【異能】黄昏の学園5【異端】

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1名無しさん@ピンキー
舞台はとある学園、人ならぬ『力』を得た少年少女たちの物語である。
彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、同じような『力』を持つものたちと、時には敵として、
時には味方として対峙しながら 力を合わせて様々な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。

【ルール】
・煽り、荒らしは華麗にスルー。
・民間人やその他能力を持たないキャラハンの参加も可能です。
・スレの性質上、強姦や特殊プレイも可ですが、きちんと相手の了承を得ましょう。
・いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開はやめましょう。(相手の了承なく妖魔を殺害など)
・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
・名無しさんは一般生徒、怪物で襲ったりなどがいいかもしれません。
・本校は幼等部から高等部まで有しており、留学生との交流も盛んです。

テンプレ
【名前】(読みも)
【年齢】
【性別】
【身長】
【3サイズ】
【容貌】
【能力】
【希望】
【NG】
【弱点】
【備考】

前スレ 【異能】黄昏の学園4【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1214556412/

避難所 【異能】黄昏の学園避難所6【異端】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1217850423/
2名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 19:28:42 ID:M8PgODrR
一物
3瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/06(水) 20:06:50 ID:JGZZ4Pyu
>>1
媛名さん、お疲れ様です。
プロフ投下します。

【名前】瀬尾 司(せのお つかさ)
【年齢】18歳/高等部3年生
【性別】男性
【身長】180cm
【容貌】栗色の癖毛にややタレ気味の瞳。インドア派にありがちな色白。
【能力】錬金術士。使い魔の作成と使役。
魔術的な力を秘めた道具の製作。
初歩的な攻撃魔術も使うが使い魔に攻撃させたほうがマシ。
研究の成果なのか肉体の再生能力はそこそこ高い。

黒のローブ:戦闘用の黒いローブ。
自前の強化を施していて魔術、物理攻撃を多少は緩和してくれる。
戦闘時に実体化して身に纏う。

【希望】雑談、戦闘、エロール
【NG】同性愛、スカ
【弱点】肉体的にはたいしたことない人です。
【備考】錬金術師の家系に生まれた青年。
日夜怪しげな研究に没頭していて、頭の中はそればっかり。
学園生活では物腰の静かな優男風。錬金術が絡まないことになら人並みの常識人。
様々な怪異や霊的力場のせいで、標本や素材が大量に手に入り研究がはかどっていることに幸せを感じている。


そして一時間ほど待機を。
4瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/06(水) 21:05:30 ID:JGZZ4Pyu
それでは待機解除。

これで失礼するよ。
5真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/06(水) 21:25:17 ID:liatcEYu
>>1
お疲れ様。プロフを投下するよ。

【名前】真賀樹 漸 (まがき ぜん)
【年齢】 17歳
【性別】 男
【身長】 175cm 65s
【容貌】銀縁眼鏡(伊達) 短い髪(白) 華奢な体型
詰襟の学生服。冬場は蒼いロングコートを着用している。
探索時にはアサルトベスト・暗視ゴーグル・リュックサックを装備する。

【能力】 特殊武器の使用
■傀儡糸(攻撃・探索用)
ミクロンサイズの糸。頑丈で切れ難く、人間の身体なら簡単に切れる鋭さも有している。
部屋の内部の調査などにも使える。 高熱・火に弱く、燃え易いのが弱点。
■小型フィールド発生装置(防御用)
身体の周囲に電磁場を発生させる装置。個人レベルで携帯できる武器はまず通用しない。
連続持続時間が短く、スイッチを入れないと作動しない。使用時間30分以上を超えるとバッテリー
が切れて充電しないといけないなどの欠点も抱える。
■E・グローブ(攻撃・捕獲用)
一見頑丈そうな手袋。人体から発生するエナジーを充填・増幅し電気に変換できる。
締め具合・緩め具合で出力を調節できる。最大出力で大型動物なら一撃で昏倒させられる。
充填時間が最低でも30分必要。 一度の充填で最大出力で六発までしか放てないなどの欠点も抱える。
■銃器の使用(戦闘補助)

【希望】 戦闘・雑談・強姦・和姦
【NG】 排泄・グロ・薔薇行為・死亡など
【弱点】肉体的には少し鍛えた程度の生身の人間
【備考】
「遺物の継承者」という私設組織に所属するトレジャー・ハンター。その組織は古代文明の痕跡を辿り、
遺物や遺産と呼ばれる叡智の結晶を回収し、その技術を現代技術に転用している。その為に所属する
ハンターたちに物資や情報を提供し、遺物を買い取ることでそれらを集めている。
彼自身は「糸」と「見えない盾」、「E・グローブ」を所持し、それらを使ってハントと戦闘をこなす。
今回はこの土地のある遺物の捜索のため学園に転校してきた。普段は大人しく目立たないように振舞っている。
基本、利己的。あらゆるモノを利用し、大切な゛相棒゛に掛けられた呪いを解くため日夜奔走している。
異能・霊能・オカルトなどが嫌い。だが必要ならそれすらも利用する。意外とミスやポカも多い。
必要に応じて様々な゛仮面゛を付けて自分を偽ることで、初めての学生生活をそれなりに満喫している。。

6真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/06(水) 21:26:53 ID:liatcEYu
ちょっとだけ待機してみるね。
7真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/06(水) 22:03:11 ID:liatcEYu
ん、それじゃ今夜はこれでノシ
8迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/06(水) 22:16:28 ID:oLO15se/
>>1 お疲れ様
プロフ投下するよ

【名前】迫水 直(さこみず ただし)
【年齢】19/3年生(2回目)
【性別】♂
【身長】185cm/75kg
細いがしっかり筋肉がついている
【容貌】短く刈り込んだ黒髪、わずかにタレ目、日に焼けた肌
【能力】妖魔寄生体宿主
寄生体が宿主を守る為の妖力により様々な能力を持つ
・驚異的な新陳代謝による回復能力
・常人の数倍に達する筋力と瞬発力、持久力
・皮膚・骨格・筋肉が変質して西洋甲胄に似た姿(220cm/150kg)に変身、更に能力が増幅される
・ただし上記の能力で消費するエネルギーは膨大で、しかもその全てを食事で補わなければならず、食事量は桁外れ
【希望】探索・戦闘・エロ(攻め受け共に可能)etc…
【NG】エロでの切断・殺害、過度の暴力、衆道
その他のロールではNG無し
【弱点】
・戦闘技術皆無
・直情径行
・能力の暴走
【備考】
・高等部所属/元野球部のエース
・3年時に不登校で留年
(寄生体感染の為、自我を失っていた)
・現在復学して2回目の3年生
・最近になって他の異能者の存在を知り、怪異との関わりが深まっている
9迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/06(水) 22:18:29 ID:oLO15se/
突然に時間が空いたし、少し待機してみる
10伊織津綺子 ◆NXbf5mktRg :2008/08/06(水) 22:29:14 ID:JwE1+Mhe
こんばんは。
媛名先輩、新スレありがとうございます。

11時ぐらいまでここにいてみましょうか。
11伊織津綺子 ◆NXbf5mktRg :2008/08/06(水) 22:30:14 ID:JwE1+Mhe
迫水先輩ごめんなさい!
私はここで下がりますので、どうぞそのまま待機してくださいね。
12迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/06(水) 22:31:40 ID:oLO15se/
>>11
いやいや、別に下がらなくても…
俺でよければ、お相手をお願いしたいな
13伊織津綺子 ◆NXbf5mktRg :2008/08/06(水) 22:38:06 ID:JwE1+Mhe
連続になりますがよろしいでしょうか。
リミットは日付が変わるぐらいまでなんですが……。
14迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/06(水) 22:41:56 ID:oLO15se/
連続は気にしないよ
では、リミットもあるし、軽めに日常で
親交を温める感じでいいかな?
よければ、こちらで書き出しするよ
15伊織津綺子 ◆NXbf5mktRg :2008/08/06(水) 22:42:58 ID:JwE1+Mhe
では書き出していただけますか。
お待ちしてます。
16迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/06(水) 22:50:23 ID:oLO15se/
(夏休み)
(学業から開放された生徒が学校を訪れる訳もなく)
(朝から蝉時雨だけが五月蠅いグラウンドで)
(昼の暑さを予想させる強い日差しのなか、黙々とランニングをする一人の学生)
………
(迫水は汗をかきながらも、息を乱すことなく、走り込みを続けている)
(遠くのプールからは楽しげな笑い声が、風に乗って届いてくる)

【こんな感じでいかがでしょう】
【よろしくお願いします】
17伊織津綺子 ◆NXbf5mktRg :2008/08/06(水) 22:58:38 ID:JwE1+Mhe
(陸上部の朝練を終え、いよいよ暑い日差しの中、帰宅しようと校舎を出るとグラウンドを走る人影)
(日差しが最も暑くなる時間は、フィールドでの練習を基本的に自粛するよう求められているが)
(それでも構わず走っている彼は、体育会所属の部員ではないらしい)
(余計な口出しかも知れないとは思ったが、声をかけておこうと思った)

ロードワークはグラウンドじゃなくて、学内の周回コースの方が……

(グラウンドに向かって、手をスピーカーの形にして大声を出す)

【こちらこそ、よろしくお願いします】

18迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/06(水) 23:09:44 ID:oLO15se/
……?
(声に気付いて、見回す)
(グラウンドの反対側、校舎の出入口に女生徒を見つけて)
(軽く手をあげて、聞こえた、と答えると)
(そのままコーナーを回って、女生徒--伊織の前までくる)
誰かと思ったら、伊織さんだったんだね
(首からかけたタオルで汗を拭きつつ、笑いかける)
おはよう、朝練だったの?
19伊織津綺子 ◆NXbf5mktRg :2008/08/06(水) 23:15:26 ID:JwE1+Mhe
(走っていた学生がこちらに気づいてやってきた)
(そうして向かってくる姿を見れば、それは最前に会ったばかりの上級生だということがわかる)

迫水先輩……こんな時間にグラウンドで走っていらしたんでは熱中症になります。
野球部でいらしたから高温にはお強いのかもしれませんけど……
(と、自分のバッグをさぐり、スポーツドリンクの小さいボトルを取り出した)
まだ口をつけてませんから、どうぞ。あまり冷えてませんけど。

ええ、今日は朝練でした。
暑い時間になってからの部活は学校がうるさいから
ほとんどの部が朝のうちに練習を終えるようにしてるんですよ。
今だって、やってるのは水泳部だけでしょう?

(上級生相手にお説教でもしているかのような口調になってきたことに気づき、あわてて口をつぐむ)
すみません、つい……。
20迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/06(水) 23:26:48 ID:oLO15se/
ありがとう
(ボトルを受け取り、一気に喉へ流し込む)
あぁ…そうだったね
しばらく部活から離れてたから、すっかり忘れてたよ
(そこまで答えるが、恐縮する伊織に慌てて)
いや、いいんだ、注意してくれてありがとう
忘れてた俺が悪いんだし…
でも、このくらいじゃないと、負荷にならないんだよね
(声にわずかな苦みが加わる)
21伊織津綺子 ◆NXbf5mktRg :2008/08/06(水) 23:31:57 ID:JwE1+Mhe
先輩は、ご自分にそんな負荷をかけてトレーニングすることで
何を目指していらっしゃるんですか?
(眉をよせ、真剣な表情でたずねた)
(彼が単なる精神修養のために自分に苦行を課しているということだってありうる)
(だが、それでも聞かずにいられなかった)

それとも、先輩に憑いているもののせい……?
(その魔物の存在を、先日の邂逅で知った)
(妖魔を取り食らっていた、すさまじいまでの霊力)
(あの存在と共存していくことは、並大抵のことではないと思われた)
22迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/06(水) 23:41:38 ID:oLO15se/
ん…何を目指すか…と言うより、目指していた頃の名残だね
(今度こそ、確かな苦笑い)
前は、それこそがむしゃらに体を動かしてからね
少しでも運動してないと、落ち着かないんだよ
(伊織の真剣な様子に、少しずつ言葉を選びながら)
…そう、かもしれないな
「アレ」が暴れ出しても、押さえ付けられるように
苦境に陥っても、自分を保っていられるように…
わざと、つらい思いをしてるのかもね…
(自分の心の内側を探るように、ポツリ、ポツリと言葉を紡ぐ)
23伊織津綺子 ◆NXbf5mktRg :2008/08/06(水) 23:51:30 ID:JwE1+Mhe
くす……
(運動しないと落ち着かない、という迫水の言葉に、小さく笑いが漏れた)
わかります。
練習が休みの日は嬉しいはずなのに、何かしないと落ち着かなくて。
家で竹刀の素振りをやったりしちゃうんですよね。

(だが、途切れがちに告げられる答えに、再び笑顔は曇る)
やっぱり……そういうものが自分の中にいる、というのって、とてもお辛いことなんですね……。
(とても彼の苦悩を理解したとは言えない)
(こうして彼を理解しようとすることだって、見方によっては単なる同情でしかなく)
(彼にとっては迷惑なことかもしれないのだ)

わかったようなことは言えないんですけど……でも。
(慎重に言葉を選びながら、迫水をまっすぐ見て)
先輩は、お強い方だと思います。私、そういう先輩のことを尊敬できます。
いつかご自分の中にいるものをコントロールして……追いだすことだってできると信じてます。
(口にしてしまうと、なんて白々しいのかと自分にガッカリしながら)
(自分を語ることが苦手な津綺子には、それが精いっぱいなのだった)
24迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/07(木) 00:04:40 ID:ra1+dMM4
俺はね、今でも毎日素振りをしてるんだ…
なんでだろうな…練習、あんなにつらかったのに…
(伊織の台詞に笑顔を浮かべる)

…ありがとう…
大丈夫、少しつらいけど、今は大丈夫だよ…
こうして、話を聞いて貰える人がいるからね
(表情を曇らせる伊織の頭にポンと手を置いて)
それに、これのおかげで君とも出会えたんだから
むしろ感謝しなくちゃいけないかな?
(明るい声で伊織に話しかけ、髪をクシャクシャに撫でてしまう)
うん、伊織さんがそう言ってくれるなら、きっといつかそうなるんだろうね
25伊織津綺子 ◆NXbf5mktRg :2008/08/07(木) 00:12:03 ID:F8NbLx7J
それは絶対に野球がお好きだったからです。
きっと……チームメイトのことも。
(迫水の笑顔に、ほっとして少し冗談めかして言った)

私も、もう選手としては頭打ちなんだろうなって思いながらも
やっぱりバーに挑むことがやめられない……
もう周りの期待に応えられないとわかっていても、またバーに向かっていて
どうしたらもっと高く、もっと確実に飛べるのかと頭を悩ませて……
好き……なんですね。

私はこの世界を脅かす存在を、ひとつでも減らしたいんです。
誰かが危険にあったり犠牲になったりするのなら、それを少しでも食い止めたい。
もし、先輩が誰かを犠牲にすることがあったら……全力で立ち向かう。
先輩が、同じ思いで戦っていらっしゃるのなら、全力でお手伝いさせてください。
感謝なんて、いいんです。
私は自分がやりたくてそうしてるんですから。

(迫水に答えながら、自分の中でも迷っていたことを、また一つ答えを出せた)
(むしろ感謝するのは自分だと思いながら、津綺子は迫水の手に髪を任せて)
(照れたような笑みのまま、立ち尽くしていた)

【こちらはこれにて締めさせていただきますね】
【本日はお相手ありがとうございました】
26迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/07(木) 00:26:44 ID:ra1+dMM4
そう、だね…結局、好きなんだよ
(伊織の言葉に少しだけ過去に思いをはせる)
限界なんてないよ
自分を信じて、続けていれば、絶対に前に進めるよ
(真剣に、伊織の弱気に怒るように)
好きなら、続けて…きっと、もっと高く跳べるから

(本来なら化物として社会から排除されてしまう自分を)
(目の前の後輩は理解しようとしてくれる)
(それがとても嬉しくて)
「ありがとう、君がいてくれて」
「ありがとう、俺を信じてくれて」
(口に出さずに、感謝する)…俺は君と一緒に戦うよ
そう、したいから…君の手伝いをさせて貰うよ
(口に出してそう答えて、伊織の頭から手を離す)

【こちらもこんな感じで〆】
【お付き合い頂きありがたく】
【次の機会がありましたら、またよろしくお願いします】
【では、これにてノシ】
27伊織津綺子 ◆NXbf5mktRg :2008/08/07(木) 21:36:20 ID:F8NbLx7J
【名前】伊織津綺子(いおり つきこ)
【年齢】17
【性別】女
【身長】167センチ
【3サイズ】85−57−83
【容貌】ショートカット、目もと涼しげなアジアンビューティ
    背が高めで、きりりとした雰囲気
【能力】電気を起こし、放つことができる。
    稲妻を起こして攻撃するほかに、微弱な電流で治療行為なども可能。
【希望】NG以外ならなんでも。言葉責め歓迎。強姦のプレイ内容については要相談
【NG】濃い百合、スカ、グロ、妊娠 後に影響が残るほどの怪我
【弱点】放出する電力量に比例して、体力の消耗がある。
    自然現象の雷と同じぐらいの電力放出で、10分程度気絶することも。
【備考】高等部所属。陸上部のエース。ハイジャンプの中学記録を持っている。
    クールに見えるが、恥ずかしがりなだけ。育ちはいいが謙虚で努力家。
    家は由緒ある武門の家柄だが、本人は特に武道をたしなんでいるわけではない。
    厳しくしつけられたので、少し頭が固いところもある。
    妖魔に殺された兄の死に責任を感じている部分があり、その原因を突き止めたいと思っている。

【プロフ投下落ちです】
28柊 鈴音 ◆kmSXaB4u9o :2008/08/07(木) 22:01:52 ID:b3+weOq9
【名前】柊 鈴音 (ひいらぎ りんね)
【年齢】 15歳/高等部一年
【性別】 女
【身長】 150cm程度
【3サイズ】 所謂ツルペタ体型
【容貌】 童顔・目付きは鋭い・ロングのストレートヘア
     普段は制服を着ている。戦闘時はスクール水着の上に
     黒いマントを羽織る。そして頭にはウサ耳を装着する。
【能力】 悪魔使い
【希望】 雑談・交流・ラブロール・和姦・戦闘・その他
【NG】 スカ(大)・隷属・洗脳など
【弱点】 エネルギー切れ・神聖の強い攻撃
【備考】
政府公認の特殊機関《神魔総合管理局》が開発した、高性能義体兵の試作品。
脳味噌以外が特殊な素材で構成されている。妖魔や異能者を捜索・監視・確保・
殲滅する為にこの学校に潜入した。悪魔と契約し、その力を使う事により
戦闘する。義体兵としての身体能力も高い。死後、契約の代償により彼女の魂は
地獄に落ちることが確定している。エネルギーは食事でも代用可能だが効率は悪い。
故に基本、生体バッテリーの交換で済ませるが、甘い物は好き。

【投下落ち】
29霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/07(木) 22:16:47 ID:8lXIySfy
【名前】霧原 朱音(きりはら あかね)
【年齢】17
【性別】女
【身長】178cm
【3サイズ】89/58/81
【容貌】切れ目に長い黒髪、丈を詰めたスカートの制服。常に薄い微笑を浮かべている。
【能力】
・液体操作
自身の体液を混合した液体を自由自在に操ることができる。
例:超硬度の液体を纏って武器や鎧にする。濃密な霧を作って視界を遮断するなど。
この効果の影響下にある液体は触覚を持ち、その液体が触れているものを自身も感じることができる。
また、液体を操作するには自身の体液をある程度以上の濃度で混合する必要がある。
つまり、大量の液体を同時に操ることはできない。
【希望】責めるも良し、責められるも良し、楽しければ何でも大丈夫。
【NG】つまらないこと。
【弱点】周囲に液体が無ければ戦えない。最悪自身の体液をそのまま使用することになる。
【備考】
水を媒介とする未知のウイルスに冒され、液体操作の能力や身体能力の向上と引き替えに理性を破壊されてしまった。
そのため自己の欲求には非常に忠実な存在となってしまったが、それを隠して日常生活を送る程度の狡猾さと知性は持ちあわせている。
普段は少しだけ優等生な学生だが、夜ごと外を出歩いては自らの興味を満たすものを探し求めている。
それは戦いかも知れないし、肉欲であるかもしれない。
そもそもにして、日常を演じていることすら彼女にとっては興味深いことだから、なのかもしれない。
そして、興味に忠実な自分を自覚しつつ止めるつもりもないのが彼女である。

さて、新スレだ。
投下しつつしばらく待機させてもらおうか。
30名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 22:57:23 ID:esD2YETO
塩が弱点?
31霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/07(木) 23:01:57 ID:8lXIySfy
なぜに、塩?
別に蛞蝓でもあるまいし、塩まかれたくらいで干からびるような人間じゃあないぞ。
32名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 23:06:18 ID:esD2YETO
液体能力だと水分を吸うのが大敵なのかと思って

じゃあいままでの性経験は?
33霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/07(木) 23:08:44 ID:8lXIySfy
確かに水がなくちゃあ何もできないが、そもそも塩じゃあ効率が悪いだろう。
普通に水に溶けるものだし。どうせならまだ砂とかのほうがいい。
さすがに泥になると、私にはどうすることもできないからね。

ないわけはない。それなりに荒れた生活してるからね、遊んでないわけじゃないさ。
34名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 23:10:12 ID:esD2YETO
じゃあ業務用の砂を持っていけばいいんですねわかります

なるほど。
もし今後このスレで、どんなエロい展開を望まれます?
35霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/07(木) 23:13:23 ID:8lXIySfy
むしろあれだな、超吸水素材みたいなのを用意してくれたりしたほうが面白そうだ。
とっさの機転で使うくらいなら砂でもいいが、本格的に私を潰すつもりなら、それくらいはして欲しいな。

希望?私の希望は決まってる。
面白ければそれでいい。襲おうが襲われようが、ホテルの一室だろうが路地裏の影だろうが。
面白い遊びができれば、それで十分なんだよ。
36名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 23:15:27 ID:esD2YETO
それでも、本格的に潰そうとするような敵はまだいらっしゃらないのでは?
交戦をしない限り手札は相手に知れることはない
まあ僕なら勝てるけどね、的な反則をする人はいるかもしれませんけどw

それは、最初から「今日はこの気分」なのか、
それともおもしろそうな人を見つけるとその気になるとか、どっち系です?
37霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/07(木) 23:20:57 ID:8lXIySfy
そういう明確な「敵」って奴を、1人くらい作っておくのも日々を楽しく過ごすコツだよ。
これでも方々暴れてきたし、それなりに手口も知れてるような気もするんだけどな。
別にそれはそれでいいけど、最初からここに勝ちに来てる様な奴とは遊びたくはないね。
楽しくないし、勝つにせよ負けるにせよ、それなりの様式美というものがある。

多分そういう気分の日があるんだろうさ。
でも、何がきっかけでそっちにころぶかなんてわからない。
私は気まぐれなんだ、そしてそれは、とても動かしやすいということでもある。
38名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 23:24:59 ID:esD2YETO
やっぱり展開とノリが大事っていうことなんですね
勝つにしても負けるにしても、ただそうなるっていうのは味気ないし
何よりプレイヤーがつまらないんでしょうね

巡り合わせと、本人の持ち合わせた魅力と人間性に拠るというわけですか
もしなんかの縁で鉢合わせたら、殺し合いよりそっちに走れたらいいなと思いつつ
それではお時間をとらせてすいません。おやすみなさい
39霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/07(木) 23:28:51 ID:8lXIySfy
まあ私の場合は、最初から勝とうと決めて出て行くことなんてないからね。
……でも、今日は負けるぞ、と思って出て行くことはたまにあるから笑えるんだ。
負けることまで楽しめるようになれば、もはや人生に敵はなし、さ。

そーそー、そういうわけだから、せいぜい男を磨くんだね。
次に会えたとき、あんたが面白い奴だったら……考えておくさ。
40瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/07(木) 23:42:15 ID:Km0mnxMC
こんばんはノシ
まだ待機しているかな?

もしよければお相手を申し込みたいんだけど。
41霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/07(木) 23:43:40 ID:8lXIySfy
ああ、構わないとも。
それじゃあ早速、どういう話にするかそっちに希望はあるかね?
42瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/07(木) 23:51:52 ID:Km0mnxMC
そうだね…邂逅で互いを異能と認識するなら戦闘がお馴染みなのかな?

少なくとも夜が都合良さそうだ。

昼なら…学園は夏休み中と来てるし学年違いで面識はなさそうだと。


これらを考えて強引にツジツマ合わせるなら

・夜、単純に貴女の怪物との戦闘を見掛けて興味本位で使い魔をけしかける

・昼、わりと知識欲旺盛な霧原さんと図書館あたりで遭遇
当方の手には怪異や遺跡絡みの文献が大量に…

こちらがパッと思い付いたのはこんなところかな。
もちろん霧原さんの希望も聞きたいな。
43霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/07(木) 23:58:27 ID:8lXIySfy
そうだなぁ、お互いにロクなことしてない人間のようだ。
やはり、そういう奴らが出会うべきは夜だろう。
……とまあ、そんな感じでだね。

色々状況なんかも考えては見たが、どうにもいまいちいいものが出ない。
こういうときは、シンプルに決めてみるのも悪くはない。
というわけで、今のあんたの提案通りに事を進めてみようと思う。
構わなければ、書き出そうと思うがいいかね?
44瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/08(金) 00:01:03 ID:Km0mnxMC
僕のは高尚な学術的研究であってだね、決してロクなこ(ry


ああ、もちろん。そちらから書き出してくれるなんて有り難いよ。
それでは待つとしよう。
45霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/08(金) 00:04:05 ID:KrU/0olo
あっはっは!世間様から見れば、あんたも私もろくでもない奴で一括りなんだよ。
なかなか世間は、自分達と違うものには厳しいんだ。

では、少し待ってな。
46霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/08(金) 00:13:33 ID:KrU/0olo
……なかなか、面白い化け物だな、お前。
(深夜、人気のない暗がりに。二人の男女が対峙していた)
(そしてその足元には、また一人の男がその身を地に投げ出していた)
(不思議なことに、退治している男の姿と、倒れ伏している男の姿は、同じ)

なんていうか、驚きだよ。まさか目の前で化け物が人に姿を変えるなんてね。
それも、今さっき自分で殺した奴に。
(その化け物にとって、それは一種の擬態であり、食事でもあった)
(殺して、喰らい。そして姿を変えてまた潜む)
(故に食事の邪魔をするもの、正体を知った者を放置しておく道理もなく)
(その化け物は、彼女めがけて襲い掛かった。ちょうどいいお代わりがきた、とでも考えていたのだろう)
(そして、それが甘かったことはすぐに証明された)

(わずか数分の後。その場には、無数の水の槍で串刺しにされた化け物が一体)
……はぁ、折角面白くなりそうだったのに。こいつ、随分脆かったね。
(それは少なからず彼女の期待に反するものだったので、彼女は小さくため息をついた)
47瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/08(金) 00:24:52 ID:yQj0ZZTs
――ふふ、いや…お見事。強いねぇ?

(霧原と化け物の戦闘に一段落…と不意に声が響く)
(暗がりから姿を現したのはパッと見はただの夏休み中の学生)
(目の前であまりに非日常的なやり取りを目の当たりにしたにも関わらず男は薄笑いを浮かべ、拍手などしながら)

水を操る?…それはいい…しかし魔術じゃない。

魔女が元素に干渉して水を攻撃に用いるなら、少なからず魔力が働くが…
どうもそれを感じなかったんですよ…
(そう。自分も血統的に錬金術師であり多少なり魔術を扱える。そして自分が扱えるなら他人がやれても不思議ではない)
(不思議ではないが…霧原の用いた技は自分の知るそれとは違っていた)

―貴女、何者ですか?

(瞳に浮かぶ興味の色。一歩足を踏み出すとバサリと体をローブが覆う)
(自分が興味を持つ対象はだいたいにして危険な場合が多いのだ)
48霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/08(金) 00:33:22 ID:KrU/0olo
高度に発達した科学は、魔法と区別がつかない。
なんて話も聞いたことがあるよ?もしかしたらこれも、超科学の産物なのかもしれないじゃない亜k。
(どこかからの声、そして聞こえる拍手にも、小さく肩を竦めてやり過ごすだけで)
というか、そんな話を大真面目にしているってことはあんた……魔法使い、って奴?
……だとしたら面白いねぇ。いろんな奴に会ってきたけど、こういう王道めいたのは初めてなんだ。
(声の主に呼びかけるように、うんうんと頷きながら。出てきた姿に目を細め)

霧原朱音。二年生だ。
(突如飛び出し体を覆うローブ、そんな細やかな芸当にもまた興味を惹かれてしまったようで)
(いつものように、ありきたりな自己紹介を述べてから)
だが私は、あんたが求める答えがこんなものじゃあないって事も知っている。
さて、なんと説明したらいいやら……というか、こういうときは自分から名乗ってくれるのがマナーじゃあなかったかね?
(そんな話をしている間に、みしり、とわずかに水の槍が軋んだ)
49瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/08(金) 00:45:45 ID:yQj0ZZTs
超科学?ふふふ、やめて欲しいなぁ…そんな刺激的な言葉。
夜も眠れなくなりそうですよ。

(この反応。どうやら目の前の女性はずいぶんと場慣れている)
(化け物にも、自分の能力にも、自分以外の異能者にも…ますます面白い)

――失礼。もっぱら本と研究の虫で、暗い夜道で女性に声を掛ける作法には疎いんですよ。

三年、瀬尾司。
魔術や幽霊を頭から信じこんでいるオカルトマニアです。
…さて、お互いに満足のいく答えじゃなさそうですね?

(水の槍が軋んだ。これ以上の無駄口は無用。あとは体で確かめるのが最上か)
(ガシャンと金属音がして何か、人ほどの大きさの金属の塊が降ってきて…暗がりの中ゆっくりと起き上がる)
(準備万端。性能テストといこう)
50霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/08(金) 01:00:34 ID:KrU/0olo
まあ残念ながら、これは魔法の類でも超科学の類でもない。
実際のところ、私にもよくわかってない。だが、もてあますことはないからそれでいい。
……と、こんな回答でも多分、あんたは興味を示すんだろうね。
もし私がそうだとしても、必ずそう思うだろうし。
(自分の考えが人とはかけ離れていることは自覚していた)
(しかし、目の前の相手はこんな自分に近しい何かを持っている、それはわかった)

そんな作法は、聞いたこともないけどねぇ。
そもそもにして、そんなことをする奴に作法なんて言葉があるようには思えないし。
……そ、それじゃあセンパイってわけだ。最近どうにも、センパイ方と交流を深める機会が多いな。
ま、悪いことでもないか。
(そして降り来る機兵。それを迎えたのはわずかな驚きと好奇の目)
随分気が早いな。まったく、まだこっちも片付いていないってのにさ。
(槍の軋み、それを作り出していたのは彼女ではなく、串刺しにされていた化け物)
(その体が少しずつひび割れていき、そして弾けた)
(水の飛沫をあたりに撒き散らしながら。それは恐らく羽化のようなものだったのだろう。
(巨大な蛾を模した異形が、羽を広げて蠢いていた)

さて、ここで提案だ。このまま三つ巴というのはどうにも具合が悪い。
何せお互い全くの初見、何がどう転ぶかもさっぱりわからない。
そこで、一応人間の姿をしている生き物同士、まずは人間らしからぬ奴から潰したいと思うんだが、どうだろう?
(唐突に、そう持ちかけた)
51瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/08(金) 01:14:38 ID:yQj0ZZTs
お察しの通り、興味津々だよ。
そんな説明聞かされたら尚更だね…ぜひ解剖させて欲しいくらいだ…と。

(言葉には一片の嘘も無く。言ったからには出来れば“捕獲”して自宅に持ち帰り解剖したいと本気で思っていた)
(これならまだ暗がりで行儀正しく、女性に声を掛ける輩のほうがタチがいいのだが)
(いざ捕獲と使い魔に号令を下そうとした瞬間、男の骸が弾けて巨大な蛾が羽化をする)

――いいでしょう。サッサと邪魔者は片付けるに限る。
…キミ、悪いね?
今はキミよりも興味深い相手が出来たんだ。

(錆びた扉の蝶番が軋むような音)
(呼び出した使い魔…宙にフワフワと浮かぶそれは、仮面の彫られた鉄の箱か棺のような物体)

アイアン・メイデン…日本語だと鋼鉄の…童貞?いや、処女?
どっちだったかな…

(主の呑気な疑問をよそに魔性の命を得た拷問機具は、主と蛾の前に立ち塞がる)
52霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/08(金) 01:30:05 ID:KrU/0olo
あっはっは、興味に純粋な姿勢は評価したい。
だけど、答えは単純。「NO」だ。理由も簡単。それじゃ私が楽しくない。
そうだろう?そんなわけだから、解剖したけりゃ何とか私をひっ捕まえて、それからにしておくれ。
(自分にはその手の趣味はないが、そんな言葉を吐き出した心情は十分に理解できた)
(そして、彼女の中でも彼という人間の位置づけが終わった)
(曰く、どこか近しい。けれども決して相容れない奴。と)

人に化けて、最終的にはそんな化け物になって、か。
案外、この街にはあんたみたいに人に化けてる化け物がたくさんいるのかもね。
……あんまり、気分のいい想像じゃないや。
とりあえず、さっさと消えてもらうとしよう。
(いつものように取り出した武器、やはり見た目はペットボトル)
(ペットボトルを食い破った液体は、彼女の腕に纏わりついて形を成す)
(それは、所謂弓のよう)

はは、いろんなところでよく聞く名前だ。確か元は拷問器具だっけ?
あの様子だとどうやら飛びそうだね、あいつ。空中戦は不向きでさ。飛ぶ前に落とすよ。
(ただ漫然と液弾を飛ばすよりも、より明確な意思とイメージ、そして形状をもって)
(そうすればより強く、速くなる。理由は知らないけれど、それは近頃彼女知りえたことだった)
(だから、彼女はその手に弓を携え、そして放った)
(その矢は今まさに飛び立とうとしていた異形の翅を打ち抜き、地面にその体を縫いとめる楔となって再び地面に突き刺さった)

なかなか便利な能力でね、いろんなことができるのさ。
さ、次はあんたの番。見せておくれよ。
(地に堕ちもがくその異形、悠然とその様を眺めながら)
53瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/08(金) 01:46:18 ID:yQj0ZZTs
――で、君は人に化けてる化け物じゃないのかな?

ふふ、失敬。
昔から一言多くて嫌われるんだ。悪い癖さ。

(番えた水の弓を射て、巨大な蛾の妖しを打ち抜く)
(そんな霧原の姿は美しいが彼女自身が口にした、人に似た人以外の何かに見えて)

じゃ、行くとしよう…なにせえらく血に飢えていてね
あ…朱音さん。耳塞いで。この子の呪詛は直に聞くにはキツいよ。

(バタバタと鱗粉を撒き散らしてもがく蛾の化け物に、鋼鉄の棺が向かう)
(宙を滑るように移動するその機具の仮面の瞳から血の涙が溢れ出しゆっくりと口が開く…)
(何もない底無しの暗闇のような口から吐き出されたのは幾多の断末魔と悲鳴と啜り泣きと…それらを幾重にも重ねたような呪いの叫び)
(吐血のように口から吐き出された赤黒い気体は空気を腐らせ、コンクリートを蝕み)
(まるで濃縮した強酸よろしく辺りの物体をグズグズにしながら蛾の化け物へとぶちまけられる)
54霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/08(金) 01:51:04 ID:KrU/0olo
【すまないが、そろそろ時間の方が厳しくなってきた】
【もしよければ、凍結を頼みたいがどうだろうか?】
55瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/08(金) 01:57:03 ID:yQj0ZZTs
【そうだね。たしかに厳しい時間だし凍結OKです】
【再開時刻は、こちらはだいたい20:00以降ならいつでも都合がつくので霧原さんの都合の良い日をご指定ください】
56霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/08(金) 02:07:56 ID:KrU/0olo
【少し返事が遅れたが、こちらもそれで了解した】
【明日中にでも次の予定を連絡するよ。今日はありがとう、それじゃあまたね】
57瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/08(金) 02:10:26 ID:yQj0ZZTs
【了解したよ】
【こちらこそ楽しい時間をありがとう。それじゃ、また】
58御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2008/08/09(土) 13:35:34 ID:537Xrgy1
【名前】御法川醍醐(みのりかわ だいご)
【年齢】 18 高等部三年
【性別】 男
【身長】 178センチ 75キロ
【3サイズ】 いらなくない?
【容貌】 短髪を軽く茶髪にしているほかは、一見品行方正。
【能力】召喚士。呼び出す能力は超一流だが使役する能力がいま一つ。
    最近学園を騒がしている魔物の何割かは実はこいつのせいw
【希望】日常ロール、戦闘、エロール
【NG】後遺症が残るような怪我、死亡、スカ系プレイ
【弱点】呼び出す能力は超一流だが従わせる能力がイマイチ。
    召喚には呪文と印が必要な為、口や手を封じられると召喚できなくなる。
    敵が女だと、よほどひどい目に合わない限り反撃しない。
【備考】生徒会長。ケンカっ早いが親分肌で人望はある。
    すべての女性は皆美しいと本気で思っているので、
    生徒だろうが教師だろうが女に対しては挨拶代わりにくどき文句。
    口が上手いので相手を言いくるめるのは得意だが、
    軽いという評判も広まっているのでナンパの成功率が高いとは言えない。
    現在は親元を離れて召喚士の師匠宅に下宿中。
    師匠は人間国宝級の邦楽家。ちなみに同居している他の弟子は全員女性。

【このスレでもよろしくたのむぜ】
【今日のところは投下おちだ】
59郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/08/09(土) 20:22:57 ID:ut8G+yny
【名前】 郡 太一朗 (こおり たいちろう)
【年齢】 16歳
【性別】 男
【身長】 168センチ
【容貌】 はねっけのある癖の強い髪型。少々垂れ目。
     髪・瞳とも黒。中肉中背。青と黒のチェック柄のバンダナを額に巻いている。
【能力】 無呼吸の瞬き −ゼロ・ブレス−
     集中力を高めて、感覚を鋭敏に研ぎ澄ませる。
     そのことにより、相手の攻撃を見極めたり、(他者から見れば)高速の連撃を与える。
     発動している間は過度の集中のため、無呼吸になる。制限時間は3〜5秒ほど。
【希望】 基本的には何でも。
【NG】 ウホッ
【弱点】 能力発動時は無呼吸になるため、酸素濃度の低い場所では制限時間が縮まったり、
     あるいは、能力自体が発動できなかったりする。
     また、能力発動後は酸素を取り込むため、隙が大きくなる。
【備考】 高等部所属。家族構成は父・母・姉の四人暮らし。部活動は無所属、委員会は見た目に寄らず図書委員。
     性格はテンプレ的な正義漢。ただし、バカで女には弱い。
     特に武術には興味がないのだが、ある日【能力】を得たと同時に
     街に異変が起きつつあることを知り、独学なりに学ぶことにした。
     今のところ、得物は家の倉庫から見つけた特製のサバイバルナイフ。
     特製と言っても、やたらと頑丈なだけ。で、破魔能力もなければ、殺傷能力もそれなりにしかない。
     数学が大の苦手。

しばらく待機してみるぜーっ
60真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/09(土) 21:12:53 ID:k6GQ3339
まだ待機してるかな?
61郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/08/09(土) 21:23:59 ID:ut8G+yny
いるにはいるけど、
今からちょっと席を外さないといけねーから、待機してくれていいぜーっ。
また戻ってきて誰もいないようだったら、声をかけさせてもらうからよっ!

んじゃなっ!
62真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/09(土) 21:25:04 ID:k6GQ3339
おっと、それは残念だね。
また機会があったらよろしく。

・・・・・じゃあ、引き続きというか、ちょっと待機してるね。
63真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/09(土) 21:54:24 ID:k6GQ3339
待機解除するね。
64伊織津綺子 ◆NXbf5mktRg :2008/08/10(日) 17:58:16 ID:HrNOnCoi
トリップ変更にスレをお借りします
65伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/10(日) 17:59:43 ID:HrNOnCoi
今度からこのトリでお願いします
66迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/10(日) 20:58:19 ID:v2hvGJCd
【待機します】
【シチュ等は打ち合わせの上で】
67暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/10(日) 21:05:06 ID:AeZWEmQ6
【名前】暁 小次郎 (あかつき こじろう)
【年齢】 外見年齢20代半ば/表向き17歳
     学年は三年生
【性別】 男
【身長】 180cm 65kgkg
【容貌】切れ長の双眸・長い髪を後ろで束ねている
     女性的な顔立ちをしている・学生服と黒い着物
【能力】 人間の限界を超えた身体能力+剣術
     武器・両刃の西洋剣(鋼鉄製)
【希望】 戦闘・雑談・エロールなど
【NG】 汚物・薔薇など
【弱点】 大量の火 神社仏閣など神聖な土地 破魔の術
【備考】
とある妖術師の一族が生み出した《器人》。その本質はからくり人形である。
その精巧なからくり人形に、一族秘伝の降霊術により、黄泉の国から呼び出した
人間の魂を憑依させて、生身の人間の如く振舞わせる。一族の意向により小次郎は、
この街で起こっている怪異の原因を突き止めるべく、生徒として潜入する事となる。
現代日本の知識は植えつけられているが、根本的に修羅を宿す剣客なのでその齟齬に
苦しむ場面もある。普通の学生としての生活に戸惑いつつも、自分の使命を果たそうとしている。
真剣勝負を尊び、強者に敬意を払う。

【プロフを投下】
68暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/10(日) 21:06:06 ID:AeZWEmQ6
一悶着あったようだな。
既に立候補者がいるようだが・・・・・
俺が相手をお願いしても構わんかな?
69迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/10(日) 21:10:17 ID:v2hvGJCd
問題なしだよ
お相手お願いします

さて、初対面だが…どうする?
70暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/10(日) 21:12:05 ID:AeZWEmQ6
奇を衒うのは性分に合わん。
とは言え、学生として対面するのも如何なものかと。

そこで提案だ。同じ組に所属しているものとして、
何処ぞの戦場で出会う、というのはどうかな?
71迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/10(日) 21:18:57 ID:v2hvGJCd
同感、そして了解だ
では深夜の旧校舎、俺が戦闘のところを暁君が目撃(若しくは遭遇)
俺からは人成らざる気配を感じるが…
こんな感じでどうかな?

よければこちらで書き出しをするが?
72暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/10(日) 21:21:19 ID:AeZWEmQ6
二番目がよかろう。
同じクラスの時点で薄々、何かを感じつつも
静観していたが決定的な場面を見たので・・・・・・
という感じか。

うむ、ではよろしく頼む。
73迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/10(日) 21:32:16 ID:v2hvGJCd
(最近、学生達の間で怪奇スポットとして噂になっている旧校舎)
(事実、怪異の跋扈する異世界と化したそこを探索する)
(己の中の妖魔が歓喜に震えているのを感じながら)

くそっ!次から次へとキリがない…
(有象無象の雑魚を振り払い、目についた教室へと退避する)
ふぅ…行ったかな…?

(一息ついたその瞬間、おぞけを誘う化物の叫びが夜の空気を震わせる)
っ!!な、んだっ…でかいのがいるのか?
(考える暇も惜しみ、声の方向へと駆け出す)


【お待たせ、こんな感じでよろしく】
74暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/10(日) 21:37:22 ID:AeZWEmQ6
――学校はどうですか、小次郎さん。何か困っていませんか?
『正直、慣れぬことばかりでずっと戸惑っている次第で。
 濫蔵殿、前から聞きたかったのだが、どうして俺を学校などに?』
――ほんの酔狂・・・・・とでもいいますか。小次郎さんの困った顔が見たかった
もので・・・・・あはは、そんな怖い顔しないで。実益も兼ねてますからね。
あの学校には怪異が集い過ぎている・・・・以前話した通りです。
できるだけ気取られる動く必要があるんですよ、《わきちら》はね。
『そして《俺達》は陽動であり囮でありスパイである、と』
――ぶっちゃけるとそんな感じでありますが。他にも思うことがありましてね。
それにしても、小次郎さん。随分現代日本の言葉に慣れたようで。


(そして暁小次郎は回想から眼を覚ます)

ふむ、こんなものか・・・・・・
(有象無象を斬って捨てた。人在らざる者。妖魔。魑魅魍魎を)
(グレートソードを下ろし、呼吸を整える。生前、一度に多くの敵と戦った経験は少ない)
(故に体力の配分がイマイチ掴めなかった。主から拝領せしこの身体でなければあっという間に)
(追い詰められて、屍を晒していただろう。ともあれ、黄泉から還ったからくり武者は、学生服の上に)
(黒い着物を羽織って、旧校舎を探索する。この場所の謎を解く為に)


【ではよろしくたのむ】
75迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/10(日) 21:45:45 ID:v2hvGJCd
どこだ?どこにいる?
(あんなの声の主が街に降りれば大惨事は免れない)
(内なる魔の囁きに従い、中庭に出る)
っ!何だ…猿…?
(そこに蹲る影は巨大な猿のようだった)
(小山のような体躯を揺らして振り返り)
(微かな知性すら感じさせる赤い目でこちらを睨み)
(口角を歪ませて、それは笑った)
くっ!この…
(一瞬湧き上がる恐怖を無理矢理抑え、渾身の一撃を与えるべく、駆け寄る)
76暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/10(日) 21:51:03 ID:AeZWEmQ6
【ぬう・・・・・すまない。開始早々なので恐縮なのだが】
【所用ができた。凍結か破棄でお願いしたい】
【凍結の場合は、すまないが避難所に一報入れておいてくれ】
【では、急ぐ用事なのでこれにて御免】
77迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/10(日) 21:56:54 ID:v2hvGJCd
【おぉう…なんと残念】
【では、次の機会に、として今回は破棄としよう】
【気をつけて、慌てて事故のないように】
78迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/10(日) 22:00:01 ID:v2hvGJCd
さて、ここは一旦落ち
避難所に行きます
79伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/10(日) 22:34:56 ID:1YjldGIE
【名前】伊田 満 (イダ ミツル)
【年齢】17歳
【性別】男
【身長】171cm
【容貌】少し目にかかるくらいの黒髪、中肉中背の余りぱっとしない格好。よく呆けている。
    プライベートの時には、皺の寄ったロングコートを着用。
【能力】名称『ジョーズ』
    自身の体と、それに直接触れた固体・液体に対して『口』を憑ける能力。(大きさは精精1bまで。)
    本体が『口』を操作できるものの、その『口』が何の口腔なのか、何処に繋がっているかは謎。
    無機質に憑けた場合射程距離は半径10b程、
    ただし、生命体に憑いた場合は対象のエネルギーを吸収して活動する為その限りではない。
    また、裂傷等の外傷に対しては、傷口を『口』と化す事によってダメージを軽減する事が可能。
【希望】戦闘
【NG】汚いもの
【弱点】氷結・電撃に弱い。(凍結・麻痺による『口』の機能停止)
    その他の耐性は、物理に多少強い事を除けば人間と同じ。
【備考】
特に家柄とかそういったモノと関係なく、偶然生まれつきに見た目がグロ画像な異能力を持った一般男子。
その能力によってテストの先見等の狡猾な手段を行い、必要最低限の努力でグダグダと日々を過ごしていた。
…が、学園に異能者・人外・その他諸々が集まっている事、そして不自然な程事件や事故が頻発している事を知り、
自らの身の保身と、ついでに世の平穏の為、それらの自らの人生の障害となる者を排除する事を決意する。

性質としては、常に平穏な状態を求め、逆にこれを邪魔する障害に対しては、
如何なる手段を用いても排除しようとする傾向にある。
また、能力に頼りきりで今までまともに学習をしていなかった為、余り賢くはない。

【プロフ投下&待機。】
80迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/10(日) 23:10:48 ID:v2hvGJCd
まだいるかい?
俺でよければ、お願いしたいと思うんだが
81伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/10(日) 23:17:54 ID:1YjldGIE
台所には絶対ゴキブリが居るが如く、必然的に居ますとも。
誰も来ないだろうなー、とか暗に思ってたからビックリドッキリだよ。
…んで、初めて顔を会わせる訳なんだけれども、
何か希望したいシチュエーションとかありますかね?
82迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/10(日) 23:23:49 ID:v2hvGJCd
伊田君を1人見たら、30人の伊田君がいる訳だ
ともかく、どうするかね…
ここは平和を愛する者同士w、共闘がいいのでは?

こちらのピンチに伊田君が助けに入るorその逆
どちらが俺達に相応しいと思う?
83伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/10(日) 23:30:26 ID:1YjldGIE
…想像したら、なんだかおっかね。
何だか背筋がゾクッと来る様な台詞が聞えたような気がしたけど、気にしない。
それじゃ、共闘という事にしようそうしよう。

うん、個人的に誰かが何かと戦っているところを見たとしても、
何も見なかった事にして通り過ぎると思うんだ、俺。
と、いう訳でこっちのピンチを〜という事でいいかな?
84迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/10(日) 23:36:24 ID:v2hvGJCd
あ、世の平穏は自己保身の次だったな
了解、真のヒーローに「助けてくれ」と懇願するがいい…
いや冗談、これは俺のキャラじゃない…

んじゃ、そちらに書き出しを頼んでいいか?
好きなだけピンチに陥ってくれw
キツいなら、こちらに書き出しを任せてくれてもいいぞ
85伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/10(日) 23:39:16 ID:1YjldGIE
植物の心のような人生が目標だからね。
とりあえず、助けを求めて丸投げする事にさせてもらうさ。

了解したよー。
ちょっと待っててね。
86迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/10(日) 23:44:09 ID:v2hvGJCd
任せた、それにしても…
丸投げかい っ【突っ込み】

その能力は伊達か酔狂じゃないだろう?
そっちにも少しは働いて貰うからなw
87伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/11(月) 00:04:10 ID:1YjldGIE
……何ダ、アレだ、コレって絶対俺の方ガ悪者に見えるよナ。
(深夜の路地裏、普段ならば誰も近づかないような街の死角に動く二つの人影)
(一つは銀髪赤眼の美青年、そしてもう一つは体中に『口』が蔓延る異形の化け物)
(銀髪の青年の足元に転がる、自分と同じ学園の制服を着た少女が、今の状況に陥った理由を物語っていた)

…襲うならサァ、もーちょい熟しタ奴を狙えヨ、そーすリャ見てみぬふり出来たんだからサ。
(吸血鬼。永遠に近い命を持ち、人の血を啜る怪物)
(その外見は大抵の場合美しく、異性、または同性を魅了し、虜にする。)
(特に歳月を重ね、力を得た個体は「夜の王」と呼ばれることもあるらしい。)

…たまにハ返事くらいしたっテ罰ハ当たらナイと思うんダけどナー!
(伊田の軽口にも動じることは無く、無言で佇む青年)
(その視線の先は新たな参入者を捕らえていた。)
88迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/11(月) 00:14:20 ID:yspNnJON
(決意を固めたあの日以来、毎晩のように街を巡回するようになった)
(コースを決めず、己の内に巣喰う魔の囁きに導かれるままに)

ふぅ…そろそろ引き上げるか…
(ふと時計を見れば、日付が変わって2時間と言うところ)
(一人呟きながら帰途につこうとした時)
(魔が身体の中で歓喜の叫びをあげて騒ぐ)
(「クイタイクイタイ…」「ツヨクツヨク…」)
っ!何だ…これは…どこだ…

(周囲を見渡す…その場所はすぐに分かった)
(道路を挟んだ反対の路地)
(その奥に何かがいる…そう察して)
(車通りの絶えた道路を渡り、路地に侵入し…)
(それを目撃した)
89伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/11(月) 00:22:29 ID:74W567fZ
………………?
(背後に感じた何かの気配を感じ取り、後ろを振り返った―――刹那。)
(異形、否、伊田の首からは、血液で構成された紅い槍が生えていた。)

……ガっ!?……ギギっ……………。
(為す術も無く、倒れる。)
(其処に立っていたのは、伊田の首に突き刺さったソレと同じ槍を持つ銀髪の青年)
(此処から逃げ切れるという確信か、それとも目の前の敵などどうにでもなるという余裕からか)
(青年は、自らが異形の者であるという事を隠そうとはしなかった。)

青年『………………。』
(相手にするのも面倒くさい、と言わんばかりに無言で「あっちへ行け」と視線の先に居る青年に合図をする。)
(普通の人間であるならば、ここで迷わずに来た道を引き返す事だろう。)
(それが、普通の人間であるならば。)
90迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/11(月) 00:34:04 ID:yspNnJON
……っ!!
(口の化物が突然倒れる)
(美貌の青年が手に持った槍を突き刺した)
(状況は理解できたが、その光景は見えなかった)

…何者なんだ……
(青白い火を灯した目を青年に向けたまま)
(恐怖と歓喜で、身体が、声が震える)
(ここからは退けない、目の前の青年は…化物だ)
(路地の隅に転がる少女を視界に捕らえ、そう確信する)
くそ…化物め…
(己を奮い立たせるように呟き、足を前に踏み出す)
91伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/11(月) 00:48:53 ID:74W567fZ
………………。
(倒れた自分を中心に、生暖かい液体が流れ出る。)
(肌に感じる心地の悪い感触、鼻腔を擽る鉄の匂い)
(流れ出した血液が、路地裏にじわじわと溜まっていく)
(その様子を虚ろに眺めながら、伊田はゆっくりと目を閉じた。)

青年『……………(ハァ…)。』
(足を前に踏み出す青年の姿を見て、やれやれ、といった様子でため息を吐いた)
(改めて、観察するかの様にゆっくりと青年を眺める。)
(武器も持たず、防具も纏っていない。使い魔が居る訳でも無く、見た目はただの人間だ。)
(無駄に正義感の強い輩か、ドがつくほどの野次馬根性か。)
(…だが、此処まで踏み込んだ以上、生きて帰す訳には行かない。)

青年『…………………!』
(先程生成した槍を、青年の胸に向かって投擲する)
(並みの人間であれば、反応すら出来ない速度)
(これで、厄介事は全て片付く、その筈だった。)
92迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/11(月) 00:55:36 ID:yspNnJON
(躱すことはできなかった)
(胸の中心に灼熱を感じ、続いて激痛が走る)
がっ!は…ぐっ…
(地面に膝をつき、蹲る)
(が、次の行動は青年の目を疑わせるのに十分だった)
くっ!この…っ!
(自らの手で槍を引き抜くと立ち上がり)
(駆け引きもフェイントもなく、ただの力任せに槍を投げ返す)
93伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/11(月) 01:12:00 ID:74W567fZ
青年『………………?』
(―――油断しきっていた。)
(目の前に居るのはただの人間だと、自分の敵ではない筈だと。)
(………ならば、自分の腹に生えたコレは何だ?)

青年『………………ッ!!!』
(胸に滾るのは、灼熱の憎悪。)
(たかが人間に、自分の体とそして誇りが傷付けられた、その事が彼を怒り狂わせていた。)
(爪の間から血液が流れ、猛禽類を思わせるような凶悪な姿へと変形していく。)
(例え相手が怪我をした人間であろうが、もはや切り刻まなければ気がすまない。)

青年『…………………ッ!!!!!!!』
(その美貌は既に無く、顔に張り付くのは悪鬼の形相)
(怒りと憎悪を全て叩きつけるかのように、青年に向かって襲いかかった。)

…………………。
(血溜まりは広がっていく、ゆっくりと、しかし確実に。)
(既に、妖魔とそれと対峙する青年に達するほど広がった紅い領域)
(パッと見てもその量は、既に致死量を超えているように思える。)
(…それが、本人の血液であるならば。)
94迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/11(月) 01:21:28 ID:yspNnJON
…っ!ぎっ!がっ!
(襲いかかる妖魔の攻撃は、人の反応を上回り)
(成す術無く切り刻まれていく)
(胸、腹、肩、腕、首…全身を余すところ無く裂かれ、抉られ)
(出来損ないの人形のように身体が奇妙に踊る)
…!…!!っ!
(最早、声さえ出せず、それでも尚、青白い火を灯した目で妖魔を睨み続ける)
95迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/11(月) 01:52:32 ID:yspNnJON
【落ちた…かな?】
【何かのトラブルでなければいいけどね…】
【とにかく避難所に俺の都合を投下しておくよ】
【伊田君の都合と照合して、凍結or破棄を決定してくれ】
96伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/11(月) 01:54:42 ID:74W567fZ
青年『…ッ!!…ッ!!…ッ!!!!』
(何の抵抗もしない人間の腕を、胸を、腹を、首を、その鉤爪で嬲り続け)
(自分を傷付けた人間が、目の前でボロ人形の様になって行く様子に快感を覚える)
(……が、まだ足りない、未だ胸の怒りは収まらない。)
(その眼球に向かって爪を振り下ろし―――)

『……?……!?』
(腕が、体が、前に動かない、その状況に焦りつつも辺りを見回す。)
(見えたのは、紅い血溜まり…そして其処から生えた何十・何百もの『口』と)
(そして自身の体に幾重にも、幾重にも巻きついた『舌』。)

……色々便利だとハ思ってたんだけどサァ……
(背後で響くのは、殺した筈のあの化け物の声。)
(在り得ない出来事、在り得ない存在に頭の中が疑問符で多い尽くされる。)

まさカ、舌を食い千切レ、なんて事まで聞いてくれルとは思わなかったヨ。
…『ジョーズ』そのモノは重ねて付けられないガ…吹き出た『血』なラ、もうただの物体ダ…
……マァ?こんな事言っても分からないだろうケドサ。
(目の前で拘束された異形の肩に手を置き、その頬をジョーズの舌が舐める)
(一本では確かに非力、だが、何十・何百とも集まれば妖魔をもからめとる触手となる)
(―――からめとられた獲物の最期は引きずり込まれ、食い千切られるのみ)

……サテ…どーシタものカナァ?ネェ?
…何か、コレに止め刺したラ次俺が君に襲われそうな気がスルんだヨネー。
(絡め取られた獲物の頭をポンポンと叩きながら)
(異形とは思えない程気さくな態度で、目の前の傷だらけの青年に向かって問いかけた。)
97迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/11(月) 02:19:43 ID:yspNnJON
(攻撃が止まる)
(まるでビデオを逆再生するように)
(たちまちに傷が塞がり、皮膚が再生していく)
………かはぁ…
(再び地面に膝をつき、それでも顔をあげ)
(気楽に声をかけてくる口の化物を見つめる)
…お前…人間だろう?
(ゆっくりと立ち上がり、口の化物---伊田の隣に)
(伊田とは反対の妖魔の肩に手を置き)
なら…こうして…終わりだっ!
(足下に拡がった一際大きな口に、妖魔の身体を押し込んでいく)
98伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/11(月) 02:34:46 ID:74W567fZ
…お前さンは違うのカイ?
(青年の速すぎる再生速度に驚きつつ、言葉を返す)

妖魔『ヤ…メ………!!!』
(青年に押し込まれ、口が妖魔の足を、腹を、胸を呑みこんでいく)
(這い上がろうにも、鉤状になったジョーズの歯に引っ掛かり、)
(暴れれば暴れる程その体は呑まれていく)

妖魔『貴様等……ッ!!必ズ…………ッ!』

…ア、そうそウ、忘れるところだッタ。コレ、返すワ。
(言い終わると同時に、妖魔の首に先程喰らった血の槍を突き立て)
(それを止めに、一息に口は妖魔を頭まで呑み込んだ)

…サテ……何ダ、アレだ。……ウン、大丈夫?
(先程の超回復を見ている所為か、余り心配していなさそうな声色で尋ねた)
99迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/11(月) 02:38:45 ID:yspNnJON
俺か?さて…どうなんだろうね…
(奇妙なことを言いながら、伊田に向き直る)
それと、そろそろ戻ってくれないか?
結構怖いぞ、それ
(苦笑いを浮かべ、異形に臆することなく話しかける)

まぁ、大丈夫なんだが…
結果的には、お前さんの時間稼ぎになった訳だし…
(ガシッと伊田の肩を掴んで)
飯くらい奢ってくれても、バチは当たらないんじゃないかな?
(にっこりと笑いかける)
100伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/11(月) 02:47:29 ID:74W567fZ
…その前ニ、何で人間って分かっタんだイ?
顔だっテ口で変形させてルし、声だってこの通り変えてるのニ…。
(自分の姿に臆する事無く話しかける青年に、心底不思議そうに尋ねる)
ついデに、正体バレるといかんのデ戻らんヨ?
完全に信用していル訳じゃないシサ。

……マ、待つんダ、まずは被害者の介抱をだネ…。
(奢る、という単語に動揺しつつも、青年を説得しながら被害者の方を振り返る…)
(…其処には、こちらを凝視しつつ、あまつさえ涙を浮かべる少女の姿)

…………後、ヨロシク。
(青年の腕を振りほどくと、回れ右をして力の限り走り出す)
(後ろからは、少女のこの世の終わりかと思えるほどの叫び声が響いていた)

【こちらはこれで〆ですかね…。】
【こんな遅くまでお付き合いいただき、有難う御座いました&申し訳ありませんでした…。】
101迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/11(月) 02:58:13 ID:yspNnJON
お前さんには、食欲をそそられないみたいだからな
なら人間なんだろう
(理解不能だろうことを話ながら)
(伊田の言葉に被害者の少女を見る)
よかった…生きていたのか…
(心底嬉しそうに溜め息を漏らすと)
あっ!こら、待てよっ!
(制止を振り切り、逃げる伊田の背中を見つめる)
(背後から盛大な悲鳴が響く)

(その後、迫水がどうやって少女を宥めたかは、また別の機会に…)

【少々卑怯な方法だが、こちらもこれで〆だ】
【いやいや、こちらこそ無理矢理最後まで付き合わせてわるかったね】
【楽しかったよ、ありがとう】
102霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/11(月) 20:47:24 ID:Isp22Yf7
こんな時間まで待たせてしまって、こんなことを言うのは正直心苦しくもある。
だが、実際用事が入ってしまったものは仕方がないんだ。
すまないとは思ってる、いずれ、埋め合わせはさせてもらうが……本当に悪い、今日だけはどうにも都合がつかないんだ。
今日はこれだけ言いに来た、避難所の方は立て込んでるし、こっちに言わせてもらうことも許して欲しい。
では、また次の機会に、だ。
103須佐乃 水琴 ◆7wV2eCd4tM :2008/08/11(月) 21:22:00 ID:cMWPQv5O
【名前】須佐乃 水琴(すさの みこと)
【年齢】17
【性別】女
【身長】170cm
【3サイズ】88-63-90
【容貌】黒の長髪、顔色は少し不健康。若干釣り目気味、近眼のため眼鏡着用。
    表情や雰囲気は緩め。姿勢は良い。「おつとめ」の際には黒コート。

【能力】武術と「勁」。体内に循環する霊的な力、及び物理的な運動力を操る技能。
    陰勁は身体能力を高め、陽勁は外側へ影響を及ぼすことができる。
    武装は長尺の日本刀で、刀身への化勁を施すこともできる。

【希望】雑談、エロ、戦闘は(キャラ的に)消極的 百合可能
【NG】 特殊なプレイは事前にご相談下さい 猟奇妊娠の類はNG
【弱点】遠距離攻撃 朝

【備考】高等部2年生、帰宅部。多少マイペースなきらいがある普通の学生。
    暢気。夜型のためか遅刻・居眠りも多い。一人も誰かといるのも嫌いではない。
    学校生活では「輪の一部」、昼食を食べる相手には事欠かない程度。
    
    禍祓いの血族で、代を重ねるにつれて力が弱まるなかに生まれた天才児。
    血の使命に恭順な父親に過酷な訓練と実戦を強要され、戦士として成長し、
    同時に、あまりに強烈な夜の戦いのせいで、現実をそうと実感しにくくなる
    精神障害を患う。生活に支障はないが、かっとなったりすると顕著。

    家は道場のある古風な屋敷。「武術」側面は門下生も多く、
    そこそこ活気もあるが、水琴は門下生ではない。

【ちょっと遅めだけど待機ね】
104瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/11(月) 21:28:55 ID:ujI2nL6z
>>102
了解したよ。都合がつかないものは仕方ないさ。
あまり気に病まないで欲しい。それじゃ、またの機会に。

>>103
おっと、待機中に失礼したね。
とりあえず伝言の返事を置こうと思って。
では失礼するよ。
105須佐乃 水琴 ◆7wV2eCd4tM :2008/08/11(月) 21:37:37 ID:cMWPQv5O
はいよ、お疲れ−。

んじゃ待機解除ね。
106真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/12(火) 20:49:24 ID:UQesXpSQ
ちょっと時間があるから待機・・・・・・
プロフは>>5を見てほしいな。
107清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/12(火) 21:23:35 ID:oN0n7fCK
【名前】清水 和也 (しみず かずや)
【年齢】17
【性別】男
【身長】161
【容貌】黒髪で小柄、常に黒い手袋を着けている。(戦闘時は手袋を外す)
    瞳の色は灰色
【能力】両腕の上腕義手、4種類のカードを腕に挿入することにより能力が変わる。
■ノーマルアーム
普段、和也が使用してる義手、
腕時計型の制御装置により制御している、解除することにより発動。
常人より数倍の腕力と破壊力を持つ。
カードを挿入することによりすべての制御を解放し
高エネルギーを直接叩き込む
■ナイトアーム
カードを挿入することで発動
手刀の構えをすることにより高周波振動を発し、あらゆる物を切り裂く
掌を構えると重力波を発生し防御の役割を果たす。
■スイングアーム
手の甲よりワイヤーを発射し、遠くへ移動したり相手を捕獲する
又、応用として鞭としても使える
■ショットアーム
両手から圧縮された空気砲を撃ちだす。
ただし、一発撃つ度にチャージが必要。(威力を抑えれば連射は可能)

【希望】戦闘、雑談、和姦
【NG】 排泄・グロ・凌辱
【弱点】両腕以外は生身の部分なので弱い
    カードは一回しか使えないので同じタイプは2度使えない。
【備考】
ロボット工学で有名な両親の間に生まれ、その実験ミスにより親と
両腕を失う。祖父の発明した義手を取り付け、五体満足?な生活を送る。
(義手の能力に関しては祖父の趣味らしい)
高等部2年に所属し、部活は入っていない。義手が機械むき出しなので
目立たないように常に長袖の制服と手袋を着けている
最近学園に起きる怪事件まきこまれて以来真相が知りたく事件を嗅ぎ周っている。

【挨拶をする前にプロフをば・・・】
108真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/12(火) 21:24:49 ID:UQesXpSQ
実に久しぶりだね。
時間があったらロールの相手をお願いしたいけど。
109清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/12(火) 21:26:14 ID:oN0n7fCK
>>109
こんばんは。
確かにそうだね、俺でいいなら
で・・なんか提案とかある?
110真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/12(火) 21:29:07 ID:UQesXpSQ
いい加減、お互いの素性を知っておくべきだろうね。
うーん・・・・・どちらかが学園内で妖魔orそれに類する怪異と
遭遇し、それを目撃して共闘するなりなんなり。
111清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/12(火) 21:33:08 ID:oN0n7fCK
だな。あれ以来お互い知らないみたいだしね。

じゃあ、学園の地下遺跡に迷い込んだ俺が仕事中?の真賀樹君と
出会い共闘という形はどう?
112真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/12(火) 21:37:10 ID:UQesXpSQ
あー、それか。地下遺跡関連やると長くなるからね。
もう少しわかりやすく、放課後教室で時間を潰していた
僕と、学園の調査する為に同じく居残っていた清水君が
いきなり、突然怪異に出会って止む負えず技能を発揮して・・・・
というのがやりやすいと思うんだけど、どうかな。
113清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/12(火) 21:40:40 ID:oN0n7fCK
それでいこう。
書き出しはどうする?
114真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/12(火) 21:41:47 ID:UQesXpSQ
僕の方でやってみるよ。
少し待っててね。
115真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/12(火) 21:48:26 ID:UQesXpSQ
(目的を果たす為、雌伏の時を過ごす。焦燥を噛み殺し、徒労感を振り払い、
 厭世感を握り潰し、冷静に、泰然と、決して焦らず、機を逃すことなく時間を過ごす)
(パラリとページを捲る。文字が踊る。その文字の羅列が生み出す世界に耽溺する。
 その世界は、費やされる時間をほんの少しだけ楽しいものに変えてくれる。少しだけ、だ)

・・・・・清水君。いつまでの残ってるの?何か用事でも?
(放課後、教室に残った二人の青年。別段、申し合わせたわけではない)
(放課後、いつもの様に読書をしながら過ごす。今日は、学校の裏手に存在する森の調査に
 乗り出す予定だった。あそこの森に何があるのかは知らない。だが、調べる価値はあると踏んでいる)

116清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/12(火) 21:57:26 ID:oN0n7fCK
(陽も落ちかけた放課後。まだ気温の暑さと)
(五月蠅い蝉の声に囲まれた教室に居残っていた。)

ん?真賀樹君か・・・まぁちょっと用があってね。
(勿論制服は冬服。暑さを防ぐため裏地にメッシュを施してるが)
(生地が黒の為効果もほぼ無意味。和也は額流れる汗を拭い。)
(目線を学園の私有地である森に目を向けて・・・)

近所の子供達に頼まれて虫を2,3匹捕まえて欲しいとせがまれてね
(それはもちろん嘘。本当はいつもの日課である学園内での)
(探索で今日は森の方へ向かおうと思っていたのだ。)

【こんな感じになってしまたけど、よろしく】
117真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/12(火) 22:05:22 ID:UQesXpSQ
へえ・・・・・カブトムシでも採るのかな。
クワガタムシの方が高く売れるらしいけどね。
(相槌を打ちつつ、ページを捲る。この会話には、特に意味はないのだ)

(刻まれる物語。蓄積される知識。揺さぶられる情緒。
 架空の世界で繰り広げられる架空の物語は、楽しかった。
 少なくとも自分や他人を偽り、謀り、騙す必要のない時間だった)

それにしても、いい加減夏服に代えた方がいいんじゃない?
汗が半端じゃなく吹き出てるんだけど。暑さに耐える訓練なら止めた方がいいよ。
(季節感をぶち壊す冬服を纏う彼に、前々から気になっていたことを言ってみる)
(栞を挟んで本を閉じる。そろそろ、日も暮れる。そろそろ、出かける時間だろうか)
(本を鞄に仕舞い込み、「じゃあ、また明日」と清水和也に告げ、教室のドアを開ける)


――――はい?
(彼は自分の目を疑った。その光景を見て。そこに広がっていた光景は・・・・・・・)


118清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/12(火) 22:18:49 ID:oN0n7fCK
あ〜そうしたいのも山々なんだけど・・・
俺、人一倍皮膚弱いんだ。こうでもしないと凄く焼けるのさ。
(と、嘘をつく。夏服にしようにも剥き出しの機械が目立つ上に)
(カッターシャツのみだと逆に透ける可能性もある。和也にとって)
(この姿が打倒の考えなのだ。)

(そして軽くする挨拶をする真賀樹に手を振り)
(その姿を見送るが突然立ち止まった。どうしたのかと)
(彼の近くによるとそれは不思議な光景が広がっていた。)

なんだこれ・・教室?
(それは廊下ではなく今いる同じ教室。唯一違うのは)
(黒板や掲示板の文字が逆ということだけ)

ど、どうなってるんだ?
(和也は真賀樹押しのけ不思議な教室に入り込んだ・・・)
119真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/12(火) 22:22:52 ID:UQesXpSQ
な、なん・・・・・・???
(普段冷静な盗掘屋も、その光景には困惑するしかない)
え、えーと・・・・・どういうこと?
(清水の後を追い、彼も逆さまの教室に足を踏み入れる)
お、落ち着け、これは何かのトリックだ・・・・そうに違いない・・・・・
(ぶつぶつと何か呟きながら、もう一度ドアを開く)

――――はい?
(天井から沢山ぶら下る何か。それは象の鼻の様だ。しかし熟れた果実の様な
 腫瘍が纏わりつき、膨張と収縮を繰り返しているそれは象の鼻では決してない)
(ドロドロした黄色い粘液が川のように廊下を流れている。よく見るとその粘液の中に
 何かが浮かんでいる。まるで桃の様なそれは、しかし人の顔をしている。苦悶の表情を
 浮かべた得体の知れないそれが、ぷかぷかと浮かび流れてゆく。呻きながら、大量に)

な、なんじゃこれは――――!!?
(この国に来て以来、初めて放つ驚愕の叫びである)
120清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/12(火) 22:35:51 ID:oN0n7fCK
うぇ・・・
(驚く真賀樹とは別に和也は・・・今までの出来事に免疫ができてる)
(せいか気色悪い顔をし思わず口をふさいでいた。)

なんつうか・・・気味が悪いな・・何かの卵か?
(奇妙な果実に引きながら掃除道具の入ったロッカーから)
(ホウキを取り出し、つつこうとする。すると・・・)

『・・・・ドウ、オ兄チャン達?私ノ友達ハ?』
(クスクス笑い、子供のような声か響いていくる。)
(声の方を振りむくと所々腐って崩れた木人形の姿があった)

化け物・・・
(その姿に和也は絶句し、後ろに下がる。)
121真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/12(火) 22:42:44 ID:UQesXpSQ
(トレジャー・ハンターとして世界の秘境を巡った彼は、もう大抵のことでは
 驚かなくなった。そのぐらいの経験は積んでいると彼は自負している。だが)

・・・・・Jesus・・・・・・
(匂い立つ異界の芳香。まるで大量の血と蜂蜜を混ぜて百年間地獄の釜で根気よく
 ぐつぐつ煮詰めたような、そんな匂い。象の鼻が揺れる。何かを探すように。
 まるで意味がわからない。何一つとして、意味が見いだせない。狂気に陥った画家
 がその狂気を昇華せず書き殴った夢魔の如き情景。まるで現実感がない)

・・・・・悪趣味・・・・・とだけ言わせてもらうよ。
緊急事態だ。悪いけど一撃で仕留めさせてもらうよ。
(そして新たなる狂気の具現。教室の中央に佇むで腐れ落ちる寸前の木偶人形)
(彼は必死で平静を装い、自分の特技を思い出す。即ち、服の中に仕込んだ糸を)

ここに用はない。さっさとここから解放しろ!
(彼は指を振って、斬烈の糸を容赦なく人形に絡みつかせ、首を切り落とそうとする)
122清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/12(火) 22:58:07 ID:oN0n7fCK
oO(糸?・・・・一体何なんだ?
(突然、真賀樹の行動に絶句し、一歩も動けずにいた。)
(そして人形の首に絡みついた糸は徐々に喰い込むが)
(何事もないように真賀樹に訴えかけた・・・)

『嫌ヨ、二人供此処デ私ノオ友達ニナルンダカラ』
(果実の方に目を向ける人形どうやら此処に来たものの)
(末路はああなるらしい。その時人形の足元から根っこが)
(生え真賀樹に飛び出してくる。)
(和也は我に返り、急いで腕時計を外し、二人の間に入る)

悪いな。俺はアンタの友達になる気はないんでね!
(飛び出す根っこを両手で掴み、力いっぱい引きちぎった。)
123真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/12(火) 23:08:41 ID:UQesXpSQ
(糸から伝わる感触は紛れもなく木のそれだった。
 細く鋭い糸は徐々に首に食い込み、切り落そうとするが)

冗談じゃないね。
生憎と、まだやることがあるもんでね。
(一気に切断しようと糸を引いたその刹那――人形の足元から
 樹木の根が生えて飛び出てくる。こちらを狙ってくるそれに対し
 対策を講じる時間が――ないと思い浮かんだ瞬間、割って入る影)

な・・・・・キミは。
(彼自身、すっかりと思考の外から締め出していた清水和也が一人と
 一匹の間に割って入り、その強力な力で根っこを掴んで強引に引き千切った)
(何かを言おうとして、だが何も考え付かない。だからもう一度糸を放つ。今度は
 纏めて六本。首と言わず四肢を捕縛して、今度こそ明確な殺意を宿して)

――八つ裂きの刑だ。戯言はあの世で言ってろ。
(先刻の比ではない正確さ、精密さ、そして強力さで今度こそ木偶人形を四散させる)
(清水の足元に転がってきた首が「ケケケケケケ」と笑っている。まだ殺し切れていない)
124清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/12(火) 23:22:48 ID:oN0n7fCK
(真賀樹によってバラバラされた胴体が起き上がり)
(そこから植物の幹みたいに生えだし頭が生まれる)
(飛ばした頭と同時に喋りだした。)

『ダアメ・・・絶対逃ガサナインダカラ』
ハモってんじゃねぇ!キモイんだよ!!
(そう叫び。足元にある人形の頭を蹴りあげる)
(そして手袋を外し、機械の腕が現れる。)

こっちは一秒も此処にいたくないんだ。
とっとと帰らせて貰おうか!!
(ポケットから赤いカードを取り出し、右手首に入れると)
(電信音が教室中に響いた)

〈charge up〉

(和也は赤く発行する拳を握りしめ人形に向かって行く)
(しかし、和也の周囲に無数の木の根が襲ってくる。
125真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/12(火) 23:33:40 ID:UQesXpSQ
(悪夢は終わらない。四散した部分から生える頭・頭・頭・頭・頭)
(唱和される悪夢の歌声。眩暈がした。この世界と自分は肌が合わないらしい)

・・・・・うざい・・・・・
(米神を抑えつつ、進行する事態を見守る。いつでも仕掛けられるように)
(曝け出された鋼鉄の腕。異世界にはそぐわない、最新鋭のシステムを感じさせる音)
(その鋼鉄の拳が赤く紅く輝きを放ち、樹木の怪物に挑む。それを阻まんとする触手)
(の如き根っこの群れ。ならば、この状況でできることは限られている。それは――)

活路は拓いた!やれ!
(撓る不可視の糸が横合いから絡みつき、根っこを束ねて纏める。
 纏められた根っこは清水和也の進路から退けられて、本体への道を開く)
126清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/12(火) 23:48:04 ID:oN0n7fCK
(人形に向く最中和也に襲いかかる根)
(一度足を止めるが根は背後から延びる糸により)
(進路をそれた。)

(真賀樹の声を聞き、コクリと頷くと再び人形へと駆ける)
・・・はぁぁぁぁぁッ!!!
(拳は人形の胴体を貫き、悲鳴を上げ粉々に砕けた。)
(そして、真賀樹の方へ向き、不敵な笑みを浮かべ近づこうとする・・)

(その時、まるで鏡にヒビが入るような音をたて)
(教室全体にヒビが走る。)
127真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/12(火) 23:59:45 ID:UQesXpSQ
(鏡が割れる。悪夢の風景が崩れ落ちる。全ては終わった。
 気づけば、二人は美術室に立ち尽くしていた。見回すと、キャンパスの前で
 倒れ伏している青年がいる。何故か、吐血している。慎重にその青年に近づく)

・・・・・なるほど、彼が元凶のようだね。
(キャンパスに描かれている風景を見て、盗掘屋は納得した。
 木偶人形と、あの異様な風景がキャンパスにそっくりそのまま描かれている)

なかなかよく書けてる。絵の良し悪しはわからないし僕の趣味じゃないけどね。
(彼もまた異能者なのか。それとも、彼もまたこの学園の怪異に巻き込まれただけなのか)
(その真相を説く術はない。少なくとも今のところは。彼はとりあえず倒れている青年を担ぎあげた)

色々聞きたいけど、今はそれどころじゃないみたいだね。
彼は僕が保健室に連れてゆくよ。また明日、昼休みにでも話そう。
(担いだまま、ゆっくりと美術室を出る。出た処で振り返る、清水の顔を見て)
ありがとう、助かったよ。キミのお陰でね。
(お愛想用ではない微笑を浮かべ、彼はその場を後にした)

【〆だよ。ありがとうねノシ】
128清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/13(水) 00:14:19 ID:1jWNMIaX
ここって・・・美術室だよな?・・・・
(どうやら元の世界に戻ったらしく、和也は問題はないか)
(周囲を見渡し、青年を近づく真賀樹を眺めていた。)

・・・芸術とかそういうのはよくわからないが・・・
しかし、こんな気味の悪い絵よく描いたもんだな。
(真賀樹の推測を聞きながらキャンパスに描かれた絵を)
(眺め、顔を顰めていた。)

わかった。こっちも聞きたいことがあるしね
明日詳しく教えてもらうよ。
(美術室を去る真賀樹を見送ると和也は近くあった布を見つけ)
(さっきのキャンパス被せその場を去った。)

【これで〆。こっちこそありがとう】
【また機会があればよろしく ノシ】
129媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/13(水) 20:37:22 ID:rVdh9+vU
【名前】媛名 葵(ひめな あおい)
【年齢】18歳
【性別】 女
【身長】170cm
【3サイズ】 スラッとした体系で、胸が小さめ
【容貌】腰下までのストレートな黒髪。黙っていれば淑やかそうにも見える。
【能力】“剣糸(けんし/ソードストリング)”
    日本刀と糸やダガーなどの暗器を得物にすることから、組織内で“剣糸”の名を持つ。
    異能はないが、その運動能力・動体視力・反応速度は常人を大きく上回る。
    ※ 日本刀は≪弐式(にしき)≫という名の霊剣、特殊な糸は拘束・切断などが可能。
【希望】雑談、戦闘、エロール など
【NG】スカトロ、妊娠、死亡
【弱点】精神干渉・魔術的攻撃。痛覚は多少鈍いが、再生能力は普通の人間。
    武器上の問題で、両手を使えなくされると弱い。純粋な力比べにも同じく。
【備考】本性は、≪深凪(みなぎ)≫という非合法組織から派遣された、異形狩り。
    狩るのは基本的に、彼女が組織の定義において“異形”とみなした存在だが、
    今回は“学園の異能者”の調査を命じられ、三年に編入。彼らを探っている。
    あまり強くは感情を表情に出さないが、感情の起伏はそう小さい方でもない。
    外見や丁寧な口調とは裏腹に、真顔で冗談や人を喰ったような発言もしばしば。
    自称平和主義者だが“深凪の狗であること”を至上とする為、深凪が絡むと容赦ない面も。
    NGワードは無い胸に関すること。現代文と銃器が苦手らしい。
130媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/13(水) 20:38:25 ID:rVdh9+vU
さて。ものはついで…ということで。

何やら静かな気がする夜ですが、失礼してしばらく待機させてください。
プロフィールはそのまま上記にありますので、参考にして頂ければ幸いです。
131名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 20:39:15 ID:pnLkqr2T
名無しでよければ軽くロールのお相手などを。
132媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/13(水) 20:48:33 ID:rVdh9+vU
反応、遅くなって申し訳ありません…っ。(一礼)
急に鳴り出した雷の所為か、少し繋がりが悪くなって…再接続を。

はい。私で宜しければ喜んで、です。
もしご希望などあるようでしたら、お伺いしても宜しいでしょうか?
133名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 20:50:13 ID:pnLkqr2T
@学園に住む幽霊と対話
A変身する悪党と対決
B謎の占い師と対話

思い浮かぶシチュとしてはこの程度ですかね。

134媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/13(水) 20:52:37 ID:rVdh9+vU
そう、ですね。悩んでしまうのですけれど…(思案顔)

それでは、@を選択させていただいても宜しいでしょうか?
私の方はリミットが眠気まで、なのでお時間や眠気の都合ありました時は、何なりと。
135名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 20:54:17 ID:pnLkqr2T
了解しました。では@の方向で進めます。
学園の秘密に関してあることないこと言います。
では今から書き出すので暫くお待ちください。
136媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/13(水) 20:56:33 ID:rVdh9+vU
はい、了解です。
それでは、あることないこと色々と聞かせていただいてしまいますね。

では。先んじて、になりますけれど。本日はどうぞ宜しくお願い致します。(一礼)
137名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 21:00:27 ID:pnLkqr2T
(その少女は長いこと彷徨っていた。彷徨う間繰り返される学生生活をずっと眺めていた)
(彼女は何にも誰にも触れられず、ぷかぷか浮かびながら漂っていた。時折、彼女のことが見える)
(生徒もいるようだったが、彼らや彼女らは自分を見ると大抵逃げ出した。自分は幽霊である、と漸く)
(自覚したのはいつのことだったか。ともあれ、今日も彼女は漂っている。学生生活を見守りながら)

あら?
ひょっとしてあなた、私のこと見えるの?
(その長い髪と平坦な表情をした少女――媛名葵と出会ったのは、夏休み直前のことだった)
138媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/13(水) 21:04:37 ID:rVdh9+vU
(人じゃなものが見えるようになったのは、深凪に入ってからだった)
(異形を狩りはじめると共に、見えるようになった――…否、気づくようになったというべきか)

……ええ。どうにも、見えてしまっているようです。
あなたは、逝かれないのですか、あちらの世界には。

(思わずこちらが凝視してしまっていた所為か、
 相手が話かけてきたのは夏休み直前のとある日のことであった。
 異形、悪霊化しているのならば狩り対象であるが――…どうにも、違うらしい)
139名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 21:09:48 ID:pnLkqr2T
んん?貴方は驚かないのね。
よかった、誰かと話すのって久しいぶりだから。
(少女は笑う。屈託のない顔で)
(身体全体が薄く透き通っているという一点を除けば、何処にでもいる)
(少女の様に見える。実際、彼女は幽霊であるという点以外に変わった部分はない)

あ、ごめんなさい。どうして私が逝かないのかって?
んー、私にもよくわからないのよね。この学園の中なら何処へでも行けるんだけどね。
学園の外には出れないんだけど・・・・・・ね、貴方のこと知ってるわ。
この学園でオバケ倒してた人でしょ?
(自分もオバケであることを棚に上げて、何か感心したように彼女は言った)

140媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/13(水) 21:16:11 ID:rVdh9+vU
貴方より、もっともっと怖いものに慣れていますから。
(屈託のない笑顔の少女に、多少の疑念も溶かされる)
(誰かと話すのは久しいとの言葉に、大丈夫だと少し目元を緩めた)

……地場、とかの問題なのでしょうか。
何にしろ。この場所って少し、おかしいのかもしれません。
(霊の類に対してできるのは視認だけ。もしくは、弐式で狩ることだけ)
(自分にできることは特になさそうだと思った時、振られた話題に顔をあげる)
―――…あら、見られてしまっていたのですか?
お恥ずかしいです。他の方には、内緒にしておいて下さいませんか。
(唇に人差し指をあてるお決まりの動作で、小首を傾げる)
(薄い表情に似つかわないような、おどけた動作)
141名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 21:23:19 ID:pnLkqr2T
ふぅん・・・・・そうなんだ。
なんかすごいね。私ずっと学校の中の事しか知らないから。
外の世界・・・・一度でいいから見てみたいな・・・・・
(羨望の眼差し。どれくらい自分が此処にいるのかすら忘れた)
(彼女にとって、怖いものもまた好奇心を掻き立てる対象だった)

んー・・・・・よくわからないけど・・・・・
アレの所為かな・・・・・・他に思いつかないもんね・・・・
(小首を傾げながら、何事か思案している)
あはは、気にしなくても。他にも同じことしてる人知ってるよ。
えっと、今の生徒会長さんでしょ。あと、バンダナ巻いてる男の子。
中等部の女の子も、変な腕してた人と戦ってたなぁ・・・・・・
(指折り、この学園で行われた戦闘の数と異能者の数を数える)
凄いと思ったのが、指からビリビリって電気出す女の子。アレってどういう仕組みなんだろうね。
142媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/13(水) 21:31:54 ID:rVdh9+vU
……いいもの、ですよ。外の世界って。
(思わず唇から零れた言葉は、自分でも幾らか予想外のもの)
(少しだけ心が揺れているのを感じながら、ひとつ息を吐いた)
“此処”なら、貴方を開放できる類の方もいらっしゃるかもしれません。
私は、無理ですけれど……他に、驚かないような方を探してみるのも十全かと。

……“あれ”?それは何…―――
(思案顔の女の子の言葉に、その続きを尋ねようとして、止まった)
生徒会長に、バンダナの男の子。
中等部の女の子に、変な腕の人に、手から電気を出す女の子…。
(すっと視線を細める。わずか見えたのは、“剣糸”としての貌)
(今のうちで、自分が関わり持てているのは“バンダナの男の子”か)
……生徒会長さんも、ですか。
それと、手から電気を出す、というのは何とも興味深いお話です。…他には?
(漆黒の目で女の子を見据える。いくらか、その視線は鋭くなって)
143名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 21:40:07 ID:pnLkqr2T
私も探してるんだけどね。
大抵は気付かないみたい。気づいても驚いて逃げるだけだし。
(その顔には何の表情もない。同じことの繰り返しに摩耗したのだろうか)

あれっていうのはね、旧校舎の・・・・・
ん?他の人、か・・・・・・・あとはよく知らない。
変わった人は結構いるみたいだけどね。昔から、この学校には変な人が集まるのよ。
私みたいな幽霊にも何度か会ったけど、お坊さん?だっけ?なんかお経を唱えて
パァァ・・・・・って消えちゃったの。私のことは放っておかれたけどね。

144媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/13(水) 21:47:24 ID:rVdh9+vU
……それ、でしたら。
(少女の無表情。繰り返しの日々への摩耗を示すそれに
 葵は“何”を重ねたか。しばかり、思案するような表情をして)
私がそういう方に知り合ったら、貴女のことご紹介しておきます。
それまで、危ないものに近づいてはなりませんよ?食べられてしまうかも。

…そう、ですか。
(話を聞いて断定できたのは、生徒会長くらいか。
 加えて、中等部の少女、変な腕の人、放電少女――彼らの存在を知れたのは有益なこと)
昔から集まる…?まったくと、こちらは変な学校ですね。
……ああ、私も人のこと言えないかもしれませんけれど。にしてもお坊さん、ですか。
(この街は何か可笑しいとは思っていたが、もしかするとおかしいのは学園なのか)
(そういえば自分の仕事も“学園内の異能者”の調査――…と、少し思案して)

で、お話を戻して申し訳ないのですけれど……“旧校舎のあれ”って?
145名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 21:55:34 ID:pnLkqr2T
え?いいの?
じゃあ、お願いしよう、かな・・・・・・
(驚いて、喜ぼうとして、けれど信じきれなくて)
(また絶望を味わうのが怖くて、曖昧な返事と態度になってしまう)
うん、そうだね。それまでは、おとなしくしておくね、ありがとう。

えっとね、貴方たちが旧校舎って呼んでる校舎の地下に、変な遺跡みたい
なのがあるのよね。エジプトのピラミッドじゃないけど、何処かの図鑑で
見たような建物・・・・・うーん、建物じゃないな。ともかく、そういうのがあるわけ。
最近、白い髪の男の子が潜って何かしてるみたい。この間は女の子と一緒に
潜ってたなぁ・・・・・・私も何度か奥まで覗いてみようと思ったんだけど、オバケが
沢山いて怖かったから・・・・・・・あの校舎って、オバケが沢山集まるよね。
この間も貴方達がやっつけてたじゃない。多分、私が此処にいるのってあの変な
何かが原因なんじゃないかなって気がするの。
146媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/13(水) 22:02:46 ID:rVdh9+vU
“こうなって欲しい”って心の奥でもいいから思っておくのです。
そうしたら、時間はかかるかもしれないけど――…私のは叶った、から。
(恐らく触れられないであろう相手に手を伸ばし、人差し指を一つ立てる)
…まあ、実質お役に立てない私が、偉そうに言うのも何なのですけれどね。

……白い髪の男の子と、女の子。
(旧校舎にあるらしい、“変な遺跡”。
 遺跡と白髪の男の子といえば、九割方で“あの男”とみて良いだろう)
(しかも、協力者がいるらしいと聞いて、思わず溜息を吐き出した)
あそこは、どうにも色々なものが沸くみたいですから。
……そうですか。あれらが沸くのにも何らかの理由があるのでしょうけれど、
あれらが、原因ですか――…なら、あれらが止んだら貴女を開放できるかも…?
(彼女に貰う様々な情報を頭の中で整理しつつ、ぽつりと呟いて)
147名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 22:09:59 ID:pnLkqr2T
そっか、そうなんだ。よかったね・・・・・・
(自分が解放されることなど、夢の夢だと思っていた)
(自分は長い夢を見ているだけなのかも知れないと思ったことも)
(けれど、それでもいいかもしれない。自分の夢は叶ったと言った)
(少女が少しだけ羨ましくて、眩しかったから)

多分、そうかもしれないってだけだけどね。
他の場所には特に変なことはなかったから・・・・・・・
(自分の動ける範囲は学園内に限定される。望めば何処へでも行けるが)
(学園の外に出れないのは話した通りだ。外の異変は彼女には知覚されないのだ)

(鐘が鳴る。下校時刻を告げる鐘の音が)
(この音を、何度聞いたか、覚えてはいない)

148媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/13(水) 22:17:10 ID:rVdh9+vU
ありがとうございます。
まあ、こうなって欲しい、のくだりは他人からの受け売りなのですけれど。

(少女の霊を縛る、学園の怪異)
(解放する術が分かればそうしてやりたいと、そう思ったのは
 自分自身が目の前の少女に何かを重ねていたからかもしれない)

……ともかく、この学園がおかしいってことはよく分かりました。
教えて下さってありがとうございます。
これで、私も少しばかり動きやすくなりま――…あら、もうこんな時間です。
(下校時刻を告げる鐘。それを耳にして、呟く)
(この鐘が鳴るたびに、彼女以外は学校から出てゆくのだろう)

…あと半刻もしたら、学校の門を閉じられてしまうでしょうか。
(閉じ込められてしまう、彼女と同じように)
(けれど、大きく違う。閉じ込められても、自分は抜け出せるのだから)
149名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 22:22:11 ID:pnLkqr2T
・・・・・・もうこんな時間か。
(虚空を眺めて呟く。その表情は、寂寥)
そろそろ、帰った方がいいわね。引きとめちゃってごめん。
久し振りだから、はしゃいじゃった。
私の話が何かの役に立ったなら、私も嬉しいよ。
(何かを振り切る様に笑顔を浮かべ、ふわり、と宙に浮く)

じゃあ、私はこれで。
また、話せたらいいわね。
その時は、貴方からも色々お話し聞かせてね。
(バイバイと腕を振って、その姿が虚空へと消えてゆく)

(これからも、彼女は長い時間を過ごすのだろうか)
(これからも、彼女は独りで過ごすのだろうか)
(その答えは誰も知らない・・・・・・)


【〆です。駄文にお付き合い感謝します】
150媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/13(水) 22:31:43 ID:rVdh9+vU
(寂寥を見て、ゆっくりと目を伏せた)
(どんな言葉をかけたって、根本的に彼女に救いを与えることは
 少なくとも今の自分では無理だ――学校の怪異の根絶を含めても)

……いえ、私も貴女とお話できて楽しかったです。
また、お会いできたらいいですね。
その時までに、何か面白いお話でもため込んでおこうと思います。
(小さくではあったがその貌に潔く微笑を浮かべて少女を見送る)

ここらの夜って物騒ですから、御気をつけ下さい。
霊体といえども、いまの“此処”では、狙われてしまうかもしれないから。
(もし、彼女が悪い方向に転がれば、それも自分の仕事になるのだろうか。
 そんな不安を自覚しながら、虚空に手を振る――…それから、ひとつ、息を吐き出した)

(胸に残った寂寥感は、彼女のものが伝染したのだろうか)
(屈託のない少女の笑顔を思い出すと、少しだけ息が苦しくなった)


【こちらも〆です。とっても楽しかったです。お相手有難うございました。】
【駄文だなんてとんでもありません。また、機会がありましたらお会いできると嬉しいです。】
【それでは、失礼致します。改めて、ありがとうございました(一礼)】
151郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/08/14(木) 21:07:18 ID:9PJfZZMe
【しばらく待機。気軽に声をかけてくれよっ
 プロフは>>59。ま、よろしく頼むぜ!】
152名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 21:18:39 ID:TS0rc2qm
名無しでよければお付き合いしますが。
とは言え、日付が変わる程度までがリミットです。
153郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/08/14(木) 21:22:10 ID:9PJfZZMe
おうっ、よろしく頼むぜ!
…あぁ、俺の方が早くリミットが来る気がするから、気にするな。
で…どうしようか。
正直こんなに早くレスがつくとは思ってなかったからなー。
…妥当に行けば、学校での日常的なロールになるんだろうけど、
何か希望があれば、聞くぜ?
154名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 21:24:35 ID:TS0rc2qm
・夜中、ナイフ使いの殺人鬼と対戦
・サイボーグと対戦
・学校で怪異と遭遇

候補としてはこの程度でしょうか?
155郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/08/14(木) 21:29:19 ID:9PJfZZMe
興味があるのはやっぱり一番上かな。
良かったら書き出しを頼んでもいいか?
156名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 21:30:02 ID:TS0rc2qm
はい、ではしばらくお待ちください。
157名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 21:36:16 ID:TS0rc2qm
(渇きが止まらなかった。理由はそれだけだ)
(だから喉笛をナイフで切り裂いた。その女は鮮血を噴き出して死んだ)
(返り血を浴びないように注意しつつ、死んだ女の懐を探る。死姦しようという)
(わけではなく、財布を探しているのだ。女子高生でも多少は持っているだろう)

ちっ、シケてんな。
1円も持ってない俺が言える台詞でもねーけど。
(千円札数枚と小銭を頂戴して、残った財布はポイ捨てする)
(環境に優しくないことこの上ないが殺人鬼にそんなこと説く方が間違っている)
(つまり、俺は正しく狂っている。俺が狂っていないなら世界の方が間違っている)

自販機自販機何処ですか?
(俺は口笛を吹きつつ夜の公園を歩く)
(黒い浴衣に手入れされていない黒い髪。懐には血塗られたナイフ)
(そう、俺は正真正銘の殺人鬼だった)
158郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/08/14(木) 21:53:16 ID:9PJfZZMe
(勧善懲悪――、その言葉が通用できるほどこの世界は甘くない。
 善なんて、力の強い悪にあっという間に塗りつぶされてしまう。
 ――それが現実だった。だが、同時にだからこそ善は尊いものなのだ)

……やれやれ。今日に限って嫌な予感がすると思ったら。

(血の匂い。しかも慣れている化け物ではなく、
 正真正銘の人間の血の匂い。受け入れがたい嫌悪感が、背筋を襲う。
 ……ぶちまけられた血溜まりと女性の死体を見下ろしながらため息をつく)

テンション最悪だぜ……。
…でも、まだ、生暖かい。近いな……

(化け物じゃない。それは女性の傷口を見れば一目瞭然だった。
 鋭い刃ですっぱり首元を切り裂かれている。化け物の爪や牙で出来たものではないだろう。
 ……直感的に走り出し、まず辿り着いたのは近くの公園だった)

【それじゃよろしくな!】
159名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 22:00:05 ID:TS0rc2qm
(嗚呼――狂っている『この俺が?』)
(嗚呼――狂っている『この世界が?』)

(殺人で手に入れたコーヒーで喉を潤す。
 不味い。微糖にしておけばよかった。
 見栄を張ってブラックなぞ買わなければ)
(そもそも誰に対して見栄を張ってるのかすらわかんねーし、俺)

いよう、大将。今夜も蒸すなぁ。
(和やかな笑みを浮かべ、缶コーヒーを片手に掲げ)
(バンダナ巻いたにーちゃんに挨拶。知り合いではない、はず。けど)
(なぜだか今日はフレンドリーな気分だったので、ともかく挨拶してみた)



【はい、こちらこそ】
160郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/08/14(木) 22:06:54 ID:9PJfZZMe
(生ぬるい風が気持ち悪い。…なんだろう、この不快感は)

…ああ、そうだな。
出来ることなら、部屋にこもってクーラーを
がんがんに効かせたいぐらいだぜ。
(赤の他人。そんな彼が気軽に親しそうに声をかけてくるのは、違和感極まりない。
 だが――、何となくだが、彼が何者かはそれは分かるような気がする。
 そして、分からなかった方が幸せだったなのかもしれない)

でだ。……アンタは、こんな夜の公園に何の用だ?
こんな生温い夜はデートには向かないぜ。…ま、そもそも相手が見当たらないけどな。
俺はちょっと人探ししてるんだけど―――。

161名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 22:13:33 ID:TS0rc2qm
俺?ちょっと散歩してただけ。
デートする相手でもいれば別なんだろうけどな。
(ちょっと散歩をして、ちょっと喉が渇いて、だから
 ちょっと殺人をして、小銭をせしめた。それだけの事だ)

・・・・・・くぅっ、苦いな、やっぱり。なあ大将。
どうしてこんなブラックのコーヒーなんぞ飲みたがる奴がいるかね。
(コーヒーをまた一口飲んで、顔を顰める。その口調と言い態度と言い
 『陽気な兄ちゃん』という形容詞かピタリと当て嵌まるだろう)
(懐から見えるナイフの柄さえ見えなければ)
(その浴衣に、ほんの僅かな返り血さえ付着していなければ)
162郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/08/14(木) 22:20:36 ID:9PJfZZMe
…さてね。
だけど、そのセリフそのままアンタに返すぜ。
どうして、人を殺すんだ。―――アンタは?
(確認するまでもなかった。先ほどのからの嫌な予感はコレか)
…知ってるか?
人を殺すと、警察に捕まってあとの人生牢獄で過ごさないといけないんだぜ。
ああ、でも、そうだな。アンタの場合、そんな知識通用しなさそうだけど。
(ぽつりと呟いて、苦笑する。どう考えても、危機的状況に置かれているというのに、
 どうしてこうも自分もこういう危ないことに首を突っ込むのだろうか)

…いや、答えはわかってるんだけどな。
俺もアンタもその答えは一緒だ。『どうして』なんて疑問は、簡単に晴らせる。

(ズボンのポケットからナイフを取り出す――。)
163名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 22:27:07 ID:TS0rc2qm
知ってるよ、そんなこと。俺は別にそれでもいいんだけどな。
俺が捕まると色々と迷惑な人がいるらしくてね。
だから大抵は握りつぶしてくれるんだよ。
(缶コーヒーを後ろに放り投げる。残った中身がぶち捲けられる)

はん、どうしてどうして。
いい眼してるじゃないの、大将。
(懐から愛用のナイフ――否、短刀と呼ぶべきそれを取り出す)

いいぜ。やろうよ、思いっきり。言っとくが俺はかーなーり、凶悪だぜ。
何せ殺人鬼だからな。だから遠慮すんなって――よっ!
(一歩踏み込む。二歩目から最速だった)
(最適化された動作から放たれる閃光の突き。瞬く余裕すらなく人を刺殺するだろう)
164郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/08/14(木) 22:34:12 ID:9PJfZZMe
(疾い――。刃で弾くのが精一杯だった。咄嗟に飛び退けて、距離を図る)

……やれやれ、世知辛い世の中になったもんだな。
アンタが捕まってくれたほうが、助かる人たちってのは多いと思うんだが。
殺人鬼、か。
俺も化け物は相手にしてきたけど、殺人鬼は相手にしたことはないな。
しかも、生半可ない―――!

(まったく無駄のない動き。確かに、その動きは殺人鬼と言えよう。
 人を殺すための動き。それは機械的かつ滑らか。美麗でありながら、酷薄。
 それはやはり人を殺すことに対して躊躇いがないからだろう)

こっちとしては遠慮してーがなっ! 
ったく、こんな危ねーやつ、どこのどいつが放ってやがるんだよっ!!
(振りをつけて、勢いよく目の前の殺人鬼に向かい、疾駆。
 懐に自分の身体を捻じ込もうとせんばかりに、姿勢を低くしながら刃を顎に目掛けて振るう)
165名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 22:39:58 ID:TS0rc2qm
カカカカッ!やるじゃないか!
こんな楽しいのは久しぶりだよ!
(動きを見切られたのも、刃を弾かれたのも初めての経験だった)
(言わば、殺人鬼は初めて『敵』と出会ったことになる。背筋が震える)
(恐怖で?YES。歓喜で?YES。それらは彼の中で等価となり得る)

はははっ!どうでもいいさ、そんなつまらんことはさ!
(早い。速い。迅い。敵の動きはとても早い)
(その迸る刃をのけ反って避ける。顎が少しだけ斬れた。冷たい痛い熱い)

ひひ、ひひはははは!
(のけ反った体勢のまま、腕を振るう。短刀の柄で相手の頭頂部を狙う)
166郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/08/14(木) 22:50:28 ID:9PJfZZMe
楽しい?
……よっぽどの酔狂だな! アンタも!
(一挙一動が的確に此方の命を絶とうと襲ってくる。
 その的確さに背筋が凍るような感覚を味わう。…これがスリルというものだろうか)
ったくよ…こんなことなら、誰か助力求めるべきだったかね。
まっ…今更考えても仕方がねえことなんだけど…なっ!
(咄嗟に反応し、頭部に対する直撃は免れる…が、肩を強打し鈍い痛みが走る。
 だが、ここで少しでも隙を作ればそれこそ命取りになることぐらいは理解していた。
 苦痛に顔を歪めながらも、刃を振るい続けざまに胸、肩と狙って放つ。)
167名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 22:57:28 ID:TS0rc2qm
(痛い痛い痛い。突き刺さる刃。胸が焼けるようだった。
 肩が焼けるようだった。これが痛み。刺されるのは初めての経験だった)

ひひ、ひぃぃああぁぁぁ!!

(初めて体験する『痛み』に神経が焼き切れそうだった)
(同時に、感じたこともない快感が脳天から先端まで全身を支配する)

ぎひひ、ひひっ、いいよお前、サイコーだよ・・・・・

(よろよろとよろめきながら、距離を放す。逃げるための後退ではない)
(これは突撃する為の助走である。その短刀が街灯を反射して煌めく)

ああ、もっとだ、もっと感じさせてくれよ、なぁ!

(今度は一歩目から最速だった。痛みと快感が限界を突破させる)
(音が歪む。光が歪む。物理的速度を超越せんばかりに加速した刃が迫る)

【そろそろ決着といきましょうか】
168郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/08/14(木) 23:10:03 ID:9PJfZZMe
…アンタはサイテーだけどな。
終わりにしてえな。俺は。……勝手に一人で感じておけっ!!
悪いけど、いい加減俺も余裕がないんで…なっ!

――――……!

(来る。そう思ったときには、既に自分も体勢に入っていた。
 息を吸う。五感の感覚が全て鋭敏に感じられる。
 …迫る殺気。それは、トラックが突っ込んでくるより質の詰まった危険そのもの。
 だからこそ、間に合わなかった。常人では繰り出せないであろう突きの速さには追いつかず、
 脇腹を抉る―――鋭く鈍い痛みが走る、が、そこまでだった。――そして、似たように鋭い突きを繰り出す)

(その全ては、――たった数秒のうちに、決した)

これで……どうだっっ……!!
169名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 23:17:10 ID:TS0rc2qm
(ドウッ・・・・・と美的ではない音を立てて倒れる)
(カウンター気味に刺さった刃が脇腹を抉り、臓腑を斬った)
(その瞬間、彼は大量に射精し果てていた)

かは・・・・・おぐぅ・・・・・・
(彼が味わう最高にして最後であろう 快感/苦痛 )
(憑かれた様な殺意はなく、手元に刃はなく、そして彼の命も尽き果てるだろう)

ぐぅっ・・・・・イっちまった・・・・・はは・・・・・スゲェ・・・・クハハ・・・・・
ハハッ・・・・・妹刺し殺した時よりスゲェな・・・・・・
(からからと笑う。寝返りを打ち、月を見上げる)

ああ――月ってこんなに紅かったっけ?
(空に昇るは満月。蒼い月。けれど、彼の眼には紅く見えていた)
(正しく、彼は狂っている。正しく、殺人鬼だから。他に理由などない)

170郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/08/14(木) 23:26:23 ID:9PJfZZMe
…………。
(無言で、息を大きく吐いては吸い込む。
 肺が焼き切れてしまいそうなほど、ばくばくと音を立てる)
(大地に倒れ、月を見上げる殺人鬼。
 だが、自分にはそんな彼に対してかける言葉はない。
 怒りも悲しみも哀れみも。ただ――、これで自分も人殺しなのだ)

……ったく。本当に嫌な予感はするとは思ったけどな。

(『殺人鬼殺し』。たとえ殺人鬼だとしても、それが人間であることには違いない。
 自分の行為が間違っているとは思っていない。これで止めていなければ、
 もっと被害者が出ていた。―――だが、それでも)

あんたって、本当にサイテーだ。
死んでもなお、此処まで心地悪いものを残していくなんてな。
……せめて、あの世で迷惑掛けたやつらに詫びてこいよ。
俺も、あっちに行ったときは、アンタに詫びるからさ。…それが俺の手向けの言葉だよ。
171名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 23:34:11 ID:TS0rc2qm
ははっ、あはは・・・・・・
気にすんなよぉ・・・・・俺は感謝してるんだぜ・・・・?
ようやく止まれる・・・・・これで・・・・・鬼の血統も・・・・・呪われた血統も・・・・
(ごほごほと血を吐き出しながらも、尚、彼は笑っている)

ああ、どうして俺は・・・・・鬼の子に生まれついたんだろうな?
なんでかわかるかい?どうしてそんな家が・・・・あるんだろうな・・・・・
鬼も・・・・魔も・・・・神も・・・・・もう人間には必要ないって・・・・・
けど・・・・・俺たちは確実に存在していて・・・・・・・俺だって生きてるんだ・・・・・
(鬼の血統に連なるが故に、彼は人を殺した。呼吸をするように人を殺した)
(死肉を食らえば完全に鬼になっていただろう。けれど、半端者の自分にはできなかった)

はぁっ・・・・あーあ・・・・・
生まれてくるんじゃ、なかったよ、この糞ったれな世界に・・・・
けど・・・・・もういいや・・・・・グッバイ、アディオス、ほなさいなら・・・・・・
(その瞼が薄らと閉じて、しかし完全に閉ざされる事はなく)
(かくして、殺人鬼の青年が、この夜に逝った・・・・・・・)


【〆です。お疲れ様でした】
【初ロールなので稚拙だったと思いますが、楽しんでもらえたなら幸いです】

172郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/08/14(木) 23:44:11 ID:9PJfZZMe
俺は、アンタのことは知らないし分からない。
……けど、俺はアンタのことを覚えておく。
アンタがこの世で生きていたことを覚えておく。

…俺は生きるぜ。
アンタがくそったれと言ったこの世界で。
生きて生きて生きて、生き抜いてやる。
…アンタがこの世で生きていた方が幸せだったと思えるぐらいにな。

(言葉は彼に残した。これ以上の言葉は今の彼に紡げなかった。
 黙祷をささげると、自分らしくないなと思いながらも空虚な気持ちを誤魔化すように
 その場から立ち去っていった)

【こっちこそ楽しかったぜ、どうもありがとうな!
 また機会があれば付き合ってくれよ? それじゃお疲れ様、おやすみっ!】
173小山内繭莉 ◆809GHOSTmI :2008/08/15(金) 12:28:03 ID:zzodSHP2
【名前】小山内繭莉(おさないまゆり)
【年齢】17歳/高二
【性別】女
【身長】155cm。大きからず小さからず。
【3サイズ】80/56/82
【容貌】色白の肌。学園指定の制服。腰まで伸びた焦茶色の髪をポニーテールにしている。
【能力】幽体化〜実体化が自由自在
  しかし本人に戦闘意識は無く、悪さと言っても幽体化中に物を動かして悪戯する程度に使っている。
【希望】日常ロール、エロール、軽い戦闘(要相談)
【NG】グロ、スカ、成仏
【弱点】実体化中に物理的な束縛(人の手やロープ等)を受けると幽体化できない。
  これと言った攻撃法は無い。お経を聞くと頭痛に悩まされ、動きが鈍る。
  脚があり歩いて移動するため、すり抜けはできても浮遊はできない。
【備考】5年前に病死した生徒が幽霊となって学園に住み着いている。
  生存中は病弱であまり動けなかった分、幽霊となってからは日夜問わず学園内をうろつき
  こっそり授業を受けたり、些細な悪戯をして生活を楽しんでいる。
  学園生活に満足したら成仏しようかと考えていたが、成仏の仕方が分からず学園に居着くことになった。
  病弱ではあったものの、性格は基本的に明るく結構単純で
  成仏できないことも「できないものは仕方ない」程度に考えている。
  能力者や異形の存在は知っているが、傍観者として各々の行動を観察している程度である。

【はじめまして、参加希望です。よろしくお願いします】
【避難所の方に挨拶に行ってくるので一旦落ちますノシ】
174小山内繭莉 ◆809GHOSTmI :2008/08/15(金) 13:06:08 ID:zzodSHP2
さてと、待機してみるね。

あ、そうだ。何日か前の幽霊名無しさんとは全く別人です、と一言だけ。
テンプレ練っているうちに被っちゃったから、参加しようか迷ったんだけどね、
せっかく作ったのを消すのも勿体ないかな、って。

…っと独り言は虚しいからこの辺までにして、とにかく待機だよっ。
175名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 13:11:32 ID:iiuQf5PV
こんにちは。
名無しでよければキャラの準備運動のお相手くらいにはなりますよ。
176名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 13:13:55 ID:+hq2H3LM
魔物が出ようが誰かが教われていようが傍観してるだけなの?
177名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 13:16:04 ID:+hq2H3LM
おや、かぶったね。
こっちは下がるとするよ。
178小山内繭莉 ◆809GHOSTmI :2008/08/15(金) 13:20:33 ID:zzodSHP2
>>175
あっ、ありがとう。
昼間だから誰もいないかと思ったけど、嬉しいよ。
名無しさんの方で何か希望はあるかな?

>>176-177
いや、そこは絶対ってわけじゃないよ。
夜にコソコソ活動している様子とか、そういうのをこっそり見ている
っていう感じかな。
私だって、さすがに死にかけている人を放って置いたりはできないよ。
だからその辺は、これからのロール次第…かな。
うぅん…、ごめんね、はっきり答えられなくて。
何か質問があったら、いつでもしてね。声掛けてくれてありがと。
179名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 13:28:29 ID:iiuQf5PV
>>177
どうもそのようで。いや、すまないね。
ありがとう。

>>178
んー、名無しはわりと気楽にやれる立場だけど、小山内さんはそうもいかないと思うし…。
戦闘向きじゃなさそうだし、幽霊さんの日常とかエロってのも想像つかないw
小山内さんは何か案ありますか?
180小山内繭莉 ◆809GHOSTmI :2008/08/15(金) 13:37:28 ID:zzodSHP2
>>179
あ、あははっ…、まぁ、うちは怨霊とかの類じゃないからね。
念力を使えるわけでもないし…。
エロールは実体化することで可能だけど、初めてでそこまで持って行くには
まだ時間が要るだろうしねぇ…。
うちとしては

・名無し生徒さんに目をつけて悪戯し、姿を現して謝罪と雑談
・屋上で実体化している時に教師or生徒に姿を見られ、雑談

なんて、ありがちな感じの案が浮かんだよ。
181名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 13:43:35 ID:iiuQf5PV
>>180
初ロールで戦闘して成仏された日には名無しも悲しいし、エロいことはキャラハンの男連中に譲りたいね。

そうだな、それじゃ前者でいこうかな。
人気の無くなった校舎内をウロチョロしてた生徒を軽く驚かせてから…って感じでいい?
182小山内繭莉 ◆809GHOSTmI :2008/08/15(金) 13:50:03 ID:zzodSHP2
>>181
だ、大丈夫だよっ。ほら、もう死んでるから、物理的なダメージで死ぬことはないし!
まぁ…、だから非戦闘キャラにして、うちTUEEEEEEE!に
ならないように考えて、
あとは、キャラとして終わらないように成仏の仕方が
分からないってことにしたんだけどね。

うん、了解だよ。書き出しは、うちからの方が良いかな?
183名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 13:53:11 ID:iiuQf5PV
>>182
死んでるからもう死なない…言われてみれば当然の理論だねw

あっ、そちらから書き出しお願い出来ましたか?
それではお願いします。
184小山内繭莉 ◆809GHOSTmI :2008/08/15(金) 13:58:36 ID:zzodSHP2
>>183
んっ、そういうことだね。
って自慢げに言うことでもないけどさ…。

了解したよ。
それじゃ、これから書くから少し待っててね。
185小山内繭莉 ◆809GHOSTmI :2008/08/15(金) 14:09:28 ID:zzodSHP2
(夜の校舎は過ごしやすい)
(というのも、人の気配が無いから動きやすい、というだけなのだが)
(時々夜間何らかの活動をしている生徒もいるようだが、未だその人間達と接触したことはない)
(この幽霊だって、元は人間だ。夜に隠れて行動する存在は結構恐ろしいと感じるのである)
(もちろん、今現在の自分の存在を棚に上げているとは気付いていない)

さーて、今日はどこで何をしようかなっと。
職員室でテストの答案でも見ちゃおうか、それとも食堂でつまみ食いでもしようかな。
こういう時に、誰か忘れ物でも取りに来た子がいれば、遊び相手になるんだけどな…。
(実体化した姿で廊下を進みながら、他愛もない独り言を呟いている)
186名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 14:23:31 ID:iiuQf5PV
――ああ、もうっ!なんだって俺が…。

…う…わぁ……最悪。

(夏の長い陽もすっかり暮れて校舎を夜の帳が覆う)
(帰宅の遅い部活組みすら帰った後の静まり返った学び舎に一人の男子生徒…)
(彼もまた部活を終えて帰宅した直後だったが、帰路の途中で部室に大切な資料を置き忘れたことに気付き)
(慌てて引き返して玄関に靴を脱ぎ捨て…目にした夜の校舎の廊下はあまりに不気味で重い雰囲気)

最近は化け物を見たって話しもやたら聞くし…まさか…なぁ?

(自分を奮い立たせる為に必要以上に大きい声で独り言を呟きながら廊下を行く)
(独り言も足音もいやに大きく響き静寂に吸い込まれる)
(――校舎最上階。彼の所属するクラブの部室まではまだ遠い)
187小山内繭莉 ◆809GHOSTmI :2008/08/15(金) 14:39:00 ID:zzodSHP2
>>186
「――…まさか…なぁ?」

(自分以外の、一人分の声が聞こえた)
(ついでに足音も、小さくではあるが廊下の向こう側から響いてくる)

…なっ、なになに?
えっと…、これってまさか、思ったことが本当になったってこと?
でもそんな都合の良いこと…でも今聞こえたってことは本当に誰かいるのかな?
これであの変な能力を持った人達じゃなきゃいいけど…よぅしっ!
(気合いを入れて拳を握ると幽体化し、弾む足取りで声が聞こえる方向へ走り出す)
(といっても、周りから姿が見えないのでは、軽かろうが重かろうがどうでも良いことだが)

(何メートル走っただろうか。そこに一人の男子生徒はいた)
(何かに怯えている様子が見て取れるのは、夜の校舎だから、なのだろう)
む…ぅ…、見たところ、怪しい人じゃなさそうだし、ちょっと悪戯しても大丈夫だよね。
(彼の背後に回ると、一瞬実体化して、人差し指で肩をつつく)
(直ぐに実体化を解き、彼がどのような反応をするのか、にやつきながら観察する)
188名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 14:49:39 ID:iiuQf5PV
うおぁぁっ!??

(目に見えぬ何かに指で肩を触れられた)
(その感触に裏返った声を上げて飛びあがる。元来、お化け屋敷だの怪談だのは苦手なタイプなのだ)

――な、な、なんだ?
…だ、誰だよ、おいっ!!
(心臓がバクバクと鳴り、冷や汗がダラダラと噴き出す。たしかに怪奇現象に違いないがここまでリアクションの見事な人間もなかなかいまい)
(辺りを見回して震える声で怒鳴るも応答はなし)

―――いない…ははは、そうだよな。
だいたい誰かいたら足音くれー聞こえるっつの。
きっと虫かなんかだな。あぁー、ビビって損した。

(無機質な蛍光灯の明かりに照らされた廊下が続くだけ…何者の姿も見当たらない)
(またも自分自身を納得させるように言いながらもその足取りは明らかに怯えていた)
189小山内繭莉 ◆809GHOSTmI :2008/08/15(金) 15:04:42 ID:zzodSHP2
>>188
ぷっ…、ふふ…ふっ、あはははっ!
驚きすぎだよもぉ、くすくすっ…ふふふっ!
あぁおもしろい、下らないて分かっててもさ、
こういう反応見ちゃうと、やっぱりやめられないんだよねぇ。
(腹を抱えながら彼を指差してケタケタ笑う)
(幽体化した姿では、余程霊感の有る者でない限り声も届いていないだろう)
(つまりは独り言、なのだが。酷く盛り上がっている辺りどうやら単純なようだ)

な、なによー、もうっ、そんなに怒らなくてもいいじゃない。
うちを虫とは失礼ね、こうなったらもう一発………そうだっ。
(彼の言葉にカチンと来たのか、ムッと表情を変えて)
(怯えた足取りで廊下を進む彼の背中めがけて助走をつけると)
うちのことを虫扱いした罪は重いの…よっ、ていっ!
(実体化、と同時に両手を前に押し出して、彼の汗ばんだ背中を思いっきり押してみる)
190名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 15:19:20 ID:iiuQf5PV
>>189
(もちろん、自分をからかって楽しむ小山内の存在にもその声にも気が付くわけがない)
(ひたすらに「幽霊などいない」と心の中で繰り返しながら、フルマラソンより尚も長く思える部室までの道のりを行く)

ははは…うん、何も出てこないな。
いや、当たり前だって。さっきのは虫で…っだあぁぁあぁぁっ!!!

(もう一人で会話しなきゃやってられないらしい)
(しかし彼の罪の無いぼやきは幽霊の少女の乙女心を傷付けてしまったようだ)
(思い切り背中を突き飛ばされ、前につんのめって見事に顔から廊下に倒れ込む)

な、なん、なん、なん…っ!
(「何なんだ」とか言いたい様子。歯の根がカチカチと噛み合わない)
(倒れたまま自分が歩いてきた方を見ると実体化したままの小山内の姿)

ひっ?ばばば、ばけ、ばけもん…っ!!

(もはや腰は抜けて立ち上がることも出来ない。顔は青褪め呂律はおかしい)
(恐慌の一歩手前といったところだろう)
(小山内にしたら細やかなイタズラだが、彼の頭の中では自分を取り殺しに来た恐怖の悪霊になっているようだ)
191小山内繭莉 ◆809GHOSTmI :2008/08/15(金) 15:33:09 ID:zzodSHP2
>>190
ふんっ、ざまぁ見なさい…って、あっ…ありゃ?
(予想以上に転んでくれた彼を見て、口をぽかんと開ける)

あ、あはは、ちょっとやりすぎた…かなぁっと。
でもまぁ、ばれてないし、ここは逃げ……て?
(少しの罪悪感に捕らわれながらも逃げることを選択し)
(最後にもう一度彼の姿を見下ろした時、異変に気がつく)
うあああぁっ!?
(互いの視線が合っていた)
(そう。彼女は押し倒した満足感で、幽体化することを忘れていたのだ)

あ、うあ、あは、はははっ…………。
えー…っと………………、ご、ごめんなさい!
(ばれてしまったものは仕方ないと考え、勢い良く頭を下げて謝った)
や、そのね、ちょっと、驚かそうとしただけなのっ。
だから別に貴方のことを呪ってやるとか、そういうのじゃなくって…!
(青ざめた彼を今更になって一生懸命に説得する姿は、情けないものであった)
192名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 15:42:05 ID:iiuQf5PV
>>191
こ、こっちくんなぁっ!
いやだ!まだ死にたくない!
えーと…エロイムエッサイムエロイム…

(さすがに直ぐに恐怖は引かぬらしく、取り乱しながら自分のしる呪いの文句を呟く)
(ちなみにこれは悪魔召喚などに使われる呪文の一節なので、仮に効果があったとしたらますます墓穴だが)

………え?なに?
違う…のか?だって、アンタ…幽霊……だよな?

(必死に弁解する小山内の姿がようやく視覚から脳に伝達され認識される)
(妙に取り乱した様子は「恐怖の悪霊」からは遥かにかけ離れ)
(そのどこか情け無い姿に少し落ち着きを取り戻して訪ねる)
(出来れば幽霊じゃなくただのイタズラ好きな女生徒だといいと、儚い期待をした)
193小山内繭莉 ◆809GHOSTmI :2008/08/15(金) 15:56:05 ID:zzodSHP2
>>192
うああっもう、死なないでっ、まだ死んじゃダメだって!
エロイムエッサイムって……や、やめてよもう。
こんな時に化け物が出てきたらどうするのよ?
(彼が呟いた呪文に首を傾げ、そこは冷静に突っ込んでみせた)
(ファーストコンタクトこそ酷かったものの、やはり人と話すのは面白いと思う)

あ、うん、ごめんね、その……、うちが幽霊っていうのは違わない、かな。
(頬を指で掻いて気まずそうに笑って、下半身のみ姿を消してみせる)
で、でもね、貴方を押し倒したりつついたりしたのは、そのー…、悪戯心と言うか。
ところで貴方はこんな時間に何しにきたのかな?
忘れ物?あっ、それとも肝試し?
うち、どっちにしても協力するよ?
(幽体化を解いて彼の前に屈み、首を傾げると、合わせてポニーテールも揺れる)
194名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 16:07:53 ID:iiuQf5PV
>>193
はは、は……すげ…なんかもうワケわかんねぇ…。

(「アンタは化け物じゃないんかい」という突っ込み返しはしないでおく)
(スッと下半身が透けたのを見て、どうやら目の前にいるのは紛れもない幽霊で)
(自分がそれと会話していて…日常から大きく外れた世界に放り込まれて呆然とする)

あ、あぁ…えーと…忘れ物取りに来たんだけど。最上階の吹奏楽部に。
っと……とりあえず協力してくれるなら…手借りて平気?
(幽霊少女の話し振りは少なくとも同級生の女子と何の変わりもなく、悪意は感じられない)
(ひとまず害が無いと無理矢理にでも信じ込み、自分の目的を告げると立ち上がろうとしたが――足腰がまだ立たない)
(屈み込む小山内の姿はただの女生徒で。恐る恐るだが彼女に申し出る)
195小山内繭莉 ◆809GHOSTmI :2008/08/15(金) 16:21:54 ID:zzodSHP2
>>194
うんっ、急に分かれって言っても無理だから、気にしないで。
大丈夫だよ、ほら、何れうちと同じ存在になれば分かることだから、
だから焦らない焦らない。ねっ?
(ぽんぽんと彼の肩を叩いて励ます幽霊)
(何が「ねっ?」なのかと突っ込まれそうだが、彼女は言われてから
初めて気付く性格のようだ)
(自分がどちらかと言えば化け物寄りだということも気にしていないようだ)

そうなんだ、じゃ、うちもご一緒させてもらおうかな。
ん?あははっ、もちろんだよ。
元はと言えば、うちのせいだもんね。本当にごめんね?
(口の端を上げてにっこり笑うと、彼に片手を差し出す)

吹奏楽部の部室っていうと、この近くの階段からが一番近いのかな?
誰かと歩くのなんて久しぶりだから、なんだかわくわくしてきたよ。
196名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 16:31:51 ID:iiuQf5PV
>>195
…あ、あぁ…有り難う。
すげ…俺、幽霊と手繋いじゃった。

(差し出された手を握り締めて立ち上がる)
(握った手の感触は数少ない異性との交際の記憶と照らし合わせても、それほど変わりはなく思えた)

じゃ、よろしく…なんか心強いな。
(恐れていた幽霊が案外に友好的で、しかも自分と一緒に歩いてくれると言う)
(ある意味ではたしかに頼もしかった)

――なぁ、さっき言ってたけどみんな死んだらアンタみたいな幽霊になるの?
あと最近の怪物騒ぎってもしかして全部…?

(階段を登りながら気になったことを幾つか尋ねてみた)
(学園には最近、異様に怪物だの怪奇現象だのの噂が絶えない)
(それがみんな彼女の心臓に悪い悪戯だとしたら、もう夜の校舎に恐い物は無くなる)
197小山内繭莉 ◆809GHOSTmI :2008/08/15(金) 16:44:36 ID:xv9pIc2i
【ごめんなさい、なんだかPCが不調なようでして…】
【今携帯からレスを書き直しているのでもう少しお待ちを】
198名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 16:45:43 ID:iiuQf5PV
>>197
【了解。お待ちしてます】
199小山内繭莉 ◆809GHOSTmI :2008/08/15(金) 16:57:12 ID:xv9pIc2i
>>196
うん、どういたしまして。
(彼の手を握ると、起き上がれるように引っ張ってやる)
(温かみのある人肌が心地よい)
くすっ、温かいね、…って言うより少し汗ばんでるかな、大丈夫?
(自分のせいで彼が汗だくだったことなどすっかり忘れて、また首を傾げる)

あはっ、うちの方こそよろしくね。
…あっ、うちが幽霊だから、心強いとか思ってる?
だめだよー、うち何も特技無いんだから。化け物退治はできないよ?
まぁ、でも、こうやって人と手を繋いだりはできるけどね。
さ、行こう行こうっ!
(楽しそうに楽しそうに、彼の手を引いて階段を駆け上がっていく)
(その姿は普通の人間の女生徒と全くもって変わりない)

え?うぅん、ならないんじゃ…ないかな。
うち、恥ずかしい話なんだけど、成仏の仕方が分からなくてさ。
死んじゃったのはもう5年も前なのに、ずっとここにいるんだ。
怪物って……、ち、ちがうよ!“あれら”はうちじゃない。
もっと別の何か、幽霊ともまた違うんだと思う、けど…。
(怪物と噂される者の存在を知っているのか、何かに怯えるように答える)
(やがて、首を左右に振って彼を見て)
ごめん、うちには上手く説明できないよ。
だって、怖いんだもん。怪物も、怪物を狩りに来る人達も。
…っと、そう言うあなたは、怪物をみた事があるの?
200名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 17:14:15 ID:iiuQf5PV
>>199
やれやれ…。
(「汗かいたのは誰のせいだよ」などと苦笑混じりに呟くが)
(はしゃぎながら手を引いて階段を登る姿を見れば、別にいいかとも思える)
(こんな些細なことにこうも楽しげな彼女は、或いは長い間寂しかったのかも知れないと感じた)

成仏の仕方か…それは俺にはさすがにわからないしな。
――なにせ俺、まだ生きてるしさ。

…そっか。怪物ってのはやっぱいるんだ。
それに怪物を狩る人?まるで漫画みたいだ。
(軽く冗談混じりに返す。この短い時間に、ずいぶんと緊張も薄れて来ていた)
(しかし怪物やそれを狩る者が存在すると聞かされればやはり怖い)
(そんな壮絶な世界に自分が巻き込まれたら、哀れな犠牲者その1にしか成り得ないのだから)

怪物を見たこと?
……――いや、ないよ。
さ、着いた。怪物に出くわさないうちに帰ろうか。
(「目の前にいるじゃん」と言い掛けて止める)
(短い時間ではあったが、ここに来るまでに知った彼女の人格を怪物と称するのはあんまりに思えて)
(そうこう話すうちに辿り着いた部室に入ると、楽譜と夏休み中の練習日程の書かれたプリントを机の上から回収する)

――そう言えばさ、キミ名前はなんてーの?
せっかく知り合えたんだし「幽霊さん」じゃあんまりだろ?
201小山内繭莉 ◆809GHOSTmI :2008/08/15(金) 17:33:10 ID:xv9pIc2i
>>200
そうだよねぇ、成仏は成仏経験のある人に聞かないと…。
うぅん、でも、成仏した人は成仏しちゃっているわけだから、なかなか会えないわけで…
でも成仏は……あぅ…、考えたらワケ分かんなくなってきちゃった。
やっぱり考えない方が楽でいいかもね、あははっ。
(彼の言葉にそりゃそうだと頷いてみせる)
(もっとも、成仏したいと思っているわけではない彼女に
とって、あまり深い悩みではないようだ)

漫画みたいでしょ?でも、本当にいるんだよ。
うち、旧校舎や裏山でよく見かけてるんだからっ。
もしかしたら貴方の友達にもそういう人がいるかもしれないよ?
間違って狩られないように気をつけてね、くふふっ。
(最後は冗談のつもりで言い、無邪気に笑う)

なぁんだ、無いんだ。
ん、それもそうだよね、あんなのに出会す方が珍しいんだし。
(部室に入ると、机から忘れ物を回収する彼の後ろで、ぽつんと立って待つ)
え、名前?…や、やだなぁ、うち幽霊なのに、名前聞いてくれるなんて。
繭莉。小山内繭莉だよ。5年前にこの学園に通ってた、高等部の2年生。
えっと、貴方は…、なんて名前なのかな?
(照れ臭そうに自己紹介をする)
(自分は幽霊だ、それは周りから見ても同じだと思っていたのに、彼は名前を聞いてくれた)
(それが嬉しくて、溜まらなかったのだ)
202名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 17:53:07 ID:iiuQf5PV
>>201
繭莉な。オッケー。
5年前…先輩のまた先輩くらいに聞けば…。
あとは先生とかなら知ってるかな?
後で聞いてみるよ。

(言ってることが信じられないのでもなく、純粋に生前の彼女に興味がわいた)
(小山内繭莉――彼女がこの学園でどのように生きて、そして亡くなったのかに…)

俺?いやいや名乗るほどのものじゃございません。
(おどけてそう言いながら差し出したプリントには、しっかりと彼の名前「須藤達也」がマジックで書かれていた)

さぁて、そんじゃこの辺りで。また会えたらいいな?
狩られたり怪物にやられたりすんなよ。
じゃあなー。

――あ。
(用事も無事に済んだし予想外の友人も出来た)
(来た時のビビりもどこへやら、部室を後に。そして一歩廊下に踏み出して足が固まる)

……わりぃ!玄関まで、いや、校門まで一緒に帰ってくれね?
頼むっ!!
(眼前に広がるのは静かで薄暗い廊下…彼女以外に怪物がいると聞かされれば、またも恐怖は甦る)
(クルッと振り返ると小山内に手を合わせて拝み倒す)
(最初に腰が抜けるほど驚かされた唯一のメリットは、無駄な見栄を張らずに済むことだった)

【ではこちらはこれで〆にしますね】
【楽しかったです。お付き合いありがとうございました】
203小山内繭莉 ◆809GHOSTmI :2008/08/15(金) 18:13:04 ID:xv9pIc2i
>>202
先生方なら知っているかも、ね。
うち、病気でしょっちゅう休んでたからさ、きっと覚えていて
くれる人も、あまりいないと思うし。
(虚しそうに微笑んでから、何故彼が自分の事を聞きだそうとしているのかが気になった)
(そして自分を気に掛けてくれていると思うと、くすぐったい気分になる)

えぇっ、いいじゃないのケチっ。名前なんて減るもんじゃないのに…ん?
あはっ、了解だよ。また会おうね、達也。
うぅんと…、そうだ、どんどん忘れ物してくれていいからさ、また夜の学園に来てよね。
だ、大丈夫大丈夫っ、うちはやられたりしないからさ。
達也が危ない目に遭った時は守ってあげるし。今日一緒に居てくれたお礼だよ。
って言っても、うち、あまり役に立てないかもしれないけど。
(友達ができた。そう思えた途端、満面の笑みで微笑み、単純にまた彼と会いたいと思う)
(立場上、それは許されないような気もしたが、思うだけならタダだろう)

じゃあまたねっ………って、ど、どうしたの?
お安いご用だよっ、ほらっ、それじゃあ校門まで走って行こう?
早く帰らないと化け物が出るかもしれないしっ!
(彼が言葉を言い終えるか終えないかのうちに、彼の手を取り部室を駆け出す)
(この日の出来事は、お互いにある意味思い出になる一日だった)

【初ロールにお付き合いいただきありがとうございました】
【なんとかロールの感覚を掴むことができました、本当に感謝しています】
【またお会いした時はよろしくお願いしますねー】
204隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/15(金) 23:04:25 ID:57zzDopH
【名前】隙屋 量子(すきや・りょうこ)
【年齢】17(高等部2年)
【性別】女
【身長】161センチ
【3サイズ】78、55、80
【容貌】黒髪のおかっぱ、眼も黒。夜型なので、いつも眠そう。肌が白いのが自慢。
    夜間外出時には、黒いレインコートを着用。装備は刃渡り20センチの刺身包丁。
【能力】名前は『クオンタム』。
    連続で最大一分間、幽霊のように、非実体化することができる。
    発動中は何者の攻撃もすり抜けて受けつけないが、こちらからも何にも触れることはできない。
    一度使用すると、使用時間の倍の時間を置かなくては再始動できない。
    (一分使用なら待ち時間は二分、三十秒使用なら一分、一秒使用なら二秒、といった具合)
    非実体化中は、身につけているものも非実体化するが、手放せば実体化するようだ。
【希望】雑談、戦闘、エロール
【NG】スカ系、後遺症が出たり見た目に残るような暴力、妊娠など。
【弱点】日光に弱い。非実体化中にこれを浴びると、頭痛とめまいを合わせたような苦痛に襲われる。
    月明かりや蛍光灯は平気。苦痛の原因になる波長の光が含まれていないためであろう。
    よって、能力を使用できるのは夜間に限定される。
    ただし、大きな炎の発する光や、ある種の電磁波兵器でも同じようにダメージを受けるようだ。
    また、精神系の魔術攻撃や、魔を払うような術にも影響を受ける。
【備考】普段は、物静かで読書が好きな普通の少女。
    一年前、他人の異能を目覚めさせることのできる能力者と遭遇し、異能に目覚めた。
    それによって自分が特別な人間だと思い込み、他人の命を虫けらのように扱うようになった。
    具体的には、夜な夜な強盗、殺人を繰り返しており、能力を使って証拠を隠滅し続けている。
    自分の力を目覚めさせた人物をいつか殺害し、唯一の「特別な人間」になりたいと思っている。
    自分の通う学校に、たくさんの異能者たちが集っていることは知らない。
    もし、異能者と遭遇したりすれば、自分の特別性を守るため、これを殺害しようとするだろう。

【プロフ投下……アンド、M氏待ち】
205真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/15(金) 23:06:20 ID:pE78ghLo
【っと、僕から書き出してもいいのかな?】
【なら書き出すから少し時間をもらうよ】
206隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/15(金) 23:07:41 ID:57zzDopH
【あーごめんごめん! 私から書くよ、ちょっと待ってて!】
207真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/15(金) 23:08:22 ID:pE78ghLo
【そうか、よかった。ではよろしくね】
208隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/15(金) 23:16:07 ID:57zzDopH
(「夏になると、おかしな人が出歩くようになるから、夜間の外出はひかえるように」とは、終業式で
 毎度言われることであるけれど)
(それでも私は、その日も深夜の外出を楽しんでいた)
(自分が当の「おかしな人」なのだから――ニュアンスが不本意だが――警戒の必要はないのだった)
よっこいしょ……よっ……。
(真夜中の路地裏。街灯も少ない道を、私は大荷物を背負って歩いていた)
(荷物の正体は、ぐったりと力の抜けた、中年男性の体)
(その顔には血の気がなく、呼吸している気配はまるでない)
(わき腹から心臓にまで、刺身包丁で鋭く突き上げられたのだ。生きていられるわけがない)
(というわけで、もはやお金を使うことのなくなった彼の懐から、私は膨らんだ財布を頂き)
(用済みになった彼の肉体を、処分しに行こうとしているところなのだ)
確か、こっちに建てかけのビルがあったなあ……そこの基礎にでも、押し込んでおけばいいか……。
さ、もうちょっとだ、頑張ろう……。
(思いキツイ仕事だったが、私の顔はニヤついていた)
(儲けとして得た財布の中身が、とても満足のいく金額だったからだ)
(だからだろうか、いつもより少し、注意力が散漫になっていた)
(人の気配……特に、近付いてくる気配……には、普段なら敏感なはずだったのだが……)
209真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/15(金) 23:24:58 ID:pE78ghLo
(夏休みに突入していた。この国で真賀樹漸と名乗り、学生という肩書を入手し
 ている彼も、その例には漏れない。日夜遺跡を暴きながら暮らしているのに変化はなく
 ただ学生として活動する時間がない分、トレジャー・ハンターとして割り振られる時間も増えた)

(コンビニ袋に十本の缶コーヒー。銘柄は以前愛飲していた物とは違う。
 時折、敢えて違う味を試して美味しい物を探す。気に入ればまたその
 銘柄を買い続け、飽きればまた違うモノを探すというパターンが続いていた)

(今夜は、ぼんやりと月を眺めながら歩いていた。最近はぼんやりしている事が多い。
 その理由は――ふと、彼は人気のない夜道で、゛それ゛に気づいた。それは彼が夜闇に紛れる
 ことを得意とする世界の住人であることに起因する。音もなく接近する。゛彼女゛に)

やあ、大変そうだね。手伝おうか?
(音もなく歩いて忍び寄った眼鏡の青年が気さくに声を掛けた。
 その髪は白い。清潔さとは正反対の印象を放つ、歪んだ白だ。
 その口元は、三日月を真横にしたような怪しい笑みを浮かべている)

(眼前の死体にも殺人にも、嫌悪も恐怖も驚きも何も持っていない。
 他人の死を、殺人を、日常茶飯事として受け止めている人間の態度だ)
210隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/15(金) 23:40:04 ID:57zzDopH
んに゛ゃあっ!?
(突然声をかけられ、尻尾を踏んづけられたネコのような声をあげて飛び上がる)
(その拍子に、死体がどてっと頭から地面に落ちる。が、そんなことはどうでもいい)

(「い、いつの間に居やがった、こいつ……?」)

(気配を持たない幽霊か、悪魔の類か? それとも、瞬間移動ができる超能力者か?)
(白髪という相手の風貌、そして、死体を運ぶ者に対して、笑顔で話しかけるという異常性のせいで、
「自分が接近者に対して上の空だった」という当たり前の可能性より、そちらの超自然的な解釈の方が
 妥当にすら思われた)
(とりあえず、ひとつ言えるのは……)
(こいつが何者にしろ、速やかに始末しなくてはならない、ということだ)

……ふぅーッ……こんな夜中に、知らない人に、いきなり声をかけるものじゃないよ、キミ。
(大きく息をして、まずは心を落ち着けようと図る)
だが、もし手伝ってくれるというなら、それは助かる。ありがたい申し出だ……。
これを(死体を指差し)あっちの工事現場まで運びたいんだ。
迷惑でないなら、足の方を持ってくれるか?
(あえて、相手の言葉に乗ってやる……怪しいやつだが、単なる頭のおかしい親切者なら、利用してから
 殺しても悪くない。死体の重さには、正直辟易していたし)
(いつでも包丁を取り出せるよう、懐の中でのそれの位置を確認し、死体の頭の方に回る)
(もちろん、男への注意はそらさない。いつでも、ザクッとやれるように)

(ふと、男の下げている袋に目がいった。コーヒーだらけ……)
コーヒー、好きなのかい? そんなに買って。
(こいつを始末したら、このコーヒーで乾杯するか、とか思いつつ)
211真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/15(金) 23:54:44 ID:pE78ghLo
(そのコミカルな反応に「おっ」とした表情を浮かべる。
 その拍子に荷物(別名死体)を落としている。もし男が生きている
 なら生涯、深刻な障害に悩まされるダメージだっただろう。既に死んでるけど)

ははは、ごめんごめん。困ってる人はどうにも見過ごせないんでね。
(笑顔でしれっとした事を言う。当然、口から出任せという奴である
 彼女に近づいた理由は、単なる好奇心と暇潰しである。どう転ぶにせよ、
 一夜の退屈凌ぎには最適なシチュエーションだと、彼は思ったのだ)

そうか。アフターケアもばっちりというわけだね。流石に考えもなく殺しはできないか。
死体の処理って結構面倒だよね。日本の警察って結構優秀だしさ。
こんな短い周期であれだけ殺してたら、その内処分する場所にも困るだろうね。
(最近連続して起こっている強盗殺人事件。その犯人は未だに逮捕されていない。
 眼前の彼女が゛それ゛だと言う確信はなかったが――さもそうである様に語りかける)
(一瞬、彼女の手が懐に忍ばされた。その膨らみ具合からして凶器を所持している可能性が高い)

まあね。最近シール集めてるんだ。
(適当なことを言って、袋を掲げてみせる。袋の取っ手を手首に掛けて、
 ひょいと男の足を持って持ち上げる。当然、相手が仕掛けて来た時の準備はしてある)
212隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/16(土) 00:17:23 ID:0KH1xIf2
ほほう。それはそれは……今時感心な若者じゃないか。
こちらが、本来なら助けを求めるべき弱者でも老人でもないというのがアレだが。
(ぐい、と羽交い締めをするように、死体のわきに腕を入れて持ち上げる)
(とりあえず、幽霊の類ではなさそうだ。超自然のものにしては、態度がやや軽薄すぎる)
(恐怖感は、呼吸の回数とともに薄らいでいった)
(しかし、それは彼をなめてかかることにした、という意味ではない)
(気分が落ち着いた分、冷静に、注意力を持って、彼に対処できるようになった、という意味だ)

く、く、く。むしろこの仕事は、アフターケアがメインだよ。
殺すことは、仕事にも入らない……そう、バレないようにするのが、一番の難題でね。
(レインコートのフードの下で、薄い唇が笑みの形を作る)
(手には手袋。足には、量販されているスポーツシューズ)
(異能力者とはいえ、証拠を残さない最低限の工夫はしているのだ)
……そして、私という人物が誤解によって貶められるのを防ぐためにも、ひとつキミの発言を訂正
させてもらおう。「連続強盗殺人」として警察が発表しているもののうち、私の仕業によるものは
一つか二つ、あるかないかだ。私の仕事はすべて――「行方不明」か、「自殺」、「無理心中」に
見せかけている。「殺人」だとバレた一つ二つは、恥ずかしい失敗さ……。
残りは全部、どこかの誰かが真似た、模倣犯罪だと思ってくれていいよ。
(もっとも、発覚していない「殺人」の分は、模倣殺人の倍近い数に及んでいるのだが)
帰る途中で交番に寄ることがあったら、おまわりさんにそう教えてあげたまえ。
たいそう感謝されると思うよ?
(く、く、くと、友人に打ち明け話をするような調子で語る)
(これはすべて真実だ。だが、バラしても問題はない)
(彼はあと数分のうちには、誰とも話せない体になっているはずだから)

シール、か。今の時期は、何がもらえるんだっけ?
前は、可愛いウサギの絵皿だったけど。今は、もっと豪華なものがもらえるのかな?
ものによっては、私も集めてみたいが……。
(異常性など、まるで感じられない談笑。死体の存在のみが浮いている)
(しかし、その死体も、用済みとばかりに、ふたりの人間によって工事現場に運ばれて)
……ふう、ありがとう、ここでいいよ。
あの溝の底がいいかな。その中におろすよ。タイミングを合わせて、放り込むんだ。
(足を持っている彼に、タイミングを合わせるように言い)
いっせー、のっ!
(死体をブランコのように揺すり、溝に放ろうとし……手を離す直前に非実体化!)
――悪いねえっ、キミィ!
(取り出した包丁は死体の中を通り抜け、それの足を掴んでいる彼の胸元に迫った!)
213真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/16(土) 00:38:43 ID:zPVGguOG
・・・・・・なるほど、至言だね。
確かに、処理さえ完璧なら殺すこと自体はどうにでもなるし。
(人を殺すには釘一本あれば事足りる。問題は殺人が発覚した場合のこと。
 彼女の服装からすると、できるだけ証拠を残さないように苦心しているのが察せられる)
ふうーん・・・・・大したものだね。それとも、日本の警察は案外ボンクラなのかな。
バレない秘訣があるなら、是非ご教授願いたいものだよ。
(ビンゴ、という奴だったか。悪びれた風もなく語る彼女。突き詰めるなら彼女が
 強盗殺人の常習犯であることは間違いない。語った以上は生かして帰すつもりもないだろう)
(それを静かに受け止める。だが、大人しく殺されてやる理由も彼の中には存在しない)
生憎、警察とはあんまりお近づきになりたくなくてね。
お礼にひとつ打ち明けるけど、僕もちょっと後ろ暗いことしてるもんでね。
(彼はトレジャー・ハンターである。遺跡荒しであり盗掘屋である。
 当然非合法の活動であり、そんな彼が警察の世話になりたいと思うはずもない)

(他愛のない談笑。一見、異常性など感じられないが、二人が持っている死体の存在が
 その異様さを浮き彫りにしている。暫くして、工事現場に到着した。堀り返された地面と
 放置された各種器具。溝のひとつに彼女は死体を放り込もうと提案し、彼は同意した)

(――そして遂に訪れた決定的な瞬間。彼は何も考えない。ただ、迫り来る脅威に対して
 本能が身体を突き動かした。つまり、回避運動。手を放す直前、或いは離した刹那、
 その脅威に対して、本能的に逃げた。無様に転がって、土埃に塗れ、そして立ち上がる)

・・・・・なるほど。最近はこういう事によく縁がある。
(ドッと冷や汗が背中を伝う。間一髪、紙一重と言ったところだろうか)
時にキミ、ブラックのコーヒーは好きかな?
(言葉にすると同時、袋ごと缶コーヒーを投げつけた)
214隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/16(土) 01:01:01 ID:0KH1xIf2
キミ、キミ、キミ。私はいいが、キミまでなめてかかるのはいただけない。
日本の警察は、ドイツの科学力と同じぐらい世界一ィィと言ってもいいと思うよ?
それなのに、なぜ発覚しないか? そんなの決まってるよ、私が単純に「スゴイ」からさ!
(胸を張って、生き生きとした声で、彼に語りかける)
(当初の恐怖は、もはや完全に消え失せていた。それどころか、余裕は増え、口数も増えた)
(どうせ殺す相手だと思っているから、口外しない相手だと思っているから、大いに自慢したかったのだ)
(異能者になってしまって以来、自分が人間より一歩上だと思って生きてきた)
(しかし、社会のシステムを知っていたために、それを威張ることも、自慢することもできなかった)
(それなのに、話し相手に出会うことができたのだ! 秘密を明かしても安全な相手に!)
ほほう? キミも悪人か。道理で、私なんかに平気で話しかけてくるわけだ。
(軽薄な口調からして、結婚詐欺でもはたらいたか、などと想像する)
(「だとしたら、死体運びをネタに、私を脅迫する気なのかな? だとしたら、ご愁傷様だが」)
(そんな的外れなことを思いつつも、この男に対しての「話しやすさ」は否定できない私だった)

(そして、工事現場)
(死体を溝に放り込む際の、奇襲はまず成功すると思っていた)
(どんな反射神経のいい人間でも、物体の中を通り抜けての攻撃に反応できるとは思えない)
(なのに)

……避けたか……ふぅん……避けるんだ……いい子ちゃん。

(一転して不機嫌そうに、唇をへの字に曲げて、私は言った)
この姿の私が誰かと口をきいたら……どうしてかこうなってしまうらしい……。
彼女と一緒だ。私の殺害を唯一逃れた、あの長刀の彼女と……。
(溝の縁に引っかかった死体は、もう無視する)
(包丁を胸の前で構えて、転がって避けた彼の方を向く)
(殺されかけたのに、冷静そうだ。減らず口を聞く余裕もあるらしい)
ブラック・コーヒー? あいにくだがね、私は――。
(ビュン、と飛んでくるコーヒー入りの袋。だが、私は避けない)
(0.5秒、非実体化するだけでよかった。それは私の胸を通り抜け、背後に落ちて、ガシャンと言った)
――私は、ミルクと砂糖をたっぷり入れる派だよ。角砂糖三つは、甘すぎると思うかい?
(ゆっくり歩み寄る)
一応聞いておこう……キミは、何者だ?
どう答えていいかわからないなら、選択肢をあげよう。
1、ただの、反射神経のいい、親切な一般人。
2、魔を討つという組織に属する者。
3、「ザ・リンクス」という名に聞き覚えのある者。
……答えて、くれるかい?
(目の前に立つ。包丁を振り上げながら)
215真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/16(土) 01:12:41 ID:zPVGguOG
どうでもいいよ。そんなことは。
ブラックにも砂糖入りにも、それぞれの良さがある。
(地面にぶち捲けられた缶コーヒー。あり得ない結果。自分の視力が正常なら、
 確かに袋は彼女の身体を通過した。直撃コースだったにも関わらず、だ)
(つまり、゛異能゛そう定義する。そう定義することで一応の安心感を得る)

全部違うよ。不正解しか存在しない選択肢ほど滑稽なものはないね。
僕は、世界を股に掛けるトレジャー・ハンターさ。猟犬や魔物専門の狩人じゃない。
(投げつけられた選択肢に対して、それ以外の答えを返す。
 ジリジリと相手から間合いを離しつつ、打開策を練るが、どうにも上手くいかない)

僕を殺す気だね、キミは・・・・・・当然だろうけど・・・・・
(こちらに殺される理由はない。相手に殺す理由はある。
 世界はいつだってチグハグで噛み合わず、大事なことは後手に回る)
(向こうに生き延びる理由はあるのか?こちらに生き延びる理由はない。
 何故なら、相棒は■■■から。黙って殺される理由もないが、だからと言って
 絶対に生き延びてやるという意志も持ちにくい。つまりこれは――)

・・・・・全く、つまらないな、僕って人間も。
(相手を無視して呟く。ああ――そうか、と彼は理解した。自分は自暴自棄になってるのだと。
 相棒は■■■から。もう自分の傍には■■■のだから。笑ってくれないのだから)
自殺志願だなんて・・・・・人間的ではあるけどさ・・・・・
(生きようとする本能。刷り込まれた経験。死ぬ寸前の精神。その不協和音。
 求めていたのは退屈凌ぎではなく、自分を殺す者。自分を殺してくれる者。
 それを理解し、憂鬱そうに呟いて、それでも垂らした糸でスコップを遠くから引き寄せて)

やるなら、容赦はしないよ。
(槍の様にスコップを投げる。相手の能力を見極める必要があった)

216隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/16(土) 01:35:16 ID:0KH1xIf2
(全部違う、という答えは、私にとっては少々意外だった)
ふむ……トレジャー・ハンター? また、思いがけない答えだね。
私の知識なんて、インディ・ジョーンズどまりだが、ああいう感じの冒険に身を投じたりしているの?
ふうん、道理で、道理で……。
まったく、この街はおかしいね……。異能者に魔性狩りに、トレジャーハンターか。
坩堝もはなはだしい。そのうち、幽霊だとか魔物だとか、サイボーグに出会わなければいいが。
(相手は、間合いを取ろうと、じりじりと移動をしている)
(私には、間合いという者は意味がない。そんな駆け引きのできる修行は積んでいない、素人なのだ)
(ただ……私の能力が、敵に近付けば近付くほど有利なものだった、というだけで)

殺す気だねと聞くのか? その通り、コロ助なり。
いやいや冗談だ、呆れないでくれ、殺す気だよ。急にジョークを言いたくなったんだ。
(真剣な目をした彼に、わざとおどけた調子で話しかける)
(彼の頭の中では、今、死生観など、哲学的な思想が渦巻いていることだろう)
(死ねない理由とか、使命とか、愛する人のこととか、裏切れない、真面目な思考があることだろう)
(それを、私は、半笑いで、遊びのように踏みにじることができるのだ)
(それだけの能力を手に入れ、同時に権利をも手に入れたのだ)

つまらない? キミがかね? く、く、く、く。
自殺志願んんん〜? く、うふ、ふ、ふ、ふ、く、く、く、ふ、ふふふふふ!
(笑いは、唇の形だけにとどめておこうと思ったが、無理だった)
(どうしても声に出てしまう。横隔膜が大喜びだ。大笑いしたいが、夜中なので自重し、含み笑いにする)

よぅくわかったよ。キミが何者か。
何かつらいことがあって、何かの板ばさみになっていて、自暴自棄を試してみたがっていて、できるなら
死んで、全部放り出したいと思っている。
それも、自分に負けるよりはいいという理由で、殺されたがっている。

――なんのことはない、そこら辺によくいる、青春真っ盛りの若者じゃないか!

(ちょっと体力に優れているようだが、考え方は初々しいぐらいだ)
(魔を狩る者だとか、あの異様な「ザ・リンクス」と関わりがあるとは、もう思えない)

……! 体力だけじゃなく、何らかの技術もあるのか。
(彼の元に滑り寄っていくスコップを見て、驚きとともに、再度警戒する)
いいだろ……油断せず、始末してあげよう。
(槍のように飛んでくるスコップを、またしても瞬間的な非実体化ですり抜けて)
キミ自身の、お望みのままにね!
(獣のように、彼に向かって刃を振り下ろす。それは、確実に実体を持っていた)
217真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/16(土) 01:47:10 ID:zPVGguOG
心理学者の真似ごとなら余所でやってほしいね。
別に悩み事相談してるわけじゃないんだからさ。
その意見は傾聴に値するけどね。
(嘲笑する殺人者。自分の優位性を微塵も疑っていないその態度。
 彼女はこの街で出会った異能者や退魔師の中では最悪の部類に入る
 性格をしているようだ。力に奢り、力に溺れるという典型的なタイプだろう)

――キミ程度の女なら、願い下げだねっ!
(回路を切り替える。出力を上げる。予想通りすり抜けたスコップに構わず
 襲いかかる凶刃からひらりと身を遠ざける。その動き自体は素人に近い。
 最初の攻撃を避けられたのも、それが大きな要因を占めていたのだろう)

(同時、極細の糸が撓る。キュルルと相手の身体に絡みつき、捕縛しようとする。
 もし、この攻撃まですり抜けられたのなら、逃走も選択肢に入れるしかない)

218隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/16(土) 02:06:04 ID:0KH1xIf2
ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、安心しなよ、キミのメンタル面をどうにかしようという気はない。
そりゃあハシカのようなものさ……。
自殺願望。自分には問題は解決できないという無力感。
負けることが屈辱で、一度負けたらすべてが終わるかのように感じてしまう強迫観念。
すべて治る。放っとけば、キミが大人になった瞬間にね。
キミがいくつかはしらないが、そこに至るまでに遠くはかかるまい。
どんな問題でも、努力と工夫さえ重ねていけば、必ず解決できるということを知った日に。
(まるで、子供に言い聞かせるような、優しい言い草)
(悪い癖が出ていた。相手を敵でなく、嬲る玩具だと思う癖)
(精神的優位に快楽を感じる我が思考は、それをやめられない)
(たとえ、ちょっとぐらい油断しても、大したことにはならないと信じているのだ)
……ただ、ひとつだけ問題があってねえ……。
(一転、寂しげに首を横に振る。大袈裟な仕草で)
キミには、その日が来そうにないということなんだ……今日、ここで死んでしまう以上はね……?

(振り下ろす刃は、またしても避けられる。やはり、肉体は素人ではない)
(油断ができないとしたら、この身のこなしだ。私は素人、相手は玄人)
(異能力というアドバンテージがあるものの、それを埋める何かの技術があるかもしれない)
(それを彼は、きっと持っている。それには十分気をつけなくては……)

(突然の風切音! ひゅんという音、きゅるると擦れ、引き絞られる音!)
(何が起きているのかは見えない。だが、何かが迫って……)
っつ! うあっ!?
(レインコートの表面が、一瞬、たこ糸で縛られたハムのように縮こまり、無数の直線による模様をつける)
(見えないため、一瞬反応が遅れた。食い込む糸……それは、早く、強く……)
――――『クオンタム』ッ!
(非実体化により、糸はすり抜け、ぴんと張って唸り、あたりを飛び回る)
(レインコートの一部と、服の一部、そして、皮膚の一部が擦過によりきれていた)
(はらり、とレインコートの一部がはがれて、落ちる……その箇所から、スカートの一部が覗く)
(学園の、制服のスカートが)
219真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/16(土) 02:18:57 ID:zPVGguOG
(極細の――不可視とさえ言える糸が絡みつき、相手の身体を捕らえた。
 まるでボンレスハムの様な状態となった殺人者は、しかし能力を発動させて
 糸からすり抜ける。パラリと切り落とされたレインコート。そこから覗く制服)
(今の攻防で、ある程度相手の能力は理解できた。目の錯覚や幻覚ではなく
 あれは゛物質を透過する能力゛なのだろうと。それも、任意で発動する類のものだ)
(彼は爪先で土砂を蹴り上げて、簡単な煙幕を張り、再び距離を取る)

・・・・・なるほど。
いつまでも感傷に浸ってられないってわけか・・・・・・
(いざ戦闘ともなれば、優先順位が切り替わる。
 生き延びるため、相手を屠るため、思考がそれに特化される。
 何処までもこの身体は、生き延びる為に作り上げられている。
 絶対的な理由があろうとなかろうと、死ぬ為にはできていないのだ)

どうにも俺は、どこまでも浅ましく生き延びるのが好きみたいだな。
(そんな今更なことに漸く気づくとは。確かにその辺の高校生と大差はない)

くくく・・・・・はははっ・・・・はははっ・・・・・
(くだらない。悲観など噛み砕け。諦念など踏み躙れ。
 自殺志願?なんだそれは?そんなものは気の迷いに過ぎない。
 愛する者が死んだとしても、自分は死なない。絶対に死なない。
 リンダが死んでも、自分は生きている。死なずに、生き抜いてやる)

あーっはっはっはっはぁー!サイコーにハイって奴だッ!
(笑う。全てを薙ぎ倒す様な哄笑。愛する彼女が死んだという事実を
 キチンと受け止めた上で、それを乗り越えると誓う。覆水は盆には返らない。
 ならば、もっと大事な何かを探そう。地の果てまで駆け巡って秘境を踏破して)

くくくっ・・・・はぁっ・・・・なかなか的確なアドバイスだった。
キミはなかなか素敵な人だね。僕、キミのこと好きになったみたいだ。
よかったら、僕と付き合わない?どうかな?
(笑いの余韻に浸りながら、外れかけた仮面をつけ直す)
(口先の魔術で時間稼ぎをしながら、糸を縦横無尽に這わせる)
(相手が否と答えたなら、その瞬間にこの工事現場を切り裂いて逃げる算段だった)
(可能性は低いが、応じたならそれはそれで構わない。また流れに乗って撹乱するだけだ)
220隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/16(土) 02:42:11 ID:0KH1xIf2
(ぴら、と、切られた部分から見えるスカートの端をつまみあげ)
――まったく、ひどいヤツだ。このレインコート、お気に入りだったんだよ?
これじゃ、買い換えないといけないじゃないか……。
(やれやれ、とでも言いたげに、肩をすくめる)
(彼が土ぼこりを巻き上げ、距離を取っていくのも、させるがままにしている)
(その間に、考えるべきことを考えるのだ)
(「今の感触、おそらく「糸」を使っているのだろう……ピアノ線のような、細い、丈夫な糸を」)
(それが彼の切り札か……確かに、技術に過ぎないようだが、少し厄介だ)
(軌道が変則的な上、目に見えづらい)
(気付かない間に喰らって、手遅れになってから非実体化しても遅いのだ)
(たとえば、さっきの一撃……頚動脈をやられていたら、非実体化しても助からなかったろう)

(彼の様子を、目で追う。笑っていた……私ですら自重したのに、大いに、声をあげて)
(何か「ふっ切れた」らしい。目から、追い詰められた苛立ちがなくなっている)
(そして、代わりに別のものが埋まっている。アレは……諦観? 余裕?)
(少なくとも、自棄ではない。それと似た性質ではあるが、自棄よりは未来への希望に富んだものだ)

(気が触れたような笑い。だが、むしろそれは、私に言わせれば、正常になった、と評するべきだと思う)

ふーん……ジョジョ、読むのかい。
(どうでもいい)
(始末する、という目標は、相変わらず変わらないのだ)
(再び、包丁を構え、彼に突進しようとする、が……)

………………はい?
(告られてしまった)
(私としたことが、一番動揺したのが、彼のこの態度だった)
(動揺したというよりは……呆れた、が正しいが)
(あれだけ追い詰められておきながら、彼は急に元通りの軽薄さに戻ったのだ)
(今となっては、それが彼の仮面だとわかっている)
(だからこそ、それをかぶり直せた彼は、この数十秒のうちに、大きく成長したのだろう)

……ふーむ。面白いことを、言うね。

(くるくる、と手の内で、包丁を鉛筆のように回す)
告白なんてされたのは初めてだ。うん、純情な乙女の私に、キミは爆弾を投げつけたな。
(く、く、く、と笑う。面白いことになってきた)
(面白い、ヤツだ)

キミは、どうせ警察にはいかないんだろう? 私のしたことを、バラす気はないんだろう?
だったら。
(包丁を懐にしまった)
お友達からで、どうだい? お互い、協力し合うお友達だ。
私は、いくつかキミに、頼りたいことがある……もしキミがそれを引き受けてくれたなら……。
私も、キミに対して、何らかの役に立つことをしよう。
……私が何ができるか? あるいは、キミの仕事にも役立つかもと、考えつきはしないかい?
(まわりを這う糸を這うままにさせ、悠然と聞いた)
221真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/16(土) 03:00:54 ID:zPVGguOG
(若干、呆れたような態度。それもそうだろう。殺そうと決めていて
 殺そうとしている相手に、殺しあっている最中に、「好きになった」と
 言われれば、誰でも呆れるしかないだろう。それが彼の狙いである)
(相手を混乱させること。思考させること。そして時間を稼ぐこと、だ。
 案の定、相手は思案するような表情を浮かべて、包丁を懐に仕舞った)

お友達、か。いいよ、それで。じっくり愛情を育んでいこうじゃないか。
キミの頼みごとにも興味がある。何せ最近、暇で仕方なくてね。
僕で役に立つなら、喜んでキミの為に働くよ。
(予想したパターンの中で、一番可能性が低いと思われた展開だった。
 それでも、構わない。背負い込んでいる頼まれごとがひとつ増えただけだ)

それに、そうだね。キミに僕の仕事を手伝ってもらうのも面白いかもしれない。
この街に眠る秘宝を一緒に探して、それを売り払って巨万の富を築くのも悪くない。
(冒険。まだ、自分には冒険が残されている。この街の秘宝を奪いつくすのも目標として 
 は悪くない。何より、この街に秘められた謎を解き明かすというのも、考えてもみれば
 興奮するイベントだ。背筋が震える。漸くにして、自分は元に戻ったと確信できた)

おっと、まだ名乗ってなかったね。僕は真賀樹漸。よろしく。
キミの名前を聞かせてもらえるかな?
(周囲に糸を這わせたまま、それでも笑顔で問い、手を差し出す)
(この名前に意味はない。自分の本当の名前を知っている相棒は死んだから。
 誤魔化すことなく、恐れることなくそれを受け入れる。リンダの不在を受け止める)
(そして此処に、新しい関係が結ばれようとしている。信頼も友情もなく、謀略と打算と、
 ほんの少しだけ明るく、そして混沌に満ちたミライを予感させる、そんな関係が彼と彼女の間に)

【そろそろ〆、でいいかな。予想より長かったね】
【長時間、お付き合い感謝するよ】
222隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/16(土) 03:24:39 ID:0KH1xIf2
く、く、く。愛情が育まれるかどうかは、キミのこれ以降の成長ぶりによるな。
私は、自分をリードしてくれる、落ち着いた大人が好きなんだ。
(彼に負けないぐらい、軽薄な言葉を返す)
(しかし、彼が役に立ちそうだとは、本気で思っていた)

暇か……ま、大したお願いごとじゃない。面倒な仕事を期待していたのなら、拍子抜けさせるかも。
トレジャーハンターということは、キミは情報を集めることに慣れているはずだね?
その経験を生かして、「ザ・リンクス」という二つ名を持つ人物を探して欲しい。
あるいは、「ザ・リンクス」本人でなくてもいい。不思議な力を持っていて、それを行使できる人間の
噂もあれば、聞かせて欲しいところだ。
キミが宝物や遺跡を追うように、私はそいつを――そいつらを追っている。
私には、奴らを見つけ出す自信がない。だが、キミならできるかもしれない。もしかしたら、だけど。

ふむ、ふむ、ふむ……財宝か。巨万の富か。
いいじゃないかいいじゃないか。ロマンがあるじゃないか!
私は、ロマンチックな物事に首を突っ込むのは大好きなんだ。その次にお金が、ね。
遺跡探検、か……うん、その点では、完全に私たちの利害は一致するだろう。
ただ、一つ注意しておくが、冒険が簡単になりすぎるかもしれないぞ?
どんな堅固に閉ざされた扉も、私なら内側に入って開けてしまえるからね?
(く、く、くと笑いながら、冗談ぽく言う)
(だが、それは実際にできるのだった。遺跡探検! その際、大いに役に立つ自信があった)
(案外、そうした冒険の世界が、本来の私の生きる道なのかも、と、一瞬思ってしまうほどに)

真賀樹、漸ね? 珍しい名前だね。本名?
ああ――私は、量子。隙屋量子だ。
(少し迷ったが、あえて本名を口にした)
(どうせ彼は警察にはいかないし、いかれたところで、法は私を捕えられないのだ)
(ならば、本当の友達になってやってもいい――自分の裏側を知る友人を、ひとりは持っておきたい)
(差し出された手をとった。大きな、男の手だ)
(だが、まだ成長途上でもある。それを見守ってやるのも、また一興)

(彼は、きっと私と深い絆で結ばれるだろう。友情でも信頼でも、愛情でもない、不思議な絆で)
(そして、感謝する日もあるかもしれない。「リンクス」は、能力を発現させる使い手だ。奴が、どんな
 便利な能力者を生み出しているか、私には想像もつかない)
(もしかしたら……不可能に思える望みを叶えてくれる能力者とも、出会えるかもしれないのだ)
(そういう連中を、仲間にできたら……彼のように……)

これは、始まりだ。日の昇るような始まりだ……なあ、モ・ナミ?(友よ?)

(星空の下、私は高揚感とともに言った。日の出までは、まだ遠い)

【私も、これで締めるよ。おつかれさま】
【ま、それだけ、楽しかったってことでさ……長文を待たせて、すまなかったね】
【ありがとう。またで会えた時は、新たな展開を考えないとな……】

【それじゃ、そろそろ、おやすみだ。またねノシ】
223真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/16(土) 03:27:22 ID:zPVGguOG
【見届けたよ、お疲れ様】
【こっちも楽しかったよ。また機会があったらよろしく】
224笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/16(土) 21:31:35 ID:7/QM7qZ6
【名前】笹原 雫(ササハラ シズク)
【年齢】14歳
【性別】 女性
【身長】 144p
【3サイズ】 秘密(発展途上とだけ)
【容貌】 肩辺りで揃えた黒髪。瞳は左目が蒼で右は黒。ただ、能力の為か、左目には医療用の眼帯をつけている
     頭にはヘアピンが一つ。首には鈴がついたチョーカーをつけている。
【能力】蒼い目(左目の事)で見た対象を完全に凍らせる事ができる。
    凍らせる物、度合い、範囲等は自由に決められる。ただし、左目の視界にあるもの限定。
【弱点】視界の外だと、能力は一切使えない。視界を目隠しや目潰し、暗闇で封じられた場合も同様。
【希望】 雑談、エロール、NG以外なら何でも。
【NG】 死亡、切断、スカ
【備考】中等部所属の女子。性格としては、おとなしめな性格。少し他人と話すのが苦手らしい。
    いつも、昼休みは図書室で本を読んでいるような生徒。
    だが、夜になると、時々、折りたたみ式の木刀を片手に化け物を狩っているような不思議な少女。
    どうやら、誰かを探すためにそんな事をしているようだが、詳細は不明。
    また、力を使いすぎると、何かに乗っ取られるため、なるべく力は使わないようにしているらしい。

【投下のみ】
225迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/16(土) 22:22:44 ID:zzjTD0ME
さて、明日は解凍予定だし
今日のうちに待機してみるか
プロフは>>8を参照
226名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 23:16:36 ID:iuLQjlRB
>>225
まだ居る?
いつかキャラハン希望の名無しなんだけど、
日常ロールはOK?
227迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/16(土) 23:23:03 ID:zzjTD0ME
おぉ、まだいたりする
うん、日常OK、大歓迎だよ
えーと、そっちの考えているキャラとのロール…ってことかな?
228名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 23:27:04 ID:iuLQjlRB
>>227
うん、お試しに付き合って貰う感じになっちゃうけど。
こっちは中等部の女子。
旧校舎の屋上に行きたいけど諸般の事情で難儀してて、みたいなのなんだけど。
229迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/16(土) 23:34:03 ID:zzjTD0ME
了解、お付き合いさせて頂きますよ
では、状況をもう少し詰めておこうか
夏休み中、旧校舎の前でウロウロしている君がいて
それを俺が見つけて…って感じでどうかな?
屋上まで一緒に行くのか、入口で立ち話するのか
それはそちらに合わせるよ
230名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 23:38:36 ID:iuLQjlRB
>>229
そう、そんな感じです。
こちらには一人で入れない事情が合って、困っていると。
では出だしを書きますのでお待ちください。
231迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/16(土) 23:40:47 ID:zzjTD0ME
分かった、待ってるよ
よろしくお願いします
232中等部の少女:2008/08/16(土) 23:42:56 ID:iuLQjlRB
(裏の事情はさておき、老朽化のため立ち入り禁止になっている旧校舎)
(封鎖はされているものの、入ろうと思えば簡単に入れる場所である)
(しかし旧校舎前でうろうろしている少女は、入れず難儀しているようだった)
(それもそのはず、少女は車椅子に座っていて、玄関の階段でさえ上がれないのだから)
やっぱり、無理かな……。
(肩を落とす少女の手には、彼岸花の花束があった)
(這って行けば階段は上れるが、その先はどう考えても無理そうで)

【よろしくお願いします】
233迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/16(土) 23:49:55 ID:zzjTD0ME
(色々な噂の源を探索しようと)
(準備を整えて、旧校舎を訪れる)
ん……?
(入口に車椅子に座る少女)
(俯き加減に肩を落とす様子を認めて)
こんにちは、どうかしたのかな?
何か困り事があるの?
(驚かさないようにゆっくりと近付き、声をかける)
234中等部の少女:2008/08/16(土) 23:56:53 ID:iuLQjlRB
>>233
……あ、ええと、まぁ、困ってはいるんですけど。
(振り返ると、高等部の生徒が立っていた)
(何となく見たことがあるような気がする)
(素直に目的を言って願いがかなうか分からないし)
(かなわない可能性の方が高いけれど)
中に入りたいんです。
入って、あそこ、あそこへ行きたいんです。
(少女が見上げ、指を指した先にあるのは旧校舎の屋上)

(少女は制服の上にエプロンをして、胸元に中等部二年を示すバッチをしていた)
235迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/17(日) 00:07:47 ID:/Y2CxL+H
(少女の指差す方向に視線を送り)
あそこ…屋上に行きたいの?(少女の前に屈んで、目の高さを合わせる)
うん、分かった
お手伝いさせて貰えるかな?
(安心させるために、にっこりと笑って)
(手に持たれた彼岸花の花束をチラリと見る)
誰かに…あげるんだね?
(勿論、花束の意味も分かっているが、詳しい事情を尋ねるのはためらわれた)
236中等部の少女:2008/08/17(日) 00:15:01 ID:IFfeDHOl
>>235
ええ、行かないといけないんです。
(花束を持つ手に力が入る)
(そして、期待していなかった返事に目を輝かせる)
本当ですか?
ありがとうございます!
あ、でも、どうやって?
たぶん、旧校舎はエレベーターはないだろうし……。
(自分の考えのいたらなさにため息をつく)
はい、大切な人に。
この花束と、お弁当を。
(車椅子の後ろのカゴに入った学生カバンをたたく)
(中にお弁当が入っているのだろう)
237迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/17(日) 00:20:36 ID:/Y2CxL+H
大丈夫、任せて
君をちゃんと屋上まで連れて行ってあげる
(一旦車椅子から離れて、校門の封鎖を解く)
(通れるくらいの隙間を作ると戻ってきて)
いいかな?行くよ…
(後ろに回り、ゆっくりと車椅子を押す)
そうだ、あそこにはどのくらいいた?
暑かったんじゃない?
(少し陰り気味とは言え、空気は真夏の熱を残していて)
(長い時間いたなら熱中症の心配がある)
(カバンから冷たい水の入ったボトルを取り出して)
はい、これ、飲んでおいた方がいいよ
(外側に水滴を張り付かせたボトルを渡す)

(やがて車椅子は校舎の階段に辿り着いて…)
238中等部の少女:2008/08/17(日) 00:35:55 ID:IFfeDHOl
>>237
本当にありがとうございます!
(車椅子の上からだけど、深々と頭を下げる)
(これはクラスメートや親しい人には頼めないことだから)
はい、大丈夫です。
(迫水に押されて車椅子は前に進む)
(以外と軽く、それなりに丈夫そうである)
ええと……1時間くらいです。
真夏だし、日傘までは気が回らなくて。
(腕時計を見ながら「日焼けしたかなぁ」とポツリ)
(そこへ差し出されるボトル)
そんな、悪いですよ、こんなことして貰っているのに……ぅぅ。
(額を流れ落ちる汗、ごくっと鳴る喉)
(ためらいつつも、結局はボトルを受け取って中の水を飲む)
ふぅぅ……おいしい、生き返った感じ。
ありがとうございます。
(笑顔でお礼をする少女)

階段、ですね。
(車椅子に乗ったままでは上がれそうにない)
(いくつか考えはあるが、どの案も少し恥ずかしい)
(どうするのだろうかと、任せてと言った先輩を見上げる)
239迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/17(日) 00:45:44 ID:/Y2CxL+H
遠慮しないでいいから、たくさん飲んでおいて、熱中症は危ないから…
(緊張させないように、優しく、気楽な声を心掛けて出す)

(小さな段差は、気付かれない程度に車椅子ごと持ち上げて越える)
(少女に負担をかけないようにゆっくりと車椅子を押して)

さてと…
(階段の前で少女の前に屈んで)
俺に、掴まって貰えるかな?
(身体を寄せて、首にしがみつくように言う)
240中等部の少女:2008/08/17(日) 00:56:53 ID:IFfeDHOl
>>239
そうですね、こんなところで熱中症で倒れたりなんてしたら、
みんなや先輩にも迷惑をかけちゃいますし。
(ここに来ていること自体、迷惑をかけているのだが)
(それは棚上げして遠慮せず水を飲む)

(迫水の細かい配慮には気が付かない)
(でも、何とは無しに優しい人だと感じる)

(やっぱり、と顔を赤くする)
(少女の考えていた一番有力な案と思われる行為)
……は、はい。
(花束とお弁当を手に、迫水の首に両腕を回してしがみつく)
(車椅子では分かり辛かったが、年齢の割に小柄であり)
(体格の割に大きくて柔らかい感触がエプロン越しに感じられる)
こんなので大丈夫ですか?
(しがみついているので、迫水の耳元に熱い息が当たる)
241迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/17(日) 01:06:00 ID:/Y2CxL+H
(少女の小さな身体を片手で軽々と持ち上げ)
(前碗にお尻を乗せ、座らせるような格好で抱き上げる)
ん…大丈夫?しっかり掴まってて
(柔らかな感触や耳元にかかる息)
(不慣れな感覚を、極力意識の隅に追いやるが)
(顔が赤くなるのだけは隠せない)

よ…、っと
(空いた片手と足を使って、器用に車椅子を畳むと)
大事なものはしっかり持った?
(やはり軽々と反対の手で車椅子を抱えあげて)
よし、行くよ…
(まるで少女の重さなど感じていないかのように)
(平然と階段を登りはじめる)
242中等部の少女:2008/08/17(日) 01:13:56 ID:IFfeDHOl
>>241
え? あ、はい。
(てっきり両手で抱きかかえられるものとばかり思っていた)
(片手で軽々少女を持ち上げ、さらに車椅子まで)
(それは予想のはるか上を行く行為だった)
すごい……とても力持ちなんですね。
何か運動をしているとか?
……あ、もしかして、野球部に入っていませんでしたか?
(色々あって、運動部の試合は学年を越えてよく応援に行っている)
(よくは覚えていないが、野球場のマウンドで見たことがあるような気がした)
243迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/17(日) 01:21:47 ID:/Y2CxL+H
(力の源は別にあるのだが)(それを敢えて語る必要はないだろう)
(少女には悪いと思いながら、勘違いさせたままにしておくと決める)
あ、あぁ、うん…多分、君が中学に入ってるか、その前に…野球部にいたよ

(息ひとつ切らせることなく、平然と階段を登り続け)
(そっと、ためらいがちに少女に話しかける)
俺も聞いていいかな…
その、屋上と、これ(車椅子)…何か関係あるの?
あ、いや、ゴメン…言いたくなければ、答えなくてもいいから…
(尋ねた直後に、そのことを後悔して、口を閉じる)
244中等部の少女:2008/08/17(日) 01:36:07 ID:IFfeDHOl
>>243
やっぱり、最初見た時も、何となく見覚えがあるような感じがしたんです。
近くで見ていたんじゃないはずなのに、何か強く感じる事がったのかも。
(迫水の思いにも気が付かない)
(ただ試合の内容も覚えていないのに見覚えがあるのを不思議に感じて)

あぁ、足のことですね。
いいですよ、知っている人は知っていますし、怪談みたいにもなってるから。
(聞かれることは慣れている)
(けして良い気分ではないが、自分を運んでくれる人に対して)
(真摯に答えたかった)
私、十年前にどこからかこの屋上へ落ちたそうなんです。
幸い両親のお陰で命は取り留めましたが、足の骨や神経は駄目になってしまって。
(尾鰭のついた噂話は知っていて、それが自分だと知ったのはつい最近のこと)
245迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/17(日) 01:47:57 ID:/Y2CxL+H
一応エースなんてのをやってたからね…
でも、今年は一回戦で敢え無く敗退
最速で夏休みに突入したよ
俺達3年は、これで引退だね
(もう所属してないが、結果だけはチェックしている)
(嘘に嘘を重ねるようで、少女に申し訳なく)
(知らずに声が暗くなる)


…屋上に…落ちた…?
(不自然な言い回しに怪訝な顔をして)
(それでもその後の言葉に絶句する)
じゃあ、10年も…
(「これから先も車椅子で?」…続いて出そうな言葉を押さえる)
そうなんだ…つらい事聞いちゃったね、ゴメン…
(続いて湧き上がる質問)
(「大切な人って?」は心の中にしまい込んで)
……
(黙ったまま階段を登り)
(屋上への扉に辿り着く)
246中等部の少女:2008/08/17(日) 02:07:59 ID:IFfeDHOl
>>245
あー、今年は交通渋滞で間に合わなかったんですよね。
応援しに行った時の勝率は結構いいんです、私。
自分のせいだなんて思わないけど、差し入れもできなかったのは残念でした。
(はぁ、とため息をつき、気持ちを切り替えて)
高三の夏休みなら受験があるじゃないですか。
うちの学園は大学がないし、その辺ってどうなんです?
(受験を知らないエスカレータ組は気になるところ)

いいえ、不便は不便ですが、ずっとですから慣れました。
新校舎も学生寮もバリアフリーが充実してて、あまり困らないですし。
だから先輩がそんなに暗くなっちゃうと、かえって困っちゃいます。
(無理をした作り笑いではなく、静かに微笑んで)

この扉の先が屋上ですね。
当時のことは全く覚えていないんです。
ただ転落事故で、くらいしか教えられていなくて。
(迫水の首にすがりついた腕が少し震える)
ここの噂話は知っていますよね?
お化けや幽霊が出るとか。
こんな昼間じゃ、幽霊はでない、ですよね。
(もし出てくるなら、未練があるということ)
扉を、開けてもらえますか?
247迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/17(日) 02:17:36 ID:/Y2CxL+H
そうか…ん、それならいいんだ…
(少女の苦境に負けない強い言葉を聞いて)
(こちらも笑顔を返す)


大丈夫…たとえ怖いお化けが出たって、俺に任せておいて
さぁ、開けるよ…
(軋む扉を開けると、生温い風が吹き付けて)
(今だに強く照り付ける太陽が屋上のコンクリートを輝かせている)

(車椅子を拡げて、少女をそっと降ろすと)
お花とお弁当は、どこに?
(後ろから、少女の心を乱さないように、そっと尋ねる)
248中等部の少女:2008/08/17(日) 02:32:26 ID:IFfeDHOl
>>247
っ……あつい……。
(生温かい風に短めの髪が乱れる)
(そこは想像していたような血糊が残った凄惨な場所ではなく)
(ただの荒れ果てた廃墟だった)

たぶん、この辺りだと思います。
(真ん中辺りまで自分で車椅子を移動させ)
(片手を延ばして彼岸花の花束を下に置いた)
お父さん、お母さん……ありがとう、私を助けてくれて。
私は大丈夫だから、もし、心配で残っているなら、ちゃんと成仏してね。
(ポケットから取り出した数珠を持ち、手を合わせる)

(しばらくして顔を上げ、迫水の方を見る)
先輩、本当にありがとうございました。
(深々と頭を下げて)
お礼と言っては何ですが、お供え物ですけれど、もし良ければ、一緒に食べませんか?
私が作ったお弁当なんです、これ。
料理部のエースの名にかけて、味は保証します。
(二人分なので量はありますから、と)
249迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/17(日) 02:46:28 ID:/Y2CxL+H
(一人移動する少女を追いかけることはしないで)
……
(扉から少女の後ろ姿を見守る)
………
(屋上を吹き抜ける風が、少女の言葉を耳に届ける)
(何も言えず、ただ見守り続ける)

……ありがたく頂くよ
(振り向いた少女に、微笑みかけて)
(提案を受け入れる)
…料理部のエースの実力、拝見させて貰うね
250中等部の少女:2008/08/17(日) 02:59:07 ID:IFfeDHOl
>>249
(少女の膝の上で開けられた弁当箱)
(中身はハンバーグや卵焼き、ご飯の上には焼き海苔やそぼろと)
(在り来りだけど、お弁当のお手本みたいな感じで)
あ、いけない!
お箸が一人分しかない……。
(箸と、弁当と、迫水を何度か見比べて)
ええと、その……どうぞ。
(お弁当からタコさんウインナーをつまみ、迫水に差し出す)
どうですか?


【ごめんなさい、眠気がきついので、これで〆させてください】
【なんか一方的な感じで本当にごめんなさい】
【お相手ありがとうございました】
251迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/17(日) 03:07:27 ID:/Y2CxL+H
これは…旨そうだね…
(お弁当の基本を忠実に押さえた少女のお弁当)
(差し出されたタコさんウィンナーを照れながらも頬張る)
ん…うん、美味しいよ…
(結果、少女が口にしたのは半分だけで)
(あとの一人前と半分は全て平らげてしまう)


【では、こちらもこんな感じで〆ます】
【お相手ありがとうございました】
【ゆっくり休んで下さい】
【新規キャラで参加されるのを楽しみにしています】
【では、おやすみなさいノシ】
252霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/17(日) 19:53:41 ID:rax9Azzq
さて、約束の時間には少し早いが、そろそろ待機させてもらおう。
ついでに、返事もしておこう。
253霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/17(日) 19:54:39 ID:rax9Azzq
>>53
さあね、こいつが片付いたら次はそっちを調べてみるかい?
……できるものなら、ね。
(小さなウインク一つ零して)
口は災いの元というやつだね。でも、ま。言葉というのは人間様の特権だ。
これがあるから、社会も人生も何かと厄介ごとに事欠かなくて、面白い。

……と、今度のやつはずいぶんと頑丈じゃないか。
(打ち抜かれ、そして縫いとめられて、それでも異形の動きは止まぬ)
(打ち抜かれた翅を無理やり千切り、体の自由を取り戻す)
(千切れた翅またすぐに新たな表皮が生まれていく)
(更なる追撃を、と構えたそのとき、声が聞こえた)

やれやれ、物騒なのは名前だけじゃないって事か。
(お手並み拝見、とばかりに一歩引き、耳を塞いで)

っ!……っはは、たしかに、確かにこりゃキツイ……っ。
(塞いだ耳を通して流れてくる、すべてを蝕む呪いの叫び)
(ますますもって面白い、だが、これはこれでそれなりにつらいものではあった)
(そうして放たれた赤黒い気体は、撒き散らされた鱗粉を食い荒らし、そして異形に迫る)
(今まさに再び飛び立たんとしていたその右翅に、腐食の空気が纏わりついた)

(呪いの声とはまた違った意味で耳障りな声を上げながら、わずかに浮かんだ異形の体が再び地に落ちた)

さて、と、それじゃさっさと退場してもらおうか。
標本にでもするかな、夏休みの自由研究ってやつ。
(ずいぶんと懐かしいことを言いながら、その手には水の槍を携えて)
254瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/17(日) 19:59:53 ID:GJ5jMHvF
>>252
おや、先にお見えになってましたか。こんばんは。
今夜もよろしくお願いします。

では早速レス作るとしましょう。
255瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/17(日) 20:15:26 ID:GJ5jMHvF
>>253
ああ…口が災いの元と言うなら…学究の徒に対して
「できるものならやってみろ」なんて挑発はしてはいけませんよ?

――効果覿面なんですから。
(ウインクと不敵な言葉。食えない女性だと思った)
(先ほどのこちらの申し出を受ける気はもちろん無いのだろう)
(そして怯えて逃げ回る気も…彼女には命を削り火花を散らす戦いもある種の“娯楽”なのかも知れない)

ふふ、懐かしい言葉です…
…なんというか、あまり喜ばれないような生き物を標本にして、クラスのみんなにドン引きされた少年時代の苦い思い出が甦りますね

(そんなどこかズレた会話の二人をよそに巨大な蛾は腐蝕した傷口から体液を撒き散らし、耳障りな悲鳴をあげ)
(それに尚も呪われし鋼鉄の拷問具が挑み掛かり)

――たしか手足をピンで止めるのが正確な作法の筈ですね

(拷問具の胴体が左右に観音開きに、開き)
(その蓋の裏に仕込まれた鉄の杭が、本体を離れて蛾の脚を、翅を目掛けて放たれる)
256霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/17(日) 20:32:28 ID:rax9Azzq
>>255
ほうほう、そりゃ悪かったね。
でも、別に私としてはできるものならやってもらっても構わない。
私としても、私の体の秘密とやらには興味がある。
もちろん、解剖なんてのはご免被るがね。
(果たしてどう出るだろうか、恐らく彼は本気であろう)
(だとしたら、退屈だけはしないだろう。危険なのは相変わらずだし)
(唯一つ思うことがあるとすれば、今この戦いの最中、不意打ちの一つもされたらどうだろう)
(……一応、警戒しておこうかと考えた)

私は何してたんだっけな……ふぅむ、やっぱり覚えているはずないか。
(昔の記憶はとうになく、不思議そうに首をかしげた)

(そんな暢気なやり取りをよそに異形へ向けて杭が打ち込まれる)
(翅を侵され、もはやそれを凌ぐ術などない、その鉄の嵐が過ぎて行った後には)
(一つの巨大な蛾の標本ができている。そのはずだった)
(……それが、ただの蛾であったなら)

(鱗粉を巻き上げながら、侵されることなく残った片翅をはためかせた)
(その体が不恰好に持ち上げられて、その真下を鉄の嵐が過ぎ去っていった)
(そして、二人の下にも降り注ぐ鱗粉)

っ!……っが、ぁぁぁぁっ!!
(とっさに飛びのくも、その腕にわずかに鱗粉が降り注いだ)
(そこに生じたのは、激痛。何の外傷もないはずなのにただ、激痛が走り続けていた)
(傷一つなく、痛みを与える鱗粉。それは今までに経験したどの痛みよりも、そう)
(胴を咲かれたその痛みよりも、遥かに強いものだった)
ぅ……が、ぁ、っぁ。
(それゆえに、彼女は腕を押さえて蹲った)
257瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/17(日) 20:51:59 ID:GJ5jMHvF
>>256
“やっぱり”覚えてない?
――記憶障害ですか?ふむ、その辺りも含めて詳しく知りたいもので……っ!!

(彼女の言葉に注意を傾けるだけの余裕があったのは、自分達の勝利を信じて疑わなかったからこそ)
(だから、蛾の最期を見届ける気などなく、目下最も興味を惹く対象――霧原朱音の横顔に視線を移して言葉を続けていた)
(戦闘に長けたものが見ればあまりに迂闊な行為であったろう)
(咄嗟に飛び退いた霧原と違い鱗粉をマトモに浴びる)

痛覚に作用する毒の類…ですね
後で採取しましょう…

――大丈夫ですか?片付けた後に治療なりはしますから気をたしかに

(降り注ぐ鱗粉はしかし自前の強化を施したローブが遮る)
(霧原を見る限り肌に異常はない。接触から直接的に組織を蝕む類の毒でなければ充分に防げるようだ)
(出来れば捕獲して解剖しようなどと考えていた相手の安否を、気遣うのは矛盾に満ちているが)
(見上げると空を飛び、逃れようとする蛾の腹を目掛けて手を翳し)
(掌から純粋な魔力を凝固させた光の矢を射る)
258霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/17(日) 21:06:23 ID:rax9Azzq
>>257
くくっ……ったく。余裕面してるねぇ。
随分便利じゃないか、そのローブ。
(すぐさま付着した鱗粉を水で洗い流した)
(とっさの判断だったが、それで痛みは遠のいた。とりあえずはよしとしておこう)
あんなもん、全身もれなく喰らったらショック死しそうだね。
……ああ、そういう手口なわけ、趣味悪いよね。
(そういえば、最初にこいつの餌食になった男も、酷い苦悶の表情を浮かべていた)

(そうこうしているうちにも侵された翅はゆっくり再生を始め)
(そのたびにおぼつかなかった羽撃きも落ち着いてくる)
(打ち出された矢も、ひらりと身を翻してかわされた)

「……どうヤら、分ガ悪いヨウだな」
(声、くぐもった男の声。その声の主は)
(異形の太い胴体の真ん中から、男の顔が浮き出ていた)
「今日のトコろは退こウ」
(異形の巨躯が、ゆっくりと遠ざかっていく。牽制のための鱗粉をばら撒きながら)

(人に化け、潜む異形。ここで見逃せば必ず厄介な敵になる)
(だが彼女にとってもっとも許しがたかったことはとても単純)
(怒り、だった。痛みに対する報復だった)

……瀬尾センパイ。私を、あそこまで打ち上げられないかい?
お得意の魔法って奴でさ。……あいつ、叩き落してやる。
(わずかに棘の混じった声で、隣の瀬尾に呟いた)
259瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/17(日) 21:26:23 ID:GJ5jMHvF
>>258
自慢の一品ですから…あげませんよ?

ほら、こんな危険な夜の街をうろついて、あまつさえ危険な生き物を捕まえようなんて
それなりに身の守りがなければとてもとても…。

(軽くローブの端を摘んで語るその表情は、夏休みの工作を褒めて貰えた小学生のようで)
(そんな場合では無いのだが、自分の研究の成果を認められると無条件に嬉しいのは学者の性だろう)

――貴女も見た目に反して丈夫ですね。普通は暫く立ち直れないくらい痛い筈ですよ?

いえ…より正確には気丈と言うべきでしょうか
(水で洗い流した程度で取り敢えずの平静を取り戻し)
(あまつさえ、怒りを込めてあの蛾を叩き落とすと嘯く…大したものだ)
(痛みというのは容易く人の精神を折る。今、身も捩らんばかりの苦痛を味わった直後に、即座に報復を考えるのだから)

もちろん出来ますが――僕がそんなフリをして貴女に不意打ちしたら…とは考えませんか?

ふふ、嘘ですよ――失礼、いわばロケット花火のようなものです
一度打ち上げたら惰性だけ。空中には止まれ無いのでチャンスは一瞬です

……いきますよ!!
(もちろん言った通り、霧原に攻撃を仕掛けることも出来たが、何故か自分を頼った彼女の期待に応えることにした)
(背後に回るとその背中に手を付き早口に魔術の詠唱を終える)
(風が巻き起こり足元には輝く魔法陣――次の瞬間、何かに弾き飛ばされるように霧原の体が蛾を目掛けて矢の如く翔んだ)
260霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/17(日) 21:46:21 ID:rax9Azzq
>>259
ちぇ、アレがあれば私ももう少し安心して夜中も出歩けるのにな。
……いっそ、奪ってしまおうかな。
(ぽつり、と呟いて)
そこまで自信満々に言うからには、よっぽどいいものなんだろうね。
まあ、私には私で、身を護るすべくらいはあるさ。
(残る全てのペットボトルを引き抜いて、その中身全てを弾けさせる)
(それは彼女の体を薄く包んで膜を形成した)

痛い筈、ってさぁ。随分知ったようなこというじゃないか。
もしかして、あれもあんたの差し金?だとしたら、私もちょっと接し方考えちゃうなぁ。
(もちろん痛くないわけがない。だが、それ以上に純粋な怒りは強かった)
(それに、洗い流してしまえば意外なほどにこの痛みは和らいでいった)
(そういう意味では彼女は幸運だったのだろう)

……やってみな。今の私はちょっとキレてるからね。
一撃で仕留められなきゃ、返す刃でスパン、と逝くよ。

……ああ、頼んだよ。
(目を閉じて、静かにその時を待つ。それはすぐに訪れた)
(衝撃、そして衝撃。打ち上げられた衝撃と、加速度による衝撃と)
(だが当然のように、相手もそれを察知した。軌道を変えてかわそうとした)
(さらに彼女の進む先には、降り注ぐ鱗粉……ここからは、彼女の仕事だ)

逃がさないよ……痛かったんだからな。本当に。
(静かに感情をこめてそう言った。そして、水弾を放つ)
(その水弾は異形を狙ったもんではなく、薄い膜を成して鱗粉を吸い取っていく)
(彼女の道を阻む鱗粉は、そうしておおむね消え去った)

(そしてさらに、あたかもパラシュートであるかのように水の膜が、彼女の背から生じた)
(それによって方向を変え、パラシュートを切り離す。その落下地点には、異形の姿)
おぉォぉ堕ちろぉォォぉっッ!!
(両手に刃を形成し、斬る。こともなく異形の翅が落ち、再生すらも間に合わずに落ちていく)
(この速度であれば、再生したとしても浮かぶことはできない)

自分で喰らってみろ、痛かった。痛かったんだぞぉぉぉっ!!
(その落下地点には、鱗粉をたっぷりとしみこませた水の槍が待ち構えていた)
(もともと体に纏っていたもの、それでも、体の中に直接叩き込まれれば、どうだろう)

(結果は、彼女にとって望ましいものとなったようだ)
(声にならない声を上げ、蛾の異形が再び地に落ちた)
(そんな様子を満足げに眺めながら、再び水のパラシュートでゆっくりと落下して)
さあセンパイっ!トドメはしっかり決めてくれぇっ!!
(上空から、よく通る声で叫んだ)
261瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/17(日) 22:06:33 ID:GJ5jMHvF
>>260
――うん、ますます興味深い能力ですね

しかし、あの化け物も気の毒なものです
(打ち上げろと言ったから打ち上げた――つまり、行く手を遮る鱗粉の処理や)
(惰性に従ってそのまま地面に激突することには敢えて対抗策を施さなかったし、彼女に確認もしなかった)
(怒りに前後の見境がつかなくなっているなら、落下しして深刻なダメージを受けたところを捕まえるのは容易い)
(もし、何かこの事態に処する手立てがあるならそれを見るのも一興)
(――そしてどうやら後者だったらしい)

ええ、引き受けましたよ
…あ、今度は鼻を塞いだほうがいいです
たぶんすごく臭いでしょうから
(霧原の声を受けて懐から赤い粉末の入った小瓶を取り出す)
(彼女の恨みのこもった槍の一撃が生んだ地獄のような苦痛にのたうち回る哀れな蛾の眼…いや脳は痛みに塗り潰され、近付く自分の姿など映ってないだろう)

半端な攻撃では再生するならば念入りに…っと!

(放り投げた小瓶が空中で割れ、飛散した粉末が赤熱して輝く)
(正体は先日、学園そばの森で採取した紅蓮の花に魔力を練り込んだもの)
(蛾に付着した刹那、轟炎に変わりまるで意志を持ってその巨躯を食らい尽くすように)
(再生を遥かに凌ぐ圧倒的な火力でその身を焦がし、蹂躙し尽くす)
262霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/17(日) 22:17:55 ID:rax9Azzq
>>261
ん?何か言ったかい?そいつの声が耳障りで聞こえないんだ。
話なら降りてから聴くから、さっさとやっちゃってくれ。
(と、折角の注意もどこへやら、聞こえるはずもなくて)
(よって、その撒き散らされた赤い粉にも興味深げに目を丸くしただけだった)

さあて、それじゃついに大技見られるのかな。
一体何をやるのやら、ふふ、楽しみじゃないか。
(と、暢気に呟いた瞬間。眼下で炎が踊りだした)
(異形の体を焼き、多量の熱気を空へと撒いていく。全てを焼き尽くす業火は、再生すらも許さずに)
(そして、巻き上げられた熱気は全て、頭上の彼女へと向かっていったわけで)

……へ?う、うわっ!?何だこれ、臭っ!?
(異形の焼ける匂い、とっさに鼻を水の膜でガードしたのだけれど)
(問題は、それだけではなかった)
え、え!?何だ、あれ、私浮いてないかこれっ!?
(まあ所謂気球のように、巻き上げられた熱気が彼女の水の幕に触れ)
(そして蒸発した水蒸気もまた、水の幕を押し上げて。それでも辛うじて水の膜は形を保っていただけに)
(そうして今また猛然と、彼女の体が空へと押し上げられていった)

あー……どうしよう。
(遥か眼下に小さな瀬尾の姿を確認して、途方にくれて呟いた)
263瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/17(日) 22:36:11 ID:GJ5jMHvF
>>262
ああ、でもこの様子じゃ素材の採取は……どこかに鱗粉でも焼け残ってないものですかね

―――あっ…。
(もはや断末魔すらも尽きてただの物体に成り果てた巨大な骸を、尚も炎は焼く)
(肉の一片の存在すら許さないと言わんばかりの勢いで)
(それを余所に素材採取の心配をしていてようやく気が付いた――霧原が降りてこない)
(上を見上げると、上昇気流に巻き上げられて遠のいてゆく頼りない姿)

冗談じゃない…!貴女にまで逃げられたらまるっきり収穫ゼロです

逃がしませんよ…っくぅ!!
(別に霧原自身は逃げるつもりはまるで無いのだが)
(とにかく大事な研究対象を取り逃がすのは我慢がならない)
(彼女を打ち上げたのと同じ魔術を再び発動し、自らの体を空中へ打ち上げる)
(もちろん目指すは大事な大事な研究対象――前後の見境がつかないのはむしろ彼の方である)

……――ぁぁぁあああぁぁあぁっ!!
っと、と…ふふ、捕まえました
(遠くから近付いてくる悲鳴。幸いに霧原は上に向かっているから左右にはブレてなかったのか)
(或いは自分の魔術だから多少の制御が聞いたのか)
(ともあれ猛然と飛んできた瀬尾司その人は霧原の腰の辺りにしがみつきニヤリと笑った)
(さすがに人間二人分の重量は支え切れず、静かにパラシュートは下降を始める)
264霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/17(日) 22:47:27 ID:rax9Azzq
>>263
……まあ、風がないのは幸いだろうね。
これで風でもあったら、本当にどこまで飛ばされるやら。
まあ、ゆっくり降りるか。時間はかかりそうだけど下手に速度つけるとまずいしね。
(遥か上空でそんなことを考えながら、まあ、上空から見る夜景も悪くない)
(とまあ、ぼんやりと考えていると。何かが聞こえてきた)

……瀬尾センパイ?何やってんの、こんなところで。
(遥か上空で、非常にシュールな声が飛ぶ)
って、まさか追いかけてきた?別に放っておけばそのうち落りるのにさ。
というか、そんな便利に空が飛べるなら私のときももう少し……って、なんか突っ込んできてないか。
おいおい、まさか……うあっ!?
(そして接触、危うくバランスを崩しそうになるも、何とか持ちこたえて)

捕まえた、って。なんだってわざわざこんなところまで追いかけてくるんだい。
わざわざそんなことしなくたって、風が来なけりゃ自然に降りられたのにさ。
(二人分の体重を受けて、落下の速度が上がっていく)
(それを受け止めるために、さらに膜を広げようとして、気がついた)
(先ほど熱風に煽られた際、既に限界ぎりぎりまで薄く膜を張ってしまっていたのだった)
(つまるところは、これ以上広げることは不可能。そして今のままでは二人分の体重を支えることもまた、不可能)

えーと、さ。センパイ。言いにくいんだけど。
これ、止めらんないよ。
(加速度的に近づく地面。さてどうしたものかと考えて)
(結局、どうにもいい方法は思いつかなくて)
(少し困った顔で、そう告げた)
265瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/17(日) 23:09:51 ID:GJ5jMHvF
>>264
なぜ?
貴女は自分の大事なものがその手から零れ落ちようとする時に
犠牲や代償を考えて躊躇したり、下衆な打算を持ち込むのですか?

(腰にぶら下がったまま至って真剣な口調と瞳で、霧原の瞳を真直ぐ見上げる)
(彼は確かに学者であるし、それなりに理論的であるし計算も出来る)
(或いはパラシュートの面積と二人分の体重と高さからつく落下速度を計算し、無茶を控えることも出来たろう)
(しかし彼は――それ以上に研究が掛かると他のものが目に映らない、所謂奇人変人のきらいがあった)
(かくして実に的外れな返答が霧原に投げ掛けられたわけだが)

――え?…あぁっ、しまった!!

(霧原の申し訳なさそうな告白にようやく脳が状況を認識する)
(現実は残酷だ。彼の研究への情熱では物理法則は曲がらないし重力は等しく働く)
(みるみる近付く地面。このまま落下した際のダメージは…あまり想像したくない)
(水の魔術を発動してパラシュートを水増し…駄目だ。詠唱する間に激突する)

仕方ありません……
自らの失策で研究対象を傷付けるなどプライドが許しませんし
どうか…ご無事で…

……っ!!

(何かを悟ったような静かな口調)
(美しきは学者の誇り…かどうかは知らないが地面まであと10mを切ったあたりで霧原から腕を離す)
(パラシュートで多少なり速度が緩和されていることと“自慢の一品”の強度に賭けた自由落下)
(かくして霧原より一足先に着地…というか墜落して固い地面に横たわる)
266霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/17(日) 23:20:31 ID:rax9Azzq
>>265
まあ、そういいたくなる気持ちはわかるよ。
……でもさ、それでも言わせておくれ。あんたバカだろ。
いや、頭はよさそうだが、バカだろ。
(なんとも勢い込んで放たれた言葉に対しても、どうにも冷めた調子で彼女は答え)
(戦いの高揚がゆっくりと引いていって。それと同時にどうやらテンションも落ちてきたようだ)
(とてつもなく気分屋の彼女だからこそ、反応はその時折の気分で変わる)
(状況が違えば、まだ少しはマシな答えも期待できたのだろうけど。センパイすら抜けている辺り、なんともいえないものである)

ま、落ちたくらいで死ぬとは思えないけど。少なくとも私はね。
落ちる前に足元に水を集めてやればなんとか……って、どうしたんだい?
(問いかけたときには、既に瀬尾は飛び立っていた)
あーあ、なんていうか。潔いというかなんと言うか……うん、やっぱりバカだ。
でも愛すべきバカだ。そういうバカは嫌いじゃないぞ。
……で、だ。
(先立って地面に落ちて横たわっている瀬尾を眼下に眺めて)

最初に言っておく。ごめん。
(そして、彼女はそれなりの加速度をこめて瀬尾の真上に落下した)
……大丈夫、瀬尾センパイ。
(驚くことに、わずかにしびれる程度で済んでしまった足をさすりながら)
(瀬尾の上から降り立って、その頬をぺしぺしと叩いた)

【そろそろ〆に入ろうと思うが、いいかね?】
267瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/17(日) 23:34:12 ID:GJ5jMHvF
>>266
……ふ、ふふ…さすが僕の作ったローブ…
――どうやら肋骨に数本ヒビぎゃふっ!?
(全身の隅々にまで走る落下の衝撃。軽く意識が飛びそうになった)
(ちょっと力自慢の怪物に殴られても、辛うじて命をつなぎ止められる対衝撃能力を備えたローブは、骨にヒビが入る程度に落下のダメージを和らげた…)
(――のだが彼が身体を貼って守った研究対象の無慈悲な追撃により、一段階症状悪化。つまりは折れた)

……っぐ、はは…貴女、いい性格してますね
いえ…文句など言いますまい…言いませんとも…
ご無事で何よりですよ…

(頬など叩かれなくとも激痛で意識はバッチリだ)
(霧原の無事を願って敢行したことなので、クッション代わりにされて彼女が無事ならそれはそれで本望)
(――そう思わないと惨めで仕方ない)
(笑顔とも苦悶の表情ともつかない顔で応じた)

【はい、そうですね。そろそろ〆にしましょうか】
268霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/17(日) 23:48:37 ID:rax9Azzq
>>267
……変な奴だな。でもまあ、それが面白くもある。
嫌いじゃないよ、かといって、好きになれるかといわれても微妙だけど。
護ろうとしたってわけ?この私を。まあ、あんたがあんな無茶しなければこんなことにもならなかったんだけど。
(半ば呆れて、あげく途方に暮れながら)

ていうかさ、あんた。私が十分危険な存在だってこと、忘れてない?
あんたが私を研究対象としてみるのは勝手だけど、そうそう容易く行かないってことは言っておいたはずだよ。
……だから私は、ここで後顧の憂いを断って行ってもいいんだけど。
(さすがにこの状態から満足に戦えるとはあまり思わない)
(もちろん、只者ではない相手だから、油断だけはしてはいけないと心がけてはいるが)

……なんだかやる気が殺がれちゃったよ。ま、あいつ相手に散々暴れたし、今日の散歩はこのあたりにしておこうかな。
それじゃあね、センパイ。そんなところで寝て、風邪ひかないようにね。
(そして、無慈悲にも彼女は立ち去った。しかし、軽く十歩ほどは歩いてから)
なーんでだろうなぁ、放っておけないってのは。
(不思議そうにため息一つ。久々だった。自分の行動に理由が見つけられないのは)
(と言っても、普段見つけている理由など、とても単純なものなのだろうけど)

(そして彼女は踵を返し、再び瀬尾の元へと歩み寄ると)
センパイ、私の家、ここから近いんだ。少し休んでいくといい。
魔法使いってくらいだし、回復くらいできるんだろう?
だからほら、行くよ。
(意外なほど、いや、多分陶然のように力強く、瀬尾の体を背負うと)
(ため息を小さくつきながら、ゆっくり家路を辿ったのだった)

……はは、こんなところ見られたら、どう思われるだろうねぇ。
男として、ちょっと情けないって思わない?センパイ。
(口ぶりだけは、相変わらずだったけれど)

【それじゃ、私はこれで〆だ。付き合ってくれたことに感謝する】
【では、またの機会に会おう】
269瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/18(月) 00:17:09 ID:IxeRZAmF
>>268
変な奴…ですか?
ふふ、得てして求道者とは周囲には奇異にうつるものですよ…あ…ぃつっ…!

(その手の評価にはわりと慣れたものでニヒルに口角を歪めて虚勢を張る…がすぐに崩れた)
(ちなみに他人が彼を変な奴と評価する場合、だいたい彼は変な行動を取っている。即ち正しい評価と言えなくもない)
(自らの手で解剖すると言って、命を賭けて戦おうとしたのを今度は護る)
(彼に言わせれば学者の矜持だが、それを理解出来る者は悲しいことに多くはないようだ)

……ああ、そういえば…出来れば仕切り直しと行きたいですが
ふふ、受けて立ち……おや?よいのですか?

(そう。当然だが彼女は自分を殺すに足る理由がある)
(自らの戦闘手段は体力に依るものでないといえ、足元に転がったままでは流石に厳しい)
(それでも懐から、また何がしかのマジックアイテムでも出して投げ付ければ或いは相打ち)
(そう覚悟を決めたが、何を思ったか彼女は立ち去っていった)

……さて…うぐ…かはっ…!
どうしましょうか…立ち上がれませんね

――ん?
ふふ、貴女もかなり変で…っ!!あの…もう少し優しく…
(そして骨折の痛みに耐えて立ち上がろうとするが、横になったまま緩慢に体勢を変えるしか出来ない)
(どうしたものかと思案していたら、思わぬ手が差し延べられた)
(気紛れか善意か分からないが、拒否する理由もなく彼女の背に素直に負われて家に運ばれる)
(どのみち少し前に相打ちを覚悟したのだ。今更騙し討ちを警戒しても仕方ない)

精神的に痛いとこつきますね?
……たしかに男としては情け無いですが、学者としては何ら恥じるところはありませんね
ふふ、ふ…っつぁ!!

(屁理屈なのか本気なのかわからない返答)
(ちなみに霧原の足取りは女性とは思えない力強さで家に辿り着くまで、骨に響くことが一度ならずあった)

【ではこちらも〆で】
【こちらこそ楽しませていただきました。またお会いできたら宜しくです】
270伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/19(火) 17:55:46 ID:V3GEPaqI
そんな訳でちみっとばかり待機をしてみるよ…プロフは多分>>79
271伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/19(火) 18:28:14 ID:V3GEPaqI
さて、そういう訳で待機解除だよ。
272迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/19(火) 21:24:02 ID:bWvn/4A3
【待機するよ】
【プロフは>>8に】
273笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/19(火) 21:37:02 ID:xkoCu60M
【まだ、いらっしゃるかな?】
【プロフは>>224付近だったはず】
274迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/19(火) 21:39:38 ID:bWvn/4A3
【お、はじめまして】
【えーと、おネギさん?】
【お相手お願いできるかな
275笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/19(火) 21:43:05 ID:xkoCu60M
【初めましてです】
【……というか、やっぱりネギなのか】

【ええ、お願いします】
【で、シチュなんですが】
【こっちは、夜の学校あたりで雫の妖魔狩り最中に会うのがいいかな?と思うんですが……】

【そちらに、希望シチュはありますか?】
276迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/19(火) 21:53:05 ID:bWvn/4A3
【ゴメンねw夕べ過去ログを見てて】
【…と、避難所的な話はこれくらいにしておいて】

【シチュ提示ありがとう】
【それでOKだよ】
【こちらは特に考えてなかったからね…そちらに合わせるよ】
277笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/19(火) 21:54:39 ID:xkoCu60M
【過去の事は捨て去りました】
【って、捨てたら駄目ですね……うん】

【では、書き出すのでしばしお待ちを……】
278迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/19(火) 21:56:46 ID:bWvn/4A3
【捨てたらダメだよーw】
【よろしく頼む】
279笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/19(火) 22:04:53 ID:xkoCu60M
(夜の旧校舎の薄暗い廊下)
(一言でいえば、人の入らないような場所。そこに一人の少女がいた)
(学校指定の制服は血にまみれて、手には何かを壁に押さえつけて、それに何かを聞いていた)
(それが異形の人型の喉に刺さった鉄製の杭である事は月明かりが教えてくれる)
(よく見れば、床にも同じような人の形をした妖魔の死骸が散らばっている)
 あなたはこいつを知りませんか?
(手に持った写真を見せながら、そう言うが、妖魔が答えるはずもない)
 教えない?それとも知らない?……なら。

(すると、杭を抜き、今度は頭に突き刺した)
 私、死にたくないんです。だから、襲ってきたあなたが悪いんですよ?
(そのまま妖魔は床の死骸の仲間になる)
 ふぅ……さて、片づけないと。

【こんな感じでお願いします】
280迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/19(火) 22:14:12 ID:bWvn/4A3
(夜の巡回もだいぶ慣れてきた)
(今日はの巡回ルートは旧校舎)
(ここには何かがあるのか、周期的に異形が湧いて出てくる)
今日は静かだな…
(警戒しつつ、闇の中を歩く)
(廊下の角を曲がろうとした時、先から声が聞こえた)
…人…?
(思わず角に身を隠し、そっと様子を伺ってみると)
……っ!!
(そこは凄惨な修羅場、血の海にただ一人立つのは)
(小さな体躯の少女)
……っ!しまったっ!
(思わず身動ぎすると、木張りの廊下が意外に大きな音をたてる)
281笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/19(火) 22:23:57 ID:xkoCu60M
 ……!!
(角から聞こえた廊下の軋み)
 いけない。
(小声でそう呟く)
(このような状況で人か妖魔か)
(妖魔ならば、増援や仲間なのかもしれない。そうなれば、蓮戦になる)
(人ならば、教師なのかもしれない。その場合は顔を見られることになる)
(すなわち、どちらにしても厄介だ)

(考え抜いた挙句、彼女は木刀ではなく、掃除に使っていたモップを構える)
 そこに誰かいるんですか?
(口ではおびえた少女の声)
(だが、次の一手はその声とはかけ離れている)
(ゆっくりと近づき、投擲の用意)
 も、もしかして化け物ですか?
(妖魔だったら、投擲し、木刀で殴りかかる。人だったら、その時に言い訳を考える)
(そんな風に考え、角の方に近づいていく)
282迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/19(火) 22:33:10 ID:bWvn/4A3
こっちに来る…
(少女は怯えた声で問い掛けてくるが)
(なにがしかの準備をしていることは明白)
(それにあれだけの妖魔を屠る事のできる、言わばプロだ)
誤魔化しは効きそうにないな…
(仕方ない、と隠れる事を放棄して、角から出る)
(あの少女に、それがどこまで通じるのかは、甚だ疑問だが)
(両手を肩の位置まであげて敵意のないことを伝えながら)
…こんばんは…
(状況を考えれば、とてつもなく間抜けな挨拶をする)
283笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/19(火) 22:40:46 ID:xkoCu60M
 って! わ、わわ!
(人であることを確認すると、慌ててモップを床に下ろす)
(それでも、いつでも殴りかかれるようにしているのは、警戒がとけていない証拠だ)

 えっと、こんばんは、です。
(完全に戸惑いながら、ぴたりと固まる雫)
 えっと、いい月夜ですね。
(こんな事を言っている暇はないのについ言ってしまう)
(とりあえず、誤魔化そうとする)
 えっと…………………見てました?
(完全に墓穴だと気づくのは、口から言葉が出た3秒後である)
284迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/19(火) 22:49:37 ID:bWvn/4A3
おわっ! とぉ!
(寸前で止まったものの、反射的に半歩退く)
(両手を上げたままの姿勢で、目の前の少女と同様に警戒しつつ)

うん…今夜は満月だね…
(窓から差し込む青白い月明りが、お互いの緊張した顔を照らす)
…………
(何とか誤魔化そうとする雫の様子を眺めながら)
(少女の口から出された質問にしばし熟考、端的に答えることにする)
……………うん、見てた……
285笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/19(火) 22:55:22 ID:xkoCu60M
 あぅ!
(堂々と宣言され、混乱している雫)
 あっと、その……。
(とりあえず、慌てつつ)
 私じゃないって言っても、信じてもらえませんよね?
(確定的な事をとりあえず聞く)

 どうしますか?
 このまま警察でも呼びます?
 私としては呼んでほしくないですけれど。
(どうせ、警察が来たところで、事件を捜査できなどはしない)
(そのような事象を、この青年が理解できるとは思わない)
(それでも、暴れるようならば……)
 どうします? この不可解な状況を私は説明できませんよ。
(モップを再び強く握る)
286迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/19(火) 23:04:29 ID:bWvn/4A3
ゴメン、信じて上げたいけど……無理だね
(少女を自ら掘った墓穴に突き落とす返答を返して)


ん〜警察ね…うん、呼んで欲しくないなら、そうしとこうか
(目の前の少女は、こちらを一般人と勘違いしているみたいだが…)
(「目撃者は消せ」な思考回路の持主ではない事を祈りつつ)

とりあえず、それ(モップ)下ろしてくれないかな?
大丈夫、君を襲ったりしないから
(友好の証しにやんわりと微笑みかける)

手、下ろすけど殴らないでよね…
(足下に落としたバッグから、タオルと水のボトルを出して)
これ、使って…その、血が、たくさん付いてるからさ…
(少女に差し出す)
287笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/19(火) 23:15:56 ID:xkoCu60M
 ですよね。
(さすがに墓穴には気づいているため、彼女もそれについては同意せざるおえない)
 うん、そうですよね。
(さすがに自分の馬鹿さ加減に呆れているようだ)

 ええ、多分呼んでも意味ないと思います。
 言ってもだれも信じないでしょうからね。
(そう言うと、モップを床に転がす)
 これならいいですか?
 一応ですが、信用はしておきます。
 あと、血なら大丈夫ですよ。
(そうすると、自分の袖で顔についている血を拭う)
 これで大丈夫です。服に付いた血は取れませんしね。

 ところで、あなたはこんなところで何してるんです?
(とりあえず、最初はそれだった)
 最近は物騒ですよ。変な怪物やら何やらが出ていますし。
(腰に手を当て溜息を吐く)
 もし、変な正義感を持って、見回りしてるぞ! なんて言うんだったらやめた方がいいと思います。
 次の日には死ぬかも知れませんし……。
288迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/19(火) 23:28:45 ID:bWvn/4A3
ありがとう、これで落ち着いて話ができるって…
あ、そう…そうしちゃうんだ…
(差し出したタオルが行き場をなくし、首に巻くことで落ち着く)
(「可愛い女の子なのに」とは口に出さず)

さて…それは、俺も君にしたい質問なんだけどね
(ボトルから中身を喉に流し込みながら、飲む?と目で聞いてみる)
まぁ、その「もし」なんだけどね
ただ「変な」はやめて欲しいな
(自然と声に真剣な響きがこもる)
なら、君は「変じゃない」正義感で、こんなことをしているのかい?
俺には俺の事情があって、それを君に何か言われる理由はないよ
289笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/19(火) 23:41:30 ID:xkoCu60M
 慣れてます。
(いつも血まみれになっている事を言ったらどんな反応をするだろう?)
(そんな事を思いながら、一言だけ口にした)

(とりあえず、飲むかと聞かれると、いりませんと反射的に答える)
 はぁ。
(その答えを聞くと嫌な予感がした)
(つまり、自分が思っていた『変な正義感』を持っているんだと)
 私は違います。
 「変じゃない正義感」なんて持っていません。「変な正義感」も持っていませんけど。
 あと、ん〜、語弊でしょうか。
 つまり、「変な正義感」って言うのは力の伴わない正義感ですね。
 『自分がやらなきゃ世界が救えないんだー!』って自分を過大評価することです。
 それで死んだら無駄死じゃないですか。
(語弊の言うような言い方だが、雫は直を『一般人』として見ている)
(きっと、それゆえの発言なのだろう)
 別に、妖魔に復讐がしたいとか、自分が不思議な力を持ってます。とかなら別ですけれど。
 見たところ……さっきのを見ると、戦いができるとは思えないです。
290迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/19(火) 23:55:56 ID:bWvn/4A3
慣れている…ね、頑張ってるんだ
(自分より年下の、小柄な少女が、血みどろになるのに慣れる)
(どれだけの悲惨なことがあったのだろうか?)
(しかし、同情は彼女に失礼だろう)
(だから、せめて労りの言葉を)

…誰だって、殴られるのは嫌だろう?
(先ほどの動作についての言い訳をしながら)
「世界を救う」なんて、思ってないな
ただ身近な人達を守りたい

(少女の言葉を聞き、壁に手を付く)
その為にこの力を使う、そう決めたんだ
(特に力を込めた様子もなく)
(ミシッという音とともに、壁に指先が食い込み、抉られていく)
この力をね…
(手を開くと、木片が足下に落ちる)
これでも、「変」かな?
291笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/20(水) 00:09:28 ID:WnY5VVEh
 むぅ……
(予感が的中したのかもしれない)
 やっぱり正義ですか。
 私にはよく分からない話です。
 ん〜、本当に良く分からないんですよ。
 正義とかいう言葉が。生まれつきなのかな?
(顔をしかめて、首をひねりながら唸る)

 って……
(首をひねったまま、床に落ちた木片を見る)
 なるほど、見周りの理由は何となく理解しました。
 あなたが別の意味で変な人だという事は。
(目の前にいる青年も異能者)
(それを考えれば、ここにいる理由もうなずける)
 それなら話は早いです。

 ふむ……あっ、そうだ。
(すると、何か思い出したように)
 ところで、見周りとかいつ始めたんですか?
 その時に、他に人とか見ませんでした?
292迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/20(水) 00:22:57 ID:RsCk1iEt
俺のは「正義」なんて、格好いいものじゃないな…
いい事、悪い事…そのくらいなら分かるだろ?
力があるなら、なるべくいい事に使おう…そうは考えないのか?
(首を捻る雫に微かな違和感を感じながら)

変な人ってのはヒドいな…
確かに、まともじゃないけどね
(雫の言葉に苦笑い)

うん…あぁ、と…どのくらいだ…?
夏休み前…位からじゃないかな…
(その時にある人と会って、そして決意した)
他に人って?どんな人?
293笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/20(水) 00:34:26 ID:WnY5VVEh
 私は力は使わない方がいいと思う派ですので。
 過ぎたる力は、本人の不幸を呼ぶだけ。
 必要のないものは混乱を招くだけ。
 そして……過ぎた想いは狂気を興すだけ。
(ゆっくりと上を向く)
 だから、何事にも突出してはいけない。
 過ぎた力は使わず、必要のないものはなるべく除き、人への想いは一線を越えてはいけない。
 それが正しいと思ってます。私みたいに、傷つくことが嫌いな人間は。
(静かに言葉を閉じる)
 
 夏休み前……短いですね。
(そうすると、少し考え)
 特徴は、えっと……女の人です。
 それ以外では、変な人です。
 あとは……ん〜、教えられません。
(これしか情報はない。いや、教える事が出来ない)
294迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/20(水) 00:44:11 ID:RsCk1iEt
まるで傷ついたことがあるみたいだね?
(雫を見下ろし、目を合わせる)
…ならば、なんでこんなことをしている?
何故、夜の闇に足を向ける?
(分かっている、少女には少女の事情があるのだろう)
(もしかしたら雫の心の傷を開くかもしれない)
(だが、聞いてしまった)


それだけじゃ、何とも…答えようがないな
(変な女なら、何人か知っている)
(それを口にする訳にはいかないが)
もう少し詳しく教えてくれないかな?
295笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/20(水) 00:53:43 ID:WnY5VVEh
 人の過去に踏み入るのは紳士として、いや、男として失格です。
(ごまかすように微笑む)
 もてないですよ? それでもいいですか?
 どうせしゃべりませんし。
(喋る気などはない)
(自分の不幸を語って何が楽しいのだろうか?そんな思いが彼女の中にあったからだ)
 まぁ、ひとつだけ言うならば。
 私はさっき言った内の1つを守っていない。それだけです。
 それ以上は何も言いませんので。

 ん〜。
(少し考え込む)
 おっ!
(すると、教えてもいい情報があったらしい)
 あとは……ん〜。
(すると再び黙り込んで)
 目に眼帯をしてます。……それ以上は言えません。
(きっぱりと言った)
296迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/20(水) 01:04:36 ID:RsCk1iEt
…そうだな、すまなかった
(余計な詮索をした後悔を引きずりながら)
(雫の頭に手を置いて、ポンポンと叩く)
…と、すまない
(恐らく過度の接触を嫌うだろう)
(そう思い至り、慌てて手を引っ込める)


…眼帯…眼帯…
(思案する、熟考する)
今、俺の目の前にいるけど…違うんだろ?
297笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/20(水) 01:18:40 ID:WnY5VVEh
 「れでぃ」に触れるのも配慮が足りない証拠です。
(少し怒った感じで)
 本当にもてませんよ?

 あの、私の部屋に鏡がないと思ってますか?
(さすがに見当違いであろう)
 さすがに自分を探しているって、どこの哲学者ですか。

 まぁ、ある意味正解かもしれませんけど。
(そんな事をボソリと言ったりする)

 もし、心当たりがないのなら大丈夫です。
 まぁ、もし見かけた跡、偶然次に会ったら私に言ってくれると嬉しい、程度の認識で大丈夫。
(そうすると、歩き出す)
 そろそろ、夜も半ばです。

【そろそろ、眠気が来たので次あたりで〆で大丈夫ですか?】
298迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/20(水) 01:27:50 ID:RsCk1iEt
(「れでぃ」…何か言いかけて、やめる)
うん、すまなかった
許して貰えると、嬉しい
(怒った様子の雫に、素直に謝る)

あぁ、冗談だよ、冗談…
(誤魔化しながら、雫の言葉の意味を考える)

そう、ん、まぁ、見掛けたら伝えるよ…
君は…中等部だね?
(歩き出した雫の後について歩く)

【了解です】
【では、そちらから〆で】
299笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/20(水) 01:39:39 ID:WnY5VVEh
 私は別にかまいませんが、他の人の前でやったらまず半殺しにされるのでご注意を。
(我、知らずといった風に背中を向ける)

 ええ、中等部の笹原といいます。
 まぁ、また会うかは分かりませんけど。
(そうすると、彼女は後ろを見ずにいきなり走りだした)
 じゃあ、そう言うことで私は……逃げますので。
(行くではなく逃げるという言葉を使って)

(彼女が逃げた理由は明白かもしれない)
(彼女の後ろにあったのは、彼女が起こした惨状の跡)
(モップで掃除しようと思ったのだろうが、直が来て、すでに放り出した点から諦めたのだろう)
(そのまま走っていく)
(そして、姿は闇へと飲み込まれていった)

【ということで、私は〆ます】
【お相手どうもでした】
300迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/20(水) 01:46:10 ID:RsCk1iEt
あ、そうか…うん、気をつけよう
(そんなことはないだろうが…雫の言葉に頷いておく)

笹原さん、ね…覚えておくよ
(クルリと走り出した雫を見送る)
やれやれ…慌ただしいことで
(チラリと惨状を見て)
俺も引き上げるか…
(笹原とは反対に歩き出す)

【こちらからもこんな感じで〆ます】
【また機会がありましたら、よろしくお願いします】
301暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/20(水) 22:27:26 ID:JUeDvuIq
【名前】暁 小次郎 (あかつき こじろう)
【年齢】 外見年齢20代半ば/表向き17歳
     学年は三年生
【性別】 男
【身長】 180cm 65kg
【容貌】切れ長の双眸・長い髪を後ろで束ねている
     女性的な顔立ちをしている・学生服と黒い着物
【能力】 人間の限界を超えた身体能力+剣術
     武器・両刃の西洋剣(鋼鉄製)と日本刀
【希望】 戦闘・雑談・エロールなど
【NG】 汚物・薔薇など
【弱点】 大量の火 神社仏閣など神聖な土地 破魔の術
【備考】
とある妖術師の一族が生み出した《器人》。その本質はからくり人形である。
その精巧なからくり人形に、一族秘伝の降霊術により、黄泉の国から呼び出した
人間の魂を憑依させて、生身の人間の如く振舞わせる。一族の意向により小次郎は、
この街で起こっている怪異の原因を突き止めるべく、生徒として潜入する事となる。
現代日本の知識は植えつけられているが、根本的に修羅を宿す剣客なのでその齟齬に
苦しむ場面もある。普通の学生としての生活に戸惑いつつも、自分の使命を果たそうとしている。
真剣勝負を尊び、強者に敬意を払う。

【プロフ投下落ち】
302霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/22(金) 12:55:29 ID:pRju9T0r
昼時だ、こんな時間に暇してる奴なんて、果たして居るのかどうかと気にはなるが。
そんなことはまあ、いいさ。私は私がやりたいときに、ここに来るだけだからね。
さあ、というわけでしばらく待機だ。
303名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 13:29:25 ID:ce+ThTwp
【まだいらっしゃるか?】

【エロールをお願いしたいんだが】
304瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/22(金) 13:32:38 ID:G9sP3XWv
続けて同じ顔というのもどうかと悩んだけど

よければお相手など…と。
305瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/22(金) 13:33:53 ID:G9sP3XWv
や、失敬
被ったみたいだね。失礼するとしよう。
306霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/22(金) 13:37:39 ID:pRju9T0r
さて……引く手数多というのも考え物だ。
かといって、先着順で決めてしまうのも面白くないような感じもする。
というわけで、だ。二人に聞いてみたいね。

>>303
いきなりそう聞かれてはい、と答えられるほど私も無用心じゃなくてね。
どういう経緯でそういう状況に至ったか、その辺の話をどうするか教えておくれ。
それが面白ければそっちにきまりだ、一緒に楽しもうじゃないか。

>>304-305
まあまあ、センパイもちょっと待ちなよ。
こういうときは、偶には話し合いで決めてみたっていいじゃないか?
そういうわけで、何をするのか聞かせてもらいたかったんだけど……まあ、自分でさっさと身を引いたのならしかたがない、かな?
307名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 13:44:25 ID:ce+ThTwp
>>306
【そうですね…朱音以外にもう一人液体や流動を司る男の能力者が現われて、その男も体液を媒介にする力を持ってるんだが、専らその力を戦闘にではなく肉欲…情交に用いるような男と言う設定で】

【ローションに媚薬や精液を織り交ぜて、互いにその力を行使しての性行為…なんてのを頭に思い描いています。】

【男には戦闘の意志も敵対の意思もなく、同じ能力者の朱音に対して意気投合し、性欲の向くまま朱音を求めてしまう…なんていう展開で】

【同じ能力者同士対等なセフレ関係もよし、Hの時だけ主従関係もよし、って感じでお願い出来たらありがたい】
308瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/22(金) 13:46:20 ID:G9sP3XWv
>>306
…と。細やかな下心で覗いてみたら。
そうだね…続けて戦闘でも無いだろうし。
前回の流れをついで、霧原さんの部屋で傷治しがてら多少探りを入れようかなぐらいでしょうかね。
309霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/22(金) 13:51:40 ID:pRju9T0r
ふむふむなるほど、やはり、人生において決断というのは必要だと思うんだ。
そりゃあ選ばれなかったほうは気分を悪くするかもしれないが、選択肢があるのなら吟味してから決めたい性分でね。
まあ、そっちの方は次の機会にでも付き合ってくれるとありがたいね。

>>307
なるほどなるほど、私と同じ、というのが興味深い。
そして、ある意味私が考えていたことと似たようなことをやらかそうとしているようだ。
……まあ、いままで一切そういう機会がなかっただけに、物悲しい設定ではあったのだけど。
なるほど、しっかり考えてきてくれたようだね、ありがとう。

>>308
さて、瀬尾センパイ。
折角戻ってきてもらって非常に残念ではあるけれど、私はあいつに興味を持った。
あんたならわかるだろう?興味を持ったものに対しては、徹底的に追求したいって気持ち。
つまりはそういうことで、今のところは向こうの方が面白そうに見えるのさ。
だから、そっちの件はまた次回、ってことでよろしく頼むよ。すまなかったね。
310瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/22(金) 13:57:17 ID:G9sP3XWv
>>309
ええ、もちろんその辺りは承知の上ですよ。
もとより一度は退くつもりでいたので、お気になさらず。

正直、名無しさんの出した提案に、僕自身も野次馬として興味を持ったので喜んでお譲りしますよ。
ではまたの機会に。失礼します。
311名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 13:59:04 ID:ce+ThTwp
>>309
【どうもありがとう。テンプレの設定はしっかりロールに織り込みたいし、その力を用いずしてなどの宝の持ち腐れだと考えたが故】

【そして、追加設定的には、もう何回も朱音と性交渉を持っていて、朱音の肉体にのめり込んだ男が求めて…みたいなのだと書き出し安いやも】

【関係性に置いては、前述の通り割り切ったセフレ関係でも、行為の時だけ主従関係でも良いなと。朱音のサッパリした気性を尊重するなら前者、意外なマゾ性を前面に押し出す一風変わった展開なら後者といった具合で】

【舞台は、ローション一杯に敷き詰められたプールバーなんかが環境的にも最適かと考えるが…朱音はどうだい?】
312名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 14:02:01 ID:ce+ThTwp
【×→プールバー】

【○→プールのあるバーの間違いだ。すまない。】
313霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/22(金) 14:06:01 ID:pRju9T0r
>>310
まあ、そっちの続きはまた今度、ってことでね。
野次馬するなら、なるべく静かにばれないようにね。
それじゃ瀬尾センパイ、また会おうじゃあないか。

>>311
えーと、それはつまりどういうことだろうか。
私と体を重ねてるうちにいつの間にやら能力に目覚めてたってこと?
それとも、同じ能力を持つもの同士、もう何回も体を重ねあっている、ってこと?

まあ、関係についてはどちらでも面白そうだけど、私が主になる、っていう展開はないのかい?
……なんてね、ちょっとした冗談さ。
それにしても、プール一杯か。……それだけ嵩があると、能力でどうこうできる量じゃあないような気もするね。
それでもいいなら、まあ構わないさ。
314名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 14:11:23 ID:ce+ThTwp
>>313
【同じ能力を持った者同士が何度も体を重ね合って…と言う意味合いです。能力の上限については、実戦経験によるバリエーションの豊富さは朱音、性欲と欲望に付き動かされてパラメーターだけの高さなら男といった具合で】

【朱音が主となってもらって一向に構わない。むしろ望ましいくらいだ。その展開だと、ヤリたがりの性欲の強い男を仕方無しな感じで責めるなんていうのもアリかと思う】
【プールでなくてもいいんだが、夜の照明に照らされたプールなんかも趣があって良いかなと思ってだから場所は自由だ】
315霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/22(金) 14:16:55 ID:pRju9T0r
>>314
なるほど、おおむね了解だ。
それじゃあまあ、場所は夜のプールということにしておこう。プールサイドでゆったりとね)

関係はまあ……どうなるかはわからないけど、やりながらでもあわせていくよ。
そういう行き当たりばったりもいいものさ。

それと、私はこの能力のおかげでこんなたちの悪い性格になってしまった。
果たしてあんたは、どんな風に壊れてるんだろうね。その辺はちょっと興味があるよ。
さて、そっちがよければこちらの方から書き出させてもらうが、どうだね?
316名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 14:23:00 ID:ce+ThTwp
>>315
【了解した。全て朱音にお任せしよう。誘ったのは自分だが、主は貴女だ。それに付き合わせてもらうだけでありがたい】

【男の壊れ方は…まあ、能力者として覚醒してから、能力者以外をカスにも見てないような男で、女を性欲処理の道具みたいに使う性格破綻者といった具合だ】

【その代わり唯一の同族である朱音に対してだけは対応がまだマイルドだが、朱音との性行為はまさに快楽だけを追い求め、何度も何度も朱音がダウンするまで性欲処理を繰り返す…といった感じだ】

【それでは書き出しお願いします】
317霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/22(金) 14:26:19 ID:pRju9T0r
>>316
なるほど、了解した。
それじゃあしばし待っていてくれ。
318霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/22(金) 14:38:58 ID:pRju9T0r
は……ぁぁッ!んぁ、……っぁぁあっ!!
(長い髪を振り乱して、憚ることなく嬌声をあげて。男の上で、彼女は舞っていた)
(豊かな双丘には男の手がはりついていて、こね回される快楽にもまた喘ぎを漏らし)

ぁ、ぁ!っぁぁ……ひっ、あぁぁぁあああぁぁあっ!!
(絶頂に達するとともに、膣内を埋め尽くしていた男のペニスからも白濁が吐き出されて)
(絶頂の余韻に震える膣内を焼き尽くすような熱さで蹂躙していく)
(その脈動が収まるとともに、ぴん、と張っていた背が崩れて、男の体へともたれかかって)

(全ての始まりはいつだっただろう。もう、そんなことさえもおぼろげになってしまった)
(随分と、鮮明な記憶のはずだったのだけど。思い出せないのは絶頂の余韻からだろうか。それとも……)
(ただ覚えていることは、この男は知る限り唯一の自分の同類であるということだけ)
はぁ……っ、く、ふぁ……ぁん。
(静かに響く波の音と、微かにもれる吐息の音が重なって)
(またしても、膣内を埋める男のペニスが膨れ上がっていく)
(最奥をゴリゴリと突くその感触に、満足そうに吐息を漏らしながら)
……まだ、夜は長いんだ……ぅ、っきぁ。もっと、シてよ。
あんただって、収まりつかないだろう……なぁ?
(淫らな声で囁くと、男の首に手を回して首筋に舌を這わせた)
319名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 14:39:15 ID:ce+ThTwp
>>317
【期待して待ってるよ】
320名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 15:00:12 ID:ce+ThTwp
>>318
良いツラだぜ、朱音…もう完全にメスの顔だな…他の能力者共も、オマエの通う学校の凡夫共も…いつも澄した態度でいるオマエが

こんな男の腹の上でよがりくるって、アヘ顔晒しながらオマンコでミルク搾りしてるなんざ想像すら出来ねえだろうぜ…なあ?

(夜空に瞬く星明かりと月明り、そして浮蕩う水面に降り注ぐヘッドライトに照らされながら、獣のようにまぐわい、娼婦のように交わり、嬌声を上げて艶めかしく腰をくねらせる朱音の痴態を下から見上げ)

(その掌に吸い付くような瑞々しい乳房を両手で好き放題に揉み込み、揉みほぐし、揉み転がし、揉みしだき…豊満過ぎるミルクを溶かし込んだような美乳に赤々と張り付く男の手形と食い込む指先)

(既に八発以上朱音の膣内にまるで一ヶ月もの禁欲を強いたかのような黄色みがかった白濁液がヌチャヌチャと秘裂と肉茎を濡らし、互いの粘液と体液を交換するかのような営みは続き)


ああ…こんなもんじゃ収まらねえ…もっともっとオマエの身体を愉しませろよ朱音…もっともっとオレを悦ばせろよ朱音…おう!出るぞ!またオマエの腹ん中ドロドロにしてやるからな!朱音!イクッ!
(そして、喘ぎ悶える朱音の体内に勢い衰えず薄まりもしない濃厚にして濃密、濃縮された濃度の高い精液が九度注ぎ込まれる…)

(最早朱音の子宮は男の精液によって真っ白にコーティングされ、産道は男の形に慣らされきって柔らかく蕩けるように熟れて練られ)

ハアッ…ハアッ…ハアッ…良かったぜ朱音…でもまだだ…まだ全然ヤリ足りねえ…今夜もオマエが失神するまで使ってやるからな…失神した後も使ってやるからな…朱音

(首筋に滑る舌先を心地よく感じながら…朱音の汗ばんだ額に張り付いた前髪を払ってやり、騎乗位の体勢のまま王様のように寝そべり褒めたたえる)

(そして朱音の膣内には…黄色がかった精液、白く濁ったザーメン、ジェル状のスペルマ、ペットボトル一本分にも値する子種汁に塗れて)
321霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/22(金) 15:24:11 ID:pRju9T0r
>>320
っははは、そういうあんただって……く、ふぅっ。十分、オスの顔じゃあないかね?
欲に狂った野郎の、ぁはっ、そう、そんな野郎の顔だよ。
あんたのその面見るたびに、私は安心するね。……はぁ、んっ。
あんたみたいにならなくて良かった、って思うからさ。
(同じように力に狂ったものとして、果たして優劣など付け得るだろうか)
(そもそもにして、狂ったものが狂ったものに下した評価が、正しいはずなどあるのだろうか)
(それでも、まだ自分は健全だろうと思うことくらいはできた)

ははっ!そんなに悦ばせて欲しけりゃな、ちゃあんと私も楽しませろよっ!
(乳房に食いこみ、痛みにも似た快楽を生み出していく男の手)
(その手が生み出す赤い手形も、数秒のうちには消え失せて。それでもまたすぐに男の手が痕を残していって)
今日は久々だからねぇ……くくっ。楽しみだねぇ。
(最近は何かと忙しすぎた。楽しいことは一杯あったから、こうして体を重ねることも忘れていた)
(だが、それはそれで別に構わないとも思っていた。よくよく考えれば、それは今でも変わらないらしい)
(ただ、体を重ねる快楽は悪くない。この男に付き合っていれば、軽く一晩はそれで潰される。それもまた、悪くはなかった)

あんたが知らない間に、私も色々学んだんだよ。
(朱に染まった表情、汗ばんだ肢体を悠然と揺らしながら、首筋に軽く甘噛みする)
だから今日は、そんな余裕ぶったあんたをこれでもかってほど、絞ってやろうと思ってね。
覚悟しなよ、今日は、あんたの方が気絶する番さ。
(首筋に噛み付く行為にもいつしか熱がこもり始めて、少し痛みを感じるかもしれないような強さにまでなって)
(そして、首に回していた手がゆっくりと秘部へと降りていって、結合部をゆっくりと撫で回す)
ふ、ぁう。……ぁぁん。じゃ、くくっ。行くよ。
(唇を離して、妖艶に嗤う。それと同時に、膣内で何かが蠢いた)

(吐き出された精液も、膣から分泌される愛液もいずれも液体。ならばそれは当然のことで)
(彼女に操られ、硬度と弾力を兼ね備えたその液体はあたかも何かの触手の様にペニスに纏わりつく)
(グジュグジュと淫らな音だけが響いて、それもまた彼女にとっての快楽と代わる)
あは、ははっ!ぐぅっ、あ、ぁ!はぁっ!!
(そしてその上追い討ちをかけるように、再び淫らに舞を始めた、腰が一度うねるたびに、自分にも激しい快楽が帰ってくる)
(頭の中を真白に染めながら、その動きは一向に止まることはなかった)
322名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 15:46:54 ID:ce+ThTwp
>>321
悪いか?それこそ何を今更だぜ朱音…仮にオレが狂ってるとすりゃあ、それはオマエの身体にだぜ朱音…初めて見た時からオマエが欲しかった…

同族である事もさる事ながら、それ以上にオスがつがいたいメスを見つけたら誰だってそう思うだろうぜ…もっと分かり安く言ってやろうか?


オマエを孕ませたい、オマエを妊娠させたい、オマエを自分のモノにしたくなったんだよ…

いつでも好きな時に好きなだけオマンコ出来るオレ専用の女にな…オマエだってわかってるだろう?


オレの子種で体ん中から汚して、塗り替えて、染め替えて、オレ好みの色に染めてやりたいってな…


あんなカスみたいな人間共にオレ達能力者の選ばれた胤(たね)なんぞくれてやるか…オマエの腹ん中にあんな連中の劣性遺伝子を撒き散らされてたまるか…!


(人間を見下す以上に、人間に対する憎悪すらたぎらせる男のペニスが萎えもしなければ冷めもしないまま、朱音の胎内を再び蹂躙して行く…ヌチョヌチョ…ヌチャヌチャと濡れそぼった朱音の襞肉を容易く掻き分けて膨張してー)

ううっ!?ぬおっ…ぐううっ…ぐあっ!ううっ…スゲエ…なんだこれ…おおお朱音…オマエこんなもんどっから…くあああ…!


良いぜ…そのままオマエのマンコでチンポ濡らしてシゴけ!もう九回もナマ中出ししてんだ、今夜こそオレの子供を孕んでもらうぜ…オレと、オマエの…!

(能力者である事を除けば、現役女子高生の若く吸い付くような膣肉の抱擁をペニスに受け、加えて朱音の能力が発動する事で)

(流動体が何枚もの舌でフェラチオされるように膣内に収まった肉棒を舐め回し、シゴき立てて、男を搾り取ろうと)


今夜は危ない日なんだろ?それに久し振りの溜まりに溜まったザーメン処理すんだ…もうドンピシャで妊娠モンだぜ朱音…


おおお!やべえ、搾られる!朱音のオマンコ奉仕での性欲処理で、朱音を妊娠させてやるからな…!オレの赤ん坊産めよ!朱音!
323霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/22(金) 16:08:21 ID:pRju9T0r
>>322
あははははっ!あーっはっはっは!笑わせる、笑わせるよねぇまったくっ!
(膣内を蠢く白濁の触手の動きは止めぬまま、そして腰の震えも止めぬまま)
(男を責めながら、自分自身も激しい快感に苛まれながら、笑う)
(楽しそうに、それでいてどこか狂ったように)
私とあんたは決定的に違う。そして、一つだけ言ってやる。
(再び体を倒して、耳元に唇を寄せて。腰を強く押し付けて、ゴリゴリと奥に擦りつけるように揺らしながら)
私は、私のものだ。誰があんたなんかにくれてやるかよ。
興味の赴くままに生きてる、それはきっと同じなんだろうけどね。あんたは狭いんだよ。
サカってばっかりで、世の中他にも楽しいことは山ほどあるってのになぁっ!
(恐らくそれは、男が狭いというよりも、特別彼女の興味の範囲が広すぎる)
(ただ、それだけのことなのだろうけど。それゆえにその男の言葉は許せるものではなくて)

言っただろ、はは。っく、はぁぁぅ。私は色々学んでるんだ。
あんたが容易く切り捨てた下らない奴らと一緒に、あんたが下らないって言った学校でもさ。
(再び顔を上げて、黒髪を男の胸板に垂らしながら勝ち誇った表情で告げる)
私は変わったんだ。こんな、っぁ!……体になっても、変われるんだよ、まだね。
あんたは、っく。何か、変わったの、く、ひゃぁっ!?私を求めるばっかりでさ。
……だからやっぱり、私はあんたとは、違うっ!
(気勢を上げる言葉とともに、膣内の動きも複雑なものと化していく)
(無数の触手は特に敏感な先端に集まり、亀頭やカリ首をグネグネと擦り上げる)
(その動きがまた奥を擦り、喘ぎとともに止むことなく愛液が溢れ。それがまた触手の動きを活性化させていく)
(快楽のあまりにもはやまともに思考を紡げなくなった頭から、それでも言葉は漏れていく)
(それはロクに考えることもできなかっただけに、隠し得ない本心でもあった)

そんな……ぁ、ぁんっ!そんな、もんはね。私が人間だった頃の話だよ。
試してみりゃいいさ、そんな大それたこと、できるかどうかね……っぁ。ぁ、い、くぁぁっ!!
はぁ、ぁ……あ、ああっ、あ、っああぁあああああーーーっ!?
(そうして再び訪れた深い絶頂に身を震わせて、触手も膣壁も男を搾り取ろうと蠢いた)
324名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 16:29:49 ID:ce+ThTwp
>>323
良いんだよ…構わねえんだよ…そんなオマエだから欲しくなる。オレが欲しいのは力と女とオマエだけだ!焦れるぜえ…何遍抱いても何回犯しても!

どっか遠くにいるオマエがたまらなく欲しくなるんだよ!狭い世界だぜえ?オマエのツラを見るだけで勃起してくる、オマエの身体見てるだけで何回も何十回も何百回も射精したくなんだよ!

(狂気に満ちた眼差しに背筋からうなじにかけてゾクゾクと立ち昇る興奮と愉悦…それはさながら、メスカマキリに捕食されるオスカマキリのそれに似て)

(娼婦のように、売女のように腰をくねらせ秘裂を締め付け踊る舞姫の振る舞いに、マゾヒズム的な絶頂感に包まれ…そして、朱音が一際高い声を上げ気をやる中、男も立ちどころに込み上げて来てー)

ううっ!また出るぞ朱音!絶対孕ませてやるからな!ボテ腹晒した女子高生に、コンドーム無しのナマ撃ちナマ中出しで孕ませてやる…!おおうっ!

記念すべき十発目だ!現役女子高生能力者のオマンコ奉仕でイク!イク!朱音!ううっ!

(ドクン!ドクン!ドクン!液体を操る能力者故か、まさに鉄砲水のような勢いで激しい乳白色の濁流を朱音の体内に)

(ブチまけ、ブッかけ、朱音が絶頂から正気に戻るまで、ドピュドピュドピュ!ドプドプドプ!ドクドクドクと一分以上も射精し続けて)

ハアッ…ハアッ…ゼエッ…ゼエッ…朱音…立て。立って股から精液垂れ流せ…十発分抜かずにオマンコしまくったんだ…ザーメン垂れ流しながらオマンコ開いて見せてみろ…能力は使わずに…腹に力入れて全部出せよ

(体力的には男の方が優位なのか、十回もの騎乗位奉仕で足腰が砕けてもおかしくない朱音を立たせ…プールサイドへと手を引いて連れて行き)
オマエに今夜会えるまで…散々オマエを思ってオナニーしまくったんだぜ?嬉しいだろ?まだまだこんなもんじゃねえ


(同時に、自身の精液と朱音の愛液に塗れたペニスをビンビンに反り返らせ、ギンギンに太く尖らせ、さらなる性欲処理奉仕を望む)
325霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/22(金) 16:48:24 ID:pRju9T0r
>>324
あ……っぁぁ。はぁ、ぅ。
(絶頂の余韻から立ち返らぬままで、まだ体をゾクゾクと震わせながら)
残念ながら、あんたが手に入れられるのは力と女だけさ。
いい加減懲りないものだよな、お前も。……まあ、執念深いのはお互い様なんだろうけど。

はぁ……熱、ふぁ……く、ぅん。
(未だ脈打ち続けて、白濁を吐き出し続ける感触に陶然と目を伏せて)
まったく、底なしだな。
(それもまたこの力ゆえのことなのかはわからないが、ただそれでも素直に感心するほどのものだった)
おまけに随分と手荒だ。私にだってこれなんだ、あんたが他の連中にどんなことしてんのか。
想像するだけで吐き気がしそうだね。
(正直に思うことがある。この男がもしも、自らと境遇を同じくするものでなかったのなら)
(もしそうだとしたら、迷うことなく手をかけていただろう。理由は恐らくとても些細なことだとして)
(つまりは、彼女にとってはこの関係も、その程度のものでしかないというわけで)

命令するなよ、といってやりたいところでもあるが。腹の中にこれだけ溜まられると気分も悪い。
……んっ。ふ、はぁ……んくっ。
(ごぽり、ごぽりと音を立てながら、秘裂を掻き分け白濁があふれ出す)
なあ。
(不意に、呼びかけて)
もしあんたが完全に理性なくして、ただの性欲だけの化け物になったらさ。
そしたら、私のところに来いよ。たっぷり愛をこめて、彼岸の向こうに送ってやるからさ。
(冗談も半分、そして本能的に目の前の男の危うさを感じての言葉でもあったのかもしれない)
326名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 17:08:59 ID:ce+ThTwp
>>325
つれなくするなよ、同類…オマエにオレの気持ちが少しでも想像出来るか?実の親兄弟とも違う孤独、薄っぺらな人間関係に立ち塞がる分厚い垣根…

言っただろ?いらねえんだよオマエ以外…他の連中なんざ風船ガムと変わらねえ…味が無くなったら吐き捨てる

(力の暴走…男の常人と常識の範疇を完全に逸脱した性欲と精力は、秘めたる力の副産物…男の性欲処理は即ち、男の人間としての延命措置とも言えるのだ)

(ゴポゴポ…ドクドクとプールサイドのタイルを妖しく濡らす大量の精液溜まり…それをひりだす朱音の姿と、こんな自分に変わらずはすっぱなな物言いをする彼女に対して、内心では憎からぬ思いも)
ああ、いつかな…そう遠い話じゃねえ。オマエの手にかかって果てるならそれで本望だ…だからこそ、オマエに溺れたいのさ…浮き世の法悦境をオマエにな…さて、今度はコイツを上の口でも味わってくんねえか?朱音

(すると…たった今朱音がひり出したばかりの十発分もの精液がアメーバのように不規則に蠢き…一塊となって男の両手の中に集まり…それを朱音の口許へと差し出すように運んで行き)

朱音…コイツをジュルジュル時間をかけてしゃぶってくれよ…オマエの胃の中でオレの精液が消化されてたんぱく質になって細胞の一部になるなんて考えただけでも勃起モンだぜ…やってくれよ、朱音…
(朱音の眼前に差し出される大量の精液溜まりのプール…この男は朱音が精液と戯れる姿になりよりも優越感を覚えるのか、ペットボトル分は軽くある精液を両手に能力で集め…朱音に懇願する)

多分、オレがオレでいられる意識は今夜までだ…朝日が昇る頃にはどうなってるかわかんねー…だから頼むわ。な?

(互いに薄氷を踏むような関係でありながら、男の最期は朱音に看取って欲しいのか、珍しく殊勝に頼み込んだ)


エローい上目遣いで精液しゃぶってくれよ?オレの最後の精液だから、よく味わって、噛んで、ゆすいで、飲み干してくれ
327霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/22(金) 17:21:43 ID:pRju9T0r
>>326
その言葉、そっくりそのままあんたに返してもいいよ?
ある日いきなり天涯孤独になって、さっぱり訳のわからない能力抱えて生きなきゃならなくなるなんてさ。
……まあ、親兄弟の顔なんて、もう覚えてないんだけどさ。
(もし覚えていたのなら、今このときに少しでも寂しそうな顔の一つでもできたのだろうか)
(今彼女の顔に浮かんでいたものは、情欲に浮かされた紅潮した表情と、それでもどこか冷めた瞳、それだけだった)

またそれか、何度も今まで言ってきただろ。
(両手になみなみと湛えられた白濁の液体に、わずかに顔をしかめて)
飲めといわれて素直に飲めるか。その味、嫌いなんだよ。
(人差し指でその液だまりを軽く撫でる。すると手の中の精液が弾けて落ちて)
(その一滴を指に纏わりつかせて、口元に運ぶと)
……ほら、な。やはり好きにはなれない味だ。
(それでも、こくりと飲み干して)
世の中、なかなか上手くはいかないものさ。こんな便利な力があってもね。
最期の頼みだとしても、それが常に通るとは限らない。
(こんなときでも自分の都合が優先される。たとえ男の言葉が本当だとしても、嘘だとしても)
(それは変わらない、どこまでも自分のために、それゆえの彼女)
そんな時、どうしたらいいか知ってるかい?
(少しだけ、ほんの少しだけ。その日初めて楽しそうな表情を浮かべて彼女はそう言った)
328名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 17:35:52 ID:ce+ThTwp
>>327
オレだってもう覚えちゃいないさ…辛うじて覚えてるとすりゃ、それはオマエに巡り逢えた時だけだ…嬉しかったし、楽しかったぜえ?

制服姿のオマエを女子トイレで気絶するまでファックして、朝までずっと立ちバックでヤリまくって、痙攣するまで犯した時や

一日中オマエにフェラチオさせまくった時の事とかな…朝から晩までずーっとしゃぶりっぱなしで、腹を下すくらい飲ませまくって…そんな事ばっかりだ

(下卑た笑みを浮かべながらも、男の言葉は真実だった…最早、過去の記憶は加速度的に霞がかかり、覚えているのは、この奔放で、淫乱で、清々しいまでのエゴイスト…最初で最後の同族…朱音だけ)
なんだよ…最後の頼みも聞いてくんねーのかよ。昔飲ませまくったのがいけなかったかねえ?飲んでくれなくなってからは中出しオンリーだけどな

(しかし、傲岸不遜を旨とする男にも…微細ながら無念さは漂っていた。最後の別れは夜が明けた頃…その頃にはもう、目の前の少女が浮べる笑顔さえ、掻き消えてしまう…それだけが無念だった)

なら…そんな時…どうしたらいい?オマエなら…どうしてくれるんだ?

(まだまだ犯し足りない、射精したりない、朱音の笑顔が見たりない…満ちない虚しさに焦がれながら…男はこの日初めて、弱々しく呟いた)
329霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/22(金) 17:47:53 ID:pRju9T0r
>>328
まったく、ロクでもない記憶ばっかり残していくんだな、あんたは。
……それが楽しかったかと聞かれれば、私としては疑問も残る。
だがね、一つだけ確実に言ってやれることはあるな。……ふふ、気持ちよかったぞ。
あんたと抱き合ってる間に、何も考えずにただとにかく快楽に没頭できた。
……それだけは、悪くなかったとは思うよ。
(初めて見せた弱気な様子、どうにも調子が狂うもの)
(だが、それに巻き込まれるわけには行かない。こっちまで調子を崩したら、恐らく一緒に堕ちていくだけ)
(だから彼女は、相変わらずの笑みを浮かべて)

ねじ伏せろ。あんたの力は何のためにあるんだ?思い通りにならないものをねじ伏せるためにあるんだろう?
だったら、私もその力でねじ伏せてみればいい。
(そう、唯一つだけ心残りなことがあった。初めて出会ったそのときから、ずっと考えていたことがあった)
(同じ力を持つのなら、全力で殺しあったとするのなら。果たしてどちらが生き残るだろう)
(体を重ねている間も、そんな思いはわずかに燻っていた。ぶつけられるのはもう、今しかなかったから)
ねじ伏せて、押し倒して、物足りないそいつをブチ込んで、好きなだけ出しまくればいい。
私も、あんたがあんたであるうちに一度、あんたをねじ伏せてやりたいって思ってたんだ。
付き合えよ。
(弱々しげな呟きなど、もはやこの段においては許さない。そんな覇気すら感じさせる口調で告げた)
330名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 18:04:12 ID:ce+ThTwp
>>329
そうかい…そうだな、その手があった…気付くのが遅過ぎたな…オマエの言う通りだ…「信奉するは力にあり」…オレ達能力者の…唯一にして絶対の戒律だ…!

良いだろうよ…乗ってやる…オレが勝てば、夜が明けるまでオマエはオレの奴隷だ…今度は心臓が止まるまで、オマエの身体を突き殺してやる…オレの言葉を孕ませて、制服姿で出産させてやるよ…!

(男はー…迷いを断ち切った。獣として生き獣として死ぬ。人を喰らう獣、能力者として…今、目の前にいる女をどうしても自分に跪かせたかった…その一念が突き動かした…プールの水全てが逆巻く激流!)

どうせ死ぬんだ!散るんだ!くたばるんだ!制御もクソもねえ!顔とオマンコ以外は保障しねえからそのつもりでいろよ!朱音!

(燃え尽きる間際の炎のように、文字通り命を燃やす事で能力の限界を遥かに越えた濁流の渦に朱音を取り囲み、瞬く間に朱音の全身は渦巻く流水に取り込まれ四肢の動きを奪う)

(加えて、虜となった朱音の身体に触れ…一気に能力を解放する。同時に、人体の60%を構成する水分の濃度を底上げし、水中毒状態に陥らせて意識を混濁させる)

(普段の男なら決して出来ない…一夜限りの命と引き換えに限界突破した、文字通り不可能を可能にした狂気、執着、その全てを朱音にぶつけ)
朱音…降参しろや…今のオレなら誰にも負ける気がしねえ…オマエをキズモンにもしたかねえ…口開けろ。飲ませてやる…

(そして呪縛された朱音の口元に…肉棒を突き付ける…降伏しろと、観念しろと、もう勝負はついたんだと)
331霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/22(金) 18:24:57 ID:pRju9T0r
>>330
ようやく、らしい顔になったな。
上等上等、今まで散々やられてきた分、今夜一晩じっくりかけて、あんたの体に刻んでやるよ。
行く……っ!?な、きぁ、あぁぁあっ!
(使える水は互いにわずか、ならば速攻でしかけようとした矢先。圧倒的質量を持った水塊が彼女の体を縛り付けた)
っはは……なんだよそれ、本当に底なしかよ。……っぐ、ぁぁ。
(戒める力はもはや加減を知らず、ベキ、ゴキ、と骨の砕ける鈍い音が響き)
(その痛みが全身を駆け巡るその直前に、男の手が触れた)
(彼女の体を流れる血液が、暴走を始める)
(四肢の損傷すらもかすむ痛苦に目の前に靄がかかり始め、そうして彼女はなすすべもなく全ての力を奪われた)

……く、くく。はは、ははは。すごいな、あんた。
(体に力が入らない、力を使おうにも、大量の水に囲まれている状態では即座に力を使うこともできない)
(もし抗し得る手立てがあるとすれば、それは男と同じく暴走するしかないのだろう)
(その先に確実にある、人としての死を覚悟して)
でも、いやだね。ぐあ、ぁ……私は、どうやらかなりの、負けず嫌い……の、ようだ。
(突きつけられた肉棒にゆっくり首を横に振り、まっすぐに男を見つめる)
見てなよ、私の一世一代の大勝負。これで私が死んだら、奈落の底ででも一生あんたに付き合ってやるさ。
(ぶちり、と何かが千切れる音がした。それも一つではなく、複数の)
(四肢の動脈を、血液の刃が内側から食い破り、大量の血液を四肢を縛る水の中へと吐き出していく)
(それは、明らかに常人の致死量をはるかに上回るもので、やがて、その水がわずかに赤く染まるほどの血を吐き出して)
(操る力が圧倒的に劣っているのなら、量で補うしかない。このプールの水全てを、彼女のの支配下におけるほどの、量で)

(不意に、彼女の腕が戒めから外れて、すい、と真っ直ぐ天に向かってさし伸ばされた)
(奇妙にへこんで、指もほとんど折れてしまって、血の気もない。そんな、無残な腕で)
……突き刺せ。
(その呟きが合図となって、彼女の四肢を戒めていた水塊が全て、鋭い銛と化して男へと降り注いだ)
332名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 18:29:54 ID:ce+ThTwp
>>331
【すいません夕飯落ちです!申し訳ありません!!!】
333霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/22(金) 18:31:17 ID:pRju9T0r
【なら私も夕飯としよう、さすがに長々とやっていると、腹は空かないが疲れてしまう】
【何か腹に入れて、あんたを待つとしよう】
334名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 18:56:11 ID:ce+ThTwp
ぐばぁっ…がふっ…うがぁっ…ごふっ…ごぷっ…ぐううっ…ひゅー…ひゅー…ひゅー……ちっ…クソ…こんな…目茶苦茶な手で…オレが…オレが…くそっ…げぶうっっ!!!…はあっー…ふーっ…がはっごほっげふっべふっ…ちっ…つい…て…ねえ…なあ…おい
(捨て身…それは何も男だけの専売特許ではなかった…)
(これほどまでの大質量の水を、まさかこのような奇策で打ち破られるとは…想像すら出来なかった)

(己が命を懸けて獣として死のうとした男と、己が血を賭けて人として生きようとした女…似ているようで異なる二人。相反し相剋と成した結末は…全身を朱音の生み出した血と水で形成された銛によって穿ち抜かれ、崩れ落ちた)
…ごほっ…悪いが…オレの負けだ…ぶはっ…!悪…いな…オマ…エを…満足させて…やれ…なくてよ!…ひゅー…ひゅー…しゅこー…しゅごー…お別れだ…朱音…

(水使いならではの特性を生かした、血流を自在に操り止血を試みるも…男の身体は最早人体を構成する上での限界点に達していた…斜に構えた笑みは次第に色を失い、いつしか瞳の奥の光すら失われ)
オレと…オマエの子供…頼んだ…ぜ

(光を失った男が、最後に瞼に浮べたのは…一度足りとて見た事もない、朱音の満面の微笑みであった)
335霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/22(金) 19:14:03 ID:pRju9T0r
>>334
滅茶苦茶なのは、お互い様だろ。
(ロクに声を出す力すら残すこともできず、かすれるような声だけが男の耳に届く)
(そして、役目を終えた水は、再び元ある形を取り戻し、プールサイドを濡らした)
……場数が違うんだよ、これも実力、さ。
(弱者を蹂躙するためだけに力を使ってきた男と、より強いものとの戦いのために力を使ってきた女)
(最期に決着を分けたのは、あるいはそんな経験の差であったのかもしれない)

私は、もう満足したよ。……あんたを、思いっきりねじ伏せてやったんだからね。
きっと、足りなかったのさ。体を求めるだけじゃあね。私っていう人間は。
(崩れ落ちそうな男の首に手を回して、最期の言葉に耳を傾けて)

だが、断る。……言っただろ。人生はままならないものだ、ってさ。
でも、よかっただろ。人のまま死ねて。……おやすみ。
(震える手で、瞼を閉ざした男の眼の上に、そっと手をかざした)

……しかし、まいったなぁ。
(四肢は砕かれ、ほとんどの血を吐き出してしまった)
(こんな状態では、生き延びることも難しい。力なく倒れて、男の体と重なって)
……ああ、そうか。そうだな。
(その指先に、男の体から流れる血が触れた。男が死んで、もはや流れを止めることもできないその血液が、あふれ出していた)
もらってやるよ、あんたの全て。……あんたは、私の中で生きるんだ。
(重なった体が、四肢の傷口が。男の体から血液を吸い上げていく)
(力の源を、受け継いでいく。血液型の違いなんて気にする必要もないほどには、血液の中を流れる何かは便利な存在だった)


……色々あったし、色々言ってやったけどさ。
(生命の危機だけは脱して、プールサイドに寝転びながら)
楽しかったよ、あんたと一緒の時間ってのも。
(そして少しだけ嬉しそうに、寂しそうに?彼女は笑っていた)
336名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 19:20:00 ID:ce+ThTwp
>>335
【ロールありがとうございました!すごく悲しいけど良い最期になったと思います…自分でもまさかの展開の連続でしたが、朱音にリードされてとても楽しく過ごせました】
【そしてお願いなのですが、今夜もう一度ロールお願いしてもよろしいでしょうか?男と朱音の今夜より前のお話といったカンジで】

【もしお疲れでしたらここまでで…興が乗って頂けたのなら、お願いしたいです】
337霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/22(金) 19:23:38 ID:pRju9T0r
>>336
【いいや、そいつはやめとこう。さすがに私も疲れたんでね】
【それに、私はいつでも現在進行形なスタンスだからね、あんまり設定を過去に戻してってのはやりたくないんだ】

【そういうわけだから、あんたとはもうこれまでさ。でも、楽しかったよ、ありがとね】
338名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 19:25:41 ID:ce+ThTwp
>>337
【こちらこそありがとうございました。また別の形でロール出来たらいいですね】

【楽しかったのはこっちもですよ…ありがとうございました】
339伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/22(金) 20:36:35 ID:LlgDPG9T
イーヤッハー!水だ!水をよこせー!
…何か今何かが混線したけどそうじゃなくて、ちょこっと待機するよー。
多分プロフは>>79だよー。
340伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/22(金) 21:19:17 ID:LlgDPG9T
おっと、もうこんな時間か…。
そういう訳で待機解除するよー。
341迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/22(金) 21:31:58 ID:Mb+anYPC
あれま、伊田君落ちたか
入れ替わりになるけど待機してみようか
プロフは>>8
342伊織津綺子 ◆NXbf5mktRg :2008/08/22(金) 21:53:08 ID:oOZiNG09
こんばんは。
また私でよければお話していただけますか?
343伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/22(金) 21:54:37 ID:oOZiNG09
トリを間違えてしまいました……今はこのトリですね。
344迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/22(金) 21:59:15 ID:Mb+anYPC
お久し振りです
こちらからもお願いしたいくらいで…
345伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/22(金) 22:02:07 ID:oOZiNG09
よろしくお願いします。

今日は先輩は何かご希望がありますか?
私としてはいつもと同じく、提供シチュでしたら何でも結構です。
346迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/22(金) 22:06:51 ID:Mb+anYPC
では、こっちの希望を纏めるから
少し待ってて貰えるかな?
347伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/22(金) 22:08:14 ID:oOZiNG09
お待ちしています
348迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/22(金) 22:14:41 ID:Mb+anYPC
では、こちらから提案を二つ程

@ 雑談ロール
状況としては、夜の巡回の間での小休止
今回は伊織さん自身のお話を聞かせて貰えたら…と思ってます

A エロール
俺が敵妖魔の特殊な体液でハイになって半暴走
伊織さんが能力の使い過ぎで動けないところを乱暴に…
【ただし中の人の好みにより、暴力はなしです】

伊織さんの気分で選んで
349伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/22(金) 22:19:01 ID:oOZiNG09
Aだと先輩は妖魔に意識を乗っ取られている状態なんでしょうか?
正気に戻ったら記憶を失っている、とか、そんな感じでしょうか。

@でもAでも、先輩ご自身の自我がある状態でロールしたいので
まず@から、あとは流れ次第で、ということでいかがでしょう。
私自身の話といっても、そんなにドラマチックな裏設定がないので
あまり面白くないかもしれませんし…。
350迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/22(金) 22:24:07 ID:Mb+anYPC
ん、言葉が足りなかったね
自我はあるつもりで書いてた
【本当に暴走すると台詞が「うがぁ」とかばっかりなので…】

では、@でいこうか
こちらから書き出すから、またもやだけど、少しお待ちを…
351伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/22(金) 22:25:22 ID:oOZiNG09
了解しました。
どうぞごゆっくりお書きくださいね。
352迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/22(金) 22:35:09 ID:Mb+anYPC
(二人で夜の街を歩く)
(ある時は協力して妖魔を倒し、ある時は「じゃあ、また…」と何事もなく別れ)
(夏休みと言う事も手伝って、割合頻繁に二人で巡回するようになっていた)

……ん?……
(遠く微かに雷鳴が聞こえ、空気が湿り気を帯びる)
(夜空に厚く垂れこめた雲間から、時折雷光が瞬く)
やばい…かな…?
(空を見上げながら、傍らの伊織に声をかける)
(そんな瞬間、一際大きな雷鳴が響き、大粒の雨が落ちてくる)

【お待たせ、こんな感じでよろしく】
353伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/22(金) 22:45:51 ID:oOZiNG09
(傍らの迫水を見上げ、つくづく不思議な縁だと思う)
(夜な夜な親に黙って家を抜け出し、二人して深夜に徘徊する……と言えば、非行少年として補導されても文句は言えない)
(だが二人がしていることは、警察も教師も親も想像だにしないこと……魔物との死闘)

あ、光った。
(自分は稲妻を発するくせに、雷は苦手だ)
ふってくるかも知れませんね、どこかで雨宿り……
(と言っている間に雨が落ちかかってきて)
先輩!濡れたら戻るのが大変ですから、早く!
(大きな木が立ち並んでいる寺の境内に迫水を呼ぶ)
(まだ木の下は乾いているものの、これほど大粒の雨では心もとなく)
(急いで建物の陰に走り込んだ)

【こちらもこんな風でよろしくお願いします】
354迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/22(金) 22:57:34 ID:Mb+anYPC
おわっ、た、た、た…
(伊織に並んで、屋根の下にどうにか駆け込む)
(雷鳴が轟き、雷光が空を漂白する)
(頭の上の屋根を雨粒がけたたましく叩き、滝のように流れ落ちる)
やれやれ…参ったね
天気予報をちゃんと聞いておけばよかった
(手に提げたバッグからタオルを取り出して伊織に差し出す)
濡れたんじゃないか?ちゃんと拭いとかないと風邪引くよ
(雨が昼の暑さの名残を荒い流していく)
355伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/22(金) 23:04:35 ID:oOZiNG09
(二人して屋根の下に走り込んだ時には、もう滝のような雨)
(タオルを差し出されて、自分の不用意を恥じる)
あ、どうぞ先輩からお先に。
夏に夜歩きするなら、雨具は必需品ですよね。
うかつでした……。

(それでも差し出されるタオルに、遠慮がちに手を伸ばして)
ありがとうございます。お借りします。
(乾いたタオルの感触はありがたい。冷えるとまずい胴体部分をごしごしこすりながら)
すぐに止むでしょうか。
朝まで降るようだと、面倒ですね……
(どうやってうまく家に戻るか、そんな瑣末なことが気にかかり始めて)
356迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/22(金) 23:17:03 ID:Mb+anYPC
(伊織の勘違いと恐縮に慌てて)
あ、いや、俺は…ほら、血、とかよく出してるから
服も穴が開くし…
別に「雨が降るかも」って用意してた訳じゃないから
(事実、バッグの中にはタオルだけでなく、着替えまで詰め込んであった)
うん、そうだね…
(空を見上げ、暫く自分の考えに沈む)

……………
(短い沈黙、世界が雷鳴と雨音だけで満たされて)
……ひとつ、ずっと聞いてなかったんだけどさ
こんなことを始めたきっかけって、何?
(空から目を離さないで、ゆっくりと言葉を紡ぎ出す)
357伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/22(金) 23:30:59 ID:oOZiNG09
あ、そうでした、先輩は……
(迫水の慌てた弁明に、自分も慌てて今度は不明を恥じる)
(目の前にいるのは、自分自身に妖魔を宿していながら、その人智を超えた存在と共存している青年)
(津綺子は、しばしば彼の精神力に驚きもし、尊敬もしている)
(だからこそ、恥じた)

(迫水からの質問に、タオルを返すのも忘れ、言葉を探す)
きっかけは……兄の死……かもしれません。
兄は中学からこの学校に入って、高等部に進学して一年ちょっとで亡くなりました。
病死だということになってますが……一つも外傷がないのに、体中数十か所も骨折していたんです。
打撃によるショック死と診断されましたが、見たところ、外部からの打撲はひとつもない。
祖父と父があらゆる人脈で兄の死因を伏せてしまいました。

でも、私は兄が何と戦っていたか薄々感づいていたんです。
自分自身が……異能を発揮しはじめていたから。
358迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/22(金) 23:45:31 ID:Mb+anYPC
……っ!ゴメン…
(家族の死---一番つらいであろう記憶を告白させてしまった後悔)
(それでも、聞かないでおくことはできなかった)
お兄さんも…同じことを、してた…?
それで、伊織さんは、お兄さんの、仇を討とうと…?
(謝罪も束の間、伊織の心を知りたいと言う、エゴが言葉を続けさせる)
359伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/22(金) 23:54:34 ID:oOZiNG09
兄が何をしていたのか、はっきり知っていたわけじゃないんです。
兄は武道の天才でした。
でも異能があったわけじゃない……どんなに優れていても、所詮は人間の力しか持っていなかった。
それなのに、何かに取りつかれるように妖魔の存在に深入りしていった……
それは本当は、私がやるべきことだったんです。
だって私は……

(その瞬間、地上を洗う白い光と轟音)
……!……
(息をのんで言葉を切り、目を見開いて雨の降りしきる虚空を見上げる)
(雷が続かないと知ると、小さく息を吐く)

仇を討つというより、兄の身の上に何があったのか知りたい。
できれば、誰が兄を殺したのかを。
最初はそんな程度の動機でした。
でも、今はもっと……
(また言葉を探して黙り込む)
(正義とか人助けとか、そんな風に言えるようなことではないのだが)
(それでも少しでも傷つく人を減らしたい、というのも大きな動機になりつつあるのだった)
360迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/23(土) 00:14:07 ID:7SgszZp1
(轟音に息を飲む)
(だが、息を飲んだのはその所以だろうか?)
(「だって私は…」直前に伊織は何と言おうとしていたのか…)
…………
(言葉を探す様子の伊織に寄り添うように立つ)

俺は、俺の力で傷つく人が少なくなれば、それでいい、と思っているよ
その為に、怪我をしても、つらい思いをしても
それを乗り越える、打ち破る為に、この力があるんだ、って…思うんだ…

自己満足なのかも知れない、偽善なのかも知れない
けど、何もしないよりは…何もしなければ…俺の代わりに誰が傷つく
それなら…俺が怪我をする方がずっといい
361伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/23(土) 00:27:02 ID:SgrQ95Y7
(ふと近くに寄り添う気配を感じ、青年を見上げる)
(とりようによっては偽善とも青臭いとも取れる美辞麗句が、彼の口からは率直な善意として語られる)
……先輩は、本当にお強いんですね。
(妖魔を寄生させ、なおその上でまっすぐに人のために、と語る精神力)

今は誰に出会っても恥ずかしい気持ちになるばかりで……
重い使命や辛い運命を負って魔物に立ちむかう人も、
自分自身の止むにやまれぬ欲求を満たすために戦う人も
……誰に対しても、私はこうだ、って強い気持ちを持てなくて。
(迫水の腕にすがるように手をかけ、彼の肩に額を当てて目を閉じる)
(その目じりからつるりと頬を滑り落ちる涙は、なにゆえなのだろうか)
先輩にお怪我をしてほしくありません。
私も誰か一人でも、傷つく人が減るならそのために戦いたい。
だから……先輩にも傷ついてほしくないんです。
先輩はご自分が戦うことしか考えていないかもしれないけど
その先輩のことだって、守りたいと思う誰かがいるんです。
362迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/23(土) 00:47:34 ID:7SgszZp1
(伊織の目尻からこぼれた涙を、指で、そっと拭う)
誰にも恥ずかしがることはないよ
君は立派に戦っている、それは俺が知ってる
きっと、たくさんの人が傷つくことなく、今も過ごしてる
それは、津綺子が戦っているからだよ
だから、自信を持って
(ゆっくりと、伊織の頭を胸に抱えて、その小さく、華奢な身体を抱き締める)
そしてありがとう…
でも、俺は傷つくことでしか人を守れない…だから、君を守る為に俺が傷つくことを、許して欲しい
363伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/23(土) 01:00:53 ID:SgrQ95Y7
(迫水に抱きしめられながら、この前人のぬくもりに包まれたのは、いつだっただろうかと考える)
(それが思い出せないことに軽く衝撃を受け)
(家族も友達もいるのに、ずいぶん長い間孤独だったと改めて実感する)
(異能者であるために……)

(自分を守るために傷つくことを許してほしい、と迫水が言った時、弾かれたように顔をあげる)
先輩が傷つくことと、魔物を倒すことがどうしてイコールなんですか?!
私とこうして一緒に戦っていても、ですか?!
傷ついてまでも誰かを守って……そして……兄のように……!
(その瞬間、ひときわ激しい閃光に視界がホワイトアウトし、一瞬後に周囲が裂けるかと思うほどの雷鳴)
(びくっと震えて迫水の腕をつかむ手に思わず力が入る)

(あとはもう、何も言えず、豪雨の音に包まれて相手を見上げるばかり)

364迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/23(土) 01:26:06 ID:7SgszZp1
(激しい豪雨、閃光が伊織を照らす)
(視線が絡み、愛しさが込み上げる)
君が傷つくなと言うなら、俺はもっと強くなる
何者にも傷つけられず、誰も傷つくことなく
いつも君と共に、戦い、話し、笑いたい
…俺は、君を守りたい…
(伊織を見つめたまま、ゆちと顔を、近付けていく)
365伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/23(土) 01:37:59 ID:SgrQ95Y7
(閃光が消え、轟音の後は雨音が周囲のすべてをシャットアウトしている)
(闇の中で、迫水の吐息を感じるほど近づいた、と気付いた時には、もう唇が触れ合っていて)
(あとは相手のなすがまま、唇をゆだねる)
(返し損ねたタオルごと、握りしめたこぶしを青年の胸に押し付けて)
(そこから伝わる動悸に、彼がまだ人間であることを確信する)

私と一緒にいてください……先輩が中からも外からも、妖魔と戦わずにいられないのなら
せめて人の心を失わずにいられるように、私も一緒に戦わせて。
そして、私がこの技で傷つけるのが妖魔だけであるように、
先輩も私を見守ってください。
366伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/23(土) 01:43:17 ID:SgrQ95Y7
>>365は相当な確定レスになってますので】
【適当に蹴っていただくなり、なかったことにしていただいても……】
367迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/23(土) 01:52:39 ID:7SgszZp1
(長く、熱く、自分が、お互いが、人間であることを確認するように唇を重ね)
(暗闇で隠され相手を見ることはできないが、触れ合う身体と鼓動で存在を感じる)

俺と一緒にいて欲しい……
俺が俺でいられるように、俺を見守っていて欲しい

そして、君と共に戦わせて欲しい……君の素晴らしい戦いを、側で支えさせて欲しい
368迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/23(土) 01:55:06 ID:7SgszZp1
>>366
【いえいえ、元よりそのつもりでしたので】
【問題なしです】
369伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/23(土) 01:56:03 ID:SgrQ95Y7
【この後は、どうしましょうか】
【キリのいいところですから、1往復ぐらいで綺麗に締めてもいいですし】
【凍結していただけるなら、まだ続けさせていただきます】
370迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/23(土) 02:01:36 ID:7SgszZp1
【では凍結の方向で】
【今日はどのくらいまでをリミットに?】
【こちらは気合が続く限り…ですが】
【それとも、ここで凍結を?】
371伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/23(土) 02:04:45 ID:SgrQ95Y7
【凍結ありがとうございます】

【今日はそろそろタイピングが怪しくなってきてますので、ここで凍結させていただけたらと】
【今後のご予定はいかがでしょうか】
372迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/23(土) 02:09:23 ID:7SgszZp1
【伊織さんのご都合しだいですが】
【早めの解凍であれば、今日(土曜)の晩…21時頃からなら】
【後は日曜の同じ時間、来週なら火曜が空いてます】
373伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/23(土) 02:13:35 ID:SgrQ95Y7
【土曜日の夜も空いてますが、もし誰かがもっと早い時間から始めていたら】
【無理に空けてもらわずに避難所か他のスレを借りることにしませんか】
【週末に2日連続は、ちょっと申し訳ないような気がして……】

【日曜も火曜も大丈夫なので、そちらは予備にということでいかがでしょう】
374迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/23(土) 02:20:36 ID:7SgszZp1
【了解です】
【では、一旦避難所で待ち合わせ→スレ本スレor他スレに移動 これでいかがでしょう?】
【伊織さんの希望する展開を避難所に置いて頂ければ、時間を見てお返事しますので】
375伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/23(土) 02:23:04 ID:SgrQ95Y7
【それが一番いいですね】

【後の展開はもう、流れのままに】
【どんな風になるのか、アドリブを楽しみにしています】

【では今日は遅くまでありがとうございました】
【お先に失礼します】
【お疲れ様でした。おやすみなさい】
376迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/23(土) 02:26:03 ID:7SgszZp1
【では、今日の晩に】
【お付き合い頂き、ありがとうございました】
【お疲れ様です、おやすみなさいノシ】

【スレお返しします】
377伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/23(土) 21:20:26 ID:SgrQ95Y7
【ロールを再開させていただきます】

>>367
(青年の鎖骨の辺りに額を乗せて、濡れた衣服が奪っていく体温を互いに補いあいながら)
こうしてひと夏、先輩とご一緒できたことで、私も覚悟が決まってきました。
人にはない力を与えられていながら、私はいつもふらふらしていて……
先輩が先輩でいられるように、私にできることをしたい。
先輩がしたいことを……妖魔と戦いたいとおっしゃるのなら、私もお手伝いしたい。
そういう気持ちが、決まりました。

(それから、青年の体にすがるように押し付けていた手を、ゆっくりその胴に巻きつける)
(広い背中を抱きよせ、この存在を戦いから遠ざけることができたらどんなにいいだろうと夢想し)
(それはあり得ないのだと、一人で納得して悲しくなる)
私たちは……戦わずにはいられないんですものね。
少なくとも先輩の中に”それ”がいる限り。

(やみの中で目を開き、熱い体越しに虚空へと視線をさまよわせて)
(それでも一人ではない、と濡れた背にまわした手を一層強く抱きしめる)

【改めまして、今夜もよろしくお願いします】
378迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/23(土) 21:38:46 ID:7SgszZp1
(伊織の肩を包むように背中に腕を回す)
(お互いの体温を分け合い、冷えた身体が微かに震える)
ありがとう…
俺も、津綺子のおかげで決心できたよ
君が、君の戦いを続けていくのなら
俺が君を支え、守る

(伊織を抱き締める)
(この小さな身体で、一人責任を負い、戦いを続けてきたのか…)
(辛いことも、苦しいことも、全てをこの身体に押し込んで…)
(彼女を救いたい、彼女はそれを望まないかもしれないが…)
俺も、君も…力がある限り、戦い続けるしかないんだ
でも、俺も、君も、もう一人じゃない
379伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/23(土) 21:48:16 ID:SgrQ95Y7
先輩に一つ、お聞きしてもいいですか?
(迫水の胸に頬を押し付けたまま、闇に向かって尋ねる)
もし、先輩から”それ”がいなくなったら、先輩はもう戦いを終えられるのでしょうか?
それとも……”それ”の存在を知ってしまったからには、ずっと誰かを救うことを
続けるおつもりですか?

(そんな日が来るのかどうか、単なる仮定でしかない話)
(それでも、いつかは終わりが来ると信じたかった)
(ただ、その終わりが妖魔の根絶を意味するのか、彼自身の個人的問題の解決ですむのか)
(後者であってほしい、と願うのは、女くさいエゴでしかないと自覚しつつ)
(それほどまでにこの青年を失いたくないと願う)
380迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/23(土) 22:03:48 ID:7SgszZp1
…………
たとえ、この力…戦う力を失っても
知ってしまったら、身を引くことはできないだろうな
(その結果は分かっている…恐らくは「死」)
(それ故に、誰よりも人が傷つくことを許さない、彼女の望む答えも分かってしまう)
(だが、譲れなかった)

それでも、君の側にいたい
自己満足な自己犠牲だけどね
381伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/23(土) 22:13:37 ID:SgrQ95Y7
どうして!
(弾かれたように顔をあげて、闇の中に迫水の顔を見る)
(背の高い彼はこちらへ顔をうつむけているので、なおさらその表情はうかがえない)
誰か傷つく者が一人でもいなくなるなら、戦う意味はある。
私も先輩と同じ気持ちです。
だからこそ、先輩が一人の人間に戻ることができたなら、
今度はご自分が傷つかないようにしてほしいんです!
それが……どんなに大事なことか、今の先輩にはおわかりでしょう?

(自分の表情も相手に見えているのかどうか……)
(あまりにももどかしく、迫水の首に両手を伸ばし、思いきり背伸びをして)
(彼の頭を引き寄せると今度は自分から唇を重ねる)
(わずかの間に冷えた彼の唇に、自分の熱を…思いを伝えながら)

(雷鳴はやまず、雨はまだその勢いを失わずに激しく周囲を洗い流している)
382迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/23(土) 22:29:24 ID:7SgszZp1
分かっている、分かっているんだ!
だけどね、だからと言って、俺だけ戻れと、君はそう言うのかい?
君が一人で戦っているのを、「こちら側」から見ていろと
君が傷つくのを、見過ごせと、君はそう言うのかい?

…っ!
(引き寄せられ、唇が塞がれる)
(言葉だけでは伝わらない、伊織の熱が、思いが)
(冷えた唇を通して、伝わってくる)
……………
(伊織の唇を受け止め、自分からも唇を押しつけて)
(自分の熱を、思いを伝える)
(伊織の腰に手を回し、抱き締める)
383伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/23(土) 22:41:03 ID:SgrQ95Y7
(激する迫水に気押されながら、無駄と知りつつそれでも言わずにいられない)
私を、支えてくださるって言ったでしょう…?
もし先輩に何かあったら、もうそばにいてもらえないじゃないですか!
(食い下がりながら、おそらく彼は退くとは言わないと確信している)
(自分の内部に最も危険な存在を宿しながら、なお他者を気遣わずにいられない男なのだ)

私を、一人にしないで。
置いて行かないって、約束してください。
(唇を離し、震えながら訴える)
(ずっと背伸びしていたので、思わずよろけて)
あ……
(迫水の腕を引っ張りながら、後ろへ倒れそうになる)
384迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/23(土) 22:59:32 ID:7SgszZp1
(お互いの感情がぶつかり合う)
(そんな中の一言に、伊織の不安と思いを、彼女の本音を感じとり)
(そして決意する)
約束するよ、君を一人になんてしない
君を置いて行かない

だから、俺は、「アレ」を俺から追い出すことを止める
君から何を言われようと、君のそばにいるためなら
…この力を失いたくない…

っと!
(咄嗟に支えるが、バランスが崩れる)
………っ!
(濡れた地面に倒れた伊織に、覆い被さるようになって)
(思いもよらない距離で見つめ合い)
……津綺子……
(唇を寄せて、囁くように名前を呼ぶ)
385伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/23(土) 23:16:07 ID:SgrQ95Y7
そんな、先輩!
妖魔からご自分を取り戻すのは、先輩の本当の望みだったじゃないですか!
それを……!
(悲願でもあった寄生体の駆除を断念するという迫水の言葉に動転する)
(そう決意させてしまったのは自分だ…)

(地面の上に倒れ込む自分を支えようと伸ばされる手は一瞬遅く)
(迫水も大きくバランスを崩してこちらへ倒れ込む)
ごめんなさい! 大丈夫……ですか……

(間近に迫水の瞳が、こちらを見つめている)
(相手を気遣う言葉は語尾もあやふやに消えてしまい)
(低くこちらの名を呼ぶ声に、魂を抜かれてしまいそうな錯覚を覚えて)
初めて、名前で呼んでくださいましたね……。
(迫水の頬に手を伸ばそうとするが、その手が泥に汚れているのに気づいて、あわてて引っ込める)
(寺の御堂を見上げて)
濡れただけじゃなくて汚れちゃいましたね…少し、本堂を借りましょうか。
先輩、せっかく着替えを持っていらっしゃるなら、着替えられた方が。
386迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/23(土) 23:29:45 ID:7SgszZp1
いいんだ、それを望んでいるのは俺自身
力をなくして、君の、津綺子の側にいれないなら
俺は全てを受け入れて、君と一緒に戦っていきたい
俺の我が儘だよ、津綺子が責任を感じる必要はない
(本心からの笑顔を伊織に向ける)

俺は大丈夫、津綺子は大丈夫?
(自然、顔が赤くなるが)
(伊織の視線の後を追って、本堂を見上げる)
……そうだね、津綺子も俺の着替えでよければ
(身体を起こし、伊織に手を差し出して、起き上がるのを助ける)
早く着替えないと…風邪引きそうだ
(扉を開け、本堂へ)
387伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/23(土) 23:48:12 ID:SgrQ95Y7
お邪魔します……
(小さく声をかけながら扉をあけて本堂へ入っていく迫水に続く)
(堂内はさらに暗く、中に入ると雨音が急に遠ざかる)
(思わず迫水の背に手を伸ばして、やみくもにシャツをつかむ)
真っくらですね……
(照れ隠しに、言わずもがなのことをあえて口にする)

(迫水から離れて祭壇らしき方へそろそろと歩み寄り、手探りでろうそくが刺さったままのろうそく立てを見つけた)
火が付けられるといいんだけど……
(そう言いながら、軽く指先に放電する)
(ぱちぱち、と何度か火花を散らし、数回試みた後にようやく火がついた)
ろうそく、お借りします……
(どうせ誰も聞いていないのだが、一応そう断って堂内を見回す)
(本尊が収められているらしい厨子は扉が閉じられていた)

先輩、これで少しはお手許が……
(と言いながら振り向いて、そのまま固まってしまう)
388迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/23(土) 23:57:06 ID:7SgszZp1
(シャツを掴む伊織の手を感じて、微かに苦笑い)
うん、真っ暗だ…何も見えないや
(笑っているのがバレないように、伊織に言葉をかける)

(自分から遠ざかる伊織の気配)
(放電の瞬く影で伊織の背中を見つけて)
便利なものだね…
(応用の効く伊織の能力と、礼儀正しさに素直に感心して)
(ろうそくに照らされた堂内を見渡すが)
…津綺子…?
(唐突に固まってしまった伊織を怪訝な顔で見る)
389伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/24(日) 00:05:18 ID:/kcuHuQy
よほど着火しやすいものじゃないと、そううまく火がつくことは……
(振り向いて改めて迫水の姿を目にすると、そのまま固まってしまった)
(濡れていて、シャツはほとんど体に貼りついている)
(やっとろうそく一本の明かりでは、陰影が強すぎて銅像か何かのように見えた)
(それからようやく、自分も似たようなものだろうと思いつき、見まわしてみる)
(濡れている上に、泥だらけだ)
これじゃ、本当に……

(何が言いたいのかわからなくなってしまい、語尾を濁して背を向けた)
あの、どうぞお着替えなさってください。
きっともうすぐ、雨もやみますから。
(何の根拠もない天気予報)
390迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/24(日) 00:15:18 ID:6TMhEmFy
っ!!!
(ろうそくの明かりが伊織を照らす)
(泥に汚れているがシャツが張り付き、下まで透けて…)
(弱い明かりが、身体の凹凸を強調して、伊織が女性であることを主張させる)
あっ!えーと、俺、外に出てるから、先に着替えな
(そこではじめて気付き、慌てて背をむけ)
と…これを使って
(数枚のタオルと、水の入ったボトル)
それと…これ、津綺子にはだいぶ大きいだろうけど
(着替え一式がバッグから取り出される)
は、早く着替えないと、伊織が風邪引くし、外に出てる俺も風邪引くからな
(すっかり動転して、奇妙なことを口にしながら、扉を出ようとする)
391伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/24(日) 00:24:50 ID:/kcuHuQy
先にって、私は着替えは……
(背後でがさごそと何かをやっている気配に、思わず振り返る)
(迫水が律儀にタオルや着替えをバッグから出していて)
……先輩、まだタオルお持ちだったんですか。
(その準備周到なところが、意外に思えて)

ちょっ、あの、先輩!
先輩が着替えてください、先輩がお持ちになったんですから!
(急いで立って行き、迫水を引きとめる)
私は、あの……タオル……そうだ、タオルお借りします!
(そういうが早いが、数枚のタオルをわしづかみにして堂内を横切り、迫水とは反対側の隅へ)
(そこで迫水に背を向けたまま、一瞬ためらったものの、思い切ってシャツを脱ぎ、一番大きいと思われるタオルを羽織る)
(それからもう一枚、頭からかぶって迫水の方へ向き直る)
私はこれで十分ですから。
(あえて明るく言い切り、無理やり笑ってみた)
392迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/24(日) 00:38:55 ID:6TMhEmFy
え?あ、ちょっと…
(凄い勢いで、行って帰った伊織の背を見て)
あ、えーと…
(伊織に背を向けて、シャツを変える)
(背後から聞こえる微かな衣擦れに、思わず振り返り)
〜〜っ!!
(白く細い背中と下着のラインが見えてしまい、慌てて顔を戻す)

これで大丈夫って…
(見ようによっては「プール上がり」のような伊織の)
(くびれた腹部を直接目撃して、思わず視線を逸らす)
あ、あぁ…それならいいんだけど…
(目線を逸らしたまま、本堂の床に腰を下ろして、壁にもたれる)
(小さな明かりの下でも顔が赤くなっているのが明白)
393伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/24(日) 00:51:22 ID:/kcuHuQy
(先ほどの抱擁の後だけに、相当決まり悪い思いをしながら)
こんな恰好で失礼します……やっぱり熱を出したりしたら困りますから。
(どうか自然に見えますようにと念じながら笑顔を作って迫水の隣へ行き、ペタンと座り込む)
雨、いつになったら止むんでしょうね……
(さっきは根拠もなく、すぐに上がると断言したのを忘れている)

(体育座りの姿勢で膝を抱えて)
もうすぐ新学期ですね……もう何もないといいのに。
何も起こらず、誰も犠牲になることなんかなければ……
(そこでろうそくの明かりに浮かぶ迫水の横顔に見入る)
(もう、これ以上何もなければ、自分たちもごく平凡な高校生でいられるのだろうかと)
394迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/24(日) 01:02:41 ID:6TMhEmFy
あ、あ、うん…どうぞ…
(先ほどの抱擁の感覚が蘇り、気まずい思いを抱きながら)
(ばつの悪そうな伊織の笑顔に、こいらも笑顔を向ける)
下手したら…ここで夜明かしかもな…
(天井を打つ雨音を聞きながら、小さく溜め息を漏らす)
(片足は前に投げ出し、片膝を立てて、そこに顎を乗せた姿勢で)
そう、だね…もし、そうなれば
津綺子と夜じゃなく、昼に街を歩くのもいいよね…
(恐らく叶わない夢を口に乗せながら)
(燭台にかかったろうそくの炎を見つめる)
395伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/24(日) 01:16:46 ID:/kcuHuQy
朝帰りだけは絶対に困ります!
(夜明かし、という迫水の言葉に思わず言ってしまったものの、今度は「朝帰り」の単語に自分で冷や汗をかきながら)
いえ、あの、親の目が厳しくなると抜けだすのも難しくなりますから……。

(小さい溜息を洩らすのを聞き、自分もふっと息を抜く)
昼間にご一緒させていただけるなら、もちろん喜んでお伴します。
……そのときは、他の人たちと同じように、私たちも普通の何でもない高校生として。

【すみません、そろそろ締めに向かってよろしいでしょうか】
396迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/24(日) 01:26:13 ID:6TMhEmFy
そうだね、確かに…マズいね
(「朝帰り」の台詞と伊織の剣幕に苦笑い)

(ためらいながら、そっと伊織の肩を抱き寄せて)
…せめて昼間は、普通で…
何でもない学生として

(いつの間にか雨音は小さく、微かになっていて)
もうすぐ、止みそうだ…

【了解です】
397伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/24(日) 01:40:14 ID:/kcuHuQy
(肩を抱き寄せられれば素直に身をゆだね)
誰も私たちにこんなことをしてくれとは頼んでいないんです。
先輩、いつでもやめたかったらやめたっていいんです……。

(わざと思いと反対のことを言ってみる)
(やみそうになる雨に、むしろ残念な思いを抱きながら)
(少しでも長く、この青年とともにいられたら、とささやかにろうそくに向かって祈りを捧げて)

【こちらはここで締めますね】
【そちらのレスを確認してから落ちます】
398迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/24(日) 01:56:04 ID:6TMhEmFy
(伊織の肩を強く抱く)
そう、誰かに頼まれた訳じゃない、自分がこうしようと思って始めたんだ
だから、最後まで続ける
(本心でないことは分かっている)
(だから、激することなく、自分に刻み込むように、言葉を紡ぐ)
津綺子…君に、ずっと隣りにいて欲しい

(ずっと雨が止まなければ、このままでいられる)
(だが、ここに止まる訳にはいかない)
(隣りの少女の温もりを、身体に感じながら)
(決意を込めた目で炎を見つめていた)


【こちらもこれで〆ます】
【長時間に渡りお付き合い頂き、ありがとうございました】
【これからもよろしくお願いしますね】
【では、また次の機会に…ノシ】

【スレお返しします】
399伊織津綺子 ◆06kzaJebEA :2008/08/24(日) 02:04:31 ID:/kcuHuQy
【迫水先輩、凍結はさんで長い時間お付き合いいただいてありがとうございました】
【これからもどうぞよろしくお願いします】
【お疲れ様でした。おやすみなさい】
400天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/24(日) 12:23:54 ID:R8bpfCYD
【名前】天羽 都(あもう みやこ)
【年齢】13歳(中二)
【性別】女
【身長】150cm未満
【3サイズ】けっこう着痩せする方
【容貌】
栗色のさらさらショートに赤いヘアバンド
色白で目や鼻など顔立ちが全般的に丸い
制服に長めのエプロン、サイハイソックス
【能力】
・異能に分類される様々な力の増幅/抑制
都に直接触れている対象の【能力】が増幅したり抑制されたりする。
効果はランダムで強く発揮することもあれば何も起きないこともある。
例:魔法の制御が正確になる、機械の動作が不調になる
・生物が持つ一般的な力の増幅/抑制
都の手料理を食べた者は、異能に限らない様々な力が増減する。
胃に残っている間だけ作用し、効果は都の感情や意志に左右される。
一般的な範疇内であり、生物的限界を越えるようなことはない。
例:マラソンで自己ベストを出す、試験で暗算を間違える
【希望】日常ロール、調査探査ロール ※エロールと戦闘は要相談
【NG】猟奇凌辱、強姦、SM、グロ
【弱点】両足不随で車椅子生活、戦闘能力なし
【備考】
十年前、学園教師である両親と共にどこかから旧校舎の屋上へ転落、
下敷きとなった両親のお陰で命は取り留めたものの後遺症で両足不随となる。
引き取り手がなかったため、学生寮の寮母に引き取られて学園へ通うこととなる。
明朗活発、世話好きで少し頑固、まっすぐ真当な性格。
料理部所属で、寮母仕込みの料理は学内でも評判になっている。
十年前のことは覚えておらず、最近怪事件なのを知って調べはじめている。
自らの能力については、まだ気が付いていない。


【先週、迫水さんにお相手してもらった名無しです】
【あまり考えていても仕方ないのでプロフはこれで】
【夕方くらいまでしかできませんが待機します】
401清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/24(日) 14:04:00 ID:vkkAodo+
【こんにちは、まだいる?】
402天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/24(日) 14:05:32 ID:R8bpfCYD
>>401
【はじめまして、はい、まだいます】
403清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/24(日) 14:08:17 ID:vkkAodo+
【初めまして、偶々覗くと待機していたから声をかけたんだけど】
【ロールでもする?それとも雑談でも】
404天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/24(日) 14:12:23 ID:R8bpfCYD
>>403
【雑談っぽい簡単なロールを】
【都も清水さんも学園の怪事件を調べてますから】
【図書館で調べ物をしていて出会うというのはどうでしょうか?】
405清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/24(日) 14:14:42 ID:vkkAodo+
【了解。で、書き出しの方だけど】
【俺がしようか?】
406天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/24(日) 14:16:45 ID:R8bpfCYD
>>405
【私がチャレンジします】
【少しお待ちください】
407清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/24(日) 14:17:51 ID:vkkAodo+
【わかった、プロフは107だ。】
408天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/24(日) 14:27:19 ID:R8bpfCYD
(学園付属の総合図書館は、大学が無い学校としてはなかなかの蔵書量を誇っている)
(夏休みとは言え、夏休みだからこそ、受験や宿題のために結構な生徒が館内にいた)
学園史、学園史、が、が、が……あった!
…………あ、一番上かぁ。
(受験でも宿題でも無く、図書館で本を探す車椅子の生徒)
(少女の探す本はこの学園の学園史だったが、お目当ての本は手の届かない本棚の一番上だった)
図書委員の人は……いないなぁ。
(あまり人気のない本棚なのか、委員どころか他の生徒も見当たらなかった、が)
あ、すみません。
申し訳ないのですが、あそこの本を取ってもらえますか?
(ちょうど、本棚と本棚の間に男子生徒がちらっと見えた)

【清水さんが見えたということで、よろしくお願いします】
409清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/24(日) 14:41:00 ID:vkkAodo+
>>409

ん〜これと・・これ。
後は・・・
(まだ夏休みの学園。その一室にある図書室で和也は)
(無数の本を物色する。)
(目当ての本を見つけると近くの机の上に軽く、投げ置く)
(物色している本の内容はこの各年代に分れてる)
(この近辺に起きた怪事件の切り抜き等)

ふん・・・結構あるもんだな・・・・はい?
(一通り集めると。腕を上げ身体をけのびを)
(すると本を取ってくれと声を掛けられる。)
(振りかると車椅子に乗った女の子いた。)

・・・いいよ。はい、この学園史でいいのかな。
(一瞬車椅子に目がいくが彼女の指示する本を取り)
(手渡した。)

【こちらこそよろしくお願いします。】
410天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/24(日) 14:46:58 ID:R8bpfCYD
>>409
ありがとうございます!
(取ってもらったのは10年前の分)
(車椅子の上からペコリと頭を下げ、本を取ってくれた男子生徒の横を通り過ぎる)
(そのまま空いているテーブルへ向かい、本を広げる)
(そのテーブルは清水が自分の本を積み上げていたテーブルだった)
411清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/24(日) 14:58:06 ID:vkkAodo+
>>410
うん。
(礼を言われるとテーブルに向う彼女を見送ると)
(和也は再び物色を始めた。)
(とりあえず一通りの本を集めるとテーブルへ向かい)
(積み上げた本を調べ始める。)

・・・・・・
(本を読んでみると何処にでもある事故や事件が多く)
(和也が探している怪事件はごくわずかで噂程度の内容だった。)
(一冊目を調べ終わると隣に先ほどの女の子が座って渡した)
(本を読んでいる。暫く眺めると和也は軽く口を開いた・・)

アンタ、この学園に興味でもあるのかい?
412天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/24(日) 15:04:17 ID:R8bpfCYD
>>411
……ん?
あ、さっきの。
(顔を上げ、声をかけられた方を見ると、先程の男子生徒がいた)
うーん、学園じゃなくて、学園に起きたことに興味があるんです。
たとえば……不思議なこととか。
(知りたいのは十年前、自分の家族に起きた事件のこと)
(しかし正式な学園史には、あのような不祥事は書かれていなかった)
413清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/24(日) 15:15:11 ID:vkkAodo+
>>412
!・・・ふ、不思議なことね・・
(彼女の言葉に眉を潜ませるが、なんとか口調を冷静に保とうと)
(自分の横にある次の本を読み始めた)

(和也は本を読みながら女の子に答える)
残念だけど、アンタの読んでる本にはそういう類は載ってないよ。
それ前に一度読んだことあるから。

そもそもなんでそんなの知りたいの?
あまりその手のモノは首を突っ込まないほうが俺はお勧めすけど
414天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/24(日) 15:22:12 ID:R8bpfCYD
>>413
そうですか、やっぱり。
(清水の動揺も気が付かず、自分の言ったことに眉をひそめたぐらいに感じて)
学園外にも配る本だし、変なことは書かれてないですよね。
(ふぅ、とため息をついて)
少し前まではそう思ってたんだけど、そうもいかなくて。
どうしても譲れないことって、あるじゃないですか。
(そうだ、と思いついて)
先輩は高等部ですよね?
十年前も学園にいました?
当時の不思議なことって何か覚えていないですか?
(車椅子から身を乗り出すようにして清水を見つめる)
415清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/24(日) 15:35:25 ID:vkkAodo+
(さっきの言葉に彼女は思い悩むような思いを感じた和也は)
(何かワケありというワケかとチラリと車椅子を見る)
(すると突然彼女は和也に迫り突然の質問を問いかけ)
(思わず身を引く)

お・・落ち着け!!一度にそんなに答えれるわけないだろ?
(手袋に覆われた掌をかざし待てと支持する)
(そして少し間を置き質問に答える。)

えと・・俺は清水和也。アンタの言うとうり高等部だ。
俺は十年前のことは知らないって言うか
10年も留年してないから!!
(なぜか留年の所だけは強く強調した。)
416天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/24(日) 15:47:39 ID:R8bpfCYD
>>415
あっと、ごめんなさい。
(はしたないと思ったのか、顔を赤らめ、姿勢を正す)

私は中等部の天羽都です。
…………。
(どうしたものかと、じっと清水の顔を見て)
ええと、清水先輩、十年前なら小等部か幼等部じゃないでしょうか。
それに三年も留年したら退学になっちゃうかと。
休学を挟んだとしても、先輩は二十代後半には見えませんよ。
(感じからして成績で留年したことがあるのだろうと想像し)
(隠そうとしてへまをしたのが可愛く感じて微笑ましく思う)
つまり十年前のことは知らないんですね。
親しい先輩や先生は教えてくれないし、何を調べたらいいんだろ。
(途方に暮れて、くたっと車椅子に身をもたせて)
417清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/24(日) 16:02:42 ID:vkkAodo+
>>415
いや、それは甘羽アンタがそんな質・・どうでもいいや
そんなことは。
(弁解しようとするがこれじゃ益々疑惑が広がると思い)
(留年の話を切った)

そいうことだ、期待に添えなくて悪かったな。
(車椅子に身をもたらせる彼女を眺める)

なぁ甘羽・・アンタはそのことを知ってどうするつもりだ?
復讐って言うなら止めておけ、言っちゃ悪いがその身体じゃ
返り討ちに合うのがオチだ・・・あいつ等はそうかんたんに
倒せるような連中ッ!
(彼女の理由を自分なりに解釈し、勝手に語り始める和也)
(そして口が滑り思わず最近起きている怪事件のことを)
(言いかけてしまい思わず口を閉じる。)
418天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/24(日) 16:14:40 ID:R8bpfCYD
>>417
どうするって……。
(都が知っているのは怪事件が起きて両親が死に、自分も治らないケガをおったこと)
(知ってどうするまではまだ考えはなく、まだ今は知りたいだけ)
(それを言おうとして清水に遮られる)
あいつ、ら……連中……?
(清水が口にしたことを、頭の中で反芻する)
……何か、何かがいるんですね。
(声を潜めて)
いま、ここに、何かがいる、と。
清水先輩はそれを知っている、出会ったことがあるんですね。
(まだ100%信じたのではないが、からかって嘘をついているようにも思えなかった)
(どう理解したらいいか分からず、困惑して動かない両足を見つめる)
419清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/24(日) 16:26:23 ID:vkkAodo+
ッ・・・
(俯く甘羽を見てしくじったっと自分の髪を)
(くしゃりと掴む。このまま逃げても解決にならない)
(どうしたものかと和也も口ごもり、二人の空間は)
(蝉の音しか聞こえるだけで、ただ時が過ぎていく)

・・・・甘羽良く聞いてくれ。
確かに俺はこの学園に起きてることは知っているし
出会ったこともある。今はそれだけしか言えない・・・
(そして和也は決意し口を開く、義手を甘羽の左右の肩を)
(乗せ淡々と答えた。)
420天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/24(日) 16:42:45 ID:R8bpfCYD
>>419
…………。
(ちらっと清水を見上げ、小さくうなずく)
私は、真相を知りたいだけなんです。
復讐とか、荒っぽいことは好きじゃないし。
(両肩に乗せられた清水の手に何か違和感があって)
(それが何なのか、今の困惑している都には分からなかった)
でも、両親の死が七不思議みたいに言われるのは嫌な気分だから、
私だけでも、本当のことをしらなくっちゃって。
(学園史を膝の上に乗せ、車椅子を後退させる)
清水先輩、ありがとうございました。
それだけでも、教えてもらって嬉しいです。
(困惑はまだあるが、嬉しそうに微笑む)
この本に知りたいことは無かったけど、でも両親の写真がありました。
(清水を真っすぐ見つめ)
もし良かったら、今度はもう少し教えてくださいね。
美味しいお礼はできますから。
ありがとうございました。
(ぺこりと頭を下げ、清水から離れてカウンターへ向かう都だった)

【ごめんなさい、予定より早く切り上げないとならなくなったので】
【これで〆にさせてください】
【お相手、ありがとうございました】
421清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/24(日) 16:59:35 ID:vkkAodo+
>>420
(和也は何も言わず甘羽の思い黙って聞く)
(そして彼女は和也に礼をいい和也は返事をする)
ああ、俺が答えられる範囲ならね。

(去る甘原を見送ると、和也は自分が集めた本を見つめ)
(ポツリと呟いた)

両親か・・・彼女も・・
(和也も両親を失い、自分の腕すらもなくした)
(彼女とは事情が違うが同じ境遇なんだなと)
(悲しく感じ、再び本を読み始めた)
(今まで以上に真実が知りたいと強く願った)
(次に会う時にちゃんと真実を告げられるように・・・・)

【わかった。こっちもこれで〆るね】
【こちらこそありがとうござました。】
【また機会があればよろしくお願いします。】
422霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/24(日) 18:27:40 ID:MZJYQGbU
なんだか最近騒がしいねぇ。
ま、私にはとりあえず関係は無いのだけど、それはそれとしてだ。
少しでも面白いことが増えれば、私としては言うことはないな。

さて、最近随分頻繁に顔を出してる気もするが、単に暇なんだ。
そういうわけで、今日も誰かを待たせてもらうよ。
423真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/24(日) 19:05:19 ID:OzGaLOcz
久し振り。
ロールでもどう?
424霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/24(日) 19:07:27 ID:MZJYQGbU
ん、そういや久々だっけ。
まあいいさ、それじゃどういうネタで行くんだい、今日は。
425真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/24(日) 19:09:05 ID:OzGaLOcz
夏休み頃、例の病原菌の解析結果が出たんで
報告をするっていうのは?そっちもその関連の話したがってた
みたいだし。近況報告も兼ねて何処ぞでご飯でも食べつつ。
426霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/24(日) 19:11:34 ID:MZJYQGbU
ふむ。じゃあそういうことにしようか。
随分待たされたけど、聞いてみようじゃないか。
とりあえず書き出しはそっちに任せてみるよ、頼む。
427真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/24(日) 19:21:26 ID:OzGaLOcz
(やるべき事とやりたい事を列挙する。例え絶対的な目的が消えたとしても
 人間は生きている限り、雑事から解放される事はない。なら少しでも自分の
 望みを叶え、欲求を満たし、愉しみを求め、好奇心を滾らせ、快楽を追及しても
 咎められることはないはずだ。咎められても止める気は毛頭ないのだが・・・・・・)

悪いね、呼び出したりしてさ。以前、キミから預かったサンプルの解析結果が出たんで
報告しておこうかと。僕自身も、ちょっと近況報告しておかないと不味いかなって思ってさ。
(アルコール瓶が数本。出前の寿司が三人前。フライドチキンがダース単位。
 その他、彼自身が作ったこざっぱりした料理。それらが机の上に並べられている)

で、どうする?食べながら話す?
食べてから話す?僕はどっちでもいいよ。
(束ねた資料の紙をバサバサと振って、選択肢を委ねる)
(いつもと変化のない盗掘屋の姿だった。髪も眼鏡もいつもと変化はない)
428霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/24(日) 19:31:35 ID:MZJYQGbU
(凶事も吉事も、忘れた頃にやってくるもの)
(はてさて彼女自身ですらもそんなことを忘れかけた頃に、相棒からの連絡があった)
(最初は何のことだかわからなかったが、記憶の糸を辿ってようやく思い出すことができた)
(教えてもらえるというのなら、折角だから教えてもらおう。そういうわけで、その日彼女はやってきた)

いいや、まあ別にいいさ。長い休みは暇をもてあます。
その点、あんたとつるんでれば良かれ悪かれ、退屈だけはしそうにないからな。
……ま、そっちの話もおいおい聞くとするけどね。
(見定めるように目の前の料理の山を一瞥してから)
ふむ。
(と小さくつぶやいた)

……ま、こういうことはしっかりしよう。とりあえず話を聞くよ。
飯は、その後だな。
(あまり長引かないといいけどな、料理が冷める)
(なんて、まるで他人事のようにも思っていた)
429真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/24(日) 19:41:31 ID:OzGaLOcz
そう。なら手早く済ませようか。
(彼女は割合どうでも良さそうな風情だった。自分自身に関わることだと言うのに既に
 興味の対象から外れたのか。羨ましい性格とも言えるが真似しようとは思わなかった)

んー、まず結論から言うと、アレと近似した細菌やウィルスは少なくとも
現段階では発見されていないそうだよ。要するに、これから先は見つかるかも
しれないけど可能性は低いだろうってことだよ。
(その結論は何度も読んだのだろうか、資料に目を通さず彼は告げる)
定番のマウスでの実験結果だけど・・・・・まず十匹に投与した結果、九匹が一分後に死亡して、
一匹だけが生き残ったそうだよ。その一匹は凶暴化していつもの倍以上の餌を身体に詰め込んで、
身体を倍に膨らませたって書いてあるね。付け加えるなら性欲も倍以上、だってさ。
(ここで初めて彼は資料に眼を落とす。詩集でも朗読しているような口調で告げる)

で、その一匹も十二時間後には死んだんで、また十匹ほどアレを投与したんだって。結果、今度は全部
のマウスが身体破裂させて死んだんで、また二十匹ほどに投与して、漸く一匹残ったらしい。実に致死率が高いね。
(彼女の家族に起こった事と同様の現象であった。生き残ったのは、彼女だけだったと言う)
(つまり、これらは全て予想の範囲内であり、想像の枠を飛び越えた結果ではないのであろう)
んで、何を思ったか生き残ったマウスと猫を戦わせたそうだよ。結果は相討ち――なのかな。
猫の口から飛び込んで臓腑を食い破って腹から出てきて、そこでマウスも息絶えたみたいだから。
430霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/24(日) 19:50:09 ID:MZJYQGbU
ああ、そうしておくれ。
(大きなソファーにゆったりと背を預けて、どうにも非常に寛いだ姿である)
(深刻さも緊張感も欠片もないが、ま、それはそれ。彼女らしいとしておくべきだろう)

まあ、そうそう簡単に正体がわかるんだったら苦労はしないな。
さてさて、そうなると一体どこから来たんだろうな、これは。
(じっと手を見て、感慨深げにつぶやいた)
ほーほー、そりゃあマウスもいい迷惑だ。
しかしまあ、よくもよくも死ぬもんだ。実際の実験ってのもこのくらいポンポン死ぬもんかい?
(その結果自体にはさほど関心はないようで、ただ思うとすれば)
(40匹ものマウスを容易く死に追いやったその最悪な質の悪さに少しだけ感心していたりした)
しかし、結局どのマウスも私のようにはならなかったと、単に異常な行動を繰り返し、凶暴化しただけだった、と。
……なんか、ちょっと残念だね。
いっそのこと、どこぞのホラー映画のような途方も無い化け物マウスにでもなってくれたらよかったのにな。
それだったら、私も見てみたかった。
431真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/24(日) 20:00:12 ID:OzGaLOcz
そういうことだね。僕もある程度予想してたけど、これじゃ何もわかっていないのと
同然だね。人間に投与したらまた別の結果がでるんだろうけど・・・・・・
ちなみの解析を依頼したのは、学会から異端視されてる学者さんでね。
周りからは狂科学者って言われてるんだけど、この人ならその内人体にも投与しそうだね。
何せ日常的に墓場から死体を盗んで斬り刻んで繋ぎ合せて賦活活性させてるらしいし。
(ちょっとばかり辟易した表情を浮かべ、束ねた資料を相棒に投げ渡す)

それはキミにあげる。細かいデータが記載してあるけど、読むなり捨てるなりしてくれ。
現段階でわかってるのはこの程度。つまらない結果になったけど、これ以上を望むには
些かピースが足りないって気がする・・・・・・・
(そう言って、フライドチキンに手を伸ばし、口元に運んで白い歯で食い千切る)

でさ、最近変わったこととかなかった?
僕は強盗殺人の人とお知り合いになった程度だね。
(もっと大事なことはあるが、まだそれは言わない)
(それは、自分だけで受け止めればいいことだからだ)

432霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/24(日) 20:15:20 ID:MZJYQGbU
ふむ、まあ調べてもらっただけでもよしとしよう。さしあたり、わからないことで私が不便するわけでもなしね。
はてさて、こんなもん人にブチ込んだら今度は何人死ぬことやらな。
そこまでやって、全く足がつかないってのもある意味恐いもんだ。
しかし、そこまで突き抜けていると逆に面白くもある。
今度紹介してくれ、何、体のいい検体とでも言ってくれればいいさ。
(頭の中では、所謂典型的なマッドサイエンティスト、とやらが浮かんでいた)

正直、あんまり興味のあることが書いてあるとは思えないな。
かといって、無下に捨てるのもなんだ。一応受け取っておく。
……そうだねぇ、何か、調べなきゃならないことがあるような気がするんだよ。
(相変わらずそれは思い出せない。それ以前に、なぜ自分がこんなことになったのか)
(そのことに対する興味さえも、薄れ始めていることを感じていた)
(それは、今の自分が自然であると認識し始めてしまったからなのかもしれない)
(しかしそんな考えすらも下らないと振り切って、とりあえず目に付いた寿司に箸を伸ばした)

変わったこと、ね。
(正直、ありすぎて困る)
……ああ、そういえばそうだ。今、ちょっと行き倒れを拾ってるんだ。
(随分な言い草だった)
へぇ……で、それだけ?何かもっと面白い話は無いのかい?
(不意に身を乗り出して、わずかに視線をきつくして)
私があんたとつるんでる理由は一つだ、何か面白そうだから。
折角久々にあったんだ、面白い土産話の一つや二つ、ないわけじゃあないだろう?
433真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/24(日) 20:33:54 ID:OzGaLOcz
何処にでも金に困ってる人はいる。新薬の効果を確かめるバイトってことに
しておけば、簡単に人は集まるさ。日本にだってそんなバイトはあるんだろ。
なら死体の処分方法だけ考えればいいし、死体にだって活用方法は、ある。
(非常に生臭く、世知辛い話だったが、それがリアルというものである)
ドイツにいるから、紹介するのはちょっと無理かな。
僕の直接の知り合いってわけでもないしさ。
それに、僕が大事な相棒を人体実験の素材に提供するとでも?
(片目を閉じて薄く笑う。彼の素行からすれば信憑性が薄い発言だった)

己の内なる要請か。
妖精が囁いてるならファンタジーなんだけどね。
(などと、どうでもいい冗談を呟き残った骨を皿に捨てる)
別にいいよ。僕が直接調べてるわけでもないし、大した労力があるわけでもない。
(ひょいひょいと軍艦巻きを取り上げて口に運ぶ。出前の寿司も悪くなかった)

変な人拾ってきたんだね。どんな人?
超能力者か宇宙人か異世界人か、或いは古代人とか未来人とか。
(もう、この街に来てからはどんな存在と出会っても不思議ではないと思っていた)
ふん・・・・・それもそうだね・・・・・・色々行き詰っててね、こっちも。
いや、一番大事なことは終わったから、後は全部余禄みたいなものなんだけど。
(食べる手を休めて、身を乗り出す相棒を見つめ、うーんと唸る)
冥界っていうのか、死後の世界っていうのか・・・・・夏休みが始まった直後に潜った
遺跡が不思議な場所に通じててね。戻るのに苦労したよ。あと、別の場所でこんな物を拾った。
(ポケットから取り出したのは、黒い石を研磨し形成されたナイフだった)
これは刃の部分が高速振動しててね、こんなこともできるんだ。
(骨を放り投げて、宙にあるそれをスパッと断ち切る。固定されていない空中で)
人間の身体程度なら、簡単に切れるだろうね。試したことはないけど。
あとは・・・・・・ずっと忙しくて、性欲を持て余してる程度かな。
434霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/24(日) 20:49:14 ID:MZJYQGbU
なんともおっそろしい話だ。
これでまた、知りたくも無いどす黒い話を一つ聞いてしまったわけだ。
(見ず知らずの人間がどこでどう死のうが興味は無かったし、特に感傷があるわけでもなかった)
(だから、その声は随分と軽く、冗談っぽいもので)
へぇ〜ぇ、これまた所在地までそれっぽい。
向こうじゃさぞかしお盛んなんだろうね、そういうしょうも無い研究ってやつ。
(イメージというのは恐ろしいもので、そういう思考にまったく疑問も抱いていないのであった)
……あんたは、やる。必要があればね。
(間髪おかずにそう返した)

何かが、ひっかかる。だがその何かが何であるか、それすらもわからない。
ならば今は考えるだけ無駄、忘れ続ける私のことだ、いずれそんなことすらも忘れてしまうかもしれない。
もしかしたら、そのうち見つけられるかもしれない。
そんなことに、いちいち悩むだけ時間の無駄さ。
(言葉の区切り区切りに料理を啄ばむ、前回ほどには食べてはいないが)
(もっとも、今回はそれほど酷い損傷があるわけでもないのだから、当然といえば当然なのかもしれないが)

ん〜……バカ、だな。
(一言そう言い切った)
だが、何かと面白い奴だった。死なせるのも惜しいし、とりあえずね。
何があったんだか知らないけどさぁ。……そんな面白いところに首を突っ込んだんなら、私にも一声かけろ。
何のための相棒だい、そんなに私が信用ならない?……いや、それはおかしいか。
別にあんたも私も、信用できるからつるんでるわけじゃないんだもんな。
(ほんのわずかな苛立ち交じりに言葉を吐いて、軽く視線をそむけて)
おーおーすごいすごい、でも、私には無用の長物だね。
(アルコールを瓶のまま一気に煽ると、その瓶をどん、とテーブルに叩きつける)
(するとその拍子に躍り出た水の触手が、切り裂かれた骨を穿ち、砕いた)

……ああ、そーゆーことね。
でも残念だけど、私はしばらくそっちはいいや。
どうにも気が乗らなくてね。
(彼女にしては珍しく、憂鬱そうにため息を吐いた)
435真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/24(日) 21:01:48 ID:OzGaLOcz
この世界はそういうものさ。
それにしても、僕って信用度無し?
安心してよ、生憎それほど金には困ってない。
金を稼ぐ方法なんて他にいくらでもあるし。

バカ、か。何ともコメントに困るね。
キミが面白いって言うんだから、相当変わってるんだろうけど。
(自分のことは棚に上げて、まだ見ぬその変人のことに思いを馳せる)
いや、急いでたからさ、あの時。一応、電話も入れたんだけど通じなかったし。
電源切ってたか故障してたんじゃない?ま、悪かったよ。ごめんごめん。
次に行くときはちゃんと声掛けるからさ。信用云々はじっくりと育むとして。
(深く頭を下げて謝罪とする。今後に遺恨を残さない為にはケジメとして必要だった)
ブラボー。相変わらず見事な水芸だね。
まあ確かに、キミや僕には無用の長物なんだろうけどね。
(だが、何故かこれを手放す気にはなれなかった。ひょっとして――)
(このナイフも――また――――或いは――考えたくなかった)

うん、別にいいよ。
性欲はあってもやる気がないっていうか。
こっちも微妙に気が乗らないっていうか・・・・・・・・
キミが魅力的じゃないって意味じゃないけどね。
(はぁ・・・・とこちらも嘆息して、天井を見上げる)

――次は、何を探すかな。
朱音、キミはどんなモノを見つけたい?
436霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/24(日) 21:15:03 ID:MZJYQGbU
そしてそんな世界で、今日もけなげに私達は生きているのであった、と。
(そんな感じで締めくくり)
ああ、少なくとも信用はしてないな。頼りにはしてるけど。
(果たしてその言葉にどれだけの違いがあるというのか、それがわかるのは、恐らく彼女だけなのだろう)
じゃあもっと別の何かだ、むしろ、金だけで動くあんたは想像しにくいよ。

ああ、私もいまいち形容の仕方に困っているんだ。
どうやら魔法使いのようで、こともあろうにこの私を研究資料のようにいいやがった。
かと思えば、そんな私を守ろうとして自ら大怪我負ってしまった。
本当に、よくわからない、バカな奴だよ。
(しかし、まんざらでもないといった口調ではあった)
……ああ、そういえばあの時。
(とある超能力者と相対したとき、そういえばその日は携帯を壊してしまっていた)
(まったく、不幸な偶然は重なるものだと今更ながらに嘆息して)
一応こっちにも落ち度はあるし、今回はこれで手打ちにするよ。
……次、期待してるからね。
(小さくウインクして見せた)

そりゃあ何よりだ、無理やりにでも襲われたらどうしようかと思ったぞ。
かわいらしく悲鳴の一つでもあげてやろうか。ぃ、ぃやぁ……ってさ。
(不意にか細いくおびえた声を作って、すぐににやりといつもの顔に戻り)

次、か。何か大きなものがいいな。
私らを取り巻いているこの環境を、まるまる変えてしまえるような、大きな何か。
……言うだけなら、ただだからね。
437真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/24(日) 21:35:31 ID:OzGaLOcz
日本語は難しいね。その違いがよくわからないよ。
僕が単に勉強不足ってこともあるけどね。
(その違いを、やはり彼は理解していない。だが、それでもいいと受け止める
 ことはできる。理解する事を放棄して、受け入れる。それは一種の停滞だった)
残念。僕みたいなセコイ悪党は、金と好奇心と愛の為にしか動かないんだよ。
(クククと低く笑う。少なくとも自嘲ではなかった)

変な魔法使いね・・・・・・
よかったら、今度紹介してくれない?
もしかしたら、何かの役に立つかも知れないし。
(彼女の話が全部事実ではないとしても、自分の抱えている頼まれごとを)
(解消する役に立つ人材である可能性があるなら、会ってみるべきだった)
―――なるほど。つまり喧嘩両成敗ってやつ・・・・・・?
うん?何か、違う気がする、けど・・・・・・・・・日本語って難しいね?
(はてなと、首を傾げる。割合珍しい態度なのだが、彼女がそれを知る由もない)
うん、わかってるよ。その為にキミと組んでるわけだしね。

あはは、キミがそんなかわいらしい声出すかは知らないけど・・・・・
キミとやりあって勝てるわけないじゃないか。僕って虚弱児だし。
ほら、髪だってこんなに白くて弱弱しそうでしょ?
逆レイプされたら、シクシクと涙を流して枕を濡らすしかないね。

ふうん・・・・・奇遇だね。
僕は、この街の謎を解こうかと思ってる。
(不意に口調を真剣なものに変える。それは、困難に挑むことを覚悟した人間の顔)
退魔師、異能者、妖魔、遺跡、遺物、怪異・・・・・旧校舎の地下迷宮に、裏山の迷宮。
この街の謎をひとつずつ追及して解明して、全てを白日の下に晒す。
(ブルブルと身体を痙攣させる。それは、どうしようもない笑いの衝動)
なぁ、朱音。考えただけで、ゾクゾクしないか?俺は、興奮する。
隠された全ての神秘を、叡智を、謎を、俺たちで解き明かす・・・・・・・
全ては俺達が踏破して支配してその頂点に君臨する。
最高じゃないか、それって?アハ、ハハハ、アーッハハハハハハ!!
(堪え切れず、哄笑する。一番大事なモノを亡くした彼は、それ故何処までも自由だった)
(故に彼は己の心の赴くままに冒険を続ける。全てを手に入れるために)
438霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/24(日) 21:48:58 ID:MZJYQGbU
感覚の問題だからな、まあ私だけにわかればいい。
理解を求めなければならないときは、それ相応の接し方をさせてもらうさ。
(さしあたり目の前の男は頼りになる。腕も立つし、自分にはない情報元がある)
(実際に背中を預けて戦ったこともある。だけれど、どうにも目の前の男に対して信用という言葉は見つからなかった)
……ま、今のところは言葉通りに受け取っておこうかね。
(そんな様子に、小さく肩を竦めた)

ああ、構わないとも。妙なものに興味があるもの同士、案外気が合うかもよ。
色々面白い仕込みもしてるみたいだし、いい勝負じゃないかね?
私は、それを横からニヤニヤと観戦させてもらうからさ。
(もっとも、あの男−瀬尾がいつまで家にいるかはわからないのだけれど)
わかればよろしい。
(あらかた料理も平らげて、満足そうに頷いた)

はいはい、そのネタももうよろしい。
そういうお約束の常套句は、もう少し真面目な人間に聞かせてやっておくれ。
(ぱんぱんと手を叩いて、何の価値も無い会話を切り上げて)

ほぅ、そりゃあ面白そうだ。
(それと同時に彼女の表情も変わる。新しい玩具を見つけた子供の顔に)
まあ、謎は謎のままがいいってこともある。でも、解き明かしてやりたいってのは同感だ。
いつまでも地面の下に眠ってるだけじゃあ退屈だろう。偶には日の光だって浴びたいはずさ。
(哄笑には拍手で迎えて)
悪くない、謎があるなら解けばいい、宝があるなら奪えばいい。
そういう、刹那的な行動。まさしく私の人生じゃあないか。
悪くない。あんたがどこまで突き抜けられるかわからないけど、飽きるまでは付き合ってやるよ。
(そして感じた、どうやら彼も、自分に近しいものへと変わったらしい)
(それはある意味喜ぶべきことでもあり、とても危険なことでもあった)
439真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/24(日) 21:51:40 ID:OzGaLOcz
【さて、時間はまだあるけど、綺麗に纏まってるから】
【〆でいいかな。次のネタはまだ練ってる最中だし】
440霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/24(日) 21:59:38 ID:MZJYQGbU
【ああ、それじゃあ今日はこのあたりで切り上げよう】
【私の方にネタはある、機会があればブチ撒けたいところだね】
441真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/08/24(日) 22:01:34 ID:OzGaLOcz
【偶には他人のネタにも乗ってみるべきかなぁ】
【まあ機会があったらよろしく頼むよ】
【じゃあ、今日はありがとう。またよろしく゛相棒゛】
442媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/25(月) 21:23:02 ID:lAtqW5/h
…何やら心地よいくらいに静かな夜ですけれど、
失礼して、しばらく待機させていただきます。

プロフィールは>>129にあるので、参考にしていただければ幸いです。
443須佐乃 水琴 ◆7wV2eCd4tM :2008/08/25(月) 21:43:13 ID:XdYggPrj
【立候補してみるノ】
>>103、ね】
444笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/25(月) 21:48:00 ID:xUvmMuXI
>>442
【お相手大丈夫でしょうか?】
445媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/25(月) 21:48:26 ID:lAtqW5/h
ふふ、喜んで承らせていただきます。
今宵はまたどうにも静かでしたので、お会いできて嬉しい限りです。

……さて、シチュはどう致しましょう、です。
時間次第かな、とも思うのですけれど…例の海とか、はたまたお弁当、とか…?
もしも、他に何かやりたいことでもあれば、遠慮なく仰って下さるとうれしいです。
446笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/25(月) 21:49:03 ID:xUvmMuXI
【って、リロードミスった……orz】
【すみません……退散します】
447須佐乃 水琴 ◆7wV2eCd4tM :2008/08/25(月) 21:51:13 ID:XdYggPrj
【この場合はやはり3人で、なのかなぁ】
448媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/25(月) 21:55:50 ID:lAtqW5/h
申し訳ありません、急な電話が、かかってきてしまって…っ

>>446 ……その気持ち、同経験者として、とても痛いくらいに。】

>>446>>447
 遅くなってしまったのですけれど、笹原さんはまだいらっしゃるでしょうか?
 私は、お二人さえよろしいなら、どちらでも重畳なので…するとしたら、日常系統、でしょうか】
449笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/25(月) 21:58:11 ID:xUvmMuXI
>>447
【すみません。すみません。本当にすみません】

>>448
【一応、私の方は大丈夫です。水琴さんの判断次第かと】
450須佐乃 水琴 ◆7wV2eCd4tM :2008/08/25(月) 21:59:23 ID:XdYggPrj
【判断に委ねられても困る……ッ】
【お好きなように?】
451須佐乃 水琴 ◆7wV2eCd4tM :2008/08/25(月) 22:01:11 ID:XdYggPrj
【ん、いや、こじれそうだし、今日はあたしが退いとこう。】
【二人とも、またいつか機会があれば。】
452媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/25(月) 22:03:57 ID:lAtqW5/h
【うぅん……困りました。
 えっと、本当に本当に申し訳ないのですけれど、リミットは別として
 3人ロールだと、凍結になった場合に私の目処がかなり立たないので……
 今回は本当に申し訳ないのですけれど、うんと、先に声をかけてくださった水琴さんにお願いしても大丈夫でしょうか?】
453笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/25(月) 22:05:54 ID:xUvmMuXI
>>451
【いえ、私の方が退散します】
【そちらの方が先ですので……】
454媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/25(月) 22:11:54 ID:lAtqW5/h
【何でもう、こうやって私は余計に場をこじらせるのでしょう…ッ!?】
【こんな才能など、いらないのですけれどね……もう、何でしょうこれ。】

>>451
【もう、ごめんなさい。私が優柔不断なばかりに、本当にご迷惑を…っ】
【では、水琴さんのお言葉に甘えてしまいましょうか……】
【本当に本当にごめんなさい。本当に、今度お会いできたときにはお詫びに何でも…っ】

>>453
【もう、ちょっと自分のあれさ加減に泣きたくなってまいりましたところですけれど】
【水琴さんのお言葉に甘えさせていただこうかと思うのですが…お時間大丈夫でしょうか?】
455笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/25(月) 22:16:37 ID:xUvmMuXI
>>454
【本当にすみません。私のせいで……orz】
【水琴さん、本当にごめんなさい】

【時間の方は大体3時ぐらいがリミットかと】
【あと、プロフは>>224です】

【私は夜に会うのがいいのですが……】
【そちらに希望のシチュはありますか?】
456媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/25(月) 22:21:08 ID:lAtqW5/h
【この度申し上げるべきは、謝罪よりも感謝、ですね…全くと】
【本当に何かしら、とびきりのお礼もといお詫びでも、考えておかなくては、です】

【リミット、了解いたしました。】
【夜ですか…物騒方面ですね。承りました。
 それでしたら、ありきたりですけれど狩りの途中にでも遭遇致しましょうか】
457笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/25(月) 22:23:17 ID:xUvmMuXI
【そうですね。水琴さんに謝罪と感謝を申し上げます】

【シチュについては了解です】
【それで、書き出しはどちらからにしますか?】
458媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/25(月) 22:24:16 ID:lAtqW5/h
【それでは、そうですね…こちらから書き出してみましょうか】
【宜しければ、このままお時間頂いて、書き出しに入らせていただきます】
459笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/25(月) 22:25:27 ID:xUvmMuXI
【了解です】
460媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/25(月) 22:31:00 ID:lAtqW5/h
(黒衣は闇に溶ける。「一般人」の目から逃れるように、
 闇にまぎれて異形を狩るものは、そういえば黒衣が多い気がしないこともない)
(そうして、それは彼女も例外ではないらしい。
 深めの帽子を被り、その中に長い黒髪をしまいこめば、男女のどちらにも見えそうなものだった)

………まったくと、やな、風。
(ぬるい風を受けて、呟く。涼しいとも暑いともいえぬ、生ぬるい風。
 狩り終えたソレから自らの得物を引き抜くと、彼女はひとつ溜息をついた)

(街から少し外れた、廃屋。人気のないはずのそこに、何かの気配がある気がした)
461笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/25(月) 22:37:46 ID:xUvmMuXI
 はぁ……はぁ……
(学校指定の制服を駄目にしたのは何度目だろうか?)
(だが、もう、そんな事は数えるだけ無駄だと思う)
 死にたくなかったんです。ごめんなさい。
(廃屋の中には、頭蓋骨を割られた一匹の鬼のような形の妖魔)
(そして、その傍にヒビの入った木刀と写真を握りしめた少女)

(襲いかかってきたから倒した。自分の欲しい情報がなかったから自分の身を案じ、殺した)
(ただ、それだけのことである)

 さて、誰かが来る前に片づけないと。
(そう言って、携帯に手をかけるが、その瞬間に外に気配を感じる)
{新手?}
(再び木刀を握りしめ、柱の陰に隠れる)
(そして、いつでも殴りかかれるように、息を殺した)
462媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/25(月) 22:43:07 ID:lAtqW5/h
(足を向けた先。少し遠くから見えたのは、頭蓋骨を割られた様子の妖魔)
(そうして、確かに人のいたような、気配)

…………誰?
(熱のない声音での、短い問いかけ)
(正体を知られて困るような人間であれば――…
 一般人の類であれば、自分は、「媛名 葵」でない誰かを装う必要が出てくる)
(…まあ、目の前にある死骸から見れば、少しばかり一般人の可能性は低いと見るのが妥当か)

(片手に、二本のダガーを構えて、彼女はもう一度だけ、低い声で「誰?」と尋ねた)
463笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/25(月) 22:48:44 ID:xUvmMuXI
(心臓が高鳴る)
(自分は戦闘に関しては素人だが、一応は修羅場を潜ってきている)
(だからこそ、分かった)
(彼女は、そういう方面のプロなのだろうと)

 ……わ、私はただの女子中学生です。
(柱の陰から大声を出す)
 あなたこそ、誰ですか?
 もしかして、そこの妖魔のお仲間ですか?
(自分の位置がばれる事も構わないで大声を出した)
464媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/25(月) 22:56:36 ID:lAtqW5/h
……さあ? 妖魔が貴方の敵だという意味で、
こちらを仲間かと聞くなら……それは、今はまだ、断じかねる。
(“あなた次第でどちらにでも転じる”と、そう言外に伝えながら、
 足音を響かせて、歩みを進める。気だけは、しっかりと前方に向けながら)

……ただの女子中学生なら、さっさと帰る方ことをお勧めする。
(声のした方へ、ゆっくりと、いやらしいくらいの速度を保って歩く。
 本当にただの女子高生であるなら、このまま口調を変えて、欺けばいい―…ただ、違うなら)

(ダガーの一本を片手に持ち替えて、右手の一本を軽く弄んだ後…彼女は、声よりも少し外れた方へ、それを投げた)
465媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/25(月) 22:58:41 ID:lAtqW5/h
【…もう……ごめんなさい。7行目あたりのは、
 女子高生、じゃなくて女子中学生 に脳内変換していただけますと幸いです(一礼)】
466笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/25(月) 23:04:16 ID:xUvmMuXI
 なら、質問を変えます。
(喉が渇く)
(緊張しているのだろう)
(靴音が聞こえる)
(その人物が近付いてきているのが分かる)
 私は、あなたを傷つける気は今はありません。
(耳元に風切り音がした。おそらく、数ミリほど外れた、いや、外したナイフが飛んできたのだろう)
 それでも……

(そしてゆっくりと歩き、柱の陰から出る)
(手には血まみれの木刀を握ったまま、ゆっくりと)
 あなたは、私を殺そうとしますか?
 もし、イエスなら、私はあなたを殺す気で抵抗します。ノーなら、少しばかりお話をしたいです。
467媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/25(月) 23:11:00 ID:lAtqW5/h
(学校指定の制服――…それは確か、自分の“仕事場”の中等部の制服)
(ここにいるうえに、どうにも「一般人」でない学園の生徒となれば、
 一気に増す可能性はひとつ。…彼女が、自分の観察対象となりうること)

………じゃあ、今のところの答えは、ノーにしておきましょうか。
(目の前の少女の言葉をすんなりと信じたか、それとも他の思惑があるか、
 彼女は自分が装っていた口調とともに、帽子を取り去ると長い髪をさらした)

…ただ、私もあなたに、いくつか質問したいことが。
(小首をかしげる。緩やかな所作でも、もう片方の手にはダガーが握られたままだった)
468笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/25(月) 23:16:06 ID:xUvmMuXI
 なら、交互にひとつづつ質問しましょうか?
(取引などは好きではない)
(元々、そんな手腕など持っていないし、自分の探している人さえ見つかれば、用などはない)
 それならば、公平性に欠ける事はないと思います。

(すると、まず最初に言ったのは一言)
 さっきも言いましたけど、あなたは誰ですか?
 見た感じでは「普通の一般人」ではありえないみたいなんですが。
(木刀を握る。一瞬たりとも気を抜くことはない)
(それは向こうも同じなのだろう)
469媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/25(月) 23:22:43 ID:lAtqW5/h
あら。ギブアンドテイクの方式は、嫌いではありませんよ?
(頬に手をあてて、まるで世間話のひとつでもするような様子を呈す。
 そのさまは、帽子をかぶっていたさっきまでとは、打って変わったもので)

………私は、“人間”です。
それ以上でも、それ以下でも、なく、ただの異形狩りをしている人間。
(木刀を握ったままの、少女にむかって特に表情も宿さぬままに応える)
(誰、かと聞かれたのなら、それで答えは十分だとでもいうように、言いきった)

じゃあ、次は私のターンでしょうか。
――…あなたは、“何”、ですか?「普通の女子中学生」ではありえないみたいですけれど。
(不意に感じたのは、デジャヴというヤツであろうか。
 前にもこんなことがあったと、相手に気を向けたまま、そう思った)
470笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/25(月) 23:32:29 ID:xUvmMuXI
 二重人格者ですか?この人は……。
(ボソリと聞こえないくらいの小声で言う)

 人間。
 どこまでが人間かは知りませんが、あなたがそう言うなら人間ですね。
(おそらく、これ以上問い詰めたところで無駄だと思った)
(人間の根本的な点で違う。その部分だけは分かった)

 さっきも言ったとおり、私はただの女子中学生です。
 一応、今なら「人間」に入ると私は思います。
(何のためらいもなく返す。別に隠すことはほとんどない)
(そして、無駄な情報を教える必要もなかった)

 なら、次です。
 あなたは口は堅いですか?
(信用のできない人間だが、これだけは言っておきたかった)
 できれば、私がこう言う事をしているのを誰にも話さないでくれると、うれしいんですが。
(木刀を握る)
(もし、拒否すれば、殴りかかり、そのまま撤退する。それだけの話だ)

【別に拒否しても構いませんので】
471媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/25(月) 23:42:08 ID:lAtqW5/h
(「今は」と付け加えたものの、人間だと言いきった少女)
(彼女を“異能者”と確信できるだけの情報を得たわけではないけれど、
 「今は」と付け加えたあたりからしても、「普通の女子中学生」だとは思えない)

……前も、いらっしゃいました。
“何”かと聞いたら、人間だと言いきった、そういう“異能”を持つ方が。

(その言葉は“揺さぶり”か、“かまかけ”か)
(まるで独り言のように――独り言にしては大きな呟きをこぼして、髪をかきあげた)

そうして、次のお答えですけれど…わたし、口は堅いです。
それはもう。弱みを教えて下さったら、後日には学校に広まってしまう程度に。
(飄々とそんなことを言いきるくせに、表情のひとつも変えることなく)
(眼帯の少女が木刀を握ったのをみると、こちらは緩く、力を抜くそぶりを見せた)

………そう、ですね。 断ると、申し上げたら?
(別に、応えても構わなかった。しかしながら、告げたのは遠まわしな拒否)
(しかしながら、見極めたいと思った――…目の前の少女が、“何”なのかを)
472笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/25(月) 23:50:25 ID:xUvmMuXI
 それは、どんな人でした?
 女の人でしたか?
(その回答に少し興味を示したらしい)
 ……っと、質問は交互にでしたね。
(だが、態度を崩したら終わりだと判断したのか、そのままゆっくりと心を落ち着かせる)

 つまり、信用ができないということですか。
(額に冷や汗がにじみ出る)
(少しあきれた声とともに)

 断るというなら……
(そして、力を抜いたその瞬間)
 黙ってもらいたいと思います。
(地面に転がっていた石を葵に向かい、蹴り飛ばした)
(同時に地面も蹴り、風を体で受けながら、木刀を構え、葵の顔面に狙いを定める)
(素人にしては、速い動き。いわゆる、場慣れしている動きだ)
473媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/25(月) 23:56:52 ID:lAtqW5/h
ええ、質問は交互にのお約束です。
若いのに、賢明な判断です。まったくと、十全なお嬢さんですね。
(まだ秘密だ、とでもいうように人差し指をひとつ唇にあてて小首を傾げる)
(どこまでもおどけた所作なのに、どこまでの熱のない声音だった)

……実力行使、だなんて物騒な手段。
か弱い女子中学生には、お勧めしたくありませんけれど。
(こちらへ飛んできた石を合図に、彼女も動いた)
(か弱い女子中学生とは思えない機敏な動き、華奢なその体で向かってくる少女)
(顔面に向かってくる切っ先を視認すると同時に、一歩下がってしゃがみ込む)

(そのまま、足払いをかけようと足を延ばした。長身が役立つのは、リーチの長さか)
474笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/26(火) 00:04:21 ID:klviamX5
 偽善者だ、この人。
(またも聞こえないように独り言)

 !!
(紙一重で避けられた)
(視界から消えた彼女をみて瞬時に判断する)
(同時に足が伸びているのを視認する)
 足払い!
(今までの経験か、直感か。走っていた足で地面を思いっきり蹴る)
(狙うのは、相変わらずの顔面。そのままとびひざ蹴りを喰らわせようとする)
 この!

【次あたりで捕えちゃってください】
475媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/26(火) 00:14:08 ID:CcZKOTcy
あら、偽善でもなにもないよりはマシだとは思われませんか?
(独り言を耳ざとく聞き取ったか、緊張の瞬間に交えて言葉を吐き出す)
(避けられた足払い。そうして、しゃがんだこちらの顔面に向かうのは、少女の膝)

……少々――…っ、
(顔面へ向かってくる膝を片手で流すようにして、いなし、避けたのち。
 こちらへと向かってくる体の後ろへと、体をすべりこませ、腕を伸ばす。
 片手で首元にまわし、少女の体を自分に引き寄せたのちに)
……顔を、狙いすぎではありませんか?
(後ろから呼吸が苦しくない程度に首に手をまわし、もう片方の手で木刀を持つ手をひねりあげた)


【少々、捕まえるのに強引な展開になってしまったのですけれど…
 こう、何かしら不都合な部分は適当にけって下さると、とっても嬉しいです】
 
476笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/26(火) 00:23:21 ID:wCJxwCD3
 やっぱり……
(本来なら溜息が出るはずだが、そんな余裕はない)

 ちっ!
(蹴りが避けられるのは予想の範囲内だったが、それ以外は意外だった)
(端的にいえば、相手が一枚上手だったのだ)
(即座に反撃にでた葵に、逃げの一手しか用意していなかった彼女に対応は無理に近く)
 ぐっ!
(あっさりと引き寄せられ、腕と首元を締められる)
 あぐっ!
(さらに木刀を持つ手に激痛が走り、木刀を取り落とす)
 顔面は人の急所がたくさんあるものですから。
(痛みに顔をしかめながら、そんな軽口を言う)
 離していただけませんか?痛いんですけれど?

【いえいえ、適当なとこはぼかしますのでw】
477媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/26(火) 00:35:28 ID:CcZKOTcy
そうですね。目なんて潰された日には、なんとも恐ろしいです。
(木刀を取り落としたのを確認すると、わずかに手を緩めて、
 その代わりというように次にこめたのは、首元の腕の力――…)

……気管を締めると苦しいから、血管の方が好ましいですか?
意識が飛んでしまいますけれど……気管を締められるよりは苦しくないですよ。
(軽口すら叩けないようにでも、するつもりか。
 体を少しばかり曲げて、少女の耳に自分の口元を寄せて。
 首をしめてゆく腕の力をゆっくりゆっくり、徐々に強めながら―…)

……質問に答えてくだされば、放しましょう。
ねえ、本当にあなたは「ただの女子中学生」なのですか…?
(甘い睦言をささやくような、そんな甘い声音でもって、問いかけた)
(これで能力の発現を確認できたら重畳――…できなければ、放すつもりではいた)
478笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/26(火) 00:45:53 ID:wCJxwCD3
(腕の力がドンドンと強くなっていく)
 く、苦しい……
(首を締める力が強くなる)
(血管を締められようと、気管を締められようと同じことだ)
(脳は酸素を求めて、口から酸素を取り込もうとする)
(だが、求めることはできず、涎が口元にすじを作るだけだ)

(耳元に聞こえる声)
(だが、その声を聞き、飛ばされかけた意識が戻る)
 さっき……答えたはずです。
 ……今は……ただの、女子中学生だって……。
 もし、それでも知りたいんなら、拷問にでもかければいいじゃないですか?
 この偽善者が……
(吐き捨てるように言う)
(弱気を見せてはいけないような気がした。たとえ殺されても……いや、例え殺そうとしたとしても)
479媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/26(火) 00:53:56 ID:CcZKOTcy
………あらあら。
うわべをいかにも善人らしく見せかけること。また、そういう行為…が偽善でしたか?
この行為は“うわべ”すら善人のする行為ではないかと存じます。
(偽善者との言葉に、この間の現代文の時間に辞書で引いた知識を引っ張り出す。
 “難しいですね、日本語というのは”、なんて飄々とした言葉をまた耳元で呟いて
 彼女は、スッと腕の力を抜いた――……そうして、ひとつばかり大きなため息をつく)

拷問、ね。されたことないなら、経験などなされないほうが十全ですよ。
あぁ……殺さない程度に拷問するのも、なかなかと大変だそうですし、私は辞退致します。
(腕を掴む手には、逃げられない程度に力を込めたままにして、首に回していた手は一番最初の強さまでゆるんだ)

………私が狩るのは、“異形”ですから。
“人間”は、なるべくと殺したくはないのですよ。
480笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/26(火) 01:02:42 ID:wCJxwCD3
 ……ゲホッ!ゲホッ!
(腕の力を抜かれ、肺に空気が入るが、そのせいで咽た)
(何回か、肺にある過剰の空気を押し出し、息を正常に戻す)
(胃の中の液を戻しそうにもなるが、それは何とか抑えた)

 はぁ……はぁ……
 拷問なんて、私も経験はありませんので。
 言ってからじゃ恰好がつきませんが、私も経験したくないです。
(息もまともに出来るようになり、何とか言葉を絞り出す)
 ところで、離してくれませんか?私は逃げたいんですが……

 異形ですか……私から見れば、
(彼女の締めている腕を見る)
 あなたの方が異形に見えますよ。人それぞれ感覚が違うので、なんとも言えませんが。
481媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/26(火) 01:08:57 ID:CcZKOTcy
私はもう少しお話したいので、逃がしたくないのですけれど。
ほら、手を離してまたもや木刀で殴りかかられたら、困ってしまいますもの。
(手持無沙汰だったからだろうか、首元を抑えている片手で、
 無為に雫の髪を弄びながら、いつものような感情の薄い表情で小首を傾げる)

……わたしの方が、異形ですか?

――…なら、私もいつか誰かに狩られてしまうのでしょうね。
(こちらを見上げた少女の発言に、一拍だけおいて答えた彼女は、
 このとき初めて表情らしい表情を、その貌に乗せてから、苦く笑った)
(狩られるなら、“誰”がいいだなんて、そんな歪んだ感情を奥底に押しやって)

………ねえ、最後にもう一度だけお尋ねいたします。
あなたは、「普通の女子中学生」ですか?それとも、“異能者”と呼ばれる類の方ですか?
482笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/26(火) 01:20:33 ID:wCJxwCD3
 まぁ、私もあなたに聞きたい事もあります。
 でも、髪をいじらないでください。
(髪を弄ばれているのを気にしたらしい)

 誰に狩られるかなんて、分かりませんけど。
 でも、『狩られる』のは確かかと思います。
 他人に狩られるのか、それとも自分に狩られるのか?
(歪んだ感情を持っているのは彼女も同じだ)

 今は「異能を持った、ただの女子中学生」です。
(でも、知っている。もし、自分の目的を達すれば、もしくは時間切れになれば)
 そう、今は……人間ですよ。
(自分に言い聞かせる)

 私からも質問です。
(自分も質問を返す)
 さっきの異能を持った人ですが、眼帯をつけた女の人でしたか?
483媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/26(火) 01:29:33 ID:CcZKOTcy
……他を「始末」しようとするということは、逆に「始末」されるかもしれない。
そういうことは、常に覚悟しているつもりです。
だから、御心配には及びませんよ? 優しくされると、照れてしまいます。
(するな、と言われたにも関わらず、指先に雫の髪を絡めながら、
 とくに強くは感情をうつさない、いつもの表情に戻って、そんな風に嘯いた)

そう、ですか。
(少女の自身に言い聞かせるような、呟きを聞くと、長い息を吐き出した)
………今は、人間なら、私の敵ではありません。
しかしながら、“異形”に転じたのなら、次は狩らせていただきます。ご了承を。
(そう言うが速いか、相手を解放しようとして……その手を、止める)

――いえ。 残念なことに、性別から違いますよ。
(彼女へ向けたような質問を向けたときに、
 清々しいまでにまっすぐな返答を返したバンダナの青年を思い出して、彼女は次の瞬間、潔く相手を解放した)
484笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/26(火) 01:38:33 ID:wCJxwCD3
 照れてないくせに……
 まぁ、覚悟できなきゃ、プロの人はやってけないでしょうし。
(感情のない声を聞き入れ、そう呟く)
(これ以上は、立ち入るべきではない。少なくても、彼女が立ち入る問題ではないから)

 はい。
(すると、地面に膝をつき、再び息を整える)
 正直な話、時々異形になるんですよ。記憶はありませんけど。
(自嘲気味に話す)
 その時は、遠慮なく潰してください。
 多分、その時の『私』は珍しく人を傷つけたくないと思ってますから。

 そうですか……
(それを聞くと、少し残念そうに呟く)
 もし……異形狩りの最中、そのような子を見つけて、暇だったら連絡をお願いしたいんですが……ええっと。
(上級生に頼もうとするが、相手の名前を聞いていない為、言葉に詰まる)
485媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/26(火) 01:51:46 ID:CcZKOTcy
……………っ。
(“異形”になるという言葉を聞いて、少しだけ胸元がざわめいた。
 “異能者”が“異形”に転ずる可能性が確かにあるのだと、認識はしていた。
 けれど、改めて目の前に突きつけられると、それはまた、違ったものだった)

……承りました。もう、再び『貴女』に戻れないと判断したら、
貴方のお言葉通り、遠慮なく、潰させていただきます。そのときは安らかに。
(自嘲気味に呟いた雫と視線を合わせるようにしゃがみ込んで、小首をかしげた。
 黒髪がゆれる。相手をみつめた漆黒の瞳には、迷いはない、はず、だった)

―――…貴女と同じ学園の、高等部三年、媛名です。
敬意の念をこめて、媛名先輩と呼んでくだされば……というのは冗談で。
あまり、後輩とか先輩だとか気にするタチでもないので、お好きにお呼び下さい。
(そう言うと立ち上がって、軽く頭を振った。
 黒い髪をまとめあげながら、そこらに放っておいた帽子を拾い上げ、髪を仕舞いなおす)

……そのお願い、場合によっては聞いて差し上げても構いませんよ?
ただ、簡単に“ハイ、ソウデスカ”というのも、なかなかと面白みがないので、
そう、ですね……今度、学園内ででも、偶然にお会いできましたら、またお話致しましょう?
(得物を拾い、身支度を整える。異形でないなら用はないとでもいうような、身の翻し)

【さて、そろそろ〆に向かう方向でも大丈夫でしょうか?】
486笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/26(火) 02:03:10 ID:wCJxwCD3
 ふぅ……これで、安全策が取れました。
(いつ自分を失うのか分からない)
(それは、探し人に会った時か、それとも)
(ただ、それは大したことはない。要するに、自分の目的さえ達すればいいのだから)
(後の事は、彼女にでも他の人にでも任せればいい)

 私は、中等部の笹原です。
 よろしくお願いします。媛名先輩。
(自分の方も名乗っておく)
(彼女も立ち上がると、自分の身の支度を整える)
(とはいっても、血まみれの制服はどうにもならないのだが)

 あなたの性格から、そのくらい想像できます。
 でも、その程度の認識で構わないですよ。
(木刀を拾い上げ、鬼の方へと向かう)
 その時は、偽善者ぶりを見せてください。
(皮肉も忘れない)

【そうですね。じゃあ、私は次で〆ますね】
487媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/26(火) 02:13:06 ID:CcZKOTcy
全くと、後始末だなんて面倒なことを任されたものですが
それが私の仕事でもありますから、仕方のないことですね。
(頬に手をあてて、やれやれとでも言いたげな様子を呈する)
(それから、血まみれの制服姿の雫をしばらく見て、目を細めた)

……もう。偽善者、と呼ばれるほど、私は優しくもありませんよ。
善を偽ってすらおりませんので、その呼称は、何やら間違っているのではないかと。
(自分の黒の上着を脱ぐと、内に来ていたのはタンクトップ。
 脱いだ上着を雫の頭めがけて投げると、彼女は露出した自分の腕を撫でた)

偽善って言うのは、こういう行為の事を、言うのだと思いますけれど。
……その姿で帰ると目立ちますから、羽織って帰られたらいかがですか?

(それでは、と軽く一礼したのちに、彼女はそのまま雫に背を向けた)
488笹原 雫 ◆kxrJVlZ8OE :2008/08/26(火) 02:25:14 ID:wCJxwCD3
 それは、乙女の首を絞めた罰です。
(少し面白げに言う)
 そのくらいはしてもらいます。

 あっ……
(急に視界が閉ざされたと思うと、ほのかに温かいものが被さる)
(剥ぎとってみれば、目の前にはタンクトップ姿の葵)
(それで、状況をやっと理解できた)

 ……ありがとうございます。
(お礼を言うと、彼女は血のついた制服の上に上着を羽織る)
 じゃあ、私はこれの後始末をしますので。このお礼はいつか……。
(そうすると、目の前の鬼に目を合わせる)
(もう振り向くことはない。あとは処理して終わるだけだ)

(一瞬の冷気が過ぎると、死体は砕けていた)
(あとは埋めるだけ。その時間も大したかからない)
 ……今度からジャージも持ってきますか。
(意味不明な独白が夜空の下で響いた)

【ということで、私の方は〆ます】
【お相手、本当にありがとうございました】
【機会があれば、またお相手をお願いしますね】

【あと、もう一度、水琴さんにも謝罪と感謝を……本当にありがとうございました】
489媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/08/26(火) 02:28:13 ID:CcZKOTcy
【はい、お疲れ様でした。 遅くまで、楽しませていただきました】
【こちらこそ、機会があればまた宜しくお願い致します(一礼)】

【それでは、私も何かしらのお礼もといお詫びを考えながら、これで。お休みなさいませ】
490瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/26(火) 21:03:45 ID:6QswRcy1
さて、少し待機してみようかな。
プロフは>>3です。
491暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/26(火) 21:14:53 ID:g7pbEnXU
不足でなければ、俺がお相手仕ろうか。
492瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/26(火) 21:16:46 ID:6QswRcy1
もちろん。こちらこそお相手お願いしますよ。

さて、それではそちらに何か希望はありますか?
493暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/26(火) 21:18:34 ID:g7pbEnXU
うむ、やはり相互の身の上を考えるに興味を持ったそちらが
捕獲か観察の為に使い魔を仕掛ける、などだろうか。
俺も出したいネタがあるので、強力な使い魔との勝負を所望するが。
494瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/26(火) 21:25:49 ID:6QswRcy1
強力なのをけしかけるとなると、前もってこちらは相手が高い戦闘能力を持つ存在だと認識してる、と。

その辺りは使い魔からの情報収集でなんとでもなりますね。
では夜の街の何処かで遭遇と。
そんな感じでよろしいですか?
495暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/26(火) 21:28:52 ID:g7pbEnXU
それで結構。
俺は結構頻繁に出歩いて妖魔を狩っているので
そちらに気どられてもある意味当然と言える。
ではすまないが書き出しをお願いできるかな。
496瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/26(火) 21:31:21 ID:6QswRcy1
了解。では少しお待ちを。
497瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/26(火) 21:44:23 ID:6QswRcy1
――さて…この辺りのはずですが、と。

(夜も零時を過ぎて人の気配などない廃墟地帯)
(かつては公営の団地として使われて居たそこに、今は無人の建造物が暗闇にそびえ立ち)
(人の気配こそないが「別の物」の気配が代わりに漂う、地元の不良少年もとうの昔に近付かなくなったそこをごく平素な風に行く)


足音も気配もない…いやにこちらの気配に敏感で使い魔の追跡も振り切る…厄介な話しです。

(何棟目かの団地の角を曲がり、いやに開けた空間に出る)
(おそらくは駐車場の跡地だろう。月明りに照らし出される、ひび割れたコンクリート――そこに立つ一人の影)

やれやれ…探しましたよ。
(発した声は迷い猫かなにかを見つけたように間が抜けていた)
498暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/26(火) 21:53:00 ID:g7pbEnXU
(半分に欠けた月を眺め、立ち尽くす。
 誰かが追跡しているのはわかっていた。
 死合いに相応しい場所を見つけて、からくり人形は立ち尽くしていた。
 慣れない洋装の上に羽織った黒い着物。片手には三尺余りの大剣)

ふむ、待ち草臥れたぞ。
(人影が現れた時、彼は悠然と言い放った)
そうか、探させてすまなかった。戦いに誂えむきの場所が、
存外に見つからなかったのでな。

――で、どうする?今すぐやり合うか?それとも語り合うか?
俺はどちらでも構わん。結果は同じことだからな。
(女性めいた貌で、清冽で真っ直ぐな闘志を放ち剣鬼は言う)
(侍と錬金術師――現代に相応しくない存在が、時空を超えて向かい合う)

499瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/26(火) 22:08:20 ID:6QswRcy1
ああ、やはり気付いてましたか?
――まあ、多少は使い魔に頼るといえ僕の尾行など文字通り素人ですからねぇ。

(くく、と小さく苦笑う。自嘲なのか、或いは尾行に気付きながらわざわざ戦い易い場所で堂々と待ち構えていた
相手のバカ正直さが面白かったのか…)

ふむ……暁小次朗くん。一応は同じ学年となっていますが、あまり見掛けませんね?
ま、僕の学園での交友範囲が狭いせいですかね。

で――最近になり夜な夜な街や学園の周囲に現れる怪異を狩る。
武器は大剣。戦術もそれに準じて剣術のみ。

目的は、不明。狩る相手の基準には何ら法則を見出だせませんでした。

……まるで闘争自体が思想のように。
さて、貴方は何者でしょう?

(取り敢えず話すことを選んだ。滔々と暁について調べたことを述べる)
(レポートか何かを読むように抑揚の無い声)
(最後に小さく首を傾げる。目の前の剣鬼と対照的に緊張感は相変わらず、無い)
500暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/26(火) 22:17:37 ID:g7pbEnXU
俺は俺だ。
一介の剣鬼にして敗残者。修羅の見た泡沫の夢。
(つらつらと重ねられる言の葉を微風の様に聞き流し、
 そして最後の言葉に対してだけ応え、剣鬼は微笑する。
 余りにも抽象的過ぎて、尚且つ詩的過ぎると思ったからだ)

黄泉から返り、我が主殿よりこの身体を授かった。
俺はその恩義に報いるため、俺は俺の剣を振るうのみ。
(本当に恩義を感じているのかと問われれば、首を傾げるしかないが
 それでも、必要とされて呼び出されたのは真実。ならそれに応じるのが筋だ)

――で、満足したか?
生憎と、口で語るのは苦手でな。
俺はこちらの方が得意で、しかも今夜はやけに心が騒ぐ。
(ひゅんと振る。無造作に空気が切り裂かれる)
全て承知で俺の前に立つという事は、斬られる覚悟があると見てよいか?


501瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/26(火) 22:37:33 ID:6QswRcy1
――ふむ、ふむ……ふむ。
(答えた言葉はやけに抽象的でそして非現実的)
(しかしその一つ一つを真面目に受けて、一々と頷く)

つまり…かつての武芸者の魂を呼び戻し、器を与えた…と。
貴方の戦闘能力も、やや人間の肉体で扱うには無理に思えますし
体にも何か細工がありますかね?

――いや、有り難うございます。参考になりました。
(どうやら自分が使うのと近しい術かもしれないと理解した。
少なくとも相手は大方の予想通り、人間では無いことだけはハッキリした…いや、もと人間か)
(いくらかの疑問はまだあるが、とりあえず得心し…そのまま立ち去るかにも思える言葉…)

――あとは解剖して調べます。
ああ、もちろん斬られる覚悟はありませんよ?
(笑みが僅かに冷たく、声は好奇の色が浮かび)
(大剣の巻起こした旋風にも不敵なほど動じない)

相手は――この子がしてくれます。
正直、手に余していたんですよね

(ひび割れたコンクリートの地面に光る幾何学的な紋様が浮かぶ)
(そこからヌゥッと這い出る巨大な金属の鎌の様な物…)
(長さはゆうに5m…それが都合4本、次々に地面を穿ち)
(次いで頭、長い首、腹、足、現われたのは巨大な…10mはあろうカマキリ…外皮は金属のように堅く銀色に輝き、異様な刺が生え…鎌は2対4本)

かなり気性の荒い子ですから…気をつけてくださいね?
502暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/26(火) 22:46:13 ID:g7pbEnXU
ふむ、正解だ。
(隠すこともなく、彼は言った)
(正直者なのか、単なる馬鹿なのか)

はて、伴天連の妖術使いだったか。
(地面から這い出た巨大な何か。それは鋼鉄の蟷螂という非現実的な
 代物だったが、自分も似たようなモノだという事に思い至り苦笑する)

まあ、よかろう。俺に勝てたなら好きにするとよい。
但し、濫蔵殿より賜ったこの身体、簡単に譲り渡すなどと思わぬことだ。
(相手の巨躯にも、その獰猛で異様な外見にも怯えを見せず、風の様な
 微笑を浮かべ、肩に剣を担ぐようにして構える)

俺からもひとつ聞いておくか。
こやつの身体は、鋼鉄でできておるのかな?
もしそうなら面白い。一度「斬鉄」をやってみたかった。
(ジリッと間合いを詰めて、一足飛びに斬りかかる)
(その太刀は豪快無比。人間離れした華麗な飛翔から繰り出される)
(兜割りの斬撃。重量の乗ったそれは、鋼鉄すら叩き潰すかと思われた)
503瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/26(火) 23:04:15 ID:6QswRcy1
鋼鉄?
ふふ、喜んでください…データによるとそれよりも多少固いですよ
――そしてブ厚い外皮の中身はそれを俊敏に動かす体組織、と。

(速く高い跳躍。その勢いを乗せた斬撃。たしかに鋼を切ってみたいと嘯くのも納得のいく見事な一撃)
(――しかし天性の捕食者の眼はその動きを性格に捉え、鎌の一つで刃を受ける)
(重い金属塊がぶつかり合う音が響き…果たして鋼以上と言われた甲殻に覆われた脚には僅かなヒビ、いや裂傷のみ)

聞いたことは…ああ、昔の方なら無いですよね
虫の運動能力というのはスケールが人間サイズだと、とんでもないことになるそうですよ

まして鋼の巨体を得た獰猛な捕食者…その力たるやいかばかりか…ふふふ

(自らの研究成果をこうしてひけらかすのは実に楽しい)
(まして相手もまた何処かの何者かが創造した作品ならば尚更か)
(風を巻き唸りを上げて襲いかかる4本の鎌)
(重く、速く。ただ相手を絶命させる為に与えられた武器が
遺伝子の記憶通り、忠実に使命を遂行にかかる)
504暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/26(火) 23:14:20 ID:g7pbEnXU
(渾身の一撃が死神の鎌に防がれ、そして食い止められた。
 なるほど。手応えから察するに鋼鉄以上と自負するのも無理もない)

ほほう・・・・・勉強になるな。
確かに、昆虫の素早さには目を見張るものがある。
(スタッと着地して、くるりと剣を回転させる)
(その顔にはまだ余裕がある。その声はまだ追い詰められていない)
(四本の鎌が振るわれてもそれは変わらない。防御には向かない大剣で
 捌き弾き受け流し、あまつさえ反撃の刺突を放つ。明らかに人間の領域を超えた攻防)

くぅむ!なかなかっ!
はっ!よいぞ!もっと早く、もっと鋭く!
(一対一ではあり得ない角度からの攻撃を、火花を散らしながら捌き続ける)
おおおおおおっ!はぁっ!
(闇夜を切り裂く一閃も二閃。鋭き刃が燕の如く舞う。
 切り落としから手首を返さず放たれる秘剣が鎌のひとつを切り落とさんと目論む)
505瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/26(火) 23:28:13 ID:6QswRcy1
んーー…さっぱり目がついていきませんね

いやはや、大したものです

(高速の領域で展開される斬撃の攻防。もはや武芸に心得の無い自分が視認するには不可能なレベル)
(忙しなく上がる火花と何重にも重なって聞こえる鋼の悲鳴、時折閃く刃の煌めき
ただそれだけが確認できた)
…あぁっ……!
うん、頑張ってくださいよ。他人の創ったモノに負けるのは
悔しいですから、ね?

(今までとは異質な音。鎌の一つが斬り落とされ、宙に舞う)
(しかしそれでも尚、怯まず攻撃の手は止まぬ)
(痛みを感じぬのか、感じたから余計に激昂したのか)
(暁の剣術とは根本から違う、純然たる殺戮の本能とそれに伴う体の構造)
(左右からの横薙ぎに兜割り。
剣術に例えるならそれらに近い攻撃が、暁に死をもたらす最短距離の起動で放たれる)
506暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/26(火) 23:40:41 ID:g7pbEnXU
(どうするのか――と思案したわけではない。
 それは反射。それは刷り込み。それは本能。秘剣を放った直後の、
 埋めようのない硬直を狙って放たれる二つの鎌を、暁小次郎はどうしたのか)

――かっ・・・・・はっ・・・・・・
(ギィィィィン!食い止めたのは兜割りの方であり)
(軽い音を立てて胴体に食い込んだのは横薙ぎの鎌である)
(その感触は人間のそれに非ず、人形のそれだった。木彫りの人形)

か――は――はぁっ・・・・・・
(食い込んだ鎌の根元を拳で叩く。叩く。叩く叩く叩く叩く)
ぐぅっ・・・・ははは――ハハハ・・・・ハハハ・・・・・・
(鎌の根元を拳で乱打する。そして笑う。それは嘲笑?いや、それは狂笑だった)
刃刃ハハハハはは刃刃刃ははははははぁっは――!?
(尋常ならざる力を発揮して、「本来の力」を発揮して、食いこんだ鎌を外し)
(受け止めた鎌を膂力で跳ね返す。その顔は、殺戮の快感に歪んでいた)

ふははははは!ようやった。
じゃが儂を引きずり出したのが運の尽きじゃぞ?
(違う。顔と姿は同一。しかし中身が一変している。陰と陽。朝と夜。
 聖と邪。清冽な青年から歪んだ老人へと。ここに「暁小次郎」が覚醒した)


【とまあ、こんな感じでクライマックス直前なのだが】
【ちと凍結を頼めぬかのう?明日と明後日の同じ時間は空けられると思うのだが】
507瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/26(火) 23:47:24 ID:6QswRcy1
【凍結了解です】
【こちらは明日も明後日も問題は無いですよ】

【ただ、連日となりますので明日、本スレで他に待機なさる方がいたら避難所なりで続きをと】
【時間は21:00からでよろしくでしょうか?】
508暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/26(火) 23:50:45 ID:g7pbEnXU
【ううむ、では明日、様子を見て使う者がいるなら移動する】
【なりなんなりしてみようかの。面倒をかけてすまぬな】
【時刻に関しては、あいわかった。では明日を楽しみにしておるよ】
【では、儂はこれにて。今夜はありがとのうノシ】
509瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/26(火) 23:54:35 ID:6QswRcy1
【はい。お相手有り難うございます】
【では僕もこれにて失礼します】
510暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/27(水) 20:52:17 ID:z4KQpc/k
【ちーと早いが、瀬尾くんを待たせてもらおうかのう】
511瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/27(水) 20:56:08 ID:rkpB9TSY
【こんばんは。今夜もよろしくお願いします】
【では続きを】
512瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/27(水) 20:57:04 ID:rkpB9TSY
ふむ、こんなものでしょうか…だいたい想定の範囲内…と

(凶刃が暁の胴を抉り、彼の動きが止まる)
(事前に彼の戦力を探った上で仕掛けるからには、充分な勝算があり――その結果も果たして事前の想定内だった)

しかしずいぶんと頑丈な体ですねぇ
いや、助かります
一撃で粉々になっては、流石に研究資料の用を成すかは疑問ですし…

(あの斬撃を受け止めたからには、ただの木材が持ち得る硬度ではなかろう)
(ちなみにここからでは彼の傷口は見えない)
(使い魔と感覚を共有することも出来るが、大剣を振り回すような相手との戦闘でそんなことをしたら痛くて仕方ない)
(従って暁の材質が木だとは気付かないのだが)

――ま、胴体真っ二つくらいなら問題無いです

冥府からわざわざお疲れ様でした。続きは地獄の鬼とでも存分に――む?

(確信した揺るぎない勝利。あとは鎌を振り抜けば彼の体は引き千切れて終わる)
(自身の生み出した使い魔が、何者かの創造した剣鬼を屠る)
(その優越感に浸り余裕を持った口調で最後を宣告したが…)

…無駄な足掻きですよ
さすがにその体勢からでは最早…
――なに?…っ…バカ、な…腕力だけで…!

(鎌に拳を乱打する姿は死の間際のただの悪足掻きにしか見えず、哀れみすら込めて見る)
(しかし信じがたいことが起きた…素手で…純粋な腕力のみで彼は蟷螂の巨大な腕を弾き返したのだ)
(この闘い、初めて瀬尾の顔に驚愕と動揺が浮かぶ)

別のモノが憑いた…いや、覚醒…なんだ?

(それでも事態を把握しようと勤める)
(人格の変化に伴う急激な力の増幅…その振れ幅は学者たる瀬尾の計算の想定を越えようとしていた)
513暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/27(水) 21:13:48 ID:z4KQpc/k
くは、くははは、ひゃっははははは!
(片手に持っていた大剣で防いでいた鎌を弾き返す)
ふむん!儂、今こそ絶好調!うっふう、うふうふうぅ・・・・・
(その艶やかな唇から零れる老人口調。まるで違う。先刻とは気配が
 まるで異なっている。その奇怪極まりない笑い声が、夜を震撼させる)

さぁ、愛しい愛しい儂の敵。
待たせたのぅ。前振りはこれで終わりじゃ。
これから先は徹頭徹尾クライマックスでゆくぞえ。
(口元に歪んだ笑みを張りつけたまま、無造作に叩きつける。
 何処と云わず、ガンガンガン!ガガガガガカガン!と乱打する)
(力任せの斬撃――否、これを斬撃と呼ぶのかどうか――が防がれようが
 弾かれようが連続して間断なく蟷螂の巨体に叩きこまれる。小次郎は楽しそうだった)

ほうれ、ほうれ、もっともっと儂を熱くさせてみい。
(口笛さえ吹きながら無秩序な、しかしそれだけに本能的で攻撃的で圧倒的な
 大剣の乱舞を壊れたからくり人形が放つ。錬金術師が知るはずもないだろうが。
 これは「暁小次郎」であり、「暁小次郎」ではない。宿った人形の形が崩れた時、
 その魂も同時に歪み、剣鬼としての本質が表面に浮き出てきたのである)


【うむ、こちらこそ、今夜も頼むぞ】
514瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/27(水) 21:34:23 ID:rkpB9TSY
……まるで野獣…いや、鬼ですか
ふむ――お見事

(禍々しい笑いと共に巻き起こるは刃の嵐)
(技術も何もない攻撃のみ。相手にダメージを与えて絶命させる以外の意志がない、鋼の蟷螂と同じ次元の本能的殺戮)
(恐るべきはその速さと圧力。いかな大剣といえ所詮は人間の扱うもの)
(巨大な鎌とでは大きさが違う。数も一本を切り落とされたといえど未だに3倍)
(その差を撥ね除け、押さえ付ける剣の舞――武芸の心得など無い自分ですら一瞬目を奪われた)

…正面からの打ち合いで押されるなら

――そう、まだやりようがあるでしょう?

(甲殻がところ構わぬ斬撃で見る間にへこみ、削れ、裂傷が入る)
(反撃しようにもその速さに圧されてその隙もない…そのまま勝負は決するかに見えたが)
(――飛んだ。翅を広げ、地を蹴り巨体が空に持ち上がる)
(漸く剣撃の嵐から逃れた蟷螂は悠然と上空を旋回し、眼下の獲物を狙いすます)
(そして降下。巨体の重量、速度、鎌の射程の長さ――それら全てを活かし切る上空からの必殺の一撃)
515暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/27(水) 21:45:53 ID:z4KQpc/k
ほほう、ほう?
飛んだ飛んだ飛んで火に入る夏の虫かな?
(殺戮の剣舞で圧倒し、そのまま雌雄が決するかと思われた時
 蟷螂は飛んだ。その翅を広げ、その巨躯に似合わぬ軽やかさで)

はははは!愉快愉快!じゃがのう、残念ながら――
その攻撃はとうの昔に通過しているじゃよ。うむ、歳の甲という奴でな。
(剣の届かぬ距離、間合いから放たれる死神の鎌。剣鬼に成す術はないかに思われた)

儂が屠った伊賀忍者に甲賀忍者。中には飛び跳ねるのが得意な奴もおったわい。
(その必殺の切断攻撃を、彼はどうしたか?答え、屈んで躱す。そしてその状態から
 あり得ないほどの勢いで跳躍。その勢いで月を目指す様に突き上げられた大剣が)

―――いぇあああああっ!!
(顎の下を目指して放たれる必殺の飛翔刺突が、その命を欲して輝く)
516瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/27(水) 22:01:35 ID:rkpB9TSY
―――ふむ…?

(一瞬の交錯。轟々と鳴る風切り音の間に剣檄の響きが一つ)
(その瞬間は、やはり自分の目には捉えられなかった)
(月をも貫かんと跳躍した暁と、コンクリートをガリガリと脚で削りながら着地した蟷螂の巨体)
(……遅れること数秒。金属塊がガンッ!と空から降って来て地にめり込む)

まるで、時代劇の殺陣かアニメの演出のようですね

さてさて…

(降ってきたそれは蟷螂の頭部。僅かな甲殻の隙から首を撥ねられ、既にその眼に兇暴な輝きはなく)
(やや遅れて頭を失った巨躯が、どぅ、と崩れ伏す)
(まるで計ったかのようなタイミングで)

ふふ、あの子がこうも簡単に…いや、素晴らしいですね

(その言葉は負け惜しみでも、余裕でもなく純粋な賛辞)
(何者かが創造したこの驚異的な戦闘能力を持つ作品への、同じ創造者としての素直な言葉だった)
517暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/27(水) 22:10:35 ID:z4KQpc/k
くふ、くふふふふふ。
いやはや、なかなかにどうして。
浮世に舞い戻ってここまで昂ったのは久しぶりじゃよ。
(スタッと軽やかに着地を決めて、剣鬼が笑う。
 ひゅんと大剣を振り、その感触を愛しむ様に剣の腹を撫でる)

だが、ちぃと食い足りぬな。
漸くにして儂が出てこれたのじゃからして、もう一匹ぐらい
斬ったり刺したりしても罰は当たらぬと思うのじゃけんどのう。
(タンタンと軽やかな足取りでその場で舞い、剣を担ぐようにして振る)

のう、お主や?折角じゃから、もう一匹ぐらい出してもらえんかのう?
無論、只とは言わぬ。見物料はお主の血で結構じゃよ。
(論理的に破綻したことを言いながら、次の獲物をせがむ)

早く、早く、早く、早く!
ハリー、ハリー、ハリー、ハリー、ハリー!!
儂は英語は苦手なんじゃ、綴りもよく分らぬし発音については見逃せい!
(訳のわからないことを言いながら、次なる生贄を求めて剣鬼が囃し立てる)


【適当に煙に巻いてくれておkじゃよ】
518瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/27(水) 22:28:19 ID:rkpB9TSY
ああ、イギリスをえげれすと発音する時代の人でしょうしね
――しかしここまで強いとなると、僕も新撰組隊士の墓とか、修学旅行にいった時に暴いて置けばよかったですね
いや失策……うん、そんな場合じゃないですね

(戦の高揚と血に猛った剣鬼――まだ足りぬと相手を求め)
(それと対峙するは使い魔を失った…次が無いと言えばその荒れ狂う暴力は、かなり高い確率で自分に向けられることになろう)

…少々お待ちいただいて良いですか?
呼ぶには手順を踏まねばならぬので、はい

(顔色一つ変えず、相変わらずの緊張感の無い声で応えると、何事か呟き…再び浮かび上がる幾何学模様)
(……もちろんあんなレベルの使い魔をそう何体も呼べやしない。種切れだ)
(しかしそれを馬鹿正直に告げるほどには、緊張感が欠如してはいなかった)

時に貴方の主、濫造さんとおっしゃいましたか?
何者ですか…?

(起動したのは帰還の術式)
(足元から立ち上ぼる淡い緑の光に照らされながら)
(ふと訪ねる。これ程の存在を創造する者に興味が湧いてのは当然と言えば当然だった)
519暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/27(水) 22:41:48 ID:z4KQpc/k
あん?新撰組?せめて塚原朴伝くらいつれて来い。
宮本武蔵なら大歓迎じゃがのう。あやつには借りを返さぬとならんし。

何やら面倒じゃのう。
召喚術とやらはついてはよく知らぬがよ。
(子供の様に唇を尖らせて、大剣を地面に突き立てる。
 相手が逃走する算段を練っていることなど知る由もない)

ぬ?あー・・・・・何というか、儂にもよく分らぬ御仁じゃが。
表の生業を人形師だと言っておったの。もうわかっとると思うが儂の身体は、
濫蔵殿に作られたからくり人形よ。そこに黄泉から返った儂の魂を入れて
おるわけじゃよ。そういうことを得意とする一族と言っておったな。
(何処まで馬鹿正直なのか、つらつらと尋ねられていないことまで喋る。
 この性格になってから、余計に闘争のこと以外に思慮が行かなくなっているようだ)

あの方の目的までは知らぬ。
儂如き凡人には理解できぬ深淵なる目的があるのは、確かじゃがな。
儂は勝手気儘に剣を振って、強い相手とやりあえればそれで構わんがの。
(ふぁぁ・・・・・と欠伸まで漏らす。割合呑気な性格でもあるらしい)


【そろそろ〆かのう】
520瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/27(水) 22:59:54 ID:rkpB9TSY
ニ天一流の彼ですか?
さすがの僕でも知ってる名ですし、出来ればそうしたいですが

――還魂はわりと門外なんでやや望み薄…でしょうが

(適当に相槌を打ちながら記憶を遡る)
(稀代の剣聖と闘ったもう一人の剣の天才…当時、既に老年であったと言われた彼の名も確か“小次朗”)
(だとしたら――なるほど。この戦闘力も道理と、合点が行く)

人形師の…はい、覚えました。
つまりは、器を創る術と魂を呼び戻す術に長ける…と。
ふふ、面白い…機会があれば話しなどしたいものです
(こうもえらく馬鹿正直だと逆に話しを疑いたくもなるが、暁の様子からして腹芸が得意なタイプではない)
(紛れも無い真実なのだろう。そうなると、創造者にも興味が湧く)
(まだ見ぬ相手の知識、能力、目的…実に好奇心を刺激される)

――ああ、すっかりお待たせしてましたね
で、次の相手ですが…そうですね…あと何日か、何週間か…
それくらいお待ちください
ふふ、ではまたいずれ…

(そうこう話す間に帰還の術式は完成した)
(聞くことも聞いたし、新たな興味の対象も見つけた)
(ならばサッサと逃げるだけ。ニンマリと笑うとその姿は光に掻き消え)
(後に残るは蛍のような淡い光の残滓)
(かくして無事に逃げ仰せたとさ)

【はい。ではこの辺りでこちらは〆ます】
【楽しませていただきました。お相手有り難うございます】
521暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/27(水) 23:12:02 ID:z4KQpc/k
ちぇ、存外に役に立たんな。
ま、無い物強請りしても仕方あるまいが・・・・・・
(舌打ちして、少し肩を落として意気消沈した風情を見せる)

さてな。あの方は割合人づきあいが苦手でな。
所謂引きこもりという奴で。お主と会うとは思えんよ。
(日がな一日部屋に籠り、古いからくりを弄って過ごしている様な
 お世辞にも社交的な人物ではない。付き合いが長いとも言えぬ彼だが
 話し合いに応じる主人の姿が想像できなかった。それくらいの人物である)

――ふぇ?ちょ、ちょちょ、ちょっと待てい!?
(笑顔を浮かべて、その場から消える伴天連の妖術使い)
(消えたその場に駆け寄ってあちこち見まわすが、時既に遅し)
わ、儂の敵は?何週間って・・・・・お主謀りおったのか?
くうぅぅぅぅぅむ・・・・・な、なんたる屈辱・・・・・・!
わ、儂、儂のこの昂りは何処へぶつければよいんじゃっ!?
お――の――れ!!次に会ったら三枚におろしちゃるばってん覚えておけ――!! 
(そんな剣鬼の絶叫が、空しく夜空に響き渡ったとか)


【お疲れ様じゃ。儂も好き勝手やれて楽しめたぞい】
【またいずれお願いしようぞ。ではまたなノシ】
522名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 23:12:46 ID:z4KQpc/k
テスト
523暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/27(水) 23:14:14 ID:z4KQpc/k
【おっと、トラブルかと思ったわい】
【儂の勘違いじゃったか。では以降スレは空室ということでノシ】
524霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/27(水) 23:36:16 ID:wCAPjrnP
……さて、そういうわけだ。それなりに遅い時間だがね。
しばらくは、待ってみよう。
525清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/27(水) 23:54:22 ID:1YL0R2U4
凍結になるかもしれないけど
それでもいいかな?
526霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/27(水) 23:57:21 ID:wCAPjrnP
ああ、もちろん構わないとも。
今週中ならとりあえず体は空くからね、ちゃきちゃき済ませてしまおうじゃないか。
さて、それじゃあどういう話にしようかな?
最初の出会いはやったし、次は思わぬ邂逅シーン、かな。
527清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/28(木) 00:01:17 ID:1YL0R2U4
だな。
霧原が異形の者等を始末した場面に遭遇ってのが頭によぎったが
霧原どういう展開がいいの?
528霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/28(木) 00:04:15 ID:qqSUzmqY
ふむ、そろそろそのパターンもマンネリだ。
正直新しいパターンを模索したくもあるが……どうするかな。
……まあ、それは次までに何かかんがえておくとしよう。
今回は、そういう感じで始めようか。

それじゃ、書き出しをさせてもらおうかな。
529清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/28(木) 00:06:37 ID:Vyex+zNH
新しいパターンでも良かったのだが霧原がそれでいいなら
じゃあお願い。
530霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/28(木) 00:16:49 ID:qqSUzmqY
「かふっ……ぅ、ぁっ」
(とすりと、打ち出された水の銛は何の抵抗もなく目の前の少女の胸板を貫いた)
……初めて、かもな。
化け物じゃなくて、正真正銘の人間で、おまけにこっち側の奴を殺したのは。
(ビルの屋上、あちらこちらに焼け焦げた痕を残しているその場所で)
あんたも強かったけど、どーやら私の方がもっと強かったみたいだね。
(あちらこちら黒く煤けた制服に、焦げ痕が輪のようにつけられた左腕)
(それでも彼女は、楽しそうに笑って立っていた)

……悪いけど、見逃す義理はないよ。本気で殺しに来たんだ。こうなる覚悟もあっただろ?
(そんな言葉に、胸を射抜かれた少女はにぃ、と唇の端を歪めて見せた)
(すぐにその唇の端から血が流れ出していき)

(事の起こりは、いつもの日課の夜の散歩。突然目の前に立ちふさがった少女)
(治安を乱す怪異を、狩る。ただそれだけを告げてきた。そして、誘い出されてここまでやってきた)
(なかなか楽しい時間だった。だが、それもこれまでだった)
じゃーね、せいぜい最期にきれいな夜空をみていきなよ。
(胸を穿った銛がしなり、その少女の体を空に放り投げた)
(高く高く打ち上げられたその体は、やがて重力にしたがって落ちていく)

(果たして彼女はこのまま家路につけるであろうか、答えは否)
(その少女の体は、その日路地裏を歩いていたとある少年の下へと落ちていったのだから)
531清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/28(木) 00:30:37 ID:Vyex+zNH
>>530

(家路へ向かおうと近道である夜の路地裏を歩く和也)
(ふと夜空を見上げると不気味なほど赤黒い月が出ていた)

気味悪いな・・・早く帰らないと・・!
(少し早足で歩くと突然目の前に何かの黒い物体が落下した)
(ビクリッと身を引きその物体を見るとそれは人であった。)

!!・・・し、死んでる・・・なんで・・・
(恐る恐る様子を見るとすでに息耐えていた良く見ると)
(転落死ではなく胸元に穴が空いておりこれが致命傷のようだ。)
(疑問に思った和也は上を見上げるとそこには知っている人物を)
(目撃した。)

あ、あいつは!!?
(その人物は以前保健室で会話した女性)
(霧原朱音であった。)
532霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/28(木) 00:40:28 ID:qqSUzmqY
(どさり、と重い音が微かに響いてきた)
(それを確認してから、踵を返して彼女は歩き始めた)
(未だひりひりと痛みを残す腕に、薄く水の膜を張って)

(しかし、その足が止まる。眼下からの声)
……ああ、誰だったかな。
(こちらを見上げる顔一つ、路地裏の薄明かりの中で、辛うじて見えた顔には見覚えがあった)
まあいいさ、さすがにここまで登ってくるには時間がかかるだろう。
私は、それまでにそそくさと逃げ出せばいい。さすがに二連戦は疲れる。
もうペットボトルも尽きたしな。
(というわけで、彼女は逃げを選んだ)
(高所にいる、というアドバンテージに油断して)
533清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/28(木) 00:49:28 ID:Vyex+zNH
(屋上にいる霧原に声を上げようとするがその場を逃げ出そうとする)
(和也は逃がさないと手袋と腕時計を外し、黄色のカードを)
(左手首に差し込んだ。)

『swing arm』

(電子音が鳴ると霧原のいた屋上先の金網にワイヤーを伸ばし)
(一気に駆け上がり霧原の背後に立つ)

待て霧原!これは一体どうゆうことだ
説明して貰うぞ。
534霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/28(木) 00:57:02 ID:qqSUzmqY
(別段急ぐ必要も無いはずだ、と悠然とドアノブに手をかけた)
(その背後では、風を切り裂く音一つ)
(ただ事ではない、と振り向くと。そこには彼が立っていた)
……なるほど、ね。
ちょっと珍しい腕だな。あの時妙な感触だったのも頷ける。
(その顔と、その義手を見たとき彼女の記憶は繋がった)
(かつて、ほんのわずかな時間だけ保健室で話しただけの中)
(でも、ちょっとだけ引っかかっていた。その正体が今明らかになった)

別に、降りかかる火の粉ってやつさ。
殺すつもりで襲い掛かられたら、こちらも殺すしかないだろう?
(確かに彼女は傷だらけ、ところどころに焦げ痕もある)
さ、これでいいかな?あんたのその腕も気になるけど、今の私は疲れていてね。
さっさと帰って寝たいんだ。
(それで果たして見逃すだろうか。恐らく無理だろうとは思っていたが)
535清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/28(木) 01:08:03 ID:Vyex+zNH
(霧原の冷静な言葉と対象に感情的になりつつある和也は)
(自分の握りしめていた)
そんなことはどうでもいい!!お前がやったのか!

(正当防衛。彼女の姿を見ればそれも頷ける)
(だが和也はその言葉で納得できるわけではなかった)

だからって殺すことはないはず・・・
いくら何でもやり過ぎだ!
(思わず霧原を怒鳴り怒りを露わにする。)
536霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/28(木) 01:16:30 ID:qqSUzmqY
愚問だね、この状況で私以外の誰があの子を殺せるんだい?
(その方法はともかく、と心の中で付け加える)
(少なくとも今の時点ではこちらの手を見せるのは避けたい)
(だから、腕を覆う水の膜は消えていた。それゆえにひりつく痛みは消えないままで)

じゃあどうしたらよかったと思う?向こうは殺すつもりで来た。
そして、向こうもかなりの使い手だった。手加減なんてしてたら、私が死んでたよ?
(どうしようもない愚問だった。殺すか殺されるかの段に至ってやりすぎも何もあるものか)
……そうだ、いいこと考えた。
(苛立ちは募り、それを紛らわそうかと考えた)
それじゃあ、今から私があんたを殺すとしよう。あんたは、あんたの言うやり方で私を止めておくれよ。
(苛立ちがそのまま静かに闘争への欲求へとシフトした)
(もちろん、だからといって圧倒的な不利は覆りはしないのだけれど)

別に、あんたがそうやって吼えることに異を唱えるつもりは無い。
ただ、自分が殺されるかどうかになっても、それを貫けるか?
貫けないなら、二度と邪魔はするんじゃないよ。
(鋭い目線で睨み付け、肩幅に足を開いて仁王立ち)
(攻撃する術はほとんどない。ならば、後は頼れるのは己の肉体だけだった)
(だから彼女は駆け出して、その勢いを乗せて鋭いローキックを繰り出した)
537清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/28(木) 01:33:37 ID:Vyex+zNH
(霧原の言っていることは間違ってはいない)
(だが和也はそれを認めたくはなかった。)
(するとある提案を持ち出すと和也の視界から霧原が消えた)
何?


(一瞬だった。彼女は和也の間合いに入り)
(足元へ強烈な一撃を喰う。体制を崩しそうになるが)
(顔が苦痛に歪み、必死に堪えた。)

クッ!!、上等だ・・・いいぜ。
やってやる俺のやり方でな!!
(吠えると桐原の胸ぐらを掴み、天高く投げる)
俺のやり方でアンタを止めてみせる・・
絶対に!!!
(投げた霧原を拘束しようとワイヤーを伸ばす)

【ごめんそろそろ限界】
【これで凍結していいかな?】
538霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/28(木) 01:37:45 ID:qqSUzmqY
【ん、了解だ】
【解凍はどうするかな、明日の十時ごろからでいいかい?】
539清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/28(木) 01:40:38 ID:Vyex+zNH
【できれば9時頃がありがたいが】
【それで構わないよ。今日はありがとう】
【下手糞なロールでゴメンね。】
540霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/28(木) 01:43:37 ID:qqSUzmqY
【いいや、構わないさ】
【でも一つだけ言うよ、確定ロールには気をつけよう】
【それじゃお休み、また明日……というか、もう今日か】
541清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/28(木) 01:46:21 ID:Vyex+zNH
【あ、ああ。じゃあまた夜に ノシ】
542大松=Lieselotte=侑菜 ◆Jgzg3l0jxA :2008/08/28(木) 01:51:57 ID:Joye0Rp2
【名前】大松=Lieselotte=侑菜(おおまつ りーぜろって ゆうな)
【年齢】18
【性別】女
【身長】168
【3サイズ】92-58-88
【容貌】ブロンドでロングの髪を後頭部で束ねている。
    束ねた先はワックスで上下左右に尖らせている。
    前髪はピンで左分け。
    足が長く、端正な顔立ち。
    機動性を高めるため制服のスカートを極端に短くし、ブラウスの胸元を開けている。
    耳に特徴的なターコイズのピアスをしている。
    軽い伸縮式の金属杖を持っている。      
【能力】「バースト」周辺の空気を爆ぜさせダメージを与えることができる。
          その際は無力透明。
          威力は同時爆発の数に比例。
          一撃必殺という能力ではない。
          別の物質を混ぜる事で色を付け煙幕にする事も可能。
          爆発させる為に使うものはその場所を決める眼力で、疲れてくると精度が落ちてくる。 
    「スラッシュ」手にもった指揮棒を振り下ろすと、空気を真空状態にしてかまいたちのような斬撃を浴びせる。
           バーストで仕留め損なったときや接近戦用に使用する。
           杖の能力により、腕の力に反比例して能力が発揮される為、疲れている時程斬撃が強くなる。
           鍔迫り合いの際は空気の膜を形成し、折れない用工夫している。        
【希望】雑談、バトル、エロール他
【NG】切断、死亡
【弱点】真空状態及び空気に触れないもの。
【備考】高等部所属、3年。
    愛称「ロッテ」ドイツ人の父と日本人の母を持つ。
    とはいえ、ドイツにいたことは少ししかなく、片言が喋れるかどうか。
    外見から留学生とよく間違えられるが留学生ではない。
    性格は普段は温和で、能力は襲われた時に使うのみの最低限に止めている。
    一方、一度襲われると相手が潰れるまで攻撃を止めない冷酷な面も持つ。
    異変に戸惑いつつも、生き残る為やむをえず能力を使うことになる。
    同性受けするところがあるとかないとか。

【お二人ともお疲れ様でした。】
【初めまして。待機しますね。】
543迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/28(木) 02:13:58 ID:NgrBrhEs
【こんばんは、はじめまして】
【お相手お願いできますか?】
【こちらのプロフは…>>8だったかと】
544大松=Lieselotte=侑菜 ◆Jgzg3l0jxA :2008/08/28(木) 02:17:51 ID:Joye0Rp2
>>543
【こんばんは、初めまして。】
【はい、よろしければお願いします。】
【プロフ、確認です。能力的にはこちら不利っぽいですね…あはは。】
545迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/28(木) 02:20:43 ID:NgrBrhEs
では、どうするかな
戦闘は時間的にちと無理がある
簡単な雑談(日常)ロールでいいかな?
546大松=Lieselotte=侑菜 ◆Jgzg3l0jxA :2008/08/28(木) 02:22:32 ID:Joye0Rp2
>>545
【そうですね。それで構いません。】
【一応学年的には同級ですね。】
547迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/28(木) 02:27:23 ID:NgrBrhEs
よし、では次は状況だ

場所は…図書室
同級生と言う事にしておいて
何やら考え込んでいるクラスメートの留年生に、何となく話しかけてみた…

そんな感じでどうかな?
よければ、こちらで書き出すけど?
548大松=Lieselotte=侑菜 ◆Jgzg3l0jxA :2008/08/28(木) 02:31:02 ID:Joye0Rp2
あ、留学生ってことに……。
一応留学生ではない設定でしたが…留学生に変えてもいいかもしれませんね。
うん、そうしましょう。

よろしければ、書き出しお願いします。
549迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/28(木) 02:35:49 ID:NgrBrhEs
(夏休み、学生に対しては常時開放されている図書室)
(軽く冷房のかかった空間は、一種のパラダイス)
(そんなパラダイスの中、テーブルに向かい、腕組みして考え込んでいる迫水がいた)
…………
(目の前のテーブルにはプリントが一枚)

【こんな感じでよろしく】

>>548
【そちらは留「学」生】
【こちらは留「年」生】
【何やらややこしいねw】
550大松=Lieselotte=侑菜 ◆Jgzg3l0jxA :2008/08/28(木) 02:44:41 ID:Joye0Rp2
(図書館の中、目立つブロンドの髪を図書館内の少ない人々に見られながら)
(その視線に、少々困惑しながら歩く女生徒が一人)
はぁっ……私どうしてこう、目立つんだろ……。
身長といい、髪といい、………胸といい。
私、もっと平凡に生きたいのに……。
さて、少しでも見た目に近づくために、ドイツ語の勉強でも……―ん?
(ドイツ語辞書の場所を目指していたロッテは)
(視線の先に同級生の姿を発見して、近づいていってみる)
(そして、テーブルをこつん、と叩いて)
こんにちは、迫水君。どうしたの、難しい顔しちゃって。
(にこっと微笑みかけ、テーブルに腰かける)
(少しスカートの縁からは何か見えているかもしれない角度で)

【それじゃあ、こちらの書き出しはこうでお願いしますね。】



>>549
【ああっ、思い切り勘違いしましたっ…。orz】
【それなら、設定そのままでもいいですね…。(汗】
551迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/28(木) 02:55:31 ID:NgrBrhEs
ん…あ、あぁ…大松さんか…
(テーブルを叩く音に我に返る)
(見上げれば見覚えのあるブロンド)
いや、これだよ、これ…
(プリントの端を摘んでヒラヒラと振って見せる)
「進路調査」…俺出してなかったんだよな…
(ロッテの短いスカートから伸びる、スラリとした脚)
(目のやり場に困り、金髪の同級生とは反対側---窓へと顔をそむける)
行儀悪いぞ…
552大松=Lieselotte=侑菜 ◆Jgzg3l0jxA :2008/08/28(木) 03:03:42 ID:Joye0Rp2
あぁ、って…つれないなぁ…。
もう少し、「大松さん、こんにちは(にこっ)」くらいしてくれてもいいのに。
(少し頬を膨らまして、拗ねたふり)
(それでも足りないのか足をぶらぶらとさせて)
ん…これって……?
(プリントに顔を近づけ)
………あー……。
もう提出期限今日だよね。
どうするの、迫水君…進学?
(顔を近づけ迫水君をまじまじと大きな瞳で覗き込み)
って、ぁ…顔そらした……むー。
(軽くじゃんぷして、とん、と着地すると)
(顔の正面に回って腰を屈めて、顔と顔を近づけてじっと見つめて)
これなら、行儀悪くないよね♪
(ただ、覗き込んだ姿勢のせいで、開いた胸元からブラがちら見できる形で)
553迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/28(木) 03:17:43 ID:NgrBrhEs
お、あ、それなら…って、近いってば!
(近付いた顔に慌てて少しのけ反りながら)
(距離が離れた所以で、開かれた胸元が、視界にモロに飛び込んでくる)
あ、あ、うん…どうするかな…
(顔をほのかに赤くして)
(指に摘んだプリントに、無理矢理視線を戻す)

…進学しても、特にやりたいことはないしな…
(否、やりたいことは決まっている)
(あの人と共に…)
(口では反対の言葉を紡ぎながら、顔に真剣な表情が宿る)
554大松=Lieselotte=侑菜 ◆Jgzg3l0jxA :2008/08/28(木) 03:25:31 ID:Joye0Rp2
あっははー……♪
そんなに驚かなくてもいいのにぃ。
ん……どしたの…?
(本人にとっては別段それを意識した行動でもなく)
(朗らかに、言葉を紡いでいって)
………まだ、考えてるの?
って顔あかーい……どうしたのかなぁ。
なんかイケない想像でもしちゃった?
(くすくすっと笑いながら、冗談めいて)

うーん…どうせ最終的には自分で決めるんだし…。
そんな悩んで書かなくてもいいんじゃないかなー。
って…あれ、すごい真剣……。
迫水くん……お〜い…。
(手を迫水君の前で振って)
555迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/28(木) 03:36:33 ID:NgrBrhEs
あのね…胸、開きすぎ
(はぁ、と溜め息を漏らして、指摘する)
(が、すぐに自分の世界へと没頭してしまう)

ん、あ、あぁ…ゴメン
少し考えちゃって…
ん〜そうだな、いつまでも悩んだって答えは出ないし
(プリントに「進学せず」と記入)
ありがとう、大松さんの言葉で決心がついたよ
(ロッテに顔を向けて吹っ切れたような笑顔を見せる)


【すみません、そろそろ〆でよろしいでしょうか…?】
556大松=Lieselotte=侑菜 ◆Jgzg3l0jxA :2008/08/28(木) 03:42:49 ID:Joye0Rp2
だって、この方が動きやすいし涼しいし。
仕方ないじゃない。
何よー、そんなため息つかなくったってー…。
(そんなに気にすることだろうかと思って)
(うぅ、と唸りながら困った表情で)

ま、真剣に悩むのは分かるけどねー。
目の前の女の子を無視するのはどーかと思うよぉ?
(言葉に攻める語気はなく、くすっと笑って)
進んでみないと分からない事ってあるしね。
私の?あはっ、嬉しいなぁっ。
(にこっと満面の笑みで。抱きしめると胸の谷間にぎゅっと迫水君の顔を挟む形になってしまって)

【はい、いいお時間ですし…お願いします。】
557迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/28(木) 04:04:39 ID:NgrBrhEs
あのな、少しは見せつけられる、ヤローの気持ちも考えろってことだよ
(もう一度深く溜め息をつく)

悪いね、少しマジになってたから
(照れくさげに苦笑い)
そうだな、先には進んでみなきゃ分からないよな
(荷物をまとめながら、ロッテの言葉に相槌をうち)
さて、俺はこれを出してこないと…んぷっ!
(立ち上がり際に顔が完全に埋まる)
ん〜ん〜〜〜
(暫くジタバタともがいていだが、腕を掴んで無理矢理ロッテを引き剥がす)
ぶはっ、はぁ、はぁ…し、死ぬかと思った…

と、とにかく、今日はありがとうな
また、新学期に
(顔を真っ赤に染めたまま、図書室をあとにする)


【こちらはこんな感じで〆ます】
【そちらの〆を見届けてから落ちますね】
558大松=Lieselotte=侑菜 ◆Jgzg3l0jxA :2008/08/28(木) 04:11:53 ID:Joye0Rp2
うーん、そういうものなのかなぁ。
確かに男の子って、私のここ見るよね。
みたって別に何もないのに。
(不思議そうな顔でうーんと唸り)

ま、そういうことならしょうがないよね。
真剣になれるって、いいことだし。
(微笑んで返して)
それで、また考えるときが来るよ。
その時にどうするかが大事じゃないかな。

……ぁ、ぁー。
ごめんね、つい………。
嬉しいとすぐこうしちゃうの、悪い癖だよねー…。
(しゅん、と項垂れて)
でも、大丈夫みたいでよかった。

ううん、どうもいたしまして。
うん、もうすぐだけどね。
それじゃーねー。

さて、私も勉強頑張らなきゃ…。
(そしてまた周囲にじろじろと見られながらドイツ語の勉強をするのでした…)

【私もこれにて〆です。】
【遅い時間にお相手、ありがとうございました。】
【予想より明るい子になっちゃってびっくりです…。】
559迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/28(木) 04:15:23 ID:NgrBrhEs
【こちらこそありがとうございました】
【色々と楽しませて頂きました】
【遅レスに付き合わせてしまい申し訳ありません】
【次の機会がありましたら、その時はよろしく】
560大松=Lieselotte=侑菜 ◆Jgzg3l0jxA :2008/08/28(木) 04:18:03 ID:Joye0Rp2
【こちらも楽しかったです。】
【レスはこちらも早くないですし…。】
【はい。機会がありましたら。】
【それでは失礼しますね。】
【おやすみなさいませ。】
561迫水 直 ◆qS1T/ZbJ/Y :2008/08/28(木) 04:20:32 ID:NgrBrhEs
【では、落ちます】
【スレをお返しします】
562郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/08/28(木) 19:40:59 ID:sCCjki8x
しばらく待機させてもらうぜーっ
気軽に話しかけてくれよっ!
563郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/08/28(木) 19:52:13 ID:sCCjki8x
…と思ったけど、解凍予定があったみたいなんで、
退散っ!
564清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/28(木) 20:55:40 ID:R8Nz3V93
【約束の時間より少し早いが霧原待ちで待機】
565霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/28(木) 21:16:14 ID:qqSUzmqY
普通に十時からだと思っていたからね、戻ってきてみたらもう居るもんでびっくりしたよ。
だが、あのやり取りではそう取られても仕方が無い。
そして、いつまでも待たせてしまうのも忍びない。
というか、もう待たせてしまっているんだけどね。

そういうわけで、レスを返すよ。少し待っていてくれ。
566清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/28(木) 21:19:29 ID:R8Nz3V93
いや、すまないこっちこそ;
ゆっくり待つよ。
567霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/28(木) 21:32:05 ID:qqSUzmqY
>>537
やってみるといい。私とあんた。思い知るのはどっちかな?
(蹴りを放った足に帰ってきたのは確かな手ごたえ)
(どうやら、足まで義足というわけではないらしい)
(それに、効いてもいるようだ。ならば、生身の部分に当てていけばいい)
(そう考えたその矢先)

っ……ぐ、ぅっ!?
(思いがけず強い力で引っ張られ、そのまま大凡人間らしからぬ膂力で空へと放り投げられた)
(人間らしからぬ、と言っても。その力を生み出したは恐らくあの義手なのだろう)
(そしてそんな彼女を追って、打ち出されたワイヤーが迫っていた)

(さて、困った。それが彼女の正直な心情だった)
(身動きの取れない空中で、さらに操るべき液体がまるでない状態で)
(正直、どうすることもできなかった。……今のままでは)

殺す気でかかるってのは、こーゆーことさ。
(彼女に迫ったワイヤーは、彼女の手首を食い破って現れた朱い糸によって阻まれた)
(それと同時に、地面を向いていた足先から、靴を食い破って朱い液弾が撃ちだされた)
(当たれば幸い、当たらなくとも、地面に降りるだけの余裕は稼げるだろう)
568清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/28(木) 21:47:14 ID:R8Nz3V93
!!
(身動きの取れない空中なら確実に捕獲できると確信していた)
(しかしそれは予想外の出来事が起きる)
(霧原を捕獲したワイヤーは何かに阻まれる)

(そしてカウンターのように何かの弾丸が飛んでくる)
(和也はとっさにもう片方の義手からワイヤーを発射し)
(弾丸を弾き落下する。)
(目の前におちた弾丸を確認する、暗がりで良くはわからないが)
(何かの液体のようだ)

・・・・そうだよなあんな傷ができるんだ
普通の人ってわけじゃないよな。
(和也は冷や汗を掻き、仕切り直しだと)
(ワイヤーを掴み、鞭のように地面を叩いた。)
569霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/28(木) 21:57:39 ID:qqSUzmqY
(ワイヤーを阻んだ朱い糸はそのまま地面に突き刺さり、彼女を支える柱となって)
(まるで何処ぞの体操選手かのように、空中で倒立。そのまま わずかに停止して)
(完全に落下の勢いを殺してから、ゆっくりと、優雅に地面に降り立った)

それはお互い様だ、と言いたいが……今回ばかりは遠慮しておく。
生憎とこっちもそう余裕はないんだ。無駄口は控えさせてもらうよ。
(と、そんなことをわざわざ告げてしまうあたりがどうしようもないのだが)
(直接血液を使った戦いは、急速に彼女自身の血液を消費していく)
(たとえ戦うために特化している彼女の体でも、長々と戦い続ければどうなるかは想像に難しくない)

(それ故に、今日の彼女がとった姿は、いたってシンプルなものだった)
(腕を覆って朱い刃が一対。そして踵からも弧月状の刃がまた、一対)
それじゃあ今度こそ存分に、殺しあおう。
(そして駆け出し刃を振るう。伸びた刃は直接清水を捉えずに、後ろのフェンスを切り裂いた)
(それなりの重量を持ったフェンスが清水に向かって落下する)
(それにあわせて、今度は鋭い前蹴りを放った)
570清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/28(木) 22:15:09 ID:R8Nz3V93
(彼女の腕が何かの液体に覆われ刀のような形になり襲いかかる)
(和也は義手を構えるが素通りする。)
(外したのか?と思ったが自分の影が大きな影に重なろうとする)
(見上げるとフェンスが迫ってくる。)

クッ!
(落下するフェンスを片手で受け止めた。)
(だがそれは囮らしく霧原の足が迫ってくる)
(しまったと思い和也は地面に刺さったワイヤーを切り離す。)

またさっきと似たような手か!
(迫る前蹴りに間に合うかわからない)
(ワイヤーを切り離した義手を前蹴りめがけて拳を振るう。)
571霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/28(木) 22:26:01 ID:qqSUzmqY
(蹴り上げた足に向かって義手の拳が迫る)
(合金の拳に生身の足で迎え撃つのはまさに文字通り、骨の折れる仕事だった)
(さすがにそんなことをするわけにもいかないと、蹴り上げる先をとっさにずらす)
(すると折りよく踵の刃が義手に食い込んだ。……しかし)

さすがに……斬れないかっ!
(朱い刃は力負け、そして砕ける。大きく空振った足はバランスを失い、つられて彼女の体も揺らぐ)
(それは大きな隙になるはずだった。しかしそうはならなかった)
(とっさに地面に突き出した腕、その先から伸びた朱い刃が再び支柱となって体を支える)
(そうして振り上げた足は、再び踵の刃を成して。その刃がもっとも力を発揮する一撃)
(すなわち、踵落としをその体制から見舞ったのだった)


(まあ、丈の短いスカートでそんなことをしたらどうなるか。そんな配慮を忘れるほどには、彼女は必死であったようだ)
572清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/28(木) 22:42:34 ID:R8Nz3V93
(放った拳は踵から生えた刃にぶつかり)
(義手は地面に突き刺さってしまう。)

(自分に向けられた蹴りは避けられすでに次の体制に)
(変わっていた。和也はすぐに体勢を整えようとするが)
(地面に突き刺さった義手が抜けない状態になる。)

くそぅ・・・抜けない。
(必死に抜こうと義手を動かす和也、桐原の踵は)
(すでに刃を生やしていく。)

やば・・・・ッ!抜けろぉ!!
(義手力いっぱい引き抜き、ようやく地面から離れた。)
(しかしその体制はもはや無防備の状態になる。)
573霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/28(木) 22:55:30 ID:qqSUzmqY
(まさしくそれは好機という奴だろう)
(もともと崩れかかった体制を無理やり建て直し、強引に放った踵落とし)
(スピードがあるわけでも、ロクに体重が乗っているわけでもない)
(ただそれでも踵に生えた刃がある故に、それは十分に必殺の一撃足りえるだろう)
は……ぁぁっ!!
(もとより言葉を放つ余裕など無いほど刹那のことだから、言葉も交えず踵を落とした)

(振り下ろした踵は、確実に肉を切る感触を彼女に伝えた)
(そしてそのまま勢いに逆らわずに体を流す。そうして清水に背を向ける格好となった彼女)
これが、殺すってことだよ。
(自ら放った一撃の成果を確かめようと、悠然と振り返ったのだった)
574清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/28(木) 23:17:04 ID:R8Nz3V93
かっ・・・はぁ・・ッ・・・・
(迫る踵の刃は和也の右胸から左腹部へと斬られる)
(そして力がどんどん抜けるよう感覚が走り)
(和也は声にならない声をし倒れる。)

(霧原は確実に仕留めたと思い背を向けているのだろうか)
(このまま死ぬわけにはいかない。そう思った和也は)
(わずかに残った力を振りしぼり必死で立ち上がろうとする)

そうかい・・・だ・・だけど・・・俺はまだ死んでない!!
この両腕が動く限りは・・・何度だって立ち向かってやる!!!
(足元がふらついてはいるがやっとのことで立ち上がる)
(そしてポケットから青いカードを取り出し左手首に差し込んだ)

『knight arm』
(電子音が鳴り、義手をかざす)
(すると掌から重力波を発生し、霧原背後にあるフェンス)
(めがけて掌を押しつける)
575霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/28(木) 23:26:53 ID:qqSUzmqY
は……はぁっ。っく、ぜぇ、ふぅ。
(やはりこの戦い方は燃費が著しく悪い)
(たったこれだけの動きで、もう息が上がってしまう)
(それでも、何とかこの場は凌いだだろう。少なくとも深手は与えたはずだった)

まだ、立つか。……いいや、それでこそ殺し合いだね。
どっちかが死ぬまでは、終わらないさ。
(満身創痍の清水、そして、見た目とは裏腹にかなり消耗している彼女)
(お互いに、長期戦はもはや不可能。ならば目指すは次なる必殺)
(……と、彼女が意気込み、再びその刃を振るおうとした矢先、聞こえてくる電子音)
(そして突き出される掌。本能的に危機を察してその場を飛びのこうとしたが)
(血液を失い始めている上に、連戦のダメージが色濃く残るその体は、思った以上に働いてはくれなかった)

っ……ぐ、がああぁぁああぁぁっ!!
(わずかに跳び上がった体は、そのまま背後のフェンスへと叩きつけられた)
(折りしもそのフェンスは、先ほどまでの戦いで溶けて歪んでいたもので)
(捻じ曲げられて鋭く尖ったフェンスが、彼女の脇腹に突き刺さる)
(衝撃波の威力はそれだけに留まらず、その衝撃で半ば意識を失いかけた彼女の体を)
(フェンスごと引きちぎり、そのまま夜の闇へと叩き落そうとさえしていた)

(そして、もはや彼女にはその力に抗う術は何一つ残されてはいなかった)
576清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/28(木) 23:42:39 ID:R8Nz3V93
や、やった・・・のか・・
(重力波を桐原に放ち攻撃が命中すると)
(両膝は力が抜けペタリと座り込む)

(吹き飛ばした霧原をみると脇腹がフェンスにより貫通し)
(今にでも地面に落ちてしまいそうな状態だった。)

ま、まずい・・・このままじゃ・・・ぐぅ・・・んん
(ふらつきながらも立ち上がり霧原に近づこうとする)
(身体がよろけ倒れそうになりながらも一歩、もう一歩へと)
(彼女に近づいていく。そしてフェンスに張り付いた)
(霧原の身体を掴み助け出すと、和也はそのまま倒れた。)
577霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/28(木) 23:57:41 ID:qqSUzmqY
ぅ……く、ぁは。やられちゃった、な。
(目覚めは最悪だった)
(まずは痛みで眼が覚めて、酷い脱力感に苛まれ)
(そして、背を預けていた頼りない壁がゆっくりとねじれていった)
(深い深い闇の中に、抗しうる術もなく落ちていく、その直前に)
(力強い……とは言いがたい手が、彼女を掴んでいた)

私は、殺し合いをしようって言ったんだけどねぇ。
……なるほど、私がどう思っていようと、清水。
あんたの方は、殺し合いをやっているつもりなどない、そういうことか。
(果たして、彼女に放たれた重力波の威力はいかほどだったのだろうか)
(それとも、この建物自体が老朽化していたのか、先の戦闘のダメージがあったのか)
(みし、と床がきしみ、ひび割れた)

……こんな奴にやられるなんて、正直悔しいが。認めてやろうじゃないか。
せいぜい貫き通して生きなよ。
(そして、床が砕けて二人の体は宙に舞う。その、直前に)
(最後の力を振り絞って放った朱い糸が、清水の体を絡めとり、放り投げた)
(手荒ではあるが、その体が確かに崩落の安全圏へと逃れたのが辛うじて見えて)
あーあ、今日はついてないな。
(そして、床の欠片やフェンスの残骸とともに、彼女は落ちて行った)
(破片の中に紛れて見える、星の夜空を眺めながら)

(それは、酷く長い時間見えているようにも、感じられていたのだった)

【というわけで、次回に引きつつ私はこれで〆としたいな】
578清水和也 ◆Nd8jn1Frjo :2008/08/29(金) 00:23:28 ID:LvzzKC2V
(倒れてからしばらく経ち、桐原が眼を覚める)
(彼女が息を吹き返したのを確認すると和也は)
(よかったと息を撫でおろした。)

・・・まぁそう思ってくれてもいい。
殺すまでいかなくても、相手がもう何もしてこないなら
それで充分だろ?
(霧原の言葉に力無い笑みで返す。すると周りの床が)
(床が崩れはじめていく。)
(和也はマズイと思いポケットからカードを出そうとするが)
(身体がもう動けずにいた。)
(それ以前に移動用につかうスイングアームは先の戦いで)
(使っていたことを疲労の所為か忘れている。)

!!?・・・ぁッ霧原アンタ・・・
(お互いも動けない、ここまでかと絶望すると和也の身体に)
(液体のような物が身体に絡み、桐原の傍から離れていく)

ぐっ・・・霧原・・し、死ぬなよ・・・死なないで・・・
(安全圏に到着し、体を引きずり桐原の落ちた暗闇の穴を)
(覗こうとするがついに限界となり和也は意識を失い)
(気絶した。)

【これでこちらも〆】
【レス遅い上に内容最悪で申し訳ない】
【また機会があれば相手してください。】
579瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/29(金) 20:41:31 ID:fXp9RNmo
さて、最近わりと暇が多いもので少し待機と。

プロフは>>3で。
580隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/29(金) 20:45:42 ID:uW2uOGYl
【どうも、こんばんは先輩】
【よろしかったら、お相手願えますか? プロフは>>204です】
581瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/29(金) 20:48:52 ID:fXp9RNmo
こんばんは。こちらでは初めましてですね。
もちろんお相手させていただきますよ。

さて、初顔合わせになりますがどうしましょう?
582隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/29(金) 20:54:30 ID:uW2uOGYl
【では、よろしくお願いします】
【やっぱり、夜に出会って戦闘が、キャラ的にはやりやすそうですが……】

【もしよろしければ、共闘というのをやってみたいです】
【私のストーリーで恐縮ですが、私のような能力者を攻撃する敵キャラを出してみたいのです】
583瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/29(金) 20:59:29 ID:fXp9RNmo
では、後者の案に乗りましょう。
顔見せ代わりの戦闘で終わるよりも 、そちらの物語に絡ませて頂く方が楽しくもありますし。
では書き出しは隙屋さんからでよろしいですか?
584隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/29(金) 21:00:42 ID:uW2uOGYl
【はい、ありがとうございます】
【では、ちょっと書き出しますので……少々お待ちを】
585隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/29(金) 21:15:49 ID:uW2uOGYl
【……悲劇が、おきた……】
【カミナリで、パソコンが再起動して……書いてた分、消えた……】

【書き直して、いいですか……?】
586瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/29(金) 21:17:47 ID:fXp9RNmo
ああ…なんか一部地域で凄いらしいですねぇ

ええ、天災は止む無しです。お待ちしてますので、焦らずに書き直してください。
587隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/29(金) 21:18:33 ID:uW2uOGYl
【ごめんね……なるべく短く、やり直すから……】
588隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/29(金) 21:28:43 ID:uW2uOGYl
(ひと気のない夜の街を、私は走っていた)
(今夜の街は、いつになく異常だった。人の気配がない上、街灯もすべて消えていた)
(道を照らすのは、青く大きな月の光だけ……)
(いや、もうひとつ。私の背後に、巨大な光源がついて来ていた)

「んっふっふっふー。無駄無駄無駄アァだよぅ? 逃げたって無駄なのよー、『クオンタム』。
 あたしはあんたを始末しなきゃなんないんだから、逃がしてなんてあげないよ?」

(バカに明るい女の声が、背後から浴びせかけられる)
(それは、敵だった……私がこの街で遭遇した、何人目かの、敵と呼ぶに足る、人を超越した存在)
(しかし、そいつは、今まで遭遇した連中とは違っていた)
(魔を狩る人間とか、トレジャーハンターとか、そういう、私とは違う世界の連中ではない)
(同類だ、と、肌で感じる――私と同じ起源を持つ、異能者)

「『ザ・リンクス』から、あんたを殺せと命令されてんのよー。
 これはちょっと気合い入れなきゃいけないじゃん? 能力くれた恩人の頼みだしさー。
 てなわけだからさ、お命ちょうだい? ちょうだいよ、ね? ね?」

(私は振り返って、そいつを見た……顔はわからない。真っ赤に輝いていて)
(というか、全身が輝いていた。燃えているのだ。頭からガソリンを浴びて、煙草でも吸ったかのように)
(火達磨になった怪人が、私を笑いながら追いかけてきているのだ!)

くそ……なぜこんな時に、誰にも出会わない……!

(私では、あれに勝てないことは見ればわかった。能力の相性が悪い)
(逃げ切らなければ……でなければ、援軍を見つけなければならない)
(私に代わって、あいつと戦ってくれる誰かを見つけられなければ、私は……死ぬ)

【お待たせしました!】
589瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/29(金) 21:45:49 ID:fXp9RNmo
…しかし最近の遭遇率と来たら夜の蛾並みですかね

(いつもの如く、夜の素材採取に歩く。最近はそれこそちょっと暗がりにいけば小物の妖魔の死体が転がってるから堪らないのだ)
(かくして今夜もと、繰り出したが使い魔が探し当てた気配は尋常では無かった)

ん――前言撤回。クワガタくらいでしょうか?
存外に大物ですね…。

(進むにつれて人の気配が薄れてゆく。いつしか街灯も消え…人より敏感な虫や野良猫の気配など完全に失せている)
(その暗がりの底から異様な魔の波動だけが流れてくる――近い)

来た…か?

(闇の回廊と化した道の中から月明りの下へ駆け出て来たのは一人の小柄な人物)
(いざと身構えたがどうにも様子がおかしい)

……ああ、追われていた…ですかね?
なんとも災難なことです。はい。
(そう、その背後にはまだもう一人…焼身自殺の最中にしてはやけに活きのいい人影を認め、事態を把握した)
(おそらくこの人物は、哀れな犠牲者…そうあたりをつけた)
590隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/29(金) 21:58:37 ID:uW2uOGYl
(見つけた!)
(十分以上走りに走って、体力も限界に近付きかけていたころ、やっと人影を発見した)
(少なくとも、敵ではないと思いたい)
(走ってきた私を見て、追われていたのかと言ったから)
たッ……た、たす……。たすけてっ!
(その青年の後ろに逃げ込み、必死に息をととのえる)
(しかし……この青年の落ち着いた反応……もしかして、こいつも異能関係者か?)
(最初は、適当な人間をおとりに使って、逃げおおせようとしていたのだが……)
(もし戦闘能力のある人間なら、勝ち目も……あるかも……?)

「あれー?」
(追いついてきた火達磨は、素っ頓狂な声をあげて、彼を指差した)
「なんで、なんでここに『クオンタム』以外がいるの? ねーねーなっちー、どういうこと?
 あんたの能力で、『クオンタム』とあたしたち以外、ここから追い出したんじゃなかったの?」
(火達磨は後ろを向いて、誰かに呼びかけていた)
(彼女(?)の背後の暗闇の中で、何かが蠢いた……少女だ。背の低い、小学生ぐらいの、女の子)
(真っ黒な長い髪、真っ黒な目。無表情な、日本人形のような少女)
(それが、火達磨の後ろに立ち、私たちを見ていた)
「……私の能力、『ミラボー伯爵』は……」
(少女の声だ。火達磨に比べ、落ち着いていた)
「『ミラボー伯爵』は……秘密を守る能力。任意の秘密を持つ者を、現実とよく似た、複製空間に隔離する。
 つまり、彼も私たち同様、秘密を持って生きているから、ここにいることができる……。
 ……超常の力を行使できる、という秘密を、持っているから、こそ……」
「ふーん」
(感心した風に、火達磨は頷く)
「じゃあ、つまり彼も抹殺対象? ザ・リンクスには、クオンタムを始めとする異能者をぶっ殺せ的な
言い方されてたしー。
 それにしても、うわ、あたし初陣で2対1? やっば! でも、これ勝ったらカッコイイよねー。
 というわけで、そこのカレシ。悪いけど、あんたにも死んでもらうよー?
 あたしの無敵の『ジョーヌ・フラム』に焼かれてね!」」
(現れた青年を、火達磨はビシッと指さして、火達磨は宣言した)

く、詳しい話はっ、している、暇がない……。
(青年の肩を掴んで、もたれかかるようにしながら、切れ切れに言う)
ただ……あなたが、戦う方法があるなら……手を、貸してくれ……。
ぼーっとしてたら……ふたりとも、殺される……。
591瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/29(金) 22:14:37 ID:fXp9RNmo
――ふむ?…ふむ……なるほど

(背後に隠れた人物と眼前の二人を交互に見、話しを頭の中で整理しながら、相槌を何度か)
(どうやら一方的な妖魔の一般人への虐殺ではないらしい)

ああ…何か違和感を感じましたが、魔術の結界とは様式が違うので気付けませんでしたね

…ふむ、色々と楽しい話しが聞けそうですが…問答無用ですか?
やれやれ……

(殺す。そう言われたことよりも、怪人たちの異能力やその背後の事情に興味を惹かれたが…)
(しかしどうにも詳しく話しを聞けそうにはない)
(溜め息を一つ吐くと体を黒いローブが覆う)

…ええ、手を貸しますよ
僕は、まあ、魔法使い的なものです
貴女、言うからには闘えるのでしょう?
期待しますよ

(隙屋に抑揚の薄い声で応える)
(眼前の火達磨の能力は見た通り。もう一方は戦力外と見た)
(2対1なら勝つ算段もつくだろう)
592隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/29(金) 22:27:59 ID:uW2uOGYl
魔術――結界……やっぱり、あなたも……。
(やはりそうだ。彼もまた、異能の世界の住人だ)
話を楽しみたいのなら、あとで、いくらでもお付き合いするよ。
生き残れるなら、それくらいは安いものさ。
(戦力だ……心臓の鼓動が、落ち着いていく)
(勝ち目は、ある)
魔法使いね? ふ……そういうのも、この街にはいるのか。
坩堝……本当に、坩堝だ……。
(回復してきた自信に、かすかな笑い声を上げながら、胸元から包丁を取り出す)
多少は……戦えるって程度かな。プロじゃない。
そして、もうひとつ……悪い知らせがある……。
(火達磨を睨みながら、私は青年の耳元で囁く)
私は、ある能力を持っているんだが……それは、たぶん戦闘にそれなりに役立つ。
ただ、光に弱いんだ……あいつ、めちゃくちゃ燃えてるだろう?
あんなに光を放たれていては、充分に戦えないんだ。
魔法使いさん、あいつの放つ光を遮るような方法はあるかな?
あるなら、少しは役に立ってみせるよ。

(相手も、こちらとの戦闘のために、準備を始めた)
(『ミラボー伯爵』という能力を持つ少女は後退し、闇の中に隠れる)
(それを確認し、火達磨は両手を上げた。炎がごうごうと音を立てて、その大きさを増していく)
(炎の先は二股に分かれ、月に向かって咆哮する、巨大な狼のあぎとへと姿を変えた)
「あたしの能力はあ……生命エネルギーを炎に変えて、それを好きな形に変えて遊ぶことができるわ!
 たとえばこんな感じぃ……ていっ!」
(野球で、ピッチャーが球を投げるような、腕の動き)
(ごうっ、と音を立てて、輝く火の玉が飛んできた……いや、それは狼!)
(狼の形をした炎が、唸り声をあげながら、私たちに迫る!)
593瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/29(金) 22:43:52 ID:fXp9RNmo
ふむ…炎の光を遮ればいいんですね?
はい、善処致しますよ

(とは言えど、あの火勢では自分の生半可な魔術で水を呼んでも体を纏う炎を消すには足りない)
(何か手は――そう思案する間を、もちろん敵である火達磨が待つ筈はない)
(月夜に煌々と聳える火柱が狼に変じ、牙を向いて迫り来る)

下がって……多少は防火性能あるんですよ、これ?
ふふ、自慢の一品なんで、ぐ、むぅ…っ!!

(ローブの裾をはためかすとその後ろに隙屋を庇い、炎狼を食い止める)
(…並みの炎ならそれで済んだろうが、さすがに狼を象られただけはある)
(執拗に炎の牙を突き立てて肉を食いちぎらんと貪りつく)

ここで質問。
…僕を信じますか?
信じるなら…コイツもあの炎もなんとかします。
奴に向かって走ってください。
(未だに食い下がる炎狼と格闘し、自慢のローブも流石にそろそろブスブスと焦げた音をたて出して)
(それでも確信に満ちた口調で隙屋に提案したのは火達磨への突撃だった)
594隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/29(金) 23:01:02 ID:uW2uOGYl
ああ、頼りにさせてもら……って!?
(黒いローブが、私を頭から覆い、視界を遮る)
(確かに、光は遮られた……しかし、このままでは)

くっ! 重……!

(どし、とのしかかってくる、これはあの炎狼の重みだろうか)
(炎のくせに、重さまであるとは……なんてヤツ)
(がしっ、がしっと、ローブの上から何かが叩きつけるような音がする)
(狼の攻撃だ……単なる狼の形をした炎の弾でなく、狼として、自立して動く存在となっているようだ)
(それは、本物の狼の牙並の攻撃力を持っているとしたら……)
(ただでさえ、熱だけでも致命的な攻撃なのに、噛みつきまで喰らってしまったら、どうなるのだろう?)

「はいはいはい! 仲良く団子になっちゃって、おアツイねーッ!
 でも、このくらいの温度で何とかなるとか思わないでねっ! もう一発あああぁぁつっ!」

(ドン、ドンと、新たなる衝撃!)
(見えないが、大体の想像はつく。第二、第三の炎狼が、私たちに取りついたのだ)
(このローブ、どれくらいの耐熱性があるのだろう?)
(何匹の狼による攻撃にまで、耐えられるのだろう?)

「あ……一発って言ったのに、二匹撃っちゃった……ま、いっか♪」

(ッく……! だ、大丈夫なのか、これっ!?)
(熱気が、ローブの隙間から、内側に入り込んでくる)
(オーブンの中みたいだ……汗が吹き出る)
(たたらを踏むと、足が重い。驚いた。地面のアスファルトが熱を持って、靴底のゴムを溶かし始めている)
(どちらに驚くべきだろう? これだけの熱を出している敵か? この熱に耐えているローブか?)

は、走れ、ってえっ!? あれにかい?
(突然の提案に、私は驚かざるを得ない)
…………自信が、あるんだね? 本当に、あるんだね?
(信じる、信じないで言うと、微妙なところだった)
(だが、ここは彼を信じるしかない。いや、論理的に、信じることに決めた)
(ここで私が死んだら、彼も火達磨に殺されるだろうから。二人の利害は、一致するはずなのだ)
……しくじらないでね。しくじったら……地獄で、恨み言だ。

(ばっ、とローブをまくって、駆け出す)
(目指すは敵、『ジョーヌ・フラム』。火達磨の女)

おおおおおおおおおおおおおっ!

(包丁を腰だめに構え、突撃する!)
595瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/29(金) 23:24:05 ID:fXp9RNmo
僕、いじめられっ子でしてねぇ
――ふふ、そんな僕がまさか女の子を庇って盾になんて…
憧れのシチュエーションですね…今夜はいい夜です

(あまり似合わぬ強がりを言って見せるが暑いなんてもんじゃなく、熱い)
(更に増した狼から発される熱量はサウナどころの比ではなく、ローブが保っても先に二人の意識が熱で途切れると予感させた)
(視界はもはや輝く炎の黄金にも似た輝き一色)

……ええ…って、包丁?
何やら女の子がやるとやたら迫力ありますよね、ソレ

(どうやら隙屋は自分を信じてくれた。有り難い)
(気迫の咆哮と共に構えた武器は意外にもよくある刺身包丁)
(この炎の狼の群れに比べたら頼りなくも思えたが…闘えると言った彼女を信じるしかない)

――と、それでは行きますよ?

(駆けてゆく彼女の小さな背中に呟く…瀬尾の足元から黒い、霧のようなものが立ち上がる)
(それは人の顔を成して、炎の狼を、喰った)
(バクン!そんな音がした。まるで消しゴムでかき消した様に狼の一匹の腹から先が消える)
(バクン、バクン、黒い顎が開いて閉じる度に狼の体が飲み込まれる)

…先日、炎術使いとやり合いましてね
大層怒らせたので護身用に創ったのですが…思わぬところで役に立ちました

…実体に対しては一切攻撃する術は無いのですがね
さあ、炎は遮りましたよ!ブスッとやってください!!

(逃げようとしたのか、隙屋に飛び掛かろうとしたのか)
(瀬尾の体から離れた狼も下半身から食いちぎり、次なる「餌」を求めて火達磨の女へと)
(それは隙屋を飛び越えて先行し、視界を黒く遮り――恐らく生み出す光の源…身に纏う炎を端から喰い荒らすだろう)
596隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/29(金) 23:45:47 ID:uW2uOGYl
「おーっと! カミカゼ特攻キタよこれ!
 その度胸、買ってあげるわ! それはもう、洗濯機でも買うかのようにー!」
(ジョーヌ・フラムは愉快そうに笑うと、両手を前に突き出すような仕草をした)
(炎は、彼女の手の周りに集中し、ひときわ大きなあぎとを作り出す)
(狼どころではない。それが模しているは、龍)
(巨大な龍が大口を開けて、私の目の前に立ちふさがった)

――信じるよ。私は、あいつに向かって、走るんだ。

(それに怯える必要はない。熱気と、白色に近い輝きに目が痛くなったが、怯まない)
(ジョーヌ・フラムは、その動きをどう思っただろう?)

「やけっぱちかなぁクオンタム? あんたの力は、あたしの炎の前じゃ使えない……。
 それなのに突っ込んでくる。死を覚悟したんなら、それでもいいわ。
 あたしの仕事が、楽になる……喰らえエエエェェェッ!」

(龍も、私に向かって突撃してきた)
(その下顎が、アスファルトを熱するどころか、一瞬で溶岩化して、あたりに飛び散らせる)
(数万度はあるかもしれない……人間など一瞬で蒸発させかねない熱が、私を飲み込み……)

(飲み込まなかった!)

「う、うえっ!? な、何よあれええっ!?」

(怯んだのは、ジョーヌ・フラムの方だった)
(声だけで判断するしかないが、彼女の目が驚愕に見開かれているのは、間違いない)
(背後で、ばくん、ばくんと、カバンが開閉するような音がした)
(何が起きているのか? 見たい気もしたが、今はとまれない)
(あとで聞けばいい……生き残ってから!)

(走る私を追い抜いて、何か黒いものが、ジョーヌ・フラムに走った)
(それの威力は凄まじかった。あの巨大な龍が、一瞬で上下真っ二つに切り裂かれた)
(いや、食いちぎられた、に近いのか)
(二つに分かれた炎は、黒い霧に飲まれ、消え失せ――温度すら、この世に残さなかった)
(それでは終わらない)
「わぷっ!」
(ジョーヌ・フラムを、黒い霧が包み込む)
(そして……私の目の前には……カーテンを取り去ったように、炎のない光景があった)

(目をぱちくりさせた、背の高い女がいた)
(オレンジ色に近い赤毛を、ポニーテールにした、可愛らしい娘だ。年は、私と同じくらい?)
(今まで、何度も殺してきた――その辺の人間と、変わらない女)

(クオンタムを発動させ、非実体化)
(今、私の手に握られた包丁は、何でも貫く幽霊の刃となった)

ふっ!

(女の心臓に、まっすぐ吸い込まれる包丁)
(そして、手を離す……私の手を離れた包丁は、実体化する)
(骨も、血管も、内部からぶった切りながら――)

「――あるぇー……?」

(信じられない、といった目で、女は倒れていった)
(包丁の刺さったままの傷口からは、血の一滴も出ない)
597瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/30(土) 00:00:42 ID:sK0bWLMj
透過…?
ふむ、お見事…と

(事態は果たして、計算通りに終息した)
(隙屋の見せた能力と、敵の正体が同じ歳くらいの女性だったのが意外と言えば意外)
(能力については聞けばよし――人の死体は見慣れてるとはいえ、絶命の瞬間を見るのはやはり気持ちのいいものではなかった)
(…そんな自分とは正反対に清々しいくらいためらいなく、隙屋は仕留めて見せたが)

さて、あとは…ふむ…彼女に何か聞けそうも無いですし
残る敵は逃げましたかね?

――改めて素性を伺いましょうか?

(致命の一撃を意識が認識するより先に、命の灯火が燃え尽きようとしてる赤毛の女を一瞥し)
(もう一人も自らに戦闘力が無い以上、既に逃げようとしてると見るのがいい)
(ひとまず安全。ならば、それはそれで隙屋に聞くことがある)
(何せ――実に興味深い研究対象なのだから)
598隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/30(土) 00:22:14 ID:pNW6bPoX
(胸に包丁を深々と食い込ませて、仰向けに倒れている女。その近くで、私は大きく息を吐く)
は―――――――っ…………。生きてる……。勝ったんだ……。
(安心に胸を撫で下ろしながら、敵に突き刺したままの包丁を掴み、ぐいっと引き抜く)
(もう、彼女の心臓の鼓動は停止していた。傷口から、ごぼっと鮮やかな鮮紅色の血があふれた)

ありがとう、助かったよ、魔法使いさん。
(力を貸してくれた青年に向き直り、微笑んだ)
(大きな借りだ。こう見えても、貸し借りは大切にするこの隙屋量子)
(いずれ借りを返す時のためにも、知り合いになっていた方がいいだろう……話す、とも約束してたし)
私は、隙屋量子だ。そこの――学園の二年生だよ。
あなたは誰か……って、聞いてもいいのかな?
(魔法使いという人種には初めて出会うが、あまり存在を他人に明かしたくないタイプなら)
(名を聞く時点で失礼にあたるかもしれない――私も、普段なら名乗ったりしないし)
(そんなことを思いながら、彼の方へと近づく)

(すると、それと入れ違うように、小さな影が、ジョーヌ・フラムの死体へと駆け寄った)
(ミラボー伯爵である)
(彼女は、死んだ仲間をじっと見ていたが、やがて、それを指差して何事か呟いた)
(瞬間――パキン、と小さな音を立てて、死体は消失していた)

「……今日のことは、私たちだけの、秘密――秘密よ……?」

(言った瞬間、少女の姿も、消えていた)
(そして――あたりの街灯も、ちか、ちかと瞬き――再び光った)
(遠くからは、人々の気配と喧騒。彼女の「複製世界」とやらから、開放されたらしい)

……ち。あれのことは、完全に忘れてた。
ね。魔法使いさん。とりあえず、どこに行っても人のいない世界からは逃げられたっぽい。
だから、ゆっくり話のできるところに行かないか?
ファミレスでも、深夜営業のしてるカフェでもいい。
ぶっちゃけた話をすると、熱くて熱くて、冷たいものが飲みたくてしょうがないんだ!
(手で顔をあおぎ、あぶられた熱を少しでも逃がそうとする)
(こちらに興味を持ってくれている彼なら、いい仲間になってくれるかもしれない)
(ザ・リンクスと戦う上での。その他にも、頼れそうに見えた)
(そのために、こちらから長い話がしたかった……ゆっくりと。落ち着ける場所で)

【こちらは、こんな感じで締めになるかな?】
【いい戦いができた……ありがとう】
599瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/30(土) 00:49:06 ID:sK0bWLMj
――ふむ…

(包丁を引き抜く手付きも慣れたものだ。人の死、いや殺傷することに何の抵抗も感じさせない)
(エモノがエモノだけに、魚か何かを捌く料理人のような無感情な所作)
(人を殺した数はおそらく自分の比では無いだろうと思う)

ええ、こちらも助かりましたのでお互い様です、と
――と、なると同じ学園ですね
三年の瀬尾司です。正確には魔法使いではなく錬金術師という…
……む?…取り逃がしましたか
(常は名乗るのも何かと憚るのだが、それは隙屋も同じだろうと察せられる)
(その彼女が正直に素性を明かすのだから、応えてもいい)
(信頼と呼ぶほど大仰ではないが、素直さと言うのは時に狡智な腹芸より、よほど相手から情報を引き出せる)
(ローブを消し去り使い魔も戻し)
(――こちらの戦闘体勢が解けたのを見計らったようにミラボー伯爵が姿を現し…何をする間も無く消えた)

同感ですね。
具合が悪くなるような冷房のガンガンに効いた店で
氷を浮かべたドリンクを3杯くらい一気飲みして…話しはそれからにしましょう

(ふっ、と笑みが漏れた。無慈悲な殺人者に似合わない年相応な女子高生の姿)
(魔術とは違う、異能。それを操る者たちの間の闘争)
(即席サウナのおかげでたぶんキロ単位で痩せたろうが)
(そんな疲れなど吹き飛ばして尚余る「素敵な話題」を彼女は聞かせてくれる…それが嬉しかった)

【ではこちらもこれで〆ます】
【こちらこそ楽しませていただきましたよ。有り難うございました】
600隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6 :2008/08/30(土) 00:52:58 ID:pNW6bPoX
【見届けました】
【そう言ってくれると、私も嬉しいです】
【私の趣味の世界にお付き合い下さった事に、もう一度お礼を。ありがとうございました】
601名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 01:18:32 ID:IFXwJcMQ
キャラやろうか迷っていてお試しロールやってみたい名無しなんだけど…。
どなたかお相手できないだろうか。
602名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 01:30:01 ID:b2vQoCFM
まず男か女か聞こうか
603名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 01:34:53 ID:IFXwJcMQ
女。
一応、ある程度設定は考えてきた。
604名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 01:36:16 ID:BWVkA1X+
ノ <同じく設定を考えてきた男ならここに
605名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 01:40:29 ID:IFXwJcMQ
>>604
試しに回して見る?
とりあえず設定聞けたら嬉しいけど。
606名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 01:43:29 ID:BWVkA1X+
>>605
んっと>>602さんさえ良かったらだけれど……。
かなーり好き嫌い分かれそうな設定なんで、試運転に合わないようだったら遠慮なく言ってね。

【名前】御木本 正太郎(みきもと しょうたろう)
【年齢】男
【性別】17
【身長】168cm
【3サイズ】計ってみたら83/65/84だったねえ
【容貌】体重50kg未満説が流れるひょろひょろ体型。
    瞑っていると間違われる糸目は自称チャームポイント。
【能力】言語や五感を用いた幻術を操る。
    靴底にガムがついていたり指の先を負傷しているなど
    日常的に体験していそうな状態は一言で錯覚させられる。
    大出血や行動不能などの高度な幻覚も生み出せるが、
    それには元になる痛覚、話術などによる精神操作など
    いくらかの条件と確実な準備、多少の運が必要になる。
【希望】雑談、漫談、戦闘
【NG】精神的に痛いこと・汚いこと
【弱点】相手が絶対の確信を持てば、比較的簡単に幻影は破れる。
    また、体型が示すとおり体力はあまりない。
【備考】余暇は漫画やアニメに費やすオープンオタク。
    他にも雑学に長けていて、あだ名は御木pedia。
    集中力は目を見張るものがあり、結果観察眼もそこそこ。
    生後突発的に現れた幻術能力はも関連していると思われる。
    本来一人静かに部屋で画面に向かっているタイプなのだが
    頼られると嫌と言えず、なし崩しで参戦させられる事多し。
607名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 01:49:32 ID:IFXwJcMQ
>>606
こちらは無口気味で、両親を異能者に殺されて復讐の為に自らも異能者になったっていうキャラ。
それでもよければお願い。
608御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2008/08/30(土) 01:54:36 ID:BWVkA1X+
>>607
ありがとう、喜んでお相手させてもらうよ。
そちらもプロフィールが決まっていたら、見せてもらえると嬉しいかも。
もし固まりきらない部分があるなら、決める手伝いができれば光栄だなー。

お話としては、どんな感じにしようか?
無口少女とオタクの少年の面白おかしい日常でもいいし、
軽く魔物か何かと戦闘してみるっていうのでもかまわないし。
もし異能者自体を憎んでるなら、直接対決になるかもしれないけど……。
609名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 01:59:27 ID:IFXwJcMQ
【名前】北峰綾香(きたみねあや)
【年齢】15
【性別】女
【身長】160
【3サイズ】81-60-80
【容貌】黒のボブカットに眼鏡
【能力】大地を操る能力
    地面に腕をつけることによって、相手を地面から縄状のものや、腕状のものを出して拘束したり、槍や剣状のものを出して攻撃したりすることができる。
    地面がアスファルトだろうが鉄だろうが関係はないが、その地面の硬度によって、体力の消耗が増減する。
    また、大地の力により若干ではあるが傷を癒すこともできる。
【希望】雑談、バトル ※エロールは相談の事
【NG】 今の所無し
【弱点】建物内の戦闘及び空中戦、水中
【備考】高等部一年。普通の中流階級の家庭で育っていたが、両親が異能者によって目の前で自らの犠牲になる形で殺害され、
    以後は親族の家庭に引き取られ暮らしていた。(現在は寮生活)
    目の前で現場を見てしまった為、一時は失語症にまで陥ったが、現在は無口ではあるものの若干は喋る事が出来る。
    能力は、両親の復讐の為に魔導書を漁り、見つけた大地の精霊と契約したもの。
    但し、それと引き替えに地面と接していない空中及び中空がある建物内等では生命力自体が弱体化する為、病弱と周囲に思われている。
    両親を殺害した異能者を探すのには異能者の集団に入った方がよいと考え、学園に入学し情報を求めるが―。
    目的のためには手段を厭わず、目の前の敵は全て叩きつぶそうとする固い意志の持ち主。

こんな感じ。面白おかしくできるかは分からない。
異能者全体を敵に回しているとまではいかないと思う。
情報を探して、敵対行為に移る者や町中で襲ってくる者に対して自らを狙っている者とみなし戦う、という感じ。
610御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2008/08/30(土) 02:09:16 ID:BWVkA1X+
>>609
あはは、面白い……というかシリアスな雰囲気を壊すのはこっちが勝手にするだけだからー。
も、もちろん時と場と相手を選んでするつもりなんだけどね?

そっか。それじゃあお互い、特に善玉でも悪玉って感じなのかな?
北峰さんの希望にもよるんだけれど、もし良かったら
>病弱と周囲に思われている
の部分をとっかかりに始めてみる?

激しい運動してるのを見つけて声をかけるとか、
戦闘中の(病弱と思っている)北峰さんを目撃するとか。
611北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/08/30(土) 02:14:32 ID:IFXwJcMQ
>>610
私としては、壊すタイミングをしっかり考えてくれれば問題ない。

そうなる………。
自らの目的の為だけに動いているから善悪は関係無い。

どちらかというと、後者の方がやりやすいと思う。
……描写は、こちらも最善は尽くしてみる。
前者だとどこで、というのが問題になると思うけど。どうだろう。

レスが遅れたら申し訳ないが。
612御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2008/08/30(土) 02:20:18 ID:BWVkA1X+
>>611
まあ、さすがに初見の相手にそんなことはしないよー。
たぶん何度もロールを回して、気心が知れてから……じゃないかなあ……。

おー、じゃあ中道仲間と言うことで。
積極消極の違いはあるみたいだけれどね。

わかった、それじゃあ後者で一度やってみる?
僕も新人だし描写には自信ないけど、やるだけやってみるよ。
いつか前者でご一緒することがあったら。
そうだね、とりあえず屋外限定のシチュエーションだよね。

遅いのはこちらもなので、お互い頑張ろう。
どちらから書き出したほうが都合いいかな?
僕からでも良かったら、適当に舞台設定決めちゃうけど。
無難なのは夜の人気のない公園とかかなあ。
613北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/08/30(土) 02:28:41 ID:IFXwJcMQ
>>612
それじゃあ、そういう機会があれば。
私は、とっつきにくいと思うけれど。

あくまで私は復讐の為。
中道かは分からない…けど。

それでお願い。私も努力する。
校舎内で、運動後ということなら問題ないけど。
今日は初回……お互いのキャラの強くしたい印象を作るのが大事。
少なくとも、私はそう。

書き出しは、私からする。
その方が不期遭遇戦っぽくなると思う。
舞台は、それで構わない。
了解を貰ったら、こちらから書く。
勿論、そちらから書き出したいならそれでも構わない。
614御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2008/08/30(土) 02:38:15 ID:BWVkA1X+
>>613
ありがとう。いやいやー、オタクの例に漏れず
空気読めないからとっつきにくいなんて全然考えないさ。
お相手のキャラを壊すことはないように気をつけるよ。

うん、了解。
巻き込まれ型人間だから、僕でよければどんどん利用しちゃってよ。
て、自分で言ってると悲しくなるんだけど。

お互い初挑戦だね。えいえいおーってことで。
そうか、運動が終わった後って手もあった。
それもまた、機会があれば。
僕もそんな感じかな。何か手伝えることがあれば、どんどん言ってねー。

ありがとう。それじゃあ、僕も待ちながら用意をしておくよ。
改めて、よろしくお願いします。
615北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/08/30(土) 02:50:08 ID:IFXwJcMQ
(闇が空を覆い、静けさが広がっている夜の公園)
(カップルが盛っていることもあるその場所で)
(何かが割れる音、かちあう音、殴るような音、何かすらも分からない音が響く)
(その音の中心には眼鏡の少女とどこか清楚さを感じさせる少女がいて)
(しかし、その音を出すような少女達には見えなかった)
(ただ、どこかおかしいとすれば)
(片方の少女は土の地面から突き出た腕の手の平の上に乗り)
(また片方の少女は地面から湧き出した無数の槍に貫かれていたことだった)
(手の平に乗った眼鏡の少女はくいっと眼鏡を持ち上げ、また清楚な少女は地を吐きながら、にやりと笑う)

…………何故襲う?
……………知り合い?
(主語のない眼鏡少女の言葉に、清楚な少女は何言ってるの?というような失笑を漏らす)
(その瞬間、地面からもう一本槍が突きだして)
(清楚な少女の体を突き刺す)
(清楚な少女は、歯を食いしばりながら、何らかの方法で槍の柄を斬り、飛び)
(地面に降り立った)
(また、静かな時間が広がる)

【こんな感じで始める…一度間違えて消してしまって遅れた。…ごめん。】
【うまく巻き込めるよう努力する。】
【それじゃあ、よろしくお願い。】
616御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2008/08/30(土) 02:58:09 ID:BWVkA1X+
あーあ、すっかり遅くなっちゃった。
まあこのたんを手に入れたし、今夜はじっくり可愛がってあげるんだけどねえ。
(闇を掻き分け、駅の方角から歩いてきたのはひ弱そうな黒髪の少年)
(カバンには、遠出して手に入れた品物がばっちり納まっている)
(愛らしい大きなお兄さん用人形を思い出すと、表情筋が緩み)

さーてポーズはどうしようか。背景は花火バージョンがいいかなあ。
(間延びした穏やかな口調ながら、ある意味警戒感を呼び起こす言動)
(辺りに人気がないのが幸いしてここまで白い目で見られずに至る)
(ふと車のヘッドライトで我に返ると、一際暗い三叉路に差し掛かるところだった)

そういえば、この前通り魔が出たんだっけ。
せっかくこのたんをお迎えする日に、変なのに会ったらやだし……。
回り道でもしようかな。
(自分も"変なの"の一部というのは、棚の向こうに放り投げるらしい)
(思いっきり気の抜ける思考に、幸せそうな表情)
(その日常が、迂回した先の公園で崩されるとはまだ知らない)

【それじゃあ、こちらは公園に向かうところから】
【うん、お願い。都合よくやったってくれていいからー】
617北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/08/30(土) 03:08:19 ID:IFXwJcMQ
(清楚な少女が手を震うと、どんな絡繰りか)
(眼鏡少女の後ろの巨木をすぱんと)
(斜めに切り裂き、ずしんという公園から外まで響こうかという音で)
(無残にも崩れ去った)
(眼鏡少女はというと)
(地面に手を付き、自らの前に分厚い土の壁を作り防いでいた)
(それでも、半分は抉られ、また眼鏡少女の髪の一部が)
(ぱらりと地面に落ちた)

…………終わり?
……………なら。
(眼鏡少女は、そう言うと、土の壁をそのまま少女の方向へと押し出し)
(加えて、再び清楚な少女の足下から今度は剣を突き出す)
(壁は避けたものの、剣は少女の下腹に突き刺さり)
(ごふっと大きく血を吐いた)
(そして、避けた土の壁はというと)
(そのまま、公園の入り口の車避けに突進し)
(ずんっという大きな音とともに)
(土埃を周囲に撒き散らした)
618御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2008/08/30(土) 03:19:26 ID:BWVkA1X+
……なんか、ひじょーに嫌な音が聞こえてきたのですけれど。
(平穏で、そこそこ幸せな日々を蝕んできた怪異の数々)
(その気配を察して、軽ろやかだった足取りが突然鈍くなる)
(とはいえ、力を持たない一般人が襲われていることもある)
(放っておいたらおいたで寝覚めが悪い思いをすることになろう)

て!?
(向かった先で目にしたのは、病弱と言われている少女の姿だった)
(新入生の身体検査の誘導を手伝った際、周りに気遣われていたのを覚えてる)
(さすがにまずいと思ったようで、ぐずぐずしていた脚がスピードを上げ)

――いや、待てよ
(はた、と地面の形状を見て思い直す)
(原因となったのがどちらにしよ、この状態で彼女は平然と立っているのだ)
(おそらく、彼女も尋常ならざる力を持つ者なのではないか)

……ごめんね、名も知らぬ眼鏡っ娘ちゃんよ。
どー頑張っても飛び出してって庇うタイプじゃないからさ。僕。
(そう判断すると、不慣れな近接戦闘よりまずは後方支援を試みようと)
(考えをまとめるなり荷造り用のビニル紐を取り出し、準備を始めた)
619北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/08/30(土) 03:33:55 ID:IFXwJcMQ
(眼鏡少女は歩いて、清楚な少女に近づく)
(そこまでに、それなりには力を消耗していたのか)
(多少息は荒く、口は僅かに開いたままになっていた)
(そして、清楚な少女の前で手を付いて何かをしようとした刹那)
(重たい衝撃波が彼女を襲い、鈍い音と共に後ろに大きく飛ばされた)
(清楚な少女は「甘く見ないで」と眼鏡少女を睨み付けながら)
(さらに今度は連撃として衝撃波を放ってくる)

…………うくっ……!
(眼鏡少女は数発をくらい、よろめきながら、自らの前に土の壁を作る)
(しかしそれは、先程までの分厚い壁とは違い)
(明らかに薄く、また脆い物だった)
………油断。
(僅かに顔を上げると、そこに音速の衝撃波がきて)
(眼鏡少女の頬を斬り、背後の公園によくある水道をスパンと斬った)
(これで、水道局が異常を感じ取り、駆けつけるのは時間の問題だろう)
(そして、壁をもう一段作り、一息ついて背中を壁につけ背後を向くと)
(そこには糸目のいかにも頼りない少年が何やらしていて)
(しかし、彼女には目の前の敵のみが問題で)
(また、正面を向き直り壁の横から駆けだし、清楚な少女に向かっていく)
620御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2008/08/30(土) 03:46:05 ID:BWVkA1X+
(楽観視していたのは、どうやら誤りだったようだ)
(遠くから見ていたのとは違い、距離を詰めると)
(少女の疲労が蓄積していることが伝わってくる)

……っ
(けど、今出ると機を逸してしまいかねない)
(声をかけ、割って入ろうとする自分を制して)
(公園の塀に隠れつつ、あちこちの茂みに紐を結ぶと)
(これでよしっと確認して、がさがさ木の葉を鳴らし始める)

感心しないなあ、眼鏡少女ってのは普通の少女の三倍保護するものだよ。
特に、元気そうな女の子が攻撃してたらいじめてるみたいじゃないか。
(かさりかさり、と聴覚を分散させたところで初めて声を上げた)
(上手く行っているならば、衝撃波を放つ怪異の耳には)
(全方向から話しかけられたかのように聞こえているだろう)

世の中には、サドっ気を好む人間もたくさんいるけどね。
自分ならともかく、いたいけな眼鏡っ娘を痛めつけるなんて黙っちゃいられないなあ。
(まずは努めてバカらしく。相手の不快感を煽っていく)
621北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/08/30(土) 04:02:42 ID:IFXwJcMQ
(清楚な少女は大きな笑い声を上げながら、自らも近づき、衝撃波を放ってくる)
(今、一撃でも当たれば、次は致命傷になる音速波を放たれるだろう)
(そう判断して)
(今度は、平坦な壁ではなく掩体壕のように、自らを彼女から完全に隠す壁を作って)
(清楚な少女の位置を足音で大体を察知し、地面から縄を這わせ)
(足を引いた気配を確認すると、体を出し、一気に縄を巻き付けようとするが)
(そこに、また油断があった)


―――っ。
(足を引いた体勢のまま放たれた衝撃波は彼女の脇腹を抉って)
(思わずよろめき、地面に手を付け、倒れる)
(脇腹からは容赦なく血が抜け、視界がぼやける)
(治療も出来るが、この状態では回復しているうちにやられてしまう)
(いっそ、強攻すべきか――そう考えていた刹那)

(清楚な少女は突然、周囲を見渡し、不思議な顔をし始めた)
(そして、何かに苛立ったかのように辺りに衝撃波を撒き散らす)
(その隙に、再び壁を作り、また背後を見ると)
(先程の少年は視界から消え、無事そうだと心のどこかで安心する)
(だが清楚な少女の様子は明らかに不自然で)
…………援護、している?
(まさか、と思いながら、しかし他に思い当たる節もなく)
(脇腹を押さえながら、清楚な少女を時折壁から顔を出して振り返る)
622御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2008/08/30(土) 04:09:29 ID:BWVkA1X+
あはは、元気なんだね。
でも、それだけ動かすと腕が痺れてこないかな。
さっきから、かなーりダメージを与えられてるんじゃない?
(上手くいったのを確信すると、今度は得意げな声を出す)
(こちらが優勢だと知らしめようと、不安を煽る一言も添えた)
(眼鏡の少女がどうなったのか、それだけが心配だけど)
(確認する暇はなく、ただ無事を祈りながら援護を続ける)
(願わくば、この間に逃げるなり休むなりしてもらおう)

それにさ、よくそんなに動けるよね。
だって右脚なんかもろにもげちゃってない?
くっきり断面が見えちゃって、痛々しいなあ。
真ん中の白いの、たぶん骨だったりするよね。
(葉の音と、自身の声混ぜこぜにして幻聴を覚えさせながら)
(相手の機動力を奪おうと、脚部欠損の暗示をかけようとする)
(イメージの元となる痛覚は体中にできた刺し傷で十分だろう)
(血の臭いで嗅覚も誤魔化せる。殊更残酷に煽りたて、視覚的なイメージを与え)

ね、横になって休んだら?
(感覚の暗示から、行動の暗示へ。慎重に手を進めていった)
623北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/08/30(土) 04:30:17 ID:IFXwJcMQ
(これなら、最低限の止血はできそうだ)
(そう思い)
(地面から土を持ち出すと)
(それを脇腹にあてて)
うぐ………っ!
(土が当たるだけでも激痛が走るが)
(なんとか我慢し、そのまま少しすると土は肉となり)
(傷口を塞いだ)
(しかしその為にも力は激しく消耗して)
(次の数撃が勝負だろうと判断し、休む為壁にもたれかかる)

(その間にも清楚な少女は違和感を覚えていた)
(まずは腕、次第に重く、動かなくなっていく)
(歯ぎしりするが腕は上がらず、次第に感覚がなくなっていく)

(次は足、突如として激痛が走り、大きな呻き声を上げる)
(右足を見ると、そこには何故か欠損した足が見え)
(ふらりとそのままなくなった右足から倒れ込む)
(左膝と右手で体を支えながら、息を絶え絶えにして)
(眼鏡の少女のいるであろう土の壁を睨み付けた)

(そして、突如、休憩を取りたくなる)
(戦闘中だと分かっていても、何故か体が言う事を聞かず)
(首を振りながらも、横になってしまった)
624御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2008/08/30(土) 04:45:23 ID:BWVkA1X+
そう、大怪我してるんだからそのままゆっくり眠ると良いよ。
怖がることはないさ、疲れているんだろう?
心地よい布団の中で、安らかな夢を見ておやすみ。
大丈夫、敵はいないから。大丈夫……。
(それまでの低い、マイナスの印象を与えるくぐもった声から)
(穏やかな声音に切り替え、疲労感を増幅させるような言葉をかける)
(掘り返され、柔らかくなった地面を布団だと言いくるめて)
(土の壁で遮蔽されている視界を、"もういない"に摩り替えて)

……えっと大丈夫かな?
少し寝てたら、だいぶ顔色が良くなったみたいだね。
やっぱり、女の子は元気が一番だよ。
(怪異が目を閉じたのを見届けると、対象を眼鏡の少女に移す)
(それまでとは逆に、今度は元気が出るような言葉をかけて)
(休めた、という事実を基に回復のイメージを構築して)
(少女の痛みや、疲労の感覚に言葉の麻酔を施していく)
(本当は自分が出て行ければいいが、能力的に止めをさせる確率は低い)
(ならば、前線で戦う彼女の苦痛だけでも取り去ってあげたいと願う)

僕、こう見えて血が余っててね。
もし型があうなら、病院に連れてって分けてあげるよ。
……べ、別に相性が知りたくて聞いてるわけじゃないからねっ!?
(増血・治療。良いイメージをひたすら相手に送り続ける)
(上手く暗示にかかれば、しばらく活発に動けるはず)
625北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/08/30(土) 04:58:28 ID:IFXwJcMQ
(そして、自らに降りかかる声)
(聞こえる声にどこか疲労感が次第にとれていく)
(次第に体が動くようになり)
(立ち上がりはまだしないものの)
(動作を確認して)

………姿が見えないのに。
どこにいるの……?
(周囲を伺うが、やはりその姿が見えず)
(その小さな声で、呟く)
(その間にも立ち上がる事は出来るようになっていた)
(そして清楚な少女の前に僅かによろけながら歩いて行き立ち)

(地面に手を付け、幾条もの縄で彼女を縛り上げ)
(眼鏡を持ち上げ、もう一度問いただした)
………貴女は、何故私を狙う?
……私の…両親を殺した者か、その仲間?
(今度はしっかりと言葉に肉付けして、問いただす)
(清楚な少女は目を閉じながら、「私の楽しみの為、そしてそんなのは知らないわ」と言った)
………終わり。貴女は、私を殺そうとした。
なら、私は、代価として貴女を殺す。
…………さようなら。
(そのまま、心臓を槍で突き刺すと)
(血を吐きながら、彼女は、にやりと笑い)
(そのまま息絶えた)

…………っ、くは……っ。
(息絶えるのを確認してから)
(眼鏡の少女はそのまま、その場にまだ、少しは疲れが残っていたのか両膝をつき)
(呆然と、空を見上げた)
(ただただ、静かな時間が再び広がった)
(頬の傷についた血も固まり、それが時間の戦闘の経過をあらわしていた)

【相手を…最初から殺すつもりだったから、少しだけねじ曲げた。】
【もし不快に感じたら…謝る。】
626北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/08/30(土) 04:59:30 ID:IFXwJcMQ
(その声を不快に思う事もなく)
(清楚な少女は次第に穏やかな気持ちになっていく)
(そして、腕の痺れ)
(足の欠損の事も忘れて)
(穏やかに落ちていく)
(目を閉じたものの、まだ僅かに意識はあったが…)


………誰…?
【頭が…抜けた。】
【ごめんなさい、これに625をつけて。】
627御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2008/08/30(土) 05:13:31 ID:BWVkA1X+
>>625-626
……。
(少女から明確な殺意が感じ取れると、集中が途切れかける)
(けれども、これは命がけの怪異との戦い。そんな余裕はない)
(無理やり自分を納得させると、最期の瞬間まで清楚な少女を休ませ)

――っ!!
(ばしゃりと飛び散った鮮血に、思わず吐き気を覚え)
(嗚呼、自分はこれに加担したんだなと記憶に刻み付ける)
(けれども、目の前の後輩を救えたことを思えば)
(決して間違ってはいなかっただろう。そう信じたい)

……やあ、終わったかい?
(こくりと一回頷くと、笑みを顔面に貼り付けて立ち上がる)
(目の前には憔悴した少女。少しでも楽にしてあげたい)

君、身体検査で支えられてた子だよね?
覚えてないかな……視聴覚室まで案内したんだけれど。
すごいな、こんな力があったなんて。
(先に名乗って、余計な不安を与えないようにすると)
(ちゃんと視認できるように、かつテリトリーを犯さないようにゆっくり近づく)

と、とりあえず病院に行かない?
僕でよかったら連れてくからさ。
(この時間だと、救急病院まで脚を伸ばすことになるかな)
(町内の地図を思い浮かべながら、彼女の傷をちらりと見やった)

【捻じ曲げられたなんて思ってないから大丈夫だよ】
【逆に、使うのに不都合だったりしたらごめんね?】
【いろいろ合わせてくれてありがとう】
628北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/08/30(土) 05:34:36 ID:IFXwJcMQ
(終わった、そして…何も手かがりは得られなかった)
(そして…誰かに助けられないとこの少女を殺すことはできなかった)
(今までになかった不覚に対する悔しさに)
(また、異能とはいえ人を殺めなければいけなかった悲しさに)
(涙を一筋、頬に走らせて)
…………。
(見えない相手に分かるように、こくんと大きく頷いて)

……………?
………あなた、は………?
(眼鏡を一度外し、汚れた腕でごしごし涙を拭き取ると)
(かけ直して、視線をそちらに向けて)
………謝る…私はよく覚えていない。
あの時は…意識を保つので精一杯だった。
……今覚えるので、許して欲しい。
(なんとか相手に伝わるだろうか)
(それくらいの声で、口に出した)

病院………。
行っても、上手い言い訳は、できない。
それに、これくらい、なら…。
(地面に手を当てる)
(そのまま頬に、土は伸び)
(少しすると、肉となって、傷が消えた)
(しかし、脇腹の傷までは力が残っていないのか)
(そのまま、荒い呼吸をして)

【こちらこそ、ありがとう。】
【使う、なんて考え方はしていない。一緒にするものだから。】
629御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2008/08/30(土) 05:53:12 ID:BWVkA1X+
ああ、えーっと名前言わないと自己紹介にならないよね。
2年の御木本正太郎だよ。面倒見の良い正ちゃん先輩とでも覚えといてほしいな。
(同級生と同じくオタ糸目なんて呼んできた日には立ち直れないだろうな、と先手を打ち)

いや、気にしないで。僕も君の名前すら知らないんだし。
今日からよろしくお願いしますってことでさ。
ただ、あの時けっこう辛そうにしてたのが印象に残ってたから……。
あんなに動いて大丈夫だったの?
(彼女の能力も知らないので、病弱な女の子を戦わせてしまったなと自己嫌悪)
(直接攻撃ができない自らの力を考えると、あれが最善手だと頭ではわかっているのだが)

というか動く動かないの前に怪我か。
うう。確かに、僕も誤魔化しきる自信はないんだけれど。
背に腹は変えられないって……えっ
(土が肉になった。この世ならざるものを何度も見てきたはずなのに)
(まだ慣れていないのか、しばし薄い目をわずかに開いて固まる)
(とはいえ、完全に癒されたわけではなさそうな彼女を見ていると)
(やはりこのまま放っておくわけにも行かないだろう)

んと、じゃあせめて家まで送らせてよ。
傷は浅いぞ、しっかり帰ろうっ
それに……はいこれ。
(使い古された暗示でも、帰宅までの体力くらいなら持たせられるだろう)
(声をかけると共にハンカチを差し出し、腕や顔を覆う泥と血をそっと拭う)
(無力を呪うより先に、とりあえず自分にできることを)
(それが、壊された日常を回復する一番の早道に思えた)

【そっか、本当にありがとね。初めてのロールが北峰さんでよかったよ】
【そろそろ〆かな? こちらはこんな感じで。また、いつか機会があったら】
630北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2008/08/30(土) 06:18:31 ID:IFXwJcMQ
御木本……正太郎。
(何度か、口をその形に動かして)
(覚えた、と思いこくんと頷いて)
………正先輩、と覚える。

………北峰…北峰、綾香。
私の名前。
……………。
…・……よっ……、よろしく…。
(親を殺害されて以降、極力誰とも親しくしてこなかった綾香は)
(その言葉に少し戸惑いながら)
(やっとのことで、そう返した)
…………大丈夫。問題ない。
体調さえよければ、普通に動ける。
(能力の事は極力、他人には知られたくない)
(理由は、いつ誰が敵になるか分からない)
(その恐怖も、知っているからだった)

誤魔化す……?
………さっきの声……異能……。
……私も、異能……。
だから、出来る。
………っく、はぁ……。
(相手が異能であることを今度こそはっきり認識しながらも)
(最低限の傷の癒しはしたかった)
(脇腹は傷口こそ塞がっているものの)
(痛みが消えたわけではなく、一日は必要そうだった)

家は………寮。
………大丈夫、これくらい…。
…………あり、がとう。
(声を掛けられると少しは楽になって)
(体の一部を拭われると、くすぐったいのか目を閉じ)
(それが終わり、そのまま立ち上がると)
(寮へと向かって歩き出した)

【そう言ってもらえると、嬉しい。】
【私も、これで〆。】
【こんな時間までお付き合い、ありがとう。】
【また機会があったら。】
631御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2008/08/30(土) 06:22:58 ID:BWVkA1X+
【確認したよ。こちらこそ、長時間ありがとう】
【じゃあ、また会えることを願いつつ。スレをお返しします】
632伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/30(土) 20:56:04 ID:aQexXJ3e
そんな訳で待機してみるよ、野郎ばっかりでごめんね!
多分プロフは>>79辺りにあると思う、うん、多分。
633天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/30(土) 21:44:29 ID:4Bl7ncP6
>>632
こんばんは、まだ居ますか?
634伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/30(土) 21:48:54 ID:aQexXJ3e
居るよー、誰も来ないからちょっとだけ涙目になっていたところだったけど。
635天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/30(土) 21:51:55 ID:4Bl7ncP6
>>634
あはは、見たのが今だったから。
伊田先輩は銭湯が希望だけど、どうしましょう?
私は直接銭湯できないから。
636伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/30(土) 21:56:30 ID:aQexXJ3e
一応日常ロールも出来る事は出来るんだけど…かなーり逃げ腰だからねぇ。
んー、一般人に姿を見せても、怯えられて拒否されるだけだろうし…
………そういや、その能力って妖魔に対しても発揮されるのかい?
それだったら微妙なネタチックなものが。
637天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/30(土) 22:01:18 ID:4Bl7ncP6
>>636
拒否されるかは、遭遇の仕方にもよると思いますけど。
能力は妖魔にも効きます。
プロフで【能力】に書くようなことなら何でも。
638伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/30(土) 22:05:39 ID:aQexXJ3e
>>637
…ディスモーフォフィリアの人だったら分からないけど、ほぼ無理なんじゃないかなー?
あー、うん、見た目は人間の化物VS見た目クリーチャーな俺が争ってたら、
一般人だったらどっちを助けるかってネタなんだけど、どうかな?

うん…気に入らなかったら日常ロールでお願いするね?
639天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/30(土) 22:10:36 ID:4Bl7ncP6
>>638
まず最初に警察を呼ぶかも。

日常ロールなら、料理部の料理をこっそり狙って、とか?
640伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/30(土) 22:16:30 ID:aQexXJ3e
>>639
素晴らしく常識的な返答だね…、
うん、どうもここにいると感覚が麻痺していけない。

…んー、そこら辺はそっちに任せるさ。
それじゃ、書き出しをお願いしていいかな?
641天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/30(土) 22:18:13 ID:4Bl7ncP6
>>640
うん、それじゃちょっと待っててね。
642天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/30(土) 22:23:21 ID:4Bl7ncP6
(中等部校舎から高等部校舎へ向かう車椅子の少女)
(膝の上に置かれたバスケットにはチーズシフォンケーキパイ)
(中等部と高等部の料理部で互いに作ったものを差し入れするのは昔からの習わしである)
るん♪るん♪るん♪
今回のは結構自信あるんだよねー。
(ウキウキな様子で近道の校舎裏を進む)

【それじゃ、よろしくお願いします】
643伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/30(土) 22:38:33 ID:aQexXJ3e
…………………。
(高等部の校舎裏で、壁に寄りかかりながらボーッと空を見上げて佇む青年)
(特に何かが見える訳ではないし、特に何かを得られるわけでもない)
(静寂の中、独りで自分だけの時間を過ごす、たったそれだけの事ではあるが)
(彼にとってはそれは趣味であり、それなりに重要な事だったのだ)

…………んー………?
(そんな彼の静寂を打ち破ったのは、少し軋んだ車輪の音)
(そして、おそらくはまだ温かいであろう甘い、ケーキの香り)
(立ち去ろうとも考えたが、先に居たのはこの自分だ、別に遠慮する事もあるまい)
(そのまま壁によりかかり、来訪者には興味が無いとばかりに空を見上げた)

【こちらこそ、よろしくお願いします】
644天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/30(土) 22:50:07 ID:4Bl7ncP6
>>643
(校舎に寄りかかった高等部の生徒が目に入る)
(運動部所属なら試合の応援に行ったりもするが)
(学年が違うと余程の有名人でもないと顔は知らず)
(その生徒も都に心当たりはなかった)
んー♪んー♪んー♪
(気分良さそうに音程の外れた鼻歌をしながら)
(知らない生徒の前を通り過ぎようとする)
あっ!
(ガタッ、という音と共に車椅子が止まる)
(石か何かに引っ掛かったのだろう)
ああっ!
(ゆっくりした速度で移動していても、それなりの慣性はあり)
(膝の上のバスケットが宙に浮いた)
645伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/30(土) 23:09:39 ID:aQexXJ3e
>>644
(大抵の場合、人は趣味に没頭している時邪魔される事を嫌う)
(御他聞に漏れず、伊田も自身の静寂を破った目の前の車椅子の少女に対して、余り良い感情は持っていなかった)
(当の少女は機嫌が良いのだろう、人前でも臆する事無く鼻歌を歌いながら通り過ぎる様を見て)
(早く行け、と急かす気持ちと共に、少しばかり不幸になれと軽く呪っていたりした―――)

(―――ら、いきなりフライングバスケット。呪い、即効性ありすぎだろ。)
…って、危なっ!
(とっさに空飛ぶバスケットを、空中で受け止める)
(そして強烈に香ってくる甘い香り、きっとケーキでも中に入っているのだろう)
(一瞬腹いせに奪って逃げようかとも思ったが、何だか馬鹿馬鹿しいのでやめておく)

ほい、落し物。車椅子でこんなところ通っちゃ、危ないよ。
(受け止めたバスケットを手渡し、忠告する。)
(人は、仇は意地になっても忘れないが、恩は三日で忘れるものだ)
(ここで良い人を演じておけば、目の前の少女もすぐに自分の事など忘れるだろう、今までがそうだったように)
646天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/30(土) 23:20:54 ID:4Bl7ncP6
>>645
(都も手を伸ばしていたが届かなかった)
(地面に転がるバスケットとケーキの残骸が脳裏に浮かび、たまらず目をつぶる)
(でも、そうはならなかった)
(声をかけられ、目を開けるとバスケットを持った男子生徒がいた)
あ……よかった。
ありがとうございます!
でも、ここは近道なんです。
(車椅子からずり落ちそうな姿勢のまま、膝上でバスケットを開ける)
………………。
(甘く美味しそうなケーキの香りがバスケットから解き放たれる)
(しかし肝心の中身の方は、悲惨の二文字そのものだった)
あぁぁ〜、ケーキが〜、結構いい出来だったのに〜、くすん。
(肩を落としてズーンと落ち込む都)
647伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/30(土) 23:38:55 ID:aQexXJ3e
>>646
近道を使ってソレをふいにしちゃうんじゃ、意味が無いと思うけど…まぁ、いいか。
(きっと、一分でも早くケーキを運びたかったのだろう。)
(何処で、誰と一緒に食べるのか、とか想像しだすと死にたくなるのでやめておく)

あー…………
(落ち込む少女と、無残になったケーキを目の前に、頭の中で天使と悪魔の声がする)
(天使『黙って食べて「美味しいよ」と発言しなさい、此処で食べなければ男ではありませんよ!』)
(悪魔『そもそも食べさせて貰えるとは限らないだろう、普通…。
いや仮に食べさせて貰えるにしても、んな見た目グチャグチャで最悪なブツ食って嬉しいか?
綺麗なままだったら絶対外見も中身もいい男に食わせるに決まってるしさ、
なんつーか、お下がりを貰って嬉しい訳?お前は。誇りとか無い訳?虚しくならないの?生きてて楽しい?』)

どっちもろくな事言ってねぇ…死にたくなった…じゃなくて、
うん、まぁ、形が崩れただけだから、味は大丈夫なんじゃない?
(少々ぎこちなく微笑みながら、崩れたケーキに対するフォローをする)
(でも、自分が食べる気は無い。崩れたから食べさせてもらえたというのも何か虚しいし。)

…ま、まぁうん、せめてこれ以上躓かないように、押していこうか?
(やはりぎこちない笑みを浮かべながら、彼にとっての最上級の善意を伝えてみる)
(関係ないとは分かっていても、どうしてあの時軽くでも呪ってしまったのか、その時の自分を軽く呪いながら。)
648天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/30(土) 23:56:27 ID:4Bl7ncP6
>>647
ふぇ?
(何か物騒なことを聞いた気がして顔をあげる)
あ、うん、たぶん。
でも、やっぱり見た目も味に影響するから。
先入観とかそうゆうの、あるし。
(ショックが大きすぎて慰めの言葉もあまり効果がなく)

あ、すみません。
ありがとうございます。
(姿勢を正して、ペコリと頭を下げる)
これ、高等部の料理部へ持って行くんです。
お互いに差し入れしあうのが習慣なんですよ。
楽しみに待っていてくださいって、
出る前に先輩たちへメールしたから、
がっかりするだろうなぁ。
(バスケットからひとかけら取り出して口にほうり込む)
美味しいだけに、ほんと残念。
どうです?味見しませんか?
(都はもうひとかけら取り、車椅子を押してくれる男子生徒に差し出した)
649伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/31(日) 00:24:43 ID:qXjDuFy1
>>648
まー、うん、困った時はお互い様ってよく言うからね、気にしないで。
(軽口をのたまいながら、車椅子を押す)
(やはり、乗っているのが少女だからか、少し力を込めただけで簡単に車輪は回った)

ああ、料理部ね…あのよく体育会系の部活動に差し入れをして、
スポーツメンと色々と仲良くなっちゃったりして、人目のつかないところで
イチャイチャしてたりするあの……ああ、何でもないよ、美味しそうな匂いをよくさせてるよね、料理部。
(若干、心の中にドス黒いモノが混じりつつも、明るい声で話しかける)
(自身も人気の無い場所を好んでいる為に、俗に言う濡れ場に遭遇する機会はいくとどなくあった)
(人との関わりから逃げ出して、そこで濃厚な関わりあいを見せ付けられては溜まったものではない)
でもいい匂いだし、別にそこまで気にすることもないんじゃないかな。
形なんて後でいくらでも整えられるしさ。
(効果が無いと分かっていても、少女を慰める)
(というか、此処で同意してしまったら色々と面倒くさい事になりそうだし)
いや、いいよ。そんなに腹も減ってないし。
(少女の勧めにも手を振って軽く断る、実際、そこまで空腹な訳でもなく)
(目の前の少女と、これ以上縁を作ろうとも思わなかった)

……とと、此処だっけ?料理部。
(人と話をしていると、案外時間というのは早く進んでいくものだ)
(たあいのない話をしながらも、校舎の内部、一つの教室の前で車椅子を止めた)
650天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/31(日) 00:47:58 ID:uIZYCR2P
>>649
スポーツメン?
くすくす、先輩って面白い表現しますね。
ほんとにイチャイチャしてるかはともかく、
コクったりコクられたりする話はありますよ。
まぁ、私には縁がないことだけど。
(恋愛への興味はそれなりにはあっても)
(部活だけでも十分楽しいし)
(何よりも今の都の一番の関心事は事件のことだから)
うん、先輩達の手にかかればどうにかなっちゃうんだろうな。
中等部じゃ誰にも負けない自信はあるんだけど、
あっちの部長はプロ目指してるくらいだし。
(ぎゅっと握りこぶしをしてるところを見るとライバル心があるようで)
あ、そうですか……。
(差し出した手を引っ込めて自分の口にほうり込む)

料理部は突当りの家政科室です。
ちょっと寄っていきません?
今日はお団子を作るって言ってましたから、
お土産で貰えると思いますよ。
何なら誰がフリーか教えましょうか?
(さっきの話を思い出して笑いながら)
651天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2008/08/31(日) 01:06:55 ID:uIZYCR2P
【ごめんなさい、寝落ち寸前なので先に落ちさせてください】
【ここで閉めるか、凍結するかはお任せします】
【おやすみなさい】
652伊田満 ◆JOEATxYv1A :2008/08/31(日) 01:16:21 ID:qXjDuFy1
>>650
ん、間違えちゃったか、失敗失敗…。
(苦笑いをしながら、誤魔化すように頭を掻いた)
(いくら知らなかったとはいえ、年下に間違いを指摘されるのはやはり気恥ずかしい)

いや、遠慮しておくよ、せっかくの後輩の差し入れに、
余計な物が付いて来ちゃ悪いからね。
それに、さっきも言ったけどそんなに腹も減ってないし…。
(一瞬戸惑うも、やはり断っておく)
(目先の欲に流される先にあるのは、大抵の場合問題だ)
(人との縁から引き起こされる問題は、伊田満にとって最も避けたい事だった)

……別に、俺自身がそういう事をしたいって訳じゃないんだけどな…。
(苦笑しつつ答える、自分の話をどうにも違った意味で後輩は受け取ったらしい)
(確かに多少の虚しさは感じるものの、その縁によって引き起こされる問題に比べたら)
(今の生活は少なくとも幸福な部類に入る、それをわざわざ自分から捨てる事もない)
(これからは、人前ではこういった話はすまい、と心に留めておいた)

さて……
(着いたのは家庭科室、つまりは少女の目的である料理部の前)
(これで、やっと少女との縁が切れると、内心安堵の溜息を吐いた)
…んじゃ、着いた事だし、そろそろ俺はこの辺で。
うん、じゃ、また機会があったなら、その時にご馳走してよ、期待してるから。
(その機会は来ないだろうけど、と、心の中で付け足して)
(少女が返事をするその前に、何時の間にやら青年は、その場からトンズラをこいていた)

【無理をさせてしまいましたね…申し訳ない】
【それでは、此方はこれで〆という事で…お付き合い、有難う御座いました】
653伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/08/31(日) 15:43:04 ID:yuW7SWHt
【名前】伊達 三月(だて みつき)
【年齢】16(高等部一年)
【性別】女
【身長】約170cm(147cm)
【体型】細めのBカップ?(77/57/79)
【容貌】一見、凛々しい、長髪を頭の後ろで軽く縛っている
    長めに伸ばしたモミアゲがチャームポイント
【能力】触れた物の大きさを2割ほど変化させる能力
    能力は重複せず、一度の発動では150cm圏内にしか力は及ばない
    大きくした物質の質量は増え、ほっておいても5分ほどで元に戻る
    愛用の鉄棍を通しても能力は使用可能
【希望】日常、戦闘、エロール、などなど
【NG】スカ、グロ、重度の肉体損傷
【弱点】得物がなければ只の運動神経のいい高校生
【備考】少々見栄っ張りな薙刀部所属の幽霊部員
    制服は少しばかり短めで薙刀袋を常に持ち歩く
    袋の中身は120cmの鉄棍、愛称を梵天丸
    首からお守りと称して三角形の大きめの皮袋を下げている

【プロフが投下できるかのテストです】
【それからすばやく逃亡】
654霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 15:44:37 ID:T71ipztd
そういうわけで居させてもらう。
どーゆー話になるかは話して決めよう。
瓦礫の下からの脱出でもよし、ある日ある時私とであったことにしてもよしだ。
655暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 15:50:57 ID:sizHMagP
さて、俺でよければお相手しようか。
戦闘になるとは思うがな。
656須佐乃 水琴 ◆7wV2eCd4tM :2008/08/31(日) 15:51:42 ID:W1VE3EO2
【うぃっす】
657須佐乃 水琴 ◆7wV2eCd4tM :2008/08/31(日) 15:52:49 ID:W1VE3EO2
【ぅわっ、ごめん…!
退散!】
658霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 15:53:48 ID:T71ipztd
さて、また面白いことになったな。
こういうときの私のスタンスはいつもこうだ。
面白いほうに付き合う。

……しかしまいったなぁ。どうしたものか。
私は私で、やっておきたいこともある。それに乗ってくれるか否か。
もしくは、まるっきり別のネタを提供してくれるのかどうか。
ひとまず、話だけでも聞かせてもらいたいというのが正直なところかな。
659暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 15:56:03 ID:sizHMagP
>>657
僅差だったか。
いずれ俺ともロールしてくれ。

>>658
こちらが提供できるのは戦闘くらいなので
恐縮なのだがな。
そちらのネタに乗るのも悪くないな。
660霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 16:00:39 ID:T71ipztd
なるほど、私の場合は、今のままだととてもじゃあないが戦えない。
何せ、連戦の末の敗北で、私の体はボロボロだ。
それを、戦えるようにするのを今日でやってしまいたいと思ってはいたのだが。
それで構わないのなら、瓦礫の山から抜け出した私を見つけてくれればいい。
661暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 16:02:52 ID:sizHMagP
では、毎度の如く徘徊していたらふらりと通りすがった
場所が崩壊していて・・・・・・・・・ということでよろしいかな。
掘り起こすだけならそこまで手間もかからぬだろうし。
662霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 16:04:27 ID:T71ipztd
ああ、構わない。
今回は色々と面倒なロールになるだろうが……まあ、飽きるまでは付き合ってくれ。
では、書き出しは任せてもらおう。
663暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 16:06:35 ID:sizHMagP
うむ、では任せたぞ。
664霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 16:13:21 ID:T71ipztd
(覚えているのは、どこまでも広がる闇)
(覚えているのは、きらきら輝く星の粒)
(覚えているのは、青と緑の大きな光)

………あぁ、そうか。
(崩落したビル。その瓦礫の山の底で、小さな呟きが漏れた)
我々は、あそこから……ん?
(瓦礫の中から微かに見える、夜空に向かって手を伸ばす)
(だが、そこにあったのは奇妙な違和感だけだった)
(伸ばしたその手は既に無く、焦げ痕を境に折れてどこかに埋もれてしまっていたのだった)
参った、な。……だが、まあいい。
(とにかく、この状況を脱しなければ始まらない)
(その為に、千切れた腕から赤い液体があふれ出し、刃を成して一閃。また一閃)
(瓦礫は用意に切り崩されて、かくして無事に彼女は脱出を果たした)
(そして体を起こし、立ち上がったところで再びその体が崩れ落ちた)
……足までやられたか。戻るまでの辛抱とはいえ、これは参ったな。
(途方に暮れて、その場にへたり込んでいた)
(誰か来る前には、動き出さなきゃなるまいと、そんなことなど考えながら)
665暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 16:20:04 ID:sizHMagP
(月を眺め徘徊していた。茹だるような暑い夜も、からくり人形とは無縁)
(汗も流さず、一体のからくり人形が今夜も獲物を求めて徘徊している)

――む・・・・・これは?
(眼に止まったのは崩落した建物。老朽化の影響だろうか)
(否、それだけではないと剣鬼の勘が告げる)
(己に与えられた使命を思い出し、それと無縁ではないと)
(この街で起きている怪異とは無縁ではないと)

ふむ・・・・なんぞ埋まっておるのかな。
(敷地内に入り、建物の中に入り状況を伺う)
(自分の使命は、この街の怪異の根源を探ること)
(この崩落も、恐らくはそれと無縁ではないと、からくり人形は思った)
666霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 16:27:32 ID:T71ipztd
……誰か来たな。
(足音が聞こえた。痛みに貧血で朦朧とする意識の中にも、それははっきりと聞こえてきた)
見つかると面倒だ……無理にでも、逃げておくとしようかな。
(腕から再び流れ出した血液が両足へと纏わりつく)
(そして硬化し固定する。これでようやく立ち上がることができた)
……っ、はぁ……っ。ぁ、ぐ。
(しかし、体の限界は近い。二、三歩歩いただけでふらついて、壁に体を預けてしまった)
運を天に任せて、これから来る奴に助けの一つも求めてみるかね。
……でも、それもまずいな。色々と。
(零れる声にも力はなくて、ただ聞こえてくる足音に耳を傾けていた)
667暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 16:32:38 ID:sizHMagP
・・・・・・匂うな。闘争の気配が残っている・・・・・
(からくり人形は呟いた。頭上を見上げ、恐らく最上階から)
(崩落してきたのだろうと見当をつける。その原因は闘争だとも)

――誰かいるかっ!いるなら返事をしろっ!
(この様な古い建物に誰かが居た可能性も低いが、もしかしたら)
(闘争者たちが生き残っている可能性もある。少なくとも片方は)
(事情を訊けるなら訊き、もし刃を向けるなら相応の対処をするつもりだった)

――誰ぞおらぬのか!
(呼びかけながら、瓦礫をひょいひょいと避け、徘徊する)
(その動きは人間の様に滑らかであるが、何処か人形染みても見えた)
668霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 16:38:44 ID:T71ipztd
(聞こえた声は、誰かを呼ぶ声)
(探しているのは恐らく自分。少なくとも他に、この下に誰かが埋まっているとは……)
(仮に埋まっているとしても、生きているとは考えにくい)
(しかし素直に出て行くのもまずかった。何せ腕が片方無いときている)
(挙句の果てには血が出ていない。かといって流してしまえばあっという間に失血死)
(止めたままでは、間違いなく怪しまれてしまう)
(いずれにせよ、命は大事だし面倒も避けたかった)

……けど、んなこと言ってる場合じゃあない、か。
ここに……いるぞ。私が、あんたの探し人かどうかはわからないけどな。
(背に腹は変えられない、というわけで、壁際から声を上げたのだった)
669暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 16:45:25 ID:sizHMagP
(か細いが、確かに聞こえた救助を求める声)
(からくり人形はその声の位置を特定し、足を急がせる)

む、大丈夫か。
(その少女は、片腕を失くしていた。しかし、出血の量はそこまで)
(酷くないことに不信感を覚えた。恐らくは、ここで戦っていた者だろう)
――ここで戦っていたのは、お主かな。
いや、聞かずとも一目瞭然というやつだがな。
医者のところに行くなら俺が呼ぶが、どうする?
(懐から携帯電話を取り出す。主人から授かったこれを、最近彼はどうにかして)
(使えるようになった。その成果を試してみたいという気持ちも含まれている)
(何より、傷ついた者を放置しておくのは、人道に逸れる気がした)
(少なくとも今の「彼」はその程度の事を考える程度には、人間味がある)
670霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 16:50:35 ID:T71ipztd
驚かないんだな……そうか。
どうやらあんたも、このロクでもないほうの世界の住人なんだろうね。
(戦い、と言っていた。そしてこの損傷にも驚く様子も無かった)
(それは、正直言って僥倖だろうと思う)
渡りに船とはこのことだ。……それなりに話がわかる奴なら、私も遠慮なく手を借りることができる。
(もちろんそこにリスクはあった。いきなり現れたこの男が、味方である保証は無い)
(だが、もし害意があるのならば既に仕掛けていてもおかしくない)
(どこからどう見ても、今の自分は満身創痍なのだから)
(そんな状態を見て、助けなくてはと思うものは、こちら側にも少なからず存在する)
(そのことも、彼女は知っていたから)

医者なんかに、かかれるかっての。……それよりも、連れて行って欲しい場所がある。
そこに行けば、こんな傷ぐらいすぐに治せるんだ。
……どうにも、一人で歩くことにすら難儀してしまうようでね。今の私は。
671暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 16:57:52 ID:sizHMagP
まあ、似たようなものだ。
この世には人知の超えた何かは確かに存在する。
(自分自身、黄泉から返った霊魂なのだから、人間の想像を超えた)
(事象は存在すると断言できる。己自身の存在を証拠として)

ふむ・・・・些か合点がいかぬが、手を貸す程度ならやぶさかではない。
(片腕が千切れている重傷人が何を、と常識に凝り固まった人間なら言うだろう)
(だが、彼女が看破した通り彼は当たり前の人間ではない。だからその発言の)
(根拠となる「連れて行ってほしい場所」とやらも、或いは存在するのだろうと考える)
では、少し辛いと思うが辛抱しろ。
(痩身からは想像もできぬ膂力で、肩を貸しつつ彼女を引き起こす)
672霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 17:06:19 ID:T71ipztd
っつーか、私もあんたもある意味そうなんだろうよ。
少なくとも、常識からは軽く逸脱してそうだ。
(そんなことを、ますます持って実感する)
(これだけの傷を負って、尚まだ死なないというのだから)


ああ、それでいいのさ。世の中、何から何まで合点がいかなきゃ回らないわけじゃあない。
理不尽だけど、それでも世界はまわるんだ。それはともかく……悪いね、感謝する。
(偶然出会っただけの男に、ここまでのことをさせてしまっていることは)
(少なからず、呵責のあることだった)
はは、なるべくお手柔らかに……頼むよ。
(思いがけなく強い力で引き起こされて、それもまた当然かと小さく頷くと)
こっちだ……少し遠いが、世話になるよ。
(そして歩く、歩く、歩く)

そーいやぁ、さ。あんたも只者じゃないのはよくわかるんだけど。
具体的に、あんた一体何をやってるんだい?……ちょっと興味が沸いてさ。
別に、答えたくなければそれでいいけど。
(と、他愛も無いとは断じ切れない会話をしながら、歩き続けて)
(その先にたどり着いたのは、彼女の家だった)
……結局、全ての原因はとても身近なところにあった、そういうわけだ。
(感慨深げに、それでいて少し呆れた様子で、彼女はそうつぶやいた)
673暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 17:13:15 ID:sizHMagP
ふむ、この世には不思議なことしかありはしないのだな。
いや、単に俺の頭の出来が悪いだけかも知れぬがな。
(幾ら蘇ったとは言え、彼のその本質は生きてきた時代の常識に)
(囚われている。故に、根本的にはこの時代のことは理解できないとも言える)
何、人の道に沿ってみたまでのことよ。人助けも偶にはよかろうて。
(からからと笑いつつ、出来るだけ相手の負担が掛からぬようにして歩く)
(その歩き方は、やはり何処か人形的で、機械的な部分があった)

何を、と言われてもな。
(自分が何かと問われれば、剣鬼と答える以外に他はない)
(だが、何をしているかと問われれば、話しは別だ)
ある人の命令で、この街の異変の原因を探っている。
(結局、彼はありのままの答えを告げた)

ここがお主の家か。では、入るぞ。
(言って、肩を貸しつつその家に足を踏み入れた)
674霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 17:24:07 ID:T71ipztd
そう悲嘆することはない。このご時勢、いろいろ不思議なことがあっても、それを不思議と感じられない奴らがいるんだ。
あたしらみたいな、あからさまに不思議なのじゃなくて、日常の中のちょっとした不思議なこととかを、ね。
……そういうのを、ちゃあんと受け止めて考えられるんだったら、そーゆー頭も悪くは無い、そう思うよ。
(くく、と力ない笑いを漏らしながら、ゆっくりと肩を揺すった)
へぇ、格好いいなぁ。そういうの。はは、惚れそうだ。
(こんなときでも冗談を言う余裕はあるのか、そんな言葉を投げかけて)
(血の気も失せた青白い顔で、さも面白そうにけたけたと笑っていた)

そうか、この街の、異変をね。
……じゃあ、これから起こることも調べていくといい。
恐らく、この街に起きた異変の中で、最たるものの一つだろうから。
(そして家の中、リビングでぐったりとソファーに身を預けながら)
(不意にそんなことをいい、部屋の中央に置いてあった大きなテーブルに手をかけた)
ここ、砕いてみてくれ。きっと、面白いものが見られるはずだ。
(絨毯の上を軽く撫でながら、そう告げた。きっとこの男にはそれができるはず)
(そんな、奇妙な確信もあったから)
675暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 17:31:37 ID:sizHMagP
ほう・・・・
(その眼に修羅の輝きが宿る)
(力なく指示された場所に、何があるというのか)
(剣鬼たる自分の勘が働かない領域にある事象)
この街の怪異のひとつ、か。面白い。濫蔵殿に報告できること
ならもっとよいのだがな。よかろう。乗ってやるから下がっておれ。

(言って、手を打ち合せ、それが開かれた時、西洋の大剣が出現した)
――暁小次郎、参る。
(厳かに告げて、大上段に構えた大剣を一気に振り下ろす)
(壮絶な音がしてビシリとフローリングに罅が入った)
(そして今度は横に一閃。同様に壮絶な破壊音がして、十文字に切り裂かれた床)
(その中央にに手を入れて、膂力で一気に穴を広げる。そこにあったものとは?)
676霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 17:39:06 ID:T71ipztd
何せ、私だって知らなかった……いや、忘れてたのかもな。
また死に掛けて、よーやく思い出したっていう顛末だからね。
私は、確認しなくちゃならないんだ。そして決着もつけなきゃならない。
……ほんと、ありがとね。こんな見ず知らずの奴に、ここまで付き合ってくれるなんてさ。
頼んだよ。
(現れた大剣、その芸当にも眼を細め。直後に繰り出された壮絶な斬撃に、ほぅ、と小さく吐息を漏らした)
(広げられた穴の奥には、闇が見えた。どこまでも、どこまでも深い闇だけが)
……降りるよ、引き返せるかどうかもわからないけど。覚悟はいいかい?
(その顔からは、ただただ純粋な興味と、奇妙な興奮が見て取れた)
677暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 17:45:12 ID:sizHMagP
これは、相当深いな。
(闇。深い闇。その果てが見いだせない闇)
(まるで冥府へと繋がっているかの様で、懐かしかった)

降りるなら付き合うが、その腕で大丈夫か?
(今更だが、彼女は腕を片方失くしている。その状態で)
(危険だと思われる領域に自ら足を踏み込もうとしている)
(警告するのは、人の道には反していないと彼は思った)

生憎、俺は斬る以外に能がないので、いざという時は自分で
どうにかしてもらいたいものだ。剣を持ちながら人を抱えることはできん。
(言っても聞かないのは、その顔を見れば容易理解できた)
(ならば、最低限度言えることだけ言っておくことにした)
678霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 17:55:18 ID:T71ipztd
だろぉ?ゾクゾクするよなぁ。
おあつらえ向きに、奇妙な風まで吹いてきてる。
(闇のそこから吹き上げる風は湿気を帯びていて)
(肌に触れるたび、なにやらぴりぴりとした感触をもたらしていた)

言っただろ。ここに来れば、こんな傷くらい何とかできる。
……そんな、気がするのさ。大丈夫、なんとかなるさ。
(保証などないはずなのに、どれだけの危険が待っているかもわからないのに)
(彼女は気丈に笑って、穴の縁に腰掛けた)

上等。自分のことくらい、自分でどうにかするよ。
じゃあ、行くよ。
(そして落下。落ちる。落ちる。落ちていく)
(一向に底は見えず、ただただ速度が上がっていくばかり)
(周りは、弾力と硬度を備えた奇妙な壁に囲まれていて、擦過による傷などは、何一つつくことはなかった)
(そして見えてきた光。その先には……一面の液面が広がっていた)

っ!?うぁっ!……が、ごぼっ……!?
(水しぶきを上げて、水中に沈んだ。不思議なことにその水は硬度を持ち始め)
(彼女と、続けて落下した男の体を水面へと運び上げたのだった)
679暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 18:01:21 ID:sizHMagP
(一瞬の浮遊感。そして落下。何処までも落ちる)
(なるほど、バンジージャンプとはこういうものか、などと)
(呑気な感想を抱きつつ、それでも周囲の状況を把握しようと努める)
(奇妙な感触がする壁。取りつく島もなく、落下速度を緩めることもできない)

んむぅ!?
(そして着水。それは奇妙な水だった)
(沈んだかと思われた次の瞬間、彼は水面に浮きあがっていた)
むう、面妖な。お主、大丈夫か?
(名前を呼ぼうとして、名前をまだ聞いていないことを思い出す)
(どうにも、一般常識が欠けつつある、そんな気がした)

で、これからどうすればよいのだ?
本当にお主の傷が治るというのか?


680霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 18:09:00 ID:T71ipztd
結構痛い……だが、死ぬにはまだ遠いな。
(どうやら、足元は完全に固まったようだった)
(ふらふらと立ち上がろうとして、やはり砕けた足ではそれも叶わず崩れ落ち)
今のままでは、まだ。だ。
だが、ここにはまだ先がある。そこに、きっと何かがあるはずなんだ。
(指差した先には、道があった。よく見ればこの場所は、うっすらと壁が、床が発光していて)
(やはりどれも奇妙な弾力があった)

やっぱり、同質のものなんだろうねぇ。
(つつけばへこむ、そんな床に軽く指を這わせながら、面白そうに呟いた)

ここまで来たんだ、もうしばらく付き合ってもらうぞ。
……行くよ。
681暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 18:15:39 ID:sizHMagP
一度死ぬのも悪くないぞ。色々な柵が消えて失せる。
とは言え、もう一度戻ってこれるかは運次第だが。
(一度死んで蘇った古の剣豪が、割りとまじめな顔をして言う)
ふむ・・・・・世には不思議なことばかりよな。
(自分も固まった液体を踏みつけつつ、そんな感想を述べる)

別に構わんが、難儀であろう。
(片足の砕けた彼女を引き揚げ、もう一度肩を貸しつつ歩きだす)
さて、参るとしよう。鬼と出るか蛇とでるか。
(散歩にでも出かけるような風情で歩き出す)

時にお主、仲間の一人もおらぬのか?
聞くだけ不毛な気もするがな。いやなに、こういう事に付き合ってくれる相手が
いるのは、人として大事なことだと言いたかったのだ。
(不思議な光景を眺めつつ、些か説教じみたことを言ってしまう)
682霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 18:24:16 ID:T71ipztd
ああ、それなら知ってる。私も一度、戻ってきたクチだからね。
(確かに、色々と今まで自分を縛っていたものは、それで砕けた感じもある)
というか、あんたもそーゆー手合いなんだ。ふふ、興味深いなぁ。
(その呟きは何に対してか、この場所に対してなのか、目の前の男に対してなのか)
(多分、そのいずれにも向けられていたのだろうけれど)

……悪いね。まあゆるゆると行こう。
戻る道はなさそうだし、進むしかなさそうだし。
(力強い腕に支えられると、少しだけ嬉しそうに頬を緩めて)

仲間……はいないな。敵なら山ほど。相棒ならいるけど。
ただね、思い立ったらすぐ行動っていうのが心情でね。
さっさとここに来たかった。居ても立ってもいられなかったんだ。
(長く通路が続いていて、歩き続けていると。やがて広い場所に出た)
(透き通った柱が立ち並んでいて、その奥にはまた道があった)

お出迎え、かな。
(何かの力が働いたのを察知して声を上げる。その次の瞬間には、柱が歪み、型を成した)
(それは人型。端正な女性のシルエットへと変わる。透き通った全身は変わらないのは残念であったが)
(そしてその手には槍、それはあくまで無機質に、さっきの欠片も見せることなく)
(こちらにめがけて、槍を振り上げた)
683暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 18:32:47 ID:sizHMagP
ふむ、なるほどな。世には妙な輩が多い。
いやはや、浮世に戻ってきた甲斐もあったか。
(彼女の発言が何を意味しているのかまでは理解できなかったが)
(彼女が尋常ならざる力と感性を有している事だけは理解した)

ふむ・・・・・似ているな、かつての俺と。今の俺とも。
(相棒は己の剣で、周囲はその剣を振るう相手としか見えなかった)
長生きはできぬだろうが、長生きして何になるのかという疑問もある。
思い立ったが吉日。今日は死ぬにはよい日かも知れぬな。
善哉善哉。思いのまま往くがよかろう。

はて、どうやらその様だな。
(延々と続くと思われた道の奥に、何か不思議な建造物があった)
(否、柱だ。柱が並んでいる。その一本の柱が歪み、変形する)
(その人影が槍を形成し投げ付けた時)
ふん!
(一閃!大剣がそれを弾き落とす)
(いつの間にか、肩を担ぐのを止めて剣を片手に構えている)
はて、こやつは斬ってもよいのかな?


684霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 18:41:36 ID:T71ipztd
ああ、二度目の人生ってのは面白いよな。
本当に、毎日気楽お気楽、楽しく暮らせるんだよ。
そういう風に、暮らそうとすることができるんだ。
いろんな柵もなにも、振り切ってさ。……素敵じゃないか。
(少しずつ、少しずつではあるが、体が楽になってきた)
(限界を通り越して、後は静かに眠りにつくだけ……という可能性もあるが)

つまらない一生なら、別にさっさと終わってもらっても構わないだろうね。
でも、私はそんな一生を送るつもりはない。楽しい一生なら、いつまでだって続いて欲しいと思う。
……欲張りなのさ、私は。
(小さくウインク一つして、気づくと体が床に投げ出されていて)
(程よく弾力のある床の上では、さほど痛みもなかったけれど)

(弾かれた槍は、壁に溶け込み消えていった)
(それを見た人型は、柱に腕を突っ込むと新たな得物を取り出した)
(長刀、そして短刀。人外の膂力を持ってその二刀を掲げ、その人型は駆け出した)
存分にやってくれ。私の道を阻む奴は、誰であろうと敵だ。
(床に座り込んだまま、面白そうに成り行きを見守っていた)
685暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 18:48:44 ID:sizHMagP
この様な場所でこの様な相手と。
二度目の人生も悪くない。
(女性の人型が取り出した獲物――長刀と短刀)
(それに応じるように、こちらももい一本の獲物を取り出す)
(左手に西洋の大剣。右手に三尺三寸の日本刀。両腕とも利き腕以上の)
(力を器用さを発揮できる身体だからこそ、可能な二刀流だった)

二刀対二刀だな。
よかろう、存分に楽しもうではないかっ!
(ぶつかり弾かれ合う、四本の刀剣。リーチでは部がある)
(身体能力はどちらも人外。なら決め手は技量になるのだろうか)

とは言うものの、お主では役不足だよ。
(左手の大剣が相手の獲物を弾く。右手の日本刀がその隙を突く)
686霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 18:56:37 ID:T71ipztd
……お見事。
(刃と刃が交差していたのは一瞬、あっさりと人型の剣は弾かれ、再び壁に消える)
(そしてその期を逃さずもう一本の刃が人型に迫る)
でも、多分……ダメだろうな。
(その刃は、寸分違わず人型の急所を貫いた。さしたる抵抗もなく……しかし)
(ぬぅ、と顔を近づけると。唇に相当する部分を歪ませ、にやりと人型は笑った)
(そして密着した状態で、人型の両手が鋏と化して再び迫る)

やっぱり、私もやらなきゃだめか。
(果たしてその一撃をやり過ごすことができるか否か)
(いや、きっとどうにかするだろう。そんな底知れなさが、この男にはあった)
そいつをこっちに引っ張ってくれ。そしたら、後は私がどうにかする。
(こんなときでさえ、足が動かないのは聊か悔しくもあった)
687暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 19:05:16 ID:sizHMagP
なんと?
(獲物に拘泥せず手放す。日本刀が突き刺さったまま)
(迫ってくる人型。刃から伝わった感触は水にも泥にも似ていた)
(後退しつつ、その巨大な鋏から逃れる。だが、その体勢からしゃがんで)
(その反動を利用して大剣を上空へと一閃。返す刃で一刀両断)
(それを振り切らず、腹部に埋め込んだままにしておく)

どうにかできると?
(燕すら斬ると呼ばれた剣も、水は斬れぬということか)
(ならば、と、その人型を抱き抱え、身体ごと反り返らせる)
(バックドロップとも、ジャーマンスープレックスとも違う)
(単なる膂力に任せた力技で、投げ飛ばす)
(これも人外の身体と力の成せる行動だった。自分の獲物にである剣に)
(拘泥しない冷静な状況判断能力も含め、あの決闘で学んだものである)
688暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 19:07:53 ID:sizHMagP
【一時食事のために中座したいのだが】
【一時間程度で戻ってこれると思う】
【凍結だと次の予定がわからない為、できれば今日中に】
【終わらせたいのだが】
689霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 19:16:02 ID:T71ipztd
どうにしないとならんだろう?安心しなよ。
どうにもならなかったら、二人そろって死出の旅路にご招待だ。
(刃がつきたてられても、両断されてもなお。動きを止めずに襲い来る人型)
(どうすればいいかは知っている。相手は液体。それも、恐らく自分と同じ原理で動いているだけの)
(問題は、この人型から支配を奪い返せるだけの血液を、まだ自分が保有しているかどうかだけ)
……まあ、気にしていても仕方がない。
(起き上がりかけていた人型の体に、ちぎれた腕を押し付けた)
(突き刺さり、血液が流れていく。人型の色がうっすらと朱に染まり始めた頃に、腕を放して)
(相変わらず、人型はその形を保っていたけれど、もはや得物を振るうことはなかった)

とまあ、こんな具合でね。……私もあれも、性質的には同じものなんだよ。
さ、次に何か下らないものが出てくる前に、さっさと先に行こう。
(血の気はさらに失せ、声もさらに微かになって)
あぁ……ここからは、運んでもらわなくてもいいや。こいつに頼むさ。
(と、不意に人型が再び動き出して、彼女の体を抱えて歩き出した)
690霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 19:16:46 ID:T71ipztd
【了解した、それじゃあ私も夕食にしよう】
【また後で会おう】
691暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 19:17:28 ID:sizHMagP
【うむ、では一時間後に】
692暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 19:57:24 ID:sizHMagP
ぬぅ・・・・・・
(眼前で繰り広げられた光景に、何一つ理解が及ばない)
(彼女は人型に千切れた腕を押し付けただけだ)
(それだけの行為で、人型は戦う力と意志を失ったようだ)

よくわからぬが、同類ということか。
(彼に、戦慄するという感情はない。だが、彼が抱いたのは)
(或いはそれに近い感情だったのかも知れない。理解し得ぬものに)
(対する警戒心、危機感、そして僅かな好奇心?)

便利なものだな。
まあよかろうて。手間が省けて何よりだ。
(突き刺さった人型から二本の得物を引き抜いて、日本刀だけ仕舞う)
それで、この先には親玉が潜んでいるのか。
所謂定石を踏むのならば、だが。
(人型に抱えられた彼女に追いつきつつ、問いかける)


【間に会っただろうか】
【では、再開させてもらうとしよう】
693霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 20:18:57 ID:T71ipztd
相手が相手だからね、私も、こういうやり方ができる。
それなりに、骨の折れるやり方ではあったけどね。
(まだ意識を保っているのが不思議なほどに、彼女は衰弱しきっていて)
(人型に抱えられて、力なくうなだれたままだった)
ここにはきっと、今の私のルーツがあるんだ。
だから、そいつを見つけて、しっかりと今までのお礼をしてやりたいと思ってね。

ああ、これで次に何が出てきても、あんたは存分に戦えるわけだ。
……といっても、刃が通る相手が出てくるかどうか、聊か疑問ではあるけどね。
(そしてまた、通路を進む)
(長い長い通路を進むうちに、いつしか会話も途切れてしまって)
(まるで変わらないあたりの景色にも、いい加減飽きてきた頃に)

……ここが最後、かな。
(たどり着いた部屋にはもう、進むべき道はなかった。
(部屋の中央には小さな祭壇があり、その上には杯が一つ乗せられていた)
(その透き通った杯には一つだけ、赤々と輝く宝石がはめ込まれていた)
(そして、その杯から滾々と湧き出る水が、床まで落ちては吸い込まれていったのだった)

割とあっけなかったな。まあ何はともあれ、探していたものは見つかった。
(人型に運ばれ祭壇に近づくと、杯を取り上げその中身を一気に呷った)
(それは、彼女の力の源である生命体が、高度に濃縮されたものであって)
(つまりは、彼女にとっては血液にも等しい。そんなものだったから)
はぁ……生き返るなぁ。
(文字通り、彼女の顔には再び赤みが差して、砕かれた足も、急速に再生を始めていたのだった)

【確認するのが遅れたね、すまない】
【では、またよろしく頼む】
694暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 20:28:44 ID:sizHMagP
ふむ、そうか。ともあれ、とんだ探索になってしまったものだな。
どう考えても俺向きの役目ではない。帰ったら主人に愚痴のひとつ
でも言ってやらねば気がすまぬよ、俺としてはな。
(前々から思っていたのだが、自分は強い相手と戦えればそれだけで)
(満足できる修羅であり、こういった地道な探索はどう考えても不向きだ)
(主人の濫蔵とて、その程度のことはわかっているはずなのだが・・・・・)

(延々と歩き、会話が途切れたあたりで)
大丈夫か?今にも死にそうな顔色をしているが。
(それでも、突き当りに位置するであろう不思議な部屋に辿り着く)
(祭壇と、それに供えられた杯。透明な杯の中には赤い宝石)
(滾々と湧きいずる水が、この不思議な水の根源と知れた)

おい、大丈夫か?
(躊躇もなく、その盃を飲み干す。今までの会話からするに、この水と)
(少女には強い関連があることは容易に察することができる)
(だが、それでも一抹の不安を感じずにはいられない光景ではある)

――むう、面妖な。
これがお主の言っていた治療方法か。
(先ほどまでの死人の顔色から、生命力溢れる顔色へと変化する)
695霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 20:42:39 ID:T71ipztd
(雰囲気が、変わった)
(一仕事終えた後の、気だるい雰囲気など、容易く吹き飛ばされてしまった)
(その原因は、彼女。彼女が、変わってしまったから)
本当に……長かったですね。ここまで来るのに。
(その口調は、今までとは打って変わって、とても落ち着いた調子のもので)
(そして振り向いた彼女の顔は、とてもとても嬉しそうな、そして自然な笑みだった)
(彼女を良く知るものがもし見ていたなら、その眼を疑うほどに、綺麗な笑みだった)

もう、大丈夫ですよ。
水は十分に補充しましたし。そのおかげでこの体も手に入れることができた。
(明らかに変容を遂げていた。彼女は、変わってしまっていた)
(体の感触を確かめるように、首を曲げたり腕を曲げたりしているうちに、今の彼女も腕がないことに気づいたようだった)
これはいけません。……とはいえ、腕を丸々一本水で補うのも少々骨です。
ああ、いいものがありました。
(無造作に、そして突然に。彼女の手が杯に伸びて)
(赤く輝く宝石を、杯から剥ぎ取った。その瞬間に、杯はただの水と化して床に溶けていき)
(祭壇もまた、消え去った。彼女はその宝石を今はなき手の甲の部分にあてた)
(そして、水が形成し作り上げたものは……所謂手甲と呼ばれるものであった)

……ああ、そういえば。あなたのことをすっかり忘れていました。
ここまで彼女を運んできてくれたこと、感謝しますよ。
(そして彼女は、慇懃に頭を垂れた)
696暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 20:51:25 ID:sizHMagP
(雰囲気が一変した。外側だけが同じで、しかし中身がまるで)
(異なっている。今日出会ったばかりの彼にも、その程度は理解できる)
(何より、その無垢な笑み。人間に浮かべられるとは思えない表情)
(一体彼女は、どんな境地に到達したというのだろうか?)

――お主、何者だ?
魑魅魍魎の類が憑いたとしか思えぬが。
(身体の調子を確かめ、腕がない事に気づいた「それ」は)
(赤い宝石を使い水で新たなる腕を生成した。それは手甲である)
(杯も祭壇も消え、残ったのは生まれ変わったかのような彼女だけ)

大したことはしておらぬよ。ただ、ことの成り行きを説明してくれ。
俺には報告の義務があるのでな。俺自身はどうでもいいのだが、
これも浮世の義理という奴でな。できればわかりやすく頼む。
697霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 21:01:32 ID:T71ipztd
さて、どうしましょうか……。
(困った様子で腕を組み、考える)
我々には、個を識別する言葉……ああ、あなた方の言うところの、名前というものがないんですよ。
困りました、名前がなければ、名乗ることもできません。
(何者か、と聞かれて名はない、と答える。それは、答えであって答えではない)
(それを、今の彼女も知っていたのか)
ははは、冗談ですよ。私は我々、そして、我々はこの場所全てです。
この場所を構成する水の一滴一滴の中に、我々は遍く存在しているのです。
(手をかざすと、床が盛り上がる。それはたちまちのうちに椅子とテーブルを形成して)
このように我々は、我々が存在している水を自由に操ることができる。
そしていま、彼女の中に存在する我々を介して、彼女の体を借りている。そういうわけです。
さ、どうぞ。立ち話もなんですから。座ってください。
(歩み寄り、小次郎の側の椅子を引き、座るように促した)
698暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 21:08:18 ID:sizHMagP
ふーむ・・・・・よくわからぬ。
(所詮は古い時代の人間である。現代の知識を植え付けられている)
(とは言え、彼女の言っていることが理解できるはずもない)
我々、ということは集団、群体という奴なのか?
そしてこの空間自体が、その、お主の胃の中のようなものだと?
(わからないなりに、それでも懸命に理解しようと努める)

うーむ、何か釈然とせぬが、まあよかろうて。
(水にて形成された椅子に腰を落ち着ける。それでも事あらば)
(刃を抜く覚悟と用意は当然ある。それが通用するか否かは別だが)
(彼が真に頼るものは自分の剣だけなのだ)
で、だ。お主・・・・・否、お主か・・・・・・どちらであれ構わぬが。
何故お主らはこの様な場所に・・・・・・いや、何から聞くべきかわからぬが。
どちらにせよ、尋常なる生き物でないことは容易に知れる。
お主は何処から来て、何を成すつもりなのだ?
699霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 21:23:31 ID:T71ipztd
何分直接人と話をするというのは初めてなもので。
下手な説明しかできなくて、すいません。
(椅子に座ったのを確認してから、自分も対面の椅子に座る)
そうですね。そのようなもの、と考えていただければよいでしょう。
とはいえ、さすがに中のものを消化する、なんてことはできませんが。

そうですね……やはり名前がないというのは不便です。今考えました。
我々は、シード。確か、種という意味の言葉でしたね。
(いい名前です、と満面の笑みを浮かべて頷きながら)
そうですね……まずはどこからお話しましょうか。
(赤い宝石に照らされて輝く手甲の表面を撫でながら)

我々が何をするつもりなのか。これが一番大事なことですから、まずはこれからお話しましょうか。
(席を立ち、身を乗り出して指を突き出すと)
我々が望むこと。それは増殖です。同類を増やし、繁栄を謳歌する。
生き物としては、まあ随分と原始的な欲求であることは否めませんけどね。
(不意に声のトーンが落ちて、重苦しい声が響きだす)
ですが、我々は単体では増殖することができなかったのです。
だから、我々を取り込み、そして育む事のできる適格者。つまり彼女のような人間が、必要だったのです。
(乗り出した体を離し、背を見せて歩き出す)

ただ、彼女一人ではその任は到底賄い切れません。
……だから、我々は全ての人間を、適格者にしてしまおうと、そう思うのです。
(柔和な笑みは消えぬまま、明かされたのはどうにもスケールの大きすぎる野望だった)
700暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 21:32:44 ID:sizHMagP
(「シード」と名乗った「それ」の語る話は、からくり人形の理解の範疇を)
(遥かに超えていた。いや、理解はできる。単に実感ができないほど途方も)
(ない話は、夢物語のように現実感がないのが相場である)

ふむ・・・・・正直わからぬが、わかったこととしよう。
お主らは所謂、寄生する生き物なのだな。そして、増えるための器を求めている、と。
しかし、その器となるものは限られている。ならその適応する器自体を増やす算段だと。
(自分の言葉を噛みしめる様に頷いて、それを夢物語ではなく驚異として認識する)
お主の目的とするそれが実現可能かは別として、お主が好き勝手活動すれば、
この世界の混沌がより深まる、ということだけは理解できたつもりだよ。
――もうひとつ、否、最後にひとつ聞きたいのだが、先ほど俺と話していた彼女は
何処へ消えてしまった?お主らが喰らってしまったのか。
(席を立つ。強い者と戦えればそれでいい剣鬼ではあるが、怪異の根源と対面して)
(ある種の使命感に駆りたてられた。「眼前のそれを倒せ」と言う内なる声が聞こえたのだ)
701シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 21:42:43 ID:T71ipztd
ご理解いただけた……ということにしていただけたようで、こちらとしても何よりです。
(小さく安堵の吐息などを漏らしながら)
あまり、寄生という表現は好きではないのですけどね。それはひとまず置いておきましょう。
何だ、しっかり理解しているじゃあありませんか。あなたは聡いお方だ。
(ぱちぱち、と茶化すようにも見える拍手をしながら)
そう、今までに何人も試しましたが、結局耐え切れずに命を失ったのがほとんど。
稀に一命をとりとめ、我々を受け入れたものも居ましたが……皆自我を失い。
欲求の赴くままに暴れまわる化け物となってしまいました。
(今まで繰り返してきた実験を思い出すと、暗澹たる気持ちになってしまう)
(そんな気持ちを振り切るように、小さく首を振りながら)
彼女は、現状において唯一の成功例です。といっても、偶発的に発生した成功例、ですが。

適格者が生まれる可能性は、とても低い。ならば対象を増やすしかない。とても簡単な理屈です。
……そうですね、確かに我々が全世界にばら撒かれでもすれば、出来損ないの化け物はかなりの数になるでしょう。
でも、心配は要りませんよ。そんな出来損ないの化け物など、適格者の敵ではありません。
(悦に入って言葉を紡いでいるうちに、少しばかり興奮してしまったようで)
ああ、彼女ですか?今は我々が完全に彼女を支配していますが……彼女は自我が強いですからね。
もしかしたら、目覚めてしまうかもしれません。
(そんな可能性は、ない。シードは自信を持っていた)
(それでも、もしかしたら戻るかもしれないという希望を与えることが、相手の刃を鈍らせることにもなるかもしれない)
(望みは薄いが、そんなことまで考えていたのだった)
702暁小次郎 ◆wSm0ZnL2kM :2008/08/31(日) 22:02:43 ID:sizHMagP
―――何とも身勝手な理屈だな。
(だらりと下げた日本刀。三尺三寸。後に「物干し竿」と呼ばれる刀だ)
この世界には人智の及ばぬ事象が存在する。だがな、世を乱し世を
治めるのは人間の業だ。お主の様な者の一方的な蹂躙は許されん。
この俺の剣に賭けて、今此処でお主を処断する。
(そして深く深く呼吸して、もう一人の自分を呼び出そうとする)
(今の「俺」では水は斬れない。だが「儂」ならどうか?)
(そんな、儚い希望に縋ってみたくなったのだ。強大な敵を前にして)

――そうか。なら諦めてもらうとしようか。
短い付き合いだったが、これも剣を持つ者の業というものだ。
(彼は一瞬にして「彼女」のことを諦めた。大事の前の小事)
(一を切り捨てて九十九を拾う。単純で残酷な選択と決断)
恨むなら、存分に俺を恨むといい。
(まだ出て来ない。「儂」を任意で引き出したことは一度もないのだ)
(一度もそれを試そうとはしなかった。その性質を厭うていたから)
(だが、今は手段を選んでいる時ではない。無理にでも引き出すしかない)
(だから彼は、自分の刃で自分の手首を深く切り裂こうとして―)

『おやめなさい、小次郎さん。今は退きなさい』
(脳裏に響いた、自分の主人の声がそれを止めた)
濫蔵殿、しかし、このままでは・・・・・
(虚空に向かって返事をする。少なくとも周りからはそう見えるはずだ)
『小次郎さん、貴方にはまだやることがあります。一度退き、わちきの指示を仰ぎなさい。
 予想以上の大物が釣れたようですが、こちらの準備が足りておりません』
―――うむ・・・・・そうですか。わかりました・・・・・・そちらの言うとおりに。
『聞き分けてくれてうれしいですよ、では心の準備をお願いします』

おい、お主。シードとやら。
今回は退いておくが、次に会わば必ずや斬る。
(主人との会話を斬り、堂々と臆することなく言う)
仮に俺が倒れたとて、この街には正しき心と強さを持った武士がいる。
そのことを努々忘れるな。
(そして唐突に、その身体が糸の切れた人形の様に崩れ落ちる)
(まるで生気がなく(さっきまで話したり闘ったりしていたとは、到底信じられないだろう)
(そして、その人形が糸に引かれるようにして暗がりの中へと消えた)

(――暁小次郎の身体は、一瞬にして主人の部屋に帰還していた)


【そろそろ気力が限界なので、強引だが〆させてもらった】
【拙い駄文に付き合ってもらって感謝する】
703シード ◆FdHN5Mb0fw :2008/08/31(日) 22:18:55 ID:T71ipztd
身勝手なのは、重々承知しています。
我々が増殖を望むように、あなた方……まあ、あなたが人間と呼べるかどうかはともかくとして。
人間もまた、生きる権利を有していますから。
ですから、こうなることはなんとなく予想していました。
(制服のしわを伸ばしながら、四肢に力を込める)
(直接力を使うのは初めて、試運転には、きっとちょうど良い相手だろうと考えた)
(目の前の相手がまだ、切り札を隠していることも知らないで)

当然でしょうね、あなたには、彼女を助ける理由はない。
人の道とやらに反するのかもしれませんが、人間ではないのでしょう?あなたも。
そんな道に従う必要はないのでしょう。どうぞご自由になさってください。
(少しずつ、少しずつ。エンジンの出力をゆっくりと上げていくように、能力を解き放っていく)
(空間が鳴動する。壁が、床が、天井が、その全てが歪み、うねり、吼える)
恨みませんとも、あなたが私を斬るのは当然の権利です。
だから私も、生き延びるために、当然の権利を行使させていただくまでです。
(まるでオーケストラの指揮者のように、悠然と、静かに腕を挙げた)
(その手が振られた時に、この空間そのものが牙を剥くであろうことは、容易に想像できるだろう)

退く、と仰いましたか?一体どのようにして?
もう、この場に出口はありませんよ。私を屠って出て行く以外はね。
(腕を振るう。足元からは無数の銛が、壁からは液状の散弾が。そして止めとばかりに天井がそのまま小次郎めがけて振ってくる)
ああ……では、その強い方々を、我々の適格者にしましょう。
きっと、さぞかし素晴らしい素養をお持ちなのでしょう……我ながら、名案ですね。
(猛烈な攻撃が加えられる寸前に、小次郎の体が崩れ落ちた)
(暗がりへ消えたそのわずかな後に、圧倒的な水の暴力がその場を通り過ぎていったのだった)

……なるほど、この街の方々は、不思議な力を持っているのですね。
(不意に、柔らかな笑みを浮かべていたその顔に、好奇心と不敵さが混じったような笑みが浮かび)
ふふ……これだから、この街の連中は面白……っ!?
(言葉の途中で、我に帰ったように表情を変えた)
……あなたも、大概にしぶとい方ですね。まあ、いいでしょう。
時間はいくらでもあります、今までずっと待ってきたのですから……じっくり行きましょう、じっくりと。
(そうして、彼女……否、それは、あるべき場所に、あるべき姿で降臨した)

【こちらの方こそ、付き合ってもらってすまなかったね】
【色々と戸惑わせてしまっただろう、本当に、すまなかった】
704伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/08/31(日) 23:31:57 ID:yuW7SWHt
【接点、深夜のバトルロールという感じかなあ?】
【今はちょっとそれぐらいしか思いつきません】
705瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/31(日) 23:37:35 ID:kWpN0BnZ
>>704
ええ、貴女が日常ロールでなくてバトルをというなら問題はありませんよ。

不甲斐無いことに、僕も思い浮かびませんでしたし。
となると
・僕の怪しげな野外実験に出くわす
・貴女の戦いに助太刀共闘

まあ、他にも色々と思い浮かびますが
そちらに細かい希望などあれば合わせますよ?
706伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/08/31(日) 23:39:38 ID:yuW7SWHt
【じゃあ、私が妖魔と戦ってて、そこに瀬尾先輩がやってくるという感じで】
【それでよければ書き出します】
707瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/08/31(日) 23:42:38 ID:kWpN0BnZ
>>706
はい。承知しました。それでは書き出し、よろしくお願いします。
708伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/08/31(日) 23:54:12 ID:yuW7SWHt
あー、もう、逃げ足速いなあ…!
(愚痴をこぼしながらも逃がしてしまった4足歩行の妖魔を追いかける)
(足に触れるアスファルトを押し出して)
(体を無理矢理に加速させることでなんとか妖魔を追跡していく)

(あまり強そうでない妖魔なら自分一人で倒すこともある)
(今日の妖魔もそういう大した力のない一匹だった)

さー、追い詰めたよ〜♪
(なんとか路地裏に妖魔を追い込むと)
(肩に掛けた薙刀袋から愛用の鉄棍、梵天丸を引き出して臨戦態勢を取る)
(あとは追い詰めて叩きのめすだけで仕事は終わるはずだった)

あれ……?
(行き止まりの路地に妖魔の姿が見当たらない)
(妖魔は少女の遥か上、壁面にへばりつき少女に遅いかかる隙を窺っていた)
709瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/01(月) 00:07:29 ID:HdlOONpe
えーー…と…3丁目のコンビニの駐車場をを右手に見て…そこから2つ目の曲がり角を左…と

(飽きもせずに夜を行く。見えない何かが見えるかのような、確たる足取り)
(いや、事実見えている。瀬尾を中心にあちこちに放たれた数匹の蛍のように小さく光る使い魔)
(彼らが見たものはそのまま主にイメージとして伝わる)

妖魔と…少女が一人……ふむ、追う側ですか?
つまりタダモノではない…と
(脳裏に投影されるのは逃げる妖魔。追う少女)
(明らかに立場が逆転してることから、追跡者が並みの人間では有り得ないと判断した)

…いました。

(そして路地裏。肉眼で見た光景と使い魔が送って来たイメージがピタリと重なる)
(薄暗がりに少女の背中が微かに見えた…妖魔は…)

――上ですよ

(獲物を見失ったらしい追跡者に背後から、不意に短く声を掛けた)
710伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/09/01(月) 00:14:16 ID:iAIOZnIC
……っ!?
(不意に告げられた背後からの声に思わず上を見上げる)
(それと妖魔が飛び掛かかってくるのは同時だった)

(襲いかかる妖魔の爪が体を掠める)
(髑髏のプリントの入った黒いTシャツがたやすく引き裂かれる)
(引き裂かれたシャツから覗く肩から僅かに血が滲む)

……だめっ、逃げて!!
(奇襲に失敗するやいなや、妖魔は逃走路を確保すべく)
(路地に立ち塞がる青年へと標的を変え獰猛に襲い掛かっていく)
711瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/01(月) 00:28:21 ID:HdlOONpe
…ああ、間に合ったようで何よりです。はい。

(シャツを裂かれ、血を滲ませ…あまり間に合ったとか、何よりな状況でもなさそうだが)
(このいやに落ち着き払った風な青年の判断基準は違うらしい)

…ま、解体して使うとしましょうか?

(少女の悲鳴に似た声も聞き流し。猛然と向かって来る妖魔の爪牙を前にしても動じない)
(この街を徘徊する妖魔の中では確かに小物であろうが、それでも猛獣を相手にするくらいの危険さはある)

ッ――痛い、ですよ…離れてください。

(その牙が瀬尾の肉を食らわんと穿たれる刹那、体を黒いローブが覆う)
(牙はその一見、薄い布を貫く事なく肩に食らい付いたまま止まり)
(多少感じる圧迫感に顔を歪めると、4足歩行といった形態の生物のだいたいの弱点)
(即ち腹部に掌を翳し、溢れる光と共に魔力を凝固した矢が放たれた)
712伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/09/01(月) 00:43:49 ID:iAIOZnIC
(妖魔に肩を咬みつかれた青年の姿はどう見ても大丈夫そうには見えない)

動かないでくださいね…!?
(青年の肩に食いつき動きを止めた妖魔)
(それは妖魔に打撃を加える絶好のチャンスだった)
(全力で叩かれれば噛み付くのをやめるだろうと豪快に考えて)

伸びろ、梵天丸!!!
(気合を込めた叫びと共に、鉄棍を思いきり横に薙いだ)
(届くはずのなかった間合いからの横薙ぎの一撃が妖魔の体を壁面へと叩きつける)
(同時に行われた青年の一撃には気づかなかった)

もう一発〜!
(壁に叩きつけられて動きを止めた妖魔に鉄棍で止めの一撃を加え)
(完全に動かなくなったのを確認すると、青年へと振り返って)

あの…、ありがとうございました。
(ぺこりと青年にお辞儀をすると)
肩、大丈夫ですか?
(妖魔に咬まれた青年の肩を心配そうに見つめる)
713伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/09/01(月) 00:51:42 ID:iAIOZnIC
【こんな展開でごめんなさーい】
【ちょっと抜けてますけど、瀬尾先輩の攻撃で死んでたってことで】
【脳内補間よろしくお願いします】
714瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/01(月) 00:55:02 ID:HdlOONpe
如意棒でもあるまいし…ふむ、興味深いですね…

(少女の命に従ったように伸びる鉄棍の一撃が妖魔を力ずくで引き剥がした)
(壁に叩き付けられて、蛙が潰されたような声を上げ)
(おそらく自分が何をするでもなく、あと数秒の命だろう)
(それがわかれば、興味の先は目下少女とその武器の秘密だ)

――いえいえ、この服わりと丈夫なんですよ?
貴女こそ怪我をなさったようでしたが…。

(ぱんぱんと肩を払う。そこには牙のあと一つなく…多分肌には痣くらいは出来ていそうだが問題はない)
(快活そうで礼儀正しい――そんな第一印象の少女)
(怪我の程度なら彼女のほうが重いはずだと、いまさら思い当たって肩を見遣る)
715瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/01(月) 00:57:00 ID:HdlOONpe
【はい、そこは適度に脳内補完と誤魔化しでお互いになんとかしましょう】
【ともあれ哀れな妖魔さんは死んだわけですし】
716伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/09/01(月) 01:04:52 ID:iAIOZnIC
(服が丈夫と言われ、穴が開くほどに見詰めてもそこに穴は見当たらない)
(どうやら、ほんとうに大丈夫みたいで少し安心する)

あ、えっと…。
(言われて初めて、自分が怪我をしていたことに気付く)
(裂けたシャツの隙間から覗く傷口は大したことがなさそうだった)

おかげさまで大丈夫みたいです。
(そう言うと、薙刀の袋を開いて梵天丸をその中に落とし込む)
(その慣れ親しんだ動きには一切の無駄を感じさせない)

えーっと、命の恩人さんのお名前聞かせてもらっていいですか?
717瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/01(月) 01:17:07 ID:HdlOONpe
ふむ…その様子なら心配ないですか
ああ、お家に帰ったら消毒はした方がよいです

(言われてから思い出したような様子の少女。その程度ならば大丈夫だろう)
(実際、自分の目から見てもさほどの傷には見えない)

お互いに無事でなにより…なぁに、名乗るほどの者では…
ふふ、一度言ってみたかっただけです
瀬尾司…あそこの学園の三年生ですよ

(冗談めかした口調で小さく笑って見せて)
(自分の通う学園の方角を一瞥すると素性を明かす)

で――何というか…なんであんな危険な生き物を追い回してるのですか?
いやに慣れてますが。

(慣れた所作で鉄棍を納める。先程に見せた見事な一撃からも戦いには慣れている)
(怪異と闘う術は持っている。ならば理由は?それが気になる)
718伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/09/01(月) 01:27:10 ID:iAIOZnIC
瀬尾司、瀬尾司…っと、覚えました!
(相手の名前を口の中で小さく呟くと、にっこりと微笑む)
(名前を覚える為の三月なりの記憶法である)

三年生なんですか? じゃあ、私の先輩ですね。
(目の前の青年が自分の先輩だということに驚きを隠せずに)
私は高等部一年、伊達三月って言います。
サンガツって書いてミツキって読むんですよ。
(楽しげに自分の名前を披露する)

なんでっていうか、お父さんのお手伝い…かな?
ああいうのがいると物騒じゃないですか。
(それがさも当然のようにさり気なく言うと)

こういうのって、ほんとに危ないですから。
次からは見かけたら絶対に逃げてくださいね?
(目の前の先輩を一般人だと思い込んでお小言を言う)
(助け舟を出されなかったら危なかったということはすっかり忘れてしまっているようで)
719瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/01(月) 01:42:48 ID:HdlOONpe
ふむ…まさか誕生日が三月だから…とかですか?
はい、覚えましたよ。

(第一印象のままに朗らかで屈託ない態度の三月)
(この街の夜にこんな人物と会えることはまず少ないと思える)
(警戒も駆け引きもさほど必要としないのは、気が楽でいい)

お父さんの?そういう稼業のお家だと。なるほど。
では、さっきの鉄棍が伸びたのは…?

(魔がいればそれを討つ者がいる。それは必然)
(しかし三月は必然で済ますには過酷な闘いを大して苦にもしてそうにもないが)
(ならば先程の鉄棍が伸びたのは、何かしらの能力か?)
(いや、特殊警棒でも伸び縮みくらいはする。能力と判断するにはまだ早いだろう)

はい。貴女も…と。僕が心配しなくても平気でしたね、ふふ

(どうやら彼女にとっての自分はちょっと頑丈な服を着た先輩らしい。魔術は見られなかったのだろう)
(それなら敢えて素性を明かさずとも…しらっととぼけて頷いて見せた)
720伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/09/01(月) 02:01:20 ID:iAIOZnIC
誕生日はまた別です。
なんか名前の由来を聞いたら誤魔化されちゃったので私も知りません。
(瀬尾先輩の安易な発想にくすりと笑うと)
(自分自身も名前の由来を知らないことに照れくさそうにしながら)

お父さんの副業です。
普段は伊達骨董品店の店主してまので、どうぞご贔屓に。

鉄棍はですね…。
(鉄棍について問われると、少し口を濁すと)
これ、実は如意棒なんです!
(咄嗟に閃いたアイデアを口にして)

だから、伸びる…のかな?
(少し曖昧な笑顔を浮かべて照れくさそうに笑う)

えーっと、瀬尾先輩には感謝してますです。
(平気だったと言われると恥ずかしそうに頭を下げて)

あっと、私そろそろ帰らないといけないので…。
(予想外の雑談に思わぬ時間を取ってしまったことに気付くと)
先輩も気をつけて帰ってくださいね。
(大きく手を振って先輩に別れを告げるのでした)

【こんな感じでこちらは〆ますね】
721瀬尾 司 ◆8IsLz2twvY :2008/09/01(月) 02:15:18 ID:HdlOONpe
ええ…いずれお伺い致しますよ…
って、そこは如意棒なんて伝説の武器まで扱うのですか?
ふふ、たいした品揃えですね。

(強引にはぐらかされたが付き合って、敢えて追求はしない)
(しないが詮索を止めたわけではない)
(誤魔化すからには説明出来ない類のもの。或いは如意棒とまで行かずも超常的な力の武器)
(或いは彼女の異能。三月の親の仕事を考えればどちらも有り得る)
(――およそそんなところであろう)

はい、また。
お気をつけて。
………さぁて…バラして運びますか

(走り去る三月を最後まで、夜に似合わぬ程に安穏な、先輩と後輩の雑談といった雰囲気で見送り)
(その背中が見えなくなってから、路地の暗がりに溶けるように消える)
(首を傾げてコキ、と鳴らし。見下ろすは妖魔の骸。手には鋸と鉈…かくして今夜もせっせと素材採取に励むのであった)

【はい。こちらも〆ます】
【お相手有り難うございました。またお願い致します。では落ちます】
722伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2008/09/01(月) 02:17:04 ID:iAIOZnIC
【瀬尾先輩、おつかれさまです】
【お相手どうもありがとうございました!】
723郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/09/01(月) 20:06:58 ID:roJVq5sd
【しばらく待機してみるぜ!
 誰でも気軽に話しかけてくれよな?
 プロフは>>59にあるから、参考にしてくれな】
724媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/01(月) 20:26:59 ID:nU2YXldx
【使いきっていないのに気付かないで……危うく、新スレにプロフ落として
 待機しそうになっただなんて、そんなことはありません。絶対的に。

 まあ、それはひょいと脇においておいて。こんばんは、後輩さん。
 もしよろしかったら、お相手願えませんか?】
725真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/01(月) 20:27:31 ID:9Xk5qYNq
こんばんは。
ロールお願いできるかな?
726真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/01(月) 20:28:14 ID:9Xk5qYNq
・・・・また被った?
投下落ちだと思って油断してた・・・・・
727媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/01(月) 20:34:30 ID:nU2YXldx
………ドジにならずに済んだと思ったら、これです。
わたし、本スレ恐怖症になりかねません。こんばんは、運命的な真賀樹さん。

私の方がまだ今週の予定が未定なので…
三人ロール、となると少々とキツイ可能性がありうる…っ、ということで、
後輩さんも真賀樹さんも、申し訳ありません…。
この度は私の方から退かせてくださると幸いですっ。それでは失礼致しました(一礼)
728真賀樹 漸 ◆sAnaoYqjdU :2008/09/01(月) 20:35:37 ID:9Xk5qYNq
えーっと、後発なので僕が退きます・・・・・
ひめ先輩は遠慮なさらずにどうぞ。
729郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/09/01(月) 20:38:18 ID:roJVq5sd
な ん な ん だ !
お兄さんびっくりだYo!







………混沌としてるなっ!
オーケイ、取り合えず落ち着こうぜ!
730媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2008/09/01(月) 20:42:59 ID:nU2YXldx
……あれ、あら。あの、真賀樹さん…っ!?
完全と終わったものとして少々席を立って、おりました…ごめんなさい。

ああもう、本当に、ごめんなさい…っ。(一礼)
出戻り、なのですけれど。容量注意しつつ、お邪魔しても、大丈夫でしょうか…?
731郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2008/09/01(月) 20:54:24 ID:roJVq5sd
んー…まあ、順番的には先輩が先だし、いいんじゃないか?
…譲り合いで、誰もいなくなるというのが一番悲しいし、俺。


で、どうしようか。
先輩のロールかー…案としては
1.先輩が俺を『異能者』か『郡太一郎』か見極めるために、バトルロール
2.新学期ですねー、と雑談日常ロール
3.人を殺した事に対する悩みを先輩に打ち明けるロール
4.その他

これぐらいしか考えてないんだけどー。
どれも俺が主体のもんばかりだから、先輩に案があれば教えて貰いたいな。
732媛名 葵 ◆YJKujNK4t6
……私、自分の間の悪さは何か憑いているのじゃないかと不安です。
では、真賀樹さんに感謝しつつ…お邪魔いたします。(一礼)

ああもう。何で貴方はいつもそう全部乗りたくなるネタを持ってきてくださるやら。
1は、いずれ、とは思っているのですけれど……うぅん、なや、むのですけれど、
じゃあ、タイムリーな話題で3など、如何でしょうか?
後輩さんが、特に先にやっておきたい、っていうのがあれば、是非ともそれで。