>>199 はぁ……はぁ……!
(一気にまくしたてて息を切らし)
(さぁこれでいよいよ、マナの好意を無碍にした自分にこの子たちは敵意を増すだろうし)
(マナだってここまで言われたら……自分のことなんか見限るだろう)
(でもそれでいいんだ、元々別の世界の……敵同士で)
(ちょっと面白そうで気に入ったから気まぐれで友達にしようなんて思っただけで……)
(元々仲良くなんか慣れるわけなかったんだから)
(そう思えば少し楽になれる……はずだった)
な……なによっ!マナもあたしをバカにするの!?
(頭を撫でられてそう叫ぶが)
(なぜか嫌な気がしなくてそのことに逆に戸惑ってしまう)
……
(目の前のお菓子を差し出されてさらに戸惑う)
(たしかに美味しそうなお菓子だし、美味しそうな匂いがする中自分だけ放置されているのは惨めではあったけれど)
(だからと言ってこの状況で食べたいと思っていたわけではなく……ましてや用意したのは自分をこんな目に逢わせた主犯で)
(「そんな×××みたいな髪した子の用意したお菓子なんか食べられない」とでも言ってやろうかと思ったが)
(どうしてもこれ以上……マナの好意を無碍には出来なくて)
なによ……どうしてもっていうなら……食べてあげるけど……はむっ
(仕方なく……という態度で口を開いてお菓子を食べさせてもらうと)
(美味しい味が口の中に広がるが……同時になんだか余計悲しくなってくる)
(違う……自分はお菓子が食べたいんじゃなくて)
(みんなと仲良く……お菓子が食べたいんだと思うのだけれど)
(それを口にすることは出来ないし、そもそも自分でもわからなくて)
(代わりにとうとう堪えていた涙が零れ落ちる)
【うーん、アメというよりありすの責めの道具の一つになってる気もするけどw】