【異能】黄昏の学園7【異端】

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1名無しさん@ピンキー
舞台はとある学園、人ならぬ『力』を得た少年少女たちの物語である。
彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、同じような『力』を持つものたちと、時には敵として、
時には味方として対峙しながら 力を合わせて様々な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。

【ルール】
・煽り、荒らしは華麗にスルー。
・民間人やその他能力を持たないキャラハンの参加も可能です。
・スレの性質上、強姦や特殊プレイも可ですが、きちんと相手の了承を得ましょう。
・いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開はやめましょう。(相手の了承なく妖魔を殺害など)
・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
・名無しさんは一般生徒、怪物で襲ったりなどがいいかもしれません。
・本校は幼等部から高等部まで有しており、留学生との交流も盛んです。

テンプレ
【名前】(読みも)
【年齢】
【性別】
【身長】
【3サイズ】
【容貌】
【能力】
【希望】
【NG】
【弱点】
【備考】


前スレ 【異能】黄昏の学園6【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1220190348/

避難所 【異能】黄昏の学園避難所13【異端】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1221989372/
2名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 12:41:16 ID:c27htGHJ
このスレはこの板屈指のクソスレです。
駄コテと厨房とお名無し様とDQNしかいません。
まともにやりたいならこんなとこ来ないで別スレで楽しみましょう。
3御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2008/09/23(火) 13:52:32 ID:NBuO4Yv8
六花ちゃん、スレ立てありがとよ!
プロフ投下させてもらうぜ。

【名前】御法川醍醐(みのりかわ だいご)
【年齢】 18 高等部三年
【性別】 男
【身長】 178センチ 75キロ
【3サイズ】 いらなくない?
【容貌】 短髪を軽く茶髪にしているほかは、一見品行方正。
【能力】召喚士。最近学園を騒がしている魔物の何割かは実はこいつのせいw
【希望】日常ロール、戦闘、エロール
【NG】後遺症が残るような怪我、死亡、スカ系プレイ
【弱点】呼び出す能力は超一流だが従わせる能力がイマイチ。
    召喚には呪文と印が必要な為、口や手を封じられると召喚できなくなる。
    敵が女だと、よほどひどい目に合わない限り反撃しない。
【備考】生徒会長。ケンカっ早いが親分肌で人望はある。
    すべての女性は皆美しいと本気で思っているので、
    生徒だろうが教師だろうが女に対しては挨拶代わりにくどき文句。
    口が上手いので相手を言いくるめるのは得意だが、
    軽いという評判も広まっているのでナンパの成功率が高いとは言えない。
    現在は親元を離れて召喚士の師匠宅に下宿中。
    師匠は人間国宝級の邦楽家。ちなみに同居している他の弟子は全員女性。
4真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/23(火) 15:07:39 ID:x9MA9i4L
>>1 お疲れさまでした

【名前】真賀樹 漸 (まがき ぜん)
【年齢】 17歳
【性別】 男
【身長】 175cm 65s
【容貌】銀縁眼鏡(伊達) 短い髪(白) 華奢な体型
詰襟の学生服。冬場は蒼いロングコートを着用している。
探索時にはアサルトベスト・暗視ゴーグル・リュックサックを装備する。

【能力】 特殊武器の使用

■傀儡糸(攻撃・探索用)
ミクロンサイズの糸。頑丈で切れ難く、人間の身体なら簡単に切れる鋭さも有している。
部屋の内部の調査などにも使える。 高熱・火に弱く、燃え易いのが弱点。
■小型フィールド発生装置(防御用)
身体の周囲に電磁場を発生させる装置。個人レベルで携帯できる武器はまず通用しない。
連続持続時間が短く、スイッチを入れないと作動しない。使用時間30分以上を超えるとバッテリー
が切れて充電しないといけないなどの欠点も抱える。
■E・グローブ(攻撃・捕獲用)
一見頑丈そうな手袋。人体から発生するエナジーを充填・増幅し電気に変換できる。
締め具合・緩め具合で出力を調節できる。最大出力で大型動物なら一撃で昏倒させられる。
充填時間が最低でも30分必要。 最大出力で六発までしか放てないなどの欠点も抱える。
■銃器の使用(戦闘補助)

【希望】 戦闘・雑談・強姦・和姦
【NG】 排泄・グロ・薔薇行為・死亡など
【弱点】相当以上に鍛えているが、あくまで生身の人間の範疇
【備考】
「遺物の継承者」という私設組織に所属するトレジャー・ハンター。その組織は古代文明の痕跡を辿り、
遺物や遺産と呼ばれる叡智の結晶を回収し、その技術を現代技術に転用している。その為に所属する
ハンターたちに物資や情報を提供し、遺物を買い取ることでそれらを集めている。
彼自身は「糸」と「見えない盾」、「E・グローブ」を所持し、それらを使ってハントと戦闘をこなす。
今回はこの土地にある遺物の捜索のため学園に転校してきた。
基本、利己的で冷徹。根は粗暴にして傲慢。それを隠す為の仮面を被って学生生活をしている。
自分の利益至上主義だが、脆い部分を突かれるとあっさり折れて発狂する弱さも持っている。

ちなみに、最近の騒動の何割かは、彼が遺跡を暴いたのが原因・遠因だったりする。

【プロフ投下落ち】
5天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/09/23(火) 16:12:37 ID:jkAIjj7I
前スレ>>653
自分で、頑張りたかったんです。
手助けなしに生きる事なんてできないけど、甘えてばかりじゃいられないから。
(笑顔で立ち上がる先輩を見上げながら)
それじゃ、お願いします。

…………。
(御法川が戻ってくるまでの間、ずっと待っていたが迫水は来なかった)
(何かあったのか、この雨で風邪でもひいたのだろうか、と彼の事を思うと胸が苦しい)
(この気持ちを打ち明けたい、ぶつけたい、会いたい、話したい、手も握ってみたい……)

(御法川が中等部の生徒を連れてくる)
(クラスは違うが、二人ともテニス部で応援に行って話したことがあった)
二人とも、それに生徒会長さん、ありがとう。
残念ながら会えませんでした。
(静かに首を振って)
生徒会長さん、三年生の迫水先輩を知っていますか?
クラスは分からないですが、迫水直さんです。
(もし知っていたら伝言を頼もう)

【大丈夫かな?】
6御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2008/09/23(火) 16:19:53 ID:NBuO4Yv8
迫水直……
(名前だけなら前から知っていたし、本当の意味で知り合ったのはつい先日だが)
(今じゃ付き合ってる彼女の名前から妖魔が取り憑いているってことまで知っている)
ああ、知ってるよ。迫水さんを待ってたのか?
あの人でけえから目立つし、見逃すってこたなさそうだな。
本当に今日は欠席か遅刻なんだろうよ。

迫水さんになんか聞いといてやろうか?
中学部の天羽さんって言えば、迫水さんの方でもわかる?
(一方的に相手を見知っているだけ、ってなケースはいくらでもある)
(まずはそこんとこを確認しておかねえとな)
7天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/09/23(火) 16:28:57 ID:jkAIjj7I
>>6
はい、そうです。
(遅刻か欠席か、ただの寝坊ならいいけど)
先日、迫水先輩に助けていただいたんです。
そのお礼にお弁当を作ってきたのですが、遅刻か欠席か分からないのじゃ、会長さんに預かってもらうわけにもいかないですね。
明日もまた来ますので、もし今日迫水先輩を見かけたら伝えていただけますか?
(顔は紅潮しているが、胸に鞄を抱きしめてしっかりした口調で伝える)
(その後では「おぉぉ」とか「きゃぁぁ」とか御法川が連れてきた生徒が反応する)
8御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2008/09/23(火) 16:42:02 ID:NBuO4Yv8
(あちゃー。天羽都嬢は、わが陸上部エースのライバルに立候補しちまったらしい)
(そんな衝撃の事実を俺の口からは、とてもじゃねえが宣告するこたあできねえ)
おべんと作ってきたのね。うん、残念だったねえ。
(俺の口調は知らず知らず、過剰な慰めモードになっちまった)
男は胃袋で落とせって言うからね。戦略は間違ってないよ。うん。
キミがお弁当持って来てたって伝えとくよ。
メアド教えてくれたら、とりあえず今日、迫水さんが来るのか来ないのかだけでも
あとで確認してメールしてやろうか?
もしキミが構わなけりゃ、ここへメールくれれば、返事するから。
(俺は名刺代わりに持ち歩いているカードを渡した)

(きゃあきゃあ言いながら中学生たちが中等部の方へ去っていく)
(遅刻するまいと走り込んでくる高校生、叱咤する生活指導の教師)
(なんのこたあねえ、いつもの学校の朝だ)
さて、迫水さんにメールしとくか。
(俺は始業ベルを聞きながら、メールの文面を思い浮かべて一人でニマニマしていた)

【こっちはこんなところで締めさせてもらったぜ】
【そっちのレスを確認してから落ちるからよ】

9天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/09/23(火) 16:57:26 ID:jkAIjj7I
>>8
はい、戦術も完璧です。
私、料理部のエースなんです。
(にっこりと自信満々に)
(義母仕込みのお袋の味、これは都のプライドだった)
はい、ありがとうございます。
面倒ですから、私のは赤外線で。
(カードは受け取るものの、携帯の情報をそのまま送る)
(住所とか自宅の電話も女子寮のもので、相手も生徒会長ということで警戒はない)
それじゃ、ありがとうございました。
(ぺこりと頭を下げ、顔見知りの生徒と一緒に中等部校舎へ向かう)
(もし、今日渡せればよし、駄目ならまた明日)
(渡せなくても、このお弁当は誰にもあげない、これは迫水先輩のために作ったものだから)

(都は、まだ迫水に彼女がいることを知らないままだった)

【これで〆です、お付き合いありがとうございました】
【ごめんなさい、今日は我ながらとても遅くてorzでした】
【調べれば分かるものだと思うけど、女子寮の電話番号は自由にネタで使ってください】
【電話越しロールとか面白そうですし】
10御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2008/09/23(火) 17:02:41 ID:NBuO4Yv8
【今日はお相手ありがとよ】
【お二人さんがこの先どうなるのか俺もwktkしながら見守らせてもらうぜ】
【お疲れさん。またよろしくな】
11須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/23(火) 20:01:13 ID:v7wqXH9y
【名前】 須佐乃 水琴(すさの みこと)
【年齢】 十七歳/高等部2年
【性別】 女
【サイズ】170cm / 64kg B88 / W63 / H90
【容貌】 顎を過ぎる長さの黒髪、吊り目な近眼眼鏡っ娘(ツーポイント)。
     姿勢は良いのに、雰囲気は緩く不真面目げ。制服も崩し着が基本。

【能力】 体内に循環する「勁」。運動量と霊力。身体能力を高め、鋼で不浄を討つ。
     瞬発力と精密さに優れ、持久戦には向かない。徒手と剣術(日本刀)を扱う。
     勁は異能でなく「天分」であり、超常能力には相性的に不利なことも。

【希望】 雑談 エロール 戦闘(秒数ルール可)
【NG】 猟奇 特殊プレイは事前にご相談ください。
【弱点】 遠距離攻撃 自然現象的な能力 朝

【備考】 非道の異形・異能者を狩る血筋「須佐乃」の末裔。現当主の嫡子。
     家はここ数代、退魔稼業を廃していたが、水琴の代から再興。
     その実は、水琴は「ヒト(異形)を殺害する快楽」への依存症を持つ精神異常者で、
     それを狩りで満たさせ、やがて異形に殺させるという現当主の意向。
     「自身の死」に対する恐怖が昂揚を緩和し、異常性を自覚するには至っていない。
     依存症には悪意は一切絡まず、その手、剣にて誰かを殺すことで満たされる。
     ちなみに不妊症で、精神異常と勁の才は誰にも受け継がれぬまま消える宿命。

     性格はマイペースで面倒くさがり。夜型で遅刻欠席も多い。
     学力は平均。登校日数が少ない割りに人付き合いはいい。
     現当主の父は地主で家も裕福だが、清貧思考なため水琴の小遣いは雀の涙。
     自分が安心して暮らせる平和を何より望む。

【今は少し忙しないので、投下おち。もしかしたらまた後でかも。】
12瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/23(火) 20:15:33 ID:viphDhmU
>>1
スレ立てお疲れ様です。

【名前】瀬尾 司(せのお つかさ)
【年齢】18歳/高等部3年生
【性別】男性
【身長】180cm
【容貌】栗色の癖毛にややタレ気味の瞳。インドア派にありがちな色白。
【能力】錬金術士。使い魔の作成と使役。
魔術的な力を秘めた道具の製作。
初歩的な攻撃魔術も使うが使い魔に攻撃させたほうがマシ。
研究の成果なのか肉体の再生能力はそこそこ高い。

黒のローブ:戦闘用の黒いローブ。
自前の強化を施していて魔術、物理攻撃を多少は緩和してくれる。
戦闘時に実体化して身に纏う。

【希望】雑談、戦闘、エロール
【NG】同性愛、スカ
【弱点】肉体的にはたいしたことない人です。
【備考】錬金術師の家系に生まれた青年。
日夜怪しげな研究に没頭していて、頭の中はそればっかり。
学園生活では物腰の静かな優男風。錬金術が絡まないことになら人並みの常識人。
ちょっとした占いなどで、そういうのが好きな生徒には好評なオカ研所属。
様々な怪異のせいで、標本や素材が大量に手に入り研究がはかどっていることに幸せを感じている。

【まずはプロフ投下だけで落ちます】
13伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/09/23(火) 20:32:54 ID:u/42v84h
【名前】伊達 三月(だて みつき)
【年齢】16(高等部一年)
【性別】女
【身長】147cm (168cm)
【体型】77/57/78(82/58/82)
【容貌】一見、凛々しい
    肩甲骨まで届く髪を首根っ子で軽くまとめている
    長めに伸ばしたモミアゲがチャームポイント
【能力】伸縮自在=触れた物の大きさを2割ほど変化させる
    能力は重複せず一度の発動では150cm圏内にしか力は及ばない
    (体を元に戻せば200cm圏内まで可)
    大きくした物質の質量は増え、ほっておいても5分ほどで元に戻る
    愛用の鉄棍を通しても能力は使用可能
【希望】日常、戦闘、エロール、などなど
【除外】スカ、グロ、重度の肉体損傷
【弱点】武器がなければ只の運動神経のいい高校生
【備考】少々見栄っ張りな薙刀部所属の幽霊部員
    制服は少しばかり短めで薙刀袋に梵天丸を入れて持ち歩く
    袋の中身は120cmの鉄棍、愛称を梵天丸
    お守りと称して首に下げた三角型の皮袋には鬼切り
    梵天丸に装着可能な対魔用の刃が入っている

【プロフ投下落ちでーす】
14伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/09/23(火) 20:59:36 ID:LahoPSxm
【名前】伊織津綺子(いおり つきこ)
【年齢】17
【性別】女
【身長】167センチ
【3サイズ】85−57−83
【容貌】ショートカット、目もとは涼しげに、きりりとした雰囲気
【能力】電気を起こし、放つことができる。
    稲妻を起こして攻撃するほかに、微弱な電流で治療行為なども可能。
【希望】バトル 日常ロール エロールは要相談※
【NG】スカ、グロ、死亡、後遺症の残る怪我 相談なしのエロール
【弱点】放出する電力量に比例して、体力の消耗がある。
    自然現象の雷と同じぐらいの電力放出で、10分程度気絶することも。
【備考】高等部2年。陸上部のエース。ハイジャンプの中学記録を持っている。
    クールに見えるが、恥ずかしがりなだけ。育ちはいいが謙虚で努力家。
    家は由緒ある武門の家柄だが、本人は特に武道をたしなんでいるわけではない。
    厳しくしつけられたので、少し頭が固いところもある。
    妖魔に殺された兄の死に責任を感じている部分があり、その原因を突き止めたいと思っている。

※ロールの状況により、お受けできないことがあります

【ロール投下落ちです】
15須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/23(火) 21:42:59 ID:v7wqXH9y
【待機してみよう】
16名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 21:48:28 ID:v7wqXH9y
【あ、ごめん、解除。以下自由にどうぞ】
17北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/23(火) 21:48:39 ID:m4Pw4Wny
【名前】北峰綾香(きたみねあや)
【年齢】15
【性別】女
【身長】160
【3サイズ】81-60-80
【容貌】黒のボブカットに眼鏡
【能力】大地を操る能力
    地面に腕をつけることによって、相手を地面から縄状のものや、腕状のものを出して拘束したり、槍や剣状のものを出して攻撃したりすることができる。
    地面がアスファルトだろうが鉄だろうが関係はないが、その地面の硬度によって、体力の消耗が増減する。
    また、大地の力により若干ではあるが傷を癒すこともできる。
【希望】雑談、バトル ※エロールは相談の事
【NG】 今の所無し
【弱点】建物内の戦闘及び空中戦、水中
【備考】高等部一年。普通の中流階級の家庭で育っていたが、両親が異能者によって目の前で自らの犠牲になる形で殺害され、
    以後は親族の家庭に引き取られ暮らしていた。(現在は寮生活)
    目の前で現場を見てしまった為、一時は失語症にまで陥ったが、現在は無口ではあるものの若干は喋る事が出来る。
    能力は、両親の復讐の為に魔導書を漁り、見つけた大地の精霊と契約したもの。
    但し、それと引き替えに地面と接していない空中及び中空がある建物内等では生命力自体が弱体化する為、病弱と周囲に思われている。
    両親を殺害した異能者を探すのには異能者の集団に入った方がよいと考え、学園に入学し情報を求めるが―。
    目的のためには手段を厭わず、目の前の敵は全て叩きつぶそうとする固い意志の持ち主。
尚、両親を殺害した者の一派と思われる者に常日頃から襲われているため、能力を使用することを躊躇わない。

【プロフ、投下。】
【…と、私でよければ、お相手するけれど。】
18須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/23(火) 21:57:10 ID:v7wqXH9y
【あ、ニアミス……どうしよ。二時間くらいしかできないっぽいんだ】
19北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/23(火) 22:08:17 ID:m4Pw4Wny
【二時間…10分返しでも12レス…厳しいかもしれない。】
【とりやめておくのが、無難?】
20須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/23(火) 22:11:16 ID:v7wqXH9y
【ごめんね……またの機会に、かな。せっかく声かけてくれたから、今度お詫びさせてね?またね!】
21北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/23(火) 22:16:56 ID:m4Pw4Wny
【……ん。それがいい。また。】
22北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/23(火) 22:22:04 ID:m4Pw4Wny
【とりあえず、引き続き待機。】
【もしかしたら、レス速度が遅いかもしれないけれど。】
23北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/23(火) 22:35:47 ID:m4Pw4Wny
【ごめんなさい、待機解除。】
【以下、空き。】
24島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2008/09/24(水) 15:56:38 ID:HkurPJNK
【名前】島田 六花(しまだ りっか)
【年齢】1年弱/外見年齢15〜6歳
【性別】女
【身長】157センチ
【3サイズ】87/59/85
【容貌】軽く跳ねた腰までの髪は色素が薄く、童顔気味の顔は常にぼんやりしてどこか生気に乏しい。
    左腕に銀の腕輪を填めており、また常に学園指定のジャージ姿(拾い物)。
【能力】鉱物や植物を変化させ操ることができる。
    (木の枝を木刀並みの強度にする、石を鏃のように尖らせて飛ばす、など)
    対象物に直接手を触れない場合の有効範囲は約2メートル。
    多少の身体の損傷も魔力が足りれば治癒可能。
    また、腕力は並の人の範疇を超える強さ。
    主な武器は貰いものの古びたシャベル。
【希望】雑談、戦闘、エロール
【NG】 こちらが回復できないほどの戦闘、妊娠(身体的に不可)
【弱点】能力は自分の存在を維持する魔力を消費するため、使い過ぎると身体が崩壊する。
    それは生物の生き血や肉でもなければすぐには補いきれない。
    戦闘に関しては大した技術もなく、基本は力押し。
    本質的に人間に従属するものであるため、人間を相手にすると強く出られない。
【備考】学園やその周辺をふわふわとぶらついては魔物に襲われた人を助けたり、
    手伝いをしたりするなどして日がな過ごしている。
    学園の正式な生徒ではなく、正体はヒトと見紛うほど精巧に造られたゴーレム。
    創造主の工房が襲撃されたところを一人逃がされ、たまたま辿り着いた学園で妖魔や異能者の
    存在に気付き、身を隠すがてらそのまま居ついた。
    世間知らずで、とんちんかんな言動もしばしば。しかし中途半端に真面目でやたらお節介。
    自らを人間のために在るものとし、妖魔を人間に対する害悪と見做して可能な限り駆逐しようと考えている。
    創造主から貰った腕輪は清浄な力から身を守るためのもの。
    ちなみに、「島田」という姓はジャージ(あくまで拾い物)の胸に入っていたもの。

【プロフ投下落ち、なのです】
25シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/24(水) 16:50:07 ID:csspNJko
【名前】霧原 朱音(きりはら あかね)/シード
【年齢】17
【性別】女
【身長】178cm
【3サイズ】89/58/81
【容貌】切れ目に長い黒髪、現在は右腕を露出させたくたびれた黒いコートを纏っている。
【能力】
・液体操作
自身の体液を混合した液体を自由自在に操ることができる。
例:超硬度の液体を纏って武器や鎧にする。濃密な霧を作って視界を遮断するなど。
この効果の影響下にある液体は触覚を持ち、その液体が触れているものを自身も感じることができる。
また、液体を操作するには自身の体液をある程度以上の濃度で混合する必要がある。
つまり、大量の液体を同時に操ることはできない。
・シード
能力と言うよりも、生態。液体を解して人に注入することで、その相手を感染させることが可能。
感染した相手の顛末は以下の3つに分類される。
1.自我も能力も得られず、出来損ないの化け物になる
2.自我を奪われ、シードの適格者として手駒として使われる
3.自我を持ったまま能力を得る。ただしこの場合、もともとの人格の一部が破綻する

【希望】現在イベント進行中につき、それに関連するロールであれば何でも。
【NG】つまらないこと。
【弱点】周囲に液体が無ければ戦えない。最悪自身の体液をそのまま使用することになる。
【備考】
水を媒介とする未知の生命体「シード」に冒され、液体操作の能力や身体能力の向上と引き替えに理性を破壊されてしまった。
そのため自己の欲求には非常に忠実な存在となってしまったが、それを隠して日常生活を送る程度の狡猾さと知性は持ちあわせている。
普段は少しだけ優等生な学生だが、夜ごと外を出歩いては自らの興味を満たすものを探し求めている。
それは戦いかも知れないし、肉欲であるかもしれない。
そもそもにして、日常を演じていることすら彼女にとっては興味深いことだから、なのかもしれない。
そして、興味に忠実な自分を自覚しつつ止めるつもりもないのが彼女である。

尚現在に至るまで、一度シードに完全に自我を奪われるものの、交戦中にわずかに自我を取り戻す。
現在は霧原朱音の人格と、シードとしての本能を併せ持った化け物としてこの街を跳梁跋扈している。

【色々あったからな、ひとまず投下だけして落ちだ】
26天美有沙 ◆0bRd0Na7dY :2008/09/24(水) 20:30:25 ID:rltI7vh0
【名前】天美 有沙 (あまみ ありさ)
【年齢】 17歳/高等部二年生
【性別】 男
【身長】 178p 70kg
【容姿】ミディアムレイヤー/倦怠感に満ちた双眸/着崩した制服/指輪・ピアス・
     ブレスレットなどのアクセサリーを多数装備
【能力】 影法師
『グラディウス』・・・・白銀の甲冑を纏った騎士。二本の西洋剣を所持している。
彼の精神の具現化。力ある幻影。常人には見えないが存在感は感じ取ることができる。
直接戦闘を担当している。
『メタルマンティス』・・・大きな鎌を持つ黒い死神。 他はグラディウスと同様のルール。
空中浮遊している。特殊能力を複数所持。
不死の呪い・・・・・契約の代償として、どんな負傷を受けてもまず死ねない。
地獄の苦痛を味わいつつも、契約を果たすまで死んで楽になることができない。
心臓や脳髄を破壊されると、記憶が記録になってリスタートするというペナルティ。
◆『影法師』運用に関するルール
@1度につき一体の行使。A移動距離は10メートル以内。
B出現するのと消えるのは殆ど一瞬。Cダメージはある程度フィードバックされる。
D二体同時に使うのは不可能。リスクが高すぎる。
【希望】 戦闘 雑談 エロール
【NG】 薔薇 汚物 度を超えた猟奇的行為
【弱点】 素の身体能力は喧嘩慣れした不良程度
     影法師の過剰行使による気絶。
【備考】
平凡で見立たない少年だったが、ある日交通事故に巻き込まれる。その際に何者かと契約し、
集合意識の海から精神を具現化する能力を得る。その力で時に誰かと戦い、誰かを助けたり
する。彼にとって異能や霊能であることに大した意味はなく、善悪と言った倫理観も大して
重要ではない。その者の心の形が彼にとって重要である。当面は夜を徘徊しつつ、何かを
探すつもりでいる。その何かが何なのか、彼以外は誰も知らない。
殺人だけは厭いつつも戦い、虹色の蝶の導きに従い、怪異や能力者と遭遇する定めにある。

【投下落ち】
27シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/24(水) 21:24:42 ID:csspNJko
さあて、今夜も私が登場だ。
まあ、何か先約があったりするかもしれないしね。
そのときは遠慮なく言ってくれ、さっさと私は引っ込むからね。
28瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/24(水) 21:26:20 ID:p+hwDRV+
さて、ちょっとばかり待機してみますね。
29瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/24(水) 21:28:27 ID:p+hwDRV+
>>27
…っと、こんばんは。
物語も佳境に向かいつつありますが、よければ絡みますか?
30シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/24(水) 21:28:45 ID:csspNJko
うん、まあ……どうするね?なんとも言いがたいタイミングだが。
31シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/24(水) 21:34:08 ID:csspNJko
やるならやるで構いはしないが、さて。
どういうネタにしたものか。といっても、私のすることなんていつもと同じなんだがね。
32瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/24(水) 21:35:55 ID:p+hwDRV+
互いに何かを語り合うような時期は、いささか過ぎてますねぇ。
と、なると戦いますか?決戦前にラスボスと一戦交えるのもお約束ではありますし。
スライムなりなんなり出す物も無くはない。
もちろんそちらに案があるなら乗りますよ。
33シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/24(水) 21:40:22 ID:csspNJko
そうだね、前回やり残したことがあるとすれば、それくらいだ。
しかしどうにも最近の私は戦い続きだ。……と、いうのも当然のことだし、今更なのだがね。
まあ、気にせず行こう。ん、私はそっちのネタに乗るよ。
34瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/24(水) 21:44:31 ID:p+hwDRV+
連戦については、なんとも「お疲れ様です」と労いと敬意を表しますよ。

闘うにしろ闘わないにしろ、やはり書き出しは貴女にお願いすることになってしまいそうです。はい。

というわけでお願いしてよろしいでしょうか?
35シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/24(水) 21:44:55 ID:csspNJko
ん、やってみよう。
36シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/24(水) 21:53:23 ID:csspNJko
(この街には、彼女以外にも多くの異形が潜んでいる)
(そしてその中には、彼女の台頭を快く思わないものも居た)
(そういう奴らを屠るのも、彼女の日課となっていた)

……ん〜♪
(鼻歌交じりに拳を振るう。それは異形の鼻面にめり込み血しぶきを撒き散らす)
(頭上に迫った異形に対して、鋭くハイキック。刃にすら似たその蹴りは、違わず敵を蹴り裂いた)
(その後も拳が、足が肘が。また時としてその頭さえ凶器と化して、異形の群れを蹴散らしていった)

(あちこちに染み付いた血液を払って、コートの裾を整えて)
やれやれ、人が上機嫌で散歩しているときに、水を指すんじゃあないよ。
(しかし、最近はすこぶる調子がいい。やはり、大切なものができると言うのはいいことだ)
(人ならざる異形にも、それはどうやら同じのようだ)
37瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/24(水) 22:05:11 ID:p+hwDRV+
>>36
ふむ――お元気ですか?などと聞くまでも無いですね
なにやらすこぶる壮健のご様子で幸い…いや、人類の敵に送る言葉ではありませんか

(血の匂いの濃く漂う澱んだ闇の向こう。渇いた拍手と緊張感の無い声が届く)
(…その主は闇と同じ色のローブを纏い、殺戮の現場に滲み出すように現われた)

しかしまあ…野良猫の縄張り争いでも無いでしょうに…
ま…この世に在らざる者たちに縄張り意識持たれて勢力争いされるのも
――これまた歓迎出来る話しではないですか

(所々を痛烈な打撃で叩き潰され、赤、青、紫と彩り豊かな血の華を咲かせる肉片と)
(それを作り上げて霧原、いや、シードとを見て呟く)
(言外に「貴女のこの世界での存在を認めない」と…)
38シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/24(水) 22:15:07 ID:csspNJko
いやいや、まったくもってすこぶる調子がいいよ。
心も、体もね。
(軽い運動を終えて、小さく一つ伸びをして)
(声の主へと、向き直る。はてさて心というものを口に出すなど、どういう皮肉だろうか)

なあに、向こうが勝手に突っかかってきたのさ。
別に、私は何もするつもりもなかったんだけどねぇ。今のところは。
放っておけば邪魔になるけど、仲間にできるはずもない。そんな奴らだからなぁ、これは。
(既にただの肉塊となってしまった異形を、興味なさ気に踏みにじる)
とりあえず私らが世界をとったら、狩りでも始めようかな。
こういうしょうもない連中を、片っ端から叩き潰すんだ。こうやって。
ふふ、なかなか面白いゲームだと思わないかね?

(前回のこともある、もはやこの男は敵でしかない。ただ、面白い男であることは事実だった)
(だから、ウォーミングアップを終えていい具合に仕上がった心を抑えて、語りかけた)
(ただ、どうにも歓迎されなかったようで)
……ま、連戦というのも悪くはないさ。じゃ、やろうか。
(透き通った左手を突き出して、くいくい、と手で招いた)
39瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/24(水) 22:32:45 ID:p+hwDRV+
>>38
――――。
(事実、機嫌の良さそうな彼女)
(軽口混じりにバカげた目標を語り、それでも成し遂げてみせると、どこか自信すら滲ませる様子)
(…微かな溜め息と共に目を伏せた)

貴女……変わりましたねぇ…いや、懐かしいと言うべきですか?
ま……だから何って話しでもないですが

(軽く首を振ると、顔を上げる。瞼の裏にチラついたいつかの霧原朱音の顔)
(もう随分と昔の気がする)

貴女が自分を滅しようという話しを歓迎出来ないのと同じ様に
僕も貴女を歓迎は出来ません
…ああ、解剖されてくれるなら話しは別ですよ?

(ガツン!と思い衝突音。瀬尾の頭上の空間に「ヒビ」が走る)
(更に一度、二度と衝突音。「ヒビ」が広がり…そして空間が「割れた」)

……紹介しますよ。貴女の…まあ、弟みたいなものです
名乗り合うには少々気が荒いですが

(割れた空間から這い出て来たのは包帯を巻き付けた巨人)
(身の丈で4m近く。首筋に何本かの薬液に満たされた注射器のような容器を打ち込まれ)
(特筆すべきは異常に発達した筋肉。歪なほどに膨れ上がり)
(腕たるやその巨体を持ってもバランスが取れないほどにデカい)

『ゴッ…ッアアァァァ!!!』

(凄まじい咆哮と涎を吐き散らし、筋肉を束ねに束ねたその腕を振り上げ、そしてシードに振り下ろす)
(単純だが異様な速さと圧力を以て)
40シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/24(水) 22:48:33 ID:csspNJko
変わったのか戻ったのか、まあ、ざっくりと言い切ってしまうとだ。
変わって、戻りかけた。とまあ、そんなところだろうね。
(自覚はしている。それはただ、自分の状況を正確に把握している以上のことではなく)
(彼女自身が自分の今にそれなりに満足していて、これ以上は変わる必要がない、と断じているだけのことで)

知ってるよ。私が「シード」である以上、私は人間と戦わなきゃあならない。
そして、あんたはまだ人間だ。微妙に道を踏み外している気もするが、それでも立派な人間だ。
つまり、私の敵だ。
(空間を穿って現れた、ヒビ。そして中から這い出た異形)
(その巨躯を見上げながら、面白そうににやりと笑い)

これまた、随分豪勢なものを出したな。
しかし、これで私がすたこらさっさと逃げ出したりでもしたら、一体どうするつもりなんだい?
こんな化け物引き連れて、私をどこまでも追い回すかい?
(一応、それも選択肢の一つとしては考えていた。ただ、それはあまり面白くはない選択だった)
それにね、私にはもう最高の妹がいるんだ。出来の悪い弟なんて、必要ないのさ。
(透き通った左手を地面に当てる、すると彼女を中心として、水が輪を描き地面に広がった)

まあ、いいよ。相手してやるさ。せいぜい私を楽しませろ。人間。
(振り下ろされた拳が打ち抜いた場所には、既に彼女はいなかった)
(彼女の姿は遥か後方。飛び退くのではなく、滑走していた)
(地面に描かれた水の輪が、彼女を乗せてすばやく走る)

行……っくぞぉぉっ!!
(再び滑走、重力すらも無視せんとばかりに道端の塀をも垂直に駆け抜けて)
(勢い良く、空中へと飛び立った。繰り出される攻撃に対して、逃げ場のないはずの空中へ)
(そして空中から、手刀の突きと共に繰り出される液弾の刺突。その目標は、目の前の異形ではなくそれを操るものへと向けられていた)
41瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/24(水) 23:12:23 ID:p+hwDRV+
――思い切り道を踏み外した方に言われるのは…
いえ…自覚が無かったわけではないですが…すごく心が傷みますね。はい。

(口調こそ淡々としてはいるが正直「貴女だけには言われたくない」)
(そんな気持ちで一杯ではある)

それはもう豪勢ですよ…
無理矢理に造り上げた体力だけが取り柄の死肉の巨人に
水妖やら何やらから抽出したエキスをぶち込んで
更に貴女の血を少々…正直貴女の血が一番タチが悪かったんですよ?
いきなり凶暴化するわ、肉体の限界を越えて筋肉が発達し出すわで…ただ、その破壊力たるや―――

(聞かれたわけでも無いが取り敢えず研究の成果は語らねばならない)
(それは学者の至福の瞬間なのだ。相手が人類の敵だろうが何だろうが)
(そんな瀬尾を尻目にシードは水を滑らせ、拳の一撃を避けて上空から迫り来ていたわけだが)

――おお?
まったく…人の話しは最後まで…
……げっ!?

(降り注ぐ液弾と、水の刃のコンビネーション。ローブがあれどダメージは免れまい)
(何よりこれを凌いだとしてもその後の至近戦が厄介だ…そんなことを思いながら迎撃すべく掌に魔力を練る)
(…その表情が凍り付いた。巨人もまたこちらを狙っている)
(口を開け、ゴボゴボと水を溢れさせながら…幾多の無茶な改造で得た水を操る能力のひとつ…おそらくはブレス)
(その射線上には霧原と――自分。いや、奴には主の姿は映ってない)

……ちょっ、やめ――!!

(放たれる高圧の濁流。一応は霧原を狙っているらしいが、その圧倒的な質量の中には瀬尾も含まれている)
(即座に集めた魔力を障壁に切り替えで防御を図る。霧原の攻撃自体はこのブレスがかき消すだろうが…)
(爆発的な水圧。まともに食らえば人間なら四肢が引き裂かれるような。どこかに体をぶつけたらしい衝撃を濁流に呑まれながら幾度か味わった)
42シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/24(水) 23:24:48 ID:csspNJko
ふはは、それは幸いだ。
うん、やっぱり私は人を傷つける側に回った方が性に合うらしい。
(無数の液弾を放ちながら、やがて重力に引かれてその体が地に落ちる)
(もちろん、それを負って異形の一撃も来るだろう。だが、それより速くこの男を狩ればいい)
(楽しませて欲しいとは言ったが、わざわざ相手のペースにあわせてまで戦いを楽しむ必要はないのだ)

なんとなくそんな気はしてたが、やっぱり同類か。
とは言うものの、まだ活性化する前の「シード」らしいけど。
それでもあれだけなるんだから、大概だよねぇ。
(彼女に言わせれば、これも一つの出来損ない)
(この男を狩った後、しっかり息の根を止めてやろう)
(そんなことを考えて、さらに拳に力を込める。拳が纏うは5つの液弾)
(一つ一つは微力であれど、まあ微力と言うには過ぎた威力ではあるが)
(そんなものを5つ。防御しきれるはずもない)

吹っ飛……べぎゃぁっ!?
(拳を放つ直前に、高圧の濁流が彼女を飲み込んだ)
(しかし、そうして放たれた水の中にも遍く「シード」が存在しているはず)
(とっさに水を操ったとしても、これだけの質量と勢いではダメージは避けられない。
(しかも、既に水に飲まれている状態なのだ。ならばどうするか)

(刹那、彼女の体が打ち上げられた。濁流を掻き分けて、彼女の体が宙を舞った)
(とっさに水を操って、自らの体を強かに打ち上げたのだった)
っく……ったく、出来損ないの……ぐ。分際でさぁっ!
(それでも、濁流に打ち付けられたダメージと、打ち上げられたダメージは残っている)
(もちろんあのまま飲まれるよりはマシだったのだろうけど。血も流れない頭を押さえながら、残る異形に刃を向けた)
43瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/24(水) 23:43:06 ID:p+hwDRV+
……う…ぐ……っ!
(路上をザーザーと、濁流を成していた水が流れる)
(一瞬で台風が巻起こした豪雨に降られた後のような惨状)
(巻き込まれた主はと言えば塀にしたたかに体を打ち付けてグッタリと凭れていた)

…出来損ないどころか…見境ない暴れっぷりとか気の荒らさとか…
貴女そっくりじゃないですか?ふふ、ふ…っつう!

(関節がギシギシと悲鳴を上げている。どこが痛いのか分からないぐらいにあちこちが痛い)
(頭も打ったらしく揺れて二重、三重に見える視界に霧原に挑みかかる巨人の姿が見えた)
(…どうやら霧原の攻撃対象を自分から逸らすことには成功したようだ)
(――まあ、彼女も自分と心中はしたくなかろう)

『ガァっ、ッギャァァァァッ!!!』

(あまりに高威力のブレスで体内の器官を痛めたか、雄叫びに血を混ぜながら荒れ狂う)
(霧原に叩き付けんと振り上げた拳は、それ一つが人間の上半身を覆い隠す大きさ)
(降り下ろした後に生まれるのは瓦礫か挽き肉しか有り得ないような…そんな凶器といって差し支えないものを全力で奮うのは)
(巨人の中の血が、本能が、目の前の自分より遥かに小さな女性の中に秘められた脅威を、見抜いているからだろう)
44シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/24(水) 23:54:37 ID:csspNJko
ったく……鬱陶しいなぁ。
(わずかにふらつく足つきで、巨人に向かってゆっくり歩く)
(そんな彼女の頭上に振るわれたのは、あまりに巨大な拳)
(裂帛の気合と、必殺の殺意を込めて振るわれたそれに対して、彼女は一つ決意した)

出来損ないが……出来損ないの、分際で。
(ゴキゴキ、と左腕がうごめき、叫ぶ。さらにそれと同時に、全身を駆け巡る「シード」の力を最大限に振り絞る)
(全身を駆け巡る微細な血管の一つ一つが、鋼を超える硬度と化して)
(振り下ろされた拳へと、その左手を撃ち込んだ)
(重い衝撃が体中に走る。骨が砕け、筋肉が破け。それでも、血液の鎧は砕けなかった)
(両足を深々とアスファルトに陥没させて、それでも彼女は、巨人の一撃を受け止めていたのだった)

今度は、私の番だな。……喰・ら・えぇぇっ!!!
(ぶつかり合った拳から、そのまま水塊が打ち出された)
(その軌跡は彗星のごとき速さで、そして龍の顎のように剛く)
(巨人の肥大化した腕を喰らい、そのまま体の半分を喰らい尽くして撃ち砕いていった)

ふ……ふはは、はは。こんな戦い方でも、案外いけるものだ。
(奇妙な達成感がある、思わずこみ上げてくる笑みを隠そうともせず)
所詮出来損ないは出来損ない。私に勝てる道理があるかね。
……さて、次はどうするね?
(激突の余波で、左腕まで千切れてしまったコートを揺らして)
45瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/25(木) 00:15:58 ID:/CisR5mY
…止めた?アレを?
――いやはや、また計算を修正しないとなりませんね

(もしも巨人に言葉があれば何を言っただろうか。必殺の、文字通りに必殺の一撃を止められ)
(あまつさえ、絶対の自信を持っていた腕を潰され半身を食い尽くされ)
(改めて「人類の敵」を自負する彼女の力をまざまざと見せつけられた形になった)
(あくまでも「霧原朱音」が見せた戦いを元に造り出した怪物。故に及ばぬことは半ば予想はしていたが、それでも驚きを隠し切れない)

…まったく惚れ惚れとしてしまいますね…と口説いてる場合じゃないですか

――ああ、もう無駄ですよ。よく頑張りましたが…

(一度は彼女の軍門に降るのを拒否はしたが、その圧倒的な力に賞賛と…そして憧れと言っていい感情が沸くのを覚えた)
(そして巨人。体の半ばを削ぎ落とされ…肉体の維持の限界が来たのかあちこちから血を吹き出し)
(雄叫びはもはや血でゴボゴボと濁るのみ)
(与えられた力で掻き集めた水と、自らの血を最後の一矢と再び吐き出そうとして巨躯が膨らみ…爆ぜた)

……さて…まだ「面白いもの」も無くはないですが

(後は頼れるのは己のみ。互いにダメージは決して浅くない)
(しかし体の強度はまだ彼女の方が上。不利には違いない)
(それでもどこか余裕を持って薄く笑う。彼女と対峙して弱気は――即、死に繋がる)
46シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/25(木) 00:27:59 ID:c0rpg26x
ははは、はっはっはっはっは。……やってできないことじゃあないのさ。
今の私の限界は、私自身が思っているより、ずっと遠いんだ。
(砕けた骨が、破れた筋肉が急速に再生していく)
(とはいえ、完全に戻るにはまだまだ時間はかかりそうだが)
(故に、今しばらくはこの血液が骨や筋肉の代わりを成すだろう)

ふふ、今からでも、私と番うか……と、たずねてみようかと思ったが、やめた。
今の私には、とっても大切なものがあるんだ。これ以上、仲間を増やす意味もない。
(ずっと押し殺してきた、長い長い孤独な日々)
(その果てでようやく得られた愛しい愛しい妹)
(そのことを思い出すだけでも、自然と顔に笑みがこぼれて)

しかし、まあ。きついことに変わりはない。そろそろ決めよう。
何か隠してるなら、ここで吐き出しておきな。全部吐き出さずに死ぬなんて、心残りにもほどがあるだろう?
どうせ死ぬなら、全力出してからにしなよ。
(そして再び、ゴキゴキと左腕から音が鳴る。更なる、そして恐らく最後の一撃を叩き込むために)
(深く腰を落として、拳を握る。その手に纏うはたゆとう龍)
(巨人に放ったほどの威力は既にない。それでも、人一人しとめる分には十分すぎる威力をもって)

……行くよ。
(放たれた拳は、三つ首の龍を成して。その龍が、卍を描いて唸って迫る)
47瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/25(木) 00:51:46 ID:/CisR5mY
――ふむ。
正直、以前の貴女より男の誘い方が上達したとは言い難いですが
ちょっと乗ってもいいかなとか思いました…嘘ですけど。
貴女の大切なもの…?
やれやれ、なんだか表情がどんどん人間らしくなってますね…やりにくいことです

(戦いの最中に見せるには似合わない緩んだ表情)
(大事なものがある。その言葉は嘘では無いだろう)
(人間の敵でありながら、人間らしい変化を遂げ行く彼女)
(いっそこうなる以前の種の生存本能しか持ち得ないままの方が戦い易くあった)

――さて、たしかにそろそろキツいです。はい。
じゃ行きますよ…かなりもったいないですが…死んだら終わりですし

…っ…ぐ……あぁ…!

(見れば自分の自慢のローブもボロボロに裂けて、霧原の纏うくたびれたコートと大して変わりはしない有様)
(手足を伝う濡れた感覚は水以外に血も混ざっているのだろう。ここが正念場と覚悟を決める)
(顔を伏せ、掌で覆い…ドクン、と何か、波動が脈打って体から溢れる)
(呻く間にも「力」が膨れ上がり、鼓動を打つ度に大きく…)

――全く。人類の敵で無いなら絶対に使いませんよ
光栄に思ってくださいっ!

(上げた顔、その額には第三の瞳。いや瞳を模した赤く輝く金属のオブジェが埋め込まれていた)
(差し出した腕から巻き起こる炎。それは八匹の蛇の形を成して水の龍と食い合いついに互いを相殺して消えた)
48シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/25(木) 01:06:29 ID:c0rpg26x
……ったく、どんだけ色々仕込んでるんだよ。
(あたりは立ち込める水蒸気で一時的に熱帯と化していた)
(ただたっているだけでも汗が吹き出てくるような、むっとした熱気に包まれながら)

ああ、私の妹だ。……ふふ、この先ずっと。世界が「シード」で埋まっても。
私の隣で寄り添って、共に生きていてくれる。そんな素敵な、妹なんだよ。
(強い想いが、これだけ傷ついた彼女を尚も立ち上がらせる)
(その想いはとても歪んでいびつなもので。それでも、ひたすらに真っ直ぐだった)
(その想いが折れない限り、きっと彼女も膝をつくことはない)

しかし、さすがに限界だ。幸いなことに、この空気じゃあいくらでも目くらましができる。
(熱気は冷えて水になり、その粒を集めて広げて、深い霧を作り上げ)
私の欲しいもの、やっと手に入れた。……もういいかな、なんて思うんだけどな。
ここでやめるのも、面倒だ。惰性かもしれないけど……最後までやるよ。覚悟しておいてね。
もうすぐ、始めるから。
(言葉だけを残して、その姿が霧に消えていった)

【では、こちらはこれで終わらせてもらう】
【付き合ってくれてありがとうね、それじゃ】
49瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/25(木) 01:31:26 ID:/CisR5mY
貴女の――いえ、霧原朱音さんの相棒からいただいた物です
人の強さの一つは協力できることなんですよ?
(真賀樹が協力の報酬にと贈ってきた、貴重な金属を用いたアイテム)
(これが最後の切り札だった。素材があまりに貴重なので出来れば使いたくなかったのだが)

寄り添う…隣りに……
ふむ。貴女もまた、人の絆の力を得ましたか
――やれやれ…話しが違い過ぎますね
(人の絆。そう評した。人外の、しかも人類の敵を指して言うにはあまりに相応しくない言葉かもしれない)
(しかし、彼女の声に表情、そして絆故に見せた力)
(…人間の側に立つ自分にもとても素直に共感すら覚える類のものだった)
(人が同じ人に触れた時に抱く感情そのままの…)

出来ればそのまま、愛しい妹さんとひっそり暮らしていただきたいですが…
……わかりました。なんだか色々見ちゃうとやりにくいですが
――恨まないでくださいね?

(どんどん広がる深い霧。その向こうから届く声)
(人類の敵は愛情を知り、戦うことをやめました――どうやらそんなハッピーエンドは無いようだ)
(単純な戦力以上の強さを得た彼女。心を知り、絆を得て、世界に自らの居場所を求めて戦う)
(それは単純な生存本能に根差した敵よりも、色々な意味で戦いにくいと感じた)

……思ったよりも不安定ですね
次が限界ですか。やれやれ、口惜しい限りです。
(霧が晴れるのを待ってその場を立ち去る)
(外した額の瞳は鈍い音を立てて掌で輝いていた)

【ではこちらも〆ます】
【今夜もお付き合い有り難うございましたーノシ】
50迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/25(木) 12:27:21 ID:J+Aa7HKT
【名前】迫水 直(さこみず ただし)
【年齢】19/3年生(2回目)
【性別】♂
【身長】185cm/75kg
引き締まった体躯。一見細身だがしっかり筋肉がついている
【容貌】短く刈り込んだ黒髪、わずかにタレ目、日に焼けた肌
【能力】妖魔寄生体
寄生体が宿主を守る為の妖力により様々な能力を持つ
・増幅された新陳代謝による、異常な回復力
・常人の数倍に達する筋力と瞬発力、持久力
・皮膚・骨格・筋肉が変質して西洋甲胄に似た姿(220cm/150kg)に変身、更に能力が増幅される
・ただし上記の能力で消費するエネルギーは膨大で、しかもその全てを食事で補わなければならず、食事量は桁外れ
【希望】雑談・戦闘・エロetc…
【NG】切断や殺害などのグロ、過度の暴力、衆道
【弱点】
・戦闘技術皆無
・直情径行
・能力の暴走
【備考】
・大切な人を守るため、人々が傷つく事を少しでも減らすため、
己の中に巣食う魔物の力を肯定し、戦い続けていくことを決心する

・高等部所属の元野球部のエース
・3年時に寄生体感染の為、自我を失ない、不登校で留年
・現在復学して2回目の3年生

【プロフ投下落ち】
51高嶺 椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/09/25(木) 18:57:35 ID:k/2uH8Hz
【名前】高嶺 椿(たかね つばき)
【年齢】 17
【性別】 ♀
【身長】 163cm
【3サイズ】 75 58 79
【容貌】腰までの茶髪を三つ編みにして一つに束ねている。
自分が起こした風で飛ばないようにいつも片手で帽子を押さえている
【能力】
風使い
突風や小規模な竜巻、風の刃を発生させる。
【希望】日常ロール 戦闘 エロール *特殊なのはご相談を
【NG】死亡やスカ
【弱点】煙
【備考】
高等部2年 女子テニス部所属
変わった事や物が好きで自信家 
一族皆医の能力者なのに何故か一人だけ風使い
妖魔とか怪しいのはとりあえず倒してみる派

戦闘では家族の医術に頼って少し無茶しがち
煙が大の苦手。少し吸っただけでも数秒体が麻痺してしまう程

【新規参加、よろしく。】
【予約なんかがなければ少しの間待機で】
52北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/25(木) 19:49:55 ID:FlcrZWio
【…こんばんは。】
【私のプロフは>>17
【どういうのが希望かによるけれど、よければお相手する。】
53高嶺 椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/09/25(木) 19:52:04 ID:k/2uH8Hz
>>52
【こんばんは!お相手ありがとうございます】
【最初ですので雑談系が一番かなと思うのですが】
【そちらに希望があればそれでいいですよ】
54北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/25(木) 19:58:01 ID:FlcrZWio
>>53
【特に、希望はないけれど。】
【立場上、初見は若干攻撃的になるかもしれない。】
【それでも構わなければ。】
【土と風、戦闘ロールも面白そうでもあるけれど。】
55高嶺 椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/09/25(木) 20:00:17 ID:k/2uH8Hz
>>53
【分かりました。こちらも若干攻撃的かも、ですから全く問題ありません】
【確かにでは雑談から軽く戦闘で?】
56北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/25(木) 20:05:39 ID:FlcrZWio
>>55
【喋りは得意ではないから、()が多いのは、許して欲しい。】
【私は、貴女の攻撃的な態度に勘違いして戦闘に入る。】
【もしくは、貴女が私をけしかけて軽く戦闘。】
【自信家、ということだから相当私の事を馬鹿にしてくれても構わない。】
【その方が私も書きやすいと思うから。】
【貴女の書き方からすると、後者が無難…かも。】
57高嶺 椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/09/25(木) 20:09:37 ID:k/2uH8Hz
【こちらも最初ですので色々ご容赦をお願いします…】
【後者がよさそうですね。珍しい能力を使っているところを見つけて刺激されて…という感じかな】
【それでは始めたいのですが…書き出しお任せしても大丈夫ですか?】
58北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/25(木) 20:13:32 ID:FlcrZWio
【それは、構わない。】
【ということは、私は戦闘してその直後に見つかるという感じ?】
【それとも、私の情報が貴女に流れていて、それを聞かれて能力を出して威嚇する。】
【どちらが、いいだろうか。】
【書き出しは、了解。】
59高嶺 椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/09/25(木) 20:16:43 ID:k/2uH8Hz
【たまたま怪我をして回復中とか、情報でもいいかもです】
【情報の方がイーブンな状態からなのでいいかもですね】
60北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/25(木) 20:21:42 ID:FlcrZWio
【では、情報の方で。】
【私の所に来て高圧的に…という感じだろうか。】
【それでは、後はそちらにお任せする。】
【それじゃあ、書き出すから、待っていて。】
61北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/25(木) 20:28:12 ID:FlcrZWio
(日が落ちるのも早くなり、風も次第に冷たくなってくる季節)
(そんな中、夕刻も近く部活も終わり下校時間が近づいてくる中)
(一人の少女が校舎裏にある古ぼけたベンチに腰を掛け本を読んでいた)
(眼鏡をかけ、いかにも文学少女といった顔立ち)
(ただ、どこか普通の少女とは違う無表情さを持ってはいたが)
(何かを待っているように、時折空を見上げながらページを捲る)
(辺りには人影もなく、ただ、校舎の間を吹き抜ける風が、彼女の髪を揺らしていた)

【少し、書き出し短いかもしれないけれど。】
62高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/09/25(木) 20:39:09 ID:k/2uH8Hz
ああ、いたいた。
……あの子かな?

(黄昏時の古いベンチの少女を遠くから見詰める一人の少女)
(手に入れた情報によれば大人めの彼女も異能者)
(それもとびきり珍しい――自分と同じ自然と?がる能力)

そんな力目の前にして、見ない手はない、よね。
さて、と……うーん、涼しくていい風。

(ワクワクした表情で掌に力を集める)
(辺りの涼しげな風が表情を変え怒るように激しく吹き荒ぶ)

北峰……綾香……さん?
(声をかけ眼鏡をかけた少女がこちらを向く前に、刃を飛ばす)
(目に見えない風の刃が草を刈り。空を裂き、そして彼女の本を切り裂いた。)
63北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/25(木) 20:53:22 ID:FlcrZWio
(常に彼女は狙われていた)
(というより、むしろ積極的に自らの情報を流していた)
(それは、自らの仇の情報を少しでも集めるため)
(もしかしたら、本人が現れるかもしれない)
(そんな、淡い期待も中には含まれていた)

(ふと、気がつく)
(風向きが、変わった)
(それも、何かの意思に操られるように)
(気づく、異変に。でも、動かない)
(それは、相手がただの異能者というだけか、もしくは仇の一味か)
(まだ、判断はできなかったから)
(初動で殺されることはまずない、そう結論づけると)
(目線を空から本に戻すと)

(声をかけられる)
(その刹那。自らの手元の本は短冊のように横から切られ)
(もったいない、ハードカバーの高価なものなのに、そう思いながら本を地面に置き顔をゆっくりと声の主に向ける)
………人の名前を聞くときは、まず自分から。
そう、教わっているはず。
(立ち上がると、ベンチに接していた部分のスカートの裾を叩き、両手を地面につける)
(幸いにして、ここは狭い)
(自らに優位な場所で待つのは、彼女の中での基本だった)
64高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/09/25(木) 21:05:55 ID:k/2uH8Hz
……高嶺響よ、初めまして
今ので何も動じないのね。
もしかして誘った?

ま、どうでもいいケド。
あなたは土使うんだっけ?
私は風。
お互い珍しい能力よね。
何かさ、親近感わかない?

(相手を中心に円を描くように喋りつつ歩く)
(その間にも風はますます猛く激しくなっていった)

私は沸くなあ。
(ニッと笑って両手を相手と同じように地面につける)

――だから…・…ぶつけたくなるの!

(椿が飛びのいた瞬間、描いた中心に小規模な竜巻が出現した!)
65北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/25(木) 21:23:19 ID:FlcrZWio
高嶺、椿。
そう………。
………そう思ってくれて、構わない。
問題は、貴女がどういう立場にいるか。それだけ。
(そう、あくまで問題は彼女が仇の一味かどうか)
(それ以外には、さして興味がなかった)

………同じ、自然と言う意味では。
ただ、貴女と私では力の使い方が違うみたい。
(存外饒舌な相手に、警戒を緩める)
(この手のタイプの人間は、満足するまで喋らないと攻撃はしてこない)
(ただ、風だけが激しくなり、両者のスカートを地面から捲り上げた)
(相手は、帽子を押さえながら自らの周りを回っている)
(背後に回られた時だけ、一瞬僅かに薄い土の壁を形成した)

……。
(首を傾げる。異能の種別などに別段興味はないから)
(ただ、言われれば少しは親近感もあるかもしれなかった)
(でもそれは、あくまで異能として。人間同士としてではなかった)

………っ。
(相手が飛び退いた刹那、荒れ狂う風が自らの足下近くから湧き出す)
(咄嗟に、土の手を呼び出して自らをその圏外へ放り投げさせた)
(若干着地に失敗し、尻餅をつく形で地面に落ちる)
(この分だと、相手は好戦的なのだろう)
(どうするか、まずは相手の手を見る事にした)
66高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/09/25(木) 21:41:53 ID:k/2uH8Hz
ふぅん、やっぱり誘われたんだ……。
(怒りを表すように竜巻の中に刃を混ぜる)
(巻き込まれたベンチ、本がずたずたに裂けて行く)

上手く避けたものね、土の……手?
どこの錬金術士よ、全く。

(自分の冗談に自分で笑いながら力を足に集中する)
(ふわり、と体が低空に浮いた)

うう、これ、キツいんだけど……。
これで北峰さんは無力なんだっけ?

(嘲るような笑みを口に刻んで刃を飛ばす)
(自分の力ではせいぜい数分、1M程度しか体を浮かすことができない)
(それで十分――その情報は嘘の、はず)
(奥の手を用意していたりしないのかな?期待を込めて)
(情報によれば手も足も出ないはずの中空から刃を乱射する)

ほらほら、どうするの?
67北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/25(木) 22:01:14 ID:FlcrZWio
私にとって、情報は命を預ける物。
そして、貴女は私と命を削り合わせる者。
どうも、そうらしい。
(相手は、明確な答えを出さなかった)
(そして怒りの感情が見える)
(話の通じる相手では、どうもないようだった)

…………。
(とりあえず喋らせておくことにする)
(どこかに弱点のとっかかりを口走るかもしれない)
(そう考えてのものだった)

………………。
(浮き上がった相手を見る)
(どうも余裕綽々のようだ)
(相手がどういう人間であれ、その表情は気に入らない物で)
(僅かに、歯ぎしりをした)

(中空から刃が飛んでくる)
(一撃、また一撃、服に、スカートを傷つけ、中の肉も僅かに切れていく)
(でも、そんな中どこか冷静になっていく自分がいて)
(狙うは相手の足下、まずは情報を聞きだそう)
(そう思い、土の縄を脚に巻き付け、力任せに縄を地面に引っ張る)
(同時に、硬土のトーチカのような形状のものを地面からせり出させ中空からの刃を防ぎ始める)
(それには時間がかかり、その間にもダメージは嵩んではいくが)
(何もしないよりは、ましだった)
68高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/09/25(木) 22:12:43 ID:k/2uH8Hz
本当に苦手なのね……。
空中の相手。

(自分の弱点を本当に曝け出すなんてと呆れ顔になる)
(そこまでする復讐心の強さを感じもしたが、それにしても……)

うあッ!?

(下半身への衝撃が思考を中断させた)
(足に届いた縄から凄い力で引っ張られたらしいと気付いたのは)
(相手の打って変わった冷たい目を見たときだった。)

やっぱ届くのね……。
でも縄ならっ。

(咄嗟にもっとも鋭い刃を縄にたたきつけるが――)
(ビクともしない。)

嘘!?

あう……これは少しまずいかなあ、助けて、なんて……。
駄目?
(上目遣いで相手を見る)
(許して、という風につぶらな瞳を装いつつ竜巻の素となる塊を後手に生成する。)
69北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/25(木) 22:25:34 ID:FlcrZWio
……余計な、お世話。
(あくまでおびき寄せる罠なのだ)
(肉を切らせてなんとやら、だろうか)
(体中から感じる鋭い痛みにも無表情のままではあるが)
(服や肉の切れ目からは、赤い物が滲み出していて)

………。
(トーチカから、僅かに目だけを出していたが)
(どうやら上手く縄を操れたようだ)
(そこから、シャツはおろか、ブラのストラップまで切り裂かれた状態で体を出し)

………助けるかは条件次第。
貴女は、私の敵?
それとも、ただの戦闘狂?
答え次第では、貴女を、殺す。
(どこまでも無表情なまま)
(相手に近づき)
(地面に手を付け相手の喉元に一本槍を押し当て)
(但し、縄の時のような力はもう残っていない)
(恐らく、攻撃が入れば折れてしまうだろう)
70高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/09/25(木) 22:47:20 ID:k/2uH8Hz
(地面につく手の様子、その姿)
(死力を尽くす必要のないのなら――)

……お互いにこの辺りが限界ってとこかな?

(ウィンクを一つして満足したように笑って両手を挙げる。)

はいはい、降参降参。

(勿論両手の塊はすでに霧散している)
(眼鏡の奥の強い瞳をまっすぐ見詰め返す)

どっちかっていうと後者かな。
珍しい力みたいのもあったし、何か力の種類に親近感わいちゃったからね。
別に戦闘狂の自覚はないんだけどね……。

あ、敵じゃないよ、絶対。
今は北峰さんを、応援したくなっちゃったしさ。
意思の強い人って応援したくなるんだよねえ。
私目標があんまりないから。

(槍を意に介さず立ち上がって向き合う)

いきなりごめんね。
本はあとで買ってあげるから、仲直りの握手、ね?

……駄目?

(無言の硬い表情の相手をつぶらなつもりの瞳で上目遣いにみつめる)
71北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/25(木) 23:06:07 ID:FlcrZWio
…………さあ。
私は、まだ…。
(とは言っても、既に衣服はぼろぼろで)
(なおかつ、傷の回復にも、力を入れなければならない)
(そう考えると、言葉が続かなくなってしまった)

(風の流れが穏やかに戻った)
(そう感じながらも、まだ気は緩められない)
(じっと相手を見つめながら)


………そう。
…なら…これ以上私も戦う理由はない。
………私の力は、自ら欲した物。
貴女は?

……応援?
(首を傾げて、よく意味が分からないといった風に)
私は……一人で戦ってきた。今も…そして、これからも。
私には………。
(心のどこかにある寂しいという感情なのだろうか)
(それが、言葉を詰まらせた)
目標…別に、ないならそれはそれで構わないと思う。
いらないのなら、それに越したことはない。

…………。
本は、……そう。
それなら甘えさせて貰う。
(本来なら、それよりも半ば乳房が露出した状況のシャツや切り裂かれたスカートを気にするべきだろうが)
(そういうものには、割合無頓着だった)

…………。
敵ではないのなら。構わない。
(地面から手を離し、相手の手を取る)
(信用しすぎる、これは彼女の欠点かもしれなかったが)
(この場合は良い方向に働いたのだろう)
72高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/09/25(木) 23:22:27 ID:k/2uH8Hz
ああ、そう……。

(残念なようなあきれたような呟きを漏らす)

流石、やっぱ余力あるかあ。
……いや、私もあるけど。

まあお互い奥の手は取っておくものだし、うん。

そ、応援。
困ったらこの私を呼びなさいな。
多勢に無勢ならこの私が薙ぎ払って・さ あげるから。
ずっと一人だと色々大変だし?

目標ね、私にはなーんにもないから。
ある人が凄くうらやましいんだけどな。……ソレが何であってもね。

(緩やかで涼しい、優しいかぜが二人の髪を揺らす)
(目を細めて風に身を委ねてゆっくり次の言葉を待つ)

そ、良かった。
(満面の笑みを浮かべて手を引っ張る)

それじゃ着替えて本屋に行こうか。
そういえば何を読んでたの?
やたら分厚かったけどさ。

(吐く言葉の量に差はあれどそれは会話になっていたし)
(対照的だからこその相性の良さを感じつい饒舌になっていた)
【そろそろ〆ですね】
73北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/25(木) 23:42:12 ID:FlcrZWio
………確かに、大変。
でも、私の目的の為に、貴女を巻き込んでいいのだろうか。
(初めて僅かに瞳を泳がせ、迷った仕草を見せる)

……そんなこと、は。
…復讐。目的。
(短い言葉を、噛みしめるように。)
(それは何よりも感情を物語っていて)
(そんな中でも風はとても優しくて)
(どこか、感傷に耽りたくなるものだった)

………んっ。
(引っ張られ、力を入れていなかった体は相手の体の中に突っ込む形になって)
(思わず、抱きついてしまう)
(その状況に、僅かな間を置いて気がつき、頬を染め、初めて少女らしいあどけない表情になって)
(相手をじっと見つめた)

………。
…ジャージ、ロッカーに取りに行かないと。
寮まで、この格好は流石に…いけない気がする。
……本………?
…本屋についたら…分かるから。
それまでは…秘密。
(相手がその本を見てどういう反応をするか)
(少し興味があって、敢えて、そういう返答を返した)

(どこか、彼女の事を自分にはないものを持っていて、羨ましいと思いながら)
(これからも、繰り返されるだろう戦いに重たい気持ちを持っていたものが少し軽くなった気がした)

【次辺りで〆、かな。】
74北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/25(木) 23:48:20 ID:FlcrZWio
……ここで、これ以上やりあっても仕方ない。
それは、お互いの認識。
だから、それでよしとする。

……そう。
呼ぶ…どうやって……?
(置いてきた鞄には一応携帯は入ってはいるが)
(それは、彼女にとっては情報屋からと携帯会社からのメールくらいしか入らないもので)
(必要ながらも、余り使う事はないものだった)

【ごめんなさい。前レスの前にこれを入れて…。】
75高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/09/26(金) 00:13:34 ID:45AXGNWc
そ、ならよし、よし。
ほら行こう行こう。
(ぐいぐい手を引っ張って)

え?
携帯あるならそれでいいのに。
普段使ってないの?

赤外線付いてる?赤外線。
……ってわかんなそうね。
偏見だけど典型的な機械音痴の香りがするわあ。
ああ、面倒だから自分で打つよ、貸して貸して。

(悪戯っぽく笑って携帯電話を取り上げる)
wind…なんだっけ。
はい、これ。
緊急時だったら電話のほうがいいかな。
普段もメール送るからちゃんと返さなきゃ駄目だよ?絶対だからね。

私に目的なんてないから、大丈夫大丈夫。
北峰さんの目的が私の目的。それでよくない?
復讐かあ。
家族?好きな人?いいよ、見つけ出してぶっ殺しちゃお。
私と北峰さんなら楽勝楽勝!

……その後どうすんの?
私と同じ?目的なしさんになる?

って考えても仕方ない仕方ない。
後のことなんかわからないわからない。ね。
(考え込ませる様な発言を自覚してお茶を濁す)

……ん?
そんな表情も出来るんだね。
私感激……って……。
(同じく頬を少し染めて誤魔化すようにそっぽをむく)

うん、その格好は流石にまずいねえ。
私のせいだけど。

そ。
それじゃ楽しみにしてるね。
ここで待ってるから。……いってらっしゃい。

……うーん……。
なんて送ればいいんだろう……。
(暖かな風を感じながら携帯を開く)
(最初のメールの文面を考え込んでしまうのだった)

【それではこちらはこれで】
【これからよろしくお願いしますね】
76北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/26(金) 00:34:43 ID:gKr85K8q
あ、うっ………。
(相手に主導されるのに慣れていない)
(あからさまに分かる反応をしながら)
(そのまま引っ張られて)

あまり、使わない。
だって…相手とか、いないし…。
(それは、自ら周りを絶った故)
(寮の上級生にも迫られたりはしたが、頑なに拒んでいた)
(理由はいくつもあるが最たる物は、送る理由がないから、だった)

……え、と……。
(流されるままというのが相応しく、携帯を取り上げられ)
…………あ、の。
(作業をしている様子を、少し慌てながら何か言おうとするが)
(そうしているうちに、作業は終わったようで)
………ん。分かった。

……本当に、それでいいのだろうか。
巻き込んで、命まで……。
(そう考えてから首を振った)
(考えてはいけない事だったから)
貴女がそれを望むなら。
私は、貴女と…目的を果たすのでも、構わない。
……家族。…大事な大事な。
目の前で失った………。
でも、貴女は…失わそうな気がする。
(その明るい様子に、どこか安心を覚えて)

分からない……。
でも、何かの為にこの力が役に立つのなら。
そうしたい、と願っている。
(胸で手を合わせ、目を閉じ)

……ご、ごめんなさい。
抱きついちゃって……。
(慌てて体を離し、視線を恥ずかしそうに泳がせる)
でも…くっついてると、少しだけ、貴女が分かった気がする。
……感情的には、嬉しい、が近いのかもしれない。

………誰にも見つからないといいけれど。
それじゃあ、そこにいて。
(少し初めはよろめくが、そのまま走っていって)
(校舎の中へと入っていく)

(これから彼女とどんな交流があるのだろうか)
(そんな事を考え、少し楽しくなっている自分に驚きながら)
(それに流されるのも、面白い、と僅かに、人目に付かないところで立ち止まり、顔を綻ばせるのだった)

【私はこれで〆】
【レス遅くてごめん。】
【こちらこそ、宜しくお願い。】
77北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/26(金) 00:46:33 ID:gKr85K8q
【えっと以下、空室。】
【で、いいんだよね…。】
78天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/09/26(金) 19:51:47 ID:dwmanzpy
【名前】天羽 都(あもう みやこ)
【年齢】13歳(中二)
【性別】女
【身長】150cm未満
【3サイズ】C60、けっこう着痩せする方
【容貌】
栗色のさらさらショートに赤いヘアバンド
色白で目や鼻など顔立ちが全般的に丸い
制服に長めのエプロン、サイハイソックス
ttp://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=420&type=jpg
【能力】
・異能に分類される様々な力の増幅/抑制
都に直接触れている対象の【能力】が増幅したり抑制されたりする。
効果はランダムで強く発揮することもあれば何も起きないこともある。
例:魔法の制御が正確になる、機械の動作が不調になる
・生物が持つ一般的な力の増幅/抑制
都の手料理を食べた者は、異能に限らない様々な力が増減する。
胃に残っている間だけ作用し、効果は都の感情や意志に左右される。
一般的な範疇内であり、生物的限界を越えるようなことはない。
例:マラソンで自己ベストを出す、試験で暗算を間違える
【希望】日常ロール、調査探査ロール ※エロールと戦闘は要相談
【NG】猟奇凌辱、強姦、SM、グロ
【弱点】両足不随で車椅子生活、戦闘能力なし
【備考】
十年前、学園教師である両親と共にどこかから旧校舎の屋上へ転落、
下敷きとなった両親のお陰で命は取り留めたものの後遺症で両足不随となる。
引き取り手がなかったため、学生寮の寮母に引き取られて学園へ通うこととなる。
明朗活発、世話好きで少し頑固、まっすぐ真当な性格。
料理部所属で、寮母仕込みの料理は学内でも評判になっている。
十年前のことは覚えておらず、最近怪事件なのを知って調べはじめている。
自らの能力については瀬尾司に存在を指摘されているが理解できていない。

【ロール内容を少し反映】
79天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/09/26(金) 19:52:47 ID:dwmanzpy
ということで、待機します。
80天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/09/26(金) 20:28:46 ID:dwmanzpy
御木本先輩とロールになりましたので移動します。
81島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2008/09/26(金) 21:24:37 ID:N3jolKNL
【待機、します】
【プロフは>>24です】
82島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2008/09/26(金) 22:33:41 ID:N3jolKNL
【待機解除して、避難所に行きます】
【以下、空室なのです】
83葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/27(土) 19:44:08 ID:T+N0C4J3
【名前】葛森 芹香(クズモリ セリカ)
【年齢】17
【性別】女性
【身長】149p
【3サイズ】禁則事項(本人談)
【容貌】
 黒髪のショートカットで少し日に焼けた肌。。
 靴下の代わりに足の甲と足首の辺りに布を巻いている事が多い。(地面に肌を触れさせたいため)
 護身用の道具(夜は暴力団から盗んだ拳銃、昼はスタンバトン)やメモ帳、鉛筆を常にベルトにつけている。    
【能力】
・小型の蟲を生み出し、操ることができる。
・蟲の力を借りる事が出来る。(蜘蛛の糸や蝶の羽、毒など体に付属させる)

・逃げ足が速く、柔術もかなりの腕。(ただし、能力とは関係なし) 

【弱点】鳥、トカゲ(これらが相手だと能力は一切使えない。彼女自身もこれらは怖いらしい)
【希望】NG以外
【NG】 死亡、グロ、スカ
【備考】
 高等部の文芸誌同好会員。会が月1回発行する会誌のインチキオカルト部門を担当している。
 ただし、ネタは近年発生している本物の異形であり、常にそれらを撮影や取材をし、それを改変して記事を書いている。
 取材の域は、現場から警察や暴力団、退魔機関の一部など様々であり、いい意味でも悪い意味でも顔を覚えられる事がある。
 本人曰く、「面白そうならそれでいい」と、はた迷惑な思考の持ち主。
 元は蟲を祭る神社の娘であったが、姉殺しの為に妹によって家を追い出された為、今は友達の家の庭に居候している。

【プロフ投下】


【ついでに30分ほど待機します】
84葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/27(土) 19:54:00 ID:T+N0C4J3
【本名間違えた……orz】

【本名は利香(リカ)です】
85迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/27(土) 20:07:46 ID:jUPF0bfQ
【こんばんは】
【初ロールのお相手に立候補してもいいかな?】
86葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/27(土) 20:10:13 ID:T+N0C4J3
【こんばんはです】
【はい、むしろこちらこそお願いしたいですw】

【で、シチュとか希望はありますか?】
87迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/27(土) 20:13:29 ID:jUPF0bfQ
【見つけた…プロフは>>50
【うぅん…申し訳ないけど、実はネタが無い】
【そちらの希望とか都合に合わせようと思うけど…それでいいかな?】
88葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/27(土) 20:16:47 ID:T+N0C4J3
【こちらから提示できるシチュはこんな感じですかね?】

@迫水さんが戦っている場面に遭遇→取材したいw
A昼の旧校舎取材中に出会う。
Bなんか、夜中にばったり出会ったり

【こんなものでしょうか?】
89迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/27(土) 20:22:11 ID:jUPF0bfQ
ではBにしておこう。@と違って、バトル抜きってことだよね?
だとすると、野球部としての俺の顔を知ってて…な感じが自然かな?
90葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/27(土) 20:25:00 ID:T+N0C4J3
【Bと@は迫水さんの能力を知るか否かの違いかな?まぁ、その辺はいいとして……】
【じゃあ、そんな感じで……】

【で、書き出しはこっちからですか?】
91迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/27(土) 20:27:59 ID:jUPF0bfQ
うん、出会う状況も含めて、書き出しをお願いできるかな?
じゃあ、改めてよろしくお願いします
92葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/27(土) 20:28:48 ID:T+N0C4J3
【分かりました。しばしお待ちを……】
93葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/27(土) 20:35:22 ID:T+N0C4J3
 ん〜、なんかネタが落ちてないかな?
(もう日も暮れるというのに碌な事がない)
(退屈。その言葉が今の彼女には似合っていた)
 学校に残れば何か面白いものが見つかると思ったんだけどな〜。
(薄暗くなった学校の裏手をぶらぶらと歩き回る)
 〆切りも近いのに……。

(そうして、校舎の裏を歩いている)
(手にはカメラやメモ帳。取材相手がいれば面白いのだが)
(そう思った時だった)
 あれ?確か、あの人って……。
(どこかで見たような顔。いや、この学校の生徒なら知っている「だけ」の顔は多いが)
 お〜い。すみませ〜ん!
(こんな時間に何してるんだろう?そんな思いと共に声をかけていた)
94葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/27(土) 20:36:22 ID:T+N0C4J3
【こんな感じで】
【改めて、お願いしますね】
95迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/27(土) 20:51:19 ID:jUPF0bfQ
(3年ともなると放課後に色々とある。今日は指導室に呼び出されて進路と成績について、タップリと絞られた)
(そんなこんなで、いつもの日課が遅くなり、辺りが暮れかけた頃にやっとウォームアップを終えた)

さて…できるとこまではやるか…
(軽く滲む汗をタオルで拭い、暗くなりはじめた紫色の空を見上げながら呟く)
(近くに置いたケースから、バットを取り出す)

………
(そうして調子の乗りはじめた頃に、背後から声をかけられた)
……?

(振り向けばそこには女子生徒--校章は2年生を現す色)
(手にはカメラとメモ帳…新聞記者みたいだ--本物を見たことはないけど--と思いつつ)
俺に、声をかけたのかな?
(辺りに他人はいないが、念の為確認してみた)


【遅くなりましたが、こちらはこんな感じで】
【改めてよろしくお願いします】
96葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/27(土) 21:04:03 ID:T+N0C4J3
(近づいてみるとどこかで見た事あるという感覚は、正しいことが分かる)
(彼が持っていたのはバット)
(それから大体の事は想像できる。そして、正しかったことも)

 はい、あたしが声をかけました。
(相手の質問に笑顔で答える)
 あたし、文芸誌同好会の葛森と言います。
(とりあえず、自分の名前を明かす)
 近年の色々な物を取材して記事にしているんです。
 それで、こんな時間にバットを持って練習していそうな貴方を取材しようと思いまして。
(まぁ、バット云々は嘘とは言え、この時間に何かしていた少年を彼女は見逃すはずはない)
(もしかしたら、当たりかも、という事もあるからだ)
 それで、少しの間、取材のお時間をと思い、声をかけたのですが……ご迷惑でしたか?
97迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/27(土) 21:16:21 ID:jUPF0bfQ
葛森さん…文芸誌同好会…?
(知っている。月一で会誌を発行している、割と活発なところだ)
(記事の内容は…まぁ推して知るべし、なのだが)

練習と言うか、ただの素振りなんだけどね…
(バットを軽く持ち上げてみせて、相手の笑顔に微かな苦笑いで返す)

話は分かったよ。了解。面白い話はできないけどね
(夕闇が迫り、辺りが急速に暗くなっていくのを感じて)
(既に相手の顔すら見えにくい校舎裏では、話しもしづらい)
場所を変えようか?表の昇降口なら明かりもあるし、そこで…
98葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/27(土) 21:27:00 ID:T+N0C4J3
 はい。
 まぁ、インチキなオカルトの記事を載せた会誌を発行している程度ですが。
(割といいイメージなど、文芸誌同好会にはない)
(まぁ、内容が悪いだけなのだが)

 ただの素振り?
 というと、今は部活をやってないのでしょうか?
(そこまで言うと、少しだけ黙る)
 もし、答えたくなければ、答えなくても結構ですけれど。
(もし、触れてはいけない過去ならば、という配慮に一言付け足す)

 いえ、本当に助かりました。
 、面白くなくても一向に構いません!記事にできればいいので。
(へらへらと笑いながら言う)
 そうですね。
(ここで一つ思いついたように言う)
 最近は物騒ですし、何か化けものも出そうですしね。
 早く移動しましょうか?
(あえて、余計なひと言を付け加えた)
(しかも、我知らずと言う感じで)
99迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/27(土) 21:39:38 ID:jUPF0bfQ
ああ、たまに読ませて貰っているよ
(ただの社交辞令。定期購読してるクラスメートもいるようだが…)

これはただの日課。元野球部なのは認めるけどね
それ以上はノーコメントってことにしておくよ
(聞かれても、真面目に答える訳にはいかない)

化物…例の連続強盗じゃなくて…?あれも、まぁ化物みたいなものだけどね
(「化物」の言葉にピクリと肩を揺らすが、何事もなかったように)
(バットをケースにしまい、いつも持ち歩いている大きめのバッグと共に肩にかける)それじゃ行こうか…

(昇降口は蛍光灯の淡い光に照らされて、陰影をより際立たせている)
(葛森の言った言葉通り、そこらの闇から、何か得体の知れないのが這出してきそうだった)

(そんな雰囲気も気にせず、失礼、と断って近くの水道で顔を洗う)
(タオルで水を拭き取りながら、葛森に向き直り)
それで、どんな事が聞きたいのかな?さっきも言ったけど、大して面白い話は出来ないよ?
100葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/27(土) 21:52:18 ID:T+N0C4J3
 そうですよね。
 まぁ、本当の化け物が出てくれば、記事には困らないんですけれどね。
 オカルト担当が主なんで。
(あえて、彼女も冗談のように振る舞う)
(反応は……微妙であったから)
 さて、行きましょうか?

(蛍光灯が不気味に見えていた)
(だが、その光は彼女にとって恐怖の対象にはならない)
(もし、何か出てきたとしても、逃げればいいから)

 えっと、聞きたい事は多々あるんですが、まずはお名前と所属でしょうか?
(にっこりとしながら、メモ帳と短い鉛筆を取り出す)
 それと、なぜこんな時間に素振りをしていたか?でしょうか。
 これが一番重要かと……あんな暗い所でやるなんて、不自然だと思ったので。
(元がそのような記事を担当しているためか。どうしてもその理由も知りたくなる)
101迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/27(土) 22:04:51 ID:jUPF0bfQ
…噂話くらいなら俺も知ってけどね…君の方が詳しそうだ
(クラスメートの会話に加わるでもなし。知っているのは漏れ聞こえた程度の又聞きの怪談話)
(その手の話なら、積極的に調べ回っている葛森の方が詳しく知ってるのは確実)
廊下で人を突き飛ばす幽霊とか、ジャージ姿の謎の女子生徒とか…そんなところかな?

(実際にはそれどころでは無い。普段相手にしている、人に害を為す怪異--妖魔の存在)
(だが、そんなことを話すつもりは無い)

あ、そうだったね。自己紹介してなかったっけ
3年、迫水直…今は帰宅部だよ
(自分の迂闊さに再び苦笑いしながら、質問に答える)
素振りは日課。身体を動かさないと落ち着かないんだよ
それと、裏庭なら目立たないからで、暗くなったのは、呼び出しをくらったから
…面白くない理由だろ?
102葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/27(土) 22:18:59 ID:T+N0C4J3
 ええ、色々仕入れてますし。
(事実として、彼女も『噂』についてはよく知っている)
(そして、その一部には裏にきっと関わっているものがあるという事実も)
 その二つは知りませんでしたね〜。今度調べておきましょう。

 迫水さんですか。
(そう言いながらメモを取り始める)
 ん〜、本当に面白くない話です。
 これが、「実は宇宙人と交信しているんだ!」とか「悪魔や魔物と戦うためだ!」とかなら特ダネ記事になったんですけれどね。
(冗談を交えながら、笑い声で話す)
 正直、そんな事を話されても、信じられませんしね。
 しかし、呼び出しでこんな暗いとこでやらなくてもいいのにって思いますよ。
 まぁ、暗くなってからネタ探しに町や学校を走り回っているあたしも人の事は言えませんが。
(実際はそれでネタをゲットしている事だけは伏せておく)

 う〜ん、となると……他の事は聞くのが嫌ですし……
 あとは……オカルト関連かな?
(自分の担当であるその分野が重要である)
 もし、噂みたいな怪異現象が起こって、迫水さんに不思議な力があったらどうします?
 守るために使うか?逃げるために使うか?
(とりあえず、次回の主人公の行動の参考のために聞く。その程度の認識だ)
103迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/27(土) 22:34:08 ID:jUPF0bfQ
済まないね、そんな危ない人じゃないんだ、俺は
まぁ、確かに物好きだとは思うよ
でも、自分に課した日課なら、ちゃんとこなさないとね
(肩を竦め、笑顔で答える)
それは、あまり感心できないね…化物じゃなくても、危ない人はたくさんいるみたいだし
(葛森の軽口に眉をしかめ、少し厳しめの声で諫めるように言う)
(自分が行っていることを棚にあげているが、それとは別の話だ)

(葛森の質問に、無意識のうちに真剣な表情に変わる)
(蛍光灯の光に照らされて、彫刻のように、人間味が薄れる)
もし人を傷つける化物が実在して、俺に不思議な力がある
…それなら迷うことなどないね。その力を使って、守る。
俺自身だけじゃなくて、俺の大切な人や、力のない人を、できる限り、ね
104葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/27(土) 22:46:59 ID:T+N0C4J3
 ん〜、まぁ危ないところには寄りませんし、安全は確保しますよ。
 そりゃ、危なくて怪我したら、元も子もありませんし。
(その厳しい声からも彼女は軽口で避ける)
(本来の目的の事を隠してるからこう言われるのも無理はないのだろう)
 だから、安心です。
 あなたと同じ「日課」程度の事ですから。

(突然に雰囲気が変わっていた)
(その事に違和感を覚えた彼女は一旦鉛筆を走らせるのを止めていた)
 なるほど……まるで、ヒーローですね。
(だが、彼女は笑みを崩していない)
(あくまで、『仮定』の話だから)
 でも、本当にできるでしょうか?
 人を守るというのは、対価がないと出来ないと思いませんか?
 それは信念しかり、肉体しかり、そして、命しかり。
 人は何かをする時には常に犠牲を得るべき存在なのですよ。
(彼女のまた「犠牲」については知っている)
 そう言う状態でも、出来ますか?
 人を守ることが……。
105葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/27(土) 22:54:24 ID:T+N0C4J3
訂正……
(彼女のまた「犠牲」については知っている)
     ↓
(彼女は「犠牲」については知っている)
106迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/27(土) 23:03:00 ID:jUPF0bfQ
ヒーロー、か…なれたら、いいね
何者からも傷つけられず、己の信念を貫き、人々を守る
それが理想的なヒーローだろうけど…
(真剣な表情は崩れない。答えを決めていたように、滑らかな口調で答えを紡ぐ)
出来る
愛する人の無事な姿、それが充分な対価
その為なら、俺は身体が傷つくことなどに、苦痛は感じない。どんな試練でも乗り越えてみせる
107葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/27(土) 23:17:54 ID:T+N0C4J3
 そう、ヒーロー。まぁ、あたしはなりたくありませんけど。
(笑いながら彼女は言う)
 あたしは別にそこまでして、自分を犠牲にしてまで他人を守りたいとは思いませんしね。
(彼の真剣な表情とは裏腹に彼女は真剣ではないかのように見える)
(だが、それが彼女の「真実」であると気づくには一体どれくらいいるだろう?)

 そう答えられれば立派ですね。
 傷つくことを恐れず、苦痛を感じず、それでいて自分の意見を持っている。
(彼女はそれが出来なかった)
(だからこそ、彼の意見を卑下にすることはしない)
 それができれば立派なヒーローだと思いますね。
 そして、誇るべきだと思いますよ。

 まぁ、仮定の話ですから、そんな答えを期待していましたが。
 さて……、これで次回のあたしの記事が出来そうですが……。
(再び、鉛筆を走らせ始める利香)
 すごくかっこいい記事になってしまうかも知れません。
 当然、実名やプライバシーは守りますけどね。

【ところで、リミットはどうでしょうか?】
108迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/27(土) 23:36:02 ID:jUPF0bfQ
これは俺の決めた事だからね…所詮は自己満足かもしれないし
君にもそうしろ、とは言えないさ
(彼女の台詞と表情に、微かな違和感を感じるが)
(それが具体的な形になることはない)

(突然我に返ったように表情を崩し、照れ臭げに笑う)
そう…全ては「仮定」の話…だいぶクサい台詞を吐いてたね、俺
よかった、これでも原稿のネタになるんだ?せいぜい格好いい人に書いてね
(わざとらしい安堵の溜め息を漏らしながら)
うん、まぁ、その辺は信用するしかなさそうだね
万一俺だってバレたら、恥ずかしくて学校に来れなくなっちゃうからね


【まだまだ、大丈夫です】
109葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/27(土) 23:54:29 ID:T+N0C4J3
 自分の信念を他人に押し付ける人なんて、あたしは軽蔑しますよ。
(笑い声に混ぜて話しをする)
(事実を悟らせないために)

 いや、クサいどころか、ファンタジー小説でも出来そうなくらいの勢いでしたよ。
 だから、ネタとしても十分です。
(彼女も笑う。彼とは違って楽しそうな笑顔で)
 かっこいいどころか、本当に主役クラスだと思いますね。
(面白い。ただそれだけの感情で彼女の中を満たす)
 いえいえ、プライバシーは守らないと。
 これも記者……ってほどでもないですが、あたし達の信念の一つです。
 だから、その辺は安心してください。
(で、最後に)
 この事を知っているのは、あたし「だけ」という事になりますから。
(意地悪そうに付け加える)

 ん〜、とはいえ……ん?
(何か言いかけようとしたその時であった)
(彼女が上の蛍光灯を見る)
(そこにいるのは4匹の蛾。普通に見れば光に誘われてきたのだろう)
 ん〜、迫水さん。
 さすがに暗くなりすぎてましたね。家に帰らなくて大丈夫なんですか?
(よく見れば、日はとっぷり暮れている)
 もし、これ以上、お引き留めするようなら悪いかと。
(彼女の態度が一変した。今までは引きとめていたはずなのに)

【分かりました〜。じゃあ、少し事を起こしてみますね】
110迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/28(日) 00:11:12 ID:Ij2tcztp
……
(葛森の最後の台詞に無言の笑顔で応じる。「それ」を知ってる人間は、他にもいる)
(話したことが「仮定」ではない、それを実行していると、自分を信じてくれる人がいる)

……?
(何気なく彼女の目線を追う。蛍光灯に群がる蛾)
あ、あぁ…そうだね…君も、早く帰った方が…
(すっかり暮れてしまった夜空を見上げ、彼女に言葉を返して…途中で途切れた)

(背中が粟立つ。焼け付くような気配を風の中に感じた)…本当に早く帰った方がいいよ…
(声が真剣に、今まで以上に緊迫した調子に変わる)
(目は既に葛森を見ておらず、周囲を探るよう動く)


【蛾はメッセンジャーで…】【何かが来たってことでいいのかな?】
111葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/28(日) 00:25:56 ID:Jv9tnRRJ
 あちゃー、困ったな。
(何を言っても彼女は蛾を見ていた)
(まるで会話しているかのように)

 いえ、あたしはまだ用がありますので。
(彼が緊迫した表情の中、彼女の真剣はどこへやらという感じで笑っている)
(だが、さっきと比べると様子がおかしい)
 迫水さんこそ……もう家の人が心配していると思いますよ。
(明らかに彼を遠ざけたがっている)
 あたしの方は、まだちょっと廻っていこうかなって。
 面白い事もありそうですし……。
(そう言いながら、彼女は鞄の中をいじくっている)
(メモ帳をしまい、カメラをチェック。そして、見えないように何かを準備していた)

 じゃあ、早く帰って……。
(そして、走り出そうとした瞬間に)
 ……って、やばっ!
(足元にそれがいた。異形な形をした小さないくつもの「動く花」が)
 逃げた方がいいかも……

【そんな感じです。蟲使いですしw】
112迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/28(日) 00:39:35 ID:Ij2tcztp
いや、俺は一人暮らしだし…それに、今用事を思い付いてね…
(葛森の様子を伺いながら、気配を探る)
(彼女も帰ろうとはしないで、何かを準備している)
近い…?
(「ソレ」がすぐ近くまで迫っている。だが姿が見えない)

っ!!待って!
(気配に振り返る。そして葛森の足元に群がる「ソレ」を見つけた)
くそっ!こいつら…
(認識すると同時に地面を蹴り、葛森の前に飛び出す)

(そのままの勢いを利用して、足をなぎ払うように蹴り抜く)
(数体の小さな花が、奇妙な粘液をまき散らし、蹴り砕かれる)
そう思うなら、早く逃げろっ!
(背後の葛森に叫ぶ)
113葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/28(日) 00:58:04 ID:Jv9tnRRJ
 って、早っ!
(いきなりの事に驚いている利香)
 …………
(別に妖魔がいた事に驚いたのではな。彼が蹴り飛ばした事実に驚いたのだ)
 あの〜、これ、ただの花じゃないように思えるんだけど……
 逃げた方がいいんじゃないかな?
(いきなりの事で驚いているのか、敬語もなくなっている)
 正直、一緒に逃げた方がいいと思うんだけどな〜。
 それとも、逃げられない事情でもあるの?もしかして、そっち関係の人?

(その時、再び出てくる)
(いや、正確には次々と生えてくる「花」)
(そして、大群は2人へと向かう)
 あたしは、逃げるよりも写真を撮りたいんで……。
(それを見ると、カメラをかばんに収める)
(そして、代わりに彼女の手には……)
 ちゃんと、逃げる事を考えた上で……
(大きな音がして一匹の「花」が鉛玉に撃ち抜かれる)
(そう、彼女の手には回転式の拳銃があった)
 対策もばっちりだって。
114迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/28(日) 01:12:36 ID:Ij2tcztp
俺はいつだって逃げることはできるさ
(次々に生える「花」を蹴散らし、踏みつぶし)
だが、「こいつら」が街に出たらどうなる?
そのくらいは想像できるだろうっ!

(背後で乾いた轟音。驚いて振り返れば、葛森の手に鉄の塊が握られていて)
それは…?どこで、君は…?(疑問が頭を渦巻くが、それどころではない事に気付く)
(同時に耳障りな鳴き声?をあげながら足元に迫る花を再び蹴散らす)

くそっ!数が多過ぎる…
(加えて目標が小さい。一撃を旨とする迫水にとっては相性が悪い相手)
そんなのじゃ、あっと言う間に弾切れだ。どうする?
(葛森を背後に庇うように、ジリジリと後退しながら、問い掛ける)
115葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/28(日) 01:27:23 ID:Jv9tnRRJ
 あー、確かにそうかも……。
 でも、きっと「その筋の専門家」が駆けつけてくれるし。
(まったくもって当てにならない事を言う人)
 まぁ、被害は出ちゃうけどさ……。
(だが、その被害を彼が許せないのは容易に想像できる)

 これ?
 ちょっと、『お友達』から黙って拝借したんで。
(立て続けに2発を打ち込む音)
(かなり扱いも慣れている様子だ)
 もともと、逃げるための手段だしね。
(しかし、所詮は無理な話で、彼女も後退していく)
(物量作戦というが、これにはさすがに拳銃では対処しようがない)
 いや〜、元々逃げる手段なんで、言うまでもなく弾も無いって。
(予備の弾を詰めるが、それが終わりなのだろう)

 方法があるとすれば、燃やすのが一番なんだけど、学校だし……
(こんなところで火事を起こしたら、それこそ大問題だろう)
 まぁ、植物は「根っこ」を片付ければ早いんだけど……。
(すると、一呼吸置いて)
 1分だけ時間を持たせてくれない?
 そうすれば、奴らの動きを止めてあげるけど。
116迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/28(日) 01:39:58 ID:Ij2tcztp
「専門家」…?
(「退魔機関」。その存在を彼は知らない)
そいつらが、出てくるまでに、どれだけ人が傷つくと思うんだ?
(容認できない事実。だかこのままでは埒が空かないのも事実)

1分だな?よし、分かった、任せる
(あっさりと提案を受け入れる。葛森の言葉に自信を感じたから)
(何より、この場で事態を収拾するために)
(「何をするのか」と問う事はしない)

そこに。そこなら、守り易い
(昇降口の角を指差す。そこなら「花」は狭い範囲でしか迫ってこれない)
(花を蹴散らし、葛森を角に押し込むようにして、立ち塞がる)


【そろそろ〆でお願いできるかな?】
117葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/28(日) 01:53:57 ID:Jv9tnRRJ
 知らないよ。
 そんな事を気にしてたら埒が明かないし。君には理解できない感覚だろうけどさ。
(人が傷つくのを気にしたら、自分がまいってしまう)
(だから、知らない人は彼女は切り捨てる。それがやり方だ)

 んじゃ……任されました。
(そう言うと、言われたとおりに昇降口の角に入ると、壁を叩く)
(次に、地面を叩く)
 頼むよ?
(彼に話しかけるわけでもないのに、地面に向かってそう口に出していた)

(迫ってくる花。任せたあとの1分は彼女は何もしていないように見えていた)
(ただ、花を見ているだけのようにも見える)
 終わった。
(しかし……少し経つと「花」に異変が起きた)
(唐突に動かなくなり、中には枯れていく花が出てくる)
 まっ、数で攻めてくるんなら、こっちも数で攻めないとね。あたしの得意な戦法だし。
(よく見れば、枯れた植物の根が食い荒らされている)
(おそらくは、根を主食とする蟲を大量に生み出したのだろう)
 これでいいかな?
(とりあえず、笑いかける)
 あとは放っておけば、全部枯れるし。
 これでいいんでしょ?

【分かりました。じゃあ、次あたり〆で】
118迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/28(日) 02:07:43 ID:Ij2tcztp
(ジリジリと時が過ぎる。足首にはツタが絡み付き、動きが鈍る)
(と、唐突に「花」が動きを止める)
……?何だ…?
(足を締め付けていたツタも、力なく萎れていく)

(何が起こったのか分からない。葛森が何かをしたのだろうが…)
(事態が収拾したのを確認して、背後を振り返る)

ありがとう、助かったよ
(硬い表情のまま、礼を述べた)
(葛森の口にした台詞、「知らない」。その言葉が心に刺さり、素直な笑顔が作れなかった)
あぁ、これで、もう大丈夫だろうね…

(二人の間を風が吹き抜ける。冷たい、凍えそうな秋の夜風)
俺はもう帰るけど…君はどうする?よければ家まで送るけど?
(多分受け入れられることはないだろう。そう思いつつも、言葉をかけてみた)
119葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/28(日) 02:23:03 ID:Jv9tnRRJ
 いや、お礼を言われるもんじゃないんで。
(もう敬語で話す気にも慣れないのか、それとも……)
 あたしも助かったし。
 それに、君には嫌な事聞かせたかもしれないしね。
(話を聞いた時から、自分の考えが彼にとっては信じがたいものであるのを知っていた)

(寒い夜が始まった)
 いや、あたしはこれからまた取材をするから……。
(そうすると、手には拳銃の代わりにカメラが握られる)
(多分、このまま一緒に帰っても、無言の『退屈な』雰囲気が生まれるだけだと思ったから)
 という事で、今日はここでサヨナラ。
 取材に……コホン……取材に応じてくれてありがとうございました。
 さっきのは、守秘義務を守りますので。
(最後に、『敬語』を使って取材のお礼を言う)
 また、機会があれば、取材させてくださいね。ちょっと、気になる事もあったので。
(そう言いながら、彼女は門へと向かっていく)
(冷たい夜風が吹き抜ける)
(彼女にとって、「楽しい夜」が始まるのだろうか?)
(それは、誰にも分からないことであった)

【では、私はこれで〆という事で】
【お相手ありがとうございました〜】
120迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/28(日) 02:34:04 ID:Ij2tcztp
【綺麗に〆て貰ったので、こちらのレスはなし】
【新キャラの初ロールと言う大役を任せて頂いて、ありがとう】
【また次の機会があれば、よろしくお願いするよ】
【じゃあ、お先に失礼させて貰うね。おやすみ〜ノシ】
121葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/09/28(日) 02:40:28 ID:Jv9tnRRJ
【いえいえ〜、こちらこそまた機会があれば、よろしくです】
【それではおやすみなさい〜ノシ】
122媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/28(日) 15:54:12 ID:fxj5IuB2
【名前】媛名 葵(ひめな あおい)
【年齢】18歳
【性別】 女
【身長】170cm
【3サイズ】スラッとした体型だが、胸が小さめ
【容貌】腰下までのストレートな黒髪。黙っていれば淑やかそうにも見える。
【能力】“剣糸(けんし/ソードストリング)”
    日本刀と糸やダガーなどの暗器を得物にすることから、組織内で“剣糸”の名をもつ。
    異能はないが、その運動能力・動体視力・反応速度は常人を大きく上回る。
    ※ 日本刀は≪弐式(にしき)≫という名の霊剣、特殊な糸は拘束・切断などが可能。
【希望】雑談、戦闘、エロール など
【NG】スカトロ、妊娠、特殊なものは事前に相談下されば
【弱点】精神干渉・魔術的攻撃。痛覚は多少鈍いが、再生能力は普通の人間。
    武器上の問題で、両手を使えなくされると弱い。純粋な力比べにも同じく。
【備考】本性は≪深凪(みなぎ)≫という非合法組織から派遣された、異形狩り。
    学園の異能者の調査を、主人から命じられて高等部三年に編入した。
    異形の退治及び、異能者が「異形」か否かを断じ、異形たれば狩ることが仕事。
    あまり強くは感情を表情に出さないが、感情の起伏はそう小さい方でもない。
    外見や丁寧な口調やとは裏腹に、真顔で冗談や人を喰ったような発言もしばしば。
    NGワードは無い胸に関すること。現代文と銃器が苦手。

    幼い頃に様々な経緯から組織に拾われる。それからは≪深凪≫に盲目的忠誠を誓い、
    命令のままに狩りを行う猟犬として在ることを、自分の至上として生きてきた。
    だが、初めて穏やかな日常に触れたことで、今ではその在り方が多少揺らいでいる。

 ※ 彼女の組織における異能者は「血族や種族、また契約などに関わらず突発的に能力を得たもの」を指す


>>1 スレ立てお疲れ様でした。(一礼)】
【プロフを少し大きく改定させていただきまして、投下になります】
123媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/28(日) 15:56:38 ID:fxj5IuB2
【さてと、休日の夕方にあたりますこんな時間ではありますが、
 失礼して待機させてください。プロフィールは、そのまま上記になります】
124真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/28(日) 15:58:00 ID:lerOYGlJ
前々から言ってたネタを消化するべきか。
それとも現在進行形のネタやるべきか。
それが問題だね。
125媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/28(日) 16:00:53 ID:fxj5IuB2
あら。こんにちはです、真賀樹さん。

私の方としては「王の墓についてはもう関わりません」ということが
貴方に伝わってさえすればいいので……そこは軽く打ち合わせるだけですませ、
現在進行のネタがあるのなら、十全とお聞きしたいかな、と。
126真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/28(日) 16:02:42 ID:lerOYGlJ
あの墓を暴いた所為で、冥界の門が開いたんで更にカオスになった
というネタも行間ですませていいなら、別にそれでもいいけどね。

現在進行形のネタとしては・・・・・シードの出来そこないを始末してる
シーンに遭遇して、色々話すって感じかな。
127媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/28(日) 16:09:32 ID:fxj5IuB2
……そんなネタが。それはなんとも厄介なお話で困ってしまいますね。
うぅん。私は、冥界の門が開くことは知らなかったとしておけば十全でしょうか。
……つまり、知らなかったとはいえ下手すると私もその門が開いたことに一枚噛んでしまうことに。困りました。

私は、時間的にもあのお話にあまり深いところまで関わるつもりはありませんので、
あまり深い協力、なんてものはできないかもしれませんが、冥界の門も含めて、
近状報告ロール、ということなら十全と構いませんよ?
128真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/28(日) 16:11:39 ID:lerOYGlJ
王の墓と神巫の墓は一緒にしておいた。そっちの方が都合がいいから。
あれは魔女とのロールで出したネタだから。後日ねちねちと絡んでくれて
いいよ、その辺は。

了解したよ。
シードを探して徘徊してる僕と遭遇か。
出来そこないを始末してるひめ先輩と遭遇か。
どちらでも話は作れるね。僕から書き出していいかな。
129媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/28(日) 16:12:58 ID:fxj5IuB2
じゃあ、とりあえずあの墓については「冥界の門」の存在までは
こちらは認知していなかったということにしていただいて、休戦協定、にしていただければ幸いです。

それでは、お言葉に甘えて書き出しお願いできますか?
130真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/28(日) 16:15:33 ID:lerOYGlJ
了解。
では暫しお付き合いを。
131真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/28(日) 16:22:01 ID:lerOYGlJ
(痩せ細った月。静寂に包まれた公園。徘徊する影)
(幽鬼の如き音もない歩み。白い髪と眼鏡。迷彩服とアサルトベスト)
(冷やかな殺意と明確な意思。懐には秘密兵器を抱え、夜を往く)

――流石にいないな。出来そこないばかりだ。
(見えざる糸が首を斬る。四肢を断つ。人にして人にあらざるモノが絶命する)
(真賀樹漸と名乗る盗掘屋は、倒すべき敵を求めて徘徊していた)
(殺したのは゛出来損ない゛。本命は見つからない)

――けふっ・・・・・徒労か・・・・
(軽く咳込みつつ、公園を去るべく歩き出す)
(こほっ、こほっ、と咳込み続けながら、自分が殺した相手を省みる事もない)
132媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/28(日) 16:27:33 ID:fxj5IuB2
(痩せ細った月。この頃、夜の動きがあまりにも異様だった)
(明らかな崩れが生じているのは、先日自分を訪ねてきた“主”も察するところだった)
(……だからといって自分のやることは、もう既に決まっているのだけれど)

…………。
(夜に増えた異様のうちのひとつの死骸を、一瞥してから)
(手にしたダガーを、咳の音の方へ向かって投擲する。
 だが、標的はその本人でなくその足元。狙いは、その人物の足止めだった)
133真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/28(日) 16:32:06 ID:lerOYGlJ
―――!?
(地面に突き立てられたダガー。反応が一瞬遅れた)
(最近、体調が悪い。情緒不安定だった影響だと思っていたのだが)
(どうやら、他の原因も考えられる。咳込みつつ、周囲を見まわす)

――――何か用かな?
生憎と、やることがあるんで構ってる暇もないんだけど。
(言いつつ、糸を垂らす。暗殺には最適なミクロンサイズの糸が)
(この糸、どれほどこの街で命を散らせてきたのか、少し覚えていない)
134媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/28(日) 16:36:48 ID:fxj5IuB2
(ダガーに対する相手の反応に、少しばかりひっかかりを覚える)
(あの相手のことだから、軽く跳ね返すくらいするかと思ったのだが
 偶然か、それとも別因があるのか―…そんな考えを巡らしながら、相手の前に姿をさらす)

……あら、酷い。
私は十全と貴方に構わせていただきたい気分だったのですけれど。
(黒づくめの服は、狩りのときのもの。色は、闇に溶け込むための色)
(相手の武器である糸に警戒は見せながらも…彼女はいつものように緩く小首をかしげた)

まったくと、酷い崩れが起こっているものですね、近日は。
135真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/28(日) 16:43:56 ID:lerOYGlJ
――ひめ先輩でしたか。終業式以来ですね。
(終業式。休戦条約。遠い昔のことのようだった)
(静謐という名の仮面を被り、盗掘屋は猟犬と相対する)
(服装から察するに、彼女は異形狩りとしての自分を出している)
(それもこれも、あのシードに関連する出来事が原因だろう)

ああ、そうだね。どっかの馬鹿のお陰でくだらん馬鹿騒ぎが起きている。
それに終幕を引くのは、キミではないんだろうけどね。
(猟犬の言っている件には、当然の様に心当たりがある)

――もしかしたら、僕の所為かも知れないけど。この騒ぎの一因は。
(王の墓――或いは神巫の寝室。その゛扉゛を開けたのは自分だ)
(その冥界に通じた゛門゛から溢れ出た災禍の火種は、この街を更なる災禍)
(を齎している。だから、自分にも原因はある。責任感は皆無なのだが)
136媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/28(日) 16:50:09 ID:fxj5IuB2
ええ、全くと夏の間にお会いできず寂しい限りでした。
(肩をすくめて、近くにあった公園のフェンスに背を預ける)
(髪を帽子の中にしまっているので、容姿はどことなく学園の彼女とは違うが
 その振る舞い、喋り方はいつもと何ら変わらないものだった)

どこかの馬鹿さんですか。
貴方を含め、二人もこの街にそんなものがいるとは全くと。
(目を細めて、相手を見る)
(目の前の盗掘屋はどうにもこの異様の一つ二つに絡んでいるらしい)
(一因は自分の所為かも知れない、という言葉を聞いてからため息をつく)
………あの墓絡みですか、貴方が一因かもしれないというのは。
(咎めるというよりも、それは純粋な質問だった)
137真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/28(日) 17:02:28 ID:lerOYGlJ
夏は何かと忙しかったもので。
ひめ先輩の水着姿や浴衣姿を見れなかったのは残念だね。
(言葉の内容と裏腹に、その口調は素っ気なく温度がない)
(別段会いたくもなかったと、言外に含ませているのだ)
(それでも、糸を巻いて回収して警戒レベルを一段階下げる)

ええ、ちょっと知った馬鹿が僕の預かり知らぬ場所で、馬鹿なことをしたらしくてね。
始末をつけないと、この街がちょいピンチなんですよ。知ったことではないけど。
(゛ちょっと知った馬鹿゛に関しては、言うまでもないだろう)
(彼女を乗っ取った化け物を殺す算段は、既に練っている。後は実行するだけだ)

ええ、そっちの件に関しては間違いなく僕の責任でしょう。
冥界から、古代の悪霊が溢れだしたのを確認しました。
無論、その責任を取る気は皆無ですがね。僕は盗掘屋ですから。
(その問いに対して、殊更に隠すこともなくしれっと答える)
頑張って異形を狩ってください。それがそちらの使命なんでしょ?異形狩りの猟犬さん。
(揶揄するような笑みを向けて言う)
138媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/28(日) 17:13:58 ID:fxj5IuB2
……そうですか。
(傍目には穏やかな言葉のやり取りが、この相手では全くと真意の異なるものになる)
(糸が彼の手元に戻ったのを確認すれば、あとはもうこんなやり取りに意味はない。
 今は貴方が標的ではないと、そういう色を滲ませる為の会話なのだから)
街がどうなろうが知ったことではないご様子ですけれど、
どうにもその、“ちょっと知った方”に対してはしては随分とご執心のご様子で。
始末、つけそこねないで下さいね。貴方が言うように、その件の深部に恐らく私は関わりません。

………余計なものを。
溢れ出したはもう既に終わったこと、これ以上の言及は無駄です。
貴方に対して、一片の責任感など期待するはずもないでしょう。
(終わったことは仕方がない話だとでも言うようにしていた彼女の視線が、
 相手の揶揄を含めた言葉にいささか鋭くなってから、逸れた)
ええ、私は目の前にある異形を狩ることがお仕事です。
全くとその仕事を増やして下さるとは、優しいとしか言いようがありませんね。
139真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/28(日) 17:26:23 ID:lerOYGlJ
――そのつもりだよ。とは言え、他の人間も動くでしょうから、
僕が手を下すまでもないかも知れないね。
結果的に゛彼女゛が消えてなくなれば、僕としてはそれで満足だからさ。
(何処までも他人事のように、盗掘屋は本心の一端を覗かせる)
(最良の結果が自分で殺すことになら、次善の結果は彼女が死ぬこと)
(ベストが望めないならベターでもよい。それが彼の考えだ)

こう見えても僕は優しいからね。女性限定で。
喜んでくれたならそに越したことはないよ。
(鋭い視線に対して、偽善的な笑みを浮かべる)
(まるで信用のならない言葉であろう。この男が他人に優しかった事はない)

ところで、その礼の代わりにひとつ尋ねたい事があるんだ。
キミが――仮にキミの大事な相手が狩る対象になった時、キミはどうするんだ?
(偽りの笑みを消して、冷やかな声音で問う)
(それは、自分が相棒と認めた相手を殺すと決めたはず彼の、僅かな迷いだったか)


140媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/28(日) 17:36:15 ID:fxj5IuB2
……彼女、ですか。
貴方が女性に絡んでいるとなると、邪推しかできないのですけれど。
(揶揄を込めながらも、相手の何かを垣間見て目を伏せた)
(実質、様々な人間がこの夜を動いているらしい――…その“彼女”とやらについても
 今は少なくとも自分が自ら関わっていくようなことではないと、それが深凪の見解だ)
女性に優しい、ですか。
まったくと優しくしていただいた覚えの一つもありません。
(とどのつまり、“嘘つき”だとそう言外に責めて、彼女は肩をすくめた)

(まったくと何で自分が礼の一つをしなければならないのだろうか)
(どうでもいい質問なら、そうやって返していたかもしれないが、
 その問いは今の彼女にとっては、自分の為にも無視できないものであった)

……大事な相手が、異形へ転じたなら、もうそれは大事な相手ではありません。
狩るべきものです。 私の敵です。 それ以外の、何ものでもありません。
猟犬に、思考能力などいらないでしょう?他人の手足は、思考する必要なんてない。
(淡々とした声。それは、夜の公園に少しだけ響いて、溶けて消える)
――…何故、そんなことをお聞きになるの?
141真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/28(日) 17:46:02 ID:lerOYGlJ
あれ?優しくして欲しかったのかな?
・・・・・愛に飢えてるんだね、ひめセ・ン・パ・イ?
さっさと彼氏のひとりでも作りなよ。郡くんとかお薦めだよ。
(適当な、意味のない台詞で話題を有耶無耶にしようとした)
(僅かながら、本心を晒したのが少し癪だったので)

――そんな簡単に割り切れる程度の相手にしか縁がないのは、理解できたよ。
けど、キミの答えは概ね同意できるね。もう、彼女は僕の知ってる彼女ではない。
(わかっていた、はずだった。猟犬の答えなど。自分とて同じ答えを出したのだから)
(なら、一体何を期待していたと言うのだろうか。この理不尽で不寛容な世界で・・・)

――それは・・・・・・・・けふっ!
くっ・・・・・・げっ・・・・・・・・かはっ!
(何故そんなことを聞くのかと問われ、何かを答えようとした時、胸の奥から何かが)
(こみ上げた。熱いそれを飲み下すことができず、思わず咳込んだ。身体を折って口元を)
(手で覆い、片膝をついた。手の平が赤く紅く染まった。盗掘屋は吐血していた)
142媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/28(日) 17:55:39 ID:fxj5IuB2
そうですね。人肌が恋しい季節になりつつありますし。
(目を細めて肩で笑ったのは、相手の意図を垣間見たからか。
 喰いかかるわけでもなく、そんな風にして彼女もその話を有耶無耶にした)
……もう、まるでそれでは私が寂しい人間のようです。
私にとっての至上が、ただ猟犬であることなだけ。
――揺るぎなく、それが私にとっての至上であるから、そうなるだけの話。
(それはまるで、自分に言い聞かせているかのような言葉だった)
(言葉にするのはいつだって簡単な。
 自分の本当の真意が、自分に生じている揺れが、一体どうであれ――…口にする、だけなら)

(それにこの相手に対してボロを出してしまえば、そのまま全て引きずりだされる気がしていた)
(それだけは避けなくてはならない。――…自分はあの人の猟狗だ。それでいいのだから)

……ッ、真賀樹、さん…。
(そんな思考がプツン、と途切れる)
(目の前でせき込んだ彼の様子が可笑しいのは明白)
(少しだけ近寄ってから、その近くに膝を折る――…地面に落ちたものを認めて少し瞠目した)
143真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/28(日) 18:02:33 ID:lerOYGlJ
くっ・・・・はぁ・・・・・・
時間が・・・・・ない、みたいだよ・・・・
(苦しそうに呻いて、弱弱しく呟く)

・・・・・この街で、幾つもの遺物に触れてきた。呪物にも、ね・・・・・・
本来なら、あり得ない程の短期間の間に・・・・・
その代償が、巡って来ただけのことさ・・・・・
・・・・踏み倒す気・・・・だったけど、そうもいかなかったみたいだよ・・・・・
これは、゛呪い゛だ・・・・・・それも複数の呪物の・・・・・・
(血の入り混じった唾を吐き捨てて、口元を拭い立ち上がる)
(只でさえ白い顔色が、幽鬼の様に蒼白となっている)

・・・・・猟犬であることが至上、か・・・・・羨ましいね、少しだけ・・・・・
僕には・・・・・俺にはもう・・・・・・至上としていたものが・・・・・もう・・・・・
(ふらり、ふらりと揺れ動いて。今にも倒れそうな風情で)
・・・・けど、止まる事はできない。動かない人生に、意味はない・・・・・・
探して追って盗んで戦って・・・・・・だから・・・・だからっ・・・・・・かっ・・・!
(けれど、その双眸だけは未だ鋭く。けれど、再び血を吐き出す)
144媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/28(日) 18:14:08 ID:fxj5IuB2
「呪い」。それが、貴方の代償。
………全く、責任感のなさは反省のなさにつながるみたいですね。
自分の身を削って、貴方は何を得たというのですか?
(努めて冷静な言葉を紡いでみても、ほんのわずかだけ声が揺れる)
(敵でないものの死の兆候を目の当たりにするのは、久々だった)
(幽鬼のごとき蒼白な顔をしながらも、立ち上がる彼につられるように彼女も立ち上がる)

(そうして、その言葉に何かしらを悟った)
(以前話した彼の至上が、“彼の守りたい命”が――おそらく、もう潰えてしまったということを)

―――…ッ。
そんなの、ただの…っ、自棄になっているだけです…。
苦しさから逃げているだけ。…っ、思いださないように、振り返らないように
目の前のことに、突き進んで、必死になっているだけ…っ。
(鋭い双眸にある決意を否定したかったのは、あまりにもその結末が悲しすぎるから)
(ふらつく彼に伸ばそうとした手が、ためらったように宙で止まる)

間に合わなかったと、言うのですか…?
145真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/28(日) 18:28:03 ID:lerOYGlJ
――そうかも、知れない。けれど、他のやり方を・・・・・
他の生き方を・・・・・俺は知らない・・・・・・
俺は、生き抜く術を教わっても、死ぬ術は仕込まれてない・・・・・
例え、何を失くしても突き進む。そうでないなら、死んでるも同然だ・・・・・
(まるで動揺しているような猟犬から吐き出される否定の言葉)
(それでも、尚、自分の言葉と決意に縋る。徒労だと知っていたけど)
(それでしか自分を支えられないから。もう他に何もないから)

――間に合わなかった、んだろうな・・・・・
些か、遅すぎたのが、俺の責任だ・・・・
(リンダ。大切な家族の命を、彼は救えなかった)
(それが事実。それが現実。自分は無力。それが全てだった)

――けど、もうひとつの終幕には、絶対に間に合わせる・・・・
間に合わせてみせる・・・・この命を費やす瞬間を・・・・・・っ!
(躊躇う様に伸ばされた手を、掴もうとして――血に濡れた手に気づいて止める)

・・・・ああ、悪いね。ちょっと醜態を晒したようだ・・・・・
僕は、そろそろ行く。探さないとならない相手が、いるから・・・・・
(踵を返して、公園の前に停めている単車に向けて歩き出そうとして――倒れた)

――ごめん・・・・・公園の前まででいいから、肩を貸してくれないか?



146媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/28(日) 18:43:20 ID:fxj5IuB2
(恐怖と動揺に揺れたのは、彼に対して深い思い入れがあるからだとかではない)
(――その様を、自分と重ねてしまったのだ。
 いずれ、自分もこのようになるのではないかと決してしてはならぬ思考を巡らしたのだ)
(それを、振り払う。それはあまりにも、彼女にとってはどうしようもないほどに―――…)

(彼の言葉を無言のままに耳にして、首を振る)
(相手が口にする言葉に対して、自分が返すべき言葉など一つもないはずだ)
(同情、慰め、侮蔑、嘲笑――…それらを向けるようなことは、もう必要ない)

……その手で触られたら、服も汚れてしまいそうです。
ですが、このままにしておいて恨まれたら、困ってしまいますから。
(どうぞ、と。彼の要望を受け入れて、小首を傾げる)
(けれど、その眼は明らかに「真賀樹 漸」でなく「死に往くもの」を見る目だった)
147真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/28(日) 18:52:20 ID:lerOYGlJ
・・・・・悪いね・・・・・
返せるものがないのが、残念だよ・・・
(猟犬に支えられた゛死に往く盗掘屋゛は、どうにか単車に跨る)
(キーを回してエンジンを起動させる。排気音が夜の静寂を切り裂く)

――死ぬつもりはない。
結果としてそうなるとしても、僕は最後の瞬間まで突き進む。
それが、命を費やすってことだから・・・・・生きるってことだから・・・・
・・・・もう、キミと屋上で会う事もないのが、少し心残りだけどね・・・・・
(排気音に掻き消されそうになりながら、多分最後になるだろう言葉を告げる)

・・・・・・キミは、長生きしなよ。
精々這いずり回って、猟犬として使い潰される不毛な人生を、送るといい・・・
(皮肉と本音の入り混じった言葉を最後の挨拶として、盗掘屋は走り出した)
(ガスと排気音が消える頃、再び静寂が周囲を支配した)


【こっちはこれで〆・・・・・】
【まあ、アレな内容ですので付き合わせて申し訳なかったと】
【思います。ありがとうございました。そしてすみませんでした】
148媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/28(日) 19:07:22 ID:fxj5IuB2
……悪いね、だなんて。
貴方から珍しく謝罪の言葉をいただけたので、それで十全です。
(首を振って何もいらないと、そう告げる)
――それが貴方の「生き方」だというのなら、私は否定致しません。
燃やしつくして、燃え尽きればいい。 私は、それを否定しない。
(耳をつく排気音。彼女はいつものような表情で盗掘屋を見ただけだった)

……そうやって“生き抜いてみせた”のなら、
いつか、そう、ですね……黙祷の一つくらい捧げて差し上げてもいいですよ。
(“屋上で会うこともない”と、そう言った彼の頭を軽く撫でて、目を細める)
(それからは何も言わずに相手を見送った。
 最後になるかもしれないけれど、それを憂うような仲ではなかった、はずだから)


(夜を裂く静寂が遠ざかる)
(相手を支えていた手に残る“ヒト”の温かみを思い出すように、手を開いて握って)
……嘘つきなら、最後まで嘘つきでいてくださればいいのに。
そういう、意地悪な皮肉と本音、吐き出さないでくれれば、いいのに。
(“本当に優しくない人”と、呟いた言葉は夜の街に消えた)
(ぐらぐらとふらついた自分の精神をどうにか落ち着かせながら、彼女もまた狩りの為に夜へ消えた)


【はい、こちらもこれで〆になります】
【いえいえ。こちらこそ長考になってしまったばかりで……ッ
 むしろ、こんな大切なロールなのに上手くお付き合いできたかが心配な限りです】
【お相手有難うございました。 それでは、これにて失礼させていただきます(一礼)】
149須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/28(日) 19:24:36 ID:drC3Ffmk
【待機してみるよ。プロフは>>11
150須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/28(日) 21:18:20 ID:drC3Ffmk
【……あ、解凍予定があったみたいね。ごめん。落ちるよ】
151伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/09/28(日) 21:27:24 ID:c9D7H4bM
【須佐乃さん、ありがとうございます】
【迫水先輩をお待ちしています】
152迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/28(日) 21:27:43 ID:Ij2tcztp
……津綺子…
(メールを受け取った。文面は短く、内容は簡単だった)
(「会いたい」と、連絡の取れなくなっていた恋人から)

(街を、駆ける。そこかしこに溢れる異能者--あの日出会った少女と同じ能力)
(胸に不吉な予感が湧き上がるのを敢えて無視して)
(ただひたすらに、約束の場所へ…)

…はぁ…はぁ…
(公園に辿り着いた時には、全身が紅く染まり、彫像のような上半身がむき出しになっていた)
…痛っ!…
(あの時と同じように、傷を手で押さえ、その場に蹲る)

(公園はまるで別世界のように静かで、冷たい秋の夜風が吹き抜けるだけ)
(約束の時間まで、あと少し…)


【津綺子の到着を待ちつつ、書き出しを投下】
153迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/28(日) 21:28:54 ID:Ij2tcztp
>>151
【↑な感じでいいかな?】
【よろしくお願いします】
154伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/09/28(日) 21:34:57 ID:c9D7H4bM
(黒いボディスーツに黒いスパッツ。それはいつも夜陰に乗じて退魔を行うための装束)
(パートナーとともに過ごす時間のための……)

直さん
(闇の中からにじみ出るように姿を現す)
(少なからぬダメージを負っている直に、足音もなく歩み寄り)
来てくれたのね。
私の愛しい人。私の……敵。

あなたと何度、妖魔を倒し、無辜の人々を救ってきたか……今夜も、あなたには大事な仕事がある。
人類の敵を倒すこと。
私と一緒に、戦ってくれるわね?人類の敵と。

【改めましてこんばんは。今夜もよろしくお願いします】
155迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/28(日) 21:46:03 ID:Ij2tcztp
(声を聞き、立ち上がる。声に確かな違和感を感じながら)
…あぁ、君に、会いに…
(振り返れば、すぐ近くに、その人がいる--伊織津綺子--守るべき、大切な人)
(その目を見つめる。静かな澄んだ、静かな湖面を思わせる瞳)

そう…大切な、やるべきことを果たさないとね…君も一緒に…

(動揺を押し殺す。目の前の恋人から気配を--あの少女と同じ気配を感じていた)
156伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/09/28(日) 21:56:04 ID:c9D7H4bM
傷つく人を少しでも減らしたい、自分ができることがあるなら……その気持は今でも変わらない?
(表情に、わずかに悲しみが浮かぶ)
(急に苦しげに目を閉じ、痛みをこらえるかのように大きく息をはいて)
お姉さまが……人類の敵が私を呼んでる。
今夜、人を滅ぼすための種を撒け、と。
(恍惚とした表情で夜空を見上げ)
お姉さま、私はここよ、ここにいます!

(突然体を二つに折って、震えながら何かに抵抗するかのように)
直さん、私を殺して。
私もお姉さまのように、身も心もシードになってしまう。
私を殺せるのはあなただけよ。

お姉さまが水源に近づいている……私を呼んでいる。
あなたはそんなことをさせないでしょう?
目の前に水を使う侵略者がいたら、命がけで倒すはず。
私をお姉さまに渡さないでいてくれるわね?
今すぐ私を食べて。ずっとあなたと一緒にいられるように!

157迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/28(日) 22:09:45 ID:Ij2tcztp
(息を飲み、静かに吐き出す。事実を聞けば、抱えていた不安がなくなる)
(心は驚くほど静かで、パートナーの言葉を受け止めていた)
津綺子…

(両手を拡げ、恋人に胸を開く)
俺は、君とは戦えない…例え、君が、何か、別のモノに変わってしまったとしても…
(足を踏み出す。恋人を抱き締める為に)

そうして…どうなる?
俺との約束はどうでもいいって言うのか!
君は、俺の側にいて、俺を見守っていてくれるんじゃなかったのか!
158伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/09/28(日) 22:21:01 ID:c9D7H4bM
シード……それが私の大事なお姉さま。
お姉さまは私に血を分けてくださった。
今、街中にいる感染者たちとは違うのよ。
私は私でありながら、お姉さまと同じくシードになるの。
(その口調はあくまで静かに優しく、まるで日頃の出来事を語らう時のように)
(時折、深呼吸するのはシードの呼び声を断ち切るためか)

体中の細胞がすっかり入れ替わるまであと何日かしら。
あなたとの約束を守ろうとする伊織津綺子はもう、どこにもいなくなる。
こうしている間に、あなたを見守る津綺子は次第に死んで行って
お姉さまと一緒に人類の敵になっていく。
わかるでしょう?
あなたとの約束を守る津綺子は、いなくなってしまうのよ。

(まつ毛の先に、ふるふると宿る涙)
(それは以前のように、頬を伝い落ちることはない)
今ならまだ、あなたと一緒に戦う津綺子がいる。
私をお姉さまに渡さないで。
ずっとあなたの傍に……せめて、あなたの血肉として。
(泣いていながら、まるで明日も会いましょうと約束するように)
(優しくも淡々と、自分を殺してくれと嘆願する)
159迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/28(日) 22:31:34 ID:Ij2tcztp
嘘だ!俺は信じない!
津綺子、答えろ!そこにいるんだろ?
(その言葉は強がりではない。目の前の少女が自分の恋人だと心から信じて、呼び掛ける)
戻って来い、津綺子!
(腕を伸ばし、肩を掴む。引き寄せた頭を胸に抱きかえ、言い聞かせる)
大丈夫だ…俺の大事な津綺子を、あいつらなんかには、渡さない
(髪を梳くように撫で、背中に腕を回して、身体を密着させる)
こうやって、いつでも守ってあげたよね?

思い出すんだ、ここで初めて会ってから、二人で過ごした時を
(優しく、静かに、朝ベッドで眠ているのを起こすように)
160伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/09/28(日) 22:43:36 ID:c9D7H4bM
私はあなたに嘘はつかない。わかってるのに。
(落ち着いた優しい声音は、もうその場にそぐわない)
(まるで人の心を失いつつある証拠のようですらある)

お姉さまの血をいただいて、もう何日経ったかしら。
この体が少しづつ死んで行って、その分お姉さまと同じように生まれ変わる。
どうすることもできないのよ、生きているんだもの。
当たり前の新陳代謝……妖魔が憑いているあなたとは違う。
(以前なら決してそんなことを直に向かって言うことはなかった)

(涙がふいにまつげを離れ、直に向かって飛んで行く)
(抱き寄せられる刹那、それは直の肌の上で砕け、小さな飛沫となって夜の闇に散る)
お姉さまと同じになったら、今、あなたは怪我をしているわ。
今の私が操る液体は、どんな形になっても液体でしかないけれど
お姉さまなら一滴の水で人の心臓を撃ちぬける。

ちゃんと覚えてる……あなたと一緒に歩く夏の夜
妖魔に傷つけられるあなたの悲鳴も、怪我が治るまであなたのそばにいる時の気持ちも
みんな覚えてる……。
(うっとりと直の腕の中で目を閉じ、その背に手をまわして……爪を立てる)
あなたの体を私の手で引き裂きたい。
それほど愛してる。
161迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/28(日) 22:55:41 ID:Ij2tcztp
津綺子…
(爪が食い込む痛みも構わず、ただ抱き締める)
君に殺されるなら…それでもいい

(背中に回した腕が小刻みに揺れる。そこに、津綺子の知る力強さはない)
(幼い子供が母親に縋るように、肩が儚く、小さく)
それでも、頼む、津綺子…戻ってきて…
俺を一人にして、おいていかないで…
(声が震えた。溢れる涙が頬を伝う)

(涙の雫が、津綺子の頭へ落ちる)
(まるで津綺子本人が流した涙のように、目尻を伝い、アゴへと流れていく)
頼む…津綺子…
162伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/09/28(日) 23:06:01 ID:c9D7H4bM
(じっと直と抱き合い、その体の温かさを堪能しつつ)
あなたを傷つけたら、私を殺してくれるかと思ったのに。
あなたが止めなかったら誰が止めるの……人類の敵を?

お姉さまと一緒に行きたい。早くこの世のすべての人が
お姉さまの軍門に下るのを見たい。
それと同じぐらい、あなたと一緒にいたいの。
戦いも何もなくて、ただあなたとこうしていたい。

でも、もう無理。

(少し体を離し、顔を上げて直を見上げる。直の涙がこちらの頬に落ちて)
どうしてもというなら、このまま私をあなたの部屋へ連れて行って。
ずっと一緒に毎日少しづつシードになっていく私を見ているといいわ。
もう、私が完全に人類の敵だとわかったら、殺してくれるわね?
……手遅れかもしれないけれど。
(優しく言い聞かせるように、ゆっくりと絶望への日々を語る)
163迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/28(日) 23:19:03 ID:Ij2tcztp
津綺子…
(優しく、冷たい宣告。顔に絶望の色が宿る)
本当に…戻れないのか?

ならば、俺も…俺も一緒に連れていってくれ
君の側から、離れたくない…(決意が涙を止める。恋人と見つめ合い、願いを口にする)

俺もシードに…
(身体を離し、津綺子の足元に膝をつく)
(忠誠を誓う騎士のように、相手の手を取り、甲へ口付ける)
164伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/09/28(日) 23:30:59 ID:c9D7H4bM
ああ……
(離れたくない、という言葉を聞いた瞬間、歓喜に身を震わせる)
本当に?
本当にずっと一緒にいてくれる?

あなたにそんなことを言ってほしくなかった。
あなただけは、人々を守る騎士であってほしかったのに。
(そう言いながらも、その表情はほとんど性的なまでの悦びを浮かべていて)
あなたも一緒に堕ちてしまうなら……もう人間には何の希望も残らない。

(ひざまづく直に陶然と己が手を与え、そこに触れる唇の感触に震え)
(それからゆっくりと直の前に身を屈めて)
私が味わった絶望を、あなたも味わってくれるのね。
それから最強の存在に身をゆだねることを、あなたもわかってくれるわね。
(こちらを見上げる直の唇に、自分の唇を重ね)
愛してる……
(男らしい頤に手を添え、直の口蓋に深く舌を差し入れ、唾液を流し込む)
(直の喉がひくりとうごめいて、それを飲んだと確信するまで、ゆっくりと舌をからめ合う)
165迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/28(日) 23:44:44 ID:Ij2tcztp
あぁ…君のいない世界などに、未練はない…
俺も最強の存在として君と…そして君の騎士となろう
(頤に触れる指先に恍惚の表情を浮かべて目を閉じて)
(唇を、舌を、唾液を受け入れる)

……ん…
(愛する人の舌を口蓋から吸い出し絡めとり、唾液を飲み込んでも離す事なく)
(舌先に歯を当てて軽く噛み傷をつけ、滲む血液までも舌で絡め、飲み下す)

(彼女--津綺子は知らないはず。迫水が一度シードに打ち勝っていることを)
(閉じた瞼の下に青白い火を点していることを)

(妖魔が身体の中で歓喜の声をあげる。流れ込む異分子を貪りはじめる)

(津綺子の後頭部に手を回して固定する)
(舌を絡め、口内を愛撫しながら、シードを吸い出しはじめる)
166伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/09/29(月) 00:00:52 ID:4HjeoJ8q
(屈めていた膝をがくりと折り、姿勢を崩した瞬間、直がこちらの舌を噛んだ)
…っ……
(だが直は唇を離さず、見上げる姿勢になったこちらの後頭部をつかんで)
(深く強く口づけを交わす)

ん……う……?
(体の芯にひやりと冷たい感触)
(ぞくぞくとそこから体中に冷えが広がる)

んんっ、う……んっ……!
(直の胸を押し返し、体を離そうとするががっちりと頭を捕まえられていて離れられない)

(直が何をしようとしているのか気づき、シードは抵抗しようとし、津綺子は彼に任せるしかないと覚悟を決める)
(涙の粒を意志の力でごく薄い刃に変え、手探りで手首を切った)
っうううっ!

(直の唇の中へ小さな悲鳴を漏らす)
(手首から噴き出した血は、飛び散ることなく手首の周りに球となって膨らんでいく)
(血の匂いが、直の中の妖魔をおびき寄せるだろうと確信しながら)
167迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/29(月) 00:17:59 ID:9P5hRZRW
はぁっ!
(息を吐き出しながら、津綺子の唇を開放する)

っ!津綺子…
(手首に拡がる血液の球体)
(一瞬、津綺子の目を見る。手首を切ったのが、シードではなく、恋人の意思であると確信して)
(頷き、球体を纏った手を握り締める)

………
(口を開き、まずは溢れ出た血液を全て)
(次いで傷口に唇をつけ、一滴も漏らさずに、喉を鳴らし飲み込んでいく)

(雪崩れ込んでくるシードの因子と妖魔が、身体の中でお互いを貪り合い、想像以上の苦痛が襲いかかる)
(それでも、口を離す事はない)

(ただ恋人を取り戻す為に)
(再び自分の傍らに寄り添う姿を思い描きながら)
168伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/09/29(月) 00:28:11 ID:4HjeoJ8q
ああ、直さん……
(意志の力で自分の体の中から血液を引き出し、彼に与えながら)
(まるで交接の最中のように陶然として声を上げ、傷口に寄せられる唇の主の名を呼ぶ)

(今まで直の中の妖魔が目覚めることを望んだことは一度もなかった)
(激しい死闘の末に妖魔が覚醒し、黒い騎士となる時はいつも、直の人格が消えてしまうことを恐れていた)
(今も、わが血を与えることで彼が妖魔に変貌するなら)
わたしが、殺してあげる。
あなたの中にいるものを、私が、この手で……

(息苦しくなり、耳鳴りがガンガンする)
(貧血を起こしそうなほどの血を失い、やがて体温を維持しづらくなって震え始める)

(シードの因子が液体に及ぼす影響は、その量に比例しており)
(人一人を支配するだけの量に満たなくなるまで因子が減少すれば、当然その人を操るのは難しくなる)
お姉さま……お姉さま、もう、お姉さまの声が聞こえない……お姉さまがどこにいるのかわからない……

(失血するショックで、直の腕の中へ崩れるように気を失った)
169迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/29(月) 00:45:44 ID:9P5hRZRW
津綺子っ!
(微かな呟きを聞き、傷口から口を離す)
(崩れかかる恋人の身体を受け止め、再び胸の中へ)

(失血による青白い顔、微かに感じる呼吸、細かく震える肩)
(全てを包みこむように、津綺子を身体に押し込めてしまうように)
(強く、強く抱き締める)

(身体の奥底で、妖魔が雄叫びをあげ、暴風のように暴れてる)
(それすらも、今はそよ風のようにしか感じない)
(今感じているのは、腕の中で眠る愛しい人の体温のみ)
170伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/09/29(月) 00:54:38 ID:4HjeoJ8q
(抱きしめられることで体温を維持し、失血ショックの急性期を過ぎて)
(それでも悪寒に震えながら、より熱を求めて直の腕の中に体を縮め)
大丈夫……まだ、大丈夫だから……

お願い、あなたの部屋へ連れて行ってください……
街中の感染者から、私を守って……一晩、温めてくれたら……
(直の中にいる存在は、どうなってしまっただろうか?)
(シード因子を飲み込むことで、今度は彼がシードになったかもしれない)
(あるいは妖魔が変貌するかもしれない)
(直へのシード因子の影響は、変動要因が多すぎて予測ができなかった)

直さん、聞こえてるでしょう?
(それでもまだ、直自身の人格がそこにあると信じて語りかける)
(今の自分にはそれしかできない)
171迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/29(月) 01:10:59 ID:9P5hRZRW
聞こえているよ、津綺子…
(腕の中で震える背中を優しく撫でさする)
(摩擦で少しでも早く体温を取り戻す為に、ゆっくりと何度も)
(血の気を失った唇に唇を重ね、そこからも体温を分け与えようと、強く押しつける)

あぁ、帰ろう…大丈夫、君は、俺が守る。約束だろ?
(柔らかく微笑み、パートナーを抱き抱えたまま)
(地面を踏み締め、力強く立ち上がる)

(公園の入口に立つと、風に乗って街の喧騒が耳に届く)
(適格者達が今だに跳梁し、暴れ回っていることを考え、津綺子に囁きかける)
津綺子…少し目を閉じていてくれないか…君には見られたくないんだ、あの姿を…
172伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/09/29(月) 01:20:07 ID:4HjeoJ8q
今、目を閉じたら眠ってしまう……
(そう言う口調が弱弱しく震えている)
(それでも、歯を鳴らすほどの寒気はおさまってきていて)
(じっと直にしがみつき、その歩みに身を任せて)

この世界は、どうなってしまうのかしら……
シードに汚染されて、適応できるものとそうでないものに分かれて
いつかまた、私たちもシードに……
(直の腕の中でそのぬくもりにすがるような気持で)
(眠ってしまわないように、ずっとしゃべり続けていたが)
(直の部屋に着くころにはもう、うつらうつらしていた)

それとも、シードは……人が、やはり……

【この後、まだやっておくことがありますでしょうか】
【そろそろ締めに向かうか、まだやり残したことがあれば凍結で……】
173迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/29(月) 01:38:45 ID:9P5hRZRW
安心して眠っていいよ…大丈夫、君も、俺も、この世界も…
何も変わりはしないさ。夜が明ければ、またいつものように一日が始まるから
(根拠も確信もなく、希望のみの未来を告げる)

(やがて静かな眠りについた恋人を、もう一度だけ抱き締め)
(ベッドに寝かしつけ、頭を撫でる)
でも、今だけは、君がいる…それだけで…
(呟き、眠ることなく、恋人の寝顔を見つめて続けていた)

【こちらは特に】
【そちらになければこれで〆です】
【そちらのレスを見届けるまでは残ってますので…】
174伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/09/29(月) 01:46:31 ID:4HjeoJ8q
(直にぬくもりを与えられながら、夢も見ずに久しぶりの安眠をむさぼる)
(目覚めた時に、最初に感じるのは愛しい者の存在)
(その匂いに包まれ、肌触りを感じながら目覚める至福の朝に)
(おそらく、心の片隅で思いだすだろう)

(シード……適格者の中でも、唯一と言っていい強い個性を持っていた「姉」なる存在)
(彼女と心から、肉体の奥底から深くつながり合ったという実感)
(そしてかすかに、彼女に呼ばれているという感覚)

(今はただ、失ったものを補う、ひたすらな眠りに沈んでいるばかり)

【では今回もお付き合いありがとうございました!】
【これで人に戻れたわけですが、イベントはどうなるでしょうか?】

【こちらはお返しして、避難所に引き上げます】
【お疲れ様でした】
175迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/09/29(月) 01:49:38 ID:9P5hRZRW
【見届けました】
【では、こちらも避難所に】
【スレをお返しします】
176北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/29(月) 21:00:00 ID:YXMzyImv
【待機、する。】
177須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/29(月) 21:16:39 ID:V+WcEE3J
【立候補、する】
178北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/29(月) 21:23:03 ID:YXMzyImv
【こんばんは、みー先輩。】
【昨日も少し話していたけれど…。】
【どういうのが、よい?】
179須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/29(月) 21:26:35 ID:V+WcEE3J
【1.ケーキネタ
 2.事後ネタ
 出てるのはこんなだっけ。どっちがいいかな?】
180北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/29(月) 21:30:25 ID:YXMzyImv
【うん、と………。】
【前回の消化を兼ねると1が良いのかな。】
【その後会っていて、メモか何か渡していて。】
【寮で話す感じで、いいのかな。】
181須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/29(月) 21:31:42 ID:V+WcEE3J
【ほいっ、了解。
 どんなところでも蛇よろしくスニーキングするから、
書き出し、お願いできるかな?】
182北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/29(月) 21:34:59 ID:YXMzyImv
【分かった。少し、待っていて。】
183北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/29(月) 21:49:51 ID:YXMzyImv
(少し前に出会った、自分と同じく眼鏡をかけた少女)
(彼女は、言われたまま仕事として殺していると言った)
(それは目的の為に、人、あるいは異形を殺している自分にはあまり意味の分からない言葉で)
(ただ、相槌を打っていた、そんな記憶)

(その彼女と再び同じ場所で出会った時、約束を果たす事を彼女は話していた)
(とりあえず害はないだろう、よしんば敵だったとするなら殺せば良いだけ)
(そう考え、待ち合わせ場所を校門にして、会う日を決めていた)

(普段から校内では病弱と有名な自分が)
(校門で誰かを待っている、その行為すら周囲には珍しいらしく)
(何回も、奇異、あるいは心配、そう言った感情の交じった視線を感じる)
(だが、そんな視線はある意味、慣れっこだった)
(時折校舎の上にある時計を見ながら、スクールバッグを手持ちぶさたに持ち上げたり下ろしたり)
(そうこうしているうちに、待ち合わせの時間になった)
………そろそろ、か。
184須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/29(月) 22:01:03 ID:V+WcEE3J
(最近は冷え込むようになった。すぐ先に冬を控えた秋が、夏の色を塗りつぶしていた。
 まあ、それなりの寒さに、つい毛布から出られなくなって、目覚めたら正午を回っていた。
 約束は覚えていたため、そこからのんびりと身支度をして、昨晩作ったものを
納めた箱を冷蔵庫から取り出し、自転車の籠に押し込むころには、
既に六限の授業中。 制服に着替えはしたものの、今日はやはり欠席だ)

……お。いるいる。 

(そうして下校中の人並みを、自転車から降りて歩む。
 知り合いに揶揄され、肩を叩かれるような会話を苦笑してこなす。
 こうしたことは、日常茶飯事だった。
 だのに、後輩にはいつもと違うことをさせていたらしい。少しばつの悪そうに、
暇を持てあましている綾香のほうへ近づく)

ごめんごめん。待った?ずっと立ってて疲れたっしょー。
足は確保してきたよ。あと、食料もね。

(視線は綾香よりだいぶ高く、小さく見えるだけで庇護欲も沸くというものだった。)

んで、どこ行く?きたみー、寮なんだっけ。

【よろしくっ】
 
185北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/29(月) 22:16:32 ID:YXMzyImv
(待っている間も、秋とは思えない風がスカートの中を、ハイソックスで隠されていない太股を通り過ぎていく)
(タイツでも履いてくればよかったか、そう考えていると)
(下校する生徒達の声の中、待っていた人の声が聞こえた)
(自転車を降りて歩いてくる相手)

………別にそんなに。
これくらいで疲れていたら…戦えないから。
(校舎内では病弱な彼女でも、大地と接していれば、とりあえずの体力はあった)
(周囲は常にそうだと思っている、むしろ思わせている面もあり)
(体育も、そんな事情で、あえて休んでいることも多かった)

足……って、その自転車?
…………ん。
(こくりと、頷き、相手を上目で見つめる)
(約束は、どうやら果たされそうだ)

………そう。
……え、えと。
………とりあえず、場所は、分かる?

【こちらこそよろしくお願い。】
【寮は、学校の物か、私設かは考えていなかったから。】
【適当に、反応してくれて構わない。】
186須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/29(月) 22:27:41 ID:V+WcEE3J
わかるわかる。遊びにいったこともあるし。んじゃ、乗って。
……二人乗りなんていつぶりだか。

(適当なマウンテンバイクに後部座席はないが、すぐつくならば、
乗る側も乗せる側も大した不安ではないだろう。
 運動能力については、こちらは少し自信がある。学力については、言わずもがなだが。
 そうして、生徒達の合間を縫うように辿り着いた寮。
 下校時刻だからか、寮生が次々と帰宅していく横で、所定の駐輪場に自転車を停める)

ついたついた。相変わらず綺麗だね、ここ。
冷暖房もあるって言うし、あたしもここに住みたいわ。

(鍵をかけてブレザーのポケットに突っ込むと、籠からケーキを抜き取る。
 肩を落として、昨今からの寒さを思い出して身震い。)

ぅー、さむい。タイツ履いてくりゃよかった。
とっとと入ろっか。部屋どこ?

(共通する寒さに、ず、と少し鼻を啜りながら、我先に歩き出す)
187北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/29(月) 22:43:37 ID:YXMzyImv
……そう。
…安全運転で、お願い。
(彼女の肩に手をかぶせ、足を後輪の近くのとっかかりに乗せて)
(お尻を浮かせた形にする)
(そうすると、自転車は動き出した)
(二人乗りにも関わらず、安定した走りなのは彼女の力がそれなりにあるからなのだろう)
(そう思いながら、髪に、頬に風が当たる感覚に心地よさと僅かな痛さを感じて目を細めていたら)
(そのうちに寮に到着した)

………んっ。
(とん、っと片足に力を入れて飛び降りるように自転車を降りる)
(それは、病弱とはほど遠い動きではあったが)
(幸い、視線らしい視線は感じなかった)
…………そう……?
住むと、もれなくセクハラ付きだけれど…。

部屋に入れば、暖かくなるから。それまで、我慢。
………っ。
(先に行かれてしまい、少し足早に歩き。僅かに後ろを歩くようにして)
3階…307。
(スカートのポケットを漁りキーを取り出しながら)
(先行する先輩を、追いかけて)
188須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/29(月) 22:53:12 ID:V+WcEE3J
そりゃ、弄られるあんたが悪い気もするけど。
……あー、あったかい。至れり尽くせりだね、此処。
もしかしてご飯も美味しかったりするのかな……。

(一歩踏み込むと、内装を改めて見渡す。
 冷たくなった手擦り合わせて、せめて片手だけでもポケットに突っ込む)

っと、3階?階段、だいじょぶ?

(なんとなく、病弱であるといったことも、周囲から聞いた。先行しておいて。
 そういった悩みのない自分は、どうにも気遣い方が下手なのだが、
とりあえず、ポケットで少しあたためた手を伸ばしてみる。
 無論、彼女の心根は知らないのだ)
189北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/29(月) 23:08:55 ID:YXMzyImv
そんな事、言われても。
……私が、悪いように、見える?
(斜め後ろから顔を覗き込むようにして)
(首を、傾ける)

…ご飯は、…私は、美味しいと思うけれど。
それに、持ち込んでも良いし。
(それは、夜出歩く彼女にとっては不可欠な事)
(お湯は常備されているので、カップ麺等を食べることも可能)

……っん、平気…。
(建物の中では、大地の恩恵が薄い)
(言葉では我慢していてもどうしても、体にけだるさを感じてしまう)
(その言葉に甘えるように、その手を掴む)
(ひんやりと冷たい自分の手から僅かな温もりが伝わってくるのを覚えながら)
(きゅ、っとその手を握りしめた)
190須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/29(月) 23:15:18 ID:V+WcEE3J
結構。からかいがいのある奴、とかあるみたいだし。
モテモテなんじゃん。悲観するほど孤独じゃないね、あんた。
(その額に軽く指を押し付けながら、笑う。
 誰か、のことを日常的に話せるならば、それは十分謳歌していると言える)

誰かが作ってくれる。いいね、本格的に転居を考えるか。
ああでも、あと1年しかいられないんだよなぁ……。
そいや、門限とかあるんでしょ?……だいじょぶなの?
(頻繁に抜け出していたら、指導もあるだろうと)

ぁは、手、ちっちゃいね。んじゃ、行こか。
――んで、廊下の、……と。さんびゃくろく、なな。ここね?
(と、先に歩み、扉の脇で待機。鍵を開けるのを待つ。
 寒いため、はやく、と急かしながら)
あ、静電気気をつけなね。
191北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/29(月) 23:33:48 ID:YXMzyImv
……なんだか、納得いかない。
それに、そういう風に…好かれるのは、どうなのだろう。
………分からない。ただ、良くはしてもらっている。
(心のどこかでは、まだカーテンが引かれているかのような部分もあって)
(完全に寮生達に心を許しているわけではなかったが)
(それでも、人と触れ合えることは、生きていることの証左でもあった)

………少しでも、思い出になるなら。
悪いことではないと思う。
あるけれど、鍵が閉まっている訳でもないし見張りが居るわけでもない。
最悪、夜間に病院に行っていた事にすれば良い話。
問題は、ない。
(流石にボロボロの服装で戻ってきたら怪しまれるだろう)
(しかし幸いにして、その様なことは一度もなかった)
(この寮にももしかしたらいる、他の異能者はどうしているのだろう、ふとそんな事を考えたりしながら)

……きっと、みー先輩が大きい。…ん。
(こんな所で負けず嫌いを出してしまった)
(少し、大人げないと思いながら)
…………そう。
(もう片手に持っていた、キーを鍵穴に差し込み、回す)
(ガチャン、という音と共に鍵が開き、ノブを回転させドアを開く)
どうぞ。何もないけれど。
(中に入ると、そこは本当に、必要最低限のものしかない部屋)
(生活感を感じさせない、空き部屋のような)
(教科書や、僅かにある衣服を覗けば住んでいるとは思えないかもしれない)
192須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/29(月) 23:49:47 ID:V+WcEE3J
平和、っていいよね。何も知らない人もいるし、さ。
悩む方向がきっと違ったり、するのかもね。
(自分はまだ、人並みに学生生活を送れているつもりだ。
 それでも、夜という別世界について、認識の齟齬が生まれる。
 そちらへ向かう感情が大きい者は、
線を引くまでもなく、生まれてしまうのかもしれない)

え?もしかして個室?すごっ。
それじゃお邪魔しまー……なんか、渋い風情だね。
とにかく、あーさっむい!疲れた!
(ショボい、とはあえて言わなかった。
 殆ど勉強もしてない癖して、備え付けの机に手に持っていた箱を放ると、
これまた備え付けのベッドに飛び込むように寝転がる。)

なるほど、きたみーはここで思い出をはぐくんでる、と。
ん、あ。それ、食べていーよ。
(部屋の主以上にくつろぎながら、それでも僅かながらにある生活の気配を見渡す。
ベッドの上で足を組みながら、ついっと指で箱を差した)
193北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/30(火) 00:13:09 ID:VOGfV0p9
……………ん。
分からないけれど…きっと、同じように幸せや不幸は感じると思う。
(クラスを見渡せば、そういえば、皆笑顔を浮かべていたり時には憂鬱そうだったり)
(自分にはそういうものが欠落している)
(あの事件から―あまり、感情という物がなくなってしまったのかもしれない)

……そうじゃないと、夜、動けないから。
共同の部屋もあるはず。
………………。
(そもそも、人を殆ど部屋に入れたことはないが)
(そういう言われ方をするのは初めてだった)
(反応的にはそうなのか、と思いながら)
(ベッドに寝転がる相手を部屋の真ん中で立ちながら見つめ)

…………どう、だろう。
………ん。
それじゃあ。
(箱を、開ける)
(中には、苺のショートケーキがホールで入っていて)
(甘い薫りが、鼻をくすぐる)
ありがとう。それじゃあ、頂きます。
(フォークを机の上の小さな箱から取り出して)
(小さな口で、ゆっくりと食べ始める)
(クリームの甘さ、苺の酸っぱさ。それが、今生きている事を感じさせる)
…んく。……ん、おいしい。
(相手を見ながら等分されたケーキを消化していく)
(1/6、1/4………次第に減っていく)
(本当に、ケーキを渡すだけが目的だったのだろうか)
(他に、何か理由があるのではないだろうか)
(そう考えると、少し進みが目に見えて遅くなる)
(その間にも、部屋は暖かくなっていった)
194須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/30(火) 00:23:33 ID:v5SnL9Ix
もし、進んで人を傷つけるような「怪異」や「異能」がなくなれば、
夜に出歩くってことの意味が、全然変わったものになるんだ、と思う。
……ぱっと変わるようなもんじゃないと思うけど、
「楽しい」って思うのは、夜に、「しなきゃならないこと」をする、ってことじゃないよね……。
(綾香は、自らに命じるように、夜に赴いているように感じた。
 自分は家名を背負う、と知らされている。
 もしそれがなくなれば、夜の街が全く違うものに見えるのか、と、行き交う人を見て考えたこともある)

手作りだよ。手作り。ま、あんましでかいのとか凝ったのは作れないけどね。
美味しいって言ってくれりゃ何より。
普通のお弁当とか、そういうのも作るよ。ま、ダルいときは買っちゃうけど。
きたみーのお弁当はさ、やっぱ手作り?……って、どしたの?
(ごろごろと寛いだまま、唐突に食べる速度が遅くなったのを見て、
おなかがいっぱいになったのか、もしくは腹でもこわしたのかと、
身を起こすと、ベッドの上から乗り出すように)
195北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/30(火) 00:39:52 ID:VOGfV0p9
それは…そうかもしれない。
その仮定は、余りにも今、考えられない事だけれど。
……………?
私は…辛くても、苦しくても。そうしなければならない。
それだけの理由がある。
楽しいと思える事なんて、ないし、なくなったとしても…私に、そんな感情が持てるかは分からない。
(瞳にどこか、冷たい物を持たせながら)

…これだけできれば上出来。
………成程。
……私のは、そう。この前のくらいなら、手間もかからない。
…………約束、果たしてくれたけれど。
どうして、私にそうしてくれたの?
別に、しなくてもよかったはず。
ただでさえ、最初にああいった事をしたのに。
よく、分からなくって。
何か……私に聞きたい事でもあったりするのか、とか。
(フォークを置く)
(そして、相手をじっと見つめながら、問いかける)
(あまりこういった事を口には出さない方だと自負はしていたが)
(わき上がってくる疑問は、抑えられなかった)
196須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/30(火) 00:45:51 ID:v5SnL9Ix
理由、理由か……重いね。
あたしはやっぱり恐いよ。今の夜は、あの地獄は。
「たられば」は無意味かな。あんな中にいちゃ。
あんたはあたしより、よほど深く、「夜型」の人間みたいだからね。
(自分は未だ、「夜」を「昼」に持ち込んではいないからこそ、
そうした齟齬に悩み、また平和を渇望するのかもしれない。
 眼前の少女は、対してその平和すら度外視して、夜の深くへと突き進む。
 優しい言葉はかけない。ただ、哀れだったのだ。そして、自分にはどうにもできないとも思った)

……ん。
かわいい後輩のお願いを聞いてあげよう、って思っただけだよ?
そしたら今度は、お弁当のおかずをもっとくれるかもしれないし。
「夜」の繋がりがあっても、あたしはね、そういう話、しない。
遊んだり、一緒にご飯食べたりするほうが、好きだし、楽しいから。
(ベッドに腰かけ、足を揺らしながら、心情を吐露する)
あたしは、自分ではあんたにこれ以上危害を加えられないと思ってるし。
あたしの杓子定規で、あんたと接しようとしたら、こうなった。それだけ。
――ひさびさに、ケーキも作ってみたかったし、さ。昔、お父さんの誕生日に作ったきりだから。
(と、苦笑する。付き合わせて悪かった、と、そういう気持ちもなくはなかった)
 
197北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/30(火) 01:15:02 ID:VOGfV0p9
私だって、全く恐くないわけではない。
でも……進まないといけない。
そうしなければ、私の存在価値が、なくなってしまう。
(そう思えるまでに、自分を常に無意識に追い込んでいた)
……お陰様で、朝が辛いときもあるけれど。
…もう、どれだけだろう。こんな生活をしているの。
慣れてしまって、何とも感じなくなってしまった。
(自らの手を見て)
(どこか、血塗られてしまっているかのような錯覚を覚えながら、握りしめた)

…………そう。
おかずは、考慮しておく。
…前も、そう言えば似たような事を聞いた。
私は、そういうのに、慣れていないから。
昼も夜も、変わらない。
常に、何があるか分からないし。
それに…どこか、目的に縛られているからかもしれない。
でも…それも普通のこと。
違うことが、そもそも理解できない。

…………。
ごめんなさい。変な事を聞いて。
そう……ケーキ、ありがとう。
ちゃんと全部食べるから、安心して。
それとも、少し食べる?
(首を傾げて、問いかける)
198須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/30(火) 01:27:39 ID:v5SnL9Ix
……存在価値がなくなるってのは、他の誰かが困る、ってこと……?
(言葉の詩篇を拾い、問うてみた。
 自分という存在の価値は、もしかしたら異形を狩ることにしかないのかもしれない。
 もし狩りを辞めれば、父は自分を棄てるかもしれないとも考えた。
 ではこの少女は、何に対してその憂慮があるのかと)

……もし昼になんかあったら、あたしはすべてが恐くなってしまう。
痛みをね、和らげてるだけなのかもしんない。
逃避か、信念もなしに夜に出歩くあたしが、おかしいのかもしんないけど。
こうした繋がりを否定されたら……夜が明けなくなるよ。
(首を横に振る。今この、剣も持たない平和な時間が、
水琴にとっては何よりも大事だった。太陽の有無ではなく、それが思い込みだとしても。
 殺し合いなど、恨み辛みも、彼女にとっては恐ろしいものにしかならない。
 殺されるの"は"、未だに恐いのだ)
……このケーキさ、何の味、する?
199北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/30(火) 01:49:05 ID:VOGfV0p9
………少なくとも、私にとっては違う。
私は、目的の為に生きているようなもの。
そしてその目的を果たすことが、私の存在価値。
それから逃げてしまったら、私は私でなくなってしまう。
この、北峰綾香という存在が、何なのか分からなくなってしまう。
もう、私は…普通の少女としては生きられない存在。
目的を果たせるなら……死んでしまっても構わないと思っている。
元々、一度は失っている命なのだから。
(きっと、そうなったら周りの人は困り悲しむかもしれない)
(しかし、あえてそれを口にはしなかった)
(問いかけの内容とはとは違うし、自らの意志は何より最優先だったから)

……最近は、夕方も危険な時間帯になっている。
何らかの異変が起きているとしか思えない。
いずれ…、昼夜を問わなくなるかもしれない。
…でも、そういう逃げ方がみー先輩にとって最善なら。
私は、そういう形で関わって行けたらと思う。
ケーキの分もあるし。
それで………いい?
(何よりも、相手が望んでいる物―が見えた気がした)
(恐怖から、逃げられる術。そして、それはきっと何気ない会話でもいいのだろう。)

……………?
言っている意味が、よく分からない。
ごめんなさい。
…どういう、意味?
200須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/30(火) 02:32:12 ID:v5SnL9Ix
……人それぞれ、かぁ。
(どうにかしてあげたい、と見当違いの優しさを抱いたのかもしれない。
 否、それはただ、自分もこの少女のように、
やがて昼と夜が融和し、戻れなくなるのではという危惧を、忘れたかったからなのだろうか。
 そうして畏れ震える声は、誰かを変える力などないと、そう考えて)
でも出来れば、生きたまんま、目的を終えてよ。
墓参りとか、辛いからさ。……墓地の雰囲気とか、苦手、だし。
(あえて、死んだ時、自分がどう思うかは言えない。
 否、それを考えた瞬間、この少女の薄い胸の奥の鼓動が停滞することを
考えたら、奇妙な動悸に襲われた。 それは恐らく、心配なのだと納得し)

ん。ごめんね、きたみー。
先輩なのに、後輩に気を遣わせてしまった。
今度から、色々つくってみるよ。食べてみたいものがあったら言ってみ。
作るから――気が、向いたら。
(と苦笑する。やはりいつでも、と言うほど、やる気はないのだ)

ケーキ。甘いよね。誰かと楽しく話しながら食べると美味しいんだ。
これは多分、夜にはないもんだと思う。……それに、あれだ。夜食べると、肥るしね。
(誤魔化すように笑う。これも、あれも、平和の象徴と謳う)
ね、きたみー。 だから、色々話そうよ。今日は。あたしのために、さ?
で、まずはお茶がこわい。

【ご、ごめん……眠気+長考で……ッ!
 こっちはこれで〆にするよっ。仲良く、なれたかな】
201北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/30(火) 02:58:09 ID:VOGfV0p9
………ん。
存在価値はそれぞれ違う物。
みー先輩には、みー先輩のその価値が、あるはず。
決して、それが一つとは限らないけれど。
私にとっては、一つなだけで。

……目的を終えた後の私は、想像がつかない。
どういう私になるのか…さえも。
生きて…いたら。その時は、思いっきり笑えるのかもしれない。
お墓……そういえば、そんな事は考えたこともなかった。
来てくれる人がいるのか、分からなかったから…?
(自分に疑問を投げかける)
(こんな汚れてしまった自分に、果たして埋まってまで会いに来てくれる人がいるのか)
(それすら分からなかったから)

………別に。
……ん…それじゃあ……煮物、とか。
冷めても食べられるし…みー先輩がどんな味付けをするか、興味がある。
気が向いたら。

………………。成程。
……ん。夜……ケーキは、流石に。
でも、何か食べてしまう事は、あるけれど。
……私でよければ。そんなに、喋れないけれど。
………こわい?
(首を傾げ…言葉の意味を伺う)
(そういう訳で、しばらくの間、部屋で話し込んでいた)

【私こそ、レスが遅くてごめんなさい。】
【これで〆。…うん、きっと。】
【長時間、お相手ありがとう。時間を忘れてしまった。】
202須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/09/30(火) 03:08:02 ID:v5SnL9Ix
【ん、ありがとう!それじゃ、こっちは落ちるねっ……おやすみ!】
203北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/09/30(火) 03:17:45 ID:VOGfV0p9
【…こちらこそ。おやすみなさい。】
204シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/30(火) 20:59:33 ID:Swhfh0+l
(立ちはだかる敵を打ち倒し、その質量を損ないながらも、水塊は進んでいた)
………ぁ。
(それは、不意の喪失感。何かとても大切なものが居なくなってしまったような。途切れてしまったような)
そんな、まさか……死んだ?あの子が?嘘、だろ?
(折りしもそのとき、彼女の最愛の妹はシードを捨てて、人へと戻っていた)
(感じられなくなった理由はそれ、だけれど、それを彼女は死と受け取ってしまった)
あ、あぁ………うぁ、っく、ぃぃ。
(水塊に包まれて、形なきその手で頭を押さえて)
うううぁああぁぁああぁっぁあぁぁっっ!!!
(水塊さえもブチ抜いて、大気も裂けよといわんばかりの絶叫が轟いた)
(孤独も絶望も、そして深い悲しみも。その全てを乗せて叫んでいた)
(その激昂をあらわすように、水塊がうごめき大量の水柱を辺りに撃ち放っていく)
(それは、彼女を追うものに彼女の位置を知らせるには、十分すぎるほど十分だっただろう)
205真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/30(火) 21:13:28 ID:KYjPiqtD
(混沌と狂乱の夜だった。けれど、心は静謐だった)
(自分の求める敵が引き起こしたと思われる災禍の尻目に)
(盗掘屋は単車を駆る。目的地は漠然とだが察していた)
(この騒動は囮。本命はその反対側にある。手品師の使う手法だ)

――シィィィィィィィドォォォオオオオオオオオ!!
(そして彼は――真賀樹漸と名乗る盗掘屋は、自分の考えが正しい事を知った)

――何、人間みたいな真似してやがるんだ?
(立ち上る水柱。慟哭。叩きつけられる負の波動。それは狂気と悲しみと絶望)
(それはかつて、゛相棒゛を失った自分のそれと酷似していた。けれど――)

お前の相手は俺だろうが!履き違えるなよ・・・・・・!
(単車を乗り捨てて、燃える双眸で狂乱する゛人類の敵゛を見据える)
(いや、彼にとってはそれは些事だ。彼にとってシードとは最初から最後まで)
(゛霧原朱音の仇゛でしかない。だから、彼は、泣き叫ぶシードに取り合わない)
206シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/30(火) 21:23:17 ID:Swhfh0+l
(どれだけ叫んでも、どれだけ暴れてもこの荒れ狂う心を静めることはできない)
(本能は知っていた。きっと、この喪失を、怒りを静めることができるのは、戦いだけだ)
……何だよ。こんな夜中に、煩いな。
(振り向いた表情は、怒りと狂気、そして歓喜に満ちていた)
(この猛り狂う怒りをぶつけるべき相手が、わざわざ自分の方からやってきてくれたのだ)

どうだっていいだろ、そんなこと。私は人じゃあないがね。
人じゃあない生き物が、人に似てちゃあいけないって理由があるか?
(水の薄衣を纏って。透き通った対の腕を振りかざして)
まあいいさ。私は今、辛くって悲しくってさ。心が張り裂けそうなんだよ。
だからなぁ。……八つ当たりさせろ。何はともかく、くたばりやがれぇぇぇっっ!!
(水塊を蹴って、それと同時に水塊に打ち上げられて飛ぶ)
(右手は無数の液弾と化して、眼下の相手に降り注ぐ。それと同時に鋭い爪を成した左手が)
(その空間ごと削り取らんといわんばかりの勢いで叩き込んだ)
207真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/30(火) 21:31:54 ID:KYjPiqtD
(身体は限りなく熱かった。心は何処か醒めていた)
(呪いに蝕まれている事を差し引いても、万全の状態だった)
(これ以上は望み様のない状況だった。だからここで終わりにする)

ハッ!悲しんでるか?苦しんでるか?
下等生物が分を弁えず、人間の真似なんぞするからそうなる。
(水の液弾がショットガンの様にばら撒かれる)
(同時、頭上から襲いかかってくる爪の一撃)
(だが、その怒りに任せた単調な攻撃を食らうほど、彼は甘くない)
(彼の身体の周囲に張られた薄い電磁場が、その攻撃を全て遮断する)
(――小型電磁場発生装置。以前、ハントの時に霧原朱音には見せている)

甘いんだよ!
(電磁場の有効時間が切れると同時、彼はバックスッテプする)
(踊る様に二挺拳銃を抜き放ち、弧を描きつつ銃弾の舞踏を披露する)
(数十発の9mmパラベラムと、六発の357マグナム弾が容赦なく放たれる)
208シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/30(火) 21:42:24 ID:Swhfh0+l
ああ、悲しいとも。苦しいとも。
何でこんなに悲しくなるんだかわからなくらいね、悲しくて悲しくて……。
頭がどうにかなりそうだよっ!!
(振り下ろした爪は、見えない壁に阻まれた)

小賢しい真似を……っ!?
(反動でそのまま後ろに飛び退いた、そこに飛来する無数の弾丸)
そんなちまちましたもので……私が沈むかぁっ!!
(両手をあわせて突き出すと、水の壁を形成して彼女を護る。しかしそれは、銃弾を弾くには力不足)
(だからその壁は銃弾を弾かず、貫通する間にその進路を変えることでやり過ごした)
(それでも、威力と貫通力に優れたマグナム弾だけは逸らしきれずに、水の衣を掠めていった)

お前は殺してやる。……この、私がなぁっ!
(そして突撃する。己の体も省みず、怒りに任せて突っ込んでいく)
(踏み出した足からは高圧の水が噴出して加速する。薄く鋭い刃となって、彼女の腕が迫っていた)
209真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/30(火) 21:51:57 ID:KYjPiqtD
それはこっちの台詞だ。
言っただろ?朱音の仇は討つってなぁ!
(弾丸の尽きたグロックとコルトパイソンを放り投げる)
(水壁に阻まれ、辛うじて貫いたのはマグナム弾のみ。与えたダメージは軽微)

――くぁっ!
(紙一重。スウェーで鋭い水刃を避ける――否、予想より早い踏み込みが見切りを)
(誤らせた。ざっくりと左肩を抉られる。アサルトベストごと。血飛沫が舞う)

死ぬのは!お前だっ!
(ぶつかり合う怒りと憎悪。そしてその奥にある悲しみ)
(喪失の痛みを変換し、それが戦闘の狂熱を加速させる)

(痛み。危険信号。そんなものは無視する。指を撓らせて不可視サイズの糸を)
(シードへと放つ。今夜はいつもの倍以上の数の糸が、シードを切り刻もうとしている)
(今の彼はかつてない程に研ぎ澄まされており、限界まで自分の技術を駆使できる)
(巻きつき、斬り裂こうとする糸。直接斬ろうとする糸。突き刺し抉ろうとする糸)
(首と言わず四肢と言わず胴体と言わず、あらゆる場所を目指して糸が至近距離で舞う)
(彼の殺意を結晶化したかの如き攻撃。当然゛通用しないだろう゛という事は分かっている)
(だが、これが自分の持つ最強の手札であり、故にそれを手早く切る必要があったのだ)

210シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/30(火) 22:02:06 ID:Swhfh0+l
くっだらねぇことにいつまでもこだわって、やたらと突っかかってきてさ。
……お前、気に入らねぇ!
(怒っていた。心の中はただひたすらに、怒りだけが渦巻いていた)
(そして、それを晴らすためだけにただ、戦っていた)
(本来の目的すらも、今は忘れ去っていた)

……殺してみろ、殺してみろぉぉぉーっ!!!
(飛来する見えざる無数の糸。それが全身を覆う水の衣に触れた途端に知覚され)
(腕に絡みついたものは全て無視できた。そこには斬るべきものも、絡みつくべきものもない)
(切り裂こうと迫るもの、切断しようと迫るもの、全て無視した。水の衣が鎧となって、それらを全て弾いていた)
(そして突き刺そうと迫るもの、結局は全てを無視して彼女は駆け抜けたのだった)
(それゆえ彼女の体を、水の衣を突きぬいた無数の糸が打ち抜いていたけれど、そんなことは気にもかけずに)

やっと手に入れたのにさ。居なくなったんだ。
たった一つの大切なもの。……返せ、返せよっ!!
(慟哭、かみ締めてぎしりと軋んだ歯。そして止め処なく流れる涙)
(両腕は鋭い鋏と化して、その胴を両断しようと交差していた)
211真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/30(火) 22:17:20 ID:KYjPiqtD
(仇討ちをくだらないと言うシード。けれど、大切なモノを返せと迫る)
(シードは、やはり人間の喜怒哀楽を備えているようにしか見えない)

がはっ!
(そして交錯する運命の瞬間。狙い違わずその鋏は彼の胴を抉った)
(深々と突き刺さり、どう見ても後は両断されるのを待つしかない)

・・・・・くだらないと言ったか?お前だって・・・・・亡くして悲しい癖に・・・・・
どうして、自分のことしか・・・・・自分の気持ちしか考えない・・・・・?
(まるで、鏡を見ているような気分だった。自分とて自分の事しか考えていないから)

俺だって、アイツが大事、だった・・・・・・アイツの傍は居心地がよかった・・・・
リンダのこと・・・・忘れちまうくらいに・・・・・・だけど、だけどさ・・・・・・
(血を吐き出しながら、正面からその怒りと悲しみの涙を流す孤独な生き物を見つめる)
(僅かな共感と感傷。ツウッ・・・・とその双眸から零れる涙。そして彼は鬼札を切る)
(ポケットからカプセルを取り出して口に含み、嚥下する。薬が食道を通って胃で溶ける)
(ミシリ・・・・・僅かだが、鋏が押し返された。そしてこれ以上はどう足掻いても食いこまない)

時間は戻らない!どれだけ悔やんでも!俺たちは負け犬だ!
大事なものひとつ守れやしない!だったらさ!こうするしかないだろ!
(豪と吠える。闇市で購入した゛超人薬゛が負傷し衰弱した身体に力を与える)
(その薬は、人間の眠っている潜在筋力を引き出す。リミッター解除だ)
(当然、その反動は厳しく、効果は短い。そして今の彼は゛呪い゛に蝕まれ、健康体とは言えない)
(だが、それらを引き換えにしても彼は超人であることを選んだ。命を費やしても通すべきことはあるから)

ああああああ!らあぁぁぁぁぁああああ!
(殴る!無造作に殴る。肉体の限界すら超えた力の籠った拳がシードを乱打する)
(避けられようが、防がれようが、まるで問題にせず狂気と怒りと悲しみを籠めて殴り続ける)
212シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/30(火) 22:28:48 ID:Swhfh0+l
ははっ!ざまぁないな、人間っ!!
(深々と鋏が食い込んで、後はそのまま両断するため)
(その為の、力を込めた。しかしその鋏はぎしり、と押し返された)
何……?何を仕込んだ、今度……が、ぁっ!?
(鋏が砕かれた、それと同時に、無数の拳が彼女を打ち据えた)
(人外の、それすらも超えた力で打ち据えられるたび、戦いに次ぐ戦いを超えてきた体が罅割れていく)
(文字通り、皹が入って砕けていく。戦いに次ぐ戦いは、彼女の体を既に人のものではない何かへと変えていた)
(そしてその体が傷つくたび、傷つくたび、そのダメージは静かに蓄積していった。それが、今限界を迎えた)
(限界が来たのだろう。そういうことだった)

ぐ、がはっ……く、っそ。ぁあっ!
(防ぐことも避けることも敵わず、渾身の拳が彼女の腹部を突き抜けた)
く……あぁぁぁぁっ!!
(突き破った拳からはぼろぼろと、何かが零れて散っていった)
(それでも、まだ止まれない。半ば反射的に、その両手を寄り合わせ巨大な杭として)
(腹を破った拳へと振り下ろした)
213真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/30(火) 22:36:11 ID:KYjPiqtD
(秒単位で削られてゆく命。秒単位で再生と死滅を繰り返す細胞)
(脳内に稲妻が駆け巡る。心臓が大量の血液を送り出す)
(そして少しずつ確実に崩壊してゆく肉体が、苛烈な攻撃を放つ)
(渾身の一撃を放つ左拳が、確実に腹部を抉り抜いた)
(少しずつ崩壊するシード。その代償として確実に崩壊してゆく真賀樹漸の身体)

がぁぁぁぁぁああ!
(獣の叫び。巨大な杭が左腕を突き刺した。貫通した。どうみても致命傷だ)
(だが、今の彼を止めるのは到底足りない。杭から左腕を強引に引き千切る)
(骨が砕け、筋肉繊維が崩壊し、血潮が止まらない。だが、それでも彼は止まらない)

おらぁ!!
(左腕を半ばから失いつつも、彼は止まらない)
(右拳を覆うE・グローブのリミッターを解除する。大型獣を仕留める電圧を)
(篭めた右拳を叩きつける。その攻撃はまさに決死。彼の命が尽き果てようとしていた)
214シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/30(火) 22:48:59 ID:Swhfh0+l
(ありったけの力を込めて叩きつけた杭は、どうにかその左腕を打ち抜いた)
(苛烈を極めた攻勢も、わずかに収まるかと安堵を覚えたその瞬間には)
(目の前に、紫電を放つ右の拳が迫っていた)
(そのときが初めてだったのかも知れない。彼女が、自らの死を意識したときは)
(それほどに、迫る拳は確実に彼女に最期をもたらす力を帯びていた)

(死ぬのは嫌だ、嫌だ。シードの本能よりも強く、強くその声が轟いた)
ぐっ……ぁ、ぁぁぁぁあぁぁっ!!
(ぐらりとその体が後ろに傾く。右足だけで倒れかけた体を支えながら)
(残るありったけの水を左脚に集めて、迫る拳を蹴りつけた)
(紫電を放つ拳と、渦巻く水流を纏った足が交差して、周囲を照らす火花を散らす)
(そして、炸裂。轟音と共に発した衝撃は、彼女を吹き飛ばすには十分だった)
(何せ今の彼女には、大地を踏みしめるべき足など、何一つとして残っていなかったのだから)

げふっ……ぁ、かは。ひ、ぁ……うぐ。
(その衝撃に飛ばされて、木に打ち付けられたその体からは、四肢の全てが千切れ、砕けて落ちていた)
215真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/30(火) 23:00:45 ID:KYjPiqtD
(渾身の一撃は、しかし蹴り足に阻まれた)
(爆発。轟音。同極の磁石の如く弾かれ合う両者)
(一瞬、意識が途絶した。それでも立ち上がり――そして血を吐いた)

がはぁっ・・・・・ぐぅぅぅっ・・・・
(仮染であり凡夫の身で超人に至った、そのツケがこれだ)
(タイムリミット。清算の瞬間であった。左腕からの血が止まらない)
(これでは、出血多量で死ぬだろう。それは、嫌だなと、ぼんやりと思った)

―――かふっ・・・・・シード・・・・・
お前は・・・殺す・・・・・俺はまだ、動ける、ぞ・・・・・・
(血を吐き出しつつ、まだ動く右手で左腕の血管を止血する)
(脈を糸で縛り、血管を糸で塞ぎ、少しでも血を出さないように努力する)
(それは、燃え尽きる蝋燭を消さない努力に等しい。けれど、まだ死ねない)
(少しずつ、一歩ずつ、血を吐き出し、命を削りながら、歩く。進む、前へ)

――朱音・・・・・楽しかったぜ・・・・・じゃあな・・・・・
(四肢を失い、木に張り付けられたその身体に、最後の手札)
(それは瀬尾司に依頼した、シードに対抗する為のワクチン)
(以前、手を結ぶ時にサンプルを渡しておいたのが、これを作る契機となった)
(効能は不明。だが、何かの効果はあるだろう。だから、そのワクチンの詰まった注射器を)
(首筋に突き刺して、中身を注入しようとする。―――眩暈がした――足が震える――手が震える)

・・・・あぐっ・・・・ふぅっ・・・・・・・
(もう何も見えない。何を持っているのかすらわからない)
(ワクチンが打ち込まれたのかすら確認できない。一瞬の意識の空白の後、彼は倒れていた)

216シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/30(火) 23:09:15 ID:Swhfh0+l
……。
(気だるさが全身を支配していた。このまま眠れば、心地よい眠りの中で死ねるだろう)
(今のままではもう、シードは彼女の命を保てるほどの力を残していない)
(ゆっくりと迫ってくる男の姿すら、おぼろげにしか見えない)
(逃げ出すための足もなく、抗うための腕もない。最期のときが来たのだろう)

……ぁ。
(ただ、それでも死にたくなかった。生き物として、何よりも単純なその本能が、彼女を突き動かした)
(と言っても、動かすことのできるものなどもう何もないはずなのに)
(その霞む視界の端に、それが映ったのだ)
あぁ、そうか……こんなに飛ばされたのか。
(それとも、この交戦は思いのほか短い時間のことだったのか)
(そこには、先ほど分かれたばかりの水塊があった)

……まだ、だね。ああ。まださ。
(何故生きようとしているのか、なんて理由は忘れてしまった)
(ただ、生き物の根源的な本能として、この命を一瞬でも永らえるためだけに)
(呼び寄せた。その水塊を)

(打ち出されようとしたワクチンごと、相手と自分の体を飲み込むように、水塊が降り注いだのだった)
217真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/30(火) 23:18:19 ID:KYjPiqtD
(降り注ぐ水塊に飲み込まれ、瀕死の盗掘屋が吹き飛ばされる)
(どこまで吹き飛ばされたのか定かではない)
(ただ今の彼には、もう一欠けらの力すら残っていない)

―――ああ・・・・・・・
(天には月。無慈悲な女王。ぐるりぐるりと世界が回る)
(死。常に意識して、そして踏破してきたそれに、遂に捕まえられた)
・・・・・・・・・JESUS・・・・・・・・
(到底無理な話だった。自分は英雄でも豪傑でもない)
(特別な力も使命も持っていない、この世界に有り触れた凡夫のひとり)
(奇跡など起きない。この世界に奇跡はない。奇跡の様な偶然があるだけだ)
(そして、当たり前のような必然があるだけだ。だからこれは当然の結果で――)

ぅぁああああああああああ!!がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
(叫ぶ。自分の無力さを嘆く。世界を呪う。血を吐き出し、怨嗟を籠めて)
(もう、何もできない。他には、何も。血涙を流して、ただ叫ぶだけだ)
218シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/09/30(火) 23:25:50 ID:Swhfh0+l
(叫びはとても、とても遠くに聞こえていた)
(それよりも大きな声が、耳元で叫び続けていた)
(進め、と。水源へ進め、と。理由はとうに忘れたけれど、今はもう、それしかできることはなかった)
(だから、水塊は再びゆっくりと水源目指して動き始めたのだった)

(ただ、一つだけ違うことがあるとするのなら)
(ふよふよと漂う水源から、ばしゃり、ばしゃりと水が落ちていた)
(最後に打ち込まれたワクチンは、確実にシードを蝕んでいた。ゆっくりと、しかし確実に)
(水塊を構成するシードは力を失って、少しずつ水塊はその体積を減らしていった)
(このままそれが止まらなければ、滅びは必須。もはやその歩みは、死出の旅路も同義であった)
(それでも止まらず、進んでいるのであった)
(この世界の全てを、一顧だにすることなく)

(ただ、男へと降り注いだ大量のシードを含んだ液体だけは、その働きを損なうことなく生きていた)
(それは瀕死の男に何かを及ぼすかも知れないし、当然のようにその命を奪うかもしれない)
【では、これまでだ。次回が最終回ということに、なるかな】
219真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/30(火) 23:34:24 ID:KYjPiqtD
(声が枯れ果てるまで叫んだ後、彼はまだ訪れない死を不審に思った)
(まだ、生きている。左腕を失い、身体を費やし、命を費やし、それでも、まだ)

生きて、いる・・・・
生きて・・・・るなら・・・・・・・
(まだ動く。奇跡の様に動く右腕が、携帯電話を取り出した)
(メッセージなど送れない。通話も不可能だ。だが、彼は抜け目がない盗掘屋だ)
(緊急事態に備えて、SOSの発信方法を確立している。まだ動く指に感謝。特定の)
(手順を踏んで機能を発動した携帯電話が、ある人物にSOSを送った)

・・・・・・やれやれ、だな・・・・・・・
(彼女――協力者の彼女が異常事態に気づいて車を走らせて、信号を発した)
(此処に到着するまでどの程度だろうか?病院は?救急車は?)
(間に合うか否か、わからない。もう、何もわからない)

・・・・・くそったれ・・・・・頼んだぜ・・・・誰でもいいけどよ・・・・・
(それでも彼は待ち続けた。目的は果たせずとも、もうできることはない)
(ならば、他の誰かに期待するしかない。それが誰なのかわからないが)
(もし、シードを止めてくれる者がいるなら、少しは奇跡というものを信じる気にもなる)
(だから、彼は待ち続けた。自分の運命が決まる瞬間を)


【これで〆。お疲れ様。次がラストだな。頑張れよ】
【俺は十分楽しんだ。ありがとなノシ】
220北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/01(水) 22:29:21 ID:HDcYkBcw
【半端な時間だけれど、待機。】
221北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/01(水) 23:37:05 ID:HDcYkBcw
【待機、解除。】
222シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/10/02(木) 21:58:47 ID:iHfbEDRm
では、待機させてもらおう。
多分、これで最後だ。
223伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/02(木) 22:02:19 ID:2lkMrhC8
こんばんは。最後のお相手をお願いします
224シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/10/02(木) 22:07:01 ID:iHfbEDRm
や、よろしく。
大体やることは決まってるし、あとは話しながら考えていこうか。
で、最初はどっちにしようか?
225伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/02(木) 22:11:53 ID:2lkMrhC8
こちらが先に書き出してよろしいですか?
と言っても、会いに行くまでのところなので、そちらがどんな状態なのかは
最初のレスでは触れないでおきますが。
226シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/10/02(木) 22:14:26 ID:iHfbEDRm
ん、わかった。それじゃあ任せるよ。
227伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/02(木) 22:16:35 ID:2lkMrhC8
それではしばらくお待ちください。
228伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/02(木) 22:27:27 ID:2lkMrhC8
(目が覚めて、最初に感じるのは恋人の体温)
(重い体をゆっくりと起こし、傍らの青年を見下ろす)
(いつもその裸体を彫像のようだ、と感じるのは、鍛えられた体型のせいばかりではない)
(まるでCG合成をかけたような、均質な皮膚の質感……内なる妖魔がもたらす不死の象徴)

(彼の心臓の上あたりに唇をよせ、きつく吸い上げた)
(一瞬そこには薄赤い痣ができたが、見る間に消えていく。妖魔による超回復)
(愛しあった痕跡すら、彼の体に残すことはできない)

(涙が頬を伝い落ちた)
(だが、それは彼の体の上に落ちても球体のまま震えている)
(まだシード因子はこの体に残っている)
(昨夜、津綺子の血を彼の体に宿る妖魔に食わせることで、シード因子を不顕性感染レベルにまで下げることができた)
(だが、いつまた増殖して意識をシードの支配下におかれるかわからない)

シードを……倒さなくては、終わらない。

(小さく声に出してその決意を口にする)

(数分後)
(ベッドの上にいるのは、妖魔を宿した青年一人のみ)
(津綺子は払暁の町を、シードを探して歩き始める)

【それでは改めてよろしくお願いします】
229シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/10/02(木) 22:35:14 ID:iHfbEDRm
(一方その頃。倒すべき敵、シードは)
………やってくれたよな、あいつら。
(ばしゃり、ばしゃりと水塊を形成する水が零れ落ちていく)
(それはすなわち、水塊を構成するシードが少しずつ死滅していくことと同意であって)
こんなもん、一体いつの間に用意したんだよ。
はは、はははっ……後、ちょっとだったんだがなぁ。
(ようやくたどり着いた水源を前にして、最後のシードの集合体である水塊は)
(ぱしゃりと割れて、地面に吸い込まれていった)

あっけないなぁ……っぐ。本当に。
(四肢を失った体は、容易に地面に投げ出されて)
(あちこち傷つき、ひび割れた体を引きずりながら、その体を木に預け)
この分だと、私も長くはなさそうだ。
(打ち込まれたワクチンの働きがどこまで及ぶかはわからないが、例え効果を及ぼさなかったとしても)
(もう今の彼女には、自らの生命をつなぐ余力さえ、残されていなかったのだ)
……結局、死ぬときは一人か。まあ、こんなもんだろうとは思ってたけどさ。
(何かを期待していたのだろう、でも、それは叶うことはなくて)
(小さなため息と共に、彼女の左肩が崩れて落ちた)
230伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/02(木) 22:43:27 ID:2lkMrhC8
(水源地近くまでたどり着くのにどれほどの時間を要したか)
(日は思いがけない高さに上っていた)
(それでも、そこへたどり着いたのは、まだつながりが切れていないという証左なのだろうか)

水……
(木立のなか、一面濡れている一帯があった)
(激しい力が働いて、木々がなぎ払われたと思しきその中に、動くものを認める)

そこにいるの?
……シード、私の……
(愛する姉、と呼びかけそうになって、悪寒とともにその言葉を飲み込む)
(まだこの心はシードの支配を離れていないというのだろうか…?)

いるなら、答えて!
(それでも震える声で呼びかけた)
231シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/10/02(木) 22:55:42 ID:iHfbEDRm
……誰だい、こんな私を呼ぶのは。
残念だが今動けないんだ、用があるなら、そっちから来てくれ。
(木に背を預けたまま、随分と耳も遠くなった)
(かすかに聞こえてきた声も、愛しい妹のものであるとは気づけなくて)

(誰かが迷って出てきたのだろうか、だとしたら、こんな姿を見ればきっと逃げるだろう)
(それとも、まだこの期に及んで自分を倒そうとするのだろうか)
(いずれにせよ今この体には、人一人退けるに足る力すら残っていない)
(連戦に次ぐ連戦で、シードは傷つき疲弊しきっていた)
(そして、それを回復しうる水塊すらも今失われた)
(彼女の未来は決まったのだ、遠からず訪れるであろう滅びが、決まったのだ)
(だからうつろな笑みを浮かべて、さして興味がある風でもなく彼女はその場にたたずんでいたのだった)
232伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/02(木) 23:00:34 ID:2lkMrhC8
(倒れた木々を乗り越え、声のする方へ進んでいく)
(そして目にしたのは)
お姉さま……

(口にしてしまった)
(見違える姿ではあったが、それを恐ろしいとも思わず)
(むしろ、早く癒してやりたいとすら感じる自分に、再び戦慄する)
何があったの?
誰がこんなことを……
(語りかけながら、かつて畏怖すべき美しさを誇った”姉”に近づく)
233シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/10/02(木) 23:10:54 ID:iHfbEDRm
……津綺子。
(呆然と呟いたのは、愛しい妹の名前)
生きてたのか。……はは、お前を感じられなくなったから、死んだかと思ったよ。
でも、感じられなくなったってことは……そういうことなんだろうね。
(今目の前にいる妹からは、ほとんどシードである気配が感じられなかった)
(いかなる方法によってかはわからないが、彼女の妹はシードの支配を脱したのだろう)
(だが、それと同時にわかる。まだかすかに、ほんのわずかにシードがそこで息づいているということを)

……戦って。戦って。ここまで来たんだ。だけど、後ちょっとだけ私の力は足りなかったみたいだ。
シードは滅びた。直に、私もそうなる。
(それでもきっと、彼女の妹の中にかすかに息づくシードだけは、これからも生き続けるだろう)
(そしていつかまた、再び蠢きだすかもしれなかった。今のままでは)
(だから、問いかけた)
何を、しに来たんだい?こんなところまで。
(半分は愛する妹に対して、もう半分は自分を殺すであろう敵に対して、問いかけた)
234伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/02(木) 23:21:56 ID:2lkMrhC8
世界を支配するために戦っていたのね。
あなたが言っていた「その時」が昨夜だった……
(シードに支配されるときには全く感じなかった葛藤が、心の中を吹き荒れた)
(人々を守ると誓っていた自分が、シードに感染した瞬間から)
(なめらかに彼女に傾倒してゆき、それまでの倫理感や価値観を矛盾も感じずに薄れさせていったのに)
(人としての心を取り戻した今、なぜ彼女を慕っていた記憶に心を乱されるのか)

あなたに会いに来たのよ。
昨夜、私はあなたのそばにいられなかった。
妖魔に会いにいったから。
私は変わってしまった……人類の敵ではなくなったの。
(シードのそばまでやってきて、その傍らにひざまづく)

人類の敵でなくなった私は、あなたにとってナニモノになったのか
……それをきいてもいい?
(彼女を倒したいのか救いたいのか、わからないままに発した問い)
(答え如何では、彼女を殺さなくてはならない)
(自分にそれができるのか……力量的にも、心情的にも)
(ワクチンのこともシードがどれほど弱っているのかも知らない今)
(結果を推し量ることは無理だった)
235シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/10/02(木) 23:35:56 ID:iHfbEDRm
……の、つもりだったんだけどね。
もしかしたら、途中から変わっていたのかも。
(孤独を埋めてくれる存在。ずっと一緒に歩き続けてくれる存在)
(それを得てから、彼女の思考は揺らいでいた)
(世界を支配することから、ずっと一緒に生きていける世界を作るということに)
(彼女の思考は揺らいでいた、いずれにしても、やることは変わらなかったのかもしれないけれど)

会って、どうするね?
(跪いてようやく見えたその顔に、ゆっくりと首をめぐらせて視線を合わせると)
私が人類の敵であり続ける以上、お前が人類のそばにあり続ける以上。
相容れないんだよ、決して。戦うしかないんだ。
(ただそれでも考える、自分は、何を望んでいるのか)
(彼女に殺されたいのだろうか、それとも、遠からぬ最期を看取って欲しいのだろうか)

……。
(今この場にあって。彼女は、シードは考える)
(答えは決まりきっていた、一度想いを寄せたものを、容易く切り捨てられるほど)
(彼女は冷徹にはなりきれなかった。できうることなら、愛しい妹とよんで)
(そして、もう一度この手で抱きたかった。だが、叶わない)
(抱くための手はなく、その言葉は、遠からぬ別れにおいて、必ず彼女を悲しませる)
(それは、嫌だな。彼女はそう考えた)

……敵、さ。
(掠れた声で、震える声で)
お前が、シードでないのなら。もう。
(言葉を紡ぐたび、零れそうになる嗚咽を気丈に押し込めて)
お前は、私の……敵、だっ。
(それでもただ一つ、堪えきれない涙だけがただ静かに、彼女の瞳から流れていた)
236伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/02(木) 23:46:20 ID:2lkMrhC8
(静かに、だが心は揺れに揺れながらシードの言葉を聞く)
(相いれない、戦うしかないと告げられれば、心の片隅が痛んだ)

敵。
(その言葉をそのまま呑み込むように目を閉じて)
(再び見開く目には覚悟と決意をひらめかせる)
では、私のするべきことは一つ!

(一歩を後ずさり、シードを見据えて手に充電し始める)
(周囲は濡れている、自分も感電を免れまいと思いながら)
(シードの目にあふれ出す涙に、はっと表情を変えて)
(ぱちぱちと指先に軽く放電しながら、その手を下した)

お姉さま…一度でも、あなたをそう呼んだことがあったのだもの
私はあなたを傷つけたくないの!
もう人類の敵でいられる力はないのでしょう?
あなたが最期を迎えるというのなら、せめて心安らかに見送りたい!
(それは悲鳴に近い懇願)
(同時に脳裏のどこか醒めた一点で、それは甘えだ、偽善だと自分を責める声がする)
(とどめを刺せ、と求めるその声は、真賀樹漸によって覚醒させられたもう一人の自分)

237シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/10/03(金) 00:06:04 ID:Wp9bTlfj
そうだ、それでいい。
私が敵である限り、お前は戦い、それを倒さなきゃあならないんだ。
(大凡それは待ち望んだ結果だった。彼女の愛した妹は、シードを憎み彼女を殺す)
(心安らかにとはいかないだろうけど、それでも幕引きとしては悪くない)
(それでも流れ出す涙は止められず、顔面に張り付いたような虚ろな笑みは拭えなかった)

(だが、彼女に最期をもたらす雷の刃が差し出されることはなかった)
(下ろされた手に対して、失望と安堵が混ざった表情で、力なく笑っていた)

……甘いな、お前は本当に。
そんなことを言えば、私が素直に従うと思うか?
お前の腕の中で、安らかな最期を享受するとでも思うのか。
(ちょうど折りよく涙は枯れた。文字通り、涙はすべて流しつくしてしまったのだ)
(そして、迷いを浮かべた津綺子の姿は、あまりにも隙だらけだったから)
(あくまでも冷徹な人類の敵を、最期まで演じきろう。それはどうしようもない自己満足で)

……だから、何度も死ぬ羽目になるんだ。
(残る最後のわずかな力、それをかき集めて、右腕に押し固めた)
(それはとても頼りない刃だけど、ただの人を貫くには十分すぎるほどの強度を持っていて)
(その刃を振りかざして、心臓めがけて打ち抜いた……はずだった)
(しかし、その刃は津綺子を貫くことはなく。その後ろにあった木を貫いて)

……はは、ははははっ。やっぱ、だめだ。
(刃はすぐに形を失って崩れ、そのまま崩壊は右肩を巻き込んで)
(支えを失った体は、再び投げ出されて倒れた)
お前を、お前を殺すなんて……できないよ。私には。
……っぁ。うぁ、あ……ぁぁっ!ひぐ、……っぁぁあっ!
(体を地に投げ出したまま、慟哭。認めてしまえばもう止められなかった)
(シードとしての本能よりも、何よりも。ただ目の前にいる妹が大切だと思ってしまった)
(共に連れ添って歩くことができなくなっても、それは変えられなくて)
(慟哭は止められず。ただただ身を震わせて)

(そして、ぽつりぽつりと雨が降り出した)
238伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/03(金) 00:17:02 ID:2zNxEPet
(涙を止め、残忍な尿嬢を浮かべたシードに全身が粟立った)
…!…
(甘かった、彼女は自分が願うような、ヤワなシンパシーなど持ってはいない)
(臨戦態勢を整えようとした瞬間、水の刃が飛んできた)

間に合わないっ……!
(中途半端に放電した電力を浴びて、その刃は背後の木に刺さる)
(目を見開いて矢の行く末を追い、それからゆっくりとシードの方へ向き直った)

お、姉さま……?
(泣き崩れ、殺すことができないと告白するシード)
(もう迷いもなく、彼女の元へ駆け寄った)

お姉さまっ!
私が必要だと、私を愛しているともう一度言って!
(その変わり果てた姿を抱きしめ、シード因子が彼女を求めるままに暴走し始めるのを止めようともせず)
……そうしたら、私が一緒に死んであげる!

(そのまま、ありったけの電力を放電する)
(腕の中に、濡れた体を抱きしめたままで)

う、うああぁぁぁっっ………!
(自分の放つエネルギーに感電し、天に向かって悲鳴を上げる)
(それは今朝、別れてきた恋人への最後のメッセージ)

(放電していた時間がどれほどだったか、おそらくほんの数秒ではあっただろうが)
(永遠にも感じられたその時間がすぎ、うすく煙を上げて抱き合う二人の上に、雨がおちてきた)
239伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/03(金) 00:18:13 ID:2zNxEPet
【あまりにもひどい誤字……一行目 ×尿嬢 ○表情】
240シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/10/03(金) 00:30:32 ID:Wp9bTlfj
ぁ……津綺子?
(冷たく濡れた地の感触から抱き上げられて、久しく触れることのなかった感触を覚える)
(それは、柔らかく暖かい人肌で、とても心の落ち着くものだった)

まだ、手を差し伸べるのか。……こんな私に。
(それが嬉しくて、状況さえも忘れて笑った)
(とても嬉しそうに、優しく笑っていた)
……あぁ、愛しているよ。津綺子。
(その言葉と同時に、体中に衝撃が走る)
(駆け抜ける電撃さえも、もはや彼女に苦痛を与えることはできずに)

でもね、津綺子。
(その表情は、まさしく姉。あるいは母と呼ばれる類のものだったのかもしれない)
……お前は人間だ、人の中で、生きていくんだ。これからもずっと。
私の願いは……変わっていたんだ。お前が生きていてくれること。それだけでいいんだ。
(放電が体中の組織にダメージを与えていく。それは、心臓と同化していた)
(全てのシードの意思を司る、赤い宝石にとってもまた同じことで)
死んじゃだめだ、津綺子。
(身を寄せて、津綺子の身の内にわずかに残るシードを最大限に活性化させた)
(それは彼女の体を護り、死を遠ざけた。そしてそれを最期に、彼女の中に息づく最後のシードが死んだ)

……こんなことに巻き込んで、ごめんね。
でも、楽しかったよ。……ありがとう。
(シードは、全ての力を失った。赤い宝石は砕け散り、彼女の体を維持していたものも消えていく)
(雨に打たれて、その体がゆっくりと崩れていく。やがて抱きかかえられていた腕の中から零れ落ちて)
(その体は、水源たる川の中へと転げ落ちていった)

(水を操る異形はそして、母なる水へと還って行ったのだった……)
241伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/03(金) 00:42:17 ID:2zNxEPet
(愛している)
(異形から浴びせられた言葉であっても、全身を悦びに震わせる)
(ほんの数日、ともにあっただけのその相手に、全力で死を与えながら)
(自分もまた、同じ様に消えるつもりだった)
(なぜなら、まだシードが自分の中に残っていたから……)

う…あ……おねえさま……?
(あれほどの電力に感電して、それでも自分が生き残っていることが信じられなかった)
(滅ぼすべきシード因子が、自分を護ったことなど思いもよらずに)

おねえさま……一人で……
(腕の中に確かに形があったと思ったいた者は、もう存在の形態を変え、つかみようもない液体へと変じていた)
行ってしまう、流れて、おねえさまが行ってしまった……

(雨に混じり川に流れていくその”存在”を、人に戻った津綺子が見分けることはできず)
(自分もまた雨に打たれて、今朝がたまでこの体を包んでいた温もりを思い出す)
直さん、ごめんなさい……ありがとう。

(彼を連れてくることはできなかった。彼こそは、人を護る存在なのだから)
(彼をこの世界から失ってしまうことは許されない)
(それが、津綺子が人として誰かを愛する方法なのだった)
242シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/10/03(金) 00:44:04 ID:Wp9bTlfj
【では、これで終わりにしよう。楽しかったよ。ありがとう】
243伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/03(金) 00:55:12 ID:2zNxEPet
(雨の中で、目を閉じて自分もまた立ち上がる力を失って)
(きっとここで死ぬのだろうと覚悟を決める)
(それはなぜか残念でも苦しいことでもなかった)

最後に私は、あなたを思いながら幸せな気持ちでいられるから。
(脳裏で直に呼びかけつつ、世界が秩序を取り戻したと確信して)
(天から落ちる水の中に眠る)

(そこへ彼女を愛する妖魔が現れたと感じたのは、夢か現実か定かではない)
(どちらでもよかった)
直さん、来てくれたんですね……
(自分を力強く抱きあげて連れ去る者がいる)
(それが彼であると信じていられる)
(混濁した意識の中で、津綺子が感じていたのは、彼の存在だけだった)

【こちらもこれにて締めさせていただきました】
【イベントに二度も関わらせていただいて、本当に楽しかったです!】
【ありがとうございました。おつかれさまでした】
244シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/10/03(金) 00:59:33 ID:Wp9bTlfj
【お疲れ様。まあもう少し色々話したいことはあるし……私はこのまま、向こうに寄っていくよ】
【それじゃあね、本当にありがとう】
245伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/03(金) 22:21:30 ID:ASr2UvvM
【連続ですが使わせてくださいませ】
【迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y先輩をお待ちしています】
246迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/03(金) 22:23:18 ID:yv0vZrmN
お待たせ。カオスだったね…
今書き出し投下するね
247迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/03(金) 22:27:15 ID:yv0vZrmN
(恋人の後を追い、山野を踏破する)
(途中、激しい戦闘の痕跡を発見しつつも、そこに踏み止どまることなく)
(ただひたすらに、水源を目指して)
(焼けた森林の中、抉れた地面を蹴り、ぬかるみを飛び越えて)

…雨…か…
(見上げた空は、いつの間にか黒く、厚い雲が垂れこめて、ぽつりぽつりと辺りを濡らしはじめる)
(視線を前方に戻す。視界が雨に遮られ、煙ったように周りの景色が色を失う)
(それでもの姿を求め、周囲を見回し、更に奥へと進む)

(遠くから雷鳴が響く。空には雷雲はない。ならば--)
(叫びが雨音を裂いて聞こえ、木々の隙間、前方に瞬く閃光が疾る)
津綺子!
(足元に泥を跳ねさせながら、恋人の元へ駆け出す)

(力を使い果たし、地面に伏せた津綺子に駆け寄り、その身体を抱きあげる)
(胸に感じる息吹と鼓動。そして微かな囁き)
あぁ、来たよ…君を、一人になんてするものか
(強く抱き締め、頬を擦り寄せる)
(今となっては、戦いの結果は関係なかった)
(たとえ明日世界が崩壊しても、津綺子のそばにいられるのなら、それで充分だった)

【では、こんな感じで】
【よろしくお願いします】
248伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/03(金) 22:35:39 ID:ASr2UvvM
直さん……
(前夜も、そしてまた今も、一日のうちに二度も命がけの救出を強いてしまった)
ごめんなさい、わたし……どうしても、シードを……
お姉さまを……
(もしかしたら自分はもう、死んでしまったのかもしれない)
(そう思うほどに体の感覚が遠く、鈍く、心は安らかだった)
あなたを連れてくるわけにはいかなかったの。
この街は、まだあなたを必要としているはずだから。

(濡れた体を直の体温に預けてうつらうつらしながら)
(まるで空を飛んでいるようだと思う)
(はっきりと意識を取り戻したのも、彼の腕の中だった)

直さん……ここは?

【こちらこそ、あらためてよろしくお願いします】
249迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/03(金) 22:52:23 ID:yv0vZrmN
もういいんだ。君が無事なら、もう何も…
(雨に濡れていなければ、頬を涙が伝っているのがはっきりと見れただろう)
(暖かい雫を恋人の頬に零しながら)
(来た道程を引き返す)

(雨が二人を濡らし、容赦なく体温を奪っていく)
(そんな中、戦場の片隅に、まるで辺りの惨劇から取り残されたように)
(古びた社を見つける)
(参拝する者も途絶え、見る影もなく荒廃した建物だか)
(ためらうことなく、そこに雨宿りの場所を借りることにする)

(社の扉を開けて、中に入り込み)
(膝の間に津綺子の身体を挟んで、全てを包むように抱き締めて)

ん、気が付いた?身体はどう?どこか怪我は?
(意識を取り戻した津綺子に、安堵の溜め息が漏れる)
(問い掛けには答えず、恋人の目を見つめ、逆に問い返す)
250伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/03(金) 23:04:14 ID:ASr2UvvM
(間近に見る直の安堵した表情に、こちらも心がほぐれるように)
(いくつも問いかけられる安否の問いは、優しく低い声音)
怪我は……していないみたいです。
私、自分で自分の電力に感電したはずなのに、やけども何もないなんて。

(抱きしめられる腕の中で、自分からも直の首筋を抱き寄せる)
本当に生きているんだ、私……信じられない。
直さんにもう一度会えるなんて。

シードは、死んだわ。
死んだというのが間違っているなら、あの因子はこの世から消えた。
シードに感染した人たちも、もし肉体が無事なら意識は元に戻ったはず。
すべて……終わったの。
(恋人の首筋にため息を吐きかけ、体中から重い何かを吐き出したような安堵感を覚える)
251迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/03(金) 23:23:32 ID:yv0vZrmN
そう…よかった…
寄生している宿主を本能的に保護した…俺と同じじゃないかな?
(口ではそう言いつつ、心の中で、無事であるなら理由など関係ない、と呟く)

(首筋を引かれ、抱かれるに任せて。津綺子の腰に回した腕を更に引き寄せて、身体を密着させる)
本当によかった…
津綺子、お願いだ…もう二度と、こんなことはしないで
君の問題は、俺の問題でもあるんだ…だから二人で解決しよう?
約束して…俺を、おいていかないと…俺も君を一人にはしない、いつまでも一緒にいて欲しい…
(頬を擦り寄せ、表情を津綺子から隠したまま、真剣な声で懇願する)

うん、そうか…
(一度は「姉」と呼んだ存在を死んだと言うのは、どんな気分なのだろうか)
(恋人の心の負担を思い、短い言葉で)
よく、頑張ったね…お帰り…
(雨に濡れた髪を優しく梳かすように、指で撫でる)
252伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/03(金) 23:36:11 ID:ASr2UvvM
ごめんなさい…。
(さらに強く抱き寄せられ、直の心音をじかに自分の体に感じると)
(今朝、この体を離れるのがどれほど辛かったかを思い出す)
だって、あなたを連れていくわけにはいかなかった。
あなたには守るべきものがあるんだもの。
あなたまでシードに倒されてしまったら、もう世界に希望はなかったわ。
(真賀樹漸と瀬尾司がやってのけたワクチン開発とその使用を、津綺子は知らない)

あなたを傷つけずに済むなら、私は何でもします。
傷ついたって治るのは知っているけれど、それでも、傷つくあなたは見たくない。
(頬ずりされ、髪をなでられながら直の首筋に唇を当てる)
(頸動脈が力強く脈動するのを感じ、その上に唇を這わせながら囁く)
直さん、あなたが好き。
あなたがいなければ、一日も生きていけないってよくわかったの……
私を離さないで。私がどこへ行っても、ちゃんとこうして、探しに来てくださいね……
(直の濡れた肌から立ち上る馴染んだ匂いを吸い込み、自分も呼吸のリズムを彼の体に直に伝えて)
(その存在を確かめるように、背中に手をまわし、ゆっくりと撫でまわす)
253迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/03(金) 23:52:19 ID:yv0vZrmN
そんな事を言っちゃダメだ。俺は君が傷つくのを見たくないんだから
ねぇ、いいかい?前に約束したよね。俺が君を、君が俺を、お互いが傷つかないように、お互いを守るんだ

君がいなくなったら、誰が俺を守ってくれるの?
(責める口調ではない。優しく問い掛けるように確認する)
俺も、津綺子が好きだ…
(津綺子の唇が首筋を這う感覚に身体を震わせ、恋人のお願いに頷く)
あぁ、約束だ。君がどこにいようと、必ず見つけて、こうして抱き締めてあげるよ
(背中に手が這う感触を感じながら、自分の手を回し)
(同じように濡れた背中を撫で回す)

(霧のような雨の音は、社の中までは届かず)
(目の前の恋人と自分の息遣いだけが、狭い空間を満たして)

(引き寄せられるようにお互いの唇を重ね、舌を差し入れる)
……ん…
(冷えた唇に温もりを分けるように強く押しつけ)
(口内から熱を奪うように吸い上げ)
(唾液を流し込み、自分の舌と津綺子の舌の間で転がす)
254伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/04(土) 00:03:11 ID:ASr2UvvM
(優しく問いかけられるように諭されれば、ただもう、言葉もなくうなづいて)
(もう二度と彼の信頼を裏切るまいと、心に深く誓い、その唇を受け入れる)

ん…ちゅ……っ……
(舌が絡まり合うと、昨夜彼が噛み切った小さい傷に触れる)
(かすかな鉄の味がするその部分を、直の舌が丁寧に探り、慰めるように触れ)
(口腔の中の敏感な部分……上あごの裏をくすぐるようにかすめてゆく)

(互いの舌で唾液を混ぜ合わせ、口の端からつつっと滴るのを指でぬぐい取る)
(相手の鼓動が速くなっていくのを、それぞれの胸腔に直に感じ、さらに心臓が痛いほど早くなって)
(震える指先から不意に力がぬけ、さらに直の腕へと体を任せるように崩れてゆく)
255迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/04(土) 00:17:36 ID:4q8U3FAD
(津綺子の唇を愛撫から開放して、そのまま頤に濡れた舌を這わせていく)
(舌が輪郭に沿って這い上がる。耳朶を口に含み、舌先で転がしてから、次には滑り降りて首の腱を啄み、吸う)

(胸を叩く心臓の鼓動が同調する)
(身体がひとつに溶け合ったような錯覚を抱きながら)
(恋人を自分の身体の中に埋め込もうとするかのようにキツく、しっかりと抱き締める)

(もたれてきた津綺子の身体を抱いたまま、身体を木張りの床に横たえる)
(回した片手で腰を引きつけ、そのままくびれのラインを撫で)
(濡れたシャツが張り付き、形をはっきりと浮かびあがらせている豊かな膨らみへと)
(反対の手を伸ばし、指が食い込むくらいに掴み、揉みほぐしていく)
256伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/04(土) 00:30:40 ID:HbEvyir5
は、あ…
(唇が離れ、奪われていた呼吸とともに、小さく喘ぐ声が漏れる)
(直の舌がベルベットのような感触を残して顎の線をなぞってゆく)
(熱い吐息が耳に触れ、次の瞬間には耳朶が熱い唇に捉えられて)
うくっ……

(きゅ、と直の肩先で拳が硬くなる)
(敏感な耳を存分に転がされ、鎖骨へ伸びる首の腱を巧みに啄ばまれては吸われ)
(白い皮膚の上に薄赤い花びらを点々と散らされて)
(全身の皮膚が突然ざわざわと目覚めてゆく)

(霧雨に濡れる森は、音を吸い込んで静まっている)
(喉から漏れる喘ぎも、耳を打つような静寂の中に消えて行って)
(むしろ世界中が二人を残して滅んでしまったかのよう)

あ、んっ……う…うぅん…
(ウエストあたりをなでてゆく指先と、張りつめる胸をつかむ手と)
(その両方に応える声をそれでも殺すのは、その淫らがましさがどうしても恥ずかしいから)

(声を押さえていても、体の反応は抑えきれるものではなく)
(それはもう、直にははっきりと伝わってしまっているのだけれど)
257迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/04(土) 00:48:18 ID:4q8U3FAD
(津綺子の押し殺した声が甘く耳に届き)
(刺激に反応する身体が、昂ぶりをはっきりと伝えてくる)

(厚い布越しにも負けない乳肉の弾力を指で味わいながら)
(表面に現れた微かな突起を、爪で引っ掻くように転がす)
(硬度を増していくその突起を、執拗に指で弾くように弄ぶ)

(同時に、くびれを撫でていた手をスパッツの下へと差し込むと)
(ショーツに包まれたお尻に手の平が張り付き)
(全体を覆うように大きく拡がった指が、引き締まった尻肉を揉みほぐしていく)

(表から見れば、薄い布の下で蠢く手の平がはっきりと浮かび上がっている
津綺子…恥ずかしがらないでいいから…
我慢しないで、声を聞かせて
(耳元に口を寄せ、熱い吐息混じりの声で、囁きかける)(言葉を発するたびに漏れる息が、津綺子の耳をくすぐる)
258伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/04(土) 01:02:02 ID:HbEvyir5
や…あっ……
(どんな衣服に包まれていようと、その中身を知っている指先が、たちまちふくらみの頂点をとらえる)
う、うぅんっ……んんっ……
(芯を持って立ちあがってくるその反応すら恥ずかしく)
(乳房は馴れた愛撫に快感を覚えていることを隠そうともせず、たちまち張りつめて一層先端が尖り)
(その主のためらいを裏切って、貪欲に与えられる快感を貪る)

(胸だけでもフワっ、フワッと浮き上がるように全身がうずくのに)
(ショーツの中に滑り込む手に、腰が跳ね上がる)
んっ、あぁ……!

(布越しの愛撫が焦れったく感じる自分の肌にすら羞恥を覚え)
(ましてそこから、全身を羽でくすぐられるように広がる快感は、後ろめたいほど)
声、なんて……あ、だめ……
(耳元への熱い囁きと、弾み立つ乳房への執拗な愛撫と、尻肉に食い込む情け容赦のない指先と)
(どれもそれは一人のいとおしい青年のもので……)
(だめ、と否定の言葉はむしろ、彼をそそる媚態でしかなく)
259迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/04(土) 01:20:06 ID:4q8U3FAD
ダメなんかじゃないよ…俺は津綺子を愛してあげてるんだ
だらか、津綺子は愛されているって、俺に教えて…

(手を引き、刺激から開放するのも束の間)
(シャツの裾から手を差し込み、乳房を押さえていた2枚の布を一緒に捲りあげ)
(圧力から開放され、微かに震える果実に、指を這わせていく)
(乳肉に指を押し込み、硬く熟した頂点を摘み、しごき、押し潰す)

(下半身で這い回る指は更に奥へと侵入し、お尻の割れ目に沿って、船底に辿り着く)
(雨に濡れた布をピッタリと張り付かせた柔らかい花弁をなぞり)
(布の下にあるスリットに指を食い込ませるように押し当てて)
(ゆっくりと前後に擦りあげる)

津綺子、して欲しい事、教えて
どんなことでもしてあげるよ…?
(濡れた服が乾いてしまいそうな程、身体が熱くなり)
(指が紅潮し、汗ばんだ肌の上を滑らかにすべる)
260伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/04(土) 01:37:51 ID:HbEvyir5
(直が胸元から手を離すと、こらえていた吐息が大きく漏れる)
はぁ……
(それは安堵と同時に落胆を現すようでもあり)
(手早くめくりあげられる布地から、もう十分に男の行為に応えているふくらみがさらけ出されると)
(また新たな緊張と期待が漲った)
やだ、直さん……
(視線を遮ろうと胸を覆う手より一瞬早く、恋人の熱い指先が張りつめる果肉をつかみ)
(色濃く熟す先端をとらえて、もっと淫らな反応を引き出そうといたぶっていく)
あ、そんなの、だめ……っ
(そこからお腹の中まで、ビリビリと伝わる鋭い快感)

あ、そこは、ホントに……
(直の指は容赦なくぴたりと閉じた花園へ割り入ってゆく)
(その指先を待ち構えていた組織が、震えながらからみついてゆき)
(その形をなぞって前後に往復するたびに、よじれながら熱い蜜を吐く)

そんなこと、言えない……言わせないで……
(羞恥と期待に潤む目で直を見上げれば)
(優しい恋人の目には、男の欲がにじみ出ている)
(その表情にまた、心臓を締め上げられるように切なくなる)

(震える指で、直の欲望の源泉を探りだそうと、彼の股間に手を伸ばす)
261迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/04(土) 02:01:00 ID:4q8U3FAD
ん…
(羞恥に震える恋人の表情に、欲情が更に燃え立つ)

(指先に硬い突起を捕え、弄び、寂しげに震える反対の果実へ顔を寄せる)
(唇で挟み、啄みながら、舌先で形をなぞる)
(充血を促すように吸い付き、軽く歯を当ててしごく)

(張り付く布を横に押し退け、直接熱い柔肉に触れる)
(吐き出された愛液を指に絡ませながら、陰唇を割り、中の粘膜をなぞりながら)
(腰に巻き付けるように腕を伸ばし)
(ヒダの合わせ目--津綺子のもっとも敏感な部分を探り当てる)
(まだ被ったままのフードに愛液を擦り込み、少しずつ、ゆっくりと充血を促す)

あっ!んん…
(既に硬く膨張したそこは、津綺子の指を待ち構えていたように脈打ち)
(中心から全身へと拡がる、痺れるような快感に)
(津綺子の身体に触れる指先までもが細かく震える)
262伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/04(土) 02:16:53 ID:HbEvyir5
(直が姿勢をずらし、脈打つ熱い器官が指先を離れた、と思う間もなく)
(愛撫を待って固く尖っていたもう一つの果実を、直が口いっぱいに含む)
ふあ……っ

(鎖骨の下で裾野を押さえつけられた乳房は、一層弾力を増して盛り上がり)
(直の愛撫に応えながら震え、貪欲に快楽を享受する)
(熱い唇に吸い上げられる乳首から、子宮へと鋭い快感が送り込まれ)
(よじれてうずく内粘膜から全身へと羽箒でくすぐられるように敏感さが増す)

あっ、あぁんっ……んん……
(直の指先がまだ柔らかい膜につつまれたままの真珠を探り当て)
(その瞬間、はしたないほどの声を上げ、その声に自分で煽られながら唇をかむ)
ん…んく……っ……う……
(巧みに愛液を掬いあげては、丹念に敏感な部分へと塗りこめてゆく指先)
(肉真珠が恥知らずなほど敏感に反応して、たちまち顔をのぞかせる)
(入口がびくん、びくんと痙攣し始めて、最初の頂点へと暴走しはじめる)

あ、や……ダメ、直さん、私……う、あ……あぁんっ……
そんなに、責めたら…
263迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/04(土) 02:28:35 ID:4q8U3FAD
イくんだね?いいよ…イかせてあげる
(少女の切なげな告白に、心から震える)
(爪をたてながら乳首を摘み、反対の突起を甘く噛む)

好きなだけ…たくさんイって…
(指にタップリと愛液を掬いとり、顔を覗かせた肉芽を引っ掻くように弾く)

(津綺子の腰が上下に弾み、きゅっと内膜が指先を締め付けて)
(求めるようにヒクヒクと蠢いて、押し当てた指を飲み込もうと(存分に味わった乳房から顔をあげ、津綺子と視線を合わせる)
(瞳が欲情と、わずかに嗜虐的な色を帯び、少女の視線と絡む)
(先程まで肉真珠を擦りあげた指も吸い付いてくる)
264迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/04(土) 02:33:19 ID:4q8U3FAD
>>263
最後の一文、中に余分なコピペをいれちゃった…

(求めるようにヒクヒクと蠢いて、押し当てた指を飲み込もうと吸い付いてくる)

脳内で変換を…
265伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/04(土) 02:43:24 ID:HbEvyir5
(愛する人の前では、いつも美しくありたい、などというのは少女趣味な思い入れでしかなく)
(実際には、指先、舌先で触れられるだけで、もうメスの本能に体の芯から揺さぶられている)
(あさましく身もだえしながら、愛しい声にすら煽りたてられて)
あ、いいっ……イク…直さんっ……イっちゃう……っ…!

(清流をさかのぼる魚のように、ぴくりと背をそらせて跳ね上がり)
(足のつま先がきゅっと反り返ると、ひくつく花びらの間から、とろん、とひときわ濃い蜜が)

はぁ…はぁ…はぁ…
(さしいれられた指先を、さらに奥へ送り込もうと波打つように内膜がうごめく)
(理性まで痺れるほどの快感に脳裏をくもらせ、かすむ視線で直を見上げる)
(まだ固くしこったままの肉真珠を、吸いつくような指先がいたぶっていて)
もう、そんなにいじめないで……
(やっととぎれとぎれにそう訴える)

(直と目が合うと、ギュッと心臓が縮みあがる)
(直の視線には愛情と、慈しむような表情と、嗜虐の陰りとが矛盾なく同居していて)
(恥ずかしくてたまらないのに視線を外せない)
(たった今、最初の悦楽を与えられたばかりの体が、もう更なる刺激を求めてうずく)

(かすれる声で、ようやくそっと告げた)
直さん……お願い、もっと……
(直の胸に手を滑らせ、単なる飾りでしかない乳首を指先で何度もなぞる)
(もう片方の手を固く反りかえる幹に添えて、こちらが感じた快感の、半分でも与えられたらと)
(まさぐるように幹の上に手を滑らせる)
266伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/04(土) 02:44:23 ID:HbEvyir5
>>264
【了解です】
【ちゃんと通じたので、大丈夫です】
267迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/04(土) 02:59:07 ID:4q8U3FAD
ん…もっとイきたいんだね…
(嗜虐の色が揺れる目を細めて微笑む)

(津綺子の触れるそこは、既に先端から樹液を吐き出していて)
(少女が、指先を汚しながらも、幹を撫ぞると)
(堪え切れないように全身に震えが走る)

(密着した身体をわずかに離し、少女の肢体に纏わりついているだけの服を脱がしていく)
津綺子…綺麗だよ…この身体全部が俺のものなんだね…
(双丘の裾野から身体の輪郭をなぞるように、両の指先が下に降りて)
(そのままスパッツの両側に手をかけ、ショーツごと引き下ろしていく)
268伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/04(土) 03:12:15 ID:HbEvyir5
(優しくも意地悪い声で自分の望みを告げられ、唇を噛んでいやいやをする)
(そんなささやかな抵抗は、愛しい青年の欲望を宿した微笑に、あっけなく溶けてしまって)
(その欲望を満たしてあげたい、と恥も外聞もなく体中が求める)

(もうはちきれそうなほど充実した若幹が、熱い樹液を滴らせて)
(大きくエラを張った亀頭が、津綺子に自らの内膜をえぐる感触を思い起こさせる)
(不意に彼が体を離した)

(濡れた衣服を脱がされると、むしろ温かくなってほっとする)
(直の視線に、彼に捧げた肉体の淫らな状態を晒し、羞恥に顔をそむけながら)
(耳元に囁かれる称賛にうなずいて)
直さん……この血の一滴、髪の一筋に至るまで、全部、あなたのものよ。
(肌の上を滑り下りて行く指先の感触に、ぞくぞくと身を震わせながら)
(身を包んでいた最後の布地を取り去るのに、それでもわずかな抵抗を示して)
そんなに…みないで…
269迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/04(土) 03:29:02 ID:4q8U3FAD
(最後の一枚まで取り去り、生まれたままの姿で横たわる少女を眺める)
うん…ここも
(唇に指を当てる)
ここも…
(ツンと上を向いた乳首をつつく)
…ここも……
(淡く翳る茂みとその下の秘部を撫で上げる)
全部俺のもの…

津綺子…この俺の身体のあらゆるところ、全部が、君のモノだ…
(津綺子の足を左右に割り、空いたスペースに身体を入れる)

(充分に潤い、愛液を溢れさせた割れ目に、自分の欲望の象徴を当てて)
(津綺子の腰を掴み、引き寄せながら、ゆっくりと前に押し出し、貫いていく)

(既に幾度も受け入れ、開発された肉穴を、カリで押し拡げ)
(内膜の襞をめくりあげながら奥へと侵入し、最奥部までの空間を満たす)
270伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/04(土) 03:46:51 ID:HbEvyir5
う、んっ…う……
(一つ一つ、熱い指先を押し当てられればそこから電流を流されるように背を跳ね上げて)
(こらえる喘ぎは、一層甘く淫らなニュアンスを帯びる)
そう、全部あなたのもの……だから…早く……
(膝を大きく割り広げられて、思わず両手で顔を覆う)
(十分な愛撫に充血してほころぶ花園が、直の目の前で淫らに花開き)
(メスの匂いを放ちながら、とめどなく淫らな蜜を垂れ流す)

(くちゅ、と水音をたてて直の先端が蜜壷の入り口に押しあてられる)
あ、あぁあっ……
(かすれた声を上げて直を迎え入れ、みっちりと身の詰まった内膜が吸いつくように直に絡みつく)
(既に十分に柔らかくこなされた肉ひだが、次第に圧力を強めながら直を飲み込む)
入ってるっ……直さんの…が……奥、までっ……
(たちまち充血して厚みを増し、肉棒を締め付ける内膜)
(ざわめくように吸いついてくる肉ひだ)
(ざらりと鈴口を刺激する子宮口)

んぁっ、すご……っ
(すべて収まると子宮が押し込まれてしまうほど)
(自分でも無意識のうちに、腰を小刻みに振っていて)
271迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/04(土) 03:55:44 ID:4q8U3FAD
ん…あぁぁ…入ったよ…
(小刻みに揺れる腰に合わせて、抽送を繰り返す)

(押し込む度に硬く充血した亀頭が子宮を突き上げ)
(引き抜けば、張り出したカリが、肉穴を削るように引っ張る)

ん…津綺子…
(片手で腰を掴み、空いた片手を背中に回し)
(尻を支点にして津綺子の身体を持ち上げ、自分が床に横たわる)
さぁ、自分で動いて…
(両手で腰を支え、下から子宮をコツコツと突き上げる)
(自分の腰に淫らに足を拡げ跨り)
(欲望の中心に肉棒を受け入れた恋人の姿を下から眺める)
272伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/04(土) 03:59:53 ID:HbEvyir5
【ごめんなさい、もう少しなんですけど限界みたいです……】
【凍結お願いしてもいいでしょうか?】

【こちらは最短で今夜、土曜の夜から再開可能ですが】
273迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/04(土) 04:05:44 ID:4q8U3FAD
【ん、凍結了解】
【あぁ、土曜はダメなんだ…日曜はどうかな?】
【それがダメだと、次は火曜になっちゃうね】
274伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/04(土) 04:08:28 ID:HbEvyir5
【では日曜の夜21時にお約束でお願いできますか?】
【もし会えたら、昼間でも解凍できますが、ちょっと時間ははっきりしないので】
【昼間は、会えたら運が良かったということで】
275迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/04(土) 04:12:42 ID:4q8U3FAD
【日曜21時、了解】
【待ち合わせ場所は避難所にしておこうか】
【昼間も暇があれば覗くようにするね】
【その場合も避難所にしておこうね】
276伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/10/04(土) 04:14:55 ID:HbEvyir5
【お気づかいいただいて、ありがとうございます】

【今日はもう少し、というところでしたがごめんなさい】
【では日曜日に避難所でお会いしましょう】

【お疲れ様でした。お先に失礼します】
【今日はお時間作ってくださってありがとうございました】
【おやすみなさい】
277迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/04(土) 04:21:16 ID:4q8U3FAD
うん、では日曜に
じゃあ、俺も休ませて貰うねおやすみ、お疲れ様でした

スレをお返しします
278郡 太一郎 ◆gphCpRvXtQ :2008/10/04(土) 15:50:41 ID:Qqwt5JMP
待機するぜっ!
誰でも気軽に声をかけてくれよ?
279須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/10/04(土) 16:00:06 ID:Gn6WZCZy
【壁|ω・)】
280郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/10/04(土) 16:02:57 ID:Qqwt5JMP
>>279
壁|・)ノシ
281須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/10/04(土) 16:03:47 ID:Gn6WZCZy
壁|ω・)ノ 遊ぼう!
282郡 太一郎 ◆gphCpRvXtQ :2008/10/04(土) 16:07:02 ID:Qqwt5JMP
壁|=゚ω゚)ノ ぃょぅ!

……どーする?
軽く雑談するか、それとも何かバトル的なものをするか?
283須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/10/04(土) 16:10:42 ID:Gn6WZCZy
軽めの……。
そうだね、血なまぐさい方面で、また会ってみようか。
状況としてはどんなもんがいい?
284郡 太一郎 ◆gphCpRvXtQ :2008/10/04(土) 16:13:57 ID:Qqwt5JMP
いや、単純にシチュをあまり考えてなかったからなー。
……んー、やっぱり妥当なのは化け物退治後ってとこか。
そこで諍いになってけんかになるもよし、
のんびりと話し込むもよし。……成り行きまかせ?
285須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/10/04(土) 16:15:40 ID:Gn6WZCZy
初対面の時と同じ、ってことかな。
じゃあ、こっちから書き出す、でいい?
286郡 太一郎 ◆gphCpRvXtQ :2008/10/04(土) 16:16:47 ID:Qqwt5JMP
オーケー、よろしく頼むな!
287須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/10/04(土) 16:35:12 ID:Gn6WZCZy
(この街で、「ごく普通の事件」と見て取れる報道ほど疑わしいものはない。
 状況を辿れば容易く粗が見つかるというのに、通常の機関が、そう処理するのは、
好んで夜に出かける者らからすれば、理由など考えるまでもない、単純なことだった。
 ――"夜"の廃工場。
 薬物、といっても非合法なものではない、ただ単純に衛生上の問題などを突き詰めるための
施設は、廃棄されてから手が入っていない。"工事にかかった者が、事故死"したため、
取り壊しが延期になっていたのだ。 表向きはそうなっていた。
 その実、目的はどうあれ、たまたま廃工場を根城にしていた異能者の毒牙にかかっただけ。
 そうした凶行が噂となり、血の臭いを運び、同類を呼び寄せる顛末となったわけだ)

―――ッ、ン! 

(幾度か風を切る音の後、暗闇の中で、月明かりを照り返す刃が、
一際濃い影のなかへまっすぐ吸い込まれた。影を通り越して刃が突き出た部位から、
タールのような血液が撒かれる。
 異能同士の殺し合いなど、"なかった"。明日となれば、この血痕ごと夢のように処理される。
 そして廃工場ごと、いずれ取りつぶされるのだろうが――。
 図らずとも"先客"となった水琴は、そうした昼夜のシステムの歯車となるには、
今日は少し、錆び付いた不協和音を立てる。 その"男"の心の臓を突いたまま、静止したのだ。)
288郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/10/04(土) 16:56:04 ID:Qqwt5JMP
……嫌な予感がするな。

(こういうときに限って、自分の勘というものはよく当たる。
 危機が迫っていることを直感的に理解しながらも、それを回避する術はない。
 勘が鋭いというのも、考え物だ――。彼は、目の前にそびえ立つ廃工場を眺めていた)

(なんてことはない。今日も『日常』と化してしまった『日課』をこなしに来ただけだ。
 以前から不吉な噂が此処には集まっている。以前ならば、怪談話ぐらいに聞き留めていただろうが、
 人あらざるものたちに刃を振るう今となっては、それも現実味のある話として聞けてしまう。)

それが幸か不幸かは分からねぇけどな。
……ま、考えても仕方がねえことか。

(ひとり吐き捨てると、工場の中へ足を踏み入れる。
 夜ということもあり、暗くて中はよく見えない。だが、違和感はすぐに覚えた。
 …匂いと雰囲気。それは今まで何度も彼が経験してきた「それ」と同じだった)

やっぱり嫌な予感は当たったってわけか。
……ん? 先客、か?
(そこで、ふと立ち止まる。異様な光景。一言で言ってしまえばそうまとめられてしまう。
 だが、彼は硬直して言葉を失う。見知った人間が、人を刺しているのだから)

―――水琴さん、か?

(彼女は無益な殺生を好むような殺人鬼ではない。
 だからこそ、それが何か理由のあるものだと理解できる。
 もし、これが以前の自分ならその瞳に写る現実だけを見て、殴りかかっていただろう。
 ……もっとも、その変化が正しいものなのかどうなのか、考慮しなければならないところはあるが)
289須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/10/04(土) 17:06:13 ID:Gn6WZCZy
(過たず貫いた胸から、血液が滴り、革手袋を伝い、袖のなかの腕へ流れている。
 しかしその全神経は、柄を握り込む手、否、その刃に注がれていた。 
 肉を断った瞬間、骨を通過し臓腑を貫く一瞬にこそ精神が研ぎ澄まされる。
 "斬る"という動作でなく、"斬った"感覚を数十倍に増幅したような奇怪な感覚に、
暫し酩酊に似た、前後不覚に陥っていた――目をさましたのは、足音と、声。)

ぅ、え……?――あ、郡……?

(単独犯と限ったことでないというのに、この油断は、かつて侮った少年にすら
不意を許すほどであった。 我に返って、力を込めて強引に刃を引き抜き、自らも背後へ。
 尻餅をつくように倒れると、刺された男も地に伏した、最後の鼓動の残滓のように、
脈動のリズムで血を吹き出して、あとは血だまりに沈む)

……結構、手こずって……気が抜けたのかも、ね。うん……。
何で、って聞くまでもないか。あんたも、まだこんなこと続けてんのね。

(この男は狩るべき者だった、と語る。黒いジーンズの裾や、
左腕の袖口から流れる血液は、返り血ではない。苦戦の痕だ。
 だが、もっと別の何かを咎めるように、後輩の夜歩きを咎めながら、
眼鏡をかけないままに、壁際に座り込んで、前髪をかきあげる。
 血まみれの刀は、床に放りっぱなしだ。
 声が、幾分か柔らかくなったのは、生き物が傍にいることが、熱を冷ます慰撫のように感じられたゆえ)
290郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/10/04(土) 17:25:13 ID:Qqwt5JMP
……調子悪いのか、あんた?
いつもなら、軽口の一つや二つでも叩くだろうに。
(何となく、だが、彼女にいつもの精彩さが見られないのは気のせいだろうか。
 どこか釈然としない様子で首をかしげながら歩み寄る)

まだ……ああ、まだだ。
俺が納得できるところまではとことんやってやるつもりさ。
それがどこまで続いているのかは分からないけどよ。
…でも、何もやらなくて後で後悔するよりは、何かをやって後悔した方がマシだ。
見て見ぬふりは出来ない性質だしさ。……ま、自己満足ってそんなもんだろ?
(やれやれと肩を竦ませながら、近くの鉄塊に腰掛ける)

291須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/10/04(土) 17:30:41 ID:Gn6WZCZy
人殺して、御機嫌にはなれないよ……。そこまで、終わっちゃいないよ。
相変わらず恐いしね、こんなこと。もう、やめたい。
(その言葉を受けて、苦笑いしながらも、軽口を叩いてみる。
 四つん這いになるように手を伸ばして、刀を手に取ると、
ポケットから取り出した紙で刀身を拭う。紅の塗装から、ぎらついた刃が現れる)

……あんたは恐くないの?
普通じゃない、なんて、最初からわかりきってたけど。
とっくに根をあげてるもんだと思ってた。 
前よか、冷静だよね、こんなの観ても……さ。
(手慣れた様子で鞘に刃を込めると、そのまま杖にするように立ち上がり、その鉄塊の元へ座り込む。
 死骸から離れたかったのだ。手に残る感触と、未だ鼻をつく血の臭いは頭痛を呼ぶ)
292郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/10/04(土) 17:45:17 ID:Qqwt5JMP
いや、あんたはもっと割り切ってるのかと思ってたんだよ。
………そんなことを思ってたとは、知らなかった。
(意外そうにしながらも、素直にその感想を口にして首を傾げる)
俺よりも場数を踏んでそうだし、こういうときのアンタはすごく冷静だと思ってたしな。

……そりゃ恐いさ。
いつ、殺されたって文句言えない状況だしな。
冷静ってわけでもない。嫌悪感だってある。…もちろん逃げ出したくなるときもな。
(苦笑しながら、拳を握ったり開いたりして)
…ただ、俺にはまだ力がある。抵抗できる力がある。
でも、そんな力を持たない普通のやつらは殺されていくんだ。ああいう奴らに。
(くいっと顎で転がる遺骸を指しながら双眸を細める)
自己犠牲だとか、そういう綺麗な話じゃない。
理不尽に恐怖を感じながら殺されていくやつらのことを考えると、な。
そいつを大切に思ってる奴らに今度は悲しみが広がる。連鎖的に嫌などろどろとしたものが広がるんだ。
――それを考えるとさ、こいつらが許せない。ウザくて、憎くて、殺したくなる気持ちにもなる。
こういう…どろどろとした気持ちを味わいたくないから、俺は、やってるだけなんだ。

やっぱり結局のところ、自己満足ってところさ。
俺の自己満足で誰かが助けられるのなら、俺にとっちゃそれは最大の自己満足だ。
偽善だろうが、理想論だろうが、何だろうが。
俺はやれるだけのことをやってみせるだけだ。それだけは、他の誰にも文句は言わせねぇ。
(にっと不敵な笑みを浮かべて、うんうんと大げさに頷いて)


【悪い、急用が出来ちまって落ちないといけなくなっちまった。
 良けりゃまた今夜にでも再開して貰えるか? 最悪23時までには戻ってこれると思うけど、
  難しいようなら適当に締めてくれりゃいいからさ。】
293須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/10/04(土) 18:08:34 ID:Gn6WZCZy
殺さなければ、あたしが死ぬ。それは嫌だし、わかってるよ。
だからって、振るわれる暴力や、死ぬかもしれない、
って不安に勝てるような人間じゃない。もともと、ね。
(死にたくないから、冷静になれているだけなのだ、と)

……こいつも、死ぬ瞬間は怯えてた。
何があったのかは知らないけど、こいつ、もう、名前も何もないんだって。
無縁仏、だっけ?そういうのになるみたい。
(剣を抱いて、瞳を伏せる。思い出すのは、その男の表情だ。
 何も恨みがあるわけではなかった。殺されたくないから殺した。
 正否もなく、理由もなくこんなことが続くのであれば、恐ろしい結論に結びつく)
あんたが何人助けて、あたしが何人殺すころ、"戦い"は終わるんだろう。
あたしはもう嫌だよ。この眼も、あの眼も忘れられない。死にたくない、って言ってる……。
(半端に開いた死人の瞼を閉じさせて、重い溜息をつく。
 接戦の後。自分が恐怖したように、この男も戦いながら怯えたのだろう、"死"に)

……そんなこと言うなら、あたしを助けてよ。
自己満足でも、なんでもいい。この苦しみが消えるんだったら。
もう、やだな。 戦うの。
(その笑みに、仄かな笑みを浮かべる。しかし、そのなかに怯えの色は消えまい。
 恐怖こそが自分を強くし、未だ戦場に駆り立てる。その戦場がなければ、
自分は戦わなくて済む。そこにきっと、"望む平和"はあるのだと)

【ん、中断大丈夫だよ。一応、22時ごろから待っててみるね。レス遅くてごめんっ】
294須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/10/04(土) 22:08:42 ID:Gn6WZCZy
【では、解答待ち……と】
295郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/10/04(土) 22:35:17 ID:Qqwt5JMP
【お待たせーっ。…ん、凍結しちまったから邪魔になっちまったかなー。
 ま、遠慮なく使わせて貰うとするか】

>>293
……そうだな。
少し立場が違えば、俺たちがあいつらを脅かす存在になる。
それは綺麗ごとなんかじゃなく……背負わなくちゃいけないもんなんだろうな。
そいつを殺した責任ってやつをさ。
(憐憫の瞳で、転がる遺骸を眺めて小さくため息を溢す)

そうか。……戦うのが、嫌か。
まあ、当たり前だよな。そもそも一高校生の俺たちが刃物を振り回して、
化け物やら何やらと戦うのがおかしいわけで。
(わざとおどけるような口調でそう口にして、すっと双眸を水琴に向ける)
――お前がそう言うのなら、俺は、助ける。
俺に出来る最大限の力で、お前を助ける。、お前が戦うのが嫌なら、俺がその分戦ってやる。
……それは俺の自己満足に背かないしな。
(真顔で一気に言葉にして、小さく頷く)
もっとも……俺の力はまだまだ未熟だ。あんたを助けるにはまだ力不足。
だけど――、それでもさ。俺なんかでも、あんたの力にはなれる筈だ。
296須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/10/04(土) 22:49:16 ID:Gn6WZCZy
【おかえりー】

……だから、だよ。
進んでこんなことやろうとするなんて信じられない、ってさ。
(いつぞやと同じようなことを、今度は俯きながら口にする)
"須佐乃水琴"には、"これ"が必要だった。
(と、軽く鞘込めの刀を掲げる。そして、亡骸を見遣り)
自己満足でも義心でも、自分から飛び込むような世界じゃない。

あんた、いい男だね。あたし、あんたのそういうとこ嫌いだけど、好きだよ。
(それが本音であったとしても――現実と認識するには、
郡太一朗という人間に対する信任が、まだ足りないのかもしれない。
 それは彼を侮ると同時に、憚っていた。誰かに押し付けて良い物なのかと。
 そして、誰かに背負えるものなのかと。それでも、吐露したくなった)
……久しぶりに、人を殺したんだ。それで気づいた。
相手がどんどん、強くなってくんだ。高校に入って、似たようなのとたくさん会って……。
「今まで生き残ってきた奴」と、戦うようになってる。恐かった。
もしあんたが来なかったら、あたし、今頃どうにかなってたよ。
(それだけで十分助けられた、と、微笑む。指先を噛むと、手袋を外して、
たこの出来た、少し表面が硬い手で、郡の頬を撫でる)
297郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/10/04(土) 22:59:47 ID:Qqwt5JMP
>>296
……だからこそ、だよ。
逆を返せば、誰かが飛び込まないと、誰かが誰も知らないうちに殺される。
俺はそれが嫌なんだ。……もし俺がそいつだとしたら、と思うとな。
孤独のなかで、絶望したまま殺される。…そんな不条理な話があってたまるか。
(最後の言葉は吐き捨てるように呟いて、軽く首を横に振り)
…たとえ、それを防ぐために俺が誰かに恨まれることになったとしても。
何もしないで見殺しにするよりは、まだ、マシってところだな。

………無理はするなよ。
さっきも言ったけど、俺に出来ることなら手伝ってやる。
まっ………、根本的な解決にはなってないみたいだけどな。
何でもいいさ。俺が役立つならそれでよ。
(頬を撫でられて苦笑を浮かべながら、小さく肩を竦ませて)
298須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/10/04(土) 23:08:21 ID:Gn6WZCZy
>>297
流石にそれは、あたしにはわからないわ。
(力なく笑う。自分はきっと、自分が助かる方を優先してしまう人間だ。
 自分がそうであるなら、他者に譲るという義心を持つには、矮小過ぎる)
なんか、任侠みたいね、それ。
あんたもあんたで、結構古くさい人間なんだ。
(決められた覚悟が見えれば、以前のように口を挟むことはなく、笑う)

……戦うのは、恐い。
確かに、もしあんたがあたしの分まで肩代わりしてくれるなら、
あたしは安心して暮らせるんだと思う。今のあんたにはムリでもさ。
(ふう、と一度深呼吸をして、郡の肩に頭を預けるようにもたれて)
……でも。
もしあたしが、"人を殺すのが好き"だったら、それでもあんたはあたしを守る?
(実感であった。郡が訪れたことで、逆に冷静になった頭が自分の嗜好を見いだしたのだ。
 力なき者や、心弱き者を守るといった少年の意志は決して汚いものではないと考える。
 だからこそ、問いながら、右手の力が抜けた。 
 "根本的な部分で"、自分は狩られるべき人間なのだと)
299郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/10/04(土) 23:17:16 ID:Qqwt5JMP
>>298
……ま、いつか安心してのんびりと
生きられるようになればいいんだけどな。本当に。
(そう簡単にそんな日が訪れないことは理解している。
 だが、それでもそれを諦めることは自分の矜持を捨てることになる)
まあ…やっぱり、俺が出来ることはやっておきたいんだよ。
たとえ、今は無理でも。たとえ、途方もない話だとしても。
今出来ることをやっておかないと、きっと後で後悔すると思ってさ。

……あんたが、『殺人鬼』にでもなったら、そのときは俺が止めてやるさ。
そうでない限り、あんたはあんたのままだ。
どんな嗜好を持っていようが、な。
もちろん、無駄な殺生するようだったら、全力で俺が相手になるけどよ。
(にっと笑いながら、ぽんぽんと肩に乗せられている頭を撫でて)
300須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/10/04(土) 23:37:35 ID:Gn6WZCZy
>>299
前も、そんなこと聞いた。
(楽しげに笑う。どこかに違いが生まれようと、根幹は変わらないのだろう。
 そう、決して変わることはないのだ)
じゃ、あんたは、好き勝手に我が道を往くといいよ。
背を向けたら、あんたはあんたじゃなくなっちゃう。
がんばって、生きてよ。 そんなのが死んだら、寝覚め悪いもの。
(誰かを助け続けるのは、決して安易な道でないにせよ、初めて心から激励を送り)

でも、あたしは逃げるッ。ヤメヤメ。家の仕事も、もうやってらんない。
このまま仕事続けてたら、本当にあんたに狩られる側になっちゃうよ。
(肩を竦めて、軽口のように。そうした仕事から遠ざかれば、
その嗜好から逃げられると踏んで、憑きものが落ちたかのように笑って。)
……ね。ひとつ、頼まれてくんない?
(その手からすり抜けるように身を捌くと、郡の真向かいに。
 両肩を壁に押し付け、ずいと顔を寄せる。その風貌に戸惑いがあれば、やめるという腹づもりだ。
 頼もうと思ったのは、そういうことである)
301郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/10/04(土) 23:50:53 ID:Qqwt5JMP
まぁ、『正義のヒーロー見習い』としては、多少の逆境ぐらい乗り越えないとな。
死んでたまるもんかよ。
……俺が死んだら、姉さんたちも悲しむし、何より俺が納得いかねぇからな!
(にっと陽気な笑みを見せて、大きく頷きを見せる)

…そうか、それがあんたが選ぶ道か。
なら、俺はそれを応援するまでだ。
まー……俺に何が出来るかって言われたらそれまでだけどさ?
愚痴でも聞くし、さ。ま…上手く行くまでは付き合ってやるさ。
(とんと軽く肩を叩きながら、笑ったままで頷く)
……頼むって何を?そんなに真剣な顔をされちまったら、
こっちも真剣にならざるを得ないじゃねーか……
(あまりの真剣さに、つられて、真顔で目の前の彼女の瞳を覗きこんで)
302須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/10/05(日) 00:04:12 ID:Gn6WZCZy
んだったらまず変身ベルトから調達しないとね。
バイクの免許も取らなきゃ。
(変身ヒーローというものの認識は、こういうことらしい。 
 続く言葉には、咎めるように胸板に拳をぶつけて)
あーあ。あたしも悲しむよ?悲しんであげるよー?

持っててよ。殺すための道具。
逃げる時の荷物にしては、重いから。
(と、手に持っていた刀を示す。地味な拵えの、長尺のもの。)
これが、本当にあたしに必要なのか。手放して、確かめてみたい。
……お礼はするよ、なんでも。
(顔を伏せる。無論、押しつけがましいことは理解している。
 持っているだけで声をかけられかねない物騒なものであり、
現代でありながら、随分と曰く付きなものに育ってしまっているゆえ)
303郡 太一郎 ◆gphCpRvXtQ :2008/10/05(日) 00:14:58 ID:IbnWfOrQ
へいへい、サンキュー。
(苦笑を漏らしながら、ひらひらと手を振って)
ま、悲しんで貰えるだけいいかもな。
もちろん、悲しませるようなことだけはしたくねえけどさ?

いいのかよ? 幾らなんでも、得物を手放してたら危なくねえか?
それこそどこで恨みを買ってるのか分からないようなことしてるのによ…
……まぁ、そこまであんたが真剣に思っているのなら、俺が言うことはねえか。
(がりがりと頭をかきむしると、仕方がねえな、と笑い)
さっき、手助けするって言ったばかりだしな。
男に二言はねえよ。あんたが必要だと思う時まで俺が預かってやるさ。
……苦労はしそうだけど。
(苦笑交じりに刀を眺めて、首を竦ませて)
304須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/10/05(日) 00:34:47 ID:iU8sEtMp
太く長く生きられそう。
ま、そういう奴に限ってぽっくり逝っちゃうんだけど……。
(と、道化るように肩を竦めて)

守ってくれるんでしょ?
(じぃとのぞき込んでから、間を置いて笑みを浮かべ)
……ま、冗談だけど。
いいの。どっかでさ、夜に出ることを望んでたんだ、あたし。
それは剣を研ぐときや、振るときもそう。だから、今は要らない。
ま、出来るだけ大事にしてね。刃物の手入れ、やってみると面白いよ?
(困ったように笑うのは、取り繕うべき言葉が見あたらないからだ。
 しかし、この装いで刀を手放すと、随分と肩が軽くなったように思う。
 亡骸を背後にしながらも、……ふと、今度はその両手で、郡の頬を挟み)
……お礼は、先払いでいっかな?

【と、時間大丈夫?】
305須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/10/05(日) 01:38:37 ID:iU8sEtMp
【んー、落ちちゃったかな。あと1、2レスだと思うし、】
【もしよかったら、置きレスで、ってことで……よろしくッ。】
【ムリに付き合わせてごめんねッ……ノシ】
306郡 太一郎 ◆gphCpRvXtQ :2008/10/05(日) 04:11:38 ID:IbnWfOrQ
【悪い……orz 本当に待たせて悪かった…ごめん】

>>304
げ…やめてくれよ、そんな不吉なこと言うの…

なんだ、冗談かよ……ん、まあ、折角預かったんだから、
大切にさせてもらうとするか。
(刀を預かると、しげしげとそれを眺めながら重さを確認する。
 …なるほど、それなりの重さはある。それが、単純な重さだけではなくて…)
まあ、せめて預かる以上はちゃんと管理させて貰うからよ。
んゃ? ………先払い、って何だよ!?
(頬を手で挟まれると、顔を紅くさせながらじたばたするが上手く逃れられない)

【ごめんなー…本当に。気が付いたらふと床に身体を預けてた…orz】
307天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 12:59:38 ID:yaTYs8j6
(脱衣場に着替えが入っているカゴは一つだけ)
(入り口には折り畳まれた車椅子)
(つまり、いま共同浴場にいるのは一人の少女だけ)
(当の本人はというと)
る〜る〜る〜♪ ん〜ん〜ん〜♪
(浴場の真ん中の席で、鼻歌をしながら頭を洗っていた)
(お尻をぺったり床に付けた格好で、もちろん全裸である)
(普段は靴下に隠されて見えない、ひきつれた傷痕と手術跡だらけの素足をさらけだして)

【こんな感じで】
【では、よろしくお願いします】
308北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 13:14:08 ID:dtc0mWj9
(今日の夕刻は特に何事もなく終わった)
(彼女にとっては、空振ったという感情もなくはなかったが)
(気分を少し変えようと、替えの衣服を持って浴場へと向かう)
…………。
………ん。
(脱衣場に入るとそこには着替えが入った籠が一つと、折りたたまれた車椅子)
(ということは入っているのは……想像がついた)

(ゆっくり上着、下着と脱いでいき)
(タオルで一応体を隠すように手で覆いながら)
(浴場へのドアを開けた)

(予想通りいるのは中等部の子)
(少し、間を置いてから、歩いていき、横の椅子に座った)
こんばんは。……いま、お風呂?
(顔をそちらに向け、首を傾げる)

【私こそ、よろしくお願い。】
309天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 13:22:57 ID:yvaXLjyr
>>308
る〜ん〜ら〜♪ ら〜ん〜ん?
(扉が開いて、横に誰かが座った気配を感じ、そちらを向く)
(目はつぶっているので、誰かは分からなかった)
はい、そーです。
ちょっと仕込みをしてたら、みんなと入りそびれちゃって。
(不自由な身ゆえ、万が一のため基本的に誰かと一緒が多いのだが)
(ちょっと料理の下ごしらえに熱中して入り過ごしてしまったのだった)

(ええと、この声は綾香先輩かな?)
310北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 13:30:19 ID:dtc0mWj9
>>309
仕込み………?ああ。
(そういえば、料理か何かをしていると聞いたことがあった)
(つい、熱が入ってしまったのだろう)
(そう思いながら、洗面器にお湯を注ぎ)
(そして、顔に手で一度お湯をつけて首を振る)
(目を閉じている様子なので、こちらが見えては居ないようだ)

………みゃこちゃん、何か、手伝う事ある?
あれば、言って。
(普段はあまり積極的ではないが)
(どこか、そう言わせる部分が相手にはあるのだろう)
(もっとも、自らも周囲からは何かと世話を焼かれている身ではあったが)
311天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 13:41:21 ID:yvaXLjyr
>>310
いまは大丈夫です。
お風呂に入る時、手を貸してください。
(うん、やっぱり綾香先輩だ)
(口数の少ない綾香の話し方は特徴があった)

(ばしゃばしゃっと髪をシャワーで流し、顔をあげると)

(当たり、やっぱり綾香先輩だった)
綾香先輩はいつもこの時間なんですか?
(先輩の先輩達に弄られているイメージがあり)
(高等部の寮生が入る時間帯とはずれている)
(そもそも今は遅い時間ではあったが)
312北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 13:54:34 ID:dtc0mWj9
>>311
……そう。
なら、その時に。
(特に抑揚のない声で短く声を発する)

…………。
ん、と、………。
いつもというわけではないけれど。
…集まっている時間帯にいくと、弄られるから。
あまり、されたくない時はずらして入っている…というあたり。
あ…別に、弄られるのが嫌とかいう訳ではない。
(弄られるのが嫌なわけではなく)
(ただ、困惑をするという感情が一番大きかった)
(そして、敵と戦ったりしてしまうと)
(どうしても、時間帯が遅くなってしまうというのもあったが)
313天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 14:06:00 ID:yvaXLjyr
>>312
あぁ、やっぱり。
(ハンドタオルにボディソープをたらして体を洗いながら)
私も弄られるけど、気を使ってもらっていることでもあるから。
それに私も綾香先輩も、ちゃんと加減されてますよ。
(ある意味では寮生活が一番長い都は色々な寮生を見てきた)
(みんな優しく、病弱な綾香を気遣って弄っている)
まぁ、弄ってることに代わりはないけど。
(あはは、と苦笑い)
私も嫌いじゃないです。
ほんとに嫌なことはされないし。
314北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 14:19:32 ID:dtc0mWj9
>>313
(頭にシャワーを浴びて、シャンプーを付け)
(丁寧に洗い始める)
………やっぱり?
……まあ、そうなのかもしれない。
全く無視、というのもあれだし。
加減……加減?
(抱きつかれたり、胸を触られたり程度は日常茶飯事)
(あれで加減というならば、しなければどこまでいってしまうのか)
(少し想像してしまって…結果、お湯で暖まった頬がさらに熱く感じて)
私を弄っても……そんなに楽しくないだろうに。
何故だろうか、よく分からない。
……………ん。
まあ、そうだけれど。
公衆の面前で、あんなことやこんなこと…とかは。
315天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 14:29:33 ID:yvaXLjyr
>>314
そうそう、好かれてる証拠ですって。
(上半身は普通に洗っているが、下半身は足が動かない分ぎこちないように見える)
(それでも慣れているのか、本人は苦にしていない様子)

先輩に向かってこんなこと言うのは失礼ですが、きっと可愛いんだと思うです。
しぐさとか、表情とか、反応とか。
(話している途中で体を洗う手が止まる)
へ、公衆の面前って、もしかして、寮の中の話じゃなくて?
(びっくりした顔をして綾香の顔を見る)
316北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 14:38:16 ID:dtc0mWj9
>>315
(シャワーでシャンプーを洗い流す)
(その温度が心地よくて)
(しばらく浴びたままになっていたが)
(シャワーを切って、顔を水気を切るように拭き、首を振る)

………う、ん…まぁ。
あまり、悪く考えないようにはしているのだけれど。
される方としては、フクザツ、というか…。

……それも言われるけれど…よく、分からない。
服を着せられたり、とか…色々されるけれど。
顔は見ての通り、表情無いから。
可愛いとかそういう自覚、全然ないし…。
(よく分からない、といった風に下を向きながら呟く)
あ…ごめん。寮の中。……皆が居る前で…あまりに変な事されたりとかだと…と思って。
どこまでがそのラインなのか、というのはともかく。
317天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 14:57:52 ID:yvaXLjyr
>>316
表情がない、ということはないと思いますよ。
何が可愛いかなんて、人それぞれだし。
(困惑してるのは分かるし、ちょっと困らせてみたいと思わせるものは感じる)

私は小さいころからここで育って、先輩達というよりお姉ちゃん達に可愛がってもらってたから、慣れてるのかもですけど。
だから寮が自分の家で、寮のみんなは家族って感じなんです。
なので寮の中だとあまり公衆の面前というより家の中というか。
(シャワーで全身に付いた泡を流し落とす)
でも、嫌なら嫌と言わないと。
自分で言えないなら、寮長さんに相談したり、義母さん……寮母さんも相談にのってくれるから。
(だから大丈夫です、とにっこり笑い)

切りがよければ、浴槽に入るの手伝ってもらえますか?
一人でもできるんだけど、すべって怪我したりしたら大変だから。
(浴槽の端は階段状になっていて、手摺りも付いている)
(そこを一段づつ上がって入るのだろう)
318北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 15:12:19 ID:dtc0mWj9
>>317
………うん、っと…。
どうなのだろう……。
………私は…そんな所。
(僅かに視線を泳がせる)
(自分では少なくとも思い浮かばない、そんな様子)

(スポンジにボディーソープを付けてか細い腕で体を洗う)
(泡が肌の上に立って)
……………ん、そう……。
そういえば……長いんだっけ、ここ。
家族…………家族。
(悪夢を、思い出す。慌てて首を振った)
私は、まだ入って日が浅いから。そう感じてしまうのかもしれない。
……ううん………自分でも分からない。
もし、本当に、嫌だったら…ちゃんと対処する。
ありがとう。
(自ら孤独を常に選んできた彼女)
(親しくされるのはどこかでは嬉しさも感じながら、できるだけ遠ざけるようにしてきた)
(自らの目的に、何者も巻き込みたくない、その心情から)

(体を洗いきり、泡をシャワーで落とすと)
………ん、分かった。
………どうすれば、いい?
(いつも使っている端の部分に視線をやりながら)
(入る所を見ていた事はあるが、手伝ったことはなかった)
(とりあえず、立ち上がって、首を傾げる)
319天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 15:31:05 ID:yvaXLjyr
>>318
正式に寮生用の部屋に入ったのは中等部に上がってからですけど、義母さんはここで住み込みの寮母ですから。
(寮母の部屋も寮の中、ゆえに都の家はずっとこの寮なのだ)
なら大丈夫ですよ。
ケンカだってたまにはあるけど、なんとかなってますから。
(天涯孤独と血のつながる家族がいない、それは=じゃないと都は思っている)
(綾香の身の上を知らない都がそれを知る時、どうするのか)

手摺りに捕まってその段を上がるので、後ろから支えてもらえますか?
(床を這って段のところまでいくと、段に背を向けて綾香を見上げる)
(手摺りに捕まって一段ずつ上がるのだろう)
よろしくお願いします、綾香先輩。
(ぺこりと頭を下げる)
320北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 15:41:38 ID:dtc0mWj9
>>319
そう……。
みゃこちゃんの家は、ここ、か…。
(家など、どこにもなかった)
(ただあるのは、食べて、寝るだけの場所)
(寮に入ってからは少しは変わったが、それでも、まだそうは思えなかった)

喧嘩………。
(そういえば、したことがなかった)
(基本的にされるがままなのだ)
(戦闘行為を、除いては。)

……ん、分かった。
こうで、いい……?
(向き合う形ではあったが両方の脇に手を添え、万一の為に体も支えられるように近づけて)
(いくら相手の体が小さいとはいえ支えられるか、少し不安があったが)
(そのまま首を傾げ、進むように促した)
321天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 15:56:10 ID:yvaXLjyr
>>320
はい。
(にっこり笑顔で)
(そう、寮こそが都の家)

はい、それで大丈夫です。
……んしょっと。
(一段ずつ上がっていく)
(綾香より一回り小さい都の身体)
(動かない両足はもちろん、全体的にか細く、軽い)
(その身体と年齢の割りには胸が目立つ)
(単純な胸囲は綾香の方が大きいだろうが、小柄ゆえに大きく見えるのだろう)
んしょっ……んしょっと。
(一番上に上がり、片足ずつポチャンと湯船に移して、最後に湯船の中の段に腰を下ろした)
ありがとうございました、もう大丈夫です。
(綾香にたいしてぺこりと頭を下げ)
322北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 16:07:02 ID:dtc0mWj9
>>321
(相手が昇っていくのに合わせ、後ろから一段づつ、昇っていく)
(自分も足下で滑らないように気をつけながら)
(無事、浴槽に入れたのを確認して)
(横に寄り添うように座って)
(お湯の温度が、体を緩ませ、肌を上気させていく)

どうも、いたしまして。
はぁ…………っ。
(天井を見上げてからふと、相手を見る)
(小柄で、足が不自由でありながら明るい女の子)
(片や自分は健康体でありながら、感情の起伏が乏しい)
(…少し、羨ましいと思いながら、視線を下に向けると)
(相手の胸が、目に入る)
(自らより小柄なはずなのに、その胸は大きく見えて)
(思わず、自らの胸をぺたりと触ってしまう)
(少し位は、女性的な感情も自らにはあるらしかった)
323天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 16:17:37 ID:yvaXLjyr
>>322
ふぅ……。
(ならんでお湯に浸かる)
(壁の富士山を見上げながら話しかけようとして)
…………ん?
(ふと自分の胸を触る綾香の手が目に入る)
揉むと大きくなるって言いますけど、俗説ですよ。
まだ牛乳の方が信頼性が高いと思います。
(比べられるのはよくあること)
(一番困るのがどうしたら大きくなるか聞かれること)
(なので先回りして答える)
324北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 16:29:09 ID:YBkl5HDa
>>323
…………あ。
え、えと………。
(困惑した)
(自分でしてる行為にも、言われた事にも)
そ、そう…………。
…張って大きくなるのは、嬉しくないし…痛いし。
………牛乳も……ううん。
(そこまでしてまで、頑張る価値はあるのだろうか)
(そう、疑問に思いながら)
(相手の手慣れた反応に、きっといつも聞かれているんだろうなと、思う)
……………。
(自分から、そう話すのも得意ではないので)
(側にいながら、そっと相手の濡れた頭を撫でて)
325天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 16:40:03 ID:yvaXLjyr
>>324
運動には邪魔みたいだし、ほどほどが良いと思うんだけど。
モデルみたいに、バランスがいいのが一番じゃないかなぁ。
(ぼーっとぽそぽそと話す)
ぁ……ん……。
(綾香に体を預け、肩に頭を乗せる)
(頭を撫でられるのは好きだ)
(小さいころに戻った気がする)
きもちいい……いい香りがする……。
(石鹸の香りに混じって、綾香の香りを感じた気がした)
326天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 16:52:05 ID:yvaXLjyr
【ごめんなさい、急用で1時間抜けさせてください】
327北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 16:53:17 ID:0Nj5z6Cb
>>325
揺れて大変…とは言うけれど。
ないから…どうとも言えない。
…モデルは、細すぎなければ…という感じ…?
(かくいう自分も体はきっと、細い方)
(病弱というイメージが、余計にそれを際だたせているかもしれなかった)
………ん。
(肩に重みを感じる)
(見ると、相手が頭を乗せてきていて)
(…どこか、嬉しいのだろうか、無意識に目を僅かに細め)
(濡れた髪を梳くように撫で、その頭に寄り添うように頭を重ねた)
…………ん、そう……。
(悪い気は、しない)
(心なしかに声が、穏やかになった気がした)
みゃこちゃんも、ね……。
(目を閉じて、お湯の温もりに混じって相手の温かさを感じる)
(手を背中に回して、体を寄せた)
328北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 16:53:48 ID:0Nj5z6Cb
【ん、了解。】
329天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 17:56:48 ID:yvaXLjyr
>>327
(ないというほど小さいと思わないが、基準は人それぞれなので言わないでおく)
顔の大きさとか、手足の長さとか、バランスとか、プロのモデルってすごいですよね。
(都の理想としては、モデルよりもアスリートの体型である)
(例えば、この間応援した高跳び選手である伊織のような健康的な身体)

そうですか?
うれしいなぁ……。
(綾香に寄り添い、彼女の体温を感じる)
(綺麗とか可愛いとか言われるより、良い香りと言われる方が何だかくすぐったく、嬉しく思う)
温かい……綾香先輩……。
(指を伸ばし、綾香の首筋を流れ落ちる汗をすくった)
(子供のように甘えている自覚はある、でも止められない)


【ごめんなさい、おまたせしました】
330北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 18:16:42 ID:0Nj5z6Cb
>>329
(恐らく以前、大きな胸の人を見てきたからだろう)
(自分に欠落気味な女性的な面を、胸で補完したいと思っているのかもしれない)
ん………どうやったら、ああなるのだろう。
……別に、ああなりたい、と思うわけではないけれど。
(能力的には自らの身を守るためには小さく俊敏な方が有利である)
(勿論そんな事は口には出さなかったけれど)
(肉体的には極めて平凡…な自分はこのままでいいのだろうか、と不安も抱く)

………ん…。
本当に。
…………みゃこ、ちゃん…?
…んんっ……。
(首筋を伝う指に、思わず変な吐息を漏らしてしまう)
…………え、っと……。
はぁ……ぅ。
(そんな声を漏らしてしまって自分が恥ずかしくて)
(視線を相手に向けたまま、若干泳がせて)
(心なしか、頬がより赤く染まって)
…………。
(目を細め、髪に唇を寄せて)

【ん、おかえりなさい。】
【また、よろしくね。】
331天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 18:36:00 ID:BZ20X78l
>>330
ええと……ごめんなさい。
(別に何かした訳でもなく、食べたお菓子が全部おっぱいに行ったと義母に言われるくらいで)
(申し訳なさそうに縮こまる)
きっと、無理をするのはよくないと思うです。

……ぁ……綾香先輩。
(頭に感じる熱)
(何をされたのか、何となく想像して、顔を染める)
(まだそんな長く入っていないのに、茹だってしまったように赤くなって)
先輩……先輩は一人じゃないです。
(綾香の手を探り、握る)
みんなが、綾香先輩のことを構うのが、なんとなく分かる気がします。
(綾香先輩は可愛い、構いたくなる、だって、だって……)
332北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 18:48:46 ID:0Nj5z6Cb
>>331
……………?
何が……?
え、っと……よく分からないけれど。
何も謝るような事はしていないし。
(…ね?と頭を撫でて)
無理……え、えと…まぁ…動きやすいからこのままでも…。

………ん……?
(ほぼ無意識でしてしまった行為にちょっと自分でも驚きながら)
(問いかけに、答えてみる)
(相手の肌は赤く染まっていて)
(怒ったかな…と、思っていると)
………………え、っと。
(体の前で相手に握られた手。相手の熱いくらいの温かさがよりはっきり伝わってきて)
(身を、僅かに固くする)
……………そう……。
うん………そう…か。
(そういえば、いつも周囲には人が居てくれる)
(弄る先輩、心配してくれる同級生、お友達になろうと言ってくれた人)
(思い浮かべ、こくりと頷く)
…………え………そう…なの………?
どうして………だと思う?
(頭を撫でながらじっと相手を見つめて、その答えを待った)
(先程のキスや、言われた言葉で火照った頬から、何か相手に思われてるだろうか)
(そんな事を考えながら)
333天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 19:01:55 ID:BZ20X78l
>>332
綾香先輩は、とても、とても、さみしそうだから。
今はここにいるけど、どこかに消えてしまいそうだから。
(握った手を離し、そのまま綾香の首に抱き着く)
私達は、学校の、寮の友達で、私だけかもしれないけど、家族だから。
いつか卒業して、退寮していくけど、それだけの縁じゃないはず。
だから、今は一緒にいて、綾香先輩に笑ってほしい。
(そう、先輩の笑顔をみたい)
いつも思い詰めた顔をしてて、だから、だから……。
(胸が張り裂けそうなほど悲しくて、泣きたくなる)
私達のこの気持ち、先輩は嫌ですか?
334北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 19:28:37 ID:0Nj5z6Cb
>>333
………ぁ、わ………。
(抱きつかれた事に僅かに動揺し、視線を泳がせる)
(普段はこんな事はないのに。落ち着いていられたはずなのに。)
(それは、さっきまで話していた事や、した事、された事が原因かもしれなかった)
………………。
(寂しそうと言われた。何が寂しいのだろう、ふと考えてみる)
(両親を目の前で殺されたこと、親戚の家で可哀相という目で見られたこと)
(……きっと、そういう気持ちがあるとするならば)
(多分、誰かと触れあっていたいからかもしれない)
(普通の生活を、どこかで望んでいるからかもしれない)
(考えていると頭の中がぐしゃぐしゃになる。大きく、首を振った)
………みゃこちゃん……。
…ごめん、私、上手く喋れないけれど。
………私は………。
(飲み込んだ。いつ消えてもおかしくないなんて言ったら、こんな状況では、彼女は泣いてしまうかもしれない)
(そんな顔をさせたいなんて、とても思えなかった)
……………家族…笑う……。
(家族。そんな事、考えたこともなかった)
(ただ、住んで、寝れればいい、そう思っていたから)
(笑う、なんて表情、どんな顔だったろうか)
(僅かに口元が曲がる程度で、それ以上どうすればいいというのだろうか)
……………嫌……じゃないけれど。
その顔をみゃこちゃんや皆が覚えてしまったら、
……私は、どうしていいか分からない。
(突然私がいなくなってしまったら、皆はその顔を思い出すのだろう)
(そして悲しむのだろう)
(そう考えると、…恐かった。とても。)
……それと。私に笑顔をくれるものは…何だろう。
………みゃこちゃん……なのかな。
(目の前の小柄な少女)
(体が不自由でも、常に明るく振る舞ってくれる)
(……どこか、愛おしいと思える、そんな部分もあって)
335天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 19:51:34 ID:BZ20X78l
>>334
…………。
(言いよどむ綾香を促すように、抱き締める腕に力を込める)
先輩、その時は喜べばいいの、もっと笑えばいいの。
そうすれば、私もみんなも嬉しくて、先輩にもっと笑って欲しくなる。
笑顔が笑顔を、喜びが喜びを、笑顔が笑顔を呼ぶのよ。
(両親がいないことも、毎年続いた辛い手術も、みんなの笑顔があったから乗り越えられた)
(だから、私は今笑っていられる)
(きっと、両親も天国で笑っていてくれている)

ううん、私だけじゃないよ。
(腕の力だけで無理に体を起こし、綾香の頭を胸に抱き寄せる)
私も、寮のみんなも、学校のみんなも、綾香先輩に笑顔をあげる。
聞こえますか、この胸の音。
ドクッ、ドクッて。
私達はここにいます、この音が続く限り、みんなの音が続く限り。
だから、だから、大丈夫だから。
(柔らかくて弾力のある都の乳房の感触と、そこから熱い体温と共に鼓動が響く)
336天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 19:59:27 ID:BZ20X78l
【中の人も風呂に入れときついお達しが出まして、次のレスは少し遅れます】
【たびたびごめんなさい】
337北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 20:07:14 ID:0Nj5z6Cb
>>335
…………んっ。
え、っと…………。
……………ん、そう…なの。
(言っている事は分かる)
(ただ、自らの前の現実を思うだに)
(本当に、そうしていいか、分からなかった)

…ぁ、あぶな………んっ…。
(体を支えようとしたところで、何か柔らかいものに頭を包まれる)
(それが、胸だと気づくまで少しかかって)
(気づくと、顔を真っ赤に染め、目を見開いた)
………………。
……聞こえる…音…。
…………ん……そう……。
(どこか包容力のある言葉達)
(それに包まれるように、目を閉じて)
(しばらく、体を委ねる)
……笑顔になれるのも…悪くはないのかな…。
(感情が、さざめく。どこか、自分が変わろうとしているのかもしれない)
(そんな気さえ、した)
…もし…もし。私が消えたら。笑顔を思い出すのは、とっても辛い事。
そんな気が、して。恐いのかも、しれない。
338北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 20:07:48 ID:0Nj5z6Cb
【ん、了解。待ってる。】
339天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 20:38:57 ID:BZ20X78l
>>337
…………。
(さっきとは逆に、都が綾香の髪を撫でる)
(無口で、ぼそぼそと話す先輩の言葉を、都にとって大切な家族の言葉を待つ)
悪くないです、幸せな笑顔は、とっても大切な宝物なんです。
(髪を撫でながら、自然と笑顔になる)
(いま、この時が、とても大切な時間だから)
先輩は消えないよ。
卒業しても、消えたりしない。
一緒に過ごした時間も、笑顔も、大切な思い出だから。
(もう一度、綾香の頭を胸に抱く力を強め)
もし、辛いことがあっても、それだって思い出だもの。
誰だって辛いことは嫌だけど、笑顔があれば乗り越えられるから。

【おまたせしました】
【本当にごめんなさい】
【今更ですが、ロールの方向は問題ないでしょうか?】
【なぜか想定外の方向に行ってしまったので】
340北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 20:59:10 ID:0Nj5z6Cb
>>339
………幸せ。
(自らにとっての幸せは、何だろうか)
(浮かぶのは、仇を討つことだけ)
(他の生徒が考えるような、他愛のないものではなかった)
ん……っ。
(少なくとも、物理的に、とはやっぱり言えなかった)
(いずれ…でも、きっと言わなければいけない日が来るだろう)
(そう思うと…少し、胸に刺さるものを感じた)
そう……みゃこちゃんは、強い。
…………私は、そんなに、強くない。
ただ…目的の為にしか生きる事ができない。
そんな存在。
………私の笑顔……は。
…………昔になくなってしまった。
…でも、もしかしたら…今なら。
(抱きしめられた腕から頭を抜く)
(そして、立ち上がると相手を抱きしめて)
(困ったような、そんなぎこちない笑顔のようなものを見せて)
(ありがとう、といいながら、頬に唇を落とした)

【私こそ…レスも遅くて。】
【え、っと…まぁ、なるようになる、って所かな。】
【はっきりとした笑顔はできないけれど。】
【これくらい、なら。】
341天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 21:18:31 ID:BZ20X78l
>>340
……先輩。
(私だって強くないよ、ただみんなが支えてくれたから笑顔でいられるだけ)
(胸の中で返事する)
(今はただ静かに綾香の言葉を聞く)
ぁっ…………ん。
(気になる言葉はあったけど、目の前の笑顔が、ただただ嬉しくて、抱いてくれた先輩の身体が温かくて)
(そして……)
ひゃっ!
(あわわとゆで蛸のように顔を真っ赤にして)
わ、私、もう中学生なんだから、こんな……綾香先輩が、こんなことするなんて……。
(驚いていた顔が、やがて緩んで、笑顔になる)
もぉ、綾香先輩に弄られちゃうなんて、宝くじに当たったみたい!
(とても嬉しそうな都の笑い声が浴場の中に響いた)

っと、あ、あれ?
(気が緩んで力が抜け、頭がくらっとする)
(ずるっと都の身体がすべって浴槽の中に沈みそうになって)

【気が付いたらこんな時間】
【そろそろ締めないとですね】
342北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 21:28:59 ID:0Nj5z6Cb
>>340
…………。
なんだか、つい。無意識。
ごめん。
(本当に無意識だった)
(何故、そうしたのかは分からなかったけれど)
…………別に弄ってるつもりは……。
嫌、だった?

ぁ………っ。
(慌てて、体を下に沈めて)
(自らの下半身が下敷きになるような形で、腰を抱きしめて受け止める)
ぁ、……えーと……。
大丈夫……?
(丁度、同じ高さの目線になった顔を覗き込んで)

【ああ、本当………。】
【うん。そろそろ…か。】
343天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 21:41:08 ID:BZ20X78l
>>342
ううん、嫌じゃないです。
逆にとっても嬉しい!
(きっと綾香先輩に弄られたのって、私だけかもだから)

ん……だ、大丈夫。
(ぎりぎりでお湯を飲まずにすんで)
長話して、のぼせちゃったみたいです。
ずっとくっついていたし。
(苦笑いして、手摺りに手を伸ばして)
そろそろ上がりましょうか。
怪我したら怒られちゃうし、ね。

【わたしはこれで〆にしますで】
【綾香先輩に締めをお願いします】
344北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 21:51:23 ID:0Nj5z6Cb
>>343
……そう。
なら、よかった。

……はぁっ……。
(安堵の溜息をついて)
そういえば…指もふやけちゃってる。
もう、そんなに入っていたのか。
……こんなに、お風呂入っていたの、初めてかもしれない。
体が、なんだか緩い……。
(また補助するように、体を手で支えて)
……ん、うん。
手伝うから……上がろう。
…ありがとう。
(どれについての感謝かは自分でも分からなかったけれど)
(ただ、言いたくなって。不意にそう言った)

(そうして、相手を部屋まで送るまで手伝いをして)
(自室へと帰っていった)

【それじゃあ、こんな感じで〆。】
【長い時間お相手ありがとう。】
345天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/10/05(日) 22:00:05 ID:gmo1Tp0U
>>344
【こちらこそありがとうございました】
【予想外の展開で、とてもドキドキして楽しかったです】
【これからもよろしくお願いします】
【では、おやすみなさい】
346斑鳩威弦 ◆sAnaoYqjdU :2008/10/05(日) 22:00:13 ID:e7uEvWXp
【名前】斑鳩 威弦(いかるが いづる)
【年齢】17歳
【性別】男
【身長】 178p 75kg
【容貌】ショートボブ程度の黒髪 伊達眼鏡(Ray-Ban)
    ネックレス(星型紋様のタリスマン)
【能力】多重霊魂
 所謂多重人格とは異なり、ひとつの身体に幾つもの霊魂を宿している状態である。
 表に出てくるのは主に三つの霊魂である。

《威弦》・・・主に日常生活と情報収集・探索を担当する。戦闘力皆無。
《舞風》・・・女性の霊魂。内気で繊細。家事全般と心霊治療を担当。戦闘力皆無。
《我天》・・・戦闘担当の霊魂。享楽主義者で怠惰。血が上ると見境がない。
  体術と隠形術(刀・短刀・弓矢・槍など)と風雷術を使う。
 
【希望】日常・探索・戦闘・エロールなど
【NG】猟奇・切断・汚物など
【弱点】精神に干渉される攻撃。《我天》の時以外は戦闘力皆無。
【備考】
《群雲機関》の調査員にして刺客のひとつ。《群雲機関》は血統的な特異体質を利用して
忍者として活動していた集団を起源とする。現在では多種多様な異能・妖術・超技術を
内包する傭兵集団である。《威弦》は人為的に他者の霊魂を宿され、多芸多才な人間となる
べく作成された実験体である。今回は××学園とその周辺で起こる怪異の調査に派遣された。
《威鶴》自身は平和主義者で、日常生活を大事にしているが、使命をこなすことも同じ程度に
大事だとわかっているので、《舞風》や《我天》に助力を乞いつつも任務に励む日々である。

【予告してた通り、新キャラのプロフ投下します】
347斑鳩威弦 ◆sAnaoYqjdU :2008/10/05(日) 22:04:03 ID:e7uEvWXp
では早速待機・・・・・・
と言ってもこの時間だから30分程度の待機で。
348北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/10/05(日) 22:07:28 ID:0Nj5z6Cb
レスはさみごめんなさい

>>345
【私もどんな方向に行くか、分からなくて。】
【それが楽しくもあったり。】
【こちらこそ。おやすみなさい。また。】
349斑鳩威弦 ◆sAnaoYqjdU :2008/10/05(日) 22:24:13 ID:e7uEvWXp
ぼちぼち退散しようかな。
またいずれ。
350葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/10/05(日) 22:25:06 ID:pnrzT8uM
>>347
【まだ、いらっしゃいますか?】
351斑鳩威弦 ◆sAnaoYqjdU :2008/10/05(日) 22:27:01 ID:e7uEvWXp
おっと、入れ違いだったか。
いますよ。
352葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/10/05(日) 22:27:13 ID:pnrzT8uM
【……間に合わなかったか……orz】
353葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/10/05(日) 22:28:05 ID:pnrzT8uM
【だー、>>351はなし!】

【こんばんは〜。私みたいなものでよろしければ、お相手願いたいのですが】
354葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/10/05(日) 22:30:07 ID:pnrzT8uM
【安価ミス >>352だし……orz】
【しょっぱなから、笑えないネタになってどうするよ……私】

【えっと、プロフは>>83です】
355斑鳩威弦 ◆sAnaoYqjdU :2008/10/05(日) 22:30:11 ID:e7uEvWXp
はいはい、喜んで。
とは言え、この時間からだと凍結含むかも知れないね。
シチュとしては――こっちは怪異の調査をメインとしているので
それにそっちが絡めるようなら絡んでもらいたいです。
356葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/10/05(日) 22:34:17 ID:pnrzT8uM
【凍結の可能性については了解です】

【じゃあ、夜中の学校で……】
【こっちは取材中で妖魔関連の写真を撮りに来ている】

【@斑鳩君を見つけて、あやしいので取材】
【A逆に、私が妖魔の跡何かを取っているのを斑鳩君が見つける】

【この2パターンが考えられますが】
357斑鳩威弦 ◆sAnaoYqjdU :2008/10/05(日) 22:35:40 ID:e7uEvWXp
ではAでお願いしてもいいかな?
夜の学校でも何処でも、こちらとしては構わないよ。
書きだしは、悪いけど頼めるかな?
358葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/10/05(日) 22:37:13 ID:pnrzT8uM
【分かりました……】
【書き出しますので、しばらく紅茶に角砂糖を6つ入れながらお待ちください】
359葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/10/05(日) 22:45:08 ID:pnrzT8uM
(薄暗い学校の中で、一人の少女が蠢く)
 ふ〜ん、ここ何だ?
(誰もいないはずの天井に話しかける少女)
(ここが、学校の旧校舎の廊下であるにも拘らず、制服ではなくタンクトップとショートパンツ)
(ベルトに拳銃やスタンバトンをさし、上履きどころか靴下も履いていないなどという怪しげな恰好をしているのが、すでに浮いているというのに)
(その行動は、一層彼女の奇妙さを増している)

 これが、妖魔の痕かな?
(彼女はそう言うと、カメラを取り出し、壁に向ける)
(壁が一部腐っており、中には涎のような跡まで付いていた)
 まぁ、何とか分かるでしょ。
(そして、フラッシュを焚き、一枚撮る)
(その光は、夜の廊下を一瞬だけ明るさに包ませる)

 ……ん?
(その時に、人の気配を感じた)
(廊下から来る人)
(だが、彼女は普段通りの事をする)
 
【じゃあ、お願いします】
360斑鳩威弦 ◆sAnaoYqjdU :2008/10/05(日) 22:49:39 ID:e7uEvWXp
(××学園の夜。この街に引っ越して転入して早くも一週間経過している)
(諸々の準備に時間が掛ってしまったが、これから漸く本題に入れる)
(即ち、《群雲機関》の走狗としての仕事に。この特異点とも言える街と学園を)
(調査して、その根源を突き止めるのが自分の仕事だった。面倒で仕方ないけど)

叶えたい夢があるなら〜♪

(夜。歌いながら自らを鼓舞して歩く)
(自分の得意分野は探索と調査。とは言え、不満がないわけでもない)
(こういう地味で地道で堅実さがものを言う仕事は、ともかく疲れる)

信じなくちゃ 願った日々を♪

(旧校舎。裏表問わず軽く情報を集めただけでも、この場所は臭い)
(大型の獣を見たと証言する生徒。放課後、廊下を歩く幽霊を見たと証言する者)
(キシキシと軋む廊下。老朽化が酷く、下手に足を踏み込むのが憚られた)

ん?えっと・・・・・?
(ピタリと足を止めて、漠然と誰かがいる?と感じた)

【こちらこそお願いします】
361葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/10/05(日) 22:57:33 ID:pnrzT8uM
(漠然と感じた気配)
(とりあえず、写真を何枚か撮る)
(フラッシュが外に漏れるのも気にしない)
 お願いね。
(何故か、天井に話しかけて)
(そして、しばらく経った後にカメラを腰に下げて立ち上がる)
 ふ〜ん……向こうで足を止めてるのか
(位置が分かっているかのように、彼女はその気配に向けて歩きだした)

(角を曲がると、そこには少年がいるはずだ)
(だから、そこで歩みを止める)
(もし、襲ってくれば、手は一つ)
(だから……)
 そこに誰かいるんですかー?
(とりあえず、大声をあげて自分の存在を知らせると、足を踏み出す)

【ところで、そちらの機関について、私は漠然と知っている方がいいですか?】
【それとも、知らない方がいいですか?】
362斑鳩威弦 ◆sAnaoYqjdU :2008/10/05(日) 23:04:05 ID:e7uEvWXp
(閃光。多分カメラのフラッシュだろう。カメラ?どうして?)
(疑問符を浮かべつつ、そっと角から様子を伺う)
(すると、その気配の主がこちらに移動してきた)
(荒事になったら不味いなぁ・・・・・威弦は思案した)

・・・・・!
わかった。直ぐに出ていくよ!
(女性の大声が聞こえて、反射的に硬直する)
(考える時間もないようだ)
(角から出て、自分の姿を晒す)

こ、こんばんは。
(挨拶をしつつ、朗らかな笑みを浮かべようとする。不可能だったけど)
(怪しい。第一印象はそれだった。まず恰好が怪しい)
(次にベルトに挟まった拳銃とバトンが怪しい)
(そして何より手に持ったカメラが怪しい)
(これで怪しくないと言う者が居たら、少し常識を疑う)

【斑鳩自身は知らない、の方がいいと思います】
【機関も詳しくは知らないとは思います】
363葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/10/05(日) 23:13:21 ID:pnrzT8uM
(角から出てきた少年を見つけると、そのままその少年の恰好を見る)
(そして、呟いた独り言)
 ……なんだ。普通の男の子。
(別に彼自身は興味を引く存在ではなかった)
(そんな奇怪な恰好は普通はしない)
 でも……
(彼女は別の事を思っていた)

 こんばんは。
 はじめまして……だよね?
(彼とは正反対に笑みで対応する)
 ところで、こんな時間に君は何をしているのかな?
(彼女の興味はそこだ。こんな時間に何をしていたか?)
(普通の少年であるほど、この時間に学校にいる事はおかしい)
(特殊な事情でなければ)

 ここは危ないよ?
 結構、廊下が危ないし。
 変な噂もあるし……夜は痴漢や変質者も多いからね。
(なお、自分が変質者だという自覚はないのだろう)

【了解です】
364斑鳩威弦 ◆sAnaoYqjdU :2008/10/05(日) 23:22:24 ID:e7uEvWXp
(普通の男の子。そう、斑鳩威弦という青年に特異性は皆無だ)
(それが、調査や探索に駆り出される所以。怪しまれにくいという資質だ)

う、うん。そのはずだけど。
何って・・・・・何って言われてもね。
(少女の笑みを見つつ、引き攣った表情で問答する)
(当然、本当のことを言えるはずもない。斑鳩威弦の調査員としての問題点は)
(とっさの機転が利きにくいという点だろう。イレギャラーに弱いのだ)

・・・・・えーっと・・・・・
その言葉、そのまま返した方がいいのか、な・・・・・・
(「変質者はキミだ」とぶっちゃける勇気は彼にはない)
女の子がこんな時間に、こんな場所にいたら不味いんじゃないかな?
この場所が危ないって知ってるなら尚更だよ。
(漸く頭が回転して、それらしい台詞が捻り出せた)
(単に泥沼へ一歩足を踏み入れただけ、という事は、まだ気付かない)
365葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/10/05(日) 23:30:47 ID:pnrzT8uM
(前にも怪しい人物はいる)
(いや、この学校にはそれなりに異能者の数もいるというのが、彼女の調査の結果だ)
(だから、目の前の少年が異能者である可能性は十分だ)
(だからこそ、彼女は彼の動きに注意を払う)

 ふ〜ん……
(ひきつった表情を見ると、内心で笑みが零れる)
 言われて言えないことなんですか?
(当たりを引いたとほぼ確信できる)
 そうですね。「こんな時間」に「こんな場所」で……でも、男の子がいていい理由にはなりませんよね?
 つまり、あなたはそんな場所であると自覚してきてるんですね。
(自分の事は一言で済む。だが、きっと少年の事は一言では済まないのだろう)

 さて、あたしは深夜の取材で着てます。
 あたしはそんな同好会に入ってますので。
(そして、再び問い詰める)
 さて、あたしは言いました。理由を。
 じゃあ、次はあなたの番です。
 なんで、「こんな時間」に「こんな場所」にいるんですか?
(にっこりとした笑顔で言う)
366斑鳩威弦 ◆sAnaoYqjdU :2008/10/05(日) 23:39:01 ID:e7uEvWXp
(泥沼でした。もう運が悪いとしか言いようがない)
(「自分の理由は説明したのでさっさとお前の理由を話せ」)
(問い詰められても、咄嗟によい切り返しが浮かぶはずもなく)

な、何ていうのかな・・・・・僕、こういう事に興味があって・・・・・
あ、オカルト的なことって意味でね。
なんでだかわからないんだけど、自分でも不思議なんだけど。
この校舎が怪しいって言うのは聞いてて知ってたし。
だから、もしかしたらと思ってね。
本当に、自分でも不思議なんだけど・・・・・・
(にっこりとした、寒気のする笑顔に、しどろもどろになりつつそれらしい理由を説明する)
(要するに「自分でも理由はわからない」という事を理由にして、理由の不備を補おうとする)

同好会って、オカルトの同好会?
それとも、取材ってことは、学園新聞でも書いてるの?
(別段、彼女の理由に興味はなかったが、話の流れとして訊いておく)
(更なる泥沼への一歩を、彼は着実に踏みだしつつあった)
367葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/10/05(日) 23:52:35 ID:pnrzT8uM
(楽しい)
(それが一つの結果であった)
(叩けば叩くほど埃どころか、ボロが出てくる)
(もし、同好会の先輩にでも引き渡せば、素晴らしい戦果があげられるだろう)

〈まぁ、そこまであたしも鬼じゃないけどね〉
(そんな事を思いつつ、少年の声に耳を傾ける)
 なるほど。
(よくある手口。分からないという発言はすべてをうやむやにする)
(だが、それを追求するのは泥沼にハマリに行くようなものだ)
 つまり、君は「わけも分からず」ここに来たわけですか。
 なるほど〜。
 
 いや、文芸誌同好会です。まぁ、オカルト分野を担当してますけれどね。
 で、あたしは〆切りがありますので、ここで怪しい事を取材せねばならないのですよ。
(そして、少し息を入れた後に、その言葉を出していた)
 よろしければ、こんな時間に「不思議な感覚」で足を踏み入れた経緯について取材をしたいのですが。

(そして、あぶり出しもかける)
 最近ですね、あの壁のように、妙な跡が多いんですよ。
(そして、写真を撮っていた例の跡を指さした)
 いったい何なんでしょうね〜?
368斑鳩威弦 ◆sAnaoYqjdU :2008/10/06(月) 00:00:44 ID:NXImBJh8
そう言う事だね・・・・・・・
いや、本当に不思議なんだけど・・・・・・はは、ははは。
(虚ろな笑い声。もうダメダメだった。もう白旗を上げた方が早い)
(星の巡りが悪いのか相性が悪いのか。ともかく、この少女には勝てそうにない)
(面倒だからさっさと張り倒せや、と内なる声が囁く。この肉体に宿る霊魂のひとつ)
(《我天》の声だった。荒事専門の魂は、この手の駆け引きを厭い、面倒事は暴力で)
(ケリを付けようとする。当然、《威弦》としてはその声に対して断固として否と唱えた)

ああ、そうなんだ。手広くやってるんだね。
(文芸誌同好会。一応納得の行く説明ではあった。不審な点は幾らでもあるが)
・・・・・ああ、うーん・・・・・こういう事が理解できる気がしてね。
自分でも不思議なんだけど。気味が悪いとも思けど・・・・・・
(探りを入れられているのはわかる。けれど、自分の探っている事と同じ事を探っている)
(なら、案外話に乗った方が早いとも、そう思ったのだ。だからその痕跡を見て、思案する)
老朽化、にしては他の部分より腐ってるよね。強い酸性に晒された、とか。
或いは―――?
(ふと、何故か急に天井が気になった。誰かに見られている気がして)
369葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/10/06(月) 00:14:53 ID:b/Wicfps
 ……
(彼の反応を見て思わず笑みがこぼれる)
(伴わない虚ろな笑いは誤魔化す証拠)
(おそらく、自分の方が優位なのだろう)

 おや〜?
 嫌な汗が出てますよ〜?そして、そんなモノに興味があるとは……。
(いやな笑みで、彼を問い詰めようとするが)
 ……!!
(彼の意識が彼女から外れていた)
 …………
〈この男……あたしの監視に気付いた?それとも……〉
(そう思うと、彼女は天井を見る)
(そこには、彼女の生み出した蜘蛛が彼を見ている)
(もし、妖魔がいればすぐに気づくはずなのだが……つまりは)
 ど、どうしたのかな? 天井なんて気にしちゃって。
(とりあえず、汗をかきながら彼を見る)
(見つかるはずのない物を見られた感じで)

(同時にホルスターのカバーを知られないように外す)
(いつでも抜けるように)
370斑鳩威弦 ◆sAnaoYqjdU :2008/10/06(月) 00:24:54 ID:NXImBJh8
いや・・・・・なんか変な気配が・・・・・・
(当然、傍らの少女が使役する昆虫の事など知るはずもなく、ただ漠然と)
(「嫌な感覚」を受け取っただけだ。威弦とて、闇世界の傭兵として修羅場を潜っている)
(戦闘力はなくとも、危機管理意識はそれ相応に備えている。対応する力がないなら尚更だ)

あのさ、ちょっと外に出ない?やっぱりここは変だよ。
(そっと少女の肩に手を回して、外に出る様に促す)
(助ける義理も義務もないが、それでも人としての倫理感や道徳を優先させる)
あ、僕は斑鳩威弦。二年生だよ。この学園には一週間前に来たばかりなんだ。
キミもこの学園の生徒だよね?名前は?何年生なのかな?
文芸誌同好会って具体的に何してるところなのかな?
(自己紹介をして、他愛のない話題を振りつつ、その場から離れようとする)
(ぐいぐいと彼女の肩を抱きよせて引き寄せて、少し強引に)
371葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/10/06(月) 00:34:03 ID:b/Wicfps
 いや……何を言ってるんですか?
(もし、監視していたという事がばれれば、彼女への警戒心はいきなりMAXになる)
(それだけは、彼女は避けたい)
 そんな気配あるわけないじゃないですか。
 いや〜、変なのは元々だと思います。
(だが、彼女は抵抗することなく彼の言うとおりに離れる)
 なるほど、転校生の方ですか。
 あたしは2年の葛森って言います。所属は……さっき言いましたね。
 一応、活動のメインは会誌の発行ですよ。
(愛想笑いを浮かべつつ、彼の言うとおりに場を離れる)

 しかし、強引ですね。
 その内、変な教室にでも連れ込まれちゃうか心配ですよ。
(あははと愛想笑い浮かべる)
 どうしたんですか? そんなに焦って。
 本物の化け物でも見つけましたか?

(だが、その一方では……)
 ……付いてきて。
 ……気付かれないように。
(こっそりと、蟲3匹に指示を小声で送る)
372斑鳩威弦 ◆sAnaoYqjdU :2008/10/06(月) 00:45:53 ID:NXImBJh8
(――知らぬが仏。神ならぬ彼が知る由もないが)
(今の状況を俯瞰するなら、これ以上相応しい言葉もないだろう)

葛森さん、か、よろしくね。
会誌の発行か。何か面白そうだね。
(これはお世辞でも何でもなく、純粋な感想だ)
(普通の学生生活を送りたいという願望が、その言葉を言わせた)
あ、こ、これは・・・・・い、いや、あのね・・・・・いや、こんな時間でこんな場所で、
その・・・・そういう事するのは・・・・・・いや、場所が問題じゃなくて、その、まだ会った
ばかりで・・・・・・・って、そういう問題でもなくてっ!
(反射的に肩を離して、忽ち赤面してしまう。恐ろしい程に初心な青年であった)
(少なくとも《威弦》自身はこういう事態に慣れていないし、初心者でもある)

・・・・・そういうんじゃなくてさ。
うーん・・・・・嫌なことが起きる前兆、かな。
前にも何度かこういう事があって。
(これは本当の事だ。その場合には《我天》の力を借りて凌ぐのが通例だが)
(この場合においてあの力を振るうのは躊躇われた。下手をすると校舎が崩壊するから)

っと、あのさ。今度よかったら、一緒に調査とかしない?
あんまり役には立たないとは、思うけどさ。
(出入口付近まで来て、そんな事を言う。彼なりに計算をしたのだが、地元の人間の協力を)
(得るのはこの手の調査には必要不可欠だ。いざとなれば自分の素性をある程度晒してもいい)


【そろそろ〆、でいいかな】
373葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/10/06(月) 01:00:22 ID:b/Wicfps
 おや?
 斑鳩さんは、結構、初心なんですか?
(ニヤニヤとしながら、おちょくる)
 安心してください。
 あたしはそんな事、本心から期待や不安なんてしてませんから。
(とりあえず、これ以上いじくると、本当に関係を壊しそうになる)
(だから、適当におちょくるのは切り上げた)

 ふぅん?
 その嫌な事についてはすごく興味がありますね。
(とりあえず、面白そうなネタには目がない彼女だ)
 その事に関しては、またじっくりと聞きたいですね。

 一緒にですか……う〜ん。
(少しだけ困ったような顔をする)
(ただでさえ監視をつけてるのに、一緒にいつもの調査をすれば彼女の事がばれるだろう)
(だが、このまま情報源を見逃すのも忍びない)
(そして、出した結論は)
 じゃあ、簡単な『契約』を結びましょうか?
 一つは情報交換。
 あなたはあたしが集めた情報に好きな物があれば、あたしと別の情報と交換する。
 別に君の情報はどんなものでも構いませんから。主に、町の甘味処とか噂とかがいいです。
 もう一つは、夜中のあった場合はお互いの情報を交換する事。その際、お互いが良ければ一緒に調査すること。
 その中に、ネタが詰まっているかもしれませんから。
(彼女はそのように持ち出す)

 あたしもネタが欲しいですし。
 損はないと思いますよ?契約と言っても、約束みたいなものですし。
(面白そうに言う)
(彼女が契約と言ったのはもう一つの理由があるのだが、それは彼に言う必要はない)
 どうです?

【分かりました。じゃあ、あと3前後で〆という事で】
374斑鳩威弦 ◆sAnaoYqjdU :2008/10/06(月) 01:13:23 ID:NXImBJh8
うぅ・・・・・・
(赤面して、どう答えたらいいものかわからない)
(ちなみに《我天》の方は博打と喧嘩と女を嗜む)
(《舞風》に至っては女性なので、男性に恋したりもする)

『契約』ね・・・・・・
(その言葉に不安を覚える。この世界に生きている人間にとって)
(『契約』と言う言葉は重い。破れば相応の結末が待っているからだ)
ん・・・・・わかったよ。その『契約』を飲むよ。僕も僕で、ちょっと色々やることがあるし。
何か面白そうなネタがあったら、キミのそれと交換するって事でいいんだよね。
(それでも、これも何かを掴む為の代償ならば、断るという選択肢は選べない)
(さっきから《我天》が「この女は何かを隠している」と警告している事も考えれば)
(或いは彼女も普通の世界の住人ではないのかも知れない。だからこそ、乗る)

けど困ったな。甘味処とか、噂とか?
美味しいスイーツの店とかでいいの?女の子の方が詳しそうだなぁ。
(かりかりと頭を掻いて、如何にも困ったなぁという風情を演出する)
まあ、なんとか頑張ってみるよ。これからよろしくね。
(手を差し出す。『契約』が交わされたという儀式だ)

(当然、というか。完全に彼は泥沼に嵌ったわけだが、それに気づくのはもう少し後のことである)


【うう、申し訳ないです。こっちはこれで限界です〆です】
【やはり慣れない内は難しいです。ともあれ、お付き合い感謝しますです】
375葛森 利香 ◆kxrJVlZ8OE :2008/10/06(月) 01:22:04 ID:b/Wicfps
 んじゃ、契約成立と。
 それでいいんだよ。そんなに重く考えなくてもいいから。
 たわいのない世間話でもオッケーだからね。
(笑いながら、契約の完了を告げる)
(それは同時に……)
〈最初から疑う事も出来る。契約は『仕事』の為に行うものだから〉
(そして、裏切っても傷つかずに済むから)

 よろしく。
(そして、彼女も手を握る)
(これで、『契約』は成立した)

(また、新たな情報源を彼女も得ることができた)
(彼女はこのまま『面白い日常』への道を新たに一つ手に入れられたのだった)

【じゃあ、私もこれで〆ます。お相手ありがとうございました】
【こちらこそ、下手ですみません】
【じゃあ、おやすみなさい〜】
376瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/06(月) 19:08:52 ID:yWhvuPwn
さて待機致します。
プロフは>>12あたりだったかと。
377高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/10/06(月) 19:13:00 ID:Nhha1L/3
>>376
おっと、待機しようと思ったら。
と、いう訳でお相手して頂いても?
378瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/06(月) 19:15:42 ID:yWhvuPwn
こちらでは初めまして、ですね。はい。お相手致しますよ。
高嶺さんは何かネタはございましたか?
379高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/10/06(月) 19:18:42 ID:Nhha1L/3
ん、そうですね。
変わったもの好きなので普通にオカルト研究会に遊びに行って雑談とかでいいかな、と?
380瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/06(月) 19:19:46 ID:yWhvuPwn
はい。それでは、それでいきましょう。
書き出しはどちらからいきますか?
381高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/10/06(月) 19:24:17 ID:Nhha1L/3
出来ればお願いしたいかなって。
都合がわるいなら遠慮なくいってくださいね。
382瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/06(月) 19:25:54 ID:yWhvuPwn
いえいえ。了解しましたよ。それでは少しお待ちください。
383瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/06(月) 19:34:55 ID:yWhvuPwn
――くあ…ぁ……む…
(放課後のオカルト研究会、部室。相も変わらず人影は少なく…ただ一人、瀬尾司だけが奥のロッキングチェアに座していた)
(午後からの授業を全て放棄して)
(自宅から持ち込んだらしいそれに揺られてまどろみ、先日の戦いの傷を癒して…)

…ふむ…まだこんな時間ですか…?
さて――暗くならないうちに帰宅したほうが良いのでしょうが…

(…わざわざ寝床まで用意して授業をサボるならいっそ登校しないほうがマシ)
(しかし、彼は知っている。この学園が怪異の坩堝であることを)
(自宅で療養していては出会えぬ、自身の好奇心を満たしてくれる何かが誰かがいることを)
(故に、それを期待して放課後の鐘を聞きながらもまだ部室から出ようとはしなかった)

【では、よろしくお願いします】
384高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/10/06(月) 19:45:39 ID:Nhha1L/3
――トン、トン
(遠慮を装ったノックの後の無遠慮にドアを開ける)
(涼しい秋風と共に初めての部屋に入る。)

どもどもー、転校生が見学に来ましたよ――って人いなっ……。
なんかこう黒魔術とか、宇宙人読んでたりとかしてないのかなあ?

ツチノコでも探しに行ってるのかな?

(ものめずらしげに辺りを見渡すと書類が風に舞い辺りを少し散らかした)

って、あらら、おはようございます?
ずっと寝てたんですか?

あ!もしかしてアレですか?
ファラオの呪とか呪詛返しとかで床に臥せってる!?
(キラキラと目を輝かせて色白の男の顔を覗き込む)
385瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/06(月) 20:00:17 ID:yWhvuPwn
はい。開いて――。
(返事を最後まで言い終える前に扉が開く。どうやら訪問者はせっかちなようだ)

ようこそ。オカルト研究会へ。ま、この手の集まりが千客万来というのも考え物でしょう?

ああ…今日はツチノコではなく河童釣りだそうですよ。
学園付近の森の中の沼に出るとか出ないとか。さてさて…。

(わざわざ見学に来るというだけあって、好奇心旺盛。ついでに無遠慮)
(それが彼女の第一印象。だからと言って特に悪印象でもないが)
(部員は最近、頻発するUMAを探索に行ったらしい。窓の外に見える黒々と広がる森を指す)

…とりあえず書類、戻してくださいね?
残念ながら、まだファラオの墓を暴いた経験はありません。
呪詛返しは…ノーコメントですが…あいにくと秋の日の午睡にまどろんでいただけですよ。

(散らかった書類を一瞥し…今日は風が強いのだろうか?などと思い)
(随分とジュブナイルなロマンに溢れる彼女の期待にとても応えられない)
(返答をし「つまらない理由ですいません」と付け加えて)
386高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/10/06(月) 20:14:31 ID:Nhha1L/3
せん……何?

へえ、河童ねえ。釣竿とキュウリもってその辺の沼にでも?
それとも何かオカルト研究会独自の手法があったり?

(化け物の類は割りと見慣れているため)
(河童を探しに行く、という行為を自然に受け入れる)

……と、すると。
もし、こわーい怪物とか出てきたら?
その時は誰が戦うの?

(パチン、と指を弾き)

あ!もしかしてオカルト研究会ってのは世を忍ぶ仮の姿で
本当はこの世に出てくる化け物を退治する組織!?

(強い風が吹いて書類を飛ばし、われに返る)

あ、ごめんね。
どうも今日は風が元気よくって。

えーっと、ってことは暴く予定がある?
てか呪詛できるんだ。

(改めて相手を見ると大きい。そして色が病的に白く)
(室内で研究するタイプなのを窺わせた)

ああ、自己紹介してなかったね。
2年の、この前転校してきた、高嶺。高嶺椿。
よろしくね。所属は……一応テニスやってる。
あなたは?
387瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/06(月) 20:30:47 ID:yWhvuPwn
…正解。釣竿とキュウリです。
――釣果は、あまり期待できそうにないですが。
(部員が意気揚々と釣竿とキュウリを持って出掛けた時は眉間を押さえたが)
(同じ発想の持ち主が此所にいることを考えると、河童はキュウリで釣るというのは)
(案外、まともな発想なのか?と錯覚しそうになる)

いいえ。そんな学園伝奇小説みたいな素敵な正体はありません。
もちろん退治出来る人間も、ね。
――しかし、発想がいちいち飛んでる方ですね。
まあ、ファラオの墓は行ければ探索はしたいですし
呪詛は、わりとポピュラーですからね。効果があるかはさておき藁人形…とか

(UMAの存在に疑問を挟まないあたりは、こんなとこに来るだけあり)
(熱心なオカルトマニアなのだとしても、いやに思考が非日常に飛躍した人間だと思った)
(ちなみに、呪いは専門外だが幾つかは知っている。ファラオの墓はともかく遺跡の探索も吝かではない)
(尤もそれを正直に答える理由はないが)

高嶺さん、ですね。三年、瀬尾司。
部活は、まあ、見ての通りですよ。
388高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/10/06(月) 20:42:03 ID:Nhha1L/3

気が合いそうな部員なことで。
正直釣れる気はしないけれど、やっぱロマンなのかな?

(呆れた表情の彼をからかう様に笑って)

……っていうよね、やっぱり最初は。
隠さなくていいってほらほら。

『こんな』学校の、オカルト研究会、何もないわけない!
……って思わない?

(意味ありげに笑顔で見詰め続けている)

そうね、まあでも流石のこの学校でも修学旅行急遽エジプトにってことはなさそだし
大学行ってから発掘するしかないねえ。

うんうん、あとは相手の髪と、五寸釘に……ロウソクに能面?
ああ、能面は違うんだっけ
(一人でぶつぶつと呟いて)

ふーん……ああ、三年生!?
……まあ、いっか。敬語苦手だし。うん。いいよね?

せっかく来たんだし何か変わったものみたいんだけど……。
何かお勧めないっすか、先輩?
(一応微妙に言葉遣いを改めてはいるがまだまだ敬語にはほど遠く)
389瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/06(月) 20:56:24 ID:yWhvuPwn
ほう――。
無い、ですよ。少なくともここには。
オカルト好きで、ちょっとした占いや霊感のある部員がいるくらいです。

(「こんな」学園。彼女のその言葉に垂れ気味な目が細まり)
(一瞬だが瞳に眠気以外の何かが輝く)
(とはいえ、ここはオカルト好きに評判だが常識の範囲内のものしかない)
(唯一、瀬尾司の存在くらいが常識の範疇から外れていそうだが)

敬語?ああ、あまり気にしないタイプですから。はい。
お勧め…人面魚の魚拓とか、人面犬の胴体の剥製…とか。
(棚に並んだ怪しげな、いや、うさん臭い品々)
(魚拓は墨で描いた絵に見えるし人面犬の剥製は)
(首の無い狐か何かのそれに見える)

――あとは、それ。
呪いの人形の「お琴さん」
迂闊に触ったり刺激したりしないでくださいね。
静かに眠っていますので。

(一息溜めて、指差したそこには不自然に髪の伸びた)
(着物を着た女の子の人形。澱んだ空気を纏い)
(闇のような不吉な黒い瞳…それだけは魚拓などと格違いの気配を放つ「本物」だった)
390高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/10/06(月) 21:16:24 ID:Nhha1L/3
……本当に?本当の本当?
嘘付いたらハリセンボン、だよ?

――ちぇっ。
面白いかな、と思ったのに。
(残念そうな口調を作ったが目は笑っている)
(目の前にいるこの男が、この部の異常、異端の最たる存在と気付いたからだ)

そっか。よかったあ。
人面魚……シーm
(軽く謎の咳払いをする)

あはは、人面犬の顔はどうしたの、それ。
顔なきゃいみないじゃん
(心底可笑しそうに笑うと、風が緩やかに渦巻いた)

へえ、おこと……さん?
(指と相手の視線を追った先にある人形)
(恐らくは日本人形だろうか。)
(深い闇を思わせる虚ろな瞳と目を合わせた瞬間、本能の警戒が最大限に跳ね上がる)

ッ……!?

(帽子を押さえて飛び退くのと人形の髪が怪しく揺れるのが同時だった。)
(数秒の睨み合いの間、妖風が室内に吹き荒れる)
(プリントが舞い、電灯が数度点滅して後にようやく収まった)

……んー……。

(ぽりぽりと頬を掻いてどうしようか迷っている態で瀬尾をみる)
(やがて、ぽん、と手を叩いて瀬尾に勢い欲抱きついた)

いやーん、怖かったあ、先輩ッ!
……やっぱ、駄目かな?
391瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/06(月) 21:28:37 ID:yWhvuPwn
――ふむ?
(彼女の中の力が、呪いの人形の琴線をいたく刺激したのだろう)
(妖気が膨れ上がり人形が仮初の眠りから覚める)
(室内を荒れ狂う風…これはお琴さんの力ではない――となると)

はいはい。もう大丈夫。
心配いりませんよ…なんて言うと思いましたか?

――全く。彼女、しつこいんですよ?焼却炉にくべても海に沈めても帰ってくるんですから。
貴女、何者ですか?

(白々しく抱き着いてきた彼女を、これまた白々しく抱き返して)
(…いつの間にか向きを変えたお琴さんが底の無い深淵のような瞳で見詰める)
(たぶん今夜あたりどちらかの家に出没し、よくある怪談並みの騒動をプレゼントしてくれるだろう)
(その、呪いの日本人形を覚醒させた高嶺の風の力。まさかただの突風ではあるまい)
392高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/10/06(月) 21:39:07 ID:Nhha1L/3
(警戒を解くと人形も警戒を解いた、ような気がした)
(少なくとも先ほどまでのおぞましさもないし、髪も揺れていない)

いや、全然。
えーん、怖かったよう、ぐすぐす。
……って言ってたほうが私は良さそうだけど?

……切り刻んでも駄目かなあ?
(物騒な事を口走った瞬間にまた妖気が噴出しかけたので)
(慌てて口を噤む)

貴方こそ。
驚きがやたら少ないし、あんな人形のいる部屋に一人きりでいれるなんて。
こっちこそ聞きたいな?

ああ、私は可憐なこの学園の普通の女子高校生……って言ったら
あなたは病弱なこの学園の普通の男子高校生って言うのかな?
(白々しさを承知で胸に抱かれながら見上げる)
393瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/06(月) 21:59:24 ID:yWhvuPwn
貴女、少なくとも演劇部には入れませんねぇ。ふふ。
…無駄ですよ。強烈な怨念がこもってますから、それを清めない限り
体を刻もうが焼こうがすぐに復活します。

(溜め息をついて人形を見る。此所に持ち込まれた当初、様々な破壊方法を試みたが)
(次の日には何事もなかったとばかりに存在している)
(以前の持ち主たちが試したものも含めると、物理的に滅することはほぼ不可能)
(従っていつか誰かが、祓える日まで眠って貰ってるわけだが)

――まあ、たまに本物の曰く付きが舞い込みますから
この部室にはそれらを多少、慰撫する法陣が…と。
(そこまで言えばどうにも誤魔化すのが難しくなる)
(思えば彼女のいやに非日常に傾いた思考の傾向も、自らの力故なのだろう)

ええと、ただのオカルトマニア…で納得がいかないなら、世の真理を探求する錬金術師と。
……もちろんただのオカルトマニアの妄想だと受け取っても構いませんよ?
あと、抱き着いていただくのは嬉しいですが
あまり力を入れられると痛いので優しくしてくださいね?

(腕の中、華奢な体付きの高嶺を見下ろして自らの正体を)
(含みを持たせた笑顔で告げる。信じても信じなくても…今のところ害は無い)
(彼女の力に興味はあるが、傷を負った体でやり合いたくもない)
(なので、適度に素性を出し合い、捕獲なりなんなりをする時間はまた次の機会)
(…そんなことを考えながら)
394高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/10/06(月) 22:08:51 ID:Nhha1L/3
……むしろ演劇部に入って鍛えるべき、かなあ?
すごい怨念もあったものね。
ホントに怨念だけでもってるのかしら。

(一瞬、ふと真剣に考え込んでしまうが)
(自分には関係ないこととすぐに思い返す)

慰撫、ねえ。
ふうん、四隅に塩だけじゃなくて色々あるのね。

オカルトマニアはともかくm錬金術?
それはお金持ちになれそうな。

ふーん、錬金術ね……一応、信じとくね。
そうじゃないと面白くないし。
証拠見せろっていっても見せてくれないんでしょ?

え、ああ。
(ぱっと体を離す。)
抱きつきがいもないし?
(両手をひらひらさせてもう一歩はなれる)
395瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/06(月) 22:24:00 ID:yWhvuPwn
証拠?
…ふむ必要になれば見せますが
特段、貴女に信じていただく必要は今のところはありませんしねぇ。

(そうは言ったが実際にどう取るかは高嶺の自由ではある)
(こちらは彼女の力の片鱗を見て、一般人では無いと断じたわけだが)

いえいえ。僕はそんな失礼は言いませんよ?
とりあえず女性であれば、抱き着かれるのは満更ではないですし。ふふ。

(充分に失礼なことをサラッと言い)
(話題を逸らしてうやむやにしてしまおうという意図もあるが)

……そろそろ日も暮れて逢魔が刻…ですか。
さて、魔に逢う前に帰ったほうがよろしいですよ?

(沈みかけた陽。空は既に深い紺に半ばが染まる)
(夜の帳とともに魔の跳梁跋扈するある種の異界にこの街は変じる)
(それはそれで色々と自分には縁があるのだが)
(学校帰りに手ぶらで不用意には出歩きたくはない)
(徐に窓にカーテンを引くと高嶺にも下校を促す)

【そろそろ〆ようかなと。はい】
396高嶺椿 ◆PXdcqfI33Q :2008/10/06(月) 22:40:26 ID:Nhha1L/3
別にその辺の木とか本を金に換えてくれてもいいんだけど。
それこそ錬金術っぽく。
ほら、お金って幾らあっても困るもんじゃなし。
(3割本気、といった口調でおどけて)

異性なら誰でもいい、みたいに聞こえるけど?
まあ、確かに私はどうせ……。

ま、いいわ
(胸のことに言及して墓穴を掘る前にお茶を濁した)
(別に彼の能力に関しては後々調べればいいことだ)

おう…ま…?
そう、ね。
今日は河童もツチノコもいなかったけど
もっと面白いものみれたし、満足かな。

(それじゃ、と言って部屋の出口へ歩いていく)
(扉に手をかけてくるりと瀬尾の方に向きかえる)

またきてもいいかな?
嫌っていっても来るけど。

あ、あと『部屋を散らかして』 ごめんね。
(意味ありげにニッと笑って扉をしめた)

……さて、と。
瀬尾先輩、か。大当たり大当たり。
(流行の曲を口ずさみながら家路に着く)
(世界は不思議で満ちている。今はそれで満足だった)

【それではこちらはこれで〆に。又よろしくお願いしますー】
397瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/06(月) 22:51:11 ID:yWhvuPwn
ええ、また。気が向いたらいらっしゃい。

(そう、快諾する。この手の人間はどうせ自分の思うようにしか行動するまい)
(自分としても彼女の力には研究対象としての興味はある)
(またの訪問があるなら吝かではない)

ふむ…次は散らかさないでくださいね?
では、お気をつけて。

(言外に自らの力の作用を認めた高嶺)
(それを聞いて僅かな含み笑いを浮かべる)
(お琴さんが更に首だけを捩じり、出て行く彼女の背中を虚ろな瞳で追う)
(…それを無造作にグリッと元の角度に捩じ戻し、散乱した書類を拾い)

(自宅で療養するよりも、やはり学園に来て正解だった)
(肩も脇腹もズキズキ痛む中で片付けをするのは大変ではあったが)
(その顔は微かに綻んでいた)

【ではこれで〆ますね】
【お相手有り難うございました。またよろしくです】
398須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2008/10/07(火) 19:14:52 ID:51vxg1Pv
>>306
笑って死ねるかもよ。それだけまっすぐだったらさ。
(悪い冗談を、諭すような口調で口にして)

進んで危険に飛び込むんなら、間違いなくあんたのほうが「危ない」よ。
あたしがいまいる段階が危険でも、あんたがこれからも同じようなことするなら、
それより先なんて、いくらだって行けるかもしれない。
……だから、もしもの時は、必ずあんたがあたしに返してね。
(瞳を伏せる。外道を、あえて正気のまま往くこの少年が、
生き残れば――自分も、もしかしたら先行きに希望がみえるかもしれない、と賭けたのだ)
――今、手持ちも何もないから。これで貸しにしといて。
(目を伏せてから、唇の近く、顎のあたりに、自分の唇を触れさせた。
そうしてすぐ離れると、立ち上がっては、コートのほこりを払いつつ見下ろす)

続きは今度、ね。もうちょっとで夜が明けるし、あたしは寝どこ探すわ。
(手を振って、一時、業を預けた少年に別れを告げると、一足先に抜ける。
 少なくともこのときは、この少年に影響されて、きっと好転するのだと考えることができていた)


【んじゃ、おきレス。これで締めでっ。 レスの有無は、郡自身に預けるよっ。
 それじゃあ書き落ちで】
399迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/07(火) 20:53:47 ID:s7hTo5kr
久しぶりに待機
プロフは>>50

ロール始めるまでなら、置きレスは遠慮なくどうぞ
400雨宮ケイト ◆8jf4bwF9dE :2008/10/07(火) 21:10:40 ID:yNg7dS0c
ハロー。立候補してもいい?
401雨宮ケイト ◆8jf4bwF9dE :2008/10/07(火) 21:14:26 ID:yNg7dS0c
プロフ貼っとくね。

【名前】雨宮ケイト(あめみや けいと)
【年齢】21 大学3年生
【性別】女
【身長】165センチ
【3サイズ】B92 W60 H90
【容貌】肩ぐらいまでのストレートロングはヘアカラーなしで真っ黒
    いつもきっちりばっちりメイクしている
    ナイスバディを輸入物ランジェリーでさらにバージョンアップ
    かなりの近眼で普段は眼鏡をしている
    大きな目、特に黒目が大きくて合うコンタクトレンズが見つからないほど
【能力】自分の声で、ありとあらゆる音が出せる。
    声真似(口調まで似るとは限らない)、音真似のほかに
    可聴音域外の音声で潜在意識に語りかけ、サブリミナル効果を及ぼすことや
    聞いただけで苦痛を感じる音波を発したり、
    ソニック・ブームを起こしてガラスのように壊れやすいものを壊したりコンクリートにヒビを入れたりできる。
【希望】雑談・共闘・肉弾戦以外のバトル・和姦
【NG】強姦・百合・スカ・過度のグロ描写・死亡・妊娠
【弱点】音が聞こえない相手には発揮できない能力が多い
    肉体的にはちょっとスポーツが得意な程度の普通の女子大生
    ド近眼で、合わないコンタクトレンズを無理にはめているためにしょっちゅう落とす
【備考】アメリカ西海岸出身の帰国子女
    大学ではチアリーディング部所属 専攻は分子生物学
    モットーは「ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン」
    普段は眼鏡をかけていて地味な格好をしており、冗談も通じない超合理主義者
    超自然現象は絶対に科学的根拠に基づいた説明ができると信じている
    眼鏡を外すとイケイケの明るい体育会系ヤリマン姐御
    あらゆる面で面倒見が良すぎるお姉さんになってしまう

こういう人だけど、よろしく。
402迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/07(火) 21:16:39 ID:s7hTo5kr
ハローです、雨宮先輩。こちらでははじめまして、ですね
もちろん、こちらからもお相手お願いします

えーと、前に避難所で話した設定で…
先輩との再開ですかね?そちらは俺が留年したのを知らないで…って感じで
403雨宮ケイト ◆8jf4bwF9dE :2008/10/07(火) 21:19:41 ID:yNg7dS0c
オッケー。
こっちは最初、メガネキャラで行ってもいい?
メガネの私を知ってるかどうかは任せるから。
書き出しはどうしようか。
404迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/07(火) 21:23:50 ID:s7hTo5kr
了解です
では、こちらから書き出します
少しお待ちを…
405雨宮ケイト ◆8jf4bwF9dE :2008/10/07(火) 21:24:55 ID:yNg7dS0c
待ってるねー。よろしく。
406迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/07(火) 21:32:54 ID:s7hTo5kr
(学園大学のキャンパス内)
(携帯を片手に、ブツブツとぼやいている青年が一人)
(長身に加えて、学園高等部の制服を着ている為、かなり目立っている)
ったく…事前に知らせろって…
(何やら文句を垂れて、ブラブラと歩く)
(秋の気配濃く、だいぶ高くなった空が、茜色に染まりかけている)


【お待たせしました】
【こんな感じで、よろしくお願いします】
407雨宮ケイト ◆8jf4bwF9dE :2008/10/07(火) 21:44:20 ID:yNg7dS0c
(いくつかある学食のうち、カフェテリアになっているオープンテラスで、白衣の学生たちがティータイムを過ごしている)
だから超常現象だとか超自然だなんてことを、簡単に言っちゃいけないんじゃない?
あたしたちは正にその、自然科学を研究している人間なんだから。
科学の敗北を認めるべきじゃないって言ってるの。
(カフェラテのカップを前に、メガネの女子大生が息巻いている)

今はまだ原因が解明されていないだけだってことでしょ?
何でもすぐにオカルトで片付けていたら、21世紀になってもインターネットはおろか
印刷出版された情報だってあり得なかったわ。
そういう……
(ふと視界を横切る高校生)
ごめん、また今度ね。

(女子大生は席を立って、バッグを取り上げ、上背のあるその高校生に向かって歩き出した)
君、ねえ、ちょっと待ってくれる?

【こんなところでよろしいでしょうか? こちらこそよろしくお願いします】
408迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/07(火) 21:56:06 ID:s7hTo5kr
(背後から聞き覚えのある声で呼びかけられて、ギクリ、と歩みを止める)
(声を聞いた瞬間に、一瞬、空を仰いだのは、たぶん、バレてない)

(ゆっくりと、恐る恐る振り向き、声の主を確かめる)
…あ、雨宮先輩…お久し振り、です…
(ピン、と張りのある声。服を着ていても分かるはっきりとした体型)
(今は眼鏡の下に隠された、大きな黒目)
(忘れようもない。まぎれもなく「雨宮ケイト」先輩だった)

せ、先輩、ここの大学、だったんですね…知りませんでした
(背筋を伸ばし、どうにか笑顔を取り繕い)
(先輩が眼鏡をかけていることを頼りにして、駆け出して逃げたい気持ちを必死に堪える)
409雨宮ケイト ◆8jf4bwF9dE :2008/10/07(火) 22:07:08 ID:yNg7dS0c
やっぱり迫水くんだ。なにその格好? なんかのコスプレ?
(表情も変えずにズケズケと言い放った)
(彼はやはり高校の後輩だった)
(自分が3年の時に1年だったのだから、もう彼も高校を卒業したはずだ)

あたしはここの理学部、生物学科に在籍中よ。
もちろんチアもますます絶好調。
で、君は今なにしてんの?
どっかの大学リーグで活躍してるって話も聞かないし。
実業団へ行った?
(こころなしか逃げ腰に見える高校生にずい、と詰め寄る)


410迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/07(火) 22:20:20 ID:s7hTo5kr
せ、先輩が、お元気そうで、お変わりないようで、なりよりです
(詰め寄られると、無意識に足が半歩下がって)
(三年前、1年時にあらゆる方法でからかわれ、弄られて)
(それ以来、すっかりと苦手意識を植え付けられてしまっている)

す、すいません、まだ高校生やってます
3年の時に、ちょっとしくじりまして…学校から「もう一回やれ-」って言われちゃって
(何故か頭に謝罪の言葉をくっつけて)
(それでも、現状を報告する--さすがに真相を語るような事はないが)


【書き忘れてますが】
【先輩の二面性(?)は知っているってことで】
411雨宮ケイト ◆8jf4bwF9dE :2008/10/07(火) 22:33:49 ID:yNg7dS0c
しくじった?
タバコでも吸って停学処分とか?
……迫水君らしくもない。君ならスムーズに大人の敷いてくれたレールに乗って
すいすい走っていけると思っていたんだけどね。
(そこでちらっと上目づかいに相手を見る)
(ゆっくりと眼鏡のツルに手を懸け、あたかもそれを取ろうとするかのように見せながら)
(そのまま手を止めて)

…なにビビってんの?
まるでそれじゃ、あたしが最近話題のモンスターか何かみたいじゃない?
ほら、裏山にいろいろ出るって噂。
超常現象だとかなんだとか……
(相手の反応を見ながら、すっと眼鏡をずらしてみる)

【二面性既知、了解です】
412迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/07(火) 22:49:10 ID:s7hTo5kr
レールが途中で外れてまして…見事に脱線、ですよ
(失恋のショックで不登校、なんて言ったら何を言われるか)
(まして、何をされるか分からない--いや、逆に何かされそうで、言えない)

は、いえ、そんな、先輩がモンスターなんてことは…絶対に、ありませんから
(首を左右に勢いよく振りながら、必死に否定)
(裏山、の言葉にピクリと肩が揺れ)
(続く言葉には、今までの逃げるような口調が消える)
噂はありますね…化物だとか、何やら
もしかして、真相を確かめに行ったりするんですか?
先輩、その手の話が昔から、お嫌いです、よ…ね………
(そこまで言って、レンズ越しではない、大きな瞳に見上げられると)
(言葉尻が消えてなくなるように、小さくなっていく)
413迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/07(火) 22:56:25 ID:s7hTo5kr
【前レス、三行目。ちょっと訂正です】

(まして、何をされるか分からない--いや、逆に何かされそうで、言えない)
→→→→
(まして、何をされるか分からない--いや、何をされるか分かってしまい、言えない)

【脳内で変換して下さい】
414雨宮ケイト ◆8jf4bwF9dE :2008/10/07(火) 23:01:55 ID:yNg7dS0c
(口元が意地悪い微笑に弧を描く)
(メガネをはずしてしまうと、それまでの冷静な表情が一変した)
そお…脱線しちゃったんだぁ…大変だったんだね?
男の子はそのぐらい元気あった方がいいよ。
若いころやんちゃしてて、なーんて渋いおじさまになってから
武勇伝を語る直クンも絶対ステキだと思うなあ。

(外したメガネを持った手を、ひらひらさせながら、さらに近付いて)
化け物が出たなんて聞いたら、真相を確かめずにいられないじゃない?
あたし絶対に理屈の通らないこと嫌いだから
なんでそんなのが出てくるのか、とか、ちゃんと調査したいのよ。
外部へ進学しないでここにいるのも、半分はそういう動機。

(メガネのツルで青年の制服の胸をつつく)
それで? 直クンの青春は充実しちゃってる?
415雨宮ケイト ◆8jf4bwF9dE :2008/10/07(火) 23:03:04 ID:yNg7dS0c
【訂正了解しました】
416迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/07(火) 23:17:13 ID:s7hTo5kr
(先輩の口元が歪んむ。三年前に散々見た形に)
(逃げることもできず、背中に冷や汗が落ちる)
いや、俺がやんちゃした訳では、ないです、はい
だ、だから、先輩のご期待には添えないかと

(焦りつつも、裏山については、真面目な気持ちがこもる)
でも、単なる噂じゃないですか?
学校にはつきものの、「七不思議」とかと一緒で
あまり、本気になさらない方が…
(否定するのは、噂が真実だから。夜ともなれば裏山は百鬼夜行。魑魅魍魎で溢れかえる)
(そんなところに、一般人が入り込めば…)
(一瞬考えた想像上の悲劇に、背中が凍り付いたように震える)

(胸をつつかれ、近付かれると、普段嗅がない、甘い、化粧品の香りが鼻をくすぐる)
(その香りに押されるように、足がまた半歩下がる)
は、あの、まぁ、一応…
417雨宮ケイト ◆8jf4bwF9dE :2008/10/07(火) 23:32:07 ID:yNg7dS0c
あたしが何を期待してるかわかってるんだ?
直クン、ちゃんと覚えててくれてるんだねー。
(思わせぶりにクスクス笑って)

本気にするも何も、被害者が続出じゃない?
この街、絶対なにかあるんだって。
霊だの魔法だの、そういう話じゃなくて犯罪者がいるはずなんだから。
もちろん人をさらったり殺したりする奴が一番許せないけど
神秘現象だなんて言って、無責任なうわさ振りまくのも認めらんない。
客観的に説明できる原因を突き止めようとしない姿勢はね。

(目を細めて3年前より男らしくなった相手を見上げる)
そうなんだ? 彼女いるのね? どんなコ?

(メガネのツルで、校章のすぐ下あたりを突き刺すように)
……どこまで、いってるの?
418迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/07(火) 23:48:42 ID:s7hTo5kr
それは、まぁ、三年前に、ことある毎に、聞かされましたから
忘れるなんて、できないです
(聞かされる時にされた悪戯-意地悪-も克明に覚えているが、言わないでおく)

でも、それは警察とかの仕事ですよね?
何も先輩が、危ない事をしなくたって…
(警察など、真相への道程の半分も進めないだろうことは分かっている)
(だが、ここで止めておかないと、結果は…見えている)

その…えーと…素敵な、人です
(自ら掘った墓穴を更に深く掘り進みながら)
どこまで…って…あの、あ、…えーと…
(顔を真っ赤に染めつつ、必死に追及から逃げる)
近くの駅まで?あ、そこの公園にも…
(口から出たのは、ベタベタな冗談。自分で言って後悔する青年)
419雨宮ケイト ◆8jf4bwF9dE :2008/10/07(火) 23:59:04 ID:yNg7dS0c
やーん、忘れられないなんて嬉しいこと言ってくれちゃって!
(ぺし、と制服の肩を叩く)
今あたし分子生物学のゼミにいるから、こんど研究室にも来てみて?
もっと忘れられなくなるから。
あたしも直クンがどのぐらいオトナになったのか、知りたいしー。

警察がするのは個々の事件の調査でしょ?
あたしはもっと大局的にとらえたいんだよね。
なぜこの街や学校の周辺で、こんなに何度も事件が起こるのか
絶対共通した理由があるはずなんだから。

駅とか公園でするの? アウトドアが好きなの、彼女?
それって犯罪だよね、日本では。
ホテル代がないなら、あたしの部屋貸してあげてもいいけど。
部屋代は、体で払ってもらうっていうのはどう?
(まるで3年前に逆戻りしたかのようなセクハラ攻勢を続ける)
420迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/08(水) 00:16:29 ID:HdZmLmgZ
あ、ありがとうございます。なのですが、お気持ちだけで、お邪魔は遠慮させて頂きます
(何やら怪しい言葉に、一気に二歩さがる)
(その下がった場所から)

あの、本当に危ないことは止めた方がいいですよ
何か、命に関わりそうな感じも…下手して、殺人鬼とかに会ったらどうするんですか?
(そこだけは真剣に、事の真相を知る者の経験として)
(本気で心配する)

(そんな言葉も、続くセクハラ攻勢に、泡のように溶けてしまう)
いえ、俺一人暮らしですから、って、そうではなくて。
それに、体で、と言われても、荷物持ちくらいにしか、役に立たないので、どのくらいの強制労働になるのか…
あ、いえ、別に部屋をお借りするとか、そんな必要はなくて………
(焦りが焦りを呼び、口走った言葉で、深く深く墓穴を掘っていく)
421雨宮ケイト ◆8jf4bwF9dE :2008/10/08(水) 00:32:59 ID:z8LRyEkS
危ないことなんかしないけどー、結果として危ない目にあっても
それなりになんとかなっちゃったりするかもしれなかったりね。
(わけのわからないことを言いながら、そこでいきなりメガネをかけて)
(急になれなれしい笑顔が失せ、ビジネスライクな表情になる)
人の心配はどうでもいいよ。
迫水君こそ、こんな時間に大学部のキャンパスをうろついてるなんて
なんか用事があるんじゃないの?

一人暮らしだったら、ちゃんとそこでしてるんでしょ?セックス。
駅へ行くなんて言うから、教育的指導が必要かと思っちゃったよ。
屋外でのセックスは犯罪、セックスするならその結果にも責任を負うこと。
オーケー?
(淡々とそこまで言うと、制服の襟首をむんずとつかんで)
さて、その彼女、見せてもらおうじゃない。
どこにいるの?

(陸上の練習をしているグラウンドへ無理やり引っ張って行って、無理やり遠巻きにお相手が誰なのか言わせようと)
(迫水直が口を割ったかどうかは……)

【こんな感じで締めさせていただきます】
【そちらのレスを待ちますので、よろしくお願いします】
422迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/08(水) 00:46:03 ID:HdZmLmgZ
あ、今日は、卒業したクラスメートに会いに来たんです
忙しいとかで、スッポカされましたけど
(事実を述べるが、あまり意味はなさそうで)

せ、先輩、その、連呼するの止めて貰えませんか?
……はい…
(セックスと往来で連呼する女性といいのは、見ているだけで恥ずかしく)
(真っ赤に顔を染めて、素直に返事を返す)

お?は?え?ちょ、ちょい、先輩、待って…
(襟を捕まれ、なす術もなくグラウンドに強制連行)
(幸いにも、恋人の姿はそこにはなく)
(何とか口を割らずにすんだ…今日のところは)


【では、こちらもこんな感じで締めます】
【今日はお付き合いありがとうございました。お疲れ様です】
423雨宮ケイト ◆8jf4bwF9dE :2008/10/08(水) 00:47:56 ID:z8LRyEkS
【見届けましたー】
【最後は確定っぽくてごめんなさい】
【ネタ提供ありがとね、楽しかったよー】
【またよろしくお願いします】

【お疲れ様でした、おやすみなさい!】
424迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/08(水) 00:54:28 ID:HdZmLmgZ
【いえ、こちらこそ、ビビり過ぎでした…】
【楽しんで頂けてよかったですし、こちらも楽しませて頂きました】
【では、またいつか機会がありましたら】
【おやすみなさいですノシ】

【スレをお返しします】
425瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/08(水) 20:53:13 ID:nYd2m9uI
今日も今日とて待機…と。遊べる時に遊んでおきませんとね。
プロフは>>12です。
426媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/08(水) 20:54:44 ID:jCOzy76c
失礼して、しばらく待機させてください。
プロフィールは確か>>122かと思います。
427媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/08(水) 20:56:28 ID:jCOzy76c
っ………りろーど、みす、です。
この頃はこの現象はないものだと思っていたのに…申し訳ありませんっ。(一礼)

もしよろしければ、ですけれど…お相手お願いできますでしょうか?
428瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/08(水) 21:02:16 ID:nYd2m9uI
ふふ。貴女、よくやりますよね?
抜け目無さそうに見えて微笑ましいことです。
ええ、もちろんお相手致しますよ。
さて、邂逅となりますが…偶然にするか、それとも互いに素性は知ってても不思議は無いですし
どちらかから探りに行くか…なんてのが思い付くところですが。
429媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/08(水) 21:10:19 ID:jCOzy76c
……これに、関しては本当に何か憑いているのではないかと思います。
ありがたい限りです、宜しくお願い致します。(一礼)

…そう、ですね。一応、貴方の方に私の情報が渡ってしまっているので、
この度は、貴方は私の素状を知っていて、
私の方は名のある錬金術師がいるくらいは知っているけれど、
貴方だとは知らない状態、で邂逅とかいかがでしょうか?
430瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/08(水) 21:15:09 ID:nYd2m9uI
はい。ではそれで行きましょう。
と、なると、こちらから訪ねて行くとして、書き出しはお願いしてよろしいですか?
場所や時間は貴女のご自由にして頂いて。
探しに行こうと思ったら、どこまでも探しに行きますので。
431媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/08(水) 21:17:29 ID:jCOzy76c
了解いたしました。
外だと、即座に物騒なことになりかねませんので、
学校…にさせていただきましょうか。放課後の図書室あたり、とか。
次で書き出させていただきますので、少しばかりお待ちいただければ幸いです。
432瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/08(水) 21:18:54 ID:nYd2m9uI
はい。了解しました。

お待ちしていますよ。
433媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/08(水) 21:27:39 ID:jCOzy76c
(図書室という場所は基本的に静かな空間ではあるが、この放課後は特に静かだった。
 この時期にもなると太陽が沈んで、闇が降りるのも随分と早くなってくる。
 本棚に収められている小説の一つへと手を伸ばしながら、ふいに窓の外を見る。)

――……この頃は、夜が深まるのも早いものです。
まあ、それはそれで、良いことなのかもしれませんけれど。
(小さな独り言は、静かな空間に響くこともなく溶けた)
(現代文の担当教師から「本を読め」とのお達しを受けたゆえに、
 とりあえず、何か読まなくてはならない。本を借りにきたはいいものの…と、
 適当に取った一冊を眺めながら、少しばかり疲れたように息をついた)


【お待たせいたしました。それでは、改めまして宜しくお願い致します。】
434瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/08(水) 21:40:11 ID:nYd2m9uI
ふむ――。
(放課後の図書室。静かな空気に包まれた空間は思索には相応しく)
(また、見た目からして室内に閉じ籠るのが似合うタイプ)
(先日来、嫌に騒がしい部室の呪いの日本人形が放つ刺々しい雰囲気を疎んじて此所に赴いたわけだが)

……おや?

(微かな疲れの色を孕んだ声。言葉までは聞き取れなかったけれど)
(そちらを見れば、長身痩躯に長い黒髪の女性…)
(同じ学年の、そして、異形狩りの――)

媛名葵……さん。転校生の。
(声に出したしまった名前。それに幾つか付け足して呼び掛けたような体を整える)
(彼女が転校して来たのは随分と前。おそらく転校生と呼ぶのは、瀬尾が最後の存在になりそうだった)

【はい。改めてよろしくお願いします】
435媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/08(水) 21:52:06 ID:jCOzy76c
(足音にも気配にも気付けなかったのは、疲れが溜まっていたせいなのか
 この学校という空間を――「任務先」を不覚にも安全なものとして認識し始めているからか)
(突然に、呼ばれた名。驚きは小さく肩を震わすに留めて、ゆるりと視線をうつす)

……転校生、とは。
そうやって呼ばれるのも、何やら久々なものですね。
(その黒い目に映ったのは、栗色の髪をもつ色白の青年。
 ぱっと見た限り、その柔らかそうな物腰とややたれ目気味の瞳の所為か、優しげな印象を受ける。
 そうして、それこそこの図書室といった空間に似合いそうな雰囲気を纏う――…そんな、青年)

私のことを知っていてくださるだなんて、なんとも重畳な限りです。
(そう言って小首をかしげてから、ゆっくりと記憶を呼び起こす)

―――…確か、瀬尾 司さん。でしたで、しょうか。

(どこか不安そうに。“見た目には”おずおずというように切り出した言葉)
436瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/08(水) 22:05:47 ID:nYd2m9uI
……ふふ。
失礼、貴女がこの学園にいらしてから、随分になりますものね。
(ややずれた発言をした自分への照れ隠しの笑いに潜んだ、僅かな刺)
(「よくやる」…そう思った)
(あの抜け目無い真賀樹漸をして厄介と言わしめた異形狩り)
(しかも資料によればずば抜けた至近戦、武闘派だ)

驚かせたようならすいません。
ええ、と…媛名さん目立ちますからね
転校してきた頃からクラスの男子が大騒ぎでした
…今日は本を?
(あまり知らぬ男子に声を掛けられ驚きながらも、丁重に応じる淑やかそうな―)
(資料で素性を知るだけに、その見事な見せ掛けに薄ら寒さを感じる)
(…とは言えこちらも他愛もない会話を返す、図書室にいそうな一般生徒を装う)
437媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/08(水) 22:18:35 ID:jCOzy76c
あら、構いませんよ。
こちらの学園は幼等部からあるそうですし、
同じ学年であれば大抵は顔をあわせたことがあるくらいだと、クラスの方にお聞き致しました。
そのような中だと、「転校生」なんていうものも、少しばかり浮いてしまうのも当たり前です。

(いつもは特に強い感情はうつさないの貌に、うっすらと微笑を浮かべる)
(思わず愛想笑いを浮かべたのは“反射”だった。
 ――何故か、この男の前では”些細なことも零してはいけない”気がしたのだ)

ええ……背とか、女子にしては高い方ですものね。私。
(目の前の彼には何らおかしいところはないはず。ただの、“一般の生徒”に見える)
(それでも、この様々なものが渦巻いているのがこの学園だ)

はい、今日は本を。
現代文の先生が、とりあえず本を何冊か読んでくれ頼むから、と仰られるので……
それはよいのですけれど、こう、自主的に本を読むタイプでもありませんので何を読もうかな、って。
……瀬尾さんも、本を? それとも、図書委員だとか。
(そうやって尋ねてから、また窓の外が目に入った――…ゆるやかに夜が迫る、外)
(この学園にもこの町にも、本当に様々なものが渦巻いている。そう思うと思わず目が細まった)
438瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/08(水) 22:34:25 ID:nYd2m9uI
ええ、そうですねぇ…。
でも背が高い、で騒ぐのはバレー部かバスケ部の勧誘くらいです。
男子生徒が騒ぐからにはそれなりに…交際申し込む方とか、いませんでしたか?

(張り付いたような笑み。会話の内容に、殆ど注意を払わなくてもいいような話題)
(それを続けたのは言葉では無くて、思考に神経を集中する為の時間稼ぎ)
(…研究、敵、隙、可能性、危険…)
(幾つかの単語とイメージが脳裏を過ぎる)

――おやおや、あまり教師を困らせるタイプに見えませんが、意外ですね。

僕は、静かな空間を探して……と。
「夜」…物騒ですよね、最近は特に。

(媛名がふと遣った視線の先にある夜の闇)
(夜。彼女にはそれは常人とは別の意味を持つ空間なのだろう)
(頻発する事件に、帰路の心配を漠然とする頼り無い優男…そんな風にそれとなく水を向ける)
439媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/08(水) 22:47:25 ID:jCOzy76c
そう、ですね…。
そういえば、バスケ部の方には恐縮ながら一度、受けましたね。
(それは“バスケ部の勧誘”の話なのか“交際の申し込み”の話なのか、
 そこらを上手くはぐらかすようにしながら、あたり障りのない返事を返す)
……本人としては、困らせるつもりはないのですけれどね。こればかり、は。
(それから、次に続いた彼の言葉に小首を戻してから、小さく息をついた)

ああ、何だか貴方って図書室とか美術室とか似合いそうです。
(そうは言いながらも視線は確かに、彼でなくその向こうの「夜」を捕えていた)
(しかし、次に相手が吐き出したその一言で、その視線は「夜」でなく「瀬尾司」に向かう)

……ええ。まったくと、物騒な事件ばかりが続いています。
殺人も失踪もあとを絶ちませんし、ほんとうに“普通”じゃありませんよね。此処。
(黒い瞳は真っ直ぐに相手の瞳をみつめながら、わずか困ったように細められる)

あら。もしかして、心配してくださいましたか?
私の方は、そう家も遠くありませんので。むしろ、貴方の方こそお気をつけになられて。
(“見た目”だけで判断するなら、それこそ妖魔あたりに腕の一本軽々と折られてしまいそうだ、と。
 そんな認識を込めたゆえの言葉。きっと、彼の素性を知らないからこそ吐き出せるものだろう)
440瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/08(水) 23:07:17 ID:nYd2m9uI
…発見された遺体の中には何をどうやったのか見当がつかない
いえ…人間がやったとは思えない様に損壊したものもある――とか。
(夜を往く者ならば反応するかと思ったが、やはり…)
(こちらの真意を窺おうとしているのか、見詰めてくる黒い瞳)
(…さすがに、素直に動揺や警戒を浮かべる程、彼女は甘くないようだ)
(治安の悪さを心配する女生徒…そんな風情で)

噂では化物を見たとか…まあ、オカ研の身としては信じたくなりますが
…その点この前の山火事などは明らかに人の手による放火でしょうね。

(嘘は言っていない)
(化物の噂があるのも山の木々を些か燃やした犯人の件も…)
(いずれも真実ではある)

はい。さすがに心配だったのですが…近いなら一安心ですね。
ふふ、たしかに僕が化物だか殺人鬼だかに襲われたら……助からないでしょうねぇ。

(まあ、初対面の女生徒を家まで送ろうなんてガラではないが)
(更々そんなつもりがないだけにシレっと言える)
(自分の命を脅かし得る化物…結構な話しだ)
(いないとは思わない。それ程の強さ、いるならば是非自分の前に現われて欲しい)
(漏れた苦笑には、しかし言葉と違い怯えの色が無かった)
441媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/08(水) 23:18:41 ID:jCOzy76c
――…ええ。
鋭利な刃物で喉笛を掻き切られた死体、とかならば、
人の手なのでしょうに……どうにも、それじゃないものも多いとか。
(“喉笛を?き切られた”のは、昨夜の“彼女の獲物”の話なのだけれど。
 物騒なものですね、とでも言うように答えるが黒い瞳は逸れない)
…あら。私としてはてっきり、唯の山火事だと思っておりましたが、
オカルト研究部の方がそう仰るのなら、きっと人の手なのでしょうね。
(オカ研がいったいどれ程の根拠になるかは、全く不明だがぬけぬけと言い切った)

………優しいのですね。ありがとうございます。
(これが微笑つきであれば、一片も違わずに「愛想のよい女子生徒」で留まっただろう)
(しかしながら、彼女は司の表情にある恐怖や怯えならぬもの――…
 それどころか苦笑のなかに何かしらの希望的感情すら籠められたものを見た気がした)
(それは「つまり」――…と、思考がまとまれば次は行動に移すだけだ)

ほら、せっかくこうしてお会いできたのですもの。
……そんな展開になったら、まったくと寂しい限りですから。私の方こそ心配です。
(こちらもこちらで、まさに心にも少しくらいしかない発言をしながら、
 自然を装って、距離を、詰める。“武器をもたない”手ではあるが…それを伸ばせば相手に触れられる距離まで、と)
442媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/08(水) 23:24:39 ID:jCOzy76c
【あら、4行目あたり文字化けしてしまっておりますね。
 喉笛を?き切られた → 喉笛を掻ききられた になります…っ。】
443瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/08(水) 23:37:33 ID:nYd2m9uI
………。
(彼女が――察した。それを感じた)
(餌を撒き過ぎたか?そうも思ったが、実際は)
(「研究」に絡んだ事柄に思いをやった為に一般生徒の仮面が僅かに外れた)
(それが決定的。つまりはいつもの悪癖の故に)

――む?

(声音の優しさと表情の硬さ…これで顔さえ笑ってくれていれば)
(気遣ってくれた男子生徒に親しみを覚えた女子の友好的な――そんな風にも見えたろうか)

ええ、そうですね。せっかくお近付きになれた事ですし。
――ちなみにどういう展開ならばお望みでしょうか?
「近しい」間柄としては…ふふ。

(間合いが詰まる。ゆっくりと、確実に)
(殺気を孕んだ獣に至近で出くわしたら動くな…そんな言葉を思い出した)
(身体能力ならば獣とのそれに近い差がある。下手な動きは死を早める)
(動かず、瞳を逸らさず…まだ尚、ふてぶてしさを保ち)
(言葉を続ける。手に汗が滲むプレッシャーも久し振りだ)
444瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/08(水) 23:39:12 ID:nYd2m9uI
【はい。了解しました】
【…と言いますか相変わらずの我が身のレスの遅さ】
【申し訳なく…はい】
445媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/08(水) 23:47:52 ID:jCOzy76c
(逃げもしない、瞳もそれない。しかもなお、ゆったりと構える青年)
(――…少なくともはずれじゃない、と思った。加えれば、「気が置ける」人間だとも)

そう、ですね。
(声音はまるで、どうしようかと思案しているかのように響く)
(しかしながらその瞳は、思案の色を映さない)
(相手が動かないのをいいことに、彼女はまるで、
 すり寄るといっても構わないくらいまで距離を詰めきってしまうと、すっと手を動かした)

――…「近しい」間柄、としては。
もっともっと、お互いの事を深く知りあえたら、嬉しいです。
(自分も背は高いとはいえ、10センチも違えば流石に下から少し見上げる形になる)

(漆黒の瞳は、ただ、真っ直ぐに相手を見つめ返すだけ)

(異性へのアプローチ、だとか。この行為は決してそんな甘やかなものではない。
 例えばもし、仮に、傍目から見た限りはそれが成り立っていたとしても
 ――黒瞳に映るその“色”は、決してそんな穏やかなものではない)
446媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/08(水) 23:49:51 ID:jCOzy76c
【あらあら、お気になさらないでください。
 というより、むしろ私こそ…長文長考を続け、申し訳ない限りで…っ。(一礼)
 お時間の方とか、大丈夫でしょうか…?】
447瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/09(木) 00:03:30 ID:HaGxUH00
ふふ……ここ最近、僕にアプローチしてくれる女性は幸いに
とても美しくて…とても恐くて…
そういう作法をとても「心得た」方ばかりです
――嬉しくて涙が出そうですね。
(媛名の言葉も態度も…)
(そう。端から見れば日の暮れた図書室、艶めいた雰囲気の男女の…)
(しかし体の奥に感じるのは熱ではなく寒気)
(見上げる瞳に甘さは無く――部室に据えた呪いの人形もかくやの深い闇)

ええと…とりあえず口づけでもしたらよいでしょうか?
――冗談です。
そのお言葉は「吐け」…と受け取ればよろしいですかねぇ。

(至近。ぶつかる視線。吐息さえも感じられる距離)
(媛名の貌は、既にただの女生徒のそれではなく)
(造りが端正故にその冷たさを際立たせる)
(知り合いたい。即ち聞き出す。更に付け加えれば「さもなくば…」)
(こういう瞳の人間に尋問されるのはゾッとしない話しだ)
448瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/09(木) 00:05:42 ID:HaGxUH00
【はい。時間のほうはまだ、こちらは大丈夫ですよ】
【媛名さんの方こそ眠くなったら遠慮無く仰ってくださいね】
449媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/09(木) 00:15:22 ID:jrQhqUZx
怖くて、の前だけ十全と褒め言葉として頂いておきましょう。
ここ最近、こういう「アプローチ」に“応じてくれる”方は、
なかなか素敵な方々ばかりのですので、私こそ、嬉しい限りです。
(ぬけぬけとそんな言葉を返しながら、距離は保ったままに。
 至近距離で、そっと相手の胸元に手を置いて――…状況と実情はどこまでもあべこべだった)

(しかしながら、ここにおいても相手は大きく揺るぎすらしない。
 彼女は返された軽口に流石に少しばかり、驚いたか――…目元を緩めた)

キスのひとつで「吐いて」くださるなら、
それはもう、楽で楽で仕方無くて、私だって涙が出てしまいそうです。
(黒い瞳にいくらか悪戯な色が籠ったとしても、今度は声音が淡々としていた)
(一筋縄ではゆきそうにない、と思うけれど―…彼には変化球もそう効果をなさないだろう)

――…「そう受け取って下さい」。
こうやってお返ししたら、貴方の事をもっと私に教えてくださいますか?
(だから、投げ返したのは在る意味で直球ストレートだった)
450媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/09(木) 00:17:22 ID:jrQhqUZx
【幸いです、ありがとうございます。私も、まだ大丈夫ですので、
 瀬尾さんも眠気やお時間のときは十全と仰られて下さい、と。(一礼)】
451瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/09(木) 00:33:42 ID:HaGxUH00
(胸元に添えられた華奢そうに見える手)
(いや、この場合、胸元ではなく心臓の側…人間を確実に絶命させ得る急所の側と認識すべきだろう)

…悪いお話しではありませんねぇ。
貴女の唇と引き換えなら。はい。
(ついでに自分の命が天秤にかけられてるなら尚更だ)
(瞳の闇に悪戯さが揺れるのは、言葉通り際どい駆け引きを何度も行い)
(どこかにそれを楽しむ余裕が生まれる程に、場慣れているからだろうか)

ええとつまりキスされたい――
(僅かに顔を寄せ、更に近付く唇…と、そこで止めて)

さて…軽口も叩けなくなる前に…口が動くうちに話したほうが懸命でしょうね
……改めて。不肖、瀬尾司、代々の錬金術師ですよ。
異形狩りの媛名葵さん。
(そのまま囁くのは自らの素性。さすがにこれ以上白を通すのは愚策と断じた)
(貴女のことは既にお見通し…そう言わんばかりの声音で媛名の素性を指摘したのは)
(吐かされた事への悔し紛れ…やや子供じみた細やかな意趣返しだった)
452媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/09(木) 00:48:59 ID:jrQhqUZx
(至近距離から更に近づく、男の顔)
(十分に整ったと取れる彼の貌が止まる寸前で、ほんの、ほんの一瞬だけ視線が泳いだのは
 彼女は“する”ならばどこまでも大胆不敵にゆくくせに、“される”のは不得手だからか)

(様々な意味で、ギリギリの駆け引き。それが、終わる。
 “一般生徒”だと思っていた目の前の男は、一線を見極めて見事に渡ってきた)

…重畳な――…っ…お答え、です。
(返された十全な答えに、満足したように言葉を返す)
(そうして、「錬金術師」から「名のある錬金術師の家系」の存在を思い出した瞬間
 彼女は彼の意趣返しに引っかかった。それでも最後まで言い切ったのは、もはや意地)

酷い。お互いに知り合えましたら、と願ったのに。
……どうにも、貴方の方が私のことを知っていらっしゃるご様子です。
(“異形狩り”。その言葉が絡んだ途端の彼女の瞳の色は、それこそ漆黒の闇だった)
(とどのつまり、「どこから聞いた」と、加えて脅しをかけたのである)
453瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/09(木) 01:03:29 ID:HaGxUH00
(おや――?と、思った。揺れて、逸れる瞳)
(僅かに見せたその瞬間だけは、見た目どおりの淑やかそうな女性の反応で)
(張り詰めた駆け引きの際でなければ、可愛らしいと目を細めたろうか)

……そのようですねぇ。互いに、と言うには
少々釣り合わないといいますか…いやはや…まだ吐けと?
はぁ…釣り合わない話しです…真賀樹漸くん…先日、転校したらしいですが。
彼に助力を頼まれた見返りに…ですよ。
(意趣返しが利き過ぎたか、自分の素性が知れてるのは)
(媛名には思いの外に不興だったようで)
(脅されれば従うしかない状況だが溜め息の一つも漏らしたくなる)
(…別段、吐いて困る情報ではなく。単に女性に脅かされるまま従う)
(我が身の情け無さに、だ。あまり男らしさを気にするタイプではないが)
454媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/09(木) 01:13:08 ID:jrQhqUZx
物分かりのよい方は、嫌いではありませんよ。
もしも黙っていらっしゃるなら、こちらから“奪わなければ”ならないのかと。
(奪うのは唇なのか、はたまた“別のもの”か)
(多分、先ほどのことに自身がわずかでも動揺したことを自覚しているからだろう。
 それは、少しばかり子供っぽい悔しさゆえの余計なまでの脅しがかった演出の言葉)

………あの男は、いったいどこのどこにまで絡んでいるのですか。
(「真賀樹 漸」。その名を聞いた途端、彼女の瞳からすっと闇が退く)
(それは“瀬尾 司”が確かにあの「瀬尾」の者という可能性があるからであり、
 真賀樹漸から自分のことを聞いた、という答えはそれこそ疑うまでもなかったから)
…初対面にも関わらず、御無礼の数々をお許しください。
(その言葉は、瀬尾司は少なくともこの場で狩るような敵じゃないとそう認識したゆえのもの)
(これだけ見事に、日常に馴染みこんでみせる彼ならば、
 暴走や異形化ととれるまでに転んでいるなどということはないと踏んだのだ)

(彼女は至極あっさりと。それこそ、身勝手さを感じるほどにその身をゆるりとひこうとした)
455瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/09(木) 01:32:53 ID:HaGxUH00
…あまり脅かさないでくださいよ。
気が小さいのですから。

(今までに媛名が見せた駆け引きの冷徹で狡智な技巧)
(それらからは、やや異質な強めの威嚇――おそらくは動揺を相殺する為)
(感情の揺り戻しとも言える極めて人間らしい心の動き)
(冷徹でも狡智でもなく…とはいえ、安全かと言えば決して安全ではないのだが)
(少なくとも心の温度が無い戦闘機械ではないとだけは、理解出来た)

さて、彼の底はとうとう知れなかった…なかなか面白い人でありましたがね。
(あの狡猾極まりない盗掘屋は、とうとう別れの挨拶もせずに)
(しかし自らの為すべきを為して、その上で図太く生きて返り、去った)
(珍しく、研究が絡まずとも面白い人間だと記憶していた)

いえいえ、助かりましたよ…全く肝を冷やしました。
――と、少し釣り合わないと申しましたよ。
まあ、正直、癪なだけなんですが…ね?

(瀬尾の名もあまり意識したことは無かったが、この状況を切り抜けるには役立ったらしい)
(こういう所謂玄人は攻撃、排除には厳格なラインを持つ者が多く)
(自分はそれを幸いに満たさなかったようだ)

(――しかし、だ。情報を喋らされ冷や汗をいいだけかかされ)
(もう結構、お疲れ様…些か…いや、かなり癪だ。不公平な話しだ)
(といえ、彼女の情報に今のところ興味は無い…ならば短い間に垣間見た)
(彼女の弱さを揺らせて憂さ晴らし…と。これまた子供じみて離れ行く媛名を抱き戻し、また顔を寄せる)
456媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/09(木) 01:49:08 ID:jrQhqUZx
ええ、嫌いではありませんでしたよ、私も。
…最後の最後まで、色々と困った方でしたけれど。
(それはこの状況に陥ることになった彼の知り合いを売る潔さを指すか、
 それとも自分が譲り受けた身に余る“糸”を指すか。 答えはおそらく両方であろう)

――…あら。お釣りなら要りませんから、取っておい、っ…ッ!
(胸にあてていた指が離れていく寸前で、再びその傍へ抱き寄せられる)
(彼女はきっと“瀬尾司”という人間を見誤っていたのだ。
 彼の観察眼及び思考能力・速度、人の仕草や言動から中身を予測する力。
 無から有を生み出すとまでいわれた錬金術師――…それだけではおさまらない“瀬尾司”という存在を)

(流石に赤面はしなかった。 羞恥というより心の中にあるのが焦りだったから)
(貌に浮かぶ動揺は全て押し込めたけれど、唯一、彼女の揺れをしめすように
 離れてなかった司の胸元に置いておいた手に力がぐっと籠ってしまった)

(顔をよせられれば、全てを押し込めた瞳で、彼を見返す)
(先ほどのように寸止めされるだろうと予測した彼女はその前に、言葉を紡いだ)

異形を狩るが為の≪深凪≫が第八席――…主人よりは、“剣糸”の音を賜ります者。
こちらでの名を、媛名 葵と申します。 お好きに、呼んで下されば重畳です。

(「情報は返したのだから、これで」だ、とでも言いたいのか)
(思わず手に籠った力をゆるく抜きながら、至近距離で彼女は息を少しだけ潜めた)
457瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/09(木) 02:10:10 ID:HaGxUH00
(当たり。そう言って差し支えない結果)
(腕の中、揺れ、焦る媛名。胸元を握る手が雄弁に物語る感情のざわめきは)
(癪だとさえ感じたつい先刻の冷徹な異形狩りとは思えぬほどで)

……貴女のような方には釈迦に説法でしょうが
交渉する際は相手の動機、求めるところを確かめて
それから札を切りましょう…と
(媛名の出して来た情報は情報として記憶はしたが、さほどの興味は無い)
(駆け引きの初歩的過ぎる講釈を垂れながら)
(瞳が好奇心と底意地の悪さを湛えて細くなる)

…さて、質問。僕は先ほど癪だと言いました。
その動機は貴女の組織の情報で収まるでしょうか?
答えは否――。

(そう。良いように扱われて脅された悔し紛れの…ならば相手にも)
(多少は悔しい思い出でもつくってやらねばというものだ)
(握った手が緩み、緊張の解けかけた刹那に唇を寄せ、塞ぐ)
(ただ柔らかさと熱だけを感じるような、重ねて触れ合うだけの)
(穏やかそうに見えるが、見た目ほどには甘やかな優しさのない口づけ…)
458媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/09(木) 02:29:08 ID:jrQhqUZx
(それは多分、明らかな不覚で、敗北だった)
(冷静さを欠いた。漏れても構わぬ――…そんな情報など“錬金術師”が望むはずもない。
 むしろ、動揺を抑え込んで、いくらか彼の行為に乗ってみせた方が正解だったかと、
 今更ながらにそんなことを考えても、時はすでに遅いというものだった)

おさまってくださらないなら、
それはもう、申し訳ありませんとしか申し上げ――…っ、ぅ、ん。
(逃げにかかった、途端の出来事)
(触れ合うだけの口付けがもたらすのは、その確かな感触と熱と、感情の高ぶりと
 何故か、本人にも何故か判らぬまま脳裏に一瞬だけ過って消えた「声」――…)
(そうして、確かな悔しさ。穏やかな触れ合いでも、見た目ほどの甘さなどない口づけ)
 
……っ。
(何故か突き飛ばしてしまうことができないのが、また悔しかった。
 胸に置いておいた手に再び力をこめて、そうして抵抗を示すようにその胸を押した)
(しかしながらその愛らしい抵抗とは裏腹に、
 自らの太ももを手早く探ったもう片方の手は、足にあるホルダーから“得物”を引き抜く)
(力を恃むなど、それこそ自らの負けを認めるようなものだけれど、手が伸びたのはほぼ無意識だった)
459瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/09(木) 02:50:03 ID:HaGxUH00
(目が、知らず笑っていた)
(勝利…男女が唇を交わすのを表すには、どうかと思う言葉だが)
(身勝手な脅迫者への相応の意趣返しを果たして)

…ん……ぅ…

(触れたまま、緩やかに唇をずらし、感触を、或いは勝利の感覚を楽しむように)
(平手の一つも飛ぶかと思ったが拍子抜けするほどに)
(可愛らしい抵抗。まさか初めてかと疑いたくなる程の)
(――しかし)

……物騒ですね。
もう、勘弁して差し上げますから、それは貴女もご容赦ください。
組織に属する者が痴情の縺れで、力を振るい無為に刃傷沙汰など…
そこまで貴女を辱める気はありませんし、何より僕は痛いのには弱いのです。

(媛名の抵抗は、こちらの予想を上回り剣呑だった)
(視界の隅で動いた手とそれに握られた何か)
(その正体を考える必要も無さそうだ…正確にはそんな余裕は無い)
(怯みは見せず、しかし速やかに唇を離し)
(…彼女が生粋の組織人たれば感情より組織の不都合、面子を優先する)
(もし自らの感情を優先するタイプなら…腕の一本くらいで済むことを祈るしかない)
(一応は弱みも見せて、彼女の面子の立つ瀬も考えて…)
(慣れぬ色男の真似などすると、無様極まりないと内心、自嘲した)
460媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/09(木) 03:03:59 ID:jrQhqUZx
(唇が離れ、ぐっとダガーを握った片手に力がこもったことで、
 自らが――“猟狗”であるはずの自らが、個人的なことに心を乱し、
 血族的な「それ」はなるべく敵にまわさぬように、という主人の言葉を破ろうとしていたことに気づく)
(相手に不覚を許したばかりか、あさつまえ言いつけを破ろうとした自分――…
 “猟狗”であることを至上とする自分なら、行うはずもないことを“今の自分”は行おうとした)

――……ッ。
(だからこそ、彼の突いてきた部分は、“今の彼女”にとってはあまりにも痛い部分だった)
(どれだけ自分がこのぬるい日常で牙を抜かれたか、自覚せざるを得ないものだったのだ)

――…そう、仰られるなら。こちらこそ非礼をお詫び致します。
あら、“この程度”で許して下さるだなんて、優しいの、ですね。
(ダガーを直す手が、わずか震えた)
(それでも、今までの敗北など不覚など全て無視して、相手が整えた瀬に立ち、
 場違いにそうとだけは言いきってみせた。彼女の自尊心と、彼の気遣いが、彼女を保たせた)

(ただ、それでも言いようのない悔しさを示すように、
 まるで拗ねた子供の行為のように、ぐっと司の胸元にある手の力は籠ったままで)
461瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/09(木) 03:24:20 ID:HaGxUH00
(…どうやら賭けは辛うじて勝った)
(組織に帰属する人間ほど、組織の為に身につけた力であるほど)
(その自分に誇りを抱く故に、組織の目的以外のことに力を振るうのを嫌う)
(見誤れば最近よくある惨殺事件の一例に加えられるところだったが…)

…はい。あまり貴女を挑発しても
逆に高い代価を払うハメになりそうで。
(この言葉は気遣いというよりは事実)
(それと同時に取り乱しもせずに、自尊心を保つ媛名を)
(心の強い人だと…拠って立つものをもつ人間特有の強さを備えた人物と感じた)

…重ねてお詫びをさせて下さい。
子供じみた仕返しのやり方をして、辱めてしまいましたね。

(胸元を握る媛名の手に自らのそれを添えて優しく握る)
(…冷徹な戦闘機械とまで行かずとも、傲岸で他者を顧みない組織の傀儡だったなら良かったが)
(媛名が見せた、そして今も見せる心の襞は人間的で、どこか年齢以上に無垢で)
(その様なものを弄した実感は、いたたまれなさを伴い)
(いやに素直な謝罪となって口をついた)
462媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/09(木) 03:42:58 ID:jrQhqUZx
(彼女が力を振るうのは、“猟狗”であるが為)
(日常において温もりと触れ合う前なら、きっとさっきのように取り乱しもせず、
 こちらから追撃さえ加えることができたかもしれない――…否、彼相手には些か大風呂敷か)

あら。大丈夫ですよ?
わたし、平和主義者ですもの。 高い代価、だなんて。
(静かに、呼吸を整える。それからゆっくりと、改めて瀬尾司を見据えた)
(その視線が孕んだのは敵意でも憎悪でも、しかし明確な好意でもなく、「無」。
 彼という存在を見極め、これ以上に隙をみせまいとする為だけに彼を見た)

………いいのです。
(しかし、その視線は自らの手に触れた手の温もりと真っ直ぐな謝罪により途切れる)
別に、謝ることでもありません。
私に非があることは自覚しております、謝罪は致しませんけれど。
(謝罪をすれば、自らの仕事のやり方を否定することになる。だから、謝罪はできない)
(淡々とした声音でそう告げた彼女は、既に出会ったころとたがわぬ“媛名葵”だった)

――……それに、自覚しておかなければならないことを、自覚しなおしたから。

(零すように、呟いた)
(“貴方には、感謝しております”と、むしろこちらから礼を述べる。それは確かに純粋な感謝)

お気に、なさらないで。
(そういっていつもの仕草で小首をかしげる。司の中の手も、力を抜いた)
(それからふと、彼の向こうの窓に目を向ける――既に、日が暮れて、静寂と暗闇が外を支配していた)
463瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/10/09(木) 04:05:32 ID:HaGxUH00
(凪いだ――媛名の瞳、いや全体から発せられる雰囲気)
(心の動き、とも言うべきものから揺れが…細波さえも消えてゆく)
(そして現われたのは初めの媛名葵…)

ええ、そのことについては謝れなどと言いません
僕に研究があるように、貴女にも為すべき仕事があるのでしょう
(あれが彼女のやり方で、今の媛名の姿が)
(彼女自身が最も恃むところの大きい姿なのだろう)
(自らの力は自らの為に使う、そんな瀬尾には組織人の信念を完全には理解出来なかったが)

夜道は――いえ、貴女の往く道は、険しそうですね。
貴女もどうかお気をつけて。
(自らの感情を殺し、従うことで自覚するという役目)
(そして向かう先はこの街の深い闇…修羅の道行きであろうことは想像に易い)
(握った手を解くと窓の外を一瞥し、ゆっくりと背を向けて…)

……ああ、そうそう…もしも懲りてなければ
ご入り用の際はお声を…魔を退ける貴女と
魔を捕まえる僕と…
短期的かも知れませんが情報なり、荒ごとなり、目的の一致を見ることもあるやも…です。

(いかにもついでと言いたげに背を向けたまま切り出したのは)
(多少、罪滅ぼしに近い意識の籠った細やかな協力の申し出)
(もちろん目当ては彼女からもたらされる化物の情報などもあるが…)
(返事も聞かずあまりアテにもせず、告げるだけ告げて図書室を出た)

【と、やや巻き気味でしたがこれで〆ますねー】
【本当にこんなお時間までお付き合い頂き】
【しかも何だか色々ともう恐縮の至りで…とにかく有り難うございましたー】
464媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/10/09(木) 04:34:39 ID:jrQhqUZx
(―――…瀬尾 司。せのお、つかさ。
 その名を何度もその胸に刻み込む。刻まずとも、忘れるわけがないのだけれど)

(ただ、決して無暗に敵に回してはならない。それだけは、確かに思う)

(瀬尾の錬金術師にして、類まれなる観察眼と思考能力を持つ男。これこそ怜悧、か。
 ついでに人に対する気遣いが上手いとでも称したら、この男はどんな顔をしてくれるだろう。
 優しいとでも言ったら、彼は揺らいでくれただろうか。小さく心のなかで笑った)

……私、なかなか懲りない性質ですから。
(図書室では声を荒げることもできない。
 告げるだけ告げて、そこを出てゆく背中にかける声は大きくはなかったけれど)

錬金術師、なんていう存在を味方にできるとなれば、それは重畳な次第。
十全と、そのときは“お声”をかけさせていただければと思います。
(それは、恭しい一礼。彼女が仕事の一環としてその返答したがゆえの硬い礼儀)
(彼の真意がどうであれ、それはありがたい申し出だったから)

――……また明日、瀬尾さん。
(もう見えない彼の背中に向かってつぶやく。そのまま背を本棚に預けた)

(帰らなくては。さっさと、帰って着替えて――…狩りに、出よう)

……私は、深凪の猟狗なのですから。

(それは確認だった。再認識だった)
(もう号令は出ている。それならば、自分はそれに従うだけだ)

(司に触れられた唇をなぞる。じんわりと、熱を残すそれ)
(彼と唇を重ねた瞬間に、脳裏によぎったその声は一体、誰のものだったか――)
(そんなもの忘れてしまおう。“異能者”を異形と断じた今に、必要など、ないのだから)



【物凄く遅れてしまいましたけれど、こちらも〆です…っ】
【こちらこそ、こんな時間までお付き合いいただけて本当にありがとうございます】
【本当に本当に、十全と楽しませていただいた次第でしたよ。こちらこそ、です】
【また機会がありましたら遊んでくださると重畳です】
【もう、4時、だなんて…十全とお身体を労られて下さいませ。それでは、有難うございました(一礼)】
465郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/10/10(金) 19:55:23 ID:J16uJYcZ
>>398
……かもしれないな。
分かったよ。俺は死ぬ気なんてさらさらないし、
これを預かったからには、きちんと最後まで責任を持って預かる。
そして、そのときに直接あんたに返すからさ。
(手渡された刀を握り締めて、ぐっと前に突き出す。それは誓いのようでもあり)

………なっ!?
あ……く、あ、……!?!?
(唇の触れ合い――ではないものの、彼を硬直させるには十分の行動であり、
 何か言葉をつむごうとするものの、結局は意味を持たない声を漏らすに終わる)
ちょ………っ、あー、もう分かったよ!
またなっ! ちゃんとこれは預かるからなっ! ちゃんと取りに来いよ!!
(やけくそ気味に、立ち去る彼女の背中を見送りながら、そう叫んだ)

【遅くなっちまったけど、こちらもこれで締めということで。
 どうも付き合ってくれてサンキューなっ!】
466伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/10/10(金) 22:28:50 ID:0oHpeOeP
【迫水先輩とのロールにお借りします】
【プロフは>>13にあります】
467迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/10(金) 22:33:35 ID:7qUKy60j
お待たせ
俺のプロフは…>>50だったかと
さて、改めて、よろしく
やはり、基本はバトルかと思うのだけど
共闘?戦闘?
468伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/10/10(金) 22:37:11 ID:0oHpeOeP
こちらこそ、改めてよろしくお願いします。
共闘っぽい何かが一番、私達らしいでしょうか。
469迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/10(金) 22:40:30 ID:7qUKy60j
何かって何?まぁ、いいや
次に状況だね。場所は…いつもの如く、路地裏でいいかな?時間は夜
最初に戦っているのはどちらにする?
470伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/10/10(金) 22:43:33 ID:0oHpeOeP
迫水先輩にお願いします。
三月さん、基本的に弱者しか狙わないのですよ。
身の丈に合った狩りしかしない子なのです。
というわけで、書き出しお願いしていいですか?
471迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/10(金) 22:47:32 ID:7qUKy60j
OK。了解だよ
最後に希望を聞いておく。俺の変身とか暴走を見たい?
あ、鬼切りで切られれば治まるし、襲うつもりもないから、安心して

じゃあ書き出しを作るから、ちょいとお待ちを…
472伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/10/10(金) 22:50:54 ID:0oHpeOeP
できたら見てみたいです。
迫水先輩、変身まだ一回しかしてないんですよね。
それが見れるなんてレアじゃないですか。
473迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/10(金) 23:07:13 ID:7qUKy60j
痛っ!
(妖魔の爪が上に着ていたシャツとともに胸の肉を切り裂く)

(目の前の妖魔の頭部を砕いた刹那。別の妖魔が背後から襲いかかってくる)
(身を翻して、その肩に生えた角を何とか躱したものの、左右両側から同時に、別の妖が飛び掛かってくる)

くそっ!きりがない…
(倒しても倒しても、その屍を乗り越えて新たな怪異が現れる)
(躱したきれない爪や牙、角や毒液が身体中に傷をつけ、既に全身が赤く染まり)
(その上に妖魔の返り血が彩りを添る。赤、緑、青、紫…様々な色が斑に飛び散っている)

(周囲を妖魔の骸と蠢く怪異に囲まれ。壁に張り付いた妖が頭上から睨み付けてくる)
いいだろう、トコトンまで付き合ってやるよ…
(深く深呼吸。乱れた息を整えてると、飛び掛かってきた一体の頭部を蹴り砕く)


【お待たせ。遅くなったね】
【こんな感じでよろしくお願いします】
474伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/10/10(金) 23:17:20 ID:0oHpeOeP
(プリント付きのパーカーに、デニム生地のハーフパンツ)
(肩にはいつのものように梵天丸の入った薙刀袋を下げて)
(露出した脚をハイソックスで隠すようにして路地裏を徘徊する)

(真に狙うべき獲物は『口の化け物』)
(本当はまだ怖い、あの異形と出会った時のことを考えるだけで体が震える)
(だけど、あの異形だけは絶対に生かしておけない)
(深く息を吐くようにして、震える体を落ち着ける)
(熱くなって勝てる相手じゃない、落ち着いて冷静に戦わないと)
(そう心の中で自分に言い聞かせる)

…!?
(微かにだけど、はっきりと誰かの声が聞こえた気がした)
(反射的に体が薙刀袋から梵天丸を引き抜いていた)
こっち…?
(一つの可能性を求めて声のした方向に全速力で向かう)
(複雑な路地の曲がり角を曲がったところで目に入ったのは)
(無数の妖に囲まれて、たった一人で戦う男の人の後ろ姿)

(状況が読めないけど…、これは助けるべきだよね?)
援護します!
(鬼切りを素早く梵天丸に捻り込むと、皮袋からその刃を開放して叫ぶ)

【よろしくお願いしま〜す】
【開戦、ワンテンポ遅れてますけど!?】
475伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/10/10(金) 23:21:45 ID:0oHpeOeP
【あ、確認しておきたいのですけど、この路地の幅どのくらいでしょうか?】
【状況によっては三月さん、足手まといかもしれません】
476迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/10(金) 23:36:42 ID:7qUKy60j
(背後から声が聞こえる。振り向けば、周囲の凄惨な場に似合わない、カジュアルな服装の女の子)
(手には槍のような刃の付いた棒を携え、掛け声とともに飛び込んでくる)

ありがとうっ!
(この光景にためらわず、武器を携えているからには、自分と同じ「夜を往く者」なのは明白)
(ならば、と一瞬で女の子を信用することに決め)
(新たな敵に戸惑いを浮かべ、動きを止めた妖魔を蹴散らし、打ち砕く)
477迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/10(金) 23:40:50 ID:7qUKy60j
【ゴメン…書いたレスを消しちゃって】
【遅くなってしまった】

>>475 ん〜特に決めてないけどね…俺が囲まれるくらいだから】
【それなりの広さ(幅)はあるってことで】
478伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/10/10(金) 23:42:15 ID:0oHpeOeP
(梵天丸の中心を軸にするように梵天丸をクルクルと回転させる)
(ヒュンヒュンと少しずつ甲高い風切り音を立てて、梵天丸が回転を始める)
(遠心力を得て威力を増した鬼切りの刃は妖魔の体を容易く切り裂く威力を持つ)

(最大の威力を持つ遠心力を利用した一撃が放てるのは最初の一撃だけ)
(回転させる隙が得られなければ、自力に頼った攻撃を放つしかない)
(自力に頼った攻撃は体力を無駄に消耗してしまう結果に繋がる)

(それでも、目の前で一緒に戦う人がいる以上はそういう戦いもしないといけない)
(そう考えたらあとは全力で行動するのみ!)
(近くの魔物を鬼切りで切り捨てていく)

【どんまいです、迫水先輩】
【もう余裕で振り回しちゃってます(汗)】
479迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/10(金) 23:57:18 ID:7qUKy60j
(少女が回転させる刃は獰猛な風切り音を伴って、妖魔を軽々と切り裂く)
(遠心力--長尺の武具の最大の特徴を生かし、細い腕から致死の一撃が繰り出されていく)

すごいな…
(思わず感嘆の声が漏れる。自分の技とも言えない戦闘と明らかに違う、洗練された動き)
(頼りになる加勢を得て、次々と妖魔を駆逐し、徐々にその数が減じ始めた時)
(路地の奥、夜の闇より更に深い闇の中から凶暴な唸り声があがり、周辺の大気がビリビリと振動する)
480伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/10/11(土) 00:05:42 ID:EpyaVJ7O
……ッ!?
(路地の奥から響いた咆哮に、びくりと体が竦む)

なっ、なんですか…?
(思わず、隣の青年に声を掛けてしまう)
(単純に考えれば、この群れをなす妖魔に頭がいたということなのだろう)
(素早く、路地の奥に向けて梵天丸を構える)
(路地の奥に注意を注ぎつつ、周囲に残っている妖魔からの警戒も怠れない)
481迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/11(土) 00:17:42 ID:uosNkagx
まずい…大物だ…
(少女の問い掛けに答えたのか、独り言を呟いたのかは判然としない)
(衝撃すら感じる咆哮に眉をしかめつつ、奥の闇を睨む)

(ノソリ、と闇そのものが蠢くように「それ」がはい出してくる)
(大型の猿人--第一印象で語ればそんな感じの、太く長い腕、反して比較的短い脚)
(3mはありそうな体躯はゴワゴワとした獣毛で覆われている)

…君は雑魚の後始末を
俺は「アレ」を片付ける、いいね?
(囁きかけ、簡単な打ち合わせ。少女を目の前の大猿に向かわせる訳にはいかない)
(そんな思いから、分担を一方的に提案して、三月を庇うように一歩前に踏み出す)

(大猿が再び吠える。大気と周囲のビルの壁すら震え、パラパラと小さな破片すら降り注ぐ)
(その咆哮に合わせて、三月の返答を聞かないまま、猿に向けて駆け出す)
482伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/10/11(土) 00:31:14 ID:EpyaVJ7O
(背筋がぞわりと逆立つような感覚)
(これは、この大猿は危険だと今までの経験から本能が告げている)

え…?
(青年が何を言ったのか一瞬わからなかった)
(あの大猿を一人でやっつける…?)
す、…素手の…。
(素手の人間が大型の動物に敵うはずないです!?)
(漏れそうになった悲痛な叫びを胸になんとか押し込める)
(大猿の前に立ちはだかるように青年は力強く一歩を踏み出す)

わ、わかりました!
(こうなったら信じるしかない)
(自信満々に片付けると言って除ける青年を信じるしかない)
(なら、私のやるべき事はその邪魔をさせないこと)

(120cmだった梵天丸を150cmに戻して斜に構える)
(青年に近づく妖は容赦しない、全て叩き斬る!)
483伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/10/11(土) 00:33:27 ID:EpyaVJ7O
【最後の行、青年→この人、です】
【ごめんなさーい】
484迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/11(土) 00:38:07 ID:uosNkagx
(背後で三月が鉄棍--梵天丸を構え直す気配を感じながら)
おぉぉぉっ!
(雄叫びをあげ、一気に距離を詰めて、その勢いのまま大猿の腹部に向けて拳を突き出すが)
(分厚く硬い被毛とその下の筋肉に阻まれほとんど無効化される)
……っ!
(大猿がその唇を歪め、鋭い犬歯をむき出しにする。あたかも人が笑うかのような表情を浮かべ)
(目の前の小さな獲物に向けて、丸太のような腕を無造作に振り下ろす)

ぐぅっ……
(咄嗟に頭上で腕を交差して一撃を防ぐ。衝撃が全身を駆け抜け、足元のアスファルトにひび割れが生じ)
(大猿の腕に押し潰そうと力が加わり、腕の骨がギシギシと軋む音が耳に響く)

(そうしている間にも、三月の周囲には今だに多くの妖魔が群れが)
(ジワリ、と包囲の輪を縮め、今にも飛び掛かろうとしている)
485伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/10/11(土) 00:49:14 ID:EpyaVJ7O
(後ろで青年が激しく戦う音が聞こえる)
(どんな戦いをしてるかを見る余裕は今はない)
(背後の戦いは完全に無視して周囲の敵にだけ意識を配る)

(包囲の輪を縮める妖魔に対して、頭の上で梵天丸を回転させる)
(頭の上で甲高い音を立てる梵天丸は充分な威力を蓄えている)
(これは、チャンスだ。 この妖魔達は梵天丸の射程を誤認してる)

…っでやああああ!!!
(妖魔が梵天丸を届かないと思った射程で梵天丸を薙ぎ払う)
(梵天丸の本当の長さは150cm、いつもは伸縮自在で120cmに抑えている)
(伸縮自在で伸ばした時の梵天丸の長さは180cm)
(30cmの誤差で妖魔達をまとめて一掃する絶好の機会!)
486迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/11(土) 01:05:24 ID:uosNkagx
くっ!
(2本の腕で圧力に対抗しながら、肩越しに背後を伺う)
(勇ましい掛け声とともに梵天丸を振り回し、周囲の妖魔をなぎ払う三月の姿がチラリと見え)

(三月がどのくらいの体力を持っているかは分からないが、あのような戦い方が長持ちするとは思えなかった)
(早くコイツを片付けないとあの娘が…自らの状況にも関わらず、知ったばかりの少女の身の安全を心配する)
(自分を二の次にして、他人を気遣う--この男の根底にある性)

片を、つける…
(決意の声ともに目を閉じて、一瞬の暝目、己の内なる「妖」の戒めを緩め、爆発的に妖力が開放する)
(溢れだした妖力は筋肉と骨格と皮膚を変質、膨張させ)(迫水の姿を黒い騎士へと変えていく)

うぉぉぉぉっ!
(喉から漏れるのは獣の雄叫び。猿の腕を押し返し、跳ねあげて)
(がら空きになった腹部へ、4本の指を揃えた貫手を突き込む)

(鋭角な装甲に覆われた指先は猿の皮膚を容易く突き破り)
(手首が完全に猿の体内に突き込まれる)
487伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/10/11(土) 01:20:35 ID:EpyaVJ7O
(妖魔の全てを切り捨てて、息を荒くしながら後ろを振り返る)
(視界に映ったのは、硬い装甲に身を包んだような青年の姿)
(その攻撃が大猿にダメージを与えた瞬間だった)

(梵天丸で地を突き、路面の盛り上がる瞬発力を利用して駆けだすと)
(青年の硬そうな体を踏み台にして飛び上がる)
で…やあっ!
(縦に一回転しての梵天丸の一撃を大猿の脳天に叩き込む)
(力のない梵天丸の一撃ではダメージになったかも怪しい)
(その勢いで大猿の背後に回り、背中に刃のない梵天丸の突きを食らわせる)

伸縮自在っ…!
(頭と背中の二点を起点に力を発動させる)
(大猿の3mの巨体は、2m40cmにまで一気に縮む)
(私の力できるのはここまで、あとは青年に託すしかない)
488迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/11(土) 01:33:12 ID:uosNkagx
(耳を劈く悲鳴をあげて大猿が暴れ回る。滅茶苦茶に腕を振り回し、拳を叩き続ける)
(その打撃は黒い装甲の上で空しく弾け、暴れた為に傷口が抉れ、吹き出した血飛沫が身体の前面を赤く染める)

(背中を蹴り飛び上がった三月が猿の脳天を切り付け、そのまま背後に回ってもう一撃)
(途端に猿の体躯が縮む)

………?今っ!!
(一瞬に浮かび上がって疑問を無理矢理に無視して)
(空いている手を猿の肩に伸ばし、そこに五指全てを食い込ませ)
うぉぉぉぉっ!
(腕に力を込めて、下に向けて、腹部を一気に切り裂く)

(身体半分を一文字に裂かれ、傷口から血と肉をまきちらしながら、大妖が息絶える)

…ありがとう…助かったよ
(三月より随分と高い位置から感謝を述べる)
(体中を赤く染めた、禍々しい黒騎士。その姿が相手に与える印象を意識して)
(ゆっくりと背を向ける)
489伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/10/11(土) 01:41:34 ID:EpyaVJ7O
貴方は何者ですか?
(血に染まった黒い甲冑の騎士を睨みつけ、鬼切りの切っ先を突きつける)
(その切っ先が小さく震えて安定しない)
(疲労のせい? それともこの人から感じる恐怖から?)

(今の自分では、この人に敵う可能性は多分ない)
(でも、この人は異形だ、あの『口の化け物』のような…)
(だとしたら、この人を生かしておくわけには…)

(頭の中でどうしようもない考えが渦を巻いていく)
490迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/11(土) 01:54:03 ID:uosNkagx
(その問い掛けは何度も耳にして、あらゆる人から聞かれ)
(そのことで、自分が人間の域を逸脱していると自覚させられる)

(三月の声に立ち止まり、その場で振り返る)
(突き付けられた切っ先。そのわずかな震えと、三月の瞳に陰を落とす疲労と不安)

……ヒトの敵を狩る…人間だよ
(答えもいつもと同じ…信じるか否かは三月にまかせてしまう
491伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/10/11(土) 02:02:36 ID:EpyaVJ7O
…………。
(素直に信じることはできない…)
(けれど、今は素直に信じる他に道もない)

(ぎゅっと梵天丸を強く握り締め、ヒュンと鋭く振り払う)
(鬼切りについた妖魔の血が、壁に、路面に飛沫を残す)
(僅かばかり鬼切りに付着した怪しい液体を渋々とハンカチで拭うと)
(皮袋に鬼切りに被せて、梵天丸から取り外す)

信じます…、だから裏切らないでください。
(俯いていた顔を上げると、目の前の異形になんとか微笑む)

私は、伊達三月っていいます。
できたら、貴方の名前を教えてもらえませんか?

【そろそろ〆でしょうか?】
492伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/10/11(土) 02:03:24 ID:EpyaVJ7O
【あう…、鬼切りに皮袋を被せて、です】
【脳内変換よろしくお願いします】
493迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/11(土) 02:14:04 ID:uosNkagx
………
(わずかな沈黙の時間。やがて三月が梵天丸を引いた)
(血振りの動作に大気が切り裂かれ鋭い音をたてる)

……ありがとう…
(作り出した笑顔だとしても、微笑みを向けてくれたことに感謝する)

だて、みつき…
(口のなかで名前を呟き、心に刻み込む)
俺は迫水…迫水直、××学園3年

【そうですね。そろそろ…】
494伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/10/11(土) 02:26:41 ID:EpyaVJ7O
××学園…?
(迫水先輩の言葉に少し考え込むようにして)
(考えようによっては、仕留めやすいとも言えるかもしれない)

…先輩、血だらけですよ?
(どれほどの死闘に身を費やせば、こうなるんだろう?)
(その体は実に様々な色の血に彩られている)
(それはある意味この人の強さの証とも言える)

足しにならないかもしれないけど、このハンカチを先輩にあげます。
えっと、半分は血で汚れてるから、裏面しか使えないですけどっ!
(鬼切りを拭ったので、ハンカチの半分は血に塗れている)
(そんなハンカチをぽいっと迫水先輩に投げて渡す)

私は疲れたのでそろそろ帰ります。
××学園一年、伊達三月をお忘れなく!

(梵天丸を薙刀袋にしまうと、疲れも忘れて私は駆け出していた)

【じゃ、これでこちらは〆です】
【迫水先輩、どうもありがとうございました!】
495迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/10/11(土) 02:38:45 ID:uosNkagx
(投げ渡されたハンカチを受け取る。大きな手の中で揺れる可愛らしい布は、今の自分とはあまりにも不釣り合いで)
(甲冑がなければ確実に苦笑いを浮かべていただろう)

あぁ、ありがとう。伊達さん
(駆け出した三月の背中に感謝の声をかけ、その姿が見えなくなるまで見送る)


【では短いけど、これでこちらも〆】
【今日はありがとう、楽しかったよ】
【お疲れ様】
496伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg
【しかと見届けました、こちらこそ楽しかったです】
【迫水先輩、おつかれさまです】