置きレスでロールをする人のためのスレ 13

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28多々良小傘 ◆OZh/Xuaz2A
【もちぬしさま◆gOLwxB3ZDA宛てに使わせていってね!】

………(じわっ)
(最初は拗ねたようにツンツンした態度が、優しい言葉にみるみるほだされて)
(肩を叩かれたのがクリティカルヒットしたらしく、堰を切ったみたいに泣きじゃくりだした)
うぇええん…。だって、だって……!あの人わたしの事燃えないゴミの日に出すつもりだよ絶対…
皮から骨から細かく分別して、完全犯罪を遂行するつもりだよ絶対!
また捨てられるの嫌だし、持ち主まで拾物狂いのカワイソウな人みたいに言われるのもやだーっ!
(どこぞの古道具屋をディスりながら、盛大に泣き出してしまう)

すん…すん…………カミ……さん……?(一瞬、朱い瞳からふいに光が消えるが、頭をふるふる振って)
あー、あなたの荒神さまか氏神さまなのね!ひょっとして式神さんかな?
どう見ても人間っぽかったけど気にしないよ!決して気にしない!
(不自然なくらいに明るくそう言って、両目をごしごしこすってる)
(から傘の一つ目玉が、ぎょろり。と動いたように見えたが、気のせいだろう)

うー、またバカにしてー。どうせ薄気味悪い時代遅れのガラクタだもん。
道具の気持ちもわからない人間なんて、勿体ないおばけに祟られて爆発しちゃ…

………え。今かわいいって、言った?ねえ、かわいいって言った?
(いい拾い物した、とでも言いたげに傘を眺める人間を、びっくりしたように見つめて)
たしかに傘としての機能は折り紙付きだけど。いや目貼り付きって意味じゃなくてね?
…そんな風に言われたの、はじめてかも…。えへへ。変わってるね、貴方。

(駄目だよ小傘、もう人間の世話はしないって決めたんだから)
(この人間だっていつかはわたしに飽きるか、どっかの軒先に忘れてしまうに決まってる)
(ううん、置き忘れたという口実で、二度と迎えに来てくれないかも知れない)
(…やだ。いやだ。あんな惨めで淋しい思いはもう、金輪際したくない。)
(なら話は簡単。いつものように脅かして退散させればいいのよ。二度と忘れ傘なんかに手を出さないように)
(大丈夫、こんな通り雨すぐ止むもん。この人にわたしは必要ない。…必要ないのよ、小傘)



……もー。ちがうよ、貸して。湿気った雨傘はね、こうやってさすの。
無理やり開こうとしたら小骨が折れちゃうよ。けっこう痛いんだから………さでずむ?
(男の持つ傘の先を地面に向け、くるくると回しながらロクロを動かす)
(歌舞伎役者みたいな身振りで傘を開けば、ぽたぽた雫のしたしる頭上にかざして)
(にこ、と微笑んだ)

わたし、小傘。多々良小傘。
あなたの事は知ってるよ。ずうっと見てたもん。雨の日はいつもわたしを使ってくれたよね。
さっきの子、カノジョ?ふうん…あんなのと一緒になったら長生きできなさそうね。
もちぬしさまにはロングロング長い間使ってほしいからねえ。どーんと言わなきゃだめだよ。
(さっきの泣きじゃくる姿はどこへやら、傘を抱えて明るい顔で家路へ向かう)
(…え?「わたしたちの」家だよね?何かおかしなこと言っちゃったかな?)


鼻歌混じりに相合い傘(先走り気味)で歩いていたのが、峠にかかると静かになり、
雨が上がると黙り込んで里に降りる頃にはもう少女の姿はどこにもなく、
彼女の履いてた下駄だけが、びしょ濡れの傘の柄に引っかかっていたんじゃと。
(クマノコミテイタカクレンボー♪)


>>1新スレ立てありがと―!】
【続けてみたよ。家政婦が見た日本の原風景の人ね!わかります!】
【次に会うシーンは…夜の丑三つ時とかがいいのかなぁ?お任せするね。】
【じゃあ、もう今日になるけど…楽しみに待ってるからね。おやすみなさい!】

【>>旧スレ。おつかれさま!容量いっぱいまで頑張ったね、ありがとう!】