1 :
無人島GM:
ここは文明から忘れられた無人島です。漂着してしまったあなた、とりあえず生き延びてみましょう。
住居や農園を作って島を開拓するのも自由、
謎の古代遺跡を探して島内探検するのも自由、
船や飛行機を作って脱出しようとするのも自由、
はたまた同じく漂着してしまった仲間とマターリえちするのも自由です。
【ルール】
・基本はsage進行で。
・荒らし等はスルーしてください。
・相手がいることをお忘れなく。自分本位なロールは控えめに。
・キャラハン使用する人はなるべくトリップを使用してください。
・常識の範囲内でのキャラ作成をお願いします。
・中の人は【】をつけて発言してください。
【キャラ用テンプレ】
【名前】 (名前です。愛称、通り名がある人はそちらもどうぞ)
【年齢】 (お好きなようにw)
【性別】(ふたなりの場合は基本性別を)
【国籍】 (ちなみに島は公海上にあります)
【容姿】 (身長・体重・3サイズ・髪型・服装など)
【性格】(性癖もここに含めてOKです)
【技能】 (料理、狩り、建築、電子工作など思いついたら常識の範囲でどうぞ)
【島に来た理由】(最初からいた=未知の原住民なども可)
【キャンプ地】 (好きに地形追加してくれて結構です。森とか洞窟とか小島とか火山とか)
【NGプレイ】 (ロール相手との合意があればどんなプレイでもOKです)
【その他】(何かあればどうぞ)
【1行アクション】
スレで既に会話が始まっていて、「何かやりたいけど書き込みにくい…」という方へ。
「いつ・どこで・何をする」という感じで1〜2行ほど書いて投下していただければ
翌日の更新時に管理人が結果をお知らせします。
【南国会議室・イベント予約について】
「新規の方がイベントに絡みにくい…」という意見がありましたので、イベント予約、質問用のスレを作りました。
詳細はこちらで↓
『無人島サバイバル日記 南国会議室』
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1127201722/l50 ここで予約したイベントは、予約当日4:00AMまでに管理人がスレ更新にUPしておきます。
予約イベント進行中の飛び入り参加は基本的に禁止ですが、どうしても……という場合は
【】内でイベント参加者に聞いてみてください。
2GET
【名前】 早坂真澄
【年齢】 18
【性別】 女性
【国籍】 日本
【容姿】 166cm48kg、B86W55H83、横ポニーテール、
服は黒のタンクトップと片側がショートなジーンズ
【性格】 快活で人と打ち解けやすい。ポジティブ志向。えちは経験少ない。
が、一度スイッチが入ると淫乱になる。やや責め側。
【技能】 探索、料理
【島に来た理由】友達とクルージングしていたところを嵐で海に投げ出される。
【キャンプ地】 南の海岸より少し入った空き地。近くに川あり。
【NGプレイ】 SM、猟奇系
【その他】一応キャラテンプレ先に投下しておきます。島民の皆さん、本スレも
よろしくお願いします。あと、スレ立て大王 ID:lKXoU5b1様、本スレ立ててくださいまして
ありがとうございました。
【名前】静宮紗夜
【年令】16
【性別】女性
【容姿】152cm 44kg B79 W54 H80
日によって服が変わる、普段は白のワンピース
腰までのロングヘアーを水引で纏めている
【性格】おとなしく優しい
【技能】料理・薬草知識・罠の知識
【島に来た理由】高校でのイジメで現実が嫌になり、海に身を投げたがここに流れ着いた
【キャンプ地】
【NG】猟奇・SM・汚物系
【備考】運がいい・妹属性・精液好き
「んっ………イ、イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」
ケイが射精した瞬間、絶頂に達し大量の潮をケイの顔に浴びせる。
「んあ……はあぁぁぁぁ。紗夜ちゃんも…ケイも…気持ち…良かった…?」
まだビクビクと蠢きながら普段以上に多量の射精を続けるケイのペニスを掴み、
紗夜の顔に擦り付ける。
「んふ……かあわいぃ…」
ケイの尿道口に吸い付き、残精を吸い出しては紗夜に口移しにする。
両手で水着の上にぶち撒けられた精液をすくい、紗夜の胸元に手を差し入れて塗り広げる。
「クスクス……ザーメン水着の完成ね。気に入った?」
【お二人とも乙です。どうします? ここで締めますか?】
「うっ…うあぁぁあぁああ!!!」
紗夜の胸に精液をぶちまける
「…はぁ…はぁぁ…気持ち良かっ…た…」
力が抜けて真澄のされるがままになる
【お疲れ様で〜す】
【此方はどちらでも】
「ふきゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ついに絶頂をむかえ、ケイに大量の精液をかけられ上半身が精液まみれになる。
「ふぁ♪」
さらに精液を飲まされ、胸元に塗られ、胱悦とした表情をうかべた。
【不思議と全然眠くない…】
【継続OKでぃすよ】
「ん……それじゃケイにご褒美あげないとね…。紗夜ちゃん、ケイのしゃぶって
勃起させてあげて。クス…勃起するまでよ、それ以上はダメ」
自分の愛液でぬめっているケイの顔全体を舐めていく。
「ケイ…紗夜ちゃんのオマ○コに入れたい? チ○ポハメたい? …でもそれは駄目。
味見だけなら…させてあげるわよ」
【全員ナチュラルハイですかね…続行しますw】
9 :
幕間に補足:2005/09/30(金) 07:56:08 ID:eoxPr2JV
「はぁ〜…ご…褒美…」
「入れたい…ハメたい…です…うぅ〜…
あ…味見…?」
懇願するような目で見つめて尋ねる
「は、はいぃ…」
ぼーっとした顔で返事をする。
そして、ケイのモノを丁寧に、しかし、速度は早く、舐めていく。
「じゅ…れろ…はむ…、ちゅる…ちゅ…」
「そっかぁ…ハメたいんだぁ…クスクス」
何が可笑しいというわけでも無しに笑う。
「それじゃ、紗夜ちゃん、水着脱いで」
紗夜から水着を受け取ると、クロッチの部分をケイの口に押し付ける。
「ほら…紗夜ちゃんのオナニー汁よ、好きなだけしゃぶってなさい」
そう言うと、愛液で透けたショーツを脱ぎ捨て、紗夜同様裸になる。
「ふふっ…今から二人で貴方の体、洗ってあげるわよ…♪ オ○ンコとオッパイで
体中擦ってあげる、射精しちゃうくらい…」
ケイを真ん中に、自分と紗夜で挟みこむような形を取る。
「じゃあ私は手から洗っていくから、紗夜ちゃんは顔をお願いねw」
一寸のためらいも無く、ケイの手を自分の股間へと導き入れ、秘唇をあてがって腰を動かす。
「……ん…!?」
いきなり水着を押し付けられて動揺するがすぐに愛液を舐め始める
「これが…紗夜の味…」
「え!?ちょっ…」
あまりのことに動揺している
「あ…手が…///」
「ん…、はぅ…」
ケイの頭を抱き、控えめな胸を擦り付ける。
「はぁ、はぁ、はぁぅ…」
その刺激にまた、身体が反応してしまう。
「んく…はぁん………んうっ…、ケイぃ、私たちの体、好きなように触ったり
舐めたりしてイイよォ…///」
太股でケイの腕を挟みながら秘唇からあふれ出す汁を手首から腕へとまぶしていく。
「紗夜ちゃん…我慢しなくていいから、何回もイっていいよ…ケイに触って欲しいところ
とか、舐められたいトコ、たくさんあるでしょ…?」
胸をケイの顔に押し付けて喘ぐ紗夜の秘唇を指で撫で上げ、愛液を口の中で転がして飲み込む。
「好きにして…いいのか?」
紗夜の胸を舐め始める
「あぁ…腕」
自分からも腕を動かし秘部にこすりつける
「ひやぁっ!」
何の前触れもなく、秘唇に触れられ、
「ふぁああ…」
胸を舐められた。
「も、もうらめぇぇぇっ!!!」
刺激が強すぎてイッてしまった。
「ふやぁ……」
そしてケイに力なく寄り掛かる。
「紗夜ちゃん…イッちゃったの? でもまだケイは紗夜ちゃんにスペルマあげる準備、
出来てないみたいだよ…フフ、今度は…オマ○コでケイの顔、洗ってみよっか」
くずおれた紗夜を抱きかかえ、秘部がケイの顔の上に来るように座らせる。
「ケイ、紗夜ちゃんのソコ、貴方の舌でキレイに出来る…? 後ろも舐めてみてあげてね♪」
腕を洗い終わり、ケイの脚へと移動する。
「ん…ふぁっ……はぁ……どう…私の…おっぱい…?」
全身を使ってケイの脚を洗いながら、睾丸にまで垂れてきているカウパー液を舐め取る。
【
>>17 ケイさん寝落ちかな…あと10分でレスが無ければ切りが悪いけど締めで
いいでしょうか?】
【
>>19 そうですね、コレばっかりはしかたないですからね】
【
>>20 時間ですね…すみませんがここで締めとさせていただきます。
ケイさん、静宮さん、本当にお疲れ様でした。また時間があればぜひノシ】
【
>>21 じゃあ、後は私の事後処理レスで〆ますね。お疲れさまでした〜ノシ】
「うう゛〜…」
紗夜はヒースとともに滝壺に来ていた。
その手には例の水着があった。
「なかなか落ちない…、どうすればいいの〜…」
水着にはコトに及んだ証拠とも言える色々とヤバいモノがついたままだった。
棒に吊し、滝の強い水流にしばらくあてているとやっと落ちた。
「今度からは…、注意しよ…。 帰ろう、ヒース君…」
そしてキャンプへと戻る。
【20時頃に来ます、その時はまた服装がかわってますよ】
【名前】 板垣晃
【年齢】 22
【性別】 男性
【国籍】 日本
【容姿】 180cm75kg、長髪を後ろで縛っている 大きなTシャツにジーンズ
【性格】 人見知りだが、危険は無いと思ったら自分から近づいていく、性欲を持て余す
【技能】 道具加工 薬物知識
【島に来た理由】ダイビングから帰る途中、嵐で船が転覆し、荷物を掴んだまま漂着する
【キャンプ地】 山の中腹、そこにある洞窟の一つ (山ってOK?)
【NGプレイ】 猟奇・流血系・SM・スカトロ(大)
【その他】 どちらかと言えばS
さて、川で足でも冷やすか…ふぅ…
(川沿いに寝そべり川の流れで冷えていく心地よさを楽しむ)
よ…っと、そろそろ冬支度もしなきゃな…何か…毛布とかがあるかな、あの飛行機がある場所に
(起き上がると行き先を考え立ち上がり)
行ってみるかな
(かごを背負い向かった)
グマー
【名前】 ジェシカ・葛城
【年齢】 17
【性別】 女性
【国籍】 アメリカ(日系2世)
【容姿】 身長は166cm、胸はDくらいで金髪のショートカット。服は赤い上着に白の長いスカート。
【性格】 凄くお人よし。
【技能】 料理の腕が結構いい。あとは歌や楽器もお手の物。調律も出来る。
【島に来た理由】 ある事件がきっかけで自殺しようとし、船から飛び降りるが漂着。
【キャンプ地】 ただ今早坂さんたちと合流しています。
【NGプレイ】 猟奇、SM、スカ。処女なので出来れば強姦も^^;
【名前】 稗田 真(ひえだ まこと)
【年齢】 26
【性別】 男
【国籍】 日本
【容姿】 196cm 92kg、くたびれたジャケット、短髪、目許に傷跡。
【性格】 無愛想だが、根は優しい。過去の経歴から他人との間に溝を作りがち。
【技能】 護身術、狩り、簡易サバイバル知識
【島に来た理由】 誰かを探しに来たらしい。
【キャンプ地】 クルーザーが不時着した洞窟→ベースキャンプに移動
【NGプレイ】 猟奇、SM、801、スカ
【その他】 ホワイトシェパードの「ヒース」を連れている。元警察犬。他、ナイフ、水筒を保持。
出没時間帯:平日23:00〜1:30頃/休日不定期
【アイテム】 拳銃 / 弾丸(20) / 水筒 / ナイフ / ハーモニカ / 鍵束 / 古い写真
【追加設定】 幼少の頃、海外で両親を亡くし、そのまま欧州を彷徨いストリートキッズ状態に。
その時に、親身になって世話をしてくれた女性警察官に徐々にだが心を開き、
日本に戻った後、警察官となる。
ふぅ…そろそろ風邪でも引きそうだ…さて
(この間川で会った二人組が留まっていると言う所に付き)
誰か居ますかー?
(声を掛ける)
「ん?」
薬の調合実験中、
聞き覚えのある声に反応し、入り口に顔を向ける。
「あ、晃さん、こんにちは」
あー、こりゃどうも、誰か手の空いてる人居ませんかね?手伝って欲しい事があるんですが
(中を見回しながら人を探し)
ん、調合中でしたか?
「えーと…、今私以外いないんです…」
そう、みんな探索に出掛けてしまったのだ。
「あの、わたしでもいいですか?」
あー…えぇ、今は一人でも人手が欲しい所ですから、着いてきて貰えますか?
(手招きを先導を始め)
でも、調合の後片付けはしっかりしておいてくださいね
「は〜い、すぐに用意しますね」
ベルトにナイフをさし、念のために薬入りフィルムケース3つ(傷薬、毒消し、熱冷まし)を持つ。
さらに、それをもう1セット持ち、晃に渡す。
「これ、どうぞ。傷薬に毒消し、熱冷ましです」
「じゃあ、行きましょう」
あぁ、これはどうも、フィルムケースか…良い入れ物ですね
(受け取るとポケットにしまい、先導して寝床の洞窟へつれていく)
えーと、このままだと風が直接入り込んで寒いんで扉を作ろうと思います、で…枝と枝を組み合わせた状態でこの蔦で固定するのを手伝って貰えますか?
「はい、わかりました〜」
木の枝を2本手に取り、
「こんな感じですか?」
地面に突き立てる。
あぁ、いえ、そうじゃなくて
(木の枝を取ると交差する様に重ね交差している部分を蔦で結び、網の目状に作っていく)
こうです、隙間は気にしないでくださいね
「あ、そうするんですか…」
晃のやり方を真似して黙々と作業をする。
(!)
作業中にアイディアが浮かんだ!
「晃さん、コレと同じ蔦ってどこにあるんですか?」
?えーと、あっちに多目に保存してますけど、どうしました?
(次第に木目の一枚板が出来て来るのを見て気合を入れなおし、洞窟の横を指差す)
「あのですね、これで落し穴とか作れるかなと…」
そういって晃に聞く、
「3本くらい貰っちゃダメですか?」
……俺は狙わないでくださいね?後落とし穴にはスコップが必要じゃないですか?
(それでも良ければ作業が終わってから差し上げますよと言って再び作業に移り)
「だ…大丈夫ですよ…、目印は付けますから…」
「スコップは…、ありますよ。じゃあ、後で戴きますね」
そういって、作業に戻る。
程なくして扉は出来上がった。
それは良かった…ふぅっ、これで扉は完成と…後はこれを此処につけて…ちょっと持っててください
(水滴によって出来た岩の穴に大きさがあった長い枝を突き立て、その枝に回転扉の様に蔦で縛り付けていく)
さて、これで後は葉っぱを適当に突っ込めば完成…今日はありがとうございます
(そう言うと手を伸ばして強く抱き締めて感謝する)
「あ…晃さん!?」
いきなり抱きしめられ、驚く。
「あぅ…、少し…苦し…」
あぁ、申し訳ない、人肌が恋しいのもありましてね
(離れると頭を下げて謝り)
蔦はどれが良いか自分で選んだ方が良いでしょう、好きなのを持っていってくださいね
「はひ〜、苦しかったです…、でも、わざとじゃないんですよね」
頭を下げる晃に紗夜はそう言った。
「じゃあ、もらっていきますね」
そして、別れ際に、
「晃さんもたまにはこっちに遊びに来てくださいね」
そう言ってログへと帰っていった。
どうも、ありがとうございました
(別れ際に言われた言葉に対し)
気が向いたら行きますよ、此処の事は誰にも内緒ですから言わないでくださいよー?
(山を降りていく背中に向かって言って、扉に葉っぱを差込風が入り込まない様にしていく)
帰る途中、紗夜は森を歩いて細目の枝を切っていた。
「内緒かぁ…、でもなんでだろ? 約束は守るけど…」
小さな疑問に捉われるが、あまり気にしない事にした。
「まぁいいや、早く帰ろ」
そしてキャンプに戻った。
(植物の蔓×3、木の枝×多数を入手)
(紗夜は落し穴を作れるようになった!)
【
>>47 これで〆ますね】
ふぅー…これと飛行機跡で見つけた毛布が結構あるから…大丈夫かな
(そういうと落とし穴が作れそうと言っていたのを思い出し)
備蓄も作らなきゃいけないな…スコップか代わりになりそうな物を探しに行くか
(籠を背負って森へ探索に出かける)
(洞窟の居住環境がUPした)
【ありがとうございました、お疲れ様です】
「……今日は、大した獲物がなかったが……まあ、いいか」
野兎が二匹。
5人と1匹では充分とは言えない量だが、
幸い、この前に狩った野豚がまだ備蓄してあるため、暫く蛋白質に困る事はなさそうだった。
あれを追加して、食事にすれば問題はないだろう。
「さて、他の連中は戻っているか…?」
ヒースがばたばたと砂浜を駆けていく。
誰か、居るようだな。
その後をゆっくりと追うように歩いていく。
「ふぅ…、少し採りすぎちゃったかな…」
ログの日陰に蔓と枝を置く。
「さあ、作ろ…う?」
耳を澄ますと遠くから犬の鳴き声が聞こえる、それは次第に大きくなる。
そしてヒースが現われた。
「ヒース君? じゃあ…」
影からでる、少し離れたところに真がいた。
「お兄ちゃ〜〜ん、おかえり〜〜」
そのセリフと同時に手を振る。
「ああ、ただいま……っと」
ベースに着くと、紗夜の周りを尻尾を振りながらヒースがまとわりついていた。
「……ん?紗夜、まさか一人だったのか?」
ベースとはいえ、一人は危険だというのに。
まぁ、無事だったから良いが……。
「前にも言ったが、一人は危険だからな。なるべく避けろよ?」
そう言って、額を指で軽く小突く。
「それで……今日は、薬作りじゃないのか? 何しているんだ…?」
蔓と枝。
薬とは無縁そうな材料に、首を傾げながら、採って来た獲物を食材庫に入れる。
「あうっ!」
真に額を小突かれる、勿論あまり痛くはない。
「これは罠の材料です。ちょっと閃いたので作ってみようと思って…」
「あ、すまん。痛かったか?」
思ったよりも紗夜が大仰にのけぞったので、慌てて、小突いたところを摩ってやる。
「…罠?狩り関係なら、俺の領分でもあるな。よし、じゃあ、一緒にやるか」
そう言って、紗夜のプランを聞く事にした。
「だ…大丈夫です…///」
真に額を撫でられて少し照れる。
「では、プランですが…」
「まず、蔓と枝を組み合わせて、網をつくります」
「そうか。なら、いいが」
女の子相手に手加減など、普段あまりする事でもないので、力の調節を誤ったかと思ってしまった。
まぁ、腫れているわけでもないし、言葉通り大丈夫なのだろう。
「ふむ、網か。こうしていけばいいのか?」
早速、言われた通りに、組み合わせる。
枝の張った部分はナイフで削り、蔓を傷付けて強度が下がらないようにしていく。
「はい、そうです。あとは穴を掘って、この上に葉をしいて土で隠せば完成です」
そして続ける。
でもそれは明日にして…、今日はこれだけ作りましょう。
「わかった。じゃあ、紗夜はそっちの端から編んでいってくれるか。
最後がちょっと合わなくなるかもしれないが…そこは何とか合わせるようにしてみよう」
しばし、細かい作業が続く。
器用な方ではないのだが、こういう作業も偶には悪くない。
【紗夜さんは、2時くらいまでですか?
私はお酒の影響か、逆に眠くないので、まだ平気ですが…】
「はい、じゃあ終わらせちゃいましょう」
黙々と作業をする。
そして肩が触れ合う事数回、
「やった、できました、ありがとうございます〜」
そういって真に抱きついた。
【
>>58 あ〜…、そろそろ眠いです…】
「出来たな……って、お、おい、紗夜?」
慌てて、抱き着いてきた紗夜を抱きとめた。
腕の中に感じる身体は思ったよりも華奢だ。
…って、何を考えている、俺。
「…あとは、明日だな。もうすぐ、皆も帰ってくるし、夕食の支度をして待つか」
そう言って、頭を撫で、労った。
【
>>59 了解、では、あと1レスで締めますか。きつそうだったら、そのまま落ちても何とかしますから(苦笑】
夕食の支度へと立つ。
兎肉は、煮込むと硬くなるから、焼いてしまう方がいいだろう。
そうこうしている内に、陽も暮れていく。
今日も一日が終わる。
この島に漂着してから、既に一ヶ月近くが経つ。
明日は、少しは事態を進展させる事が出来るのだろうか……。
そんな事を思いながら、暮れなずむ空を見上げた。
【とりあえず、これにて〆。】
― 話は数日前。
その日は、早坂、紗夜、ケイのグループと俺、ジェシカ、ヒースのグループに
分かれて作業を行う事になった。
上空の雲行きは少しあやしげだが、狩りをするのに不都合な程でもない日。
森の中を抜けて、獲物となる動物の臭いをヒースに見つけさせ、仕留める寸法だ。
「ジェシカ……大丈夫か?」
あまり、野歩きに慣れている様子ではないジェシカだが、気丈にも俺達の後をついてきている。
スカートは決して動きやすい服装ではないだろうに。
その時、ヒースが獲物の臭いを捉えたのか、ぱっと俺達の前から飛び出し、
草叢の中へと駆け込んでいった。
「……よし」
ケイが作成した、ナイフを長い木製の棒の先に取り付けた簡易槍を手にすると、
ヒースが戻るのを待つ事にした。
「ええ…何とか大丈夫ですよ」
そう答えた瞬間、ヒースが草むらに掛けていったのが見える。
「私も援護しますね…」
自分もナイフを手に待機する。
【来ましたよ〜】
「……無理はするなよ?ナイフじゃあ、小型の獣程度なら大丈夫だが…」
そういいかけた途端、遠くから、ヒースのものと思しき吠え声と、土を蹴る音が響いてくる。
そして、甲高い悲鳴のような音。
「……?ヒースの奴、何を追っているんだ……?」
野兎の類じゃなさそうだ。
しかも、土を伝わる振動は意外にも重い。
「……変に大物じゃないだろうな……」
と、思ってジェシカの方を向いた途端、目の前の茂みを突き破って、
俺の腰くらいまでもあろうかという獣が飛び出してきた……。
【前スレッドで狩った、野豚です。】
ドドドドドドドドド………
「何か…嫌な予感ですね…」
「ぶ、豚!!??」
勢いよく出てきた豚を見てびっくりしてしまう。
「って、稗田さん!避けて!!」
「…!」
慌てて、突進してきた獣を避ける。
野豚は、俺がかわしたと見るや、今度はジェシカに狙いを定めたようだ。
その目が彼女の方を向く。
「クソッ!」
再び突進を始めようと前足を蹴った野豚に、
考える暇もなくジェシカの身体を抱え揚げると、走り出した。
豚とはいえ、あの体躯だ。
下手な突進をまともに食らおうものなら、俺でも骨折しかねない。
とにかく、すぐ近くに川が流れていた事を思い出し、
ジグザグに藪を抜けて、走った。
豚や猪の類は直線の突進は得意だが、小回りが利かないはず。
ジェシカが何か言っているような気がするが、聞いている余裕すらない。
全力で走ったお陰か、背後から追いかけてくる野豚の気配を感じつつも、
川へと辿り着いた。
「ちょっと、ここで待っててくれ!」
濡れるのは仕方がない。
ジェシカを川の流れの浅いところに下ろすと、
程なくして、藪を抜けてきた野豚と対峙する。
「怪我するのは御免だが、折角の獲物だからな……仕留める!」
【飛ばしてますがすみません(苦笑】
川に下ろされたとき、やっと自分が稗田にお姫様抱っこされていたことに気づいて、ちょっと恥ずかしくなる。
そんなことを考えていると、豚はすぐにやってきた。
「稗田さん・・・怪我しないで下さいね!」
【いえいえ、こちらこそ^^;】
数分後、何とか追いついてきたヒースの援護もあって、
野豚を仕留める事に成功した…。
が、予想外の大物だったため、大分疲労した。
怪我がなかっただけ幸いというべきか…。
槍は、柄先が折れて使いものにならなくなったが、
野豚を持って帰るのには使えそうだ。
しとめた時に二の腕に刺さった木片を取り除く。
「……ちょっと、心臓に悪い狩りだったな……。
もう、いいぞ。あがっても」
川の中に残っているジェシカに、苦笑しながら
手を貸した。
豚との格闘に夢中になっていて気付かなかったが、
ここは滝の近くのようだ。
ついでに調べていってもいいな……。
滝の向こう側に何かあるかもしれない。
確か、早坂が、洞窟っぽいものを見たという話を聞いたが…。
「腕…大丈夫ですか?」
川から上がった後、彼の腕をさすりながら言う。
自分が力になれなかったからかな、とか思えてきて、涙が出そうになる。
「滝を調べに行くんですか?面白そうですね」
もっとも私は、滝というとマイナスイオンぐらいしか連想できないけど。
「大丈夫だ、そんな顔をするな。元々、ジェシカの格好は狩り向きじゃないしな」
スカートを翻して狩りをする、などとはあまり想像できない。
弓などがあれば、話は別だが…。
「滝は……まあ、後で見てみるが、まずはこいつが先だな」
豚を縛って、持って行かなければならない。
「……っと」
豚を運びやすいように棒に括り付ける作業をしていると、頬に何かがあたった。
空を見上げると、水滴がぱたぱたと顔にかかり始めた。
「拙いな……」
本当に、滝裏に洞窟があれば、楽なんだが。
「ジェシカ、ちょっとあの滝の向こうに洞窟がないか、見てきてくれないか?
そういう話を早坂から聞いたんだが」
そう言って、ヒースにジェシカと共に行くように言って、自分は豚を括り付ける作業に専念する。
「わかりました!じゃ、行こうか、ヒースくん」
ちょっと早足で、滝のほうにに走っていく。
【洞窟はあるということで良いんですか?^^;】
「よし」
豚を運べるようになった時には既に雨が本降りになりつつあった。
「っ……け、結構重いな」
体躯を見た時から覚悟はしていたが、5,60kgはありそうだ。
豚としては大きな方ではないが、兎や野鳥程度の獲物ばかりだった今までと比べると破格過ぎる。
暫くは、食事には困らないだろう。
野豚を担ぎ、ジェシカの行った後を追う。
【
>>71 存在していて、発見したようなので、いいと思います。
前スレがDAT落ちしてるので、確認は出来ませんが、
滝裏に洞窟あり、と書いてありましたし、結果でその中で鍵束と写真を見つけた事になっていました。】
「うわぁ、すごいなぁ…」
目の前には結構大きめの滝。今まで写真やテレビでしか滝を見たことの無い私にとっては、大迫力だった。
ちょっと横に回りこむと、滝の裏に穴みたいなものが見える。
「なんだろう…」
私はヒースをつれ、滝の裏に進んでいく。
「本当に洞窟ね…」
滝の裏の穴は人が住めるほどの広さで、なかなか涼しい。
壁を触ると、結構しっかりしているのが分かる。
しばらくすると稗田の姿が見えたので、外に出て手を振った。
「稗田さーん!ここですよー!」
ジェシカの声がしたので、裏手にあった洞窟へと入っていく。
「ふぅ……」
雨粒を払う。
洞窟の中は、滝の裏手という事もあって、ヒヤリとした空気に包まれていた。
当然の事ながら、外で地面を叩いている雨も、この中までは入り込んでこない。
「これは……少し驚きだな。もっと大した事ない洞穴程度かと思っていたが……」
奥はどうなっているのか見えないが、まずは雨を凌げるので、少しほっとし、豚を肩から下ろした。
「このままじゃよく見えないし、まずは少し火を炊こう。
皆、ずぶ濡れだしな」
背負っていたサックから火打石と、適当な枯れ枝を出し、少し奥まった場所で火をつける。
少し心もとないが明るい紅が、洞窟の端を照らし出した。
「風邪をひくと、よくないしな。ジェシカも出来る限り身体拭いておけよ」
更にタオルを取り出し、一つをジェシカに渡す。
雨もそうだが、俺が川に降ろしたせいで、ロングスカートの裾が完全に色が変わるくらいに濡れそぼってしまっている。
「とりあえず、服が乾いたら中を調べてみよう」
ジャケットを火の傍に置いて、乾燥を促す。
「あ、ありがとうございます」
受け取ったタオルで、自分の髪を拭く。
「あー、あったかい」
焚き火に手をかざして、少し休む。
「うーん…奥はどうやらここまでみたい・・・あれ?」
洞窟の行き止まりに、何かモノが置いてある。
「これは…写真?こっちにも…これ、鍵束?…人が住んでたのかしら…」
古びた鍵束と、よれよれの写真。かなり時間がたっていることは、容易に想像できる。
「稗田さん、この写真、人が写ってますよ」
そう言って、写真と鍵束を稗田に渡す。
「……何だって……?」
ジェシカに渡されたものに愕然とした。
鍵束も写真も、どう考えても人の痕跡だ。
しかも、この古さからしてかなり前のもの。
「……これは……」
焚火の灯りにゆらゆらと照らされて見える、数人の写真の中の姿。
それは、軍人の姿だった。日本人ではない。
……これは、アメリカ兵だ。
「……どういうことだ?」
無人島じゃない、のか。ここは…。
「兵隊…」
その写真に写っていた兵士を見て、しばし沈黙した後、
「ここって、無人島…なんですよね?」
【そろそろ〆ますか?】
「……考えられる事は色々あるが……」
写真と鍵束。
間違いなく、この二つは関連しているものだろう。
とすると、鍵束は、写真の中の人間に関連する何かの鍵。
「この島に……軍事施設でもあるっていうのか……?」
早計ではあるが、もしそうだとしたら……。
その場所に行ってしまったら、俺達はどうなるのだろう。
「ジェシカ、この写真と鍵のことは……暫く早坂達には黙っていて貰えないか」
好奇心を刺激したりして、余計な危険に晒すわけにはいかない。
これは、今はまだ触れない方がいい領域だ。
とりあえず、考えていても仕方ないので、俺も火の傍で暖をとることにした。
火の傍に腰を下ろすと、疲れが肩から急激な重力をもったかのようにのしかかって来る。
「〜〜……あの程度で疲れるとは……歳かね、俺も」
苦笑いする。
色々と緊張感から解放された影響もあるのだろうが、かつてない程に立つのが億劫だ。
服が乾くまでは少し時間がかかりそうな上、洞窟の外の雨もまだ止みそうにない。
慌てる事もないか…。
「すまんな、ジェシカも早坂達と一緒に行った方が同い歳の連中が居て楽しかっただろうに」
ずぶ濡れ、危険な目、とあまりいい思いの残らなそうな貧乏くじを引かせてしまったことに、
申し訳ない気持ちになる。
【
>>77 時間次第ですが、お急ぎのようでしたら〆ても構いません。】
「…そう…ですね。今この事を話して、いい事は起きないと思います…」
ちょっと疲れめに苦笑する稗田を見て、自分も笑ってしまう。
「いえいえ、私がついて行きたいって言ったんですから、そんなこと言わないで下さいな」
そう言っていると、だいぶ疲れていたのか、急激に眠気が襲ってくる。
「あれ…ね、むい…な…」
私は睡魔に抗う暇も無く、稗田にもたれたまま眠りに落ちてしまった…
【
>>79 申し訳ありませんがここで私は落ちます^^;】
「すまんな。では、そういう事にしておいてくれ」
写真と鍵束はとりあえず、サックにしまう。
「……ん? 寝てしまったのか、仕方ないな」
肩にもたれてきたジェシカに、苦笑すると、冷えないように毛布をサックから出して掛けてやった。
暫くは雨も止みそうにない。
野宿覚悟で、俺も暫く眠りにつくことにした。
【
>>79 お疲れ様です。お忙しいところ、すみませんでした〜。
このイベントはこれにて終了です。】
81 :
風里祐:2005/10/03(月) 01:11:50 ID:+eOoSB1r
青年は一人、潮の音がする洞窟にいた。
この島に流れついて大体三週間はたつだろう。
「少しこの辺りの魚を採りすぎたか…警戒して最近は魚が採れないな……」
彼は生存と体力の浪費を抑えるため、僅かな規模の行動範囲でも生活は充分と読んでいたが、最近はそうも言ってられなくなった。
彼は前より作ってあった拙い石槍を手に。
可食な植物類を入れるナップザック(この島に流れついた時に隣にあった。中身はファスナーが開いていて流されたのか空だった)を背負い洞窟を出た。
「…行こう」
彼の目の前には、未踏の森林が待ち構えていた。
【とりあえず挨拶がわりにやってみました】【後日イベントを相談しますんでよろしくお願いします】
島の浜辺に一人、倒れている女の子がいる。
「…っ、う〜、苦しいぃ…息できない〜。うぅ〜」
気絶しているせいかまだ海で溺れている夢を見ている。
ふぅ〜…岩場に魚が居たのは良かったかもな…少し磯臭くなったが…ん?
(魚を籠に入れて浜辺に何か流れ着いて無いか探しに来ると)
…う〜ん…これは大きな漂流物だ…いやいや、それよりまずは…大丈夫かー!?
(近寄ると頬を叩いて、息をしているか確かめる)
晃に頬を叩かれ、ようやく目を覚ます。しかし、まだ状況をはっきりとわかっていないようである。
「…んっ、ん〜、ん?……ここは…?…はっ!まさか天国ぅ!?そんな、まだいろいろやりたいことあるのにわたし死んじゃったのぉ!?」
状況を把握したとたん走り回り、ジタバタする。晃のことにまだ気付いていない。
【すいません、電話がきているので19時に再開してよろしいでしょうか?】
………元気だねぇ…此処は天国である!そして俺は君の名前を調べなければならない、答えてくれるね?
(どうみてもうそ臭い事を、追いかけて肩を掴んで言い聞かせ、名前を聞き出そうとする)
【OKですよ、では20分後に】
「キャッ!あ、あなただれですか!?」
晃から肩を掴まれようやく存在に気付く。しかし、ウソくさい発言に疑問を抱く。
「ええっ!こ、ここホントに天国ですかぁ?な、名前は橘優燈っていいますけど…。……えいっ!」
夢かどうかを確かめるため、普通は自分の頬を叩くものだが、晃にビンタする。
【すいません。お待たせしてしまい申し訳ありませんでした】
なるほど、橘さんね実は此処は天国じゃ…痛っ!…
(ビンタをされ、頬を擦りながら顔を見返すと)
人の話は最後まで聞きなさい、まずは落ち着いて此処に座る!
(そうして橘さんを砂の上に座らせると状況の説明を開始する)
【いえいえ、説明を端折ってしまいましたがOKですか?】
晃を頬を叩いた後に間違いに気付く
「あっ…、そうだった。こういうのって自分にするんだっけ?エヘヘ、すいません。…って、やっぱりここ天国じゃないんですね。」
正座をするよう晃に言われ、驚き急いで言われるとおりにする。
「は、はいぃ!!」
【いえいえ、晃さんにお任せします。】
えーと…まずは…かくかくでしかじか…つまり、かくかくしかじかなのです、判りましたか?
(島の状況、恐らく漂着したこと等を説明しながら、橘さんの方を改めて見る)
……えーと、では自己紹介を頼めますか?
(濡れた衣服に興奮したことを隠す様に自己紹介を求める)
【Hな事はして良いでしょうか?】
「ほ〜ほ〜…なるほど…ふむふむ…。…ということはわたしは漂流してきたってことですか?じゃあ…おじさんとかも無事なのかな?」
一通り説明を聞いて整理をしていく。そして晃から自己紹介を頼まれる。
「じ、自己紹介ですか…?え、えーと、名前はさっきの通り、橘優燈です。神奈川に住んでいる高校生で〜…えーと夏休みに親戚のおじから船に乗せてもらって……はぁぁ…」
思わず表情が沈む。
【時間に余裕はあるので大丈夫かと…】
ふむふむ…よしよし、俺は…板垣晃と言います今後ともよろしくね?
(頭を撫でながらなだめ、自分も自己紹介をする)
……ん〜…とりあえず、服を脱いで乾かした方が良いかな
(欲望と理性が戦ってる間に妙な事を口走ってしまう)
【途中で凍結も考えて欲しいかな、襲ってしまいます】
「あ…、ありがとうございます…。」
頭を撫でてもらい、気持ちを落ち着かせる。
「ところで…ここには板垣さんの他に人はいるんですか?それよりも…生活できるのかな?」
思わずおかしなことを口走った晃に恥じらうようにする。
「あ…、あの、服脱いだら下何も着てないんです…。」
【凍結ですか?出来ればやってみます】
俺の他にも何人か居るけど…他にも何人居るか、それとも原住民がいるか、今の所わかって無いかな…
(下に何も着てないと聞いて)
生活できるって、人間は元気だからね…でも服を脱いで乾かさないと風邪を引くだろう?さぁ脱いで
(抱き締めると服を破かない様に無理矢理脱がし始める)
他にも島に住んでいるということを聞いて安心するもいきなり抱き着かれる。
「そ、そうなんですか?それなら大丈夫なのかな?って、キャッ!?い、いきなり何するんですか?」
そして脱がし始める晃に戸惑いと恥ずかしさを感じる。
「ひゃん!や、やめてくださいぃ!!脱ぐくらい自分でもできますからぁ…!離してぇ!」
まぁ…何があるか判らないから気をつける時は気をつける必要が…ん、なら服を脱いで、籠に掛けておくから
(衣服の上から胸を撫で、持ち上げる様に触っているとそう言われ身体を放して籠を置く)
身体を離されるも初めてこういうことをされたせいか身体が震えて動かすことができない。
「あ、あぅ…。あの…どうしても…脱がなきゃ…ダメですか…?」
ん…風邪を引いて欲しくは無いしね、無理ならちょっと強引になるけど…
(そういうと再び抱き締めて囁き、服の中へ手を滑り込ませて捲る様に動かし始め)
服が乾くまでは寝床に毛布もある、付いてくるかい?
「あっ…、また…や、やめてください。その、毛布があるなら付いて行きますから。」
恥ずかしさが増しているせいか顔を紅く染めて俯く。
OK、それじゃあこっちについて来て、足元が時々急な場所もあるから気をつけてね
(手を握ると自分が寝床にしている洞窟へ連れていき、扉を開けると中に招き入れる)
さ、服を脱いでくれるかな、風で身体が冷えて来てるでしょう?
手を引かれるがままに洞窟まで連れて行かれ、服を脱ぐよう言われ恥ずかしくなる。
「う…うぅ、どうしたんだろわたし…いつもはこんなんじゃないのに…」
緊張しながらゆっくりと服を脱ぎ始める…。
ん…それじゃあ、その濡れた肌を拭いて…温めないとね…?
(衣服を脱ぐ姿を見ていて我慢出来なくなっていたか、服を脱ぎ終わった橘さんを抱き締めるとゆっくりと胸や太腿を撫で始める)
服を脱いだ後、身体を触ってくる晃に戸惑いを感じる。
「んっ…ん…、あの、こういうことをいつもしてるんですか?んんっ…」
抵抗をしなくなってしまっている。もはや、やめるよう言っても聞いてくれないと思ったようである。
いいや…いつも出来る程人も居ないし…それに興奮しちゃってね…せめて満足するまで触って良いかな?
(太腿に硬くなった股間を押し付けながら乳房を下から掬う様に揉み、全体を撫でて擦り始める)
身体を触れられていくうちに気持ちよくなっていく。
「ん…んんっ…こういうの、初めてだけどぉ、悪くないです…」
初めてか…それじゃあ良い思い出にしてあげなきゃな…ちゅ…
(耳たぶを咥えしゃぶりながら、手の平で股間を撫で、指先で根元から先端までゆっくり揉み始める)
「ひゃん!そ、そんなところまでするんですか?で、でも気持ちいいです…。」
淫乱気味になっていく優燈。
ん…ありがと…ちゅっ…ちゅぷ…
(耳の中を舌先で擽る様に掃除しながら、乳首を指で挟み擦り、指で溝を下から上へなぞりあげる)
「ふぁ…くすぐったいよ…。キスするならこっちにやって…。チュッ…ン…」
自ら顔を晃の方に向けてディープをし始める。
【すいません!またもや電話が…、20分程待ってもらえませんか?】
んっ…ちゅっ…んん…ちゅく…くちゅ…ぴちゃっ…
(舌を絡めると音を立てて舌を絡め、歯茎や歯の間を舌を尖らせて穿る)
ごめんごめん…こっちにもキスしてあげたいんだけどね…ちゅ…
(乳房に指を食い込ませる様に揉み、乳首を指で押し込み捏ね繰り回す)
【判りました、十時半頃に終わろうと思います、その時の状況で凍結かどうか決めましょう】
「チュッ…チュ…ん…チュッ、はぁ…気持ちいいよ〜。なんで…こんなこと、今までしなかったんだろ…んちゅ…」
ディープをさらに激しくしていく
【そこまでたいした用事ではなかったので早く終わらせました。度々申し訳ありません!】
ん…はむ…ちゅぅっ…ぴちゃ…
(舌を絡めたまま自分の口内に引き込むと、歯で挟んで舌先を何度も弾く)
一旦、キスを終わらせて急に俯いて呟く。
「本で見たけど、こ、ここ…舐めたいな…、なんちゃって…。」
指を晃の股に指して
「だ…、ダメですよね?」
ん…ふぅ…どういう所か知ってる…?それでも良いなら…舐めてごらん、代わりに俺は君の此処を舐めたいな
(衣服を脱いで勃起したモノを出すと、秘所を指で軽く擦って、仰向けになる)
晃の出した下半身から出た大きくなったものを見て驚きと興奮を隠せない。
「わっ、わわっ!大きいぃ…。って、ええっ!?また大きくなった…。ど、どうしよう…」
興味心からか、まだ舐めずに手で調べるようにおそるおそる触る。
ん…気持ち良い…もうちょっと強く握る様に触ってごらん
(自分で橘の股間を弄るのは止めて、橘さんの手から受ける刺激で大きくモノが震える)
強く握るように言われ、動揺する。
「え、えと、こんな感じ…ですか?」
言われた通りに握るもぎこちない動きである。
そう…そのまま肌を擦る様に上下に手を動かして…
(溜まっていたのか、それだけでも凄く興奮し、手の中で先走りを出し始める)
「ふぇっ!?こ、これ…。ちょっ、失礼します…。ん…チュ、チュプ…ペロ」
晃の大きくなったものを舐め始める。
んっ…!?急に舐めなくても…ふっ…うぅっ…気持ち良いよ…
(舌で舐められると敏感そうにビクビクと先端が震えながら今にも出そうになる)
「ん…んんっ…チュプ、チュッチュ…ペロ…んん〜はむ…チュク…きみょひいいれふは?」
晃のモノをくわえながら問い掛ける。
くっ…うぅっ…あぁ…気持ち良いよ…ごめんよ…そろそろ…出るっ…!
(腰が震えると口の中で膨らみ、身体に力を込めて射精を我慢しはじめる)
「んっ?んんっ!?こほっ、けほっけほっ!あ、あひゅう…ん〜…」
口の中で射精されたため、驚き、中々飲むことができない。
ふっ…うぅぅ…無理しないで…ゆっくり中で舌で混ぜて飲み込むんだ…
(身体を起こしながら、飲むのを待ち指示する)
【ではそろそろ、終わりますか?それとも凍結して続きは最後までしましょうか?】
「ん〜…、くちゅくちゅ、こく。はっ、はぁ…苦いよ〜。き、気持ちよかったですか…?」
少し、不安げに見上げる。
【まだ初めて来たばかりなので、今回はここまでということでよろしいでしょうか?】
ん…気持ちよくなかったら、そんなに出ないよ…ありがとう
(毒気を抜かれたかの様に笑いかけると頭を撫でて褒め)
とりあえず、衣服を乾かすとして…橘さんはこれからどうするか予定はある?無ければ一緒に住んでくれると助かるんだけど
(木の器にドラム缶から水を汲んで、毛布と共に差し出す)
【了解、今日はありがとうございました】
【では少し早いかもしれませんが、こちらはこれで〆ようと思います、お疲れ様でした】
「よろこんでもらえてよかったです。エヘヘ…」
一緒に住むか問われ
「ん〜、まだわからないですけど、今日はこんな格好ですし…。一緒にいさせてください。お願いしますね?」
【おつかれさまでした!それとありがとうございました。】
【ということでスタンバイ】
【板垣さん、立花さん乙でした〜】
129 :
風里祐:2005/10/03(月) 23:22:25 ID:+eOoSB1r
青年は体に地を這いていた。
「参ったな…ちゃんと足下は見とくんだったな……」
木の実を採集していた所、薮から不意の傾斜から転んでしまい、足をくじいてしまったようだ。
背負ったリュックからは木の実が出ていた。
どちらにしてもこのままでは洞窟に戻るどころか今までの生活さえ出来ない。
食糧の無い今はその先を考えただけで、ゾッとした。
「…っ!」
孤独という静かな恐怖が肩を叩いていた。
「えーと…この辺りはこんな地形になってるのね…」
森の木々を一本一本観察しながら歩いている。
しばらくすると、向こうの方に倒れている人影のようなものが見える。
「あれ…人かな…?」
少しずつ近づくに連れて、それが少年のような姿であることを確認する。
この島では見たことのない姿なので警戒しながら、そっと近づいていく…
【やばい…もうそろそろ限界のようです…orz】
【多分また明日書き込みできると思いますので…すいませんorz】
133 :
風里祐:2005/10/03(月) 23:35:34 ID:+eOoSB1r
「んっ……足音…?まさか…人?原住民か……?」
彼は音のする方へ顔をあげた。
そこには棒の折れた石槍と……
【どうでもいいことですけど、祐はやっぱまだ少年でしょうか?
早めに言い方を決めた方がいいと思いますが】
134 :
風里祐:2005/10/03(月) 23:37:23 ID:+eOoSB1r
【あらま、じゃあ出来れば明日続きしましょうか?】
【あとやっぱ祐は少年とよぶことにしました】
135 :
風里祐:2005/10/04(火) 18:00:41 ID:4BX4XYs2
「…金髪…女の…子…?」
林の奥に現れたのは少年が考えていたモノとは別物だった。
「君は……?」
この島に来てから初めて見た人間に、呆けたように問掛けた。
【とりあえず大まかな流れは順を追って】
人影がむくっと顔をあげると、
「あれ?男の子…?」
しかも同い年ぐらいの。
なんだか警戒心がちょっと薄れたような気がする。
「私?」
格好からして彼も漂着者のようだ。他人が珍しいのかもしれない。
「私の名前は、ジェシカ。ジェシカ・葛城です。あなたの名前は?」
こっちからも問い掛けてみる。
137 :
風里祐:2005/10/04(火) 18:15:34 ID:4BX4XYs2
少女は少年の問いに答えた
「ジェシカ…かつらぎ……」
ジェシカはカタカナでかつらぎは多分葛城。
名前と容貌からして外国の日系であることがわかった。
「俺の名前…風里…祐て言うんだ…っ痛!」
少女の問いに答えている時にくじいた足に痛みが走った。
【治療中にお互いさわり程度に身の上を話すのはどうですか?】
【そうですね。まぁまずはキャンプに行きますか…足はどちらをくじいてます?】
「風里さん…あっ!!だ、大丈夫ですか?」
少年の顔が歪んだのをみて、心配になる。
彼が倒れたままであることから、足をくじいたのだろうか、と思う。
「どこか、怪我してるんですか?」
【包帯は常に携帯している、ということにして、ここで応急処置→キャンプへでどうでしょう?】
【その後いつか静宮さんとイベントを起こして完治、とか。】
140 :
風里祐:2005/10/04(火) 18:39:48 ID:4BX4XYs2
【分かりました。まあ話しの流れは主に他の人はいるのかとかで。】
少女が心配そうし、しゃがんでこちらの顔を伺った。
「あ、はい…右足ですが…そう迷惑じゃありま…っ痛ぅ!」
少年は申し訳無さそうに言葉を発するが、途中で痛みにさいなまれる。
【身の上話はそちらから祐に話し掛けてくれませんか?】
「右足…」
私は彼を仰向けに直し、携帯していた包帯を取り出す。
包帯といっても、綿布の残りを細長く切ったものなのだが、それなりに役に立つ。
「ちょっと痛いかもしれないけど…我慢してくださいね」
足首が赤くなっているのを確認すると、包帯を巻いて周りを固定する。
「あなたもここに漂着してきた人みたいですね…この島にはいつ頃来たんですか?」
応急処置をしながら話し掛ける。
142 :
風里祐:2005/10/04(火) 19:17:05 ID:4BX4XYs2
少女は手際よく右足の怪我の部分に包帯を巻いていく。
「あっ…うぅ…あの、ありがとうございます…」
上半身を上げ、少女の作業を見つめた。
まだ痛みはうずくが、幾分か引いたように思えた。
「この島に…ですか?。
もう二十日…約三週間ですね……。
ここには学校の修学旅行の船が沈没して……その時救命ボートに乗ったはいいんですが直後に嵐にあって……ここに来ました。
でも、あなたみたいな人がいて、ちょっと安心しました。
自分一人だけこの島にいるんじゃないかって…」
と、少年は顔を伏せ、
「…でも…一人なのは…あそこにいても……」
少女に聞こえない小さな声で呟いた。
「あの…葛城さんはどうしてこの島に?」
少年は顔を上げ、少女に問掛けた。
「三週間も…」
それだけの間彼が一人で生きてこれたという事にびっくりする。
「え…私ですか?…私は…その…船から、落ちちゃいまして」
あんまり、それについて詳しく話したくは無かったので、申し訳ないと思いながらごまかす。
「あ、そうそう。実は私、一人で生活してるわけじゃないんです。この島で知り合った人たちと、
ベースキャンプを作ってそこで住んでるんですけど…足をくじいてるみたいだし、キャンプまで一緒にどうですか?」
144 :
風里祐:2005/10/04(火) 19:38:33 ID:4BX4XYs2
「はい…三週間は住んでる周りの木の実や魚で済んだんですが…。
で、食糧調達の時に今こうなって…。
あなたも船から、ですか…。お互い船に嫌われてますね」
少女の島に着いた訳を聞き、冗句と苦笑を漏らした。
直後、他の人も居ることを聞いた。
「他の人もいるんですか……」
少年の顔が曇る。
頭の中には自分が来たときに、どれほど向こうに迷惑がかかるか考えた。
「あの…迷惑では…無いでしょうか…色々と…」
少年は包帯を巻かれた自分の足を見た。
「まあ…ね」
自分もジョークに苦笑してしまう。
「迷惑?大丈夫ですよ。それに、そんな足で一人ぼっちで…生きていけますか?」
そう言って、私は彼の右腕を自分の肩に掛け、一緒に立ち上がると、ちょうど肩を貸している格好になる。
これなら、右足を使わなくて大丈夫だろう。
「ほら…二人なら、立てるし、歩く事だって出来るでしょう?」
そう言って、笑う。
「さ…行きましょう」
146 :
風里祐:2005/10/04(火) 19:54:56 ID:4BX4XYs2
「えっ…あっ…」
少女は少年の体を支え、立ち上がった。
少年の右足を使わなくても少女の足がその代わりを果たすようだ。
そして、少女の一言に
「あの……ありがとう…ございます」
ただ、申し訳無さそうに答えた。
「あの…葛城さん、他にどのような人がいますか?」
薮道を掻き分け歩きながら少女に話しかけた。
「他には…う〜ん…ええとね、女の人が私含めて3人、男の人が2人、あと犬が一匹、かな。
だから風里さんが来るとちょうど男女が3対3になります」
そうしてしゃべっていると、ベースが見えてきた。
「あ、あそこがキャンプですよ。もうちょっとですね」
148 :
風里祐:2005/10/04(火) 20:20:57 ID:4BX4XYs2
「五人と一匹…ですね…。あそこが…葛城さん達の住居ですね…。
洞窟なんか比べ物にならないな…」
二人の目の前には、ベースが広がっていた。
【大体キリの良いとこですね。ここらあたりでイベント終らせて、静宮さんが会議スレ来るまで待っときますか?】
【そうですね。お疲れ様でした。】
150 :
風里祐:2005/10/04(火) 20:25:19 ID:4BX4XYs2
【お疲れ様です。妙にダラダラとしてしまってごめんなさいです´`;
【いえいえ、こちらこそ^^;では、後は会議室で…】
ある青年は自殺を計ろうとフェリーから飛び込んだ。しかし、気付けば離島に漂着…。
周りを見回しても何もない…始めは自分が死んだのか?とさえも思った、しかし、それは幻。現実であるとわかった瞬間深く溜息を漏らした。
「俺は…死ねなかったのか…。くっ、とことん中途半端だな。ちいっ!」
近くにあった漂流物であろうバケツを思いきり蹴り上げた。
【静宮さん、来てますかね?】
ヒースとともに浜辺を歩いている。
「今日は何があるかな〜」
そんな事を言いながら、浜にうちあげられた物を確認していく。
バガンッ!!
不意に大きな音が聞こえた。
そちらを見る、すでにヒースは警戒態勢に入っている。
「誰か…いる?」
音のするほうに行くと男性が一人いた。
「あの…、こんにちわ」
後ろ腰のナイフに片手を添え、話し掛ける。
青年は気持ちを整理しようと浜辺をさ迷い歩く。しかし、まだ混乱から立ち直っていないみたいである。
「それにしても…、この島どうなってんだ?いろいろ漂流物が流れて来るし、それに…」
流れて来た漂流物を見ていると見覚えのあるバッグが一つ目に付く。
「ん…?あれは?んー、おっ!俺のバッグだ。大事にしていた愛用の釣竿も無事だ…。スゲェ…」
しばらくの間釣竿を眺めていた。
【あれ?静宮さんどうしたんだろう?】
【あーと、すいません。誤爆してしまいました。申し訳ありません…。】
愛用の釣竿を眺めていると背後から女性の声がした。
「んっ!人か!それとも幻聴か!?」
天進は急いで振り返った。
いきなり振り向かれ、少しびっくりする。
「…ウゥ…」
警戒態勢のヒースを撫でて落ち着かせる。
「こんにちわ、あの…、漂流者の方ですか?」
天進は振り返った瞬間、一瞬我を見失った。なにせ、目の前にはメイド服の女性がいるのだから…
「ん…?メイド?ここはアキバか?いや、しかし漂着したのか聞かれてる…。やっぱりここは天国か?」
メイド姿の静宮さんを見ていきなり呟き始める。
「あ、あの〜、もしもし〜?」
振り向いたかと思うといきなり独り言を呟き始めた天進に声をかける。
「ここは秋葉原じゃないですし、天国でも地獄でも三途の川でもないですから正気に戻ってくださ〜い!」
静宮さんの声を聞いて正気に戻る。
「えっ?そ、そうか。だよな…漂流してきたのか俺は…。」
正気に戻った天進はやっと現実を把握してきた。
「お、俺は天進、長谷川天進っていうんだけど…、ある理由でフェリーから落ちて…漂着したんだけど、君は?」
「私は、静宮紗夜といいます。漂流者の一人です」
そしてしゃがんでヒースを撫でながら、
「この子は元警察犬のヒース君です」
そう言った。
それから一通り島について説明を受けた。しかし、静宮さんの格好が気になり中々話を集中して聞くことができない。
「な…なるほどねぇ。と、ところで君はー、そ、その格好は漂流して来る前もその服着てたの?」
好奇心を押さえられずについに口にしてしまった。
「う゛…」
あまりつっこんでほしくないところを指摘され、困った顔をする。
「この服は…、その…、ここに流れ着いたスーツケースの中に入っていて…」
そこで一度言葉を止め、
「私にサイズがピッタリだったので、その…、着替え代わりに着ているんです…」
困りながら話す静宮さんに対し、なんとなく痛いところを突いたかと思い、心の中で反省。
「あ〜、なるほど!そういうことか。そうだよね。俺はてっきりアキバとかで働くコスプレ嬢かと…」
さらに空気を読んでいないことを口にし、話題を変える。
「えーっと…、ここには君以外に人はいるの?多かったらスゲェ笑えるけどさ。」
「えーと…、」
頭の中で人数を数えていく。
ちなみにヒースは二人の和やかな雰囲気を察知したのか、大人しく待っている。
「8、9人…、だったかな…? たしかそのくらいはいますよ」
「ま、マジ!?そんなに多く!ヒャ…こ、ゴホ、まさかそんなに人がいるとは…でも人数が多いと不安にならないからなぁ。」
人数の多さに思わず笑いかけるが自殺が目的で死ねずに漂流した自分を考えると情けないものである。
「ここってさぁ、みんな協力してやってんの?それとも個人で?」
一応みんなで生活しているかどうかでこれからを決めていくことにするらしい。
「そうですね…」
少し考える。
「一人でいる人もいれば、複数人でいる人もいますね」
加えて、
「私はキャンプに仲間がいますけど…」
一人で行動しているのもいれば複数で行動していることを聞いて、上を向いて考える。
「そうか…。んー、なら俺は一人で行動するかな?ただ…」
海を見るなり、周りを見回すようにして答える。
「この島には豊富だな。釣りには最適そうだし、いろいろ道具が揃ってる。他人迷惑かもしれないけどさ。」
釣竿を肩に乗せて、余裕な表情をする。
「俺が必要なら呼んでくれや。食料、大工仕事なら楽勝だからさ!」
自慢げに語ると無理矢理笑顔を作る。
「はい、わかりました」
天進の言葉に笑顔で返事をする。
「あ、あと、これをどうぞ」
そう言って、薬入りフィルムケースを渡した。
「私の作ったお薬です、あと、私はこの海岸線をみちなりに行ったところにいます」
そして日の高さを見て、
「すみません、みんなが心配するのでそろそろ帰りますね」
「ではまた会いましょう」
そして手を振りながらヒースとともにキャンプへと帰っていった。
「いろいろありがとう。これから俺も頑張っていくよ。じゃあな!」
帰っていく静宮さんの後ろ姿を見送ると、天進は再び空を見上げた。
「優香、兄ちゃん頑張るからな…?もう自殺とかしないようにするから…見守ってくれよ?」
そう呟くと青年は歩き始めた。
【静宮さん、長い時間ありがとうございました!お疲れ様でした!】
173 :
島情報の更新 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/05(水) 13:27:35 ID:xEtKtsUO
【今日の島の情報】 天気:朝方から午後にかけて晴れのち曇り。夕方、夜は快晴。
・砂浜(北。洞窟が点在、魚の釣れる磯あり)、砂浜(東)、崖壁(北西)、森、平野、川、
山(火山性の風穴あり)、滝(裏手に洞窟。川とわけることにしました)、飛行機墜落現場がある。
・何故か言語が違っていても会話可能。
・海流の関係で手漕ぎボートなどで島から出ることはできない。
・色々と漂流物が流れ着いてくる
・人の住んでいる島が近くにあるかもしれない?
・原住民がいる?
【確認されている島の主な住人】
早坂 真澄:日本人、女性、18歳。
静宮 紗夜:日本人、女性、16歳。
ケイ:国籍不明、男性、20歳前後?
稗田 真:日本人、男性、26歳。
ジェシカ・葛城:アメリカ人、女性、17歳。
風里 祐:日本人、男性、年齢不詳。
板垣 晃:日本人、男性、22歳。
中園 晶:日本人、女性、24歳。
橘 優燈:日本人、女性、高校生。
長谷川 天進: 日本人、男性、20歳。
【サーバーが落ちていたため更新大幅に遅れました。すみませんorz スレ参加者の皆さん、今日もよろしくお願いします。
ROM、または一見の皆さん、どうぞ気軽にご参加下さい。この情報欄は毎日ageさせて頂きます】
【風里さん、橘さん、長谷川さん、はじめまして。今後とも無人島をお願いします。あと、テンプレですが
年齢記入の上、本スレに貼って頂けると幸いです】
174 :
文明レベル・技能・アイテム ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/05(水) 13:29:18 ID:xEtKtsUO
【主な作成可能アイテム・施設】
農園(要:日曜大工セット、鍬、技:農業)
カヌー(要:日曜大工セット)
いかだ(要:ロープ、ドラム缶×4)
地引き網(要:ロープ、技:罠の知識)
やな(技:罠の知識)
杭付き落とし穴(技:罠の知識)
焼き窯(要:ふいご・粘土、技:陶芸)
糸紡ぎ機(要:糸鋸、技:道具加工)
ふいご(技:道具加工)
木槍(要:万能ナイフ)
風邪薬(要:柴胡草、技:薬品知識)
胃薬(要:センブリ、技:薬品知識)
釣竿&針(要:針金・竹、技:道具加工)
弓矢(要:丈夫な蔓・竹、技:道具加工)
カンテラ(要:針金・空きビン・空き缶:技:道具加工)
簡単な衣服(要:綿布・ハサミ・針金、技:裁縫)
煉瓦・砥石(要:粘土、技:陶芸)
他にも「こんなアイテムありじゃない?」等の意見お待ちしています。
【】内に書き込んでください。
【文明レベル2への条件】
未踏地域の探索×3
農園、地引き網、やな、杭付き落とし穴のうち2種
焼き窯×1
糸紡ぎ機×1
【一般技能】
食糧系: 探索、狩り、釣り、ダイビング、罠の知識、農業、牧畜、料理、酒造など
加工系: 道具加工、陶芸、鍛冶、土木(水道とか作れます)、裁縫、設計、機械工学、電子工学など
戦闘系: 護身術、拳法、剣術、空手、ムエタイ、銃器取扱…お好きにどうぞw
治療系: 薬品知識、医学、獣医、漢方、救命活動など
その他: 地図作成、お笑い、手話、モールス信号など
【技能トレードについて】
同じベースで生活している場合、同居者のスキルを使用することが可能です。
ただし一時的なものなので探索等で一人になった場合は使用不能です。
他者のスキルを取得したい場合はアクション、イベント内で宣言後、200レスで取得できるものとします。
【アイテムについて】
【検討の結果、アイテムに関しては参加者の自由裁量とします。作成に関しても同様です(常識の範囲で必要な材料を決めて下さい)。
アイテムが多くなってきた場合は忘れないようにメモ帳にプロフと一緒にコピペしておくといいですよ。
あと、「このアイテムどこで入手できますか?」といった質問は会議室の方でGMにどうぞ】
175 :
1行アクション・会議室・イベント予約 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/05(水) 13:34:03 ID:xEtKtsUO
【アクション結果】
>>25 板垣さん:飛行機の残骸で薄手の毛布3枚、金属ワイヤー(針金として使用可能)を10本程度入手。
【南国会議室】
>>1にもあります通り、待機、イベント予約用のスレとして『無人島サバイバル日記 南国会議室』を
建ててあります。本スレの待機、イベント予約をしたい方は会議室へどうぞ。
【GMより】
サーバー不調のため住人の方々、および新規参入者の皆様には多大な迷惑をかけることとなってしまい
申し訳ありませんでした。サーバーは完全復旧したようですのでこれからも無人島サバイバル日記を
宜しくお願いいたします。 無人島GM
静宮沙夜という女性と出会ってから一週間が経った。
サバイバル生活が始まり、狩猟などは得意だったおかげか食料には困らなかった。
しかし、問題は「住居」である…。
【島の生活に慣れさせるために少し進めます。】
頭が使えないのは苦痛である…。
しかし、2、3日前にいろいろな場所を探検していると洞窟に住む人、キャンプをしている人を見掛けた。
これについて天進は使えない頭をフル回転。行き着いた先には「家を作成」であった。
大工道具がないかと思い、浜辺にある漂流物を探し始めた…。
大工道具を探し始めて2時間が経った。
「ハァ…なんでねぇんだぁ!?あの静宮とかいう娘はスーツケースを見つけるんだから大工道具だってあるだろうがい!!」
とうとう痺れを切らしたせいか漂流してきたバケツを発見し、またもや蹴り上げた。
カァーン!
蹴り上げたバケツが何やら金属に当たったようだ。
「ん…?こ、これは!あ、あったぞ!ついに見つけたぁ!大工道具フォーー!!」
喜びの余りレイザーラ(ry…、その大工道具の箱の中には分厚いメモ帳と万年筆が…
「メモ帳に万年筆…、そういや父さんと母さん、友達はどうしてるかな…。めちゃめちゃ怒ってんだろーなぁ。いや、それとも泣いてるか…。」
こんな事態になるとは思っていなかったために両親のことで思いふけていた。少し目を逸らすとビンが目に留まった。
「そうだな…。日本に届くかどうかわからんがビンに手紙でも入れて流してみるか…。しっかし、こんなことするとはなぁ…まぁ、だれか見てくれるといいなー!よし、家でも作っか!」
そう語ると気合いを入れて家を製作し始めた…。
【長谷川さんこんばんわ〜!まだいますかね?】
>>180 【橘さん、はじめまして。まだいますよ。】
【あっ、いけない。はじめましてです!あの〜、よろしければお相手してもらえませんか?会議スレの方は会議中で入りにくくて…】
【まだ新入りの俺でよければ…、シチュを>179の後で遭遇という感じにしたいのですが、よろしいでしょうか?】
【はい!長谷川さんにお任せします!わたしから始めたほうがいいですかね〜?】
【
>>182-183 橘さん、長谷川さん、はじめまして、本スレのGMをやっている早坂です。
すみません、会議室スレ占領してしまって…。では、ごゆるりとノシ】
186 :
橘優燈 ◆CfaefuuTtY :2005/10/05(水) 19:10:35 ID:Y/Cu74DD
【早坂さん、はじめましてです!ってアレ?わたしと長谷川さんのトリップが同じになってる?わたしの違う板用のトリップ付けてしまったんですけど…】
>>186 【うおっ!本当だ…。こんなことってあるんだ。これも何かの縁かもw、それでは橘さんからお願いします。】
晃と別れてからなにをしていいかもわからず歩き回っていると古びたコテージを見つけ、数日が経った。気分転換に外に出た
「今日もなにか探さきゃ…、はぁ…やだなぁ。あれ?あの人だれだろ?ん〜、声掛けてみよ!すいませーん!」
大工をしている天進に声を掛けた。
【考えるのに時間が掛かってしまいました…。すいません!】
ギコギコギコギコ…
ノコギリを使って木を切っていると一週間前に続き、背後から女性の声が聞こえる。
「……ふー、後もう少しか。んんっ!?またも女の声が!それとも幻聴か!?」
相変わらず成長のない男である…。
【気になさらくてよいですよ。】
「ヒャン!?あっ…痛〜。」
急に振り向かれてビックリして尻餅をする。
「す、すいません〜。て、手を貸してもらいませんかぁ?立てないぃ…(泣」
腰を抜かして立てない橘さんを見て呆然としまう。しかし、表情は変えない。
「え……?」
(なーんで俺はこうある意味すごい女の子たちと会うんだ…?)
手を貸すを頼んでいる橘さんの声が届かないほど心の中で呟き続ける。
表情を変えてないだけに危なく見える。
【そういえばパターンとしては1:会話、2:Hもしていい。のどちらがよいですかね?】
「あ、あの〜?」
無表情で見ている天進に不安になる
「あ、あの!」
不安ながら大きな声で呼び掛ける。
(この島にいる人って、変わりもんが多いのか?それともこれが普通なのか?一体なんな…)
大きな声で話す橘さんにやっと気付く。
「っと!あ、あぁ…はじめまして。俺は長谷川天進、W大2年生なんだ。」
関係なく自己紹介をし始める。
【あの、パターンは?】
無表情から一転、いきなり自己紹介を始める天進に戸惑う
「あ、は、はじめまして…。橘優燈といいます。神奈川に住んでいる…あっ、出身の高校2年です。え、えと〜、手を貸してもらえませんか?」
195 :
橘優燈 ◆CfaefuuTtY :2005/10/05(水) 20:44:06 ID:Y/Cu74DD
【すいません〜!時間も余りないですので今日は1でお願いします。】
「橘…優燈さんね。神奈川っていうと近くだな。…ん?」
よくよく見れば、天進は下を向き、大胆な格好を橘さんに気付く。
「て?…あっ!あぁ!手、手ね!は、はい!」
赤面になりながらもずっと見るワケにもいかないので手を引っ張り、立たせる。
【了解しました!】
「あ、ありがとうございます…」
天進が赤面したのを見て、自分が恥ずかしい格好をしていたことがわかり、優燈も俯く
「ん、ん〜、あ…」
横を見ると作っている途中の小屋を見る
「これって…長谷川さんが作っているんですか?」
製作途中の小屋のことを聞かれ、少し自慢げに語り、作業を再開する。
「あぁ、これね。そ、俺が作ってんだよ。後少しなんだよね!」
しかし、見る限りでは自殺しそうに見えない彼女のことが気になる。
「そういえば…、君はなんでこの島に?」
「えっと、わたしはぁ…夏休みに親戚のおじさんから船に乗せてもらって…、それで…」
表情が沈みがちになるが困らせまいと笑顔を作る。
「エヘヘ…困っちゃいました。長谷川さんも遭難してですか…?」
「だよな…。君はそういうことしそうにないよな。」
と呟くと無言になり、作業に集中する。
ギコギコギコ…
カンカンカン…
「………ヨッシャ!完成した!中入ってみてよ?」
話を遮るように完成した部屋に入れる。
部屋が完成したのを見て天進を祝福する
「わ〜!スゴーイ!キレイにできてるし、長谷川さんって器用なんですね…」
島に来た理由を言いたくないのだろうと思い、今は祝福しようと考えた。
【すいません!電話落ちで…10〜20分ほど待ってもらえませんか?】
【わかりました。待ってます】
小屋の中に橘さんと一緒に入る。祝福してもらい、照れるが窓に手を掛け溜め息をついた。
「俺…、妹が事故で死んで…妹のことを忘れようと旅行行ったんだ。なんで小樽に行くかわからなかったけど…」
ぽつぽつと呟く。
【そろそろ戻ってきてもいいころかな?】
自分のことを語る天進に黙る。
【すいません〜。手間をとらせてしまい申し訳ありません!】
「それでさ…。フェリーに乗ってたら急に妹のことで苦しくなって、飛び込んだんだよ。後追い自殺ってやつかな…。そしたら、ここにね…。」
一通り自分のことを語ると無理矢理笑顔を作った。
「まぁ、生きててよかったかな?この話するの君が初めてだよ…」
島に漂着した理由が自殺ということを聞いて何も言えない。だけど、なにかできないか考え
「あ、あの…」
気がついた時には天進の顔の目の前にいた。そして…
「チュ…」
「……っ!?」
妹のことを思い出し、苦痛の表情をした瞬間だった。
甘く、柔らかいものが口に触れた。思わず離れる天進。
「き、君なぁ!いきなり、その、なぁ…」
キスをし、離れた後、優燈は笑顔になった。
「大丈夫です…。わたしはなにも言える立場じゃないですけど…妹さんがいなくても、あなたは一人じゃないんですよ…?」
天進の手を取り優しく語る。
優しく手を取られ、気持ちが落ち着くような感じがした。まるで妹がいるような…
「そうか…、な、なぁ?橘さん、いや優燈ちゃん。き、今日は…ここに、泊まってくれないか…?」
おかしなことを言ったと思い、慌てて訂正する。
「いや、変な意味じゃなくてね!せっかく作った家なんだ。記念に…ね。ダメかな?後、魚とか取り過ぎたからさ」
【今日はHシーンなしで、ということでなんですが、自分の時間がそろそろですので…すいません。】
泊まらないかと言われ初めは戸惑ったが記念に、と言われおかしくなった。
「クス…、わっかりました!橘優燈、泊まらせてもらいます!そのかわり…一つお願いがあります。」
少し、悪っぽく微笑む
「それは…、進さんって呼ばせてくださいね?それじゃあ、わたしは料理しますね!」
そう言うと優燈はコテージへ料理道具を取りに行った…。
【今日はここまでということでよろしいでしょうか?それではおつかれさまでした!それと、ありがとうございました!】
「進さんかぁ…。優香…、俺は一人じゃないんだよな…?俺、頑張れそうだよ…。」
そう呟くと天進は食事の支度をし始めた。
【いえいえ、こちらこそありがとうございました!またよろしくお願いしますね。】
……まぁ、少し離れてるけどしょうがないか、この川を利用して…と
(上流の小川に掛かるようにトイレを作り始めた)
213 :
島情報の更新 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/06(木) 07:24:35 ID:OKLzTbe3
【今日の島の情報】 天気:日中は曇りのち晴れ、風強し。夕方〜夜にかけて小雨。
・砂浜(北。洞窟が点在、魚の釣れる磯あり)、砂浜(東)、崖壁(北西)、森、平野、川、
山(火山性の風穴あり)、滝(裏手に洞窟。川とわけることにしました)、飛行機墜落現場がある。
・何故か言語が違っていても会話可能。
・海流の関係で手漕ぎボートなどで島から出ることはできない。
・色々と漂流物が流れ着いてくる
・人の住んでいる島が近くにあるかもしれない?
・原住民がいる?
【確認されている島の主な住人】
早坂 真澄:日本人、女性、18歳。
静宮 紗夜:日本人、女性、16歳。
ケイ:国籍不明、男性、20歳前後?
稗田 真:日本人、男性、26歳。
ジェシカ・葛城:アメリカ人、女性、17歳。
風里 祐:日本人、男性、17歳。
板垣 晃:日本人、男性、22歳。
中園 晶:日本人、女性、24歳。
橘 優燈:日本人、女性、高校生。
長谷川 天進: 日本人、男性、20歳。
【スレ参加者の皆さん、今日もよろしくお願いします。
ROM、または一見の皆さん、どうぞ気軽にご参加下さい。この情報欄は毎日ageさせて頂きます】
【風里さん、橘さん、長谷川さんへ。テンプレについてですが本スレにも貼って頂けると幸いです】
214 :
文明レベル・技能・アイテム ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/06(木) 07:28:21 ID:OKLzTbe3
【現在の文明レベル】
レベル:1
【主な作成可能アイテム・施設】
>>174を参照。
【文明レベル2への条件】
未踏地域の探索×3
農園、地引き網、やな、杭付き落とし穴のうち2種
焼き窯×1
糸紡ぎ機×1
【一般技能】
>>174を参照。
【技能トレードについて】
同じベースで生活している場合、同居者のスキルを使用することが可能です。
ただし一時的なものなので探索等で一人になった場合は使用不能です。
他者のスキルを取得したい場合はアクション、イベント内で宣言後、200レスで取得できるものとします。
【アイテムについて】
【検討の結果、アイテムに関しては参加者の自由裁量とします。作成に関しても同様です(常識の範囲で必要な材料を決めて下さい)。
アイテムが多くなってきた場合は忘れないようにメモ帳にプロフと一緒にコピペしておくといいですよ。
あと、「このアイテムどこで入手できますか?」といった質問は会議室の方でGMにどうぞ】
215 :
1行アクション・会議室・イベント予約 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/06(木) 07:33:15 ID:OKLzTbe3
【アクション結果】
>>212 板垣さん:トイレ作成開始。完成予定レス:262
【この川って確か早坂ベース付近の川の上流だった気が…いえ、別の川ですね、きっとw】
【南国会議室】
>>1にもあります通り、待機、イベント予約用のスレとして『無人島サバイバル日記 南国会議室』を
建ててあります。本スレの待機、イベント予約をしたい方は会議室へどうぞ。
【本日開催予定のイベント】
主催者:風里さん
【日時】10/6(木)〜10/7(金)時間は葛城さんと本イベント待ち。
【ロール】葛城さんでベース内で傷完治
【キャラ】葛城さんと参加希望者。
216 :
宮沢 京平 ◆ChBgOMXnHU :2005/10/06(木) 17:03:50 ID:kQClqpW5
何もかもが嫌になってしまった…、自分の会社を持ち、愛する女性と結婚して子供も二人できた
「なんと幸せなのだろう」
そう思えていたのに…、久々の休暇に家族と旅行へ、飛行機に乗ってハワイへ行く途中に機内に自爆テロがいたとは…
飛行機が爆発した後のことは覚えていない。目を覚ませばそこは何もない平野
後ろを向けばひどく変形した飛行機の残骸…、「家族は?」そう思い飛行機の残骸を調べると機材の下から見覚えのある手が出ていた。
「まさか…?」そう思い力を込めて機材をどける…
「ウワァァァ!?」
そこには黒く焼き焦げ、醜い姿をした大人の女性と二人の子供が…
見分けがつかない状態であったが、女性の首と指には京平が結婚記念日にプレゼントしたネックレスと指輪が…
間違いなく家族だとわかった。しかし、衝撃を与えたのはそれだけではない
さらに機材をどけていくと次々と亡き人殻があった…
それを見て京平はひどく、ひどく気が動転した…
【こんばんは、どんな風に絡んだら良いですか?】
自分以外に助かった人物は恐らくいないであろう…
宮沢は妻と子供の前まで歩いて行くとその場にうずくまった…
何もかもが順風満帆であった人生が一瞬で消えるとは…
どれだけ傷ついても自分の側にはかけがえのない妻と子供が支えてくれていた、その家族も一瞬で…
「俺は…俺は何もかも失ってしまったのか…?」
亡き後の妻と子供を抱きしめ涙を流した…
>>218 【あっと、すいません。はじめまして。ついつい出来心でやってしまい申し訳ない。もし、付き合ってくれるのならそちらにお任せします。】
【では、えーと、まぁ細かい事は置いといて…こんな感じで】
どうしたんだい?そんな所で泣き崩れて
(籠を背負った男が飛行機の出入り口から入ってきて、背中に向けて問いかける)
後ろから男性の声がした、しかし、その声は至って冷静、飛行機に乗り合わせた者ではないであろう
「うるさい…ここの人間かどうか知らないがな…、消えてくれ…」
今更、亡き妻と子供を助けるよう求めてどうなる?そう思うと後ろの男性と話す気も失せ妻と子供二人の亡き後をギュッ…と抱きしめた
【
>>220 宮沢さん、はじめまして。イベント終了後でよろしいですのでテンプレお願いしますね】
【名前】 (名前です。愛称、通り名がある人はそちらもどうぞ)
【年齢】 (お好きなようにw)
【性別】(ふたなりの場合は基本性別を)
【国籍】 (ちなみに島は公海上にあります)
【容姿】 (身長・体重・3サイズ・髪型・服装など)
【性格】(性癖もここに含めてOKです)
【技能】 (料理、狩り、建築、電子工作など思いついたら常識の範囲でどうぞ)
【島に来た理由】(最初からいた=未知の原住民なども可)
【キャンプ地】 (好きに地形追加してくれて結構です。森とか洞窟とか小島とか火山とか)
【アイテム】(島に流れ着いたときの所持品です)
【NGプレイ】 (ロール相手との合意があればどんなプレイでもOKです)
【その他】(キャラの背景等、何かあればどうぞ)
>>223 【はじめまして、終了後には貼らせてもらいます。】
んー…此処が「あんたの場所」なら聞くかも知れないが、色々便利な物があるんでね
(ベルトやゴムチューブなどをナイフで切り取って籠にどんどん入れていきながら良い)
此処に元から居た人間が居るかどうかさえ判らないんだ、今日の食事も誰も用意してくれないぞ?
(怒らせて励まそうとするのか、棘のある言い方をする)
飛行機にあった道具を入れていく男性の一言に宮沢はさらに家族たちを強く抱きしめた
「そうか…便利な物があるのか?そいつは悪かった…、料理だかなんだか知らないが私は死ぬつもりだ…」
宮沢はそう呟くと家族たちを放し、近くに割れていた鋭利なガラスを握ると首元に当てた
「死体は見慣れているか…?ならそこにいる私の家族と私を埋めてくれ…、望みはそれだけ…」
……ふぅ…愛する家族を人に任せるのか?まぁ、良いや、俺の望みを聞いてくれない?
(手首を上から押さえる様にして問いかけ)
簡単な事なんだが、人手が欲しい事なんだ、良いね?
(片手で手を押さえながら、今度は口調を強めて問う)
手を押さえられガラスを落としかける、しかし、宮沢自体はもう気が動転しているせいかそんなことは気にしない
「おい、殺してくれないのか?なら…」
会社に入る前は多々スポーツ、格闘技を経験していたか、空いている手で男の胸倉を掴むと地面に引き倒す
「さてと…」一言言うと再びガラスを首元に向ける
「君は…大切な物を失ってないだろ…?もう私に生きるすべはない、手伝うのを拒否させてもらう…」
おおっ…!?ったぁ…アンタが自分で死ぬより、俺が殺してやるからそれしまえよ
(腰を擦ると立ち上がりそう言いながら近寄り)
どうせ死にたいんならどんな死に方しても文句は無いよな?こういう死に方でも
(首に腕を回し、まずは気絶するまでしようと本気で絞め始める)
男はしつこく宮沢に当たってきた、隙を突かれ首を締め上げられ「これで死ねる…」と思ったものの、全く苦しさがない
「死ねないぞ…?なぜだ?」
首を締められた状態ながら落としたガラスを男の足に刺した…、なぜ刺したかわからない、殺してくれるのに?
「おい、殺すのならこれを使ってくれ…君の力で俺は殺すのは無理みたいだ…」
宮沢は男にガラスを渡した、しかし、宮沢は死んではいけないという本当の気持ちに気付いていない…、だからこそ防衛反応が出るのだろう
…〜〜!!あんた…バカだろ、バカ
(ガラスを刺されて身悶えると、止血をする為に脹脛からきつくチューブやらで搾り、止め)
あー、もう…痛くてしょうがない、手早くやるからこっち向いてー、はい、手を上げて抵抗しないように…死ねー!
(拳を引くとそのままガラスを外に放り投げ、鳩尾に全力で一発、顎に横から一発殴りとばして脳を揺さぶる)
男から顎に一発殴られた、普通なら気絶するだろう、しかし、宮沢には痛みがなかった
「君は俺を助けているのか…、いろいろ気が動転している時は痛みが感じないみたいだな…どいてくれ…」
宮沢は男を突き倒すと崖に向かった、「あそこから飛び降りよう…」そう思い、歩き出すとガリッと音がした、そこには成り果てた長女の手を踏んでいた
「ん…?なぁっ!?美春!大丈夫か!?美春!!」
娘が生き返り、痛がっているように見えるのだろう…、宮沢はワケがわからなくなってしまった
……ふぅ…まったく…
(崖に足を引き摺りながら向かうと男が何か喚いていて)
……………(どうせいっちゅうねん)あー……と…
(とりあえず、落ち着くのを待つ)
【ごめん、こういう時どうしたら良いのか判らないです】
幻影を見ている宮沢は長女を必死に呼び掛けた
死んでしまったのをわかっていながらワケがわからなくなってしまった宮沢は愚かしいのであろう…
「佳奈ぁ!!美春ー!!七海ぃ!!」
狂うかのように長女、美春を抱きしめ叫び続けた…
しかし、叫び続けたせいかようやく落ち着いたのであろう…、亡き美春を抱いて座り、男を見た
「さっきはすまない…、なぁ?君に聞きたいことがある…」
【板垣さんの思うとおりでいいですよ】
……ん?判る事なら答えられるぞ
(葉っぱを近く小川の水で洗い、紐で傷口を抑えた処置をして)
ちなみに、名前もある、板垣晃だ、アンタは?
(痛覚が麻痺してきたのか、倒木に座って問い返す)
「丁寧なんだな…、だから助けることも私を奮起させようと見通してああしたのか…流石だな…」
板垣晃から名前があると言われ、宮沢は苦笑しながら語る
「私は…、宮沢京平だ…もっと詳しく言うならそこで寝ているのは左から長女の美春、妻の佳奈、次女の七海だ…」
宮沢は板垣晃に寂しい眼差しをしながら呟いた、まるでまだ生きているのだろうと祈るかのように…
謙遜するなよー俺、そんなんじゃないんだけどな、ふむ…(南無南無…)
(心の中で念仏を唱えて故人を見て)
まぁ、生きてるんなら腹も減るだろ、アンタは怪我もしてないんだし…探してきたらどうだい?それとも一緒に探すか?
流暢に会話をする板垣晃を見て理解するかどうかわからないが本音を聞こうと口を開いた
「君には…大切な人がいるか?もし、いたとしてその大切な人から置いていかれた者はどうすればいい…?私には生きる意味がないんだ…」
【適当にしてもらってよいです】
んー…、俺は賢者じゃないんでね…判らない問いには答えられないかな、ただ…
(悩むしぐさをして、顔を上げると)
慌てて追いかけはしないかな…?
宮沢はある可能性というものがあるのかもしれないと感じた、板垣晃という破天荒な存在を知り…
「君は大切な人をまだ失っていないようだな…、大切な人から手を離すなよ?」
一言言うと京平は握手を求めるように手を差し出した
板垣晃と握手を交わし京平は一つ、頼み事をした
「私の家族を地に返そうと思う…、手伝ってくれ…」
【至らない点などがあってすいませんでした。そろそろ時間なので今日はここまでで良いでしょうか?申し訳ない】
【
>>241 宮沢さんお疲れ様でした。このスレでは珍しいバトル展開面白かったです。またどうぞ。
あ、しつこいかもしれませんがテンプレお願いしますね。それではノシ】
【名前】 高杉 綾人(たかすぎ あやと)
【年齢】 15
【性別】 男
【国籍】 日本
【容姿】 身長170体重60の日本人平均値
服装は濃紺のデニムパンツに白インナーの上に黒いベロアジャケット
【性格】 基本的には大人しいが、いざというときには行動派になる
【技能】 電子工学、農業、剣術
【島に来た理由】友達とキャンプに行って海難事故にあい漂着した。
【キャンプ地】 洞窟
【NGプレイ】 猟奇系
【その他】農産高校の1年で、趣味で電子工作をしている。部活は剣道をしている。
【持ち物】シャベル、寝袋(他のキャンプ道具は流されてしまった)
出現時刻は平日は22:00〜25:00休日は21:00〜27:00までです
【本スレに投下〜】
【
>>241 宮沢さん書き込み遅れてすいませんでした!】
【あの後、手伝ったと言う事でこちらは構いませんよ】
【今日はありがとうございました】
「いなくなった、かな」
ひょい、と茂みから頭を出す。
もう一度、周囲に生きている者の気配がないことを確かめ、そろそろと大破した機体に近づいていく。
「ご愁傷様、運が悪かったね。帰れたらすぐに迎えをよこすから、今は勘弁して」
衝撃で外れかかった扉から、コックピットを目指す。
ハイジャックに対応して強化された隔壁は、
爆発物と思しき衝撃にも、墜落のダメージにも害われていなかった。
厳然と閉ざされたままの扉に一蹴りくれてみるが、当然びくともしない。
「中からは無理か。…となると」
【名前】みやざわ きょうへい
【性別】男
【年齢】28
【身体】182cm、75kg
【国籍】日本国、千葉県
【技能】地理学、統率、電子工学、調理
【キャンプ地】平野、飛行機の近くにある廃屋
【容姿】金髪の短髪でスーツ
【性格】冷徹ながら先導力に長ける
【その他】島に着いた理由は
>>216-217、
>>219を参照に…妻を佳奈、長女を美春、次女を七海という
会社の社長を務める、会社に入る前はスポーツ、格闘技をしていたのでケンカには絶対的自信を持つ
最愛の家族が亡くなり困惑の中サバイバル生活が始まる…
損傷の激しい機内を再び戻り、外に出る。
機体は激しく変形し、黒焦げの亡骸を腹に抱えたまま、無残な姿を晒している。
「登れないこともなさそうね。ん、よし」
一度茂みに戻り、切り取ってあったバナナの葉を何枚か背に差し込む。
歪んで亀裂の生じた箇所を辿って、外からコックピットを目指す。
程なくしてコックピットの窓にとりつくと、大きくひび割れた窓ガラスの上に、
バナナの葉を重ね、渾身の力を込めて蹴りつける。
数回試みて、なんとか人一人くぐれるだけの隙間を作り、内部に滑り降りる。
計器の上に突っ伏して事切れたクルーに、心ばかりに合掌してから、
その遺体を床に押しのけ、周囲を探り始める。
「フライトログとマニュアル、航路図か海図があれば、大体の位置は…」
目的のものはすぐに見つかりはした。
が、遺体から滴った大量の血液で、判読にかなりの支障を来たすほどになっている。
「……ち。ま、あなたたちの所為じゃないわね。ほかに役立ちそうなものは、と」
さらに探索を続け、懐中電灯と、副操縦士の遺体から眼鏡のレンズのかけらを手に入れる。
「計器の類は専門外だし…。さしあたってはこのくらいかな」
念のため、周囲の気配を探ってから、外に出る。
相変わらず、生者の姿はどこにも見えない。
男二人が姿を消した方向を眺めやり、軽く頭を振って、自らも森深くに姿を紛れさせた。
入手:【懐中電灯】【眼鏡のレンズのかけら】
プロフ貼ります
・名前:はせがわ てんしん
・性別:男
・身長:185センチ、81キロ
・容姿:ドレッドヘア、服は派手系(ブランド中心)、筋骨しっかりした体格
・国籍:日本、東京都出身
・技能:サバイバル系、主に大工、狩猟、釣り
・キャンプ地:北の浜辺で小屋を自主製作
・性格:見た目の派手な格好の通り目立ちたがり。しかし、人の迷惑にならない程度で楽しませることが目的のムードメーカー
その他は次で…
>>249の続きです
・その他:東京都W大2回生、島に漂流して来た理由は愛していた妹が事故で亡くなったため…、友達と旅行すると親を騙し、一人で小樽生きのフェリーに乗るも途中で自殺衝動にかられ飛び込む。
そして島に漂着…。
「ふぅ、とりあえず飛行機内はあらかた捜索したな。」
集めてきた物を1ヶ所にまとめた
「けど前に人が入った跡があるな・・・・・どういうことだ?無人島みたいなのに・・・・人がいるのか」
といって貨物室から失敬してきたナップザックにドライバー、機内食のパックをいれる
「とりあえずここはいろいろな物が落ちているから必要な物があったらちょくちょく来てみよう」
そういって飛行機の外に出る
GMに言われたため、改めてキャラ設定貼りです。
【名前】風里 祐
【読み】かかざと ゆう
【年齢】17
【国籍】日本
【性格】寡黙
【身長】172cm
【体重】64kg
【容貌】適当に切った短髪。顔は優男寄り。
【技能】狩猟。道具生成(主に武器)。
【漂着理由】
学校の修学旅行で船での移動中、乗っていた船が事故で沈没しかけた。
その時救命ボートで脱出したが直後に嵐に合い、気付いた時には島に流れ着いていたという。
【性癖】内気な性格からして恋愛経験も無ければ性経験も無い童Tei。
テクはエロ本から学んでる。
受けも攻めも可能。
【その他】他人とのコミュニケーションが苦手で、主に一人でいるときが多い。
学校では陰湿なイジメを受けていたという。
滅多に無いが、一度キレると性格が変貌してかなり狂暴になる。
といった具合です。
今日は紗夜ちゃんとヒース君をつれてこの前の墜落現場に向かっている。
ワイヤーなんかがあれば便利だろうし、他にも見落としたものがあるかもしれない。
「よっこいせっ……と。紗夜ちゃん、そろそろ目的地…ん?」
木立の向こう側に見えてきた銀色の機体。その入り口から誰かが出てきた。
(板垣さん…じゃないか。誰だろ?)
稗田さんから護身術の基礎も教わったし、紗夜ちゃんとヒース君もいる。
それでも用心して、木槍を構えつつ、木立から姿を現す。
「こんにちは! そこでなにか探してるの?」
>>252 いかん、まだ書き残したことがあった。orz
【現在の居住地】海岸ぞいの洞窟
【現在の持ち物】リュック(ナップザックだったような…)
「♪〜」
ヒースとじゃれあいながら真澄に付いていく。
「?」
言葉を止めた真澄の見ている方をみる。
「あ…」
そこには一人、人間がいた。
声をかけた真澄に並んで近づいていく。
「・・・・・・わっ!えっとこんにちは」
ここはやっぱり無人島じゃないのか?けど無人島じゃないならこんな墜落した飛行機がなんであるんだ?
「えっと・・僕は高杉綾人っていいます。ここは無人島でうか?それともちゃんと人がいる島なんですか?もしよろしかったら教えてください。」
「えっ!?看護師・・・・ですよね?なんで看護婦さんが犬をつれてこんな飛行機の墜落現場に?」
2人の女の人にあり、ナース服を着ていたりするので混乱している
男の思ったよりも幼い顔立ちと、あか抜けない雰囲気に、表情を和らげる。
「アタシは早坂真澄、日本の大学生よ。こっちは静宮紗夜ちゃん。
この島は…まあ無人島と思ってくれて構わないわ。この島に今いる人たちは
みんな漂着した人ばかりだし。で、君はどうしてここに?」
【ちなみにベース合流希望ですか?】
「ち、違います…実は…かくかくしかじか…」
(自分が何故この服を着ているのか説明)
「と、いうわけです…。」
そして手を差し出して、
「綾人さん、よろしくね」
握手を求める。
「やっぱり無人島ですか・・・・けどありがとうございます!これで現在の状況が掴めました。
よろしくお願いします早坂さん。
俺は友達と海辺にキャンプに行ってたんですけど高波でながされていつのまにかここに流れ着いていました。」
「なるほど、そういう理由でコスプレをしているんですね。」
妙に納得してしまい
「あっ、よろしくお願いします。」
握手をする
【入れるならベース合流希望したいです】
差し出された手を握り返す。
「こちらこそよろしくね。え〜と…綾人くん、でいいのかな? …なるほどねぇ、
キミも結構大変な目にあったわけだ。で、今はどこで生活してるの?」
【人数的には……多分大丈夫です。あと1、2人くらいなら】
「む〜、だからコスプレじゃないです〜」
そういうとぷいっと顔を逸らした。
そしてヒースを撫でながら…
「…ヒース君、お腹すいてる?」
そう言った。
【シナリオの途中をすいませんです!プロフ投下しておきます】
【名前】たちばな ゆうひ
【性別】女
【年齢】16
【容姿】162cm、上から85、57、83
【格好】髪形はポニーテール、服は黄色のキャミソール、ミニスカ
【国籍】日本、神奈川出身
【キャンプ地】海浜近くにあるだれかが作ったであろう古びたコテージ
【技能】料理、家事全般
【性格】主にいじられキャラ、快活で人の面倒を見るのが好きで、損な役回りを嫌がらずに引き受ける
【その他は次で…】
「はい、今は洞窟に居て雨風をしのいでいるんですけどいつ崩れるかわからなくて不安で。
不安といっても他に安全な所もないしほとほと困り果てていたところなんです。
お二人はどこで生活しているんですか?」
「すいません、コスプレじゃないとわかっててもついそう思っちゃうもので」
失言をしたとわかり慌てて訂正をし
「犬のごはんでしたらさっき飛行機を探索しているときにドックフード見つけましたよ。
乾燥させてあるやつだからたぶん腐ってはないかと思います。」
そういって飛行機の中に取りに行った
【
>>262の続きで〜す!】
【その他】某私立高、藤沢城南高校に通う女の子
夏休みに親戚から船である離島に連れて行ってもらう際、台風に遭い、遭難して島に漂着…
【大変失礼しました!ではでは〜!】
「あはははは、もういっそコスプレで通した方がいいんじゃない?」
頬をぷ〜と膨らます紗夜をからかう。
「あ〜、洞窟にいるんだ……。私たちはここから(腕時計の方位磁針を見て)
北東の海岸近くに小屋を建てて暮らしてるのよ。私たち以外に4人いるけど、
まだスペースに余裕はあるから…どうする?一緒に来る? でも、その場合
自分の食べる分は自分でなんとかすることになるけど。それでも構わないなら歓迎するわ」
一緒に暮らす、というのは言葉ほど簡単じゃない。人が多くなればそれだけ
意見の食い違いもあるだろうし、食べ物だって自給しなきゃならない。
それでも。
家族や友人からはるか遠く離れた場所で、一番つらいのは生活の不便さじゃなくて
励ましあえる仲間がいない事だ。
それを知っているからこそ、彼にはそういう思いをさせたくない。
だから、私は彼に聞く。
「答え、決まった?」
「む〜!真澄さんまで〜!!」
さらにヒースを撫でながら、
「ヒース君〜、二人がいじめる〜」
いじけてしまった。
「ではご好意にに甘えさせていただきます。
食料なら飛行機にあった缶詰とかさっきいれてきたので当面は大丈夫です。」
そういうとナップザックを広げ中を見せると
アンチョビやら魚の缶詰やピーナッツやビールがわずかながら出てきた。
「あっすいません!
けどコスプレっていわれても最初に着ていた服とかはないんですか?
さすがにそういう服しかもってないなんてことはなさそうだし・・・・
もしかして他にも巫女服〜とかもあったりするんですか?」
そういうといじけてしまったのをなんとかなだめるようにする
「オッケー、これからよろしくね!! あ、アタシの事は真澄でいいよ」
次々とナップザックから取り出されていく食料に驚く。
以前探したときには食料はあらかた無くなっていたはずなのに。
「うわ〜、まだこんなにあったんだ。あ、ビールまで。ほらほら〜これでも
飲んで機嫌直せ〜い♪」
と、缶ビールを紗夜の頬に押し当てる。むろん本当に飲ませる気は…無いとはいえない(笑)。
【
>>266-267 そろそろあと1レスずつくらいで締めましょうか】
「普通の服くらいありますよ〜…」
さらに綾人の言った鋭い一言に、
「あう゛…、じつはあったり…」
さらに気落ちしたところで真澄にビールを頬に当てられ、
「むにゃーーー!!」
謎の言葉を叫び、缶の中身は何なのかも確認せずに飲む。
しかし、一口飲んだところで…、
「ふにゃ?あやひょしゃんがいっぴゃい〜?」
酔った。
「ありぇ〜?ましゅみしゃんもたくひゃん〜?」
「あ〜!ひゃてはこのにんひゅうひぇらんこーぱーへーひゃるきらら…」
そして…、
「う…、きゅ〜〜……、すー…、ぴー…」
…酔い潰れて寝てしまった。
【ベースまで連れていってあげてくださいw】
「よろしくお願いします真澄さん。
お互い無人島で生き残るために強力しましょうね。」
そういってビール等を渡し、ナップザックをしめる
「やっぱり普通の服ぐらいありますよね。
ってやっぱり・・・コスプレ結構気にいってたりします?」
そういっていると目の前でさっき渡したビールを飲まされ酔いつぶれてしまった
「えっと・・・何をいっているかわからないけど・・・・とりあえず住居まで運びます。
真澄さん、道案内お願いします。」
静宮さんをおぶり歩き始める
ひったくるように缶を奪い取って酔いつぶれた紗夜に唖然とする。
「ま、まさかホントに飲んじゃうとはね……(稗田さんになんて言い訳しよう)。 あ、綾人くん、それじゃ
案内するわね。付いて来て」
紗夜ちゃんをおぶった綾人くんを先導して来た道を戻る。
機体の探索をしようと思っていたが紗夜ちゃんがこの様子では無理があるだろう。
(しかしこの子、「乱交パーティ」とか言ってなかった……(汗)? ……そういうのもちょっとイイかも♪)
【
>>269-270 お二人ともお疲れ様でしたw】
272 :
橘優燈 ◆CfaefuuTtY :2005/10/07(金) 13:22:42 ID:YPaOdG7x
「はぁ〜」
少女は溜め息をついた。遭難してからもう何日経つかわからない。
「おじさん…大丈夫かなぁ?それに、今頃はテレビで『神奈川の美少女が行方不明に!』とか言われてるんだろーなー…、美少女はないかな…(汗」
などと呟いて浜辺を歩いていると笑い声が聞こえた。
その声の主がはっきりわかるところまで近寄り、隠れながら見るとそこにはキャンプ地のようで複数人いることがわかった。
「わぁ…楽しそう…うらやましいかも…。」
その光景を見て優燈は寂しさと嫉妬を感じた。
「なんだか気持ちが変だなぁ…。そうだ!進さんのいる小屋まで行ってみよっと!」
優燈はその場から離れると天進の住む小屋に向かって行った。
274 :
島情報の更新 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/07(金) 15:47:31 ID:/+6xDSqc
【今日の島の情報】 天気:日中は曇り。ぐずつく可能性あり。夜は雷を伴う強い雨。
・砂浜(北。洞窟が点在、魚の釣れる磯あり)、砂浜(東)、崖壁(北東)、
森、平野、川、火山(風穴あり)、滝(裏手に洞窟)、飛行機墜落現場(旧・森の中)、
飛行機墜落現場(新・火山付近)がある。
・何故か言語が違っていても会話可能。
・海流の関係で手漕ぎボートなどで島から出ることはできない。
・色々と漂流物が流れ着いてくる
・人の住んでいる島が近くにあるかもしれない?
・原住民がいる?
【確認されている島の主な住人】
@早坂 真澄:日本人、女性、18歳。
@静宮 紗夜:日本人、女性、16歳。
@ケイ:国籍不明、男性、20歳前後?
@稗田 真:日本人、男性、26歳。
@ジェシカ・葛城:アメリカ人、女性、17歳。
風里 祐:日本人、男性、17歳。
高杉 綾人:日本人、男性、15歳。
板垣 晃:日本人、男性、22歳。
宮沢 京平:日本人、男性、28歳。
長谷川 天進: 日本人、男性、20歳。
橘 優燈:日本人、女性、16歳。
中園 晶:日本人、女性、24歳。
【丸番は文明レベルを、無印はレベル0を示しています。】
【スレ参加者の皆さん、今日もよろしくお願いします。
ROM、または一見の皆さん、どうぞ気軽にご参加下さい。この情報欄は毎日ageさせて頂きます】
275 :
文明レベル・技能・アイテム ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/07(金) 16:00:09 ID:/+6xDSqc
【現在の文明レベル】
レベル:1
【主な作成可能アイテム・施設】
>>174を参照。
【文明レベル2への条件:早坂ベースの初期メンバー】
未踏地域の探索×3(イベントロール必須)
農園、地引き網、やな、杭付き落とし穴のうち2種(宣言後、各75レスで完成)
焼き窯×1(宣言後、75レスで完成)
糸紡ぎ機×1(宣言後、50レスで完成)
【文明レベル1への条件:それ以外の住人の皆様】
簡易トイレ×1(作成宣言後、50レスで完成)
かまど×1(作成宣言後、50レスで完成)
【一般技能】
>>174を参照。
【技能トレードについて】
同じベースで生活している場合、同居者のスキルを使用することが可能です。
ただし一時的なものなので探索等で一人になった場合は使用不能です。
他者のスキルを取得したい場合はアクション、イベント内で宣言後、200レスで取得できるものとします。
【アイテムについて】
検討の結果、アイテムに関しては参加者の自由裁量とします。作成に関しても同様です(常識の範囲で必要な材料を決めて下さい)。
アイテムが多くなってきた場合は忘れないようにメモ帳にプロフと一緒にコピペしておくといいですよ。
あと、「このアイテムどこで入手できますか?」といった質問は会議室の方でGMにどうぞ
276 :
1行アクション・会議室・イベント予約 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/07(金) 16:08:18 ID:/+6xDSqc
【アクション結果】
>>225 板垣さん:簡易トイレ完成。ワイヤー(針金)、ゴムチューブ(細)を数本ずつ、
缶詰を数個入手。
>>248 中園さん:森の中でキイチゴの群生を発見。一部入手。
【南国会議室】
>>1にもあります通り、待機、イベント予約用のスレとして『無人島サバイバル日記 南国会議室』を
建ててあります。本スレの待機、イベント予約をしたい方は会議室へどうぞ。
【本日開催予定のイベント】
主催者:風里さん
【日時】10/7(金)17:00〜
【ロール】葛城さんでベース内で傷完治
【キャラ】葛城さんと参加希望者。
主催者:稗田さん
【日時】10/7(金)20:00〜
【ロール】狩猟+α(親密度上昇イベントのつもり)
【参加キャラクター】静宮紗夜
キャンプで祐と二人、座っている。
「どうかな、まだ痛む?」
もう腫れの引いた右足を見ながら、聞いてみる。
このベース地に来て大分経ち、足の傷が大分治った頃、葛城さんが傷の調子について聞いてきた。
「はい…これならもう、動けますね。
皆さんにご飯を分けてもらったり、葛城さんには足の包帯を替えてくれたり、すごく感謝してます…」
だけど、彼は彼女たちを感謝する一方、申し訳無い気持ちでいっぱいだった。
「……あの…俺のせいで…色々とご迷惑をおかけして…」
祐は自分の右足を掴んだ。
「いいのいいの、困った時はお互い様でしょう?」
そう言って、彼の足に巻かれた包帯を外す。
「よーし!これでこの足は大丈夫!よかった〜!」
今までずっと彼の足に気を使ってきた事から解放されたからか、ついつい祐に抱きついてしまう。
「あっ!!ご…ごめんなさい…」
顔を赤らめ、俯く。
抱きついてしまった恥ずかしさからか、ベースに帰ってきた早坂にあとを頼んで、
食材を取りに行ってしまった…
【すいません!ここで落ちます!】
【
>>278 ええと、イベントの続き、私とでもよろしいですか?】
祐の湿っぽい声に彼女はそれを吹き飛ばすような笑顔で答える。
「葛城…さん…」
笑顔の彼女が自分の側にいて、彼の心臓の鼓動が早まった。
何も今だけじゃなく、介護をしてくれた時、話してる時に胸の鼓動は静かに早くなっていた。
彼女が包帯をとり、足の痣が無くなっているのを確認した。
「治りましたね…葛ぎ…オヲァ!?」
彼女が声をあげ、いきなり飛び付いてきた。
「あ…ちょ…ちょっと……俺…は…離れて…」
彼女が今、密接していて、更に彼の鼓動が早まる。
それどころか、何とか抑えてはいるが彼の男の部分に急速に血が溜っていく。
「はな…離れて…くだ……」
離れてください、と言おうとするが、言葉がつっかえ、どもってしまう。
乾燥させた塩の入ったバケツを持ってベースに入ると、ジェシカさんが
慌てふためいて出て行った。
(……何だったんだろ?)
今ベースにいるのはこの間足を怪我したといってジェシカさんが連れてきた、
風里くん、という少年だけだ。
「あ、もう足の方は大丈夫なのかな?」
何故か顔を赤くしている風里くんに聞いてみる。
【しまったぁぁぁ!!俺書くの遅すぎ!!】【
>>281ドゾー…orz】彼女は顔を真っ赤にし、急にベースを出ていった。
「はぁ…はぁ…」
息を整え、その場に座り込む。
「……探した方が…良いよな…?。
何か…謝らないと……」
祐は彼女をおい、ベースから林へ走っていった。
【すいませんが早坂さん、祐を呼び止めてください】
「…って…どこに行ったのも分からないのに探すのは迷うだけか…」
少年は悶々とした。
「わ、え、何!?」
いきなり立ち上がり、ベースから走り出す風里くん。
しばしあっけにとられていたけれど、思い直したようにバケツを床に置いて
後を追いかける。
「ちょっと、いきなりどうしたの? 走り出したりして」
軽く息を弾ませながら、座り込んでいる風里くんの肩に手を置いた。
不意に後ろから肩を叩かれた。
振り返ってみるとそこには早坂さんがいた。
「あ…早坂さん…実はさっき…」
祐は先程の出来事を語った。
「…俺…ちゃんとどかないと、って思っていたんですよ…」
そして、自分の心に起こったうねりを語った。
「でも…頭じゃ分かってるのに、体が動いてくれなくて……」
そして、顔を伏せ、
「……最低なんです…俺……」
それだけ言い、自分自身を責めるように拳を震わせた。
「あ〜…そういうことね……」
私に言わせれば、不可抗力以外の何者でもないかもしれない。
けれど、目の前の彼はそれをかなり後悔している。
おそらく、繊細で優しい気質なのだろう。
「ほら、ちゃんと立ちなさい、男でしょ!!」
励ますように言うと、風里くんの手を掴んで引っ張り起こす。
「いい? そんなの男の子だったら当たりまえなんだから気にしちゃダメよ。
それより、君も一緒に暮らすんなら仕事があるんだから、しっかりね!」
笑顔で手を握りながら風里くんに言う。
「お…男…ですか…って、一緒に暮らすって!?」
祐は思わず声を上げた。
「あの…今までのお礼は住んでた所の近くに魚がいる海岸がありますから、そこで採れた魚を食べたそちらの食糧分になるまで差し上げます…」
祐にとって自分が突然怪我人でここに来て、今まで迷惑をかけ、今更同じ屋根の下に居ることなんて厚かましくて考えられなかった。
それに、
「葛城さんと…このまま一緒にいると…どうにか…なってしまいます……」
今の気持ちの整理がつかないままじゃ、どうしようもなかった。
(う〜ん……)
どうやら風里くんは人づきあいが苦手らしい。
ここは一つ荒療治が必要かもしれない。
「あのねぇ、ここは無人島でみんないつどこで何が起こるかわからないから
こうやって一つに集まって生活してるの。それに、キミがまた一人でなんか
無茶して怪我でもしたらまたジェシカさんが悲しむよ? キミはそれでいいの?」
風里くんの顔を両手ではさんで、至近距離から目を見つめて話す。
「そ・れ・に、止める人もいない事だし、どうにかなっちゃいそうなんだったら、
いっそ告白でもしたら?」
悪戯っぽそうな口調で続ける。
「葛城さんが…また…悲しむ……?」
祐はハッ、と気付いた。
自分がいたら迷惑だと言う理由で、ただ相手の気持ちを無下にしていたこと。
それこそ周りににいらぬ心配と迷惑を掛けてしまうこと。
そして葛城さんを自分の身勝手で悲しませることは最も望んでいないことを。
そう思い耽っていたとき、早坂さんがいきなり祐の顔を掴み、その言葉を聞いた。
「えっ…こっ…告白って……!!。
た、確かにどうにかなってしまうかも知れませんが相手の気持ちを考えないで告白なんておごがましいですし、もし葛城さんに好きな人がいたらそれこそ正に迷惑ですし………」
祐は自分でも驚くぐらい早口を言い、
「それに…早坂さんと話して…大分気持ちが収まりました……。
告白は早いと思いますが…今なら皆さんと暮らせそうです…」
そう落ち着いた気持ちで言った。
「ふふっ、よかった。ま、告白うんぬんは気持ちが整理できたら自分でしちゃえばいいし。
顔を真っ赤にしている風里くんの様子が面白い。
「それじゃあ水汲みにいくから、祐くんも付き合ってくれる?」
そう言って、ベースにバケツを取りにいこうとして、振り返る。
「これからよろしくね、祐くん!!」
【
>>291 風里さん、お疲れ様でした。稗田さんのイベントもありますので
あとはそちらのレスで締めという事にして下さい】
「顔を真っ赤の俺って……」
なんだか遊ばれているような気がするが、気分は妙に清々しかった。
こんな気持ちは久しぶりだった。
「水汲みですね、分かりました。手伝います。
あ…でも葛城さんを探さないと……」
そんな事で、祐は少しずつ、確実に自分を解き放っていった。
【はい、早坂さんお疲れ様です。】
【それでは、次のかた、ドゾー。ダラダラヤってすいませんでした】
島の森の中。
鬱蒼と茂った木々の間から差し込む光は、いつもより心許ない。
あまり遅くまでかかると、雨になるかもしれない。
「少し、今日は天気が悪いが……晴れの日よりは、こういう日の方が狩りには向いているな」
落葉のない木々の間を踏み締めながら、空を見て呟く。
「紗夜、大丈夫か? もう少ししたら、罠を設置できそうな空き地に着くぞ」
後ろから着いて来る紗夜を気遣って、歩幅を少し緩めながら歩く。
先日二人で作製した罠を持って、ここまで来ていた。
罠を利用した狩りを試してみるためだ。
今までは、ヒースと共に狩ったり、待ち伏せによる狩りが多かったため、
俺にとっても、新しい試みになる。
やがて、森の中に少し拓けた場所が見えてきた。
「私は大丈夫だよ、お兄ちゃん」
笑顔を真に向ける。
「なんか曇ってきちゃったね…、雨が降らなければいいけど…」
しばらくして空き地に着いた。
「じゃあ、あの辺りかな?」
そう言って、空き地の真ん中を指差した。
笑顔を向けられ、微笑を返す。
しかし、今日の紗夜の服装は、いつにもまして似合っている気がする。
彼女の高校生という歳を改めて実感してしまった。
「分かった。よし、ここだな」
紗夜に示された場所に以前簡易トイレを建設する際に使った
木製のシャベルを差し込んでいく。
道具があるというのは、便利なものだ。
日陰で湿った土なので、砂浜程ではないが、然程力を入れなくても掘っていける。
「どれくらいの穴を掘ればいいだろうか?」
紗夜に訊ねる。
「そうですね〜…」
うーん、と少し考える。
「む〜…」
さらに考える。
「みむ〜…」
…どうやら難しい計算をしているらしい…。
「!」
計算が終わった。
「45cmくらいでしょうか?」
……。
腕の長さくらい、とか足の長さくらい、という答えを期待していたものだから、
思わず、面食らってしまう。
「ず、随分細かいな……よし、じゃあ、これくらいでいいか。
獲物は何を対象にしたんだ…?」
掘り下げた穴を整え、準備を終えた。
その上に前に言われたように、蔓と枝を編み上げたものを敷いた。
「葉は……どういうのを使う?」
南国では、結構大きな葉が多い。
土を上からかぶせる事を考えても、大きめのものが良いだろうが。
とにかく、罠の設置に関しては、紗夜の領分だ。
彼女の意見を尊重する事にする。
「獲物は…、猪か鹿を想定したんですけど…」
でも、今更ながら深すぎるかもと思ってしまう。
「葉は…、大きい葉とかがあれば…」
「ふむ……まあ、いいだろう。じゃあ、獲物はその辺りを狙う事にするか」
南国でよく見られるココヤシの葉を置き、その上に土を埋め合わせた。
「これでいいだろうか……?」
作った者たちには、判別がつくような罠だ。
だが、あまり埋め立てすぎると、中に動物が落ちるまい…。
結構、兼ね合いが難しいものだ。
「大丈夫そうです、じゃあ隠れて様子を見ましょう」
そして真の手を引いて、茂みに隠れる。
「何がかかるかな…?」
「うむ……」
紗夜にならって、暫く身を潜める。
(うまくかかってくれればよいが…)
【かかる獲物は、紗夜さんが決めていいですよ】
「……」
待つこと10分、何かが来る気配はない。
「今日はダメでしょうか?」
その時、向こう側の茂みが揺れた。
「え!?」
そこには予想もしてなかった生物が出てきた。
「うそ…、熊!?」
熊が出た、しかもその手には蜂蜜が滴る蜂の巣もあった。
「あわわわわ…、どうしよう、お兄ちゃん」
その間も熊は落し穴に近づいていく。
……。
「おいおい……」
幾ら何でも、あれは無理だろう。
掘った穴は45cm。
熊の片足を挫くのが関の山だ。
その後どうなるかは……推して知るべし。
「ヒースがいれば、まだ……くそっ」
何とか、この場から気付かれない内に逃げるしかない。
指先でそう紗夜に伝えると、その場からじりじりと退がるように後退した。
……が。
熊が鼻先をひくつかせ、急にこちら側を見た。
……嘘だろ?
真に合図を見て、その場から退く。
しかし熊にこちらを見られて恐くなり、真に寄り添う。
そして小声で、
「お兄ちゃん、前に渡した拳銃は、持ってないの?」
そう問い掛けた。
「持っている……しかし……」
この口径の拳銃で熊を撃っても、恐らく止められない。
動物の生命力というのは侮れない。
ライフルで狙撃して、その後熊に撲殺されたという話もある。
「下手に刺激する方がダメだ。とにかく、熊から目を逸らさずにこの場を去るしかない」
紗夜を安心させるように肩を抱くと、じりじり、と下がっていく。
だが……。
俺は一つ、大きなミスを冒していた。
熊との事に気を取られる余り、背後の事に気付いてなかったのだ。
足許から、急に感覚が抜け落ちる。
気付いた時には、俺は紗夜の身体を抱いたまま、落下していた。
(崖…!)
眼下10mくらいのところに水が見えた。
考える間もなく、紗夜の身体を抱き締め、落下の衝撃に備えた……。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
落ちている、その事実があの時の恐怖を甦らせた。
しかし、真に抱きしめられているためか、その恐怖は和らいでいた。
そして二人は…、
ザッパーーーーーン!!!
水の中に落ちた。
【ちょとお風呂入ってきます】
腕の中で悲鳴をあげる紗夜をしっかりと抱き締めたまま、水の中へと落下する……。
ごぼり、と耳の中を冒す水の勢い。
体中を刺す、冷たい水の感覚。
更に、背中と、左脚を何かが引き裂く感触。
思ったより、川が浅かったのか、それとも、重みで底に到達してしまったのか。
痛みを感じるよりも、腕の中の紗夜の事が気がかりだった。
……だが、意思とは裏腹に、瞬間的に意識が遠退きかける。
【
>>307 いてらー。
えっと、この書き込みが奇数秒だったら稗田、
偶数秒だったら紗夜ちゃんが気絶、という事にさせて下さい。
いずれにしても、どちらかが気付いた時、そこは滝の側という事にします。
近くには、例の写真や鍵を見つけた洞窟があります。】
紗夜は白い空間にいた。
前も、後ろも、右も、左も、上も、下も…、
全てが白だった。
「こんにちは」
突然、どこからか声が聞こえた。
「あ〜、でもこの挨拶は不自然かな?」
そして何かが白い空間に出現した。
「やっほ」
「え…、私?」
そこにいたのはもう一人の紗夜だった。 「そう、私はあなた」
「なんで…?」
不思議な光景に、紗夜は混乱した。
「それより…、自分を心配しなさい。お兄ちゃん、心配してるよ」
【戻りました。これは気絶している紗夜の見た夢のようなものです】
ぼんやり、と目が覚めた。
陽はまだ空にある。
(ここは……)
打ち上げられたのは、あの洞窟の側だった。
助かったのか…。
そこで、紗夜の事を思い出す。
小柄な少女は、俺の近くでぐったりと、岸辺に寄りかかっていた。
背と脚に走る痛みを堪え、水を掻き分けて紗夜の側へと駆け寄る。
「紗夜……ッ!」
抱き起こすと、紗夜は気を失っていた。
慌てて、気道を確認し、耳をあてる。
(拙い……溺れたのか!?)
投身の記憶がそうさせたのか、少女の意識はなく、息が浅い。
躊躇う必要などなかった。
紗夜の口腔を指で開け、息を吹き込む。
二度、三度。
……やがて、紗夜は咳き込み、意識を取り戻した。
【
>>309 おかえりなさい。】
「ほ〜ら、早く行ってあげなさい」
「うん…、また、あなたに会える?」
「? 大丈夫よ、淋しくなったら夢の中で呼ぶから…、またね」
「うん! またね」
口に柔らかい物が当たった。
それが真の唇である事に気付くまで少し時間が掛かった。
気管にはいった水でむせながらも起き上がる。
「げほっ! こほっ! あ…、お兄…ちゃん…」
心配そうに自分を見る真を見て、
「お兄ちゃんも…、生きてる…、よかった…」
そう言った。
「……紗夜……良かった……」
安堵感から、蓄積された疲労と傷の痛みが身体を崩す。
「……ッぅ……」
じわり、と左脚から水面に紅いものが広がる。
だが……この程度ならば、傷は筋組織までは到達していない。
血の出方は派手だが…。
冷たい水の中にいると、体力を奪われていきそうだったので、水の中から這い上がる。
幸いな事に、背負っていたサックは無事だ。
上の方にあるものは濡れているかもしれないが、こんなものでも防水加工だ。
大体のものは使える筈。
確か、紗夜の薬や包帯とかも入っていたな…。
「お、お兄ちゃん!? 血が…」
水の中から岸へとあがり、傷の様子をみる。
(お兄ちゃん、私を庇って、こんな…)
真が怪我をしたのは自分のせいだと思い、サックから薬と包帯を取出し、応急処置を始める。
「少ししみるかもしれないけど、我慢して…くださいね」
「ああ……すまん」
消毒は染みたが、この位何という事もない。
大事なものを失う痛みに比べれば……。
手際よく処置をしていく紗夜を見て、心底ほっとしている自分がいた。
「ふう…、これでいいかな?」
応急処置が終わり、真の隣に座る。
「お兄ちゃん…、さっきはありがとう…、庇ってくれて…」
そして、
「ねえ…、お兄ちゃん、目、瞑って…」
「ありがとう、紗夜」
応急処置のお陰か、痛みも鈍い程度になっていた。
何より、血が止まったのは、やはり良かったのだろう。
感覚が少しずつ戻っている。
「庇ったなんて……俺こそ、不注意であんな事になって、紗夜を危険な目に合わせた……」
脳裏に悔恨が滲む。
どうして、あの時、背後を気に出来なかった?
爪が甘いんだ、俺は…。
と、紗夜が俺の隣に座った。
「……?」
何も考えず、紗夜の言葉に従って、目を閉じる。
目を瞑った真を真直ぐに見る。
トクン…、トクン…。
心音がどんどん早くなる。
「ん…ちゅ…」
紗夜は真と唇を重ねあわせた。
「……!?」
唇に触れた柔らかな感触に、思わず目を見開いてしまう。
頬を薄く染めた紗夜の顔が、すぐ傍にあった。
あまりの事に、身体がすぐに動かない。
【さっきの書き込み、爪>詰めorz】
「えへへ…」
顔を赤くして、真を見る。
「お兄ちゃん、本当にありがとう…。」
さらに抱きついて、
「お兄ちゃん、だ〜いすきッ!!」
そう言った。
「……あ、う、え……?」
大好き……って、え?
今の行動からして、Likeの方じゃなくて……Loveって事か?
思わず、傷の事も忘れて、呆然としてしまう。
だが……好意を告げられた、という事は俺も返す必要がある。
次第に落ち着いてきた頭で、そう思った。
俺は……
少しの間、考えた。
島に来てからのこと。
島に来る前のこと。
紗夜のこと。
そうだ……
ずっと、向き合う事を避けていたのかもしれない。
年齢や時間、色々な事を気にして。
「……俺も……紗夜の事が大好きだよ」
そう言って、抱きついた紗夜の顎を少し持ち上げ、静かに、再度唇を重ねた。
「ん…」
二人は唇を重ねる。
しばらくすると、曇っていた空から雨が降りだした。
「あ…、降りだしちゃいましたね…」
そして真を立たせ、怪我をしている足側に移動し、真を支える。
「お兄ちゃん、帰ろう。風邪ひく前に…」
「……いや、どうもこの雨は地雨になりそうだ」
雲間から降る雨を見ると、間違いない。
「この近く……洞窟があるはずだが……」
キャンプまで濡れて戻るのと、野宿状態になるのと、どっちがマシだろうか…?
【
>>321 終わりにします? とりあえず、まだ先も考えてなくはないですが(笑】
「じゃあ、洞窟で雨宿りしてから帰る?」
方向を変え。
「ところで…どっち?」
そう聞いた。
【お好きなほうで〜】
「ああ……こっちだ」
滝裏の洞窟。
紗夜を伴い、洞窟へと入る。
濡れた身体にはヒヤリとした空気はきついが、前の時のように火を熾せばいいだろう。
「少し、待っていてくれな……」
震える手で火を熾こす。
時間はかかったが、何とか橙色の灯りで洞窟内を灯す事が出来た。
【
>>323 というか、大丈夫ですか?(汗】
明るくなった洞窟で、真の隣にぴたりと寄り添う。
「こうすれば温かいですよね」
さらに真の手を取り、暖めようとする。
【
>>324 なんか携帯の調子が悪くて…】
「ああ……そうだな」
空いた手でサックを探り、タオルを取り出す。
幸い、然程濡れてはいなかった。
「その……服は脱いで乾かしておいた方がいい。
濡れたまま着ていると、身体が冷たくなるぞ。
……いや、その俺は後ろ向いているからな、うん」
そう言って、背中を向けて、タオルを渡す。
大きなタオルが残っていて助かった……。
が、これはこれで、俺の理性を破壊しそうなものを見る事になりそうだ……。
【
>>325 うーん、では、ここで凍結しておきましょうか……?
続きは明日以降後日という事で。ちょっと私も眠くなってきましたし(苦笑】
【凍結しますー。】
328 :
島情報の更新 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/08(土) 08:33:31 ID:/linGVYd
【今日の島の情報】 天気:明け方は雨。昼前から晴れの模様。夜は快晴(満月)。
・砂浜(北。洞窟が点在、魚の釣れる磯あり)、砂浜(東)、崖壁(北東)、
森、平野、川、火山(風穴あり)、滝(裏手に洞窟)、飛行機墜落現場(旧・森の中)、
飛行機墜落現場(新・火山付近)がある。
・何故か言語が違っていても会話可能。
・海流の関係で手漕ぎボートなどで島から出ることはできない。
・色々と漂流物が流れ着いてくる
・人の住んでいる島が近くにあるかもしれない?
・原住民がいる?
【確認されている島の主な住人】
@早坂 真澄:日本人、女性、18歳。
@静宮 紗夜:日本人、女性、16歳。
@ケイ:国籍不明、男性、20歳前後?
@稗田 真:日本人、男性、26歳。
@ジェシカ・葛城:アメリカ人、女性、17歳。
風里 祐:日本人、男性、17歳。
高杉 綾人:日本人、男性、15歳。
板垣 晃:日本人、男性、22歳。
宮沢 京平:日本人、男性、28歳。
長谷川 天進: 日本人、男性、20歳。
橘 優燈:日本人、女性、16歳。
中園 晶:日本人、女性、24歳。
【丸番は文明レベルを、無印はレベル0を示しています。】
【スレ参加者の皆さん、今日もよろしくお願いします。
ROM、または一見の皆さん、どうぞ気軽にご参加下さい。この情報欄は毎日ageさせて頂きます】
329 :
文明レベル・技能・アイテム ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/08(土) 08:34:31 ID:/linGVYd
【現在の文明レベル】
レベル:1
【主な作成可能アイテム・施設】
>>174を参照。
【文明レベル2への条件:早坂ベースの初期メンバー】
未踏地域の探索×3(イベントロール必須)
農園、地引き網、やな、杭付き落とし穴のうち2種(宣言後、各75レスで完成)
焼き窯×1(宣言後、75レスで完成)
糸紡ぎ機×1(宣言後、50レスで完成)
【文明レベル1への条件:それ以外の住人の皆様】
簡易トイレ×1(作成宣言後、50レスで完成)
かまど×1(作成宣言後、50レスで完成)
【一般技能】
>>174を参照。
【技能トレードについて】
同じベースで生活している場合、同居者のスキルを使用することが可能です。
ただし一時的なものなので探索等で一人になった場合は使用不能です。
他者のスキルを取得したい場合はアクション、イベント内で宣言後、200レスで取得できるものとします。
【アイテムについて】
検討の結果、アイテムに関しては参加者の自由裁量とします。作成に関しても同様です(常識の範囲で必要な材料を決めて下さい)。
アイテムが多くなってきた場合は忘れないようにメモ帳にプロフと一緒にコピペしておくといいですよ。
あと、「このアイテムどこで入手できますか?」といった質問は会議室の方でGMにどうぞ
330 :
1行アクション・会議室・イベント予約 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/08(土) 08:43:58 ID:/linGVYd
【アクション結果】
>>272 橘さん:砂浜で壊れたゴムボートを発見。
【南国会議室】
>>1にもあります通り、待機、イベント予約用のスレとして『無人島サバイバル日記 南国会議室』を
建ててあります。本スレの待機、イベント予約をしたい方は会議室へどうぞ。
【本日開催予定のイベント】
主催者:橘さん
【日時】10/8(土)14:00〜
【ロール】???
【キャラ】橘優燈、長谷川天進
【
>>873からの続きです】
少女は思いを寄せる男性のいる場所を目指して走っていた。
「はぁ、はぁ…」
少し息が切れてきた。そんな矢先に新しい道具を作り始めていた青年を見つけた。
「あ…、進さーん!」
少女は青年に手を振りながら呼び掛けた。
男は漂流物から見つけた壊れた机を先日拾った大工道具で修理をしていた。
トントントン…
修理に集中して数時間経ち、聞き覚えのある少女の声が聞こえた。
「ん…?あれは…優燈ちゃん…。あんなに急いでどうしたんだ?まぁいいか、どうしたー!?」
手を振る少女に天進も手を振って応じた。
333 :
橘優燈 ◆CfaefuuTtY :2005/10/08(土) 11:25:19 ID:Rl6WfekU
優しそうに手を振り応じてくれた男性に少女はさらに走るスピードを上げ、飛び付いた。
「進さん!会いたかったぁ!」
少女は男性に抱き着くなり、胸に顔を寄せて泣き始めた。
「進さん…」
「おわっ!?」
走って飛び付いてきた橘さんをしっかり抱きしめ倒れないように受け止める。
「ゆ、優燈ちゃん…?どうした?なんかあったか?」
泣き始めた橘さんの頭を優しく撫でながら問う。
【橘さん、
>>273ですよ!】
「ぐす…ごめんなさいぃ…なんだか、大勢の人を見てたら…、急に胸が苦しくなってきて…」
頭を撫でられ、落ち着いたか途切れ途切れに呟く。
「わ、わたし…う、ううっ…!」
優燈は落ち着いた瞬間、胸を押さえ苦しみ始めた。
【あわわ…すいません!】
「な…?優燈ちゃん!大丈夫か!?
苦しみ始めた橘さんを抱いて小屋まで連れて行き、改造したソファーに寝かす。
「優ちゃん!優ちゃん!大丈夫か!?」
橘さんの手を握り呼ぶ。
【Hシーンはだめですか?】
手を強く握り心配する天進に微笑みかける。
「エヘヘ…、本当に胸が苦しくなるなんて…はぁ、わたし…バカですね…」
【あまり時間がないですので…】
無理に笑顔を作る橘さんを見て天進は動揺した。
何もできない自分を悔しいとさえ思った。
「何言ってんだよ…。俺だって、寂しい時があるさ…。でも…俺は君がいるからこそ生きていけるんだよ?」
頬を優しく撫で
「チュ…」
「あっ…」
キスをされ、優燈は恥ずかしくなったか頬を赤らめた。
「嬉しい…、わたしも進さんがいないと生きて…いけない…から…」
眠気に襲われたか優燈はそのまま眠りについた。
「寝ちゃったか…。優燈…、なぁ、優香?優燈は…優燈は死なないよな?きっと…」
優燈の手を握りながら呟くとあることに気付いた。
無防備な格好で眠る優燈を見て、しなやかな体、かわいらしい顔に引き付けられ「優燈を…」と…
「…!!俺は何してんだ!くっ!」
慌てて小屋から飛び出し、長谷川は海を見て嘆いた。
「運命ってなんなんだ…?」
【今日はここまでですかね?】
優燈は眠ってはいなかった。
天進が部屋から出ていく姿を見て優燈は一言呟いた。
「いくじなし…」
【今日は予定より早くてすいませんでした!Hシーンもなくて…(泣、本当、ありがとうございます!】
【お疲れ様でした。気にしてないので安心を…、時間があれば少し会議スレに行きませんか?】
【はい!わかりました!】
- 板垣 晃が行方不明になりました、脱出したかそれとも他の理由かは判りません -
【と言う事で脱落します、残った方は頑張ってください】
【
>>326の続きです】
「は、はい…///」
真からタオルを受け取り、「は、恥ずかしいですから…、その…、できれば見ないでくださいね…」
真の後ろで濡れた服を脱いでいく。
下着も取って火の近くに干す。
「よい、しょ…」
そして身体にバスタオルを巻いた。
「あの…、もういいですよ…」
「ああ……」
……言われて振り向いたが、やっぱり危険な光景だった。
制服の時と比べて、露出が大幅に変わったわけではないはずだが、
やはり目のやり場に困る。
好意を告げられた後ならば、尚更だ。
「参ったね……どうにも」
頬を掻き、苦笑いするしかない。
とりあえず、自分もジャケットとシャツは脱いで干しておく。
そして、小さいタオルで、ざっと身体を拭く。
「ふぅ……」
それからしばらく経ち、雨はいよいよ本降りになってきた。
ゴロゴロゴロ…、
どうやら雷雨になっているらしい。
ピカッ!!
雷光が走り、
ドゴオォォォォン……
雷音が轟く。
「きゃうっ!」
雷が恐いのか、紗夜は真の腕にくっついた。
恐さからか、紗夜本人は自分の胸が真の腕に当たっている事に気付いていない。
どこからか、
メキメキ、バキバキ、ズーーーーーン…。
と木の倒れる音が聞こえた。
「こ、恐いよぉ…」
「雷鳴が……いよいよ本降りか……やはり戻らなくて正解だったな」
外では滝なのか雨なのか分からないような音の中、雷鳴と稲光が走る。
紗夜が驚いたのか、俺の傍にくっつく。
……というか、柔らかいものが当たっている。
い、いかん。理性が……。
木が倒れる音と共に、
「恐いよぉ……」
という紗夜の擦れたような声。
俺は、ゆっくりと紗夜の身体を引き寄せた。
「大丈夫だ……俺がいる」
そして、静かに紗夜の髪に顔を埋めた。
落ち着かせるように、ゆっくりと、引き寄せた手で紗夜の髪を梳く。
「紗夜の髪は……いい匂いがするな……」
「えへへ…///」
真の言葉に安心して、寄り掛かる。
髪を梳かれて照れながら、
「私も、お兄ちゃんの匂い…、大好き…///」
そう言った。
「紗夜……」
寄り掛かる少女の言葉に、感じた事のない温かみが胸を満たす気がした。
静かに、俺は髪に埋めた顔を耳朶、首筋へと下ろしていく。
もう……止まれない。
「俺は……お前が欲しい」
囁くように、耳元で呟き、その身体を確かめるように抱き締めた。
「え…?」
真の言葉に少し戸惑う。
「いい…ですよ…、でも、そのかわり…」
照れながら、
「や…優しく…、してください…」
なんとかそれだけを言い、バスタオルを取った。
「……ああ、分かっている……。綺麗だよ、紗夜」
少し、戸惑った表情の紗夜に、早まっただろうか、という想いも脳裏を過ぎった。
だが、想いを寄せられ、自分も想いを告げた相手と寄り添う時に、下手な言い訳などしたくなかった。
紗夜の裸身を抱き寄せ、恐れを和らげるかのようにその髪を梳き、唇を重ねる。
紗夜がとったバスタオルは身体を冷やさないように抱き寄せた紗夜の上から覆うようにかけてやる。
熱を帯びた自分の身体と紗夜の体温が、タオルの中にくるまれて暖かさが増した。
「これで……寒くはないよな」
タオルの中で横抱きにするような姿勢で、まだ幼さの残る双丘に軽く指先を這わせていく。
まるで、こわれものを扱うように、その指先一つ一つに紗夜への想いを込めて。
「うれしい…、ん…」
真に抱かれながらキスを交わす。
「寒くないよ…。お兄ちゃんの身体、あったかぁい…」
本当に嬉しそうに、微笑む。
胸に優しく触れられ、
「あぅん! はう…、あ…」
声が艶っぽくなっていく。
「お兄ちゃん…、気持ちいい…、いいよぉ…」
紗夜のあげる可愛らしい声に、心のわだかまりが溶けていく。
愛おしさと同時に、この少女に喜びを与えてやれる事が、自分の存在を感じさせた。
「紗夜が必要としてくれるなら……俺はいつでも、俺でいられる……」
少し謎めいた言葉を呟きながら、胸の先端を口先でついばむ。
そして、うっすらと汗の浮いた太股に、掌を擦り込むように這わせた。
この少女の華奢な身体、発する言葉、向けられる想い。
それら総てに応えるべく、少女の身体からゆっくりと、
恐れを和らげつつも、快楽の糸を手繰り寄せていく。
もう、外の雨音も雷鳴も、気にはならなかった。
「はぁ…、あぅ…ふわ…」
真の愛撫の気持ち良さに反応し、上気する。
それだけでは足りなくなってきたのか、
「お兄…、ちゃん…ここも…、触って…」
真の右手を陰唇に誘う。
「ん……」
紗夜に促され、敢えて触れずにいた部分へと指先を滑り込ませていく。
既に、紗夜の陰部は潤滑油を発しており、指は抵抗なくその周囲を改める事が出来た。
人差し指で陰核の部分に触れるか触れないかの微妙な動きでなぞりながら、
中指と薬指でその下の陰唇部の周囲を舐っていく。
少女の秘めた部分に触れている背徳感に流されないよう、
ただ、紗夜の事だけを想い、行為を続けた。
「はぅっ…、う…あ…ふぁぁっ!」
甘い嬌声をあげ、だんだんと淫らになっていく。
しかし、一番敏感なところに触れられないためか、
「お兄ちゃ…んっ…、せ、切ない…よぅ…、はぅ…、触っ…て…くださ…い…」
そう懇願する。
「……分かった……そんな顔をするな。」
指先を陰唇の中に少しずつ挿入していく。
痛みを感じさせないように、細心の注意を払いながら。
一関節程埋められたところで、その中を解していく。
円を描くように、そして、膣壁をなぞるように。
そして、陰核を包む部分を人差し指と親指で弄り始める。
そこで、陰部への攻めに集中し過ぎていた事に気付き、
左腕で紗夜の上半身を起こし、その頬に優しく口付けをした。
そして、荒い息をつくその唇に自分の唇を重ね、舌先で口腔を舐る。
その間も、陰部への攻めはゆっくりと、だがしっかりと続ける。
密着した身体を一筋の汗が伝う。
その流れすらも、快楽の音となり得る、二人の空間があった。
「はぁぅっ!!」
陰部に指を挿れられ、さっきより大きな声をあげる。
「ああっ! 気持ちいい…です…ぅ…、あ…んむ…」
もう一度真と唇をあわせ、舌を絡ませあう。
「ん…ちゅ…、れる…、ん…、はぁ…ん…」
そして唇を離し、
「はぁあっ! 真さん…、私…もう…」
「あ、あ、あ…はひゃぁぁぁぁぁぁんっ!!!」
イッてしまった。
「……紗夜……」
身体を震わせて、登り詰めた彼女の身体をゆっくりと抱き起こす。
達した後の余韻に浸る少女の表情を、淫らではなく愛おしいと感じた。
「最後まででなくてもいい……が、俺のものも……扱ってくれるか?」
既に、紗夜の嬌声が、俺のものに堅く血流を流れ込ませていた。
ジーンズ越しでもはっきりと、屹立しているのが分かる。
「はぁはぁ…はいぃ…」
そして真のズボンとトランクスを下ろし、優しく扱く。
「はぁ…はぁ…、気持ち…いい…ですか?」
確認するようにそう聞く。
「ん……っく……」
紗夜の掌から伝わる体温に、必要以上の快楽を感じる。
何かを恐れているのか、確認してくる紗夜の髪を優しく撫でた。
「そんな恐がらなくてもいい……紗夜の好きなように、俺を扱ってくれ。
俺は、紗夜のありのままを受け入れるから……」
そう言うと、屹立を扱かれる間も、紗夜の頬と髪を労わるように撫でていく。
「あ…、えへへ…///」
真に撫でられ嬉しくなる。
「好きに…、ですか? じゃあ…、し、失礼しますっ…!」
そして、
「はむ…、ん…、ちゅ…、れる…、ぷぁ…」
真のモノを舐め始めた。
「ん…、じゅる…、ちゅ…、んむぅ…」
「う、あ……?」
屹立が生暖かい感触に包まれ、急激に性感が増大した。
紗夜の唇と舌が、俺のモノを這うように舐り上げている…。
それだけで、一際血流がその部分に注ぎ込み始めたのを感じた。
意図する暇もなく、先端から何かが漏れ出す。
「気持ち……いいぞ、紗夜……」
自然、息も荒くなる。
(俺も……)
髪を梳いているだけでは飽き足らなくなってきてしまった。
僅かな間、紗夜を制止すると、彼女の両股の間に身体を割り込ませ、69の体勢になる。
まだ、絶頂の余韻の残るその部分に唇を密着させた。
じゅ……ぷ……ちゅちゅ……
淫猥な音を立てながら、その部分から愛液を舐め取っていく。
「んう!? ぷぁっ…、ま…ことさ…んっ!」
いきなり秘部を舐められ、びっくりするが、すぐに奉仕を再開する。
「はぁむ…、ちぅ…、ちゅ…、あぅんっ…ふぁ…、はむ…、ちゅる…」
舐めているうちに真のモノからカウパーが溢れてきた。
「ん…、こく…、ちゅる…、あはぁぅ…、んっ…、こく…」
真の与える刺激に感じつつも、溢れる先走りを飲んでいく。
「く……ふ……ぅあ……」
久しぶりの事だったので、強い刺激に期せず声が漏れてしまう。
正直なところ、紗夜の奉仕は予想以上に巧みだった。
的確な刺激を受けつつも、負けじと紗夜の陰核を舌をすぼめて吸い上げる。
子供じみた競争心もあったが、それ以上に紗夜の一所懸命に応えたい気が強かったのだ。
暫くの間、荒い息の音とお互いの秘所を舐るぴちゃ、くちゃ、という粘性を帯びた音が洞窟内に響く。
互いの身体も熱を帯び、汗が再び浮き上がっていた。
「もう……そろそろか……」
秘所を舐りながら、限界が近い事を紗夜に告げる。
「わ、わらひも…、もう…」
モノを口にくわえながら、そう告げる。
真と競うように手と口の速度を早めていく。
「ん! じゅる! ちゅ! ぷぁっ! はぁ…はぁ…、はむ! ん! ちゅぱ!」
徐々に絶頂が近づく。
「お兄…ちゃん、好きぃ…、大好きぃ…、あ、ひゃぁっ!」
そして…、
「ああっ! お兄ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
二度目の絶頂に達した。
じゅぱ……ぷちゅ……くちゃ…
唇から頬脇に滴る程に溢れる紗夜の愛液を舐めとりながら、
腰先に感じる電流のような快楽。
そして、紗夜が再び絶頂に達した直後。
「……ぅあ……紗夜ッ……!」
長い事、こういう事から遠ざかっていたためか、
強烈な快感と共に、亀頭先から強い射精を感じた。
二度、三度、と自分の中のものを吐き出していく、高揚感。
自分の身体が震えるのを感じた。
「あ…」
真の出した精液を顔に受ける。
少し口に入った。
「ん…、お兄ちゃんの…///」
顔を赤らめ、口の中の精液を飲み込む。
「ん…、こくん…、はぁ…」
【そろそろ〆ます?】
【すみません!ご飯落ちです!!】
「……あ、スマン……汚してしまったか……」
射精感に少し呆然とした倦怠感を覚えていたが、
紗夜を抱き起こし、タオルで顔を拭いてやる。
「……今日は、ここまでな。
もし、その……最後までする気になったらその時に言ってくれ」
歳のせいか、二度も三度もする気にはなれない。
むしろ、今は紗夜の身体を抱いて、少し休みたい気分だった。
「俺の欲求につき合わせてしまって……ごめんな。有難う、紗夜」
再度、バスタオルで二人の身体を覆うように包むと、
紗夜の唇に軽くキスをした。
【
>>369 そうですね。長い時間お疲れ様でした。外もう暗いし(苦笑。
このまま、一晩洞窟で休むという形式で、あと1レスずつくらいで締めましょう】
【
>>370 ごはんいてらー。
会議室で待機しておりますよ。】
「ん…」
真に汚れた顔を拭われる。
「お兄ちゃん…、うん、今度しよ…///」
顔を赤らめてそう言った。
そして、
「疲れ…ちゃったね…、もう…眠い…よ…」
「おやすみ…、お兄…ちゃ…」
紗夜はそのまま眠りに落ちていった…。
穏やかに寝息を立て始めた紗夜を抱き、微笑みを浮かべる。
優しくその髪を撫で付けると、火の傍で暖を求めた。
(……俺は、この娘をこれまで以上に護っていかなければならない……)
腕の中に感じる、吐息。
無人島というこの場所で、護るべきものを再認識した。
だが……。
俺は、この島から脱出するべきなのだろうか?
何を目指すべきなのだろうか?
少し、自問した後で、頭を振った。
それもまた、この娘と語っていけばいい事だ。
もう、一人で抱える問題じゃないのだから……。
外の雨はまだ降り頻っている。
今日は、ここで休んで、明日朝にキャンプへ戻る方が良さそうだ。
真は、腕の中の心地よい暖かさに包まれながら、まどろみの中へと誘われていった。
【お疲れ様でしたー!これにて、締めです。】
【1行アクション】
「とりあえず人間塩がなくちゃ生きられないから塩を作ろう。」
海水から塩をつくった。
雨上がりの砂浜へと、海岸で打ち上げられたロープの束を持って歩き出す。
この島に来て1ヶ月余り。けれど自分たちが住んでいるところ以外は、この島は
まだまだ謎が多い。
「よいしょっ、と。じゃ、綾人君、こっちの端もって」
綾人君に束ねたロープの端を渡す。ロープの長さは前もって測り、およそ100メートル
にしてある。
ロープを受け取るものの、怪訝そうな顔を向ける綾人君に言った。
「実はね、この島の地図を作ろうと思ってるの」
「はい、わかりました」
そういっていきなりつれてこられ自体が飲み込めず怪訝な表情をしている。
とりあえずロープを受けとり、
「いったいこのロープで何をするんですか?」
と何をするかわからず不思議そうな顔をして聞いた。
「まあ、地図といってもこの辺の海岸線をまずは紙に書いてみようと思ってね。ほら、」
と言って、腕時計についている方位磁針を綾人君に見せる。
やはり、脱出するのは難しいとなれば、この島に長期間暮らす事を覚悟しなければならないだろう。
それなら、簡単な物でも地図を作った方が便利なはずだ。
「やり方は簡単。綾人君がこれを持って、ロープが張るまで歩く。そしたら
私が磁石を見ながら方角と距離を紙に書く。OK? それじゃ、ヒース君と一緒にレッツゴー!!」
一緒についてきて、私の足元に腹ばいになっているヒース君にも、
「ヒース君、競争だよ、ゴー!!」
と、声をかける。さすが警察犬だけあって足は速い。あっという間に綾人君を
追い抜いて、砂浜の真ん中あたりまでたどり着いた。
「なるほど、確かに地図があれば情報の共有とかもしやすくなりますしね。」
そういって早坂の考えにうなずいて
「なら早速やりましょう。
まずはあっち側までロープが張るまで歩けばいいんですよね?」
最初のやる気の無さとは一転して、やる気を見せ地図作りに参加している。
「ヒース君と競争なんて聞いてなっ」
あっという間にヒースに追いぬかされても全力で走ったため息を切らしている。
「ロープ張りましたよ〜!!」
大声でロープが張れたことを早坂に伝える。
「あははは……オッケー!! んじゃ方角調べるからまっすぐ手を上げてねー!」
息をついている綾人君に大声で答える。
「ふむふむ……北北東やや北……こんな感じかな?」
パチンと腕時計の蓋を開けて磁針を調べる。
大体正確な方角を決めると、飛行機の残骸から回収した書類の裏に、
ボールペンで小指の幅ほどの直線を描いていく。
「オッケ!! もういいよー!」
綾人君に合図して自分はのんびりと、ロープを巻き取りながら歩いていく。
「あはは、最初から飛ばしすぎちゃったかな? 次からは歩いていいよ」
ヒース君にもアイコンタクト(?)してその旨を伝えた。
「ハァハァ・・・・・は〜い!わかりました!!」
そういって手をまっすぐあげる。
早坂がこちらにくると
「最初から飛ばしすぎですよ。
今度もこのロープが張るまで歩けばいいんですよね?」
そういうとヒースをつれてまた歩いていった
その作業を繰り返す事約50回……。
時折、磯や崖など歩けないところを避けながらの作業だったため、
大まかではあるが東海岸の砂浜から北東に突き出た岬までの海岸線が完成した。
始めた時に東にあった太陽はすでにやや西よりに傾いている。
「ふぅ……かれこれ6Kmくらい歩いたかな? そろそろ休憩しよっか?」
さすがにこれ以上続けての炎天下の作業はきつくなってくる。
岬の下にある、小さな砂浜に続く天然の石段を下りると、ロープの束を下ろす。
「んくっ、んくっ、んくっ、ぷはぁ〜っ! あ〜生き返った気分だわ♪」
竹筒に入っている水を飲むと、そのまま綾人君に渡す。
ヒース君は居心地がいいのか、少し離れたヤシの木の下で寝そべっていた。
【軽いエチロールも練習してみます?】
「ふぅ・・・・さすがに疲れたから休憩賛成です〜」
もうへとへとにになりだらしなく砂浜に身を投げ出す。
早坂が飲んだ水筒を渡されて
「あ、ありがとうございます。」
水を受け取り残った分の半分程度を飲み
「やっぱり一仕事の後の水は効きますね〜!」
【エチロールはもうちょい先伸ばしにしてもらっていいですか?】
【他のスレROMって勉強してから来ますんで】
「う〜ん、冷えたビールとかならもっといいんだけどね〜♪」
綾人君の隣に座り、海に向かって足を伸ばす。
「ふぅ……風が気持ちいいなァ……」
目を細め、海から吹いてくる潮風にあおられる髪を指で梳く。
考えてみたら、こんなゆっくりとした時間を過ごしたのはいつ以来だろうか。
ほんの少しだけ、
(まだ、帰りたくないな)
そんな気持ちになった。
「ねぇ、綾人君、もうベースでの生活には慣れた? ちょっと人数増えて手狭になってきてるけど…
あ、綾人君のせいじゃないからね!」
気持ちを切り替え、綾人君に質問してみる。
【了解です。頑張ってください】
「早坂さんってたまにおじさんくさくなりますよね」
そういってカラカラと笑う
「本当に風が気持ち良いですよね〜。
もう流されてここに来て最初は帰りたいと思ったけど・・・
なんかずっと居ても良いかなって思えてきました。」
そういって綾人も足を伸ばし、傍らに居るヒースをなでた
「ベースの生活にはなれたんですけど・・・・
寝る場所が硬いのがちょっと嫌ですよね・・・・朝起きると背中が痛くて」
そういって冗談っぽく笑う
【あい、了解です】
「む〜、こんなうら若き乙女を捕まえて『オジサン』はないでしょ〜?」
こぶしを振り上げて綾人君を叩く真似をした。
「ずっと、か……」
つぶやいて、空と海の境い目を眺める。
今までの生活を捨てるということ。
友達と、家族と二度と会えないということ。
18年間の思い出だって、この島で生活していくうちに風化して、
この群青の海から吹く風と一つになってしまう。
それでいいのか、悪いのか。今の私にはまだ決められないし、決めたくはない。
気付くと、綾人君の笑顔が目の前にあった。
「え、あ、寝る場所? そっか……やっぱ藁布団じゃまだ固さが残るもんね。
こんどハンモックでも作ろっか」
意識を引き戻し、笑顔で綾人君に答える。
笑顔で。
今は、笑ってられるだけでいい。笑い合えるなら、やっていける。
そう思っている私がいた。
「実際・・・・今の生活に満足してるわけじゃないし帰れるなら帰りたい・・・・
けど帰れないならここで暮らすのも悪くないなって思って。変なこと言っちゃってますね。」
早坂の微妙な空気の変かに気がつきフォローを居れるように言う。
「それじゃあ今日はもうそろそろ帰りましょうか。
日も暮れてきたし夜になる前に戻っちゃった方が安全ですからね。」
そういって立ちあがり、ヒース君をつれて歩いて行った
「そだね、アタシもここはいい所だと思うよ。もし帰れたら…また来たいな」
立ち上がってジーンズについた砂を払い、濃紺から浅葱色、橙へと変わりつつある
空を見上げる。
「綺麗だね……」
しばらく立ち尽くしたまま、暮れていく空を見つめると踵を返して
ベースに戻る綾人君の後を追った。
【深夜までお疲れ様です。これで締めにするか1レス付けるかはそちらにお任せします】
【じゃあこれで締めということで】
【一行アクション】
「良い月夜だな…んっ?。
さっき、向こうに人がいたような…?」
原住民の存在が浮かび上がりました(スーの存在の確認)。
スーとは会議スレその2に参照。
【名前】由良月 慧奈(ゆらつき えな)
【年齢】22
【性別】女性
【国籍】日本
【容姿】177cm/49kg、B89/W54/H85
黒瞳で線が細めな顔つき、肩まで伸ばした茶髪をゴムで束ねている。
服装は白衣、下には青いTシャツを着ている。
【性格】物静かで控えめ、人見知りはあまりしない。
【技能】医療・看護知識、護身術。
【島に来た理由】とある船舶に乗船していた医療スタッフの一人。
大津波で船が沈没してしまい、海へ投げ出されるが幸いにもこの島へ流れ着く。
【NGプレイ】スカやグロ・猟奇など。
【初めまして、参加希望です】
【また後ほど改めて来てみますね…よろしくお願いします】
【名前】スー
【年齢】15
【性別】♀
【国籍】不明
【容姿】151cm42kg B80W54H79
胸を越す長さの淡い金髪・碧眼に褐色の肌。裾が擦りきれた白いノースリワンピースの上から草木染めの布をパレオのように腰に巻いている。全体的に華奢に見えて、しなやかな肢体。
【性格】警戒心が非常に強く、未知のものには臆病。
慣れると意外に従順…?
えちに関しては、教える者がいなかった為に知識は皆無に近い。
【技能】探索、狩猟、島の動植物に関しての知識
【島に来た理由】漂流者達より以前から
記憶の限りはこの島で生活しているが、詳細は不明)
【キャンプ地(住居)】北側の森の奥まった場所にある、ごく小規模の集落跡。その中の朽ちかけた家屋のひとつに独りで暮らしている。
【NGプレイ】猟奇系
【備考】幼少のあるときを境にして他人と言葉を交わす機会が殆ど無かった為、初期段階では理解できる言葉は限られいる。会話はカタコト。
【改めてこちらに。拙い点も多々あると思いますが…
どうかよろしくお願いします】
>>390【おぉ〜。伏線張り感謝です】
>>391【あ。待望の医療技能持ちですね〜】
【初参加の方がいらして何だか心強い…
よろしくお願いします】
【名前】じんぐうじ せいりゅう
【性別】女
【身長】173cm
【スリーサイズ】B:87、W:55、H:83
【容姿】髪形:ロング、服装:黒いスーツ+ミニスカと典型的なキャリアウーマンの格好、特徴:特異体質で髪と眼が蒼色
【国籍】日本:北海道
【技能】医療、家事、科学
【キャンプ地】?
【NGプレイ】スカトロ系
【性格】男のような口調、人を見下す、毒舌、自分の気に入った者なら世話を焼いたりする女性的一面が…
【その他】男のような名前と性格は親から男として育てられたため…
東大医学部卒で大学病院で期待の医者であったが、友人の失敗の罪が自分に着せられ辞職。
その後は大学教授の勧めで会社に入社しで優秀なキャリアウーマンになるが物足りなさを感じる。
外国への出張の途中、気分転換でフェリーに乗るも沈没…
気付けば見知らぬ島に…
プロフ貼り忘れ
【年齢】27
女は優秀という名の道を進んできた…
例え、挫折があり道を踏み外しそうになろうが自力で立て直していた。
違う。
経歴は優秀であろうが本人自体は道から離れてしまってるかもかもしれない。
考えすぎかもしれない…
期待しすぎかも…
経歴以外では何度もチャンスを逃してきた。
397 :
島情報の更新 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/09(日) 15:09:28 ID:tR+k4zeR
【今日の島の情報】 天気:午前、午後を通じて快晴。夕方に雷を伴う夕立あり。
・砂浜(北。洞窟が点在、魚の釣れる磯あり)、砂浜(東)、崖壁(北東)、
森、平野、川、火山(風穴あり)、滝(裏手に洞窟)、飛行機墜落現場(旧・森の中)、
飛行機墜落現場(新・火山付近)がある。
・何故か言語が違っていても会話可能。
・海流の関係で手漕ぎボートなどで島から出ることはできない。
・色々と漂流物が流れ着いてくる
・人の住んでいる島が近くにあるかもしれない?
・原住民がいる?
【確認されている島の主な住人】
@早坂 真澄:日本人、女性、18歳。
@静宮 紗夜:日本人、女性、16歳。
@ケイ:国籍不明、男性、20歳前後?
@稗田 真:日本人、男性、26歳。
@ジェシカ・葛城:アメリカ人、女性、17歳。
風里 祐:日本人、男性、17歳。
高杉 綾人:日本人、男性、15歳。
宮沢 京平:日本人、男性、28歳。
長谷川 天進: 日本人、男性、20歳。
橘 優燈:日本人、女性、16歳。
中園 晶:日本人、女性、24歳。
【丸番は文明レベルを、無印はレベル0を示しています。】
【スレ参加者の皆さん、今日もよろしくお願いします。
ROM、または一見の皆さん、どうぞ気軽にご参加下さい。この情報欄は毎日ageさせて頂きます】
398 :
文明レベル・技能・アイテム ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/09(日) 15:13:32 ID:tR+k4zeR
【現在の文明レベル】
レベル:1
【主な作成可能アイテム・施設】
>>174を参照。
【文明レベル2への条件:早坂ベースの初期メンバー】
未踏地域の探索×3(イベントロール必須)
農園、地引き網、やな、杭付き落とし穴のうち2種(宣言後、各75レスで完成)
焼き窯×1(宣言後、75レスで完成)
糸紡ぎ機×1(宣言後、50レスで完成)
【文明レベル1への条件:それ以外の住人の皆様】
簡易トイレ×1(作成宣言後、50レスで完成)
かまど×1(作成宣言後、50レスで完成)
【一般技能】
>>174を参照。
【技能トレードについて】
同じベースで生活している場合、同居者のスキルを使用することが可能です。
ただし一時的なものなので探索等で一人になった場合は使用不能です。
他者のスキルを取得したい場合はアクション、イベント内で宣言後、200レスで取得できるものとします。
【アイテムについて】
検討の結果、アイテムに関しては参加者の自由裁量とします。作成に関しても同様です(常識の範囲で必要な材料を決めて下さい)。
アイテムが多くなってきた場合は忘れないようにメモ帳にプロフと一緒にコピペしておくといいですよ。
あと、「このアイテムどこで入手できますか?」といった質問は会議室の方でGMにどうぞ
399 :
1行アクション・会議室・イベント予約 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/09(日) 15:18:15 ID:tR+k4zeR
【アクション結果】
なし
【南国会議室】
>>1にもあります通り、待機、イベント予約用のスレとして『無人島サバイバル日記 南国会議室』を
建ててあります。本スレの待機、イベント予約をしたい方は会議室へどうぞ。
【本日開催予定のイベント】
なし
今日も機影のひとつすら見えない。
大破した機体を中心に円を描くように行動すること数日。
捜索の手が伸ばされていることを念じながら、
暇さえあれば青い空を見上げていた。
森と茂みの狭間は、いやに静かだった。
ここに潜んでどれくらい経つだろうか。
無意識に、羽織ったシャツの襟元を掻き合わせる。
つんと刺激的な臭いが立った気がして、我に帰った。
機を発見した翌日、再び立ち寄ってみると、
内部は凄惨な様相を呈していた。
立ちのぼる腐臭。
いつの間にか集まり寄ってきた死肉喰らいの小動物や蟲たち。
保存食でも得られないかと、ギャレーのコンテナの一つを引き出してみた。
ぎしぎしと音を立てて、棚と言う棚からこぼれ落ちてくる無数の蟲。
腕を伝って這い登ってくるそれらを払いながら、
シャツの裾で鼻と口を覆い、飛び出した。
その足で川に向かい、まだ日中なのも構わず全裸で飛び込んだ。
乾くまでの時間も考えず、脱いだ服も全て水に突っ込み、
飛沫を立てて何度も何度も振り回す。
皮膚の奥深くにまで臭いが染み付いたかのように。
気がつけば赤くひりつくまで体中をこすり続けていた。
不意に腹の奥から酸っぱいものがこみあげてくる。
逆らえずに全て吐き出したあと、
やっと自分の体が細かく震えていることに気付く。
水の中に長くいて冷えただけではない、とも。
重くもつれる足をなんとか動かして岸まで辿り着き、
陽に照らされて暖かく乾いた岩の上にぐったりと横たわる。
「……こんな所で、死んでたまるか…」
「赤の他人に強いられて、誰にも見つけられず、食い荒らされて…」
必ず生きて帰ってやる、と口の中で呟いてから立ち上がる。
先ほどまでは捉えられなかった生き物たちの気配が、
今では煩いくらいに自分を押し包んでいた。
まばらな木立ちの向こうには、白いジュラルミンの棺桶。
辺りは暗くなり始めていた。
今夜を過ごすための寝床を探しに、歩き出す。
大切な者との日々…
葛藤や迷い、そして苦しみを乗り越えた末にようやく掴んだ、当たり前の日常、それがなによりも大切だった…
危機の瞬間、幸せではない
「私は…、私はなぜ…」
唐突に終わりを告げた日常…、必ず終わりが来るとしても酷い結末…
男は台座に腰を下ろし、ぼんやりと輝く月が映る海を見た
「大切な者を失った後の日々は…果たして必要なのか…?」
「ん…ここは…?」
女は目を醒ます、視界には碧く、眩しく照らす太陽…
「なるほど…どうやらわたしは夢を見ているみたいだな。」
女は体を起こし、周りを見渡すなりポツリと嘆いた。しかし、よくよく思い返せばフェリーが沈没したこと、全身が濡れて寒気を感じること…、女の顔は青ざめた。
「も、もしかして…いたっ!これは…、夢じゃない!!嘘だろ!?」
頬をつねり痛みを感じると夢ではないことがわかった。
【
>>404 >>405 すみません〜。続きなさるおつもりでしたら、
ちょっと、会議室68の雑談所へ来ていただけますか…?】
>>406 今日は一文で終わろうかと思ったのですが…丁寧にありがとうございます。
【あの……由良月さんいらっしゃいます?】
闇が落ちた海原を進む一隻の観測船。
それは、近海の水質検査や生息生物調査などの為に使われる小規模な船だった。
天候の不意なる変化がもたらしたのは荒ぶり激しく波打つ海。
そして、その波は幾度も小さな津波を生み船体を打ちつける。
やがて………津波が大津波と化し観測船を丸ごと飲み込もうとその牙を剥いた。
船員らは津波発生前後から対処に追われていたが、津波はそれよりも遙かに早く発達していたのだった。
だが、船長からの避難命令が出された時には…。
轟音と共に、複数の大津波が観測船を強力な水圧で襲いかかった。
船体の壁が割れ、崩れ、海水が勢いよく侵入してくる。
すぐに隅々まで海水は行き渡り、そのまま観測船を漆黒の海へと取り込んだ…。
乗船していた者は皆、大破した船と運命を共にした。
助けを請う間もなく…抗う間もなく…ただ暗い海の底へと沈んでいった。
が、しかし…。
「……………」
澄み渡った青空、燦々と照りつける太陽の下…。
とある、一人の女が浜辺で倒れている。
うつ伏せのまま、顔を砂まみれにして微動だにしない。
白衣に身を包んだ体も海水でずぶ濡れになっており、あちこち海藻がくっついていた。
彼女はあの沈没事故で運良く助かった唯一の人間だった。
津波が起き始めた時、部屋を出た時に幸か不幸か丁度眼前に現れた大津波に飲まれてしまっていた。
そして、彼女は未知なる島に流れ着いた今…これからどうなるのか…。
>408
【あ、すみません】
【向こうの方はエラー続発だったので…ごめんなさい】
【とりあえず、こんな感じでいいでしょうか?】
昨日に引き続き、空は良く晴れている。
青の下に広がる蒼。
波も極めて穏やかだが、よく見るといつになく漂着物が多い。
「さ〜てと、今日こそ何かいいモノ見つけて稗田さんの度肝を抜いてやるわよ!!」
最近、稗田さんや紗夜ちゃんが貴重な品を色々と見つけているので、
何とかして見返してやりたい、などとちょっとズレた考えで浜辺を探していく。
……2時間後。
「むむむむむ〜〜〜!! どうして今日に限ってワカメしか落ちてないのよ!」
足に絡みついた海草を蹴り払いながら、私は砂浜を歩いていた。
漂流物が多いはずなのに、今日見つけたものといえば、穴の開いたドラム缶と
ジュースの空き缶が2個、そして目の前に広がる大量のワカメ。
「はぁ……帰って大人しくヒース君と遊んでよっかな」
ため息をつきつつ、一歩足を踏み出す。
ぐにゅ
(……グニュ?)
視線をゆっくりと足元へと下ろしていく。
そこには、ワカメがすっぽり覆い被さった漂流者がいた。
「え? あ? え? も、もしも〜し!?」
【いいと思いますよ。エラーですか……大変ですね】
未だに意識を失ったまま、倒れ伏している。
砂浜を歩く何者かの気配に気付く筈もなく、状態は変わらず。
そして、その何者かの足が海藻にまみれた女を踏む。
「…う……っ…」
小さく呻きを上げて体を微かに震わせる。
そのまま、ふらりと起き上がるとすぐ側にいる少女を胡乱げな眼差しで見やる。
「…………ん?」
パチッと瞬きをするや否や、自分の体を見下ろし絶句する。
見事なまでに海藻尽くめだったのに驚いてしまったのだった。
すぐさま、それらを全て剥ぎ取りその場に振るい落とした。
「ここ、は…何処かしら…私は確か船で…」
海藻を落としきり一息つくと、早坂を目の前にしながらも呟くように一人ごちる。
足をどけると同時に漂流者が目を覚ました。
自分の身体を見まわすと、猛然とまとわり着いたワカメを毟り取り始める。
「あの……え〜と……」
ワカメを落としきり、息を荒げている女の人におそるおそる声をかける。
「ええと、大丈夫ですか? 私は早坂真澄って言ってこの島に漂着してから
1ヶ月ぐらい経つんですよ…あ、ちなみにここは無人島みたいです。」
髪にへばりついている残ったワカメを取ってやりながら今の状況を説明する。
「その様子だと……貴方もここに流れ着いたみたいですね」
そう言い、水の入った竹筒を渡した。
自分に声をかけてくる少女に気付くとそちらを向く。
僅かに戸惑った様子の少女に対して、不安がらせるのは不躾と思い微笑を浮かべながらも濡れた白衣を叩く。
「ごめんなさいね、どうやら驚かせてしまったみたいで…」
濡れた白衣を着たままでは埒があかないと感じ、上着をさっと脱ぎTシャツ姿になる。
そのまま、ぎゅうっと絞り水を抜く。
「早坂…真澄さん?……あ…私は由良月慧奈よ。……え?む…無人島?」
ふと、名乗った少女に自分も直ぐに応える。
早坂という少女の口から、ここが無人島だという事が出てきたのに驚きの顔になる。
しかし、あの状況から考えればこのような事態になっても何ら不思議はなかっただろう。
「ええ…そういう事になるわね…」
早坂の言葉にため息をつきながら、答える。
次いで、差し出された水筒を見下ろすと静かに受け取った。
ため息をついた慧奈さんを見る。
無理に微笑を浮かべてはいるものの、この人の心の中では島に漂着したばかりの
私と同じくらい不安が渦巻いているのだろう。
そんな不安を吹き飛ばしてあげようと、努めて明るい声を出す。
「大丈夫ですよ! ここは無人島ですけど、私たちと同じように流れ着いた人たちで、
協力して生活してるんです!! 結構立派な小屋もあるんですよ!」
そう言ってから、慧奈さんの手に握られている服に気付く。
「あ、それってもしかして白衣ですか? という事は慧奈さんってお医者さんか何か?」
水筒を受け取ってから、間もなく早坂が再び声をかけてきた。
先よりも明るく話しかけてくる早坂を見て、その意図を掴んだのか不意に思わず顔が綻ぶ。
「そう…だったの?無人島だから人はいないかと思ってしまったわ。でも、あなたがいるのだから…それも分かるわね」
小首を傾げながら早坂の言葉を聞き、うんうんと頷く。
同時に自分だけではない、という事に胸中で一時の安堵を覚えていた。
と、そこに自分が抱えていた白衣に早坂の視線が向けられているのに気付く。
「どうか…したのかしら?………ええ、確かに…私は医師よ」
「よかった〜。この島で病気や怪我でもしたらどうしようかと心細かったんですよ。
でも、慧奈さんがいれば百人力ですね!」
満面の笑顔で、幾分表情の和らいだ慧奈の手を握る。
「あ、それじゃ早速私たちのベースに案内しますね! 今のところ男の人が4人、
女の人が私を入れて3人いるんですよ。もちろん仕切りはありますから心配しないで下さいね。
あ、あとヒース君ていう犬もいます」
一気にそこまでしゃべると、慧奈さんの手を取ったままベースへと向かう。
また一人、私たちの仲間が増え。
またひとつ、私たちの希望が大きくなったのだと信じて。
【ええと、今日はベースに向かうところまででいいでしょうか?
後日、残りのメンバーに引き合わせて正式にベースの住人になる、と】
医師だと告げると、喜色満面な様子で早坂が自分の手を握ってくる。
少し驚くも、そのままでおり連られて笑みを浮かべる。
「もしかして…誰一人としていなかったというのかしら…?よく無事でいれたわね…大したものだわ」
聞かされた言葉に意外そうな顔になり、何処か感心した風にいる。
早口にまくし立てる早坂に苦笑しながら、おとなしく聞き入る。
自分の予想とは裏腹に、人がいた事に何故か嬉しさを感じていた。
誰もいなかったら…と考えると、やはりこれは不幸中の幸いと言えただろう。
「…こうなったら、ここで生き延びていくしかないようね…」
呟きながら心の中で意志を固め、その瞳に決意を宿す。
そして、そのまま早坂と手を繋げたままでその後に続いたのだった…。
【はい、構いませんよ】
【それでは、今日はこれくらいで…お相手ありがとうございました】
【お疲れ様でした。 あと、例のチャット板は諸事情により閉鎖しましたので、従来通り会議室で
待機の方、お願いします。それではノシ】
砂浜に一人の男がいた
「これは…一体………何故俺が…」
男は手に持った何かをじっと見ていた
「toK…多分俺に対するプレゼントか…
だとしたら…これは俺の記憶につながっているんだな…」
ぼそぼそと一人呟く
しかし重要な事すら何も思い出せない
「まあ…考えても仕方ないか…帰ろう…」
男は砂浜から立ち去った
【一行アクション】
「…む〜…」
キャンプの中で、紗夜はあることを考えていた。
「まさか…、熊がいたなんて…、予想外だったな〜…」
先日の経験から、対大型動物の罠を考えている最中、だったのだが…
「でも…、あのおかげでお兄ちゃんと…、にへへ〜///」
つい、あの時の事を思い出して顔を赤らめる。
しかし、首をぶんぶんと振って、
「…じゃなくて…、ちゃんと新しい罠考えなきゃ…」
そしてまた考察を始めた。
必ず終わりが来る…
それがいつかはわからない、明日かもしれない、明後日かもしれない、あるいは十年後…
終わりが来るそのまで、恐怖と寄り添って生きていかねばならない
「これが現実…、今の私に背負う物とは…?」
自問自答の繰り返し…
男の足が降り積もった枯れ葉を踏む、歩くたびに、カサカサと音がする
男の右手には財布に入っていた亡き最愛の家族の写真が握りしめられていた
草花は新しい芽を膨らませている…
【10/09分の一行アクション】
「……ああ、ここか」
稗田は、紗夜と一夜明かしてベースに戻った後、
ヒースを伴って、例の、紗夜と罠を仕掛けた場所に来ていた。
そこには、自分達が掘りぬいた穴が丸々と穴を穿たれている。
「何かが……かかったのか?」
警戒しながらも中を見ると、そこには、蜂の巣が一つ、落ちていた。
……どうやら、あの熊があの後、ここに嵌って巣を落とし、慌てて逃げ帰ったか、
怒り狂って巣の事など忘れたのだろう。
あの後の雨の影響で、濡れてはいたが、巣穴に指を差し込むと、甘い蜜が滴った。
「うん……甘いものがあれば、娘達も喜ぶだろうしな」
とりあえず、蜂の巣と罠の網を回収する。
(アイテム:蜂の巣×1、罠の網×1)
さて……この近辺は熊が出るから、危険だしな…。
土地勘をつけるために、崖壁の方へ行ってみるか…。
昨日落ちた崖壁は、その端の方だったらしい。
とすれば、高台になっている箇所に登って行けば、何かわかるかもしれない。
424 :
島情報の更新 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/10(月) 16:06:31 ID:In4HLq2/
【今日の島の情報】 天気:午前中は弱い雨。午後から翌朝まで本格的に嵐になる。
・砂浜(北。洞窟が点在、魚の釣れる磯あり)、砂浜(東)、崖壁(北東)、
森、平野、川、火山(風穴あり)、滝(裏手に洞窟)、飛行機墜落現場(旧・森の中)、
飛行機墜落現場(新・火山付近)がある。
・何故か言語が違っていても会話可能。
・海流の関係で手漕ぎボートなどで島から出ることはできない。
・色々と漂流物が流れ着いてくる
・人の住んでいる島が近くにあるかもしれない?
・原住民がいる?
【確認されている島の主な住人】
@早坂 真澄:日本人、女性、18歳。
@静宮 紗夜:日本人、女性、16歳。
@ケイ:国籍不明、男性、20歳前後?
@稗田 真:日本人、男性、26歳。
@ジェシカ・葛城:アメリカ人、女性、17歳。
風里 祐:日本人、男性、17歳。
高杉 綾人:日本人、男性、15歳。
由良月 慧奈:日本人、女性、22歳。
宮沢 京平:日本人、男性、28歳。
長谷川 天進: 日本人、男性、20歳。
橘 優燈:日本人、女性、16歳。
中園 晶:日本人、女性、24歳。
【丸番は文明レベルを、無印はレベル0を示しています。】
【スレ参加者の皆さん、今日もよろしくお願いします。
ROM、または一見の皆さん、どうぞ気軽にご参加下さい。この情報欄は毎日ageさせて頂きます】
425 :
文明レベル・技能・アイテム ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/10(月) 16:08:03 ID:In4HLq2/
【現在の文明レベル】
レベル:1
【主な作成可能アイテム・施設】
>>174を参照。
【文明レベル2への条件:早坂ベースの初期メンバー】
未踏地域の探索×3(イベントロール必須)
農園、地引き網、やな、杭付き落とし穴のうち2種(宣言後、各75レスで完成)
焼き窯×1(宣言後、75レスで完成)
糸紡ぎ機×1(宣言後、50レスで完成)
【文明レベル1への条件:それ以外の住人の皆様】
簡易トイレ×1(作成宣言後、50レスで完成)
かまど×1(作成宣言後、50レスで完成)
【一般技能】
>>174を参照。
【技能トレードについて】
同じベースで生活している場合、同居者のスキルを使用することが可能です。
ただし一時的なものなので探索等で一人になった場合は使用不能です。
他者のスキルを取得したい場合はアクション、イベント内で宣言後、200レスで取得できるものとします。
(一部例外あり)
【アイテムについて】
検討の結果、アイテムに関しては参加者の自由裁量とします。作成に関しても同様です(常識の範囲で必要な材料を決めて下さい)。
アイテムが多くなってきた場合は忘れないようにメモ帳にプロフと一緒にコピペしておくといいですよ。
あと、「このアイテムどこで入手できますか?」といった質問は会議室の方でGMにどうぞ
426 :
1行アクション・会議室・イベント予約 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/10(月) 16:26:59 ID:In4HLq2/
【アクション結果】
>>403 中園さん:川魚数匹&丈夫な蔓(任意の数)を入手。
>>405 神宮寺さん:島に漂着。東の岬付近で乾いた洞窟を見つける。
>>420 ケイさん:東海岸にて糸鋸、???(記憶関連アイテムです。お好きにどうぞ)を発見。
>>421 静宮さん:回収した罠の網&ロープで地引網を考案。
>>422 宮沢さん:認識票の取れた軍用ジャケットを発見。
>>423 稗田さん:崖付近で飛行機墜落現場(宮沢さんの)を発見。グロック&弾倉×1、サバイバルナイフを入手。
【南国会議室】
>>1にもあります通り、待機、イベント予約用のスレとして『無人島サバイバル日記 南国会議室』を
建ててあります。本スレの待機、イベント予約をしたい方は会議室へどうぞ。
【開催予定・参加者募集中のイベント】
主催者:早坂
【日時】10/13(木)19:00〜26:00
【希望するロール】火山湖探索イベント(エロール可能性あり)
【希望する相手 or 参加希望人数】早坂真澄、ケイ、高杉綾人、他1人
主催者:早坂&稗田さん
【日時】10/15(土)〜10/16(日)22時〜
【ロール】基地跡発見イベント
【参加キャラクター】稗田真、早坂真澄、他1〜2人
目の前に広がる凄惨な事故の現場。
崖から見下ろした時に見えたその現場へ辿り着き、その様相に思わず眉を顰める。
いつ落ちたんだ……?
木々の様子からしても、近日である事は間違いない。
だが、これほどのものが落下してきて気付かなかったというと……。
焼け焦げた機体は、俺が以前に見たもう一つの現場より酷い。
更に恐ろしい事に、機体の破片のあちこちに、人の衣服や肉片と見られるものが散っている。
胸が焼ける気分になった。
生存者は……いるだろうか……。
ヒースを連れてきたのは、幸いだったのか…
…もし一人でも生きていれば、見つける事が出来るかもしれない。
「……ゥワゥ!」
傍らにいたヒースが後ろを振り向き、吠え声をあげた。
警戒の声ではない。
つられて振り向くと、そこには早坂の姿があった。
「お前……いつの間に……いや、それより一人で来たのか!?」
控えめにしたつもりだが、少し怒気を孕んだ声で、早坂に詰め寄る。
(あちゃ〜、見つかっちゃったか……)
滝とは反対の方角にあたる森へと探索しに来ていたら、偶然にも稗田さんの姿が
見えていたので追いかけてみた。
悪戯のつもりで、ヒース君に気付かれないように風向きには注意していたつもりだが、
やはり警察犬の嗅覚は鋭いみたいだ。
「あはは……、姿が見えたから、つい。でも、護身術だって結構上手くなったし、
これがあるから」
と、誤魔化し笑いをして木槍を振ってみる。そこで、稗田さんの後ろにあるものに気付いた。
「お、なになに? ひょっとしてまたいい物見つけ…………っ!!」
死がそこにあった。
生命に満ちたこの島で、ここだけが黒く隔離されているような、そんな雰囲気。
機械の破片。硝子の破片。座席の破片。人の破片。
ありとあらゆるものが「死んで」いた。
「非道い…光景ね」
やっとの事でそれだけを乾ききった唇からしぼり出す。
男は素手で捕まえた狼を引きずり山道を歩く、ただ折り返して歩きできた道を、空には怪しく光る月が昇っていた
「死はいつ訪れるのか…、ん?これは…『わすれなぐさ』か…、この季節に?」
男は花を見つけた、いつか大切な妻、佳奈に聞いた草花を
「花言葉は『真の愛』か…私の愛は消えたがな…」
一言呟くと体が震えた、気を引き締め前を向く、しかし前方には二つの影が、男は気配を消して影の背後に近付く…
「まだ…人がいたのか…」
「……ああ」
止める間もなく、早坂の目には背後の光景が見えていたようだ。
少し目を伏せ、搾り出すように、言葉を紡ぐ。
「そんな昔の現場じゃない……もしかすると生存者がいるかもしれん。
まずは、ヒースに探させるから……ッ?」
明確な人の気配がした。
死の支配するこの場所で、俺と早坂、ヒース以外のものの。
振り向いた時には、もう、すぐ後ろにその男はいた。
馬鹿な……こんな近くに来るまで気配を……!?
「何者だ、貴様!!」
背後をとられていた事に動転し、思わず警官だった時の癖が出た。
誰何の声と共に、ホルスターの拳銃を素早く抜き、男に照準を合わせる。
だが……目の前の男は、異常なまでの影と闇を背負い、やつれているように見えた。
この生気のなさが、気配を揺らめかせたのだろうか……?
けれど、死者を前に嘆いていても彼らが帰ってくることはない。
もし彼らの仲間になりたくなければ、今の自分たちにできる事をしなくてはならない。
……生命を全うすることなく散っていった彼らを悼む事も含めて。
「そうね、それじゃ私は……!?」
突如として稗田さんが振り向き、銃を構える。
私の真後ろに、見知らぬ男がいた。
(こんなに近くに……?)
素早く下がって足場を確保し、槍を構える。
戦うのは最小限に。まずは逃げ道を確保しろ。稗田さんの教えてくれた事だ。
けれど……目の前の人からは私たちを襲う、というような雰囲気は感じられない。
どちらかというと……
「……!」
彼からは、この目の前の惨状と同じ「黒さ」を感じた。
「稗田さん…この人、生存者だよ」
男は二人、男と女であることを確認した、男は自分に警戒する男と女を見てひどい衝動を起こしそうになる…
「なんだ…私は亡霊とでもいうのか…?そうかもな…」
男は衝動を治めようと語ることを選んだ
「銃と槍か、悪くないな…生存者にプレゼントだ…」
息絶えた狼を二人の前に投げる、『おまえらも…』という意味で…衝動は今にも起きそうになる…
「……亡霊……だと?」
投げ棄てられた狼の死骸。
目の前の男の精神状態は、傍目に見ても不安定な状態にある事が分かった。
早坂は生存者だ、と言ったが、俺にはその判断は出来ない。
だが……この銃を構えたままでは、危険だ。
自分を殺す事が出来るものを前にして、精神が負の方向に傾く場合は多い。
逆上。
それは避けたかった。
そうすれば、最悪俺は、早坂の前で人を殺さなければならなくなる。
「早坂……武器を下ろせ」
だが、油断はするな、と後ろ手に指で合図を送る。
そして、自らも銃を降ろした。
「俺は、稗田 真。この島の漂着者だ。後ろの娘は、早坂 真澄。
この島での連れの一人だ。あんた、名は?」
「ん、わかった」
そう言って槍を近くの木に立てかけ、稗田さんの後ろから男を観察する。
今まで出会った漂着者とは異質な感じのある人だけど、私たちを敵視するような
雰囲気はあまり出していない。
(むしろ……自棄になってる?)
二人の人間が武器を下ろした瞬間だった…
「おっと…銃を下ろすなんて、自分が降参する意味だぞ?」
男は足元にあった鋭いガラスの破片を握ると男が銃を下ろした瞬間、背後に回り、銃を奪うと同時にガラスの破片を首に押し付ける…
「女…こいつが死ぬのを見たいかな…?ちなみに…宮沢、とでも名を言わなくてはな?」
男は脅迫する形で名を名乗った…
「チッ……」
馬鹿な真似を……。
油断したわけではないが、相手の行動を見誤った事に、舌打ちする。
だが、早坂には、目で『屈するな』と伝えた。
「……何が目的だ、宮沢」
努めて冷静に、背後の男にそう訊ねる。
男が素早く稗田さんの背後に回り、羽交い絞めにした。
元警察官の稗田さんに気取られる事無く、また動きを止められるのだから
相当の体術を身に着けているのだろう。
私が抵抗するのは明らかに無謀だ。
「やめなさい」
自分の口から出たとは思えないほどの強い言葉。いや、私はそう言おうともしていなかったのに。
足が一歩、二歩と男に向かって動いていく。
男の手を取り、稗田さんの首に突きつけられたガラス片に手をかける。
ぐい、と掌が切れて血が流れるのも構わず抜ききった。
そのままガラス片を後ろに投げ捨て、血のついた手を男の眼前に突きつける。
「これが、生きているって事よ」
男の目を射抜くように見て、私の唇が動く。
「貴方がどれだけの死を体験したか、そんな事は知らないし分からない。
でも、私たちも一度は死んだようなもの。そしてこの島にたどり着いて生きようとしている。
これがその証拠」
止まらない。手も、口も勝手に動いている。
「溢れている血が見える? 死体は血を流さないわ。貴方に、まだ流すだけの血があるなら、
生きる事を考えなさい。私たちはね、貴方の『遊び』にも『我侭』にも付き合ってあげる義理は無いのよ。
生きる事だけが、私たちの選択肢なんだから───!!」
絶叫するように、彼の心を貫くように、最後の言葉を私の口が言い終えた。
「はっ…、ならな…大切な者を失い、行きる意味がなくなった者はどうすればいい!?一人前に語るな!小娘!」
重い…重い言葉を投げ掛ける女に男の衝動はさらに強くなった、男は前にいる青年を突き払うと女の首を締める…
「このっ…!う…?ち、違うな。なぜ殺す必要がある?こいつらは悪くないだろ…」
男は女の首から手を離すと二人から距離を取る
「だめだ…、まだ混乱してるのか…もう大分時が経つというのに…」
男は飛行機の羽根の部分に腰を下ろし…沈黙に陥った…
「な……お前……」
唖然とした。
早坂の行動に。
後ろの男に対して隙を伺おうとしていた事すら、忘れてしまう。
こいつ……俺の目の意味を読み誤ったんじゃあるまいな……。
だが、早坂の口から出た叫びは、更に俺の予想を超えていた。
そして、止める間もなく、宮沢が俺を突き飛ばし、早坂の首を絞める…
…が、すぐに何かを呟きながら、ふらふらと腰を下ろし、黙り込んでしまう。
首を放され、その場に崩れ落ちかけた早坂を慌てて抱き留めると、
生きている事を確認した。
「ったく、馬鹿が……何故、あんなことを……」
犠牲者が出なかったからいいものの……だが、早坂なりの考えだったのだろう。
血だらけの手にタオルを巻きつけて血止めすると、その頭をぽんと、押さえて済ます事にした。
そして、飛行機の羽根に座り込んで頭を垂れる男に、目を向ける。
「……おい、あんた。
どうすればいい、なんて他人に訊くものじゃないだろう。
大切なものを失ったか、それがあるからか、それだけであんたの生きる意味は決まるのか?
その大切なもの達が生きた証と、志した夢……あんたが生きているなら、
あんたはそれを受け継いで、生きる力にしていかなければいけないんじゃないのか。
……それを見つけられるのは、その大切なものたちを知っているあんただけだろうが」
「人間の生きる意味なんて、誰かに答えられるものじゃない。
だが……少なくとも自棄になったり、他人を傷付ける事で得られるものに……生きる意味なんてないんだ」
男が稗田さんを放し、私の首を絞め始めた。
(マズ…………死ぬ?)
そう思った瞬間、男が叫びながら私を放した。
「ケホッ、ケホ、ハァ、ハァ……」
さっきの反動もあってか、足に力が入らない。
腰から落ちそうになったところを、稗田さんが抱きとめてくれた。
「あはは……心配かけちゃって悪いわね」
緊張が切れたのか、掌の痛みが戻ってくる。男は飛行機の残骸に座ったままだ。
(……大切な者、か)
ふと見やると、風に揺れる紺碧の小さな花が目に付いた。
一輪だけ摘んで、男の元へと向かう。
「この花、何ていうか知ってる?」
男に尋ねる。
「これは忘れな草。花の名前の由来は、死ぬ間際の若者が恋人に向かって
『忘れないで』と言った伝説からよ。もし、貴方の大切な人が死んだとしても、
貴方がその思い出を忘れなければ、心の中で生きていける。貴方と一緒に」
話しているうちに、手に滴が落ちた。
(……涙?)
気付かないうちに、頬を伝っていた涙。
「ねえ、その大切な人たちのお墓は作ってあるの? もしそうなら、この花を
そこに置きたいんだけど。ううん、貴方が置いてあげて」
そう言い、忘れな草を男に手渡した。
「君達は若いな…、口ではなんとでも言えるんだよ…私だって心の中では大切な者のために生きようとした…しかし、心理なんだよ、そんなのは…、現実に直面すればそんなのはわからなくなる…、でなければ私より若い君達には聞かないさ…」
男は嘲笑しながら答えた、私をほっといてくれと言わんばかりに
「この花の由来ぐらい知ってるさ…、君は…最愛の人を失って前向きに生きていけるか?無理だな…?ちっ…」
男は飛行機の残骸から少し離れた小高い丘に向かうと約7〜80個の並ぶ自分で作った十字架の木々の真ん中に立った
「ここだ…」
「……ふざけんじゃねぇよ」
自嘲し、言葉を並べ立てる宮沢に、噛み締めた唇から血が流れた。
「さっきから聞いてれば、自分だけが不幸のどん底にいるような口利きやがって……」
ガスッ、と音を立てて、横の樹に手を叩きつける。
力の加減なんざ考えなかったため、樹皮で手の甲が裂けた。
男の自嘲を聞いていると、欧州でマフィアに殺された両親の骸を思い出してしまう。
荒れた、あの世界を思い出してしまう。
本気で宮沢に殴りかかりたくなる衝動を寸前で押し止め、
獣のような目で宮沢を一度睨むと、もう見たくないとばかりに、その顔を背けた。
「早坂、悪ィが俺は、先に帰る。ヒースを置いていくからな。あのオヤジの相手はお前に任せた」
落ちた銃を拾い上げると、俺は後ろを見ずに踵を返した。
【
>>440 >>441 すみませんが、稗田はここで離脱ですっ(: > <)ノ】
「あ…………うん」
急に機嫌の悪くなった稗田さんをちらりと見て、墓に案内するという
男の後を追った。
丘の上に並ぶ幾本もの柱。
その一つ一つが、もう笑う事も、泣く事もない人の為のものだ。
男が立ち止まった十字架の前で跪き、手を合わせる。
3つの十字架。奥さんと子供たちなのだろうか。
祈りを済ませ、立ち上がる。
「さっきの話ですけど…私は…まだ大切な人の死にはあった事が無いから
前向きに生きていられるかどうかは分からないです。でも、この島に来てから、
いろんな人に会いました。自分の記憶を失くした人、死のうとして、失敗して流れ着いた人…
ほんの小さな女の子もいるんですよ。だから…」
続きを言おうとして止めた。彼の言う通りなら、私が言ってどうなるものじゃない。
彼自身が生きようとしなければ、誰にも助ける事は出来ない。
今はそれを待つ事しか出来ない自分に、無力さを感じた。
「それじゃ、私は帰りますね。 あ、それと……」
ヒース君を連れて帰ろうとして、墓の前に立つ男へと振り返る。
「自分を嫌いにならないで下さい。死んだ人たちが悲しみますから…」
それだけを言い残し、ベースへと向かった。
【
>>442 お疲れ様でしたノシ】
【
>>441 こんな感じで締めてもいいですか? お疲れ様です。あ、会議室に戻りますね。では】
「そうか…彼に早く追い付けよ?狼がいるからな?」
男は無事に二人を生きて帰すことができて安堵した、この最後の一言が真実であった…男は家族の墓をじっと見つめた
「これでいいんだよな?こんな状態の私が出来るのは周りの人とは関わらないことだよな…」
男は二人の言葉を深く受け止めながら心理論と嘘を言った理由
それは今のままで人と親しくなってもいつ衝動が起こり殺すかわかっているからである
初めて出会った時の殺意のように…
「心理学とは大したことはないな…あんな強く生きる人がいるというのに…」
自然と涙が流れた、どうしようもなく壊れた自分をどうすればいいかさえもわからない…
男は月を見た…、勇ましい輝き…今日出会った二人のようだ…
手にはわすれなぐさ…今の大切な人のことを思うと鎖のように自分は縛られる…
【お二人方、ありがとうございました】
紗夜と真は考案した地引き網を作ろうと砂浜に来ていた。
「じゃあ、お兄ちゃんはそっちを結んでいってね」
そう指示して、自分も真とは反対側の網にロープを結わえ付けていく。
「♪〜」
砂浜と言っても、ベースのすぐ傍のところ。
誰かが来ればすぐ分かる。
「……あ、ああ、分かった」
紗夜に言われ、網にロープを結び付けていく。
先日あんな状態だった後なので、どうにも紗夜の顔を見ると気恥ずかしくなる。
なっていないな、俺も。
自分を戒めるように咳払いし、ロープを結いこんでいく。
……というか……また、凄い図だ。
砂浜で地引網を編みこむシスターって……。
【自己フォロー:427-445以前の話のため、稗田の機嫌は悪くありません。】
「お兄ちゃん?」
自分の方をちらちら見ている真に声をかける。
「どうしたの? もしかして…、私の服、変かな?」
たしかに自分でも少し可笑しいかと思った。
それに…、南国でこの服は熱いし、動きにくい。
「いやその……紗夜自身に似合わない事はないと思うのだが……」
自分の贔屓目を外しても、似合っているとは思う。
落ち着いた雰囲気は、紗夜の長い艶やかな黒髪ともマッチしていた。
シスター服が似合っていると言われて喜ぶ娘がいるかどうかも疑問だが…。
「問題は、この場所と、今やっている事との相違のような気がするな……」
そう言って苦笑する。
そもそも、何か、顔がやたら紅潮してないか…?
……もしかして、暑いのに無理して着ているのだろうか……。
「たしかに、今の格好でこの作業は可笑しいですよね…」
作業の手を休めずに答える。
「そ・れ・な・ら〜…」
そう言って少し悪戯っぽい笑みを浮かべる紗夜。
「お兄ちゃんしかいないし…、これ脱いじゃお! えいっ!」
「……」
ばさっ、と思わず網を落として硬直してしまった。
「……紗、紗夜……お、お前、なあ……」
網を拾い上げるが、動転して何かうまく編めない。
何を考えているんだ……この娘は。
「よいしょ…、あ〜、熱かった〜」
シスター服を脱ぎ、スクール水着姿になる。
どうやら下に着ていたらしい。
そして慌てている真を見て、
「お兄ちゃん、結び方逆だよ?」
微笑みながらそう言った。
「……紗夜……」
さては、最初っから俺をからかう気でいたな……。
嘆息すると、結びを解き、再度結びなおす。
「そら!出来たぞ!これでいいだろ!」
照れを隠すために半ば自棄気味に、ぶわっと結びつけた網を紗夜の方に放り投げる。
「わ!?」
ばふっと音を立てて網が当たり、紗夜を包む。
網を取ろうともがくが、紗夜はどんどん網に包まれていく。
「わ〜ん! ごめんなさい〜! お兄ちゃん助けて〜!」
「あ」
あまり当てるつもりはなかったのだが、ものの見事にHitした。
蜘蛛の巣に絡まったようにもがく紗夜に、思わず吹き出してしまう。
「動くな、動くな。そもそも網に絡まると下手に動いても外れないもんだろうが……」
数分の格闘の後、紗夜の身体を網の中から引きずり出す。
「これに懲りたら、あんまり俺をからかうんじゃないぞ」
指先を振りながら、紗夜を軽く、嗜めた。
……全く、平和なものだ。
「はひ〜、た、助かりました〜」
はっきり言うと自業自得なのだが…。
「あう…、ごめんなさい…」
しょぼ〜ん、としながら謝る。
「ところで、あの…、これ…、似合ってますか?」
その場でくるりと回転する。
スクール水着……似合うと言われて嬉しいものなのだろーか……。
と、思ったが、以前早坂に言われた事を思い出す。
こういう時は嘘でも似合っているというもの、だったか。
「ああ、可愛いんじゃないか」
実際、そうは思ったので、頷く。
「しかし、紗夜は色々着てくるが……女の子としては、やっぱり、色々着るものがあると、嬉しいものなのか」
数着の替えしかもたず、着回し人間になっている自分としては、何だか、理解し難い。
勿論、日本に居た時は、ちゃんと毎日違う服装にしてはいたが……元来が無頓着だったからな。
「えへへ〜///」
似合うと言われて少し嬉しくなる。
直後の真の質問に、
「そうですよ。女の子はいつだって綺麗でいたいんですよ〜」
と答えた。
そして続けて、
「それに…、好きな人がいると、反応が楽しみなんです。今はまだ…、こんなのしかないですけど…」
そう言って微笑んだ。
「まぁ……そうか。愚問だったな」
綺麗でいたい、ね。
これだけ不便だと、色々大変な事も多いだろうが、皆そうなのだろうか。
ベースの残りの男連中を考えても、それに気を回せるようなメンツが思い当たらず、苦笑いする。
「……む」
面と向かって好きな人がいると、などそういう事を言われると、何だか恥ずかしくなるものだ。
あまりこういう空気に慣れていないので、余計に。
「と、とりあえず、折角作ったんだ。地引網の様子を確かめてみるぞ!」
顔が紅潮していないか、自信がなかったので、網を担ぎ上げると、海の方へと向かう。
「わわ! 待ってくださいよ〜」
海に向かう真を追い掛けていく。
「ところで…、どうします? やっぱり投げて引きます?」
そして少し考える。
「それとも私が泳いで仕掛けてきます?」
「投げて引くでいいだろうさ。紗夜一人で行ったら溺れるかもしれないだろ」
先程の仕返しとばかりに、からかう。
実際、紗夜を水の中に入れるのは、以前の事や自殺の事もあり懸念があった。
「どちらが効率がいいかも、判断する基準が必要だろうしな。まずは投げ引きからだ」
【
>>460 会議室に由良月さんがいらっしゃらないですし……そろそろ締めましょうか。
それで地引網は完成という事で。
何か、惚気イベントになっちゃったなあ…orz。
いあ……当人達はいいんですが、見てて面白くないだろうなあと、戦々恐々(苦笑。】
「う〜…、じゃあ、投げ引きにしましょう」
そして網の試し投げを始めた。
30分後…、
「結構獲れましたね」
網の中には十数匹の魚が入っていた。
これくらい獲れれば、ベースの人数分は行き渡る。
「いい感じに獲れたね、お兄ちゃん♪」
網を回収して、
「ねぇ…、お兄ちゃん…」
真に声をかける。
「手、繋いで帰ろ…」
そして二人は帰路に着いた。
【
>>461 お疲れ様でした〜、会議室に行ったら落ちます〜ノシ】
「ふむ……いい感じだったな。引き網でも問題なさそうだ」
獲れた魚を袋に詰め込む。
暫くは魚で食事になりそうだが、贅沢は罰があたる。
網を担ぐと、そ、と紗夜が手を握ってきた。
「……ああ」
暖かいその手を握り締めて。
俺達は、帰路につく。
【
>>464 おつかれですー( ' ')ノシ 私はこのまま落ちます。
スレ空きです。使う方ドゾー。】
【お邪魔します】
あれから、早坂に連れられて来たのは自分が倒れていた砂浜近辺にあった山小屋だった。
小屋の後ろには鬱蒼とした林が広がり、その奥はここからでは捉えられない。
勧められるままに中に入ってみると確かに自分の他にも人がいる形跡があるのが分かり、何処か安心した風になる。
簡素な作りな小屋ながらも、しっかりとしていて人が住むには十分であった。
今は皆出払っているのか、いるのは自分と早坂だけだった。
「…今日はもう寝させてもらおうかしら…ごめんね、早坂さん」
疲れの為か早坂に一言かけて、白衣やベルトから外したポーチを床に置き寝床を借りるとすぐに眠り込んでしまった。
そして、夕闇時が過ぎ始めた夜…。
ちらほらとメンバーらが帰ってくる。
【勝手な感じですみません】
【早坂さんに見つけられたの時間帯が午前中という事で…】
「はぁ…今日も収穫無しか〜…」
一人の男がベースに戻ってくる
「ん〜?あれ?今日はまだ誰も戻って来てないな〜?」
人の気配が無かったので不思議に思いながら男部屋に入る
「うん…居ないね〜」
案の定男部屋には誰も居なかった
一応女部屋も確認するために覗いてみる
「あれ?誰だろ?」
中には見知らぬ女性が一人寝ているだけだった
不審に思いナイフを持ちゆっくり近づく
「あの〜…誰ですか〜?」
【ごめんなさい! 限界っぽいです】
【せっかく誘っていただいたのに…、すいません…orz】
>>468 【わかりました〜】
【では由良月さん続きをお願いします】
>468-469
【了解しました】
【気になさらないで下さいね】
静かな夜、砂浜だけあって海からはさざ波の音だけが微かに響く。
何処か遠くからは鳥の鳴き声や獣の遠吠えなんかも聞こえてきたりした。
そんな中、借りた寝床で小さな寝息を立てて寝ている。
「…すぅ……すぅ…」
やや丸くなった状態で寝返りを打つ事なく、おとなしいままだった。
と、そこにケイが呟きながら帰ってくる。
当然、その気配に気付く筈もなく眠っていた。
ケイが寝床のある部屋に入ってくるが、やはり起きる素振りはなし。
「…………うーん…?」
が、ケイがナイフを出して近付いてくると寝言にも似た声を上げた。
「えっと…寝てる?」
ナイフを構えたまま枕元まで近づく
「…っ……!?」
突然声を出したので一瞬体が竦んでしまう
「あの〜…え〜っと…起きましたか?」
取り敢えず話をすることにした
「……………」
声を上げた後にふらりと上体を起こす。
寝ぼけ眼で、眼を擦りながら辺りを見回す。
そして、眼前に誰かがいるのを確認する。
「………あら?…あ…お邪魔してるわね…。…ってナイフなんか持って…危ないわよ?」
ケイの姿を視認すると、微笑を浮かべながら話しかける。
「危ない…ああ、すいません…」
ナイフを懐に戻して話を続ける
「………」
由良月のあまりに緩い態度に拍子抜けしてしまう
「あの〜…誰ですか〜?」
目を覚ましたようなので話を聞く事にした
【10月11日分行動】
ベースの人間が増えてきたので、
新しい小屋を作る事にする。
とりあえず、一人で無理なくたてられる、
2,3人サイズのものを作る事にした。
独りになったのはいつか
経過した年月を数える術を、少女は持っていない
【10月11日】
――嵐が過ぎ去り
その爪痕をくっきりと残した森の中を、少女は慣れた足取りで進んでいた。
倒木を跨ぎ…
横なりに絡み合う草をかき分け…
いつもより少し時間を取られながら、いつもの狩り場へと向かう。
そして陽が高く昇った頃 ――実際には生い茂った木々達に因って太陽の位置は確認できないのだが―― 開けた場所へと辿り着いた。
草は青々として、奥には泉。
獣は此処の清らかな水を求め、集まる。
もっとも昨夜の嵐で方々に無数の枝葉が散り、泉の水も淀んではいるものの
水源からは今の間にも滾々と清水が湧き出していた。
今はまだ、獲物の姿は無い。
少女は、自らの姿を隠してくれるであろう巨木を選び、その傍らで息を潜めた。
そして改めて辺りを見回す。
少女の狩り場は、自然が荒らしていった他は、いつもと何ら変わり無い
――筈だった。
走らせた視線は、
しかし不意に、一点で止まった。
目の前の、ぬかるみ。
そこに散った、ヒトの足跡。
二種類、ふたつともよく似た――しかし明らかに違う、足跡。
ひとつは自分、だけどもうひとつは…
足跡はまだ、新しい
少女はいつの間にか小刻みに震えている両手で槍を握り締めながら、足跡を目で追う。
『それ』は更に森の奥へ向かおうとして――
途切れている。
そこから先はわからない。
少女に恵みを与えてくれる森が、今は『それ』を受け入れ、
存在をすっかり覆い隠してしまっていた。
「……怖イ……」
今の感情に当てはまる言葉を探し、呟いてみる。その声は、弱く、掠れていた。
――本当はもっと相応しい言葉があったかもしれないし、無かったかもしれないが
それは少女にはわからない――
竦んだ脚をぎくしゃくと動かして、踵を返す。
その場から、
得体の知れない存在から、逃れようと、
少女は走りだした。
もう単純に笑うことができなくなってしまった…
「ずっと…何年…ううん、何十年経ってもあなたの横にいたい…、そして今と変わらず笑っていたい……」
隣りには笑顔でそう語る女性、私の大切な者…
前にはもう一つ大切な者、二人の娘が仲良く庭を駆け回る…
努力の末、手に入れた日常、それはなによりも大切なぬくもりだった…私達はこれから、肩を寄せ合って生きていくんだ…
「………夢か…」
もう幾度となく見たであろう、家族達との当たり前の『日常』の夢…
男は当初この夢を見て現実との見境がなく、何度も後を追おうと自殺を試みた
しかし、時を重ね、この島で初めて出会った青年、飛行機の跡での二人の男女と会い、何かを掴んだ
そのせいか死しか見つめていなかった男は生きる希望を持ち始めた
迷いは一つ、生物を見た瞬間の殺意の衝動…
480 :
島情報の更新 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/12(水) 18:47:51 ID:O2xvwadb
【今日の島の情報】 天気:日中、夜間を通して快晴。風は強い。嵐の影響で漂着物多し。
・砂浜(北。洞窟が点在、魚の釣れる磯あり)、砂浜(東)、崖壁(北東)、
森、平野、川、火山(風穴あり)、滝(裏手に洞窟)、飛行機墜落現場(旧・森の中)、
飛行機墜落現場(新・火山付近)がある。
・何故か言語が違っていても会話可能。
・海流の関係で手漕ぎボートなどで島から出ることはできない。
・色々と漂流物が流れ着いてくる
・人の住んでいる島が近くにあるかもしれない?
・原住民がいる?
【確認されている島の主な住人】
@早坂 真澄:日本人、女性、18歳。
@静宮 紗夜:日本人、女性、16歳。
@ケイ:国籍不明、男性、20歳前後?
@稗田 真:日本人、男性、26歳。
@ジェシカ・葛城:アメリカ人、女性、17歳。
風里 祐:日本人、男性、17歳。
高杉 綾人:日本人、男性、15歳。
由良月 慧奈:日本人、女性、22歳。
宮沢 京平:日本人、男性、28歳。
長谷川 天進: 日本人、男性、20歳。
橘 優燈:日本人、女性、16歳。
中園 晶:日本人、女性、24歳。
【丸番は文明レベルを、無印はレベル0を示しています。】
【昨日は諸事情により更新できなくてすみませんでした。スレ参加者の皆さん、今日もよろしくお願いします。
ROM、または一見の皆さん、どうぞ気軽にご参加下さい。この情報欄は毎日ageさせて頂きます】
481 :
文明レベル・技能・アイテム ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/12(水) 18:49:31 ID:O2xvwadb
【現在の文明レベル】
レベル:1
【主な作成可能アイテム・施設】
>>174を参照。
【文明レベル2への条件:早坂ベースの初期メンバー】
未踏地域の探索×3(イベントロール必須)
農園、やな、杭付き落とし穴のうち1種(宣言後、各75レスで完成)
焼き窯×1(宣言後、75レスで完成)
糸紡ぎ機×1(宣言後、50レスで完成)
【文明レベル1への条件:それ以外の住人の皆様】
簡易トイレ×1(作成宣言後、50レスで完成)
かまど×1(作成宣言後、50レスで完成)
【一般技能】
>>174を参照。
【技能トレードについて】
同じベースで生活している場合、同居者のスキルを使用することが可能です。
ただし一時的なものなので探索等で一人になった場合は使用不能です。
他者のスキルを取得したい場合はアクション、イベント内で宣言後、200レスで取得できるものとします。
(一部例外あり)
【アイテムについて】
検討の結果、アイテムに関しては参加者の自由裁量とします。作成に関しても同様です(常識の範囲で必要な材料を決めて下さい)。
アイテムが多くなってきた場合は忘れないようにメモ帳にプロフと一緒にコピペしておくといいですよ。
あと、「このアイテムどこで入手できますか?」といった質問は会議室の方でGMにどうぞ
482 :
1行アクション・会議室・イベント予約 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/12(水) 18:57:36 ID:O2xvwadb
【アクション結果】
>>474 稗田さん:ベース2を作成開始。完成予定レス:534
>>477 スーさん:野鴨×2を入手。
>>479 宮沢さん:何も書かれていないノート&鉛筆を発見。
【南国会議室】
>>1にもあります通り、待機、イベント予約用のスレとして『無人島サバイバル日記 南国会議室』を
建ててあります。本スレの待機、イベント予約をしたい方は会議室へどうぞ。
【開催予定・参加者募集中のイベント】
主催者:早坂
【日時】10/13(木)19:00〜26:00
【希望するロール】火山湖探索イベント(エロール可能性あり)
【参加キャラクター】早坂真澄、ケイ、高杉綾人、他一人
主催者:早坂&稗田さん
【日時】10/15(土)〜10/16(日)22時〜
【ロール】基地跡発見イベント
【参加キャラクター】稗田真、早坂真澄、静宮紗夜
【お邪魔します】
>473
変わらずの微笑を浮かべた顔で、ケイがナイフを仕舞うのを見ている。
謝るケイに手を振りながら気にしないで、と一言加える。
「見ず知らずの私がいて、そう動くのも無理はないわね…」
毒気を抜かれたケイを前にして寝床から這い出てくる。
よれよれのTシャツに白衣のズボンを身につけ、浜に流れ着いた時と同じ格好だった。
とりあえず白衣の上着やポーチはそのままにしておき、立ち上がる。
「私は…昨日、ここに流れ着いたのよ。乗っていた観測船が津波にやられちゃってね…」
次いで、ここに来た経緯や早坂と会った事を詳しく話す。
このケイという青年も自分と同じ境遇だったのだろうか…などと朧気に考えながらもいた。
「………と、いう訳なの。あ…私は由良月慧奈というわ…あなたは?」
一通り話し終わった後に名乗り、名前を訊いてみた。
慧奈のいきさつを聞き始める
「津波で流れ着いたんですか…災難でしたね〜」
話を聞いている内に慧奈に悪意が無い事は分かった
「そうなんですか…
由良月慧奈、ですか〜…俺はケイって名乗ってます
よろしく」
此方も名乗り右手を差し出す
「あの時は妙に揺れたり振動があったから何かと思って様子見に部屋から出たら…あっさり波に浚われちゃったのよ」
説明の後に苦笑しながら言うと、ふと髪を掻き上げる。
ゴムは外しており、長い髪がふぁさっ…と舞う。
ケイから感じていた僅かな警戒も薄れてきた事に満足げな笑みを浮かべる。
「きっと、一生で最大の災難だと思うわね…下手したら死んでいた訳だし…」
ふぅ、と小さくため息を吐いた後に大きく背伸びをして体をほぐす。
そこにケイが握手を求めながら声をかけてきた。
「ケイさん、ね…分かったわ、こちらこそよろしく…」
差し出された手に自らの右手を出し握手をする。
その手からは人としての暖かみを感じられ、安堵の感覚を覚える。
【すみません、所用で30分ほど席を外します…】
「そうなんですか…それは災難ですね…」
つられて苦笑してしまう
かきあげられた長い髪に思わず見とれるが、すぐに意識を戻す
「確かに最大の災難かもしれませんね〜
でも、その内いいことありますよ」
気休め程度の言葉だというのはわかる
だが、それでも励ましたかった
「さて…」
手を離し慧奈を見る
【わかりました〜】
【お待たせしました…】
「まぁ…起きてしまった事は仕方ないし、前向きにやっていくしかないわね」
そう言いながら、ゴムを取り出して手早く髪をまとめだす。
すぐに締まったゴムが、パチッと軽快な音を立てる。
ケイの視線が自分の髪に来ていた事に気づくと小さく笑みをこぼす。
「髪…気になったかしら?」
小首を傾げながら、何気なく訊いてみて。
「不幸の後には幸が訪れるという…事ね?そうね、そう思うのも悪くはないわ…」
ケイの言葉にうん…と頷きながら同意する。
今の状態では、どんな言葉であれ掛けてもらえるというのは励みになった。
互いの手が離れてから、顔を見合わせる。
「………?」
何かを言いかけたケイを、きょとんとした表情で見やる。
「そうなんですよね〜」
「あ、え〜っと…髪が綺麗だな〜って」
かなり焦りながら答える
「そうそう…そういうことですよ」
少しは明るい雰囲気になったので微笑みを浮かべる
「な…なんでもない」
表情から考えを察されないように背を向ける
焦りが見える中、ケイが答える。
その様子が何処か微笑ましく、ついくすりと笑ってしまう。
「あら…ありがとう。誉めてもらえるのは嬉しいわね」
すぐに、にっこりとした笑顔をケイに向ける。
やや重苦しかった雰囲気が晴れ、今は幾分か落ち着いたものになっていた。
「ふふ、これから何があるか分からないけど…しっかり頑張っていきたい所ね」
意気込みを表して、力強く頷く。
ケイの微笑に気付くと、そちらを向きまた頷きを見せる。
「そう?何でもないならいいけど…。何だか、おかしなケイさんね?」
ケイの考えを余所に、ふと両手でよれよれのTシャツの下を持つ。
パッパと、はたきながらよれを直していく。
「アハハ…ハハ…」
焦りでぎこちない笑いで答える
「そうですね…一緒に頑張っていきましょう!」
明るく返事をする
自分も明るく考えなければならないのだから
「確かに…おかしいかもしれませんね〜」
何事も無かったように振り返り微笑みかける
未だに焦りの色が落ちずにいるケイを、楽しそうに見ている。
「くすくす…ケイさんって面白い人ね。いつもこうなのかしら?」
くつくつ、と含んだ笑みを漏らしながら乾いた笑いをするケイに訊く。
「やっぱり、暗くなってしまっては…ただ沈み込んでしまうだけだから…常に前向きでいたいもの…」
ケイの返事に好感を感じたのか、嬉しそうにして。
顎に手を添え、呟きながら確認するかのように頷き一つ。
「………やっぱり面白い人ね。…ふぅ……まだ、少し疲れが残ってるかしらね…」
振り返るケイを見れば、そこには屈託のない笑顔が。
自分もそれに合わせ笑顔で返す。
そして、ぺたんと寝床に座り込むと両足を伸ばし楽にする。
「いつもは…こんなんじゃないハズ…ですけどね〜」
まだ若干焦りが残った感じで返事をする
「そうですよね〜…」
少し考えながら答える
「面白いのかな…?
そりゃあね〜…疲れますよ…そんな状況じゃ〜」
「あら…じゃあ、いつもがどんな感じなのか気になるわね…」
途切れがちな返答にぴくりと眉を微かに動かす。
首を傾げて、人差し指を顎に添えながら呟くように答えて。
少し思案した後の言葉に僅か頷く。
「確かに昨日今日と色々あったし…仕方ないと言えば仕方ないわね…」
足をぶらぶらとさせ、先にも見せた緩んだ表情でケイを見上げる。
「えっと…まあ…その内わかりますよ
これから一緒に生活していくんですからね」
適当な事を言ってなんとかごまかそうとする
「そうですよ…仕方ないですよ」
呟きながら慧奈の隣に座る
「それも…そうね、分かったわ」
んー、と口を噤み思案していたが直ぐに止める。
そして、その言葉を聞き誤魔化し含みとは露知らず、素直に納得する。
「まぁ、慣れればこうはならないかしら…?これでも適応力はある方だからとかなりそうだけど」
言いながら、隣にケイが来るのに気付く。
別段、拒否する事もなく、そのままでいる。
「はい、どうぞ」
少しだけ横に動くと寝床に座れるようにしてから、そこにケイが座った。
「ふぅ…」
取り敢えず深呼吸して落ち着く事にした
「確かに慣れればならないと思いますよ〜
慣れたくないですけどね」
笑いながら冗談っぽく言う
「アリガト」
一言呟いて座る
【ま、またしても…】
【すみません、とりあえずこちらは次で〆ます…】
ふと息を整えようとするケイを傍目に、首を竦める。
「ふふ、少しは落ち着いたかしら…なんて?」
直ぐに悪戯っぽく笑みながら、ひょいと顔を覗き込む。
深呼吸したばかりで落ち着きを取り戻した所に、だったのでタイミングが良いのか悪いのか…という感じでもあった。
「そうだけど…この状況じゃどうしようもないわね…なるようにしかならないけれど」
冗談のように笑いながら言うケイに、天井を見上げて呟く。
その時だけ、僅かに物憂げな表情を見せていた。
「どういたしまして…ね」
礼の呟きに対して、こちらも呟きで返す。
すぐ側にいながらもわざわざ顔を寄せて言い、くすっと笑む。
「…ふぁ……あ…また眠たくなってきたわね…。…悪いけどこのまま寝させてもらうわ……おやすみなさい…」
小さな欠伸と共に目を擦りながら、申し訳なさそうにそれを伝える。
そして、そのまま横になると直ぐに静かな寝息を立て始めた。
新たな生活と新たな仲間と新たな環境に…明日からすべてが新しい日が始まる…。
今はただ、夢心地のままそれを待つ…生きる事を胸にしながら。
【本当はエロールまで持っていきたかったのですが…orz】
【また機会があればよろしくお願いします】
【それにしても…うぅ、PCどうにかしなきゃ……では、お先に失礼します、おつきあいありがとうございました】
この島に来てからもう1ヶ月以上が経つ。
流されて以来、いろんな人に会った。
紗夜ちゃん。自殺したものの死に切れなくてこの島に流れ着いた。
あの子と初めて会った洞窟で、「一緒に生きるんだ」と誓った。
稗田さん。最初に会った時は怖そうな人だったけれど、メンバー全員の
ことを考えてくれる、心の優しい人だ。連れている犬のヒース君も可愛いし。
ケイ。自分の事を何一つ覚えていない彼。家から遠く離れた無人島で、
自分が誰だかすら分からないのは怖いと思う。早く記憶が戻るといいけど。
ジェシカちゃん。アメリカの高校生で、船から落ちたらしい。
彼女のギターは凄く上手で、この島にいる間も何度も慰めになった。
それから新しく島に流れ着いた人たち。
中にはあまり打ち解けない人もいるけれど、きっと上手くやっていける、そう信じたい。
…
……
………今までの事を振り返りながら、深い森の中を歩いていた。
今日はすっかり晴れ模様だし、島の北側まで足を伸ばしてみるのもいいかもしれない。
さて、今日は何が見つかるかな。
「……あれ? 今なんか…」
鬱蒼と伸びる枝の隙間から、金色が光った気がした。
『ヴルルル…』
ヒース君が警戒してる。誰かいるんだろうか?
【書き込み遅くなってスミマセンです。 よろしくお願いします】
「ハァッ…ハァッ…ハァ…ッ――」
あれから、どのくらい走っただろうか。
足音が重なって聴こえてくる気がして、ただただ逃れたい一心で、闇雲に脚を動かしていた。
途中、何度も後ろを振り向く。追ってくる人影は、勿論無い。
流れていく景色にも、人影は見当たらなかった。
それでも、
自身が立てた物音にすらビクついてしまい、怯えは益々募っていく。
足が、痛む。
不意に狼に似た鳴き声を聴いたと思った瞬間
視界が揺れた。
「―――ッ…!!」
『ガサガサガサッ』
一瞬少女にも何が起こったか判らなかったが、全力で走り通した脚は、ガタが来ていたらしく。
足許から崩れ落ち、勢い余って前のめりに転倒する形となった。
辺りに響く物音を、飛び立つ鳥の羽音が追った。
金色の光が見えた、と思った直後、右手の木立を突き抜けるようにして
大きな物体が転がり落ちてきた。
「うひゃあっ!?」
慌てて飛びのく。辺りに折れた木の枝や土のかけらがバラバラと落ちてきた。
『ウ〜〜ワゥッ!ワゥッ!!』
激しく吠え立てるヒース君の背中を軽く叩いて落ち着かせる。
土埃がおさまると、ようやく落ちてきた物が見えてきた。
流れるように滑らかな金髪。そして白い布地からのぞく褐色の肌。
「え……と…人?」
とりあえず落ち着いて確認する。人、それも年端も行かない少女のようだ。
「ヒース君、ステイね」
大人しく座るヒース君をその場に残し、少女の元へと近づく。
「ねえ、大丈夫? ケガしてる?」
少女の肩に軽く手を置き、声をかけた。
「痛…ツ、……ぅ…」
咄嗟に庇って頭を打つことは何とか避ける。酷く擦りむいた腕と、
それ以前に傷ついていた脚には無数の傷が走っていた。
だがそんなことに構う余裕は無い。
獣の声と混じって聴こえる声は、正しくヒトのものだった。
「う、ゥ……」
何やら話している間に、四肢に力を込める。
上体を起こすことは出来たが、脚にはまだ力が入らない。四つ脚で身を起こす、獣じみた格好で少女は相手を見据えた。
肌の色、髪の色、自分とは違う。
――敵だ。
その指が、微かに肩に触れた。
「イ ヤ
…ッゥ゛ ウぅルぅ゛〜…」
蚊の鳴くようなか細い声を発しながら、身を引いて距離を保つ。
傍らに落ちていた槍を拾い上げると、低い姿勢のまま唸りと共に
そして突き刺さるような敵意と共に、その刃を向けた。
【すみません、自分で3:00と言っておきながら睡魔が…
勝手ながら次レスで逃走、の流れでさせて頂いて良いでしょうか…orz】
肩に手が触れた途端、少女は跳ね起きるようにして後ずさった。
濃青の瞳が、射抜くようにこちらを見る。
隙のない動作で、傍らに落ちていた持ち物と思しき槍を拾い上げ、切っ先を
こっちに向けてくる。
「ちょ、ちょっと!?」
慌ててヒース君の所まで距離を取る。
(さっき、「イヤ……」って言ってたわよね。どうしたんだろ?)
よく見ると少女の手足には藪から落ちた時に出来たと思われる引っかき傷が
無数にある。まだ新しいそれらからは、血が点々と滴り落ちていた。
「とにかく、手当てしないと…ねえ、その槍を下ろして?」
出来るだけ落ち着かせようと、ニッコリ笑って両手のひらを向ける。
【了解です。続きはまたいずれ。遅くまでお疲れ様でした】
けれど、それでも目の前の少女の警戒心は消えなかったのか、目をそらした途端に
立ち上がり、藪の中へと駆け込んでいった。
「ちょ、ちょっと待ってよ! 怪我してるんでしょ!?」
と、言ってはみたものの、すでに少女の姿は目の届く範囲に無い。
「はぁ〜、どうしたんだろ……」
自分が不要な事をしたのではないかと落ち込むが、ここで突っ立っているわけにも
行かず、ヒース君を促して森の探索を続ける事にした。
「ま、この島にいるって事は分かったんだし、また会えるよね。……あの子、無事だといいなぁ…」
【ひょっとして次レス=私のレス番ということだったんでしょうか?
誤解してスミマセンorz 一応これで締め、とさせて頂きますね】
相手が離れていく。
怯んだように見えた。
更に先端を突き出してみせると、獣に似た声を発して威嚇を続けた。
「グルル゛るル……」
そのままジリジリと後退り、退路を求めて時折視線を走らせる。
戻した視界には、相手の笑みが映る。その笑顔に、敵意は全く感じなかった。
蒼い瞳に、微かに迷いが滲む。
凶器を握るその手は、震えていた。
(ナ…ニ?…下、ろス……?)
理解出来た単語はそれだけで、ゆっくりと、かぶりを振ってみせる。
わからない、という意志と、拒絶の意味を込めて。
柔らかな笑顔を向けてくれた、その人物へ再び睨みを据えると
腰に帯びた袋の中味を総て、相手へ向けて撒き散らした。
目眩ましぐらいにはなっただろうか。
隙を見計らって素早く藪の中へと跳び込み
自らの姿を森の中へと紛れさせていく。
ぽつりぽつりと、傷口から落ちた血痕は、
後に点々と続いていた。
【いえ、此方こそ…お付き合い頂き感謝です
本当にお疲れ様でした。】
【あ、頭が働かないorz
…深夜は特に、ですが…しかし…難しいものですね(汗
要領を得ない自分のレスを引っ張って頂いて、有難うございました】
【では…】
【うあ、被った…orz すみません、早とちりして。 とりあえず 507→506 の流れという事で。
今日はありがとうございました&おやすみなさいノシ】
島に漂着して数日が経った。始めは夢だと思い、それなりに漂流生活を楽しんでいた。
しかし、寝ても覚めても島…、会社のこともありさすがに夢ではないと実感してきた。
「はぁ…、どうする?まだ助けも来ないし人もいない…どうにかしてくれ…。」
女性は漂流してきた医療道具を片手に砂浜を歩く。
男は砂浜を歩く、ちょうど正午が過ぎたばかりで太陽が男の真上で輝いている
暑さのおかげかおかしな感覚に捕われず、衝動も起きない
「くっ…、どうすればいい?どうすれば…」
男は相変わらず自問自答の繰り返し、心の方ばかりに気を取られ身体はまるで管理がなっていない…
「だめだ…」
男は歩くのを止めるとその場に座り込んだ
「それにしても、あっちでは私は死人扱いかな?会社もクビだろうな…。はぁ…、ん?」
ただひたすら砂浜を進んでいると人影が見えた。
「エッ!人!?お、おーい!」
声を掛け、走って近付くと男だとわかった。しかし、座り込んで様子がおかしい。
「あ、あの…夢じゃないですよね!?…ってどうした?大丈夫か!?」
「くっ…、はぁ…ここは、夢じゃない…はぁ…」
女から声を掛けられるも話す余力もない、頭を抑えて下を向き、息も荒い…
そのおかげか衝動だのなんだのと関係ない
「すまない、少し上を向いてしばらくジッとしてくれ。ん〜……」
男性の顔を上に向かせると額を当て、熱があるかを確かめる。
男は顔を上げ、額を当てられ気付く
これはもの凄く恥ずかしい……額から伝わる彼女の体温、すぐ側で聞こえる息づかい……
他意はないにしても、意識せざるをえない……
「わ、私は大丈夫だ!気にしないでくれ!」
男は女から離れると赤面する、しかし体調が優れないせいか再び身体がふらつく
「…?どうした、恥ずかしいのか?くす…」
離れて赤面している男性を見て笑みを浮かべる。しかし、すぐに男性がふらつき慌てる。
「お、おい!無理をするな…。その熱と様子からして日射病だろう。ほら…」
男性の手を取り歩くと木陰に着いた。
「ここなら休めるだろ?」
鋭い視点と的確な判断からして医者なのだろう…
そう思っていると手を引かれた、一瞬、女を妻の佳奈に見えてしまった
「君は…医者かな?処置がいいな…」
男は頭から妻のことを消そうとした
【神宮司さん、落ちましたかね…?】
518 :
島情報の更新 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/13(木) 18:44:51 ID:p0/XepXc
【今日の島の情報】 天気:午前中は曇り。午後から夜にかけて曇りのち晴れ。
・砂浜(北。洞窟が点在、魚の釣れる磯あり)、砂浜(東)、崖壁(北東)、
森、平野、川、火山(風穴あり)、滝(裏手に洞窟)、飛行機墜落現場(旧・森の中)、
飛行機墜落現場(新・火山付近)がある。
・何故か言語が違っていても会話可能。
・海流の関係で手漕ぎボートなどで島から出ることはできない。
・色々と漂流物が流れ着いてくる
・人の住んでいる島が近くにあるかもしれない?
・原住民がいる?
【確認されている島の主な住人】
@早坂 真澄:日本人、女性、18歳。
@静宮 紗夜:日本人、女性、16歳。
@ケイ:国籍不明、男性、20歳前後?
@稗田 真:日本人、男性、26歳。
@ジェシカ・葛城:アメリカ人、女性、17歳。
風里 祐:日本人、男性、17歳。
高杉 綾人:日本人、男性、15歳。
由良月 慧奈:日本人、女性、22歳。
宮沢 京平:日本人、男性、28歳。
神宮司 聖龍:日本人、女性、27歳。
長谷川 天進: 日本人、男性、20歳。
橘 優燈:日本人、女性、16歳。
中園 晶:日本人、女性、24歳。
スー:原住民、女性、15歳。
【丸番は文明レベルを、無印はレベル0を示しています。】
【スレ参加者の皆さん、今日もよろしくお願いします。
ROM、または一見の皆さん、どうぞ気軽にご参加下さい。この情報欄は毎日ageさせて頂きます】
519 :
文明レベル・技能・アイテム ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/13(木) 18:46:53 ID:p0/XepXc
【現在の文明レベル】
レベル:1
【主な作成可能アイテム・施設】
>>174を参照。
【文明レベル2への条件:早坂ベースの初期メンバー】
未踏地域の探索×3(イベントロール必須)
農園、やな、杭付き落とし穴のうち1種(宣言後、各75レスで完成)
焼き窯×1(宣言後、75レスで完成)
糸紡ぎ機×1(宣言後、50レスで完成)
【文明レベル1への条件:それ以外の住人の皆様】
簡易トイレ×1(作成宣言後、50レスで完成)
かまど×1(作成宣言後、50レスで完成)
【一般技能】
>>174を参照。
【技能トレードについて】
同じベースで生活している場合、同居者のスキルを使用することが可能です。
ただし一時的なものなので探索等で一人になった場合は使用不能です。
他者のスキルを取得したい場合はアクション、イベント内で宣言後、200レスで取得できるものとします。
(一部例外あり)
【アイテムについて】
検討の結果、アイテムに関しては参加者の自由裁量とします。作成に関しても同様です(常識の範囲で必要な材料を決めて下さい)。
アイテムが多くなってきた場合は忘れないようにメモ帳にプロフと一緒にコピペしておくといいですよ。
あと、「このアイテムどこで入手できますか?」といった質問は会議室の方でGMにどうぞ
520 :
1行アクション・会議室・イベント予約 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/13(木) 18:50:07 ID:p0/XepXc
【アクション結果】
なし
【南国会議室】
>>1にもあります通り、待機、イベント予約用のスレとして『無人島サバイバル日記 南国会議室』を
建ててあります。本スレの待機、イベント予約をしたい方は会議室へどうぞ。
【開催予定・参加者募集中のイベント】
主催者:早坂
【日時】10/13(木)19:00〜26:00
【希望するロール】火山湖探索イベント(エロール可能性あり)
【参加キャラクター】早坂真澄、ケイ、高杉綾人、静宮紗夜
主催者:早坂&稗田さん
【日時】10/15(土)〜10/16(日)22時〜
【ロール】基地跡発見イベント
【参加キャラクター】稗田真、早坂真澄、静宮紗夜
【一行アクション】
「ふぁ……んん…よく寝た…」
寝床から、もそもそと体を動かしながら起き上がる。
昨日から寝ていた側で、乾かしていた手荷物らは殆ど乾いていた。
医学書やメモ帳は少々かさついていたり滲んでいたが、使う分にはさほど問題はなく。
ポーチに至っては防水加工のものだった為、何ともなっておらずそのままでいた。
無論、携帯電話はうんともすんとも言わず反応は全くなし。
「うー…やっぱり駄目かしら。まぁ、あの状況だと仕方ないわね」
カチカチと電源ボタンを数回押してから、無駄だと悟り元の位置に置く。
「………ケイさんも何処かに出かけたみたいだし…。今はする事もないから寝て疲れを完璧に取らないといけないわね…」
それだけ呟くと再び寝床に潜り込んだ。
【医学書(薬品)が乾いたので、他の皆さんも見せられますね】
【ではでは、失礼します】
【
>>516の続きです。】
「そうだな…。『元』が付くけどな。人を信じなければこんなことには…」
海のほうを見て寂しい眼になる。
「大変だよ…。どう生きればいいかもわからなかった。それに…いや、あなたのほうは何をしているんだ?」
男は自分の仕事の経歴を話そうとした…
しかし、過去のことを思い出そうとすると言葉にならない…妻のこと、娘のこと…
「私は、うっ…わ、悪い…だめみたいだ…大切な者を…家族を失ったことを思い出すと…くっ!」
男は涙を堪えようと歯を食いしばり、地面に拳を叩きつけた
話そうとすればするほど息が苦しくなる…
「大丈夫か…?苦しいことを思い出させてしまってすまない…。ただ、大切な人のことを教えてくれないか…?」
自分とは違う過去でありながら似ている苦しみ…。他人事のようには思えない。
男性の手を優しく両手で包む。
「私は…神宮司聖龍…自分が無理なら話さくていいから…」
男は優しく手を握られ、目を見つめられる
「私は、宮沢京平だ…家族、妻と娘二人で旅行に行く途中…、飛行機で自爆テロに遭ってな…家族全員が…死に、私だけが…」
神宮司聖龍という女性のおかげか…、口にするのも苦しかったことが言えた
それは…神宮司聖龍という女性が妻、佳奈と重なって見えるからであろう…
「うらやましい…。そんなに大切な人がいたのか。私にはいなかった。私は…大切な人の横にいたい…ずっと幸せで笑っていたい…、そう思っていたのに…」
涙が頬を伝っていた。彼がどれだけ幸せでいたか、そして…大切な者を失った今の苦しみ…
気が付けば彼を優しく抱いていた。
「大変だったでしょう?泣いていいんだよ…?」
「くっ…すまない、神宮司さん…うっ、ううっ…」
男は神宮司聖龍という女性に抱かれると涙が溢れてきた…、
大切な者を失ってからの今まで涙ではない…
男は女と泣き合った…
男性と一緒に泣き、数時間が経った。しばらくして二人は浜辺に立ち、夕日を見つめた…。
「その…また会えるかな?いや、あなたが良ければだが…、私は待つから…苦しくなったいつでも来てくれ…。」
男性の手をギュッと握り、頬を当てた。
【今日はここまでですかね?宮沢さん、ありがとうございました!またよろしければお願いしますね。】
「わかった、約束するよ…今日はありがとう…」
男は手を離すと頬に優しく口を当てた
男は帰る途中、空を見上げる…夕日は沈み、一面には星々が無数に拡がる
男には何かが変わろうとしていた、そう、何かが…
【お疲れ様でした、神宮司さんのおかげで宮沢も大分変わったような…また会う時はお願いします】
【12日分アクション】
真新しい傷の痛みを堪えながら水浴びに向かう。
いつもは狩り場の泉を使っているのだが、流石に昨日の今日であそこに行く気にはなれない…
住居から少し遠くにある湖まで足を伸ばすことにした。
深い森を抜ける。
水面に陽光を受け、キラキラと眩いほどに輝く湖がそこにあった。
脱ぎさった衣服をするりと水辺に落とすと、足先から、そぅっと体を浸していく。
「〜〜…っ……く、ゥ」
冷たい水が傷口に凍み入り思わず顔を顰める。
水に浸かった肩を小さく震わせ、ぎゅっ、と固く目を瞑った。
この傷が痛む間は――恐らく癒えた後も、忘れることは出来ない。
閉じた瞼の裏に浮かぶのは、昨日の出来事。
優しい声。
柔らかい笑み。
微かに触れた、温もり。
「………っ」
ぽつ。
と 涙が零れ、水面に波紋が生まれる。
頬を伝い落ちる雫は、ぽつり ぽつり と絶えず続き、幾つもの波紋が、静かに広がっていった。
【スレが空いていたので少し使わせて頂きました
…にしても、エロに至れるのはいつの日か…orz】
【頑張ろう……】
今日は晴れているので、私とケイ、紗夜ちゃんを除いたベースのメンバーは皆
探索や狩りに出かけている。
で、なぜこの3人が残っているかというと。
この前打ち上げられていた綿布から「あるもの」を作ろうと思い立ったからだ。
ケイが作ってくれた針を裁断した布地に通し、根気よく縫い合わせていく事2時間。
「うん、よし!! これで完成ね!」
私の手にあるのは綿布を縫い合わせて作った替えの服と下着。
糸は綿布を熱湯につけ、丹念に解していったものだ。
服の縫い合わせ方なんかはジェシカちゃんに教えてもらった。
「紗夜ちゃんも出来た?」
と、私の向かいで針を動かしている紗夜ちゃんに聞いてみる。
【一応シチュ的にはベース内で。私と静宮さんが服を縫っているところを
ケイさんが見ている、といった感じです】
【
>>531 ところで次は…、ケイさん? それとも私?】
【
>>532 早坂→静宮さん→ケイさんの順でお願いします】
「できましたよ〜」
そう言いながら、作ったノースリーブのシャツをひらひらさせる。
「これもです〜」
次はシャツを置いてスカートをひらひらさせた。
「う〜ん…2人とも器用だな〜」
2人の作業をじっと見ていた
「やっぱりこういう作業は女の子向けかな〜」
自分には不向きな作業なだけあってなかなか感心してしまう
「まあね〜、でもケイだってこの針とかダイニングセットとか作ってくれたじゃない。
充分に器用よ」
出来たばかりのキャミソール(ミニ)とローライズのパンツを試着しようとして、
ふと悪戯心がわいた。
「それじゃあ試着してみよっか、ね、紗夜ちゃん?」
と、あっけに取られている二人を尻目にさっさとタンクトップとジーンズを脱ぎ捨て、
下着に手をかける。
「ん? どうしたの二人とも? ほら、折角出来たんだから…紗夜ちゃんも試着してみよ?」
こんどは二人にもはっきりと分かるように悪戯っぽい目つきで言ってみた。
「え? え!? ええーーーーーー!?!?」
真澄の言葉に驚く。
「だだだって、ケ、ケイさんの前ですよ!?」
「は…?」
突然の真澄の言葉に耳を疑う
「え〜っと…
………」
少し考えてゆっくり背を向け着替えを見ないようにする
「む〜……ま、しょうがないわね。ケイ、悪いけどちょっと後ろ向いててね」
と言って下着まで脱ぎ始めた。脱ぎながら紗夜ちゃんの耳元に近づき、
「ちょ〜っと、面白いコトしてみない? 下着、付けないでそれ着てみて」
と、ケイに聞こえないように囁く。
「……オッケー! それじゃこっち向いてもいいわよ」
ケイにこっちを向くよう促した。下着を着けていないので、薄い木綿地の
キャミソールを通して乳首の所在がはっきりと分かり、パンツは陰毛の見える
ギリギリの位置まで下げられている。
「どう? この服、似合ってる?」
「真澄さんなに……」
そこまで言って口を押さえられる。
「うぅ〜…、わかりましたよぅ…」
大人しく真澄の言うことを聞き、裸の上からシャツとスカートをはく。
「終わったか〜
……ん…?」
振り返って見てみると何かがおかしい…
「うん…似合…う…っつうか…」
言っている途中で異変に気付く
「………なっ……!!!!!
ちょっと…その…下着は?」
明らかに2人は下着を着けずに服を着ているのがわかった
「クスクス…今日はこういうカッコで『遊んで』あげようと思って、ね」
そういうとケイの腕をぐいと引き寄せる。
「ふ〜ん、やっぱり溜まってるみたいね…いつもどうしてるの?」
言いながら、ケイの股間に服の上から手を当て、膨らみを上下にゆっくりと摩擦する。
「ふふっ、すごい反応…/// 紗夜ちゃんも触ってみたら?」
様子を伺おうと、今回はあえて強制せずに紗夜ちゃんに任せる事にした。
「う…、」
少し躊躇って、ケイのモノに触れる。
「凄い…、ビクビクいってる…」
そして顔を赤くしながら、
「あの、これ…、窮屈じゃ、ないですか?」
上目遣いで聞く。
「あ…遊ぶって…!!!?」
相変わらずの真澄の態度に焦っていると腕を引き寄せられる
「いつもは…自分で…って何言わせるんだよ…」
そう言っていると突然逸物を刺激される
「おいおい…紗夜まで…
窮屈だよ…うん」
上目遣いで見てくる紗夜に戸惑いながら体は反応してしまう
「ふぅん…自分でしてるんだァ…誰の事考えてるのかな? 教えてよ?」
ケイの目を覗き込むように言いながらジッパーを下げ、肉筒を露出させる。
「もうこんなにベトベトじゃない…あむっ……美味しい…♪ 紗夜ちゃんもチ○ポ汁味見したら?」
手についた先走りを指で引き伸ばして遊ぶと、そのまま口に含んだ。
唾液まみれになった指を肉筒に絡みつかせ、垂直に近い勃起を扱き始める。
「ねぇ…これじゃあ不公平じゃない。せっかく脱いでるんだから私たちのも触ってよ…」
「ん…」
先走りを舐ながら、ゆっくりと上下に扱く。
「ん…、はぅ…、すごい…、匂い…///」
小屋の中にぐちゅぐちゅと水っぽい卑猥な音が響く。
「誰って…!!!関係ないだろ〜!!!」
真澄の言葉にかなり焦りながら視線から顔を逸らす
「ぅ…あ…」
逸物が扱かれ反応してしまう
「触るって…やっぱり…」
どういう意味かすぐに理解できたが逆らえそうも無いのでこう続ける
「わかりました〜…」
真澄の体に手を伸ばす
「ん…ふぁっ……うんっ……前よりっ………上手くなってるわよ」
ケイに乳首や秘所に指を這わされて嬌声を上げてしまう。
お返しとばかりに肉筒の下の袋を揉み立てる。
「ほらぁ、紗夜ちゃんのも触ってあげなきゃダメよ…」
ケイを床に寝かせ、シャツをたくし上げて乳首を甘噛みする。
「今日は…どうやってヌイてあげようかな? う〜ん……」
しばらくケイの睾丸を責めながら考えていたが、
「! それじゃ紗夜ちゃんにきめてもらいましょ。ケイのこと、好きにしちゃっていいわよ」
「ふぇ…?」
ぼーっとした顔でそう答える。
しばらく考え、
「じゃあ…、その、し、失礼します…」
そう言うと、竿の部分に自分の秘唇をくっつけて、
「ん…、はぁ…、う、ん…」
膣に入らないように気を付けながら、動く。
「そう…かな〜…?
…うぅ…っ…」
片手は胸に、もう片手は秘部に触りゆっくり弄っていく
それと同時に睾丸を揉まれ声が出てしまう
「ああ…そうだな…」
紗夜の胸に片手を添える
「え…?えぇぇっ…!?」
紗夜の予想外の行動に驚く
「意外と大胆なんだ…それとも目覚めちゃったかな?」
からかうように紗夜に言うと、ケイの足の間に割り込んで擦れあっている部分を舐める。
「ん……ちゅっ……じゅぱっ……れろっ……ふふ、
紗夜ちゃんのクリトリス、ビンビンになるまで擦れて、まるでオ○ンチンが生えてるみたい」
先走りと愛液の混合物を舐めながら、二人のアナルに交互に舌を這わせていく。
「二人とも…よっぽど気持ちいいのね♪ お尻の穴、こぉんなにヒクヒクさせちゃって〜///
ねえ、二人ともどんな感じなの? どこが気持ちいいのかな?」
言葉で責めていきながら、充分に唾液をまぶした舌で菊門を穿りはじめた。
「あぅっ…、そこ…は」
身体をいじられながら、喘ぐ。
「だ、ダメ…ぇ、ひやぁぁぁぁぁぁぁん!」
【お時間大丈夫……じゃないですよね(汗) この辺で凍結にしておきましょうか】
【続きは明日……かな? 静宮さん、ケイさん、今日もお疲れ様でしたノシ】
【凍結…ですか〜】
【わかりました〜、お疲れ様で〜す】
【一行アクション?】
ヒースとともに森に薬草を摘みにきた、ハズだった。
そこは森の少し奥の大木の傍、近くには綺麗な泉がある。
紗夜はその場所の居心地のよさからか、大木に寄り掛かり、座る。
ヒースに膝の上にのるよう促し、横に寝かせる。
ヒースも紗夜の膝枕が気持ちいいのか、横になったままで動かない。
そして紗夜はヒースを撫でながら呟く。
「いつもご苦労さま、今日はゆっくり休んでね…」
一人と一匹はしばらくそのままでいた…。
>>555【まだいらっしゃいますか…?】
【宜しければ少しだけお相手して頂きたいのですが…】
>>557【良かった、いた!】
【えと。続きを書くので暫しお待ちを】
>>555 昨日は果実で空腹を紛らわしたが、今日は…
ぐ〜きゅるるるるぅ〜…
盛大に腹が鳴る。
「ム、ぅ゛ー……」
背に腹は変えられない、という諺など知っているわけが無いが
腹の虫の催促に負け、槍を携えるとスーは泉へと向かった。
今日は何もいないだろう。…いませんように。
「!?…な…ナンで…」
無意識の祈りは天に届かなかったらしく、直ぐ間近の藪の中でスーは呟く。
狼に似たあの動物と、少女。
息を潜めて見定める。…一昨日のより、ちっこくて弱そう…武器も持っていないので、脅威はそんなに無さそうな気もする…
だが、これでは狩りが出来ない。不満気な表情で暫く様子を伺っている…
と、
藪の中からひょっこりと頭を覗かせてるスーは
あることに思い当たる。
「…獲物。」
沙夜の膝を枕に眠る獣に、視線を定め呟いた。
【流れは雑談とエチ系、どちらをご希望ですか?】
あまりの居心地のよさにうつらうつらとしていたが、
がさ…。
「!?」
どこからか葉擦れの音がした。風の音では…、ない。
気配を察知したのかヒースも目を覚ました。
「誰か…、いるの?」
音の聞こえた方向に声をかける。
【
>>559 雑談でお願いします】
>>560 丸々と太っていれば良かったのに。鍛えられた獣の体は締まっていて、肉質はひどく固そう。
などと考えながら視線を送っていると、犬は起きだしてしまう。
『誰か…、いるの?』
かけられた声にピクリと肩を揺らす。だが、恐怖は不思議と薄かった。
大きく一歩を踏み出して、沙夜の前に姿を表す。
風に金髪が揺れる。その肌は色素の薄い髪や蒼い瞳とは、似つかわしく無いほどに焼けていた。
「………。」
怖がらせないよう槍の先端は地面を指す。
槍を握る腕、そして脚の膝から下は、まだ真新しい傷が無数に走っていた。
「女…の子…?」
出てきたスーの姿に少し驚く。
手には槍…、紗夜のナイフでは太刀打ちできない。
襲われたら一溜りもないだろう。
ヒースをステイさせ、敵対の意志がないことを見せる。
そしてスーに、
「あなたは…、誰? !って、あなた…、その足の怪我…」
>>562 驚きの色が浮かぶ相手を、僅かに怯えの残る表情で見つめる。
言葉は解らなかったので、浅く首を傾けてみせる。
「あ……?」
急に犬がおとなしくなった。この、ちっこいのが命令したのだろうか…
優しい声で、何かが語りかけられる。
向けられる視線を追うと、
自分…と…、脚…
「…スー」
自らの胸の辺りを指差し、息遣いにも似たか細い声で答える。
続けて
「ケ…ガ…?
…い、タい……」
先程よりも少しハッキリした声で、脚の傷の痛みを訴える。
「スー…? あなたの名前はスーって言うのね。私は紗夜…、サヤっていうのよ」
そして、スーのつらそうな言葉を聞き、
「痛いの…? じゃあこっちに来て、大丈夫…、恐くないから…」
こっちに来るよう促す。
泉でスーの傷を洗い、
「少ししみるかもしれないけど…我慢して…」
傷薬を優しく塗っていく。
こくり、と深い頷きを返す。そして
「…サ、ヤ?…ん…。
サヤ。サヤ、サヤ…」
教えられた単語を繰り返す。
沙夜を指差してもう一度深く頷くと、ふわりと表情を和らげた。
促されるまま、ゆっくりとだが近づき傍らに佇む。
「し、ミ……?」
泉の水がかけられる。蒼い目を細めて沙夜を見下ろすが
「ひゃっ!?イ…っ、痛、アぅ゛…ぅ〜……ッ」
何かを塗られ、傷口はヒリヒリと疼き始めた。
痛みを与える沙夜をキッと睨みながらも、傷口をたどる優しい指先には安堵を覚えてか逆らえず
涙目になりながらも、
結果的には沙夜の指示に従う形で堪える。
【すみません、そろそろ時間が…
次レスで締めさせて頂くか、凍結で】
傷に包帯を巻き、処置を終える。
「痛かった? ごめんね…。」
そう言いながら頭を撫でる。
そして空を見上げ、かなり時間が経っていることを知る。
「いけない! そろそろ戻らなきゃ…。」
そしてスーの方を向き、
「また、会おうね。じゃあね! 行こう、ヒース君!」
スーと握手して、紗夜は走り去っていった。
【
>>565 じゃあ私の方はこれで〆ますね。】
>>566 薬が利いてきたのか、それとも頭に触れる掌から与えられる安心感の為か
傷口の痛みはすぅっと引いていく。
手を握られて戸惑う内に沙夜は背を向け、自分はその背をただ見送る。
「…サ、ヤ…。」
一語一語はっきりと発音して名を呼ぶ。
「また…会ウ、デきル……?」
まだ感触の残る髪をくしゃりと握る。
そしてぼんやりと、暫く佇むが。
ぐ〜きゅるるるるぅ〜…
やがて思い出したかのように鳴り始めた腹の虫に促され、狩りを続けることにした。
【お付き合い有難うございました。
また会ったときは、どうぞよろしくお願いします。ではノシ】
568 :
トルコの英雄:2005/10/14(金) 14:45:28 ID:gX7vrQeK
テメーらは南国ドミ〇オンでもしとけっつーの。
>>551-555 前前から思ってたんだけど…レス待たせすぎでその後断りなく落ちて
そのことに関して一言も謝罪ナシ、ってどうなの?
ロールしてる人同士がそれでも満足なら構わないけど
自分だったら参加したくなくなります。
【
>>569 私の事…、ですよね…、すみません…】
【毎回毎回、すみません】
>>569 まあ、一理あるわな。
会議室で謝っているのとかもいるみたいだけど、
夜中待たされた挙句返事なしってのはキツイ。
厳しい状態になる事が想定出来るなら
初めからロールに入るな、と。
572 :
イスラムの英雄:2005/10/14(金) 15:05:04 ID:gX7vrQeK
だから南国ドミニ〇ンしとけばいいじゃん。
573 :
ロシアの英雄:2005/10/14(金) 16:12:32 ID:gX7vrQeK
えいゆうはひょうりゅうしてあるしまについた
まもののむれがあらわれた!
ムジントーのこうげき!えいゆうに999のダメージ!
えいゆうはちからつきた…
「おお、ゆうしゃよ。しんでしまうとはなさけない。」
574 :
島情報の更新 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/14(金) 18:46:37 ID:3c49enfQ
【今日の島の情報】 天気:日中は曇り時々晴れ。正午頃に小雨がぱらつく。夜は晴れ。
・砂浜(北。洞窟が点在、魚の釣れる磯あり)、砂浜(東)、崖壁(北東)、
森、平野、川、火山(風穴あり)、滝(裏手に洞窟)、飛行機墜落現場(旧・森の中)、
飛行機墜落現場(新・火山付近)がある。
・何故か言語が違っていても会話可能。
・海流の関係で手漕ぎボートなどで島から出ることはできない。
・色々と漂流物が流れ着いてくる
・人の住んでいる島が近くにあるかもしれない?
・原住民がいる?
【確認されている島の主な住人】
@早坂 真澄:日本人、女性、18歳。
@静宮 紗夜:日本人、女性、16歳。
@ケイ:国籍不明、男性、20歳前後?
@稗田 真:日本人、男性、26歳。
@ジェシカ・葛城:アメリカ人、女性、17歳。
風里 祐:日本人、男性、17歳。
高杉 綾人:日本人、男性、15歳。
由良月 慧奈:日本人、女性、22歳。
宮沢 京平:日本人、男性、28歳。
神宮司 聖龍:日本人、女性、27歳。
長谷川 天進: 日本人、男性、20歳。
橘 優燈:日本人、女性、16歳。
中園 晶:日本人、女性、24歳。
スー:原住民、女性、15歳。
【丸番は文明レベルを、無印はレベル0を示しています。】
【スレ参加者の皆さん、今日もよろしくお願いします。
ROM、または一見の皆さん、どうぞ気軽にご参加下さい。この情報欄は毎日ageさせて頂きます】
575 :
文明レベル・技能・アイテム ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/14(金) 18:48:08 ID:3c49enfQ
【現在の文明レベル】
レベル:1
【主な作成可能アイテム・施設】
>>174を参照。
【文明レベル2への条件:早坂ベースの初期メンバー】
未踏地域の探索×3(イベントロール必須)
農園、やな、杭付き落とし穴のうち1種(宣言後、各75レスで完成)
焼き窯×1(宣言後、75レスで完成)
糸紡ぎ機×1(宣言後、50レスで完成)
【文明レベル1への条件:それ以外の住人の皆様】
簡易トイレ×1(作成宣言後、50レスで完成)
かまど×1(作成宣言後、50レスで完成)
【一般技能】
>>174を参照。
【技能トレードについて】
同じベースで生活している場合、同居者のスキルを使用することが可能です。
ただし一時的なものなので探索等で一人になった場合は使用不能です。
他者のスキルを取得したい場合はアクション、イベント内で宣言後、200レスで取得できるものとします。
(一部例外あり)
【アイテムについて】
検討の結果、アイテムに関しては参加者の自由裁量とします。作成に関しても同様です(常識の範囲で必要な材料を決めて下さい)。
アイテムが多くなってきた場合は忘れないようにメモ帳にプロフと一緒にコピペしておくといいですよ。
あと、「このアイテムどこで入手できますか?」といった質問は会議室の方でGMにどうぞ
576 :
1行アクション・会議室・イベント予約 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/14(金) 18:52:50 ID:3c49enfQ
【アクション結果】
>>530 スーさん:魚×10匹を捕獲。
>>555 静宮さん:薬草2種(お好きにどうぞ)を入手。
【南国会議室】
>>1にもあります通り、待機、イベント予約用のスレとして『無人島サバイバル日記 南国会議室』を
建ててあります。本スレの待機、イベント予約をしたい方は会議室へどうぞ。
【開催予定・参加者募集中のイベント】
主催者:早坂&稗田さん
【日時】10/15(土)〜10/16(日)22時〜
【ロール】基地跡発見イベント
【参加キャラクター】稗田真、早坂真澄、静宮紗夜
主催者:早坂
【日時】10/17(月)〜 19:00〜26:00
【希望するロール】火山湖探索イベント(エロール可能性あり)
【参加キャラクター】早坂真澄、ケイ、高杉綾人、静宮紗夜
「やっと出来たか……」
最初に作り上げたベースと少し離れた場所に出来上がった木造の小屋。
一人で作り上げたにしては、結構よく出来た方だった。
最初のベースを作った時の経験が生きた事もあるだろう。
当初の予定より、少し広めに間取りをとったため、就寝や休憩用として入るだけと
考えれば、4,5人は入れるくらいの大きさだ。
第一ベースとの大きさの違いは、食事等の出来る共有スペースがない事だろう。
しかし、流石に数日間これに付きっ切りだったため、身体が少し悲鳴をあげている。
「……まぁ、それでも……没頭する事で気を落ち着かせる事は出来たか」
宮沢との邂逅の後、ただひたすらに押し込める必要のあった感情を、
総て、この作成にぶつけたと言っていい。
そうでなければ、苦い過去を思い出しそうだったから。
きっと、ここ数日の俺は酷い顔をしていたのだろう。
だからこそ、皆も放置していてくれたのかもしれないが。
……この、時間が俺には必要だったのだと、今更ながら思う。
と、後ろから複数の気配を感じた。
「わ〜、出来たんだ〜」
真の作ってい小屋が完成しているのを見て、声を上げる。
「祐さん、見に行こう」
祐に声をかけ、一緒に真のもとへと行く。
「お兄ちゃん、お疲れさま〜」
そう声をかけ、水を渡す。
「アレが、真さんの作った…スゴい…」
何も無い場所から出来たベースは大きな存在感を出していた。
「静宮さん、そんなにせかなかくても」
静宮さんに声をかけられ、同じく真さんのもとへ行く。
「お疲れ様です、真さん(お兄ちゃん…?)」
静宮さんの言葉に頭を捻りながら、真さんに労いの言葉をかけた。
「…大きいですね。これならあのベースで入りきれないひともいれられますね」
祐は丸太の壁に触れながら言った。
「紗夜、祐」
あまり二人で居るところは見ない組み合わせだが、今日は二人はベース残り組だったようだ。
「ありがとう」
紗夜から水を受け取り、一口飲んだ。
何だか、久しぶりに喉をすっきりとさせた気分だった。
胸の痞えが取れたような感じだ。
「まぁ、大きいと言っても、向こうのよりは小さいがな」
ジェシカが連れて来た少年…風里 祐に言う。
彼が来てから、まだ然程会話を重ねたわけではないが、
特に問題を起こすわけでもなく、やるべき事はきちんとやっているように見える。
「これで、多少は狭い思いをしなくて済むな。
問題は割り当てをどうするかだが……二人はどう思う?
どう割り当てるべきだろうか」
個人的には、男女ベースで分けるべきだろうとは思うのだが、
参考のつもりで、二人に尋ねてみる。
「そうですね〜」
しばらく考える。
「私はお兄ちゃんと一緒がいいな〜…、でも…」
言葉を切る。
「それだと、いろんな意味で反対されそうだから…、男女別の方がいいですね」
「男女別…か……」
これまで見てきた人達の相性や話し合いの雰囲気を考えてみる。
(真さんと静宮さんが話し合うのを見ると、とても良い雰囲気が出ていると思うし、ベースの雰囲気を崩さない方がいいんじゃないかな…)
「あの…俺は別に男女別なんかじゃなくてもいいんじゃないかな、って思いますけど」
二人の関係はもしかしたら、自分には及びつかない所にあるかもしれいと感じとった。
「当たり前だろう……」
紗夜の回答に苦笑する。
さらりとそういう事を言うか……しかも、祐の居る前で……。
俺は誰にも話していないが、うっかりすると、
紗夜からベースの皆にこの前の話回っているんじゃないだろうか…。
やましい事などない筈なのだが、内心冷や汗をかいてしまう。
そして、祐からは意外な回答が返ってきた。
「いや、しかしな……年頃の男女だぞ?
……やはり何と言うか……拙くないか?」
自分でもどうも説明しにくいが……。
「そもそも、そうなると分け方がまた難しくなるんだがなあ……」
困ったな、と紗夜の方を見る。
どの途、三人だけで決めるわけにはいかないのだが、こういう場合どうすればいいのだろうか。
「意見がバラバラですね…」
少し困った顔で呟く。
「ところで、お兄ちゃんはどう考えているの?」
と真に聞いてみた。
「確かに、これは俺たちの一存じゃ決められませんね」
話が詰まってしまい、祐はどうするべきか考える。
その時、静宮さんが真さんに答えを迫った。
「う〜ん…コレを作ったのは真さんですし、真さんが発言すれば異論は無いと思いますが?」
しかし、これでは真さんに一方的に意見を押し付けているような気がし、祐も脳味噌を絞り、考える。
「あの、意見をするようですけど、例えば皆さんにこの事を話して、ベースに移転したいかどうか意見交換するのはどうでしょう?」
脳味噌を絞って出た一滴だった。
「いや、俺は男女別で考えていたがな……」
紗夜の問いに、そう答える。
元々、そのつもりで作りはじめたのだから。
「まぁ、三人で考えていても仕方ないしな。
これに関しては、皆が戻ってから決める事にしよう」
祐の言葉を補佐するようにそう言った。
とはいえ、それまで空では、あまりにも建屋が哀れな気もする。
「とりあえず、俺は暫くこちらで寝泊りする事にするよ。折角建てたしな」
手の甲でこつこつ、と剥き出しの木材を叩き、二人に言った。
「折角だから、二人とも、中で食事でもするか?」
食事向きのベースではないが、偶には違うところで食べるのもいいだろう。
食事係の二人がいないので、大したものはないが、少し落ち着きたいところだった。
【To GM様
稗田は第二ベースに寝泊り移動します。
第二ベースは移動希望者が移動する形式とさせて下さい。
移動する人は、こちらか会議室に書き込みのこと。】
「そうですね、そろそろご飯のですし…」
そして、小屋の中に入る。先に作った小屋よりは狭いが、住めないことはない。
(私もこっちに来ようかな…)
ふと、そんな事を考えた。
「じゃあ…お言葉に甘えて」
真さんに勧められ、ベースに入る。
あのベースに比べれば狭いかもしれないが、住む機能としては十分だろう。
(俺は…葛城さんといたい…けど……)
祐は自分の胸を掴んだ。このままではどうにかなりそうだった。
心のうずきはベースの木の芳ばしい匂いでも、収まることを知らなかった。
乾肉を戻したスープと果物の簡素な食事をしながら、他愛もない雑談をする。
ついでに、第一ベースの方から、自分の荷物も持ってきておいた。
「そういえば、祐はベースには慣れたか?」
ジェシカに連れて来られた時は脚を怪我していたが、既にそれも完治したようだ。
ただ、時折見せる表情は、どうも怪我とは関係ない気がする。
……何か悩みでもあるのだろうか?
「とにかく、どんどん行動することだ。
まだこの島も分からない事が多いしな……動ける人員は多ければ助かる。
頑張ってくれ。あと、悩んでいる事があるんだったら、いつでも相談に乗るぞ」
簡単な食事を終えると、日も真上を越え始めていた。
少し、雲がかかっているが、行動するのに支障が出る程ではないだろう。
【
>>587 >>588 あと1レスずつ位で〆ましょう。
余裕をもって、というわけでもないですが、長引かせるイベントでもないですから】
食事も終わり、洗い物をまとめる。
汲み置きの水で洗えば問題ないだろう。
帰りぎわ、真に告げる。
「お兄ちゃん、私もこっちに来ていい、かな?」
そして上目遣いで、
「ダメ…、かな?」
そう聞いた。
【先に会議室に行ってますね】
食事の時、祐は真さんから『ベースには慣れたか?』と言われた。
「はい、お陰さまで。狩猟は大分把握しましたし、ここ一帯の海流も読めてきました」
一人でいた頃よりもよっぽど健康的で、何より学校にいた頃より良い人がこの島にはいる。
「行動…ですね。分かりました。こっちでも島を調べますし、まだ流れつく人も居るかもしれませんね」
そして、悩みは聞くと言われ、祐は
「…分かりました。迷惑はかけられませんが、どうしても、という時は相談させてもらいますね」
そう微笑んだ。
けど、祐の心の内は、人に頼るわけにはいかなかった。
空の雲が、少年の心を写していた。
【お疲れ様です。こっちも会議室に行きますね】
祐の受け答えに頷く。
少なくとも、しっかり吸収はしているようだ。
ベースで人と触れ合っている事がいい方向に働いているんだな。
(迷惑、か……)
何か思い煩う事があるのは確かなようだが、敢えて詮索はしなかった。
解決できるのならば、自分ひとりで解決できる方がいいだろう。
それまではそっとしておく事にした。
そして、帰り際の紗夜の言葉に、少し面食らう。
「いや、駄目、とは言わんが……」
まぁ……俺が冷静でいれば問題はないだけだ…ろう。
自分でも訳の分からない自答を繰り返し、好きにするといい、とだけ答えた。
……問題は、仕切りをもう少し高めに作る必要があるという事か。
流石に、男女が同じ建屋に入るのならば、多少はその辺りを考慮する必要がある。
どうやら、午後にはそれに取り掛からなければならなさそうだった。
【
>>590 >>591 お疲れさまでした〜。】
「…ふぅ…」
水に浸かると、体中の疲れが解放されるような感覚が私を包む。
私は、早坂さんに教えてもらったプールのような場所に来ている。
あんまり男の人に見られないように、お忍びで。
「ああ…気持ちいい…」
こうして力を抜いているといるとくらげの気持ちが分かるような気がする。
「もうそろそろ上がりたいけど…う〜ん…」
長居していると裸を覗かれるかも、とか思ってみて苦笑。
「う〜ん…見られたくは無いしなあ…」
ケイさんとか、稗田さんとか…
そこで祐くん、の顔を思い浮かべた時、ちょっと変な気持ちになる。
彼になら…ちょっとぐらいは…いいかなぁ…とか。
彼とはもう、祐くん、と呼ぶぐらいに仲良くなっていた。
怪我を治療してる間からだろうか。彼を意識するたびに変な気持ちになる。
ケビンと一緒にいたときみたいに、胸の奥が熱くなる。
「恋…?」
ケビンだけを想って、海に飛び込んだのに、別の人に恋をしているの?
「でも…私は…」
私は…
「私は、彼に恋をしている…」
目を閉じて、彼の名を呼ぶ。
「祐くん…」
「そろそろ…戻ろう」
私は水から上がり身体を拭くと、服を着てベースへと戻っていった…
【人がいなかったのでソロロールをやらせて頂きましたm(_)m】
祐は一晩中考えた。
自分はあのベースに移転すべきかどうか。
本当の気持ちは、葛城さんといたい、と思っていた。
だが、葛城さんと話をし、側にいるだけで心が締め付けられ、そのたび自分がどうにかなりそうだった。
もしかしたらその内自分の感情を抑えることが出来なくなり、彼女を押し倒してしまうのではないのか。
そう考える時、祐は自己嫌悪に陥った。
そして今、彼は決心し、あのベースへ向かおうとしていた。
会えなくなるわけではない。ただ身近にいられなくなり、朝に彼女を起こしにこれなかったり、料理の手伝いが出来なくなったりする。
それで歯止めが効かなくなる自分を抑えるため、祐はあのベースへと歩を進めていた。
ちょっと散歩を…と思って外を歩いていると、祐くんを見つける。
しかし彼の表情はどこか苦しそうで、
「祐くん、どうしたの?」
つい、後ろから声をかけてしまう。
ベースにむかっている時、だれかに引き止められた。
振り返ってみると、
「…葛城さん……」
彼女はどこか心配そうに祐を見ていた。
「あ…あの…新しく出来たベースにでも、移転しようかな…と思って…」
祐は苦笑を漏らしながら彼女に答えた。
しかし、内心は、
(ここで悟られたら…俺は……!)
兎のように、ビクビクしていた。
「え…移転…?」
稗田さんがベースを作ったことは知っていた。
それに静宮さんもついて行くみたいだということも。
でも、彼もベースにいってしまうとは、知らなかった。
「何か…理由とか、あるの?…そ、その、なければ…別にいいんだけど…」
「…はい、あのベースに移り住もうかな、何て考えてます」
祐が話した時、葛城さんが更に不安げな表情を浮かべた。
「理由、ですか…」
聞かれてしまった。
このまま放っといてほしかったが、もうこれ以上自分の本当の気持ちを隠し通すのは無理と考え、
「………葛城さん、あなたのせいです。あなたのせいで、毎日苦しめられているのです」
震える声で、自分の本心を喋った。
彼の口から出たのは、意外な言葉だった。
「私の…せい…?」
私が…彼を苦しめている…?
だから、彼がいなくなってしまうの?
自分の頬を、雫が伝っているのを感じた。
祐は葛城さんの瞳から流れでる涙を見た。
自分の心がズキズキと痛んでいるのが分かったが、構わず続けた。
「…あなたの側にいると、胸がうずきます…。あなたと話してる時、笑っている時、料理を手伝っている時、あなたの仕草一つ一つが…俺の心を満たしてくれて、胸に痛みを響かせます」
今、祐は自分の心を語っている。握っている拳が震えていた。
「……そして、あなたを想うたび、胸が苦しくなって、いつ自分が自分自身を抑えられなくなるか心配なんです……」
自分の中で、自分が嘲っていた。
「そう…そうなの…」
それはきっと彼の、ホントの気持ち。
私が好きっていう、ホントの気持ち。
「ごめんなさい…気づけなくて」
彼の身体を、強く抱きしめる。
「でも私は、はなれたくないよ…」
言わなきゃ。私の気持ちを。
「私も、祐くんが好きだから」
彼の震える身体。それを、せめて今だけでも、満たしてあげたくて。
私は静かに、唇を重ねた。
『ごめんなさい』
葛城さんの声が聞こえた時、不意に、体に自分以外の暖かみが触れる。
「えっ…?」
葛城さんが、今、自分を抱き締めていた。
祐は困惑すると同時に、どこか落ち着いていた。
いつか自分が望んでいたことかもしれないから、その時が来ることが無くても、心のどこかで望んでいた。
「離れ…たくない…?」
今、祐は彼女から発する言葉に怯え、期待し、ただ待っていた。
そして、待ち望んだ言葉が今、少女の口から解き放たれた。
『好き』という、祐が聞かなくなった、ずっと望んでいた言葉。
「俺は……俺も…葛城さんが………」
少女の、柔らかい唇が重なった。
彼の身体の震えが止まる。と同時に、私の背中に腕が回される。
(祐くん…)
キスしたまま、長い時間が過ぎる。勿論、私たちにとっては短い時間だけど。
そっと、唇を離して、彼の耳元で囁く。
「もうこれからは…抑えなくていいよ…」
そしてもう一度、ぎゅっと抱きしめながら、囁く。
「だって、好きだって、分かり合えたんだもん」
(葛城さん…!)
彼女の暖かみが欲しくて、腕を彼女の背中にまわした。
しっかりとしていても、細く華奢な体は乱暴をしたらすぐに壊れそうだった。
そして唇に暖かみを残し、彼女が唇を離し、そっと祐の耳元に囁く。
『もう、抑えなくていいよ』と。
(もう…抑えなくて…我慢…しなくて……)
祐がその言葉で動けずにいると、彼女がもう一度抱き締め、祐に囁いた。
『好きだって、分かりあえた』
(分かり…あえた…俺の事を……!!)
祐の瞳から、ボロボロと涙が溢れてきた。
「…っ…ずっと……怖かった……っ…人が…自分が…きづ…っ…つつくのが………っ!!」
祐は、少女に寄りかかり、泣きじゃくった。
「おれが…っ…必要と…されないのが……っ………怖かった……!」
私に寄りかかって泣きじゃくる彼の頭を、優しく撫でる。
「そうね……誰だって、必要とされることを求めて、必要とされないことを恐れる…でもね」
だんだん、涙で視界がにじんでくる。
「でも、祐くんは……誰からも…必要とされていたんだよ…じゃなきゃ…誰も祐くんと…話したりなんて、しないよ?」
むしろ…私は彼を必要としていた人間でもあるのだし。
「もう、心配しないでね…私が、祐くんと一緒にいるから」
そう言った時、大粒の涙が、ぽたり、と祐くんの頬に落ちた…
少女の胸で泣きじゃくり、少女の言葉一つ一つが甘美な、優しい気持ちの溢れたものだった。
そして、祐の涙が枯れる頃、祐の頬に熱いものが伝わった。
「葛城…さん…?」
頭を上げ、少女もまた泣いているのを確かめると、祐は少女の涙を手で拭った。
「葛城さんが…一緒にいて良いと言うなら…俺は葛城さんの側から離れません…離れたくありません……。
あなたが笑うなら嬉しいです…あなたが泣くなら……」
祐は、少女を強く抱き締める。
「さっき…俺がしたみたいに…泣き付いても構いませんから……」
心臓の鼓動が、互いに伝わりあった。
私の涙を手で拭われ、頬が熱くなるのが分かる。
そして、直後に強く抱きしめられ、二人の体が密着する。
「…嬉しい……」
私も、もう一度抱き返す。
……
夢のように、甘い時間は過ぎていく。(とはいえ、抱き合うかキスしかしなかったけれど。)
西の空は赤く染まろうとしている。
「あ…そうだ。祐君、ベースのことだけど…どうする?」
突然もともとの本題を思い出し、改めて聞いてみることにした。
どれくらい時間が過ぎたのだろう。
強い抱擁とキスで大分時間が過ぎたようだ。もう空は紅く、宵闇に近付いていた。
「ベースの…事ですか?」
(そういえば俺がベースに移住しようかしていたんだっけな)
「そのことだったら…葛城さんと一緒に居られるだけでいいですからあのベースに残るのもいいですし…」
ふっ、と、自分の中で不純な事がよぎる。
「…もし…葛城さんがよろしければ……まだ人が少ないあのベースに行くのも……」
顔を真っ赤にし、彼女に伺った。
「う〜ん…そうね」
これについてはかなり重要な問題である。
何で祐くんが顔を赤くしてるのかは分からないけど、
「その事については、いちど早坂さんと話してからにしましょう。まだ、早坂さんも人手を欲しがってるかも知れないし…」
「そ、そうですね。人員のバランスがありますし、ちゃんと役割を考えないといけませんしね」
乾いた笑いを漏らしながら、
(人のいない隙を狙ってやろうとした俺はそうとう破廉恥な男だな…)
そう心のなかでうなだれた。
「もう時間も遅いですし、ベースに戻りますか?」
何か心なしかがっかりしてるような祐くん。
「う〜ん、それじゃあ、とりあえずそのベースを見に行く?」
稗田さんのベースに行きたそうだったので、とりあえず下見も兼ねて行こうかと思ったのである。
葛城さんがベースを見たいと言ってきた。
「ええ、そうですね。紹介がてら行きましょうか」
ベースに着き、中に入り、祐は彼女に碑田さんの作ったベースを紹介した。
「ここは貯蔵庫が無いぶん、5、6人は居住スペースを確保出来るんですよ。
ここなら入りきれない人のぶんは補えます」
ふっ、と再び自分の中に不純な事がうごめいた。
「……あの、狭いですけど…個室も紹介しましょうか……?」
(俺も懲りないな…)
軽い自己嫌悪にさいなまれながらも、あわよくばと考えていた。
「うわぁ、稗田さんも凄い家作るわね」
ベースの中は所々に立っている木の柱からもしっかりしているのが分かる。
新しく建てたばかりだからか、木の匂いもする。
「個室?個室もちゃんとあるんだ…うん。見せてほしいな」
見せてほしい、と言われ、祐は淡い期待をした。
「あ…は、はい。こっちです」
木を半分割って作ったドアを開け、個室へと入った。
そこにはご丁寧にも木製のベットがあり、それだけしか無いが寝るぶんには十分だった。
(なにもない…部屋だな……)
その時、祐の頭に鈍い痛み、自分の中から湧き出る痛みが沸いてきた。
(っ!…この部屋…いや…この感じは……!!)
ベットしかない、なにもない部屋から、自分が遭難する前に住んでいた部屋を連想し、その頃を思い出した。
(やめろ…それは思い出したくない……!!)
頭を抱え、左右に振った。
忘れることなど出来ない自分の辛い過去を必死で拭おうとした。
「ほんとに個室だわ……!!祐くん?」
感心しているのもつかの間、突然彼が苦しみ始める。
「どうしたの?どうしたの?」
彼の身体をしっかり受け止めながら、声をかける。
【レス遅れてしまいすいません…】
【お気になさらず】
祐が頭を抱え、悶えていると、葛城さんが彼を抱きとめた。
「ご、ごめんなさい……。ちょっと…昔の事を思い出して……」
そう言うと祐は木製のベットの上に腰を下ろした。
【お聞きしますが、ここで祐の過去の話を聞きますか?。
結構時間をとるかもしれませんから、このまま流しても構いませんよ】
【あ〜…今は聞かないことにしときますね^^;;】
昔のことか…きっと何か、つらいことがあったんだろう。
「そう…この部屋が似てるのかな…『昔の事』があった部屋に…」
そう言って、彼の頭にぽんと手を乗せ、撫でる。
「でも…今は私がいるよ。大丈夫」
しかし、言ってはみたものの、そういう記憶があるならこれからもこういう事があるかもしれないし…
その時!ジェシカの頭にひらめきが走った!
(恥ずかしいけど…でも、祐くんになら…ね)
「祐くん、ちょっと、目を閉じてくれる?」
いたずらっぽく、上目遣いで言ってみる。
【分かりました。要らぬことをお聞きしてすいませんでした】
祐の頭の上に葛城さんの手が乗せられ、撫でてもらった。
「…ごめんなさい…なんだかそっちまで余計な心配をかけちゃって……」
そう自責し、申し訳無さそうにしている時、彼女が上目使い気味に祐を伺った。
「目を、ですか?」
なんだろう?、と怪訝に思い、ふっと目を閉じる。
視界が闇に落ち、葛城さんの気配が感じられた。
【いえいえ、またいずれ、聞かせてくださいねw】
彼が目を閉じたのを確認すると、私は上着を下から胸の上まで捲り上げる。
やっぱり恥ずかしい。
(でも、彼のためなら…)
そう思うと自然に手が後ろのホックを外す。
そしておそるおそるブラを上にあげ、彼の顔を、私の胸の間にはさんだ。
「祐くん…気持ち…いい…?」
両胸の外側から、手で胸をふにっと押して、彼の顔に胸がぎゅーっ、と密着する。
(誰も…見てないよね…)
もう私の顔は真っ赤だった。
人間五感の一つの感覚が閉じられると残った別の感覚が澄まされていく。
彼は目を閉じ、視界が無い中で聴覚がが澄まされていた。
(布が擦る音…?)
彼女が上着を上げ、
(パチン…?)
ブラのホックを外した。
そして直後、顔に柔らかいなにかが覆った。
(…?なんだろ…これ…。
柔らかくて…葛城さんの匂いがする……)
祐は不可思議ながらも、その甘い感覚に身を委ねた。
「あの…もう…目を開けていいですか?」
おずおずと葛城さんに了承を求めた。
「え…あの…その…」
真っ赤になりながらも、一応返事をしなきゃ、と焦りつつ、
「は…はい…いいですよ…」
葛城さんに了承を得て、目を開ける。
瞼を開いた時、目にしたのは顔を真っ赤にした葛城さんに彼女の胸の上にある白いブラ―――彼女の白い膨らみが両サイドにあった。
(――!??!!!?!????!?!?!)
当然ながら、祐は困惑した。
今、自分の顔は彼女の胸に挟まれているのだから。
「かかかか、葛城さん!?。
これて?!!?」
どもりながら祐は自分より上の位置にいる彼女に問掛けた。
血が溜まり、熱くなり始めた己のモノを抑えきれなくなるのは、時間の問題だった。
予想通り焦る祐君を見ながら、小声で呟く。
「その…個室に嫌な思い出があるなら、えっと…いい…思い出を、作ればいいかな…
…とか、思って…い、嫌だったら、ごめんなさい」
ちょっと、涙が出そうになるが、こらえる。
「そのっ、嫌なんかじゃありません!。むしろ、むしろすごい嬉しいですっ。
ええと…どっかでこういうの望んでたと言うか…なんというか…。
って、なに言ってんだ俺!!」
泣きそうになる葛城さんにしどろもどろなりながら嬉しさを余すことなく喋る。
「とりあえず…どうしたらいいかな…?」
心臓をバクバク鼓動をたてながら葛城さんに訪ねた。
すごく嬉しそうに話す祐くん。
嬉しいような恥ずかしいような、と、心の中で苦笑する。
「そ…その…これで…前の思い出とか…吹き飛び…ました?」
おそるおそる聞いてみる。
【もうそろそろ〆ますか?最後はベースに帰っていくって事で…】
【分かりました】
祐の言葉に彼女は微笑んでいた。
「…ああ、十分すぎる程だよ…」
こういう事は忘れることなど出来ない、むしろ忘れたくないと感じた祐だった。
ふっと、外を見た。
もう陽も落ちて、藍色の空は星がポツポツと瞬いていた。
「もうそろそろ、帰ろうか…?」
祐はふと訪ねた。
「そう…良かった…」
恥ずかしかったけど、それで彼のためになれたなら、と思うと多少マシである。
「あっ!もうこんな時間?早く戻って、ご飯作らなきゃ!…祐君も一緒に食べるよね?」
と、笑顔で言って、手を差し出す。
「一緒に…帰ろ?」
彼女の安堵した顔を見て、こっちも安心した。
「もう飯の時間か…じゃ、手伝うよ。
葛城さんしか作れない旨い魚の塩焼きが食いたいし」
帰ろうか、と言われ、差し出された彼女の手を執った。
「うん…帰ろうか…俺たちの家へ…」
祐は、柔らかい少女の手を掴んだ。
「って、服を着なくていいの!!」
【じゃ、締めますか】
「おっと、そういえばそうでした」
苦笑して、服を元通りに着る。
「…よし、じゃ、行きましょう」
そう言って彼の手を取って、ベースに戻っていった…
【では私のほうはこれで〆と言う事で。お疲れ様でした〜】
【お疲れ様でした。俺はご飯落ちしますね。またお相手して頂いたら幸いです】
懐かしい…
佳奈は僕の夢を奪うだろう
潰すだろう
そして、奪って、潰して、佳奈は結局この世から消えてしまうのだ
それがいつかはわからない、来年かもしれない、再来年かもしれない、あるいは五年後かもしれない
ただ、永遠ではない、必ず僕はどこかで放りだされる、たった一人、残される
わかっている
奪われる…
潰される…
それでも、僕は望もう
手を伸ばそう
貴女と生きる道を、選ぼう…
空に舞う黄金色の羽根だ…
いつの日か貴女は深刻な病気だったな…
生命も長くない、だけど僕は貴女を愛している、ずっと隣りでいたい
僕の願いが叶った時、貴女は笑顔で迎えてくれた
貴女が病魔と闘っている時、『生きる』ことしか考えていなかったよな
そう、こんな輝いた羽根が舞っている中、いろいろ話したな…
掴もう
あの羽根を
私と大切な者のために掴もう…
637 :
島情報の更新 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/15(土) 19:40:21 ID:UuuNo90H
【今日の島の情報】 天気:午前中は晴れ、正午から雲が多くなる。夜は曇り時々雨。
・砂浜(北。洞窟が点在、魚の釣れる磯あり)、砂浜(東)、崖壁(北東)、
森、平野、川、火山(風穴あり)、滝(裏手に洞窟)、飛行機墜落現場(旧・森の中)、
飛行機墜落現場(新・火山付近)がある。
・何故か言語が違っていても会話可能。
・海流の関係で手漕ぎボートなどで島から出ることはできない。
・色々と漂流物が流れ着いてくる
・人の住んでいる島が近くにあるかもしれない?
・原住民がいる?
【確認されている島の主な住人】
T@早坂 真澄:日本人、女性、18歳。
U@静宮 紗夜:日本人、女性、16歳。
T@ケイ:国籍不明、男性、20歳前後?
U@稗田 真:日本人、男性、26歳。
T@ジェシカ・葛城:アメリカ人、女性、17歳。
T風里 祐:日本人、男性、17歳。
T高杉 綾人:日本人、男性、15歳。
T由良月 慧奈:日本人、女性、22歳。
宮沢 京平:日本人、男性、28歳。
神宮司 聖龍:日本人、女性、27歳。
V長谷川 天進: 日本人、男性、20歳。
V橘 優燈:日本人、女性、16歳。
中園 晶:日本人、女性、24歳。
スー:原住民、女性、15歳。
【丸番は文明レベルを、無印はレベル0を示しています。】
【英数字はそれぞれがどのベースに所属しているかを示します。】
【現在T、Uベースへの人数割りを調整中です。申告があり次第更新します】
【スレ参加者の皆さん、今日もよろしくお願いします。
ROM、または一見の皆さん、どうぞ気軽にご参加下さい。この情報欄は毎日ageさせて頂きます】
>>636 うあ、宮沢さん割り込んでスミマセン…orz
【
>>636 ええと、定期更新続けてもいいですか? それから、21時からイベントで本スレ使っても大丈夫ですか?】
640 :
文明レベル・技能・アイテム ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/15(土) 20:43:24 ID:UuuNo90H
【現在の文明レベル】
レベル:1
【主な作成可能アイテム・施設】
>>174を参照。
【文明レベル2への条件:早坂ベースの初期メンバー】
未踏地域の探索×3(イベントロール必須)
農園、やな、杭付き落とし穴のうち1種(宣言後、各75レスで完成)
焼き窯×1(宣言後、75レスで完成)
糸紡ぎ機×1(宣言後、50レスで完成)
【文明レベル1への条件:それ以外の住人の皆様】
簡易トイレ×1(作成宣言後、50レスで完成)
かまど×1(作成宣言後、50レスで完成)
【一般技能】
>>174を参照。
【技能トレードについて】
同じベースで生活している場合、同居者のスキルを使用することが可能です。
ただし一時的なものなので探索等で一人になった場合は使用不能です。
他者のスキルを取得したい場合はアクション、イベント内で宣言後、200レスで取得できるものとします。
(一部例外あり)
【アイテムについて】
検討の結果、アイテムに関しては参加者の自由裁量とします。作成に関しても同様です(常識の範囲で必要な材料を決めて下さい)。
アイテムが多くなってきた場合は忘れないようにメモ帳にプロフと一緒にコピペしておくといいですよ。
あと、「このアイテムどこで入手できますか?」といった質問は会議室の方でGMにどうぞ
641 :
1行アクション・会議室・イベント予約 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/15(土) 20:49:21 ID:UuuNo90H
【アクション結果】
>>595 ジェシカさん:海岸にて壊れた手漕ぎボート(4人乗り、オール無し)を発見。
【南国会議室】
>>1にもあります通り、待機、イベント予約用のスレとして『無人島サバイバル日記 南国会議室』を
建ててあります。本スレの待機、イベント予約をしたい方は会議室へどうぞ。
【開催予定・参加者募集中のイベント】
主催者:早坂&稗田さん
【日時】10/15(土)〜10/16(日)22時〜
【ロール】基地跡発見イベント
【参加キャラクター】稗田真、早坂真澄、静宮紗夜
主催者:早坂
【日時】10/17(月)〜 19:00〜26:00
【希望するロール】火山湖探索イベント(エロール可能性あり)
【参加キャラクター】早坂真澄、ケイ、高杉綾人、静宮紗夜
バサバサ……ガサガサガサ……
自然への闖入者に驚き、慌てて逃げる鳥やたちの羽音を聞きながら、
私と紗夜ちゃん、そして稗田さんは膝まで伸びる草の中を歩いている。
位置的には海岸から川を滝の近くまで遡り、南の方にそれた草原だ。
「そういえば稗田さんと狩りって今までした事無かったのよね…
確か紗夜ちゃんは前に行ったんだっけ。どうだった?」
この島での時間が経つにつれ、端から見ても親密さを増してきている二人。
なにか進展はあったのかな? と、興味本位で聞いてみた。
「この前は熊が出てきたり、落っこちたりで大変でしたよ〜…」
真澄にそう答える。
続けて、
「でも…、お兄ちゃんのお陰で助かったんですよ」
少し照れながら、そう言った。
「ね、お兄ちゃん♪」
草原の中は、身動きがとりにくい。
身を屈めれば、自分の身を隠匿するのは容易だが、獲物を視認し辛いのが難点だ。
森と比べると、格段に狩猟の難易度は高い。
この辺りで狩りをするのは不適当な気もするが……早坂は一体、何を狩るつもりなのか。
狩りに連れて行け!という言葉から仕方なく連れて来たが、
何故か、率先して進んでいる気がする。
「狩りは、紗夜の言う通り、熊がいたんでな……実質、罠を使うのは悪くなかったんだが、
今度やる時は、追い込みでやった方がいいと思う。
まぁ、この前蜂蜜持って帰って来ただろう? あれが戦利品と言えば戦利品だ」
顔色一つ変えず、早坂の言葉に答えた。
嘘は何一つ言っていない。
その後あった事を総て省いているだけだ。
余計な事を言うと、早坂の事だ。
電光石火の如く、ベース中に噂が本体より巨大な尾鰭をつけて飛び回る事間違いない。
もっとも、この程度で食い下がる彼女とは思えないが…。
紗夜に、あまり余計な事は言うなよ、と目で示すと、目の前に広がる草原に目を向けた。
先程飛んでいった鳥以外に目立つ影はなさそうだがな…。
【訂正:食い下がる→引き下がるorz
酒残ってるのか、私(汗】
「流石に…見渡す限り自然の宝庫ね」
早坂に誘われたのがきっかけで今ここにいる。
何でも狩りに行くらしいので、との事だった。
そして先を行く静宮、稗田らと共に地を全て覆う緑溢れる草むらを進んでいく。
一応、何があるかは分からないので仕事道具であるポーチも携帯済みだった。
万が一、誰かが怪我をしたとしてもある程度は処置出来よう。
なるべくならば、皆が無事でいられるのが一番なのだが。
(むう……確かに何かあると思うんだけどな〜)
照れる紗夜ちゃんと対照的に平然としている稗田さんを見てさらにその考えは深まる。
「ふ〜ん、熊かぁ…さすがに今日はそれは無理よね。あ、今日はまた野豚でもいないかな〜と思ってさ。
アレ色々と料理のしがいがあっていいのよね〜」
槍を振りつつ三人を先導し、草むらの中を進む。
「そういえば慧奈さんは狩りって初めてだったよね。まあ、根気と運があれば
なんとかなるから、今日は楽しみま……わああああああっ!!」
慧奈さんに振り返った時、足元から注意がそれたのがまずかった。
踏み出した右足は何もない空間を踏み、バランスが崩れる。
そのまま、穴の中へと身体が落ち込んでいった。
「イタタタタ……はは、失敗失敗」
子供の身長くらいあるだろうか。崩れた土壁の上から覗き込む3人を見ながら
ペロリと舌を出す。
「とりあえずどこもケガしてないみたいだから引っ張り上げ…」
不審な物を見つけ、言いかけた言葉を飲み込む。
土壁に。 取っ手が着いている。
「ねえ…これって……何だろ?」
真からの合図を受け、ウィンクで「了解だよ」と返す。
そしてしばらく歩くと突然、真澄が視界から消えた。
もといた位置には穴が開いている。
「真澄さん! 大丈夫ですか!?」
聞いてみたが、どうやら無事らしい。
そして、真澄の指差した物に、
「何ですか? それ…?」
と疑問の声を出した。
「野豚ね……この辺りに居たとしたら、またそれはそれで大変だぞ……」
ジェシカと狩りに行った時の騒動を思い出し、肩を落とす。
幾ら俺でも、早坂と紗夜、二人を抱えて突進から逃げ回るなど出来るわけがない。
しかも、こんな足場の悪いところで。
紗夜のウィンクに苦笑しながら、ふと前を見ると、いきなり早坂が消えていた。
足許の方から、早坂の声が聞こえる。
無事……のようだな。
「今から、槍を下ろす、それに掴まって……」
そこで、気付いた。
早坂のいる目の前に、何か、妙なものがあるのを。
【進行フォロー:
647,648のレスの一部は、それぞれ都合により、なかった事になります。
進行は、早坂、静宮、稗田の三人のみです。】
目の前に見える土壁。そしてそこから生えている取っ手。
(中々お目にかかれないようなシュールな光景ね…)
槍の柄で取っ手のまわりを叩いてみる。
ゴワン、と虚ろな音がした。
「これ……中は空洞ってことなのかな?」
自問自答のようなつぶやき。
だが、それで答えの出ようはずもない。
「う〜ん……明らかに人間の作ったものよね…しかも鉄で」
土壁を伝って降りてきた二人と共に観察する。
「どうしたらいいと思う?」
「そうですね…」
その鉄の板らしきものを調べてみる。
試しに叩いてみた。
ごんごんごん…。
「……」
少し手が痛かった。
次に引いてみる。
ガチャガチャガチャ…。
なぜか鍵でもかかっているような…、そんな音がした。
「何かの扉…、でしょうか?」
「人間の作った……人工的なもの……」
厭な予感がした。
じゃらり、と無意識に突っ込んだジャケットのポケットの中、
布に包んで普段は音をさせないようにしていた金属の鍵束が音を立てる。
「少し二人とも、下がっていろ」
平気で扉にアプローチをかけている早坂と紗夜を下がらせ、扉を検分する。
ついでに紗夜の手に水を少し含ませたタオルを渡しておく。
【鍵穴の有無、取っ手の状態、錆び付きを調べます。】
稗田さんの後ろに下がって、彼が土壁を調べるのを見る。
何度か取っ手を引っ張ると、壁にへばり付いていた土塊がボロボロと剥がれ、
鈍色の表面が見え始めた。
「やっぱり……扉かな? なんか鋲止めもしてあるみたいだし」
脇にいる紗夜ちゃんに声をかけてみる。
さらに何度か揺すると、ほとんどの土が剥がれ落ち、完全に扉の形が見えてきた。
1メートル30くらいある、片開き式の鉄扉だ。取っ手は扉に溶接されているみたいだ。
「あれ? あれってなんだろ?」
扉の上下に、つまみのようなものを見つけた。これで扉を止めているのだろうか?
真からタオルを渡され、
「ありがとう、お兄ちゃん」
両手で受け取り、手を拭くと痛みがとれていった。
「やっぱり扉…、ですよね…」
真澄の質問に答える。
「どこかに繋がってるのかな?」
「ふむ……」
正直、この場所をこれ以上調べるのは危険にも思えた。
だがしかし、もしかすると、この先に役に立つものや、あわよくば脱出に使えるものがあるかもしれない。
(どうすべきか……)
考えはしたが、早坂の見つけた上下のつまみを弄り、再度扉の取っ手をを押し引きする。
まずは、調べてみるしかあるまい。
それに、この時点で引き返すなどという選択肢をしたら、きっと早坂は後日舞い戻って
勝手に探索を始めかねない。
つまみを横にずらし、取っ手を何度か揺すると、少しずつ扉の隙間に挟まった
土砂がさらさらと流れ落ちてくる。
そして、繰り返す事数回。
バスッ、という音を立てて鉄扉が開く。
一体この扉が最後に閉じてから何年の月日が経ったのか。
斜めに差し込む日光に埃が舞うのが見えた。
「うわ〜……なんか真っ暗ね〜」
入り口から覗き込んでみる。奥の方までは日光は届いていかない。
「これ……どうやって探検するの?」
【入り口付近に発電機の起動レバーがあります】
【施設描写で発見するのが私だけになってしまいそうなので、先にヒントをここで書きましょうか?】
「あ、何かありますよ?」
入り口から見える範囲、奇妙な出っ張りがある。
「何か書いてありますね?」
少しかすれている出っ張りの上の文字を見る。
アルファベットだが、明らかに英語の表記ではない。
「これは…、なんて読むんでしょう?」
「……開いたな……」
黴臭い臭いが、鼻を刺す。
どうやら、長い間使われていなかった場所のようだ。
紗夜が見つけたものを僅かに差し込む光の中、視認する。
「……ドイツ語……」
かつて通った国家の言葉。
話し言葉には機械系の覚えはなかったため、殆ど読む事は出来なかったが、
かろうじて、幾つかの単語を引きずり出す事が出来た。
「……発電機のようだな……」
起動レバーと思しきそれを、注意深く起動側へと倒してみる。
(果たして、まだ動くのかどうか……)
【
>>657 >>658 分かりました。
紗夜さんのレスまでで発見されなかった場合は、私が発見描写をします。
その辺りの匙加減は各位で。】
「へぇ〜、稗田さんドイツ語なんて読めたんだ」
稗田さんが発電機のレバーを倒すと、すぐ横の壁からモーターのような音がする。
しばらくしてゴゥン、という深い音が奥の方から響いてくると共に、
通路天井のライトがゆっくりとぼんやりした光を放ち始めた。
「……行ってみる?」
稗田さんを先頭に、古びた白熱電球で照らされた通路を歩く。
土をくりぬいたと思われる通路は狭く、やや下り坂になっている。
「まるで要塞ね……誰がこんなの作ったのかな?」
紗夜ちゃんに話しかけながら歩く。
2分ほど歩いたろうか。通路は行き止まりになっており、鉄格子がはまっていた。
「あれ? ここで行き止まり?」
と、思ったがよく見ると鉄格子の脇には何やら箱のような物があり、数本のケーブルが
そこから伸びていた。
【エレベーターと制御箱(鍵穴付き)です】
「ドイツ語が書いてあったということは…、やっぱりドイツ人が作ったんでしょうね…」
そして道が行き止まりになる。
「……」
何かが頭に引っ掛かる…。
ドイツ語…、地下…、孤島…。
自分の知識を総動員してそれらのキーワードを繋いでいく。
「……ああ、昔ちょっとな……」
ドイツ語を見たのは久しぶりだったが、ガキの頃の記憶でも何とかなるものだ。
むしろ、そういう時代だったからこそ、貪欲に吸収できたのかもしれないが…。
結果、難しい内容はともかく、ドイツ語、フランス語、イタリア語、英語は直感的な
理解が出来るようになっていた。
(……しかし……)
間違いない。
この施設の内装を見ていると、あの場所で見つけたものが大きく関与しているようだ。
俺は、決心をして、何かを考えているような様子の紗夜、
そして箱のようなものを見て調べようとしている早坂を呼び止めた。
「……早坂、紗夜。この先に進む前に、話しておく事がある」
リフト制御盤と思しき目の前の物体に鍵穴があるのを見て取り、
早坂と紗夜に呼びかけた。
そして、例の洞窟で見つけた写真と鍵束を二人に見せ、
ありのままの事を話した。
「…今まで黙っていたが、それも好奇心からベースの連中が
こういう場所を探さないためだ。軍事的なものなど…
…出来れば関わらないに越した事はないからな」
そして、付け加える。
「この施設の中では、決して先走った行動をするな。
必ず、二人とも、俺と一緒にいるんだ。何より、勝手に辺りのものを弄らないように」
何が起きるか分からない。
だが、ここまで来たのだ。
もう、後戻りは出来なかった。
「写真と鍵、か……つまりこの島には人がいるかもしれない、ってわけね」
それにしては隙間まで土が詰まっていた扉といい、あちこちで切れて
取り替えられた様子もない電球といい、すでにここが何年も使われていないことを思わせる。
その事を稗田さんに言ってみた。
「でも、電気があるのなら通信機とか他の機械もこの先にあるかもしれないし…
まあ、慎重に行動するのは賛成だけどね」
うつむき加減で何かを真剣に考え込んでいる紗夜ちゃんに目をやる。
「ん? どうかした?」
「私もお兄ちゃんの考えに賛成です」
そう言って、また考え始める。
そして真の口から『軍事』という言葉が出たところですべてが繋がった。
「真澄さん、お兄ちゃん、もしここが、旧ドイツ軍の施設なら…」
言葉を濁す、だが、これは話しておかないといけないと思った。
「毒ガスが保管してあるかも知れません。
だから、空ビンがあっても開けたり、ましてや落としたりしたら…」
言葉を切り、
「私たち、死ぬかも知れません」
そう告げた。
「確かにその通りだ。
だが……『ここがただの通路で、本体は生きている』可能性は充分に在り得る」
早坂の言葉に頷きはしたが、懸念を刺し返す。
もし俺の考える通りだとすれば、ここの電源を入れた事で恐らく相手側には気付かれているだろう。
……そして、続けて切り出された紗夜の言葉に少しばかり絶句した。
「毒ガス……ナチ残党の施設だっていうのか……」
正直、紗夜のような娘が、そのような知識を持ち合わせている事を驚きも感じたが、
確かに注意が必要な事だ。
頷き、いざという時のために、一応全員に気休めではあるがタオルを渡しておく。
「とにかく……進むだけ、進んでみるか。
そこの配電盤の鍵は……多分これだと思う」
幾つかある鍵束から、合いそうなものを取り出し、口に宛がって捻った。
鍵を入れて廻すと同時に、地底からチェーンのこすれあう音がし、ゆっくりと
鉄の函が私たちの目の前で停まる。
「………それじゃ、乗り込むわよ」
さすがに稗田さんや紗夜ちゃんの言葉で、自分たちがどれだけ危ない場所にいるのかは
薄々ながら浸透してきていた。
けれど、ここで留まっている訳にも行かない。
覚悟して、金属の格子を閉じた。
僅かに揺れながら静かに下りていくエレベーター。
皆一様に押し黙ったまま、上へと昇ってゆく岩盤を見つめる。
そうして、重苦しい呼吸が30回を数えた頃。
ガクン、と一揺れして機械が止まった。
「さてと……ここからが正念場、ってわけね……」
上の通路と同じく、薄暗い白光に照らされた通廊を歩いていく。
すでに床は土を掘り抜いた物ではなく、コンクリートの壁だ。だが、厚く埃の積もった
通路には私たち以外の足跡は見えない。
「これは…」
ドイツ語で書かれた標識だろうか。言葉の横に矢印がついている。
【「宿舎」「司令部」「ドック」「弾薬庫」と書かれています】
【おそらく1,2箇所回って明日に持ち込みかと思いますが…
今日は何時まで大丈夫でしょうか?】
地下の壁はコンクリートで補強され、頑丈だった。
埃の積もった通路を歩き、そのうち別れ道になる。
紗夜はふと振り向いた。
が、埃の上に残った自分達の足跡が見えただけだった。
そして標識を見つける。
「また、ドイツ語? お兄ちゃん、なんて読むかわかる?」
「……」
エレベーターがゆっくりと降下していく中、
無言で、腰のホルスターから銃を抜き、弾丸を込めていく。
軽くスナップすると、キャリ、という音と共に、それらが銃身の中へと収まった。
「…こいつを使うような羽目にだけはなりたくないがな…」
例え、どんな手を使おうとも、生き延びなくてはならない。
そして、二人を帰さなくてはならないのだ。
降り立った場所で二人が見つけた標識を苦労して読んでいく。
「……【宿舎】、【司令…部】か?それと、【ドック】……最後のは【弾丸…】か?」
専門的な内容が多いので、判読に苦労した。
ドイツでは日常言語ばかりだったので、こういう時は殆ど分からない。
「一番危険がなさそうなのは……宿舎だとは思うが」
しかし……ドック?
軍事港の事、だよな……。
まさか、こんな処に軍艦なんざ……。
【
>>666 私はオールで平気です……まぁ、睡眠は必要ですから、4時くらいまでですか。】
「ん〜、それじゃ『宿舎』に行ってみる?」
稗田さんを先頭に歩き出す。かつ、かつ、と硬質な音が壁に反響していく。
二段ベッドの並ぶ部屋がいくつもある。だが、そのいずれにも人の気配は感じられない。
ここを使用していた者は既に引き払ったのだろうか。少し安堵感がわく。
一応全員で一回りして不在を確認した後、手分けして使えるものを探す事にした。
「紗夜ちゃん、何か見つかった?」
【
>>668-669 了解です。では2時で凍結ということで。明日は何時に来られますか?】
【宿舎は兵士の寝室とサロン、食堂、貴賓室があります。お好きな場所を探索、発見して下さい】
「…」
何かないかと、色々探すが、めぼしいものが見つからない。
「お兄ちゃん、そっちは何かあった?」
そう聞いてみた。
【時間は、今日と同じような感じでいいですよ】
貴賓室……。
こんなものまであるのか。
一体誰を招いていたのやら…。
ここも、人の気配はなく、調度品に降り積もった埃が年月を感じさせる。
とりあえず、目に付いたものを探り、部屋の机の上に集めた。
「こっちはこんなものだ」
【
>>670 明日は、18時くらいからなら(途中食事抜け有)。次の日仕事なので、1時くらいまでだと有難いです。
貴賓室で見つかったものは、GM様が決定お願いします。】
【
>>671-672 了解です。キリがいいので稗田さんのレスで今日は締めということで】
【アイテムに関しては明日会議室にて】
【明日は19:00〜でよろしいでしょうか? お二人ともお疲れ様でした&おやすみなさいノシ】
【お休みなさ〜いノシ』
676 :
島情報の更新 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/16(日) 18:31:08 ID:T5iwmT0i
【今日の島の情報】 天気:午前中は晴れ、正午から雲が多くなる。夜は曇り時々雨。
・砂浜(北。洞窟が点在、魚の釣れる磯あり)、砂浜(東)、崖壁(北東)、湖、
森、平野、川、火山(風穴あり)、滝(裏手に洞窟)、飛行機墜落現場(旧・森の中)、
飛行機墜落現場(新・火山付近)がある。
・何故か言語が違っていても会話可能。
・海流の関係で手漕ぎボートなどで島から出ることはできない。
・色々と漂流物が流れ着いてくる
・人の住んでいる島が近くにあるかもしれない?
・原住民がいる?
・軍事基地のようなものが存在する?
【確認されている島の主な住人】
T@早坂 真澄:日本人、女性、18歳。
U@静宮 紗夜:日本人、女性、16歳。
T@ケイ:国籍不明、男性、20歳前後?
U@稗田 真:日本人、男性、26歳。
T@ジェシカ・葛城:アメリカ人、女性、17歳。
T風里 祐:日本人、男性、17歳。
T高杉 綾人:日本人、男性、15歳。
T由良月 慧奈:日本人、女性、22歳。
宮沢 京平:日本人、男性、28歳。
神宮司 聖龍:日本人、女性、27歳。
V長谷川 天進: 日本人、男性、20歳。
V橘 優燈:日本人、女性、16歳。
中園 晶:日本人、女性、24歳。
スー:原住民、女性、15歳。
【丸番は文明レベルを、無印はレベル0を示しています。】
【英数字はそれぞれがどのベースに所属しているかを示します。】
【現在T、Uベースへの人数割りを調整中です。申告があり次第更新します】
【スレ参加者の皆さん、今日もよろしくお願いします。
ROM、または一見の皆さん、どうぞ気軽にご参加下さい。この情報欄は毎日ageさせて頂きます】
677 :
文明レベル・技能・アイテム ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/16(日) 18:32:16 ID:T5iwmT0i
【現在の文明レベル】
レベル:1
【主な作成可能アイテム・施設】
>>174を参照。
【文明レベル2への条件:早坂ベースの初期メンバー】
未踏地域の探索×3(イベントロール必須)
農園、やな、杭付き落とし穴のうち1種(宣言後、各75レスで完成)
焼き窯×1(宣言後、75レスで完成)
糸紡ぎ機×1(宣言後、50レスで完成)
【文明レベル1への条件:それ以外の住人の皆様】
簡易トイレ×1(作成宣言後、50レスで完成)
かまど×1(作成宣言後、50レスで完成)
【一般技能】
>>174を参照。
【技能トレードについて】
同じベースで生活している場合、同居者のスキルを使用することが可能です。
ただし一時的なものなので探索等で一人になった場合は使用不能です。
他者のスキルを取得したい場合はアクション、イベント内で宣言後、200レスで取得できるものとします。
(一部例外あり)
【アイテムについて】
検討の結果、アイテムに関しては参加者の自由裁量とします。作成に関しても同様です(常識の範囲で必要な材料を決めて下さい)。
アイテムが多くなってきた場合は忘れないようにメモ帳にプロフと一緒にコピペしておくといいですよ。
あと、「このアイテムどこで入手できますか?」といった質問は会議室の方でGMにどうぞ
678 :
1行アクション・会議室・イベント予約 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/16(日) 18:38:31 ID:T5iwmT0i
【アクション結果】
>>636 宮沢さん:麦の群生のある場所を発見。
【カッコ内でもいいですのでアクションの場所を書いていただけるとありがたいです】
【南国会議室】
>>1にもあります通り、待機、イベント予約用のスレとして『無人島サバイバル日記 南国会議室』を
建ててあります。本スレの待機、イベント予約をしたい方は会議室へどうぞ。
【開催予定・参加者募集中のイベント】
主催者:早坂&稗田さん
【日時】10/17(月)22時〜
【ロール】基地跡発見イベント(続き)
【参加キャラクター】稗田真、早坂真澄、静宮紗夜
主催者:早坂
【日時】10/17(月)〜 19:00〜26:00
【希望するロール】火山湖探索イベント(エロール可能性あり)
【参加キャラクター】早坂真澄、ケイ、高杉綾人、静宮紗夜
「はぁ……来ないな。まったく、それにしても日時を指定するべきだったかな…」
この島で初めて会うと同時に気になる存在の男性と出会った砂浜に今日も立つ。彼は必ず来ると言ったものの数日が経とうとしている。
「恋の病って奴かな?治療のしようがないな…。」
ポツリと呟く。
過去を思い出しながら歩く…。
数日前、顔を合わせた女性と会ってからは過去を整理するように考えた。
その女性に会うと約束してどうしようかと戸惑ったものの自然と足は南の砂浜へと足が動く。
砂浜をしばらく歩いていると波打ち際で天を見つめる女性が立っていた。
男は決心して女性の背後から声を掛けた。
「ずっと待っていてくれたのか?それとも散歩の途中かな?」
「あっ、来てくれっ…!んんっ、こほ…」
後ろから聞き覚えのある男性の声が聞こえ、女の子が喜びを爆発するような声を出し掛けるが口を紡ぐ。
何しろ、恋をしたこともないし、男と育てられたため、そういうのは失礼かと思っている。
「……質問に答えると前者のほうを言えば嬉しくなるか?」
激しく動く心臓を落ち着かせて語ったため返答に遅れる。
夜とはいえ、顔を赤らめているのを見られたくないせいか振り返らない。
「そうだな…。待ってくれていたなら嬉しいな。しかし、君も会った瞬間のように喜んでくれてもいいんだぞ?」
彼女が声を出した瞬間を聞き逃さなかった男は意地悪く言う。
「何を見てるんだ?」
何気なく言うが、本心は彼女の顔が見たいと波打ち際まで歩き、横に立つ。
「夜の海もいいよな…月明かりで綺麗に輝いている…。」
【も、申し訳ありません!少し電話落ちをします!待っててください!】
彼から最初の行動のことを言われ、一気に顔が真っ赤になる。
「な…!私はそんな女じゃない!そ、それにー…そんなことしてなぃ…」
バレていてもはっきり否定しようとすれば出来るが彼にはなぜか出来ない。
「うっ…!いや、海も見てるけど、私は星…かな?」
横に来られ、慌てるが彼から何を見ているのか聞かれ答える。
「星を見て、育ってかたからな…。」
意味深げに語る女性に男はあることを思い出した。初めて出会った時に語っていたことを…。
「そういえば…君は前に言っていたな。大切な者がいないと…」
聞いてはならないことなのだろう…しかし、問わずにはいられなかった。
「生きていても愛を注いでもらえない人もいるのに……あなたは本当に幸せな方だと思う……」
寂しくなった。思い出したくないことだった。
「私の口調でもわかるが、男のように生きて来た…。親は私が女であることを否定していたんだ…。」
ポツリポツリと語る。気を振り絞りながら
「ようするに私は愛されず、一人でいつも部屋から星を見上げていた。友達を作るのも許されず、心を満たしてくれたのは星の輝き…」
心に重いがのしかかってきた。苦しくなった…。
「私だけが…、苦しんでいるんじゃないんだな。いや、それはわかっている…。」
しかし、彼女とは通じるものを感じた。彼女と会うと殺意の衝動が起こらない。それと、何より妻、佳奈と似て非なる所…
「次は私な番だな…」
自分の過去を回想しているうちに頬に涙が伝ってきた。
「わ、悪いな…。こういうことを打ち明けるのは初めてだから、なんだか…」
涙を止めようとなんとか目を擦る。
「えっ……?」
しかし、彼の言葉を聞いて彼の顔を見た。
彼女の涙を見て心を決めた。
それに、私が歩み寄らなきゃいけないのなら、歩み寄ればいいだけだ。
たいしたことじゃないさ。
僕は歩み寄ると、両腕を広げ、そっと聖龍の小さな身体を包みこんだ。彼女は驚いたみたいだが、私はそのまま顔を少し下げた。
「……大丈夫」
彼から抱かれた。今まで男の人から抱かれたことはなかった…。
だけど不思議とためらう気持ちはなく、また恐れもなくかった。
「ありがと…」
彼の唇が近付く。彼が緊張しているのが、よくわかった。体もこわばっていた。
その緊張が伝わった途端、自分も思いっきり緊張してしまった。
キスをした。
時間が止まった。
世界が止まった。
そのくせ心臓だけは跳ね回った。それは多分、恐ろしくぎこちないキス…
「ん…」
涙が溢れた。
「ん、んんっ……」
唇が離れた後、彼を直視できなくて、そのまま彼をギュッと抱きしめた。
彼の腕の中で、緊張が少しずつ溶けていった。
「これで…、おあいこだね…。」
涙を拭い、気持ちが落ち着いて、くすくす笑った。
「そ、そうだな…。おあいこだよな…」
前のことを思い出すと恥ずかしいが笑う彼女を見て私もくすくす笑った。
空には星が輝いていた。空には一等星が多く、まるで競いあっているかのようにキラキラと光を放っている。
「朝が来るまで、星でも見てようか…?」
彼女の手を繋ぐと再び空を見上げた。
【今日はこのぐらいにしておきましょうか?】
今日は離れてほしくない…。
そう思うと彼が手を繋いで言ったことに嬉しくなった。
「うん…、朝になったら私の住んでいる所に行こうね…?」
女の子っぽく笑顔で言ってみた。ぎこちなかった。けど、彼は笑ってくれた…。
【お疲れ様でした。それとありがとうございました!】
【お疲れ様でした。楽しかったですよ。こちらもありがとうございました。】
696 :
島情報の更新 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/17(月) 21:15:02 ID:YSk+NqWc
【今日の島の情報】 天気:猛暑。一日中快晴。日焼け、日射病に注意。
・砂浜(北。洞窟が点在、魚の釣れる磯あり)、砂浜(東)、崖壁(北東)、湖、
森、平野、川、火山(風穴あり)、滝(裏手に洞窟)、飛行機墜落現場(旧・森の中)、
飛行機墜落現場(新・火山付近)がある。
・何故か言語が違っていても会話可能。
・海流の関係で手漕ぎボートなどで島から出ることはできない。
・色々と漂流物が流れ着いてくる
・人の住んでいる島が近くにあるかもしれない?
・原住民がいる?
・軍事基地のようなものが存在する?
【確認されている島の主な住人】
T@早坂 真澄:日本人、女性、18歳。
U@静宮 紗夜:日本人、女性、16歳。
T@ケイ:国籍不明、男性、20歳前後?
U@稗田 真:日本人、男性、26歳。
U@ジェシカ・葛城:アメリカ人、女性、17歳。
U風里 祐:日本人、男性、17歳。
T高杉 綾人:日本人、男性、15歳。
T由良月 慧奈:日本人、女性、22歳。
宮沢 京平:日本人、男性、28歳。
神宮司 聖龍:日本人、女性、27歳。
V長谷川 天進: 日本人、男性、20歳。
V橘 優燈:日本人、女性、16歳。
中園 晶:日本人、女性、24歳。
スー:原住民、女性、15歳。
【丸番は文明レベルを、無印はレベル0を示しています。】
【英数字はそれぞれがどのベースに所属しているかを示します。】
【現在T、Uベースへの人数割りを調整中です。申告があり次第更新します】
【スレ参加者の皆さん、今日もよろしくお願いします。
ROM、または一見の皆さん、どうぞ気軽にご参加下さい。この情報欄は毎日ageさせて頂きます】
697 :
文明レベル・技能・アイテム ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/17(月) 21:16:58 ID:YSk+NqWc
【現在の文明レベル】
レベル:1
【主な作成可能アイテム・施設】
>>174を参照。
【文明レベル2への条件:早坂ベースの初期メンバー】
未踏地域の探索×3(イベントロール必須)
農園、やな、杭付き落とし穴のうち1種(宣言後、各75レスで完成)
焼き窯×1(宣言後、75レスで完成)
糸紡ぎ機×1(宣言後、50レスで完成)
【文明レベル1への条件:それ以外の住人の皆様】
簡易トイレ×1(作成宣言後、50レスで完成)
かまど×1(作成宣言後、50レスで完成)
【一般技能】
>>174を参照。
【技能トレードについて】
同じベースで生活している場合、同居者のスキルを使用することが可能です。
ただし一時的なものなので探索等で一人になった場合は使用不能です。
他者のスキルを取得したい場合はアクション、イベント内で宣言後、200レスで取得できるものとします。
(一部例外あり)
【アイテムについて】
検討の結果、アイテムに関しては参加者の自由裁量とします。作成に関しても同様です(常識の範囲で必要な材料を決めて下さい)。
アイテムが多くなってきた場合は忘れないようにメモ帳にプロフと一緒にコピペしておくといいですよ。
あと、「このアイテムどこで入手できますか?」といった質問は会議室の方でGMにどうぞ
698 :
1行アクション・会議室・イベント予約 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/17(月) 21:20:10 ID:YSk+NqWc
【アクション結果】
>>636 宮沢さん:麦の群生のある場所を発見。
【カッコ内でもいいですのでアクションの場所を書いていただけるとありがたいです】
【南国会議室】
>>1にもあります通り、待機、イベント予約用のスレとして『無人島サバイバル日記 南国会議室』を
建ててあります。本スレの待機、イベント予約をしたい方は会議室へどうぞ。
【開催予定・参加者募集中のイベント】
主催者:早坂&稗田さん
【日時】10/22(土)22時〜
【ロール】基地跡発見イベント(続き)
【参加キャラクター】稗田真、早坂真澄、静宮紗夜
主催者:早坂
【日時】10/17(月)〜 19:00〜26:00
【希望するロール】火山湖探索イベント(エロール可能性あり)
【参加キャラクター】早坂真澄、ケイ、高杉綾人、静宮紗夜
主催者:静宮さん
【日時】 10/30(日) 19:00〜
【希望ロール】第二ベースでのえちロール
【参加キャラクター】稗田 真
「し、信じられねぇ!!」
まさか生きて島に着くとは…、そう思わずにはいられない。
ヨットで世界一周を目指し、半年間海で暮らしてきた。
しかし、世界の半分付近に到達した時、無残にも嵐に遭い食料の半分と地図は流され、衛星機器も壊れ救助を要請出来なくなった。
島を捜そうと五感を振り絞って放浪しているうちにこの島に辿り着いた。
「まだだ…、まだ死ねねぇ…。」
稗田さんも、紗夜ちゃんも、真澄さんもまだ戻ってこない。
私は一人火の番をしながら、ボーっとしている。
「大丈夫だよね…みんな…」
どこに行ったかは検討はついている。あの写真と鍵束を見たときに、
稗田さんはここに基地でもあるんじゃないかと言っていたし。
「あ…そうだ」
帰ってきたらすぐに着替えが出来るように、三人の服を用意しておく。
「そういえば、この服って真澄さんと作ったんだっけ…」
【回想準備〜】
【
>>701 えと、次レス私? それとも導入あります?】
【
>>702 早坂さんでお願いできますか?それとも出だしって導入まででしたか?^^;】
──数日前。
「〜〜〜♪」
ベースの中で鼻歌を歌いながら、縫い針を布に通していく。
今ジェシカちゃんと作ってるのは、皆の上着の着替えだ。
洗濯しているとはいえ、さすがに1ヶ月も同じ服を着ていると飽きが来る。とくに女性陣は。
というわけで、今日ベース残り組の私とジェシカちゃんで上着を作る事になったのだが……。
「ジェシカちゃん手際いいな〜。それで3枚目でしょ?」
こういう作業に普段から慣れていたのか、ジェシカちゃんのスピードは段違いに速い。
おまけに縫い目も細かく、真っ直ぐになっている。
「そういうのって、なにかコツでもあるの?」
【
>>703 失礼しました…orz】
真澄さんにほめられると、なんだか緊張してしまう。
「コツ…ですか?」
う〜ん、とちょっと首をひねって考える。
「あんまり『教わった』覚えは無いんですよ。私の場合は日系ですから、
おばあちゃんが日本人で、よく縫い物を一緒にやっていたことがあって…」
祖母にはいまだ勝てる技術ではないが、せっせと編んでいく。
【
>>704 いえいえ…^^;】
「ふぅん、『習うより慣れた』ってわけね…。いいおばあちゃんね〜。」
私も不器用な方じゃないけど、ジェシカちゃんの器用さには脱帽する。
……?
「それ、他のよりなんか丁寧に作ってるね」
今ジェシカちゃんが縫っているのは男物のシャツ。
けれど、他のと比べると細かいところで凝っているのがわかる。
大きさからするに……稗田さんとケイは除外。
あとは綾人君と祐くんだけど……。
「もしかして、それ祐君のシャツ?」
「まあ、そんな感じですね」
そう言って、ちょっと微笑む。
「あ…これですか?はい…祐君のですよ?」
彼の名前を出され、ちょっと動揺。
「な…なんで分かったんですか?」
「ん〜、いや、カマかけてみたんだけど図星だった?」
ちょっと悪戯っぽく笑う。
「最近彼とけっこう親しそうだったし……何かあったのかな〜?と思って」
実際はたから見てわかるほど、最近は二人がしゃべっている光景を良く見かける。
たぶん、気付いていないのは当人同士だけじゃないんだろうか。
「なんか悩みでもあるんならおねーさんが相談に乗ってあげるよ?」
といって少し赤いジェシカちゃんの顔を覗き込む。
「え…その…一応…付き合ってるみたいな…関係ですけど」
もう顔は真っ赤に染まって、俯いてしまう。
「え…悩み…ですか?」
その時の真澄さんの目に、ちょっと今まで見ていた真澄さんとは違う、
何かが見え隠れしたような気がした。
「そっか〜♪ やっぱり付き合ってるんだ、おめでと」
屈託のない笑顔をジェシカちゃんに向ける。
「うん、ひょっとして男の子と付き合うのってまだ抵抗があるかな、って思って。
ジェシカちゃんってまだ……した事ないんだよね?」
縫っていたシャツを置いて、ジェシカちゃんの隣に移動する。
「……ね、練習……してみる?」
耳元に唇を近づけ、息を吹き込むように囁いた。
「え???…た、確かに、したこと・・・無いですけど、」
いきなりの事に、びっくりした目で真澄さんを見る。
「練習…ですか?」
【すいません、PCが凍ったので再起動しましたorz】
「うん、まあ嫌だったらしないけど…男の子って結構いざとなるとがむしゃらだから
少し慣れておいた方がいいかな? なんてね」
戸惑っているようなので、とりあえず様子を見ることにする。
【いえいえ、それとお時間大丈夫ですか? なんかエチに持ち込んでいいのかな…と^^;】
そう言われてつい、
「え…その…嫌じゃ…ないですけど…」
と返事してしまい、
「あ…私…何いってるんだろ…」
と、また焦ってしまう。
でも、私の頭の中には「ちょっとしてみたいかな…」とか思うものがあったり。
【時間は大丈夫ですよ〜w】
「そっか……じゃあ、レッスンその一、ってことで……ちゅ……んむ……ちゅっ…」
ジェシカちゃんの顎を指でつい、と引き寄せて唇を重ねる。
ゆっくりとした、唇を触れ合わせるだけのキス。
綺麗に波打った金色の髪と、真っ赤になっているジェシカちゃんの頬が可愛くてしょうがない。
落ち着かせるように、ゆっくり背中を撫でていく。
「んっ……んく……ちゅ……つっ………ぷはぁ」
5分くらいも繰り返しキスをしていただろうか。
息があがり、顔を離してジェシカちゃんを見る。ちょっと性急すぎたかな?
「んと、ジェシカちゃん……大丈夫かな? ちょっと無理させちゃった?」
「んっ…!」
真澄さんの顔が近づいていたかと思うと、その唇が触れる。
そして、彼女の手が私の背中を優しく撫でる。
私はただ、驚くだけだったが、
「ん…んぅ……っ」
しばらくすると、彼女の唇を求めるかのように反応してしまう。
「ぷはぁ……はぁ……はぁ…」
こんなに長く、しかも女の人とキスをした事がなくて、私はしばし呆然としてしまう。
「あ…いえ……その…良かった……です…」
【教育されてますなw】
「ふふ……良かった、気に入ってくれたみたいで」
再度、唇を合わせる。今度はただ触れるだけじゃなくて、少し大胆に。
「ちゅ……んむ……れろっ…ちゅく……はむ…」
隙間から舌を差し入れ、綺麗な歯並びを舌先で確かめる。
さらに愛撫するように上顎、舌の表面、歯茎をねぶるように舐めていく。
「んむぅ……ちゅっ……ちゅるっ……ジェシカちゃんって、どこまで経験済みかな?」
唇を一度離し、つぅ、と伸びた銀糸を指で掬い取って口に運んだ。
軽く手をジェシカちゃんの胸に当て、服の上からゆるゆると撫でてみる。
「んんっ…ん……ちゅ…ちゅぅっ…」
さっきとは打って変わって、まるで襲うようなキス。
私の口に真澄さんの舌が入ってくる。
「ちゅっ…んちゅうっ……れろ…」
私はおそるおそる彼女と舌を絡める。
「え…経験って…ひゃあっ!!」
キスを終えた直後、真澄さんの手が私の双丘を這う。
その滑らかな手つきは、かなりの経験者を思わせるほどに気持ちいい。
「あっ…ます…み…さんっ…私、私は…まだ…」
その電気でしびれるかのような快楽に任せ、恥ずかしい経験のことも言ってしまう。
「まだ…祐君の顔を…胸で…ううっ、はさん…だ…だけ…っ…です……」
胸を撫でられているだけなのに、私の両足の付け根辺りが、生暖かく湿っていた…
「へぇ……そんな事までやってたんだ。 まあ、でもこの胸に挟まれたら気持ちよさそうだもんね〜、えいっ」
ほよん、と柔らかく指が沈み込むジェシカちゃんの胸に顔をうずめてみる。
もちろん、その間にも両手で優しく愛撫を繰り返し、服の上から乳首を探り当てて指で擦り上げる。
目を閉じたままうっとりと熱い息を吐き出しているジェシカちゃんを見て、私も身体の奥が
熱くなってくるのを感じた。
「んん……ちゅぴ……ちゅうぅぅ……じゅるっ…ふう…ね、交代しよ、次はジェシカちゃんの番だよ」
お互いのシャツとブラを脱がせ合い、交互に胸の突起を唇で吸う。
ピンピンに張った乳首が口の中で存在を主張して、舐めまわさずにはいられなくなってしまう。
「ん……んはぁっ……そこ……いいよォ……もっと…」
ジェシカちゃんの愛撫にも、技術以上の熱がこもっていて、それが身体を熱くさせる。
「ね、次は……どんなこと、してみたい?」
熱っぽい吐息の下から、ようやくそれだけを言った。
「あっ!真澄さん…もう…」
祐君みたいに私の胸に挟まれた真澄さんを見ながらため息をつこうとした瞬間、
「っ!!」
彼女の細い指が私の乳首に触れ、私はつい声をあげる。
それが私の乳首だと気づいた真澄さんはそこを優しく、時々強く指で擦る。
しばらくすると真澄さんは私のシャツとブラを脱がせ、露になった胸に吸い付いた。
「うっ!……ぅあ……ま…真澄…さんっ…!」
身体中が熱い。
まるで、何か別のものが私を支配しているようだ。
これが、本能と言うものなのだろうか。
「わ…私も…っ」
剥ぎ取るように彼女の服を脱がせ、胸の先端を吸う。
「ちゅる…ちゅ…っ…じゅるっ……」
ほとんど密着した彼女の身体から感じられる、熱い吐息と鼓動。
次の行動を求められ、私は知識のない頭ながら呟いた。
「もっと…深く……感じられそうなこと…」
そっと、真澄さんのぐしょ濡れになった下着の上からふくらみを撫でる。
「ここ…とか…」
もう、そこしかこれ以上の快感を求められる場所がないと思ったから。
「んはぁっ!!」
ジェシカちゃんの指が下着の上から秘部を撫でる。
それだけで熱い液体が大量に彼女の手のひらに滴り落ちてしまう。
「ふうぅ……んっ、はぁっ、くんっ、あっ、んん、くはぁ、はうっ」
互いの股間に手を伸ばし、憑かれたように激しく指で責め立てる。
秘唇をなぞれば自分の秘部が淫らな液で蕩け、クリトリスを扱けば自分のそれがジェシカちゃんの
指の間で悦びに震える。気がつけば、もっと気持ちよくなれるように自分から股間を手に押し付けていた。
「んむ……ちゅるっ……じゅっ……れろォ……ちゅぷ」
唇同士の愛撫も再会する。舌と舌を絡ませあい、唾液が泡立ち、完全に混ざり合うまで口内をかき回す。
胸に垂れ落ちた唾液はそのまま乳首同士を擦り合わせる潤滑油にする。
「んむっ…ぷは、そろそろ……最後の、仕上げ、かな?」
息が上がっていてうまくしゃべれないものの、それだけを言うと下着を脱ぎ捨て、69の体勢を取った。
「ふぁ…ん、んんっ、ふうっ、ふぁ…っ」
どんどん加速していく互いの指の動き。
私はただ、真澄さんの胸と自分の胸、クリトリスとクリトリスを、夢中で強く擦りつけた。
「ますみ、さぁん…っ、あたし、わたしっ…」
もうだめ、と言おうとした時、彼女の唇が私の声をふさぐ。
「んんっ、んーっ……ちゅぅ……ちゅぷ…」
絶頂に達しそうになるのをこらえるだけで精一杯なのに、
私は無意識に身体を動かしている。
「ぷはぁ……あ……はぁ……はい…一緒に…最後まで…」
もうお互い下着もつけていない。私は下から、真澄さんの半ば開いているそれに舌を這わせる。
「ちゅぱ…ちゅぱ、ちゅっ…んちゅうっ…」
こぼれてくる愛液を全部受け止め、飲みながら舐め続ける。
その間に、彼女の舌が私の中を伝う感覚が強く私を痺れさせる。
今まで自分以外の誰も触れた事のない部分だけに、そのちょっとした刺激だけで私は絶頂へと達した。
「ひゃっ…あ…真澄さん、私、私…!!」
声にならない声をあげ、ビクン、ビクンと身体がふるえるのを感じながら倒れる。
うっすらと開けた瞳には、ただ真澄さんの身体だけが写る…
「んちゅっ、じゅるっ、くちゅ、ちゅぱぁ、ちゅるるっ、ちゅぷっ」
穿るようにジェシカちゃんの膣壁を舌で弄っていく。湧き出てくる愛液を舐め取り、充血した
クリトリスを唇で挟んで激しく吸いたてる。
「んんっ、うぁっ、もっ、あっ、イクのっ、ダメ、イッ、イクゥゥゥゥッ!!」
絶頂を迎えると同時に全身が痙攣し、噴出した潮がジェシカちゃんの顔を愛液まみれにしてしまう。
「んくあぁぁ……ふうぅ………ん…ちゅぷ……くちゃ……」
快感に蕩けた瞳でこちらを見るジェシカちゃんの唇に優しくキスをし、お互いの口に残った愛液の残滓を
混ぜ合わせて飲み下した。顎から滴り落ちる分もお互いに舐めあって綺麗にする。
「んふっ……♪ ジェシカちゃん、女の子同士だけど…セックス、気持ちよかったかな?」
ゆっくりと唇を離し、ジェシカちゃんに向けてやわらかく微笑んだ。
【そろそろ締めでしょうか?】
ほとんど同時に達したようで、しばらくぐったりする二人。
その後、だるそうに身体を起こして互いの身体を舐め、きれいにする。
「気持ちよかった?」と問われ、少し恥ずかしげに呟く。
「はい…とっても…気持ちよかったです」
【じゃあこれで〆と言うことでよろしいですか?】
【ええ、お疲れ様でした……それと、キャラ名ミスってますよw】
【誤 爆 O ΣTL】
726 :
島情報の更新 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/18(火) 17:26:09 ID:vWu0h4xt
【今日の島の情報】 天気:昼は曇りのち晴れ。風が強い。夜に低気圧の影響による雨。
・砂浜(北。洞窟が点在、魚の釣れる磯あり)、砂浜(東)、崖壁(北東)、湖、
森、平野、川、火山(風穴あり)、滝(裏手に洞窟)、飛行機墜落現場(旧・森の中)、
飛行機墜落現場(新・火山付近)がある。
・何故か言語が違っていても会話可能。
・海流の関係で手漕ぎボートなどで島から出ることはできない。
・色々と漂流物が流れ着いてくる
・人の住んでいる島が近くにあるかもしれない?
・原住民がいる?
・軍事基地のようなものが存在する?
【確認されている島の主な住人】
T@早坂 真澄:日本人、女性、18歳。
U@静宮 紗夜:日本人、女性、16歳。
T@ケイ:国籍不明、男性、20歳前後?
U@稗田 真:日本人、男性、26歳。
U@ジェシカ・葛城:アメリカ人、女性、17歳。
U風里 祐:日本人、男性、17歳。
T高杉 綾人:日本人、男性、15歳。
T由良月 慧奈:日本人、女性、22歳。
宮沢 京平:日本人、男性、28歳。
神宮司 聖龍:日本人、女性、27歳。
V長谷川 天進: 日本人、男性、20歳。
V橘 優燈:日本人、女性、16歳。
中園 晶:日本人、女性、24歳。
スー:原住民、女性、15歳。
【丸番は文明レベルを、無印はレベル0を示しています。】
【英数字はそれぞれがどのベースに所属しているかを示します。】
【現在T、Uベースへの人数割りを調整中です。申告があり次第更新します】
【スレ参加者の皆さん、今日もよろしくお願いします。
ROM、または一見の皆さん、どうぞ気軽にご参加下さい。この情報欄は毎日ageさせて頂きます】
727 :
文明レベル・技能・アイテム ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/18(火) 17:27:01 ID:vWu0h4xt
【現在の文明レベル】
レベル:1
【主な作成可能アイテム・施設】
>>174を参照。
【文明レベル2への条件:早坂ベースの初期メンバー】
未踏地域の探索×3(イベントロール必須)
農園、やな、杭付き落とし穴のうち1種(宣言後、各75レスで完成)
焼き窯×1(宣言後、75レスで完成)
糸紡ぎ機×1(宣言後、50レスで完成)
【文明レベル1への条件:それ以外の住人の皆様】
簡易トイレ×1(作成宣言後、50レスで完成)
かまど×1(作成宣言後、50レスで完成)
【一般技能】
>>174を参照。
【技能トレードについて】
同じベースで生活している場合、同居者のスキルを使用することが可能です。
ただし一時的なものなので探索等で一人になった場合は使用不能です。
他者のスキルを取得したい場合はアクション、イベント内で宣言後、200レスで取得できるものとします。
(一部例外あり)
【アイテムについて】
検討の結果、アイテムに関しては参加者の自由裁量とします。作成に関しても同様です(常識の範囲で必要な材料を決めて下さい)。
アイテムが多くなってきた場合は忘れないようにメモ帳にプロフと一緒にコピペしておくといいですよ。
あと、「このアイテムどこで入手できますか?」といった質問は会議室の方でGMにどうぞ
728 :
1行アクション・会議室・イベント予約 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/18(火) 17:30:30 ID:vWu0h4xt
【アクション結果】
>>700 稜南さん:島の南海岸に上陸。半壊したヨットから1週間分の非常食を入手。
【南国会議室】
>>1にもあります通り、待機、イベント予約用のスレとして『無人島サバイバル日記 南国会議室』を
建ててあります。本スレの待機、イベント予約をしたい方は会議室へどうぞ。
【開催予定・参加者募集中のイベント】
主催者:早坂&稗田さん
【日時】10/22(土)22時〜
【ロール】基地跡発見イベント(続き)
【参加キャラクター】稗田真、早坂真澄、静宮紗夜
主催者:早坂
【日時】10/17(月)〜 19:00〜26:00
【希望するロール】火山湖探索イベント(エロール可能性あり)
【参加キャラクター】早坂真澄、ケイ、高杉綾人、静宮紗夜
主催者:静宮さん
【日時】 10/30(日) 19:00〜
【希望ロール】第二ベースでのえちロール
【参加キャラクター】稗田 真
漂着して一日が経った。
この島に着いていろいろ歩き回ったがどうやら無人島らしい。
…にしては遠くから煙が上がっていたり浜辺にはだれかが歩いた足跡などがあるのはなぜか?
「人がいんのかよ?それにしてもここにいれば一生暮らせるんじゃねーか?」
島には豊富な道具が漂流していたり、食物などもある。
「早く世界一周してぇ…。」
一生住もうという気はまったくないようだが…
【
>>672からの続き】
火の気のない調理場に足を踏み入れる。
木の机が並び、雑然としているものの、そこにあるべき人の姿はない。
もっとも、居てもらっても困るのだが。
「お? フライパン発見〜♪ さらに包丁まであるし、結構残ってるのね〜」
洗い場の中に残された大量の食器は運べそうにないが、調理道具はこれから大いに役に立つだろう。
ついでに金属製のフォークとスプーンも何本か取っておく。
「稗田さ〜ん、そっちは何か見つかった?」
紗夜ちゃんと一緒に、稗田さんが向かったと思われるひときわ豪華な部屋へと入った。
「私の方は何も見つかりませんでした…」
少し悄気て言う。
「お兄ちゃんの方は? 何かありました?」
「碌なものはなかったが……」
机の上に乱雑に並べた物品を腕を組んで眺める。
「気になるものは幾つもあったな」
軍事関連の報告書。
A.H.と記された絵。
一際目を惹いたのは、その二つくらいだ。
が、詳細に目を通す気にはならない。
島で生活するのに必要な情報ではない。
A.H.というのは……ドイツの施設だとすると、あの独裁者の事だろうが……。
「……ま、これくらいは使えるだろう」
万年筆をくるりと指先で回すと、早坂の方に指で弾いた。
「次は……どうするか。紗夜は行っておきたい所はあるか?」
偶には、この勘のいい少女の意見も聞いておこうと思い、そう訊ねた。
「う〜ん……これってやっぱり『アレ』だよね」
壁の一方に掲げられた絵を見つめる。
画家から身を起こし、千年帝国という狂気の思想を掲げた独裁者。
だが、その絵は彼があれほど夢見た栄光でも勝利でもなく。
ただ夕暮れの風に吹かれて揺れる一面の麦畑が描かれていた。
「あ、万年筆だね。インクは…うん、まだ残ってる」
報告書の裏に線を引いてみて確かめる。
「さて、次はどこを調べよっか?」
稗田さんにつられて紗夜ちゃんの方に視線を向けた。
【ドック→巨大潜水艦&工具など発見、司令部→探索すると部隊名簿(早坂の秘密)が…】
「なんか…、淋しそうな…、気持ちになる絵ですね…」
絵を見てそのような感想を述べる。
「え? わ、私ですか!?」
二人に見つめられて少し引き下がる。
少し悩んで、
「じゃあ…『ドック』と書いてあった方に行きましょう。工具か何かありそうですし…」
「……」
(この場所、何処かで見たような……)
絵を見ながら、ふと、あの麦畑を思い出した。
まさか、な……。
だが、何処か救われたような気分になったのは、何故なのだろうか。
「よし、ドックへ行こう。但し、充分気をつけてな」
そう言って、先頭を切り、宿舎を後にする。
建物の外に出ると、自分達の足音が一際高く響くような錯覚を覚え、思わず顔を顰めた。
矢印に示されていると思われる順路を辿りながら「ドック」と思われる場所へと向かう。
「ねえ稗田さん、『ドック』って言うからには船でもあるのかな? でもここって地下よね…意味ないんじゃない?」
稗田さんに問いかけながら通路を歩く。反響する声と足音以外には何も聞こえてこない。
時々現れる標識を稗田さんに読み取ってもらいながら、右へ、左へと曲がる。
……いざという時のために、一枚失敬した報告書の裏に、簡単な地図を書いておいた。
「で、ここがドックみたいだけど?」
連絡用の扉だろうか。ドックというには小さな鉄扉を私たちは目の前にしていた。
取っ手に手の甲で触れ、電流などが走っていない事を確かめるとドアノブを回す。
「あれ? 鍵かかってるみたいだよ」
【ドアを開けるとドックへと降りる階段があります。天然の地下湖(海と繋がっている)を改造した潜水艦ドックです。
ちなみに停泊しているのは100m超の巨大潜水艦1隻。あと解体中のジェット戦闘機が一機あります】
3人で廊下を歩く。
廊下を反響する音が少し恐くなり、
思わず真の手を掴む。
「?」
何かの気配を感じ、歩きながら後ろを振り向く。
「……」
人でも、動物でもない…、なにかの念の塊のような…。
そんな気配がした。
そんなこんなでドックの入り口に着く。
「お兄ちゃん、鍵を…」
「うむ……地下に船は入れないからな……」
何処かに島の外へと通じる大きな洞窟でもあるのだろうか。
それにしても、意味がない。わざわざ、このような状況にする理由など……。
「まぁ、軍事に関しては俺達は素人同然だ。
何を考えているのか、分かりたいとも思わないがな……」
そんな事を言っていると、鍵のかかった扉に辿り着いた。
「また、コレの出番か……」
紗夜の言葉に鍵束をポケットから取り出し、幾つか試して漸く開いた。
重い音を軋ませながら開いた扉の向こうには、階段が続いている。
「……風が……」
そこで、気付いた。
風が、階段の続く向こう側から吹いて来ている。
「外に、繋がっているのか……?」
とにかく、慎重に階段を進む。
……その先には、想像だにしなかった光景が広がっていた。
「何、コレ…………」
眼下の光景に絶句する。
天然の地底湖だろうか。紗夜ちゃんを発見した洞窟のプールを何十倍にもしたような湖が広がり、
こちら側の岸はコンクリートと鉄板で打ち固められている。
そして。巨大な物体がそのドック内に停泊していた。
鯨のような形をした、細長い艦形。湖のおよそ3分の1以上はあるだろうか。
「これって……軍艦かな?」
振り向き、同じように呆然としている二人に問いかけた。
「軍艦…、ですよね?」
水の上には大きな潜水艦があった。
乗り込み口付近には卍のマークがある。
「ナチスドイツ…?」
そしてふと、横に目をやると奥に何かがある。
「あ、あれは…」
それは、ばらばらになりかけた、戦闘機だった…。
「Unterseeboot……」
これで、地下に施設があった理由が分かった。
だが……まさか、このようなものがあるとは。
そして、紗夜が気付いた方向には、軍用機と思しきものがあった。
正直なところ、このようなものが足許にある上で暮らしていた生活を
考えると、想像のつきようもない。
「……とりあえず、降りて調べてみよう。あと、警戒は怠るな」
二人にそう言って、コンクリートの上へと降りていく。
鉄製の梯子を降りていくと、カーン、カーン、とこれまで以上に音が反響する。
カツン、と足がコンクリートにあたると少しほっとした。
「そういえば稗田さん、さっきドイツ語で呟いてたけど何の事?」
通路とは違い、いくつか切れているものの、強力な光を放つ投光器の照らす下を歩いていく。
ぐるりと見渡したが、どうやら扉が2つとさっきの戦闘機、そして停泊している潜水艦以外には
何も無いようだ。あとはドックの端にある水の噴出している巨大なパイプくらいだが…。
「さてと、まずどこから調べよっか?」
【扉1:弾薬庫(ほとんど処分済。ライフル用弾が10数発) 扉2:鍵がかかっているが開けられない。
戦闘機:工具箱、設計図の一部。 潜水艦:「408」と書いてある。ハッチは稗田さんの力なら何とか…】
【お二人とも、今日は何時くらいを目処にしましょうか?】
「私はあの飛行機を調べたい…、かな」
ばらばらになりかけた戦闘機を指差す。
「あんなにバラバラなら、分解に使った工具か何かありそうですし…」
【私は2:30くらいまでですね】
「…よく、ドイツ語だって分かったな…一般に言うUボート(UnderSeaBoat)…潜水艦の事さ」
早坂にそう答えながら、軍用機の残骸に近付く。
紗夜の言葉に従ったというわけではないが、自然と足がそっちに向いたのだ。
「工具か。確かに……だが、何故分解『途中』なんだ……?」
分解をしていた理由は?
分解をしていた奴は?
何故、分解を途中で止めた…?
正直なところ、疑問が尽きない。
周囲に人の気配はない。
だが……。
「中は、お前達が見てくれ。俺はちょっと……」
そう言って、分解されかけの軍用機の周囲の埃や、足跡などが残っていないか、調べてみた。
【
>>742 1:30まででお願いします。残りは、週末かな。】
「ん、まあこの施設はドイツ語が多いからね。ひょっとしたら…って思ったのよ。へぇ〜潜水艦って
こんな形してたんだ」
紗夜ちゃんに従い、飛行機の傍に近づく。
特徴のある白地に黒線の十字型が機体に塗装されてはいるものの、コックピットの風防は外され、
機体の上についているエンジンの防護板も取り去られて内部の機械がむき出しになっている。
「なんで、って言われても……」
首を傾げるものの、考えは思い浮かばず、そのまま飛行機の脇にある脚立を使って操縦席を
覗き込む。
「うわ〜、狭いわね……なんかごちゃごちゃしてるし。紗夜ちゃん、中に入ってみる?」
【
>>744-745 時間、了解です。ちなみに操縦席の足元に工具箱&設計図(一部)があります。
外側には……脚立とかウィンチ、ジャッキがありますね。持っていくとしたら一つが限界かな?】
「はい、入って調べますね」
そういってコクピットに座る。
様々な計器類があるが、何が何だか分からない。
ガン!
「!?」
何かが足元にある、よく見るとそこには工具箱と1枚の紙があった。
その紙には
『図計設 型作試 戦零』
の文字、そして設計図があった。
「ま、真澄さん…、これって…」
「まぁ、答えを期待していたわけじゃない。ただ……考えてみろ。
解体途中のこんな状態で、軍隊が引き揚げるとは思えない。
そもそも、Uボートもここに残っている。
となると……誰かが、俺達より先にここに来ている可能性もあるだろ」
軍用機の操縦席に登って行く早坂達に言いながら、周囲を警戒する。
取り越し苦労であれば、それでもいい。
だが、出来る警戒を怠るのは、馬鹿のやることだ。
「……どうだ、何かありそうか?」
二人にそう訊ねる。
「え? 何々……零戦……試作型……? ということは日本の戦闘機かな? でもなんでドイツの
国旗がペイントされてるんだろ…?」
色々な疑問が噴出するが、考えても答えは出なさそうなので紗夜ちゃんから紙と工具箱を受け取って
コックピット脇の脚立を降りた。
「う〜ん、とりあえず見つかったのはこの工具箱とこの紙一枚ね。あ、コレ色々入ってるよ」
工具箱を開けてレンチ、ニッパー、手動ドリル、ドライバーなどを取り出してみた。
箱に入っていたのが幸いしたのか、錆びも無くすぐ使えそうな物ばかりだ。
「何か調べれば調べるほどわからなくなってくるわ……」
腰に手を当て、誰に言うとでもなく呟く。
「?」
コクピットから降りようとして、まだ何かあることに気付き、また足元を調べる。
その何か、は1枚のコインだった。
何のコインかは分からないが、絵が気に入ったので、ポケットに入れ、
2人の元にむかった。
「……」
解体の際に、落ちたのだろう。
掌程度のギアが落ちているのに気付いた。
(木製の型取りに使えば、木製歯車が作れそうだな……)
ケイ辺りならば、器用だし、すぐ作れるだろう。
利用できるものは持っておくべきか。
そう思い、拾っておく。
「なるほど、これは役に立ちそうだ」
これだけの工具があれば、細かなものが色々と作製できる。
特に、ニッパーやドリルは利用の幅が広い。
「……? 何か、知りたかった事でもあるのか?」
早坂の言葉に少し引っかかるものを感じ、首を傾げた。
「もし、この施設の事自体を知りたいのなら……後で司令部に行ってみるのもいいだろうが…」
既に、工具箱など、幾つか物を持ちすぎている。
正直なところ、俺一人が警戒しすぎているのかもしれないが、
少し、精神的に疲弊しているようだ。
娘二人の生命を一手に引き受けているという気負いがありすぎるのだろうか。
あと一箇所くらいを回ったら、一度地上に戻った方がいいかもしれない。
まさか、いきなりUボートが逃げ出すような事もないだろう…。
【あと、1レスずつくらいですかね?】
稗田さんの疑問に答える。
「うん……ドイツの施設なのに日本の戦闘機があったり、途中で壊すのを止めちゃったり…ん?
ねえ、壊すんじゃなくて組み立て中だったんじゃないの?」
と、ふと浮かんだ疑問をぶつけてみた。
「司令部ねぇ……そういえばここに入ってからだいぶ経つ気がするんだけど、ベースのみんな
心配してるんじゃないかな? 一度戻る?」
【
>>750-751 そうですね、今夜はこのくらいで。お付き合いいただきありがとうございました。
ちなみに「解体中」というのはここに書いただけなのでちょっと疑問をぶつけてみました】
「そうですね…、戻ります? 私はどっちでもいいけど…」
そして、
「あ、工具箱、持ちましょうか」
そう言って工具箱を受け取った。
【じゃあ今回は私はコレでレス終了です】
「……確かに、組み立て中だった可能性もあるか」
発想の逆転だ。
早坂の言葉に素直に感心した。
どうも、俺は頭が固くていかんな。
だが……まぁ、それで疑問が完全氷解するわけではないが。
「日本の零式は、聞いた話だと、戦時中は極めて精度の高い軍用機だったようだからな。
もしかすると、それを復元して利用しようとしたのかもしれない。
いずれにしても、ここにあるものだけでは、考えるには不足しているだろう……」
「重くないか…?」
工具箱を抱えた紗夜に、そう訊ねるが、大丈夫だと言うので、
それ以上余計な口をさしはさむのは止める。
「まぁ……そうだな。一旦、今の手持ちを整理してから考えてみよう」
戻るか、探索を続行するか。
考えなければならない。
【
>>752 >>753 お疲れ様でした。この先の話はまた後日決定を。】
だんだん眠くなってきた。
「ダメだよ…皆が帰ってくるまで起きてなきゃ…」
そう自分に言い聞かせるものの、眠気は止まらない。
「う〜ん…ああ、そうだ…」
目を覚まさせることも兼ねて、夕食に使わずに余った魚を4匹ほど取り出し、内臓を取り始める。
指先を動かしているのと生臭い匂いで、ちょっとずつ眠気は引いていく。
「…よし」
内蔵を完全に取り去った魚をキャンプの外に持っていき、今度は火で燻す。
夜の闇にぽっと赤い火が出て、周りを照らす。
「おいしく焼けるかなぁ…」
じーっと長い間待ち続ける。
「よし、完成!…って、まだ皆帰ってこないんだ…」
ちょっとしょんぼりしながらも出来た燻製を持って帰る。
キャンプについて腰をおろすとまた急激に睡魔が襲ってきた。
今度はもう逃れられそうにない。
「あ…もうダメか…」
テーブルに食器を載せ、そのうえに燻製を載せ、おまけに紙に「お帰りなさい、お腹が空いていたら食べて下さい」
みたいな事を書いて安心して横になると、私はすぐに眠りに落ちた…
【今日の島の情報】 天気:朝方は曇り。昼から時々雨。ゆうがた、夜はおおむね晴れ。
・砂浜(北。洞窟が点在、魚の釣れる磯あり)、砂浜(東)、崖壁(北東)、湖、
森、平野、川、火山(風穴あり)、滝(裏手に洞窟)、飛行機墜落現場(旧・森の中)、
飛行機墜落現場(新・火山付近)がある。
・何故か言語が違っていても会話可能。
・海流の関係で手漕ぎボートなどで島から出ることはできない。
・色々と漂流物が流れ着いてくる
・人の住んでいる島が近くにあるかもしれない?
・原住民がいる?
・軍事基地が存在する。今も使用されているかは不明。
【確認されている島の主な住人】
T@早坂 真澄:日本人、女性、18歳。
U@静宮 紗夜:日本人、女性、16歳。
T@ケイ:国籍不明、男性、20歳前後?
U@稗田 真:日本人、男性、26歳。
U@ジェシカ・葛城:アメリカ人、女性、17歳。
U風里 祐:日本人、男性、17歳。
T高杉 綾人:日本人、男性、15歳。
T由良月 慧奈:日本人、女性、22歳。
宮沢 京平:日本人、男性、28歳。
神宮司 聖龍:日本人、女性、27歳。
V長谷川 天進: 日本人、男性、20歳。
V橘 優燈:日本人、女性、16歳。
中園 晶:日本人、女性、24歳。
スー:原住民、女性、15歳。
【丸番は文明レベルを、無印はレベル0を示しています。】
【英数字はそれぞれがどのベースに所属しているかを示します。】
【現在T、Uベースへの人数割りを調整中です。申告があり次第更新します】
【スレ参加者の皆さん、今日もよろしくお願いします。
ROM、または一見の皆さん、どうぞ気軽にご参加下さい。この情報欄は毎日ageさせて頂きます】
【現在の文明レベル】
レベル:1
【主な作成可能アイテム・施設】
>>174を参照。
【文明レベル2への条件:早坂ベースの初期メンバー】
未踏地域の探索×2(イベントロール必須)
農園、やな、杭付き落とし穴のうち1種(宣言後、各75レスで完成)
焼き窯×1(宣言後、75レスで完成)
糸紡ぎ機×1(宣言後、50レスで完成)
【文明レベル1への条件:それ以外の住人の皆様】
簡易トイレ×1(作成宣言後、50レスで完成)
かまど×1(作成宣言後、50レスで完成)
【一般技能】
>>174を参照。
【技能トレードについて】
同じベースで生活している場合、同居者のスキルを使用することが可能です。
ただし一時的なものなので探索等で一人になった場合は使用不能です。
他者のスキルを取得したい場合はアクション、イベント内で宣言後、200レスで取得できるものとします。
(一部例外あり)
【アイテムについて】
検討の結果、アイテムに関しては参加者の自由裁量とします。作成に関しても同様です(常識の範囲で必要な材料を決めて下さい)。
アイテムが多くなってきた場合は忘れないようにメモ帳にプロフと一緒にコピペしておくといいですよ。
あと、「このアイテムどこで入手できますか?」といった質問は会議室の方でGMにどうぞ
【アクション結果】
>>729 稜南さん:居住可能な洞窟を発見。
【テンプレの方、よろしくお願いします。】
【南国会議室】
>>1にもあります通り、待機、イベント予約用のスレとして『無人島サバイバル日記 南国会議室』を
建ててあります。本スレの待機、イベント予約をしたい方は会議室へどうぞ。
【開催予定・参加者募集中のイベント】
主催者:早坂
【日時】10/17(月)〜 19:00〜26:00
【希望するロール】火山湖探索イベント(エロール可能性あり)
【参加キャラクター】早坂真澄、ケイ、高杉綾人、静宮紗夜
主催者:静宮さん
【日時】 10/30(日) 19:00〜
【希望ロール】第二ベースでのえちロール
【参加キャラクター】稗田 真
【
>>754 続き】
「……やっぱり戻るか」
少し話し合った結果、その結論に到達した。
手持ちの道具や拾ったもの、そして、ここまでの探索に費やした時間を考えると、
これ以上の探索はあまり得策ではない、と考えられた。
別に今日一日で調べ切れなければ、この場所が崩れ落ちてなくなる、というわけでもない。
「よし、戻るぞ」
二人にそう言うと、荷物を背負って立ち上がった。
「……そうね、ジェシカちゃんたちも心配してるかもしれないし、戻りましょ」
宿舎とここで手に入れた幾つかの品々を手に、入り口へ向かって歩く。
「………?」
ふと、振り返る。
幾条もの光の帯に照らされ、暗黒の水に身を横たえるUボート。
その巨体が、何かを伝えようとしている気がした。
(……気の、せいよね)
自分にそう言い聞かせ、二人の後を追う。
紙に書いた順路を逆に辿り、エレベーターの前まで戻る。
「?」
エレベーターに戻る途中、紗夜はまたあの気配を感じた。
何かの念の塊…、だがそれはエレベーターに近づくと薄れていった。
「…なんだろう?」
そう呟いた。
「……なんだ、二人とも。神妙な顔をして?」
二人とも、何処か落ち着かない様子をしているように見えた。
まぁ、今までの島生活とかけ離れたこんな空間だ。
色々と、感情に左右される部分もあるのかもしれない。
二人が乗った事を確認してエレベータの操作盤にキーを挿し込み、回すと
緩い振動音と共に、それが上がっていく。
上り切ったところで、キーを抜くと、再び空間を支配する音は、
僅かな電動音と、俺達が歩く音だけになった。
「ん………いや、ちょっとね」
稗田さんの言葉に、通路の入り口へと歩きながら曖昧な返事を返す。
あの潜水艦には何か惹かれるような……寂しいような…
(……懐かしい?)
胸に浮かんだ感情に自分の事ながら疑問を覚える。
まるで、顔も知らない祖父に出会ったような感覚。
無理矢理否定して、頭を上げて言う。
「気のせいよ、たぶん」
と、間の抜けた音がお腹の方からした。
「聞 い て な い わ よ ね ?」
ジロリと稗田さんを睨みながら釘を刺す。
「いえ…」
あそこには何かある。
そう確信していたが、言うのをやめた。
もうあそこにはあまり近寄りたくはなかった。
そして、真澄の凄味のあるセリフの直後…、
くきゅ〜〜〜〜……。
紗夜のお腹が鳴った。
「お、お腹すきました…///」
顔を赤くしながら小さな声でそう言った。
「……気のせい、だろ?」
くっくっ、と笑いを抑える事もせず、早坂達から顔を背けた。
まあ、確かに色々考える事も多すぎて腹も減ってきたところだ。
適度に緊張の抜けた雰囲気になったので、少し気分が解れた。
途中にあった扉はしっかりと鍵まで閉めながら、入り口まで戻っていく。
「ここの電力は……何処から供給されているんだろうな……」
電気の光を見たのが随分久しぶりだったせいだろうか。
何となく、その光を失う事に僅かな恐怖を感じたが、最後にブレーカーを落とすと、
外から重い扉をゆっくりと閉めた。
「……ふぅ」
埃の積もった密閉空間にいたせいか、外の空気が至極鮮烈に感じる。
今更ながら、島の空間と、先程までの空間を、今閉じた扉が隔絶した感覚を覚えた。
「む〜〜、背負ってけ〜!!」
恥ずかしさもあって、稗田さんに飛びつくと肩に手をかけてつかまる。
からかわれたままでは悔しいので、背中に胸を押し付けてやった。
そのまま、首だけを上に向けて空を見る。
すでに空の色は鮮やかな朱から深い藍色に変わり、澄んだ大気を通して星が瞬くのが見え始める。
「綺麗よね………」
人工でない、遠い輝きにふとそんな言葉が漏れた。
「さて、帰りましょ」
稗田さんから離れ、来た道を先導して歩く。
また、ここに来るかもしれないし来ないかもしれない。
それは運命が決める事。
だから今は、この仲間たちと一緒にいる時間を大切にしていこう。
【
>>756-766 そろそろ締めますか?】
それからしばらく歩き、ベースの近くに来ていた。
日は落ち掛け少し暗い。
「ワン!」
ベースからヒースが走ってきた。
「あ、ヒース君ただいま〜」
手に持った道具箱を置き、両手を広げてヒースを呼ぶ。
抱き留めようとしたが、
「ふへ?」
押し倒されてしまった。
顔を舐められる。
「きゃあん! くすぐったいよ〜♪」
【
>>766-767 それでもいいですよ】
「……やっぱり、こっちの方が、今の俺達には『らしい』な」
紗夜にじゃれつくヒースを見ながら、早坂に肩を竦めて微笑を向けた。
第一ベースの近くには、誰かが火を熾したのか、跡が残っていた。
状態からみても、然程時間は経ってないようだ。
「さて、戻るとしようか、俺達の場所に、な」
きっと、この時間帯なら、誰かが戻っていて夕食の支度等をしている頃だろう。
灯りなどでそれを知る事は出来ないが、確かに、そこには今の俺達の居場所があるのだから。
【
>>767-768 私も構いません。】
「そうね、こうやって笑いあえて、頑張って…」
そうして過ごした日々は、たとえ島を出て月日が流れ、思い出さえも色あせても、
けして朽ち行くことはないんだろう。
「ただいま!」
ベースの扉を開けて、大声で帰宅を告げる。
そう、今の私には、帰る家と仲間たちがいるから。
【
>>768-769 お疲れ様でした〜 とりあえず会議室に戻ります。締めレスありましたらどうぞ】
白い空間。
紗夜はそこにいた。
「ねぇ…」
『ん?』
「あなたには…、名前はないの?」
そう聞いてみた。
紗夜であって紗夜でない、その少女にむかって。
『そうね…、ないわ…。私はあなたの心から生まれたから…』
少女は少し悲しそうにそう答えた。
「じゃあ…、私があなたの名前…、決めてもいい?」
『え…!?』
少女は驚いて、少し考えた。
『いいわ』
「じゃあ…、沙羅…ってどうかな?」
そう聞く、少女は笑った。
『ふふ…、沙羅…か…、いいよ』
それを見て紗夜も笑った。
「えへへ…、よろしくね、沙羅ちゃん」
『よろしく、紗夜』
そう言って二人は握手した。
『そろそろ、時間ね…。じゃあ…またね、紗夜』
「うん…、またね、沙羅ちゃん」
そして紗夜は現実へと戻っていった。
『…不思議な子だわ…。私に名前をつけるなんて…』
残った沙羅はそう呟いた。
少し嬉しそうに微笑みながら…。
周りを見ながら山道を下っていく。
「ちっ…何をどうすりゃいいんだよ。」
優燈が倒れてから薬草を探そうとするも何を取ればいいかわからない。
「ん…?もう砂浜かよ。くっ、こうしている間に優燈は苦しんでいるってのに…!」
砂を蹴り、頭をかく。せめて自分が医学を覚えれば…と思いで苦しくなる。
闇に包まれた海岸を歩く。
ただ歩く。先日出会った女性のことを考えながら歩く…
彼女と出会い、何か変わったかのように思える。
「心境の変化はある…ただ、くっ…思い出したくないな…。」
心には大切な者がいる。それを思うと彼女を受け入れられない…
まだ鎖に縛られているのか?そう思うと背中が寒気を感じてしまう。
「くっ…、ん?人か…?」
男は歩きを止めると視線の先には男性の姿を見た。
「おい…」
男は男性の背後から気配を消して声を掛けた。
「だれだ!?」
背後から声を掛けられ驚いた。気配を感じなかったので慌てて振り返る。
目の前には自分と同等であろう体型がガッシリした男。しかし、男のは鋭く冷たい眼をしている。
「な、なんだ?あんたは…何者だよ?」
何故かわからないが後ろずさる。しかし、初対面ながら挨拶をしないと失礼だと思った。
「俺は長谷川だ。長谷川天進、あんたは?」
「私か…?宮沢京平とでも名乗ろうか?そう構えなくてもいいだろ…?」
男はもうなにが起きたわからなくなっていた。すべてが混沌に飲みこまれた。
どこまでもどこまでも落ちていくような気がした。空間に放りだされる感覚。
「どうした…?」
男性を射抜くように睨む。まるで殺人鬼のような眼で…
体が凍るように動くことが出来ない。まるで蛇に睨まれたかのように
「み、宮沢さんか。よろしく…。」
今にも殺されそうな感覚に襲われながら対応する。手を差し出し握手を求めようとする。しかし、その感覚に負けてしまい
「殺す気か、あんた!?」
叫ぶと同時に飛び出し、拳を突き放つ。
男性が拳を放つと悪らしく微笑む。
顔に当たる前にカウンターで膝を突き上げる。さらに襟元を掴むとそのまま地面に投げた。
「死にたいか?死と向き合っているか?君は…」
頭は混乱している。何を言っているのかわからない。ただ、衝動を受けた時のように全てが憎く見えた。
「か、かはっ…!」
無防備な腹に膝が食いこみ、全ての内臓が飛び出すのじゃないかっほど痛みがきた。
吐き気がしたがどうにか堪える。
「テ、テメー…、おわっ!?」
しかし、吐き気が収まった時には倒されていた。
「はぁ…はぁ…死、だとぉ?…当たり前だろうがぁ!何度でも見てきたわ!!」
叫び声をあげ飛びかかった。そして顎を一発お見舞いする。
「…っ!?」
顎に拳を喰らう。前は痛みなど感じなかった。しかし、男性の言葉に気がはっきりとした。
「ま、またか…だが…!」
衝動は収まらない。近距離にいたせいで男性の頭が目の前にある。側頭部を払い除けるように横から殴り突ける。
しかし、顎の衝撃が残っているせいかふらつく。
とんでもない痛みに視界が真っ白になる。ちくしょう、なんて奴だ。
逃げるくらいの体力は残っている。しかし、逃げたくない。
殴られ、蹴られ、また殴られ…
相手はケンカ慣れしている。とても敵わない。
けど、けど…立ち続ける。
「妹が…妹が死んでどうすりゃいいかわからない…」
失った妹のことを呟いた。涙を流さないように歯を食い縛り、目を閉じる。
「えっ…?」
彼の言葉が聞こえた瞬間、衝動が消えた。そうだった…この島にいる者は決して幸せではない。何かを失ったんだ…。
殴り掛かろうとしていた拳を止め、降ろした。
…自分だけが悲劇の男ではなかったはずだ。
「私もだ…私も…家族を失ってしまった…君も…失ったのか…?」
言葉が切れた。自分が情けなくなった…
「そうだよ…、あんたもか。」
目を開いた瞬間、ふっと気が抜けた。男はまるで泣きそうな顔をしていた。
ひどく痛そうな顔をしていた。おい、と思う。
「あんた…、さっきと眼が違うじゃねーか…なんで今はそんな悲しそうなんだよ…?」
「すまない…なぜか目に付く物すべてが憎くなるんだ…」
力が抜けたかその場に座り込む。
悲しい顔をしていると言われ彼を見上げた。もし、自分が悲しい顔をしているのなら彼も変わらない。
「なぜかな…、一人でいると変になる…。」
ひどく落胆した彼を見て、ある事に気付いた。
「あんたも気が動転するんだな。今みたいにさ?俺は自殺したくなるんだよ…。」
自分の経験したことを一通り語った。大事な妹のこと、この島に着いた理由が自殺未遂であることを…
「立ち放しもキツイな。」
語り終わって宮沢の横に腰を下ろした。
男は黙り込んでいた。
彼の背中を見つめていた。そうすることしかなかった。慰めることも、気休めを言うことも、できない。
しかし、あることを尋ねた。
「君は…これからどう生きていくんだ…?」
「ん〜…とりあえず、がむしゃらに生きて、自分を見つけようかなってさ。それに…あんたと同じ衝動があるからうまく付き合わなきゃな…」
答えはあっさり言ったが実際はわからないだろう。
「そうか…今日はすまなかったな。しかし…ひどい顔だな。」
冗談を言っと笑うと身体を伸ばし、ごろりと転がった。
美しい空が、そこにあった。
「こんな顔にしたのはあんたじゃねーかよ!ったく…さて、そろそろ帰るかな?」
ふと考えるとあることに気付いた。
「やべっ!早く行かねーと…宮沢さん、また会おうな!」
宮沢に握手をして優燈の待つ小屋へ帰っていった…
【今日はこれで締めということでいいですかね?】
握手を交わすと彼は帰っていった。
「私も前を向いて生きなきゃな…」
口の中が鉄錆臭かった。ぶっと吐くと、それは唾液ではなくて血だった。下唇の脇が切れていた。
そして目を閉じて呟いた。
「痛いな…これが、生きているのかな?」
男は微笑んだ。自然と笑えた。
【お疲れ様でした。ゆっくり休んでください。】
【お疲れ様です。宮沢さんもゆっくりしてください。】
昼下がり。
第1ベースと第2ベースの間に真と紗夜がいた。
近くにはドラム缶に木材が置いてある。
「お風呂に入りたーい!」
という女性陣の強い要望(泣き落とし含む)でお風呂を作ろうとしているのだ。
しかし、その予定日に二人以外の全員が出掛けてしまったため、
二人だけで作ることになったのだ。
「ところで、お兄ちゃん、どうやって作ればいいのかな?」
「そうだな……」
まず、どういう状況になるかを考える。
当然、ここまでベースから裸で歩いてくるわけにはいかないから、ここに脱衣スペースが必要になる。
つまり、風呂のスペースは囲まれている必要があるわけだ。
これは、簡易トイレの時と同じ。
但し、出来れば、もう少し広めのスペースが要る。
そして、ドラム缶風呂自体。
これに火をかけるわけだから、火を入れる炉を作る。
木材で周囲を囲い、その内側を、延焼を起こさないための石と粘土で覆う。
更に、その上のドラム缶。
これに直接触れると火傷必至のため、内部を然程厚くない木板で覆うのがいいだろう。
当然、入る時に手をかける上側部分もだ。
また、水抜きに手間をかけないために、底横部に栓を付ける。
あとは、ドラム缶に入るための踏み台。
こんなところだろう。
折角だから、それくらい手間をかけた方が後が楽だ。
「と、……そんな感じでどうだろうか?」
プランを紗夜に説明した。
「分かりました〜」
プランを理解し、頷く。
そしてふと気が付く。
「あ、柵と炉は一人でどちらかをやりません? その方が早いですし…」
「分かった。
じゃあ、柵は俺がやろう。力仕事になるしな。
紗夜は、計算が得意なようだし、炉の方を頼む」
そう言うと、木材をの位置を考え、外柵の大体の配置を立てる。
「よし……これでいいな」
簡易トイレの時と同じように大まかに考え、周囲の杭を打ち立てていく。
あの時の失敗をしないように、手斧の裏手を利用して叩き込む。
やはり、この方が楽だったな…。
「了解です!」
そして作業に取り掛かった。
まずドラム缶の底に木の棒をあてがい、直径を測ってナイフで印をつける。
そしてそれをベースにして炉の内側から作りはじめた。
もちろんかまどを作った時と同じように粘土にシランを混ぜる。
そして石と粘土で炉の内側を固めていく。
「こうしていると、色々と、以前の経験で培ったものが活かせるものだな」
紗夜の作業と自分の作業を見比べながら、そう言う。
人間の経験というのは、凄いものだ、と思う。
今まで、手を出せないと思っていた領域でも、試行錯誤を繰り返す内に
出来るようになっていくものなのだ。
そうして、経験は蓄積されていく。
「この島を出る頃には……俺達、どんな事が出来るようになっているんだろうな…」
ふと、そんな事を呟いていた。
だが…本当に、俺は島を出たいのだろうか…。
最近、それすら曖昧になってきている気がする。
「そうですね…」
真の呟いた言葉に曖昧な返事をする。
(でも…、私はずっとお兄ちゃんと一緒にいたい…)
そんな想いを抱きながら作業を続ける。
しばらくして、柵と炉が完成した。
互いの思惑を余所に、作業は進んでいく。
「うん。いい感じだな」
それぞれの仕事振りに満足する。
思ったよりも作業効率がいい。
「これなら、今日中に入る事が出来るかもしれないぞ」
そう言って、ドラム缶を横倒しにした。
「紗夜は、踏み台の方をまず作ってくれるか。こっちは最初は力要りそうだし、な」
ドラム缶は予想通り堅いので、丈夫な工具が必要そうだ。
「はいは〜い♪」
そして踏み台を作り始める。
とりあえず大きめの木材を組んでみる。
このままでは倒れたりすると危険なので、ツルで縛っていく。
随分と力が必要だったが、何とか缶の上部を切り出し、
底部に横穴を空けた。
底部の穴を塞ぐための木片を加工する。
ワインのコルクを押し込むくらいにギチギチの栓だ。
これで、取り外しが可能な水の逃げ場を作り上げる。
それが終わった頃には、紗夜の踏み台作成も終わっていた。
「ふぅ……」
後は、ドラム缶の安全部分の加工だ。
「ここからは一緒にやった方がいいな」
紗夜を呼び、内板をはめていく。
「紗夜……前にも言ったが、島を出たら、どうするんだ?」
作業をしながら、訊ねる。
そんな事を考えている余裕が、あれからあったかどうかは分からないが。
内板をはめる作業中。
「え…!?」
真の質問に少し驚く。
島を出たらどうするか…、それはまだ決めてはいない。
しかし、一つだけはっきりしている自分なりの意見はあった。
「私は…、できれば…その…」
自分を落ち着かせるために深呼吸をする。
「島から出ても…、お兄ちゃんと一緒にいたいです…」
そう答えた。
【すみません、ちょっとレス遅れます…電話が】
「……紗夜」
島を出てから。
この少女は、親や過去の居場所よりも俺を必要としてくれている。
それが嬉しいと同時に、どうすべきかの迷いでもあった。
「……有難う。俺も紗夜と一緒に居たいと思うよ。だが、それには色々と考えないとな」
そう言って、紗夜の頭を撫でた。
何だか、気恥ずかしくなり、作業を進める手に没頭する。
そんな状況で暫く続けていると、ドラム缶の外装も完成した。
ついでに、ドラム缶の口の大きさに合わせた底板も入れる。
「よし……栓をして……漏れないか試してみるか。水、汲んでこよう。往復になるから、俺も行く」
【
>>804 戻りました〜すみません。】
「はい、じゃあどうぞ」
そう言って真にバケツを渡し、自分でも持つ。
そしてベースと川を往復すること数回、
水が満タンになった。
【
>>805 いえいえ、お気になさらず】
「うん、水漏れなし……問題ないな」
底の炉に薪をくべ、火を熾す。
ほどなくして、紅い炎が缶底を熱し始めた。
「これだけの量だ。暫くかかるだろうし……少し休憩するか」
その場に腰を下ろすと、砂浜向こうの海を見る。
もう見慣れた光景ではあったが、日本や俺の今まで過ごしてきた世界とは違う景色。
「島から出る……か。今の俺に、必要なのか……」
そんな事を呟き、ふとポケットから最近は出していなかった一つの楽器を取り出した。
……そういえば、最近は吹いてないな。
真の隣に座る。
真がポケットから取り出した楽器を見る。
「ハーモニカ?」
それは小さなハーモニカだった。
「…ああ。この島の砂浜で拾ったものだ」
誰の持ち物だったかは分からないが、俺達のようにこの島に漂流してきたものの一つ。
それを手にし、唇に宛がう。
少し、擦れは残っているが、澄んだ高音が砂浜の木陰に響く。
いつもの、あのメロディを奏でる。
夕陽の空を見上げながら聴いた、切ないような、楽しいような、不思議なメロディを。
「綺麗な音…」
聞いているだけで心地いいその音色を聴きながら、真に寄り添う。
そんな二人を夕日が照らしていた。
「昔、ある人に教えて貰った曲でな。……曲名までは教えて貰えなかったんだが」
弾き終わって、静かに語る。
教えて貰って以来、何かと心を落ち着けたくなると口ずさんだり、弾いたりする曲だった。
最近、それすらしなくなったのは、きっと、今隣にいる少女のお陰なのだろう。
「……暖かいな、人の傍、というのは。何よりも……」
そう、呟いて紗夜の身体を引き寄せ、髪を梳く。
「あ…、えへへ…」
髪を梳かれて温かい気持ちになり、真にキスしようとしたが…、
ジュアーーーー!
「!?」
いきなりお湯が溢れる音がした。
「わー! 溢れてる〜!」
【
>>811 お風呂入ってきますね】
「っと、いかんいかん」
沸いた湯が吹き零れて、火を消してしまった。
まぁ、いいか。どの途、止めなければならなかったわけだし…。
薪を取り出し、湯に手をあてる。
……少し熱過ぎる。沸騰していたのだから、当然か。
水で少しうめると、僅かに熱いくらいの丁度いい塩梅になった。
「うむ、これくらいならいいだろう……紗夜、一番風呂試してみるか?」
バスタオルを取り出し、紗夜にそう言った。
【
>>812 いってらっしゃい〜。】
「はい、じゃあお先しますね」
真からバスタオルを受け取り、そのまま囲いのなかへと入っていく。
服を脱ぎ、身体にタオルを巻いてドラム缶の前に立つ。
バスタオルをとり、踏み台を使ってお湯に入った。
「〜〜〜っ! …ふう…」
一息付いた後に、
「お兄ちゃ〜ん、いいお湯だよ〜」
外にいる真に聞こえるように言った。
「そうか……これで、大分、気分が解れる施設が出来た事になるな」
紗夜の言葉にそう答える。
後で、俺も入らせてもらうとするか。
久々に、湯で汗を流すのも悪くない。
というか、是非そうしたいところだ。
ここのところ、川での水風呂ばかりだったからな…。
「そう…ですね…」
しばらくそのまま入っていたが頭がぼーっとしてきた。
どうやら湯当たりしたようだ。
あがろうとするが、あがれない。
「お…兄ちゃ…、助け…」
「……?」
何か様子がおかしい。
「紗夜…?入るぞ!?」
ドラム缶の中ならば、いきなり裸身に遭遇というようなこともあるまい。
幕を引き、中に入ると、ドラム缶の端にくったりと寄り掛かる紗夜の姿があった。
「馬鹿……のぼせたのか!」
慌ててドラム缶から引き出し、バスタオルをその身体に巻いた。
湯で火照って紅潮した身体を支えると、缶の内板に使おうとして余っていた板を扇代わりにして
紗夜の身体を扇いでやる。
「う…ん…」
頭がぼーっとする…。
だがさっきと違って涼しかった。
身体が冷めるにつれて意識がはっきりしてくる。
「あれ…? お兄…ちゃん? 私…」
「…全く…久々の風呂で長く入っていたかったのかもしれないが」
意識を戻したようなので、ほ、と安堵の息をつく。
苦笑いすると、紗夜に水を入れたコップを渡した。
「とりあえず、これを飲んでおけ…
…もし、まだふらふらするようなら、抱えて第二ベースまで戻ってやってもいいぞ?」
「はい…、いただきます…」
こくこくと水を飲む。
身体の隅々まで水分が行き渡った。
そしてそのまま立とうとしたが、足が思うように動かない。
「すみません…、お願いします…」
「分かった。少し待っていろよ」
荷物と紗夜の服をサックに詰めて背負うと、紗夜の身体を抱え上げた。
湯上がりの温かな身体と、バスタオル一枚の身体にあの時の事を思い出してしまい、
少し心拍があがったが、努めて冷静に第二ベースまで戻った。
……途中、誰にも遇わなかったのは幸いだったとしか言いようがない。
誰かに見られていたら、何を言われるか分からないような状況だ。
「よし、ついた……」
紗夜の個室に入ると、紗夜の身体を簡易ベッドの上に横たえる。
「お兄ちゃん、ありがとう…」
感謝の言葉を伝える。
「これは…、お礼!」
ちゅ…。
そっと真にキスをした。
【そろそろ〆ますか?】
「む……」
キスされ、何だか照れる。
「とりあえず、湯冷めするといけないから、着替えてから夕食まで休んでおけよ。
俺も風呂に入らせてもらうから……すぐ戻る」
紗夜をベッドの上に戻し、そう言って、部屋を出た。
「ふぅ……あのまま部屋にいたら、少しやばかったな……」
かりかりと頭を掻くと、ふーと溜息をつく。
まぁ、当然と言えば当然なのかもしれないが。
「俺も一風呂浴びて、頭冷やしてくるかね……」
【
>>822 そうですね。〆にしますか。】
「は〜い…」
真が部屋から出たのを確認し、着替える。
「はぁ…、次からは気を付けないと…」
【お疲れさまでした〜ノシ】
第二ベース。
個室の一つがまだ空いているので、そこはある種資材庫と化している。
伐採した木材や使えそうな品、保存の出来る食材に、道具。
この中で、俺は朝から先日の探索の利品を整理していた。
「やはり、一番大きなポイントは工具箱か……こいつがあれば、
加工が大分楽になるしなあ」
ニッパーやペンチを並べ、錆び付きがないことを確認しておく。
「釘があれば、もっと色々やりやすかったが……こればっかりは無理か」
ドリルはそもそも、内部にどれだけの電力補充がされているか分からないので、触っていない。
「…やっぱり、文明の利器っていうのは重要だな…」
言葉にすると再確認出来る事だが、一から作るのは困難な道具を手に入れる事が出来たのは大きい。
…と、扉を開けて、紗夜が入ってくる。
「よぉ、おはようさん。身体の調子は戻ったか?」
首だけそちらの方に向けて、挨拶した。
「お兄ちゃん、おはよ〜」
工具を確認している真に朝の挨拶をする。
「身体のほうも大丈夫だよ」
そしてその場で跳ねてみせる。
「お兄ちゃんは…、何してるの?」
「そうか。それならよかった」
昨日は、あの後もまだ、ちょっとのぼせているような感じだったようだが、
今日はそんな様子も見られない。
「また……今日も一味違う格好だな」
巫女服に身を包んだ紗夜に笑いかける。
「ああ……基地で手に入れたものと今までのものの整理さ。
ちゃんとしておかないと、見つけにくくなってしまうしな……」
工具箱やその他、場所を把握しておかなければ、やりにくい。
「そう言えば、紗夜。狩りを始めたようだが、ナイフ一本では辛くないか?」
紗夜の細腕では、ナイフで獲物を仕留めるのは辛いだろう。
何か、作れないだろうか。
「うん…」
そうナイフを取り出して言った。
このナイフは島に来てから最初に拾ったものだ。
それからはお守り代わりにいつも持っている。
「なかなか、獲物が獲れないけどね…」
ちょっと悲しくなった。
「前に罠を設置した時にも思ったんだが、狩りをやるなら、自分に見合った方法を
見つけた方がいい。俺なんかは、ヒースと組んで仕留めるやり方を選択しているが、
紗夜の体力ではそれも辛いだろうしな」
そう言って、少し考える。
「…一番いいと思えるのは、罠に獲物を追い込む方法だと、思うんだが」
それをやるには、ナイフでは難しい。
遠隔から威嚇のできる装備が必要だ。
「罠に…、追い込む…」
それができれば狩りの成功率は上がる。
だが、ナイフでそれは無理がある。
もちろん元々が女子高生の紗夜がそんなことをできるはずはない。
かといってナイフを投げるわけにもいかない。
どこぞの組織の暗殺者ではないのだから。
「う〜ん、石とか投げるのもどうかと思いますし…」
「そうだな。石だけじゃちょっと……弓とかはどうだろうか」
あまり経験はないが、みようみまねで作る事は出来るかもしれない。
やってみる価値はあるかもしれない。
「何より、遠隔からなら、自分への危害が出る可能性が大幅に下がるからな」
ヒースと二方向かかりで追い込む事が出来れば、
方向を詰める事も出来るはずだ。
「弓…、ですか…」
たしかにそれなら自分への被害は少ない。
それに軽いから持運びもなんとかなる。
「うん! それでいいよ」嬉しそうに言う。
「お兄ちゃんが作ってくれるの?」
かなり期待した眼差しを真に向ける。
「やるだけはやってみよう……とはいえ、俺も作った事があるわけじゃないが」
幾つかの木材や枝を検分し、しなりに対して強度の高いものを複数選択する。
更に、少し細めの蔦を用意し、枝分かれした部分はナイフで削っておく。
「本当は、丈夫な糸などがあればいいんだがな……」
贅沢はあまり言えない。
重要なのは、扱いやすさだ。
適当な長さに枝を曲げ、曲げた部分は粘土で固める。
ここを持ち手と出来るように。
「長さは、紗夜が持った時の状況で考えるしかないな。とりあえず、持ってみてくれるか」
適当に作ったものを紗夜に渡す。
細かい修正は、使用者の身体にあわせなければ、どうしようもないだろう。
「はい」
真から弓を受け取り、構えてみる。
握り具合はちょうどいい。
大きさも手頃で使い易そうだ。
「うん。多分これで問題ないよ」
「そうか。一応、間に合わせの弓だからな。命中率は基本的によくないと思う」
そう言いながら、荒く削った部分を整え、しなり具合に問題がないかを確かめる。
「だが、命中させるためのものじゃない。
あくまで、これを撃って来た方向に自分を脅かすものがいる、と獣に分からせる事が出来ればいいんだ」
そうすれば、獣は、射掛けた方向とは逆に逃げる。
そうして、罠に追い込めばいい。
「そうですね、脅かせればいいんですよね」
だが少しだけ、獲物を弓で仕留めるちょっとかっこいい自分を想像した紗夜であった。
くきゅ〜〜〜…。
想像してたら紗夜のお腹が鳴いた。
気が付くともうお昼になっていた。
「お腹すいちゃった…///」
音を聞かれ照れ臭そうに笑った。
「ふむ。調整にも時間がかかるし、少し飯にするか」
笑って、作りかけの弓を置き、立ち上がる。
座りっぱなしで作業をしていたので、いささか脚が痺れてしまった。
「あ、お兄ちゃん大丈夫?」
よろよろと立ち上がった真に気付き、心配をする。
どうやら足が痺れているらしい。
すかさず隣に立ち、
「肩なら、貸すよ?」
と言った。
「ああ、大丈夫。そんなヤワじゃないさ」
そう言って手を振る。
「適当に何かあるか……何か食べたいものでもあるか?」
とはいえ、食糧にそんなに選択肢があるわけではないのだが。
「ううん、何でもいいよ」
お腹がすいているので、何でもおいしく食べられそうだった。
「空腹はどんなものでも美味しく食べられる最高の調味料」
という言葉を聞いたことがあるけど、その通りだなぁ、と思った。
「じゃあ、食事にしよ! お兄ちゃん♪」
「じゃあ、適当に何か食べるか」
折角なので、外に出て、海でも見ながら食べる事にした。
まあ、奥地まで行かなければ景観のいいものというと、海くらいしかないわけだが。
「……そういえば、『あの絵』の麦畑……あれは、あの麦畑なんだろうか?」
食べながら、紗夜にそんな疑問を投げかけてみる。
「たしかに似てましたよね…」
夕日に揺れる麦穂の絵…、あれはまさにあの場所だった。
しかし何故、絵を見たときに淋しさを感じたのだろう?
「お兄ちゃんは…、あの絵から何か感じた?」
何となくそんなことを聞いてみる。
「……感じた?いや……俺はそんな絵から何かを感じ取れる程感傷的じゃないからな」
だが、世紀の独裁者と恐れられた人物が描いたとは信じられない感覚があったのは確かだ。
それだけは紗夜にも言った。
「何だかんだ言われていても……心で必要としていたものは、もっと違うものだったんだろうか?」
「心の…救済…?」
そんな言葉が思わず口から出る。
自分でも何故そのような言葉が出たのか分からない。
しかし、あの絵からは確かに淋しさを感じた。
まるで一人取り残された子供のような…。
そんな感じが…。
「心の救済…ね」
何となく、宮沢の事を思い出した。
あの男は、立ち直ってこの島の何処かで生きているのだろうか。
「…まあ、故人の感情を論議していても始まらないな」
そう言いながら、素朴な食事を済ませた。
「『彼』がどう考えていたにしろ、俺達の今の状況に影響を及ぼすわけじゃない。
なら、俺達が今のこの島に対してどういう影響を及ぼすかを考える方がよっぽど建設的だ」
そう言って、紗夜の肩を叩く。
「そうだろう?」
「そう…、そうですよね!」
元気よくそう答える。
「私達は生きているんですから、前に進んでいかなきゃダメなんですよね!」
そして続けて、
「戻ろう、お兄ちゃん! 私達の家に!」
そう言った。
「ああ、そうだな。
さて、残りの作業に入るか。試し撃ちくらいはしておきたいところだしな」
立ち上がると、服についた砂を払う。
そして、二人でベースの中へと戻っていく。
(私達の家……ね)
この島に来て、俺は15年ぶりに、家族を得たのかもしれない。
それが、血の繋がっていない家族だとしても。
そう、感じた。
【
>>847 次の紗夜さんのレスで〆て貰えますか?
必要なければ、これで終わりでもいいですけれど、そろそろ一時ですし。
とりあえず、弓に関してはまだ調整要という事で】
「うん!」
二人はベースへと戻っていく。
(やっぱり私、お兄ちゃんのことが大好きなんだな〜♪)
そんなことを想い、真に釣り合う女性になろうと、自分に誓う紗夜であった。
【
>>848 以上で〆とします。お疲れさまでした〜】
【今日の島の情報】 天気:朝方から昼前まで小雨がぱらつく。午後からは曇りのち晴れ。
・砂浜(北。洞窟が点在、魚の釣れる磯あり)、砂浜(東)、崖壁(北東)、湖、
森、平野、川、火山(風穴あり)、滝(裏手に洞窟)、飛行機墜落現場(旧・森の中)、
飛行機墜落現場(新・火山付近)がある。
・何故か言語が違っていても会話可能。
・海流の関係で手漕ぎボートなどで島から出ることはできない。
・色々と漂流物が流れ着いてくる
・人の住んでいる島が近くにあるかもしれない?
・原住民がいる?
・軍事基地が存在する。今も使用されているかは不明。
【確認されている島の主な住人】
T@早坂 真澄:日本人、女性、18歳。
U@静宮 紗夜:日本人、女性、16歳。
T@ケイ:国籍不明、男性、20歳前後?
U@稗田 真:日本人、男性、26歳。
U@ジェシカ・葛城:アメリカ人、女性、17歳。
U風里 祐:日本人、男性、17歳。
T高杉 綾人:日本人、男性、15歳。
T由良月 慧奈:日本人、女性、22歳。
宮沢 京平:日本人、男性、28歳。
神宮司 聖龍:日本人、女性、27歳。
V長谷川 天進: 日本人、男性、20歳。
V橘 優燈:日本人、女性、16歳。
中園 晶:日本人、女性、24歳。
スー:原住民、女性、15歳。
【丸番は文明レベルを、無印はレベル0を示しています。】
【英数字はそれぞれがどのベースに所属しているかを示します。】
【現在T、Uベースへの人数割りを調整中です。申告があり次第更新します】
【スレ参加者の皆さん、今日もよろしくお願いします。ROM、または一見の皆さん、どうぞ気軽にご参加下さい。】
【現在の文明レベル】
レベル:1
【主な作成可能アイテム・施設】
>>174を参照。
【文明レベル2への条件:早坂ベースの初期メンバー】
未踏地域の探索×2(イベントロール必須)
農園、やな、杭付き落とし穴のうち1種(宣言後、各75レスで完成)
焼き窯×1(宣言後、75レスで完成)
糸紡ぎ機×1(宣言後、50レスで完成)
【文明レベル1への条件:それ以外の住人の皆様】
簡易トイレ×1(作成宣言後、50レスで完成)
かまど×1(作成宣言後、50レスで完成)
【一般技能】
>>174を参照。
【技能トレードについて】
同じベースで生活している場合、同居者のスキルを使用することが可能です。
ただし一時的なものなので探索等で一人になった場合は使用不能です。
他者のスキルを取得したい場合はアクション、イベント内で宣言後、200レスで取得できるものとします。
(一部例外あり)
【アイテムについて】
検討の結果、アイテムに関しては参加者の自由裁量とします。作成に関しても同様です(常識の範囲で必要な材料を決めて下さい)。
アイテムが多くなってきた場合は忘れないようにメモ帳にプロフと一緒にコピペしておくといいですよ。
あと、「このアイテムどこで入手できますか?」といった質問は会議室の方でGMにどうぞ
【アクション結果】
なし
【南国会議室】
>>1にもあります通り、待機、イベント予約用のスレとして『無人島サバイバル日記 南国会議室』を
建ててあります。本スレの待機、イベント予約をしたい方は会議室へどうぞ。
【開催予定・参加者募集中のイベント】
主催者:静宮さん
【日時】 10/30(日) 19:00〜
【希望ロール】第二ベースでのえちロール
【参加キャラクター】稗田真
主催者:早坂
【日時】10/31(月)〜 19:00〜26:00
【希望するロール】火山湖探索イベント(エロール可能性あり)
【参加キャラクター】早坂真澄、ケイ、稗田真、静宮紗夜
暗闇の中、少年は道なき地を走る。
最も、全てが暗黒に染まった世界に上下左右があるのか、三次元なのか疑わしかった。
少年は走っていた。
否、逃げていた。
それは見えない嘲笑から。
それは自分を見捨てた冷ややかな視線から。
全てから逃げ出していた。
そして―――
―――憎んでいた
『お前はな、自分が考えいる以上にドス黒く、下劣で汚ねぇ奴なんだよ』
嘲るような、自分の声
違う、と――
――自分自身に否定できなかった――
―――!?」
がばっ、と突然祐は起きた。
身体中汗だくで気持悪く、真夜中の冷たい空気が寒さの不快感をもたらした。
「なんだよ…さっきの夢は……」
さっきの夢、
自分が何も見えない暗黒の中で走り続け、何かから必死に逃げていた。
そして、最後に聞いた、自分自身の嘲い声。
(あの声が…俺…?)
ただ困惑する中、心を落ち着けようと体中の汗を拭い、深呼吸した。
ふと、暗闇に慣れた目で回りを見回した。
自分の部屋、何もない簡素な部屋―――
「………っ」
直後、吐気を催すような気に追いやられ、頭を抱えた。
(違う…ここはあの部屋じゃない……!)
記憶の中に揺らつく、住んでいた家の自分の部屋。
ただ、音を殺して泣いている自分のイメージを振り払う。
(ここじゃない…っ、葛城さんといた…)
必死に数日前の出来事を思い出す。
記憶が温かく、柔らかい優しさに変わり始める。
金髪の女の子が、自分に微笑みかけていた。
(………うん、もう大丈夫…)
しばらく心地よい感覚に身を委ね、心を落ち着かせた。
「ここは…俺を必要としてくれる人がいる…」
(あそことは違うんだ。人も、俺自身も)
そう自分を諭すように言葉と心で問いかけ、体を横にした。
(明日も早い…)
目を閉じ、再び寝に入る。
またあのような夢を見ないように、そう願い眠りに落ちていった…。
「ぉおっか〜をこぉ〜え〜ゆっこう〜よ、くっちぶえ〜ふきつ〜つ〜♪ ひゃっほう!」
背中に編んだ竹かごをいくつか二人で背負いつつ、川沿いを軽い足取りで上流の方へ登っていく。
雨上がりの樹上から時おり首筋や頭に落ちてくる滴でさえも心地いい。
静かな森のざわめきを乱す歌声に驚いたのか、オウムが数羽、空へと舞い上がる。
「う〜ん、やっぱり雨上がりは風が気持ちいいね〜」
後ろを歩く紗夜ちゃんのペースを気遣いながらも、跳ねるような歩みを止めようとはしない。
今日は本当に何年ぶりくらいにこの背中にしょっている「もの」を試してみる日だ。
うろ覚えで作ったのではたして上手くいくかどうかは分からないけど。
「ぐりんぐりぃ〜ん、あおっぞらにぃ〜は〜♪ 紗夜ちゃんもれっつ一緒に!」
……いつのまにかメドレーになっていた曲を大声で歌いながら目的地へと草木の茂る
けもの道を歩いていく二人だった。
二人で歌いながら目的地を目指す。
途中、
「ウゥ…」
「?」
小さく声…、いや、唸り声が聞こえた。
今日はヒースを連れてきていないので、ヒースではない。
それに、あっちから近付いてくる気配はないので気にしないことにした。
「ふぅ〜、とうつき〜♪ 紗夜ちゃん重くなかった?」
背中にしょった竹細工を下ろし、軽く肩を叩く。ついでに紗夜ちゃんの肩も叩いてやる。
滝に近い岩場。まだ乾ききっていない岩から川の中を覗くと、キラリ、キラリと
反射する物が見える。
「ふっふっふ、沢山いるわね〜。 こういう雨上がりの時って、木から虫とかが水の中に
沢山落ちるから魚が結構集まるのよ……って、紗夜ちゃんはこういうこと知ってるよね、科学部だし」
と、岸で靴を脱ぎ、裸足で水中に入る。足の指をすり抜ける、都会にはない水の冷たさが心地いい。
「さて、それじゃ今日のご飯のためのその1、はじめましょ!」
びしっと指を一本立てた後、紗夜ちゃんと一緒に手ごろな大きさの石を集め始めた。
「分かりました〜」
そして川の中で石を集める。
途中、子牛サイズの岩を見て、
「…、後でやってみよ…」
謎の言葉を呟いて作業に戻る。
「コレと、コレと…、コレ!」
しばらくして十分な量の石が集まった。
「……(なんだろ?)……??」
川岸の大きな岩を見ながら呟く紗夜ちゃんを不思議に思いつつも、石を集めてみる。
「さて、それじゃあコレを……と。紗夜ちゃんはそっちからお願いね」
手ごろな浅瀬を見つけて、大きい石を砂地にめり込むように半円を描いて並べていく。
一番大きいのを並べた後に、隙間に重ねるようにして中くらいのを並べていく。
そうして石を同心円状に並べながら囲いを作っていった。
「やっぱり懐かしいなぁ……昔はよく爺っちゃと作ったけんな…」
幼かった日々に、祖父と川遊びのついでに魚を取ったりしていたのをふと、思い出した。
澄んだ川底、眩しくきらめく水面、寄せては追うと逃げていく小魚たち。
しばらく濡れた手を休めつつ、物思いにふけっていた。
【今更ですが今日はコスは無し…?】
「はいは〜い」
そして真澄と同じように石で円形を作っていく。
ふと、何かの気配を感じて顔を上げる。
「……」
何かがいるのは感じられるのだが、
「?」
結局何なのかは分からず、作業に戻った。
【無しですねw】
円形の石組みを作り終える。
隙間から水や小魚は出て行けるものの、食料になる程度の大きさならここに閉じ込めておける。
「さて、それじゃあ次はこれを、と。 そっち持ってくれる?」
岸に置いておいた竹細工を石組みの上流部分に沈め、落ちていた木の枝と石で固定する。
竹で作った太い筒の内側には返しがついていて、一度入った魚が戻る事は出来ない。
流れに沿って入ってきた魚は石で作った生け簀の中で泳ぐというわけだ。
「さて、罠も作ったし後は待つだけかな〜」
【スミマセン、徹夜のせいで強烈な睡魔が……。続きは明日に持ち越しでもいいでしょうか?
本当にすみません】
「ですね〜」
そう言って作った罠を見る。
確かにこれなら大きな魚は逃げられない。
(まるで…、この島みたい…)
沙夜はそんなことを考えていた。
【
>>862 いいですよ、ゆっくり休んでくださいね】
小さな池を思わせる石囲いを見ながら、水の中に入れた足をぷらぷら動かす。
こういうまったりとした時間も嫌いではないのだが……やはり待っているだけと言うのは退屈だ。
「う〜ん…………!」
石囲いの下流に歩いていき、川岸にある平たい小石を手に取る。
形を吟味して楕円形に近い、滑らかな物を選んだ。
「……そりゃっ!!」
手から放たれた石はピシュッ、ピシュッ、という小気味いい音と共に川面を跳ねる。
ピシュッ、ピシュッ、ピシュッ、ピシュッ、……ちゃぽん
「あや〜、9回かぁ……昔は15回くらいはいけたのにな〜」
そう言いつつも、次の石を選んで紗夜ちゃんにも渡す。
「ほら、紗夜ちゃんも一緒にやらない?」
「水切り…ですか? やります!」
真澄から石を受け取り、できるだけ低い姿勢をとり、
「えいっ!」
投げた。
ぱしゃっ ぱしゃっ ぱしゃっ…
最初の5回くらいまでは順調だったが、
かきんっ!
川から少し頭を出していた岩に当たって、
ぽちゃん…。
川に沈んだ。
「あ、あうう…」
「あはは〜、ドンマイドンマイ! さ、もう一回やってみよっか」
紗夜ちゃんをフォローして、次の石を投げる。
チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、……とぷん
しゅぱっ、しゅぱっ、しゅぱっ、しゅぱっ、………たぽん
それからしばらくの間、腕が疲れるまで二人で水切りに興じた。
「ん、こく、こく……ふぅ〜、生き返る〜♪」
水筒からではなく、澄んだ川の水を手に掬って喉を潤す。
「お、とれてるとれてる。 順調だね〜」
石囲いの中を覗くと、5〜6匹の薄灰色の背をした魚が悠々と泳いでいた。
最近はベースも賑やかになってきているのでもう少し粘る事にする。
と、また大きな岩を見つめている紗夜ちゃんに気付いた。
「紗夜ちゃん、さっきもその岩見てたけどなにかあるの?」
「ええと、この岩ですけど…」
そして岩を指差す。
実物は見たことはないが、同じような物質があることは知っている。
これはまさにそれだった。
「この岩…、多分孔雀石です」
その岩に近づいてみるものの、他の岩ととりたてて違うようには見えない。
「孔雀、石……? そんな宝石あったっけ?」
紗夜ちゃんの指摘に小首をかしげる。
「じゃあ、少し離れてください」
真澄をその場から離れさせ、岩の一部を石で叩く。
叩いた場所から破片が飛び、地面に落ちる。
よく洗って真澄に見せた。
「はい、これです」
紗夜の手のひらには、小さな緑色の石があった。
「これがあるなら…、あれもあるよね…」
そう呟いた。
手の中の緑色の石を見る。
「へぇ〜結構キレイじゃない。 これって何かの原石?」
私の通っていたのは文系の学部なのでこういった事にはあまり詳しくない。
自然と、紗夜ちゃんの方に疑問の視線を投げかけてしまう。
(うう、情けないなぁ……)
と、さらに何かを探しているようだ。
「他にも何かあるの? 砂金とか?」
「たしかにこれは孔雀石の原石ですけど…、
これでは小さすぎて装飾品にはなりませんよ」
そして先程の岩を調べるが、諦めた。
「孔雀石があるなら銅鉱石があると思ったんですけど…、簡単には見つかりませんよね…」
少し残念そうに言った。
「よくわからないけど……この孔雀石っていうのがあると銅鉱石もあるってこと? でも、
そういうのって埋まってたりするから掘るの大変そうだよね……。 でも銅鉱石って
加工とかできるのかな?」
そう呟いてぺしぺし、と岩を叩く。
……岩を調べている間に、魚もかなり集まってきていた。これだけあれば夕食の分を
差し引いても、燻製などにしておけばしばらくは持つだろう。
「よし、と。 それじゃ紗夜ちゃんも手伝って〜」
囲いの中に入り、竹で編んだ籠で魚を一尾ずつ掬っていく。
いわゆる金魚すくいを大きくしたような要領だ。
魚をどんどん掬っていく。
「大漁ですね〜」
籠の中では様々な魚達がびちびちとお互いを尾びれで叩きあっている。
そして十数分後、魚を獲り終えた。
「さて、魚もとり終えたことだし……帰りましょ♪」
魚の入った籠を背負い、竹で作った罠を水中から拾い上げてよく水を切る。
まだ夕方には早いものの、これから歩く距離を考えればちょうど夕食の支度に間に合うだろう。
ベースのみんなが喜ぶ顔を思い浮かべながら、帰宅の途についた。
「やっぱりさ……こんな無人島でも、帰れる場所があるってのはいい事だよね」
傍らを歩く紗夜ちゃんに話しかける。
【静宮さんのレスで締めでもOKでしょうか?】
「そうですね〜」
そう、その通りだ。
いかに仮住まいとはいえ、帰れる家がある。
迎えてくれる人達がいる。
自分を必要としてくれる人がいる。
そして、愛する人がいる。
そんなことを考えながら、二人は自分達の家へと帰っていった。
【
>>864 ではこれにて〆です。真澄さん、お疲れさまでした〜】
【
>>875 こちらこそお疲れ様でした〜&会議室に戻ってますね】
夕方、西日が水平線を割り、東の空に一番星が瞬くころ──
「ふぅ、今日は結構な収穫だったね〜。みんなお腹すかせてるかな〜?」
魚の入った籠を背負いなおしながら、家路へと急ぐ。
一日中歩き通しだったため、足の裏がこわばっているが、もうすぐベースにつくことを考えると
自然、歩くペースも上がる。
森を抜け、河口へと到達する。
ここからベースまでは砂浜を横断するだけなので10分とかからないだろう。
砂地を踏みしめながら歩く私の目に人影が飛び込んできた。
(ケイ……か祐くんかな?)
「お〜いい! そんなところで何してるの?」
手を振りつつ、足を速めて人影に近づく。
「え? ちょ、真澄さん?」
早足になった真澄を追う。
「ま、待ってくださいよ〜」
そして真澄の向かっている場所に人影を確認した。
(…? 誰だろう?)
空は暗闇に包まれ星が輝く…。
気が付けばまったく見覚えのない砂浜で横たわっていた。なぜこうなったかはわからない。
しかし、この砂浜に着いて目を覚ましたのはまだ陽が落ちていなかった。
どうこうしてもしょうがないと海を眺めていたらいつの間にかこうなったのか…。
「……綺麗な海…」
もう何度呟いただろうか。
人影がはっきりしてくるにつれて、それがケイでも祐君でも無い事がわかる。
「女の人……この島に流れ着いたのかな?」
紗夜ちゃんと顔を見合わせた。
どこか寂しげな表情を浮かべる彼女に声をかけるのは少しためらわれたけど、
思い切って自己紹介をすることにする。
「えっと……この島に漂着したんですよね? 私は早坂真澄っていいます。
あ、この島は無人島で…」
と、自分たちの状況やこの島のことをかいつまんで説明していく。
「……」
自己紹介をした後、真澄が説明しているため出番のない紗夜は、周囲を見ていた。
ヒースがいないので誰かがそうしなければならない。
いつ狼やら熊やら猪が襲ってくるか分からないのだ。
「……」
二人の少女が声を掛けてきた。
いきなり自己紹介をし始める少女を少しだけ目線を合わせる。しかし、また前を向き直した。
無人島であるということ、そこにしか耳を傾けず後は黙殺した。
―興味がないということ
「……だれも…頼んで…いないのに……何…説明…してるの…?」
海を眺めながら少女に訪ねる。
「…私は……説明を…頼んで…ないんだけど…?」
突如として険のある言葉を向けられ、言葉に詰まる。
「あ……いや………その…まあ、ほら、同じ漂流者として助け合っていかない?って事なんだけど…
この島にも危険なことはあるわけだし……ね?」
苦笑いをして、援護を求めるべく紗夜ちゃんの方に振り向く。
(まいったなぁ……ちょっとこの人苦手かも…)
【
>>881-882 すみません、眠気で今日はこれ以上はちょっと(かなり)辛いです……。
申し訳ないのですが凍結していただけないでしょうか?】
真澄のアイコンタクトを受け、援護する。
「そ、そうですよ。 それに一人だと何かあったときに大変ですよ?」
実際、病気になってしまえば大変なことになる。
一人だとなおさらだ。
【
>>883 は〜い、じゃあ急速冷凍で凍結しましょう】
焦った二人の少女を見ようとはしない。
ただ海を眺めるだけである。心配して声を掛けてくれているにも関わらず相変わらず態度は冷めている。
「……私のこと…嫌に……思って…いるでしょ…?」
説明をした少女の瞳を見つめる。冷たい眼差しで突き刺すように…
【わかりました。今日はありがとうございました。では】
氷のような視線と刃物のような言葉を投げかけてくる彼女に対し、なんとか冷静に受け答えをする。
「い、嫌だなんて……それより、さっきも言ったけど、こんな場所にいたら狼とか危険な人に
襲われるかもしれないわよ。そうでなくても、貴方、漂着したばかりで食べ物も住む場所も無いでしょ?」
確かに苦手なタイプではあるものの、危険な様子はない。むしろどこか幸薄そうな印象が
余計に放っておけない印象を与える。
「ねえ、私たちのベースに来たら? 寝る場所と暖かい食事くらいはあるわよ?」
さらに合いの手を入れる。
「そうですよ、それにお風呂もありますし…」
そして少し目を細めて、
「それにこのままここにいたら、風邪ひいちゃいますよ?
夜は寒いですし…」
そう言った。
次から次へと言葉を聞き流すように海を見つめる。
半ば怒りの感情がこもってきているようだ…
「……私が…だれだか…知らないのに?…危ないとか…なんとか…言ってる…貴女達も…危ないのよ?」
二人の少女から目を離す。知らない者に対して余裕過ぎるのではないか…
「…私が…何者か…ひょっとしたら…殺人者かも…しれないのよ…?少しは…警戒…しなさい…。」
表情を少し鈍らせるとはっきり告げる。
「…馴れ馴れしいのよ。」
「………………………」
あまりの強情ぶりに怒りを通り越して呆れてしまった。
大体、人を殺しているような経験があるならもっと殺伐とした雰囲気を出しているはずだ。
目の前の女性が呼吸をするように人を殺せるならともかく、そんな雰囲気は微塵もない。
「…………わかった。 行きましょ、紗夜ちゃん」
ここまで言われて食い下がるほど私もお人良しじゃない。
けれど、ここで放っておいて死なれてはいくら何でも寝覚めが悪い。
歩きながらどうすればいいかを考える。
(う〜ん……… !)
一計を思いつき、歩く速度を速めてベースに一旦帰る事にした。
「は、はい…」
仕方なく、真澄についていく。
「……」
少し進んでは振り返りながら、ベースへと戻る。
ベースに着くやいなや、何かを始めた真澄に声をかける。
「真澄さん? 何をする気ですか?」
帰っていく少女達を少し見つめるとまた海を眺める。
生きる力はもはやないであろう。しかし、あの二人は自分が自殺をすると思っているようだ。
「……死ねば…あの人に…逢える……でも…死ぬのは……嫌…」
感情は冷めた。
夫がいなくなってからの財産権について、いい人だった身内達が薄汚い人間だったとは…
今となっては人に関わるのは恐怖に等しい。
いつ裏切られるかわからないからだろう。
「あのバカ女に世間っていうものをわからせてやるのよ!!」
『バカ』の部分を強調しつつ、とってきた魚を手早く捌き、串に刺してかまどの上に並べる。
火打石で火を起こし、作り置きの野菜の煮物を温めなおす。
「紗夜ちゃんは煮物と魚を入れる器持ってきて、あと水筒に水入れといて、三人分」
魚がこんがりと焼けるのを見ながら、メモ代わりに使っている書類の裏に
『今日は少し遅くなります 真澄&紗夜』
と、走り書きを残しておいた。
「は、はいぃっ!!」
真澄の迫力に押され、言われた通りに準備をする。
何を考えているのか、皆目見当もつかないが、
何かをしようとしているらしいのはわかった。
(でも…、あの人は…)
何かを考えたが、すぐに、準備を再開した。
波打ち際まで歩くと水をすくう。じっと見つめる水を眺める。
「人なんて海水のようなものなのね…。」
意味深いことを告げ、立つとまた海を眺めた。
器に盛った料理と水筒を引っさげ、再び砂浜へと戻る。
火のついた薪を照明のかわりにしながら彼女を探す。
…………居た。
薄闇の中で黒い服を着ているので見つかりづらかったものの、まだ居てくれたことにいくばくの
安堵感を覚えた。
「さて、と。 この辺でご飯にしよっか、紗夜ちゃん」
二人で砂浜に散らばっている生乾きの流木を集め、なんとか焚き火を熾す。
湿った木に火が着きはじめたところで、料理を広げた。
まだそう時間も経っていないので、芳しい焼き魚と煮物の匂いがあたりに広がる。
「…………晩御飯くらい一緒したら? お腹減ってるでしょ?」
焚き火の向こう側で一人たたずむ彼女に声をかけた。
「そうですよ〜、温かいうちに一緒に食べましょうよ〜」
言いながら火に薪をくべ、火を大きくする。
「こっちにきて火に当たってください、そこでは寒いですよ?」
二人の少女が戻ってきた。
しかし、何をするかと思えば食事…考え方が浅はかというかなんというか…
体を少女達に向け、食事をしている姿を見たがすぐに海の方へと向き直した。
―馬鹿馬鹿しい
物で人を釣っているつもりなのだろうか?
「……何がしたいの…?ここに来た…理由は…別でしょ?」
「だから、一緒に晩御飯を食べるのに決まってるじゃない。 その様子だと何も食べてないんでしょ?」
ほら、と手を取り、焚き火の近くまでつれてくる。
「別に私たちのことをおせっかいだとか馴れ馴れしいとか好きなように思ってくれてもいいけど、
少なくとも知り合った以上は勝手に死なれたくないの。 貴方が今までどんな人生を過ごしてきたとしても」
そう言って料理と水筒を渡した。
【
>>897見てるか分からないので一応……静宮さんご飯落ちだそうですので>会議室
>>716】
【たぶん1時間ほどで戻ってくるでしょう】
「そうですよ、別にとって食べようだとかそんな事はまったく思ってませんし…、それに…」
ことばを切り、
「ここで黄昏ていても…、何にも、なりませんよ? 前に進むことを…、諦め…ないで…ください…」
昔の自分に玲を重ねながら言った。
まともに話を聞くのはおそらく初めてだろう。
「……早坂さん…と静宮さん……あなたたち…私の…愛する人が…いなくなる前の…私みたいね…。」
どうやらこの二人は裏切ること、裏切られたことがないようだ。
「……別に…過去を…言うつもりは…ないけど…」
自分のことを言う前に少し考えた。裏切ることを知らないこの娘達なら利用できそうだ。前の私のようにと…。
「……残念だけど…貴女達と…食事するなんて…御免だわ…自分のことは…自分でする……ただ…寝床は欲しいわね…案内してくれる…?」
少し微笑んでみせた。
「あ、そうなんだ……ゴメン」
愛する存在を失くした人。 前に会った宮沢という男と同じような体験を、この人もしたのだろうか。
そうとは知らず、馬鹿呼ばわりしてしまった自分がちょっと恥ずかしくなった。
「ええと……それじゃ、それはお腹がすいたら食べてもらっていいから。 寝床は…ちょっと待ってて、
ベースの方に連れてくから」
焚き火を砂で消し、一本残した薪を明かりにしてベースへと向かう。
「そういえば、名前まだ聞いてなかったわよね。 何て言うの?」
「……」
ベースに帰る道すがら、紗夜は考えていた。
(私は…、守られてばかりで、いいのかな…)
そう、確かに真に守られている。
(けど…、もしお兄ちゃんがいなくなったら…、私は…)
守られてばかりではいけない、そう思い始めていた。
(私は…、お兄ちゃんと一緒にいたい…、だから…、私がお兄ちゃんを守る盾になろう…)
前を歩く二人が住む場所へ行く途中、名前のことを聞かれた。言いたくはないが正直に話したほうがいいのだろう。
「……相葉…相葉玲よ……IT会社『ウィング』を…わかるかしら…?知らなくても…いいけど…」
夫は相葉修征、名の知れた資産家であった。
余程の世間知らずでなければ知る人ぞ知る有名な人物であった。
「相葉……玲さんね。 『ウィング』って……前に新聞社を買収するとかで話題になってたアレ?
へ〜、じゃあ玲さんってヒルズに住んでたんだ。い〜なぁ〜」
と、一人黙りこくって考え込んでいる紗夜ちゃんに声をかける。
「あれ? さっきから静かになっちゃってどうしたの?」
……そうこうするうちに、ベースの明かりが見えてきた。 玲さんの性格も考えた上で、雑魚寝よりはと
個室になっている第2ベースの方に案内した。
「ええと……ここでいい? 枕と布団は藁だけどそれは勘弁してね。 それじゃ…玲さんはもう寝る?」
「いえ…なんでもないです…」
真澄の質問にそう答えた。
「じゃあ、部屋に案内しま…」
そこで紗夜は気が付いた。
第二ベースは個室はあるが、住人が使用しない部屋は倉庫として使われているのだ。
(どうしよう…、あ!)
そこでいい考えが浮かんだ。
羨ましがる早坂を見て後悔の念を抱いた。しかし、自分がどのような経験をしてきたのかこの娘は知らない。
「……何も…知らないということは…素晴らしいわね…」
溜め息をつくと怒りが込み上げてきた。しかし、感情に出す訳にはいかない。歯を噛み締めた。
そして二人が住む場所へ着いた。
「……そうね…浜辺に…行く…海を…見るわ…」
そして部屋に着く。しかし、部屋ではなかった。
「…何…これ…?」
二人を突き刺すような眼差しで睨んだ。
「ええと……」
藁束や拾得物の積まれた部屋の様子と玲さんの射抜くような視線に身が縮む。
あまりこっちには来ない物だから、第2ベースが倉庫をかねていた事を忘れていた。
「これじゃ寝れないわよね……ちょっと待っててもらえれば
すぐちゃんとした部屋を用意するから……」
と、後ろに立っていた紗夜ちゃんが何かを思いついたように手を叩いた。
「? どしたの?」
「う…、すみません…」
玲に睨まれて萎縮する。
「あの…、じゃあ私の部屋を使ってください」
自分の部屋に案内する。
「ここです。…少し散らかってますけど…」
紗夜の部屋。
そこにはベッドと机があった。
机の上には薬の材料となる薬草や作りかけの薬、
そして作りかけの矢があった。
一方ベッドの方は机と違って、きちんとベッドメイクされていた。
「私は別の部屋で寝ますから、好きに使ってください」
自分の部屋を使えと言われてもどうにも気が引ける。
またしても溜め息をついた。髪を掻き分け黙り込んで考え
「……いいわ…部屋は…明日にでも…片付ける…今日は…海を…見てるわ…」
気を使う二人を制し、ベースから出ていく。心配する二人に対し、振り返らずに手を振った。
【すいません。今日はこれで締めてもよろしいでしょうか?】
「えっと、それじゃあ……これ使って。 風邪引くといけないから」
自分のベースに取って返し、ベースを出ようとしていた玲さんに綿布のシーツと
松明代わりの薪を渡す。
玲さんが海岸に行った後、薄暗いベースの中で大きく息を吐いた。
「はひ〜、なんかあの人って緊張するなぁ……」
と、色々とあって疲れたのか、急に眠気が襲ってくる。
「ふわ……それじゃ私もそろそろ寝るから。 紗夜ちゃんもゆっくり休んでね。 おやすみ〜」
そう言い残し、私は自分のベースへと戻った。
【
>>911 長々とお疲れ様でした。流れからすると今後はベース参加でいいんでしょうか……?】
「真澄さん、おやすみなさい」
真澄を見送りある部屋に入る。
「うん、寝てる…」
そこは真の部屋だった。
遠慮なしにベットに入り込む。
「おやすみ、お兄ちゃん…」
そしてそのまま眠った。
【このレスにて終了ですね。おつかれさまでした】
早朝、紗夜な外にいた。
「……」
稟とした無言で弓を構える。
ヒュッ、バスッ!
放たれた矢はワラを束ねただけの的に当たった。
「……」
それに喜ぶ事無く、続けて射つ。
ヒュッ…。
今度は外れた。
(落ち着いて私…、明鏡止水、明鏡止水…)
微妙に難易度が高い気もするが…、紗夜は朝食の時間になるまで射ち続けた。
915 :
???:2005/10/30(日) 10:54:55 ID:UPxnILLC
生きている限り幸せを持つ者を殺してやる―
大切、愛、裕福―
全てが憎い。その憎さから連続殺人を犯してきた。
逃亡の日々を送り、逃げることに疲れ果てる。
したいことはした。もういいじゃないか…。自首でもして疲れを癒そう―
そんな時だった。
「君はまだ捕まるべきではないよ?」
紳士だった。逃げる途中見つけた小さな廃屋。見つかるはずは…しかし、紳士は自分の話を聞かずに淡々と語る。
「捕まることなく人が殺せる…逃げなくて済むのだよ?わかるかい…?」
すでに断る理由もない。紳士の言われるがままに頷いた。
【
>>915 すみません、参加ご希望なら会議室の方に顔を出していただけますか?
現時点では殺害系のロールは控えて欲しいと思っていますので】
917 :
???:2005/10/30(日) 12:38:11 ID:UPxnILLC
ただ紳士の後ろを歩く。気付けば港へ着いた。
紳士が進む場所は豪邸でなければ乗れなそうなクルーザーが…
「どうだい?結構センスいいだろう?さぁ、乗ってくれ。」
ニッと笑う紳士。船内も高価…、部屋に入るとこの紳士がどれだけ凄いか見当がつく。
ソファーに座り、沈黙に…しばらくしてゴッという音と共にクルーザーは動き出した。
そして紳士は口を開く。
「これから行くのは自由の国だ。君が何してもいい。いいかい?だが、私は君に頼みたいことがある…もちろん、決めるのは君の自由」
俺は目を逸らす
「早く言えよ。」
918 :
???:2005/10/30(日) 13:11:05 ID:UPxnILLC
紳士は安心した様子で依頼をしてきた。
「暗殺して欲しい人物がいる。君が捕まってもすぐに釈放金は出す。そう、無罪であるということで…」
まさかそんなことを頼むとは…。
「あのな…俺は人に頼まれて殺してたわけじゃねぇ。幸せってのを感じる奴を殺してただけだ。」
紳士は残念そうな顔をして俯いた。
「自由なんだろ?なら俺は断る。はっきり言ってもう十分堪能したんだよ。」
机の上にあるマルボロを取り、火を付け、そして吸う。
紳士は「そうか…」と呟くと内線を取ると俺から少し離れだれかに小声で何かを告げた。
919 :
???:2005/10/30(日) 13:40:04 ID:UPxnILLC
紳士は話し終わると暗い面持ちから一変、ぱっと明るく振る舞ってきた。
「確かに君の言う通りだな。自由なんだからな。じゃあ、話は流して君と私の出会いに乾杯するか!?」
紳士は棚からグラスとボトルを取り出した。
ワイン…シャトーなんとかっていうやつか。せっかくだし満喫するか…。
その夜は紳士と飲み明かすことになった。
920 :
???:2005/10/30(日) 14:23:04 ID:UPxnILLC
朝が来た…。
「うっ…いてて、飲み過ぎたか…」
目が覚めると頭痛に襲われた。紳士はいない…
ふと気付くとクルーザーは止まっていた。窓を覗くと島に着いたみたいだ。
「目は覚めたかい?さ、早く外に出よう。」
紳士は部屋に入ってくるなり元気よく声を掛けてきた。
部屋からで運搬へ出る。
周りを見るとこの島以外には島は見えない…孤島…?
次に運搬にいる人物を見ると執事のような男にメイド(?)が三人、乗組員達、そして紳士…
紳士の手にはバッグがある。紳士は語る。
「君にはここで降りてもらうよ。」
921 :
???:2005/10/30(日) 15:02:04 ID:UPxnILLC
「はっ…何言ってんだ、アンタ?自由な国に行くんじゃないのか…?」
戸惑いしかない。見た感じでは人の気配がない無人島…
「君が頼みを聞いてくれれば一緒に行動するはずだった…だが」
紳士は語ると一旦話を切る。そして…
「ここも自由な国だ。君がここでどうしようと自由なんだ。」
「テ、テメェ!意味わかんねぇこと言ってんじゃねぇよ!!」
乗組員から無理矢理降ろされるとクルーザーは動き出した。
クルーザーが離れていくうちに紳士は大声で叫んだ。
「死ぬのも、生きるのも自由!ここは自由の国だ!!」
922 :
???:2005/10/30(日) 15:07:34 ID:UPxnILLC
俺は絶句した…。
この無人島で生き残れるかどうか考えることもできなかった。
「何が…自由の国だよ…」
昼食後、紗夜はある服を着て真の部屋の前にいた。
「お兄ちゃん、気に入ってくれるかなぁ…」
期待と不安とが入り交じった表情でしばらく考える。
「うん! 入ろう!」
ちいさくガッツポーズをして、扉をたたく。
「おーにーいーちゃーんー!」
同時に大きな声で言った。
「…?」
食事後の休憩で、部屋にいたところで、紗夜が大きな声で外から呼ぶのが聞こえた。
ジェシカや祐達は狩りにいっているようだし、そんなに大声を出さなくてもいいだろうに…?
「紗夜?そんな大きな声出さなくても聞こえているぞ。別に問題ないから、入っていい」
簡易寝台の上から上半身を起こすと、そう言った。
「じゃあ…、お邪魔します」
部屋に入り込む。
「じゃ〜ん!」
純白のドレスに身を包んだ紗夜。
その場でくるりと回って見せる。
「どうかな? お兄ちゃん?」
「……な」
白いドレスに身を包んだ紗夜に、寝台の上から思わずずり落ちそうになった。
木製の質素な部屋に似つかわしくない、白く映える衣装がふわりと、紗夜の動きに合わせて舞う。
「お前……どうしたんだ、その格好……」
感想を言うより、何より、そんな言葉が口をついて出てしまうのは…仕方なかった。
「これは…、前に拾ったスーツケースに入っていたの」
以前拾ったスーツケース。
巫女服やメイド服の下の最奥にそれは入っていた。
せっかくだから着てみようと思ったのだ。
「どう…かな…? 似合ってる…かな…?」
頬を赤く染めながら聞いた。
「……そうだったのか」
いつだったかの、砂浜での紗夜の言葉を思い出す。
『そうですよ。女の子はいつだって綺麗でいたいんですよ〜』
『それに…、好きな人がいると、反応が楽しみなんです。今はまだ…、こんなのしかないですけど…』
「紗夜……ああ、似合ってるよ。とても、綺麗だ」
微笑んで、心から、そう言葉を紡いだ。
「すまないな……その、紗夜はそうやって頑張ってくれているのに、俺は大した事が出来なくて」
ラフな自分の格好と、目の前の紗夜の姿が、あまりにも吊り合っていないような気がして、
そんな言葉を続けてしまう。
「えへへ…、いいんですよ、そのままでも…」
ベッドの上の真に近づく。
「私は…、『お兄ちゃん』が好きだから…。
他の誰でもない、『稗田真』という男性が好き…だから…」
顔を紅潮させながら言葉を続ける。
「だから…、わ、私を…、その…」
「も、貰って…、くれます…か?」
「……」
静かに、ベッドの傍へと近付いてきた紗夜を前に、身を起こし、ベッドから立った。
「…俺の答えは、あの時から…決まっているよ」
紗夜の手をとり、紅潮した頬に口を寄せる。
「紗夜、好きだ。お前の総てを、俺に…くれ」
そのまま、静かに、紗夜の顔を見つめた。
自分の顔も、火照りを返されて、少し上気しているような気がした。
「はい…」
見つめ合い、恥ずかしがりながらも、真にキスをする。
「ん…、ちゅ…」
そのまま真を巻き込んでベッドに倒れこんだ。
「お兄ちゃん…、この前の続き…しよ…」
蚊の鳴くような声で言う。
「私は…、初めてはお兄ちゃんが…、いい…から…」
「おっと…」
押し倒され、ベッドの上で紗夜を乗せる形になった。
紗夜の必死の想いに、愛おしさがこみあげ、その顔を優しく撫でる。
その言葉を言うのに、どれだけの勇気と恥ずかしさを伴ったのだろう…。
「ああ……分かった」
だが…ドレスのまま、するのか…?
繊細なドレスを雑な扱い出来そうになくて少し躊躇う。
「その……着たままで大丈夫なのか?」
「あ…、そうですよね…」
確かにその通りだ。
「じゃあ…、脱ぎますね…」
真の目の前で、ドレスを脱いでいく。
実際、洞窟で一晩明かした時も、のぼせて助けられた時も裸は見られているのだが、
それでも少し恥ずかしい。
しばらくして、紗夜は生まれたままの姿になった。
「じゃあ…、その…、どう…ぞ…」
再度ベッドに横になって、告げた。
「……と」
直視しているのも何だか気恥ずかしいが、
傷一つない滑らかな肌から目を離す事が出来ない。
やがて、ベッドに横になった紗夜に、自分も服を脱ぎ、その小さな身体を抱き締めた。
紗夜の心臓が早鐘を打つのが、腕の中に感じられる。
「紗夜……」
その髪を優しく梳き、唇を重ねた。
「俺がお前を知りたいように……お前も好きに俺を知ってくれ」
そういうと、互いに横になったまま、紗夜の肌を労わるように愛撫し始める。
「はぁ…ん…、ふあぁ…」
真の愛撫が紗夜を昂ぶらせる。
されるがままにならないように、真の首筋に右手を当てて撫でる。
「はぁ…ぁん…、ふひゃぁ…」
さらに左手で、真のモノの裏筋に触れた。
「……ッ……」
肉棒を弄られ、僅かに身体が反応した。
互いに意識を昂ぶらせていく事に、短い吐息が洩れる。
紗夜の切なげな声をもっと聴きたいという、誘惑にかられ、
自然、手の動きも大胆になり、紗夜の秘所へと指先を伸ばした。
「無理…しなくていい。今日は誰もいない…思うままに感じろ」
既に潤いをもっているその部分を指先を使って解していく。
この前の洞窟の時のようなためらいはなく、その一度の愛撫で覚えていた、
紗夜の急所と思しき場所を的確に攻めていく。
にちゃ……くちゃ……
湧き出る愛液に、指先と紗夜の太股が濡らされていく…。
「ひにゃぁ!?」
突然、敏感なところを触られ、のけぞる。
「あ、あぅ…、お兄ちゃ…ん! はぁっ! 気持ちいい…よぉ…」
のけぞりながらも手は休めず、硬くなったモノを擦りあげていく。
もう、止まりそうになかった。
「紗夜……可愛いな」
手の動きを、絶頂に達せずの部分で抑え、
もう一方の手で汗に濡れた髪と頬を撫でながら、顔を寄せ、唇を吸う。
何故だか、こんなつまらない所で昔の自分のような、
少し意地の悪い部分が顔を出してしまう。
性的な部分になると、どうも俺は少し意地が悪くなるのかもしれない…。
そんな事を考えてしまう。
…普段、抑制しているからだろうか?
「紗夜……このまま、イきたいか…?それとも……俺を受け入れるか?」
太股を撫でるだけで、反応する紗夜の身体を抱き寄せながら、
そんな事を訊ねる。
どちらにしても、俺が飛ばしすぎたために、
俺の準備はまだ完全には整っていないのだが…。
「俺を受け入れたいなら…もう少し俺のものを昂ぶらせてくれるか」
そう言って、耳朶を歯先で優しく揉むように噛んだ。
「ひゃ…、う、受け入れ…ます…」
少し身体を動かし、真のモノを見る。
(お兄ちゃんの…、匂い…)
そして、口で奉仕を始めた。
「ん…、ちゅぷ…じゅ…ぷぁっ…、れる…、んむ…ちゅる…」
「ひもひいい…れふは…?」
くわえながら訊ねる。
「……ッ……ああ……気持ちいい」
紗夜に口で奉仕されるのは二度目だが、
相変わらず、信じられない事だが、手馴れているように感じる。
何処でこんな事を覚えたのか…。
(……)
下らない事を考えるのは、止めた。
今、紗夜は俺のためにここまでしてくれているのだ。
その気持ちをおかしな考えで乱したくなかった。
「…ッ……ん、もう……いいだろう。おいで…」
紗夜の身体を横たえ、その上に覆いかぶさる。
「……初めてか……責任重大だな」
安心させるように笑みを浮かべると、
屹立を紗夜の秘所にあてがうようにして擦り、唾液に濡れたモノに
更に紗夜の愛液を纏わせるようにゆっくりと腰を動かし、秘唇の入り口で粘液を絡めていく…。
「ひぁっ!」
秘部に電気が流れるような刺激が与えられ、一瞬イキそうになるが、堪える。
「お、お兄ちゃん…」
少しだけ不安な表情で、
「私を…、大人に…して…。私、痛いのも…、我慢する…から…」
震える声で、自らの決意を告げた。
「紗夜……」
自分は男故に、女の初めての不安というのは、充分には分からない。
だが、不安を取り除いてやらなければ…それが、俺のやらなければならない事のはずだ。
紗夜の髪を撫で、事始めから何度目かの口付けをする。
「気負うな……確かに、不安かもしれないが……」
柔らかな頬、首筋へと唇を走らせながら。
「俺を……信じろ。そして、我慢なんてしなくていい。」
痛みや寒さ、意識はそれを恐れる程に強くなる。
痛みを感じるという恐怖を除く。
それが、身体の緊張を解し、結果、痛みを和らげる事に繋がるはずだ…。
だから、額を優しく撫で、その目を見つめながら、
ゆっくりと、腰を押し進めた。
亀頭先が少しずつ、紗夜の中へと入っていく。
(…初めてよりも…サイズの問題かもしれないな…これは)
先端が僅かに入っただけで、紗夜の入り口が、俺のモノを強く締め付けるのを感じた。
まだ…この時点では、痛みはそれほどないはずだが…。
真の言葉に緊張が解れ、身体の力を抜く。
「! あ…、う?」
(あれ…? 痛く…ない?)
浅く入っていることに気付かないのか、そのまま真を見る。
「あの…、お兄…!?」
その時、つい腰を動かしてしまった。
その動きだけで、紗夜の処女膜は破られた。
「うあああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」
「あっ……」
気付いた時には遅かった。
紗夜の腰の動きで、深く結合が進んでしまったのだ。
一瞬の抵抗と共に、何かがぷつりと切れる感覚が走り、俺のモノを
熱い何かが覆った。
痛みが走ったのだろう。
叫びをあげた紗夜の頭を抱きこむように抱え、暫くそのまま身体の動きを止めて待つ。
「紗夜……大丈夫か?」
少しばかりの時間、そのまま紗夜の息と意識が治まってきたところで、静かに声をかけた。
ゆっくりと抱き締めた体の力を抜き、紗夜の目を見つめる。
「はぁ…はぁ…」
少しずつ痛みが引いていく。
「大丈夫…です…、まだ少し…痛いですけど…」
痛かった。
でも、嫌な痛みではなかった。
いじめられていた時の痛みとは違う、嬉しい痛みだった。
「お兄ちゃん…、続けて…、大丈夫…だから…」
「……」
紗夜の想いに応えるべく、静かにただ頷いた。
ゆっくりと、紗夜の膣中を貫いたモノを更に奥へと進ませる。
やがて、根元近くまで自分のモノが入った事を確認した時、先端に何かが当たる感触を感じた。
(完全には、無理だな…負担もかけそうだし)
紗夜の膣中は狭く、ゆっくりと動かすだけでも屹立を締め付ける具合は強い。
今度は、またゆっくりとそれを引き抜き、入り口付近まで抜きたてた。
少し確認すると、俺が紗夜を貫いた証が、屹立の周囲に纏わり着いているのが分かった。
「紗夜……今間違いなく、お前の初めては俺のものだ」
そう言って、紗夜の唇を吸い、舌をゆっくりと差し込んだ。
口腔を舐りながら、身体を密着させ、腰をゆっくりと振りたて始める。
「嬉しい…です…」
初めて男性を受け入れた秘部に再び肉棒が突き立てられる。
「ああっ! ふぁう! ひゃ…あん!」
さらに自分で胸を揉み、
「あぁうっ! こんな、の…、初めて…だよぉ!」
声が艶っぽくなっていく。
(……感じて…きたのか?)
初めてでそこまで到達させる事が出来た事に少し安堵を覚えた。
漸く、自分にも余裕が出てきた。
どうも、ある種の不安を感じていたのは自分の方なのかもしれない。
「大丈夫そうだな…少し…速くするぞ」
紗夜の腰を抱えると、少し浮かせ、屹立の入り込む角度を変えた。
そのまま、先程より少し速度をあげ、紗夜の膣内を行き来させる。
時々、円を描くように違う動きを織り交ぜながら。
入り始めは痛みのために収縮していた膣内も、ここにきて再び
満ち始めた愛液によってスムーズに往来できるようになり始めていた。
くちゃくちゅ…ずぷ……くちゅ
往来によって、粘液音が部屋内に響き始める。
「うああ! ふひゃぁ! んあ!」
突き上げられる度に嬌声いあげる。
「お兄ちゃ…んの…、熱…、ひゃぁう!」
そして絶頂へと導かれていく。
「わ、私…、あん! も、もう…」
「……ッ」
紗夜の絶頂が近いのか、膣内の収縮が不規則に屹立を締め上げる。
先程の奉仕によって高められた俺のモノもそろそろ限界へと近付いていた。
少しずつ動きを早めていく内、愛液と腰の音が断続的に部屋の中を満たしていく。
更に、紗夜の嬌声と、俺自身の荒い息が響く。
「紗夜……一緒に、いくぞ……」
やがて。
強くその身体を抱き締めると、紗夜の奥へと屹立を一際大きく突立て、
身体を震わせた。
強い放出感と共に、紗夜の膣内へと自分の想いを注ぎ込んでいく…。
「ふぁぁ!! お兄ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!」
真と同時に絶頂をむかえ、二人でベッドに身体を預ける。
「はぁ…、はぁ…、はぁ……、はぁ………、はぁ………」
身体がどんどん落ち着きを取り戻し、心音が静かになっていく。
「えへへ…、お兄ちゃん…、大好きだよ…」
笑みを浮かべながら言った。
「……ああ。俺も大好きだ」
全身を包む倦怠感と、熱。
だが、不思議な程、心が軽かった。
「紗夜……俺を必要としてくれて……有難う」
微笑いながら、何故か涙が一つだけ、伝った。
あの時以降、久しぶりに感じた想い。
『他の誰でもない、『稗田真』という男性が好き…だから…』
その言葉が、何よりも嬉しかった。
紗夜の中へと自分を収めたまま、紗夜の身体を抱え、逆に自分が下になって、
紗夜の頭を胸板に引き寄せる。
「夕方までまだ…時間があるな。もう少しゆっくり…していてもいいよな?」
【
>>951 そろそろ〆ですかねー。】
「そうですね…、このままで…ふぁ…」
不意に眠気が襲ってくる。
早朝から弓の練習をしていて疲れているためか、
はたまた真に愛されている安心感からか…。
「眠くなってきちゃった…、少し…、寝るね…」
真に抱きついて目を閉じる。
「おやすみ…、お兄ちゃん…」
【
>>952 じゃあ、次レスで〆お願いします。先に会議室に行ってますね】
「……おやすみ、紗夜」
静かに寝息を立てる紗夜の髪をゆっくりと梳きながら穏やかな笑みを浮かべる。
そして、天井を見上げた。
「誰かに必要とされるって意味が…漸く分かった気がするよ」
ここには居ない、ある人の言葉を思い出し、呟く。
自分にとって探し続けてきた、一つの答えが、この場所にあった。
「あとは…もう一つの答えを、探すだけか…」
呟き、目を閉じた。
まだ、外の陽は落ちる程にはなっていない。
今はこの娘の温もりを感じていたかった。
「俺も……眠るか……」
やがて、倦怠感が、俺の意識を緩やかに奪っていった。
【
>>953 〆です。】
955 :
島情報の更新 ◆p6mg1Cyjg. :2005/10/31(月) 19:44:51 ID:VvDVltdx
【今日の島の情報】 天気:午前、午後ともに快晴。午前中は風が強い見込み。
・砂浜(北。洞窟が点在、魚の釣れる磯あり)、砂浜(東)、崖壁(北東)、湖、
森、平野、川、火山(風穴あり)、滝(裏手に洞窟)、飛行機墜落現場(旧・森の中)、
飛行機墜落現場(新・火山付近)がある。
・何故か言語が違っていても会話可能。
・海流の関係で手漕ぎボートなどで島から出ることはできない。
・色々と漂流物が流れ着いてくる
・人の住んでいる島が近くにあるかもしれない?
・原住民がいる?
・軍事基地が存在する。今も使用されているかは不明。
【確認されている島の主な住人】
T@早坂 真澄:日本人、女性、18歳。
U@静宮 紗夜:日本人、女性、16歳。
T@ケイ:国籍不明、男性、20歳前後?
U@稗田 真:日本人、男性、26歳。
U@ジェシカ・葛城:アメリカ人、女性、17歳。
U風里 祐:日本人、男性、17歳。
T高杉 綾人:日本人、男性、15歳。
T由良月 慧奈:日本人、女性、22歳。
宮沢 京平:日本人、男性、28歳。
神宮司 聖龍:日本人、女性、27歳。
V長谷川 天進: 日本人、男性、20歳。
V橘 優燈:日本人、女性、16歳。
中園 晶:日本人、女性、24歳。
スー:原住民、女性、15歳。
【丸番は文明レベルを、無印はレベル0を示しています。】
【英数字はそれぞれがどのベースに所属しているかを示します。】
【現在T、Uベースへの人数割りを調整中です。申告があり次第更新します】
【スレ参加者の皆さん、今日もよろしくお願いします。ROM、または一見の皆さん、どうぞ気軽にご参加下さい。】
【現在の文明レベル】
レベル:1
【主な作成可能アイテム・施設】
>>174を参照。
【文明レベル2への条件:早坂ベースの初期メンバー】
未踏地域の探索×2(イベントロール必須)
農園、やな、杭付き落とし穴のうち1種(宣言後、各75レスで完成)
焼き窯×1(宣言後、75レスで完成)
糸紡ぎ機×1(宣言後、50レスで完成)
【文明レベル1への条件:それ以外の住人の皆様】
簡易トイレ×1(作成宣言後、50レスで完成)
かまど×1(作成宣言後、50レスで完成)
【一般技能】
>>174を参照。
【技能トレードについて】
同じベースで生活している場合、同居者のスキルを使用することが可能です。
ただし一時的なものなので探索等で一人になった場合は使用不能です。
他者のスキルを取得したい場合はアクション、イベント内で宣言後、200レスで取得できるものとします。
(一部例外あり)
【アイテムについて】
検討の結果、アイテムに関しては参加者の自由裁量とします。作成に関しても同様です(常識の範囲で必要な材料を決めて下さい)。
アイテムが多くなってきた場合は忘れないようにメモ帳にプロフと一緒にコピペしておくといいですよ。
あと、「このアイテムどこで入手できますか?」といった質問は会議室の方でGMにどうぞ
【アクション結果】
なし
【南国会議室】
>>1にもあります通り、待機、イベント予約用のスレとして『無人島サバイバル日記 南国会議室』を
建ててあります。本スレの待機、イベント予約をしたい方は会議室へどうぞ。
【開催予定・参加者募集中のイベント】
主催者:早坂
【日時】10/31(月)〜 19:00〜26:00
【希望するロール】火山湖探索イベント(エロール可能性あり)
【参加キャラクター】早坂真澄、ケイ、稗田真、静宮紗夜
【確認されている島の主な住人・追加】
U相葉 玲:日本人、女性、20歳。
手に届くようで届かない「黄金色の羽根」
闇夜に月が照らし海岸近くの薄暗い林を歩く…。吐く息は白かった。
「チッ!」
男は舌打ちをすると同時に狼の首を掴むと一気にへし折る。
「…これで保存食は出来たな。」
死んだ狼を見て呟く。最近では殺意の衝動を自由に引き出せるようになった…。
カサッ…と近くから音がする。
「ん…?食料はまだいるようだな…」
男は狼を肩に抱える音がするほうへ歩き出した。
ベースの人数が増えた事で、色々と消耗品の減りが早くなった。
賑やかなのはいいのだが、その分食料や燃料となる薪も頻繁に集める必要がある。
パキ、パキ、と地面に落ちた枯葉や枝を踏みながら森の中を歩く。
薪の材料になるのはある程度まで水分の抜けた枯れ木が一番いい。
鬱蒼と天を覆う樹冠に首をめぐらしながら、適当な木を探す。
「………うん、このあたりかな。 それじゃ紗夜ちゃん、今日のお仕事はじめましょ」
背負っていた籠を下ろし、まずは地面に落ちている太い枝を拾い集める事にする。
樹皮が黒く変色した、手ごろな太さの枝を拾おうとした時、ふと寒気を覚えた。
「? どうかしました?」
何やら緊張しているように見える真澄に声をかける。
「!?」
紗夜も何やら不穏な気配を察知して辺りを見回す。
腰のナイフと弓、肩の矢筒を確認して、周囲を警戒しながら作業を再開した。
どうやら獲物は2匹…
息を殺して近付く。そして襲える間合いに入った瞬間一気に茂みから飛び出す。
「死ねぇ!!…ん?」
叫ぶが獲物の正体が人だとわかった瞬間、襲うのをやめた。よく見れば以前出会った少女…
「…よせ、人だ。」
自分によく聞かせるように語ると殺意を引かせる。
「………え?」
寒気を感じた刹那。
強烈な負の感情が右肩の斜め後ろから体を突き抜けた。
叫ぶ間も、紗夜ちゃんに逃げるよう合図する間も、ない。
────死ヌ
(……まだ、呼吸してる?)
冷や汗が背中を流れ落ちる感触に我に帰る。
さっきまであれほど激烈だった殺意の空気は、すでに霧散していた。
変わって、見覚えのある姿が茂みから現れる。
「宮……沢さん?」
我ながら間抜けな声を発しながら、あわてて自分と紗夜ちゃんの無事を確かめる。
自分たちが何ともないことを確認して、ふぅ、と大きく息を吐き、その場にへたり込んだ。
「驚かさないで下さいよ〜。 あ、紗夜ちゃんとは初めてでしたっけ?」
茂みから出てきた男性に驚く。
ナイフを取る間も弓を構える間もなかった。
しかし、普通に会話を始めた真澄を見て拍子が抜けた。
(知ってる人…?)
二人に近づいて、
「あ、あの…、こんにちわ」
京平に挨拶をした。
「あっ?…ああ」
少し、ほんの少し驚きを感じた。
殺しかけ、自分から突き放すようにした少女は普通に接してくるとは…
早坂の後ろにもう一人、少女がいた。彼女は恐る恐る話しかけてきた。
「……七海」
彼女には聞こえない声で次女の名前を呟く。歳は違えども風格が被ったのだろう。
「……怖いかい?」
名の知らない彼女をナイフで突き刺すように見つめる。
「…ちっ」
このまま二人を見ているとまた殺意が出てしまう。
二人が持っている物を見ると薪…、男は何も言わずに後ろを向くとおもむろに木々を拾いだした。
私たちに背を向け、黙々と枯れ枝を拾い集める宮沢さんに呆気に取られる。
……どこか人を避けているような空気をまとっている彼に話しかけるのも躊躇われ、
「手伝ってくれるんだ、ありがとね」
言って自分も気を取り直し、枝を拾い集める作業にかかる。
…
……
………
しばらくの間、枯葉が足の裏で砕ける音、枝が籠に放り込まれる乾いた音、そして風にそよぐ
木の葉のざわめきが辺りを支配する。
「そういえば紹介が遅れたけど、こっちは静宮紗夜ちゃん。私と一緒に暮らしてるの。
宮沢さんは……一人で生活してるの?」
背を向けたままの宮沢さんに、背中越しに話しかける。
「怖くは…、ないですよ…」
自分をいじめていた人達程、怖くはなかった。
しばらく時が経ち、
真澄に紹介される。
「初めまして…」
と挨拶をした。
少女の名前が静宮ということがわかり、彼女は挨拶をしてきた。
「その服…いや、その様子だと愛を誓った者がいるようだな…大切に…な?」
彼女を見ずに語った。自分のようになってほしくない。と思いながら…
そして早坂から一人で住んでいるのかを聞かれる。木々を拾うのをやめ、空を見上げた。
「もし、一緒に住んでいる者がいたとしても…私は一人だ…」
目を閉じ、右手を空に向ける。
「大切な者がいなくなったあの日から、一歩も進んでいないのだからな。前向きに生きると誓ったにも関わらず…止まったままなんだ。」
空に伸ばされた手。
とどかないものを掴もうと、高く、痛々しく虚空を衝く。
まるで祈るようなその仕草に、一縷の悲しみを覚える。
「宮沢さん……」
今の彼には、どんな慰めも、癒しの言葉も、心に届きはしないだろう。
ただ、吹く風に抗い、真っ直ぐに伸ばされた手を私は見つめていた。
作業を進めるうち、木の枝に幾つもの瘤のような物が生えているのに気付いた。
くすんだ茶色のものもあれば、鮮やかな赤、白い物もある。
「紗夜ちゃん、あれってキノコだよね……食べられると思う?」
自分では判断がつかないので、紗夜ちゃんに訊いてみる。
【
>>968 静宮さん寝落ちでしょうか……0:45までにレスが無ければ申し訳ないですが
凍結でもよろしいですか? >宮沢さん】
>>970 【そうですね…。それでも構わないです。】
「はい、そうですけど…」
一応キノコに毒はなさそうだが…。
【
>>972 静宮さん、大丈夫ですか? 眠かったらここで凍結しますが】
【申し訳ありません。思考が少しおかしくなったので、また明日でもよろしいでしょうか?】
【だめですね…、限界っぽいです…】
【
>>974-975 それでは今日はここでお開きと。お二人ともお疲れ様でした&お休みなさい】
>>976 【申し訳ありません。今日はこれで失礼させてもらいます。】
手を降ろし、目を開ける。
二人に心配をかけないようにと無理矢理微笑んでみせた。
しかし、作業に戻ろうとした瞬間…
『大丈夫だよね?』
「…!?か、な?違う…早坂君だ…佳奈じゃない…現実を見つめるんだ…!」
早坂がふと発した言葉に胸が跳ねた。妻、佳奈が学生の頃、男に告げたことと似ている…
「違う…違うんだ…」
早坂が佳奈に被ってきた…。体は震え、その場にしゃがみ込む。
「そっか〜、じゃあ少し持って帰ろっか?」
毒々しそうな色の物は避けて、茶色い茸に手を伸ばしたとき、宮沢さんの異変に気付いた。
まるで熱病のように震え、身を屈めている。
「ちょ、ちょっと!? 宮沢さん、どうしたの?」
苦しそうに身を震わす宮沢さんに声を掛ける。
「京平さん!?」
突然その場に屈んだ京平に近づく。
「大丈夫ですか?」
少し青ざめた顔を見て訊ねた。
近寄って来たのは二人…はず、しかし、男には佳奈と被った早坂しか見えていない。
「どこに行っていたんだ…!羽根は一緒に掴むんだろ!?」
力無く立つと早坂を力強く抱きしめた。
学生時代、重病を抱えながら羽根を掴みに行くと言っていなくなった佳奈…雨の中彼女を捜し、諦めた時に掛けられた言葉が鮮烈に甦った。
しかし、すぐに過ちに気付いた。この人は違うと…
すぐに早坂から離れた。
「すまない…いきなり、はしたないことをして…もう、大丈夫だ。」
とはいえ体はふらつく。
「ちょっ…………宮沢さん!?」
突然宮沢さんが振り返り、腕で強く体が締め付けられる。
(羽根? 一体何のこと?)
さらに訳の分からない事を喋り出した宮沢さんを振り解こうとしたが、抱きしめられた時と
同じように、唐突に宮沢さんの方から体を離した。
……落ち着きを取り戻したようだけど、まだどこか危なげな様子だ。
肩を貸して、木の根元に寄りかからせる。
「紗夜ちゃん、籠の中から水筒取って」
竹筒を受け取ると、中の水で応急手当て用の布を湿らせ、宮沢さんの額に置く。
「……どう? 少しは楽になった?」
「はい、どうぞ」
水筒を取り出し、真澄に渡す。
「大丈夫…ですか?」
心配そうに京平に訊ねた。
「大丈夫だ。気にしないでくれ…。な?」
本来なら単純に笑うことなど出来ない。でも、だからこそ無理矢理笑う。
「…いけないな。例え前に進めないかもしれないが前を向いて歩くと決意してこれでは…な。ははっ…」
表情とは裏腹に地面から土を取ると力を込めて握る。
悔しさからだろう…
「愛、か…愛する者などいなければいい…。だが…違うんだよな…」
二人から目を逸らし、横を向いて呟く。
俯き加減に顔をそらし、自嘲気味に話す宮沢さん。
どうしてそんな事をしていたのかは分からない。
気がついたら、宮沢さんの頭を抱いていた。
「宮沢さん……ずっと歩き続けなくてもいいんだよ。 疲れたら立ち止まって、休んで、
それからまた歩けばいいよ…。 一人きりで歩くのが寂しいなら、誰かに頼ってもいいんだよ。
たった一人で、強くなろうとしなくてもいいんだよ……」
ちょっと前に殺されかけたにもかかわらず、恐怖心は無かった。
それ以上に、ボロボロの心で猶も一人歩き続けようとする宮沢さんの決意が、悲しかった。
「……」
京平の慰めている真澄を見て、
紗夜の頬に一筋の涙が流れた。
「…沙羅…、ちゃん…」
夢の中ではない、かつてこの世界にいた友人の名を呟いた。
頭を抱かれ、言葉を受け体はふと落ち着いた。
「言ってくれるじゃないか…。」
二人には聞こえないように呟く。
早坂を手で離し、優しい目で見る。気持ちは軽い。
「静宮君…だよな?おいで…」
静宮を近くまで来させると二人を優しく包み込むように抱いた。
「大切な者、愛する者の手を離しちゃいけない…口にするとおかしいが、当たり前の日常を肩を寄せ合い生きるんだ…。大事にするんだ。」
今まで語らなかった大切な者への思い…
「あ、ちょ、ちょっと……」
紗夜ちゃんと同時に抱きしめられ、むず痒いような、落ち着くような空気に包まれる。
「…ん、分かった……覚えておくね…」
しばらくして、宮沢さんから体を離した。 再び3人それぞれの作業に戻る。
…
……
ほどなくして籠が枝で一杯になる。
摘み取った茸は均等に分ける事にした。
「ええと………手伝ってくれてお礼も出来ないけど…あ、良かったらお弁当食べて。
私は帰ってからでも大丈夫だから」
と、宮沢さんに魚の燻製と干し芋の包みを渡す。
【
>>987-988 そろそろ締め……でしょうか?】
「はい…、わかりました…」
そうだ、この島で知り合った人達は、大切な存在だ…。
京平の腕の中で、それを再確認した。
「あ、これを受け取ってください」
そう言って、フィルムケースに入った傷薬を差し出す。
「傷薬です、お近付きの印に差し上げます」
【
>>989 いいですよ】
「大切な者を失わなければいいな…。それでは、今日は失礼させてもらう…」
二人へ別れの言葉を告げ、後ろを振り返り、歩き出した。
答えはまだ見つからない。今の状況をどうすればいいかもわからない。
神宮司という女性のこともそうだ。
俯きながら住み処を目指す。砂浜に出る、ふと月を見る。
「……黄金色の羽根か?」
月に照らされ、舞い振る羽根…男は歩くのを止めて見続けた。
「…佳奈、一緒に掴めなくなったが、いつか…いつか掴むからな?」
男は再び歩き出した。
【お二人共、今日はありがとうございました。】
【
>>991 こちらこそありがとうございました。私は会議室へ戻りますね】
遠い過去の記憶…
夢も何もない。ただ、生ぬるい日常を過ごした。
あまりにも当たり前で、捉らえようのない日々。
ある日…
資産家であり、大手企業『Aqua』の社長である父から病院に行くよう言われた。
僕の友人が倒れたらしい…しかし、気が進まない。
同じ級友だとしても話をしたことがない奴。
それを知らない父は家族サービスのつもりか嬉しそうな顔をして近寄ってきた。
くだらない…。
「ちっ…、やってられるか…。」
病院には来たものの級友の為に来た訳じゃない。暇潰しに来たのだ。
少女は屋上で空を眺めていた。
「空は広いなぁ…」
ポツリと呟く。
手術はまた成功とも失敗とも言えない…ただ、定期的に胸を開いただけのような感じがした。
以前、目の前で見た、ある少女の死に、身体を丸めて泣き続ける母親の背中…
私もいつか人にそういう思いをさせるんだろうな…
そう思うと身体は寒気を感じる。
視線を下に向ける。
唯一、心を開く人が来る。
少し、心は軽くなった。
この病院にはある偶然で出会った女性がいる。
今日のように父から学校の先生が倒れたと言って病院に行った時だ…。
いつもこの時間には屋上にいる…、階段を登り、ドアを開ける。
思った通りだ。彼女はいた。
彼女は空を見ている。
「また空を見ているのか?飽きないんだな…」
彼女の後ろから声を掛け、そっと抱く。
後ろから男性の声がすると優しく抱かれる。
「もう…わかってたんだよ?京平さん来たの見えたんだから…」
抱きしめる京平の手をそっと触れる。
「初めて会った時に教えもらった『黄金色の羽根』が見たくて…」
少し寂しそうに呟く。
しかし、顔を京平のほうに向けて微笑む。心配させないように…。
「あっ…、赤い電車だ。」
顔を振り返らせると電車が走っているのが目に付いた。
「あかいでんしゃにーのーかって、ゆめをさがしにぃゆっこーよぅ♪」
電車を見ながら唄う。
「えっ…?」
初めて出会った時、この場所で佳奈に語ったこと。
『黄金色の羽根』
彼女の寂しそうに語ったことに胸が傷んだ。
しかし、彼女はすぐに笑顔に戻り歌いだした。
「くるりだっけ…?赤い電車は不思議な曲だよな。」
彼女の歌声が心に響く。
ずっと、ずっとこのままでいたかった…。
「あっ…知ってたんだ。京平さん、何も知らないかと思ってた…」
京平が歌を知っていた嬉しさからか笑みを浮かべた。
彼の腕に包まれ、とても心は穏やかになった。
だけど、手術をした後だと彼は知らない…。
「あっ…そろそろ診療時間だから、戻るね。また…ね?」
彼の腕から離れると嘘を付いた。彼の側にはいないほうがいいのかも…
そういう気持ちから言ってしまった。
彼から少し離れ、手を振ると屋上から出て行った。
【今日はこんな感じでいいですかね?ありがとうございました!】
「そこまで世間知らずじゃないんだけどな…?」
二人でくすくす笑い続けた。だれもいない屋上、僕と佳奈だけしかいない。
「もう…行くのか?…わかった。じゃあな。」
しかし、彼女は笑うのをやめると急いで走って行った。
この時、僕は彼女のことをまだ知らない。
初めて出会ってからもう何度と会っているはずなのに…
まだ見つけたことがない、黄金色の羽根は輝いていた―
【佳奈さん、お疲れ様です。ありがとうございました。】
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