「銀さーん、出掛けてる最中に誰かが留守電にメッセージ残したみたいなんですけどー」
「おっ、仕事か?」
「いや、それが携帯からで、向こうの電波状況が悪かったらしくて・・・上手く音声が残って無いんですよ。
電話向こうで、凄く必死な感じの男の人が、『穢すとかもうそーゆーレベルじゃねぇぞコレェェ!』とか、『お前の性癖に絶望した、ドン引きした!』とか、『俺の女神を返せ!』とか、なんかそんな感じの事を叫んでいるのは途切れ途切れに聴こえてくるんですけど・・・」
「あぁ〜?何だそりゃ??・・・意味分かんねェ。どーせイタズラだろ、消しとけ消しとけ」
「そうかなァ・・・。台詞の合間に銀さんの名前らしき単語を連呼してるっぽいんだけどなァ・・・・」
彼は後に警察の前で涙ながらにこう語る。
「まさか、あそこまで完璧に仕上がっていたとは・・・・・」
________________________________________
坂田銀時と云う名のマッドサイエンティストの手によって、俺の俺による俺の為の俺好みの調教済みだった。仕込みがバッチリだった。