【異能】黄昏の学園12【異端】

このエントリーをはてなブックマークに追加
1 ◆YJKujNK4t6
舞台はとある学園、人ならぬ『力』を得た少年少女たちの物語である。
彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、同じような『力』を持つものたちと、時には敵として、
時には味方として対峙しながら 力を合わせて様々な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。

【ルール】
・煽り、荒らしは華麗にスルー。
・民間人やその他能力を持たないキャラハンの参加も可能です。
・スレの性質上、強姦や特殊プレイも可ですが、きちんと相手の了承を得ましょう。
・いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開はやめましょう。(相手の了承なく妖魔を殺害など)
・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
・名無しさんは一般生徒、怪物で襲ったりなどがいいかもしれません。
・本校は幼等部から大学部まで有しており、留学生との交流も盛んです。

テンプレ
【名前】(読みも)
【年齢】
【性別】
【身長】
【3サイズ】
【容貌】
【能力】
【希望】
【NG】
【弱点】
【備考】

前スレ【異能】黄昏の学園11【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1233156733/

避難所【異能】黄昏の学園避難所29【異端】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1235839959/
2伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/03(火) 22:30:48 ID:1hRspfxw
媛名先輩、スレ立てありがとうございます。
プロフを置かせていただきます。

【名前】伊織津綺子(いおり つきこ)
【年齢】17
【性別】女
【身長】168センチ
【3サイズ】85−58−85
【容貌】ショートカット、切れ長で涼しげな目元、きりりとした雰囲気
【能力】電気を起こし、放つことができる。
    稲妻を起こして攻撃するほかに、微弱な電流で治療行為なども可能。
【希望】バトル 日常ロール エロールは要相談※
【NG】スカ、グロ、死亡、後遺症の残る怪我 相談なしのエロール
【弱点】放出する電力量に比例して、体力の消耗がある。
    大きい電力を発するためには充電が必要なので、短時間での連発はできない。
    逆に弱い電力は意思に関係なく発してしまうことも多く、しょっちゅう精密機械を壊す。
【備考】高等部2年。陸上部のエース。ハイジャンプの学生記録を持っている。
    人前では淑やかな優等生であり、クールでストイックなアスリートでもあるが、
    素の性格は素直で恥ずかしがり。育ちはいいが謙虚で努力家。
    厳しくしつけられたので、少し頭が固いところもある。
    兄が不審死しており、その原因を突き止めたいと思っている。

*現在の状況
・恋人である迫水直と組んで退魔を行っている
・妖魔にレイプされた記憶を御木本正太郎によって封印され、表面上忘れている。
 迫水と御木本の二人は真実を知っている。
・実は兄を殺したのは紫一久だが、そのことはまだ知らない

※ロールの状況により、ご希望に添えないことがあります

【今日は投下落ちです】
3黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/03(火) 23:56:29 ID:afRNpibP
【名前】黒姫加奈恵(くろき かなえ)
【年齢】16
【性別】♀
【身長】160cm
【3サイズ】そこそこ。筋肉質。
【容貌】眼光鋭く凛々しい系の顔立ち。無造作に束ねた黒髪。腹筋は割れている。
【能力】戸隠系忍術+プロレス殺法。多数の下忍を従える。
【希望】主にバトル系。エロールも可。
【N G】死亡、グロ、スカ(大)。
【弱点】異能に対しては抵抗力に劣る。下忍を使い切ると実質的な弱体化。
【備考】戸隠忍者のとある忍軍の頭領の娘。ただしこの事は基本的に伏せている。
    プロレス同好会会員。得意技はパイルドライバー(飯綱落としの応用)。

    気が付くと其処彼処に数名の下忍が潜んでいる事がある。
    下忍達は基本的に雑魚。『超☆女王様伝説』や『ニニンがシノブ伝』がイメージソース。
    とはいえ、何時でもいる訳ではないし、呼び出しても来られないケースもある。

  みぎて:アイアンクロー
  ひだりて:ラリアット
  あたま:『闘魂』の鉢巻
  どうたい:『生存+5』のTシャツ
  こし:割れた腹筋
  あし:バッシュ
  アクセサリ(複数可):下忍

【スレ立て乙。プロフ投下です】
4御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/03/04(水) 00:03:35 ID:ij/Xn7Nb
【名前】御木本 正太郎(みきもと しょうたろう)
【年齢】男
【性別】17
【身長】168cm
【3サイズ】計ってみたら83/65/84だったねえ
【容貌】体重50kg未満説が流れるひょろひょろ体型。
    瞑っていると間違われる糸目は自称チャームポイント。
【能力】言語や五感を用いた幻術を操る。
    靴底にガムがついていたり指の先を負傷していたりなど
    日常的に体験していそうな状態は一言で錯覚させられる。
    大出血や行動不能などの高度な幻覚も生み出せるが、
    それには元になる痛覚、話術などによる精神操作など
    いくらかの条件と確実な準備、多少の運が必要になる。
【希望】雑談、日常、戦闘
【NG】精神的に痛いこと・汚いこと
【弱点】相手が絶対の確信を持てば、比較的簡単に幻影は破れる。
    また、体型が示すとおり体力はあまりない。
【備考】余暇は漫画やアニメに費やすオープンオタク。他にも雑学に長ける。
    集中力は目を見張るものがあり、結果観察眼もそこそこ。
    生後突発的に現れた幻術能力もこれに関連していると思われる。
    本来一人静かに部屋で画面に向かっているタイプなのだが
    頼られると嫌と言えず、なし崩しで参戦させられる事多し。
    両親が海外出張で一人暮らし、とどこかで見たような生活を送る。

【プロフ投下だよー】
5須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/03/04(水) 00:17:34 ID:lREmiZRW
【名前】 須佐乃 水琴(すさの みこと)
【年齢】 17
【性別】 女
【身長】 172cm
【3サイズ】89/64/91 
【容貌】 肩までの黒髪、少し釣りがちの目。左眼を縦一文字に過ぎる傷(失明)
     程よく鍛えられた肉体で、姿勢はいい。全体的にシャープなシルエット。
【能力】 身体の経絡を巡る『気』を操作することに天分を持つ武道家。
     一点に集中させ人体を剣や盾とする『勁』。身体機能を高める『功』。
     長刀による剣術と体技も含め一つの能力。他者の経絡を刺激することも可能。
     勁功を活用しての戦闘は、平均三分以上が危険域といわれ、また未経験である。
【希望】 雑談、戦闘、エロール
【NG】  猟奇、排泄、妊娠、特殊プレイは応相談
【弱点】 多人数との戦闘 長時間の戦闘 自然現象に通ずる能力

【備考】 高校二年生、普通科。制服崩し着が基本のサボり魔。
     性格は面倒臭がりでマイペース。やりたくないことは言われないとできない。
     しばしば思考が極端な方向に飛ぶ。
     地主の娘で裕福だが、父親の清貧思考のため小遣いは雀の涙。

     数代前に廃業した暗殺者の家の出で、数代振りの暗殺者でもある剣士。
     十歳までは平凡な、体術、剣術を学ぶだけの少女であったが、生まれ持った
     臆病ゆえに殺傷を厭わない危険な衝動を『鈍化』させるために暗殺者に仕立てられた。
     衝動こそ克服したが、自分に向く憎悪や復讐心に怯え、振り払う為の強さを追求する。

【投下落ちにて失礼を】
6郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/04(水) 20:03:22 ID:q99ZxFnV
【名前】 郡 太一朗 (こおり たいちろう)
【年齢】 16歳
【性別】 男
【身長】 168センチ
【容貌】 はねっけのある癖の強い髪型。少々垂れ目。
     髪・瞳とも黒。中肉中背。青と黒のチェック柄のバンダナを額に巻いている。
【能力】 無呼吸の瞬き −ゼロ・ブレス−
     集中力を高めて、感覚を鋭敏に研ぎ澄ませる。
     そのことにより、相手の攻撃を見極めたり、(他者から見れば)高速の連撃を与える。
     発動している間は文字通り「呼吸するのも忘れるほど」過度に集中するため、無呼吸になる。
     制限時間は3〜5秒ほど。 最近は徐々に使い方をマスターしてきた様子。
【希望】 基本的には何でも。
【NG】 ウホッ
【弱点】 能力発動時は無呼吸になるため、酸素濃度の低い場所では制限時間が縮まったり、
     あるいは、能力自体が発動できなかったりする。
     また、能力発動後は酸素を取り込むため、隙が大きくなる。
【備考】 高等部所属。家族構成は父 千市・母 百花・姉 十和の四人暮らし。
     部活動は無所属、委員会は見た目に寄らず図書委員。
     性格はテンプレ的な正義漢。ただし、単純で女にはペースを崩されやすい。

     「正義のヒーロー見習い」を名乗って憚らない短剣使い。
     勇気と無謀を簡単に履き違える。無力なのに理不尽な不幸に逆らう。
     そんな馬鹿。

     ちなみに、悪いときだけよく勘が働く。そして、よく当たる。

投下ついでに、待機っ。
気軽に声をかけてくれよっ。
7名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 20:43:27 ID:p4Vd+aB0
びみょーにまだ容量残ってるよ、前スレ!
名無しは時間がないんで雑談くらいしかできんから……涙を惜しんでこれでノシシ
8郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/04(水) 20:53:17 ID:q99ZxFnV
>>7
んぉ!? そうだったのか……。
んじゃ、まあ、誰か来たらあっちに移動すっかな。
来なかったら来ないで、それはそれでいいしさ。
ん、それじゃまた機会があればよろしく頼むぜ。
9郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/04(水) 22:10:21 ID:q99ZxFnV
んー……、取りあえず、落ちるか。
避難所にでも。
それじゃ、ひとまず退散っ。
10伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/06(金) 00:44:56 ID:0Vl3LISm
【前スレからロールを続けさせていただきます】

(首筋に鋭い痛覚があり、今度こそ頚動脈から鮮血をほとばしらせることになるのかと思ったが)
(そこからは静かに赤い筋が震えるほどの血が滴るのみ)
(引き立てられるように顎をつかまれて上体を持ち上げられる)

"あの人”と肩を並べなくてすむのなら、どんなに嬉しいか、あなたにわからないでしょう?
(それは懐かしいものを思い出すような、安らかな笑みと)
(こんな自分を排除せずには心の安らぎを得られない仮面の男への憐憫)
"あの人”が本当に平凡な生き方ができるようにと、どれほど祈ったことか。
あなたにはわからない。

おしえてあげましょうか、私がどうして退魔を続けるのか。
(無力な小娘だという言葉を罵倒の言葉として投げつける男に向かって)
(その無力を、平凡を、どれほど望んだかと)
向こうから、やってくるのよ。
何もしなくても、私は妖魔に出会う。殺さなかったら、殺されてしまう。
だったらいっそ、他の人を傷つけるやつらを減らすほうがましだと思ったから。
この力を持って生まれたのは、そのためだから、よ。

(再び馬乗りになる相手を見上げ、なぜかそれほど疲労を感じなくなっていることに気づいた)
(本当なら消耗も極限に達しているはずなのに……むしろ回復してさえいる)

【あと、1、2レスぐらいで締められそうですか?】
【まだやっておきたいことがあるのでしたら、凍結でいかがでしょうか】
11紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/06(金) 01:08:02 ID:hKl/fM2A
・・・何を、貴様が何を言おうと
(苛立ちにぎり、と歯を鳴らす)
今の、貴様が抱くその感情すら、その異能がなければ成し得なかった
迫水 直への慕情すら
それすら、貴様は不要だったと断言するんだな?
・・・・・はは
(侮蔑や怒りすらない、渇いた笑いが零れた)
弱い
本当に弱いな、伊織は

(小さく首を振る)
もういい。黙れ伊織
貴様の悲劇のヒロイン劇場はうんざりだ。頭が痛くなる
少しでも焦がれた俺が愚かだった
伊織 津綺子に夢を見すぎた
(先程と同じように木の枝を掴み、塀の上に飛び上がる)
(仮面の下は、変わらず苛立ち)

(小さくかぶりを振り、刀を納めた)
・・・・だが、だが、だがしかし
迫水 直に感謝しろ。あれがいなければお前の首と胴体は離れていた
・・・アレとお前が共に歩む限り、お前を殺す事にはお前を殺す以上の価値が生まれる
だからまだ、殺さない・・・それと、お前の戦意を待ちわびて見ようか

(伊織に悠々と背を向ける。時間もかかった。もはやここにいる意味はない)
・・・伊織 津綺子
お前には今日一夜で俺の能の殆どを見せた
どうするかはお前の勝手だ。が、俺はまたいずれ、お前を殺しに来るだろう
(つい、と仮面越しに横目をやる)
(伊織の顔を一瞥すると、再び闇に向き直り)
・・・・お前が尚、生を望むのなら
足掻け。強くなれ
そうでないと、お前を殺す意味がない
それをしないのなら、次来た時に無抵抗で首を出せ

(そう言ったきり、紫は振り返らず、塀を飛び降り、姿を、消した)


【では、こちらはこれで〆】
【そちらのレスを見届けたら落ちます】
12伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/06(金) 01:26:31 ID:0Vl3LISm
勝手な……っ!
(基本どおり、地面を叩いて背筋をそらせ、上を取った相手を跳ね返そうとする)
(それだけの気力と、体力が復活していた)
あなたが兄を殺したんじゃないの!
私の悲劇はあなたが生み出したようなものなのよ!

(しかし仮面の男は地面を蹴って頭上へと去っていた)
直さんを…あの人を狩るつもりなの?!
(手のひらが熱くなる……エネルギーが集中する)
(妖魔を宿した不死身の青年……"彼”を、獲物にしようというのか)
(単にこちらへの私怨から、より大きな獲物を見つけたハンターになってしまった男へ)
(いまさらのように電撃をぶつける)

(閃光が周囲の光景を洗い、激しい轟音が空気を震わす)
させないわ!
絶対に、直さんには指一本触れさせない!
(だがもう、すでに男は塀の向こうへ消えた後だった)

…強くなるわ。あなたのおかげで、私は一つ、階段を上った。
(手を目の前にかざす。指先に走る青紫の火花。オゾン臭)
あなたの電力、私がもらったわよ…?
(そのとき津綺子は、仮面の男がこちらへ流した電気を、自分のエネルギーとして取り込んでいたのだ)
(放電する一方だった自分が、感電しにくくなったばかりではなく、電力を取り込むことができるようになった)
(また一歩、化け物に近づいた、と内面の声はあえて気づかないふりをして…)

【ではこちらもここで締めますね】
【今日はお待たせしてすみませんでした】
【またしても正体を知らないままで終わってしまいましたがw】
【楽しかったです。お相手ありがとうございました】
【お疲れ様でした。おやすみなさい】
13紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/06(金) 01:29:11 ID:hKl/fM2A
【見届けたぜ】
【いやいや・・・あれくらいなら全然、気にする事はない】
【俺も楽しかった。またよろしく頼むぜ】

【では、俺も落ちる】
【ぐんない】
14迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/06(金) 22:25:03 ID:/jsZVwK9
【名前】迫水 直(さこみず ただし)
【年齢】19/3年生(2回目)
【性別】♂
【身長】185cm/75kg
引き締まった体躯。一見細身だがしっかり筋肉がついている
【容貌】短く刈り込んだ黒髪、わずかにタレ目、日に焼けた肌
【能力】妖魔寄生体
寄生体が宿主を守る為の妖力により様々な能力を持つ
・増幅された新陳代謝による異常な回復力
・常人の数倍に達する筋力と瞬発力、持久力
・皮膚・骨格・筋肉が変質して西洋甲胄に似た姿(220cm/150kg)に変身、更に能力が増幅される
・上記の能力で消費するエネルギーは膨大で、その全てを食事で補わなければならず食事量は桁外れ

※イラストを書いて貰いました
http://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=465&type=jpg

【希望】NGに抵触しなければ
【NG】死亡、衆道
【弱点】
・直情径行
・能力の暴走
【備考】
3年次に妖魔感染の影響で留年した元野球部のエース。現在2回目の3年生
穏やかな性格ではあるが、割と頑固で己の信条に合わない事を拒む狭量な部分もある
怪異の理不尽な暴力から一人でも犠牲者を減らしたいと考え、自ら進んで夜を往くと心に決める

経験を積んではいるもののまだまだ荒削りで、「肉を斬らせて骨を断つ」的な戦闘スタイルはパートナーに心配をかけっ放し

【修正版プロフ投下】
【ついでに待機だ】
15迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/06(金) 23:07:34 ID:/jsZVwK9
【少し早めだけど待機解除】
16御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/03/06(金) 23:10:04 ID:gvBg7BgP
【……と、すみません。のろのろネタを考えていたら】
【まだいらっしゃいますか?】
17迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/06(金) 23:13:23 ID:/jsZVwK9
おぅ!よかった
まだいるよ
18御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/03/06(金) 23:17:31 ID:gvBg7BgP
良かったよかった、お相手に立候補させてください。
ネタとしてはこんなのを考えてみまして。
もちろん、他のものでも大丈夫ですよー。

・治療後のケア
・夜に共闘
・こちらが球技大会でソフトボールの練習中に再会
・バレンタインの荷物持ち
19迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/06(金) 23:22:31 ID:/jsZVwK9
いやいやまったく
こちらからもお願いするよ

さて、折角ネタまで考えてくれたんだ、全面的に乗っかろう
……うん、一番下がすごく気になるな
そいつに一番上を組み合わせることは可能かい?
20御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/03/06(金) 23:26:18 ID:gvBg7BgP
それでは、よろしくお願いしますねん。

ほほう、先輩もなかなかにSでいらっしゃるー。
それじゃー上と下を合わせて行きましょうか。
治療が終わってしばらくしてから、学校で相談するんだけれど
話の途中で先輩にチョコを持ってくる人が何人も割り込むなんて。
21迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/06(金) 23:32:06 ID:/jsZVwK9
ほほぅ…俺が電撃を浴びるところを見たいと?

さておき、そんな感じでOKだ
チョコを持ってくる人のタイミングはそちらに任せるよ

どちらから書き出す?
22御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/03/06(金) 23:34:21 ID:gvBg7BgP
電撃を浴びた後の仲直り後のシーンがげふげふ

わかりました、それでは僕が言い出したネタなのでこちらから。
用意しますので少将お待ちくださいませ。よろしくですー。
23迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/06(金) 23:36:04 ID:/jsZVwK9
ほほぅ…そんなに見たいか?

では、よろしく頼むよ大将
ごゆっくりと、だ
24黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/06(金) 23:47:27 ID:P9vc90rl
こんばんは、チョコもって割り込む人、やりますか?
25御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/03/06(金) 23:48:25 ID:gvBg7BgP
(その日は、御木本正太郎にとって一年のうちでもトップクラスに陰鬱な気分になる魔の日付)
(せいんとばれんたいんでー、インテラムナの司祭様にして正教・カトリックの聖人の日である)
(そう、間違っても製菓会社の陰謀に踊らされチョコを集団購入する日ではない。あってはならない)
(しかし現実は行き交うお菓子ほど甘くもなく、登校路ではイチャつく生徒も見受けられた)

はふああ……。
(この世に生を受け17年。ちょうど17年)
(未だかつて義理すら受けたことのない御木本にとって、この光景は昨日クリアした泣きゲ並に涙を誘った)
(今日は自分の誕生日であって異教の行事など関係ないっ と心の中では既に鎖国体制が敷かれている)
(普段は二次元をこよなく愛し、こと恋人がいないことを気にして行動しているわけではないのだが)
(こういった場面を見せ付けられると、自分が一人であるという現実を必要以上に突きつけられる気がして)
(最後の虚しい抵抗として、脳内のBGMだけははっぴばーすでーとぅーみーで通してある)

(そんな、心神喪失に近い状態であったためだろうか)
(人混みの中でも頭一つ抜けた、背の高い先輩がいても)
(接近するまで全く意識に入ってこなかった)

【お待たせいたしました、時間が進むと矛盾が起きそうなので朝でー】
26御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/03/06(金) 23:53:09 ID:gvBg7BgP
>>24
【んー、たぶんチョイ役になっちゃうと思うから三人ロールは難しいかも】
【ずっと待たせてちょっと出てきてさようならだと申し訳ないし……】
【とゆーかそうなると伊織さんのライバルになっちゃうけどいいかなん?】
【ついに黒姫まで篭絡してしまうとは迫水先輩も罪深い。あっはっはー】
【また時間のある時にでも遊んでほしーな】
27黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/06(金) 23:57:16 ID:P9vc90rl
>26
【そういう事でしたら今回は引っ込みます……ではまた】
28迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/07(土) 00:06:42 ID:ATCBReab
(2月14日、St.バレンタインデー)
(朝の登校風景が何やら華やいでいたり、熱く燃えていたり)
(とにかく周囲の人々--学園の生徒は普段とは違う様子を醸し出していて)

(そんな風景の中、影を落としたように暗い部分を見つけて注視してみれば)
(見知った顔、自分にとって恩人に近い人物がブツブツと何か呟きながら歩いている)

よっ!御木元君、おはよう…ん?顔色が良くないな、具合が悪いのか?
(人込みをかき分けて近付き、声をかける。正太郎は俯いているから、彼のつむじに向かって)
(まさか心が鎖国状態だと知らず、年下の友人に対して明るく)

【ではこちらはこんな感じで】
29迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/07(土) 00:11:12 ID:ATCBReab
>>24
【落ちちゃったみたいだから一言だけ】
【ありがとう。また今度、よろしくお願いします】
30御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/03/07(土) 00:23:19 ID:YEsmZMiF
(ぎぎぎぎぎ、と頭上から降ってきた声にぎこちなく反応してみれば)
(そこには友人にして先日治療した同級生の恋人、迫水先輩がいらした)
(それがし、目上の方の御声に知らぬ振りを通すほど不躾ではござらん)
(と一瞬鎖国下の時代にワープしそうになったのを戻し、ぺこりと頭を下げ)

どもども、おはようございます。
いやー昨日はゲームの攻略に時間がかかっちゃいまして。あっははー。
(とりあえず、事実は事実なのでそう述べておく)
(もっとも翌日に支障が出る前には終わらせるのがポリシーだが)
(口に出した部分だけ見れば嘘にはなっていないはずだ)

『受け取ってくださいー!』
(斜め前方からは、団子になった集団の黄色い声が聞こえてくる)
(すごい人数だけれど、中心にいるのは会長さんか誰かなのか)
(そういえば、迫水先輩もきっと伊織津綺子さんからもらうんだろう)

元気ですねー。
(声を出して自分の耳に届け、地平線にピントを合わせそうになった水晶体を繋ぎとめる)
(思えばこの人が受け取るのは恋人からの一つだけなのだ。製菓会社とは関係ない)
(愛の司祭様の日に愛ある唯一の本命チョコ。いやあ由来に相応しいことじゃありませんか)

その後、伊織さんの様子はどうでしょう?
クラスでは特に変わったことはないみたいですがー。
(そう考えると、少しは気持ちが軽くなった)
31御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/03/07(土) 00:24:06 ID:YEsmZMiF
>>27
【ん、せっかく声をかけてくれたのにごめんね?】
【ありがとーだよ。また今度ねん】
32迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/07(土) 00:41:12 ID:ATCBReab
(正太郎は錆付いたブリキ人形の如く振り返った。ギギギと音が聞こえそうなほどにぎこちなく)
ぬ…あまり感心できる事じゃないな…まぁ、ほどほどにしておきなよ
(あまり押しつけにならない程度に柔らかく、真面目な先輩を気取って諌めると)
(前方に展開された黄色い声の集団に目を向ける)
あれは…あぁ、バスケ部のキャプテンだな
(平和な光景を少し眩しそうに眺め、穏やかな表情で見つめて)

ん?あぁ、おかしなところ…記憶の混乱や障害はないみたいだ
ご苦労様だけど、もう少しだけ様子を見てて貰えるかな?
(正太郎には恋人の事で世話になりっ放しで、何かお礼をしなくちゃな…と思ったりしながら)
(治療後の様子について経過を話す)
33御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/03/07(土) 01:01:17 ID:YEsmZMiF
いやーお恥ずかしい、ストーリーに引き込まれちゃって。
恋人さんの目がなかったら、先輩にもお勧めするのですけれどねん。
とりあえず、健康を害さないように気をつけますー。
(気遣いに感謝しつつ、もう一度軽く頭を下げる)
(人の良い先輩にする言い訳でもなかったかなと)
(少し反省するものの、周りの喧騒に押し流され)

いやー、あんなに囲まれちゃうと大変そうですねん。
(ぶるぶるとマナーモードの携帯の如き震えをなんとか抑えつつ)
(努めて平和的に、かつ友好的に目の前の状況を描写してみた)

ええ、患者さんを見守るのはドクターの勤めですからねん。
(へにゃりっとおどけて自分を鼓舞すると、こくこく頷く)
(せっかくだから、詳しく聞いておこうかと声を落として)

表面には現れないものでも、変化があったら教えていただけませんか?
例えば食事の好みが変わったとか、いつも右足から歩き出すところを左――
(始めようとしたカウンセリングは背後からの衝撃に遮られた)
(目の前の大柄な先輩とは似ても似つかないやせ細った身体は)
(いとも簡単に割り込んできた少女に弾き飛ばされてしまう)

『先輩、これ……てて手作りなんです!』

(激突しそうになった電柱とにらめっこしつつ、背後の声を受信する)
(ほわっと? はんどめいど? ほーむめいどちょっこらーと?)
(声からして伊織さんでないことは明らかだ、なんとまあ罪深いお方)
(一瞬お世話しようという気は薄れ……たものそれはそれ、これはこれだ)
(さすがに、本命チョコが一つ追加されたくらいで切れるような安い縁ではない)
(にしてもこれって、いつ振り返れば良いのだろう)
34迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/07(土) 01:20:53 ID:ATCBReab
ん、そうか?ゲームを借りるくらいなら津綺子も目くじら立てることないと思うけど?
そんなに面白いなら今度貸してもらおうかな
(周りのざわめきに言葉をかき消されながら、答えつつ)

まぁ、大変だろうけと、悪い気分ではないだろうし
収支はプラスじゃないかな?
(そんな事を言いながら、キャイキャイと黄色い集団の脇を通り過ぎて)

ふ…ん、そうか…分かった
もっと注意して……おぉっ?!
(目の前の糸目が吹き飛び、入れ替わりに現れたのは四角い箱とキレイなリボン)
えーと、俺に……?
(箱から突き出た腕を辿り視線が行き着いたのは、まだ幼さの残る顔立ちに真剣な表情を浮かべた少女)

……ありがとう、でもゴメンね。君の気持ちには答えられないんだ
だから、これは受け取れない
(少女の気持ちが痛いほど伝わってくる。それだけに期待を持たせるような事はできなかった)
35御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/03/07(土) 01:33:46 ID:YEsmZMiF
あっははは、でもゲームの中の女の子と仲良くしますよ?
そーゆーのが苦手な人は苦手でしょうからー。
(実際伊織さんがそういう思考の持ち主かどうかは不明でも)
(自分のせいで喧嘩の種を撒くのは、と遠慮していたのだが)

……。
(なんだか自分が何もせずとも、いつか揉め事は起きそうだ)
(というかもう勝手に痴話喧嘩でもしててください、ええ)
(いよいよ向き直れなくなって、電柱と熱く見詰め合う)
(何が悲しくて、コンクリートの瞳に乾杯しているのだろう)

(が、迫水直という先輩はどこまでも好青年だった)
(その一途かつ真っ直ぐな返事に、思わず感心して)
(ああ、こんな人の幸せに手を貸せているんだな)
(と誇らしい気持ちまで沸いてくる。聖人万歳っ)

…………。
(ところでほんとどうすんのこれ)
(女の子走り去ったの? 泣いちゃったの?)
(シリアスな場面に存在すら許されない気がして)
(舞台に置かれた小道具のように、その場で静止する)
(周囲が目当ての異性に夢中だったのが不幸中の幸いだ)
36迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/07(土) 01:45:17 ID:ATCBReab
(少女は意外なほどサッパリとした笑顔でこちらに笑いかけてくれた)
(それでもその瞳が濡れているのに気付いてしまえば、心にチクリとトゲが刺さり)
…ゴメンね
(そんな心が、もう一度だけ謝らせる)

……ふぅ……
(走り去る少女の、その背中が見えなくなるまで見守って、溜めていた息を大きく吐き出す)
お〜い、もう大丈夫だ
(電柱と仲良くしている正太郎の背中をツンツンとつつき)
(わざとらしく軽めの口調を取り繕って)
話の腰を折っちゃったな
そう、もう一度聞いておこう
…日常生活の上で、これは危ない、って言う症状はあるかな
37御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/03/07(土) 02:00:25 ID:YEsmZMiF
だ、大丈夫でしょうか……。
(声音からして不安定な様子の少女だったけれど)
(こういった状況に、現実では全く慣れていない御木本)
(必要以上に同調し、おどおどしながら電柱と別れる)
(彼の中の空気が周囲のそれに中和されるまで)
(数秒、体感時間にして数分かかったような気がした)

いえいえー、人気者は辛いですねん。
伊織さんのほうは、安定するまでフェロモンを抑えないとですけど。
触手は論外としてミミズなんかにモテてもだめですねー。
一匹二匹ならともかく、大量に蠢いているのを見ると危ないかも。
他にも長細いもの……例えばいっぱいある縄跳びや電源コッ
(先輩が作ってくれた軽いノリに合わせようと、ちょっとおどけると)
(冗談めかしながらも、一つ一つ想定しながら注意点を伝える)
(――最後は、丁寧とはいえない切れ方になってしまったのだが)

『先輩、義理チョコもらってくださーい』

(今度は聞き覚えのある声だ。確かD組の子だっけ)
(ざわざわ言ってるのを聞くと集団なのだろうか)
(うろ覚えだけど、天羽さんの料理部にいたような)

(ま……まさか人数分順番に渡しているんじゃないよね)
(次はどれだけの時間、立ち木とハグすることになるんだろう)
(ごめんよ電柱、嫉妬して送電を止めたりしないようにね?)
38迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/07(土) 02:03:43 ID:ATCBReab
【と、レスを貰ったところで申し訳ない】
【そろそろ限界みたいだ。かなりヤバい】
【凍結をお願いできるかな?】

【こちらは直近で日曜の夜になるけど、そちらの都合はどうかな?】
39御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/03/07(土) 02:11:04 ID:YEsmZMiF
【おっとう、レスのテンポが遅かったようなら申し訳ない】
【わかりました、どうか無理なさらずごゆっくりとー】
【迫水先輩がよろしければ、ぜひとも】

【では、僕もそのあたりに来られるよう調整しますねん】
【いやーまだ前半だけですけど、早くも】
【好青年っぷりを見せていただき正ちゃんwkwkです】
【ありがとうございましたー】
40迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/07(土) 02:13:54 ID:ATCBReab
【では日曜の22時に避難所でいいだろうか】
【それより早くこれたら、やはり避難所で待ってるよ】

【むぅ…いよいよ活動限界みたいだ】
【今日はありがとう。おやすみ】
41御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/03/07(土) 02:19:54 ID:YEsmZMiF
【ATフィールドの消滅を確認?】
【了解しました、こちらも寝床に行きますねん】
【こちらこそありがとうございました。おやすみなさいませー】
42御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/03/07(土) 13:37:54 ID:0aTowf1v
【名前】御法川醍醐(みのりかわ だいご)
【年齢】 18 高等部三年
【性別】 男
【身長】 178センチ 75キロ
【3サイズ】 いらなくない?
【容貌】 短髪を軽く茶髪にしているほかは、一見品行方正。
【能力】召喚士。最近学園を騒がしている魔物の何割かは実はこいつのせいw
【希望】日常ロール、戦闘、エロール
【NG】後遺症が残るような怪我、死亡、スカ系プレイ
【弱点】呼び出す能力は超一流だが従わせる能力がイマイチ。
    召喚には呪文と印が必要な為、口や手を封じられると召喚できなくなる。
    敵が女だと、よほどひどい目に合わない限り反撃しない。
【備考】生徒会長。ケンカっ早いが親分肌で人望はある。
    すべての女性は皆美しいと本気で思っているので、
    生徒だろうが教師だろうが女に対しては挨拶代わりにくどき文句。
    口が上手いので相手を言いくるめるのは得意だが、
    軽いという評判も広まっているのでナンパの成功率が高いとは言えない。
    現在は親元を離れて召喚士の師匠宅に下宿中。
    師匠は人間国宝級の邦楽家。ちなみに同居している他の弟子は全員女性。
43御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/03/07(土) 13:40:52 ID:0aTowf1v
【書き忘れたが、今日のところは投下落ちだ】
【またよろしく頼むぜ】
44郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/07(土) 20:54:16 ID:hAyoBnts
待機っ。プロフは>>6
気軽に声をかけてくれよなー。
45紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/03/07(土) 20:58:11 ID:J3xd8cBg
名前】紅裂 拓兎(べにさき たくと)
【年齢】十七歳
【性別】 男
【身長】 178p 80kg
【容貌】 半端な長さの赤茶色の髪・右耳にリングピアス(10mm)
     半分齧られた林檎の意匠が刻まれたベルトのバックル
     気分次第でサングラスやゴーグルなど  
【能力】
・珪素の支配・・・珪素を生成して支配する能力。能力の用途は多岐に渡る。
・再生能力・・・ある程度の傷を負っても再生を開始する。祝福法儀済みの武器など
 ある種の概念的武装に対しては若干回復が阻害される。
・魔力耐性・・・魔術を軽減する。
・体術・・・投げ、関節、寝技を主体とする。打撃は相手を崩す為に使用する。  
【希望】戦闘・探索・交流・和姦 ・強姦
【NG】 猟奇・排泄
【弱点】バックルの破壊→修復するまで再生能力・魔力耐性が消える。
     破邪系統の攻撃・法術など→再生能力が阻害され、通常の肉体となる

【備考】
周囲からは変人として認定されている奇人。悪魔王サタンの契約者のひとりで、闘争狂。
生まれつき珪素を操る能力を持っており、それを魔力の供給によって強化している。
性格は大雑把かつ軽薄。いつもニヤニヤ笑って自由気儘、奔放に日々を過ごしている。
「己は悪人である」という型枠に縋って生きている面もある。戦っている時と悪いことをしている
時以外は案外気さくな青年だが、必要なら笑いながら人を殺せる男でもある。

絵師さまに頂いたイラスト
紅裂拓兎
ttp://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=466&type=jpg
虚影会のボス
ttp://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=467&type=jpg
46紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/03/07(土) 20:58:55 ID:J3xd8cBg
ロールに立候補してみようかね。
47郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/07(土) 21:08:21 ID:hAyoBnts
>>46
ん、それじゃどういう感じにするかな。
一応、初対面ってことになるんだよな。
…何か、案ある?
48紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/03/07(土) 21:10:58 ID:J3xd8cBg
@夜出会って、ゆきずりで共闘してみる
A悪いことしてるところに遭遇して殺し合い

案としてはこれくらいだけど。

49郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/07(土) 21:20:12 ID:hAyoBnts
んー……やっぱ前者かな。
いきなり対立っていうのも面白そうだけど。
さて、それじゃ書き出しはどうする?
こっちが書き出すか?
50紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/03/07(土) 21:21:14 ID:J3xd8cBg
@か、了解。
まーあ、言いだしっぺの法則で俺から
書き出して見るけど、できれば乗ってくれるとありがたい。
51郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/07(土) 21:29:13 ID:hAyoBnts
りょーかい。それじゃよろしくっ。
52紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/03/07(土) 21:32:50 ID:J3xd8cBg
(黄昏の時間は終わり夜が来る。狭間の時間は終わり夜が始まる)
(暦の上では春だが風は冷たく、この時間ともなれば日は沈んでいる)
(駅前ショッピングモール。学校帰りの学生や、会社から帰るサラリーマンやOL)
(一階のファーストフード店。バリューセットを買い、もぐもぐと手早く間食を済ませる)
(コーラでバーガーを流し込み、ゲップを抑えつつ栄養補給終了)
(今夜は傭兵としての仕事を請負い、金を稼ぐ予定だった)
(仕事の斡旋所に行く前に、簡単な栄養補給を終えて、トレイを返して―――)


んぁ?
(雑踏。人と人と人と人の中で、何かを感じる。主に自分たちの活動のお陰でここら辺の)
(地相は歪み、人が住まうに相応しくない地所に変わりつつある。それは知っている)
(封印されていたよからぬモノたちが目覚めているのも、先刻承知だ。けれど)
(何となく、吹き抜けになっている部分を見上げていると―――どちゃ!)
(美的ではない音がして、人が、落下していた)

はァ?
(唐突に、何の前触れもなく。青天の霹靂とはこの事か)
(人が一人、ロードローラーの前の蟇蛙の様に、ぺちゃんこに潰れていた)
(女性の悲鳴。ショッピングモールで起きた怪異の幕開けだった)
53郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/07(土) 21:48:42 ID:hAyoBnts
(――そう言えば、そろそろホワイトデーの季節だな。
 何となく、そんなことを考えながら、ショッピングモールの通りを歩く)
(ついでだから、何か見ていこうか。チョコは貰えずとも世話になっている人たちはいる。
 それくらいの小遣いはあるつもりだし、多少なりともこういう形でも何か返した方がいいか。
 ――と、そこで思考は切り捨てられた)

………?

(遠くから聞こえる悲鳴とざわめき。何か事故でも起きたのだろうか。
 そちらに目を向けてみると、人だかりが出来ていた。野次馬というやつだろうか)
(だが、どうにも嫌な予感がする。こういうときほど、自分の『勘』の的中率はすこぶる良い。
 ……そして、だいたいそれは不可避に終わってしまうのだが)

まさか……な。

(ふと、いつもの化け物を想像する。異形どもと戦ったのはもう何度となる。
 だが、このような目立つ場所で遭遇したことはなかった。
 いつもはだいたいが人気のない場所で遭遇していた)

けど…無視するわけにもいかねえか。
…本当に何かあったら大事だしな。

(人だかりを押しやるように、その中心へと向かって突き進む。
 右手をナイフの入っているポケットに忍び込ませながら)
54紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/03/07(土) 22:00:08 ID:J3xd8cBg
(ホール中央の時計台。かつて同じ場所で少女の死体が発見されたことがある)
(それは『ザ・リンクス』が擁する能力者の一人であり、それらが起こした選別的な戦闘とも)
(言うべき闘争の結果だった。その件には紅裂拓兎も絡んでいたのだが、今の件とは関係ない)
(どのくらいの高さから墜落したのか。まるで潰れた石榴を思わせる死体だった)

おいおいおい。
何なんだこりゃあよ?あ?

(眉間に皺を寄せながら、原因を突き止めるべく、二階、三階、四階・・・・と視線を移す)
(野次馬が身を乗り出しているだけで、目ぼしいものはない。更に上を見ると―――)
(天井部分の強化ガラスに穴が開いていた。暫くその穴は存在していて――閉じた)

・・・・・移送転移・・・・・魔術・・・・・・人間、か・・・・・・

(この件には、人の意志が介在している。妖魔や異形はこんな事をしない)
(ただの殺人では有り得ない。人の死を弄んでいるかのような悪意と嘲笑が感じられる)
(何故それがわかるかなど、決まっている。己もまた悪人だからだ)
(血の海に沈むその死体と、吹き抜けの部分を交互に見つめて、赤い髪の男は駆け出す)
(途中、バンダナを巻いた青年と肩がぶつかるが、謝罪もせず無視して突き進む)
(脇目も振らない猟犬の様な疾走。エスカレーターもエレベーターも使わず駆け抜ける)

素敵な予感がする・・・・・・

(呟きつつ笑い、駆け抜ける。目指すは屋上。そこに闘争の予感がする)
(誰の為でもなく、何の為でもない。ただ、闘争の為に)
55郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/07(土) 22:29:34 ID:hAyoBnts
(見るに耐えない惨状とはまさにこのことだろう)

……そりゃ、悲鳴も上がるっていう話だよな。

(野次馬を押しのけて、目にした人の形をした「それ」を見て、眉根をひそめる
 嫌悪感がこみ上げて来る。「それ」に対してではない。
 人であったものを「それ」にしてしまったものに対してだ)

(怒りと憎悪。それらが正しい感情だとは思わない。
 けれども、その憎しみは消えない。理不尽な残虐さとその哄笑。それが憎い)

気持ち悪ぃ…………。
何だってんだよ、くそったれが…っ。

(ぎゅっと自分の胸を掴む。怒りのあまり、吐き気まで催してきそうだった。
 誰だ。こんな酷い真似をしたのは。今まで、犠牲になってきた人間を見なかったわけではない。
 だが、此処まで悪意に満ちた光景を目にしたのは初めてだったのだ)

……ぶ ち の め し て や る。

(吹き抜けの天上をにらみ付けて、ぎり、と歯を噛み締めると、走り出す。
 目指すはエスカレーター。階段を上るには時間がかかる。エレベーターを待つにも時間はかかる。
 途中、派手な髪の青年とぶつかるが気にしない。目指すは、ただひとつ。
 このような惨状を招いた犯人をぶっ飛ばすことだけだ)

(エスカレーターの段を乱暴に駆け上りながら、屋上を目指す。
 エスカレーターを利用する客たちが迷惑そうにこちらを見るが関係ない。
 ―――兎に角突っ走る)
56紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/03/07(土) 22:46:21 ID:J3xd8cBg
(人に未来を予測する事はできないが、近似を算出する事はできる)
(予感と呼ばれる物の正体の大半はコレだ。過去の出来事から現在の状況と近いものを)
(検索して、対策を練る。それが人間の強みである。だが、危険を危険と承知していて無策で)
(突き進むのはただの愚行であり、そして紅裂拓兎は愚か者であった。彼は危険を望む者だからだ)
(恐ろしいほどの速さで階段を駆け上る。関係者以外立ち入り禁止の札を超えて、屋上の扉手前に到着)
(呼吸を整える。相手が人間であれ何者であれ、戦うことに違いはない。故に体勢だけは整えておく)

くふ・・・・くふふ・・・・・はははっ・・・・!
(愉快。現在の心境を表現するには一言で足りる。そう感じられる自分に感謝した)
(闘争狂。それが己が身に付けた属性。己をその方向に伸ばしていった結果だ)
(これからの戦いに正義はない。使命も宿命も存在しない。個人的な感情だけがある)
(それは殺人者に対する怒りでも憎悪でもない。ただ自己満足の為だけだ)

さぁて、そろそろ始めるかよ。
(扉に手を掛けて――だが、後ろを振り返る)
(誰かが、近づいてきている。五感を超越した部分でそれを感じる)
(心臓がドクンと高鳴る。経験則を超越し、五感を超越し、その予感は確信へと至る)

――なんだぁ、お前は?

(そして彼らは遂に邂逅する。正義の味方を目指す者と、悪人を自称する者が)
(混沌と腐敗を刻み込んだ紅い男の眼が、息を荒げ駆け上ってくるバンダナの青年を認識した)

こっから先は立ち入り禁止だぞ。さっさと帰れ。

(自分の事を棚上げして警告する。そんなものを聞くはずないと知りながら、だ)
57郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/07(土) 23:04:46 ID:hAyoBnts
………ぁ、はぁ、はぁ……。

(勢いよく、屋上に飛び込む。開けた夕闇の空に、人影が見える。
 大きく肩で息をしながら、呼吸を整えるように膝に手をつく)

立ち入り禁止? ……んなこと関係ねーよ。
おい、あんたなのかよ。さっきのような真似をしたのは。
……少なくとも、ここにいるってことはさっきの「アレ」、知ってるんだろ?

(屋上にいたから犯人、というほどの短絡的な思考はしていなかった。
 だが、目の前の人間を無関係だと思うほど、お人よしでもなかった)

兎に角………、俺はあんなことをしやがった犯人を許さねぇ。
一発殴ってやらないと気が済まねぇんだ。
…それに、放っておいたら嫌な予感がする。

(頭痛を押さえ込むように手のひらで額を擦り、舌打ちをする。
 こんなところで押し問答している場合ではない。兎に角、今はあの犯人をとっ捕まえねば。)
58紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/03/07(土) 23:19:51 ID:J3xd8cBg
まーあ、別にそれはいいんだけどよ。
人を見かけで判断すんなよ。俺ぁ単に戦いに来ただけだぜ?

(予想通り、聞く耳を持たなかった。その鋭い目は義憤に燃えている) 
(多分、何の関係もないのだろう、このバンダナの青年は)
(気が済まない。あのような行為をした人間が許せない)
(単純で明快な行動指針にして行動原理)

はぁん・・・・・要するに正義の味方か、お前は。
奇遇だぁね。俺ぁ悪人だ。

(世間話のような気楽さ、気軽さ。バンダナ青年の切迫した空気など)
(理解しない――否、理解した上でそれを打ち砕くような、そんな態度)

お前の探してる奴なら――ほれ、そこだ。
儀式の最中らしいぜ?

(広い屋上――その向こう側に、その男は立っていた。豪奢な刺繍をした白い外套)
(片手に杖、片手に短刀。黒い肌――黒人が、冷たい風を意に介さずそこにいた)
(紡がれる祝詞は異国の言葉。少なくともこの国の言葉ではない)
(その傍らに呆然と立ち尽くす数人の人影。男が短刀を振るい、空間を切る。すると)
(一人の影が消えた―――空間を転移して、再び人が下層部に落ちた)

暗黒大陸の呪い師・・・・・・ヴードゥーとは違うみたいだが。
バンダナくんよ。どうやら目標は同じみたいだが。
どうするね?殴っただけで止まる手あいじゃなさそうだが。
ちなみに俺ぁ殺せる。一瞬の躊躇もなく、微塵の後悔もなく。

(こちらに気づいた黒人が、何かを喚く。邪魔をするな、と言ったところだろうか)
59郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/07(土) 23:29:01 ID:hAyoBnts
じゃ、逆に聞くが、警備員でも何でもなさそうなあんたが
どうしてここにいるんだ?
「アレ」の犯人ではないにしろ、何の用事もなくこんなところには来ないだろ。
それこそさっきの騒ぎで人が駆けつけてくるかもしれないのに。

(疑念の目を向ける。完全に黒でないにしろ、完全に白というわけでもない。
 もちろん、それを言ってしまえば自分もその条件に当てはまる。
 だが、それで無視できない何かが彼の態度に表れているような気がするのだ)

………なるほど、あいつが犯人ってわけか。
俺は黒魔術やら呪いやら、そういうことには詳しくねーんだけど、
答えは決まってる。ぶっ潰す。――俺は、俺なりの方法でな。
(殺す必要はない。それは最後の手段だ。とりあえずはあいつを行動不能に陥れればいい。
 殴って止まらないのであれば、止まるまで殴り続けるだけだ)

ま……、取りあえずはやってみるさ。
(片目を瞑り、ポケットからナイフを取り出し構える。狙いは定めた。あとは行動を起こすのみ)
…あと、訂正しておいてやる。俺は正義の味方……の見習いだっ!
(コンクリートの床を蹴り飛ばすと、全力前進。鹿のように地面を跳ね飛ぶ)
60紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/03/07(土) 23:43:57 ID:J3xd8cBg
質問を質問で返すか。
マナーのなっていない若造め。これがゆとり教育の弊害か。

(棒読みの口調で返しつつ、ゴキゴキと肩を鳴らす)
(乱入者の所為で、高まっていたテンションが一時的に減退してしまったのだ)

ああいうのは、死ぬまで止まらんタイプだろうな。
魔術を使って叶えたい願いがある人間は、大抵そんなのだ。
まーあ、精々殺されるなよ。

(駆け出すバンダナ青年を見送って――はっとそれに気づく)
(空間を伝播する圧倒的な圧力。風が豪と唸り――その威容を露わにしたのは)
(羽根のある巨体な蛇。それが黒人を守護するように旋回して、こちらに牙を剥く)
(その全長は―――目算で十メートルを超えているだろうか)

ハッ!暗黒大陸かと思ったら中南米の呪い師かよ。
さしずめケツァルコアトルのレプリカってところか。

(牙を剥く大蛇が、大きな口をバンダナ青年に向けて襲いかかってくる)
(反射的に魔力を開放し、叫ぶ。堅固なる守護の壁の名を)

蒼氷壁!

(分厚い水晶の壁が一瞬で作り上げられ、大蛇の牙からバンダナ青年を守る)
(一瞬の守護であり、迂回すれば直ぐに避けられる壁。だが、その一瞬は戦闘において)
(重要な意味合いを持つ。遅ればせながら駆け寄って、大蛇を睨む)

こういう手合いは召喚者を殺せば相殺されるってのが相場だがよ。
まーあ、時間は稼いでやる。さっさとぶちのめせ。

(再び頭上から襲いかかってくる大蛇に水晶の槍を喰らわせて、黒人を仕留めろと言う)
(その間に、また一人生贄の姿が消えた。これで三人の犠牲者が出た)
(忽然と高所から降ってくる墜落死体)
(この街に氾濫する怪奇現象でも、目撃者数は最大のものとなるだろう)
61郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/08(日) 00:09:15 ID:LDJ2La2t
>>60
つーか、あんたもゆとり世代だろうが。
俺とあまり年が離れてないところを見ると。
(ぼそりと呟くと、白々しいとため息をつき、視線を男に戻す)

………なら止めてやるさ。
迷わない。――何の罪もない人が理不尽に殺されるぐらいなら。
(舌打ち。この男が、犯人に対してどういう思いを持っているのかは知らないが、
 どこか達観したようなこの雰囲気はあまり好きにはなれなかった。
 いや、達観というよりはむしろ―――、そこで思考を切り替える。今は取りあえず犯人の男だ)
……ちっ。邪魔をしやがって……!
(大型の化け物かよ。一刻も早く目の前の男をぶっ飛ばしたいというのに、
 その思いを阻害され、歯痒さを覚える。だが、此処で止まるわけにはいかない。
 何としてでも、此処は乗り越えなければ。そう思った矢先に意外な援護が飛んでくる)

感謝はしないぜ。
……ま、時間稼ぎしてくれるってんだ。遠慮なく力は借りるぜ。
(にっと不敵な笑みを浮かべると、再度、躊躇いなく駆け出す。
 なかなか掴みどころのない男だが、利用できるものは利用する。少なくとも今敵対しなくてもいい。
 問題は、犯人の男だ。目の前でみすみす次の犠牲者を出してしまった)

……ふざけんなよ。てめぇ…『見習い』つっても、正義の味方を、舐めるなよ!
(ただの虚像でないことを証明してみせる。
 ―――すっと息を吸い込み、止める。犯人との間は50メートル弱。届くだろうか。いや、届けてみせる。
 多少体に反動が来るだろうが、少々の無茶は承知の上だ。今は、一撃で叩きのめしてやる)


―――――。


(無音の世界が一瞬で広がる。ナイフを構えて大きく後ろに腕を引きながら、犯人の懐に飛び込む。
 ―――残り、4秒。つまり、あと十何秒、先ほどの男が足止めをしてくれれば、この刃は届く)
62紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/03/08(日) 00:20:27 ID:4PJrwaLg
(黒人が何事か叫んでいる。だが、加速中の郡太一朗には聞こえないだろう)
(無音の世界を突き進む閃光の刃に対して、スローモーションですらある黒人の動作)
(それでも短剣を振るって、攻撃――その攻撃は空間を超越する。そういう類の刃なのだ)
(だが、太一朗の動きは余りにも早すぎた。攻撃の到達する地点には残像すらない)

(その間にも大蛇と契約者の戦いは続いている)

(体格の違いはそのまま戦闘力の違いとなって明確に現れる)
(仮にそれを帳消しにする技術・武器があったとしても、それにも限度はある)
(突きつめるなら、巨大怪獣を倒すにはこちらも巨人になるしかないという理屈)
(仮にこの大きさの怪物と戦うなら、個人ではなく集団で連携して戦うのが前提だ)
(巨人になれない紅裂拓兎は、打ちのめされ、叩きのめされ、押し潰される)
(仲間のいない紅裂拓兎は、それでも立ち上がり、ギラギラとした眼で大蛇を睨む)
(水晶の槍も、刃も、この巨体の前では蝋燭の斧を振るうのと同じ事だ)

かはっ!はははっ!愉快愉快。この痛みが堪らない。
だが――もう飽きたぜ。

(短剣を生成して、突進する。口を開けて迎撃する羽根のある大蛇)
(真っ赤な口の中に、自ら腕を突っ込む。牙がゾブリと肌に食い込んで鮮血が流れる)

・・・・・正義の味方に殺されるよりは惨めじゃねえだろ。あばよ。

(短剣を珪素の粒子に戻して、内臓器官に侵入させて食い破らせる)
(「腐霞」珪素の粒子を体内に送り込み、絶命させる悪魔の塵である)
(牙から腕を解放して、悶え苦しむ大蛇。吐血しながら空中を駆け巡る)

(――同時、郡太一朗の刃は、黒人の命を刻める距離に到達していた)
63郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/08(日) 00:35:49 ID:LDJ2La2t

―――無呼吸の瞬き…『穿刃』

(タイム・オーバー。懐に飛び込むと同時に、後ろに引いていた腕を勢いよく突き出された刃は、
 対外的に見て、光の如く鋭く瞬く内に犯人の体を穿ち貫く。引き抜くと同時に血液が流れ出て、
 男は倒れ伏せる。と、同時にやはり体への反動が襲い掛かり、彼もまたそこに崩れ落ちる)

……く……っ、ぁ……。やっぱ、…こうするしか、止められなかった、か。
恨むなら俺を恨め。『見習い』でも、正義の味方を名乗ったからには、
それくらいのものを背負い込む覚悟ぐらい、ある。

(人を殺したのは初めてではない。とはいえ、慣れたものでもない。
 無論、このまま生半可なことをして、この男を野放しにするよりはマシだとは考える。
 だが、もっと早く自分が行動し、もっと自分に力があれば他のやり様があったかもしれない。
 『殺す』のは飽くまでも最終的手段。…手段を増やすにはもっと自分が強くならねばならない)

………まだまだ、だよな、俺も。

(そっと物憂げにため息をつくと肩を落とし軽く首を振る)

【そろそろ締めるとするか?】
64紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/03/08(日) 00:49:07 ID:4PJrwaLg
くぁっ・・・・・ははっ・・・・・全く、風の強い場所はこれだから・・・・・
おい、生きてるか。死んでるか?ちゃんと喉笛掻き切っておけよ。
心臓刺した程度じゃ、死なない人間もいるからな。

(牙に喰いつかれた部分を押えながら、ふらふらと歩み寄る)
(全身打撲。骨折もしているかも知れない)
(それでも、その眼はギラギラと闘争の快感に浸っていて――)

・・・・っあ?まさかっ・・・・?

(悶えていた瀕死の蛇が、生き残った生贄に食らいつく)
(ベキベキ、ボリッボリッ!蛇だというのに、まるで肉食獣のように)
(頭を、胴体を、手足を、ごりごりと噛み砕いて飲み干してゆく)
(召喚者が絶命したにも関わらず、貪欲に生き残ろうとしているのだ)

召喚者の死と相殺されない?まだ現界するつもりか?
オマケに、まだやる気満々だしよ。

(能力の限界行使の反動で脱力している青年にも、負傷している契約者にも)
(止められない一瞬の惨劇であった。無論、契約者の方は仮に負傷していなくても)
(止めたかどうかはわからないが。ともあれ、牙を血で濡らした大蛇が威嚇音を発している)

いい加減に!死ね!

(槍が飛ぶ。剣が飛ぶ。剃刀が飛ぶ。礫が飛ぶ)
(多種多様の飛び道具が叩きこまれ、遂に地に堕ちた大蛇)

脳天にそのナイフ突き刺しとけ。大概に死ぬだろう。


【じゃあ、あとニ、三レスってとこだぁな】
65郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/08(日) 01:11:01 ID:LDJ2La2t
…………殺す、殺すって、あんたな……。
それは、最終手段だっての。…そんなに何度も人を殺して溜まるか。
って…、なっ――――。

(それはまさに『理不尽』。それは、一番否定したかった『理不尽な死』を撒き散らした。
 『殺す』しかなかったとは言え、他の人たちは救えた。そう思ったのだ。
 けれども、現実はそれを否定する。すべてを破壊して)

……………。

(呆然。何が起こったのか、頭では理解できなかった。
 いや、それを受け入れたくなかっただけかもしれない。何の罪もない人たちが、
 無様に食い殺される。その光景は、彼にとって『悪夢』としか言いようがなかった)

…………。

(まだ、息はあがっている。だが、体が動かないわけではない。
 あの男に言われたからではない。この化け物を殺さなければ、さらに恐ろしいことが起きる。
 躊躇いもなく、刃を急所へと沈めさせた)

……あんた、何様だよ。
人が死んだんだぜ? 何でそんなに落ち着いてられるんだよ。

(すべてが終わり、吐き捨てる。そもそも、この男は気に喰わなかった。
 不遜な態度はもとより、簡単に『殺せ』と吐き捨てるこの男の態度に。
 別に、殺されていく人たちに同情しろと言っているのではない。
 だが、――それでも、男を受け入れがたい何かが、彼にはあった)

いや、もういい。…………。

(すっきりしない。最悪な結果になってしまったことはもちろんのことだが、
 目の前の男に対する感情が上手く自分の中で整理できないのだ)
(もうこの場には用事はない。何も出来なかった。それが結論だ。
 じきに騒ぎを聞きつけたものが駆けつけるだろう。面倒ごとに巻き込まれる前に立ち去らねば)

……あんた、嫌いだ。

(一言だけ残して、その場を立ち去った。八つ当たりもいいところかもしれない。
 けれど、むしゃくしゃとしたその感情を吐き出すには、その吐き場所すら見つからなかったのだ。
 誰にこの怒りを向けたらいいのか、わからず、結局は八つ当たりになってしまった)

【それじゃ、こっちはこんな感じで締め。どうも付き合ってくれてサンキューな!】
66紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/03/08(日) 01:21:40 ID:4PJrwaLg
(トドメの一撃を喰らった羽根のある大蛇が、ぶしゅうと霧散してゆく)
(召喚され、暴走した怪物の末路など、大抵このようなものだ)

青いねぇ。死は、身近なる隣人だ。
人は死ぬものだ。その前提を知らずして戦うのか?

(弾劾の言葉に、しかし契約者は揺るがない)
(無論、その言葉には意味がない。言葉は意志の伝達手段だが、伝えるべき)
(中身がないなら、ただの音の塊でしかない。元より、自分の考え方に誰かが)
(賛同してくれるはずもない。そんなことは、人間の良識の面から考えて必然だ)
(つまり、この青年とは同じ言葉を使っても、その言葉の意味が根本から違うのだ)

くふ。あばよ、正義の味方の見習クン。

(八つ当たりじみた言葉に笑顔を返して、その背中を見送る)
(そして契約者は、絶命している黒人の遺体を片手に釣るし上げて、じっと見る)
(世界に対する怨嗟と憎悪を刻んだ死に顔だった)
(事情はわからないが、その憎悪の強さだけは伝わってくる)

ふん・・・・半端者の末路などこんなもんだ。
もうちっとマシな力を身に付けてからやるべきだったな。
それとも――更なる力を欲するが故の儀式だったか。
何にしろ・・・・・・終わりだ。最後はお前が生贄になれ。

(珪素でその遺体を包み、水晶像へと変える)
(世界に対する憎悪を刻んだ水晶像が、屋上にゴロリと転がる)

虚無への供物ってところだぁな。
何の為でもない、無価値なる供物・・・・・くはっ・・・・・
安心しろ、世界は滅びる。俺が――俺達が滅ぼす。
ははっ・・・・・くはっ・・・・ははははははははっ!!

(風を圧するように、哄笑する。その口元に刻んだ笑みを、人は何と呼ぶのだろうか)
(怨嗟も憎悪もない、空虚な笑み。邪悪と呼ぶには、余りにも中身が無さ過ぎる)
(虚ろな契約者は、月も星も見えない夜空を見上げて、笑い続けた)


【では、俺はこれで〆】
【お疲れさまでした】
67迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/08(日) 22:21:29 ID:hXI3rt66
【ロールにスレをお借りします】

>>37
冗談でも勘弁してくれ…あまり後味は良くないからね
(そんなことを言いながら、思い出すのは一人の少女)
(車椅子に乗った彼女は元気になれただろうか…)

そう…とにかくその手の、触手を連想させそうなものはマズイんだな
それに無生物もヤバ……はい?
(再び話の途中で呼びかけられる。今度は真横から)
(体を振り向ければ、そこには小さな箱の包囲網)

えーと、俺に?
(いつの間にか5、6人の女子生徒--年は先ほどの少女よりも上、津綺子と同じくらい--に囲まれて)
(皆顔見知りだった。野球部時代、試合に応援に来ては、差し入れをくれた子達だ)
(1、2年生の時にもチョコを貰い、今年は3回目)
あ-今年もありがとう
(真っ黄色なオーラに少々気圧されつつ、それでも笑顔で一人一人から受け取ると)
(キャイキャイと騒ぎながら、その集団は次なる目標に向けて突撃していった)
…………やれやれ……
(そんな様子を--今はバスケ部のキャプテンを取り囲んでいる--を見送ってから)
(貰った小箱をカバンにしまい、正太郎の姿を探す)

どうだい?木が水を吸い上げる音が聞こえるだろ?
(照れ隠しに、くだらない誤魔化しを口にしておいて)
それで、気をつけないといけないのは「治療」の効果が安定するまで?
それとも今後ずっと?
(強引に、話題を元に戻す)

【では、こんな感じで】
【今夜もよろしくっ!】
68 ◆IorinFNlA2 :2009/03/08(日) 22:52:02 ID:K+bRHJrr
【御木本くん規制だそうです】
【避難所にてお待ちです】
69迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/08(日) 22:54:06 ID:hXI3rt66
>>68
ありがとう

そんな訳で撤収〜
スレをお返しします
70媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/09(月) 22:35:35 ID:e+p8E7lc
(生徒の多くは放課後の部活や仕事に勤しむような時間帯――日暮れには、少し早い頃)
(人気のないこの空き教室は、部活が活発な棟からは離れた棟にあるような一室で、
 人声は遠く、人の足音すらほとんどないような場所……いわゆる、余り、のようなところだ)

……――――。
(開かれた窓に行儀悪く腰かけて、ときおり吹く風に黒髪をなびかせる)
(ぼう、っとしたように外をみる黒い瞳は、
 少し遠目にあるグラウンドをみているのか、それとも、空でも見つめているのか)
(どこか焦点のあわぬ瞳でただ外を眺めている彼女は、珍しく“鈍感”になっていた)
(それこそ、自分が待っている人間の気配にも声にも、気付かぬくらいに)


【ロールに、失礼してお借りさせていただきます(一礼)】
【というわけでこのように書き出させて頂いたのですけれど……今夜は、どうぞよろしくお願い致しますっ】
71郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/09(月) 22:47:51 ID:ANpNJ8su
やれやれ……ようやく書庫整理が終わったー……。
先輩帰ってなきゃ、いいんだけどな…。
(肩をぐるぐると回しながら、携帯を開きメールの確認をする。
 ――少なくとも先に帰るとのメールはないようだ)

せんぱーい、いるかー?
(そう、今日は一緒に帰る約束をしていたのだ。
 …もちろん、その後にどこかに遊びにいくとかそういうものではなく、
 最近の異形たちの騒動について、相談をしようと思っていたのだ。
 情報交換することで、なんらかの糸口がみつからない、と考えて此方から持ちかけた)
(そして、待ち合わせの教室のドアを開き、中で待っているはずの人物に声をかける。
 だが、返事はない。と、ぼうっと外を眺めている彼女を見つけた。)

…………。

(まるで、絵画のようだと思った。やや傾いてきた太陽の光が具合よく、
 彼女の姿を照らし出し、どこか人を寄せ付けない神秘的な何かを見せていた)

…俺は何を考えてんだか。馬鹿か。
先輩? お待たせー…悪いな。意外に、仕事が長引いちまってさ。

(ぶるぶると頭を振ると、再度その人物に声をかけて)

【こちらこそ、よろしく頼むなっ。】
72媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/09(月) 22:56:25 ID:e+p8E7lc
(答えの出ているはずのことを、ただ考えていた)
(出ている「答え」を認めたくなくて、他にないはずの答えをずっと頭の奥で考えて―――)

…………。
(かけられた声に意識なくつられるようにして、顔をむける)
(そこでようやく目の前の人物を把握して、状況の把握にいたったのだあろうか、
 彼女にしては珍しいことに、はっとしたような表情をわずかにみせてから、ふわりと髪を揺らして窓から降りた)
(彼の視線も、考えも――いつもならからかい得たところを、気付かないままに)

……たいそう、待ちくたびれました。
おかげさまでぼーっとしてしまったではありませんか――…だ、なんて。
冗談です。そんなに待ってないから、お気になさらないでください。
(いつもと変わらぬ様子で、片手で開いていた窓をしめてしまう)
(傾いた日の光が窓際では少し眩しかったか、窓に背をむけて、そこにもたれかかるようにして相手を見つめた)

お仕事、お疲れ様です、後輩さん。
……で、せっかくのデートのお誘いというやつはどこに連れて行ってくださるおつもりで?
(目を細めて、真顔で小首をかしげてみせる)
(もちろん、彼女とて彼が一緒に帰ろうといった理由はそうでないことくらい、知っている)
73郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/09(月) 23:13:43 ID:ANpNJ8su
(そこで、おやと眉をあげる。いつもの彼女にしては、
 どこか反応が遅れているな、と。考えすぎかと、その考えを払うと)

悪ぃ、悪ぃ。思ったよりも、整理する本が多くってさ。
未返却者も多いからなぁ……学期末までには収拾しておかないと。
下手したら、学期を跨って借りっぱなしにしてるやつもいるし。
(やれやれと軽く肩を竦めながら、苦笑し、一歩二歩と彼女に近づく)

……あはは。それじゃショッピングモールで。
先輩も知ってるだろ? この近くの…駅前の。
(ふと先日の事件を思い出していた。何も救えなかった、あの事件を。
 ……ため息を知らず知らずのうちに溢してしまった)
74媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/09(月) 23:25:01 ID:e+p8E7lc
貴方って結構ズボラにみえて、そういうとこ細かいというか、ちゃんとやるというか。
……細かいお仕事なされている様を想像できぬは、私の想像力の貧困さの問題でしょうか。
(そのように肩をすくめてみせたものの、
 目の前の相手が「近日起きた事件」ことについて述べれば、ぴくり、とその肩が震える)

(表的には怪奇事件――裏側にいる自分たちからすれば、仕事の領域)
(そうして確かその事件には“犠牲者”がいたはずだ……
 この世の中、新聞をさがせばいくらでも犠牲者のある怪奇事件はあるけれど、
 目の前の彼がわざわざその事件を口にして、このように溜息をつくとすれば――思いつく理由は多くない)

……あらあら、物騒なお話です。
このような人気のないところで二人っきりでしたので、少し期待していたのですけれど。
(わざとらしく後ろ手にカーテンなど閉めてみせても、流石にその目にはからかいの色はなかった)
(幾らか自分に近かった相手との距離をさらに縮めて、自分より少し小さい相手の頭を軽く抱きしめる)

――…この頃、様々な人間がこの街に出入りするようになりました。
それは、この街で多くが起こり過ぎて話題になったこともありますが……少し、数が異様です。
一応、裏でもいくらかの“そういう人間”が彼らを“取り締まって”はいるようですけれど――目下、捜査中、ですね。
(それから、ぽんぽん、と軽く頭を撫でた)
(――あえて、言葉にはしない。雄弁に動く口は、ただ彼が必要とする情報を伝えるだけに動かした) 
75郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/09(月) 23:37:33 ID:ANpNJ8su

………誰も、救えなかった。
何も、守れなかった。
意地も信念も突き通すことが出来なかった。

みすみす、目の前で―――…殺されちまった。

(頭を抱きかかえられ、赤面するよりも先に泣きたい気分になった。
 後悔、苦悩、痛み、怒り、憎しみ。あらとあらゆる感情が、一気に涙と一緒に溢れ出そうになった。
 それでも、それを押さえ込むことができたのは、彼女の前だからだろう。
 彼女が一緒にいてくれる。それが、彼の心に安寧をもたらしていた)

…悪いな、先輩。でも、先輩にしか、話せないんだよ。こういう話は。

(そう、こんな弱った姿を見せたくないのに、見せてしまうのは彼女だから。
 きっと彼女ならわかってくれる、そんな甘く女々しい気持ちが自分にあるというのは、
 認めたくないながらも、事実である。)

………。
許せない。……あの人たちに何の罪があったって言うんだ。
あんな酷いやり方で、殺されて。
…あいつらにはわかってないんだ。あの人たちの恐怖が、怒りが、悲しみが。
あいつらを、殺して、やりたい………っ。
(決して言ってはならない、自分の信念とは反する言葉。
 けれども、彼女の前ではどうしても自分の醜い心が吐露してしまう。
 悔しさのあまり、ぎりと歯を噛み鳴らし、彼女の服の裾をぎゅっと強く握ってしまう)
76媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/09(月) 23:52:59 ID:e+p8E7lc
(自分の肩元にそう背の変わらぬ相手の頭を押し付けさせるように、回した手にぐっと力を込める)
(――彼は、目の前の命が散ったことで、自分の無力さを責める。
 そうして、理不尽な死をまき散らしたものを責めて、さらにまたそれを防げなかった自分を責める)

(彼女には――それは、きっと、出来ない思考だ)
(理解はできても、そう考えることはできない。
 いつも、思う。彼が誰かを思って自分を責める度に、誰かの為に誰かを殺すたびに、この人は一人になってしまうのではないか、と)
(それが――怖い。自分は理不尽な死よりも、彼がそうなってしまうことの方をずっと恐れているのを、彼女自身も自覚している)

馬鹿ですね。相変わらず。
(こつ、と。肩もとにある相手の頭に自分の頭をぶつけて、小さく呟く)
……貴方が、貴方の手で全てを救えるだなんて、思いあがりも甚だしいことです。
(それから、すっと手を離すと、服の裾をつかんだ太一朗の手に自分の片方の手を重ねるようにして、
 彼らしくない言葉の後、何かを堪えるように歯をかみしめたであろう彼の唇に、ひとつ、人差し指をおいた)

……殺された人間に罪がないように、貴方にも罪はありません。
そのことだけは、自覚なさい。貴方にあるのは、ただの力不足で罪ではない――罪を背負っていいほどに、貴方は強くない。
(確実に助けられたはずのものを見捨てれば罪だ、
 けれどそうでないのなら、違う――無力は、決して彼が背負うべき罪ではない)
……ヒトをヒトとしてみていなければ、その痛みも分かりません。
――殺してやりたいなら、殺してやればいいではありませんか。ぜんぶ、みなごろしてやればいいのです。
(目を細めての言葉。それは……彼自身の信念を問うように)
77郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/10(火) 00:52:54 ID:bDeR/yWR
【うう、ごめん……まだ、いるかな…さすがに、帰ったかなー…】
78媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/10(火) 00:55:12 ID:Wu2QiTFB
【……っと、丁度いましたがた、そういうレスを書きこもうとした矢先…でした】
【謝ったら殴りますよー、という前に謝られてしまったことが、先輩はショックでなりまs(】

【……では、今日はこのところ、にしておきましょうか?】
【どうにも、その、ついつい『こちら側』もっていってしまううえに、すっかりと楽しんでいることは謝罪しなければ、でありまして……
 拙いのにお付き合いいただいたことには、深々と感謝を、です】
79郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/10(火) 01:04:34 ID:bDeR/yWR
【うー、ごめん。……ああ、それじゃ以降は、
 続きに取っておくということで。…次回は土曜日の夜になるけどいいかな?
 21時半からで。迷惑をかけるけど、よろしくなっ。
 それじゃまた都合が悪ければ避難所に伝言してもらえたら、
 こっちも修正するんで。それじゃお疲れ様、おやすみっ】
80媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/10(火) 01:19:07 ID:Wu2QiTFB
【いえいえ、こちらのレスなどなどにも非がある上に、今ちょっと寝かけていた上に
 >>78に見られるように眠気で見事に誤字脱字量が増えておりますから、お互い様…にして下さると幸いです?】 

【時間の方はたぶん……大丈夫だとは思うのですが、う、ぅん。
 もしかすると土曜の夜は微妙かもしれないので、もし都合が悪ければ連絡いたします】
【ただ、土曜が駄目だと空いてるのが日曜日になってしまって……まあ、ともかく土曜の21時ということで、駄目だったら金曜までにご連絡を】
【土曜ということもありますし、できれば次回は次第によっては、
 他の汎用スレをお借りさせていただく、ということにできれば…とも考えつつ。と、伝えることは以上です】

【お疲れ様でした。それでは、こちらをお借りしたことに深く感謝しつつ、お返しいたします(一礼)】
81媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/10(火) 01:24:16 ID:Wu2QiTFB
【ああもう、21時半、ですね……ドジな脱字じゃないのです、眠気なのです(←)】

【それでは改めまして、失礼いたしました。スレ、お返しいたします。】
82須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/03/10(火) 21:14:00 ID:ZoP8gH/7
【ちょっくら、待機させてもらうよー】
83須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/03/10(火) 22:11:39 ID:ZoP8gH/7
【待機解除ね。】
84島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/12(木) 00:07:29 ID:IptQIyQ0
【名前】島田 六花(しまだ りっか)
【年齢】1歳/外見年齢15〜6歳
【性別】女
【身長】157センチ
【3サイズ】87/59/85
【容貌】軽く跳ねた腰までの薄茶色の髪に、童顔気味の色白な顔。全体的にぼんやりした雰囲気。
    左腕に銀の腕輪。また学園指定のものなどのジャージ姿でいることがほとんど。
【能力】鉱物や植物を変化させ操ることができる(ただしあまり大規模な操作はできない)。
    対象物に直接手を触れない場合の有効範囲は約2メートル。
    多少の身体の損傷も魔力が足りれば治癒可能。
    また、腕力は並の人の範疇を超える強さ。
    主な武器は貰いものの古びたシャベル。
【希望】NG以外で、流れに支障がないものならなんでも
【NG】 こちらが回復できないほどの戦闘、妊娠(身体的に不可)
【弱点】上記の能力は自分の存在を維持する魔力を消費するため、使い過ぎると身体が崩壊する。
    それは生き血や肉を摂取しなければすぐには補えない。
    戦闘に関しては大した技術もなく、基本は力押し。
    本質的に人間に従属するものであるため、人間を相手にすると強く出られない。
【備考】外見は普通の少女であるが、その正体はヒトと見紛うほど精巧に造られたゴーレム。
    襲撃を受けた創造主の工房から一人逃がされ、流れ着いたこの学園に住み着き、
    人助けや妖魔退治に精を出しつつ過ごしている。
    度を過ぎた世間知らずで、しばしばズレた言動をとる。思考は幼く、良くも悪くも無邪気。
    人間に尽くすことを至上とし、妖魔を人間に対する害悪と見做して可能な限り駆逐しようと考えている。
    創造主から貰った腕輪は清浄な力から身を守るためのもの。
    工房にいた頃の記憶が一部混濁している。


【投下落ち、なのです】
85伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/12(木) 21:46:00 ID:Io1B+YFr
【ロールによる変更がありましたのでプロフを少々訂正しました】

【名前】伊織津綺子(いおり つきこ)
【年齢】17
【性別】女
【身長】168センチ
【3サイズ】85−58−85
【容貌】ショートカット、切れ長で涼しげな目元、きりりとした雰囲気
【能力】電気を起こし、放つことができる。
    稲妻を起こして攻撃するほかに、微弱な電流で治療行為なども可能。
【希望】バトル 日常ロール エロールは要相談※
【NG】スカ、グロ、死亡、後遺症の残る怪我 相談なしのエロール
【弱点】放出する電力量に比例して、体力の消耗がある。
    大きい電力を発するためには充電が必要なので、短時間での連発はできない。
    逆に弱い電力は意思に関係なく発してしまうことも多く、しょっちゅう精密機械を壊す。
【備考】高等部2年。陸上部のエース。ハイジャンプの学生記録を持っている。
    人前では淑やかな優等生であり、クールでストイックなアスリートでもあるが、
    素の性格は素直で恥ずかしがり。育ちはいいが謙虚で努力家。
    厳しくしつけられたので、少し頭が固いところもある。
    中学までは名門女子校に通っていたが、兄の死をきっかけに高等部からこの学園へ。    退魔にいそしむ一方、兄を殺した仮面の男を探している。

*現在の状況
・恋人である迫水直と組んで退魔を行っている
・妖魔にレイプされた記憶を御木本正太郎によって封印され、表面上忘れている。
 迫水と御木本の二人は真実を知っている。
・実は兄を殺したのは紫一久だが、そのことはまだ知らない

※ロールの状況により、ご希望に添えないことがあります
86伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/12(木) 21:47:57 ID:Io1B+YFr
【改行が変ですが…次の変更まではこのままで(汗】

【しばらく待機させていただきます】
87伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/12(木) 22:36:34 ID:Io1B+YFr
【待機解除します】
88迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/12(木) 22:37:59 ID:kwy/Crm0
【まだいるかな?】
【よければお相手を…ネタ無しの手ぶらだけど】
89伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/12(木) 22:41:31 ID:Io1B+YFr
【こんばんは】

【きょうはどんなご希望でしょうか】
【共闘でも、紫くんと会った日の後日談でも】
【チョコの後始末でもw】
90迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/12(木) 22:41:40 ID:kwy/Crm0
【間に合わなかったかな…?】
【もう少しだけ待ってみよう】
91伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/12(木) 22:43:40 ID:Io1B+YFr
【気づくのが遅くてごめんなさい!】
【まだいますー】
92迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/12(木) 22:46:12 ID:kwy/Crm0
【よかった、戻ってきてくれた、こんばんは】
【ちなみに今日の津綺子の気分は?バトる?ラブる?】
【どんなのでも合わせられるよ〜】
93伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/12(木) 22:48:00 ID:Io1B+YFr
【そうですねー、シリアス路線なら紫くんに会った後】
【ほのぼの路線なら。チョコの山を見てヤキモチ焼いてみる、とか】
94迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/12(木) 22:52:51 ID:kwy/Crm0
【では、久々にシリアスしてみよう】
【時間軸をどこにしようか?
@あのエピソードの直後
A翌日】
【場所も決めないとね…
学校か、俺の部屋か…その他の場所か】
95伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/12(木) 22:56:01 ID:Io1B+YFr
【直後に、私が直さんの携帯に連絡して、二人で仮面の男を探す】
【見つからずに帰る】
【というシチュでいかがでしょう】

【探しにいくところからはじめるか】
【あきらめて帰るところからはじめるかはお任せします】
96迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/12(木) 22:59:44 ID:kwy/Crm0
【じゃあ諦めたところからはじめようか】
【書き出しは俺がしよう】
【少し時間を貰うよ】
97伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/12(木) 23:00:40 ID:Io1B+YFr
【それでは書き出しをお願いしますね】
【ごゆっくりどうぞ】
98迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/12(木) 23:18:14 ID:kwy/Crm0
(パートナーと二人、夜の待ちを駆ける)
(探索の目標はいつものような怪異ではない。異能者--電撃を操る、仮面の男)
(恋人の、津綺子の兄の仇)
こっちにはいないみたいだね……どうする?戻って反対を探す?
それとももう少しこの辺りを…
(立ち止まり、周囲を見回しながら、すぐそばで警戒する津綺子に声をかける)
(追跡をはじめてから1時間ほどが経過し、その間に手掛かりらしきものも発見できず)
(既にただ闇雲に走っているだけになって)
(今夜は無理だろう、と言外に告げていた)

(チラリと津綺子の表情を伺う。追い求めた肉親の仇、言い換えれば、津綺子を夜の闇に引き込む原因となった男)
(その男を目の当たりにして、逃がしてしまった恋人の表情は…)

………………
(それでいて、恋人が憎しみのままに人を傷付け、殺めなかったことに心のどこかで安堵する)
(人の心は容易く闇に堕ちる。その末路は…)

【お待たせ。こんなところからよろしくお願いします】
【今夜もよろしくお付き合い下さい】
99伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/12(木) 23:28:37 ID:Io1B+YFr
(仮面の男が去ってすぐにパートナーに連絡を取った)
(男を追いながら駆けつけた直と合流し、探し回ること小一時間)
(もう逃げられてしまった、とまともな判断力が告げているものの)
(往生際悪くパートナーを振り回し続け)

…もう、無駄でしょう……これだけ時間が経ってしまっては
どこへでも逃げられます。
(やっと自分からそう言って足を止めた)

(ずっと知りたいと願った兄の死の真相)
(真実は、想像しうる限り最悪の出来事だった)
(なぶり殺しにあった兄の苦痛と無念を思うと、踏ん切りがつかず)
……っ!!

(日ごろの津綺子に似合わず、拳を民家の塀に叩きつけ)
(そのままうつむいて肩を震わせた)

【こちらこそ、こういう感じでよろしくお願いしますね】
100迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/12(木) 23:47:27 ID:kwy/Crm0
っ!……津綺子…
(見たことのないくらいに激しい感情を顕にする恋人に、一瞬息を飲む)

(「兄の仇を見つけた」--携帯の連絡で聞いたことはそれだけ)
(合流してすぐに追跡を開始したために、それ以上に詳しい事情は聞いていない)
(それでも恋人の気持ちは察するに余りあって。かけるべき言葉が見つからず)

…………
(恋人の脇に立ち、皮膚が破れ血を滲ませる拳を手に取ると)
(無言のまま拳にハンカチを巻き付け簡単に手当てして)
(震える肩に手をおいて、ゆっくりと抱き寄せる)

(俯かせたままの恋人の頭を胸に抱え、押さえ付けた感情の解放を誘うように背中を撫でる)
101伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/12(木) 23:59:06 ID:Io1B+YFr
(あまりにも感情が檄していて、血がにじんだのにも気づかなかった)
(その手をとってくれる暖かい手の感触に、我に返る)
…直さん……

(何も言わずにハンカチを巻きつけてくれる)
(白い布に血がにじむと、初めて拳全体に響く痛みを感じる)
(皮膚を破った傷だけでなく、打撲もしてしまったことだろう)
(自分で自分を──恋人が大切にしてくれるこの身を傷つけてしまったと)
(ふと悲しくなって、広い胸のなかで静かに涙を流した)

どうして…兄さんが死ななきゃならなかったの…?
誰もが期待を寄せて、誰の期待にも応えてきた、強い人だったのに。
よりによって、あんなひどい死に方をしなきゃならないなんて……
(優しい手に背中をなでられ、固く縮こまった気持ちがほぐれてきて)
(ひとしきり泣いてしまうと)

直さん、帰りましょう。
(ポツリとそういって、直を見上げる)
私を、連れて帰って。
(いっそう体を摺り寄せて、小さくそういった)
102迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/13(金) 00:17:27 ID:eJc0ovVS
(流れる涙とともに、感情が言葉となってこぼれ落ちて)
(肉親への深い愛情と悲しみを感じる)

うん、帰ろう…
俺と、津綺子の家に…
(静かな嗚咽が少しずつ落ち着いて、囁く言葉に答える)
(すり寄ってきた小さな--いつもより一際小さくか弱い恋人の身体を抱き締める)

(寄り添うように二人並んで、自宅の扉を開ける)
(明かりも点けず、それでいて危なげなく、薄明かりに照らされた部屋へ)
(いつもの場所へ津綺子を座らせ、お気に入りの専用クッションを抱かせると)
(その脇に腰掛けて、肩を引き寄せる)
何があったのか、詳しく聞かせて
津綺子はその男から何を聞いて、何を知ったの?
103伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/13(金) 00:29:48 ID:7kETop6d
兄が亡くなったことは、話しましたよね…?
(恋人の問いに、感情を押し殺しながら、事実だけを話そうと努める)

(──最近、そんな風に怒りを殺して辛い思い出を語ったことがあった)
(ふと御木本正太郎との会話を思い出しそうになる)
(封じられた記憶への鍵……)

兄は…異能者に殺されたんです。
それも、ただ殺されただけじゃない、体中の骨という骨を叩き折られて、
……なぶり殺しに……っ!

(夏休み最後の雨の夜)
(愛する青年に、初めて語った兄の思い出)
(記憶が交錯する)

嫌だ、思い出したくないっ!
(突然こめかみを両手でつかむようにしながら叫ぶ)
(御木本が仕掛けた”重石”が発動して、開きかけた記憶の扉を強引に押し戻す)
嫌だ、もう……思い出したくない、思い出しちゃいけないの!
(錯乱しながら叫ぶ)
104迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/13(金) 00:47:41 ID:eJc0ovVS
津綺子、どうした!何を言っている!
(突然取り乱し、頭を抱えて叫ぶ恋人に驚き、焦り、戸惑う)
(支離滅裂な言葉の中に混じる否定と拒絶)
(感情を凍結して話す行為が、封じられた記憶を浮かび上がらせようとしたことを察して)

津綺子っ!落ち着いて、大丈夫…
(恋人の叫ぶ声に負けないように大声で、呼び掛ける)
もういい!何も話さないでいいから…!

(自らの頭を掴んだ両手ごと恋人を腕の中に抱き寄せ)
(全身を密着させて、津綺子の肌に感じさせる)
(心臓の鼓動、息遣い、微かに漂うであろう汗の臭い、胸筋の感触……)
(恋人に刻み込んだ己の存在で「重石」を強化する)
105伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/13(金) 00:59:56 ID:7kETop6d
(兄の死因──仮面の男──電撃──夏の雷雨の夜──)
あなたに、告白してはいけないって思ってた…
なぜあなたを愛する資格がないって……わたしは……
(強姦された出来事を封じてあっても、その他のときに感じていたことまで忘れてしまうわけではない)
(この青年を慕いながら、それを告げることは出来ないと思っていた、あの夏の夜へ)
(兄の死と仮面の男の異能が、思いを引き戻す)

思い出せない、ううん、思い出しては…いけない……。
(愛されているワタシ)
(初めてのときからずっと、そばにいたのはこの人だった)
(封じた記憶の上に積み重ねられた"重石”、幸せのイメージが)
(現実の直の存在を実感することで補強され、荒れた心をなだめていく)

(そして、電撃を使う男に命を狙われたこと)
(その男が本当にターゲットに定めたのは直であることを)
(語るのは忘れた)

今夜は助けてくれてありがとう……
(ただ、安心して口に出来る言葉はそれだけで)
106迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/13(金) 01:18:12 ID:eJc0ovVS
(恋人の呟く言葉は記憶の錯誤を感じさせる)

いいんだ…もう何も話さないでいいから…
そう思い出しちゃいけないんだ…忘れていることなんて何もないんだからね
(落ち着きだした津綺子の髪を撫で、背中をさする)
(額に唇を寄せ、甘い記憶を呼び起こさせる)

(封印が解ければ、再び封印はできない--正太郎の言葉が蘇り)
(津綺子の記憶封印の維持は詳しい事情を聞き出すよりも、なによりも優先させる事項で)
(例え自分が狙われる身になったところでその優先順位は揺るがない)

お礼なんて言わないで
大好きな津綺子を助けるのは俺の役目なんだからね
107伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/13(金) 01:27:38 ID:7kETop6d
(額に押し当てられる恋人の唇は、頭蓋に捺される封印)
(その熱が思い出させるのは、数々の愛の記憶)
(御木本が記憶の一番表面においていった思い出)
(それもまた、確実な現実の記憶ではあるのだから)

愛してる。私も、あなたを守っていく。
それが私の役目…そうでしょう?
(ようやく見上げた瞳は、安定した輝きを見せて)
(弱弱しいけれども、笑顔を浮かべるまでになった)

引き際が悪いのが私の欠点だって…あなたは叱ってくださらなきゃ。
今夜みたいなときには。
(もう一度、その熱い胸に頬を寄せて目を閉じる)
ごめんなさい。もうあんなに振り回さないようにします。
108迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/13(金) 01:42:18 ID:eJc0ovVS
そう、俺達はお互いにお互いを守って、そうやって闘っていくんだ
(こちらを見上げる瞳には決意と覚悟の煌めく光が宿り)
(浮かんだ笑顔に微笑みを返す)

いいんだよ、諦めたらそこで終わりだ
時にはとことんまで突き進まなきゃね
危ない時は止めてあげる。だから、津綺子は前だけ見てて…
君のそばにはいつも俺がいる
(頬を寄せれば、津綺子の耳に心臓の鼓動が届くだろう)
(熱く、力強く、生命のビートを胸隔の中で響かせる)

【そろそろ締めかな?】
【やりのこしがあるなら言って貰えれば】
109伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/13(金) 01:50:27 ID:7kETop6d
そうね…私、強くならなくては。
(恋人にすがり付いていた手を片方離し、前方に伸ばす)
(その手を見て欲しいとでも言うように、かざして見せて)

今日逃がした男も、私に強くなれと言ったわ。
そいつも、電撃能力を持っていた。
私はその男の力を吸収できたの。
(指先に青白いスパークを生じる)
放電するだけじゃなくて、電気を吸収したのは初めてよ。
エネルギーを使い果たした後に、すぐにパワーを回復したのを感じたわ。

私は…どんどん人間じゃなくなっていく。

(落ち着いた声で、静かにそう告げる)
(まさに人と魔の境にいる恋人の胸の中で……)

【ではラブるのはまたの機会にw】
【今夜はここで締めさせていただきます】
【そちらのレスをお待ちしますので、ごゆっくりどうぞ】
110迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/13(金) 02:05:55 ID:eJc0ovVS
………?
(目の前にかざされた恋人の指先に視線を送る)
(パチパチと見慣れた青白い火花を見つめ)

吸収…?電気を…?
(俄かに信じ難い告白)
(それでも今夜の追跡の様子を思い出し、納得する)

(戦闘の後、津綺子は走ることが難しいくらいに疲労している)
(それが今回は…追跡に費やした時間の半分はほぼ走りっ放しで)
(それは、いつもの津綺子の体力なら到底無理なはずで)

津綺子、そんなことを言っちゃダメだ
君は、どんなことがあっても人として生きるんだ…俺と一緒にね…
(静かに言った津綺子の言葉に、抱擁で答えると)
(胸に愛しい人を抱き締める)

【では、こんなところで俺も〆だな】
111伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/13(金) 02:08:49 ID:7kETop6d
【見届けました】
【今回は心理的に面倒なことをお付き合いいただいて】
112伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/13(金) 02:10:25 ID:7kETop6d
【途中送信失礼しました(汗】

【うまく拾ってくださってありがとうございました】
【深いロールになって、よかったです】
【これからもよろしくお願いします】
【お疲れ様でした。おやすみなさい】
113迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/13(金) 02:12:46 ID:eJc0ovVS
【お疲れ様でした。いやいや、途中は普通に焦ってた。「地雷踏んだ?(汗)」ってね】
【だからノーフューチャーなんて言われるんだ…楽しかったけどねw】
114迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/13(金) 02:16:43 ID:eJc0ovVS
【あらら、途中だったのね…】

【こちらこそ、今後もよろしく】
【おやすみなさい。次はラブろうねwとか言ってみたり】
115伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/13(金) 02:18:57 ID:7kETop6d
【メッセージも見届けましたw】
【ではまた次にはw】

【今度こそ本当におやすみなさい】
【スレをお返しします】
116郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/14(土) 21:42:35 ID:JD0CB9qr
【スレ、借りるぜ!】

>>76
……分かってるよ。
全てが全て助けることなんてできるわけがない。
ましてや、俺は半人前だ。そんな俺が、全てを救えるなんて思えない。
(憂鬱そうに大きくため息をこぼし、肩を落としながら呟く)

分かってる……分かってるんだ。
俺が責任を感じる必要はないってこと。
…でも、どうしても我慢が出来ないんだ。誰かが悲しい目に遭うっていうのはさ。
無力でも、やっぱり望んじまう。誰かが傷つかずに、誰かが死なないことを。
…見たくないんだ。そういうのは。
(故に、自己満足。だが、その自己満足すら、まともに満たすことができない。
 無論、それが今の自分の技量を超えるものであることは理解している。
 だが、どうしても気持ちが追いつかない。怒りと悔しさとが入り混じり、理解を拒んでしまう)
まさか…それだけはねえよ。……それじゃ、あいつみたいになっちまう。
(彼女の言葉を聴いて、軽く首を振る。いつぞや対峙した殺人鬼。
 見境なくその刃を振るえば、末路は目に見ている。悲哀に暮れた表情で、視線を伏せ苦笑し)

………はぁ、駄目だな。俺ってやつは。
何もかもが中途半端だ。
(信念を貫き通すことも、信念を捨てることも出来ない。今の自分では)


【それじゃこんな感じでよろしくなっ!】
117媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/14(土) 21:57:14 ID:KjFam/68
>>116
……貴方は、そういうところ、やはり生真面目なのです。
(自分の服の裾を握っている手をそっと離させて、その両手を自分の手で軽く握りしめる)
私は申し上げました――「どんなことをしても、貫く“覚悟をもて”」、と。
私は“貫け”と申した覚えはありませんし、貴方がそうやって悔やまれることを否定はいたしません。
望むのだって、否定しない。自分を責めてさえくださらなければ、私は何も申し上げません。

――じゃあ、やることなど決まっているでしょう。
(悲哀にくれた表情をみれば、きゅっと手を握る手に力を込めた)
(きっと、他の誰かならもっといいことを言ってあげられるのに。むしろ、無力を嘆くのは自分の方だ。
 だけれど、それなら今は、自分にできる精一杯をするだけだ。そうして、それは彼にも言えること)
守れるように、強くなりなさい。
強くなれば強くなるだけ、傷つく回数も増えるので、本当は申し上げたくないのですけれど。
(相手の手を握る手に、力は込めたまま。まっすぐに、相手を見つめて)
それに、むかし、後輩さん仰られたじゃないですか。
迷って迷って、正しいと思う選択肢を選んでいくしかないんだ、って……今は、その途中でしょう?中途半端で当たり前です。

ただ、ですね。
私は、貴方と一緒にいた時間分だけ、存じ上げているつもりでいます。
貴方が、他の人が傷つくのをみたくなくて、一生懸命になって頑張られていることを。
自己満足、っていいながら、自分が傷ついても、その自己満足を満たそうとして、懸命になっておられることを。
(こつん、と相手の額に自分の額をぶつけて、細めた黒い眼で相手を見つめる)
……守りたかったの、ですよね。だからこそ、悔しかったの、ですよね。
(声音は、柔らかに。至近距離の言葉は、囁きのように小さいものだったけれど)


【スレの方、お借りさせていただきます】
【今宵も眠気時間以下省略、の方式で。それでは、どうぞ宜しくお願い致します(一礼)】
118郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/14(土) 22:08:35 ID:JD0CB9qr
>>117
……先輩。
俺は……こんなことを平気でやる奴らが許せない。
殺された人たちの苦痛や恐怖を思い知らせてやりたい。
それには、俺はまだまだ力不足―――分かってはいるんだ。
(思いとは裏腹に、現実はそう上手くはいかない。分かってはいても、
 歯痒さを覚えずにはいられず、自分の心のなかでも整理がつかない。だが)

……そうなんだよな。今は、強くなるしか。
もっともっと強くならないといけないんだ。
少しでも、悲しみを無くすためにも。いまは、まだ―――。
(彼女の言葉に後押しされるように、小さくこくんと自分でも納得したかのように頷き返す)
まだ、中途半端だけど……先輩がそう言ってくれるなら、俺は頑張れる。
俺を見てくれる、俺を知っていてくれる。それだけで、俺は戦える。
(彼女の言葉に、自然と涙が滲んできたが、それを手の甲で拭い笑って)
守りたかった。悔しかった。……それを力に変えたい。
もう、過ぎたことは戻らない。…そう簡単には割り切れないけどさ、
これからのことを考えて、同じ想いはしないためにも。

【了解っ。こちらこそよろしくっ】
119媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/14(土) 22:18:10 ID:KjFam/68
>>118
(“思い知らせてやりたい”、と)
(その言葉を聞いて、思わず手に力が籠ったが、彼女はそれだけで何も言わずに口を閉ざしたままだった)

……私は、後ろを振り返るな、だなんて申し上げません。
割り切れとも言わない。 貴方には、そう簡単に割り切るような人になってほしくない。
(相手が頷いたのを見ると、いくらか安心したように離して、
 それから、涙をぬぐって笑った彼の顔を両手でぺち、とかなり軽く打ってから、そっと包んだ)
いつだって、悔やめばいい。
でも、一人だけで悔やむのはやめて下さい。何の為に、私が貴方の傍にいるのですか?
私は、こうやって聞いて差し上げることしか、見ていてさしあげることしかできません。
だから……ちゃんと、使って下さい。わたしのこと、もっと利用して下さい。
いいたいことがあったら、こうやって、もっといっぱい、吐き出してくれたらいいのです。

それで頑張れるなら、私にとっては重畳なこと。
貴方が守りたいものを守れるように、それを力に変えたいというなら――私は、それを出来る限り手助けるだけです。
(従者の誓いのような言葉は、ある意味でずっと猟狗としてあった彼女らしいものなのかもしれない)
(ただ、辛そうな彼の顔を見ているのはどうにも苦しくて、
 いつもなら口にしないような言葉まで、するするとその唇は紡いでしまっていた)
120郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/14(土) 22:30:06 ID:JD0CB9qr
>>119
……サンキュー、先輩。
へへ、先輩にはどうもかっこ悪いところばかり見られちまうな。
でも……そうだな。先輩がいるんだから、思いつめることもないよな?
第一、今までやってこれたのは、先輩がいてくれたお陰でもあるし…
(だから、感謝はしている。だが、それを口に出来るほど彼は口が上手いわけでもないし、
 彼女も今更と答えは決まっているような気がする。だから代わりに笑顔を浮かべて)

………ああ。その言葉に甘えさせてもらうよ。
まだまだ先輩には色々と教えてもらわないとな。
強くなるためには…誰かを助けることが出来るようになるためには。
(うんと小さく頷いた後で)
先輩には助けられてばかりだけど…さ。それでも力を借りなきゃ、
今の俺じゃ出来ないことがたくさんあり過ぎちまうからな。
121媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/14(土) 22:38:59 ID:KjFam/68
>>120
できることなら、そういうのは私だけに見せていてほしいものと存じますけれど。
(相手の笑顔をみれば、こちらも満足そうに、そうして安堵したように一息をついた。
 それから口にしたのはいつものような言葉。もう大丈夫ですね、とでもいうように)
……どうせ、私なんかすぐに追い越されてしまいます。
私の力を借りるのも、それまでのお話ですよ。もうしばらく、我慢して使って下さい。
前回、貴方の力は大まかみさせていただきました。特訓も、貴方の望み次第で。
(ただ、怪我は覚悟してくださね、と言わんばかりの輝かしい笑顔で、彼女は首をかしげたのだけれど)

ふふ、お礼なら――キスのひとつで構いませんよ?
(ようやく近かった距離を離してから、いつものように真顔で小首を傾げる)
(だけれど、そのときは半ば冗談だったのだろう。
 彼は自分からそういったように手を出してくれる方でもない、という失礼な考えが彼女のなかにあったのかもしれない)
……なんて、冗談です。
ただでさえ、今まで距離近かったのですし。色々と、貴方のこと心配してしまったのですから。
ちゅーなんてされてしまっては、この場と後先考えず、我慢が利かなくなってしまいます。
(唇を指先でなぞってから、ほう、と困ったように息を吐いて首を緩やかに振ったのだった)
122郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/14(土) 22:47:24 ID:JD0CB9qr
>>121
いやいや、まだ先輩には『先輩』でいて貰わないと。
…先輩は俺の目標みたいなもんだからな。
追い越す追い越さないじゃないにしても……なんて言うんだろうな。
言葉にはしにくいけど…、先輩にはいろんなことを教えてもらわないといけないからな。
(苦笑を浮かべながら、怪我は慣れっこだよ、と言葉を返して)

きっ………!?
(そこで顔を赤くしてしまうのは、いつも通りの反応)
……って、冗談かよ。ったく…ああいう話の後に人をからかうかよ、普通。
(そう文句を垂れながらも、いつもの彼女の冗談に小さく笑って)
でもさ、我慢が利かないのは俺の方なんだよな―――。
(そう呟くと、葵の腕を引っ張り抱き寄せる。その勢いで素早く唇を奪って顔を赤くさせる)
……ん。あんな、格好悪いところを見せた後かもしれないけど、
先輩の手、温かい。……そう思うと、うじうじ悩んでいたのが馬鹿らしくなってきてさ。
なんて言うんだろうな。すごく安心できるというか。
123媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/14(土) 22:59:34 ID:KjFam/68
>>122
(彼が顔を赤くしたのをみて、文句を呟けば楽しそうに笑う。
 こういうことでからかって相手のことを窺うのは――彼女の性格の問題、なのかもしれないけれど)

だって、先輩ですから。
いいじゃないですか、そういうお礼ってことで――……ん、っ。
(そうして、そのときは完全に油断していたのだ。
 目の前にいるのが彼ということもあったし、からかい終えて満足していたこともあった)
(腕をとられて抱き寄せられて唇に触れたその感触に、らしくもなく目を瞬かせて、何もいえずにいた)

(それから、伝えられた言葉と、触れた感触の意味をようやく理解する)
(身体の奥が熱くなって――未だ、ちゃんと断じられないままの感情が、胸を占めはじめて)
……私だけに、見せてて下さいって言ったでしょう?いいの、ですよ。
(平常を装おうと思ったのに、らしくもなく視線が泳ぐ。
 駄目だと何度も言い聞かせているのに、自制は得意な方なはずなのに――情動が、抑えきれそうになくて)

じゃあ、もっと触れたら、
もっともっと、安心して、くださいますか……?

(すっと顔を寄せて、唇を奪い返す)
(ただ、それはいつものように触れるだけのものじゃなかった)
(逃がさぬように、相手の後頭部に手が添えられ、重ねた唇に、まるで打診するようにそっと舌が触れる)
124郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/14(土) 23:08:52 ID:JD0CB9qr
>>123
本当にこれでお礼になるかどうかは分からないけれど…
先輩が、求めてくれるなら、俺はうれしい…かな?
(多少恥ずかしそうにしながらも、嬉しいというのは事実のようで、
 訂正するでもなく、照れ笑いを浮かべながら、頭を掻いて)

安心するどころか。
…ずっと、触れていたいって思うんじゃないかな。
んっ―――!?
(冗談を言おうとして、今度は逆に唇に舌を触れさせられてどぎまぎしてしまう。
 生温かい微かな彼女の舌の感覚に、どきりとしながらも応じるように
 唇を僅かに開きのっそりと己の舌をその狭間から軽く突き出して、彼女のそれを舐める)
(おそるおそると言った感じで、舌で舌に触れながらも、頭に手を添えられていることに気づき、
 少しずつ躊躇いもなくなり、求めるように舌で彼女のそれを愛撫するようにゆっくりと舐めていく)
んっ、……ん、……ふ、んっ……は…あおい、さん…っ…
(口の端から唾液が零れ落ちるのも構わず、今目の前にいる彼女のことしか考えられず求める)
125媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/14(土) 23:19:49 ID:KjFam/68
>>124
(「応えてくれた」と。そう感じると、頭の中が一気に真っ白になった)
(らしくないと自分の中でそう何かが叫んでいるのに、行動をとめるほどの理性には成り得なくて。
 自分の舌に絡んでくる相手の舌を、際限なく求めるようにさらに絡ませて、ひきこんで、くすぐって――)

ん、ぅ……ふ、……んん――…っ、は、ぁっ……。
(学び舎の一室――部活に励む生徒の声が遠く聞こえる以外に、
 その部屋に響き渡るのは、律されるべき場所にふさわしくないような、淫らな呼吸と水音だけ)
(そうして、その音が示すのは、普段の彼女に似合わないような、熱っぽさだった)
(名前を呼ばれると、むしろ押し付けるようにして、行為がもっと求めが激しさを増して……)

……っ、んっ、は、ぁ……っ、――…っ。
(唇を離すと自分と相手との間に連なった銀色を色を視認して、ようやく自分のしたことを理解したのか)
(舌先でそれを切ると、つややかに濡れた唇から熱っぽい吐息を一つだけ零して)
……わた、しは。
貴方の傍にいると、たまに、まったく、自制がきかなく、なる。
感情が、セーブできなく、なります――……らしくないって、分かっているのに。
(気恥かしそうに、目を伏せた)
(お互いの唾液で淫らに濡れた唇が、どこか弱々しく、“たいちろうさん”と、名前を呼んで)
126郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/14(土) 23:30:03 ID:JD0CB9qr
>>125
(惚れた弱み、というものだろうか。
 彼女の息遣いから表情に至るまで、全てが愛しく思えてしまう。)
(同時に、それは性的な興奮にもつながり、彼女からますます目を離せなくなってしまった)

…お互い様、だろ。
俺だって…さっきは、あんな姿見せちまったわけだし……
…今だって、俺、葵さんを独り占めしたいって思ってるし。
こういうのって、支配欲って言うのかな。
(普段では言えない様な言葉もついて出てしまう。前回、彼女の部屋で勉強しようとしたとき
 のことを思い出してしまう。どうやら、自分は――おそらくは彼女も――こういうことになると、
 何らかのスイッチが入ってしまうのではないか、そう思えてしまう。)
どうせ、こういう機会なんてあまりないんだ。
葵さんもたまには感情をセーブだとか、そんな難しいことは言わずに、
思うが侭に行動すればいいじゃねえか。…今、いるのは俺だけなんだし。
(此処がどこなのか。今の彼には関係なかった。もし誰かに見つかったら。
 …そんな危険も、今ではスリル、興奮のスパイスにしかならず、そこまで考えが及んでいなかった)

…それに自制が利かなくなるのは、俺もだし。
(犬がそうするように、ぺろぺろと葵の唇を唾液で濡らしながら舐めて、そのまま教室の床に、
 ゆっくりと引き倒し、自分が下になる。もともとは空き教室のそれだ。気づくことはほぼないだろう。)
だから、……その、あれだ。ちょっと、えっちな俺でも、我慢してくれよ?
(恥ずかしそうに笑いながら、そう伝えると、吹っ切れたのか服のうえから彼女の胸を弄る)
127媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/14(土) 23:44:08 ID:KjFam/68
>>126
(聞かされた言葉――自分と同じように濡れた唇から紡がれる言葉に、身体が熱くなる)
(今まで知らなかった感情は、未だに彼女の手に余るようで、その扱い方に少し困ったような表情を浮かべながらも)

……貴方から、“支配欲”だなんて言葉、聞く日が来るとは思いませんでした。
そう、ですね。どうせ、見られるのも貴方だけ、ですし――…それに。
欲しいものは、欲しいって言わないと駄目ですね。 どうせ、我慢なんてできないなら。
(照れたように笑うその表情は、猟狗の時代だけを知るものなら、考えられないようなもの)
(場所、という概念は彼女とてあまりないのだろう。
 それに、誰かが来れば分かるという、自分の聴力と気配を読む力を無謀にも自負していることもあった)
(――全ては、完全に外されたストッパーゆえの、淫行)

……ん、っ…――…んぅ。
(まるで犬のそれのように唇を舐める彼に、くすぐったそうな息を零しながらも、
 ゆっくりと導かれるままにその体の上に乗って、自分の唇を舐める舌を、一度だけ舐め返す)
……承りました。ちょっと、だけなら我慢して差し上げる。
まったく、貴方の思い切りの良さについては、少し見習わなくては、なりません……ね。
(こういうことを率先してしまうのは、自分のような気もしていたのだけれど、というように笑いながらも、
 それは胸に触れられたことの動揺を隠すための言葉でしかなく、ぴく、と肩を震わせて)
――…胸、きらい、なのですよ。
(それは弄られることや、触れられることが、ではいのだろうけれど)
(服の上から触られるそれが、確かな弾力を持ちながらも、少しその程度に欠けることを気にしたのだろうか)
128郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/14(土) 23:55:29 ID:JD0CB9qr
>>127
自分でも驚きだって。
…それにそんな言葉を吐かせたのは、葵さんだぜ?
(それだけ彼女は魅力がある。…そう言葉にしたわけではないが、そう感じた。
 もっと艶かしい彼女の痴態を見てみたい。そう思ってしまうのは、やはり欲望である)

そんなこと言ってもいいのかよ?
…ちょっとどころじゃ済まされなくなるかもしれないぜ。
言っただろ? 葵さんを独り占めしたい、支配したいって―――。
(そう言いつつも、着実に彼女の制服を緩めてその隙間から手を忍び込ませ、
 鎖骨の辺りから胸部へと進ませる。そして控えめながらも、確かに女性を象徴する
 柔らかい双丘を見つけると、今度は緩めた制服の正面から手を忍び込ませ両手で
 双乳に触れる。ゆっくりと円を描くように、また手のひらで押しつぶすように、愛撫して)
俺は、葵さんの胸、好きだけど?
…もっと、葵さんの胸、触れたい。
(欲望を躊躇いもなく口にしている辺り、もう理性では歯止めが利かなくなっているらしい。
 乳房を愛撫していた片手を抜いて、今度はすすと臀部へと滑らせていく)
129媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/15(日) 00:07:42 ID:sxXmmKKi
>>128
……もう、一度ばかりちょっとじゃすまされないことになりましたものね。
――ちゃんと飼い慣らしてくれると仰るなら、貴方に支配されるのも悪くないかもしれません。
(目を細め、どこぞ挑発的に言葉を吐きだす時の彼女は、狩りをしているときに似ている)
(やれるものなら、とでも言いたげに唇が弧を描く――そうして、ひどく艶然と笑うのだ)

……ん、っ――…っ、はぁ、……ぅっ。
(制服の隙間から入り込んだ両手が、小ぶりな乳房を歪めてそれを捏ねはじめると、
 唇から堪え切れない熱の孕んだ吐息が零れて、ぴく、と連動するように肩が震える)
(彼の脚の上に乗った状態で、くっと喉をそらせて、与えられる快楽に耐えるように)
……貴方が好きなら、まあ、いいか、と思えてしまうのも――っ、ぁ…、ぅん……っ。
何やら困りもののような気も、しているのです……私は、どうにも貴方に、甘い――…っ、ぁ、やっ。
(彼の率直な言葉までが、性感を高めていく)
(彼女の興奮を示すように、胸の頂は硬さを増して、淫らに尖ってその存在を主張していたが、
 彼の片手が胸からすりぬけ、少し物寂しさを感じる――ような間もなく、その手が臀部へ滑ると、体がびくっと震えた)

――なら、もっといっぱい、触って、ください。
(それでも、小さく笑いながら耳元で甘い言葉を零す)
(もはや下着がさらされるまでに上の制服は乱れていて――今度は、というように指先が彼の制服に触れた)
130郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/15(日) 00:16:24 ID:6eyl1Bem
>>129
飼い慣らすというと語弊があるけどさ。
…でも、葵さんを満足させられるぐらいには、したいな。
(そんな事を言いながらも、その妖艶な微笑みに顔を赤らめ、
 それを紛らわすかのように、尖って来ている胸の先端を指で摘みこりこりと
 指の間で転がす。その硬さを確かめるように軽く潰してみたり、引っ張ったりと弄ぶ)

俺、葵さんの前になるとダメ男になるんだよ。こういうことに関しては。
(苦笑を浮かべながら、言葉を返して乳房や乳首を弄ったまま、
 今度は彼女の尻に意識を向ける。スカートの上から軽く撫でながらも、
 その中に手を滑り込ませて、下着に指を引っ掛け、少しずつずらして行く)
遠慮はしないぜ?……そりゃもう、色んなところをぺたぺたと触らせてもらいます。
嫌だと言っても、決行しますので。
(そうおどけながらも、興奮しているのは相当のようで、制服が脱がされかけても
 止めるでもなく、恥じるでもなく、すっと彼女の瞳を覗きこむ)
だから、葵さんも俺のこと、たくさん触ってくれよ。
131媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/15(日) 00:28:53 ID:sxXmmKKi
>>130
ふふ、それは支配とは言いません――…っ、はっ……ぁっ、んっ…ッ。
(“貴方は優しいのだから”とでもいうように、小さく肩を震わせて笑っていたものの、
 その指先が胸の先端を摘まみ、潰され、弄ばれると流石に甘い声を隠すことはできずにいた)
……それでも、私は貴方がいい。貴方じゃなきゃ、いやです。
(それは、「好き」とかいうものよりも、もっと率直で稚拙な、欲望だった)
(熱に浮かされた瞳で、相手の瞳を覗き込みながら、全身でその快楽を享受する。
 下着をゆっくりとずらされていくと、臀部と秘部のあたりが外気にさらされていくのが分かって)

……っ、んっ……そう言われると、少し怖くなりますね。
せめて、帰るときに困らないくらいには、留めていてほしいもの、ですけれど。
(そうは言っても、彼女がこの行為を望んでしまったときから、もうそんな心配は消えている)
(相手の瞳が自分の瞳を覗き込めば、無性に気恥かしさを覚えて目をそらしてしまい)

――他人(ひと)に、こんなに触れたいって思ったの、初めてです。

(その気恥かしさを紛らわすように、いつの間にやら乱した制服から覗く素肌に指を這わせる)
(傷だらけのその肌を労うように、指先で撫でて――自分の胸を弄る彼の腕の存在を留意しながらも、
 少し身体を寄せて、鎖骨あたりに唇を触れさせて、かぷっと軽く食らいついて)
132郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/15(日) 00:56:14 ID:6eyl1Bem
【ごめん、先輩っ。ちょっと、そろそろ、凍結させてもらってもいいかなー。】
133媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/15(日) 01:00:26 ID:sxXmmKKi
【はい、承りました。問題ありません。
 もう少し早く、時間大丈夫ですかって打診しておけばよかったですね…申し訳ありません】
【私の方の予定は、避難所に書いた通り。たぶん、基本的に貴方の予定に合わせられると思います】

【改めまして、今宵はお付き合いありがとうございました(一礼)】
【お疲れ様です。それでは、お先にではありますけれど…おやすみなさいませ、後輩さん】
134郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/15(日) 01:42:08 ID:6eyl1Bem
【色々と、時間が上手く調整できないで、ごめん!
 明日なら、20時前後から大丈夫だと思うんだけど……
 それ位に覗いてみます。よろしくっ】
135黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/16(月) 22:44:34 ID:/x+2j2Je
【しばらく待機します】
136名無しさん@ピンキー:2009/03/16(月) 23:07:13 ID:xcvJqW3r
>>135

【はじめまして、こんばんは】
【ロール内容について希望などがあれば、お伺いしたいです】
137黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/16(月) 23:09:24 ID:/x+2j2Je
>>136
【こんばんは、はじめまして】
【すいません、まだ何も浮かばなくて……何か、とっかかりでもありませんか?】
138名無しさん@ピンキー:2009/03/16(月) 23:16:02 ID:xcvJqW3r
>>137

【ざーっと軽く分けると】
【@学園の中で遭遇
 A学園の外で遭遇(+人外と遭遇、こちらと共闘)
        or(+こちらが敵対種族、戦闘)
 Bエロール】
【この中ではどれがいいですか?】
139黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/16(月) 23:18:31 ID:/x+2j2Je
>>138
【では、一番でお願い出来ますか?】
【多分手っとり早いのは、購買や食堂。或いは屋上でしょうか】
140名無しさん@ピンキー:2009/03/16(月) 23:22:20 ID:xcvJqW3r
>>139
【了解、では静かな屋上で】
【書き出しはお願いしてよろしいでしょうか?
 どんな風に普段屋上で過ごしているか分からないので…】
141黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/16(月) 23:28:13 ID:/x+2j2Je
>>140
【わかりました、やってみます】

 放課後。私、黒姫加奈恵は屋上に来ていた。
 何時もなら吹奏楽部や軽音部が練習するここが、今日に限って静かだ。
「まぁ、そのうち誰か来るでしょ」
 呟き、金網に近寄る。今日は良く晴れている。

「みんなも今日はいないし、昼寝でもしようかな……」
142名もなき生徒:2009/03/16(月) 23:37:46 ID:xcvJqW3r
>>141

日も沈みかけた放課後。爽やかな風が黒姫の体を撫でる。
見下ろせば、野球部やサッカー部らが夕焼けに照らされながら部活動に精を出していた。

そんな感傷にも浸れそうなほど今日は静かだ。
そのうち誰か来る、そんな黒姫の予想はすぐに当たることとなる。
ガチャリ、と音がし少女の背後で屋上への扉が開かれた。
143黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/16(月) 23:46:21 ID:/x+2j2Je
>>142
「あ、どうも」
 とっさに振り向き、声をかける。

 後ろを取られまいとする、身に付いた習性が体全部を回した。
144名もなき生徒:2009/03/16(月) 23:52:12 ID:xcvJqW3r
>>143

「……………どうも」

やや間を開けて言葉を返したのは、一人の少年だ。
この静けさから、彼も屋上に人がいるとは思わなかったのだろう。
ショート気味の髪型だが、もみ上げと頭頂部の毛が長いのが特徴的だ。
幼い顔立ちとやや低いその背丈からして、恐らく中等部だろう。
だが、その背中には不釣り合いな大きなケースを背負っていた。

「………ご使用中でしたか?」

穏やかだが、ややつっけんどんな口調でそう黒姫に訊ねる。
145黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/16(月) 23:57:17 ID:/x+2j2Je
>>144
「いえ、別に何も。
 ええと、楽器の練習?」

 私は、普段年下と会う機会が少ない。
なので、この下級生らしい少年にどう接すれば良いか判らず、当たり障りのなさそうな言葉をかけてみた。
146名もなき生徒:2009/03/17(火) 00:01:08 ID:JXfXHKMV
>>145

「………まあそんなものです」

歯切れの悪い返答を返す。真実味はあまりなさそうだ。
確かに見た目は楽器ケースのようだが…。

「先輩はこんなところで何を?」

数歩歩きながら、少年は黒姫にまた訊いてきた。
147黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/17(火) 00:07:58 ID:ImzTL7rp
>>146
「ん〜〜、風にあたりにね。
 今日は夕方まで降らないような予報だったし」

 数歩、彼を中心とした時計周りに動く。

 何かが気になる。

「だけど、今日は珍しいね。誰もいない。
 そう言えば、“黄昏時の首無しトランペッター”って知ってる?
 この屋上に出るらしいけど」
 適当な会話を振ってみた。
148名もなき生徒:2009/03/17(火) 00:14:00 ID:JXfXHKMV
>>147

「ああ、成る程」

爽やかな風に少し目を細めながら頷く少年。
彼もこの風はなかなかお気に召したようだ。

「“黄昏時の首なしトランペッター”?
 ……随分語呂悪いですね。聞いたことはありません」

先程からツンツンとした態度の少年だが、その話には割と興味がそそられているようだ。
黒姫をじっと見て、その先を促す。
149黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/17(火) 00:23:13 ID:ImzTL7rp
>>148
「うん、私も昔、一度だけ先輩に聞いただけだから」
 まさか、彼がそうなのでは、と、思ったのは内緒。首も足もあるし。

「あの先輩の言う学園七不思議、他にも放課後の美術室で顔の無い肖像画を画く首の無い女子とか、夕日を浴びて駆け回る首無し鶏とか、そんなのばかり」
 一度切る。様子を伺う。
「だいたい、首無しでトランペットは吹けないよね」

 これで笑い出したら、かえって怪しいかも。
150名もなき生徒:2009/03/17(火) 00:29:33 ID:JXfXHKMV
>>149

「………非現実的ですね。よくある怪談話です。
 第一これはサックスケースですよ」

少年は溜め息をつきながら、ばっさりと切り捨てた。だが疑問が残る。
『非現実的』と言うならば、最初の『首なしトランペッター』の時点で言うべきだったのだ。
他愛もない学園七不思議、と聞いてから興味をなくしたようでもある。

「先輩はよく屋上に来るんですか?」

黒姫と代わるように少年が金網へともたれかかる。景色に視線を移しているようだ。
151黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/17(火) 00:36:41 ID:ImzTL7rp
>>150
「あ、サックス……あ〜、サックスね。縦に持つラッパ」
 失礼な事を口走ってはいるが、目は笑っていない。

「ん、たまにね。部活の日や雨の日は来ないよ」
 目線は彼から外さない。

「そう言えば、名前を聞いてないね」
152兵部 晶:2009/03/17(火) 00:46:17 ID:JXfXHKMV
>>151

「……まあそんな感じです」

楽器に情熱を傾けているのなら、ここで講釈や蘊蓄の一つでも垂れ流すかもしれない。
しかし彼は何食わぬ顔で頷いただけだった。
(………やっぱり屋上は使えないな。家でやってこよう)

「中等部二年、兵部 晶(ヒョウブ アキラ)です。
 先輩は部活動に所属しているんですか?」

振り返りながら、晶と名乗った少年は聞き返す。
153黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/17(火) 00:53:20 ID:ImzTL7rp
>>152
「ふぅん」

 やはり、おかしい。我が発言ながらあれは全く失礼だが、彼はそれに反応らしい反応を見せない。

「高等部一年、黒姫 加奈恵(くろき かなえ)よ。
 名字は黒い姫と書いてクロキと読むの。
 部活はプロレス同好会よ」
154兵部 晶:2009/03/17(火) 01:01:27 ID:JXfXHKMV
>>153

「黒姫先輩……ですか。
 ………え?プロレス同好会………?」

晶が胡散臭そうな目で加奈恵を見る。
ジャングルで新種の珍獣に遭遇した民間人のような顔だ。
こんな小さな少女が(とは言え彼はもっと小さいのだが)、
プロレスなどと言う危険な格闘技に携わっているとは思わなかったのだろう。

「マネージャーですか?」

至極当然な疑問を口にする。


【レスが不安定ですみません】
【私は大丈夫ですが、黒姫さんは時間や体調は大丈夫でしょうか?】
【ここらで〆たいとあらば次で〆させて頂きますが】
【もう少しロールをしたいと仰って頂けるのであれば、このまま続けるか凍結致します】
155黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/17(火) 01:10:06 ID:ImzTL7rp
>>154
「いや、一応女子部門の選手よ。脱いだら凄いんだから。

 まあ、立場としては大学部の学生プロレスサークルの二軍になるのかな」
 右袖をまくり、力こぶを見せる。

 彼に“意外な一面”を見せた事により、もう一つの顔はこれで隠せる筈だ。

【こちらもそろそろ……】
【この場面は一旦締めて、次の機会に別の場所でやりませんか?】
156兵部 晶:2009/03/17(火) 01:20:57 ID:JXfXHKMV
>>155

「………!………スゴい」

晶の仏頂面が驚いた顔になり、少年らしい素の驚きを見せる。
が、それも束の間、すぐに口元を引き絞り普段のツンツンした表情に戻った。

「羨ましいですね………僕はこんな感じですから」

そう言って今度は袖をまくり自分の腕を見せた。
まるで少女のように、とまではいかないがあまり運動には向かなさそうな細腕だ。


【了解しました、それでは次で〆ます】
【キャラをもっと練っておけば良かったですね、すみません】
157黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/17(火) 01:30:34 ID:ImzTL7rp
>>156
 一瞬だが、仮面の下が見えた気がした。

「ま、まあ、毎日五分ずつ鍛えるだけでも違うものだよ。
 ほら、継続は力なり、ってね」

 筋肉は嘘をつかない、とは誰の発言だったか。
 少なくとも彼は、“我々”の様な荒事師ではない。

「じゃ、私は帰るから。練習するならどうぞ」

 だとすると、さっき感じたのは何だったのだろう?


【という事で、これにて】
【こちらも、もう少し情報量を上げるべきだったかと。お互い腹の探り合いでしたからね】
158兵部 晶:2009/03/17(火) 01:39:27 ID:JXfXHKMV
>>157

「一応体は動かしてるんですが……やはり、中々」

ふぅ、と息を吐く。加奈恵の強靭な体が羨ましそうだ。
と、彼女の言葉を聞き背中のケースを下ろしながら頷く。

「はい。それではさようなら、黒姫先輩」

そのケースの前にちょこんと腰をすえ、小さく手を掲げた。
リアクションは小さいが、彼なりの精一杯なのだろう。


【それではこれで………あるいは一レス入れるかもしれませんが】
【拙いロールにお付き合い頂きありがとうございました】
【また機会が有りましたら、よろしくお願い致します】
159黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/17(火) 01:46:51 ID:ImzTL7rp
>>158
「それじゃあね、晶君」
 彼をその場に残し、私は校舎内に戻る事にした。
 多分、人に見られるのが苦手なのだろう、そう思う事にした。

【こちらはこれでロール終了です】
【こちらこそ、次の機会があればその時も、よろしくお願いします】

【では、お休みなさい】
160兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/17(火) 02:22:18 ID:JXfXHKMV
>>159

カチャッ カチャッ

「………羨ましいな、あんな屈強な体つき」
「僕はこの荷物だけで精一杯だからなぁ………」

そう言って大きなケースを開く晶。しかし、その中には何もなかった。
本来中に入っていなければならないサックスすらも。
少年がおもむろに底を掴み、引き上げる。二重底だ。

そして本当の中から現れたのは、拳銃やライフルといった一般的に銃器と呼ばれる物だ。
単純に力や速度に劣る自分が活路を見いだしたのが、『これ』だ。

その内一つの無骨な塊を手に取ると、ガチャガチャと動かしネジに手を添える。
すると、一人でにネジが周り始めあっと言う間に銃がバラバラの部品になった。

「昨日の夜の内にやっておけば良かったかな……まあ今日テストだったし」
「夜になる前にやっておかないと……」

カチャカチャ

「………化け物を殺せなくなる」

そう怨嗟にまみれた声で呟く少年の瞳は、藍色に染まりかけた空よりなお暗かった。

【ネタバレ兼エピローグを】
【それでは今度こそお休みなさい】
161迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/17(火) 22:08:06 ID:z/5c0iNw
【ロールにスレをお借りします】
【津綺子を待ちつつ書き出しを投下】

ふぅ…津綺子、大丈夫…?
(荒れた息を整えながら、脇にいるパートナーに声をかける)
…やっぱり、蟲は相性が悪いな…
多勢に無勢、何か対策を考えないと…
(その一人言のような呟きは冷えた夜気に溶けて消える)

(深夜、街の郊外にある公園)
(昼間なら近所の子供達で賑わうであろう場所も、この時間では人の気配もなくて)

(いつも通りの巡回。その途中で遭遇したのは、蜘蛛に似た蟲の群れ)
(巨獣を倒す腕力も、全てを焼尽くす豪雷も、目の前の小さな敵を殲滅するには至らず)
(結局年明けと同じ、体力の限界前に再び撤退することになってしまった)

痛っ!
(公園の水道で手に付着した蟲の体液を洗い流すと、拳にチクッと刺すような痛みが走り、顔をしかめる)
(確かめてみれば、そこには小さな棘が刺さっていた)
いつの間に…
(おそらく、蟲を殴った時に刺さったであろう痛みの元を抜き取り、地面に捨て)
(周囲をわずかに腫らした傷が消えるのを確かめる)

【こんな感じでよろしくお願いします】
162伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/17(火) 22:08:26 ID:As6mtoH+
【迫水先輩をお待ちしてます】
163伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/17(火) 22:09:17 ID:As6mtoH+
【リロミス!すぐにレスしますのでお待ちください】
164伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/17(火) 22:19:48 ID:As6mtoH+
>>161
虫は、発見したらすぐに退いて、ガスボンベでも持ってくるしかないでしょうか…。
(無念と焦燥とにかられて、唇をかみ締める)
(いくら稲妻を放っても、エネルギーの割りに個体数は減らせず)
(なんとか虫の群れを山までおびき寄せて逃げるのが精一杯だった)
せめて、少しでも襲われる人がすくなくなってくれればいいのですけど。

(郊外の公園で汚れを洗い流す)
(前衛のパートナーは、虫をつぶした手についたぞっとする臭いの体液を洗い流している)
大丈夫ですか?
(小さく声を上げるのを聞けば、すぐに駆け寄って)
(もう跡形もない傷跡をのぞきこむ)
あの蜘蛛、ずいぶん硬いトゲがいっぱいついていましたね。
私も足を引っかかれちゃった…。

(ふくらはぎに3本ほど、平行に走るかすり傷があった)
(こちらは瞬時に消える、というわけにはいかず、数日残るだろうと思いながら)
(所詮かすり傷なので、何もせずに放っておく)

【こちらもこんな感じで】
【今夜もよろしくお願いします】
165迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/17(火) 22:36:59 ID:z/5c0iNw
(すらりとした津綺子の健康的なふくらはぎ。半分ほどは布地で隠されているものの)
(残りのむき出しの素肌に走る数本薄赤い筋が目に止まると、心臓がドキリと跳ねた)………!
(急激な鼓動の変化はパートナーが傷付いたからではない)
(白い肌とそこから太股、更に上の球体までのラインに劣情を催していた)

(「こんな時に何を」と理性が感情にブレーキをかけるものの)
(すぐ近くに寄ったパートナーの微かな体臭--嗅覚がやけに敏感になっている--と)
(見下ろすかたちで視界に入る首筋と鎖骨にも欲情が煽らていく)
(生唾を飲み込みつつも、「おかしい」と思う。が身体の奥深くに熱が宿るのを無視できない)

(ズクンズクンと全身で疼く熱はやがて下半身へと降りて)
う…あ…ぁ…
(早くなる心臓の鼓動に合せて、血液が「ある一点」へと集中しはじめる)
(たちまち理性が後退り、口から呻きが漏れる)
166伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/17(火) 22:46:50 ID:As6mtoH+
今日もずいぶん遠くまで来てしまいましたね。
ここからだと、戻るのにどのぐらいかかるでしょうか。
(直に語りかけながら、彼の手をとって、傷が消えたあたりを薄暗い街灯にすかしてみる)
(傷などはすぐに治ってしまうとわかっていても、気になって)
…直さん?

(パートナーはどこか上の空に見えた)
(上の空というより、まるで食い入るようにこちらを見ていながら)
(こちらの話は何も聞いていないように見える)
(その唇から、低いうめき声が漏れ聞こえると)
直さん、どうかしたんですか?!
(心臓が跳ね上がるように激しく動悸する)
(直の両腕をつかむようにして正面からその顔をのぞきこむ)
167迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/17(火) 23:00:55 ID:z/5c0iNw
(パートナーが何か語りかけてきているようだが、遥か遠くから聞こえてくるようで言葉の意味は判然としない)
(はっきりと感じるのは己の手を握る津綺子の手の感触で)
(その感触すらも「ある一点」を愛撫する記憶に転換されていく)

(最早耐え難いほどに膨れた劣情が出口を求め、身体を駆け巡り)
…………
(熱く濡れた瞳を自分を覗き込むパートナーへ向けて)
津綺子……
(次の瞬間、握られた手を引き恋人を抱き寄せて、何の前置きも無しにその唇を奪う)

(……蜘蛛の棘に含まれた毒。それは一般に媚薬と呼ばれる薬に似た効果を人体にもたらす)
(そして彼もまた例外ではなく、人並み外れた代謝により薬効は身体中に拡がっていた)
168伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/17(火) 23:09:03 ID:As6mtoH+
直さん、大丈夫?
(たくましい両腕をつかんで、ゆすぶりながら語りかける)
(熱に浮かされたようなその視線には、労りとか優しさが欠落していて)
(何か切羽詰ったような、食い入るような熱意が浮かんでいる)

ただし…さ…!
(呼びかけの言葉は突然の接吻に途切れた)
(激しくむさぼるようなキスは、いつもの恋人のそれではない)
んん…っ、た、だしさ……ん……!
(問いかける言葉も呼吸ごと奪われ、心の中は問いかけで膨れ上がる)

(直さんになにがあったの、どうしてしまったの?と…)
169迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/17(火) 23:21:26 ID:z/5c0iNw
(パートナーの戸惑いなどは何処に吹く風とばかりに、舌を侵入させ、恋人の口内を貪る)
(腕を背中に回し押し潰しそうなほどに抱き締めながら、熱を孕んだ器官を津綺子にこすりつける)

は………ぁ……つきこ……
ダメなんだ…さっきから身体が熱くて……
(息が続く限り津綺子の唇を塞いでから、ようやく解放し)
(荒く熱い吐息を吹きかけながら、言葉を絞り出す)
何でか分からない…でも、ほら…こんなに…
(腰を蠢かせ押しつけて、摩擦のもたらす快感に背中を震わせる)
今すぐに、津綺子が、欲しい
欲しくて、欲しくて、たまらない……
170伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/17(火) 23:32:06 ID:As6mtoH+
んんっ、ん……んふっ……!
(文字通り、奪われるキス)
(口腔をくまなく犯しつくし、吐息も唾液も奪われながら、きつく抱きしめられて)
(下腹部に押し付けられる勃起を感じる)

急にこんな…どうしたの?
(いつもの優しい愛撫はすっかり影をひそめ、強引に欲望を押し付けてくる恋人に戸惑う)
(それを言うなら、そもそも直は焦らせることはあっても自分が焦るようなことはない)
(それがなぜ……場所もわきまえないほど、突然発情しているのか)

ほ、欲しいって……!
こんなところで、そんなこと…!
(ぐりぐりと情け容赦なく押し付けられる勃起)
(こすり付けるだけで達してしまうのではないかと思うほど、激しい動きで)
直さん、落ち着いて?
とにかくお部屋に帰りましょう、したいことは、それからでも……
171迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/17(火) 23:47:51 ID:z/5c0iNw
ダメだ、ダメだ!少しだって、我慢できない
(駄々っ子のように首を振って恋人の提案を拒否する)
今すぐじゃないと、嫌だ
(言葉遣いさえもいつもとはかけ離れ、己の欲望をストレートにさらけ出す)

分かるだろ?こんなに津綺子を欲しがってる
(こちらをなだめる恋人の手首を握り、股間に導く)
(猛々しく滾り、欲望を詰め込んだ男根はジーンズの硬い布地を突き上げて)
(そこに触れさせた津綺子の手に反応するようにビクンと脈打つ)

(ジワリと全身に滲んだ汗はむせ返るほどに雄の臭いを漂わせ)
(服布を通して燃えるような体温を津綺子の肌に伝える)
172伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/17(火) 23:56:12 ID:As6mtoH+
今すぐ……
(直の言葉をおうむ返しにして絶句する)
だって、ここは…
(外。屋外。アウトドア。それも壁も床もない、まったくの開放空間)

(絶句してためらう手をとられて、ジーンズの上から勃起に押し付けられた)
(くっきりと形をうかがわせるほどに、固くいきり立っていて)
直さん……こんなに……?
まさか妖魔の……?

(真っ先に考えたのは、彼の内部にいる存在のこと)
(それが、何か今までとは違った形で覚醒し、直の意識を乗っ取っているのではないか……)

………。
(恋人の熱い欲望二触れ、全身から放たれる男の匂いに、ふと心が揺らぐ)
(それ以上、彼をたしなめる言葉は続かず、じっと息を呑んで)
(思わず勃起に触れる指に力が入り、その部分を握りこむ)

(自分にもまた、同じ毒の影響を、直よりもずっとずっと遅く感じ始めているのだとは)
(そのときには思いもyらないことだった)
173迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/18(水) 00:12:27 ID:xoXTPwff
んっ、ふぁ…っ!
津綺子…お願い……直接…触って…
(握り締められた途端、女性のように声をあげて)
(なりふり構わず、更なる行為を要求する。それは普段なら恋人の役目)

(わずかな刺激すら毒により増幅されて強い快感となり、全身を震わせ)
(恋人の肩にすがりつくように、ガクガクと膝を揺らし)
(それでいて、なお腰を突き出して津綺子の手に押しつけようとする)
あ…ぁ……つきこ…はやく…

(ズボンの中には既に樹液を吐き出して下着を濡らしている勃起)
(濃厚な性液は体温で蒸らされ、布地の中で更に濃密になっていく)
174伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/18(水) 00:27:50 ID:TOpZVE90
直接って…だって、こんなところで……
(ほとんど泣き声をだしながら、きょろきょろする)
(それでいて、それ以上拒むこともたしなめることもせず)
(震える指でジーンズのファスナーに手をかけ、引きおろす)
(その瞬間、むわっと鼻をつく雄臭)

あ……
(下着にてをかけると、たちまち弾け出る肉棒)
(今までにないほど大きく、固く、すでにあふれる先走りに、ぬらぬらと濡れて)
(直を公園の木に寄りかからせると、思わずその前にひざまづく)
(肉棒を手繰りだし、先端を自分のほうへ向けて、ためらいながら唇を近づける)

(唇を触れる刹那、上目遣いに直の顔をうかがう)
(欲望に瞳を曇らせ、こちらをみおろす視線と会うとごくりと喉を鳴らして)
(パクリと勃起を口に含む)

ん、あむ……んちゅ…ちゅ、ちゅう……
(根元のほうを拳でしごきながら、先端を舌と上あごでこねるようにしゃぶりまわす)
175迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/18(水) 00:43:27 ID:xoXTPwff
(心臓が早鐘を打ち鳴らし、毒が全身に浸透する)
(意識が白く霞み、ただひたすらに射精への欲求が高まるのみ)

津綺子……お願い…ん…ぁ…
(恋人の動きに身を任せ、木立ちに凭れかかると、か細い声で快感を伝え)
(辺りに雄の臭いを漂わせながら引き出された勃起は、次なる行為に期待して、止めどなく粘液を滲ませる)

はぁ…ん、く……
(見下ろし、こちらを見上げる津綺子と目を合せる。息をのみ頷いて、津綺子の奉仕を受け入れる)
あ、ぅあ、あぁ…んん……
(ヌルリとした生暖かい粘膜に先端が包まれると、首筋を反らしてためらうことなく声をあげ)
(伝わる鋭い快感に思わず腰が引けて、上半身が前傾する)
(股間に埋まった津綺子の頭を両手で押さえながら頭蓋をなで回し、髪をクシャクシャに乱す)
176伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/18(水) 00:50:45 ID:TOpZVE90
(信じられない…公園で…直さんの……)

(自分の心の声を聞きながら、その事実を認識することで少しづつ何かが変化していく)
(幹をしごく手は次第に早く、きつくにぎりしめてゆき)
(さらに根元のほうへもう片方の手を差し入れて、固い胡桃を探り出す)
(奥の方からかき出すように睾丸をくすぐり、転がし)
(エラを広げて充血する亀頭に舌を絡め、吸い上げ)

んぷ……ちゅぷ、ちゅ……んちゅ……
れろ、れろ……あむ…ん……
(鈴口に舌先をこじ入れる)
(割れ目から裏筋へ繋がる部分を何度もこするように舐め)
(その間も両手を忙しく動かして、直を絶頂へ追い詰めていく)
177迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/18(水) 01:08:05 ID:xoXTPwff
は、あぁ…んん…くぅぅ……
(激しくなる口唇奉仕に漏れる声は辺りに響き。溢れた粘液が立てる粘ついた音は聴覚を犯しす)
んぁぁ…そこ、いい……もっと…
(睾丸に加わる優しい愛撫に、腹筋と内股が緊張したようにキュッと引き締まる)

く、ふ……ぅ…あぁぁぁっ!
(敏感な最端部を柔硬い舌先に抉られると背筋がピンッと伸び)
(出口を塞がれて行き場を失った先走りは肉茎を内側から膨らませ)
(舌がなぞる裏筋とエラが張りをまして拡がる)

はっ!ん!つきこ、もう、出る!
出すよ、そのまま、出すからね
あ、あ、あぁぁぁぁっ!
(睾丸が持ち上がり、ビクリと震えた勃起が精を吐き出す)
(いつもより大量に、いつもより濃く、いつもより臭いがキツく)
(しゃくりあげながら、二度、三度と迸る)
178伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/18(水) 01:18:25 ID:TOpZVE90
(頭上に降る恋人の声は今までになく切迫していて)
(早く楽にしてあげたい、もっと気持ちよくしてあげたい、と)
(追い立てられるように奉仕に熱が入る)

んぷっ……
(口いっぱいに亀頭が膨張する)
(あたりも憚らぬ青年のよがり声を聞きながら)
(口の中に噴出す熱い体液に、思わずむせる)
んぐっ……ごく、ん……

んあっ……はう……
(口の中で跳ね回る肉棒から、さらに大量の精液が噴出し)
(口の中に収めきれずに、顔にまで濃い白濁を浴びる)
はぁ…はぁ……あ……

(濃いエキスの粘度、匂い、口中に広がる刺激……)
(それがゆっくりと体に回っていた毒の効力にスイッチを入れる)

ただし…さん……
(息も絶え絶えに白濁にまみれて恋人を見上げる目には)
(今までとは、はっきりと違った光が宿っている)
179迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/18(水) 01:34:59 ID:xoXTPwff
は……はぁ…
(鮮烈な快感に息を荒げながら脱力して木に凭れる)
(下から聞こえる呼び掛けに、視線だけを下ろして答える)

(自らの吐き出した欲望の証に汚れた恋人の顔)
(その淫靡な姿と、瞳に宿った光に触発されるように)
(吐精したにも関わらず萎える気配のない肉棒が震え、名残が糸を引いて先端からこぼれ落ちる)

……津綺子……
(身を屈め恋人を立ち上がらせて、顔に付着した粘液を指先で拭うと、まだ粘液に塗れた唇へと運び)
(濡れた瞳を見つめ、言葉なしに頷いて、身体を入れ替え津綺子を木立ちに凭れさせる)

つきこ、お返ししてあげる…
(手の平が脇腹と双球の裾野の間を往復して何度か撫でたあと、シャツの裾を持ち上げて中へと侵入する)
180伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/18(水) 01:47:46 ID:TOpZVE90
お返し……ここで…?
(木にもたれかかり、たった今、絶頂に導いた恋人を見上げ)
(意外な申し出に胸を弾ませて)
(それでも彼のすることを拒むことができない)

ここでは…だって……
(ためらう言葉をつむぎながら、されるがままに)
(わき腹へ触れる暖かい手に、ぴくりと全身をふるわせる)
(敬愛して止まない青年に、自分でも理解できないほど強い欲望を感じ)
(場もわきまえずに欲情する自分を恥じて)
直さん……帰らなきゃ……あぁ…
(口先ばかりで止めようとしながらも、弾む双球の裾野に恋人の手が届けば)
(あえぎ声とともに、理性の声は後退していって)

んっ、あ……
(シャツの中へ直の手が入り込み、素肌に触れる)
(そこが焼け付くように感じ、もう熱い吐息を漏らして)
(急速に全身にめぐる血が沸騰するほどに感じる)

【申し訳ありません、今夜はここで凍結をお願いします】
【解凍は木曜日…でしょうか?】
181迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/18(水) 01:51:21 ID:xoXTPwff
【うぃ、凍結了解】
【そだね、木曜日。時間はいつもの如く、22時でお願いできるかな?】
182伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/18(水) 01:54:35 ID:TOpZVE90
【木曜日22時ですね】
【今後の展開ですが、このまますぐにこちらは毒が効いてくるのでいいですか?】
【それとも、もう少しこのままで?】
183迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/18(水) 02:00:14 ID:xoXTPwff
【うむ、悩む…もうちょっとだけこのままでお願いできるかな】
【効きはじめる具体的なタイミングは津綺子が決めていいよ】

【じゃあ今夜はこの辺で。いつも楽しませてくれてありがとう】
【お先にノシおやすみなさい】
184伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/18(水) 02:01:44 ID:TOpZVE90
【ではもう少し、いつもの私のままで】
【私も楽しい時間を過ごさせていただきました】
【木曜日もよろしくお願いします】

【お疲れ様でした。おやすみなさい】
185久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/03/19(木) 22:00:09 ID:au3PQu5e
伊織先輩に連絡事項。

迫水先輩が、規制により、避難所にいらっしゃいます。
186伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/19(木) 22:03:26 ID:JmpiYfnH
【久遠さん、ありがとうございます】

【スレを移動しますので、どうぞどなたでもお使いください】
187紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/21(土) 22:30:29 ID:BxKPx36J
【名前】紫 一久(むらさき かずひさ)
【年齢】17(高等部二年)
【性別】男
【身長】172
【容貌】
無駄のない体つきに、やや大人びた顔。昼間は笑顔、夜間は無表情が七割を占める
右手は無骨な義手で、隠すために常に黒い革手袋をしている
【能力】
・身体能力
生身でも、訓練を受けた大人と互角以上に渡り合える程度の身体能力
ただし、若干足が遅い

・特殊能力関係
・グルネル
右の義手。有線で10mほど射出できる
飛んでいる間も指は普段通りに動かせるが、制御を失うと爆発する
・刺天
四年前、伊織 陽太郎から奪った日本刀を補強した物。現状の主武器
耐久性が高いため乱暴な運用にも耐え得る
更に、電流を柄から切っ先に向けてでしか流さないという特製を持つ(限度あり)
・ショックボルト(能力)
(ワイヤーや刀といった武器づたいにでも)手から触れている対象に電流を流しこむ
使用には痛みを伴い、痛みは威力や相手の大きさに比例
・他にも銃やワイヤーガン、ナイフや捕縛用ワイヤーなどを小器用に操る

【希望】基本的に何でも
【NG】グロ、ホモ、大きな後遺症(切断くらいならおっけー)
【弱点】
回避は一般的な回避のみ
饒舌・自信家すぎる
勝利が見えると油断する
【備考】
<<十三天梯>>という、対異能組織の構成員。異形の捕獲及び異能のスカウトを行っている
もともと孤児だったのだが、身体能力の素養と異能の片鱗を見出されて教育を受けた
ただ、結局異能としては開花せず、ある異能を模倣した電撃能力を、人工的に与えられる
"一"久という名前は、人工的に異能が与えられた成功体の第一号に因んでいる
適当な性格に見えるが、使命感はかなり強い。でも不平不満は結構こぼす
基本的に異能に対しては友好的だが、必要とあらば敵意を向ける事も躊躇わない
昼間は明るい性格だが、あくまでそれは情報収集のための仮面であり、
夜の戦いの最中に現れる残忍・傲慢な性格が本性

電撃関係の異能を目の敵にしていて、四年前に誤解と先走りから伊織 津綺子の兄を殺害している
その伊織 津綺子とも(仮面を被った状態ではあるが)敵対の段に至った

どうやら義妹がいるらしい。そのせいか、年下には甘い(自己診断)
188紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/21(土) 22:32:13 ID:BxKPx36J
【さてさて、時間的に微妙だが待機と行こうか。プロフは直上だ】
189紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/21(土) 22:56:00 ID:BxKPx36J
【待機を解除する!】
190紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/22(日) 15:00:19 ID:1BVgDNR1
【島田 六花とのロールに使用する!】
【『』内はゴーレム使いの魔術師の台詞という事で・・・】


・・・・
(追う)
(紫は確かに足が遅い。が、厚ぼったいローブを纏い、片手に豪奢な杖を携えた中年に追いすがれない程遅くはない)
(だから、追う。走る)
(木々の間を飛び、フェンスを突破り、追う)
(そして、そこにたどり着いた)

・・・・ふ
追いかけっこは終わりか、魔術師?
安心しろ・・・<<十三天梯>>は慢性的に魔術師を不足としている
殺しはしない。少なくとも、俺はな?
("勝ち"を確信した紫は、余裕の色を声に滲ませ、眼前に膝を突く魔術師に刀を向ける)
(・・・・が)

『・・・フ、フ、フ』
『若僧が大きい口を叩きますね。年上は敬うべきですよ?』
(魔術師はそう呟くと、杖で一つ、地面を叩いた)
(地面が、揺れる)

・・・・!!
(その時、紫は気付いた)
(学校のグラウンドは、ゴーレムの材料たる"土"で溢れている――!)

くっ・・・・!
(反射的に目を腕で庇うと同時、凄まじい量の砂塵がグラウンドを舞う)
(嵐のようなそれが落ち着いた時、グラウンドには・・・・)

『フ、フ・・・・ははは』
『残念でしたね、若僧・・・貴方は私を追ったのではなく、私に誘われたのです』
『――死になさい。フラービ(肉人形)の材料にして差し上げます』
(体高五メートルにも及ぼうかという、顔すら見出す事のできない、人間を簡素にしたような形のゴーレム)
(その周囲には、二メートルほどの同型のゴーレムが、巨大ゴーレムを守るように、三体)
(術師は巨大ゴーレムの肩に、勝ち誇るように立っている)

・・・っ!
(中型のゴーレムなら、まだ何とかなるかもしれない)
(しかしそれら三体を相手にした上、大型ゴーレムを相手取るのはほぼ不可能だ)
(銃弾だって、当てられるかどうか・・・・せめて電流が通用すれば!)

(歯がみしつつ、構えた刀をそのままに視線を走らせ、紫は撤退を考え始める・・・・)


【・・・長くなった】
【では、よろしく頼む】
191島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/22(日) 15:23:38 ID:dCKJmcOy
……なに、あれ。
(散策を兼ねた妖魔退治――今日は成果がなかったが――から引き上げて)
(破れたフェンスを潜り抜け、学園に戻ってきてみれば)
(見慣れた空間55は、感じたことのない種類の魔力の気配に満ち満ちていた)
(そして、眼前に広がる異様――即ち、広いグラウンドに聳え立つ、4体の巨大で歪な泥人形)
(そう、本来の意味での、ゴーレム)

(嫌な気配しかしない――あれは、“良くないモノ”だ)

(放っておく訳にはいかない。アレは、破壊しか産み出さない。産み出せない)
(それを操る“誰か”はともかく、とにかくあの人形そのものを、破壊せねばならない)
(六花ひとりには、荷が勝ちすぎているかもしれないが)
(だからといって、この邪悪から目を背ける訳にはいかなかった)
(シャベルを握り締め、覚悟を決める)
――――んっ?
(巨大な存在に気を取られていたが、それに対峙する人影に気付いた)
(その人物は、刀を構えて――その手を包む、黒い手袋)
(見覚えがある。彼は――)
――紫、さんっ。
(彼も、ひとりであれらをどうにかしようとしているのか)

(ひとりなら難しくとも――ふたりなら)
(ふたりなら、きっと、だいじょうぶだ)
(頷いて、まずは――)

――てえぇぇりゃあぁぁぁあぁッ!!
(――――強化したシャベルを構えて、横から、一直線に一体のゴーレムに突っ込んだ)

【こちらこそ、よろしくお願いします(ぺこり)】
192紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/22(日) 15:49:43 ID:1BVgDNR1
・・・!?
(この場には場違いにも思える、少女の雄叫びと共に、ゴーレムの一体が揺らいだ)
(側面からの突撃を受けたゴーレムは、土くれを撒き散らしながら、轟音を立てて弾け倒れる)
(破壊は完遂されていない・・・・が、半壊は過ぎた。立ち上がるのがやっとと言った様子だ)
(そして、その破壊の源には、以前見た少女が)
・・・・六、花・・・?

『な・・・何です!?』
(魔術師にとっても当然ながらそれは予想外の事で、やはり素頓狂な声を上げた)

(そしてその隙を)
っ!
(紫もまた、逃がさない)
(最も手近な中型の一体に、刀を腰溜めに構え、突撃)
(改造刀ならではの力技でそのゴーレムのバランスを崩し、脚部を貫き、地面にはりつける)
(そして同時、拳銃を抜きつつ、六花に叫んだ)

六花、島田 六花!俺だ、紫 一久!
あいつ、肩の上に乗ってるあいつは!
(拳銃を持たない左手で、肩の上の魔術師を指す)
年若い男女ばかりを八名殺害、未遂も二十件近く!
傷害、窃盗、破壊、食い逃げは数知れず、あいつを追い詰める過程で今日だけで二人ほど重傷・・・・らしい!
しかも名前は邪神堂魔多狼!!
――つまり、悪人、犯罪者だ!
俺たちのこの社会の平穏を乱す、紛れもない悪!
だから頼む、力を貸してくれ、六花!!
(一息に叫びきり、動きを止めたゴーレムの胸部に銃を乱射)
(やはり破壊には至らないが、半壊以上に追い込む)


『く、伏兵だと?しかし・・・・・・む?』
(その頃、巨大ゴーレムの肩乗り魔術師)
(彼は突如現れた少女を視、気付いた・・・・いや、気付いてしまった)
『・・・まさか、彼の名匠の・・・・!?』
(その呟きは、地上の二人には届かなかったが、しかし)
『ック、ハハハハハ!!』
『僥倖、なんという、何と言う僥倖ッ!!』
(次の絶叫は、二人の耳に容易く届いた)
『ックク・・・目標をゴーレムに変更する。狙い定めろ我がクレイズ』
(この呟きは、微かに六花にのみ)

(残る二体のゴーレムが、動き始める。中型は紫へ、大型は六花へ)
(それぞれが轟音を立てつつ、目標目掛けて走り出す)
(そして二人の攻撃を受けた半壊の中型ゴーレムも、破れかぶれながら拳を振るう)
(その打撃の威力は、決して無視はしきれない・・・!)
193島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/22(日) 16:15:58 ID:dCKJmcOy
ふぅッ!
(ゴーレムの材料に『使われて』、グラウンドは荒れ果てていたが、それをものともせず)
(六花はシャベルを振りかぶり、ゴーレムの胴体に打ち付ける)
…………ッ!
(そして、砕け崩れる)
(完全な沈黙には至らないとはいえ、十分だ)

(だが――この一撃だけでも、気付くはずだ)
(たとえ知性を与えられていなくとも、今攻撃を加えた存在が、ヒトではなく、同類――)
(強大な魔力で練り上げられた、ヒトガタだということに)
(そして、そういう世界をしる魔力の使い手なら、尚更だ)
(それだけで、六花は“エサ”になれる)
(わずかでも、彼の危険は回避されるかもしれない)(六花の突撃により生じた隙に、別の一体に攻撃を仕掛けながら彼は叫ぶ)
(その内容に、六花は目を見開いた)
……ひと、を、殺した……?
(陣の中心の、最も巨大なゴーレムの肩に立つ、ローブを纏う人影)
(――ヒトなのに。ヒトから、奪うのか)
(許せない)
(彼がその邪悪に立ち向かい、そして六花に助けを求めると言うのなら――)
(六花が為すべきことは、ひとつ)
――捕まえます。捕まえて、償いを。
(魔術師の犯した咎に見合う対価など、この世には存在しないだろう)
(けれど、それでも――捕らえなければならない)

…………来なさい。
(狙い通り、魔術師と彼が操る大型ゴーレムは、六花を標的と定めたようだ)
(魔術師の呟きが、異形狩りを名乗っていた紫一久に聞かれなかったのは、幸いだった)
(相手の戦力が分散する。数は少なくなったが、だからといって油断はできまい)
(自らを守らせるものだ、サイズだけではなく、パワーも飛び抜けているだろう)
…………んっ。
(六花は逃げるように、身体を反転させる)
(僅かでも、有利なほうへ――緑多い、裏庭のほうへ)
194紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/22(日) 16:48:25 ID:1BVgDNR1
(六花の一撃により粉砕されたゴーレムは、さして時を待たずグラウンドへと溶けて行った)
(相変わらずの豪腕に思わず息をつく)
(まず、一体)

ふ・・・っ
(拳が振り上げられるを見るに、ゴーレムを固定していた刀を強引に抜き去る)
(歪な格好で拳を振り上げたそれは、支えを失って逆にバランスを崩し、大の字に倒れた)
(そのゴーレムの丸太のような足を踏み台にし、跳び上がり勢いをつけ)
死ね・・・!
(ゴーレムの頭にあたる部分に、刀を深々と突き刺す)
(最後の足掻きとばかりに全身を震わせるがすぐに大人しくなり、それは元の砂と土に還った)
(これで二体)

っの野郎・・・この期に及んで女漁りか!
(六花がゴーレムであるという真実を知らない紫は、僥倖という言葉だけでそう判断した)

・・・おい、待て!
単独行動は・・・・っ!
(捕まえると言い切り、何処かへと走って行く彼女を制止しようとするも)
(あまり視線を逸らしてもいられない。まだ自分にも一匹向かっているのだ)
・・・耐えろよ
(ぽつり呟き、刀を構え直す)
(一対一なら、撃破も不可能ではないはず・・・自身に言い聞かせつつ、向かって来た中型のゴーレムと対峙した)


(大型ゴーレムが走り、地を踏み鳴らすたび轟音が響き、大地が、校舎が揺れる)
(その威容は、正しく破壊の化身)
(動きは決して俊敏ではないが、歩幅の大きさがそれを補い、駆ける六花に後れを取らない)
『く、く・・・!その瑞々しい容姿、力強い行動、判断力・・・・間違いない!』
『僥倖です、技術においてのみ我が敬愛する、愛を謳った愚かなるマイスターの作品に出会えるとは』
『僥倖です!』
(魔術師は、熱に浮かされたように言葉を並べ、六花・・・少女型ゴーレムを追う)
(だがその一方で、少女型ゴーレムが何を思って行動しているかも考える)
(大型ゴーレムに怯えて、逃げている?考えられない)
(では、何故・・・・)

(――思い至る)
(ズン、という沈みこむような轟音を立て、六花の狙った裏庭の直前にて、足を止めた)
『――ですが』
『彼を野放しにする訳にも、参りません』
(大型ゴーレムは言葉とは裏腹に方向を変えるでもなく、それだけで直径1mはあろうかという両腕を構える)
(そして、魔術師は一言)
『フォルテ・アラム!』
(叫ぶと、巨大な両腕が大型ゴーレムの身体から離れ、少女型ゴーレム目掛け、飛ぶ)
(六花の本能を推測して放った、半ば確信染みた賭けによる攻撃だ)
195島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/22(日) 17:27:53 ID:dCKJmcOy
だ、いじょうぶ、ですっ!あなたは、そっちを!
(それだけ叫んで、六花は駆ける)
(相手は残る一体のみ。ならば、負けることはあるまい)
(あの魔術師に、六花の知られたくない情報を与えられたくはない、という理由もあったが)

やっぱ……り、遅くない、か。
(六花と魔術師を乗せたゴーレムとの距離は、縮まらずとも広がらず)
(全速力で走っている訳ではないとはいえ、それは驚きに値した)
知ってる、の、ね……姉様のこと、“dustworks”のこと……
(目指すのは、学園の敷地でもっとも緑の多い場所)
(鬱蒼と繁る木々に加え、フェンス、柵――魔術師は、知っているだろうか)
(土から出ずるモノに対する干渉能力を、戦闘に利用できる域にまで与えられているのは)
(“dustworks06”――六花だけだということに)

…………!
……姉様の、悪口を……言わないでッ!
(『愚かなるマイスター』)
(そのたった一言に思わず振り返り、遥か高みにある魔術師を睨み付ける)
(ヒトに対して、ここまでの怒りを抱いたのは初めてだった)
……え?
(ゴーレムの腕が、六花へと伸びる)
ひゃッ……!
(魔術師の唱えた口上とともに、巨大な質量を備えたその両腕が、六花目がけてまっすぐに飛来した)

……くぅッ!!
(反射的にシャベルを突き出し受け止めようとするも、六花を狙うそれはひとつではない)
(受け止めては間に合わない――破壊しなければ)
(逆に、襲い来る腕のほうへ)
間に、合え……!
(六花の干渉能力は、その身に宿る、土くれに少女としての性質を『押しつけている』魔力を)
(逆に外に向け、自分以外の物質に六花の望む状態を『押しつける』というもの)
(あのゴーレムを形づくるのが、六花と同じ土ならば――)

『砕け散れ』――ッ!

(魔力を向けられる範囲は2メートル。その間に、それを破壊しきれなければ)
(逆に破壊されるのは、六花のほうだ)

【すみません、遅くなりました】
196紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/22(日) 17:55:18 ID:1BVgDNR1
(ゴーレムの両腕が迫り、白刃でそれを弾く)
(力では劣るが、技術では勝る。真直ぐな力を流し、弾くのは難しい事ではない)
(加え、やはり基本的な動きは緩慢としているのだ。何度か打ち合えば隙も生じる)
(だから、その隙を突き・・・)
・・・てっ!
(懐に飛び込み、突く)
(そしてまた、隙が許す内に離脱。小さな一撃離脱の戦法だ)
(これが最も堅実で、尚且つ手早い)
(しかし、複数を相手にこの戦法は使えなかっただろう)
(・・・そう思い至って、今一度六花の助力に感謝し・・・・)
(早く彼女を助太刀せねば、と思い直す)
(もう半壊程度まで追い込んだ。あと一息・・・!)


『は、は、ハ、ハ、ハ!』
(巨腕が足を止めた六花に迫るのを見、魔術師は嗤う)
(高らかに、高らかに。己の勝ちを確信して)
『そうとも、愚かだ!ゴーレムに感情を与えるなど!』
『ゴーレムは道具でありさえすれば、良いのだ!感情を与えればその動作は揺るぐばかり!』
『故に・・・・ィ!?』

(ばき、ばきんと岩が割れるような音を立て、ゴーレムの拳が砕けゆく)
(砂を、土を、石片を地表に降り注がせ)
(六花に触れようとする腕の先から順番に、粉砕されて行く)
(そして遂ぞ、腕は六花に一度も触れる事なく、ただ砂礫を撒き散らし――消滅した)

『ぬ、ぬ――ゥッ!!』
『ゴーレムが魔法を真似るか・・・小賢しい!』
(先程までの勝ち誇る口調とは打って変わり、苛立たしげに吠えると)
『・・・オートマチカ、修復を完遂するまで待機せよ』
(大型ゴーレムの側頭部を小突き、跪かせ)
(その肩から地面に飛び降り、六花へと杖を向けた)
『よもやゴーレムと魔法合戦をする事になるとは思わなかったが・・・』
『あの者の作品となれば致し方ない事か』
『・・・覚悟を決めるが良い、ゴーレム』
(言うと同時、先程砕け散ったゴーレムの腕の欠片の一部が、魔術師に纏わりついた)
197島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/22(日) 18:29:56 ID:dCKJmcOy
(前面に向けた六花の“領域”に飲み込まれ、腕は砂と土へと還ってゆく)
(次第に質量をすり減らし、ついには風に流され、消えた)

…………ふぅッ……はぁ……
(何とか、間に合ったようだ)
(全身から、滝のように汗が噴き出している)
(しかし、半ば捨て身の反撃を放った割には、消耗は少なかった)
(それどころか、魔力循環機関――心臓が早鐘のように激しく打たれ)
(体内の魔力は、逆に活性化しているようだった)
……馬鹿に、しな……いで。
わたし、は……“dustworks06”……蓮見、絹佳の、娘、なの……
(なぜ、こんなことが起きたのか。考えられる原因は、ただひとつ)
(敬愛する創造主を、中傷されたこと)
(背後で戦う彼を、傷つけようとしたこと)
(それに由来する――“怒り”)

(魔術師が愚弄した、“感情”ゆえに――六花は、敗北しなかった)

……今度は、あなた、なの……?
(ゴーレムの肩から地上に降り立ち、六花へ杖を向ける魔術師)
(ヒトに、このような敵意を向けられたのは初めてだ)
(ヒトと戦うことは、ヒトを害すること――六花の本能は、それを許さない)
(戦いたくない。けれど、今六花が逃げれば、グラウンドで戦う彼や、他のヒトを傷つけるかもしれない)
(魔術師がそれまでに、為してきたように)
それだけは、させない……!
(六花の中の天秤は、僅かに前者に傾いた)
(それはヒトと戦う覚悟というには、程遠いものであったが)

(砕けたゴーレムの破片が、魔術師を包む)
(そして、直感する――仕掛けてくる、と)
(対応せねばならない。それが、六花の手に負えなくなる前に)
『あなたは槍。穢れ穿つ槍』……!
(呟いて、シャベルを変形させると、変化しつつある魔術師へと向けた)
198島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/22(日) 18:30:41 ID:dCKJmcOy
【…と、そろそろお時間でしょうか?】
199紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/22(日) 18:34:41 ID:1BVgDNR1
【ああ・・・そうだな。凍結、頼んで良いか?火曜夜なら空けられる】
【・・・・つーか、こんな方面で良かったか?なんか勢いに乗ってしまった訳だが】
200島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/22(日) 18:39:17 ID:dCKJmcOy
【了解です】
【火曜は、あまり遅くまではできないかもしれませんけれど…】
【はい、大丈夫ですよ。十全と、楽しんでますし】
【それよりたびたびレスが遅くなって、申し訳なかったです】
201紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/22(日) 18:42:06 ID:1BVgDNR1
【んむ、分かった・・・そう言って貰えると一安心だ】
【遅れるのは、気にするな。誰にだってそういう事はある】

【では、凍結という事で、また火曜日に】
【失礼するッ!】
202島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/22(日) 18:44:06 ID:dCKJmcOy
【はい、では火曜日に】
【お疲れさまです。失礼します(ぺこり)】

【以下空き、です】
203媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/22(日) 21:13:59 ID:KKwTRjHl
【失礼して、解凍にお借りいたします(一礼)】

【レスはごゆっくりと、あとは……いつも通りの方式に加えて、大まかなリミットでも教えていただければ、
 できるだけそこまでに〆られるようにできたら、と思いますから、遠慮なく仰られて下さい】
204郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/22(日) 21:19:12 ID:f8N6Ew+c
【ロールに使わせてもらうぜっ。今日もよろしくな、先輩っ】

(肌蹴させている制服の隙間から、その控えめな乳房を軽く握りながら、
 腰を推し進めて、肉壁を熱い滾りで擦りあげていく)
葵、さんっ……! 俺、…葵さんのこと、離さないから…っ!
葵さんの隣にずっと、いるからなっ…!! んっ……くっ…!
(ぎち、と肉棒を締めつけてくる秘肉に、びくりと膣内で肉棒は震え、さらに膨張する)
…く、ぁ、は……葵さんの中、凄く暖かい……蕩けてしまいそう…だっ…!
(与えられる刺激に、言葉を紡ぐのもやっとでその快感が四散してしまわないように
 今はただ、その快楽を味わうことに集中する。熱い滾りで、ぐいぐいと奥まで攻め込むと、
 ずずず、と腰を引き、お互いの肉を摩擦させていく)

葵さんのここ…凄く、可愛らしい………っ
(腰をゆっくりと動かしながら、呼吸を乱しつつ、ボールペンを差したそこをぐりぐりと動かして弄る)
ん、ぁ………は……葵さん…っ、きもち、いいっ…!!

【リミットは22:50ぐらいかな…? それまでには締められるとは思うけど…、よろしくっ】
205媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/22(日) 21:36:34 ID:KKwTRjHl
……っ、ぁ、あぁっ……っぅ、ぁん、ん――…ッ!
(後ろから手を伸ばされ、小ぶりな乳房を握り込むようにされると、
 膣内を責め立てるそれに加えて、甘い痺れのような快楽にもはや言葉を紡げない)
(――ただ、彼の与えてくれた言葉をすっかり快楽に溶けた思考で理解すると、
 彼女は快楽以外の何かを堪えるかのようにして、小さく、唇を噛んだ)

…っ、んぅっ、あっ、太一朗さんの、も……熱くて――ッ、また、大きくなっ……ッ、ぁあ…っ!
(狭い自分の中で肉棒が大きくなると、逆に彼女のナカが彼を締め付け、また快楽に襲われる)
(ナカを押し広げる感覚に、そうしてさらに内壁を擦りあげられる感覚に、
 意識まで溶けてしまいそうなほどの甘い痺れを感じながら、四つん這いのまま身体を揺られる)
ゃ、ん――…ッ、あ、なに……っ、後ろそんなに、しちゃ、……ッ。
あ、っ、前だけでも、もう、わたし……ヘンになりそうな、くらい、ですのに……ッ。
(ペンが尻穴の内部をぐりぐりと抉るたびに、おかしいと頭の片隅で思いながらも、
 身体が確実に反応して、それを示すように彼女の口から甘い声が零れ、きゅきゅっと締め付けが加わる)
や、だ……っ、自分の身体じゃ、ない、みた……っ、こんな、気持ちいいの――…知らな…ッ、ぁあん…!
(身体を支えている両腕は、もはやがくがくと小刻みに震えていた)

【はい、承りました】
206郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/22(日) 21:52:08 ID:f8N6Ew+c
>>205
……葵さん…。
俺、もう何も考えられない……っ……
…気持ちよすぎて、何も……!
(既に限界が近づいているのか、腰を打ち付ける速さは段々速くなり、
 それに伴って、お互いの肉が弾けあう音も教室の中に響き渡る)
本当に……、何も…っ…
気持ちよくて、何も、何も……っ、俺、俺……!
もう、限界が……!
(快楽と興奮によって頭のなかは支配され、彼女以外のものは既に認識することは出来なかった。
 此処が学校の中であることも、まだ生徒も教師も残っていることも、そして、
 自分たちが淫猥な交わりをしていることすらも意識の外に置いてきて)
(ぐぐ、と傷つけない程度にボールペンを押し込み、ぐりぐりと円を描くように掻きまぜながら、
 遠慮もなく肉棒を膣奥へと叩き込み、その限界が訪れることを肉棒の滾りと膨張で伝える)
あおい、さ………、おれ、も、もう……!! あ、おい……さん…!
あ、ああああ――――!!!
(絞り切るような嬌声をあげると同時に、意識と共に膣内に埋めていた肉棒からは欲望が
 解き放たれて、白濁液が勢いよく、彼女の中へと注ぎ込まれていく)
207媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/22(日) 22:05:33 ID:KKwTRjHl
>>206
……わたしも、もう、分からない……っ、
いまは、“貴方のこと”、しか……ぁ、あぁ…ッ――…っ、はぁっ、ぁんっ!
(後ろから突かれる度に乾いた音が教室に響き、その音さえも身体と心を犯していく)
(確かにこのときだけは、学校のことも、自分の淫らさについても、
 そうして、異形狩りである自分についてさえ、とろけて消えてしまいそうなほど、快楽が鮮烈で)
(前と後ろを同時に激しく刺激してくる二つに、次第に頭の中が真っ白にそめあげられ、
 絶頂に自分を押し上げる快楽の波に流されまいとするように、まだ欲しいというように、腕に力がこもる)
……ッ、ぁ、いっちゃ、う――…っ、
たいちろう、さん……っ、欲しい、たいちろうさ、んの…―――ッ、ぁ、ぁあっ、ぁあんっ…!
(だが、自分の名前を呼ぶ彼の声と、さらに熱く硬く自分の奥で爆ぜようとしている彼の欲望に
 その我慢も意識もあっけなくはじけ飛んだ。奥に熱い迸りを感じたと同時、一気に絶頂に駆け上がる)

……ぁ、あ……っ、はぁっ…っ、ん。
(喉の奥から絞り出したようなかすれた声をあげ、その快楽に打ち震える)
(彼の精を一滴残らず絞りつくさんばかりに、そこの収縮はキツく、内壁の肉はぴったり絡みついて)
(それとは逆に、彼女自身はがくんっと崩れ落ちて、冷たい教室の床に身体を預けた)
208郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/22(日) 22:19:50 ID:f8N6Ew+c
(まどろみを感じながら、どれくらいの時間が経っただろうか。
 意識が曖昧としていたが、次第に覚醒しはじめて)
………は、ぁ……ごめん、葵さん。
何か、色々と無茶し過ぎた気がする。
(何が、とは正気も戻り始めた今となっては言えず、赤面したまま
 半裸の彼女をぎゅっと抱きしめる。少しでもその温かみを感じるかのように)

ええと、ありがとう。
なんつーか、かっこ悪いところばかりみせちまってさ。
…やっぱり、当分の間は、先輩に頭が上がりそうにないな。
(繋がったまま、苦笑を浮かべてふぅと吐息をひとつ溢す)
……たまにはカッコいいところも、って思うんだけどなー……。
俺だって男なんだしさ。
209媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/22(日) 22:35:32 ID:KKwTRjHl
…………。
(抱きしめられることで感じられる温かみに、彼のことを認識し始めて、
 まだどこか虚ろな瞳をそちらに向けると、甘えるように体を預けてしまう)
(乱れた制服も、見なれた作りの教室も――その空間に広がる甘い情事の残り香も、彼女の意識を覚醒させていって)

……どう、いたしまして?
受け止めると申し上げたのは私ですから、べつに、謝ることではありません。
(少し緩慢な口調であったけれど、先ほどの熱から醒めたように、いつものように語る)
(ただ、その目をもう彼と合わせようとしないのは――どれだけ乱れたか認識し、羞恥を刺激されたからか)
……わたしは、いくらか、拝見しているつもりですけれど、
貴方が見せていないと思うなら、見せてくれるまで、気長に、待ちま――…っ、ぁ、ん。
(身体をよじり、まだ内壁が絡みついていた肉棒を少し強引に引き抜くと、
 顔を赤くして自分の後ろを埋めていたペンも引き抜き……しばらく迷ったあとに、真っ赤な顔で溜息をついて)

……私のあげますから、もう、これ、使わないでください。
(乱れた制服を探ると、自分のブレザーにあったペンを彼の制服に差し替えて)
(半ば乱暴にスカートのポケットにそれを押し込むと、改めてこの状況を見直して、恥ずかしげに目線をそらし)
――帰りましょうって、簡単にいえそうに、ないですね。
…わたしも、乱れたのは一緒だから、何も、いえない……。
(すっかりと乱れた髪をかきあげて、ああもう、とでも言うように、少し八当たりも込めて、額を彼の胸にぶつけた)


【そろそろ、〆で大丈夫、でしょうか?】
210郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/22(日) 22:48:23 ID:f8N6Ew+c
ふー………
(大きく息を吐き出すと、ぱんぱんと自分の頬を張って)
よっし! ま、葵さんにはこれだけ甘えさせて貰ったんだし、
いつまでも、くよくよしてるわけには行かないよな。
俺は俺なりのやり方で、俺を貫いていく!
…たとえ、その手が届かなかったとしても、そこで諦めたら終わりだ。
だから、もっと強くならなきゃ。…いや、強くなってみせる。絶対に。
大切なものを、守れるように―――。

………いや、別に俺は気にしないけど?
(あっけらかんと、そう言いながらボールペンを返してもらおうとすると、
 代わりに彼女のペンを差し込まれて)
あー……そうだな、後始末しなきゃいけないし……。
……ん、それじゃもう少しこうしておくか。
こうしてると、落ち着くし―――。
(そっと呟くと、彼女の頭を抱え込むように抱きついて、その温もりを大切にするかのように、
 背中に手を回した)

【それじゃ、こんな感じで締め、かな? どうも何度も迷惑をかけてごめんっ!
 でも、凄く楽しかったぜっ。本当、どうもありがとう!】
211媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/22(日) 23:07:34 ID:KKwTRjHl
……はい、それでこそ太一朗さんです。
貴方が、貴方の大切なもの、ちゃんと、守れるように――私も、できるだけ、支えられたら、うれしい。
(彼自身が納得した素振りをみせると、こちらも安心したように息をついて)
(――こういうときは、十全と格好よいと思うけれど、と。
 言おうか言うまいか迷ってから、ただ眼を細めて表情を綻ばせるに留めておいた)

――私が気に致します。
(少しばかり相手を睨むものの、結局はそれ以上強くいえずに小さくむくれる)
(頭を抱え込むように抱きしめられ、自分の背に彼の手が回されると、
 ひどく安心しきったような満たされた吐息をはきだして、無言で甘えるように身をよせて、その行為を肯定した)


【すっかり、遅れてしまってごめんなさいっ】
【こちらこそ長くお付き合いさせてしまって、ごめんなさい。そうして、ありがとうございました】
【楽しんでいただけたなら、十全です。私こそ、とても楽しませていただきました】

【それでは、改めまして最後にお付き合いに感謝を――遅れてしまってごめんなさいっ、おやすみなさい、後輩さん】
212郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/22(日) 23:12:06 ID:f8N6Ew+c
【お疲れ様! また機会があればよろしくな?
 それじゃ、また……おやすみっ!】
213兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/24(火) 02:29:58 ID:j0I6naLs
【名前】兵部 晶(ひょうぶ あきら)
【年齢】14
【性別】男
【身長】152cm 42kg
【容貌】全体的にショートだがアホ毛があり、もみ上げが長い。かなり童顔。
    基本的に仏頂面でツンツンした様子。
【能力】接触した物体、及びそれに接触していた物体を
    中心から自由な方向に回転させる。ただし最大で自動車のタイヤほど。
    複数を対象に取れるが、同時に回転させられるのは一方向のみ。
    また己の非力を補う為に、銃器の訓練を積んでいる。
    能力と組み合わせ弾丸の貫通力の向上や、他には弾道を曲げたりできる。

※銃器は全て身長並の特殊なサックスケースの中に入れて肩に掛けている。
 中にはグロック19やシグ・ザウエル P228など。

【希望】NG以外なんでも 同性とのもあり
【NG】スカグロ
【弱点】身体能力が年相応以下で、またケース(銃)なしでは何もできない。精神的にもかなり弱い。
【備考】中等部二年に属する鳶色の髪の少年。銃器使い。
    以前は穏和な性格でいつもニコニコと笑い、幸せな人生を歩んでいた。
    また警察官である父は、人々を守る自分にとってのヒーローだった。

    しかし半年ほど前、何者かの突然の襲撃で家も家族も失ってしまう。
    警察のとある組織に保護され、そして話を聞き
    父親が異能者だったという事と、襲撃は以前父親が情けをかけ逃した異形の仕業だと知る。
    復讐に燃え、犯人を始末する為その組織に所属する事を誓う。

    その後犯人を始末した後も異形殲滅主義として、人外の魔物を狩るスタンス。
    そして現在は性格が変わり、他人に対してはやや冷たい態度を取る。
    しかし幼さ故に、内には以前の心が殺しきれず残っており、精神的に危うい。
    ちなみに吹奏楽部に所属しているがあまり部室は訪れない。
    周囲に怪しまれない程度にはサックスを吹ける模様。


【以前の名無しですが、プロフがまとまったので投下します】
【今日は落ちますが、以後よろしくお願いします】
214紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/24(火) 22:04:52 ID:Me6bvGpA
>>197に引き続き、島田 六花とのロールに使用するッ!】
【・・・ちなみに外野は取り除かれた。何、そのうち追いすがる。ハハハ】


『フフ、フフ・・・・どうした、言葉ほど余裕があるとは思いにくいが』
(魔力のこもった土塊の拳を粉砕したという事実に加え・・・・・)
(息をつき、汗を流し、そんな六花の満身創痍の様子を見、魔術師は嘲う)
(人間に近く、近く作られているからこそ、その消耗は真実の物であると、彼は疑わなかった)

『ああ、ゴーレム・・・実に惜しい事だが私は君を破壊しなければならない』
(それは本当に、心底口惜しそうな口調で)
『君を確保できないのは実に惜しい事だが、私は彼らに囚われる訳には行かぬのでね』
『魔力さえあれば、連中を完全に潰せる・・・・・・故に!』
(魔術師の身体と同じく、大型ゴーレムの破片が纏わりついていた杖で地面を叩く)
(と、破片がぼろぼろと容易く砕け落ち、中から現われたのは、妖しく赤黒に輝く、槍)
『カルスオフ・ツェペシュ・・・突いた者の魔力を奪う、魔女殺しの秘槍よ』
『・・・・・これで君の魔力を頂き、この場は退くとしよう』

(大型ゴーレムの拳の破片は、遂に魔術師の顔すら覆い始め、その手の槍にも再び纏わりつき始める)
(そしてその姿が完全に破片に包まれ、一片たりとも魔術師の姿が見えなくなる頃、こもった声が響いた)
『――ダストワークスの愚かさを、その身を以てあの世に伝えたまえ』
『ああ・・・ゴーレムに神などいなかったかな!?』
(そう声を発すると、破片は再びぼろぼろと砕け落ちた)
(――そこに魔術師の姿はない)

(数秒を待ち、三体のゴーレムが地中から姿を現す。それぞれ六花の右前、左前、直後10mほど)
(槍を構えた魔術師のようなその姿は、先ほど崩れ消えた、ゴーレムの破片を纏った魔術師と同じ)
(その三者が、順々に声を発し)
『母なる大地の掌上で!』
『人に作られし人形が!』
『私に敵うなど思うな!』
(その三者が、同時に突撃する)
(うち二体・・・六花の右前と左前のそれはダミーだが、直後のゴーレムには"中身"がある)
(魔力に敏感な者なら判断は不可能ではないが、同時に攻撃される中、瞬時にそれを判断し、反応できるかと言えば・・・・?)
215島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/24(火) 22:43:15 ID:WCwXQ2UR
……逃げる、つもり、なの?
わたしを壊して、あのひとを、傷付けて。
それで、また――繰り返すの?
(傷付けて、奪って、壊して、殺して)
(それを幾度も積み重ねて)
(それでもまだ飽き足らず――この男に、罪悪感というものは存在しないのか)
――ッ。それは……
(土と石片の内側から顕現する、血のような色に輝く魔槍)
(その瞬間、この空間を渦巻く魔力の流れが変わった)
…………嫌な、感じ。
(まるであの槍に、吸い込まれてゆくかのように)
(あれに傷付けられでもしたら、六花の身体はたちまち土くれに還ってしまうだろう)
(その事実に、戦慄する)

お断り、なのです……!
わたしには、まだ、やらなきゃいけないことが、あるの……!
(破片の壁に閉ざされ、魔術師の姿が消える)
このッ!
(六花は踏み込み、横薙ぎに槍を叩きつける――が)
(それが届く前に、石像はぼろぼろと崩れて、魔術師もろとも姿を消した)

――――くっ。
(姿は消えたが、魔術師の――魔力の気配そのものは、消えていない)
(六花がそれを感知できることも、承知のうえだろう)
(そして、奴“ら”は現れた――六花を囲むように、陣形をとって)
――ヒトガタだから、敵わない、とか!
(六花には見える。背後から、六花の前方の2体に伸びる魔力の『糸』が)
(即ち、その2体を操る本体は、後ろ――それさえ叩けば、ハリボテは壊れる)
(しかし、それは簡単には許されないだろう)
(写し絵のように、同時に突進してくる3体)
わたしを――舐めないで!!
(槍を握り締め、真正面に駆ける)
(数歩。そして土を蹴り――槍を地面に突き立て、そこを中心に、身体を浮かせて)
(向かって右の1体に蹴りを叩き込む)
――ふんッ!
(ざくり、と脛がめり込んで――ゴーレムが跳ね飛ばされる)
こ………のッ!!
(そして着地すると、その勢いを殺さぬまま、槍を引き抜き、左の1体の後頭部へと振り下ろした)
(手応えは、あった――無力化とまではゆかないだろうが、陣形は崩れた)
216紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/24(火) 23:14:57 ID:Me6bvGpA
【槍の威力は・・・そんなに深刻に考えなくても良いかも、と思った】
【ま、任せるぜ】


『ほう!』
(流れるような連撃で、見事に左右の傀儡を打撃し、包囲陣を崩す)
(先の攻撃から分かってはいたが、その腕力はやはり計り知れない)
(どちらの傀儡も、残り一、二撃で倒れてしまうだろう)

『壊し、傷つけ、逃げ、繰り返す!』
『それの何が悪だというのだ!』
(ぼろぼろと礫を体からこぼしながら、二体の傀儡は交互に声を発する)
『君も同じだ!多くの犠牲の上に生まれた成果という意味では、君もこの傀儡も同じなのだ!』
『私も同じだ!多くの試行錯誤の末に理想人形を求めるという意味では、私も君のマイスターと同じなのだ!』
『理想のために、犠牲を生み出す!』
『それを否定するという事は、ひいては君自身を否定するという事!』
『犠牲なくして生まれる成果など』
『どこにもありは、しないのだ!』
(言って、体勢を立て直した傀儡は再び突撃する)

(それと同時、魔術師はやはり、その声に嘲りを含み、呟いた)
『・・・・・ところで』
(魔術師の瓦礫の鎧が一部、崩れる)
(現われたのは、生身の両手)
『ツェペシュは今、どこにあるだろうな?』
(言うと同時、六花の足下よりわずかに右側の地面が、ギリギリと震える)
(まるで"何か"が地中から迫るように――!)
217島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/24(火) 23:25:02 ID:WCwXQ2UR
【つ、次のレスが遅くなるかも、です…】
218紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/24(火) 23:26:03 ID:Me6bvGpA
【ああ、慌てなさんな】
219島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/25(水) 00:04:05 ID:0ohu9RG2
…………っくっ……!
(数メートル先に1体。槍の届く範囲に1体)
(挟撃は避けられたとはいえ、まだ気は抜けない)
(予想通り、攻撃を受けた泥人形たちは再びのそりと身を起こしつつある)

どうして、それが悪いことだと、分からない、の……?
それでだれかを悲しませることが、どうして、悪じゃ、ないの……!?
(谺するように、浴びせられる嘲り)
(魔術師と六花とは、決定的に相容れない)
……違う!姉様の『理想』は、姉様ひとりのためのものじゃ、ない……!
姉様は、……だれかからなにかを、奪ったかもしれない――けど、奪い尽くしは、しない!
姉様は、だれかの願いを――たったひとりの『運命の少女(ファム・ファタル)』を求める願いを、
叶えるために――だからッ!!
お前の、ただ奪うだけの、得たいがための欲望と、一緒にするなぁッ!
(吼える。迫り来る泥人形に、穂先を向け――)

――――ッ!
(それは、本当に微かな悪寒)
(僅かにずらした視界の端、“本体”の――生身の手に、血色の魔槍はなく)
ま――……
(さか、と口にする余裕はなかった)
(次の瞬間、右足の傍から突き出される、紅い――)
ひ――ぐッ!
(地面を蹴ることができたのは、まさに幸運としか言えなかった)
(まっすぐ六花目がけて迫る槍が――足首を切り裂いただけで、済んだのだから)
つぅッ……!
(槍を抱えて、ごろごろと地面に転がる)
(その衝撃はあっても、怪我をしたはずの部位の痛みは薄い)
(魔力を奪われたことにより、感覚が薄れたか)
(見ると、普段ならしばらくの間は流れている血液が、既に泥水へと還っていた)

【すみません、戻ってきました】
220紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/25(水) 00:30:13 ID:aY/WpuK2
『・・・・フフフ・・・見たか、ゴーレム。そしてマイスター』
『その胸に抱いた感情がまたも、君を妨げ、阻んだ』
(静かな声音に確かな昂揚を秘め、悠々と槍に向かって歩き始める)
『武器から目を離すなど、戦いに身を置く者としてはしてはならぬ事だ』

(歩く魔術師を祝福するように、倒れ臥した六花を嘲笑するように)
(一対の傀儡は叫ぶ、叫ぶ。叫びながら、六花に迫る)
『奪い尽くさない事を、誇るか!』
『半端な希望は、真黒の絶望よりも尚痛ましいのに!』
『誰かを助ける、その願いすら!』
『誰もを助ける事に繋がらないのなら!』
『極めて独善的な!』
『私欲にすぎない!』
(気づけば傀儡は六花の両脇に立ち、槍を突きつけ、その行動の一切も許そうとしていなかった)

『・・・では、終いにしましょう』
(悠々と紅い魔槍を手にし、構える)
(爛々とその瞳を昂揚に揺らし、六花へと近づく)
『何、君の魔力は無駄にはならない。私の威光を煽る種火となる』
『だから、安心して――』

(と)
――待たせた
(――何所かより飛来した、手のかたち)
(色は鉄、材質もまた、鉄)
(その手は魔術師の槍を掴み、いつものように電流を流す)
(ぐ、という呻きと共に、魔術師はそれを握る力を緩め)
(巻き上げられる鉄の義手・・・紫 一久は、腕尽くでその槍を奪った)

・・・・・六花!
これは・・原理は正直よく分からんが、魔力を奪い、蓄積し、所持者に譲渡する槍だ!
・・・つまり、その人形共を確実に殺す!
(組織から奪われたアイテムとして脳に残っていた情報をストレートに吐き出し)
受け取れ!
(全身を捻り、投げた)
(紅の閃きはいびつな弧を描きつつ、飛び、六花を押さえる傀儡の片方を貫く)
(その傀儡は音もなく土へと還り、その槍はどこか満足げな燐光を浮かべた)
(魔力を奪ったのだ)

【と、そろそろ時間かね?】
【次は木曜日だった・・・か?】
221島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/25(水) 00:33:41 ID:2mn+il7W
【はい、凍結でお願いします】
【木曜は、もう少し余裕を持ってできるかと…】
【背後がばたばたしてて、あんまり進められなくてすみませんでした】
222紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/25(水) 00:35:33 ID:aY/WpuK2
【いやいや、気にするな・・・あと一晩ありゃ終わるだろうしな、多分】
【では、木曜日。俺も大体同じ時間で大丈夫だ】

【では、スレをお返ししよう。おやすみだぜ】
223島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/25(水) 00:38:08 ID:2mn+il7W
【そう、ですね。こんなに頭使ったの久しぶりで…(←)】
【こちらも今日よりは早く来れるかと】

【はい。お疲れさまでした。おやすみなさいませ(ぺこり)】
【スレをお返しします】
224郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/25(水) 22:17:27 ID:tL3x5M2t
待機っ。気軽に声をかけてくれよなっ。
225兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/25(水) 22:52:47 ID:3kG4ghV/
>>224

【初めまして、こんばんは。お相手よろしいでしょうか】
【こちらからのロール案としましては、共闘辺りを考えています】
226郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/25(水) 22:59:48 ID:tL3x5M2t
【ごめん……急に眠気が……っ。
 よかったら、明日の夜相手してくれないか?】
227兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/25(水) 23:05:33 ID:3kG4ghV/
>>226

【すみません、明日は何時頃に帰ってこられるか分かりませんで】
【ですのでお気になさらず。また次回声をかけさせて頂きます】
228郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/03/25(水) 23:44:13 ID:tL3x5M2t
>>227
【眠気にやられてた……。
 それじゃ、また次回よろしくな。おやすみ】
229島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/26(木) 21:40:47 ID:FwkXGXnD
【紫さんとのロールにお借りします】

(ジャージの裾ごと、切り裂かれた皮膚)
(生白いはずのそこは、裂傷から土色に変色している――やはりあれは、危険だ)
……そ……う。
(確かに、そうだ)
(怒りのままに激情を押しつけるだけならば、それは奪うこととさして変わらない)
(そして、経験の薄い六花が、感情に流され周りを見失えば、そこを狙われるのは必定)
――まだまだ、だ。
(これは、みずからが招いた結果)

(やや霞んだ視界に、こちらへ歩む土色が映る。あれは傀儡か、それとも“本体”か)
(詠うような魔術師の声。それと、響き降り注ぐ嘲り――まるで舞台のように)
――だからって、絶望を与えてもいいって、いうの……?
違う、でしょう……?それ、は。
(かつて、『人形師』となるために、定められた禁忌に手を染めたと語った創造主)
(彼女は罪を犯してまで、ヒトの“願い”を実現させるという“願い”を実現させることを、選んだ)
繋がらない、んじゃない……繋げる、の。
(自分も創造主も――そして六花も、変わらない――魔術師は言った)
(けれど、認めない。認められない。それを説く言葉は、六花にはないけれど)
(しかし、決定的に、絶対的に、“違う”――と。それだけは、曲げられない)

(愉悦と狂気と、勝利の確信を孕んだ声)
(完全に、包囲されている。まさしく、“絶望的”な状況)
……お前、なんか。
(掠れた声で、呟く)
お前なんかのために、わたしは……絶望したり、しない……!
(銀の腕輪ごと、左手首を掴む。六花こそ、確信している――これで、終わる訳がないと)
(何故なら、六花は――ひとりでは、ないのだから)

(風を切る、音)
(飛来した鉄の腕は、電撃で以て魔術師から魔槍を奪う)
(そして、文字通り槍投げの要領で投擲された魔槍は、泥人形を貫いた)
むら、さき、さん。
(――どうして、気付かなかったのか)
(六花の組成を崩せるなら、あの泥人形を壊せない訳がない)
(泥人形を構成する魔力の練度は、明らかに六花より低い)
(つまり――泥人形は、六花より遥かに脆い)
(ほんとうに、未熟だ――口の端を僅かに吊り上げ、掌で地面を押し、身体を起こす)
(いつまでも、寝てなどいられない)

い、まっ……!
(残された猶予は数瞬。六花は低い姿勢から地面を蹴ると、泥人形を貫いた勢いで)
(地面に刺さったままの魔槍に手を伸ばし――確かに、掴んだ)
230紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/26(木) 22:06:47 ID:kEgjj/oF
【今夜もよろしく、だぜ】

『しま、った!』
(魔術師は思ったまま、自分の浅はかさを呪う言葉を上げる)
(魔力の塊、精巧なるゴーレムを追うばかりに・・・・もっと警戒すべき対象を、忘却していた!)
『ぐ・・・っ!』

・・・・フン
少女趣味とは聞いてたが・・・趣味に生きすぎて隙を突かれちゃ世話ねーな?
・・・・・言っとくが、俺は丸腰相手でも躊躇なく斬れる男だぞ
(告げると、刀を正眼に構え直す)
(丸腰の魔術師が相手なら、それこそ踏込み、縦に刀を走らせ、それでも足らねば横に払えば、それで終わる)
(手加減は難しい、と一般にはされるが・・・・斬撃はむしろ、手加減がし易い武器なのだ)
(紫はこんどこそ、勝ちを確信した)

(だから、気づいていない)
(魔術師が慌てふためいたフリをしながらも、心の中で窃笑し、指先で小さな印を結び)
(それにより休止していた大型ゴーレムが、紫の視界の外で静かに動き出したのに)
(紫は、気づいていない)


『意志で繋がるならば!』
『人は完全ではない故!』
『自分のための絶望など、まさしく感情の欠落点!』
(もともと一対で話を紡ぐ仕様だったのか、どこかちぐはぐに話を続ける傀儡)
(それは嘲いながら、今尚抵抗しようとする六花に向け、その槍を構え、突く)

(紅の魔槍は六花の手に収まると、再び仄かに光を帯び)
(その金属に宿る魔力を、立て板に流れる水の如く、するすると滑らかに持ち手に受け渡して行く・・・・)
231島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/26(木) 22:37:21 ID:FwkXGXnD
――ありがとう、ございます、紫さん。
(手にした魔槍を杖代わりにして、ゆっくりと立ち上がる)
(掌から、流れ込む力――純粋な魔力は、一滴のロスもなく、六花の身体へ浸透してゆく)
(土を、石片をヒトのカタチたらしめるだけの魔力が、全身へと補填されてゆく)
(念じるまでもなく、足の傷は塞がり、痛みも疲労も、溶けるように消えた)
(肉体を満たした力は――続いて精神へと流れ)

六花は、もう――だいじょうぶ、なのですっ!

(外道の戯言など、もはや聞くに値しない)
(残されたもうひとつの傀儡が、六花の手にあるものと全く同じ槍で以て、刺突を仕掛けてくる)
ふっ……!
(息を吐く。僅かに身を横へ滑らせ、槍で受け流すように――しかし、距離は取らない)
くぁ……ッ!
(触れ合う泥人形の槍ごと掴んで、力任せに持ち上げ、)
……のッ、せいやぁッ!!
(勢い良く、地面に振り下ろした)
ま、だ……!
(破片が飛び散る。が、これではまだ、壊し切れない)
(這いつくばる泥人形に飛びかかると、その頭を掴み、持ち上げ、叩き付ける)
これで、とどめ……!
(そして、その額へと、奪った槍を2本まとめて突き立てた)

よしッ!あとは……ッ!!
(魔術師だけ、ではなかった)
(まだ、いる――最大にして最強の、巨大ゴーレムが)
(音もなく、のそりと立ち上がるそれが狙うのは、六花ではなく、紫一久)
(しかし、魔術師と対峙する彼はまだ、気付いていない)
紫さ……!
(否。今動くべきなのは、六花だ)
……まだ、役に立って、もらうのですっ。
(魔力を奪う、2本の魔槍)
(それは六花の手の中で、融けて交わり――1本の、より頑強なそれへと、姿を変えた)
232紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/26(木) 22:58:36 ID:kEgjj/oF
【済まん、描写不足だった・・・傀儡が持つのはただの槍型の岩だ。魔槍は一本だけ】
【一応、普通の岩槍と魔槍を融合して強化した事にして進めさせてもらうぜ】
233島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/26(木) 23:02:22 ID:FwkXGXnD
【な、なんと…ごめんなさい、了解ですっ】
234紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/26(木) 23:06:43 ID:kEgjj/oF
【そして、済まん、操作ミスった!】
【書き直すので少々待ってくれ・・・済まん!】
235紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/26(木) 23:15:50 ID:kEgjj/oF
【ふー・・・済まん、バタバタさせた】

(六花が魔槍を手に立ち上がり、力を取り戻した様子で傀儡に向き合う)
(自分へと向けられた感謝の言葉に、少しだけ頬を弛め)
(しかしその視線に魔術師を捉え、決して離さない)
・・・・ご自慢の魔槍も彼女の手に渡った
諦めて縄につけ。今なら未だ釈明の余地が――
(と、ここまで口にした時、魔術師が身体を揺らした)
・・・チ
(まだ逃げるか、と半ば呆れつつ、踏込み刀を正眼に振る。剣道の基本動作)
(その後踏み込んだ足を基点に横に払い・・・それも逃げられる)
(腐っても魔術師。彼は咄嗟に気中の塵を集め、刃を受け流したようだった)
(が、それもそうは続くまい。更に追撃すべく視線を奔らせると・・・)
!!
(視界を覆う、黒き巨影)


『――見事、と言おうか、だがしかし!』
(大型ゴーレムの"右腕だった部分"から触手のような細い器官が伸び、魔術師を絡め取り、再び肩の上へと置いた)
『我が最高の術式による下僕を放っておいたのは、愚であったな!』
(言うが同時、大型ゴーレムは"左腕だった部分"に伸びた筒状の腕を紫に向け)
『メガリスカノン!!』
(魔術師の号令と共に、その闇に包まれた直径50cmほどの筒から、ゴツゴツとした砂岩が発射される)
(一発に終わらず、二発、三発と合計三個の岩石が、紫に向かって発射されたのだ)


(対する反射的に紫が取れたアクションは、防御のみ。刀と右義手を差し出し、体を庇う格好)
(一発ならまだ耐えられたかもしれない。が、バランスを崩した所に直撃させられる二発目は無視できない)
(さらに続けてもう一発も撃ち込まれれば、果たして再び立ち上がれるかどうか)
236島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/27(金) 00:02:07 ID:FwkXGXnD
(立ち上がったゴーレムが、再び魔術師を肩に乗せ、腕を構える)
(それは、まるで、大砲のような――)
危ないッ!!
(六花の叫びも、彼を回避させるには至らず――)
こ、のぉッ……!!
(ならば、六花が助けるしかない。飛来する岩石が、彼を襲う前に)
(六花は走る。必ず、間に合ってみせる)

くッ!
(一発。射線には、まだ届かない。ならばと、強化した、紅と灰色が斑になった魔槍を伸ばし)
(その先端で岩石を受け止める)
(六花の膂力を以てしても、梃子の原理で腕が持ってゆかれそうになる、が)
あぁぁぁッ!
(少しだけでいい。その方向さえ、変われば)
(折れそうな腕を支え――二撃目が襲う寸前に、僅かに六花の念が勝った)
(角度を下げ、下方に向かう岩石。それに押される勢いを利用して、六花の槍は彼のほうへ)
じっと、してて……!

(槍の柄が、横薙ぎに彼の身体を払う。引っかけるように、彼の位置を射線からずらした)
(そこに、一発目、二発目と岩石が落ちて、地響きを鳴らす。三発目が届くまで、あと数瞬)
(そして彼の代わりに、射線へと押し出された六花は――)
…………ッッ!
(その腕で、受け止めた)
(先ほどのように、力を発動して岩石を破壊する猶予はなかったのだ)
ぐうッ……!
(全身を砕かれるかと思うほどの衝撃が、走る)
(服は擦り切れ、掌の皮膚は破れ、吹き飛ばされそうになる)
――――あっ……!
(ついに岩石の重みに負け、踏ん張っていた足は地面から離れ)
(岩石を抱えたまま、六花の小さな身体は後方へと投げ出された)

【すみません、こちらも少し呼ばれていました】
237紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/27(金) 00:38:39 ID:QZasFWMq
・・・!?
(骨の二、三は覚悟した所に聞こえた、少女の声)
(じっとしててと、六花の声が耳に届いた時、紫の身体は押し退けられた)
お前、何を・・・・!
(その問いに対する返答はなく)
(少女の小さな身体はあっけなく岩石に押し流された)
っ、馬鹿野郎・・・・・!


『・・・あの状態から、人を庇いますか。オーダーに忠実なのは確かなようだ』
(魔術師が感心したように、しかし言葉の端々に哀れみや嘲りや、その類の感情を込めて呟く)
『なるほど、ただ一つその使命を果たしたという事は賞賛に値します・・・が』
(一つ、やはりその側頭をノックする。大型ゴーレムの筒状の腕が、紫を狙う)
(実のところ、魔術師はかなり焦っていた。大型ゴーレムに残された魔力は残り僅かだったのだ)
(だからこそ彼は、出し惜しみすることなくここで紫を倒し、六花から魔力を回収しようと、そう考えていた)


(そんな事も露とも知らぬ紫は)
(頭の中が一瞬、自分よりも年下の少女に守られてしまった情けなさとか)
(自分の不注意で彼女を傷つけた不甲斐なさとか、眼前の敵に対する"怒り"とかで塗れてしまい)
(それらが収束して、一つの愛しき像を脳裡に結んだ時)
・・・・・貴様
(全て、組み上がった)

・・・・六花!
(眼前の大型ゴーレムをぎ、と睨み、声を上げる)
(彼女に届くだろうか。いや、届かなくても良い。これは自分を発憤する儀式)
お前が何を思ってそんな馬鹿をしようとしたかは知らんが・・・
そんな事されたら、全開で相手しなかった俺が、下種みたいだろうが・・・・!
(両手持ちしていた刀を左手に持ち替え、た、たと走り出す)
(世辞にも速いと言えないその動きを大型ゴーレムは悠々と狙い)
(魔術師の号令と共に、再び砂岩を打ち出した、瞬間)

――install

(紫が何事か呟いた瞬間、その姿は的中するはずだった巨石の下を瞬く間に潜り抜け・・・)
(・・・・誰もが一瞬紫を見失い、再びその姿を焦点に捉えた時、彼は既に、大型ゴーレムのすぐ眼前)
(そして)
魔術的破壊が叶わないならば、
ごく常識的な方法で破壊するのみ――!
(その鉄の右手を、大型ゴーレムの胸へと伸びる)
(拳がそれを叩いた所で何も起こりはしないが、しかし)

砕け散れよ人形如きが!!
(左手の刀で、右手首から伸びるワイヤーを一息で断ち切る)
(瞬間、大型ゴーレムの胸を叩いた拳が、爆ぜる)
(決して大きな爆発ではないそれは、しかしその巨体を穿つには十分な威力で)


『馬鹿、な・・・!?』
(最大のゴーレムは悲鳴にも似た号音を立てて崩れ落ち)
(魔術師もまた、その肩の高さから落下し・・・驚愕と憤怒の表情を露わに、意識を失った)
238島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/27(金) 01:11:45 ID:BE6G6x98
――――……ッ。
(再び地面に全身を強打し、頭を打ったのか六花の意識は半分朦朧としていた)
(痛みも、良く分からない)
(ただ、繕いながら着ていたこのジャージももう駄目かなぁ、とか)
(学園指定のほうでなくて良かったなぁ、とか)
(そんなことが、ぼんやりと頭に浮かんでいた)

(魔術師の言葉が、遠くに聞こえる)
(確かに、ヒトのために尽くすは、ゴーレムとしての六花に課せられた義務だけれど)
(命令だから、そうしている訳ではない)
(“そう望むようにできている”のかも、しれない。その真偽は、六花には分からない)
(ただ、そうしたい、と――理由はそれだけで、十分だと)

(そして、彼はまだ、戦っている)

(六花の名を呼ぶ、声。彼の、声)
(その声が孕むのは――怒り。憤慨。そして、強い意思)
……あは……やっぱり、強いのですね、あなた、は……
(彼にまだ、奮える力があるのなら。これ以上、頼もしいことはない)
(刃を構えて、彼は走り出す。それを、目で追う――次の瞬間)

…………え?
(彼の姿が、掻き消えた)
(意識が飛んだのだろうか――否。先ほどよりは、徐々に回復してきているはずだ)
(そして、次に六花の目が彼を捉えたとき、彼はゴーレムの目の前にいた)

(――――どん、という音が、夜闇に響く)
(何が起きたのか、全く分からなかった)
(続いて聞こえたのは、おぉぉぉん、という咆哮。そして、その声の主は、がらがらと音を立てて崩れ落ちた)
爆、発……?
(一気に視界が晴れてゆく)
(首を振りながら起き上がり、事態を確認しようとして――)
――――あ。
(彼の右腕の先が、消失していることに気付いた。そしてそれが、あの爆発を引き起こしたのだと悟る)
(義手だということは既に知っていたけれど、何だか痛ましく見えて)
(六花は目を細めた)
239紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/27(金) 01:30:17 ID:QZasFWMq
・・・・・
(地面に全身を打ち付け、気絶した魔術師)
(体の歪み方からして・・・無事では済んでいまい。それこそ、骨の二、三は折れているだろう)
(この状況なら逃れられることはあるまいと判断し、踵を返して、走る)
(いつものように、やや遅く)

・・・・おい、六花
(少女の傍らに、膝をつき、声をかける。あくまで冷静に、冷静に)
無事・・・な訳がないな。少し待ってろ
(六花によって引き延ばされた魔槍を手にし、岩の隙間へ差し込む)
(こての原理で、彼女が自分を守ったように岩をどかそうとして、自分に今、右手がないことに気づく)
(舌打ち)

――install

(再び呟き、左手に全体重をかける勢いで力を込め、槍を押す。かくて六花を押し潰していた岩はどかされた)
(二回も使ってしまった。近いうちに病院で検査受けよう、と心中で決めつつ)

六花。・・・六花!
(再びその傍らに跪き、できるだけ右腕を彼女に見られないよう隠しつつ、左手を動かす)
(四肢を整え、脈を測り・・・・声をかける)
意識ははっきりしてるか、頭、大丈夫か
体のどこか、痛む所は・・・救急車呼ぶか。大丈夫だ、事情が通じてるのを呼ぶ
(矢継ぎ早に尋ねながら左手で慌ただしく携帯電話を取りだし、ふと動きを止め)
・・・・助けてくれた事には感謝する
が、何故助けた。お前、怪我は恐くないのか
240島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/27(金) 01:57:20 ID:BE6G6x98
…………あ。
(嫌な音がした。魔術師が、地面に落下した音だ)
(あれは、ゴーレムの義務に則って、助けるべき、なのだろうか――)
(――“身体が動かないので”後回しにすることにする。仕方ない)

……んぅ。むらさき、さん。
(ゆっくりと、こちらへ駆け寄ってくる彼。腕以外には、さして支障はなさそうだ)
は……だいじょうぶ、ですよぅ。
わたし、実はとっても丈夫、なのですから。
(へにゃりと、やや力なく笑う。そして、彼が次にとった行動に、ぽかんと口を開いた)
あ、れ。
(まだ、岩は六花の下半身の上にあった。道理で、動けない訳だ)
(気を取られて、そんなことにも気付けないとは――やはりまだ、六花は未熟だ)

(彼が左手だけで六花を重石から解放すると、傍らに跪いて六花の身体を調べ始めた)
わ、わっ……?
(全身土と泥まみれな上に、腕から胸にかけて服は擦り切れ、血も付いている)
(自分の身体どうこうより、恥ずかしさのほうが勝ってしまった)
いえ、ほんとうにへいき、ですから……ほら、ちゃんと動きますものっ。
(腕をぶんぶんと振り回し、手をぐー、ぱーとしてみせる)
(捲れてしまっていた掌の皮膚も、得た魔力のおかげてほぼ治癒していた)
……いえ、ほんとうに……ん。
(“何故助けた”――前にも、同じことを言われた)
(あれは、初めて“共闘”というものを、した時だったか)
(あの時は、“ヒトだから”――そう答えたのだったか)
助けられるのに、それができないで、そのせいでだれかが――あなたが傷付くのを見るのは、
とても、とても――嫌、なのです。
(うん、とひとつ、頷く)
もちろん、怪我をするのも、痛いのも、嫌といえば嫌、なのですけれど。
それよりも、もっと、ずっと、嫌、なのです。
241紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/27(金) 02:17:18 ID:QZasFWMq
ん・・・
(六花の様子に、本当に大丈夫そうだと薄く息をつく)
(あんな巨岩を受け止めたにも関わらず、妙に傷が薄いとは感じたが・・・)
(魔術に通じない自分には分からないこともあるのだろう、と一人納得した)
(ほら、例えば自動回復とか。リジェネみたいな)

・・・ふん
(小さく鼻を鳴らす。気に食わなかったりした訳ではないのだが)
(純粋に他人の痛みを忌み、そのために自分の痛みを躊躇わない彼女の姿勢)
(言葉に表すなら博愛か、いや、自己犠牲・・・)
(――ただの馬鹿)
心持ちは立派だが、お前が痛みの末に斃れたら、嫌だとか感じることもできなくなる
力を抜け、適当に。命を懸けるなんてバカの捨て身、誉められる事じゃない
少なくとも、ただ見知ってるだけの人間のために身命投打つ必要は、ない
そういうのは家族とか恋人とか、世界で三本指くらいに入る大切な人間のためにする事だ
(ぴしゃりと、半ば言い聞かせるように言いつけつつ、手を伸ばし)
・・・・起き上がれるか。本当に、大丈夫か
(言葉をかけつつ、六花の身体を起き上がらせようとする)

・・・・ん
(落ち着くと、六花の服が傷だらけで見るに耐えない物になっている事に気づき)
(もそもそと黒い外套を脱ぎ、その肩にかけてやる)
・・・使え
どうせ俺は仲間と合流してから帰らなきゃいかん
こんな右手でブラつく訳にも行かんし・・・・あれの後始末もあるからな
(携帯電話を弄びつつ、視線を向けた先には倒れた魔術師と荒れ果てたグラウンド)
(・・・朝までに間に合えば良いが)
疲れてるようなら、家まで送ってくか。車を回すが


【そろそろ〆に向かうか?】
242島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/27(金) 02:44:53 ID:BE6G6x98
分かって、います――わたしだって、壊れたくは、ないのです。
わたしになにかあったら、悲しませてしまうひとも、いますし。
(じっと彼の目を見上げて、答える)
それに、あのくらいで壊れるつもりなんて、ぜんっぜんありませんでしたもの。
あなたのことも、信じてましたし。
――わたしが守りたいひとは、三本じゃ、足りないのですよ。
もっと、ひとりでも、たくさん。
(言って、にっこりと笑う)
(みずからの言葉に、何の疑問も抱いてはいなかった)
(そして、差し出された左手を取った)

……わ、だ、だいじょうぶ、ですって……う、ありがとう、ございます。
ちゃんと綺麗にして、お返しします、ね。
(肩にかけられた、黒いコート)
(まだ、ヒトの温もりが残っている――それが、嬉しい)
仲間……あのひとを、どうにかしなきゃ、なのでしょうか。
(向こうで意識を失ったままの魔術師に視線を向ける)
(償って償いきれる罪ではないだろうが――それでも、彼が改心することを祈る)
その、腕は――痛くは、ないのですか?
(彼の言葉に、改めてそちらに目をやった)
(袖の先から、乱暴に切断されたワイヤーのようなものが見える)
(いくら機械とはいえ――みずからの身体を切り落とすなど、六花にはできない)
……あ、い、いえ……おうち、すぐ近く、ですし……ご心配、なく。
(そういえば、前に会った時も誤魔化しに困った覚えがあった)
(ややこしい身分である)

……そういえば。槍、こんなのにしてしまいました、ね。
(禍々しくも優美なフォルムだった魔槍は、武骨なものへと変貌して六花の傍に転がっていた)
戻したほうが、良いのでしょうか……うぅぅ。
(それを拾い上げて、元のカタチをイメージする)
――――……
(すると魔槍はぐにゃりと歪み、色の部分が分かれ――もとの紅い槍と、砂礫を押し固めたような槍へと戻った)

【はい、そろそろ】
243紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/27(金) 03:04:28 ID:QZasFWMq
・・・・・・
(真っ直ぐで、透明で、綺麗な瞳)
(思わず目を逸らした。自分が直視するにはあまりにも清廉すぎる)
・・・俺を信じる、と言ったって、何の根拠だよ、それは
ただ俺はお前と鉢合わせて、巻き込んだだけだ
そんな、俺みたいな大切な一人だって守れないような奴を・・・・
(ぶつぶつ、誤魔化すように言葉を並べて)
(それは本当にその場凌ぎの行動だったから、実際に何を口にしたかなんて、記憶に残らなかった)

あぁ・・・どうにかするとも
死んだ人間、傷ついた人間に報いるために、手を尽くし、全てを奴から引きずり出す
実際、この手の魔術は研究さえ進めば幅広く応用が利くとされてるんだ
製造業、建造業、究極的には義肢技術まで
実用さえできれば原価は土砂なんだから、世界の経済格差がなかなか派手に縮まるんじゃないか?
・・・・ま、遠い未来の話だろうが
(そして、その遠い未来に至るまで、いくつもの罪や悪事を自分たちは行い続けるのだろう)
(肩を軽く竦める)

・・・気を使わせたな
(少し笑みを浮かべ、右腕を上げる。ワイヤーがぷらぷらと揺れた)
痛みはないんだ。固さとか柔らかさとか、握る感覚、そんな物くらいしか俺の右手は伝えない
便利だぜ、鍋掴む時に鍋掴みがいらん
(言って、ちょっと楽しそうにくつくつと笑う)
(ジョークの十八番だったりする。人に義手の説明をする時は、いつもこんな感じだ)
(胸中は、事後処理の事で一杯だった)

・・・・あー、助かる
(紅の魔槍を左手で受け取り、軽く振るってみる)
なんか、手触り良いな・・・欲しいなあ
(ぽつり呟き、ひとまず地面に突き刺して、再び携帯電話を取る)

・・・今日は本当助かった。いつか改めて礼をさせてくれ
が、今日の所は早く帰った方が良い。十分せずに俺の仲間が来る
・・・・悪い大人に捕まらないようにな?
(軽口を叩き、携帯を持った手でひらひらと手を振ると、六花から視線を外し、コール)
(耳に携帯を当て何やら話すその顔は、すっかり事務的な物になっていた)


【では、こちらはこれか、あるいはもう一レスかで〆としよう】
244島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/27(金) 03:35:23 ID:BE6G6x98
根拠、なんて。
わたしを必要と、してくれた。わたしと一緒に、戦った。それでは、足りませんか?
(首を傾げて、逆に問う)
(六花にとって、肩を並べたものは等しく『仲間』だ)
(『仲間』は、信じられるものだ――六花の思考は淀みなく、そして単純だ)
それに、偶然をばかにしては、いけないのです。
どんな出会いがあるか、分からないのですよ?
(そんなことを喋っているうちに発せられた彼の呟きは、六花の耳には届かなかった)

――はい。おねがい、するのです。
(小さく頭を下げる)
(これから奪われ続けるのは、彼のほうだ)
(奪った者は、奪われる――それは六花にとって、正しいことだろうか)
(まだ、答えは出ていない)
…………ん。なんだか、難しいお話が……
(両手で、米噛みをを押さえる)
(難しいが――あの男の術が、本当に誰かの役に立てるなら、それ以上望ましいことはない)

……便利なのか、不便なのか、分からないのです……
でも、お鍋を素でもって見てるひとが驚く、っていうの、見てみたいかも。
とにかく、早く治ると、良いですね。
(冗談めかした彼の答えに、六花は笑う)

これは、どこかに届けられるのでしょうか。
……なら、ほしいからって泥棒さんしたら、だめなのですよ?
(空いた手で、いつものシャベルを拾う。それは、未だ槍のカタチのままだった)
(念じると、それはたちまち見慣れた姿へ変貌する)
やっぱりこれが、いちばんですねっ。

こちらこそ、お世話に……や、お礼なんて。
わたしからも、ありがとうございました、って。
(ぱたぱたと手を振り、続けて頭を下げる)
――っ。じゃあ、帰ります。うん。帰らないとっ。
お仕事のお邪魔かも、ですしっ。
(もし彼の仲間に遭遇して、あれこれと問われても困る)
(素直に、彼の言葉に従っておく)
ではっ。これ、ちゃんとお返ししますからっ。
(コートの襟元を摘まんで、再びお辞儀を返す)
(そして、駆け出した――今日は、裏山で“埋まろう”などと考えながら)

【ではこちらは、ここで】
245紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/27(金) 03:42:34 ID:QZasFWMq
【ん、区切りが良いのでこれにて〆としよう。付き合ってくれてありがとうだぜ】
【夜分遅いので、これにておやすみ・・・また機会があったらよろしく頼む】
246島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/03/27(金) 03:45:11 ID:BE6G6x98
【はい、本当にお疲れさまでした】
【遅いわ読み違えるわネタは拾えないわ…と、いろいろ面倒をかけてしまいましたけれど】
【こちらはとても、楽しめました】
【本当にありがとうございました。こちらこそ、またの機会に、ぜひ】

【では、おやすみなさいませ(ぺこり)】
【スレをお返しします(ぺこり)】
247葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/03/27(金) 21:47:32 ID:ixB8J+rw
【名前】葛森 利香(クズモリ リカ)
【年齢】17
【性別】女性
【身長】149p
【3サイズ】禁則事項(本人談)
【容貌】
 黒髪のショートカットで少し日に焼けた肌。。
 靴下の代わりに足の甲と足首の辺りに布を巻いている事が多い。(地面に肌を触れさせたいため)
 護身用の道具(暴力団から盗んだ拳銃やスタンバトン)やメモ帳、鉛筆を常にベルトにつけている。    
【能力】
・小型の蟲を生み出し、操ることができる。
・虫の力を借りる事が出来る。(蜘蛛の糸や蝶の羽、毒など体に付属させる)

・逃げ足が速く、柔術もかなりの腕。(ただし、能力とは関係なし) 

【弱点】鳥、トカゲ(これらが相手だと能力は一切使えない。彼女自身もこれらは怖いらしい)
【希望】NG以外
【NG】 死亡、グロ、スカ
【備考】
 高等部の文芸誌同好会員。会が月1回発行する会誌のインチキオカルト部門を担当している。
 ただし、ネタは近年発生している本物の異形であり、常にそれらを撮影や取材をし、それを改変して記事を書いている。
 取材の域は、現場から警察や暴力団、退魔機関の一部など様々であり、いい意味でも悪い意味でも顔を覚えられる事がある。
 本人曰く、「面白そうならそれでいい」と、はた迷惑な思考の持ち主。ただ、やはり一線は存在しているらしい。
 元は蟲を祭る神社の娘であったが、姉殺しの為に妹によって家を追い出され、今でも妹の追手(蟲や殺し屋)に追われてるとか。
 現在は友達の家の庭に居候している。

【規制解禁! プロフ投下&少し待機】
248葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/03/27(金) 22:06:00 ID:ixB8J+rw
【なんか、避難所で呼ばれたんで一時退却】
249黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/27(金) 23:39:36 ID:zpjfNxMF
【テストを兼ねて待機します】

 夕日を受けて、校舎屋上が紅く染まる。

 数人の男女が集まり、何やら会話していた。

「では、そう言う……足音か」
「なら、我等はこれにて」

 誰かが来るのに気が付き、集まりは解散。
 一人の少女がその場に残った。

【葛森さん待ちです】
250葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/03/27(金) 23:48:45 ID:ixB8J+rw
「…………」
 死にかけた顔をしていた。
 手にはカメラを持ちながら校舎の屋上へと向かう
「ってか、〆切り済んだばかりなのに……」
 ぶつくさと文句を垂れながら、重い足取りで階段を上っていく。

「なんで、周三回も特別誌を発行するんだか……」
 イマイチ乗る気ではない。だが、〆切りを破れば待っているのは地獄だ。
 だから、てっとり早くそこらで流れていた怪談話を取り上げる事にしたのだ。

「ここかぁ。んじゃ、とっととカメラでも仕掛けますか」
 そして屋上へとつくと、改めて機材を背負いなおして、扉のノブへと手をかける。
 鍵が掛かっていないのに、彼女は何も思わずに扉をゆっくりとあけた。

【じゃ、よろしくお願いします】
251黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/27(金) 23:53:40 ID:zpjfNxMF
>>250
 屋上へと続く重たい扉をくぐると、金網そばに一人の少女がいた。

「……カメラ……撮影会?」

 間の抜けた台詞が口からこぼれた。

【こちらこそ】
252葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/03/28(土) 00:05:03 ID:MffrGn1s
「んにゃ?」
 扉をくぐれば、赤い日差しが彼女の眼に入ってくる。
 それを遮る影が一つ?
「?」
 頭に?マークを浮かべつつ、扉をしめた。
「あ〜、とりあえず撮影会じゃないですよ?本当ですよ?この場でいきなりショータイムな事をされても困りますよ?
 頭を掻きながら、とりあえず思いついた言葉を並べる。

「ってか、君?どちら様?こんな人気のない所で何してるの?」
 自分の名前も名乗ればいいのだが、まずは思った事を並べてみる。
 元々はオカルトの取材で来たのだ。
 ならば、目の前の子が噂の幽霊かも知れない。

「ん〜、とりあえず、一枚」
 相手の言葉を待たずに、とりあえずでシャッターを切った。
 彼女の直した方がいい癖なのだが、どうも反省の文字がないらしい。
253黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/28(土) 00:13:53 ID:RfU08ibX
>>252
「あ、すいませ……って、ええと……私の撮影会!?」
 カメラを向けられ、思わずポージング。

「わ、私は……プロレス同好会のクロキです。黒い姫と書いて黒姫。
 ちょっと、夕日が見たくて来てたんですが」
254葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/03/28(土) 00:22:25 ID:MffrGn1s
「いや、だから撮影会じゃないって……」
 とりあえず、ツッコミを入れておく。
「さっきも言ったでしょ……人の撮影会とか、あたしにはそんな趣味はありませんです」

「へぇ、黒姫さんね」
 プロレス同好会の事はよく分からないので適当に相槌を打つ。
 元々、プロレスに興味がなければ、そのような同好会に入る必要もないから。
「んで、夕日を見に来たんですか?
 いやー、それは面白いですね。もしかして、毎日来てたりしますか?」
 確かに夕日は綺麗だが、彼女の目的は違う。
「もし、毎日来ていたら、ここら辺で怪しい影とか人とか見ませんでしたか?」

「ああ。あたし、文芸誌同好会の葛森って言います。
 実は、この屋上に出てるオカルト的な話を取材してまして」
 唐突な問答では相手も困るだろうと考えて自分も身分を明かす。
 まぁ、目の前の女の子を完全に信用したわけではないのだが。
255黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/28(土) 00:33:16 ID:RfU08ibX
>>254
「あ、そうですか……」
 勢いにのれないと恥ずかしいらしい。
「いや、毎日来るほど暇では……怪しい?」

 ドキリとする。

 だって、それは八割方自分達だから。

「文芸誌同好会の……葛森?
 ああ、例のオカルトハンターの先輩ですか」
 記憶の中から彼女の情報を引き出す。
「ひょっとして、アレですか?
 夕暮れ時に現れるという、首無しトランペッター……」

 自分達の存在を隠ぺいする為のカバーストーリーの一つ。無論見た事があるわけ無い。
256葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/03/28(土) 00:44:55 ID:MffrGn1s
「はっはっは、いやー、どんな些細な事でも構いませんよ?
 ただ、たまたま来た時にみたとか、そーゆー物でもいいです」
 まぁ、事の真偽はどうでもいい。とにかくネタにさえなればいいのだから。
 そのような意味では、面白い話があればどうでもよかった。
「まぁ、別に怪しいと思えば何でもいいです。
 巨大なロボットを操っている少年がいたとか、ニンジャが木の葉隠れをしていたとか、三つのしもべを従えた変な奴がいたとか。
 そーゆー怪しいものなら何でも!」
 いくらなんでも漫画の中の出来事だ。
 それでも否定できないのが、この学校であるが。

「オカルトハンター?」
 聞き慣れない単語につい首をかしげる。
「確かにオカルトは求めてますけど、どんな風に呼ばれるようなことはしてないよーな?」
 物覚えがないのか、ただ常識が欠落しているのか。この少女は
「まぁ、そんな呼び名はないと思いますが、きっと同じよーな事をしていると思っていただければいいですよ」
 自分の事だと知らないが、同じような事をしているのだろうと思い、そのような事を言う。

「ああ、それです。そんな感じの話」
 ぶっちゃければ、そんな正確に話を聞いたわけではない。
 いつもの事だが、事前調査もしていない。
「で、そんな噂があれば面白いネタになるかなと、思いまして。
 実際に来たら、怪しげな少女がいて突撃的な取材をしているのです!」
 はた迷惑な話だ。
257黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/28(土) 00:58:05 ID:RfU08ibX
>>256
「そんな、タバコの不始末を起こす人のような……」
 惜しい人を亡くしました。

 この学校の特異性というものを、このプロレス少女は分かっていない。

「まあ、噂は色々耳にしていますが……」
 誰かが関わるなとブロックサインを送っている気はするが、まだそれは無視。

「まあ、噂ですけどね……
 西日差す美術室で顔の無い肖像画を描く首無しの女子生徒とか、
 夕日に向かって走る首の無いラグビー部だとか、
 夕方、プール裏を駆け回る首の無い鶏とか」

 全部、とある人物の母校の実話だったり。
258黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/28(土) 01:08:10 ID:RfU08ibX
【すみません、眠気がきつくなってきたので、締めにするか凍結か出来ないでしょうか?】
259葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/03/28(土) 01:08:22 ID:MffrGn1s
「はっはっは」
 適当に笑ってごまかす。

「ほぉ! それは興味深い」
 そう言うと、鞄からメモを取り出す。
 取り出す際、カバンの中が色々な機材がごちゃごちゃしているのに気づいたが、そんなモノ無視である。

「ふむふむ、全部首なしですか。
 ……すごく作り話っぽいですね」
 少女の話を聞いて正直な感想を述べる。
 一言でいえば嘘っぽかった。
「まぁ、今回のトランペッターとやらも嘘だと思うんですよね。
 オカルトなんて嘘上等な世界ですから、気にしてませんけど。でも、火のない所に煙は立たないといいますし」
 ぱたりとメモ帳を閉じる。
「何か秘密があるのかなぁ?誰かが何かを隠す為に噂を流すとか。もしくは逆か……」
 そして、少女に振り返り
「どう思います?それについて?」
260葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/03/28(土) 01:09:28 ID:MffrGn1s
【ああ、じゃあ次あたりでこっちは〆ましょうか】
261黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/28(土) 01:15:59 ID:RfU08ibX
>>259
「嘘っぽいですよねえ」
 自分が考えた話でもないので、素直に切り捨てた。

「……火の無い……あ」
 ここで思い出す。先日であった少年の事を。

「そう言えばこの間、サックスを抱えてここに来た人が。彼の事かも」
 全く関係が無いどころか、まるっきり違う秘密を抱えていたなどとは知る由も無い。
262黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/28(土) 01:18:24 ID:RfU08ibX
>>260
【すいません。ではそれでお願いします】
263葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/03/28(土) 01:28:27 ID:MffrGn1s
「ふ〜ん」
 彼女の話に素直に頷いた。
「はっはっは、じゃあその人かもね。犯人」
 そう思うと、彼女は背を向けた。

「あ〜、もうこんな時間か」
 空がもう暗くなってきた。いつの間にこんな時間になったのか?
「さて、仕掛けるもの仕掛けて帰りますか」
 すると、彼女はドアに何か仕掛けをする。
「君も次にここに来るときは気をつけた方がいいよ?」
 近づけば分かるが、それは小型のカメラ。どうやら、盗撮するつもりらしい。
「ここに仕掛けがあるから、間違ってもここで着替えないように!」
 普通に着替えないと思うが。
「よしっ! じゃあ、後は待つだけかな?」

 そう言うと、ドアを開ける。
「んじゃ、あたしはこれで帰るから」
 そう言うと、ドアを閉める。ただ、その前に。
「そーいえば、ひとつだけ言っておいてあげる。ここの夜は気をつけた方がいいかもね」
 そう呟いた。

「危ないから……」

 そしてドアがしまる。彼女の言葉を遮るように。
 今言った言葉の真偽をごまかすように。

【じゃあ、あたしはこれで〆ます】
【お相手どうもでした】
264黒姫 加奈恵 ◆5533yDOTeo :2009/03/28(土) 01:39:02 ID:RfU08ibX
>>263
(ごめんね、兵部君)
 心の中で手を合わせる。

「ああ、暗いですね……え?」
 あれよという間に、隠しカメラが据え付けられた。
「幽霊って、カメラに写るんでしょうか?」
 一つ分かったのは、ここで会合は出来なくなった事。

「ごくろー様……え?」

『危ないから』

 その言葉を残し、彼女は去った。
 身震い一つ、自分も帰る事にする。

 後には、誰も残らない、と、思って良いのだろう……

【ご苦労様です。また、そのうちに……】
265迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/28(土) 21:00:25 ID:xqzTzQVn
【待機だ】
【誰でも気軽に話しかけてくださいな】
266伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/28(土) 22:19:04 ID:W66SIL3N
【えーと、まだいらっしゃいますか…?】
267迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/28(土) 22:22:24 ID:xqzTzQVn
まだいるよ。こんばんは
そろそろ落ちようかと思ってたところだった
268伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/28(土) 22:24:25 ID:W66SIL3N
連続もいいところですから、お疲れでしたらご無理なさらず…。
お差し支えなければ、ぜひお相手をお願いします。
269迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/28(土) 22:27:15 ID:xqzTzQVn
いや、大丈夫。心配ありがとう
こちらこそお相手をお願いしたいくらいだ

特にやりたいネタはあるかな?
なければ適当に考えるけど
270伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/28(土) 22:31:49 ID:W66SIL3N
1.共闘
2.致命傷レベルの大怪我をなさった直さんの看病
3.上記シチュの組み合わせ、時間軸を夏休みまで巻き戻すetc

他にご希望があれば伺います。
271迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/28(土) 22:38:45 ID:xqzTzQVn
ふむ、なるほど…では3でいってみようか
夏休みだと…付き合いはじめたばかりか
具体的には屋上のエピソードが、津綺子をはじめて部屋に呼んだ時だから、その頃かな?
あれ?あれは夏休み後だったっけ?
えと、とりあえずその辺りの回答を貰ったら、書き出しを作るよ
272伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/28(土) 22:44:14 ID:W66SIL3N
告白前まで戻って、初めてスプラッタな大怪我を見て動転したり、
回復まで数時間を要するようなひどい怪我での、初めての看病、
ということを考えてました。
打ち明ける前だけど、直さんを失うことが耐えられない、と自覚するみたいな。

打ち明けた後だったら、その後の展開も…というのも。

どちらでもお任せします。
書き出しお待ちしてますね。
273迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/28(土) 22:46:38 ID:xqzTzQVn
あ、ちょっと勘違いしてた
ならば前者でいこう。よろしくね、伊織さん

書き出すので、お茶などのみつつ少々お待ちを…
274伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/28(土) 22:52:01 ID:W66SIL3N
お待ちしてますので、ごゆっくり
275迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/28(土) 23:09:39 ID:xqzTzQVn
(夏休み。日が暮れて夜の闇が街を覆っても、昼間の熱気と湿度を保ったままの空気が肌に粘りつく)
(その不快な感触を忘れるほどに緊張して、目の前の怪異を睨みつける)

『グ、グルルル……ガァァァッ!!』
(ワゴン車ほどもある大きな熊。その牙と爪は、普通に見知った肉食獣のそれよりも長く、鋭く)
(獲物の血肉で磨き、研ぎ上げた暴力の象徴を威嚇するようにむき出しにして、喉の奥から絞り出すように唸り、吠える)

(額から顎に伝い落ちるのは暑さからくる汗なのか、それとも別の感情から吹き出したものなのか)
(自分でも不明確なまま、脇に立つ人物をいつでも庇えるように半歩踏み出して)
(山林独特の柔らかい土を踏み締めてジリジリと間合いを計る)

伊織さん…大丈夫……?
(二人で夜歩きをするようになってから初めての、巨大で、強力で、凶悪な敵に)
(緊張で掠れそうになる声で問い掛ける)

【お待たせしました。それでは改めてよろしくお願いします】
276伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/28(土) 23:20:59 ID:W66SIL3N
先輩……。
(緊張に引きつる声で目の前の青年に答える)
(最初に襲われたのは自分の方で、そのときにこちらをかばってくれた彼は)
(この強大な獣への初撃を逃していた)

私が…!
(初めにこの獣に一撃を食わせていたら、今頃は戦況が変わっていたはずだと焦る)
(半身をこちらへ残してずっと庇う体制をとっている青年の背後から)
(中途半端な間合いで飛び出し、電撃を獣に浴びせる)

グギャアアアアァァァァ!!

(この世ならぬ咆哮を上げ、獣はのけぞって悶絶する)
よし……っ!

(獣の動きを止めたことに、小さく快哉を叫ぶが、その電力は間合い同様中途半端で)
(十分なダメージを与えていなかったことは、まだ気づかなかった)

【こちらもどうぞよろしくお願いします】
277迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/28(土) 23:42:26 ID:xqzTzQVn
(閃光と轟音が視覚と聴覚を一瞬奪う)

『グガァァァァァッ!』
(落雷の直撃に苦悶の声を響かせて、それでも分厚い毛皮の一部から黒い煙を立ち上ぼらせながら)
(吠え猛り、丸太のような後肢--体格に比して短め--で立ち上がる)
(振り上げた腕は頭の遥か上に達し、そこから空気を引き裂きながら力任せに振り下ろされる)
(人を一人、肉塊するのに充分なパワーを秘めた一撃。その爪の先に立っているのは……)

伊織さん………っ!!
(少女を突き飛ばすように、咄嗟に身体を割り込ませる。その肩口に獣の爪が襲いかかる)

………………っ!!
(声をあげる事すらできないほどの衝撃。肩に熱を感じたかと思った瞬間、そこから全身に激痛が走る)
か、はっ………っ!
(喉を震わせるのは肺から押し出された空気のみ)
(顔の半分に熱い液体--傷から噴き出した己の血飛沫--がふりかかる)

(肩の肉を半ば抉られ、ブランと垂れた腕は皮膚とわずかに残った筋肉で辛うじて繋がっているのみ)
(鎖骨と肋骨を吹き飛ばし爪の一部は肺にまで達し)
(勢いよく吹き出る血液は辺り一帯の地面を赤く染め上げる)
278伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/28(土) 23:55:20 ID:W66SIL3N
(いたずらに苦痛を与えられた獣は怒りを増幅させ)
(増幅した怒りを殺ぐだけのダメージは与えられなかったために)
(獣の攻撃力はすさまじく、過たずに己に苦痛を与えたものを攻撃の軌道に捕える)

……っ!
(息を呑んで飛び退ろうとする行動は一瞬遅く)
(振り下ろされる爪とわが身の間に飛び込んだ青年の体が無残に裂かれて)
先輩…っ!

(頭から血しぶきを浴び、何が起こったのかすぐにはわからなかった)
(赤くかすむ視界に映るのは)

せんぱい───!
(肺まで食い込む獣の爪が引き抜かれ、肩から腕は辛うじて胴体に繋がっているだけ)
いやあああっ! 

(獣にさらにありったけの電力をぶつける)
(獣は勢いあまって倒れ、そのまま数分、痙攣しながら転がりまわる)
先輩っ、迫水先輩! しっかりして…っ!
279迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/29(日) 00:15:56 ID:hWkMPNGx
う、あぁぁ…
(手の平で傷を覆う、大きすぎる損傷はその程度では塞ぐことすらできず)
(ただいたずらに手の平を血で汚すだけ)

おれは、大丈夫…
い、おり、さん…まだ、まだダメ…
まだ、終わってない……っ!!
(絶え絶えの息で伊織に戦闘の継続を知らせる)
(それでも安心させるように引きつった笑顔を作ろうとして…)

がはっ!
(傷付いた肺から溢れた血液が喉を逆流する)
(血の塊を地面に吐きだしながら、数メートル先で痙攣する獣を睨む)

とどめ、刺さなくちゃ…アレが、まち、にでたら…
(意識を繋ぐ為に無理に言葉を紡ぐ。一言一言発する度に口の端から赤い糸が滴り落ちる)

『グギ、ギギ…グォ……』
(身体を半ば炭化させながら巨獣がその身を起こす)

俺、が止め、る、から…とどめを…
(充分な電撃の充電まで、時間稼ぎをするために)
(フラフラとその身を引き摺るようにして獣に近付いていく)
280伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/29(日) 00:28:41 ID:1na0dgdB
先輩、動かないで!
(今度は自分が青年の体を押しとどめ、獣から守る姿勢になる)
大丈夫だなんて…そんなに無理なさらないで!

(背後でうなり声を上げ、電撃のショックから獣は立ち直りつつある)
(血を吐き、引き裂かれた体をひきずりながら、止めをと言う青年の言葉に)
(夜に生きる者としての意識が蘇る)

先輩、だめ……っ!
(こちらの体を優しく払いのけるような手つきでかわし)
(青年はふらり、と獣に近づき、その血の匂いで魔獣を挑発する)
(青年の拳が魔獣の弱点をえぐるのを見ると)

先輩、離れて!
(フル充電した両手から、ありったけの電力を獣に叩き込む)
(雷鳴と閃光が周囲を洗い、視界が再び闇に慣れるころには、炭化した獣は早くも崩れ始めて)

先輩、先輩っ!
(体中の力が抜け切ってしまったような虚脱感を振り切って)
(よろめきながら直に駆け寄る)

しっかりして、お願い、こんなに……!
(引き裂かれた胴を再び繋ごうとするように、無我無中で抱きしめる)
281迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/29(日) 00:46:28 ID:hWkMPNGx
ぐ………
(体内で寄生体が暴れ回る。手綱を緩めればたちまち支配され暴走をはじめるだろう)
(打ち倒した獣と同じような姿を、伊織に見せたくなかった)
(力を制御している分回復は遅く、流血とともに少しずつ意識が薄れる)

いおり、さん…ケガは、ない……?
(近くにあった木立ちの根元に座り、幹に体を預け)
(すがりつく伊織に話しかける)
(荒い呼吸に阻まれ掠れた声は自分でも自覚できるほどに弱々しく)
ダメだ、よ…服、汚れちゃう…
ほら、顔も…
(己の血潮に汚れた伊織の頬を無事な方の手で拭うが)
(赤く汚れた手の平では、貼りいた血糊を引き伸ばすだけ)
(指の先がやけに冷たい。伊織の頬の柔らかさが感じれない)

……み、ず…水を…
(震える指先で茂みに放り投げたバックを指す)
282伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/29(日) 00:56:32 ID:1na0dgdB
先輩、しゃべらないで…私は大丈夫ですから!
(青年の震える指が頬に触れる。さすがに冷たい)
(どれほどの血液が失われたのだろうか)
(ふだんならその感触に胸をときめかせるものを)
(今は彼を失ってしまうかも知れないという不安と恐怖でいっぱいで)

お水ですか? 今すぐ持ってきますから!
(震え声で依頼を請け負うと、指差す茂みの辺りを見回し、バッグを見つける)
(駆け戻って取り出したボトルのふたを開け、口元に差し出す)
飲めますか? 大丈夫ですか?
(切羽詰った声で尋ね、取り出したタオルで青年の頬を拭う)

先輩、どうかご無理はなさらないで。
お医者様にお見せしたほうがよければ、救急車を呼びますから。
(直の回復力がどれほどのものなのか、こんな大怪我は診たことがない)
(普通の人間なら即死しているほどの怪我を負っても、とりあえず彼は生きている)
(死なずに、普通の人間が決して感じることのない苦痛を味わいながら)
283迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/29(日) 01:14:02 ID:hWkMPNGx
(伊織の差し出したボトルから流れる冷たい水は、半分以上が胸元にこぼれ落ちていく)
(それでも喉が潤う感覚に溜め息が漏れる)

だいじょうぶ…それに、こんな傷、お医者さん、には、見せられない…
(続いていた出血が少しずつ緩やかになる)
(力を開放すれば生命の危機は遠ざけられる。しかし暴走し自分を見失う危険を常に孕む)
(獣同然の自分の姿を伊織に見せたくないことも理由のひとつで)
(だからと言って、力を制御すれば苦痛は長引き、伊織にいつまでも心配させてしまう)
(二律背反に苛まれながら、心を決める)

伊織、さん…てを、手を握ってて…くれないか?…
(震える指で顔を拭ってくれている伊織の手に触れる)

俺に、勇気を。俺は人間だ、って…言ってくれた、伊織さんが、いて、くれれば…
絶対に、戻ってこれるから…
284伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/29(日) 01:22:39 ID:1na0dgdB
あ、お水、もっとゆっくり……
(震える口元は流し込む水を受け止めきれず、胸を濡らす血に混じって)
(それでもどうかして、少しでもたくさん口元に運ぼうと)
(直の嚥下する動きに目を凝らし、一口、また一口とその口元に水を流し込む)

だって、このままじゃ……
(救急車を拒む直に、思わず涙がこぼれた)
(これほどの苦痛さえ、誰にも委ねることができない、彼の孤独に)
(ただ一人、直の本質を知っている自分には、何も出来ないという事実に)

手? 手を握ればいいんですね?
(直がやっと要求を口にすれば、すぐにでもそれを満たしたいと)
(夢中でその手をとり、両手で握り締めて自分の胸に押し付ける)

先輩、私に出来ることなら何でもします!
だから、先輩…わたし、どうしたら……
(後は血まみれの手を握り締め、それを胸の中に抱きしめるようにして)
(ただ涙に暮れる)
285迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/29(日) 01:39:15 ID:hWkMPNGx
ゴメン…ゴメンね…
(伊織の流す涙が、血に汚れた頬を流れ落ちていくのを眺め)
(理屈も何もなく、ただ謝るだけしかできず)

(冷たい手には、男子の憧れる膨らみの柔らかさも感じられず)
俺が、人でいられるように…俺が、人であることを、忘れないように…
祈ってて、くれないか?
(涙を流す伊織の瞳を見つめて、ためらいながら自分の目を閉じる)

くっ……う……
(ジワリと手綱を緩める。押さえ付けた力が全身に漲りはじめて)
(額に汗が滲む、伊織の握る手の感触に助けられ、起き上がりかける寄生体を再び意識の檻に閉じ込めて)

(先程まで赤く濡れていた傷口に薄く皮膚が再生され始める)
286伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/29(日) 01:50:16 ID:1na0dgdB
…っ……ぅ…んく……
(嗚咽を飲み込みながら、謝る直に首を振って)
(その謝罪は要らないのだと、ただしぐさで伝える)

先輩は、人間です。
誰よりも人間らしい、優しい気持ちをお持ちだって…
わ、私は、わかってます…から…

死なない、で……
(その一言は、搾り出すように、かすかに)
(人の感じる限界を超えた苦痛にあえぐ直には聞こえるかどうかという)
……?……

(直の中の“それ”が目覚めるのを感じる)
(夜毎に研ぎ澄まされてゆく異形への感受性)
先輩!
私の声が聞こえますか?
…まだ、私の先輩でいてくださいますか?
(夢中で直の理性に語りかける)
(私の、と事実を超えた願望まで語ってしまったことすら気づかず)
(傷口に肉が盛りあがり、皮膚が張るのをただ見守って)
287迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/29(日) 02:09:28 ID:hWkMPNGx
くぁ…うぅぅ…
(制御を振りほどき、暴れ出そうとする獣を押さえつけ、ギリギリまで力を解放する)
(ふとした弾みで制御を緩めすぎるのを防いでくれるのは)
(伊織の暖かい手の感触と、こちらに呼び掛ける声)

は、ぁ…うく……
(声が聞こえている証しを伝えたいが、口から漏れるのは呻きのみで)

(傷が塞がり苦痛が遠のく、肉が盛り上がり、骨格が再形成される)
(力強く拍動する心臓は全身に血液を行き渡らせはじめ、指先に灯がともるように、感覚が戻る)

はぁ…はぁ…
(体内で吹き荒れていた嵐はやがて微風となり消えていく)
(無意識に握られた手を軽く握り、ゆっくりと目を開ける)
(視界に飛び込む伊織の顔に、ゆっくりと微笑みをうかべる
288伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/29(日) 02:19:13 ID:1na0dgdB
先輩、先輩……?
(その青年は、いまや怪我の苦痛とは別の戦いを戦っている)
(自我を手放さず、内部の獣を解き放つことなく)
(その力を……)

お願い、先輩を助けて。
(内部にいる妖魔に、すがるような声で語りかける)
そして、先輩を返して。

犠牲がいるなら私をあげるから。
迫水先輩を…必ず、返して。

(乱れた呼吸が少しづつ鎮まっていく)
(やがて開いた直の目は、一瞬青い輝きを残して、すぐにいつもの優しい視線に戻る)
先輩!?
大丈夫ですか?
(前のめりの勢いで、その目を覗き込み、問いかける)
289迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/29(日) 02:31:24 ID:hWkMPNGx
(伊織の祈る声が聞こえだ。その声はいつもより弱々しくて)
あ……
(大丈夫と答えようと口を開くが、先程潤した喉が再び乾燥していて)
(わずかな掠れ声しか出せないまま)
(穏やかな微笑みを浮かべて頷く)

だいじょうぶ…もう、だいじょうぶ……だから
(乗り出してきた伊織におされるようなかたちで迎えて)
ありがとう…伊織さんの声、はっきりと聞こえたよ
290伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/29(日) 02:41:59 ID:1na0dgdB
もう、だいじょうぶ、なんですね…?
(やっとそれだけ言うと、後は言葉が続かない)

……よかった…!
(まだ直の手を自らの胸元に握り締めたまま、思わずその肩にすがりついて)
(ぽろぽろと涙をこぼす)

(ひとしきり泣いてしまうと、自分から手の甲で涙を拭う)
ごめんなさい。もう…泣きません。
どんなひどい怪我を負っても、先輩は必ず治る。
私のところへ帰ってきてくださるって、わかりましたから。
(すん、と小さくすすりあげて、無理やりな笑顔を向ける)
今度から、ストロー持ってきますね。

(そういいながらも、まだ汗ばんだ胸に直の手を握り締めたまま)
(その手は震えている)
291迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/29(日) 02:59:37 ID:hWkMPNGx
大丈夫…大丈夫だから…お願い、泣かないで…
(すがりついてきた少女を抱き締めたい衝動を押さえてしまうと)
(今度は頭を撫でるとか、そんな慰めすらできずに、ただ胸を貸すだけ)

……うん、約束する…必ず、伊織さんのところに帰るよ
(「私のところ」…些細な言葉に心が揺れる)
(だが天秤の片側に傾くのを感じ)

(片手を包む少女の両手に、更に上から手--治ったばかり-で包みこみ)
(小さな握り拳全部をおおい隠す)

【そろそろ〆かな?】
292伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/29(日) 03:11:26 ID:1na0dgdB
(慰める声を聞くと、心臓がとくん、と大きく鼓動を告げる)
(いつもの優しい、強い声色に、いつも感じるときめきを思い出す)

お怪我をなさっているのは先輩なのに、私が泣いていたらダメですよね…。
(むりやりな笑顔を返しながら、頬が熱くなるのを感じて)
(震える手を包み込む直の大きな手に、彼を失うかもという不安も恐怖も溶けて消える)

(この青年に向かってどんどん傾いていく気持ちにブレーキをかけなくては、と)
(頭の中では警報が鳴り響いていて)
(けれど心が悲鳴を上げるように、自分の制止を振り切ろうとしている)

(この夜以来、直の負傷を見ても泣くことはなくなった)
(ただ彼の苦痛を取り除き、一分でも早く回復できるように手助けすることに心を砕いて)
(それでも──この青年を失う日がどうか来ませんように、という祈りには終わりがない)

【ではこちらはこれで締めます】
【お返しを確認しますので、どうぞごゆっくり】
293迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/29(日) 03:36:06 ID:hWkMPNGx
(無理やりではあるけれど少女の顔に笑顔が戻ると、今まで--寄生体の暴走--とは違う意味で心臓が跳ねる)
(はじめて会ったときから感じているときめきは今、もう押さえようのないほどに膨らむ)

いいんだ…心配かけちゃったのは俺の方だしね
泣きたい時は泣いて…構わないよ
(桜色に染まる伊織の頬を見て、近いうちに必ず思いを告げようと、決意を新たにする)

【では短いけど、こちらもこれで締めだね】
【今日は遅くまでありがとう】
294伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/03/29(日) 03:38:48 ID:1na0dgdB
【見届けましたー】
【今日も楽しくお相手させていただきました】
【いつもありがとうございます】

【お疲れ様でした。おやすみなさい】
295迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/03/29(日) 03:42:53 ID:hWkMPNGx
【俺も楽しませて貰ったよ。ありがとう】
【こちらからは、お疲れ様、と言っておくね】
【おやすみなさい。次の機会でも、よろしくお願いします】

【スレをお返しします】
296久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/03/29(日) 12:37:05 ID:V2W2ik8n
【名前】久遠 ゆりか (くどう ゆりか)
【年齢】16歳
【性別】女
【身長】147cm
【3サイズ】そんなの、秘密です。
【容貌】
濃いブルーの瞳。少し癖毛のグレーにくすんだ金色の長い髪。ポニーテールに赤いリボン。
インサイドホルスターを隠す為、夏でもフリルやリボンの付いた長袖上着を着用。
制服のスカートの下にレースのペチコート、ドロワーズも完備で、私服はこってり甘ロリ服。
【能力】
MашинаАнгел マシンを掌握する者。
物質の構成・修理等が可能。弾丸を銃に装填した状態で、威力の加減加工等。
触れただけで、車両船舶等の操作方法や構造が解かる。上手に操縦できるかどうかは、別問題。
戦闘では、基本的に銃火器を使用。
通常装備として、左脇インサイドホルスターに、ヘッケラー&コッホP7M13。
いつも持っているバイオリンケースの中は、ベレッタM93Rを一式。
他、自宅には複数の小型、中〜大型銃火器を所有。必要に応じて、サルサレッドのRIMOWAで持ち歩く。
身体能力は、校舎の2階ぐらいなら、通常装備品込みで飛び降りる事が出来る程度。
【希望】
日常 共闘 戦闘
【NG】
死亡 相談の無いエロール 後遺症
【弱点】
能力の行使に時間がかかるため、戦闘において、異能は役に立たないと思ってよい。
単純なメンテナンスや、弾丸のカスタムは、約3〜10分程度。
銃器を破壊されても再構成可能だが、数十分〜1時間ぐらい必要。
武器が無ければ、ただの人。
甘いものに目が無い。現在のブームは、アイスクリーム。
容姿は金髪碧眼だが、日本語しか喋れない。
【備考】
父は旧ソ連の特殊諜報員で、日本の商社潜入任務中にソビエト崩壊、そのまま帰化する。
ゆりかが10歳の時、謎の怪事件に巻き込まれた父親が他界。
事件には、異形や異能者が関わっていると噂を聞き、異形を退治しながら父の仇を探している。
現在所持している銃火器は、すべて父の遺品。
生粋のスラヴ民族だが、生まれる前に両親が帰化している為、日本国籍。
家族構成は、母と弟。ロシアには、両祖父母健在。
父方の祖父から贈られたロシア名は、Julija=Alexeyevna=Kudryavtseva。愛称、ユーリャ。

【こんにちは。】
【プロフ投下ついでに、少し待機させていただきます。】
297紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/29(日) 13:09:48 ID:hGhIbigG
【まだ待機してるか?相手に立候補してみる】
【プロフは>>187だ】
298久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/03/29(日) 13:15:07 ID:V2W2ik8n
【まだ、待機しています。】

【なにか希望のネタとかは、ありますか?】
【わたしのほうは、まだ自分のキャラ的に敵を作りたくない状態です。】
【もちろん、そちらがご希望とあらば、最初から敵対でも可。】
【時間は、夕方5時ぐらいまでです。】
299紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/29(日) 13:24:18 ID:hGhIbigG
【・・・警戒されてるな、おいw】

【とりあえず足りない脳を引き絞って提案する】
【1.異形を狩っている所を見かけて接触or共闘
2.何やら特定の異能者を探しているらしいという話を聞いて、警告に
3.外人転校生をストーカー的に見守る謎の影】

【1.は説明不要かと。
2.は敵対ではなく、あくまで警告。こちらの組織と関係を持たせるかは曖昧に。
3.は・・・・まあ、色々要素があって、お前さんは俺個人的にはかなり気になる存在なんだ。
で、何やら寒い視線を感じたお前さんが動く事になる。これはある意味敵対になるのかw】
【普通の日常ロールが希望なら、それも受けるぜ】
300紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/29(日) 13:25:40 ID:hGhIbigG
【・・・書き込んでおいてアレだが、3.はナシにしてくれ】
【ちょっと今の俺には難度が高すぎる。済まん】
301久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/03/29(日) 13:31:10 ID:V2W2ik8n
【警戒なんて、してないもの…おどおど】

【それでは、2かな。】
【書き出しは、どうしましょう。】
【先輩に、欲しい舞台設定があれば、そちらから…】
【特に細かいことがなければ、時間や場所の希望を言っていただければ】
【わたしが適当に、させていただきますわ。】
302紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/29(日) 13:37:40 ID:hGhIbigG
【2、了解だ】
【時間や場所・・・んー、放課後の下校路はどうだろう。一人歩いている所に声かけるか】
【それとも、昇降口の靴箱にラブレターでも突っ込んでおいて体育館裏に呼び出すか?】
【まあ、俺から提示できるのはこれくらいか。書き出してくれれば適当にそちらに合わせる】
【少なくとも一人でいてくれれば、どこからともなく現われて声をかける】
【書き出しにくいようなら、俺が書き出そう】
303久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/03/29(日) 13:40:38 ID:V2W2ik8n
【一人で居るところに、どこからともなく現れて…】
【と、いうことであれば、書き出しはそちらから、のほうが、良いかな。】
【時間や場所は、おまかせしますわ。】

【では。あらためまして、よろしくお願いいたします。】
304紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/29(日) 13:43:24 ID:hGhIbigG
【了解した。無難に下校路という事にしよう】
【先生の手伝いなり何なりで帰りが遅れた事にしておいてくれ】
【では、少しお待ちを】
305紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/29(日) 14:01:04 ID:hGhIbigG
【では、こんな感じで。よろしくだぜ】

・・・・これは、なかなか、久しぶりの感覚だ

(紫 一久は餓えていた)
(何と言うことはない、財布を忘れてしまったのだ・・・少し遠めの病院に)
(すぐに電話を入れて、自室に届けるよう手配はしたのだが、それも今日の夕方の話)
(偶然にも自室の蓄えを切らしていた紫は、息も絶え絶え帰路を急いでいた)

・・・しかし、今日という日に限って俺に面倒事を押しつけるかあの教師・・・くそ
元気がなかった俺を心配したというのは良いが?ならば先に直接聞けよと?
お陰でスパイラルもし損ねるし・・・・死ね、マジで死ね。
あいつ異能だったら拉致してバラしてやる。肥料となって貧しい国の人々の血肉となるが良い
(ぶつぶつと呪詛のように悪態を呟きばらまく紫)
(その視界に、情報に入っていた少女の姿が入る)

・・・・
(ポニーテールを視界の端に捉え、即座に携帯電話を確認)
(後ろ姿でも分かる、特徴的な外見)
・・・復讐者か
(小さく舌打ち。愚かなことだ)

おい、君!そこの君だ!
(小走りで、軽く手を挙げて。あくまで警戒はさせないように)
ちょっと待ってくれないか?時間は取らないから!
306久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/03/29(日) 14:18:22 ID:V2W2ik8n
〜♪

(久遠ゆりかは、上機嫌だった。)
(たとえ、今日も今日とて、服装や唇のグロスの事で、放課後こってりと絞られようとも)
(呑気に鼻歌を、歌ってしまう程に。)
(学校の鞄とバイオリンケースと共に、手に持った、小さな箱。)
(その側面には、下校途中にある有名洋菓子店の銘が、可愛らしいフォントで刻まれている。)
(中身はもちろん、売り切れ必至の、数量限定チーズケーキ。)

なぁんて、ラッキー。
今日に限って、売り切れてないなんて。奇跡。
神様、ありがとう。
(楽しそうに独り言を呟きながら、帰路を急ぐ。)
(帰ったら、早速紅茶を淹れなきゃ。などと、考えながら。)

(不意に背後から声をかけられ、驚いて肩を竦める。)
(誰も居ないと思って居たからこその、独り言。)
(その呼び掛けは、まったくの不意打ちそのもので、恐る恐る、ゆっくりと振り返る。)
(見ると、手を挙げながら、こちらへ駆け寄ってくる男が一人。)
(その顔には、まったく見覚えが無く、きょとんとして、あたりを見渡すが)
(やはりその男は、ゆりかに話しかけている様子。)

あの…わたしになにか、ご用ですの?
(首をかしげ、怪訝な顔で男を見上げる。)
(わたし、早く帰って、ケーキ食べたいんですけれど。)
(という言葉は、飲み込んで。)
307紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/29(日) 14:30:15 ID:hGhIbigG
・・・
(その上機嫌な様子に少しだけ眉を顰めるが、何も彼女とは関係のない事)
(推察するにその上機嫌の理由は、恐らく手に持ったケーキ屋の箱の事)
(・・・・何とも腹が立った。が、あくまで普段通り、普段通りに、普段通りを装って)

あー・・・久遠 ゆりかだよな?あの学校の、高一の・・・・
(と、少女に追いつき、自然と口ごもってしまう)
(小さい)
・・・・中一の間違いだったか?
(思わず小さく呟くが、やはりその制服は高校生のもの)
(気を取り直し、声のトーンを一つ下げ、告げる)

ちょっと話がある・・・ああ、面倒なんで単刀直入に言わせて貰うが
お前が探してる奴に関することだ。家族の仇、だったな?
(見上げるブルーの視線から悟られない程度に目を逸らし、周囲を見渡す)
(人通り、殆どなし。よほど大声を張り上げたりしない限りは、大丈夫だろう)
308久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/03/29(日) 14:45:30 ID:V2W2ik8n
(名前を呼ばれ、益々、青い瞳が怪訝な色を浮かべる。)
(初対面…だよね?それとも、自分が忘れているだけなのか。)
(つくづくと見上げてみるが、やはり見覚えの無い顔。)

(小さく微かに、男の口から、中一、の言葉が聞こえる。)
(注意されたばかりだが、それでも下校前に丁寧に塗りなおした、グロスの唇を、ピクリとさせる。)
(心情的には、今すぐ撃ち殺してやろうかしら。と思いながらも、すぐにニコリと微笑み。)
そ、そうね。
たまに、たまーに間違えられますわ。身長のせいじゃ、ありませんこと?
(「たまに」を強調しつつ、その微笑には、怒りのオーラを漂わせながら。)

…お話?
(声のトーンが下がる男に合わせて、こちらも声を潜めてしまう。)
(次の瞬間、さぁっと顔が青褪める、家族の仇という、その台詞に。)
(銃を持っているところ、異形と戦っているところ、異能者をさがしているところ)
(そんなシーンを見られただけでは、察することの出来ないであろう「家族の仇」の言葉。)
(呼吸を整え、あくまでも冷静を装って、ゆっくりと唇を開く。)
家族の、仇?なんのこと、ですの?
(1歩下がり、冷めたブルーで、男を見据える。)
309紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/29(日) 15:01:57 ID:hGhIbigG
・・・・ああ、済まん済まん
たまにな、たまに
(間違えられておきながら冷静な対処、その割に微笑から吹き上がる憤怒)
(その身に似合わぬ上品な物言いと、化粧だろうか、艶やかな唇)
(――相当気にしてるな、これは)

(冷めた視線で、少女の一挙手一投足に目を配る)
(誤魔化すような言葉を耳にして、あからさまに溜め息を吐いた)
――もしも俺がお前を殺す為に接触していたとしたら
その顔色、言葉を口にするまでの時間、必死で押さえ込んだ喋り
そこまで見た今この瞬間、お前を逃がさずその心臓にナイフの一つでも突き刺してるな
(冷たく喋りながら少女の抜かった所を一つ一つ指摘し)
(そうしながらも動きは見せず、自分が敵意を持っていない事を暗に主張)

紫 一久だ。紫色の紫に一に久しい
高校二年。お前の一年先輩。好きなように呼んでくれて構わん
ついでに言うなら、今のところはお前の敵ではない
(今のところなのは、当然だ。自分の行動原理は組織にある)
・・・もう一度言う。話がある、少し付き合え
(それは提案と言うよりも強制に近い、半ば脅すような、上から押しつけるような物言い)
(今度は目を逸らすことなく、き、と睨みつけ、少女の視線に真っ向からぶつかった)
310久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/03/29(日) 15:20:33 ID:V2W2ik8n
(ゆっくりと2歩下がったところで、おおげさな溜息を吐かれて、足を止める。)
殺すって…そんな、物騒ですわ…
(誤魔化すように、言い返そうとした瞬間。)
(自分の行動、一つ一つを指摘され、唇を軽く開き、何か反論しようとしたが)
(なにも言い返すことが出来ずに、浴びせられる冷たい言葉に、きゅっと唇を引き結び)
(それでも虚勢を張り、男からは視線を逸らさず、ただその場で立ち竦む。)

紫先輩。ですか。
(敵では無いの言葉に、一瞬、頬を緩ませようとするが)
(その厳しい物言いと、今のところ、という言葉に、やはり歩み寄ることは出来ず。)
(2歩下がったままの状態で、どうしていいかわからず、ただ押し黙って見つめ続け)
(再び、話があるの問いかけと、鋭い視線に、小さく息を呑み)
話…って。
紫先輩は…
(少しは人を疑ったほうが良いと、最近学習したばかりの頭で、本名かしら?とか、ちらりと考えつつ)
わたしと、なんのお話をするつもりですの?
殺すおつもりが無いのなら、今のところ敵では無いのなら、一体何?
わたしのほうが、聞きたいですわ。拝見したところ、味方でもなさそうですしね?
…怖いお顔。
(とりあえずのところ、攻撃の意思がなさそうな気配に、次第にいつもの調子を取り戻し)
(スラスラと、滑らかに喋り始める。)
311紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/29(日) 15:39:50 ID:hGhIbigG
物騒、なあ・・・
・・・・しかし、なかなか個性的なファッションをしてるな?
そういうのが好きなのか?
(突然、前触れもなく話題を変え、不意を突く形で言ってやる)
服の中に銃の二、三は隠せそうだ
(確証はなかった、が、こんな小さな小娘が異形と戦う手段など、異能でもなければごく限られている)
(育ちは知らないが外見が外人である以上、外国との連絡も取りやすいだろう)
勿論、銃が人を撃ち殺すために開発された武器であることは知っているな?
(念を押す様に言葉を継ぎ足す)

味方に見えないか?一応俺は、どちらかと言えば味方なんだが・・・・
あまり人を見た目で判断するのは良くないぜ
(今自分が言っていることと、先ほど自分が行った"中一"の判断にちょっとしたギャップを感じ、ちょっと楽しそうに肩を揺らす)
何のお話、と言っても、まさかお前と、その限定チーズケーキに関する話題に花咲かせる訳でもないだろう
ちなみに俺も食ったことない。正直死ぬほど羨ましい。喉から手が出るほど羨ましい
(少しだけ、空腹に任せた文句も漏らす。地の感情を見せる事は、相手に近づく上でそれなりに有意義だ)

まあ、話したいことは単純明快だ。難しいことは何もない
――今すぐ異形やら異能やらから手を引いて、この暢気な社会で暢気に生きて暢気に死ぬ道を選べ
(再び、押しつけるような圧迫感ある語気で言いつけ)
・・・という感じの忠告をしに来た訳だ。同じ世界に身を置く者としてな
もっと分かりやすく言うなら、アレだ。とっとと復讐から身を引け、という話だな
(また普段の言葉遣いに戻り、軽く肩を竦める)
312久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/03/29(日) 16:01:21 ID:V2W2ik8n
(ファッションの事を指摘されると、どうしても顔を綻ばせてしまう。)
えっとね、こういうの色んなブランドがあるんだけれど、わたし、贔屓のデザイナーさんが居てね。
それで…
(言いかけて、口を噤む。)
(この男相手に、何を言ってるんだ、自分は。と、軽く意気消沈。)
(そして、銃の単語に、少しヒヤリとするが、ニッコリと微笑み)
そんなもの、隠したら、重たいんじゃなくて?嫌だわ、そんなの。…よく、知りませんけれど。
もちろん、知ってるわよ。
(探るような紫の言葉に、ムスとした表情で返す。)
日本では、一般人は所持を禁止されていることも、ね。

わたしにとっては、チーズケーキの話題の方が、どれだけ楽しかった事かしら?
ついでに、付け加えるなら
紫先輩よりかは、可愛い女の子と、チーズケーキについて語り合いたかったですわ。…がっかり。
あーぁ。今は、自分の不運を呪うばかり。
(追い詰められてしまいそうな予感を、悪態で塗り込めていく。)
(グロスの唇を、クスクスと笑わせながら、感情を覆い隠していく。)
(どこか、不自然な笑顔に、何か隠し事をしていることを、読まれてしまうかもしれないが)
(これ以上、踏み込まれたくない。その一心で。)

(突然、圧迫感を増した態度に、軽く半歩下がってしまい。)
(それでも、ジロリと睨みつけることは、忘れずに)
暢気な人生ね。それも、いいのかもしれないけれど。
(復讐だけでなく、これはもう、自分の問題でもある。もう、わたしには引ける道が無い。)
そう仰るからには、先輩もまた、何かの関係者、というこですわね?
単なるお節介の正義の味方さん?
…それとも、なにか、わたしが行動してて、困ることでもあるのかしら?
(今までの紫の様子からして、そうやすやすと答えるはずは無い、と思った。)
(でも、なにかしらの手がかりの破片でも、何か、掴めたら)
313紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/29(日) 16:26:46 ID:hGhIbigG
・・・・ふん
(どちらかと言えば余裕のある応対に、外したか?と内心考えるが)
まあ、良い。手段なんて些末なことだ
(別に推測を外すのは今日が初めてではない。いつもの調子で話を続ける)

まぁ、確かに不運だろうな・・・
俺だって、見ず知らずの人間が自分の秘密にズケズケ入り込んできたら嫌だ
それが一日の終わりの学校帰りと来たら、尚更だな
(自分で想像し、胸中で軽くうんざりしつつ)
(不自然なまでに装われた余裕の隙間を探そうとするが・・・すぐにやめた)
(必要ないことだ)

・・・おいおい、自意識過剰も大概にしろよ
(本当に呆れた風になる)
確かに俺は関係者だ。というかまあ、異形異能が跳梁跋扈な夜の世界の人間だぜ
別にお前が行動して困るとかじゃない。お節介はそうかもしれないが、正義の味方でもない
腹を減らした狼の群れの真ん中に小っさなヤギが草食いに行こうとしたら、それはパンピーでも止めるだろう?

・・・・異形、異能に対して復讐の念を抱く奴というのは、決して少なくない
両指に満たない量とはいえ、毎年コンスタントにそういう奴は現われる
・・・が、目的を見事に達成する奴なんてそうそういない。大抵は半端な思い故どうでもいい所で倒れていった
(思い返すように目を閉じる。それはかつて自分がいた組織での情景)
(親友とも呼べるほど仲良しになった自分と同い年の少年は、まるで夢のように異形への復讐を語っていた)
(が、彼は結局異形にその半身を喰われ死んだ。感情的になった故の失敗だった)
(同じく親しくなった少女は、家族を奪った異能を討つと、世辞にも強いとは言えない異能を鍛え続けていた)
(次に会った時、彼女はとても正視に耐えがたい、絶望に沈み澱んだ瞳をしていたが)
(――ああ、そういえば彼らは何という名前だったっけ)

・・・・・とと
(回顧に耽り、ちょっと思考が止まってしまった。軽く頭を振る)
えっと・・・そう、そうだ。逆にお前に尋ねたいんだが
何故退かない?危険だというのは分かっているだろう?
それこそ例えば、自分ばかりでなく・・・いるかどうかは知らんが、家族にその危険が及んだら、どうする?
そういう事を考えたことはないのか?
314久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/03/29(日) 16:51:04 ID:V2W2ik8n
自意識過剰…って
(呆れた顔を見て、少し気恥ずかしくなるが、すぐに気を取り直し)
夜の世界の、関係者…ですか。
(何の、関係者かはわからないが)
(とりあえずは、こちらの素行を、ある程度知り得ることが出来る身分。)
(となると、なにか大掛かりな組織的なものを、感じる。)
(ただ、今は、それを追及できる時ではない、と。判断した。)

わたしは…別に、小さなヤギでは、ありませんもの。
…小さな?なんで、小さな?
(ちょっと気になったが、まぁいい。)
(それよりも急に険しい視線から、物思いをするような視線になった紫を気にすることの方が、勝った。)
(訝しげに、探るように、じぃ、と見つめるが、それはほんの少しの事で、すぐに目を逸らし。)
(やはり、人を探るような小器用さが、自分には無い。と、小さく笑う。)

危険だというのは、百も承知ですわ。
先日だって、ちょっとヤバかったですし…
(ふと、透明な薔薇の美しさを思い出す。)
…家族。
(考えたことも無かった。)
(元々は、父の同僚だった母。その両親に育てられた、姉弟。)
(自分の家族には、いわゆる、一般的な「心配」は、必要ないだろう。)
(紫は、どこまで自分の事を知っているのだろうか?)
(それとも、これも何か担ごうとしているのか)
そうですわね、心配、ですわ…
(大きく溜息をついてみせ)
でも、家族には、関係ない。
(ぴしゃりと、言い切る。)
あなたも、夜の世界を生きる人間だというのなら…
それは、何かの、大義名分があって、行動していらっしゃるのでしょう?
生半可な気持ちでは、踏み込めない場所では無くて?
わたしが考えていることは、あなたが知る全てではない。
…と、今はそれだけ、申し上げておきますわ。
315紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/29(日) 17:11:16 ID:hGhIbigG
・・・・ふん
(一応、危険を承知で尚覚悟を決めているのか・・・)
(それとも危険があろうと致命的にはなるまいと楽観するバカなのか)
(はたしてどちらなのか、自分が知る由はない)

・・・関係ない、関係ないな
(再び、呆れたように小さく溜め息をつく。先ほどの物とは違い、これは自然にこぼれたものだ)
お前、それを言って言葉の通じない異形や気の狂いかけの異能に通じるとでも思ってるのか?
そうでなくとも、目的を達成する為に家族を人質に・・・なんて、素人でも考えつく方策だろう
俺だって、必要があればそうしよう
この世に悪は溢れるほどいる

・・・・まあ、いい
(一応、ある程度の対話を経て、この少女の事はそれなりに分かった)
(・・・まだ、"夜"に対する認識が甘い。見た目通りの子供)
(いつ狩られて終わるか、という見通しが立つか立たないか、その程度)
(だがやはり、彼女を見ているとどうにも放って置けない気もして・・・)

忠告はした。それでも歩き続けるなら、好きにするが良い
だがな
(右手を口元にもって行き、手袋の中指を軽く噛み、引く)
(手袋は滞りなく右手から離れ、無骨な鉄の義手が姿を現した)
(ぽすり、と、左手に手袋を落とす)
・・・・こんな風に、自分の身体を失ってから後悔するような事がないように、精々気をつける事だな
(そう言って、そそくさと手袋を嵌め直した)
(忠告しすぎたな、と若干後悔)

じゃあ、俺は行く。時間取ったな
次に会う時まで五体満足でいろよ
(踵を返し、手をひらひらと振って、その場から立ち去る事にする)
(自分もまたとっとと家に帰り、何か胃に物を入れねば・・・死にかねない)
(やはり、自分も生きる為に必死なのだ)

【と、一応〆られるようにした。時間だったよな?】
【終えるならこれでか、もう1レスで終わらせよう】
【何かまだしたい事があったら、遠慮なく言ってくれ】
316久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/03/29(日) 17:36:38 ID:V2W2ik8n
そう。関係ないですわ。
(呆れたような溜息に、また、表情を軽くムスッとさせる。)

家族を、人質にねぇ…
(…やれるもんなら、やってみなさいよ。と思ったが、この感情は、表情に出さないことにする。)
(なにせ、今しがた忠告していただいたばかりですもの。と、考えながら。)
家族を人質にされては、困りますから…それは、精々気をつけさせて頂きますわ。
ご丁寧なご忠告、それはそれは、ありがとうございます。
(憎まれ口は、キッチリと、出すことにしたけれど)

(紫の唇に挟まれた手袋が、するりと抜け、目を軽く見張る。)
(本来ならば、柔らかな肌色のものがある場所には、無骨な鉄の塊。)
…義手?
(それにしては、動きが滑らか過ぎる。)
(先ほど、目を見張ったのは、紫が体の一部を失ってしまったことへの、驚きではない。)
(中身は…回路はどうなっているの?動力は?コンピューター制御?肉体の神経組織との融合は?)
(思わず口を開きそうになり、手を伸ばしかけ、気が付き、引っ込める。)
(自分の悪い癖だ。)
(あの、スタンバトンのときにも、必死になりすぎた。と、後悔したばかり。)

あ…
(踵を返し、手をひらりと振る紫の背後に、声を投げ掛ける。)
ちょっと、待ってよ!!
(とたた、と駆け寄り、ケーキの箱をグイと、やや強引に押し付ける。)
…ご丁寧なご忠告の、お礼、ですから。

(そう言って、また先ほどと同じように、走り去り。)
(その小さな姿は、ぽつぽつと灯り始めた街灯を背に、消えていった。)


【それでは、わたしはこれで〆です。】
【おつきあい、ありがとうございました。】
317紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/03/29(日) 17:48:40 ID:hGhIbigG
ん・・・
(待てと言う言葉に足を止め、振り返ると、押しつけられたのは小さな箱)
・・・・
(それが何かを理解するのに数秒を要し)
・・・・・ぁ?
(間抜けな声を出した時には、少女の背中は追えない所まで消えていった)

・・・・はぁ
(訝しげに箱の中を覗いてみるが、やはりその中身は噂のチーズケーキで)
忠告の礼・・・?
(かけられた言葉を反芻するに、どうやら彼女は自分に対し"感謝"的な念を抱いていたようで)

・・・・・
(果たして彼女が何を思ったのか、何を考えてこんな良い物を自分に押しつけたのか)
(そんな事を暫しぼうっと考えていたが、その思考もやがて、自然と唸った腹の虫に追い出され)
・・・ま、良いか
(色々難しい年頃なのだろう、中一だし・・・いや、高一だったか)
(などと考え、進路を自室ではなく最寄りのコンビニに定め直す)
(熱い紅茶とフォークを調達する為だ。暖かくなってきた空の下、食べるケーキはきっと美味な物だろう)
(紫の歩く道には、いつの間にやら下手糞な鼻歌が響いていた)

【では、こちらもこれで〆。こちらこそ、お相手ありがとうだぜ】
【また機会があったらよろしく頼む】
【それでは】
318久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/03/29(日) 17:51:48 ID:V2W2ik8n
【見届けました。】
【機会がありましたら、また。】

【スレを、お返しいたします。】
319兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/29(日) 21:38:41 ID:SV/J2Vh5
【待機します。プロフは>>213に】
【よろしくお願いします】
320媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/29(日) 22:17:07 ID:bg+/DJ9I
【名前】媛名 葵(ひめな あおい)
【年齢】18歳
【性別】 女
【身長】170cm
【3サイズ】全体的にすっと細めの体型だが、胸もちいさめ。
【容貌】腰下までのストレートな黒髪。漆黒の瞳。
     見かけはどちらかといえば華奢なほうなので、黙っていれば淑やかそうにも見える。
【能力】『 剣糸(けんし/ソードストリング)』
     「日本刀」と「糸などの様々な暗器」を得物にすることから、組織内で『剣糸』の名をもつ。
     異能はないが、その運動能力・動体視力・反応速度は常人を大きく上回る。
     日本刀は≪弐式(にしき)≫という名の特殊な霊刀。暗器は糸とダガーを基本とする
【希望】雑談、戦闘、エロール などご相談いただければ
【NG】スカトロ、猟奇、特殊なものは要相談
【弱点】精神干渉、魔術的攻撃、遠距離戦、左の小指の動きが悪い
     両手が使えないような状況、純粋な力比べ・体力勝負にはあまり強くない
【備考】≪深凪(みなぎ)≫という非合法組織に所属している、異形狩り。
     幼い頃に組織に拾われてからずっと、組織に従うだけ猟狗として生きてきたが、
     今ではその自分に区切りをつけ、組織に属しながらも自分の意志を持って生きることを決めた。
     “内容次第”では、仕事の一環として外部からの異形関係の依頼もこなす。

     表向きには、学園の編入生。大人しく高等部三年に所属。
     外見や丁寧な口調とは裏腹に、真顔で冗談や人を喰ったような発言もしばしば。
     どことなく奔放なところがあり、長く組織しか知らなかった所為かたまに常識からズレる。
     NGワードは控えめな胸に関すること。現代文と寒さが苦手。
321媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/29(日) 22:20:32 ID:bg+/DJ9I
【今更ながらプロフ投下していなかった……と思いだしたところで、
 このような時間に人とお会いできるとは、まったくと僥倖、と申し上げるのが十全でしょうか】

>>319
【初めまして、ですね。 こんばんは (一礼)】
【もしお時間やら何やらのほうに不都合がなければ、
 よろしければお相手していただけたら、と思うのですが、いかがでしょうか?】
322兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/29(日) 22:23:19 ID:SV/J2Vh5
>>321

【初めまして、媛名さん】
【はい、喜んで。こちらこそよろしくお願いします】
【ロール案などはございますか?】
323媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/29(日) 22:30:17 ID:bg+/DJ9I
>>322
【良かった、幸いです。改めて、宜しくお願い致します】

【そう、ですね……ぱっと考えつくのが、
 1.警察の方面の方であるなら、仕事関係で少し出会ってみるとか
 2.てっとり早く、狩り現場に遭遇
 3.基本的に平和路線で……学校でお会いしてみる、とか。放課後なり、昼休みなり

と、とりあえず外枠だけという感じなのですけれど……
もし兵部さんにやりたいことがありましたら、それを一番にもっていけたら幸いと存じます。
2度目、でしょうし……兵部さんが一番動きやすい方面がありましたらそれをお聞きしたい、です】
324兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/29(日) 22:36:39 ID:SV/J2Vh5
>>323

【そうですね。一先ず考えていたのは穏健派戦士との確執ですが】
【媛名さんは現実主義、あるいは中立な方だと思っていますので、1番はどうでしょう】
【媛名さんとしかできないロールでしょうし、やってみたいです】
325媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/29(日) 22:44:38 ID:bg+/DJ9I
>>324
【異能ならず「異形」であれば、私もどちらかというと狩り主義でありますものね。
 ふふ……私が「異形だって命あるものなのです!」とか言えたら――少し、無理がありますね(首を振った)】

【確執、を演出できない分、少しでもそちらでお相手できたら……と(一礼)】
【そう、ですね……うちは全力の非合法組織、ですから
 兵部さんがこちらを尋ねて来てくださっても構いませんし、私が貴方に探りをいれても】

【今、私の都合で私が入院中という手も可能ですから、これでしたら明らかに物理的物騒にはならぬかと。
 物理的な物騒方面もアリ、だというなら夜でしょうか――何か、警察に御厄介になることでも、しでかしましょう】
326兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/29(日) 22:53:38 ID:SV/J2Vh5
>>325

【それはむしろ郡先輩の台詞でしょう。媛名先輩が彼から影響を受けてない訳ではないでしょうがね(フフン】
【物理的な騒動もアリですが、そちらに任せます】

【僕の所属する組織は、異能の人間はあまりいないので】
【非合法に多少目を瞑る代わりにある程度の協力を持ちかける、とかはどうでしょう】
【僕は正義に興味はないし、組織も大多数の安全が重要なので】
【これでよければ、こちらからそちらを訪れる形で】
327媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/29(日) 22:59:32 ID:bg+/DJ9I
>>326
【――…っ。あら、無性にその口をひっぱって差し上げたくなってまいりました。(首かしげて)】
【どちらも魅惑的ですが……物騒な方を入れると、ついつい私がひきのばしがち、ですから、
 物騒なことは今度お会いしたときにでも、じっくりとできれば幸いとして――
 此度は、ご足労ながら、少しばかり病院に尋ねてきていただく、という形をとらせていただいても?】

【それでは、お言葉に甘えて、貴方から組織の持ちかけに対して、
 私がお話をお伺いする、という形で……問題なければ、書き出しをお願いできますでしょうか?】
【もちろん、何かあれば私からでも大丈夫ですから、十全と仰られて下さい】
328兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/29(日) 23:06:26 ID:SV/J2Vh5
>>327

【痛い所を突かれると暴力に走るのは、先輩のイケないくせですね】
【カカア天下になる未来図が予想できます】

【それではこちらから訪れます】
【こちらはそちらの組織に、どの程度存じていいんでしょうか】
329媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/29(日) 23:10:09 ID:bg+/DJ9I
>>328
【あら、暴力には訴えておりません……話し合い大好きですのに、先輩は(←)】
【愛での方向に走る場合は、私でなく被害者に問題があr……こほん】

【ともかく、異形狩り組織、今はこちらで少しばかり活動中。
 法をかいくぐった仕事もたまにしているので警察とは仲がよろしくない……くらいは何ら問題ありません】
【警察が逮捕できるまでの決定的な証拠、など突き付けてこられなければ、どの程度でもご都合のよいように、と】
330兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/29(日) 23:21:42 ID:SV/J2Vh5
>>329

【どっちもどっち と第三者は語る まる】
【了解です。では書き出します】


(自動ドアの開く音を耳にしながら、病院の扉をくぐる)
(ロビーに入ってきたその影は、小柄な幼い顔立ちの少年)
(身長と同じ大きさの巨大なケースを、重そうに背負っている)

………ここで合っているよな。

(大人びた口調のくせに、声変わり前の甲高い声だ)
(病院の名前を確認しながら、ツカツカと受付へ向かう)

すみません。媛名、葵さんのお見舞いに来たんですが。



【それでは遅筆ながら、最後までお付き合い下さい】
331媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/29(日) 23:32:04 ID:bg+/DJ9I
『少々お待ち下さい――…その方なら、3階のエレベーターを上って右のずっと奥ですねえ。
 少し中央棟から離れるのですが、328号室の患者さんになります。おひとりで偉いですね……弟さんですか?』

(受付の女性は大人びた口調で尋ねてくる少年を微笑ましそうな笑顔とともに出迎える)
(もちろん、彼女口にしたような仲では、決してないことなど誰が知るであろうか)


―――――――


………全く、唐突にも、ほどがあります。
私が、嫌いだっていうの、御存じのくせに――まあ、私が何かを言える立場でも、ありませんね。

(白い紙に書かれた文字を追い終わった女性は、それを封筒に戻して枕の下に置いた)
(真白い病室。その中にはっきりとした黒髪の女性がひとり、
 それが時計を見る――手紙に書かれていた予定の時間はもうすぐだ)
(相手が時間に正確なものならもう来るころであろうと、
 少し乱れた髪を、すっかりと動きもよい右手で直しながら、ひとつだけ息を吐きだした)



【こちらこそ、拙くもお付き合いくだされば幸いと存じます】
【時間も時間でありますから、眠気や時間の時は遠慮なく仰られて下さいませ。(一礼)】
332兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/29(日) 23:39:01 ID:SV/J2Vh5
>>331

328号室…。ありがとうございます。

(ぺこり、と一礼し三階へと向かう)
(その際ギュッと肩紐を握りしめ、背中の得物の感触を、間接的に確かめる)
(荒事は起こすなと言われたが、何せ相手が相手だ)
(いつから、どこから戦闘に入るか分からない。少し、緊張する)


『コンコン』
……………失礼する。

(目的の部屋に辿り着くと、ノックをする)
(合図もなしに部屋に飛び込んで、撃たれてはたまらない)
(真面目に考えれば陳腐かもしれないが、少年のイメージする『殺し屋』とはそんな感じだ)
333媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/29(日) 23:47:43 ID:bg+/DJ9I
>>332

はい、どうそ。空いておりますよ……というか、
こういう病室って鍵などあったのか、確認しておりませんでした。

(ノックのあとに律儀にかけられたのは、声変わり前の少し高めの声)
(それに対して病室の中からは、少し落ち着いた――というより、論点のズレた声が返る)

――…ありましたでしょうか、鍵?

(首をかしげると、長い黒髪がつられて揺られた)
(少年がドアをあければ、そこにあったのは銃でもナイフの歓迎でもなく、
 なんら変哲もない病室と、そのベッドの上に上半身だけを起こして座っている女性。
 彼ほどとはいかぬものの――年若く、黒く長い髪をしたただの女、であったのだけれど)
334兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/29(日) 23:59:03 ID:SV/J2Vh5
>>333

(扉の先に、熱い鉄の洗礼などはなかった)
(付け加えるなら、いたのは強面の東洋系狙撃手のような屈強な男ではなかった)
(病室の似合う、お淑やかだが儚げな雰囲気を持つ少女がそこにいた)

………礼儀だと思っている。いきなり部屋に入られたら気まずいだろう。

(動揺を抑え込み、言葉を返す)
(一瞬部屋を間違えたかと思ったが、部屋番号は確かに確認した)
(何より、初対面であるはずの自分に疑問を抱かないのが何よりの証拠だ)

体調は大丈夫か?

(当たり障りのない会話をしながら、ベッドの近くへと静かに歩み寄る)
(敬語は使わない。子供だからと言ってナメられると、交渉が難航しかねない)
(こちらがビクビクする理由はない。あくまで堂々とだ)
335媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/30(月) 00:06:50 ID:sLRU6NWl
>>334

律儀なお方なのですね。将来有望、といったところでありましょうか。

(目の前に現れたのは少年――それも自分より年下の、まだ声変わりもしていないような)
(「警察」というものに自分が偏見を持っていたのか、
 それとも自分にあった経験よりも、目の前の利発そうな少年が上をいくというのか
 どちらにせよ、自分はなすことをするだけだと思いなおして、まだ年若く見える少年に視線をむける)

ええ、貴方とごゆっくりとお話できる程度には十全と。
まあ、あまり殿方を喜ばせるのは得手ではありませぬゆえ、楽しんでいただけるかは分かりませんが。
――この度は、こちらの都合でご足労いただき、ありがとうございました。

(近くにある椅子をすすめながら、あまり表情をたたえぬままに、軽く会釈する)
(目の前の少年は――どれだけ幼く見えても、「警察」が回してきた人間なのだ。
 相手の瞳には、彼の年にあるような柔らかなものより、警察のそれとしての堂々さが見えたように思える)
336兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/30(月) 00:19:17 ID:/gHjuUEO
>>335

……………。お言葉に甘えよう。

(椅子に座ると、肩のケースを真横に置く)
(褒められると悪い気はしない。だが、気を許すな)
(自分は子供じゃない。ただ戦闘能力に欠ける大人の代理で来ているのだから)

構わない。こちらとしても、常々あなた達とは話がしたかった。

(ふう、と息を吐くと、ぎゅっと顔を引き締め)
(一言一句言葉を選びつつ、交渉を開始する)

………単刀直入に言おう。あなた達の力を貸してほしい。
337媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/30(月) 00:30:56 ID:sLRU6NWl
>>336

あら、「貴方がた」とのお話だなんて、
甘いものにはならぬでしょうけれど、そう言っていただけるととても嬉しいです。
(彼女はまるでその漆黒の瞳で、
 少年の一挙一動を追うように、彼をじっと見つめながら淡々と言葉を紡いでいた)
(それから、ひとつ息の吐き出す音の後に、少年の顔つきが少し変わったのを捉えると――)

……ふふ、それは重畳なお話です。
ですが、かように非力な「私たち」にどのようなことをお望みでありましょうか?
「貴方たち」の手にかかれば、その重そうなケースでがつんと潰されてしまうような立場ですのに、私。

(あらあら、とでも言うように頬に手をあてて首をかしげる)
(それから、こちらもひとつ息を吐きだすと――すっと目を細めて、少し身体を動かした)

……その申し出をお受けした場合には――
(ぎし、と少しベッドのきしむ音とともにゆっくりと布団から出て、ベッドの縁に腰をかける)
(見た目だけなら別なれど、基本の用途は病院という静かな場所にそぐわぬ両手を自分の膝に置いて)

――私たちのことをご存じである貴方を消してしまうことよりも、
どんなに魅力的なメリットがあるのでしょうか?

(吐き出した、一言)
(静かな言葉を模した脅し――ではない、この状況で暴挙に出られるような余裕は、流石にはない。
 つまりのこと、脅しを模したような、挑発。目の前の少年の器量を試すような、ひどく不躾な言葉だった)
338兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/30(月) 00:49:37 ID:/gHjuUEO
>>337

………言葉遊びは止めてもらおう。今更猫を被る必要なんてない。
これでも、あなた達のことについては色々と調べさせてもらったんだ。

(視界を逸らさぬよう、押し負けぬようなに必死で黒瞳を見返す)
(深い瞳に加え、ひらりひらりと舞うかのような要点を度々ずらす返答)
(相手のペースに飲まれるな。そう思いながら)

>……その申し出をお受けした場合には――

(ぎし、と少女がほんの少し近寄る。途端に緊張が走る)
(次はどうでるか。間合いはこちらに有利ではない)
(そして、トドメとばかりに繰り出された『殺し屋』の言葉)

>――私たちのことをご存じである貴方を消してしまうことよりも、
 どんなに魅力的なメリットがあるのでしょうか?

………っ!
『ガッ!』『ガチャッ!』『パシッ』

(『限界』だった)
(弾かれたように、行動は一瞬だった。ケースを蹴りつけ『鍵』と『蝶番』を回し)
(蓋を開けつつ、『拳銃』を回転させる。自ら飛び出てきた二丁の自動拳銃は)
(吸い込まれるように少年の手に収まり、その牙を少女へと向けた)

………そうだな。まずは君がその命を、無駄に散らさずに済むってことだ………っ!

(少年の呼吸が乱れ、声も少し大きくなる)
(例えどれだけ冷静に振る舞おうとも、やはり『子供』―――そういう事らしい)
339媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/30(月) 01:00:05 ID:sLRU6NWl
>>338

(瞬く暇もないくらいに、一瞬の展開)
(その年にそぐわぬほどに『場』をつんできたことを感じさせるような滑らかな動きを、
 漆黒のその瞳でとらえてから、表情の薄い貌はそのままに、彼女はひとつ息を吐きだした)

……あらあら、それは私にとっては大きなメリットです。
ですが、私のバックについてはとるに足らないようなメリット、でありますね。
(腕は紛うことなく本物だ。警察がわざわざ「彼」を送ってきたことも、十分にうなづける)

――少し、すぐに死ねない理由があるので、これをぶっ放されてしまうと、私は非常に困ります。
とりわけ、上からは「穏便に」と仰せつかっておりますし、私の身体とてベッドの上の始末。
貴方がその引き金を引きたいというなら、私には止めるすべがありません。
警察という権力を用いて、私ひとりの死など記事にもならず、闇に葬られるかもしれません。
でも、それは『私たち』にとっても『貴方たち』にとっても、「とるに足らない」ことです。

……それが、貴方のお望みであられましたか?“年若い”、狙撃手さん。

(彼が向ける『牙』をじっと見つめたあとに、彼女は飄々と小首をかしげてみせた)
340兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/30(月) 01:13:31 ID:/gHjuUEO
>>339

………………。

(―――なんで動揺しないんだ。こんな距離で銃口を突きつけられてるんだぞ)
(僕が少し引き金を引けば、君の頭を確実に撃ち抜き、絶対に即死させるはずだ)
(なんでそんな自分の命を、あたかも将棋の駒のように、他人事のように扱えるんだ)

(そう叫びたかったが、ここは病院という環境と、僅かに残っていた)
(公証人という役目の自意識がそれを踏みとどまらせた)

からかうのは止めろ。………それと、僕を子供扱いするな。

(呼吸を整えながら、じろりと媛名を睨みつつ武器をしまう)
(こんな状況で事を初めても、お互いには不利益しか生じない)
(ましてや相手は病人なのだ。一抹の不安は拭いきれないが)
(それでも、彼女の言葉で多少は落ち着くことは出来た)

要は、僕達が必要な時に手を貸してほしい。代わりに規模の小さな犯罪は見逃そう。
こちらが手を回せるレベルならな。

(まずは小手先の話。あくまで表面上の交わり)
(これがどう変化していくかは、彼女らの組織―――『深凪』しだいだ)
(もっとも、ここでNOと答えられたならその展開もなくなるだろうが)
341媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/30(月) 01:25:03 ID:sLRU6NWl
>>340
……子供と思っているなら、こんな危ない戯れは致しません。
大人なら撃たぬと思ったがゆえの、じゃれつきです――お嫌いですか? じゃれあい。

(もしかすると、叫びだすのではないかと少し考えていた)
(けれど彼の瞳は最後にはしっかりと落ち着いて、今ではしっかりと落ち着きを取り戻している。
 幼いのに、自律意識のしっかりした人なのだろうと、頭の片隅でぼんやりそんなことを考えたが、
 もちろん、自分が彼の“人離れした”芸当から見ても自分がここでは不利ということは重々承知している)

悪くはない、お話ですね。
……ですが、我らは異形狩りです。それに関さぬ仕事はできませんので、
まるで貴方がたの腕のように都合よくは動けぬとは思いますが、それでも宜しいでしょうか?
もちろん、異形に関さぬ犯罪は、貴方がたとて取り締まっていただいて構いません。

(それでも、まるで動揺したら負けだと自分に言い聞かせているのか、
 彼の提案を聞きながら、彼女はひとつ髪を払ってみせ、あさつまえ条件を加えた)
342兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/30(月) 01:37:20 ID:/gHjuUEO
>>341

……………。そう言うの、慣れてないんだ。

(この言葉は嘘だ。自分は以前、兄に、姉に、母に、父に、べったりだった)
(人と触れ合うのは好きだった。その温もりや匂いなどが好きだった)
(しかし、それは失ってしまった。二度と手に入らないそれぞれのもの)
(自分の父親の甘さと、何より外道のような怪物のせいで)
(全て、全て全て全て化け物のせいだ。あの異形どもさえいなければ――――)

(思考が横にそれかかった所で、頭を振りそれを修正する)
(異形を根絶やしにするためにも、彼女らの協力は有益だ)

………それで構わない。僕達もあなた達も、目的は『異形の殺害』だ。
どうしても人手が足りなくなった時だけ、連絡させてもらう。

(彼女の出した提案は、こちらとしては申し分ない)
(何か裏があるかもしれないが、ひとまず頷いた)
343媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/30(月) 01:46:36 ID:sLRU6NWl
>>342

(少しの間の後に、吐き出された少年の言葉)
(しばしの沈黙の間にその少年が何を考えているか探ろうと目を向ける。
 もちろん、心に入り込む術を持たない彼女が感じ取れたのは「自分に対する敵意でないこと」だけだったが、
 ほんの少し、よいものじゃない気がした。だが、今の彼女が彼の暗い過去など知りたくても知れるはずなく――)

……なら、十全であります。
その手の仕事は我々の得手の分野となりますゆえ。いつなりとも、お呼び下さい。
それでは、こちらからの提案なのですけれど、ひとつ形をとりませんか?

――われわれは、異形関係の内容ならば、他からの依頼も受け付けます。
ゆえに、貴方がた警察が我々に必要なときは要請を「依頼」してくださいませ。
報酬は――我らの働きに見合っただけの、「見逃し」ということで、手を打ちたく思います。

(つまり、信頼ではなく利害でビジネスとして手を結ぶのだ、と)
(信頼で繋がれるほどに自分たちは警察に近づけない、ということを遠まわしに彼女は告げた)
344兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/30(月) 01:57:12 ID:/gHjuUEO
>>343

………いいだろう。

(彼女の言葉を胸の内で反芻し、その内容をしっかり確認した後に頷く)
(何もおかしな所や騙そうとする意志は感じられない)
(異形狩りの際関連する事件を隠蔽するのは、こちらがよくやる事だ)
(それの範囲を多少広げるだけで、貴重な戦力が増える)
(悪くない。いや、むしろ想像していたよりいい答えだ)

僕はそろそろおいとましよう。………危険な真似をして、すまなかったな。

(あまり感情がこもらない声でそう呟き、ケースを担ぎ立ち上がる)
(素直に謝るのはシャクだが、これから協力する仲間であり)
(背中を預ける戦友になるかもしれない以上、そうもいかない)


【ではそろそろ〆に向かいます】
345媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/30(月) 02:03:59 ID:sLRU6NWl
>>344

それは、十全で重畳です。
貴方に少しでも有益な話し合いでありますれば、と――……ああ、いえ。

(ケースを担ぎあげた彼の口から飛び出した素直な謝罪に、
 このときになって彼女は初めてその目をいくらか瞬かせた。少し驚いたらしい)

私こそ、戯れが過ぎました。
人を見た目で判断するのは悪いことですけれど――貴方のように若い方が、いらっしゃるとは
正直なところ、驚きましたもので。「大人」にけしかけた私も悪かったのです。

(首を振ってその謝罪をやんわりと退ける――あれは確かに、非があるのは自分だから)
(むしろこのように謝れる彼の方が、自分よりよっぽど大人だろうと心内に呟いて、
 もう帰るであろう彼をじっと見つめながら、彼女は最後に不躾な質問を加えた)

……ねえ、お帰りになるまえにもう一つだけ。
今まで『遊園地』に行かれたこと、ありますか? あと――私、貴方のお名前、聞いていません。


【はい、承りました。こちらは次か長引いても次の次で、と……】
346兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/30(月) 02:17:07 ID:/gHjuUEO
>>345

……………。

(少年は無言だった。確かに行動だけ見れば彼女、葵に非があるかもしれない)
(しかし、交渉人としての冷静な心を晶は失ってしまっていた)

(場数を踏んできた晶は、ただの戦闘ならばそれなりに優秀かもしれない)
(しかし、『心技体』の内あるのは『技』だけだろう)
(少なくとも『心』では彼女に大きく劣る)
(それを痛感した今回ばかりは、褒められても素直に喜べなかった)

僕はアキラ。兵部 晶だ。
……………あるけど、それがどうかしたのか?

(眉をひそめ不思議そうに彼女の言葉に聞き返す)


【了解しました】
347媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/30(月) 02:27:16 ID:sLRU6NWl
>>346

――こういうの、経験の問題ですから。
だいたい、貴方ほど年下に弄われては、私は困るのですよ。面子的に……?
(彼の無言を彼女なりに勝手に解釈したらしく、そんな言葉を零す)
(――慰め、というには不躾だったから、おそらくただの本心で言っているのだろう。
 自分とて夜を歩いてきた人間だという、子供のような矜持が自分にもある!と自慢しても仕方ないのだけれど)

――ひょうぶ、あきら。
兵部さん……ですね。承りました、と――質問は、ううん、深い意味無いのです。知的好奇心です?
(少し悩んでからふるふると首を振る)
(その好奇心がどう「知的」なのかは全く謎なのだが、間違った日本語使用を正す気はないらしい)

本日は、本当にわざわざご足労ありがとうございました。
今後、仕事は全て基本私が請け負いますゆえ、不束者なれど宜しくお願い致しますね。
……また、後日にでも。いずれ、今日のお礼にお昼くらいご馳走いたします。

(ここにきてようやく柔らかく目元を緩めた彼女は、
 「お気をつけて」と付け加えて、ひらりと右手を振ったのであった)


348兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/30(月) 02:41:05 ID:/gHjuUEO
>>347

……………。

(自分は感情が表情に現れ易いのだろうか。胸中を的中されふと思う)
(だが、また同時に思う。この少女も特別なのではないかと)
(柳に道風のように、ひゅるりと相手の言葉を受け流す)
(彼女はこういった人を弄ぶような、そんな動作に慣れている気がしていた)

(―――と言うか、単純に変人だな)

(質問に対して返ってきた葵の言葉に、彼女の印象としてレポートにそんな言葉を書こうと誓う)

………そうなのか。では、次に会う任務の時に。

(最後にそう言うと、静かにドアを閉め病室を後にする)
(任務以外ではどうせ会うことはないだろう、そう思っていた)
(晶は知らなかった。彼女が自分と同じ学園に在籍していたことを)
(彼女を先輩と呼び敬語で接する日がくることを)


【それでは大変お待たせいたしました。これにて〆と致します】
【遅くまでお付き合い、誠にありがとうございました】
【また今度、失礼します。お休みなさい】
349媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/03/30(月) 02:46:41 ID:sLRU6NWl
【見届けさせていただきました。こちらこそ、途中何度もお待たせしてしまって】
【異形殲滅を第一の一面と、揺れ動く一面とを見せていただけて、
 本当にとても楽しませてもらった――…というよりも、楽しませてもらったばかり、だった限り、で…っ(深々と一礼)】
【次までには、しっかりと精進しておきたいものと、思います】

【こんな遅くまで、改めましてお付き合い本当にありがとうございました】
【お休みなさいませ、お疲れ様です(一礼)】
350祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/03/31(火) 21:01:39 ID:/MXuwb5R
私、参加希望なんです。
なのでまずは自己紹介から、と思いまして。
こんな感じの人です。

【名前】祈瀬 神野子(きせ かのこ)
【年齢】17
【性別】女
【身長】156cm
【3サイズ】84-59-79
【容貌】少し茶の入った黒髪、首元くらいまでのショートカット。
【能力】光を操る。光線や光刃の生成など、溜め時間に比例して威力が上昇する。
また、大量の光を集中させることで一時的に身体の一部を光に変換することも可能。
ただし力の源が日光や月光によるものであるため、曇りの日や新月の夜は力が減衰する。
また、夜間は月齢に応じて気性が変動、満月に近づくにつれ好戦的になり、満月の夜には所謂狂戦士状態となる。
能力行使時には全身から燐光を放つ。
とりあえず光さえあれば生きていける身体。光さえあれば、傷の治りも人より早い。
【希望】日常ロールから戦闘ロール、ちょっとけしからんロールまで
【NG】死ななければ大体
【弱点】とにかく目立つ。また溜めが必要になる場面が多い。
【備考】高校二年生。父母に姉一人という典型的な核家族。基本的にお気楽な楽天家。
しかしキレてしまうと途端にいけない言葉遣いをするようになってしまうことも。
極度の暗所恐怖症であり、ずっと夜を怖がっていたが、とあるきっかけで覚醒。
それがきっかけで暗所恐怖症を克服するとともに光を操る能力を得た。
現在は、その力を試すためにあれこれ画策している模様。

このままちょっと待ってみますから。お暇でしたらお相手してくださいねー。
351兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/31(火) 22:24:45 ID:AJ0OlDp5
>>350

【こんばんは、初めまして】
【お相手よろしいでしょうか?ちなみにプロフは>>213に】
352祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/03/31(火) 22:46:20 ID:/MXuwb5R
>>351
あー、ごめんなさい。少々目を放していた隙に人が来ているなんて思いもよりませんでした。
ですが、今からでも私は大丈夫ですので。まだいるのでしたらお相手お願いします。
353兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/31(火) 22:50:17 ID:AJ0OlDp5
>>352

【はい、大丈夫ですよ。こちらこそよろしくお願いします】
【ロール内容はいかが致しますか?】
【初めての方なので、「自己紹介ロール」的な案があればそちらを優先したいと思います】
354祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/03/31(火) 22:58:19 ID:/MXuwb5R
>>353
そうですね、一応剣呑なロールとそうでないロール、両方の用意はできますが。
前者の場合は、学年が違いますからね。出会うとしたらどのようになるでしょう。
もうじき四月、すっかり春めいてくる頃……のはずが、季節はずれの雪模様。
濡れながら帰るのも嫌なので、私がちょっとだけ能力を使ってしまって。
そんなところを目撃されて……というのは面白いかもしれません。

後者の場合は、今宵はまだまだ月も細いので恐らく何らかの形で共闘する形にはなると思います。
どうしても私の力は夜の中では目立つので、それを見つけて飛び込んでみれば……といった形になりますかね。
355祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/03/31(火) 23:07:43 ID:/MXuwb5R
どうみても前後が逆です、本当にありがとうございました。
……まだちょっとボケてるみたいです、私。
356兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/31(火) 23:09:58 ID:AJ0OlDp5
>>354


【そう言えば、中等部と高等部は校舎が違うんでしたっけ】
【では日常生活、学校の方でお願いします】
【書き出しはお願いしてよろしいですか?】
357祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/03/31(火) 23:15:11 ID:/MXuwb5R
>>356
わかりました、では少々お待ちください。
358祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/03/31(火) 23:24:05 ID:/MXuwb5R
(もうじき四月ともなると、日が落ちるのも遅くなる)
(6時を少し回ったこの時間でも、まだ真っ暗闇には程遠い)
本降りになる前には戻れると思っていたんですけどね。
(暗い夜道、車も人もあまり通らない細い道、シャッターのしまった店の軒下で立ち尽くしている目の前で)
(季節はずれの雪たちが、しんしんと降り積もってる)

困りましたね、本当に。
(少し早足で家を目指していたものの、一気に強さを増した雪に進路を阻まれおまけに転び)
(制服もすっかり濡れてしまっていた)
このまま帰ると、風邪をひいてしまいそうです。
……幸い、誰も見てはいないようですし。雲もほとんどありませんから。
しっかり乾かしてから、戻るとしましょう。
(一度辺りを見回し、制服の濡れた部分に手をかざす)
(温かい光が浴びせられて、急速に水分を蒸発させていく。少し熱いくらいだが背に腹は代えられない)
これなら、五分くらいで乾いてくれますかねー。
(シャッターに背を預けて、ぼんやりとしていた)
359兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/31(火) 23:38:56 ID:AJ0OlDp5
>>358

まさかこの時期に雪だなんて………ついてないな。

(長いマフラーを首にぐるぐると巻いた少年が一人ごちる)
(天気予報はしっかりとチェックしていたし、傘は持ってきたが)
(それでも雪や雨は憂鬱だ。常にケースを抱えている自分としては邪魔なことこの上ない)

…………おや。あれは………同じ学校の先輩かな。

(大通りを歩くと、車が通り水溜まりが跳ねてかかる恐れがある)
(基本的に汚いのは嫌いなので、その為細い裏通りを訪れた)
(そこで目にしたのは、同じ学園の制服を着た少女だった)

……………?

(周囲を見回した後、少女が自分の制服に手を当てている)
(何だか気になってしまい、とっさに電柱の陰に隠れてしまう)

何をやってるんだろう?

(じーっとその様子を眺めている)
(少年は気づいていないが、その瞳には好奇心がありありと感じ取れる)

【それではよろしくお願いします】
360祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/03/31(火) 23:44:46 ID:/MXuwb5R
>>359
あんまり強くしすぎると焼けちゃいますし。難しいですね。
制限なしにぶっ放すほうが、まだ苦労せずに済みそうです、ほんと。
(ギリギリまで力を押さえて光を放ち続けるというのは、それなりに難しいことのようで)
(それに集中するあまり、額に汗さえ浮かべていて。当然周りの様子になんて気付けやしない)

これで、こちらは終わりですね。
(少しばかりの時間をかけて、ようやく前面を乾かすことはできた)
(問題は後ろ。自分からは見えないし、どうしても手探りになってしまうと)
(ひらり、ひらりと手が動く。そのたびに放たれている光が揺らめいて)
(また、力を使い続けるのに呼応して、全身を淡い光が包み始めた)
なかなか、難しいですね……熱つつ。
(そんなことすら気付けないほどに、こんな作業に集中していた)
(その一部始終を見ていた少年の存在になど、気付けるはずなどなかったのだ)
361兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/03/31(火) 23:52:29 ID:AJ0OlDp5
>>360

あれは………。

(遠目に見ても間違いない。『異能』だ)
(放たれる光を浴びた制服の前面が、水気を失う)
(光を収束し、赤外線を集めているのだろうか)

………………。
『ガチャリ』

(電柱の裏で、こっそりとケースを開けグロックを手に取る)
(ただの『異能者』ならいい。だが、仮に彼女が人間の姿を模倣した『異形』ならば)
(殺さねばならない。もちろん、誤射だけは絶対に避けるが)

―――――雨宿りですか?先輩。

(電柱の陰から出てきながら、声の届く距離まで近付くとそう口にする)
(拳銃は学生服の中に入れている。その表情は普段通りの幼い仏頂面だ)
362祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/01(水) 00:04:36 ID:+XIpT9+s
ひゃっ!?
(突然声をかけられて、傍目から見ても分かるほど派手に飛び上がってしまう)
(それでも咄嗟に光を消して、まだ生乾きな制服の感触に僅かに顔を顰めながら、振り返る)

え、ええ。雨宿り……って言い方は、ちょっと相応しくないかもしれませんけど。
(深々と降り積もる雪を指差して、そして)
君、その制服は中等部の子でしょうか?……あら、そんなところに立ってたら濡れてしまいますよ。
こっちにおいで、ここなら雪も来ませんから。
(と、何気ない顔で手招きする。内心はドキドキものだが)
(見られていたのなら、まず第一声になにかあってもいいはずだけど、目の前の少年は普通に声をかけてきた)
(案外気付かれていないのかも……と楽観的なことを考えてもいたりして)

で、ええと……君、誰でしたっけ?
(多分見覚えはない。はずだよね?と首を軽くかしげながら尋ねた)
363兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/01(水) 00:13:52 ID:J6FvR9mu
>>362

いえ。申し出はありがたいのですが、僕には一応傘が有りますから。

(見た目も声も正に少年のそれだが、口調だけは大人を彷彿とさせる)
(少年は傘を少し揺らして、上に積もった雪を落とした)

兵部 晶です。多分、先輩と同じ学園の中等部二年生ですよ。
声をおかけしたのは、雪にお困りかと思いまして。

(そう言うと、彼女の制服を見て首を傾げ)
(あたかも不思議そうな声色で、少女に確認する)

あれ?不思議ですね。
学園からここまでそれなりに距離があるのに、あまり濡れていませんね。
てっきり傘を持っていないと思っていたんですが。

(ここでじっと彼女の瞳を見つめる。動揺はするのだろうか?)
(人間かどうか判断するには、多少の目安となる)
(ここで更に、追撃の一言)

背中はまだ濡れていましたのに、ね。
364祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/01(水) 00:31:21 ID:+XIpT9+s
>>363
そうですか、それならばいいのですけど。
可愛い後輩が、急な雪に降られて困るのはあまりよいことではありませんし。
(可愛い、といっては見たものの、目の前の少年は少々そう形容するには難があるようで)
(主に、精神的な面で。ただ、それはそれで大人ぶっているのかと思えば可愛いものかもしれなくて)
(実際のこと等何も知らないから、そんな暢気なことを考えていた)

晶君、ですか。私は祈瀬 神野子です。よろしくお願いします。
ええ、本当に困っていました。急な雪に降られてしまって……おまけに転んでしまってもう大変です。
(自分から盛大に墓穴を掘っていることなど気付きもせずに、困った様子で苦笑しながら)
もしかして、相合傘でもしてくれるのかし……。
(ちょっとした冗談は、続く言葉にあっさり掻き消されてしまった)

………。
(じっと見られている。二三度瞬きしてから、見返して)
何で……でしょうね。
(嫌な汗が頬を伝う。どうにもこの子は鋭い子だ。本当に中学生なんだろうか)
……どんな、理由があると思います?雪の降る中走ってここまで来て、なのに濡れているのは背中だけ、なんて。
本当に、不思議なこともあるものですよね。
(いくらなんでも、自分から正体を明かせるはずもなく。知らない振りして不思議そうな顔をして見せた)
(……本当に、そんな顔ができたかどうかは別として)
365兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/01(水) 00:41:17 ID:J6FvR9mu
>>364

お気遣いありがとうございます、祈瀬先輩。

(そっけない口調でそれだけ言う)
(普通の優しい先輩から言われたなら、ちょっと嬉しい言葉だったが)
(異形が口にする歯が浮くようなセリフだったらと思うと、そんな態度を取らざるを得ない)

………そうですね。
先輩が僕の質問に、素直に答えてくれたなら考えましょう。

『ジャキッ』

(ニコリ、と薄く微笑んで)
(袖口から一種で拳銃を取り出し、傘を手放し両手で構える)
(その銃口は、少女の心臓を捉えているのだろう)

お前は、何者だ。

(少女と大差ないような甲高い声とは対照的な、高圧的な質問だ)
(神野子の挙動に、じっと神経を注いでいる)
366祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/01(水) 00:50:05 ID:+XIpT9+s
>>365
いえいえ、後輩のことを心配するのは、ちょっと優しい先輩としては当然のことですから。
だから、いつまでもこんなところにいると、引かなくていい風邪までひいちゃうかもしれませんし。
雪も……少し止んできたみたいですし、そろそろ帰りましょう?
(空を見る、降りしきる雪はその勢いを弱めていて、細い月が綺麗に覗いている)
(そんな空から視線を下ろすと、突きつけられていたのは銃口)

あ、あの……晶、くん?
(一体どこをどうしたらこんな具合に事態が急変するのか)
(目をぱちくりとさせながら、頭の中では思考がぐるぐる空回り)
(そんな状態の頭は、とりあえず銃を突きつけられたときの咄嗟の対応を思いついていた)
(すなわち、ホールドアップ)

あの、ね。晶君。いくら遊びでも、そういうのを人に向けるのはよくないと思うの、私。
それは……ほら、アレよね。中二病とかそういうのがあって、憧れる気持ちはわかるんだけど……ええっと。
(これが満月だったなら、そうでなくともせめて半分でも月が満ちていたのなら)
(銃口を突きつけられた瞬間に反撃を仕掛けていたかもしれないが、今はまだまだ月も細く)
(闘争心と呼べるようなものは、まだまだ心の奥底にしまわれていたもので)
(こんな、素っ頓狂なことを抜かしだした)
367兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/01(水) 00:58:23 ID:J6FvR9mu
>>366

……見えたよ。お前が淡い光を纏って、服を乾かす所を。
『ちょっと優しいだけの先輩』なら、そんな芸等は不可能だろ?

『ガチッ』

(わざわざ手動で拳銃の撃鉄を上げる)
(これは明確な威圧行為。即ち、その質問の答えを急かしているのだ)

その力を、どこで手に入れた?

(敵意の籠もった視線を神野子に向ける)
(何らかの攻撃や、殺意を感じれば今すぐに引き金を引くだろう)

(ただ、できれば引き金は引きたくなかった)
(神野子が自分と同じ、異能者であってほしいと願っていた)
(最も、こんな状況にある少年はそんな自分の心には気づいていなかったが)
368祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/01(水) 01:07:16 ID:+XIpT9+s
>>367
(この期にいたって、ようやく全てを理解した)
(目の前の少年は全てを見ていた、そして、それを知ってあえて近づいてきた)
(見ていないフリを装って、色々かまをかけたりもして)

疑問に思ったり、しないんですね。
どうしてそんなことができるのかってことについては、全然。
(それだけでも、目の前の少年がまともな相手ではないことは分かる)
(そして、他人からの敵意には基本的に鈍感でも、ここまであからさまではさすがに理解できた)
(恐らくこの少年は本気。本気で、自分を殺そうとしている。理由はさっぱり分からないけれど)

この力を、どこで手に入れたか、ですか?
(状況が何も分からないが、それでもむやみに抵抗しても仕方ない)
(それに、質問にはちゃんと答えたほうがよさそうだ)
公園、あるじゃないですか。大きな噴水のある。確か水口公園でしたっけ?
一応……こんなことができるようになったのは、あそこが初めてでしたっけね。
半月くらい前のことです。
(相変わらず両手を上げたまま、首をかしげて思い出しながら答える)
(しかし、ずっと両手を上げたままというのはなかなか疲れるもので)
その……晶君?もう手、降ろしていいかな?って、私が自分であげたんだっけ。
(とてもとても困った顔で、そんなことを言い出した。今回は、どこにも演技の欠片もなかった)
369兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/01(水) 01:15:06 ID:J6FvR9mu
>>368

………その掌をこちらへ向けなければ、構わない。

(少し間を置いて、そんな返答が返ってくる)
(一瞬彼女がこちらを攻撃する準備を整える為、とも思ったが)
(告げる彼女の瞳に嘘は感じられない。自分の判断力は正直ない方だと自覚しているが)
(あの掌にさえ注意すれば、問題ないだろう。そう結論し、了承した)

その公園で、どうしたんだ?

(銃口は外さないまま、続きを促す)
(幾らか勢いが弱まっているとは言え、まだ雪は降っている)
(少年の頭や肩を、白い粉が緩やかに染め上げていく)
370祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/01(水) 01:27:36 ID:+XIpT9+s
>>369
ありがとう、ずっと手挙げてるのって、結構疲れますね。
本当に銃突きつけられちゃったりした人は、ずっとこうしてなきゃならないんですから。
きっと、かなり疲れてしまうんでしょうね。……あ、私も本当に突きつけられているんでしたね。
(ほっとした表情で、手を降ろして軽く肩を揺らした)

ええと……この歳にもなって自分語り、みたいなことをするのは恥ずかしいんですけど。
これを話さないと、きっと分かってもらえないと思うので。聞いてもらえますか?

……私、ちょっと前まで夜が、というか暗いところが恐かったんです。
光がない、暗いっていうのがとても恐くて、なるべく夜は出歩かないようにしてたんですけど。
その日は学校の用事が長引いてしまいまして。急いで帰ろうと思って、公園を通っていたときのことです。
不思議な人に、出会いまして。……言われたんです。
「夜にも光はある。この世は、生きていればそれだけで光だ」……って。おかしな話でしょう?
(小さく笑いながら話すその表情は、楽しい思い出を思い返すような、妙に晴れ晴れとした顔で)

……そして、次に気がついたときには私は夜が恐くなくなっていました。
そして、こんな体になってしまいました。
(かざした掌の上に、小さな光の珠を作り出して)
371兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/01(水) 01:32:55 ID:J6FvR9mu
>>370

……………。

(少女が話すその内容。常人ならただの夢だとして笑い飛ばすかもしれない)
(だが自分は知っている。そんな現実が本当に有り得ることを)

………。その男の特徴は?

(少なくとも、今のところ彼女が嘘をついている様子はない)
(信用―――してもいいかもしれない)
(この質問に対する答えが、余程奇妙なものでない限り)
372祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/01(水) 01:43:00 ID:+XIpT9+s
>>371
特徴、ですか。
確か、背は170cmくらいで、黒っぽいコートを着てました。
後、髪は灰色っぽい色のオールバックだったのを覚えてます。
(すらすらと、一瞬の淀みもなく答えて見せた)
(でもさすがに、これだけでは特定するには情報が足りなくて)
(彼女自身、これ以上のことは何も知らないのであった)
そういえば、変な笑い声をしてたのを覚えてます。
なんというか……すごく耳障りな声でしたね。
私が覚えているのは、これだけです。

(ひとしきり話し終えて、それでもやはり突きつけられている銃口に困った表情しながら)
寒くなって来ちゃいましたね。……そろそろ戻らないと、本当に風邪をひいちゃいそう。
373兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/01(水) 01:51:34 ID:J6FvR9mu
>>372

……………………………。

(場を支配する静寂。雨と違い、雪に音はない)
(彼女の提案に即座に彼は答えない。だがゆっくりと、引き絞られた少年の口が開く)

………手荒な真似をしてすみません。『異形』の可能性もあったもので。

(そう言うと少年は、手を離しスッと拳銃を前に突き出す)
(ただそれだけの動作―――それだけで、拳銃がクルクルと勢いよく回りだした)

僕もあなたと同じ、『異能者』です。

(そう言うと背中のケースを下ろし、扉を開く)
(その中には幾つかの銃器が所狭しと入っていた。あからさまにただの中学生が所持していい物ではない)
(手の中のグロックもケースの中にしまうと、扉を閉め神野子の方に振り向く)
374祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/01(水) 02:00:50 ID:+XIpT9+s
>>373
ちょっとビックリしたけど、分かってもらえたみたいでよかったです。
(ようやく緊張の糸が解けた。もともと緊張していたかどうかは定かではないが)
異形?……わ、すごい。
(掌の上でくるくると回りだす拳銃、眼を見開いてそんな様子を見つめていたが)

私と、同じ?……うーん。ということは晶君も、その。私みたいに不思議なことができるんですか?
今見たのが、その……晶君の、能力なのでしょうか?
……ビックリです。
(今までは、自分が特別なんだろうと思っていたし、それはそれで悪くはなかった)
(でも、初めて自分以外の異能者と出会って純粋に驚いたのもあったが、嬉しくもあった)

そっか、じゃあ私と晶君はおんなじなんですね。
他にも、こんな風に不思議な力が使える人っていうのはいるんでしょうかね?
あら……危ないものがたくさん。
(ケースの中には、それこそ彼女には何に使うのかすら分からないようなものまで入っていて)

……さて、お話も一区切りつきましたし。そろそろ帰りませんか?晶君。
そういえば、家はどちらの方でしたっけ?もし同じなら、一緒に帰りませんか?
もう少し、色々お話聞いてみたいですからね。
(髪の先に少しだけ積もっていた雪を払いながら)
375兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/01(水) 02:15:10 ID:J6FvR9mu
>>374

え、あ、はい。……………。

(事情を説明させる為に何気なく見せた自分の異能、『回転』だったが)
(こう素直に驚いてもらえると、ちょっぴり嬉しい。少し得意げな表情になる)
(そう言えば、家族と組織以外の異能者に自ら説明するのは初めてだ)

はい、いると思います。それと同じように、人外の存在もいますから。
ん……………ありがとうございます。

(先輩に雪を払ってもらい、ぎゅっと目をつむりお礼を言う)
(どうやらこの先輩は、本当にこちらの世界を何も知らなかったようだ)
(安堵感と同時に、申し訳ない気持ちになる)
(お詫びと言っては何だけど、道中自分が知る限りの知識を教えようと思った)

じゃあ、家までお送りします。
……………あ。

(そう言った所で思い出す。先輩は傘を持っていなかった)
(自分も『質問に答えれば考える』と言ってしまっていた)
(それは、つまり、その)

……………………は、入りますか?

(頬を赤く染めながら、『相合い傘』を申し出る)
(幾ら異能の戦士とは言え、所詮思春期ど真ん中の少年なのだから)
376祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/01(水) 02:29:10 ID:+XIpT9+s
>>375
送ってくれるんですか?なんだか、ちょっと悪い気もしますけど……。
晶君には、たくさんビックリさせられましたし、このくらいしてもらってもバチは当たらないかもしれませんね。
(冗談めかして、小さく笑みを零してそう言うと)

傘も差さずにそんなところに立ってるから。あちこち雪だらけですよ。
これじゃ寒いでしょう?
(続けて雪を払いながら、片手で柔らかな光を当てていく)
(すぐに乾くほどではないにしろ、この寒さを一時くらいは和らげる役には立つはずだ)

人じゃない存在、ですか。……私達は、どうなんでしょうね?
本当に、こんなことができるのは人間なんでしょうか?……なんて、私はちょっと思っちゃったりします。
(すす、と軒先から歩み出て、少年の隣へ歩み寄り)

あら……そっちの方にも答えてくれるんですか。
でしたら、お願いしちゃいましょうか。ありがとう、晶君。
(腕が触れ合う位の隣に寄り添って、小さくお辞儀を一つして)
それじゃあ、傘くらいは私が持っていきましょうか。さ、行きましょう?
(傘を持つ手にやけに暖かい手を絡めて。するりと傘を奪いとる。そしてそのままそれをさし)
(未だ雪の止まない夜の街を、二人並んで歩き始めたのだった……)

【では、私の方はこれで閉めとさせていただきます】
【お付き合いいただき、ありがとうございました】
377兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/01(水) 02:49:04 ID:J6FvR9mu
>>376

………ごめんなさい。

(神野子の冗談を真面目に捉えたらしく、しゅんと俯く)
(この前もそうだったが、いきなり誰にでも銃口を突きつけるのはよくないかもしれない)

えっ………。
あ、ありがとうございます。…………祈瀬先輩の手………暖かい………。

(セリフの後半は、誰にも聞こえないよう呟く。冷えた体を温めてくれる心地よい光)
(昔を思い出した。姉も、こんな風に僕を優しく抱きしめてくれていた)
(その事を思い出すと涙腺が緩んでしまうだろうから、深くは考えないようにする)

先輩は人間ですよ。どんな力を持っていても、人間である限り僕らは人間です。
僕らのこういう力があるからこそ、化け物を殲滅できるんですから。

(微笑みながら、そう言う)
(裏を返せば、どんな人格であれホモサピエンス以外は人間と認めないということだが)

…………。はい、祈瀬先輩。

(手が一瞬触れ合ったのを感じ、ますます頬の朱を濃くしながら)
(ちらりと傘を持つ先輩を見上げて、本来こういうのは男の役目であるからして)
(もっと僕に身長があればなぁ、なんて思ったりもしつつ)
(季節外れの雪の中、静かに路地裏を後にした)


【はい、お疲れ様でした。お休みなさいませ】
【遅くまでお付き合いありがとうございました。機会があれば、またよろしくお願いしますね】
378伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/04/02(木) 22:08:40 ID:0uY5AJCz
【待機いたします】
【プロフは>>2にありますので、どうぞお声をかけてくださいませ】
379名無しさん@ピンキー:2009/04/02(木) 22:47:20 ID:YZxzcAFy
名無しとのエロールは完全NG?
380伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/04/02(木) 22:47:42 ID:0uY5AJCz
【今夜はこれで失礼します】
【おやすみなさい】
381伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/04/02(木) 22:48:48 ID:0uY5AJCz
>>380
【ごめんなさい、リロードミスでした】
【今の状況では、本番行為はお受けできかねます…】
【あとはご相談次第ですが…】
382名無しさん@ピンキー:2009/04/02(木) 22:51:23 ID:YZxzcAFy
了解、一応聞いてみただけです
もう待機解除するみたいだったしこちらもこれで失礼
383伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/04/02(木) 22:54:03 ID:0uY5AJCz
>>382
【ご期待に添えずに申し訳ありません】
【良いお相手にお会いできますよう】

【それでは本当に失礼します】
【おやすみなさいませ】
384北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/03(金) 00:29:21 ID:098+vGQT
【名前】北峰綾香(きたみねあやか)
【年齢】15
【性別】女
【身長】160
【3サイズ】81-62-81
【容貌】黒のぱっつんおかっぱに眼鏡
【能力】大地を操る能力
    地面に腕をつけることによって、相手を地面から縄状のものや、腕状のものを出して拘束したり、槍や剣状のものを出して攻撃したりすることができる。
    地面がアスファルトだろうが鉄だろうが関係はないが、その地面の硬度によって、体力の消耗が増減する。
    また、大地の力により若干ではあるが傷を癒すこともできる。
【希望】雑談、バトル ※エロールは相談の事
【NG】 今の所無し
【弱点】建物内の戦闘及び空中戦、水中
【備考】高等部一年。普通の中流階級の家庭で育っていたが、両親が異能者によって目の前で自らの犠牲になる形で殺害され、
    以後は親族の家庭に引き取られ暮らしていた。(現在は寮生活)
    目の前で現場を見てしまった為、一時は失語症にまで陥ったが、現在は無口ではあるものの若干は喋る事が出来る。
    能力は、両親の復讐の為に魔導書を漁り、見つけた大地の精霊と契約したもの。
    但し、それと引き替えに地面と接していない空中及び中空がある建物内等では生命力自体が弱体化する為、病弱と周囲に思われている。
    両親を殺害した異能者を探すのには異能者の集団に入った方がよいと考え、学園に入学し情報を求めるが―。
    目的のためには手段を厭わず、目の前の敵は全て叩きつぶそうとする固い意志の持ち主。
    尚、両親を殺害した者の一派と思われる者に常日頃から襲われているため、能力を使用することを躊躇わない。
    最近は若干性格は丸くなりつつある。また復讐を「未来へ向けて、過去への決別の為――」ととらえる心境的変化も。
    敵幹部クラスと当たることが多くなり疲労が溜まりやすく、情報流しも若干日を置く形になってきている。


【こんな時間だけど…少しだけ待機。】
【軽い戦闘から雑談まで…としておくね。】
385祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/03(金) 00:41:04 ID:AnddtHYG
こんばんわっ。私、お相手希望してもいいでしょうか?
こんな時間ですから、あまり長くはお相手できないかもしれませんけれど。
386北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/03(金) 00:44:41 ID:098+vGQT
>>385
【こんばんは、時間が時間だからそれは問題ない。】
【ただ凍結は無しの方向でしてくれると幸い。】
【プロフは目を通したけれど、希望はある?】
387祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/03(金) 00:48:57 ID:AnddtHYG
>>386
わかりました。ではあまり長引かないようにしましょうか。
そうですね……やはり今回も、剣呑なのとそうでないのがありますが。
前者ならば、私がちょっと能力を試していたところ、その実験台に貴女が選ばれてしまったという場合。

後者であれば、どこか学校の中でのおしゃべり、といった形になるでしょうね。
具体的にどうするかは、もう少し一緒に考えてみたいです。
388北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/03(金) 00:53:23 ID:098+vGQT
>>387
【軽い邂逅ロールみたいな感じが…いいのかな。】
【実験台……?攻撃対象として、ということだろうか。】
【後者は上級生という事を考慮すると色々考えないといけないかもしれない。】
【私は少なくとも異能の違和感くらいは分かる人間、それと、自らの異能を情報に乗せて流したりしている、この二点が私から教えられる部分。】
389祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/03(金) 00:56:20 ID:AnddtHYG
>>388
でしょうね。何せ貴女とは初めてですから。
攻撃……というほどのものでもありません、多分ちょっとビックリするようなことをするだけです。
でも、貴女はそれを分かる相手だということで、こっちに気付いてしまうかもしれません。
そこから、お話をつなげていけるかもしれませんね。
390北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/03(金) 01:01:16 ID:098+vGQT
>>389
【……そうすると、敵対意思が確実にないと分かるまではこちらは攻撃態勢だと思ってくれて差し支えない。】
【軽い違和感くらいでは口に出さないだろうから、アクションを起こすならそちらから、になるかな。】
【基本的にアクティブな行動をするキャラではないから、そちらから引き起こしてくれるのが理想…だけれど。】
391祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/03(金) 01:03:04 ID:AnddtHYG
>>390
では、こちらの方からちょっとしたちょっかい。のようなものをかけさせてもらいますね。
そういう流れで進めていこうと思うので、書き出しはこちらからやらせてもらおうと思います。
今日は、よろしくお願いしますね。
392北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/03(金) 01:04:37 ID:098+vGQT
>>391
【分かった…ええと、それじゃあお願い。】
【私は待っているから書き出しは時間かけても構わないから…話掴めないと困るし。】
393祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/03(金) 01:11:57 ID:AnddtHYG
(月が満ちるにしたがって、少しずつ高揚する気持ちを抑えられなくなって来る)
(いまはまだそれほどでもないけれど、満月の夜にはどうなるだろう?)
(そんな不安を感じつつ、なんとかなるさと思い込む。それが、祈瀬神野子その人だった)

さて、今日の実験は……と。
(下校時刻、夕暮れ時の町の中)
(手に入れた力。それこそ新しいおもちゃのようなもので、そんなものを手に入れたら遊んでみたくなるのが心情というもの)

私の光は、どこまで届くのか。……ちょっと試してみましょう。
(誰かいるかと眺めていると、とある少女がやってきた)
あの子にしましょう。ごめんなさいね。
(誰にも聞こえない声で小さく謝って。その少女へ向けて指先を向けた)
(何かに気付いて、その少女が振り向いたそのとき)

バン!……なんちゃって。
(指先から放たれたまばゆい光は、その少女の顔面目掛けて飛んで行く)
(まともに当たれば、ちょっと眩しい光だろう。でも、結局はそれだけの光)
(ちょっと試してみるだけなのに、本当に攻撃する必要なんてないのだから)
394北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/03(金) 01:25:06 ID:098+vGQT
>>393
(最近は春風も若干感じたりするものの、まだ肌寒い季節であり街行く人達も少し厚手のものを着ている)
(そんな時期の短い夕暮れ、路地を歩いていれば次第に空はオレンジから綾香の髪の色と同じ闇の色を混ぜていく)
(何気ない平穏な一日、綾香にとっては貴重な休める日だったはず――なのだが)

(気がつけばまた夕方まで教室で寝てしまっていて、起きたらこの時間)
(その上に今日は寮で何かイベントをする日だと言うのを忘れていた)
(制服のスカートをぱたぱたと揺らしながら走る姿は病弱なそれではなく)
(むしろ一般的な人間としての運動をこなしているように見えた)

………っ!?
(そこでちょっとした違和感を感じて見た瞬間に飛んでくる何か、イベントに気が取られて若干反応は遅れ)
(慌てて物影に入る少し前には目の前で賑やかな光線を放って)
(片目を閉じながら飛んできた方向を確認した)

【確定ロールはできるだけ避けたいから。街の中だけだと人気があるか無いか分からないから指定してくれるか何か行動を起こしてくれると嬉しい。】
395祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/03(金) 01:34:34 ID:AnddtHYG
>>394
うふ、ちょっとビックリさせてしまいましたね。
あの制服、同じ高校の人かしら。こっちの都合に付き合ってもらっちゃって、ごめんなさいね。
(もう一度、小さく謝って)
(とりあえずあのくらいの距離までは届く。次はもう少し遠くを狙ってみるとしよう)
(そんなことを考えながら歩き出した。今度は別の場所にしようと)

あんまり、人の多くないところでやりたいんですけど。
そうすると今度は、試す人もいなくなっちゃいますよね。
……なかなか、難しいです。
(小さくため息つきながら、その歩みは人通りの少ない通りへと向かっていった)

【ある程度はそちらで決めてしまってもいいと思いますよ。問題があればそのつど修正しますから】
396北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/03(金) 01:48:06 ID:098+vGQT
>>395
(一瞬だけちらりと見えたこちらに指を出している人影は)
(どうやら女性であり、なおかつ同じ学園の制服を着用していた、という事は恐らくそちらの人間なのだろう)
(寮のイベントも頭にちらつき、同時に自分への挑発行為をした相手に対する自分の感情を努めて落ち着かせようとする)
(こちらが光で殆ど視界を失い一瞬しか見えなかった以上、木を隠すには森、人気のあるところの方が好ましいはずだ)
(違和感はあくまで勘に近い物に過ぎず探知能力がある訳ではない)

(そう考えると足取りは自然に大通りに向かい、しばらく歩いてみるものの少々の違和感はあってもそれは先程のものとは異なって)
(どうやらそちらではないのか?と少し立ち止まると先程の場所へと戻り、あまりテナントなどのない通りに入っていく)
(住宅街へ向かう道でも学園に向かう道でもないそこを進みながら、まだこの辺をうろついているのだろうかとまた思案し)
(徐々に闇の色が濃くなる中、お世辞にも可愛いなどと言えない使い潰し上等の安物運動靴で歩き回る)

……駄目………か?
(しばらく歩いた後、どうにも気配を感じられないので最後に詮索から残った公園の近くの道を歩きながら、寮への帰宅の道を取り始めた)

【分かった…済まない。】
397祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/03(金) 01:59:26 ID:AnddtHYG
>>396
うーん……やっぱり、ダメですね。
こんなところじゃ人はいません。かといって、あんまり人目につくところはやっぱりまずいですよね。
……なかなか、難しいものですよね。
(人通りのないほうへないほうへと歩いてみると、それこそ誰とも出会えない)
(そもそも、どれだけ光が届くのかを見たいのだから、別に人を狙う必要もないような気はするが)
(ちょっとビックリした顔を見るのは好きなので、その考えは黙殺することとして)

ふう、しかたありません。もう一度戻ってみましょう。
いい具合に、人のいるところが見つかるかもしれません。
(そうして、とことこ歩いているとちょうど公園の近くに差し掛かった)
(ちょっと高い塀の曲がり角を、少し早足で曲がったとき。何かにぶつかった)

きゃ……っ。あ、ごめんなさ……ぁ。
(咄嗟に2、3歩後ろに下がって、ぶつかった相手に謝ろうとしたところ)
(なんとその相手は、先ほど光を当てたその人だった)
(奇妙な偶然もあるものだと思いながら、ひとまず頭を下げたのだった)
398北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/03(金) 02:18:37 ID:098+vGQT
>>397
(諦めて歩いている所で少し油断していたのかもしれない)
(少しよそ見をした時に視界を一部遮られている所で突然何かにぶつかる)
(ぶつかったものがそれなりの運動速度だったのか、受け身を取る余裕もなく空気に押されるように数歩戻されると)
(薄暗い街灯とまだ残るオレンジの中に、同じ学園の服を着た女の生徒の姿が浮かぶ)
(影の形は先程見たものと似ているような気がしたが確証があるわけではなく、違和感もまたあるが同じとはっきり言うには遭遇時間が短すぎた)
(視線を相手から外しながら少し考えると、相手に視線を戻して)

……大丈夫、少し当たっただけだから。
あなたこそ、平気………?
(闇と同じ黒のおかっぱを揺らしながら小さく首を傾げると)
(光をあまり宿さない瞳はぶれることなく彼女を見つめて)
(そのまま、数歩近づいてその顔を伺う)

もう暗いから…早く帰った方が良い、この公園周辺はただでさえ危ないって言われているから。
大通りもそんなに遠くないし、そっちの方が安全。
私は…もうちょっと歩いた所にある学生寮に帰る途中。
(相手の学年なども知らずに淡々と抑揚の余りない口調で述べ続ける)
(それはどの相手に対してもそんなに変わることではなく、周囲には個性として受け取られている部分もある)
(もっとも、それほど本人は気にしていないのだが――)
(ともあれ、相手に確信が持てない以上、あくまで無関係であると言い聞かせながら大通りへの方向を白く細い指で差した)
399祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/03(金) 02:26:25 ID:AnddtHYG
>>398
ええ、私はぜんぜん平気。だって私、強いもの。
(くすりと笑って、とん、と軽く胸を叩いて見せた)
怪我がなかったみたいでよかった。貴女、同じ学校の子ですよね?
あまり見ない顔だけど……一年生の子でしょうか?
(にっこり笑んだ顔のまま、見つめる視線に視線を合わせて)

そうですねー……確かに、そんな話は結構聞きますよね。
変質者が出るだとか。見たこともないような動物に襲われた、とか。
ちょっと恐いですけど……きっと大丈夫です。私、強いですから。
(なぜか自信満々に、刺されたほうとは反対の、暗がりの方を見つめながら)

あら、貴女は寮生だったんですね。ああ、そうでした。
自己紹介もしてませんでしたね。私、祈瀬神野子。二年生なんです。貴女は?
(再び視線を合わせて軽く首をかしげてそう尋ねた)
400北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/03(金) 02:42:44 ID:098+vGQT
>>399
そう…なら、いいけれど……。
………制服が同じだから、多分そのはず。
……………。
(相手は私に先程行為を起こした人間であればもう少し警戒してもいいくらいだ)
(何か考えてそうしているのか、それとも普通にこういう人間なのか)
(全く無関係の人間という可能性も視野にいれながら、失礼なくらいに学年への問いかけを軽く流して)

強い………?
よく分からないけれど…そっちは役所も手を出せない危険区域のはず。
何かあってもどうもできないし、私はここで口頭で止めることしかできない。
私まで付いていって同じ目に会うことは出来ないから。
(いよいよもって不審な言動に半分演技も込めて眉を寄せて)
(少なくとも今は止めるべきとの判断でその言葉を口に出し)
(相手の指先の方向に一度視線を向けてからまた戻した)
(朝になれば変死体やら奇妙な生物の死骸があるような場所だ、自分も多少は関わっているが)

自己紹介…なんて、別に。
……かのこ?鹿の子?
私は別に、名乗るような名前など……綾香。それでいい?
(もし相手が異能でなおかつ情報筋を持っている人間の場合)
(フルネームを出すことは=自らの存在を教える事を意味する)
(彼女がどういう人間かではなく、可能な限り無用な争いは避けたい為に一先ず、名前だけを名乗ることにした)
(どことなく興味本位が旺盛そうな彼女の瞳を捉えながら、また軽く不快そうに見せる仕草で眼を細くして)
401祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/03(金) 02:53:27 ID:AnddtHYG
>>400
私もよかった。出会いがしらにぶつかって、怪我なんかさせちゃったら大変だもの。
(ほっとしたように一つ息を吐き出して)

はぁー……この先、そんなに危険だったんですか。
こっちの方にはあんまり来たことありませんでしたからね、知りませんでした。
そもそも、こんな時間にこんなところをふらふら出歩くこと自体、今まではありませんでしたからね。
(そういう面でも、この力を得たことに感謝している)
(夜は恐いと思っていた昔の自分はもういなくて、今ここにいるのは、力を持った強い自分なのだから)
それじゃあ、今日はやめておきましょうか。貴女がいますし。
この先に行ってみるのは、また今度。そうしましょう。

違います。神の野の子で、神野子です。
ちゃんと覚えてくださいね。ここでであったのも何かの縁という奴ですから。
私、こういう縁って大事だと思うんです。一期一会かもしれないけど、私達同じ学校ですから。
もしかしたら、どこかでまた会うことになるかもしれない。そんなときに、名前も呼べなかったら困るもの。
だから、よろしくお願いしますね。綾香ちゃん。
(きわめてフレンドリーに、含むところなど何一つもなく笑みを浮かべて)

んー……綾香ちゃん、もしかしてどこか気分でも悪いんですか?
なんだか、ずっと渋い顔してる。お腹でも痛いのかな?だったら大変です。
もしそうじゃないのなら……無理にとは言いませんが。
もうすこし、楽しい顔も見てみたいです。私、そっちの顔の方が好きですから。
402北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/03(金) 03:08:25 ID:098+vGQT
>>401
私も、それほどやわじゃない…ってことで。
(彼女の様子を気にする様子もなく言葉を切って)

そもそも近づかないように、学園から通達は出ているはず…と記憶している。
この場合は…表現的には警告、というべきか。
今まで…………?
(何か病気でも持っていたのか、それとも興味なのか、と言われれば)
(言葉の表現からすれば前者の方が近いようにも感じられた)
私が居るから…とかではなくて…そもそも行っては行けないと。
そう言っているはずだけれど。
(自分の言葉に対して、何やら挑発的に感じられる言動に)
(声のトーンを一段落として軽く見下ろすようにしてもう一度繰り返し)

…かみのののこ?…とりあえず、覚えておく。
ちゃんと覚えられるかは分からないけれど、珍しい名前だし多分。
それはそれで、ごめんなさいでいいと思うけれど……。
………よろ、しく。
(歯切れ悪く返答しながらも、相手の軽く図々しいとも思えてしまう態度に閉口気味に)
(小さく頷いて、その笑顔を見ていて)

……別に……気分もお腹も変じゃない。
楽しい顔……なんて、そもそも私、そんな笑わないし。
見ていて分からない………?
(光を僅かにしか感じられない黒い瞳を向けたまま、不機嫌さを次第に隠すことが出来ずになっていき)
(異能相手の戦闘時と違い通常の感情制御がまだ人並みではない綾香には喋る事がそもそも感情の発露のきっかけになってしまう様子で)
(喋るほどに、段々と眉が寄ってしまう、相手を困らせてしまったり、何かの感情を起こさせてしまうのも知らずに)
403祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/03(金) 03:24:06 ID:AnddtHYG
>>402
なるほど、綾香ちゃんも強いんですね。
(ちょっと見上げるようにして、軽く頷きながら)

そうでしたっけ……ああ、そういえば危ないから近づかないようにって言われてたような気がします。
でも、そういわれると逆に近寄ってみたくなっちゃったり……しませんか?
これでも、私は好奇心旺盛な17歳ですから、ついついそんな気分になっちゃうんです。
ええ、つい最近まで私、恥ずかしい話ですけど夜とか、暗いところが凄く恐かったんですよ。
でも今はそれを克服して、今度は夜に散歩をしてみたり、暗がりを歩いてみたり。
逆に、好きになっちゃったのかもしれません。
(なんだか少し不思議そうな口調を察して、月を見上げてそう言うと)
……そう、なんですか?残念です。
(面白そうなのにな、とぼんやり呟いて)

とりあえずでも、覚えて置いてくださいね。
もしかしたいつか、この名前の人間が面白いことをしでかしてしまうかもしれませんから。
ね、綾香ちゃん。
(ひとまずちゃんと返事をしてくれたことに満足して、にっこり笑って頷くと)

笑わない……か。そういう人も多いですよね。
なんだかいっつも不機嫌そうな顔をして。……そういう人を、笑顔にしてあげるのって素敵だと思うんですよ、私。
(でも、失敗だったかも、とだんだん不機嫌そうになる顔を見て思う)
(だったら、少し場を和ませてみようかと)
だから、色々不思議な手品も仕込んでるんですよ。ほら。
(人差し指を突き出すと、その先にぽぅ、と光が点り)
(ふわふわきらきら揺れながら、綾香の鼻先を舞っている)
404北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/03(金) 03:39:00 ID:098+vGQT
>>403
……命の危険があってもそう言い切れるの?
誰かを悲しませるかもしれない事が分かっていても。
…軽薄すぎる。ここは普通の街とは違うのは知っているはず。
今の貴女はただ新しいことが出来る事に浮かれているだけ。
周囲が全然見えていない。
生意気と思うかもしれないけれど、私にはそうとしか見えない。
(普段命のやり取りをしている綾香からすれば、神野子の発言や行動原理は危険な事でしか無く)
(尚かつ、あやうさを感じさせるバランスを感じて瞳をそらさぬまま、トーンの低いまま言い切って)

…………面白い………。
(明らかにおかしな方向を向いているその思考に、ぎり、と奥歯を軽く噛んで)

笑顔にするのは構わない、それは素晴らしい事だと思う。
でも、貴女の思考からは良い意味での笑顔なんて言葉、出てこない。
手品…………?
(顔の前、鼻先で動く光を見つめ、そして先程の能力だと確信する)
(つまり先程の相手は、この人、尚かつ悪意がないから始末が悪い)
(自分にこの人間の事をどうにかできるのか考えても否定的な見解にしか行き着かず)
(能力を人に見せることの危険を理解していないこの少女に次第に怒りすら覚えて)
…………そういうのは、隠すもの。見せるもの、じゃなくて。
(言葉の句切りが短くなっていく、血が上るのが分かる…ここまで取り乱したのは久しぶりの感覚だった)
405祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/03(金) 03:54:20 ID:AnddtHYG
>>404
さすがに死ぬのは嫌です。それに、私が死んだらきっとお父さんもお母さんも。
そして、お姉ちゃんも悲しむと思います。だから、死にません。
(根拠はないけれど、やけに自信ありげにそう言うと)
それに、私は知らないんです。あなたは知っているはずというけれど。
私はぜんぜん知りません。この街がどれだけ危険で、一体何がこの街を危険にしているのか。
見えていないのも当たり前です、今まで見ようともしなかったんですから。
でも、今は見えるようになりました。……そして、その闇を見通す光も、私の手の中にあるんです。
(空に向かって両手を広げて、軽くくるりと一度回って)
……だから、私はもう少しこの街を見てみたい。
そして、何か危険なものがあってみんなが困ってるんだったら、そんなものやっつけちゃいます。
この私が、きっと。

そうですか……じゃあ、やっぱり何か別の方法を考えないといけませんね。
何事も試行錯誤です、色々試してみれば、いつか貴女を笑顔にできるかもしれませんし。
……そ、手品です。気に入りました?
(何も知らず、何にも臆さず。無知とは何より恐ろしいもので、そしてそれ以前に、恐れという感情を失ってしまったかのような振る舞いで)
(ふわふわと浮かばせている光の玉は、その数を増やしていて)

やっぱり、不用意でしたかね。
(様子がおかしいことに今更気付いて、光の珠を掻き消して)
(この前もこんな調子で、不用意に能力を使ったばかりに妙なことになってしまった)
(でもそれはそれで面白かったし、悪くはないと思っているのだが)
それで、そんなことを言っちゃう綾香ちゃんは一体何物なんでしょう?
私、さらに興味津々です。
406北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/03(金) 04:12:47 ID:098+vGQT
>>405
(人の思いは、願いは、それが強い程通じることもあるという)
(ただ彼女の場合はあまりに無根拠でいて、かつ甘い)
(少なくとも、綾香にはそう受け取れて)
……見ようとすれば見えるものではない。
むしろ見ようと、目で理解しようと、そうするほどに分からなくなる。
真理というのは、大抵そういう風に出来ている…らしい。
貴女は、自分の事を何だと思っているの…?私には、それが分からない。

試すとか…試さないとか。
気に入るとか、気に入らないとか。
(数珠のように増えていく光玉を視界の隅に捉えながらも、まだ視線は彼女の顔を見たままで)

私はただ、情報を知っているだけ。
それ以上でも以下でもない。
ただ、私に何かするなら私もそれなりに対処させてもらう。
貴女が死のうが死ぬまいが…私には知ったことではないけれど。
(彼女の顎を軽く持ち上げて、軽く瞳孔の開いた見る人によってはおぞましい瞳を近づけて)
(それから数歩また離れるとそのまま背を向けて立ち去ろうとする)
(能力を彼女に使う行為自体"勿体ない"とすら感じるようになっていた)

【さて…いいお時間だけれど、どうする?】
407祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/03(金) 04:25:03 ID:AnddtHYG
>>406
だからと言って、私には親からもらった二つの目しか、この世を見通すものがありませんから。
それで、どこまで見ていけるか、知ることができるか。やってみるつもりですよ。
ご大層な真理なんて、求めてるわけでもないですけど。
(できないことの理由をいくら並べられても、それをそのまま鵜呑みにできるほど純粋でもなく)
私にもよく分かりません。何せ、今の私はまだ出来立てほやほやなんですから。
そんな私を理解するために、この街を歩いてみたいと思っている。そうなのかもしれません。

そう、貴女はきっといろんなことを知っているんでしょうね。
私も知らない、たくさんのことを。
まだ何をするとも考えてませんけど、もう少しこの街の夜を眺めて。私も色々考えてみるつもりです。
(見開かれた瞳が近づいて、ぞくりと背筋に走る怖気のような感触に)
(本来ならば浮かべるはずもない反射を返した。それはとびきりの笑顔で)

私は、これからもこの街の夜を見続けますから。
そんな夜のどこかで、もしかしたらまたいつか学校で。
また会いましょうね、綾香ちゃん。
(押さえきれずに光が零れ始めた右手を、左手で押さえて止める)
(月が満ちるにつれて高まる闘争心や好奇心は、早くも暴走を始めようとしていた)
(空に浮かんだ月は半月。まだまだ、満月にはほど遠いというのに)

【いい時間ですし、私はこれで締めにさせてもらおうかと思います】
408北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/03(金) 04:37:38 ID:098+vGQT
>>407
……自分なんて、自分ですら理解出来ないというのに。
(理性と本能、二つの思考を持つような自分の事は綾香自身は自制させることでまとめていた)
(本能的欲求をできるだけ散らし、生きていくように。)

……そう。
…………それじゃあ、また。
…次会うときは、そっちがおかしくなってなきゃいいけれど…。
(背を向けたまま、小さな声でそう呟く)
(後ろに感じる異能の力が高まっているのを気にもせずに一度空を見上げまた歩き出す)
(能力に捕われて自身を見失わないように、それを彼女に願いながら――)
(肌寒い空気の中、闇に彩られた世界は今日もまた歪み始める……)

【それでは、私はこれで〆。長い時間お疲れ様。】
【もうすぐ日が昇ってしまいそうな時間まで。】
409祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/03(金) 04:41:23 ID:AnddtHYG
【確認しました。こちらはもう日が昇り始めています】
【では、また機会がありましたら。お疲れ様でした】
410北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/03(金) 04:42:19 ID:098+vGQT
【…もっと南なのか。】
【では、私も。失礼しました……。】
411天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/03(金) 22:47:54 ID:oR5t9+y/
【名前】天羽 都(あもう みやこ) ※愛称はみゃこ
【年齢】13歳(中等部第二学年)
【性別】女
【身長】148cm(寝た状態での測定で正確ではない)
【3サイズ】B75(60C)/W52/H76、けっこう着痩せする方
【容貌】
栗色のさらさらショートに赤いヘアバンド
色白で目や鼻など顔立ちが全般的に丸く幼い感じ
制服に長めのエプロン、サイハイソックス
ttp://okms.h.fc2.com/uri/amou.htm
【能力】
・異能に分類される様々な力の増幅/抑制
都に直接触れている対象の【能力】が増幅したり抑制されたりする。
効果はランダムで強く発揮することもあれば何も起きないこともある。
例:魔法の制御が正確になる、機械の動作が不調になる
・生物が持つ一般的な力の増幅/抑制
都の手料理を食べた者は、異能に限らない様々な力が増減する。
胃に残っている間だけ作用し、効果は都の感情や意志に左右される。
一般的な範疇内であり、生物的限界を越えるようなことはない。
例:マラソンで自己ベストを出す、試験で暗算を間違える
※発動と効果はロール相手の方に一任です。
【希望】日常、怪異との遭遇 ※エロールと戦闘は要相談
【NG】猟奇凌辱、強姦、SM、グロ
【弱点】両足不随で車椅子生活、戦闘能力なし
【備考】
十年前、学園教師である両親と共にどこかから旧校舎の屋上へ転落、
下敷きとなった両親のお陰で命は取り留めたものの後遺症で両足不随となる。
引き取り手がなかったため学生寮の寮母に引き取られて学園へ通っている。
明朗活発、世話好きで少し頑固、まっすぐ真当な性格。
料理部所属で自称エース、義母(寮母)仕込みの料理は学内でも評判。
事件のことは覚えていないが両親の幽霊が旧校舎へ出る噂を知って調べ始めた。
【最近の状況や重要な出来事】
・つい最近まで能力を自覚していなかった。
・憧れていた迫水直と伊織津綺子が付き合っていると知って失恋。
・失恋時に一つ目の能力を自覚したが制御できないのは相変わらず。
・二つ目の能力はまだ自覚していない。
・綾香お姉ちゃんがとにかく無事でいることを陰ながら祈っている。
・正ちゃん先輩の自宅に下着を置き忘れた。

【本格復帰ですが、今夜は遅いのでプロフ投下のみ】
412天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/04(土) 19:04:32 ID:adLDEg2S
【ご飯よし、お風呂よし、待機よし!】
【プロフは↑です】
413紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/04/04(土) 20:04:07 ID:qVtDB/9m
【いいのかい?ホイホイ待機しちまって】
【俺は一般人だろうと構わず・・・構わず・・・・・はて、何をするか】

【そんな訳で声をかけてみる。一時間近いが、まだいるか?】
414天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/04(土) 20:07:57 ID:adLDEg2S
>>413
【こんばんは……まさか、痴漢行為!?】
【は冗談として、まだいますよ】
415紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/04/04(土) 20:13:07 ID:qVtDB/9m
【ぐぇひひひ・・・いや、しねぇよ】
【っと、プロフは>>187だ。確か】

【さて、とりあえず声をかけたが・・・・復帰直後だろうが、異能の話でもするか?】
>>317の続きで、何故か俺が外でケーキ食ってる所に出くわしても良いが】
416天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/04(土) 20:17:27 ID:adLDEg2S
>>415
【お休み前に話していた、旧校舎探検のこととか】
【どうしよう、ケーキはログを細かく読み切れていないから】
417紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/04/04(土) 20:22:07 ID:qVtDB/9m
【ん、そっち方面行けるなら行っとくか】
【ケーキは今後のロールに繋がるよう仕込んでおいただけだし】 (← 日常ロールの入り口によく困る男)

【探検話をするなら、偶然遭遇するか、そっちから呼び出すか?確か番号は渡したし】
【そうでなければ、能力の制御の話とかでこちらから呼び出すか・・・】
418天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/04(土) 20:26:58 ID:adLDEg2S
>>417
【また旧校舎で私の両親の幽霊を見た人の話を先輩が聞いて、とか】
【それなら旧校舎へ入ってみる方向に進めやすいかなって】
419紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/04/04(土) 20:29:37 ID:qVtDB/9m
【オーケーだ。噂聞いて、お前にその話をしに行く感じか】
【確か旧校舎は月一で行ってるん・・・・だよな?今回もそこで良いか?】
420天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/04(土) 20:33:00 ID:adLDEg2S
>>419
【はい、月命日で通っています】
【それを先輩が覚えていれば、旧校舎付近で見つけるのは楽でしょうし】
【出だしは私が書きますね】
421紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/04/04(土) 20:34:01 ID:qVtDB/9m
【ああ、分かった。じゃあそちらの書き出しを待たせて貰う】
422天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/04(土) 20:39:27 ID:adLDEg2S
(桜の花びらが舞っている)
……きれい。
(彼岸花の花束とお団子を持った都は、旧校舎の付近にいた)
(今日の授業は午前だけ、そして都の両親の月命日でもある)
お父さん、お母さん、今日はお団子を持ってきてるんだよ。
お酒は無理だけど、お団子で一所にお花見しようね。
(旧校舎付近に桜は少ないが、大きいのがあって結構見ごたえがあるのだった)
(都は校舎横の桜をじっと見上げていた)

【では、お願いします】
423紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/04/04(土) 20:48:16 ID:qVtDB/9m
(春、桜の季節。出会いと別れの季節・・・・らしい)
(昔から仕事によって各地を転々していた紫にとって、その感覚は少し分からない物だ)
(が、しかし、それでも舞い散る桜の花弁に何か感傷を抱いてしまうのは)
(日本人という民族の血に根付いた感情か、あるいはもっと単純な記憶に基づく物なのか)
(だからか紫は、その横顔に声をかけるのに随分と躊躇っていたのだが・・・・)

・・・ま、良いか
(結局、感傷を事務的な理性が打ち負かした)
(さも、ここまで歩いてきた風に足を動かし始める)

よ。本当に毎月来てるんだな、お前
(何でもない風を装い、手を軽くひらひらと振り)
今、ちょっと良いか?・・・邪魔か?
なんなら、日を改めても構わないが

【こちらこそよろしく、だ】
424天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/04(土) 20:55:00 ID:adLDEg2S
>>423
……あ、紫先輩、こんにちは。
(こんなところで声をかけられるのは多くない)
(はずなのだが、ここ最近は以外と多くて、月命日も賑やかだったりする)
いいですよ、ちょうどお団子を食べようとしたとこですし。
お団子にひかれて、ではないですよね?
食べながらでいいなら……どうぞ。
(都が弁当箱を差し出す)
(中にはみたらし団子に草団子、胡麻団子)
(都自身は胡麻団子を口にしていた)
425紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/04/04(土) 21:09:46 ID:qVtDB/9m
・・・さすがの俺もそんなに嗅覚は鋭くないな
(苦笑しつつ、その視線は差し出された団子に釘付けになる)
(バイト先の関係で、菓子と言えば溺れるほどに洋菓子を食らい続ける日々、久々に目にした和菓子に思わず頬が弛んだ)

じゃあ、頂こう・・・立ちながらで失礼だが
(少し腰を屈めて遠慮なく弁当箱に手を伸ばし、餡を垂らさないよう丁寧に絡め取りつつみたらし団子を取った)
(まず一つ、口の中から一つ目が消えない内にもう一つを口の中に入れ、どちらとも呑み込み)
・・・・美味い。普通に美味い
どこの店だ?この辺りにそんな美味い店、あったっけか・・・
(随分慣れてきた学校周りの風景を思い出しつつ、また一つ。しっかり味わい、呑み込む)

話は、あれだ。まさにココの話
(三兄弟を失くした串で、おもむろに旧校舎を指し)
教員の幽霊の話を聞いた
大体月一くらいで、コンスタンツに目撃者がいるっぽいな
・・・・お前の方は、あれから何か、分かったか?
426天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/04(土) 21:21:16 ID:adLDEg2S
>>425
美味しいと、ふむふむ。
お店じゃないです、ん、広い意味ではお店かな?
義母さ…女子寮の寮母さん謹製なのですよ。
(お団子の二つ目を口にする)
(ちなみに女子向けなのでカロリーには一工夫ずみである)

ここ?
(串の向けられた方、旧校舎を見上げて)
……幽霊……月一……。
(ぼきっと音がした)
(口にくわえた串が、指の力に巻けて折れたのだ)
ずっと、ここに通って、でも、私は一度も会えないなんて。
お父さんも、お母さんも、私に会いたくないのかな?
(悲しげな色が混じった表情を浮かべ、独りごちる)
あまり、ないです。
両親の遺品はかなり預けちゃっているから、機会をみて調べに行こうとは思ってるけど。
427紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/04/04(土) 21:39:30 ID:qVtDB/9m
ふむ、女子寮の・・・何というか、イメージ通りだな
普通に売っていなさそうなのは残念だ・・・・んむ
(串に残った最後の一個も器用に挟み取り、味わう)
・・・ふぅ。あ、もう一本貰うぜ
(腕を伸ばし、またも遠慮なく串を取る。今度は胡麻団子だ)

(もちもちと触感を楽しんでいると、ぽきりという音)
ああ。まあ、偶然の一致というのも考えにくいし、多分そうだろうな。お前の両親だろ
男女一組の幽霊。で、制服を着ている訳でもなし
(言って、団子を呑み込む。話す内容とは裏腹に素朴な胡麻味だ。香りも良い)
やっぱり、お前的には会いたかったり・・・するよな、そりゃ
(孤児だった紫にとって、両親というのはどうも遠い存在ではある、が)
(それでも目の前の少女の、一般的な感情は分かる。だから、疑問を口にする事はしなかった)

(そしてもう一つ、これは自分の境遇とも重なる事なのだが)
会えない、会いに来てくれないからと言って、会いたくないとは限らないだろう
何か、事情もあるのかもしれない・・・幽霊の事情なんて、ちょっと想像し難いがな
(・・・・幽霊を庇い立てるのも奇妙な感覚だ、と胸中で呟いた)

機会、というと、やっぱり夏休みか?それでもお前の場合は移動とか手間になりそうだが
まあ、遺品を調べれば何かしら手がかりもあるかもしれないが・・・むぅ
(団子を食べる手を止め、腕を組み)
変わらないか?その、両親に会って、分からないことを知りたいっつー気持ちは
428天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/04(土) 22:00:13 ID:adLDEg2S
>>427
食べたければ女子寮に彼女を作る……のは無理でも、お友達を作るとか。
でも、頻繁に作ってるんじゃないから、運が良ければだけど。
いいですよ、お供えで持ってきたのだから、小鳥に食べられるか、先輩に食べられるかの違いだろうし。
(都の2本目はみたらし団子)

もちろん、写真でしか会ったことがないもの。
きっと幽霊だから抱き締めてもらえないだろうけど、会って、話したい。
みゃこは頑張ってる……って。
(親しい人相手にしか使うことのない、みゃこ、の一人称)
(紫相手にではないが、紫がいるのにかかわらず口にしてしまう)

事情、事情……呪われてる、とか、祟り、とか?
(心霊現象だと、そうゆうことしか思いつかない)
(オカルト漫画だとよくある、強い悪霊とかに他の霊が取り込まれてとか)

うん、ゴールデンウィークとかかな。
高知だから飛行機に乗らないといけないし、そうなると付き添いも必要だし。
これとこれって、指定できれば送ってもらうこともできるけど、目星もないから。
(空になった弁当箱の蓋を閉めて)
変わらないよ。
みんな、知らない方がいい、分からない方がいい、そう言うけど、変わらない。
きっと私の我が儘なんだろうけど、知らないといけない、そう思うの。
もちろん、会えるだけでも十分ではあるんだけどね。
(弁当箱をカバンにしまい、彼岸花の花束を手にとって)

【都も手伝ってますが、お団子はメインで作ったのじゃないので能力はなしです】
429紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/04/04(土) 22:16:22 ID:qVtDB/9m
・・・俺と小鳥は同格か

ふん・・・・まあ、会えるとなると、そう思うのも仕方ないか
大多数の人間は、例え話さずとも想いは通じる、とするものなんだが
・・・非難している訳じゃないぞ、念のため
(亡き両親に思いを馳せる彼女の心は、きっと純粋そのものなのだろうが)
(それでもやはり、若干の強欲を感じてしまった)
(半端な希望は確かな絶望よりも尚辛い)

・・・そうか
確かにその身だと、何所に行くにしても大変だろうしな?
(遠慮も飾り立てもせず言い、最後の団子を食道に落とした)
(弁当箱の蓋が目の前で閉められ、手にした串の行き場に迷い・・・ポケットに突き入れる)
(ポケットは汚す為にあるのだ)
・・・・・・
(変わらない、か)
(屋上へ墜落、都の能力、そして、その姓)
(・・・出来過ぎた偶然だとは思っているが、妙な推論が紫の頭の中では固まりつつある)
(それは本当に辻褄が通るだけのただの推論で、根拠の一つもないのだが)

・・・なあ
(彼女の様子を見て、少しだけ躊躇いつつも、結局口を開く)
向こうから会いに来ないのなら、いっそ会いに行ったらどうだ
実際、俺はそれが一番の最短経路だと思うぜ。単純明快に
430天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/04(土) 22:35:51 ID:adLDEg2S
>>429
食いしん坊な男子は小鳥と一緒です。

前は、初等部の頃はそう思っていたの。
だけど、初めて噂のことを知った時は、とてもショックだった。
幽霊でいるって事は、成仏してない、天国にも行ってないってことでしょ?
草葉の陰で見守ってくれてるならともかく、十年も彷徨っているなんて。
(ぎゅっとエプロンの裾を握り締め)
それで噂のことを聞いてるうちに、ここが事故現場だと知って……。
(都は口をつぐむ、そのあとにあった色々なことを思い出して)

……ふぇ?
(思いもつかないことを聞いて、ぽかんと紫を見上げる)
会いに行くって……え、中に入るって、こと?
でも、どうやって。
荷物運搬口なら入れなくもないだろうけど、中に入ったって階段があるし。
旧校舎じゃエレベータもないだろうし。
(前に屋上へ上げてもらったことを思い返す)
(校舎内で同じことをするのは難しく思えるが、何か案があるのだろうか?)
431紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/04/04(土) 22:48:48 ID:qVtDB/9m
・・・なるほど。成仏してない、な
それでお前は、成仏せずに両親が彷徨ってる理由が知りたい、と
(言われてみれば、そうだ・・・霊的な考えが薄い故、思い至らなかったが)
(カテゴライズすれば地縛霊か。確かに、何か思い残した事があると考えるのが妥当だ)

いや、特に案がある訳でもない・・・・が
実際、会いたいんだろ?なら、行動は早くした方が良い
いつのまにか噂が公然の話になって、霊能師を呼んだり、下手したら校舎自体壊されるかも知れない
ぶっちゃけ不気味だろう?事故死した教師の霊が彷徨ってる、なんて
(言葉を選ばず、冷酷に事実を突きつける)
(実際、肝試し的な企画も、生徒の間ではいくつか立っているようだった)
(あまり事が大きくなれば、世間体を守る為、本当に学校が動いてしまうかも知れない)

・・・・そうだな・・・
(呟きつつ、何事か思案して旧校舎を見上げ)
・・・・・・
(その次、視線をずらして都をまじまじと眺め)
・・・お前、体重どんくらいだ
432天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/04(土) 23:08:38 ID:adLDEg2S
>>431
不思議な事故、怪事件だもの、何かあってもおかしくない。
私が解決できるだなんて、思ってないけど、だけど。
(月命日のお参りもそのことを知ったから)
(花とお線香で、少しでも和らぐなら、と)

霊媒師の人がちゃんと成仏してくれるならそれもありだけど、ここを壊されちゃうのは……。
今まで壊されなかったのが不思議だし、怪奇現象があるからって聞いたこともあるけど。
(昔からあるものだから、ずっと旧校舎が存在し続けるものだと思い込んでいた)
(地震対策とかもあって建て替えをしたはず、壊さない方がおかしい)
もちろん、会いたいけど……ん、何か?
(ジロジロ見られ、口元に餡でも付いたままだろうかと口に手を当てて)
なっ、何聞いてるですか!?
女の子に体重聞くなんて失礼すぎます!
(思わず指を突き付けて突っ込む、が)
……まさか、私を抱えて中に入る、と?
そりゃ、私は平均より小さいけど、迫水先輩ならともかく、大変すぎます。
433紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/04/04(土) 23:21:13 ID:qVtDB/9m
成仏なら、まだ良いが・・・浄化とか、除霊だったら浮かばれないだろう
あの辺りは、霊を更に殺すような行為だからな
お前の両親が地縛霊系だったら、校舎を壊されるのも同じように無念の昇天だろうし・・・
・・・・下手したら、倒壊自体を妨害するかもしれない。その霊がな
死後の霊が生前の人と同質とは限らないんだ

・・・あ、済まん。配慮が足りなかった
(慌てて両手を振り、素直に謝罪するが)
抱えるのは微妙に辛いが、多分背負う事くらいなら不可能じゃない
基本的に車椅子で移動して、階段だけ、お前と車椅子を別個に運べば、多分探索し尽くせる・・・・と、思う
お前の言に違がなければな

・・・・・
(その名を聞き、明らかに動揺が顔に出た)
迫水・・・、先輩、と、知り合いなのか?
(今は観察体、いずれは敵となる名前を聞いた)
(が、なんとか誤魔化すように手で口元を隠し、視線を逸らし・・・)
・・・・えっと、確かあの人だよな。高三で、留年した人
何か・・・はぁ、世間って、狭いな?
(渇いた笑いを浮かべつつ、きょろきょろと視線を泳がせ)

・・・ん?
俺ならともかく、という事はあの人なら可能なのか?
(逃げ道を見つけ出したように、語気に覇気を取り戻し)
なら、最初から先輩に頼めば良いじゃないか。それが一番手っ取り早いだろう
(・・・実際は、彼女の能力に阻まれ、叶わないのだろうが・・・)
434天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/04(土) 23:39:43 ID:adLDEg2S
>>433
うっ、うぅぅ〜、そうゆうものなんだ。
(異能者自体、数えるほどしか知らないし、その中に霊媒系はいない)
(その手の知識は女子寮にある少女向けホラー漫画からのもの)
(漫画はああだから、本物はそんなことないだろうと思っていて)
なら、早くしないと。

おんぶ、おんぶ……ええと、うん、まぁ、大丈夫、かな。
(後半はちょっと小声、抱っこに比べると女の子的に気になることはあって)

知り合いって……ええと、言っていなかったでしたっけ?
(初めてあった時は色々あって、その後に聞かれた気もするがどう答えたか)
頼めるわけないじゃないですか!
駄目です、駄目なんです。
先輩は彼女がいるんだし、他の人に、か、彼女と間違われたら、迷惑かけちゃう、し……。
(うつむいて、胸を押さえて、息を吐き出す)
(まだ、まだまだ、胸が痛い、きっと、消えることのない、痛み)
頼むどころか、私は会っちゃ駄目なんだもの……。
435紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/04/04(土) 23:50:05 ID:qVtDB/9m
まあ、現実的な案の一つとして覚えておいてくれ
・・・安心しろ。荷物は荷物としてしか見ないから
(釘を刺すように言って、逆に不安を煽ったかと思い直すが時既に遅く)

・・・・まあ、確かにいるにはいるが・・・
(その様子を見て、若干に不自然を感じ)
・・・・・
(会ったら駄目、という、必要以上の忌避の感覚)
(ふと、初めて会った日の事を思い出して)
・・・・・・ふふん
(合点。軽く鼻を鳴らした)

分かった。もう、先輩の話は止しておこう。最終的にどうするかは、お前が決めるとして・・・
・・・・一つ聞きたいんだが、あれから能力の方はどうなった?
制御は、できそうか?

【そろそろ〆に向かうとするか?】
436天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/05(日) 00:09:52 ID:s4iZswZm
>>435
荷物って……いえ、いいです。
(お客様ではないし、好意、なのかは不明だが、友人として手伝ってくれるのだから、文句は言えない)

…………。
(紫には酷く取り乱した時に出会っているから取り繕う必要は感じていないが)
(気を利かせてくれたことには素直に感謝して、ちょこんと頭を下げる)
能力の制御は……さっぱり、まったく。
念じて物を動かす、とかならともかく、何が起きるか分からないから起きているのかも分からないし。
何よりも何もないことの方が圧倒的に多いから、いつ、どうしたらいいかもさっぱりで。
(夏休みの宿題を忘れました、的な苦笑いで)
精神集中の本とか読んでみたいけど、触れそうな時に集中してると変な顔ってみんなに笑われるし。
何よりも異能のある人が周囲にどのくらいいるのかが分からないし。
(練習に付き合ってもらえるのは北峯綾香くらいだが、綾香と毎日触れても起きないことが圧倒的で)

【そうですね、実行日時の約束して〆かな】
437紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/04/05(日) 00:25:08 ID:Im8QIjKR
・・・ふん
(まあ、難航している気はした・・・具体的な事を言わなかった自分も悪い)
何もない事が圧倒的、か・・・
無責任なようだが、それならいっそ、何か起こそうとしてみるのが良いかもな?
どんな形にせよ、とりあえず自分の能力を制御下に置くんだ
で、自信をつけろ。自分は少しでも能力を制御できるっつー自信
・・・・まあ、そうなると相手の異能そのものを選ぶ必要もあるか
(呟いて、自分の右手を見下ろす)
(・・名乗り出るのは手を尽くして窮した時でも良いだろう)
(何より、迫水 直に関する懸案事項も生まれたのだ。彼女に関わるにも慎重にしなければ)

・・ま、何にしても決めるのはお前自身だ
(ポケットから携帯電話を取りだし、ちょっと茶化すような声を作って)
俺は"女神"からの着信があれば、可能な限り力になる
暇だし、ぶっちゃけ興味もあるしな
校舎探検だろうと何だろうと、用があれば気軽に呼べ、ああ

【日時の約束ではなく、こういう形にしてみた】
【そちらのレスか、こちらのもう1レス辺りで〆にしよう】
438天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/05(日) 00:42:04 ID:s4iZswZm
>>437
何か起こす……うーん。
(例えば地面を操る綾香の場合だと、大地震が起きて……なんて怖い考えになったり)
何もない時の私と、能力が働いてる時の私。
その違いが分からないと、制御も何もないんですよね。
(料理の自信ならいくらでもだが、目に見えないものは難しい)

女神って、先輩は食べ物くれる女の子みんなに言ってません?
うん、興味があるって理由の方が先輩らしいな。
(旧校舎を見上げながら)
この中に入るなんて大冒険だから、しっかりお弁当を用意しないと。
(ピクニック気分に聞こえる言葉だが、両親の分のお弁当も作るつもりで、本人は大まじめで)
やっぱり、夜、なのかな?
昼間に見たって噂も聞いているけれど。
(いつも通り、校舎脇に彼岸花を添えて)
何にしろ、準備ができたら連絡しますね。
(さようなら、そう言って都はここを後にする)
(会える保証はないけれど、それでも近くまで行けることに心が弾んだ)

【都はこれで〆に】
439紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/04/05(日) 00:52:53 ID:Im8QIjKR
・・・・・あぁ、もしもし?俺だよ、俺俺
・・・こらこら、切ろうとするな

(都が立ち去るのを見送り、今度は旧校舎を睨むように見上げ、紫は電話をかけていた)
(登録名は"酢豚"。いつも酸っぱい臭いがするからこう名付けた)
(中国系の闇商人で、オカルティズムの知識がある男だった)

近いうち、幽霊退治に行く事になるかも知れん
(もちろん、最初から退治するつもりはないが・・・最悪の事態も考えなければ行けない)
(強い思念は時としてエネルギーとなり、思わぬ被害をもたらす)
聖水とか、銀器とか、調達できるか?
・・・・ああ、頼む。期待してるぜ、それなりに

(電話を切り、歩き出す。独り言つ声は酷く冷酷)
・・・迫水 直に、天羽 都
能力が制御できない男に、能力を調整する女。カタリスト
・・・・・使えるな
(その顔に、酷く歪んだ笑みを浮かべ)
(また一つ、思考を練り始める)
(紫 一久として)

【内情というか独白になってしまったが、こちらもこれで〆だ】
【お付き合いありがとう。お休みだぜ】
440天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/05(日) 00:57:47 ID:s4iZswZm
>>439
【こちらこそ、ありがとうございました】
【中に入る話は避難所で相談しましょう】
【おやすみなさい】
441兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/05(日) 22:18:57 ID:xOwQE+f0
【こんばんは、待機します】
【プロフは>>213に。ロール内容はなんでもござれです】
442兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/06(月) 00:02:39 ID:xOwQE+f0
【…むー。では日付も変わりましたので、これにて】
【お休みなさい】
443北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/06(月) 01:42:05 ID:18byurHk
【少しだけ待機。プロフは>>384。】
【…こんな時間にとか、言わないで……。】
444北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/06(月) 03:05:54 ID:18byurHk
【落ち、ありがとう。】
445須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/06(月) 23:01:51 ID:uU6SgKEW
【名前】須佐乃 水琴(すさの みこと)
【年齢】17歳(高等部二年)
【性別】女
【身長】172cm
【3サイズ】B89/W64/H91
【容貌】セミロングの黒髪、切れ長の黒瞳。 メガネを着用。
    左眼を過ぎる薄い縦一文字の傷があり、左眼球は視力を失っている。
    均整の取れた細身の肉体を持つ。

【能力】自他を問わず、経絡を巡る「気」の操作に天分を持つ武道家。
    一点に集中させる「勁」、全身に巡らせる「功」を使い分ける。
    修めた武術と併せて実用レベルの異能。 得物は三尺刀「斑雪」。
    能力の多用は内蔵に重い負担をかけ、戦闘も連続で数分が限界。

【希望】雑談 戦闘、エロールなどは応相談
【NG】 猟奇的なロールや排泄、特殊プレイ
【弱点】長時間の戦闘、多人数相手の戦闘、超自然現象の特殊能力

【備考】保健委員。 よくサボるが教育学部志望。
    面倒臭がりでマイペース。 やりたくないことは言われないとできない。
    洒脱を気取るが、しばしば極端な思考をし、後ろ向きに考えがち。
    
    地主の父を持ち、それなりに長く続いた家系であるが、その実「須佐乃」とは
    廃業して暫くの、人妖関わらず暗殺する卑剣を伝えた外道の家。
    諸事情で数代ぶりに退魔剣を執るも、現在は狩りをせず平凡な日々を過ごす。
    しかし人体研究の粋として武術の研鑽は怠っておらず、挑まれれば一切の容赦はない。
    安息に執着し、心のどこかで異能との縁切りを夢みている。

【おきにげー】
446祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/06(月) 23:24:06 ID:sYHxOlyn
さて、では今晩も待機、しちゃってみましょうか。
誰か来てくれるでしょうかね。うふふ。
447兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/07(火) 00:21:43 ID:DJMPcENg
>>446

【遅い時間ですが、こんばんは】
【この前と同じ相手ですが、よろしいでしょうか…?】
448祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/07(火) 00:22:59 ID:vfRIzmVR
>>447
ええ、構いませんとも。今夜も楽しく遊びましょう。
どのような感じにしましょうかね、何か希望はありますか?
449兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/07(火) 00:26:21 ID:DJMPcENg
>>448

【声をおかけしたはいいのですが、実は何も考えていませんので】
【そちらが戦闘を好んでいるなら、レッスンのような共闘を持ちかけるとか】
【祈瀬先輩にネタがあれば、是非伺いたいところです】
450祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/07(火) 00:30:19 ID:vfRIzmVR
>>449
そうですねぇ、そろそろ私も少し戦ってみたい感じです。
となると……では、晶君が戦っているところに私が乱入する、と言った形にしましょうか?
そうなると、書き出しをお願いすることになってしまいますけど、いいでしょうか?
451兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/07(火) 00:45:21 ID:DJMPcENg
>>450

【了解しました】
【では、よろしくお願いします】



(まだ寒さの残る四月の夜。車通りもあまりない、郊外の高架線下に兵部 晶はいた)
(その周囲を、紫色の犬が取り囲んでいる)

(だが、すぐにただの犬ではない事が分かるだろう)
(そいつらは眼球のない眼窩で少年を見つめながら、息を荒くしている)
(その口から垂れ下がっているのは、体長と同じくらいの長い舌だ)

……………。元より言葉も分からないだろうが、一応言っておこうか。

(少年の足が背中のケースに触れる。すると弾けたように蓋が開き)
(中から現れたグロックとシグ・ザウエル。その二丁を掴み、両手を交差させる)

抵抗しなければ、楽に殺してやる。
抵抗すれば――――地獄のような苦しみの中で、殺してやる。

『グルルルルララララァッ!!』

(少年の吐き出す、深い憎悪のこもった言葉)
(それを合図にしたかのように、一斉に周囲の魔犬たちが飛びかかった)
452祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/07(火) 00:58:12 ID:vfRIzmVR
(煌々と月が照らす夜。高まる心は押さえきれずに、彼女は今夜も夜を往く)
(満月の夜は近い。そんな夜の街に、轟く雄たけびと……銃声)
なんだか楽しそうですね。誰が遊んでいるのでしょう。
ちょっと、見に行ってみましょうか。
(いつもよりちょっと早足に、声と銃声の源へと歩く)
(そこにいたのは、無数の魔犬と見知った少年)

(そんな姿を捉えて、薄く笑って塀の影から躍り出た)
(何らかの反応を見せるであろう少年や、魔犬の群れを前に、走る)
(その目は群れ成す魔犬を捕らえ、そして手をかざす)
(収束する光、光。そして)

ホーミング………レーザーっ!!
(夜闇を切り裂き放たれた、無数の青白い光の矢)
(それは群れ成し襲い来る魔犬の群れへととび、喰らいつく)
(その光が魔犬の体を貫くたびに、小規模な光の炸裂が起こり、次々に魔犬を吹き飛ばしていった)

悪くない感じです。ですが……。
(唯一足りなかったものは、威力)
(光を受けて吹き飛んだ魔犬も、そのほとんどがすぐに起き上がってきた)
どうしても、数を増やすと威力が落ちますね。
(そこでようやく、見知った少年の方へと振り返り)

こんばんは、晶君。またお会いしましたね。
(あの時と同じ、柔らかな微笑を浮かべた)
453兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/07(火) 01:17:36 ID:DJMPcENg
>>452

(飛びかかる凶悪な魔犬を前に、少年の瞳は揺るがない)
(ただ拳銃を持った手で器用に肩紐を緩めると、背中のケースを地面に倒す)

(飛びかかった魔犬の牙が少年を捉えそうになる直前、バックステップ)
(そのままケースの上に着地――――すると、ケースの四隅にあるキャスターが動き出す)
(意志を持ったかのように自ら『回転』するキャスターにより、
 少年は高速で猟犬の群れの横に回り込んだ)

死ね。
『ガン、ガァン!』

(そして、発砲。あまり広くはないトンネルのような空間に、銃声がこだまする)
(異能により回転を強化された銃弾は、真っ直ぐに空間を切り裂き)
(二匹の魔犬の脳漿をブチ撒けさせた。しかし――――魔犬の行動は素早い)
(すぐに向きを変え、簡単に狙われることのないようにジグザグに動きながら)
(再び少年へと距離を詰めていく)

くっ!

(想像以上の素早さだ。銃口を修正したのと、奴らが飛びかかってきたのはほぼ同じ)
(ダメージ覚悟で引き金を引こうとする。しかし、それより早く一筋の光が猟犬を直撃した)

っ?!

(思わず射手の方向を見る。そこにいたのは、先日遭遇した)
(光を操る異能の持ち主、祈瀬先輩だった)

祈瀬先輩………。こんばんは、何故ここに。

(まだ猟犬は死んでいない。油断なく銃をそちらへ向けながら)
(声だけを、新たな闖入者にかける)
454祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/07(火) 01:43:27 ID:vfRIzmVR
>>453
さあ、なんででしょう。
(小さく笑って、なお活動を続ける魔犬に向き直り)
今日は月が綺麗だったので、ちょっと散歩をしてました。
そうしたら、なにやら剣呑な音が聞こえたもので。
(にこやかに笑って言葉を告げた、その背後から迫る魔犬)

遅い。ですよ?
(振り向き様に、その首根っこを引っつかむとそれを高く掲げて)
こういうとき、なんて言うんでしたっけ。……ああ。
脳漿を、ブチ撒けろ。でしたっけ?
(掌に収束する光、それは掴んでいた魔犬の頭を丸ごと包み込む巨大な光の玉となり、爆ぜた)
(飛び散る血しぶきが顔や髪の毛、服へと付着する)
……どうでしょう?似合ってますか?
(凄惨ささえ感じる表情で、それでも口調は一切変わらずにそう言い放った)

随分数が多いですよね。
でも、まだまだいけますよね?晶君。
(手刀を作ると、その先から輝く刃が零れだし。飛び掛ってきた魔犬とすれ違い様にそれを振るう)
(閃光が走り、魔犬の体が両断される)
ふふ……楽しいですね。
455兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/07(火) 02:02:53 ID:DJMPcENg
>>454

――――っ。

(早い。背後から迫り来る魔犬を、いとも簡単に締め上げた)
(そして、一切の躊躇なく爆ぜさせる。返り血に何の頓着もなく)
(あまつさえ、少女は笑って見せた)

………あなたは本当に、祈瀬先輩なのか?
(思わず、そう口にする。先日会ったあの時は、おっとりとした雰囲気で)
(運動なんて、学校の体育でしかやったことなさそうな、そんな先輩だと思っていた)
(ちなみにその問いの間に吐き出された鉛玉は、
 回避しようとした一匹の脇腹に、急に角度を変えて着弾し)
(衝撃に跳ね上がり怯んだ所に、またもや銃弾が額を貫く)

………楽しくなんかはない。僕はこいつらが嫌いだからやってるんだ。

(幾度となく繰り返してきた異形との戦闘だが、何故か楽しいとは思わなかった)
(これを楽しんでしまったら、二度と戻れない一線に足を踏み込んでしまいそうで)
(近接の得意な祈瀬先輩のおかげで、直接こちらを狙う魔犬は少ない)
(遠距離から正確に、急所を狙える。理想的な戦闘だ)
(交錯する光と鉛のデュオにより、異形の犬は残りわずかまで数を減らしていた)
(何も問題なく、戦闘は終了するかと思われたが―――――)

…………っ!先輩、斜め後ろだっ!

(猟犬から距離を置いていた晶には見えていた)
(その内一匹の犬が、黒いもやのような物になり、姿を消すと)
(側にあった、ガードレールの角から姿を形成しつつ、鋭い舌を伸ばしてきたのだ)
456祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/07(火) 02:18:58 ID:vfRIzmVR
>>455
他の誰に見えるって言うんですか?
私は、とっても優しいあなたの先輩。祈瀬さんですよ。
(光刃を纏った手刀を飛び掛ってきた魔犬の頭蓋に突き立てると、そのままぐいと捻った)
(ねじ切られた頭部から迸る血潮が光刃を朱に染めて)
あら……ふふ、晶君も強いですねぇ。思わず惚れ惚れしちゃいそうです。

……そう、ですか。私はただ、力を振るうのが楽しいだけなのですけど。
(近づけば光刃が、離れれば鉛玉が)
(光刃の隙を縫った牙には的確な援護射撃が、数に任せて鉛玉をかいくぐれば、無数に飛来する光の矢が)
(即席とは言え申し分のないコンビネーションで、なす術もなく魔犬の群れはその数を減らしていった)

斜め……後ろ?
(声に気付いて振り向いたときには、眼前に迫っていた鋭い舌)
(鉄をも切り裂かんばかりの速度と威力を乗せたそれは、咄嗟によけようと身を翻した彼女の肩を貫いた)
か……ぁっ。
(空気が漏れるような掠れた声、そんな声を満足に上げる暇すらない間に)
(鞭の様に撓り、そして強靭なその舌は彼女の体を絡めとり、そのまま宙へと持ち上げた)
(恐らくそのまま、地面に叩きつけようという魂胆なのだろう)
457兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/07(火) 02:33:34 ID:DJMPcENg
>>456

先輩!………離せ、お前ぇっ!

(叫び、しゃがみながらケースに乗った状態で突進する)
(グロックから放たれた9mmの銃弾は、俊敏な犬に回避される)

『ギャウンッ!』

(しかし、全く同時に撃たれたシグ・ザウエルのパラベラムは、確かに舌を射抜く)
(繋がる穴により舌を千切り、ケースを犬に向けてそのまま体当たりさせ)
(自身は降りて、落下してくるであろう先輩を受け止めようとする)

(無論、その気を逃す愚かな猟犬ではない)
(今が好機と見、少数ながら一斉に二人の周囲を取り囲み輪を縮めていく)


【申し訳ございません、そろそろ眠気が】
【よろしければ、凍結して頂いてよろしいでしょうか】
【再開できるのは、夜10時から10時半以降なら何日でも】
458祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/07(火) 02:41:24 ID:vfRIzmVR
>>457
【わかりました。ではできるならば明日の十時以降にこちらに来ますので】
【そのときに、続きをお願いしますね】
【今日は私も、お返事を書いたら寝ることにします】
459祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/07(火) 02:47:33 ID:vfRIzmVR
>>457
は……っ、ぁ。
(持ち上げられて宙を舞う体)
(真下でなにやら銃声が聞こえているが、それすらも気にならないほどに)
(上空で眺める月が綺麗だった。視界一面を占めるほどのその輝きに)
あぁ……月が綺麗。
(ぼんやりと言葉を漏らして、肩を貫き、切り離されて尚うごめく舌を引き抜いて)

お返し、しましょうね。
(持ち上げるだけで激痛が走るその腕を月に向かってかざす)
(光という光がその腕に収束していくように、一瞬辺りが暗闇に包まれて)
(次の瞬間はじける光。そこにあったもの、それは)
(重力に引かれ、落ちていく彼女。その貫かれたはずの肩から先が、丸ごと変容していた)
(触れるもの全てを焼き、切り裂く光の結晶体へと)

(だからといって、重力に抗する手立てがあるわけもなく)
(そのまま、受け止めようとする少年の元へとその体は落ちていった)

【では、私もこれで今日のところは締めとさせてもらいますね】
460兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/07(火) 03:03:27 ID:DJMPcENg
>>459

『ドサッ』
ぐ……うっ………!

(一瞬だけ辺りが暗闇に包まれ焦ったものの、何とか先輩を受け止める)
(ただし、元から自分は身体能力が高くない。この細腕だ)
(地面に付けずには済んだものの、下敷きになるような形になった)

(そして、そんな体勢を崩した晶に魔犬が飛びかかる)
(不幸中の幸いか、こちらをすぐ仕留めるつもりらしい猟犬は、あの移動は使わなかった)
(余計な時間を与えず、こちらを始末するようだ)

化け物め、近寄るなっ!

(効果のない一喝を交えながら、どうにか構えられた片手で引き金を引く)
(その牙は一体の口中に入り込み、延髄を破壊し)
(更に能力で、回転数を向上させ貫通力を増しながら頭部を貫き)
(角度を変え、二体目の耳の中に入り、脳を破壊する)

くそぉっ!

(だが、ここまで。自分の『異能』は離れても効果はあるが)
(間接的にでも触れ続けなければ、いずれは力を失ってしまう)
(新たな銃弾を撃つ前に、最後の三匹が彼らの牙で、舌で、襲いくる)
(それから先輩を守るように彼女に両手を回す)
(自分の両腕は悲惨なことになるだろうが、その間に先輩が動けるようならば)



【では、僕もこれにて】
【お付き合いありがとうございました。また今夜、お会いしましょう】
【お休みなさい】
461兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/07(火) 22:36:14 ID:DJMPcENg
【あれ、来た時は何か書き込んだ方がいいんでしたっけ】
【一応僕は到着してます】
462祈瀬 神野子 ◆RbWXL7AhQw :2009/04/07(火) 22:47:20 ID:vfRIzmVR
【すみません、私事で恐縮なのですが、少々手が離せない状況になってしまっていまして】
【今日はお相手することは難しいと思います】
【急なことで申し訳ありません、次に可能な時間を追ってお知らせしますので、そのときに都合がよければお相手してください】
【本当に、申し訳ありませんでした】
463兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/07(火) 22:51:52 ID:DJMPcENg
>>462

【了解しました。ではまた後日、お願いします】
【どうかお気になさらず。都合というのは常にままならない物ですので】
【それでは予定を消し、スレをお返しします】
464名無しさん@ピンキー:2009/04/07(火) 23:03:37 ID:O8LljpzV
来ないかな
465郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/04/08(水) 19:34:06 ID:CEDORIhL
【こんばんはっ。待機するぜ。
 プロフは>>6。誰でも気軽に声をかけてくれよなー】
466紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/04/08(水) 19:44:53 ID:l5GZwY8X
【規制解除後初ロール】
【お相手願おうかね、そちらさえよければ】
467郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/04/08(水) 19:57:28 ID:CEDORIhL
>>466
【どういうロールする?
 …まあ、前回が前回だから、こっちはあまり友好的じゃないと思うけど】
468紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/04/08(水) 19:59:42 ID:l5GZwY8X
【本スレ的にはそれで間違いじゃないと思うぞ、実際】
【んー、放課後の学校で再会して、そっちが突っかかって来る感じ?】
【或いは、戦いの後の現場に遭遇して、何か話すとか】
469郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/04/08(水) 20:01:44 ID:CEDORIhL
【それじゃ、前者で行くか? まあ、簡単に書き出ししてみるから、
 ちょいっと待ってくれよ】
470紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/04/08(水) 20:01:59 ID:l5GZwY8X
【うい、ではよろしく】
471郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/04/08(水) 20:06:38 ID:CEDORIhL
(放課後の校舎。――部活に精を出す者、友人と遊びに行く者。
 生徒それぞれの時間を過ごす夕方。校舎の中にいる生徒もまばらで、
 彼もまた、家に帰ろうとしていた)

ようし! …この前、檄を飛ばされたからな。
俺も、頑張らなくちゃ! いつまでも、あれを引きずるわけにはいかねえよな。
(ぱんっと自分の頬を張って、ぎゅっとバンダナを締めなおす。
 ――以前、ショッピングモールの一件で気落ちもしていたが、気持ちを
 張りなおすと、一転、やる気もみなぎって来た)
って言ってもなー…あまりにも情報が掴めないっつーか、
後手後手に回ってるのがな。
どうにか、情報を集めることができたらいいんだけどな……。
(そんなことをぼやきながら、放課後の校舎を歩いていた)

【それじゃこんな感じで頼むぜ】
472紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/04/08(水) 20:12:52 ID:l5GZwY8X
く・・・・・ふうっ・・・・・・・なんなんだっつーの・・・・・・・
こんなのは・・・・・コミカルキャラ・・・・・俺のキャラじゃねぇ・・・・・
・・・・・てか、すきやんの予想が実現しつつあるのがちょっと恐怖・・・・・
(紅い髪の男が、一人歩く。憔悴しきった顔で、ふらふらと歩く)
(事の起こりは、今日の昼休憩のことだった)
(詳細は割愛するが、久遠ゆりかなる少女の作った味の素入りマドレーヌを)
(意地で食べた紅裂拓兎は、その代償として暫く狭い場所に閉じこもる嵌めに陥った)
(異様な雰囲気を発しつつ、こんなのは俺のキャラクターではない。俺は悪人なのだと)
(ぶつぶつ呟きつ、徘徊する彼は、正直不気味だった。補導されてもおかしくないくらいに)

あーぁぁぁぁあああ!鬱陶しい!
叶えたい夢なんざあるかボケェェェェ!
(ドゴス!わけのわからないことを言って、下駄箱に横から蹴りを喰らわせる)
(明確なまでの八つ当たり行為。ドンッ!と、僅かだが下駄箱が移動した)
(少なからず現場に居合わせた生徒達が、何事だという顔をしてこちらを見ている)

・・・・ふん。
(別段、今更誰にどう思われようと知ったことではない)
(目下、気になっている人はこの世に一人しかいないのだから)

【はいはいっと、こっちはこんな感じで)
473郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/04/08(水) 20:25:47 ID:CEDORIhL
………?
やけにうるせーな……誰だよ、この傍迷惑なやつは。
(生徒玄関口から聞こえてくる物音と罵声が耳に入り、眉をしかめる。
 自分も周りには結構迷惑をかけているタイプだが、この時は気づいてはなかった)

おいおい、皆ビックリしてるだろーが。
憂さ晴らしなら、他の場所でやれっての………
(放っておいても、別に構わなかったのだが、どうもうるさすぎる。
 このまま放っておいたら、こっちまでにとばっちりが来るかもしれない。
 そう思って声をかけると、どこかで見た顔がそこにはあり)

……お前、あのときの。

(絶句。早速、手がかりになりそうな人物が目の前に現れるとは)
474紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/04/08(水) 20:36:04 ID:l5GZwY8X
いーじゃん♪スゲーじゃん♪
(適当に八つ当たりして気分を入れ替えた紅い男は、さっさと靴を履き替えて)
(下校する気でいた。今夜は別段予定はない。予定があるとしてもやる気は皆無だ)
(無辜の民を無慈悲に虐殺するか、或いは傭兵の仕事をして金を稼ぐか)
(――そこで、誰かに注意をされたので振り向いた。いつもの軽薄な笑顔を浮かべて)

気にするな、。ささやかなことだ。
(見ると、バンダナの青年がそこで絶句していた)
(まるで不意打ちで親の仇でも見つけた様な――そんな態度だった)

・・・・・・・えーっと・・・・・
お前、誰やったかいのう?何処かで見たバンダナだが。
(惚けている様子もなく、真剣に悩みつつ記憶を辿っている)
(一度会ったとしても、名前を知らない相手の顔は記憶に残り辛い)
(単に物覚えが悪いだけ――と、彼を知る者は言うが)
・・・・・あーっと・・・・・・
(――バンダナ。粗削りだが、それでも清冽な意志を感じさせる青年)
(単純な善悪ではなく、光と闇を以って人を分類するのなら、彼は紛れもなく光側の人間だろう)
(己の内の闇を知りながらそれでも光の中に在ろうとする、そんな人間と何処で会ったのか?)

・・・・・・貴方は神を信じマースか?
(――考えた末に発した言葉が、それだった)
(それは、他に適当な言葉を思いつかないから言っただけの、無意味な戯言だった)

475郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/04/08(水) 20:44:40 ID:CEDORIhL

―――ぶち。


(ああ、キレたね。『若者はすぐにキレる』って大人たちは簡単に言うけどさ、
 それはお前、他人事だから簡単にそう言えるわけなんだよ。
 第一、初対面の人間を覚えてるほうが少数派だ。それは理解できる。
 けど、それとこれは別だ。ああいう陰惨な光景を目の当たりにして、へらへらと
 笑いながら、しかも人を馬鹿にしたようなこの態度。
 これが身勝手な怒りってのは分かってるつもりだ。けど、キレるってそういうことだろ?)

まあ、つまるところ―――



ふ ざ け ん な !

(気がついたら、彼の襟元に掴みかかっていた)
……てめえ、あいつらのこと何か知ってるんだろうが!
駅前のショッピングモールの一件だよ!
人が目の前で死んで、よく忘れることができるな!?
(周りの生徒の視線が気にならないわけではないが、ここで逃がすと貴重な情報源を失いかねない。
 この勢いのままに任せるしかない)
476紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/04/08(水) 20:58:19 ID:l5GZwY8X
おお、ここまでキレやすいか、昨今の少年は。
いかんねー、カルシウム不足?
――ああ、思い出した。あの時のバンダナくんか。久し振り、元気してた?
(胸倉を掴み上げられても、全くのマイペースで応じる)
(全くの揶揄もなく、悪意もなく、友人に出会った時のような態度だった)

いやいや、ちゃんと覚えていたとも。
それよかさー、お話するならするなら、ちょっと落ち付いてほしいかな。
おじちゃんこう見えてとってもシャイボーイだから、そんなに迫られると困っちゃうなー。
(バンダナくんの手首の急所をぎゅっと親指で押さえて、笑う)
(足はバンダナくんの爪先を踏んでいる。笑顔のままで)

(駅前ショッピングモールの一件。当然覚えていた)
(何らかの儀式を行っていたと思わしき魔術師のことも)
(その時、ゆきずりで共に戦うことになったバンダナの青年のことも)
(人間離れした加速力も、羽根の生えた大蛇のことも)
(だが、それは―――)

そんなに勢いごんで尋ねることでもねぇだろ。
あんなことは、よくあくあることだ。ガタガタ騒ぐな。器が知れるぞ。
(刹那、笑顔の質が変化する。禍禍しく、喰らうような笑みに)
(紅い男の双眸に宿っているのは、聖も邪も生も死も何もかも内包した、混沌)
(紅裂拓兎にとってあの戦いは些事でしかなく、それ以上でもそれ以下でもなかった)

477郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/04/08(水) 21:06:00 ID:CEDORIhL
……っ…てめぇ…!
(強かであるということは、以前のときに感じていた。
 だが、ここまで曲者とは思っていなかった。けれども――)

器なんて知るか!
『よくあること』だと? ハッ――、テメエ、そんな一言で片付けるつもりかよ?
お前こそ、度量が足りないんじゃねーの?
兎に角、あんたには聞きたいことがたくさんあるんだ。
『よくあること』『覚えてない』『知らない』……そんな言葉が通用すると思うなよ?
(相手にとってはどうでもいいことかもしれない。相手の言う『よくあること』に
 拘るのは滑稽なのかもしれない。だけれど、それでも、ここで逃すわけには行かない。
 手を振り払うと、その視線を目の前の相手から外すことなく)

いや……『よくあること』なら、むしろ教えて貰っても支障はねえよな?
お前にとっては常識なわけだからよ。
(一転、にっと意地の悪そうな笑みを浮かべて)
478紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/04/08(水) 21:22:10 ID:l5GZwY8X
些事は些事だ。どう取り繕ってもそれは終わったことだ。
忘れろとは言わんが、拘るのは面白くないな。
他にも大事なことは、世の中に幾らでもあるんだからな。
仮に百人二百人死んだとしても、お前は生きてるんだからよ。
ならばこそ、前向きにダッシュ&ゴーして未来へ突き進め。それが、生きてる者の務めだぞ。
(拘束から逃れた少年に、諭すように言い聞かせる。禍禍しい笑みは、既に消えている)
(代わりに何処か面白そうな笑みが浮かんでいる。こんな言葉で収まるとは思っていないからだ)

上げ足を取ったつもりで得意になってる若者は、滑稽ですなー。
別に教えても一向に構わんが――お前にはもうできることは何もないぞ。
(鼻先で笑って、あの件に関してのことを記憶から引っ張りだす)
あの黒人はな、何処ぞの終末思想を唱える集団の司祭だった。
その集団自体は、素人に毛が生えた程度のくだらん教義しか持ってなかったが・・・・
教祖と司祭は、それなりに魔術に精通してたのが、それなりに評価できたかな。
惜しむらくは、世界に対する憎悪が足りなかった・・・・・・という点と
自分たちの力を過信し過ぎていた、というところだな。
(つまらない思い出を語る時の様に、とてもつまらなそうに語る紅い悪人は)
(上履きを脱いで靴を履き替えた。周囲の視線は気にならないが、早く帰りたい気分だったから)


――もう潰しちまったけど、俺が。
(そう締めくくって、「何か質問は?」と問いかけた)
479郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/04/08(水) 21:30:38 ID:CEDORIhL
……それはあんたの考え方だ。
別に否定する気はないし、それが正しい時もあるんだろうさ。
けど、俺は、瑣末なことだとしても、真実を手繰り寄せてやる。
…同じ失敗をしないように。
たとえ笑われようと、愚かだとしても。
(それだけは変えない。そう言わんばかりに、視線は外さず)

言っただろ? 滑稽でも何でも良いんだよ。
手段は選ばない。多少のプライドなら捨てられる。
――逆に言えば、その代償分ぐらいは必ず手にしないとな。
(そこでようやく、間を空けて腕組みをしながら、彼の話を聞く)
………。
なるほどな。つまるところ、変な宗教絡みってことか。
…お前がか? ……確かにこの間のことを考えれば、別に不思議でもねぇけど。
(軽々と言い出す相手に、訝しむが、嘘をついている様子もない)

なら、いいよ。そいつらに限っては、誰もヒドい目には遭わないってことだからな。
(どこか安堵したような、苦笑を浮かべてひらひらと手を振り)
480紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/04/08(水) 21:50:17 ID:l5GZwY8X
正しいとか、間違ってるとか。
そんなもん比較するだけナンセンスだろ。
「こっちとそっちは違う」「俺とお前は違う」それだけのことだ。
(彼は少年の言葉を笑い飛ばさなかった。真摯に聞いた上で応じる)
俺は誰のことも否定しねえよ。前向きに生きてる限りはな。
俺が嫌いなのは思考停止に安住して他人を見下してる馬鹿と
使命なんて言葉に騙されて使い潰されるだけの人生を送る走狗だ。
(つまり、世界に絶望し思考停止している己や、魔王との契約を果たすため)
(奔走している己が嫌いなのだと、彼は言う。このバンダナくんには関係ない事だが)

変ってことはねえな。お前、この世界がどういうことになってるか、少しは考えたことあるのか?
不景気で不況で。隣人は信じられず。家族愛は幻想で。小銭欲しさに強盗が氾濫し。
友達なんて言っても助けてくれるわけでなく。正義の味方も救世主も現れない。
そりゃ、終末思想に走りたくもなるわな。全部壊れるのなら、自分が死ぬのも怖くないってやつだ。
(世界を破滅させる為に奔走している当人が、いけしゃあしゃあと他人事のように語る)

あんなもんは、氷山の一角だ。
叩けば幾らでも出てくるぜ。ああいう手合いはよ。
(背中を向けて、歩きだして、首を後ろに向けて言い足す)
まーあ、そんな連中でも少しは俺の役には立った。お陰で、この街の地盤はまた少し歪んで
この街は奈落へとまた一歩近づいた。少なくとも、そういう意味では価値ある供物だったよ。
アイツらの怨嗟の声はな。くははっ・・・・・・
(邪悪な笑みを浮かべる。果たして郡太一朗は気づくだろうか)
(真に倒すべきが、正にそこにいるという事を)

・・・・・・おい。そういやお前、名前はよ?
俺ぁ紅裂拓兎。お茶目でユカイで笑顔が素敵な十七歳だ。
(はたと、今更名前を聞いていないことを思い出して、尋ねる)
481郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/04/08(水) 22:03:38 ID:CEDORIhL
それもお前の考え方ってことだな。
……ま、正直な話、どうだかは分からねえよ。俺も。
迷いながらも、自分っていう考え方をまとめていくしかねえんだよな。

使命だか、思考だとか、そういう難しいのは分からねえけど……
………ま、考え方なんて、ある日突然変わっちまうもんだ。
一生こういう考え方だ、っていうわけでもないだろうしさ。
それこそ、『俺とお前は違う』ってことになるんだろうな。

だからこそ、『正義』ってもんを信じたくなるんだろ。
理不尽で、不愉快な世の中だからこそ、人はどこかに救いを求めたくなる。
それが宗教だったり、幻想だったりするわけだけど――。
もし、『正義』も『救世主』もいないのだとしたら。俺は、俺が『正義のヒーロー』になってやるさ。
まがい物のヒーローだけれど、そんな理不尽な世界を放っておくよりはよっぽどマシだ。

(その信念を貫き通すには、遥か遠くまで走り続けなければならないのだろうけれど)

……あんた、自分が後ろ向きなのは嫌いだって言っている割には、
あんた自身が後ろ向きな気がするな。それこそ、前向きに生きろよ。
他人を不幸にして得られるものなんて、せいぜい自己満足ぐらいだぜ?
(彼の言動には怪しさが匂っていた。だが、それを言及したとしても、またのらりくらりとかわされてしまう
 のが目に見えていた。だから、今は、こう言葉を返すのが精一杯だった)

俺は、郡太一朗。16歳だ。
―――紅裂。あんたのことは、覚えておくぜ。
あんたが俺のことを忘れてもな。
(基本的に年上の人物に対しては「さん」付けするが、どうも彼にはその気が起きなかった。
 それは、相性によるものか、それともそれ以外のなにかか…今は知る由もなかったが)
482紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/04/08(水) 22:24:57 ID:l5GZwY8X
「俺とおまえは違う」――だから戦う。シンプルだろ?
だからと言って決断するのが容易いってことじゃねえけどな。
存分に悩め、正義のヒーロー。悩んで、迷って、決断しろ。
そして決断したら絶対に迷うな。己の義を正面からぶつけるが故の「正義」。
迷ったまま戦うなら、それは「正義」じゃない。自己満足ですら、ない。
いいか、「正義」ってのはな、目指して走った先にあるものじゃない。
信じた道を突き進む為に、己の内側に抱えているべき指針なんだよ。
(かつて、正義の味方に憧れていた少年は、姉殺しの罪人となった)
(そして今では悪を背負って破滅へと進む、世界の敵だ)
(だからこそ、わかる。正義であることは難しい。それ故にそれは尊いのだと)
(簡単ではないからこそ、儚い幻想であるからこそ、それを貫くことに意味があるのだと)

くはは。心配すんな。こう見えても毎日楽しんでるさ、この世界をな。
生きることは楽しい。殺すことは楽しい。死の淵を見ることは楽しい。
愛と勇気と友情は、何物にも代えられない至宝だ。
他人が懸命に生きる様を見るのはいつだって感動する。
悪人が因果応報で死ぬのを見るのは最高の娯楽だ。
(何処までも邪悪に、混沌を宿して悪人は笑う。その言葉には何一つ嘘がない)


おう、郡きゅんか。
なんとなーく、女性の胸より尻に拘ってそうな名前だぁね。尻フェチ?
(それは、全く根拠のない台詞だった。彼がセリフを言うのは日常茶飯事だった)
(真意を掴ませない為の演技ではなく――きっと何のためでもないのだ)
(この男の、こういう言動に関しては。完全な、無為)

俺ぁもう帰る。そんじゃな。
(こうして、二人の再会は幕を閉じる)
(次に二人が出会う時、果たして交わすのは言葉か刃か。今は誰も知らない――)


【〆でーす。なんかうまく回せなかった、悪い】
【お疲れ、またよろしく】
483郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/04/08(水) 22:35:26 ID:CEDORIhL
大丈夫さ。俺は迷わない。
……迷っても、背中を叩いて檄を飛ばしてくれる人がいるからな。
俺は俺の「正義」を貫くさ。大変なことは分かってる。
それが途中で折れることだってあるかもしれない。
でも、今は…俺の正義を信じるだけだ。

俺はあんたの趣味はわからねーな。
やっぱり、バッドエンドよりもハッピーエンドの方がいいだろ?
悲劇なんて、もっての外だ。わざわざ物語を悲しい結末にさせる必要は
どこにもないんだ。誰かが不幸になって、それが誰かを幸せにするなんて、
そんなの、ただの妄信だぜ、きっと。
(その後の言葉は無視して)
……ああ、出来るだけあんたとは会いたくないな。
それじゃあな。

【俺は楽しめたけど、楽しめなかったらごめんな!】
【それじゃお疲れさんっ、おやすみ!】



484迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/04/09(木) 22:19:26 ID:NfXNBwdu
【ロールにスレをお借りします】
【書き出しの投下待ち】
485伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/04/09(木) 22:21:33 ID:MCPWneeW
「いいか、ここで足払いをかけると同時に、相手の喉首へ肘を入れて体重を預ける」
(伊織弾正は正坐してこちらを見ている青年にそう説明しながら)
(姪の津綺子に足払いをかけて仰向けに倒し、のしかかって押さえつけた)
はぁっ!
(津綺子は気合を発し、体を弓なりに反らそうとするが、肘で胸板を押さえつけられる)
「審判のいる試合ではないのだぞ!腹を曝して肩を持ち上げることに何の意味がある!」
(弾正は姪を叱りつけ、上体に体重を掛けて呼吸を止めようとする)

う…くぅっ……
(息苦しさと骨が撓む苦痛に顔をゆがめ、動かない体を呪いながら叔父を跳ね返そうとする)
「スポーツではない、暴力なのだ。お前ならどうする」
(指先にエネルギーが集中するのがわかる)
(だが接触している相手に放電してしまっては、自分も感電するだけだ)

「生き延びろ、津綺子!」
(叔父のその言葉を聞いたとたん、片方の腕を束縛から振り切って、叔父の眼に向かって突き出す)
(弾正は素早くそのサミングをよけて突き出した姪の手をつかんだ)

「よし。それでいい」
(弾正は津綺子を解放して立ち上がる)
「生きるか死ぬかの瀬戸際に、スポーツマンシップは何の役にも立たん。急所でも目でも狙えるなら狙え」
(そこで弾正は正座している青年に向きなおった)
「私はこれで帰る。君は私がさっき見せた固め技を覚えておきなさい。津綺子が稽古相手になれるはずだ」
(弾正は青年──迫水直にそう言い、姪に道場の鍵を放る)
(隣にはスポーツクラブ・イオ──津綺子の父が経営するスポーツ施設──の立派な建物があり)
(この古い小さな道場はコーチスタッフや伊織家の直弟子のための特別稽古用になっている)
「帰る前には掃除をして、戸締りをしておくように」

ありがとうございました。
(津綺子は直の隣に正坐して叔父であり師である男に頭を下げた)

【長い上にほとんど拾うところがないと思われますが(汗】
【今夜もこんなところから、よろしくお願いします】
486迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/04/09(木) 22:39:22 ID:NfXNBwdu
(道場の脇に正坐で控え、二人の組み手を静かに見守る)
(いくら鍛練とはいえ、パートナーの顔が苦痛に歪むのを見るのは辛いが)
(揃えた膝の上で拳を握り締め、じっと耐える)

はい。ありがとうございました
(弾正の背に礼を述べ、扉の閉まる音を聞くまで頭を下げたまま)
………大丈夫?
(師が道場を去ったのを確認してから、隣に座る津綺子に声をかけた)

伯父さん--師範はかなり場数を踏んでるんだね
普通の道場なんかじゃ考えられないくらいに厳しい…
(津綺子を気遣いながら弾正の出ていった扉に目を向ける)
(正式に弟子入りしてはいないが、弾正から武術の手解きを受けるようになってからは)
(恋人の伯父を「師範」と呼ぶようにしていた)

【ん、だいぶ蹴ってしまった…】
【とにかく、今夜もよろしく】
487伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/04/09(木) 22:49:34 ID:MCPWneeW
ありがとう、大丈夫…。
(気遣う恋人を見上げ、喉元をさすりながら答える)
それにしても、あの型もうちの流派の動きではありません。
もう、型というより…柔術でもスポーツでもない、本当の意味での護身術。
叔父は叔父なりに、私たちの命を守ろうとしてくれているのだと思います。
(話している間も、無意識にあちこちの関節を回したり筋をのばしたりしている)

今の、もう一度やってみます?
(直を見上げ、無人の道場を目で示す)
(純然たる日本家屋として建てられたが、戸を閉て切ってしまうと、音はほとんど外へは聞こえない)
(建物の周りの植え込みが、自然の防音壁となっていた)

お疲れでしたら、あちらで汗を流せますし
アップやストレッチに使う控えの間もありますから、ご案内しましょうか。
488迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/04/09(木) 23:05:20 ID:NfXNBwdu
そうだね…あれは身につけておけば役に立つかも
(津綺子の言葉に答えながら、自分もゆっくりと筋を伸ばす)
(弾正の動きを頭の中でイメージしながら、それを自分の身体で再現)
(正確に体捌きをトレースできたと思うまで繰り返してから顔をあげる)

師範が俺達のことを心配してくれているなら、それには答えないとね
休憩は後回し、練習に付き合って貰えるかな?
(津綺子に向ける表情は恋人のそれではなく、むしろ退魔に赴く時に近い)
(道場の中央までゆっくりと歩を進め、相対する津綺子に頭を下げる)

(この場に弾正が残っていたなら「敵は礼などしない」などと檄が飛んだかもしれないが)
(道場は今、回りの喧騒から隔離され、静寂に包まれている)
489伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/04/09(木) 23:11:05 ID:MCPWneeW
わかりました。
あれは、私にとってはホールドされた時の逃げの練習でもありますから
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
(素直に一礼して、素早く構えの態勢に入る)

……。
(直を信用しないわけではないが、彼に対するときは気を抜いてはいられない)
(もし彼が手加減を間違えたら、こちらは大変なことになる)

そちらから、足払いをかけてください。
同時に、鎖骨の中心に肘を打って、そのままこちらに倒れこむつもりで
体重をかけて…。
(叔父の言葉を反芻しながら、直に向って一歩を踏みこむ)

490迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/04/09(木) 23:31:02 ID:NfXNBwdu
(相手に合せてこちらも素早く構えをとる)
………
(ゆっくりと間合いを計りながら、神経を集中する)
(一歩、否、半歩でも間違えれば相手は怪我ではすまない)
(その意味では、力を制御する訓練でもあるのだが…)

(津綺子の言葉に頭の中で反復したイメージを重ね、頷き)
…いくよ………っ!
(じわりと縮まる間合いに対して、合図と同時にこちらから仕掛ける)
(左手で津綺子の右袖を掴むと、左方向へ踏み込む)
(右足を相手の右膝の後ろに引っ掛けながら、掴んだ袖を手前に引く)

(まずは練習のつもりで、空いた右腕の肘打ちはまだ出さない)
491伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/04/09(木) 23:39:19 ID:MCPWneeW
はっ!
(膝を崩され、同じ側の腕をひきこまれて体の右半分が直にからめとられる)
(その瞬間、短く気合いを発して受け身に入った)

…っ!
(だあんっ!と畳が鳴って体が叩きつけられる)
(直は肘でこちらの状態を固めようとはせず、ただ倒されただけの格好だ)
たぁっ!
(すかさず左手だ畳を打って上体を起こし、そのまま左手を直の側頭部へ繰り出す)
(素手で、しかも劣勢からの撃ちでは彼にとっては練習にもならないダメージだろうが)
(少しでも態勢を崩せれば、と)
492迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/04/09(木) 23:54:33 ID:NfXNBwdu
くっ!
(視界の右端から飛来する拳に上体をのけ反らせて躱す)
(食らったところでダメージはないだろうが、あくまで実戦を想定するなら)
(頭部への打撃は避けるべきであった)

っと…
(左腕が伸び切り、掴んでいた袖を放す)
まだまだっ!
(一歩退き、目の前を通り過ぎた津綺子の左腕を今度は右手で捕らえる)
(先程とは逆に、津綺子の左側に身体を運び引き倒おそうと試みる)

はぁっ!
(床に倒した後を想定して、津綺子の胸元に左肘を向けようと身体を捩じる)
493伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/04/10(金) 00:05:48 ID:BJSCGHMr
うっ!
(うち込んだ勢いのまま手を取られ、態勢を崩したところを今度は左側から引き倒される)
(受け身をとって勢いを殺したものの、倒された瞬間は肺の空気をみんな絞り出してしまい)
(反動で息を吸おうとしたところへ、鎖骨の下へ肘を決められ、息が止まる)
はぅ…っ!

(胸元を押えこまれると、本当にぴくりとも上体を動かせなくなる)
(叔父の言うとおり、レスリングのリリースなど練習する意味はない)
く……う…
(顔を真っ赤にして素手をどちらかだけでも外そうとするが)
(どうしても直を跳ね返せず、軽く目の前が暗くなる)
494迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/04/10(金) 00:19:44 ID:6TiwUwFi
(床に伏した津綺子の胸元--胸骨の上端に左の前腕を押しつける)
(充分に力を加減して、さりとて緩くもなく)
(右手も相手の腕をがっちりと捕らえたまま)

(身体の下でもがく津綺子の顔がみるまる赤くなっていく)
(体格差に加え単純な腕力にも歴然とした差がある)
(このままなら津綺子はまず脱出は不可能だろう)

………
(抵抗の力がわずかに弱くなったことを感じ、津綺子を拘束から解放する)
(床に膝をついて津綺子が身体を起こすのを脇から支える)

大丈夫…?
(背中をさすり、気遣いの言葉をかける)
(その時だけは、わずかでも津綺子に怪我がないか心配する恋人に戻って)
495伊織津綺子:2009/04/10(金) 00:45:59 ID:iouQU+B7
【携帯からなのでトリップなしでごめんなさい】
【モデムが不調でどうしても繋がりません】
【今夜はここで凍結していただけませんでしょうか
496迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/04/10(金) 00:51:02 ID:6TiwUwFi
【了解。体調の急変とかじゃなくてよかった】
【で、解凍だけど、次は土曜だね。夜なら22時くらい。多分午後にも来れるかも、なんだが…】
【マシントラブルだと、そちらの予定が立ち辛いかな?】
497伊織津綺子:2009/04/10(金) 00:56:45 ID:iouQU+B7
【】を外させて下さい
土曜日の22時で大丈夫です。
多分午後にもこられます
498迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/04/10(金) 01:01:15 ID:6TiwUwFi
こちらも【】無しで
じゃあ、土曜の22時にいつもの如く避難所で
午後は…15時くらいからかな?ちょっと不透明
これについては、金曜の夜か土曜の朝に連絡でいいかな?
499伊織津綺子:2009/04/10(金) 01:07:17 ID:iouQU+B7
一応22時で、昼の予定は、あらかじめ分かれば連絡、でなければ運よく会えれば、という事で…。
500迫水 直 ◆W7jpcu/rVE :2009/04/10(金) 01:11:38 ID:6TiwUwFi
ん、それでいいよ
じゃあ、今夜はこれでおやすみ、だね
僥倖に恵まれるのを期待しながら…おやすみノシ

携帯、慣れてないとつらいだろうから、返事のレスはいらないよ

スレをお返しします
501伊織津綺子:2009/04/10(金) 01:16:12 ID:iouQU+B7
恐れ入ります…
ではお言葉に甘えまして、ここで失礼します。

おやすみなさい。
502媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/10(金) 20:30:04 ID:0nOk81xm
このような時間であり、静かな夜……でありますけれど、
しばらく、ぽけっと待機させてください。プロフィールは>>320になります。
503須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/10(金) 20:52:36 ID:du5tP7nH
立候補しても……いいかな?
504媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/10(金) 20:58:00 ID:0nOk81xm
あら、こんばんはです、水琴さん。
昨夜はとんだ恥さらしを致しましたが、そこはさらっと脳内から抹消の方向でお願い致します…(一礼)

と、それはともかく、水琴さんさえ大丈夫なら喜んで。
……シチュ、どう致しましょうか。ししゃも……は、残しますよ?(←)
505須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/10(金) 21:01:02 ID:du5tP7nH
おっけーMy flend。

どうしようかな、一応こっちも入院したってことになってるんだけど……
言ったそばから戦闘もあれだし、とりあえずまったり路線で行ってみる?
506媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/10(金) 21:05:52 ID:0nOk81xm
>>505
それは……あれです。実はflexible friendの略称だったりするのです、ええ (←)

そうでしたね、貴方も入院したことになられているのでしたでしょうか。
この前、少し暴れましたから……そうですね、まったりとした路線で参りましょうか。
お互いに退院して学校ででも、どっちかの退院手伝う、でも無問題ですよ?
507須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/10(金) 21:08:11 ID:du5tP7nH
>>506
負傷としちゃ、あんたのが大きかった感があるし……
でもリハビリが必要なケガでもなかったしね。
結局メロンやししゃもは届けたのかどうか。


少し時間おいたって設定で、学校でがすんなり行きそう?
508媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/10(金) 21:10:56 ID:0nOk81xm
>>507
でも、一回≪ホーム≫に帰されましたし、貴方の手当てもありましたから十全です。
身体の内部の方は、リハビリの範囲じゃありませんし……メロンとししゃもはどちらでも。
メロンは当主行きで、ししゃもはこっそり猫にあげることにn……けほん。

はい、水琴さんさえ宜しければ、私の方には問題ないと思います。
あとは……そうですね。買い物、してみるとか?服でも、夜ご飯の買いだしても、ですね。
509須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/10(金) 21:13:22 ID:du5tP7nH
>>508
一体ホームとやらにはどんな設備が整っているんだろう……。
……もう何にもあげない。

ああ、買い物もいいかも。 それで行く?
それなら書きだしは、お任せしたいなーって感じだけど……
510媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/10(金) 21:15:26 ID:0nOk81xm
……だから、私にはこっそり卵焼きをつくってきてほしいのです。(へら、と)

承りました。えーと、高校生らしく日用品類がいいか、
それとも普通にご飯でもご一緒する予定で食料品がいいか選んで下されば次で書き出そうかと思います。(一礼)
511須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/10(金) 21:17:10 ID:du5tP7nH
……誰かさんに刀を折られたせいでお小遣いが更にキツくなったので、
食料品でお願いしま……すorz
512媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/10(金) 21:30:48 ID:0nOk81xm
(退院祝いというものを、入院するはめになった元凶同士で行う。
 こうやって確認してみると、何やら少しばかりおかしい気もするけれど。
 長い黒髪を揺らしながら、生鮮食料品のあたりを眺めている女にはそんなこと関係ないのだろう)

……何に致しましょうか?お鍋、はずいぶんと前にいただきました、し。
流石に卵焼きをまたお願いするわけにも参りませんし……水琴さん、食べたいものありますか?
(“退院祝い”という建前を出したものの、
 結局は「美味しいものが食べたいのです」と、本音を呈したこの女は、
 小さく首をかしげて、少しばかり後方にいる水琴に尋ねかけてから、ひょいと目の前にあった魚をとった)

病院食って、どうにも味気なくって。
別に嫌いじゃないのですけれど、こう……何でしょうね、
反動で豪華なもの食べたくなってしまいます――ああ、でもこれから自炊に戻るのですね。
(また献立を考える毎日です、と肩をすくめて魚を戻す)
(――それは、相変わらずの彼女の仕草。
 視線を投げかけた先にいる相手と、刀を交えたことなど、とうに彼女の頭にはないような、所作)


【それには刑法第36条あたりがきっと適応されるわけで(←?)私に罪はありまs(】
【それでは、少し勝手に都合をつけまして……このように。
 問題があったら、どうぞ仰られて下さい。それでは、宜しくお願い致します】
513須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/10(金) 21:42:09 ID:du5tP7nH
おなかすいた。 もう、美味しいものならなんだっていいよ。
点滴だけはヤだ。もう飽きた。 
落ちた肉を取り戻すためには、そりゃもう牛豚鳥と……
(おなかを撫でながら、片手に買い物カゴを提げた女。
 久々にかけた眼鏡の奥の瞳は、いつもと同じく眠たげ)

ねー、子持ちししゃもは? 美味しいじゃん、ぷちぷちしてて。
(何やら吟味している背中に声をかける。
 にやつきが示す通り、子持ちししゃもが食べたい、というわけではない)

豪華なものか……あんたが普段どんなもん食ってるか知らないんだけど、あたし。
あんな広くて綺麗なトコに住んでるんだし、いつも美味しいの食べてるんじゃないの?
スーパーのお総菜とかじゃあ及びもつかないような……キャビアとか。
(籠のなかの、安価なお菓子やペットボトルの清涼飲料水などを見てから、溜息。
 ……普段なら厭うような買い物への同伴を快諾したのは、つまりはそういうことであるのだが)

春の味覚、って何があったっけね……。

【ん、了解。よろしくーっ】
514媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/10(金) 21:53:47 ID:0nOk81xm
点滴の間って、噛むことしないからすごく頭の回転が落ちる気がして……
じゃあ、やっぱり歯ごたえのあるお肉とかがいいでしょうか――
――あ、あの国産牛など美味しそうですよ?
(後ろから楽しそうな声が聞こえるのは、さりげなーく、さっぱり無視しようと、
 少し高めの国産牛を指差しているあたり、どうにも「子持ちししゃも」は避けて通りたいらしい)

……んー、別に食生活は貴方の想像なさるような“豪華”ではありませんよ?
≪実家≫でも、基本的には食事バランスが第一でしたし、
こちらに来ましてからも、他の方とお食事する以外のときは、きちんと考えますし。
(隣にあった他のパックをとってから、水琴の下げている買い物かごの中に入れる。
 これは今日の食事というよりも、今後のための自分の買い物、なのであろうけれど、
 簡単にいえば、もちろんここの清算は自分がすますから好きなのを、というと遠まわしすぎる意志表示でもあった)

……だいたい、キャビアとかトリュフとか「珍味」なのですよ、美味じゃなくて。
個人的には貴方の卵焼きの方が好きです。
春と、聞くと――私、つくしとかしかパッと浮かばないのですけれど。とりあえず、シシャモは却下です。
ほら、ね?もう、あの国産牛でいいじゃないですか、美味しそうですし……。
(水琴の買い物籠を、あまり日に当てられていない手できゅっと引っ張ると、首をかしげた)
515須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/10(金) 22:05:25 ID:du5tP7nH
なんか小学校の給食みたいね。 体の調子を整える食材が、どれそれでー、って奴。
ああ、はいはいもう、わかったよ。 葵ちゃんは子持ちししゃもが食べられないんでちゅよねー。
……うわ、グラムでいちきゅっぱーって、未知の領域だわ。 
(国産牛、と言われてついていったものの、値段の割に小さくないか……?
 と考えてしまう庶民派思考は、やはり組織やら
 そういうものに対しての異常性を感じざるを得ない)

そうなんだ? お父さんはあんま好きじゃなーいって言ってたけど。
まあ魚卵よか、にわとりの卵のほうが好きかも。あ、でもイクラなんかは結構……
(そんなに嫌なのか?と、じぃと目を細めながら、考え込む)

んー、塩こしょうと……にんにく?
退院祝い。まあ確かに精がつきそうだけどさ。
二人でお肉ーって、恋人同士が、その、アレの前にする願掛けみたいなものなんじゃないの?
(と、下世話なジンクスを思い出して、200グラム……3960円。最高級牛のパックを手に取る。
 ビニール破っちゃったらどうしよ、とすぐ戻してから、ふと)
春、春……あっ。
あれどうよ、天ぷら。 タラの芽とか、旬じゃなかった?
516媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/10(金) 22:20:10 ID:0nOk81xm
……別に、食べられます。あまり好みではないではないだけです。
イクラやたらことて食べられぬわけではないのですよ。
でも、私は魚卵より魚肉が好きなだけです――あ、鯛のお吸い物も素敵だと思うのですよ、水琴さん。
(黒い瞳をむけて、飄々と言い切ってみせながらも徹底的な拒否の言葉を連ね、
 しまいにはすっかりと自分の要求を告げながら、ひょいひょいと鯛の入ったパックを持ってきた)

あら……結婚前にそんな願掛けをする、だなんて初めてお聞き致しましたけれど。
(水琴によって戻される肉の値段――というよりも、
 値段と一緒に表示されている他の情報を上から眺めながら、首をかしげる)
(零れおちた黒髪をみみにかけながら、遠めにある色々な食品に目を向けてからひとつ息を吐きだした)
もし、あまり公共の場でお話になるような話題でない方向性で仰られているなら、
そちらも、初めてお聞き致しました、と申しておきましょう――そんなの、存じ上げません。

……天ぷら、ですか。
(水琴の顔を見てから、何やら思いついたように、こくんと頷いて)
なら、鯛のお吸い物と天ぷらに致しましょうか……タラの芽とか、ふきのとうとか。
どうせだったら、海老とかそういうものでも、構いませんし――……何が、お好きですか?
517須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/10(金) 22:32:58 ID:du5tP7nH
いやなんかその。肉とか食べるのってそうだーって聞いたような。
うん、なんでもない。 あたしも知らないからそういうことは。
(弁解するように、ひときわ声を潜めながら、横から声をかける)
……ま、それなら、葵の今後に参考にしておいて。彼氏できたんでしょ?

潮汁、いいね。 具が少なくて済むし。ミツバでも乗せとこうか。
自炊してるんなら塩くらいはあるだろーし……
それだったら、エビに、山菜に……あたし? あたしはきす。 んで、つゆ派。
(甘めのものが好きなのは、味覚がそれなりに子供っぽいからだ。
 調理場をこちらも勝手に決定しつつ、カゴをどんどん重くしていく)

いやー、種類を食べるとなると、どうも高くなっちゃうからね。
こういう機会でもないと、なかなか。
うち、お祝いはお寿司だし……お菓子に、飲み物に、お茶と。
それと……あと何があるだろう?
(鍔迫りあったのは過去か、それとも早く過去にしてしまいたいからか。
 そうして明るく振る舞ってみせて)
518媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/10(金) 22:46:00 ID:0nOk81xm
まあ、私とて貴方がそういう方向にお詳しいとは存じておりませ――……ん?
(声をひそめて横から入った言葉に対して、きょとん、としたような表情をしてから)
それ、どこからの情報であられますのですか?
先日クラスの方にいただいた告白なら、丁重にお断りいたしましたのに。
――だいたい、私の≪仕事≫をご存じない方に、「YES」だなんて不誠実な答え、返せません。
(肩をすくめてからおかしそうに笑う。彼女とて、不誠実と思う感性くらいあったらしい)

……あ、ミツバは好きです。
塩くらいありますよ、だから鯛のお吸い物に決定ですね。
きすだったら、なんかさっき見たような……とりあえず、つゆもあったから――あ、これです。
(そうやって重くなっていく買い物籠)
(――付き合いでもって、クラスの人間と買い物に行く事はあった。それが、全く楽しかったわけじゃない。
 けれど、ここにいる彼女と行く事は、それらとはまた別段の愉しさをこの女に与えているようでもあって)
(珍しく、無意識のうちに表情を綻ばせる。
 自分にできるかぎり、ここにいる彼女に「夜」と離れた時間を楽しんでもらうこともまた、当面の目標だ)

まあ、この度は……少しくらい贅沢しても、バチはあたらぬでしょう。
もうちょっとしたら、少しばかり大きな仕事入ってくるみたいで……ふふ、今のうちに、ですよ。
(少しだけ自分より背の高い水琴の髪を指先でさらってから、にぃ、と楽しげに唇をつる)
……ご飯と飲み物とお菓子以外には、
美味しいお吸い物をつくってくださるであろう水琴さんがいらっしゃれば、十全でありましょう?
519須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/10(金) 23:00:55 ID:du5tP7nH
……じゃ、いないの?てっきり、あいつが。
(話題にやけに上がってくる奴がいるものだからと、
質問に質問を返して、悪びれもしない。 彼女がNOを言う基準のひとつに、
その人物は、当てはまらないからだ)

だってお財布は、葵が出してくれるんでしょう。
自重しないと、際限なく贅沢になっちゃうよ?あたしは現金なやつだから。
(いつぞやは同じような髪型だったが、今や傷も含めて相違したかたち。
 ……触れられて、何と返したものか。 公共の場での妙な所作に、一拍おいて眉を顰めて)
ま、その、何。 気をつけてね。
最近、事件も色々と “おおっぴら” だから。
(殺人などに偽装したものではなく、明確な異能異形の気配が、新聞やニュースにも読まれる、と。
 然し事の次第は重要でないのだ。大事なのは、目の前の人の生死だと、レンズの奥の瞳を眇め)

あたしはそれを味わえないじゃない。
美味しそうに食べてくれても……美味しいのはもともとわかってるんだし。
(肩を竦めて、腕から手へとかごの下げ方を変える。だいぶずっしりと重い)
かご台車持ってくればよかったかな……あとなんか買うものある?
520媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/10(金) 23:15:16 ID:0nOk81xm
…………ん。
(そこら辺でようやく間違った噂を聞いた、とかでないことに気づいたらしく。
 この女にしては珍しいことに、明らかに言い淀んでから視線をそらす――酷く、困ったような表情で)
(だが、それも一瞬のこと。すぐに、いつものように眼を細めてから、次の話題に移った)

別に、他にお金をつかう当てもないのです。
それならば、少しくらい水琴さんと楽しむために使った方が、有意義でありましょう?
(指先を離して、首をかしげる。
 彼女にとっては、基本的に「触れる」ということは確認だ――さまざまな意味を込めての、自己確認)
お約束いたしましたから、大丈夫ですよ。
それに、簡単にどうにかなるような人間にお見えですか?殺す方が大事だと、先日、同僚に言われましたのに。
(レンズの奥の瞳の変化をみつければ、そんな言葉を飄々と返す。
 彼女とて、この頃の夜が暗く冷たいのはよく知っている――慢心するつもりはない。
 だが、彼女に一片でも心配などかけさせるつもりもないのだ。だから、事なげに言いきって目を細めた)

……じゃあ、天ぷらはセンパイが作りましょう。
だから、お吸い物は水琴さんの担当で。ほら、とってもよい関係だとは思いませんか?
(彼女の腕にあった籠の半分を手にとって、くい、と引っ張る。
 というよりも、半ば奪い取るか駄目でも半分は持つつもりのようで、それから全く手を放さない)

特にないとは思うのですけれど。
(ふう、と息をついてから――ふと、視線を下に落として)
ねえ、その、水琴さん――…なにがどうなったら、「彼氏」、なのでしょうか。
(ぽそり、と小さな声で、問いかけた)
(そういう概念がどうしてもうまく形にならないのは、初めてみた問題が解けない子供と同じようなものだ)
521須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/10(金) 23:29:19 ID:du5tP7nH
……今度、どっか遊びに行こう。 旅行みたいな。
春だから、行けるとこ多いよ。あ、もちろん、あたしもお金出すけどさ。
(使っちゃおう、と微笑んで。
 再三交わされても、このようにぎこちなく、削るように果たされる約束。
 歯がゆくないと言えば嘘になるが……急ぐこともない)

だいぶ重いよ、これ。
(ひょい、と手を離してみる。 葵とて剣を振るう身だから非力ではないだろうが、
少なくとも「だいぶ重い」と感じるほどに、ぎっしりと遊興の素材がかごには押し込められている)
この場限りにしたくないね、そのとってもよい関係は。
(かごの中身がなくなろうと、あっさり消えて欲しくはない、と。
 そうして無手になってしまえば、ちょっと痕が残る掌を振って)

え? 何がって、そりゃ……免許があるわけでもないし、よく、わかんない。
(言われてみれば、明確な定義は知らない。
 二股だのも存在して、思い込みで “彼氏にされる” ことも……とすると)
んー……お互い了解取ったら、じゃない?
やらしいこととかは、恋人同士じゃなくても出来るわけだけど……
(ねぇ?と、横目で、かごを持つ葵を咎めるように見て)
なんか、不安でもあるの?
522媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/10(金) 23:43:30 ID:0nOk81xm
そうですね。長い暇がとれたときは、少し遠出でも致しましょう――か…っ。
(手を放されると、予想外の重さにその体が一瞬だけ、かくんっと前に傾く。
 だが、すぐに両手で持ち直せばずいぶん楽になったようで、普通に持っていた)
(純粋な腕力だけなら、水琴には敵わぬであろうが――それでも、やはり剣を振るう身、だ)
って……なんですか、そのセンパイが常に貴方にご飯を任せているような口ぶりは。
まあ、事実問題はすっかりとお任せしているのですけれど。
(少しばかり痕の残る手をじーっとみてから視線を戻して)
ほら、やっぱり貴方の申し上げるように、自分のつくるよりは他の方の方が美味しいでしょう?

(だが、そんなやり取りも両手で買い物かごをもつ彼女が少し口ごもれば止んでしまった。
 難しい数学の問題を前にした子供のように、少しだけ眉根を寄せて、前方を睨んでいる)
――了承、ですか?
りょうしょう……んー……お互いに、了承――…。
(更に眉根をよせるさまは、勉強でも現代文以外には見せないような表情だ)
――……っ、あ、ぅ、不安と、いうか。
いや、ですね。その、私、えっと………すきな、方がいて、その、たぶんこう、その、えっと……。
(それから静かながらも明らかな動揺とともに言葉を紡ぐ。
 「彼氏」という話から、いささか話が逆行したようなきらいもないことはないが、話の順序が崩れるのは彼女のもともとだ)
523須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/10(金) 23:52:03 ID:du5tP7nH
……財布とカゴの分、あたしが両方作るくらいでちょうどいいでしょ。
(背越しに届く声に肩を竦めると、ジャケットのポケットに手を滑り込ませて。
 進行方向に並ぶ棚に、右へ左へ視線を彷徨わせながら、
 見初めたペットボトルのお茶は自分の手に持った)
疲れた分も美味しく感じる、といいなぁ……。
真心なんてこもってないけど、それでもよければね。
何か込めて欲しいもののリクエストがあれば。

うん、それは知ってるよ。誰かもおおよそ見当はつくけど……うん?
ああ、好きだし、 “そういうこともした” けど、
こお――じゃなくて、その人が自分の “彼氏なのか” が、私にはわかりません、と?
(何てことで悩むんだ、という目で、じっと見眇めたりもして)
話振っといてなんだけど、いちいち “あなたは私の彼氏ですか” なんて聞くのも、ねぇ……。
てつがく、じゃない?
(足を止めないまま、こちらも考え込むように虚空を眺めて……)


【会計の場面、すっ飛ばしてさ……フードコートみたいな休憩所に、場面移るの、どう?】
524媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/11(土) 00:05:37 ID:0nOk81xm
じゃあ、天ぷらの下ごしらえくらいはさせてください。
この頃ひどく指先が鈍っているようでたまったものではありませんから。
(ぽつぽつと足をすすめながらも、唇はなんら変わらぬ言葉を紡いでいく。
 ペットボトルのお茶まで無理やりにカゴに入れることはせずに、小さく笑って)
……なら、そのこもっていない真心とか愛情とか?
だ、なんて冗談です――それなりの調味料が入っていれば、センパイは十全ですよ。

……いや、あの、そうじゃなくて、ですね。
そう、じゃなくて――…“彼氏なのか”じゃ、なくて、いや、あの、……違うの、です。
(水琴の視線を受けてから、そうじゃないと言おうにも、
 このもやもやを上手く言葉にすることは、彼女の語彙の貧弱さの問題か、感情定義能力の問題か、
 それは知れぬものの、とりあえず難しいことであるようだ――少なくとも、この女にとっては)
……私とて、そういうことは、その、ああと――
もう、こういうの、本当に何と申し上げれば、分からないというか……だから、その。

「そう」じゃなくて――………。
(人の込み合うレジ。何やらもどかしそうに早足になりながらそこに並んだ彼女は、
 結局のところ、次に腰を落ち着けるまでは――…ひどく考え込むような表情をしている、ばかりだった)


【ごめんなさい、すっとばしのふりだけに、なってしまって……このまま】
【次ですっとばしてくださったら、とっても幸いに存じます(一礼)】
525須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/11(土) 00:14:44 ID:VCvgfjTV
(いちいち、その時々の信条を的確に論述することが出来るかといえば
水琴は首を横に振るが……喉まで出かかっているのに、という状況を
看過出来るかといえばそうでもない)

……ま、時間まだ早いし、ちょっとゆっくりしよっか。
昼休みにお弁当食べたわけだし、まだおなかすかないでしょ。
(フードコートのボックス席。
 ドライアイスに守られた生鮮食品やらの袋を隣に落ち着けてから、
ショップロゴのテープが貼られたお茶のボトルを開封して)

で、何?
その、なんていうか……そいつのこと。
(聞かせて、と敢えて要求してみて。
 向かいの相手に、じぃと視線を向ける。 そろそろ、考えもまとまったかなと)
526媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/11(土) 00:31:22 ID:bVlQ/H+5
――……っ、ん。
(ぴくり、と肩を震わせると、つられるように黒髪が耳元から零れおちた)
(机の上で組んだ指先を、わずかに動かしながらも、しばらくはその視線を受け止めていたが
 たっぷり数秒間ぶんの沈黙ののちに……こてん、とそのまま机につっぷしてしまった)

…………わたし、好きだとか、良く分からなかった。
もちろん、誰だってそんなこと深く、分からないっていうのは、存じ上げているつもりです。
(とりあえず、前提から。
 彼女が現代文や子持ちししゃも以上に悩んでいる論点の起源はそこにある)
――でも、わたし、“すき”なんです、その人の、こと。
(組んだ手の上に頬をのっけて、前言に矛盾した、ひどくつまらない惚気のような言葉を。
 それでも、この女にしては珍しいこと――明らかにひどく弱った様をここまでにさらしてしまったのは、
 目の前にいる「須佐乃水琴」が「須佐乃水琴」だからに、ほかならぬ)

……でも、いいのかな、って。
ほんとうに、好きに、なって――いいのかなと、思いまして。
(瞳に一瞬だけ陰った闇は……深く、暗く――言えば、あの夜に彼女の≪義兄≫がみせたのと、同じ色)
わたし、すごく我儘なこと申し上げているのは、申し上げているのは……分かって、いるのです。
でも、わたし、思うのです――…ぜったい、その人をいつか、後悔させるんじゃ、ないかって。
(まだ少しまとまりのない、言葉の数々)
(彼女の脳内の混乱はとりあえず、言葉に変換される程度にはおさまってきたようでは、あった)
527須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/11(土) 00:42:10 ID:VCvgfjTV
(しばし、黙って聞いてはいた。
 しかし次第に、窓の外のほうを向いて、時にペットボトルを傾けて。
 それは突っ伏す様子を、さらけ出した弱さを見ないようにするため、でもある。
 恥ずべき部分の告白をひとくさり聞いてから、一拍置いて口を開く)

……まぁ、それは、どうしようもないことだからね。
(想いを咎められても困るだけだろうと、まずは頷く。
 どうしようもないほどの激流となった想いは、なかなか律しきれるものではない)
きっと後悔するっていうのに、あんたは離れてないよ。
そいつが、たとえ後悔するようなことになっても、絶対にあんたを責めないような奴でも……
(その時点で、その葛藤に意味はあるのかと、水琴は自問するように考えた)

好きになったのはどうしようもないけど。そのまま距離を取ることは……
たぶん、逃げることでは、ないとおもう。我が儘でもないと思うけどさ。
(自分が、例えば葵に対して、向き合うことでなく斬ろうとしたように……
 まざまざと思い出しかけて、こめかみを抑えてから、長い息を吐く。
 眼鏡を押さえて、壁一面の窓硝子に映り込む自分の顔を隠すように)

そんなことない、なんて言えないよ……確実なものなんて、ないんだから。
(いつ壊れても、おかしくない……それでも、というのは、葵の言葉。
 今自分が、こうしてここにいる理由でもある)
……でもそしたら、あたしだって……そうなのに。
528媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/11(土) 00:56:52 ID:bVlQ/H+5
…………だから、「好き」って言えない、ままなのです。
ずっとずっと、逃げてる。言葉で定義しなきゃ、きっと「そう」ならないから。
――言葉で定義さえしなきゃ、その方が後悔なさったとき、縛りが少なく、離れられるでしょう?
感情は、言葉で定義すると、「鎖」になると、≪義兄さん≫が仰られておりました。

(基本的に、この女はいくらか物事を割り切ってしまうようなタイプだ。
 それが、このように感情を揺らすだなんてこと――彼女の感情が揺れる要素など、そう多くない)
(たとえば、この女が≪義兄≫と呼ぶ存在の、たった一言である、とか)

……とても、中途半端です。
わたしは、彼が後悔を伴ったときに彼を縛っていたくないと願うくせに、
まったく自分から手放すことが、できません――…≪ホーム≫に帰って、いっぱい考えました。
少し、いろいろ、あったから……でも、考えたけれど、どうしようもできなくて。
(のろのろと身体を起こす。
 少し乱れた髪を整えながら、ゆっくりと体裁をととのえる。そうすれば、いくらか彼女の瞳の揺れも収まった)

――変なこと、話しましたね。
ふふ、私は我儘だから、どうしても……できれば、「好き」な方には幸せでいてほしいと思います。
どのベクトルの好きだって、これは同じこと――……私が後悔するのは、いいのです。
でも、私の選択で後悔させたく、ない……そういう、我儘なのですよ、水琴さん。
(だから、「貴方が幸せでいてくれたら、貴方のその選択は私にとって間違いじゃありませんでした」、と。
 確実なものがなくても、それでも――少なくともこうして日常にあるときは、幸せだとこの女は言う)
529須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/11(土) 01:16:20 ID:VCvgfjTV
あたしが後悔したら、あんたはいなくなるの……?
(窓の外を見通したまま、ふと口をついて出た呟き。
 それはほぼ無意識であるのか、そのまま “返事” となる言葉を紡いで)

変なことってまとめていいのか?
そういう風にはぐらかすようなトコ……むかつく、って言った。
(肩を竦めて、ペットボトルを置くとようやく向き直る。
 どう言えばいいものかわからないが……胸に渦巻く複雑な感情を、
レンズ一枚隔てて誤魔化しながら、今度は頬杖をついて)

白河の、清きに魚も住みかねて、みたいな。曖昧なのは居心地がいいから。
でも葵のそれ、意味がないと思う。 こう、なんていうの?
心、みたいのが了解を取っちゃうこともあるんじゃない。

それこそ曖昧に。よくすれ違って、時々……気づかれなくて。
だから、言わなきゃ大丈夫とか言葉にしなきゃ彼氏じゃないとか……
そういう問題じゃないよ。 もし喧嘩して、心が離れて、くっつかなくなっても。
はっきりと別れを口にしなきゃ、彼氏と彼女のまま、なのかな……?
(あたしは違うと思うな、と。訥々と、今度は真っ直ぐ……
 視線を交わすより、突き刺すことを目的とするような。
 それこそ、観点の問題であることをぶつける)

……苦しめられても、想われるなら……幸せの代価だと、思えるのかもよ。
530媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/11(土) 01:33:33 ID:bVlQ/H+5
……いる必要性がなくなれば、むしろ疎ましくなれば、それもひとつ。
(『媛名葵』はよく、こういう言葉をことなげもなく吐き出してみせる。
 それはある種の強さであり、本来ならば改善されるべきである彼女の短所でもあろう)
(――この女は、それを「おかしい」とは多少も思わないのだ)

……まとめないと、このままずるずる“変な”話になりますから。
(肩をすくめかえして、ペットボトルを見てから、水琴を見つめ直す。
 口でならどうとでもいえる。どんな強い感情だって、押し殺せばいくらかはもってくれる。
 ずっとずっと、そうやって生きてきたはずなのだから――だが、今になって『例外』にぶちあたるから、混乱したのだ)

……言わなきゃ、そうじゃないというのは、間違っていると分かっています。
行動だって、それこそ心の訴えだって、「それ」を示しているのに言葉にしないから、
「それ」が全く成り立たないだなんて、ただの卑怯……そうだと、分かっているつもり、です。
(首を振る。どれだけ、その卑怯を自分が行っているか、知っているから)

――他人を、好きになるというのは、なんというか。
思いの外、難しいことですね……いえ、私の方が悪いのかもしれませんけれど。
それこそ、無駄に深く、考え過ぎなのかもしれませんね……もう少し、こう、柔らかに捉えればいのに。
(そうやって苦笑してみせる)
(少し長い息を吐きだす代わりに、また何かひとつ、心の奥に押し込めて)
531須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/11(土) 01:43:22 ID:VCvgfjTV
……今は、あんたが必要だよ。
(居なくなったりしないで、とは言えまい。
 曲げさせたくとも……それをする必要は、また無いのだ)

事故みたいなもんでしょ……怒りも、悲しみも、全部愛なら。
起こってから気づくんだから。後手後手に回って、慌てるしかないのかも。
それをどうにか出来るのが、大人、っていうのかな。
(自分はまだ、そんな器用なことが出来ない。
 依存ではなく、と言われた言葉を遂行しようとしたとて、自転車に乗れるように
なった時のように、急に世界や視点が移り変わるわけではないのだと、痛感する。
 ただ一字一句に、言葉のやりとりに恐々と……ばかばかしいと思いながら、制御も出来ない)

敵はなにも、外にだけじゃなくて、身近なところにもいるもんだから。
(たとえば愛とか、と……すべてを壊してしまうには、
十分過ぎるほどの不可視の激流を挙げて)

あたしは今、幸せなんだと思う……薄氷を踏むように、生きていたとしても。
あたしがそこに、いるならね。
(と、心の奥に潜んだ何かを追うように、葵の瞳にじっと見入って)

……実感するためには……真心と愛情を注ぐしかないかな。 そろそろ帰る?
532媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/11(土) 02:06:59 ID:bVlQ/H+5
うれしい……必要は猟狗の存在理由です。
まあ、「元」……が前についてしまうのですけれどね、この肩書は。
(きょとん、としてから肩をふるわせて笑いだした。
 この女にとって、「要らなくなったら消える」というのは、その程度のことだった)
(――長く、長い間「狗」としてあった弊害は、どうしても無意識の中に根をおろしたまま、なのだろうか)

……センパイはこう見えまして、きっと実のところ水琴さんよりずっと子供ですから。
そうですね。もうしばらく、後手後手に回って、慌てることに致しましょうか。
(ぐーっと、のびをしてみせる)
(水琴の話してくれたことは、そうして水琴が話させてくれたことは、
 いくらかこの女の心持ちについての変化をもたらしてくれたようで、少しその表情は穏やかだった)

――…ようは、そうですね。
彼氏かどうか、とかじゃなくて――……関係の名称はどうでもいい、傍にいられたら。
そう思っていたはずなのに、たまにすごく真っ黒い感情が押し寄せてくるのに、戸惑って、
よく分からなくなってたんだと、思います……多分、自分に詰め込み過ぎて、勝手に混乱していました。
(こちらを見つめてくる水琴の目を真っ直ぐに見つめ返して、この女は綺麗に笑ってみせた)

……そうですね。
できるかぎり、『後輩さん』に真心と愛情やらを注いでみようと―――。
(そこでふと、まるで電池が切れた玩具のように完全に動きが止まった)
(自分が口にしてしまった名称を認識して、それから――)

……海老とか、悪くなっちゃいますから。帰りましょう、できるだけ急いで帰りましょう。
(完ッ璧な笑顔とともに、立ちあがると買い物袋の一つを手に取った)
533須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/11(土) 02:27:12 ID:VCvgfjTV
それが、「人間」ってもんなんじゃぁないのかな。
迷うことで成長するなら、それもいいんじゃないかなって思うよ。
(もう一つのビニール袋を手に取って、そのなかにペットボトルを押し込む。
 穏やかに変わった表情に、どこかぎこちない笑みを返してしまって)

……結局、あれじゃないかな。
あたし達が、夜から逃げ切れないのと、同じようなものだよ。
だったらあんたがあたしに言ってくれたことを、実践する……してみせてよ。
不安なのは、夜だけじゃなくて……きっと、当たり前に悩むことも一緒。
(あたしを生かしたからには、とこちらも笑う)

大丈夫。 最ッ初から気づいてたから。
あいつ、一体いつの間に……いや、葵のことだから、自分から何か言ったに違いないなぁ。
(急ぐ背に、にやつきながら声をかけていく。こればかりは子持ちししゃもの比ではあるまい。
 きっと帰るまで……帰ってもちくちくと続く、かもしれない。だって楽しいのだ)

……必要なのは、狗じゃなくて葵なんだ。
あんたはあたしを、いつまで必要としてくれるのかなー……。
(などとつぶやきながら、今宵ばかりは平穏に、退院祝いを交わせそうだと……
 “もやもや” は抱えたまま、暖かくなりはじめた夜気を抜けていく)


【じゃ、あたしはここまでで……おつきあい、ありがとう!】
【あー平和に終わった!なんて素晴らしいことなのか!】
534媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/11(土) 02:44:36 ID:bVlQ/H+5
……私ですね、この学園に来てから夜にあう人間ってたいてい年下なのですが、
どうにも、ごくまれに私よりも十全と大人な言動されるのですよね、皆さん。
――まったく、敵いません。
承りました。私が言ったのに、言ったことを実践せぬでは、流石に申し訳が立ちませんから。
(「生かした」からには、と言われると言い返せないし、
 そのことに関しては言い返すつもりもない――…自分のどうしても貫きたい我儘だったのだから)

………っ、いや、あの。
(いくらか早足で半分こにした荷物をもって帰り道の方向へ歩いていく。
 あまり、見せたい表情で対応する自信がないのであろうか――歩調はしばらく、緩めぬままで)
―――っ、初めは、私からは、何も申しておりませんっ。
というか、本当に、いろいろあって、急、だったし……何で、そうなったのか、とかそういえば、聞いてない、し。
……むしろ、聞けない、ですし――……っ、ああもう、そのようなことは、どうでもよいのですよ…ッ。
だいたい、もし、あの人にとって私が何かってきいたら多分、十中八九で「先輩」と、仰られると思いますよ?
賭けてもかまいません。もし違ったら、水琴さんに好きなもの買って差し上げます。
(それは自分が思いを形にして告げていないから、ということにも一部理由があるのは彼女だって知っているけれど)

………じゃあ、媛名葵は、
水琴さんが私を必要としてくれるあいだは、水琴さんを必要といたしますと、此処に宣言致しましょう。
(ようやく落ち着いたか、長い吐息とともに向き直る)
(それから、「ありがとうございました」と、今更の感謝を言葉にして、水琴の心中を知らぬまま――帰途へ、ついた)


【まさか、恋愛相談になるだなんて思っていませんでした……こちらこそ、本当にありがとうございました】
【……平和って素晴らしいと思います。というわけで、次も平和路線でいきまs(→
 ふふ、買い物できて、楽しかったです。また機会があれば宜しくお願い致します……おやすみなさいませ、水琴さん。(一礼)】
535須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/04/11(土) 02:52:00 ID:VCvgfjTV
【はい、おやすみなさい。おつきあいありがとう……】
【殺伐と、しようがないと思うんだ。もう ノシ】
536天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 14:49:21 ID:OS7VY2oN
【綾香お姉ちゃんとのロールで本スレを使わせて貰います】
537北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 14:52:38 ID:EbN9YJm1
【お借りします。それじゃあえっと…書き出しお願いね。】
538天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 14:54:29 ID:OS7VY2oN
(四月の日曜日、天気は晴れで風もなく、今日は絶好のお花見日和)
綾香お姉ちゃん、この辺は近くに桜はないけど、人も居ないし静かだね。
(公園を見下ろす小高い丘の上、眼下には桜並木がひろがっていた)

(女子寮のみんなでお花見に連れ出されたものの、騒ぎが酷くなって二人抜け出してきたのだった)
(綾香が大変そうに見えたのもあったが、都自身も最近変な夢を見ていて、それを相談したくも思っていた)

【こんな感じで】
539北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 15:12:26 ID:EbN9YJm1
>>538
(もう春になり、暖かさも増す中人々は喧噪に包まれて)
(気がつけばもう桜も数分ではなく満開に近いくらいに咲いていた)
(その桜が並木に連なっている近くの公園を眼下に捉えながら、横には同じ寮の少女)
……そう、ね。願わくば風があると尚よかったけれど。
(町並みや公園を見回し目を僅かに細めながら、やや乱れた着衣を手で整える)

(それも、やはりいつものように寮の先輩同級生を中心に弄られてしまったからで)
(酔っぱらったかのように、抱きつかれ撫でられ触られ。気がつけば折角の、と言ってもとりたてる事もない私服を乱されて)
(くしゃっとした髪を触り、ヘアピンを整え直してから少女ことみゃこに向き直る)
………ふぅ………これでいいかな。
(一通り終わると、そこで息を一つ吐いて)
…このままお昼寝でもしたら、起きれなそう。一緒に寝ちゃおうか…?
(そんな誘いを向けながらほんの少し微笑みかけて)
(何か思わせぶり、というか少しいつもより口数少なめに見えた気がしないでもないみゃこが)
(喋りやすいように、あえてそこには触れないように話しかけ)

【少し遅れちゃった…かな、それじゃあ宜しくお願い。】

【それじゃあ
540天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 15:24:44 ID:OS7VY2oN
>>539
風があれば桜吹雪になるもんね。
ここからだと見応えがありそう。
(一通り景色を見回して振り返ると、着衣の乱れを直す綾香の姿があって)
綾香お姉ちゃん、髪の毛に花びらがついてる。
髪飾りみたいで可愛いかも。
(そうゆう都も、ヘアバンドに花びらが引っかかっていて)

そんなこともあろうかと、じゃん!
(車椅子のサイドポケットから小さなビニールシートを取り出す)
(二人が寝転がればいっぱいになってしまうような大きさのもの)
(地面は少々でこぼこだが、それに文句を言うのは贅沢というもの)
大丈夫、お姉ちゃんが寝坊したら起こしてあげるから。
(相談したいけれど、今言い出すのはちょっと無粋な気もする)

【ううん、こちらこそお願いします】
541北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 15:39:03 ID:EbN9YJm1
>>540
それに高台みたいな所だから、風も気持ちよさそうって。
あまりこうやって見る機会もないから桜吹雪もいいかもね。
………髪……んっ……。
(髪をペタペタと掌と指で触ってみれば何か濡れた小さなものが指先に当たって)
可愛いのかな…分からない、けれど。
みゃこの方が…ヘアバントに花びらがかかってて可愛い、と思うよ?
(小首を傾げながら、花びらを触った指で都のヘアバンドにかかる前髪を撫でて)

…そんなことも、あろうか………?
(都の動きを見ていれば、動きの先の場所からビニールのレジャーシートが取り出されて)
それじゃあ、皆から二人で遅れちゃうけれど、いいのかな…。
(ともあれ、都一人では引けないだろうと判断して、それを受け取ると本当に傾斜の緩やかな丘にシートを敷くと)
(三隅に自分の荷物、もう一隅に都の車椅子を軽くひっかけて)
(そこにぺたんと女の子座りをすると今は成り行きに任せるか少し迷いを浮かべながら都を招くように手を伸ばし)
542天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 15:49:44 ID:OS7VY2oN
>>541
可愛いよ、綾香お姉ちゃんに似合ってるし。
(可憐な桜色は、綾香の黒い髪にワンポイントで引き立たせていて)
あれ、私にも?
おそろいだね。
(目だけで前髪を撫でる指を追って、にっこりと微笑む)

お団子その他、食べ物飲み物はちゃんと向こうにあるのだし、平気平気。
(女三人寄れば姦しい、それが十人以上いればどうなるか、想像は難しくない)
(もしかしたら、都の作ったものが騒ぎの底上げをしているのかもしれないが)
んしょっと。
(腕で支えて体を車椅子の前に出し、ゆっくりと倒れるように綾香に身を任せる)
(小柄で小学生くらいの体格だが、それなりの体重はあって)
綾香お姉ちゃん、気を付けてね。
(どさっと、綾香に抱きつくようになって)
543北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 16:06:18 ID:EbN9YJm1
>>542
…そ、そう…ありがと。
(どうしても愛想が悪いように言葉を句切ってしまうのは綾香なりの照れ隠しみたいなもので)
(その証拠に視線は泳ぎ、口元は小さく何かを呟いていて)
うん…お揃い。…姉妹、には見えないかも?
(よく考えたら髪の地色が違う都の髪を、もう一撫でしてから小首を傾げ)

食べ物とか飲み物じゃなくて、みゃこの事で心配させないかなって。
黙って抜けてきたみたいなものだし…。
(本当に一部は飲めや騒げやに近い状態で騒いでいた為)
(ちゃんとその場の状況を理解していた人は片手の指で数える程しか居ない気がして)
(不安げに眉を寄せるも、都が大丈夫というなら大丈夫、と思う事にした)
うん………っ…しょ。
(いくら都の体格が小さいとはいえ、綾香の腕も細く倒れた慣性と重量だけでもそれなりに中空で支えるのは辛くて)
(脇の下に手を入れてお尻を浮かせて受け止めると、そのまま勢いに乗るようにお尻を付いて都を下ろして、そのままシートに座らせて)
私の横なんて、居心地悪いかもしれないけれど。
(小さく微笑むと、都の体から綾香の体をゆっくり離して、肩だけに手を乗せて都の顔を見たり、町並みを見たりして)
544天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 16:20:32 ID:OS7VY2oN
>>543
見えない、かなぁ?
似てなくても、綾香お姉ちゃんはお姉ちゃんだから。
(寮内の特に親しい上級生をお姉ちゃんと呼ぶのは、幼い頃からのこと)
(同じことをしたり、そうゆうことが楽しいのだから、義兄弟とはニュアンスが違うが、義姉妹で十分満ち足りてて)

なら、メールしておくね、居場所は伏せて。
(ばらしたら、きっとここも襲撃されるから)
(寝てることを見つかったら、顔に落書きくらいはされるかもしれない)

ありがとう。
(シートの上でスカートと、こんなときでも身に着けてるエプロンをなおして)
そんなことないよ、綾香お姉ちゃんと一緒にいるのは落ち着けて好きだもの。
(都にとって、能力を知る、一番の心を許せる人で、同時に力の及ぶ限り助けになりたいとも思う人だから)
……お姉ちゃん、あのね。
(肩に乗せられた手に頬を寄せる)
ちょっと聞いて欲しいことがあるんだけど、いい?
(景色を眺めたまま、頬を手に擦りつけて)
545北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 16:36:32 ID:EbN9YJm1
>>544
多分……見た目的なものでは。
仲が良い様には、見えるだろうけれど。…一応、お姉ちゃんだものね。
(都が言うお姉ちゃんと言うのはきっと同じ寮の仲の良い上級生に対する癖の言い方みたいなもので)
(実際の血の繋がりとかは関係ないのだろうけれど、それでも屈託なく言ってくれるのは嬉しくて)

うん、そうして……いざとなったら私がなんとかする。
(実際問題場所を探される可能性と、綾香の「敵」が来る可能性が0ではない為に)
(結局寝ることは殆ど出来ないのだろうな、と内心思いながら)

お礼を言われるような事でもないから。
(身なりを整え直す都を見て、もう一度釣られたみたいに綾香のスカートも整え直して)
そう…ありがと。落ち着くというか、喋るの苦手、なだけかもだけれど。
(苦笑いを浮かべたような表情で肩から息を吐き出すように落として)
……うん、何………?
(掌に当たる、滑らかで気温の所為か少し温度の高く感じる頬にぴくりと指先を動かすと)
(指をそっと擦りつけられる頬に擦り返して、そっと視線を都に戻して)
546天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 16:53:18 ID:OS7VY2oN
>>545
うん、ちょっとまってて。
(携帯を取りだし、ぱぱっとメールを打つ)
(GPSとかついてるタイプだが、位置情報を掴めるのは保護者である寮の保母だけ)
(これから辿られることはないだろう)

うん、だけど、ね。
(お礼は、お礼をしたいという気持ちがあってこそするものだから)
(ただ一緒にいるだけでも、それだけのことが重要なのだから)

えっとね……夢を見るの、変な、不思議な夢を。
ずっと、力のことで、精神集中とか、そうゆうことしてるから、もしかして、関係あるのかなって。
(動く指先がくすぐったくて、さらに擦りつけながら)
夢の中で、たぶんだけど、私、立っていて。
立っている感覚はないけど、足を下にまっすぐ伸ばして、車椅子にも座ってないから。
そこは荒野のまっただ中で、そう、アメリカのグランドキャニオンみたいなところ。
でも、地面に立っているんじゃなくて、もっと高いところ、渓谷の上、高いビルの上くらいの高さで。
下を見ると、目がくらむくらい高くて、それで、立っているとこが、一人立っているくらいの広さしかなくて。
とてもとても高い柱みたいなとこに立っているの。
(頭を上げて、綾香の顔を見る)
怖いの、怖くてそこから動きたくないんだけど、そこから前に進まなくちゃいけなくて、躊躇っていたら、背中を、トンッ、と押されて。
(もう顔に笑みはなく、不思議なことへの怯えがあって)
もう一週間以上続いているの、これって、どうゆうことなのかな?

【夢の中のことが、白昼夢として綾香にも起きて、それが能力発動の効果に繋がる、という感じです】
547北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 17:21:06 ID:EbN9YJm1
>>546
うん………分かった。
(都が携帯を操作してメールを打っているのだろう、指先が動いているのを視線で追いながら)
(それが終わるまで、あまり見ているのを意識させないように遠くを眺めて)

……言わなくても、分かるけれど。でも、言ってくれてありがとう。
(都に言われるのが少しむずがゆくも感じるものの)
(素直に受け止められるようになっているのは、綾香の成長かもしれない)

不思議な……夢?
(擦りつけられる頬にくすぐったさと恥ずかしさをない交ぜにした表情を浮かべながら小首を傾げ)
(話を聞いていると、どうも単純な夢ではなく何かに影響されている様子で)
(都の精神に何らかの変化が起きているのか、それとも能力が何かを訴えるように夢を見せているのか)
(それはまだ分からないけれど、少なくとも都が恐怖を感じるような内容であることは理解出来た)
……そんな顔しないで…というのも無理な話。
(徐々に見えてきた都の顔は不安そうに、恐怖に近いような感情が浮かび上がっていて)
(頬を撫でながら、思案する様子で片手の指を口元に当てて)
一週間以上………ね。
…都の能力が、何かに影響を与えようとしている…という考えが無難なのかな。
高い……柱…か。私が知っている能力…としたら。
………もしかして、……私くらいしか該当しない…んじゃ。
地面から何かを作れるのは私くらいだもの………。
(もし、今試して見たら。夢の内容がそのまま真実のようになるとしたら)
(二人を持ち上げるように地面を高く高く突き上げるのだろうか)
(別のものに影響を与えるというかなり特殊な都の能力を考えるとありえる話で)
(呼吸を数回繰り返すと、都に視線を戻して)
……試して、みる?
(そう小さな声で、都の頬を撫でながら呟いてみる)

【…ごめん、合わせられてなかったら……。できる限り避難所の内容も再確認してみた…んだけれど。】
【白昼夢を非現実的な現実ととるなら、こう、だと思ったんだけれど…。】
548天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 17:38:30 ID:OS7VY2oN
>>547
綾香お姉ちゃんが……あっ!
(大地を操る魔術が綾香の力)
(都もそれを目の辺りにして知っていたが、夢の中の不思議な地形との関連には思い当たらなかった)
私と綾香お姉ちゃんの力でああなった……じゃなくて、ああなる、予知夢?
でも、なら、あれは誰が?
(夢はいつも背中を押されるところで終わる)
(あんなところで背中を押されれば下に真っ逆さまだ)
(正夢か、似たようなことが起きるなら、誰が背中を押したのか)
大丈夫、かな。
もし同じことが起きるなら。
(とやかく不思議なことが起きるこの街だが、真っ昼間から山がそびえ立つことが起きたら酔っぱらいの錯覚ですむのだろうか)
もし、ここよりももっともっと高い山を作れるくらい綾香お姉ちゃんの力が強くなったら、お姉ちゃんは大丈夫?
たぶん、離れれば元に戻るのかもしれないけど、今までがそうだっただけで、たまたまなのかもだし。
試してみなくちゃわからないこともあるけど、私だけじゃできないから、お姉ちゃんの手助けがないとできないことだから。
(頬を撫でる綾香の手に、自分の手のひらを重ねて)

【大丈夫ですよ】
【綾香が力を使ったら、白昼夢のシーンを入れます】
549北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 17:49:53 ID:EbN9YJm1
>>548
……どちらの力が強く働いたのかは分からないけれど。
少なくとも、関連性は…あるのかも。
…そこまでは、分からない…でも、悪意があるようなもの…でも無い気がする。
(聞いている様子では少なくとも都にそれ以上の事はしていない)
(と言うことは都に気付かせるため、もしくは意識させるために起きた現象の可能性も否定できなかった)
いざとなれば、その場からすぐ逃げる…だけ。もしくは戻せるならすぐ戻す。
それでも私達が気付かれるなら、別の異能くらいのもの、だったらむしろ話は早い。
(同じ異能でも様々な種類が居るが、悪意やそれに近い気配は今の所感じることが出来ず)
(話せば理解してくれる、もしくは大丈夫という淡いかもしれない期待に身を委ねることにした)
(何よりも、目の前の妹である都の不安を取り除く方法がそれだとしたら、姉である綾香には試して見る必要性を感じさせていた)
……その時はその時。…少なくとも一時的にエネルギーが足りなくなることはあっても、消えることはないはずだから。
それにしても、効果は持続するのかは分からないもの。
…………こういう時くらい、頼りにならせて。
(頬を掌にサンドイッチされた手をむずがゆそうにひくんとさせながら)
(それでももう一度重ね直すと、片手をシート越し地に当てて、都に目配せすると)
(自らの力を開放させるイメージを浮かばせ、能力を発動させた)

【よかった…。それじゃあ、お願いします。】
550天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 18:00:08 ID:OS7VY2oN
>>549
別の異能……話は早い、のかなぁ?
(親の敵を捜して異能者にケンカを振りまくっている、というのはおおざっぱな都の理解だが)
(そのせいもあって、関係の無い危険も呼び寄せてしまうのでは、と別な心配もちょっとでてしまったり)
(でも、綾香への信頼が揺らいだのではなく、妹として姉を思う心配心からのこと)
うん、綾香お姉ちゃん。
(地面が揺れたような気がした、その時、世界が一変した)




(そこは荒野だった、草木一本もない赤茶けた大地)
(山は風雨に削られて険しい崖となり、崖は連なり、岩は転がり、風は吹くが水は残っておらず)
(生の息吹がまったく感じられない死の大地、それを見下ろす高く澄んだ真っ青な空には雲一つなく)
(綾香はそこにいた)
(ざっと100m近くはありそうなとても高さに)
(足下を支える赤い大地はノート一冊くらいしかなく、谷間の底からはるか高くまっすぐ伸びている)
(その特徴からして、都の語った夢の内容に酷似していた)

あ、綾香お姉ちゃん!

(綾香の後ろには、都がいた、だいたい5mくらいは離れているだろうか)
(都の下には何もなく、足が重力に引かれてだらだらと揺れて、何かにぶら下げられているかのようで)
(その顔は引き攣って、今にも泣き出しそうで)

だだだだ大丈夫!?

(宙に浮いているのに気がつかないのか、必死に心配して綾香へ声をかけている)
(手をギュッと握りしめて、あたふたとして、こんな時なのに、ちょっとコミカルな感じで)

(夢の内容と異なるのは、夢の中の都の位置にいるのが綾香と言うこと)
551北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 18:23:28 ID:EbN9YJm1
>>550
少なくとも、一般人に見つかるよりは。
そうすると説明するの面倒くさいし。
(実際、話が通じない人間よりはその方が都合がよいというレベルの話なのだが)
(何かあったときはその時はその時、と先程の話と合わせて割り切って)
(都に任せたようにすると、その瞬間に視点が、というよりも回りの全てが変わったような感覚)

(気がつけば、そこは日本とは思えないような)
(聞いていた都が見たような景色)
(ただただ自然の厳しさを伝えるような、普通の人間なら竦むくらいの光景)
(一度空を見上げて下を見れば人間なら即死するような高さ)
(めまいがしそうなのを抑えられたのは、これが現実世界ではどうもないという希望的な観測から)

(声が響いたのは後ろから、振り向く足のスペースすら危なくてゆっくり体を振り向けると)
(そこには同じ高さに浮いた都の姿があって、しかも取り乱した仕草、表情で)
(泣き出しそうな都を落ち着かせるように微笑みかけて)

大丈夫…だから落ち着いて、みゃこ。
ここは多分現実じゃないか、現実としてもどこかに切り離された世界…だと思う、私の予想が合ってれば。
…私の能力制御…でどうにかなるのかな、これ。
(バランスを取るように手を付けると都を救い出すイメージの手を下から伸ばして浮かばせようとして)
552天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 18:34:06 ID:j4tjAjVk
>>551
切り離された?
難しいことはわかんないけど、ちょっと揺れたら落ちちゃうよ!
(自分のことよりも綾香のことを心配する都)
だから……えっ!?
(綾香はこちらを向いていたはずなのに、気がついたら、目の前には綾香の背中があった)
(まるで瞬間移動でもしたような、まばたきすらしていない刹那の時間で)
何であっちを向いてるの?
綾香お姉ちゃんがこっちを向いて、私は動いてないのに、って、えええっ!
(やっと宙に浮いていることに気がついたようで、何もない足下を風が吹き抜けるのに目を丸くして)

あ、あれ?
て、手、手が、何で、嫌っ、止まらない!
(都が言っているのは綾香の作り出す手ではなかった)
(都の左手が、勝手に持ち上がる)
(まっすぐ目の前に、手のひらを広げて)
(止めているのか、それとも押そうとしているのか)
(どちらにしても、それは都の意志とは関係なく勝手に手が動き)
駄目、私の手なのに言うことを聞かないの、どうして、止めてよ!
(右手で必死に左手を下ろそうとしてもびくともせず)
(それどころか、都の体はだんだんと綾香に近づいていた)
お姉ちゃん逃げて、そこの階段から!
(泣き出しそうな声で都は叫ぶ、「階段」と)


【諸般の事情で別回線のPCへ移動させられました、使いづらい。。。】
【都は綾香の背中を押せる方向へ勝手に移動すると思ってください】
【突き落とされるようなら暴走】
【うまく危機を脱すれば制御できる形で増加減かな、と】
553北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 18:49:58 ID:EbN9YJm1
>>552
現実でない…としたら。これで死ぬとは考えにくい。
とりあえず、落ち着いて…それからだから。
(心配と動揺を見せる都を落ち着かせようと声をかけながら)
…………。
(気がつけば、跳ね返る磁石のように背中についた都の声は後ろから聞こえ)
(どうやらここはそういう仕組みらしく、何がどうなればどうなるのか見当も付かない)

………止まらない?
(肩越しにかろうじて見える都は狼狽しきった表情で)
(その片手は持ち上がり、本人の制御下から離れている様子)
(駄目、という声とは裏腹に動き続ける手をなんとか冷静に視線の隅に確保しながら)
(近づく手から逃げる手段を探していると、階段、という声が聞こえた)
(どれにしろ、このままだと落ちるくらいならと)
(そこ、と言われた階段になんとか動く足を動かし、すとんと屈み体を沈ませると初手から逃れようと階段を降り始めた)


【大丈夫……?とりあえず階段には向かったけれど、どれくらいの、とかはこちらで決めていいのか分からなくて。】
【どちらに転んでも言いように描写無しに。】
554天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 19:08:22 ID:j4tjAjVk
>>553
(まるでゲームに出てくるような宙に浮いたレンガの階段)
(一段一段が離れ、段の間は微妙な距離は、軽くジャンプしないと移るのを許さない)
嘘っ!
ごめんなさい、階段、階段が!
(相変わらず都の体はふらふらと綾香を追いかけ、だんだんと近づいていたが)
(それよりも通り過ぎた階段がだんだんと薄くなっていた)
お姉ちゃん、どうしよう!
(後ろの方はもう消えてしまっていて)
(都に追いつかれる=階段も消える、ということらしい)

【打ちにくいから遅くなっちゃう】
【描写不足でごめんなさい】
【落としどころですが、案として空中では弱い綾香ですが】
【あえて力を使う→弱点が問題にならないくらい能力が増幅されている、とか】
【あとは周囲の地形を使うとか、飛び降りて近くの崖から土の腕を延ばすとか】
【うまく説明が、、、】
555北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 19:21:47 ID:EbN9YJm1
>>554
(困ったことに足場は飛び飛びになっており)
(一つ一つの動作がロスになり、その分都が追いついてくるという状況で)
(次第に都との距離は狭まり、余裕が無くなっていく)
(そして声の通りに後ろの階段は都が来ている上に消えていて)
(前にしか殆ど進めないように陥っていた)
(既に選択肢は落とされるか落ちるかくらいしかない様子で)
(数段の階段を降りた後に下した決断は――)

みゃこ、後は任せるから。
…多分、なんとかなる……!
(肩越しにいつもより少し大きな声を上げると)
(階段をわざと踏み外して落ち始める)
(落下速度は分からないものの、少しづつ意識を集中させると、なんだか時間がスローになった気がした)
(これが都の力の所為というならば、またその改善、もしくはある程度の制御に近いものもまた都には出来るはずで)
(むしろ限りなくそうあってほしい、という気持ちで、低く近い所にそびえていた断崖に向けて手のイメージを放ち)
(そのまま、気がつけばあと10数秒持つか持たないかの地面の前で、手を必死に崖に伸ばした)


【ううん、大丈夫…。とりあえず出来る様、には。】
【都の能力任せになっちゃうけど、ごめんなさい。】
【こんな感じの返しでもいいのか、はともかく。】
556天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 19:37:20 ID:j4tjAjVk
>>555
え、任せるって、いやあああああああっ!!!
(都の悲鳴が険しい渓谷に木霊する)
そん、そんな……
(だんだんと小さくなる綾香の姿)
(このままでは綾香は地面に激突する)
(そうすれば、どうなるか)
だめっ、お姉ちゃんっ!!!
(私は、私は何にもできないの!?)
(そんなの絶対に嫌!)

(それは偶然か、それとも何かの力が働いたのか)
(都はまだ自由の利く右手を突き出して、何かを掴むしぐさをした)
(指は空を掴み、何も掴んではいなかったが)

っ!!!

(綾香の体を何かが受け止める)
(綾香にとって慣れ親しんだ土の感触)
(綾香の作り出した土の手)
(最初に都を助けるため用意しようとした土の手が、高い高い土の柱から伸びていた)


【ならこんな感じはどうでしょう?】
557北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 19:47:27 ID:EbN9YJm1
>>556
(地面はもう目の前で、ギリギリまで粘っているものの)
(それはあっさりと出来ない様子である事を思い知らされて)
(気がつけば、自分の思い出が蘇ってくるよう)
(これが走馬燈っていうものなのかなと考えて目を閉じようとした瞬間に)

(お腹からもろにいくら柔らかいとは言え、土の衝撃が体に走って)
(地面にしては脆いと思ったが、薄目を開けて見てみればそれは手の形)
(つまり、自分が出したものがそこに具現化しているということ)
(とりあえず、イメージを切っても問題なさそうなので一息つくと、上の都を確認して)

…えっと、ほら、何とかなったでしょう?
(これが現実かはともかく、とりあえず助かったので都に微笑みを向けて)
でも、ここからどうしたらいいのかな…みゃこなら…なんとか出来るかも。
今みたいにできるんだから。
(恐らくこの力は都が火事場のなんとか的に出せたもの、と勝手に綾香は推測していた)
(それが本当かはともかく、この場所で能力をなんとか操ることが出来るのはどちらかというと都の気がしていたから)

【ありがとう、私はこう…ね。】
558天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 20:00:33 ID:j4tjAjVk
>>557
…………。
(恐る恐る目を開ける)
(たとえどんな結果でも、受け止めなければならない)
おねえ、ちゃん。
(きっと、悪いことなら都が原因だろうから)
(綾香の提案に乗らなければ、そもそも相談しなければ)

……ぁ、お姉ちゃん?
(目に飛び込んできたのは、遠くで小さいけれど、無事な綾香の姿)
お姉ちゃん、お姉ちゃん、綾香お姉ちゃん!
(涙が滲んで、さらに姿が見えなくなって)
ば、ばかっ、何とかじゃないよ、飛び降りるなんて!
(馬鹿馬鹿と両手を振り上げ、泣きながら怒る都)
(いつのまにか、身体の拘束は解けていて)
あ、あれれ?
(ふわっと、糸が切れたように、重力を感じたかと思うと)



……ふぇ?
(気が付くと、そこは、桜並木を見下ろす丘の上だった)
559北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 20:14:40 ID:EbN9YJm1
>>558
そ、そんな何度も呼ばなくても聞こえるから。
声もなんかって、泣いてる……。
(遠目なので、視認しづらいもののその声は涙声なのははっきり分かって)
(かつ、仕草を見ている内に何故だかおかしい、という気持ちがわき上がって思わず微笑んでしまう)
(抑えるように後ろを向いて堪えていると、土の感覚がどんどん薄くなっていって)
(どうなるのだろう?と考える暇もなくて、地面に縛り付けられる感覚がなくなって)

(そして一瞬の後、暗転していた視界がクリーンになると)
(そこは静かさはあまり変わらないものの、自然の厳しさよりも優しさを感じさせる桜の咲く世界だった)

…戻ってこられたみたい。
……えっと……ごめんね。
(まず謝るべきか何するべきか、そこから困ってしまって)
(気がつけば、声と一緒に都の頭を胸元に抱きしめていた)
560天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 20:23:15 ID:j4tjAjVk
>>559
ばかっ!
ばかばかばか!
死んじゃうんじゃないかって、お父さんやお母さんと同じようになっちゃうんじゃないかって。
(ぎゅっと綾香の胸にしがみつきながら、肩を震わせる)
(旧校舎屋上で出発見された都の両親の遺体は、まるで高いところから墜落したようだった)
(地面へ落下する綾香の姿は、記憶に残っていない両親の姿に重なって)
大丈夫?
怪我は?
痛いところは?
(綾香の頭や体をなで回しながら)
561北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 20:34:09 ID:EbN9YJm1
>>560
ごめんなさい…みゃこならなんとかできると思ったの。
だって、私をあそこに運んだのはみゃこだもの…同じように出せるのもみゃこだけ。
どれにしろみゃこが私を救ってくれたって事も確か。
(表情はまだよく見えないものの肩を震わせ、服に皺がつくくらいにしがみついてる都の後ろ髪を撫でて)
(都のトラウマに近い出来事を思い出させてしまったことを後ろ髪を撫でながら詫びて)
……えっと、大丈夫…ケガも痛いところも。
感覚的にあそこは何も感じないみたい…当たるとかそういうのは分かったけれど。
だから、……今みたいな顔しないでも平気。
心配してくれてありがとう…みゃこ。
(都に向けて柔らかく微笑むと、頬を撫でて)
……それで、結局さっきのは……みゃこにはどう写って、何が起きたように感じたの?
(自分の感じた事よりも、まずは夢について心配していた都にそれを聞き求める事にした)
562天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 20:49:28 ID:j4tjAjVk
>>561
私、には?
(綾香の手を握ったまま、しばらく考え込み)
なんだろう、まるで、アレみたい……そう、裁判、みたいな。
綾香先輩が被告席に立ってるみたいだった。
ううん、違う、見たことないけど、死刑の執行台みたいな。
(ついさっきのことが、まるでものすごく昔のように思えて)
……あ、そうだ。
綾香お姉ちゃんはどうしてあの階段に言ったの?
もっと近くに大きなちゃんとした階段があったのに。
563北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 20:55:13 ID:EbN9YJm1
>>562
そう、みゃこには……私にはどうにもできなかったから。
(考え込む様子の都に首を傾げて微笑んだまま)
…ああいう状況なら、そう見えるかもしれない。
見た事無いけれど…か、どうなんだろう。
(自分もまた知識しかなく、どういうものかまでは簡単な想像が出来るにすぎないので)
(軽い疑問を浮かべるだけにしておいて)
………何?
……なんで、だろう。あれじゃないといけない気がしたから。
単純に余裕が無かったのも、あるかもしれないけれど。
みゃこは、どうして最後に手を動かせたの……?
(都の思考のヒントになるように、記憶をたぐり寄せ)
夢のヒントとか、どこかにないのかな……。
564天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 21:05:02 ID:j4tjAjVk
>>563
あっちの階段ならきっと、きっと……きっと……あれ、なんだろう?
あっちだったらって、思ってたことがあったのに、思い出せないや。
(首をかしげる都、記憶がちょっと曖昧になっている感じで)
え、私、手を動かしてた?
あれれ、えーっ!
(頭を抱え始める)
お姉ちゃんが死んじゃうって思って、それがすごく嫌で、無事なのを見たらほっとして気が抜けて。
うー、あんなことがあったのに、収穫がないような気がする。
でもでも、夢の中そっくりだった。
私がいた場所にお姉ちゃんがいたのが違うけど。
そっか、背中を押してたのは私だったんだ。
それって、まるで私がまるで、その……。
(死刑執行人みたい)

【綾香先輩の時間は大丈夫ですか?】
565北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 21:10:34 ID:EbN9YJm1
>>564
思い出せないなんて、本当に夢の中の世界だったみたい。
結構ぼんやりとした感じなのね。
(都の様子に思案した様子で眉を寄せ)
手は動いてたし、多分それはみゃこが何かした瞬間。
…それすら覚えてないくらい夢中だったのか、何なのか。
夢の中にそっくりで私がみゃこの場所にいて。
背中を押してたのはみゃこ。
……そんなに悩む事はないとおもう。
ただ、今回のが何を意味するかは少し考えないと、ね。

【時間はもう少しは平気だけれど…こう、どう落ち着かせるべきかな?】
【終わり方というか…都ちゃんが考えている事があれば。】
566天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 21:21:39 ID:j4tjAjVk
>>565
背中を押した……。
(その言葉が何か引っ掛かる)
(固定された左手は、押すしぐさに思えて)
うん、こんなこと初めてだし。

(そこでピロリンとメール着信音がして)
あ、メール……あれ、メール出してから数分もたってない!
(メールは早く戻って来いと書かれていて)
エスケープは許してくれないみたい。

【ごめんなさい、私の方がタイムオーバーになりそう】
【次くらいで締めてもいい?】
567北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 21:29:35 ID:EbN9YJm1
>>566
私には分かるべくもないから協力くらいしか…だけれど。
少しは役に立ってると嬉しい。
(まだ不思議、といった様子の都の様子を見つめながら)
(何か、都の為になっていればいいなと思いながら)

(そこで静かな空間に突然響いた音にびくりとして)
……あれ…もうそんな時間。
うん…それじゃあ行こうか。
(言うと、都の脇の下に手を入れてゆっくりと持ち上げ)
(車椅子に乗せるとそのままシートを畳んで車椅子に戻し)
(寮の仲間が待っている元へと向かった)

【それじゃあ私もここで〆てしまった方がいいかな。】
【長時間ありがとう。】
568天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/04/11(土) 21:32:51 ID:j4tjAjVk
>>567
【こちらこそありがとうございました】
【半に落ちないとだからこれでごめんなさい】
569北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/11(土) 21:34:34 ID:EbN9YJm1
【…うん、それじゃあありがとうございました。】
【これで〆でいいのかな…スレをお返ししますね。】
570兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/12(日) 22:27:31 ID:6ilN3c1e
【待機しますね。プロフは>>213に】
571媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/12(日) 23:28:02 ID:BrU/S302
【つい先日ロールをまわさせていただいたうえに、この間もお相手していただいたので、
 どうしたものか……、とは、しばらく考えたのでありますけれど―――】

【もし、まだいらっしゃってお時間やご都合よろしければ、と思うのですが……いかがでしょうか?】
【もちろん、何かしらご都合悪い時はどうぞ遠慮なく仰られて下さると、幸いに思います(一礼)】
572兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/12(日) 23:34:56 ID:6ilN3c1e
【いえ、もちろん大歓迎です。よろしくお願いします】
【逆に僕の方こそ何時まででも大丈夫ですので、辛くなりましたら遠慮なく】

【それでは、どこでお会いしましょうか】
573媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/12(日) 23:41:29 ID:BrU/S302
>>572
【幸いです。それでは、辛くなりましたら失礼して一声かけさせていただきますので、
 兵部さんこそ、そのときは一声を。駆け足で〆るなり、ご都合次第で凍結なり、十全とです】

【そう、ですね……
 1.学校にて (お昼休みに尋ねていく、食堂でばったり、屋上 etc)
 2.仕事関連にて(お仕事のお手伝い、たまたまバッタリ etc)
 3.その他(放課後に近場の公園、帰り道にばったり) の三択くらいしか浮かばなかったのですが、
 そういえば、お互いに学園の生徒ということは知らない……でしたね。発覚しても、それは後に回しても、楽しいかと】

【もしも兵部さんにご希望があれば、それに乗らせていただきたく、思います】
574兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/12(日) 23:46:10 ID:6ilN3c1e
>>573

【そうですね、前回は学園の外だったので、今回で発覚してしまいましょう】
【そちらがよく訪れる場所が学園内にあれば、そちらへ理由を付けていきます】
【特になければ、屋上か食堂辺りでどうでしょうか】
575媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/12(日) 23:49:25 ID:BrU/S302
>>574
【でしたら……未体験の方で、食堂辺りにしてみましょうか。
 それか、学園の帰りに制服姿でお会いする――だと、場所にはよらぬ形にはなりますが、
 兵部さんにとって、やってみたい方向を選んで下されば幸いです。 書き出し、どう致しましょうか?】
576兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/12(日) 23:52:18 ID:6ilN3c1e
>>575

【では、制服姿の公園でお願いします】
【書き出しはこちらがしますので、少々お待ち下さいね】
577媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/12(日) 23:53:21 ID:BrU/S302
>>575
【承りました。こちらの姿を見かける、など何などは、
 いくらかやりやすいように決めて下さって構わぬので、十全と、です……それでは、お待ちいたしておりますね(一礼)】
578兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/13(月) 00:03:25 ID:6ilN3c1e
(放課後。学業という重荷から解放された生徒たちは)
(クラブ活動に勤しむものや、友人を連れ立って遊びに行くものなど)
(その鬱憤を晴らすために、その時間を自由に扱う)

……………。

(むすっとした仏頂面に、風に揺れる特徴的な頭頂部の一束)
(少年、兵部 晶は今日もすぐさま学校を後にした)
(クラブ活動にはあまり出ない。元から偽称する為に入ったものだ)
(今の彼が熱意を注げるものなどない。唯一、それがあるとするなら―――異形狩りのみだろう)

(ふらり、と帰途にある公園に立ち寄った。特に何か用がある訳でもない)
(夜ならば数回訪れたこともあるが、まだ夕方というこの時刻に、異形が姿を現す可能性は低い)
(その一角にあるベンチに座り、背中のケースを横にかける)



【それではこれで。今夜もよろしくお願いします(ぺこり】
579媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/13(月) 00:14:59 ID:FYpGjz0a
(――日差しは柔らかい。こんな陽気の日に外で眠ると、気持ち良いのではないだろうか)
(そんな取りとめのないことを考えながら、帰路につく。
 だいぶん見慣れてきたこの帰り道だが、クラスの人間と別れたあたりで、
 ふと、何となくではあったがたまには違う道を通ってみよう、と思い立った。たぶん、気まぐれだ)

…………あら。
(公園、だなんて場所、夜の狩り以外ではあまり足を踏み入れない場所だ。
 幼い頃に遊具などで遊んだ覚えは、そういえば無い――ブランコって何が楽しいのだろうか)
(仕事の予定も入っていない日だからか、ひどくとりとめのないことばかり考えていた彼女。
 その視界に飛び込んできたのは、風に揺れるひと束と、仏頂面をした学園の生徒だった)

何と、申し上げればいいのでしょうね。
(少し遠くから、声をかけてから、ひらりと片手を振ってみせる。
 学園の高等部の制服にカバン――どこから見ても高校生の姿をした彼女は、その少年に近づいた)
――お仕事以外で、まさかお会いするとは思っておりませんでした。
(初対面のときもあった楽器用のケースを、制服姿でもっているあの少年を改めてみると
 それこそ何かしら吹奏楽部に入っている普通の中学生、に見える――前よりは年相応に感じられた)


【こちらこそ、宜しくお願い致します。(一礼)】
580兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/13(月) 00:25:36 ID:kvz3FMz9
>>579

…………。

(本当に、何をするわけでもない。つもりがあるわけでもない)
(別に、ここなくともよかったのだ。ただ、あの自宅へ帰りたくなかっただけ)
(ふとしたことで、『あの日』を思いだしてしまう)

(早く異形が現れないか。そんな危険な願望を心の中で吐露する)
(奴らと戦っていれば、何も思い出さなくて済む。何も考えずに済む)
(そんな思想を作り出す自らの異常性にも気付かずに、黙々と時間を浪費する少年であった)


>何と、申し上げればいいのでしょうね。
………?…っ!

(少し間を置いて、声をかけられたのが自分だと理解する)
(聞き覚えのある声だと思いながら振り向き、そこにいた人物に思わず身構える)

>――お仕事以外で、まさかお会いするとは思っておりませんでした。

……………それは僕の方もだ。何故、お前がそんな服装をしているんだ。

(無意識の内にケースに手を伸ばす。まだ何も取り出すつもりはないが)
(やはりこの女性を前にすると、つい警戒してしまう)
(彼女、非合法の異形狩り組織に従属する女剣士――――媛名 葵の持つ独特な雰囲気のせいか)
581媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/13(月) 00:32:38 ID:FYpGjz0a
>>580
おや、まるで私がコスチュームプレイでもやっているような物言いでありますね。
(特にその貌に表情を浮かべぬままに、首をかしげてみせる)

私と貴方の通っております学校は、高等部まで制服がありますがゆえの格好です。
きちんと、学校の規律を守っているだけにすぎません。

(ケースに手を伸ばしたのをみれば、両手を胸の前におき、ひらひらと手を振って、
 こちらに敵意はないのだと示す典型的なジェスチャーをやってみせる)
(――こちらも無意識のうちに、“野良猫”と接するときにとる程度の距離をはかりながら、
 およそ、彼の座っているベンチから五歩分くらいのところで、その歩みをとめた)

……貴方は、どうしてこんなところで、ぼうっとしていらしているのですか?
そんなもの抱えていれば、吹奏楽部にでも勧誘されそうな、気も致します……ね。
582兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/13(月) 00:47:16 ID:kvz3FMz9
>>581

………前々からいたのか。

(まさかだ。これでも、彼女の所属する組織『深凪』については色々調べた)
(同様に、彼女についてもだ。最も、それは自分でなくこちらの組織の人間だが)
(灯台下暗し、と言うものなのか。まさか同じ学校にいたなどと)
(次に組織に呼ばれた時には、苦情の一つでも言わなければならないだろう)

……。っ……………。

(彼女が両手を振るのを見て、初めてケースに手を伸ばしていたことに気が付き)
(ばっと手を下ろし、再び視線を彼女へと向ける)

既に僕は吹奏楽部所属ですよ、『媛名先輩』。
基本的に、あまり部活動には参加しない人間なので。

(口調を変え、敬語で接する。万が一誰かに見られた時)
(関係を問い質されては面倒なことになる。公私混同は避けるタイプなのだ)

特に理由なんて有りませんよ。必要ですか?

(しかしそれでも、高圧的な口調は変わらない)
(尻尾を逆立て、威嚇の声を出す野良猫―――確かにそんな喩えが似合うかもしれない)
583媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/13(月) 00:57:21 ID:FYpGjz0a
おや、そうでありましたか。楽器が弾けるなど、羨ましいことです。
……部活と言えば、私は三年に編入でありましたから。結局、何も入らず仕舞いですね。
――弓道など、たいそう面白そうだとは、思ったのですけれど。

(急転した彼の口調は、それこそ学校にいる『上級生』に対するような口調だった)
(確かに、同じ学園の高等部と中等部があのような口調で語り合っていれば、
 傍からみればよほど長い付き合いか、それともよほど気があわないのか、に取られるであろう)

……いえ、公園は公共の場でありますから、別に必要ありませんよ?
(こちらから尋ねたくせに、あっけらかんと小首をかしげて言い返す)
(高圧的な物言いやこちらを見てくる視線から、まるで本当に威嚇してくる獣のような雰囲気を感じた。
 本当に、つくづく猫や犬などには懐かれないけれど……と、そんな思考をして息を吐きだす)

ただ、個人的な興味でお尋ねしただけです。
話したくないことなど、わざわざ他人に話す必要性など、どこにもないのですから。
……こういう場所で、ぼーっと考えるような「こと」なら、尚のことですね。

(どこか少し遠くを見てから、彼女はもう一つ息を吐きだした)
(こういう場所で一人でいるときに考えることなど、
 たいていほぼ見ず知らずの人間に話すような思考ではない――少なくとも、彼女にとってはそうだった)
584兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/13(月) 01:12:36 ID:kvz3FMz9
>>583

…………。

(余程込み入った事情がない限り、そんな中途半端な時期に編入する生徒は極めて少ないだろう)
(つまり、そうせざるを得ない彼女の事情。『深凪』だろうか)
(組織のために、今まで友人がいた学校を捨て新たな土地へ―――?)

どうして、そんな時期に?

(声に出して問う)
(自分は組織に対する忠誠心のような物はない)
(住む場所や武器、情報を提供してくれるのはありがたいが)
(こちらも彼らの言う通り、命を懸けて異形に銃を向けている。お互い様という奴だ)

>……こういう場所で、ぼーっと考えるような「こと」なら、尚のことですね。

………………………。

(まただ。心が読める訳ではないだろうが、彼女には胸中をよく悟られる)
(それほど正確にではないが、何故だろう。自分はそんな顔に出やすいのか?)
(ぴくりと体が動き、思わず目線を逸らしてしまう)

『うわーん、うわーん』

(そして、その視線の先。ここから50mほど離れた所)
(幼稚園児ほどの、一人の少年が砂場の中で泣いていた)
(晶はそのまま、黙して彼の様子を見ている)
585媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/13(月) 01:26:19 ID:FYpGjz0a
>>584
(どうして、と問われれば彼女はひどくきょとんとした表情をした。
 今まで「どうして、そんな時期に?」と聞いてきたのは自分の素性を知らぬ人間ばかりで、
 仕事だけで関係が成り立っている人間は、今までそんな風に自分を気にかけたことはなかったから――小さな、違和感があった)

……それは―――。

(彼が自分から目をそらしたことも気付かず、
 彼女も少しだけ遠くを見ながら、彼の問いに応えようとしたとき――聞こえたのは、泣き声)
(びくり、と小さく肩を震わせてその声の方を見れば、幼稚園児ほどの少年が砂場の中で泣いている)

…………。

(――しばらくその子供を見てから、彼女は昌を窺った。
 しかし、彼は黙してその様子を見ているだけなようであるのを見ると……子供に視線をうつして、首をかしげた)

……どう、されたのでしょうね。
お母さんとか、お父さんとか……お兄さんとか、お友達とか、まわりにはいらっしゃらないようですけれど。
586兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/13(月) 01:44:21 ID:kvz3FMz9
>>585

………分かりません。

(簡潔に。だが、素直にそう答える)
(あそこにいる子供は知り合いでも何でもない。泣いているだけでは理由も分からない)
(これが怪我でもしているならともかく、ここから見る限りでは、そんな様子はない)

(夕方ともあり、そこまで人間の数は多くなく。静かな公園に子供の泣き声が響く)
(周囲を歩く大人もちらりと子供の方を向くが、あまり関わりたくはないのか)
(ばつが悪そうに、見なかったことにして去っていく)

………あ………。

(晶が小さく声をあげる。近くの茂みの中から、一人の少女が現れたのだ)
(ちょうど小学生低学年くらいだろうか。子供の手を取り、優しく語りかける)

『もー、一人で歩いちゃだめって言ったでしょー!』
『ひっく……ごめっ、んなさいっ、お姉ちゃんっ』
『ほら、お母さんも待ってるから。おうちに帰ろ?』
『ぐすっ…………うんっ……』

(にこやかな笑みを浮かべながら、安心させるように先を行く少女)
(そんな彼女の手を両手でしっかりと掴み、弟は後をついていく)
(そして二人は公園の別の入り口から去っていった)

………………………………。

(二人が去った後も、その入り口を見つめ続けている晶)
(その目は、目の前の光景でないどこか遠くを見ているようだった)
587媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/13(月) 01:58:24 ID:FYpGjz0a
……子供は、苦手です。
儚いものは、苦手です。近づくと、壊してしまいそうで――泣かれるのは、もっと苦手です。

(足先が少しだけ子供の方へ向くが、彼女はそれ以上足を進めることは出来なかった。
 幼い子供と触れることなどずっとない世界で生きてきたこの女にとって――彼らは、未知に近い)
(接し方が分からない……自分が行くと、余計に泣かせてしまいそうな気がして、足が動かなかった)

(だが、そのあとに茂みから現れた少女――泣いていた子供の姉らしい彼女が、
 少年に優しく語りかけ、それから仲睦まじく手をつなぎ、立ち去っていく)
(――不思議な感じがした。少なくとも、それは自分が実感できない類の光景だった。
 常ならば体験するであろうあんな「日常」を自分は知らない――けれど、この隣の少年なら、と思って、
 ふと、昌の方に目を向けてから……小さく、首をかしげることになった)

(どこか、遠くを見るように、昌はその“方向”を見ていた)
(その視線はまるで、此処にない何かを見ているようにも見えて――彼はここにいるはずなのに、
 まるでそのまま何処かに消えてしまいそうな、そんな錯覚さえ、覚えてしまうほどで)

……兵部、さん。
―――貴方のご家族って、どうしておられるのですか?

(あまりにも不躾だとは、自覚していた)
(失礼だと怒鳴られることも、覚悟していた――それでも、唇から零れた問いを飲み込むことはできなかった)
588兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/13(月) 02:15:49 ID:kvz3FMz9
>>587

―――――死にました。

(実に呆気なく、まるで今日の朝御飯の内容を訊かれたかのように答える)
(しかし、それは表面上を見ただけの場合。その声は、あまりに感情が欠落したそれで)
(あえて音だけを発することでその言葉の意味を捉えない、
 言葉に『意味』を求めず、ただの『事実』だけを相手に伝えるものとしていた)

異形に、殺されました。
母さんも、父さんも、姉さんも、兄さんも。みんな、みんな。

(その言葉だけで生じるべき疑問を、前持って解消する。その言葉から逃げるように)
(それには先程とはわずかな変化が生じ。色の欠落した無感情な言葉ではなく)
(ほんの少しの『黒』が混ざる。己の境遇を自嘲しているのか、異形に対する怨恨を募らせているかまでは分からない)
(ただ少年は両手を回し、力を込めて自分の体を抱く)

………………ねえ。

(三度変化する少年の声。今度は、普段通りの高圧的な物言いではない)
(消え入りそうな、か細い声。震えていたかもしれない)
(出会ってまもなくには感じられた警戒心は、この時だけは確実に含まれていなかった)

先輩は………ご家族はいらっしゃるんですか?
589媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/13(月) 02:30:09 ID:FYpGjz0a
>>588

(ふわりと、柔らかな風が髪をさらっていった)
(――死にました、と。
 そう応える彼の声には「色」がなかったのだ。あくまで器械的で熱もない)
(自分には血のつながった家族はいない。
 それでも、家族と≪同等の存在≫はある――今では失いたくない人も、いる)
(それをこの年若い青年は奪われたのだ。異形という、理不尽な力で)

……………。

(唇を閉じて、目を伏せた)
(まるで何かに脅えるように自分を抱いた少年の傍に少しだけ近づく。
 このとき縮まった距離は二歩分、残り三歩分のところで、問いかけの声を聞いた)
(「先輩は………ご家族はいらっしゃるんですか?」――と)

――私には、血のつながったそれはありません。

(一歩、一歩と、距離を詰める)
(彼から警戒心が消えたのを感じれば、
 三歩分の距離はすぐに縮まって、手を伸ばせば触れられる距離まで)

ですが……それと同じくらい、大切な≪ホーム≫があります。

(――こんなにも幼いのに、だなんて夜を往く者には関係ないと分かっている)
(それでも、彼はもともとあったものを、奪われてしまったのだ。
 自分のように最初から夜にいるわけではない――言うなれば、光を失って、夜にいる)

……それと同じ位に、大切な方がいます。

(半ば無意識に、手を伸ばしてその頭を撫でてしまっていた)
(――今はもとより、昔の自分にも≪当主≫があった。だから、決して独りではなかった。
 けれど、目の前でか細いこえを発した青年は――全て、残りなく奪われたのだと思うと、
 ほんの少し、自分でも分からぬままに、頭を撫でる手に、力がこもった)


【と、申し訳ありませんっ……そろそろ眠気に襲われてしまって】
【このままお話させていただけるなら凍結なり、
 また次の機会にということで早足で〆るなり……兵部さんに決めていただければ、幸いに存じます】
590兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/13(月) 02:53:07 ID:kvz3FMz9
>>589

『ですが……それと同じくらい、大切な≪ホーム≫があります』

(ホーム。家、と彼女は言った)
(恐らくそれは『深凪』のことだろう。彼女は、組織に隷属していたのではない)
(彼女にとって組織とは、『深凪』は仲間であり、また家族なのだろう)
(単純に、羨ましかった。『異形狩り』という荒事に身をやつしながらも)
(帰るべきところがある。自分を愛してくれる人がいるのだ)

『……それと同じ位に、大切な方がいます。 』

…………っ!?

(びくりと、一瞬体ごと飛び退きそうになる)
(しかし、それが暖かみのある柔らかいものだと知ると)
(以前家族の誰もがやってくれた、心を穏やかにしてくれたものだと知ると)
(両手を力なく下ろし、ただ身を任せていた)

う………あ…………あ………っ!

(涙が一粒、片目から降りる。そしてそれを追うようにもう一粒、反対側から)
(少年は、それが合図かのように両手を伸ばし)
(自分に温もりを与えるそれを、ぎゅっと掴んだ)
(揺れ動く、潤んだ瞳で少女を見上げる)

僕に…僕に優しくしないでっ!
僕は………僕は………!

(学生服の袖口から覗く、白く細い腕。当然力などなく)
(前線で刀を振る葵の手にかかれば、余裕で振り払えるもの)
(そんな頼りない、震える手が少女の手を止めようとしていた)

【申し訳ありません、長引いてしまい…媛名先輩さえよろしければ、凍結ということで】
【すぐにお休み下さい。明日は割と時間に融通が効きますので】
【いつでも適当な時間を書いていただけましたらば】
591媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/13(月) 02:59:28 ID:FYpGjz0a
【大丈夫です。それではお言葉に甘えて、凍結をお願いさせて頂ければ嬉しいです】
【私の方も、多分明日(月曜)は大丈夫だと思いますので、20時か遅くても20時半には時間がとれるかと。
 他でありましたら、水曜になりますので、一応先にお伝えしておきますね】

【それでは、お気づかいに甘えまして私の方はこれにて、失礼を…っ】
【もしも、他にも何か展開やら時間の関係に相談ありましたら、御一報いただければ後日お返しいたします】
【本日はとても、楽しませていただきました。
 ここまで、いったんですけれどお相手有難うございました……それでは、お休みなさいませ(一礼)】 
592兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/13(月) 03:03:32 ID:kvz3FMz9
>>591

【了解しました。それでは何もなければ、今夜の八時頃に】
【僕の方でも予定の変更がありましたら、こちらに連絡します】
【こちらこそ、とっても楽しみました。またよろしくお願いします】

【それでは、お休みなさいませ】
593媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/13(月) 20:05:24 ID:atIYYLQD
>>590

(しばらくは、柔らかく頭を撫ぜることを許可されていた両手が、
 少年の頬に涙が零れおちたのを合図に震える手で掴まれ、その行為の制止を求められる)
(女はその手を振り払うでもなく、かといって手を退くでもなく、
 その震える手がつかむままにしたまま、少しだけその長身をかがめてみせた)

………貴方は――

(真っ黒な瞳が、少年の瞳を覗き込む)

(女の手を掴みながらも、小刻みに震える少年の手は白く細く頼りない――
 けれども、細いながらも確かに剣を振るう女の手は少年のそれを振り払うことができぬままに、
 空いていたもう一方の手を、少しだけためらってから、少年の震える手に触れる)

(比較的に低い体温をもつ彼女の手は、ゆっくりと、彼の手に重ねられた)

……“貴方”は、なに、ですか―――?

(優しく抱きしめるでも、宥めすかすでもない)
(目の前で少年が泣いていても、その涙を指先で拭ってやることすらできずに、
 黒く長い髪を揺らしながら、小首をかしげて、彼女はただ、静かな声でゆっくりと続きを問いかけたのだ)




【い、いつもと違う端末の扱いに手間取っていたら、すっかり遅れてしまって……申し訳ありませんっ。
 失礼して、ロールの解凍にお邪魔させていただきます(一礼)】

【一応、一緒にこちらのレスは投下させていただきました。
 挨拶と前後して申し訳ないですが、改めまして、不都合なければ今宵も宜しくお願い致します。(一礼)>兵部さん】
594兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/13(月) 20:31:23 ID:kvz3FMz9
【すみません、時間を言い出した僕の方が大幅に遅刻してしまいました……】
【今レスを書いておりますので、少々お待ち下さいっ】
595媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/13(月) 20:35:25 ID:atIYYLQD
【もともと、私も遅れるかもしれぬ予定で8時半と申しておりましたし、お気になさらないでください。
 ふふ、それに私とて定刻には間に合っておらぬ身ですから……ということ、です。】

【ほんの少し所用でも片付けておりますので、どうぞ落ち着いてからごゆっくりお返しくだされば幸いです (一礼)】
596兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/13(月) 20:47:46 ID:kvz3FMz9
>>593

………僕は………!

(未だに涙の止まらぬ瞳で少女を見返す)
(体の震えは止まらない。言葉も上手く紡げない)
(ましてやこの気持ちをどんな風に伝えればいいのかも分からずに)
(それでもどうにか、意味を持つ言葉を作り出す)

僕は………きっと………

(少女が掴んでいない、片方の手を外し)
(より彼女に近い、制服の袖をぎゅっと握りしめる)

………あなたを……大好きになってしまうから……

(一遍の光すらない闇の中、心まで凍りそうな孤独と気が狂いそうな憎悪の中で)
(差し伸べてくれた手は、暖かく、優しかった)
(以前家族や友人に囲まれていた時に感じた、幸福がそこに生じたのだ)

同情や………冗談なら………こんな事はしないで下さい……っ

(顔を伏せ、声を絞り出す)

でも………でももし、これがそんなものでなかったら………

(ゆっくりと重ねられた『これ』に対し、すがるような声で応える)
(もし、と仮定するその口調は、そうであってほしいという心がありありと感じ取れるだろう)
(そして少年は、とうとう悲痛な懇願を口にした)

僕のそばにいて………
僕を……僕を一人にしないでっ!



【大変お待たせいたしました………本当に申し訳ありません】
【それでは今夜もよろしくお願いします(ぺこり】
597媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/13(月) 21:26:55 ID:atIYYLQD
>>596

(ようやく、少年の口から吐き出された悲痛な叫びは、
 彼に出会ってから一番、年相応のものに感じられるような、それだった)
(制服をつかむ仕草も、年相応――否、下手すれば
 今まで感じていたよりもずっと幼い仕草にさえ、感じられて)

…………貴方がそう仰られるなら、
私はこの手を離してしまわなければ、なりません。
同情でも、冗談でも――けれど、ましてや『優しさ』でもない。
私は、貴方の願いを叶えてあげられない。

私は、異形狩りですから。
誰かの傍にずっといるだなんて『約束』、あまりにも不誠実です。
私は、『自分がこれ以上なく心惹かれている人間』にさえ、
不確かな言葉ですら、ずっと傍に“いる”、だなんて、言えませんでした。

いたいと、願うことと努力することはできる――
簡単に異形に殺されてなんかやりませんということくらいなら、約束はできる。
先日、『友人』に約束いたしました。簡単に、誰かに奪われたりはしない、と――それでも、傍にずっといる、だけは言えなかった。
わたし何かに縋って生きるような生は、肯定してあげられなかった。
……貴方には、じゃなくて。私が個人的にお慕いしている方々にさえ、そうなのです。

(重ねていた片方の手は離し、もう片方は彼の片手が掴むままに任せる)

……でも、ですね。
私にそんなことを願わなくったって、私がそれを叶えなくったって、
貴方は、独りぼっちのままに、なることなんてないのですよ。

――だって、貴方が望んでいるのは“私”じゃありません。
貴方が願ったって誰も怒ったりしないような、『当たり前の温かさ』です。

貴方はずっと、自らそれを遠ざけておられませんでしたか?
……失ったことと、また失うことと――それらが、怖かったから。

(相変わらずに、その黒の瞳には優しさの鱗片さえなかったけれど、
 その代わりに憐憫も同情も嘲笑もない――ただ、黒を湛えてそこにある)
(それが静かに、真っ直ぐと少年を見つめていた)


【こちらこそ、考え込んだら物凄く遅くなってしまって……ッ】
【改めまして、今夜も宜しくお願い致します】
598兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/13(月) 22:06:45 ID:kvz3FMz9
>>597

(―――『拒否』)
(少なくとも、最初に理解したのはそれだった)
(混乱した思考では、優しい少女の語りも把握するにまで至らなく)
(私は、貴方の願いを叶えてあげられない。その言葉だけが深く、胸に突き刺さる)
…………。

(そして、後に知る。この少女は、場の雰囲気や同情などで慰めたのではない)
(そんなもので自分の懇願に頷いたりはしない)
(そう、頑なに――――彼女は優しかった)
(それでも、頷いてほしかった。その心だけは、変わらなかった)

……僕を、理解してくれたんだ……あなたは………ただの同情じゃない。
あなたは………本当の僕のことを知ってくれて………優しくしてくれたから………!!

(家も家庭もなくした後でも、友人や親戚の人達は優しく接してくれた)
(その事実に甘えようと考えた時もあった。しかし、その前後で確実に変わったものがある)
(『異形狩り』だ。人を憎むなんて考えたこともなく、喧嘩や運動に縁がなかった自分だ)

(誰かに話しかけられる。以前の笑顔で応える。そして数時間後には、生き物を『殺す』)
(思考を埋め尽くす憎悪と、幾度となく繰り返される争いの中で、いつしか笑顔は消え)
(それで他人と距離を置くようになった。どんなに優しい言葉でも)
(それは以前の自分に向けられたものであり、彼らは何も知らないのだから)
(自分がこんな行為に及んでいることを。己が心の赴くままに、殺戮を行う自分を)
(力が抜けたように、掴んでいた手を離す
 泣き顔が見られないように、上体を屈めながら)

…………『心惹かれている人』………それに向ける、十分の一でも………
百分の一でも………いいんです………僕は………

(別に、一番になろうなんて思わない。彼女に恋人がいても構わない)
(ただ、いなくならないでいてくれるなら。時々会って、こうして優しくしてくれるだけで)
(ほんの少し、生の実感が生まれる。愛するものに向けるそれでなく、ペットに向けるようなものでも)



【今夜は考え込む夜ということで、お互いに】
【長考長文マイペースな感じでいきましょうっ】
599媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/13(月) 22:25:55 ID:atIYYLQD
>>598

………私は、申し上げているのです。
甘えるな、と―― 一時の安息などに、貴方の全てを委ねるのは愚行だと。

(こんな自らに助けを求めるほどに、この少年は温もりに飢えている。
 そんな状況に幼くして追い込まれている――それは理解できる。
 でも、受け入れられない――受け入れたら、きっと、
 目の前にいる彼が主人に依存した≪前の自分≫と同じになる気がして)

……私は、『心を惹かれている方』に対する感情を、
たった百分の一でさえ、他の方に向けることはできません。
その感情は、どうしても唯一だから……我儘ですが、あの人じゃないと、駄目です。

(普段なら誰にだって言わないだろうに、
 想いを向ける当人にすら言ったこと無い言葉を言えたものだ、と少し苦笑して)

…………類似したものなら、いくらだって向けられます。
貴方をとことん甘やかしておけば、もしかすると私の良い様に動くかもしれない。
そうしたら、私は貴方の機構に取り入ることができる。
緩めたところに漬け込んで、
そのまま、自分のいいように、扱おうとするかもしれません。

――貴方は、本当にそれでいいのですか?
貴方の家族がいらしたころに向けられていた本当に暖かいものと、
私が向ける仮初めのそれなんかを重ねて、本当に宜しいのですか?

――貴方にとって、こんな「簡単なモノで代わりの利くもの」の為に、
そんなに泣きだすまで溜めこんで、貴方は異形を殺してきたのですか?

(まるで挑発にも似た言葉を、表情を浮かべることなく静かに吐き出す)
(それでも、目をそらすことだけはしなかった)



【どうしても、お伝えしたいことがあると長くなってしまって……】
【ありがとうございます。適度に気をつけつつ、行きたいと思います】
【兵部さんも、どうぞマイペースで、ですっ(一礼)】
600兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/13(月) 22:49:37 ID:kvz3FMz9
>>599

―――――いいんですよ。

(確かにハッキリと、そう少年は述べた)
(彼のことを真摯に思う、少女の真剣な言葉は届かずに)
(少年の口が、微かに動く。その表情は―――笑っていた)
(自嘲するように、無理矢理口角を釣り上げたような、酷く不器用な笑み)

例え家畜のように、ゴミみたいに扱われても………
僕はそれでいい。仮初めでも、上っ面でも………似通えば。
僕は、何でもできますよ。僕に、失うものなんて、何もないから。

(その言葉から感じられるのは、間違えようのない――――『狂気』)
(十四歳という多感な時期に、大切なものを、心のより所を全て奪われ)
(今までの自分を180゚変え、平和な生活から一転血と暴力にまみれた戦場)
(しかし、捨てきれない。今までの発言からも分かるように)
(まだ幸せを願う、普通の少年の心は死んでいないのだ)

(それは一種のPTSDのように、少年の心を蝕み
 決壊寸前のひび割れたダムを形成させている)
(そのダムを、憎悪、『異形狩り』という一本の細い紐で支えている)
(少年からかいま見える異常な言動。言わばそれは水漏れのようなもので)
(いつ瓦解するか分からない。そんな危うさを、さまざまと少女に伝えていた)

………お時間を、取らせましたね。

(いつの間にか、晶の涙は止まっていた)
(また普段通りの、静かな敬語に戻ると、傍らのケースに手を伸ばした)
(出会って早々の時とは違う、緩やかな、敵意を感じさせないものだ)
601媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/13(月) 23:10:28 ID:atIYYLQD
>>600
だから、言ったのに―― 子供は、苦手だ……って。
(儚くて、脆くて、扱い方が分からぬほどに繊細で崩れやすい)
(今まで長く異形だけを相手にしてきた手で触れることは、いつだって「相手」を壊す気がしていた。
 それでも、その中でも彼は特に“罅割れていた”――そうして、昔の自分に似ていた)

(小さく、唇を噛む――…こんなに昔の自分に近いはずなのに、手の伸ばし方が分からない)

(僅かに背筋に走ったものは、どちらかといえば日常よりも≪深凪≫にいるときに感じる感覚だった。
 今にも壊れそうで、それこそ細い糸一つで全てを繋いでいるように見える、少年)
(――彼の言動は、確かに「異常」なのだろう。
 理解はできるけれど、それは決して≪夜≫以外では受け入れられぬ思考だと、そう思った)
(唇を無理やり釣り上げた笑みが示す、彼の心の危うさは――肌身で、感じられた)

…………お好きになさい。
欲しいなら力づくで奪えば宜しいでしょう。平伏させて――虚しいそれでも、手に入れたらいい。
わたしは、力に訴えるまで、分からなかったから……そうするまで、気付けなかったから。
(……彼が決壊するか、否か。あとは彼と彼の周り――これからの葵の接し方も含めて――次第だ)
(自分の行く末は、自分自身が、納得しなければ意味のないことだと、考えるから。
 だから、僅かに見えた気がした「彼の中に残る幸せを望む心」に、賭けてみようと思う)

――いえ、どうせ暇でしたから。
お付き合いいただいて、重畳でありましたかぎりですよ?
(だから、何事もなく微笑んでみせた)
(涙をいつの間にか止め、一瞬にして――落ち着いた物腰を作った少年に、
 敵意とは違う、一種の違和感と狂気を、確かに感じながら)
602兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/13(月) 23:29:37 ID:kvz3FMz9
>>601

……ふふ、傍迷惑な話ですね。力ずくで抑えつけながら、優しくされたいなんて。

(笑いながら、そんな事を口ずさむ)
(しかし、否定はしなかった。そんなことはしませんよと)
(自分が『壊れかけ』なのは感づいていたから。いつそんな行動を取るか分からないから)

(ぐい、と目元を袖で拭う。そして顔を上げた晶)
(涙の跡はまだ残っていたが、既に顔は馴染みの仏頂面に戻っている)
(表面をなぞる灰色のペンキ。わずかな時間で、ひびを隠したようだ)
(しかしそれは、あくまで傷を隠すだけ。補修など一切されることはない)

ご心配なく。戦闘の際は足手まといになるつもりはありませんし、
以後、仕事仲間であるあなたに迷惑をかける事もございません。

(ふらり、と幽鬼のように立ち上がり、ケースを背負った)
(そして葵に感情のこもらない視線を向けると、静かに呟く)

それでは、またいつか。

(また近い内に彼女とは遭遇するのだろう。同じ学校の生徒であり、組織どうしで協定を結んだ彼女とは)
(そのたび少年は、今日のことを思い出さないように)
(また感情を押し殺し、冷静な態度を取るのだろう。少女の優しい心に触れないように)



【それでは、そろそろ〆に向かいますね】
603媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/13(月) 23:41:34 ID:atIYYLQD
>>602
ええ、される側としては実にはた迷惑な話であります。
……それを傍迷惑と認識しておられるようですし、仕事には支障がないというのなら、
『仕事で肩を並べる者』と致しましては、別に何も不服を申し上げることは、ございません。

(こんなに年若い青年に――心の強さを求めるだなんて、酷なことであろう。
 それでも、自分なんかの仮初めの優しさにまどろむよりは――そこまで、考えて首を振った)
(罅割れを酷くしたのは、少なくとも、自分に一端がないとは言えない)
(彼自身の行く末は、結局のところ彼にしか決められない……、
 ならば、自分は彼から感じた「強さ」に賭けて、自分にできる限りをするだけしか、ない)

……お身体には、お気をつけて下さい。
かように細く、女性の手をひとつも払えぬ身では……大変でありますよ。

それでは、またいずれ、近いうちにでもお会い致しましょう。
……涙の跡だけは、ぬぐっておいたほうが十全かと――まるで、私が苛めて泣かしたようですから。

(小首をかしげながら見送りの言葉を贈る)
(苛めたは別として、泣かせたのは間違いないだろうけれど――それでも、何時ものような言葉で、
 その背中を見送るくらいしか自分には出来ない)
(ひらりと軽やかに降った手とは反対に、ぎゅっと握りしめた残りの手が、ひどく、熱かった)


【はい、承りました。それでは……こちらは、これか次かで〆られたら、と思います】
604兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/14(火) 00:11:09 ID:pPotxz7C
>>603

あはは。学校で変な噂が立ってしまわないよう、気を付けますね。

(年相応に小さく微笑み、目をこする。もはや、演技がどうかも分からない)
(全てを話したからだろうか、言葉から警戒心は抜けていた)
(しかし代わりに入ったものは、ぶ厚く強固な壁だ)
(自分の心すら補強することもできないくせに、排他的な姿勢だけは得意らしい)

大丈夫ですよ。それでは、さようなら。

(何が大丈夫なのか。そんな適等な言葉を返しながら)
(少年は小さく手を振り返し、公園を後にした)
(巨大なケースを背負う小さな背中は、夕暮れを突き抜けゆっくりと自宅へと歩む)

僕は………僕は大丈夫だから。

(帰り道、一人呟く。様々な思考が内部を埋め尽くしている現在)
(何故あんな事を言ってしまったのか。仲間とは言え、気を許せる中でもなかったろうに)
(それでも、頭を撫でてくれた彼女の手はとても暖かく)
(その時を思い出した瞬間、近くの壁を何故か殴っていた)

『ガスッ!』

………大丈夫。僕は大丈夫だよ。

(か細い手、武術の心得も何もない拳の皮が裂け血が流れる)
(自分自身を戒めるように、かつ慰めるように)
(すぐに、こんな感情忘れられる。あの鉄の塊を握れば)
(その塊が奏でる金切り声を耳にすれば。自分に対する剥き出しの殺意を感じれば)
(何も考えなくていい。奴らの生命活動を停止させることだけでいいんだ)
(憎む存在に、ありのままの憎しみをぶつけるだけだ。不確定な『愛』などより、余程確かなものなのだから)

――――夜が、待ち遠しい。

(いびつな決壊寸前の心で、抜き身の刀のような鋭さで。今夜も少年は異形を狩る)



【お待たせいたしました。こちらは多分これで〆ます】
【二日に渡り、長時間お付き合い頂き本当にありがとうございました】
605媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/14(火) 00:26:36 ID:4z1UO6Du
(夕暮れに消えていく背中は、どこか小さくてもしっかりとしていた)
(硬く分厚い壁は、きっともう自分には届かぬほどに彼の心を覆ってしまったのだろうか。
 ――その心のまま今夜もまた彼は、あの巨大なケースの中身を使って、異形を狩るのであろう。
 自分にとっての異形狩りと、彼にとっての異形狩りは……似ていて、異なる気がした)

(ひどく、危うい――『他人』や『感情』についてそこまで敏感でない彼女でも、それだけは分かった)


…………どうしてこう、いつも、壊して、ばっかりなのでしょうか、わたしは。

(そんなことを呟いてから、いつの間にか手に携帯を持っていることに気づく。
 ディスプレイに表示されている、自分が無意識に電話をかけようとした相手の名前を見て)

――…たいち、――ろ、さ…――。

(掠れるような声で名前を呼んでしまうほど、
 自分が弱くなっていることに、思わず呆れかえったように苦笑を零してしまう)
(――あの少年に罅を入れたであろうこの手で、この声で、
 どうしてそのまま、『その人』に甘えることができようか――少し震えた手で、そのまま携帯を閉じた) 



【それでは、こちらもこれで〆とさせていただけたら……と、思います】
【本当にこちらこそ、お付き合いありがとうございました。とても楽しかったとともに――
 ……凄いフラグを、立ててしまった気も、少ししながら……でも、本当にこちらはとても楽しませていただきました】
【改めまして、二日間のお付き合いありがとうございましたっ(一礼)】  
606兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/04/14(火) 00:40:14 ID:pPotxz7C
>>605

【お疲れ様です。見届けました】
【あそこで受け入れていたら、それこそ子犬のように先輩に僕はなついていたでしょうが】
【きっと郡先輩と媛名先輩の関係の夾雑物になっていたでしょうし、
 それ以上人間として前に進むこともなくなってしまったでしょう】
【辛い役目、ありがとうございました。お休みなさい】
607媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/04/14(火) 00:46:15 ID:4z1UO6Du
>>606
【………子犬に一瞬、心をゆられたとか、ありませんよ?(←)】
【それは冗談と致しまして――あそこで受け入れると、これからの兵部さんが揺れる要素を
 見れなくなってしまいそうだな、という結局は私の我儘で――ふふ、勝手ながら、今後の展開楽しみにしております】
【いえ、お返しするは本当にとっても楽しませていただきました、という感謝だけです】
【どうぞ、ゆっくりとお休みになられてください。おやすみなさいませ (一礼)】 



さて……何だか私、いつも微妙な容量ばっかり残して、本当に申し訳ないのですけれど、
こちらが次スレの案内になります。たぶん、ミスはしていないと……願いたい、ものであります。

【異能】黄昏の学園13【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1239637035/


それでは、こちらはこれで失礼させていただきます。お貸しいただいて、ありがとうございました。
608名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 00:53:54 ID:n24sJeJA
テス
609紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/04/15(水) 20:25:12 ID:i05cZg6B
【少し容量残ってるんでこっちで少し待機してみよう】
610紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/04/15(水) 21:03:29 ID:i05cZg6B
【ね、眠い】
【待機解除・・・・・】
611北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/15(水) 23:42:53 ID:e0WI8wD2
>>384で待機中…最近、こんな時間ばかり。】
【軽い話からなんでも。こちらは打ち合わせで潰れるかもだけれど。】
612北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/04/16(木) 00:53:25 ID:tjLY+7nM
【時間的にやっぱり難しい…かな。解除。】
613郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/04/16(木) 01:45:25 ID:C/W3Dzd8
【こんな時間に待機してみるテスト。プロフは>>6に】
614郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/04/16(木) 02:11:45 ID:C/W3Dzd8
…落ちるとするかな。それじゃまた。
615埋め:2009/04/16(木) 15:47:54 ID:aPue4sGD
兵部 晶     /物体回転/混沌・中庸/14(中2)/152cm 42kg アホ毛 童顔
郡 太一朗   /短剣使い/中立・善  /16(高1)/168cm バンダナ
御木本 正太郎/幻術使い/中立・中庸/17(高2)/168cm 50kg?83-65-84 糸目
紫 一久     /電流使い/秩序・悪 /16(高2)/172cm 黒革手袋 義手
紅裂 拓兎   /珪素使い/混沌・悪  /17(高2)/178cm 80kg 赤茶髪 ピアス
御法川 醍醐  /召喚術師/混沌・善  /18(高3)/178cm 75kg 茶髪
迫水 直     /妖魔憑き/混沌・中庸/19(高3)/185cm 75kg タレ目

島田 六花   /ゴーレム/中立・善  / 1(  )/157cm 87-59-85 推定E 栗毛 ジャージ 腕輪
天羽 都     /能力増減/中立・中庸/13(中2)/148cm 75-52-76 確定C 車椅子
久遠 ゆりか  /機械掌握/中立・中庸/16(高1)/147cm 詳細不明 推定? 金髪碧眼 ロリファッション
黒姫 加奈恵  /忍者    /中立・中庸/16(高1)/160cm そこそこ 推定? マトメ髪
北峰 綾香   /地面使い/中立・善  /15(高1)/160cm 81-62-81 推定B 眼鏡ッ子 オカッパ
伊達 三月   /鉄棍使い/混沌・中庸/16(高1)/168cm 82-58-82 推定C マトメ髪
葛森 利香   /蟲使い  /混沌・中庸/17(高2)/149cm 禁則事項 推定? 黒髪ショート
祈瀬 神野子  /光使い  /混沌・中庸/17(高2)/156cm 84-59-79 推定D ショート
隙屋 量子   /非実体化/中立・悪  /17(高2)/161cm 78-55-80 推定B オカッパ
高嶺 椿     /風使い  /混沌・中庸/17(高2)/163cm 78-58-81 推定A 茶髪ミツアミ
伊織 津綺子  /電撃使い/中立・善  /17(高2)/168cm 85-58-85 推定D ショート
須佐乃 水琴  /退魔剣士/混沌・中庸/17(高2)/170cm 89-64-91 推定C 左目義眼 セミロング
媛名 葵     /異形狩り/秩序・中庸/18(高3)/170cm スレンダー 推定? ロングストレート
616埋め:2009/04/16(木) 15:48:46 ID:aPue4sGD
>>695の元ネタ

[秩序にして善]
秩序ある社会が良さげ。約束破らない。

[中立にして善]
善を追求。秩序=混沌が重要。そのためなら社会的反則も。

[混沌にして善]
親切心・情が大切。法や規則をあまり気にしない個人主義者。

[秩序にして中立]
秩序・法が重要。治める者が誰であろうと。

[真なる中立]
すべてバランスよく、中立。

[混沌にして中立]
あらゆるモノに秩序ナシ。常に気まぐれ。

[秩序にして悪]
主従/階級好き。得するなら他人が困っても気にしない。

[中立にして悪]
利益第一。儲けられるなら違法だろうが裏切ろうが気にしない。

[混沌にして悪]
欲望に従順。弱者は強者に従うのが当然だと。
617埋め:2009/04/16(木) 15:50:10 ID:aPue4sGD
過去ログURL

【異能】黄昏の学園11【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1233156733/

【異能】黄昏の学園10【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1229952868/

【異能】黄昏の学園9【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1227380184/

【異能】黄昏の学園8【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1224247195/

【異能】黄昏の学園7【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1222121574/

【異能】黄昏の学園6【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1220190348/

【異能】黄昏の学園5【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1218012231/

【異能】黄昏の学園4【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1214556412/

【異能】黄昏の学園3【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1211089910/

【異能】黄昏の学園 2【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1206981977/

【異能】黄昏の学園【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1202298144/
618埋め
最後にもう一度貼っておく

次スレ
【異能】黄昏の学園13【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1239637035/