そういうことで、こんばんは。
……つーっても、23時までしか、時間はないけど。
何か、したいこととかあるか?
………も、物凄く申し訳のないことに、
先日に続いて、二連続、の身なの、ですが――…っ
もし、水琴さんさえ宜しかったら、なのですけれど
お相手に立候補させていただいたりしても、大丈夫でしょうか?
――――…ッッ!
(声にならない悲鳴というやつ)
もうっ、私という人間は本当になんでこうもタイミングが、悪いの、やら…ッ。
申し訳ありません。ちょっとあれです、上記は見なかったことに、
していただけたら、幸いと申しますか…っ…と、とりあえず失礼致しました(一礼ッ)
―――!?
三人でやろう。(即決した)
>>732 アビリティ発動! 【無呼吸の瞬き】
(たいちろう は あおいのまえに まわりこんだ !)
…先輩、 捕まえた。
>>733 なんという高速思考能力。
>>733 ………恥ずかしさのあまり、
いつもにない速度で書き込みをした先輩でした…出戻りでごめんなさい。
とても、嬉しい申し出ではあるのですけれど……後輩さんのお時間も
あまりないようですし、私につきましては水琴さんと後輩さんの采配に全てを
お任せできたらと、都合のよいことを―――…ああ、もうっ。
も、本当に……今度からちゃんと、もっと、リロードすることを誓おうと思います…っ
ニア むしろあたしが落ちる
は冗談としても――あたしとしては相手してくれるだけで嬉しいんだけどっ。
どうしよう。
んー…実際3人ロールとなると時間はかかる。
けど、折角だし……。
敢えて今日は打ち合わせだけして、
都合がいい日にロールするってのは?
打ち合わせだと、避難所でやったほうがいい……のかな?
……うぅん。もう、後出の出戻りの私が言うのも何なのですけれど
時間が合うようだったら、軽く打ち合せて入りだけでもやってみる、とか。
ああ、でも、やはり三人だと都合つけるのは難しいでしょうか…。
そのようでしたら、やっぱりここは私が退きますので、というかもう穴があったら入りたいので…っ、
―――もう、本当に時間をとらせてしまってすみません。
いざとなれば、置きレスという手もあるし……
避難所で出てるように、俺が抜けた後でふたりでロールを進めてくれてもいいし?
とりあえずセンパイと郡の時間的な都合とか、
どうしたいかで割と変わってくるような気がするよ。
郡の言うようにするか、三人で都合あわせてやるか、
「どっちがいい」か、二人の判断に任せるよ−。
私の方は、今日は眠気まで時間があったり、致します。
いえっ、後輩さんのお時間の関係もありますし、それだったらむしろ、
後輩さんが抜ける一歩手前くらいで私が引き継ぐ感じにする、とか……水琴さんのお時間次第、でもあるのですが
もし、三人でもいいという場合は、今週と来週なら都合はつきやすいのです。
―――…じゃあ、もう、ずるいですけれど、あとは後輩さんにお任せを…っ。
俺は今週だと明日の夜か土曜の夜が空いてるけど…
あとは二人次第?
都合が付きそうになかったら、今日はふたりでロールして貰いたいな。
俺は時間があまり取れないから、今日は。
んー、明夜はちょっと都合がつかないんだよね……週末も不透明だったりする、出来るとは思うけど。
正式な3ぴ……3人ロールは後日するとして、
今日は軽くさわり、センパイに引き継ぎって感じがいいのかな?
私も、週末の夜なら結構早めから空くと思います。
うぅん……では、お言葉に甘えてしまって、正式なs( は後日と致しまして
その形式で…が一番でしょうか。――…もしよろしかったら、次からもうばさっと、どうぞ、ですっ。
本当に、余計なお時間をとらせてしまって申し訳ありませんでした…(頭かかえた)
んじゃあいうえお順に郡→あたし→センパイの順番で。
はい、キュー! ↓
状況? ――任せるよっ!
時間的に、1レスしか出来なさそうだけどっ!
(闇夜に跋扈する異形たち。それらを、苦戦しながらも蹴散らした。
ほっ――と、一息をつく。ここ数ヶ月このような夜を過ごしているが、
いまだに慣れるということはない。…以前より状況を把握しはじめた。
そういう意味でなら、『慣れる』ということになるのだろうが)
……はぁ、はぁ、はぁ……ふぅ。
取りあえずは、ひと段落ついたってところかなー。
あー、全身がダルいぜ……こりゃ、早く帰って寝ないとなー…
(人の気配もないので、アスファルトに直接大の字仰向けに倒れて)
やっぱり、先輩たちみたいに上手くいかないもんだな…
…ま、それでもやれてるだけまだマシってとこか。
(天上に向けて手を突き上げて、ぐっと強く握る。一体自分はどこまでやれるのか。
……ふとそんな考えも過ぎったが、今は考えても仕方がないこと。
今は疲労している身体を休まなければ)
【偶然3人とも近くで戦ってたみたいな? ……急には上手いシチュは思いつきません、センセイ!】
(人の寄りつかない場所。既に死んだ場所。
そう言った意味で、忘れられかけた廃工場の敷地内は異形にとっては恰好の住処である。
しかし報を受けてきたものの、何やら人里に向けて逃げてきたそれを一匹片付けたのみ。
返り血も多く浴びずに済んだが何か可笑しい……と疑問を掲げたところで、
ふと、門を超え中庭のようなスペースに転がる男の姿を見つけた)
郡……? ……あんた、なーにやってんの、こんなトコで。
ここらへんにコンビニなんてないよ?
(眼鏡を上げて、左手に鞘込めのそれを握ったまま、頭の近くに膝をつく。
長い髪の紗幕を垂らし、上下逆の顔を覗き込むようにして)
(狩りをしていると、時折、時間を忘れることがあった。
もうこんな時間だと、腕に付けた時計をみて思う――…この頃、少し時間感覚がおかしい)
(カチン、と。金属音と共に、愛用の日本刀が鞘に納められる)
(黒い服に深めの帽子を被っていた彼女は、見なれた姿を二つ見つけると
帽子を取り去って、その長い髪を夏のぬるいその風になびかせた)
―――…それ、水琴さんにも適応される台詞だと思います。
そのままじゃ、襲われてしまいますよ、後輩さん。
(声を、かけた。少しだけ、楽しそうな声音で。
二人のその様子を揶揄しながら、月光のもとで小首をかしげてみせる)
ん、ぁ……おう、先輩に水琴さん。
(ふたつの人影が、月の光を遮ったことで、ふとそちらを眺める)
……なんであんたたちが…って、まあ、別に不思議なことはねえよな。
(ふたりとも「そういうこと」をしている人間だ。
真夜中の夜で、偶然会っても不思議ではない。むしろ必然と言うべきだろうか)
見ての通り、あんたたちと同じく、化け物退治。
あんたたちも、似たようなとこだろ?
あー…やれやれ。もう身体が動きそうにないぜ。
それこそコンビニによって帰るとするかなー……。
つーか、今知ったんだけど、先輩と水琴さんって知り合いなの?
(よろめきながら立ち上がると、ふたりの顔を見比べて)
襲わないよ。てか、センパイがそれ言うかね……。
あたしは、"おしごと"だよ。センパイも、でしょ?
(肩越しに、黒ずくめの女の影を確認すれば、
自分の動向について道化て弁解し、自らも立ち上がる。
奇妙なコミュニティも出来てしまったものだと嘆息しながら)
知り合い?……まぁ、そう……だね。
どっちかっていうと、"友達"?いや、違うか。
――あのね、そこまで無茶しないんだよ、普通。
帰る道と、アシの渡りはつけとくでしょ。襲ってくるのは、バケモノだけとは限らないよ。
最近の連続強盗殺人も知らないわけじゃないでしょうに。
(若干、知り合いかと言われて関係の説明に戸惑ったが、
よろめく郡にタクシーの番号を伝えつつ、肩を支えるように)
……あたしの後ろにいる恐い人とか。人間も危険なんだかんね?
はい。 私も、近くで、少しやらなければいけないことがあって。
そのついでに、こちらの方に足を運んだところだったのですが――
(“もう、片付いてしまったみたいですし、重畳です”と。
少しだけ目元を緩ませてから、そう応えると、少し二人に近づいた)
――ええ、私と彼女の関係性については、水琴さんの仰った通り。
(よろめく太一朗と、それを支える水琴の会話を聞きながら、
水琴の言葉をきくと、すっと二人との距離を潔くつめた)
……あら。酷いです、水琴さん。
わたし、別に怖くなんてないじゃないですか。
(軽く肩をすくめながら、水琴に支えられた太一朗の頭を軽く撫でる)
ですが、それよりも前のことには同意いたしましょう。
気をつけて下さい、後輩さん。本当に、近頃は物騒ですから。
ふぅん? ……なんつーか、最近、結構意外な組み合わせって
よく目にするような気がするなぁ…
(ふたりが知り合いだと知って、意外そうな表情を浮かべる)
連続強盗殺人か…そういや、最近話題になってるよな。
現場ってこの街の近くなんだろ?
……そう言われると、気をつけるべきは他にあるかもなぁ。
(苦笑を漏らしながら、肩を支えられて歩き)
あー、向こうに俺のチャリンコ、停めてあるんだ。
ここまでで、いいよ。サンキュー、水琴さん。
(と、そこで頭を葵に撫でられて笑みを浮かべる)
あはは、かもしれないな。
先輩たちに言われるってことは、よっぽどのことだろうし。
……用心するよ。
(少しだけ真剣な表情になって、こくんと頷く)
さて、それじゃ俺はこれで帰る。早く帰らないと、
明日学校…出られないかもしれないからなー…筋肉痛やら何やらで。
ま…目立った傷がないだけ、まし…かな。
それじゃおやすみ、水琴さんに、先輩。またな?
(ひらりと手を振ると、自分の自転車を停めてある方へ歩み去っていく)
【それじゃ悪いけど、俺はこの辺で。付き合ってくれてありがとうなーノシ
あとは気にせず、頑張ってくれよな!】
出たね、センパイの「重畳です」。
約一名がヘバってるだけの結果ってのは確かにそうかもしんないけど。
――てか、郡とセンパイにもあんま繋がり無いじゃん?
こういうので知り合うのって、なんつーか、皮肉だね。因果っていうか……。
(太一朗の言葉に、なんとか立てるように支えれば、自分は離れて。
何か仲むつまじげな3年と1年の様子に、こちらも不思議そうな面持ちである)
って、そのナリで帰れんの?ホントに?
転んで、路上で寝るなよー?補導されてもあたしらのことは言わないようにー。
(背にかける見送りの言葉は、ちっとも優しいそれではないが、
何やらおぼつかない足取りを気遣うように見送り、やがてライトが灯るのを見届けて)
【ん、お疲れ様!ドタバタしてごめんね!ありがとー!】
――で、ねえ、アレさ。
センパイの彼氏、だったりすんの?
(と、殺伐としたものがこれ以上増えないと察すれば、唐突に訪ねてみる)
ほんとうに。不思議ですね。
どうせならもっと、華やかな場所でお会いしたかったものです。
(いつか、水琴と初めて会った時に似た言葉を紡いで、小首をかしげる)
ええ、素直なのがいちばんです、後輩さん。
(太一朗が頷いたのを見ると手を放し、安堵したように息をついて)
じゃあ、お気をつけて帰られて下さい。
水琴さんのおっしゃるよう、補導されたときは無言を貫いてくださいね?
今度、御昼でもご一緒しましょうね、水琴さんの手作りのお弁当で。
(軽く手を振りながら、勝手きわまりない言葉を吐き出して、彼を見送った)
【お疲れ様でした、後輩さん。お休みなさいませ。(一礼)
もう、本当にこの借りは何らかの形で、本当に必ずいつか…っ。】
……っと、無事に帰りつくといいのですけれど。
(水琴と同じようにして、太一朗の背中を見送ったのちに、小さく零す)
(それから、片手に持っていた帽子を被ろうとして――…唐突な問いに、それを取り落とした)
――いえ。 ただの…健全な後輩と先輩関係ぷらすアルファ、だと。
(何事もなかったようにその帽子を拾って、水琴をみる)
(その視線はゆっくりと不思議そうなものに変わって、彼女は小首をかしげた)
水琴さんこそ、です。どういった御関係なのですか?
……ちょい待て、三人分つくれ、ってことですかい。
(葵の発した妙な別れの言葉に、多少眉を怒らせて指摘する。
まあ、どうせ簡単なものしかつくらないし、量が増えるだけならば
大した労力ではないのだが。
そうして、図らずも二人になってしまった妙な空気に、またも肩を落とし)
ま、大丈夫っしょ。悪運強そうだし。
……今、ちょっとキョドったよね。怪しいなぁ。
(目を細めて帽子の落ちる様を見届けた後、相変わらずの仕草に、
適当な段差に腰を落ち着けて、それを受け止める)
んー、まあ、出会いはセンパイのときと似たようなもん。
関係は――まあ、
……ここまで。
(と、自らの唇に触れてみた)
…手が、すべっただけですよ?
今度、後輩さんに聞いてみれば、十全かと思われます。
(それは本当に手が滑ったのか、それとも別の要因があったのか。
帽子についた汚れを払いながら、いつのも表情であっけらかんと答える)
(それから、水琴の言葉にわずか目をひみらく)
(ほんのわずかな動作。その動作に相応な僅かな驚きを、どうにも得たらしく)
(どんな顔をしていいのか、分からなくなったのか…少し目を伏せて水琴に近づく)
………そこまで、ですか?
(少し身体をかがめて、水琴の前へ)
(彼女と視線を合わせるようにして、いくらか思案した様子を見せたのち)
―――…“それ”だけなら、は、まだ健全な関係と呼べるでしょうか?
(思案する様子を崩さぬまま、いくらか近い距離で尋ねてみせた)
出た『十全』。あの坊やから真実を引き出すのはムズいと思う。
でもセンパイに聞いても……センパイの都合の『十全』しか出てこないもんなあ。
(少し口を尖らせて、足をぱたぱたと動かす。
目の前の女は、掴み所がない。あの時も、肉体以上のそれを掴んでいたわけではない。
羨ましくはないが、どういう気分なのか……は気になる。)
……って、何。
(何か、その一歩が心を底冷えさせ、思わず顔を跳ね上げる。
不穏な空気を察知したか、眼鏡の奥の目が胡乱げに)
まあ、そりゃ、どうなんだろう。キスが不健全かどうかは、わかんない。
センパイ入れて、まだ二人としかしたことないし。
ほら――ドラマとかでもやってるから、健全なんじゃん?……たぶん。
(悪いことを咎められている気がして、それが思わず態度に出ているか、目を逸らしながら)
あれ、私ってそんなによく
『十全』だとか『重畳』だとか言っていますか…?
(気づきませんでした、とでもいうように自分の頬に手を置く)
(それから幾らか近い距離で、眼鏡越しに水琴の目を覗き込むように
その黒い瞳で、見つめた。ただじっと、水琴の紡ぐ言葉に耳を傾けて)
……そう、ですか。
(水琴の言葉を聞くと、いくらか納得したように呟く。
自分の思考に戻ったのか、少しだけ、目線を伏せて考えるような所作)
(よく分からない、知らない感情に乱されるのを感じながらも、
どうにか自分の思考をまとめ終えたらしい彼女は、うん、とまたひとつ頷いた)
やっぱり、私と後輩さんは、健全な後輩と先輩の関係ぷらすアルファ、
だと思います。それがやっぱり、十全な答えなんじゃないかなって。
(“先輩の言うこと、信じて下さらないのですか?”なんて、小首をかしげる)
(ふとそこで、ようやく目をそらしたような水琴の態度に気づいて…すっと、その濡れ羽色の髪に手をのばした)
あんまり言う人いないからさ。
辞書でしらべたんだよ。『じゅーぜん』とか『ちょーじょー』って。
お父さんもよくわからないこと言うけど、十全も重畳も聞いたことなくて。
……それで現代文苦手とか、あんたも実はよくわかんない人だよね。
(目を細めて、改めて目の前の人物評を改めてみる。
結論はそういう風に落ち着いた。あと、見てて飽きない美人であることくらいだ)
どーせ、そのぷらすアルファに不健全成分が詰まってるんでしょ?
(自分には関係ないこと、と言いたげに微笑みながら揶揄る。
そうした抜け道を難なく探しそうな人間だ、という印象があるのだ)
……ん。
センパイ、怒って……ない、よね?センパイ怒ってるの、見たことないから。
(と、髪に触れられて、やや震えながら見上げて、伺う。
少なくとも、そうした性事情やら、それ系のものに疎いというか、ずれている自覚がない)
ということは、水琴さんの語彙増加に
先輩は貢献してしまった、というわけですね。それは――…
(“重畳です”と言いかけて、口を噤む。改めて自覚するには十分だった)
………それとこれと、現代文と小論文などなどは、きっと別次元です。
その言い方では、まるで先輩がとても不健全な人間のようです。
(微笑と共に与えられた言葉に、小さく小首をかしげる。
明らかに、以前の行動から考えて“健全”な人間ではないだろうに、潔く)
少なくとも、水琴さんが想像なさっている類の不健全は詰まっていませんよ。
(髪を一房すくって、その感触を楽しむように手で弄ぶ)
(触れていると、妙に安心する。傍にいると、少し、落ち着く――)
(ひとつ、無意識に吐息を吐き出して、その顔を見る。本当に彼女は、月夜が似合うと思った)
怒ってなど、いませんよ?
……水琴さん、私が怒るようなこと、なされたのですか。
(一房すくった髪に口づけるようにしたのは、からかいを込めた行動)
(相手の髪に口づけたままに、視線だけは水琴に向けて、尋ね返した)
『重畳ですね』。
(と、言葉を汲むように笑って、頷く。
素直なのか偏屈なのかわからない相手の、取りあえずは不意を打ってみる)
センパイ、それ学年関係ないし……日本語もがんばろうよ。
……くすぐったいよ。
(じゃれるような行動も、此方は所在なくなって追い詰められていくだけだ。
そうした間が、自分は何かしたのではないかという不安を胸中で膨れさせ、
口数が減ってしまう。髪に感じた薄い感触に、眉を顰めて)
不健全なセンパイとは、あたしも不健全な関係なんだろうね。
……怒られるようなことって、どんなことだろ?
(僅かに首を横に振ってみて、座れば、と自分の隣を叩いて見せる)
どうせ、長居しないし、少しだけ。
……センパイも乗るなら、タクシー呼ぶけど?
(目を少し見開いたのは不意を打たれたら、か)
―――これでも、精一杯に日本語も頑張っているのですけれど。
(継いだ言葉に対して、どこか悔しそうな色を孕んだ目が相手を見る。
けれど、そんな視線も、息をついた後にはすぐに溶けて消えた)
触っているほうは、とても心地よいですけれど。
(くすり、と一つだけ笑いを零してから小首をかしげてみせる)
大丈夫です。 怒っていませんよ。
(相手が未だにどこか不安そうなのを、そして眉をしかめたのを認めると
ゆっくりとその手を離して、それから、勧められるがままに隣に座った)
(“怒っては、いない”、と思う。自分でもよく分からない感情が、
実のところ胸中に渦巻いているのは事実だけど――…怒り、じゃない)
ちなみに。そう、ですね……
今度一緒に食べるお弁当に、甘い卵焼きを入れて下さらないと、怒るかもしれません。
(タクシー、という言葉には横に首を振って。私は大丈夫だと、言った)
あたしより、ずっと頭良さそうなしゃべり方するくせに。
……まさかギャップ狙いの「つくり」だったり……しないか。そんな面倒なこと。
(相手への心証がだだもれの言葉に気づかず、ひとりでしきりに頷いて)
ほんとかな……?ま、いーけどさ。
髪、そろそろ切ろうかと思ってるんだよね。暑いし重いし。
(量が結構あるためか、自分の髪の手触りは――
悪くないとは思うが、素直に褒められても、照れることは出来なかった)
あ……丸めるわけじゃないから、いつでもさわれるよ?うん。
卵焼き、甘いほうが好き?んじゃ、あいつの分もそれメインでいいかな。
お店の卵焼きの作り方、なんてのがテレビでやっててさ。
ちょうどやってみようかと思ってたんだよね。
(誤魔化されたこと、目を逸らさせられたことに気づかないまま、
なんだかんだで楽しげに今後のことを思い描いて、ふと)
……唇ってさ、人によって、やっぱ少し違うんだね。
夜のことはよく覚えてられるんだけど、昼のは……はっきり覚えられるわけじゃないからさ。
(うん、と頷いて。そういえば、するときはいつも勢いだった気がする。
思い出せば顔も自然と紅潮し、伏せる。"どちらも悪いもんではなかった"という記憶はあるが。
やや躊躇って、絞り出すように一言を)
その……うん、センパイの唇って、どんなだったっけ。
(心証がだだもれている相手の言葉を聞くと、呆れたように
少しだけ目を細めてから―――余計なこと言っていますよ?と囁いた)
(切る、といった言葉に思わず少し驚いたような表情)
(しかしながら、“いつでも触れる”という言葉を聞くと、安堵に変わる)
……なら、十全です。
水琴さんの髪に、触るのは好きだから。
(普段はあまり強く表情を宿さないくせに、こういうときは分かりやすい)
後輩さんが甘いの駄目だったら、私が貰うから問題はありません。
あらあら。お店の卵焼き、とは重畳ですね。
楽しみにしていますから忘れちゃ駄目で―――……?
(そんなやり取りの最中、不意に水琴の口から放たれた言葉に小首をかしげる。
ゆっくりと赤くなる顔をみて、次に放たれた言葉を、聞いて――)
……忘れてしまうなんて、酷いと思いますよ。
(指先で、輪郭のラインをなぞるように指を滑らせて。
それからは、何の前置きも、なく――…距離をつめて、ためらいなく、触れた)
(そして、自分も思い出す。それぞれの、“触れた”感触と、“抱いた”感情を)
……センパイと同じクラスじゃなくてよかった。
なんかこう、後ろの席にいたら困りそう、色々と。
(俯いて、更に心証をさらけ出していく。当然、言葉を受けた後なので
この発言はわざと。それでも、肩を竦めて「お好きにどうぞ」と)
まぁ、まずは夏休み明けまで待て、だよね。
そういえば臨海学校なんかもあるんだっけ。
学年関係ないし、郡も誘っていこうよ。午後は自由行動っしょ?
泳ぐもよし、夜は花火なんかできるらしいし。
(そうして、お互い限りある「学園生活」を満喫しよう、と
指を立てて、笑顔で提案してみる。目の前に、苦手教科を抱えた
受験生がいるということを、あえて踏まえて)
……ん。
(自然と目を閉じる。触れて、覚えるようにこすりつけて、僅かに角度を変える。
そういえばこうだった、と回顧して、暫し味わうように、深く、深くと前へ動き、角度と密度を変える。
そうして離れれば……目を開き、赤い顔のまま、三度唇に触れて)
うん……覚えた。違うけど、やっぱりこう……。
しよう、とか、したい、とか思ってるからかもしれないけど、気持ちいいね、これ。
……うん、あたしとセンパイも、まだ健全だね。 ――あ、女同士は健全じゃない、か。
(誤魔化すように明るい語調で、頷きながら分析めいたことをする)
私、現代文と小論文の個人課題が…―――あるのですけれど。
(苦手教科を抱えた受験生であることを主張しようとして、気づく。
この満面の笑みと立てられた指は、それを踏まえて言っているのだと)
…でも、水琴さんと後輩さんと遊ぶためなら、それもさっさと終わらせましょう。
(臨海学校か、と――思案する所作をみせながら、ゆっくりと記憶をたどる)
(そういえば、誰かが、言っていた気がする。海だとか、花火だとか、
泊まりだとか、水着だと、か――…と、そこで思考が止まった)
―――…あの、あれって別に泳がなくてもいいのでしょう?
……ん、…ぅ…。
(以前はするがままだった気がして、今度は相手にすべて任せた)
(力を抜いて、少し無防備に声を小さく零し、彼女のするがままに、して)
――…うん。わたしも、水琴さんとこうするのは、嫌いじゃないです。
まあ、いいんじゃないですか?健全でも、健全じゃなくても、重畳なら。
(いつもと変わらぬ様子で、小首をかしげて…指先が相手の唇をなぞる)
(そうしながら、彼女自身は心の中で、何かとそれを比べるようにして――)
…ねえ、水琴さん。
夏休みの課題なんて、最終日にやるものなんだよ。
って、過去のあたしが言ってる。
(深く頷いて、相手に不良行為の煽動をする。
それくらいには物わかりのいい相手だ、という心象を見せるように)
え?泳がないで何すんの?
そりゃ夜は泳がないだろうけど、夕方までは海っしょ。どう考えても。
中学のときとか、1年のとき、こういうのに全く縁なかったからね。
友達、って呼べる人はいるけど、そうだ。
昼にも現実だって思えるようなことがあれば、
夜に行くのも……不安も増えるけど、嫌だとも思わなくなるかな。
(ふと、唇をなぞられて、瞳を丸くして顔を向ける)
……何? あ、もう帰る?いい時間だよね、ごめん。
じゃあ、過去の水琴さんの言葉に倣って、
最終日に頑張ればいい、でしょうか――…現代文8題と、小論3つ。
(出された課題の量は、そのまま彼女の現代文のできなさの表れ。
教科担当の教師が、少し泣きそうに“頑張ろうな”と言ったのを思い出して
困った、と彼女は呟いた。――…実質、大学に行く予定などないのだけれど)
………そう、ですか。あ、うん、そうですよね。
(そうして、もう一つ悩みになりそうなことが増えた、と思った)
――…そう、かもしれませんね。
昼でも、鮮烈に覚えていられるような現実があれば、きっと。
(唇をなぞった指先を、そのまま相手の頬に滑らせて、小さく笑う)
(頬に触れた手は、そのまま下へ降りて、首筋を、肩を通り――腕を、滑る)
……うぅん、そうじゃ、なくて。もう少し、いて、ほしい。
(腕に滑らせた手で、相手の手を掴んで、制止)
わたしは、あなたに、聞きたいことと、聞いてほしい事があるのです。
(“何か”を比べるための決定的な最後を補うために、彼女は口をひらく)
貴方にとっての、“後輩さん”って“何”ですか?
いやー、小学校の頃の自由研究は地獄だったなあ、本当に。
お父さんに手伝って貰って漆塗りの湯飲みつくったりしたよ。
(懐古して、甘酸っぱい感傷に浸る)
あれ、もしかして泳げない?
大丈夫、大丈夫。あたしが教えてあげるから。
……も、遅いよ?って、センパイ一人暮らしだったっけ。
そか、うん、じゃあも少しだけ。あんま居ると、夜が明けちゃうよ。
交番近いから、見つかると何言われるか……。
(手を"掴まれた"のは、まるで帰宅の誘いが退路であったかのように、
若干の不安に飲まれたが、続いた問いが思う他、
少なくとも水琴にとっては普通であったため、目を丸くして)
何、って。――友達、じゃない?
あ、いや、少し違うかもしんない。でも、それ以外に言う言葉も、ない……かな。
(葵と同じような言葉で、"何"という問いに答えた。
厳密には頭の中では違うのだが、それを明瞭に、混乱を避けるような
言葉にすることは出来なかった。元より、他者と言葉を交わすということ自体、
過去の水琴にとって大した意味を持たなかったことの弊害である)
うん。そう、ですか―――でも…“そう”じゃ、なくて。
…水琴さんにとって、あのひとは、“にんげん”、ですか…?
(転がしようによっては、女同士が好むような会話になりかねなかった問い。
しかし彼女が尋ねた“問い”の本質は、明らかにどこか、おかしかった)
ごめんなさい。 この頃、何だか色々あって――…少し、おかしいです、私。
(珍しいほど、その貌に困惑の色を孕ませて目を伏せる――…
それは、次に顔が上がるまでの数秒の出来事だったけれど、
それでも、初めて自ら水琴に晒した、彼女の偽りない深層で)
そうですね、遅くなってお巡りさんに見つかったら
上手い言い訳がみつけられません。女の子同士ですし――…は関係ないですね。
うん、ほんとうに、ごめんなさい。
引き止めてしまいました。水琴さんだって、明日お忙しいでしょうに。
(そうして、それを曝したのを自覚したか)
……帰りましょう、か。
あ、と。水琴さんはタクシーを呼ぶのでしたか?
違ったのでしたら、家の前までお送りしますけれど。
(手の返しようは、早かった。逃げるように手を離す、そうして潔く距離を取ろうとして)
……。……センパイは、あれだ。
人にわかるように言わないから、現代文の成績悪いんだよ。
(これは他者に言えた義理ではないが、紛れもなく中身を曝されても、
それに何を言ったらいいのかわからない歯がゆさが、
水琴自身を不機嫌にさせる。それを誤魔化すためか、和らげるためか、
葵の頬を手に捉えて、強引に唇を重ね)
……センパイとは、また違った特別なんじゃないかと思ったけど。
そうだね、"にんげん"なんじゃないかな。それは、センパイと同じ。
――今はね。
(どちらにしろ、異能者同士の、ただ単の信頼なる繋がりは、危うい橋の上なのだと。
そういった解釈を告げて、"にんげん"以外に判じかねない可能性も含めて、立ち上がる)
……泊まってってもいいけど?
どうせお父さん寝てるだろうし、事後承諾で大丈夫だから。
ん、いや――むしろ泊まりたい、かな。寝るまで誰かと一緒にいたい。
(言外に、大丈夫か、恐くないのかと告げながら、こちらも立ち上がる。
かけてあった剣を竹刀袋に収めて背負うと、肩を竦めて道化て見せて)
(今まで、“敵”は変わらずに“敵”でしかなかった)
(それで、良かった。自分の至上の為に、猟狗でありさえすればよかった)
(狩っているものが“何”か、なんて考える間もなく“異形”を狩っていれば良かった)
(そもそも、こんな“日常”のなかで“敵になりうる存在”と触れ合ったことなんて、なかった)
――…っ、ん。
(強引に重ねられた唇を、拒むこともできないまま。肩が震える)
(離れていけば、それを何処かうつろな視線が追って――…
水琴が告げた言葉に、彼女は息を呑んで。小さく、唇を噛んだ)
……本当に、ごめんなさい、水琴さん。
(須佐乃 水琴は――血族的異能者。深凪における敵対非推奨対象。
たとえば“人間でない存在”であろうとも、自分が手にかけることはない)
(ああ、そうかと思った。だから、私は彼女といると安心するのだ、と)
じゃあ、お言葉に甘えて、泊っていってくださいませんか?
(道化た相手に対して返した反応は――…“いつも”と何ら、変わりない)
(声も、震えない。ゆるく、目元をゆるめて…小さく首をかしげる)
何だか、私もそんな気分です。
お礼に明日の朝ごはんも作らせて差し上げますから、ね?是非。
(手を取って、請う。いつもと変わらぬ仕草を見せながらも、彼女は“助け”を請った)
……あ、そうです、水琴さん。もう一つだけ、迷惑かけても?
【次ぎか、次の次くらいで〆…くらいで、大丈夫でしょうか?】
謝られても困る、って。
あたし、頭悪いから、わかんないよ。察しろ、とか振られてもさ。
(肩を竦めて、それでもきつくならないように語調を和らげる程度には、
空気を把握することはできていた)
うん、泊っていってあげましょう。センパイのために。
つか、こっからならセンパイん家のほうが近いしね。
クーラーもあるし、冷蔵庫になんかおいしいもの隠してるかもしれないし。
――あー、クーラーの話したらあっついあっつい。早くいこ。
って、作らせて差し上げる、ってなんだ……まるで作らせてください!とかいったみたいじゃん。
(手うちわで空気を胸元に送りながら、すでに柵の錆びついた門のほうに歩みだす。
が、唐突に呼びとめられれば、もうひとつ、の内容をうかがうように)
何?
【了解。】
うん、御免なさい…じゃなくて、有難うでした。
(“優しい人です、まったく”だなんて言葉が出たのは、
平常を取り戻した故の仕様なのか。彼女は、大きく息を吸った)
はい、泊っていってください、センパイの為に。
クーラーはありますけれど、冷蔵庫に美味しいものは、どうでしょう?
――…あら、私には水琴さんの心の声が聞こえたのですけれど。
先輩の家に泊まるからには、是非とも作らせてほしい、って。おかしいです。
(それから、飛びとめた相手の隣まで歩みを進めて――)
――…私は、多分“貴女”と“あの人”のこと、「大切」に思っています。
(彼女を追い越してしまう直前に、そんな言葉をかけた)
(そうして、追い越す。“今の言葉、忘れて下さいね”と付け加えて、振り返った)
で、ちなみに朝ごはんは定番的に白いご飯とお味噌汁がいいなって、
そんな風に思うのですけれど。まあ、凄く妥協しても、トーストと卵焼きと。
(そうやって何事もなかったようにして、彼女は“笑った”)
【じゃあ、こちらはこれで〆になります。
お付き合い本当にありがとうございました…そして、改めてご迷惑を謝罪します】
【本当に、いつか何らかの形で返せたら、と思いつつ、本当に本日はありがとうございました】
疲れてるんでしょ。幻聴だよ、幻聴。
――まああれだ、先輩の作った奇怪なモノを食べさせられるよりかはいいね。
先輩料理できたっけ?
(さっそく、考えてはいるが――そもそも材料などという気の利いたものが、
一人暮らしの女子高生の冷蔵庫にあるものだろうか)
……。――ちぇ、同列ですか。そーですか。
やっぱりぷらすアルファのなかになんかあるな……?
郡、ああ見えて意外とマセてる?まさかな……
(言葉を受けて、一瞬、何を言っているのかわからない、と言った表情に。
だがすぐに破顔して、巫山戯ながら不貞腐れる。
深刻に受け止めると、どこまでもどつぼにはまっていくのだとは、わかる。
そうして前へ向き直ると、行こう、と手招きして)
そんで、今日も不健全なことするのかな。
――作れる程度には体力残しといてほしいけど。
(疲れたような溜息も、明けつつある夜に溶ける)
【んーん、声かけてくれてありがとう。おやすみー。
打ち合わせ諸々、コンゴトモヨロシク。またね!】
【はい、最後の最後が送ったつもりで送れていない先輩でした(…】
【こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。では、お休みなさいませ!(一礼)】
778 :
媛:2008/08/06(水) 17:47:41 ID:xe0Ja8Rh
……あら。何やら、おかしいことをやらかしてしまいましたけれど、
>>778は、私です。名前、途中で止まってしまっていますね――…では、改めて今度こそ失礼を。