好きに使うスレ Gタイプ-10

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735ガッツ ◆5Ul/x2RdVI
>>711
おっと……怖がってんのか。
大丈夫だ、もう退治したりしねぇ。
悪霊……かどうか知らねぇが、もう行っちまったんだろ。
(身体として残った女の子のような樹木は、葉音をたててビクつく様子が可愛いらしく見えて、
 とてもこれから害をなす存在とは思えない)
化け物なんて言って悪かった、お前さんはちっと姿が特別なだけだ。
(蝕に怯えた人間がんなるような、よほどとり憑かれて怖い思いをしたんだろう、と思い)
(ドリアードが怖がらないようにそっと緑の頭を撫でる)
自慢にもならねぇが俺はこれまで本当の化け物たちをいくつも見てきた。
それに比べりゃ、おまえさん――ドリアードか、妖精が木になったみたで可愛いもんだ。
(精霊という種別は知らないが、概念で似たような存在として意識しているようだ)

で、そうか……仲間もいなくてその様子だと、
そのまま放っぽっていくわけにもいかねぇか……
(内気なドリアードが見せる積極さから、頼れる者はいなさそうだとわかると)
……仕方ねぇ、安全なところまでだ。
(だんだんと重くなっていく雰囲気にやりきれずに、
 木の精霊という不思議な存在の随行を許すことにする)

で、お前さんここから動けるのか? まさか根っことか生えてるんじゃ――
(ドリアードの、人間で言えばお尻側の太くなっている幹をすくうように太腕で持ち上げてみて)
(こちらの広く頑丈な胸元に、精霊の顔や身体が触れるように抱き上げると)
(暖かく、鍛えられた胸筋と腕が木の精霊を包むように木の肌に密着させたまま歩き出す)
まさか引っこ抜かなきゃならねぇかと思ったが、それにしても……
さっきからするいい匂いは、お前さんからか。
(ドリアードを抱えた両腕をそのまま持ち上げると、2人の顔が近くなり)
(髪や額の匂いをふんふんと嗅いで、木々に囲まれた時の匂いを吸っていく)

(外から見ると、やや大柄な黒い剣士が、
 ドリアードをお姫様のように抱き上げてキスしているように見える光景)
(それほどまでに剣士の顔はドリアードの木肌に近く)
(幹が二股に分かれたようなお尻の裏側を下から支える大きな手は、
 歩く揺れから尻をホールドするような掴み方)
(剣士はドリアードをまだ精霊というより木として扱うためか、
 太くてごつい指が股の間に挟まるように下から入り込んでも気にせず、ずんずん歩いて)