少し冷静になった今しか、話を聞いてもらうチャンスは無い。
しかし、銀時は無表情な顔で作業を進めた。それは、恋人の体を拭いてやって
いると
いうよりは、むしろ人形を綺麗に掃除しているといった方が近かった。
黙々と作業を続け、綺麗になった桂に満足すると、銀時はさっさと壁に備え付
けられた
シャワーを浴びに行った。
シャワーから出てくると、白いガウンを羽織り、冷蔵庫から白ワインを取り出
した。
そして、同じく冷蔵庫の中で冷やされていたグラスにワインを注ぐと、それを
水のように
飲み始めた。ごくごくと喉を鳴らしながら、一気に飲み干してゆく。
そして再度グラスをワインで満たすと、それを左手に持ちながら、桂の体を舐
めるように
じっと見つた。バージンを奪われた上に中出しされた、哀れな桂がそこにいた