>>614 ああ、そこ置いといっておいいいっ!?
直接渡すんじゃなくて置いといてくれりゃいいんだよ!?
(上着が首の辺りに掛かっているところ、浴槽のドアが開く音がすると)
(そこからましろの来ていた服が一式飛び出てくる)
(何度も畳んだりしているが、女性の下着に関しては免疫があるわけでなく)
(手渡された服はさっきまで着ていたせいか、シャワーに当てられたのもあってか温もりが残っており)
(それを手にするとすぐさま乾燥機の中に投げ入れた)
一緒に………って無理に決まってんだろ!?
いいから早く入って来いって!
(小さく顔を覗かせたましろからの誘いをすぐに断る)
(異性に対してこうもあっさりと……親しみがあるからこその誘いなのかもしれないが)
(一緒に風呂に入るなんてこと、刺激が強すぎてとても首を縦には触れずに)
(見るからに柔らかそうな胸や肌色の面積が多い姿が覗くとドアの方から顔を背けて)
え……っくしゅんっ!
(しかしこうしている間にも身体は一方的に冷えてきて、さっきよりもくしゃみの頻度が増えると)
な……っ、なにもってお前…!
(ましろと色々と一線を越えてしまった一件が先日にあったばかりで)
(二度も同じことが起こるとは思っていないが、できるだけそういう状況になりそうな雰囲気になるのは気が引けていた)
(どことなくこっちを心配してるような素振りも見せているが……)
………バスタオル巻いて、湯船に浸かっててくれんなら…。
(正直、この時期に濡れた身体を自然に暖めるのは難しい)
(ドアから身体を覗かせるましろを押し返すと、自分のためだと言い聞かせながら)
(びしょびしょに濡れた衣類を一通り脱ぐと、ましろのものと同じく水気を搾ってから乾燥させておいて)
……かっ、カーテンとかないのかこの風呂場…!?
(仕切りでもあればまだマシだが……と、ぶつくさ文句をいいつつも)
(大きめのバスタオルを身体に巻いて、ましろの待つ浴槽へと忍び足で入った)
【う……ほんとに時間掛けすぎだ。ごめん】
【なんか上手く纏めらんなくてさ…そんなに時間もないのに悪い】
【ああ、次のましろに返すくらいまではいけるんじゃないかと思うから】
【ましろも急がないでゆっくりな】