>>938 私が心の底に沈めていたものを浮かび上がらせる? え?今……
(まるで何か良くないものを抑圧しているかのような言い方に、少しムッとしながら不安げに鏡を覗き込む)
(儀水鏡に映っているのは不安げな自分の姿)
(しかし、一瞬だけ鏡に映った自分が邪悪な笑みを浮かべたように見えて)
私の本当の気持ち……ぁ……
(鏡が妖しい光を放てば、目が虚ろになり)
(鏡を覗き込んだまま、ぼんやりと立ち尽くし)
怖くて、不気味に思いました……
今まで見てきた、どんな種族とも……違っていて……
でも……なんだか……惹かれる……ところもあって……
力を……得て……仕えたい……全て…を邪悪に……染め上げ……仲間……増やし……支配……
【それを聞いて、安心しました】
【はい、勿論です】
【前でも後ろでも、私を使ってください】
キマシ
>>939 そう、そしてそれは、誰にでもあるものよ。
……あなたにもあるでしょう?誰にも見せたくないところ、誰にも知られたくない心…。
(鏡に映る幻影が、一瞬邪悪な笑みを刻む)
(その姿が一瞬ブレ、鏡の中のブラック・マジシャン・ガールの肌が、不気味に青白く染まって見えたのは…気のせいだろうか)
そう……本当の気持ち。
…そうでしょうね、怖くて、不気味で、忌まわしい種族…。
けれどそれは、深い深い、心の上の部分…奥底では、どう感じていたの…?
(鏡が明滅し、ゆらゆらと映る幻影が揺れる)
(それに惹き込まれるように、ブラック・マジシャン・ガールの意識そのものが揺らいでいく…)
そう……。
……やはり、そうだったのね……戦場で私たちを見るあなたの目、とても…きらきらとしていて、綺麗だったわ…。
(満足げに頷くと、鏡を覗き込ませたまま、優しく……ひんやりとしたぬめる手で、ブラック・マジシャン・ガールの頬を撫でた)
(その頬がゆっくり、青白く、プシュケローネの肌と同じように色づいて)
(同時に全身に震えが走り………美味しい氷水を飲んだ時のように、心が心地よく冷え渡っていく…)
(愛情や情熱といった、熱い感情がかちかちに固まって、封じ込められていくのが解った)
あなたの本当の気持ち…これではっきりしたわね。
信じるものは心でなく力、正義ではなく邪悪……蹂躙と支配、欲望と背徳でこの世界を飲み込むこと……。
いいわ、あなたを導いてあげる……今日から私が、あなたの師匠よ……。
(ブラック・マジシャン・ガールの目から光が消えうせると、鏡から触手が伸び、全身に纏いつく…それは、鏡に映る幻影の自分自身が放っていた)
(同時に床の魔方陣が赤紫色の禍々しい光を放ち、脈動を開始した)
解るでしょう?
その触手は、心の深淵に住むあなた自身……あなたはあなたと一つになるの。
(触手の群れは身体中を這い回りながら、乳房や秘所を粘液塗れにしつつ擦り、口内どころか耳やへそ、乳首にも潜り込んできた)
(そして全身に、先ほど頬に触れられた時のような変化と感覚が、浸み入ってくる……)
>>941 誰にも見せたくないところ……見られたくない心……
本当の…気持ち……
(明滅する光を見ていると徐々に何も考えられなくなり、何かを判断することも放棄させられていき)
んっ、くぅ……はぁぁ……
(プシュケローネに触れられると、冷えわたり凍りついていく心と対照的に身体は熱く火照りだし)
(身体をガクガクと震わせ、愛液が溢れだしスカートの中の下着を濡らす)
わ、私が信じるのは……力、邪悪……支配……欲望……背徳……
私はみんな…を……信じて……
支配…する……邪、悪…いや……
私、導く……師匠……
(鏡から伸びた触手に全身を絡め取られ、身動きできなくなり)
(鏡に映る自分を悲しそうに見つめ、ここに来たことを後悔したのがはっきりと覚えている最後の記憶となった)
ん、ぶぅ…ん、んぅぅ!
んっ!んんっ!
(青白く色づいた肌を紅潮させ、全身をはい回り穴から侵入され変えられる快楽に身を委ねる)
(触手は全身を包み込み、一目見ただけではただの肉の塊に見える)
(うねり、絡まりあう触手の塊は心臓のように脈動しているようにも見え)
(まるで肉の塊の中で変化を始めたBMGの鼓動のようで)
>>942 ………さようなら、可愛い魔法使いさん。
(触手の塊に包み込まれたその姿は、あたかも肉の繭のよう)
(そして鏡には、いつしか……悲しい瞳で、肉繭を見つめるブラック・マジシャン・ガールの姿があった)
(しかしそれも、プシュケローネが軽く鏡面を指で弾いただけで、波紋を一つ残し消えてしまう)
(それは余りにもあっけなく、無慈悲な終焉………)
(そして、数分後……)
……始まったわね。
(絡み合い、うねっていた触手の群が……動きを止めながら、縮んでいく)
(肉繭の中では、昏々と眠り続ける「リチュアになりしモノ」の身体に、触手が潜り込み、同化していった)
(やがて全ての触手は同化して融合して消え去り…魔方陣の上には、不気味に変化を遂げ、寝息を立てる「モノ」がいた)
(青く、絶えずじめついた肌に浮ぶ、紫の斑紋……)
(象徴的だったとんがり帽子は、捩れた巻貝に……)
(身体を包むコスチュームも、ウミウシやイソギンチャクを思わせるヒラヒラした襞や、短い触手に置き換わり……)
(金色の髪の毛も、様々な形状の触手に変化していく……)
(未成熟だった秘所も、膣内に無数の吸盤や触手、繊毛を供えた魔性の名器に成長し……)
(邪悪な脈動をする子宮の中には、無数の卵が、結びつくべき魔精液を待ち構えている……)
(……新たなる、眷属の誕生の瞬間だった)
名前を…あげなくてはいけないわね。
…………決めたわ、さあ、目覚めなさい、イビリチュア・アニメイガス!
(プシュケローネの杖の鏡が光を放ち、生まれ変わった少女を…アニメイガスの覚醒を促した)
>>943 あ、ふぅぅ、んっ!
ぁ、あぁぁ……
(うねり、絡み付く触手が中から外からBMGを変えていく)
(帽子は硬化し捩れた巻き貝を思わせるそれに変化し)
(衣服はぬるぬるとした粘液に溶かされ、分解されて)
(代わりに絡み付く触手が衣服へと変貌していく、闇をそのまま切り取ったような黒い触手の衣へと)
(ヒラヒラと愛らしいデザインではあるが、青白い肌と肌に浮かんだ斑紋を見せつけるように多く肌を露出させていた)
(綺麗な金髪も陽に焼けたようなくすんだ色の触手に変わり)
(未成熟な子宮や性器も触手に作り替えられる)
(そんな変化の心地よさに身を委ねながら触手の繭の中で眠りについた)
(眠っている間も耳から侵入した触手が脳を侵し、物の考え方や捉え方を変えていく)
ん……ぁ……あぁ……
(目を覚ますと、自分の変化を確かめるように身体を確認して)
(すぐにプシュケローネの前に跪く)
おはようございます、プシュケローネ様。
浅はかな心の深淵に沈められていた私をサルベージしていただきありがとうございます。
>>944 …いいのよ、顔をお上げ、アニメイガス。
儀式は完全に成功したようね。ではそのまま少し、じっとしていなさい……はあッ!!
(変化を遂げ、同族に成り果てたアニメイガスを満足げに見つめると)
(しなやかな手が鋭く突きこまれ、アニメイガスの胸元を貫き……そこから氷の塊のようなものを引き抜いた)
(痛みはない。透かしてみればその中には、熱く温かい輝き─アニメイガスにとっては不快なちらつきにしか見えない─が宿っている)
これが…あなたの中にあった、優しさや情熱といった、くだらないモノを固めたものよ。
…………どうしたらいいかしら、これ?
(問いかけつつ、無造作に、役目を終えた魔方陣の上に、その氷の塊を投げ捨てた)
(それはとても脆いようで……それだけで、軽くヒビが入ったのが見える)
欲しい?欲しければ、持っていっていいのよ?
元々あなたのもの……なのだし、ね。
>>945 【ごめんなさい、ここで凍結にして貰えませんか?】
【次はいつがいいでしょう】
>>946 【名前を入れ忘れてしまいましたが、私です】
>>946-947 【解ったわ。何時がいいの…?】
【一応、明日以降の夜は空いてるけれど】
>>948 【それなら7日の夜でどうですか?】
【次回は20時以降なら大丈夫です】
>>949 【7日…火曜日ね?】
【一応21時にしてくれるかしら。間に合うなら、20時から待機しておくわ】
>>950 【ありがとうございます】
【当日、伝言板で待ってますね】
【今日はありがとうございました】
>>951 【こちらこそ…】
【落ちるわね。スレを返すわ】
【さてと…借りるわね】
【……スレの残り容量が少ないけれど…私のレベルで、立てれるかどうか…】
【スレをお借りします】
>>945 はい、プシュケローネ様。
んっ、くぅぅ…ぁ…は、ぁぁ…
(痛みはないが、何か大事なものが抜き取られているような感覚と)
(自分の体とは違うものを体内に受け入れている違和感に声を震わせ)
(引き抜かれたプシュケローネの手の中にある塊を不快げに見つめ)
私の中にあった優しさ?情熱?
プシュケローネ様、何かの間違いじゃありませんか?
私の中に優しさや情熱なんかあるはずがありません。
私はプシュケローネ様の忠実なシモベです。
私の中にあるのはプシュケローネ様への忠誠だけですから。
(床に転がった塊をいとも簡単に踏み砕く)
(キラキラと光を放ち砕け散ったそれは、風に吹かれたように消えてしまい)
ほら、ここには優しさや情熱を固めたものなんて無いじゃないですか。
早いな
>>954 (まるで零れ落ちた涙のように、一瞬だけ煌き、砕けて消えたそれを一瞥し)
(アニメイガスの心を真冬の風のように冷たく心地よくそよがせる微笑を浮かべて)
そうだったわね、アニメイガス。
さあ、これを。これがあなたの、新たな杖よ……。
(イビリチュア化を遂げたモノに相応しい、儀水鏡の嵌った杖を与えると)
(その腰に腕を回して抱き寄せ……赤紫色の唇が、アニメイガスの唇に重なった)
(それ自体が触手のように長い舌が口内にずるりと捻じ込まれ、ぬるぬるとした唾液を注ぎこんでくる)
(普通の感性のモンスターからすれば、薄緑がかり、生臭く感じるそれは不快でしかないが……)
(イビリチュアたるアニメイガスにとっては、甘い蜜酒にも等しい)
(口内に踊るプシュケローネの舌はさらに奥まで潜り込み、外からアニメイガスの喉がぼこぼこと蠢く様すら見えるほど)
……ぬちゅる…ぬちゅ…ぬぢゅちゅるっ……。
っはぁ……そしてこれが、あなたへの祝福よ。
(ずるるるっ、と舌をアニメイガスの喉から引き抜きつつ、弟子への祝福と歓迎の口付けの儀を終えると)
(自身の杖を振り、魔方陣を再び起動させ…腹部を撫でると、耳元で囁く)
アニメイガス…早速、役目の一つを果たしてもらうわ。
あなたのこの、邪悪卵がたっぷりつまったお腹に…私の魔精液を注ぎ込んで、世界を侵す…犯す、尖兵を産みだすの。
…私の、これを使ってね……。
(突然、アニメイガスの腹部を、手ではない何かが強く突き上げる)
(それは黒紫色をした、エビやカニのような殻に包まれた棒状の物体で…目の前でぱきぱきと音を立てて膨張していった)
(…やがてそれが何であるか、アニメイガスにも解ってくる)
(イソギンチャクのような先端、幹は様々な形状のイボや段差を生やし、さらに所々に先ほどまで保護するようにそれを包んでいた硬い殻を貼り付けた生殖器…)
(先端部のイソギンチャク触手は子宮口を確実にこじ開け、イボや段差、甲殻はアニメイガスの胎の中を激しくかき回すだろう)
(魔方陣の光が再び収まった時…周囲は深海の洞窟を思わせる、暗く湿った穴の中に変わっていて)
(そして傍らには、奇妙に歪み、ねじれたデザインの、ぬめぬめした岩のような材質で作られた浴槽があった)
(腰に回していた手を離すと、岩の浴槽に身を沈め、アニメイガスを手招きして、入るように誘う……そう、ここが邪悪卵魔受精儀式の場所なのだ)
>>956 これが私の新しい杖……
ふぅ、んっ…ふっ…はぁ…ぁ…ぁふぅ…
(甘い蜜のような唾液を嬉しそうに飲み下しながら、長い舌に文字通り喉を犯され)
(うっとりと目を細めて、体を預ける)
はぁぁ、ぁっ…ふぅ…はぁ、はぁ……
はい、プシュケローネ様
どうぞ私の中にたっぷり注いで産卵させてください。
(割れ目を両手で拡げて奥を見せる)
(無数の吸盤や触手、繊毛がプシュケローネ様を待ちわびるように蠢いていて)
(奥を見せながらふらふらと浴槽へと入り)
>>957 いい子ね。
山ほど受精させて、蛙みたいにお腹を膨らませてあげるわ…。
(ひんやりとしたジェル状の液体で満たされた浴槽に、仰向けになって横たわり)
(アニメイガスを腰の辺りに跨らせ、青白い腿を掴むと、そのまま引き降ろし)
(触手と吸盤と繊毛の入り混じる秘所に、異形の生殖器を突きこんで行った)
(イソギンチャク触手と触手が手を取り合うように絡み、奥へ奥へと生殖器を引き込んで)
(吸盤とイボが中で嵌りあい、ひっかかる)
(段差と繊毛が密着して隙間をなくし、時折硬く小さな突起すらある甲殻が、アニメイガスの胎内を掻きむしった)
『ぼちゅっ!ぶちゅっ!ぐぽっ、ぐぽぉっ!ずりゅ!ずりゅ!ごりごりっ、がりがりがりぃっ!!』
(痛み混じりの快感が、アニメイガスの胎内を走りぬける)
(深奥にまで到達した先端の触手は、やはり子宮口にフックのようにかかりそこをこじ開けて)
(人間で言えば尿道に当たる穴から、さらに無数の触手が飛び出し、大量の卵の粒を、子宮の中でかき回し始めた)
いいことを教えてあげる。
…いいえ、もう理解しているかも知れないわね。自身の体のことだから。
あなたが卵を産む場所は、「ここ」じゃないの……『ここ』なのよ…!!
(しなやかな腕でアニメイガスを抱きしめつつ、最初の「ここ」で強く子宮口を、子宮を突き上げ、そして次の『ここ』で、指先を尻穴につぷりと埋めた)
…これがどういうことか解るわね?
そう…あなたはこのまま、永久に私に受精させられ続けて、卵を産み続けることだってできるの…素敵でしょう…?
【もしお相手が落ちてしまったなら、代わりにお相手したいです…】
【寝落ちしてしまったのかしら、ね】
【それとも私が状況に凝り過ぎて、ついていけないと判断されたのかも…だけど】
>>959 【ありがとう。代わりに…とのことだけど、どうされたいの?】
961 :
959:2012/02/07(火) 23:22:10.42 ID:???
>>960 【ありがとうございます】
【こちらがガスタの疾風リーズを演じて…】
【インヴェルズの亡骸を使った儀式に使われてしまう…というのが希望です…】
【変身時にはジールギガスの様になりたいと思っています…】
よし
>>961 【シチュエーションはいいわね、けど…】
【
>>938の通りに、あまり化物然とした姿にするのは少し、ね…………ごめんなさい】
>>963 【分かりました】
【ではそちらの様にインヴェルズの甲殻が鎧の様に所々について…】
【イビリチュアの特徴を持ったものにしていただいて構いませんので…】
【どうでしょうか?】
>>964 【そういうのなら、大歓迎よ】
【ただ…今日はもう、時間が無いわね。次の機会に……できないかしら?】
>>965 【お気に召したようでよかったです】
【そうですね…明日の夜23時からはどうでしょうか?】
>>966 【明日…水曜日、でいいのよね?】
【解ったわ。他に何か…リクエストはあるかしら】
>>967 【はい、大丈夫です】
【そうですね…リクエストというか…】
【基本的にNGはないので自由に弄ってもらいたいです…】
【あ、強いていうなら、こちらは堕とされた後、忠誠を誓ってはいるも】
【どちらかというと思考がヴェルズ寄りで、そちらを犯してしまう…というのを希望してもいいですか?】
>>968 【いいわよ…】
【その場合、私は無理矢理犯されたほうがいいのかしら?】
【それとも……最初は驚きながらも、あなたの滾る欲望を気に入って、受け止めるような形と、どちらがいいの?】
【個人的には…そうね、後者かしら。後者で…「母様」とか「ママ」とか…呼ばれたいわね】
>>969 【ありがとうございます…母様…と…まだですね…】
【では、受け止めるような形でお願いします】
【そして二人でヴェルズも、セイクリッドも倒し…】
【ということを考えてしまいました、母様…】
>>970 【明日が…いえ、今夜が愉しみよ】
【今のうちに、あなたの名前を考えておかないと…いけないわね】
【他になければ…これで解散でいいかしら】
>>971 【ありがとう、母様…】
【強くて、美しい名前をお願いしますね?】
【はい、これ以上決めることは特にないかと…】
【今夜、楽しみにしていますね、母様…】
>>972 【ああ…一つ、聞き忘れていたわ】
【イビリチュア化は捕らえられて来て無理矢理…と、自ら志願して……と、どちらになるのかしら?】
>>973 【それは…捕らえられて、ですね】
【というか戦いに敗れていたところをそちらに拾われ…無理やり…というのがいいです】
>>974 【解ったわ。遅くまで付き合わせたわね…】
【………おやすみなさい。また今夜……】
>>975 【いいえ、こちらがお声をかけたのが遅かったので…】
【ではまた今夜、伝言板で…おやすみなさい、母様…】
【借りるわね】
【書き出しは…こちらからでいいの?】
駒田www
【スレをお借りします】
>>978 【はい、少し書き出しは苦手かも、なので…お任せします】
(かつて氷結界の一族でありながら袂を別ち、その力を邪なものへと転換させた一族「リチュア」)
(しかしリチュア・ノエリアの指揮する一族は、いつしか暴走を開始する)
(取り込み、支配したはずの、侵略者たちの邪念に惑わされ、より禍々しい姿と力を得た一族の矛先は今、ミスト・バレーの住人「ガスタ」の一族へと向けられていた…)
次。つれて来なさい。
(暗く冷たい、黒い鍾乳石を思わせる水の底の洞窟)
(イビリチュアと化した一族の前線基地では、占領した地域で得た捕虜を使った、忌まわしい儀式が行われていた)
(赤黒い光を放つ魔方陣の上に立つのは、青白い肌に紫の斑紋を浮かべ、鎧にも見える甲殻を纏った魔女、プシュケローネ)
(儀水鏡の嵌った杖の石突で床をつくと、闇の置くから、二体のシャドウ・リチュアが、気絶した捕虜を引きずってくる……)
(ガスタの疾風の異名をもつ少女モンスター、リーズの身体を、無造作に主の前に転がすと、二体のモンスターは再び奥へと消えていった)
さて、次は上手くいくかしらね…。
(呟きながら、呪文の詠唱を開始し…魔方陣が、暗い光を放ち始める)
【こんな感じで…どうかしら】
【どこで目を覚ますかは、あなたに任せるわ】
>>981 (世界は混沌へと向かっていた、様々な種族が立ち上がり倒れていく…)
(その中、ガスタの里も例外ではなく、何者かが放った猛毒の風により崩壊してしまう…)
(リーズはヴァイロンとのシンクロを果たしスフィアードとして戦っていたが)
(毒の風には敵わず、シンクロも解け、気絶してしまう…)
(最後に見た光景は仲間たちが倒れていく姿だった…)
(そして、捕らえられ無造作に転がされれば、目を覚ます)
…っ…ぁ…ぅ…。
こ…こ…は…?
(薄く目を開けば、何かがいる…)
…!あ、あんたはリチュアの…!
くっ…!
(敵であるリチュアのノエリア…顔はよく知っていた…)
(だが、何か様子が変だった、以前はこの様な禍々しい気は放っていなかった…)
ちょ、ちょっと待ってなさい…力が…戻ったら…あんたなんかすぐ…!
(歯を食いしばり、立ち上がろうとするが、毒が回っているのか自由が利かず)
(…魔法陣が妖しく光るのにも気付いていない…)
【こちらはこんな感じで、最初は抵抗して…儀式に使われて従順になりたいんで…】
【改めて、お願いしますね】
>>982 リチュアの?
何時の事を言っているのかしら。 イビリチュア
私は既にリチュアにしてリチュアに非ず………古代邪悪儀式にて転生せし魔女、イビリチュア・プシュケローネ。
………心配しなくていいわ。力は直に手に入るから。
(ぬるぬるとした床、そしてあたり一面からただよう、むっと鼻をつく、生臭い淀んだ空気)
(風は無く、それでいて冷え冷えとしていて……そこは何もかもが、あのガスタの里とは正反対だった)
(歯を食いしばり呻くリーズを見下ろしながら、不気味なくらい優しく諭してくるプシュケローネ…)
(しかし「戻る」のではなく「手に入る」とは……?)
(……魔方陣の光は徐々に強くなるものの、眩くはならず、暗い光という矛盾に満ちた何かが、周囲を少しずつ照らしていく)
そう、あなたなら大丈夫よ。
私のように邪悪古代儀式の力に耐え、きっと…新たな侵略者になってくれるわ。
(少しずつ、リーズの目も闇に慣れ、そして……魔方陣の周囲に転がるものが、視界に入ってきた)
(それは…里の仲間たち。だがそのどれもが、苦悶の表情を浮べ、肉体を黒い甲殻のようなものとぐちゃぐちゃに混ぜられ、死んでいた)
(そして、さらにもう一つ。プシュケローネと自分、そして小山のようなものがそこに居ることを)
(大きすぎて今まで気がつかなかったそれは、半ば氷漬けになったインヴェルズの死骸………)
…始めるわよ。死にたくなければ………心を開き、力を受け入れなさい。
(呪文の詠唱が再開される。それが唱え終わる時、何が起きるか……リーズには簡単に予想が付いた)
>>983 な…イビリチュア…!?
(話は聞いていた、リチュアは儀式によって力を得ると)
(だがしかし、これは…リチュアの儀式体とは戦ったことがあるが)
(これほど邪悪な気配は感じたことはなかった…)
…手に入る…?どういう…こと…?
(プシュケローネの言葉に疑問を持つも、辺りが暗くなり…目が利かなくなっていく…)
(しばらくして、目が慣れてきた)
(すると、プシュケローネと…周りには何かが転がっている…それが何か分かった瞬間…)
ひっ!?あ…あれは…里の皆…な、なんてことを…!
(許さない!という瞳でプシュケローネを睨むが)
(何やら見たことのある亡骸が…それは紛れもなくインヴェルズの物で)
(中間達のあの息絶え方、それにインヴェルズ…何かが繋がった…)
も、もしかして貴女…!やめて…お願いっ!そんなことをされたら私…!
(彼女が呪文を詠唱を再開すると、恐怖に顔が真っ青に染まる)
(だが、身動きできないリーズにはそれを止めることも出来ず…)
(心を開かないまま、呪文の詠唱は終わろうとしていた…)
>>984 難しいことじゃあないわ。
あなたは戦場で、ヴァイロンとのシンクロを果たした。その時のことを思い出せばいい…。
(呪文の詠唱と共に、インヴェルズの死骸の一部が溶け崩れ、リーズの身体に纏わり付いてくる)
(纏わりつき、触れた部分から広がるのは、薄ら寒いような感覚……)
(…進行していく儀式の経過を見守る魔女だったが、その表情は厳しい)
(また失敗だろうか。心を開き力を受け入れ、さらなる邪悪な力を得ることを、何故皆これほどまでに拒むのか…理解に苦しむ)
ふう…。
……なら、こう考えたらどうかしら。
私はあなたたちの敵…けれどもし今あなたに流れ込んでいる力を己のものに出来たなら、あなたは今すぐにでも私を倒せるかも知れない。
簡単なことよ…あなたが、あなたという意思と心を失わなければいい。
…私たちを絶対に許せないなら、そんなことは容易いはずよね?
それとも…あなたの心は、そんなにも弱いものなのかしら?
(少し考え込むと、青ざめるリーズを懐柔するように囁く)
(それは仲間を殺されたことによる怒りや、ガスタの里の民としての誇りを挑発し、最後の意地をかき立てさせようと言うもの)
(勿論……そんな意思など、古代邪悪儀式の前には塵芥も同然なのだが)
悔しければ、乗り越えて来なさい、ガスタの疾風…!!
(そして儀式は、振り下ろされた杖と共に終焉を迎える)
(溶け崩れた甲殻がリーズの身体を完全に包んで覆い尽くし、黒い殻の繭のような、卵のような状態に変化したのだ)
(後は目ざめを待つのみ。このまま転生し生れ落ちるか、或いは他のガスタのように肉塊に成り果てるかは、中身次第……だろう)
【私を襲う流れで…と言っていたわね】
【これで多少、その動機付けができたと思うのだけど、もしあなたの意図した方向と異なったのなら、御免なさい】
>>983 っ…!シンクロの時…?
(プシュケローネに言われると、ヴァイロンとのシンクロの時を思い出す)
(それは、心から相手を受け入れ、力を得る…)
(言葉にされれば、自然とその様に心を少し、委ねてしまう…)
…なにを…言っているの…?
こんな…インヴェルズを使った儀式に頼って……頼って……。
(一度は心を許してしまったものの、その言葉でハッとしたが)
(やはり、倒れていた仲間たちを見る、そして今の自分の無力さ)
(胸の内に何かがこみ上げてくる…)
な、何これっ!?いやっ!いやぁぁぁっ!!
(纏わりつく繭の様なもの…剥がそうとしても取れない…)
(それは、恐怖を呼び覚まし、先ほどの威勢とは逆に泣き叫んでしまう)
(あっという間にリーズは繭に包み込まれ、虫の卵の様な状態になってしまった…)
(中では力と憎悪がリーズの肉体に流れ込み、変化をさせていった…)
【ありがとうございます、この様な形で満足していますっ】
【では、変化後の姿はお任せいたします】
【そろそろ、新スレの方に移動でしょうか?】
>>986 【気にいって貰えて良かったわ】
【そうね…私のレスは新スレでするから、ここで移動にしましょう】