>>143 ……わかってる……。
(浮気なんてしないって事、ちゃんと向かい合ってくれている間は久慈川りせだけを見てくれている事)
(其れでも不安になるのは……彼がとても素敵だからだ)
(些細な駄々を捏ねる子供みたいにぽつん、と漏らすと、悠の首に腕を回して抱き付き)
(眼光鋭い目元に柔らかな唇を押し当てて甘えた)
私が浮気なんて、先輩ほど素敵な人……芸能界にはいないよ。
先輩が其の気になったら、きっとモデルとか……簡単になれちゃうもん。
(高身長のイケメンというだけでも十分なのに、其のオーラやポテンシャルの高さはそうそうお目にかかれるものではなく)
(うねるような快感の波の合間、思わずおかしそうに苦笑を浮かべて肩を揺らし)
……う、ん……。…気持ち良くて、頭……ぽわーってなっちゃうの……
……悠せんぱい……
(悠も全て脱ぎ捨てて、此れでお互いに何も身に纏うものはなくなった)
(室内とは言え二月の気温でも寒く感じないのは其れだけ体温が上がっているから)
(生粋のスポーツマンも凌ぐほどの男らしい見事な身体つき、なのにいかつすぎるわけでもなく包み込まれるみたいな安堵を感じる)
(鍛えられた悠の体を熱に浮かされたぼんやりとした瞳で眺めて)
……っ!
(同じように熱くなっている事を示すように雄を擦り付けられると、膣の奥が……子宮が疼く)
(女の部分が本能のままに反応しているのを感じ取って、心臓がまた一段と鼓動を早めた)
(緊張しないわけがない。でも、好きで堪らない人に欲しがって貰えている。……何て幸せ)
(腿の付け根に擦り付けられたつるつるした亀頭に、自らも秘裂を押し付けるとくちゅんと音がして)
もう…先輩しか見てないのに……
……いいよ…? りせが先輩に食べられちゃうところ……いっぱい見てて、ね……
(そんなの虚勢だ。怖い。幾ら好きでもきっと痛い)
(でも、其れ以上に繋がる事を求めている。興奮している悠のもので貫かれて……身も心も彼のものになる)
(其れはとても素敵な事だと思えたから、覚悟を決めたみたいにきつく目を閉じて悠の首にしがみついた)