【メイリン…!割れ物はさっさと布袋に始末しなさいといつもいっているでしょう!(手をパンパンと叩き)】
【…まぁいいです。元々は私が散らかしたのですから。(さくさくと布袋に破片を集めて口を縛る)】
【ふふっ…ですが甲斐甲斐しい貴女を見るのは楽しいですねぇ。…こういうのも悪くないですね(小声)】
>>619 ………………
(ポンとはたかれた肩を横目でしげしげと見て)……メイリン、……落ち着きなさい。(はぁー……と溜息)
まあ、その…貴女の素直なところは美徳ですからね…貴女の「目」の良さよりも本当はその性格の方が…重要なのかも知れません。
酒乱ですか…何故ですかね?…貴女にはそれが良く似合うような気がしてしまうのは…日本酒はかなり度が強いですが大丈夫ですか?
嫌いじゃないのですね…?……ええ、それは私にとっては嬉しいことですよ、メイリン? …貴女が厭でなくて良かったです…
私は男性ですから、女性のような柔らかさも持ち合わせてはいませんが…、それなりに良い心地の膝でしょう?
(ぎゅっ…と喋りまくるメイリンの華奢な躯を更に強く抱き寄せて、ふ、とヘッドドレスを着けた頭部に吐息を掛け)
(彼女の甘い香りを戯れのように吸い込み、胸に深く吸い込んでみれば、どことなく恍惚とした光を赤い瞳に宿した)
…そうでしょうね、香水は仏蘭西製の物が専らの流行ですが家女中の給金では少々荷が重いでしょう。判ってて、訊きました。
でもそれなら何故ですかね…先程スカートがはためいた時にも香ったようですが、天然の…………貴女の、この香り。(目をそっと閉じて)
おや? なんだか体温が上昇してきましたが、…具合が悪いとかでは ────…っ!
(膝の上のメイドはいつもより体温が高いようで、日頃ドジなせいで人一倍仕事が多い彼女の体調を心配してしまう)
(上から黒髪を垂らしながらそっと彼女を覗きこむと普段見ることのないかぶさりがちな長い睫毛と綺麗なブラウンの瞳が現れていて)
(一生懸命に支給品の眼鏡を大事そうに磨こうとしているのだろう、その微笑ましい姿に思わずこの執事にしては優しい笑みが零れた)
…そうですね、自分の匂いや香りはそれとは気が付かないものなのかも知れません。巷の女性などは自覚してしていそうですが…
そんな無自覚なところ、とても貴女らしいですよ? メイリン。
(そう耳元で囁いて、メイリンが気付くか気付かないか……とても微かな動作で髪にキスをした)
ふむ…もうこんな時間ですか、では今日はもう寝所に送りましょう。…たしかお姫様抱っこ、でしたよね?
(もう一度名残惜しげに、きゅっ、と細腰に指を絡め、自分の躯にぴったりとくっつけて、此方の体温を伝わらせてみる)
(大人の男性の体温なのでそう伝わらないだろうが、優しい温度をくれた彼女に感謝の気持ちを籠めて)
(おもむろに背中に腕を廻し、自然な仕草で真っ直ぐ椅子から立ち上がり、スカート越しに膝裏をさらって)
(お姫様抱っこの形でメイリンを抱き、「……さあ、御命令を?」とでもいうような表情で面白そうに覗きこんだ)
【どちらでも、貴女らしいと思いますよ、そう悩まずとも…勿論、意識して下さるのは嬉しいです】
【貴女は貴女でしょう?私の許可など要りません、貴女はしたいようになさい……ドジって食器を割るのは勘弁ですけど】
【ではお部屋まで送ります、貴女も適当に切って下さいね、負担を掛けてはいけませんから】
【では先に締めをお願いしましょう、貴女はちゃんと睡眠を摂って下さいね。】