「痛いか?」
わざわざ桂の顔を覗き込んで聞く。
銀時を見返した黒い瞳は空ろで、目じりが潤んでいた。
「お前、わざとじゃないのはわかってるけど、わからないのもいい加減性質が悪ィな。
色っぽい顔しやがって」
「・・何を言っている」
「自分がどう見られてるか、自覚してなかったのか?
高杉なんて隠してもいなかったぜ。
気が付いてないのはお前だけだ」
「・・・お前は」
「あ?」
「お前は、なんなんだ・・・。こんなこと、どうして・・・」
括られた腕で顔を覆い、桂はすすり泣いた。
「・・だから、気が付かないのお前だけだって。
あんだけ必死こいてお前を探し回ってさ、重症負ってむきになって、かっこ悪いったらねえよ。
なのに当人は全然警戒心もねえし。あげく、余所の男に突っ込まれるし」
「なにを・・言ってるのかわからん・・・ッ」
「俺はもう言わねーぞ。ヒントは十分あげましたー。後は自分で考えろ」
腰を引き上げるようにして、高く上げさせた。
引きずられ畳を滑る桂が制止の声を上げたが無視し、銀時は桂の秘穴に舌を差し入れた。