ubQ6sAOn
>>447
…なによ。答えなきゃ私の居場所、他人に言い触らすとでも脅してるつもり?
貴女…澄ました顔して可愛らしく見せてるけど、結構タチ悪いでしょ。

(心底そう思った。とは言っても葵の演技の裏にある真意や、まして異形狩りの素性に気がついたわけではない。
彼女の演技したままに。姦しいくらいに好奇心旺盛で、だけど表面を穏やかに物静かに見せる。
…つまり。美人で、だけれど美人特有の生々しい狡さのある女性。
そう判断した)

――…本当よ。私のウチに、だけど。独り暮らしだから。
ふふ、そこから先はノーコメント…本当に下世話な話しが好きなのね?
まぁ、なかなか憎まれないでしょうけれど、やり過ぎは感心しないわよ。

(正確には軟禁されてる牢獄代わりの部屋だがそれは言えるわけもない。
適当に言葉を代えて頬杖をつき、彼女を見遣る。
このおっとりして、いちいち愛くるしい仕草と他愛もないことに興味津々といった瞳。
多少は五月蠅くされても、下世話な噂話しに興じるのが趣味でも
何となくそれも可愛いかと思わされる人間もいるだろう。
今の自分のように。とりあえずは素直に答えてやる。
これ以上はさすがに聞かないと思ったし、聞かれても彼女が喜びそうなネタはないと思っていた)
449媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/10(木) 15:25:11 ID:wvXfu6Ib
>>448
……おや、そうとは申しておりません。
わたしはただ、お困りになりますでしょう?と、確認をとっただけで
――酷いです、タチ悪いだなんて。
(あまり傷ついた様子でもなく、首を左右に振ってみせる。
 眠たそうな彼女の整った顔に、面倒くささが滲んでも、ここでひくつもりはない)
(柔らかな髪と、どこか艶めかしい魅力をもつ鬼塚蝶子を見つめて、小さく笑って見せる)

………事実、なのでありますか。
(まるでとんでもないことを聞いてしまった、とでもいうように、
 表情は変えないけれど、口に手を当てるなんて素振りで表現してみせる。
 こちらを随分と鬱陶しいと思いながらも、答えてくれる彼女は未だに眠たげな猫に見える)
ええ、そのことについて……これ以上、お聞きするつもりはありません。
プライベートな空間で何が起こっているか、だなんて……お聞き、できませぬ。
(それでいながら、ちらちらと彼女に視線をむけつつ、次の言葉の用意をする)

(――なら、この「鬼塚蝶子」が)

………次の、話題にしましょうか。
ひとつ、お聞きしてみたいのです――異形狩りと異形が、どうして同棲なんてするのか、と。
どう、思われます?一般論で、答えて下さって、構いませんよ。

(この急降下の畳みかけに対して――どんな瞳を見せてくれるのか、見逃さぬように)
450鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/09/10(木) 15:44:31 ID:ubQ6sAOn
>>449
…特別サービス。まだ何もないわ。本当に。
何かあったら貴女にだけ教えてあげるから、またいらっしゃい?
楽しかったわよ。ありが……っ

(如何にも聞きたそうにチラチラと視線を投げて来る。
もちろん演技だから当然だが、あまりに露骨で微笑ましくさえ感じた。
観賞にはたえる女性ではあるし、悪い気はしない…でもないが、まあ、憎めない。
またの機会にと。
そう言って終わらせようとした矢先に投げられた次の話題に言葉が止まる)

……本当に楽しませてくれるわね。
さぁ…?ミイラ取りがミイラに…若しくは敵同士の二人に芽生えた愛かしら。
じゃなければ弱味を握って従わせてるか。
貴女はどう思う…ヒメナアオイ、さん?

(瞳がツゥッと細く鋭さを増してゆく。起きた。徐々に眠たい猫から獣の眼光に近くなる。
異形。そして異形狩りと彼女は言った。
一般論?およそ一般人に理解しえぬ世界の単語を並べて何が一般論か。
僅かに身動ぎしたが、それだけでも腕に覚えのある人間なら蝶子が『構えた』と悟るだろう。
晶の名前を知り、自分を知る同級生で夜に関わりのある者。
彼から聞いた自分の命を狙う女の名前が思い当たった)
451媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/10(木) 15:52:59 ID:wvXfu6Ib
>>450
私も、何も考えなしにお話を聞きに参るのは
いささか不躾かと思いまして――それなりにいくつか、推測をたててみました。
しかしながら、いまいちしっくりくるのがなくって……そう、「芽生えた愛」、ですか。
(さっきと変わらぬ様子で、考えこむように顎のあたりに指先をあてる。
 ただ、その瞳はしっかりと前を見据えたままに――鋭い、獣の目。
 月明かりの下であったらきっとゾッとするほどの鋭さを湛えるはずの、肉食獣の目を見たままに)

あら……正真正銘に初対面であったと思ったのですが、
私のお名前、ご存じであるのですね。
――これで、無理やり従わせている説は消えました。

(もしも無理矢理従わされているのなら、彼は自分の名前を教えたりしないはず。
 それにもし聞きだされていたとしても、
 聞きだされたなら、目の前の彼女はもっと詳細に自分を知っているはず)
(彼女の前でふたつの指をたて、ひとつを折ってみせる)

……申し遅れました。媛名葵、と申します。
随分と不躾なことを続けまして、申し訳ありません――不躾ついで、お尋ねしますけれど。

貴方は、まだ、“夜に歩く”のが、恋しいですか?
(婉曲的に、言葉を紡いでみせる。
 つまりは、夜に人を狩ることを恋しく思い、まだ続けているのかどうかを尋ねる言葉)
(興味津々な色をうつしていた瞳は、今や漆黒の色だけを湛えて、彼女を見ていた)
452鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/09/10(木) 16:10:42 ID:ubQ6sAOn
>>450
残念ねぇ…いい話し相手になれるかと思ったのだけれど…。
好きじゃないのよ。あまりアレコレと小賢しいタイプの人間って…。

(ギシと噛んだ歯が軋む。早々に可能性を一つ排除された。
どうにも分の悪い土俵で戦いを挑まれたと理解したが、既に遅い。
基本的に腹の探り合いは苦手だが、たぶんこの女は随分と長けている。
ついでに言えばそんな人間は話してると殴ってやりたいくらい腹立たしくなるが、往々にして思うツボなのだ。
衣替えの猶予期間でまだ返り血の目立つ夏服なのが煩わしい。
人目と死角をついて胸板を抉ってやることも出来ない)

――ええ。恋しいわね。毎晩。思うだけで体が疼くわ…。
でも…一つ、弁解させて貰えるなら、今はしてないわ。
晶くんの監視下にあるから…ね?
貴女の名前を知ってるのは、誤解されて攻撃されないようにって最低限の用心で教えてくれたのよ。

(そして夜歩きの事まで訪ねるということは…あれ以降、晶と葵は接触してはいないのか?
ならば、まさか正直に二人の関係を説明すれば晶の立場が悪くなる。
難しいことを考えるに向かぬ頭でもそれは理解出来て。
虚実を混ぜて話しを作る。自分は彼の支配下で牙を抜かれたのだと)
453媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/10(木) 16:19:48 ID:wvXfu6Ib
>>452
……上手く立ち回らないと、弱者はすぐに内臓を抉られてしまいますから。
まあでも、もちろん、学校の片隅でそんなことなさらないでしょう?
(眠たげな猫から一変して人を喰らう、獣に。
 今度はいくらかストレートにものを話しながら首をかしげてみせた)

すみません……ちょっと随分と状況が複雑なもので。
こういうフェアじゃないの、あまり好きではないのですが、そうも申していられなくて。
(そう口にしたのは本音か戯言か。
 どちらともとれそうな、あまり強く表情を宿さない顔のままに言葉を紡いでいく)

うぅん……誤解されて攻撃をされないように、ですか。
ご存じであられました?貴方の存在を、名前を、教えてくださったのは彼だということ。
それがどういうことか、状況一変。恋人さんにまでなって、いらっしゃるのですから。
(彼女に先に接触していて、本当に良かったと思った。
 彼にあったらはぐらかされてしまうだろう。今、目の前の女性が巧みに何かを誤魔化したように)
……彼の監視下にある、というのは
とりあえずは、ひとまず信じることに致しましょう――ひとまず、は。
なれば、今後において一切、まったく、これ以上に心なんて揺れることはなく、
彼以外のものに心を惹かれないままに――生ぬるい紅も、協奏曲のような叫びも聞かずに、

漫然と縛られていることに、我慢できると、そう約束していただけますか?
454鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/09/10(木) 16:39:33 ID:ubQ6sAOn
>>453
やりたくてもやれないって、もどかしいわよね…。

許してくれるならその澄ました横っ面に格好悪いアザのひとつもつけて上げたいけど…。

(そう言うと、ヒュッと手首のスナップだけで平手が空を切る。
本音や感情がどこにあるのか捉え難い。曖昧で底の見えぬ瞳からは何も伺い知れない。
理知的な部分は晶に似たタイプだろうが同性だからか、妙に癪に触るものだ)

…えぇ。誓うわ。二度としない。静かに日だまりで朽ちてゆく…それでいい?
まあ、私の誓いなんかを信じる気があればだけど…そこは信じて貰うしかないわね。

で…晶くんが私の名前を貴女に教えてた理由は察しがつくけれど…。
そこから、この状況に至るまでの説明、いる?彼が何故わたしを殺さないでいたか…とか。

(とりあえずは取り繕えたろうか?どうにも間が悪かったと言える。
あの聡明な晶が先に接触してたならもっとスマートに切り抜けて、自分に口裏を合わさせるくらいはやってのけたろう。
専門外の仕事と言うやつだ。それでも顔色ひとつ変えずにぬけぬけと嘘を吐ける性分はいくらか役に立った。
あとは、葵が疑問に思っている今の状況を説明しておけばよしか?
あまり長い間は相手にしたくない。そう思わせる黒い瞳をそれでも見詰めて言葉を紡ぐ)
455媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/10(木) 16:52:09 ID:wvXfu6Ib
>>454
(これが夜なら、首一つ掻かれていても、おかしくない。
 狩りのときに似た寒気。異形に対する時と同じそれが、一瞬背筋を駆け抜けた。
 わずかに身じろいだが、精一杯にその動きを押し込んで見せるのは、強がり、だ)

………正直を申せば、信じられません。
ですけれど、このたびはその言葉を受け取っておくことにしましょう。
(じっと見つめる。いくらか自分の都合のいい舞台には引き込めたが、
 目の前の彼女とて十分に“狡(かしこ)い”のだ。
 ――自分が本当に一番欲しい情報(こと)はくれなかった……抜け目のない、獣の目)
貴方をここで見逃すことにメリットもないですが、特にデメリットもない。
むしろ、私だって流石にこんなところで貴方に手出しはできませんから。
……私は、ここで貴方を見逃して、誰かが傷ついてしまうのが嫌だ、なんていう
そんな優しい正義感で動いているほど、綺麗な人間じゃ、ないもので。
(冷たい言葉を無造作に吐き出しながら、こちらの底に入られなように自分を装った)

―――そうですね。
推測はしょせん、推測につきません……貴女の口からお聞きしても?
(それに、本当に「人を狩らない」というのなら、
 あの子に本当に頼れる人ができるのは、自分だって望んだこと、だから――。
 机の下で僅かに手をにぎりしめながらも、表情には出さないようにしながら、尋ねる)
まあ、プライバシー的に問題がなければ、ですけれど。
456鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/09/10(木) 17:19:53 ID:ubQ6sAOn
>>455
――冷静ね。いいえ、ビジネスライク…かしら?
職業的に戦う人間…退魔が生業の…違う?

(彼女に戦う力があることは分かる。しかし、何故戦うかまでは伺い知れぬし、晶から詳細を聞いているわけではない。
しかしこの冷たさを感じさせる言葉にその一端が見えた気がした。
腐っても元は退魔師の一族。職業的に戦う人間のロジックや物言いにはある種の馴染みがある)

……私はね、退魔の家系だったの。
鬼塚の一族…身に魔を宿して魔を狩る…そんな一族。
…分かるでしょ?そんな一族の血脈が代々続けば生まれて来る子供たちは、どんどん魔の血が濃くなる。
…人間から遠ざかる。

(どこから話したものか。決めかねて手繰った話の縺れた端緒をゆるゆるとほぐしてゆく。
核心の遠くから話しながら或いはこの狡く、苦手な女性を誤魔化す口上を考えようとしているのかもしれず…)

――…私もそう。人の血を見るのが、肉を引き裂くのが…何より好きだったわ。
何が悪いとかじゃなく、そう、生まれついたの。
それから殺して殺して…一族の人間すら手にかけて殺して…一族を追われてなお殺して…。

(思い描くは鮮紅の記憶。血の紅。肉の紅。臓腑の紅。
しばらく夜を逝かぬ蝶子にはその記憶は甘い情事より、魅力的に想い描かれ。
語る瞳が濡れて爛々と輝き目の前の葵を陶然と見る)

でも…最後は晶くんに負けてね…死に逝く走馬灯かしら?
自分の生い立ちを語ったら…哀れんでくれたの。
私の、戦う以外は誰からも望まれなかった冷たい血塗れの生を…。
ポロポロ泣いて…『自分もただ温もりが欲しかった。優しさが欲しかった』って…。
愛でも恋でも無い、安い同情かもしれなくても…一度だけ生き直す機会をくれたの。
…それだけよ。貴女が想像する甘いロマンスはないわね。
次に夜を逝けば彼は間違いなく私を殺すわ…。

(自嘲気味に肩を竦めて笑って見せて。相変わらずの虚実を混ぜた話し。
哀れみで生かして貰ったと。まあ、自分の頭で考えるにはこれが精一杯か。
語った身の上は真実だが何よりも自分はそれを悲しんだことなど無い。
獣が己に獰猛な牙があるのを悲しむわけがないのだから)

【お待たせしました。非常な遅レスで…】
【お時間が危なかったら遠慮なくお申し出を…(汗】
457媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/10(木) 17:35:38 ID:wvXfu6Ib
>>456
―――わたしはただの、異形狩りです。
それ以上でもそれ以下でも、ありません……ただの、狩人です。
(この言い回しをこういう風に使うのはあまり、好きじゃない。
 『あの人』のことを無意識のうちに思いだしてしまうから――だから、好きじゃない)

(それからは、ただ静かに彼女の話を聞いていた。
 わずかに息をのみそうになったところも、すべての反応を奥に押さえ込み、その話を聞く。
 自分はそれが真実か否かを見極めるための読心術なんて持たない身だ。
 ……なら、彼女の言葉から、どれが本当でどれが嘘かをたどるしか、ない)

…………その身に魔を宿した、退魔師の家の娘。
(当然とした瞳は、女の自分でさえ捕らえてしまいそうなほどに艶やか。
 けれどその目が向けるのは、赤く塗られた道だ――真っ暗で、あかい、やみのなか)
あの方が、そういう想いを向けたのなら、
それは――……どんなに間違っていても、そのときにおいて嘘ではないのでしょう。
(少しだけ、ひっかかる。
 あの少年が自分が手にかけた異形の嘘かもしれない物言いをすんなり信じると言うのか?
 もしもそれが、彼が傷ついたときならまだ分かる。
 ……だが、あの容赦ない瞳に死に際の請いが効くのであろうか?)

………ぬくもりと、やさしさが――ですか。
(自然と机の下で手のひらに爪がくいこむほど、その手を握りしめていた。
 唇が勝手にその言葉を反復してみせる。けっして、隙を見せてはならない相手と分かっていても、
 その言葉は、この女にとって重すぎた。
 自分がそれを与えてあげられなかった、だなんていうのは、ただの傲慢な思いあがりだけど)
(自嘲気味に肩をすくめた、目の前の獣の真意を読み取れなくて、少し、黙り込んでしまう)




【いえ、こちらこそ、ですから……ふふ、楽しませていただいています。
 準備とかは終わらせてしまいましたから、もうしばらくは大丈夫です。お、鬼塚さんこそ大丈夫でしょうか?】
458鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/09/10(木) 17:58:32 ID:ubQ6sAOn
>>457
(ただの狩人と。その答えだけでおよそ充分だ。
この街の夜に単なる正義感以外で繰り出す輩など、だいたい似たようなものだ。
自分のような血に惹かれたものは別としてだが)

……そう。優しさと温もり。
晶くん、あれで年齢以上に純粋な子なのよ?
ふふ、何か心当たりあるって風ねぇ…初めて見たわ、貴女のそんな顔…。
――…そういえば…おかしかったわね。
最初に会った時はまだあそこまで冷たくなかったわ…。幾らか人間味があった。
それが…次はいきなり凍えた鋼みたいに冷たくなってて…最後は壊れたように泣き出して…ネェ?

(鮮紅の記憶が蝶子の本性を完全に起こしていたからか…葵の細やかだが初めての変化に気が付いた。
駆け引きも腹の探り合いも苦手だが、こと他人の心を弄ぶのは得意。
彼女の見せた僅かな隙に爪をかける。
全てを気付いたわけでも、事情を察したわけでもない。
ただ、あの夜の冷たく脆い晶の姿の理由の一端くらいは知っていそうだと。
『ネェ?』と僅かに身を乗り出して問うた瞳には『お前の隠し事を知っている』と言わんばかりの得意げな色があった)

【こちらも楽しませていただいてますが、それに比例してどんどん遅く…あぁ…(泣】
【こちらの予定は大丈夫ですのでご心配なくー】
459媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/10(木) 18:14:45 ID:wvXfu6Ib
>>458
……初対面でありますから。
そうそう私の表情の多さに心当たりがあられても、困ってしまいます。
(そもそも、さっきみたいな演技でもない限り、
 普段はそこまで強く感情の起伏を表情に出す方でもない。
 「校内」では声を荒げたこともない――だから、そう言われて初めて、自分の表情と手の痛みに気付く)

最初にお会いしたころは、
人間と異形の狭間のあなたに随分とまどっておられたでしょう?
あたたかかったから、それで、心が揺れた。
……それでも殺す、と仰られておりましたのですけれど、人の心は移ろうものです。
(だから、彼女がその爪をこちらに向けてくる前に、
 とっさに言葉の距離をとって逃げようとはしたのだけれど――僅か縮まる、身体的距離。
 目の前ある彼女の瞳は、まるで自分のこと全部見透かしている気がして、
 逃げたく、なった――でも、逃げて、誰に、たすけをもとめられると、いうのだろう。
 誰が、助けてくれると言うのだろう――これは、じぶんの、問題でしかないのに)

………本人に、お聞きになられますればと思います。
所詮は他人ですから、私にはあの方の心を、違わず解することはできません。
――あの方が戦っていたのは、誰かが傷つくのを、防ぐためだって、仰っていました。
そのときは、その為なら自分の身がどうなってもいいと言わんばかりの……冷たい目でした。
(相手のかまかけか、それとも本当に真実を知っているのか。
 ここで断じるのは早計だと考えて当たり障りのない言葉を返す――それでも、少し、言葉は途切れがちで)



【私こそどんどん誤字脱字が多く……っ、もう、……ねっ!(勢いで誤魔化そうとした)
 了解、です。では、もうしばしお付き合い、宜しくお願い致します。
 もしも、のときは凍結なり置きレスなりでも私の方は大丈夫っ、ですので…(一礼)】

460鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/09/10(木) 18:37:30 ID:ubQ6sAOn
>>459
……そう、ねぇ?たしかにその通りかも知れないわ…。
ええ、貴女、賢いわね。やっぱりこういうやり取りは私じゃ敵わないかしら…。

(しばらく彼女の言い分に耳を傾けて。フッと息を吐くと、また顎を頬杖の上に戻す。
逃げた。避けた。防いだ。言い方は色々あるだろうが、そんなところだろう。
葵の反応はこんな状況でも予想以上に平静を保っていた。
僅か攻めあぐねたようにして、それでも葵を見据える瞳は底意地悪く輝いていた)

――…そうね。そうしようかしら?晶くんと、二人の馴れ初めを話すついでに、あの夜のことも…。
『媛名さんに会った時に聞いたら“私は他人だから兵部さんの本心なんか理解出来ない。本人に聞け”って言われた』って…。
ふふ、晶くん…どんな顔するかしらね?

(カマをかけて、正直に言えぬ自分を卑怯だと、罪悪感を煽るのは
何かしら後ろめたい事がある人間を責め苛む際の常套手段。
もっとも晶本人ならまだしも蝶子は葵を断罪も糾弾もする資格などない。
むしろ罪深さでは葵など可愛いぐらいの欺瞞の塊だ。
葵が間違えて懺悔などしようものなら、たちまち面白半分に舌なめずりしながら彼女の良心を引き裂いて悦に入るだろう。
それでも今の自分は仮初めにも晶のパートナーの皮を被っている。
それがどうしようもなく蝶子を傲慢にさせていた)

【はい。それでは鋭意努力しつつ今しばらくのお付き合いをー】
461媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/10(木) 18:52:08 ID:wvXfu6Ib
>>460
お好きに、なさいませ。
甘い関係をもつお二人の間に不平不満を申すと馬に蹴られてなんとやら、です。
私が彼をどう思っていたか否かで、あの方が傷つくかどうかなんて存じませんけれど、
傷ついた素振りをみせたら、慰めて差し上げたら――いいのではないでしょうか?

……そういう関係、なのでしょう?

(わずかに、ぐっと奥歯を噛んだ。
 目の前の瞳は、明らかに自分を弄そうという色を湛えている――それが、分かったから。
 そうは口で言いながらも、本当はできるなら、このまま懺悔して吐きだしたかった)
( 「どれだけ僕があなたのことを好きだと言っても、あなたはそれを認めないんですね。
   僕の想いを切り捨てるのが怖いから。それを直視したくないから」
 蝶子の言葉に、この晶の言葉を思い出させられて、後悔と全てとに身体が焼かれそうで)
(他人に甘えることを知ったこの狩人は、きっと泣き出せてしまえたら、楽になれると知っていた。
 それでも、それでどうなる――そうやって必死に、自分を押さえるのが≪深凪の自分≫)

貴方がいれば、あの方は幸せではないのでしょうか。
そうとも思えなければ、異形とまで報告してきた貴方を、決して傍に置く方じゃ、ありません。
(誰が、零してなんてやるものか。
 それは意地だったし、たわいもないプライドだったし、≪深凪≫としての自分を保たせる
 ――いわば、つけば壊れそうな虚勢でもあった。
 「認めたくない」「関係ない」「知らない」――そうやって自分が逃げてきたのではないかと、
 そう言われたら、彼女は、首を横に振ることができる自信はなかったのだから)




【っと、すみません……時間的に次のレスあたりで、〆やら凍結やら置きやらを、
 頼んでしまっても、大丈夫でありましょうか?】
462鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/09/10(木) 19:18:08 ID:ubQ6sAOn
>>461
(淡々と。そうとしか表現しようがないほどに淡々と言葉を紡ぐ葵。
それを見る蝶子の瞳はたしかに葵が感じたように残酷で悪趣味な悦びに歪んでいた。
そして、そんな感情しか宿さない瞳は葵の心が必死に壊れそうな壁を支えているのを感じていた。
…泣き出せば思い付く限り残酷な言葉を彼女の耳元に囁いて、もっと泣かせてやるのに。
自分が気に入らない類いの人間が泣くのを嬲りものにする…最上の娯楽じゃないか。
この澄ました顔が涙でぐちゃぐちゃになるのが見たい。
この静かで硬質な響きの声音が嗚咽に歪むのが聞きたい。
浅ましい劣情に似た暗い快感。
しかしついに彼女の心の壁に突き立てる最後の矛は見つからなかった)

…そうするわ。私が、彼にとってどんな存在か…まだ、わからないけれど
――約束したの。私の中にあるものは、残らず晶くんに上げるって。
それじゃ……そろそろ失礼するわね。

(晶の感じるそれが幸せなのか、或いは違うのか。
それは蝶子自身も知りようがなかったが。それでも如何にも“晶の側”にいる風な言葉を吐いて席を立つ。
葵が少し冷静になれば、あんな残酷な色を瞳に滲ませる人間が何者も幸せにしようもないと気付くかも知れぬが。
そろそろ昼休みも終わる。これ以上、葵とは話せない。
…こんなに美味しそうな獲物。
午後の授業が始まり人の気配が無くなる図書室でこれ以上話し込むと間違いなく…ヤッテシマウ)

――…ホント、ズルい女ね…貴女。
(葵の横をすり抜け際に彼女の横顔に唇を寄せ
黒絹の髪から微かに覗く耳朶のあたりに囁いた。
彼女を最後まで追い詰められなかった悔し紛れの一撃。
何に対して、どう狡いのか?どうとでも取れる一言を…。
それだけ言うとクルリと背を向けた)

【ではこれにて、こちらは〆とします】
【長時間、本っ当にありがとうございました(一礼】
【遅レスやらアンカーミスやらは、心優しく受け止めて見逃してくれると信じて…っ(汗】
463媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/10(木) 19:35:57 ID:wvXfu6Ib
>>462
(表面上ほど、心を冷静に保てなかった対話が終わる。
 耳たぶを甘く掠める言葉に、しばらく何も言えないままに、ただ彼女の足音が遠ざかるのを聞いた)

(的確に、抉ってきた。
 自分と晶のことをどれほど知っているのか知っていないのかはどちらか分からない。
 それでも、的確に自分の急所をついてきたのだ、彼女は――そう、あの獣の目をした艶やかな女性は)

―――ズルイの、どちらですか。
(次の授業は何だっけと思って、どうにか思考を切り替えようとするが、
 現代文だと分かって、ただ気が重くなっただけだった)
(小さな呟きを零し、また無意識に握っていたらしい手のひらをそっと解く。
 いまきっと、このまま誰かに懺悔して泣き出したら、どれだけ楽になれるだろう。
 でも、知っている。楽になれるのは、きっと、一瞬だけだし、このことで縋れる相手なんて――)

(――ふと、図書室のカウンターに目をやった。
 その行動は、『あの人』が図書委員だったのを思い出したからだと気付いて、小さく嗤う)
……ああでも、私も随分、ズルイ女なのかもしれません。
(一番助けてほしいときに、傍になんていてくれるわけ、ない。
 ほんとうはいつでも、傍にいてほしいなんて、もちろんこれは勝手な我侭と知っている。
 だから、きっと、その姿を捜してしまった自分が、一番滑稽なんだ。
 それに、いてくれてはならないのだろう――きっと、また甘えてしまうから)

………次は、あの皮、剥いでみせないと。
(だから、首を振ってまた思考を切り替えた。
 狩人なら他人に甘えて見せるより、目の前の獲物を狩ることを、重く見るはずだから)
(目にあんな色を宿す獣が本当に鎖付きになったなら、それでいい。
 だけれど、本当は鎖がないのなら――自分のすることはどうであれ、決まっているのだから)




【蛇足気味になりましたけれど、こちらもこれで〆、になります。
 私こそ、中盤の激しい誤字脱字に目をつぶってくださると、信じ、て……ッ!
 アンカーについては気付いていませんでしたし、全く、待った感覚などっ!でありました】

【長時間、本当に楽しませてくださって、ありがとうございました。
 また、機会などありましたらどうぞ宜しくお願い致しますね……では、お疲れ様でした、鬼塚さん(一礼っ)】
464鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/09/10(木) 19:41:12 ID:ubQ6sAOn
>>463
【見届けさせていただきました】
【重ね重ねのお礼とまたの機会を楽しみにしつつ…】
【それではスレをお返しいたします(礼】
465アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/10(木) 21:01:34 ID:E+/rI0TN
【待機させていただきます。プロフィールは>>68です】
466卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/10(木) 21:12:11 ID:hbJShEfY
【こんばんは、なのです。立候補させて貰ってよろしいですか?】
467アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/10(木) 21:18:29 ID:E+/rI0TN
>>466
【こんばんは。どうぞよろしくお願いします】
【何か希望のシチュエーションはありますか?】
468卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/10(木) 21:22:37 ID:hbJShEfY
【ありがとうございます。んー……そうですね、強力な異形相手にどちらかがピンチの時に、もう片方が参上……など?】
【余り考えずに出てきてしまったので…そちらに何かお考えあれば、そちらでも大丈夫なのです】
469アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/10(木) 21:33:31 ID:E+/rI0TN
【遅くなってしまってすいません。電話がかかってきてしまいましたがもう大丈夫です】
【では、そうしましょうか。前回はこちらのピンチを助けていただいたので】
【今度はそちらのピンチを助けたいなあ、などと思うのですがどうでしょうか】
470卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/10(木) 21:35:07 ID:hbJShEfY
【分かりました。ではこちらから、ピンチ状態の書き出しをするということでよろしいですか?】
471アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/10(木) 21:39:00 ID:E+/rI0TN
【はい。よろしければそれでお願いします】
472卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/10(木) 21:57:34 ID:hbJShEfY
っく……
(普段の無表情とは違い、焦りの色を浮かべ汗を垂らす)
(いつもの散歩中今日出くわした強大な異形は、ひのわが従える仲間たちを難なくなぎ倒して行く)
(雑木林でフラつく身体を支えながら、何とか仲間を制御しようとするが)

ア……アルベルト……!
(一匹、ヤモリのような異形が大木に叩きつけられ動かなくなる)
(術者が死亡しない限り、後で回収して修繕すれば、粉砕四散されない限りは復活出来るのだが)
(当然この場ではそんなことが出来るはずもなく)

はぁ……はぁっ……やはり、逃げる、しか……!
(元から魔力の不調を起こしていたことも、現在の状況の一因となっていた)
(カブトムシのような異形の背に乗って飛び立とうとするも、
ひのわの魔力低下が仲間にも伝わっているのか普段のようなスピードは出ず)

あ……がっ……
(敵の、ミノタウロスのような異形の頭頂部)
(一本角から放たれる光線であっさりと散り散りにされた)
(そのまま吹っ飛び、地面に叩き付けれて苦悶の声を上げる)

スウィフト……お願い……だれか、を……
……か、はっ……
(苦し紛れに霰を放つも、威力の落ちたそれを一向に介せず異形は手斧を振り上げながら近づく)
(絶体絶命の身では、一刻前に放ったカエルのような仲間)
(彼が他の異能を連れて来てくれることを待つ以外に道は無い)

【かなり危険状態でありますが、こんな感じで。……それではよろしくお願いしますね】
473アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/10(木) 22:22:14 ID:E+/rI0TN
(霧原朱と契約した夜から数日が経った)
(口約束程度の効力しかなかったそれは、『機関』が正式に動いたことで)
(少なくともアンジェラにとっては絶対のものとなっている)
……肉。牛や豚と同じもの。それだけ。それだけ。
(ぶつぶつと呟きながら大きなトランクケースを押しながら夜の街を走る)
(中には『機関』から渡された二つ目の『食糧』)
(霧原に渡すのは数日後になるだろうからそれまでは自室で保管しなければならない)
(霧原の『食糧』は人間。トランクの中身は『それに近い物』。少なからず気味悪さを感じてしまうのは仕方のないことだろう)
い、今はそんなことはいいから!
(迷いや戸惑いを振り切る為に声に出しながら、走る速度を上げる)
(眼前で先導するカエルの形をした異形をひたすら追って行く)

(多くの異形は人間の敵であり、アンジェラの敵である)
(しかしいくつかの例外があることをアンジェラは知っている)
(その一種が異形使いであり、友人である卯月ひのわが使役する異形たちだ)
(カエルの形をしたものは見たことがなかったが、こちらに敵意を見せず誘導しようとしている仕草をするのならば)
(彼女の異形であり、彼女が危機に陥っていると推測できる)
(間違ったとしても倒せばいいだけではあるから、追わない理由は無かったが)
いました!
──Thunder,Level1
(斧を振り上げるミノタウルスと、それに追い詰められる卯月ひのわを見つければ)
(左手でトランクを掴みながらも右手で器用に呪文書を取り出して、雷の呪文を唱える)
(雷鳴とともにミノタウルスの頭部へと放たれる雷)
(だが、それは強力なものではない。牛や豚しか食べない魔女アンジェラは、今日も魔力不足だ)

【それではよろしくお願いします】
474卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/10(木) 22:38:04 ID:hbJShEfY
あ……
(視界の外から、電撃が飛んでくる)
(それが敵の頭頂部を突き刺すのを見て、疲れ切った精神に安心感が押し寄せた)

よかっ、た……
(ボロボロの身体をようやく持ち上げ、援軍を連れて来た仲間を迎えながら
雷撃の放たれた方向を見る)
(その姿は、以前に友人と認め合うことのできた少女の姿で)

ありがとう……ございます……
……アンジェラ、さん……
(か細い声でも、感謝の言葉をかけるのだけは忘れない)

(電撃を受けた異形は目標をアンジェラへとスイッチしたらしく)
(斧をふりかざし、そちらへと突進していく)

……させ、ません……
まだ……私たちが、残っています……!
(倒れていたカブトムシも何とか身体を起こし)
(助けを呼んだカエルが口から炸裂する泡を吐くのに続け、
角からレーザーを照射した)
(魔力が尽きかけているため、ひのわの身体ならず
これらの攻撃も強いものでは無かったが、確実に敵の身体を捉える)
475アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/10(木) 22:58:53 ID:E+/rI0TN
もう大丈夫ですから、あとは私に……
(傷ついたひのわを見ると強い怒りと悔しさを感じて、思わず歯を噛みしめた)
(トランクを軽く押して手を放し、少し距離を置くと改めて異形に対峙する)

お前は私が滅します。来なさい。
(斧を振り上げてこちらに向かってくる異形の動きを見ながら呪文書を構えて軽く後退する)
(異形はパワーもあるし動きも早い。だが、ほとんどの異形は人間のような思考をしない)
(それならば動きも読めるし、誘導もできる)
Thunder,Level1
(アンジェラの攻撃力は低い。だが射程は広い)
(ならば動きを読んでかわし、何度も自分の攻撃を命中させてじりじりと有利な状況に持っていく)
(それがアンジェラの、強敵に対する苦肉の策だったのだが──)
──!
(ひのわが力を振り絞って異形の動きを止めてくれている。それにひのわの怪我もひどい)
(数瞬の思考の結果、持久戦に持ち込むべきではないと判断する)
Thunder,Level1
Thunder,Level1
Thunder,Level1!
(前進しながらの攻撃魔法三連発)
(とはいえ、異形が手を伸ばしても届かない距離は保持しており、目測を誤らなければ反撃は受けないはずだ)
(若干の焦りを感じながらも、このまま一気に終わらせてしまおうと再び攻撃魔法を唱えようとする)
476卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/10(木) 23:11:38 ID:hbJShEfY
すみま、せん……
(立ちあがるのも痛みと身体のだるさで阻まれる)
(魔力は限界に近い。せめて、傷を回復する異形を
呼びだせるくらいは保っておかないと)

おねがい、もう少しだけ……!
(残り少ない力で異形に指示を出し続ける)
(照射され続ける攻撃に、異形は立ち止まらざるを得ず)
(そのままアンジェラの連撃を受け続けることになる)
(異形の方もひのわとの戦闘で消耗してたらしく、徐々にその力を失い)

これで、最後……!
(カブトムシが光線を出し、顔を狙い撃ちして敵異形の視界を奪う)
(アンジェラがとどめを刺すべく準備しているのを見た。もう、きっと大丈夫)

あとは……おまかせ、します……
(動ける二匹を集中に戻し、キーホルダーに還した)
477アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/10(木) 23:33:01 ID:E+/rI0TN
(アンジェラの魔法は、感情とリンクしていない)
(どれだけ怒りや願いを込めても、その力は変化しない)
(ただ単に魔力の大きさと、技術だけが魔法の威力を決める)
ここまで苦しめてしまい、本当に申し訳ありません。ひのわさん。
今、終わらせます。
(視界を奪われた異形がやみくもに暴れているが、もう先ほどのような力は無い)
(ひのわの異形がキーホルダーに戻ったのを確認して、覚悟を決める)
Thunder,Level1
Thunder,Level1!
(二発連続で放たれる雷。先ほどよりも放たれる距離が近いため、少しは威力が上がっているだろうか)
Thunder,Level1!
(斧が振り下ろされるがもうそこにはアンジェラはいない)
(もう一度雷を頭部に放つと、間髪いれずに至近距離まで踏み込み、魔力を帯びた呪文書を振るう)
Lightning smash,Level1!
(呪文書が帯びていた魔力は雷となって輝き、呪文書は槌として異形の胴体へと強打される)
(力いっぱい振りぬくと、そのままの勢いでもう一度呪文書を、今度は両手で振るう)

ラァァイトニング、スマッシュ!lレヴェルッ、ワンっ!
(力いっぱい技名を叫びながら敵を殴打するその姿は少し前の日本のアニメのようではあった)
478卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/10(木) 23:45:10 ID:hbJShEfY
…………
(トランクにもたれながら、事の成り行きを見つめる)
(雷が次々と放たれ異形を襲う)
(もがく異形、最早その力は殆ど残っておらず)
(さらに強力な雷の攻撃で穿たれる)

……あ……
(最後の一撃が異形を抉り)
(その巨体は、遂に地へ伏すこととなった)

……終わった、のですね……
(安堵の溜息をつきつつも、崩れ落ちそうになる身体を何とか支え)
(トランクから、傷を癒せる仲間を呼ぶことには成功した)
(残り僅かな力を使って、自分の身体を立てるようにするまでには回復できる)
(しかし、魔力が無いため早めに身体を休ませないと危険なのには変わらない)

……本当に……手数をおかけして、申し訳ありませんでした。
このような、醜態まで……
(斃れた敵を仲間に変える余裕は無い)
(せめて、動けなくなった仲間を回収して戻してやることだけ)
479アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/11(金) 00:02:07 ID:E+/rI0TN
(異形が倒れるのを確認すると、肩で大きく息を吸っって呼吸を整える)
はぁっ、はあっ……
(異形を完全に撃破したことを改めて確認)
(確かに勝利の嬉しさはあるが、それを味わう余裕の無いほどの倦怠感が身体を襲う)
もっと、…肉を……食べておくべきでした……
(身体を折り曲げながらまた肩で息をして、ようやく落ち着いた)
(呪文書をしまい、ひのわのそばへと駆け寄る)

醜態だなんてとんでもない。私も、一人では間違いなく倒せませんでした。
ひのわさんがそれほどまでに傷ついても折れる事無く戦い、
そして私を信じてくれたからこそ勝てたのですよ。
(しゃがんでひのわの背中に手を駆けると軽く抱きしめて)
私が来るのが遅くなって、本当に申し訳ありませんでした。ひのわさん。
治療もしてあげたいのですけれど、『木曜日』はそれができません。
せいぜい貴方の回復まで一緒にいるか、貴方の家まで送るか、ぐらいしか……
(近くで改めてひのわの負傷のひどさを感じる)
(自分の言葉に共感し、自分を信じてくれた友達をここまで傷つけてしまったことに悔しさを覚え)
(年齢に似合わない、泣き出しそうな声を出した)
480卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/11(金) 00:13:12 ID:6Uw6hzKv

信じる……
……くふ……そう、ですね……。
(弱々しい微笑でアンジェラを迎える)
(微弱な魔力で斃れた仲間を呼び寄せ、それもトランクの中へ戻した)
(傷の回復は、魔力の低下があっても何とか効いたらしく)
(倒れていた時よりは若干、顔色が良くなっていると言える)

そんなことないのです。……あなたが来てくれて、本当に嬉しかった、のです。
(抱きしめられ、彼女の身体の温かさを噛み締め)

改めて、ありがとうございました。
……私は……もう、大丈夫ですから。
力は使えませんけど、立って歩くくらいであれば……
ほら……くふ、ふ……
(泣きそうな声を出すアンジェラを安心させようと、
ふらふらと立ちあがろうとする)

(仲間の力で傷も体力もある程度回復したが、万全とは言えず)
(魔力は相変わらず尽きかけた状況である)
481アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/09/11(金) 00:29:40 ID:kkoPdDVH
そう……ですか……
(自分が完全な魔女だったなら異形を難なく倒し、友人も簡単に治療できただろう)
(けれどもそれは叶わず、逆にひのわに元気づけられている)
(確かにうれしくはあったけれど、それと同じくらい悔しい)
(偶然持っていた『食糧』を食べれば、自分も魔女になれるかもしれない)
(しかし、恐怖からか、それとも矜持からか。結局『食糧』を食べる事はしなかった)

(一旦立って、自分のトランクを片手に持つと、もう一度ひのわに触れて)
わかりました、では帰りましょうか。
今夜は、責任を持って貴方を守りますよ。
(ひのわを支えながら歩き出そうとする)

【それでは申し訳ないですが私はこれで〆とさせていただきます】
【家まで送ったのか、途中までだったのか等はそちらにお任せします】
【それでは申し訳ないですが失礼します。本日もお相手ありがとうございました】
【またよろしくお願いします】
482卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/11(金) 00:38:19 ID:6Uw6hzKv
ん……
(自分の力と調子を把握しきれず、無理をして)
(大切な友人に、仲間たちこんなに迷惑をかけたことがとても哀しい)
(その感情には、まるで心配する対象に自分は入っていないかのようで)

ご迷惑、おかけしちゃいますね。
……本当に……感謝、してもしたりないのです。
(アンジェラに支えられ、月夜の元にふらふらと歩きながら)
(二度とこんな大ミスを引き起こすことだけは避けようと)
(情けなくも、悔しい思いと共に胸に誓う)

(自分を勘定に入れることが苦手な自分だから)
(せめて、友人を心配させないくらいには気にかけられるようにならねばならない)

(家に戻ったら、力が回復するまでゆっくり休もう)
(大切な友人のために。仲間たちのために)

【お付き合いありがとうございました。覚束ないレスですいません】
【それではまだいつか、よろしくお願いしますね】
483郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/09/11(金) 21:18:38 ID:uMDFuzbp
【待機。プロフは>>40に。気軽に声をかけてくれよ】
484郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/09/11(金) 22:24:51 ID:uMDFuzbp
【待機解除ーっ】
485天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/12(土) 14:10:50 ID:DHHSep8R
【こんにちは】
【毎度毎度ですが待機します】
【プロフは>>7を見てください】
486天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/09/12(土) 14:33:48 ID:DHHSep8R
【急用でおちます】
487霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/12(土) 18:09:47 ID:ZSKtcKmD
【しばし邪魔をさせてもらうよ】
488水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/12(土) 18:10:39 ID:ksOpR3R5
>>427
年頃の娘っ子が、えらい殺伐とした青春を送ったようにしか聞こえねーな。
ま、わからないでもない。戦って出会って、また戦って…
それでも「面白かった」訳だな、あかねちんにとっては。
(つい先日も雷を使う少女にあったばかり。脳裏に何人か、夜の住人たちの顔を思い浮かべ)
そういう出会いも悪くはない、むしろオレ様好みだが…
どいつもこいつも癖が強いこと、押されっぱなしだよ。
(そしてここにも一風変わった幽霊、戦い続けた成れの果てがいる。確かにここは、退屈はしない街だ)

触れないなら確かに何かに縛られることはないな、うんうん。
その代わり、そっちから関わることもかなり不自由になる。
オレ様だから普通に会話してっけど、いつもはそうとは限らないだろ?
あかねちんを認識できる人間のほうがむしろ少数派だろうな。
シバリが少なきゃ自由ってもんでもない、ホントこの世は面倒に出来てるよな。

あんたの過去と今はまあ、大体そんな所か。そんじゃ…
(死の経験を当の本人から聞いている、不思議な感覚に一つ頭を振ってはっきりさせて)
これからはどーすんだ?あかねちん?
「もう一度人生を謳歌して」みたいってのは、どこまで本気なんだ?

大抵の死んじまった奴はもう戻って来ない。それがフツー、常識ってやつだ。
そんな中、あかねちんは何故かは知らんがこっちに戻ってきた。
が、今のあんたは生きてるわけでも死んでるわけでもない、
とんでもなく中途半端な状態のまま、文字通り宙ぶらりんだ。
(組んだ脚の先はない、指差して事実を冷静に指摘する)
そんなあかねちんに、自分の意思でどうこうしたいって「これから」はあるのかい?

いっそ今すぐ、何も考えなくていい、どこだか知らんがここじゃない場所に、送ってやろうか?
(右手を指を開いて見せつける。全身の文様が光を増して、力を溜めていき、
 からかいの色を消し去り感情を消し去った瞳で朱音の目を覗き込んで、
 腕を目の前に掲げ、これ見よがしの威嚇をする)

【霧原さんとのロール再開にお借りします、それでは本日もよろしく、です】
489霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/12(土) 18:25:20 ID:ZSKtcKmD
>>428
別に、青春ってのは必ずしもさわやかなものとは限らないんだ。
まあ愛だの恋だのってのも、あんまりさわやかとはいえない気がするけどね。
それでもこんなどーしようもない生き方でも、そうそう悪いものだとは思ってないかな。
今の私も、昔の私もだ。
(そういうところだけは、一度死んでも変わらない)
(魂という奴にがっしりと刻み込まれてしまったことなのだろうと考えて)
そういうアンタも、じゅーぶん普通じゃないし、面白い奴だとおもうけどね。
少なくとも、私に直接触れた奴なんて初めてみたよ。

まあそういうこと、いくら自由だからって、できることが限られてるんじゃ面白くない。
姿すら見えない連中が大多数。もちろん見える奴ってのは大抵只もんじゃないからさ。
そういうのに出会えたら、そこそこ面白い時間は過ごせるわけだけど。
(物足りない、と、そう考えたらもう止まらない)
(困った性分である、今更どうにもならないけれど)

これから、どーする、ねぇ?
(自問するように呟いて)
目的らしい目的なんて、あるものかね。ただね。
私が戻ってきたことには、きっと何か理由がある。
何処かの誰かの企みかもしれないし、もっと大きな何かの意思だとか
そういうものでも関わってきてるのかもしれない。
(実際のところはさっぱり分からないけれど、この思いだけは強い確信とともにある)
まずはそいつを明らかにする。実に漠然としているが、これが私の目標だ。

それに、さ。
(目の前に突きつけられた、光を帯びたその右手)
考えることをやめるということは、こうして再び現れた、自分自身に対する冒涜だよ。
そんな恥知らずなこと、誰が許してもこの私が、許せるものかね。
(何を思ったか、光り輝くその手に自らの手を重ねようとした)
490水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/12(土) 18:44:54 ID:ksOpR3R5
>>489
おいおい、本気かよ?
(朱音の手が近づいてくるとすっと右手の能力を解除してしまい、
 逆に左手の能力で全身を活性化させて、戦いの緊張を解く)
触っても大丈夫だぜ、今はそういうふうに能力で「調整」したからな。
ったくかわいくねーアマっこだよ、あかねちんは。
(むしろ嬉しそうに歯をむき出しにしてニヤリと笑い)

戦い続けてきたってのは嘘っぱちでも伊達でもないわけだ、よーく分かった。
(手のひらを上に向けて大げさに肩を竦めて)
えらい度胸の据わり様だ、怖やこわや。

ったく、幽霊にそんな禅問答モドキを聞かされるとはな、考えてもみなかった。
自分が存在する理由を見出す、か。そんなこと出来てるヤツがこの世にどんだけいるのかね。
でもあかねちんの言うとおりだ、説得力当社比120%、こりゃオレ様完敗だ。
(ガリガリと頭を掻いて、ふと何か思いついたように宙に視線を彷徨わせて)

ちょっと手貸せ、ヘンなことはしねーから。
(再び能力を「調整」して、左手で手のひらを挟み込んだり指をそっと手の甲にめり込ませてみたりする。
 不知火の影響か、かすかに抵抗を感じつつ指を向こう側まで突き抜けさせて)
くすぐったいぐらいは我慢しといてくれよな、あかねちん。
ホントは舐めたりすっとよく分かるんだが、流石に許可が要りそうだからな。
もっかいよく調べさせろ。
(入念に何かを確かめつつ触り、何事か思案し続ける)
491霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/12(土) 19:00:28 ID:ZSKtcKmD
>>490
……なぁんだ。
(一瞬張り詰めた空気も、右手の光が消えると途端に氷解し)
あんたが持ってるっていう力、本当に私に通用するのかわからないし。
まあ腕の一本くらいは引き換えにして、味わってみるのも面白いかと思ったんだけど。
残念だね。
(ぱしり、と光の消えた右手を叩いた。確かな感触が帰ってきた)
私に可愛げなど求めるな。そういうのは、生きてる女にでも求めるんだね。
(その感触を確かめるように、叩いたその手を握っては開いて)

はっはっは、余計な物事に惑わされることがない分ね。
生きてる人間より、よっぽど色々考えられるんだよ、この身体は。
(ただし答えは出ない。考えるだけ考えて、堂々巡りもそろそろ飽きてきたところ)

今度は何をするつもりだね?
(興味があるから、ひとまずは大人しくその手を差し出すと)
……むー。
(触れ合う感触、かと思いきやその手を透過する指だとか)
(生きてる間には決して感じることのないその感触に、死して尚、なれることのできないその感触に)
(なんとも訝しげな声を一つ、あげてみたのだが)
何を調べているんだか、っつーか。随分イイ趣味してるなあんた。
(舐めるだのなんだのと、ちょっと危ない発言が飛び出て)
(このままだと何をされるやらわかったもんじゃないなと、ほんの僅かに顔を歪めて)
(足でも舐めさせてやろうかと、天然で外道なことを考えるも、そこに足はなかった)
(残念だった)
492水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/12(土) 19:18:43 ID:ksOpR3R5
>>491
(ちらっと相手の視線の先を辿って)
あかねちん、そういう趣味?付き合ってやってもいいけど今日のところはパスな。
(どこまでも悪ふざけの態度を崩さずに)
趣味についてはお互い様、ってことにしとこうぜ?
オレ様も大概だけど、そっちもそっちだろ?
生きてる間はさぞかし周りは手を焼いただろうな。

あかねちん、妙に水っ気が多いな?
ま、タクシー幽霊の話もあるし、そんなもんかも知れんが…
(頭の中で方法や手順をいくつか思い、あれこれ比較検討してみる)
んー、今よりはちょいとマシな体をなんとか出来る、かも?
そんだけ意思が残ってるわけだけから、ええと…

最低でも地に脚がついて何でも「触れる」ようになる、はずだ。
勿論普通の人間でもあかねちんが見えるし、会話も出来る。
永続するか1日でオシャカか…さすがに実際試してみねーとわかんねー。
シンデレラよりは長い魔法を掛けてやれるはず、だぜ?
(はなはだ頼りないセリフを吐き、頬杖をついて考え込んでいく)

オレ様もこんなの試してみたことねーから保証なっしんぐだけどな。
言わば「実体のある幽霊」になってこの世に関われるようになる、と思う。
そのためには色々と調べものやら準備も必要、だが…
さてとどうしたもんかな?ってやべ…リミットか。
(全身の文様の燐光が少しずつ薄れていく)

あとは僕様ちゃんと話ししてくれや。
(軽く指を自分の目やこめかみ、喉仏や耳の裏に当てるとニヤリと最後に笑いかけて)
あんたは今までオレ様が見た中で、5本の指に入るプロポーションの幽霊だ。
特におっぱいのあたりがな。あばよ、あかねちん。
(そんなセリフをほざいて「不知火」は消えて、
 後には変身後の脱力感を噛み殺し、睨むような表情をして朱音を見つめる「恭弥」が残される)

今の僕ならあなたが見えますし、声も聞こえますよ、霧原さん。
おかしなマネはしないよう、お願いしますね。

【ではここで一度中座いたします。1時間弱程度で戻ってこれると思いますので】
【こちら使用中でしたら避難所にて移動先を探し、問題なければ再開ということで、お願いいたします】
493霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/12(土) 19:32:29 ID:ZSKtcKmD
>>492
いや、別にんな趣味はないが。
そのほうが面白そうだったんだ、特に他意はない。
(面白そうならやる、つまらなそうならやらない)
(シンプルイズベスト、それゆえの彼女)
んー、手を焼いたというか、腕を焼かれたというか。
いや、腕も足も焼かれたか。いや、そういうことじゃないから。
(とりあえずツッコんでおいた)

まあ、シードは水を媒介にする奴だったし。
私も、水を扱うことが当たり前だと思ってる。
(だからこそ、こんな能力を今なお持っているわけだし、と考えて)
ほーほー、なんだか面白そうな話になってきたな。
(思わずずい、と身を乗り出して)

実体のある幽霊ねぇ……その身体には、一体何が詰まってるんだろ。
(あまり気持ちのいいものが詰まってるイメージはない)
(恨みだとか辛みだとか、そんなものがみっちり詰まって動いている)
(そんな風に考えると、ちょっと辟易しそうになるけれど)
んん?何だ何だ、限界かね。案外燃費の悪い能力だな、それ。
(なんだかまだ残っている感触を振り払うように、手をふるふると振ってから)
お褒めに預かり光栄だがね。次はもう少し品のある口説き文句を頼むよ。


……で、あんた何?
っつーかさっきまでのは何?
(微妙に印象の変わった相手に、首を傾げて言い放った)
494水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/12(土) 20:08:12 ID:ksOpR3R5
【戻りました、今からレスを作成しますので少々お待ちを】
495水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/12(土) 20:19:37 ID:ksOpR3R5
>>493
さっきのも「僕」で、今も「僕」ですよ、二重人格というやつです、知ってますよね?
…ああ、随分失礼なことを言ってしまって、申し訳ありませんでした。
(立ち上がり、腰を折って頭を下げて見せる、座りなおさず身を直すと立ったまま朱音を見て)
今まで話したことは僕も全部聞いてましたから、話の経緯は分かってます。

ああいう異能なんですよ、見て聞いた通りです。
あいつが出来ると言うんだからできるんでしょうが…
(うろん気に朱音を見て)
僕はあなたのことを全面的に信用したわけじゃありませんから、それは最初に断っておきます。

大分正直に話してもらっているようですし、嘘もついてないと思いますが、
全部話してもらったわけでもなし、あなたの言葉、あなたの言い分だけですよね?
稀代の犯罪者をこの世に蘇らせるなんてことになったら目も当てられませんし、
大人していろと言われても、あなた人のいうことを素直に従うタイプじゃないでしょう?
(ずけずけと、思ったことをそのまま口にする)

協力はしたいと思いますけど、僕は僕であなたのことを調べてみます。
その上で判断させてもらいますから、悪しからず。
何か、聞いておきたいことはありますか?
(心持ち距離を取る、今までの慣れなれしさとは一変して警戒を露にして、
 それでも話を聞くつもりはあるようで、変身の反動の気だるさと戦いながら佇んでいる)
496霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/12(土) 20:37:49 ID:ZSKtcKmD
>>495
ふむ、なるほど。大体分かった。まあそういうこともあるだろう。
(実際自分も、いくつか違う人格のようなものにこの身体を明け渡していた時期もあったし)
(似たようなことは、それなりにどこでも起こりうるのだろうととりあえず納得して)
おお、そりゃあ面倒がなくていい。いちいち説明しなおすのはいくらなんでも面倒だしな。
こう、つーかーで行ってくれた方が、助かるというのは当然だ。

はぁ……まあ、そうかね。
っつーか、さっきのも別に私のこと、そこまで信頼してた感じはなかったけどねぇ。
(面白そうだから、とか、そういう気分で、とか。なんかそんな感じで動いているような気がした)
(同情だとか、信頼だとか、そういう優しげな気持ちによることでは、ないんじゃないかと思っているが)

いやはや、こう、なんだ。人の小言を聞くと言うのは思った以上に疲れる仕事だね。
(割と聞き流しながら、軽く髪を弄って)
で、何か蘇ったときの保険の一つもかけておくかい?
さっきの右手の能力とかいうのを、あらかじめ仮の身体の中に爆弾みたいに仕込んでおくとか、さ。
そうして、言うこと聞かないと消滅させるぞー、なんて言ったりとか。
私なら、それくらいは考える。
(胸を張っていうことでもないが、胸を張って言った)

ん、結構結構。会いたくなったら呼びたまえ。
呼べば答えるのが私だ。何せ暇だからね、面白そうなことあったらすぐ首を突っ込むよ。
(面白そうな予感を感じて、にたりと笑みを浮かべてから)
いいや、特にない。その能力のことも気になるが、今のあんたじゃ使える物ではなさそうだし。
というわけでだ、私はそろそろ食事の時間だ、何もなければこっちもこのまま引っ込むが、どうするね?
(食事というのがなんなのか、それはひとまずぼかしておいて)
497水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/12(土) 21:00:00 ID:ksOpR3R5
>>496
「幽霊を蘇らせて自由にしたらどうなるか」、そんなの見たことないから面白そうだ、だそうです。
(目線をさまよわせ、自分の内側の声に耳を傾けて、仕方なく伝える)
…っ(舌打ちして)
「こんな別嬪さんが死んだままでいるのはもったいない、足までそろった全身を見てみたいもんだ」
「全部うまくいったらほっぺにちゅー、ぐらいはしてくれよな」
(ぶっすりと苦りきった表情、棒読みで「不知火」の言葉を伝えて)

保険だなんて、そんな面倒なことしませんよ。あなたが思ってるより手順は複雑みたいですし。
余計なギミックを仕掛けてたら、うまく行かない、と。
(もう「そう言っています」は省略してしまって)

腕を焼かれ足を焼かれ身を焼かれても…
(死んでも直らない、そういう人もいるらしい…頭を振ってあきれ返って)
貴方はあなたでいることを止められなかったから、ここにいるわけですか。
(それでも半ばは羨望を覚える。この自信だけは全く自分と縁のないものだったから)

保険は掛けませんが、それでも貴方が「人たらず悪害たりて秩序をそこなうもの」であるなら、今度こそ
(異形狩りの「猟犬」から聞いた言葉をそのまま使って)
地獄の果てまで追いかけて、僕が責任を持ってもう2度とこの世に舞い戻って来れないように
(初めてうっすらと恭弥が笑う、少しも暖かみのない、顔の筋肉だけが笑みの形を作って、目は何の色も浮かべずに)
欠片も残さず、消滅させて差し上げますから。

…最後に一つだけ、聞かせてください。
貴方が死んだ時、腕に包んでくれた「一番大切な人」の名前を教えてくれますか?
(少しだけ言いようのない感情を目に浮かべて、相手を読み取ろうと目を覗き込んで、質問する)
498霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/12(土) 21:21:07 ID:ZSKtcKmD
>>497
なるほど、確かに私も同じ立場だったらそう考えるかもな。
面白い。というのはとても大切なことなんだよ。
どんなリスクがあろうが、そっちの方を思わず優先してしまってもいいくらいにね。
少なくとも、私にとってはだけど。
(そうして生きてきて、そうして死んで、そうして生き返って)
(いい加減懲りればいいのにと思わないでもないが、懲りたらこんなところにはいない)
はっはっは、死んでから言うセリフでもないが、見栄えがいいのも悪くはないな。
やはり、何かと得がある。

果たしてそれはホントかな?
安心させておいて実は、なんてのは常套手段だろう?
(冗談なのやら本気なのやら、くくと笑っておう言うと)
……ま、そんなとこだね。三つ子の魂百までというが、ここまでひどいのはなかなかないぞ。

その手のセリフなら、生きてるうちから山ほど聞いてるよ。
そして、そういうときの対応も決まってる。
……やってみればいい、できるものならね。
(それはそれで、楽しいかもしれないと、満面の笑みを浮かべながら言う)
(その顔は、自分が消えることなんてまったく考えていないようで)

……それを聞くかね。まったく。野暮ったいね。
(それを聞かれるとちょっと弱い、思わず視線を外して)
そーだな……まあ、何だ。
(咄嗟に、ひらりと身を翻すと)
今度会えたら、そのときに教えてやるよっ!
(そして、逃げ出すように駆け出した)

【と、そろそろ〆でいいかね?】
499水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/12(土) 21:36:54 ID:ksOpR3R5
>>498
…僕にはとても、そんなふうには思えませんよ。
面白さと命を天秤に掛けてどうするっていうんです?
死んでしまえば…(終わり、のはずなのだが…)
貴方には心底、呆れて物が言えなくなりますよ。

(そして平然と脅しを聞き流し、更には心からの笑みを浮かべる朱音を見て)
少しは懲りて下さいよ、なんで僕が突っ込みいれないといけないんですか。
(処置なし、本当に手を貸していいのか、ちらりと疑問が頭をかすめる)

(が、最後の最後で、彼女は逃げた。手を振って、別れの合図をして)
さようなら、霧原さん…
(特に追うでもなく、後姿を見送る。「不知火」に施された一時的な霊的な視覚を失い、彼女を見失って)

幽霊になっても、それでも自分は止められない、どこまでいっても「人間」なのかな…
分かりやすい人のような、そうでないような…
(らしくもなく戸惑った、朱音の最後の仕草と、それまでの不遜そのものの言動を思い返しながら)
どうすればいいんだろう、な…どう、したいんだろうな…
(ぼんやりと夜空を見上げて、この街の夜の深さにまた飲み込まれそうな、そんな感覚を覚えた)

【そして酉を変更するのをいつも忘れる僕って…orz】
【今日のところはいくらでも後づけできるように、思わせぶりに伏線だけはたんまりと、ということで】
【こちらはこんな締めにいたします】
500霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/12(土) 21:52:11 ID:ZSKtcKmD
【確認させてもらった。じゃあ、また次の機会によろしくな】
501水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/09/12(土) 21:53:42 ID:ksOpR3R5
【はい、それでは本日はお相手ありがとうございました、これにて失礼いたします】
【スレをお返しいたします】
502卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/12(土) 22:07:17 ID:Q2xiHYKz
【ロールに使わせて頂きますね】
503紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/12(土) 22:09:43 ID:K4bigXHe
【卯月 ひのわとのロールに使用する!】
【時間等まずくなったら、遠慮なく言ってくれよ】


(夏が過ぎ、秋が近づく夜空の下)
(紫 一久は、今日も今日とて獲物を求め、刀を片手に彷徨い歩いていた)

…んー、随分肌寒くなってきたな。
そろそろ秋冬用の服を用意する必要があるか。
(そこそこに綺麗な夜空を見上げつつ、溜息)
(ここに来る以前は、どんな環境下でも文句なく活動できる人間だったはずだ)
(勿論、今だって問題なく活動はできるだろう。自信はある)
(が、それでもきっと不平を零さずにはいられないだろうな、なんて事を考えていた)
(少々、気楽な生活に心身が馴染みすぎた感がある)

………ん。
(そう思うと、夜間とはいえ日常的に戦いの中に身を置ける今の環境は、なかなかに好い物だ)
(もっとも鈍りやすい戦闘の感覚を、鈍らせずに済む)
(たとえばそう、樹や風が起こす自然のざわめきの間に聞こえる、ちょっとした不自然の声を捉える聴覚、とか)

…さて、単なる異形か、一般人か、それとも異能のニューフェイスか、いや知った顔か。
それとも……奴か。
(ぐ、と鞘を握る右手に力を込める。その感覚を確かに把握する術はないけれども)
拝みに行くとするか。
(呟きながら、その"音"の方へと足を向けた)
504卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/12(土) 22:27:06 ID:Q2xiHYKz
万全、万調……万事些細事もなし。
本日は実に問題ゼロ、なのです。
(以前に、不調がたたって異形との戦いでヘマを起こし)
(ボロボロに痛めつけられ、友人に迷惑をかけてしまったことがあった)
(次は、ない。都合良く助けてくれる人を見つけられるとも限らず)
(もっといえば助けを求める仲間を飛ばす余裕があるか、
仲間のサインを正しく理解してくれる人を捕まえられるかも定かでない)
(先日の件は、実に幸運だっただけに過ぎない。命が惜しくば、体調チェックを欠かすことは出来ない)

……で、ありますから。
(表情を感じられぬ顔が木々の向こうを睨む)
(手を振るうと途端に……タヌキのような、クモのような、翼竜のような三匹が姿を現した)

私に襲いかかろうなどと、愚の骨頂であると思われます。
痛い目を見たくなくば、お帰りになった方がよろしいかと存じますが……
(抑揚のない声を聞いているのかいないのか、とにかく存在を感づかれた異形)
(ぐんにゃりした角を生やした、見た目悪魔のような異形が醜いうめき声と共に姿を現す)

……聞く耳を持っていたら苦労はしませんよね。
まあ、むしろ丁度いいかもしれませんね。……ストーミング、アセンション、シンメトリー。
丁度、これの調整もしておきたかったところです。
(懐から一本のタクトを取り出す)
(大勢の仲間を指揮する時にのみ用いられるこれを何故ここで使用するかといえば)
(そもそも大勢で戦う機会など殆ど無いため、時々調整にテスト使用してみる必要がある)
(感覚を忘れないため、とでも言おうか)

【それではよろしくお願いします】
505紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/12(土) 22:47:16 ID:K4bigXHe
……ふん、ふん、ふん、と。
(音に近づくにつれ、強くなるのは"気配")
(嗅覚のような物だ。この街での場数を相当数こなした今、日常と非日常の空気の違いは明確)
(そして、それに近づくにつれ、自身の心が昂ぶるのも、感じていた)

………!?
(が、その後ろ姿を見た瞬間、一気にその心は冷え込んだ)
(銀の長髪。それは遠くに置いてきた、もっとも大切なものを容易く想起させたから)
何で、こんな…っ!
(反射的に素の声を上げた所で、一足遅かったかと理性が歯噛みした)
(たとえ天地が驚転しても、その彼女がここにいる訳がない)
(仮にいた所で――もう少し大きく成長しているはずだった)

(となれば、次にするべきは現状把握。その少女の直ぐ前には悪魔のような異形が立っていた)
(そしてその更に向こう。木々の間に間に、三匹の異形。これが、自身の嗅ぎつけた感覚の源だろうか)
……
(そしてもっとも気にするべきは、少女が手にしたシンプルな細い棒。指揮棒か)
(また、少女の前に立つ悪魔型異形は、三匹の異形に向かっているようにも見える)
(さて、タクトは特殊な道具か何かだろうか…と、思考を一段落させて)

………あー。
(さて、何と声をかけようか。先程素頓狂な声を出してしまった手前、何となく気まずいが)
(まずはさっきの自分の言葉に責任を持とう、と決めた)
…何で、こんな所に子供がいるんだ?
(先程の言葉を接ぎ、しかし冷静に、クールに言葉を続けて)
(さも当然と言った風に少女に近づく。自然自然)
子供が遊ぶには、少し遅いだろう。
(言いつつも、その身体特徴から見る限りの悪魔型異形の間合いには足を踏み入れず)
(柄に手をかけ、三匹の異形へ身体を向けた)
……どちらにせよ、こいつらを放置するのは間違い、という認識は間違ってないよな?
506卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/12(土) 22:55:52 ID:Q2xiHYKz
【向こうから現れたのが悪魔型でこちらが出したのが三体の方、のつもりだったのです……
こちらの書き方が分かりにくかった、みたいですね……すみません】
507紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/12(土) 22:57:44 ID:K4bigXHe
【……済まん。普通に済まん】
【…まぁ、動きだけ見るなら齟齬は発生しないはずだし、何事もなかったかのように進めてくれ】
【悪魔型、と、三匹の異形、を入れ替えれば、何とか進められる……よな?】

508卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/12(土) 22:59:24 ID:Q2xiHYKz
【はい……ではそのように変換、しますね。申し訳ありませんでした】
509卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/12(土) 23:06:01 ID:Q2xiHYKz
おや……
(突然の闖入者にも、素っ頓狂な声にも、素振りとしては余り動じず)
(実際殆どいつもと変わらぬぼんやりとした様子でちらりと振り返る)
(一応声の方については多少気になることはあったけれども)
(それから続く言葉で、ほんの僅かにむっとしながら)

子供ではありません。
こう見えて……13になります。
(いくら仕方ないこととはいえ、気にしてしまうものは仕方ない)
(将来性はあるはず……と謎の呪文を心の中で少しだけリフレインさせつつ)
(気を取り直して乱入してきた男に目を戻した)

遊んでたわけではないのですが、ね。
丁度彼らと散歩をしようと思っていたところでありまして。
(会話を交わしながら、タクトを持ち上げる)
(魔力がその先に集中し、仲間達がそれを敏感に察知した)

彼が襲う気まんまん、であればそうなるのです。
……ともあれ、参りましょうか。
(それを軽く、横に振いながら合図の言葉を呟く)

……第一楽章、『風の序曲』……
(直後、三体が敵を囲むように散会)
(各々、尾や口などから風のようなレーザーを吐き出す)
(それらが三角形状に繋がり、一瞬で敵を縛り上げんとする合体攻撃が完成した)

(これは本来、強大な力を持つ敵を足止めするための指令であり、
もっと数がいれば更に範囲や威力が強まったものを連発することも可能だ)
(もちろんその分だけ自分の消耗も馬鹿にならないが、この数なら然程問題は無い)
(とはいえ、消費する力から考えると普通に操った方が燃費が良いのは確かである)
510紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/12(土) 23:21:55 ID:K4bigXHe
そうか。それは済まん。しかし13は立派な子供だ。
…中学生には見えなかったが。
(後半部分は聞こえないように呟くに留め)
(特に何も悟られなかっただろう、と一先ずは安心する)

遊びも散歩も似たような物じゃないか……?
というか、子供…ぁー
(呼び方に困り、頬を掻きつつ言葉を探し)
…お前くらいの女が出歩くのに、危険な事には変わらんだろう。
こうやってほら、異形も出てくる訳だし。
(そう言いつつ、悪魔型の異形へ一歩足を踏み出しかけ)

…………ふん?
(少女の呟きと同時、三体の異形が統率された動きを見せた)
(『風の序曲』という言葉の通り、それは確かに風を思わせる攻撃である)
(序曲、というからには、恐らく"次"への伏線も込みなのだろう)
(事実、その攻撃はそれほど強力な物には見えない)

…………
(肩の力を抜き、少女…恐らくは、異形を操る力を持つ彼女に、数歩近づき、話しかける)
手助けはいらなそうだな?
…どんなマジックだ? そのタクトに秘密があるのか?
(危険がないとなれば、為すべきは情報収集だ)
(彼女の異形を操る力(仮)、性能によっては、自分の仕事の大きな助けとなるだろう)

【では、改めてよろしく頼む】
511卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/12(土) 23:42:42 ID:Q2xiHYKz
確かにそのような見方もできます……が。
……その、結構気にしている所がありますので。
出来れば子供扱いしないで頂けると、重畳なのです。
(余り何かに拘ったり、食いさがったりすることがない彼女としては例外で)
(少なくともこの少女の中では、発育という要素は忌むべきとも
考える余地が多いとも、とにかく色々な意味で重いものなのであった)

割と、慣れてるのですよ?
……危険は危険ですが、まあ。そこは何とかなってるのです。
(つい最近、問題無しとも言えなくなる事態を起こしてしまったため)
(どこかやりにくそうにするが、とりあえず今はは気にすることでない)
……あ、私……卯月ひのわ、と申します。
(どこか呼びにくそうにしている男の様子を察して、ついでのように名乗っておいた)

(とまあ、この程度の量ならタクトをさばきながら会話することも障害で無い)
(微妙にタクトを振るいつつ、敵を束縛する風のトライアングルを適度に生んだところで)

……第二楽章、『旋風の協奏曲』……

(仲間達の眼の色が変わる。
生みだされた風のトライアングルを一匹が敵に向けて次々と蹴飛ばす)
(まるで輪投げのように、その全てが正確に敵を捉え動きを大幅に鈍くした)
(ここぞとばかりに、仲間達はフォーメーションを保ったまま高速で切り裂き、噛みつき、
風の刃を放ち攻撃をしかける。陣を崩さぬまま高速で動いているため、敵は狙いを定めにくい)
(やっと一匹を捉えても、後続の仲間がフォローしてそれを許さない)

このくらいであれば、大丈夫のようですね。この曲で終わりでしょう。
んと……彼のこの動きにはこれが起因していると言えます。
ただ、彼らがこうして私に味方してくれていること自体に関しては、これは関係ありません。
(平然と、タクトを振るいながら男と会話を続ける)
512紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/12(土) 23:54:43 ID:K4bigXHe
……重畳か。
分かった。済まなかったな。
(こちらとしても、まだそう親しくない内に、目的もなく相手のコンプレックスを刺激する必要はない)
(また、"重畳"という言葉…とある女が好んで使い回す言葉だけで身構えてしまう自分に、少しだけ厭気が差した)
(流行語なんだろうか。自分が知らない所での)

紫 一久。17だ。高校生、あそこの学校の。
(与えられたのと、ほぼ同等の情報を返し)
何とかなっている、か…まぁ、それならそれで構わんが。
(ここでわざわざ苦言を呈するのもまた…である)
(その冷静な様子を見るに、その言葉に嘘偽りの類はないようだし)
っつーか、普通に話、できるんだな。それ操作しながら。

…ふむ。
(言葉を聞き、動きを見、何かを認めるように、息をついた)
(三体の異形の動きは、このひのわという少女のタクトに誘導されての事)
(だが、その前提である三体の異形が従う理由は"これには関係ない事")
(……その理由も、大概推し測れるという物だが)
お前……異能か? それこそ、異形を操るような。
もう少し話、聞かせて貰って良いか? あぁ、これが終わってからで良いけどな。
("この曲で終わり"という言葉を信じこみ、敵の異形から視線を外し、ひのわへと向けた)
513卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/13(日) 00:04:34 ID:Q2xiHYKz
紫さん、ですか。
私もあそこの学園の、中等部に所属しております。
(出会った異能の大抵はあそこの学園にいるもので)
(そこに関しては殆ど気にもせず、相変わらずの無表情)
ええ。本来ならその余裕もないはずなのですが。
今回はなんといいますか、テスト運行でありましたから。

見た通り……いわゆる異能、と呼ばれる類に属しているようです。
操るというより、味方に加えるものなのですが……今はあんまり話に集中している場合ではありませんね。
分かりました。もう少々お待ち下さい、と。

(翻弄され続けている異形の動きはさらに鈍くなりつつあった)
(それがトライアングルの拘束だけによるものではないことは、敵の攻撃の様子から見て取れる)
(頃合いを悟り、タクトを一点で止め、それから微妙に振った)
(直後、仲間達が三方向から各々、鎌居達のような攻撃を飛ばす)

(力を奪われていた敵にはそれだけで十分であった。恨めしそうな断末魔と共に、斃れゆく)

……おしおき、終了なのです。……と。
(敵の停止を確認してからこれまた恒例のように死体へと手を伸ばす)
(仲間も一緒にキーホルダーに戻し、新参に名前をつけてから傍らのトランクに入れてやった)

お待たせ、致しました。
(それから、何事も無かったかのように男を振り返った)
514紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/13(日) 00:19:07 ID:j1QHNfZr
テスト運行、なぁ。
(ちょっと苦笑して、悪魔型の異形を見遣った)
(されるがまま、為す術もなく三体の異形に翻弄される姿は、そのミスマッチさも相まって、実に哀れだ)
テストでこれだけできれば、上等なもんじゃないか。
十分だぜ、十分。

……見事。
(飾りない簡潔な賞賛の言葉と、二、三度の拍手)
(そして、いよいよ異能の話に移ろうかという時に、それを見た)

――?
ちょ…ちょっと待て。今のは何だ?
(自分の目の錯覚でなければ、今、この少女は、異形をキーホルダーにして、トランクに仕舞った)
(あまりにも非現実すぎる光景。異能に見慣れているとは言え、あまりの唐突さに、動揺を隠せない)
(いや、動揺を隠せない理由はそれだけではない)
…ってか、今の、見せても……?
(普通はひた隠しにする異能の一端を、何の逡巡も躊躇もなく、俺という他人に見せた)
(恐るべき無防備。それとも、何か策あっての事か)
(混乱が勝手に拍車がかる)

……あー
(小さく呼吸をして、少し瞑目。瞼を上げ、改めてひのわを見る)
(ちょっと不思議な雰囲気を持っているが、外見は間違いなく、ただの子供だ)
えっと…その、何だ。
(迷う。果たして何から聞いた物か。気になる事がありすぎる)
(そしてその迷いの末、捻り出した答えは)
…………何してるんだ?
(ひどく間抜けだった)
515卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/13(日) 00:33:58 ID:JVOv86T5
相手はただのパワーファイター、に過ぎないようですから。
これは一応、緊急手段のようなものなのです。……と。

……んー。
(紫が分かり易く狼狽している様をみて)
(よくよく考えてみれば、どちらかといえば人前で大々的に見せびらかすものでは無い)
(そういう力を扱ってることをすっかり忘れてたことに気づいた)

やはり隠すべきでしたか?
(そらっとぼけた口調。余りにも能天気な顔で)

ええと、私の力についてお話することになると思いましたので。
口で説明しにくいものでもありますし、実物をお見せした方がわかりやすいかと思ったのですが。
(まるで道を間違えた程度の、何でもないことのように話す)
(自分に関することは些細事である、といったような考えならではで)
(相手が異能であれば、知られた所で大した問題は無いと思っていた)

ふむ……どうも不味かったようですね。
今までどなたも然程驚かれなかったようで、麻痺していたのです。
(実際は大なり小なり驚きを貰っている)
(ただ、大抵異形を仲間に変える力については驚く以外では興味を持つなり、プラスのイメージを持ってくれていたため)
(感覚が麻痺していた、というのはある意味正しい)

何……と。
くふ。
(とりあえずその慌て振りに例の微笑を漏らして)

仲間、作っておりました。……くふふ。
516紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/13(日) 00:51:48 ID:j1QHNfZr
………あぁ。隠すべきだと俺は思う。
過ぎたる力は要らん敵を生むぞ。
(何でもない事、何でもない行為、と振る舞う少女)
(まるで勝手に慌てたり訝しんだりした自分が道化ではないか)

なるほど…まぁ、間違ってはいないな、そのやり方は。
ただ、急すぎる。せめて一言断ってくれ。
(無表情は激昂よりも恐ろしい。その胸中が図れないと、急な行動はどうしても狼狽を招いてしまうのだ)
(また、紫が勝手に異形を操る"だけ"と思い込んでいたのにも、一因があるかもしれない)

……
(楽しげ、というよりは、愉悦の微笑。すぅっと胸の中の何かが冷たく落ちていった)
………仲間、か。
(その声からは、先程までの動揺はすっかり消えていて)
(それと同じく、表情も、そして見て分からないが、心中も平静を取り戻していた)
(何も複雑な事はない。彼女もまた、計り知れぬ"一異能"と思えば良い)

仲間、というと…何だ、つまる所。
さっき倒した奴も、お前が出したいと思えば出せて、しかもお前の言う事を聞くのか?
大した能力じゃないか。
(目を細め、あまり感心した様子は見せず、言った)
(しかし頭では早くも、彼女の能力の"用途"を既に見出しつつあった)

……たとえば、今すぐさっきの奴を見せてくれ、と言えば、すぐに出したりできるのか?
ああ、別に満身創痍でも構わん。一瞬だけでも良い。
517卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/13(日) 01:13:15 ID:JVOv86T5
そう……ですね。そう、でした。また、うっかりしていたのです。
ご忠言、ありがとうございました。
(律義にぺこりと礼を一つ)
(この、いわゆる一つのミスはやや注意散漫気味な点からくるものだろうが)
(異形狩りなどでない自分を形容するには的外れかもしれないが、
未熟であると。そう自分を評していた)

(無表情であることが長く、それに慣れ、戻すことも難しいこの少女は、
それが持つ力を殆ど自覚していなかった)
(とはいえど、今回のことを含め……様々な出会いがそれを徐々に変えてきている)
(一番顕著にそれが現れたのが、あの怪しい微笑なのは何かの皮肉だろうか)

(彼が落ち着きを取り戻す様子を見て、ほっとしたように首を傾けつつ)

ええ。そういった解釈で大丈夫なのです。
やろう思えば何十体も呼べないこともありませんが、
制御が難しくなるため滅多なことでは用いませんね。
(そんな時に使うのが先ほどのタクト。父が能力と一緒に授けた、
魔力を篭めることで多数の仲間達を統率する補助道具)
(そんな大多数を必要とする相手が現れない現状、無用の長物と言えなくもないが)

ええ。よければ、お見せ致しましょうか。
一瞬と言わずとも、万全の状態でご覧にいれますよ。……と。
(再びしまった仲間を取り出し、軽く振るう)
(現れたのは悪魔のような異形。ただしそれは可愛いような奇妙なようなデザインにデフォルメされている)
(少なくとも見た目だけであれば、何かのきぐるみに見えなくもないかもしれない)

先ほどの、キーホルダーの状態で損傷が無ければ問題無く行動できるのです。
……いかがでしょうか?
518紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/13(日) 01:29:40 ID:j1QHNfZr
……なるほど。
で、その制御の一助になるのが、その指揮棒か。
(音楽を模した彼女の"指令"と合わせて考えると、その様はさながらコンダクターだ)
(しかも、指揮するのは楽隊ではなく、異形。なかなか、外見とは裏腹に恐ろしい娘である)

ほ…ぅ。
(躊躇なく"できる"と言い切り、そして事実異形を顕現させたその手際に、感嘆の溜息を漏らしかける)
(…せめて、外見があのおぞましいままであれば、完璧だったんだが)
(しかし、しかしそれでも、実に有用で、羨ましい能力である事は揺るぎない事実である)
……良いな。
素敵だ。
(心底感心したように、誰に向けるでもなくそう呟いた)

……この、何だ。中の人が入ってそうな外見はお前の趣味か?
(尋ねながら、恐る恐ると言った風に異形へと歩を進める)
元の外見にする事は可能なんだろうか。

(そしてもう一つ、気になる事。能力ではなく、彼女自身が本当に有用かどうかを確かめる問い)
で…何でひのわは異形を捕まえて、仲間にしてるんだ?
危ないだろう。もし失敗して、襲われでもしたら、命に関わるぞ。
異形憎しで捕まえたり使役したりをしている訳でもなさそうだし……何故だ?
519卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/13(日) 01:46:59 ID:JVOv86T5
ええ。先ほども申した通り、テストでもなければ使い道はなかったりしますが。
(「指揮、あるいは操作するもの」という形であれば、物体は何でもよかったのかもしれない。
それこそゲームのコントローラーだの、テレビのリモコンだの)
(もちろんそういったものが媒介であれば恥ずかしくて人前で使えたものではあるまいが)

素敵……ですか?
……くふ。ありがとうございます。
(賞賛の言葉を素直に受け取る。他意があろうが、腹に何を隠していようが)
(そこに余り踏み入ろうとはしない。問題の無い範囲なら、気づこうともしない)

私の趣味であるか……は定かでありませんが。
そう推測できないこともないかもしれません。
……外見をいじれる子であれば不可能ではないかもしれませんが、
そういった例外を除けば普通は出来ないのでしょう。
(仲間は所在なさげにきょろきょろしている。敵意も殺気も持たないそれは、
異の者であると判別されど、害ある存在とは思われにくそうである)

そう、ですね。
(彼の疑問に、僅かに反応を見せる)
(こういった質問をされたのは殆ど無い。何故、仲間を作るかと)
(しかしその答えは単純明快で、他人からすれば笑ってしまうほどのものかもしれない)

(その前にちょこんと指をたて、訂正する)
私は、仲間を増やそうと思って戦っているわけではないのです。
基本的に仕掛けてくる者以外に手は出しませんから。
ですので、仲間を増やさずに散歩を終えることだってあります。
(仲間を欲して歩いているのではなく、そこに仲間が増えるという結果が生まれた。
それだけのことを、長く繰り返していた)

さて……何故、仲間にするか……といいますと。

(一呼吸置いて、その答えを口に乗せた)
仲間が多いことって、素晴らしいことではないでしょうか?

(ぽつ、と。疑問形に乗せ、自分の考えを伝える)
520紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/13(日) 02:08:32 ID:j1QHNfZr
なるほど…お前が意識して、こうしてる訳ではないのか。
(確かに、先程の異形がそのままの姿で少女に付き従う、というのは画になるかもしれないが)
(当のひのわにとってはたまった物ではない)
…………
(――事もないかもしれないが、まあデフォルメされてたほうが気分が良いんだろう。無意識下の産物、という訳だ)
(何食わぬ顔をして、少々悪趣味だが辛うじて可愛いと言えなくもないその異形に手を伸ばし)
(そっとその頭を、犬の頭でも撫でるかのようによしよしと撫でてやる)
(こういうのは、ビビった方が下になる)

…散歩って、比喩や皮肉でなく本気で散歩だったのか……
(彼女の言葉に、思わず脱力して小さく肩を落とす)
(どうにも、自分含め、自分に関わる人間は悪辣かつ皮肉屋が多いので、言葉を婉曲して受け止めてしまった)
なるほど、なるほどな。
使命感、義務感、その他感情によるアグレッシヴな感情は一切なし。
完全無欠の正当防衛か。まぁ、そういうのもアリだろう。
(ならば深夜の散歩を止めろよ、とは言わなかった。無粋の極みである故に)

――……っふ。
(単純)
(単純すぎる)
っはは…なるほど、なるほど。なるほどな。
(笑いすら起こってしまう。それを押さえる気にもなれない)
(彼女の言動から薄々と感じていたが、その答えでいよいよそれは確信になった)
(悪意とか計算とか、そういうのとは無縁の所に彼女は立っているらしい)
(ともだち百人できるかな、というレベルなのだ。百人の友人ができる事による弊害など視野にない)
(恐るべき無垢)

いや、いや……そうだな。
仲間とか友だちとか、そういうのは多いに越したことはない。悪いな、笑ったりして。
納得したぜ。
(笑いを引っ込め、改めて考え始める)
(彼女の能力を、異形の捕獲や運搬に使えないものか…と考えていたのだが)
(少なくとも、彼女にそれをさせるのは、難しそうだ)
(ならば、次は如何にしてその能力を得るか、が問題になる)
………その能力は、お前だけの物か? 先天性?
お前以外にも、そういう事ができる奴はいるのか?
521卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/13(日) 02:24:18 ID:JVOv86T5
なるほど……。
では、皮肉を混ぜた方がよかったのでしょうか。
(わざとらしく、納得したような素振りを見せる)
私は異形を狩ることを生業ともしていませんから。
なるべくしてこうなった、というわけなのです。

……可笑しいですか。
(不快感、というよりは拗ねたような色が浮かぶ)
ん……まあそれもそうでしょう。
致し方ないことですね。私……緊張感の持ち合わせが少ないものでして。
(諦めたような溜息)
(表情を取り戻せないのと、同列にするのはどうかと思うが似たような性質だ)

(それにしても)
(どこか、目の前の男からは自分に対する興味と混ざり)
(値踏みしているかのような空気を醸している気がいしていた)
(他の人物から突き付けられた質問と、どこか違う。けど具体的にどうなのかいい表せない)
(けれどもそれを、マイナスの方に捕えるということをこの少女は行わない。少なくとも、積極的には)

私以外にこのような力を持つ方がいるかどうか、それは定かではありません。
知る限りでは、そういう方はいらっしゃいませんし。
……ですが、この力は本来持っていたものとは別になります。
後から……そう、埋め込まれた。そうなるように、組み替えられた……そういうもの、なのです。
(身体を弄られ、性質を変えられた過去を重いものと思わない)
(現在が重いものでなければ、過剰に後ろ向きと捉えられない)
522紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/13(日) 02:38:05 ID:j1QHNfZr
いいや、お前は今のままで構わん。そのままで良い。
皮肉なんて言う物じゃないぜ。言う側も聞く側も疲れるからな。
(本来はそれが目的なのだが、いつの間にかそれが馴染み、皮肉を撒き散らすようになる)
(なってしまうのが仕方ないにしても、自らそうなりに行くのは当然ながら好ましくない事だ)

…なるほど、後天で…埋め込まれた、か。
(その言葉を聞き、理性と感情が手を組んで沈静した)
(感情は、自分と同じ生い立ちか、という同情で)
(理性は、そういう事をする人間が、彼女の背後にいるのだ、という警戒で)
(しかし能力の扱いを見る限り、彼女が厳正な組織の類いに属しているとは思えない)
(ならば、個人……?)

…………や、悪いな。何か、根掘り葉掘り聞いて。初対面だってのに。
(気になる事はあったが、いきなりであまり深くまで踏み込むのは好ましくない)
(自分とてそうだ。能力を得て、ものにするまでの苦悶絶えぬ日々の事は、あまり思い出したくない)
(まして、彼女の能力は異形との通心だ。果たしてそこにどんな苦労があるのか、想像もできない)
どうする? 詫びに何か……何かしても良いぞ。言っておくが、俺がこんな事を言うのはとてもレアだ。
(少なくとも、彼女が相手ならそう無茶は言われまいと、そういう安心…油断とも言い換えられる、安心もあった)
そうだな…夜遅いし送って行く、というのも要らん世話だろうし。
缶ジュースでも奢るか? …コンビニで何か買っても良いぞ。
それとも、俺の話でも聞くかね? 大して面白い事はないが。
523卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/13(日) 02:52:15 ID:JVOv86T5
くふ……そう、ですよね。
(とはいえこの少女、皮肉を言わないわけではなかった)
(気の置けぬ関係程にもなれば、特に容赦なくそういったことを口にするのが本分でもあったりする)

……はい。
(父が、卯月不動が何でもない人間とは限らない)
(そもそも得体のしれぬ研究所に属しているのだ。
その施設が、何らかの組織に関わってる可能性だってある)
(その一切を、自分は知らない。教えられていない)
(知らせてはならない理由がるのなら、疑わしいことにもなるが)

(そこに踏み込むことを、自分はしてこなかった。知ってプラスになることはないから)
(そして知ることを必要とされていないから)

(多くは語らない。それを大々的に知らしめるべきものでないから)
(求められない限り、齎そうとも考えない)

いえ。私の力が不思議で珍種であるのは重々承知しておりますし。
こういったこと、何度もありましたから。慣れたものなのです。
(諦観の意で言っているわけではない。
聞かれることを不快とも思っていない。力を見せたのは自分であることだし)

んー、お詫びと申されましても……私は特に何かされた、とも思っていないのですが……ふむ。
奢って頂くのも申し訳ないです。……であれば、お話にしましょうか。
そうですね、貴方はどういった力をお持ちなのですか?
話すと不利益を被るのであれば、口を閉じて頂いても構いませんよ。


524紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/13(日) 03:08:39 ID:j1QHNfZr
…何度も、か。
俺以外にも色々、いわゆる"こっち側"……と言って通じるかな。
それこそこういう夜中に、異形相手に何かしたり、異能を持っていたり、という知り合いはいるのか?
(というか、いない方が不思議なくらい、この街にそういう連中はいる訳だが)
例えば、髪の毛紅い変な男とか、黒くて長い髪した綺麗めの女とか。
(そして、例示する時に、今警戒すべきこの二人を挙げるのは、最早定番である)

……じゃあ、いらんか、詫び?
(くつ、と小さく、悪戯な…というより、意地悪な笑みを浮かべ)
俺の力、俺の力な。
一応、人並み以上に戦いはできる。異形を狩るのもそうだし、対人でも。
あとは…
(何か自分の異能を示す物を探してきょろきょろと首を動かし)
…………
(動かし………)
……………あー
(目に入ったのは、デフォルメされた悪魔の異形だけ)

……さすがに、こいつを虐めるのはまずいよな?
ちょっと俺のは、実演が難しいんだ。目に見えにくいから。
手から電流とか、流したり出来る訳だが。
(ぐ、ぱ、と手袋に包まれた右手を握り開きして見せる)
525卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/13(日) 03:20:55 ID:JVOv86T5
ええ。これまでに……んと、十人ほど……
ふむ、結構多いですね。
(他人事のように、感心しておいたりなどする)

……む。
(彼が例示した二人の異能。前者も後者も、異能であるならとてもよく知ってる二人の可能性が高い)
ひょっとすると……紅裂さんと媛名さん……で、ありますか?
そのお二人であれば……たぶん、お会いした中ではよく知っている方であるかと。
(特に友好的な関係である、と考えている。とりあえず後者なら知らぬ中に、当てはまる人も多いかもしれないが)
(前者のような井出達の人間は、こう言っては彼に失礼かもしれないがそう何人もいるとは思えない)
(特に彼は……色々、してそうで、その関係で異能に顔が広いかもしれない。多分本人で間違いなさそうである)

くふ、無理になさらずとも。
(意地悪な笑みを、動じずにあの微笑で受ける)
なるほど……

……ん。
そのう、目の前で……攻撃されると。
軽い怪我であれば修繕もできないことはないのですが。
(無理な注文をしたようだ。どこか申し訳なさそうに頬をなでる)

電撃、でありますか。くふ……何かカッコよさそうですね。
(そういえば、知る中にも電撃を操ると思わしき人もいた)

【そろそろ、〆に入りましょうか?】

526紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/13(日) 03:33:07 ID:j1QHNfZr
………当たりか、おい。
(すらりと出てきたその名前。まったく、こうも縁があるとは)
あー…まぁ、よく知っていると言うなら深く言及するのはやめておくが。
どちらにも、あまり気を許しすぎない事だ……って、俺が言うのも変か。
(本当なら、情報収集と行きたい所だが…まぁ、今日はまだ知り合ったばかりだ)
(あの狂人との関係も分からない。あまり迂闊に踏み込み、反感を買ってはたまらないし)

電撃…とはちょっと違うんだな。漢字を見ての通りだ。
電撃は撃つもの、電流は流すもの。攻撃性は電撃の方が上だな。
……つって、別に分からんでも良いけど。格好良いのは事実だし。
(再び小さく肩を竦めた)
(異能に関しては、どちらかと言えば知られずに済む方が良い。分からないなら、それはそれで構わない)

………さて、と。少し話し込んでしまったな。
(時計を見ると、なかなかの時間。明日を考えるなら、もう部屋に帰り眠るべき時間だ)
お前も…まぁ、何だ。嫌かも知れんが、子供なのは事実だ。
早めに帰って早めに休めよ。身体のためにな。
(そんな、あまりに普段の自分に似合わない事を言うのは…やはりひのわに、唯一の親類の面影を見ているからだろうか)
(なんて、下らない事を思い、知れず、もう一度肩を竦めて見せた)


【では、こちらはこれか、もう一レスで。お前のレスを見て決める事にしよう】
527卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/13(日) 03:49:00 ID:JVOv86T5
割と、よくあるものなのです。
こういった……世間の狭さを感じるようなことって。
(以前にも同じようなことがあった気がする)
(この分では他の異能の中にも、何人か彼の知るところにある人物がいるであろう)

気を……。
(既に気は、許していると言っても過言では無いかもしれない。
特に媛名葵に関しては。自分は彼女を、どうしても警戒すべき存在としては見れないだろう)
(彼女だけではない。他の知人達も、出来得るなら足を踏み出すのを躊躇するようなことは避けたいが)

ふむ……
とりあえず、何となくは把握致しました。
(流す……ということは、『感電』に近い要素があるのだろう。あるいはそのものか)
(どちらにせよ、これ以上あえて踏み込もうとは思わない)

ん、そうでありました。
余り夜歩きが過ぎると媛名さんに叱られてしまうかもしれませんし。
(あえて先ほど例に挙げられた名前を出してみる。
実際また、夜に出歩いてる姿を見咎められたらそんな感じにはなるだろう)
(考え無しの行動ではないので、一応事情を説明すれば分かってくれる……かも、しれない)

くふ……分かりました。
明日のやめに、今日はもう休むとしましょう。
紫さんも、身体……大事にして下さいね。
(今まで佇ませていた仲間をキーホルダーに換え、トランクに戻した)

お休みなさい。
(最後にもうひとつ、ぺこりとお辞儀)
528卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/13(日) 03:49:58 ID:JVOv86T5
【と、途中送信を……。では私はここで〆とさせて頂きます。
そちらのレスを見届けるまでは居ますね】
529紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/13(日) 03:51:34 ID:j1QHNfZr
【んむ、見届けた。ここで〆としよう】
【結構遅くなってしまったな。付き合ってくれてありがとうだぜ】
【また機会があれば、よろしく頼む】

【では、おやすみだ。ゆっくり休め】
530卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/13(日) 04:42:06 ID:JVOv86T5
【遅ればせながら……お付き合い、ありがとうございました。
それではお休みなさいませ】
531御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/13(日) 17:32:19 ID:4Le1wPt8
【媛名くんとのロールに借りる。書き出しまってるぜ】
532媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/13(日) 17:44:46 ID:UTSp8MJZ
誠、近日はひどく雨にふられてばかり、ですね。

(ぴしゃり、と水たまりに足を踏み込みながら、銀色の刀身で宙を薙ぐ。
 捕らえ損ねた影のような異形は、まるで漂う霊魂のようにふわふわとそこらに浮いている。
 蘇り損ねた霊体か、術師の飼いそこねた何かか――定かではないが、ぼんやりと人の形をとっていて)

≪――濡れ犬か。≪深凪≫の狗には相応しいだろう?≫

(まるで、脳に直接響くような、声。
 降ってくる雨の音に邪魔されることなくこちらに届く言葉を、複数いるそれらのどれが発したかは知れない)
(黒服の女は僅かに顔をゆがめると、
 ひとつに結んだ髪を揺らしながら、雨を払うように首を振った)

……私を犬扱いしていいのは、我が当主だけで、ありますよ。
ご存じであるとは光栄ですね――何者か、是非ともお聞きしたいところで、ありますけれど。
(とりあえずは、前方の一体に霊気をまとった刃をむけながら、首をかしげる。
 あまりにも数が多すぎるうえに、これらの「異形」はなかなか減る気配をみせてくれない)
(先ほどあの「異形」に触れられた腕が、わずかにズキズキ痛む――
 つまり、あちらにとってはただ触れて少し念を込めるだけで、攻撃が可能ということだ)

…………分が悪い。
(小さく、舌打ちした。もちろん、その音は雨の中に消えてしまうけれど。
 深夜の深い森のなか――「異形」の噂は絶えない場所だが、こんなものについての報告は受けたことがない)



【それではこのように……問題があったら、適当に変えてくださると十全ですっ。
 お待たせいたしました。それでは、しばし宜しくお願い致しますね、御法川さん(一礼)】
533御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/13(日) 18:03:32 ID:4Le1wPt8
ウィル・オ・ウィスプ、ついてこい
(青白い鬼火がちらちらと俺の前から後ろから付きまとう)
(防水仕様のウインドブレーカーを着こみ、足もとも固めた俺は、最初から雨夜の藪こぎを想定して送り込まれている)
(……姉弟子が、仕事を終えて帰還できなくなったと、召喚霊を飛ばして師匠に伝えてきたのが2時間前)
素人のハイカーだって遭難するような森じゃねえやな。だろう?

(ウィル・オ・ウィスプに俺の言葉が通じても、向こうはそれを俺に伝える言葉をもたない)
(ちらちらしながら俺の往く手を照らし、同時に俺を目標まで導く道案内もしてくれる)
(チカチカっと急に激しく点滅したかと思うと、踏み固められた道をそれて藪の中へ飛び込んで行った)
急に動くなよ!俺は二本足で歩かなきゃならねえんだ……!おいっ!
(突然、俺の鼻先でウィル・オ・ウィスプが止まった)

(月明かりもない闇の中、鬼火が照らし出したのはきらめく刃)
(それを扱う女の人影)
(そして、煙のようなもやもやとした人影……異形だ)

サエコさんじゃねえな……だれだ……
(俺は探していた姉弟子ではないと知り、ぞっとする)
(どっちかが姉弟子をやっちまった可能性もあるからだ)
(そしてそのどっちにも、俺らはとっくに感知されているはずだ。何しろ明かりをつけて歩きまわっていたんだからな)

とんだ面倒事に案内してくれてありがとうよ……
(ウィル・オ・ウィスプに文句を言えた筋合いじゃねえんだが)

【こっちもこんな感じでやらせてもらおうか】
【遅くなって済まねえな。よろしく頼むぜ】
534媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/13(日) 18:13:55 ID:UTSp8MJZ
>>533
貴方ののぞみならば、サエコに改名してさしあげても、構いません。
ずいぶんと明るい電灯をお持ちであられたのでありますね―――御法川さん。
(じりじりと近寄ってくる一体の異形を薙ぐ。
 霊刀に裂かれた「白い煙」は、彼女の髪から飛び散る水滴と同じく、弾けて雨の中に消えた。
 しかしながら、ふよふよと浮いているそれらは、どうにも消える気配がない――)

………大きなエネルギーで、一気に薙ぎ払わないと駄目だということですか。

(手は、ないこともない。しかしながらいささか、リスクが大きすぎる。
 ≪弐式≫の解放は、今の自分の力量では40%がいいところなのだから)

≪……召喚士か?召喚士だ……召喚士の命は美味い。異形狩りと一緒に食ってしまおう≫
≪三匹も美味なものが手に入るとは、今日はいい日だ……良い日、だ、いい日、だ!≫

(声はひとつなのに、まるで彼ら全員がざわめいたように声をあらげる。
 ふっ、と醍醐の方に目をやれば、彼の退路を断とうとするかのように、彼らが周りを囲みつつあった)

お逃げになっても構いません、と申したいところですけれど
――格好悪いことに、退路ひとつ作りだすのも、いささか時間がかかりそうです。
(刀を振って、雨の水滴を飛ばす。雨音に交じって、りぃん、と鈴音がした)
535御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/13(日) 18:33:22 ID:4Le1wPt8
葵ちゃんか!
(刃をもった人影の声は、媛名葵……ちょっとばかりおっかない異形狩りだった)
≪深凪≫の第八席どのが手こずってるってこた、侮れねえな……

(脳に直接響くような嫌な声が……いや、ヤツの意思が伝わってくる)
≪……召喚士か?召喚士だ……召喚士の命は美味い。異形狩りと一緒に食ってしまおう≫
なんだこいつ……一体じゃないのか、何モンだ?
(俺は誰にともなく問いかけ、ジワリと嫌な汗をかいた)
(それなりに異界の連中についちゃ勉強はしているが、こんな奴らは聞いたことがねえ)

ちっ、こっちにくるかっ!
(ウィル・オ・ウィスプがひときわ明るく輝度を増す)
(俺はその陰で印を描き、呪文を唱えた)

汝、神の扉の守り手 聖なる力を帯びし者
我を守り、我に仇なすものを撃ち払え!
グリフォン!

(もよ、とそのあたりの空気がゆがみ、眼の前に獅子の頭と鷲の体をもった怪物が現れれる)
(グリフォンは聖性を帯びているから聖なる力に弱い連中なら近寄れないだろう)
(炎も雷も避け、跳ね返すことができる)
(防御力はずば抜けているが、これと言った攻撃手段をもたない)
(連中がこっちを攻撃しないことには、何もできないことになる)
536媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/13(日) 18:45:25 ID:UTSp8MJZ
>>535
……私をちゃん付けで呼ぶの、貴方くらいでありますよ?
(未だにどうも、ちゃん付けで呼ばれるのはくすぐったいというか、慣れない。
 雨で滑りがちな刀をきちんと持ちなおしながら、前を見据えた――近寄る一体を、薙ぐ)
私にもよく分かりませんが、ともかく狩らねばなりません。
奴らに触れられないように気をつけてください――私、触れられた腕、痛くてかなわぬのです。
(服を捲り上げていないから分からないが、打撲時に似た、鈍い痛み。
 しかしながら、醍醐の叫びにつられてそちらを見れば―――)

かような心配も、必要無かったようですね。
(初めて目にした、召喚の現場。
 幻想的といっても差し支えない行いを、彼はさらりとやってのけた――鮮やかに。
 確かに彼の前に言っていた通り、呼びだす力はどうにも強いらしい。それは、確かと悟った)

≪グリフォン……近づけない。近づけない、近づけない≫
≪聖なる力は、我々にとって、害……あの刀も、あの獣も、我々にとっては害≫
≪なら―――≫

………っ、っ。
(ぞくり、としたものを感じて、思わず後ろに刀を振った。
 いつの間にやら後ろにいた白い煙を、霊刀が霧散させる、が――それだけにとどまらない)
(神々しいグリフォンの霊気には耐えられなくとも、
 刀一本の霊気になら、まだ耐えられると踏んだのだろうか)

≪先に、こちらをみなで食ってしまおう≫

(「異形」が生気を求めて、一気に、異形狩りへ向かってきた)
537御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/13(日) 19:00:00 ID:4Le1wPt8
触られると、痛い?ヒトデじゃあるめえし……
(それが本当にヒトデかなんかみたいに、毒を持っていたら厄介なことになる)
(俺はほぼ最強のガーディアン・ビーストに気をとられ、気まぐれな鬼火への注意がおろそかになる)
(ウィル・オ・ウィスプはチカチカと強く瞬くと、媛名くんに襲いかかる霊体につっこんでいった)

ウィル・オ・ウィスプ!戻れっ!
(青白い鬼火が俺の声も聞かず、煙の中に突っ込む)
ボワ……ッ!

(一瞬、モヤモヤどもが燃え上がったように見えた)
(シュウウッ、と本当に煙のようにそいつらが消える)
消えた……か。

(俺はグリフォンを追難して異界へ帰し、闇の中を気配をさぐり探り、媛名くんに近づいた)
大丈夫か。意外とあっけなかったな。
ところで、女の人を見かけなかったかい?
俺の姉弟子がこのあたりで俺を待ってるはずなんだが………

(いやな気配を感じたのはその時だった)

≪うまかった≫
≪鬼火…エネルギー……うまい…我々の糧、我々の力となった≫
何っ!

(消え去ったあたりから、再び煙が形を取ろうとする)
(今度は薄青い光まで放ってやがる……ウィル・オ・ウィスプを喰ったからだ!)
538媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/13(日) 19:12:44 ID:UTSp8MJZ
>>537
……どうなっているのかは、良く分かりません。
私の内部にダメージを与えているのか、生気でも喰らって、いるのか――ッ!
(どうにか目の前に襲いかかるそれらを一閃でもって霧散させる。
 青白い軌道を描き、刀が通った場所にいた異形が霧散したのもつかの間――)
………な、に。
(背後でぼうっと何かが燃え上がるような音がした後、周りの気配が消える。
 まるでそれこそ燃え尽きてしまったあとのように、消えてすっかりと空気にまぎれた)

助太刀、と解釈して宜しかったのでしょうか?それとも、暴走?
どうにも腕やら足やら、いたるところがズキズキしますけれど、大事には及びません。
(軽く腕をぷらぷらさせながら、首をかしげて無事だと告げる)
それにしても、女の方、ですか――?
今のところは、私以外には誰も……最悪のシナリオを想定するのなら
「三匹も美味なものが手に入るとは」と仰られていたので、さっきの奴らに囚われ―――


(りぃん、と、再び鈴が鳴り響く)


………ッ、喰われたのですか、貴方の鬼っ子ッ。
(鋭い一瞥を醍醐に投げかけながら、女が刀で目の前の煙に刃を向ける。
 それはしばらく霊力に逆らって存在していたが――ぐっ、と刃を握る手に力を込める)
(刀をまとっている光が、強くなった。
 霊力をいくらか解放させて、そのまま一気に一匹を薙ぎ払うものの、
 他の場所からふわりと、また新しい煙が形を取ろうとしはじめる――どうにも、難は去っていないということだ)
539媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/13(日) 19:15:24 ID:UTSp8MJZ
【……鬼っ子って、もう、何で勝手に私は鬼っ子にしているのでしょう。
 あまり、大したことではないのですが、さらっと脳内変換してくださると、本当に嬉しいですっ(一礼)】

【あと、そろそろお時間の方、大丈夫でありますか?】
540御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/13(日) 19:33:28 ID:4Le1wPt8
助太刀にゃ違いねえが、自衛ってのが近いかもな。
俺は前にも話したように、呼び出したやつらを押えとくのが苦手なんだよ。
グリフォンは俺が一人で相手をしてても手に余ることがある大物だ。
ウィル・オ・ウィスプみてえに、呼び出すのは苦労がなくても
気まぐれでどうしようもねえヤツを押えておけなくなっちまった。

姉弟子は…それがサエコさんだが……仕事は終えたが帰れねえ、と
うちの師匠に連絡してきたんだよ。
ヤツらに生気を吸い取られたって線もアリか……
(媛名くんの嫌な推理に俺もうなずきながら、その鈴の音を聞いた)

どうやらそうらしいぜ……アレを喰ってパワーアップか!
(媛名くんが光る刃を振りまわすのを見ながら、俺はもう一度神経を集中する)
無駄だ、葵ちゃん、そいつらには効かないって分かっただろう!
体力を温存しとけ!雨の中、藪こぎして帰ることになるぞ!

(媛名くんに言うが早いが、俺は呼び出す者を決めていた)
(呼び出して、俺の手に負えるかどうかわからねえ)

ヴァジュラの眷属、死をもたらす者に死を与える者
貪欲の罪により、永久に糧を求める定めの汝、我に来て我に従え!
来い、マンティコア!

(くけけけけけ、とゾッとする笑い声をあげて雲を裂き、暗い木々の梢から一体の獣が舞い降りる)
(本来なら媛名くんの狩りの対象になるだろう魔獣マンティコア)
(マンティコアは喰うことだけが存在意義だ。ありとあらゆるものを食う。何でも食う)
(存在しないものも食う。……霊も当然、喰っちまう)

マンティコア、そなたの糧はそれに!
(だが俺がこいつを制御し、完全にいうことを聞かせることができたためしはねえ)
(下手をすれば、こっちが……)
541御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/13(日) 19:34:27 ID:4Le1wPt8
【おっとリロミスだ。脳内変換オッケーだぜ。ちゃんと通じてる】
【もう一往復ぐらいでいったん凍結してもらえるとありがたい】
542媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/13(日) 19:53:04 ID:UTSp8MJZ
>>540
……あの自衛行動がなければ、今みたいになっていなかった、と。
しかしながら、助かったということも一緒に考えると少しばかり複雑な気分であります。
(≪弐式≫をより解放してしまえば、自分の消費も激しい。
 彼の言うとおり雨の中、藪こぎして帰ることになるだろう、しかし―――)

放っておくわけにも、いかぬでしょう。
私にはこれしか―――ッ、……お待ちください、御法川さんッ!!
(流暢に何か言葉を紡ぎ、いつの間にやら呪文を唱え終えた彼。
 その彼が言った「マンティコア」という名前を聞いて、思わず制止をかける。
 自分の知識が正しければ、それはかなり厄介なものなはずだ――野生なら自分の、狩り対象)

(ぞくりと寒気が背筋を走ったころには、一匹の魔獣が舞い降りていた。
 自分の知識が正しいなら――暴食、だなんて風に、仲間内では呼ばれていた気がする)

≪あれは強大だ……喰らってしまおう、我々の力にしよう……!≫

(そういって多くの霊が獲物に群がる野良犬のように、ざわざわと動きだす。
 彼が呼び出したかなり強い召喚獣にとっては、きっととるに足らない小物だろう)
(あれらが向かっていったところで、恐らく全て喰われ返されるのがオチだと推測しながら)
………ちゃんと。
(それでも、刀は仕舞えない。ゆっくり醍醐の近くに移動しながら、刀を握り締めたまま凄む)

―――従えてくださいませ。
(もし従えることができないなら、とんだ骨折りの狩りになることは必至だ)



【幸いです。良かった……(撫でおろし)】
【了解、です。それでは、私の方はとりあえずこれで……ちょっと遅れ気味で、すみません。
 20時とのことでしたので、ここで凍結でも。まだ大丈夫なようならもう1レス分お待ちしております】
543御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/13(日) 19:56:46 ID:4Le1wPt8
【往復、と言ったがすまねえ、ここで凍結させてくれ】
【解凍は月曜、その次は週末になっちまうんだが】
【21:30ってとこでどうかな?】
544媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/13(日) 19:59:29 ID:UTSp8MJZ
【いえ、私も十全と遅れてしまいましたので。(頭下げっ)
 月曜日は22時からなら、問題ありません……大丈夫、でありましょうか?
 あまり遅くからがキツいようなら、週末――土曜か日曜のどちらかなら確実、であるのでそちらでも十全です】

【何はともあれ、ここまでのお付き合い有難うございました。とっても、楽しかったです】
545御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/13(日) 20:02:14 ID:4Le1wPt8
【そんじゃ明日の22時からお願いさせてもらおうか】
【避難所で待ってるぜ】

【いや、こっちもレスが安定しなくてすまねえな】
【もう少し付き合ってくんな】
【お先に失礼させてもらうぜ。おつかれさん】
【ありがとうな。楽しかったぜ】
546媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/13(日) 20:04:31 ID:UTSp8MJZ
【了解、です。もしも、仮に、万一間に合いそうになければ、
 ご連絡させていただきますので、週末に回していただければ幸いと存じます】

【いいえ、楽しませていただいているばかりであります。
 私の方こそ拙いばかりですけれど、もうしばしお付き合いいただければ幸いと】
【それでは、また明日に。ありがとうございました、御法川さん――スレッド、お返し致します】
547葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/09/13(日) 22:16:33 ID:cH/Fueog
【ロールに使用します】
【現在、書き出しております】
【ウバの紅茶片手にお待ちください】
548御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/13(日) 22:22:11 ID:VFlT3JBJ
【葛森利香さんとのロールにお借りします】
【では茶菓子など用意しつつ。よろしくねん】
549葛森さんちの妹さん ◆eOqEZEQIEE :2009/09/13(日) 22:29:55 ID:cH/Fueog
(噂が広まればいい。別に大事にする訳じゃない。ただ、可能性を潰していくだけ)
 あの、ありがとうございました。私だと、どうしても重くて。
(目の前の青年に言う。とりあえず、荷物を持ってくれた優しい糸目の青年に)
(自分の恰好を見れば、人はただのコスプレオタク扱いされるのに)

 そう言えば、あたしのお姉ちゃんが死んだんです。
(ふとした話題でそんな事を言った)
(自分よりも幼い外見をした二人の姉の写真まで見せて)
 ご、ごめんなさい。今、そんな話をする時じゃなかったですよね。
(場違いな会話だと謝るが、種は撒いた)

(そして、もう一つの噂話も)
 死んだ人の姿を借りて悪さをするお化けの噂。知っていますか?
 出会った人の喉を噛み切るとか。怖い噂があるんです。
(話は非常に簡単だ。この噂が広まり、自分の「死んだ姉」が現れれば、それは……)
(プロでもない無関係な人を巻き込むのは心が痛んだ。でも、それ以上にあの人を許せなかったから)

(そして、時は流れる)

【じゃあ、こんな事をふきこまれた感じでお願いします】
550御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/13(日) 22:51:42 ID:VFlT3JBJ
はああ、巫女さん萌えだったねえ。
学園三種の神器をはじめ捨てがたい服も多いけど、和服は格別だー。
(糸目の青年こと御木本は、昼間に出会った少女のことを思い出してふとため息をついた)
(手弱女で物腰の柔らかいというのもオタクに優しい要素、もとい素敵な女の子だった)

……それに比べて、君はもうちょっとなんとかならないのん?
(この青年は異形に対しても、一律に敵対するようなことはしない)
(しかし、人に仇なす怪異の多さゆえ戦闘に入ることもままあった)
(今追っている大きな化け物、繊毛を纏った肌色の巨大なワームも)
(そして、あの女の子の姉を奪ったという"お化け"も……)

もうちょっと、肉汁がしたたったら美味しく見えるんじゃないー?
ほらほら、尾なんかジューシーでかぶりつきたくなっちゃう。
(人じゃないから倒す、という線引きは嫌いだ)
(けれど、今こうして普段より残酷な幻を見せたのは)
(昼間悲しんでいた彼女の影響があったのかもしれない)
(ワームが移動する際に踏んだ水溜りを血肉に見せかけ)
(自らの尾をかじるように、輪になって己を食うように誘導する)

(人じゃないから倒す、という線引きは嫌いだ)
(でも、仲良くできる"人じゃないもの"は多数派ではないらしい)

【お待たせしてすみません、こんな感じでつなげてだいじょーぶかな? よろしくです】
551葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/09/13(日) 23:02:12 ID:cH/Fueog
 ……クンクン。ネタの匂い。
(昼間に妹がある人物と接触していたとも知らず、彼女は相変わらずのネタ探しをしていた)
(一言で言えば、彼女はマイペースだという事だ)
(目の前に美味しそうなネタがあればかぶり付く)
(そして、そのネタを見つける)

 ……って、何してんのかな?これ?
(目の前のワームが自分の尾を食い千切ろうとしている)
(このような状況をみて、彼女がやることはただ一つ)
 とりあえず、写真を撮ろう。
(かちゃりとフラッシュを焚き、目の前の惨劇を撮る)

(そうすると、そのワームの近くに一人の男がいる)
 おや?
(もしや、新たなネタなのではないか?)
(そう思うと、彼女は声をかける。あまりに場違いなのだが)
 そこの人ー! もしかして、今お取り込み中ですかぁ?
552御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/13(日) 23:25:29 ID:VFlT3JBJ
やーやー、なんとも食欲の沸かないドーナツだ……。
そんなに自分をかじっちゃってだいじょーぶかいー?
ほらほらとっても痛そうだよ、はやく攻撃してきた相手をやっつけないと。
(食欲の次は痛覚。そして生存本能とつないで噛み付いているワーム自身に敵意を向けさせる)
(知能が高くなさそうな異形には、こうして本能に直結する部分に訴えるほうが効き目があるのだ)
(管状の身体をくねらせて360度口を囲む牙を胴に突き刺し、繊毛を逆立ててのたうつワーム)
(見るも無残な異形の自殺現場だが、時折口元を覆ったりしつつもさらに煽る……あと少し)

って、え!?
(本当にもう少し、というところで声がかかる。しかし、気を散らせては幻術が解けてしまう)

このとーりお取り込み中でして、も少し後でもよろしーでしょーか。
いやー目を離すと、やっと製造開始を食い止めた肉団子が生産されそうでー。
(一見すれば明らかに立て込んでいるとわかる場面に、平然と近づいてきた女性らしき人)
(姿を確認せずとも普通でないとわかったが、どうやら敵意はないらしいので振り返るのは後回し)
(肉団子第一号の原材料にされる前に、前門の虎を片付けてから後門の誰かさんに応対しよう)

いやあ、レディーを待たせてしまって申し訳ない。
なんとか用事は済ませたよー。
(とはいえ、協力するでも阻止するでもなくただ平然と異形を見つめる相手を背にするのも気味が悪い)
(なるべく深く幻覚の杭をワームの脳に打ち付けて、安定したのを見届けると"レディー"のほうへと――)

(「あたしのお姉ちゃんが死んだんです」)

……それで、どんなごよーじかにゃ?
(動揺をなるべく悟られないように返事をしたが、声は震えていなかったろうか)
(後ろに立っていたのは、昼間に巫女さんから見せられた写真そっくりの少女)
(あのときは、もしまた危ない目に遭ったら呼んでと口約束しかできなかったけど)
(目の前にいるのは……いるのは……?)
553葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/09/13(日) 23:35:47 ID:cH/Fueog
 むぅ、あたしとしては、もう少し面白い事になってからの方が良かったんだけどな。
(別に、こちらとしてはネタになれば何でも構わない)
(仕方ないと諦めつつ、しぶしぶカメラのシャッターを切りながら待つ)
 まぁ、肉だんごがつくられる過程も悪くないんだけどね。
(ボソリとそのような物騒な事を呟きながら)

 いやぁ……記者は待つのもお仕事なので。
(あはは、と笑いながらカメラを構える)
(それは確かに、彼に見せられた「過去の写真」のもの)
 でも、あんまり待たせるのもよくないと思うな〜。
 ただでさえ、後ろに面白そうなネタが転がっているのに。

 ああ、そう言えば。
(そうすると、思い出したように)
 実は、あたし。異形とか異能とかを記事にする記者をやってまして。
 んで、いま面白いものが見れたので、ぜひとも取材したいと思った訳です。
(彼の心境も知らずにただ面白いように笑う)
 もしかして、異能とか超能力とか持ってるかなー?って思ったもので。
554御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/14(月) 00:03:42 ID:nVoZ8OtO
……面白いことってー?
もっと残酷に死なれても気分悪いし、正ちゃん人肉だんごは好みじゃないなあ。
(繊毛をうじゃうじゃと蠢かせて、自傷を繰り返す異形を横目で見る)
(かなり消耗しているようだ、このまま行けばじきに息絶えるだろう)
(それよりも注意すべきはなにやら不穏なことを呟くこの少女のほうか)

記者?
(気の抜ける糸目の顔を保ちつつも、思わず相手の自己紹介を繰り返す)
(確かに、この非常時にカメラを構えているのにはぴったりの肩書きだけれど)
(喉笛に噛み付かれるかと警戒していただけに反応がやや遅れてしまった)

まーまー、君が材料にされても困るではないかー。お待たせ。
正ちゃんがじっくり向こうを調理しちゃったから、後は煮るなり焼くなり写真を撮るなり。
(とりあえず選択肢を広げて、相手の出方を窺うことにしよう)
(明確な敵意、ましてや殺意が感じられないなら何かするつもりはない)
(しかし、肉だんごに関する独り言といい気を簡単に許せる相手でもない)
(そもそも異形の写真なんか撮ったところで、記者として伝える相手はいるのか)
(夜に生き独自の情報網を持つことも多い異形狩りに需要があるのだろうか)

ところで記者さん、これはちょっと見るに耐えなくない?
こんなのでかでかと掲載したら、かえって購読数減りそうだよー。
(中立のまま話しかけるならこの辺りが無難だろうか)

【お待たせしてごめん、残りdat数が少なくなったんで気にしてたのだけれど】
【どうやら立ててもらえたようなので、新スレのアドレス貼っておくねん】

【異能】黄昏の学園18【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1252851464/
【まだお時間はだいじょーぶ?】
555葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/09/14(月) 00:15:00 ID:rF0kUWBa
 そうです。記者なのです。
 まぁ、最近は色々と立て込んでますが。
(というか、最近は〆切りが立て込んでいたからだろう)

 ああ、その辺は大丈夫です。
 こんな仕事してるから、身を守る手段くらい持ってますので。
 いざとなれば、逃げますし。
(確かに、拳銃やバトン、そして、最近は銃も手にいれている)
(逃げる事に関してのスペシャリストである彼女は、確かに「身を守る」のは得意だろう)
 でも、動いてないと、う〜ん。
(すでに物言わなくなった異形を見ても、つまらない)
 というか、このままだとアレを目的にするより、君を対象にしたほうが面白いと思いますし。

 ああ、その辺は大丈夫ですよ。
 写真はただの資料で、直接載せる訳じゃありませんから。
(載るのは創作した文章だ。写真ではない)
 文章に起こす時の参照になればいいんですよ。
 だから、その辺はご安心を。
 たとえ、もっとグロくても、表に出る事はないのですよ。
(まぁ、表に出すことは混乱を呼ぶだけで、彼女は控えている)

 ところで、君は異能者ですか?
 まともな人間なら、確実にこんな事は出来ないのですが。

【リミットは1時くらいまでです】
556御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/14(月) 00:42:49 ID:nVoZ8OtO
そーなんだー。とはいえ心配だねえ。
美少女を一瞬でも危険に晒すなんてやだにゃ。
(先日、雨に濡れていた先輩にやはり美人と声をかけてからかわれたのだが)
(その時学習したことをすっかり忘れてしまうくらいに、御木本は動揺していた)
(彼女はどうやら活きの良いワームが見たかったらしい……退治するでなく)
(戦闘狂ならともかく、見るだけのために異形に近づく人物は初めて見た)

よかったよー、日航墜落の時もびっくりの残酷な特集になるのかと。
いやー正ちゃん趣味で雑誌を集めることが多くってねー。
その中に不意にショッキングな写真が入ってたりして困るんだ。
(ただの野次馬にしては自分の腕にそれなりの自身があるようだし)
(使命に燃える報道者にしては大勢に伝えるべき事柄を選べていない)
(そして"お化け"なら、加勢するでもこちらを狙うでもないのは不自然だ)

(一言でまとめると「こいつ何がしたいんだ」)

はははー、僕かいー?
まー普通とは言い難いんじゃないかなー、たぶん。
(そんな得体の知れない相手に自分の事をひけらかす気にはなれなかった)
(特に、幻術というのは対象者に気づかれると意志の力で破られる脆い能力なのだ)
(とりあえずまともな人間ではない、と誰の目にも明らかなことだけ肯定しておいて)

まーまー、ちょっと待ってくれたまへ。
記者さんの書いた文が誰に読まれるか聞いてもいいー?
女の子も読むなら、二枚目な受け答えをしないとねん。
(とりあえず、探りを入れてみることにした)

【了解です、ではあと1往復するとリミット越えちゃいそうなので自分はこれでいったん】
【何度も待たせてしまって済みません、もしよろしければ凍結をしていただいても良いでしょうか】
557葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/09/14(月) 00:49:43 ID:rF0kUWBa
【おkです】
【解凍はいつぐらいでしょうか?】
558御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/14(月) 00:52:24 ID:nVoZ8OtO
【こちらは水曜以降の夜ならだいたい空いています】
【葛森さんの予定に合わせて解凍できればとー】
【もしなにかありましたら、避難所にということで】
559葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/09/14(月) 00:55:55 ID:rF0kUWBa
【分かりました】
【私だと、大体23時以降なら大丈夫かな?】
【水曜の23時以降を目安にしていただけると嬉しいです】
560御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/14(月) 01:00:50 ID:nVoZ8OtO
【わかりました、ではそのあたりに避難所に顔をだしますね】

【いやー正ちゃんののろのろレスに巻き込んじゃって申し訳ない】
【せめて少しでも楽しんでもらえるよーに祈ってるよ】
【今日は遊んでくれてありがとーだよ、それではねん】
561葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/09/14(月) 01:03:40 ID:rF0kUWBa
【はい、それでは失礼しますね】
562媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/14(月) 22:15:16 ID:TzuRceVh
【ロール解凍に、場所をお借りいたします】
【なれば、このスレを使いきった後の移動場はhttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1252755436/と
 もしもこちらが開いていないようならば、またこちらなり避難所なりで別の場所を、と思います】

【それでは、先んじてのご挨拶ですが、今夜も宜しくお願い致します(一礼っ)】
563御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/14(月) 22:15:53 ID:Tk1IY6PR
>>542の続き】

「くけ、くけけけけ」
(マンティコアが"笑う”)
(この怪物が人間と同じ意味で"笑っている”と言えるのかどうか、俺にはわからねえ)
(痩せこけたハイエナのような身体に目鼻鋭いコーカソイド系の男の顔)
(ただその口はまるで獅子舞の頭のように大きく裂けていて、にやにや笑っているように見える)

あれなる異形が汝の糧なるぞ!
食らいつくせ!

(俺は丁寧に間違いなく古代サンスクリット語で命じる)
(言葉が正確かどうかよりもっと大事な要素はあるのだが、正しい言葉遣いをするに越したこたねえ)
(こいつの使役を間違ったら、俺も媛名くんもケムどもと一緒に食われちまう)

くけけけけけ───!!
(鳥の声のようにも聞こえる奇声をあげて、マンティコアが煙の真っただ中に突っ込む!)
≪喰らえ……喰らいつくせ……強大な力……喰らえ…喰らえ……≫
(リエゾンする讃美歌のように幾重にも意思を直接こっちの脳に響かせて、煙どもがマンティコアを取り囲む)
(マンティコアが小躍りしながら口をあけ、渦巻く煙を吸い込んでいく)

マンティコア!すべて喰らえ!そなたの身に取り入れ、糧となすがいい!
(俺も腹の底から声をだし、ありったけの根性を奮って怪物を使役する)
(言葉より何より、俺の魂──神通力が、どれほどのものか、それが一番モノを言うんだ)

「ぐは……ぐはははは……」
(マンティコアがどうやら煙どもを全部飲みこみやがった)
(俺はほとんど胸をなでおろしながら、まだ気を抜かずにマンティコアを追難しようとした)

貪欲なる罪を負う汝、腹をみたしたなら速やかにこの世を去るがいい。
人の世は汝のいるべき世にあらず……

(マンティコアに変調が生じる)
(にやにや笑いが不意に無表情になり、石のようにその場に固まったかと思うと、無表情のまま"脳裏に響く声がした”)
≪喰らえ……人間…異形狩り……召喚士だ……力……われらの力に……≫

マンティコアの腹の中から……か……!
(俺は心底愕然としていた)
(マンティコアが無表情のまま、こちらへのそりと向きを変える)

【長々と書いちまってすまねえな。適当に蹴ってくんな】
【今夜もよろしくな!】
564媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/14(月) 22:28:13 ID:TzuRceVh
>>563
(自分の知らぬ言語で命令を下す彼の声を聞きながら、
 女は雨やら何やらで滑ってしまわぬように、再び刀をぎゅっと握り直した。
 もしも彼がしくじったのなら――と、昂りそうになる自分を抑えつつ、マンティコアを見つめる)

…………。
(それは、まさに圧倒的な力。
 あれだけ手こずった「異形」をマンティコアがようようと喰らいつくすその光景は爽快だった。
 しかし、その一方で確かに恐怖も覚える。
 そうして、――この女は召喚について詳しくはないものの――これだけの力をもつ“獣”を
 呼び出してしまえる力がある、彼の力のほどについても思いをやってしまう……けれど)

――――ッ。
(背筋を走った寒気。それを感じたと同時に、再び刀を構えなおした。
 にやにや笑いから無表情へ一変したあの“獣”の腹から――その言葉を聞いて、愕然とする)
……しつこい男って、嫌われるというのをご存じないのでしょうか。
まあ、性別、しらぬのですけれど。以前にあるのかも、分からぬところではありますけれど。
(そんな軽口をたたきながらも、危うい状況だという認識はある。
 女は醍醐の前に一歩ほど出る形で、のそりとこちらを向いたマンティコアを漆黒の目で見据えた)

――お腹に何か入れたまま、返すことは可能ですか?

(≪深凪≫と不戦を結んでいる関係のものを、みすみす殺させるわけにはいかない。
 後ろを振りかえることなく、マンティコアを見据えたまま、その“獣”の主人に尋ねかける)
565御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/14(月) 22:36:31 ID:Tk1IY6PR
そいつがマンティコアなら、元いた世界へ戻って行く気にさせることはできる
(要するに追難ってのはそういうことだ)
(俺の呪文によって呼び出されてきた連中は、俺の使役力を解除されると元へ戻る)
(戻りたくない奴もたまにはいるが、押し戻すのが追難の呪文ってもんだが)
だが、もうマンティコアじゃなくなっちまったなら……
今そいつが何者なのか、わからねえことには追い返すこともできやしねえ

(何なのかわからねえものを異次元へ追い返すのは、相当に高度な技だ)
(実は俺にはできねえが、それをあえて媛名くんには言わなかった)

マンティコアはエネルギーは何でも食う。
見ただろう、霊体でさえ喰っちまうんだ。
今、その得物に霊気かなんか、余計なエネルギーを発しているならそいつは抑えた方がいい。
(俺は媛名くんの後姿に囁きかけた)
(本当なら、美人の耳元に囁くならこんなせりふじゃねえ方が……てなこと言ってる場合じゃねえ)

来るぞ!
(マンティコアがでかい口をあけた)
566媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/14(月) 22:49:44 ID:TzuRceVh
>>565
(つまり、問題なのはあの腹の中に濃縮されたらしい「異形」だ。
 彼らがしっかりのっとってしまっているのなら、マンティコアの追難は不可能)
(醍醐の言葉を聞いて、この女はそう理解すると――すっ、と刀身をなぞって、≪弐式≫の霊力を押さえた)

……なら、あれからさっきのしつこい方々を取り除くほかありません。
(腰につった鞘に弐式をしまいこみ、次に取り出したのは暗器。
 あれが腹に入っているマンティコアをぶった切ることがどれだけ難しいだろう。
 ――実力勝負もいいかもしれない。でも、かなり危ない綱渡りだ)

あれらは、今やすっかり彼の腹のなかに濃縮されているようです。
マンティコアが霊力を食うのだとしても、それに入っている「あれら」は霊力には弱かった。

(来るぞ、という醍醐の声を聞く。
 大口をあけるマンティコアをしっかり見据えながら、片手に暗器を構えたまま後ろに下がった)
(そうして、後ろの彼の手をとって、そのまま――走りだそうとする)

……なら、私があの腹に弐式で一撃をブチ込んだと致しましょう。
霊力を私があげられるだけあげた状態で、直接にあの腹のなかに≪弐式≫を突き刺します。
もしも、それで、あの腹の中にいるであろうそれらを、一気に滅せたならば。
(今まではいたるところに「あれら」はいた。
 しかし、今の濃縮されている状態を高エネルギーで一撃で仕留められるのだとしたら)

――そのあとに、貴方はあの獣を、きちんと追い返すことは可能ですか?

(実力勝負は、いくらかあがいたあとでいい。
 片手の暗器をマンティコアの目を向かって投げるこの女は、とりあえず退避行動をとりながら尋ねかけた)
567御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/14(月) 22:58:37 ID:Tk1IY6PR
取り除くってどうやって!
マンティコアをくすぐって吐き出させるか?
(冗談を言っている場合じゃねえが、そうでもしなきゃとても正気を保てねえ)
(俺が発した警告を聞くと、媛名くんは俺の手をつかんだ)
気持ちはわかるが、そういうことは、もう少し落ち着いてから……

(俺の軽口を完全に無視して媛名くんが聞いてくる)
(追い返すことは可能かと……)
おう、返してやらあ。
あいつがマンティコアなら、インドの山奥へ追い返して
出っ歯のおじさんとガイコツ食わしてやるぜ!
(もう自分でも何を言っているのかわからねえぐらい、俺はビビっている)

マンティコア、さがれ!
これは汝の贄にはあらず!
(大口をあけたマンティコアに、俺は必死で命ずる)
(少しでもマンティコアの本質が残っているなら、俺の使役に従おうとする部分もあるだろう)
(やつがひるむなら、媛名くんの勝算は上がる)
568御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/14(月) 22:59:34 ID:Tk1IY6PR
【もし書けなくなったら】
【好きに使うスレinオリキャラ板5
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1252755436/
【ここで続けようぜ】
569媛名 葵 ◆YJKujNK4t6
>>567
―――良い返事です。
(醍醐の返事に女はうすらと微笑をうかべ、
 繋いでいた手に一瞬だけきゅっと力をこめてから、離す。
 そして、次の瞬間には鞘からすっと≪弐式≫を引き抜いて、その刀身を獣に向けた)

………しばし、無理を致しますよ、≪弐式≫。

(その刀身を指先でなぞり、再び霊力を解放する。
 解放すればするだけずんっと体に押しかかってくる圧力のようなものに僅か顔をしかめながらも
 これをしくじるわけにはいかない。あんなに、“良い返事”をもらったのだから)

すぐにお腹から悪いものを取り除いてさしあげます、だから――。
(醍醐の声に反応するように、マンティコアが僅かに動きを止めた。
 腹のそれに支配されていても、あの男の声が届くのは、やはりその力ゆえだろうか)
(もしもきちんと終わったら、おしみない称賛を贈っておこう――呼び出したことを注意したあとに)

――大人しく、していてくださいませ……ッ!!
(ひるんだその一瞬。彼が作ってくれた隙を、自分の出来る限り利用して、
 大きく踏み込みを入れると、自分にできる最大の≪式≫解放を行う。
 そして、その切っ先を、おもいっきりマンティコアの横腹めがけ突き刺し、ぐっと強く押し込んだ)



【了解、です。これか少なくとも貴方のレスか十全と思いますので、
 これのレス投下後、どちらであってもとりあえずあちらに移動させていただきますね】