……ん、んぅ…―――…っ。
(相手の肌に痕を散らしながら、自分の首筋をなぞる唇に小さく悶える)
(ようやく満足して唇を離し、ゆっくりと吐き出された熱い吐息が相手の首筋をくすぐった)
(そうしていれば、穏やかな微笑と共に囁かれた言葉)
―――圭祐も、私だけの……。
(思わず頬が緩んだ。言葉の最後は聞き取れなくなってしまったけど、それでも十分だ)
(同じように言葉を返した。その続きは、彼の言葉と伝わるだろうからわざと言わなかった)
……ん、くっ……ふっ。
(強められてゆく愛撫の途中、不意に自分の唇に相手の唇が重なった)
(そうして、ゆっくり離れてゆく相手の熱。ひきとめたいけれど、身体が思うように動かなくて)
んっ……あぅ、く…っ、ぁ、圭、祐―――ひぁ…っ!
(離れるのではないと、そう分かった。しかし、それは既に胸の先が彼の口内に吸い込まれた後のこと)
(甘い喘ぎに混じって名前を呼んで、刺激に身体を跳ねさせた)
……あっ、やっ……ふぁ…っ
(自分の胸を吸い上げる恋人の姿が妙に淫らで、余計に身体が疼くような気がした)
(じっと見つめていれば、ふと相手と目があう。しかし、気にする余裕なんてない)
(ゆるく細められた目元には涙が滲み、唇から零れる吐息は熱を含んだもの以外の何物でもない)
(小さく名前をよんだ。“けいすけ”と、すがるような声で、一度だけ)
(ようやく、相手の様子を気にかける程度の余裕が生まれてくる)
(本当は今にもとろけてどうにかなってしまいそうだけど、確かに聞こえる、愛しい人の声)
………好、き?
(快楽に酔っていた表情が、小さく緩められる。口から零れたのは何に対してか、主語のない不確定な問い)
(それでも確かに、奉仕するぎこちない手にまた力が篭る。今度は喘ぎ声と共にではなく―――ただそれだけで)
(ゆっくりとまた手を動かしていく。初めて触れるその感触を覚えこむように、何度も…指を滑らせる)
(耳を、澄ました。快楽からくる涙で滲み始めた視界は役にたたないから、相手の声を聞こうとして)
(同じ言葉。ただ、同じ言葉が返ってきただけなのに、嬉しくて堪らない)
(そう、お互いに――身も、心も相手だけの物なのだから)
(嬉しそうに、頬を緩めての凛の返事。それを見て改めて思う。他の誰にも渡しはしない、と)
(唇と、舌とでの愛撫は、止まらない。口内に含んだ、色付いた小さな果実はどこか甘くて)
(何故甘く感じるのか、その理由は分からないが、敢えて言うなら――)
(相手が凛だから、という理由以外には無いのだろう。理由にもなっていない、理由だけれど)
ん、っ……り、ん。んっ、む……ちゅ、ちゅ……っ
(口内に含んだままで名前を呼び返せば、舌の動きや唇の動きが直接に突起への刺激となる)
(唇で挟んで、食んで、唾液に塗れた乳首をそっと扱いて――唇の感触に慣れさせてから、不意に甘噛み)
(硬くなっていた突起を軽く歯で挟んで、その後に舌を絡める)
(痛みを感じさせないように、と思うと愛撫の質感が移り変わる度にたどたどしさを垣間見せた)
(どこかぎこちなくなった口唇での愛撫は、指を下着の脇から忍ばせる事に意識を削がれたからか)
(するりと滑り込んだ指が、茂みの奥、蜜を溢れさせている花弁にそっと触れた)
(今度は逃げないで、触れた後は指の先で秘花を擽る様に、動いて)
凛も、凛に…触れる、のも、触れ、られるのも……両方、好き、だけどっ…?
(酩酊して霧に覆われた思考の中に、入り込んでくる問いかけ。何も疑問に思わず、頷いていた)
(吐息ばかりが零れ出ていた口から、苦労しながら随分久しぶりに思える言葉を搾り出す)
(その声が、言い終えた直後に吐息に取って代わられてしまうのは、指の密着間が増したから)
っ……、はっ…!
(擦れ合う肌の乾いた音に、不意に湿気が含まれる)
(まだ行為に至っては入り口に入ったばかりだというのに、先走る想いの証が、先端から溢れ出す)
(透明で、少し粘った――昂りの証が溢れ、凛の掌と指が滑る度に綺麗な肌を汚していった)
……ん、…ぁっ……やぁ…―――ひゃ、ぁん…っ!
(唇、舌―――そして自分の名前を呼ぶ声すらも、突起に刺激を与えて快楽に変えてしまう)
(そうして不意に与えられた甘噛み。じん、と痺れるような快楽が身体を駆け回る)
(愛撫の質感が変わるたびに、こちらも声の切なさや甘さの度合いがほんの少し変わって)
(それでも、その愛撫に身体と思考は魅せられて翻弄されて、溶かされて)
(気付かなかった。胸に与えられた刺激に精一杯で、下着の中に指が忍び込んだことに)
…―――っ、ぁっ。
(直接触れた熱に、思わず身体が強張った。恥ずかしいほどに蜜で濡れた、それに触れる、愛しい人の指)
……ぁ、やぅ……んっ、あっ……ッ!
(か細い声が、喘ぐ音に混じって“もっと”と呟く)
(小さく身をよじり、思わず秘部に伸びた手を太腿がやんわりと挟んでしまっても)
(とろけきった思考が、相手を欲しがって仕方なかった。圭祐が欲しいと、そういっていた)
(快楽に溺れた消え入りそうな声。秘花をくすぐる指をねっとりと、蜜が濡らしていく)
(恥ずかしさは全くないわけではない。けれど、それさえも全てこの目の前の男に溶かされた)
ば、か…っ。
(こちらから聞いたくせに。思わず赤くなった顔―――)
(この恋人はどうしてこんなに欲しい言葉をくれるのか、と、甘い吐息が零れる)
(それでも手の動きは与えられる快楽と、甘美な言葉に応えるように続けられる)
(分からないなりにも、相手の声を聞いて、その声を頼りによいところを探し出して)
……ふぁ…っ、んっ―――。
(ぬるりとした感触が指にまとわりつく。それが何かは分からなかったけれど)
(それでも、促されてすべりがよくなる指の動き。先端だけを触っていた指先が)
(さらに、下―――根元の方へとそっと、掴んだまま滑るようにおりてゆく)
(下着の中に指が入り込んだと同時に、胸から顔を離した)
(立ち上がっている淡い色合いの先端は唾液に濡れて、光を反射していて――)
(その淫らな眺めから視線を逸らして、未だ乾いたままのもう一方も口に含む)
(手が下に行ってから、一度たりとも触れられていない――お預けをされていた側の、胸)
(ざらりとした表面を滑る唾液で覆った舌がそこに絡みつき、刺激を与え、淫音を立てる)
っ……ふ、は、む…っ……ん……
(秘部を嬲るのは片手、空いた手は口での愛撫から開放された膨らみを揉みしだく)
(時に力強く、時に優しく、そしてどちらでもないもどかしさを煽る動きをする)
(その変化は、秘部に触れている指に集中しているからこそ起こる物)
(意識が散っているからこそ、千変万化してしまっていた)
(求められれば、それこそ拒む理由など存在しない。もっと触れたい、もっと悦ばせたい)
(そう思って花弁を擽っている内に、意図せず、す――と指が内に入り込みそうになった)
(絡まる蜜の感触と、指に触れた熱い場所の震える感覚が何とも甘美で、熱い溜息が漏れる)
(やがて擽るだけでは、足りなくなって。しとどに濡れた凛の内側を、感じたいとそう思って)
――指、入れるからな…?
(胸への愛撫を一瞬止めて、そっと囁き――その後に、指を凛の中へと侵入させた)
(――瞬間、きつい、と思った。凛の内側にほんの少し、指先だけが入り込んだ――それだけなのに)
別に……馬鹿で、いいさ。嬉しそうに、してるなら…な?
(馬鹿という言葉は今まで何度も聞いたけれど、それがこんなに甘く耳を震わせる事は初めてで)
(穏やかに染み入る心地良さと、身を苛む刺激――快楽に目を細めた)
(指が、更に下へ。幹を握り、滑っていく掌の感触。ぎこちなさも、拙さも気にならないくらいに感じている)
ん……きもち、い……っく、あ…。
(もっと欲しい。愛しい相手の指が、掌が、口が――全てが)
(そんな想いを写したのか、掌の中で”それ”が小さく跳ねた。足りない、と訴えるように)
【時間が近くなってきたので…こちらが書けるのはこのレスまでになりそうです】
【今日もとても楽しかったです。本当に、ありがとうございます、と先に言っておきますね】
【きっとこちらが書いてしまうとギリギリオーバーしてしまうでしょうから…】
【今日はここで凍結、でも構いませんでしょうか?】
【私こそ本当に今日もとても楽しかったです。お付き合い本当に有難う御座いました】
【はい、勿論です。当然ですけど否、とは言いませんよ】
【それでは、また楽屋の方で予定を合わせていきましょう】
【火曜日はかなり早くから空くと思います。決まったら、連絡しますね】
【それでは、今日はこれで失礼します】
【おやすみなさい。また合える時を楽しみにしていますね?】
【私は申し訳なくも火曜・木曜共に本日と同じくらいかと…】
【とりあえず、後日に改めて楽屋も確認しておきますね】
【私こそまた火曜にお会いできるのを楽しみにしています】
【おやすみなさいませ。どうぞ、ゆっくりとお休みになられてくださいね】
【お返しします】
【解凍の為にしばらくお借りします】
【本日も、改めまして宜しくお願いしますね】
>>762 ……はぅ、ぁ……んぅ…っ。
(ぴんと立ち上がったもう片方の乳首もその口に含まれる)
(舌がそれを嬲るような動きをして。一度、もう片方で経験したはずなのに)
(まるで初めて与えられる刺激のように感じてしまう自分の唇からはただ嬌声が零れる)
……ぁうっ、あぁっ、………けえ、すけ…ぁ…っ。
(胸を揉みしだく手、秘部を嬲る指先、器用に転がし快楽を促す舌の動き)
(着実に高められていく快楽。甘い疼きを覚えた体が、何度も感じていることを示すようにくねる)
(不意に、片方の手が圭祐の頭に触れて、ぐっと自分の胸に押し付けるように力が込められる)
(無意識の行動。快楽に悶える身体が、なにか縋るものを欲しがって)
あ…っ、…う、ん。
(止まる胸の愛撫。耳元で囁かれる言葉―――ぎこちなくも、素直に頷く)
(ゆっくりと自分の中に入ってくる指の感覚。身体の芯から、快楽がわきあがる)
(誰にも開かれたことのないそこは狭く、入り込んでくる指にからみつく)
……は、んっ……んっ。
(指が入っている、そのことを感じると思わず身体に力が入ってしまう)
(ぬるりとした愛液が指先をつつみ、何かを堪えるように下腹部にも力がこもって)
嬉しい、に、決まってるの、知ってるくせに…っ。
(与えられる快楽に悶えながらも、相手もまた感じていることに喜びを感じる)
(触っているうち、その手のひらのなかでびくんっと跳ねた。小さく、肩が震える)
(気持ちいいという言葉にも、手の動きが自然と促されていく)
(根元をきゅっと握っては、またつつつと、上へ。そうして、また下へを繰り返す)
(何度か行き来するうち、またその片手は先端へと戻り―――不意に、指先が軽く鈴口をなぞった)
【続けて、暫くお借りいたします】
【こちらからの連絡が時間間際になった事、何とお詫びすればいいか…】
【また、今夜も宜しくお願いいたします】
【それでは、レス作成に入りますね】
(艶かしく、誘う様に動く凛の身体。その艶めいた仕草に、尚、抱いた求めを煽られて)
(穏やかに胸を吸う、柔らかい刺激に時々強く吸い上げる事でアクセントを付ける)
(まだ、生命を宿してはいない。だから、子を育む母乳など出る筈もないのに)
(そうしていれば出るとでもいう様に舌と歯で、胸の先端の突起の、その更に先端を)
(突付いて、捏ねて、解して――丹念に嬲り、愛撫して)
んっ……ふ、じゅ…っ、ちゅ、ちゅうっ……。
(そして、繰り返し、噛む。何度も何度も、歯の間で軽く押し潰して――)
(その度に、歯の凹凸の触れる場所が微妙に変化していった)
んくっ……ふ、う…っ。
(そうして、凛に触れているという事実と、耳から染み入る艶のある声に夢中になっていると)
(柔らかい乳房に顔が押し付けられて、その感触を感じながらも少し息が詰まった)
(熱の篭った凛の身体よりもまだ熱い、湿った吐息が乳房を擽って、直ぐに部屋の中へ溶けた)
(歓迎の証とも思える愛液を絶え間なく溢れさせているのに、凛の秘部は指を拒む様に狭く、きつくて)
(凛の身体に、力が入っている。緊張しているんだな――と、思った)
ゆっくり……な?夜、長いし、今日はもう…ずっと一緒だし、さ。
(その強張りを蕩かせるために、受け入れられた指先で、浅い場所を擽っていく)
(ゆっくりと円を描く、指先。急く気持ちはあっても、凛を――愛しい恋人を大切にしたい)
(穏やかに舌を絡ませる口付けよりも密やかに、指と蜜液を湛えた秘部の立てる淫らな音が響いていく)
(小さな音だというのに、それが不思議と耳に残るのは何故だろう、と、そんな思いが一瞬よぎって)
ああ、知ってる。それと……多分、俺はさ。
凛が喜ぶなら、幾らでも…馬鹿に、なれるぞ?
(だから、馬鹿と言う言葉も凛の口から出るのならば、自分にとっては褒め言葉だと)
(大抵の事なら素直に言える、そんな心地でも恥ずかしくて言えない様な事を内心で呟くと)
(緩やかに動き、確実に心身双方の快楽を呼び覚ましてくる手の動きに、感じるままに声を漏らした)
(不意を討って、先端に触れる指先。透明な悦楽の証が指を穢す。無意識に腰が動いた)
(ほんの僅かに、突き出す様に。言葉ではなく行動で、もっと……と強請って)
【お待たせいたしました。時間まで、宜しくお願いします】
はぁ、っ……ん、ぁっ……。
(歯の奥で乳首が軽く押しつぶされる度に、頭を緩く掴む手に力がこもる)
(切なげな感じている声が、吐息と共に吐き出されては身体を震わせた)
(感じすぎていて、なんだかおかしくなりそうだった。気持ちよくてもどかしくて、意識が飛びそうになる)
……ぁあっ……はっ、ん…ぅ……やぁっ!
(熱く湿った吐息を吐き出しながら、相手の吐息にさえ感じてしまう自分を自制できない)
(このままじゃどうにかなりそうだと、蕩けきった思考が、少しまともに動いて――それでも、身体は求めて)
……ふっ、ぁ……んっ…。
(与えられた言葉に涙目がじっと圭祐を見つめて、またこくんと一つ頷いた)
(緊張をほぐすように与えられる緩やかな刺激。ゆっくりゆっくりと、身体の力がとける)
(淫らな水音が、妙に耳に残り、その余韻が何度も頭のなかで木霊する)
……はぁっ、ぅっ……んぅっ……あっ―――。
(ゆるやかに擽る指先が、ほんのわずかとある場所に動いた瞬間のこと)
(ぴく、と身体が小さく跳ねあがって、与えられた多大な快楽に困惑したような小さな悲鳴が口から飛び出た)
甘い、こと、ば……ね。
(先ほどは強請れば、ほんの僅かにでも躊躇いをみせたのに)
(柔らかく、そうして自分の心を的確にくすぐる言葉に、心と身体が溶かされてゆく)
………此処、いいの?
(もっとと言うように動いた体。指先とそれを繋ぐ透明な淫糸―――またゆっくりと触れる)
(先端を適度な手加減をもってきゅっと握り締め、そうして手の中で転がしてく)
(自分の手に絡みつく透明な快楽の証がその動きをゆるやかにして)
(指先で何度も何度も、鈴口を擦りながら、自分も与えられる快楽を享受した)
【連絡が遅くなったのは此方もですので御気になさらないで下さい】
【こちらこそ時間までどうか本日も宜しくお願い致します】
(細い指がくっと曲がり、頭にどこか心地良い圧迫を残す度に感じているのだと分かる)
(普段はどこか硬くて、冷静で、怜悧な美貌の幼馴染が自分が与える快楽に蕩けきっている)
(そう思うと、もっと――胸や秘部だけでなく、全身を愛したい、と思う気持ちを抑えられない)
(そっと、乳房を愛撫から開放する。濡れ光った、色付き、立ち上がっている乳首が堪らなく淫猥で)
(再び誘蛾灯に群がる虫の様にそこへ引き寄せられてしまいそうなのを耐えて、頭に触れている凛の手を取った)
…ん、っ……む、ん…。
(その繊細な造りの手を、口元に運ぶ。そして、手の甲に一度口付けると、指を一つ口に含んだ)
(舌で爪先をなぞり、様子を伺う。少し悪戯っぽく、”こういうのは、どう?”と問いかける眼差しが凛を上目に見つめて)
(潤んだ瞳と素直な頷きに庇護欲を掻き立てられて、瞬間、言葉を失った)
(女の涙は強い、と冗談ぽく聞かされた事の意味を理解した――つもりになった、気がして)
(凛の背中に片手を回して、軽く抱いた。距離が近い方が、きっと安心できると思って)
(そうすれば、柔らかな肢体から余計な力が抜けていくのが、良く分かった)
……お互い、分かり易いよな?
(指が触れた瞬間、敏感に反応した箇所。その存在に気付いても、細かな場所は分からなくて)
(触れた瞬間の反応で、お互いに”良い場所”が分かってしまったのを揶揄しながら、くすりと笑った)
(そして、凛に甘い悲鳴を上げさせたのはどこだっただろう、と、その周囲を指が這い回り、探る)
(数度、其処を指が掠めて――やがて見当を付けると、その敏感な箇所を指で、少し強めに擦り上げた)
俺にとっては、凛の声の方が甘いけどな?
(”甘過ぎて、虫歯になりそうだ”と久しぶりに軽口を叩くと、ふと笑った)
(さっきあれだけ探しても出てこなかったのに、特に意識しない方が甘く囁ける)
(素直に思いを伝えていけば、そうなるのだろうか)
(まだそんな風に、益体も無い事を考えられる自分自身が少し意外だった)
……それこそ、言わなくても分かる、と思うんだ…けど?
(言葉にして返すより先に、快楽の確かな証拠を催促するかのように鈴口を擦られれば)
(穏やかな指の動きだというのに、情けないくらいに高まっているのを確かめさせられた)
(まだ限界は遠いのに――頂点が目の前にあるような、錯覚を覚える)
(絶頂の時、凛にどれだけの高みに登らされるのかと思うと、少し怖いくらいだ)
(手の内の熱の塊は、より熱く、硬くなって。時折僅かに跳ねる事で、感じている快楽を如実に表していた)
(口内から開放される乳首。ねっとりと与えられていた熱が離れ、外気にさらされる)
(ピンと立ち上がり、快楽にきゅと先端を尖らせた乳首を意識する前に、手を取られる)
……やっ…、な、に……圭、祐…っ。
(そのまま与えられたのは手の甲への口付け。それから、一つの指がするりと口内へ吸い込まれて)
(ねっとりと這う舌の動きに思わず背筋がぞくぞくとする。今までとは違う形の快楽)
……んっ―――っ。
(くすぐったいような快楽を感じていれば悪戯っぽい幼馴染の瞳からの視線と自分のとがかち合う)
(“反応から、察して”とそう一言。何度も小刻みに震える肩を呈して、ゆっくり目をそらした)
……ふっ、……――――ひぁあっ…!
(敏感なところを探り当てられ、擦りあげられると、零れ落ちた悲鳴のような嬌声)
(自分のものとは思えないほど甘ったるい声が零れたことに驚くとともに、また快楽に涙で視界が滲む)
……素直って、いう、と…聞こえ、いいんじゃない、かしら…っ。
(与えられる快楽に途切れ途切れになりながらもどうにか言ってみせて笑う)
(軽く抱かれてすっかりと安心した故だろうか、指を受け入れる身体も、次第に締め付けを弱める)
(しかしながら、的確な愛撫を与えられればまた軽くしめつけて―――それは、感じているために)
―――虫歯になっても、責任はとりかねるわ。
(“出させてるの、貴方だもの”と快楽に身悶えながら、軽口を返して)
(けれど確かに甘さを含んだ軽口に、ゆるやかに流されそうになる意識をとどめる)
(手の中のものに意識を戻して、何度も跳ねるたびに、弱いところを探っていった)
……ええ、ちょっと、意地悪した、の。
(手の動きをなるべく緩めないようにしながら、拙くも優しい愛撫を加えていく)
(どんどんと手のひらの中で大きく硬くなってゆくそれに、なんとも言えない感情が胸を覆った)
(感じていることが嬉しくて、初めての経験に戸惑って、それでも手の動きをとめはしない)
(零された言葉に従うまでもなく、分かりやすい反応から心の機微は自然と理解できて)
(それなら、と口の中に含んだ指に舌を絡ませて、無心に舐め、しゃぶった)
(少しして光沢を帯びさせられて口内から開放された指の、その間に舌を伸ばし)
(生き物の様に蠢く赤い舌で、指の股を一種執拗なほどに擽っていく)
ん、っふ……んぅ、ふっ……。
(匂い立つ様な、異性の香り。凛の肌だと思うだけで、微かに甘く感じられるのが不思議だ)
(一本一本、丹念に、丁寧に、舌で唾液を塗りつけて、味わっていった)
(今にも零れ落ちそうなくらい潤んだ、凛の扇情的な視線と自分の視線が交わる)
(でも、歪んだ視界の向こうに、自分の顔が朧気にしか見えていないのだろうと思うと、微かに寂しくて)
(凛を抱いていた手を引き戻し、その目に溜まった涙をそっと拭って)
素直になるのにこれだけ掛かって――それなのに素直は……ないだろ、流石に。
(快楽に流されかけながらも微笑を向けられれば、仄かに暖かいものが心に点った)
(お互いに素直になるのに、結ばれるのに時間が掛かって。それを揶揄して、少し笑う)
(今はこうして、お互い求め合える――だからこその満たされた笑いだった)
(解れた秘肉の軽い締め付け、まるでもっと奥へ、と催促されているかのよう)
(指が、奥へと進み入る。その時に忘れず敏感な箇所を強く擦って)
(その箇所から真直ぐに、内壁を擦りながら――指が埋め込まれていった)
…確かに、ごもっとも。
(言い返そうにも、言い返せない。至極もっともな言葉に、小さな苦笑を漏らすしかなかった)
(刹那の間だけ訪れた、緩やかな時間。それが指が産む快楽で、引き戻される)
(優しい動き。心地良いのに、どこかもどかしい。もっと欲しい、もっと凛のくれる快楽が――)
…り、ん……もっ、と…。
(その思いが、掠れた懇願を口から吐き出させていた)
(徐々に、徐々に染み入る熱感が羞恥も取り払っていたのだろうか。漏れた言葉に、自分も戸惑って)
(口内の暖かな感触。ねっとりと絡みつくような舌の愛撫)
(執拗に指の間をくすぐっていく舌の動きに、くすぐったさが確かに強い刺激に変わる)
(快楽―――確かに感じてしまう自分がいることに困惑しながらも、目が放せない)
……ん、…ぅっ。
(小さく声を零し、身体を震わせながら妙に淫らな眺めに見入ってしまう)
(艶やかに糸をひき、舌が指から離れたと思えば、また触れて、離れてを繰り返して)
(自分の涙を拭う指先。はっきりと見えてきた、相手の輪郭)
(一番最初に見えたのは小さな笑い。揶揄された事を汲み取って笑い返した)
―――やっぱり、だめかしら?
(くすくすと小さく笑って―――こちらも、こうしていられることに満たされた笑み)
(しかし、それも奥へとゆっくり入り込んでくる指先に感じている表情に変えられてしまう)
……んぅっ、あ、……んっ…。
(つぷ、と。奥へ奥へと指が入り込んでいく感触に快楽で身体を震わせる)
(きゅう…とほんの僅かに締め付けながらも、幾分かそれも緩くなっていって)
(もっと、との言葉に唇の端を少しあげる)
(言葉に応えるようにして、もっと強く擦りあげて刺激を与えていく)
(相手に刺激を与えているはずなのに、何故か自分まで興奮を煽られるように感じる)
………圭、祐…っ。
(きゅうっと先端を握ってから、指先でその先端全体を摘むようにしてくすぐった)
(“欲しい”、と。そうして、赤らんだ顔が吐き出したのは―――その一言。)
(五つの指、凛の片手を全て、存分に味わってからそっと口を離した)
(視線がじっとこちらを見つめていたのには、指に愛撫していた時から気がついていて)
(ゆっくりと、おもむろに視線を合わせる。浮かんだのは、微笑)
もう片方の手も、して欲しかったり?
(茶目っ気たっぷりに囁く。声が確かな悦楽の証だともう知っていて、嬉しそうに笑いながら)
(最後に、初めと同じ手の甲への口付け。それで、掌への愛撫を締め括った)
いや、いいんじゃないか?これから二人きりの時に素直にしてくれれば、さ。
(素直じゃなかった時より、この時の方がきっと長くなるから。だから、構わない)
(言外にそんな意味を込めて、囁いた。快楽に蕩かされているだろう凛の心に染み入るように、優しく)
(その囁きの最中、深く埋め込まれた指が柔らかく、熱く、潤んだ肉の中で軽く曲がった)
(一本の指でもきゅう、と密着して緩く締め付ける感覚の切なさ、内側の複雑な蠢きに魅入られて)
……いつの間にか、さ?俺の方が、される立場になってる気が…するんだけ、ど?
(内壁を曲げた指で今までよりも強く刺激し、更には、今まで触れていなかった陰核に触れた)
(追い詰める立場から、いつの間にか凛に追い詰められる立場になっていて――その差を埋めるために)
(大きな、嬌声の中でも掻き消されずに聞こえてしまうような淫らな音が、鳴り響く)
(それに紛れて、指先が陰核に少し伺うように触れていた)
(強い刺激が齎すのは、強い快楽。求められた物を与えられて、込み上がる物が勢いを増した)
(下腹に力を入れるようにして、それを耐える。まだ。達するなら、一緒に――そう、思って)
(その忍耐が、”欲しい”という甘い囁きによってあっけなく決壊した)
っ、く……う、ぅっ…!
(掌の中で、一際大きく熱が跳ね上がる。指先に、熱い白濁――絶頂の証が掛かっていく)
(愛しい女に導かれての絶頂は、今まで味わった事がない鮮烈な快楽を呼んで)
(そして、甘く気だるい余韻を残して溶けて消える。残ったのは、荒い息遣いと思いの証だけだった)
【時間的にこのレスで丁度…みたいですね】
【今宵はこれまでで凍結をお願いしても、大丈夫でしょうか?】
【もちろんです。本日もお相手有難うございました】
【また、予定の方は楽屋スレにて……今宵も本当に楽しかったです】
【素敵な時間を、ありがとうございました】
【こちらも楽しんでいますから。その上でそう言っていただける事、幸いです】
【今日も含めて長らくお相手していただいている事、どう感謝していいか…】
【こちらこそ、本当にありがとうございました】
【それでは、また楽屋の方でお会いしましょう】
【分かっている限りだと、土曜日の夜はかなり遅くまでいけそうです】
【と、それだけお伝えして…今夜は失礼しますね】
【ありがとうございました、お休みなさい…】
【いえ、感謝などとそれはこちらの言葉ですので】
【本日はどうぞゆっくりとお休みになってくださいね】
【土曜…明日になると分からないのですが、それも明日までに楽屋に】
【お休みなさいませ。またお会いできるのを楽しみにしています】
【それでは、お返しします】
>>774 (唾液で淫らに艶をもった自分の指先、そのまま合わせられる視線)
――――……ッ。
(わざとらしい問いかけに何か言いたげに口元が動いて目が見開かれたが)
(何も言わない―――否、言えずにいてそのまま黙り込んだ)
(手の甲への口付けを受けながら思う。聞かずとも答えなど知っているのだから、と)
(心の中に染み入ってくる優しい言葉。思わず緩みかけた頬を引き戻すのは快楽)
……っあ…、ぁあ、…ん、ふ……あぁあんっ。
(自分の中で不意に曲げられた指先。堪えきれない嬌声が零れだす)
(与えられた刺激に今までにも増して甘い声をあげて、身体が大仰に反応した)
(強烈な快楽に重ねて追加されるのは―――また、甘く強い快楽を促す動き)
――っ、やぁっ…!…ぁっ、んぅっ……そ、れ…ぇ…っ。
(自分の中で動き回る指が与えるのとはまた違う快楽)
(触れられるだけで身体に電流が走るかのように全身を甘い刺激が駆け回る)
(うっすらと涙を浮かべた彼女には、圭祐の声も届いていないのかもしれなかった)
(それでも、相手に快楽を与えようとする手は離さず――与えられる快楽に合わせて何度か軽く握った)
―――ひゃぁ…っ。
(手のひらに、腕に、そうして身体に降りかかる熱い迸り)
(その瞬間を目の当たりにすることなど、この人生において一度たりともなくて)
(驚いたようにゆっくりと手が離れる。淫らに絡みついた白濁が指先から滴って落ちた)
圭、祐…。
(荒い息遣いをみせる恋人を、切なげながらも熱っぽい声音が呼ぶ)
(先ほど、丹念な愛撫をうけた方の手が、そっと圭祐の頬へ伸びて、その頬を撫ぜた)
【先ほど伝言の方、確認させていただきました】
【本日もどうぞ宜しくお願い致します】
【本当に、時間間際……というか、過ぎてからの連絡で申し訳なかったです】
【それではレス作成に入りますね。こちらこそ、今日も宜しくお願いいたします】
(何か言いたそうにして、結局言わない。そんな様子が少しいじらしくて、笑う)
(もう片方は、また今度な――?と囁きかけると、手淫に意識を戻した)
(跳ねる様に動いて、反応する凛の身体。指を強く食い締めて快楽を求めてくれる)
(千切られそうなくらい、きつい――と思うのに、その中に確実に存在する甘い戦慄き)
(意識に関係なく誘っているのだろうそれに、堪らずに指で内壁を繰り返し擦り上げた)
(ゆっくりと抜く様に動けば、淫液に塗れて光沢を帯びた指が、凛の内側から生まれ出でて)
(その指を離したくない、出て行かないで欲しいと言う様に震える内側に、また押し込んでいく)
本当、綺麗で、可愛いよな……凛は。
(普段は涼やかな凛の、淫らな熱を帯びた姿を自分だけが知っていると思うと、情欲はまた燃え上がって)
(先を求める心は際限がない。最も敏感な場所に伺う様に触れた指が、独特の弾力がある其処を捏ねる)
(優しく、丁寧に。指先で感触を味わう様に、何度も何度も擂り潰し、押し潰して――強く刺激して)
後から、されたのになぁ……何か、情けないって言うか…。
(身体から、一気に力が抜けてしまった様。鮮烈な絶頂の後は、どこか気だるくて)
(その気だるさを表情に乗せて、笑う。頂点から落ちた後には、苦笑をするくらいの余裕は生まれていて)
(自分の唾液で淫靡に濡れた指先が頬を撫ぜて、線を引くのを受け入れると――そっと顔を下げた)
(凛の愛撫が止んで、手が離れた隙を突く様に、顔は胸元から滑らかな腹へ)
(そこでキスをする。臍に舌を差し込んで、そっと擽り――悪戯をすると、また下へと降りた)
(目指すは、秘部。芽生えていた、舌と口で凛を味わいたいと言う気持ちを行動に変えて)
【御待たせしました。それでは22時半まで、宜しくお願いします】
―――そんなの…っ、あぅっ……はぁっ、んっ。
(囁きに抗議しようと口を開きかけた途端、また指が激しく動き出す)
(部屋に響きわたるような甘く高い嬌声をあげながら快楽に呑まれる身体)
(自分の中から引き抜かれようとする指を留めたいと思う思考と関係なしに)
(無意識に、本能が離すまいと指を締め付けているのがこちらにも感じられる)
…ぁっ、んぅっ……あぁ、ぁっ…あぁっ…!
(触れられたことのない陰核を的確に刺激してくる手)
(だんだんと焦点の合わなくなってきた目が、声の変わりに尋ねている)
(―――そんな甘い睦言を囁かせるような今の自分は、一体どうなっているのだろうか、と)
(強く刺激されれば、また一際大きく甘い声。そうして敏感な身体の反応―――)
(その刺激に訳の分からないままに絶頂を促され、甘く激しい痺れの中で意識が白くなりかける)
……私が嬉しいから、いい、の…っ。
(どこかぼおっとした瞳が圭祐を捉えて微かに笑った)
(唾液で濡れた指先からそっと相手の頬が離れて、胸元に降りた刺激に対しては
(白濁で淫らに染まった手が、堪えるようにソファーの端をつかみ、それを汚した)
……く、ぁっ……んぅっ。
(ぴくっ、ぴくっ、と身体が悪戯に素直な反応を返しながら、白濁で滑る手に力が篭る)
(そうしてそのまま降りてゆく、唇。ようやくその意図に気付いた頃にはもう手遅れだったし)
(―――体が、その刺激を求めているのも、また確かだったのかもしれない)
そんなの――何?
(また今度と言う囁きに抗議するような、そんな声音が甘く溶けて消え失せていく)
(嬌声ばかりが漏れ出す唇では、その続きを紡ぐのは難しいだろう。それでも、その続きを促す)
(少し意地悪したい気分なのは――好きな相手には意地悪したくなる、と言う、あれだろうか)
(我ながら子供だなという思考はあっても、止められなくて。微笑んだままで、問うた)
やっぱり、ここ…良いんだな。
(艶姿を見詰めながら、良かった――と、安堵の息を付く)
(今、自分の指が弄んでいる場所が一番敏感なのだと言う知識はあっても、加減が分からなかった)
(少し強かっただろうか、と、触れた後で思っていたが、声から甘さが絶えないとその思いも失せて)
(尋ねる目に向けて、もう一度だけ口を開いた)
俺の手で、指で凄く感じてて。上手く言えないけどさ――
(――凄く可愛く、見える。普段は綺麗、というイメージが先に立つ凛が。そう、囁いて)
(高さと甘さを増した声に、凛も絶頂が近いのだと察した)
(凛にも、あの目も眩む様な感覚を、極まった快楽を感じさせたい)
(その想いが、溢れ掛けている凛の中へと、愛撫を続ける事で快楽を注ぎ続けていく)
なら、俺も良い、かな?
(ちょっとした、詰まらない意地。それが紡がせた言葉に、微笑が返されると湧き上がる幸福感)
(凛が嬉しいなら、いいか――と、自然に納得できてしまう。どれだけ凛に溺れているか、分かってしまう思考)
(凛の手が見える。自分の精で、汚れた手が。それでも、不思議と汚れているとは思えないのは、何故だろうか)
―――っ……。
(間近に近づいた、凛の秘部。濡れ光った内側へと指を受け入れている場所を眼前にして、息を呑んだ)
(魅入られた様に視線が秘部を貫く。その後で、漸く唇が触れた。ちゅ、と微かな音が立つ)
(唇が触れたのは、陰核。指の代わりに触れた舌は、愛液を掬い取りながら絡まる様に動いて)
(刹那、口付けとはまた違った甘さを感じて――)
……っぁあ、あ、ぁっ…!…ん、ぅっ…。
(呼吸すらまともにならない。飛び出るのはただ嬌声のみ)
(相手の指の動きに翻弄されながらも、言葉を返そうという意識だけはあるのか)
(何か言いたそうにやはり小さく口は動くのだが、それが言葉として形を成さない)
―――っ、あっ。
(耳元で囁かれる、身体を熱くするような甘い言葉。蕩けた頭へ届いて熱と消える)
(何かを堪えるようにソファを掴む手の力が強まり、甘い声をあげて)
(自分に注がれる快楽に確かに絶頂は近く―――)
……やっ、けい、すけぇ―――…っ!
(潔く触れた唇。駄目、だという言葉を紡ぐまえに与えられる快感)
(きゅうっと柔らかな太腿が自分の股の間にある頭を軽く締めつけてしまう)
……あぁ、ぁっ、ひゃぁっ……ん…っ!
だめえっ……おかしく、なる…っ!けい、すけ―――っ、やぁあ…っ!
(指とは違うねっとりと与えられた刺激。絶頂に近い身体が甲高い悲鳴をあげる)
(悶えるように嬌声をあげながら、名前を呼んでその後―――目の前で何かが弾けて、白くなる)
(瞬間、大仰に跳ねた身体。しっかりと掴んでいた手からは力が抜けて―――)
(浅い呼吸。それに紛れて震えるような小さな声が、訳も分からずに小さく口から零れている)
(柔らかで、引き締まった太腿に挟み込まれる感覚。適度な弾力を、感じて)
(空いた手で太腿を撫で摩る。大丈夫、と教えるように優しく、何度も繰り返し、繰り返し)
(その優しい手付きと反比例する様に、舌と内側の指の蠢きは激しさを増していった)
もう、とっくにおかしい…だろ?凛も、俺も。
(おかしくなる。そう訴える声におかしくなっていいのだと、もうおかしいのだからと、許す言葉を紡いで)
(そして痛々しさがない、甘く部屋に響く悲鳴と、膣内の指を締め付けられる感覚。表情と、跳ね上がる身体)
(その全てから凛が達した事を察して、力の抜けた凛を見遣って、嬉しそうに笑った)
(指をなるべく刺激がないようにそっと抜いて、秘部に舌を這わせる)
(獣の親が子供にする様に優しく、達した瞬間に一際多く溢れ出た様に思える蜜を舌で拭う)
(緩やかで、穏やかに。さっきまでの様な、快楽を煽り立てる動きでは決してない、優しい舌)
(それでも鈍く、じんわりと広がるような快楽はあるだろうけれど)
(そうして秘部を舌で清めると、ゆっくりと身体を持ち上げる)
(下側へとズレていた身体を重ね合わせれば、凛の顔が直ぐ近くにあって)
(口が小さく動いているのが、見えた。何を呟いているのだろう、と思う)
……ん…っ。
(ついさっきにもしたのに、少し久しぶりに思える触れるだけの口付けを頬に落とすと)
(夢見心地、といった風情で言葉を零れ落ちさせている凛を抱き締め、耳を近づけた)
(達した後の甘い余韻。思考することのできない頭―――)
(とろとろと溢れ出した蜜を舌がゆっくりと舐め取るのを身体が感じて)
(何度か小さく、ぴくっと僅かな反応を見せて、吐息にも似た小さな声が漏れる)
(ただ本能に従うがまま、理性の働かない、夢の中にいるような心地がして)
(そのふわついた気分の中にゆっくりと染み入ってくる優しい快楽)
(徐々に引き戻されてゆく思考。頬に触れた唇に、視線が相手へと動いた)
(抱きしめられれば感じる相手の温かみに、ひどくほっとする)
―――…けいすけ。け、い…すけ…っ。
(そうしてようやく気付いた。自分が何度も縋るように相手の名を呼んでいるのを)
(初めて味わった絶頂。心細さに抱きしめるその背中にそっと手を回す)
………もっと。圭祐が、欲しい…。
(達した後の気だるい体が、甘えるような声音を絞りだして告げる)
(絶頂に誘われたあとのとろとろに蕩けきった思考が、紡いだのは純粋な欲望)
(本能的に相手を求める。もっともっと、触れたい、つながりたい、と)
(繰り返し、繰り返し、耳朶を擽るのは自分の名前)
(普段聞きなれている響きでも、呼ぶ人と状況だけでこうも違って聞こえるのかと、思う)
(呼ばれているのが嬉しくて、ここにいる、とそう教えるために更に強く抱き締めた)
(やっぱり、触れ合っている面積が多ければ多い程安らぐ。重なっているという実感がするから)
……大丈夫、何処にも行かないって。
(直後、背中に触れる手がどこか縋る様で、繋ぎ止める様で。安心させたい、と思って言葉を掛けた)
(そのままで居れば、耳は凛の口元にあって。甘えた声が耳に忍び込んで、頭を、心の中を侵していく)
(求められれば――拒絶など、全く考えられなかった)
…ああ、全部やるよ。俺は……全部、凛の物だからさ。
(辛くないか、と聞こうと思っていた。その言葉が、貪欲な求めに応じる言葉に代わる)
(手が、下へと降りる。凛の痴態に、一度達した場所はもう十分に高まり、凛を求めていた)
(それを、片手で達したばかりの秘芯に宛がう。蕩けきった粘膜の触れる感触だけで、腰も、心も溶けそうだ)
(行くぞ、と確かめる声もないままで腰を押し進めたのは、待ち切れない焦りから、だろうか)
(湿った音。焦っていても、入り込む動きは凛の中を味わうようにゆっくりとしていて――)
(そして抵抗――純潔の証の前で動きを止めて、瞳を見詰めた。お互いの気持ちを確かめるように)
(伝えられたのは、求めに応じる優しい言葉―――)
(自分の物だと言われているのに、それでも貪欲な心は相手を求めて)
(回した手に、力が篭る。相手に対する愛情と、わずかな緊張から―――)
……っ、あ、……んぅっ、んん―――っ。
(淫らな湿った音と共に、ゆっくりと自分の中に入ってくる相手の熱)
(指とは比べ物にならない太く大きなものが自分の中に入る圧迫感)
(そして快楽―――とろけそうな熱、狂おしいほどの快感に身を強張らせる)
――っ、ん……はぁっ、はぅ、あっ。
(浅い呼吸を繰り返しながら、不意に止まった挿入の動き。何かを押し上げる、感覚が止まる)
(それは今まで相手以外を受け入れたことのない証。絡み合う視線。ふっと、笑ってみせた)
好き――――…。
(自分の意思を伝えるにはこの言葉で十分だと、そう思っていた)
(狭い場所を押し広げ、濡れた肉に包み込まれる。指とは比べ物にならない、密着間)
(深い繋がりが齎すのは、頭一つ以上抜け出ている強烈な快楽)
(それでいて、まだ中途半端な繋がりだからか、下手をすれば泣いてしまいそうな程切ない)
(完全に深くまで繋がってしまえば、この切なさも消えてしまうだろうか。苦しさが、募る)
(その苦しさを――凛の優しい笑みによって溶かされて。自然と、自らも微笑んでいた)
―――凛だけを、愛してる。
(気恥ずかしさもなく、愛を伝える言葉が紡げる。胸の中にあるのは、今はただ凛だけで)
(そして、唇を奪う。未だ凛の蜜の味が、微かに残る口付けをして――そのまま舌を絡め取った)
(唇でも繋がりたい、という思いを込めた、乱暴なキス)
(それと同時に、腰を進める。抵抗を引き裂いて――凛の純潔を奪い、自分の”女”に、変えていく)
んっ…ふ、く……ッ、んんぅっ…!
(切羽詰った吐息は、急激に注ぎ込まれる快楽と、充足感が齎した物だった)
(自分に痛みはない――けれど凛は違う。きっと、痛みを感じている)
(それが口付けで和らげばいいと、これまでにないくらい激しく舌を絡め続けた)
(言葉に、心が震える。恐怖とか不安とか、そういったものではない感情が)
(こんなにも心を震わせて、こんなにも涙腺を緩ませるなんて知らなかった)
(そうして落とされたのは今までにない、息もできないような乱暴なキス)
…ん、くっ……んんうぅっ!んぅ、んぅっ…!
(キスをされながら零れるくぐもった声。快楽と、相手を求める欲望と)
(―――そうして、純潔を捧げるための確かな痛みが搾り出した悲鳴)
(捻じ込まれ、引き裂かれる痛みに涙が滲んでくる)
(けれど、その痛みもキスに意識がいくせいか、想像していたよりも酷くなくて)
(何よりも、相手を受け入れているこの状況が何よりも愛しい―――)
(狭いそこは自分の中に入り込んでくる相手の熱に反発するように、締め付けた)
【ここら辺で区切り…で大丈夫でしょうか?】
【本日もここまでのお付き合いを本当に有難うございました】
【今日もとても楽しい時間を過ごさせていただきました次第です】
【こちらこそとても楽しかったですよ。お互い楽しめたなら、幸いです】
【次回についてはいつもの通り、楽屋の方で決めましょう?】
【忙しいとの事でしたから、空いた時間を教えていただければ可能な限り合わせますね】
【と言っても年末年始になると、中々合わせるのも難しくなりそうですが…】
【気が早いですが、長く待たせてしまった時のためにすみません、と謝っておきますね】
【いえ、こちらも長くお待たせしてしまう可能性がありますので】
【お互い様ということでこちらからも申し訳ありません、と謝っておきますね】
【それではまた楽屋でお時間の連絡を取り合う、ということでお願い致します】
【またお会いできるのを楽しみに。これで、失礼致しますね】
【はい、今日もありがとうございました。また、次も楽しみにしていますね】
(舌を絡ませる口内に漏れた吐息と、微かに聞こえる悲鳴の様な声の、痛々しさ)
(大切な、本当に大切な凛にその痛みを与えたのは、紛れもなく自分で)
(臆する気持ちが、既に純潔を奪った後であるにも拘らず一瞬動きを止めさせた)
(その停滞も、絡まる舌ときゅ、と締め付けられる快楽と、脳を灼き尽くす求め)
(それらに押し流されて、一気に最奥まで。子を宿す、その場所の入り口まで――貫いた)
(入る事は叶わない、その場所の入口。自分が到達できる、最も奥の場所)
(そこで、今度こそ動きを止めて――荒く息を吐いた)
っ……う、ん…っ、凛―――
(唇を離す。痛くはないだろうか。辛くはないだろうか。そんな意思を込めて、名前を呼ぶ)
(狭く、熱く締め付けられる、甘美な感覚に身を苛まれながら髪を撫でて)
(自分の身体の下で息づいている、愛しい恋人の身を慮った)
【少し早めですが、書き終えたので落として置きますね】
【伝言、拝見しました。先に言っておきますが、今日も宜しくお願いします】
(鋭いというよりも、鈍い。ズンと身体に圧しかかるような鈍い痛み)
(けれど、不思議と辛さだけをもたらすものではないから不思議だと思う)
(ほんの僅かの停滞。そうして、その後に最奥まで自分の身体を貫かれる)
………っ、んんぅっ…!んぅっ…っ!
(痛みに勝る、強い快楽。絡めた唇から零れたのは戸惑いと歓喜の混じるくぐもった声)
(動きが止まる。ゆっくりと離れる唇、そうして相手の呼吸)
(久方ぶりに――そんなに長くもないのだが――大きく息を吸って酸素を取り入れる)
(何度も呼吸をするたびに、少し汗ばんだ体が――乳房が、ゆっくりと上下した)
……圭、祐。だい、じょうぶ。
(吐息に紛れて、言葉を放つ。柔らかく髪を撫でる手が奇妙なほど心地よい)
(下腹部に確かにある、違和感。繋がっていると改めて実感して、思わず薄く笑った)
(そうして伝える。自分は大丈夫だから、だから――――と。)
【伝言、ギリギリになってしまって申し訳ありませんでした】
【改めまして、こちらこそ本日は宜しくお願い致します】
【あ、それと501に容量が近いですので少し早いですが次スレを立てておきました】
【後に改めてここにも誘導を書き込もうと思うのですが先にご報告させて頂きますね】
(お互いに、汗でしっとりと身体が湿っている)
(身体を重ねているのに、その事に今更気付くくらいに盲目だった)
(それだけ盲目的に、凛を求めていて。今も、凛以外は目に入らない)
(自分の硬い胸板と触れ合った、柔らかな乳房が上下に動いている)
(せめてその呼吸が落ち着くまでは、このままで居ようと。そう思っていた)
(やっと――やっと、一つになれた。こんな幸せな事が他にあるだろうか)
(無二の相手と、結ばれて。お互いに、求め合って――相手を、貪り合って)
――なら、動く……からな?
(その顔を見詰める。やせ我慢ではないかと、無理はしていないかと)
(整った凛の顔。改めて綺麗だ、と思う。その顔に微笑が浮かぶと、漸く安心して)
(一度だけ、唇同士を触れさせて。その後で、動き始めた)
(内側で凛に包まれているだけで充足感と快楽を己に齎していたそれを引き抜く様に、腰を引く)
(ず――と、嵩の張った部分が狭い道を押し広げて、そして、次にゆっくりと埋め込まれた)
(それだけで、深く息を吐き出す。複雑な内部の蠢きに、絡み付かれている様な感触を与えられて)
(唇を噛みながら、少し身体を震わせた)
【いえ、ギリギリでの連絡はこちらも何度もしていますから】
【その時、こちらも許していただいたんです。一之瀬さんも気にしないで下さい】
【こちらも自分がギリギリになるならともかく、される分には全然気にしませんから】
【それと容量、すっかり失念していました…】
【お手数をお掛けしました。それと、有難うございます】
(幼馴染、という時間があまりに長かったせいだろうか)
(どこかこの状況をまるで第三者からの視点で見て、幸せを感じていたのかもしれない)
(けれど、今は違う。今までよりもリアルな実感を伴った幸せを感じている)
(だから、思わず笑みが零れた。自分の中に捻じ込まれた熱と痛みと快楽に対して、小さく笑う)
――…言ったはず。圭祐が、欲しいんだって。
(見つめる恋人の顔が、未だに心配の色を孕んでいるのをみて応えた)
……っ、ぁあっ、ぁ……!
(そうすれば、ゆっくりと動き始めた相手の身体、熱、小さな痛み、そして多大なる快楽)
(自分の奥にゆっくりと沈められながら内部を擦っていく感触に意識が飛びそうになる)
(小さくゆっくりと動いただけでも、部屋に響く淫らな水音が耳に入る)
(そうして、相手の吐息。涙で潤み始めた視界の向こう、深く息を吐き出す愛しい恋人)
……あ、ぁあっ、けいすけ、もっと……。
(何が何だか分からない。動いてほしいのか、それともやはり止めて欲しいのかも分からない)
(相手が欲しい、その思考がただ頭の中を埋め尽くして。快楽に啼かされる身体が淫らに誘うように揺れた)
(唇から零れる、甘い嬌声。初めて人を受け入れた内部は狭く、相手にねっとり絡みつく)
―――あぁんっ、はぁっ…っ、あぁっ!
(少しでも動くたび、身体を跳ねさせ、嬌声をあげて、大きく身体が啼いた)
【そう言っていただけると本当に有難い次第です】
【次スレは…少し、早すぎるかと思ったのですがとりあえず気付いたうちに、と】
【いえ、使わせて頂いている、お相手しただいている身ですから…それでは改めて宜しくお願いします】
(嬌声と、快楽に濡れている吐息の中でもはっきりと返された答)
(笑みを浮かべて返されたそれが、少し自分を落ち着かせた)
(お互いに、欲しがっていた。そして、今はお互いにそれを与えられている)
(それが嬉しくて。何処か切羽詰っている様な表情も、普段を思わせる笑みに変わる)
今、欲しがってた物は凛にあげた様な気がするけどな?
――俺が欲しかった物も、凛から受け取ったけど、さ。
(快楽に溶け、呂律が回らなくなっているのではないかと心配した舌は、存外滑らかに動いて)
(意外にもはっきりとした口調で、随分久しぶりに思える軽口を叩いた)
ぅ…く、っ……り、んっ……!
(微かな動きが、凛の大きな反応に変換される。凛の声。身体の悶え。それら全てが、甘くて)
(堪らない――耐えられない。求められるままに腰を引いて、深く凛を貫いた)
(緩やかに動いたさっきまでよりも強く、深く。勢い付いた動きは、大きな淫音を部屋に響かせる)
(どこか密やかで遠慮がちだった水音が、高く、早く、激しく――移り変わっていく)
(艶かしく身体をくねらせているのは、自分を誘ってだろうか。凛の腰が揺れる度、内側も蠢いて)
(お互いに思いも寄らないであろう場所を擦る。刺激される。吹き荒れる快楽に、頭が白く染められていく)
(蜜に濡らされた熱の塊が、凛の内側で愛液と先走りを混ぜ合わせていく音が響き渡って)
凛が欲しがるだけ…っく……俺をやる、から…!
(もっと欲しいと訴える声に呻くような答えを返しながら、腰を掴んで、一層激しく貫いていく)
(激しい交わりに、二度目の限界が近付いてくるのが分かる)
(一度目より、もっと高い場所へ。味わった事のない悦楽の極みへと、凛に連れ去られてしまう気がした)
【あああ、こっちを付け忘れて……】
【いえいえ、お相手していただいている立場はこちらですから】
【実を言えば愛想を尽かされはしないかと、戦々恐々としていますし】
【はい、改めて……時間まで宜しくお願いしますね】
それでも、まだ、足りないの。
―――こんなに、貪欲になってたなんて知らなかった、わ。
(吐き出される熱っぽく湿った吐息)
(相手に返された軽口に対して、こちらも途切れながらではあるが軽薄な言葉を返した)
(交わる前のような、いつもの声音。けれど、その表情は明らかに淫らで――)
(上気した頬、艶やかに濡れた唇、唾液で濡れた首筋、薄く色づいた体)
(女としての本能が無意識に、恋人を男として誘っているかのようにも見える)
………だから、もっともっとって、欲しがって仕方ないの。
(笑みを湛えた唇。弧を描いたのは少し悪戯っぽく―――箍が外れなければ、みせないような笑み)
……っ、あぁぅ、あん、ぁっ…!
(ぐっと大きく、貫かれるような刺激に身体が大きな啼き声をあげて跳ねる)
(ゆるやかだった動きが嘘のような、激しく、快楽を与え続ける腰の動き)
(自分の奥を貫こうとするかのように奥をつかれる度に、大きな水音が脳に響く)
…ぁあっ、ぁっ、あぁんっ、はぁっ…っ、ひあぁっ!
(呻くような声に混じって聞こえる相手の言葉。聞こえている、確かに届いている)
(けれど快楽に溺れ、そのまま沈んでしまいそうな身体と心にはそれに言葉を返す余裕も無くて)
(かわりに、返せたのは嬌声。唇から声が、こんなにも与えられてなお、もっと欲しいと泣き喚く)
(腰を掴まれる感覚、いっそう強く、激しく自分の奥に入り込んでくる、相手の熱)
――――…あんっ、あぁっ、ふ、ぁあぅ…っ。
圭祐っ、けい、すけ……わたし、もう、だめ…っ…また、さっきみたいに…っ…。
あっ、ぁあんっ!あっ、だめ、いっちゃう…―――っ、あぁっ、やぁぁああぁん…っ!
(完全に理性が、矜持が、全てが蕩けきった瞬間――全部投げ捨てて、淫らな声をあげる)
(いつもの凛とした様子など垣間見ることすらできないほどに、快楽に溺れきって沈んだ体)
(激しい快楽の波、繰り返し、繰り返し自分に押し寄せて、そうして自分を飲み込んでゆく)
(先ほどよりも激しく何かがはじけたように真っ白になる目の前。大きく跳ねた、しなやかな肢体)
(今までのどのときよりも大きな嬌声をあげて、身体がまるで相手を吸い込もうかとするように相手を締め付けた)
……そういうとこまで、一緒なんだな?
(直ぐに言葉を返そうと思った。それなのに、言葉を紡ぐ事を忘れていた)
(その表情も、身体も。声も、言葉の内容も――ありとあらゆる全てが、扇情的で)
(既に砕けて千散に乱れている理性が、万に砕かれていってしまう程の、その姿)
(魅了されていた。数瞬の間は惚けた様な視線を送っていただろう)
(男ならば抗えないであろう、魔性と言っても良いその姿は自分のためだけにあるのだ)
だったら凛が満足するまで――何回でも。
(赤い三日月の様に笑みを浮かべた唇から漏れる言葉が、頭の中に忍び入ってくる)
(何を考えるでもなく、自然に言葉を返していた。確かな悦びを感じながら)
俺も――……もう、限界。どうせなら一緒に――……
(凛の内側で、欲望のままに律動を続ける。まるで、快楽の渦巻く溶鉱炉に放り込まれた様)
(心も身体も、抑制も、その抗い様のない熱に熔かし尽くされて、欲求のままに貪り続ける)
(最早、凛を貫く度に響く淫音すらも耳には入らず、聞こえるのはただ凛が自分を求める声ばかり)
(そんな中、もう耐えられないと訴える声に、場違いなくらい静かに、はっきりと囁いた)
(そして次の瞬間、最奥に先端を突きつけたまま、凛を抱き締めた。感じるのは行き止まりと、蕩けた肉に包まれる感覚)
(それがきゅう、と何かを求める様に熱を締め上げると――)
っ、う、くっ……ふ、くぅぅっ……!
(熱が脈動し、凛の内側で先端が爆ぜたと錯覚する様な勢いで、白濁が凛の内側を濁流となって埋め尽くしていく)
(凛の手を汚した時よりも多く、熱く、粘り気のあるそれが子を宿すべき場所に雪崩れ込んでいった)
(自分でも経験した事のない、長い法悦の時)
(その間、何回かに分けて吐き出されたそれが収まると、凛の柔らかな身体に身を埋める)
(そのまま、唇を重ねた。穏やかに、甘く――)
圭祐…っ!一緒に…っ、圭祐と―――…一緒、に…っ。
(分からないけれど、切ないくらいの声音が零れ出でていた)
(一緒じゃなきゃ嫌だとダダをこねる子供のように、切なげに僅か顔をゆがめて)
(そうして、真っ白になった意識の中で不意に抱きしめられる感触、内側で熱が爆ぜる)
(まるで自身が溶けてなくなってしまうかと思うほどの熱が自分の中に注ぎ込まれるのを感じて)
(ふわついた意識のなか、何が何か分からないけれど、それでも分かる相手の身体の熱)
(自分の身体に重なる、相手の逞しい体)
―――――…。
(圭祐、と名前を呼ぼうとしてそれを遮られる。優しく重なる、唇)
(愛しい人と達した絶頂は、何よりも甘美で、ゆるやかで―――)
(まるで食むように重ねた唇を軽く啄ばんだ。ちゅっ、と柔らかに相手を労わるように)
(劣情を誘うようなものでなく、ただ純粋な愛情をしめすような行為として)
(それからゆっくりと、ほんの僅かに唇を離した。ゆるやかに、相手の頭に手を置く)
(髪の中に指先を滑り込ませるように、髪に指を絡めて弄びながら圭祐の頭を撫ぜる)
(まるで触れられるところは、触れずにはいられないかというように)
(あんなに激しく交わったあとなのに、うってかわってゆるやかな時間に笑みを零し)
……けい、すけ。
(ゆるやかな安堵を湛えた漆黒の瞳。まるで安心しきった赤子のように細められる)
(優しく名前を呼んで、相手の存在を確かめるかのように何度も何度も、その髪を、頭を撫ぜた)
(達した後、暫くは思考する事も満足にできずに目を閉じていた)
(感じられるのは肌に触れる物と吐息だけで、荒い息も徐々に落ち着いてくる)
(ほんの少しだけ唇を吸われた、その後で離れていく瑞々しい感触)
(そこまで来て、やっと目を薄く開いた。愛しい凛の、表情を見るために)
……ん?
(その瞬間、名前を呼ばれて息の様な声を漏らした)
(目に飛び込んでくるのは、まるで慈母の様な凛の微笑み)
(直前までは、あれだけ淫蕩な微笑を浮かべていたのにそれを思わせない表情で)
(その笑顔と共に頭を撫でられると、どこか母親にそうされている様な安心感がある)
(それでいて、凛の眼もまた子供の様で――そうっと、頭を撫で返した)
(名前を呼んだのに深い意味などなくて、ただ相手の声が聞きたくて)
(自分の頭を撫ぜる感覚が心地よくてたまらない。繋がったまま、また名を呼んで)
………別に、呼びたくなっただけ。
(正直に言葉を返して、ゆるく笑う。日常と大きくかけ離れた、一面を恋人に晒して)
(無駄に高い矜持や何やらの所為で、素直に甘えられない分を取り戻すかのように)
(このときだけは、とでも言うように、その手に甘んじていた)
――――…まだ、何かくらくらする。
(ふと、零すように呟かれた言葉。与えられた快楽はあまりに鮮烈で…)
(甘い余韻が身体を支配している。身体の先がまるで何かに絡め取られたように鈍くしか動かない)
(初めて味わう感覚に少し戸惑っているのか、相手の目をみつめながら、また少し笑った)
んな事しなくても、声なんかいくらでも聞かせてやるって……。
(緩く、穏やかに笑う。甘えてくる様な、そんな声音と行動)
(普段の涼やかな雰囲気からは想像出来ない様な、甘さが心地良い)
(こんな風に甘えてくる一面なんて、ずっと隣にいたのに見る事は初めてで)
(凛の新しい姿を知れたのが嬉しくて、くすくすと笑い声を零し続けた)
―――そりゃ、あれだけ激しくしたから、なぁ……。
(気だるさと、幸福感。何とも言えない、常時の残り香に身を委ねながら囁いた)
(まだ繋がっていて、身体を動かせば、鈍い快楽が走る。それでも欲望は不思議なくらいにない)
(とても、満たされている。未だ、繋がったままだというのにも拘らず、穏やかで――)
(その最中、ふと思いついた様に凛と自分の指を絡ませた)
(手と、身体から伝わる温もりにまどろみそうになる目を開き、視線を返して――口を開く)
ずっと、一緒だからな?
(この温かさを絶対に失いたくない。そんな気持ちを込めた囁き)
(その短い言葉が、穏やかな空気の満ちた部屋に溶けて、消えた)
【一応、こちらはこれが〆レスになると思います】
【本当に長いロールを最後までお付き合い頂いて、有難うございました】
【ロール中にもこちらで言いましたけど、本当に楽しくて……】
【もしよろしければ、これからもお付き合い願いたいな、とか思っています】
―――…激しく、って。
(少しばかり理性が戻ってきたのだろうか。ほんの僅かに、頬が朱に染まる)
(今まで乱れていたとは思えないように、少し恥じらいを見せて目をそらした)
(ゆっくりと絡む、指と指。ゆるやかに絡む甘美な感触に目を細める)
(このまま闇の中に落ちてゆきそうな意識。薄く開いた目に、相手の顔が映る)
(そうして吐き出された言葉に―――ゆるやかに、それでいて嬉しそうに微笑んだ)
―――そうね、約束したから。ずっと、一緒って。
(蕩けそうな幸せのなかで、そう返す。離れはしないとその意を込めて)
(甘い幸せと暖かさの中、目を閉じるのが惜しいけれど、身体が言うことを聞かない)
(ただ、相手の熱に身を任せて、ゆるやかに目を閉じて、その意識を闇に落とした)
【こちらもこれで〆となります】
【こちらこそ此処までのお付き合い本当に有難うございました】
【私ばかりが楽しませて頂いていたのではないかと思っていたので、そう言っていただけると幸いです】
【はい、喜んで。来年はあまり忙しくて顔を出せる頻度も減りそうですが、また声をかけて下さると幸いです】
【それでは来年になるとは思いますが、また折を見て楽屋でお声をかけさせてもらいますね】
【改めてとなりますが……本当に有難うございました】
【それとこれからも宜しくお願いします、と言わせてもらいますね】
【それでは、今日はこれで失礼します。容量も丁度、のようですし】
【また今度お会いしましょう。お休みなさいませ】
【はい。頻繁に覗ければよいのですが…】
【お返事、なるべく遅くならないように心がけるつもりですが】
【恐らく多忙で遅れてしまうこともあるものと思うので…先に謝っておきますね】
【本日まで本当にありがとうございました。お休みなさいませ】