(ここはガマンしよう。気持ち悪いけどガマンして、やり過ごせば大丈夫。カ
ラオケの約束のことも伝えてあるし………)
覚悟を決め、桂は身体の力を抜いた。
(飽きるまでやらせて、服に手が伸びたらその隙をついて離れよう)
ぶちゅ………ちゅば………ちゅ、ちゅぶ…………ちゅ…………ずちゅ………
…
高杉のキスは粘着質で、執念深く、そしていつまで経っても終わらなかった。
桂と高杉の唇は、まだ繋がっている。
舌と舌が絡まる。
いつの間にか、桂は高杉の舌の動きに、応えるように自分のものを動かして
いた。
(い、いつまで…………やる気…………?)
高杉が桂の唇を塞いでから、もう 10分近い時が流れている。
ぷちゃ……………ちゅ、くちゅ…………ぷちゅ…………ずる…………
(ま、まだ……………………まだ、なのぉ………?)
15分…………
桂の眼が、とろんと半開きになってきた。
無意識のうちに、自分の腕を高杉の背中に回してた。