【妖魔】現代退魔戦記 第七章【退魔】

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625ハナ  ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/08(木) 01:07:56 ID:sNLmB6/A
【あと二時間くらいは】
【ちょっと開始時間遅かったですね…】

【凍結か、離脱・会話後に〆てしまうか】
【そちらで決めていただけると助かります;】
626小野 正宗 ◆XZR4PorkUs :2007/02/08(木) 01:19:54 ID:f0ZnLH1H
腐臭が漂う下水道。その光無き世界をさ迷う一人の影。
辛うじて足元が見える程度の道筋を、危なげなく無造作に歩いて行く。
その闇に良く馴染む褐色の肌と黒い学生服を身にまとった少年は、耳のピアスを一弾きした。

「何か異変は?」
『今の所は感じられないわ』

足を止め、周囲を見渡すがそこは静寂。
一切動く物はなく、また一切音を立てる物もなく。

『この先は只の出口よ。気の性では無くて?』

ピアスを模した小型通信機の先の上司が、怪訝そうな声で訪ねる。
だが、正宗は確かに感じた。何か、微かな地響きのような唸りがこの中から発生したのを。
再び道を見据え、足を進ませようとしたその時――――

『居たわ、その先。よく分からない存在が一名、鼠に追われてる』

返事は必要無かった。ただもう一度ピアスを弾き通信を終えると、
足に『氣』を貯める。同時に姿勢を限界まで下げ、駆け出す正宗。
その速度は人間の動きとはかけ離れていて、目的の地点にたどり着くまで十秒とかからなかったろう。

視界に映る鼠の群れ。そして倒れている少女。成す事は決まった。
すれ違い様2、3匹の鼠を蹴り飛ばし、少女の前で反転、鼠と正対する。
しかし、数が多すぎた。
627小野 正宗 ◆XZR4PorkUs :2007/02/08(木) 01:23:35 ID:f0ZnLH1H
>>625
【前回と同じですね…反省を活かせてないですがorz】
【申し訳ありません…】

【では、3時前後になって区切りが良ければ〆】
【そうでなければ凍結で、いかがでしょう?】
628ハナ  ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/08(木) 01:36:52 ID:sNLmB6/A
「―――ぅ」
小声を挙げて、頭を持ち上げる。
衝撃を受けた後、どれほどかの距離を弾き飛ばされたらしい。
白と黒ではない、視界。獣のものではない、人間のそれ。
中型犬様の獣の姿もまた、彼女の本来の姿ではないが、人の姿よりはいくらか燃費がいいというのに。
気が緩んだ際に、馴染んだこちらの姿になってしまったのか―――
しかし、視界に人間の後ろ姿が収まると同時に、その幸運に彼女は安堵した。
相手が退魔士ならば、この姿のほうがいくらか都合が良い。

小さな猛獣、その大群に相対した、黒い詰め襟。
(イチレンタクショウ……)
漠然と、あたまに浮かんだ言葉がある。
窮地に陥れば敵も味方もないのだと、彼女の『父親』はそう云った。

「『灯れ灯れよ天まれ焦がせ』―――そこの、下がってッ」
強、と、幻聴を伴い。
蒼炎が盛る。
一群を焼き尽くすには足りないが、怯ませるには充分な熱量。
629ハナ  ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/08(木) 01:37:34 ID:sNLmB6/A
>>627
【わかりました、ありがとうございます】
【いえ、コチラも一向に……いえ、よろしくお願いします】
630小野 正宗 ◆XZR4PorkUs :2007/02/08(木) 01:53:09 ID:f0ZnLH1H
――――さて、どうしたもんかね。

動物よりも人間や妖魔の命を重く見る彼としては、特に行動は悩む所では無い。
しかし、今思案すべきはこの現状。
元より一対一を想定された体術に特化された正宗は、あのような数、
しかも小型の敵を相手にするのは極めて苦手だった。
どうにかして背後の少女だけでも逃がす方法を考えていた。


《『灯れ灯れよ天まれ焦がせ』―――そこの、下がってッ》
背後の少女が何かを叫ぶ。と同時に広がる炎が、黒い塊を炙っていった。
それに驚く暇もない。ただ生じたこの一瞬を見逃さない。
少女の体を抱きかかえ、鉄柵を踏み越え跳躍。
そのまま下水道から可能な限り距離を置くべく、ひたすら走る。
人一人程度ならその動きに支障は出ない。そのまま川縁にまで移動した。


「あー…何者か、訊いてもいーか」
腕の中の少女をそこに静かに下ろし、目をあわせずに質問した。
それは、答えても答えずともいいという意思表示。
631ハナ  ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/08(木) 02:09:03 ID:sNLmB6/A
>>630
連携を意図したわけではない。
あっさりと抱え上げられた事に驚きの声をあげる間もなく、少年はその場を離れた。
こっそりと、荒い呼吸を幾つか。

少女の似姿とはいえ、人間一人の重量を抱えて軽々と走る様子、
過ぎ去る河岸の光景に、物珍しげに目を落として。
「……速いのね。河岸も一緒に流れていたみたい」
下ろされた後で、そう口にする。

「名前はハナ」
名告ってから、何者とは?と、逆に問い返す。
彼女には立場もなく、属する信条も無い。
更に、自らの置かれた状況を「何者か」の一言に収斂させられるほどに賢くもない。
―――故あって術者の元から逃げ出した式神。本来の姿は3ツ尾の狐精。
これだけの饒舌な回答を期待するのは無茶と言えた。

「―――それで、あなたは?」
言って、相手の逸らした目線を追いかける。
何者か、と問うことは、彼女にとってはすなわち名を問うこと。
632小野 正宗 ◆XZR4PorkUs :2007/02/08(木) 02:25:41 ID:f0ZnLH1H
「ハナ、か。ハナさん」

今聞いた彼女の名前を、反芻するように復唱する。
嘘をついてる様子は無かったが、生憎とその名前に関するデータは、思い当たらなかったようだ。
『何者とは?』
そう彼女が訊く。その声は決して情報戦をやり合おうとするそれでなく、
ただ純粋に正宗の言葉に疑問を持ったからのようだ。
――――不思議な子だ。

「俺は、不破――――」
使い慣れた偽名を使おうかと思ったが、彼女の真っ直ぐな瞳を見て、気が殺がれたのか。
一旦言葉を切ると、両手をポケットに突っ込んだまま、本当の名前を口にする。

「いや、小野正宗だ」

来た道を振り返り、あの鼠どもが排水溝から追ってきてない事を確認すると、
気だるそうに前髪を上げ、また少女に問いかけをした。

「何者か、か。あの炎を何故扱えるのか、に質問を変えよう。
 それと異常な鼠どもに、そいつらに狙われてた理由。ハナさんが分かる限りで、教えてくれねーか」
633ハナ  ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/08(木) 02:54:23 ID:G/cnvOXH
「オノ―――」
オノマサムネ、と、音を思考で復唱。
この辺りでは見かけないその容姿をしげしげと眺めて、記憶に収める。
……名前を覚えないことを「とうさま」によく笑われはしたが、一度覚えた個体、
そのものは忘れない。

ただ人ではない。
しかし、退魔士としては、彼女が知る限りでは、反応が異なる。
冷静に彼女に問うてきた言葉に、首をかしげながらも応じる。

「炎……これ?」
最初に、生じたのは三ツの砂色の尾。
犬のそれと呼ぶには太く、そして長い。
ワンピースの裾から現れて、その輪郭が溶ける。
一瞬の変化―――そして、少女の背後にあるのは三つの炎。
生じる場所は腰のやや下から、生え際は見えない。
それが、ゆらゆらと揺れる。
「キツネビ―――人がそう呼ぶもの」
これでいい?と、目線で問い、つづけて答える。

「あれらが追ってきた理由は、ハナは知らない。この道をハナは良く使うけれど、
 こんなことは初めてだもの。しいて言うなら……」
言葉を切って、思案の仕草を数秒。
「……いいえ、やっぱりわからない。肉があろうとなかろうと、あれは飢えていて」
飢え。もはや本来の意識を持つのか怪しい、鼠の群体が、
撒き散らしていた意識はそれだ。喰え、全てを取り込め。
「近付いたものなら、なんでも食べたかった―――たぶん、そう」

あれは、つくられた場。何らかの、誰かの意図が作用している。
だから、来た道を振り返る少年を見遣りながら、
あの鼠たちが追いかけてくることはないだろう、と漠然と判断する。

「ハナに答えられるのはこれだけ。まだ、知りたいことはある?」
意図を含まない、単純な質問。
というよりも、相手が何を意図しているのかが掴めない。
だから、彼女は問う。自分から何を得ようとしているのか、と。
634ハナ  ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/08(木) 02:58:58 ID:G/cnvOXH
【あと一往復くらいで〆られますか?】
【そちらの時間的に無理な場合は、凍結でお願いします】
635小野 正宗 ◆XZR4PorkUs :2007/02/08(木) 03:05:55 ID:f0ZnLH1H
【流れで言えば可能ですが、レスの時間で一往復後は三時半過ぎになってしまいそうです】
【そちらが宜しければ一旦凍結にしましょうか】
636ハナ  ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/08(木) 03:10:34 ID:G/cnvOXH
【わかりました〜】

【再開ですが、今週だと、土日までは行けますので、21:00以降に声を掛けていただければ】
【それ以降ですと、伝言スレで細かく打ち合わせた方が確実だと思います】
637小野 正宗 ◆XZR4PorkUs :2007/02/08(木) 03:17:29 ID:f0ZnLH1H
【はい、了解しました。こちらは早くとも21:30以降になりそうです】
【では明日の22:00、再開としますか?】
638ハナ  ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/08(木) 03:20:03 ID:G/cnvOXH
【それでは、明日(今日?)の22時再開で】
【ひとまず、今夜はお疲れ様でした】
639小野 正宗 ◆XZR4PorkUs :2007/02/08(木) 03:30:05 ID:f0ZnLH1H
>>633
『炎……これ?』

そう言って彼女のワンピースの裾が翻り、三本の尾が飛び出てきた。
狐の化生だろうか、と少年は適当な憶測を立てる。
こういった知識に関しては、当然上司の方が詳しいだろう。また後で訪ねればいい。
そもそも彼が最も知りたかった事は、彼女が少年の敵と成り得るか、そこだったのだから。
炎に変化したそれをじっと見つめながら、これでいいか、と無言で尋ねる彼女に頷いた。

そのままあの奇妙な下水道についても聴取する。
それは近日中の変化。自然界では有り得ない現象。
空腹故に食すのとは違う、ただそこに物が在るから食す鼠の群れ。
どんな愚鈍な者でも分かる、あからさまに作為的な物を感じるだろう。
「……面倒くせー事になってきたな」

表情を歪め、煩わしげに頭を掻く。
――――取り敢えず、あの下水道は暫く立ち入り禁止にしとかねーと。
その後の処理について色々と頭を巡らせていると、今度は少女からの問い。
他に質問はあるのか、と。

目を伏せ、少し躊躇うかのような時間の後、正宗は口を開いた。
「これから何処へ向かい、何をするつもりなんだ?」
640小野 正宗 ◆XZR4PorkUs :2007/02/08(木) 03:31:35 ID:f0ZnLH1H
>>638
【これは酷い時差ボケ…今日の22:00でした】
【最後にレスをして、今夜はお疲れ様でした】
641ハナ  ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/08(木) 22:02:01 ID:pL49ARvR
【小野さん待ちです。】
【……でも、こちらからなので、しばらくお待ち下さいませ。】
642小野 正宗 ◆XZR4PorkUs :2007/02/08(木) 22:13:29 ID:f0ZnLH1H
【お待たせいたしました。ごゆっくりどうぞ】
643ハナ  ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/08(木) 22:15:47 ID:pL49ARvR
「なにをする?……どこへ?」
復唱。
「向かう、先?」
ふっと、少女の姿をとった、妖の目線が泳ぐ。
枯れ草をさざめかせて、冷えた風が通り過ぎる。
河向こうに、街の明かり。それから、沈黙。
長身痩躯からわずかに離れて、少女の影が動いた。

「なにもしないし、どこへもいかない」
海老色に萎れた草の色も、夕闇にあっては見えない。
黒い靴の、ころんとした爪先が、湿った土と枯れ草とを擦り合わせて、かすれた音を立てる。
「父様が死ぬなと言ったから。それに、ハナはまだ消えたく……死にたくないから」
ステップを踏む爪先。
「生きているの。それだけ」
それも、もうすぐ終わる。

とん、と、目先のブロックに飛び移り。
「あなたは?どこかへ行きたいの?」
振り返る。肩までの、癖のある砂色が揺れる。
わずかに光を帯びる、人外の瞳。
644ハナ  ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/08(木) 22:16:58 ID:pL49ARvR
【こちらもお待たせしました】
【よろしくお願いします】
645小野 正宗 ◆XZR4PorkUs :2007/02/08(木) 22:35:14 ID:f0ZnLH1H
少女の視線の先を、黙って追った。
その先に見える街の景色を見て、彼女は何を思ったのだろう。
『なにもしないし、どこへもいかない』
そう呟く砂色の髪の少女の声は、どこか空虚で。
何故か正宗の心を微かに締め付けた。

「死にたくないから生きる、か」
少年は空を見上げ、その言葉に在る意味を噛み締める。
昔その気持ちに似た思いを、彼は抱いていたから。
ひたすら死ぬ事を恐れ、生きる為なら手段を問わなかった。
昨日まで笑い合っていた仲間が、蝿と烏の餌になっている。
ただ自分もそれになることが、とても嫌だった。
けれど、今は違う。

行きたい所、そう訊かれ正宗は腕組みをして暫し下を向いた。
「……んー…」
少し悩んだ後、笑顔と共に少年はゆっくりと語り始めた。

「平等な社会。弱い者を虐げる者の居ない、平和で、優しい世界」
ははっ、と自嘲するように笑って、少年はまた街の景色に視線を戻した。
「そんな世界に、俺はしたい」
646ハナ  ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/08(木) 23:01:10 ID:pL49ARvR
少年の笑顔を、その影を、穿たんばかりに凝視する。
彼女は、少年の言葉に、共感の徴しを嗅ぎ取る。
ゆっくりと語られる言葉を、その立ち上がりから漏らすまいとするように。
偽りも、欺瞞もない。わかく真っ直ぐな意思を、そのまま受け止めながら。

「……むつかしい」
ばさりと、少女の髪が肩口から落ちた。
頭を俯けて、わずかに目を伏せる動作。
戸惑いを湛えて、彼女は河岸をみやる。

「とうさまは、このせかいが大好きだと言っていたわ」
優しい人だった、と、彼女は覚えている。
古い古い家の、古木とイグサを燻した、日向の匂い。

―――お前は、遥か先まで見届けることができるのだね。

彼女の、『父』は、言った。
娘の姿を真似て現れた、しかし見知らぬ彼女を。
死者への冒涜と憤ることなく、亡くした娘と同一視することなく、
ただ、その命を慈しんで。

―――短命なわたしたちよりも、ずっと先を。羨ましいことだ。

「あなたは、ここが、嫌い?」
細い両腕が広げられる。冷えた北西の風を、抱きとめるように。
変わる、ということ。変わらない、ということも。変える、ということも、
それを望むことも―――今の彼女にはわからない。
だから尋ねる。新しい世界を作りたいと、そう望む少年に。
647小野 正宗 ◆XZR4PorkUs :2007/02/08(木) 23:19:38 ID:f0ZnLH1H
難しい。そう口にした少女に、正宗は今度は楽しそうに笑った。
無理な事だと一笑されるか、甘言だと馬鹿にされるかと思っていただけに。
純粋なこの子は、自分の言葉を真摯に受け止め、考えていてくれる。

『とうさまは、このせかいが大好きだと言っていたわ」』
そうか、と正宗は振り返り頷いた。
とても優しい人だったのだろう。世界を愛するのは、言うは容易く、行うのは難しいのだから。

「昔は、大嫌いだった。天国でも地獄でも、
 ここよりマシなら喜んで行きたいと思ってた」
眼前に手を突き出し、手首を見つめる。
僅かに脈動するそれは、今自分がここに生きているという証。

「でも今はほんの少しだけ、好きになれた。
 俺の生きる目的が、存在意義が見つかったからな」
少年が思い浮かべたのは、二年前に逝ってしまった彼の師匠。
彼を救い出し、彼に技と、心を授けた唯一無二の恩人。
彼の志しはまだ、少年の中で生き続けている。

「生きる目的は、欲しいか?」
拳を握りしめ、正宗は尋ねた。
生きる目的の無い少女に、彼の師匠がそうしたように、その理由を探したくて。
648ハナ  ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/08(木) 23:44:41 ID:pL49ARvR
握り締められる拳に、決意の堅さがあるの。
そこまで至る道程を、知ることはない。
ただ、その道に至るまでに、命短き者が歩んできた、積み重ねた時間、
その濃密さを、彼女は心に留める。

―――生きる目的は、欲しいか。
少女は無言で首を振った。
少年の申し出を拒絶することへの、僅かな罪悪感を滲ませて。

「ハナは―――」
あの時、彼女の『父親』が、自らの生の終着点を知っていたのかはわからない。
「ここにいたい。見ていたい。そうしなきゃいけないの。父様のかわりに」
それこそが、彼女が生きる目的。
生受けし存在として、生に固執するのとはまた違なる、生きる意味。
「たぶん、父様が望んで下さったほどに、ハナは、この世界にいられないけれど」

心昏き者によって存在の意味を書き換えられたとき、約束されていた時間はなくなった。
かの術者、利用した妖であった筈の狐精の手によって導かれた微睡みの時間を生きる、
かの術者が命を落とせば、式としての束縛が消えると同時に、彼女がこの世界に残るより巫坐もなくなる。
―――その経緯を、目の前の少年に語ることはない。
ただ、少女の語る声には、恐れと、哀惜の響き。

「覚えたわ。あなたが、強く強く、望んでいること―――」
やさしい、せかい。
この少年の、強い望みの行き着く先に、彼女は思いをはせる。
そこには彼の語る『優しい世界』があるのだろうか。そこに、彼女は、あるいは。
―――それもまた、この目に映すことができるのだろうか。
649小野 正宗 ◆XZR4PorkUs :2007/02/09(金) 00:02:38 ID:f0ZnLH1H
「そうか」

首をふった少女に、正宗は意外な程あっさりと引き下がった。
彼女の話す言葉の中に、先程とはまた別の存在意義を感じたからだ。
それがある限り、ヒトと言うのは強く生きられると、少年は信じている故に。

「なら、見ててくれ。無数の屍を積もうとも、その中に俺が埋もれてしまおうとも、
 その先に、全ての子供達が安心して笑える世界を作りたいから」

優しい世界を作る為に少年が行っている事は、決して優しくなどない。
しかし、そんな事など彼にとってはどうでも良かった。
その先に望む世界が在るなら、幾らでも汚れよう。命すら、惜しくない。
だから、と少年は更に続ける。

「死なないでくれよ。俺も、あんたに生きていて欲しい人間の一人だから」

彼女の言葉の中に何かを感じ取ったのだろうか。
深い前髪の下の瞳が、やや不安げに揺れながら目の前の式を見つめた。
650ハナ  ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/09(金) 00:35:11 ID:yVVhkkf5
「あなたも、ハナに生きていて……欲しい」
少年の言葉をそっくりそのまま繰り返して、髪の陰に隠れた、その瞳を見返す。
目の前の少年が生きる非情な日々を、彼女は知らない。
織り込まれた切実な思い、意識して干渉しなければ、漠然としか悟ることもない。
しかし。

「……っ」
不意に、彼女の瞳が乱れた。
思い返すのは、幾つかの出会い。
彼女を害悪と見なす人間から逃げ回る日々に、諦めに苛まれながら、
辿りついたこの街での、いくつかの出会い。

自らの甘さが、命取りになっても人々を救いたいと語った彼。
そっけない素振りに木訥な優しさを隠した彼女。
人の辿りつけない領域に、妖魔の領域に至らんと必死だった彼。
迷いながらも、人を守る剣でありたいと望んだ彼女。
文字通り、ぐちゃぐちゃのばらばらの身体をひょろりと長い姿に隠したおかしな妖魔と、相棒のお節介な鋏。
そこにいない誰かに焦がれながら、その言葉の確かさを探しながら、修羅になろうと足掻いていた彼。
今、目の前で、優しい世界に辿りつきたいと語った彼。

彼らと交わした言葉は、時に交わした炎は、彼女に、たしかに残していたのだ。
彼女が生きたいと望む理由を、見届けたいと望む理由を、
もしかしたら遠い過去の追憶と同じだけ、彼女をこの世界に縛り付けた言葉と同じだけ、あざやかに。

―――それが、生きる理由でなくて、何だと言うのだろう。

約束はできない。彼女はそう判断している。
このまま何もしなければ、彼女は消えてゆくだけの存在だ。それでも。
「わかったわ。努力、する……」
語尾が、小さく掠れる。
これまで通り過ぎてきた、そして、ここにある。
出会いこそが、『父』が彼女に見せようと望んだものだと、漠然と理解して。

【そろそろ〆でしょうか……雰囲気的に。】
651小野 正宗 ◆XZR4PorkUs :2007/02/09(金) 01:04:10 ID:neNJ7Kw3
「ありがとな」

彼女が抱えている事情の深さも、そしてこの街での出会いの数も、正宗は知らない。
それでも生き抜こうとしてくれる彼女の言葉に、確かな嬉しさを感じた。
少女の父親代わりにはなれないけれど、と思いながら少年はそっと砂色の髪を撫でる。

「行きな。今度は、危ねぇ場所通んなよ」
まぁそしたらまた俺が助けに行くが、と冗談混じりに呟くと、
名残惜しそうに少女から手を離した。

「――――またな」
軽く手を振りながら、正宗はずっと少女の瞳を見つめていた。
その姿を、その命を、この心に刻みつけるように。


【はい、ではこちらは次で〆ますね】
652ハナ  ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/09(金) 01:14:56 ID:yVVhkkf5
―――ありがとな。
なにか、強い感情のこもった声。

礼を言われた。
何故、感謝されるのか、なにを感謝されたのか。彼女にはわからない。
それでも、伝えられたものはちゃんと受け取れた、と彼女は思う。
慣れ親しんだ似姿の、やわらかい髪越しに。
夜風に冷たくなった皮膚を通して、少年の体温が伝わる。
ひとつ頷く。それだけの動作に、ひどく時間が掛かる気がした。

踵をかえす。
走り去る先は街の明かり。煌々とひかる人々の営む場所に向けて、少女は駆けはじめる。
獣の姿に成らなかった理由を強いて挙げるなら、少年と別れた直後、ワンピースの襟にぱたぱたと落ちた、
それの感触を、まだ手放したくなかったから―――と、いうことになる。

背中に当たる、視線。
その気配が、この出会いの残したものの在所を、
彼女の胸の奥、たしかに指し示している。

【こちらも〆で】
【お疲れさまでした、ありがとうございます】
【途中にやらかした誤字が心残りです……w】
653小野 正宗 ◆XZR4PorkUs :2007/02/09(金) 01:41:53 ID:neNJ7Kw3
人は誰かの為に生きるのだろうか。違う、と少年は思う。
誰かの為に生きると決めたその時から、既にその願いは自分の物なのだから。
ただ、願いを求める心を他人が支えてやる事なら出来る。
今日は、その支えが増えた。願わくば、自分も彼女の支えとなっていたなら。


彼女の消えた夕焼けの川を眺めながら、正宗は耳元のピアスを弾いた。
「香澄。俺が家に帰る前に、有る全ての斬鬼衆のデータを集めてくんねーか」
『其れは構わないけれど。一体何に使うのかしら?』
「少し、鼠退治を手伝ってくれる奴を探してる」
『…分かったわ。でも、斎に取って不利益に成る様な真似はやめて頂戴?』
「承知してっから。…まぁ、努力する」

去り際の少女の言葉を借りながら、苦笑しつつ追伸を切った。
もし自分があの下水道の異変に気づいていなかったらと思うと、あまりいい気分はしない。
二度と彼女のような被害者を出さない為にも、少し、動いてみる必要がありそうだ。

「話が分かる奴らばかりだと、楽なんだが」

そう最後に希望的観測を一人ぼやきながら、来た時とはうってかわって
のんびりとした足取りで、少年は帰途についた。
654小野 正宗 ◆XZR4PorkUs :2007/02/09(金) 01:44:13 ID:neNJ7Kw3
>>652

【これにてこちらも〆、と】
【そんな事を言えば、こちらは誤字や誤認に溢れてますから】
【お気になさらず。二日間に渡りお疲れ様でした、お休みなさい。ノシ】
655ハナ  ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/09(金) 01:51:48 ID:yVVhkkf5
【お疲れ様でしたー】
【長いことお付き合いいただきましてありがとうございました】
656椎木まなか ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/09(金) 22:50:34 ID:yVVhkkf5
【槙さん待ちです】
【よろしくお願いします】

【おおざっぱに設定。槙さんのクラスメイト】
【当人は平常時、寄生されてる自覚はない、って感じで】
【付き合いの程度、そちらの服装などは深く考えていませんw】
【流れ次第で適当に合わせていただけると助かります】
657椎木まなか ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/09(金) 22:52:41 ID:yVVhkkf5
授業終了のチャイムを背後に聞きながら、
「ふぅっ……重いー。」
盛大な音を立てて、まなかはコート競技用のボールを満載したカートを止める。
ショートカットの、闊達そうな少女だ。ジャージの上着に、ハーフパンツ。
体育の授業の直後―――そういったいでたち。

「いっこだから一人でいいよ、なんて言わなきゃよおかった。まったくもー」
ぶつくさと呟きながら、まなかは体育倉庫の扉に向かう。
全開まで扉を開いて、その辺に落ちたストッパーで留めて。
それから、今度は散らかった倉庫内の、所定の位置まで移動させないといけない。
体育の授業の片付けは当番制。今日の担当は彼女らだった。

彼女「ら」。と、いうのは、彼女一人ではない。
こうなったのは生来のお節介な性分が原因だろう。
見学が多い日で、使ったボールが少なかった、というのが理由。
……だって、こんな籠一個運ぶのに5人も一緒にするのっておかしいよ。
そう思って引き受けてしまったものの、一人ではいささか面倒な仕事。
「こういうの。男子がやればいいのに」
自分で引き受けたのを棚に上げて、そんなことを呟いてみたりする。

やっぱり散らかってる。倉庫内を見渡して、溜め息をひとつ。
埃と、独得のすえた匂いに満ちたその空間は、相変わらず雑然としていた。
「このボール、片付けないとしまえないじゃん」
満載されて溢れ出したサッカーボールが、籠の指定席を占領している。
運んできた籠を表に置いて、一つ、手に取ったところで、背後から声が掛かった。

「あれぇ、円?」
振り返ると、着替え前の同級生がいる。
今日、同じく当番で……とっくに教室に戻っていた筈の、級友の一人だ。
658槙 円 ◆UwfJrotX.c :2007/02/09(金) 23:16:06 ID:QWyhvDWs
あまり好きではない体育の授業中のことだった。
戦闘向きではないとはいえ、動体視力、身体能力は常人を軽く上回る。
セーブしながら体育をしても、楽しめようはずもない。
バレーボールに夢中になっていれば気付かなかったかも知れない。
ごくごく僅かな妖気を一瞬だけ体育館の片隅から感じた。

「……おっとっと。ああ、ごめんごめん。」
ボールを投げよこされる。自分のサーブの番らしい。
ひとまず忘れることにして、放課後調べよう。

体育の時間が終わり、皆がまばらに教室に帰っていく。
体育館を出る時、ゾクッと背中に寒気がした。嫌な予感。
妖気の出所が今、はっきりした。一人で後片付けをしようとしている彼女からだ。


「……椎木さん。ちょっといいかな?」
そういいながら自分の武器を確認する。体育の時間まで圏は持って来れない。
サイフと一緒に入っている3,4枚の符のみ。

「いや、私も手伝おうかなあってね。」
言いながら隠し持った符をクラスメイトの腹部にに軽く押し付けてみる。
659椎木まなか ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/09(金) 23:34:19 ID:yVVhkkf5
真面目な子だから、手伝いに来てくれたんだろう。
歩み寄ってくる、級友の言葉に、返事をかえす。
「助かるー。引き受けちゃったはいいけど、皆、散らかしすぎ」

―――いつもの調子。

軽く語尾を伸ばして、

まなかは、級友に、

振り向いた。

級友は、既にそこにいた。
ほんの少し、おかしい、と思う。
そこ。肩と肩が密着するほどにすぐ近く。
(円って、こんなに……はやかった、っけ?)
級友としては目にすることがない、円の訓練された動作が、
まなかに首を傾げさせる。

滑りこむような身のこなしが、残像として目の端にやきついている。
何か、薄っぺらいものを押し当てられた。

喉の奥から漏れた音が、咄嗟に、自分の声だとわからなかった。
びくっ、と、まなかの身体に震えがはしる。
(……あれ?)
違和感。どうしてこんなに気持ち悪いんだろう。
下腹のあたり。円が何かをあてたのより、すこし下。
「あ……れ」
支えを求めて、手を伸ばす。
盛大な音。ふたりの傍らにあった、プラスティックカードの入った
バスケットが傾いて、落ちる。次に、衝撃。慣れない種類の。
柔らかい、温かい、感触。

「円?」
組み敷いた、少女の身体が軽かったのではない。
まなか自身の腕に込められた力が強かったのだ。
この年頃の少女にはありえない程に―――しかし、彼女は気付かない。
660槙 円 ◆UwfJrotX.c :2007/02/09(金) 23:48:55 ID:QWyhvDWs
「ぐッ!?」
視界が一瞬で反転し、床に叩きつけられる。
―油断した、わけではないのに。この力は尋常ではない。
妖魔が化けていた?そんな馬鹿な。1年以上も隠れられているわけがない。
ならば何か。組み敷かれながらも冷静に考える。

1.意識に変化が見られないこと。
2.発している妖気が極微量であること。
3.人外の力を発揮し、明らかにこちらに敵意を持った行動をしていること。
4.自覚が無いこと。

妖魔の、恐らくは使い魔に相当するような存在に乗っ取られている。
そう見るのが最も妥当と言える。
このまま力を使わせ続ければおそらく椎木さんの体は力に耐え切れないだろう。
抵抗を一度止めて見る。
乗っ取っている妖魔の情報を得なければならない。
―それも、椎木を傷つけないように。



661椎木まなか ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/10(土) 00:02:27 ID:zgg0D9Vy
へんだな。
腕が、せなかが、痛い。
「どうしたの?……あれ?どうしたの、かなぁ?」
そう言葉を落とした直後。
まなかは、同級生の少女の唇に喰らいついていた。

(―――?)
そういう趣味を持っていたつもりはない。好きな男子だっているし。
けれど、こうして、粘膜同士を触れ合わせると、ひどく、ひどく、
(気持ちいいや)
どうしてだろう、とは考えない。
お腹のあたりがじんとする。頭の芯が痺れるみたい。

組み敷いた少女の、体操服に手を掛ける。
(じゃま、だなぁ、これ……)
もっと、ぴったりとひっついて、それから―――それから?

「―――ん、ちゅ」
恋愛経験に豊富なほうではない。舌が、拙いながらも貪欲な動きで、
もう一人の少女の歯朶を舐める。液体同士が混ざり合う、湿った音が、
二人だけの体育倉庫にいやに響く。この場所のすえた匂いに、互いの、汗の匂い。
当然だ、つい、いましがたまで
―――何、だっけ?

下着をずらすのももどかしく、慎ましやかな乳房に、指先いっぱいに使って
揉みしだく。方法、はわからない。ただ、もっと。
もっと。
662槙 円 ◆UwfJrotX.c :2007/02/10(土) 00:16:59 ID:TNVQP6XK
友人の体には明らかに普段ならありえない程の負担が掛かっている。
乗っ取った妖魔によって無理やりに引き出された力の代償だろう。

これ以上この力を使えば少女の腕は自分の力で折れるだろう。
だから、押え付けられているところから力を抜いた。

「んんッ!?」
突然のキス。
不本意ながら同性のキスは初めてではない。―妖魔を含めれば、だが。
普段良く顔を合わせている女の子に口内を貪られる。
そのことに恥じらいと、ほんの少し興奮をしてしまう。

「なにするの……だめだよう……」
まなかを反射的に引き剥がそうとして思いとどまる。
ここで反抗すればまなかの体は壊されてしまうかもしれない。

敏感な胸を弄ばれながら、我を失わないように必死に堪える。
手をそまなかの手から遠ざけ、ボール籠を握り締めた。
663椎木まなか ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/10(土) 00:30:34 ID:zgg0D9Vy
胸の頂きの、尖り。その感触に誘われて弄る。
不意に円の体温が強く感じられた。
これが、『いい』のかな。漠然と思う。
「ぁっ……」
こんな声、あたし出したことあったっけ。
ずん、と下腹が疼いた。
唇から降りて、今、まなかの唇は円のおとがいの下を貪っている。
「しゅるっ、ず、れろ……ちゅ、ずちゅっ……」

噛みつくような勢いで口腔と肌とを触れ合わせる。しょっぱいような、しかし
甘美な味が味らいに広がる。ゆっくりと下がって、下へ―――ふと、
思いついてすこし横へ動いたのは、そちらのほうが美味しそうだと感じたからで。
しかし、ある瞬間。円が反応を見せたとき、また、ずん、と、
「ひゃぁ、ァッ」
涎が、唇の端を伝う。

次第に、少女の動作が変わってきた。
がむしゃらに接触点を求めるものから、相手の反応を期待したものへ。
―――円に、奉仕する動きへと。

しかし、ふたりの周囲に、靄のような、煙のような、放電塔が放つハロウのような、
奇怪な現象がうっすらと現れ始めていた。
人外じみて強かった腕の力は、緩み始めている。しかし、少女の腕は円に抵抗
を許さない。生じた現象を凝視する視線があれば、靄が、横たわった少女から、
圧し掛かった少女へ、ゆっくりと移動していることを認めたはずだ。
664槙 円 ◆UwfJrotX.c :2007/02/10(土) 00:51:56 ID:TNVQP6XK
「正気に、もどって……お願い……うぅッ……」
汗を舐めら取られる、くすぐったくも、暖かい感触。
抵抗が出来ないのではなくて、自らしない、してはいけないと
思ってしないのは初めてだった。

我慢しているのに。
心の防壁音を立てて少しずつ崩れていくのを感じた。
「……ふ、あぁッ」
大きな塊が崩れ落ちる。
敏感な部分に熱い刺激が加えられた。

まなかの責めが加速度的に巧みになっていく。
もやのかかった意識の中ででそろそろかな、と思った。
少しずつ、少しずつ全身を襲う熱の中で意識が薄れていく。

……異変を感じた。
それが何かは分からない。
ただ全身の力が抜け、吸い取られていくような感覚。

665椎木まなか ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/10(土) 01:06:14 ID:zgg0D9Vy
ええっと。
(どういう風にしたら、気持ちよくなれるんだったかなぁ)
すっかり曝け出されたなだらかな双丘のひとつを、舐めしゃぶりながら考える。
硬くなったそこは、まるで飴のようで。かるく歯を立てると、心地いい。
歯を立てて、それからじっくりと唇で遊ばせる。
こりっ。

抵抗を失くした円の身体が、最初に触れたときより、熱く、柔らかくなったのを
彼女は感じている。可愛いなぁ、と思って、なんとなくそれを口にした。
「円、キレイな子だと思ってたけど、なんでかな。今、すごく可愛いや……」
銀縁の眼鏡になんとなく手を伸ばして、額まで押し上げる。
もう一度、唇を合わせる。今度はそっと、そして、押し入る舌の動きもあくまで優しく。
「ふぇあ……ん、ちゅ……」
まなかは、膝を深く折って、身体を屈めた。
空いた左の手が使いやすくなるように。

―――こうなったら、どうするのか。
彼女は既に経験していた。己の身をもって。つぎは……

級友の、下半身に手を伸ばす。ゴムの感触を引き伸ばすと、薄い布地に触れた。
布地越しに、大事な場所に触れる。彼女自身、ある時まで、日常生活以外において、
自らのそこに、触れる機会などロクになかった―――その場所へ。
666槙 円 ◆UwfJrotX.c :2007/02/10(土) 01:19:34 ID:TNVQP6XK
(どこ……?妖気のでどころ……)
最初に符を押し付けた下腹部には既に妖魔の気配は無い。
靄のかかった視界から友人の体を眺める。
居ない。一体、何処へ……。

「んッ……」
思考は二回目の接吻に中断された。
絡み付いてくるまなかの舌をいなしながら、瞳の奥を覗く。
そこに正気の光は無い。

「ちょっ、そこは駄目……!」
慌てて跳ね起きてまなかを引き剥がそうとした。
―そのつもりだったが。

意に反して背中はべったりと床に付いて離れない。
縫い付けられたように動かない体。

その間にも友人の手が、ソコに……。
下着に染み込みつつあるのに、知り合いに見られてしまう恥かしさに苛まれながら、
無力感に包まれてその光景を見つめている。
【すいません、時間です。再開は伝言板の方にお願いします】
667椎木まなか ◆8H.MHFz.Ts :2007/02/10(土) 01:21:50 ID:zgg0D9Vy
【では、あちらに】
【最初の段取りが悪くてごめんなさいです】
【お疲れ様でした】
668天使 美夏 ◆rmQkirAqxs :2007/02/10(土) 23:19:07 ID:kL+3WbGC
【しばらく待機しまぁす。】
【プロフは下記の通りデス。】

【名前】天使 美夏(あまつか みか)
【年齢】15歳・都立白清高校一年(入学予定、現在は中3)
【性別】女
【サイド】退魔側
【組織】天洸院・斬鬼衆/聖書白清教会
【サイズ】173cm、56kg、B90W58H89
【容姿】薄い茶色の長髪を後ろで束ねている。白い肌と大きく青い瞳が印象的。
    やや丸みのある輪郭でいつも微笑んでいる様な表情を浮かべている。
    モデルの様な体型とは裏腹に地味で清楚な服を好む。
    天使化後は背中に大きな白い翼が生え、頭の上には輝く輪が浮く。
【得意】受け、もしくは「救済」名目でのチョイ攻め。百合、和姦。
【能力】守護天使の力による天使化。
    (通常時)
    護身術、神聖魔法(足止め程度の衝撃波、応急処置程度)、天使化
    (天使時)
    翼による飛行、透明化、癒しの手(治癒)
    神の御光(天使の輪からの閃光)、天の裁き(火炎放射、火柱)
    ※特に悪魔、魔族、死霊、それらとの契約者、使い手には多大なダメージを与える。
【武器】裁きの剣(炎を纏った細身の剣)
【NG】死亡、隷属(ロール内は可、持続はNG)、グロ、スカ
【弱点】通常時はごく一般的な退魔師に劣る。
    天使化した後は天使の輪が最大の弱点で攻撃されると大ダメージ。
    掴まれると脱力してしまう(某ドラゴ○ボールの主人公状態)。
    共通して専守防衛、殺めるのは最終手段。
    相手が悪だとしても一度は信じてしまう。
【備考】聖書白清教会に通う敬虔なクリスチャンであったが、妖魔と牧師の戦いに偶然巻き込まれ死亡する。
    その際に守護天使の力に目覚め息を吹き反す。
    改めてこの世界の事を牧師より聞き、斬鬼衆としての訓練を積み白清高校へと進学する。
    斬鬼衆に身を置きながらも妖魔と人間の共存を密かに願う者の一人。
    元来の問題を起こしたくない性格の所為で幸か不幸か、それを知る者は牧師だけである。
    また、モデル(と、言うよりはグラビアアイドル)の様な容姿だが本人に自覚はない。
    まったく関係ないが、「すこぶる」が口癖である。
669名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 23:38:41 ID:C0JbAUCx
頗る…
わかいのに身長高いね 将来モデルにでもなれるんじゃない
脚も長いんじゃないのかな
670天使 美夏 ◆rmQkirAqxs :2007/02/10(土) 23:43:33 ID:kL+3WbGC
はい、すこぶるですw
身長は昔から高かったですけど・・・。
モデルって私がですか???
ん〜〜、でも、そういうのは興味ありませんねぇ〜。
671名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 23:48:23 ID:C0JbAUCx
闘うのが好きなのですか?
672天使 美夏 ◆rmQkirAqxs :2007/02/10(土) 23:51:36 ID:kL+3WbGC
いえ〜、好きではありませんよぅ。
話し合いで分かっていただけるのであればすこぶる嬉しいですね〜。
あと、普通のお話しでしたら専用板の方が良いかと思うのですが〜?
673名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 23:54:32 ID:C0JbAUCx
しこしこしてもいいのかな?
674天使 美夏 ◆rmQkirAqxs
ん〜、とりあえず時間も時間ですのでお暇致しますね〜。
そっち関係はロールの内容次第でしょうか〜?

それではまたぁノシノシ

【待機解除します。】