>>640 ナオナオさん
左様で…不埒でも埒があかなくても人の子。
大の大人の体温語りき―――それでいて一時の暖と成り得た様子。
遠く手に離れるも、また摂理の一環かと。
その事が必然の事実に近づくか否かは、分かりませんけれど…。
(僅かばかりの間、思案する様に首をゆっくりと捻るが)
(ナオヤの動きを眺めてか、その場に佇み微かに笑みを頌えて)
(落ち着き払った様相のままで、流れに任せる動きを見せた)
―――っ…ん。
(其の呼吸は短く、そして漏れる呼気に乗せるは微かな艶の色)
(掴まえる、と耳に届く言葉に偽りなく、メイド服の胸元が覆われた布の上から手が添えられ)
(ふくよかな現しを見せる乳房の弾みは、其の右手に確かな柔らかさを伝える)
(左方の胸、乳房を掴まれたままでありながら、しっかりと鼓動をも伝え)
(触れ合う最中、息づく感覚は次第に大きくなっていく)
そう、ですか…それは良かったです。
言葉を撤回する様な無粋な真似は致しませんから…どうぞ、お好きな様に。
―――あ…ぁ、っ!
(たおやかな笑みを浮かべ、慈愛を垣間見るかの様な表情でいて)
(間もなく、ナオヤの顔が移ろうのが見えたかと思えば)
(不意に、胸元の先から走る鋭敏な刺激)
(知れずの内、隆起した其れは主張を現しており)
(まるで、そうして下さい、と言わんばかりに服の布地をも盛り上げていた)
(そして、そこへあてがわれた唇により甘く加減された噛みを受けて軽く身をのけぞらせた)
ふ…ぅ…。
相対者であろうと…仇敵であろうと、今は一人の寒さに震える殿方…でしょう?
(巡る快感の余韻に浸りながら、呼吸を整えていき)
(若干の余裕を取り戻したかに見えるナオヤを前に、小首を傾げながら呟き)
(問いかけた後に、ゆっくりと頷きながら笑みかけた)
【続きます】