(い、痛、痛いっ)
唇を噛み、辛うじて叫ぶのをこらえる桂。
「あ、あぁ、あぁああ、出る、桂、桂ぁっ」
「ぎ、銀時っ」
どくっ
びくん、びくん………
「あ………」
膣内で、中のものが、ぴくぴくと脈打っているのが分かった。
情けない表情を浮かべてアゴをあげている恋人の全てを、彼女は冷静に観察していた。
(出たんだ………)
もちろん、銀時はコンドームを使ってくれていたから、精液は全部ゴムの中に出されている。
彼女は高杉から、「初めては生でやらしてくれ」っていう男子が多い、と聞いていたので、
銀時が自分からゴムを使う、と言ってくれた時は本当に嬉しかった。大切にされているんだと実感できた。交わりはじめて3分と少し。
桂の想像よりもだいぶん早く終わった初体験だったが、彼女の心は幸福感で満たされていた。