銀魂の桂をチョメチョメするスレ74

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154名無しさん@ピンキー
何ヲ、聴イテイル?

 ワタシハ、何ヲ、聴イテイルノ………?

『あ、あぁ、あぁああ、出る、桂、桂ぁっ』
『ぎ、銀時っ………────────』


 

 ばっ

 桂は乱暴にイヤフォンを外し、そのまま動かなくなった。小刻みに身体が震

えている。
 呼吸が速い。
 高杉はゆっくりと、嫌味なぐらいゆっくりと桂の手からイヤフォンの片割れ

を受け取り、再び自分の耳にかけた。
「さすが天下のSO●Yだよな。圧縮しても、この音質。臨場感があって、いい

感じだろう?」

 ただでさえ嫌らしい高杉の顔が、更に醜悪に歪んでいく。

 桂は、目の前が真っ暗になっていくのを感じていた。

 
 去り際、イヤフォンを返す時、高杉が桂に小さな紙切れを渡してきた。
 桂は努めて何でもない、といった風を装い、友達と談笑しつつ、さりげなく

手のひらの中の紙切れを覗いた。


【今日 午後5時 船で待つ】

 

 桂は、行くしかなかった。