これはまた珍しい時間に…
まだいらっしゃいますかね?
>>96 こんにちは、瀬尾先輩。
今日はたまたまです。
はい、あらためまして、こんにちは。
中の人が休みでもない限りは、なかなか人の気配のない時間ですしね。
さて、よろしければロールのお相手などを…と。
>>98 そうですよね。
今度はもう少し深い知り合いになるロールでしょうか。
あと、午後は電気屋さんがテレビを修理しにくるので、1時間ほど抜けます。
ふふ、もう少し、というかまだ初対面です。はい。
平和に日常ロールで顔合わせでもしますか?
中座は了解ですよ。こちらもその間に食事でもしますので。
>>100 ごめんなさい、間違えてしまいました。
遭遇しそうな場所というと、どこがありますでしょう?
当たり前ですけど、先輩は錬金術のこと秘密なんですよね?
能力を秘密にしてオカ研に入ってるとかはないんですよね?
いちおう、3時頃に電気屋さんがくるそうです。
――実はオカ研はなんとなく考えていたので、喜んでその案に乗らせていただきます。
さすがに能力は秘密にしてますが。
と、なると都さんがオカ研やオカルトに何かしらの興味がある…て感じでしょうか?
はい。時間帯も了解。問題ないです。
>>102 オカ研だと、私と私の両親の事故は怪事件なので知っていそうですよね。
・瀬尾先輩から事件の話を聞きにくる。
・高等部のオカ研は本物と噂を聞いて都が相談しに行く。
のどちらかでしょうか。
前者なら先輩、後者なら私が書き出しかな。
どっちにしましょう?
上空からなぜか旧校舎屋上に墜落。原因は不明。
うん、たしかに知っていても何ら不思議は無いです。
そうですね。では後者で…書き出しお願いすることになりますが、よろしいでしょうか?
>>104 わかりました。
では、少々お待ちください。
了解。
お待ちしてますよ。
(ざわざわ、ざわざわ)
(放課後の高等部校舎内、人は少なくても中等部の生徒がいればやはり目立つ)
(しかもそれが車椅子の少女ならなおのこと)
(慣れているのか、一目を気にせず新校舎になってから設置されたエレベータである階に上がる)
(その階にはある研究会が活動の場所にしている教室がある)
(その名も、オカルト研究会)
(少女は扉の前まで車椅子を進めると、扉をたたいた)
すみません、オカルト研究会はこちらでしょうか?
【よろしくお願いします】
――さて、と。夏休みの間に少々と埃が…うちの部員たちはあまり綺麗好きではないですし
…というか、出席率が…
(放課後。所属しているオカルト研究会の部室は今日も自分以外は見当たらない)
(…基本的に体育会系の部活と違い、毎日練習する必要がない)
(だから、何か面白い話しが持ち込まれない限り部員の出席率は低いのだ)
(机の上に雑多に散らばった蝋燭、埃まみれの水晶球、占いにでも使うのか朱墨で不可解な模様の描かれた紙)
(それらをあまりキビキビしない動作で片付ける…と扉の向こうから女性の声がした)
はい。開いてますのでご自由にどうぞ。
(この部に、女生徒の訪問者が来るのは珍しくない)
(一応は錬金術師の瀬尾を始め、ちょっとした霊感や占いが出来る程度の人間がいる)
(そんな彼らが恋占いやら迂闊にコックリさんもどきの雑霊を呼ぶような儀式をやって、憑かれた生徒を祓う)
(そんなことにチョコチョコと実績をあげていたので、オカルト好きな学生の間ではそれなりに名高い部活なのだ…)
(なので、また何かの占いの依頼だと思って気安く招き入れた…本物の怪異と呼べる事件を持ち込む来客だとは思わずに)
【はい。よろしくお願いします】
>>108 はい、失礼します。
(扉を開け、中に入る)
(雑多で怪しげな室内、同じ文科系でも料理部とはまったく違う)
(第一印象は……汚い)
あなたは、オカルト研究会の方ですか?
(唯一中にいるのは背の高い色白の生徒)
私は中等部二年の天羽都と言います。
折り入ってご相談があるのですが……。
>>109 おや…これは失礼しました。
(入って来たのは車椅子の少女。扉を開けてやるべきであったか、と小さく後悔する)
(比較的バリアフリー的な造りの校舎なので、扉の開閉自体もさほど苦ではない作りだろうが)
はい。オカルト研究会へようこそ。
僕は三年の瀬尾司です。
(名乗りながら訪問者を見る。中等部…たしかに言われたままの幼さの残る容貌)
(ただ歳のわりには小柄だろうか?もちろん車椅子なので正確には分らないが)
天羽都さん…でしたか?
あ、こちらどうぞ。
で、中等部からわざわざご相談とは?
(椅子を一脚退けると天羽の入るスペースを机にあけ)
(その対面に座る。たしかに占いやらで有名といえ、わざわざ中等部からの来客は珍しいと言えた)
>>110 瀬尾司、瀬尾先輩ですね。
(椅子をどかして空けてもらったスペースに)
(お辞儀して車椅子を入れる)
相談というか、調べていることがあるんです。
でも私一人じゃ何も分からなくて。
それで、こちらはそうゆうことには詳しいとお聞きしまして。
(そこで一息入れ、瀬尾と名乗った男子生徒を見ながら)
十年前に起きた、学園教師一家の転落事故のこと、ご存じですか?
>>111 ――ほほう。調べごと?
(机に両肘をつき、手を顔の前で組み、その向こうに天羽の顔を見据える)
(どうやら退屈な失せ物探しや、恋占いの依頼ではないらしい)
(現状、学園の周りは怪奇現象だらけ。そこに来て持ち込まれた調査…面白いかもしれない。そう感じた)
――ええ。知ってますよ。学園の怪事件の中でも有名な部類ですし。
そう、旧校舎の屋上に教師の父母とまだ幼い娘が
なぜか「墜落」
両親は亡くなり、娘は大怪我を負うも一命を取り止めて……たしか一家の名前は…
(そう、実際にあった怪事件だけに他の噂などより信憑性があり十年を経ても知る人間なら知る、有名な話しだ)
(たしか女生徒はこの学園に通っている。そんな顛末の筈だ)
(…が、その哀れな女生徒の名前までは思い出せなかった。今、目の前の少女がその奇怪な事件の生き残りだとは気付いてはいない)
>>112 (目の前の男子生徒は興味を持ったらしい)
(オカルト研究会ならば食いついて当たり前の話だから)
(友達には気をつけろと言われていたが、でも都の打てる手は少ない)
…………。
(瀬尾の話すことに一つ一つ相槌を打ち)
天羽です。
天の羽と書いて、天羽。
(エプロンの乱れを直しながら)
その大ケガを負って生き残った娘が私です。
(どんな顔をして自分を見るのか)
(瀬尾の顔を見たくなくてうつむく)
>>113 ああ、そうそう…そんな名前で…んん?
(さすがに調べて欲しいと言って来ただけはある。記憶はバッチリだ)
(…などと感心しかけてすぐに気付く――同じ名字だ)
(続く告白。まず疑問の持ちようもない。間違いなく目の前の少女はあの事件の生き残り)
ふむ……つまり、貴女、都さんはあの怪奇事件の現存する目下、唯一の当事者
そしてご両親の死の謎を知りたい…と?
(学園に今も語られる怪事件の生き証人が目の前にいる)
(しかも自分から調査してくれ…と)
(ずいっと体を乗り出すと瀬尾にしては早口にまくし立てる)
(都からしたら決してよくは思ってない自分の身の上を、好奇心に満ちた瞳で見られるのは、快くはなかろう)
(しかし、彼女が目の前にしているのは、こと興味が惹かれることには何の遠慮も容赦もない変人学者)
(それはもう不躾なほどの好奇心で瞳を輝かせていた)
>>114 そう……その通りです。
両親が何で死ななければならなかったのか、
私が何でこんな体になったのか、
それを知りたいんです。
(小さいが器用な指を絡み合わせながら)
借金もない、恨みを買うこともない、
みんなの評判も良かったと聞いています。
天気も良くて、突風も竜巻もなくて、飛行機に乗った記録もなくて。
なのに、何であんなことが起きたのか。
(やっと顔を上げる)
(目には入ったのは、好奇心で目を輝かせる瀬尾)
っ!
(息を詰まらせ、ここへ来たことを後悔する)
(でも、もう来てしまったことは変えられない)
あなたは、こちらでは、何か分かりますか?
ふむふむ、ふむ……つまり科学的にはまさに原因不明
いやいや、まさに謎が謎を……ん?
(都が語った事情は今までに語られて来たものと同じだが)
(当事者の口から聞くと重みが違う。他人の口から出る噂と違い、面白半分の脚色はなされてないのだ)
(ますます面白い。不謹慎にそんなことを考えていて、都と目が合った…固まっている)
(都の表情は…後悔とか不快感とか何だコイツ…とか、つまりマイナス感情)
……ああ、はしゃぎ過ぎました。失礼。悪い癖です。
(漸く彼女の不興の理由に気付き、慌てて真顔をつくる)
え、ええ…たぶん、いやほぼ間違いなく怪奇現象の類でしょう
(そして気まずさを誤魔化すように椅子に座り直すと、また早口に…)
(もちろん述べた推論自体は誤魔化す為の適当なものではない)
はい。もちろんお力になりますとも。お任せください。
ただ、その情報だけでは…まだ何も…
そうですね…ご両親が何かそういったことに関心があったとか…そんな話しを聞きませんでしたか?
(とにかく気を悪くしたであろう都が帰ると言い出さないうちに、ハッキリと引き受けると断言する)
(引き受けてから細かいことは考える。こんな話しを見逃してはならないのだ)
(…しかし、正直全容がまだボヤけている)
(常識人なら決して信じないが、人間3人を何もない上空に飛ばして落下…それだけなら自分の魔術でも可能と言えば可能)
(逆に言えば、オカ研が扱うような心霊騒ぎなどではなく、明らかに「そっちの領域」の何かが関わっているのだろうが…)
【電気屋さんが来たのでレスが遅れます】
【はい。了解してます。お気になさらずに】
>>116 いえ、慣れていますので。
(悪意がなくても、人の口に戸は立てられない)
怪奇現象の類……ここで扱っていることですね。
両親がオカルト的な事に感心があったかどうか、
それは私には分かりません。
十年前は三歳でしたし、事件当時のこともほとんど覚えていないんです。
両親の温もりと、ただただ足が痛かったことくらいで。
(もっと両親のことを知りたい)
(両親のことをほとんど知らないのが悔しい)
なにぶん、寮暮らしなもので、遺品もあまり残っていないんです。
ふだん持ち歩いているのも写真くらいで。
何か具体的にこのようなもの、とかあるなら探してみます。
(あとは何かあるか考えて)
そういったことに関係があるかはわかりませんが、
父の受け持ちは古典で、母は日本史です。
出身は父が熊本、母は高知です。
向こうに親族がいないので、私は言ったことはないのですが、
やはりそうゆうのって関係あるのでしょうか?
【おまたせしました】
>>119 ふむ――そうですか。
(たしかに当時の彼女はまだ3歳)
(朧気な記憶にあるのは親の温もりと苦痛だけ…痛ましい話しではある)
(一応、自分の研究が絡まないことには人並みの良心がある身)
(このいたいけな少女にそんな悲壮な業を悪意で課した存在があるなら、報いの一つも受けるべきだろうとは思う)
――例えば、なにか…遺跡から持ち帰ったようなよく分からないガラクタ…とか、それに纏わるレポートとかがあれば…
(この学園の旧校舎の地下を含めて、周囲に謎深い遺跡があるのは瀬尾も当然だが知っている)
(妖魔が頻繁に出始めたのは最近だが遺跡なら遥か昔から存在する。そこに関わったなら…?)
――日本史に古典、熊本に高知…ですか?
それはそれは…神話の宝庫の地ですね
神が作ったとされるこの国の成り立ちを辿って行くと、それらに必ず行き着きます
ご両親も勿論それらを知ってはいたのでしょうが…
(熊本に高知。いずれも日本の神話には縁の深い…いや原点とも呼べる土地だ)
(そこを出身に持つ二人の男女が結ばれ、謎の死を遂げて、娘はまさに怪異の坩堝と言えるこの学園にいる)
(これが偶然であろう筈がない)
ふふ、俄然面白く…いや、失礼…
とりあえず調べるべき方向性は見えてきました
貴女も…そう、神話や日本史、遺跡、歴史…そんな方向性で
改めてご両親の遺品や生前の行動を調べ直してみてください
(不謹慎と分かっていても思わず笑いが漏れた…これだから友達が少ないのだが)
(とにかく、とんでもない大物がかかったようだ。体の底からフツフツと興奮が湧き上がるのを抑え切れない)
(真面目に部活に出て良かった…そう思った)
>>120 遺跡となると母の大学時代の物にあるかどうか。
貴重品以外はかなり処分されていると思うので、
よく分からない物だともう無いかもしれません。
(装飾具の類はあったはず、と思い起こしながら)
そうなんですか?
九州は邪馬台国とか、四国はタヌキの宝庫でしたっけ?
私、成績はあまり良くないので……。
たぶん両親は知っていたとは思います。
(古典や歴史は得意ではない)
(嫌いではないが、勉強と思うと物覚えがあまり良くない)
(料理とか裁縫とか好きなことは良いのだけど)
神話、日本史、遺跡、歴史。
分かりました、探してみます。
(笑みを浮かべる生徒)
(オカルト研究会だけあって、普通ではないと思ってはいたが)
ところで、瀬尾先輩やオカルト研究会は、
事件の詳細が分かったとして、どうするのですか?
場合によっては……。
(途中で口をつぐむ)
(図書館で聞いた、怪異が存在するということ)
(この人が本物で、犯人かその仲間で、だったとしたら?)
【レス遅くてごめんんさい】
>>121 熊本は邪馬台国も有名ですが、天上の神々がこの国を治めるべく、自らの一族を遣わした地でも有名です
タヌキも霊格の高い生き物ですし彼の地の神話には――ああ、言い出したら日が暮れて夜があけるのでまたの機会にしますか。
(この手の話しをやり出すとキリが無い。その情熱は目の前の哀れな聴衆の心身を衰弱せしめること請け合い)
(年端も行かぬ車椅子の少女に、そんな仕打ちはあまりに非道だとの自覚は、辛うじてあったようだ)
ふむ……部員は、まあ、好奇心が満たされて喜ぶくらいですかね
仮に超常的な真相が明らかになっても世間の人は信じませんし
僕は…場合によってはどうしますか?
僕が貴女のご両親の探っていた秘密を悪用する
…悪の魔法使いだったら……ふふ
(そう。真相がどうあれ部員は良くも悪くも変人。たいした問題はない)
(しかし彼女は何か含むものがあるのだろう)
(途切れた言葉の向こうにある、疑問と迷い。それを感じ取り、敢えて意味深な笑いを浮かべて挑発してみる)
(…ちなみに悪の魔法使いと言えなくも無い我が身が悲しいが)
【いえいえ、こちらも遅いですから…】
>>122 ええと……あ、天孫降臨?
寮の門限もあるので、夜遅くなるようならまた今度の機会に。
(額を冷や汗が流れる)
(有益な話ならいいが、横道にそれまくりそうな感じがいっぱいだし)
他の部員の方はともかく、あなたは……ですか。
悪の魔法使いの末路はやっつけられるのが相場です。
それよりも、両親は死んだのです。
秘密に関わることで、あなたにも危険が及ぶかもしれません。
(そう、その可能性がある)
(それを考えずここへ来たことを後悔する)
>>123 …貴女、お人好しとか言われませんか?
僕が悪の魔法使いなら僕の身よりも、ご自分の身を案じるのが先でしょうに…
(都の予想外の反応に目を丸くし…次いで苦笑、その次は溜め息)
(どうやら不幸な身の上にも負けず、真直ぐに育った性根の娘らさい)
どうするんですか?
僕が今この場でゾンビとかスライムとか触手とかを呼び出して、貴女にけしかけたら?
(もちろん相手が信じるとも思ってはいない。冗談めかして言いはしたが、やれるかと言えばやれる)
(まさに悪の魔法使い)
――ハァ、全く…調子の狂う話しです
心配無用。これでも…何せ本物の魔法使いです。
(一瞬の躊躇の後に素性を明かす。バサリと身を覆う黒いローブ)
(とぼけてもよかったが、この先、調査を続けるならその性質だけにやがては素性を明かすことになる…そう判断した)
…信じられないならゾンビか何か呼びますか?
ちなみにとても臭いですよ、はい。
>>124 え?
そんなことはないと思います、たぶん……。
(お人よし、どうだろうか)
(ただ、真っすぐに生きたいとは思っているけれど)
防犯ベルを鳴らして逃げます。
逃げられなければ、他の防犯グッズで対抗します。
(目潰し用唐辛子がゾンビやスライムに効くとは思えないが)
(やれることはやるし、その辺の物を投げ付けたりもできるだろう)
(嘘でも本当でも、危険に遭遇したら教わった対処をするだけ)
ん?
……え?
…………ええっ!?
(突然現れた黒いローブ)
(手品もマジックと言うけれど、これは手品より魔法と言う方がふさわしく思えた)
すごい……手品じゃなくて、本物、ですよね。
ゾンビは衛生的に悪そうなので、どうせならドレスに変えるとか。
あ、いえ、信じてないんじゃないですけど。
(エプロンの肩紐を摘まんで)
(驚いているが、ドキドキわくわくもしてて)
>>125 もちろん冗談ではないですが
ゾンビは衛生的には…ほら、夏場の暑さで……虫とか腐敗とか…ね?
僕も後片付けが大変だから止めときます。それがお互いの為です。
(パニクるか、良くても怯えて逃げようとするか…そんなとこだと思っていたが)
(妙に楽しげな表情。根がまっすぐ……いや、少し抜けてるのだろうか?)
(少なくとも悪意の人物ではない)
…ドレス?
そこまで女の子受けする手品のタネは仕込んでませんでしたね
ええと――――こんなのでどうですか?
(変に魔術で服を弄ろうとしたら、良くても綺麗に吹っ飛ばすのが関の山)
(13歳の少女にそんな真似をしたら社会的に抹殺されるだろう)
(さて…出来るだけこの少女を怯えさせずに魔法使いの力を示せる方法…手元にある使い魔の容貌はどれもホラー映画真っ青だ)
(考えた挙げ句に呼び出したのは、掌に乗りそうな、羽を生やした青白く輝く女性の妖精)
(フワリと舞うと都の膝に腰掛けた)
>>126 そうですね。
腐敗臭で学校に苦情が言って、部室使用禁止とか、廃部になったら大変ですものね。
廃部になったら私も頼ることができなくなりますし。
(それは困りますと、うなづいて)
きゃ〜〜っ!
かわいい〜〜!
きれい〜〜!
(廊下まで聞こえそうな黄色い声)
(膝の上の妖精の手を指でそっと触る)
この子、話せるの?
ねぇ、私は都、あなたはなんて言うの?
(目を輝かせて妖精に話しかける)
【いちおう、触ったことになるのかな?】
【扱いがとても微妙だけれど】
【都の能力の効果が出るかどうかは瀬尾先輩にお任せします】
>>127 ええ、それは実に困りま………っ!!!
(言葉を遮ったのは、鼓膜を突き刺すような高く、キンキンに尖った)
(所謂黄色い声だ。女性にキャーキャー騒がれることなどない自分の鼓膜にはいたく堪える)
残念ですが、その子、ピクシーは僕以外とは…
『――初めまして。私ピクシー、名前は無いの…アナタ、ミヤコ…ね?』
…は?しゃ、べっ…た?
バカな……貴女、何かしました?
(やや申し訳ないように使い魔の限界を説明しようとして)
(不意に聞こえたか細い女性の声…本来なら自分の頭の中にしか響いてこない使い魔の声が耳に入った)
(ピクシーはたしかに自分の口で名乗ると都の指を握り、柔らかく笑う)
(…その光景をただ唖然と見守る)
>>128 ピクシー?
あなたみたいな小さな妖精のことよね。
そう、名前がないんだ。
(顔を上げて瀬尾を見る)
何かって、何もしてませんよ。
瀬尾先輩も目の前で見てたじゃないですか。
(顔がちょっと怒った感じになり)
それよりも、この子に名前がないってどうゆうことですか!
ちゃんと話せるのに名前がないなんて酷いです。
つける気がないなら私が名付けちゃいますからね。
(一方的にまくし立てて、小さなピクシーをそっと手のひらに乗せて持ち上げる)
そうね、えーと……ブルーベル、ブルーベルよ!
あなたの名前はブルーベルよ、よろしくね、ブルーベル。
(女の子がかわいい物に目がないのは世の常で)
(ここに来た理由とか瀬尾の存在とかは……)
【都と離れると話せなくなっちゃうのかな?】
【だとすると都の能力に何かしら疑念をもちますよね】
>>129 はい?…あ、いや、そうではなく…この子たちが人間の言葉を発音するのは
声帯はあっても存在が極めて霊的に…いや、そもそも名前とかも…
……あー…
(もはや何から説明したらよいのか。そもそも机上の理論の人間だけに予想外の事態には弱い)
(そんな瀬尾をよそに車椅子の少女と妖精の親交という、童話の中にでもありそうなメルヘンチックな状況は進む)
『フフ、私、ブルーベル。よろしくね』
(自分の常識が覆された瀬尾を嘲笑うかのように、クスクスと笑いながら主と少女に自己紹介をする妖精)
(もはや瀬尾の存在など間抜けな顔のオブジェでしかなかろうが)
【離れたら効果は無くなるかなと】
【幸いにピクシーは知能があるから、疑問どころか直に体感したピクシーの口から説明させることも出来ます】
【都さんがご自身の力をどこまで認識したいかに寄りますね】
>>130 ねぇ、ブルーベル。
ブルーベルと瀬尾先輩はどんな関係なの?
瀬尾先輩が魔法使いだから、ブルーベルは使い魔になるのかな。
ブルーベルのご主人様は人使いが荒い? 優しくしてくれる?
もし待遇が悪いなら私から言ってあげるからね。
(部屋には行った時は緊張で深刻な顔をしていたが)
(今はとても楽しげに笑っている)
(ここへ来た理由も完全に忘れていそうだ)
瀬尾先輩、ブルーベルを奴隷みたいにこき使っていたりしてません?
もしかして変なことしてないですよね?
してたら軽蔑しますよ。
(やっと瀬尾の方を向いて)
【都自信は能力のことは第三者に説明されるまでわからないだろうし】
【自分に力があるなんて露一つも思ってないです】
【瀬尾先輩がどこまで認識して説明するかですね】
【あと、そろそろ体力的にきついので〆の方向で】
>>131 『そう。使い魔…人使いは…荒い』
『変なこと…というか、毎晩ロクでもないことには付き合わされてる』
…!お、お待ちなさい!
ただ僕は素材採取に歩いてるだけです!
なぜそう誤解を招くようなことを…っ。
『…フフフ…』
(都の実に庇護欲たっぷりな問いにこれでもかとばかりに、語弊のある言い回しで答える妖精)
(元来、悪戯好きなだけにこの程度は朝飯前なのだろう)
しかし、なぜ……む?
『――――』
(相変わらず理解不能な事態に首を傾げると、頭にイメージと言葉とが流れ込んできた)
(ピクシーが体感した、都の能力とそれが起こした現象の一部始終が鮮明に)
…どうやら、詳しくはまだ分りませんが…
その子が喋ったのは貴女の力のようです
貴女に触れていると…力が湧く、と。そんなような感じです。
それこそ貴女も『魔法使い』ですね
(そのイメージを言葉にして都に語る。目の前の少女もまた異能)
(ピクシーに起きた現象を見て無ければにわかには信じがたかったが…)
(自身の使い魔であり、その能力を知り尽くしていたからこそ、その異変は何よりの証左だった)
…あ、随分と話し込んでしまいました。
下校しないと…夜は危険ですしね。
(校舎に下校時間を告げる鐘が鳴り響く)
(窓の外はもう宵闇も過ぎて、既に夜…また妖魔の跳梁跋扈する刻が訪れようとしていた)
【とりあえず大まかに説明する方向でと】
【詳しく全て明かすには時間も無いですしね】
【はい。〆に向けていきますね】
>>132 毎晩!ロクでもないこと!
(ちょっと顔を赤くしてジト目で瀬尾を見る都)
オカルト研究会というだけで怪しいのに、先輩って……。
?
(瀬尾の言葉に首をかしげる)
私の力……私が、魔法使い?
何を言っているんですか、ブルーベルは元から話せるんじゃないの?
ピーターパンのティンカーベルだって話せるじゃないですか。
(瀬尾の言葉を信じようとしない都)
(でも心の奥底で、何か嫌なものがわきあがってくるのを感じる)
(私は知りたいだけ、知らないと前へ進めないから)
(だから、そんな、力とか、そんなもの、私は……)
あ、もうこんな時間。
(気が付いたら時計の針が進んでいた)
それじゃ、神話とかそうゆうことに関係が有りそうな物がないか探してみます。
何か見つかりましたらまた来ます。
今日は本当にありがとうございました。
さようなら、また今度ね、ブルーベル。
(ブルーベルを手放し、手を振って部屋を出る)
(振り返らず、まるで逃げるように)
(だって、それじゃ、それじゃ!)
(疑惑と、それに対する恐怖)
(力があるのなら、両親の死に、それが関係しているのでは、と)
【では、これで都のレスは〆とします】
【長い時間お付き合いありがとうございました】
【なんとなく予想と違った方向にいって楽しかったです】
【お先に失礼します】
>>133 ここに来てようやく、想定内の反応をしましたね
…無理もないですが。
(慌だしく都が去った後の部室。一人、呟く)
(彼女は気付いたろうか。自分が名付けた妖精が、その手を離れてからはついに別れの言葉を発さなかったことを)
(触れたくない現実から逃げるように出て行く後ろ姿)
(自分の常識が、世界が、今まさに崩れようとするのは中学生の少女には恐怖ですらあるのだろう)
……ま、僕は退屈さえしなければ何でもいいですが
――ブルーベル?最近は物騒です
貴女の名付け親の家路をこっそり見守って、何かあれば知らせなさい
(彼女の困惑も、恐怖も…自分には関わりも無く、興味の対象ではない)
(部室の窓に施錠し、カーテンを閉めようとし…まだ傍らにいた妖精に告げると窓の外に放つ)
(妖精は主の気紛れを微かに笑うと、淡く輝く軌跡を描いて夜の闇に消えた)
ふふ…たまには善い魔法使いの真似事もしてみるのも悪くない、と
(今度こそ完全に施錠し、部屋を出る)
(ガラにない行為だとは思ったが。ともあれ今夜くらいは善い魔法使いのままで)
(帰宅したら夜の探索はやめて体を休めてみよう…そんな気分になった)
【はい。こちらこそ有り難うございました】
【思わず長いロールになりましたが、楽しんでいただけたなら幸いです】
【では失礼します】